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令和 3年 9月定例会−09月01日-02号

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  1. 富津市議会 2021-09-01
    令和 3年 9月定例会−09月01日-02号


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    最終取得日: 2022-12-23
    令和 3年 9月定例会−09月01日-02号令和 3年 9月定例会                 令和3年8月招集              富津市議会定例会会議録(第2号)                  議 事 日 程            令和3年9月1日(水) 午前9時30分開議 日程第1 一般質問      (代表質問)      (個人質問) 〇本日の会議に付した事件 1.開  議 1.議長の報告 1.諸岡賛陛君の代表質問 1.平野明彦君の代表質問 1.石井志郎君の代表質問 1.三木千明君の代表質問 1.渡辺純一君の個人質問
    1.関  努君の個人質問 1.福田好枝君の個人質問 1.散  会 〇出席議員  1番 宮 崎 晴 幸 君   2番 渡 辺 純 一 君   3番 三 富 敏 史 君  4番 福 田 好 枝 君   5番 関     努 君   6番 猪 瀬   浩 君  7番 諸 岡 賛 陛 君   8番 三 木 千 明 君   9番 千 倉 淳 子 君  10番 山 田 重 雄 君   11番 平 野 英 男 君   12番 佐久間   勇 君  13番 渡 辺   務 君   14番 石 井 志 郎 君   15番 平 野 明 彦 君  16番 福 原 敏 夫 君 〇出席説明員  市長         高 橋 恭 市 君  副市長        小 泉 義 行 君  教育長        岡 根   茂 君  総務部長       中 山 正 之 君  総務部参与      石 川 富 博 君  市民部長       鹿 島 和 博 君  健康福祉部長     坂 本 秀 則 君  建設経済部長     茂 木 雅 宏 君  会計管理者      池 田 剛 和 君  農業委員会事務局長  藤 川 幸 男 君  選挙管理委員会事務局長監査委員事務局長  消防長        宇 山 則 幸 君             尾 形 卓 信 君  教育部長       平 野   勉 君  総務部次長      市 原 岳 人 君  総務課長       高 梨 正 之 君 〇出席事務局職員  事務局長       重 城   祐    主幹         大 川 美佐子  係長         三 木 貴 好           ────────────────────────                    開     議             令和3年9月1日 午前9時30分 開議 ○議長(渡辺務君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。           ────────────────────────                     議長の報告 ○議長(渡辺務君) 日程に入るに先立ち、私から報告します。  本日の一般質問は、政友会及び自由民主賢政会の代表質問並びに個人質問を行います。  また、明日9月2日は個人質問を行いますので、御了承願います。  次に、議場内の写真撮影の申出があり、これを許可しましたので報告します。  以上で私からの報告を終わります。           ────────────────────────                  諸岡賛陛君の代表質問 ○議長(渡辺務君) 日程第1、一般質問。  これより代表質問を行います。  政友会の代表質問を許可します。  質問時間は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として答弁及び関連質問を含めて90分以内です。  なお、関連質問は、会派代表質問通告者が質問を終了した後、発言を許可しますので、念のため申し添えます。  初めに、7番、諸岡賛陛君の発言を許可します。7番、諸岡賛陛君。                 〔7番 諸岡賛陛君登壇〕 ◆7番(諸岡賛陛君) 皆さん、おはようございます。議席番号7番、政友会、諸岡賛陛です。本日は、平野明彦議員とともに当会派を代表して質問させていただきます。よろしくお願いします。  このたびは、表題を暮らしの安全と暮らしの充実とさせていただきました。  本日9月1日は、防災の日であります。朝から各ラジオ局が連携した災害に備えたラジオ放送がされていました。子供の頃は、始業式の日に避難訓練をするのが当たり前で、いつの間にかしみついていたのかなと思いますが、大人になってからは、なかなか考えることが減っていましたが、令和元年房総半島台風を経験し、また、近年の異常気象を考えると、これから起こるかも分からない災害はどうなってしまうのかと不安になります。  私なりに台風接近のときなどは、それに備えるようにしていますが、地震などを考えると、そのときだけでは駄目で、日頃から備えていかなくてはならないと考えていますが、なかなか進まないのが現状です。  そこで、令和元年房総半島台風の経験、教訓を踏まえ見直した富津市地域防災計画に取り組んでいますが、異常気象が続いています。災害対応から災害予防についてのお考えを伺いたいと思います。  次に、公共施設の再配置についてですが、令和2年9月に富津市公共施設再配置推進計画が示されました。小中学校は、富津市小中学校再配置計画に基づき再配置が進められ、令和2年3月31日をもって閉校になった学校の利活用の計画を進めていただいていますが、市内公共施設は物すごい数があります。各施設ごとに着々と進めていただいていると思いますが、事業の進捗状況について伺いたいと思います。  以上で、1回目の質問とさせていただきます。御答弁よろしくお願いします。 ○議長(渡辺務君) 諸岡議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 諸岡賛陛議員の御質問にお答えいたします。  初めに、暮らしの安全、災害対応から災害予防についての御質問にお答えいたします。  昨今、自然災害が激甚、頻発化する中、令和元年房総半島台風等の経験、教訓を踏まえ見直した富津市地域防災計画に基づき、市民の生命、身体及び財産を災害から守るため、防災関係機関及び市民、事業者等と連携の下、より一層の防災対策に取り組んでまいります。  また、災害予防に関しましては、富津市国土強靱化地域計画に基づき、大規模自然災害等に備えるため、事前防災、減災と迅速な復旧、復興に資する施策に総合的に取り組んでまいります。  次に、暮らしの充実、公共施設の再配置についての御質問にお答えいたします。  富津市公共施設再配置推進計画は、公共施設全体の再配置の方針を示すため、令和2年9月に策定したものです。  令和2年度は、まず、連絡所、出張所を市役所本庁舎に機能集約するための取組として、地域の理解を得ながら、富津連絡所、大貫連絡所を廃止し、今年度も継続して取り組んでおります。  また、閉校施設の利活用の取組として、昨年度から取り組んできた旧金谷小学校については、利活用に向けて8月16日に優先交渉権者と基本協定等の締結を行ったところであり、旧天羽東中学校においても、今年度、地域の皆さんと共に、施設の利活用について考えるため、ワークショップを開催いたしました。  他の公共施設についても、公共施設再配置推進計画に基づき、公共施設の適正配置、保有総量の適正化を目指し、着実に取り組んでまいります。 ○議長(渡辺務君) 再質問に入ります。7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) 御答弁ありがとうございました。それでは、災害対応から災害予防について、再質問に入らせていただきます。  令和元年房総半島台風の復興について、いろいろな支援をいただき、再建を進めていただいてきました。しかし、2年が過ぎていまだにブルーシートのかかった建物が残っています。今現在の支援体制がどのようになっているのか伺います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  台風被害による被災住宅復旧支援事業は、令和3年8月末をもって支援終了となりました。令和元年度より支援した件数として、令和3年8月末の見込み件数ではありますが、半壊97件、一部損壊832件が支援完了となっております。  なお、申請の後に火災保険等による補填を受けたり、修理を行わず解体した場合等により、補助制度の対象外となり、172件の取下げがありました。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) 令和元年房総半島台風の被害件数が、今までにない数であったのは承知しておりますが、実際に今何件かの申請等のお話がありましたが、復旧できていない家がどのぐらい残っているのかを伺います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  いまだ復旧されていない件数は、把握しておりません。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) いまだ復旧されていない件数、把握されていないということなんですけど、今までいろいろな支援があったが、それを利用することなく、そのまま放置されてしまっている建物があるということは、実際に事実であります。  何件か相談を受けているのですが、所有者が不明で、被災された建物があり、いつ何が起こるか分からないので不安であるという内容の相談を受けたことがあります。  このような所有者不明の管理不全空き家をどのくらい把握しているのか、お尋ねします。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  管理不全空き家の件数につきましては、211件でございます。そのうち所有者を特定する調査を実施した結果、相続人不存在が9件確認できております。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) 物すごい数の空き家があるのかなということを今実感しました。  所有者不明、土地の利用の円滑化等に関する特別措置法は、平成30年に施行されていますが、空き家等に対する公的なものを見つけることができませんでした。市として、今後このような空き家等をどのように対応していくのか、お伺いします。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  今後の空き家等に関する対応につきましては、今年度策定する空き家等対策計画に基づき、空き家等の適正な管理を促すとともに、管理不全空き家に対しては、法令に基づいた措置を講じてまいります。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) 今年7月の大雨では、いろいろな場所で被害が発生しました。今定例会にも補正予算が計上されておりますが、土砂災害警戒区域について、ハザードマップを作成して、市民の皆さんに周知しているところですが、区域以外でも被害が出ていると思いますが、災害です。どこで起きるか判断するのは難しいと思いますが、どのように考えているのか、お伺いします。
    ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  土砂災害警戒区域は、土砂災害による被害を防止、軽減するため、危険の周知、警戒避難体制の整備を行う区域で、千葉県が土砂災害防止法に基づき調査を実施し、指定するものであります。  その指定要件は、傾斜度が30度以上かつ高さが5メートル以上の区域、急傾斜地の上端から水平距離が10メートル以内の区域、急傾斜地の下端から急傾斜地の高さの2倍以内の区域のいずれかに該当する区域であり、当市においては743か所が指定され、毎年県と合同で危険箇所の再点検を実施しております。  令和3年7月3日の大雨の際には、市内1か所において災害報告がありました。  また、区域外でも崩落している箇所がありましたので、県に報告して情報共有を図っております。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) 令和元年房総半島台風等の経験、教訓を踏まえて見直した富津市地域防災計画の内容についてお伺いします。 ○議長(渡辺務君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  富津市地域防災計画は、地震・津波、風水害等の災害リスクごとに予防対策、応急対策、復旧対策等について定めたものでございます。  令和元年房総半島台風など、これまで想定していた規模を上回る災害が全国的に頻発している状況を受け、令和2年度に本計画を修正いたしました。  主な修正点につきましては、避難等の発令基準を見直し、市民の皆様が安全な時間帯に、安全な形で避難できるよう、早い段階での避難所の開設や避難周知などを行うほか、災害情報の多様な伝達手段確保のため、従来の安全安心メールに加え、ツイッター、フェイスブック、LINEなどを活用し、機能拡充を図っております。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) 富津市国土強靱化地域計画が令和3年3月に示されました。安全安心な地域づくりを進めていくために策定したもので、災害に対する考え方を示したものだと考えますが、内容についてお伺いします。 ○議長(渡辺務君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  国土強靱化地域計画は、頻発化、激甚化する風水害や切迫する大地震が発生しても、致命的な被害を負わない強さと速やかに回復するしなやかさを持った安全安心な地域づくりを進めるための計画です。  富津市国土強靱化地域計画につきましては、主に発災前における施策を対象とし、あらゆるリスクを見据え、最悪の事態に陥ることを避けるべく、本市における地域特性を考慮しつつ、行政機能や地域社会、地域経済など、地域全体としての災害に強いまちづくりに関する総合的な指針となっております。  具体的には、災害への備えと早めの避難行動を呼びかけるためのハザードマップの作成や倒木等による道路の通行支障の回避及び安定した電力供給の確保のための予防伐採の実施などが挙げられます。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) 既に幾つかの台風が発生しています。これからの台風シーズンに備えた対策として、今答弁でもありましたが、東京電力では、電線に当たりそうな立ち木の枝払いや伐採を行っています。私の近所でも最近やっていただきました。今年度、小志駒線において予防伐採の予算が計上されていますが、事業の進捗状況についてお伺いします。 ○議長(渡辺務君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  令和2年度に、市と東京電力パワーグリッド株式会社木更津支社とで締結した災害時における停電復旧の連携等に関する基本協定等に基づき、電力設備への被害が想定される市道小志駒線の予防伐採に関して必要な事項を定めた覚書を7月に締結いたしました。  今年度実施している予防伐採の進捗状況につきましては、8月中に地権者からの承諾が得られ、現在は、道路の通行止め協議等の手続を進めているところであり、伐採業務は今月中旬から実施し、下旬には完了する予定でございます。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) 台風シーズンには入りますが、できるだけ早目にやっていただければと思います。  また、天羽地区では、令和元年の台風の被害でまだまだ倒木後、木がぶらさがっている地域等もあります。ぜひ、この事業を拡大した中で、そういう箇所も点検並びに伐採等が行われればなと考えますので、今後ともよろしくお願いします。  次に、先ほどの答弁にもありましたが、避難情報の発表の仕方等が変更になりましたが、コロナウイルス感染症対策等を進めていただいている中で、避難所運営マニュアルなどに大きく変更点があるかどうか伺います。 ○議長(渡辺務君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  避難所での新型コロナウイルス感染症対策につきましては、昨年度作成いたしました避難所運営マニュアルの変更はございません。現在、市内での感染者が急激に増加してきたことを踏まえ、避難所開設時には感染予防対策を徹底してまいります。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) 引き続きよろしくお願いします。  それでは、次に、公共施設再配置についてお伺いします。  閉校後の小中学校の利活用について、先ほど市長の答弁にもありましたが、旧金谷小学校について事業者が選定されました。ワークショップなどで市民の要望なども出ていましたが、選定の理由についてお伺いします。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  旧金谷小学校施設の利活用に当たっては、利活用策を地域の皆さんとともに考えるためのワークショップを開催したほか、様々な機会で要望や意見などをいただいてまいりました。  利活用は、プロポーザル方式の公募により事業者を選定することで行うこととしましたが、それまでに市に寄せられてきたものを参考に応募条件や選定方法を設定したところであります。  選定の審査は、庁内の選定委員会において、応募書類及びプレゼンテーションにより実施し、地域との調和のほか、富津市の政策への貢献や整合、市及び地域の活性化、事業の実現性や実行性などについて評価いたしました。  公募には、最終的には4者からの応募があり、審査の結果、最も評価の高かった株式会社フューチャーリンクネットワーク優先交渉権者として決定いたしました。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) すみません。関連なんですけど、先ほど市長の答弁にありました防災協定等を結んでいただいていると思いますが、その内容についてお伺いします。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  優先交渉権者と締結した協定の内容でございますけれども、締結した協定は2つございます。  まず、1つ目の旧金谷小学校利活用事業に係る基本協定でございますけれども、優先交渉権者との間で、別途締結する土地建物の貸付契約についての必要事項や、旧金谷小学校の利活用事業を円滑に実施するために必要な双方の協力や諸手続について定めております。  なお、本協定では、優先交渉権者の提案により、災害時において体育館やグラウンド等をこれまでと同様に指定緊急避難場所や指定避難所として使用できることや、グラウンドについては、ドクターヘリランデブーポイントとして使用できることを定めております。  2つ目の災害時における指定避難所及び指定緊急避難場所としての使用に関する協定は、ただいま御説明しましたけれども、災害時における協力について定めたものでございまして、災害時に体育館やグラウンド等を指定避難所や指定緊急避難場所として使用させていただくための手続などを定めてございます。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) ありがとうございます。地元としては、その災害時に関する協定というのが一番の心配点だったと思います。今のような協定を結んでいただいたということは、事業者に対しても深くお礼を言いたいと思います。  そして、市民の安心安全の観点からも、ぜひきちんと形で運営されることを願いたいと思います。  それでは、事業者が選定されましたが、今後の事業の進め方についてお伺いします。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  優先交渉権者として選定いたしました株式会社フューチャーリンクネットワークとの間で8月16日に旧金谷小学校利活用事業に関する基本協定などを締結したところでございます。  今後、施設を貸し付けるための契約を締結することとなりますが、現在、それらの契約を仮契約として締結してございます。校舎などの建物は、無償で貸し付ける予定であり、適正な対価を得ない契約として議会の議決を得る必要がございますので、本議会に議案として上程させていただいております。  議会の議決をいただけた際には、仮契約の内容をもって契約は正式なものとして成立し、11月から貸付けが開始することとなります。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) それでは、次に、旧東中学校の利活用を考えるワークショップが2回開催されました。私も2回傍聴させていただきました。ワークショップも初めての方が多数だったと思いますが、活発な意見が出されていたようです。市民の皆さんの反応は、どうだったのかと。また、どのような意見が出たのか、お伺いします。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  旧天羽東中学校について、利活用に向けた取組として、6月27日と7月18日に2回にわたり利活用を考えるワークショップを開催いたしました。参加した住民の皆様の提案には、行政サービス機能や公民館機能を提供してほしいというものや、避難所としての機能を確保してほしいとの御意見、また、スポーツ交流施設にしてほしいといったものなどがあり、今後の利活用に向けた取組に大変参考となるものがございました。  また、参加していただいた方々の反応としては、旧天羽東中学校に限らないこととなりますが、周辺地域から公共施設がなくなってしまうことへの不安を持っている方もいらっしゃることが感じられました。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) ワークショップの中で、1点ちょっと説明願った中で、新天羽中学校建設時に補助金等を受けるに当たり、旧東中学校の利活用について条件があったと思いますが、内容についてお伺いします。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えします。  現在の天羽中学校は、校舎の老朽化のために建て替えを実施したところでありますが、新校舎建設の際に最も有利であった公共施設等適正管理推進事業債を活用いたしました。  同事業債は、充当率や地方交付税措置の面で非常に有利なものでございますけれども、活用するための条件として、統合の対象となった旧天羽東中学校の施設を令和6年度末までに除却や転用する必要がございます。  このようなことから、旧天羽東中学校については、優先して利活用の取組を開始しているところでございます。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) 旧東中学校の利活用については、時間的な制約があるようです。今後の利活用のスケジュールについてお伺いします。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  旧天羽東中学校の利活用は、地域の意見を踏まえつつ、民間活力の導入を図りながら、施設の有効活用を検討していく方針であり、今後、旧金谷小学校と同様に、公募を実施していきたいと考えておりますが、先日、ワークショップで地域の皆様から頂いた提案の中に、周辺地域の行政機能に関わるものがございました。つきましては、スケジュールや実施方法などについては、公共施設の再配置の取組の中で、全庁で検討した上で決定していく必要があると考えてございます。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) 閉校してしまった施設は、既に建設からかなりの年月がたっております。また、常に使っていないので、雨漏りなどの発見が遅れてしまっていたり、換気等ができていないという心配があります。  残された閉校施設の利活用について、施設の取壊しも視野に入れた中で更地にして利用していくことなどを考えなくてはいけないと思いますが、利活用の考え方についてお伺いします。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  旧金谷小学校以外の令和元年度末に閉校した学校の利活用に向けた取組について、富津市公共施設再配置推進計画の地域ごとの方針で定めた行程表では、令和5年度末までに施設の有効活用を検討を行うこととしております。  各施設の土地や建物の状況などを見ながら、できる限り速やかに進めていきたいというふうに考えてございます。  また、更地にしたほうがよいのではという御意見でございますけれども、議員御指摘のとおり、閉校施設は、等しく老朽化が進んでおり、施設の状況によっては利活用できない場合も考えられますので、各施設ごとに適切な方針を検討してまいりたいと、そのように考えてございます。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) 市長の答弁にもありましたが、行政系施設の中で富津、大貫、佐貫連絡所が廃止されましたが、峰上出張所、金谷、関豊連絡所の廃止は行われませんでしたが、何か大きな理由があったのか、お伺いします。 ○議長(渡辺務君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  峰上出張所、金谷連絡所、関豊連絡所につきましては、出張所、連絡所廃止に伴う代替サービスの検討や地域の皆様方への丁寧な説明をさせていただく時間を確保する必要があると判断したことから、計画を1年間延長し、令和4年3月末をもって廃止する計画といたしたところでございます。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) 代替施設の検討等がありました。今後、残りの施設について、今年度でやるということなんですが、天羽地区、高齢者率も高いので、いろいろな検討した中で、事業のほうを進めていただければと思います。  次に、各地域にあるコミュニティセンターや公民館について、どのように進めていくのか、伺いたいと思います。  コミュニティセンターは、指定管理者制度によって管理をお願いしていると思いますが、過去に指定管理の期間を5年から3年にして期間内に検討していくというお話も聞いたような記憶があります。多くの施設の指定管理も今年度で終了してしまい、延長しなくてはいけないと思いますが、考え方についてお伺いします。 ○議長(渡辺務君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  市民部所管であります各地区のコミュニティセンターにつきましては、公共施設再配置推進計画での方針として、地元区と譲渡を含めた協議となっております。  施設の取扱いにつきましては、今後、地域とのコンセンサスを目指し、丁寧な説明や意向確認などに努めてまいります。  なお、指定管理につきましては、その期間、この辺を考えた中できちっと判断し進めていきたいと考えております。
