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令和 元年12月定例会−12月06日-03号

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  1. 富津市議会 2019-12-06
    令和 元年12月定例会−12月06日-03号


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    令和 元年12月定例会−12月06日-03号令和 元年12月定例会                 令和元年11月招集              富津市議会定例会会議録(第3号)                  議 事 日 程           令和元年12月6日(金) 午前9時30分開議 日程第1 一般質問      (個人質問) 日程第2 議案第6号から議案第17号まで      (総括質疑、委員会付託) 日程第3 報告第1号から報告第6号まで      (質疑) 〇本日の会議に付した事件 1.開  議 1.議長の報告 1.猪瀬 浩君の個人質問 1.千倉淳子君の個人質問
    1.渡辺 務君の個人質問 1.三木千明君の個人質問 1.議案第6号から議案第17号まで   (総括質疑、委員会付託) 1.報告第1号から報告第6号まで   (質疑) 1.散  会 〇出席議員  1番 猪 瀬   浩 君   2番 諸 岡 賛 陛 君   3番 三 木 千 明 君  4番 高 木 一 彦 君   5番 千 倉 淳 子 君   6番 山 田 重 雄 君  7番 平 野 英 男 君   8番 渡 辺   務 君   9番 松 原 和 江 君  10番 岩 本   朗 君   11番 石 井 志 郎 君   12番 藤 川 正 美 君  13番 永 井 庄一郎 君   14番 平 野 明 彦 君   15番 鈴 木 幹 雄 君  16番 福 原 敏 夫 君 〇出席説明員  市長         高 橋 恭 市 君  副市長        小 泉 義 行 君  教育長        岡 根   茂 君  総務部長       白 石 久 雄 君  総務部参与      前 田 雅 章 君  市民部長       鶴 岡 正 義 君  健康福祉部長     島 津   太 君  建設経済部長     宮 崎 一 行 君  会計管理者      岩 名 生 麿 君  農業委員会事務局長  庄 司 優 人 君  選挙管理委員会事務局長監査委員事務局長  消防長        岩 崎   脩 君             相 澤 智 巳 君  教育部長       笹 生 忠 弘 君  総務部次長      秋 嶋 隼 人 君  総務課長       石 川 富 博 君 〇出席事務局職員  事務局長       大 塚 幸 男    主幹         大 川 美佐子  庶務係長       三 木 貴 好    副主査        平 野 智 裕           ────────────────────────                    開     議             令和元年12月6日 午前9時30分 開議 ○副議長(岩本朗君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。           ────────────────────────                     議長の報告 ○副議長(岩本朗君) 日程に入るに先立ち、私から報告をいたします。  議長から午前中の欠席届が提出されましたので、地方自治法第106条第1項の規定により私が議長の職務を行います。  次に、本日、議場内の写真撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので御報告いたします。  以上で私からの報告を終わります。           ────────────────────────                  猪瀬 浩君の個人質問 ○副議長(岩本朗君) 日程第1、一般質問。  昨日に引き続き個人質問を行います。  富津市議会申合せ事項により、通告順に質問を許可します。  なお、質問時間は答弁を含めて60分以内となっておりますので、念のため申し添えます。  初めに、1番、猪瀬 浩君の発言を許可します。1番、猪瀬 浩君。                 〔1番 猪瀬 浩君登壇〕 ◆1番(猪瀬浩君) 議席番号1番、会派、市民の声の猪瀬 浩でございます。本日は一般質問の時間の中で個人質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  さて今回は、今年の6月の定例会で質問した富津市の人口減少を抑制するための市が考える地域計画について、半年たった現在の状況を踏まえ、改めて質問をさせていただきます。  私は、第1種中高層住居専用地域である対象地域に、中古車ショールーム、いわゆる中古車販売店及び中古車の解体場ができるという情報を得たため、6月定例会の際に、中古車整備場や解体工場ができることを心配して、この件について質問をさせていただきました。  そのときの建設経済部長や市民部長からの御回答としては、中古車販売店舗及び自動車車庫の事業の方は、既に県の開発許可はおりているが、解体ヤード事業については、騒音・振動・臭気などの環境対策の実施、交通安全の配慮、地域住民に事業内容の説明をすることを県を通じて求めている最中で、まだ解体事業自体の許可はおりていないということでした。  その後、ことしの8月5日に市から事業者に対して住民説明会を開催することを求める通知文を出していただいたことにより、10月19日、11月8日に事業者による住民説明会が開催され始めたわけですが、そこでの事業者からの説明で、6月定例会の一般質問でお答えいただいた中古車販売店という内容が、実は海外の顧客向け中古車輸出業を営むものということが判明しました。  その事業内容は、要約になりますが、国内の中古車オークションで購入した中古車を大型キャリアカー二間塚地域の敷地へ仮置きし、全長40フィート超え、総積載量20トンを超えるだろう海外輸出用コンテナ車へ積み込んだ後、輸出用埠頭へ運搬するというものでした。  その営業時間は、朝7時から夜7時まで、超大型キャリアカーや超大型コンテナ車が、1日に8台から20台、広域道路でない住宅街の道路を通る。しかも、通学・通勤時間帯を含めた時間帯に走るということです。この計画を10月19日に初めて聞かされた、私を含めた地域住民の方々は、大きな不安を覚えたわけであります。  そこでお聞きいたしますが、6月定例会の一般質問の中で、「二間塚地区の第1種中高層住居専用地域をどのようにしていきたいか」との私の問いに対し、市長は、「富津市都市計画マスタープランにも示しておりますように、二間塚地区の第1種中高層住居専用地域につきましては、道路の整った快適な住環境の整備と専用住宅を中心とする土地利用を誘導してまいります」と力強くお答えいただいております。  そのようなお言葉をいただいた、わずか5カ月後の現在、この二間塚の第1種中高層住居専用地域に、海外輸出向け中古車自動車販売ヤード事業の開発行為が進んでいることが判明しました。市長が快適な住環境を整備していくとおっしゃった、この住居専用地域で、このような開発行為が進んでいることについて、どのようにお思いなのか、お答えいただきたいと思います。  また、6月の一般質問の際には、市として中古車販売店舗及び自動車車庫事業であることは把握しているとの御回答でしたが、実際には海外輸出向け中古車自動車販売ヤード事業だったわけです。この海外輸出向け中古車自動車販売ヤード事業の開発行為が行われることを市長がお知りになったのは、いつごろだったのかをお答えいただければと思います。  以上をもちまして、第1回目の質問を終えさせていただきます。御答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○副議長(岩本朗君) 猪瀬議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 猪瀬 浩議員の御質問にお答えいたします。  富津市のまちづくりについて、市街化区域、住居専用地域における開発行為等についての御質問にお答えいたします。  御質問の地域の土地所有者等が法令等の要件を満たす場合は、住宅地以外での土地利用も可能となりますが、富津市都市計画マスタープランに示しておりますように、住居専用地域につきましては、道路の整った快適な住環境の整備と専用住宅地を中心とする土地利用を誘導する方針に変わりはありません。今後もさまざまな施策を展開する中で、住宅地の価値を高めていくよう努めてまいります。  また、御質問の開発行為につきましては、平成30年11月22日付で提出された開発行為許可申請書の添付書類には、自動車等の輸出入及び販売を目的とした法人である旨、記載されております。 ○副議長(岩本朗君) 再質問に入ります。1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) それでは、住居専用地域における開発行為等について、また、第1種中高層住居専用地域である二間塚の海外輸出向け中古車ヤード事業について再質問していきます。  なお、この海外輸出向け中古車ヤード事業について、事前に幾つかの情報公開請求を富津市にさせていただいております。その情報公開請求の内容をもとに、どのように事業が進んできたかを確認したいと思いますので、間違っていましたら御指摘いただければと思います。  まず、事業者として、海外輸出向け中古車ヤード事業を行いたいということで、合わせて3250.41平米の2つの農地群を含む、およそ1万9,000平米の土地を、昨年の平成30年1月31日に事業者は購入しています。  その2週間前の平成30年1月18日に農地をモータープール等で使いたいということで、2つの農地群の農地転用の申請書2通が富津市に提出されています。  そこでお聞きいたしますが、地元企業ではない外国人オーナー企業から、3,000平米を超えるこの2つの農地群をモータープール等に使いたいと農地転用の届け出が出された際、富津市として、この企業がどんな事業を行いたいかの確認はされたのでしょうか。またその後、農地でない土地も含めて、この農地群が、こちらとこちらで真ん中に1万6,000平米の土地があるのですが、その土地も含めて、およそ1万9,000平米の土地を購入しているわけですが、そのときに、その周囲の土地も購入することは確認していましたでしょうか。お答えいただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 農業委員会事務局長庄司優人君。 ◎農業委員会事務局長庄司優人君) お答えいたします。  まず、農地転用についてお答えさせていただきます。当該農地を進入路及び駐車場として転用する届け出は平成30年1月18日に提出を受け、農地法に規定されている要件を完備しておりましたので、受理通知書により平成30年1月23日に届け出の受理について通知を行っております。届け出につきましては、届け出書記載の農地の転用目的につきまして事務処理を行うものであり、事業についての記載はございませんでした。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) ここは市街化区域の農地転用の申請だったと思いますので、今、お答えいただいたように、特段、事業内容については詳しく確認せずに受理をしたということだと思います。いずれにしましても、事業者としては、農地転用の届け出が受理されたので、その2週間後に農地を含む、およそ1万9,000平米もの土地を購入しています。  それから約7カ月後の平成30年8月29日に、これらの土地のうち、およそ7,500平米の土地を使って中古車ショールーム兼車庫の宅地開発、そしておよそ1万平米の土地を使って中古車解体場の2つの事業を行いたい旨の相談が富津市にあったかと思います。  宅地開発事業部分において、それだけの規模の開発を行う場合は、富津市土地開発事業指導要綱に基づき、市長と事前協議を行わなければならないわけですが、このときに、事業者より海外輸出向け中古車ヤード事業を行うための、およそ700平米の中古車ショールーム兼車庫の建物を建てて、残りの敷地に中古車を置くなどの説明はありましたでしょうか。建設経済部長、お答えいただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) 済いません、確認ですが、700平米の建物という……。 ◆1番(猪瀬浩君) 中古車兼ショールームの部分と……。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) 700平米……。 ◆1番(猪瀬浩君) じゃあ質問を変えます。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 平米数は、今、しっかりとした数字、すぐに出せませんので、中古車ショールーム兼車庫という建物をつくるということと、残りの敷地に中古車を置くというような説明はありましたでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) これらにつきましては、土地計画法第32条及び富津市宅地開発事業開発指導要綱5条第3項の規定に基づき、平成30年10月30日付で事業者と公共施設の管理者である富津市の間で協定を締結しておりますが、本協定書には履行の義務、排水、工事中の騒音対策、文化財の保護等に関して記載がされてございます。  ショールームにつきましては、確認をしてございます。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 今、お答えいただいた平成30年10月30日には、事前協議の結果、市としては宅地開発の問題はないということで、市長名で事業者と協定書を結んでおります。  そして、市長が先ほどお答えいただいた平成30年11月22日には、君津土木事務所に開発許可の書類が提出をされています。このことは君津土木事務所さんにも確認したのですが、その申請書類の中には業務用建物を建築する理由書というものが含まれていて、その理由書には、こう書かれています。「当社は日本を含む世界各国にて中古車の販売を手がけております。今回申請しましたこの土地は、羽田・成田空港へのアクセスも良く、また、木更津港も近く自社のビジネス拠点にも向いております。海外からの買い付け客への利便もよく、商売がまとまった際の輸出にもよいため、建設を決めたところ、資金にめどがたちましたので、今回申請しました」と。
     このような理由書が一緒に出されているわけですから、富津市としましては、この事業者が海外輸出向け中古車ヤード事業を行うために、業務用建物を建設することがわかっていたかと思いますが、情報公開請求をさせていただいた資料の、平成30年9月14日からの事業者とのやりとりの中には、富津市から海外輸出事業に関する質問を1つもされておりません。この海外輸出事業について、事業者から全く説明されていなかったのか、それとも事業者から説明は受けているが富津市としては特段問題視しなかったのか、どちらなのかをお答えいただければと思います。建設経済部長、お願いします。 ○副議長(岩本朗君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) まず、この開発行為の許可に係る判断は、許可権者である千葉県が行っております。当初、AAジャパンのほうからの開発行為は、議員おっしゃるように、ショールームと中古車の置き場というような形で申請が提出されましたが、解体について、一体利用でするようであれば、こちらについては、千葉県として開発行為は不許可となりますということから、千葉県のほうからフェンスで敷地を分断することで一体利用ができないことであれば、ショールームについての開発行為は認めるというような回答であったと記憶しております。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 今、県の許可権者ということでしたが、先ほど申しました富津市の宅地開発の指導要綱のほうを見ますと、まずは、こういった大きな敷地を開発するときには市と市長と事前協議を行わなければならないと。市長と事前協議を行った結果、10月30日に市長と事業所のほうで協定書を交わして、その資料をもとに県に提出をしているわけです。ということは、県の許可権者は最終的には県かもしれませんが、市はこの事業について、県のかわりに事前に協議をしていることになるわけですが、そういった意味で、私は市のほうが事前に、この海外輸出向け事業ということを、このときに確認していたかということをお聞きしているんですが、どうでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  先ほど市長からも答弁がございましたように、この海外輸出向けの事業を行うということは、事前協議書に添付された登記事項証明書の中に記載がございます。中古車の置き場を、一緒に事前協議が上がってきたわけではなくて、ショールームとしての開発行為の事前協議が市に上がってまいったという経緯でございます。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 少し質問を変えます。この業務用の建物を建築する理由書というものも一緒に添付されて県に出されているということなんですが、この業務用建物を建築する理由書の中身を市としては確認をしていなかったということでよろしいんでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) 業務用建物を建築する理由書は確認をしてございます。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) ここには海外輸出をしたいということが書かれているということなので、市としては、この11月22日の時点でわかっていたことかと思います。  続いて、事業所とのやりとりの資料を情報開示させてもらったものを見た中で、非常に問題かなと思うところを指摘させていただきます。都市政策課の担当者の方が、平成30年9月14日に事業者に対して、「本事業内容を周辺住民及び区長に説明するようにお願いします」と質問していますが、それに対して、事業者は「開発許可行為がおりた後の工事着工前に個別に対応します」と回答しています。そして、その後、市と事業者との間で、続きのやりとりがありませんので、県が事業者に対して開発許可を下す前に、富津市としては事業者が地元住民への説明会をしなくても問題なしと判断したことになるかと思います。  この事業者は、およそ1万9,000平米もの土地を2つの事業に分けて千葉県に申請しています。富津市としては、事業者から、それら2つの事業である海外輸出向け中古車販売店舗中古車解体場がつくられる計画があると聞いていたにもかかわらず、市長が6月にお答えいただいた、住みよい住環境を整えていくとする、この第1種中高層住居専用地域において、事業者に対して、地元区長さんにも、地元議員にも、地元住民にも事前に説明させず、富津市だけの判断で開発許可を進めてもよいと判断したことになりますが、この判断について正しかったと考えるか。この質問は、事業者との開発許可に対する協定書に調印をしました市長にお尋ねしたいと思います。 ○副議長(岩本朗君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) 先ほど、冒頭に答弁をさせていただきました土地利用の方針でございまして、その上にいろいろな法的な規制があるわけであります。その中で許可がされるものに関しては、市としては必要な手続上、進めざるを得ないというような状況がございます。  また、説明に関しては、先ほど来、議員が大変海外輸出ということを重要視されているようでありますけれども、こちらとしては、カーディーラーの展示場というようなことでの申請をいただいておりますので、こちらとしてはそのような判断の中で、法令に基づいて手続を進めていったというようなことでございます。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 私も6月のときに中古車販売店であれば、いたし方ないのかなと思っていたわけですが、この県からいただいた情報公開した資料には、海外の輸出に便利だからということで、海外輸出をするということが書かれているわけであります。市も、この資料を見ているわけなのに、今言った第1種中高層住居専用地域だからということで、店舗なら問題ないというふうに許可するのは、どうなのかなと思います。  同じ質問を建設経済部長に行います。ことしの6月、一般質問の回答の中で、今、何度も言っている海外輸出向けという言葉が建設経済部長からは海外輸出向け中古車販売店であるということのお答えはいただけておりませんでしたが、今までの経緯の中で、富津市としては既に海外輸出向け中古車販売店が営まれるだろうことを知っていたかと思います。そして海外輸出向け中古車販売事業となれば、小規模事業ではない。超大型トレーラー、超大型コンテナ車が通るかもしれないことは容易に想像がつくかと思います。  ましてや建設経済部長は、この対象地域の近くにお住まいですので、この場所の地理や地元住民の生活様態にも詳しいはずです。そして、先月の11月22日の私とのヒアリングの際に、「6月の一般質問の際に、地元住民のための中古車販売店とは回答していない」と訂正を求められたことからも、地元住民向け中古車販売店でないことも御存じだったかと思います。  そこでお聞きいたしますが、このような施設が地元にできることに対して、これは地域で問題になるぞと思わなかったのでしょうか。地元区長さん方は、ことしの10月19日の住民説明会があるまで、この海外輸出向け事業のことは全く知らなかったとおっしゃっています。  この地域に住む建設経済部長として、開発許可を出す前に、事業者に地元住民説明会を一日も早く開催させるべきであると、なぜ市長や事業者に提言をなされなかったのでしょうか。お答えいただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  開発行為につきましては、ある一定基準を満たしておれば、法令に基づき、受け付けをしなければなりません。また、説明会につきましては、事業者に開催を求めていたつもりです。説明会をしなくていいとか、そういうことを私は言った記憶は全くございません。  大型トレーラー等については、1日に最大で8台通行するというようなお話を聞いております。これは、国道を通行することになろうかと思いますが、その場合千葉国道事務所に、許可申請の必要がございます。ただし、まだ、その許可申請は上がっておりません。正式な申請の後、照会がございましたら、またこれについて対応をしてまいりたいと、このように考えております。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) こちら10月19日の区の隣組の組長さん向けに配られた資料になります。ここの中には、今、最大8台というお話でしたが、1日最大20台です。ここに絵も写真も載っています。写真は、本当に超大型のコンテナ車などが写真に載っています。こういったようなところから住民は不安に思ったわけであります。  先ほど、法律に照らし合わせればというお話でしたが、富津市は富津市都市計画審議会や富津市環境審議会等を立ち上げています。富津市都市計画マスタープランで定めたことに対して、住みよい住環境じゃなくなる可能性もあるなと思うのであれば、この有識者の声を聞く審議会を開催すべきであったとも思います。そこでお聞きいたしますが、事業者から富津市都市計画マスタープラン専用住宅地にそぐわないだろう海外輸出向け中古車ヤード事業をやりたいと申し出があった時点で、富津市都市計画審議会に諮らなかった理由を教えていただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  都市計画審議会に諮る案件ではないと判断いたしました。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 富津市都市計画審議会はお飾りなのでしょうか。この二間塚の第1種中高層住居専用地域は、専用住宅地として、道路、公園などの整った快適な住環境の整備と戸建ての専用住宅を中心とする土地利用を誘導すると、平成29年3月に発行した富津市都市計画マスタープランにも書かれています。私も都市計画審議会の一メンバーとして、このマスタープランにかかわった者であります。  その1年と8カ月後に、このマスタープランに示される専用住宅地の住民の快適な住環境を脅かすような海外輸出事業を行いたいという申し出が出てきたわけです。  富津市都市計画審議会条例第2条第2号には、「市長の諮問に応じ、都市計画に関する事項について調査審議すること」と書かれています。市長の諮問があれば、富津市都市計画審議会は開催できたはずです。なぜ当時、富津市都市計画審議会に諮問しなかったのでしょうか。また、住民の不安が発生していることから、現在の工事を一度ストップさせてでも、富津市都市計画審議会に諮問して、再調査するお気持ちはございますでしょうか。