事
務局長 重 城 祐 主幹 大 川 美佐子
庶
務係長 三 木 貴 好 副主査 渡 邉 秀 樹
1.議 事
(1)富津市
一般廃棄物最終処分場浸出水の
下水道放流について
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開 会
令和3年6月1日(火) 午前10時40分 開会
○議長(渡辺
務君) ただいまから
全員協議会を開催いたします。
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議長あいさつ
○議長(渡辺
務君) 議員の皆様には、お忙しい中、御出席をいただきましてありがとうございます。
本日の
協議事項につきましては、お手元の会議次第のとおりです。
それでは、よろしく御協議のほどお願い申し上げまして、私からの挨拶といたします。
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市長あいさつ
○議長(渡辺
務君) 開催に
当たり、
執行部を代表して市長から御挨拶をお願いします。市長、
高橋恭市君。
◎市長(
高橋恭市君)
全員協議会の開会に
当たりまして、御挨拶申し上げます。
議員の
皆様方には、本
会議終了後、引き続き本
協議会を開催していただきまして、誠にありがとうございます。
本日御協議申し上げます案件は、富津市
一般廃棄物最終処分場浸出水の
下水道放流についてでございます。
詳細は、この後、担当より御説明いたさせますので、よろしくお聞き取りの上、御意見、御指導賜りますようお願い申し上げまして挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
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協議事項
(1)富津市
一般廃棄物最終処分場浸出水の
下水道放流について
○議長(渡辺
務君) それでは、直ちに
協議事項に入ります。
協議事項(1)富津市
一般廃棄物最終処分場浸出水の
下水道放流についてを議題とします。
それでは、
執行部の説明を求めます。
環境保全課長、
錦織和則君。
◎
環境保全課長(
錦織和則君) それでは、富津市
一般廃棄物最終処分場浸出水の
下水道放流についてを御説明させていただきます。
お手元の資料を御覧ください。
初めに、1の富津市
一般廃棄物最終処分場概要でございますが、富津市
一般廃棄物最終処分場は富津市から発生した焼却残渣や
不燃性ごみの埋立て処理を行う施設で、
富津沖埋立工事の一環として、昭和59年8月から埋立てを開始、埋立て期限は令和5年4月までとなっております。
当初は
環境センターからの焼却灰や不燃残渣、また、かずさ
クリーンシステム稼働後はKCSからの飛灰を埋め立てております。
埋立て量は、容量6万立方メートルのところ、5万6,218立方メートルとなっておりますが、平成23年3月に発生しました
東日本大震災に伴う
放射性物質の
特別措置法の
施行等もあり、平成24年2月以降は、本
処分場での埋立て処理は行っておりません。
なお、本
処分場の
施設概要は記載のとおりでございますが、
所在地について御説明させていただきますので、別紙1を御覧ください。3枚目となります。
所在地は富津市
新富地先で、
下水道終末処理場に隣接しております。また、一昨年の
台風災害で発生しました
災害廃棄物の新富仮置場の北側となります。御確認ください。
1
ページにお戻りください。
次に、2の本
処分場施設整備等の経緯でございます。
本
処分場から発生する
浸出水、これは埋立てごみと接触し、汚れた場内の雨水などを言いますが、これらの処理を行うため、
汚水処理施設を設置しております。
当初計画におきましては、
処理能力が1日
当たり140立方メートル必要とされていましたが、当初時の
過剰投資を避けるために2系統に分割して整備し、昭和63年に第1期分として1日
当たり70立方メートルの
汚水処理施設を整備したものでございます。
その後ですが、本
処分場の廃止に向け、未
整備分の
処理施設の必要な
処理能力を改めて調査したところ、
不足分は1日
当たり50立方メートルであることが示され、同時に
施設整備費は
税込みで7億8,400万円であることが試算されました。
