富津市議会 > 2021-06-09 >
令和 3年 6月定例会−06月09日-02号

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  1. 富津市議会 2021-06-09
    令和 3年 6月定例会−06月09日-02号


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    令和 3年 6月定例会−06月09日-02号令和 3年 6月定例会                 令和3年6月招集              富津市議会定例会会議録(第2号)                  議 事 日 程           令和3年6月9日(水) 午前9時30分開議 日程第1 一般質問      (個人質問) 〇本日の会議に付した事件 1.開  議 1.議長の報告 1.石井志郎君の個人質問 1.関  努君の個人質問 1.福田好枝君の個人質問 1.三富敏史君の個人質問 1.佐久間勇君の個人質問 1.猪瀬 浩君の個人質問
    1.千倉淳子君の個人質問 1.散  会 〇出席議員  1番 宮 崎 晴 幸 君   2番 渡 辺 純 一 君   3番 三 富 敏 史 君  4番 福 田 好 枝 君   5番 関     努 君   6番 猪 瀬   浩 君  7番 諸 岡 賛 陛 君   8番 三 木 千 明 君   9番 千 倉 淳 子 君  10番 山 田 重 雄 君   11番 平 野 英 男 君   12番 佐久間   勇 君  13番 渡 辺   務 君   14番 石 井 志 郎 君   15番 平 野 明 彦 君  16番 福 原 敏 夫 君 〇出席説明員  市長         高 橋 恭  君  副市長        小 泉 義 行 君  教育長        岡 根   茂 君  総務部長       中 山 正 之 君  総務部参与      石 川 富 博 君  市民部長       鹿 島 和 博 君  健康福祉部長     坂 本 秀 則 君  建設経済部長     茂 木 雅 宏 君  会計管理者      池 田 剛 和 君  農業委員会事務局長  藤 川 幸 男 君  選挙管理委員会事務局長監査委員事務局長  消防長        宇 山 則 幸 君             尾 形 卓 信 君  教育部長       平 野   勉 君  総務部次長       原 岳 人 君  総務課長       高 梨 正 之 君 〇出席事務局職員  事務局長       重 城   祐    主幹         大 川 美佐子  庶務係長       三 木 貴 好           ────────────────────────                    開     議             令和3年6月9日 午前9時30分 開議 ○議長(渡辺務君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。           ────────────────────────                     議長の報告 ○議長(渡辺務君) 日程に入るに先立ち、私から報告します。  本日、議場内の写真撮影の申出があり、これを許可しましたので報告します。  以上で私からの報告を終わります。           ────────────────────────                  石井志郎君の個人質問 ○議長(渡辺務君) 日程第1、一般質問。  これより個人質問を行います。  富津市議会申合せ事項により、通告順に質問を許可します。  質問時間は、新型コロナウイルス感染症予防対策として、答弁を含めて45分以内です。  初めに、14番、石井志郎君の発言を許可します。14番、石井志郎君。                 〔14番 石井志郎君登壇〕 ◆14番(石井志郎君) おはようございます。議席番号14番、自由民主賢政会、石井志郎です。通告により、令和3年6月定例会一般質問、表題、富津市の現状と課題として3点御質問いたします。  富津市内での新型コロナウイルス感染症感染者数は、6月9日現在102名となり、今年に入り増加を続け、いまだ収束が見えてきません。  期待する新型コロナウイルス感染症対策としてのワクチン接種も4月から、高齢者への接種券の発送が始まり、5月からは、高齢者施設の入所者、従事者などへの接種、続いて85歳以上、75歳以上、70歳以上と接種券の発送、接種が始まり、私も6月6日に市民会館で1回目の接種が終わりました。  個別接種や集団接種に当たり、関わっていただく各医療機関や医師の皆さんに感謝申し上げ、予約センターやコールセンターの担当者、ワクチン接種に関わっている担当者の皆様にも感謝申し上げます。富津市内での全接種対象者への接種が速やかに終わり、ワクチン接種により普通の生活に早く戻れることに期待するところです。  それでは、1点目、新型コロナウイルス感染症対策富津市の現状と拡大防止策、5月から始まったワクチン接種の現状、新型コロナウイルス感染症下で1年以上続く自粛生活に伴い、疲弊している富津市経済への経済対策についてお聞きいたします。  2点目、富津市公共施設再配置推進計画と小中学校統廃合後の跡地利用による地域振興について、各対象施設の事業スケジュールと現状をお聞きいたします。  3点目、少子高齢化、人口減少に関するの対策、結婚新生活支援事業、空家対策事業、移住定住推進事業などの令和3年度重点施策事業についてお聞きして、1回目の質問といたします。御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺務君) 石井議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭君。                 〔市長 高橋恭君登壇〕 ◎市長(高橋恭君) 石井志郎議員の御質問にお答えいたします。  初めに、富津市の現状と課題のうち、新型コロナウイルス感染症対策についての御質問にお答えいたします。  市内における感染状況ですが、先月25日、市内では初めとなる高齢者施設における集団発生、いわゆるクラスターが確認され、現在まで、当該施設からは、他の方を含め8名の感染が確認されています。  なお、本市においては、6月7日までの累計で102人の方の感染が確認されています。  次に、5月から始まった65歳以上の高齢者へのワクチン接種につきましては、重症化するリスクが高いことやクラスターの抑制などを考慮し、高齢者施設入所者及びその従事者に対し、5月7日から接種を始めました。また、協力医療機関で実施する個別接種を体制の整った一部の医療機関で5月中旬から開始し、6月5日の土曜日からは、集団接種を開始している状況です。  集団接種の予約状況ですが、本市では、接種券を5月11日から年代を区切り順次発送し、6月4日の65歳から69歳の方への発送をもって、65歳以上の全ての高齢者の方に対しお知らせが終了したところです。  接種券発送後は、予約受付をするコールセンターでは、一時的に電話がつながらないことや窓口でお待ちいただくこともありますが、大きな混乱はない状況です。また、個別接種を実施する一部の協力医療機関からは、接種券発送後に電話が殺到し、しばらくの間、つながらない状況になったと伺っています。協力医療機関の皆様には御負担をおかけしていますが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止し、市民の生命及び健康を守るため、引き続き、ワクチン接種の御協力をお願いしてまいります。  6月に入り感染者が増加していることから、市民の皆様には、いま一度、危機管理意識を高めていただくため、ホームページや安全安心メールなどを通じ、3つの密を徹底的に避けることやマスクの着用、手洗い、手指消毒などの基本的な感染対策の必要性を引き続きお願いしてまいります。  次に、の経済対策につきましては、これまで、新型コロナウイルス感染症による影響を受け、業況が悪化している事業者の事業継続の下支えを目的として、中小企業緊急融資信用保証料及び利子補給事業をはじめ、農林漁業者及び中小企業者等に対し、緊急支援臨時給付金事業、飲食・宿泊事業者に対する応援給付金支給事業などを実施いたしました。  また、落ち込んだ地域経済の消費喚起を目的として、プレミアム付商品券事業を令和2年12月1日から2月28日まで実施し、多くの市民や市内在勤・在学の方々に利用していただきました。令和3年度においても、依然として落ち込んでいる地域における消費の喚起を図るため、第2弾プレミアム付商品券事業を実施し、8月1日から商品券の使用を開始いたします。また、事業継続の支援施策として、農林漁業者及び中小企業者等に対し、事業継続支援給付金事業を実施しております。  今後も、関係団体等への聞き取りを行うなど、長引くコロナ禍での事業者の状況把握に努めてまいります。  次に、富津市公共施設再配置推進計画と統廃合後の跡地利用による地域振興についての御質問にお答えいたします。  令和2年9月に策定しました、公共施設全体の再配置の方針を示す、富津市公共施設再配置推進計画における再配置の主な取組につきましては、令和2年度末、富津連絡所・大貫連絡所を市役所本庁舎に機能集約し廃止したところです。引き続き、公共施設再配置推進計画に基づき、公共施設の適正配置、保有総量の適正化を着実に進めてまいります。  また、小中学校統廃合後の跡地利用の取組として、現在実施している旧金谷小学校における利活用事業者の公募では、目的に地域振興も掲げており、民間事業者のノウハウを生かした利活用の中で、地域の振興などにつながることを期待しています。6月末には、旧天羽東中学校の利活用を考えるワークショップを開催する予定であり、他の閉校施設の利活用にも順次取り組んでまいります。  次に、少子高齢化、人口減少に関するの対策についての御質問にお答えいたします。  住み続けたい、移住したいと思う住民満足度の高い魅力的な富津市を目指し、多くの市民が幸せを感じている、結婚、出産、子育て、家族との時間について、さらに満足度が高まるよう取り組んでまいります。  今年度は、結婚新生活を支援するための結婚新生活支援事業補助金や空き家の有効活用による移住定住の促進として、空家バンクリフォーム補助金、新たな地域おこし協力隊の任用などの移住定住に関する各施策を実施し、年少人口減少の抑制に取り組んでまいります。 ○議長(渡辺務君) 再質問に入ります。14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) 御答弁ありがとうございました。それでは、再質問をさせていただきます。  最初に、市長からも話ありました、クラスターが発生したということで、感染拡大防止という意味で御質問させていただきます。  市長の話ありました、5月にクラスターが1件発生し、市内感染者が5人、また君津市内では6月にクラスターが3件発生し、そのうち接待を伴う飲食店による感染者が、富津市内で3人発生しています。木更津では、クラスター感染の場合、集団感染状況として、千葉県の報道資料にリンクしてクラスター発生施設名を見ることができます。それを見れることによって、発生元を公表することにより、該当者が行動を自粛し新たな感染者を発生させる防止になると思うが、報道資料の公表について考えをお聞かせください。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  現在、本市では、千葉県の報道資料に基づき、ホームページや安全安心メールにて感染者の公表をしております。集団発生状況につきましても、感染者情報を県の情報に合わせ公表をしておりますが、県のホームページにリンクさせ、閲覧できるようにしてまいります。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) ここに千葉県の令和3年6月5日、健康福祉部疾病対策室というやつで、継続事例ということで浦安市内事業所君津市内事業所君津市内接待飲食店というようなことで書かれております。この中に、君津市内事業所というのは事業所名書いてないんですけど、君津市内のやつは書かれております。これが要するに木更津のホームページの中からクリックすると、これが確認できる。やはりこれを見ることによって、うわさでは、どこどこのお店だ、どこどこの会社だというのが聞かれてきますが、実際にそういう確証というものがない中で、皆さんが疑心暗鬼の中で感染したら困るねという話になっていると思います。ぜひ県の公式資料ですので、公表できればと思いますんでよろしくお願いいたします。  次に、ワクチン接種についてお聞きいたします。私も先日、新型コロナウイルスワクチン市民会館接種場で午後1時半の予約で受けました。会場では、予約時間ごとに受付を行い、待機。接種会場内へは番号ごとに案内され、私は190番でした。書類のチェックや問診。接種後は、待機場所で15分から30分の待機を行い、終了。1人当たり30分から45分ぐらいで退室と、適切な誘導と指示で混乱なく帰ることができました。スタッフによる滞りなく速やかな運営に感謝申し上げます。  そこで、個別接種は市内13医療機関が協力して行っています。集団接種は市内2会場、市役所、市民会館で行われ、新たにイオンモール富津3階でも6月26日から接種が始まり、市内3会場となります。  集団接種会場では、医療者、医師、業務委託業者等、誰が担って行われているか、また、5日、6日に開始された集団接種会場での問題点と対処、改善について、当日接種キャンセル数とその対応についてお聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  集団会場におけるワクチン接種につきましては、市内医療機関をはじめ君津中央病院企業団、帝京大学ちば総合医療センターから御協力をいただき、主に医師に問診を、看護師に接種や接種後の経過観察を担っていただいております。また、募集いたしました看護師や君津木更津薬剤師会薬業会から派遣をされました薬剤師の方にも、集団接種に従事していただいております。  また、会場の運営につきましては、主な部分を人材サービス会社に委託をしております。  6月5日から開始された集団接種会場では、初日におきまして特に開始時間に、受付窓口が一時的に混み合うことがありましたので、会場案内の改善や広報無線及び安全安心メール等で予約時間を目安とした来場を周知したことにより、高齢者にスムーズに接種していただけたと思っております。  なお、当日のキャンセルは、2会場2日間で10名発生し、余剰ワクチンの対応につきましては、あらかじめ予定をしておりました、障害者入所施設の従事者の方などに接種し、無駄なく接種することができております。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) ありがとうございました。本当に場内にいる担当者の方、業務委託を受けている会社の方だと思いますが、非常に丁寧な対応していただきまして、ほとんどの方が混乱なく接種できたと思います。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。  次にホームページ、先ほど市長からもお話ありましたが、5月から接種が始まっています。6月3日の数字を確認したところ、発券数が1万4,500人で、予約と接種者を合わせると7,469人で、この時点は70歳以上だったんですが、約50.4%の方が接種済みあるいは予約済みというような数字になっておりました。昨日の数字見ますと、発券数が65歳以上になりましたんで、約1万8,000人ですか、予約接種者数が1万1,031人──これ私の計算ですので、違っていたら御訂正ください──約61.2%。発券数に対して6割の方が、予約あるいは接種をしているというような数字が、私の計算では出てまいりました。この中には、個別接種の予約者は入っていません。  そこで、個別接種の予約状況は、把握しているかお聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。
    ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  個別接種の予約状況につきましては、定期的に各医療機関から情報をいただき把握するように努めております。6月4日時点で確認できた、接種済みの方も含めた予約状況は、合計で約4,000人でございます。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) この数字は、ホームページに書かれている中には入っていないでよろしいでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) ホームページのほうには掲載してございません。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) ありがとうございます。非常に接種者数が多くなっていると思います。そうすると、次の質問に弾みがついてくるんですけど。  今、1回目が終わった人たちのやつが、今度は7月にかけて2回目の接種が始まって、市民会館とか市役所のほうの新規の接種が行われない。今回、イオンモールのほうで、市長の御努力により、の職員の皆さんのおかげさまで、接種会場新たにできて、そこがまた新規の接種ができるようになるように思われますが。7月以降の新規接種開始は、要するに2期目の接種はいつ頃になるのか。それとまた今の市民会館と市役所のほうは、予約が満杯になりましたんで必要ないと思いますが、インターネットの予約もされていません。その辺で7月以降の新規の接種はいつ頃始まるのか。また、インターネットの予約受付も再開するのか。  それと、今の話ですと、大分接種が進んでいるという中で、64歳未満への接種券の発送と接種開始時期が見えてくると思うんですが、それがいつ頃になるか、お聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  6月4日に65歳から69歳の方への接種券を発送しており、新たな接種会場にイオンモール富津を加え予約を受け付けしております。今月中旬からは、基礎疾患を有する方にホームページや安全安心メール、広報ふっつ臨時号などでお知らせし、一定の期間中にコールセンターまで申出をしていただきます。申出のあった方に随時、接種券を発送し、優先的に予約を受け付け、接種をしていただくこととしております。また、感染リスクと闘いながら働き続ける介護職や保育士、教職員などのエッセンシャルワーカーの方につきましても優先的に接種と考えております。  なお、現在、一部の会場のインターネットが予約できずに御迷惑、御不便をおかけしておりますが、再開するよう現在作業中でございます。  64歳以下の方に対しましては、その後の状況を勘案しながら、接種券を7月以降に発送してまいりたいと思っております。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) 昨日、京都府と北海道のほうで、小中学生12歳以上の児童生徒に接種するということで全国から非難が集まっているというような報道がありました。やはり集団接種することによって、集団免疫というのが今回の目標ではないかと思います。  そういう中で、富津市内では小中学生12歳以上の接種は、今後どのように考えているかお聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  12歳以上の小中学生への接種につきましては、国の動向を踏まえまして、教育委員会とも協議をしながら進めてまいりたいと思っております。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) の感染者情報の中にも、児童生徒が感染したというのが結構見受けられるように思います。10歳以上ですかね。そういう中で、ぜひその辺も教育委員会に責任ではなくて、やっぱりそれはとして責任を持って、やはり子供たちにも接種が──これは非常に難しいところがあって、強制ではなくて、やはり家族の中でうちの子供にも打ちたいという人を優先的に打つというような方法だそうです。ぜひ今後も市民漏れなく接種が受けられるような方法を考えていただければと思います。  次に、富津市内の中で、接種会場担当職員だとか救急隊員の消防職員、また、市民との接触の機会の多い介護関係の職員さんなんかに接種をしているというふうに聞いているんですが、その辺の接種対応についてお聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  集団接種会場の従事者や消防職員は、医療従事者等と判断され、現在まで132人の接種を終えております。  また、重症化のリスクやクラスターなど感染拡大を防止するため、高齢者入所施設の従事者は、入所者に併せ接種しているところでございます。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) 先ほど市長のほうからもお話ありました。なかなかの職員に打つ、また、職員外の中で対応年齢に届かない人に打つというのは、なかなか難しいところがあろうかと思います。そういう中で包括支援センター富津と天羽の包括支援センターは、老人介護施設に併設されているということで注射打っているんですね。大佐和の包括支援センターは、そういう組織に付属していないということで、たしかまだ接種が終わっていないというふうに聞いております。  それと、先ほどありました、富津市内で発生した通所サービス事業者のクラスターのところの職員さんも、そういう施設も打っていないように聞いているんですが、その辺の考え方というのはどうなっているかお聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  議員おっしゃるとおり、一部の地域包括支援センターの職員については、いまだに接種が済んでおりませんが、先ほど申し上げました、エッセンシャルワーカーというような考え方の中で優先接種を検討していきたいと思っております。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) あと、これ通告していなかったんでお答え結構です。要援護者、要するに知的障害とか身体障害があって自分の周りのことができなくて、成年後見人さんだとか、包括支援センターだとか、そういう方々にお世話になっている方の接種が進んでいるかどうか、ちょっと心配だったんですが。もしお答えできれば、お答えいただきたいんですが。そういう要援護者等の接種というのはどのように行われているか、お答えできますか。事前に出していないんで、もし分からなきゃ結構ですが。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) 要援護者への対応につきましても、関係者、高齢者であれば、包括支援センターや民生委員さんなどの御協力もいただきながら、各関係機関の御協力いただきながら、要援護者も希望する方に、円滑に接種できるように努めてまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) 要援護者もそのとおり、車も運転できなくて病院にも行けない、接種会場にも行けない。また、申込みもできないというような方が多いと思います。ぜひそういう方にも手を差し伸べて、市民全員が速やかに接種できるように、よろしくお願いいたします。  市長にお聞きいたします。袖ケ浦の粕谷市長は、キャンセルした分で注射打ちました。私は、市長というのは代わりはいない。やっぱり決裁権者というのは、市長しかいないわけなんです。富津の市長は、私は打たないというふうに公言しているみたいなんですが、私はぜひ打っていただきたいと思うんですが、その辺の考えちょっとお聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 市長、高橋恭君。 ◎市長(高橋恭君) お答えいたします。  打たないというふうに申し上げているわけではございませんが、現在、私を含めて特別職3名は、まだ接種は済んでおりません。年齢が来た時点で、順番に従って接種をしたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) そうですね、できればやっぱり最低打っていただきたいなと思ったんですけど、個人の意思ですのでよろしくお願いいたします。  次に、経済対策についてお聞きいたします。商工業、農林水産業の現状と支援策というのは、先ほど市長のほうから概略の説明がありました。その中で、富津市内でのコロナ関連の倒産、廃業はあったのか。また、どこまで把握しているか、ちょっとお聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  市内での倒産・廃業した事業者につきましては、商工団体等への情報収集を行っておりますが、コロナ関連の影響を受けたことを理由として、倒産、廃業した事業者は把握できておりません。  また、全国的な傾向では、国や県の融資制度が拡充され、運転資金や設備投資等に活用する事業者が増加しており、令和3年4月の倒産件数は、前年同月比で減少していると聞き及んでおります。  市長答弁でもありましたように、引き続き情報収集に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) ありがとうございました。飲食店等はマスコミ等で持ち上げられて大変だなという話が、皆さんはそういうふうに認識していると思いますが、一般的な物品販売業、その皆さんも非常に今疲弊しております。今回、プレミアム商品券をぜひの職員も含めまして、2万枚ですか完売して、ぜひ市内で買い物していただきたいと思います。  そういう中で、支援策の中で50%の売上げ、昨年対比で50%の売上げ減だというようなことで、去年は一昨年の50%減、今年は去年の50%減で売上げが落ちている50%減とは非常に厳しいという話は、ある商店の方から聞きました。担当者の方にお聞きしたところ、前々年度か前年度の売上げ減の数字で対応できるというような説明受けました。やはりそういうことを、商工会等を通しまして、ぜひ一般の商工業者の皆さんにですね、要するに売上げが落ちた場合にはこういう制度で補填されますよということを今後周知していただければと思います。その辺いかがでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  商工団体や、また漁業協同組合、また農業協同組合等関係団体と連携いたしまして、そのような事業者さんに本制度、国の制度も含めまして、そういう制度があるということは伝わるようにしていきたいと考えております。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) よろしくお願いします。本当の商店の皆さん疲弊しております。よろしくお願いいたします。  次に、観光についてお聞きいたします。  今年の市内海水浴場とその周辺の駐車場の取扱いについてお聞きいたします。昨年、市内4海水浴場は開設されず、併設する駐車場も閉鎖されました。今年度の海水浴場は、開設するか否か。また、駐車場を併設した場合に、特に富津の下洲海岸だとか、大貫だとか、新舞子海岸なんですが、隣接する海岸砂地へ車両が進入するというようなことも見受けられたと思います。そういう海岸砂地への車両進入禁止や、また海岸砂地でのバーベキューなどの規制も行うべきと思いますが、お考えをお聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  海水浴場につきましては、昨年度、新型コロナウイルス感染拡大リスク、また監視業務に当たるライフセーバーの人員確保が困難であることから、市内海水浴場を開設中止といたしました。  本年度につきましては、今後の感染状況を踏まえ、千葉県や観光協会等の関係団体、海の家関係者に意見を伺いながら、市民や来訪者の安全を確保することを最優先に検討してまいります。  また、駐車場及び海岸砂地への車両の進入やバーベキュー等につきましては、海岸管理者や警察、地元等とも連携し、周知方法も含め対応を協議してまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) よろしくお願いいたします。5月の連休に地元佐貫の新舞子海岸の駐車場が県外ナンバーで非常に混雑しておりました。やはり近隣の方から怖いねというようなお話も何人かお電話いただきました。なかなか駐車場を閉鎖するというのは難しいと思いますけど、やはりその辺も地域の皆さんの御意見を聞きながら、感染防止に努めていただければと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、2点目、富津市公共施設再配置推進計画と小中学校統廃合の跡地利用についてお聞きいたします。  