この質問は、市長にお答えいただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。  先ほど担当部長の答弁にもありましたように、審議会につきましては、開催の必要がないという判断の中で開催に至っておりません。先ほど来、申し上げておりますけれども、法令にのっとった開発でありまして、そのものを私どもの現状の特別なルールのない中でとめるというのは、非常に難しい状況にあるというふうに判断をいたしています。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 法律ということなんですけど、じゃあ都市計画マスタープランというのは意味がないものなのでしょうか。市長にお答えいただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) 最初の答弁で申し上げたとおりであります。方針としてはいまだに変わっているものではありません。しかしながら、非常にさまざまなインフラ等の整備がおくれたことによって、マスタープランで目指している快適な住環境というような評価を多くの皆様にいただけなかったことが、現状、あるのではないかなというふうに思っております。  今後、さまざまな道路の計画であったり、しっかりと地域の地権者の皆様に御理解をいただいて、そういうものを早めに開通させることによって、土地の利用価値が高まれば、私どもが目指している快適な住環境の住宅地というような方向に進んでいく、そういう位置関係にある土地ではないかなと思っております。  しかしながら、そのことに関しての計画がなかなか進んでこなかったことが評価をされなかったということが、今回のこういうような事業の申請があったということに行き着くのではないかなと、そのように私は考えております。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 今の市長の御答弁ですと、やはり富津市都市計画審議会に諮るべき内容だと思います。平成29年3月にそういうふうに求めたけれども、今、市長が言ったように、そのとおりに進んでこなかった。それで、こういうふうにいろいろ変わってしまったということであるならば、本来、富津市都市計画審議会に諮るべき内容だと思います。それを諮らずに、富津市の独断で法律上適しているからということで開発の許可を進めてしまったことというのは、この対応は私はおかしいと思っております。  もう一つ、おかしい点としまして、君津土木事務所さんの開発許可がおりた後ですが、ことしの1月ぐらいに、事業者が事業を行いやすいように、市の土地を払い下げするなど、水面下で進めてきたというふうに思われるものがあったことです。この事業者が購入したおよそ1万9,000平米の敷地の中を分断するように道があります。地番は二間塚1666の5です。登記簿では富津市が所有しています。この土地を事業者へ払い下げするかわりに、今年の4月17日に事業者所有の土地、地番でいうと、二間塚1701の3を初めとする5筆ですが、富津市が新たな道として使えるように、事業者から寄附を受けています。この手続における情報公開請求をさせてもらいましたが、ずさんな対応だなと思われるところが散見します。  まず、事業者との協議の議事録を残していないとの回答。次に、土地の払い下げ、寄附における部署内の回議書はあったということで、そちらを拝見してみますと、事業者に払い下げをする地番を二間塚1666の1と間違えて記載しています。  さらには、事業者が富津市に寄附した土地ですが、法務局の登記簿には4月17日に寄附と記載されていますが、この回議書で上司へのお伺いを立てた起案日が、その6日後の4月23日となっています。庁内の回議書における上司の決裁を受ける前に、富津市としては事業者から土地の寄附を受けたという記録が登記簿に示されています。  富津市としては、この時点で事業者が海外輸出事業を行いたい旨が分かっていたかと思いますが、事業者との土地の払い下げ、寄附における協議の議事録も残しておらず、回議書に記載されている内容もおかしいわけであります。  さらには、地域住民の方から、地域住民が心配している大型車両の出入り口の部分、二間塚公民館近くなのですが、そこのクランク部分を解消するために、富津市の土地である二間塚1615の1の土地を事業者が払い下げをするということを聞いたということを私は耳にしました。  そこで資産経営課に情報公開請求を行ったところ、11月27日現在のところ、事業者からそのような相談を受けた記録も、土地の払い下げ申請も受けていないとのことで安心をしましたが、もしこの土地の払い下げが、今後、住民に説明もないまま行われるようであれば、富津市は随分と、この事業者に肩入れをしているのではないかと思われても仕方がない状態になるかと思います。  そこで質問しますが、まずは既に払い下げが決まっている富津市の土地、二間塚1666の5と、その周辺の事業者の敷地の寄附について、なぜこんなにも払い下げや寄附をスムーズに許可したのか、経緯を教えていただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与、前田雅章君。 ◎総務部参与(前田雅章君) お答えいたします。  買い取りの申し出があった、先ほど議員おっしゃいました二間塚1666の5は、赤道としての用途を廃止し、市といたしましては、利用予定のない財産となったものでございます。このため、今後、買い取りを希望する相手方に売却することを予定しているものでございます。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) わかりました。  続いてなんですが、地元住民への事業者説明会の開催に至るまでの経緯を確認します。  ことしの10月19日に、二間塚区会の後、事業者による事業者説明会が行われました。これは私が地域住民の方から、ことしの4月に開発工事が始まる情報を聞き、富津市にどういった事業が始まるかの住民説明会を求めたことより、ことしの8月9日に、市民部長より8月5日付、市長名で事業者に説明会を開催しなさいという通知文を出したという報告をいただき、その後、ことし10月の説明会が実現したのだと思います。  しかしながら、この事業説明会は、そこに住む二間塚区民全体ではなく、隣組組長さんだけが対象となっていました。しかも隣組組長さんたちも、当日の区会の中で、いきなり事業説明会があることを知らされたとのことです。市民部から事業者へ、二間塚区民全体に対して開催してくださいと要請しなかったのでしょうか。また、市民部より区長さんに、区民全体に説明するので、回覧を回してほしいということをお願いしなかったのでしょうか。お答えいただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  事業者との打ち合わせの中で、住民説明会を開催していただきたいというようなお願いを申し上げ、また、その場で依頼文のほうを提出させていただきました。説明会の対象者、また日時、詳細につきましては、事業者のほうで判断するということになりますが、我々とすると、広い対象の中でやっていただきたいという旨のお話はさせていただいたつもりでございます。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 私も二間塚区民ですので、説明会を聞く権利はあると思います。そもそも、今、申したとおり、私から市のほう説明会を開催してほしいということをお願いしたわけですから、市から、今度、事業者が住民説明会を開催しますよという報告があってもよかったのかなと思います。危うく、知らずに聞き逃すところでした。たまたま1日前に事業者と接点があった地元地域住民の方から教えていただいて、私や一部の近隣住民の方々と参加することができたわけですが、その事業内容を聞いて驚きました。  その一部が、冒頭申し上げた、地元住民向けではない海外輸出の自動車ヤード事業の展開です。また、朝から夜にかけての長時間営業、超大型トレーラー等の大量通行、それに加えて、新たに今年の9月30日に1万4,185平米の敷地を追加購入し、全体でおよそ3万3,500平米の敷地を使って事業を行い、そのうちの、およそ2万平米は中古車ヤードにするという内容だったわけです。  後日、調査すると、新たな土地は古墳にかかる土地なので、市生涯学習課との協議を経て購入に踏み切ったようですが、千葉県に計画変更を届け出ることなく、事業計画の規模を大きくしていることがわかりました。  このことからも、事業者としては、総面積およそ3万3,500平米、坪でいえば1万坪を目いっぱいに使って、中古車ヤードの仮置き場として、中古車の海外輸出をメーンの事業として行いたいということが伺えたわけです。  なお、行政に許可なく計画変更することは問題ですので、私から県へ、事業者に対して指導をしてもらうように求めたところ、この10月19日に事業者が住民に説明した事業計画は白紙となり、事業内容が正されたわけです。  もし、誰も気づくことなく、また、県からの指導もなければ、そのままの計画が実現していたかもしれません。そして、その計画が実現していたとすれば、市長がお約束してくださいました第1種中高層住居専用地域として、快適な住環境を守ることが大きく崩れてしまった可能性もあるわけです。  私はこの10月19日の説明会に参加して、想像していた以上に大きな問題になるなと思いました。その後、11月8日には、二間塚地区・大堀5区・山王地区の住民向けの説明会が開催されましたが、参加された方々から出た不安の声はたくさんありました。  時間も限られておりますが、ここでお答えいただきたい地元住民からの要望を幾つか上げさせていただきます。所管は、教育部、建設経済部、市民部、消防署になります。  まず、教育部に関連するものですが、地域住民からは、飯野小学校や青堀小学校、富津中学校への通学路でもあるので、通学・帰宅時間帯の特殊車両等の運行は避けてもらいたいなどという要望が上がっています。  まずは教育部におかれましては、地元区長さんやPTAなどを含む地元学校関係者とともに、事業者としっかり協議をしていただき、通学路の安全を守っていただけるように事業者と協議していただけることをお約束いただけないでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) 通学路の安全対策につきましては、学校関係者、また保護者、地域、警察、道路管理者等としっかり協議して、安全管理をしてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) ぜひとも事業者も交えて行っていただきたいと思います。  次に、建設経済部に関連するものとしましては、先ほど、どういう車が通るかわからないということだったんですが、道路法上の特殊車両と言われるものを走らせる際には通行許可が必要となります。住民からは、そんなに大きな車を走らせるのはどうかという声が上がっておりますが、事業者や、その関連企業が、市道の特殊車両の通行許可を求められた際には、地元住民や学校関係者の同意をとってから通行許可を出すようにしていただけないでしょうか。  また、国道を通るというお話がありましたが、富津市道だけではなく、県道や国道も通る計画を事業者は立てています。富津市として、国・県の道路管理者とも連携していただき、地元住民の理解を得てから通行許可を出すように要請することをお約束していただけないでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  先ほども申し上げましたが、これは上級官庁に、まず、この許可申請が出されます。内容を私、確認しておりませんので、どのような回答ができるか、ここで定かなことは言えませんが、やはり住民の皆さんが抱えている不安、これらはやはり取り除かなければならないというようなことは考えておりますので、出てきた許可申請の内容に沿って、適正に処理をしてまいります。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 次に、市民部に関連するものとしましては、超大型トレーラー等の走行による振動などによる地盤沈下、振動や騒音による住宅地で守られるべき騒音レベルの激化、排ガスによる空気の汚染悪化、海外コンテナが出入りすることによるセアカコケグモやヒアリなどの外来生物や外来種子の繁殖による生態系の破壊、中古車ヤードに仮置きされた中古車のオイル漏れなどによる土壌汚染、また、解体場の解体車両のオイルが混じった雨水が流れ出ての川や海への水質汚染、これらが発生しないように、適正な管理がなされなければ、地域住民だけではなく、漁業従事者など、多くの方々に影響が及ぶことになります。  富津市は富津市の環境という環境調査を毎年行っているかと思います。そこで住みよい住環境と定めたこの住宅地のど真ん中に、富津市としてこのような心配を生む海外輸出事業者を受け入れるのですから、富津市として、ぜひともそれぞれの環境調査をする機器を備えつけ、調査・報告を住民に向けて行っていただきたいと思います。  また、環境汚染等の問題が発生した際には、遅滞なく地域住民にも報告をしていただき、適切な対応を事業者に求めるだけでなく、富津市としてもしっかりと対応していただけることをお約束していただけないでしょうか。市民部長、よろしくお願いします。 ○副議長(岩本朗君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  各種法律または条例の中で、さまざまな規制、また基準等がございます。この当事業につきましては、そういった規制の中で係ってくるものがなかなか見つけられないという状況ではございます。ただし、そういうような規制の対象になるかどうかというようなことではなくて、実際に、この事業を行った上で、いろいろな周辺住民の方からの苦情とか相談がございましたら、市としては相談者のところへ出向きまして、事情をお聞きする。また、その内容を事業者のほうにお伝えする。また、必要な調査等を行った上で、事業者のほうには改善をしていただける部分については改善してもらうというようなことで努力はしてまいります。このような案件につきましては、これまでも市としては行っていたところでございますので、今後も同様に対応してまいりたいというふうに考えてございます。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 最後に、消防署に関連するものとしまして、海外輸出用の中古車数百台が古墳群を含む山林や住宅近隣に置かれる予定とのことで、万が一、これらの中古車等が燃えた場合に、消火活動に時間がかかることや、化学物質が燃えることによる悪臭が住宅地に蔓延するだろうことが予想されます。そうなれば、地域住民の命、財産、そして日常生活の安全安心は脅かされることになるだろうという不安が生じます。  そのような事態にならないように、消防署として、現在は建屋の防火・消火指導はしているということですが、中古車ヤード部分についても事業者と協議してもらい、万が一の火災発生の際には、延焼時間が最小で済むような消防体制を富津市として取っていただきたいと思いますが、お約束いただけますでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 消防長、岩崎 脩君。 ◎消防長(岩崎脩君) お答えします。
     まず、この開発行為に対して、消防の対応としましては、その開発行為の場所が網羅できる位置に消火栓を設置していただくよう指導しております。また、防火体制につきましても、法令にのっとった立ち入り検査、または火災の発生が著しく大きい場合のときには指導できますが、オイルが漏れたりとか、火花が散ったりとか、そういうことがないように指導してまいりたいと思います。  また、火災発生時の出動ですが、富津市の指導計画にのっとって対応してまいります。また、活動につきましても、規模や内容について、資機材を使って活動に当たりたいと思います。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 今、皆さんからお答えいただいたんですが、どれもお約束が難しいし、問題が起きてから対応しますというように聞こえました。  ただ、法律で問題がないとしても、富津市都市計画マスタープランには住みよい住環境をつくりますと定めたわけなんですが、やはり住民に不安を与えないように、市としてしっかりと考えなければいけないと思います。  平成30年9月からの事業者との協議についても、全くこのことが触れられていないということは非常に問題であるのかなと私は思います。  今回、地域住民が不安に思う原因をつくった一端は、富津市の対応にあると思っています。一番の要因は、そのときに協議をしっかりとしなかったこと、また、富津市都市計画マスタープラン専用住宅地とすると決めた、この第1種中高層住居専用地域に、地元住民の生活の安全安心を損ねる可能性がある海外輸出向け中古車ヤード事業を富津市都市計画審議会や地域住民に諮らずに、開発許可の申請を進めても問題なしとした富津市の判断の甘さにあると思います。先ほど、そういうふうに言ったということではないんですが、結果としてそういうふうになっていると思います。  さらに言えば、地域住民の方は、10月19日の事業者による説明会の資料などを見て初めて、この海外輸出向け中古車ヤード事業のことを知り、不安を覚えたとのことですが、この住民の不安などの対応について、市へ要望や質問の電話をしたところ、電話を受けた市の方の反応が全くの他人事だったという姿勢にも、その甘さがあらわれているかと思います。  具体的には、対象現場の近隣に住む地域住民の方が、10月末ぐらいに市民部に電話をし、住民説明会を再度開催してもらいたいとお願いしたところ、電話を受けた市職員の方から、開口一番、こう言われたそうです。「一部の議員が騒いでいるようですが、何が問題なのですか。あなた一人が再度住民説明会の開催を求めても、富津市としては動けませんよ。どうしてもと言うなら、組長さんを通して、区長さんから市へ要望を上げてもらって、市から県に住民からそのような声が上がっていることを伝えて、県から事業者に再度の住民説明会を開催してもらうようにお願いしますが」と。  このような発言を市民部の方がなされることは非常に問題だと思いますが、市民部長、このような市民対応をなされた方が市民部の中にいらっしゃることを御存じでしょうか。また、このような発言をなされた方がいることについて、どう思われますでしょうか。お答えいただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えします。  まず、そのような対応をした職員がいるということについては、大変申しわけなく思ってございます。やはり住民の皆さんが不安に思っていることを職員のほうに相談するということでございますので、真摯に受けとめた中での適切な対応をする必要があったかというふうに思います。(「職員に確認したの」と呼ぶ者あり) ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 今、後ろから声がありましたけれども、次の質問に移ります。  まずは、自治会はあくまでも任意団体のため、加入していない方もいます。区長を通さないと苦情を受け入れないということは、その方は同じ富津市民であるにもかかわらず、苦情を申し入れる場所がないということになります。  今回の事業のことに関係なく、市民から相談を受けた際に、頭ごなしに相談を受けることを拒否する市職員がいるということは、あってはならないことだと思います。  私は、ことしの9月定例会の一般質問で、人材育成の質問をした最後に、市長から、こうお答えをいただいております。「市民の皆様に寄り添い、市民の意図を酌み取り、臆することなく対話できるコミュニケーション能力のある職員、また公務員として基礎的な素養を身につけた上で、新しい課題や困難に果敢にチャレンジする職員の育成を目指す」と。  市長、この言葉をうそにしないためにも、まず、市民部の中でそのような発言が本当にあったのか調査をしてもらうことはできないでしょうか。また今後、市民の方が相談を持ちかけた際には、市職員の方たちに真摯に対応することを徹底させると、お約束いただけないでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。  まず初めに、市民部にそのような職員がいるかどうかという確認を、まだ私はとってございませんので、そのことに関しては、そのような市民の皆さんに対して失礼な態度をとった職員がいるのかどうかという調査はしてまいりたいと思っておりますし、もし仮にいたとしたならば、私の指導力不足だというふうに感じております。  令和元年9月定例会で猪瀬議員の質問にお答えしたとおり、方針としては全く変わっておりません。市民の皆さんの不安にしっかりと寄り添って対応できるような行政を市役所一丸となって、今後も進めてまいりたいと思っておりますし、そういう指導をこれからも徹底してまいりたいと、そのように感じております。 ○副議長(岩本朗君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) 先ほど私のほうから確認がとれていない中での発言を申し上げてしまいました。その後、議員からも市長にお話があったわけです。私も、その事実については、今後確認したいと。それで、先ほどの答弁につきましては、そういうような職員がいたということを想定した中の答弁ということで御了解いただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) ぜひとも確認いただければと思います。  また、市長に、もう一つお願いなんですが、この件について、住民の方々は急遽知らされたわけです。10月19日が初めて、実際に言えば11月8日です。この事業が来年度、もう早々に開始するというような話になっています。ぜひとも、市民の方からの苦情、いろいろ相談があるかと思います。そういったときには、ぜひ、今後しっかりと意見を聞いていただければと思います。そこはお約束いただけますでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) これまでも担当を初め、皆さんからの御意見に対して、先ほどの御指摘があるわけですけれども、市としては耳を傾けさせていただくという姿勢で臨んできておるというふうに感じております。今後もその姿勢に変わりはありません。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 一連のことをいろいろ質問させていただきましたが、今回の市役所の市民への対応を聞くにつれても、この事業に対して、そして地域住民の不安に対して、富津市は真剣に向き合っていないなと感じました。来年早々にも、この中古車の海外輸出事業が開催となるわけですが、この事業者以外にも、富津市都市計画マスタープラン専用住宅地にするとした二間塚、山王、大堀地区における第1種中高層住居専用地域や第1種低層住居専用地域及び隣接する市街化調整区域に、今回の事業だけではないのですが、現在、子供たちの通学路上になる場所にダンプ置き場等もふえ始めております。  富津市都市計画マスタープランは、富津市都市計画審議会・市議会・市民から意見をもらって、富津市と千葉県とで協議をしてつくった計画のはずです。それなのに、地域住民にも、市議会にも、富津市都市計画審議会にも、全く説明がないまま、海外輸出向け中古車ヤード、ダンプ置き場等が住宅地の中にどんどんつくられていくことを、富津市として見過ごしていることは、市長が思っている都市づくりとは異なっていると思うわけですが、危機感はないのでしょうか。  ここで厳しいことを言わせていただきますが、市長は「パワフルな富津市政を」というスローガンを掲げ、政治活動をなされていると思います。このパワフルの意味は、市民の声に耳を傾けず、臭いものにはふたをして、見て見ぬふりをするということなのでしょうか。また市長がやりたいまちづくりは、地域住民が不安に思うような事業を専用住宅地に広めていくことなのでしょうか。  パワフルという言葉は、富津市都市計画マスタープランで定めた計画が脅かされるような危機が迫っている現状において、用途区域の変更、開発行為の一体性の判断基準、住宅地と定めた地域におけるヤード事業等を制限するといった条例や規則で、何とか防ぐ手だてはないかというところで発揮していただきたいと思います。  市単独でどうにもならないというのであれば、県や国に太いパイプを持っておられるわけですから、県や国に協力を要請し、私たち市民、地域住民を守るすべを構築する、これくらいパワフルなことをやっていただけないでしょうか。  市長のお言葉をお聞かせいただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) 私が選挙で立候補した際に、パワフルな市政をというようなお話をさせていただきました。それにつきまして、今回の案件がそれに当てはまらないというような御指摘であれば、甘んじてお受けしたいというふうに思っております。しかしながら、今回の当該地におきましては、先ほどお答えしましたとおり、今後も皆さんが安心して住めるような、そういうまちづくりをしていきたいという方針には変わりはありませんし、しかしながら、それが進まなかったことに関しては、さまざまなインフラ整備等がおくれてきたことが大きな理由であるというふうに考えております。