富津市議会 > 2020-12-04 >
令和 2年12月 4日全員協議会−12月04日-01号
令和 2年12月定例会−12月04日-03号

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  1. 富津市議会 2020-12-04
    令和 2年12月 4日全員協議会−12月04日-01号


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    最終取得日: 2022-12-23
    令和 2年12月 4日全員協議会−12月04日-01号令和 2年12月 4日全員協議会              全員協議会議事録 1.日  時  令和2年12月4日(金)本会議終了後 1.場  所  第3委員会室 1.出席議員   1番 宮 崎 晴 幸 君   2番 渡 辺 純 一 君   3番 三 富 敏 史 君   4番 福 田 好 枝 君   5番 関     努 君   6番 猪 瀬   浩 君   7番 諸 岡 賛 陛 君   8番 三 木 千 明 君   9番 千 倉 淳 子 君   10番 山 田 重 雄 君   11番 平 野 英 男 君   12番 佐久間   勇 君   13番 渡 辺   務 君   14番 石 井 志 郎 君   15番 平 野 明 彦 君   16番 福 原 敏 夫 君 1.欠席議員   なし 1.出席説明員   市長         高 橋 恭 市 君   副市長        小 泉 義 行 君   総務部長       白 石 久 雄 君   総務課長       牧 野 常 夫 君   市民部長       中 山 正 之 君   環境保全課長     鹿 島 和 博 君 1.外部説明員
      株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長   (兼 日鉄エンジニアリング株式会社環境エネルギーセクター環境ソリューション営業部シニアマネジャー)                                     須 賀   潔 君   株式会社上総安房クリーンシステム技術部長   (兼 日鉄エンジニアリング株式会社環境エネルギーセクター環境技術部計画室シニアマネジャー)                                     山 田 淳 司 君   日鉄エンジニアリング株式会社   環境・エネルギーセクター環境ソリューション営業部営業企画室     前 原 一 輝 君   一般財団法人千葉環境財団業務部次長                須 藤 雅 彦 君   一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課長          和 田 直 之 君   一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問         高 橋 良 彦 君   一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課           近 藤 智 彦 君 1.出席事務局職員   事務局長       重 城   祐    主幹         大 川 美佐子   庶務係長       三 木 貴 好    主査         平 野 智 裕 1.議  事    (1)第2期君津地域広域廃棄物処理事業に係る環境影響評価方法書について           ────────────────────────                    開     会           令和2年12月4日(金) 午後2時10分 開会 ○議長(渡辺務君) では、ただいまから全員協議会を開催いたします。           ────────────────────────                    議長あいさつ ○議長(渡辺務君) 議員の皆さんには、お忙しい中、御出席をいただきましてありがとうございます。  本日の協議事項につきましては、お手元の会議次第のとおりです。  それでは、よろしく御協議のほどお願い申し上げまして私からの挨拶といたします。           ────────────────────────                    市長あいさつ ○議長(渡辺務君) 開催に当たり、執行部を代表して市長から御挨拶をお願いいたします。市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) 全員協議会の開会に当たりまして御挨拶を申し上げます。  議員の皆様方におかれましては、本会議終了後、大変お疲れの中、本協議会を開催していただきまして誠にありがとうございます。  本日、御協議申し上げます案件は第2期君津地域広域廃棄物処理事業に係る環境影響評価方法書についての1件でございます。  この後、詳細につきましては御説明させていただきますので、御意見、御指導賜りますようお願い申し上げ、簡単ですが、挨拶に代えさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺務君) ありがとうございました。           ────────────────────────                     協議事項     (1)第2期君津地域広域廃棄物処理事業に係る環境影響評価方法書について ○議長(渡辺務君) それでは、直ちに協議事項に入ります。  協議事項(1)第2期君津地域広域廃棄物処理事業に係る環境影響評価方法書についてを議題といたします。  それでは、執行部の説明を求めます。環境保全課長鹿島和博君。 ◎環境保全課長鹿島和博君) 第2期君津地域広域廃棄物処理事業に伴います環境影響評価方法書につきまして御説明いたします。  現在、富津市を含む6市1町による事業が進められております第2期君津地域広域廃棄物処理事業につきましては、株式会社上総安房クリーンシステム事業契約を締結したところでございます。  これに伴い、環境関係の手続として千葉県環境影響評価条例に基づく環境影響評価が行われており、11月4日からは事業計画概要書の縦覧が富津市及び千葉県で行われました。また、本日から環境影響評価方法書の縦覧が富津市、君津市、千葉県で行われております。  縦覧の行われている環境影響評価方法書について事業者であります株式会社上総安房クリーンシステムから説明をさせていただきます。  なお、説明に当たりましては、この後、自己紹介等の後に説明に入らせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) 皆さん、こんにちは。株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役を務めます須賀と申します。どうぞよろしくお願いいたします。  早速ですが、説明に先立ちまして、本日、こちらの会のほうに参加させていただきます事業者側のメンバーの名前のほうを紹介させていただきます。  まず、株式会社上総安房クリーンシステム取締役技術部長を務めます山田です。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム技術部長(山田淳司君) どうもよろしくお願いいたします。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) 続きまして、環境影響評価の業務を委託します日鉄エンジニアリングから前原です。 ◎日鉄エンジニアリング株式会社環境エネルギーセクター環境ソリューション営業部営業企画室(前原一輝君) よろしくお願いいたします。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) 同じく環境影響評価の業務を委託しております一般財団法人千葉環境財団から須藤です。 ◎一般財団法人千葉環境財団業務部次長(須藤雅彦君) よろしくお願いいたします。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) 同じく和田です。 ◎一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課長(和田直之君) よろしくお願いいたします。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) 同じく高橋です。 ◎一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問高橋良彦君) 高橋です。よろしくお願いいたします。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) それでは、説明のほうに入らせていただきますが、着席して説明させていただきます。  お手元の資料の会議資料の1番、こちらに沿っての御説明となります。よろしくお願いします。  本題に入ります前に、まずスライドの2ページ目、こちらで千葉県の条例に基づきます本事案の環境影響評価の手続の流れとこのたびの方法書の位置付けについて簡単に説明いたします。  環境影響評価における方法書とは、本事業の事業特性地域特性を踏まえた環境影響評価の項目と調査、予測、評価の手法について記載した書面です。この方法書は公告・縦覧され、環境の保全の見地から住民意見及び関係市町村長意見を知事に提出することができます。事業者は集約された知事意見を尊重し、項目・方法を決定の上、環境影響評価を実施いたします。  公告・縦覧の期間は、本日、12月の4日から30日間、意見書提出期間は縦覧期間の30日間に15日を加えた45日間となります。また、住民説明会を富津市では12月の13日と15日に富津公民館で、君津市では12月の11日に周西公民館で実施いたします。  それでは、事業概要の説明に移ります。  スライドの5ページから8ページ目、この辺で施設の規模や事業実施区域について説明いたします。  事業者の名称は私ども株式会社上総安房クリーンシステム対象事業の名称は、繰り返しになりますが、第2期君津地域広域廃棄物処理事業となります。  資料の6ページに本事業のスケジュールを示してございます。  今年9月の事業計画の議決を受け、2020年の10月から2023年の3月までの間、環境影響評価を実施いたします。その後、2023年の9月から工事に着工し、2027年の4月から運営開始の計画です。  めくっていただいて、資料のほうは8ページのほうに移ります。  対象事業の種類ですが、廃棄物溶融施設の設置、対象事業実施区域は富津市新富21番3の一部、現在、日本製鉄が所有する土地で、区域の面積は工事期間中に使用する仮設の用地を含めて約4万平米の用地です。  本事業の施設規模は、処理能力1日当たり486トン、1炉当たり処理能力162トンの炉を3炉設置いたします。現在、稼働中の上総安房クリーンシステム処理能力は日量450トンですので、本事業では第1期事業の処理能力で若干余る計画となります。  また、施設の処理能力の算定根拠につきましては、資料の脚注の記載にございますとおり、各排出元のデータに基づいて将来ごみ量を推計しております。  続きまして、対象事業実施区域の詳細について、資料のほう、10ページ、11ページを御覧ください。  今年の6月に皆さんにおかれましては事業用地のほうを御視察いただきましたが、対象事業実施区域は富津市北部の臨海部に位置し、県道の90号線から富津火力発電所方面に向かう方向で、富津市の住宅街からは1.4キロメートル以上離れた場所に位置しています。  めくって、11ページですかね。千葉県が1978年に海面を埋立てした土地を1985年に当時の新日本製鉄が払下げを受けたもので、対象事業実施区域とその近傍は都市計画上の工業専用地域となっています。地歴調査によりますと、この用地は1991年頃から資材置場として利用されていますが、有害物質等の取扱いの履歴はございません。  ページ左側図面、枠線で囲まれた白色の部分、こちらは工事で発生する掘削土の仮置場や仮設事務所用地として建設期間中のみ使用する土地です。実際に施設が建設されるのは約2万8,000平米の灰色の部分になります。  その下の12ページで、施設の配置計画、これを見てみますと、工場と管理棟を施設の中心に配置し、緑地が約26%を占めるレイアウトとなっています。工場棟の煙突の高さは59メートルとなります。  続きまして、施設の概要、ごみ処理の流れ、処理施設の説明に移ります。資料のほうは13ページから17ページになります。  まず、資料の13ページです。  処理対象物ですけれども、これは、第1期事業、現在の事業と同様に、可燃ごみ、粗大ごみ、3品目、不燃残渣、し渣、脱水汚泥、そして7自治体が条例で受け入れております産業廃棄物、そして動物の死骸ということになります。  また、可燃ごみ及び産業廃棄物には現事業でも受け入れております日本製鉄東日本製鉄所君津地区から排出されます事業系の一般廃棄物梱包用廃プラスチック類産業廃棄物が含まれる予定です。  その下、14ページの記載にございますとおり、本施設の運営開始時に当たる2027年度の計画ごみ量は、ごみ処理量のほう、合計で年間11万8,095トンとなってございます。  めくっていただいて、15ページ、ごみ処理全体の流れですが、ごみの種類や流れともに第1期施設とほぼ同様です。可燃ごみ、し渣、脱水汚泥は、直接、本施設に搬入されますが、不燃ごみや粗大ごみなどは7自治体様の中間処理施設等において破砕処理等がなされた上で破砕残渣として本施設へ運び込まれます。また、本施設で中間処理した後に残る溶融飛灰、こちらは7自治体様により最終処分場に搬送されます。  ごみ処理方式は、第1期事業に続き、本事業でもシャフト炉式ガス化溶融炉が採用されています。  資料のほう、16ページから17ページを御覧ください。  炉内に投入されたごみを約1,800度の高温で溶かしてスラグやメタルといった資源物を取り出し、排気ガスについても安定・確実に処理するシステムです。第1期の施設で18年間の安定稼働実績があり、全国でも46件の採用実績がございます。
     本事業では最新型の低炭素型シャフト炉を採用し、コークスの使用量を従来型の半分に削減、二酸化炭素の排出量を低減いたします。  続きまして、公害防止計画についてです。  スライドの19ページでは本事業の公害防止に掛る自主基準値を掲載しています。排ガスをはじめ、騒音、振動、悪臭の各項目で、第1期施設と同様に、法定基準と同等か、それを上回る厳しい基準値を設定しています。  20ページで煙突排ガスの処理について触れてございますが、有害汚染物質に対し、徹底した対策を行うと同時に、排ガス中に含まれる物質濃度についても監視を実施いたします。  21ページのほうに移りまして、水質汚濁防止対策ですが、本事業では、生活排水を含む施設の排水は施設内で再利用して、外部へは放流いたしません。雨水は、敷地内の側溝で集水し、敷地外の市道下に埋設されている雨水排水路に放流いたします。  騒音・振動防止については低騒音・低振動型の機器の採用に努めます。  また、施設における悪臭防止、ごみの汚水や溶融飛灰による土壌汚染防止の対策は、関連する設備を全て施設内に設置し、施設外へ漏えいしないよう管理いたします。  飛灰の搬出では、飛灰中に含まれる重金属等が溶出しないように飛灰処理施設も全て建屋内に設置し、薬剤による安定化処理を行います。  スライドの24ページへ移ります。こちらで本事業の環境保全計画をまとめています。  緑化・景観、余熱利用、温室効果ガス削減の各項目で記載の内容の環境保全に努めてまいります。  特に余熱利用計画ですが、ごみの熱量を極力有効利用するため、蒸気タービンを採用して積極的な廃棄物発電を行います。本施設の発電効率は23%を確保し、第1期施設の12%程度の実績から大幅な向上を図り、温室効果ガス削減に大きく寄与いたします。  廃棄物受入計画について、搬出入車両の台数、動線を説明します。資料のほうは、25、26ページです。  廃棄物の搬出入車両の台数は第1期事業の車両台数平均値とほぼ同じ台数となっています。  車両の受入時間は、下段の表に示すとおり、祝日を含む月曜日から土曜日の朝8時30分から夕方の16時30分まで、一部の車両は17時30分までとなります。  廃棄物運搬車両主要搬入道路は、資料26ページの地図に示しますとおり、水色で示しました富津市の車両は市道二間塚汐入線市道汐入線より直進して施設のほうへ向かいます。富津市以外からの自治体からの車両はピンク色で示しました県道90号線を使用します。富津市以外の自治体の車両は富津市内の一般道は通過いたしません。  28ページから30ページについては工事計画です。  2023年の9月から2027年3月までの3年半の工事期間中、工事用車両走行ルートは、29ページの左側の地図に示してございますが、県道90号線を利用して、こちらも住宅街や市街地は通行いたしません。  また、30ページの工事中の主な環境保全対策としては、大気汚染、粉じん、濁水、土壌汚染、廃棄物、それぞれの項目で周辺環境への影響を十分に配慮した対策を実施いたします。  