富津市議会 > 2006-09-06 >
平成18年 9月定例会−09月06日-03号

  • 和式トイレ(/)
ツイート シェア
  1. 富津市議会 2006-09-06
    平成18年 9月定例会−09月06日-03号


    取得元: 富津市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-23
    平成18年 9月定例会−09月06日-03号平成18年 9月定例会                   平成18年9月招集                富津市議会定例会会議録(第3号)                    議 事 日 程              平成18年9月6日(水) 午前10時開議 日程第1 一般質問      (個人質問) 日程第2 休会について 〇本日の会議に付した事件 1.開  議 1.岩本 朗君の個人質問 1.大野裕二君の個人質問 1.平野良一君の個人質問 1.藤川正美君の個人質問 1.岩崎二郎君の個人質問 1.休会について
    1.散  会 〇出席議員  1番 大 野 裕 二 君   2番 岩 本   朗 君   3番 長谷川   剛 君  4番 石 井 志 郎 君   5番 藤 川 正 美 君   6番 澤 田 春 江 君  7番 永 井 庄一郎 君   8番 中 後   淳 君   9番 平 野 明 彦 君  10番 鈴 木 幹 雄 君   11番 福 原 敏 夫 君   12番 竹 内   洋 君  13番 長谷川 恒 夫 君   14番 小 林 新 一 君   15番 岩 崎 二 郎 君  16番 平 野 良 一 君   17番 鈴 木 敏 雄 君   18番 平 野 隆 司 君  19番 三 平 正 昭 君   20番 高 橋 謙 治 君   21番 高 梨 良 勝 君  22番 嶋 田 政 市 君 〇欠席議員  なし 〇出席説明員  市長        佐久間 清 治 君   助役        平 野 和 夫 君  収入役職務代理者  正 司 行 雄 君   水道事業管理者   三 平 稔 純 君  教育長       黒 川   逸 君   総務部長      小 澤 俊 平 君  総合政策部長    綾 部 正 吉 君   財政部長      吉 田 和 男 君  市民福祉部長    池 田 泰 夫 君   経済環境部長    稲 村 治 助 君  建設部長      中 島 照 夫 君   農業委員会事務局長 丸   若 夫 君  監査委員事務局長  丸   繁 雄 君   消防長       佐 藤   一 君  教育部長      渡 辺 眞一郎 君   水道部次長     小 川 三 雄 君  総務部次長選挙管理委員会事務局長            長谷川 友 宏 君 〇出席事務局職員  事務局長      馬 場 勝 行     事務局参事     金 井   茂  庶務課長補佐    古 宮 浩 二     庶務課副主幹    鈴 木   茂           ─────────────────────────                    開     議              平成18年9月6日 午前10時00分開議 ○議長(嶋田政市君) ただいまから本日の会議を開きます。           ─────────────────────────                   岩本 朗君の個人質問 ○議長(嶋田政市君) 日程第1、一般質問。  これより個人質問を行います。先例により、通告してあります質問を許可します。質問時間は、答弁を含めて60分以内となっておりますので、念のため申し添えます。  初めに、2番、岩本 朗君の発言を許可します。2番、岩本 朗君。                  〔2番 岩本 朗君登壇〕 ◆2番(岩本朗君) 皆様、おはようございます。2番、岩本 朗でございます。それでは、通告してあります少子化対策について、現在、富津市で取り組んでいます次世代育成支援行動計画「いいじゃないか!ふっつ」について質問させていただきます。  今後どのように人口が推移するのか、国立社会保障人口問題研究所で日本の将来推計人口について、このように推計をしています。我が国の人口は、2006年にピークを迎えた後、減少に転じ、2020年には1億 2,411万人、2050年には1億59万人と2004年と比較すると 2,700万人減少すると言われています。  この将来人口推計によれば、出生数は2010年代前半に 100万人を割り込み、2020年代には80万人台になる。一方、死亡数は今後とも増加し、2010年代には 130万人台から 140万人台へ、2020年代には 150万人台から 160万人台になると言われています。2006年から死亡数が出生数を上回る自然減が始まり、2020年代には年間の自然減が70万人台にもなると推計されています。これは毎年、現在の鳥取県、または島根県1県分の人口が減少していくことを意味しています。  少子化が進行する一方で、高齢化率が高まり、2050年には現在の2倍近い36%にも達する。総人口に占める生産年齢人口の割合は2000年の68%から2050年には54%に減少するとなっています。このように、2050年の総人口は、日本が初めて1億人を超えた1967年の当時の水準に戻ることが予測されています。同じ1億人でも1967年当時は高齢化率は6%と若い国でありました。それに対し2050年には、高齢化率は約36%、世界的に見ても大変年老いた国へと変貌してしまいます。2000年には高齢者1人当たり生産年齢人口が4であったのが、2050年には高齢者1人当たり生産年齢人口は 1.5人となります。このように、人口構成が大きく変わってしまうと言われています。  さらに、この人口推計における参考推計では、2100年には6,414万人と現在の総人口から6,000万人もの人口が減少するという人口半減社会を迎えることが予想されています。  以上のような少子高齢化が進む中、次世代育成支援の取り組みについては、2002年の9月、厚生労働省において少子化対策プラスワンがまとめられました。これは従来の取り組みが仕事と子育ての両立支援の観点から保育に関する施策を中心としたものであったのに対して、男性を含めた働き方の見直し、地域における子育て支援なども含めて、社会全体が一体となって総合的な取り組みを進めていこうと提言するものでありました。  2003年の3月、少子化対策プラスワンを踏まえて次世代育成支援に関する当面の取り組み方針が決定されました。