富津市議会 > 2019-09-05 >
令和 元年 9月定例会−09月05日-03号

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  1. 富津市議会 2019-09-05
    令和 元年 9月定例会−09月05日-03号


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    令和 元年 9月定例会−09月05日-03号令和 元年 9月定例会                 令和元年8月招集              富津市議会定例会会議録(第3号)                  議 事 日 程           令和元年9月5日(木) 午前9時30分開議 日程第1 一般質問      (個人質問) 日程第2 議案第1号から議案第5号まで、議案第7号から議案第10号まで及び議案第17号      (総括質疑委員会付託) 日程第3 議案第6号      (質疑、委員会付託省略) 日程第4 議案第11号から議案第16号まで      (総括質疑決算審査特別委員会設置及び付託) 日程第5 報告第1号      (質疑) 〇本日の会議に付した事件
    1.開  議 1.議長の報告 1.藤川正美君の個人質問 1.千倉淳子君の個人質問 1.猪瀬 浩君の個人質問 1.議案第1号から議案第5号まで、議案第7号から議案第10号まで及び議案第17号   (総括質疑委員会付託) 1.議案第6号   (質疑、委員会付託省略) 1.議案第11号から議案第16号まで   (総括質疑決算審査特別委員会設置及び付託) 1.決算審査特別委員会委員の選任 1.決算審査特別委員会正副委員長の互選結果報告 1.報告第1号   (質疑) 1.散  会 〇出席議員  1番 猪 瀬   浩 君   2番 諸 岡 賛 陛 君   3番 三 木 千 明 君  4番 高 木 一 彦 君   5番 千 倉 淳 子 君   6番 山 田 重 雄 君  7番 平 野 英 男 君   8番 渡 辺   務 君   9番 松 原 和 江 君  10番 岩 本   朗 君   11番 石 井 志 郎 君   12番 藤 川 正 美 君  13番 永 井 庄一郎 君   14番 平 野 明 彦 君   15番 鈴 木 幹 雄 君  16番 福 原 敏 夫 君 〇出席説明員  市長         高 橋 恭 市 君  副市長        小 泉 義 行 君  教育長        岡 根   茂 君  総務部長       白 石 久 雄 君  総務部参与      前 田 雅 章 君  市民部長       鶴 岡 正 義 君  健康福祉部長     島 津   太 君  建設経済部長     宮 崎 一 行 君  会計管理者      岩 名 生 麿 君  農業委員会事務局長  庄 司 優 人 君  選挙管理委員会事務局長監査委員事務局長  消防長        岩 崎   脩 君             相 澤 智 巳 君  教育部長       笹 生 忠 弘 君  総務部次長      秋 嶋 隼 人 君  総務課長       石 川 富 博 君 〇出席事務局職員  事務局長       大 塚 幸 男    主幹         大 川 美佐子  庶務係長       三 木 貴 好    副主査        平 野 智 裕           ────────────────────────                    開     議            令和元年9月5日 午前9時30分 開議 ○副議長(岩本朗君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。           ────────────────────────                     議長の報告 ○副議長(岩本朗君) 日程に入るに先立ち、私から報告をいたします。  議長から午前中、欠席する旨の届け出がありましたので、地方自治法第106条第1項の規定により、私が議長の職務を行います。  次に、本日、議場内の写真撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、御報告いたします。  以上で、私からの報告を終わります。           ────────────────────────                  藤川正美君の個人質問 ○副議長(岩本朗君) 日程第1、一般質問。  これより、個人質問を行います。  富津市議会申合せ事項により、通告順に質問を許可します。  なお、質問時間は、答弁を含めて60分以内となっておりますので、念のため申し添えます。  初めに、12番、藤川正美君の発言を許します。12番、藤川正美君。                 〔12番 藤川正美君登壇〕 ◆12番(藤川正美君) おはようございます。議席番号12番、公明党の藤川正美です。  20年前ぐらいだったか、記憶が定かではありませんが、自分のグラフィックデザインの仕事が厳しい時期、力をつくる意味と賞金目的に、さまざまな公募に挑戦した経験があります。その中でも印象に残っているのが、骨髄バンクのマークの公募でした。  骨髄バンクと言われても、ほとんど知識もなく応募資料を見て、初めてその意味を知りました。例えば、血を輸血する際には血液型が合わなければ使えないように、骨髄バンクを利用する際には、HLA型という数万通りもある白血球の形が一致しないと移植ができません。  私は、マークをつくる際、このHLA型が合致しなれば移植できないことに着目し、形が合致しなければ完成しない。ジグソーパズルの形を利用し、このマークのデザインの基本として考え出品をいたしました。残念ながら、私の作品は落選、採用されたマークは骨髄移植の3つの方法のうちの1つの、腰のあたりの骨から採取する方法をデザイン化したマークでした。単純な細い線で表現され、今見てもいいデザインだと思っています。  骨髄バンクとの出会いの説明が少し長くなりましたが、今回の質問の表題は2つ。  1つ目が、骨髄バンク制度についてで、骨髄バンクの概要と意義を伺い、この骨髄の提供者、すなわちドナー助成制度の創設の考えはあるかお聞きします。  2つ目の表題は、富津市の今年度新事業の進捗状況で、富津市空家バンクと富津市タクシー運賃助成事業について伺います。  以上で、1回目の質問といたします。御答弁よろしくお願いいたします。 ○副議長(岩本朗君) 藤川議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 藤川正美議員の御質問にお答えいたします。  初めに、骨髄バンク制度のうち、骨髄バンクの概要と意義の御質問にお答えいたします。  骨髄バンク事業は、公益財団法人日本骨髄バンクが主体となり、日本赤十字社及び都道府県との協力により行われている公的事業であります。  各機関の役割は、公益財団法人日本骨髄バンクがドナーの募集のための普及啓発や、移植を必要とする患者の登録受付、患者に骨髄等が提供されるまでの連絡調整など、また、日本赤十字社ドナー登録手続きドナー登録者の個人情報の管理など、そして、都道府県は、ドナー募集のための普及啓発ドナー登録手続きなどであります。  白血病などの重篤な血液疾患に有効な治療法である骨髄等の移植は、健康なドナーからの善意による提供を前提とし、ドナーと患者との間で白血球の形であるHLA型が適合することで移植が可能となります。  しかし、このHLA型につきましては、その種類が数万通りとも言われており、兄弟姉妹の間では4分の1で一致するものの、親子ではまれにしか一致せず、血縁関係のない方との間では、数百分の1から数万分の1の確率でしか一致しないとのことであります。  これらのことから、広く一般の方を対象にドナーを募り、移植につなげる骨髄バンク事業は、移植を必要とする患者を救うために、重要であると認識しております。  次に、骨髄バンクドナー助成制度創設の予定は、の御質問にお答えいたします。  ドナー登録者ドナー候補者となった場合、骨髄等の提供に至るまでには、通院や入院が数日間必要となることから、勤務先の理解を得なくてはならない方や、仕事を休業しなくてはならない方にとっては、その保障がないこと等がドナーになることを躊躇する要因の一つであると考えられております。  現在、ドナー登録者からの骨髄等の提供に向けた後押しとして、ドナー本人やドナーが就業している事業所に対し、助成を行う市町村が全国的に増加しております。千葉県においても、こうした支援事業を行っている県内自治体に対して、財政支援を目的に補助金を交付しております。  本市におきましても、他市の状況等を参考にしながら、制度の創設に向けて前向きに検討してまいります。  次に、今年度新事業の進捗状況のうち、富津市空家バンクの御質問にお答えいたします。  市内における空き家を有効活用し、移住及び定住の促進による地域の活性化を図るため、本年5月29日に空き家に係る取引や、契約の手続きを連携して行う協定を、一般社団法人千葉宅地建物取引業協会南総支部と締結し、富津市空家バンクを立ち上げました。現在、空家バンクに登録してある物件は1件となっています。  次に、富津市タクシー運賃助成事業の御質問にお答えいたします。  タクシー運賃助成事業は、タクシー運賃の負担軽減を図り利用を促進するため、市民がタクシーを利用する際、一回の乗車につき500円を助成します。対象者は運転免許証を保有していない65歳以上の高齢者及び障がい者等並び出産予定日の前4カ月と後2カ月の間の妊産婦としています。4月から申請を受け付け6月下旬に920人の方へ利用券を発送し、7月から御利用いただいています。  なお、7月分までの受け付けにおいて1,022人の方を登録いたしました。 ○副議長(岩本朗君) 再質問に入ります。12番、藤川正美議員。 ◆12番(藤川正美君) 御答弁ありがとうございます。骨髄バンクの概要については本当にわかりやすく御説明いただきました。そこでもう少し私のほうから詳しいところまでお聞きしていきたいと思います。  最近で、この白血病といいますと非常に記憶に強く残っているのが、競泳女子の池江璃花子さんの白血病の報道でした。18歳という年齢、なおかつ来年の東京オリンピックに出場し、金メダルの期待の大きかった選手であります。しかし、6月1日の毎日ニュースデジタル版ですけども、そこでは5月の上旬から病室で自転車型トレーニングマシンを使いリハビリを開始したと、このように報道されております。その課程は、私も全くわからないんですけども、ともかくそこまでたどり着いてきたということ自体がすばらしいなと思っております。  1回目の質問で、私が述べたことですけども、この骨髄バンクということがなかなか身近ではないので、私のほうから幾つか説明をさせていただきますけども、骨髄バンクでは白血病などの患者さんへ移植する造血幹細胞、「けつ」は「血」ですけども、「かん」は「幹」という字ですね。造血幹細胞を提供する提供者「ドナー」を募っております。造血幹細胞移植は医療が進歩した現在でも、ドナーとなってくれる人がいなければ成り立たないと言われております。  この造血幹細胞は、骨の内側にある骨髄の中で血液をつくる働きをしている。1番目として、自分自身と全く同じ造血幹細胞を複製する。2番目に、血液のあらゆる細胞、赤血球、これは体内に酸素を運ぶ役目ですね。それと白血球、外から侵略してくる病原体と戦う。そして血小板、出血をとめる。を、つくる役目がこの造血幹細胞だと言われております。  そして、この造血幹細胞が働かなくなると正常に血液をつくられなくなり、赤血球・白血球・血小板がそれぞれ担っていた役割が果たせなくなって、体に不調があらわれてくる。これが白血病や再生不良性貧血と言われる血液の病気だそうです。こういう方を何とか我々一人一人の力で、何とかできれば助けていきましょうというのが、この本来の骨髄バンクの概要です。  富津市民の中において、この骨髄バンクの意義というものをどれぐらい感じているのか、担当部長として、そのあたり少し印象をお聞きでできればなと思います。 ○副議長(岩本朗君) 健康福祉部長、島津 太君。 ◎健康福祉部長(島津太君) お答えいたします。  市役所内で献血をやる場合に、ドナー登録の御案内等をしております。先ほど議員がおっしゃられたように、池江璃花子選手白血病発症に伴ってドナー登録をしたいという人が、全国的にもかなり多くなってきているということで、実際に今、日本赤十字社のほうで確認したところ、富津市では平成31年の3月31日現在で147人のドナー登録者がいらっしゃいます。大分意識は進んできているのかなというような感じを持っております。
    ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) 147名ですか。ちょっと私驚きの数字だと感じました。  今回のこの質問するにあたり、執行部の方といろいろお話させていただきました。その中で、ちょっと驚いたことがありますので、突然の質問ですけれども、総務課長お願いできますかね。突然ですけども、私のほうからちょっとインタビューさせていただきます。  実は、この話をしている中で総務課長が、ドナー登録をしているということを聞きました。私、身近なところでこの登録をしたという人と会ったことはないんです。それで、すごく驚いたんで、私のほうから幾つかインタビューをさせていただきますので、よろしくお願いします。  最初ですけども、ドナー登録のきっかけは何だったんでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 総務課長石川富博君。 ◎総務課長石川富博君) お答えします。  だいぶ前だったと思うんですけども、子供が生まれたときに、自分の子供がこういう病気になったらということを考えまして、登録をしたというのがきっかけでございます。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) 登録して何年目かというのははっきり記憶にないんでしょうか。大体で結構ですけども。どれぐらい前でしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 総務課長石川富博君。 ◎総務課長石川富博君) 10年以上はたっていると思われます。はっきりはちょっとわかりません。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) この約10年間の間で、そのドナーとして骨髄を提供されたことはあるんでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 総務課長石川富博君。 ◎総務課長石川富博君) 残念ながら提供には至っておりません。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) 登録者の約ですけども、37%ぐらいの方が提供をするようです、今までの資料で見ますと。ですから、その37%の中に総務課長は残念ながらと言ったらいいんでしょうか、使われていないということですね。  最後の質問ですけども、失礼ですけども総務課長、現在、何歳でしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 総務課長石川富博君。 ◎総務課長石川富博君) 53歳でございます。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) そうすると、あと1年ドナーとして登録されているということでよろしいわけですね。 ○副議長(岩本朗君) 総務課長石川富博君。 ◎総務課長石川富博君) ドナー登録の条件は、54歳以下というふうに聞いてございますので、あと1年ということでございます。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) このドナー登録できる年齢は18歳から54歳までと言われていますので、あと1年、元気な新鮮な総務課長の骨髄が、そのために役立てばいいなと思っております。  私も、本当に身近なところにこの登録をされている方がいるっていうことに、非常にある面、勇気づけられました。私自身も先ほど話した公募のとき、初めてこの骨髄バンクのことを知ったんですけども、非常に怖いっていうイメージがあったんですね。なんかこの骨髄のところ、中枢神経のあたりに何か刺されて、それで取られるんじゃないかっていう印象があって、その印象が強くてなかなか拭えなかったんですけども、この辺にこの骨髄バンクの普及できない理由もあるようです。  ある資料によると、主な誤解例として、1つ目が手術時に激痛が伴うとそういう印象を持たれているようですけれども、これは間違いで、全身麻酔をしてほとんど傷みを自覚することはないそうであります。当然、全身麻酔ですから覚めたときに、この骨髄を取るために針を刺したそこの痛みとか、尿や尿道などの全身麻酔に伴う処置を行った部位が、多少痛むことがあるらしいです。でも、これは非常に個人差があるようです。  あとですね、半身不随になるおそれがあるとか、これは全く勘違いだそうです。骨髄は腸骨と言いまして、腸を支えている腰のあたりの骨、ここから骨髄を取るそうです。ですから、半身不随になるということは全くないということであります。このように誤解が非常に多いということで、本当の姿を知っていただければ、もっともっと登録する方もふえてくるんではないかということでした。  私、今までちょっと説明しましたけども、健康福祉部長、間違はないでしょうか、なおかつ不足することがありましたら、お願いいたします。 ○副議長(岩本朗君) 健康福祉部長、島津 太君。 ◎健康福祉部長(島津太君) 議員のおっしゃるとおりだと認識しております。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) 多分、裏で聞いている専門の課長さんとか、係長さんはどうかなという部分もあるかもしれませんが、もし間違いがありましたら、また後で御指摘をお願いしたいと思います。  ちなみに千葉県内の最近の5年間の骨髄提供者数というのがデータであります。