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平成22年 9月定例会−09月06日-02号

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  1. 富津市議会 2010-09-06
    平成22年 9月定例会−09月06日-02号


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    平成22年 9月定例会−09月06日-02号平成22年 9月定例会                  平成22年8月招集              富津市議会定例会会議録(第2号)                   議 事 日 程           平成22年9月6日(月) 午前9時30分開議 日程第1 一般質問      (代表質問) 〇本日の会議に付した事件 1.開  議 1.議長の報告 1.石井志郎君の代表質問 1.渡辺 務君の代表質問 1.平野明彦君の関連質問 1.岩本 朗君の代表質問 1.大野裕二君の関連質問 1.散  会
    〇出席議員  1番 十 川 敬 三 君   2番 渡 辺   務 君   3番 佐久間   勇 君  4番 松 原 和 江 君   5番 大 野 裕 二 君   6番 岩 本   朗 君  8番 石 井 志 郎 君   9番 藤 川 正 美 君   10番 岩 崎 剛 久 君  11番 澤 田 春 江 君   12番 永 井 庄一郎 君   13番 平 野 明 彦 君  14番 鈴 木 幹 雄 君   15番 福 原 敏 夫 君   16番 竹 内   洋 君  17番 小 林 新 一 君   18番 平 野 良 一 君   21番 高 橋 謙 治 君  22番 高 梨 良 勝 君 〇欠席議員  7番 長谷川   剛 君   19番 鈴 木 敏 雄 君 〇出席説明員  市長          佐久間 清 治 君   副市長      平 野 和 夫 君  水道事業管理者     正 司   勲 君   教育長      渡 辺 隆 二 君  総務部長        磯 貝 昭 一 君   企画財政部長   中 村 芳 雄 君  市民部長        平 野   満 君   健康福祉部長   森 田 益 光 君  経済環境部長      中 島 照 夫 君   建設部長     高 橋   隆 君  会計管理者       正 司 行 雄 君   農業委員会事務局長小 間 敏 雄 君  選挙管理委員会事務局長監査委員事務局長    消防長      森   定 男 君              嶋 野 俊 幸 君  教育部長        吉 原 賢 一 君   水道部次長    江 崎   勉 君  総務部次長       鹿 島 弘 巳 君 〇出席事務局職員  事務局長        金 井   茂     主幹       前 沢 幸 雄  主査          神 子 丈 夫          ────────────────────────                   開     議             平成22年9月6日 午前9時30分開議 ○議長(福原敏夫君) ただいまから本日の会議を開きます。          ────────────────────────                    議長の報告 ○議長(福原敏夫君) 日程に入るに先立ち、私から報告をいたします。  本日の一般質問は、賢政会及び志新会の代表質問を行います。また、9月7日は個人質問を行いますので、御了承願います。  以上で私からの報告を終わります。          ────────────────────────                 石井志郎君の代表質問 ○議長(福原敏夫君) 日程第1、一般質問。  これより代表質問を行います。賢政会の代表質問を許可します。質問時間は、答弁及び関連質問を含めて150分以内となっております。なお、関連質問は、会派代表質問通告者全員が質問を終了した後、発言を許可しますので、念のため申し添えます。  8番、石井志郎君の発言を許可します。8番、石井志郎君。                〔8番 石井志郎君登壇〕 ◆8番(石井志郎君) おはようございます。議席番号8番、賢政会の石井志郎です。今9月議会におきまして賢政会の代表質問を、私、石井志郎と同僚、渡辺 務議員で行いますので、よろしくお願いいたします。  私からは、通告してあります富津市の現状と課題について、3点質問を行います。  ことしの夏は、一言で暑い、暑い夏でした。9月に入っても、相変わらず猛暑日が続いています。稲刈りも済み、市内各地で秋祭りの準備が行われ、市内の小中学校からは運動会、体育祭の練習の声が聞こえてきます。関係の皆様方には、体調管理には十分御注意をお願い申し上げます。  さて、先月8月28日に富津公民館において、富津市小中連携教育全体研修会が開催され、私も地元小学校の評議員として参加させていただきました。この研修会には、各校教員、評議員の皆さんが大勢参加して開催され、中学校区ごと小中連携教育の実践報告がされました。  続いて、千葉大学教育学部教授、千葉県教育委員長、天笠 茂先生の講演が行われました。天笠先生の講演の冒頭のお話をさせていただきます。  最初に、先生方は、始業式で生徒に、最初に何の話をするのか。ことしの夏は、例年になく非常に暑かったことを話題にするでしょうが、もう一つ熱いこと、経済大国として自負していた日本がGDPで中国に抜かれ、世界3位に落ちたことを子供たちにわかりやすく話をしてくださいと、話されました。  次に先生は、先日、新宿駅から特急で松本に仕事で出かけたとき、ホームに人がいなかった話をされました。先生は、かつて数十年前、この時期は新宿駅の特急ホームには大勢の人が、若者が登山に、旅行にと集まり、ホームに人があふれていた話をされました。現在は、中高年の団体旅行の方が添乗員の旗のもと、移動している状況で閑散としていたそうです。  現在のまちには仕事がなく、人が集まらない。就職先がないから人が集まらないという話をされました。  時代背景が違うかもしれませんが、私も40年前、東京にいた当時を思い出しました。あの当時は、まちに人があふれていました。私だけでなく、大勢の人が未来に期待し、希望を持って頑張ってきた時代でした。しかし、現在の状況は、大勢の人に仕事がなく、収入も限られ、非常に厳しい社会が現実です。  もう一つ、これも先生のお話ですが、かつて子供が大勢いた時代は、小学校区で物事が進み、現在は少子化が進み、中学校区、さらに少子化が進めば、高等学校区で話が進む時代が来るとお話しされました。  この先生のお話は、現在の日本の状況を物語っていると思います。将来の富津市像は、少子高齢化が進み、市民のニーズも多様化し、行政ができること、行政がやらなければいけないこと、市民と協働すること、限られた財政で行政にできることは限られてきます。  そこで1点目、第3次基本計画の策定状況、進捗状況についてお聞きいたします。平成13年度から平成27年度までの15年間を期間とした富津市基本構想「躍動とにぎわい 安らぎとふれあいの交差するまち ふっつ」のもと、平成13年度から第1次、平成18年度から第2次基本計画が策定、実行されてきました。  今年度が第2次基本計画の最終年度です。その間、社会状況の急激な変化、加速する少子高齢化、富津市も例外ではありませんでした。そこで、基本構想と第2次基本計画の実施状況と課題は、また、第3次基本計画の策定、進捗状況と市長の考えをお聞きいたします。  続いて、2点目、富津市の残土条例についてお聞きいたします。平成22年3月議会、賢政会代表質問において、残土条例の制定について、改正の時期については平成22年度中のできる限り早い時期に改正する方向で考えておりますと答弁しておりますが、現在の進捗状況をお聞きいたします。  3点目は、青堀駅周辺の整備計画についてお聞きいたします。まちづくり交付金事業は、今年度で終了しますが、青堀駅周辺の整備状況と今後の考え方についてをお聞きいたします。6月議会でお聞きしたことと重なりますが、以上3点をお聞きして、1回目の質問といたします。答弁、よろしくお願いいたします。 ○議長(福原敏夫君) 石井志郎君の質問に対する答弁を求めます。市長、佐久間清治君。                〔市長 佐久間清治君登壇〕 ◎市長(佐久間清治君) 石井志郎議員の御質問にお答えいたします。  初めに、富津市の現状と課題についてのうち、第3次基本計画の進捗状況についてお答えいたします。  まず、基本構想と第2次基本計画の実施状況と課題でございますが、第2次基本計画に登載した事業のうち未着手のものは、トイレ整備など観光施設整備事業や文書管理、電子決裁システムなど、また、一部実施のものとしては、消防車両整備事業や(仮称)福祉・教育施設整備事業などがあり、そのおくれている原因は、事業実施に必要な財源の確保が困難であったこと等によるものでございます。  そして、最大の課題といたしましては、やはり基本構想、基本計画に掲げる人口目標が未達成にあることと考えております。  次に、第3次基本計画の策定、進捗状況でございますが、昨年度は市民等アンケート調査の実施、市民会議の開催により、市民の意見、要望の把握に努めるとともに、課題整理を中心に作業を進めてまいりました。本年度は、これらをもとに策定基本方針を決定し、計画の骨子を定め、現在は素案の調整を行っているところでございます。  また、第3次基本計画の方向性でございますが、人口減少対策を主眼に、安全・安心のまち、子育てしやすいまち、人のつながりが広がるまちづくりを重点的に取り組むべき課題として計画を策定してまいりたいと考えております。  次に、新たな残土条例についてお答えいたします。  富津市土砂等の埋立て等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例の強化に向けた改正内容の進捗状況につきましては、県とも協議しながら、また、関係する条例等の整合性を図っているところです。  改正しようとする主な内容等につきましては、県条例の埋立て等の面積3,000平方メートル以上の適用の除外を受け、500平方メートル以上すべてを対象にした市条例の適用を考えております。  また、事前協議制を設けることや、埋立てをするときに事業場周辺への影響があることから、近隣土地所有者や周辺住民の承諾を求め、地元区に対しても説明会の開催や環境の保全に関する協定の締結を求めることとしております。  さらに、土砂等の崩落等による災害を防ぐため、盛土高の制限や保安距離を定め、また、排水対策を加えることとしております。  そして、事業者の不法行為を防止するため、事業者の資金計画及び実績などの書類を添付させることや、許可時に保証金を預かることなどを盛り込んで調整を行っている状況であります。  次に、青堀駅周辺整備についてお答えいたします。青堀駅の周辺整備状況につきましては、青堀駅周辺地区の歴史、文化などの特性を生かし、地域住民の生活の向上と活性化を図るため、市道青堀駅東口第1号線や市道二間塚汐入線、そして青堀駅東口駅前広場等まちづくり交付金事業により、今年度を最終年度として整備を進めております。  今後の考え方につきましては、引き続き交付金等を活用し、地域間のアクセス向上を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(福原敏夫君) 再質問に入ります。8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 御答弁、ありがとうございました。それでは、再質問をさせていただきます。6月議会においての第3次基本計画策定の考え方についてですが、今、市長がお話ししたとおり、進捗状況の把握及び分析、また市民の要望等を聞いて、これから行うとなっております。その中から何点かお聞きしていきたいと思います。  毎回、冒頭に富津市の人口の減少の話をさせていただいております。先月、8月1日現在の富津市の人口は4万7,754人、5月1日現在の人口は4万7,834人でしたから、3カ月間で80人のマイナスです。ちなみに、3月1日現在、4万8,022人、5カ月間で268人のマイナスとなっております。富津市の人口は、減少がとまらないというのが現状だと思います。  そこで、今、市長からお話がありました基本構想の人口フレーム、6万5,000人から5万人と変更されているわけですが、今回の基本計画の中での人口フレーム等の考え方についてお聞きしたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。基本構想における人口フレームは6万5,000人でございます。また、第1次基本計画策定の想定人口は5万5,000人、第2次基本計画では5万1,000人と想定をいたしました。現在の住民基本台帳人口は、平成22年8月1日現在で4万9,032人と減少傾向で推移してございます。  第3次基本計画におきましては、これらの減少傾向をとめることを最大の目標として計画しておりますが、人口減少というのは全国的な問題でございます。今度の第3次基本計画策定につきましては、5万1,000人を下回った人口フレームを設定したいと考えております。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 今、部長からお話ありました。非常に乖離しているというか、目標の人口が5万1,000人を目標としていて、住民基本台帳で4万9,000人となっておりますが、富津市の資料、常住人口は4万7,000人、2,000人の差があるわけです。前回も質問させていただいたのですが、人口の減少というものが反比例するというのですか、人口が減ることによってその地域が停滞していくと思っておりまして、前回も質問させていただいたのですが、その辺のところで第2次基本計画の中での反省点というか、課題はどのように考えているのでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。第2次基本計画の反省点でございますが、一番重要なのが、議員おっしゃるとおり、人口でございます。5万1,000人と設定したわけでございますが、企業の進出等、平成16年度から進んでおるわけでございますが、やはり定住化が図られていない。その定住化の部分については、都市整備の基盤がおくれている。区画整理につきましては、大堀の区画整理、駅裏の区画整理、それと今、青木の区画整理が進んでいるわけでございますが、今、地価等も下落している中で、区画整理が進まないというのも一つの原因であると考えております。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 後で聞こうと思ったのですが、定住化策は、6月議会でも質問させていただきました。地域間競争の中で君津市、木更津市に負ける原因というのは、定住化策に対する取り組み方が富津市の場合、弱いのではないかということを6月議会で質問させていただきました。そのとき、部長からもう少しインパクトのある計画を第3次基本計画の中では提案したいというお話がありました。その辺の考え方というのはいかがでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。今、富津市で定住化策でやっておりますのは、新築住宅の利子補給制度だけでございます。この新築住宅の利子補給制度につきましては、新築なさる方、全員が対象にはなっているわけではございません。金融機関につきましては、指定金融機関収納代理金融機関で借り入れた場合のみ利子補給を行っているわけでございます。そうしますと、新築は皆さん行うわけでございますので、借りるところの金融機関によって利子補給が受けられないというのは不公平となりますので、この第3次基本計画の中では、新築された方々が全員対象になるような形の補助制度を今、検討しているところでございます。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 具体的に各部局からいろいろな提案がなされていると思うのですが、私も以前、議会で質問させていただいたのですが、例えば、固定資産税相当額、企業誘致の奨励策のような考え方もあるのではないかというお話しさせていただいたのですが、その辺は今、どの程度のお話が進んでいるのでしょうか。
    ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。今、企画財政部で素案を練っているところでございますが、議員が6月に提案されました、いつも提案されているのですが、固定資産税相当額といいますと、土地、建物の部分の3カ年なり、5カ年なりの額の補助ということですが、そちらの分も含めまして、今の利子補給制度にかわるべく補助制度を今、企画財政部で検討しているところでございます。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 私、議員になりまして、ことしで6年目になるのですが、最初のときから定住化策を訴えさせていただきました。時代背景があるからということもあろうかと思いますが、6年目にして、やっと提案させていただいたものが検討されるようになったというように期待しております。ぜひ、他市町村に負けないような計画を立てていただきたいと思います。  続いて、6月議会で市長答弁の中に前回の計画、ですから、第2次基本計画のことだと思います。前回計画より選択と集中を図り、施策の重点化を目指したいというように答弁しておりますが、第3次基本計画の重点項目が先ほど市長から3つほどありましたが、具体的にお話ししていただけないでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。重点項目ということでございますが、市民アンケート、また市民会議の意向としてさまざまな分野で意見、要望がございます。最大の課題は人口減少問題にあると思っております。これに加えて、また安全・安心を重要なキーワードとして施策の取り組みを図っていきたいと考えております。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 先ほど市長から人口問題のことが1番目、2番目に子育て支援、3番目に人のつながるようなまちづくりというお話がありましたが、市長の考え方に対して、担当部局ではどのような考えを持っているか、お聞きしたいと思います。  まず最初に、建設部長にお聞きします。制度によっては、今、中村部長がお話ししたとおり、企画財政の部分もあろうかと思いますが、住宅取得利子補給制度にかわる制度について市長からお話があった人口増加策として建設部長としてみれば、どのような考えがあるか、お聞かせください。 ○議長(福原敏夫君) 建設部長、高橋 隆君。 ◎建設部長(高橋隆君) 利子補給制度にかわるものということで、よろしいでしょうか。これにつきましては、今まで住宅利子補給制度につきましては、所得制限とか、指定金融機関とか、そういったものがいろいろありまして、これらにつきましていろいろ部内でも検討してきました。そのようなものを踏まえまして、企画財政部とも話をした中で、現在、企画財政部と政策のことを進めているところです。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 例えば、青木土地区画整理組合、富津市で解散に向けての補助金を支出したわけですね。これから解散に向けて、本登記の準備を今、進めていると思われます。最終的には青木土地区画整理組合は解散しなければいけない。そのためには、保留地を含めて土地の売却等も進めなければいけないと思うのです。君津市郡の区画整理組合一括売却等をすることによって、また君津市の住宅取得制度を使うことによって住宅の販売を促進するということを6月議会でもお聞きしましたが、建設部としてみれば、青木土地区画整理組合を含めて、今後、整理をしなければいけない部分というのは多々あろうかと思いますが、その辺の考え方はいかがでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 建設部長、高橋 隆君。 ◎建設部長(高橋隆君) 青木土地区画整理組合も皆さんのおかげをもちまして、市の助成金ということで大きく解散に向けて進んでいるところでございます。