富津市議会 2018-06-22
平成30年 6月22日全員協議会−06月22日-01号
平成30年 6月22日
全員協議会−06月22日-01号平成30年 6月22日
全員協議会
全員協議会議事録
1.日 時 平成30年6月22日(金)本
会議終了後
1.場 所 第3
委員会室
1.
出席議員
1番 猪 瀬 浩 君 2番 諸 岡 賛 陛 君 3番 三 木 千 明 君
4番 高 木 一 彦 君 5番 千 倉 淳 子 君 6番 山 田 重 雄 君
7番 平 野 英 男 君 8番 渡 辺 務 君 9番 松 原 和 江 君
10番 岩 本 朗 君 11番 石 井 志 郎 君 12番 藤 川 正 美 君
13番 永 井 庄一郎 君 14番 平 野 明 彦 君 15番 鈴 木 幹 雄 君
16番 福 原 敏 夫 君
1.欠席議員
なし
1.執行部
市長 高 橋 恭 市 君 副市長 小 泉 義 行 君
教育長 岡 根 茂 君
総務部長 白 石 久 雄 君
総務部次長経営改革推進課長事務取扱 総務課長 石 川 富 博 君
秋 嶋 隼 人 君
規模としては、床面積およそ700平米、建屋は
鉄骨造り平屋テントになります。
耐用年数は10年です。
処理能力は、最大で日量800キログラムです。1回400キログラム投入で2回行います。
処理予定頭数は年間5,000頭です。
年間費用としては1,647万円です。内訳として、人件費に960万円、光熱費に477万円、
保守管理費に210万円です。
年間経費は、表の下のとおり工事費と
ランニングコストを足しまして約3,000万円になります。
◎
農林水産課長(
棟方雅典君) 次に、今後の課題について御説明いたします。3ページ目をごらんください。
処理生成物の利活用についてですが、まず肥料化につきましては、鹿はBSE等の関係で肥料化はできません。また
イノシシにつきましても、先ほど
株式会社LECから説明がありましたとおり、リンが不足しているため現状では肥料化は難しい状況です。
また、燃料化につきましても、量が少なく
安定供給ができないことから生成物の利活用は難しいと思われます。生成物の利活用ができなければ処分費が必要となります。その費用は、
環境センターの例を参考に算出しましたところ、年間約300万円になります。これは先ほどの2ページの工事費及び
ランニングコストのほかに必要となります。
次に、事業に関する
国庫補助金につきまして、県に確認いたしましたところ、
減量化施設として
建設事業費が対象になると思われるとのことでした。補助率は2分の1以下です。ただし、
ランニングコストについては対象にならないとのことでした。
次に、設置場所につきましては、被害の多い天羽地区が適当であると考えますが、候補地等は未定でございます。
最後に、実験用の動物を提供していただきました
捕獲従事者11名に、簡単なアンケートを実施した結果、処理場の利用につきましては市で設置してくれれば利用したい。
処理費用につきましては1頭2,000円以下が適当ではないか。その他といたしまして、処理場の場所が近くなら利用したい。幼獣、小動物は成獣より
処理費用を下げてもらいたい。自家消費をしているので処理場は利用しない。幼獣、小動物は埋設処理するので処理場は利用しない。という意見がございました。
○議長(
平野明彦君) 執行部の説明は終わりました。ただいまの説明につきまして、御質問等ございますか。
石井志郎議員。
◆11番(
石井志郎君) LECの皆さんありがとうございました。
確か、最初に資料をいただいたときに、
実証実験の処理の資料をいただいたと思うんですが、今回の提案された
有害鳥獣処理施設というのは、前回の
実証実験でやったものと比べると、どの程度のものになるんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
株式会社LEC、
代表取締役岡本 泉君。
◎
株式会社LEC代表取締役(岡本泉君) 実験したものは、内部の容量が0.2というか、200リットル、ドラム缶1本ぐらいの
処理能力しかないものなので、かなり小さいもので計画しておりますが、今度、実際に計画に入れているのは、それの5倍程度の大きさになっていますので、1日にやる量は、時間の制約等がありましてこの量しかできませんけども、時間を延ばせばもっとできるというようなものでございます。
○議長(
平野明彦君)
石井志郎議員。
◆11番(
石井志郎君)
実証実験、見学させていただきました。まだ
実証実験ということで、個体が分解されて加熱処理して中で詰まっていて、なかなか取り出せないとか、そういうのが結構あったんですけど、その辺は対処されて、これだけの費用をかけて
ランニングコストかかるわけなんですが、その辺の実施については、どの程度、責任取れるんですか。
○議長(
平野明彦君)
株式会社LEC、
代表取締役岡本 泉君。
◎
株式会社LEC代表取締役(岡本泉君) 本当にこの実験は、実験用の簡単な一番お金のかからない設備でやりましたので、実際にやるときには、出口にいろんな装置がつくようになっていまして、そういう二次的なことが起きないような設備が全てつくようになっていますので、この間、その実験でやったのは簡単な破砕機、簡単な乾燥機、簡単な部分で全部やっていますので、実際にやるときはあのようなことは一切ないような設備になっております。
○議長(
平野明彦君)
石井志郎議員。
◆11番(
石井志郎君) それで、
ランニングコストの中に
保守管理費が210万円で入っているんですね。ほとんど富津市で今ごみの処理だとか、
下水処理だとか、
ランニングコストが当初は
予定どおりの金額でも、その熱を使うとか薬品を使うことによって、劣化が激しくて途中から数千万単位の維持費がかかる場合があるんですね。
これも要するに、
保守管理費が
ランニングコストのほうに入っているということなんですけど、この場合に、機械が大変な故障を起こして修理しなければいけなかった場合に、それは御社のほうで責任を持って、この範囲で修理するんでしょうか。
あるいは、それは
ランニングコスト、
保守管理費ですから、市のほうへ請求するのか。要するに大きな機械でそれだけの機械を使っていますので、数千万単位の修理がかかった場合に、それを市のほうにお願いをされるというときに、また大変な問題が起きるんですけど、その辺はいかがなんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
株式会社LEC、
代表取締役岡本 泉君。
◎
株式会社LEC代表取締役(岡本泉君) これ210万円は消耗されるもの、普段使われていると圧力がかかりますので、パッキンだとか、消耗される部分のメンテナンスというか、そういう部分なんですけども。
今おっしゃられたとおり、よほどのことがない限りこの機械は故障の少ない機械でして、耐久年数も10年というのは少な目にみて10年にしておりますので、数千万円かかるような故障が起こることはまずないと考えますが、それは契約でそういうふうに、10年間にそういう大きなことがあれば、うちのほうで対処するというような契約にしたいと考えております。
○議長(
平野明彦君)
石井志郎議員。
◆11番(
石井志郎君) 1人で申しわけないですけど、これ市のほうにも聞きたいんですけど、償却は何年ぐらいを予定しているんですか。
今、10年
耐用年数と言ったんですけど、一般的にこういうものの行政が考える
償却年数というのは、建物なら40年とか50年とかっていいますよね。こういう施設を提案されたときに、要するに市の
耐用年数、こういうものに対して何年を予定していて、今の10年と言われたときに果たして整合性が取れるかって、どこまで把握しているか、お聞かせいただけますか。
○議長(
平野明彦君)
農林水産課長、
棟方雅典君。
◎
農林水産課長(
棟方雅典君) 提案いただきました機械が10年ということですので、まだ提案の段階ですので細かい検証はしておりません。
○議長(
平野明彦君)
石井志郎議員。
◆11番(
石井志郎君) じゃなくて、市のほうがそういうものをやった場合に、一般的の企業関係だと償却ってありますよね、だから、市のほうがこういう施設をやった場合に何年を、要するに最初からもう10年が償却なのか、あるいはこういう
機械設備に関しては20年なのか30年なのかということを聞きたかったんです。これは管財になるのかな、いないか。
要するに、
農林水産課で設置するのはわかるんですけど、施設を設置したときに
償却年数、民間で言えば
減価償却という、行政もそうだと思うんですけど、こういう
機械設備というは10年なんですかということを聞いているんです。
10年は保証するけどそれ以外は保証できないと言われた場合に、市としてみれば2億数千万円のお金かけて、本来20年もたなければいけないのが10年で壊れましたよと市に請求されても困るわけですね。
富津市の4市でやっている
ごみ焼却場だとか、
下水処理場というのはやっぱり経年で10年、15年経つととんでもない修理代がかかってくるわけなんですね。その辺をちゃんと聞いておかないと、この2億数千万円というものが正当かどうかというのは判断できないということで聞かせていただきました。
○議長(
平野明彦君) この件につきましては、答えられる人いらっしゃいますか。
◆11番(
石井志郎君) もしなければあとでもいいですけど。
○議長(
平野明彦君)
総務部長、
白石久雄君。
◎
総務部長(
白石久雄君) 償却、
耐用年数ということですが、
財務諸表を作成する際の
耐用年数につきましては、手元にありませんので答えられませんが、
財務諸表を作成上は、そういう機械、設備ごとに
耐用年数決まっていて、それで償却、
財務諸表上の
減価償却をやっていくということになります。
ただ実際に、この採算を図る場合には、
財務諸表とは別にその施設がどれだけ実際に使えるかどうかまず見た上で、これはあくまで今回は提案ですから、実際にやるときはまた詳細に、施設が何年使えるか見た上で
減価償却を考慮して、導入するか検討していくことになると思います。
○議長(
平野明彦君)
石井志郎議員。
◆11番(
石井志郎君) きょうも本会議で、中学校の建てかえでいろいろな議論されて、その中で踏まえて質問させていただいています。
これ
農林水産課に聞きたいんですけど、ことし
イノシシの捕獲数が少ないというんですけど、1年間でことしはどのぐらい捕獲されそうなんですか。
なぜかというと、ここで要するに年間5,000頭と書かれているんですね。3,000万円を年間5,000頭で計算したら1頭6,000円ですね。それが高いか安いか、これは業者さんじゃなくて、提案している方じゃなくて、
農林水産課のほうに年間3,000万円かかるので、処理料が1頭当たり6,000円かかるというのが高いか安いかなんですね。これはここに書かれているとおり、国、県の補助金なしなんですね。処理料に関しては。
確かにいい施設だと思いますけど、その辺は検討はしているんでしょうか。要するに近々の
捕獲頭数と今回提案されたものに対して、その辺はどのような判断をしているか、お聞かせいただけますか。
○議長(
平野明彦君)
農林水産課長、
棟方雅典君。
◎
農林水産課長(
棟方雅典君) 平成29年度の
イノシシの
捕獲頭数につきましては、1,954頭でございます。また前年度の平成28年度は3,377頭でございます。以上から、全量をこの施設に持ってくることではないと考えておりますので、5,000頭あれば足りるという試算でLECさんに提案していただいております。
○議長(
平野明彦君)
石井志郎議員。
◆11番(
石井志郎君) もう一度聞きますけど、平成28年平均で1,954頭、年間1,954頭ですか。
○議長(
平野明彦君)
農林水産課長、
棟方雅典君。
◎
農林水産課長(
棟方雅典君) 1,954頭は平成29年の1年分でございます。
○議長(
平野明彦君)
石井志郎議員。
◆11番(
石井志郎君) きょうは提案されているということで、提案書に基づいて質問させてもらっていますので御勘弁ください。
木更津市でも処理場をつくろうなんて、この間、今議会かなんかで質問があったように聞いています。富津市内だけで運営するのか4市で運営するのか、4市の中、近隣では
食肉加工場というのも運営しているところもありますので、その辺は
十分担当部署で今後精査していただいて、議会の同意が取られるような計画書を提案していただければと思います。
以上です。私は。
○議長(
平野明彦君) ほかにございますか。
高木一彦議員。
◆4番(
高木一彦君) 今後の課題のほうについて、質問させていただきます。