最初に、市長の話もありました、ワークショップが開催された金谷小学校、予定されている天羽東中学校と竹岡小学校、天神山小学校、環南小学校、佐貫中学校の利活用についての行政の考え方をお聞きいたします。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  近年、閉校した小中学校施設の利活用については、原則として、地域の意見を踏まえつつ、民間活力を導入することで取り組んでいくこととしております。施設ごとの取組の着手時期は、各施設の状況に加え、そのほかの業務の状況も踏まえ、判断しているところでございます。  先行して取組を開始した旧金谷小学校については、敷地内に唯一借地等がなく、有効活用に結びつけやすいと考えられたところであり、また、旧天羽東中学校については、統合先となっている現天羽中学校の校舎建設の際に活用した地方債の条件で、旧天羽東中学校の施設を令和6年度末までに除却や転用する必要があり、取組を開始したところでございます。  そのほかの施設についても、各施設の状態や使用状況などを総合的に判断しつつ、取組を開始したいと考えております。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) これも事前に通告していなかったんですけど、打合わせのときにはちょっとお聞きしたんですけど。1施設、今再利用を検討している施設ございますね。例えば佐貫では佐貫中学校なんですが。大体1か所、何も使わなくて維持管理費というのは幾らぐらいかかるんでしょうか。数字が分からなければ結構ですが。要するに、何もしなくても、年間数百万円単位の金が動いているんじゃないかと思うんですね。これが1年、2年、それも6か所、7か所あった場合に、年間1,000万円が5年続けば5,000万円かかるわけなんですね。その辺のこともやっぱり今後利活用というものを早く推進しなきゃいけない。また、それを地域で使いたいからといって地域が使った場合に、その費用もやはり地域で使った分もが持たなきゃいけない。  例えば金谷小学校で、最終的に賃貸で貸すのか売却するのか分かりませんけど、あの建物を全部賃貸で貸して、15年後、20年後に返してもらって、そのときにまた壊すのに数億円のお金がかかるということもあるわけなんですね。そういうこともやはり今維持することによってかかる経費と賃貸で貸した場合と、また売却した場合のかかる経費というのをやっぱり今後検討していただきたいと思います。やはり地域大事です。ただ、地域の意見ばっかし聞いていても、なかなか行政は英断ができないと思います。その辺の経費のことも考えて、今後計画を遂行していただければと思います以上です。  次に、今後の統廃合についてお聞きいたします。天羽地区の環小学校、大佐和地区では佐貫小学校と吉野小学校と大貫小学校が今あるわけです。コロナ禍で令和3年度の新入学児童数と今後の推移。お話ですと、佐貫小学校が複式学級になるんじゃないかというお話がありますが、その複式学級について。また、ここ数年以内に統廃合の条件に、佐貫小学校が複式学級が2学級以上になった場合には、統廃合に該当するというふうにお聞きしていますが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  令和3年度のそれぞれの小学校への入学児童数は、環小学校9名、佐貫小学校7名、吉野小学校23名、大貫小学校32名でございます。全体では247名で、昨年度比では16名の減となっております。児童数の推移は減少傾向となる予想でございます。  複式学級については、小学校1年生を含む場合は、8名以下、1年生を含まない場合は、連続する学年で16名以下とされております。  佐貫小学校では令和4年度以降、複式学級が2学級できることが予想されております。また、環小学校は、令和4年度、令和5年度及び令和7年度に、複式学級が2学級できる予想でございます。  では、小集団での学習が効果的であるとは認識しておりますが、それ以上に、児童生徒の社会性を育むためには、一定規模の児童生徒数を有する教育環境が必要と考えており、平成30年3月に策定した富津市小中学校再配置計画に基づき、小学校では複式学級の解消、中学校では単学級の解消を目安に、保護者の理解を得ながら、学校の再配置を検討してまいります。 ○議長(渡辺務君) 14番、石井志郎君。 ◆14番(石井志郎君) 非常に寂しいですね。やはりそれが少子高齢化、人口減少の現実かなというふうに思います。地域によっては、旧天羽地区で小学校1校、中学校1校、また大佐和地区では小学校1校、中学校1校、富津地区は人口ありますんで、その辺はそういうふうにはならないと思いますが、全国的に見るとそういうようなことをやっている地域が非常に多くあります。やっぱりそれが今後、定住人口の減少に結びつくかもしれないということがありますんで、その辺もまた地域の皆さんと十分意見交換していただきまして、問題がないように進めていただければと思います。私は基本的には、統廃合は反対ですので、念のため申し添えておきます。  公立保育所の統廃合について聞く予定でしたが、今ベルが鳴ってしまいましたので飛ばさせていただきます。また機会がありましたら、お聞きしたいと思います。  次の質問では、移住定住推進、結婚新生活支援事業の考えをお聞きします。小学校や保育所等の公共サービスがないところに、若い方に移住定住を勧め、この地に住み、子育てをお願いしても、果たして住んでくれるでしょうか。財政にも限りがあると思います。統廃合はコストで考えるべきでないと思います。その中で次の質問に入らせていただきます。  少子高齢化、人口減少に関するの対策。今回、市長のほうで令和3年度重点施策の中に、結婚新生活支援事業、空家対策事業、移住定住推進事業ということで、市長のほうでいろいろな事業を提案していただきまして、それが進んでいるように思われます。  その中で、事業の連携による事業の推進と問題点の点検をどのようにやっていくのかということで、これは担当のほうでお答えはないですか。なければ、次に移りますけど。ないですね。  それでは、市長にちょっとお聞きしたいと思います。広報ふっつ6月号の定住する新婚世帯を応援しますというものが、1面裏に出ておりました。婚姻に伴う住居及び引っ越し費用60万円を補助するという事業です。これはQRコードで見てみたら、富津市結婚新生活支援事業補助金ですが、私がこの質問原稿を書いたときには、削除されて見ることができませんでした。昨日改めて確認したら、復活して読むことができましたが。  また、空家バンク、のホームページから空家バンクを見ると、いまだ登録3件。うち2件は、成約済みで更新がございませんでした。空家バンク登録物件リフォーム補助金も、空家バンクがあって空家バンクを借りる人がいてリフォームしなければ、補助金も出ていかない。これも開店休業の状況だったと思います。  移住定住もホームページでは分かりにくい。また、移住定住についていろいろなテレビ番組で紹介されています。先日の所さんのそこんトコロで、勝浦へ移住した方が、遠距離通勤した理由としてロケーションと価格、それと趣味でマリンスポーツで適地であったということで、そこを購入したというようなお話がありました。それと40歳以下60万円、中学生以下5万円が支給されたと話していました。  御宿町のホームページ見ます。移住定住と検索すると、最初に出てくるものが、移住定住した方の紹介。要するに、私は御宿町に移住して、こういう商売をやってこういうふうにやって地域の方とこういうふうにやっているような取組が書かれてありました。こんな取組もいいと思います。移住定住を考えている方は、その地域を訪れ、ここいいとこだな、富津市いいとこだなというと、次に今度は行政のホームページを訪問すると思うんですね。の支援策や行政の取組を見て参考にしていると思います。  富津市はどうでしょうか。空家バンク、地域おこし協力隊、アフィック、商工会、観光協会、観光大使、移住定住された方によるPR活動についてなどなど、部局を越えて連携して事業を推進するべきと考えますが、いかがでしょうか。今回、移住定住推進室というものも新たに出来上がりました。その中で市長の所見をお聞きします。 ○議長(渡辺務君) 市長、高橋恭君。 ◎市長(高橋恭君) お答えいたします。  施政方針をはじめ折につけ、私のほうからお話をさせていただいておるつもりでおりますけども、今を生きる私たち富津市民が、誇りと愛着を持って富津市に住み続け、富津市の地の利や生活環境、味覚、人の温かさなど多くの魅力を発信し、富津に関心を持つ人たちに、この地を選んでいただけるような施策を展開していくことが非常に大切だというふうに考えております。その中で、とりわけ人口減少、少子高齢化は、にとって最大の課題であるというふうに認識もいたしております。市役所全体がその認識を一つにして、部局を越えて課題解決に向けて取り組んでまいりたい、そのように考えております。
     また、その中で、行政だけではなくて、地域の皆様のお力というのも非常に大事であるというふうにも感じておりますので、その課題を共通認識していただけるように、そして、それぞれの分野で力を発揮していただくことで、その力を合わせてぜひ移住定住の増加、そしてこの地域で育った子供たちが、引き続き、この地で生活をしていこうと思っていただけるようなそういう富津市を目指して頑張っていきたい、そのように考えております。 ○議長(渡辺務君) 以上で石井議員の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで暫時休憩とします。会議の再開を午前10時25分とします。                  午前10時16分 休憩           ────────────────────────                  午前10時25分 開議                   関 努君の個人質問 ○議長(渡辺務君) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。  5番、関 努君の発言を許可します。5番、関 努君。                  〔5番 関 努君登壇〕 ◆5番(関努君) 皆様、おはようございます。議席番号5番、公明党の関 努です。事前通告に従い、一般質問を行わせていただきます。  1994年、国連開発計画(UNDP)が、人間の安全保障を提起しました。2012年に採択された国連総会決議で、「全ての人が自由に、かつ尊厳を持って貧困と絶望から解き放たれて生きる権利」を持ち、この権利を守ることが人間の安全保障であるとの認識が各国に共有されました。  コロナ禍の世界において、人間の安全保障が揺らいでいると言われております。昨年、日本政府が国連総会で、新たな時代の人間の安全保障について世界の英知を集め、議論を深めていくべきであると提案。  そうした中、UNDPが本年、新たな時代の人間保障の在り方を再考し、提言をまとめた報告書の提出を目指すハイレベル諮問パネルを設置したとのこと。各国の人間の安全保障の達成度を評価する指標として、UNDPが発表する「人間開発指数」があります。所得、平均寿命、就学状況等を組み合わせ数値化したものだそうです。  UNDPは昨年、世界の人間開発指数が過去最大の落ち込みとなったと警告。コロナ禍で国民総所得が減少、途上国を中心に、子供たちが初等教育が受けられなくなり、感染による死者の増大で平均寿命が短くなる国も出てきました。このコロナ禍を抜け出すために、富津市でも始まりました、新型コロナウイルスワクチン接種が感染拡大を止める大きな鍵となると言われております。  先日、当市のワクチン接種担当の方に、100年に一度と言われる大難に挑むときに遭遇をして大変ですねと尋ねたところ、だからこそやりがいがあります、頑張りますとの力強い言葉が返ってまいりました。心を一つにしてコロナ禍に挑んでいかなければなりません。よりよい富津市構築のためとして伺います。  1点目として、新型コロナウイルスワクチン接種について。  政府は、7月末を念頭に65歳以上の高齢者へのワクチン接種を終えられるよう取り組むとしています。多くの方が接種を希望されているようですが、本市での65歳以上の想定接種率と接種率向上のための取組と問題点について伺います。  2点目として、未来に向けた取組として伺います。  富津市人口ビジョン2040では、目指すべき将来の方向として、1、市民の「出産・子育て」に関する希望をかなえます。2、の強み(豊かな自然)を活かし、転出を抑制し、転入を促進します。3、人口が減少するまちでも市民が幸せになるまちをつくりますとして、人口の将来展望を2040年、3万4,000人を目指すとしています。  そこで、移住定住推進室設置の目指すところと、その課題と施策について伺います。  3点目として、安全と安心を守る取組について。  千葉県が昨年度実施した県政に関する世論調査で、県民に尋ねた県政への要望のうち、災害から県民を守るが、前年比12.7ポイント増の51.9%に上り、10年連続でトップとなりました。災害時の支援、救援活動を求める意見が最多だったとのことです。  そこで、自治体の防災力向上に向けて、気象防災アドバイザーの活用、普及推進について伺います。頻発・激甚化する自然災害で、防災・減災対策が地方行政の大きな柱となっています。  この気象防災アドバイザーは、気象台のOB、OG等に国土交通省が委嘱した者で、平常時は、防災気象情報の読み解き方等について、地方公共団体職員や住民に対し継続的に解説するとともに、災害が発生が見込まれる際には、地方公共団体の災害対策本部等に駐在し、幹部職員を含む防災行政を担う職員に対し、地域の特性を踏まえた気象解説を実施するなど、気象台とは異なり、地方公共団体側のスタッフとして防災行政業務を直接支援します。また、市民講座や学校での防災授業の講師を担当したり、防災マニュアルの作成や見直しのアドバイスや防災訓練への協力など幅広い活動が想定されます。  4点目として、よりよい学校教育充実のためとして、学校教育におけるデジタルトランスフォーメーションを適切に進めるために、デジタル教科書やデジタルドリルの活用など、各人の状況に合わせた学習の推進により、多様な学びの実現と教員の負担軽減などに期待が高まりますが、全ての教員が情報端末を活用した一定レベルの授業を行うことができるよう、情報端末の活用及び情報の管理と教職員の向上について、で取り組んでいる工夫等について伺います。  以上4点、1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。 ○議長(渡辺務君) 関議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭君。                 〔市長 高橋恭君登壇〕 ◎市長(高橋恭君) 関 努議員の御質問にお答えいたします。  初めに、よりよい富津市のためにのうち、新型コロナウイルスワクチン接種についての御質問にお答えいたします。  本市では、国が示す接種順位に基づき、県による医療従事者へのワクチン接種が4月19日から始まり、が所管する65歳以上の高齢者への接種については、初めに高齢者施設入所者及びその従事者に対し、5月7日から接種を始めました。また、5月中旬からは個別接種を開始し、6月5日から集団接種を開始しています。  想定接種率については、様々な情報を総合的に勘案し、本市では70%と想定しました。  接種率向上のための取組としては、接種会場への移動が困難な方に対しては、タクシー運賃助成事業でのタクシー利用券の使用回数を拡大し、負担の軽減を図るとともに、タクシーの配車が少ない天羽地区については、送迎バスを運行するなど、接種会場までの移動支援に取り組んでいるところです。  さらに、地域包括支援センターのほか、各地区の区長や民生委員、児童委員の方々に、本ワクチンの予約から接種までの概要を説明し、地域の高齢者や障害者の方から御相談があった場合には、対応いただくよう御協力をお願いしているところです。  また、周知としまして、ホームページや安全安心メールでのお知らせのほか、広報ふっつ臨時号を戸別配布しています。  本市の課題については、接種券の発送を重症化率の高い年齢層の方が早めに接種できるように、また、予約受付の混乱を避けるため、年齢を区切り、段階的に発送しました。大きな混乱は生じませんでしたが、一方で、市民の方からは、接種券が届かないため早く接種をすることができないなどの御意見も伺っています。  今後の64歳以下の方への接種についても、状況を十分考慮し、円滑に接種できるよう進めてまいります。  次に、未来に向けた取組についての御質問にお答えいたします。  人口減少、少子高齢化が進む中、本市の最重要課題が、年少人口の減少抑制であります。  このようなことから、自分が住む地域に愛着を感じ、誇りを持ってもらえるような施策を展開するとともに、子育て世代が富津市に魅力を感じ、そして、富津市を選んでいただける施策の推進が極めて重要だと考えます。  今年度、移住定住推進室では、これからも住み続けたい、住んでみたいと思うまちを目指し、これまでの移住定住施策を推進するとともに、先進的事例を調査及び研究し、新たな施策を展開する準備を進めてまいります。  次に、安全と安心を守る取組についての御質問にお答えいたします。  昨今、自然災害が激甚・頻発化する中、早い段階での避難所の開設や住民への周知のために、信頼性の高い気象情報等を早期に把握して利用することは、防災、減災する上で極めて重要であると考えております。  現在、気象庁からの警戒情報等に加え、毎年、期間を限定しているものの、市内の詳細な気象情報を気象情報会社に提供を委託し、防災に関する状況判断や意思決定に活用しているところであります。  御質問の気象防災アドバイザーの活用につきましても、より効果的な情報獲得手段を模索する中で検討してまいります。  次に、よりよい学校教育のためにの御質問については、教育長から御答弁いたします。 ○議長(渡辺務君) 教育長、岡根 茂君。                〔教育長 岡根 茂君登壇〕 ◎教育長(岡根茂君) 私から、よりよい富津市のためにのうち、よりよい学校教育のためにの御質問にお答えいたします。  1人1台の情報端末については、その活用方法によって、多様な学びの実現につながるものと考えております。  現在、授業での様々な活用方法を研修しており、その活用例として、インターネットを活用しての調べ学習や簡単なプレゼンテーションの作成、個別のドリル学習等が見られます。  また、新型コロナウイルス感染症予防対策によって、会場に入れない在校生に配慮し、卒業式、入学式などの様子を配信するなどの活用がありました。  次に、個人情報の取扱い及び管理につきましては、児童生徒の成績などの個人情報は、このシステムの情報端末には登録しないこととなっており、漏えいにはつながらないと考えております。  教職員の情報端末を活用しての指導力向上につきましては、GIGAスクールサポーターを学校に派遣し、校内研修を実施しておりますが、中には情報端末の操作が苦手な教職員もおりますので、各学校のコンピューター主任が核となり、校内で活用推進できるように努めております。  また、教育センター主催の夏季教職員研修講座では、授業等での効果的な活用方法などの研修を行い、全ての教職員がステップアップし、有効活用ができるように、さらなる充実に努めてまいります。 ○議長(渡辺務君) 再質問に入ります。5番、関 努君。 ◆5番(関努君) 御丁寧な回答ありがとうございました。再質問に移らさせていただきます。  初めに、新型コロナウイルスワクチン接種についてですが、多くの皆様がワクチン接種を希望されていますが、ワクチン接種の副反応報道もあり、ワクチン接種に不安を抱える市民の皆様もおいでになられるようです。モデルナ社やアストラゼネカ社のワクチンも薬事承認がなされる中、ワクチンの安全性等について、タイムリーで分かりやすい丁寧な情報発信をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  ファイザー社のワクチンのほか、先月21日に国において薬事承認されましたモデルナ社やアストラゼネカ社のワクチンも含め、ワクチン接種によるメリットやデメリットなど、国や県から発信される情報を丁寧に分かりやすく、ホームページや広報ふっつ等を活用し、市民の皆様にお伝えをしてまいります。  また、接種会場におきましても、文字の大きさなどに配慮し、見やすく分かりやすい情報を掲示してまいります。 ○議長(渡辺務君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ありがとうございます。集団接種が既に始まっておるわけですけれども、視覚・聴覚障害、発語障害、精神疾患などのある接種希望者に対して、接種会場での円滑な接種に必要な手話通訳や筆談ボードなどの配慮が必要かなと思いますが、この点はいかがでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  本市では、ホームページや安全安心メールでの発信をはじめ、毎月の広報ふっつや臨時号により、障害のある方や高齢の方なども含め、市民の方々にワクチン接種の情報をお知らせしております。  集団接種会場では、障害のある方が不安なく円滑にワクチン接種を受けられるよう、会場内に案内スタッフを配置し、車椅子利用者のための通路確保やタブレットを活用した手話通訳サービスの導入及び案内表示を見やすく、分かりやすく工夫するなど、障害のある方や高齢の方などに配慮した体制を整え実施してまいります。 ○議長(渡辺務君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ありがとうございます。新型コロナウイルスの変異株などによる全国的な感染拡大に対応するため、今まで以上の感染予防の実施や医療提供体制の充実とともに、市民の皆様への円滑なワクチン接種を進めることが重要となります。コロナワクチン接種は、今までにない国民的事業でありますので、万全の準備を今後ともよろしくお願いをいたします。  続きまして、未来に向けた取組についてです。  日本学生支援機構2019年度発表によると、返済が必要な同機構の貸与型奨学金の利用者は129万人。大学生などの2.7人に1人が利用している計算となります。  2019年度末の返済延滞者数は約32万7,000人で、延滞債権額は約540億円とのこと。延滞の主な理由は、家計の収入減や支出増。こうした利用者の負担軽減に向け、返済を肩代わりする支援制度が2015年から実施をされております。一定期間定住し、就職するなどの条件を満たせば、対象者の奨学金の返済を当該自治体が支援するもので、2020年度現在、32府県423市町村が導入しているとのことです。地方への若者の移住を促し、地域産業の人手不足を解消する狙いもあるかと思います。自治体と地元企業などが基金をつくることを条件に、国が自治体負担額の2分の1を特別交付措置で支援するものですが、2020年6月に同制度が拡充をされ、市町村については基金設置が不要となり、国が支援する範囲も、負担額の2分の1から上限措置率等がありますが、全額となりました。  奨学金返済を抱える若者が、富津市の自然等に魅力を感じ、移住することにより、富津市に住みながら奨学金返済の補助を受けながら、東京や千葉方面等に通勤することも可能です。もちろん地元、富津、木更津、君津等で働くこともできます。コロナ禍でリモートでの仕事も増えております。ぜひこの検討をお願いできればと思いますが、いかがでございましょうか。 ○議長(渡辺務君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  富津市の活性化に絶対に欠かせないものが人材であります。そのためには、若者が故郷に定住したいと思うインセンティブの一つとして、また地方の人材確保の見地から、奨学金の返済支援は有効な施策と考えています。先進事例を参考に、移住定住の促進策の一つとして調査研究をしてまいります。 ○議長(渡辺務君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ぜひ前向きに御検討していただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。  続きまして、安全と安心を守る取組についてです。  現在、LINE公式アカウント富津を利用して、多くの情報が登録者の元に届くようになりました。大変ありがたく思っております。私も登録者の一人ですが、さて、新型コロナウイルスの感染防止の観点から、現在、身体的距離の確保などが求められております。これは災害時の避難所においても例外ではなく、全国の各自治体では、3密や一部の避難所に人が集中することを避けるため、各避難所の収容人数を従来と比べ3分の1程度に絞ったり、安全な地域にある親戚や友人宅、ホテルなどへの分散避難を促す等の方針を打ち出しております。  災害発生時に、避難所の混雑状況がリアルタイムでホームページや安全安心メール等を使い、市民の皆様に伝えることが大事であると思います。インターネットは利用しにくい高齢者のため、遠方の家族がサービスを利用して電話で情報を伝えることも可能です。こうした避難所の見える化、既に実施している自治体もあり、研究の余地は十分にあると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  避難所の混み具合の見える化につきましては、市民等がパソコンやスマートフォンなどを活用し、避難所の開設状況や混み具合など、いつでも確認できるシステムの導入を検討しております。 ○議長(渡辺務君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ありがとうございます。  続きまして、災害時に置き去りにされたペット等が野生化したことが問題となっている地域もあると伺っておりますが、環境省は3月29日、災害時に飼い主がペットを連れて避難する同行避難の受入れを円滑に進めるため、自治体が実施すべき事項を確認できるチェックリストを公表いたしました。各自治体にリストを参照してもらい、同行避難の受入れ体制の準備を促すものです。  チェックリストは、日頃の備えから災害発生後まで確認すべきポイントが時系列で列挙してあり、1、ペットの受入れ可能か不可能かの避難所情報を公開しているのか。2、避難所でペットが過ごす場所を確保しているのか。3、受入れ不可の避難所に飼い主とペットが来た場合の対応を検討しているのか。4、避難所で動物アレルギーを持った人と動物とのすみ分けや動線を考えているか。5、獣医師会や愛護団体と連携しているかなどの項目を設けております。  民間のペット保険会社の調査によりますと、最寄りの避難所にペットを連れて避難できるかどうかを知らない人が8割に上るそうでございます。環境省はチェックリストを通じて、自治体の受入れ整備と飼い主への周知を図りたいとしております。当市での対応状況について伺います。 ○議長(渡辺務君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  避難所へのペットとの同行避難につきましては、原則、受け入れております。しかしながら、避難所は動物が苦手な人や動物に対してアレルギーを持っている人なども滞在するところであり、ペットの鳴き声や毛の飛散、臭い等への配慮が必要なことから、ペットの飼育場所は人の居住スペースと分けております。  また、獣医師会や愛護団体との連携につきましては、今後検討してまいります。 ○議長(渡辺務君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ありがとうございます。  続きまして、近年激甚化する自然災害では、高齢者や障害者などの災害弱者が逃げ遅れ、犠牲になるケースが後を絶ちません。