確かに市の施策の中で、青木土地区画整理組合内に住宅の定住化を促進することも必要かと思いますが、全般的に大堀区画整理区域内とか、青堀駅裏区画整理とか、そういったところにも余裕地がございます。そういったところを含めまして、企画のほうと現在進めている政策で、定住化を促進していきたいと考えております。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 基本構想、また第1次、第2次基本計画、またその実施計画が市から配られております。そういう各論というものが書かれていないのです。総論的な計画というものがつくられているわけなのですが、今回、各論を基本計画の中に書くことは難しいかもしれませんが、わかりやすい、まちづくりをどのように進めるかというものを建設部のほうで、また御提案して、実行できるようにお願い申し上げて、建設部長への質問は終わりにします。  続きまして、先ほど市長からありました子育て支援等含めまして、第1次基本計画、第2次基本計画をもう一度改めて見てみました。農林水産関係、また前段のところは、ページを割いた計画が策定されています。例えば、子育て支援のところを見てみたところ、前回、2ページしかないのです。これも各論に入るということは、基本計画なのでなかなか難しいと思うのですが、今回、子育て支援等を含めた計画ということを今、市長がお話ししましたが、担当部長からその辺でどのような御提案を今回、第3次基本計画のほうにしているか、差しさわりない範囲でお聞かせいただければと思います。担当の森田健康福祉部長、お願いします。 ○議長(福原敏夫君) 健康福祉部長、森田益光君。 ◎健康福祉部長(森田益光君) お答えいたします。子育て支援策につきましては、多分野にわたりますので、健康福祉部だけではなくて、横断的な施策の展開が必要かと思います。ただ、直接的な担当部局としましては、後期の次世代育成支援行動計画の重点目標に掲げました経済的支援、それと子育て支援機能の充実、それと親子のコミュニケーションの充実という3つを重点的にしまして、現在の保育行政を充実させる以上に、それを取り巻く子育て支援センター学童保育クラブ子ども医療費の充実等、具体的な案を考えております。以上でございます。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) これも3月に配られた富津市第3次基本計画策定のための市が取り組むべき施策等に対する意見書、先ほど市民会議というお話がありましたが、そこでまとめられたものだと思います。10番目に子育て支援として、若者に住宅、教育、育児、医療を手厚く支援する仕組みが必要である。若い親が安心して働けるサポートシステムの充実が必要である。若い人が住んでよかったと言えるようなまちづくり。選ばれる市に対する政策転換が必要であるというように、意見、要望が書かれております。  また、具体的な提案としてみれば、学童保育施設の拡充、延長保育実施施設の拡充、子育てのための日曜講座の開設、これはなかなか難しいかもしれませんが、市独自の子ども手当の創設等、書かれております。市民からしてみれば、子育てという部分に関しては、今、市長がおっしゃる、若い人たちに富津に住んでよかったと思われるような施策を考えなければいけないと思うのですが、その辺の考えはいかがでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 健康福祉部長、森田益光君。 ◎健康福祉部長(森田益光君) お答えいたします。おっしゃるとおりでございます。子供たちが健全に成長するためには、各種の衛生面でのサポートも必要でございますし、子供たちの延長保育、休日保育等の基本的な保育を、富津市に勤め先がある、あるいは富津市に親戚があると。だから、富津市に住所はないけれども、富津市の保育所に預けたほうが送り迎えや、いろいろな面で便利であるという御意見も相当伺っておりますし、富津市は広域保育ということで、市外の子供も、事情があればお預かりしているということで、待機児童を年度末まで1人も生じない基本的な子育て支援の中身を充実させております。その点を中心としまして、今おっしゃられたとおり、いろんな面で安心できる子育てということを目指してまいりたいと考えます。以上でございます。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 今、部長からお話がありましたが、以前の部長答弁でも考えていたのですが、他地区から富津市にお勤めの方が富津市内の保育所に子供を預けている、非常にいいことだと思います。私が考えているのは、その人たちが富津市に住んでくれないか。それだけ富津市が子供たちに恵まれた環境が整っている。さっき建設部長にもお話ししましたが、そういうものが皆さん方が意見交換する中で定住人口増加、人をふやす計画の策定につながるのではないかと思うのです。  これも6月議会でお話ししたのですが、1世帯当たり約4万5,000円税収が減るというお話がありました。約5,000人から7,000人の方がこの十何年間に減っております。1世帯3人だとすると約2,000近い世帯数が減っているかもしれません。正確な数字は計算していませんのでわかりませんが、4万5,000掛ける2,000世帯だと幾らになるのでしょうか。9,000万円。9,000万円の市税の減収につながるということになろうかと思います。  人を育てるということがまちづくりの基本になろうかと思いますので、今、森田健康福祉部長からお話ありました。ぜひ、第3次基本計画には健康福祉部からそのような計画を表に堂々と書けるような提案をしていただきたいと思います。  市長の最重点項目とその方向性は、今の質問、また、最初の市長答弁である程度理解したつもりでおります。次に建設部長にお聞きいたします。それを補完する部分で、まちづくりという中で公共交通、道路網整備について基本構想、並びに基本計画の中に書かれておりますが、今後の富津市の道路整備の考え方というものはいかがなのか、お聞かせいただけますか。 ○議長(福原敏夫君) 建設部長、高橋 隆君。 ◎建設部長(高橋隆君) 御質問にお答えいたします。第3次基本計画におけるまちづくりの方向性等につきましてですが、富津市の基本構想の将来像にも記載されております都市イメージを高める市の顔づくりの推進につきましては、まちづくり交付金を活用し、富津市の表玄関にふさわしい風格と個性のある交流生活都市の創造を目標に掲げ、青堀駅周辺地区の整備を推進してまいりました。また、第3次基本計画におきましても、引き続き、本市の特性であります点在する地域を結ぶという観点で、幹線道路網の整備と地域環境の整備を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) これも意見書の中から読ませていただきます。4番目に、公共交通網の整備と書かれております。富津から佐貫の国道127号までのアクセスは不便であり、整備は急務である。他市への若者の流出を防ぐためには、JRの利便性を向上させる必要がある。浅間山への高速バス停設置には、館山道2車線化のタイミングを逃がしてはならない。アクアラインを利用した高速バス路線を充実させる必要がある。高速バスターミナルを設置し、利便性を向上させる必要があるという意見、要望がありました。  また、具体的な提案としてみれば、今、私がお聞きしました市内幹線道路網の整備・促進、JRの複線化、浅間山への高速バス停、高速バスターミナルの設置というものが具体的な提案でございました。JRの複線化、JRに関しては、後ほど、青堀駅のときにお聞かせいただきます。  市内幹線道路網の整備・促進と書かれております。1号、2号、3号幹線計画というものがありますが、先ほどお話が出ているとおり、財源が確保できなければ、道路整備もできないわけです。この辺はお答え、結構です。市民からの具体的な提案、要望の中にあるとおり、市内の幹線道路網の整備、促進を、今後、国、県、また補助金等を活用して、今回の基本計画の中にも、ぜひ重点的に登載していただければと思います。  次に、もう一度、中村企画財政部長にお聞きします。先ほど人口の話がありましたが、今回の基本構想の中で、第3次基本計画の中で基本構想との整合はどのように図るか、お聞かせいただけますか。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。基本構想に定める理念、目標と富津市の現状において乖離している部分がございます。人口想定と区画整理事業を基調とした面的な都市整備事業による中心市街地づくりが困難になったことと考えております。  地価の低迷や想定以上の人口減少により、基本構想と現実の間が乖離することとなったのは、極めて残念でございますが、基本構想は長期にわたる指針でございます。基本計画と無理に整合を図る必要はないものと考えております。  人口フレームが他の施策展開に制約となるものではなく、基本計画において現実的な対応を図っていきたいと思っております。  また、中心市街地づくりにつきましては、庁舎周辺に公共施設の集約を図りつつ、青堀駅から大貫駅にかけての線的整備を生み出していくことという方針に変更はございません。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 私も同感で、基本構想は平成13年に策定された計画ですので、それから約9年たっております。時代背景も非常に変わってきて、環境も違っていると思います。その基本構想と基本計画が文章でまるっきり正反対のことを書かれては困るのですが、時代背景にあったような基本計画というものを総論で書いていただければと思います。よろしくお願いいたします。  次に、これも以前から聞いていたのですが、今回、やっとローリング方式が見直されると、今回、提示されております。今回の実施計画は、前期と後期に分けてやるということですが、その辺の御説明をお願いします。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。今回の第3次基本計画の実施計画でございますが、第1次、第2次の基本計画につきましては、5カ年、毎年のローリング方式で実施してまいりました。今回、第3次基本計画の実施計画につきましては、前期、平成23年、24年、25年の3カ年、後期で平成26年、27年の2カ年としております。この前期の3カ年が終了した時点で、もう一度、後期のものを見直すと。  1年ごとのローリング方式でいきますと、計画というのは5年間の計画でございますので、それを一年一年見直すというのは、計画を長期的に見れないということで、今回につきましては3カ年と2カ年の前期と後期に分けたものでございます。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) そこでお聞きいたします。計画をより検証しやすくするために、行政評価の手法を用いて施策体系ごとに成果、活動指標を設けた計画を策定してまいりたいと考えておりますと、市長が6月に答えておりますが、その辺の具体的な内容は、今、決まっていますでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) 第2次基本計画までにつきましては、ローリング方式による実施計画、基本計画及び予算との整合を図りながら進行管理を行ってきたわけでございます。この進行管理の方向につきましては長所、短所もございますが、基本計画の進捗状況の把握が事業ベースだけでございました。また、事業効果もわかりにくいという欠点もございます。ですから、完璧な方法の確立というのは難しいと思いますが、成果指標方式を導入して、この成果指標方式というのは、目標の件数、あるいはパーセントを設定いたしまして、それで進行管理を行っていきたいと思っています。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 富津市が今行っている行財政改革の資料があります。わかりにくい評価ではなくて、第三者が見てもわかりやすい評価の方法を今後、検討する必要があると思うのです。それが先に進むと事業仕分けみたいになってしまうかもしれないのですが、事業仕分けは賛成しませんが、その辺の見極め方が今後どのように進むかというのは、いかがでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。今、第3次基本計画を進めている中で、今後の5年間の実施計画につきましては、今までの5カ年の実施計画と違いまして、選択と集中ということで、選択をしまして、それで集中的に財源を投入すると、そういう考えでなければ事業的には一つも進まないと思いますので、選択して、集中して投入すると。ですから、今回の実施計画につきましては、事業自体、数を限定いたしまして、第1次、第2次に進めておりました計画につきましては、予算のほうで対応していきたいと考えています。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 資料をいただきまして、実施計画事業の選定基準というのを見させていただいたのですが、もう少し勉強させていただいて、次回にまた質問させていただきたいと思います。  今、財政のお話が出ましたので、続いてお聞きいたします。第3次基本計画と実施計画を行うに当たりまして、今お話があったとおり、財源、財政の問題の話をしなければ話が進まないわけですが、平成23年度から25年度までの一般会計収支見込みと第3次基本計画、またその実施計画の整合について、どのように考えているのか、お聞きいたします。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。第3次基本計画の実施計画と収支の見込みとの整合ですが、収支の見込みにつきましては、いつもですと11月に作成するわけでございますが、昨年度については1月にずれ込んだと。本来でしたら、5年間の収支見通しをつくったのですが、政権交代の絡みがありまして、長期的には見込めないということで3カ年の収支見込みを作成させていただきました。  今回の実施計画は、素案の段階でありますが、今回の収支見込みにつきましても11月に議会に報告したいと思いますが、そちらにつきましては、また5年間と長期に見込めないという部分がありますので、今年度につきましても3カ年でお願いしたいと考えています。  実施計画と収支見込みの整合については、今、収支見込みを策定中でございます。また、実施計画についても、今、各担当部局から上がってきて集計中でございますので、11月の半ばぐらいには議会に報告していきたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) この問題は抜いていこうかと思ったのですが、先ほど市長からお話ありました。富津市の消防と複合施設が第2次基本計画では検討するという文言で書かれていたと思うのです。第3次基本計画になりますと、いよいよ実行する段階に移るのではないかという期待と不安を持っているのですが、消防庁舎の移転、また福祉・教育の複合施設の計画を実行するに当たって、今の収支見込みですと非常に厳しいと思うのですが、その辺の計画についてはいかがでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。消防庁舎につきましては、安全・安心の面から最優先と考えております。消防庁舎の実施計画への計上につきましては、前期、平成23、24、25年の中で計画として掲載していきたいと考えております。  また、複合施設につきましては、今計画の中で前期の後半になるのか、また、後期のほうに入るのか、今、検討中でございます。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 財政が非常に厳しい状況になっていると思いますので、その辺はいろいろな意見をお聞きいただきまして、できるだけ早目に実行できるような計画をつくっていただきたいと思います。  基本計画から離れますが、収支見込みでお聞きしたので、お聞きしたいと思います。収支見込みで平成22年度、交付団体になるというようなことで、私は、交付団体になることが恥ずかしいことではなくて、もらえるものならどんどんもらったほうがいいのではないかという考え方なのですが、新聞等に今回、富津市が交付団体になったということが書かれておりました。この交付団体になった要因と、今後はどのようになるかということをお聞かせいただけますか。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。平成22年度の普通交付税につきましては、当初予算で1億4,600万円の計上をさせてもらいました。7月の決定では2億7,000万円。この要因といたしましては、税収の落ち込み、法人税が大分落ち込みました。その法人税と個人の市民税も財政の予想以上に落ち込みました。これによって、当初予算では1億4,600万円の計上だったのですが、それ以上の落ち込みがあったということで2億7,000万円となっております。  平成23年度の地方交付税の推移ですが、東京電力の2期工事が今年度で完了いたします。そうしますと、平成23年度が大規模資産のピークになるものと思っております。この税収の増によりまして、基準財政収入額が上がるわけです。  一方、この10月1日、国勢調査がございます。そうしますと、先ほどから論議になっております人口の問題。5万人は下回るのではないかと。例えば平成17年度と比べ2,000人下回った場合、約数億円、基準財政需要額が減ります。平成23年度で言えば、収入がふえて需要額が減ると。そうしますと、また不交付団体に逆戻りするのではないかと見込んでおります。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 先ほど不交付団体になるのは恥ずかしいことではなくて、もらえるものはもらったほうがいいという意見をお話しさせてもらったのですが、その辺、非常に痛しかゆしというか、実際にお金がなくて、もらえるものならもらいたいのだけれども、事情が許さないという話だと思います。  そのような中で、第3次基本計画を策定する。それをまた実施しなければいけないという御苦労があろうかと思います。企画部長と財政部長、両方の手に違う刀を持って毎日御活躍しているわけで、なかなか難しい部分があろうかと思いますが、ぜひ市民に誇れるような第3次基本計画をつくっていただければと思います。  最後に、木更津市が約15億円、君津市が約43億円、袖ケ浦市が約35億円、富津市は約2億円、これは平成22年度一般会計当初予算の4市の財政調整基金の一覧表から取った数字です。木更津市は交付団体です。三百数十億円の予算の中で調整基金15億円、富津市は160億円で2億円です。今回、決算審査特別委員会が行われまして、平成21年度決算が出るわけですが、その辺の財政調整基金について、富津市の現状と考え方をお聞かせいただけますか。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。財政調整基金につきましては、平成21年度末で約3億円、現在高でございます。木更津市、君津市に比べますと大変少ないわけでございますが、財政調整基金の場合につきましては、平成20年度予算に全額取り崩しの計上をしたわけでございますが、平成21年度決算、平成22年度決算の中で取り崩し額を少な目にして、平成21年度につきましては平成20年度の額プラス利子、積立額で若干ふえたところでございます。  財政調整基金の考え方につきまして、財政調整基金を当初予算で予算計上するというのは、財政が逼迫していなければ、あってはならないことであって、本来、財政調整基金の考え方とすれば、大規模な災害など、そういう場合について緊急的に支出すると。ですから、額の多い少ないというのもあろうかと思うのですが、財政調整基金の性格からして、当初予算からの計上というのが運営上、私自身はまずいと思いますが、今の市の財政状況からしますと、あるものは計上させていただきたい。当初予算での計上につきましてはそういうことになるのですが、税収等が上がってくれば、積み増すと、そういうことでやっていきたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 非常に微妙な問題だと思います。大規模災害が起こらないように、富津市が破綻しないように御努力いただきたいと思います。  それでは、新たな残土条例について、移りたいと思います。先ほど市長から経過のお話がありました。