利活用についてなんですが、やはり少しでもコストを削減するために利活用できればいいかと思うんですが、肥料化にしても成分が足りない、燃料化にしても量が少ないということなんですが、肥料化のほうでリンが足りないということがわかっているので、例えば、このリンを補うものを加えることによって肥料化ということはできないんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
株式会社LEC、
代表取締役岡本 泉君。
◎
株式会社LEC代表取締役(岡本泉君) 可能です。そういうことも今回の
実証実験を踏まえて、そういうプラスの部分を今検討しています。
○議長(
平野明彦君)
高木一彦議員。
◆4番(
高木一彦君) ありがとうございます。ぜひ、どうしてもこれが再利用ができないということになると処分費もかかってきますので、そういうことをどんどん提案していただきたいと思います。
また、隣の君津市では食肉としての利用とかも含めておりますので、なるべく処分料を減らすという意味では、やはり食肉という観点でも検討していただいて、それも同時進行で、そちらは行政側のほうにも言いたいところなんですけども、ぜひそちらのほうも含めて、処分料を減らしてなるべくコストを抑えるという形で検討していただければと思います。
○議長(
平野明彦君) よろしいですか。
◆4番(
高木一彦君) はい。
○議長(
平野明彦君) 猪瀬 浩議員。
◆1番(猪瀬浩君) 先ほど
石井議員がいろいろ聞いていましたが、
捕獲従事者の方から2,000円以下にしてほしいということですので、先ほどの2,000頭ですと年間400万円にしか収入がなりません。仮に処理の最大の5,000頭としますと1,000万円になります。
今回、工事と
ランニングコストと運営費合わせますと3,300万円ぐらい年間かかるわけですが、足りない分は市としてはどう考えているんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
農林水産課長、
棟方雅典君。
◎
農林水産課長(
棟方雅典君)
ランニングコストにつきましては、国、
県補助金の対象にならないことから、単独費での運営になるかと思われます。
○議長(
平野明彦君)
建設経済部長、
宮崎一行君。
◎
建設経済部長(
宮崎一行君) 今回、説明させていただいておりますのは、1つの手法の提案ということであって、これで進むという話ではございませんので、あくまで
実証実験の報告ということで御理解いただきたいと思います。
○議長(
平野明彦君) よろしいですか。猪瀬 浩議員。
◆1番(猪瀬浩君) わかりました。進むということではないんですが、もし進む場合を仮定して御質問続けさせていただきたいと思います。
今、金額のところについてお答えいただけなかったんですけど、ざっとこの利用者の希望する2,000円という価格にしますと、毎年2,300万円が不足するわけですね、それを業者さんに負担してもらうのか、市が負担するのかというところも話が出てくるかと思います。そういったところも御検討いただければと思います。
あと1ページ目の
処理工程の中で、冷凍庫という文言が入っているんですが、1日に処理ができる量が20頭と書かれていますので、それより多く持って来られると冷凍庫に入れることになるかと思うんですが、冷凍庫の大きさとか、多分トラックで運んで来られると思いますので、そういったところで冷凍庫は多分ピット型で水冷か何かか、どういうふうにするのかわからないんですけど、多分そういうような仕組みになってくるかと思います。
そうしますと、多分ピットにしてしまうと、天井クレーンか何かじゃないとフォークリフトじゃ運べなくなりますので、そういった天井クレーンという設備も必要になってくるかと思いますし、あと市民の方から小さい場合は値段下げてくれとかというふうに書いているので、そうすると、多分キロで計算をするなどということも今後検討されるのかなと思いますので、そうしますと台貫が必要になってくると。
あと破砕機なんですけど、多分ミルタイプの破砕機を使うかと思うんですけど、そうしますと、どうしても生き物なので脂、油分を非常に含んでいますので、多分メンテナンス費用、この費用じゃ収まらない可能性もあるんじゃないのかなというふうに思いますし、見学に行ったとき、特に乾燥させるときに多分においが出ていたと思うんですけど、そうすると脱臭装置もつけなきゃなけないとか、いろいろまだまだ設備をつけなきゃいけないものがあるのではないのかなと思うので、そういったところも含めまして、もう少し必要な工事費用というものを出していただいて、また議会のほうにお示しいただければと思います。
以上です。
○議長(
平野明彦君) 松原和江議員。
◆9番(松原和江君) 私も
実証実験、拝見させていただきまして、そちらの方から、この施設はインドネシアでもってごみ焼却に使っていますよというようなことを伺ったんですね。だから、例えばこの動物とそういう食物残渣とは一緒に何か処理できるようなことはできるんですか。
○議長(
平野明彦君)
株式会社LEC、
代表取締役岡本 泉君。
◎
株式会社LEC代表取締役(岡本泉君) 可能です。それは施設を大きくしていろんなものを一緒に処理して燃料化するとか、そういう今回の
実証実験を踏まえて、今後はそういうことも考えていきたいと考えております。
○議長(
平野明彦君) よろしいですか。
◆9番(松原和江君) はい。
○議長(
平野明彦君) ほかにございますか。三木千明議員。
◆3番(三木千明君) 今回この報告を受けて、執行部のほうに確認なんですけれども、私のところにもこの
実証実験をやっているという段階から、今後、要はこの機械を本格稼働、設置して稼働するのか、それやるとなれば時期はいつなんだというような質問が幾つかいただいております。
あくまでもまだ
実証実験で、これを本稼働させるかどうかも、まだ結果をもって、また予算のほうの確認も取ってということでの説明しか、もちろん私なんかできませんけれども、今後この報告を受けて行政としての結論というのは、どういうスケジュールで出してくれるんでしょうか。予定で結構なんですけれども。
○議長(
平野明彦君)
建設経済部長、
宮崎一行君。
◎
建設経済部長(
宮崎一行君) 特にいつまでというはっきりしたものはまだ決めてございません。というところが、今ほかの処理技術も幾つかあります、4市のほうから新しいKCS、そちらのほうへの搬入も考えられないのかというような話もありますので、その辺がもう少し見えてきた段階で検討するという形になると思います。
○議長(
平野明彦君) よろしいですか。
◆3番(三木千明君) はい。
○議長(
平野明彦君) ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
平野明彦君) それでは、ほかになければ
協議事項(1)を終了といたします。
株式会社LECの皆様におかれましては、お疲れさまでございました。ここで退室をお願いいたします。
それでは、次に進めたいところでございますが、ちょうど12時になろうとしております、ここで休憩したいと思います。次の開議時刻を1時といたします。どうかよろしくお願いします。
午前11時57分 休憩
────────────────────────
午後 1時00分 開議
○議長(
平野明彦君) それでは、皆さん、休憩前に引き続き会議を開きます。
────────────────────────
(2)青堀駅
バリアフリー化について
○議長(
平野明彦君) 次に、
協議事項(2)青堀駅
バリアフリー化についてを議題といたします。
執行部の説明を求めます。
企画課長、坂本秀則君。
◎
企画課長(坂本秀則君)
協議事項(2)青堀駅
バリアフリー化につきまして、御説明を申し上げます。
お手元の資料をごらんください。なお、この資料につきましては、交通網形成計画のうちの事業について抜粋したものとなっております。
富津市地域公共交通網形成計画の実施事業の1つであります青堀駅の
バリアフリー化の推進といたしまして、富津市の補助事業で、JR千葉支社が、今年度、改修工事の詳細設計を行い、来年度、駅構内にエレベーター2基及び多機能トイレの設置を予定をしておりました。国の移動等円滑化の促進に関する基本方針では、原則として、1日当たりの利用者数が3,000人以上の鉄道駅について、平成32年度までに
バリアフリー化することを定めております。
そこで、市内6つの駅のうち、青堀駅が唯一この方針に該当することから、JRがエレベーター2基及び多機能トイレを設置するため、昨年度に市が補助金支出し、JRが概略設計を実施した結果、工事費の概算金額が4億円を超えるものとなりました。これまで市では、JR千葉支社管内におきまして、直近で実施した事例といたしまして、平成26年度に、総武本線の旭駅がエレベーター2基と通路を整備し、その工事費が約1億6,000万円。多機能トイレの設置の例では、約1,500万円でしたので、青堀駅に伴う事業費は、その他附帯する工事と合わせまして、総額2億円程度で、JR・国・市がその3分の1を負担し、さらに県の補助金を受けますと、市が支出する3分の1のJRへの実質的な補助負担額は約4,400万円程度と見込んでおりました。
今回、概略設計で示されました4億円を超える工事費の主な増額要因といたしましては、青堀駅の地盤の中間層に軟弱な地盤があり、エレベーター設置の基礎として、通常は4メートル程度のくいを打つところなんですけれども、青堀駅の場合には、約18メートルのくいを打たないと、構造物を支えることができる支持層に達しないため、約18メートルのくいと薬液注入等の地盤改良工事が必要となり、また、電車がとまってからの夜間主体の工事となるため、工事期間が約1年半という長期が見込まれ、また、それに附帯する工事費も加算される設計内容でありました。
この概略設計内容で事業を実施する場合は、4億円を超える事業費をJR・国・富津市がそれぞれ3分の1を負担する中で、当初予定をいたしておりました2倍以上の1億円以上という多額の補助金として、支出しなければならないことから、その実施について再検討をいたしました。
その結果、平成31年度のほかの優先的に実行すべき事業の実施や、予定事業を取りやめることなども考えなければならず、財政面から総合的に判断し、今回の青堀駅
バリアフリー化補助事業の実施につきましては、白紙に戻すことを市として決定いたしましたので、御報告をさせていただきます。
○議長(
平野明彦君) 執行部の説明が終わりました。ただいまの説明につきまして、御質問等ございますか。1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) 今、最初に国のほうで平成32年度までに行うということであったんですが、最後、白紙に戻すということで、これは大丈夫なんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
企画課長、坂本秀則君。
◎
企画課長(坂本秀則君)
バリアフリー化につきましては、平成32年度という方針が出ておりますけれども、あくまでも実施主体はJRでございます。それに対して、国の補助金等も使いながら行います。市が今回、この白紙化に戻すことについては、問題ないというふうに考えています。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) ということは、法律的にはJRさんがいずれかのタイミングでやらなければいけないけど、そのときには、市は、その場合はもう補助を出さなくてもよいという考え方でいいんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
企画課長、坂本秀則君。
◎
企画課長(坂本秀則君) 補助事業ということで、JRが単体で主体として
バリアフリー化について工事をすることは可能であるというふうに思いますし、市のほうの負担につきましては、対象とならないことになります。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) 対象にならないということは、もう今後、平成32年度以降、JRさんがやるときには、市は今言ったように3分の1、国3分の1、JRさん3分の1ということは考えなくて良いということで、もう一度お答えいただければと思います。
○議長(
平野明彦君)
白石久雄、
総務部長。
◎
総務部長(