今後は国、県ともしっかりと協力体制をとりながら、また、力をおかりしながら、1日も早く、多くの皆さんが住みたいというようなインフラの整った、住環境の整った、そういう住宅地に進めていくことが一番やるべきことではないかなというふうに、今は思っております。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) この問題、県のほうの都市政策の部署のほうにもお話させていただいています。今回、これが許容されてしまうと、やはりマスタープランが全然意味がないものになってしまうと思います。住みよい住環境にすると言ったけれども、第1中高層住居専用地域だから店舗は認められる。先ほど言った用途区域の変更であれば、第2種低層住居専用地域とかにすれば、こういった店舗はつくれないことになるので、それも一つの対策の手段だと思いますが、これを第1種中高層住居専用地域のまま、こういったものを認めていくとなると、富津市だけではなくて、千葉県中、全国中どこでも、こういうことができてしまうことになるかと思います。これを防ぐ方法を、市長としても第1種中高層住居専用地域専用住宅地は快適な住環境をするということであるならば、それも市としてこういう問題が出てしまわないためにはどうしたらいいかということを都市計画審議会にも諮るべきですし、もっと県や国のほうに諮っていく必要があると思います。  今回、そこが都市計画審議会に諮らなくてもよいというようなお話で、この事業が進んできたというところが、どうなのかとも思いますが、今後、こういったようなことが進んでくるかと思います。今、いろいろな話を聞いても、対岸の都市なんかについては、ほとんどそういう事業をやる用地がないと。今、こちらの千葉のほうを狙ってきているというような話も聞きます。であるならば、今回がこれだけじゃないかもしれません。また今後も同じような問題がどんどん起きてくる可能性があると思います。ぜひとも、この問題については、しっかりと富津市としても対策を考えていただきたいと思いますが、もう一度、市長にお答えいただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) 御意見としてしっかりと承りたいと、今後の方針につきましては、庁内でしっかりと検討してまいりたいと、そのように考えております。 ○副議長(岩本朗君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 以上をもちまして私の一般質問を終えさせていただきます。ありがとうございます。 ○副議長(岩本朗君) 以上で、猪瀬議員の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで休憩といたします。会議の再開を午前10時40分といたします。                  午前10時26分 休憩           ────────────────────────                  午前10時40分 開議                  千倉淳子君の個人質問 ○副議長(岩本朗君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  5番、千倉淳子君の発言を許可します。5番、千倉淳子君。                 〔5番 千倉淳子君登壇〕 ◆5番(千倉淳子君) 改めましてこんにちは。市民の声、千倉淳子でございます。議席番号5番でございます。これから通告書どおり個人質問をさせていただきます。  それに先駆けて、まずは、このたびの台風15号を初め、たび重なる台風、そして、その後の豪雨により甚大な被害を受けました富津市を初め、たくさんの被災者の方たちに心よりお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げるところでございます。  私の住む町、竹岡でも、台風15号で最長12日間にも及ぶ停電と断水を経験いたしました。この間、地域の方たちと自助、共助の活動をさせていただきました。その際に地域の方たちからいただいたたくさんの御協力、そして、御自分も被災をされているであろうに、お仕事を献身的に全うしてくださった市の職員の皆様、そして市内外からたくさん来てくださったボランティアの方々、物資を届けてくださったたくさんの方たちに、この場をかりまして深く御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。  では質問に移ります。まず、天羽中学校校舎改築事業についてですが、この事業につきましては、市民の皆さんとの説明会を何度も重ね、いろいろな意見があったと記憶しております。私自身としましては、建設に当たり、もう少し熟慮をしてみたいと思ったものですが、着工し、新しい校舎が、もうできているところでございますので、後戻りはできません。これからでき上がる校舎をどのように生かしていくか、どのように利用していくかという話をしていきたいと考えております。  まず、この事業の進捗状況と、そもそも天羽中学校への接続道路の拡幅工事、これがどうして必要になったのかというところを、市長の出身校でございますので、市長のお考えをお聞かせいただければと思っております。  次に、先ほどもお話いたしました、相次いで上陸いたしました台風15号、19号により大きな災害に見舞われたわけですけれども、この災害時の初動における要援護者対応、そこでの地域との連携、そして各地域での活動拠点の設置方法などについて、実際に経験をした前と後で、どのように市長の御認識が変わられたか、御教示いただければと思います。  これで1回目の質問といたします。御答弁のほどよろしくお願い申し上げます。 ○副議長(岩本朗君) 千倉議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 千倉淳子議員の御質問にお答えいたします。  初めに、天羽中学校校舎等建設についてのうち、校舎改築事業の進捗状況についてと、進入路拡幅工事についての御質問にお答えいたします。天羽中学校校舎改築工事につきましては、天候不良及び台風15号の影響により、本年11月18日までの工期を来年2月28日まで延長する変更契約を締結し、現在施工中です。  改築工事の完成後、備品搬入及び湊小学校からの引っ越しを行い、天羽中学校新校舎の供用開始は、現在のところ来年の3月中旬を予定しています。なお、11月上旬には、この旨を天羽中学校の保護者及び区長にお知らせをいたしました。  次に、進入路の整備については、通学路の安全対策として必要であると考えたところであります。今後とも学校、保護者、地域の方々と協力し、通学路の安全対策を講じてまいります。  次に、災害時の初動対応についてのうち、要援護者対策についての御質問にお答えいたします。災害が発生し、または発生するおそれがある場合に、みずから避難することが困難で、特に支援を要する避難行動要支援者に対しては、地域において安否確認や避難誘導などの支援をお願いしています。中でも、要援護者は、平時からの見守りが必要と、みずから申し出た方であります。  台風15号による被害の発生直後は、大規模な停電、家屋被害、倒木、土砂崩れによる道路通行どめ等で被害が甚大であったことから、混乱を極めており、区長を初め、地域との連携は難しい状況にありました。その経験を踏まえ、台風19号の襲来に備え、区長、民生委員への連絡をし、要援護者に対する早めの避難の声かけ、避難支援などを改めてお願いしたところです。  次に、地域との連携についての御質問にお答えいたします。台風15号では、ただいま申し上げました状況であったことから、職員によるパトロールや物資配付拠点での情報収集などにより、被害状況、支援すべき情報の把握に努めたところであります。  各地域での活動拠点については、停電の影響が大きかった天羽地区を重点に、市民会館、竹岡コミュニティセンター、金谷コミュニティセンター、峰上公民館で物資の配付を実施しました。応急給水は、給水設備のある本庁、旧水道部、峰上公民館と給水車により、竹岡、金谷のコミュニティセンターを拠点として実施したところです。拠点では、多くの支援物資が直接配付場所へ届き、その管理が困難となったこと、また、現場が混乱する中、関係者の調整が十分でなかったことなどから、庁内での検証を行い、今後に生かしてまいります。 ○副議長(岩本朗君) 再質問に入ります。5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) 御答弁ありがとうございました。では、再質問に移ります。  まずは天羽中学校の改築工事につきましての再質問をさせていただきます。顧みますれば、富津市の統廃合問題と天羽中学校の改築事業が同時進行で発表されたのは、私が議員になった平成28年のことでした。私自身の母校でもあり、2人の息子を通わせ、大事な仲間たちとPTA活動に明け暮れた、思い出いっぱいの天羽中学校でございます。もちろん私だけではなく、市長御本人もここに3年間通われ、創立50周年も迎えた歴史ある天羽中学校。たくさんの市民の皆さんの強い思い入れがあるということは、ここで改めて言うまでもないかもしれません。  そこで質問です。天羽中学校建てかえに際しまして、市民からは建てかえに関してはおおむね賛同を得られたのではないかと思っておりますが、立地については、私は異論が多くあったのではないかと認識しておりますが、その辺をどのように御認識されているか、お答えください。 ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) お答えいたします。  立地についての御意見を踏まえまして、天羽中学校新校舎の建設に当たりましては、新たな土地への移転、新築するプランについても検討をさせていただきました。しかしながら、まず移転先の選定、それから用地買収、それらに要する相当な期間がある。また、敷地造成や体育館、武道場などを新たに建設することに関して、相当な費用がかかるなどの理由から、総合的な判断によりまして、また生徒の安全、快適な学習環境を早期に整備するということを優先して考えまして、既存の敷地内で改修するとしたものでございます。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) あそこに建てるというふうに決まったことについて、今、お話をいただいたように思っておりますが。  それでは、立地条件に異論があったということは、御認識はされているのかなというところを、もう一回と、それから、そのことに対して、説明会や、そのほか天羽住民だったり、保護者だったりからいろいろな意見が出ていたと思いますが、その辺について教えていただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) 御意見につきましては、陳情もあり、新しい土地というところは十分理解してございます。  また、天羽中学校の校舎の老朽化が著しいというところで、新校舎を早期に建設、また、生徒等の安全確保をしてほしいと。それには通学路の整備をしてほしいとの御意見があったことも承知しております。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。では、これはそもそも論ですけれども、天羽中学校というのは、学校施設だけではなくて、地域の文化の拠点でもあり、災害時には災害の大きな拠点にもなるというふうに私どもは認識しておりますが、そう考えてよろしいでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) お答えいたします。  天羽中学校は、学校施設であることに加えまして、学校開放という側面も持っております。そういう枠組みの中では、生涯学習の拠点という側面もございます。また、地域防災計画では体育館及び武道場が指定避難所というふうになっております。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。私も中学校はそういった拠点として、これからも皆さんに安心する場所として使っていただけるものになることを、ずっと期待しております。  説明会では、さまざまな意見が出たと、私自身も認識しております。特に、どの説明会でも通学路の危険、狭い接道に対するお話が出たものと記憶しております。  私自身も、その市民の皆様の声を受けて、平成30年3月の定例会にも以下のような質問をしております。この通学路につきましては、今回、統廃合の説明の折から、天羽中学校を統合することに対してはやぶさかではないけれども、建設場所についてはどうなんだろうと。あそこにスクールバスがちゃんと入るんだろうかという住民の不安や関心があるように記憶しておりますが、いかがですかとお聞きしたところ、当時の教育部長さんから、「天羽中学校の通学路につきましては、説明会等の中で、いろいろと要望が出ておりまして、市といたしましても、早急に対応していきたいと考えているところでございます」というお返事をいただいております。また、その前の平成29年3月には、諸岡議員の御質問の中に、天羽中学校の道路整備についてということで質問が出ております。「スクールバスによる通学を考える中で、この道路拡幅事業というものは、一番初めに進めなければならない事業かなと思っております。天羽中学校の通学路では、福祉施設などが整備されてきております。これからスクールバスの運行等を考えた場合に、現在でも普通乗用車等の交互通行は困難であります。それについて、どうお考えでしょうか」という御質問がありました。それに対して、当時の教育部長さんも、「道路整備につきましては、保護者の方や住民の方から強い要望もあります。早期事業化に向けて進めていきたいと考えております」というお答えをいただいております。同じような議員の質問に、教育長からも「道路の整備につきましては、保護者や住民の皆様の強い要望もあるため、早期事業化に向けて進めてまいりたいと考えております」というようなお答えをいただいております。  さて、天羽中学校の新校舎落成に当たり、予定されているスクールバスの往来。学校機能だけでなく、地域の拠点、さらに災害時の拠点として利用を考えた場合、道路拡張はどれほど重要で必須なものだとお考えになっているか。先ほど市長にはお伺いいたしましたが、教育長、教育部長、健康福祉部長、建設部長、それぞれにお答えをいただければと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(岩本朗君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) お答えいたします。  通学路の安全対策として必要であると考えております。
    ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) 教育長と同様に考えております。 ○副議長(岩本朗君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) 教育長、教育部長と同様でございます。 ○副議長(岩本朗君) 健康福祉部長、島津 太君。 ◎健康福祉部長(島津太君) お答えいたします。  皆さんと同様です。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。皆様が、この拡幅工事について重要な部分だとお考えであるということがお聞きできて安心いたしました。  では、市内の小中学校では、交通事故防止、それから不審者から児童生徒を守るため、通学路の危険箇所についての認定を行っていると思いますが、現状で、この計画道路、この箇所には、危険と認識された箇所はないということでよろしいのでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) 通学路安全対策協議会の議題として上がったところは、今のところございません。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) 今のところございませんということは、皆様もこの場所について拡幅が必要だということであれば、いろいろお考えがあると思うんですが、教育長と教育部長にお聞きいたします。危険箇所と思われるようなところは、ここにはございませんでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) 生徒の通学路につきましては、今でも通行車両については気遣っていただいておりますが、徐行等の安全通行の必要性はあるものと感じております。 ○副議長(岩本朗君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) 部長と同様でございます。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) では、先ほど言った認定の中では、危険箇所というものは認識の中ではないということですが、お二人のお考えの中では拡幅を必要とするということで、現在の状況では危険と思われる部分があるというふうに考えているということでよろしいでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) お答えします。  スクールバスが、今回、通行いたしますので、道路の整備につきましては、建設経済部にお願いして着実に実行していただいております。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。私は自分も通いました。そして、子供を通わせるときも、あの通学路は同じ状況でございました。私どものときには、駅のほうから通ってくるバスや電車通学の生徒は、今、吉原のセブンイレブンがありますが、あの裏を通りまして、階段を上がっておりました。でも、うちの子供たちのときには、その下からということではなくて、飛田釣具店、そのわきの道を上がっていったり、または、今、通学路を考えている場所を歩いて上がったりということで通学をしていたと思います。  そして親になって、そこを送り迎えをする際に、やはり道路で行き交う際に対向車が来たときの退避ですとか、お母さんたちは子供を通わせるために遠くから来ていますので、一生懸命、ふなれな運転をして、あそこに上がることも多かったと思いますが、そんな際でも、すれ違いにみんなが苦慮したり、危険を感じたりしていたことは、身をもってわかっている部分です。それについてのたくさんの要望であったり、不安であったりが、今までの中でたくさん出ていたことと思います。  そういった危険箇所を、皆さんからのお話があったにもかかわらず、やはりあそこに建てることになったのは、3年間のうちに建てなければいけないという、先ほども教育部長のほうからありましたが、老朽化が進んでいる天羽中学校を早く建てかえないといけないということのみで、あそこになったのでしょうか。もう一度、お答えください。 ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) 先ほど申し上げたとおり、まずは、子供たちの教育環境を向上させるために、当該用地において建てかえを検討させていただきました。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) わかりました。ということは、今までの御答弁の中で、通学路に危険な部分は承知しているが、これを拡幅することによって、今の立地条件のところに建てることが決まったというふうに解釈いたしましたが、ということは、道路の拡張が今回の学校建設とセットになっているというふうに私は受けとめます。  市民も道路の拡張があるからこそ、あそこの場所に建てることを受け入れたというふうに思っています。  そして今回、11月13日に行われました決算審査特別委員会におきまして、この接道の拡幅が十分にはできないのではないかというお話が耳に入りましたが、それは事実ですか。お答えください。 ○副議長(岩本朗君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  本路線は地形的に急峻な場所がございます。また、道路に近接して建物が存在するなど、全路線で車両がすれ違える幅員を確保することは困難であると認識しております。  しかしながら、可能な範囲での拡幅と待避所の設置などを検討し、子供たちの安全確保に努めてまいります。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。私、まだ概要だというふうには伺っておりますが、今、考えている、あそこの通学路の設計図、見せていただきました。今の時点で、どのくらいの広さが、あそこで確保できるのか。今の段階で結構です。お答えいただけますか。 ○副議長(岩本朗君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) 基本的には、最低4.5メーター、3種5級の道路の確保をしたいというふうに考えております。ただ、まだ用地測量のほうを発注しておりませんので、そこに待避所だとか、拡幅可能な場所、これは当然、出てきますので、年度内に用地測量を実施いたしますので、その結果で全体の道路幅員が決まってくるというふうに考えております。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。  今のお話を聞いておりますと、4.5メートル、マイクロバスの幅は1.8から1.9というふうに私は認識しております。例えば、いろんな方向からバスが通ったときに、バス同士、もしくは保護者が入ってきたときに、大型の乗用車等が、そこですれ違うとき、4.5メートルの幅は安全ではないと私は思っております。よかれと思って建設した天羽中学校により、結果として交通事故などが発生するリスクが回避できなかった。これが建設に数年たったり、数十年たってわかったのなら仕方がないとしましょう。しかし、設計途中、建設途中でこのことが判明するというのは、どう考えても、どこかに落ち度があったのではないかなというふうに考えざるを得ません。  この計画どおりにいかなかったこと、これは先ほど質問の中で、教育長や、もと教育部長がお答えになったことのお約束に私は反しているのではないかというふうに考えておりますが、今後、今の状況になっていることを、いち早くPTAや住民に知らせることが必要だと思われますが、この報告や説明、そして約束どおりにいかなかったことに対するお言葉、そういったものをどういうふうにお答えになるおつもりですか。 ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) お答えいたします。  教育部といたしましては、保護者や市民の皆さんが少しでも安心してもらえるように、通学路の安全対策を道路整備とは別に、また考えたいと思っておりますし、また、道路整備につきましては、先ほど建設経済部長が申し上げたとおり、可能な限り拡幅できて、待避所も設け、スクールバス等も安心して交互に通行できるような精いっぱいの交わせるような場所をつくると、最大限努力をしていくつもりでございます。御理解いただきたいというふうに思っております。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) この事業の予算、幾らでしたっけ。お答えください。 ○副議長(岩本朗君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) 道路工事の予算ということでよろしいでしょうか。 ◆5番(千倉淳子君) この事業全てでお願いします。 ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) 中学校の改築につきましては、解体工事から建設工事まで、外構はこれからでございますが、総じて約14億円程度となる見込みでございます。 ○副議長(岩本朗君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) 道路工事の予算につきましては、中期財政計画では平成30年度から令和3年度の4年間で1億6,000万円を計上してございます。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございました。両方合わせて15億円以上、これだけの巨額の税金を投じる大事業。後でわかったでは済まされないことになると思います。同じことを繰り返してはならない。そういうふうにも考えております。  どうして、この期に及んでこうなったのか。庁内では、どのような経緯をたどって、こういったことに行くまでに意思決定がなされていくのか。また、どのタイミングで拡張が思うようにできないということがわかったのか、教えていただけますか。 ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) お答えいたします。  天羽中学校の進入路につきましては、さまざまな御意見があったことを踏まえ、庁内で十分な検討をして、現地の状況を踏まえて、建設経済部のほうでは計画的に市道認定あるいは用地の測量、これを確実に、現実に可能な範囲で、できるだけの安全対策を進める道路整備をしていく所存でございます。御理解いただきたいと思います。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) 十分なということでございますが、多分、今、執行部がお考えの十分な拡張と、あそこを安全な道路に拡幅するからということで、この事業に賛成というか、納得をした住民との考えの差は、かなり大きいものだと私は感じております。  