    ○議長(渡辺務君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  教育部所管の公民館につきましては、公共施設再配置推進計画に基づき、公民館の在り方について、公民館運営審議会、社会教育委員会議の中で協議を進めており、今年度中には提言をまとめてまいります。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) 公共施設の再配置の考え方について、今回、各施設について質問しました。施設ごと、いろいろな計画の中進めていただいていることは理解していますが、富津市公共施設再配置推進計画では、各施設について記載されていますが、後半には、地域ごとの再配置の方針も記載されています。  カナリエのように利用目的を広げることによって新しい価値が見つかるものもあると思います。  先ほど旧東中学校の利活用についてもいろいろな考え方をというお話がありました。行政の横のつながりをはかった中で、その地域に合った総合的な判断をして再配置を進めていただきたいと思いますが、このままだと縮小計画になってしまうのではないかという不安があります。  暮らしの充実に結びつけるような計画、実行をお願いしたいと思いますが、考え方についてお伺いします。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  富津市公共施設再配置推進計画における再配置の実施時期については、地区ごとの行程表に示しておりますが、あくまで市の方針であり、実施に当たっては住民に対し、あらかじめ丁寧な説明などを行うことを前提としております。  引き続きスケジュールは意識しながらも、市民の皆様の御理解を得た上で、公共施設の再配置を実現できるよう努めてまいります。  また、議員御指摘のとおり、公共施設の再配置は、地域の実情を勘案しながら総合的に考えるべきと認識しております。地域に提供している行政サービスをどのように維持するか、また、時代に合った新しいサービスをどのように提供していくか、全庁横断的に検討しつつ、公共施設の適正配置、保有総量の適正化に取り組んでまいります。 ○議長(渡辺務君) 7番、諸岡賛陛君。 ◆7番(諸岡賛陛君) ありがとうございます。公共施設の再配置、なかなか難しいと思います。民間活力を利用した中でというお話がありますが、まず初めに、市行政として使えるかどうかという確認をぜひしていただければと思います。  以上で、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(渡辺務君) 以上で、諸岡議員の質問を終わります。           ────────────────────────                  平野明彦君の代表質問 ○議長(渡辺務君) 続いて、15番、平野明彦君の発言を許可します。15番、平野明彦君。                 〔15番 平野明彦君登壇〕 ◆15番(平野明彦君) 皆さん、おはようございます。政友会の平野明彦でございます。諸岡議員に引き続きまして、政友会の代表質問をさせていただきます。  さて、現在行われております東京パラリンピック、8月に行われました東京オリンピックでは、選手たちの健闘する姿に大いなる感銘を受けました。  このオリンピックは、コロナ感染症によって延期となり、開催できるかどうかも分からない中、そういった不安の中、選手たちは様々なプレッシャーの中を過ごされてきたことと思います。  そういった環境下にあっても最高のパフォーマンスを発揮されたことに勇気と感動を頂きました。  我々もコロナ感染症にしっかりと立ち向かって闘っていかなければならないと改めて感じたところでございます。  さて今回、政友会の代表質問ですが、暮らしという視点から質問を組み立ててみました。  私からは、暮らしの充実から3項目、暮らしをつくるから3項目質問いたします。  まず、暮らしの充実2点目の地域排水整備についてですが、予算書には地域排水整備事業として、恒常的に記載されているわけではないので、全体としての計画はないと思っています。そこで、富津市として、地域排水整備についての見解をお伺いいたします。  次に、3点目の街路樹の整備についてですが、街路樹については課題もたくさんございます。市民の中には、なくてもいいという声もあります。そもそもなぜ街路樹を植えなければいけないのかをお伺いいたします。  4点目の水産業とマリンスポーツについてですが、富津市は豊かな東京湾の恵みに成り立ってきたと言っても過言ではありません。近年、多種多様なマリンスポーツを行う人たちが増えています。また、この8月にも水難事故も起きています。  富津市には、水産業を糧として従事する人達も数多くおり、富津市の主たる産業の1つでもあります。市として現状をどう把握しているのか、お伺いいたします。  大項目の3点目、暮らしをつくるですが、私たちがこのまちで暮らし続けていくために、働き口、雇用がなければなりません。今、実感できるほどに社会が大きく変わろうとしています。また、コロナ感染症によって暮らし方が大きく変わってしまうかもしれません。これまでの常識が全く通用しなくなるかもしれない社会になるかもしれません。  そのような社会に向けて、新たな産業をどのようにつくっていくのか。そのきっかけをどこに求めていくのか。そして、私たちのバトンを受け継いでもらえる子供たち、若い世代、この地で暮らし続けてくれる人たちをいかに増やしていくのか。その未来を担う人材をいかにして育てていくのかについて、3点質問を設定させていただきました。  まず1点目、新たな産業についてですが、昭和の時代、富津市が誕生したころは、企業誘致をベースにしたまちづくりを行うのが基本パターンでした。そうして造成されたのが新富地区です。しかし、社会情勢の変化もあり、なかなか企業誘致が進みませんでした。そこで、リサイクル産業の誘致に向けてリサイクルポートの指定など様々な努力を重ねてきました。  今現在、富津地区はほぼ埋まった状態です。しかし、政府は、脱炭素化を目指し、2050年カーボンニュートラルを宣言し、成長戦略の柱として進めようとしています。  これは、石油を基盤とした社会構造を大きく変えるものかもしれません。こうした変化への取組姿勢が富津市への投資を促すベースになると考えられます。富津市の見解をお伺いいたします。  2点目の次世代を育てるための出生数アップについてですが、子育て支援策は充実してきており、また、きめ細かく運営されているものと評価しております。しかし、子育て支援策が充実してきたからといってすぐに結果が出るものではありませんが、出生数は大変厳しいものがあります。出生数を増やすことについて、いかがお考えか、お伺いいたします。  3点目のまちづくりのための人材育成についてですが、まちづくりのベースとなるものは市職員に関わることが大きいと考えております。市民の皆さんが自由に活動できる社会を提供し、自由に活動する人たちを組み合わせて新たな価値をつくり、活力を生み出していく、そんな人物像を求められる時代になりつつあります。  そこで、市職員の人材育成方針についてお伺いいたしまして、第1回目の質問といたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺務君) 平野議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 平野明彦議員の御質問にお答えいたします。  初めに、暮らしの充実のうち、地域排水整備についての御質問にお答えいたします。  富津市内においては、君津富津広域下水道組合公共下水道計画に基づき一部下水道整備を実施しております。  民間宅地開発事業等の区域に伴う排水処理については、関係法令及び富津市宅地開発事業指導要綱に基づき、適切に指導しております。  その他の排水不良箇所については、地域排水整備事業として実施をしております。  次に、街路樹の整備についての御質問にお答えいたします。  街路樹は、都市部に存在する道路整備の中で、道路環境の整備や沿道における良好な生活環境を確保するため、また、都市部における良好な公共空間を形成する役割を有しています。  具体的には、歩行者交通と自動車交通の分離、歩行者の車道横断、飛び出しの防止、道路交通により生じる騒音等の軽減や道路周辺の温度上昇の緩和といった機能、役割を有しております。  ただし、このような機能や役割も適切な維持管理によって発揮するものであり、街路樹の定期的な剪定や除草が必要であると考えております。  次に、水産業とマリンスポーツについての御質問にお答えいたします。  本市の水産業は、全国でも有数の浅海漁場を有し、ノリ養殖業のほか、底引き網、刺し網、まき網、潜水器漁業、あなご筒漁など多種多様な漁業が営まれております。  また、都心から約1時間とアクセスがよく、長い海岸線に加え穏やかな海域であることから、多種多様なマリンスポーツの愛好者から人気のスポットとなっており、毎年多くの方が来訪されております。  近年、漁場や産卵場所周辺を水上バイクが走行することにより、漁船とのトラブルや漁業への悪影響があるとの声が漁業者から届いています。  さらに、一部騒音問題やごみの不法投棄など、海岸利用のマナーに係るトラブルも発生しております。  今後、マリンスポーツにおける安全面の周知や漁業者の権利保全、地域住民の生活環境等を踏まえた調整が必要であると考えております。  次に、暮らしをつくるのうち、新たな産業についての御質問にお答えいたします。  近年、サーキュラーエコノミー(循環経済)やESG投資など、経済発展と環境保全の両立を意識した考え方が主流となりつつあり、従前よりも環境への意識は高まってきております。  政府も昨年10月に、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言し、脱炭素を成長戦略における重要な要素としております。  脱炭素を実現するための取組の1つとして、3R(リデュース、リユース、リサイクル)の徹底があります。現在、本市の新富地区には、同地区がリサイクルポートに指定されたことにより、様々なリサイクル技術を持った企業が進出しております。  同地区は、1つの工業用地に多種のリサイクル企業が集まっている貴重な地区であり、これらの企業が連携し、それぞれが持つノウハウを生かすことで、リサイクルから処分までワンストップで行えるなど、循環経済の構築も考えられ、新たな事業展開が期待されるものと考えております。  本市におきましても、このような時代の流れに適応しながら、施策、事業に取り組んでいくことは重要であると認識しております。  次に、次世代を育てるための出生数のアップについての御質問にお答えいたします。  出生数の減少が下げ止まらず、減少の割合が大きくなっていることに私も大変な危機感を持っています。  このまま出生数が減少し続けると、人口減少が進行し、税収減による行政サービスの水準低下や生活関連サービスの縮小、地域コミュニティーの機能低下など、市民生活が大きな影響を受ける事態となります。  そうした地域や生活の環境が、さらなる人口減少を招くという悪循環に陥ってしまう可能性がある極めて深刻な問題であります。  本市にとって重要な問題として認識を共有し、子育て支援や移住促進に力点を置き、民間活力の導入も含め、総合的に地域全体でこの問題に立ち向かっていく必要があると考えています。  次に、まちづくりのための人材育成についての御質問にお答えいたします。  本市では、目指すべき職員像、「自己啓発を積み重ね、大きな変化に対応していく改革力のある職員」を掲げ、令和3年3月に富津市職員人材育成基本方針を改定したところであります。  人材育成の基本は、自己啓発であり、職員が自発的に学習し、自己の能力開発に取り組むことが最も重要であると考えます。  目指すべき職員像に近づけるため、体系的に実施される職員研修による能力開発、人事異動や人事評価等の人事制度の効果的な活用、互いに切磋琢磨し合う活気ある職場環境を有機的に連携させ、改革力ある職員の育成を図ってまいります。 ○議長(渡辺務君) 再質問に入ります。15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) それでは、再質問させていただきます。  まず、地域排水整備についてですが、今年度予算書に掲載されております二間塚地域排水整備事業について、改めてその経緯の説明をお願いいたします。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  二間塚地区では、長年、地域排水と農業用水が兼用されてきましたが、平成22年度より千葉県君津農業事務所において工事着手した農業用水の経路変更に伴い、地域排水の経路と流末について変更する必要が生じたため、令和2年度より工事着手し、排水整備を実施しております。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) それぞれの地区においてひどいとこ、たくさんございます。そういった中で一番ひどい地域排水地区については、営農地区の山王地区だというふうに思っております。  山王地区の浸水箇所についての対応は考えているんでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  山王地区の大雨時に浸水する箇所につきましては、現場の状況を確認し、必要であれば通行止め等の措置を行うとともに、消防署からの依頼で地元消防団が排水作業を実施し、安全確保に努めております。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) それでは、その山王地区なんですが、その解決に向けて具体策は考えているんでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  山王地区の下水道区域外の排水整備については、基本設計を実施しましたが、調整池の建設や用地買収で多額の費用や調整が必要になります。  今後は交付金の活用等について研究してまいります。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) ここの地区の整備につきましては、大変多額な予算がかかるということですけれども、一どきに全部ということではなくて、少しずつでも取り組むことがまず必要かなと思います。  まだ、ほかの地区もたくさんありますので、そういった含めて具体的に進めていっていただきたいなというふうに思います。  続きまして、側溝清掃についてですけれども、全て側溝清掃についても高齢化で対応できない地区が増えています。このことについて、市としては認識しているのでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  側溝清掃につきましては、各地区において協力を頂いて実施しておりますが、高齢化、住民の減少等により作業が困難になっているという意見を多く頂いております。
     市としましても、今後、側溝清掃の在り方を見直さなければならない時期が来ていると認識しております。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) あの側溝の蓋も随分重いもので、なかなか上がらないんです。それを軽いものに変えてくれという要望もあります。具体的にいろんな機材もあります。そういった面で市でバキューム等の機材を導入して市内を循環するなど方法としてはいろいろ考えられると思います。そうした機材を導入するといった考えはございますか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  バキュームによる清掃につきましては、有効な手段であると認識しておりますが、その実施費用及び汚泥の処分費が多額になるという課題があります。  今後も引き続き地域の皆様に御協力を頂きたいと思いますが、大規模な水路等、地元で清掃が困難と思われる箇所については、現場状況を勘案し、市が実施することも検討してまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) その辺は、具体的に進めていっていただきたいなというふうに思います。  それで、この地域排水ということにつきましては、ほかの地区でもやはり同様に問題を抱えております。今まで道路整備の一環として予算計上されておりました。そういった事業ですけれども、もう道路整備の一部では対応し切れない事業であることは明白です。新たな項目を設けて予算対応するべきだというふうに考えますが、これについていかがでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  地域排水整備につきましては、議員おっしゃるとおり、恒常的に予算を計上しているというわけではございませんが、先ほど申し上げたとおり、排水不良箇所であったり、いろんな事情で早急に改善しなければいけないという箇所については、個別に予算化をしているところでございます。  今後は、そういった箇所の状況等を勘案した中で計画的にできるか、そういったことも含めて研究してまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) 昨今の天候の変化によって雨量も非常に多くなっています。そういった面に対応するということについては、まず考えられるのは、この側溝の清掃、地域排水の整備ということだと思っております。  その地域地域が、安全に暮らせることによって、初めて暮らしが成り立っていく。そういった意味を含めまして、地域排水整備ということについては、もっと全体的な取組があってしかるべきだろうというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、街路整備についてですけれども、今、市民からの要望があって、街路樹の伐採をしていると思います。しかし、伐採しても枝が横に延びて、歩道の機能を失っている箇所もございます。根が張って歩道がめくれ上がっている箇所もございます。歩道の改修については、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  街路樹の管理につきましては、区からの要望により現地を確認して対応しており、歩行者の安全確保及び車道の通行の確保に向けた街路樹の枝の剪定や下草の除草を行っております。  そうした中で、歩道の改修につきましては、歩行者の安全な通行に支障があるような場合は、枝の伐採や伐根等を行い、利用者の安全確保に努めております。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) まちの景観というものは大変重要な要素です。そうすると、ある面で樹木の剪定というものを考えなきゃいけないところもありますけれども、しかし、やはり管理するということは当然重要な要素だというふうに思っています。しかし、これを全て行政でやるというのは、大変厳しいところもございます。地元区との協力、協議することも必要だと思っております。  しかし、その前に、どういった景観を目指すのか、どういった管理を目指すのかといったような基本的な方針は必要だと思います。その辺については、いかがお考えでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  先ほどもお答えしたとおり、街路樹の管理につきましては、区からの要望により、現地を確認して対応しており、歩行者の安全確保及び車道の通行の確保に向けた街路樹の枝の剪定や下草の除草を行っております。  実施に際しては、作業範囲が広範囲に及び、枝や草の処分経費がかさんでいることが課題となっております。  今後の街路樹の管理につきましては、計画的な伐採を行うなどの検討を行い、維持管理に努めていきたいと考えております。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) これを全部やれということも厳しい話ですけれども、地元の人たちとの協議をするに当たっては、事前に在り方を含めて検討しておいていただかなければ話のテーブルにはのせることはできないんだろうと思っています。その辺を含めて検討していただきたいなというふうに思います。  この件につきましては、経費の在り方についてちょっと考えてみたいと思います。経費の在り方について、見直しが必要なんだと思います。いかに管理すべきかということが問われている、そういった問題であろうと思っています。  こう言ってはなんですけれども、その街路樹の管理ということに関して言えば、そもそも法律の精神が理解されていないんじゃないかというふうに思わざるを得ない。経費を削るだけだった行政改革が過去に行われていたと私は認識しています。  しかし、そこによって必要な経費まで削ってしまった。本来は、必要な経費を使いながら、業務の運営の効率を求めていく、それが本来の姿ではないでしょうか。そうした積み重ねの上に、それぞれの事業の成長、または、政策の成長といったものが積み重なっていくんだと思います。  そういった見方、考え方が、そうすることによって育まれるんじゃないでしょうか。適切な管理経費を見直していくことも必要だということを指摘して、この質問を終わります。  続きまして、水産業とマリンスポーツについてですが、今までもこれに関しては要望等たくさんあったと思います。今までの経緯はどうだったんでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  近年、大貫海岸や新舞子海岸周辺において、水上バイクを利用される方が増加しており、路上駐車や住家付近での走行による騒音、海岸での大人数の飲食によるごみの不法投棄、また、漁業への影響など、地域住民や漁業者等から苦情や不安の声が寄せられております。  このことから、路上駐車の防止対策として、岩瀬川河口付近の市道沿いにガードレールを設置し、夏期にはカラーコーンの設置を併せて行っており、新舞子海岸においては、地元区により海岸への車両進入禁止を周知する看板を設置しております。  そうした中、8月には地元漁業協同組合から市に対して、岩瀬地先海岸の安全安心な利用について、要望書の提出がありました。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) こういった件につきましては、以前、富津地区富津岬のほうでもトラブルが多発しておりました。富津地区でのこの取組の経緯は、御存じでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  富津岬海岸付近での水上バイクにつきましては、漁業をはじめとして多くの問題が発生していたことから、平成12年度に財団法人日本海洋レジャー安全振興会により、関係機関や関係団体と調査研究を行い、関係する漁業協同組合の協力により、走行エリアを富津岬先端から第一海堡の北側に決定いたしました。  その後、走行エリアを利用する各グループ等が、安心して楽しめるゲレンデとして後世に残していこうという目的の下、平成18年に富津岬をまもる会を発足させ、ごみ問題やローカルルールの徹底等の啓蒙活動を行っております。  また、夏期には、海上保安署などの関係機関や関係団体等と連携し、合同パトロールを実施しております。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) そういった実績もあるということでございます。また、地区によって状況は違うと思うんですけれども、今後、市としてはどのように対応していくんでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  富津岬周辺以外の海域でのルールづくりにつきましては、現在、関係する漁業協同組合と走行エリアについて調整しており、関係機関や関係団体等と連絡調整を図ってまいります。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) この件につきましては、以前から取り組んできた会派のメンバーもいますので、詳細については、また、関連質問で続けていきたいと思います。  私からは、続きまして、暮らしをつくる新たな産業についてですが、ReSACOリサイクルセンターのオープンのとき、福田社長から挨拶の中で、私にとって忘れられない言葉がありました。  それは、先ほど市長答弁の中にもありましたけれども、関東全域、東日本全体を見回しても、1つの工業団地の中にこれだけの先進的なリサイクル企業が集まっている地域はないということをおっしゃっておりました。  1つしかないのであれば、それ以上の価値は生み出せないかもしれませんけど、集積することで新たな価値を生み出せる可能性はずっと高くなります。直接な具体的な展開にはほど遠いかもしれません。しかし、未来への可能性を見出すためには、情報収集的なことも必要だと思いますが、この辺についていかがお考えでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  現在、新富地区には、新富工場協議会等がございます。そのような中で、そこには、当然のごとくこの地区に集まっておりますリサイクル産業の方々も参加をしております。そのような中で、今回、新たにこの地区で行われようとしているサーキュラーエコノミー、こちらの関係の情報の提供並びに、それぞれの持つノウハウについて共有化することにより、1つの工場地帯として最後までワンストップで行われるような形態がつくれるものと考えております。このためにも何らかの方法での情報提供は、行っていかなければならないものと考えております。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) 現実的には、新富地区も土地もない状態です。非常に厳しいところはあろうかと思いますけれども、ただ未来なんて誰も分からないですよ。どうなるか分からない。また、いろんな課題があれば、いろんな展開の仕方も出てくるかと思いますので、その辺については滞りなく続けていってもらいたいというふうに思います。  続きまして、浅間山地区についですけれども、このメガソーラーの建設のときに、あの当時、集客施設であるとか、いろんな附属計画があったように記憶しておりますが、それは全くできておりませんから、その辺についてどうなっているんでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  市は、主として浅間山6社協議会に所属する企業が所有する浅間山砂利採取跡地の有効利用を促進するため、平成24年に浅間山砂利採取跡地利用基本調査を実施し、その調査の結果を踏まえ、メガソーラーのほか、集客施設や野菜工場などを盛り込んだ土地利用のゾーニング図を作成いたしました。  これを受けて、同年に浅間山6社協議会が、太陽光発電事業に係る企画提案の募集をした際に、市が作成したゾーニング図を候補場所の参照図として使用したことから、提案事業者からは、ゾーニング図に沿った計画が提案されてございます。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) メガソーラーの招致のときに、雇用の創出の約束とか、そういったものはあったんでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  市は、メガソーラー誘致におきまして、地元雇用に係る要望はしておりますが、雇用創出の契約はしておりません。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) できるだけ小さな円も大きくなるように、こっちのほうも取り組んでいかないとやっていけないんだなと、もったいないなということはたくさんございます。  そういった面では、できるだけずるくという言い方はおかしいですけど、協力し合うような関係を持って市全体に利するような形をこれからも取り組んでいっていただきたいなというふうに思います。  さらに、これは個人的な見解でございますけれども、あそこに今まで税収が生まなかったところに、ああいった税収がある程度生むようになったということについて、個人的にはそこの一部を南部地区の開発の投資に回してもいいんじゃないかなというふうに思っているんですが、こういった考え方についてどう思われますか。 ○議長(渡辺務君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  市税収入につきましては、使途が限定されない一般財源となりますので、当該地域からの税収を特定の地域の事業に充当することは考えておりません。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) それでは、続きまして、鋸山日本遺産候補地域についてということで、現在の状況についてお伺いいたします。 ○議長(渡辺務君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  文化庁から7月16日付で、令和3年度における日本遺産の候補地域の認定結果の発表があり、全国3地域の1つとして、小樽市、京都市とともに、富津市、鋸南町の鋸山が認定されました。  これに伴い、先月8月5日に鋸南町と協力し、第1回鋸山日本遺産候補地域活用推進協議会を開催いたしました。  今後の3年間で、調査研究や人材育成などの地域活性化事業に取り組みながら、将来の日本遺産認定を目指すことを確認したところでございます。  なお、文化庁に対しましては、地域活性化事業補助金を活用するための要望書を提出いたしましたので、今後は個々の事業の補助採択決定後に、速やかな事業開始ができるよう契約準備を進めてまいります。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) 日本遺産認定に向けて取り組まれる事業といったものは、具体的にどういったものがございますか。 ○議長(渡辺務君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  鋸山日本遺産候補地域活用推進協議会が主体となり、鋸山の観光客を対象としたニーズ調査の実施や、鋸山全体の航空測量を行い、精度の高い地図情報の作成などを行います。  また、その調査結果を活用した事業展開やガイドの養成研修、鋸山地域内の案内板、解説板の設置にも取り組んでまいります。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) いろんな事業が、メニューが提案されているようでございます。これは、金谷地区で、この鋸山日本遺産ということで、この開発モデルというのは、富津市全域にほかに流用できるものだと思っています。富津岬には、富津公園の戦争遺産であったりとか、我々のとこ古墳ということもございます。そういった部分の開発ということに含めて、モデルとなると思いますので、ぜひしっかりと学んでいただきたいという言い方おかしいですが、取り組んでいただきたいと思います。  続きまして、次世代を育てるための出生数アップについてということですが、出生数の変遷について教えていただきたいと思います。 ○議長(渡辺務君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。