先ほどお話ししましたが、平成22年3月定例会において、平成22年度中のできる限り早い時期に改正する方向で考えております、御理解賜りますようお願い申し上げますというようなお答えをいただいているわけですが、早い時期、もう半分終わろうとしております。9月議会が終わると次は12月議会、12月議会が終わると3月議会、それは早い時期ではなくて年度末議会になりますが、その辺の進捗状況というのはいかがでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 経済環境部長中島照夫君。 ◎経済環境部長中島照夫君) お答えいたします。先ほど、市長が答弁いたしましたように、関係機関との調整を現在しております。そういう中で、それが整わないと次のステップに行けませんので、それをできるだけ早く調整をいたしまして、議会に上程はしたいと思っております。以上です。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 早い時期にお願いしたいのですが、県との協議を含めて、今はどういう状況になっているのでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 経済環境部長中島照夫君。 ◎経済環境部長中島照夫君) お答えいたします。今まで千葉県内にもない独特な条例になります。そういうことから、一例を申し上げれば、先ほど市長の答弁の中にございましたように、保証金の預かり、こういうものもやろうとしております。ただ、このものが預かっただけではいろいろと問題がございますので、何かあったときには、当市が使える仕組み、そういうものの中の手続関係、また、法的にどういう形で使えるのかどうか、そういうものを現在調べております。ですから、そういうものに時間を要すれば、石井議員がおっしゃったように、申しわけないのですが、時間はもう少しかかると思います。以上です。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 木更津市でも残土条例が制定されました。富津市とはちょっと内容が違うかと思うのですが、近隣市での残土条例と富津市の違いを御説明できたら、お願いします。 ○議長(福原敏夫君) 経済環境部長中島照夫君。 ◎経済環境部長中島照夫君) お答えいたします。近隣市と富津市との違いというのは、特に隣接地の土地所有者の承諾を得る。先ほど申し上げましたように、保証金を許可時に積んでいただくことが大きく異なります。それと、今までの残土条例には排水関係の基準等はございませんでしたので、建設部等から指導を受けまして、そういうものも計画の中に入れていくような形、残土で地域の方々が困らないような形の条例を制定していきたいとは思っております。以上です。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 今、景気がこういう状況なので、東京のほうでも残土の発生が非常に少なくなっていて、木更津市、君津市近辺の残土で埋め立てをしている業者が非常に苦しいというお話を聞いております。とはいえ、彼らは法律の抜け穴、規制の甘いところにはどんどん、シロアリのごとく侵食してくるのではないかと思います。できるだけ早く、後手にならないように、富津市が残土と産業廃棄物の捨て場にならないように、今後ともよろしくお願いしたいと思います。できるだけ早く、できれば12月議会に御報告いただければと思いますので、よろしくどうぞお願いいたします。  次に、残土の中で小規模埋立て、500平方メートル以下の埋立て、要するに規制外の埋立てについてお聞きいたします。500平方メートル以下の埋立て、また、一時仮置きについて富津市の現状をお聞きいたします。 ○議長(福原敏夫君) 経済環境部長中島照夫君。
    経済環境部長中島照夫君) お答えいたします。今の条例でございますと、500平方メートル以下につきましては、許可を出しておりません。以上です。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 現状の認識をお聞きしたかったのですが、例えば山王地区、都市計画区域内の埋立てというと、一般農地等の埋立てと違って非常に規制が難しい部分があろうかと思いますが、山王区画整理組合の残土で埋め立てた地域にラクダのこぶみたいな山が2つ、新しくできました。市の職員の環境保全課と街づくり課の方が行ったところ、150坪、500平方メートル以下を縄で張って、そこへ砂を置く。要するに500平米未満の一時仮置き、時期は半年ぐらい。半年たったらよそへ動かすということで一時仮置きしています。規制がなければ何をしてもいいのではなくて、大きな残土埋立てというのは、今お話があったとおり、条例で規制できると思います。500平方メートル未満の一時仮置き、あるいは軽微の埋立てで、佐貫地区の宝竜寺地区にも木更津のダンプ業者が一時仮置きということで3カ所、ロープを張って150坪、500平方メートル未満の一時仮置きをやりました。半年、1年たったらきれいに更地になっています。知らないうちに一時仮置き、よそへ持っていったのではなくて、更地にしてしまったのです。それが一時仮置きだとか軽微の埋立てなら問題ないと思うのですが、残土条例を厳しくすることによって、規制外のそういう埋立ても今後ふえるかもしれないのですが、その辺を検討する余地というのは、いかが考えますか。 ○議長(福原敏夫君) 経済環境部長中島照夫君。 ◎経済環境部長中島照夫君) お答えいたします。当市の場合、区画整理事業が進まない状況で、解散の方向に行っている状況でございます。今、石井議員がおっしゃった事例もその一例でございますが、そういうもの等もございますので、500平方メートル以下のものについて、届け出制など、そういうものを検討はしていきたいとは思っております。以上です。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 産業廃棄物ではマニフェスト、どこからどこへ持っていって、だれが持っていく。それはだれの責任で持っていくというものがなければ動かせないのです。残土の場合にはそこまで厳しくないのですが、今後、残土条例をつくることによって、そういう規制がかけられるかもしれない。例えで言えば、無指定の地域で雑種地になっているようなところで、500平方メートル未満の埋立てをやろうと思えば、だれでもできるわけですね。一時仮置きだと。半年たったら動かすから、置いておきますよ。その後、だれも責任とらないのです。それが現状です。小山がいっぱいできてきます。その辺を今、検討する余地があるというお話を聞きましたので、大きな残土条例をつくった中に500平方メートル未満の小規模埋立て、一時仮置きというものも、また御検討いただければと思います。  それと、排水路等の整備というお話がありました。今回、許可をとって、あそこは飯野地区になるのですか、富津中学校の入り口のところに中規模の埋立ての工事が始まるように思います。あの近辺で一番心配しているのは、第二青木踏み切りというのですか、あの先の踏み切りのところで隣地より高く盛土してある。また、赤道、排水路を埋めてしまったという事例があったのです。今回、そういう残土条例とはまた別なのですが、都市計画区域内もそうですし、都市計画区域外でもそうですが、住宅地の隣地のそういう埋立てに対する指導というのはどういうふうにしているか、お聞きします。 ○議長(福原敏夫君) 経済環境部長中島照夫君。 ◎経済環境部長中島照夫君) お答えいたします。先ほど来、再質問の中でお答えしましたが、隣接地の土地の所有者の承諾を得る、またそれは基本的には事業の説明、また、地元区への事業説明会等もさせますので、そういうことで、地域の方々にまず周知していただく。それに伴って、排水についてはその事業者が地域の排水状況を踏まえた中で、災害が起きないように排水計画を立てていただいて、接続して、工事をやっていただくという形になろうかと思いますので、基本的には地元区の説明会、隣接者の同意、また排水計画を立てていただくという形になるかと思います。以上です。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 特定の地域、また特定の埋立てのことについて、本会議で余り質問したくないのですが、富津中学校は周りが残土で埋め立てられていて、大雨が降ると調整池の状態になろうかと思います。今回、埋立て事業が進められる場所は、今まではある意味、湿地帯みたいになっていて、調整池の役割をしていたわけです。そこが埋め立てられることによって、排水路の問題等、非常に心配しているのですが、平野良一議員のほうでしたか、ジャスコの反対側に大きな埋立地がありますね。あそこが市境から1メートルぐらい積んでしまいましたよね。完成する前からU字溝に土砂が流出して、完成前にたしか業者がU字溝の掃除をしたと覚えております。  市が業者のツケを負わなければいけないという状況等は避けなければいけないと思うのです。今回の飯野の埋立てに関しても、市道を含めた隣地があるのですが、その辺の計画というのは御存じですか。 ○議長(福原敏夫君) 経済環境部長中島照夫君。 ◎経済環境部長中島照夫君) お答えいたします。今の飯野地区のものついては県の許可でございます。現実的には許可がおりていく状態でございます。ただ、施工につきましては、今、建設部とあそこの排水関連がいろいろ問題になっていますので、事業者との協議の中で、そういうものが起きない形の施工をするように今、調整中というお話を聞いております。以上です。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) ありがとうございました。いろいろお話ししました。残土、その他埋立てに関しては非常にいろんな問題点があろうかと思いますので、今後とも事例事例、一つ一つ、精査して御検討いただければと思います。  最後になります。青堀駅周辺の整備事業についてお聞きいたします。先ほど市長からもお話ありましたが、まちづくり交付金でやっております青堀駅周辺の整備事業が今年度で終わるわけですね。今後も継続するようなお話がありましたが、具体的に何かそういう計画があるのでしょうか。建設部長、御説明いただきます。 ○議長(福原敏夫君) 建設部長、高橋 隆君。 ◎建設部長(高橋隆君) 具体的ということでありますが、駅から市役所までの道路整備についてですが、青堀駅周辺につきましてはまちづくり交付金にて整備中であります。また、青堀駅東口第1号線と接続する都市計画道路、北笹塚大貫線につきましては、県道大貫青堀線バイパスとして、市道大堀二間塚線から県道大貫青堀線の交差する区間は、一部、千葉県で整備を実施しております。引き続き、早期整備がされますよう、県に要望していきたいと思っています。  また、その先の区間につきましては、県道と重複する区間等につきましては、県に強く要望していくという考えをしております。  また、それ以外の部分につきましては、市においても施行できるところは整備し、早期完成が図られるよう努力していきたいと考えています。以上です。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 次に、青堀駅のことをお聞きしたいと思います。前回、福原議員が質問したことと同じような質問になろうかと思いますが、よろしくお願いいたします。先日、8月10日、荏原製作所で納涼祭が行われ、参加させていただきました。そのとき、社員の方、何人かの方にどこからお勤めに来ているか、お聞きしました。何人かの方は横浜のほうからバスに乗って通っていますよ。また、近隣の木更津市、君津市に住居を借りて住んでいますよ。富津の人は、残念ながら、いませんでした。富津の方は独身寮に入っている方かなと思いました。  ある方は、千葉から通っている方です。その方は羽田工場に通うには、千葉を4時半の電車で、始発に近いのですか。家を4時半に出て通っていたそうです。富津の工場になって1時間、5時半に家を出れば間に合うようになりましたと。1時間、非常にありがたい。しかし、君津駅までしか快速がない。それと、1時間に1本の快速しかない。乗り遅れると一杯飲むところもない。東京に通っていたときには、1時間に5本近い快速電車が東京駅から千葉まで通っていたというようなお話がありました。  1時間に1本の快速しかとまらない駅では本当に不便で、こういうところに越してこようかなとか思わないのかもしれませんが、企業誘致が進み、新富地区に大勢の方が通勤していますが、青堀駅の乗降客数をお調べいただいていますでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) 青堀駅の乗降客数ということですが、今おっしゃられた埋立て関連企業の方ということで、よろしいでしょうか。             〔「それでも結構です」と呼ぶ者あり〕 ◎企画財政部長(中村芳雄君) 平成22年8月1日現在ですが、青堀駅を利用している埋立て地の進出企業の方々は228人、君津駅を利用している方が131人と聞いております。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 君津駅、131人、思ったより少なかったのですが、両方で約350人の方が朝晩、電車を利用しているわけです。そういう利用者がいる青堀駅の整備が非常におくれているわけです。  それともう一つ、首都圏50キロ圏を東京を中心に考えてみて、千葉県の南部、富津市、茂原市から以南、千葉県というのは50キロ圏内に位置していても、木更津市は人口がふえていますが、君津市も含めて人口が減少しています。私の子供も大学に行くのに君津駅から快速で行くのですが、場合によっては君津まで車で送ったりしているのですが、同じ50キロ圏を見たときに、茨城県とか埼玉県とか通勤圏に近いところ、交通の利便性がいいところには人が張りついています。平成17年の千葉県の統計を見たときに、松戸とか流山のほうも人口が流出していたのです。それが今は人口がふえている。それは、いろいろな新線が開通して利便性がよくなったことによって定住化が促進されている。また、その地域でも、先ほどお話ありましたけれども、子育て支援とかそういうものをやっていることによって、若い人たちが喜んで住んでくれるまちができたと思います。  青堀駅の整備ですが、整備について2つ意見があります。これは福原議員が質問していたのですが、例えば350人の通勤客がいるのなら、朝晩の君津駅でとまった快速電車を富津市の青堀まで持ってこれないか。なぜ、その人数を聞いたかというのは、そういうことなのです。使っている人が少なければしようがないです。でも三百何十人の方が青堀の新富地区に通勤しているという実績があるわけです。JRには電車の運行計画をつくるというのがあるそうですが、例えば、君津どまりのものを青堀まで持ってきてもらう。それは朝晩だけでもいいです。快速だけ。快速にそのまま来てもらう。時間を見たら、そのまま発車してもらえばいいわけです。この間、かずさマジックが大貫駅から出ました。あれも折り返し電車です。できるわけです。その運行を調べれば。350人という方が君津、青堀駅を使って新富に通勤しているということですから、ぜひJRのほうに申し入れしていただきたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。議員おっしゃるとおり、JRの千葉支社に要請していきたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) これも中村部長は、非常に答えに困るかもしれませんが、これも3月議会で福原議員に答えたものですが、屋根をつくる件です。青堀駅に屋根をつくると約1億数千万円かかるということで、なかなか難しい。でも、跨線橋については2,160万円で、平成23年度でも負担できると思いますと答えているのです。この辺で、せっかくもし快速を呼ぶには、駅に屋根をつけるとか、JRに対して富津市がそういう思いというものを込めなければ、JRはその思いを酌んでくれないかもしれないのですが、その辺はいかがですか。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。駅の屋根につきましては、3月議会のときに福原議員にお答えしたとおり、JRの千葉支社に行ってまいりました。千葉支社によりますと、千葉以西、東京の方面に向かって、そちらの駅舎についてもまだ100%ホームの屋根が設置されていない。富津市は千葉駅から南になりますが、千葉以南と以東の場合については快速がとまるところということで、以南については君津駅、以東については上総一宮駅、そこまでのホームの計画はあるということでございました。  君津以南についてどうかというお話を聞いたのですが、順次やっていくという話ですので、もう一歩、富津市のほうで踏み込んで、経費の関係で市が負担するとした場合に、3分の2を負担してほしいと。3分の1はJRで出す。3件ほど市のほうで要望して設置をしたということを聞いております。その場合については、全額、市の負担だそうでございます。  ですから、今後の屋根については、JRは東京方面に向かっての千葉以西についてはホームの距離の100%をやると。以南、以東については50%、要するにホームの半分だけしかやらない。そういうのを踏まえますと、市の負担を考えざるを得ない。今までみたいにただ要望だけ言っても、JRは収益性一本ですので、要望だけでは動けないと。市が負担した場合について、順序の繰り上げはあるかということを聞いたのですが、市が負担してくれるのであれば、今まで10番目だったのが5番目になるとか、そういう繰り上げはあるということは聞いていますので、一駅でも二駅でもホームの屋根を設置しまして、利用者の利便性を図って、JRの利用客をふやして、快速等をふやしていきたいと考えております。 ○議長(福原敏夫君) 8番、石井志郎君。 ◆8番(石井志郎君) 予定の時間を大分オーバーして、渡辺議員がやきもきしているといけないので、この辺で終わりにしますが、いろいろとお話ししました。第3次基本計画、よりよいまちづくり、ぜひ皆さんのお知恵を出していただきまして、青堀駅以南の駅でも屋根が欲しいとか、できれば、快速電車をとめてほしいとか、複線化はなかなか難しいかもしれませんが、まず青堀駅までできないものが、その以南にできないと思うのです。まず、1日350人のお客さんが朝晩あるということは、JRに対するアプローチの材料になると思いますので、ぜひその辺は御検討いただきたいと思います。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(福原敏夫君) 以上で石井志郎君の質問を終わります。          ────────────────────────                 渡辺 務君の代表質問 ○議長(福原敏夫君) 続いて、2番、渡辺 務君の発言を許可します。2番、渡辺 務君。                〔2番 渡辺 務君登壇〕 ◆2番(渡辺務君) 皆さん、おはようございます。議席番号2番、渡辺 務です。石井志郎議員に引き続きまして、賢政会の代表質問をさせていただきます。  ただいま石井議員の質問にもありましたが、今年度、富津市は地方交付税の交付団体となりました。不交付団体は、平成19年度、152団体から平成20年度は75団体に半減したそうです。全国で2,000近くある市町村の中で、この数をまだましなほうと楽観的に考えるか、あるいは、これからどうするかを真剣に考えるかというのは、政策の重要な分岐点になると私は考えています。  先日、公表されました決算に係る主要施策の成果説明書では、財政健全化の取り組みで3億9,324万円の効果が出たとありますが、それでもなお、経常収支比率は、平成21年度の決算ベースで93.3%と、硬直化は改善していない状況です。  臨時財政対策債というのを国は認めていますが、これは国の交付金財源が足りないので、かわりに市町村に借金をしてもらい、後で交付金で返しますという制度であります。  交付税と同じで、市としてはもらうにこしたことはありませんが、結局は国が将来に借金のつけ回しをしているということで、国民の借金というのは、すなわち私たち市民の借金にほかならないというのが現実だと思います。  ちなみに、平成22年度の予算では、富津市はこの臨時財政対策債9億4,210万円を計上しています。  借金返済のための赤字国債を含めて、国と地方の借金は900兆円になろうとしています。