なお、こちらの数字につきましては、
中期財政計画にもお示ししてございます。
図の1を御覧ください。
最終処分場の構造でございますが、大きな箱のようなものをイメージしていただければと思います。その中に
廃棄物を埋めていくわけですが、
廃棄物は雨等にさらされまして、長い時間をかけて自然浄化していきます。しかしながら、中にたまった水は汚れていますので、きれいに処理しまして、外に放流しなければなりません。
図の中に「
浸出水処理」と書いたところがあると思いますが、ここが
汚水処理施設となり、現状においては70立方メートルの施設で処理を行っているところでございます。
次に、3の廃止に向けた
浸出水処理計画の見直しでございます。
本
処分場廃止に
当たりまして、当初、
処理能力が不足する
汚水処理施設の増設を予定しておりましたが、
事業費が高いことから、
事業費低減のため、ほかの方法についても検討したところ、本
処分場の
立地条件並びに平成24年2月以降、
焼却灰等の搬入を行っていないことにより
浸出水の
水質濃度が低下、比較的安定していることなどから、隣接する
下水道終末処理場に本
処分場の
浸出水を放流処理する方法が有効であるとの結論に至りました。
恐縮ですが、別紙2─1と2─2を御覧ください。A3の横のものでございます。
本
処分場における
浸出水の
水質測定結果を示したものでございます。
別紙2─1は、過去の水質結果のまとめでございますが、
廃棄物の埋立てを行っていた頃の平成5年度からと、
廃棄物の埋立てをやめた平成24年度から、また近年の平成30年度からの
データについて、それぞれの
平均値と
最大値を示したものでございます。
特に、4の鉛及びその
化合物、34の
水素イオン濃度、36の
浮遊物質量を御覧ください。色の付いた部分が
下水排除基準値を超えているところでございますが、
年数経過とともに徐々に数値が下がってきているのが確認できるのではないかと思います。
また、別紙2─2でございます。
こちらは、令和3年1月から3月までの間、週に1度の
水質検査を実施した結果でございます。直近の
データでございますが、鉛などをはじめ、
水素イオン濃度、
浮遊物質量もかなり数値が低くなり、非常に安定していることが分かると思います。
2
ページにお戻りください。
このことから、令和2年度に
下水道組合に対しまして、
終末処理場へ
浸出水を放流することの協議を申し入れ、協議を重ねた結果、現状におきましてはおおむね了承頂いたところでございます。
なお、
下水道放流に
当たりまして新たに
貯留槽等を設置しますが、これらに伴う
施設整備費は
税込みで1億560万円と試算をしております。
ただし、当金額は
下水道放流するための
施設整備費であり、後に説明させていただきますが、廃止に向けた
廃棄物の敷きならしなどの
土木工事費や
ランニングコストにつきましては含まれておりません。
なお、ここで、経費的な
メリットについて少し整理をしたいと思います。
先ほど申し上げたとおり、当初、
施設整備費7億8,400万円が必要というふうに考えておりましたが、
下水道放流に変更することに伴い、1億560万円と経費が削減できます。
逆にですが、
下水道放流により増額する主なものとしましては、
下水道組合との契約の時点で生ずる
受益者負担金、これが約3,850万円、毎年かかるものが
下水道の
使用料で、これが最大で約1,200万円、このほか
水質検査費約200万円などの増額を見込んでおります。
このように、
ランニングコストは増加となりますが、しかしながら、
施設整備費からトータルで考えた場合、
メリットがあるものと判断したところでございます。
次に、4の
下水道放流に伴う
処理フロー等でございます。
別紙3を御覧ください。一番最後の
ページでございます。
下水道への
処理フローを示してありますが、青いところが今回新設する施設、黄色いところが既設の
汚水処理施設でございます。
青いところを御覧ください。
本
処分場の
浸出水はまず原水槽に入りまして、その後、
水素イオン濃度の調整を行った上、
貯留槽等を経由、
下水道へ直接放流することになります。
ただし、
下水道放流の
リスク対応としまして、水質の状態を監視するため、
浮遊物質量の
自動連続測定を実施いたします。
浮遊物質量の濃度が一定の基準以上の数値を示した場合、これは現状におきましては