続きまして、資料のほうは対象事業実施区域及びその周囲の概況ということで32ページ以降の説明に移ります。  地域の概況ですが、大気、水質、騒音、動植物などの自然的状況について主に国、県、市が実施した調査結果を取りまとめたものです。また、対象とした範囲は、大気環境への影響を考慮し、対象事業実施区域よりおおむね4キロの範囲としています。  まず、大気質ですが、富津市下飯野及び君津市人見に常時観測測定局があり、光化学スモッグ発生の原因物質である光化学オキシダントを除き、環境基準を達成しています。  また、水質については、河川では小糸川の溶存酸素、海域では君津航路・富津航路のpHで環境基準を超過するときもありますが、それ以外は全ての項目で環境基準を達成しています。  地下水では、富津市大堀地区の井戸でテトラクロロエチレンが若干環境基準を超過していますが、それ以外は全ての項目で環境基準を達成しています。  続いて、33ページです。  騒音についてですが、大堀二区集会所、富津連絡所富津小学校で測定が行われており、大堀二区集会所、富津連絡所で夜間の環境基準を超過していますが、それ以外は達成しています。  なお、道路交通騒音については、一般国道16号、主要地方道木更津富津線市道川岸富津公園線で測定が行われていますが、環境基準を達成しています。  次に土壌関係ですが、事業実施区域の周囲の富津市新富と君津市君津の埋立地の一部でしゅんせつ土砂による海面埋立てに由来するフッ素・ヒ素による土壌汚染が確認されています。  植物関係ですが、対象事業実施区域の植生は工場地域に該当し、南西の富津岬には千葉県指定天然記念物の富津州海浜植物群落地が、また富津干潟にはアマモ場が分布しています。対象事業実施区域の周辺で確認されている植物は159種で、国や千葉県のレッドリストに掲載されている保護上重要な種に該当する種は60種が確認されています。  34ページに移りまして、動物関係ですが、対象事業実施区域の周辺で哺乳類13種、鳥類92種など、各分類群についてここでは詳細は割愛いたしますが、様々な種が確認されています。  最後に景観及び人と自然のふれあいの活動の場について、事業実施区域の南西側には、富津岬明治記念展望塔、富津海岸、富津公園、南側には市民ふれあい公園等々が存在しており、また、主要な観光資源としましては、富津岬、東京湾と富士山等が挙げられています。  こちらまで、以上で事業概要の説明を終了いたします。  続いて、目次の3番と4番に当たります方法書の第5章に当たる環境影響評価の項目及び調査予測評価の手法について本事業の環境影響評価業務の委託先であります一般財団法人千葉環境財団より御説明いたします。 ○議長(渡辺務君) 一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問高橋良彦君。お願いします。 ◎一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問高橋良彦君) 千葉県環境財団の高橋と申します。どうぞよろしくお願いします。  それでは、ただいま御説明した事業計画の概要などを踏まえ、環境影響評価を実施する項目や調査、予測の方法などについて概要を御説明します。着席させていただけたらと思っております。失礼します。  環境影響評価では、まず、事業に伴う活動内容を、活動要素という言葉を使っているんですけども、選定した上で、その活動要素ごと環境影響評価を行う項目を選定していきます。  初めに活動要素の選定結果と理由から御説明します。  県条例の技術指針において、環境影響を及ぼすおそれのある一般的な活動要素活動内容なんですけども、参考項目として定められています。参考項目としては、36、37枚目の表に示すとおり、工事の実施段階では切土または盛土から施設の設置工事まで、工作物の存在及び供用段階では施設の存在から工作物の撤去または廃棄まで、それぞれ定められています。  これら参考項目については、基本的に、活動要素活動内容に当たりますということで選定しますが、今回の事業計画を踏まえて工作物の撤去・廃棄については事業の実施区域内に既存の工作物がないなどの理由から選定していません。また、供用地における排水についても、工程排水生活排水は、場内で処理後、再利用を行い、公供用水域へ放流しないため、選定しておりません。  次にこの活動要素ごと環境影響評価を具体的に行う項目を選定した結果と理由について御説明します。  こちらも、県の条例において、活動要素活動内容ごとに影響を受けるおそれがある環境項目環境要素というふうに言っておりますけれども、参考項目として定められています。  まず、大気質についてですが、38枚目の表のとおり、工事の実施段階また供用段階における活動内容ごとに検討しています。ちなみに、網かけしている部分が参考項目でございます。多くは実施する項目としております。  例えば、工事中の資材、または機械の運搬、また供用時に自動車から排出ガスとして、窒素酸化物浮遊粒子状物質、こちらの粒径が10ミクロン以下の非常に細かな微粒子で、大気中に浮遊して呼吸器系に悪影響を及ぼすと言われている物質なんですけども、こういった大気汚染物質が発生するということで項目として選定しています。  また、供用時は廃棄物の処理に伴って煙突からばい煙などが発生しますので、選定しています。  なお、仮設工事や基礎工事等による窒素酸化物浮遊粒子状物質については、使用する建設機械が、オフロード法、ブルドーザーなど公の道を走らない車の規制があるんですけども、その法律の排ガス基準に適合した車両で使用しますので、排出される窒素酸化物等は非常に影響として小さいだろうということで選定していません。  次に水質についてですが、39枚目の表のとおり、供用時においては、繰り返しになりますが、工程排水生活排水については公供用水域へ放流しないということで選定していません。  なお、工事中ですが、降雨時の落水の可能性も考えられますので、浮遊物質量、細かな土の粒々のようなものをイメージすればよろしいんですが、こういったものを項目として選定しています。  また、土地借用に先立ち実施した事業実施区域内の土壌汚染調査において、フッ素及びヒ素で、土壌の環境基準を、一部、若干ですが、超過しているところもございます。安全サイドに立って選定していきたいなと思っております。  なお、同様の超過は、先ほどの地域の概況でも御説明したところですけれども、事業実施区域周辺にも存在しており、原因はしゅんせつ土砂による海面埋立てと考えております。  次に、40枚目の表のとおり、水文環境についてですが、水文環境は耳慣れない言葉でございますが、周辺の水資源としての地下水環境地下水資源というふうに考えていただければいいのかもしれません。  今回の工事では地下水の揚水は行いません。また、ソイルセメント連続壁造成工法、こういった工法を使うんですけれども、ごみピット周辺、非常に限られたエリアに限られておりまして、地下水脈遮断への影響は小さいと考えられるため、選定していません。  騒音・振動関係ですが、建設機械また施設の稼働、運搬車両の走行により騒音・振動が発生するため、選定しています。  また、悪臭についても、施設の稼働に伴い、悪臭が発生する可能性も考えられるため、選定しています。  次に地形・地質についてですが、事業実施区域は海域を埋め立てた人工地層から構成されています。重要な地形や地質には該当していません。ここでいう重要な地形や地質、例えばカルスト台地とかリアス式海岸とかいろいろあるそうなんですけれども、いずれにしてもそういったものには該当しないということ、また名水等の重要な湧き水もないことから選定していません。  また、土壌についてですが、土地の形質変更を行います。掘削なども行います。先ほどお話ししましたが、事業実施区域内の土壌で土壌汚染調査を実施したところ、フッ素及びヒ素で若干環境基準を超えているということもありますので、選定したいと思っております。  風害、公害及び日照阻害ですが、事業実施区域の周囲は工場地帯ということで、住居等は存在しないため、選定していません。  次に41枚目の表のほうに移ります。  動植物関係についてですが、事業実施区域工業専用地域になっております。現在の状況ですが、砕石が敷きならされて資材置場として利用されています。  事業実施区域と近傍に自然性の高い重要な植生は見られないこと。また、環境汚染上重要な植生は見られないこと。また、動物についても、現況、非常に騒音などの影響下にあります。