平成26年が55人、平成27年が43人、平成28年が47人、平成29年が52人、平成30年度が46人となっています。大体人口で割っていきますと12万人に1人ぐらいの提供者になるらしいです。  あと、ここの項目の最後の質問になりますけども、骨髄バンクと、それとよく聞くさい帯血バンクというのがあります。この関係性をちょっと簡単に述べていただければなと思います。 ○副議長(岩本朗君) 健康福祉部長、島津 太君。 ◎健康福祉部長(島津太君) お答えいたします。  ドナー登録者のHLA型が移植を必要としている患者と適合した場合に、ドナーから骨髄等を採取し、患者に移植する骨髄バンクと、出産後にさい帯、へその緒と胎盤に残っている血液を採取し移植に備えて液体窒素の中で保存しておくさい帯血バンクは、どちらも移植を必要とする患者のための活動であります。  しかし、それぞれ長所・短所がありまして、患者やドナーが受ける影響等にも違いがあることから、患者の状況や条件によってどちらのバンクを使って移植を行うかの判断は、医師が行うこととなっております。  このように、骨髄バンクさい帯血バンクの活動により、移植を必要としている患者に少しでもよい条件で提供が可能となっていると考えております。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) ありがとうございます。ただ、このさい帯血を取る施設が千葉県内は非常に少ない。調べたところによりますと、千葉県内には2カ所しかないということで、船橋市にある山口病院、それと東京女子医科大学の八千代医療センター、ここの2カ所しかないということで、ちょっと残念だなというお思いがありますけれども。  それでは、次の項目の質問に移ります。  先ほど市長のほうから前向きな御答弁をいただきました。ぜひ、この骨髄バンクドナー助成制度、これを早期に実現していただければなと思います。  千葉県でも助成をしているということで、先ほどお話があって、近くの木更津市も昨年度からでしょうか、たしかやっておりまして、奨励金という形でやっております。ドナー提供者には1日につき2万円、上限が14万円、骨髄等の移植のための通院・入院に要した日数に応じて交付をするということです。  また、事業者、ドナー提供者の勤めている会社に対しても1日につき1万円、上限7万円、骨髄等の移植のための通院・入院のため、ドナーに与えた特別休暇の日数に応じて交付をしますということになっております。  また、千葉県は平成29年8月から骨髄移植を促進するために、骨髄等を提供したドナー本人やそのドナーに骨髄移植時の入院等のために、ドナー休暇を与えた事業者に対して、市町村が助成した場合にその2分の1を補助する助成補助制度を制定しております。  こういうことを考えると、ぜひ早めにやっていただきたいと思いますけども、担当部長の考えいかがでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 健康福祉部長、島津 太君。 ◎健康福祉部長(島津太君) お答えいたします。  全国、県内の助成制度の状況を参考にして、また、千葉県の補助制度の活用等を含め、助成について前向きに検討してまいりたいと思います。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) はい、よろしくお願いいたします。  次ですけですけれども、このドナー助成制度の国内、県内の現状はどのようになっておりますでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 健康福祉部長、島津 太君。 ◎健康福祉部長(島津太君) お答えいたします。  骨髄移植におけるドナー助成制度の現状につきましては、公益財団法人日本骨髄バンクの資料によりますと、本年8月15日現在でドナー助成制度を導入しているのは、全国で569の自治体、千葉県内では54自治体中、35の自治体となっております。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) ありがとうございます。そうですね、各都道府県ばらつきが非常にあります。本当に少ない県もあれば、例えば埼玉のように導入率100%という県もあります。  関東の7都県でも、今、言ったように埼玉県は100%、栃木県が72%、東京都が71%、千葉県が57%、群馬県が54%、神奈川県が15%となっております。全国平均では約26%ぐらいだそうです。  実は、先月たまたまテレビのスイッチを入れたところ、北海道札幌市で白血病と闘う幼い双子が、この白血病にかかって一所懸命生きようとしている模様が映し出されておりました。この双子は生後5カ月で罹患したということで、最初に、弟のほうがさい帯血移植を行い、順調に回復したんですけども、兄のほうが、ドナーが見つからなくって、抗がん剤の影響で、当然髪の毛が抜けてきてしまっているという状況です。そして、やっとHLA型が合うドナーが見つかり、骨髄移植をして、そのあと無事自宅に帰るというドキュメンタリーというんですかね、それを見ました。日テレの「24時間テレビ」、この番組の中で紹介されておりましたけども、これらのことを考えると本当に意味のあることですので、ぜひまた富津市としても、このドナー助成制度をつくっていただいて、広く市民に知らせていただければなと、このように思います。よろしくお願いいたします。  それでは2つ目の表題に移ります。今年度新事業の進捗状況ということで、最初に空家バンクについてです。  私も広報ふっつ6月号で1面にでていて見ました。大変うれしい気持ちになったのを覚えております。この反響の内容どうだったのか説明をお願いいたします。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  広報ふっつ6月号で富津市空家バンクの開始を発表した後の反響についてでございますが、空き家所有者、また空き家を借りたい方から、数件の問い合わせのみでございました。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) 実は、私も非常に興味があったので、本市のホームページのほうを見たんですけども、初めは、物件は登録されておりませんでした。時々見ておりましたら、先月、初物件がアップされました。非常にうれしかったです。見ていると建物の平面図が手書きになっていました。今はちょっとこういう時代ですから、平面図なんかは簡単につくれるソフトがあると思うんですね。ですから、できればそういうもので上げれば、もっとわかりやすいかなというのも感じましたけれども、この初物件がアップされた経緯、わかりましたらお教えください。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  現在、掲載しております物件に係るこれまでの経緯についてでございますが、6月に空家バンクへの登録申し込みを受けまして、その内容が適当であることを確認した後、宅建協会南総支部に物件の調査依頼をいたしました。  その後、宅建協会南総支部から当該物件に係ります担当業者の選定が行われ、7月に市の担当職員、また担当業者及び登録申し込み者の三者で空き家に係る現地調査を実施いたしました。その後、担当業者から登録要件を満たしているとの報告を受けまして、登録申込者にその旨を伝えるとともに、価格を決めていただくよう依頼いたしました。  8月に価格が決定されまして、同月19日に各サイトへ掲載し、登録申込者に空家バンク登録完了通知書を出しております。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) 今まで問い合わせありましたでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) 今のところは聞いておりません。後ほど、改めて担当に確認いたします。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) 私もこの一通り富津市の空家バンクの登録申請ということで申請書とか見ました。  若くて、ある程度こういう住宅に関することを知っている方ならば記入していってもわかると思うんですが、年配の方で余り知らない方が、これをA4一枚でも記入するのはちょっと大変かなというのを感じました。  当然、登録カードというのがあって、そこにさまざまチェックしていったり、記入したりするんですけども、これを見たときに「記入例」みたいのでつくってあったら書きやすいのかなっていうふうに感じました。  それと、位置図と外観写真っていうのも必要で、それと間取り図ですね。2階でしたら建物1階・2階こういうものもそろえなければいけないんです。  それと、最後には同意書を書くようになっていますけども、今回の物件については、その空き家バンクの所有者自身が、こういう一連の資料っていうのをつくられたんでしょうか、それとも、市の担当者とか、また業者が協力し合ってつくり上げていったのか、そのあたりわかりましたら教えていただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  登録の申し込みの際の資料につきましては、全て申込者が作成しております。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) わかりました。私、一人で書くのはちょっと大変、御自分で書いてあったら、相当すごい人だなと思いました。  あと、現在は物件が1つだけなんですけども、この扱い物件をふやしていくという考え、当然あると思うんですけども、方策がありましたらお聞きしたいと思います。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  空家バンクへの登録物件をふやす方策についてでございますが、広報ふっつ及び市ホームページによる周知のほか、さまざまな機会を活用して市民の皆様にお話し等をさせていただくことで、空家バンクの周知に努めてまいります。  今後は、民間活力の活用も検討していく必要があると考えております。  また、先ほどの問い合わせの件でございます。8月に1件の問い合わせございました。外国人の方からメールであったということでございます。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) ありがとうございます。この空家バンクの登録申込書を見ると、媒介契約をしていないものというのがあるんですけども、例えば、私思うのには、一般媒介契約だったら、物件によってはここに載せてもいいんじゃないかなというのが、私の印象なんです。  ほかの自治体の空家バンクなんかを見ると、そういうものも載っている自治体があります。ですから、その辺は臨機応変考えていったらどうかなあというのが私の考えなんです。例えば、富津市内の宅建業界の方で、例えばある程度の土地があって、そこで家庭菜園ができるような物件ですね、こういうものが外から見た場合に、非常に魅力があると思いますので、そういう物件を既に持っているような業者さんいたら、それを載せてもいいんではないかなあと思うんですけれども、このあたりいかがでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。
    総務部参与前田雅章君) 現在の富津市の空家バンクの制度上は、媒介契約のあるものについては載せられないということになっておりますので、富津市といたしましては、媒介契約をしていないもののみを載せていく予定でございます。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) 私、個人的には、今言ったように、私、言ったような物件を探したり、またはやっているというのか、富津市においての空家バンクで必要なことじゃないかなと思うんですね。外から見た目っていうことで常に考えて、そういう物件を探すのは非常に大変だと思いますので、一般媒介契約の物件でもいいんじゃないかなと思うのが、私の考えです。  市のほうの方針があるということですから、この場では返事いただけるのは厳しいかなと思いますけれども、ぜひ、またほかの自治体の内容を見て研究していただいて、やっていただければなと思います。  この項目の最後になりますけども、富津市のホームページを見ると、移住・定住のところに今、空家バンクが入っています。移住、定住をクリックすると、その中に、最初に空家バンクが出てきます。そこを見ると、今言った物件1つが入ってきて、その物件募集のこと等も内容として載っているんですけども、まだ登録物件1件ですから、それでいいかもしれませんが、これから本格的にもっと力を入れてやっていこうと考えるならば、明らかにすぐわかるような空家バンクのサイトをつくるべきだなと思います。  その中に、例えば富津市に移住してきた方の声を載せるとか、富津市の魅力をどんどんアピールする。その中に、一項目として物件情報を入れているってことをしないと、なかなか外に向かって広がっていかないんではないかなというのが、私の印象ですけれども、いかがでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  現在、富津市空家バンクに登録しております物件につきましては、市ホームページ、また全国版空家バンクに掲載しておりますが、サイトごとにフォ−マットが決まっているため、提供できる情報が制限されている状況でございます。  今後は、より詳細な情報提供をするため、富津市空家バンク専用サイトの立ち上げを検討する必要があると考えております。その際には、議員の御提案のあったような内容も含めて検討していきたいと思っております。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) 総務部企画課企画係がこれは担当していると思うんですけども、ここ私見たらですね、非常に大変だなっていうのはわかるんですね。係長以下、主任主事が2名、それと主事が1名、非常勤事務補助員がいらっしゃって、合計5名でやっている。  その仕事の内容を見ると市の総合計画、男女共同参画の推進、出前講座、パブリックコメント制度、ふるさとグッズ応援寄附、総合戦略等を全部この5人で賄っているようですけども、そういうことを考えると私もあんまり強くは要望できないんですが、ぜひ、先進事例をどんどん見ていただいて、富津市の空家バンクをどういうふうにしたらいいのか、その辺を考えていただいて、大変でしょうけどもやっていただければなと思います。  それでは最後の質問になります。  富津市タクシー運賃助成事業ですけども、きのう代表質問で三木議員がたくさん、いろんな角度から聞いていただきましたので、私、質問する内容がほとんどなくなってしまったのですが、その中でも何点か気づいたところをお聞きしたいと思っています。  きのう説明があった中で、年齢別の登録者数というのがありました。65歳未満の方が45人いらっしゃいました。妊産婦の方が2人、障害者の方が30人、残りこの13人というのは要介護の、もしくは特定医療費の方なのか、そのところわかりましたら教えていただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。                〔総務部参与 前田雅章君登壇〕 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  残りの13名ということでございますが、きのう申し上げた約30名ということで申し上げました。内訳といたしましては、身体障害者13名、知的障害者21名、精神障害者7名、要介護・要支援6名、難病承認指定2名、妊産婦2名という内訳になっております。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) わかりました。きのうのいろいろな数を聞いていまして、じっくりこれは見て富津市の利用者の特性を見ていかなければいけないなと感じました。  やっぱりこういう貴重なデータっていうのは、いろいろ調査してやっていくと思わぬ傾向性なんかが見えてきますので、ぜひとも、まだ具体的には1カ月しかわかっておりませんけども、継続して、ぜひこの利用者の内容を活用していただければなと思います。  私、このタクシー補助券の成否はどこにあるかというと、前回も話しましたけども、1人で乗るよりも2人、2人よりも3人、3人よりも4人というのが利用者も非常に安くできますので、一番効果のあることだと思います。  デマンド交通って言われていますけども、デマンド交通であって1台の車に乗るのが、いい数値を見ても2人ちょっとぐらいの、たしか数だったと思います。それがこのタクシー補助券で3人、4人と乗れば、デマンド交通以上に効果っていうのが出てくると思いますので、ちなみにこの1カ月間しかわからないと思うんですが、乗り合わせ、例えばお一人で乗ったという方が何名、2名で乗った方は何名なのか、3名で乗った方は何名なのか、そのあたり数がわかりましたらお願いいたします。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  1人での御利用は618名でございます。残りが2人での御利用は49件、98人、また3人での御利用が5件、15人、4人での御利用が2件、8人でございます。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) 実は、先月このタクシー運賃助成事業について出前講座を頼みました。41名の方が来て聞いたんですけども、最初は30分ぐらい担当の方が説明してくれました。残り20分ぐらいが質疑応答だったんですけども、庶民の力はすごいなと感じたのは、物すごいいろいろ質問が出ました。思わぬ方向から出てきて、担当の方も非常に参考になったと思いますけども。  これ、どんどんいろんな形で市民に知らせるべきだなと思います。車も持っている方は全くこういう情報には無頓着で、本当に困っている人しかなかなか気づいてくれない情報です。