     災害時の迅速な避難支援を強化するための改正災害対策基本法が成立をいたしました。災害時に支援が必要な高齢者や障害者等、災害弱者ごとの個別避難計画の作成を市町村の努力義務とすることなどが柱となっております。  個別計画は、避難先や経路などを事前に定めることで、早期避難を実現するのが目的。対象者全員の計画を作成の市町村は、全国で1割程度にとどまっているとのことです。自治体の努力義務化を法律に位置づけ、計画作成を促すのが狙いと思います。  内閣府では、改正法と並行して、作成費を支援する新たな地方交付税を措置し、今後5年程度で、ハザードマップ上で危険な地域に住んでいる介護が必要な高齢者など、推計250万人の計画を優先するとしております。作成が円滑に進むよう、要支援者の状況を把握している福祉専門職等との連携、強化も図るとしておりますが、当市でのお考えについてお伺いいたします。 ○議長(渡辺務君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  東日本大震災での犠牲者の多数が、自力避難が困難な障害者や高齢者などであり、その教訓を生かし、2013年に災害対策基本法が改正され、要支援者のうち自力で避難行動が困難で支援が必要と判断された人を避難行動要支援者名簿に登載することが義務づけられました。  個別計画は、この改正と同時にまとめられた指針の中で策定することが望まれると位置づけられたものです。しかしながら、全国的に見ましても、作成済みの市町村は1割未満であることから、災害対策基本法が改正となり、本年5月20日から個別避難計画の作成が市町村の努力義務となりました。  本市での計画作成済みの地区は3地区であり、この計画の作成には、地域での助け合いが大変重要であることから、今後は個別避難計画の必要性、重要性を周知するとともに、支援者の確保に努め、計画の作成を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺務君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ありがとうございます。  次に、よりよい学校教育充実のためにでございます。  誰一人取り残すことのない公正に個別最適化され、創造性を育む学びの実現を目指すGIGAスクール構想の一環で、児童生徒に1人1台の情報端末の貸与並びに高速ネットワーク整備が進みました。  また、これらのハード面の取組に加え、児童生徒の最適な学びと協働的な学びの充実や特別な配慮を必要とする児童生徒の学習上の困難の低減に資するものとして、デジタル教科書の導入も進められようとしております。  学校教育におけるデジタルトランスフォーメーションを適切に進めるために、システムやソフトウエアの整備、情報端末や通信設備の修繕や定期更新など、教育トランスフォーメーションに関する学校教育予算の充実について伺います。 ○議長(渡辺務君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  現在、国からの補助を活用して5年契約をしており、システムやソフトウエアの整備、情報端末及び通信設備の修繕や定期更新について、対応可能だと考えております。  なお、児童生徒が使用している情報端末に直接つながるプリンターは、国の補助事業対象ではなく、学習した成果物が素早くプリントアウトできないため、その整備が今後の課題と捉えております。 ○議長(渡辺務君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ありがとうございます。私はそのプリンターの話を聞きまして、これはちょっと国の落ち度がやっぱりあるのかなと、非常に思った次第でございまして、しっかりまたつなげていきたいなと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  教科書に関する注目すべき動きがございました。文部科学省の有識者会議は、デジタル教科書を2024年度から本格導入するよう求める中間まとめを公表しました。  デジタル教科書は、紙の教科書の内容をタブレット端末などにダウンロードして利用する。紙の教科書と大きく違い、文字や図表、写真等を容易に拡大できるほか、文章を読み上げる機能や動画を見ることもできるとのことです。重要な箇所には線を引けるのは紙の教科書と同じですが、何度も引き直すことができ、線を引いた箇所を抜き出し端末内に保存することも可能だそうです。  こうしたデジタルならではの特性や機能によって、学習効果を高めることが期待されております。読み書きが苦手な児童生徒の学習を支える上でも、デジタル教科書の役割は大きいと思います。ですが、普及させるためには課題も多うございます。紙の教科書の扱いですが、記憶の定着や深い理解には、紙のほうは優れているとの研究結果もございます。また、保護者などからは、デジタル教科書が視力に与える影響を懸念する声もあるようです。  このため、中間まとめでは、今後行われる予定の実証研究事業を踏まえ、さらに検討を進めるとしております。  よく聞き、よく読み、よく書くなどの生涯学び続けるための基本的な学ぶスキルを身につける上で、紙面の活用と対面学習も大変重要になってまいります。当市での考えや取組についてお伺いをいたします。 ○議長(渡辺務君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) お答えいたします。  学習指導は、今後、情報端末の有効活用が進むものと思われますが、情報端末のみを活用する授業構成ではなく、紙面学習や話合い活動は重要なものと考えております。  また、では、読解力向上を目指して、読むこと、書くことを大切にしており、特に、読書活動の推進と記述に強い子供たちを育てることに重点を置いて指導するよう、学校に依頼をしているところでございます。 ○議長(渡辺務君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) 読書活動の推進大変すばらしいことだと、本当にいいなというふうに思います。なかなか今、本と親しむということがちょっと遠ざかってしまうようなそういう社会状況でございますので、しっかりまた小さいうちからやっぱり本に親しむということが大変重要かなと思います。  続きまして、不登校の児童生徒がオンラインで自宅学習できる取組についてでございます。  文部科学省は、学校の判断で、オンライン学習でも出席扱いするよう通知をしておりますが、実際に学校の判断で、オンライン学習でも実際に出席が認められたケースは少ないようです。  年間30日以上登校していない不登校の状態にある児童生徒数は、2019年度18万1,272人。一方で、ネットを活用した自宅学習で出席扱いとなっている児童生徒は、2018年度286人、2019年度で608人と増えてはいるものの、不登校の児童生徒の総数に比べれば、僅かにとどまっております。  本市での今後の考え方についてお伺いします。 ○議長(渡辺務君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  オンライン学習については、学校の臨時休業等に備えるため、各家庭から参加承諾を取り、タブレット端末を自宅に持ち帰り、接続確認を行っております。既に終了した大佐和中学校では、全校生徒197人中164人、約83%が接続できました。7月上旬には、全小中学校の接続確認が終了する予定でございます。  また、不登校児童生徒に対するオンライン学習ですが、WiFi環境が整っている場合は学習が可能だと考えております。  しかしながら、不登校児童生徒は様々な要因を抱えているため、個々の状況に応じて丁寧な対応に努めてまいります。 ○議長(渡辺務君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) ありがとうございます。国民の死因1位であるがんをめぐって、新学習指導要領に基づき、中学校では今年度から保健体育の教科書が改訂されるなど、がん教育が本格的に始まったそうでございます。  子供たちが、がんに対する正しい知識や命の大切さを学ぶがん教育。学校での授業に、医師や看護師など外部人材の活用の推進も課題となります。当市での考えと状況についてお教えいただければと思います。 ○議長(渡辺務君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) お答えいたします。  がん教育につきましては、中学校の学習指導要領が平成29年度に改訂となり、地域の実情に応じて外部講師の活用体制を整備し、がん教育の充実に努めるとされ、令和3年度から全面実施するよう国から示されました。  がん教育は、1、がんについて正しく理解できるようにする。2、健康と命の大切さについて主体的に考えることができるようにする。そのことを目標としており、がんそのものの理解やがん患者に対する認識をより一層深めるため、外部講師の活用が有効であると考えます。  市内の中学校3校ともに、外部からの講師を迎え、がんに対する理解を深めるための授業を行う予定となっております。 ○議長(渡辺務君) 5番、関 努君。 ◆5番(関努君) 大変にありがとうございます。事前通告の内容は以上でございますが、最後に、大阪府寝屋川での授業のライブ配信についての記事がございましたので、これを紹介させていただいて終わりにしたいと思います。  新年度に入りまして、小中学生に1人1台のパソコンやタブレット端末を整備するGIGAスクール構想の運用が全国各地で始まっている。こうした中、大阪府寝屋川では、他都市に先駆け、授業のライブ配信や行政からのアプローチを加えた新たないじめ防止対策などを実施し、注目を集めています。  長引くコロナ禍を機に、1人も取り残さない教育へ先進的な取組をしているということなんですけども、学校での集団生活は苦手だが、自宅でも学び続けられるのがうれしい。大阪府寝屋川に住む小学校5年生のHさんは、新学期のスタートを心待ちにしていた。Hさんは、感覚過敏の症状がきつくなった2年ほど前から不登校を続けていた。ところが、昨年8月以降、自宅にいながらリアルタイムで教室の授業が受けられるようになったのだ。  この授業のライブ配信は、同市がインターネット電話アプリなどを使い、教室にあるタブレット端末で撮影した授業を配信し、自宅などから視聴できるようにしたもの。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休校後の昨年6月、基礎疾患があるといった不安から、登校をためらう家庭や学級・学校の休業が広がる事態に備えて開始をされた。  対象となる全市立小中学校では、感染症対策を徹底。その上で、コロナ禍で感染不安などを理由に自宅での授業を希望する場合でも、課題提出などの一定の要件を満たせば、今年1月から出席扱いとしているそうです。  こうした取組の中で、同市は昨年8月から、授業のライブ配信先を不登校や病気療養中の子供にも拡大。Hさんもその一人。教育委員会によると、今年2月12日現在で17人が利用しているそうです。Hさんの母親は、学校に行かない選択も認められたような気がすると語っているそうです。不登校の児童や生徒の自宅で遠隔オンライン教育については、2005年と2019年に文部科学省から保護者と学校との十分な連携など一定の要件を満たせば、校長の判断で出席扱いにできることが通知をされているそうです。  ところが、実際は、学校の情報通信技術環境の整備が遅れていた上に、様々な取組が考えられるだけに、かえって既存の中でできることを絞るのに多くの自治体が戸惑ったのではないかと、こういうふうに記事なんですけど。やっぱり先ほどお話があったように、不登校にもいろんな原因がございますんで、そういったいろんな感覚を持った方がたくさんいますんで、できるだけそういった子供たちにも同じ教育の場を選択するものを多く与えられる準備をこれから進めていっていただければと思います。  以上でございます。ありがとうございました。 ○議長(渡辺務君) 以上で、関議員の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで暫時休憩とします。会議の再開を午前11時20分とします。                  午前11時08分 休憩           ────────────────────────                  午前11時20分 開議                   福田好枝君の個人質問 ○議長(渡辺務君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  4番、福田好枝君の発言を許可します。4番、福田好枝君。                  〔4番 福田好枝君登壇〕 ◆4番(福田好枝君) 皆さん、こんにちは。議席番号4番、日本共産党の福田好枝です。新型コロナウイルス感染症との闘いが始まって1年4か月たちました。日本のみならず、世界の多くの人々の命を奪い、経済にも多大なる損害を与えているこのウイルスです。そして、私たち人類をあざ笑うかのように、イギリス株、インド株と変異をし、より感染力を増した危険なものに変化を重ねています。  その中で、日本中の人々が待ちに待った一般の高齢者へのワクチン接種が、この富津市においてもいよいよスタートいたしました。  そこで、表題1として、新型コロナウイルス感染症対策についてお聞きします。  1つ目は、ワクチン接種についてお聞きします。  富津市は、接種の順番を年齢ごとにしたことで大きな混乱なく、電話もつながり予約が取れたことを皆さん喜んでいました。そこで、申込み状況についてお聞きします。特に高齢者の方々はかかりつけ医院での接種を希望される方が多いようですが、混乱なく実施されていますでしょうか。  2つ目は、PCR検査の拡充についてお聞きします。  全ての人がワクチン接種を終えるのには、まだまだ時間がかかります。接種を待つ間、社会的検査をが計画すべきではないかと思いますが、見解をお聞かせいただきたいと思います。  3つ目は、地方創生臨時交付金対象事業の現状についてお聞きします。  政府の第3次補正予算に追加された地方創生臨時交付金の地方単独事業分1兆円のうち、約7,600億円が2021年度に繰り越され、活用できることが、我が党の国会議員団の聞き取りで判明しました。自治体から内閣府への実施計画締切りは4月末と7月末の2回です。どのように活用しようとお考えでしょうか。  次に、表題2の生活困窮者への支援対策についてお聞きします。  1つ目は、生活保護者への対応についてですが、1月28日の参議院予算委員会で日本共産党の小池晃議員が生活保護申請で親族に問い合わせる扶養照会をやめるよう要求しました。田村厚生労働大臣は、扶養照会は義務ではないと答弁しました。富津市では扶養照会を行っていますでしょうか。  2つ目は、就職支援への対応について伺います。スキルアップのための支援を考えていますでしょうか。  3つ目は、生理用品の小中学校への常備についてです。4月30日に、私は市長と教育長に小中学校の女子トイレに防災備蓄用の生理用品を配布するよう要求いたしました。その際に、既に配布しているとお聞きして大変うれしく思いました。そこで、防災備蓄品が終わっても、引き続きで常備していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。  最後に、表題3の不登校児童生徒についてお聞きします。現在、富津市の小中学校で不登校児童生徒は何人いますか。そして、どのような取組をされているのでしょうか。コロナ禍において大人たちが疲弊する中、子供たちの精神的なストレスなどにも注意が必要ではないでしょうか。  以上で1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(渡辺務君) 福田議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭君。                 〔市長 高橋恭君登壇〕 ◎市長(高橋恭君) 福田好枝議員の御質問にお答えいたします。  初めに、新型コロナウイルス対策のうち、ワクチン接種の御質問にお答えいたします。本市では、5月中旬から、体制の整った一部協力医療機関で個別接種が始まり、6月5日の土曜日からは、集団接種を開始いたしました。  申込み状況ですが、個別接種を実施する協力医療機関においては、接種券発送後に電話が殺到し、一時的につながらない状況もあったと伺っており、6月4日時点では、接種済みの方も含め約4,000人の予約があり、予約を休止している医療機関もあります。また、集団接種については、市役所本庁舎や市民会館は、6月7日時点で定員4,110人はほぼ満員であり、新たに設けたイオンモール富津については、順調に予約が入っています。  次に、PCR検査の拡充の御質問にお答えいたします。  クラスターなどの感染拡大を防止する上で、PCR検査は有効であると認識しており、千葉県での高齢者施設の職員等に対しての定期的なPCR検査の実施や、本市においても65歳以上の方や基礎疾患を有している方に対して、PCR検査助成事業を実施しているところです。今後も、施設等でのクラスター防止のための対策を検討してまいります。  次に、地方創生臨時交付金対象事業の現状についての御質問にお答えいたします。  国の第3次補正予算により措置された本市の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金は2億550万4,000円であります。このうち1億7,550万4,000円につきましては、令和3年3月議会で補正予算を御可決いただき、業況が悪化している事業者への給付金や地域経済の活性化に資するプレミアム付商品券、各種感染拡大の防止策などの事業に現在取り組んでいるところです。本市の交付金の残額として繰り越された額は3,000万円であり、7月の実施計画の提出に向け、事業を取りまとめているところであります。  次に、生活困窮者への支援対策のうち、生活保護者への対応の御質問にお答えいたします。扶養義務者の扶養は、保護に優先して行われるものと生活保護法第4条第2項に定められており、扶養義務の履行が期待できない者を除き、扶養照会を行っています。  次に、就職支援への対応の御質問にお答えいたします。生活困窮者のニーズや状況に応じて、くらしと仕事の相談支援センターとハローワークが連携し、求職者支援制度の活用を図り、就職希望者のスキルアップを支援しています。  次に、生理用品の小中学校等への常備の御質問にお答えいたします。配布後の使用状況を踏まえ検討してまいります。  次に、不登校児童生徒の御質問については、教育長から答弁いたします。 ○議長(渡辺務君) 教育長、岡根 茂君。                〔教育長 岡根 茂君登壇〕 ◎教育長(岡根茂君) 私から、不登校児童生徒、現状と対策の御質問についてお答えいたします。  不登校とは、何らかの心理的、身体的あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しない、あるいは、したくともできない状況にある者。ただし、病気や新型コロナウイルスの感染回避による者を除くと文部科学省が定義しております。
     本市の不登校率は、全国の不登校率と比較しますと、平成24年度以降では、小学校は平成28年度、全国平均を上回りましたが、他の年度は全て下回っております。中学校においては、全ての年度で全国平均を下回っております。令和2年度、30日以上欠席した不登校児童生徒は、小学校8校で8人、中学校3校で21人でした。  不登校の要因は、個々のケースにより様々なものが考えられますが、の不登校対策といたしましては、適応指導教室の運営、自立支援指導員の配置、関係機関との連携によるサポートチーム会議の開催、専門医による教育相談の実施などの対策を展開し、不登校の解消に努めております。  また、県教育委員会からはスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーが配置され活用しておるところでございます。 ○議長(渡辺務君) それでは、再質問に入ります。4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) では、再質問させていただきます。  石井議員や関議員の質問と重なる部分もありますが、通告書に沿って質問を進めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、表題1の新型コロナウイルス対策です。  最初に、ワクチン接種について伺います。現在、高齢者施設の入所者と従事者約1,600人、85歳以上の方、約3,000人、75歳から84歳の方、約6,000人、70歳から74歳の方、約4,500人、65歳から69歳の方、3,500人、合計で1万8,600人の方へのワクチン接種の接種券が送られ、接種も進められているところです。ワクチンの申込人数は、先ほど市長にお答えいただきました。集団会場で申込みした方で、接種が終了している方は何人おられるでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  集団接種での予約状況ですけれども、接種済みの方も含めまして、まずお答えさせていただきます。本日現在、市役所本庁舎では満員で2,310人、市民会館で満員の1,800人、イオンモール富津で1,072人と3会場合計で5,182人の予約をいただいております。  集団接種会場での接種の人数につきましては、すみません、今ちょっと手元に資料がございませんので、改めてお答えさせていただきます。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 今まで受けたこの人数は、申込みも含めてですけれども、が想定していた人数と考えると多いでしょうか、少ないでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  多い、少ないという御判断でございますが、集団接種会場につきましては、比較的順調に予約が入っておりますので、適正な人数かと思っております。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 70歳から74歳の方の申込みが開始された直後は、希望する会場での予約が取れないなどの多少の問題があったようですが、6月26日からイオンモール富津でも接種を行うことが知らされ、もいろいろと努力してくださっていると感じました。しかし、注射が単に嫌いという単純な理由や、コロナウイルス陰謀論を主張される方も少人数ながらおります。この先も状況に応じて接種を希望される方が速やかに接種を受けられるように対応を考えていただきたいと思います。  次に、65歳未満の方への接種の前に、基礎疾患をお持ちの方優先とありますが、どのような方法での申込みを検討されているのでしょうか。ホームページを見ると、「詳細は6月15日発行予定の広報ふっつ新型コロナワクチン臨時号でお知らせします」とありますが、ここでお知らせいただくことはできませんでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  本市では、6月の中旬から、基礎疾患を有する方にホームページや安全安心メール、広報ふっつ臨時号などでお知らせをし、一定の期間中、6月15日からになりますが、コールセンターまで申出をしていただきます。申出のあった方に随時接種券を発送し、優先的に予約を受け付け接種していただくことを予定しております。以上でございます。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 3月議会で視覚障害者や聴覚障害など、様々な障害をお持ちの方への対策を考えているとお答えいただきましたが、具体的にどのようなサポートを行っていますでしょうか。混乱はありませんか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  本市では、インターネットや電話での申込みのほか、市役所本庁舎に設置をいたしましたコールセンターで申込みを受け付けております。コールセンターでは、障害のある方や高齢の方に対して、寄り添いながら、丁寧に番組スタッフがサポートをしております。  また、集団接種会場では、障害のある方が不安なく、円滑にワクチン接種を受けることができるよう、車椅子利用者のための通路の確保や会場内に案内スタッフを配置しております。また、タブレットを活用した手話通訳サービスの導入及び案内表示を見やすく、分かりやすく工夫するなど、障害や高齢の方などに配慮した体制を整え、実施をしているとこでございます。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 接種会場で活動するの職員へのワクチン接種は行っていますか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  集団接種会場の従事者につきましては、国が示しています医療従事者等に該当することから、順次接種を実施しております。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 市民の皆さんに安心して接種を受けていただくためには、職員へのワクチン接種も必要ではないかと思います。検討していただけますようよろしくお願いいたします。  続いて、接種後具合が悪くなった人への対応について伺います。特に医院ではなく、集団接種会場で接種した後の体調不良や発熱した場合はどうしたらよいのでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  本市では、国が示します手引に基づきまして、集団接種会場で接種された方に対し、接種後、少なくとも15分間、過去に重いアレルギー症状があった方は30分間、待機場所でお待ちいただき状態を観察しております。その際、体調を崩された方に対しては、接種会場に従事する医師等が対応いたしております。  また、ワクチン接種後に、御自宅で副反応を疑う症状が生じた場合には、県が設置する24時間対応の千葉県新型コロナワクチン副反応等専門相談窓口に御相談いただくか、身近なかかりつけ医への相談、また、休日当番医や夜間急病診療所での受診などが適切であると考えます。緊急の場合には、救急車を呼ぶなど救急要請での対応になると考えております。  また、先ほどの集団接種会場における人数について、ここで御報告をさせていただきます。既に集団接種会場で接種された人数については、1,440人となっております。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 今具合が悪くなった方へのお知らせというのを言っていただいたんですけど、そのような方だけではなく、何の問題もなく御帰宅されてからという方もいらっしゃると思うので、接種した方全員に、献血したときとか、よく小っちゃなパンフレットとかチラシとかってお配りしますよね、全員の方に。そういうものというのをやっていただけたらと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) 集団会場におきましても、接種を終えた方には、体調が悪くなった場合への案内のチラシというかパンフレットを差し上げているところでございます。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) ありがとうございます。  次に、副反応で仕事を休まなければならなくなった場合の補償について伺います。会社にお勤めの方は、有給休暇制度やメモリアル休暇制度などがあります。また、それとは別に、一部の企業では、ワクチン休暇を導入する動きも広がっています。仮に体調不良が長引くことがあっても、社会保険などには傷病手当などもあります。国家公務員や地方公務員の方もワクチン休暇が取れるようになったと、河野太郎ワクチン担当大臣が発表しました。  しかしながら、国民健康保険の方には、このような制度がありません。として、国民健康保険の方に何か支援を考えておいででしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  ワクチン接種に伴う副反応で仕事ができなかった場合の補償につきましては、国は事業者に対して特別な休暇を設けるなど配慮するよう周知をしているところですが、国民健康保険制度におきましては、現在補償はございません。今後、国や県の動向を注視してまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 今のお答えでちょっと私が考えていることを伝えたいと思います。  現在、国民健康保険の基金は、令和3年3月末で7億7,320万円あります。そして、加入者数は1万837人です。その国保の基金を活用して、ワクチン接種を受けた国保加入者への支援を考えていただけないでしょうか。医療機関からの診断書の提出をして申請するなど面倒な手続をすることがなく、接種に協力していただいた国保加入者1人につき数万円を支給するなどの支援をしていただければ、ワクチンの接種を迷っている方も、それなら受けてみようかなと思い接種率も上がるのではないでしょうか。ほかに何か国保の方への支援を考えていただけるならお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  先ほど国や県の動向を注視してまいりますとお答えをさせていただきました。今、議員のおっしゃった御意見等は参考とさせていただきたいと思っております。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 次に、PCR検査の拡充についてお聞きします。富津市では、65歳以上及び基礎疾患をお持ちの方へのPCR検査助成事業の延長をしていただき大変うれしく思います。今までに何人の方がこの助成事業を受けられたのでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  65歳以上及び基礎疾患を持っている人へのPCR検査助成事業につきましては、令和3年5月末現在における利用者は延べ17人でございます。