建設をする前から、住民説明会の中でもたくさんの人が、あの道路は拡幅はできないだろうというふうな御意見がありました。建設関係者の方たちもそう言っておりました。それにもかかわらず、いえ、安全は守ります、拡幅しますというお答えだったと私は認識しております。  どうして、あれだけ市民の言ったことが、今、教育部長がおっしゃったように、全庁的に話し合いをした結果でわからなかったんでしょうか。把握ができなかったんでしょうか。この辺について、十分な議論が本当にできていたかどうか。市長、教育長、教育部長、建設経済部長健康福祉部長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(岩本朗君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。  天羽中学校の進入路につきましては、庁内で十分な協議の上、現地の状況を踏まえ、計画的に整備を進めてまいる、そういうことでございます。  また、通学路の安全対策につきましては、道路のハード面はもちろんですけれども、地域の皆様、PTAの皆様、そして学校とも協議しながら、さまざまな工夫によって、最大限、子供たちの安全を守っていきたいと、そのように考えております。 ○副議長(岩本朗君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) お答えいたします。  進入路についての庁内での協議については、私もいろいろな話し合いをさせていただいて、現地の状況を考えて、計画的な審議を図るということで共通理解を図っているものと思います。私は通学路については、道幅が広くなって、全て安全だとは思っておりません。やはり、お互いが、みんなが気をつけていくということが大事なことかと思っています。しかしながら、狭い道幅をできる限り広くして、より安全な整備をするということについては、全力を尽くしてまいると、これが行政の務めだと私は思っております。そういう面で、市民の皆様にそういう御約束をしながら、建設に取りかかりたいなと思っております。 ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) 教育部といたしましても、校舎の改築事業を、今現在、執行中でございまして、そういうところでも、道路との関係性も考えた上で、可能な限りの道路整備に協力をしてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(岩本朗君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) 先ほども答弁させていただきましたが、可能な限りの道路拡幅と待避所の設置等で安全確保をしてまいりたい、このように考えております。 ○副議長(岩本朗君) 健康福祉部長、島津 太君。 ◎健康福祉部長(島津太君) 市長、部長の皆さんがお答えしたとおりでございます。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) 今の皆様のお答えですと、私たち市民が思っている、あの道路の危険性だとか、あそこに建てることに対して異議を唱えた市民の気持ちを御理解いただけていないのかなというふうに思うほかないかなというふうに思っております。  今の教育長のお話ですと、約束のとおり、みんなにやりますと言ったとおりの工事が、今後、必ず行えるというふうにお考えだということでよろしいですか。 ○副議長(岩本朗君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) 私どもとすれば、その方針に向かって全力を尽くしている、そういう考えでございます。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) そうですね。誰も悪いものをつくろうと思ってつくっているとは思っていません。皆様、御立場御立場で、一生懸命にお仕事をされて、その中で今があるのだと思います。  でも、市民は、そういった皆様のお言葉を信じて、今までよりもいい環境のもとで、あそこが通れると信じて、最初は無理なんじゃないかと、たくさん御意見をしましたけれども、いや、大丈夫だと。では、これが今の段階で4.5メートルのほとんどだといったときに、待避所ができたとしましょう。その待避所まで6メートル近くあるスクールバスが途中で会ったときに、どちらかが下がるわけです。それが安全な通行ができる道路というふうに呼べるのでしょうか。  行政は、なぜ急ぐのかという問いに対して、先ほどもお答えがあったように、天羽中学校の改築は耐久性を考えても急を要しているということでしたが、一番最初の御答弁のように、中学校は災害時の避難所としても大きな役割を果たすところだというお答えでございました。地域の交流を図る場としても、生涯学習の場としても大事なところなんだということがわかりました。  では、それが本当にかなって、たくさんの市民が、あそこに上り下りをしたときに、やはりその道路で十分なのか。そこに危険があった際には、もともとの、その目標が果たして守られるのでしょうか。そういったことを根本から考えたときに、もう少し、もともとあった市民の声を十分に検討することが大切だったのではないかというふうに私は考えます。こうなってしまった状況、今後、どういうふうになっていくだろうと予測されること、それをしっかり住民に御説明をいただいて、もう一度、判断を仰ぐ必要があるのではないかと私は思います。  先ほどの建設経済部長のお話ですと、まだまだこれからいろいろな手続が残っているというふうに聞かせていただきました。ということは、これから退避できる幅をとるために、いろいろな住民とのやりとりがあるんだと思います。  では、根本的に、あそこではなく、ほかの方向から通すというようなことも、これから考えることはできないでしょうか。可能性としてだけお答えください。 ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) スクールバスの通行につきましては、一時的に原田医院さんのほうから入っていく方法で考えております。それをもって、通行の交互につきましては、考慮する余地が残されているのかなというふうに思います。スクールバスの通行する時間帯とか、通行する方向性については、今後、調整する余地は、まだあるのかもしれませんけれども、その中で最大限の配慮をしていきたいというふうに思っております。  また、先ほど教育長からも答弁させていただいたとおり、そのほかで安全対策が学校を通じてできないかも、教育委員会としてもしっかり考えていきたいと思います。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ぜひとも、まずは市民に情報公開をしていただきまして、もう一度、市民の声をしっかりと聴いていただきまして、できる配慮は、できるだけ考慮していただきたいというふうにお願いするところでございます。  天羽中学校、50周年を迎えました。これからでき上がって、また数十年と、あそこに子供たちが通う場所でございます。市長、あそこの安全、そして皆さんがあそこに集える環境の中で、この拡幅工事がいかに大切かということを、もう一度、皆さん、庁内でもしっかりお話し合いをいただきまして、今、こういうふうになっている現状をしっかり見直していただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 市長、高橋恭一君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。
     先ほども答弁した内容と重なるわけですけれども、まず通学路として生徒のことを第一に考えてまいりたいと、そのように考えております。また、道路整備同様、地域の皆様、保護者の皆様、そして学校とも連携をしながら、子供たちの安全を守っていきたいと、そのように考えております。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) この中学校のことについては最後にしたいと思いますが、平成29年3月、三木議員の一般質問の中で、三木議員もこのようにおっしゃっておられます。「今回の天羽中学校の改築につきましては、非常に大きな予算のかかることでございます。そういったことから、将来的なものを含めた中で、全庁的な中で検討をしていただきたいと思っております」。私も、この意見に、再度、強く賛同いたしまして、これをもう一度検討していただきますことを、ここで今後ともよろしくお願いしたいと思っております。ありがとうございます。  では、災害時の初動対応についての再質問に移ります。この問題につきましては、昨日来より何人もの議員の方が御説明を求めておりまして、お答えにつきましては、大分、重なる部分があるのかなというふうに思っておりますので、途中につきましては、お願いしておりましたけれども、聞かない部分もあると思いますが、御承知おきください。  まず、私も介護の仕事をしておりますので、こういった災害時には、まず自分が普段接しております介護させていただいている方たちのことが一番に気になるものでございます。地元でももちろん、あそこのおばあちゃん大丈夫かな、あそこはひとり暮らしだなというところが一番気になるところでございます。  今回、初動対応というところに限らせて聞かせていただきますのは、この間、15号の災害を体験いたしまして、一番市民が混乱をしたのはいつなんだろうというふうに考えてみますと、私の経験からですけれども、11日の竹岡、金谷が断水が始まるだろうという意見を受けてから、それから15日までの間、この数日間が、やはり私が接した市民にとっては、一番不安な時間だったと見ております。皆さんのお答えにもありましたように、広報もうまく聞けず、情報もうまく入らず、停電の中、電話も通じず、そんな中で皆さんが過ごしていたと思っております。  そんな中、市のボランティアセンターが稼働しましたのが17日、きのうの健康福祉部長のお話ですと、福祉関係のほうで皆さんに安否確認が始まったのが、確か16日というふうに聞いております。私が先ほど言いました11日から15日というのは、そこから外れてございます。ですけれども、その間に何もしていなかったかというと、実はそうではなくて、最初に私がお話しましたように、要援護者の方たちというのは、ほとんどの方たちと言っていいと思いますが、何らかのサービスなり、何らかのケアを受けている方が多ございます。そうしますと、私たちのような業種で働く者につきましては、まず自分がかかわっている方たちの安否を必ず確認をするものでございます。ですから、そういったところとの連携ができていたら、もう少し皆さんの御苦労だとか、それから時間的なロスだとかいうものがなくなったのではないかなと。これは初めての災害でございます。皆さんが市民のために一生懸命動いた中でのことでございますので、決して指摘だとかいうことではなく、顧みての反省として、自分の中でも考えるところでございますので、気にさわることがありましたら、御容赦いただきたいと思います。  ここで質問させていただきます。今のようなことを踏まえて、災害の初動時、こういった要援護者の対応について、市民の連携と、各地域での活動拠点などがあったと思うんですが、そういったところとのやりとりがどうだったのか。もしくは、各事業所、そういったところとのお話がどういうふうにできていたのかというふうなところをお聞かせいただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 健康福祉部長、島津 太君。 ◎健康福祉部長(島津太君) まず、福祉関係機関との連携については、台風15号においては、千葉県の健康福祉部職員、また障がいに関する一般相談支援事業所を委託している相談支援センター天羽の職員、また、県内5市の相談支援事業所の職員、君津健康福祉センター及び松戸市、柏市の医師、保健師並びに東京電力社員の協力を得て、家庭訪問等による安否確認を実施し、またニーズの把握を実施いたしました。  また、19号においても、事前に各福祉施設へ受け入れの可否を確認し、緊急時に備えるとともに、君津健康福祉センターの保健師及び相談支援センター天羽の職員の協力を得て、健康福祉部の職員を中心に全庁体制で安否確認、人数の把握を直ちに実施をいたしました。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。とても理論的に、系列的に行われていたのだなということはわかりますが、もっともっと地元の、それぞれのケアマネさんだとか、包括支援センターだとかが、どのように前の5日間動いていたのかということが、スムーズに本部のほうに上がるような体系ができていたら、16日の段階で確認を始めた、その後に、不明者というものの数が、もう少し早くに少なくなったのではないかなというふうに思っておるところでございます。現に、現場のケアマネたちから、自分たちが確認をした、その後から、あそことあそこがわからないから、あそこへ行ってくれ、ここへ行ってくれというような話が入ってきて、それこそ責めているのではなくて、こういう災害時でも普段のケアが続いている中、非常に考えるところがあったというふうな御意見もいただいております。今、市内のケアマネ協議会でも、そういったことをみんなまとめて、行政と共有をして、次に生かしていこうという動きがあるようでございますので、ぜひそういったものを生かして、今後、いち早く、そういったことが確認をでき、もっとたくさんの労力がほかのことにも使っていただけるような形でお考えいただければというふうに思っているところでございます。  この次に聞こうと思っていたのが、地域の区長さん、民生委員さん、そういった方たちとどのような連携がとれたかということをお聞きする予定ではございましたが、これは、きのうまでの御質問の中でたくさんのお答えがありました。15号ではなかなかスムーズにできなかったところ、19号ではそれを生かして、早くに区長会長様たちにお集まりいただいたこととか等々をお聞きしております。まだまだ復旧も全て終わっていないところでございますが、この検証というのはずっと続けていただきまして、いつ来るかわからない災害に備えまして、もう一度、みんなでここはじっくり考えていきたいところだなと思っております。  私、発災後の5日間を地域で過ごさせていただきまして、本当にこの地はまだまだあったかいなというふうに思ったところでございます。今回の15号において、質問ではございませんが、私が感じたことの中に、今まで皆様から出たものと重なりますけれども、例えば、マイナス因子としては、まずガソリンが不足しているということで、動きを制限されたというところが大きかったように思います。その後、長引く停電がありまして、皆さん、不自由を感じましたが、水とガスが来ていると御飯がつくれるよというお答えも、そこではありました。  そして、プラス因子があったとすれば、近隣の市が、木更津以北ですね、特に。そちらが割と早くに通常の生活が戻っていたということ、それによって、その影響のなかった地域に暮らす親戚や御子息などが皆さん、家族を大分助けてくれたというふうなところがある。今回の災害では助かった部分ではないかなと思っております。  それゆえに、確認に行ったけど、もういなかったとかいう要支援者がいたことがまた混乱を招いたんだと思いますが、そんなときに地域の拠点で暮らしている人たちに、その様子がわかっていたとすれば、そんなに多くの労力を割かなくても、そこはわかったところなのかなというふうなことも感じたところでございます。  とにかく、まだまだ富津市は隣近所支え合ってこの災害を乗り越えようという機運が、特に私がいました天羽地区にはたくさん見られました。ですから、今回惜しかったなと思うのは、もうちょっと初動の対応を地元でしている人間たちの意見や情報が行政とうまくつなげることができたらなというふうなところを強く感じたところでございますので、そこでお話を伺えたらなというふうに思ったところでございますが、今のようなところ、健康福祉部長、いかがでしょうか。聞いて、感想でも結構です。ちょっとお聞かせいただけたらと思います。 ○副議長(岩本朗君) 健康福祉部長、島津 太君。 ◎健康福祉部長(島津太君) やはり行政だけで確認等をするということは、本当にちょっと人的な部分があって、なかなかできない部分があります。やはり地域での、そういう支え合いの中で安否確認をして、それを行政と情報共有しながら進めていくことが、住民の安否確認をいち早くできるシステムだと思いますので、区長さんや民生委員さん、地域包括支援センターとか、そういったいろんな関係機関と今後、そういうふうな連携がきちっと図れるように、順次調整をしていきたいと思っております。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子君。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。同じ意見をお持ちいただけたようで、とても心強く思います。  区長さんや民生委員さん、地元にたくさんの要職を担っていただく方、いらっしゃいます。ですが、今の世の中ですので、どうしても2年で交代するとか、また新たになったばかりでありますとかいう委員の方もいらっしゃいます。お気持ちは十分あっても、どんなふうに動けばよかったのか、どうやって市とつながればいいのかということがわからなかったという方が多かったように記憶しておりますので、そういったところのお導きを行政のほうに、システムチックに御指導いただいておきますと、今後いいのではないかなと、僭越ですが、感じたところでございます。  今のが15号でございます。あと、15号で感じたことというか、うれしかったことをですね、コミセンの公衆電話ってつながるんですね。で、私どもがやっている光回線などというものは一切、電話、使えなかったんですが、昔ながらの電話回線、何ですかね、あれは通じたんです。インターネットにつながっていない電話、そういったものは災害時もとても強く使えておりました。  で、コミュニティセンターにいると電話がかかってくるんです。「うちに電話がかからないんです。竹岡に実家があります。どうでしょうか」、確認をしてこられる方、それから「物資を送りたいんです。でも、市役所のほうにうまく伝わらないんです。どうしましょうか、送ってよろしいですか」、それから「送りたいんですが、何が困っていらっしゃいますか」、とてもあったかい電話をコミセンの公衆電話で私は受けさせていただきました。  そういったことも一つ、今の情報の伝達方法ではないものが生きていたということも一つのプラスになるのではないのかなというふうに思いまして、皆様にまた御検討をいただきたいところでもあります。  そして、19号です。19号についてですが、竹岡地区につきましては、15号でコミュニティセンターに被害がございました。なので、コミュニティセンターが避難所として開設せず、竹岡全域をまず保育所で避難をしてくださいという指示がかかりました。保育所です。そして、今も保育所ですので、何名も入れません。それから、一番困ったのは大人のトイレが少ないです。子供用のトイレではなかなか賄えないものもございました。  そして、すぐに避難所が足りなくなりました。結局は、竹岡小学校をあけていただくことになりましたが、その竹岡小学校でガラスが割れるということが起こりました。その割れたガラスが職員の方に降り注ぎました。「大変ですね」と言って慌てて声をかけましたが、そのときの職員さんが「私でよかったです。避難した方じゃなくてよかった」というふうにおっしゃっていただきました。ありがたいなというふうに思ったのと、彼女にけががなくてよかったなと、大変ほっといたしました。  こういうことを考えたときに、私、前回までの質問でもさんざんさせていただいております。公共施設のメンテナンス、これをいち早く行っておくことが、こういった災害のときにどれだけ大事なことなのか、心配をしていたことが現実になってしまったなというふうに、私は考えたところでございます。  これは通告しておりませんが、市長にお伺いいたします。市長も同じようにお考えの部分があったらうれしいと思いますが、そういった部分についてのメンテナンス、どのようにお考えかお聞かせいただいてよろしいですか。 ○副議長(岩本朗君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。  竹岡のコミュニティセンター、そして竹岡の小学校の体育館の窓ガラスの破損に関しましては、もちろん承知をいたしております。通常のメンテナンスというか、これらに関しましては、やはり災害に強い、そういうような状況をつくっていく必要があるんではないかということを、今回の3つの災害で感じております。それらに関しては、しっかりと検証した上で検討して、現状よりも少しでも強いような、そういう施設をつくっていきたいと、このように考えております。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子君。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。  きょうも、たくさんの質問をさせていただいて、その中で「検討してまいります」、「そのように話し合って」という言葉をたくさんお聞きいたしました。私たち市民は、今までこの市でいろいろな施策を立てて、この市を盛り上げてくださった執行部の皆様の計画や実行を信じて、任せて、これからもやっていくしかない部分がございます。ですから、きょうの2つの質問、違う質問のようで、根底に流れているものは同じなんじゃないかと思っております。  市民は日々、暮らしの中で、いろいろな不安と闘っております。いろいろな要望を持っております。でも、「財政難なんだ」、「お金がないんだ」、「理解をしてくれ」、その言葉も十分に受けとめながら、一生懸命、生活をしております。  執行部の皆様も悪くしようと思ってやっている人がいるなんて、これっぽっちも思っておりません。職員の皆様も精いっぱいお仕事をしてくださっていると認識しております。でも、結果、今回のような行き違いが起こるということ、そこには何か、何かあるはずです。そこをしっかり検証していただき、きょう、いただいた「検討します」、そのお言葉、しっかり検討していただきまして、しっかり住民の声も聞き入れていただきまして、今後の市政をまたともにいいものにしていけるように、また私たちが心から信じてお任せしている執行部の本来の姿でありますようにお願いをいたしまして、私の質問にかえさせていただきます。  きょうは、ありがとうございました。 ○副議長(岩本朗君) 以上で、千倉議員の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで休憩といたします。会議の再開を午後1時といたします。                  午前11時35分 休憩           ────────────────────────                  午後 1時00分 開議                  渡辺 務君の個人質問                  〔副議長、議長と交代〕 ○議長(平野明彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  これより私が議長職を務めさせていただきます。  8番、渡辺 務君の発言を許します。8番、渡辺 務君。                 〔8番 渡辺 務君登壇〕 ◆8番(渡辺務君) 議席番号8番、渡辺 務です。  まず、今回、一連の台風被害で被災された皆さんに心より御見舞いを申し上げます。少しでも早くもとどおりの生活に戻れますようにお祈り申し上げます。  この9月9日未明に富津を襲った台風15号の爪跡は大変なものでした。その対応に追われる中、私のところにあるはがきが届きました。私の家から2キロほど離れたところに住む80歳代のひとり暮らしのおばあちゃんから。そのはがきにはきのうの風で自宅のひさしや屋根が飛ばされてしまった、ひとり暮らしなので自分ではどうすることもできない、停電で電話も使えないし、足が悪いので歩いて伺うこともできない、何とか伝えなければと思いはがきを書いて、できるだけ早く来ていただき、この窮状を解決してほしい、不安で仕方がない、そんな内容でした。  このはがき、御自身でポストに投函しようとしていたところを近所の方が気がつきうちまで届けてくださり、私が目に触れることとなりました。このはがき、私の場合は建築関係を生業としていますので、たまたまこのようなはがきでの要請が入ったかもしれませんが、ほかの議員の皆さんも今回このような経験を一度や二度はしているのではないでしょうか。これは市内で大変な事態が起きている、私はそのとき実感しました。多くの市民、特にお年寄りや体の不自由な方々、弱い立場の人たちは、今回の災害に大きな不安を感じていたのではないでしょうか。  既にさまざまな観点から、昨日来、この件については質問がされていますが、重なる部分はできるだけ省いて今回の質問と提案を行いたいと思います。  全国市長会の会長、相馬市長の立谷秀清という市長のお話を伺う機会がありました。  相馬市といえば、東日本大震災では大きな被害を受けたところであるのは皆さん御存じだと思います。その市長いわく、防災と減災は地域のつながりを強化していくことでその効果をより発揮するのだそうであります。