このうち社会資本の整備に係る借金であれば、まだ将来にも恩恵を与えますが、赤字補てん分は簡単に減らせる金額ではないし、将来世代には何も受益がない。借金返済のための借金であります。  加えて、先ほどの市長答弁の中でも、第2次基本計画のおくれの原因は、財源の確保が困難であったというお話がありました。さらに、高度経済成長期に建設された公有財産は、老朽化しつつあります。運営管理が困難になりつつある。更新することのコスト増、負担増が近い将来、市の財政を直撃する可能性が高まっています。  この現存する箱物、土地や建物ですが、これを有効に活用することが自治体の経営改革であると言っても言い過ぎではないでしょう。その箱物の情報を可視化する、見えるようにすることによって、無駄を排除し、本来の行財政改革を推進することが重要だと、私は考えます。  先日、ある地方議員のブログを拝見しました。ある市議会議員が、コンビニでお弁当を買うのに迷っていたら、隣のおばさんに「税金で食べているのだから、安いほうにしなさい」と言われたということです。その議員は、大変ショックを受けたそうです。  この話を全部額面どおりに受け取るべきではないでしょう。その言われた議員には、性格的にも相当問題があるのだとは思いますが、ここで私たち議員、あるいは市の職員の皆さん、それが考えるべきこと、この言葉で学ぶべきことが1つだけあると思います。それは、市民の税金を有効に使うということを肝に銘じなければいけないということであります。  そこで今回、この代表質問で行政の無駄の排除と資源の有効活用という観点から質問をさせていただきます。  まず現在、市で所有する公共の資源の現況と有効利用の方法についての市長の所見を、大きくくくった形で結構です。お伺いしたいと思います。  続いて、富津市では今年度から平成24年度までの3カ年で新たに第三次行財政改革に取り組んでいます。そこで、行財政改革についての市長の基本的な考え方、これは重なりますが、お伺いしたいと思います。行財政改革の目的と目指すところをお聞かせください。  以上2点について、御答弁、よろしくお願いいたします。 ○議長(福原敏夫君) 渡辺 務君の質問に対する答弁を求めます。市長、佐久間清治君。                〔市長 佐久間清治君登壇〕 ◎市長(佐久間清治君) 渡辺 務議員の御質問にお答えいたします。  行政の無駄の排除と資源の有効活用についてのうち、現在、市で所有する公共資源の現況と有効な利用方法について、お答えいたします。  初めに、公共資源の現況ですが、公有財産につきましては、行政財産で、土地が137万8,462平方メートル、建物が15万6,686平方メートル、普通財産で土地が53万1,989平方メートル、建物が6,119平方メートルであります。  行政財産には、庁舎、学校、公民館、公園等、数多くの利用目的の異なる施設があり、この施設の中には耐用年数が経過している施設や老朽化している施設もあります。  また、当初の利用目的としての機能が保たれず廃止し、普通財産に移管した施設や、利用目的を変え、使用している施設もあります。  普通財産には、貸付地や財産の売り払い予定地のほかに遊休土地があります。利用方法につきましては、施設の必要性を見きわめて、再建築、改修、解体、移転、跡地利用及び普通財産の遊休土地を含め、有効な利用方法を検討してまいりたいと考えております。  次に、行財政改革について、改革の目的と目指すものは何かについての御質問にお答えいたします。  議員、御承知のとおり、行財政改革とは、財政面での経費節減と効率性とともに、行政サービスの質を向上させることを目的として行われるものであるとされております。  本市では、平成22年2月に策定いたしました第三次行財政改革大綱及び推進実施計画に基づき、行財政改革に取り組んでいるところであります。  この計画は、新たな市民ニーズや行政課題、厳しい財政状況、さらには地方分権の進展に的確に対応するための具体的方策について、今後どのように進めていくのかを項目的に定めたものであり、実施期間を本年度から平成24年度までの3カ年とし、計画の推進を図ることにより、簡素で効率的な行財政運営の実現を目指すこととしております。 ○議長(福原敏夫君) 再質問に入ります。2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) それでは、再質問に移らせていただきます。まず、今回の質問の要旨となりますが、現在、市の所有する建物については、過去来、その施設個々の収支計算を行って整備されてきているかどうか、必ずしもそうとは言いがたい現状であると認識できます。これは公会計制度の問題、単式簿記、現金主義をとっているため、ストック情報の欠如に問題があるということを論点に問題提起をさせていただきたいと思います。  具体的にまいります。まず最初に、環南小跡地の現況と今後の有効利用の方策についてお伺いいたします。 ○議長(福原敏夫君) 教育部長、吉原賢一君。 ◎教育部長(吉原賢一君) それでは、環南小跡地の現況、今後の有効利用の予定についてお答えいたします。初めに、環南小跡地の現況でございますが、校舎は昭和62年2月に改築され、また、体育館は昭和51年3月に新築され、平成20年4月、環小学校と統合されるまで、学校施設として使用してまいりました。その後は教育部職員で草刈りや清掃等の維持管理をし、地元区の行事、選挙の投票所、NPO法人等主催による自然学校の場等として利用しております。  起債等の状況でございますが、校舎が当初起債額7,110万円、償還期間は25年で、平成23年度の償還額233万9,605円で終了となります。  また、国庫補助金5,588万9,000円を受けており、処分制限期間は60年でございます。  体育館につきましては、起債等はございません。  土地につきましては、敷地全体面積6,464.18平方メートルで、借地は785.99平方メートル、地主は1人でございます。  耐用年数につきましては、税法上で校舎が鉄筋コンクリート造のため50年、体育館が鉄骨づくりのため38年でございます。  財産の区分でございますが、現在のところ、教育財産でございます。  今後の有効利用でございますが、国庫補助を受け、整備した学校施設のため、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律に基づき、財産処分の手続を行い、全庁的立場で考えていきたいと考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) それでは、続きまして、佐貫小学校の給食センター、これは昨年度で廃止となったと思いますが、その後の現況をお聞かせください。 ○議長(福原敏夫君) 教育部長、吉原賢一君。 ◎教育部長(吉原賢一君) お答えいたします。佐貫の旧給食センターの現況でございますが、佐貫共同調理場は、児童生徒の減少及び給食施設の老朽化に伴い、平成21年度末に廃止し、現在は大貫共同調理場から給食を供給しているところでございます。  この建物の現状でございますが、一部を佐貫中学校の配膳室として利用しております。老朽化による雨漏りの問題もありますが、プラットホームなど配膳のために必要な施設があるため、現在のところ、取り壊す等の計画は持っておりません。以上でございます。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) そうすると、関連しますが、この給食センターの跡地、底地は、市有地ということでよろしいでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 教育部長、吉原賢一君。
    ◎教育部長(吉原賢一君) 3人の方から土地を借りております。ただ、そこが給食センターがかかっているかどうかというのは手持ちではわかりません。申しわけありません。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) それでは、続きまして、ふれあいシニア館、老人憩の家、そしてコミュニティセンター、これが各地にありますが、この施設維持管理の現状、保守や改修費はどのような方法で担保されているか、これをまとめた形で結構です。お答えいただきたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 総務部長、磯貝昭一君。 ◎総務部長(磯貝昭一君) お答えいたします。ふれあいシニア館、老人憩の家、コミュニティセンターの施設、これらの施設につきまして、保守、改修費、どのような方法でということの御質問にお答えいたします。  各施設の維持管理、保守を含むわけでございますが、富津市と指定管理者、これらの基本協定によりまして指定管理者が基本的には行うことになっております。改修、改善の取り扱いにつきましては、軽微なものについては指定管理者で行っていただきます。それ以外の改修、修繕は市で行うようになっております。  また、各施設の現状につきましては、各年度に指定管理者のほうから事業報告書を提出していただいております。この状況報告によりまして、改修、改善が必要な場合は、頻度の著しい施設から順次、改善を実施している状況でございます。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) 今、改修、改善についてのお話をいただきました。冒頭で市長がおっしゃいましたが、経費削減、効率性、そしてサービスの質の向上を考えると、公共の施設という立場上、それだけで、例えば使用料を値上げするとか、そういうことで収益性を確保するというのは大変困難なことであると思います。これは民間との違いであるということは、認識しなければいけない。そういう意味で、ある程度、市の予算配分も必要になってくるのではないかと考えています。  それでは、もう一つ、市営住宅というのも市内各地にありますが、この現況について、主立ったもので結構ですので、教えていただきたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 建設部長、高橋 隆君。 ◎建設部長(高橋隆君) それでは、市営住宅の状況につきまして申し上げます。富津市内の市営住宅につきましては、現在、12団地、全体で195戸あります。そのうち共同住宅団地が5団地で16棟、108戸ございます。また、木造建物の戸建て団地が7団地で、戸建て住宅87戸がある状況でございます。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) その主立ったもので結構です。例えば、市営団地、小原団地とか、その耐用年数、償還の状況、その辺の資料がございましたら、お答えください。 ○議長(福原敏夫君) 建設部長、高橋 隆君。 ◎建設部長(高橋隆君) 小原団地ということがありましたので、小原団地でいいますと、昭和54年、55年に整備されてございます。その償還ということでございますが、現在、償還はしてございません。以上です。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) 先ほど環南小のところでもお話しいただきましたが、耐用年数、これは税法上の耐用年数という考え方になるかと思いますが、これは何年でありますでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 建設部長、高橋 隆君。 ◎建設部長(高橋隆君) 会計法上、小原団地につきましてはRC等でできてございます。47年という数字となっています。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) それでは、この市営住宅に関して、現在の入居希望者の状況、入居希望者の状況は待ちなのか、あるいは余っているのか、その辺の資料はございますでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 建設部長、高橋 隆君。 ◎建設部長(高橋隆君) 入居の希望者ですが、空きができました状況の中で整備し、一部改修等が必要な部分ですが、改修等をした後、「広報ふっつ」等に掲載いたしまして、随時、実施している状況でございます。いろいろと政策的な空き家戸数も確保したりしてございますので、空き家戸数36、解体などそういったものも今後見込んでいかなければいけない部分がございます。したがいまして、随時、募集している中で、政策的なものも含めて8戸、10戸前後は空いているかと思っております。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) ありがとうございます。突然ですが、いよいよ今月の26日からふれあい公園臨海野球場で千葉国体の軟式野球大会が開催されます。くしくも今から37年前、私が小学校6年生のときに若潮国体の男子バスケットボールの試合が旧社会体育館で開催されました。当時、私は地元小学生として、東京都のバスケットボールチームと交流を持った思い出があります。都会の洗練された格好いいチームという印象が今でも残っています。その思い出深い旧社会体育館は、今ではくいが打たれ、鉄条網が張りめぐらされて、立ち入りのできない状況となっております。そこで、この旧社会体育館の建設からの経緯、現状等についてお伺いいたします。 ○議長(福原敏夫君) 教育部長、吉原賢一君。 ◎教育部長(吉原賢一君) お答えいたします。旧社会体育館の現況と今後の方針でございますが、建物は昭和40年に建設され、市民のスポーツ活動の場として活用されてまいりました。平成2年度に総合社会体育館が新富地区に完成し、活動拠点が変わったということが、まずありまして、それと老朽化により、安全に貸し出すことが難しいという判断をいたしまして、平成20年3月市議会定例会におきまして議決され、旧社会体育館を廃止したところでございます。したがって、現在は普通財産となっているところでございます。  また、廃止に伴いまして、建物周囲には、今、議員のお話があったとおり、危険防止の観点から進入防護柵や立入禁止の看板も設置しており、教育部職員による除草作業などを行っているところでございます。  また、起債等の状況でございますが、起債額1,000万円で、償還は既に終了しているということでございます。国庫補助金は415万8,000円を受けまして、処分期間は60年でございます。  今後の方針でございますが、できるだけ早急に、教育部、あるいは教育委員会とすれば、建物を取り壊し、跡地については有効利用していきたいと考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) ありがとうございます。この旧社会体育館も耐用年数をお伺いします。先ほどおっしゃっていましたが、38年でよろしいのでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 教育部長、吉原賢一君。 ◎教育部長(吉原賢一君) 一部鉄骨づくりということになりますので、38年になります。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) 今、御答弁いただきましたが、解体する予定だということであります。この解体費用というのは、基金などで積み立てられているのでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 教育部長、吉原賢一君。 ◎教育部長(吉原賢一君) 基金等の準備はしておりません。以上です。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) それでは、引き続き、ほかの建物についてもお伺いしたいと思います。天羽地区にあります市民会館の隣の旧市庁舎、この現況についてお伺いします。 ○議長(福原敏夫君) 教育部長、吉原賢一君。 ◎教育部長(吉原賢一君) 市民会館隣の旧市庁舎の現況についてお答えいたします。旧市庁舎の現況でございますが、建物は昭和47年に民間資本により建設され、富津市が昭和52年に買収し、庁舎として利用してまいったところでございます。しかし、38年が経過し、老朽化も著しいことから、現在は主に市内の発掘調査で出土した遺物を保管しているところでございます。土地にしましては、市民会館を含め、3人の方から面積全体の8,092.31平方メートルを借りているところでございます。  耐用年数でございますが、鉄骨鉄筋コンクリートでございますので、50年となっております。以上でございます。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) ありがとうございます。この件に関しましては、平成20年だったでしょうか、一般質問で石井議員からも質問があったところだと思います。  続きまして、富津公民館青堀分館が青堀駅の前、ちばぎんの向かい側ですが、残っていると思います。これの現況についてお伺いします。 ○議長(福原敏夫君) 総務部長、磯貝昭一君。 ◎総務部長(磯貝昭一君) 青堀分館の関係につきましては、総務部でお答えさせていただきます。富津公民館青堀分館につきましては、昭和45年12月に建設されました。文化活動の場として利用しておりましたが、建物の老朽化から行財政改革推進会議本部で検討を重ね、平成19年3月31日をもって廃止いたしました。その後、普通財産に移管されまして、現在は管財契約課で土地及び建物の管理をしている状況でございます。  今後につきましては、減価償却資産の耐用年数を大幅に過ぎておりますことから、財政状況を勘案しながら、建物の解体を進めていく予定でございます。なお、解体後の土地が残るわけでございますが、青堀駅に近い、このような状況でありますので、将来を見据えた利用目的を考えていきたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) ありがとうございます。今まで主に市の所有する固定資産、特に建物について質問を個々に伺ってまいりました。あと、借地のお話も先ほどありました。旧市庁舎の3人の地権者というお話もありましたが、これも含めて全体の形で結構です。公共借地の現況、これは市の支払う地代についての考え方、取り組み方についてお伺いします。  第二次行財政改革実施計画の中で、地主との交渉や公共施設の合理化などを検討して返還を進めていくということが計画されていましたが、進捗状況は残念ながら停滞しているのではないかと思います。状況打開の方策があるかどうか、お伺いします。 ○議長(福原敏夫君) 総務部長、磯貝昭一君。 ◎総務部長(磯貝昭一君) 公共借地の状況でございます。行政財産といたしましての借地利用につきましては、主なものでは天羽行政センターや旧市民会館、さらには消防本部庁舎、このようなものがございます。  借地料につきましては、個々の契約内容が異なるわけでございます。基準を定めることは非常に難しいことでございますが、一例を申し上げますと、固定資産の評価替えの時期、3年に一度でございますが、地主との交渉は実施しております。  参考までに、平成22年度の予算でございますが、3,699万2,000円、このような形で総体的な予算計上をいたしております。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) 今、建物、借地に関して、富津市のかかるコストについて、いろいろ個々にお話を伺ってまいりました。今後、発生が予測される市有の建物解体費用、その財源については、残念ながら今のお答えを伺うと、長期なスパンでは管理されてない。今後はそのコストも将来の負担の考え方、こういうものを取り入れて、基金、あるいはほかの財源として積み立てるとか、プールすると、そういうような手法が必要になるのではないかと思います。そうでないと、言葉は悪いのですが、市内に廃墟が乱立するようなことになりかねない。それと同時に、冒頭の市長の答弁にもありましたが、経費削減や効率性、サービスの質の向上を目指す上でも、建物や土地の有効利用を今後、計画的に考えていくべきだと考えています。  さらに加えれば、建物としての公共施設に加えて、そのほかにも富津市はまだまだインフラの更新費用も確実に増加すると思います。例えば、上下水道、道路、橋梁などは、高度成長時代に整備されたものも多く、老朽化が進んでいる施設もあると推察されます。大きな爆弾を抱えていると考えざるを得ない状況です。一層の計画性が要求されるところだと思います。  ここで視点を変えますが、今年度予算の中で財産台帳整備委託料が552万円、計上されています。