白石久雄君) 今回、国の補助制度は、平成32年度までで国が実施することになっておりますので、その間に市が負担すれば補助対象になるということになります。
○議長(
平野明彦君) よろしいですか。
◆1番(猪瀬浩君) はい、わかりました。
○議長(
平野明彦君) ほかにございますか。11番、
石井志郎君。
◆11番(
石井志郎君) 6月議会で、青堀駅の
バリアフリー化とそれに伴うJRの快速の乗り入れという質問をさせていただいたんですが、富津市、少子高齢化の人口減の中でどのように人口増加策を考えるかといったときに、僕は例えて言えば、お金がかかっても快速が乗り入れしてくれるんなら、逆に言うと、費用対効果で言えば、安いのかなって思っていました。
ただ、行政のほうがとりあえずは白紙にするということですから、それ以上言うつもりありませんけど、今後、富津市が少子高齢化を防ぐための方策というものを一つ例えで言えば、快速電車を乗り入れするとか、従来計画を進めている高速バスを青堀駅から発着させるとか、ぜひそういうものも、今後やっぱり計画の実行というものを進めていただきたいと思います。
僕、これ、いい機会じゃないかと思ったんです。要するに、東電だとか荏原製作所だとか大勢の方が、君津まで来て君津から会社のバスで送迎されているという現状があったんで、その快速がもし青堀駅まで来ていただければ、その人たちが青堀駅周辺で時間を潰すことによって地域の経済も活性化するだろうし、また、その人たちが場合によっては快速ができて高速バスも発着できる駅があれば、その周辺で開発できる土地に開発されて住宅地が形成されるとか、やはり今後そういうこともあわせて、ただ単純に駅の
バリアフリー化だとか、駅のホームに屋根をつけるとかではなくて、要するに、総体的な考え方で富津市の青堀駅を中心としたまちづくりというものを考えていただきたいと思います。
その辺いかがでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
総務部長、
白石久雄君。
◎
総務部長(
白石久雄君)
石井議員の一般質問でもお答えしたんですが、JR青堀駅の快速の乗り入れにつきましては、市としては、県の協議会を通じて要望をしているところではございますが、JRも民間企業ですので、採算性の問題もありまして、なかなか実現に至っていないのが現状であります。
今後もJRと協議はして、またできるだけいい方向に持っていきたいと考えております。
○議長(
平野明彦君) ほかにございますか。1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) 今、
石井議員が青堀駅、公共交通について、富津市のほうは青堀駅を主要なポイントとしておいているんで、青堀駅のことで、自分これ、やるのかなと思っていたんで、御質問しようかと思っていたんですが、例えば今、南側というんですか海側でないほうからも結構マンションとかが建ってきています。ということで、そちら側から上って君津駅みたいな形のものもつくったらお金はかかると思うんですけど、そういったものを検討したらどうかなと思っていたんですが、今エレベーターが2基で、旭駅の場合は1億6,000万円ということは、1基つくると8,000万円ぐらいかかるということで、今自分が言ったので3基で2億4,000万円ぐらいかかってしまう。そこから、例えば階段使って、君津駅みたいな形で横断する陸橋のところからおりるようにしたとしたら、もう少しお金がかかると思うんですけど、そっちのほうの例えば地盤とかはいかが、調査は多分されていないと思うんですけど、今の改札からの階段のほうは余り地盤が弱いかもしれないんですけど、そっちのほうの陸橋のほうは調べたか調べていないかちょっと教えてください。
○議長(
平野明彦君)
企画課長、坂本秀則君。
◎
企画課長(坂本秀則君) 反対のほうですね。そちらのほうに着いてからのエレベーターを利用しての事業については、考えていないところであります。青堀駅の橋上化について、例えば君津駅のように橋上化した場合、以前、市では平成6年度に検討をさせていただいて、事業費のほうで約12億円かかりますよという検討結果が出ております。
また、最近では、袖ケ浦駅の橋上駅舎化では、約22億円。長浦駅でも約25億円というすごい多額な事業負担というふうになっておりますので、青堀駅の場合でもそこまでは金額がならないと思いますが、多額な費用がかかるというふうに見込まれておりますので、現在、橋上駅舎化については予定はしていないというふうに考えています。
◆1番(猪瀬浩君) ありがとうございます。
○議長(
平野明彦君) ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
平野明彦君) ほかにないようでございますので、
協議事項(2)を終了といたします。
────────────────────────
(3)(仮称)木更津市
火葬場整備運営事業の進捗状況について
○議長(
平野明彦君) 次に、
協議事項(3)(仮称)木更津市
火葬場整備運営事業の進捗状況についてを議題といたします。
執行部の説明を求めます。
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) (仮称)木更津市
火葬場整備運営事業の進捗状況について、御報告申し上げます。
お手元の資料1をごらんください。
当事業は、木更津市が事業主体となり、設計・建設及び維持管理・運営を民間事業者に一括発注するPFI方式で実施するものでございます。
PFI事業は、公平性や透明性の原則などを確保するため、実施方針の策定・公表から特定事業の選定・公表、民間事業者の募集・選定・公表などについて、PFI法に規定された事項や所定の基準にのっとり手続を進めることが必要とされています。平成31年6月までに事業者を選定するに当たり、本年3月に木更津市がアドバイザリー契約を締結し、実施方針の策定や特定事業の選定、事業者の募集及び選定などの手続に関する業務の支援を受け、別紙1のスケジュールのとおり事業者選定に向けた手続を進めているところでございます。PFI法では、PFI事業を実施する場合、入札公告に先立って、実施方針の策定及び公表をすることとされています。
実施方針とは、PFI事業の実施に関する方針で、民間事業者の募集や選定に関する事項、責任の明確化など、事業の適正かつ確実な実施の確保に関する事項などを定めたものございます。木更津市がホームページなどにおいて、平成30年6月5日から12日まで、実施方針を公表し、質問や意見の受け付けを行ったところ、91件の意見・質問があり、主な内容は、事業実施スケジュールについて厳しいとの内容と聞いております。これらの意見・質問に対する回答を7月13日に木更津市がホームページにて公表予定でございます。
それでは、実施方針の概要を御説明いたしますので、別紙2をごらんください。
構成は、目次のとおり、第1から第8までとなっております。
1ページの特定事業の選定に関する事項でございますが、事業名称は、木更津市新
火葬場整備運営事業と決定いたしました。事業の目的、施設整備の基本方針などは、基本計画などで示させていただいている内容でございます。
2ページ、事業の内容でございます。
事業方式は、PFI法に基づき、事業者と木更津市が事業契約を締結し、事業者みずからが本施設を設計・建設し、本施設の所有権を市に移管した後、本施設の維持管理・運営を行うBTO方式により実施いたします。
事業実施スケジュールでございますが、事業者選定スケジュールの見直しを行った結果、本契約の締結を平成31年6月とし、本施設の設計・建設は平成31年7月からとなります。本施設の供用開始は、平成34年3月からとなり、その後、既存施設の解体、敷地の整備が平成34年8月までとなっております。維持管理運営期間は、15年間でございます。
昨年度までは、本契約の締結を、平成31年3月として目指しておりましたが、今年の3月にアドバイザリー契約を結んだ後、事業者選定スケジュールの見直しを行いました。要因といたしましては、工事用道路のルート変更により、羽鳥野ルートといたしましたが、予想以上の高低差があり、調査設計に期間を要し、また、事業者選定委員会についても、選定や日程調整に期間を要するなどを考慮した結果でございます。
事業者の募集選定スケジュールにつきましては、実施方針に対する質問、意見の回答・公表を7月13日に行い、あわせて要求水準書(案)の公表、8月、特定事業の選定公表、9月下旬に入札公告、11月、参加表明、参加資格審査、平成31年1月、入札書類の受け付け、3月、落札者の決定、6月、本契約の締結となります。
6ページ以降は、手続における具体的な事項でございますので、後ほどごらんいただければと存じます。
○議長(
平野明彦君) 執行部の説明は終わりました。ただいまの説明につきまして、御質問等ございますか。1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) 別紙1の選定スケジュールについてお聞きいたします。
真ん中よりちょっと上のところに4市議会のところで、9月ごろに、これ中旬ぐらいだと思うんですけど、債務負担行為設定というのが書かれておりまして、その下のほうに入札公告で9月下旬に予定が入っています。ということは、この9月中旬に債務負担行為の金額を議会として決めて入札公告に入るかと思うんですけど、この4市議会と書いてあるということは、4市議会に対して債務負担行為の承認か何かをとるんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 木更津市は、入札執行を行いますので、入札の公告前に必ず債務負担行為の議決が必要でございます。ほか3市につきましては、足並みをそろえた中で、適切な時期に設定させていただきたいと考えております。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) 木更津市で、承認してしまいますと、負担割合はこの前議会のほうに説明いただいたと思うんですけど、金額がたしかそのときまだ概算だったと思います。これから、きょうの天羽中学校と同じような形で積算をして、木更津市議会にかけてという形になると思うんですけど、木更津市議会にかける前にほかの3市にもそういった、これくらいの金額で木更津市議会に上がりますよとかという情報は上がるんでしょうか。今、適切な時期に報告をいたしますということだったんですけど、市議会にかける前に報告があるのか、市議会が終わった後に報告があるのか、教えていただければと思います。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 実際の債務負担行為の設定のときには、議会の議決が必要でございますので、その時期については、3市で相談して適切な時期にということでございます。各市の議会さんに対する説明についても、4市共同で行っておりますので、ほかの3市と足並みをそろえた中で、御説明させていただければと思っております。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) それですと、木更津市で決まってしまいますと、例えば、四十数億とたしか二十数億で70億ぐらいの事業で概算今出ていると思うんですけど、それが例えば80億で木更津市議会で通ってしまったら、80億でたしか17.03%と維持費が二十幾つだったと思うんですけど、そうすると結構長く変わってきちゃうと思うんです。ですので、木更津市議会にかける前にやっぱり富津市議会のほうにも大体幾らで入るというのは報告いただきたいと思うんですけど、それはできないんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) その辺につきましては、ほか3市と協議した中で前向きに検討させていただきます。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) どうしても、かかる分によって債務負担行為、まあこれ木更津市さんと組むということですが、その分負担で各市、3市に来るわけであります。富津市としても、大体これくらい来るからということで、これから地域財政計画を組んでいくと思うんですけど、やっぱりその額が1億、2億ずれてしまうと、富津市の今後のほかの事業に影響が出てきてしまうと思うんですけど、そこら辺は富津市としてどう考えていますでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 中期財政計画のほうには、何らかの形で盛り込んでいきたいというふうに考えております。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) これから、いろいろ出てまいります給食センター、青堀小学校、またそのほかいろいろな事業が出てくると思います。それなりに大きな事業が5年後、10年後、近いものでは5年以内に結構大きなものが出てくると思うんですけど、やっぱりこれとちょうどかぶるんだと思うんです。そうするとそっちのほうの事業に影響が出てきてしまうということが大いに考えられるか、もしくは、地方債の発行が非常に大きく膨らんでしまうんじゃないかということを危惧するんですけど、そういったところはどうお考えでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