この地域ごとの防災対策は義理と人情、これが基本だ、そういうことをお話していらっしゃいました。この義理と人情、この言葉が非常に印象に残りました。  ここで、市長にお伺いします。  今回の一連の出来事について、簡単で結構です。その災害対応についての所見を伺います。  地域のコミュニティーはどんな働きをしたか。または市内各地で自主防災組織が立ち上がっていますが、そこに住む住人に防災を自分事として考えてもらうにはどうしたらよいか、お考えをお聞かせください。  先ほどのおばあちゃんの話ですけれども、私たちでさえ不安で眠れない夜を過ごしたのに、彼女の恐怖感といったら並大抵のものではなかったかと思います。事前に避難所に避難していれば、自宅の様子がわからなくてもとりあえず自分の身の安全はある程度確信できたのではないでしょうか。ひとりではないし、とりあえず雨露をしのぐ設備のできている場所への避難は有効であったと推測されます。  そこで、次の質問です。  避難所の機能と定義についてお伺いします。  次に、復旧対策の取り組みについて伺います。  先日、これはまたお年寄りで70歳代の農業を営む旧知の男性とお話をする機会を得ました。  彼いわく、私に、「今忙しくて大変でしょう」と質問され、「そうですね、瓦屋さんもガラス屋も職人が足りなくて、毎日毎日先が見えない、果てしない忙しさを感じます」と答えた私は、続けて感じていたことを少しお話しました。それは、「一昔前までは地域にはいろんな職人がいて何らかの作業できる力を、それが今の時代というのは、事務なら事務、システムならシステム、それだけしかできない、そういう人が多くなってしまった。特に、建築に携わる職人に至っては廃業や転職などで総数が減少していると同時に、それなりに屋根に上ってブルーシートを張ったり、外壁の応急補修をやったり、そういう人が極端に少なくなってしまった気がします」とお話をしたところ、その方がおっしゃるには、「百姓という字には百の姓を持つという意味がある。農業というのは野菜や米をただ植えて収穫するだけじゃなくて、そのほかに地面の環境を整えるために穴を掘ったり、水路をつくったり、機械のメンテナンスをしたり、そして、それを入れる小屋をつくり補修する、そういったさまざまな仕事があるんだ。また、農閑期には近所の建築職人の手伝いをしたりして、見よう見まねである程度の仕事ができた。今はそれができる人間がほとんどいなくなってしまった」とおっしゃっていましたが、専修大学の先生で大矢根淳という方がいらっしゃいます。その論文の中で、コミュニティ・レジリエンス、この情勢が大事だと説いています。  レジリエンスというのは、災害やストレスなどをはね返す力、反発力と訳されます。精神的回復力、復元力などと訳される言葉であります。レジリエンス。  東日本大震災のときに、福島第一原発の深刻な状況下でも日本人は暴動やヒステリックな行動をせず、しっかりと前を向き復興に全力を注ぎました。その姿勢は世界中から称賛を浴び、その中で着実に力強く復興の道のりを歩いてきました。これはまさにレジリエンス、はね返す力が東北の人々に根づいていたからだと解釈できると思います。  一方で、都市に一たび災害が起きると、その機能が麻痺しておびただしい数の被災者を出すことになります。今まで地域全体でシェアしていたような課題、困難というのが、地域ではなくてひとりという個人に集約されるようになってきた、そういうふうに不安になります。であるからこそ今私たちにできることは次なる災害に備えること、それに対抗できるレジリエンスを醸成させておかなければならないと考えています。  そこで、これ質問です。今後の復旧対策の取り組みについて伺います。  特に、罹災住宅に市民に直接影響がある住宅の復旧対策についてお伺いをさせていただきます。  続いて、表題の2番目、公共施設の再配置について、質問します。  ことし4月、富津市公共施設再配置推進計画の素案が市民に示されました。4月以降の取り組みの進捗をお伺いしたいと思います。  私は、この推進計画、報告された全員協議会で感想を申し上げさせていただきました。「すばらしい計画をつくっていただいた。感謝します」、そう御礼を申し上げました。これおだてているんじゃなくて、本心からそう思って出た言葉であります。少し時間がかかり苦労もされているんですけれども、上位計画では総合管理計画に基づき、今後策定される個別施設計画、これに反映されるという位置づけでできたもので、全庁横断的な視点により定められました。  基本的な4つの考え方として、1つ、小学校単位での地域の利用状況を踏まえ、コミュニティーの維持や避難所機能の確保にも配慮する。  2つ、現在の行政サービスの見直しを行い、民間企業などでも同様のサービスが提供できないかを検討していく。  3つ、将来の人口減少を見据えて規模の適正化を図る。  4つ、維持管理コストの縮減、財源の確保のために民間活力の導入による活用の可能性を検討した上で売却等により処分を進める。その際には地域での利用状況等についても配慮し、着地は基本的に解消させることとすばらしい理念を掲げた計画であります。  このことについて、その後の進捗、取り組みの成果などをお聞かせください。  続いて、今後のスケジュールと推進体制についてもお伺いします。  続きまして、富津市の教育についての質問をいたします。  今回教育についての質問をしようと思ったきっかけは、後で、多分、私、今持ってきていますけれども、AIvs.教科書が読めない子どもたちという本を読んだからです。文章を読んでも、その内容を理解する読解力のない人間がAIに仕事を奪われるんだ、AI──人工知能はどんなに進化しても人間の読解力を超えることはできない。それを身につける教育を進めるべきだ。ちょっと曲解かもしれませんが、こんな内容だったと思います。  近年、私の地元大貫小学校の児童の中に、卒業式に行くとほぼ毎年将来の夢を書く欄にユーチューバーになりたいという書く子供がいます。10年前には考えられなかった職業、また、逆に、私たちやその前の世代では花形であった職業が斜陽業の後に厳しい状況にあったり、その職業自体が消失したりする場合が多々見受けられます。変化の厳しい時代にこれからの児童生徒はどのように対応していくべきなのか。  また、そのために私たち大人はどんなことをしてあげられるか。それを考えたいと思い、今回の質問をさせていただくことといたしました。  教育の中身まで政治が介入するのかという議論がよくあります。私はそのような議論に参加するつもりはありません。とはいっても、富津市で今どんな教育が標榜され、実践されているのか。これがどんな子供たちを育もうとしているのかということを知らずに学習環境や支援の方法を考えるのは、余り有効なやり方だとは思わない。まず私たち議員も、そして児童生徒と余りかかわりのない市民も少し今の富津市の教育の状況について把握するべきだとの思いで幾つかの質問をさせていただきます。  まず、新しい学習指導要領への対応についてでございます。  平成29年度の文科省の発行する文部科学白書には先ほど紹介したAI──人工知能への言及があります。「近年、情報技術の飛躍的な進化を背景とした人工知能の急速な進化やグローバル化の進展などに伴い社会の変換は加速度を増し、複雑で予想困難となっている。その上、社会の中で子供たち一人一人が直面するさまざまな変化を柔軟に受けとめ、感性を豊かに働かせながらどのような未来をつくっていくのかを考え、よりよい社会と幸福な人生のつくり手となっていけるようにすることが必要だ」と書いてありました。ここでは明確に知識だけではなく思考力、表現力を重視するという方向性が示されております。  私が着目しているのは、子供たちが未来社会を切り拓くための資質、能力を一層確実に育成することを目指すということであります。具体策の中では教育内容の主な改善事項の中に言語能力の確実な育成がうたわれています。これが先ほどのAIvs.教科書が読めない子どもたちという本の内容と重なり、我が富津市ではどんな取り組みがされているのかを伺おうと思いました。教育長のお考えをお聞かせください。  次に、千葉県及び富津市の小中学生の学力についてお伺いします。  また、学力についての考え方を伺います。  平成19年度から全国の小6と中3の学力状況を把握する全国学力学習状況調査が実施されていると思います。その結果がどのように富津市の教育現場に役立てられているか。また、その結果がフィードバックされているかをお伺いしたいと思います。  そして最後に、外国語、特に英語の民間検定試験についてお伺いします。  大学受験でクローズアップされたこの検定試験について、特に英語検定についての所見を伺います。  きょうの新聞だったと思いますけれども、英語のみならずほかの科目も大学入試の筆記試験について見直すべきという要望があった旨の記事が掲載されていたのを私はきょう拝見しました。その辺を含めてお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。  以上で、1回目の質問を終わります。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(平野明彦君) 渡辺議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 渡辺 務議員の御質問にお答えいたします。  初めに、災害対応についてのうち、地域コミュニティーの機能についての御質問にお答えいたします。
     近年、地域コミュニティーが希薄であるといわれている中、今回の災害対応では地域の皆さんに要支援者の避難支援や安否確認、避難所開設や物資の配布を実施していただくなど地域コミュニティーのつながりはとても重要であると再認識したところであります。  中でも、自主防災組織は地域コミュニティーの防災力の向上を図る上で重要な役割を果たしています。  今後もあらゆる機会を利用して新規結成、育成強化に取り組んでまいりたいと考えています。  次に、避難所の機能についての御質問にお答えいたします。  災害のおそれがあるときや、災害により住家に被害を受け、一定の期間自宅で生活することができない場合に一時的に生活する体育館、公民館、集合所等の施設を指定避難所とし、44カ所を指定しております。  また、避難所での生活が長期化すると特別な配慮が必要となる高齢者、障害者、乳幼児等は避難所での生活は困難なるおそれがあります。そのため、配慮が必要な方のニーズに合った避難所の提供ができるよう、一時的に社会福祉法人の施設を福祉避難所として利用させていただくため、市内8法人23施設と協定を締結しています。  次に、復旧対策の取り組みについての御質問にお答えいたします。  復旧対策の取り組みは、生活再建に対する支援として、被災者生活再建支援金、千葉県災害弔慰金・災害見舞金を支給する制度や、災害ごみ処理手数料、保育料や市税等の減免、また納税の猶予などがあります。  被災した住宅に対する支援として、応急的な修理を支援する制度、応急仮設住宅や市営住宅の提供、市内の賃貸住宅を利用した場合に家賃を補助する事業、家屋の解体費用に係る補助制度などがあります。  農業者や漁業者に対する支援として、ビニールハウス、畜舎、漁具倉庫、のり乾燥場等の復旧に対する補助事業や、経営、技術指導、制度融資等による金融支援などがあります。  中小企業に対する支援として、各種経営相談や専門家派遣、セーフティーネット資金などの支援があります。  被災した市民の方が少しでも早くもとの生活に戻り、安心して暮らしていただけるよう多様な支援メニューを用意し、国、県等と連携し、復旧、復興に取り組んでまいります。  次に、公共施設の再配置についてのうち、推進計画発表以降の進捗についての御質問にお答えいたします。  現在、市民説明会や意見募集等により市民の皆さんからいただいた御意見等を踏まえて、公共施設再配置推進計画の案を作成しているところです。  今後、計画(案)についてのパブリックコメントを実施し、計画を決定していく予定です。  次に、今後のスケジュールと推進体制についての御質問にお答えいたします。  公共施設再配置推進計画の策定後、本計画の方針に基づき、更新や保全に関する考え方を明確にした個別施設計画をできる限り早く策定してまいりたいと考えております。  推進体制といたしましては、総務部が策定に向けた助言、支援を行うとともに進捗管理を行ってまいります。  次に、富津市の教育については、教育長から答弁をいたします。 ○議長(平野明彦君) 教育長、岡根 茂君。                 〔教育長 岡根 茂君登壇〕 ◎教育長(岡根茂君) 私から、富津市の教育についての御質問のうち、初めに新学習指導要領への対応の御質問にお答えいたします。  学習指導要領は、全国どこの学校でも一定の水準が保てるよう文部科学省が定めている教育課程の基準です。社会の変化を見据えて、子供たちが生きていくために必要な資質・能力について、およそ10年に一度、改訂を行っています。  今回改訂された新学習指導要領は、2020年度に小学校で、2021年度に中学校で全面実施となります。この新学習指導要領では、新しい時代に必要となる資質・能力として3つの柱があり、1つとして、生きて働く知識・能力の習得、2つとして、未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力、3つとして、学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性等の涵養、この3つの柱を定め、主体的・対話的で深い学びの視点から学習過程を改善することが示されており、それに基づいて各学校では授業改善に取り組んでいるところです。  現在、移行期間中ですけれども、特別の教科道徳、学校行事や学級活動などの特別活動、総合的な学習の時間については既に新学習指導要領により実施されております。  新学習指導要領に対応した授業がスムーズに実施できるよう、授業改善の方策や外国語教育、プログラミング教育に関する教職員研修を実施したり、学習教材の提供や学習環境を整えたりするための支援をしておるところでございます。  次に、県と富津市の小中学生の学力の御質問にお答えします。  学力とは、生涯にわたり学習する基盤が培われるよう、基礎的な知識及び技能を習得させるとともに、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力その他の能力を育み、主体的に学習に取り組む態度と捉えています。  その学力の指標の一つとして、4月に実施された全国学力・学習状況調査が挙げられますが、この調査は小学校6年生と中学校3年生を対象に実施され、その結果を受け、各学校が実態を把握し授業改善に生かしていくものです。  本市の結果と県平均とを比較しますと、学校によって差異はございますが、本市全体の平均で比べますと、残念ながら県平均を下回っている状況にあります。  特に、記述式の問題に課題があったため、記述に強い児童生徒を育てることを目標に、4年前より小中学校で取り組んできた結果、記述式問題の正答率が徐々に向上はしてきております。  また、昨年度、読むこと、書くことの指標を定め、読書と書くことの推進に努めています。議員の述べられた読解力を高める一助になると考えております。  先ほどのAIvs.教科書が読めない子どもたちの著者、新井先生は多読は、即、読解力の向上にならないと言っておりますが、まずは第一歩、本を読むことからスタートしようということで始めています。  次に、英語の民間検定試験の御質問にお答えいたします。  現在、市内全中学校で、学期に1回、年間3回ずつ、希望者を募って各中学校を会場に英検を実施しております。中学校全体で平均して50人くらいずつ受験しています。また、小学生も数人受験することがあります。 ○議長(平野明彦君) 8番、渡辺 務君。 ◆8番(渡辺務君) 御答弁ありがとうございます。  それでは、防災についてから再質問に入ります。  今回の災害を経験した私たちは多くが、この災害についてこれ以降も再び起こるだろうと感じていると思います。これで終わりじゃない。そんな中で私たちはどこか人ごとというか、よそ事というか、よその地域で起こること、千葉県は災害が少ないと漠然としたおごりを持っていたのではないかと感じているところです。  そこで、今回は今後の取り組みとして、どのように自分事としてこの事態を認識しているか、自主防災組織などのチーム内でどう現実味を持って準備したらよいとお考えか、伺いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。  日ごろから災害について関心を持ち、いざというときに落ち着いて行動できるよう、家庭や職場において災害に応じた避難場所、避難経路の確認、非常食等の準備、家具の転倒防止器具・住宅用火災警報機などの設置、家族間などの安否確認法などの準備をしておくことが大切です。  また、先ほど市長から答弁を申し上げたとおり、災害の対応に当たりましては、地域コミュニティーのつながりはとても重要であると考えます。  日ごろから地域住民が互いに顔見知りとなり協力し合える環境をつくり出すため、さまざまな機会を通じて地域コミュニティーを形成し、さらに自主防災組織の結成により、災害発生時の役割分担を明確化し、住民一人一人が地域全体のためにやるべきことがあるという意識を持つことが重要であります。 ○議長(平野明彦君) 8番、渡辺 務君。 ◆8番(渡辺務君) いろいろ方法をお話いただきました。例えば、防災訓練とか、防災講演会、これをやるという選択肢もあると思うんですけれども、これが私のちょっとお願いしたいのが、本当に住民のためになっているか、危険をイメージできるような防災対策になっているかを検討しながら進めていただければなというふうにお願いを申し上げます。  次の質問なんですけど、避難状況については、昨日来、いろいろな方が質問なさって御答弁いただいていますので省きたいと思います。  この避難に関してなんですけれども、あるいはボランティアセンターとかに関して、社会福祉協議会を通してボランティアセンターを設置した私たちは、今までにない多くの経験をさせていただいたと思います。  今回、私はボランティアセンターについて多くの市民からさまざまな意見をいただきました。もちろん、お褒めの言葉もいっぱいあったわけです。でも、中にはいろんな苦言をいただいたこともありました。融通がきかなかったとか、手続が面倒だった、対応が悪いなどのお叱りを受けました。ボランティア組織ですからできることには限界があります。しかし、市民の中にはそうは思ってくれない人もいる。つまり、お決まりの型にはまった要望とか依頼とかならいいんですけれども、そうじゃない、想定外の依頼、例外な要望、こういうようなものが多々あったのだと感じました。これを担当、あるいは現場の一職員が個人として判断できない状況、そういうことも多かったんじゃないのかなと思います。そんなときにどんな対応ができるかというのは非常に高度な判断だと思います。  ここで必要な視点というのは、個々の市民に安心感を積み上げていくことでしか市民の安心安全を得ることはできないんだということだと私は思っています。そのことにちゅうちょしないリーダーを養成する。例えば、自主防災組織の中で地域のリーダーにそういうちゅうちょしない人間を養成する、あるいは行政のリーダーや私たち議員が自覚することが必要なのではと強く感じています。  昨日来、何度もこの自主防災組織、あるいは区長さんとか民生委員さんとの役割分担が論じられてきました。  また、防災計画や非常時の対応マニュアルの見直しについても言及がありました。ほかの県や市、民間企業や民間の施設と協定が必要という議論を何度もされました。この協定という言葉、一体何回きのうからこの議場で聞かれたでしょうか。私はそれを否定するわけではありませんけれども、余りマニュアルにこだわり過ぎるのはいかがかなと懸念をちょっとしています。災害がいつどんな形で来るかわかりません。地震、津波、台風、がけ崩れ、洪水。そして、先日、会派で九州の霧島に防災関係の視察に伺ったんですけれども、あのあたり九州とかは桜島とか阿蘇山とか雲仙とか噴火災害の危険を抱えています。  備えあれば憂いなしといいますが、どんな制度や防災計画をつくっても、行動マニュアルを整備しても、あるいはあらゆる想定をして設備や備品を備えても、現実というのはそれを超えるケースが多々あるんじゃないでしょうか。東日本のときの福島第一原発の惨状、これはそれを有言に物語っています。ならばどうするか。もちろん、さまざまな想定をして備える、構えるということは必要ですが、もう1つ、これもうち何回か出ていますけれども、地域のつながりを強くするという視点で危機管理をしてみてはいかがでしょうか。  冒頭、相馬市長の義理と人情の話についてですが、ご近所の方は、ご近所の事情というのはその地域の方々が一番よくわかっている。あそこのおばあちゃんは足が悪いとか、あるいは息子はいるけど、あっぱすっぱしないんで当てにならないよとか、そういうふうに。でも、何かしらご近所でかかわっていれば、義理を出てくるし、人を思う心、人情も湧いてくるのが人間であり、日本人なんだと私は思います。  冒頭で私のところに助けてというおばあちゃんのはがきを届けてくれたのは、ご近所の方でした。相手を心配する、思いやる気持ちがあれば大概のことは地域で解決できるし、それが一番有効なんだと私は思っています。  昨日来、共助を発揮するという話が出ています。阪神淡路大震災のときに倒壊した家屋から救助を行った地元の人たちには共助というシステムが作動したんでしょうか。恐らく、それはかけがえのないご近所のあの人に向ける思いであり、気がつけば体動いていたんじゃないでしょうか。これは決してきのうからの議論を否定するんじゃありません。備えることは、必要なことです。でも、それと同時に、地域の結びつきを強くする仕組みづくり、これを進めるべきだと私は考えます。  具体的に申し上げると、コミュニティーをもう一度組みなおすこと、地域リーダーを養成し、義理と人情を生み出すディープな人間関係を全員でなくて結構です。今までよりももう少し深く進めることができないか、もう一歩前に進めることができないかなとそう感じています。  祭りや学校ごとのPTAのコミュニティー、スポーツを通じたコミュニティー、そして、地元の企業というのもあります。でも、一番は地縁、それぞれが住んでいる地域のつながりをもう少し考えることができないでしょうか。そのための助成とか補助とかそういうのが有効なんじゃないかなと私は思います。そのほうがコストもかからない。もちろん、そこにはね、個人情報保護法という大きな壁が出てくるかもしれません。でも、それを乗り越えて、克服して新しい取り組みをするべきじゃないかなというふうに私は考えています。  質問に戻ります。  台風15号から約3カ月が経過しましたが、市内ではいまだにブルーシートを張った屋根や雨よけの養生をした出入口などが至るところで見られます。なかなかもとどおりの住宅や施設に復旧できない、また、市民の中にはどこに頼んでいいかわからない、価格や品質などが不安だが、いつまでもこのままじゃいけないんで困っている、そういう声が多く聞こえます。  今後について、屋根工事業者や建築工事業者との連携についてお伺いします。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  千葉県では、罹災証明を取得したが、工事業者を見つけられないなどの不安を解消するため、台風15号等の被災者の方に対し一般社団法人全国木造建設事業協会千葉県協会の協力を得て、災害救助法に基づく応急修理申請及び被災住宅修繕緊急支援事業補助金申請に係る見積作成や工事を請け負う業者を紹介する被災者住宅工事相談窓口を開設し、電話による相談を受け付けております。  この相談については、市ホームページや市役所本庁舎4階に開設しております被災住宅応急修理相談窓口で情報提供をしてございます。 ○議長(平野明彦君) 8番、渡辺 務君。 ◆8番(渡辺務君) ありがとうございます。きのうの松原議員の質問に対する答弁の中に、月200時間残業しているという職員がいると聞いて驚きました。私もかなり残業好きなほうなんですけれども、200時間というと、1カ月1日も休まないで毎日夜遅くまで仕事をして、やっと近づく時間です。このような職員の状況を変えるのは当然なんですけれども、では、どうしたら負担を減らすことができるのか、これは考えなきゃいけないんじゃないかなと思います。  今回のような特殊な事態が起きたときの行動について、効率と効果を配慮した仕組み、そういう仕組みづくりが必要だと思っています。  例えば、手続の簡略化や現場での対応について融通をきかせる、そんなことで権限委譲が必要だと思います。これは、想定外の依頼、例外な要望に柔軟に対応するということで、個々の職員の負担軽減になるものだと思っています。  同様に、今回の災害では現場作業に当たる職人の数が少なく、その上に見積もりなどの事前の手続に追われて仕事を進められない。そういう業者の悲鳴が多く上がってきています。  これは、保険会社の補償を受けるためで、見積書を作成することが条件だったりします。でも、屋根屋さん、瓦屋さんからすると、一度屋根に上がって、ブルーシートを剥がして中を確認して、もう一度ブルーシートをかけ直す。その後、うちに戻って見積書をつくってお客さんにお持ちして、保険屋さんからオーケーなら着工。これだけのプロセスを経ないと仕事ができない。これを簡略化することができればいいんじゃないかな。  