ですから、自分で車を持っている方もこういう制度が富津にはあるよっていうことを知らしめるためにも、ぜひ、さまざまな手段を使って、これを広げていただければなと思うんですが、今、ちょっと気がついたので、担当部としてはどのようにお考えでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  これまでの制度の周知といたしましては、制度概要と申請書を本年4月の区長回覧で全戸配布いたしております。また、市役所天羽行政センターなどにも据え置きをしてございます。さらに、広報ふっつ及び市ホームページへの掲載並びに民生児童委員会議等で制度説明により周知を行ってきたところでございます。  引き続き広報ふっつ、市ホームページ及び公共交通ニュース等によりまして、制度の周知に努めてまいりたいと考えております。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) よろしくお願いします。あと最後、ちょっと教えていただきたいことが、タクシー事業者別のこの利用数、市内指定のタクシー事業者、富津公園、日の丸、大佐和、天羽合同、京成、木更津合同、鋸南、モコモコと8事業者ありますけども、それぞれ7月1カ月でどの程度利用者があったのか、数がわかれば教えていただきたいと思います。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) 7月の利用券の使用枚数でお答えさせていただきたいと思います。  7月の利用券の使用枚数につきましては739枚でございます。市が指定いたしました8社のタクシー事業者別では、富津公園タクシー45枚、日の丸マリーンタクシー118枚、大佐和タクシー389枚、天羽合同タクシー102枚、京成タクシーかずさ53枚、木更津合同タクシー13枚、鋸南タクシーはおりませんでした。モコモコタクシー19枚となっております。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) 鋸南タクシーは、これは大変だとなと思います。きのうもちょっと金谷の方とお話したら、金谷は全然、当然タクシーないですけども、鋸南から呼ばなきゃいけないんで、呼んだ場合には出前講座のときも聞きましたけども、初乗り料金が呼んだだけで730円、迎車、くるまを呼ぶだけで、まずそれがかかってしまって、そこからどこかに行こうとすると当然、もう500円券は730円の中に消えてしまうということですから、なかなか使いたくても使えないという状況があると思います。  理想は、各駅のところに本当に常にタクシーが1台、2台あれば、もっともっと変わってくると思うんですけども、その辺、担当としてはどのように捉えておりますでしょうか、今の数ですけども。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  今、現状は、タクシーの台数も確かに少ないというところもございます。ただ、利用者につきましても、ふえていかないとなかなかタクシーもふえていかないというところもあると思います。  また、全体的に利用者につきましては、天羽地区がやや少ないかなというふうに感じておりますので、この天羽地区の利用者をどうやってふやしていくかというところも課題かなというふうに感じております。 ○副議長(岩本朗君) 12番、藤川正美君。 ◆12番(藤川正美君) そうですね、出前講座のときもちょっと担当者から聞いたんですけども、登録者の性別聞いたんですけど、男性が26%で女性が72%、我が家の縮図と同じで、絶対的に女性が強いなと感じました。ですから、やっぱり女性がいかにこの仕組みを知って、うまく活用するか。  先ほどのお話の中でも4名で乗った方がいたっていうのが、これがすばらしいなと思って、こういう活用方法をもっと広げていただいてやれば、すばらしいこの仕組みになってくると思いますので、担当者もいろいろ大変だと思います。私も間近にこの出前講座を聞いている中で、本当に大変な中やっているのが、十二分に伝わってきましたので、この仕組みを市民のいろんな意見を聞いて、それをブラシュアップしてほかにはないすばらしい仕組みっていうのをこの富津市でつくり上げていただければなということを期待して、私の質問を終わります。ありがとうございます。 ○副議長(岩本朗君) 以上で、藤川議員の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで休憩といたします。会議の再開を午前10時40分といたします。                  午前10時27分 休憩           ────────────────────────                  午前10時40分 開議                  千倉淳子君の個人質問 ○副議長(岩本朗君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  5番、千倉淳子君の発言を許可します。5番、千倉淳子君。                 〔5番 千倉淳子君登壇〕 ◆5番(千倉淳子君) 議席番号5番、市民の声、千倉淳子でございます。  ことしの夏は、日照不足の梅雨を乗り切ったかと思えば猛暑が訪れ、台風や低気圧の長期停滞で大雨が各地を襲うなど、私たち人間にとってとても厳しいものだったと思います。そんな中、やっと吹く風に秋を感じるようにはなりましたが、夏の疲れを引きずった体では日々の温度差、そして日中と朝晩のこの寒暖差、それがまたダメージを与えるという、自然から与えられる試練は大きいものだなあというふうに思っております。そして、自然からだけではなく、今、こうして議員になって富津市を見回し、また全国的ないろいろなニュースを見ましても、人が生きていくということに対してたくさんの問題が、今になって噴き出している。本当に試練ばっかり多い、生きづらい今なのかなあなんていうふうに、たまに後ろ向きになってしまうこともあります。  そして、毎回こうして一般質問をさせていただくに当たり、そういったことの一つ一つをいろいろ考えてみますと、市執行部の皆様におかれましては、次から次へと出てくる課題に本当に毎日御苦労されているんではないかと、いろいろなことを聞こうと思いながらも、ああ、申しわけないなあなんて言うことを思いながら、原稿をつくる日々でございます。  とは言いながら、ここで皆様にお聞きすることで、一緒に考えていくことが最善の方法を生み出すものだと信じて、心を決めまして、通告書どおりに1回目の質問をさせていただきたいと思っております。  まずは、公共事業の中の公共交通についてお聞きをしたいと思っております。  平成30年3月に発表をされた、富津市地域公共交通網形成計画について、現状、今、どのように進んでいるのかをお聞きしたいと思います。  次に、富津市の公共事業の中でも、広域事業の計画についてお聞きをいたします。富津市でもここ数年、水道事業、火葬場整備事業、広域廃棄物処理事業と広域化についての実施や計画がなされております。そこで、富津市の広域化に関する基本的な考え方、また、今後、考えられる広域化事業についてなど、市長のお考えをお聞かせいただければと思っております。  最後に、富津市の公共施設についてです。  富津市の公共施設再配置推進計画について、今、素案についての検討がなされておりますが、それも含めまして再配置について、市長の御見解をお聞かせいただきたいと思っております。  これで、1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いいたします。 ○副議長(岩本朗君) 千倉議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 千倉淳子議員の御質問にお答えいたします。  初めに、富津市の公共事業についてのうち、富津市地域公共交通網形成計画についての御質問にお答えいたします。  地域公共交通網形成計画も2年目を迎え、今年度の事業計画書に基づき、地域、交通事業者、その他の関係団体と連携を図りながら各種事業を進めています。これらのうち、タクシー運賃助成事業については、4月から申請を受け付け、6月下旬に920人の方へ利用券を発送し、7月から御利用いただいています。なお、7月分までの受け付けにおいて1,022人の方を登録いたしました。  また、10月1日の富津浅間山バスストップの開設に合わせ、2次交通を確保するため、富津浅間山バスストップ駐車場でカーシェアリングサービスを導入いたします。引き続き、地域公共交通網形成計画の各事業を推進し、利便性の向上に努めてまいります。  次に、富津市の広域事業計画についての御質問にお答えいたします。  事業の広域化につきましては、単独で事業を行うより複数の市町村で取り組むほうが、より効率的で質の高い住民サービスを提供できるようになるなど、広域化のメリットを富津市が享受できることが重要であると考えています。今後も、住民サービスを維持しつつ、ニーズに対応していくため、必要に応じて事業の広域化を推進してまいりたいと考えています。  次に、富津市の公共施設についての御質問にお答えいたします。  公共施設再配置推進計画は、次世代を見据え、市民の皆さんにとって身近な公共施設を富津市にあった形に変えていくことで、これからの富津市の基盤づくりを進めていこうとするものであります。  6月に市内5カ所で開催しました市民説明会では、さまざまな御質問、御意見をいただきました。今後とも公共施設の再配置について、市民の皆さんの理解を深める努力を重ねていくとともに、いただいた御意見につきましては、今後、計画の策定に生かしてまいります。  公共施設の再配置を進めることで、公共施設のサービスのみならず、市民の皆さんのニーズに沿うよう子育て、高齢者支援、防災などのさまざまな行政サービスを維持し、そして向上させていくことで、活力あふれるまちづくりにつなげてまいります。 ○副議長(岩本朗君) 再質問に入ります。5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) 市長、御答弁ありがとうございました。いろいろな公共事業に対する市長の考え、しっかりと受けとめたつもりであります。  では、まず再質問に移ることといたしまして、公共事業の中の公共交通についての再質問に移らせていただきます。富津市地域公共交通網形成計画についてお聞きをいたします。  この計画は、過去に4回開かれましたこの公共交通会議の中と、それから市民に行われたアンケートなどを経て決定されたものと思っております。この計画について、その後、この計画が出された後、この公共交通会議は何回ほど開かれて、どのような内容で実施されたかを教えてください。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  富津市地域公共交通会議は、計画発表以降、4回開催いたしました。昨年度第1回会議は6月に開催し、富津市地域公共交通網形成計画にかかります2018年度事業計画(案)についての協議、第2回会議は10月に開催いたしまして、NPO団体による竹岡地区で運行中の公共交通空白地有償運送についての協議、第3回は本年1月に開催いたしまして、その公共交通空白地有償運送の登録更新についての協議及び国の補助対象事業の事業評価について協議を行いました。  今年度は6月に会議を開催いたしまして、富津市地域公共交通網形成計画にかかります2018年度の実施事業の評価及び2019年度事業計画(案)などについて、各委員から御意見をいただき、協議を行ったところでございます。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございました。では、この計画の中で16事業が設定されていたと思いますが、その評価につきまして、今回6月の会議で議題に上がっていたというお答えがございました。この16事業に対しまして、評価すべき点、または反省すべき点がございましたらお聞かせください。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  計画内の16事業の評価すべき点につきましては、新規事業としての公共交通の情報を発信する公共交通ニュースの発行、また、公共交通の理解を深めるための地域でのワークショップの開催、地域と連携した地域特性等に即した移動手段の導入として、竹岡地区での公共交通空白地有償運送の運行開始、市の公共交通全体を示しました公共交通マップの発行などでございます。  中でも、JR内房線の利用促進事業として、1月に実施いたしましたJR竹岡駅を出発し上総湊駅までの観光スポットを巡る「駅からハイキング」をJR東日本千葉支社とのタイアップで行ったところ、3日間で予想を上回る700人以上の方に参加いただきました。  また、東京湾フェリーの利用促進事業では、金谷と鴨川市を結ぶ路線バス金谷線と鴨川シーワールドのセット券、「サンキューキャンペーン」を12月から2カ月間販売いたしまして、利用者は前年2017年度の16人から2018年度256人と大幅に利用者をふやしました。  反省すべき点といたしましては、公共交通を利用して効率的に観光地を移動できる「おでかけモデルプラン」の公募に至らなかったこと。また不足しているバス、タクシー運転手の確保のため、バス、タクシー運転手に特化した「就職イベント」の開催に至らなかったことでございます。  「おでかけモデルプラン」及び「就職イベント」につきましては、現在、関係者とともに事業を進めているところでございます。
    ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。たくさんの事業がある中、こうして幾つも事が動き出したということは、大変前進したんだなあというふうに、嬉しく思っております。  実は、私も微力ではありますが、この事業の中の一つにかかわるものとして、この6月の会議を傍聴させていただきました。感想といたしましては、今、私、御報告を受けたようにたくさんの事業がある中、大変進んだものも確かにございました。そして、この16事業の中の1つが2つに分かれていたので、17個の評価だったと思うんですが、この評価方法としては、順調・おおむね順調・見直し・遅れている、の4段階に評価を分けたものと記憶しております。  その評価が、17個のうちの、まず順調とするものが9、おおむね順調とするものが5、見直しが1、遅れているが1、ということで報告をされておりました。確かに2018年はスタートの年ですし、計画の中にも検討する、調整するというものが大半であったこともありますので、スタートを切る年としては、確かに順調ではあったんだろうというふうに思っております。  ただ、これから見直しをしていく際には、よりよいものを目指して始めたからには、始めたなりの成果が出ているかどうか、そこが大切だなというふうに思っております。今後はもう少し現状での形が理想とするものに対してどうなのかという、もう少しシビアな評価をして、課題をできるだけ多く上げて、反省点、改善点が上がってくることが望ましいのかなあと、自分もその中の一員として反省を踏まえて思った次第です。  とにかく始めなければわからなかったことがたくさんあるんで、始めたことが、まずは、すばらしいことだというふうに、どの事業におかれても、とても希望を持ったことは確かでございまして、これからも一緒にそういうことが考えていけたらなあというふうに思っております。  そして、今の中に入っておりましたタクシーの利用券につきましてですが、この件につきましては昨日の三木議員の御質問、それから藤川議員の質問で、大変詳しくお答えをいただきまして、重なる部分もあって恐縮なんですが、登録数、利用者数、それから地域の分布、年齢分布などをもう一度ゆっくりと教えていただければありがたいなあというふうに思っております。お願いします。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  6月受付分の登録者数は、先ほど市長からも申し上げましたが920人、うち、実利用者数は251人、延べ739人となっております。  次に、地区別の利用者数は富津地区が97人、延べ215人、大佐和地区が126人、延べ448人、天羽地区が28人、延べ76人でございます。  次に、登録者の年齢分布でございますが、65歳未満が43人、65歳以上75歳未満が129人、75歳以上が748人でございます。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。私もこの件につきまして、幾つかの業者さんに様子を伺いに行ってきたんですけども、利用数につきまして、地域を見たときにやっぱりかなりのばらつきがあるんだなというふうに思っております。  きのう、三木議員の地元の業者さんのお話をされておりましたが、そちらにも私、ちょっとお話をお伺いしましたところ、もともとの客層が今回のニーズに非常にマッチしていたと、65歳以上で運転ができなくなったというようなところが非常にマッチしていたと。ですから、お客様も大変喜んでいると、それは大変いいことだと思っております。ただ、ここで、じゃ、新しいお客様もふえておりますかと言われると、中にはなかなかそこにはつながっていないのかなあというような御意見がございました。  それから、ほかのタクシー業者さんでは、利用者さんに対してのメリットはよくわかると、ただ、業者にとってのメリットって考えたときには、そこはどうなのかなあというような御意見もいただいておりますので、そういったことも今後の参考にしていただければなと思っております。  そこで、私のほうでいろいろと聞かせていただいた中に、やっぱりこれタクシー業者といえば営利企業ですから、当然、やるからには利益が伴わないと長く続けるというのはなかなか難しいことだと思います。でも、今の富津市の観点から言うと、何かを使って外に出なくてはいけない。それが、出られずに、という人の問題についての対策ですので、やっぱりこれは続けていかなければいけない。  その時に、このタクシーチケットを考えたときに、今、タクシー業者、8社が契約をしておりますが、例えば私、福祉出身でございますので、福祉観点から申し上げますと、こういった高齢者だとか、障害者の方だとかそういった方たちをお送りするために、そういった業者ではなく介護タクシーであるとか、福祉の有償運送であるとかというようなものを運営している会社もございます。