生息している動物の多くはこうした環境下に生息しているもので、鳥類などのこちらの区域への依存性や重要性も小さいだろうということで選定していません。  次に景観についてですが、影響の可能性が考えられるため、選定しております。  また、人と自然とのふれあい活動の場についてですが、周辺にはふれあい活動の場として富津公園や富津海岸などがあり、利用される方は国道16号や県道木更津線を走行していると思われますが、一部、資材運搬車両等の走行ルートと重なってしまいますけれども、現状のこれらの道路の交通量と運搬車両台数から考えられますと、恐らく混雑することなく走行でき、影響はほとんどないと考えられるため、選定していません。  最後に、42枚目の表に示すとおり、廃棄物については、処理に伴って溶融飛灰が発生すること、また残土については原則として場外へ搬出しないこととしていますが、状況によっては搬出する場合も考えられること、温室効果ガスについては廃棄物の処理や運搬車両の走行に伴って二酸化炭素等が発生することから選定しています。  以上のとおり、環境影響評価を実施する項目について御説明しました。この中から主なものについて具体的な調査、予測、評価の方法を御説明できたらと考えております。  初めに廃棄物処理施設の稼働による大気質ということで44枚目の表で御説明します。  繰り返しますが、供用時、煙突からばい煙などの大気汚染物質が発生するため予測するものですけれども、施設規模については、先ほど御説明申し上げましたが、ほぼ現上総1期施設と同様で、同等以上の排ガス処理施設を備えることとしております。  調査内容ですけれども、大気質の状況について、一つは君津人見と富津下飯野の大気環境常時測定局、これは県と市が設置している測定局ですけれども、こちらのデータを収集するということ。そしてまた、事業実施区域内と周辺地域でも測定を行ってまいります。  また、気象の状況についてですが、事業実施区域内で、地上気象、上層気象、こちら、上層気象は、高度1,000メートルまでの風向、風速、気温などの測定を行いますが、こういった気象データを集めて、最終的には、大気拡散モデルと予測計算モデルがありますので、その中に基礎データとして取り込んで予測していこうと。そういった活用を考えております。  調査地点ですけれども、46枚目の図のとおり、年間の主な風向き、どうも北風系が多いようなんですけれども、あと、住居系の地域などに配慮しまして、事業実施区域、大堀二区集会所、市民ふれあい公園ビジターセンター等の計5地点を今予定しております。  なお、ここで半径4キロメートルの円を描いていますけれども、ごくごく簡易の大気の拡散式によりますと、最大着地濃度といって煙突から出た煙がどこら辺で一番落ちますかねという簡単な式があるんですけども、それが3キロ弱という計算結果が出ましたので、余裕を見て、4キロ、この範囲を予測調査範囲としております。  予測内容としては、45枚目の表のとおり、年間の平均濃度については、大気拡散モデルという計算モデルがあるんですけど、そちらの計算。また、短期の高濃度については幾つか高濃度になりそうな気象条件を選んで予測を行います。  評価手法ですけれども、予測した結果と各大気汚染物質環境基準等を対比して行います。  次に水質関係として工事の実施による水質について47枚目の表で御説明します。  これは、掘削工事等によって工事の落水の可能性も考えられるため、予測するものです。  調査内容ですが、水質の状況や流況について、排水先となる新富水路の地点において、晴天時、晴れたとき、降雨時に測定します。また、工事中の排水の水質を想定するため、土粒子の性状、事業実施区域の土の目の粒の粗さとか細かさなどを含めてですけども、実施区域内の表層の土砂の沈降試験を行います。  調査地点は、48枚目の図のとおり、新富水路の排水地点としています。  予測内容ですが、落水防止対策は沈砂池とか水処理装置の設置など十分取っていく予定ですけれども、新富水路の水質について、現況の調査結果を踏まえ、予測いたします。  次に騒音関係のうち車両の走行による道路交通騒音について49枚目の表で御説明します。  工事用車両の主要なルートですけれども、先ほど御説明したとおり県道木更津富津線を予定しており、日平均走行台数として210台程度を予定しています。ちなみに、国土交通省の交通センサスの半日交通量がこの路線ですと4,044台ということで、5%程度の割合を占めることになろうかと思います。  また、廃棄物運搬車両の主要なルートについては、富津市以外の6市町の車両が県道木更津富津線、繰り返しますが、富津市の車両は主に富津市道汐入線を予定しております。  日平均走行台数ですが、木更津富津線を走行する車両が181台、富津市道汐入線を走行する車両は17台程度を想定しています。特定の時間に車両が集中しないなど配慮してまいります。  調査内容ですが、騒音の状況、道路の形状及び交通の状況について主要なルートを対象に測定します。  調査地点ですが、50枚目の図のとおり、工事用車両については、木更津富津線の沿道の状況を踏まえて、君津市人見周辺、多いところでできればやろうと思っております。また、廃棄物運搬車両については、51枚目の図のとおり、君津市人見周辺に加え、市道汐入線の沿道の市民ふれあい公園ビジターセンター付近を予定しています。  予測手法としては、沿道の騒音レベルについて、日本音響学会式により計算し、予測します。  なお、この2地点については大気質と振動関係についても調査及び予測評価を実施する予定です。  次に悪臭関係として廃棄物処理施設からの悪臭について52枚目の表で御説明します。  施設の稼働に伴い、悪臭が発生する可能性も考えられるため予測するものですが、ちなみに第1期施設においては悪臭に係る苦情はありません。  調査内容ですが、悪臭の状況について事業実施区域等で測定します。また、気象の状況についても大気質と同様に測定してまいります。  調査地点ですが、53枚目の図のとおり、年間の主な風向きとか住居系の地域などに配慮しまして、事業実施区域、大堀二区集会所、市民ふれあい公園ビジターセンター付近等の計4地点を予定しております。  予測手法としては、悪臭物質の濃度等について現地の結果や大気拡散モデルを用いた予測計算を行って予測してまいりたいと思います。  次に施設の存在等による景観への影響についてですが、54枚目の表により御説明します。  調査内容ですけれども、主要な眺望点また眺望景観の状況について事業実施区域から4キロメートルの範囲にある主要な眺望地点から写真撮影や現地調査等を行ってまいります。  ここで4キロメートルとしていますのは、こちらの施設は煙突の高さが59メートルの予定です。こちらを視認できる距離が大体4キロメートルぐらいだろうということでその範囲としております。ちなみに、至近に電力会社の煙突がございますが、これの約3分の1ぐらいの高さになる予定です。  55枚目の図に示す眺望点から見ることができる景観資源としては東京湾と富士山あるいは東京湾岸の京葉工業地帯などが考えられます。  予測の方法としては、眺望景観の変化について、現況に新しい施設を合成したモンタージュ写真を作成し、予測します。  あと少々になります。  次に廃棄物についてですが、56枚目の表により御説明します。  予測内容ですが、廃棄物の種類ごとの発生量、排出量あるいは有効利用等の量について、工事計画や施設の稼働計画に基づき、予測します。  なお、第1期施設については、シャフト炉式ガス化溶融炉の採用によって発生するスラグやメタルは、全量、資源化されております。集じん灰はごみ搬入量の3%程度に抑えられており、第2期施設においても同様に最終処分量の削減が期待できるものと考えています。  最後に残土と温室効果ガスについて57枚目の表により御説明します。  残土についてですが、工事に伴い、発生する土砂また区域外に搬出する土砂の量について予測します。そして、温室効果ガスについてですけれども、廃棄物の処理や廃棄物運搬車両の走行に伴う発生量を環境省のガイドライン等を参考に予測します。