     出生数につきましては、20年前から5年ごとの推移で申し上げさせていただきます。  平成12年は375人、平成17年は272人、平成22年は218人、平成27年は209人、令和2年は138人でございます。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) 減り方がやっぱり半端ではないという、非常に厳しいものがあると思います。  私が議会にお世話になったころというのは、成人式が大体600人、大体600人掛ける60年プラス高齢者ということで人口が計算できました。今、その数がどんどん減っていって600人からもう100人ちょっとということです。非常に厳しい状況だというふうに思います。  財務省によりますと、国民負担率という数字がございます。これは租税や社会保障負担の率でございますけれども、これが1970年には24.3%、これが2020年には44.3%と。その社会保障費については、高齢者に多く回っているのが現状だと思います。若い世代に回してもおかしくないものだと考えます。  若い人たちに安心を与えることがまちの活力につながるとも思います。出生数に特化した事業として、直接給付を検討すべき時期に来ているものと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  御意見のように、出産時のお祝い金を直接給付することは、大変インパクトがあり、効果があると考えておりますが、子育ての長い期間にわたって、きめ細やかな支援を提供すること、そして、支援を必要としている人に寄り添い、情報をお届けすることで、富津市で子供を産み育てたい、子育てに温かい富津市で暮らしたいと思う人を増やし、出生数を増やしていきたいと考えております。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) これは、市長の答弁の中にもありましたとおり、単品でどうのこうのなる話ではないと思います。まち全体としてのトータルの総合力が問われる問題でもあると思いますが、この数の減少については危機感を持って対応していかなければならないものと思っておりますので、また、検討の1つに加えていただければというふうに思います。  最後に、富津市の人材育成計画についてですけれども、人材育成に限らないと思いますが、従来の手法が、私個人的には中途半端に終わっているんじゃないかなというふうに思います。何かやっても常に振り出しに戻ってしまう。そのように思いますが、この点については、いかがお感じでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  職員の育成を組織全体の能力向上につなげるためには、互いに切磋琢磨し合う活気ある職場環境づくりが必要不可欠であると考えております。  そのためにも職場内研修では、職場における日常業務の疑問点などを解決する最適な機会であり、また、職員一人一人の特性に応じたきめ細やかな指導が可能なため、職場環境づくりに有効であるものと考えております。  また、人事評価制度と組織目標の設定を結びつけることで、組織全体の能力開発や向上につなげてまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) それでは、最後の質問ということになりますが、個人の能力向上、これは分かります。これは、当然必要だと思います。しかし、それが、組織の全体の力の向上にはつながっていない、そういうつながっているようには見えないんです。  職場のパフォーマンスが上がる人材開発手法ともいうべきものを考えるべきだというふうに思います。  人材育成で個人のスキルアップから組織力アップを目指す人材開発へと視点を変えて取り組むことも必要ではないでしょうか。それについていかがでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  職場内研修、いわゆるOJTを通じまして、やはりその職場における職員一人一人の特性に応じたきめ細やかな指導を行っていく。  それから、近年実施しております人事評価制度、それと組織目標の設定のときに、それぞれ上司と課員が面談等を行っておりますので、そのときに組織目標を共有すると、そういったことで、組織全体としての能力向上に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺務君) 15番、平野明彦君。 ◆15番(平野明彦君) 以上で、予定した質問は終わりますが、いろんな面で、ある面でおせっかい、口出しすることが、いろんな関わり合いができるものだというふうに思っております。  余分なおせっかいというのも大変迷惑でございますけれども、そういった部分がないと、それぞれ所管ごとのところで分断されてしまって、なかなかそれ以上のパフォーマンスの発揮にはならない。それには、どうやってそのはしごをかけていくかということが必要だと思いますので、その辺は、ある面でよく考えていってやっていただきたいなと思いますし、以前の先輩方からすると、人事評価なんてとてもできないと言っておられたのが、人事評価もするようになってきたというのは、1つの大きな変化だと思います。それを含めてさらなるパワーアップをしていただけるようにお願いしまして、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(渡辺務君) 以上で、平野議員の質問を終わります。  続いて、政友会の関連質問を許可します。関連質問ございますか。1番、宮崎晴幸君。 ◆1番(宮崎晴幸君) 私のほうから平野明彦議員に続いての関連質問のほうをさせていただきます。  新舞子海岸付近における水上バイクの状況について、昨年度から富津市には相談をさせていただいております。県管理の区分にも関わらず、富津市にはいろいろと対応を行っていただいておりますが、いまだにいろんな状況が、問題が起きているという話を聞いておりますので、現在の利用状況についてお伺いいたします。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  新舞子海岸につきましては、富津市が管理する漁港区域と千葉県が管理する一般海岸があります。近年、県管理海岸周辺での水上バイクやバーベキューなどの海岸利用に対し、苦情、トラブル等の相談が市に寄せられております。 ○議長(渡辺務君) 1番、宮崎晴幸君。 ◆1番(宮崎晴幸君) ありがとうございます。地元地域の方々より相談があり、何度か市役所へ相談をさせていただきました。一般の方が車両進入できないよう、地域の方が利用されている赤道を市役所のほうから地域の方に説明をいただき、通行止め等を行っていただきましたり、かねてより強い要望がありましたジェットスキーの方々が過ってノリ網等を切らないように、もしくは騒音等を出さないようにということの立て看板を設置の際には、管理区域外にもかかわらず市にはいろいろな知恵を貸していただき、設置にこぎ着けることができたことは本当に感謝している次第でございます。  しかし、現在対応できることをやっていただいた上で、さらにそれを上回るような問題点も出ているのも事実です。そういう中で、現在の新舞子付近における規制状況等についてお伺いさせていただきたいと思います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  県管理会館については、千葉県海岸に関する行政指導指針により、車両の乗り入れや直火でのバーベキュー等の行為が禁止されております。 ○議長(渡辺務君) 1番、宮崎晴幸君。 ◆1番(宮崎晴幸君) ありがとうございます。地域住民の方より看板を設置していただいたにもかかわらず、何度か相談を受けている最中です。今年7月には、富津警察に私も同行して、利用者等に対し水上バイクを利用する際の注意点や地域住民への配慮を行ってほしいお願いもしました。残念ながら最近まで海岸利用等のトラブルにより富津警察、海上保安署等が複数回出動する事態が発生しております。  海は、みんなが利用できる場所であります。しかし、漁業をなりわいとされている関係者の方もいらっしゃるのも事実です。また、過度な規制を管理者である千葉県に相談することは、マナーを守り、水上バイクを楽しんでいる方々をも規制することになりかねず、現状では大変悩ましいことです。  富津市として住みよいまちづくりを行う上においても、市民からは見えにくい部分で多大なる今般のサポートを頂いておりましたが、今後は見える形でのサポートを行っていただけたら地域の方々もより安心すると思っております。  今後は、例年行われている海岸パトロール活動を市職員だけではなく、漁業関係者の方々も海上よりパトロールを一緒に協力して行うよと言葉も頂いております。新たなルールをつくり、そのルールづくりを行うためにも、行政職員、漁業関係者、地域住民の方々に御協力をいただき、パトロール活動や啓蒙活動を実施するのも有効だと考えております。  また、富津北エリアにおいては、水上バイクの走行エリアを設けています。今後は、富津市のその他の地区にも走行エリアができるように関係各所と調整を現在も進められていると聞いておりますが、現在までの進捗状況について教えてください。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  平野明彦議員の御質問でもお答えいたしましたが、新舞子海岸においても、関係する漁業協同組合、関係機関、関係団体等と連絡調整を図りながらルールづくりを行ってまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺務君) 1番、宮崎晴幸君。 ◆1番(宮崎晴幸君) ありがとうございました。直接の許可権者ではない、富津市が対応するのには、かなりの限界があるのも事実です。  ただ、市民の窓口となるのは、正直、千葉県ではなく、この富津市に声が寄せられることも事実です。ただ、そういう中において、富津市のほうが何かやるとか、そういうふうなことではなく、一緒になって声を聞いていただき、時には県にも相談していただくと。そういうことをやっていただければ、お互い利用される方も、ジェットスキーを利用される方も、また、それを、それ以外を楽しむ方も皆が住みやすいまちづくりができるんではないかなと思っておりますので、その際は、相談のときの窓口として、今後も対応していただけたらと思います。 ○議長(渡辺務君) ほかに関連質問。12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) 政友会に与えられた時間帯、若干ございますので、私から関連質問させていただきます。  街路樹の整備について、ちょっとお聞きいたしたいと思います。  街路樹が、先ほど市長答弁にもございましたように、街路樹の効果といたしまして、歩道、車道との分離とか、温度を下げるとかと、いろいろ効果があるということで、これからも街路樹の整備を力を入れていただきたいと思いますが、私の知る限りの中で街路樹を設置するスペース、その場所に街路樹がない、立ち枯れているとか、ない状態というところが随所見られますけれども、例えば、そういうスペースにおいて、街路樹を植樹する考えがあるかないか、お聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  街路樹につきましては、地元の区長さん方からも存続したほうがいいとか、なくしたほうがいいとか、様々な御意見を伺っているところでございます。  そうしたこともありますので、やはり地元の区長さんというか、地元の住民の方と十分調整した中で、ここにまた新たな街路樹を設置するのか。また、草も生えてしまいましたので、そこを草が生えないような措置をとるのかということは検討してまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺務君) 12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) ありがとうございます。もう1点、お聞きしたいんですが、このマリンスポーツについてお聞きします。  富津の先端のところのマリンスポーツなんですけれども、駐車場がございまして、前回の大雨で浸水しました関係からかさ上げをしたり、護岸をつくったりして駐車場を整備されましたけれども、その関係で今回のその先端でのマリンスポーツ、ジェットバイクにつきまして、利用者が、そこの駐車場を利用するに当たって、キャリーカーと駐車する車ということでスペースを大分とった状態で、一般の明治百年記念展望塔に上がろうという人たちが、その駐車場を利用できないという状況が何かあったというようなことをお聞きしたんですが、その点のところの情報は入っているんでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  そのような、私も以前行ったときに、かなり満車であったというのは承知しているところでございます。そうした中で、一番は県のほうの管理の駐車場ということもございますし、また、先ほど申しましたように、水上バイク等につきましては、利用者の方々の団体等がその場で利用について、いろいろと利用者の方々に啓蒙活動も行っておりますので、今後そうした方々とも、ちょっと調整を図っていきたいと考えております。 ○議長(渡辺務君) ほかにありますか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺務君) それでは、ほかに質問もないようですので、政友会の関連質問を終結します。  以上で、政友会の代表質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで休憩とします。  会議の再開を午前11時15分とします。                  午前10時59分 休憩           ────────────────────────                  午前11時15分 開議                  石井志郎君の代表質問 ○議長(渡辺務君) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。  自由民主賢政会の代表質問を許可します。  質問時間は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、答弁及び関連質問を含めて70分以内です。  なお、関連質問は会派代表質問通告者が質問を終了した後、発言を許可しますので、念のため申し添えます。  初めに、14番、石井志郎君の発言を許可します。14番、石井志郎君。                 〔14番 石井志郎君登壇〕 ◆14番(石井志郎君) 改めまして、おはようございます。議席番号14番、自由民主賢政会、石井志郎です。指名により、令和3年9月定例会一般質問会派代表質問を三木議員とともに行いますので、よろしくお願いいたします。  さて、全国的に新型コロナウイルスの感染者が増え続けています。それも爆発的な感染拡大です。富津市でも8月に入り感染者が増え続け、心配するところです。陽性者から感染、PCR検査、感染から陽性判定までのタイムラグや無症状による家族や職場などでの感染拡散、保育園や幼稚園、学校などでも感染が広がり、子供から親への感染も確認されていると報道されています。  私の近い人が、先週末に草野球を行ったチームメイトが陽性となり、千葉県対策室と保健所に相談したところ、丁寧に説明を受け濃厚接触には該当せず、発熱後48時間以内に接触した場合は濃厚接触になるんだそうです。それとあと、15分以上の密接的な会話等が濃厚接触になるということで心配ないとのことで安心したとのことです。後で聞いたところでは、野球の後に職場でのクラスター感染だったそうです。どこにも危険は存在します。緊張感を持った生活をいつまで続けるのでしょうか。市内の飲食店や個人商店の皆さんも感染への心配や自粛によるお客様の減少、売上減に悩んでいます。行政のできることには限界がありますが、こんなときだからこそ未来の富津市のために考えてみたいと思います。  今回は、コロナ関連の質問ではなく、高橋市長が進めている安全安心で魅力あふれる富津市のまちづくりについて質問をさせていただきます。  1点目、富津市のまちづくりと地域振興について、2点目、小中学校の跡地利用、進捗状況と今後の計画についての2点をお聞きして、1回目の質問といたします。御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺務君) 石井議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 石井志郎議員の御質問にお答えいたします。  初めに、安全安心で魅力あふれる富津市のまちづくりについてのうち、富津市のまちづくりと地域振興についての御質問にお答えいたします。  本市におけるまちづくりにつきましては、「豊かな自然に包まれた安全安心で、潤いのある暮らしを支え育むまち 富津」を将来都市像として掲げた富津市都市計画マスタープランに基づき、誰もが安全・安心、快適に暮らせる都市づくり、富津の魅力・資源を活かす都市づくり、市民・企業・行政がみんなで進める都市づくりを基本的な考え方としております。  また、富津市は豊かな自然に囲まれながら、都心から僅か1時間程度の距離である立地性など、大きなポテンシャルを持った地域であることから、地域振興につきましては、その特色ある資源を有効に活用しながら様々な取組を進める必要があると考えております。  次に、小中学校統廃合の跡地利用、進捗状況と今後の計画についての御質問にお答えいたします。  閉校した学校の跡地利活用については、地域の意見を踏まえつつ、民間活力の導入も図りながら施設の有効活用を検討していくこととしております。  進捗状況としましては、まず、先行して取組を開始し、3月から利活用事業者の公募を実施していた旧金谷小学校では、8月16日に審査の結果、選定した優先交渉権者と旧金谷小学校の利活用事業に係る基本協定等の締結を行いました。
     次に、旧天羽東中学校では、今年度、施設の利活用を考えるためのワークショップを実施し、地域の皆さんの御意見や御提案を頂いたところであり、利活用の具体化に向け庁内で検討を行っております。  そのほかの閉校施設につきましても、利活用の実施に向け施設ごとにその土地や建物の状況などを総合的に判断しつつ、取組に着手してまいります。 ○議長(渡辺務君) 再質問に入ります。14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) それでは、再質問させていただきます。  1点目、富津市のまちづくりと地域振興について、再質いたします。  最初に、道の駅などの観光施設を利用した地域産業の振興について、お聞きいたします。  ここに日経トレンディの9月号があります。担当部長さんと市長さんには事前に再質問の質問内容と共にお渡ししてありますが、「道の駅の達人が投票 ここに行きべき! 関東エリア リゾート、廃校、自然体験……道の駅らしからぬ個性派が充実」、第1位が群馬県の川場田園プラザ、第2位は千葉県保田小学校、また、この中にはうまくたの里ということで木更津の道の駅も紹介されております。また、うまくたの里も先日のテレビでは関東ナンバーワンと紹介され、この日、日経トレンディでも取り上げられています。  そこで、お聞きいたします。全国にはいろいろな地域で特色のある道の駅や直売所などが設置、運営されています。近隣では、有名なところで鋸南町の保田小学校があり、富津市内でも過去に太陽光発電事業隣接地への提案もあったと記憶しています。富津市の考え方、取組についてお聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  道の駅などの物販集客施設を設置することにより、地域の活性化や農業、漁業、商工業、観光業の振興につながると考えます。  経営の受け手、採算性、建設費や運営費の問題などを十分考慮して判断することが重要であるため、今後、近隣市等の状況を参考に研究してまいりたいと思います。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) 平成16年12月、賢政会代表質問の私の質問に対し、当時の佐久間清治市長からこのように答弁が行われております。「自然と施設を生かした観光の拠点づくり、まちづくりについてお答えいたします。富津館山道路の供用開始区間の延伸と富津中央インター開通に伴い、首都圏からの観光客の増加が予測されるところですが、これら観光客をどう受け止め、観光振興にどう結びつけるかが急務となっているところです。方策としてはいろいろと考えられるところですが、恵まれた自然を最大限に生かした観光施設、富津市の特産物を観光客に紹介できる環境整備をする必要があると考えております。今後、既存の観光施設の関係者や専門の方々及び地域の方々にも参加していただき、調査、検討していくところであります」と当時の佐久間清治市長が答えております。今の部長のお答えもそれに準じておりますが、あれからもう16年経っております。その間に何が行われたか。  そこでお聞きします。次に、木更津市では木更津東インター近くのうまくたの里が有名です。ETC2.0を使った高速道路利用者への割引もあり、観光客やゴルフ場利用者などが訪れ、テレビなどでも紹介されています。富津市内金谷地区には民間事業者による観光施設があり、同じくテレビなどでも紹介されています。  そこで、富津市でも富津中央インター周辺に道の駅と直売所のような機能を持った施設の誘致や計画をつくることも必要と思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  直売所等の物販集客施設を計画するに当たっては、観光スポットを経由し、年間を通して人の動きのある主要道沿いで高速道路のインターからのアクセスによる利便性などがあることから、富津中央インター周辺を候補地の1つとして検討する必要があると考えます。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) ここにちょっと古い資料なんですが、木更津市のうまくたの里の平成30年の当時の内容がちょっと書かれているのを探しました。平成30年8月20日までの305営業日における集客では、来客数が150万人、売上高で6億7,000万円を記録しているというようなのが書かれております。やはり、それだけうまくたの里はゴルフ帰りの人だとか、要するに観光客、ちょうど茂原に行く高速道路にはパーキングがないんです。パーキング代わりに、そこをサービスエリア代わりにそこに降りて買物をする。また、休憩するというのがETC2.0を使うことによって簡単にできるようになったというふうに言われております。  ぜひ、やっぱり富津中央インター周辺のところで、今お話がありましたが、やっぱりそういうものを造るのも必要じゃないかなと思いますのでお願いします。  保田小学校は平成29年度上期レジ通過者数が13万8,000人で売上が2億4,000万円、やはり保田小学校はすごく取り上げられていますけど、やっぱりその来客数だとか売上高、やはりその立地条件というものが大事になろうかと思います。  また、館山市では前澤氏からの寄附金を基につくられた、前澤友作館山応援基金を財源に食のまちづくり拠点施設整備事業における公募型プロポーザル優先交渉権者が決定され、場所が国道128号と広域農道、安房グリーンラインの接点に建設が決まりました。  今、部長のほうからお話がありましたが、改めてもう一度、富津市でも国道127号の富津中央インター入口交差点周辺などが今後検討する余地があろうかと思いますが、その辺、改めてもう一度お聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  先ほど申し上げたとおり、高速道路のインターチェンジから近く、先ほど石井議員もおっしゃったとおりETC2.0を活用することによってパーキング代わりにも利用が可能となることから、やはり富津中央インター周辺を候補地の1つとして検討する必要があると考えております。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) 館山市のホームページから、館山市食のまちづくり拠点施設整備事業における優先交渉権者の決定というようなものが出ておりました。本当にすばらしい資料でした。それを富津市にやれというつもりはありません。面積が2万3,000平米、約7,000坪です。そこに要するに農産物とかそういうものをそろえたもので、用地としてみればA、B、Cという3区画を造ってやるようなことです。これはプロポーザルで民間事業者にお願いするということで、ただ事業費が5億数千万と書いてあったかな、そういうような費用がかかるわけです。