この方針では、家庭や地域の子育て力の低下に対応して、次世代を担う子供たちを育成する家庭を社会全体で支援、これが次世代育成支援となるわけですけれども、子供が心身ともに健やかに育つための環境を整備することを掲げています。  2003年7月に次世代育成支援対策推進法が制定され、これは地方公共団体及び事業主が次世代育成支援のための取り組みを促進するために、それぞれ行動計画を策定し、実施していくことをねらいとしたものでありました。  以上のような日本の状況下で千葉県を見てみますと、平成17年の人口は 605万人、2030年推計人口は 576万人に減少。それでは富津市を見てみますと、平成17年の人口は5万 161人、2030年には3万 7,961人といった推計人口も出されています。また、高齢化率についても、2005年に25%だった数値が、2030年には約40%近くになることが予測されています。平成15年、合計特殊出生率が国で1.29、千葉県で1.20、富津市で1.03、この数値の比較から国や県よりも早く少子化が進行していることを示し、富津市の次世代を取り巻く状況は危機的な状況であると言えます。  平成17年度から第1期計画がスターとしましたが、この計画についてこれから質問させていただきます。  まず1点目に、次世代育成支援行動計画の1年目の実績と成果について、どのようになっているのか伺います。  2点目に、この支援計画が1年を経過し、平成15年に出された合計特殊出生率1.03の傾向はどのようになっているのか伺います。  3点目に、現在富津市の人口が平成18年3月から8月、半年間で 256人減少しています。減少した人口の年齢階層別で見た場合、どのようになっているのか伺います。  以上で1回目の質問を終わります。答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田政市君) 岩本 朗君の質問に対する答弁を求めます。市長、佐久間清治君。                 〔市長 佐久間清治君登壇〕 ◎市長(佐久間清治君) 岩本 朗議員の御質問にお答えいたします。  少子化対策について、次世代育成支援行動計画についての御質問にお答えいたします。富津市次世代育成支援行動計画「いいじゃないか!ふっつ」につきましては、平成17年3月に策定され、この計画の策定にかかわった市民代表の方々をメンバーとする第1回富津市次世代育成支援行動計画推進会議を昨年12月に開催し、また本年7月に第2回推進会議を開催し、見直しを行ったところであります。  本計画の進捗状況につきましては、事業数 171件のうち継続 122件、拡大26件、縮小または廃止9件、調査検討が14件、未実施はありませんでした。なお、具体的な成果につきましては、まだ1年を経過したところであり、顕在化するには至っていないものと考えております。  また、富津市の合計特殊出生率の推移は、平成13年、1.05、平成14年、1.09、平成15年、1.03、平成16年、1.07となっております。  次に、人口の減少につきましては、平成13年1月1日現在5万 2,794人であり、平成18年1月1日現在では5万48人であります。したがいまして、この5年間において 2,746人の減少でありました。  年齢階層別の分析でございますが、住民基本台帳人口及び外国人登録者人口は4月1日現在の年1回の統計数値しかございませんので、その数値を基本資料として利用しておりますが、議員の御指摘のとおり、一層の人口動態分析が必要ではないかと考えられますので、その資料収集について検討していきたいと存じます。  市といたしましては、市民と協働によりつくり上げた市民のための市民による計画である本行動計画では、PDCAで事業の見直しを的確に行い、ひいては人口の増加につなげてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) どうも答弁、ありがとうございました。それでは、再質問に入らさせていただきますけれども、今、市長から答弁の中で1年間の実績等で見直し件数等いろいろ出てきましたけれども、この件につきましては、また後ほど再質問の中でさせていただきます。  まず第1点目ですけれども、この次世代育成支援行動計画「いいじゃないか!ふっつ」といった立派な計画があるわけですけれども、こういった計画の中に重点施策というのがあります。重点施策として1番から4番までの項目が出ているわけですけれども、なかなか具体的にはどういったことをするのかといったところがよく見えてない部分があります。といったところで、重点施策の1番目ですけれども、「手をつなぐって、いいじゃないか」、連携関係についてですけれども、この1年間でできた具体的な連携という、市民との連携もいろいろあるでしょうけれども、その辺の具体例がありましたら紹介をしていただきたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) 重点施策の1の「手をつなぐって、いいじゃないか」という連携について、この1年間で具体的な連携事例ということでございますが、学童保育を円滑に運営するための各小学校との個別の協力関係や、君津児童相談所、担当教員、地区民生委員主任児童委員、警察、福祉事務所家庭相談員等を構成員とするサポートチームの虐待児童の保護活動等、緊急性の高い個別事例に対応し、その連携の力を発揮できたものではないかなというふうに考えております。一例でございます。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) 今、一例で説明していただきましたけれども、この推進事業の中にも地域の子育て支援センターといったところで推進事業がありまして、最終的な目標が、平成16年で1カ所のところが平成21年では3カ所といった目標があるわけですけれども、こういったところが、先ほどこの計画については1年ごとのPDCAで確認をしていくといったサイクルをとっていくといった話もありましたけれども、こういった支援センターについての進捗が今後、目標に向かって確実に進んでいくのかどうか、この辺をお伺いいたします。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) 子育てでは、子育て支援センターというものが重要になってくると考えておりまして、この目標に合わせまして最大の努力を払っていきたいと、このように考えております。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) それでは、重点施策の継続といった意味で「続くって、いいじゃないか」という項目があります。