総務部長、
白石久雄君。
◎
総務部長(
白石久雄君) 御質問の大きな事業につきましては、次期財政計画を策定する中で、各所管課からの予定として収集しまして、その中で精査して5年間の収支を合わしていきたいと考えています。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) 毎年8月ごろに出して、その前に議会のほうにも説明をいただくという形で現在になっていると思います。ですので、8月の後に9月債務負担行為が出てくるんで、大体市としても、もうこれが債務負担行為だとするということは、支払いが発生してくる、今度の8月には多分この金額を含んで中期財政計画を立てるんだと思うんですけど、その後に、9月いや実は、木更津市さんがそれよりも大きい額になってしまいましたとなると、そもそも8月ぐらいにかける中期財政計画というものが中期、本当計画にならないことになってしまうので、逆に、かと言って、8月にそれも含んだもう市が内々でわかっている数字を入れるんであれば、それは議会にも示せると思うんですけど、そういったところも含めて、やはり木更津市さんで決める前に、ある程度の概算出していただきたいと思います。
富津市の場合ですと、入札は予定価格非公開なんで、できないかと思うんですけど、木更津は公開されていると思いますので、何ら問題がないと思うんですけど、いかがでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 8月の中期財政計画ですか、その段階であれば、ある程度の数字を盛り込んで計画のほうには載せられるんじゃないかなというふうには思っております。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) ぜひ、やはり後でこうなっちゃいましたってやると、やっぱり議会としても紛糾してしまいますので、できるだけ前に報告いただいて、その意見を真摯に受けとめて、最後に木更津さんにもう一度考えてもらうという方法がとれるように決定いただければと思います。
○議長(
平野明彦君)
市民部長、鶴岡正義君。
◎
市民部長(鶴岡正義君) 事業主体につきましては、木更津市というふうになってございますが、この事業につきましては、4市部課長会議というようなワーキングまた会議のほうを設けてございますので、十分そちらの中で、各市もちろん富津市としての意見は今後も言っていくつもりでございますので、一方的にこの事業が木更津市の考えで進むというようなことは今考えてございません。そのようにならないように4市の会議を設けてございます。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) 今、概算で出されたもの、前回もらったものについては、まあ、議会また市民の方にも見せられているんで、大体これくらいはかかっちゃうのかなということは、まあ、いろいろ意見はあるにしろ、多分皆さん理解はしていると思います。ただ、本当に入札の公告の前に決まった数字が、もしそれよりふえるんであれば、またふえたのかとかそういった意見が絶対出てきてしまいますので、そうなったときには、決まる前にぜひ報告をいただきたいと思います。
あと今、木更津市の事業ですのでということで、16ページなんですが、これ、事業の継続が困難となった場合における措置に関する事項ということで、これ、木更津市さんとあくまでも事業所さんの契約の要綱だと思います。事業の継続が困難になった場合にどうするかとか、市の責に帰すべき場合どうするのかとか、いろいろ書かれていますが、木更津市さんがいろいろ今後計画をしていきます。もちろん4市の部課長会議の中で議論はされていくということですが、今度4市間の条件の締結をするときに、木更津市さんが何かしらあり得ないとは思うんですけど、木更津市さんの独断で何かしらの予算がふえてしまうとかそういったようなことになった場合に、やはりそれをほかの3市も負担をしてくださいってなると、こちらとしても困るわけですし、富津市議会、君津市議会、袖ケ浦市議会については、議会で採決する場がないわけでありますので、そういったところも4市の最終的な条件を締結するときにはしっかりと木更津市だけの責による場合あれば木更津市さんが負担をする。4市でどうしても協議をしなければいけないものについては、必ず議会に、ほかの3市は承認がないとしても、報告は必ず事前にするというようなことも盛り込んでいただきたいと思います。
○議長(
平野明彦君) この件につきましていかがですか。
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 当然、協議の必要なものにつきましては、4市の部課長会議なりで協議させていただきまして、またその内容につきましては、議会のほうにも御説明させていただきたいというふうに考えております。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) 今、締結書のことに話をしたんですけど、今現在は、たしかいろいろな条件があった場合には、まだ取りやめることができると、そういった文言が入っていると思うんですが、まあ、実際には、なかなか難しいとは思うんですけど、最終的な締結をするタイミングというのは、これはあくまでも木更津市と多分業者さんなんでしょうけど、4市間の締結をする最後の場所というのは、どこになるんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 4市間の協定書につきましては、費用負担等の割合と既に締結済みでございまして、市議会のほうにも
全員協議会等で御説明させていただいているところでございます。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) 先ほどの入札の公告になるんですけど、まだ割合は決めましたけど、金額について、総額については、まだ締結していないと思うんですけど、そこはどうなるんでしょうか。今言ったような、責によるとかというときに4市間でどういうふうに応分負担をするのか、木更津市さんだけで単独でやってもらうという最終的な4市の市長で締結をするものというのは、もうやらないということでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 基本的な事項につきましては、既に4市間で協定書のほう締結済みでございますので、それに載っていない項目、新たに発生した事項等があれば、それはその段階で改めて4市で協議をさせていただきまして、協定が必要であれば協定を締結というような形になろうかと思いますけども、基本的な事項については、既に協定のほうは締結済みでございます。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) そうすると、前回出した概算予算が4市で締結した総額予算で、それ以上ふえることはないということで今4市がいるのか、17.03%はそういうことなのか教えていただきたい。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 協定の内容につきましては、費用負担の割合を締結したものでございまして、総額幾らだから、それについて各市の負担が幾らだという何%だというような協定ではございません。まだ、あくまでも、前回お示ししたのは、概算でございますので、9月定例会で木更津市さんが債務負担行為の設定、あるいは入札公告に当たっての予定価格の公表というようなところで、ある程度の金額が明らかになると思っております。
○議長(
平野明彦君) よろしいですか。
◆1番(猪瀬浩君) じゃあ、最後。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) わかりました。この広域事業というものが初めて経験したんでわからなかったんですが、そうしますと、今後こういう広域事業については、4市でまずやりましょうという覚書が1回やったと思います。その後に負担割合、いろいろな設計の費用負担はどうしましょうというのをやったと思います。今回、その負担割合を幾らにしましょうというのをやったと思うんですけど、その3回で、広域事業というものが今後、それでやったということで進んでいくということでいいんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) あくまでも、こちらの木更津市の新火葬場の整備運営事業につきましては、協定を結んだ中で進めております。
○議長(
平野明彦君)
市民部長、鶴岡正義君。
◎
市民部長(鶴岡正義君) 広域事業の進め方につきましては、いろいろなパターンというかケースがございます。そのケースケースで結んでいく契約内容、協定内容というのが変わってくると思われますので、今回は木更津市が事業主体となり、3市が事務委託というような形をとってございますので、このような形をとりましたが、今後も同じような形で進むということではありません。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) ずっと私ばっかりなんですが、もうその金額のところについては終わりにしまして、これ以前、自分確認したんですけど、運営期間が今15年ということで載っていると思うんですけど、そのときに確認したのが、15年後、地域住民の方がそれ以上使わせないよ、というようなことで使えなくなってしまう可能性があるかということで、そのときは、そういうことはないですよね、その後も使えますよということだったと思うんですけど、そのような考え方は変わっていないということでよろしいんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) こちらの15年間と申しますのは、あくまでもPFI事業としての事業期間でございまして、火葬場の操業期間ではございません。15年後の運営につきましては、どのような形になるのか、それは今後また検討してまいります。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) 続いての質問ですけど、これ、まだ利用料金とかそういったのが載っていないんです。市民の方からすると一番利用料金というのが気になるかと思うんですけど、そういったのはどんな感じになっている、これは、これから入札をするんで、事業所が決まってから金額を決めるような感じになるんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 火葬場の利用料につきましては、まだ協議中でございます。
○議長(
平野明彦君) よろしいですか。1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) 今、ほかの議員の方から出たんじゃないかという話もあるんですけど、どうでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 今の富津市の火葬場料金は、市内で大人で7,000円ということで、こちら平成12年に改訂したものでございますけども、それを新しい火葬場ができたときに、4市でどうするかというのは、まだこれからの検討になります。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) 続いて、今現在、富津市民の方が火葬場、富津聖苑を使う場合には、富津市火葬場使用許可証を富津市に出してお金も富津市に払っていると思うんですけど、今度、木更津市さんになります。木更津市さんに払うんでしょうか、それとも後、事業所さんのほうに収入云々という文言も書いてあるんで、事業所さんに払うんでしょうか、そこら辺まだ決まっていないと思うんですけど、どんな考え方か教えていただければと思います。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) どのような支払い方法かにつきましては、まだ確定はしておりませんけども、市民の方にとりまして、不便のないように、例えば今、市民課のほうで死亡届の手続をしたときに、今はそこで料金をいただいておりますけども、それをまた別の例えばどっかの窓口、木更津さんの窓口に行って料金をお支払いしてくださいとかというそういうことのないように、ワンストップサービスで済むような形で進めたいと考えております。