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) この事業の予算は幾らで、どのくらいの予算が余っているのでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  この事業に係る予算といたしましては、令和2年度に648万5,000円を計上し、令和3年1月から事業を実施いたしました。3月までの利用者は12人であり、14万8,500円を支出してございます。  また、新年度に当たりまして、新型コロナウイルス感染症の収束見通しが立たない状況を考慮し、令和3年度へ618万1,000円を繰越明許といたしました。4月、5月の利用者は5人であり7万9,000円を支出している状況でございます。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) この先、ワクチンの接種が進み、高齢者の方のこの事業の利用が少なくなると思いますが、若い世代のPCR検査に回していただけないでしょうか。  私の娘はイギリスに住んでいるのですが、ワクチンの接種は、もう20歳代まで進んでいるとのことです。しかし、ワクチンの接種だけに頼ることなく、それとともに検査キットを配布し、症状のない方にも積極的に検査を行っているそうです。3月末から段階的にロックダウンを解除するとともに、4月9日からは、新型コロナウイルスの症状がなくても、全ての市民が無料で定期的に検査を受けられる措置も始まり、希望される方にキットを無料配布しているそうです。学校職員は週に二、三回、子供たちも11歳から18歳は週に1回、定期的に検査を行っているとのことです。  検査キットもいろいろあるようですが、イギリス政府が配布しているキットには、摘出チューブ、摘出緩衝液、綿棒、テスト紙、摘出チューブホルダーとごみ袋が入っており、30分くらいで結果が出るので、自分で検査結果が分かるそうです。その結果は、オンラインや電話で報告し、陽性となったら隔離をすることや、より精密なPCR検査を受けることが求められているということです。  日本でも変異ウイルスが次々と出現しています。子供の感染も多くなっている状況はとても看過できません。オリンピックは対策を強化して開催すると言っていますが、イギリスのように子供たちにもPCR検査を頻回に行えば、運動会や文化祭などの学校行事を中止や縮小することなく開催できるのではないでしょうか。  医師の倉持仁氏は、国や政府の対策を待つのではなく、自治体が動くべきという発言をしています。また、病院に入院できずに自宅での療養をしている方を診ている看護師の方は、この現状に、コロナは火の見えない火事のようなもの、静かに燃え広がっている。一歩の遅れが命の危機と強く訴えています。  以前から申し上げておりますが、コロナウイルス感染症対策として重要なのは、無症状感染者をいち早く発見、隔離し、療養していただくことです。これ以上の感染者を出さないよう、PCR検査や抗原検査などを広く行っていただきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  現在、の高齢者施設では、千葉県が定期的にPCR検査を実施しており、施設職員等を対象に検査を行っております。まずは、高齢者施設内での集団感染を防止するため、検査の推進に取り組んでいるところでございますので、若い人へのPCR検査についてですが、現在のところ、実施する予定はございません。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 私の知る限りでは、結構、子供さんも幼稚園の方とかもかかられているという話を聞きますし、実際、知人にもそういう方がおりましたので、ぜひとも子供さんに対してのPCRの検査の拡充も今後検討していただきたいと強く思います。  次に、表題2の生活困窮者への支援対策についてお聞きします。  生活保護者への対応ですが、富津では、扶養照会をしているとのことでしたが、扶養照会をして生活費援助につながり、申請を取り消した方は何人いるのでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  生活保護の新規申請者及び被保護者の扶養照会によりまして、新規申請を取り下げたものはございませんが、金銭的援助につながった件数は、令和2年度では11件ございました。また、日頃のケースワークによる扶養義務者との連絡調整により、被保護者の引取りにつながり、保護辞退に至ったものが4件ございました。その他、被保護者の安否確認や病院への通院同行、買い物支援などの精神的援助を得られているものが205件ございます。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 扶養照会をするために、の担当者はどのような手続をするのでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  生活保護新規申請者の扶養照会を行うまでの手続につきましては、調査担当者が申請者からの聞き取り等により、扶養義務者がいるかどうか、また、扶養の可能性を把握し、戸籍調査により扶養義務者の存在を確認いたします。その後、扶養義務の履行が期待できない者と判断された者を除き、扶養照会を行っております。  扶養照会の結果、援助可能と回答した扶養義務者に対しましては、日頃のケースワークを通じ、扶養義務者との連絡調整を図り、扶養の履行が途切れることのないよう支援をしております。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) コロナ禍で生活保護申請は増えていますか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  生活保護の申請件数につきましては、令和元年度では66件、令和2年度のコロナ禍では77件であり、11件の増加でありました。そのうち、コロナの直接的な影響による申請は1件でございました。また、申請者の扶養義務者がコロナの影響で減収となり、金銭的援助が困難になったことで、申請者が間接的な影響を受け、申請に至ったものが5件ございました。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 受給者の人数と年齢、家族構成はいかがですか。
    ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  令和3年4月末現在の被保護世帯数等につきましては、351世帯412人で、そのうち単身世帯が300世帯、2人以上の複数世帯が51世帯であります。また、65歳以上の高齢者世帯が248世帯、それ以外が103世帯となっております。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 扶養照会をするのには時間も人手もかかります。その苦労の割には成果が少ないと思います。コロナ禍で忙しい職員が、成果の少ない業務に時間を費やすのは合理的でないと思います。  生活保護を利用しない理由の聞き取り調査では、家族に知られるのが嫌という方が多く、この扶養照会が申請をためらわせていることは明らかです。菅総理は、最後は生活保護があると言いました。最後のセーフティネットとしての役割を果たすためには、扶養照会をするべきではないと私は思います。  次に、就職支援についてお聞きします。コロナ禍で職を失った人が、再就職に向けて資格を取るための援助金を独自で行う考えはありますでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  再就職を目指し資格を取得する方に対する独自の援助金はございませんが、ハローワークと連携を図り、働きながら無料の職業訓練を受講し、職業訓練受講給付金10万円が受給できる求職者支援制度を活用し、資格の取得を支援しております。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 富津市では、2月にイオンモール富津で運転手の仕事説明会を企業とともに開催したり、シニア向けのお仕事説明会をしたりといろいろと取り組んでいただいていることは承知しているのですが、就職活動の支援金等の援助はしていただけないでしょうかと思います。  ハローワークでは、様々な資格の取得を無料で受講できる研修を紹介しています。しかし、テキスト代や交通費といった費用は自己負担です。日々の暮らしに困窮している方にとって、こういった出費は大きな負担です。スキルアップのための支援金を考えていただきたいと思います。  時間がないようなので、ちょっと飛ばしますのが、支援対策の最後の質問は、生理用品の常備についてです。防災備蓄していた生理用品は、どこにどれくらい配布したのでしょうか。また、消費された数を分かる範囲でお答えいただけますか。 ○議長(渡辺務君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  小中学校につきましての配布件数で御説明させていただきます。生理用ナプキン配布数は、小学校2,166枚、中学校2,166枚です。使用枚数は、6月1日現在、小学校54枚、中学校151枚となっております。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) ありがとうございます。令和2年11月26日の所信表明において、市長は、「健幸都市富津市」と、市民の皆さんが共に健康で幸せに暮らせるまちを目指し、各種の施策を実施するとおっしゃっていました。生徒児童が不安なく学校生活が送れるよう、トイレットペーパーが常備されているのと同じように、生理用品も常備していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  先ほど市長が申し上げたとおり、対応については今後検討させていただきたいと思います。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。  表題3の不登校児童生徒について伺います。小学校、中学校、先ほどお答えいただきましたのですが、今問題になっている、家族等の介護のために登校できない子供、ヤングケアラーの数は、富津市ではいるのでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  各学校に聞き取り調査を行ったところ、現在、市内児童生徒の中には、家族等の介護等のために登校できない児童生徒はおりません。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) すみません、ありがとうございます。不登校児童生徒の学校以外での居場所としては、どこにどんなものが用意されているのでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  市内には、フリースクールはございませんが、近隣のには2か所あると認識しております。現在、本市の児童生徒の利用はございません。学校以外の不登校児童生徒の居場所として、教育センターが、指導員2名を雇用して週4日、中央公民館で適応指導教室を運営しております。令和2年度は、小学生1名、中学生3名の合計4名が利用いたしました。また、中学校3校は、校内に適応指導教室を設置しており、令和2年度は、中学校3校で合計10名が利用いたしました。 ○議長(渡辺務君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 我々大人でさえ、経験したことないパンデミックに振り回されている中で、子供たちの不安はいかばかりかと思います。家庭と教育現場、また社会全体で連携して子供たちを見守っていければと思います。  以上で、私の一般質問を終わらせていただきますが、現在、富津市でも市民の皆さんの健康診断が行われています。それとともにコロナワクチンの予約業務、そして土日は接種会場でのサポートなどで、の職員の皆さんの労働時間も多くなっていることと思います。そんな皆さんの姿を拝見していて、職員の方たちの健康が大変気がかりです。休日にはゆっくり休んで、心身ともに健康に過ごしていただきたいと心から願っております。  以上で終わりたいと思います。 ○議長(渡辺務君) 以上で、福田議員の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで暫時休憩とします。会議の再開を午後1時といたします。                  午後0時03分 休憩           ────────────────────────                  午後1時00分 開議                  三富敏史君の個人質問 ○副議長(平野英男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  まず、私から報告です。議長は退席いたしましたので、地方自治法第106条第1項の規定により、私が議長の職務を務めさせていただきます。  では、3番、三富敏史君の発言を許可します。3番、三富敏史君。                 〔3番 三富敏史君登壇〕 ◆3番(三富敏史君) 皆さん、こんにちは。議席番号3番、政友会の三富敏史でございます。  傍聴席で感染防止対策を講じながら、見守っていただいている諸先輩方におかれましては、お忙しい中ありがとうございます。おかげさまで、議場に押し上げていただきまして、何とか1年経過することができました。  月日のたつのは、本当に早いものですが、その間の行動様式といたしましては、新型コロナウイルスによる影響で、外出や移動制限など、新しい生活様式への対応で一変しておりますが、これからも引き続き御支援のほどよろしくお願いいたします。  また、議会の執行部席におかれましても、年度替わりにより新しい顔ぶれとなっておるようですが、重ねてお願い申し上げます。  さて、本日は、令和3年6月9日、語呂合わせでロックの日、胸キュンの日、たまごの日などと言われております。ロックは家鍵のロックを見直す日、また、卵については、卵という漢字が6、9の数字に似ているからだそうですが、この卵に関しては、ほろ苦い経験がございます。  以前、私は職場近くのラーメン店によく行っておりましたが、必ずといっていいほど、食前にゆで卵を食べておりました。あるとき、ゆで卵は1日10個までオーケーという、興味深い研究発表があり、ぜひ新常識に挑戦しようと、早速店に直行、ゆで卵10個食べましたら、何とその後のラーメンが食べ切れず、残してしまったという体験がございます。  今日は、そうした苦い経験を踏まえ、今注目されております食品ロスについて、後ほど質問させていただきます。  そのほか、今日の出来事として、今から28年前の6月9日、当時、皇太子だった徳仁親王と小和田雅子さんの御結婚の儀が執り行われた日でございます。当時制定された法律では、皇太子の結婚の儀が行われる日は休日とすると規定しておりましたので、平成5年に限って6月9日は国民の祝日でございました。  御成婚パレードには、約20万人もの市民が沿道に集まったと報道されておりましたが、密集を避けている昨今、一日も早く平穏な日々が戻りますよう祈りばかりでございます。  それから、胸キュンにつきましては、特にございません。  前置きが長くなりましたが、本題に入らせていただきます。今回は、人口減少抑制対策として、先ほど来ございましたように、今年度新たに設置された推進室への激励の意を込めて、移住定住促進事業についてと、富津市に住んでいてよかったと実感できるまちづくりの一環として、敬老事業について。そして最後に持続可能な循環型社会構築の取組として、先ほど触れました、食品ロスの削減についての3点を質問させていただきます。  まず、1点目は移住定住促進事業についてでございます。  令和3年4月1日現在の富津市の人口は4万2,170人、対先月比では110人の減、同年前年と比較しますと、585人の減少となっております。昨今の人口動態としましては、地方から都市部に流入していく傾向がある中、富津市では、平成6年頃までは転入者が転出者を上回る、転入超過の状況でありました。  その後は転入者が減少する転出超過であり、ここ数年は500人から600人前後の減少で推移しております。このままのペースで行きますと、本が掲げる人口ビジョン2040の目標値である3万4,000人を維持するのは、困難な状況ですので、早期に魅力ある施策を打ち出し、人口流出に歯止めをかけなければなりません。  これら即効性のある施策を打ち出して効果が現れるまでには、二、三十年かかると言われる中、今年度新たにプロジェクトチームを立ち上げ、その具体策として、移住支援事業や定住奨励事業、あるいはUIJターン事業などの取組、強く推進していくものと認識しております。  ここで確認ですが、Uターンとは、進学や就職で離れた人が地方に戻って就業することをいい、Iターンは都市で生まれた人が地方に移住、就業すること、また、Jターンとは地方に生まれ育った人が地元近くに移住、就業することと理解しております。  その他のターンとして、子育てを目的としたチャイルドターン、いわゆるCターンというものもございます。これは子供の健康や子育てを考え、縁もゆかりもない土地へ移住することをいいます。地方は都市部と比べ物価が安く、広々とした家に住むことができ、生活費も安い、また子供が遊ぶ公園や保育施設も充実し、子育てしやすい環境など、自分に合った生活が期待できることから、最近では多く見られるようです。  これらを総合すると、人口減少抑制を図っていくには、さきのUIJターンをはじめ、Cターン、また空家バンク事業などの活用も推奨し、転入しやすい環境を整備していかなければならないと考えます。  そこで、今年度発足された移住定住推進室では、具体的にはどのような取組を行っていくのか、いま一度お伺いします。  次に、2点目は敬老事業についてでございます。本事業につきましては、今年の3月16日に開催された予算審査特別委員会でも伺いましたが、質問の趣旨は、本市に長年貢献頂いた高齢者に対し、敬老事業のさらなる充実を図り、祝福してはどうかという意向の質問でございます。  の回答は現状説明にとどまっておりましたので、見直しはないものと認識しておりますが、敬老事業の目的を改めて考えますと、長寿の祝いのほか、市民に対する老人福祉への理解と関心と高め、訪問等により、高齢者の所在が確認できるという大変重要な役割を担う事業だと思います。  全国の総人口およそ1億2,000万人のうち、100歳以上は8万人、約0.006%でありますので、1万人に6人という計算になります。それに対し、富津市の100歳以上は、令和2年8月20日報道発表によると、46名であります。これは全国平均値を大幅に上回る数字であり、大変栄誉なことだと思います。  まさに本市では、健康寿命を延ばす目的で取り組んでいる、富津市いきいき百歳体操の効果の現れであり、本がPRできる施策の一つだと思います。ぜひ敬老事業のさらなる充実を図り、健康長寿日本一を目指していただければと切に願うところでございます。  参考までに申し上げますと、日本一豊かなまちと言われる愛知県の飛島村では、90歳で20万円、95歳で50万円、100歳で100万円を贈呈しております。村に貢献された高齢者には、祝金で還元するという趣旨で事業を実施しているようですが、ぜひ本においても、健康寿命と介護予防の観点からも、事業のさらなる充実を図ってはどうかと考えますが、本市の見解を改めてお伺いします。  次に、3点目は食品ロスの削減についてでございます。昨今のコロナ禍ではありますが、テレビや雑誌の特集記事を見ますと、いまだ飲食店を取材した番組が多いことに驚きます。全国のご当地グルメやオモウマい店など、飽食の時代と言われる日本では、まちを歩けばあらゆる地域の料理を味わうことができます。  一方、世界では、約8億人以上の人々が食料不足のため、飢餓に苦しんでいるとの国連情報がある中、経済の発展とともに増加しているのが食品廃棄物であります。その中でも、本来食べられるのに廃棄される食品をフードロスと呼んでおります。  この食品ロスについては、2015年の国連サミットで採択された、持続可能な開発目標、いわゆるSDGsにて具体的な削減目標が示され、日本でも家庭から発生する食品ロスを、2030年度まで半減させると設定。  そうした中、昨今の国内事情により、食品の消費や流通が大幅に減少したことから、食品ロスに一層の注目が集まっております。  昨年4月に農水省から発表された2017年度食品ロス量は612万トンと報告されており、これは世界全体が食料援助している量の2倍に相当し、その廃棄コストは年間2兆円にも及ぶということで、経済的にも非常に不合理な状況となっております。  特に、日本の消費者は、世界的に見てもかなり厳しく品質を求める傾向にあるようです。その背景には生食好んできた、食べてきたという歴史による影響で、厳しいルールを課してきた結果、食品廃棄物を増やしてしまったということ。  また、商習慣上、3分の1ルールというものがネックとなっております。例えば賞味期限6か月の食品の場合、製造日から賞味期限の3分の1を経過した日までの納品可能とし、3分の2を経過した日まで販売可能とする。つまり製造日から2か月までは納品可能であるが、賞味期限の2か月を切ったら販売しないとするものです。  近年、このルールには合理的根拠がなく、資源の無駄につながるとの理由から、見直しが検討され、少しずつ改善されているようです。  しかし、実際には、こんなに賞味期限が近い商品を販売するのかといった、マイナスのイメージを持たれますので、見直しは容易ではないと懸念されております。  これらを改善するには、やはり消費者が期限に対する正しい知識を持って、まだ捨てるべきではない、食べられると自らが商品を評価し、意識改革していくことが食品ロスを減らす一番の力となるようです。  私も議会だより197号の編集後記でも触れましたが、これまで宴会という宴会のほとんどの会で、料理を食べ尽くすことなく廃棄されてしまったことを考えますと、かなりエネルギーを無駄にしてきたなと反省しているところでございます。今後は食べ物を無駄にしない意識の醸成と、その定着を図っていきたいと考えております。  そこで、先般2019年5月に、食品ロス削減の推進に関する法律が公布、同年10月に施行されておりますが、本市では、食品ロス削減に向けてどのような取組をしているのか、お伺いします。  以上、3項目について、1回目の質問とさせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。 ○副議長(平野英男君) 三富議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭君。                 〔市長 高橋恭君登壇〕 ◎市長(高橋恭君) 三富敏史議員の御質問にお答えいたします。  初めに、人口減少抑制対策についてのうち、移住定住促進事業についての御質問にお答えいたします。  移住定住推進室の具体的な取組としましては、これまでの移住定住施策であるUIJターンによる起業・就業者等創出事業や、空家バンク制度を活用した情報提供、マッチング、空家バンクリフォーム補助などを推進するとともに、これからも住み続けたい、住んでみたいと思うまちを目指し、先進的事例を調査及び研究し、新たな施策を展開する準備を進めてまいります。  次に、富津市に住んでいてよかったと実感できるまちづくりについて、敬老事業についての御質問にお答えいたします。  本市では、米寿のお祝いとして、88歳到達の方に祝い状を、100歳到達の方に祝い状と祝金を、101歳以上の方には祝金を贈呈しています。また、100歳到達の方には、内閣総理大臣から祝い状と、記念品として銀杯が贈られます。  また、食生活教室の実施や富津市いきいき百歳体操など、地域住民が主体となって活動できる場の充実を図ることで、健康寿命を延ばし、住み慣れた地域で、生き生きとした自分らしい生活を送ることができるよう支援してまいります。  次に、持続可能な循環型社会の構築について、食品ロスの削減についての御質問にお答えいたします。  食品ロスにつきましては、国連が採択した国際目標であるSDGs、持続可能な開発目標の中にも位置づけられており、世界的な課題であると認識しております。  食品ロスの削減の推進に関する法律において、行政、事業者、消費者のそれぞれの役割が定められておりますが、まずは、消費者として、私たち一人一人が買いすぎない、作りすぎないなど、意識を変え身近な取組を心がけていくことが大切であると考えます。  今後も市民の皆様が理解し、行動していただけるよう、さらなる情報発信を行ってまいります。 ○副議長(平野英男君) 再質問に入ります。3番、三富敏史君。 ◆3番(三富敏史君) 御答弁ありがとうございます。
     それでは、移住定住促進事業から順次再質問させていただきます。  まずは、富津市人口ビジョン2040における、将来の方向性として住み続けたい、移住したいと思う魅力的なまちづくりを目指し、多くの市民が結婚、出産、子育て、家族との時間に満足を感じる施策を打ち立て、減少人口、減少に歯止めをかけると表明しておりますが、今般新設された移住定住推進室の今年度の取組は、各施策の調査、制度設計ということでございます。発足したばかりのプロジェクトチームですので、即効性のある施策を打ち出すのは難しいとは思いますが、あっという間に1年は経過してしまいます。  まずは、初めの切り口として、ホームページをもっと有効に活用してはどうかと考えます。仮に私が富津市を離れ、移住、定住を考える場合、まずは生活に必要な情報を調べます。交通アクセスはどうなっているのか、あるいは病院、図書館、スーパー、コンビニは近くにあるのか、また、子供が小さければ小学校の距離や通学路、もしくは教育、福祉、サービスなど、ありとあらゆる情報を調べますが、残念ながら、富津市のホームページは全然面白くありません。  掲載しているのは、定住奨励金の申請や地域おこし協力隊、しごとサポートなどで、リンクするにも飛びませんので、全く参考にならず、興味すら湧いてきません。そういうことでは、のPRなど到底できず、熱意も感じられません。のホームページは言わば自治体の顔であり、行政サービスの窓口でもありますので、取りあえずつくりましたでは済まされないと思います。  そこで、まずはホームページの有効活用を図り、暮らしに必要な情報から発信していくべきかと考えますが、本市の見解をお伺いします。 ○副議長(平野英男君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  御指摘のとおり、現状のコロナ禍における地方への移住の関心が高まる中、富津市を知ってもらう上で、ホームページやSNSでの情報発信は有効な手段であります。移住を検討されている方へ、富津市の魅力を分かりやすく紹介し、移住に係る情報をより具体的にお知らせし、富津市を選んでいただけるよう、内容の充実を図ってまいります。 ○副議長(平野英男君) 3番、三富敏史君。 ◆3番(三富敏史君) ありがとうございます。情報発信に関しては、先般千葉県でも公式ホームページをリニューアルされ、非常に見やすくなっております。ぜひ本においても、これから移住定住を強く推進していくのであれば、少なくとも生活に必要な環境情報など盛り込み、UIJターンやセカンドライフを考えている方なども、検索しやすい、改良し、本市の魅力をPRしていただければと思いますんで、よろしくお願いをいたします。  では、次に社会動態の視点からの質問ですが、どのような人がUIJターンに向いているかという意識調査がある中、やはり地方出身者で、地方に親がおられる方が戻ってくる割合としては高いようです。  これは戻る時期、タイミングの問題もありますが、例えば親の介護など考えている方は、将来的には地元に戻って土地、家屋を承継し、後を継がるというケースが多いようです。  そこで、本市では、UIJターンなどで地元に戻ってくる件数を、どの程度見込んでいるのか、お伺いします。 ○副議長(平野英男君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  UIJターン等で地元に戻ってくる件数については、個々人それぞれの事情もあることから、件数を見込むことは困難でありますが、令和3年度当初予算で計上した、富津市UIJターンによる起業・就業者等創出事業補助金では、対象者を5世帯分を仮の件数として見込んでおります。 ○副議長(平野英男君) 3番、三富敏史君。 ◆3番(三富敏史君) ありがとうございます。予算上で見込んだ件数ということで、ちょっと少ない感じもいたしますが、最初はやむを得ないといったところでしょうか。  それでは、次に教育面から見た質問ですが、子育て環境に不満がある方も地方暮らしに向いているというデータもあります。都市部は進学や進路の選択肢は広いですが、保育園の待機児童の問題や共働き夫婦の場合など、子供との時間が取れないことを理由に、地方移住を考える人も多くいるようです。  これら家族全員のライフスタイルを考えた場合、何を優先するかという問題もありますが、とりわけ子育て環境においては、本市ではどのような特徴がPRできるのかお伺いします。