     なお、今回でございますが、先ほど御説明したとおり、低炭素型シャフト炉を採用し、コークス使用量を半減させるほか、発電効率を大幅にアップすることで間接的にも発生抑制を図っていく予定です。  以上で、環境影響評価手続のうち方法書と言われる部分、具体的には環境影響評価を行う項目や方法等について概略を御説明しました。  今後、地元市の意見等を頂き、踏まえ、適切に調査、予測を行い、より環境に配慮しながら次のステップである環境影響評価準備書を作成してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺務君) 御説明ありがとうございます。執行部の説明は終わりました。  ただいまの説明について御質問等はありますか。12番、佐久間 勇議員。 ◆12番(佐久間勇君) 説明ありがとうございます。  KCSの施設を見せていただきながらもこの説明を頂きまして、おおむね溶融炉の構造とか能力とかは十分分かっているつもりです。  今回の説明についてお聞きしたいんですが、新富の地に、溶融炉施設、焼却施設を造るに当たって、ここまで綿密にやっていかなければいけないのか、造るに当たってやっていかなきゃいけないのかということが重々分かりましたけれども、この環境とか影響調査とかはいろいろ数字的に出ていますが、実際にここまで予測したものが、稼働後、何年後かにどうなりましたという結果報告的なものというのはあるんですか。 ○議長(渡辺務君) 一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問高橋良彦君。 ◎一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問高橋良彦君) 環境影響評価という制度の中で、予測だけで終わってしまう、そういうことはよくないよねと。つまり、予測が終わったその結果が事後にどうなっているかというのをフォローアップしましょうと。そういう制度みたいなものが、今、出来上がっています。  具体的にいえば事後調査制度ということでございます。一番最初の2枚目のスライドにもございます。そういった事業調査制度がございますので、しっかり予測結果が供用後にどうなっているかというのはフォローアップしてまいる所存でございます。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(渡辺務君) 12番、佐久間 勇議員。 ◆12番(佐久間勇君) ありがとうございます。  単純な質問なんですけども、処理能力なんですけれども、1日486トンということで、24時間稼働ということで、3炉を一気に稼働するということですが、この3炉がずっと365日稼働しっ放しだとすると故障とか何とかというところが出ないのかなということが気になるんですが、その辺はどうでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長、須賀 潔君。どうぞ。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) 常にこの3炉が365日稼働する計画ではございませんで、当然、操業に伴って必要な修理の期間、保守期間を加味してございますので、そのような御心配はございません。 ○議長(渡辺務君) 12番、佐久間 勇議員。 ◆12番(佐久間勇君) 分かりました。  もう一点、あと、稼働中に大地震が発生した場合、自動停止ということがあり得るかどうか、お聞きしたいんですけど。 ○議長(渡辺務君) 株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長、須賀 潔君。どうぞ。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) 御指摘のとおり、地震に備えましては自動停止装置を装備してございますので、安全に停止いたします。 ◆12番(佐久間勇君) ちなみに、どれぐらいの震度でということは設定はありますか。 ○議長(渡辺務君) 株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長、須賀 潔君。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) 震度4の設定ということでございます。 ◆12番(佐久間勇君) ありがとうございました。 ○議長(渡辺務君) ほかに。石井志郎議員。 ◆14番(石井志郎君) 説明ありがとうございました。  先ほど来、話があるとおり、周辺に、北側には大規模な製鉄所、以前から降下ばいじんとかいろいろなことが富津市議会の中でも議論されたことがあります。この頃、そういう降下ばいじん等ということがあまり話題には出てこないんですが、今、佐久間議員が話をしましたけど、これができたおかげでそういうものが増えたと言われないために。  何を言いたいかというと、この施設はすばらしい施設だと思います。外にそういう公害が出ない施設だということは私も重々分かっています。そのためには、事前に、夏は南・西風、冬は北風、それによって近隣のそういう工場からいろいろな浮遊物が飛んできたものは、ちゃんとに環境調査の中で。  今お話がありました出来上がって調査で漏れていたものが出てきたということになると、我々はこれを推奨するに当たって市民に説明できなくなりますので、その辺はしっかり。  ここに書かれているとおり、風向だとかそのときの気象によってどういうものが、要するに浮遊物があるとか異臭があるとか、近隣には一時は話題になった異臭が発生する工場もあります。  そういうものを十分調査していただいて、出来上がったら「実は、そういう降下ばいじんが増えたよ」とか「異臭が増えたよ」「いや。それは前からあるよ」というようなちゃんとした調査をしておいていただきたいと思います。  その辺のところは、要するに近隣の工場並びにそういう施設というものは事前に調査しておられると思うんですが、その辺はどのように判断しているか、ちょっとよろしいですか。 ○議長(渡辺務君) 一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問高橋良彦君。 ◎一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問高橋良彦君) 私どもも、今、議員の説明にあったように、この地域に過去に降下ばいじんの苦情等が発生したという地域があるということを承知しております。そうしたことで、今回であれば、今回の説明には入っていませんが、ようやくその中で降下ばいじん量を調査する、そういった内容になっております。  今、また議員がお話しされたように、環境の状況だけじゃなくて周辺の工場とかそういうものもちゃんとよく配慮しながら調査してくださいというようなことも頂きましたので。もちろん方法書の中にも周辺にどんな発生があるかというのは調べるように書かれておりますので、議員の御意見に沿うように、いい調査というか、いい対応をしていけたらいいなと思っております。 ○議長(渡辺務君) 石井志郎議員。 ◆14番(石井志郎君) ありがとうございました。よろしくお願いします。  搬入路、要するに、富津市内のものは汐入線ですか、富津市道汐入線で持ってくるということで、現在、これは、今後、我々議会が富津市との協議になろうかと思うんですけど、今、天羽地区のごみは、国道を通って、国道127号を北上して木更津のほうに搬入していると思います。  それが、今度、要するに国道から千種新田。吉野線でしたっけ。吉野のほうから入ってくるようになると思うんですけど、その辺のそういう今後の計画というものに対しては、市と、今回の環境調査とは関係ないかもしれませんけど、その辺はどのような協議になっているんでしょうか。  問題になるのは、要するに市役所を過ぎておそば屋さんのところとその手前のところとか、あと踏切のところとか、結構、ふだんでも渋滞するところがあるわけです。そういうところへ1日17台ぐらいのパッカー車が通過するということなんですが、その辺の調査というものはこの中には入っていないでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 環境保全課長鹿島和博君。 ◎環境保全課長鹿島和博君) 市内の収集車のルートの関係ですが、今回のこちらの環境影響評価の中では、今、議員が言いました汐入線の部分が騒音とかそういうもので測定ポイントになっています。  それ以外の一般的な車両の進入ルートの関係なんですが、今、うちのほうの予測では18台から9台ぐらいが汐入線に入っていくというふうに考えています。  ただし、その場合に、今までとルートが変わりますので、地元で、今、言いました渋滞の発生しそうなところ、そういうところにつきまして、今後、分散とかができるのかどうか、その辺につきましては、実際に収集をやっている事業者の方とかそういう方からヒアリング等を行いまして、最終的なものを決めまして、また何らかの形で報告したいと考えております。 ◆14番(石井志郎君) ありがとうございました。 ○議長(渡辺務君) ほかに何か質疑はありますか。それでは、福原敏夫議員。 ◆16番(福原敏夫君) 非常に大変細かにありがとうございました。  最終的に私どもが市民に対して言えることは、今、稼働している設備と新しく富津にできる設備、地球温暖化も含めて対比で考えたときには、今度、造るほうが地球温暖化の防止にも寄与するし、市民から見ても、いろいろな面で、この調査があるけれども、とにかく全て今よりははるかに性能がいいんですということが言えれば。  私どもは市民に対して細かな説明とてもできませんので、その点を一つ。一口で言ったらこういう心配はないと。今の設備よりはるかに全ての面でよろしいということが言えるということの考えでよろしいでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長、須賀 潔君。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) 議員がおっしゃったようなことで御説明いただいてよろしいかと思います。  特に特徴的なのは、説明の中でも述べましたけども、温室効果ガスについて、従来、低炭素型炉という最新型のタイプを取り入れて、温室効果ガスの発生、二酸化炭素の発生を、現事業から約半分、ちゃんと低減を図れるような装備としていますので、それを中心にあらゆる面で現事業を上回る施設ということで、同等、それ以上の施設ということで御説明いただいてよろしいかと思います。 ◆16番(福原敏夫君) 専門家じゃないので、こんな細かく等はできないので、私も地元に住んでおりますから、そういうことが言えればそれで住民の方は納得できるんじゃないかなと思いましたので、今、その質問をさせていただきました。  よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ○議長(渡辺務君) ほかに質疑はありますか。猪瀬 浩議員。 ◆6番(猪瀬浩君) 御説明ありがとうございます。  こちらの53の資料なんですけど、大堀二区と君津人見、あとビジターセンターということなんですが、4キロ圏内ということで、富津のほうとかには特に悪臭は風向き的に来ないから設置しないというような形なんでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問高橋良彦君。 ◎一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問高橋良彦君) 一つには、風向きで多いのが北風系の風ということがあるのと住居系の方が多いということで、一つ、こういうような形で地点をまず選定しております。  議員が言われるように、逆にこちらの富津岬のほうに吹く風がないかと言われれば、もちろんございます。一つは、対象事業実施区域から少し離れている点もございますので、今はこういった形で予測を行って、先ほど来も話しましたけど、供用の状況あるいは周辺の環境の状況を見て、場合によっては必要であればこういった富津岬側の地点も検討していくというような非常に柔軟な考えでおります。  まずは、この地点でやってみて、調査して、予測してみて、どんな結果になるのかなというのをまずそこから考えてみようかなと思っております。 ○議長(渡辺務君) 猪瀬 浩議員。 ◆6番(猪瀬浩君) 先ほど石井議員のほうからもお話があったんですが、既にいろいろ工場とかもある中でこれが新しくできたからと分かるようにするには、多分、これから、造る前から調査をしていって、そのときの空気の成分とかを分析して、これができたからじゃないですよということを環境調査でも行っていくんだと思いますんで、最初からないと後で「うちじゃないよ」ということがなかなか言いづらくなってしまうかと思いますんで、そこら辺は御検討いただければと思います。  あと、23のところなんですけど、ごみ汚水も基本はごみ汚水貯留槽に入れてプラント内処理をしますよということで書かれていて、ごみピット自体がソイルセメント連続壁造成方式で行うということで問題ないということが書かれていますが、こちらの要約書の28ページを見ますと、結構、地下、十一、二メートルぐらいまで軟弱地盤なのかなと思うわけですけど、これは、地盤調査とかで、ある程度、支持層がどれくらいかまでは出してあるんでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長、須賀 潔君。どうぞ。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) 地盤調査のほうは既に行ってございまして、こういったピットですか、掘削、地下の構造の経過についても問題ないということで確認してございますので、御安心いただければと思います。 ○議長(渡辺務君) 猪瀬 浩議員。 ◆6番(猪瀬浩君) これも転ばぬ先なんですが、要は、海水、もともと埋立地ということなんで、多分、地下は、結構、海水とかで地下水が変動する場所なのかなとも思うわけなので、そこら辺の調査と、もし、そういったもので、もちろん、多分、くいはしっかり打つと思うんで、揺れたりとかして亀裂が入ることはないと思うんですけど、そういったところで、今回、地下水の調査、水文とかは調査から外しますよということだったわけですが、そこら辺もそういったことがないというところを確認できるように入れたほうがいいんではないかなというところで御意見です。  あと、確認なんですが、こちら、要約書をいろいろ見せていただいた中で、これは今日からパブリックコメントができるということでパブリックコメントで聞けばいいところと思うんですが、環境アセスと直接関係ないところもいろいろ書かれているんで、お聞きしたいと思います。  既にこれは施設建設地の賃借契約がスタートしているということが11ページに書かれているわけですが、これは、あくまで、今現在、地権者さんとSPIさんのほうで賃借契約がスタートしていて、金銭の授受はあくまでも地権者さんとの間で行われていて、6市1町のほうの支払いは発生していないということでよろしいんでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長、須賀 潔君。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) お見込みのとおり、金銭授受のやり取りはまだ発生してございません。 ○議長(渡辺務君) あと、地下水の問題はどうですか。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) その前ですね。  お答えします。  今回は地下水の揚水などを行いませんので、地下水脈の影響は少ないということから、まず調査は不要ということで考えてございます。  また、建設後の漏水等が起きないように、ごみピットのコンクリート打設時、これにおいて品質管理を行いながら、クラックの発生、これを防止したいというふうに考えてございます。  失礼しました。 ○議長(渡辺務君) ほかに質疑はありますか。千倉淳子議員。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございました。  スライドの32から33ですけど、大気質と水質と騒音のところで若干の環境基準値を超過しているがという文言が見えるんですが、この超過については基準を超過しているけれども問題はないからここに書いているんでしょうけど、この部分についてもうちょっと説明していただいてよろしいですか。大気質だと光化学ダイオキシンは環境基準が達成されていないとか。 ○議長(渡辺務君) ダイオキシンじゃない。オキシダント。 ◆9番(千倉淳子君) 基準が達成されていないところが幾つか見えるんですが。 ○議長(渡辺務君) 一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問高橋良彦君。 ◎一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問高橋良彦君) 32枚目の大気質の状況の御質問と承りました。 ◆9番(千倉淳子君) あと、水質と騒音も。 ◎一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問高橋良彦君) 大気環境というのは、かなりいろいろな工場対策とか自動車対策とか、御存じのように、昔、石原知事がペットボトルを振ったりして、当時、なかなか浮遊粒子状物質というのが環境基準を達成できなかった時代があったんですけども、相当よくなった。  ただ、お話ししたように、光化学オキシダントだけは、残念ながら、今、環境基準が達成できていない状況でございます。