◆1番(猪瀬浩君) ありがとうございました。
○議長(
平野明彦君) よろしいですか。
◆1番(猪瀬浩君) はい、よろしいです。
○議長(
平野明彦君) ほかにございますか。5番、千倉淳子君。
◆5番(千倉淳子君) 基本的なことなんですけど、今回、名前が仮称がとれて、木更津市火葬場というふうになりましたよね。完全広域で負担割合なども、一番最初は人口割とかっていっていながら、4市の協議でこう決まったんでしょうから、それは決まったところで仕方がないんですが、ここ、木更津市
火葬場整備運営事業ということで、ほかの市からは特に何も候補とかそういうのは出なかったですか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) こちらの木更津市新
火葬場整備運営事業と申しますのは、こちらの事業の名前でございまして、具体的なこの木更津市さんの火葬場がどういう名称になるかはまだ決定しておりません。
○議長(
平野明彦君) 5番、千倉淳子君。
◆5番(千倉淳子君) それはそうだと思います。ただ、この事業が、こういうふうにかけられたことで今、いろんな質問が猪瀬さんからも出ましたけど、木更津市がいろいろ運営していく主体なんですけども、明らかにこれは広域で出していることですから、もっと今の段階でわからないこともあると思いますけど、富津市の状況としては今あるもの、ほかの2市については、大きな火葬場持っておりませんで、そちらに今回加わるという形ですが、富津市については、まだ使えるものを持っていながら、そこに入っていくわけで、そこには今、住民が思っているいろんな思いがたくさんあるわけです。そういうものを重々富津市は、もっと重く受けとめていただいて、木更津市に対する発言とか、どういう意見を持っていくかということを、真剣にこれからもお願いしたいというところが私たちの大きな願いでございます。
もう一つだけお聞きしますけど、一番最初の覚書の中に構成市の各事情によっては、この計画に参加しないということもできるという文言があったと思いますが、それは、生きていますか、今でも。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 協定は、変更してございませんので、生きております。
◆5番(千倉淳子君) はい、ありがとうございました。以上です。
○議長(
平野明彦君) ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
平野明彦君) ほかにないようでございますので、
協議事項(3)を終了といたします。
────────────────────────
(4)(仮称)第2期
君津地域広域廃棄物処理事業基本構想(案)について
○議長(
平野明彦君) 次に、
協議事項(4)(仮称)第2期
君津地域広域廃棄物処理事業基本構想(案)についてを議題といたします。
執行部の説明を求めます。
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) (仮称)第2期
君津地域広域廃棄物処理事業基本構想(案)について、概要版で御説明させていただきます。
お手元の概要版表紙をめくっていただきまして、目次をごらんください。
第1章では、基本構想の背景・目的、第2章で、現在の君津地域広域廃棄物処理事業の概要、第3章で、君津地域4市の
一般廃棄物処理の現状と課題、第4章で、第1期君津地域広域廃棄物処理事業の評価を行い、第5章で、(仮称)第2期君津地域広域廃棄物処理事業についてを構成として検討しております。
1ページ、基本構想の背景・目的でございます。
君津地域4市は、市内で発生する
一般廃棄物と各市が条例で受け入れている産業廃棄物などを株式会社かずさクリーンシステムへ中間処理を委託し、溶融物の再資源化を図っております。
事業期間については、平成14年度から20年間となっていたことから、事業終了後の次期事業展開について、平成27年度から4市で検討を進めてまいりました。その結果、施設の
処理方法や事業方式などの検討を行うための十分な時間の確保が必要であることから、地元住民等と協議を重ねた結果、平成27年11月に延長の合意が得られたことにより、平成38年度末までの25年間の事業期間となりました。
基本構想の目的につきましては、平成39年度以降の新施設整備について、基本的な考え方や課題を整理し、新施設の整備に向けた検討を目的としております。
また、さらなる広域化として、平成29年10月28日付で、安房郡市広域市町村圏事務組合長から、君津地域広域廃棄物処理に係るさらなる広域化に関する協議の申し入れ、こちらは、鴨川市、南房総市、鋸南町の2市1町でございます。申し入れが、4市市長に提出され、4市で協議を行い、同年11月22日付けで、4市長の連名で、了承する旨の回答をしております。これを受けて、君津地域広域廃棄物処理事業次期事業展開に係る6市1町担当部課長会議を設置し、さらなる広域化の検討をしているところでございます。
2ページをごらんください。
現事業の概要でございますが、君津地域4市の
一般廃棄物と産業廃棄物の一部を、君津地域4市と民間会社3社が共同出資し設立したKCSに中間処理を委託する事業で、第3セクター方式を採用しております。
処理につきましては、民間活力を生かした操業を行い、可燃ごみとして収集されたものや資源選別後の多様なごみを1,700度から1,800度の高温で確実に溶融するとともに、ガス化、高温溶融一体型で、ごみ質の変動に左右されない安定した操業を行っております。また、溶融物として排出されるスラグ・メタルは全量資源化されており、4市の課題である最終処分量の削減に大きな効果をもたらしております。
事業の円滑な遂行のため、KCS、出資者及び千葉県から選出されたメンバーで構成される株式会社かずさクリーンシステム運営連絡協議会を設立し、運営方針、事業計画などの調査、研究、協議、調整を行っております。
4ページをお開きください。
4市の課題といたしましては、さらなる廃棄物排出量の削減やリサイクル率の向上、大きな課題としては、最終処分量の削減として、富津市以外の3市は、全量を他県の最終処分場で処理をしており、富津市は市内の民間最終処分場で処理し、一部を他県の最終処分場で処理をしておりますので、4市にとりましては、最終処分量の削減が必要となっております。
5ページをごらんください。
第1期の君津地域広域廃棄物処理事業の評価をまとめた表でございます。
施設につきましては、シャフト炉式ガス化溶融炉により、最終処分率の低減やスラグ・メタルの全量資源化を安定的かつ継続的に実施しております。最終処分量につきましては、処理量の3%程度まで減容されることから、最終処分場の確保に課題を抱えている4市にとりましては、大きな成果の一つであると言えます。
環境への影響につきましても、窒素酸化物、ダイオキシン類等の排出状況は、国の基準値を大きく下回っており、また、中間処理時に発生する汚水につきましては、場外に排出することなく、場内で処理後再利用を行っております。また、周辺住民に対しての配慮につきましては、建設当時は、ダイオキシン類について、社会的不安が大きい状況でございましたが、国の規制基準を下回る数値を努力目標値と定め、地元と協定を締結し、達成出来るよう努め、周辺住民の信頼を得ております。また、交通量増加に伴う渋滞や事故などが懸念されておりましたが、事故の発生もなく、渋滞等による問題も発生しておりません。
広域化に伴うスケールメリットについては、各市単独での施設整備が困難であったことから、4市で広域化を実現したことで大幅な
処理費用の削減につながっております。
6ページをごらんください。
(仮称)第2期君津地域広域廃棄物処理事業の施設整備の方向性としては、1の基本的に充足すべき事項から6の経済性に優れた施設までの6項目を検討いたしました。ごみの
処理方法につきましては、図のとおり、燃焼・熱分解方式などがあり、7ページから10ページまでは処理方式別の
処理方法やメリット、デメリット、導入実績等の表でございます。
11ページの表は、検討結果の対象として可能性の一覧表でございます。
この中から可能性の高い、ストーカ方式、シャフト炉式ガス化溶融、流動床式ガス化溶融を比較検討しました。なお、ストーカ方式は焼却残渣の処理が課題であるため、残渣の資源化を追加した処理方式であるストーカ方式プラス灰資源化として比較しました。
比較評価の結果が13ページの表でございます。
技術評価としまして、処理システムの安定性、稼動実績、最終処分場削減、地球温暖化の評価項目で評価し、経済性の評価では、建設費、維持管理費の評価項目で評価した結果、シャフト炉式ガス化溶融方式が88点、流動床式ガス化溶融方式が52点、ストーカ方式プラス灰資源化が78点となりました。また、14ページに記載のとおり、資源化率、最終処分率ともにシャフト炉式ガス化溶融炉が最もすぐれております。
このようなことから、君津地域4市におけるごみ質、ごみ量の変動に対応でき、また、4市の最重要課題である、資源化の促進と最終処分量の削減において、最もすぐれるシャフト炉式ガス化溶融方式が望ましい処理方式であると評価されました。
15ページをごらんください。
施設の概要及びごみ処理委託料の検討でございます。
処理方式としては、シャフト炉式ガス化溶融方式で、施設規模としましては、4市では134トンの炉を3炉としています。概算費用といたしましては、20年間の平均で1トン当たり2万4,870円と現事業の2万7,678円と比較し、トン当たり2,808円、約1割の減額と試算されました。
次に事業方式の検討でございます。
16ページの表は、事業方式別の概要や資金調達、設計建設、管理運営、施設所有について、公共なのか民間なのかをあらわしたものでございます。現在の第3セクター方式は、資金調達から施設の所有まで全て民間ということとなります。
17ページをごらんください。
建設候補地の選定につきましては、3月の
全員協議会で御説明申し上げましたとおり、富津市の新富地先が建設候補地評価順位1位となりました。
18ページが検討結果をまとめたものでございます。
ごみ処理方式につきましては、4市の最終処分場の確保という課題を踏まえ、ごみ処理後の残渣が全量資源化ができることから、最終処分量の大幅な削減が可能であるシャフト炉式ガス化溶融炉の採用が望ましいとの評価となりました。環境保全に関する事項といたしましては、排出ガスについては、自主規制値を設け、周辺環境へ影響を及ぼさないこと。また、汚水については、施設外に排出しないことなどが必要となります。
事業方式につきましては、第3セクター方式である現事業の継続も選択肢の一つとして考えられます。しかし、循環型社会形成推進交付金の交付対象事業者が、市町村並びにPFI法を用いた交付対象事業を実施する市町村とされていることから、第3セクターに対する交付金の直接交付が現時点では困難であるため、PFI法にのっとった事業方式を検討していきます。ただし、今後、循環型社会形成推進交付金の第3セクターへの直接交付が可能となった場合には、現事業方式の継続についても検討することとしています。
建設候補地については、評価順位1位となった富津市臨海部の未利用地を候補として検討を進めますが、今後、決定する事業方式によっては、民間事業者が提案する木更津市以外の3市における別の用地となることも想定されます。
19ページの事業スケジュールにつきまして、本基本構想案につきましては、7月1日から7月31日までの1カ月間、4市でパブリックコメントを実施し、提出されました意見に対する4市の見解をまとめ、9月をめどに基本構想を取りまとめたいと考えております。その後、循環型社会形成推進交付金の交付を受けるためには、地域計画の策定が必要となりますので、4市の9月の定例議会に地域計画策定などのための補正予算案を上程させていただきたいと考えております。環境影響評価手続きに3年、施設の設計・施工、試運転を経て供用開始まで4年を見込み、平成39年4月の供用開始を目標としております。