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  子育て環境におきまして、本はどのような特徴がPRできるのかにつきましては、安心して子育てができ、子供たちの笑顔があふれ、子育てが喜びとして感じられるまちづくりを目指し、きめ細やかな子育て支援に取り組んでおります。  子育て世帯の経済的負担の軽減を図るための取組として、特定不妊治療助成制度の導入、第3子以降の保育料無料化、新生児紙おむつ処理用ごみ袋の配布に加え、今年度からすくすくギフト事業を開始したところです。  子育て中の親子を孤立させない取組として、ふっつ子育てきずなLINEの配信や、子育ての話何でも聴きます窓口やオンライン子育て相談窓口の設置、子育て支援センターと病後児保育室の併設した地域交流支援センターカナリエを開設しております。  また、より不安を抱えやすい妊娠期からの寄り添った支援といたしまして、産後ケア事業の実施に加え、産前産後ヘルパー派遣事業の実施に向け取り組んでおります。  この豊かな自然に恵まれました富津市で、一人でも多くの方にのびのびと子育てをしたいと思っていただけるよう、よりきめ細やかな取組を進め、引き続きPRに努めてまいります。 ○副議長(平野英男君) 3番、三富敏史君。 ◆3番(三富敏史君) ありがとうございます。生活様式はやはり子供にとっても、親にとっても、よい環境であることが望ましいと思いますので、ぜひよろしくお願いをいたします。  それでは、次に、UIJターン事業やCターンを推奨するための方策として、一時的に富津市に帰省してきた人を対象に、本市の魅力を積極的にPRする方法が考えられます。  そのタイミングとしては、例えば市内の小中学校や高校では、定期的に同窓会やクラス会を行っていると思いますが、その際、市内の飲食店や宿泊施設を利用した場合、助成金を支給する。  もちろん市内外の参加者を考慮した上での補助事業ですが、その機会を利用して移住定住のメリットや富津市の魅力をPRする、あるいはパンフレットを作成して配布する、もしくは観光割引やふるさと納税制度なども併せて説明するなど、補助事業を設けて特徴や魅力を積極的にPRしてはどうかと考えますが、本市の見解をお伺いします。 ○副議長(平野英男君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  同窓会やクラス会等で一時的に帰省した人を対象にした補助金等については、現在のところ考えておりません。 ○副議長(平野英男君) 3番、三富敏史君。 ◆3番(三富敏史君) 分かりました。私の出身校でも定期的に同窓会を行っております。最初の頃は5年に1回でしたが、やがて4年に1回、3年に1回となり、今では毎回でもいいという意見もあります。また、高校のクラス会も3年に1回開催しております。  残念ながら、昨年はコロナ禍で延期となりましたが、中学校も高校も毎回3割程度の出席がある中、会場は、中学校は君津市内のSホテル、また高校は木更津市内のBホテルが定番となっております。  それらを、補助事業を設けることで、富津市内に呼び込み、本市の魅力をPRすれば、UIJターンも推奨できると考えて質問させていただきました。これらによって、地元飲食店や宿泊業者等の活性化にもつながると考えておりますので、ぜひ地元で同窓会を開催する場合の補助事業を御検討頂ければ幸いと考えております。よろしくお願いいたします。  それでは、次に、敬老事業について再質問させていただきます。  まずは、富津市の本事業の対象者を、直近2か年で比較いたしますと、いずれも令和2年度のほうが元年度よりも人数が増えております。確認ですが、本市の101歳以上の方は、令和元年度32名に対し、2年度は14名増の46名、また88歳到達者は元年度321名に対し、2年度は2名増の323名ということで、非常に良好な結果が現れております。  そこで、本市の敬老事業における事業費の推移をお伺いいたします。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  事業費につきましては、祝金等の対象者の増加に伴いまして、年々増加傾向となっております。予算科目上での敬老行事事業の決算額といたしまして、令和元年度が72万2,699円、令和2年度が95万562円となり、約3割の増加となっております。 ○副議長(平野英男君) 3番、三富敏史君。 ◆3番(三富敏史君) ありがとうございます。では、次に、視点を変えての質問ですが、対象年齡の88歳は、米寿の祝いとしては広く認識されております。しかし、日本人の平均寿命はWHO2020年度版によりますと、84.2歳ということで、世界一です。  また、厚労省のまとめでも、女性の平均寿命87.4歳、男性81.4歳で、ともに過去最高、女性の過半数は90歳まで生きられるとの予想もあります。  まさに人生100年時代であり、世界一長寿国となった昨今、平均寿命と比較した場合、88歳は祝金の意義が薄れてきているのではないかとも思われます。  そこで、本市の直近5か年の祝金の額と、祝金を配布するために必要な人件費はおおむね幾らなのかお伺いいたします。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  まず最初に、直近5か年の祝金の額について申し上げます。平成28年度が25万円、平成29年度が28万円、平成30年度が26万円、令和元年度が31万円、令和2年度が45万円でありまして、平均では31万円となっております。  人件費につきましては、祝金を配布するための人件費だけでなく、敬老事業に係る全体の費用として、決算に係る事業シートから算出したものになりますが、5か年分の平均人件費として、177万4,000円となります。 ○副議長(平野英男君) 3番、三富敏史君。 ◆3番(三富敏史君) ありがとうございます。こうした問答など、決して敬老の精神には、費用対効果は当てはまらないと認識しておりますが、直近5か年の平均祝金三十数万支給に対し、177万円もの人件費をかけたのでは、若干バランスが悪いとしか思えないと思います。  それだけの人件費をかけて行う事業でしたら、もう少し祝金を上乗せしてもよろしいんではないかと考えますが、改めて見解をお伺いいたします。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  先ほども申し上げましたが、人件費につきましては、敬老事業係る全体の費用からの算出となっており、祝金配布のみに係る人件費ではございません。  といたしましては、100歳以上の方へ祝金として1万円を贈呈しており、祝金の上乗せについては考えておりませんが、健康寿命を延ばし、住み慣れた地域で生き生きとした自分らしい生活を送ることができるよう、支援を引き続きしてまいります。 ○副議長(平野英男君) 3番、三富敏史君。 ◆3番(三富敏史君) ありがとうございます。今や平均寿命はさきのとおり、男女ともに80歳を超え、今後も高齢者が増え続けていくことが予想される中、多くの市町村では、敬老祝金の見直しが検討されていることも承知しております。  しかし、私は、繰り返しますが、むしろ長年本市に貢献頂き、礎を築いてくれた高齢者に対し、もう少し敬意を表し、手厚く歓迎するべきかと考えますが、近隣の動向や事業内容など分かる範囲でお伺いいたします。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  君津地域3の状況について申し上げます。木更津は99歳以上の方へ1万円の祝金及び記念品を、君津は88歳の方へ3万円、99歳の方へ5万円の祝金を、袖ケ浦では88歳の方へ2万円、99歳以上の方へ3万円の祝金、さらに満100歳及び最高齢者へ祝い品を贈呈しております。 ○副議長(平野英男君) 3番、三富敏史君。 ◆3番(三富敏史君) ありがとうございます。今般、国は2025年問題等を見据えた医療制度改革により、一定所得以上の後期高齢者に対し、医療費窓口負担を1割から2割に引き上げる法案を可決させました。75歳以上の2割に当たる370万人もの高齢者が一定以上の所得を有し、対象となるようですが、敬老事業のさらなる充実を図った結果、健康意識が高まり、長寿者が増えるようであれば、本としても非常に栄誉なことだと思います。健康で長生きは万民共通の願いであります。  高橋市長は2期目の挨拶でも公表しております、富津市に住んでいてよかったと実感できるまちづくりの一環として、ぜひとも健康長寿日本一のブランドを確立していただき、後世にも語り継がれれば、さきのUIJターン者も増えてくるのではないかと考えますので、ぜひ御検討をよろしくお願いいたします。  それでは、次に、食品ロスの削減について、再質問させていただきます。  さきの食品ロス削減推進法では、国や自治体の責務を明らかにするとともに、基本方針の策定や食品ロス削減に関する施策の基本事項を定め、総合的に推進するものと規定しております。それを受け、本市の食品ロス削減対策は、富津市ごみダイエット作戦100で、1人1日100グラムのごみ減量に取り組み、処理経費の削減を図っていくものでございます。  そこで、その実績についてですが、一般ごみの年間処分費は幾らで、法令施行前と施行後ではどの程度削減できたのかお伺いします。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えします。  富津市ごみダイエット作戦100は、平成30年度から取り組んでいる事業でございますが、この3年間につきましては、目標は達成ができておりません。現在、の可燃ごみは、株式会社かずさクリーンシステムで焼却処理をされておりますが、このごみ処理の委託料につきましては、平成29年度が4億8,458万6,000円、平成30年度が4億7,692万4,000円となっております。  なお、こちらの処理単価につきましては、過去の実績等に基づきまして決まりますので、毎年変わってくるものとなっております。 ○副議長(平野英男君) 3番、三富敏史君。 ◆3番(三富敏史君) ありがとうございます。私も長いこと、富津市民でありますが、ごみダイエット100という立派な作戦を立てていることを知りませんでした。資源は有限ですので、1人1日100グラムを減らす目標は、すごくよい取組だと思いますので、もう少し市民に浸透させていただければと思いますんで、よろしくお願いいたします。  そして、ごみ全体の量を少しでも削減できれば、処分費を浮かすことができると思います。また、処理機の運転によって発生するCO2の削減にもつながりますので、引き続き取組の推進をよろしくお願いをいたします。  では次に、ごみの内訳についてお尋ねいたします。  現在、ごみの収集においては、食品ごみは、可燃ごみとして分類されていると思いますが、一般ごみの中の食品ごみは、どのようなところから発生しているのかお伺いします。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  主な発生源といたしましては、各家庭からのもの、それから飲食店などの外食産業、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの食品小売業、また量的にはそんなに多くないと思いますが、公共施設であります学校や保育所の給食などからの発生が考えられています。 ○副議長(平野英男君) 3番、三富敏史君。 ◆3番(三富敏史君) ありがとうございます。食品ごみの発生源の中には、多くはありませんが、学校給食も含まれているということですが、近年、子供たちの健康を取り巻く環境は、食生活の乱れや偏った栄養摂取により深刻化している現状を踏まえ、国は食育基本法を改正し、食に関する正しい知識と食習慣を身につけるよう呼びかけております。  そこで、本市の学校給食においては、どのような指導、教育を行っているのかお伺いします。 ○副議長(平野英男君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  小中学校では、学習指導要領において、学校における食育の推進が、これまで以上に明確に位置づけられ、家庭科、保健体育及び総合的な学習の時間において、栄養教諭とともに、生活習慣病予防、食事のマナーのほか、食べ物の栄養や働きなどについて、発達段階に応じた指導を行っております。  食品ロスの関係では、昨年11月に大佐和中学校では、1年生を対象に、栄養教諭が多くの食品ロスがあることを理解し、食品ロス削減のための方法を考える、といった内容の指導を行いました。  児童生徒がより一層食べ物の大切さを学ぶことにより、学校給食はもとより、家庭での食品ロスの削減につながると考えております。 ○副議長(平野英男君) 3番、三富敏史君。 ◆3番(三富敏史君) ありがとうございます。では、次の質問ですが、国が定めている食育推進基本計画では、食の循環や環境を意識した食育の推進を重点課題としておりますが、食嗜好に関しては、様々な研究がございます。  食べ物の好き嫌いは幼少期の環境で決まると言われる中、子供は嫌いなものは食べなくてよい、残してよい、という考え方もあります。しかし、幼少期からの好き嫌いは変化するものの、大人になっても継続して嫌う傾向があることが分かっております。  嫌いなものは幼少期からの食育で克服できるとも言われておりますので、できるだけ早い時期から、生産者や自然の恵みに感謝し、残さず食べる食習慣を身につけさせることが大事だと思います。  そこで、小学校の指導は先ほどお伺いしましたが、幼稚園や保育園につきましては、どのような指導、教育を行っているのかお伺いします。 ○副議長(平野英男君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。
     保育所や幼稚園では、野菜の栽培や収穫等の様々な体験を通じて、食べ物の大切さや食べ物を無駄にしない気持ちが育つような食育活動を行っております。 ○副議長(平野英男君) 3番、三富敏史君。 ◆3番(三富敏史君) ありがとうございます。ぜひ、食品を生きた教材として御活用いただければと思います。  その他、今回取り上げませんでしたが、こども食堂なども食品ロス削減につながりますので、引き続き御支援のほどよろしくお願いをいたします。  そして、最後に、冒頭でも触れましたように、今は久しい宴会ですが、新型コロナウイルスが終息し、通常の催しができるようになりましたら、ぜひ食べ残しを減らす取組として、本の掲げる3010運動を積極的に推進していきたいと思います。  3010運動とは、開始後30分間は席を立たずに料理を楽しむ、また終了10分前になったら、自分の席に戻って再度料理を楽しむ運動でございます。これら国や自治体、事業者、消費者が一体となって連携し、社会全体の取組として、食品ロスの削減をもって処理経費とCO2低減にもつなげていかなければならないと考えますので、よろしくお願いをいたします。  以上で、私の一般質問を終わりにいたします。ありがとうございました。 ○副議長(平野英男君) 以上で三富議員の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで暫時休憩とします。会議の再開を午後1時55分とします。                  午後1時42分 休憩           ────────────────────────                  午後1時55分 開議                 佐久間 勇君の個人質問 ○副議長(平野英男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  12番、佐久間 勇君の発言を許可します。12番、佐久間 勇君。                 〔12番 佐久間 勇登壇〕 ◆12番(佐久間勇君) 皆さん、こんにちは。議席番号12番、政友会の佐久間 勇です。  昨年改選して迎えた初議会から、ちょうどワンサイクルとなりました。相も変わらずコロナ禍から脱却できませんが、ワクチン接種に向けて国も、地方も頑張っています。引き続き、人から人への感染に留意し、また大いに笑って自己免疫力を高めていきたいと考えております。  新しい生活様式を取り入れて、Zoom会議を何度か行いました。これはこれで慣れてくると日本全国の人と気兼ねなく、居ながらにして意見交換ができる便利なものです。でもやっぱり会話は字のごとく、会って話をすることが一番だと思います。目配り、気配り、心配りを感じ取り、表情が伺え共通の雰囲気が味わえます。  人として生まれ、人間として生きる、私の造語かと思いましたが、同じような考えの人はいるんですね。人間、人間、人間と繰り返すと、人が永遠につながっていく。この人と人の間には一体何が入るんでしょうか。答えは心だそうです。  目は口ほどに物を言い、言葉は武器にも癒やしにもなる。人で癒やされ、人で傷つく人間社会、環境破壊の影響か、自然はたまに大暴れはしますけれど、裏切りはしません。だから心を癒やしてくれる、この富津市の自然が大好きです。住んでいる人間は当たり前の環境で、あまりよさが分からないかもしれません。  でも、いいところなんだから、独り占めしないで、多くの人に味わってもらいましょう。それが観光の原点ではないでしょうか。  13年前の初陣、選挙のやり方、タイミングも分からず、3,000枚刷ったリーフレットが配れなかった。名刺1枚で戦った選挙戦、今となっては懐かしい思い出です。その名刺もあいうえお作文で考えました。表面の名前、文章は右から読む、上の文字は左から読みます。迎えたい、最初に、いつもまず笑顔、口は明るく、さらに楽しく、「さ・く・ま・い・さ・む」、そして、裏面のマニフェストには、「佐久間」の「さ」産業の振興、「佐久間」の「く」暮らしの安全、「佐久間」の「ま」まちづくりは人づくり、そうです、ここまで言えば分かったと思います。今回の質問項目なんです。  SDGs、Sustainable Development Goals、2015年国連サミットにおいて、全会一致で採択された、持続可能でより良い世界を目指す国際目標です。地球上の誰一人取り残さない、leave no one behindということを誓っています。  市原がSDGs未来都市と自治体SDGsモデル事業に選定されました。ダブルの選定は千葉県内では初めてのことだと、千葉県第3区選出の松野代議士のフェイスブックに書かれていました。  目標を掲げ有言実行していく、行政の使命だと思います。くれぐれも前例踏襲とか、他の動向を見てとか、私の前では言わないでください。お願いします。  SDGsは、持続可能な開発のために国連が定める国際目標で、貧困や飢餓、健康福祉、教育、気候変動など、17の世界的目標を掲げ169の達成基準、232の指標があります。  世界的な大きな話はさておき、持続可能な行政経営は既にやっています。その中から住み続けられるまちづくりへの取組を主に、テーマを絞り質問していきたいと思います。  まず、産業の振興について。NHKの朝の連続ドラマ、そのカキ養殖している漁師いわく、山の栄養が雨で川に流れ、海に入っていいカキができるんだと。  先人の教えに、海の豊かさは山づくりからとも聞きます。昭和40年代の高度成長期には、東京湾も垂れ流し状態で大腸菌が多くて、海水浴場の合否の発表がよくありました。水質汚濁防止法のおかげで、今ではきれいすぎるほど、排水もろ過され、海の栄養が足りていないと言われるくらいです。  農林水産業を有する自然豊かな富津市、この海の豊かさ、陸の豊かさをどう維持発展させているのか、その取組をお聞かせください。  次に、暮らしの安全についてです。13年前のマニフェストにも、暮らしの安全として、防犯、防災体制の強化(地域防災組織の普及)をうたいました。107ある住民自治区、自分の住んでいる地域の実情に合った防災を考えて対処する。それが相互扶助で成り立っている住民自治区の姿だと思います。  有事の際には、隣近所の助け合いがいかに有効か、誰にも分かっているはずです。区として存続している以上、担い手がいないという理由はないと思いますが、なぜ100%の普及にならないのか、地域防災への取組、現在の対応をお聞かせください。  そして、次の質問が、街づくりは人づくりという観点から、子供たちに対しての教育についてお考えを伺います。  地元を愛し、富津で育ったことに誇りを持ち、多方面で活躍する人、そんな人が富津市出身と聞いたら、親戚でもないのにうれしくなります。教育はその子の考え方や進路にまで影響します。親以外では、乳幼児が接する保育園や幼稚園といった機関、学童、生徒、思春期といった、成長の時期に関わる教育機関。  孟母三遷の教えは、子供の教育にはよい環境づくりが大切であるということを意味したことわざです。子供は周囲の影響を受けやすいため、過ごす環境が教育に大きな影響を及ぼすということです。  富津っ子を育てるといった強い教育信念のある富津市として、質の高い教育への取組、教育方針をお聞かせください。  以上、1回目の質問といたします。御答弁よろしくお願いいたします。 ○副議長(平野英男君) 佐久間議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭君。                 〔市長 高橋恭君登壇〕 ◎市長(高橋恭君) 佐久間 勇議員の御質問にお答えいたします。  初めに、SDGs、住み続けられるまちづくりへの取組のうち、産業の振興、海の豊かさ、陸の豊かさへの取組の御質問にお答えいたします。  富津市では、南北40キロにも及ぶ海岸線があり、全国でも有数の浅海漁場を有し、ノリ養殖業のほか、底引き網、刺し網、まき網、潜水器漁業、あなご筒漁など、多種多様な漁業が営まれております。  また、東京湾と房総丘陵に挟まれ、寒暖差の少ない気候と首都東京から40キロから60キロ圏という立地条件の下、水稲、野菜、畜産、シイタケ栽培など、バランスの取れた農林業が営まれております。  海の豊かさ、陸の豊かさは、次世代につながる大切なものと理解しており、これを維持、発展させていくため、農林水産業に対して様々な支援を行っております。  次に、暮らしの安全、地域防災への取組の御質問にお答えいたします。  災害に強いまちづくりを推進するためには、自助、共助、公助が、それぞれの役割を知り、災害対応力を高め、連携することが重要です。  災害発生直後、まず頼りになるのが、地域での助け合いである共助であり、自主防災組織に大きな役割を担っていただくことになります。  としましては、自主防災組織の結成、育成を促進するため、地域の防災リーダーとなる人材を育成する、災害対策コーディネーター養成講座を実施しており、自主防災組織は令和3年5月末現在で、自治会107区のうち77区、80団体で設立され、昨年度の同時期に比べ7区増えております。  今後とも、全ての区自主防災組織が設立されるよう努めてまいります。  次に、街づくりは人づくり、質の高い教育への取組の御質問については、教育長から答弁いたします。 ○副議長(平野英男君) 教育長、岡根 茂君。                〔教育長 岡根 茂君登壇〕 ◎教育長(岡根茂君) 私から、街づくりは人づくり、質の高い教育への取組の御質問にお答えいたします。  義務教育では、各個人の能力を伸ばし、社会において自立的に生きる基礎を培い、国家、社会の形成者としての基本的な資質を養うため、知、徳、体のバランスの取れた児童生徒の育成が求められています。義務教育での人づくりは大変重要であり、これは将来のまちづくりにつながるものと捉えております。  の教育方針である、富津市学校教育の指針では、富津を愛し、富津の未来を託せる児童生徒の育成としております。  1つとして、心豊かでたくましい児童生徒の育成、2つとして、確かな学力を身につけた児童生徒の育成、3つとして、児童生徒の成長を支える教育力の高い学校づくりの3つの柱で構成しております。  心豊かでたくましい児童生徒の育成では、人に優しく、思いやりのある社会力が備わった児童生徒の育成に取り組んでおり、災害時等にも温かい人間関係が構築できることや、いじめをなくし互いの人権を尊重し合える児童生徒の育成につながるものと考えております。  確かな学力を身につけた児童生徒の育成では、現在の児童生徒の課題となっている読解力の向上を目指して、読むこと、書くことを大切にし、特に読書活動の推進と記述に強い子供たちを育てることに重点を置いております。  また、今年度から全小学校で、放課後学習教室を実施しております。小学校低学年において、成就感や達成感を味わうことは、その後の学習活動の意欲化に大きくつながることから、学習のつまずきの解消を目指した取組を行っております。  そして、教職員の資質向上を目指すとともに、これまで積み重ねてきた小中連携教育の一層の発展を図り、児童生徒を支える教育力の高い学校づくりを推進してまいります。 ○副議長(平野英男君) 再質問に入ります。12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) 市長、教育長、御答弁ありがとうございます。  それでは、順次再質問をさせていただきます。  内湾漁業、この閉鎖性の海域の中で、海の栄養度合いが重要な問題となります。今年のノリ養殖も水温が下がらず、生産時期の遅れや色落ちなど、不作でした。  2021年3月9日の神戸新聞に、海の栄養不足を解消する初の試みとして、兵庫県内の瀬戸内海で、海中に肥料を投入して海の栄養不足を解消する、県内初の試みに乗り出した、とありました。プランクトンや海藻の養分濃度が下がり、イカナゴの不漁、ノリの色落ちなど、漁業への悪影響が広がっていったからだそうです。  そこで、質問いたします。  国か県か、所管が分かりませんが、東京湾の水質状況を、は掌握していますか、また、対応策等は考えられますでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  東京湾の水質につきましては、国、県が調査した結果をホームページなどで確認しておりますが、近年の東京湾の水質は、昭和40年代と比較して、改善されてきているようです。  また、千葉県水産総合研究センターによると、ノリの生育に影響を与えている窒素やリンといった栄養塩類は少なくなっております。  瀬戸内海では、水質改善による栄養塩類の不足等による水産資源への影響に対応するため、関係知事が海域及び季節ごとに、栄養塩類のきめ細かな管理をすることができる、栄養塩類管理制度を盛り込んだ瀬戸内海環境保全特別措置法の改正案が、令和3年4月に国会で可決されました。  報道によると、国は東京湾でも同様の検討をしているとのことから、情報収集に努めてまいります。 ○副議長(平野英男君) 12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) ありがとうございます。東京湾もぜひともやっていただきたいと思います。閉鎖性の内湾ですので、ほかからの栄養分が来ないとなると、どうしても栄養不足になるということで、そのデータをやはり綿密に検討していただいて、県、国にどんどん働きかけて、東京湾もぜひとも実施していただきたいなと思います。  陸の豊かさについては、千葉県の中の富津市、温暖な気候で平たんな土地、水利状況も整っていると思います。  牛の牛乳の出荷だけでなく、チーズを作る人も、私の知り合いにおりますけれども、ただ高齢化に伴いまして、担い手不足という問題はありますけれども、そこでお聞きいたします。市内にある耕作地の利活用状況は分かっておりますでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  市内の耕作されている農地では、水稲をはじめ、野菜、果樹等の作物の栽培がされております。  しかしながら、農地の状況は、農業従事者の高齢化や担い手不足等により、農業の継続が難しく、耕作放棄地は増加傾向にあり、農地の利用を促進するために、農地中間管理機構と協力し、農地集積を進めております。  また、水稲から新しい作物への転換を行う事業者も増えております。 ○副議長(平野英男君) 12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) ぜひとも、休耕地もったいないですから、いい条件ですので利活用を促進するよう、よろしくお願いいたします。  漁業、農業をなりわいとする後継者問題もさることながら、生産性を上げることや、新たな事業展開に対する行政支援があったら教えてください。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  漁業では、ノリ共同加工施設や漁港の荷さばき施設の建設など、共同化や集約により、生産性を向上する事業への支援を行っています。  また、農業においても、農業、農村が有する多面的機能の維持、発揮を図るための活動や農作業の省力化のための農業用機械の購入及び認定新規就農者に対して、就農直後の経営を確立するための支援を行っています。  今後も、国、県及び関係団体と連携し、協同組合や生産者、事業者への支援を行ってまいります。 ○副議長(平野英男君) 12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) ぜひともよろしくお願いいたします。  最近テレビでよく見るのが、体験できるものシリーズです。製品として売るだけではなく、そのできる過程を体験してもらおうというものですけども、器やガラス工芸、装飾品や食べる物を自らつくる体験、これを農業や漁業でいうと、植付けから収穫まで、また摘み取りや加工といった体験観光ということになると思います。  果樹のオーナーになる里親制度というのもあるでしょう。観光立県千葉の中の首都圏近郊でアクアライン直近に位置する南房総国定公園のはしりであるこの富津市、条件は整っています。観光に結びつけるこの話を聞いて、行政の考えをお聞かせください。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  本市では、潮干狩りや地引き網、イチゴ狩りなどの体験型観光があり、多くの観光客に利用されています。