富津市がこういうものを計画する場合にどこまでやれるか、また要するに魅力ある計画を富津市が作成し、民間事業者による民間資金を利用した施設の建設運営を掲げることが必要じゃないかと思います。また、それに当たり、国や県からの補助金などは市が調査して費用をできるだけやっぱり富津市も考える必要があるんじゃないか。富津市の魅力を発信する施設の計画も最初からできないとか、よく言われます。ではなく、未来のためにしっかり考えていただきたいと思います。  今回、後にまたお話ししますが、みらい構想、市長が今考えております。グランドビジョンというか、要するに富津市のグランドデザインというんですか、先ほど平野明彦議員が質問しましたけど、市の職員、やっぱり勉強していただきまして、そういうような提案ができるようなほうにまたしていただければと思います。  次に、今回、民間大規模商業施設を利用した富津市初の本格的図書館設置の計画を進め始めました。前佐久間市長時代にイオンモール富津のKさん──ゼネラルマネジャーと、青木地区とイオンモールの活性化について話す機会があり、議会の行政視察で商業施設を利用した地域活性化を視察したお話をさせてもらいました。その中でイオンモール富津に図書館とか市連絡事務所を設置すれば、地域の皆さんの利便性も向上し、イオンモールにお客さんが増え、お互いによいのではと提案させていただきました。そのときは具体的に話にはならず、次に就任したDゼネラルマネジャーにも提案させていただきましたところ、イオンモール富津より、富津市に図書館設置の提案がされました。残念ながら、その当時、富津市は財政非常事態宣言により実現することはできませんでしたが、今回、改めて市長の申入れによりイオンモール富津さんより提案がされ、高橋市長の掲げる子育て日本一を目指す図書館が設置されることとなりました。青木地区のまちづくりの進展に期待するところです。  そこで、都市計画区域のまちづくりについてお聞きいたします。都市計画区域内の調整区域の土地利用について。富津地区大堀に計画されていた商業施設とバスターミナルを兼ね備えた施設が計画されていたが、その後どうなっているか。また、土地利用計画は継続しているのか、お聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  大堀地区の市街化調整区域内に計画されていた民間事業者主導によるバスターミナル及び商業施設等の計画につきましては、社会情勢等の変化により実現に至りませんでした。  なお、平成28年度に策定しました市街化調整区域における土地利用方針の変更は行っておりませんので、今後も当該方針に合致する案件が提案された場合は協議を進めてまいります。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) 以前、この土地に商業施設計画が中止ならば、飲食、入浴、土産物等を備えた観光施設1者、また、ビジネスホテルを計画している事業者、長期滞在型と短期滞在型の事業者、2者と話を調整して相談したことがあります。この土地にこういう施設が進出したいとしたとき、富津市のほうは協力してもらえるかというようなお話をさせていただきました。そのとき残念ながら正確な計画ができていなかったということで、市担当の理解が得られず、そのうち長期滞在型の1事業者は木更津に土地を購入しビジネスホテルを建てることとなりました。ホテルができることで雇用と周辺の経済にも影響すると思いますが、今回、今、君津市と富津市のいずれかに進出しようと検討している1事業者、先ほどの2者のうちの1者で短期滞在型の大手チェーンホテルですが、富津市のこの土地に場合によっては出店してもいいかなというようなお話が進んでいるようにお聞きしております。富津市の企業誘致する意思が君津市に勝ることがなければ、この事業者も残念ながら君津市へ舵を切るかも知れません。調整区域の土地利用について、富津市のまちづくりに対する考えを改めてお聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  大堀地区の市街化調整区域内に係る民間事業者からの提案について、議員がおっしゃるように新たな事業者から進出を検討したいとの相談がありましたので、市街化調整区域における土地利用方針に基づき、地区計画の策定等に進めるように協議してまいります。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) 先ほど来から御質問させていただきました道の駅、やはり造るとなれば、それ相応の資金も必要になろうかと思います。ただ今回のこの施設につきましては、民間事業者が完全100%で条件が整えば富津市内に造りたい、将来的には南房総地域にも出店するような計画があるようなお話も聞いております。そういうときに、ぜひこの富津市内にこのような施設を誘致することによって、やっぱり雇用、大体100人から150人ぐらいのパートさんを含めて雇用の創出があるそうです。また、経済的にもその近辺で買物をしたり、飲食をしたりすることによって、その地域も潤うのではないかと思います。ぜひ、この事業者さん、まだ君津か富津か確定はしておりませんが、ぜひお話があったときには富津市はぜひこういう事業者の方が出店できるような協力をしていただければと思います。また機会がありましたら御質問させていただきますが、そういうことをやることによって、富津市のまちづくり、大堀地区、青木地区の住宅地の整備がまたさらに進むかもしれない。やはり、人口を増やすことによってその子供が増える、そういうことも必要になろうかと思いますので、ぜひ検討していただければと思います。  先ほども言いましたけど、やっぱり富津市のまちづくりのグランドデザイン、要するにどういうふうにしたいか、みらい構想というのはあくまでも大きな構想ですのでそこまで細かいデザインはしていないと思いますが、それに合わせまして過去の計画では基本構想があって基本計画があって、その実施計画、そういうふうにだんだん細目が細かくなるに従って細かい計画が計画されて実行されてきたと思います。ぜひ、その辺のグランドデザインというかグランドビジョンというか、そういうものを市の中で共有していただいて、すばらしいものができるように御期待申し上げます。  次に、2点目の小中学校統廃合の跡地利用、進捗状況と今後の計画について、再質問いたします。  1点目、金谷小学校跡地利活用事業について、金谷小学校跡地の利用事業者との契約終了後の取扱いについてお聞きいたします。  先ほど諸岡議員からも金谷小学校の件がございましたが、解体などの経費を含めまして御説明いただければと思います。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  貸付期間中に相手方から施設の買取り希望があった場合、交渉の上、売却することもあり得ますが、売却しない場合、契約終了後、施設は市に返還されることとなり、解体する場合は市の負担で行うこととなります。  なお、解体費用の算出はしておりませんが、平成30年度に実施した天羽中学校の解体工事費は約2億1,600万円でございました。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) やはり20年間賃貸契約で20万ですから、年間240万、20年間で約4,800万、4,800万をもらっても、その後、解体費用に2億数千万かかってしまうという現実が20年後にはまた来るかもしれない。その辺がうまく今のお話の中でありましたとおり、事業者の方が事情が変わって校舎等を買っていただければ、またその経費も削減できるんじゃないかと思いますので、その辺も今後よろしくどうぞお願いしたいと思います。  次に、竹岡、環南、天神山小学校、天羽東、佐貫中学校跡地の現状と課題についてお聞きいたします。3小学校と2中学校の現状、利用状況、校舎の状態、借地の割合と維持管理費、再利用時の修繕費用、取壊し費用についてお聞きをいたします。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  維持管理費については、令和2年度の1年間にかかった光熱水費や各種点検費用、修繕費などの合計金額をお答えさせていただきます。また、再利用時の修繕費用については、閉校施設の利活用は民間事業者による利活用を図る場合、旧金谷小学校と同様に原則として市で大規模な修繕は実施しない考えでおり、利活用業者がその事業に必要な修繕を行うこととなるため、経費の見積りはございません。  まず、旧竹岡小学校については、現在、地元の体育団体の利用のみであり、校舎の状態は昭和48年築、建設後48年が経過していることから老朽化が進んでいる状況です。借地の割合でございますけれども全体の48%で、維持管理費は約329万円でございます。  次に、旧環南小学校については、現在利用はされておりません。校舎の状態は昭和62年築、建設後34年が経過しており、給排水設備等に不具合がある状態です。借地はありません。維持管理費は約154万円でございます。  旧天神山小学校については、現在、地元の体育団体と学童保育施設として社会福祉法人金谷温清会が利用しています。校舎の状態は昭和48年築、建設後48年が経過しており、こちらも給排水設備等に不具合がある状態です。借地の割合は全体の12%で、維持管理費は約269万円でございます。  続きまして、旧天羽東中学校については、現在、地元の体育団体の利用のみであり、校舎の状態は昭和53年築、建設後43年が経過しており、電気設備等に不具合がある状態です。借地の割合については全体の8%で、維持管理費は約281万円でございます。  最後に、旧佐貫中学校については、現在、地元の体育団体の利用のみでございます。校舎の状態は昭和51年築、建設後45年が経過しており、電気設備等に不具合があり、雨漏りも見受けられる状態でございます。借地の割合は全体の27%で、維持管理費は約399万円でございます。  なお、最初に申し上げたとおり、市として大規模な修繕を実施する予定はありませんが、本議会で旧金谷小学校の気中負荷開閉器を交換するための補正予算を上程させていただいておりますように、周辺地域への影響を防ぐための修繕などは適宜実施していく考えでございます。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) 事前に数字の資料を頂きました。竹岡小学校、借地が47%で借地料が126万7,343円で年間維持費が329万961円かかっております。多いところで佐貫中学校が借地料が91万3,736円、合計の維持管理費が399万3,206円、天神山小学校、天羽東中学校、佐貫中学校、体育館等の利用が活発に行われているということで、天神山小学校は電気代が110万円、天羽東中が約110万円、佐貫中が148万円というふうに資料を頂きました。そういうふうに維持するだけでも実際に高額なお金がかかっております。  そういう中で地域の要望を聞き、施設の利用計画を立てるというが、地元利用の場合、建物維持管理費などを誰が負担するか。例えでいうと、今のコミセンの地域への移管も進んでいません。やはり、その費用を誰が持つかということになると、やはりどこの団体もどこの地域も施設を受け付けてくれない。  そういう中で、今、お話ししました富津市のこの施設、要望を聞きながら利用計画を立てているが、その辺のところの御回答をお聞かせください。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  閉校施設の利活用については、ワークショップを実施するなど地域の意見を踏まえつつ検討していくこととしておりますが、主に施設を民間事業者に貸しつけるなどし、その事業の中で利活用を図りたいと考えています。  旧金谷小学校を例に申し上げますと、地元の皆さんが利用するには事業者に施設の使用を認めていただく必要があります。  また、施設の維持管理費は利活用事業者の負担としているので、市民の皆さんが利用する場合も利活用事業者に負担を頂くことになりますが、今後は事業者と地域の皆さんとの間で取決めをしていくことなども考えられます。  残りの閉校施設については、地域からの意見などを受け、地域の方々が利用する施設とすることも考えられますが、維持管理費の負担などはコミュニティセンターなどと同様に地域との協議の中で慎重に決定していくものと考えています。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) 本当にあれですよね、維持管理するだけでも大変ですし、それを民間、地域の方が利用するにしてもお金がかかる。だからといって、それ相応の費用を徴収できるかというとなかなか難しい。また、その後に発生する統廃合跡地、校舎等の将来発生する解体費用やその他、公共施設で今後発生する修繕費や解体費の対策について、統廃合後の小中学校の解体費用が1校当たり約2億5,000万とします。5校で12億5,000万、また、今後発生する富津中央公民館や環境センター、給食センター等の解体費用を考えると約20億円以上かかると思われます。  そこで、さらなる公共施設再配置推進計画で発生する解体費用等に備え、現在の基金残高と基金の積み増しについてお聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  閉校施設に限らず、公民館や地域コミュニティ施設などを含め、解体や修繕、また規模の適正化を図っていくための経費には、昨年12月に設置した富津市公共施設等マネジメント基金を活用してまいります。  当基金の残高は、令和2年度末で7億1,070万円でありますが、議員御指摘の、今後、公共施設の再配置を実現していく経費に備えるためにも中期財政計画に積立金額を見込むなど計画的な積立を行ってまいります。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) 将来にマイナスの、負の遺産を残すことはやっぱりできるだけ避けたいと思います。ぜひ、そこら辺は十分に御検討いただければと思います。  8月12日の午後から大佐和地区5名の議員に対して、旧佐貫中学校校舎の現状について現地にて施設見学と状況説明を受ける機会がありました。現状は、雨漏りや電気設備の老朽化が進み、再利用すると費用として少なく見積もって数千万円以上がかかると説明を受けました。  また、借地が敷地内に数か所あり、その説明も受けました。佐貫地区では区長会より施設と建物を利用した利用計画の要望書を提出してありますが、再利用に関して非常に難しいと思います。今回の統廃合の跡地利用について、地元の要望を聞きながら進めるとありますが、佐貫中学校や竹岡小学校など借地などが多く維持管理費もかかる施設について、現状を速やかに地元の皆さんに説明する必要があろうかと思います。やはり、後で混乱を起こすよりは現状をやっぱり早く伝えるべき。私はもう佐貫中学校、将来的に壊すのはやむを得ないのではないかと思っております。今、お金をかけて果たしてどれだけ利用ができるか。どっちにしろ最後また解体費がかかるわけですから、だったら早く解体するべきじゃないかと、地元の皆さんに怒られるかもしれませんが、やはりそれは行政のために考えればそういう判断も必要になろうかと思います。  また、佐貫運動広場というのがありまして、あそこには体育館と武道場があって、大勢の方が使っています。また、そういうものに対しての使い方に関してはまた提案させていただきます。要するにその校舎の利用というものはもうあきらめるべきじゃないか。ただ、あとその跡地をどういうふうに利用するか。やっぱり借地は返して借地がなくなった小さいところでもいいから地元が使えるようなものを残すというのはまた今後改めてお願い、要望していきたいと思いますのでよろしくお願いします。  最後に、市長にまとめてお聞きしたいと思います。  今回の質問は市長の目指す安全安心で魅力あふれるまちづくりについて御質問させていただきました。新型コロナウイルス感染者も増え続け、先が見えない中でのまちづくり、公共施設再配置推進計画での地域の要望を聞きながらの小中学校統廃合の跡地利用の問題点が見えてきました。今回、市が策定しようとしているみらい構想がどのような内容になるか注意深く見守りたいと思います。  最後に、市長の所見をお聞きして質問を終わります。 ○議長(渡辺務君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。  新型コロナウイルス感染症は、私たちの生活に長きにわたり様々な影響を与えており、1日も早い収束が待たれるところであります。基礎自治体として、そのような意味からも希望する市民の皆さんに1日も早くその解決策であろうワクチン接種が進められるように今後も取り組んでまいりたいと、そのように考えております。  また、アフターコロナはもちろんですけれども、現状のこのコロナ禍におきましても市が抱える問題に真摯に取り組みながら、市民の皆さんが安全で安心して暮らせるようなまちづくりの実現に向け、市役所一丸となって進めてまいりたいと、そのように考えております。 ◆14番(石井志郎君) ありがとうございました。 ○議長(渡辺務君) 以上で、石井議員の質問を終わります。           ────────────────────────                  三木千明君の代表質問
    ○議長(渡辺務君) 続いて、8番、三木千明君の発言を許可します。8番、三木千明君。                 〔8番 三木千明君登壇〕 ◆8番(三木千明君) 議席番号8番、自由民主賢政会、三木でございます。石井議員に引き続き、代表質問を行わせていただきます。  本日、令和3年9月1日、富津市は市制施行50周年を迎えました。今日に至るまで、富津市政運営に御協力いただきました関係者の皆様、郷土を愛し、明るく住みよい町を築いてこられた市民の皆様、そして富津市の発展に御尽力いただきました全ての方々、市民の皆様と共に発展を遂げてきた半世紀にわたるこれまでの歩みに感謝し、本市の恵まれた自然環境と先人たちと培ってきた伝統を継承しつつ、富津市の歴史や文化を再発見、再認識することにより、改めて我が町への誇りや愛着をより一層深め、選ばれるまち富津市、住みたいまち富津市、このことの実現に向け、さらに磨きをかけていくことが今を生きる私たちの使命であり、次の50年に向け、希望あふれる新たな力強い一歩につなげていくことになります。  一方で、近年、我々、そして富津市を取り巻く環境は非常に厳しくなってきております。加速度的に進む少子高齢化、世界的な気候変動などの環境問題、そして新型コロナウイルス感染症の拡大など、先の見通せない問題が山積しております。富津市が富津市として、これからも持続可能な自治体であるためには、先人たちの築いた歴史や伝統を継承した上で、これまでの常識や慣習にとらわれることなく、富津市、そして市民の皆様にとって有益である新しい取組や現状に手を加えたり、見つめ直すことなど、常に明日を見つめ前を向いてチャレンジする姿勢が重要であると考えております。すなわち、安全安心で魅力あふれる富津市のまちづくりを様々な形で真摯に、そして愚直に行っていく、このことに尽きると捉えております。  富津市制施行50周年、今日、この日は夢と希望を次世代につないでいくための新たなスタートの日でもあります。安全安心で魅力あふれる富津市のまちづくりに取り組み、次の50年も100年度も富津市が持続可能な自治体となるよう、富津市の課題解決と新しい取組へのチャレンジ、このことに絶えず取り組んでいくことが求められます。これらの考えに基づき、安全安心で魅力あふれる富津市のまちづくりについて、伺ってまいります。  まず、1点目に歴史的にももちろん今でも産業の要として富津市に恩恵を与え、文化を育み、また観光地として、そして住まう市民へ安らぎを与えるなど、富津市の特色であり、大きな大きな魅力でもある富津市の海、市民も富津市を訪れた方々も皆が富津市の魅力、富津市の海の魅力を享受して生活し、楽しんでおられます。  そこで、富津市の魅力と富津市の魅力である海辺のルールづくりについて、伺います。  2点目に安全安心なまちづくりに向けた有害鳥獣対策について伺います。  富津市の魅力は海に限らず、豊かな緑、里山も大きな魅力であることは言を俟たず、里山を中心に多種多様な農作物が生産され、また趣味として各農作業を楽しまれている多くの方々がおられます。  しかし、緑豊かであるがゆえに、そこで生育する動物たちによる農作物被害や居住者への身体に及ぶ被害も多く発生しております。  そこで、安全安心なまちづくりに向けた有害鳥獣対策について伺います。  以上、2点について、1回目の質問とさせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺務君) 三木議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 三木千明議員の御質問にお答えいたします。  初めに、安全安心で魅力あふれる富津市のまちづくりについてのうち、市民も富津市を訪れた方々も皆が富津市の魅力を享受できる海辺のルールづくりについての御質問にお答えいたします。  本市は、南北約40キロメートルにわたる長い海岸線と豊かな自然に恵まれており東京湾アクアラインや館山自動車道の開通で都心から約1時間とアクセスが向上、利便性が高くなり、潮干狩りや海水浴、ハイキングなど四季を通じて多くの観光客が訪れております。特に、夏季における富津岬周辺の海岸は様々なマリンスポーツの人気スポットとなっており、多くの方に利用されております。  一方で、近年では様々な利用形態が交錯していることに加え、このコロナ禍における来訪者等の海岸利用のマナーが問題となっております。  次に、安全安心なまちづくりに向けた有害鳥獣対策についての御質問にお答えいたします。  本市において、有害鳥獣対策は重要であります。有害鳥獣による農作物への被害は依然として多く、住宅地周辺においても有害獣の出没が増加している状況であります。本市では、現在、富津市有害鳥獣対策協議会と連携し、捕獲事業や侵入防護柵及び捕獲用わなの購入事業を実施しております。住宅地周辺に出没する有害獣対策としては引き続きパトロールを実施し、令和3年3月に策定した住宅地等における有害獣対応マニュアルを活用してまいります。  また、新たな担い手の確保に努めるとともに、捕獲従事者が駆除した有害獣の処理について、民間企業との協働により強化してまいります。 ○議長(渡辺務君) 再質問に入ります。8番、三木千明君。 ◆8番(三木千明君) 高橋市長、御答弁ありがとうございました。  それでは、再質問に移らせていただきます。  現状における富津市、富津市内周辺海域において設けられている規制にはどのようなものがあるんでしょうか。先ほどの政友会の代表質問の中でも多少触れられておりましたけれども、改めて富津市内周辺の海域において設けられている規制について伺います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  市内の千葉県管理の海岸においては、車両の進入や直火でのバーベキューは禁止行為となっております。加えて、夏の海水浴場開設期間は、各海水浴場の遊泳区域内でモーターボート、水上オートバイまたはヨットなど、人の身体と接触した場合に危害を及ぼす恐れのあるものの使用を禁止しているほか、区域周辺においてもモーターボート等を疾走させるなどで遊泳者等に支障を及ぼす恐れがあるような行為は禁止されております。 ○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。 ◆8番(三木千明君) 今の答弁からすると、夏の海水浴場開設期間以外や各海水浴場の遊泳区域外であれば、水上バイク、モーターボートなどについては区域外では適用外、つまり禁止ではないということになりますね。  また、バーベキューについては、千葉県管理の海岸においては直火でのバーベキューは制限行為、逆に言うと、直火でなければ、足のついたバーベキューコンロを用いれば制限に該当しないということになりますね。  では、ただいま御答弁いただいた規制行為との根拠となる法令などにはどういったものがあるのか、伺います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  千葉県が制定した公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例や千葉県海岸に関する行政指導指針、富津市が平成29年に制定いたしました富津市安全・安心な海水浴場等の確保に関する条例でございます。 ○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。 ◆8番(三木千明君) それでは、千葉県条例、また市の条例、県の行政指導指針などで示される禁止行為を行った場合の罰則などはどうなっているんでしょうか、伺います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  千葉県の条例では5万円以下の罰金または拘留もしくは科料、常習者の場合は6月以下の懲役または20万円以下の罰金に処せられ、市の条例においては特に罰則等は設けておらず、指導及び勧告をすることができるとなっております。 ○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。 ◆8番(三木千明君) 例えば、道路には国管理の国道、県管理の県道、市管理の市道があります。富津市周辺の海域、先ほど伺った条例等からおおよそ見当がつきますが、とはいえ海には境目がありません。ここからここまではこういった規制がある、その規制の根拠規定は市、県の条例である、または指導指針であるということが分かったわけですが、伴って、そのエリアを管理する先が決まっていると思います。私が知らないだけかもしれませんけれども、富津市周辺の海域等における管理先について伺います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  富津市管理の漁港区域内にある大貫中央海水浴場や新舞子海水浴場については、富津市が通年で管理者となりますが、それ以外の海岸につきましては、海水浴場開設期間を除いて千葉県の管理となります。 ○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。 ◆8番(三木千明君) 冒頭申し上げましたとおり、遠浅で波穏やか、砂浜も岩場もある富津市の海は多種多様の多くの魚や貝などに恵まれ漁業が盛んであります。私の家も代々漁師の家系でありました。海ではノリ養殖、筒状のぽっぽと呼ばれるわなを仕掛けるアナゴ筒漁、刺し網漁、定置網漁、地引き網漁など魚類の多様性や海の形状、特性に比例し、漁の方法も多種多様、多くの文化や特性と共に人々、そして富津市を潤わせてくれております。  今なお富津市の基幹産業として位置づけられる富津市の漁業であります。その漁業従事者の権利や富津市周辺における操業可能海域等について伺います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  漁業従事者の権利である漁業権は共同漁業権、区画漁業権、定置漁業権の3種類となっており、本市では、富津漁港富津地区から第一海堡まで及び第一海堡から金谷地区までの沿岸に刺し網や小型定置網などを営むための共同漁業権とノリ養殖を営むための区画漁業権が設定されております。  この漁業権内では、漁具や養殖施設の毀損などが禁止されております。  なお、漁業権の設定されていない海面においても釣り漁業などが営まれております。 ○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。 ◆8番(三木千明君) 岩瀬905番地先の海岸や磯根崎周辺の海辺でマリンスポーツとかバーベキューを行うなど、海辺でのレジャーを目的に主に市外、県外と推察される方々が週末を中心に訪れ、そして楽しんでおられます。