今までいろいろ固定資産のことを伺ってまいりましたが、この財産台帳の整備というのは、今申し上げた固定資産台帳等を作成し、情報を共有することで有効活用の道を模索する、そういう目的での計上ということでよろしいでしょうか。お伺いします。 ○議長(福原敏夫君) 総務部長、磯貝昭一君。 ◎総務部長(磯貝昭一君) 財産台帳の整備についてお答え申し上げます。本年度予算で財産台帳の整備を計上いたしたところでございます。財産台帳の整備につきましては、土地、建物等の財産について評価額を算定するものでございます。  まず、土地でございますが、買収価格のわかる土地につきましてはその価格で、それ以外は、隣接する評価額、これらを参考として、基準価格といたしまして評価額を算出するものでございます。  建物につきましては、建設年月日、建設工事費、建築面積等がわかる建物につきましては、そこから減価償却をして評価額を算出する予定でございます。  建設工事費がわからない建物につきましては、市で加入しています建物保険の額によりまして評価額を算出する予定でございます。  情報の共有化ということでございますが、情報の共有化につきましては、現在、財産台帳の整備を進めたところでございます。こちらにつきましては、進めたほんの入り口にきたところでございますので、この整備状況を踏まえながら、共有化については検討していきたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) それでは、続きまして、行政用財産と普通財産について触れておきたいと思います。平成18年に国有財産法改正によりまして、行政用財産の管理処分が緩和され、売却や賃借権の設定が可能となったと伺っております。その解釈を市の所有する固定資産に広げることは可能であるかどうか。行政用財産の有効活用の方法がさらに考えられるかどうか、お伺いします。 ○議長(福原敏夫君) 総務部長、磯貝昭一君。 ◎総務部長(磯貝昭一君) 行政財産の売却は可能かという御質問でございますが、財産の売却につきましては、行政財産から普通財産のほうへ移管いたしまして、売却が可能となるわけでございます。ちなみに、売却が可能な資産につきましては、例えば、売り払いをする土地でございますが、土地の場合につきましては境界確定や地籍測量、さらには不動産鑑定等の経費がかかるわけでございます。それらの売り払い土地の価格を算定いたしまして、さらに需要と供給がある中で、売り払いを現在実施しているわけでございます。売り払いは可能ということでございます。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) 明確な御回答、ありがとうございます。また、話題を変えます。平成22年度から24年度まで、この一般会計収支見込み、先ほど石井議員からも言及がありましたが、その中で物件費が約27億円の見込みとなっております。その内訳をお聞かせいただきたいと思います。大どころで結構です。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。平成22年度一般会計予算における物件費、約27億円でございますが、この主なものにつきましては、君津地域広域廃棄物処理事業委託料5億8,519万5,000円、小中学校の給食材料費2億935万2,000円、ごみ収集委託料1億5,200万円、市都市公園及び市立公園指定管理料1億4,460万4,000円などでございます。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) 個々に一つ二つお伺いしたいと思います。これはいろんなところで質疑でも出ているのですが、かずさクリーンシステム、塵芥処理費の中で、今、5億8,500万円というお話がありました。この物件費を縮減させる方策というのは、何かございますでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 経済環境部長中島照夫君。 ◎経済環境部長中島照夫君) お答えいたします。かずさクリーンシステムへのごみ焼却委託料の内訳でございますが、固定費と変動費に分けております。前の議会でもお話ししたように、固定費については元金、利子、そういう恒久的に返さなければいけないものです。また、変動費については、電気やコークスなど、焼却するための材料でございます。そういう中で、現在、固定的経費はもう数字的には固定しております。ただ、利率が変動でやっている部分がありますから、それが若干変わるだけでございます。そういうことの中で、固定費については一定でございます。  また、変動費については、KCS自体が燃焼を効率よくするように努力して、かなり安くなっております。しかし、ごみ量が4市とも年々少なくなっておりますので、総経費は安くなっておりますが、単価は逆に高くなっている状況ですから、ごみの量がふえれば、そういう問題もまた若干の経費節約の部分ののりしろが出てくるのではないかと思いますが、現状ではかなり厳しい状況でございます。以上です。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) 市の負担する物件費の中で、このKCSに負担するお金というのは大変大きな比率があります。これは何度もお話の中で議論されているところでありますが、固定費の比率を減らして、ごみの受け入れ量をふやす。そして、経費率を減らすという取り組みを、ぜひ引き続き行っていっていただきたいと思います。  それでは、次ですが、先ほど石井議員の質問にもありましたが、行政評価についての取り組みについてお伺いします。先ほどの御答弁の中で、成果指標の目標設定をして進行管理を行っていくということでありましたが、この行政評価の取り組みの現状と課題、私、調べたのですが、中でも当市では平成14年ごろから、行政評価導入というものを検討した時期があったようでありますが、どのような経緯、どのような理由で現在に至っているのか、その辺のお答えをいただければと思います。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。行政評価への取り組みについてでございますが、取り組みの現状につきましては、基本計画や実施計画の事務事業の要求や進行管理において、所定の様式に、目的や効果、実施方法、手順の記載を促すなど、マネジメントサイクルや目標管理の手段を一部取り入れて実施しているところでございます。  第3次基本計画では、これをもう一歩進めまして、各施策に現状と目標値としての指標を設定いたしまして、目標の達成状況を検証していく手法を採用したいと考えております。  また、課題につきましては、さまざまな施策事業がある中で、客観的評価にたえる指標の設定がどこまで可能なのか、それと性質の異なる事務事業、例えば環境と福祉など、同じ尺度ではかれない場合もございます。この場合の評価をどうするか。また、予算要求作業として、行政評価の作業の重複感をどう軽減するか、指標を数値化できない普及啓発事業などの事例の場合はどうするかなど、いろいろな問題があろうかと思いますが、行政の全分野に行政評価の手法を導入する場合は、多くの解決すべき課題があると認識しております。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) ただいま御指摘なされましたとおり、指標の数値化の問題、職員の事務量の増加の問題、これは大きな障害、障壁であると思います。なかなか難しいところであるとは思いますが、例えば、数値化しやすいものに限る、行政改革、財政改革、そういうもの、あるいは子育て支援や市民との協働など、直接市民とかかわる事務事業の評価など、評価を比較的容易にできるものから第三者の評価を含めた行政評価を、その手法を考えるということをぜひ取り組んでいっていただきたいと要望して、この問題については終わりたいと思います。  私たち議員は、市民からいろんな意見や要望を聞くことがあります。あれをやって、これをやって、こっちも何とかしてと、いろんな要望を聞きます。先ほど市長の御答弁の中で、財源の確保が難しいというお話がありましたが、私たちもそれぞれに対して、市の財政状況を見ながら進めていきましょうと、その都度、説明をしているつもりです。ただ、私が説明すると、必ずと言っていいほど、そこで市民からそんなに市はお金がないんですか、そういう素朴な質問を受けてしまいます。その説明責任を果たすには、コスト情報の可視化が必要なのではないか、私はそう考えるようになりました。  市の事業経営に係るコストをできるだけわかりやすく公表し、市民もコスト意識を持つことが必要なのではないか。それにはまず、職員が的確に事業運営のコストを把握できているのか、これが最初の疑問となってきます。いかがでしょうか。大きなくくりで結構です。事業運営に当たって、事業費だけではなくて、固定費、例えば人件費とか建物の償却とか、そういうものを加味して、トータルのコストを長期のスパンで把握できているか、単年度ベースではない費用の予測というのはどのように行っているのか、それをお答えいただきたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。コストの問題でございますが、一般企業と違いまして、地方公共団体につきましてはコスト計算というのをやってございません。市民のサービスの場合につきましては、営利企業ではございませんので、かかっている費用についてのコスト計算だけを見ますと、市民サービスの向上というのは図れませんので、コストだけを考えずに、具体的に言いますと、窓口での諸証明の方法ですが、今までですと、手書きでやっておりました。それを電算委託したおかげで、今まで手書きで15分かかっているものが一、二分で済むと。そうしますと、市民サービスは格段に向上するわけでございます。そのかかったコストについて、1件ずつ割返せば出るのですが、そのコストを計算しただけで、市民サービスの向上を図るというのは非常に難しいわけでございます。ですから、企業会計でいいます単年度の損益計算書とか、そういう部分については役所のほうではつくっておりません。なぜかと言いますと、これは現金主義で複式簿記の会計をとっておりませんので、そういう表自体ができません。水道事業会計とか、温泉事業会計につきましては、公営企業会計をとっておりますから、ある程度、バランスシートなり、損益計算書なりがつくれまして、そういうコストの計算はできるのですが、一般会計、あるいは国保会計という場合につきましては、コストだけを考えますと、予算編成も何もできませんので、そこは御理解いただきたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) ありがとうございます。部長おっしゃるとおりだと思います。私、冒頭でふれあいシニア館や老人憩の家というところでも言及させていただきました。市民のサービスの質の向上を考えると、コストばかりではいけない。コスト意識ばかりで、損得ばかりを考えてはいけない。公営というのは、一般企業とは違う。これはおっしゃるとおりであると思います。私もそれは賛成であります。ただ、その中で将来的な費用というものを見越すか、見越さないか、あるいはそれが将来に対して応分の負担となっているかどうか。どうしても現金会計主義の場合は、今ある組織、今ある住民に対してメーンに施策が偏りがち、これがなかなか将来的なコストまで考えられない。そこを私は指摘させていただきたいと思います。  そのために、私は最初から特に固定資産に限って質問させていただきました。いろんな個々の取り組みを伺ってきましたが、今、国でも公会計の改革を進められていると思います。いわゆる財務4表について、富津市でも今年度の予算では、作成支援業務の委託料として225万9,000円が計上されています。そこでこの4表の内訳、これはまさに今の民間の企業会計を学んだような形になりますが、貸借対照表、バランスシート、行政コスト計算書、これは民間でいったら損益計算書、P/Lになると思います。あるいは資金収支計算書、純資産変動計算書、この4表について、作成する委託料が計上されていますが、今後の取り組みについて、その作業工程も含めてお伺いしたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。今後の取り組みでございますが、貸借対照表につきましては、今、議員が頭の中で描いている貸借対照表とは若干異なります。本来、企業会計でとった場合については、資産、負債、資本金等でくるわけでございますが、地方公共団体で作成する貸借対照表につきましては、資産と負債だけです。そこの差し引きで正味資産を見ると。ですから、一般の企業会計の資本金というのが出てまいりませんので、そこのところだけは、今、議員がおっしゃった貸借対照表とはちょっと変わってございます。あとの3つの分については、議員、おっしゃるとおりでございます。  これからの対応でございますが、財務4表につきましては、国の指針によりまして人口3万人以上の都市については、平成21年度までに公開をするとの目途が示されておりました。これは努力目標でございます。富津市では、まだ作成ができておりません。この理由といたしましては、今度、資産評価及び関連団体を含む連結作業、この資産評価につきましては、ことし総務部において資産の一連を調べるために予算計上させていただいております。この資産評価を行うというのが大前提となっています。貸借対照表の資産の部になるわけですが、この評価ができない限り、正確な資産の評価ができないと、貸借対照表の資産が出てまいりませんので、そこが終わった時点において、当市としましてはこの4表のほうの作成にかかりたいと。  この公開する基準といたしまして、基準モデルと総務省方式の改訂モデルがございますが、どちらの基準を選択するか、この分につきましては台帳整備の精密度を踏まえまして、基準モデルか改訂モデルかを選択してまいりたいと考えております。
    ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) 詳細に説明いただきまして、ありがとうございます。そのお話の中で、資産の評価がまず最初の取り組みだというお話をいただきましたが、これは具体的に、例えば、その土地、建物の評価というのは、先ほどの説明にありましたが、時価評価を取り入れてやっていくのか、どういう形で簿価をつくっていくのか、どういう方針でやっていくかというのをお聞かせ願えますか。評価の方法です。 ○議長(福原敏夫君) 総務部長、磯貝昭一君。 ◎総務部長(磯貝昭一君) 時価評価につきましては、先ほども御答弁申し上げたとおりでございます。土地につきましては、取得価格、それと最近の取り引き事例、さらには不動産鑑定、こういったものを取り入れて実施していきたいと考えております。建物につきましては、あるいは取得価格、建築面積、それと減価償却、そういったものを取り入れて進めていきたいと考えております。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) ありがとうございます。総務省の改訂モデルでいくというお話もいただきました。ぜひ、この資産の評価をまず最初に取り組んでいただきたい。そして、その後に、この財務4表にぜひ早急に取りかかっていただきたいと思います。  ちなみに、近隣の他市では、私の調べたところですが、木更津市は4表を公表していると思います。君津市も完備されているかと思います。袖ケ浦市は、バランスシートと行政コストの計算書のみであるかと思います。ちなみに、同じ規模でよく比較されますが、私が調べたところでは、館山市も4表とも完備されている状況であると思います。ぜひ、富津市もこの財務4表をつくっていただきたい。そして、これは、ただつくるだけではなくて、それを活用してこそ効果が出るわけです。その効果というものについて、ぜひ、引き続き取り組んでいっていただきたい。具体的にお話をさせていただきます。  例えば、消防ポンプ車両は耐用年数がたしか5年だと思いますが、実際は消防職員、団員の方たちは丁寧に整備をしていただいて、10年、15年、長いときは20年とポンプ車を使用します。また、一般的な乗用車の耐用年数は6年だと思いますが、最近のドライバーはなかなか廃車にしません。10年以上も乗ることが珍しくありません。ただし、その人たちはちゃんと5,000キロとか1万キロとかでオイル交換をして、メンテナンスをしている。オイル交換をしなければ、きっと数年でエンジンが壊れてしまう。その車は乗れなくなってしまう。人はそれが長持ちの秘訣だとほぼ無意識の中で承知しているのだと思います。  ところが、これは言い過ぎかもしれませんが、市所有の建物となると、途端にそのメンテナンス、長持ちさせるという意識が欠如してしまう、そう思えてなりません。今、修理をしておけば、あと何年も何十年も利用できるのに、それを怠り、利用可能年数を短くしてしまうということがあるのではないか。これが本当の意味でのコスト意識だと思っております。  確かに部長おっしゃるように、行政サービスを考えると、利潤、利益を出すわけではないので、コストだけを全面に考えるわけにはいきません。ただ、その中で、例えばですが、職員に対して行財政改革しろ、無駄をなくせと言ったときに、ことしは鉛筆を1本削減しました、来年は何とか2本削減できるよう努力します、こんなコスト意識は、全くとは言いませんが、ほとんど意味をなさないと思います。職員のモチベーションというかやる気も決して上がってこない、私はそう思います。  一方で、旧社会体育館を例に出させていただきますが、耐震のことを考えないとしても、耐用年数というのは30何年あったわけです。一応、耐用年数を使い切ったという形にはなっていたと思いますが、鉄筋コンクリートの建物がメーンの建物です。適切な改修をしていれば、立派にあと何年かは使用にたえていたのではないか、私はそう考えます。  これは、行政の管理責任を問うべきではない。むしろ、その資産価値とかストック情報を把握できない、今の公会計の制度に問題があると考えておりますが、これはお答えをいただかないようにします。ぜひ、この資産価値、ストック情報を把握する、その取り組みに努めていただきたいと思います。  今ある潜在的な問題を顕在化させる。そして、今後の方策を考えていく上で重要な情報を得る手段、これが財務4表の作成だと、私は思っています。職員にデータに基づいた具体的な問題提起をして、その解決方法を模索する行動パターン、思考方法の習熟が政策力アップの方法となるのではないか、このことを提言させていただきたいと思います。  最後の質問です。今、この財務4表をぜひつくってくださいというお話をしました。事実、予算の中で計上されているものであります。一刻も早くこれをつくっていただきたい。そして、それを作成した暁には、さらに一歩踏み込んで、これは提案にもなりますが、公共施設白書のようなものを作成したら、さらにわかりやすく、合理的、効率的に施設の有効活用が推進できると考えます。  公共施設白書を作成して、施設が経営資源である、そういう認識を行政や議員、あるいは市民が持つことが必要ではないでしょうか。そのためには、施設のコストパフォーマンスの情報を開示する必要があります。  今、いろんなところで、この施設白書というのをやっています。例えば、藤沢市、あるいは杉並区などでは公共施設マネジメント白書、そういうものをつくっております。そこまで拡大して、行動目標を設定してほしい。そして、それを有効に機能させるための一歩をさらに進んで、検討委員会のようなもの、例えば、名づけて公共施設再配置計画検討委員会、そのようなものを立ち上げて、議論を進めていっていただきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 総務部長、磯貝昭一君。 ◎総務部長(磯貝昭一君) 議員から御提案がありました公共施設再配置計画、このようなものは非常に重要なことだと考えております。先ほど来、各部局からいろいろ御答弁申し上げておりますように、従前につきましては、このコスト意識、特に建物に対する今後の将来的な負担、こういったものについては大きく欠如していたものではないかと、このように考えております。  これからにつきましては、こういったものについての資金管理といいますでしょうか、費用が伴うわけでございます。そういったものを踏まえながら、企画財政部、庁内全体という形でとらえさせていただきながら、こういったものを進めていきたい、できれば、そのようにしたいと考えます。 ○議長(福原敏夫君) 2番、渡辺 務君。 ◆2番(渡辺務君) 明快にお答えいただきました。大変ありがとうございます。  これで私の質問を終わらせていただきます。公共資源の有効活用、そして、それを行財政改革の中でどう位置づけるか、これについて伺わせていただきました。御答弁、ありがとうございました。 ○議長(福原敏夫君) 教育部長、吉原賢一君。 ◎教育部長(吉原賢一君) 大変申しわけありません。先ほど旧佐貫共同調理場の底地につきまして、わかりませんという回答をさせていただきましたが、底地につきましては市有地ということでございます。  それと借地の人数でございますが、焦りまして、ページが2枚にわたっておりまして、正しくは6人でございます。訂正をさせていただきます。大変申しわけありませんでした。 ○議長(福原敏夫君) 以上で渡辺 務君の質問を終わります。          ────────────────────────                 平野明彦君の関連質問 ○議長(福原敏夫君) 続いて、賢政会の関連質問を許可します。関連質問ございませんか。                〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福原敏夫君) 13番、平野明彦君。 ◆13番(平野明彦君) それでは、若干、関連質問させていただきます。行政評価について、今回、導入されるようなお話がありました。過去において、富津市は導入しないと、たしかそう言われた記憶があるのですが、今回、どういう形かわかりませんが、その辺につきまして、若干、説明をお願いいたします。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。今、議員おっしゃったとおり、最初は評価を取り入れるといった中で取りやめた経緯がございます。今回の行政評価でございますが、今までは事業費とか、そういう部分でやっていたのを、選択と集中ということで、実施計画に上げる事業自体も本数を減らして計上していきたいと思っています。今までの評価はわかりづらい評価というのもあったと思います。ですから、今回については、何%達成するという指標を設定します。評価する場合については、一年一年管理をしていく中で、今までの事業費というとらえ方ではなくて、目標の設定した中のやったところのとらえ方ということで、評価を図っていきたい。                〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福原敏夫君) 13番、平野明彦君。 ◆13番(平野明彦君) ぜひまた、いいところは導入してやってもらいたいと思いますし、また、第三者評価というか、第三の指標を入れた中で、そこを基準に考えてもらう、そういった形の導入も考えていただきたいと思います。  これは富津市が時代にやっと追いついてきたのか、時代が先に行ってしまったのか、この辺はわかりませんが、先ほど人口増加策の中で利子補給制度の新しいものを考えているというお話がございました。この利子補給制度自体がかびの生えたような制度で、これをやっているのは富津市だけかと思うぐらい、随分古い制度だと思います。これがようやく見直されるのはいいのですが、どうしてこういった問題がもっと早くできなかったのか。こういう現場の問題がもっと早く上がってこないところに富津市の病巣というか、元凶があるのかなと個人的には思っているのですが、その辺についてはいかがお考えでしょうか。これは企画財政部長でしょうか、総務部長でしょうか。お願いいたします。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。今までは財源の問題ということで利子補給制度から補助金制度という形がとれなかったわけでございます。財源ばかりないないという話でいきますと、人口の減少の歯どめという視点からいきますと、財源は抜きで、選択と集中ということである程度の財政負担はやむを得ないかと。今までの石井議員のときの答弁を見ますと、財源が問題だという答弁が多くございますので、今度の第3次基本計画について、人口の減少の歯どめだということを最大限に掲げておりますので、そちらのほうから、今回は財源は抜きにしまして、新たな定住策を考えるということで、今、検討しているところでございます。                〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福原敏夫君) 13番、平野明彦君。 ◆13番(平野明彦君) そういった面でいけば、財源が先にありきということで戦略がなかったという話だと思います。見直されるのはいいことだと思いますので、ぜひやっていただきたいと思いますし、また、現場でくすぶっている問題というものは、ぜひ共有化してもらって、その中で改革、改善していくようにしていかなければ、ずっと隅にこびりついたままで、なかなか変わっていかないと思います。その辺も御配慮願いまして、やっていただきたいと思います。以上です。 ○議長(福原敏夫君) ほかにございませんか。                〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福原敏夫君) ほかに質問もないようでございますので、賢政会の関連質問を終結いたします。  これをもって賢政会の代表質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで暫時休憩をいたします。                 午前11時59分 休憩          ────────────────────────                 午後 1時00分 開議                 岩本 朗君の代表質問 ○議長(福原敏夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、志新会の代表質問を許可します。質問時間は、答弁及び関連質問を含めて90分以内となっております。なお、関連質問は、会派代表質問通告者が質問を終了した後、発言を許可しますので、念のため申し添えます。6番、岩本 朗君の発言を許可します。6番、岩本 朗君。                〔6番 岩本 朗君登壇〕 ◆6番(岩本朗君) 皆さん、こんにちは。さわやかな歌声の後ではありますが、質問項目を忘れないように、ただいまから質問を行いたいと思います。  それでは、志新会、議席番号6番、岩本 朗でございます。この志新会は5月に誕生をいたしました。本会派は、会員相互の信頼と互助の精神を基調としつつ、市の将来を展望し、市民生活の向上に向けて、市民とともに議員活動を行うことを目的とし、活動を行ってまいります。どうかよろしくお願いいたします。  それでは、通告をしました大項4点について質問を行います。  1点目は、定住人口の維持・増加対策について伺います。日本経済は2009年度に入ってから新興国需要を中心とした輸出の回復により持ち直しの動きが続いているものの、2010年4月から6月期の日本の需給ギャップは、金額に換算すると25兆円規模と、需要が供給能力を大幅に下回る状況が続いています。  物価はデフレ状況が続いており、一部の行き過ぎた価格破壊競争による企業収益悪化も懸念されています。為替相場も今後の動向によっては、輸出産業の収益低下が懸念されており、景気減速の先行きリスクとして注意する必要があります。  また、地域経済の疲弊も続き、地域間での経済、財政力の差はますます広がるとともに、大企業と中小企業とにおいて景況感の違いは大きくなっており、地域間、産業間、企業規模間での二極化、格差拡大がさらに進行しています。  勤労者の生活を取り巻く環境も厳しい状況であり、2009年度の完全失業率は5.2%、2010年5月も5.2%と、依然高い状態が続いています。  また、2009年度に0.45倍だった有効求人倍率も2010年に入り、多少の改善は見られましたが、2010年5月には0.43と、過去最低を記録するなど、企業に雇用をふやす動きは広がっていません。  雇用の安定と質の向上は、企業の競争力強化、成長へとつながり、その成長果実の適正な分配が消費拡大、次への成長へとつながっていきます。そのためにも新たな雇用創出とともに、ワークルールを確立しなければなりません。定住人口の維持・増加対策として、雇用の安定と創出は不可欠なものであります。  富津市の人口の推移については、平成19年度に4万9,576人、5万人を割りました。平成20年度、4万8,973人、平成21年度、4万8,481人、そして平成22年8月1日現在、4万7,754人と減少し続けています。  企業立地の推進については、富津地区工業用地への企業誘致活動を積極的に行った結果、進出企業48社、分譲可能面積の95%を占めている状況です。今年度の市長施政方針から、企業立地については、今後も引き続き奨励金の交付等により企業が進出しやすい環境整備を進め、優良企業の誘致を推進し、雇用の増大、定住人口の増加及び財政基盤の強化を図りますとあります。企業立地は、雇用の場の創出、自治体税収の増加、地域経済の活性化等、非常に重要な位置づけにあります。この企業立地の今後の見通しについてお伺いします。  そして、地域行政として、良質な雇用機会の創出に向けた取り組みとして、観光インフラの整備、充実といった施策の推進による雇用の創出、介護、医療、教育、保育、環境などの長期的な視点に立った雇用増大施策についての考え方についてお伺いします。  次に、地域活性化と定住・交流人口の増加策の推進について、お伺いします。社会・経済の構造的な変化が進む中、当地域においても少子化、高齢化の進展などによって人口の減少が懸念される状況にあります。人口減少に歯どめをかけるには、雇用の場の確保、地域活性化対策の推進、市民福祉の充実、向上を図り、定住人口、交流人口を増加させていかなければなりません。  あらゆる方面から行政、市民の知恵を出し合い、この地域に住むことの魅力を積極的につくり出していくことが重要であると考えます。市民福祉向上に向けた施策の推進として、子育て、教育、医療、介護など、安心・安全な生活環境整備に努めるとともに、住居促進対策として各種の子育て支援策の充実、交通アクセスや利便性向上に向けた諸施策を関係機関に対しての積極的な取り組みが必要と考えます。これはJRの複線化、高速バス路線の充実、持ち家援助制度や利子補給等であります。  また、交流人口増加策として、幹線道路網の整備と景勝地などの環境整備、トイレ、駐車場などの整備が必要です。観光客をきれいなトイレでもてなし、リピーター増につなげるため、千葉県は「ちばトイレ美化おもてなし運動」を進めるとあります。今後は総合的な施策の展開が必要と考えますが、今後の取り組みについて、お伺いします。  大項2点目に、安心して暮らせる街づくりについて、お伺いします。少子化、高齢化の進展などの社会構造の変化を踏まえ、市民が一体となって地域の活力を高めていくためには、障害者の就業支援や介護サービスの充実、そして生きがい創出などの高齢者福祉対策、医療提供体制の充実、保育、育児などの少子化対策、バリアフリー化の推進など、市民が安心して安全に暮らせる環境をつくり上げていくことが必要です。  1番目に、児童福祉の充実について伺います。情報化社会、少子高齢化社会という局面を迎え、子育て支援のあり方も大きく変化しております。家庭、学校、企業、地域及び行政が一丸となって児童の福祉向上に取り組む必要があると、これは第2次基本計画の中にあります。  そこで、柔軟かつ総合的な子育て支援、保育サービスの充実、児童の健全育成、相談、指導の充実の今後の展開について、お伺いします。  次に、医療体制の充実について伺います。小児科、産婦人科など、各医療機関における医師、看護師などの人員や構造設備の現状を把握し、市民の命を守り、安心、信頼の医療提供に向け、適正な人員、設備配置が必要と考えます。適正な医師、看護師の確保については、良質で安全・安心な医療を提供する上で大切なことです。当地域においては特に小児科、産婦人科の診療科が不足していると考えますが、現状の把握と今後の取り組みについて、お伺いします。  3点目に、道路、公園等の公共公益施設のバリアフリー化について、お伺いします。我が国は、65歳以上の高齢者が人口の2割を超えており、さらに出生率も平成18年で1.32となるほど、世界でも有数の少子高齢化社会であります。  今後、人口減少という局面の中で、さらなる少子高齢化の進行が見込まれています。その中で生活に障壁、バリアを感じないよう対応を必要とする人は、今後さらに多くなるものと考えられます。  物理的な障壁のみならず、社会的、制度的、心理的なすべての障壁に対処するという考え方、バリアフリーとともに、施設や製品等については新しいバリアが生じないよう、だれにとっても利用しやすく、デザインするという考え方、ユニバーサルデザインが必要であり、この両方に基づく取り組みをあわせて推進することが求められています。  富津市では、「いきいきふっつ障害者プラン」、これは計画期間、平成21年度から10年間、平成30年度までとなっています。目まぐるしく変化する障害者関連法制度の動向に的確かつ柔軟に対応できるよう、必要な見直しを行うとあります。  この計画の基本理念として、地域一体となった連携による安心のまちづくりがあります。その中から地域が一体となって多様な支え合いの活動や交流を促すとともに、バリアフリー化、ユニバーサルデザイン化の普及啓発を初め、だれもが安心して暮らせる安心・安全の環境づくりに取り組み、障害者を初め市民のすべてが互いを尊重し合いながら、住みなれた地域で安心して生活を送ることができるまちづくりを推進する、このようにあります。  高齢者、障害者が安心して暮らせるまちづくりを基本として、障害者への就労機会の確保と就労支援について、そして公共施設、駅、公民館、学校等におけるバリアフリー化の状況について、お伺いします。また、介護などに関する住民意見が反映できる窓口の相談支援状況について、お伺いします。  それでは、大項3点目に、教育行政について、お伺いします。  学校教育の充実について、2008年3月、ゆとり教育から生きる力をはぐくむためにということで改訂がされました新学習指導要領、小学校では2011年から、中学校では2012年から完全に移行される見通しです。  実施までの3年間を、小学校を例にすると、2008年は教育現場が新しい学習指導要領の内容を理解し、どのように変えていくのかの検討を始める年です。2009年、2010年は、新しい内容に向けての移行の期間になります。  例えば、2009年に3年生の子供が2011年には5年生になります。新しい教科書に変わっても困らないように、3年生、4年生のときに一部前倒しで学習するようになる。特に算数と理科については前倒し学習の影響が大きく出る見通しになっています。  この学習指導要領によって、小学校では、6年間で278時間、授業時間がふえる。中学校においては、3年間で105時間、時間が増になります。  以上のことから、教員には個々の児童生徒の興味、関心、理解や習熟度に応じたきめ細かな指導や指導力を向上させることが求められています。教師が子供たちと向き合う時間の確保や効果的、効率的な指導のための条件整備が上げられています。背景には、事務処理や諸会議、保護者対応等の多忙化に追われている教職員の姿があります。多忙化を解消するため、教職員の増員、公立小学校の学級編成基準の見直し等に対する富津市の考え方について、お伺いします。  次に、児童がよりよい学校生活を送ることができるように、カウンセリングを初め、教職員や保護者への指導、助言、カウンセリング等に関する情報収集、提供などを行うスクールカウンセラーの小学校への配置は、現在、1人雇用しているということです。しかし、さらにきめ細かな教育相談を進めるためには配置人数の増が必要と考えますが、今後どのように進めていくのか、お伺いします。  この新しい学習指導要領の移行により、武道の必修化に伴う条件整備について、お伺いします。武道の防具や畳などの学校の備品について、確保ができているのか、富津市の状況について、お伺いします。  教育関係で最後になりますが、学校施設の整備について、お伺いします。平成21年度の第2回定期監査の資料から、各学校の消防用設備等について、点検業務委託が行われ、その点検結果について改善措置が講じられていないため、毎年度同様の点検結果が報告書として受理されている。このため、措置の概要については、修繕費全体枠予算は前年度に比べ減額、消防本部とも協議をし、重要性の高いものから順次、整備を図るとありました。これら修繕対象になる設備及び機器について、どのような状況なのか、お伺いします。  大項4点目、最後になりますが、行財政改革について、お伺いします。地方自治体の行財政改革の流れについて考えてみます。当初、行財政改革については縮減型改革期というのがあります。これはバブル経済の崩壊による急激な税収減によって、自治体の財政状況は見る見る悪化をしました。この時期、多くの自治体は各種の基金を取り崩して当面の財政を支えていました。しかし、バブル絶頂期に発行した債務の償還などを抱え、多くの自治体が事務事業総点検、ゼロベース査定等の名のもとで予算や人員の縮減に取り組んできました。  また、多くの自治体で財政再建計画や行財政改革大綱といった計画書が作成され、数年間の間に実施すべき改革の網羅的な見取り図が取りまとめられました。  厳しい行財政環境は広く庁内外に知られるところになり、また、不要不急の事務事業が縮減され、組織、定数の縮減、外郭団体の統廃合などが進められた点は、一定の成果と言えるところです。  さらに大綱や計画がつくられることで、当面実施すべき改革の全体像が示されたことも成果の一つと言えます。  しかし、この縮減型改革期には多くの問題点も見られたそうです。  まず、この時代の危機感は、組織全体で共有されていたわけではなかった。このため、改革の動きは財政状況等に関する情報が多く集まる財政や人事部門など、一部の職員によって推進されたものにすぎず、全庁的な動きにはならなかったそうです。