     このように、農林水産業を観光に結びつけることは、富津市の豊かさを発信することができ、観光客の増加につながると考えられます。 ○副議長(平野英男君) 12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) うれしいお言葉頂きました。観光は基幹産業の一つですので、ぜひとも力をそこにてこ入れをよろしくお願いいたします。  私は、富津公園の入り口で育ちました。公園の中や下洲海岸は多くの人が訪れます。観光案内所に立ち寄った人とよく話をするんです。すると、お土産が売っていないと嘆かれます。近くに売店はあるんですけれども、常時開けているわけではありません。  ここからは、こうなったらいいなという創造の世界で話しますけれども、聞いてください。創造といっても、イマジネーションの想像ではなく、作り出すクリエーションのほうの創造のほうです。  これまで、議員活動の中で、様々な変遷がありました。当時企業庁が有する埋立地に、物品販売所の構想があり、既存商店の経営圧迫を懸念して頓挫したこと、また、漁業協同組合による道の駅構想の青写真まで見せていただき、そういう考えがあったということも承知しています。  素潜りで100メートルを超える世界的記録保持者のフリーダイバーのジャック・マイヨールは、「短く一度しかない人生を人類のためにいかに有意義に生きるか、いかに悔いなく生きるかだ」と言っています。私も同感です。  与えられた立地条件は最高の富津市です。生かす手だてを考えて、後世に引き渡すことが使命ならば、いつやるんですかいうと、今でしょうって反応してくれたらありがたいんですけども、できることからやっていく。  自信を持ってつくった生産者の製品を、顔が見える形で集めて販売する施設、観光地として、6次産業化の取組はできないものでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  観光地としての6次産業化への取組については、身近なところでは、南房総が特産の房州びわを使い、生産、加工、商品開発と体験型観光農業を融合させた、地域全体の資源を活用した、新たな集客交流事業に取り組んでおり、飛躍的な地域経済への波及効果の拡大につながっていると聞いております。  地域の6次産業化の実践は、農林水産業のみでなく、食品加工や観光業、その他様々な異業種が連携することであり、地域産業への波及効果が期待されることから、関係団体や事業者等と連携を図り、研究してまいります。 ○副議長(平野英男君) 12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) 決して立派な施設は要らないと思うんです。ばんやがいい例です。ああいうさっかけのような造りで始まった建物ですけども、結局新鮮な顔が見える形で食べることができる。その生産者とお話ができる、そういったことが観光の利点で、皆さん、それが目的で来ている。どんどん大きくなりました。富津市にできないことはないと思います。  基幹産業の一つである観光事業です。事業者からの声が上がるのを待つのではなく、戦略的に働きかけなければ、少子高齢化の荒波には打ち勝てません。人は集まるところに集まる。それが人間の特性なんです。  では、観光に来るお客様が激増したと仮定しましょう。菅首相は2035年までに、新車販売の100%を電動車にすると語りました。国を挙げてのSDGsへの取組、そうなった場合、観光客を受け入れるとしてもEV自動車充電スタンドに関して、早い段階で対応を考えなければなりません。  EV充電スタンドマップがあれば、観光客は安心して来訪できます。掌握と普及についての考えをお聞かせください。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  EV自動車の充電スタンドについては、大型商業施設、コンビニエンスストアなど、市民が日常利用する施設やレジャー施設などの、主に来訪客が利用する施設に設置されていると認識しております。  といたしましては、充電スタンド情報の発信等による、観光客の利便性向上を図るとともに、民間事業者等への補助制度の情報提供など、普及促進に努めてまいりたいと考えております。 ○副議長(平野英男君) 12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) ぜひともよろしくお願いいたします。  次に、2番目の再質問に入ります。  災害対応の細分化、すなわち公助の前の共助、地域住民による助け合いです。住民自治区という単位で考えますと、区長の任期は2年で、今年度も改選があったと思います。再任した区長には状況を理解していただいている、さらに自主防災を推し進めていくことで、地域防災力が向上します。  初動作や被害状況の掌握など、共助、公助の連携は必要です。新規の区長への説明と対応をお聞かせください。 ○副議長(平野英男君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  新たに就任されました区長への説明につきましては、区長業務の御案内の中で、共助としての自主防災組織の役割の重要性をお伝えしております。  また、区長をはじめ、区の役員に、地域の防災リーダーとなる人材を育成する、災害対策コーディネーター養成講座への参加をお願いすることで、自主防災組織の結成、育成を促進するなど、公助との連携につながるよう努めております。 ○副議長(平野英男君) 12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) 先ほど、市長にも御答弁頂きましたけれども、107ある住民自治区のうち77区、80団体ということで、100%どの自治区も自主防災組織があるという、そういうことは、決して無理難題を言っているわけではないので、ぜひともそれを進めてください。  避難情報の大幅な変更につながる災害対策基本法が改正されました。5段階の3、4で全員が避難するよう文言を明確にしたということです。  分かりやすく説明願えませんか。 ○副議長(平野英男君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  5月20日に変更となりました避難情報につきましては、これまでの警戒レベル3では、「避難準備・高齢者等避難開始」でありましたが、改正後は「高齢者等避難」となり、高齢者や避難に時間がかかる方などは、避難を開始していただきます。  また、警戒レベル4では、「避難勧告」「避難指示(緊急)」が、改正後には「避難指示」のみとなり、この指示が出されたときは、全ての人が自分の身を守るための避難を開始することになります。  警戒レベル5では、「災害発生情報」が、改正後には「緊急安全確保」となり、避難にこだわることなく、命を守る最善の行動をしていただくこととなります。 ○副議長(平野英男君) 12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) 分かりやすくなった避難情報、聞いたらちゅうちょすることなく、すぐに行動してもらいたいと思います。  ただ、風水害は気象情報を基に、事前行動ができます。問題は突発的に起こる大地震、その後に津波が来る可能性が大だからです。災害時に誰が支援を求めているのか、誰が対応できるのか決めておかなければ、パニクるだけで終わってしまいます。  要支援対象者や地域での対応方法を掌握できていますか。 ○副議長(平野英男君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  要支援対象者につきましては、避難行動要支援者名簿により把握しております。各地域で円滑に対応するためには、個別避難計画の作成が重要となりますが、作成が進んでいないことから、個別避難計画の必要性や重要性を周知するとともに、区長を含め関係者の協力を求め、計画の作成を進めてまいります。 ○副議長(平野英男君) 12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) 自主自衛の中で、自主防災組織に、難しい言葉をあまり言いすぎちゃうと、そこで一歩引いちゃいますので、できるだけ分かりやすいことで、自分たちの隣近所、まず自分の命、家族の命、隣近所の命、そういう形の中で、お互い助け合いましょうと、その中で機材が必要な場合がある、ですから自主防災組織というところに機材を貸し出しますと、そういう形の中からどんどん進めていけば、もっともっと普及していくのかなと思います。ぜひともよろしくお願いいたします。  地球環境が変わりつつあり、台風も竜巻も大型化しています。地球は生きています。プレートの移動で地震も起こる、被害を最小限に抑えることができるのは、人間の力です。  最後の再質問に移ります。  今年の富津小の新1年生は17名だったそうです。行き届いた教育をするため、40人は多い、1クラス35人にしてください。そういった話をしたのは、遠い昔じゃなかった気がするんですけども、この17という数字を聞きまして、とても少ないのに驚きました。片や、青堀小学校は3クラスと聞きました。  公立学校で特色を出すのは難しいでしょうが、魅力ある学校にすれば、その学校に入りたくなるのは人の常、学区外からの編入事例と学区についての考えをお聞かせください。 ○副議長(平野英男君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  学区については、教育委員会規則に定め、住居に近接する学校への通学の利便性を考慮し定めています。  なお、部活動や児童生徒の人間関係などにより、指定校以外の学校を希望する児童生徒には、事情に応じて判断し、指定校以外の学校に通学することを対応しております。 ○副議長(平野英男君) 12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) 以前、行政視察で犬山を訪れたことがあります。目を輝かせ説明する教育委員会職員の姿が、記憶に鮮明に残っています。特色ある犬山の教育施策には、犬山の子は犬山で育てるという強い思いがあります。共通目標を掲げ、地域に学び、地域を生かす学習活動や楽しく学ぶ、外国語教育の充実、心と体を育む食育の取組など、8項目の施策を通し、子供たち一人一人の自ら学ぶ力を育むということです。  また、戸田の産官学民との連携による教育改革の取組事例もあります。やろうと思えばできないことはないのです。  昔話を聞いてください。もう半世紀以上前の話になります。私が中学1年のときの体験です。  小学校では、担任教師が1つの教室で授業をしていたのに、中学では教科ごとに先生が違うし、教室も移動する。驚きました。そして初めて習う英語、浜田先生という男性教師です。一人称、二人称の3段活用のとき、I my me SUNTORY RED you your you SUNTORY REDと歌い出したのです。面白い先生だ。  その後、文通してみるかと、アメリカの女の子の文通先を教えてくれました。一気に英語が大好きになりました。そのおかげで、中学、高校と英語弁論コンテストで賞を頂きました。  また、こんな事例も聞いたことがあります。音楽にたけた先生が楽器指導をして、みるみる腕が上達、コンクールでは常に優秀な成績を取るようになった。その先生が定期異動した後は、結局継承されず、火が消えたようになってしまったということです。  教員、指導者の影響力は大きいです。公立学校の特色化は非常に出しにくいでしょう。学校教育にどこまで求めるのかも問題です。  また、自分ごとですが、小学校高学年のときの運動会で、昼休みにグラウンドの真ん中で、マットを敷き、木更津高校の体操の人がタンブリングという回転技を見せてくれました。忍者のようにかっこよくて、それが体操を始めるきっかけです。今でも、私は小学生に体操を教え、既に18年にもなります。教員だけに委ねるのではなく、例えば地域指導者を加えれば、存続され能力も伸び、その学校のカラーにもなる。  そこで、お聞きします。質の高い教育を進める上で、学校の特色化と地域力の活用についてのお考えをお聞かせください。 ○副議長(平野英男君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) お答えいたします。  現在、地域の方々に、様々な形で学校教育を支えていただいており、小学校では、畑づくりとか、ノリすき体験、あるいは歴史探訪、読み聞かせなど行っている学校もあります。中学校では、主にキャリア教育として、地域の事業所の協力を得て、職場体験学習等を行っております。  各学校で、地域の強みを生かし、今後とも地域の皆様と多くの関わりを大切にして、いわゆるおらが学校として、地域とともに、歩む学校づくりに努めてまいりたいと考えております。 ○副議長(平野英男君) 12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) 地域のカラーをどんどん出したらいいですね。私も富津小に行きまして、1年生にはミニトマト、2年生には芋苗、畑づくりをやりました。食育ということで、先生方もできる範囲の中で、地域の活力を使って子供たちに体験させている。大いに結構です。  富津っ子を育てるといって、いっぺとか、そうだっぺって、そういう言葉を覚えることよりも、本当に目の当たりにして見る食育、育てる喜び、収穫するときの、だから愛情込めてやるんだよと、いろんなことを教えましたけども、本当に実ることを楽しみにしております。  小学校から英語に触れられるようになりました。私は長い間、英語を勉強しても一向に話せるようになりませんでした。なぜなら、be動詞プラスingとかいう文法から始まりましたから、身につかなかった。外国の子供が母国語である英語を話すのは、文法から覚えたのではなく、生活英語だから自然と話せるようになった。市内には、外国から来ている人や、子供の親が外国人の人もいると思います。交流英語で親しむということもありかと思います。  小学校高学年の英語教育の目指すものは何ですか。 ○副議長(平野英男君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) お答えいたします。  進展する国際化社会の中で、英語力の向上は、日本の将来にとって、極めて重要であるとともに、これまでの英語教育は、高等教育を受けても英語が話せないという課題がございました。そのため、小学校の英語教育、令和2年度から5、6年生が行っていた外国語活動を、3、4年生から始め、5、6年生は教科の英語に位置づけられました。  小学校の英語教育の目標には、コミュニケーションを図る基礎となる資質、能力を育成することが上げられています。そのため、対話やゲームなどを通して、英語でのコミュニケーション能力を育て、楽しくなれ親しみ、英語が好きな児童の育成が重要であると考えています。 ○副議長(平野英男君) 12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) 一つ提案したいのですが、子供たちに張り合いをもたせるために、英語検定を受けさせるというのは、どうでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  本市の小学校において、一昨年度、学校で希望を募り、英語検定に挑戦する児童がおりました。そのほかにも、児童が個々に挑戦している姿も見られます。興味、関心があり、英語検定を受けたい児童には、適切な指導をしてまいります。 ○副議長(平野英男君) 12番、佐久間 勇君。 ◆12番(佐久間勇君) 時間となってしまいました。市長、これまでのお話聞いて、市長のお気持ち一言だけでもお聞きしたいんですが。 ○副議長(平野英男君) 市長、高橋恭君。 ◎市長(高橋恭君) お答えいたします。  佐久間議員の御質問お聞きする中で、私も同じくやはり富津のことを、今生きる私たちが好きにならなければいけない、そしてそのよさを次世代につなげることによって、このまちが発展していくだろうというふうに感じております。  私も市長就任の際に、次世代に自信を持ってバトンを渡す、そういうまちをつくりたいというお話をさせていただきました。気持ちは同じく、初心を忘れず、これからも努めていきたいと思っております。 ○副議長(平野英男君) 以上で佐久間議員の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで暫時休憩とします。会議の再開を午後2時50分とします。                  午後2時40分 休憩           ────────────────────────                  午後2時50分 開議                  猪瀬 浩君の個人質問 ○副議長(平野英男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     6番、猪瀬 浩君の発言を許可します。6番、猪瀬 浩君。                  〔6番 猪瀬 浩登壇〕 ◆6番(猪瀬浩君) 議席番号6番、諸派市民の声の猪瀬 浩でございます。本日は一般質問の時間の中で、個人質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  さて、今回の一般質問は、表題に示す住み良いまちづくりと市民への情報発信について、質問させていただきます。  まず、住み良いまちづくりについての質問内容の一つとしまして、富津市まちをきれいにする条例について、質問させていただきます。  私は、常々市長がスローガンに掲げる、次世代に自信を持ってバトンを渡すことを実現するためにも、民助、市民がボランティア精神を持って、とともに住みよいまちづくりをしていこうという機運を高めることが、大事であると考えております。  富津市は、平成9年頃に富津市まちをきれいにする条例を定め、また、高橋市長体制になってからも、平成31年には、富津市犯罪のない安全で安心なまちづくり推進条例を定めました。  ポイ捨てなどの軽犯罪を含めた犯罪抑止のためにも、市民のボランティア精神の力を借りて美化清掃活動をすることは、どちらの条例の理念にも合致するかと思うのですが、前回3月定例会の一般質問には、そういった市民のボランティア活動に対する新たな支援策を考えることは、としては難しいという回答を頂きました。  そこで、お聞きしますが、としては富津市まちをきれいにする条例等に基づき、安全で安心なまちづくりを実現するにあたって、として独自に対策を強化していく考えでいるのか、それとも、市民のボランティア精神の力を借りていきながら、市民と一緒に実現していきたいと考えているの、としてどのようなお考えなのかを、お聞かせいただければと思います。  続いての質問は、富津市環境美化事業補助金交付要綱についてとなります。この補助金交付要綱はどのような経緯で設置されたのか、その設置した意図も含めてお答えいただければ思います。  続いて、市民への情報発信のうち、ホームページへの情報掲載についてお聞きします。  過去の一般質問を通して、改善提案等をさせていただいたものについて、都度対応してもらえているかなどの確認をしているのですが、いっとき対応してもらえたものであっても、その対応が継続されていないことに気づきます。  今回のヒアリング時にその指摘をさせていただいたところ、現時点では修正されていることを確認しましたが、過去お願いをした要望の改善が逆行してしまったり、情報発信の継続がストップしてしまう理由を、教えていただければと思います。  最後の冒頭質問は、富津市の計画一覧表についてとなります。令和2年10月の富津市の計画一覧表を参照しますと、様々な計画が掲載されていますが、それぞれの計画についての詳細を、ホームページ上で、全て閲覧できるようになっているかを、教えていただければと思います。  以上をもちまして、第1回目の質問を終えさせていただきます。御答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○副議長(平野英男君) 猪瀬議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭君。                 〔市長 高橋恭君登壇〕 ◎市長(高橋恭君) 猪瀬 浩議員の御質問にお答えいたします。  初めに、住み良いまちづくりについてのうち、富津市まちをきれいにする条例についての御質問にお答えいたします。  本条例は、地域の環境美化の促進及び美観の保護を図り、もって清潔で美しいまちづくりに資することを目的としております。  このような中、自発的かつ自主的に社会貢献活動を行っていただけれるボランティアの皆様の取組については、当市の活力であり、感謝申し上げる次第です。  支援につきましては、ボランティア袋の配布や集めたごみの回収、保険加入など、可能な範囲においてサポートさせていただいており、今後とも継続してまいりたいと考えます。  次に、富津市環境美化事業補助金交付要綱についての御質問にお答えいたします。  が行う補助金交付手続については、富津市補助金等交付規則に定め運用しております。当要綱では、富津市環境条例第16条に規定する、環境の保全に関する活動を促進するための必要な支援措置として、自発的に環境美化事業を行う団体などの条件や補助対象事業を定めております。  次に、市民への情報発信についてのうち、ホームページへの情報掲載についての御質問にお答えいたします。  市民の皆さんに各種情報をお知らせするため、では様々な方法で情報の発信を行っており、その1つにホームページへの掲載があります。ホームページは、多くの情報を詳細かつ迅速に発信することが可能なことから、大変有効な情報発信手段であります。  これまで適切な更新ができていなかった情報もありましたが、本年9月に行うホームページのリニューアルに向けて、改めて掲載内容を確認するとともに、定期的に確認することで、市民の皆さんが必要としている情報を適切に発信してまいります。  次に、富津市の計画一覧表についての御質問にお答えいたします。  ホームページに掲載の富津市の計画一覧表につきましては、令和2年10月現在で取りまとめ、計画名や計画期間、担当課等を掲載しています。  一覧表に掲載している計画のうち、一部、ホームページに掲載していないものもございます。 ○副議長(平野英男君) 再質問に入ります。6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) それでは、住み良いまちづくりのうち、富津市まちをきれいにする条例について、再質問していきます。  議会ホームページより、過去の一般質問を検索しますと、多くの議員の方が、この条例について質問していることが分かります。その過去の一般質問のうち、平成18年6月頃のものには、この条例の中で定められている、第16条の罰金制度について質問していて、その当時は罰金徴収の実績がないということでした。  他自治体等では、ポイ捨て行為などに対して、の調査員体制を整えて、過料徴収を行っていたりしますが、富津市では、平成18年6月以降、罰金を科した実績があるのかを教えていただければと思います。  また、もし今現在も罰金を科した実績がないのであれば、その理由を教えていただければと思います。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  富津市まちをきれいにする条例第16条及び第17条の罰則を適用した事例はございません。  この条例の罰則規定は、「自動販売機により容器に収納した飲食料を販売する者」が、本条例第11条第2項の定令に違反したとき、また、空き缶等または吸い殻等をみだりに捨てた者などが罰則の対象となっております。  この罰則の適用に当たりましては、故意に行われたことなどを立証する必要がありますので、そこまでの事例がなかったことから、これまで罰則の適用がございません。 ○副議長(平野英男君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。今、実績がないということなんで、実際に自販機でごみ箱がついてないところもあります。で回っていただければ、分かるところもあるかと思います。そういったところが対象になると思いますんで、ぜひそういったところから、始めていただきたいなと思います。  ヒアリングのときには、罰金刑というところで、警察も一緒に動かなければいけないので、難しいというようなところで、ほかの過料制度とは、ちょっと違うということで、運用が難しいということだったと思うんですけど、条例における、こういった16条や12条関係を定めているんであれば、ぜひ定めているからには、実際に何かしらの運用をしていただきたいと思う次第であります。  続いての質問ですが、不法投棄監視員の方がいらっしゃるかと思いますが、こちら平成30年度の当初予算で質問した際には、年間総額60万円の予算がついており、10名の補助員の方に月一、二回程度の巡回監視、年1回程度の職員との合同パトロールをしているという回答でございました。  この不法投棄監視員制度だけでは、四六時中パトロールして不法投棄やポイ捨て違反者を発見するのは、ほとんど不可能かと思います。そこで、これも過去何度か予算審査の場などで、御質問させていただいたんですが、不法投棄等がひどい場所には、防犯カメラの、監視カメラの設置等を検討してみてはどうかということを、提案させていただいたわけですが、いろいろお話を聞く中で、現在車両などのドライブレコーダーを活用した監視体制なども検討しているようなお話があるわけですが、富津市として、防犯カメラ、監視カメラの有用性について、どのようにお考えかなのか、また不法投棄やポイ捨てなどがひどい場所への設置を検討する考えはあるのかを、教えていただければと思います。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  防犯カメラは不法投棄防止対策において、一定の効果があると考えております。 ○副議長(平野英男君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) ぜひ御検討をいただければなと思います。例えば、鳥とか、そういった野鳥をチェックするのに、簡単なそういうカメラとかを設置するようなことも、行っていたりしますんで、そうすると予算も比較的安く済むと思いますんで、ひどい場所については、そういう検討もしていただければなと思います。  続いての質問になりますが、以前、こちらは、建設課のほうに、道路の路肩や河川敷等の公有地へのポイ捨てがひどい場所があるんで、に草刈り等を小まめに行ってもらえないかということを、これは公の場ではないんですけど、打診をしたところ、幾ら予算がかかるのか分からないので、難しいといったようなお話を頂いたことがあります。  個人的には、道路の総延長距離を調べてみたんですけど、1級、2級市道を除くその他道路の延長が大体38万メートルあります。この中には、住宅地の中の道路も含まれるかと思いますんで、仮に半分程度の延長20万メートルが、草刈りをしたほうがよい道路だと仮定をして、その路肩両端を50センチずつ草刈りをする面積だと計算すると、およそ20万平米ぐらいになります。  草刈りの安全対策から、片づけまでを含めた労務単価、大体平米当り300円と仮定をした場合、1回当たりの草刈りに要する費用は約6,000万円程度になるかと思います。年三、四回程度行えば、2億円を超える試算となるかなと思います。この試算はあくまでも、私個人がしたものでありますが、仮にが管理している道路路肩や河川敷等の公有地をしっかりと草刈りをする場合、どれくらいの予算が必要と見込んでいるのか、見解をお聞かせいただければと思います。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  道路の除草費用につきましては、除草が必要な面積が把握できていないため、金額を算出していませんが、が路肩の除草作業を委託する場合の単価は、肩かけ式機械除草、飛び石保護あり、集草あり、2トンダンプトラックで17.5キロメートル運搬、処分ありの条件で1平方メートル当たり300円程度となります。 ○副議長(平野英男君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。