これについては、支援組織内の個人情報管理体制の構築とか、連携組織内における情報共有化の方法といった項目が出ていますけれども、この情報の共有化の方法については具体的にどのようにされているのか、お伺いをいたします。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) 重点施策の2でございますけれども、「続くって、いいじゃないか」という連携についての支援組織との個人情報管理体制の構築、連携組織内における情報共有化の方法について、具体的にはどうなっているかとの御質問でございますが、一例を申し上げますと、処遇困難な児童や母子の事例等、複雑な人間関係を伴う事例に対して、児童精神科との連携に基づく長期スパンで総合的に対応せざるを得ない場合等、多岐にわたる分野において情報の共有化と個人情報保護に全力を傾注して、痛手を負った子供たちの学校への復帰等、具体的な成果につなげているものと考えております。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) 重点施策については、残り2点ほどありますけれども、こういった計画の重点施策で出している項目については、もう少し市民の方が見てもわかりやすいような内容で記述をしていただきたいと思います。やっていることは確かにいいことばかりですから、そのことがどれだけ情報として市民の方に伝わるかといったところでは、もう少しこういった内容を細かく説明できるような方式をとっていただきたいと思います。  次に、協働の体制づくりについてといった項目で質問させていただきますけれども、先ほどからPDCAサイクルを確立して、毎年度、進捗状況を把握、評価するとともに見直しを行うとあります。これは先ほど市長の答弁でもありましたけれども、まだ1年目でそういった評価ができてない部分があるかもしれませんが、平成17年度の評価、見直しはどのようにされたのか、伺います。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えを申し上げます。見直しの御質問でございますが、平成17年がスタートになったわけでございます。本年7月にこの公表計画策定にかかわった市民代表をメンバーとする第2回の推進会議を開催いたしまして、見直しを行ったところでございます。本進捗状況につきましては、この会議の評価、見直し作業の結果、先ほど市長が御答弁申し上げましとおり、総事業で 171件、継続で 122件、拡大26件、縮小または廃止9件、調査検討14件というようなことでございます。なお、未実施はないというような評価でございます。  現在、庁内会議、推進会議、この会議におきまして庁内会議、推進会議とも出席者全員でこのことを確認したところでございます。ただし、計画策定後1年目でございますので、評価については今後の展開を踏まえなくては判断できない部分も多々あることを御理解をいただきたいと存じます。現在、このような状況の中で慎重に評価、見直し作業を進めていく必要があるというふうに考えているところでございます。よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) ただいまの答弁の中にもいろいろありましたけれども、こういった事業を効 果的に推進するために、こういったPDCAサイクルを使うのであれば、推進事業としてこの「いいじゃないか!ふっつ」の中に書かれている項目としては、平成16年の現状、あとは平成21年の目標といったところの数値だけが載っております。こういったところで、年間の計画というものがなければ、1年ずつの実績としての評価ができないと思うのですけれども、この点については1年ごとの年間のある程度の目標ですけれども、そういったものをつくった計画書をつくらなければいけないと私は思うのですけれども、この点はどうでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えを申し上げます。この中には具体的に年間計画でも落とせない部分もあるわけでございまして、そういうものをどう落とすかというようなことでは問題があろうかなというふうには考えますけれども、今後、落とせるものについては、そういう作業を行っていく必要があろうということでは認識しておるところでございます。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) 今、部長が言われたように、落とせるものはといったところで、年間の目標が明確であれば、年間の実績に対する評価もできるでしょうし、見直しもできるといったところで、こういったサイクルを回すことができると思いますので、その辺、今後いろいろ毎年見直しをされながら次年度の計画を立てていくかもしれませんが、できれば、最終的な平成21年度に目標値が出ている分については、毎年度の目標というものを掲げてやっていただきたいと思います。  次に、事業計画として主要施策の推進事業についてですけれども、新規項目が少ないように感じられるわけですけれども、事業件数が先ほど市長からも答弁がありましたけれども、私がざっと数えたところ、総数的には 180数件ありまして、今後、新しく取り組みといったところが17件ほどになっています。ほとんどが今まで取り組んできた継続の事業が多いわけですけれども、この辺の新規に取り組む17件というのが何か少ないように思えるのですけれども、この点についてはどうでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えを申し上げます。ほとんどが継続事業の取り組みが多いというようなことでございますが、新規事業を多いか少ないかというとらえ方については、その個別事業の一つ一つの事業効果の大きさや、あるいは影響、具体的には各世帯、児童数等、さまざまな判断指標があるわけでございまして、そこで評価の尺度を設けるというようなこともあろうかというふうに考えておるところでございます。継続の多さと新規事業の関係につきましては、担当する部といたしましては、それなりに一定の評価はできるものではないかなというふうに考えているところでございます。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) ここの「いいじゃないか!ふっつ」の中にも、現在、富津市、出生率、平成15年で1.03といった数値を見て、危機的な状況であるということを言っていますけれども、こういったところについて新規に取り組む件数が少ないんじゃないかと、そのように思いますので、まだこれから世の中の情勢がいろいろ変わってくるかもしれませんけれども、それは途中途中で新しく新規取り組みの項目が出てくるかもしれませんので、そのときには積極的に取り組んでいただいて、実施をしていただきたいと思います。  次に、平成17年度の決算から次世代育成支援対策推進事業として決算額が 2,247万円ほどあります。これは延長保育の関係といったところで明記をされていますけれども、その他の推進事業でかかった費用はどのようになっているのか、お伺いをいたします。
    ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) 平成17年度の決算から次世代育成支援対策事業としての決算額が今、議員の方からお話がございましたけれども、これは延長保育関係の決算でございまして、その他の推進事業費がどうなっているかというような御質問でございます。この次世代育成支援事業につきましては、御存じのとおり、他部局、他分野にわたり重複した既存の施策も多く含まれているところでございまして、総事業費の総額については私ども、現在のところ把握いたしておりません。  なお、この名称の補助金につきましては、保育所地域活動事業あるいは妊産婦新生児訪問、2カ月児訪問、育児教室、離乳食教室家庭教育学級、親子学級の6事業の額でありまして、そういう形の中での金額だというふうに御理解をいただきたいと、このように考えております。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) 平成18年度の予算で推進事業費 2,918万 6,000円とありますけれども、今後、この5年間でいろいろな推進事業を実施していく上で、どれだけの予算がかかるのかなといったところがあります。なかなか今、各部局でいろいろ分かれて、トータルの金額は出しにいくといったところもあるかもしれませんけれども、こういった事業計画、5年計画でやっていったときに、平成17年度は延長保育の部分で 2,200万円という金額が上がっていますけれども、今後こういった事業を進めていけば、将来的には、5年後にはどれだけ今のこういった費用がトータル的にはかかるのか、その辺がもしわかりましたら教えていただきたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) 今後の予算の関係でございますが、平成18年度予算では推進事業費として 2,918万 6,000円となって、それぞれの事業を実施していく上で今後の予算はどうふえていくのかということでございますが、一つには保育費だけでも年間7億円というふうに考えておりますし、また市民を中心とする事業展開につきましては、先ほども事業計画を立てたらどうかという中でお答えしたのですが、御承知のとおり、金額に換算すると大変困難なものものございます。  なお、次世代育成関連事業予算につきましては、既存の事業が多く含まれていることは、先ほどお答えさせていただきましたが、したがいまして、今後、次世代育成に係る全体的な予算につきましては、相当の規模の予算が想定されておりますが、現在のところ、その見通しについては把握してないという現状でございます。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本朗君。 ◆2番(岩本朗君) このような支援計画なり、「いいじゃないか!ふっつ」といった計画、5年計画、その先のあと5年のトータルで10年の計画がありますけれども、こういった事業を計画するときに、最終的な目標値があって、今までやってきた事業かもしれませんけれども、ある程度の拡充をしていくといった目標も掲げられております。そういったことによれば、5年後、10年後には拡充した意味での予算が拡大する、そういったところが、全然検討もつかずにこの計画を立てたのかなといったところもあるのですが、その辺についてはどうでしょうか。ある程度の目安はあると思うのですけれども。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) 先ほどの中でお答えいたしましたとおり、既存の事業も多々あるわけでございまして、こういうものを全部名寄せしてない、集計してないというところで御理解いただきたいというふうに思います。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) 集計をしてないというのであれば、その集計は必要と思いますか。どうですか。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) 今後、庁内会議においてひとつ検討して、そのような方向でまとめていく必要があろうというふうには考えております。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) こういった事業については、いろいろお金のかかる部分もあるでしょうから、当初、計画を立てたときから将来的にはこれだけ予算がかかるんだといったところを出していろいろな事業を計画していただきたいと思いますので、今後、そういった集計については実施する方向でよろしくお願いいたします。  それでは、今回の「いいじゃないか!ふっつ」といった少子化に対するいろいろな取り組みがありますけれども、富津市で、これは富津市の目玉だと、ほかの市に対してアピールするような取り組みは何か考えていらっしゃるのか、伺います。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質疑に対する答弁を求めます。市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えを申し上げます。個別な対応と大きな全体的な対応との視点が2つあるというふうに私は考えております。個別としては、児童の虐待防止等、関係機関、地域住民を巻き込んだ市民ぐるみの活動が中心的なものになるというふうに考えております。また、全体的な対応としては、乳幼児医療費の助成、あるいは児童手当等の対象者の拡大、あるいは学童保育や保育所待機児童ゼロの堅持といった具体的な子育て支援の取り組みがあるというふうに考えているところでございます。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) 各地方自治体にとって、こういった少子化傾向に歯どめをかけることとか、生まれてきた子供たちを健全に育成させていくということは、地域社会の活力の維持発展のために不可欠であると思います。そういったことから、富津市は富津市の地域のニーズに合った独自な取り組みがあってもいいかと思いますので、この辺については今後いろいろ検討していっていただきたいと思います。  