そんな中、8月12日午後3時15分頃、富津市岩瀬の大貫海岸沖合の約30メートルで建設業の32歳男性が運転していた水上バイクが停泊中の2人乗り水上バイクに衝突、右肋骨骨折や肝臓損傷などの重傷で病院に搬送される事故が発生しました。  現場は、さきの回答に照らせれば、千葉県管理の海域であり、水上バイクの走行や直火でなければバーベキューを行うことも事実上とがめられない、行える区域であります。しかしながら、事故の発生地が富津市内、管理区域が県である先で水上バイクや直火でない火気の使用など、規制外の行為による事故等発生時、その責任は市にあるのでしょうか、伺います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  基本的には、市の管理者責任のない場所での事故等で、市が法的責任を問われることはないと認識しております。 ○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。 ◆8番(三木千明君) 富津市の海域における水上バイクやバーベキューを楽しむ、主に市外、県外から訪れる方々との間で生ずる水上バイクの運行、ごみ、騒音、違法駐車、風紀等々に係る内容で登壇し、質問も今までも数回行ってまいりました。特に、昨年、今年とコロナ禍における他県をまたがっての移動や外出を控えるよう要請があり、休日にも外出はおろか、レジャーを楽しめない不満が募り、もう我慢できないと都心から実質一番近い、そして規制のない富津市の海岸を目指し、水遊びや水上バイクの運行、コンロを使ってのバーベキューなどを行いに多くの方々が富津市に訪れられてきております。  特に、砂浜となっており、人気の少ない大貫、佐貫地区が人気であるとのうわさもあります。  しかし、来訪される方々の路上駐車にはじまり、ごみの問題、騒音、漁港区域内への水上バイクの侵入に加え、特に今年は漁船への接近やあわや衝突といった事例に加え、海岸近くの先でテントやタープを張り、大人数で朝8時前からバーベキューを行い、しかもこの緊急事態宣言下、目視した中ではほぼ全員がマスクを無着用で行っており、こういったことに対する地元からの苦情が多く届いております。  市にも相談し、路上駐車に対しては先ほども質問が重なっておりまして、御答弁もありました。路上駐車に対しては即対応をいただいたところでありますけれども、それら以外については先ほど来の答弁のように規制がなく、条例等に反しているわけでもないので海上保安庁、警察に私が直接掛け合っても具体的な行動に移せない、その理由なども本日の質問を通じよくよく分かったところであります。個人的には格好つけるわけではないんですが、水上バイクの走行やマリンレジャー、バーベキューを楽しむにしろ、寛容に受け入れてあげたい。富津市の海の魅力を共に享受したい。事実、そういったお客様で賑わっている飲食店や関係の御商売先もあるでしょう。  しかし、そういえるのも誰もが迷惑を被っていない、そういった状況でなければなりません。  先ほど申し上げましたとおり、そんな中で8月12日には成人3名が関わる大きな、そして痛ましい水上バイクの事故までが発生してしまいました。海域管理者である県や市に非がないとはいえ、このことは観光地の市の富津市に有形無形の影響が出ないとも限りません。  そこで、漁業従事者、マリンレジャー愛好者、近隣住民、海水客など様々な利用形態が交錯する中で、海、浜における事故やトラブルを未然に防ぐためのルールを遵守してもらうことももちろんですが、その自由な権利、その利用等、それに関してのルールをつくることが早急に求められているものと考えます。漁業従事者の操業活動等を適切に確保するためにも、富津市における海、浜を利用する全ての皆様に安全かつ安心に楽しんでいただき、皆が富津市の魅力である海の魅力を享受できるよう、1つの手段として、海、浜における共存共栄のための共通ルールを富津市、千葉県、警察、海上保安庁、富津市観光協会、漁業協同組合、地域区長、近隣で自営業を営まれている皆様方、ほかレジャー等を行っている団体等も交えて協議し、先ほども答弁ありましたけれども、私はここで会派として、また個人としてもこれを検討していただきたいというレベルではなく、遅くとも来年夏までにできるだけ早く、この協議会を策定し、実行に移して行っていくことが必要と考えますが、市の見解はいかがでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  三木議員のおっしゃるとおり、現在、富津岬北側海域で走行エリアを設定し、民間団体等の協力を得て運用している自主ルールをその他の海域でも設定し、同様のルールづくりを行っていく必要があると考えております。  現在、関係する漁業協同組合と走行エリアについて調整しており、関係機関や関係団体等と連絡調整を図ってまいります。  以上でございます。 ○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。 ◆8番(三木千明君) これは水上バイクの愛好者の皆さん方、また海辺でバーベキューをやっている方々が悪いわけではないんです。これは規制がないんですから、その中でのルールを守っていただければ、それぞれマナーを守っていただければ、共存できる課題だと思っております。  ただ、現状は今、富津市にはそれらのいわゆる地方ルール、ローカルルールというものがありません。館山市また滋賀県等でもこういった中で条例で縛るというよりもみんなで楽しんでもらうためにルールをつくろうと、そしてみんなで楽しんでいこうというふうな方向性を打ち出しているところもあります。遅まきながら、富津市もぜひ時間を区切って、先ほど申し上げましたとおり来年、令和4年度当初を目標に市民も、そして富津市を訪れる皆さんも皆が富津市の魅力、富津市の海の魅力を享受できるよう、形にし、実行されることを市が中心となって行われることを切に求めます。  以上で、富津市の海のルールづくりに関する再質問を終了し、一方の富津市の魅力である緑豊かな富津市の中山間地に関する質問、安全安心なまちづくりに向けた有害鳥獣対策についての再質問に移ります。  冒頭申し上げたとおり、富津市の魅力は海に限らず、緑豊かな中山間地、里山も大きな魅力であります。もちろん富津市で営まれている農業も基幹産業に位置づけられております。  しかし、緑豊かであるがゆえに、そこで生育する動物たちによる農作物被害や居住者への身体に及ぶ被害も多く発生しております。  そこで、本市における近年の有害鳥獣等被害の推移について伺います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  本市における農作物の被害額については、平成30年度、2,137万1,000円、令和元年度、2,930万1,000円、令和2年度、2,026万9,000円となっております。令和元年度につきましては、9月から10月の台風等により侵入防護柵が破損したことから農作物への被害額が増加したものと思われます。ここ数年は2,000万円前後の被害額で推移しております。 ○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。 ◆8番(三木千明君) ここ数年、2,000万円以上の被害で推移しているということです。基本的に春の兆しが見えてきた頃から準備を始め、およそ1年をかけて実りの収穫に期待をかけ、手塩にかけた作物が動物らによって収穫直前で荒らされてしまう。精神的にも大きな大きなダメージを受けるだけではなく、収入の面においても直撃する大変大きな問題であります。このことについて千葉県や富津市として被害防止に向けた施策等は行われているんでしょうか、伺います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  県は各市町村の捕獲、被害防止体制の推進が図られるよう交付金の交付を行っているほか、出没、捕獲、被害状況などの状況を広域的に把握、分析し、市町村に情報提供を行っております。  市は、捕獲駆除の推進及び被害防除のための交付金を富津市有害鳥獣対策協議会に交付し、協議会と連携し、有害鳥獣被害防止対策に取り組んでおります。今年度、天羽地区において猿による被害が多いことから、新たな取組としてロケット花火による追い払い体制の強化を図っております。  また、県に要望し、今年度、専門家による本市の被害対策の検証を県事業として実施することから、その検証結果に基づき被害防止対策に取り組んでまいります。 ○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。 ◆8番(三木千明君) 千葉県や富津市が鋭意対策に取り組んでおられることを理解したところであります。  しかし、相手は広域にまたがり、餌や繁殖に適した先を求め移動するものたちであります。この地で餌となるものを食いつぶせば、次の市へ移動し、そこも駄目になったらまた次へ、これらを繰り返しつつ繁殖をし、数を増やしていっております。この連綿と繰り返される彼らの食べること、生きること、そして種を残すことに懸命であります。  しかし、富津市の農業従事者の皆さんは彼らを養うために農業を営んでいるわけではなく、自身が食うために、生きるために農業にいそしんでいるわけであります。中には彼らとのいたちごっこのような戦いに心が折れ、農業を辞めてしまう方もいらっしゃると考えます。  近年における我が市における離農者の推移と離農の原因等を把握されておりますか、伺います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えします。  本市の農業従事者数は農林業センサスによりますと平成27年は2,209名、令和2年は1,505名となっており、5年間で704名の減少となっております。減少の原因は農業従事者の高齢化や後継者不足が主な原因であると考えられますが、有害鳥獣の被害によるものも要因の1つではないかと推察されます。 ○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。 ◆8番(三木千明君) そうですね、農業従事者で大変な被害に遭われた方のまさしく心中はお察しするところであります。
     そういった中、千葉県では県内の中山間地域を中心に野生の猿、鹿、イノシシ等による農作物等への被害が増加し、これらの原因による耕作放棄の農地も見られ、そういった中、農業者の生産意欲の減退を招くとともに農業生産の大きな阻害要因ともなっていることから被害を防止する防護柵の設置や有害獣対策指導員の設置等、有害鳥獣被害防止事業の対策を実施しているとのことです。有害鳥獣被害防止対策事業、侵入防護設備事業についてどのようなものなのか、伺います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  鳥獣被害防止施設整備事業につきましては、国、県の鳥獣被害防止総合対策交付金を活用して実施しております。本事業は電気柵、ネット柵、ワイヤーメッシュ柵及び金網柵について国が定める基準に基づき整備を進めております。  また、採択要件については受益対象が農作物であること、受益戸数が3戸以上であること、一定の費用対効果が認められることが必要であります。 ○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。 ◆8番(三木千明君) その有害鳥獣被害防止対策事業の我が市における近年の申込み状況及び採用結果はどうなっていますでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  令和元年は要望件数、実施件数ともに22件、令和2年度は要望件数24件に対して、実施件数21件、未実施3件、令和3年度については要望件数が35件があり、実施予定件数が19件で、未実施が16件となっております。 ○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。 ◆8番(三木千明君) これら申し込んだ農業従事者の方の中には御自身の農作物の被害を防止するためだけではなく、特にイノシシが田畑近くの水源であるため池、堰、こういった周囲等をほじくり返し、堰が崩れたり、穴が空けられた際には一帯に水があふれ出て、そういったことを防止するために事業申請した方もいらっしゃいます。しかしながら、その選に漏れてしまったという一連の皆さんがおられます。  要望件数と実施件数及び未実施の件数が分かっている。つまり県の事業からは漏れてしまった方について、例えば次回に優先して採用するだとか、富津市としてその漏れてしまった方について単独で事業対応してはいかがかと考えますけれども、見解はどうでしょうか、伺います。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  令和3年度につきましては、資材の高騰や国の基準改正があったほか、例年を大幅に上回る要望件数となっております。さらに、鹿対策用防護柵の要望が増えたことにより、全体要望額が増加しており、交付金額としては昨年に比べて約1,400万円増額しておりますが、先ほど申し上げたとおり、16件が未実施となっています。  市単独での当事業に取り組むかについては、今後の要望状況や被害の動向等を注視し検討してまいります。また、引き続き国、県に交付金の増額を要望してまいります。 ○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。 ◆8番(三木千明君) ぜひ、国、県に対して交付金の増額要望、これをお願いしたいところですが、市単独での事業に取り組むということについてもぜひ前向きに検討していただいて実現に向けた取り組みをしていただければと思っております。  冒頭申し上げましたとおり、富津市で施行50周年、今日、この日は夢と希望を次世代につなげていくための新たなスタートの日でもあります。これからも富津市は、まず市民の皆様にとって有益である新しい取組や現状に手を加えたり、見つめ直すことなど、常に明日を見つめ、前へ向いてチャレンジしていくことが夢や希望につながっていくわけであります。直面する現状の富津市の課題解決、このことなくして富津市の未来を見据えることはできません。その一環として、富津市の魅力でもある、そして具体的にはただいま私が御提言申し上げた海辺のルールづくりと就農者等への具体的な支援など、安全安心で魅力あふれる富津市のまちづくりに向けた対応、対策にぜひともスピーディーに取り組んでほしいと訴えます。  次の50年も100年も富津市が持続可能な自治体として、そして市民の皆さんに住んでよかったと実感されるまちであるためにも、ほかにも様々取り組むべき事案もあります。富津市の課題解決と新しい取組へのチャレンジ、このことに前を向いて絶えず取り組んでまいりましょう。  以上で、自由民主賢政会、代表質問の全てを終了といたします。対応に期待して終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(渡辺務君) 以上で、三木議員の質問を終わります。  続いて、自由民主賢政会の関連質問を許可します。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺務君) それでは、質問もないようですので、自由民主賢政会の関連質問を終結します。  以上で、自由民主賢政会の代表質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで休憩といたします。会議の再開を午後1時25分とします。                  午後0時24分 休憩           ────────────────────────                  午後1時25分 開議                  渡辺純一君の個人質問 ○副議長(平野英男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  まず、私から報告です。議長は退席いたしましたので、地方自治法第106条第1項の規定により、私が議長の職務を行います。  それでは、個人質問を行います。  富津市議会申合せ事項により、通告順に質問を許可します。  なお、質問時間は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、答弁を含めて45分以内です。  2番、渡辺純一君の発言を許可します。2番、渡辺純一君。                 〔2番 渡辺純一君登壇〕 ◆2番(渡辺純一君) 議席番号2番、渡辺純一でございます。  この9月議会からネット配信されるということで、今までとは違った緊張感を感じますが、これまでと変わらず平常心を保てるよう努力したいと思います。  さて、今回取り上げるテーマにつきましては、普段の生活では切っても切り離せないデジタル化に焦点を当てたところです。  先般行われました富津市での本議会において、先輩議員の質問を聞いて触発された部分も多々ございますが、以前より思い描いていたことを述べさせていただきながら、皆さんと考えていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。  町なかではよくDX、デジタルトランスフォーメーションと叫ばれ、親しいところであると思います。  私もスマートフォンを通じて、電気代、電話代等の利用明細書は電子メールで送ってもらい、PDFデータにて閲覧、今まで財布に入れていた各種カードをアプリ化し、スマホ内へ、電子マネーも使いこなせるようになり、今やデジタルで済ませられるものは、極力デジタル化にしております。  また、マイナンバーカードをカードリーダーで読み込ませ、確定申告を自宅のパソコンにて実施し、税務署で書類を5分足らずで受理してもらったときには、自営業の方々とは比べ物にならないかと思いますが、こんなに簡単で早く済むんだと関心したところでございます。  では、一昔前を振り返りたいと思いますが、政府につきましては、平成12年に制定されたIT基本法において、インターネットなどの高度情報通信ネットワーク、これを整備し、国民がこれを容易にかつ主体的に利用する機会、これを有することで、産業の国際競争力強化、就業の機会創出、国民の利便性向上といった、あらゆる分野における創造的かつ活力ある発展がなされることと考える基で、関連施策を推進することとし、IT基本法の施行後については、光ファイバーの世帯カバー率が、平成31年度時点で98.8%、インターネット利用者の割合は、令和元年時点で89.8%、スマートフォンの保有世帯の割合は、令和元年時点で83.4%の状況に鑑みても、高度情報通信ネットワークの整備が相当程度進展し、大部分の国民がパソコンやスマートフォン等を通じて、情報入手、共有、発信していると、首相官邸発信のデジタル社会の実現に向けた改革の基本方針にて分析しております。  皆さんも、その状況については肌感覚で感じておられるのではないかと思います。しかしながら、世界でも屈指のネットワーク環境を有しながら、そのデジタル浸透度は、同様な環境レベルの各国と比較し劣位にあると言われております。  記憶に新しいところでは、新型コロナウイルス感染症拡大局面時のマイナンバーカードによる定額給付金申請での混乱、接触確認アプリCOCOAの連続不具合など、国は多額の予算を投じたものの、うまく機能しないことを覚えてございます。  そうした課題認識もあってか、先ほど申し述べた首相官邸発信の基本方針において、こう述べられております。  「今般の新型コロナウイルス感染症対応において、マイナンバーシステムをはじめ、行政の情報システムが国民が安心して簡単に利用する視点で十分に構築されていなかったことや、国・地方公共団体を通じて情報システムや業務プロセスがバラバラで、地域・組織間での横断的なデータの活用が十分にできていないことなどから、様々な課題が明らかになった。こうした行政のデジタル化の遅れに対する迅速な対処や、データの蓄積・共有・分析に基づく不断の行政サービスの質の向上こそが行政のデジタル化の真の目的である」とつづられております。  本日9月1日は、デジタル庁発足の日、地方自治体を含め、これからデジタル化への取組が加速されると期待しているところです。  それでは、大綱1点目の質問です。  昨年度、6月議会での質問において、デジタルガバメント推進の観点で、富津市におけるスタンスを伺ったところ、IT化について継続して取り組むとしたことや、業務効率や生産性向上のためのBPR、いわゆる業務改革について、効率的な手法、仕組みを検討すると記憶をしているところです。  また、連合千葉南総地域協議会からの同様の趣旨とする申入れに対し、富津市の回答については、行政サービスのデジタル化の推進は市民のニーズを踏まえながら、申請、届出等の手続のオンライン化の拡充に向け、国や先進団体等を参考にしつつ検討していくとしたことや、富津市中期財政計画における具体的な取組事項のうち、事務事業の効率化、合理化の項目において、情報通信技術等を活用した行政サービスの向上、業務の簡素化、効率化を盛り込むとした内容を議事録等で確認しております。  改めまして、その後の取組経過についてお伺いいたします。  続いて、大綱2点目です。  デジタル化による業務効率もさることながら、従来より取り組んでおられる足元の効率化についても忘れてはならないと思います。  昨年、令和2年6月議会において、平成31年度までを期間としました経営改革プランについて、事務事業の見直し及びこれまで行ってきた実施内容とその評価をお伺いし、回答として、若手職員で構成するプロジェクトチームを設置、44件の改善項目を洗い出し検討、結果、見直しを実施した項目が28件、市民サービスに与える影響等を踏まえ、現状のままとした項目が11件、引き続き調査検討を必要とする項目が5件と伺ったところです。  また、期間が平成31年度で終了するとのことから、今後、どこで取り扱うのかとの質問に対しまして、中期財政計画に経営改革プランの要素を加え、本市の経営改革推進の指針としたい旨の回答をいただきました。つきましては、前述いたしました、引き続き調査検討を必要とする項目の5件について、その後の進捗をお伺いいたします。  以上で、1回目の質問とさせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。 ○副議長(平野英男君) 渡辺議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 渡辺純一議員の御質問にお答えいたします。  初めに、情報通信技術等を活用した行政サービスの向上、業務の簡素化・効率化についてのうち、富津市におけるデジタルガバメントへ向けた取組内容についての御質問にお答えいたします。  富津市ではデジタル技術やデータを活用し、業務の効率化を図り、行政サービスの向上につなげることを目指しております。  現在は、ICT環境基盤の整備に取り組んでおり、障害が発生しにくい強靭なネットワークを構築するため、ネットワーク機器の更新と光ケーブル化を今年度実施いたします。  また、今後も自治体DXの推進として、自治体情報システムの標準化やマイナンバーカードの普及促進などの重点的に取り組むべき事項を中心に、着実に取り組んでまいります。  次に、経営改革プランにおける内部事務見直しのその後についての御質問にお答えいたします。  富津市経営改革プラン実行計画における実施項目の1つでありました内部業務の見直しのうち、引き続き調査検討を必要とする5項目の進捗状況ですが、まず1点目として、各債権徴収にかかる事務の一元化につきましては、市税や保険料などの様々な市の債権徴収の一元化などによる効率的な事務の執行について検討しております。  次に、2点目の連絡所の廃止につきましては、昨年度までに廃止した富津、大貫及び佐貫連絡所以外の連絡所等について、富津市公共施設再配置推進計画に基づき、地域住民の方々への説明等を丁寧に行いながら、取り組んでまいります。  また、連絡所等で行っている各種証明書交付につきましては、マイナンバーカードによるコンビニ交付が有効な代替手段の1つであることから、マイナンバーカードのより一層の取得促進を図ってまいります。加えて、郵便局での証明書交付などについても、現在調整中であります。  3点目の庁舎内トイレへの擬音装置の設置については、改修を実施する際に検討してまいります。  4点目の日曜開庁運営の職員負担については、現在、毎週日曜日に3名から6名の市民課職員が当番で勤務をしておりますが、マイナンバーカードの取得率向上に伴うコンビニ交付件数の推移などの状況を踏まえ、配置人員の見直しなどについて検討してまいります。  5点目の光化学スモッグ休日夜間当番については、4月から10月の環境保全課職員による当番制の勤務について、負担軽減を検討いたしましたが、緊急性及び特殊性を有することから、現状どおり実施することが適切であると判断いたしました。  今後も検討が必要な項目については、令和3年1月に策定した富津市中期財政計画 経営改革5か年計画の中で、内部事務の見直し等を実施し、業務改善を進めてまいります。 ○副議長(平野英男君) 再質問に入ります。2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) 御答弁ありがとうございます。  これから再質問に移りたいと思います。引き続き、よろしくお願いいたします。  まず、初めに、デジタル庁が発足し、地方自治体の業務システムの統一、それから標準化、いわゆるガバメントクラウドを2025年度までに整えようとしているなど、これから地方自治体もデジタルガバメント化に拍車がかかってくることと存じますが、富津市として、これまで取り組んできたデジタル化があれば、導入するとしたいきさつ及び問題、課題について、代表的なものを伺いたいと思います。また、導入後にうまく機能していない点がありましたら、お話いただけますでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  全庁的な業務として、職員の事務効率のため、これまでに庁内情報システム、財務会計システム、庶務事務システムを導入してまいりました。また、昨年度、オンライン会議ができる環境を整えたほか、分散勤務ができるよう環境整備をしているレストラン棟も活用してまいります。  なお、明らかに苦労している点として、御紹介できるものはありませんが、導入した各システムの中には、業務実態の全てを適切に反映していないとの意見が出ているものもございます。 ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) 先日、日本経済新聞グループ会社である日経BP社から出版された「なぜデジタル政府は失敗し続けるのか」を購読いたしました。そこには、取材を通じてこう書いてございます。「失敗の原因はベンダー、ベンダーというのは、製品を消費者、ユーザーに届ける役割をする会社ということですので、ここでは行政対メーカーに当たりますが、そのベンダーへ丸投げを行った、弱体化した政府のIT発注能力にある」と記載。また、システムの企画から運用までを大きくベンダーに依存するようになったとの失敗原因を振り返ってございます。富津市においてはどうだったでしょうか。  他方、とあるZoom会議での講習会に参加し、総務省が行っている地域情報化アドバイザー派遣制度について紹介がされておりました。  この制度を地方自治体は活用しない手はないということで、後日、検索いたしたところ、こう記載してございました。  「総務省では、ICTやデータ活用を通じた地域課題解決に精通した専門家に地域情報化アドバイザーを委嘱し、地方公共団体からの求めに応じて派遣することで、ICT利活用に関する助言等を行う事業を平成19年度から実施」とのことでした。  また、1事業に対し回数、時間制限はあるものの、別事業を手がけるなどをすれば、改めて1事業として支援してくれる制度となってございます。また、そういった制度を気軽に活用してほしいとのことでした。  そこでお伺いします。富津市としてDXに関連し、今申し上げたものに限らず、そうした制度を活用した取組はなされておりませんでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  現在、地方公共団体情報システム機構の実施している自治体テレワークシステムfor LGWANによるテレワークの推進実証実験に参加しています。  今後、実証実験の状況も踏まえ、どのような業務でテレワークが可能か、テレワークの際の情報セキュリティーの確保をどうするかなど、検討してまいります。 ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) 今、地方公共団体情報システム機構について答弁ございました。大変興味がございますが、内容理解のため、今一度、詳細を教えていただければと思います。 ○副議長(平野英男君) 総務部参与、石川富博君。
    ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  地方公共団体情報システム機構は、通称、J─LISと呼ばれ、地方公共団体が共同して運営する組織として、平成26年4月1日から地方公共団体の情報化推進を支援するための事業を展開しております。  事業の主なものといたしましては、住民基本台帳ネットワークシステム、コンビニ交付サービス、マイナンバーカードの発行、更新などの行政サービスを支える各種システムの開発、運用を担っています。 ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) ありがとうございます。  続いて、市のホームページのリニューアルに伴いまして、チャットボットを導入すると拝見いたしましたが、チャットボットということをネットで検索いたしますと、チャット上での人の問いかけに自動で答えを返すプログラムのことを指すと、ヒットいたしました。  富津市が、本日9月1日から導入しましたチャットボットについて、どういった内容のものなのか。また、市民、庁内にどういった効果をもたらしてくれるのか、お答えいただけませんでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  市ホームページは、多くの情報を詳細かつ迅速に発信することが可能であり、多くの皆様に御利用いただいている情報発信手段です。  一方で、多岐にわたる情報を掲載していることから、知りたい情報を探しづらい場合があります。  そこで、市ホームページリニューアルに伴い、皆様が知りたい情報をこれまで以上に探しやすく、疑問の解決につながるようチャットボットを導入いたしました。  チャットボットは、知りたい情報、疑問となっている事項に関連する単語を入力していただくことで、あらかじめ用意した各種の想定質問の中から、その単語を含んだ質問が候補として表示され、その候補の中から求める内容に近いものを選択することで、必要な情報にたどり着く機能です。なお、検索精度を高めていくため、想定質問の更新を定期的に行う予定です。  この機能は24時間、パソコンをはじめスマートフォンやタブレット端末から利用可能であり、市民はいつでもどこでも知りたい情報をスムーズに探すことができます。  また、庁内では、窓口や電話での問い合わせの減少も期待できることから、業務の効率化につながるものと考えております。 ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) ありがとうございます。  続きまして、場面を変えまして、消防長にお伺いしたいと思います。  消防のほうでタブレットを導入したと認識してございますが、導入に至った経緯について教えていただきたいと思います。 ○副議長(平野英男君) 消防長、宇山則幸君。 ◎消防長(宇山則幸君) お答えいたします。  タブレットを導入した経緯につきましては、複雑、多様化する災害に対応するため、かねてから情報収集、伝達手段としての利活用を検討しておりましたところ、新型コロナウイルス感染症の拡大により、会議や講習会のオンライン開催が見込まれたこと、また、日頃は救急車などに積載することで、現場での活用が期待できることから、令和2年度に、タブレット5台を導入したものであります。 ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) それでは、導入後、どのようにタブレットを活用しているのでしょうか。具体的な事例等があれば教えていただきたいと思います。 ○副議長(平野英男君) 消防長、宇山則幸君。 ◎消防長(宇山則幸君) お答えいたします。  タブレットの活用状況につきましては、各種会議や講習会などへのオンライン参加や、災害現場では、交通事故など現場の状況を撮影し、搬送先医師に情報提供するほか、服用している薬の成分確認、多言語翻訳アプリを活用し、日本語を話せない傷病者の問診に役立てております。 ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) 多言語翻訳につきましては、学校の教育現場での活用は聞いたことがございましたが、言われてみれば、救急での現場でも必要ということを改めて気づきました。  現場からの声を反映した結果だと思いますし、積極的にデジタル化による業務効率に取り組まれていると感じます。  実際に運用してみまして、どのような印象をお持ちになりましたでしょうか。お伺いいたします。 ○副議長(平野英男君) 消防長、宇山則幸君。 ◎消防長(宇山則幸君) お答えいたします。  運用後の印象といたしましては、会議や講習会に職場からオンラインで参加することにより、移動時間がなくなるなど、業務の効率化を図ることができました。また、3密による感染リスクを回避できることから、参加者の安全にもつながると感じております。  なお、災害現場におきましては、被災状況を写真等により即時に共有できることは、意思決定をする上で、大きな利点になるものと考えております。 ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) ありがとうございます。  富津市庁内では試験的に取り組んでおられるところ。それから、積極的に取り組んでおられるところを確認でき安堵いたしました。引き続き、調査研究に取り組んでほしいと思います。  国から、AI、RPAやテレワーク推奨など、具体的なワードも出てきております。一人の百歩より百人の一歩!、他の部局においてもデジタル化の推進が取り組めないか、場合によっては、富津市ICTアドバイザーに御指南をいただくなどして、ぜひ検討してみてはいかがかと思います。  そこで、偉そうなことは言えませんが、見落としがちな観点を申し上げたいと思います。  アナログ作業をデジタル技術への変換に焦点が集まりがちになろうかと思います。しかしながら、技術はあくまでも手段であって、大事なことは、今までのやり方を見つめ直した上で変えていくことが、行政におけるDXの本質ではないかと言われてございます。  また、一般業務内容の見直しを積極的に洗い出す仕掛けづくりの構築として、DXに関わり、職員提案規程に準じて出されたものに対し、インセンティブを強化するですとか、簡単なところでアイデアボックスを設置するなど、声なき声を拾い上げるのもいいかもしれません。キーとなるのは、働いている方々の意識の切替えです。自分のこととして取り組むことによって、より加速してくれると思います。  もちろん人でなければできない役所での業務がたくさんあることは承知してございます。ですが、行政の役割が多様化していく中、全国的な労働人口減少などで、業種間での雇用の奪い合いが始まっている昨今、行政における採用状況も例外ではなくなってくると認識しております。既にそれぞれの試験区分によっては、採用枠に対して定員割れが起きてくるのではないかと危惧しているところでございます。  デジタルに変えるのではなく、デジタルで変わるとの意識で、ぜひ積極的なデジタル化推進の御検討をお願いし、次なる時代の準備を整えてみてはと思います。  次に、大綱2点目の再質問に移りたいと思います。  先ほど、市長答弁の中において、それぞれ中期財政計画を中心に盛り込む形で引き続き取り組んでいくと認識いたしました。ぜひとも積極的に進めていただければと思います。  さて、マイナンバーカードの交付促進についてを述べられておりましたが、交付率を上げることによって、どのような業務効率化に結びつくのかについて、内容理解のため、今一度、お伺いいたします。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  交付率を上げることにより、マイナンバーカードのICチップに搭載されました電子証明書を利用して、全国のコンビニエンスストアで住民票の写し、印鑑登録証明書、課税証明書、非課税証明書、所得証明書の取得数が増えることが見込まれます。これにより、窓口での利用者が減少することにより、職員の業務効率化が図れるものと考えております。 ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) 交付率向上の重要性は分かりました。  私も業務効率化と同様に省力化にも寄与する取組は、積極的に進めなければならないと思います。  先日、ネットにて全国のマイナンバーカードの交付率を検索したところ、令和3年5月1日時点で30%程度の交付率でありました。なかなか進んでいないと思うと同時に、交付開始から約5年経過している中で、令和4年度末まであと2年弱までの間に、全国民への普及を目指しているとのことですが、率直なところ大丈夫なのかなと思ったところでございます。  では、富津市における直近の交付率はどのぐらいでしょうか。お伺いいたします。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  マイナンバーカードの交付率は、令和2年7月31日現在、14.7%だったものが、令和3年7月31日現在、32.2%となっております。 ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) では、先ほど申し上げたとおり、普及スケジュールを踏まえた上で、交付率が進まない要因は何なのか。また、今後の対策についてどう打っていくのか、お伺いしたいと思います。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  マイナンバーカードの必要性を感じていない方やセキュリティー面で不安な方がいることが要因として考えられます。  対策といたしましては、令和3年度も引き続き、様々な媒体を利用して、マイナンバーカードの利便性やセキュリティー面での安全性を周知してまいります。  取得促進の取組といたしまして、新富工場協議会でマイナンバーカードの利便性などについて説明し、社員数の多い企業への働きかけの実施、来客の多い確定申告会場や市施設への出張申請を実施しているところでございます。  また、令和3年4月から、市民課のマイナンバーカード交付窓口を1つ増設し、お待たせしないスムーズな交付窓口環境を整えております。  今後も、定期的なマイナンバーカードの出張申請を実施し、マイナンバーカードの利便性及び必要性並びにセキュリティー面での安全性についての周知に努めてまいります。 ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) 富津市特有の要因があるのではなく、あくまでも他の地方自治体と同じような要因分析だったと理解いたしました。となりますと、普及拡大、目標の達成について、これまでの対応ではかなり厳しい現状ではないかと危惧するところでございます。  では、次の質問は、できればというスタンスになります。  国策として、これから具体的な方向性を示すことになろうかと思いますが、今後、マイナンバーカードを通じてどのようなことを実施していこうと計画しているのか、あくまでも予定、構想であるということを前提といたしまして、現時点でもし言及できるのであれば教えていただきたいと思います。 ○副議長(平野英男君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  国では、現在の利用範囲である社会保障、税、災害対策の3つの行政分野の事務以外での利用につきましては、運転免許証としての利用のほか、インターネットバンキングでの認証手段やイベント会場等でのチケットレス入場、不正転売防止への活用、診察券、クレジットカードなど、様々なサービスがカード1枚で利用可能となるよう計画されております。  また、マイナポータルで、ワンストップでの子育て関連手続の申請、届出ができるようになるほか、行政や民間企業からのお知らせの受け取りなどを今後進められていくことが計画されております。 ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) ちなみに、デジタルガバメント閣僚会議におけるワーキンググループ会議資料では、全部が全部ということではありませんが、マイナンバーカードを提示することで、住民票の写しが必要な手続を省略、同様に印鑑証明書、所得証明書、納税証明書の提示省略。あと、先ほどの答弁でも出てきましたが、マイナンバーカードを持ちながら、チャットボットでやり取りが終わる頃には申請書が出来上がるなど、計画してあると記載してございました。  ほかにもいろいろとございましたが、市民の身近なところでも、カードの利便性が飛躍的に向上していく未来があるということでございます。一方で、とある著書にこう書いてございました。「どんなメリットがあるのかがはっきりしない。それなのになぜ、政府は熱心に導入しようとするのか。この裏には何があるのか。何かあるのではないか。多くの国民がこのような懸念を抱いた」と記載。また、そのことの結びに、「政府は、これら疑問一つ一つに誠実に答える必要がある。マイナンバーカードのような仕組みは、国民の国に対する信頼がなければ成功しない」と書いてございました。そういう意味では、今ほどの答弁について、市民の皆さんの琴線に触れるとまではいかないまでも、デジタル社会の構築へ突き進む可能性を感じる答弁であったと思います。  そうした未来性を感じさせる、言わば心に響くPRをこれからの対策に盛り込むことはできませんでしょうか。お伺いいたします。 ○副議長(平野英男君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  まずは、普段の生活に直結する健康保険証、運転免許証、診察券、クレジットカードなどが、マイナンバーカード1枚で利用できるようになることを様々な機会を通し、市民に分かりやすく伝えてまいりたいと考えております。 ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) ありがとうございます。  それでは、先ほど大綱1点目のやり取りの中で出てきました、地方公共団体情報システム機構のサイトにおいて、マイナンバーカードに関わる疑問に答えるPRがございました。  中身は非常に充実しているように感じましたけれども、特に、漫画で掲載してある、よくある誤解という資料は、全体感を網羅しており、まさしくそうした資料であると思います。  既存のものをうまく活用しながら、あらゆる場面で市民が手に取り、見ていただき、正しい知識が得られるよう、ぜひ取組強化をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  ここで、もう1つ、デジタル社会への到来に鑑み、オンライン診療についてお伺いしたいと思います。  日本では、これまで通院中の患者に対してしか認められていなかったオンライン診療が、2020年4月10日以降、初診から利用できるようになりました。  パソコンやスマートフォンでの医師の診断を受け、支払いはクレジットカード等で行う。その後、病院から薬局に処方箋が送られ、最寄りの薬局、ドラッグストアで薬を受け取る。  先日の報道では、ファミリー何とかというコンビニメーカーでも、店舗で薬を受け取れる試験を始めたのを見ました。もともと全国的に要請が強かったと言われておりますが、コロナ禍の長期化もあって、制約が緩和された形となったと聞いてございます。近い将来、そうした合理的な方法が構築されることになりそうです。  連合千葉南総地域協議会からの申入れの中にも、オンライン診療に対応可能な設備導入支援についてがございました。  富津市としての見解については、千葉県において、医療機関、薬局等における感染症拡大防止支援事業にて、医療体制確保などに要する費用を補助している旨を見解としていることを拝見いたしました。  天羽地区、特に金谷方面の方々については、近くの医療機関として、お隣の鋸南町まで足を運ぶと聞き、移動が困難なお年寄りのことを思いますと、オンライン診療の構築は重要なデジタルインフラではないかと思います。つきましては、前述いたしましたオンライン診療について、富津市の現状と見通しを踏まえ、市として取り組むべき課題であるか、もしくは別の課題から違った地域医療の在り方の考えをお持ちであるか、中長期的なビジョンがあればお伺いしたいと思います。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  天羽地区、特に金谷方面の方々におきましては、近くに医療機関がなく、また、公共交通が十分ではないことから、特に高齢者の方の通院における移動手段が不便であることは認識をしております。  当該地区では、移動手段の確保、医療機関による訪問診療、訪問看護の充実に合わせまして、オンライン診療の導入などの取組も大切であると承知しております。  オンライン診療については、端末機器やインターネット回線など、一定の環境が整う必要があり、また、高齢者自身が端末操作に不慣れなことなどが課題であると認識しております。  本市における地域医療の在り方につきましては、特定健康診査や若年健康診査を実施し、その結果から、第2期保健事業実施計画、データヘルス計画に基づきまして、地域担当の保健師や管理栄養士が市民に寄り添った保健指導を実施するなど、病気の予防による医療の必要性の低減や重症化予防に力を入れ取り組んでいるところでございます。
    ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) 高齢者を中心に焦点を当てて検討を行うとすれば、オンライン診療の充実は大分先の話になりそうな気がいたします。  地域医療は高齢者の話ではございません。誰もが住みやすいまちづくりとの広い視点という意味で、検討をお願いしたいと思います。  そこで1つ疑問に思いましたが、それぞれのお医者さんにつきましては、人口密度がさほど高くない地域において、1医療機関に対する依存度がどのぐらいなのかを把握できる手段をお持ちであるのだろうかと、と同時に、そうした情報の連携が困難な状況であるならば、地域の事情を把握している富津市が、各医療機関関係へアプローチをかけるべきではないかと思いますが、その点いかがでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  1医療機関に対する依存度につきましては把握できておりませんが、市内医療機関との情報連携につきましては、市民の総合的な健康対策を積極的に推進するため設置する富津市健康づくり推進協議会をはじめ、医師会の医師の方々と随時会議などを実施し、情報の共有を図っております。 ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) 連携は随時されていると理解いたしました。  オンライン診療を行ってもらえる医療機関が増えることを願いたいというふうに思います。  8月31日の日経新聞にて、木更津、君津市において、ケーブルテレビ会社と協力し、オンライン診療を受けられるサービスを始めたと、身近なところでも始まっているようです。  冒頭でも触れました、首相官邸発信のデジタル社会の現実に関する基本方針の中で、アクセシビリティ、どんな人でも同じように使えるとの意味でございますが、それの確保、情報通信、インフラの充実、高齢、障害、病気、育児、介護と社会参加の両立、多様な価値観やライフスタイルへの対応等により、包摂的で多様性のあるデジタル社会を目指すと記載してございます。  要は、高齢者に関係なく、市民全員が必要となってくる技術が近い将来、身の回りにあふれるということだと思います。  国等の動向に富津市としてレスポンスよく対応できるため、十分な事前検討、準備をお願いしたいと思います。いずれにしましても、住み続けたい、住んでみたいと思われるまち、選ばれるまちにしていく観点からも、医療体制強化への取組は重要でありますので、不断の取組をお願いしたいと思います。  最後に、冒頭から質問を踏まえた上で、市長にお伺いしたいと思いますが、以前、私の一般質問において、職員業務負担軽減化の観点でただしてきました。その先に見据えるのは、そのことによって職員の数を減らす議論につなげるのではなく、先ほど来申し上げている近い将来に鑑み、DXによる合理化、改め省力化。今、改めてと申し上げた思いといたしましては、一般論的に人減らしといったこれまでの合理化という概念を変え、労働人口減少の加速という現在を見据えた省力化とする概念、これに切り替えた上でかじを切らなければ、富津市としての組織力が劣ってしまうことを危惧している思いからの言い換えになります。  行政側が欲する人を雇用したくてもできない時代の到来、言わずもがな、民間は既に省力化を見据えて取り組んでございます。  大綱1点目の質問のやり取りにおいて、富津市におけるデジタル化の現状を伺いましたが、徐々に高度化してくる国、県からの要請や依頼、多様化、複雑化する市民ニーズ、人工知能等で自動化できるところはAIに任せ、ICT化を推進させることでスピーディーな事務作業体制の構築を行い、そのことによって、人手の対応が必要なところはきちんと人員を割り当てることができる。そうしたデジタルを上手に取り込んだ体制を構築することで、市民サービスを向上させるための掘り下げた検討議論など、コアな部分に時間を十分に割けることを可能としてくれると思います。  生産性の向上、現代的な働き方をしていくためにも、どのようなDXを取り組むべきか、富津市としての全体ビジョンを描き進めることが肝要と考えますが、この点、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。  渡辺議員、御指摘のとおり、今後進むであろう労働人口の減少、そうした中、職員の労働時間の削減や負担の軽減を図りつつ、市民サービスを向上させていくためには、デジタル化を推進することは大変重要であると、そのように考えております。  今後とも、国の示します計画や他の自治体の状況なども踏まえつつ、また、必要に応じて、専門家の方の御指導等もいただきながら、計画的に市民のニーズに応えられるデジタル化を進めてまいりたいと、そのように考えております。 ○副議長(平野英男君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) ありがとうございます。  高橋市長の力強いリーダーシップの下、積極果敢に取り組まれることを期待いたしまして、以上で、私からの質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○副議長(平野英男君) 以上で、渡辺議員の個人質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで休憩とします。会議の再開を午後2時25分とします。                  午後2時08分 休憩           ────────────────────────                  午後2時25分 開議                  関 努君の個人質問 ○副議長(平野英男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  5番、関 努君の発言を許可します。5番、関 努君。                 〔5番 関 努君登壇〕 ◆5番(関努君) 皆様、こんにちは。議席番号5番、公明党の関 努でございます。事前通告に従いまして、個人質問を行わせていただきます。  表題、より良い富津市のために、初めに、健康を守る取り組みについてです。  新型コロナウイルスの新規感染者が急増し、現在4回目の緊急事態宣言が発出されております。主な原因は、デルタ株への置き換わりと言われておりますが、一般的にウイルスは増殖、流行を繰り返す中で少しずつ変異していき、新型コロナウイルスも変異株が生まれました。  これらのうち、国際感染症研究所が懸念される変異株として挙げているのが、2020年9月、英国で検出されたアルファ株や同年10月にインドで検出されたデルタ株などです。アルファ株は4月の感染拡大の要因となり、現在はデルタ株への置き換わりが進み、感染者に占める割合は98%とも言われております。  デルタ株はアルファ株に比べて1.5倍ほどの感染力が強いとみられておりますが、富津市や近隣市においても急速に感染者が増え、富津市では感染者が累計で340人を超えました。菅首相は対策本部で、重症者数も急激に増加し、首都圏を中心に医療体制は非常に厳しいと危機感を訴え、今後の対応については、医療機関の構築、感染防止の徹底、ワクチン接種を三本柱として対策を進めていくとしております。症状が重い方がきちんと入院できるように病床を確保し、ホテル療養を含め最大限の上積みをしていくと述べております。  現状、本市での感染者の健康回復に向けて自宅療養治療、ホテル療養治療、入院治療別人数と感染者への支援状況について伺います。  次に、安全と安心を守る取り組みについてです。今年6月、千葉県内において小学生の列にトラックが突っ込み、5人が死傷した事故を受け、文部科学省などは通学路の合同点検を実施するようとしております。今回の合同点検は9月をめどに実施し、見つかった危険箇所については、学校や教育委員会を中心に対策案を作成するとしております。  2012年に実施された前回の合同点検では、見通しが悪い、道路が狭いなどの基準で危険箇所を洗い出しましたが、今回のように見通しのよい道路でも事故は発生いたします。それを踏まえ、今回の点検では、車の速度が上がりやすい見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路なども点検するように要請しています。  加えて、保護者、見守り活動者、地域住民からの改善要請、過去に事故に至らなくてもヒヤリ・ハットの事例があったなどの観点が新たに盛り込まれました。子供の視点も取り入れられ、例えばセーフティプロモーションスクールという認証制度がありますが、この制度は、通学路や学校の危険箇所を子供たちが自分自身で見つけ、それを基にした安全マップを作成するもので、地域の住民や行政に配布することで危険箇所の改善につなげるものです。  今回の点検の実施要領には、現在、在校児童から得られた情報を活用するとの文言が加わっております。本市での取組状況について伺います。  3点目ですが、ウッドショックと森林再生・整備について伺います。  世界的に木材が高騰しています。1970年代に原油価格が高騰したオイルショックになぞらえウッドショックと呼ばれ、住宅価格や着工に影響が生じている。今回は、第3次ウッドショックと言われ、かつてない価格高騰となっております。ウッドショックの背景には、米国における木材の需要の高まりがあるようです。  ウッドショックは、この米国の超低金利政策と新型コロナウイルスの拡大が重なり、郊外に住宅を購入する人が増加、これに対し欧州やカナダなどからの米国向け木材供給を増やしたため、日本向け供給量が減り、日本国内の価格が高騰したとみられております。  海外からの木材輸送用のコンテナが世界的に不足していることも輸入木材の価格を押し上げているとのこと、また、コロナ禍からの経済回復が進む中国でも木材需要が伸びるなど、多くの要因があるようです。