なかなか公有地を全てしっかり草刈りをするというのは、考えるの難しいかと思いますんで、試算はしてないということですが、仮にその他道路の半分程度とすると、億は超えるんではないのかなと、私は思うわけです。  続いての質問になりますが、こちら3月の一般質問、前回のときに、市民が自治会などで行っている美化清掃活動の中には、市道の路肩なんかを草刈りをしてくださっているところもあるわけですが、そういった費用は出ないんですかと聞いたところ、自治振興費から予算計上しているという話でした。  予算書調べてみますと、この自治振興費ですけど、毎年大体670万円ぐらいの予算が計上されているわけであります。670万円ですので、先ほど言った億を超えるお金というところを考えますと、到底賄えないことが分かるわけであります。  そこで、お聞きいたしますが、が出す自治振興費で足りない分の、そういった公有地の草刈り等については、自治会加入者から集めた自治会費で賄ってもらいたいということがの考え方なのか、それとも、予算がないのは仕方がないので、荒れ放題な状態で、市民には我慢してもらうしかないと思っているのか、の考え方を教えていただければと思います。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  自治振興交付金の目的は、各区の自治を支援することであり、そのための活動資金の一部を助成しているものでございます。この交付金の使途につきましては、生活環境整備に係る経費、健康増進に係る経費、交通安全、防犯、消防等生活の安全確保の推進に係る経費、文化活動及び学習活動に係る経費、親睦、相互扶助に係る経費の中から、自由に選択していただいており、地域美化運動として使用する場合は、この中の生活環境の整備に係る経費として活用していただいているものでございます。  また、区として、お困りの案件がある場合などは、サポートできる範囲内で協力をしているところでございます。 ○副議長(平野英男君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。3月のときの答弁と若干違うんですが、分かりました。  続いての質問が、先ほど市長のほうからお答え頂いた富津市環境美化事業補助金交付要綱なんですが、こちらいろいろ調べてみますと、今言った美化清掃なんかにも使える補助金というふうに要綱の中から読むことができます。  ただ、ホームページを見ますと、どういった団体がこの補助金の申請を受けていて、またこの補助金を活用したいと思った場合の申請方法、先ほど補助金の交付要綱にのっとってということだったんですけど、申請用紙とかも見当たらなかったんで、お聞きいたしますが、現在、どういった団体がこの補助金の交付を受けていて、どのような活動用途に活用されているのかを教えていただきたいのと、また、この補助金を申請できる対象者及び申請方法を教えていただければと思います。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  地域の環境美化を目的とした団体で、現在3団体が交付を受けております。これら団体の活動内容でございますが、市内の海岸、公園などの公共施設における、草刈り、花植え、あと不法投棄防止看板等の作成などを行っております。  次、申請の手続につきましては、富津市補助金等交付規則第3条に規定がされており、この規定に基づきまして、申請をお願いしているところでございます。  また、補助の対象となる団体は、清掃事業、花植え及び植栽事業、不法投棄防止看板の作成、設置などの補助対象事業を1年間に2回以上かつ2年間以上継続している団体とすることが、本要綱に規定されておりますので、この条件に合致することにより、交付団体となることができます。 ○副議長(平野英男君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) ありがとうございます。結構これいい補助金交付要綱だなと思って見たんですけど、3団体ということでした。  私もちょっと興味があったんで、どういうふうに申請すればいいんですかということで、担当部局に問い合わせをしたときには、ここ最近申請されたことがないんで、すぐにはお答えられませんということで御回答いただいたんで、今回質問させていただきました。  ちなみに、補助金交付要綱、環境美化補助金なんですけど、の予算を見ますと、毎年17万円程度の予算が計上されています。多分これが、この富津市環境美化事業補助金だと思うんですけど、3団体ということで、1年間5万円ぐらいなのかなと思います。  今、お答え頂いたんですが、環境美化事業補助金交付要綱の第4条を見ますと、予算の範囲内で補助金を交付するとありますんで、今現在は17万円、3団体で17万円なんですけど、今後この補助金交付要綱が広く広まって、うちもやっているんで申請をしたいよといった場合に、申請をする団体が増えた場合、予算が増額する見込みがあるのか、それともこの予算17万円の中で、団体数に応じて割っていくような考え方になるのか、教えていただければと思います。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  予算につきましては、申請の状況、これ団体数も含めますが、これを踏まえ検討してまいりたいと思います。 ○副議長(平野英男君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。富津市まちをきれいにする条例のところでも触れましたけど、本来であれば、先ほど、海岸とか、公園ということだったんですが、公有地、道路の路肩もそうなんですけど、が行うべき範囲の美化活動の一部を、市民の方たちがボランティア精神をもって行っていることに対して、今回、補助金交付というものが出ているんだと思います。  ここで、先ほど市長の答弁にもあったんですけど、ボランティアの意味なんですけど、市長はしっかり分かってくださっていたんですけど、無償で活動するのがボランティアという意味ではなくて、自ら進んで社会貢献をするというのが、ボランティアの意味ですので、市民が好きこのんでやっているんで、としてはボランティア袋の提供や回収、またボランティア保険、それ以外については、ほかの支援では、考えなくても構わないというふうにならないようにだけ気をつけていただいて、市民の方がそういった自ら進んで社会貢献をしているものに対しては、ぜひのほうとしても、さらなるサポートのほう考えていただきたいと思います。  お願いしたいのが、富津市環境美化事業補助金交付要綱なんですけど、今御説明、御回答頂いたわけでありますが、この申請方法及び申請用紙など、ホームページに掲載をしていただき、美化活動などを行っている市民の方々に広く周知を進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  ホームページの内容につきまして、見直しを行い、周知を図ってまいりたいと考えております。 ○副議長(平野英男君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) ぜひよろしくお願いをいたします。  それでは、続いて市民への情報発信のうち、ホームページへの情報掲載について、再質問させていただきます。  ホームページ等への情報発信ですが、市政状況を確認する、私たち議員だけではなくて、市民にとっても非常に重要なものであると思います。それゆえに、その情報をできる限り探しやすく、閲覧しやすいようにしてもらったり、中身の文字検索を容易にしたり、また、CSVデータなどで提供していただいて、二次加工利用をしやすいように、私たち市民に提供をしてもらうことも、には求められるかと思います。  そこで、お聞きしますが、今言ったような基礎的な情報提供のスキルといいますか、そういったものについて、各部署において、どのようにそういった配慮、能力向上を図る教育をしているのか、教えていただければと思います。 ○副議長(平野英男君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  毎年、ホームページへの情報掲載に関するシステム操作研修を、新規採用職員及び研修を希望する職員を対象に開催しているところでございます。 ○副議長(平野英男君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。以前、大分前だったんですけど、多分議員なりたてだったと思うんですけど、情報処理にたけた職員を集めた専門の部署をつくるべきではないか、という提案もさせていただいたことがあるわけですけど、そのときは職員が異動すると、内容を引き継ぐのが難しいから、そういったのは難しいというような御回答をいただいたことがあります。  今回、ヒアリング時には指摘をさせていただいたんですが、数年前に提案をしたこととかが、去年ぐらいから改善が戻ってしまったりしていたんですけど、それももしかしたら、担当者が替わったことが原因なのかもしれませんが、たとえ担当者が異動したとしても、しっかりと対応ができるような引継ぎを、ぜひお願いをしたいと思います。
     続いての質問になりますが、先日たまたま市民会館の外にある公告掲示板を見たところ、令和3年4月12日富津市公告第17号富津市農業振興地域整備計画の変更についてという文書が目にとまりました。  その文書には、農業振興地域整備計画を変更するにあたって、御意見のある市民の方は、意見書を提出してくださいといったようなことが書かれていました。  そこでお聞きいたしますが、この文書は、ホームページや広報ふっつなどには、掲載されていなかったわけですが、どれくらいの市民の方から問い合わせがあったか、教えていただければと思います。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  令和3年4月12日に公告した、農業振興地域整備計画の変更については、農業振興地域の整備に関する法律に基づき、令和3年4月12日から30日間の縦覧を行いましたが、縦覧者及び意見書の提出はありませんでした。 ○副議長(平野英男君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。縦覧も意見もなかったということですけど、私も含めて、市民の方が、市役所の外にもありますけど、建物の外にある公告掲示板をつぶさに眺めるというのは、なかなかしないかと思います。  ちなみに、農振地域については、私だけではなくて、ほかの同僚議員の方々も市政発展を考えるために、何とかならないのかということを訴えるほど、非常に関心の高いテーマであることは、担当部局の方も御存じだと思います。  それなのに、こういったものが出たということを、議会にも説明がなかったですし、市民のほうにも周知が、公告掲示板だけで行われたことに対しては、残念だなと思うわけであります。  担当部局では、多分大した計画ではないので、と思っての判断だと思うわけですけど、大した内容かどうかというのは、受け手側がどう捉えるかでありますので、しっかりと周知、説明をもらいたかったなと思うわけであります。  なお、富津市公告式条例という条例を見ますと、公告は所定の掲示板にて行うとなっていまして、市役所、市民会館、あと中央公民館の外の公告掲示板に掲示をすればよいということになっていますので、農林水産課の今回の対応は、特に条例的には何ら問題がないことになります。  しかしながら、今、申し上げたように、市民の関心が高い事項、また、住民への意見を求める内容であるならば、他自治体が行っているように、外の公告掲示板だけではなくて、ホームページなどを使った、電子公告方式を採用して、広く周知するべきだと考えます。  そこで、お聞きいたしますが、茂原とか、ほかの様々な自治体では、公告式条例を改正をしなくても、電子公告方式を採用しているわけでありますので、富津市としましても、同様の対応はすぐにできるのかなと思うわけですが、の見解をお聞かせいただければと思います。 ○副議長(平野英男君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  現在、富津市では、富津市公告式条例に基づき3か所の掲示場に掲示しております。電子媒体での公告につきましては、その効果等を研究してまいります。 ○副議長(平野英男君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) 今、効果ということですが、市民に意見を聞いて実際に外の公告掲示板ではゼロ件という、結果が表れているのであれば、やはりそれはしっかりと市民に周知をするということをしてもらうためにも、電子公告式というものは、前向きに考えていただきないなと思います。  続いてになりますが、富津市の計画一覧表について、再質問してまいります。  まず、冒頭の市長の答弁の中では、掲載されている計画のほとんどは、ホームページ上で確認することができますということでありました。  そこで、1つ提案なんですが、この計画一覧表がPDFファイルになっているんですけど、中見ると、ワードかエクセルあたりでつくられているのかなと思うわけですが、例えば、その元のワードなり、エクセルのファイルのほうで、ハイパーリンクを張っていただいて、この計画一覧表のPDFからそれぞれ計画書のページに飛べるようにしてもらえれば、非常にありがたいと思うわけですが、いかがでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  掲載方法につきましては、情報更新する際の管理のしやすさを含め、市民の皆様が利用しやすい方法に近づけるべく検討してまいります。 ○副議長(平野英男君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) ぜひお願いいたします。先ほどのテーマでも申し上げたわけですが、単に情報をホームページに掲載するのではなくて、その情報をいかに市民が利用しやすいようにするかというところまで、考えていただけると非常にありがたく思います。  例えば、この計画一覧表、かなりの計画が記載されているわけですが、富津市はこんだけ計画がたくさんあるんだということを知って、それぞれの計画書の中身を見てみようという形で、調べようとしたときには、ホームページ内での検索をかけて、探さなければならない状況であります。  探し当てたものも、(案)がついていたり、素案とついていたり、もしくは探しあてたと思ったら、古いものだったりすることもあって、どれが正しいものかというものが、分からない状況も多々あります。古い情報それを基にして、への問い合わせをすれば、それは今計画が違いますよということにもなってしまいますんで、ぜひこの計画一覧表の中で検索できるような仕組みを考えていただければなと思います。  続いての質問ですが、計画一覧表を見ますと、富津市もいろいろな計画があるんだなということが分かるわけですが、先ほど、農業振興地域整備計画の件も触れましたが、建設経済部所管の各種計画が、ほかの部署と比べて、議会や市民への説明やパブリックコメントが少ないまま、いつのまにか策定されているものもあるように見受けられます。  たまたまなんですが、ヒアリングを行う前日にこの一覧表を、それぞれ1個ずつチェックしていたんですけど、富津市法面長寿命化修繕計画、こちら令和3年3月に策定をしたとなっていますが、5月26日付でホームページに掲載をされてました。  普通、ほかの部署ですと、ホームページに載せたときには、のホームページのトップのお知らせのところに、こういう計画を策定しましたということで、市民の方が目を引きやすいようにタイトル等発信してくれているわけですが、法面長寿命化修繕計画のほうはトップのお知らせでは、掲載されていませんでした。  そういったところもありまして、議会にも、しっかりしたもの報告なかったと思うんですが、あったかもしれないんですけど、市民へのホームページの周知も、なかなかトップページに載ってないということは、興味を持ってその名前で検索をしなければ、見つけられない状況になるわけであります。  そこで、お聞きいたしますが、建設経済部所管の計画策定に当たって、どのような基準で情報発信をするようにしているのか、教えていただければと思います。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  ホームページで公表している、富津市の計画一覧表の中の各インフラ施設の計画につきましては、専門家による調査結果や意見、施設の重要度、利用度といった客観的な指標を基に策定していることから、富津市パブリックコメント手続実施要綱に基づき、パブリックコメントを実施しておりません。  また、各計画の公表方法につきましては、広く市民の皆様に伝わるよう、適切な情報公開に努めてまいります。 ○副議長(平野英男君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) ぜひ、情報公開のほうお願いいたします。  前の時間にも、公共施設再配置事業なんかについて、質問された議員の方々もいらっしゃったわけですが、それよりも富津市として非常に重い予算を組む事業として、公共インフラ事業があるわけであります。  今、専門家の方々の意見を求めて上げたということでありますが、ぜひこっちのインフラについても、今後の将来の富津市を考えていく上で、非常に大事なものになってくるかと思いますんで、情報公開のほうお願いをいたします。  市長が、令和3年度施政方針の中で、令和元年の出生数は166人、令和2年が138人と大幅に減少していますということで、危機感を強く打ち出しました。  そこで、私としましては、この施政方針を見まして、ホームページ掲載の住民基本台帳の令和3年3月末時点での、地区別、地域別人口を参照をしてみました。  このデータは、各小学校区に住む、1歳単位の人口が集計されていますので、6年後の児童数が推測できるわけですが、今現在、今年令和3年度5月1日現在の児童数が1,598名に対して、令和9年度の児童数はおよそ1,200名と、今よりも400名近くかつ100名を切る小学校が大分出てくるのではないかというような、予測が出てきました。  たかだか6年後に、このような状況が起こりうるかもしれないということは、非常に大きな危機感を覚えます。も多分近い数字はつかんでいるかと思います。  なお、これから就学前児童を増やそうとしましたら、子育て世代の方たちに、富津市に転入してきてもらうしかないわけでありますが、そのためには、富津市は住みやすそうだなとか、子育てしやすそうだなと思ってもらえるような施策を訴えることが、大事であるということになります。  なので、市長をはじめとするとしましては、現在市民部、健康福祉部の施策に力を入れているんだと思います。しかしながら、そのような施策を打ち上げたとしても、そもそも引っ越しすることができる土地がなければ、引っ越ししてもらうことができないわけであります。  その引っ越しできる施策を所管する部署が、建設経済部となるわけでですので、建設経済部が所管する施策というのは、それぞれしっかりと議論していくことが、非常に大事になってくると、私は思います。  その重要な施策の大半が、議会や市民に広く意見を求められることなく、の独断でアップされていたりすることは、ちょっと問題なのではないかと思います。今からでも遅くないので、建設経済部が所管する各種まちづくりに関する計画に対しましては、議会や市民に広く意見を求める体制づくりの確立をお願いしたいと思います。  また、今年度、策定予定の富津市みらい構想に併せまして、ぜひ各種まちづくりに関する計画の策定の見直しもお願いをしたいと思いますが、こちら、市長にお聞きします。  いかがでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 市長、高橋恭君。 ◎市長(高橋恭君) お答えいたします。  の重要な施策の意思決定の過程におきまして、市民の皆様から、様々な意見を広く求めることは大変重要だと思っております。  しかしながら、先ほど担当部長が御説明申し上げましたとおり、専門家による調査結果や意見、施設の重要度、利用度といった客観的な指標を基に計画を立てるものに関しては、そちらに沿って計画を進めさせていただいているということで、御理解をいただきたいと思います。  今後、今年度策定予定の富津市みらい構想に沿って、必要なものに関しては、調整、見直し等も進めてまいりたいと、そのように考えております。 ○副議長(平野英男君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) 専門家による客観的というところでありますが、私たち議員も、市民の声だけを届けているんではなくて、客観的に見ることもできると思っていますんで、ぜひ議会のそれぞれの議員を頼っていただければなと思います。  続いての質問ですが、計画一覧表のうち、ちょうどこれから定めようとしている、富津市内裏塚古墳群保存活用計画について、お聞きをしてまいります。  この計画一覧表では、令和4年度からスタートするとなっていますが、現在策定が難航しているとのお話も伺いました。  そこで、計画策定が遅れていることを受けて、ぜひ取り組んでもらいたいものとして、ひとつ提案をさせていただきます。内裏塚古墳群ですが、が策定した内裏塚古墳群マップを見ますと、47の古墳が明記されていますが、そのうち消滅してしまったものが24、一部残存しているものが7、そして現存しているものが16と記載をされています。  しかしながら、現存しているものも、地域住民によるボランティア活動が行われている内裏塚古墳群以外は、整備がされていないようで、自然に埋もれるがままになっているように思います。  そのような状況を見かねた住民の方が、何とか富津市の地域資源を残していきたいということで、内裏塚古墳群以外の古墳についても、維持整備に取り組んでいたりもするわけでありますが、として、ボランティアの方たちと整備計画を策定したり、一緒に古墳群の維持整備活動をしていけるよう、連携を図っていく体制を、計画策定の中に盛り込んでいただくことはできますでしょうか、いかがでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  富津市内裏塚古墳群保存活用計画は、国指定史跡、内裏塚古墳をはじめ、周囲2キロメートル四方に展開する47基の古墳群についての構成要素を明確にした上で、恒久的な保存、活用の在り方を具体的に示し、次世代へ確実に伝承していくため、作成するものでございます。  昨年度、富津市内裏塚古墳群保存活用計画を策定していくスケジュールを立てましたが、千葉県と協議を行う中で、内裏塚古墳群の国指定遺跡認定を優先すべきとの助言がありました。そのため、その業務を優先し進めております。  文化財の維持管理は、本来、自治体の責務と考えておりますが、市民の皆様のお力添えがなければ、維持できないのが現状であります。地域の皆様のボランティア活動に深く感謝を申し上げます。  そのような活動を通じて、文化財への理解が深まっていくことや文化財保護の機運が醸成されることは、すばらしいことと考えております。  計画を策定していく際には、ボランティア団体の皆様の御意見を伺いながら、維持管理の体制など計画に盛り込んでいきたいと考えております。 ○副議長(平野英男君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) ぜひボランティアの方々の声も聞いていただきたいと思います。  最後まとめとなります。今回は、過去の一般質問にも継続して、市民のボランティア活動を活性化させ、住みよい富津市をつくるため、への確認や要望をさせていただきました。  市長が、スローガンに掲げる、次世代に自信をもってバトンを渡すためにも、また、国連が掲げるSDGsの基本理念、持続可能な社会の実現を目指すためにも、そこに住まう方々が、自分の暮らし、地域に興味を持ち、行政の力も借りながら、自分たちの手でできることは、自発的ボランティア精神を持って、暮らしやすい環境づくりに取り組んでいける仕組みを、としてつくり上げていく必要が、私はあると思っています。  今までは、財政難ということもあって、なかなかお願いしにくいところもありましたが、前回の同僚議員の一般質問の中でもありましたが、富津市は財政難状況を脱し、普通のに戻ったとするのであれば、市民の活力をより引き出し、より魅力的なにするためにも、市民活動を推進するための予算拡充、既存制度のブラッシュアップ、新たな支援制度の確立を図るべきだと、私は考えます。  時間がないんで、最後、市長にお聞きしたいと思いますが、今年、市制施行50周年を迎えるに当たって、これからもをより活性化させようという思いを持つ、住民や地域団体の方々に対して、としてどのような支援の手を差し伸べていこうと考えているのか、またとしてさまざまな計画を策定していますが、それらの計画を住民にどのように広く周知し、そのような計画ならば、私たち市民もぜひ一緒に協力して、頑張っていこうと思ってもらえるような取組をどう構築していこうと考えているのか、最後に市長の思いを語っていただければと思います。 ○副議長(平野英男君) 市長、高橋恭君。 ◎市長(高橋恭君) お答えいたします。  をより活性化させようという思いをお持ちの上、自発的かつ自主的に社会貢献活動をされている市民の皆様、地域団体の皆様には、心から感謝を申し上げるところであります。  といたしまして、個々の案件に対して、今までも各担当課が可能な限り、サポートをさせていただいておりますが、今後とも継続をしてまいりたいと、そのように考えております。  また、が進めます各種計画を市民の皆さんに知っていただくために、ホームページをはじめ、しっかりとした情報発信をしてまいりたいと思っておりますし、私かねてから申し上げておりますように、知っていただき、理解していただき、協力していただくということが、現在の市政を進める上で、大変大きな力になると、そのように考えておりますので、丁寧に市民の皆さんへの説明や意見交換会、説明会なども、進めてまいりたいと、そのように考えております。 ○副議長(平野英男君) 以上で猪瀬議員の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで暫時休憩とします。会議の再開を午後3時45分とします。                  午後3時35分 休憩           ────────────────────────                  午後3時45分 開議                  千倉淳子君の個人質問 ○副議長(平野英男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  9番、千倉淳子君の発言を許可します。9番、千倉淳子君。                 〔9番 千倉淳子君登壇〕 ◆9番(千倉淳子君) 改めまして、こんにちは。議席番号9番、諸派市民の声、千倉淳子でございます。1日に7人という今までにはあまりない人数の一般質問でございますので、お疲れのところとは思いますが、もう少しお付き合いいただいて、一般質問入らさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりまして1か月ほどがたちました。今までにない新型ウイルスに対するワクチン接種に立ち向かう市長をはじめ、役所関係の皆様のご尽力に心から感謝申し上げます。ありがとうございます。特に、たった3人からスタートしたワクチン接種推進班のご苦労は、一方ならぬものであったろうと思っております。本当に本当に心から感謝申し上げたいと思います。今でも大変な毎日が続いていることとは思いますが、あと数か月、体調に十分ご留意されまして、ワクチンに強い富津市になるため、ご尽力賜りますよう引き続きよろしくお願い申し上げます。  さて、コロナ時代は本当に嫌なものですが、このコロナの流行によりまして、リモートワークの推進や密な生活となりがちの都会の暮らしから、適度な距離感のある地方での暮らしや地域が今見直されています。その中で、連日テレビでは房総が観光にもまた移住にも良い場所として毎日のように取り上げられています。今後、外出制限等が解除された後には、これまで以上に房総へ、そしてこの富津市へ来訪者も増えることが予想されると思います。私としては、コロナが収束して先が見えてきた頃、そのときを私たちは今からにらんで、富津市としては来訪者をどのように受け入れていくのか、どのような場所がその受け皿となるのか、それらをしっかりと見極めて準備をしていく必要があるのではないか、それは、富津市の経済対策としてとても重要なことではないかというふうに考えております。コロナで外出が制限され、飲食業やその他事業者の方にも大きな影響が出ている今だからこそ、その先を考えることが何よりも大切なのではないでしょうか。  そこで、1つ目の質問に入ります。  この富津市内には、国定公園、県立の公園、そして市立の都市公園、いろいろなすばらしい公園が点在しております。これまでも多くの観光客がそこに訪れ、それを受け入れてまいりました。そして、その魅力は、皆様もご承知のとおり立派な観光資源であると思っております。これら市内にある国定、県立、市立の公園を富津市はどのような位置づけで見ているのか。また、地元自治体としては、これをどのように活用していこうと思っているのか。市長の御認識とビジョン、そしてこれまで4年間の実績を教えていただければと思っております。  2つ目の質問は、閉校した小学校跡地、これについての利活用についてお聞きをしたいと思っております。  令和2年3月末で、天羽地区では3つの小学校と1つの中学校、大佐和地区では中学校が1つ閉校しました。早いものでもう1年以上が過ぎました。人がいなくなった校舎は本当に寂しいものです。寂しいばかりではなく、これからどんどん老朽化が進み荒廃をしていく姿は、本当に見ていられないものがあるのではないかと、今から本当につらい思いがいたします。管理が行き届かなくなると、そこに犯罪の発生など、そういったことも懸念をされてくるのではないかと思います。