○議長(
平野明彦君) 執行部の説明は終わりました。ただいまの説明につきまして御質問ございますか。1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) まず、候補地について確認なんですが、18ページにまだ木更津市以外の1位となった富津市臨海部の未利用地が第1候補と書いてあるんですが、民間事業所の提案することによっては別の場所になることもありますと書いてあるんですが、その次の19ページで、地域計画施設整備基本計画がもう平成30年度の後半から出てくるようになっているんですけど、場所が決まらないとこれはできないと思うんですけど、どう考えているんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 地域計画につきましては、建設候補地は予定地ということで記載が可能でございます。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) いろいろその下のほうにも環境影響評価、これはまだ平成32年なのであれなんですけど、調査すれば費用が発生してくると思うんですけど、そういった費用のお金、どこで発生するのかというところで、要は、候補地、いろんなところの調査をすればそれだけ数だけ費用が積み重なってしまうと思います。そこら辺どう考えているんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 環境影響評価につきましては、もう建設地が確定した後、実施する予定でございます。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) そうしますと、業者が決まった後にかわるということは、基本あり得ないということで、先に環境が平成32年にして、その後に入札公告とかで業者が決まってくると思うんですけど、そこのあたり、また業者が別の場所ということがあり得るような書き方になっているんですけど。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 事業方式によっては、木更津市以外の別の候補地ということなんですけども、事業者側からの実地方針の提案というような制度もございますので、環境影響評価の手続前にはもう建設地を決定したいということでございます。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) やっぱりどうしてもここに民間業者が決まった後にと書かれてしまうと、要は、またその分いろいろ調査しなきゃいけなくなって、多分入札の中の費用で入ってくると思うんで、問題はないとは思うんですけど、平成32年ではもう確定するということで思っておくということで、その後、民間事業者が提案をしても、まあ変わるんであれば民間事業者さんがその入札の金額の中で独自にやるという考え方ということでよろしいんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 平成32年度のこちらの環境影響評価の手続に入る前には、候補地及び事業者のほうは決定しているものと考えております。
○議長(
平野明彦君) 8番、渡辺 務君。
◆8番(渡辺務君) 今は民間の事業者とPFIやるみたいなことが前提になって、話が質問も飛んじゃっているんで、ここで一つ確認したいんですけど、これまだ事業方式というのは決まっていないんですよね、これから検討するということでよろしいんでしょう、まずそれをお答えいただきたい。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) そのとおりでございます。
○議長(
平野明彦君) 8番、渡辺 務君。
◆8番(渡辺務君) それであれば、まあ、いろんな方法がありますよね、先ほどから多分中山さん、民間からのプロポーザルみたいなことを考えていると思うんですけども、そんな形式もあり得るということは、要は、これ私、この間も話したんですけど、公民連携のいいチャンスじゃないかなと思っているんで、事業方式というのをこれからきちんと筋道立って4市共同で考えていくということが、まず最初だろうなというふうに思います。
何となくその入り口を何となくこんな形あるんだよねっていって進んでいっちゃうと、今みたいな質問に収れんされていっちゃうので、まず、例えばなんですけど、さっきの火葬場の話でも出たんだけど、きちんとしたコンサルとかそういうところと相談しながら、いろんな形態ありますよね今、この間話ししたサウンディングとかもあるし、それからリース方式なんてのが最近出てきたり、いろんな形態があると思うんです。それについて、きちんとした専門家の意見とか知見を聞きながら、事業方式というのは検討していくべきじゃないかなというふうに考えています。
その上で、本来のあり方というのを決めていくのかなという今、その辺で入り口が大切なところかなという気がしていますので、まずその辺、候補地の選定でこれ見ると、評価順位1位、2位が富津市じゃないですか、だから、まあ心情的には、できれば富津市ないほうがいいなというふうに私は思っているんですけど、来てほしくないなって思っているんですけど、ただ、その4市の中でいろんな事情があって適地はどうかということになったときにはあるんですけども、このまんま進んでいっちゃうと、これが前提ありきじゃなくて、もっといろんな事業形態があると、もしかしたら2ヘクタール、3ヘクタールの場所をどっかが提案してきてくれるかもしれないとかって可能性があるわけですよね。その辺をお考えになる考えがあるか、検討する考えがあるかどうかをお伺いします。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 今、議員さんおっしゃられましたように、そのようなことを想定してのこちらの民間事業者が提案する別の用地になるというようなことで記載させていただいております。
○議長(
平野明彦君) 8番、渡辺 務君。
◆8番(渡辺務君) 前にも申し上げたんですけど、根本祐二教授がここの富津市の経営改革会議のメンバーでもありますけど、あの人、この道の専門家だと思うので、ぜひ一回相談してみたらいかがと思います。その辺をお答えいただいて終わります。
○議長(
平野明彦君)
市民部長、鶴岡正義君。
◎
市民部長(鶴岡正義君) 貴重な意見ありがとうございます。
この事業につきましては、4市で進めているものでございますので、このような意見が出たというようなことにつきましては、部課長会議の中で発表させていただいた中で、4市のほうで検討するという形になると思います。
○議長(
平野明彦君) 8番、渡辺 務君。
◆8番(渡辺務君) その検討結果の報告というのを事前にしていただけますか。
○議長(
平野明彦君)
市民部長、鶴岡正義君。
◎
市民部長(鶴岡正義君) どのような形の報告になるかわかりません。時期的なものとかどういう形で皆さんのほうに報告する場が設けられるかわかりませんが、こちらの事業につきましては、進捗状況の報告を随時させていただこうというふうに考えてございますので、具体的にいつというような約束できませんが、そのような方向で考えております。
○議長(
平野明彦君) よろしいですか。
◆8番(渡辺務君) はい。
○議長(
平野明彦君) ほかにございませんか。1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) これは、パブリックコメント4月に発表されるんですよね。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 7月の1カ月間、パブリックコメントを行います。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) それは、議員も含めて何かあれば、パブコメに意見をすればいいということですね。
1件、確認です。先ほど、鳥獣被害の
加水分解のほうで、燃やすというような話が出ていたと思うんですけど、それをこの中に組み込むということを考えることはあるんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 検討する方向でございます。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) 火葬炉が基本1,000度ぐらいに対して、この溶融炉が1,700、1,800度なので十分燃やせると思うんですけど、まあ、どうしても生物ですんで、温度がかなり下がったりすると思います、水分も含んでいるんで。そうしますと多分、普通のほかのごみと一緒にやってしまうと炉の傷みが激しいので、そういったところは多分、別に考えるとかそういったところも出てくるかと思います。
あと、こちらに書いてある2市1町も入りますということで、今、2市1町の現在の年間処理量見たんですけど、一応2万トンぐらいということですので、250日ぐらい稼働させると、80トンぐらい1日処理する必要が出てくると思います。
そういったところで、まだ入るか入らないかわからないと思うんですけど、入ってきた場合は、今の溶融炉よりも大きい施設じゃないと対応できないと思うんですけど、そこら辺でこの今現在、候補地の施設の広さで足りるんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 施設の広さにつきましては、3万平米少々ございますので十分足りる規模でございます。
また、安房のほうの参入の意向につきましては、7月に広域市町村圏事務組合のほうで、こちらの基本構想(案)をもとにした事業連携するかどうかの可能性について調査・研究を行った結果報告書というのをそちらの安房郡市広域市町村圏事務組合が作成し、それを7月10日に組合の臨時議会の
全員協議会において説明する予定と聞いております。その後、2市1町の議会のほうで判断していただき、9月か10月ごろには、参加の可否が決定する見込みと伺っております。
○議長(
平野明彦君) よろしいですか。
◆1番(猪瀬浩君) じゃ、あと最後に1点。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) PFI方式、まだ決まっていないということですけど、PFI方式にもBTO、BOT、BOOがあるということで16ページに載っているんですけど、木更津の火葬場についてはBTO方式ということで、建物ができた時点で公共のほうに所有権が移されることになると思います。そうしますと、固定資産税が今のKCSさんのように民間が所有権を持っているんで、木更津市さんのほうに落ちていたんですけど、これが例えば同じBTO方式になってしまうと、施設のある自治体には落ちないということになってしまうと思うんですけど、BOTとかBOOなんかもこれから考えるかと思うんですけど、もし富津市に来るんであれば、BOTとかBOOの方式で、できればやっぱり富津市にある程度の恩恵がでるようにちょっと検討をしていただければと思います。これは意見です。
○議長(
平野明彦君) ほかにございますか。3番、三木千明君。
◆3番(三木千明君) 今回、資料いただいてやっぱり皆さん注目しているのが、この18ページの候補地の最後の2行、「民間事業者が提案する木更津市以外の3市における別の用地になることも想定されます」ということに関してなんですけども、これは、可能性があるんですか。
○議長(
平野明彦君)
市民部長、鶴岡正義君。
◎
市民部長(鶴岡正義君) 候補地につきましては、その前の事業方式の決定がなされないとなかなかここで建設しますというような明記することはできません。可能性ということになりますと、事業方式が決定していない中でございますので、全く可能性がないというような書き方もできません。例えば、富津市以外で大きな土地を所有する市があって、そういうような企業があって、その企業がごみ処理事業に参入したいというようなことで提案が来た場合、それが複数ということになった場合には、その中で一番すぐれているものを選定した中で決定するということになると思いますので、そういった場合には富津市以外のところで提案があった場合には、そちらを採用するという可能性もあるということで、このような書き方をさせていただいております。