この光化学オキシダント環境基準を達成できていない状況というのは、実は千葉県のみならず全国的な状況となっています。  じゃあ、なぜ光化学オキシダント環境基準を達成できないかという話があるんですけども、多少、前置きが長くなって恐縮なんですけども、光化学オキシダントというのは夏場に濃度が高くなるんですけども、例えば、幾ら、一生懸命、日本で対策を打っても、大陸からの移流で来ちゃっているんじゃないかと。  あるいは、また光化学オキシダントの場合は夏場がオキシダント濃度が高くなるんですけど、そうすると、温暖化で大気温が高くなってくると濃度が高くなってしまってどんどん反応が進んでしまって、一生懸命、対策を取って出どころを抑えてもなかなか環境基準が達成できない。  非常に前置きが長くて申し訳ございません。  ということで、光化学オキシダント環境基準を達成していないというのは、富津に限らず、全県的な、全国的な状況でございます。今、そういうこともありまして、県または環境省のほうでも、どうしたら光化学オキシダント環境基準が達成できるかということを原因を含めて対策を検討している状況でございます。  一事業主だとなかなか答えにくい内容なんですけれども、かなり行政的な状況も踏まえてお答えしてみました。また足りない点があれば御指摘いただければお答えしたいと思っておりますので。 ○議長(渡辺務君) 千倉淳子議員。 ◆9番(千倉淳子君) 続けて、水質のほうに2点です。  あと、騒音のほうが、富津小学校のほうが、昼間・夜間、いずれも、青木ですか、夜間の環境基準は超過というふうに書いてあったりしているんですけど、こういったところはいかがでしょうか。  もちろん、ここに書いてあるということは問題になるほどではないという意味でお考えなんでしょうけれども、ここにこう残して大丈夫な根拠というか、頂ければありがたいなというふうに。                 〔「現状だから」と呼ぶ者あり〕 ◆9番(千倉淳子君) 今現在ね。じゃあ、それは今後もこれが残っていても大丈夫ということ。
    ○議長(渡辺務君) 環境保全課長鹿島和博君。 ◎環境保全課長鹿島和博君) 環境騒音の考え方について申し上げます。  現在、青木で超過しているというのは事実としてございます。  こちらにつきましては、かなり厳しい基準のところなんですが、静かだというところですけど、これにつきまして、今回、事業所ができたことによりその数値に大きな変化が出てくるかどうかというのが環境影響評価の中では問題になります。  ここで、もし、現在、出ている数字に対しまして、例えば5とか10というような1割増しや2割増しというのが出れば、これは確実に影響があったんだろうというふうに考えられますが、こちらにつきましては現状を申し上げているもので、具体的になぜここが超したというところまでは、今、調査中で、特に原因がこれというのは申し上げられないというところです。 ◆9番(千倉淳子君) 分かりました。ありがとうございました。 ○議長(渡辺務君) ほかに質疑はありますか。三富敏史議員。 ◆3番(三富敏史君) 詳細説明ありがとうございます。  私は、一点、お尋ねしたいんですけども、資料でいう24ページのところなんですが、こちら、環境保全計画ということで、余熱利用計画蒸気タービンを採用して廃棄物発電を行う、効率23%ということで、こちら、発電システムにつきましては環境保全もさることながら収支シミュレーション上も見込まれていたと思います。  こういったことはすごくある意味PRにもなると思いまして、せっかく代表者の方と技術者の方がいらっしゃいますので、こういった発電システム、発電することによってコストパフォーマンスはどの程度見込まれているのか。例えば、事業費に対する割合でも結構ですし、どの程度の費用を見込んでいるか、参考までに。すごくこれはいいシステムだと思っていますので、もし分かれば見込みを教えていただければと思います。 ○議長(渡辺務君) 株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長、須賀 潔君。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) お答えします。  本事業は、事業提案のほうの数値の御紹介になりますけれども、余剰電力の売却収入、一旦、我々事業者のほうに帰属しますが、それを自治体様のほうに処理料のほうから控除させていただくような格好で、金額的には年間5億円ぐらいで、20年間で約100億ぐらいの数値をこの事業においては金額として提案させていただいております。 ○議長(渡辺務君) 三富敏史議員。 ◆3番(三富敏史君) そうしますと、事業所の電源としますか、それとも、バックアップとして見るんですか。 ○議長(渡辺務君) 株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長、須賀 潔君。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) 施設として消費する電力を賄った後に余った電力を売却するということですので、バックアップというより、当然、必要な消費電力を賄った後の余剰電力です。 ◆3番(三富敏史君) 分かりました。ありがとうございます。 ○議長(渡辺務君) ほかにありますか。平野明彦議員。 ◆15番(平野明彦君) 先ほど猪瀬議員の話の悪臭のことについてなんですけども、確かにこれは住宅地ではないということ、あとほとんど海だということもあるんですけども、最初の調査の時点から右下のほうに集中しちゃうというのはいかがなものかなというのが一つ懸念としてあります。これは先ほど答えがありましたので、この辺については検討していただきたいなというふうに思いますが。 ○議長(渡辺務君) 一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問高橋良彦君。どうぞ。 ◎一般財団法人千葉環境財団業務部環境システム課顧問高橋良彦君) これからいろいろ調査内容について県のアセス委員会とかでまた審議されます。そういったことも踏まえながら、調査の地点あるいは調査内容みたいなものをこのような御意見みたいなものも踏まえながら検討していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺務君) ほかにありますか。猪瀬 浩議員。 ◆6番(猪瀬浩君) 要約書の8ページなんですが、ここで受け入れる対象ごみの中で貝殻とかがあるわけですが、今回、6市1町になるわけで、捨て方が多分ばらばらだと思うんです。  濡れたものだとそれだけダイオキシンを出さないために二次燃焼をしなきゃいけなくてコークスを多めに入れなきゃいけないというふうになると思うんですが、そこら辺は、逆に事業所さんのほうからこういうふうにしてほしいとか、今、6市1町のほうにお願いとかはしているんでしょうか。 ○議長(渡辺務君) 株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長、須賀 潔君。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) 特段、事業者のほうからお願いということはございませんで、提案に際して要求水準にございます量であり、ごみの質でありというのに基づいて計画を立ててございます。  現事業において、KCSのほう、富津火力発電だとか君津共同火力、あの辺の貝殻だとか漁協さんからの貝殻、この辺がメインの搬入になるかと思うんですけれども、現事業と同じような格好で入ってくる分には、特段、今と同じように入れていただければ処理のほうには問題ないということで御理解いただいてよろしいと思います。 ○議長(渡辺務君) 猪瀬 浩議員。 ◆6番(猪瀬浩君) ぜひ、これは市のほうにお願いしたいんですが、6市1町で、これから、ごみの捨て方、特に貝殻、安房のほうも多分多いと思いますので、そこら辺はしっかり決めていただきたいと思います。  あと、もう一点、12ページ、要約書なんですが、災害廃棄ごみが1割増を見込んで486トンということで書かれていますんで、災害ごみは大体1日45トンぐらいを目安に考えているんだと思います。  市のほうには事前に通告していましたが、昨年、ちょうど不幸にも台風15号等が来てしまったわけですが、この6市1町で出た災害廃棄ごみの総トン数を教えていただければと思います。 ○議長(渡辺務君) 環境保全課長鹿島和博君。 ◎環境保全課長鹿島和博君) お答えいたします。  