例えば、組合に正式に認められた妥当な価格表に基づいた金額であれば、事前の見積提出なしに着工できる仕組み、これで何度も現場に足を運ばなくても工事着手ができれば、復旧作業はもっとはかどるんじゃないでしょうか。  保険会社さんと工事業者の間を行政がぜひ仲立ちをしていただいて、適正な仕事や価格をある程度担保して、その手続を省いて復旧工事に専念できる、そんな体制づくりに協力すればスムーズな復旧が進むことになると考えています。要は、変な業者、上限価格青天井の業者と区別できればいいんじゃないかなというふうに考えます。  続いて、公共施設の再配置についての質問です。  避難所としての公共施設のあり方も、昨日来、多くの議論を出されました。今回の台風ほかの被災、被害を経験して、避難所の機能が大きくクローズアップされています。なくなる施設を何とか避難所として残せとか、市民の安心のためには計画の見直しをということが言われています。市の答弁にも見直しや再検討が必要とありました。  私は、きょうのこの冒頭に触れたように、再配置推進計画素案、これは本当にすばらしいものと考えています。  富津市は、2016年だったと思いますけど、そのときの試算で、今後50年間で約330億円だったでしょうか。施設更新費用が必要とのデータに基づいて施設の再配置にかじを切りました。  この理念はどうか揺るぎのないように趣旨を完結していただきたい、そう思っています。そうでないと、私たちが後の世代に借金のつけを回すことになりはしないかと懸念しています。  担当課の皆さんは市民への説明会を終えて、これから具体的にと考えていて、パブリックコメントの実施をしたり、そういう矢先の今回の災害、大変だと思いますけれども、何とかここで知恵を絞らないと後々うまくつながらなくなってしまいます。  今回の災害を受けて、施設を今までどおり費用をかけて維持していこうというのは全く不可能なことじゃないかもしれません。でも、後の世代に何をどう残すかを考えることを放棄するというのは、我々の努力によって避けようではありませんか。  そこでお伺いします。  今後の推進体制についての質問です。  組織として機能的に動くには、部署ごとの連携についていかがお考えかを伺います。  推進計画の方針には、公共施設再配置の基本的な考え方に基づいて、全庁横断的な視点により各施設のサービスの提供範囲、内容状況を分析、決定していくとあります。それをどのように組織的に機能させようと考えているか、各担当課とどのような連携をしていこうとお考えかを伺いたいと思います。 ○議長(平野明彦君) 総務部参与、前田雅章君。 ◎総務部参与(前田雅章君) お答えします。  先ほど来、議員の心強いお言葉、大変ありがとうございます。  推進体制につきましては、現在、担当課であります資産経営課と各公共施設を所管してございます各担当課との連携をさらに密にしていくことが肝要であるというふうに考えております。  具体的には、公共施設を所管する課長級16名で構成されます公共施設等庁内検討会議におきまして、先ほど来、お言葉が出ておりますが、全庁横断的な情報共有や検討を行ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(平野明彦君) 8番、渡辺 務君。 ◆8番(渡辺務君) ありがとうございます。  次の質問です。  民間活力の導入、サウンディング調査や公募について、具体的にどの部局がどう取り組むのか。個別の施設ごとじゃなくて結構です。所管ということだと思いますけれども、そのことについてのお答えがあれば、お願いします。 ○議長(平野明彦君) 総務部参与、前田雅章君。 ◎総務部参与(前田雅章君) お答えします。  基本的には、その所管の担当課というのがございますが、当該施設の所管課と先ほど来申し上げました資産経営課が連携、協力して取り組むべきものと考えております。  ただし、事案によりましては、先ほど申し上げた全庁横断的に検討し、取り組みを進める必要があるものと考えております。 ○議長(平野明彦君) 8番、渡辺 務君。 ◆8番(渡辺務君) それでは、この素案の中に廃止するという言葉のテーマが書かれています。確認の意味で、この廃止ということの意味をお聞かせください。
    ○議長(平野明彦君) 総務部参与、前田雅章君。 ◎総務部参与(前田雅章君) お答えいたします。  公共施設再配置推進計画の素案におきまして、再配置の手法といたしまして、統合、複合化、転用、規模縮小、移管、廃止がございます。  このうち、廃止とは施設建設当時の目的を果たした施設等につきまして、公共施設としての役目を終了することでございます。  その廃止した施設に対しまして、実質の方策といたしましては、民間活用、譲渡、解体等がございます。 ○議長(平野明彦君) 8番、渡辺 務君。 ◆8番(渡辺務君) この今お答えいただきました廃止後の施設について、民間活用、譲渡、解体、この方策をどのように実行するか、伺いたいと思います。 ○議長(平野明彦君) 総務部参与、前田雅章君。 ◎総務部参与(前田雅章君) お答えいたします。  廃止後に、民間活用、譲渡、解体のいずれの手法によるのかにつきましては、庁内で協議、調整した上で判断することになります。  総務部といたしましても、主体的にかかわってまいりたいと考えております。 ○議長(平野明彦君) 8番、渡辺 務君。 ◆8番(渡辺務君) ありがとうございます。  この取り組みというようなお答えあったんですけどね、所管する部署だけでは無理なんじゃないかなと私は思います。  きのうの石井議員の質問に対する答弁で、参与が丁寧に地域と協議し、あらゆる手法を使って進めていくというふうにお答えがありました。  一般論として、行程表にある地元説明会、これをどのようにしていこうとか、対象者をどうするかとか、あるいは、もしかしたら、この地元説明会は区長さんだけに話をしてそれでいいということじゃないですよね。それを近隣の人たちに、みんなに理解してもらうということも必要だと思います。縦割り行政の中で、これを所管だけで決めるというのは、そう言われたら担当者はどう考えるか。  例えば、サウンディング調査はどうすればいいの、公募はどんな手続きをすればいいの、これを日々のルーティン、日々の仕事をしながら取り組めと言われた所管部署が、間をはしょって、即、解体しちゃおうか、そういうふうに考えるのは仕方のないことだと私は思います。  私は、先日の決算審査特別委員会で意見をさせていただきました。これは、自分の地元の施設を潰すなと吠えているんじゃないんです。最初が肝心。  きのう参与お答えになりました。1つ1つ丁寧に仕事をしていかないと次も前例踏襲になってしまう。ああ、これでいいんだと味を知ってしまうと、さまざまな施設が、言葉は悪いですけど、ぐだぐだになっちゃう。  今回、私が申し上げたいのは、組織論なんです。後世に立派で健全な施設を残す。それには縦割りではなく、あなた方がみずからおっしゃっている全庁横断でやらなければ質の高い取り組みはできません。これをやるのがまさに資産経営課ではないでしょうか。  人が足りないならふやしましょう。それができないなら、時間をかけて1つずつでもいいじゃないですか。私、これでも応援しているんです。どうか組織を上手に動かす手段を講じていただきたいと思います。要望を申し上げます。  それでは、教育についての再質問です。  一昨日、「読解力、続落、日本15位」という見出しが新聞紙上で踊りました。国際的な学習到達度調査(PISA)での結果です。イースター島の文明のほかについての例文をどう理解するかということが問われた問題が新聞に載っていました。私も解いてみました。これ私が学校で受けてきた授業の中では解いたことがない形式の問題、非常に戸惑いました。聞かれていることは何なのかよくわからない。  先ほど教育長からお話ありましたけれども、読解力とはこうやって上げるんだと、こうすればという答えはなかなか見出せない状況あります。この本の中にそううたわれています。  でも、最近の子供達によくいわれるのが、最近の子供たちには長いセンテンスちょっと読めないとか、そんなこともいろいろ言われています。これをどう解決していくかというのは難しいところだと思うし、残念ながら私にも答えはわかりません。  以前、富津市議会の主催で千葉大の柳澤要教授をお招きして、アクティブラーニングの話を伺ったことを思い出しました。  ITを駆使して情報を収集することで知識は得られるが、知恵を出して事態を突破する能力、答えのないところから最良の方策を導き出す能力、そのような力を引き出す教育が必要と、これは認識されつつあります。ぜひ富津市でも学ぶということの本質を確認しながら児童生徒たちの指導に当たっていただきたいと感じているところです。  このPISAについては、文部科学白書でも言及されているところです。その内容に基づいてお伺いしたいと思います。  まず、総合的な学習についての取り組みを伺います。 ○議長(平野明彦君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) 総合的な学習の時間の取り組みにつきましては、各小中学校で児童生徒の実態に応じて教科等の枠を超えた横断的・総合的な時間学習として取り組んでいます。富津市では特に、キャリア教育とか、福祉教育、また進路学習や地域学習などに取り組んでいます。  中でも、キャリア教育や地域学習においては、地域の自然や歴史、文化、産業等をテーマとした学習を実施しておりまして、小学校では、かつての地域産業であった房州石、売津石等については研究を発表したり、中学校では、まちおこしをテーマに富津市の未来について考え、研究したりした学校もございました。そこでは学習をしています。 ○議長(平野明彦君) 8番、渡辺 務君。 ◆8番(渡辺務君) ありがとうございます。  これいろんなところで、いろんな評論家がいろんなことを言っていて、本当はこの総合的な学習の時間というのは、学びの質の転換をしようということだったのが、これ場所によっては単なる体験学習とか、一斉の読書の時間とかそういうふうになっている、そういう場合があるということを批判や指摘が出ているところです。  でも、今教育長の話を伺って、キャリアとか、福祉とか、歴史とか、文化とかそういうものについて系統だてて学習を展開しているということで少し安心しました。環境なんかも今COP25開かれていますけれども、そういうところでみずから学習課題を設定して、みずから学んで、そして、みずから考えていく、その中で生きる力を育てる、その本来の趣旨、狙いを忘れずに取り組んでいただければと思います。よろしくお願い申し上げます。  次に、習熟度別学習と発展学習についての所見をお伺いします。 ○議長(平野明彦君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。  各学校では学級をグループに分けて指導する少人数指導や学級に複数の教師が入って指導するティームティーチングなどを実施して学習効果を上げています。  少人数学習につきましては、算数・数学を中心として、学習内容によっては習熟度別少人数指導を取り入れております。  発展学習とは、各教科において身につけた知識・技能をもとにして、より広げたり、深めたりするための学習であり、教科や学習内容に応じて取り組んでいます。こんな状況です。 ○議長(平野明彦君) 8番、渡辺 務君。 ◆8番(渡辺務君) ありがとうございます。  この習熟度はメリット、デメリットがあったように言われています。でも、特に、富津市は小規模な小学校が多いので、小学校の少人数の中で習熟度別というのは、私は有効であると思うんです。各学校の判断だと思いますけれども、ぜひ、そういうものを認識しながら進めていただければなと思っています。  次の質問です。  小学校教員や中高等学校の英語担当教員の英語力・指導力の向上のために、各地域で研修講師や助言者としてその役割を担う英語教育推進リーダーを養成するということがうたわれています。また、それが講師となり行う研修会を充実させるとありますが、この英語教育推進リーダー、本市はどのような取り組みをしているでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) お答えいたします。  現在富津市には、昨年度研修を受講し、今年度英語教育推進リーダーとなった教諭が1名おります。  今年度は県教育委員会からの依頼で、小学校の初任者研修の講師として、外国語活動における教材研究の方法と授業づくりについて指導したり、また、校内で英語教育推進の中心者となって研修を進めております。 ○議長(平野明彦君) 8番、渡辺 務君。 ◆8番(渡辺務君) この外国語教育に関して、民間団体との連携、あるいは情報交換についての所見をお伺いします。 ○議長(平野明彦君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) お答えいたします。  富津市では、今年度、富津市国際交流協会の依頼により、大貫小学校の児童と6月に本市姉妹都市であるカールスバッド市の高校生と、また、11月にはハワイの小学校のウクレレバンドの皆さんとの交流がありました。子供たちが習った英語を使い、勇気を持って外国の方々と話す経験をすることは大きな力となります。  民間団体を通じて外国の方々と交流することは、子供たちの国際感覚を養う上で有意義な活動となると考えております。  今後、小中学校と民間団体との連携や情報交換につきましては、その効果や課題を踏まえた上で検討してまいりたいと思います。 ○議長(平野明彦君) 8番、渡辺 務君。ありがとうございます。 ◆8番(渡辺務君) 私が期待していたとおりの答えをしていただきました。ありがとうございました。  先日、大貫小学校でハワイの小学生との交流会があったんですけれど、6月にはカールスバッドの高校生も来ました。その中で、小学校の生徒たちはネーティブの英語に触れて貴重な経験を児童がさせてもらいました。  また、先ほどの研修を受けた先生が中心となって、児童の目の前で相手の話す英語を訳して児童に伝えるというシーンをつい先日目撃させてもらいました。そのときの子供たちの担任教諭に対するまなざし、これが私は忘れられません。驚きと尊敬を、そんな驚きと尊敬、そんな表情で見ていた児童たちは、外国語や異文化について、大変貴重な経験をしてくれたんではないかなというふうに感じました。  それでは、次に、社会体育と部活動についての、今回の部活動に関する教育委員会のガイドラインが出たところですけど、それについていかがお考えかをお答え願います。 ○議長(平野明彦君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) お答えいたします。  部活動は、学校教育の一環として行われて、学校教育が目指す生きる力の育成を実現させる役割を担っています。  富津市では、国や県から出された部活動ガイドラインを踏まえ、君津地方4市で検討し、平成31年2月に適切な運営のためのガイドラインを策定しました。  その内容につきましては、適切な部活動時間は、平日2時間程度、休日3時間程度とし、休養日は平日1日以上、週末に1日以上を設けることとしました。各学校にはこのガイドラインにのっとった活動をするよう指導しております。  このガイドラインは、社会体育団体の活動に効力を発揮するものではございませんけれども、適切な運動量のあり方につきましても、社会体育団体との連携を深めてまいりたいと考えております。 ○議長(平野明彦君) 8番、渡辺 務君。 ◆8番(渡辺務君) ありがとうございます。  地域には総合型スポーツクラブとかあります。要は、社会体育の役割というのが重要になってくる。その中で公共施設、例えば、体育館とかのあり方も含めての慎重な検討というのが必要だと思います。その意味で御質問させていただきました。  先ほど紹介した文部科学白書の中で、グローバル人材の育成に向けた教育の充実というのがうたわれています。  このグローバル化が進行する社会では、多様な人とかかわりさまざまな経験を積み重ねて社会を生き抜く力を見につける必要があります。未来への飛躍を担う人材には創造性やチャレンジ精神、強い意志で組織を統率するリーダーシップ、国境を超えて人々と共存するための英語等の語学力、コミュニケーション能力などを培っていくことが重要だと書いてあります。  今回の大学受験の民間試験制度導入は、試験会場や費用の面で不公平だなどとの批判から文部科学大臣が中止を発表しました。  確かに、民間企業は国の教育について試験を通じて関与する、この是非というのは議論する意義はあると思います。  民間がやるのであれば、生徒や受験者の目線ではなく企業目線、つまりもうかるかどうかは判断基準になることが懸念されているんです。しかし、その大学受験の利用と資格試験が混同されて、その試験そのものが悪だという風潮がはびこることを私は憂慮しております。  実は、私も中国語検定というのを受けたことがあります。結果はどうだったかは聞かないでください。でも、この試験制度は大変よくできている制度だと思っています。御存じの方も多いと思いますが、英検でもTOEFLでも中国検定でもその級や点数である程度その人の語学能力が推測できる。そのような客観的指標というのはそれぞれのキャリアであり、公的な認定を受けた能力なのだと思います。  そこで、教育長、伺います。  小中学生の間に最初の一度だけでも英語検定の受験料を助成することができないでしょうか。近隣の市でも既に取り組まれているところもあります。級にもよりますが、5級や4級であれば、1回3,000円とか4,000円とか、その検定料です。いかがな問題でしょうか。 ○議長(平野明彦君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) お答えいたします。  私も近隣市の状況についても把握しているところでございますが、英語検定につきましても、より高い資格を得ることによって、英語に自信を持ったり、興味関心が高まったりすることが考えられます。  現在は、希望する生徒が受験しており、一律に全員を対象とするものとはなっておりません。  検定料を補助することにつきましては、他の検定等なども視野に入れて今後研究してまいりたいと考えています。 ○議長(平野明彦君) 8番、渡辺 務君。 ◆8番(渡辺務君) ありがとうございます。  ぜひ御検討いただければと思います。確かに英語だけじゃないんですね。いろんな制度がありますんで、それと合わせてお考えいただければと思います。  一隅を照らす人になろう、これは、故平野泰伸先生が校長時代に大貫中学校の卒業生に送った言葉です。当時、その言葉の意味を余り理解できなかった私が偉そうに同じ言葉を若い人たちに贈ることは控えます。でも、何となくこの年になって校長先生が私たちに贈ってくださった言葉の意味がわかる気がしてきました。若い人たちが充実した幸せな生活を送れるように祈ること、だからこそ、今私たち大人が果たすべきこととは何なのか、それを考え直したいと思います。議員として、富津市の教育について少し認識を深めておくべきだと考えて質問をさせていただきました。御答弁ありがとうございました。  以上で終わります。 ○議長(平野明彦君) 以上で、渡辺議員の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで休憩といたします。会議の再開を午後2時10分といたします。                  午後2時00分 休憩           ────────────────────────                  午後2時10分 開議                  三木千明君の個人質問 ○議長(平野明彦君) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。  3番、三木千明君の発言を許可します。3番、三木千明君。
                    〔3番 三木千明君登壇〕 ◆3番(三木千明君) 皆さん、こんにちは。議席番号3番、自由民主賢政会、三木でございます。  平成から令和へと時代が変わったことしも残すところ1カ月を切りました。思い返せば、8月の九州北部豪雨、そして、9月から10月にかけて、我が富津市初め、関東広域から東北地方を襲った台風15号、19号、そして、21号に起因する大雨など、ことしも甚大な被害をもたらす自然災害が相次ぎました。一連の台風により被災されました市民の皆様には心からのお見舞いを申し上げますとともに、元気な富津市完全復帰に向け、私、そして市議会も引き続き全力で取り組むことをお誓い申し上げます。  また、自衛隊、電力関係各社、通信関係各社、各所よりお越しくださった多くのボランティアの皆様、特に富津市の災害復旧に尽力賜りました皆様、そして、何よりもみずからも被災者でありながら市民の皆様の生活を9月8日の状況にいち早く復旧させるべく、昼夜を問わず、そして休みを返上するなどし、献身的に携われた市役所職員の皆様、消防職員の皆様に、改めまして御礼と感謝を申し上げます。  しかしながら、先に申し上げましたような豪雨災害や台風による風水害被害は、地球規模での気候変動が影響していると言われており、今後も同様の災害が多発する可能性は残念ながら否めないと考えます。  前回9月議会の会派代表質問の際に、私はこう述べさせていただきました。今のところ、申しわけないほどに災害と縁のない状況下の富津市で生活していることに感謝の念を持たずにいられません。たまたまとはいえ、災害に見舞われていない地で生活できることに感謝する一方で、今のところではありますが、災害に見舞われていないという偶然の連続だけにあぐらをかかない。真の安心して住みやすいまちづくり、安心して暮らせるまちづくりを不断の努力と創意によりつくり出すことが求められていると強く感じるのです。  富津市民の生命・財産を守ることは、市政に携わる議会人、そして行政マンの一丁目一番地であり、今回の災害を決して忘れることなく胸に刻み、従来の延長線上でない防災・減災対策のための調査、研究、そして体制強化に取り組むことが重要であります。そのことが真の安心して住みやすいまち富津市、安心して暮らせるまち富津市にほかならないからです。  今回の12月定例会では、ほとんどの議員の皆さんと言っても過言ではないほど、台風被害に係る対策等についての質問が集中しました。もちろん、このことも大変重要な点ではありますが、この1点だけが現在の富津市の課題ではありません。  先日、大貫、岩瀬でイノシシにかまれるという事案がありました。このイノシシを初めとする鳥獣被害、また、環境変化に伴う水産、農林等、一次産業の被害、その他いろいろ富津市の課題はあります。  そこで、その中の一つ、通告いたしました質問に移らせていただきます。  常住人口ベースではありますが、我が富津市の人口は、昨年、平成30年11月1日時点で4万3,842人、ことし、令和元年11月1日現在で4万3,151人と、この1年間で691人の人口が減少しました。自然現象という要因も含みながら、また、富津市だけではなく、都市部を除くいわゆる地方と言われる日本の各地で人口減少が進んでいく中で、我が富津市が今後とも富津市として自治体運営を維持していけるよう、この人口減少の現状に何とか一石を投じ、今現在、富津市に住まわれる市民の皆様に住んでよかった、これからも富津市に住み続けたいを実感いただき、富津市に魅力を実感していただき、さらには富津市に住んでみよう、住んでみたいという方々にお越しいただけるようなまちづくりを手がける策を講じる必要があると強く考え、初登壇以降、幾度となく安心して暮らしやすい富津市づくり、このことをテーマに、富津市への定住促進や流入を促す方策等について、具体的にはその可能性の見込まれる主に市内の中心市街地周辺の未利用地と低利用地にターゲットを絞り、居住地域を拡充する方策や上総地域の臨海部、工場地帯や内房線複線化最南端駅の君津駅へのアクセス向上のための道路整備などについて、質問を通じ、幾度か訴えさせていただいてまいりました。この訴えや考えは、平成28年4月に執行されました富津市議会議員選挙において初めて立候補した際にも、富津市は上総地域の優良な住宅供給先としてのポテンシャルと可能性があると私は訴え、では、どうするか。どうしたら富津市がそうなれるのか。当選後は特に個人質問や会派代表質問の機会を通じ、その実現を目指し、継続して私の考える持論などを質問を通じ訴えさせていただいてまいりました。  さて、今回は、安心して暮らしやすい富津市づくりと題しましたテーマに沿い、私の考える優良な土地、住宅供給先としての富津市の展望や市の考える優良な富津市の土地の利用に関して、また、関連して、現在富津市に住まわれる皆様に対し、ここのところ、加速度的に利便性を上げている市の公共交通への施策などについて質問を行わせていただきます。  より安心して暮らしやすい富津市づくりについて、まず1点目に、安心・安全、快適に暮らせる富津市のまちづくりのための用途地域における土地利用について伺います。  冒頭でも話させていただきましたとおり、我が富津市は県内でも有数の広い市域を誇り、隣接する君津市などでも住宅地の開発などに一服感が感じられてきた中、富津市内の道路整備も着実に進められる中で、私が着目している君津市との市境の地域ほか、市内の中心市街地周辺の未利用地や低利用地などに集中して策を施せば、市内のみならず、上総地域においてまだまだ住みやすい優良な住宅供給先としてのポテンシャルと可能性のある地であると私は本気で思っております。  しかし、優良な土地やポテンシャル、可能性があるだけでは、それらを生かすことはできません。市として、町としての土地利用やまちづくりのビジョンなどが明確でないと、可能性やポテンシャルも生かすことはできません。  