そういったものに対して、この対象を広げていこうというようなお考えやお話が出ているかどうかお聞かせください。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  現在のタクシー8事業者以外で、例えば介護タクシーなどを対象にするのかということでございますが、この介護タクシーの件につきましては、これまで2件ほど問い合わせもいただいておりますことから、それ以外にもさまざまな御意見等も頂戴しておりますので、この指定タクシー事業者の範囲拡充についても、今後、検討をしてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。前向きに検討という嬉しいお答えをいただいて、目の前が明るくなったところでございます。このタクシーチケットですけれども、これがあることで助かる人がたくさんいることも事実なので、本当に始めていただいたことには敬意を表しておりますし、感謝もいたしております。  ただ、このチケットを使うか使わないかということにつきましては、例えばタクシーの不足であったりとか、タクシーに乗れるか乗れないかという経済的な問題であったりとか、タクシーが来るか来ないかという地域性の問題であったりとか、これはなかなか皆さんがこれを平等に使えるかなというと、なかなか偏りが出てしまっても仕方がないのかなあというところでございます。  今回聞いた数字につきましては、1カ月間のことでございますので、まだまだこれを根拠に物を言うのは、まだ早いのかなというふうには思っておりますが、そういった格差をできるだけなくすためには、一般タクシーだけではなくて、もう少し安価で利用できるもの、そういったものに乗っている方たちがもう少し助成が受けられるような形を引き続き検討いただけたら、大変ありがたいなというふうに思っております。  では、これから今年度です。この公共交通につきましての目玉事業がございましたら、ぜひ教えてください。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  7月からスタートいたしました65歳以上の運転免許証を保有していない高齢者等を対象といたしましたタクシー運賃助成事業や、10月1日の富津浅間山バスストップの開設に伴いまして、東京駅のほか、新たに新宿駅、千葉駅、羽田空港及び横浜駅への高速バスが利用可能となります。利便性の向上が図られるということで、期待しているところでございます。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。カーシェアリングもバスストップもいよいよ動き出すとのことでございます。いろんな事業がこれから計画を通して、皆さんと討議があって、そして、いざ今になったからには、始めるからにはみんなで協力していいものに成功する方向に向かってやっていかなければいけないなというふうに思っておりますので、また、いろいろと話し合いをしながら、もっともっとよりよい方向にしていければなというふうに思っております。  そして、この公共交通に関しまして、私もずっと議員になる前から福祉の観点ではありますけれども、とにかく地元の引きこもりをなくしたい。外に出られる環境をつくりたいということで一所懸命動いてまいりましたが、なかなか一事業者の力ではうまくいかなかったところですね。今回、行政の力を借りることで、そしてその部署の職員の方たちが大変一所懸命やってくださいまして、私たちの至らないところ、手続きから資料づくりから、それからそのあとも告知に至るまでさまざまなお手伝いをしていただきました。  ここで改めて苦労していただいた皆様に御礼を申し上げるとともに、これからもバスを私のところだけでなく、バスとは限らず、タクシーとは限らず、いろいろな形で皆様が外に出られる形を一緒に模索していきたいなというところを思っているところです。そして、それをやっていくには、ことし2年目ということで大変大切な年度なんだなあというふうに思っております。  先ほども申しましたが、やってみなければわからないことが、やっぱりたくさんあります。やったからこそ出てくる反省点が山のようにございます。それを解決していくためには、行政の皆さんの力をこれまでのように借りることももちろんですが、やはり市民の皆様の御理解と、市民の皆様もこの足をつくり上げて、末永くつかっていくという、皆様のものであるという御自覚をお持ちいただいて、一緒につくり上げていくことが何よりも大事なんだなあというふうに思っております。そのためには、もっともっと周知をしなくてはいけないし、もっともっと市民の皆様の御意見も聞かなければいけないところなんだなあと思っておりますので、市長もおっしゃっていたように、活動的な富津市をつくるためには、本当にアクティブな富津市づくりをするために、この公共交通網をみんなで一緒に考えていけたらなあということを、この1年、熱く、強く思った次第でございますので、今後とも、ぜひよろしくお願いをしたいと思っております。ありがとうございます。  では、2つ目の質問に移らさせていただきたいと思います。  公共事業の中に、今度は木更津市火葬場整備運営事業について、少しお伺いをさせていただきたいと思います。6月4日の全員協議会で木更津市火葬場整備運営事業について、経過報告をいただきましたが、改めて恐縮ですが工期の進み具合等々わかりましたら、教えていただきたいと思います。 ○副議長(岩本朗君) 市民部長、鶴岡正義。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  君津地域4市の共同利用施設として、木更津市が事業主体となり整備を進めております(仮称)木更津市火葬場整備運営事業については、令和元年6月28日に木更津市とかずさまごころサービス株式会社との間で、事業契約が締結されました。  現在、かずさまごころサービス株式会社において基本設計や造成設計に着手しており、あわせて事業の実施に必要な各種法令等に係る諸手続きを木更津市が進めているところです。  今後は、工事用仮設道路の整備、火葬場用地の造成、施設の建設など、順次、着工していく予定でございます。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございました。では今度はもとあった富津聖苑のことについてちょっとお伺いしたいと思いますが、こうして今、新しい火葬場の計画が進んでいる中、当初、平成34年までという新たに伸ばした覚書を交わしたというふうに覚えております。  その後、そういったことの説明を含めまして、本郷区への説明は現状どのようになっておりますでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 市民部長、鶴岡正義。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  本郷区への説明につきましては、平成30年1月22日に締結した新たな覚書に基づき、要望事項等の進捗状況について、8月と2月に文書で報告することとしており、今年度は7月に新火葬場の事業契約締結の報告、8月に要望事項等の進捗状況について報告をさせていただきました。  また、(仮称)木更津市火葬場整備運営事業の工期延期については、平成30年10月に開催した地元説明会でお知らせをした後、改めて富津聖苑運営期間の再延長に係る協議を文書でお願いし、本郷区からは、協議に応じる旨の回答があったところでございます。  今後も、覚書に基づく要望事項等の履行及び定期的な報告、また新火葬場に係る情報提供などを適時行い、あわせて富津聖苑の運営期間の再延長、廃止後の施設等のあり方について、誠意を持って協議してまいりたいというふうに考えてございます。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございました。本郷区の区長さんともお話をしてきましたが、その都度御報告をいただいておりました。課長さんを初め部長様もその都度来ていただいて、文書をお届けいただいたりしているというふうに聞いております。これから、新しい物ができるんですが、やはり今まで富津聖苑を見てくださった本郷区が最後まで気持ちよく、次に移れるように部長おっしゃられるように、信頼関係を築きながら進めていただければありがたいなというふうに思っております。  では、もう一つ、これは今度、木更津市の分でございますが、あちらの地元の方々との協議が、まだ整え切らないところもあるというように聞いておりますが、そちらへの対策事業につきまして、今どのようになっているのか。そして、その辺に係ってくる経費につきまして債務負担等が富津市にどのように係ってくるのか、お分かりの範囲で教えていただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  (仮称)木更津市火葬場整備運営事業における木更津市の地元対策につきましては、事業主体である木更津市が地元との協議を実施しており、現在、調整をしているところでございます。地元対策事業に係る費用負担につきましては、地元との協議が整った時点で、4市間で慎重に協議し、決定してまいりたいというふうに考えてございます。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。では、債務負担につきましては、まだ決定していないということですので、こういったことが、また順次がわかり次第お知らせいただきまして、富津市の負担というところを明確にした上で検討をさせていただければなというふうに思うところです。今後よろしくお願い申し上げます。  私この火葬場事業につきましては、平成28年の9月の一般質問からずっと皆様とやりとりさせていただいてきました。この事業が、今後も行われていくだろう広域化ですとか、公共施設の再配置ですとかを考えるところにおいて、いろいろな課題や反省点となる部分があるのではないかなというふうに感じております。  次から次へと多様な事業が進む中でありますので、この前にやったこと、同じ轍を踏まないようなそういったことは、とても大切なことだなあというふうに思っております。よかったことはよかったこととして、反省すべきところは反省すべきところとして、やっぱり大切につくった、決めたから終わったではなくて、その後を丁寧にやっていくことも、これからつくり上げていくことに、とても大切なことなんだなというふうに考えておりますので、そこに当たりましては、当たり前のようですけれども、一緒に考えていただければなと思うところでございます。  それから、常にどんなときにも市民に対する説明を大切にしていただきたいなということを、この火葬場の事業を通じて私が強く感じるところでございましたので、改めてお願いをいたしたいと思っております。  それでは、公共事業のうちの、今度は君津地域の広域廃棄物処理場につきまして、私たち議員には全員協議会を通じまして、その都度御説明をいただいておりますが、大変恐縮ですが、この場で改めてこの処理場についての経緯と現状をお話いただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  現在、木更津市、君津市、富津市及び袖ケ浦市では、市内で発生する一般廃棄物及び君津地域4市が条例で受け入れている産業廃棄物等を、君津地域4市と民間会社3社が共同出資して設立いたしました、株式会社かずさクリーンシステムへ中間処理委託をしてございます。  株式会社かずさクリーンシステムの操業期間は、木更津市の地元や関係団体との協定により、令和8年度末をもって操業を終了し、次期広域廃棄物処理施設を整備する際は、木更津市以外の3市に建設することが定められていることから、君津地域4市では、令和9年度からの次期処理施設の稼働開始に向け、(仮称)第2期君津地域広域廃棄物処理事業基本構想を平成30年8月に策定したところです。  また、平成30年10月に鴨川市、南房総市及び鋸南町から、君津地域広域廃棄物処理事業の次期事業への参加申し入れ書が提出されたことから、君津地域4市は、事業のさらなる広域化によるメリット及びデメリット等について検討を行った結果、君津地域4市においても有益であると判断し、平成30年11月に安房地域2市1町の事業への参加を承諾し、平成30年12月には、6市1町が相互に連携、協力して事業を進めていくことを確認し、(仮称)第2期君津地域広域廃棄物処理事業に関する覚書を締結いたしました。  平成30年8月に策定した基本構想においては、安定的な操業が行われている現事業形態である第三セクター方式を高く評価していることから、次期事業については、PFI法にのっとりBOO方式で進めていくこととし、期間の短縮が図れるPFI法第6条に基づく民間提案制度を活用することといたしました。  平成31年1月に実施方針等の提案を民間事業者から募集したところ1社から提案があり、民間提案評価委員会の審査を経て、採用することとしました。  本年4月1日からは、事業に関する事務を共同で管理し、執行するため、地方自治法の規定に基づく木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市、鴨川市、南房総市及び鋸南町広域廃棄物処理事業協議会を設置し、事業を進めているところです。  7月の17日には、実施方針及び要求水準書(案)を策定、公表し、当事業に係る債務負担行為の設定について、構成市町全ての議会において御可決いただいたところでございます。  また、PFI法第7条の規定により、当事業を特定事業として選定し、同法第11条第1項の規定に基づき、特定事業の選定に当っての客観的評価の結果を、昨日、9月4日に構成市町のホームページで公表をしたところでございます。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。長い御説明をありがとうございました。広域事業がこうして始まって、どういたしましても富津市だけの事業ではないということで、いろいろ制約がかかるところや発表できないこと等々があるという事情も、なんとなくこのごろわかってきました。  ですけれども、やっぱりこれはいち早く発表できるようになった時には、それこそ広域であるからこそ、それこそ一斉にほかの市町村は発表したけれども、ほかのところからは知っているけれども、うちは知らないみたいなことがあるのがなかなか、どうしてこれは困ったなというところだなというふうに思っておりますので、タイミング等とか本当に難しいんだろうと思います。ですから、1日、2日のあれでということではないと思うんですけれども、なるだけ速やかに市民への説明をしていただければなというふうに思うところでございます。  今後のスケジュール等も、市民への説明等々ができるかどうかといったところの予定等もお聞かせいただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  今後のスケジュールにつきましては、特定事業を実施する事業者を公募するための公募説明書等を、来週中に公表する予定でございます。  事業者の公募に当たっては、民間事業者による創意工夫を最大限に引き出すことなどを目的として、公募型プロポーザル方式を採用することといたしました。  今後、一連の諸手続きを進めた中で、令和2年3月中旬に優先交渉権者を決定し、令和2年6月下旬に構成市町の議会にお諮りした上で、事業者との契約を締結する予定でございます。  市民の皆様には、引き続き、市ホームページ等で情報を提供してまいります。また、優先交渉権者の決定後は、速やかに情報提供をするとともに、必要に応じ、事業説明会等を開催したいと考えてございます。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。最後に一つ確認ですが、これはどこにできるかということは、まだ決定はしていない状況ですね。よろしいですか。 ○副議長(岩本朗君) 市民部長、鶴岡正義君。 ◎市民部長(鶴岡正義君) お答えいたします。  先ほど申し上げましたとおり、木更津市以外の君津市、富津市、袖ケ浦市のいずれかの市内の用地ということになると思います。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) では、もしそれが富津市になった場合、やっぱり富津市の中で関心を持つ方も、それから与える影響ももろもろあると思います。その時には本当にいち早く市民への説明を、また、滞りなくお願いしたいなということを、再度確認させていただきます。これは確認です。ありがとうございます。  では、この質問はこれで終わりまして、次は、公共施設の再配置についての再質問に入らせていただきたいと思います。  昨日来から、同様の質問が各議員からなされているので、重なる部分もあって恐縮ですけれども、6月から5カ所で行われた富津市公共施設再配置推進計画(素案)の市民説明会の中で出た意見、それから質問についてまとめてお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  市民説明会におきまして市民の皆様からいただいたものでございますが、まず、御質問といたしましては、公共施設の再配置に関する市の考え方について。また、コミュニティセンター等について、地元に譲渡するとした場合の仕組みについて。また、閉校となる学校施設の利活用の方向性について。また、将来の更新費用の試算方法についてなどでございます。  また、御意見といたしましては、行政サービスを維持するために、施設の選択と集中が必要である。また、施設の複合化、広域化、長寿命化を進めるべき。また、未来に希望が持てるような計画とするため、再配置を行うかわりに市が実施することを示すべき。また、コミュニティセンター等は地元区等への譲渡などを進めるとしているが、地元が譲渡を受けるのは難しいのではないかなどといった御意見がございました。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。昨日も松原議員の御質問の中にもありましたけれども、やはりこれは、今(素案)の状態であるということですね。この素案についての意見が、今回、今のように出て、今のようにお受けになられたということですよね。  この意見を検討しますと、これを盛り込んだものにしますと、富津市らしいものにしますというお答えも、きのうから再三お聞きしているように思われます。本当に、今、上げたいろいろな公共の事業というものは、富津市だけのものではなくて、今、全国的な問題になっていて、どこでも同じような事業に着手をしているというところが見られると思います。  ですから、市長が先ほどおっしゃったように富津市らしさ、富津市の現状に合ったものというところで、じっくり考えておく時間、話し合っていく時間というものが、これからは本当に大切だと思っております。全国的につくってあるもの、全国的にあるべきもの、それを、あるべきようにつくるのではなくて、それが先ほどのお答えにも出てきました「必要か、必要ではないか」「集約できるかできないか」残すか残さないかということですよね。それから、だれが担うかということは、本当にそれぞれの市町村にとって全く違う状況だと思うんですね。  ですから、それを加味した素案や計画をつくるためには、それなりのお時間がやっぱりなくてはならないというふうに思っております。素案が終わって、これからその素案の中身が変わっていくんだと思いますけれども、その変わっていく中に、今、聞かせていただいた意見、質問の回答がしっかりと織り込まれていることを強く希望をいたしております。  そして、私、実はこの公共施設につきまして、昨年の9月の質問でも、ちょうど1年前に公共施設の維持管理のあり方についてをここでお伺いをしております。その後も1年間いろいろ見てきたんですが、あれから1年たっても、私があの時に例として出しました天羽地区にあります市民会館の状況は、全く変わっておりません。階段を上りますと、図書室の前に大きな左官屋さんが使うような、左官屋さんがコンクリートをこねるような大きなたらいが、いまだに置いてございます。これを見ると、常に不安になるんですが、こうして再配置推進計画(素案)が進んで、いろいろ話し合っている中、こういったことがどんどん後に送られちゃうんじゃないかという不安を持っている市民も少なくないと思っております。