○議長(
平野明彦君) よろしいですか。
◆3番(三木千明君) はい。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) 仮に富津市に来たとして御質問です。
建設費今KCSさんだと当時二百、四、五十億ぐらいかかっていまして、今維持費がたしか同じぐらいだと思うんで、480億から500億ぐらいの事業になってくるのかなと思うんですけど、これ、期間どれぐらいにするかわからないんですけど、仮に例えば20年とか25年にしても20億から25億債務負担行為を──それもまだこれからだと思うんですけど──組むことになると思います。もし、火葬場と同じような形にして、これが富津市に来てしまうと毎年二十数億の債務負担行為を富津市が組まなければいけなくなると、富津市が財政的にかなり縛られてしまうのではないかなと思うんですけど、そういったところはどうお考えでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) 今のKCSへの委託料につきましても建設費が入った形でお支払いしておりますので、こちらの15ページの表のように単価が若干下がる部分と、それからごみ処理量も将来的には減ってくると思いますので、年度ごとの支出額というのは、減額の方向かなというふうには考えておりますけど、今のにプラスして支払いが必要というようなことではございません。
○議長(
平野明彦君) 1番、猪瀬 浩君。
◆1番(猪瀬浩君) そこの部分については、下がるだろうということは書いてあるのでわかるんですが、実際に今、火葬場も木更津市が主体となって、まず木更津市さんが先にお金を立てかえて、ほかの3市が払うということをやると思います。そうすると、富津市がこれをもし火葬場と同じやり方でやると、富津市が先にお金を立てかえて、後でほかの3市からお金をもらいますとなると、どうしても市が先にお金出すようなことになっちゃわないかなというところを危惧しているので、まあ、そこについては、大方今出ないと思いますので、4市間で協議する中で、富津市にそういったところで、先にお金出しちゃって厳しくならないように配慮していただければと思います。お願いします。
○議長(
平野明彦君) 4番、
高木一彦君。
◆4番(
高木一彦君) 18ページのこちらの検討結果の中で、防災拠点としての役割という部分があるんですが、大規模災害を想定し災害廃棄物等に対する
処理能力を備えた強靭な構造とあったんですが、私の勉強不足で申しわけない。今のKCSも同じようなコンセプトなんですか、それとも今回新しく建てるほうが新たにこういう考えを入れているんでしょうか。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) この辺につきましては、当然新たな施設でございますので、今の基準にのっとったもので拠点として整備が必要なのかなというふうに考えております。
○議長(
平野明彦君) 4番、
高木一彦君。
◆4番(
高木一彦君) そうしますと、臨海部でもあり、大規模災害となると津波も想定して敷地を高くするとか非常にお金のかかることになってくる可能性もありますので、その点、こういうコンセプトで防災の拠点ということでの考え方すごくいいですけれども、あんまり膨大にお金がふえるようではいけないと思うんですが、その辺は適正な判断はよろしくお願いいたします。
○議長(
平野明彦君) 答弁よろしいですか。
◆4番(
高木一彦君) はい。
○議長(
平野明彦君) ほかにございますか。11番、
石井志郎君。
◆11番(
石井志郎君) 木更津の場合は、設置地域との協定により、他地区からのごみの搬入ができなかったんですね。今回の場合は、安房郡市との協定で他地区から持ってくるということが大前提の中で運営していくと思うんですが、今の大規模災害等の拠点というふうに考えたときに、我々としてみれば、できるだけ利用料を安く富津市の負担を減らしたいんです。
もし富津市のB案で決まった場合に、環境アセスやって地域の皆さんとの協議が始まると思うんですけど、その辺もし富津市に決まった場合に極端なこというと、民間の事業用の市外県外からの搬入だとか、今すごくコスト的に利益率が高いというと語弊があるんですけど、医療用廃棄物とか、そういうものの処理というのが今非常に困っていて、そういうところへ搬出しているという事例を聞いているんですが、今後その協議の中で、これは富津市が受け入れるか受け入れないかになると思うんですけど、そういう4市のごみ以外の搬入というのはどういうような検討をしているか、もし検討していなければ結構です。検討しているようでしたら、お話聞かせていただければと思います。
○議長(
平野明彦君)
環境保全課長、中山正之君。
◎
環境保全課長(中山正之君) まだ、基本構想の段階でございますので、その辺のところはまだ検討しておりません。
○議長(
平野明彦君) 11番、
石井志郎君。
◆11番(
石井志郎君) ぜひ、先ほど冒頭で言ったとおり、富津市の負担だとか、利用者、市民の負担が減らせるようにコスト削減に向けて、まず地域の皆さんがだめといったら本当終わりなんですけど、できるだけその辺協議していただいて、コスト的に安くできるように御検討いただければと思います。
○議長(
平野明彦君) ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
平野明彦君) ほかになければ、
協議事項(4)を終了といたします。
────────────────────────
(5)消防体制について
○議長(
平野明彦君) 次に、
協議事項(5)消防体制についてを議題といたします。
執行部の説明を求めます。
総務予防課長、宇山則幸君。
◎
総務予防課長(宇山則幸君) それでは、
協議事項(5)消防体制について御説明申し上げます。
資料の説明に入ります前に、これまでの消防体制について、口頭で説明をさせていただきますのでお聞きください。
常備消防であります消防署は、昭和47年に消防業務を開始し、昭和53年には天羽出張所、昭和57年には富津出張所を開所をいたしました。1署2出張所体制、あわせまして消防隊が4隊、救急隊が3隊により運用してきたところでございます。また、平成9年には、新しい指令台を導入し指令担当職員を専従化するなど、ピーク時には113名体制となりました。
その後、本部庁舎の耐震化が問題となり、ちば消防共同指令センターの業務開始、消防救急無線のデジタル化整備と合わせ、消防署本署と富津出張所の統合による業務効率化を推進するため、平成25年から現在の消防防災センターにおいて本署業務を開始したところでございます。その後、職員の削減とともに、消防隊3隊、救急隊3隊とする消防体制になりました。
今日までの間、退職者に対し新規採用職員を採用しないなど、定員適性化計画により計画的削減の状況下、消防隊3隊、救急隊3隊の体制維持に努めておりましたが、職員の病気やけが等により、その体制維持が困難となりましたので、今回変更を御説明させていただこうとするものでございます。
それでは、配付しております資料に基づき御説明いたしますので、ごらんください。
今回行います変更につきましては、1、消防体制の変更、記載のとおり、消防署職員の疾病等により消防隊数の維持が困難となったため消防車両等の運用方法を変更しようとするもので、具体的には、本署の当直者18名──1箇部は17名でございますが──このうち16名が確保できないときは、原則として本署消防隊1隊を運用しないこととするものであります。
次に体制維持ができなくなった要因について御説明いたします。
ここでは3つの要因を挙げさせていただいております。
1つ目といたしましては、職員の病気、けがによる現場対応人員の減であります。職員の病気や訓練中のけがにより現場で活動する職員に欠員が生じ、消防隊を維持できなくなったもので、病気による活動制限は、現在3名おりまして、うち1名は6月1日付で総務予防課職員と配置がえを行いました。残りの2名につきましては、消防署の事務を行う毎日勤務者、それと通信員としてそれぞれが勤務しております。けがによる制限2名のうち1名は通信員として、1名は自宅療養をしているところでございます。
2つ目の要因でございますが、現場経験の少ない職員がふえたことによる実質的な人員不足であります。これは、消防力の全国基準で、消防車は4名以上の乗車を基本としておりますが、定員適性化計画による人員減に対応するため、これまで、本署消防隊に経験豊富な職員を勤務させることで、乗車人員を3名にして消防隊数を維持してまいりました。
しかしながら、新規採用職員の増加とともに、現場経験の少ない職員がふえたことによりまして、安全管理の観点から3名乗車での運用が困難となり、実質的な人員不足となったものでございます。また、6カ月に及ぶ千葉県消防学校の初任研修、2カ月間の救急隊員の研修など、研修機会の増加もその一因となっております。
3つ目といたしましては、通信勤務員体制の確立であります。
通信勤務員は、火災等が発生したときに防災行政無線の放送、安全安心メールの配信、電話の応対、無線による現場との交信などの業務を行っておりますが、これまで現場で活動する職員を確保するために、通信員を2名から1名として勤務をさせておりました。
しかしながら、防災行政無線の放送のおくれ、電話の応対ができないなど支障がありましたことから、また、現場対応が困難な職員の勤務場所としての位置づけとして確保したいということから、従来の2名体制に戻そうとするものでございます。
次に、消防隊等、出動可能隊数の説明をいたします。
裏面の隊編成縮小の概要をごらんください。
左側が変更前、右側が変更後の図であります。
左側の現在の体制について御説明いたします。
上段の4つの丸が本署、下段の2つの丸が天羽分署をあらわしております。
現在本署には、消防隊専従1隊、消防隊と救助隊の乗換隊として1隊、救急専従隊1隊、救急隊と消防隊の乗換隊が1隊、合計4隊がございます。また、天羽分署には、消防隊専従1隊、救急隊と消防隊乗換隊として1隊の2隊があります。今回の変更におきまして、天羽分署については変更はございません。
右側の図、変更後では、一番上段の左側、点線で囲まれていますが、この部分、消防隊1隊の運用ができないことがあるということで、点線で表記をさせていただいております。この隊が運用できないことで、同時多発災害への対応など支障が生じることも考えられますが、一方で職員の安全対策も必要なため、苦渋の選択としたものでございます。消防の置かれている状況を御理解いただきまして、今後とも御支援いただけますようお願い申し上げ、消防体制についての説明を終わらせていただきます。
○議長(
平野明彦君) 執行部の説明は終わりました。ただいまの説明につきまして、御質問等ございますか。11番、
石井志郎君。
◆11番(
石井志郎君) 説明は理解しようと思っているんですが、私が住んでいる佐貫地区、亀沢のトンネルまでが天羽署の管轄になりました。大事故、多数の死傷者が出たときに、富津消防署だけで足らず君津市からも救急隊が応援に来てくれたことあるんですが、人員を増加することなくして隊の編成だけで、今後の消防体制というものがどこまで維持できるのか、定員適正化計画があって、職員数を抑制しながら行政を運営しようというのは十分わかるんですが、何を言いたかったかというと、要するに天羽署で救急1隊でできないと本署が出ていく、本署が出たときに予備隊も出たときにもう完全に足らない状況が今続いているわけなんですね。そのときに、隊の編成だけで果たしていいのか、要するに、宇山課長、人をふやしてくれっていいたいところはもう喉から出ているかもしれない。だけど言えないというのをすごく苦渋を感じるんですが、その辺、要するにこのまま定員適正化計画のまま増員しないでやりくりだけで富津市の安心安全は確保できるかどうか、お聞きしたいんです。これは、最終的には市長の決断になると思うんですが、いかがでしょうか、消防の現場から。
○議長(
平野明彦君)
総務予防課長、宇山則幸君。
◎
総務予防課長(宇山則幸君) ただいまの質問ですが、人をふやして現在の体制を維持すべきではないか、あるいはこのまま減らすだけの体制でいいのか、消防の考え方ということになりますけれども、定員適正化計画を策定するに当たりましては、全国の消防の規模というんですか、そういったものも参考にしたというふうに聞いております。