そこで、富津市の目指す安心・安全で快適に暮らせる富津市のまちづくりとは何か伺います。  2点目に、安心して暮らしやすい富津市づくりのための公共交通について伺います。  2年目を迎えた富津市地域公共交通網形成計画に基づき、特に今年度は矢継ぎ早に各種施策が執行され、市民の皆様方からも評価著しいところでありますが、改めて本市の公共交通の現状と施策について見解を伺います。  以上、安心して暮らしやすい富津市づくりについて、1点目、安心・安全、快適に暮らせる富津市のまちづくりのための用途地域における土地利用について、2点目、安心して暮らしやすい富津市づくりのための公共交通について、都合2点について1回目の質問とさせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(平野明彦君) 三木議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 三木千明議員の御質問にお答えいたします。  安心して暮らしやすい富津市づくりに向けてのうち、安心・安全、快適に暮らせる富津市のまちづくりのための用途地域における土地利用についての御質問にお答えいたします。  本市の新たな都市計画の方針として、将来都市像を「豊かな自然に包まれた安全、安心で、潤いある暮らしを支え育むまち富津」と掲げ、平成29年3月に富津市都市計画マスタープランを改訂いたしました。富津市都市計画マスタープランでは、市の将来像を踏まえ、計画的な土地の利活用を進めていくため、用途地域においては、中心商業地、工業地、専用住宅地などに区分・配置し、適切な土地利用を誘導してまいります。  次に、安心して暮らしやすい富津市づくりに向けた公共交通についての御質問にお答えいたします。  富津市地域公共交通網形成計画も2年目を迎え、地域交通事業者、その他の関係団体と連携を図りながら各種事業を進めています。これらのうち、タクシー運賃助成事業については7月から運用を開始いたしました。11月分までの受け付けにおいて1,217人の方を申請に基づき登録し、御利用いただいています。利用状況については、事業をスタートした7月は739枚の利用でしたが、10月には1,003枚の利用があり、利用者は増加傾向にあります。  高速バス運行については、去る10月1日に富津浅間山バスストップがオープンし、房総なのはな号(白浜─東京線)、新宿なのはな号(館山─新宿線)、南総里見号(館山─千葉線)、館山─羽田空港・横浜線の4路線の利用が開始されています。  富津浅間山バスストップの利用者数は、バスストップ開設に合わせて新設された国道127号線上の国道富津浅間山バス停の利用者も含め、4路線で10月は延べ約3,000人の利用がありました。  また、バスストップの開設にあわせ、富津市の魅力を発信し、本市に訪れてもらうため、高速バス1台に市の観光やグルメ情報をラッピング装飾し、白浜─東京線において運行しています。  二次交通の確保については、バスストップ駐車場でカーシェアリングサービスを導入いたしました。  引き続き、これらの事業を広く周知し、多くの方々に利用していただき、交通利便性の向上に努めてまいります。 ○議長(平野明彦君) 再質問に入ります。3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) 高橋市長、御答弁ありがとうございました。ただいま、高橋市長より、安心して暮らしやすい富津市づくりについて、1点目、安心・安全、快適に暮らせる富津市のまちづくりのための用途地域における土地利用について、2点目、安心して暮らしやすい富津市づくりのための公共交通についての都合2点について御答弁いただいたところです。  それでは、再質問に移らせていただきます。  再質問、まずは、用途地域における土地利用について順次伺ってまいります。  富津市の目指す安心・安全で快適に暮らせる富津市のまちづくりについて、都市計画の方針として将来都市像を「豊かな自然に包まれた安全、安心で、潤いのある暮らしを支え育むまち富津」と掲げ、平成29年3月に富津市都市計画マスタープランを改正、その富津市都市計画マスタープランでは、土地利用の方針として、山間部から海岸部に広がる豊かな自然環境を保全しながら次世代に引き継ぐことを基本に、市の将来像を踏まえ、計画的な土地の利活用を進めていくため、中心商業地、工業地、専用住宅地などに区分・配置し、適切な土地利用を誘導していくとのことでした。  その上で伺いますが、富津市の総合的なまちづくりの課題をどうお考えでしょうか。伺います。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  総合的なまちづくりの課題として、富津市都市計画マスタープランに記載させていただいておりますが、1つ目として、災害に強いまちづくりを進め、誰もが安全、安心、快適に暮らし続けられることのできる都市環境を整備すること、2つ目として、豊かな自然や歴史文化の環境を守るとともに、新たな魅力を発見し、まちづくりに生かすこと、3つ目として、自然・歴史的文化資源を生かして、産業活動や人々の交流を活発にし、まちの活力を育成すること、4つ目として、市内で居住・活動する住民、民間企業等のまちづくりへの積極的な参加によりまちづくりをすること、以上の課題があると考えております。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) ありがとうございます。それでは、幾つかの課題を踏まえ、富津市の将来都市づくりに向けた望ましい目標を掲げ、その実現に向け、都市づくりの基本施策や都市計画マスタープランを策定・実行していくところであるのだと私は捉えております。  その都市計画マスタープラン、具体的には、我が市は南北縦に長い市域という要因などから市域を4つの地域に区分し、まちづくりの方針を地域別に構想しております。  また、その前段として、地形・土地利用の枠組み、交流や活動の拠点の配置、交通、河川、ふれあいなどのゾーニング、さらには都市づくりの基本方針となる土地利用の方針を定めております。  さらに、計画的な土地の利活用を進めていくため、中心商業地、工業地、専用住宅地などに区分・配置し、適切な土地利用を誘導していくとのことですが、その土地利用の方針はどのようになっているのでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  富津市都市計画マスタープランでは、土地利用について、山間部から海岸部に広がる豊かな自然環境を保全しながら次世代に引き継ぐことを基本とし、市の将来像を踏まえ、計画的な土地の利活用を進めるため、市域の土地利用を19に区分・配置し、適切な土地利用誘導施策により実現を図ることとしております。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) ただいまの質問、富津市の土地利用の方針はどうなっているかとの質問に対し、御答弁ありがとうございます。  富津市では都市計画マスタープランを策定し、その中で土地利用については、中心商業地、工業地、専用住宅地など、19に区分・配置し、適切な土地利用誘導施策により実現を図ることとしているとのことでした。  その区分・配置されている新富地区の工業地について伺います。  富津市には、土地利用で定める工業地が付されており、新富地区工業地の企業等の進出状況等、その分譲等できる残地──残りの土地は今どの程度あるのでしょうか。どの程度の企業が富津市を選び、進出されて、あとどの程度工業地が残っているのかお答えください。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  工業地の大半を占める新富地先の富津地区工業用地の状況は、約383ヘクタールの分譲地に55社が進出し、分譲できる残地につきましては現在分譲手続中の土地を除き約1.9ヘクタールとなっております。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) 分譲手続中の土地を除きということなんですけれども、383ヘクタールということは、平方メートルに置きかえると383万平方メートルということになりますね。残りが1.9ヘクタールということは1万9,000平方メートル、差し引くと381万1,000平方メートルの工業地に企業等が張りつかれた、埋まったということで、割合としては、これは割り算しましたけど、約99.5%が埋まって、残り約0.5%ということになりますね。ほぼ埋まっているということになります。これはすごいことだと思いますね。いっとき、ちょっとなかなか企業の進出が滞っているというふうな話も聞いたんですけれども、これは企業誘致等に携われておられます今でいう商工観光課、歴代の商工観光関係の皆様方を筆頭に、企業誘致に御尽力された関係の皆様方のたまものと感謝申し上げるところであります。ありがとうございました。  では、ほかの土地利用区分・配置先について伺います。  マスタープランで区分・配置されている複合住宅地及び専用住宅地では、いわゆる戸建て住宅以外の建築物は建築できないんでしょうか。伺います。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  富津市都市計画マスタープランでは、第1種住居地域やその周辺の住宅地を複合住宅地、第1種低層住居専用地域や第1種中高層住居専用地域及びその周辺地域を専用住宅地と位置づけております。  マスタープランにおける土地利用の区分は土地利用の方針であり、建築物を建築する場合には、都市計画法に基づくそれぞれの用途地域ごとに建築基準法の制限がございます。  その建築物が建築基準法などの法令に適合しているかの確認を受けることで、住宅以外の建築物も建築することが可能となります。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) 富津市では、複合住宅地及び専用住宅地に一般住宅を建築し、販売等を行う目的、または戸建ての建築物を建て、社員寮などに供するなど以外で、複合住宅地及び専用住宅地に企業が土地を得ることは可能なんでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  企業が住宅建築の目的以外で土地を取得することは可能であります。  ただし、企業が農地を取得する場合、市街化調整区域においては農地法第5条による許可、市街化区域においては同じく第5条による届け出が必要となっております。  また、農地以外の土地については、一定面積以上取得した場合は国土利用計画法による届け出が必要となります。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) わかりました。一般住宅を建築し、販売等を行うなどの目的以外であっても、複合住宅地及び専用住宅地に企業が土地を得ることは特に問題ない、すなわち可能であるとのことですね。また、詳しく農地に関してまでお示しくださいまして、ありがとうございます。  ただ、私、今回の質問では、複合住宅地並びに専用住宅地について限定的にさせていただきたいと思います。  私、土地関係について特段詳しくない身でありますけれども、一般的に考えて、売り手と買い手の間において合意されれば、住宅専用地であっても、また個人じゃなくても土地の購入は可能なんだろうなと考えておりました。何でもかんでもということはないと思いますが、いわゆる公共の福祉に反しないだとか、一定の当たり前のルールというんですかね、そこいらに反しないことであれば、複合住宅地及び専用住宅地であっても、一般の個人のみならず、企業等が土地を取得するのは可能だと、そういうことになると思います。  実は、快適な住環境を整備していくと構想され、複合住宅地もしくは専用住宅地等、土地利用を不定している富津市の二間塚地区の土地を企業が取得し、海外輸出向けの中古車自動車販売事業を行う目的での開発行為が行われているという話が私の耳に届いてまいりました。  そもそも快適な住環境を整備していくと構想され、複合住宅地もしくは専用住宅地等、土地利用を不定している先での海外輸出向けの中古車自動車販売事業を行う目的での開発行為というのは違法なんでしょうか。また、開発行為の許認可はどこが扱っているんでしょうか。お答えください。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  開発行為とは、建築物の建築または特定工作物の建設を目的とした土地の区画形質の変更であります。  本案件については、中古車販売店及び車庫を建築するため、土地の区画形質の変更が必要となったことから、開発行為の許可申請を行い、千葉県が許可したものです。  なお、本地域は第1種中高層住居専用地域となっており、建築基準法では、同地域内に建築できる店舗として、階層や床面積の制限がございます。  さらに、建築基準法施行令において許容されている店舗等の用途も示されてございます。  いずれにいたしましても、開発行為の許可権者は千葉県となります。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) 何か難しい言葉がたくさん並んでいるんですけれども、よく理解できました。  また、この当該事案の海外輸出向けの中古車自動車販売、この事業を行う目的での開発行為は現在許可がおりているか御存じでしょうか。午前中、猪瀬議員の質問がありまして、私もきちんと聞いていましたので、ちょっと重複する部分で申しわけないんですけれども、開発行為の許可がおりているのか。そして、御存じであれば、その許可年月日、お答えいただければと思います。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  許可年月日は平成31年1月10日です。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) ただいま御答弁で、開発行為の許可については、許可権者は千葉県知事ということですけれども、このことで富津市は開発行為の許可申請に当たってかかわりが全くないんでしょうか。あるんでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  都市計画法第32条及び富津市宅地開発事業開発指導要綱第5条第3項の規定に基づき、平成30年8月29日に事業者から事前協議書が提出され、市は事前協議に対する意見並びに引き続き協議を要す内容を通知し、その後、事業者からの回答を得て、平成30年10月30日付で事業者と公共施設の管理者である富津市の間で協定を締結しております。本協定書には、履行の義務、排水、工事中の騒音対策、文化財の保護等に関して記載されております。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) 先ほども触れましたとおり、複合住宅地、もしくは専用住宅地等、土地利用を不定している二間塚地区の土地を企業が取得し、事業を行う目的での開発行為が行われている。このようなことでいろいろと憶測が流れたり、もともとその地区のお住まいの方々が何かと不安に感じたりしている現状があります。  去る11月8日には、広く市民の方々が参加された進出企業が行った事業等説明会が開催され、私も参加してまいりました。その説明会の席上で行われた質疑の時間に、企業の事業計画や事業そのものに対して、そういった質問以外に、富津市はなぜ住宅専用地に企業が事業所を設けることを許したのか。そもそも市が開発の許可を出したのがおかしいんじゃないか。県は何をやっているんだ。こういった声も上がっておりました。私は不動産やでもデベロッパーでもないので、土地のあれこれについて詳しいわけではないのですが、質問等をされている皆さんの中には、もちろん、今までと生活環境が変わるというおそれ、また、そういったことに起因する、私なりの解釈でいくと、やや感情的な質問や意見の中で、私自身がそのことについて若干首をひねる場面も幾つかあったのも事実であります。私が聞いた中では、先ほど申し上げましたとおり、住宅専用地に企業が土地を確保したこと、そこで事業を行うこと、事務所などを構えること、そして、それらを富津市が申請を受けたこと、県が開発行為や事業の許可を出したこと、それら自体がおかしい、市や県は何をやっているんだということ、そもそも企業が進出してくるということでさまざまな要因から今までと環境が変わるというおそれで市民の皆さん方が不安に感じ、そして若干声を荒げるような場面があったのもいたし方ないなと思いながら、やや糾弾しているような様子に見えたのは事実であります。  閑静な住宅街に企業が土地を得て事業を行う。もちろん騒音や交通問題など、今までと環境が変わる、もしかしたら住みづらくなるんじゃないかと不安が募り、そのように声を荒げることは理解できます。
     しかし、それらが可能となって、先ほど御答弁いただいたとおり、開発許可がおりて今日を迎えている。先ほどの答弁にもありましたが、既に平成31年1月、つまり、ことしの初めに海外輸出向けの中古車自動車販売事業を行う目的での開発許可が千葉県からおりているという事実について何かおかしな点があったのか。一つずつ冷静にひもどいていきたいと、今回、富津市の土地利用についてとのことで質問することとしたわけであります。  そこで伺います。御当地の行政機関として、つまり、富津市としては事業を行うための開発行為を食いとめることはできたのでしょうか。また、今回、そういったことができたのかお答えください。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  許可申請した案件が法令にのっとり要件を満たしている場合には許可になると考えられます。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) 先ほど来申し上げているとおり、去る11月8日に行われた事業等説明会に出席した際、海外輸出向けの中古車自動車販売を行うに際し、オークションなどで中古自動車買い集め、うち高級車は展示、それ以外は当該地に保管し、40フィートクラスのコンテナに自動車を積み込み輸出する。コンテナに車を入れるということ自体が何かこれはすごいなと思ったんですけれども、これが事業の一部であるとの説明でありました。それらコンテナや中古車両を当地に運搬する際には、大型のトレーラーなどを使用するとの説明もありました。  同地区では大型車両が1日に何度も通行するということから、さまざまな憶測や不安を感じておられる住民の方々が多数いらっしゃいますけれども、大型の車両が通行することにより、振動、騒音、排ガス等に対する不安の声が上がっております。これら振動、騒音、排ガス等に対する対策については誰が行うべきなのか。これは富津市ですか。千葉県ですか。お答えください。 ○議長(平野明彦君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  環境基本法第8条に、事業者の責務として、「事業者は、基本理念にのっとり、その事業活動を行うに当たっては、これに伴って生じるばい煙、汚水、廃棄物等の処理その他の公害を防止し、又は自然環境を適正に保全するために必要な措置を講ずる責務を有する。」と示されておりますので、事業者になります。事業者が振動、騒音、排ガス等に対する対策を行うに当たり、市として必要に応じ調査や指導を実施する場合もございます。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) わかりました。事業を行う上で考えられる振動、騒音、排ガス等に対する対策については、環境基本法第8条に基づき、事業者が対応するということですね。そうでしょうね。その企業が土地を取得し、その地で事業を展開するという上で伴って発生する問題やその解決・対策については、事業主と地域で話し合い、協議し、対策を講じていく。ごく当たり前の話のように感じますけれども、今、根拠の法令までお示しいただいたので、より具体的にわかった次第であります。  では、続いて、先の業者が事業を展開していく上で、同地区に係る道路を大型車両が頻繁に通行するようになった際に、地域住民の生活道路の安全確保や、その道路を通学路として子供たちが通行する際の通学路安全対策などは誰が行うべきことなのか。富津市ですか。千葉県ですか。それとも事業者ですか。お答えください。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  事業に起因して第三者に危害を及ぼすなど、問題が生じた場合は、事業者の責任において速やかに対応することとなります。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) このことも大変地域の方、不安に感じておりました。地域住民の生活道路の安全確保、また、その道路を子供たちが通行する際の通学路安全対策などは、事業者と市が締結した協定に基づいて事業者が行うべき事柄ですね。よくわかりました。  続いて、住宅街に海外を往復するようなコンテナが頻繁に搬入出されるとのことで、これは午前中にも質問がありました。触れておられました。コンテナ等を媒介に外来生物等が紛れるなどして持ち込まれる可能性が考えられます。これはたらればの話で可能性が考えられるような事案に対してということであればもう際限のない話になってしまいかねませんが、とは言いつつ、申しわけないんですが、そういったことが考えられるといった時点で、富津市として規制や対策を即座に講じる義務があるんでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  ヒアリなどの特定外来生物の疑いがある生物の目撃情報が寄せられましたら、千葉県と連携し、生物種の判定を行い、特定外来生物と同定された場合には、千葉県と協力し、適正に対処してまいります。  なお、平成30年3月29日付で、環境省自然環境局長から国土交通省総合政策局長宛てに、コンテナへのヒアリ侵入防止等に係る事業者への協力依頼について、依頼文が発せられており、ヒアリ生息地からの輸入品及びその輸送運搬にかかわる業界団体に対し、ヒアリ生息地である中国、台湾等を出港するコンテナ内にヒアリが侵入する危険性を低減するための協力依頼がなされているところでございます。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) もちろん、今、グローバル社会と言われる中で、産業や企業のさまざまな活動というのは、日本国内のみならず、世界を相手にいろいろやっているわけでありまして、実際にそういうことがあると大変な騒ぎになりますし、できるだけそういうことのないように期待しているところでありますけれども、海外との間でコンテナが行ったり来たりということでいくとさまざまなことが考えられるわけでして、今、ヒアリということで御説明いただいたところですけれども、行政機関としては、まず、当該地の都道府県、今回のケースでいえば、千葉県が対策や未然に防ぐ協力依頼を業者に行うということで理解できました。  では、海外輸出向けの中古車保管等事業が展開されるということで、大量の中古車が二間塚の企業が取得した土地にプールされることになるというふうに事業者からも説明がありました。その上で、扱い品目が自動車ということで、付随して自動車のオイルまたは燃料など、揮発性の高い油の類いが含まれるものが集積されるということになります。そう考えた場合に、防火対策や消火体制の確保は誰が行うようになるのでしょうか。また、新富地区で大量の廃棄車両を扱っている業者もあるほか、中心市街地複合住宅地などにも中古車販売業を営む先がありますけれども、用途地域の違いはあっても、多数の自動車車両を保管するなど、住宅地を背景などに構える上で特別な配慮や対策を講じる必要があるんでしょうか。また、その際には誰が行うんでしょうか。お答えください。 ○議長(平野明彦君) 消防長、岩崎 脩君。 ◎消防長(岩崎脩君) お答えします。  初めに、防火対策ですが、消防が実施する防火指導は消防法に基づき行っており、消防法第4条により、ストックヤードの立入検査を実施することはできますが、火災の発生が著しく大きい場合を除き、指導する法令はありません。  次に、消火体制ですが、火災発生時には富津市消防本部で定める出動計画で出動し、火災の規模、状況に応じた資機材を使用し、活動に当たります。  また、当該施設内における防火管理につきましては、当該施設の所有者、管理者が適切に行わなければならないとされております。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) ちょっと私の言い回しが悪かったかもしれません。これは午前中の先ほど来言っておりますとおり猪瀬議員に対する御答弁と重なっているところがあって申しわけないんですけど、揮発性の高い油とかそういったものを、付随して扱うような事業を営むといった場合に、万が一、火災等、火が出た場合に大規模になる可能性が考えられる中古車両を多く保有する業態の事業先で万が一に備えること、その対策自体は誰が講じるのか。市なのか。消防署なのか。開発を許可した県なのか。それとも事業主なのか。端的にその点についてお答えください。 ○議長(平野明彦君) 消防長、岩崎 脩君。 ◎消防長(岩崎脩君) 管理については事業者となります。