     きのうの松原議員の質問とも重なって大変恐縮ですけれども、この素案が進む中ではありますが、現状の今の維持管理について、修繕についてはどのようにお考えなのかをお聞かせいただければと思います。 ○副議長(岩本朗君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  現在、再配置推進計画(素案)ということで今、進めております。この再配置推進計画と、また、それぞれの施設の維持管理とは、また別の考え方で進めていくものと考えております。  この市民の安全・安心を確保していくためには、公共施設の適切な管理が不可欠であるということから、各公共施設の所管部局において施設の状況を把握いたしまして、修繕等が必要な箇所については、優先順位をつけて対応をしているところでございます。  公共施設等総合管理計画におきましては、計画的な保全を図ることとしておりまして、損傷が軽微なうちに修繕を行う、予防保全の考え方に立ち、より効率的かつ効果的な維持管理を行ってまいります。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) ありがとうございます。今のお答えから聞きますと、緊急性その他を加味した中で、優先順位をつけているというところだというふうに解釈いたしました。そして、予防保全、これを念頭に置いてということで、去年のここで聞かせていただいたときにも、傷む前に直してできるだけ長期に使うというような方法を目指して、維持管理をしていきますというお答えをいただいたと思っております。  では、済みません、また重なりますけれども、先ほど言いました市民会館、こちら避難所でもあるそうです。今、豪雨によってたくさんのところに被害が出ておりまして、この異常気象の中、大雨による被害がいつ起こるかもわからないような状況下にあると思っております。  その中で、この市民会館の状況を、きのうのお答えでは7年ほど前から雨漏りを確認していたということを聞いたような気がするんですが、それが、いまだに直らない。去年からは1年ですけれども、知っていたのはだいぶ前から。それだけれども調査とその場しのぎの修理で今のところは行っている。  確かに、きのうの松原議員のお答えの中で、いろいろ構造上、難しいんだというお答えもいただきました。ですけれども、今後その長い間において、先ほどのお答えと加味しますと、7年前からわかっていた。避難場所にもなっている。これは、緊急性は高くないんだろうか、それが7年たっても優先順位は回ってこないんだろうか、この相次ぐ被害の中、本当にあそこに避難ができるのであろうか、そういったことを考えますと、本当につらいところでございます。  済みませんが、この市民会館についての今までの流れと、これからのお考えを、もう一度お聞かせいただいてよろしいでしょうか。 ○副議長(岩本朗君) 教育部長、笹生忠弘君。 ◎教育部長(笹生忠弘君) お答えいたします。  昨日の松原議員の御質問でもお答えしましたが、議員が今、おっしゃっているとおり2階天窓が2つございます。その箇所については、昨日と同じですが、安全対策のための排煙機能を有しているため、修理については非常に難しいという結論となったため遅れておりまして御不便をおかけして申しわけございません。  ただ、先ほど議員がおっしゃった避難所機能、例えば多目的ホール、一番大きいところでございます。あるいは研修室、これも雨漏りはしておりましたが、そういうところについては修繕をしております。  また、きのうの答弁と重なりますが、この箇所につきましても、8月の初旬でございますけれども、調査に入っております。私自身も安全階段をはしご段を上がりまして、雨漏り箇所の確認をいたしました。雨漏りの漏水箇所が特定できましたら、設計方法とかそういったものを吟味の上、予算計上をしていきたいと思っております。よろしくお願いします。 ○副議長(岩本朗君) 5番、千倉淳子議員。 ◆5番(千倉淳子君) 済みません、きのうと同じお答えをさせてしまいまして大変申しわけありません。でも、これはやっぱり天羽地区に住んでいまして、あそこを頻繁に使う方たちから、日々寄せられるお声でございますので、再度、確認をさせていただきました。  緊急性という意味で、今までのお答えを自分なりに解釈しますと、市民会館の中でも多分、緊急性というのがあって、今、部長がおっしゃるように例えば避難所であるとか、避難所であるために、一番最初に直さなければいけないところという意味で、ホールであるところとかステージであるところとか、そういうところについてはもう既に直してありますよというお答えだったと思います。そこをしていただいていることは、一つの安心ではあるというふうに思っております。  そして、私、先ほど7年そのままにと言いましたが、7年もの間では市の情勢もいろいろ変わって、たくさんの方のお考えを経た中、動かないこともあろうかとは理解をいたします。ただ、やはり皆様、このことだけじゃなくて全てにそうなんですけど、この行政の中で富津市を支えていただいている皆様ですから、計画を立てて実行をしていくまでに、執行部の皆様の背負っているもの、市の歴史、これまでの経緯、いろいろな制約、その中で御苦労をされているということは、私も議員をやっていて、ああ、そうなんだなと、一足飛びに直せと言ってもそれは直せるものじゃないんだなというようなところは、理解をしてきたつもりでおります。ですから、一概に今までがどうこうということは、私みたいな若造が言うことではないなということは大きく反省をしております。  では、もう一方から見ますと、そういった事情はありながらも、私が市民からここに立たせていただいたように、市民の皆様にはそういった事情ではなくて、日々の暮らしの中で何が不便なのか、何ができないのか、何を直してほしいというたくさんの希望があります。それをたくさん受ける中で、行政の皆様もぜひ想像力と、あと、少し先の未来の自分を、市民一人に戻った時の考えの中で、もう一度考え直してもらうといいのかなと言ったら失礼ですね、そうしていただけるとありがたいのかなと思います。  いろんな制約があって、できない理由はたくさんあると思います。でも、市民に帰った時に、それはその理由を何とか工夫してでも、知恵を出してでも直さなきゃいけない事案なのか、それとも、これはそうはいっても市民にもうちょっと我慢を強いて、ここは、今の現状では待っていただいているのか、というところの判断が、もうされているんだと思います。私が言うのはおこがましいと思います。でも、本当にそのラインが、許容範囲が市民と合っているかというところを、私も含めてもう一度見直して、行政に携わっていかなければいけないのではないのかなと日々考えておりました。  私自身も、議員になってから1市民だったときよりも麻痺している部分があるなと思うことがたくさんあります。市民の皆様からそういう御注意を受けることも、私自身もございます。だから、自戒の意味も込めて、やはりそれぞれの立場からものを言うことはとても大切なことですから、そして、そこの交わる部分というのがどこなのかということで、やはり理解し合える合意形成という言葉を、去年の一般質問の中でも渡辺議員が使ったときに、ああ、全くそのとおりだなと思って、私は感銘を受けたのでした。とにかくその合意形成のつくり方がうまくいったときには、多分、どんな我慢を強いられても市民の笑顔は保てると思うんです。ただ、市民の許容範囲が我慢してくれるところの許容範囲を超えてしまったときに、市民の顔から笑顔が消えるんじゃないかと思うんです。  我慢をしないとはいわない、一つの家族だと市を見れば、お父さんの収入が少ないんだから、収入の中で暮らしていくのは家族の義務です。それしか生きていくことはないんですから。だから、市民も強いられたことを全部ノーとは言いません。  ですけど、行政は違うと言われればそれまでかもしれませんが、そこの許容範囲、合意形成をもう少し上手にやっていけるようになったらなあというふうに、理想かもしれません。ただの希望かもしれません。でも、私は今まで、ここに立って質問をしてくる中、常にそこで迷っていたので、きょうは思い切って言わせていただきました。  それぞれの立場でものを言うことは、まず第一番はわかっております。その中での先への進み方、一緒に市民の皆様と一緒に、交通の時にも言いましたから、行政と市民と一緒になって、そこにかかわる事業者があるのであれば、そこにかかわってみんなで笑顔にあふれる、苦労をしてもニコニコ笑っていられる、幸福感の持てる富津市を目指していきたいと思っております。5分残っておりますが、これできょうの私の質問は終わります。ありがとうございました。 ○副議長(岩本朗君) 以上で、千倉淳子議員の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで休憩といたします。会議の再開を午後1時といたします。                  午前11時36分 休憩           ────────────────────────                  午後 1時00分 開議                  猪瀬 浩君の個人質問                  〔副議長、議長と交代〕 ○議長(平野明彦君) それでは皆さんこんにちは。休憩前に引き続き会議を開きます。  1番、猪瀬浩君の発言を許可します。なお、一般質問に際し、猪瀬議員から申し出があり、資料の配付を許可いたしました。1番、猪瀬 浩君。                 〔1番 猪瀬 浩君登壇〕 ◆1番(猪瀬浩君) 議席番号1番、会派市民の声の猪瀬 浩でございます。本日は、一般質問の時間の中で、個人質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  さて、今回は市民満足度を向上させる行政運営についてと題して、職員人材育成基本方針と庁舎改修計画について御質問させていただきます。  まず、職員人材育成基本方針についてですが、総務省が地方自治新時代に適応した地方公共団体の行政改革推進のための指針を平成9年11月ごろに発表し、それに基づいて富津市も平成10年12月に職員人材育成基本方針を定め、平成22年2月ごろにその基本方針の見直しを進め、平成24年2月に現在の基本方針を策定したことと思います。そして、ことしの6月21日に新ホームページに掲載された総務部の今年度の部、課の経営課題と目標を見ますと、人材育成基本方針実施計画の計画期間が終了したことに伴い、基本方針自体の見直しを行いますと記載されております。ということで、今年度見直しが行われることと思います。  そこで、まずお聞きいたしますが、富津市職員人材育成基本方針を新たに見直すに当たって、どのような方針を盛り込もうとしているのか、お考えをお聞かせいただければと思います。  続いての質問といたしましては、本年度の当初予算書の中で500万円の予算が確保されております庁舎中長期保全計画策定業務委託についてですが、その予算の概要書の中で、市役所本庁舎の機能維持のための保全計画を策定すると書かれております。まずはこの庁舎中長期保全計画策定事業についての概要を御説明いただければと思います。  以上をもちまして、第1回目の質問を終えさせていただきます。どうぞ御答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(平野明彦君) 猪瀬議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 猪瀬 浩議員の御質問にお答えいたします。  初めに、市民満足度を向上させる行政運営についてのうち、職員人材育成基本方針についての御質問にお答えいたします。  次期人材育成方針の策定に当たりましては、現基本方針を前提に、市民が満足する行政サービスのさらなる質の向上を目指して取り組んでまいります。  次に、庁舎改修計画についての御質問にお答えいたします。  市役所本庁舎は、平成4年に完成して以来、26年余りが経過し老朽化が進んでおり、施設の長寿命化を図るため、計画的な改修工事が必要な状況にあります。  このため今年度において庁舎中長期保全計画を策定し、老朽化による不具合箇所等の改修方法や概算工事費等を把握し、全体の改修工事に優先順位をつけた中で、計画的に改修を実施してまいりたいと考えております。 ○議長(平野明彦君) 再質問に入ります。1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) それでは、職員人材育成基本方針についての再質問を行わさせていただきます。まず、私の持論を申し述べさせていただきますと、過去の一般質問でもたびたび質問させていただいておりますが、現在の基本方針の中にも記載されているジョブローテーションの仕組みを見直すべきだと考えております。  具体的には、各部署に関連する施策の立案を担当いたします課長補佐、また係長はもっと腰を据えて職務に当たることができる環境を整えてあげるべきだと思います。毎年行われる人事異動においてこのジョブローテーションはどうなのかなと感じるものとしまして、部長と課長が同時期に異動になったり、また現在新たな企画に携わっている課長補佐や係長が新たな企画を立ち上げている途中、もしくは立ち上げた直後に異動になったりする事例が多く見られます。もちろん職員の退職等でそのポストが空いてしまうということはあるかと思いますが、なぜこのような人事異動が結構な頻度で見受けられるのか、まずはお答えいただければと思います。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。入庁から中堅までの職員の人事異動につきましては、組織にとりましては本人の適正を見て、適材適所の配置を目指し、異なる経験を積ませて能力開発を促すという意図があります。  また、異動によるメンバーの入れかわりは、職場の大きな刺激にもなり、組織の活性化にもつながります。  他方、職員個人としては、異動を通して自分の適正を見つめ直し、その中で自己の強みを発見し、磨くことができることから、定期的な人事異動を実施しているものであります。  いろいろな業務を経験する中で、さまざまな知識・スキルを身につけることで、視野の広い公務員として成長し続けることができるものと考えておりますので、今後も定期的な人事異動を実施してまいります。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 御答弁ありがとうございます。基本方針の中を見ますと、職員等級8級の部長さんはその部門の最高責任者であり、部内全ての業務の総括を行うことが基本的な役割がある。7級の次長、課長は、部、課の施策の基本方針、構想を確立し、課全体の業務の企画、進行を管理するとともに、部下の指揮監督を行うことが基本的な役割である。6級の課長補佐、副主幹は、施策立案の総括や施策の企画や実行の総括を行うなどが基本的な役割である。そして、5級の係長、主査は、課長や課長補佐のもとで施策の実施計画を立案したり進行管理を行いながらさらに下の部下への指揮監督を行うことが基本的な役割であると書かれておりまして、係長、主査の下には4級の副主査がいたり、3級の主任主事、主任技師がいて、2級、1級の主事、技師が続いている体系となっております。この体系を見る中で、私が思うに、7級の課長から4級の副主査は、その課、係が行うべき企画の中心的なキーマンになると思うわけでありまして、ここの担当者がころころ変わるようなジョブローテーションは控えるべきだと考えます。そもそも、ジョブローテーションを導入する意義としましては、総務省が示す経歴管理、キャリア・ディベロップメント・プログラムの一環として、入省間もない職員にさまざまな職場をバランスよく経験させ、視野や知識、技術を幅広く深めていくと同時に、適切な研修体験をさせることでスキルアップを図ってもらうことを目的とするものであります。よって、職員等級で言えば3級の主任主事ぐらいまでの職員に行うべき人材育成手法であるかと思います。そこで培った経験を生かして、4級以上の副主査は特定の部、課、係のポストについてみずからも力を発揮していくべきだと思います。  