     そこで、小学校跡地の閉校時に考えていた利活用のビジョンとスケジュール、そして閉校後1年の現状と課題について、管理者として、が積極的に行っている対応について、ご教示いただければと思っております。  これで、1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いいたします。 ○副議長(平野英男君) 千倉議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭君。                 〔市長 高橋恭君登壇〕 ◎市長(高橋恭君) 千倉淳子議員の御質問にお答えいたします。  初めに、市内公園(国定・県立・市立)の活用について、市内公園の観光資源活用に対する市長の見解及び富津市の保有する観光資源の中での公園資源の位置づけについての御質問にお答えいたします。  本市には、海岸線一帯及び鹿野山の一部を区域とする南房総国定公園や高宕山を主な区域とする県立高宕山自然公園など、優れた美しい自然の風景地を保護することを目的とした自然公園が点在しています。また、県によって整備された富津公園や富津みなと公園、上総湊港海浜公園、が管理している市民ふれあい公園をはじめとした都市公園や児童公園が存在しており、市内外の多くの方から、スポーツ、レジャー、観光、憩いの場として多種多様に活用されております。  富津市といたしましても、これらの公園を貴重な観光資源として最大限に活用するため、公衆トイレの整備や案内看板の設置など利便性の向上や安全性の確保に努めてまいりました。今後も多様化する観光ニーズに対応できるよう、国、県と連携しながら各種整備等を図ってまいりたいと考えております。  次に、天羽地区の学校跡地利用について、学校跡地利活用に向けての現状と課題についての御質問にお答えいたします。  令和元年度末の閉校の際から、学校跡地利活用については地域の意見を踏まえつつ、民間活力の導入も図りながら施設の有効活用を検討していくことを考えており、まずは、敷地内に借地のない旧金谷小学校跡地の利活用に先行して取り組むこととしておりました。現在、旧金谷小学校の利活用事業者の公募と旧天羽東中学校の利活用を考えるワークショップに取り組んでおり、利活用についてのの方針や考えと地域からの要望とのバランスをどのように取りつつ進めていくかが課題であると認識しております。  こうした課題を受け、ワークショップなどの機会を通して、富津市の置かれた状況や富津市公共施設再配置推進計画の方針などを丁寧に説明し、学校跡地利活用がと市民の皆さんの相互理解の上、進められるよう努めていくこととしています。 ○副議長(平野英男君) 再質問に入ります。9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) 市長、ありがとうございました。では、ここから市内公園についての観光資源の利活用の再質問に入らさせていただきます。  ではまず今、市長からも観光資源としての大きな可能性を持っているということで重要だと考えていただいているというお答えがございましたが、そもそもまずは、千葉県全体として観光客はどのように推移をしているのか。また、市内の公園やその他観光地、この富津市に対しての利用状況、それから経済効果の推移、そこはどうなっているのか。また、そこから見えてくる課題についても教えていただければと思っております。よろしくお願いいたします。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  千葉県が毎年実施している観光客の入込動向調査では、東日本大震災が発生した平成23年は観光入込客数が前年に比べ15.1%減の1億3,335万3,000人と大幅に減少し、その後、平成28年は1億7,753万3,000人、平成29年は1億7,933万5,000人、平成30年は1億8,683万2,000人と増加傾向となっておりましたが、令和元年は台風第15号等の影響により1億8,589万8,000人とやや減少となりました。なお、令和2年の観光入込客数についてはまだ公表されておりませんが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出自粛等の影響により大幅に減少していると推測されます。  また、市内の各自然公園区域内に所在する主な観光施設等の入込状況は、施設別に、富津公園は平成28年12万6,406人、平成29年12万796人、平成30年13万7,368人、令和元年12万4,852人、令和2年10万8,156人、マザー牧場は平成28年は83万3,199人、平成29年は83万8,529人、平成30年は81万471人、令和元年は74万8,768人、令和2年は52万9,679人、鋸山ロープウェーは平成28年は51万8,702人、平成29年は47万13人、平成30年は44万1,920人、令和元年は37万608人、令和2年は31万403人、高宕山自然動物園は平成28年1万3,039人、平成29年1万1,410人、平成30年1万1,976人、令和元年7,761人、令和2年はゼロ人となっております。  また、公園利用に伴う経済効果の推移は把握しておりませんが、公園は健康・レクリエーション空間提供効果、コミュニティ形成効果、観光振興効果など様々な効果が期待されます。  課題につきましては、来訪された方々が利用する施設等の整備や情報を発信し、さらに利便性を向上させることが必要であると考えております。 ○副議長(平野英男君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございました。千葉県全体といたしましては、台風15号の風評被害等もあったせいか元年については落ちておりますが、それ以外はずっと上り調子で上がってきているようでございます。その中で、富津市は横ばいもしくは低水準での降下状態というふうに今の数字を見て捉えたところでございます。なぜでしょうね。こんなにきれいな海岸線、それから県立のあんなに立派な富津公園、そして観光地としてもマザー牧場や鋸山ロープウェーなど、ほかのにはまねもできないようなポテンシャルの高い観光資源を有しているのに、どうして千葉県は伸びていて、ここへはなかなか伸ばしていけないのだろうというふうに考えてしまうところです。  そこで質問です。市内公園活用のため、が立案実行しいてる施策を予算とともに教えてください。また、それに対してどのような効果が出ているのか、どのような変化があったのかもお教えいただけたらと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  市民ふれあい公園では、平成29年度にテニスコートを人工芝へ改修し、事業費は1億999万9,080円でございました。平成30年度には陸上競技場のトラックを改修し、事業費は2億281万7,520円でございました。また、令和元年度には陸上競技場の備品購入といたしまして、事業費861万8,400円を支出いたしました。これらの改修につきましては、スポーツ振興くじ助成金を活用し、施設の利便性の向上を図ったところでございます。また、今年度からは国の交付金を活用し、令和元年度に策定した富津市公園施設長寿命化計画に基づき、老朽化したふれあい公園内の遊具などを更新するため約2,500万円を計上しております。  その他の公園につきましては、令和2年度に国の交付金を活用いたしまして、滑り台やブランコなどの遊具を設置し、事業費は約1,200万円でございます。  また、それらの効果等につきましては、NIPPON STEEL陸上競技場及びふれあい公園テニスコートについて改修後に実施したアンケートでは、「トラックが新しくなり気持ちがよい」、「前より走りやすくなった」、「クレーコートから人工芝になりコンディションが安定し大会がやりやすくなった」などの高評価を頂いております。また、ふれあい公園テニスコートの利用者数につきましては、平成30年度には改修前の約3倍の利用者数となり、改修による効果が出ております。昨年度に遊具を設置した公園に関しましては、利用者の方から感謝の言葉を頂いております。 ○副議長(平野英男君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございました。こうしてが実行していただきました施策そして予算を見させていただきますと、安全性を確保するため、また市民の健康増進それを安全安心に行うため、そしてまた、ふれあいの場としての公園を維持管理していただいているものと思われます。これによって、市民から感謝の言葉を頂けたということで、そういう意味では、市民にとってはとてもありがたいことだというふうには思っております。もちろん健康増進そして市民のふれあいの場というのも公園の大きな目的の一つであると考えます。しかし、先ほどから再三お話していますように、富津市の各公園が持っております潜在能力はもっともっと価値のある高いものと認識しております。  そこで質問です。今後、公園を観光資源として活用していくための投資の必要性については、どうお考えでしょうか。また、その財源についてのお考えがあればお聞かせいただきたいと思っております。よろしくお願いします。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  観光客の利便性の向上を図るため、千葉県の補助金を活用し、平成24年度に布引海岸公衆用トイレの整備、また、平成25年度からは毎年市内各所への観光案内板の設置など来訪された方に満足いただける環境づくりを行ってまいりました。今後も行政と観光事業者等が連携を図り、補助金等を活用しながら各種整備を進めていくことが重要であると考えております。 ○副議長(平野英男君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。トイレがきれいになったり、看板を設置して、来た方たちが迷わないような細かい配慮をしていただいているということで、それも大変すてきなことだとは思っております。  ただ、助成金等々を活用してというようなお言葉今ございました。これからいろんな公共施設再配置が今問題になっていますので、そういったことに対しましても、いろいろな交付金等々これから国からも出てくるものと思われます。そういったものを投資して公園をよくしていくというお考えを今、部長のほうから拝聴したと思っておりますが、そもそも観光推進に対する投資というのは、経済効果が生まれるものだというふうに考えております。財源がないからやらないとか、少ないからできないとかというものとはちょっと違うんではないかというふうに私は普段から思っておりました。富津市がやるべきことは、経済効果の生まれる投資を行うことであり、それをせずに財源云々だとか、今できるこのお金の中でとかという小さなものにまとまってしまったのでは、一般的に考えると手腕がないのかな、考えている施策がないのかというふうに判断されてしまうのではないかというふうに思っております。  では、観光客1人が使うお金はどのくらいなんでしょうか。千葉県観光入込調査報告書によると、令和元年の年平均で日帰りだと5,268円、宿泊だとその約5倍の3万5,103円、これだけを1人の観光客が落としていくというふうな試算が出ております。この数字を見ますと、計算しますと、千葉県に訪れている観光客の何人を富津市に取り込めば、どれだけの経済効果が生まれてくるのかというようなことは、明確に出てくるのではないかと思っております。では、そのためにどのくらいの規模の投資ができるか。あとは、経済感覚とやる気があるかないかと、そういう問題で、この公園の活用というのは変わってくるんではないかというふうに考えています。  とは言いながら、富津市の公園は、先ほども市長から細かく御説明があったように、国定公園や県立の公園があります。これらを活用していくためには、地元自治体として所管する国土交通省や千葉県との連携が必須と、市長も先ほどおっしゃっておりました。では、これまでどのような連携や働きかけをしてきたのか、お教えいただきたいと思います。 ○副議長(平野英男君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  県立富津公園は、平坦で保安林に囲まれた環境や都心から約1時間の立地であることから、多くのマラソンランナーの合宿地となっており、公園内マラソンコースの周回距離表示の整備を千葉県に要望するなど、練習環境の改善に取り組んでまいりました。また、令和2年度において、千葉県の観光地魅力アップ整備事業補助金を活用し、富津公園内各所に存在する戦争遺構の案内看板を設置するとともに、富津公園の指定管理者である一般財団法人千葉県まちづくり公社及び富津市観光協会と連携し、公社職員が案内する富津射場ヘリテージングツアーを組み込んだマイクロツーリズムツアーを実施するなど、観光資源として磨き上げ魅力の向上を図っております。 ○副議長(平野英男君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) そうですね、これらの公園について富津市がなすべき仕事はなにか。これらの公園が富津市にとって有益なものになるように、もっともっと国や県に強い働きかけや連携に対する働きかけが必要ではないかというふうに今のお話を聞いても考えるところです。そのためにも、そもそも国や県の方針をまずは認識し、富津市の意図とずれがないように、まずは計画をしっかりと立て、地元自治体である富津市がそれをしっかりと同じ方向を向けるような計画を持ち込んだり連携したりしていくことが必要なんではないかと、それが富津市の重要な仕事ではないかというふうに考えるところです。  富津市の中で今、シンボルといってもいい富津公園のお話を幾つかしていただきました。では、この4年間に市長が実施してきたそれらの資源についての利活用がありましたらとお聞きしたいとこだったんですが、今幾つかお話がありましたので、このことについては、飛ばさせていただきます。  では、今後について、市長がお考えのことがありましたら教えていただければと思っております。いかがでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 市長、高橋恭君。 ◎市長(高橋恭君) お答えいたします。  富津公園のみならず、県立の公園というのは、私ども富津市にとって大変魅力のある部分だというふうに思っています。観光、スポーツそして憩いの場というような多面的な要素を持つわけですけども、そのどれもが観光だけではなくて、スポーツ、憩いの場も多くの方が外から来ていただけるそういう要素を持っているというふうに私は思っています。ぜひ、そういう方たちが1人でも多く足を運んでいただけるように、そして、今の時代や利用者のニーズに合った変化に対応できるように、県と協議して進めていくということが必要ではないかなというふうに考えております。 ○副議長(平野英男君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。おっしゃるとおりだなと思いますし、今この富津公園のポテンシャルを大きくするために千葉でも以前、民間の企業と組んで公園をたくさんの人が入れる憩いの場として、そしてそこから経済効果を生むような公園を作ってきたというふうに認識しております。富津市もそれに値するだけの公園だというふうに私は考えております。  この質問に伴いまして、改めて富津公園の中を歩いてみました。明治百年記念の展望塔、そこから岬の先端はとってもよく見えて、その先の第一海堡、第二海堡まではとてもすばらしい景観でございました。幼い頃から夏休みになると配られるジャンボプールのチケットは私たちにとってはもう楽しみの一つでございました。市民の健康増進のための温水プール、そして野外の劇場、テニスコートや多目的の運動場、富津元洲堡塁砲台のある中の島、キャンプ場、とにかくどれを見てもほかの近隣のがお金を出して買いたいと思っても買えないようなすばらしい資源だというふうに改めて認識をいたしました。  しかし、今のままでは、なかなか皆さんが多くを集うような環境にはなっていないのではないかなというふうにも拝見してまいりました。先端の駐車場は県によってきれいになりましたが、そこにはコーヒー1つ飲むお店もございませんでした。そういうところに人が集えるようにしていくために、もっともっと協議をいたしまして、行政だけに任せるのではなく、民間そして私たちもいろいろな議論をしながらいろいろな制度を活用しながら、ここをいいものにしていけたらなあというふうに今回思います。ぜひ、一緒にやっていければなというふうに思っております。市長のご協力、そして私たちもご協力できることがありましたら、ぜひと思っております。よろしくお願いいたします。  では、学校跡地に向けての現状と課題についての再質問に入らさせていただきます。  まず、閉校後の各学校の利活用の方針と進捗状況については、市長にお答えを頂きましたので飛ばさせていただきます。  現在、金谷小学校が3回のワークショップを行い、公募が始まっているところだというふうにお聞きしております。6月には天羽東中学校のワークショップが始まるというお話ですが、閉校した学校は5校あります。その対応に差が出ている原因はどこにあるのか、そして、それは行政側の問題なのか、それともそれを取り巻く地元の問題なのか、そういったところをご見解を聞かせていただければというふうに思っております。よろしくお願いします。 ○副議長(平野英男君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  閉校した学校の利活用に向けた取組の着手時期については、各施設を取り巻く様々な状況に加え、その他の業務全体の中で総合的に判断させていただいております。 ○副議長(平野英男君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) そうですか、総合的に判断ということですね。  では、学校跡地の利活用の今後の進め方について、もう一度教えていただけますか。 ○副議長(平野英男君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  学校跡地利活用は、富津市公共施設再配置推進計画の地域の意見を踏まえつつ、民間活力の導入を図りながら、施設の有効活用について検討するという方針に基づき取り組んでいくこととしております。具体的には、閉校施設ごとにワークショップを実施した上で施設の利活用事業者の公募を行うこととしており、富津市の置かれた状況や富津市公共施設再配置推進計画の方針などを丁寧に説明しつつ、地域からのご提案を頂きながら公募条件についてそれぞれ検討してまいります。現在着手している旧金谷小学校と旧天羽東中学校以外の閉校施設につきましても、施設ごとの状況や業務の全体のスケジュールを見ながら取り組んでまいります。 ○副議長(平野英男君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) 全体のスケジュール、その順番でというようなことに聞こえましたが、そういうことでよろしいでしょうか。  それでは、これまで学校跡地の件について、民間企業などから市役所に直接問い合わせや交渉希望などがあったでしょうか。あったとしたらいつ頃どのような内容で何件あったか、それに対してどのような対応をしたか、地元にその情報を伝えたか、その辺を教えていただければと思います。 ○副議長(平野英男君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  これまで、閉校した小中学校に対して興味を持った各種法人や団体10者程度からお問い合わせがありました。お問い合わせを受けた際は、情報提供のほか、希望があれば現地案内なども行っております。また、地元の方への情報提供につきましては、閉校利活用事業者の決定は公募によることとしていることもありますので行っておりません。 ○副議長(平野英男君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) 実は、私も以前に地元で既に事業を展開している企業から、跡地についての問い合わせを頂きました。それは多分ここに資産経営課ができました令和元年のことでしたので、私では役不足でしたと思い、行政のほうにもご紹介をいたしました。あれから2年、いまだに地元にもちろん紹介すらされておりません。  富津市は、この跡地の利活用も含めた公共施設再配置の基本方針について今、部長がおっしゃったように地域の意向、状況を大切にすると話していただいております。本当にありがたいことだと思います。しかし、実際のところは、具体案もなく、これからワークショップで検討していきましょうと、さらに言えば、金谷小と天羽東中学校を除けば、そのワークショップの日程すら未定の状況です。これで、どれだけ市民の意向をかなえることができるでしょうか。にも具体案がなく、市民に丸投げでワークショップを行っても、本当に有効な活用案が出来上がるのでしょうか。私は、地元の意向をかなえるためには、行政の積極的な協力やお導き、そしての施策がなければ、これはなかなか難しいと思っております。  例えば、の積極的な施策がないのであれば、せめて、希望する企業があったときに地元に紹介をして、地元の意向を聞くとか話し合う、そういったことが必要ではないでしょうか。公募は分かります、でも、その公募と市民が考える機会とはチャンスとは違うんじゃないでしょうか。民間の企業との交渉はそれなりに時間もかかります。タイミングも重要です。それを逃してしまえば企業は手を引くことも大いにあり得ると思っております。本当の意味で地元の意向を大事にしていくためには、市民との検討の場はできるだけ早期に、できるだけ具体的に行われるべきではないかと考えております。  もう一つ質問させてください。学校によっては、先ほど金谷は借地がないので早く手をつけられたというようなお話がありましたが、借地がある場合、もうその地権者さんは分かっているわけです、今回のこの廃校跡地のことに関して、地権者の皆様に御説明はどのように行われたでしょうか。 ○副議長(平野英男君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  令和元年度末で閉校した小中学校5校のうち、借地のある学校は旧天神山小学校、旧竹岡小学校、旧佐貫中学校、旧天羽東中学校の4校でございます。  地権者の方々の借地についての意向については、閉校時に書面により伺っています。その際には、利活用の具体的な内容が分からなければ判断しかねる旨のご意見も多数あり、跡地利活用の取組にご協力を得られるよう地権者の方々に丁寧に説明を行っていくことが必要と考えております。今後も、利活用を考えるワークショップの実施前や利活用事業者の公募の前など、その都度丁寧な説明を行ってまいります。 ○副議長(平野英男君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。書面での御説明というふうにお聞きしましたが、間違いなかったですか。 ○副議長(平野英男君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) はい、間違いありません。 ○副議長(平野英男君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) 書面だけってどうでしょうと思います。ワークショップの順番があって、そのワークショップの順番にそこの地権者さんに御説明に行くのでは、あまりに遅いのではないかと私は思います。  進捗状況とは別に、廃校後の跡地を貸すか売却するかの方向に今ことは進んでいるわけですから、当然地主さんにはすぐに丁寧な説明をしに行っていただくべきだと思いますし、地域としてもその地主さんの考えが、全員が今おっしゃったように「いや、はっきりその方向が決まらないと分からないよ」と言っているのか、何人かは「もし、売るのであればどうしますか」とか、「貸すか売るかどちらかですか」とか、丁寧な聞き取りやそういったことを汲んでいくことによって、その後、具体的な内容に入ったときにも検討のスタートが違ってくるんじゃないかと私は思っております。そういった地主さんの意見もしっかりと受け止めた上で、今後の検討がなされるべきだと思っております。  質問としては、本日ここまでですが、市長にお伺いいたします。統廃合の今後の進め方についてスピードアップや今の丁寧な説明とか、それから地元の人たちへの具体的な課題の提示とかそういったことについて、もしお考えがありましたらお話を頂ければと思います。 ○副議長(平野英男君) 市長、高橋恭君。 ◎市長(高橋恭君) お答えいたします。  閉校した学校の利活用に向けました取組は、各施設の土地や建物の状態などを総合的に勘案し進めてまいりたいと、そのように考えております。  基本的な考え方といたしましては、地元の皆さんのご意見をお聞きする機会をしっかりと作った上で公募をして進めていくというふうに考えております。その理由というのは、やはり最初に手を挙げた方が、全てそこが適しているかどうかというのは分からないというふうに考えておりますので、しっかりと計画性を持って事業を進める中で公募ができる、そういう態勢が整った学校から順に進めてまいりたいと、そのように考えております。 ○副議長(平野英男君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。今、公募の状況が整ったところからというふうに市長おっしゃいました。ということは、必ずしも計画している順番が決まっているわけではなく、具体的な案や具体的な働きかけがあった地域から順番にやっていただけるというふうに解釈してよろしいでしょうか。すみません、お願いします。 ○副議長(平野英男君) 市長、高橋恭君。 ◎市長(高橋恭君) お答えいたします。  現在のところ、金谷小学校、天羽東中学校というような順番で進んでおります。そのほかの実情を踏まえながら地元のお声を聞くことも大切かと思っておりますけども、一つ一つしっかりと片づけてまいりたいとそのように考えております。 ○副議長(平野英男君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。必ずしもしっかりとだから遅くなるというふうには思っておりませんので、地元からの働きかけについてしっかりと今、市長が言ったように受けていただいて話をしていただいて、それが整うようであればどんどん進めていただくことを私は希望をしております。ご検討のほうよろしくお願いいたします。  午前中、石井議員からの移住定住等の質問に対して、市長は、行政だけではなく市民とともに協力しかなえていくことだというようなお話をされたような気がしております。私もこの言葉は全ての問題に対して通じることだというふうに思っております。
     の行くべき道を市長をはじめ、富津市の皆様から提言頂いたりご指導頂いたり、それを私たち議員は市民の思いとつなげたり、それぞれの立場でしっかりとそれぞれの問題を受け止め議論をしあい検討を重ね、まず同じ目標に向かってできるだけベクトルを合わせた状態で進んでいくことが、きっと全体をこれからよくしていくものだというふうに信じております。  私も微力ではありますが、そういった中の一員として働けていけたらと思っておりますので、今後ともよろしくお願いしたいというふうに思っております。  これで、私の一般質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(平野英男君) 以上で、千倉議員の質問を終わります。           ────────────────────────                    散     会 ○副議長(平野英男君) それでは、以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。  なお、次の本会議は明日6月10日午前9時30分から会議を開きます。  本日はこれにて散会といたします。皆さん、どうもお疲れさまでした。                  午後4時28分 散会...