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) わかりました。そういったことで行うということであれば、それは行政機関というよりも、もちろん一義的には事業主そのものが不測の事態に対しての備えをするということになろうかと思います。  また、進出した企業当該地の隣接地では、自動車の解体を行う事業も計画されているという話でありました。当該地先、解体事業を行うというところは、もちろん富津都市計画区域内であり、第1種中高層住居専用地域になっておりますが、中古車のショールーム及び保管に関する開発行為は、先ほど御答弁がありましたように、既に千葉県が許可済みであるとのことでした。そういった意味では問題ないと思うんですけれども、隣接する地で自動車の解体業を行うことというのはそもそもできるんでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  関係法令の許可要件等を満たせば可能であると思われます。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) ただいま質問しました自動車解体の事業についてはまだ許可されていないようでありますけれども、念のために確認します。その許可は誰が出すのでしょうか。許可権はどこが持っているんでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  許可権者は千葉県知事でございます。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) ちょっとこれは通告していないので、突然ですけれども、私もメンバーなんですけれども、都市計画審議会に諮って、例えば、そういった事業は許せんと、それは土地の用途に応じていかんという結論がなされた場合、都市計画審議会のほうで県の許可を覆すようなことは可能でしょうか。また、都市計画審議会は法令よりも上位に位置すると考えますか。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  まず、都市計画審議会でございますが、都市計画審議会とは、都市計画法第77条の2の規定により、富津市都市計画審議会条例に基づき設置されているものでございます。  都市計画審議会で審議の必要性及び審議事項といいますのは、都市計画は都市の将来あるべき姿を想定し、決定するものであり、そのために、土地に関する権利に相当な制限を加えるものであることから、利害関係人の権利、利益を適正に保護する観点も必要であるため、都市計画の決定は行政の判断だけではなく、学識経験者、市議会議員等により構成される都市計画審議会の審議を経て行われることとなっております。  審議会において審議が必要になるものとして、都市計画法第19条の規定により、都市計画を決定する場合における事前審議、市長の諮問に応じ都市計画に関する調査・審議、都市計画に関する事項について関係行政機関に建議することなどであり、あくまで都市計画に関するものでございます。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) 私もメンバーで勉強不足で申しわけありません。よくわかりました。  ちょっと1つ飛びまして、先ほどの御答弁で、解体業についても、法令等に遵守していれば許可はおりるんだろうと。また、現在のところ、その許可に関しては、県のほうで慎重に審議しているんじゃないか。まだ許可はおりていないんじゃないかということだったんですけれども、解体業の許可に関しまして、また申請に当たって、富津市はどのようにかかわっているんでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  千葉県から当市に対し、平成30年10月22日付で事業に対する意見照会がありましたので、環境保全上の留意点として、騒音、振動、臭気等の環境対策の実施や交通安全の配慮、地域住民に事業内容の説明をすることなどを記載した意見書を、千葉県に対し、提出しております。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) その自動車解体業の許可は、どういった法令に基づいて許可がされるのか、根拠法令、わかればお示しください。 ○議長(平野明彦君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  自動車解体業の許可は、使用済み自動車の再資源化等に関する法律に基づいて行われます。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) 海外輸出用の中古車保管場所が設けられること、加えて説明によれば、高級車両のショールームも設けられるということになると、盗難事案を筆頭に、各種犯罪や事件などの発生が考えられるわけであります。  それらが想定された場合、警察等と連携して、パトロールの強化や、防犯カメラを設置して、そういったことで防犯体制を強化するなどの必要が、果たして行政に生じることがあるんでしょうか。  また、行政としては、そのような事業計画がなされた上で、そのような考えがあるのか、念のため伺います。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。  盗難車等がふえるという懸念でございますが、富津警察署に確認したところ、ヤードができたことによって付近の自動車盗難がふえたことはないとのことでした。  このようなことから、現在のところ、市においては、特にパトロールや防犯カメラの設置等を行う予定はございません。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) 先ほども申し上げましたとおり、高級車両も扱うというような説明を受けました。そうなると、当然それが、行政機関だとか警察だとかがそれをパトロールして守るというよりも、盗られて困る人、事業者そのものがそういった不安を感じるんであればやるべきだと。それはもう考えればすぐわかることなんですけれども、念のため伺いました次第であります。ありがとうございました。  自動車の中古車両のショールームですとか、それを保管する場所のその隣接する地に、中古車の解体場もできるということでありますけれども、用途地域として考えれば、工場は建てられないということになります。  ということから、野ざらしの地で作業は行われることが想定されます。そうであった場合、そこから漏れる自動車オイル等による土壌汚染、またそこが雨を通じての水質汚染などの発生を防ぐために、富津市が装置を取りつけて独自に水質調査や土壌調査等をする義務はあるんでしょうか、義務。義務はあるのかお答えください。 ○議長(平野明彦君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  自動車解体業については、その許可基準の中で必要な容積等を満たした油水分離槽を設置しなければならず、千葉県が審査を行います。  法令等により、市が独自に水質調査を実施する定めはございませんが、必要に応じて水質調査等を実施する場合もございます。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) 先ほど来、申し上げておりますとおり、今回の地は専用住宅地であることから、背景に多くの一般住宅地が控えております。  周辺に事業所などが不在であることから、また広い土地を企業が取得し、その広さを利用しての事業を経営する計画が見えた中で、ちょっと今までと違った環境になるんじゃないかと、もともとお住まいになられていた住民の方々が不安になるのは、十分理解できます。  さまざまな不安や想定に基づいた住民の皆さんなど、11月4日の説明会で出てきた疑義や、何でもかんでも市が悪い、市が許可したからだ、対策も市がやれ、県がやれ、そういう考えや訴えに若干私も疑義を感じ、本日それを確認したくていろいろ伺っているわけであります。  繰り返しになりますが、今市民部長から御答弁いただいた、義務ではないとはいえ、富津市民の皆さんが不安を感じていることについては、不安解消に向けた市としての取り組みは、ぜひとも行っていただければありがたく思いますし、ぜひお願いしたいと思います。  繰り返しになりますが、総じて、騒音、振動、排ガス、防犯、盗難予防、道路や交通の安全確保、火災の発生抑止などに対しての対策などに対しての対策などは、開発を許可した市や県など行政機関が施すのでしょうか。それとも、業を営む事業者が施すのでしょうか。もう一度お答えいただければと思います。 ○議長(平野明彦君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  先ほども御答弁したとおり、事業活動を行うに当たって生じるばい煙、汚水、廃棄物等の処理、その他の公害に対しての措置を講ずる責務は事業者にあるというふうに認識してございます。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) ちょっと繰り返しのことが多くて済みません。  今まで住宅地ばかりだった地に企業が進出してきたということで、そこに住居を構えていた、もともとお住まいである市民の皆さん、そういった皆さん方は、今回の事業進出にさまざまな不安等を感じております。  その不安解消に、富津市は義務がなかったとしても、どのようにかかわることができるのか。また、どういった立ち位置なんでしょうか。お答えください。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  先ほど申し上げましたように、事業に起因して第三者に危害を及ぼすなど、問題が生じた場合は、基本、事業者の責任において速やかに対応することとなりますが、市といたしましても、地域住民が安全、安心で快適に暮らせるよう、許可権者である千葉県、そして関係機関と連携して対応してまいります。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) ぜひとも、市民の皆さん方の不安解消に向けて、富津市も傍観者じゃなく、もちろんそんな気はないんですけれども、積極的にかかわっていただいて、不安解消に向けての仲介といいますか、そういった役割は担っていただきたいと、そう思うところであります。  ちょっとこれも通告になかったんですけど、今回の私の質問は、本日トップで質問された猪瀬議員とかぶるところが大変多く、恐縮なんですけれども、ともに11月4日の説明会に参加しておりましたことなどから、御容赦いただきたく思うところであります。
     猪瀬議員の質問を聞いていて、ふと思ったんですけれども、都市計画マスタープランでは、土地利用の方向性を示すものであるということでのお示しをいただいたところであります。では、そのマスタープラン、それは方向性を定めるということではありますけれども、先ほど来話をしていた二間塚の地区というのは、専用住宅地というふうな位置づけになっておりますけれども、富津市都市計画の中の富津地区の都市計画内に、法令に準じていない建築物等は存在しますか。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) ちょっと手元に資料がございませんので、件数等は申し上げられませんが、君津土木事務所と年2回パトロールをしておりますが、何件かは確認してございます。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) 急な質問で申しわけありません。  なかなか皆さん、それだけ、どうしても富津に住みたいという方がいらっしゃる。また、事業を展開したいという方がいらっしゃるという解釈を私しているんですけれども。  11月4日の説明会というのは、事業概要の説明の後、質疑が行われたんですけれども、若干、もちろんこれは地域の皆さん方がいろいろ不安に感じることが多々あったということで、大変、事業者に対しても質問が相次ぎまして、また、矢継ぎ早に間断なくたたみかけられ、答えが答えにならない、事業者サイドが答えている途中でも次の意見や質問が覆いかぶさってくる、そういったところがありまして、なかなか事業主からの明確な答えというのが聞けなかったところも多々あったわけであります。また、話したりできる環境でもなかったのかと。すごい熱量でしたので、そのように私は感じたところであります。  きょう、改めて、このような質問を通じて明確に整理したい。誰の責任でいろんな施しをしなきゃいけないのか。もともと住んでいた市民の皆さん方が疑問に感じること、不安に感じていることに対しての対策等は誰が行うべきなのか。その中古車販売の事業に関して許可がおりているということに鑑みれば、地域住民の方々はなおさら不安に感じるわけでありまして、ただそれが、やみくもに市が悪いとか県が悪いとかというのはちょっと違うと思いましたので、私なりに一つずつ確認をとらせていただいたところであります。  住宅専用地に限らずですけれども、企業が事業を行いたいと考えた際には、県から開発許可や事業の許可などを得なければならず、今までの質問について答弁を受け、当該地の市は、その受付窓口的な位置づけであると理解したところであります。  ただ、手続きにのっとった届け出などが出され、各許可等が滞りなくなされた上でも、周辺の一般の方々は今までと環境が変わることなどに関し、さまざまな不安や、ある意味では憤りを感じるところもあるわけであります。  御当地のまちづくりを構想する行政機関としては、ただいま建設経済部長の答弁にもありましたとおり、地域住民の不安を解消できるように、市としても協力を、私からも強く要望するものであります。  では、最後に、当該地域が住宅専用地域に付されていながら、長い間住宅地として開発などがなされなかった、そういった背景があるわけであります。その理由等を市はどのように考えているのか。また、その地先に対し、富津市として今後どのように考えているのか、御答弁願います。 ○議長(平野明彦君) 建設経済部長、宮崎一行君。 ◎建設経済部長(宮崎一行君) お答えいたします。  本地域は、組合施工による土地区画整理事業が計画されておりましたが、社会情勢等の変化により事業実施が困難となり、幹線道路の整備がおくれ、住宅開発が進まない状況であります。  冒頭、市長が申し上げましたように、本地域につきましては、道路の整った快適な住環境の整備と専用住宅地を中心とする土地利用を誘導する方針に変わりはございません。  今後もさまざまな施策を展開する中で、住宅地の価値を高めていけるよう努力をしてまいります。 ○議長(平野明彦君) 3番、三木千明君。 ◆3番(三木千明君) 冒頭で私申し上げましたとおり、富津市には、上総地域における優良な住宅供給先、土地の供給先になり得るポテンシャルと可能性を十分に持ち合わせていると強く私は思っております。  一方で、残念ながら、人口の減少化に歯どめがかからず、昨年からの1年間で691人、約1.6%の人口が減少し、そういった状況が継続している現状があります。  「豊かな自然に包まれた安全、安心で潤いのある暮らしを支え育むまち、富津」を掲げ、今後も富津市が富津市として自治体運営を担い続け、富津市民の皆様方に富津市を愛し、富津市を好きでい続けていただき、住み続けていただく。  一方で、富津市に興味を持っていただき、子育てしやすく、都心へのアクセスもよい、温暖で自然豊かで過ごしやすいと感じていただき、富津市に住んでいただく、転入いただく方々をウェルカムでお招きしている。  新富の工業地は、おかげさまで大変多くの企業に進出いただき、ほぼほぼ残りの工業地もない状況でありますが、隣接する工業地帯との関連性や道路の整備状況などから、富津市で事業を行いたい、そういった企業がおられれば、雇用創出の観点からもやはりウェルカムで誘致したい。これが現在の富津市のスタンスではないかと考えております。  一方で、今回の二間塚地区の企業進出の場合においては、市や県の行政機関は法令にのっとり、提出する書類が不備なく整った事案であれば、受け付けや申請の許可は当然の流れとなりますが、もともと住居を構えておられた皆様方からすれば、さまざまな不安が湧き上がってくるのはいたし方ないことであります。 ○議長(平野明彦君) 三木議員、時間です。 ◆3番(三木千明君) ありがとうございました。 ○議長(平野明彦君) 以上で、三木議員の質問を終わります。  これにて一般質問を集結いたします。  会議の途中ですが、ここで休憩といたします。会議の再開を午後3時20分といたします。                  午後3時10分 休憩           ────────────────────────                  午後3時20分 開議                議案第6号から議案第17号まで ○議長(平野明彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  日程第2、議案第6号から議案第17号までを一括議題といたします。  ただいま議題といたしました議案につきまして、総括質疑に入ります。  事前の通告はありませんでしたが、質疑ございますか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(平野明彦君) 質疑もないようでございますので、総括質疑を終結いたします。           ────────────────────────                     委員会付託 ○議長(平野明彦君) ただいま議題となっております議案第6号から議案第17号までにつきましては、お手元に配付いたしました議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。  なお、付託されました常任委員会におきましては、休会中の日程に従い審査をいただき、最終日に御報告願います。           ────────────────────────                報告第1号から報告第6号まで ○議長(平野明彦君) 日程第3、報告第1号から報告第6号までを一括議題といたします。  ただいま議題といたしました報告につきまして、総括質疑に入ります。  事前の通告はありませんでしたが、質疑ございますか。11番、石井志郎君。 ◆11番(石井志郎君) 毎度のことで申しわけございません。報告第1号から第6号、また今回もこのような事故が多発してしまいました。どこに問題があるのか。議会といたしましても、先日、市のほうに提言書を差し上げたというのをお忘れじゃないと思います。そういう中で、このような事故が続いているということは、非常に嘆かわしいというふうに言いたいと思います。  たまたま物損事故で、大した事故じゃないと思いますけど、その辺のところを毎回毎回このような報告で出てくるということに対して、もう一度、根本的に考えなきゃいけないと思うんですね。その辺のところをお答えいただきたいと思います。  それと、統計をとるというのがありますね。損害保険会社では、統計をとるということをやっていると思うんですね。入庁何年目以内の人だとか、車の運転歴が何年だとか、あるいは先ほどの質問でもありましたが、残業が続いて寝不足で事故を起こしたとか、そういういろんな要因があろうと思いますが、その辺はどのような判断をしているか、お聞かせいただければと思います。 ○議長(平野明彦君) 総務部参与、前田雅章君。 ◎総務部参与(前田雅章君) お答えいたします。  まことに申しわけなく思っているところでございます。先ほど、石井議員からも御指摘ございましたとおり、6月25日に車両事故防止対策に関する要請を市議会からいただいておるところでございます。職員に対して厳正な指導や、またさまざまな対策を講じてまいりましたが、さらに気を引き締めて、車両事故防止対策に取り組んでまいる所存でございます。  また、公用車への安全運転支援装置の導入についても、検討してまいります。  また、民間企業等では、社員の起こした事故のドライブレコーダーの映像等を研修の際に見せて、身近なことと捉えられるようにやっているというような事例も聞いたことがございます。その辺も含めて、そういった職員研修のほうにも力を入れてまいりたいと考えております。  また、ここのところの数年の事故を見てみますと、ほぼ入社10年未満の職員が多いかというふうに感じております。 ○議長(平野明彦君) 11番、石井志郎君。 ◆11番(石井志郎君) 大きな事故になる前に、やはり意識改革を含めて対応していただきたいと思います。  今はなくなりましたが、今、公用車の中での喫煙というのは禁止になったかどうかわかりませんが、以前はくわえたばこで車を運転しているとか、そういう職員も確かにいました。そういう気の緩みというわけじゃないと思いますが、人を殺めるような事故が起きた場合には、運転手自体も大変な罪を負わなきゃいけなくなると思います。  今の時点では、いつも毎回、これはどこで補填しますか、保険で補填しています、車は市の車です、自分はとりあえず痛くないですけど、もし人身事故等で大きな事故を起こした場合には、運転手が罰を受けなきゃいけなくなろうかと思います。  そのようなことがないように、十分今後、関係部署で運転に対して御指導していただければと思います。 ○議長(平野明彦君) ほかにございますか。1番、猪瀬 浩君。 ◆1番(猪瀬浩君) 報告第5号と第6号なんですが、こちらは台風被害による損害賠償だと思うんですが、今回、地方自治法第180条第1項に基づいて行われているんですが、先日、議案第3号と第4号のほう、こちらは地方自治法第179条の第1項に基づいて専決をしているということで、この違いは、第180条の場合は市で定める専決処分の規定に基づいて行うものだと思うんですが、自分、前回のやつ、第180条のほうなんですが、議案第3号、第4号なんですけど、第180条のでやっているのかなと思ったら、第179条に基づいて行っているということです。  お聞きしたいのが、議案第3号、第4号の案件については、台風被害によって被害を与えてしまったということで、第179条の第1項に基づいて専決処分をしているんですが、報告第5号、第6号についても台風被害によって被害を与えているのに、第180条の第1項に基づいて専決処分をしている理由を教えていただければと思います。 ○議長(平野明彦君) 総務部参与、前田雅章君。 ◎総務部参与(前田雅章君) ただいま猪瀬議員おっしゃるとおり、第180条については条例の中で100万円未満の損害賠償については市長が専決処分できるということで、今回、報告第5号、第6号を上げてございます。  第179条に関しましては、それ以上の金額がかかってございますので、議会の承認を得るものということになっておりますので、さきに先議していただいたものでございます。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。 ◆1番(猪瀬浩君) 同じ台風被害によるものなので、100万円未満だからというのであって、本来、第179条の第1項のほうで専決処分をするものだと思うんですけど、そこはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) 第180条は、事前に議会の議決が要ります。特に、指定したものは市長が専決処分するということでの規定がございます。  第179条は、本来の専決処分で、議会に付すべき時間の余裕がない場合に専決処分して、これにつきましては単なる報告ではなくて、今回、上程させていただいたように、議会の承認を得るということで提案させていただいたものでございます。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。 ◆1番(猪瀬浩君) これ台風被害で、今回こういう特例が出たような感じを私は受けたので、質問をさせていただきました。  あと報告第3号なんですが、こちらも立木が建物に当たって、被害を与えてしまったという報告だと思うんですが、これは台風とは全く関係ない事案だと思います。この処理は、市のほうの樹木が管理不全だったということで、こういう処理になったんでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 総務部参与、前田雅章君。 ◎総務部参与(前田雅章君) この件につきましては、詳細を申し上げますと、半年ほど前から、風が吹くたびに屋根の隅棟、屋根の面と面が重なる部分、ここにぶつかっておりましたが、その後、隅棟の部分の一部が落ちてきたということで、市側の木の管理不足ということで、上げさせていただいたものでございます。 ○議長(平野明彦君) ほかにございませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(平野明彦君) ほかに質疑もないようでございますので、総括質疑を終結いたします。           ────────────────────────                    散     会 ○議長(平野明彦君) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。  次の本会議は、12月19日午前10時から会議を開きます。また、当日は午前9時20分から第26回議場コンサートが開催されますので、念のため申し添えます。  本日はこれにて散会といたします。どうも御苦労さまでございました。                  午後3時29分 散会...