例えば、1つの企画をつくり上げていくにしましても、普通に考えて、下調べに多分数カ月から半年ぐらいは要して企画書に練り上げていくことになると思います。そして、上司に提案としてお伺いを立てて、その企画がその部、課、係等で認められれば、予算をつけてもらうための次の段階へ進むことになるかと思います。行政の場合であれば、ちょうど9月ぐらいの時期から新たな企画の予算を遂行するために、来年度予算をつけてもらう要望が各部署から総務のほうに上がってくることになるかと思いますが、そうやって予算がついたら来年度以降、実際に企画を実行していくことになるわけであります。そして、企画を実行したら、そこで任務は終わりではなくて、いろいろ企画をしていく中で、問題が出てきたものに対してどうやってよりよい事業にするかという改善を図っていくという企画内容のブラッシュアップを図っていくという作業が続いていくわけであります。企業であれば、その企画を実行したことによる成果で、その担当者が人事評価をしていくわけであります。企画がうまくいけば評価も上がりますし、企画がうまく進まなかったのに途中で放り出すようなことをすれば、評価を下げざるを得ないわけであります。これが企業でいえば当たり前の人事評価であるわけですが、富津市においては、例えば民間と共同で立ち上げた富津市観光仕事移住推進プロジェクトにおいて、国から7,700万円もの予算を助成してもらったにもかかわらず、実際に運営をしていくに当たってなかなかいろいろな問題が出てきてしまって、本来であれば、市がしっかりとカバーをしていかなければならないと思うんですが、その途中で担当者をくらがえしてしまって、お茶を濁してしまっているような対応に私は感じます。はたから見れば次の担当者の方、みずからが企画したものでもないのに尻拭いをさせられているように思ってしまうわけであります。  一方で、公共交通の空白地対策の事業が現在進められておりますが、この問題を解決するための企画を立ち上げた担当者の方も、よりよいものにしていくために、ブラッシュアップをしていくという段になったら、最後までかかわることがなく、異動をさせられてしまっているようにも見受けられます。真摯に企画に取り組もうと志高く業務に取り組んでいた職員の方は、モチベーションが一気に下がってしまうようなこともあるんではないかと危惧をいたします。みずからが立ち上げました企画に対して、最後まで責任をとらせない人事異動をよしとする組織運営については、やる気のある方の成長の芽を摘むだけではなく、みずからが立てた企画の失敗に対して改善も反省もさせることなく、周りの職員に不公平感を生み出したり、市民の不信感を生み出す結果をつくり出してしまうやもしれません。現在、総務省では、新たな人事評価のあり方について検討を行っておりますが、その研究会の中で地方公務員、地方公共団体であっても、きちんと能力に基づく人事評価ができるような体制にしていきましょうということが議論をされています。能力に基づく人事評価を行うためにも、企画、立案に携わるようになってくる、職員等級4級以上の方は、その企画の成果から能力を評価するためにも、できるだけジョブローテーション制度から外していくべきだと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。  富津市のジョブローテーションの考え方は、採用後10年程度までの職員を窓口部門、事業部門、管理部門といった異なる分野を経験させることにより、基礎能力の養成や自己の適正を発見することで、バランスのとれた能力開発を図ることとしています。  このようなことから、入庁後10年を超えるような職員は、ジョブローテーションの対象外となっています。  係長以上の職につきましては、そのポストに適した人材を配置するよう努めているところでございます。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) ありがとうございます。具体的にジョブローテーションを行う年、10年程度ということ、お答えいただきました。ありがとうございます。またちょっと後ほど御質問させていただきますが、続いての質問になります。現在、富津市では市全体にかかわる施策を考える企画を立案する部署は総務部企画課が担っておりますが、私は、この各部、仮にもこういった企画部隊をつくるべきだと考えます。例えば、先ほどの富津市観光仕事移住推進プロジェクトについても、都市政策と商工観光の内容が絡みますので、建設経済部が本来だったら行うような内容にもなってくるのかなというふうに思っております。また、公共交通空白地帯についてもこれは都市政策に当たりますし、さらには学校やコミュニティセンター等を今、総務部資産経営課のほうが施設を管理するということになりましたが、こういった問題も学校問題やそれに絡む子育てのことであれば教育部や市民部も絡みますし、都市政策という観点からは建設経済部も絡むことになるかと思います。今上げたような部署は日常業務としては市民からもその分野に関するさまざまな相談を受ける中で、何を進めていけば市民の要望を満たし、市を発展させることができるかを常日頃考えているエキスパートな部隊であるわけであります。ただ、この各部署の担当者の方々、日常の業務に非常に追われているのを目に受けております。ですので、なかなか企画をアイデアをまとめたいと思ってもまとめる余裕がないかと思いますので、例えばこういう各部署には独立した企画部隊を設け、真剣に企画に取り組む職員を固定化させたらと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。  市の人口減少が続く中、現実的には職員の大幅な増員は、困難であると考えています。  職員は、部・課の経営課題を理解した上で、各自の目標を設定し、その実現に真剣に取り組んでいます。  個々の業務を遂行する中で、企画立案していくことが職員の成長に、ひいては市全体の企画力の向上につながるものと考えております。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) ありがとうございます。各課の皆さん、頑張っているのは、重々承知しております。ただ、日常の業務と企画、両立させるというのはなかなか難しいですし、ジョブローテーションをされて、せっかくここまでつくったのに自分がかかわれなくなってしまうというところもありましたので御質問させていただきました。  続きまして、今のちょっと提案にも絡むんですが、もしそういったことで、ちょっと難しいということだったんであれなんですが、各部署でもし企画部隊ができるようであればそういった企画部隊の方だけで自分の部署のことだけ考えてしまうとなかなか市全体の企画というものができなくなってしまうかと思います。そこで、全庁横断的に議論されていますと御回答いただく中で、そういう全庁横断的な会議の中で、そういった企画部隊の方々が意見を持ち合って、富津市全体をどうするかというような会議を設けてもよいかと思いますが、それについてはいかがでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。  職員の人数が限られている中で、企画担当を各部署に独立して配置することは難しいものと考えております。案件が複数の部、課にかかわるものにつきましては、日ごろから必要に応じて部長、または課長以下担当職員まで加わって協議、議論を行っています。また、全庁横断的な議件につきましては、庁議の場において、庁議構成員に加え、該当事業の担当課長が出席し議論する中で、総合的な観点から調整を図っております。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) ありがとうございます。全庁横断的な会議ということで、議事録とかホームページに公開されているのを見ているんですが、できましたら、ここ、大体報告で終わっていて、今御説明いただいたように担当の課長さんが報告の説明をされているということが書かれています。できましたら、そういった全庁横断的な会議についてなんですけど、今回の公共施設再配置についてもすぐに市で決めるんではなくて、素案を通して、市の考え方も訴えながら市民の声を聞くというようなことをうたっていますので、ぜひここらへん、議事録もし公開できるのであれば、どういった形でそういった議論がされているのかということをホームページ等にアップをしていただきたいと思うんですけど、そこら辺はどうでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。  まず、全庁横断的な会議の議事録の公開についてですが、議員御指摘ありましたように、全庁横断的な会議である庁議につきましては、既にホームページ上で公開しております。  素案等をつくり上げるまでの過程の会議録等の公開につきましては、素案等を未熟な段階で公表することで、外部からの圧力や干渉等を受け、率直な意見交換または意思決定の中立性が損なわれること、市民に不正確な理解や誤解を与える恐れがあること、特定の者に不当に利益を与え、もしくは不利益を及ぼすこと、会議録の作成に要する負担が過大であることなどの理由から、公開すべきものではないと考えています。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) ありがとうございます。今危惧されることもごもっともだと思います。そうしましたら、できましたら素案のときに入ってという形で、こうこうこういう問題があって、こういうことを検討してこの素案ができましたというような形で説明とかしていただけるようなことも検討していただければと思います。  では、続きまして、ちょっと切り口を変えて御質問させていただきます。5年前の財政難報道後に富津市は定員適正化計画を定めて人員削減を目指しました。今回議場配付している資料も見ていただければわかると思うんですが、最終的な職員数を420名とするということで、当時の計画に基づいて、平成26年度当初498名いました職員数を、平成29年度には413名まで減らした段階で、今度は職員数を減らし過ぎて業務が大変になったということで、最終的な職員数を470名程度とする計画に上方修正したわけであります。こちらの資料、平成26年度498名いた職員数が翌年には457名ということで、一気に41名もの職員が減ったわけでありますが、また配付している資料の一番下、一般行政職のみのところを見ていただけると、私、4級以上というところをちょっと注視していますので、4級以上の職員数の推移をみますと、平成26年度は122名だったのが翌年には107名ということで15名減っています。平成26年度と平成27年度の56歳以上の職員数の推移から見ても単純に定年退職で41名もの職員数が減ったわけではないかと思います。そこで、まず確認ですが、平成26年度末での早期退職希望者は何名いらっしゃったのでしょうか。またその早期退職希望者の中で、職員等級4級以上の職員数はどのくらいいらっしゃったのか教えていただければと思います。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。  平成26年度に退職した職員は、定年退職が28人、勧奨退職が5人、自己都合退職が10人でございます。また、勧奨退職5人は、全て4級職以上でございます。  なお、特定の等級の職員のみが企画立案に携わっているわけではございません。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) ありがとうございます。私、この資料の数字は市ホームページから取得したものなんですので、今年度のものは配付した資料には載っていないんですが、ヒアリングでお聞きしたときには、4月1日、本年度の職員数は461名とお聞きしております。ということは、あと9名程度の職員数が総体的にふえれば新たな定員適正化計画の470名となるわけでありますが、新しく入ってきた職員というのは、基本的には職員等級では1級の主事になるわけであります。入庁してから数年たっても一般的には等級は2級、3級程度かと思いますし、その一方で、資料を見てもわかるとおり、課長、係長クラス、組織をスリム化したということで減っていることもあるかと思いますが、どんどん退職が進んでいって、多分人数が減っていくことになるかと思います。となりますと、実務を取りまとめる重要な管理職不足がどんどん進んでいくことになると思いますので、単純に職員数がふえても業務の大変さというのはもしかしたら新人教育なんかを考えれば、今まで以上に大変になる可能性もあるわけであります。この課題を改善していくためには、現在ふえ始めている3級の主任主事、またその後輩職員である2級の主事の方に経験を積ませて、4級の副主査、5級の係長クラスへの早期の道を切り開いてあげるのが必要ではないのかなと思います。そこで、先ほどから述べているように、やみくもにジョブローテーションを行い、ゆっくりとオールラウンダーな職員を育てていくだけではなくて、1つの企画を立案し、形としてつくり上げるためにも長い年月を企画立案するのにかかることも考えまして、特定部署の業務にたけている職員を育てていくというような人材育成計画も考えていく必要があると思いますが、この点についてはいかがお考えでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。
     先ほどの御質問でもお答えいたしたとおり、ジョブローテーションは、入庁後10年程度までの職員を対象とした制度であり、ゆっくりオールラウンダーを育てるものではなく、基礎能力の養成や職務の適正を理解するためのものであります。  また、係長以上の職につきましては、そのポストに適した人材を配置するよう努めているところでございます。  なお、職員の専門性を高めたいという希望は、今後も自己申告書等により、本人の意向を把握していきたいと考えております。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 済いません。ジョブローテーションを行うところはいろいろな経験を積ませていきたいというところもありますが、銀行なんかでよくあるのは、企業さんとかと結託して不正や癒着を防止するという目的もありますので、こういったことも関連しているのかなというふうに思うわけであります。ただ、この8月に金融庁のほうが発表しましたが、必ずしも人事異動を定期的に行う必要はないよというような指針を打ち出しました。これは働き方改革によるものなんですが、それを行うことによって望まぬ転勤を抑制するとともに、人事異動を定期的に行うことによる労働生産性の低下のロスを抑制する狙いもあるということです。地方公務員を所管するのは総務省となりますが、先ほど少し触れました平成9年度の地方公務員に対する人材育成基本方針においても、ジョブローテーションを必ずしなければならないとは書かれておりません。あくまでもスキルアップ等の一助として行ってみてはどうかという国からの提案なわけであります。ちなみに、この総務省の提案の中には、庁内公募制の導入や挑戦加点制度も導入されているわけでありますが、私、富津市でも取り上げているのはわかるんですが、人材育成計画、現在の中では、これらの制度は余り重要視されていないように感じてします。庁内公募制の導入とは、職員みずからが希望する部署、業務に就くことを求めて、その道の専門家を目指す職員を育てていく制度となります。また、挑戦加点制度とは、与えられた職務に対する通常の勤務実績だけから評価するのではなく、職員みずからがその意思と工夫によって目標を定め、その目標に対してどれだけ挑戦し、努力をし、成果を上げたかを評価に反映することによって挑戦意欲あふれる職員や職場づくりを図っていく制度であります。議会でいろいろな自治体を研修させていただく中で、何年も特定の部署に配属され、特定の事業についてスペシャリストとして取り組んでいる職員の方とお会いする機会があります。このようなほかの自治体の職員の方からいろいろとお話を伺う中で、毎回感じるのは、非常にきらきら輝いて、みずからが企画する事業を語ってくれるということ、企画のよいところだけではなく、うまくいかなかったところも包み隠さず説明をしてくれ、現在そのうまくいかなかった計画に対して、今後はこういうふうに改善をしていきたいんだということを、夢とプライドを持って語ってくれるわけであります。このような職員の姿勢を拝見させていただきますと、私はそこの市民でなくても、そういった職員の方を非常に頼もしく思います。そして、こういう職員がいる自治体は伸びていくだろうなということを感じるわけであります。どうでしょうか。富津市でもこのようにみずからが企画する事業を通して市民の満足度を高めていくのだというプロ意識を持った職員を多く輩出していくためにも、積極的かつ前向きな庁内公募制の導入や挑戦加点制度の導入を進めてみたらと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。  富津市では、先ほど申し上げましたとおり、職員みずからが希望する部署、業務を申告する制度として、自己申告書があります。毎年職員から提出される自己申告書に異動の希望があった場合、できる限りこれを尊重し、職員の能力を生かすよう努めているところでございます。  なお、総務省では、庁内公募制を特定のポストについて、職員からの異動希望をとり、申し出のあった職員の中から審査、選考を行った上で配属することにより、組織の活性化及び効率的な行政運営を促進し、職員の能力を有効に活用することと定義づけていますので、この制度は必ずしもスペシャリストを目指すための制度ではないと認識しております。  また、挑戦加点制度につきましては、年度当初に所属長と期首面談を通じて目標設定を行い、期中面談によりその目標の進捗状況を確認し、期末面談においてその目標達成の評価が行われる現行の人事評価における目標管理制度と、主旨や目的は同様のものと考えております。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) ありがとうございます。