昨年の台風のときの6市1町での災害廃棄物の総量は2万1,254トンでありました。富津市におきましては2,899トンでありましたが、こちらにつきまして、民間での処理等もありましたので、KCSでの処理量は274.3トンとなっております。 ○議長(渡辺務君) 猪瀬 浩議員。 ◆6番(猪瀬浩君) 今、2万1,000という大きな数字が出てきたので。そうすると、こちらでも処理するとしたら単純に計算するとすると500日ぐらいかかってしまう計算になるんで、近隣の自治体が所有しているものとかを借りる形になると思いますが、そこら辺、数字として分かりましたんで、以上です。 ○議長(渡辺務君) 環境保全課長鹿島和博君。 ◎環境保全課長鹿島和博君) 災害時、大規模災害が発生した場合の処理体制の関係ですが、こちらにつきまして、特定の地区で大量に出ましたということになりますと、今、千葉県では災害時における千葉県内市町村間の相互応援に関する基本協定というものを結んでおりますので、近隣市の余力のあります焼却施設等を使って処理されるというふうに認識しております。 ○議長(渡辺務君) それでは、石井志郎議員。 ◆14番(石井志郎君) 最後の質問になると思いますけど、一点、質問させていただきます。  一番最後に残土等の搬出と書かれております。最初の説明ですと、県道90号で北上するような工事の車両の通行区分がされております。何が言いたいかというと、富津市内に、優良残土ならいいんですけど、埋立てで使った残土というのを富津市内で処理するということはできるだけやめていただきたい。  例えば、残土が出た場合に、北上して、これは市原に持っていくのか木更津に持っていくのかわかりませんけど、その辺の計画。最初から場内で処理できればいいんですけど、無理だと思うんです。そのときにあそこにある土はできれば富津市内には捨てていただきたくないんですが、その辺はどのような計画になっているか、お知らせいただけますか。 ○議長(渡辺務君) 株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長、須賀 潔君。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) まず、残土についてですが、計画では基本的には仮置きしたものをもう一回埋め戻したり系内で使うということで、系外への発生や持ち出しはないような計画としてございます。  仮に事情によって処理しなきゃいけないみたいなことになったときについては議員の御指摘を踏まえながら処理について検討させていただくことになろうかと思います。現在の計画では持ち出しなしということで、まずは御理解いただければと思います。 ◆14番(石井志郎君) よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺務君) 三木千明議員。 ◆8番(三木千明君) 眠い時間だったんで、聞き漏らしがあったら申し訳なかったんですけど、小学生並みの質問です。  21ページのスライドのところにあります排水、富津市は観光の面でも一次産業の面でも移住の促進でも自然環境というものを売りにしている市であります。  御存じのとおり、漁業従事者が、この4市の中でも、木更津もそうですけれども、特に規模的には大きい漁業従事者がいるところで、排水関係は、工場内の生活排水ですとかプラント排水は再利用で放流を行わないということなんですけども、これは大丈夫なんですよねということが一つ。  あと、今、廃プラ関係が海にたどり着いちゃって海の生物がそれを食って死んじゃったりだということが問題になっているんですけど、聞き漏らしがあったらすいません。工場の完成後、万が一、外にごみが飛ばないようにというふうな対策、それなりの高さの柵があるとかということが施されるのかどうかということ。  あと、もう一つが、たしか既存のKCSさんのところの入り口の辺りに現在の環境の数値が表されているような表示があるんですけども、結構、我々は、現状の処理施設から第2期のものを建てるに当たって、広域行政を行っていく上で、富津市が該当の地に選ばれたということは受け入れざるを得ないというか、受け入れることに我々は納得している部分もあるんですけれども、特に一般の住民の方はまだ正直に言うと戦々恐々としているところがあるんです。  いかに次期の処理施設が環境に優しい施設なのかということを施す上で、例えば市役所に現在の環境の状況ですとか何とかの数値だということを表示するようなものを設置するようなお考えがあるかという。  この三つ。排水と場内から漏れるごみの対策。万が一です。あと、現在の環境測定器などを例えば市役所とか公共の目に触れるところに設置するようなお考えがあるかということについて。 ○議長(渡辺務君) 株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長、須賀 潔君。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) お答えします。  まず、1点目の排水のほうです。これは、公共水域への放流を行わないことということで発注時の要求水準で発注者様のほうからも頂いてございますんで、当然、こちらは出すわけにはいきませんし、出すことはございません。御安心ください。  二つ目です。系外にごみなりが出ていかないのかという辺りですけれども、御説明いたしましたが、施設の全ては建屋の建物の中に設置した格好で取扱いを行いますので、外に出ることはございません。  三つ目、環境基準を満足した施設であるかということを公表する、こういう点なんですけども、実際には、この後、県とか市とか地元関係先とも、環境協定、この辺で、実際のそういった数値の公表だとか施設の設置だとか、これについては、検討の結果、必要に応じて設置していくことになっていくと思いますので、その協議を踏まえながら準備においては進めたいと思ってございます。 ○議長(渡辺務君) 三木千明議員。 ◆8番(三木千明君) できれば、簡単な現在の騒音の状況ですとか空気の大気中の何とか濃度というのが例えば市役所のどこかでテレビに出るようなものがあれば、みんな、なるほどねと思うところはあると思うんで、御検討いただければと。直接、御社のほうの担当になるかどうかわかんないですけども、そういうところも考えてもらえればということです。  以上です。 ○議長(渡辺務君) 株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長、須賀 潔君。どうぞ。 ◎株式会社上総安房クリーンシステム代表取締役社長(須賀潔君) ただいまの御指摘、承知いたしましたので、今後の協議で考えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(渡辺務君) それでは、ほかになければ。よろしいですか。                 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺務君) 協議事項(1)を終了とします。協議事項は終了しました。           ────────────────────────                    市長あいさつ ○議長(渡辺務君) 執行部を代表して市長に御挨拶をお願いします。市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) 本日は、大変、御多用の中、協議会を開催していただきまして説明に耳を傾けていただきまして誠にありがとうございました。また、貴重な意見も多数頂戴いたしました。  これから、施設の完成、そして稼働まで大変長い時間が必要とされるわけですけども、その間、事業者であります上総安房クリーンシステムは、もちろん、建設自治体であります富津市と共に、市議会の皆さんはもちろんのこと、市民の皆さんの負担を感じさせないような説明に徹底して取り組んでまいりたいと思っておりますので、今後とも、御指導、御協力のほどよろしくお願いいたします。  本日はどうもありがとうございました。 ○議長(渡辺務君) ありがとうございました。           ────────────────────────                    閉     会 ○議長(渡辺務君) 以上で全員協議会を終了します。お疲れさまでした。                  午後3時27分 閉会  上記会議の概要を記載し事実と相違ないことを証するためにここに署名する。    令和  年  月  日              富津市議会議長  渡 辺   務...