この前、新聞にも載っていましたけれども、子育てしやすい家の支援という、こういった記事がありました。これは成長に応じて家の間取りを変更できる、そういった家を購入すれば、公庫の金利の軽減とか、こういった話もあります。これについては政府は2007年度から少子化対策の一環として、子育てしやすい住宅の施策を支援すると、こういった施策をとるようになっています。こういった施策が国の方から出てきたときには、富津市については積極的に取り組むのか取り組まないのかといったところで、この点についてはどうでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) 住宅の問題につきましては、建設部長の方で答弁があろうかと思いますが、考え方といたしましては非常に有効な手段であろうというふうに考えております。  また、これもさきにテレビ放送がされたものがありまして、たしか長野県の下条村というふうに記憶しておりますが、若い人たちに住んでもらって子育てをしてもらうというような形の中で、村がマンション式のアパートをつくったというようなものが紹介されておりました。そういう取り組みについては私も関心を持ったわけでございまして、そういう取り組みも全国ではされているという新たな認識を持ったところでございます。 ○議長(嶋田政市君) 建設部長、中島照夫君。 ◎建設部長(中島照夫君) 優良住宅取得支援制度につきまして、現在、省エネ、高齢者の暮らしやすい、耐震を対象としているところでございます。子育てしやすい住宅を新たに加えることになっております。これにつきましては、国土交通省のホームページや新聞報道で概算要求していることを承知しております。メニューとしてはよいものだと思います。また、具体的にはわかっておりませんので、情報等、注視していきたいと思います。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) どうも答弁、ありがとうございました。こういったいろいろな施策が国の方からも出てくるでしょうから、こういったことに対して積極的に取り組んで、少子化対策として一つの対策の事業として取り組んでいっていただきたいと思います。  次の質問に移りますけれども、「いいじゃないか!ふっつ」の資料の後ろの方に市民からのアンケートで各資料が載ってます。この中で各種子育て支援事業への要望として、活動場所や機会の提供、活動費用の支援など、活動環境の向上を望んでいるというのがあります。今後の子育て支援、市民の地域の力を十分に生かすとともに、市民と行政が適切な役割を担いとありますけれども、この適切な役割を担いといったところが、今後どのような形で取り組んでいかれるのか、お伺いをいたします。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えをいたします。本計画の立案時にもこのアンケート結果を最優先課題として施策の重点目標や重点施策に取り入れたところでございますが、今後の具体的な評価あるいは見直し作業にも生かしてまいりたいというふうに考えております。  なお、市民と行政の適切な役割分担につきましては、本計画の根幹にかかわる取り組みというふうに理解をしておりますので、このような中で特に力を注いでまいりたい、このように考えておるところでございます。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) 今の答弁の中にもありましたけれども、行政が適切な役割を担うとありますけれども、適切なところが非常に難しいかもしれませんけども、その辺は毎年、事業を進めていく中で見直し等して、適切な担い手として頑張っていっていただきたいと思います。  このアンケートの中に経済支援といった部分も多く書かれていましたけれども、経済支援といえば乳幼児医療費助成とか、児童手当とかありますけれども、こういった助成、手当について、まずお聞きしますけれども、乳幼児医療費助成について、この近隣4市の中で比較をしたときに、どのようになっているのか、まずお伺いをいたします。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えを申し上げます。乳幼児医療費の助成でございますが、3歳以上から小学校入学前までの幼児について、君津市、木更津市が本年8月1日から、袖ケ浦市は平成14年4月1日から入院、通院の助成を実施しております。本市は、千葉県乳幼児医療対策事業補助金交付要綱の改正に合わせまして本年8月1日から3歳以上の乳幼児1日以上の入院の助成へと拡大したところでございます。近隣市との差につきましては、3歳以上の通院については本市は対象となっていないところ、これが格差、要するに差があるというところが現在でございます。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) 今の答弁の中に、近隣の4市を比較すると、富津市だけがそういったところで格差が出ているのがわかりました。これに対して、せっかくこういった子育て支援の計画がある中で、こういった格差がついているところに対しては、今後どういうふうに取り組んでいこうとしているのか、まずお伺いをします。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えを申し上げます。昨日の代表質問の平野明彦議員の御質問でもお答え申し上げましたとおり、この格差につきましては、なるべく早い時点で近隣市に合わせてまいらなければならないというふうに担当としては考えているところでございます。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) まず、いろいろ医療費の助成とか、児童手当の関係もありますけれども、この児童手当については格差はあるんですか。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えを申し上げます。児童手当でございますが、これは児童手当法に基づいて支給しておりますので、近隣市の格差はないというふうに考えております。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) ここ半年間で、先ほど言いましたけれども、人口減が 250何名というのが出ていますけれども、これも年齢の階層別をよく見てみないとわかりませんけれども、こういった乳幼児医療の助成とか、こういった格差があれば、住みやすい場所、子育てしやすい場所に移ろうとする方がいてもおかしくはないと思います。