このため、中小工務店から高くて木材が買えない等の声も聞こえてきております。  林野庁のまとめでは、住宅用ホワイトウッド10.5センチ角の欧州木材1立方メートル当たり価格は、今年の1月の値段は5万1,000円から、この8月には10万円とほぼ倍増したとのこと。これと同時に国産材の需要も高まり、柱などに使用される10.5センチ角の杉乾燥材の価格は、1月の5万4,000円から8月は13万円と跳ね上がった。  林野庁は、4月、木材関係業界で構成する中央議会を開催し、木材の輸入状況や今後の需給動向等について情報を共有し、過剰在庫の抑制協力を呼びかけましたが、木材価格の高騰分を住宅の販売価格に転換せざるを得ない状況となっているようです。  当市としての支援策等について、また、現状の住宅建設状況や近年の建設戸数の推移について伺います。  以上3点、1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○副議長(平野英男君) 関議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 関 努議員の御質問にお答えいたします。  初めに、より良い富津市のためにのうち、健康を守る取り組みについての御質問にお答えいたします。  新型コロナウイルス感染症感染者の対応については、国の示す通知等に基づき、都道府県、保健所設置市及び特別区が支援体制を整備することとされています。  8月26日現在、本市で確認された感染者の療養場所ごとの人数は、入院中が4名、自宅療養が44名、ホテル療養が3名、入院やホテル療養等への調整中が34名となっています。  県では、安心して病状の回復に向かうよう、自宅療養者に対しては、保健所から自宅療養のおおまかな流れを案内するとともに、療養中は健康観察や配食サービスなどの支援をしています。また、宿泊療養者に対しては、看護師等による健康観察や食事や生活用品の提供を支援しています。  なお、新規感染者の急速な拡大により、自宅療養者が増加していることから、県では、健康観察体制や医療提供体制など、適切な支援体制の強化を進めており、本市からは、君津保健所の機能維持のため、保健師を含む2名の応援協力職員を派遣しています。  次に、安全と安心を守る取り組みについての御質問につきましては、教育長から答弁いたします。  次に、ウッドショックと森林再生・整備についての御質問にお答えいたします。  市内における住宅建設戸数の推移については、家屋課税台帳の件数によりますと、平成29年230件、平成30年225件、令和元年249件、令和2年213件となっております。  市内の建設戸数の推移では、ウッドショックによる影響は極めて少ないものと思われます。市による支援策については、現在のところ考えておりませんが、国においては住宅建設需要を確保するため、中小企業等に対し支援を検討しているとのことであります。 ○副議長(平野英男君) 教育長、岡根 茂君。                〔教育長 岡根 茂君登壇〕 ◎教育長(岡根茂君) 私から、より良い富津市のためにのうち、安全と安心を守る取り組みについての御質問にお答えいたします。  本市では、平成27年に富津市通学路安全対策協議会を設置し、毎年、通学路の安全確保に向けて取り組んでおります。  具体的には、毎年6月から8月に各小中学校に通学路点検と危険箇所の報告を依頼し、それを基に9月に市教育委員会、国、県、市の道路管理者、富津警察署が合同点検を行い対策について協議します。その後、この3者に加えて、PTA代表や校長会代表等も交えた富津市通学路安全対策協議会を開催しております。それを受けて、各担当部署で対策を実施し、市ホームページで公表しております。  なお、今年度は、八街市の交通事故を受けて、例年よりも早く関係機関と連携して取り組んでいるところでございます。 ○副議長(平野英男君) 再質問に入ります。5番、関 努君。 ◆5番(関努君) それでは、再質問に移らさせていただきます。  まず、健康を守る取り組みについてからでございますが、デルタ株に対して国立感染症研究所が各種研究データをまとめた資料によりますと、暫定的なワクチンの有効性は、ファイザー製87.9%、アストラゼネカ製、モデルナ製についても高い有効性を示すデータが出ております。  厚生労働省もワクチンについて、変異株に対して2回接種後には有効性を示す研究結果も報告されているとして、8月18日発表によると、8月10日から12日における全国の新規陽性者5万7,293人のうち、未接種の感染者は82%、4万7,132人、人口10万人当たりで計算すると67.6人、1回のみ接種していた人は、人口10万人当たり22.7人、2回接種の感染者は、人口10万人当たり4人、2回接種した人は接種していない人に比べ17分の1とのこと。重症化率、死亡率も圧倒的に低くなっております。  本市における65歳以上の皆さんと基礎疾患をお持ちの皆さんの接種状況と、40歳以上の皆さんの接種申込み状況と、先日より申込みの始まった若年層の皆さんへの接種推進について伺います。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  新型コロナウイルスワクチンの接種状況につきましては、8月31日時点で、12歳以上の対象者4万253人のうち、1回目の接種を2万6,177人、65.0%の方が、2回目の接種を1万9,987人、49.7%の方が受けております。  また、そのうち65歳以上の方1万6,508人のうち、1万4,606人、88.5%の方が2回目までの接種を終了しております。  次に、40歳以上の方の申込み状況につきましては、イオンモール富津及び市民会館で実施する集団接種での40歳から64歳までの方の申込み状況でお答えいたします。イオンモール富津では、既に接種を開始しておりますが、3,600人の受付枠のうち3,319人の申込みがあり、また、市民会館では1,600人の受付枠のうち477人の方が申込みをされております。  なお、集団接種では、40歳から64歳までの方、1万3,943人のうち3,796人、27.2%の方が申込みをされている状況でございます。ほかに、加えまして個別接種を申込みをされている方がおります。  また、基礎疾患をお持ちの方には6月15日から申出を受け付け、約1,700人の方に接種券を発送しております。  次に、12歳から39歳の若い層の方の予約は、国からのワクチンの供給量を鑑み、初めに身近なかかりつけ医などでの個別接種を7月28日から開始し、また、市民会館会場での集団接種を8月24日から予約を開始しております。  若年層の方のワクチン接種の推進に当たりましては、引き続き接種情報を安全安心メール、市の公式LINEなどを活用して周知してまいります。 ○副議長(平野英男君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ありがとうございます。  私も先月の21日にイオンモールで集団接種を受けさせていただきました。非常に快適な空間で、すばらしい皆様の対応で接種はスムーズに進んでいまして、本当に心から感謝した次第でございます。  自治体に対するワクチンの供給不足等もあり、富津市におきましても8月の初めから20日頃までの集団接種が一旦止まりましたが、幾つかの原因が全国的にあるようでございます。  その1つに、ワクチン記録システムにおける接種入力の遅れも指摘をされておりますが、本市における個別接種、集団接種の入力状況についてお教えいただければと思います。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  ワクチン接種記録システムへの入力状況は、個別接種につきましては、市内協力医療機関により、現在まで滞りなく入力されております。また、集団接種につきましては、接種会場にて接種日当日に入力処理をしております。 ○副議長(平野英男君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) すばらしい対応でございまして、自治体によっては、なかなかこれが進まなくて困っているところもあるようでございますが、富津においては本当にしっかりとやっていただいているようで安心をした次第でございます。  いずれにしましても、感染収束に向けてワクチン接種が大きな鍵となります。引き続き、よろしくお願いを申し上げます。  続きまして、RSウイルスについて伺います。  昨年度の500倍とも言われる感染拡大と言われているRSウイルスについてです。  RSウイルスは、咳やくしゃみの飛沫を吸い込んだり、ウイルスの付着した手で口や鼻に触れることで感染をする。発熱や鼻水など軽い症状で済む場合もございますが、生後6か月以内の乳児らが初めて感染した場合、重症化リスクが高い。年長児童以降は、再感染しても重症化することは少ないとのことですが、RSウイルスは1歳までに50%が感染、2歳までには、ほぼ100%が感染するそうですが、生後6か月、もっと言えば3か月以内の乳児や先天性の疾患があるお子さんが感染したときが危険性が高い。
     市内の感染状況と保育所等でのコロナウイルス等を含めた感染防止対策について伺います。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  急性呼吸器感染症でありますRSウイルス感染症は、乳幼児に多く見られ、飛沫や接触により感染が広がり、症状は軽い風邪症状から肺炎など、重症化する恐れもある感染症でございます。  県公表の県内小児科の定点医療機関における1週間当たりの平均感染者数の推移では、6月初旬では0.62人であった感染者数が、7月中旬には8.60人と14倍にまで増加しており、県内では急拡大している状況であります。  市内の保育所におきましては、RSウイルス感染症により欠席した児童が、7月中旬の1週間では延べ10人でしたが、7月下旬には延べ30人に、8月初旬では延べ69人と増加しておりました。  なお、保育所等では、このウイルスの感染経路が飛沫や接触感染であることから、マスクの着用、アルコールによる手指消毒など感染症対策の徹底に努め、8月中旬には延べ8人と減少し、拡大は抑制をされております。 ○副議長(平野英男君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ありがとうございます。現場の関係者の皆様の御苦労はいかばかりかとも思います。よろしくお願いをいたします。  次に、たんの吸引や人工呼吸器の装着など、医療的なケアが日常的に必要な子供とその家族の支援強化を目的に、医療的ケア児支援法が9月に施行されます。医療的ケア児は厚生労働省によると全国に約2万人いるとされますが、この法律で日本は、少数派でも障害のある人の中で支援が届かず一番困っている人たちを見逃さないというスタンスを示したと思います。  医療的ケアは、医師などの有資格者か保護者でないとできないため、看護師を配置することができずに保育所に入れなかったり、学校で常に保護者の付き添いを求められることが多く、通園や通学を断念する家族もいたとのことでございます。また、家族の相談や情報提供などを担う医療的ケア児支援センターが各地にできるとのことです。  本市での対象者人数と今後の支援強化策等について伺います。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  本市の対象者数は、令和3年8月末現在で3人でございます。  今後の支援強化策につきましては、一人一人必要な支援が異なる医療的ケア児及びその御家族が心身の状況等に応じた適切な支援を受けられるように、医療、保健、障害福祉、保育、教育等の関係機関が連携を図るため、協議の場の設置を検討しております。  また、総合的な支援体制の構築に向けまして、医療的ケア児に対するコーディネーターを配置し、関連分野の支援を調整してまいります。  なお、保育所及び学校での受入れ態勢の整備につきましては、保護者等からの相談や要望があった際に、状況に応じて対応を図ってまいります。 ○副議長(平野英男君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ありがとうございます。少数でございますが、しっかりまた市のほうで支援をしてあげていただければと思います。  次に、改正障害者差別解消法でございます。障害者の移動や意思疎通について無理のない範囲で支援する合理的配慮を民間事業者でも義務化し、共生社会に向けた環境づくりを促す狙いがあるようです。  内閣府の調査では、障害者の相談トラブルの解決を支援する組織を設置している自治体は、2019年度時点で56%、専門の相談員を置く自治体は17%、このため、改正法では、国や自治体が障害者差別の相談に応じる人材を育成し、確保する責任も明記をいたしました。  本市における障害をお持ちの方からの相談件数と相談窓口や支援組織、相談員について伺います。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  令和2年度に一般相談支援事業を委託している相談支援事業所「ほうきぼし」に寄せられました障害のある方とその御家族からの相談件数は、延べ1,338件でございました。  障害のある方からの相談窓口としましては、障害福祉担当課をはじめ、地域における相談支援の中核的な役割を担う機関として、令和3年4月に設置いたしました「基幹相談支援センター」及び県より委託を受け、制度のはざまや複合的な課題を抱えた方などに対し、分野横断的に包括的な相談支援などを行う中核地域生活支援センター「君津ふくしネット」の双方におきまして24時間365日体制で障害のある方からの相談対応を行っております。  次に、支援組織としましては、富津市障害者総合支援協議会に差別解消会議及び下部組織といたしまして権利擁護部会を設置しており、市民全体へ障害への差別解消についての理解促進や障害のある方の権利擁護に関する様々な取組を行っております。  最後に、相談員につきましては、基幹相談支援センター及び君津ふくしネットにより高度で専門的な相談に対応できるよう、多種多様な資格職が配置されております。また、障害のある方が気軽に相談できるよう地域における身近な相談相手として、身体障害者相談員、知的障害者相談員、地域相談員を県が地域の方に委嘱しております。  なお、障害福祉担当課におきましても、さらなる相談支援体制の強化を図るため、精神保健福祉士や社会福祉士の専門職の配置を進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(平野英男君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ありがとうございます。年間1,338件、24時間365日体制ということで、もう大変なお仕事でございますが、よろしくお願いを申し上げます。  次に、安全と安心を守る取り組みについてとなります。  富津市通学路交通安全プログラムには、市内の小中学校の通学路の点検を年1回実施、──先ほど教育長から御答弁いただきましたが──関係機関等から情報を集め、重点課題を整理し、効率的、効果的に実施するとございます。  2012年に全国で登下校中の児童生徒が死傷する事故が相次ぎ発生したことから、全国で緊急合同点検が行われ、富津市では、2012年8月に市内、当時の12の小学校の通学路において関係機関の千葉国道事務所、君津土木事務所、市建設経済部管理課、富津警察署、小学校、市教育委員会と連携して緊急点検を実施し、危険箇所の緊急対策を実施、引き続き通学路の安全確保の取組を行うため、関係機関の連携体制を構築し、富津市通学路交通安全プログラムを策定したとございます。  その後、このプログラムに基づいて、関係機関が連携して児童生徒が安全に通学できるように通学路の安全確保をしてきていただきました。その実績と問題点について伺います。 ○副議長(平野英男君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  これまでの実績といたしましては、交通量の多い国道16号の青木バス停付近のT字路に信号が設置されました。また、小久保交差点や岩瀬橋バス停付近の三差路に歩行者の安全確保のための車止めポールが設置されております。その他横断歩道等の道路標示の引き直し、注意喚起のための看板の設置、草刈り等を実施しております。  なお、改善要望があっても、道路の構造上または法令により実現が困難な場合、また、用地買収が必要な場合など速やかな対応ができないことの問題点がございます。 ○副議長(平野英男君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) 今回の千葉県内の事故現場でもそうなんですけれども、ガードレールなどの設置には道路の拡張などが必要な場所も多く、すぐに対応できない場合もございます。そういった場所では、富津市でもございますけれども、最高時速を30キロに制限するゾーン30や登下校時間帯は一方通行にするなど、実情に合った対策が求められます。  今回の事故では、早急に片側防護柵などを設置し、地域学校安全指導員(スクールガードリーダー)の育成を進めるとしております。通学路の安全確保を今後ともよろしくお願いをいたします。  次に、第10次富津市交通安全計画についてです。第10次富津市交通安全計画は、交通安全対策基本法を根拠として国及び千葉県が策定した第10次交通安全計画に基づき、関係機関、団体とともに富津市が取り組む交通安全施策の大綱を定めたものです。  計画の基本理念は、人命尊重の理念の下、総合的かつ長期的な交通安全施策を実施し、交通事故のない安全で安心していきいきと暮らせる地域の実現を目指すとしております。  この計画の期間は、平成28年度から令和2年度までの5年間となります。主に3つの重点項目と4つの視点と5つの柱からなっておりますが、この5年間の総括と次期交通安全計画に向けての取組について伺います。 ○副議長(平野英男君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  第10次富津市交通安全計画に基づき富津警察署及び関係団体等が取り組んだ内容につきましては、飲酒運転や危険運転の取締りの強化、幅広い年代に対する交通安全教室の開催などに加え、地域が中心となり、子供の通学路等における街頭監視、保護、誘導活動や交通安全啓発活動などを実施いたしました。  平成28年と令和2年の交通事故発生件数及び死傷者数を比較しますと、発生件数では約17%、死傷者数では約27%の減少となっており、交通安全計画に基づいて実施してきた施策に一定の効果があったものと考えております。  現在作成中の第11次富津市交通安全計画につきましては、第10次の計画を踏襲するとともに、今年6月に県内で発生いたしました通学路での痛ましい事故を受け、新たに富津警察署が各学校からの情報を基に小学校周辺危険箇所マップを作成し、関係機関、団体等で情報共有するとともに、市ホームページや回覧等で公開することを加えます。  引き続き、関係機関、団体等と連携し、交通事故防止に努めてまいります。 ○副議長(平野英男君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ありがとうございます。  続きまして、ウッドショックと森林再生・整備についてでございます。  経済的な理由等で管理が行き届かず災害時に被害が出やすい森林をめぐり、森林の所有者と発電燃料の木質バイオマスの加工会社を結びつける森林再生プランが各地で取り組まれております。  木の売却益を伐採費用に充て、森林所有者の負担を実質的になくした上で、廃材をエコエネルギーに変え、地球温暖化対策の観点から新たな植樹も進め、森林をよみがえらせるものでございます。  2019年の房総半島台風で発生した倒木の影響で、長期間の停電を余儀なくされた地域もありました。また、成長しきった木は光合成能力が低下し、二酸化炭素の吸収量が減って酸素を発生しにくくなるため、新たな木を植えて育てる持続可能なサイクルが必要です。  森林再生について富津市の現状と課題について伺います。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  森林を整備、再生するためには、未利用間伐材等価値の低い木材を燃料にする木質バイオマスは、資金の面においても有効な手段だと考えられます。  県内で間伐等の森林施業を大きく手がけている千葉県森林組合へ確認したところ、市原市内の木質バイオマス発電で低価値の木材を燃料として利用しているとのことですが、本市の木材を搬入した実績はないと聞いております。  本市では、急傾斜地が多く作業道の整備も進んでいないことから、集約した施業が困難であり、木材を搬出する費用がかかるなどの課題があります。 ○副議長(平野英男君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ありがとうございます。脱炭素社会に向けて森林の環境を進めるために、木材の積極的な利用を促す改正公共建築物等木材利用促進法が成立いたしました。10月1日に施行されます。  改正法では、法律の目的に脱炭素社会の実現への貢献が明記され、樹齢の若い木は、──先ほども述べましたが──より多くの二酸化酸素を吸収する。木材利用を促進し、伐採と造林の安定的な循環につなげることで森林のCO2吸収作用を高める狙いがあるようです。  一方、改正法では、木材利用を促す対象について従来の公共施設だけでなく、民間の建築物にも拡大、その上で、国や自治体と建設会社や工務店など事業者との間で木材利用を進めるための協定制度を創設し、事業者に対し財政支援を含む必要な措置を講じるとのこと。  戦後に植林された国内の森林資源が本格的な利用期に入っていることや木質耐火部材や低コスト、短工期で建設を可能にする工法の開発が進み、民間建築への木材利用に対する機運が高まっております。また、世界的に木材の価格が短期間で高騰したり、貿易量が減るウッドショックへの対応も求められております。  そこで、森林環境譲与税ですが、市町村においては、間伐や人材育成、担い手の確保、木材の利用の促進や普及啓発等の森林整備及びその促進に関する費用に充てるとされておりますが、この森林環境譲与税を利用した森林整備について伺います。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  森林環境譲与税は、ただいま関議員がおっしゃったとおり、森林整備に関する施策、森林の整備を担うべき人材の育成及び確保、森林の有する公益的機能に関する普及啓発、木材の利用促進に関する施策に要する経費に充てることとされ、この範囲内において幅広く弾力的に活用することが可能となっております。  本市では、今年度、富津市森林整備方針及び計画の作成作業を進めております。  今後、この計画に基づき森林環境譲与税の有効活用に努めてまいります。 ○副議長(平野英男君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ありがとうございます。国連の気候変動に関する政府間パネル第1作業部会は、人間活動の影響で地球温暖化が進んでいることについて疑う余地がないと初めて断定する報告書を発表いたしました。  2021年から2040年の間に世界の平均気温が約100年前に比べ1.5度上昇して、異常気象や海面上昇などが深刻化する可能性が高いと警鐘を鳴らしました。  人間活動による温暖化への影響について2013年の前回報告書は、「支配的な原因だった可能性が極めて高い」と記載されましたが、今回は、「熱波や豪雨などの現象は、人間の影響によるものだという証拠がより強固になった」としています。  報告書は、5つの温室効果ガス排出シナリオを設定し、気温上昇に関する新たな予測を示しました。2050年に温室ガスゼロに抑えることができるシナリオでも、2021年から40年の間に1.5度の上昇に達する可能性が高いとされています。一方で、1.5度の上昇にとどめれば、極端な気象現象のリスクを抑えられるとし、上昇が2度に達する場合と比べ、極端な高温は30%程度減少できるとしております。  身近なことからカーボンニュートラルに挑戦していく必要性に迫られていると思います。  さて、新型コロナウイルスのワクチン接種を2回終えた人が、8月22日時点で日本の人口の4割を超えたとのことです。感染拡大の歯止めがかからない中、希望者のほぼ全員が接種を終えた高齢者の新規感染者に占める割合が大幅に減少するなど、ワクチン効果が出ています。  今後重要なのは、若い世代の接種率を向上させること、新規感染者の7割が若い世代が占めており、同居家族への家庭内感染が増えていると指摘をされております。東京都は、27日、都内在住か都内に通勤、通学をしている16歳から39歳までを対象としたワクチン接種を開設し、午前7時半には1日の接種枠の上限に達し、接種できなかった人が多く出ました。運営方法の改善は必要だと思いますが、接種を早く望む若者が多くいる証左だとも思います。  一方、ワクチン接種を希望しない人の割合も高く、独立行政法人経済産業研究所がワクチン未接種の1万1,637人を対象に調査したところ、接種をしないつもりと答えた割合が18歳から29歳では17.5%に上り、65歳以上の3倍を超えたとのことです。過去の予防接種でアレルギー反応が出たという健康上の問題のほか、感染しても軽症で済む、副反応が怖いといった理由が多かったそうです。  しかし、若者でも重症化することがございます。副反応については、SNSなどに拡散するデマ情報を信じている場合もある。正確な情報発信を強化して、今後の接種向上をよろしくお願いをいたします。  以上で質問を終わります。厳しく、難しいかじ取りが求められる市政でございます。しっかりと力を合わせ難局を乗り越え、よりよい富津市を目指し、これからもしっかり頑張りますので、よろしくお願いをいたします。ありがとうございました。 ○副議長(平野英男君) 以上で、関議員の個人質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで休憩とします。会議の再開を午後3時25分とします。                  午後3時09分 休憩           ────────────────────────                  午後3時25分 開議                  福田好枝君の個人質問 ○副議長(平野英男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  4番、福田好枝君の発言を許可します。4番、福田好枝君。                 〔4番 福田好枝君登壇〕 ◆4番(福田好枝君) 皆さん、こんにちは。議席番号4番、日本共産党の福田好枝です。夏の風物詩である花火や盆踊り、海水浴やプールにも行けず、子供たちは楽しい思い出をつくることなく新学期を迎えました。夏の盛りににぎやかだったセミの声も鳴りを潜め、夏の終わりを感じる季節となりました。しかしながらコロナウイルスの感染拡大は終わることなく感染力を増し、広がり続けています。  私が議員になってからの一般質問も今回で6回目ですが、コロナウイルス感染症対策についての質問も毎回です。今朝の新聞での感染者数は、木更津市1,516人、君津市687人、富津市344人、袖ケ浦市564人と収束には程遠い数字となっており、市民の皆さんの不安も増しています。  そこで、表題1として、新型コロナウイルス感染症対策についてお聞きします。