つい最近なんですが、もと富津市職員だったという方とお話する機会があったんですが、その方、大分昔の方だと思われるんですが、職員時代のときに、こういう企画をもって業務改革を図っていきたいという提案をしたことがあったけど、その当時なんですけど、前例のないことなので却下と言われて、非常にショックを覚え、以後改善提案をしても無駄なのだと改革意欲がなくなった経験があるというようなお話をお聞きいたしました。この8月26日には厚労省内部のニュースになりますが、若手職員のほうから、今の現場環境では人生の墓場なので、改善を求める要望が大臣に提出されたようです。志高く入省したのに、不祥事を起こした職員が昇進を続けたり、何をして過ごしているかわからないように見える幹部職員もいて、とてもじゃないけど志を維持し、続けて働くことが困難なので、厚労省なりの改善していきたいというような内容でした。  そこでお聞きいたしますが、富津市では職員内部から志高く業務を遂行するために働き方改革を求めるような声というのが今まで上がってきたことはないのでしょうか。もしそのような声が上がってきたとするのであれば、どのような声が上がってきたのか教えていただければと思います。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。  富津市職員提案規程では、市民サービスの向上につながるもの、業務改革・改善につながるもの、経費の削減につながるもの、職員の勤労意欲または能力の向上につながるもの等、職員が自発的かつとぎれることなく業務改善を行う組織の構築を図るための提案を奨励し、各部局長も積極的に職員が提案するよう奨励に努めるものとしています。  この結果、平成20年度から昨年度までに50件弱の職員提案が提出されており、昨年度は、2つの提案が採用されています。  日常の業務におきましても、業務改善の提案があったときは、前例にとらわれず、できる限りその実現に取り組んでいるところでございます。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) ありがとうございます。平成20年度から年間でいうと5件ぐらいだけど、その中から昨年度については2つの提案を採用したということで、昔と比べると今はそういったこともないということがわかりました。  続いて、市民側からちょっといただく声としまして、総合窓口や1階、2階の窓口については大分丁寧な対応をしていただけるというような声を聞くわけですが、普通市民の方が訪れない3階以上の対応について不満の声をたまに聞くことがあります。具体的には、用事があるのでその階を訪れているのに、どこのカウンターに行けばよいかわからず困ってきょろきょろしていても、カウンターの奥にいる職員の方は忙しいのか、何か御用ですかと声もかけてもらえないことが多いということでした。その方も、私も市民ですよと、用事があるから訪れているのに、こちらから声をかけないと対応すらしてもらえないのは非常に悲しいということでありました。3階以上の各部署でこのようなクレームを聞いた職員の方はいらっしゃらないのでしょうか。このような件に対して市民の満足度を高めるために、どのように改善していけばよいと思っているか、お考えをお聞かせいただければと思います。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。  全職員を対象といたしまして、職員一人一人が市の代表としてお客様に接する自覚と心構えを持つよう、職員接遇マニュアルを策定し、これを各職場で活用し、行政サービスの根幹である接遇能力の向上に努めているところでございます。  また、人材育成基本方針で、接遇研修を位置づけ、経験に応じた研修を行っております。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) マニュアルがあっても研修のほうもまたちょっと力を入れていただければと思います。一応そういうような声が市民の方からもあります。  続いてなんですが、富津市では、現在市長の肝いりとしまして、人口減少抑制対策の一環として、子育て世代を中心とした福祉に力を入れており、高齢者・障害者福祉を含めた民生部門の職員数をふやしていることがこの表からもわかるかと思います。一方で、ほかの議員の方や市民の方からもよく質問される、地域の将来ビジョンをどうするのかという都市政策を担う部門である土木部門の職員数というものは年々減少の一途をたどっています。毎年度議員に配付される富津市行政組織図を見ても、都市政策事業に取り組む都市政策課の職員数はわずか4名となっています。そのせいかわかりませんが、都市政策課の今年度の目標を見ても、人口減少抑制のための都市政策の見直しを図っていきますということは書かれておりませんでした。もしかしたら、まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で総務部の企画が担当するのかなと思って、企画課の今年度の目標のほうも見ましたが、同じようにそういった都市政策を見直していくということは書かれておりませんでしたし、この企画課の職員数も、それから藤川議員のほうもお話していましたが、係に配属されているのは4名でありました。  ここで、ちょっと市長にお聞きをいたしますが、人口減少の抑制をするために、各地域の都市政策の見直しを図るための職員数の人数、また、そもそも都市政策の見直しというものに力を入れていくお考えはあるのかどうかお聞かせいただければと思います。 ○議長(平野明彦君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。  都市政策を初めとして、市の抱える行政課題は少なくありません。多様化する市民ニーズへの対応、持続可能な行政経営の実現のため、市民の皆様の御理解と御協力をいただきながら、職員と一丸となって市政運営に当たってまいりたいと、そのように考えております。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 今回は、都市政策の中身についての一般質問ではないので、この件については、また別の機会で質問させていただこうかと思っておりますが、子育て世帯に対する施策を今充実、非常にしていることはわかりますが、そもそも、その子育て世代及び子育て世代となる前の若い市民が市外に転出してしまう状況を抑制をして、また転入を促す都市政策も考えていかないと、富津市はいずれ少子高齢化の一途をたどって、自治体として消滅してしまうことが考えられるかと思います。先ほど、ほかの自治体への研修の話をしましたが、最近訪れました埼玉県秩父市も富津市同様に消滅可能性都市に掲げられたそうですが、その発表を受けて、秩父市長は組織改革と都市政策の見直しを施政方針の一丁目一番地かわかりませんが、それに認定をし、秘書広報課のほかに行政の組織体制を改革する改革推進課、また都市政策を見直す地域政策課を市長直属の部署として独立をさせたということです。ちなみに、視察の中では、市長室、都市政策課、移住相談センターの部署の職員の方が説明をしてくださったわけですが、この方、非常に魅力的な方でありました。市長直属の部署の職員として、少数精鋭の部署にも関わらず、市長の政策を実現する手足となって、市長と情報を直にやりとりしたり、市長の命として、他部署との連携をとり行ったりしているというような話もお聞きいたしました。高橋市長は、パワフルな市政をスローガンに掲げ、市民満足度を高めるために力強い市政改革を進めていきたいと考えていらっしゃるかと思いますので、こういった市長直属の部署を設けるなどの組織体系も考えてみたらと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。  重要な政策課題を進めるに当たり、その都度、市長直属の組織が必要であれば、設置を検討してまいります。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) ぜひ、前向きにお願いしたいと思います。やはり、各課、また係レベルではほかの部署の部長さんとかと話をするというのは難しいと思います。そうすると自分の部署の部長さんを通してほかの部署の部長さんに話してというふうになると、どうしても市長の思いがだんだん薄れてくると思いますんで、市長直属で動けるような部署のほうもぜひ検討いただければなと思います。  続いて、都市政策に関する人材育成について質問させていただきますが、現在、富津市では定期的な職員採用を行っていまして、その中で、毎回土木技術職や建築技術職、そして建築士の資格を持っている方の求人を毎回出されているかと思いますが、なかなか応募がなかったり、応募があっても合格通知を出しても辞退されてしまうようなことがあるということをお聞きしております。そこでちょっとまず確認ですが、富津市において、現在1級建築士の資格を持った方が数名いらっしゃるとお聞きしているんですけど、この方々は、何人ぐらいいらっしゃって、どの部署に配属されているか教えていただければと思います。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。  令和元年度第1回採用試験においては、建築技術士について、新たに受験資格を1級または2級の建築士の資格を有する方として募集しました。昨年までは建築の専門試験を課しており、受験資格に建築士の資格の有無は必須ではありませんでした。  したがいまして、保健師、保育士といった資格・免許職以外で、各個人が自費で取得したような資格につきましては、全てを把握しているわけではありません。  なお、派遣職員を含めた建築技術職は9名おり、管理職以外の建築技術職は建設経済部に3名、教育部に1名を配置しております。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 市が取らせたということではないということで、具体的には把握をしていないということですけど、この1級建築士という資格は、本当、スペシャリスト、建築ではスペシャリストの資格なわけであります。1級建築士の資格を生かした業務としては、公共施設、公共インフラ、今取り組んでいますが、こういった建築維持管理補修にかかわる工事の監督として、また、その工事の入札を行うための積算とか、予算取りの積算とか、また、まちづくりを行うための都市政策計画等にも関わるものだと思います。そういったこれらの業務については、総務部資産経営課と今建設経済部の各課が担っていると思いますので、できれば本来であればここに固定配属を──本人の希望もあるかと思いますが、固定配属をするのがベストかと思います。他部署、教育のほうに今1名配属されているということですが、今学校の改修工事があるんで、そちらの監督管理業務として行っているのかと思いますが、その部署に異動させるんではなくて、資産経営課ないし建設経済部の職員として配属をして、ほかの部署にサポートをしていけば足りるんではないかなと思います。なかなか新たな建築士の資格を持った方が採用するのは難しいと思いますんで、そうであるならば、今いる職員の中からそれらの資格をとるサポート制度を設けて、取得を促していくのもよいかと思います。庁内のOJT教育を行うなどして、資格を持ったベテラン職員の方に新たに資格を取らせたい、もしくは資格を取りたいと思う職員を部下につけて育てていく、ブラザー制度のような人材育成計画も考えていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。土木技術職や建築技術職の採用につきましては、計画的に採用できるよう、募集や試験方法を工夫しています。  また、資格がなければ市の業務ができないわけではありませんので、多くの経験を積ませることにより、OJTを通して、管理職や先輩職員からの必要な支援・指導をしてまいりたいと考えております。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 今、OJT教育ということで、内部の教育を上げさせていただきましたが、庁内以外でのオン・ザ・ジョブ・トレーニング、通称OJT教育も検討していくべきなのかなと思います。現在、富津市では、さまざまな大学の学生さんが市内で地方創生に絡んだサークル活動をされていたりします。大学等で学んだり、研究している学術知識を実践の場で試してみようということで、サークル活動をされていたりするわけですが、そういった活動に市職員も取り組ませて、一緒に活動させていけばいかがでしょうか。今年度の富津市民花火大会におきましては、入庁1、2年目の職員さんにOJTの教育の一環として花火大会前日及び当日の設営等を、市民である実行委員会メンバーとともに事業に携わる経験をしてもらったわけですが、庁内だけの業務では学ぶことができない体験ができるだけではなく、市民との信頼関係を築くことができるかと思います。先ほど申しました富津市で地方創生に取り組むサークル活動をしている大学生さんたちと市職員がOJT教育を通して触れ合うことで、自分たちではなかなか思いつかないアイデアに気づきを得たりすることもできるかと思います。また、市職員も加わることで、学生さんのアイデアが市政に反映されるような可能性もあれば、そこに魅力を感じる学生さんが富津市に多く集まってくる可能性もあるかと思います。さらには、もしかしたらその学生さんたちが将来富津市の職員となって、みずからの手で地方創生業務に携わってみたいという方も出てくるかもしれません。このような環境が築けていければ、おのずと庁内もさらに活性化し、市民との距離も近まって市民満足度を上げる行政サービスの提供が増してくるようになるかもしれません。  このテーマに関する最後の質問として、市長にお聞きいたします。  庁内の同僚、上司、部下からも、市民からも、そして他自治体からも「この富津市の職員は輝いているな」「市民満足度の向上に多大な貢献をしているな」と映るような職員を育てていくためにも、市長としてどのような人材育成基本方針を打ち出したいと思っているのか、その思いをお聞かせいただければと思います。 ○議長(平野明彦君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。  議員質問でお触れいただきましたけれども、今年度新たな試みといたしまして、市民参加、官民協働の現場に職員が参加をして実践を経験することによって、市民との協力関係を体験することを目的として、1、2年目の新規採用職員に、市民花火大会の前日の準備を、その現場を実行委員の皆様とともに活動させていただきました。そういう研修を実施いたしました。参加をさせていただいた職員からは、「市民の方々と協働していくことの重要性を感じることができた」「一般の市民の方から活動中に準備頑張ってくださいというような声をかけていただいてうれしかった」「来年もぜひ機会があれば参加したい」というような声も感想として聞こえてきております。  職員の人材育成につきましては、市民の皆様に寄り添い、市民の意図を汲み取りながら臆することなく対話ができる、そんなコミュニケーション能力のある職員、また、公務員として基礎的な素養を身につけた上で、新しい課題や困難に果敢にチャレンジできるような職員の育成を目指してまいりたいと考えております。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) ありがとうございます。ぜひ、市長の思いを新たな人材育成基本方針の中に盛り込んでいただければと思います。  では、続きまして、庁舎改修計画についての再質問に入らさせていただきます。  きのうの会派代表質問の中で、高木議員が入札に関するテーマで庁舎改修計画の入札についてお聞きいたしましたので、私としましては、庁舎改修計画について、改修計画、まだこれから先のとりあえず概算予算等をとるものだというお話でしたので、その改修計画を立てるのであれば、市民の要望をぜひその計画の中に盛り込んでもらえないかということで質問をさせていただきます。  まず、先日議会の会議が終わった後のことなんですが、庁舎正面の入り口から入って左側の議会事務局に来るエレベーターを使って3階に上ってきた市民の方がいらっしゃいました。その後、どこに行ったらよいかわからずに右往左往していましたので、声をかけたところ、建設経済部、4階に用事があるということでしたので、奥のエレベーターを案内させていただきました。また、各階においてもそうなんですけど、具体的にどの窓口カウンターに行けばよいかわからず右往左往しているような市民の方も見受けるわけですが、1階であれば、総合窓口さんやデジタルサイネージで、大体どこに行けば、確認できるんですけど、エレベーターに乗って目的の階についてからがどこに行ったらよいか迷っているような方がいらっしゃるように思います。そこで、例えばエレベーターの中、ないし、エレベーターを降りてすぐのところの案内板をもっと見やすくしてもらえないかなと思います。高齢化も進んでいますので、具体的には、文字をもう少し大きくしたり、また市ホームページの各課の窓口ページ、非常に、この課はこういう業務をやっていますよと、詳しく丁寧に説明されていますので、そういったような内容を案内板に記載をしてもらえないかなというふうに思います。また、電話番号、各課担当者が少ないもので、周りの人が対応していると結構時間がかかって、待つのも大変だから、途中で帰ってしまうような方もいるかと思います。そのときに、電話番号も記載しておけばメモだけして、後で電話で連絡をして、要件を伝えるというようなこともできるかと思いますので、そういったようなことも検討していただければなと思います。  あとは、先ほど質問しました3階以上の場合、市民を受け入れる窓口を専門的に設けていませんので、例えば訪れるカウンターがわからない方はこちらへみたいな、ちっちゃなのぼりを、あと御用がある方はベルを鳴らしてくださいみたいなものをエレベーターから一番近いカウンターに置いてみたらどうかなと思います。それで、まずはそこにいる方が対応してもらって、関係するカウンターのほうに案内をするというのもやったら、市民の方も迷わないで済むかもしれません。このような案内対応のハード面を見直すことで、市民の方が迷う頻度が減るとは思うんですけど、そういったような対応は改修計画の中、もしくは別のところで検討していただくことはできますでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  本庁舎の案内表示等につきましては、来庁者にとってわかりやすいものとなるよう努めているところでございます。  