そういったことで、逆にせっかくこういった子育て支援の計画をつくられたのでしたら、そういった格差のついているところをどのように変えていくかといったところを、これはことしの8月1日からそういった格差がついたかもしれませんが、ことしの見直し等、PDCAでやるときに、そういった項目については十分に検討していただいて、近隣市比較したときに同じようなレベルで子育てができるような、そんな環境をつくっていただきたいと思います。そのためにこういった行動計画等つくられているかと思いますけれども、こういった中にぜひ取り込んで実施をしていただきたいと思います。  それでは、次の質問ですけれども、これは富津市の考え方をお聞きしますけれども、少子化対策については、出生力低下の要因への対応、これが一つあります。もう一つは、少子化の影響への対応というのがあると思います。その辺を考えて、2つ大きな項目があるわけですけれども、こういった項目について富津市についてはどちらを優先させていこうとする考えを持っているのか、お聞きをします。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えを申し上げます。どちらを優先、大切かということの御質問でございますが、これはどちらがどうというようなお答えにはつながらないというふうに私は考えておりますが、全体的にそういう問題について解決していく、努力していく、対策を講じていくべき問題であろうというふうに考えております。 ○議長(嶋田政市君) 2番、岩本 朗君。 ◆2番(岩本朗君) その点については、今後いろいろな推進事業をやりながら、状況を見直していっていただいて、本当に富津市の出生率の低下がどういったところに原因があるのか、その辺を確実に把握しなければ、一つは世の中の流れで、こういった少子化になっているのかもしれませんけれども、こういった内容をよく確認をしていただいて、今後、計画の見直しなりをしていっていただきたいと思います。本来であれば、富津市の考えとして出生力低下については絶対に回復をさせるんだというような、ひとつ意気込みがほしいところなのですけれども、せっかくこのように「いいじゃないか!ふっつ」といった計画もつくっておりますので、今後の少子化対策としていろいろな項目で取り組んでいっていただきたいと思います。  こういったことで、今回質問させていただきましたけれども、最後には富津市のこの地域の本当に市民の方が要望しているところをよく把握をしていただいて、何が必要かといったところをよく確認をして、今後の計画等を進めていっていただきたいと思います。  今後も、ぜひこの計画がうまく進むように、多分、推進事業については庁内全体にかかわることでしょうから、PDCAサイクル等使いながら確実に進めていっていただきたいと思います。  これで私の質問を終わらさせていただきます。本当にありがとうございました。 ○議長(嶋田政市君) 以上で岩本 朗君の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで暫時休憩をいたします。                  午前10時53分 休憩           ─────────────────────────                  午前11時05分 開議                   大野裕二君の個人質問 ○議長(嶋田政市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  続いて、1番、大野裕二君の発言を許可します。1番、大野裕二君。                  〔1番 大野裕二君登壇〕 ◆1番(大野裕二君) 皆さん、おはようございます。1番、大野裕二でございます。通告してあります人口増加策についてと、広告収入などのへ考え方について、2項目について質問をいたします。  近年の少子化傾向により、国の人口も減少に転じました。私たちの富津市においては、既に大分以前より人口の減少が始まっており、現在ではついに5万人を切っている状況下にあります。国の人口動態の予測とあわせて考えてみますと、今後、富津市の人口減少はこれまで以上のスピードで加速していくことが十分に考えられます。市の長期計画である基本構想には、平成27年の将来人口を6万 5,000人と想定しておりますが、実際はこの数値とは全く反対に進んでいるというのが現状であります。基本構想で描いている市の将来像とは全く違う方向に向かっている市の状況下で、その内容を解析、いわゆる人口減少の背景と原因の把握、現実路線に立った将来予測が第一命題ではないでしょうか。市としては、どの程度までの内容解析を進めているのかについてお伺いをいたします。  それら人口減少の要因を正確に把握した上で、人口減少に歯どめをかけ、人口増加に転じるための長期的な戦略、必要な要素は何かを明確に示し、取り組んでいく必要があるのではないでしょうか。  そこで、市としての人口増加施策の中・長期的な戦略をどう立てているのか、またそれらに基づいた具体的な施策の展開はどのようになっているのかについてお伺いをいたします。  次に、広告収入などへの考え方について質問をいたします。私は、2年前の9月議会においてネーミングライツを例に挙げて質問をいたしました。その際に、市民サービス等の影響も考えた上での検討が必要であり、施設の維持管理費の負担軽減などへの効果もあるのかなと、そのような答弁をいただきました。あれから2年が経過いたしましたが、ネーミングライツは当たり前のように国民の皆様に認知されるようになりました。また、財政難を受け、企業広告で稼ぐ自治体が急増しており、ホームページ、広報紙などに広告を掲載する市区町村は 280に達しております。これら広告収入の導入には、公平性への配慮への苦労も十分あろうかと思いますが、地方交付税や国庫補助負担金の削減、税収の減少に加え、今後見込まれる大量退職による退職手当の急増、耐震化優先度調査に伴って学校施設整備にかかるであろう費用、図書館、建設や集客施設の建設など、財政を逼迫する要因が富津市には山ほど堆積しております。  そのような状況下において、大都市の自治体と比べれば金額的には比較にならないほど小さいかもしれませんが、富津市でもホームページや広報紙、施設を利用した広告収入への取り組みを具体的に検討し、進めていく必要があるのではないでしょうか。市としての考え方についてお伺いをいたします。  以上で第1回目の質問を終わります。 ○議長(嶋田政市君) 大野裕二君の質問に対する答弁を求めます。市長、佐久間清治君。                 