下水排除基準の10分の1である60mg/Lを想定しておりますが、この数値を超えた場合には放流を一旦停止させ、その他の
水質測定を実施、支障のないことが確認された場合のみ放流を再開することといたします。
また、万が一ですが、測定結果が
基準値を満たさないということが確認された場合には、既設の
汚水処理施設に送水、処理を行った後、再度、全ての項目が
基準値内を満足していることが確認出来た場合のみ放流を再開することとしております。
次に、5の廃止に向けた
スケジュールです。
2
ページを御覧ください。
スケジュール表と、次
ページの図2であります、
埋立計画の
模式図を合わせて御覧いただきたいと思います。
模式図のねずみ色のところが
廃棄物、水色のところが
浸出水ということで考えてください。
スケジュールですが、まず令和3年度に
下水道放流に伴う
施設整備を行いまして、令和4年度から場内にたまっている
浸出水をできる限り抜き取りながら、それに合わせて
廃棄物の敷きならしを実施いたします。また、令和5年度には、
最終覆土を行う予定で考えております。
その後、水質の
モニタリングを実施しまして、法令に定められた基準を2年以上保持するなど、これらの
廃止基準に適合されれば、本
処分場の廃止ができることとなります。
なお、廃止後につきましては、場内の余水等を直接
公共水域へ放流することが可能となります。
最後でございますが、その他でございます。
令和3年度当初予算では、
汚水処理施設増設に伴う
予算措置となっております。このことから、令和3年6月議会におきましては、
下水道放流変更に伴う予算の組替え及び
公共下水道認可区域外流入に伴う
受益者負担金の計上につきまして
補正予算を提出する予定でございます。よろしくお願いいたします。
簡単ではございますが、以上で説明を終了させていただきます。
○議長(渡辺
務君) 執行部の説明は終わりました。
ただいまの説明について、御質問等ありませんか。6番、猪瀬
浩議員。
◆6番(
猪瀬浩君)
事前通告はしてあるんですが、まずちょっと確認させていただきたいのが、1
ページ目、2番目の本
処分場施設整備等の経緯の中で、本
処分場の廃止に
当たり再調査をしたところというところがあるんですけど、この調査をした日にちをちょっと教えていただければと思います。
○議長(渡辺
務君) 環境保全課長、
錦織和則君。
◎
環境保全課長(
錦織和則君) これは委託で実施しまして、令和元年度の
委託調査で実施しております。
○議長(渡辺
務君) 6番、猪瀬
浩議員。
◆6番(
猪瀬浩君) 分かりました。令和元年度に調査を行ったということなんですが、今までは日量70立米の処理ということで、調査をしたところ、50
立米不足をしているということだったんですが、この時点で、また今現在までの間に、足りない分はどんどん
水かさが多分増えてきていたと思うんですけど、それによって近隣の土壌に漏れたとか、そういったことはないということでよろしいんでしょうか。
○議長(渡辺
務君) 環境保全課長、
錦織和則君。
◎
環境保全課長(
錦織和則君) この120立米という設定でございますけども、この
施設規模は、本
処分場の全体面積等踏まえ、
搬入実績や施設の
稼働実績、また過去の
気象データ等に基づきました
降雨量、また埋立て層や水面からの
蒸発量を勘案し、本
処分場を安全に管理、廃止できるように設定した数値であります。
浸出水が外に出るという心配はございません。
○議長(渡辺
務君) 6番、猪瀬
浩議員。
◆6番(
猪瀬浩君) 逆に、心配がないとなると、増設、ちょっとする理由が分からないんですが、多分、少しずつ増えているから今回やらなきゃいけないんだと思います。
その中で、ちょっといろいろ計算すると、確かに今の状態だと、計算上の雨量、
年間雨量を計算すると、少しずつ
水かさが増えてくるんではないかなとは思うわけですけど、その中で、例えばですが、上に遮
水シートをかぶせるなんかをして中に雨量がたまるのを減らすとか、そういった対策は今回は取らないということでよろしいんでしょうか。
○議長(渡辺
務君) 環境保全課長、
錦織和則君。
◎
環境保全課長(
錦織和則君) 現状の水質の処理の状況なんですけども、既設の70立方メートルの
処理施設が、おおむね現状の
降水量に対応した日