     1つ目は、ワクチン接種の進捗状況についてお聞きします。  現在、ワクチンの接種券は何人の方に配布し終えたのでしょうか。そして、富津市でワクチン接種を希望する方全員が2回目の接種を終えるのはいつ頃になるのでしょうか。  2つ目は、PCR検査の拡充についてお聞きします。  当初は、高齢者の方の感染が多く見られ、市でも65歳以上の高齢者の方と基礎疾患をお持ちの方へのPCR検査費用の助成を継続していただいており、また、介護施設や障害者施設に対してのPCR検査も行ってくださっています。しかし、最近の感染者の年齢を見ますと、高齢者ばかりでなく10代から、四、五十代とあらゆる年代で感染が拡大しています。  そこでお聞きします。市としてPCR検査や抗原検査を拡充するつもりはあるのでしょうか。  3つ目は、濃厚接触者への支援についてお聞きします。  濃厚接触者と特定され、自宅で隔離生活を余儀なくされた場合の対応はどうされているのでしょうか。  次に、表題2の動物愛護への取り組みについてお聞きします。  1つ目は、市の実施事業についてです。  動物愛護への取組としてどんなことを行ってきたのでしょうか。また、現在取り組んでいる事業はありますか。  2つ目は、「公益財団法人どうぶつ基金」を利用した評価についてです。  12月議会で、私が、市民ふれあい公園の野良猫にこの基金のチケットを取って、野良猫の不妊去勢手術をしていただきたいとお願いしたところ、市民ふれあい公園は住宅と近接し、園内の猫は飼い猫の可能性もあるとのことで実施することがかないませんでした。  しかし、市民の強い要望でどうぶつ基金のチケットを市に取っていただき、環境整備センターで不妊去勢手術を行っていただきました。これについての感想または評価があれば、お聞かせいただきたいと思います。  3つ目は、今後の動物愛護への取り組みとしてどんなことを行うかについて伺います。  行政の動物愛護法の仕事として、狂犬病の予防業務と動物愛護法により飼い主に適切な飼育をするよう指導や啓発をする動物愛護の管理業務があります。今後も積極的に取り組んでいただけますでしょうか。  最後に、表題3のイオンモール富津内への市立図書館設置についてです。  管理運営方法がイオンモール富津の提案概要では指定管理となっていますが、市長の見解をお聞かせいただきたいと思います。  以上で1回目の質問とさせていただきます。 ○副議長(平野英男君) 福田議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 福田好枝議員の御質問にお答えいたします。  初めに、新型コロナウイルス対策のうち、ワクチン接種の進捗状況の御質問にお答えいたします。  接種券の配布につきましては、5月11日に85歳以上の方へ発送し、その後、順次年代を区切りながら12歳に到達した小学生を含む約4万人の市民の方に発送しております。また、今後12歳に到達する約170人の小学生に対し、誕生月の月末に順次接種券を発送してまいります。  現時点では、10月中旬までに約3万2,000人が2回目の接種を実施できる分のワクチン供給が見込まれています。今後も国からの供給量に応じて、希望する方が安全、安心に接種できるよう進めてまいります。  次に、PCR検査の拡充の御質問にお答えいたします。  クラスターなどの感染拡大を防止する上で、PCR検査は有効であると認識しており、本市においては、昨年度から65歳以上の方や基礎疾患を有している方に対してPCR検査助成事業を実施し、本年度は、市内小中学校、保育所、幼稚園等において複数の感染者が確認された場合に、希望する当該児童、生徒、職員に対して実施するPCR検査事業を開始したところです。  次に、濃厚接触者への支援の御質問にお答えいたします。  濃厚接触者については、保健所が14日間の健康観察期間中において、常に健康状態に注意を払うこと、不要不急の外出はできる限り控え、やむを得ず移動する際にも公共交通機関の利用は避けること、外出時のマスク着用及び手指衛生などの感染予防を徹底することなどを指導するものとされています。  次に、動物愛護への取り組みのうち、市の実施事業の御質問にお答えいたします。  動物愛護については、市民の皆様に犬や猫の正しい飼育方法を御理解いただくことが重要であると考えております。このことから、市ホームページや広報ふっつ及び区長回覧などで周知を行っております。また、苦情があった場合には、状況に応じた適切な飼育方法の指導などを行っています。  次に、「公益財団法人どうぶつ基金」を利用した評価の御質問にお答えいたします。  野良猫の不妊去勢手術を無料で実施している公益財団法人どうぶつ基金につきましては、生活環境の保全において有意義であると考えております。また、猫の捕獲や運搬などに積極的に取り組んでいただいたボランティア団体の皆様には、当事業実施に対し、感謝申し上げます。  次に、今後の取り組みの御質問にお答えいたします。  市民の皆様に正しい動物の飼育方法等について御理解いただけるように、さらに指導や啓発に取り組んでまいります。  次に、イオンモール富津内への市立図書館設置、管理運営方式の御質問にお答えいたします。  5月にイオンモール株式会社から、イオンモール富津内への市立図書館設置について本市に提案がありました。  今回の図書館設置案は、新たな箱物を市が一から造り上げるものではなく、イオンモール富津から同施設内の空きスペース活用についての提案を受け、市及び教育委員会が考える時代のニーズに合った図書施設の設置を双方協力の下、イオンモール富津内に実現しようとするものです。  図書館の指定管理者による管理運営については、近年、全国的にも公立図書館への導入事例が増えており、導入するメリットについては、指定管理者には民間事業者として蓄積したノウハウがあり、企画力やアイデアを生かすことで多様な市民ニーズに応えやすくなります。  また、指定管理者を公募により選定することで、民間事業者間の競争原理に基づき、経費削減につながる可能性があります。  今後、市が示す基本コンセプトや基本方針に即した富津市ならではの特色ある運営が期待できる指定管理者を選定してまいりたいと考えています。 ○副議長(平野英男君) 再質問に入ります。4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) コロナウイルス感染症対策についてお聞きします。  ワクチンの接種の進捗状況ですが、今までは年代で区切って予約をしていたと思いますが、現在のワクチンの接種の進め方について伺います。  8月6日には12歳から15歳の方への接種券も配布されました。この年代の方も集団会場でのワクチン接種の予約は取れるのでしょうか、集団会場と個別接種の予約の取り方の違い等がありましたら、教えていただきたいと思います。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  これまで、個別接種及び集団接種とも年代を区切りまして、順次接種を実施してまいりました。  現在は、12歳以上の方へ接種券を発送しており、国からのワクチン供給量に合わせまして予約を受け付け、接種を実施している状況でございます。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) 特に12歳から15歳の方の接種は家族の同意が必要ですが、よく話し合った上でたくさんの方に受けていただきたいと思います。  次にですが、ワクチンの供給量はいかがでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  6月下旬以降、国から市に対するワクチンの供給量が減少し、当初計画しておりましたスケジュールで接種を行うことが困難となり、協力医療機関においては接種予約を一時停止し、また、集団接種につきましても、停止せざるを得ない状況となりました。  その後は、国からの供給量を見定めた中で、ワクチンの供給量に合わせ集団接種を実施するとともに協力医療機関に対しても週ごとに供給の上限を設けるなど、御協力をいただきながら進めております。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) 市民の方からワクチン接種後の副反応についての相談はありましたでしょうか。それに対してどのような対応をされたのでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  ワクチン接種後に報告された主な症状といたしましては、発熱や動悸、皮膚に赤みやかゆみが出る症状などが挙げられますが、重篤な症状になったケースの報告は受けておりません。  また、相談につきましては、接種後に発熱が続くのでどうしたらよいかなどの相談や、接種前に今日、接種を受けるに当たり体調の変化があるが、受けても大丈夫かなどの相談が数件ございました。それぞれ、保健師と看護師、または担当のほうで対応をしてございます。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) キャンセルで余ったワクチンは、どのように対応、活用しているのでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  集団接種会場におきまして、キャンセル等でワクチンに余剰が発生した場合の対応といたしましては、当初、市内の障害者入所施設や居宅介護事業所等の従事者、保育所、小中学校の職員などのエッセンシャルワーカーに接種を行っておりましたが、その方々につきまして優先接種者としてキャンセルを待つことなく接種が受けられるよう対応したところであります。  その後は、市民の方と接する機会が多い窓口業務やケースワークを担う市職員及び集団接種会場の従事者のほか、ごみ収集業務や火葬業務の従事者などへの接種も行っております。  個別接種におきましては、各協力医療機関で適切に対応しております。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) ありがとうございます。市の職員への接種、市の職員の健康の安全と市民の方への健康の安全、両方守られると思いますので、とてもすばらしいと思います。今後もそのように続けていっていただきたいと思います。  次に、小中学校のアルコールディスペンサーについては、自動噴霧器のタイプを保護者の方から何度も要望されています。設置状況はいかがでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  感染症対策を充実させるため、自動アルコールディスペンサーにつきましては、6月中旬までに全ての小中学校の普通教室に設置いたしました。また、学校規模にもよりますが、廊下等にも設置している学校もございます。  さらに、全ての小中学校の昇降口に、学校規模に合わせ、検温ができる温度検知機能付オートディスペンサーも設置いたしました。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) 先ほど、関議員のほうからもデルタ株の恐ろしさについて報告があったわけですが、現在、デルタ株の拡大で子供たちへの感染対策の重要性が叫ばれています。子供は比較的軽症であるとされていますが、感染力はあるので対策は怠らないようにするべきだと思います。  昨年末、イギリスではデルタ株の感染が拡大しており、今、こっちで拡大している変異株、デルタ株は、今までのコロナと比べ物にならないぐらいの感染力で大変危険、今まで感染しなかった子供たちも感染しているから十分気をつけてと向こうで暮らす親族から注意されていました。  その忠告を聞き、12月議会で学校の自動水栓化を進めていただきたいとお願いしたわけですが、それを受けて、学校のトイレ等に自動水栓が設置されました。そして、今、自動のアルコールディスペンサーも常備されていることをお聞きして、大変うれしく思います。ありがとうございます。  次に、PCR事業の拡充についてお聞きします。  現在、感染の拡大で病床が逼迫する中、入院できず自宅での療養中に亡くなる方の事例が報じられています。先月は、妊娠中にコロナウイルスに感染し、自宅で療養していた女性が入院先が見つからず、医師が不在の状態で自宅での出産を余儀なくされ、生まれたお子さんが亡くなってしまうという悲しい事例も報道されました。  そこでお聞きしますが、富津市をはじめとする君津4市の感染者の方は、入院等の適切な対応をされているのでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  現在、千葉県において爆発的な感染拡大により、感染症病床への入院やホテル等での療養を要する感染者への対応につきまして、その調整のために、一定期間、自宅での療養を余儀なくされている事案が増加している状況であります。  そのため、県では、感染症病床の増床、ホテルなど療養施設の増室に加え、保健所機能の維持、強化のため、体制整備に努めているところであります。  本市において感染者が発生した場合には、君津保健所が国の通知等に基づき、感染症病床への入院、もしくは自宅、あるいはホテル等での療養などを判断し、対応しております。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) 現在、富津市は65歳以上の高齢者と基礎疾患をお持ちの方にPCR検査費用の一部を助成する事業を引き続き行っています。また、学校やクラブ活動等の同一集団でコロナが発生した際に、濃厚接触者と特定されなくても、希望すれば児童生徒がPCR検査を受けられるようにもなりました。これらは、他市では行っていない富津市独自の事業であり、市民の方からも喜ばれています。  しかし、この先もコロナの収束が見えない中で、児童生徒が安心して学校生活が送れるようにするためには、定期的なPCR検査や抗原検査を行うべきではないでしょうか。政府は、幼稚園や小中学校などへ今月上旬からおよそ80万回分の抗原検査キットを配布すると発表しましたが、いつでもどこでも何度でも誰もが検査を受けられるように、県や国に働きかけていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。また、市で抗原検査キットを購入し、配布していただくことはできませんでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  今、議員のおっしゃったとおり、PCR検査等の拡充については、今のところ新たな拡充は予定をしておりませんが、関係機関等への働きも考えてまいりたいと考えております。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) まだ感染が収まらない中なので、そのような支援をお願いしたいと思います。  この質問の最後ですが、最後に、濃厚接触者への支援についての要望です。  コロナの陽性者となった場合は、保健所を通じて県からの食糧支援があるのですが、濃厚接触者の方にはこのような支援はありません。しかも、隔離期間は陽性者の方より長く14日間で、仮に10日目で陽性となった場合、さらに10日の隔離生活を送らなければなりません。こういった方への食糧支援や金銭的援助を行うべきではないでしょうか。  イギリスでは、コロナの影響を受けた労働者の賃金の8割を保障していますが、濃厚接触者への金銭的支援も行っているそうです。当初は、集団免疫計画といい、失敗したらロックダウン、ワクチン接種が進んだことで今度は法的規制の全面解除と迷走しているイギリスですが、金銭補償などの手厚い支援があるので、その点においては国民は安心しているようです。  濃厚接触者の支援については、保健所や県が対応しており、市での対応は簡単ではないと承知しておりますが、何かできることはないか考えていただければと思います。いかがでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。
    健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  濃厚接触者に対しましては、現在、県などが行う食糧支援や金銭的な援助はございません。市町村においては、感染者や、その濃厚接触者に当たる個人を特定する情報が提供されないことから、支援自体が難しいところではございますが、今後も、国、県、他の市町村の動向を注視してまいりたいと思っております。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) 既に袖ケ浦市では、濃厚接触者として自宅療養を指示された方へ健康相談や医療機器の貸与、衛生用品、食料品の配布などの支援を8月25日から開始しています。富津市でも、ぜひこのような支援をしていただければ、市民の皆さんは安心して療養生活を過ごすことができると思います。ぜひ、富津市で濃厚接触者として療養生活をされている方への支援をお願いいたします。  次に、動物愛護への取り組みについてお聞きします。  犬や猫の苦情があるとお聞きしましたが、それぞれどんな苦情があるのでしょうか、それに対して市はどう対応しているのでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  市に寄せられる苦情につきましては、犬や猫に伴うものが主となっております。しかしながら、近年は猫に関する苦情が多くなっているところでございます。  苦情の内容ですが、犬につきましては、散歩中のふんの後始末問題や鳴き声の苦情、また、猫につきましては、野良猫への餌やりに伴う食べ残しのごみの発生、また、庭にふん尿をされて困るなどの苦情がございます。なお、その対応といたしましては、苦情があった場合には、現地を確認の上、保健所とともに連携しながら、その原因となった方に対し、状況に応じた適切な対応を指導を行っているところでございます。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) 今回、環境センターでどうぶつ基金のチケットを利用して野良猫の不妊去勢手術を行ったのですが、雄が何頭、雌が何頭捕獲されて、その猫の状況はいかがでしたでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  今回、富津市環境センターにおいて、公益財団法人どうぶつ基金を利用し、不妊去勢手術を実施した野良猫は、雄が1匹、雌が2匹の合計で3匹でございます。なお、1匹は妊娠をしている状態でありました。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) 私も、捕獲に協力してくださった、富津ねこネットの方から雌猫が妊娠していたことを聞きました。処置が間に合って本当によかったと思います。  この結果を見て、野良猫を増やさないためには、何が重要でどんな対策が必要かと考えますか。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  野良猫がかわいそうだからといって餌だけを与える行為は、食べ残しに有害鳥獣が集まってきたり、地域にふん尿被害が発生するなど、苦情の大きな要因となっております。  野良猫問題をなくすためには、最後まで責任を持って飼うことが重要であるなど、まずは市民の皆さんに正しい動物の飼育方法等について御理解いただくことが重要であると考えております。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) コロナ禍で、犬や猫を飼う人も増えていますが、最後まで家族として大切にしているかといえば、残念ながらそうでない人もいます。特に私のところに来る相談は、猫に関するものが多く、さっきおっしゃったように、「近所の独り暮らしの高齢者が捨て猫に餌をあげているが、不妊去勢手術をしていないので増えている。ふんや尿の臭いがひどくて困っている。何とかしてほしい」また、「近所の人が猫を置き去りにして引っ越してしまい、その猫たちが餌をもらいに庭に来る。かわいそうだから餌をあげているが、年金暮らしなので、不妊去勢手術の費用が捻出できない。費用を市にお願いできないか」といったものがあります。  確かに、まずは飼い主さんが最後まで責任を持って飼ってくださることが一番重要です。しかし、現実には、こうして捨てられ、放置されている猫は多く、市民の皆さんは大変困っています。  「猫に餌をあげなければ、猫たちが飢えていなくなる」そうおっしゃる方もいます。しかし、彼らもごみをあさったり、小動物を捕ったりと必死に生きようとします。野良猫に餌をやらないでというのは、餓死させて数を減らすということです。  動物愛護法では、「愛護動物に餌を与えないことは虐待」と記されています。市からは、それぞれの地域の餌やりさんには、置き餌をすると、猫が食べ残した餌をタヌキやハクビシンといった野生動物が食べに来て繁殖してしまうので、餌をあげる際は置き餌をしないでくださいと適切な餌やりの指導を行い、また、地域猫のことを把握しているこの方たちに猫の情報を提供してもらい、不妊去勢手術のための捕獲の協力をお願いしてはいかがでしょうか。  ここで、市民部長にお聞きしますが、猫の妊娠率は何%か御存じでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  猫につきましては、交尾排卵動物であることから、妊娠率につきましては、ほぼ100%と言われております。そのような認識でございます。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) おっしゃるとおり100%です。なぜかと言えば、猫は交尾をしてから排卵をするので、妊娠確率がほぼ100%です。そして、生まれて6か月ほどで大人になり、繁殖可能となります。こういった繁殖力の強い野良猫が何の対策もせず放置されれば、どんどん増えていきます。  平成27年の12月議会で、佐久間議員が、野良猫の不妊去勢手術の助成事業について質問したところ、市は、財政状況から大変厳しいと答えています。それから6年がたっていますが、問題は解決されていません。  私が、今回、訴えているのは、今後もどうぶつ基金を利用して市に無料の不妊去勢手術のチケットを取っていただきたいというお願いです。市の財政負担はありません。個人ではチケットの枚数に制限がありますが、市で申し込みをすれば、枚数の制限がありません。そして、個人で申し込めば、捕獲してその猫の不妊去勢手術に連れていくのも申し込んだ個人で行わなければなりません。  猫の捕獲は、素人ができることではなく、捕獲した猫を手術する現場まで連れていくことができない事情がある方もいます。しかし、市が申し込めば、捕獲も手術に連れていくのも市民のボランティアの方に協力をお願いすることができます。何より行政が関わっていることで、ボランティアさんの活動に対して市民の安心感も得られるのではないでしょうか。  富津市には、動物愛護の推進に熱意と見識を有するものとして千葉県から委嘱された動物愛護推進員の方がいます。この方は、既に市の要請に応じて活動をしてくださっている、富津ねこネットの方で、捕獲、不妊去勢手術の手配、そして、その後、猫たちの譲渡会も行っています。こうした一連の活動の流れができている我が市において、地域猫、さくらねこの取組は、さほど難しいことではないと思います。  動物愛護の精神で、さくらねこ活動での解決を選択していただき、市にどうぶつ基金のチケットを取って、この活動に積極的に取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  冒頭に市長が申し上げましたとおり、公益財団法人どうぶつ基金は、生活環境の保全において有意義だと考えております。  その中、当とうぶつ基金のチケットにつきましては、苦情等の状況を十分精査し、当制度の活用条件と照らし合わせた中で、適切であると判断した場合において、ボランティア団体などと連携し、有効利用していきたいと考えております。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) ありがとうございます。積極的に取り組んでいただけるということなので、期待しております。多頭飼育の声を聞いて、2021年3月に「人、動物、地域に向き合う多頭飼育対策ガイドライン〜社会福祉と動物愛護管理の多機能連携に向けて〜」を環境省がつくりました。このガイドラインは、環境省だけでなく、生活困窮者や単独高齢者なども多頭飼育に関係があるので、厚生労働省も取り組んでいくとしています。  市も、こうした社会福祉と動物愛護管理の活動に積極的に取り組んでいただきたいと思います。  最後に、イオンモール富津内への市立図書館設置についてお聞きします。  6月22日の全員協議会で議員に報告され、8月18日に市のホームページに掲載されました。しかし、富津市の市立図書館設置について、現在も知らない市民が多くいます。  長い間、市民は図書館の設置を望んできました。これから先、どのようにこの計画を市民の方へお知らせするつもりでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  市立図書館設置についての現状における考え方やスケジュール案につきましては、市ホームページでお知らせしているところでございます。  現在、市立図書館設置を具体化するため、社会教育委員会議で市立図書館整備基本計画案の作成を進めておりますので、今後は、広報ふっつ、市ホームページ等を活用し、広く周知を図ってまいりたいと思っております。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) イオンモール富津内に設置することに不安はないのでしょうか、イオンが撤退した場合はどうされるのでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  イオンモール富津が賃借人としてスペースを提供するだけでなく、事業開始後の日常運営においても相互の協力体制構築を予定していることから、特段の不安はございません。  また、今後、市立図書館設置に向けて進めていく中で、協定書等の締結や定期建物賃貸借契約の締結が予想されますので、その中で、本市に不利益とならないよう、対応してまいります。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) 10年の契約期間後に賃料を大きく値上げされる可能性はないのでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  賃料については、イオンモール側の地域貢献、社会貢献を考慮した提案であるとともに、公共の施設であるという点も考慮されていると理解しております。  契約期間満了後の賃料につきましては、適切な時期に協議が必要と考えております。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) 正規の賃料だとしたら、幾らとイオンのほうから聞いておりますでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  正規の賃料としての金額は示されておりませんが、地域貢献、社会貢献、そして、公共の施設であるという点が考慮され、破格の料金であると認識しております。 ○副議長(平野英男君) 4番、福田好枝議員。 ◆4番(福田好枝君) この短期間でこのような計画が知らされ、しかも、図書館運営が指定管理者であることが示されたことに不安を感じているのは、私だけでしょうか。図書館を指定管理とすることについて、公益社団法人日本図書館協会は、様々な問題点を示し、「公立図書館は、地方公共団体が直接運営することが基本であり、本来、図書館の管理をほかのものに行わせることは望ましいことではない」と述べています。  今後も、市民の声に耳を傾けて、よりよい図書館をつくっていただきたいとお願い申し上げて、私の一般質問を終わりたいと思います。 ○副議長(平野英男君) 以上で、福田議員の個人質問を終わります。           ────────────────────────                    散     会 ○副議長(平野英男君) それでは、以上をもちまして本日の日程は全て終了いたしました。  なお、次の本会議は、明日9月2日午前9時30分から会議を開きます。  本日はこれにて散会といたします。皆さん、どうもお疲れさまでした。                  午後4時06分 散会...