〔市長 佐久間清治君登壇〕 ◎市長(佐久間清治君) 大野裕二議員の御質問にお答えいたします。  人口増加施策の御質問のうち、人口減少の内容解析と将来予測についてお答えいたします。  内容解析でございますが、まず女性の社会進出に伴う晩婚化や未婚化などの要因による出生率の低下、バブル経済崩壊後の経済情勢に端を発する子育て環境に対する不安、また高齢化社会の進展による死亡者の増加といった自然的要因が考えられます。  社会的要因としては、就労の場が少ないことや基盤整備のおくれによる市外への転出が転入者を上回るなどが考えられますが、これらの複合的要因の積み重ねによるものと認識しております。  続いて、将来予測でございますが、第2次基本計画策定に先立ち、平成16年度に専門機関による人口推計調査を実施いたしました。人口減少は全国的傾向でございますが、その調査結果によりますと、富津市の平成22年の人口推計はおおむね4万 9,000人程度が予測数値として示されております。  続いて、人口増加施策の中・長期的な戦略と具体的な施策の展開についてお答えいたします。  まず、戦略でございますが、人口問題はある単一の施策展開で解決するものではなく、長期にわたり継続的に対応していく必要があると考えます。さらに、人口増加につながる国や県のプロジェクトの推進に努力することとあわせ、本市の実情に即した対応をしていく必要があると認識しております。  施策は、ハード面の整備とソフト面の充実に大別できますが、これらを総合的に推進し、住みよい魅力的なまちづくりをすることによって人口減少に歯どめをかけ、増加につなげてまいりたいと考えております。  具体的に申し上げますと、道路交通網の整備や生活環境の改善、優良企業の誘致や地場産業の振興による雇用の創出、次世代育成支援行動計画や男女共同参画計画の推進を初め、教育や福祉の充実などの施策を展開しているところでございます。  次に、広告収入などへの考え方についてお答えいたします。ホームページや広報紙、施設を利用した広告収入への取り組みについてでございますが、広告収入につきましては、市民サービスの向上を図る上での財源確保策の一つとして有効な手段であると考えております。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) それでは、再質問に移らさせていただきます。  まず初めに、人口増加施策についてからお伺いをしていきたいと思います。今、市長の答弁を伺いますと、社会的要因、自然的要因ともに大きな範囲といいますか、漠然とした形の内容把握というような感じがするのですけれども、人口減少の要因というのは、先ほど市長も言いましたように、自然的な増減と社会的な増減というものがありますけれども、富津市において自然増減と社会増減の、それぞれ別々に見た増減数というものは把握しているのでしょうか、まずその点についてお伺いいたします。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えを申し上げます。人口のとらえ方の問題でございますけれども、一つは住民基本台帳上の人口のとらえ方と、国勢調査をもとにした常住人口のとらえ方、すなわち常住人口の中には外国人登録も含まれているということで御理解をいただきたいと思います。このような中で、転出、転入、出生や死亡、そういうようなとらえ方はされております。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) それらについての、今の自然的要因と社会的要因について、それぞれ別々にどれくらいの増減があるのかについて、市としては把握しているのですかという意味での質問だったのですが。 ○議長(嶋田政市君) 総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) お答えさせていただきます。御質問は、市の人口の移動の関係で自然増、社会増についての把握はどうかという話だと思いますが、手元の資料によりまして御説明申し上げますと、平成17年、これは年度じゃなくて年で1月1日から12月31日の動きでございますが、これは常住人口の関係の統計でございます。常住人口で5万48人ございますが、平成17年中の移動が、これは自然増でございますが、出生 272人、死亡 579人、 307人の自然減でございます。社会的な要因といたしましては、転入 1,364人、転出 1,720人、増減でマイナスの 356人、17年度の実績は以上でございます。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) ありがとうございます。平成17年の数値ということですが、これを見ましても自然減も確かに多いのですが、社会的要因による減少というものの方が自然減少よりも上回っていることがわかりますね。そこで、先ほどの岩本議員の質問では自然減、自然的減少、少子化について質問がされていましたので、私は社会的要因による人口の増減というものについてスポットを当てて質問していきたいと思いますが、この社会的要因による人口の増減というものは今、非常に大きな問題になっておりますし、各自治体においてもすごく問題視しているところなのですが、この社会的増減の内容について、先ほど市長が大まかに言いましたけれども、その内容について、もっと詳しく解析といいますか、内容を調査した数値というのがあるのか。また、過去のそういう調査をした実績というのが存在するのかについて伺います。 ○議長(嶋田政市君) 総合政策部長、綾部正吉君。
    総合政策部長(綾部正吉君) お答えさせていただきます。社会的要因の中の移動状況等の把握をされているかという御質問かと思われますが、これは手持ち資料ではすべて把握できてないところなのですが、例えば転出について申し上げますと、これは平成14年の手持ち資料でございますが、総数で 1,811人の方が転出されております。その中で県内の転出が 1,199人、その他県外という形になっているところでございます。逆に転入を見た場合、総数 1,541人の転入で、その中で千葉県内の転入は 945人、手持ち資料によると以上のようになっております。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) ありがとうございます。それでは、転出、転入ともに細かく聞いていきたいと思いますが、富津市内の居住地域別の転出状況というものについては把握されておりますでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) お答えさせていただきます。