     縮減型の行政改革にはもろさが伴う。簡素で効率的な行政を追求する改革は、行政成果を分子、行政コストを分母としたとき、分母を小さくすることでよしとする風潮を生み出し、しかし一方で、役所全体の総予算額や人員数を削減すること自体は、一時的なコスト削減効果はあっても、継続的な行政価値の向上につながることを保証するものではない、このように言われています。  富津市については、第一次行財政改革は平成11年度から15年度、第二次行財政改革については平成16年度から21年度に策定をし、行ってきています。第三次行財政改革は、平成22年度から平成24年度に策定をして取り組んでいるところではあります。  現在、このような改革の流れの中で、各自治体が一番最先端で行われている改革という形をここで一つ紹介します。それは、現場改革型というものです。これは各事業課が住民本位の改革方針を考え、それぞれの具体的な改善を促す、現場改革型の取り組みになります。業務の現場ごとに改革の目標を掲げるとともに、成果確認の結果が公表され、年度末には成果発表大会が開催されると、このような取り組みをやっている市町村があります。  そこで、今回、第三次行財政改革が今年度からスタートしていますが、その中から、行財政運営の効率化、この中に市民にわかりやすいもの、市民とともに効率よく行政運営を行う質的な改革について、職員の意識改革について、2番目に進行管理体制の充実ということで、行財政改革対象項目の進捗状況や効果を把握する手段について、最後によりよい行政サービス提供から職員の人材育成の取り組みについてお伺いをし、以上、大項4点についての1回目の質問を終わります。答弁、よろしくお願いいたします。 ○議長(福原敏夫君) 岩本 朗君の質問に対する答弁を求めます。市長、佐久間清治君。                〔市長 佐久間清治君登壇〕 ◎市長(佐久間清治君) 岩本 朗議員の御質問にお答えいたします。  初めに、定住人口の維持・増加対策についてのうち、雇用の安定と創出について、お答えいたします。  定住人口の維持・増加対策としまして、雇用の安定は不可欠なものと考えております。このため、雇用対策といたしましては、本庁舎内1階ロビーにおいて、ハローワーク情報用パソコンを設置し、求人情報を提供しております。また、ハローワークによる職業相談を毎月1回、4階会議室で実施しております。  さらに、雇用の創出を図るため、県の緊急雇用創出事業を活用するとともに、新富地区の進出企業に対し、市内居住者の雇用を優先的にお願いしているところであります。  企業誘致につきましては、現在、進出企業は富津地区工業用地内48社、内陸部に1社の計49社となっており、引き続き進出企業を通じ、富津市の魅力を発信し、従業員の方々にも富津市に居住していただけるよう働きかけております。  また、今後の展望でございますが、残り約20ヘクタールとなりました富津地区工業用地につきましては、引き続き千葉県企業庁と連携を図りながら、優良な企業の誘致を推進したいと考えております。  次に、地域の活性化と定住・交流人口増加対策の推進について、お答えいたします。生涯にわたる安心・安全な生活環境整備でございますが、第3次基本計画策定に先立ちまして、市民の意向を把握するために市民等アンケートを実施いたしましたが、このうち富津市の目指すべき将来像として、第2位の「自然環境の豊かなまち」を大きく引き離し、「安全で安心して生活できるまち」が過半数を示しております。私も「安全・安心」は、今の時代の重要なキーワードの一つと考えております。  このことから、現在、策定作業中の第3次基本計画では、人口減少対策を主眼に、安全・安心な生活環境づくりを目指してまいりたいと考えております。  また、交通アクセスや利便性向上に向けた諸施策の関係機関への働きかけ等でございますが、JRにつきましては千葉県JR線複線化等促進期成同盟を、また、バス会社へは千葉県バス対策地域協議会という既存の組織を通じ、連携して働きかけを継続していくことは当然でございますが、富津市固有の問題につきましては、今後も個別に各事業体に強く働きかけてまいりたいと考えております。  なお、市の裁量のみで実現可能な施策につきましては、先進自治体の事例も参考にしながら、地域活性化、定住人口の増加につながるよう取り組んでまいりたいと考えております。  また、交流人口の増加対策としての幹線道路網の整備と景勝地などのトイレ、駐車場など環境整備でございますが、幹線道路網の整備は、社会経済活動に最も必要な基盤施設であることから、近隣市町や市域間のアクセス向上について、国、県及び市において現在、整備を行っているところであり、引き続き整備を推進するとともに、未整備箇所につきましては国、県に要望してまいります。  さらに、観光地におけるトイレ、駐車場などの環境整備につきましては、多くの来訪者を迎えるためにも必要不可欠なものであることから、市内の観光客の入り込みや動向等を的確にとらえ、計画に反映していきたいと考えております。  次に、安心して暮らせる街づくりについてのうち、児童福祉の充実についての御質問にお答えいたします。柔軟かつ総合的な子育て支援の今後の展開につきましては、安心して子供を産み、育てることができるいきいきとした富津市づくりを目指した富津市次世代育成支援行動計画後期に基づき、各種施策を実施し、取り組んでまいります。  具体的には、これまでの通常保育と延長・一時・休日保育に加え、新たな保育サービスへの対応を研究してまいります。  また、医療費の助成や子ども手当の支給など、子育て家庭への経済的な支援を図るとともに、放課後児童対策及び地域子育て支援事業を充実し、児童の健全育成を図ってまいります。  さらに、家庭相談員、母子自立支援員、保育士を中心に、関係機関と連携しながら子育ての悩みに対応する相談、指導体制を充実させ、子育てサポーター、イフ推進員、育児子育てサークル等、市民と協働による子育て支援活動に努めてまいります。  次に、医療体制の充実についての御質問にお答えいたします。君津地域の医療体制につきましては、休日における市民医療の確保を図るため、医師会の協力のもと、かかりつけ医による休日当番医制度や夜間休病診療所による第1次救急医療体制、病院群輪番制による第2次救急医療体制、君津地域医療圏の中核となる君津中央病院救急救命センターにおける第3次救急医療体制による高度医療の充実に努め、安心な医療体制を引き続き推進してまいります。  また、小児科等の診療科目の充実を図ってまいりたいと存じます。  次に、道路、公園等の公共公益施設のバリアフリー化についての御質問にお答えいたします。  障害者への就業支援対策の状況ですが、昨年度、障害者自立支援協議会を設置し、下部組織に就労支援部会を置き、障害者への就労支援を個別支援会議等で対応しております。  公共施設のバリアフリー化としては、平成20年度に市役所、平成21年度に富津公民館、市民会館、総合社会体育館の障害者トイレを改修し、人工肛門や人工膀胱の方が利用できるオストメイト対応トイレの工事を実施するとともに、平成22年度においても5カ所の公共施設のトイレ改修を実施する予定でおります。  道路のバリアフリー化につきましては、道路構造令により歩道の確保や車道と歩道の段差をなくす道路整備を進めております。  今後とも、障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例等に基づき、建築物や道路、交通機関などの公共施設等のバリアフリー化に取り組んでまいります。  また、障害者や高齢者の快適な生活環境を整えるための小規模な住宅改修制度があり、社会福祉課、地域包括支援センター及び市内の居宅介護支援事業所においても相談に当たっているところであり、今後とも市民が相談しやすい窓口等の環境整備の充実により一層努めてまいります。  次の教育行政についての御質問につきましては、教育長から答弁をいたさせます。  次に、行財政改革についてのうち、行財政運営の効率化についての御質問にお答えいたします。  現在、本市では、本年度から平成24年度までの3カ年の実施期間により第三次行財政改革推進実施計画に取り組んでいるところであります。本計画の大きな政策内容の一環といたしまして、行財政運営の効率化を位置づけ、個別の実施項目により改革を進めているところであります。  具体的には、事務事業の見直しといたしまして、地域防災組織の拡充、有料広告媒体の拡大を、組織機構、定員管理の適正化といたしましては、定員適正化計画の推進、組織機構の見直しを重点事項として推進してまいります。  次に、進行管理体制の充実について、行財政改革対象項目の進捗状況や効果を把握する手段についての御質問にお答えいたします。  現在実施しております第三次行財政改革推進実施計画の進行管理の手法につきましては、第二次行財政改革推進実施計画に引き続き、急速に変化する社会情勢に対応するため、行政評価の手法である計画、実施、評価、改善、フィードバックのマネジメントサイクルを取り入れ、実行していくことにより、各実施項目の進行管理を行うこととしております。  また、第三次行財政改革推進実施計画における具体的な実施項目の進捗状況の把握等につきましては、富津市行財政改革推進本部会議において各項目の行動概要等の確認を定期的に審議するものとしております。  次に、よりよい行政サービスの提供について、職員の人材育成の取り組みについての御質問にお答えいたします。  職員の人材育成の取り組みにつきましては、平成10年に策定した人材育成に関する基本方針に基づき取り組んできたところであります。具体的には、庁内研修の階層別研修として、新規採用職員研修や管理職員研修、専門研修として政策法務研修などを実施し、委託研修としましては、自治大学校、市町村アカデミー、千葉県自治研修センター、広域市町村圏事務組合などの研修機関において、税、法務、財務などの専門研修や、課長、係長等の階層別研修などを実施しております。  また、近年では研修の公募制を取り入れ、より研修しやすい環境をつくることにより、清和大学やパソコンを利用したeラーニングでの自主研修も加え、職員の育成に取り組んでおります。  なお、今後は、第三次行財政改革大綱の重点事項でありますので、推進実施計画に基づき、平成23年度を目途に時代に対応した計画に見直しすることとしております。 ○議長(福原敏夫君) 教育長、渡辺隆二君。                〔教育長 渡辺隆二君登壇〕 ◎教育長(渡辺隆二君) 私からは、学校教育の充実についてのうち、新学習指導要領への対応と学校施設の整備についての御質問にお答えいたします。  初めに、きめ細かな教育の推進についてですが、市内各学校では児童生徒一人ひとりの個性を尊重しながら、確かな学力、豊かな心、健やかな体の育成を目指して努力しております。  そのためには、教職員定数の改善を図って、少人数学級を実現することにより、子供と向き合う時間の確保を図り、きめ細かな教育を推進することが大切であると考えます。  今後も市町村教育委員会連絡協議会や都市教育長協議会などを通じて、国や県に働きかけてまいります。  次に、スクールカウンセラーの全校配置についての御質問にお答えします。現在、中学校には、千葉県スクールカウンセラー等配置事業に基づき、スクールカウンセラーが配置されています。今年度、小学校への配置はありませんので、小学校で相談者がいる場合は、中学校のスクールカウンセラーが学区内小学校からの要請に応じて、相談や家庭訪問に対応しています。  本市といたしましては、県の事業を補完する意味も含めて、自立支援指導員4人を雇用し、要請のある小中学校に配置し、教育相談や問題行動への対応を実施しています。  さらに、専門的な支援が必要なケースについては、精神科医による教育相談を毎月実施しております。  今後も教育相談の充実に努め、困っている子供や保護者への支援に努めてまいりたいと考えております。  次に、武道の必修科に伴う条件整備について、お答えします。平成24年度から中学校学習指導要領が実施され、保健体育科において武道が必修化されます。現在、各中学校とも実施種目の決定と準備を行っているところです。  なお、相撲を実施する予定の学校については、準備はほぼ終わっています。女子で柔道を実施する予定の大貫中学校は武道場がなく、体育館等に畳を敷いて実施する予定ですが、畳が未整備です。また、女子で剣道を実施する予定の天羽東中学校は、防具が未整備です。畳と防具の購入については、予算化を図ってまいります。  次に、学校施設整備について、お答えいたします。平成21年度第2回定期監査における消防用設備についての指摘事項は、各学校の消防用設備等に係る点検結果において、不良と判定されている設備については、速やかな改修措置を図られたいとのことであり、現在、消火栓ポンプの交換工事を実施している状況でございます。  また、点検結果による修繕対象設備や機器につきましては、火災報知設備の感知器の不良、誘導灯設備の蓄電池の不良、屋内消火栓設備のホースの経年劣化などが報告されています。  これらにつきましては、限られた修繕費予算の中で今後、順次対応していく予定ですが、さらに新年度予算の確保にも努力してまいりたいと考えております。 ○議長(福原敏夫君) 再質問に入ります。6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) それでは、大項4点について答弁をいただきましたので、質問の項目ごとに再質問をさせていただきたいと思います。  最初に、定住人口の維持・増加対策には、雇用の安定と創出は不可欠なものですということで、確かに富津地区工業用地に企業進出はトータルで48社になるそうですが、これだけの進出があったにもかかわらず、なぜ定住人口が増加しないのか、この点について、行政側としてどのような認識でいるのか、まずお伺いしたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。企業の進出があるにもかかわらず、定住人口が増加しない理由でございますが、平成16年のリサイクルポート指定から企業はふえてきたのですが、リサイクル企業の場合については従業員数が少ないというのが一つあると思います。  また、荏原製作所も進出してきたのですが、まだ羽田のほうから通っている方が多い。青木の土地区画整理の中には宿舎等ございますが、生活の拠点がまだこちらのほうに全部移ってきているわけではございませんので、その点が定住人口が増加しない要因ではないかと考えております。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) それでは、前々回ぐらいの議会のときに、富津市の工業用地で働く人たちの割合と、その中の地元雇用の人数ということでトータル2,855人の方が働いていて、そのうち681人と。このデータは大分古くなっているかもしれませんが、約24%しか地元雇用されてない、このような状況です。  先ほど部長が言われましたが、リサイクル企業だと従業員数が少ないという話もありますが、全体から見て24%ぐらいしか地元の方が働いていない、この辺の原因についてはどのような認識でいるのか、もう一度、お聞きしたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。地元の人が採用されていないということでありますが、アイ・テックとか、荏原製作所などにつきましては工業系ですので、それなりの資格といいますか、腕を持っていなければいけないということで、君津地域には高等専門学校がございますが、工業学校が少ないということで、職業訓練所とか工業学校があるところについてはよろしいと思うのですが、普通科や商業科はありますが、工業専門学校がありませんので、そこのところで企業の募集する職種に対応する資格のある人が富津市では少ないのではないかと、そういう考えでございます。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) この件については、今、部長答弁の中に、行政側としてもいろいろ分析をして、原因らしきものはちゃんと確認をされているのでしょうから、今後、こういった定住人口をふやすための次の対策については、ある程度、今言われたような原因があるかもしれませんが、それに対する対策は今、どういうことをお考えなのか、お聞きします。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。対策と申しましても、有効打というのはなかなか見つからないと思うのですが、荏原製作所の関係でいきますと、荏原製作所については袖ケ浦に工場がございます。今、袖ケ浦の工場が10年から15年ぐらいたっているということで、最初は寄宿舎が3棟あったらしいのですが、地元に一戸建てを持ち、住むということで、その寄宿舎を2棟ほど壊すというお話を聞いております。短期的な特効薬はないと思いますが、荏原製作所でも今、バスで通っていらっしゃる方は川崎あたりで生活していますが、学校に行ってらっしゃる子供が大きくなれば、今度はこちらのほうに一戸建てを建て定住をしていただけるのかと考えております。ですから、長期的に見て、10年とか15年のスパンで考えていきたいと思っています。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) 今、言われたように、確かにいろんな企業がありますから、技術的な資格を持ってないと入れないという企業もあるかもしれませんが、それに対応する策を何か行政側としても、市としても考えなければいけないと思います。実際、先日、荏原製作所の工場紹介ということで所長が講演していましたが、その中で一部、技術的な教育をする研修所をつくりたいというような話もしていましたので、そういうところは大いに意見交換をしながらできるような形をとっていっていただきたいと思います。  こういった進出企業に対して、地元の方を雇用すると奨励金を出すと、近隣市でやっているところがあるのです。それは御存じかと思いますが、今後、雇用をふやすためにそのような対策を考えるということはできないのでしょうか、お伺いします。 ○議長(福原敏夫君) 答弁を求めます。企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。奨励金ということでございますが、誘致の奨励金と違った形の奨励金になると思います。ですから、誘致の場合については誘致条例でその奨励金の制度は決まっておりますが、今、岩本議員がおっしゃるのは、企業が地元雇用をした場合の誘致奨励金ということで、袖ケ浦市はもうやっていらっしゃるということですが、その部分につきましては前向きに検討させていただきたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) 今、近隣市とは言いましたが、これは袖ケ浦市のほうでやっています。こういったことも、近隣市でやっていることぐらいは、情報網がいろいろあるわけですから、早目早目にそういった情報は取り込んでいって、どうやったら地元雇用がふえるかということをいろいろと考えていただいて、今、部長が言われたように、前向きに考えるのであれば、考えていただきたいと思うし、財政の話になってくるときついのかもしれませんが、その点についてもまた検討していただきたいと思います。  それでは、求人情報の提供ということで、今、月に一度、一日ハローワークということをやっていますが、これに来る利用者数というのは何人ぐらいの方が来ているか、まずお伺いします。 ○議長(福原敏夫君) 経済環境部長中島照夫君。 ◎経済環境部長中島照夫君) お答えします。一日ハローワークについて人数は把握していませんが、4階の一番奥の会議室でやっている関係で待機人数を見ますと、1日に四、五人の方が来ている。その中でハローワークが持ってきた求人情報を見て、それで就職した事例もあることを聞いております。以上です。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) この求人情報の提供についても、この近隣市においてはパソコンを利用して、来た方が探せるということになっていまして、当富津市だけがそういうことをしていないような状況です。これはそのとおりかもしれませんが、求人情報の提供や一日ハローワークを市役所の中でやっている以上は、そこに何人ぐらいの方が来ているか、そういう細かなところは把握をするべきではないかと思います。  あとは、新富の富津の工業団地の企業もかなり多くあるわけですから、そこの企業とも求人情報の話をしながら、地元の方を優先的に紹介できるような体制づくりというのも、これから必要ではないかと思いますので、その点についても十分力を入れていっていただきたいと思います。  この項目については質問を終わりますが、先ほど地域活性化、景勝地などの環境整備ということで、トイレ、駐車場の整備関係をいろいろ進めていらっしゃるようですが、海水浴場なりいろいろありますが、市が管理しているトイレの中で、これからまさに水洗にしなければいけないという箇所がどれぐらいあるのか、まず確認したいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 経済環境部長中島照夫君。 ◎経済環境部長中島照夫君) お答えいたします。私が承知しているのは、4件ほどあります。以上です。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) これは整備をしなければいけない箇所が4カ所だということでいいですか。 ○議長(福原敏夫君) 経済環境部長中島照夫君。 ◎経済環境部長中島照夫君) お答えいたします。今申し上げたのは、水洗化されてないために、通常、ぼっとん便所という形になっておりますので、若い人たちはそういうトイレを今使っていませんので、非常に入りにくいということで、水洗化する施設のことを申し上げました。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) こういった水洗化しなければいけない箇所は、海水浴場とかいろいろあるかもしれませんが、これの今後の計画についてはどのようになっているのか、お伺いします。 ○議長(福原敏夫君) 経済環境部長中島照夫君。 ◎経済環境部長中島照夫君) お答えいたします。市長答弁にもございましたように、当市の入り込み状況の中で対応していきたいと思います。先ほどトイレの関係でございますが、既設のトイレは海水浴場にあるものですから、夏場だけという問題がございます。トイレというのは、基本的には1年間使うような場所に設置するのが一番いいかと思います。ただ、私ども地形的な関係から、どうしても海岸にも必要な部分があろうかと思いますので、その設置の方法を少し考えていきたいと思います。以上です。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) 海水浴などで来た方にいろんな話を聞くのですが、トイレに入れないという方が結構多くいらっしゃるようです。確かに海水浴の時期にしか使われないのかもしれませんが、こういった交流人口をふやそうという施策を市がとっているのであれば、全体的な年間を通して人が多く利用しなければつくらないというものではなくて、観光地は観光地として優先して、その改修をしていくという考え方が必要ではないかと思いますので、その点についても十分に注意をしていっていただきたいと思います。  次の大項2点目の再質問に入りますが、ここでは、まず児童福祉の充実というところで、児童の健全育成について、再質問でお聞きしますが、富津市においても子ども医療費という点では小学校の6年生までということで、今、やられていると思いますが、この近隣市の状況についてはどのようになってきているのか、確認の意味で教えていただきたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 健康福祉部長、森田益光君。 ◎健康福祉部長(森田益光君) 近隣市の状況についてお答えいたします。中学3年生まで拡大するということで、木更津市、袖ケ浦市、君津市から伺っております。以上でございます。
    ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) この近隣市から見ますと、富津市だけがこの点についておくれをとった形になっていますが、こういうところが、まさに富津市に住んでよかったなという感情が持てないようなところなのかもしれません。子供を育てる環境にしてはですね。これが中学1年生から3年生までの子ども医療費について、前回の質問者の中でもいろいろ言われていましたが、今、想定できる中学3年生まで医療費を助成したときに、どれぐらいの費用がかかるのか、まず確認をしたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 健康福祉部長、森田益光君。 ◎健康福祉部長(森田益光君) 中学3年生まで拡大した場合の医療費の見通しでございますが、前回の議会でもお答えいたしましたが、その算出根拠が変わっておりませんので、約1,700万円でございます。以上でございます。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) 1,700万円ということで、来年度予算の要求はされると思いますが、その点についてお伺いをします。要求をするのかどうか。 ○議長(福原敏夫君) 健康福祉部長、森田益光君。 ◎健康福祉部長(森田益光君) お答えいたします。市の施策でございますので、担当部局が要求する要求しないという段階のお話はここでは不都合かと存じます。市を挙げて取り組んでまいる所存でございます。以上でございます。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) 近隣市と比較したときには、明らかに富津市がおくれているということは、皆さんわかっていらっしゃるでしょうから、ここは概算で予算を出したかもしれませんが、1,700万円というお金が中学1年生から3年生までの子ども医療費に使えるということであれば、ぜひ、こういうことは予算要求をして、近隣市におくれをとらないような形でしなければ地域間格差というところに、またこの項目が一つ入るのかもしれません。ぜひ、そういうところは努力をしていただきたいと思います。  この地域には小児科、産婦人科の診療科が不足しているということもありまして、この君津地域保健医療協議会では、富津市もいろいろ意見、要望等は言われているかと思いますが、どのような取り組みを行っているのか、お伺いをします。 ○議長(福原敏夫君) 健康福祉部長、森田益光君。 ◎健康福祉部長(森田益光君) 医療体制につきましてお答えいたします。市長の答弁にもございましたように、1次、2次、3次の医療体制を組んでおります。このような形で、崩壊していない1次、2次、3次とかかりつけ医、その中に休日当番制とか、また病院の輪番制で2次救急、外科と内科と分かれて受けています。また、3次として君津中央病院の救急センターで高度医療で救うという、この3つの体制をきちっととっているのは、千葉県にある10の医療圏の中でもこの君津地区が非常に優秀であると評価されております。  ただ、2次救急に参加している医療機関が現在12でございます。12の医療機関が輪番制でやるというのは、内科と外科の両方をそろえておりますし、また、夜間休病の診療所の体制につきましても、この君津地区は医師会に委託して実施しておるわけでございます。その点、4市で負担をして1次から3次までの継続的な、重層的な医療体制で安心・安全を何とか維持しようということで、君津中央病院における医師の確保、今度、人工透析の関係もできるようになりました。それはあくまでも腎臓専門医を確保したという病院としての努力とか、ドクターヘリによります病院の知名度の高さ、あるいは、特に富津市はドクターヘリによって恩恵を受けておりますが、1年間の稼働を見ますと、毎日出動しているような形での実績も上げております。そういう中で医師の確保、看護師の確保、また協力病院の確保等で、医師会とはいろいろと協議を重ね、努力しておる次第でございます。以上でございます。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) この地域には少ない科目があるかもしれませんので、その点は地域で安心して暮らせるような形で、いろいろ機関があるかと思いますが、そのような機関と話をしながら、よい方向に持っていっていただきたいと思います。  この項目は、先ほど児童福祉の関係で1点、抜けがありましたので、今、児童遊園地が富津市内にかなりあるかと思いますが、前回の議会の中の報告事項で1件、けがの方が出たという報告がありましたが、この児童遊園地の遊具については、今、どのような点検をしながら、どのような改修計画を持っているのか、お伺いをします。 ○議長(福原敏夫君) 健康福祉部長、森田益光君。 ◎健康福祉部長(森田益光君) 児童遊具に関します御質問にお答えいたします。公園に関しましては、都市公園などいろいろございますが、健康福祉部が所管しております児童遊園地5カ所、子供の遊び場19カ所、合わせまして24カ所の遊具につきましてお答えいたします。  この遊具は、現在、全部合わせまして76個で、毎年、腐食をしておりますので、事故もその一つでございました。大変申しわけない次第でございましたが、点検に関しましては年4回、5月のゴールデンウイーク前、7月の夏休み前、12月の年末休暇の前、そして2月の年度末に日本公園施設協会主催の遊具の日常点検の講習を受けた健康福祉部の職員が直接回りまして、年4回、目視、触診、ハンマーによる打診等で点検して、維持補修を適切に行っていけば、結構もつということで、この点で何とか遊具をもたせようとしています。  この2年間で見ますと、平成21年度に11基を新たに新設いたしました。撤去が、平成21年度は5基でございました。平成22年度につきましては、修繕の関係で新設はできませんでしたが、撤去が4基ございました。新設に関しまして、計画的にできればよろしいのですが、現在、今ある76のものを維持補修をしながら使用していますが、新設の計画を今後は立てていかなければならないかと存じます。  今、何もない公園、子供たちに自由に遊ばせる公園というのも、都会のほうでは大変脚光を浴びております。散歩した犬のふんで汚れてしまった砂場は何の意味もないということもございますし、いろいろな形で研究して、子供にとって危険のない、安全な遊び場の確保につきまして努力してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) ただいま答弁いただきましたけれども、点検をするための講習を受けて、ある程度、点検部位などが全部確認できるような方が点検をしていると。そういうように十分対策をとっているようではありますが、前回報告があったようなああいう事故も発生すると。ですから、何かそこに足りない部分があるのかもしれませんから、点検だけやっていればいいという話ではなくて、対策のおくれがどうしてもそこに出ているのかもしれませんので、ぜひその点検等で何かあったら、すぐ対応するように、いろいろ詳細な部分まで気をつけてやっていただきたいと思います。  次に、教育の関係の再質問に入らせていただきます。教育の関係ですが、スクールカウンセラーの話を先ほどしましたが、今、中学校には全校配置をしていて、小学校には配置ができていない。必要であれば、中学校に配置されている方が小学校に行くという形をとっているわけですが、これから新しい指導要領などに変わっていったときに、そういったきめ細かな点で注意をしなければいけないということであれば、ここのスクールカウンセラーは小学校にも何人か配置をするという考えはないのでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 教育長、渡辺隆二君。 ◎教育長(渡辺隆二君) 学校現場にとりましては、スクールカウンセラーの配置というのは非常に喫緊の課題の一つでございます。ぜひとも増員に向けて努力をしてまいりたいと考えております。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) これも近隣の市の話をしますと、袖ケ浦市あたりは小学校に配置されています。これは市独自で予算をつけてやっているのかもしれませんが、富津市も財政的に豊かで、予算があった場合にはできますとか、そこに財政が関係して、こういう配置ができないというのでは何か切ないところがあって、こういうところは教育方針もいろいろ変わる中で、先生方も非常に大変になってくるはずですから、ぜひ財政当局ともその話をして、来年度予算に向け、そういった配置ができるような形で、またいろいろ資料検討なり、予算要求なりをやっていただきたいと思います。  もう一点は、消防設備に関して、前回もそういう同じような質問をしましたが、いろんな部位で点検を委託する項目があるかもしれませんが、消防設備だけに限らず、電気設備関係でも点検はされているかと思いますので、早急にやらなければいけない機器設備はどのぐらいあるのか、教えていただきたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 教育部長、吉原賢一君。 ◎教育部長(吉原賢一君) お答えいたします。緊急にしなければいけないというものの種類という御質問でございますが、基本的にはすべて完全なものというものが理想でございますし、また、そうあるべきものと認識をしております。しかし、そうは言うものの、消防用設備で言えば、先ほど教育長も答弁いたしましたように、何点かふぐあいがある。例えば、屋内消火栓で言えば8校、あるいは中学校で2校というホースの経年劣化というケースもあります。こういうものの一覧表等により教育部では把握はしておりますが、この中でどれを優先するのかというと非常に難しい部分があります。そういう中では、できる限り予算を確保する努力をして、安全・安心に次ぐ消防用設備についても努力をしなければいけないという認識はしております。したがいまして、具体例等挙げられませんが、早急な対策をとるつもりではおります。また、そのための予算確保に向けて努力をしていきたいということでございます。以上でございます。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) こういった設備については、委託関係で点検をされているのでしょうから、その点検の結果が毎年同じような形で出てくるのを、どこまで放置するかどうかなのでしょうけれども、先ほどの児童遊園地の遊具ではありませんが、何かあってからでは遅いかと思いますので、心配なところがあれば、それなりに庁内でもいろいろ相談をしながら、教育委員会の中でまた検討していっていただきたいと思います。  それでは、最後の行財政改革についての再質問をさせていただきますが、先ほど縮減型の改革期の話をしました。実は、その後に評価型改革期というのが来ていまして、その次に来るのが現場改革型というのがあります。現場改革型というのは、まさにことしから始まる第三次行財政改革、これに値するような期間になるわけですが、富津市の場合の行財政改革については、まだ一番最初の縮減型に近いのではないかと考えます。これは、簡素で効率的な行政を追求する改革。縮減ですから、確かに削減にはつながるわけですが、その行財政改革が継続していかないと、この点です。今まで1次、2次というように行財政改革をしてきた中で、反省する点について、まずお伺いしたいと思います。 ○議長(福原敏夫君) 総務部長、磯貝昭一君。 ◎総務部長(磯貝昭一君) 御答弁申し上げます。第一次、第二次につきましては、既に行財政改革を実施してきて、いろいろな成果を上げてきたところでございます。当市におきましては、先ほど岩本議員が言われましたように、縮減型ということで、結果的には進んできている状況でございます。  しかしながら、その縮減型の大もとになろうとするものにつきましては、財政状況の見通し、こういったものが根幹になっております。これらによって財政に対する影響額、数字的には第一次では4億8,000万円、第二次では12億8,000万円、このような影響額を出してきたところです。何分、行政改革ではなく行財政改革という形で進んでおりますので、このような状況でありました。以上でございます。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) これからの行財政改革で一番必要なところは、まず職員の意識改革という点と、よりよい行政サービスの提供ということからいきますと、先ほど市長の答弁にもありましたが、人材育成の計画を平成23年には見直すという答弁もありました。今、いろいろな市町村の取り組みの中で、先ほど私が言いました現場改革型というものを取り入れている行財政改革については、それぞれ事業課が住民本位の改革方針を考えて、そこの部署部署でいろいろな改革を考えると。これらが必ずしもお金に換算して縮減できるとか、できないとか、そういう問題ではなくて、サービス提供がよくなる、改善できれば、それは改革ができたということになりますが、そういったことをいろいろ庁内でも紹介をするという発表大会というのをやっている市町村もありました。  こういう点でいきますと、この現場改革型ということをこれから進めていかなければいけないと思うのですが、部長はどのように考えているでしょうか。 ○議長(福原敏夫君) 総務部長、磯貝昭一君。 ◎総務部長(磯貝昭一君) 御提案いただきました現場改革型、確かに現場の方がいろんなことを熟知している、そのようなことはあり得るかと思います。当市におきましては、今年度から第三次大綱を進めたところでございますが、その中にあります目的ということでございますが、先ほど市長が御答弁申し上げました中にありますように、行政サービス、質の向上を盛り込んでおります。質の向上につきましては、人材育成が基本的なものとよく言われてはおりますが、当面、職員数もそうでございますが、行革の1項目にもあります定員適正化計画の中にもありますように、今、519人の職員がいるところでございます。  こういった中で進めていくには、確かに質を上げていくと、こういった方面が一番重要かと思いますし、また、職員の提案制度も盛り込んでおります。職員提案制度によりまして、いろいろな職員の意見を抽出して反映していきたい。現場の声も聞いていければ、さらにいいものができると、このように感じております。 ○議長(福原敏夫君) 6番、岩本 朗君。 ◆6番(岩本朗君) 再質問は終わりにしますが、最後に一言。これから行財政改革など、いろいろ取り組んでいかれるのはわかるのですが、今、庁舎内を見ますと、職員の方1人に1台、パソコンを多分、持たれているかと思いますので、このITの社会に電算業務委託ということでかなりの年間の費用もかかっていますが、このITを使って業務の中で改革をしていかなければ、これからの時代は非常に厳しい世の中になるかと思いますので、もっとそういうところに注意をして、業務の効率化なりを考えたときに、もっともっとITを利用した形で改革項目をつくっていただきたいと思います。  これで私の質問を終わります。 ○議長(福原敏夫君) 以上で岩本 朗君の質問を終わります。          ────────────────────────                 大野裕二君の関連質問 ○議長(福原敏夫君) 続いて、志新会の関連質問を許可します。関連質問ございませんか。                〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福原敏夫君) 5番、大野裕二君。 ◆5番(大野裕二君) 岩本朗議員の質問に関連して御質問をさせていただきたいと思いますが、企業誘致と雇用の拡大という質問がありましたが、その際に今の富津市の企業誘致は進んでいるけれども、雇用がなかなかふえないんだ、税収もなかなか上がらないんだという話がありました。現状の進出してくる企業だと、どうしてもそういうことになると思うのです。どうやって人を多く使う企業をもっと富津市に持ってくるのだとか、もっとお金を落としてくれる、税金をたくさん払ってくれる企業を富津市に呼んでくるのだということを当然考えていると思いますし、もっと考えていかないといけないと思うのです。そういう企業を連れてくるために、まず情報収集というものを市としてはどういう考えのもので、どのような活動を行っていくのかを教えてください。 ○議長(福原敏夫君) 企画財政部長、中村芳雄君。 ◎企画財政部長(中村芳雄君) お答えいたします。今、企業庁と一緒に企業誘致を図っているわけですが、リサイクルポートに指定されてからリサイクル企業につきましては、進出が進みました。まだリサイクル企業用地は若干あるのですが、そういう企業ではなくて、製造など、従業員をいっぱい使う企業ということで、富津市としましては企業庁にお願いしているところでございます。                〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福原敏夫君) 5番、大野裕二君。 ◆5番(大野裕二君) そんなところかと、答えとしては予想していました。今、こんな時代で、非常に景気も悪いと言われていますが、埼玉県の人口3万人程度のあるまちで、ホンダか何か大きな企業のエンジン工場の誘致に成功して、その副産物として下水道がほぼ全町に完備されるということもあります。実際にこういう時代ですが、交通や物流のアクセスがこっちに比べれば悪いと言われるところでも、実際にそういうことができているのです。そういう話を聞いたら、何かというと、今、部長がおっしゃられたのは、企業庁と一緒だけれども、企業庁におんぶに抱っこではないですか。市として、どうやって外に出ていってやっているのだというものが、今までのいろんな方の質問を聞いていてもなかなか見えない。ですから、どうやって外に出ていくのだといったときに、我々市会議員がいますが、我々が外に行っていろいろアピールするというのももちろん大事かもしれませんが、もちろん部長もそうですが、ここは市長のトップセールス、例えば、我々が100回人に会いに行くよりも、市長が1回会いに行ったほうがよっぽど効果もありますし、向こうだって真剣に考えるわけです。電通の保養所だってありますし、つてというのはいっぱいあると思うのです。新日鐵だって頼れば、いろいろ紹介してくれるでしょうし、そういうのを部長のほうからも市長に提案して、市長にどんどんもっと外に出ていってもらって、トップセールスで何が何でも企業を連れてくるんだという意気込みで頑張っていただきたいと思います。これは要望です。以上です。 ○議長(福原敏夫君) ほかにございませんか。                〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福原敏夫君) ほかに質問もないようでございますので、志新会の関連質問を終結いたします。  これをもって志新会の代表質問を終わります。          ────────────────────────                   散     会 ○議長(福原敏夫君) 以上をもちまして本日の日程はすべて終了いたしました。  次の本会議は、9月7日午前9時30分から会議を開きますので、念のため申し添えます。  本日はこれにて散会といたします。                 午後2時28分 散会...