御提案の点につきましては、本庁舎の利便性を高める観点から、参考または検討とさせていただきたいと考えております。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 続いてなんですが、1階の北側のトイレなんですが、自分、ちょっとてっきり偏光フィルムが張られているかと思ったら、普通の素ガラスでして、ブラインドがあるんですけど、すき間から外が見えて、ちょっと外からも眺めてみたら、中がやっぱり見えてしまうというところがありますんで、そういったところや、また女性用についてなんですけど、市民の方にお話を聞くと、和式トイレであったり、洋式トイレであってもウォシュレットがついていなかったりと、今の時代の公共トイレとしてどうなのかというような御意見もいただきます。そこで、ちょっと計画の中にトイレの改修含まれているかわかりませんが、安全に安心して用を足すことができるトイレ環境を整えることが計画の中に盛り込むことができないか、お答えいただければと思います。 ○議長(平野明彦君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  庁舎中長期保全計画におきましては、本庁舎内のトイレの改修を計画的に実施できるよう、検討することとしております。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 洋式化とかはいろいろ難しいかもしれないですけど、ちょっと、偏光フィルムじゃなかったんで、そこのとこだけは確認をちょっとしていただいて、もし早期に対応できるようなことであれば、検討いただければと思います。  あともう一つ、市民の方からよく言われることとしまして、庁舎の中が薄暗いよねというようなお話、結構聞きます。ちょっと晴れている日に照度計持って計測をしてみたんですけど、正面玄関から入ってすぐのところは300ルクス程度あったんですけど、建物のほうに近いところになりますと100ルクス程度でありました。総合案内もある大ロビーですか、そこの天窓直下ですと、明るい晴れた日には1,000ルクス程度あったんですが、そこからちょっと離れると100ルクス程度に照度が落ちてしまいました。そして、市民がよく利用する窓口あたりなんですが、照明があるところが456ルクス程度で、ないところですと250ルクス程度ということで、また、階段等については、50ルクスぐらい程度で、照明があったところだと200ルクス程度になります。一般の家庭であればこの程度の照度でよいと思うんですけど、高齢者の方等、またさまざまな方が訪れる公共施設としては、最低でも平均照度は550ルクス程度はあったほうがよいのかなと思います。ヒアリングのときに、LED電灯への取りかえ等も、設計基準に盛り込んだというふうなお話をお聞きいたしましたが、具体的な平均照度についてそういった仕様の中に盛り込んだりはしていますでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  庁舎中長期保全計画の策定にあたりましては、照明器具のLED化の導入を検討することとしており、実際の改修に当たりましては、日本産業規格で定められている基準の明るさを確保できるよう、実施してまいりたいと考えております。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) 先ほどちょっと建築士さんの話題も触れさせていただいたんですが、勝浦市さんなんですが2010年ごろに庁舎改修工事を行う際の照明設計の記事、そこに載っていたのは、市職員さんがそういった設計をされた方だというふうに書かれていました。実際にその方がされたかは業者さんと相談しながらやったかまでは書かれていなかったんですが、その方、多分建築の知識がある職員さんだと思います。いろいろな試行錯誤をして設計を出されたそうですが、照明センサーつき照明器具というものがありまして、自動的にどれぐらいの明るさがあるかというのを機械のほうが感知をして、それによって設定した照度まで上がるような器具を使っているということです。勝浦市さんの庁舎では、平均照度が改修前は671ルクス程度、平均だったそうなんですが、その機械を使って800ルクス程度に設定をして、それだけ照度を上げるために照明効果は51%もあったんで、ぜひほかの自治体の方も検討してくださいみたいなことが書かれていました。  今回、老朽化対策、また省エネ対策等を図るための計画かと思いますが、そういったものも考慮しながら、市民の庁舎の利便性の向上、またそこで働く市職員の方の職場衛生管理の改善を図っていく内容も盛り込んでいくべきかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 総務部参与前田雅章君。 ◎総務部参与前田雅章君) お答えいたします。  本計画は、富津市公共施設等総合管理計画の考え方に基づきまして、施設の状態等を踏まえ、予防保全により本庁舎等の長寿命化・維持管理コストの削減を図るため、中長期的な維持管理等の内容を定めるものでございます。  庁舎の改修等を実際に進めていく中で、利用者の利便性の向上、また職場環境の改善にも留意してまいります。 ○議長(平野明彦君) 1番、猪瀬 浩議員。 ◆1番(猪瀬浩君) ぜひともそういった利便性を求めるとか、また職場の環境を改善するというところも検討していただければなと思います。  最後にまとめさせていただければと思います。私たち議員も含めまして、地方公務員の責務はその地方自治体に住む住民の方々の福祉の向上を図る施策を計画遂行し、市民満足度を高めていくことだと思います。そして、その実現を通して市民の方たちからこの自治体に住んでよかったなと感じてもらえることになるかと思います。そして、市職員さんたち、また私たち議員がしっかりとやってくれているんだから、税金を納めてもよいなと思ってもらえるようになるかと思います。私は、議員のほかに企業もちょっとやっておりますが、会社を運営させていただくに当たって、常々考えている部分、どうやって利益を与えてくれる顧客に評価される組織をつくれるかということになります。会社の営業も代表1人で何もかもできるわけではないので、私が目指すビジョンを従業員にしっかりと訴え、理解してもらって、その実現に向けて動いてくれる人材を育てていく必要があるわけであります。また、従業員が働きやすい環境づくりというものも、そういった成果を上げるには必要なわけであります。そういった環境を整えてあげることによって、目標の達成に向かって組織ができてくるわけで、それによって成果が上がって、顧客の満足度も高めていこうというふうにしているわけであります。市の運営も同じかと思います。  最後に市長にお聞きいたします。富津市という自治体にとって一番の顧客に当たる市民の満足度を上げるという視点から、市職員の人材育成基本方針と庁舎改修計画を題材にいろいろ質問させていただきました。市長が常々おっしゃる次世代に自信を持ってバトンを渡せるようにするためにも、これら2つの題材に対して、市長の思いを存分に込めた基本方針改修計画にしてもらいたいと思いますが、最後に市長の思いをお聞かせいただき、私の一般質問を終えさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(平野明彦君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。  まず、人材育成についてでありますけども、先ほど御答弁申しました内容と重なるわけですが、人材育成につきましては、日々自己研さんに励み、刻々と変化する新しい課題や困難な課題にコミュニケーション力を持って果敢にチャレンジし柔軟に対応できる、そのような職員の育成を目指してまいりたいと、そのように考えております。  また、公共施設の再配置につきましては、保有総量の適正化を合わせ、計画的な保全の促進に向けて取り組んでおります。  市役所本庁舎につきましては、庁舎中長期保全計画を作成し、予防保全の考えに立った、より効率的かつ効果的な維持管理を図ってまいります。  引き続き、市民の皆さんが自信を持って次世代にバトンを渡せる富津市づくりの実現に向け、取り組んでまいりたい、そのように考えております。 ○議長(平野明彦君) 以上で、猪瀬議員の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで休憩といたします。会議の再開を午後2時10分といたします。                  午後2時00分 休憩           ────────────────────────
                     午後2時10分 開議     議案第1号から議案第5号まで、議案第7号から議案第10号まで及び議案第17号 ○議長(平野明彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  日程第2、議案第1号から議案第5号まで、議案第7号から議案第10号まで及び議案第17号を一括議題といたします。  ただいま議題といたしました議案につきまして、総括質疑に入ります。  事前の通告はありませんでしたが、質疑ございますか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(平野明彦君) 質疑もないようでございますので、総括質疑を終結いたします。           ────────────────────────                     委員会付託 ○議長(平野明彦君) ただいま議題となっております議案第1号から議案第5号まで、議案第7号から議案第10号まで及び議案第17号につきましては、お手元に配付いたしました議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。  なお、付託されました常任委員会におきましては、休会中の日程に従い、審査をいただき、最終日に御報告願います。           ────────────────────────                     議案第6号 ○議長(平野明彦君) 日程第3、議案第6号を議題といたします。  ただいま議題といたしました議案につきまして、質疑に入ります。質疑ございますか。11番、石井志郎君。 ◆11番(石井志郎君) 議案第6号工事請負契約の締結についての内訳の中で何点か御質問させていただきます。以前より聞きづらいとか、聞こえないとか、うるさいとかという苦情は大分少なくなったと思いますが、まれに聞こえない、先日、岩瀬で火事があったときに、佐貫地区の海岸沿いで西風が強い地域の方はほとんど聞こえないというような苦情も何件かありました。その中で今回、屋外拡声子局設備の中で、新設子局2局、新しく設置するというふうに書かれております。それと、既設子局更新で、鋼管柱更新43本と既存流用4本、そのうち屋外拡声子局設備移設というふうに書かれております。この新設と移設する子局、2局、4局の今回の該当になる場所が御説明できたらよろしくお願いしたいと思います。  それと、戸別受信機更新、これ、受信不可能な地域、山間部だとか、そういうところに配置されていると認識しておりますが、その辺も改めてもう一度御説明いただければと思います。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えいたします。  まず、新設につきましては、寺谷薬師堂、八田沼地区の2カ所でございます。子局設備移設につきましては、本郷児童公園、善龍寺付近、これ二間塚にあります。大堀3号公園、新富みなと公園の4局でございます。 ○議長(平野明彦君) 11番、石井志郎君。 ◆11番(石井志郎君) 戸別受信機の更新は、難聴地域だとか、山間部で、固定局が設置できないところの個別に配置しているというふうに聞いているんですが、それでよろしいんでしょうか。 ○議長(平野明彦君) 総務部長、白石久雄君。 ◎総務部長(白石久雄君) お答えします。  戸別受信機につきましては、今は、アナログとデジタルの両方を利用しております。戸別受信機は、アナログを順次デジタルに更新していくということでございます。基本的には現在の状況を確認しながら今、貸与しているところを更新しているところでございます。 ○議長(平野明彦君) 11番、石井志郎君。 ◆11番(石井志郎君) ありがとうございました。大分今スマホだとかガラケーでもメールの受信ができる機種を高齢の方も使っているように聞いております。一番最初に言ったとおり、一番必要なのは、防災にかかわる伝達がなかった場合に、地震とか、火事とか、大雨の通知が市民に伝わらないというのが一番不幸なことになりますので、その辺も含めまして、今後、やはりメールでの改めて通知もあるということを周知していただければと思います。  以上で終わります。 ○議長(平野明彦君) ほかにございますか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(平野明彦君) ほかにないようでございますので、質疑を終結いたします。  ここでお諮りいたします。ただいま議題となっております議案第6号につきましては、委員会付託を省略し、最終日に全体審議といたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(平野明彦君) 御異議なしと認め、さよう決定いたします。           ────────────────────────                議案第11号から議案第16号まで ○議長(平野明彦君) 日程第4、議案第11号から議案第16号までを一括議題といたします。  ただいま議題といたしました議案につきまして、総括質疑に入ります。  事前の通告はありませんでしたが、質疑ございますか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(平野明彦君) 質疑もないようでございますので、総括質疑を終結いたします。           ────────────────────────                決算審査特別委員会設置及び付託 ○議長(平野明彦君) ここでお諮りいたします。  ただいま議題となっております、議案第11号から議案第16号までの6議案につきましては、14名の委員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思いますが、これに、御異議ございませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(平野明彦君) 御異議なしと認め、さよう決定いたします。           ────────────────────────                決算審査特別委員会委員の選任 ○議長(平野明彦君) それでは、ただいま設置されました、決算審査特別委員会委員の選任を行います。  決算審査特別委員会委員の選任につきましては、富津市議会委員会条例第8条第1項の規定により、議長において指名をいたします。  事務局長から発表いたさせます。事務局長、大塚幸男君。 ◎事務局長(大塚幸男君) 申し上げます。  議席番号1番、猪瀬浩議員、2番、諸岡賛陛議員、3番、三木千明議員、4番、高木一彦議員、5番、千倉淳子議員、6番、山田重雄議員、7番、平野英男議員、8番、渡辺 務議員、9番、松原和江議員、10番、岩本 朗議員、11番、石井志郎議員、12番、藤川正美議員、13番、永井庄一郎議員、15番、鈴木幹雄議員。  以上、14名でございます。 ○議長(平野明彦君) ただいま選任いたしました決算審査特別委員会委員は、休憩中に委員会を開催し、正副委員長の互選を行い、その結果を御報告願います。  ここで、富津市市議会委員会条例第10条第1項の規定により、議長において決算審査特別委員会を招集します。直ちに第3委員会室に御参集願います。  会議の途中ですが、ここで暫時休憩をいたします。                  午後2時18分 休憩           ────────────────────────                  午後2時51分 開議            決算審査特別委員会正副委員長の互選結果報告 ○議長(平野明彦君) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。  休憩中に決算審査特別委員会を開催し、正副委員長の互選を行った結果を、事務局長から発表いたさせます。事務局長、大塚幸男君。 ◎事務局長(大塚幸男君) 申し上げます。  委員長に、12番、藤川正美議員、副委員長に、3番、三木千明議員。  以上でございます。 ○議長(平野明彦君) 以上の方々が決算審査特別委員会の正副委員長に決定されました。  なお、付託されました特別委員会におきましては、休会中に御審査をいただき、最終日に御報告願います。           ────────────────────────                     報告第1号 ○議長(平野明彦君) 日程第5、報告第1号を議題といたします。  ただいま議題といたしました報告につきまして、質疑に入ります。  事前の通告はありませんでしたが、質疑ございますか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(平野明彦君) 質疑もないようでございますので、質疑を終結いたします。
              ────────────────────────                    散     会 ○議長(平野明彦君) 以上をもちまして、本日の日程は、全て終了いたしました。  次の本会議は、9月26日午前10時から会議を開きますので、念のため申し添えます。  本日は、これにて散会といたします。どうも御苦労さまでございました。                  午後2時52分 散会...