全国消防の内容については、どなたもインターネットで見ることができます。同じような人口規模、面積規模で比べたときには、実際うちのほうの人員というのは、その中ではちょっと多いほうの部類には入っています。ただ、それだけではなく、住宅の密集度や救急件数とかも重要な要因だというふうに思っています。そして、救急件数とかの規模で比べたときには、逆に今度うちのほうがちょっと少ないぐらいの人員規模となっています。
今、
石井議員の言われました、この消防体制がいいのかということでございますが、先ほども説明させていただいたとおり、同時におきる災害あるいは災害の規模によって、ここはなかなか判断が難しいところでございます。私たちもいつも同じ災害があればそれに備えておけばいいんですけれども、なかなか現場というのはそういうわけにいかない。
そこで、ちば消防共同指令センターが現在行っております。隣の消防が手が足らなくなったときに助け合うというような制度もございますので、このあたりを十分に検討しながら、借りっぱなしというわけにはなかなかいかないかとは思うんですけれども、まあ、お互いが協力し合って、こういった体制維持をしていければというふうに考えております。
○議長(
平野明彦君) 11番、
石井志郎君。
◆11番(
石井志郎君) ありがとうございました。
予備的に消防団活動ってのが行われています。消防団の充足率というのも非常に低くて、佐貫の消防団6分団もいつも出動するのに、なかなか人員が集まらないで出動できない状況というのを目の当たりにしております。
定員適正化計画の中で、今の宇山課長のお話ですと、やれることはやりたいということですんで、まあ、その辺は理解したいと思いますが、本当に安心安全、佐貫は一遍に4人も5人も死傷者が出るような交通事故が起きて、そのとき必ず君津とか応援が来ています。それ、目の前で見ています。そういうのが果たしていいのかどうか。ただ、いつあるかわからない事故、災害のために大勢の人を確保するという無駄だと言われる部分があるかもしれないんで、その辺はまあ今後関係部署と御相談していただいて、一番いい安心安全な富津市の消防体制をつくっていただければと思います。よろしくお願いします。
○議長(
平野明彦君) ほかにございますか。3番、三木千明君。
◆3番(三木千明君) この消防体制についてということで、ここの中で、今回この体制の変更の説明をしていただくに当たって、要因は体制維持ができなくなったものとして、けがで休んでいる人だとか、現場経験の少ない人だとか、そういったことを挙げられているんですけれども、いわゆる今、国のほうでも働き方改革ということを掲げて仕組みづくり、また見直しを行っているところであります。
今から申し上げることは、執行部の皆さん方には、大変耳の痛い話かもしれません。それでまたこれは消防に関してだけじゃないかもしれませんけれども、今、これ、消防のテーマですのでお答えできれば、例えば休暇の取得率というのは、現状でまかなえている、いわゆる平均的なと言いますか、そういったものがきちんととれているのか、また、とれていないとした場合に、とれていてもいいんですけど、この消防体制変更することによって、そこいらまで加味したいわゆるライフワークバランスの確保ということにつながってくるのかってことがお答えできれば、お答えできなきゃいいですよ。
○議長(
平野明彦君)
総務予防課長、宇山則幸君。
◎
総務予防課長(宇山則幸君) これまで、夏季休暇、年次休暇等がどの程度とれているのかというようなことにつきまして、まずお答えをしたいと思います。
平成26年度につきまして、市全体で約8日の休暇がございました。消防の中でも日勤職員と交代制勤務職員がおりますけれども、そういった中では、概ね一般事務の職員と同じくらいとれていました。ただ、その後、大量退職というのがございまして、何とか体制を維持していこうということから、なかなか休みがとりにくいような状況となりました。その中では、消防署の交代制職員について4日とれないような状況が2年間つづいたものでございます。
そういった状況から、平成29年度については、先ほど説明した、経験豊富な職員で勤務できたときは、3名乗車あるいは通信員を1名にするなどいろいろな内部努力を重ねた結果、4日以上を交代制勤務を休みがとれたというような状況でございます。
今、質問があった今回、回数を減らすことによって、どのような変化があるかということでございますが、おおむね交代制なので均等にならせばというようなお答えしか、できないんですけども、均等にならしてみんなが休みをある程度とれば、この平均以上の休みが消化できるというような状況でございます。休めということではなかなかこう私たちも言えないところではございますが、いつでも休める体制は確保するというのも一方で求められているところでございますので、そういった中で、今回のような決断になったところでございます。
○議長(
平野明彦君) よろしいですか。3番、三木千明君。
◆3番(三木千明君) わかりました。
じゃあ、もう一つ、2の(3)通信勤務員体制の確立ということで、これ、実際、僕も市民の方から、最近、防災無線のアナウンスがすごく遅くないかいというふうに問い合わせを受けたことが実際にあったんです。僕は正直言うと、市民の方が防災無線を聞いて例えば何を心配するかというと、小久保のほうで火事がありましたという放送を例えば大堀の人が聞いた場合に、小久保のどの地区っていったら、うちの親戚があるけど大丈夫かなっていうような、それこそ安心を確認したい。自分の身内のところで火事があって大丈夫かという安心をしたいとかということ程度だと思っていたんですけども、やっぱり情報がおくれるということに関して不安を感じる方がいるというのが、改めて認識したとこなんですけども、それについて時間はかっている人がいたんですよ。前まで何かウーってなって煙が見えてウーって消防車のサイレンが聞こえたらば、ややしばらくたつと、どこそこで火災が発生したということでアナウンスが流れたんだけども、今は6分以上かかるってはかっている人がいたんです。僕はそのときに、伝達方法が変わったから少しタイムロスがあるんじゃないですかということを言いました。
その後、調べなかったんで、いけなかったところもあるんですけど、実際に2名の体制、この通信勤務員というのが2名から1名勤務に変更して対応してもらったというのは、これ、苦肉の策でやっていたと思うんですけど、これをいつから2名体制に戻されたんですか。
○議長(
平野明彦君)
総務予防課長、宇山則幸君。
◎
総務予防課長(宇山則幸君) 2名体制につきましては、この説明をして、その後、戻したいというような内容でございます。
◆3番(三木千明君) これから、じゃ、まだ1人なんですか。
○議長(
平野明彦君) 3番、三木千明君。
◆3番(三木千明君) 何に該当するかわかんないですけど、2名体制から1名体制にするっていうのは、何かどっか内規だとか業務マニュアルだとかに抵触することにはならないんですか。
○議長(
平野明彦君)
総務予防課長、宇山則幸君。
◎
総務予防課長(宇山則幸君) これは、内部で事務処理をする問題ですので、先ほど議員おっしゃられた防災無線の放送が遅いというのは、私たちも認識しているところでございますが、そういった問題は起きるということはあっても、現場活動の人員を優先するんだというようなことで、これまでやっておりました。特に内規に問題があるということは考えておりません。
○議長(
平野明彦君) よろしいですか。
◆3番(三木千明君) はい。
○議長(
平野明彦君) ほかにございますか。9番、松原和江君。
◆9番(松原和江君) 一時、消防の方たちが大分減ったときに市民の方たちが心配したんですけども、今回このことを市民が知ったらば、本当に富津市で安心して暮らせるのかということが一番問題だと思うんです。ですから、職員の努力でもってやりくりするんじゃなくて、やはりきちんと体制を維持してほしいなと思うんですけども、やはりそれは消防だけの問題じゃないと思うんですが、市長さんのお考えを聞かせいただきたいんですけど。
○議長(
平野明彦君) 市長、高橋恭市君。
◎市長(高橋恭市君) 体制を変えるということでありまして、明らかに見ていただければわかりますけれども、形を見れば減員ですので、不安につながることは重々承知をしております。しかしながら現在、消防という特別な職場において、人員が現実に足りない中ですので、暫定的にまずはこの体制で取り組ませていただく中で、この体制で今後やっていけるのか、それとも、やはり元の体制に戻さなければ安心安全が確保できないのか、どの体制をとってしても、ベストだということは私はないと思っていますので、富津市の現状の中でよりベターな方法をしっかりと今後も考えながら進めてまいりたいと、そのように考えております。
○議長(
平野明彦君) よろしいですか。ほかにございますか。8番、渡辺 務君。
◆8番(渡辺務君) 人をふやせれば一番いいと思うし、例えば足らないから人をふやしましょうっていって、スキルのある人がすぐ入ってくるわけじゃないし、育つわけでもない、時間もかかる、そこが悩ましいとこだと思うんです。
私も実際何度か火事場で見ているんですけど、3人体制ってやっぱりきついなって、見ててつくづく思います。ポンプに1人いて、2人で管鎗持ってホースを上げてというのは、これは確かにきついだろうなって思います。
何とかしなきゃいけない、それは人員の確保も必要だし、スキルアップも必要だし、きょう皆さんから出なかったんですけど、お考えだと思うんですけど、消防団というのももともとあるわけで、それをやっぱりうまく利用するし、協力もしてもらうべきだなというふうに思っています。
皆さん、御存じのように、消防団もなり手いないんですけども、その中で、なり手がいないというか、日中とかに地元にいないというのがほとんどになっちゃって、それって大きな問題ではあると思うんですけども、ただ、困った困ったっていってるばっかりじゃなくて、例えば消防団の枠を広げるとか、よく女性消防団とか何とかいろいろありますけど、それ以外にも退職したというか、やめた消防団員とか、その辺を再活用するとか、その辺のことってお考えになったことがあるかどうか、方策としてあるかどうか、お伺いしたいと思います。
○議長(
平野明彦君) 消防長、岩崎 脩君。
◎消防長(岩崎脩君) 渡辺議員のおっしゃったことで、消防団の活用、これについては、その前から消防団との連携という訓練をやっています。それと、昨年度、その前からなんですけど、消防団の中で検討委員会というものを発足させまして、OB団員の活用、それと女性消防団員の活用、それについて検討しているところです。
消防団に確認したところOBで協力できる人は結構いますので、そういうものを活用して日中の災害に備えていきたいと思っております。
○議長(
平野明彦君) 8番、渡辺 務君。
◆8番(渡辺務君) それ、多分意識づけすると、消防団のOBって結構やってくれるんじゃないかなって思っているんですけどね。誰よりも早く火事場に行くOBとかって結構いますから、だからそれをうまく利用する方策というか、手伝いやすいような窓口を広げるというか、そういう方法をぜひ考えていただければと思います。
○議長(
平野明彦君) ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
平野明彦君) ほかにないようでございますので、
協議事項(5)を終了といたします。
協議事項は、これで全て終了いたしました。
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市長のあいさつ
○議長(
平野明彦君) 閉会に当たり、執行部を代表して、市長に御挨拶をお願いいたします。市長、高橋恭市君。
◎市長(高橋恭市君) 閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
本日は、大変御多用の中、またお疲れの中、本協議会を開催していただきまして、まことにありがとうございました。御説明申し上げました案件につきまして、御意見、御指導を賜り厚く御礼申し上げます。
本日の協議会の中で、御指導、御指摘をいただきましたことにつきましては、今後、十分留意し対処してまいります。
本日は、まことにありがとうございました。
○議長(
平野明彦君) ありがとうございました。
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閉 会
○議長(
平野明彦君) 以上で、閉会といたします。
御苦労さまでございました。
午後2時35分 閉会
上記会議の概要を記載し事実と相違ないことを証するためにここに署名する。
平成 年 月 日
富津市議会議長 平 野 明 彦...