処理量、要するに出入りが同じような状態になっております。新たに設置する50立米の施設が
水位低下に寄与するということで考えております。
○議長(渡辺
務君) 6番、猪瀬
浩議員。
◆6番(
猪瀬浩君) 分かりました。最近、雨量が大分増えてきているところもあるんで、それも見越して、万が一漏れないために造るということなのかなと理解しました。であれば、増やすことによって、そこまでの雨量がなければ、徐々に
水かさが減っていくような感じになってくるのかなと思います。
今度、ちょっと続いてなんですけど、これからかかる予算のほう、新しく市が独自に施設を造れば7億8,400万円という試算がされていると。これを
下水道組合さんのほうに放流をさせてもらえれば、施設のほうとしては
初期投資として大体、
加入料も含めて1億五、六千万円ぐらいと。年間の
処理量が120立米あったとしても、年間は1,200万円超えないということの説明だったと思うんですけど。
2
ページ目なんですけど、令和4年度から
下水道さんのほうに放流をさせてもらうということで、一応令和5年度までは維持をして、そこから2年間は経過を見なければいけないということで、うまく行けば、令和7年度で、国か県が分からないですけど、廃止をしていいですよという許可が下りて、令和8年度なり令和9年度なりにはもう廃止ができるということで、最短で、じゃあ、5年ぐらいを見とけばいいんですか。うまく行った場合ですけど。
○議長(渡辺
務君) 環境保全課長、
錦織和則君。
◎
環境保全課長(
錦織和則君) 先ほども説明しましたけども、
水質モニタリングを開始してから法令で定められた基準を2年以上保持するなど、
廃止基準に適合されれば廃止が可能となります。ただし、この時点で、これがいつかというところはなかなか想定が難しいというところが現状でございます。
○議長(渡辺
務君) 6番、猪瀬
浩議員。
◆6番(
猪瀬浩君) 7億8,400万円よりも安いという根拠で、
初期投資が1億6,000万円ぐらい、年間の放流が1,200万円、5年と仮にしましても6,000万円、合わせて2億2,200万円だから、うまく行った場合は5億円ぐらい、
下水道さんに流したほうがよいという形で、もっと伸びてしまえばその分
ランニングコストはかかるんですけど、それでも安くなるだろうというのが多分市の見解なのかなと思います。
最終的には、廃止するときには施設壊すので、7億8,400万円かけて立派な施設を造って、うまく行っちゃったら5年で──うまく行っちゃったらっていう言葉が悪いですけど──5年で廃止するようなものにそれだけの費用をかけるよりは、今回、この1億円ぐらいの施設にとどめといたほうが経済的な
メリットもあるだろうという考え方でよろしいんでしょうか。
○議長(渡辺
務君) 環境保全課長、
錦織和則君。
◎
環境保全課長(
錦織和則君) そのとおりでございます。
◆6番(
猪瀬浩君) 分かりました。
○議長(渡辺
務君) ほかに何かありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(渡辺
務君) なければ、
協議事項1を終了とします。
協議事項は終了しました。
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市長あいさつ
○議長(渡辺
務君) 執行部を代表して、市長に御挨拶をお願いします。市長、
高橋恭市君。
◎市長(
高橋恭市君) 本日は御多用の中、本
協議会を開催していただき、私どもの
説明内容をお聞き取りをいただきまして、誠にありがとうございました。
最終処分場の安全、安心を第一に、閉鎖に向けてしっかりと取り組んでまいりたいと思っておりますので、今後とも御指導のほど、よろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました。
○議長(渡辺
務君) ありがとうございました。お疲れさまです。
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閉 会
○議長(渡辺
務君) 以上で閉会とします。御苦労さまでした。
午前10時59分 閉会
上記会議の概要を記載し事実と相違ないことを証するためにここに署名する。
令和 年 月 日
富津市議会議長 渡 辺
務...