結論から申し上げますと、これは住民基本台帳上の移動事項に当たるかと思いますが、居住地別の状況は把握してございません。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) それでは、性別、年齢別の転出入状況についてはいかがでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) これも住民の移動状況、住民基本台帳に基づいて所管で処理しているところでございますが、それらについても現実には把握してございません。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) 次ですね。理由別移動者というものの状況については把握しておりますでしょうか。転出の理由別移動、転入もそうですね。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) 転出入の関係のその理由について把握しているかという御質問かと思われますが、これにつきましても住民基本台帳法上の扱いの中で転出入については理由を付すことは規定されておりませんので、把握してございません。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) 先ほど14年の数値で転出、転入ともに県内、県外というお話ありましたが、例えば県内において、県内も広いですね。例えば、近隣、君津、木更津、袖ケ浦に出る人、それ以外の人とか、その程度までの把握はされておりますでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 答弁を求めます。総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) これは私の記憶になろうかと思いますが、私の手持ち資料、これは市の統計書で先ほど転出入等お話しさせていただいたのですが、これは県単位でございますが、年1回と申しますか、県の統計資料の中でそういう調査はあろうかと記憶しております。例えば、富津市の人たちが君津市に何人転出したとか、千葉市に何人だという数字は、その統計書の中にあると記憶しております。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) 今、何点かお伺いをいたしましたが、なぜこのようなことを聞いたかといいますと、今言った数値で転出理由とか、転出先もそうなのですが、それらのデータというものをクロス的に集計していくことによって、ものすごく富津市の社会的増減の内容というものが把握できると私は思っております。今、伺うとほとんど把握はしておりませんということですが、これらについて、より細かい内容の把握というものを調査、集計というものをしていく考えというものはありますでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) お答え申し上げます。先ほども御説明させていただいたところでございますけど、御質問の何点かの中で把握できることとできないものがあるわけでございます。例えば、できないものについては住基票の移動状況等については理由は記す必要がございませんので、転出入の理由については不可能ではないかと考えております。その他、年齢別の人口だとか、地域別の人口、そういうのは年一度でありますが、把握しておりますので、その辺はクロス集計は技術的には工夫の中で可能かと考えております。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) 理由別の把握というのが不可能ではないかということで、それを付する必要はないということですけれども、そういった理由を、例えば転出のときとかに書いていただくようなことというのはしていけないという解釈でよろしいのですか。 ○議長(嶋田政市君) 総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) お答えさせていただきます。書いてはいけないかという御質問かと思われますが、住民基本台帳法では国民と申しますか、市民と申しますか、居住の実態に合わせて住所を設定するということになっております。それについては、例えば私は私個人が今現在、富津に住まさせていただいているところなのですが、これが千葉市ないし君津市に転出する場合の届け出事項の中では理由は必要としてございません。居住実態について住居届けはすることになっておりますので、住基票ではそういうことは不可能だと、そういう条件というか、理由を記していただくことはできないと私は解釈しております。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) これはほかの自治体の状況になるのですけれども、どのようなやり方をしているかについては詳しくわからないのですが、移動理由というものを書いていただいて転出のときも書いていただいて、それに基づいて、例えば就学による転出だとか、住宅事情による転出だとか、婚姻関係による転出だとか、そういうものをカウントして、その自治体の中でどこの要因が一番多いのかということを把握しているところも実際あるのですけれども、そのあたりについは、何か方法というものは考えられないのでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答え申し上げます。住基上では、先ほど総合政策部長が申し上げたところでございます。ただ、そういうことをお書き願うということは任意な御協力というような部分に相当するというふうに考えております。そういう自治体があるという話を初めて私も今、伺ったわけでございます。住基担当する部署といたしましては非常に興味があるところでございまして、その実態を調査はしてみたいというふうに考えております。これについては、個人のプライバシーのところにもつながる問題でございますので、十分検討した中で進めていくということでございます。いずれにしても、そういう事例があるということでございますので、私の方も具体的に、もし資料をお持ちでございましたらお教えいただきまして、調査してみたいと、このように考えます。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) ありがとうございます。今、市民福祉部長が言われたように、強制じゃなくあくまで任意で、それは書きたい人は書いてくれればいいし、書きたくない人は強制力ないので書かなければいいと思うのですけれども、そういう手法がとれるのであれば、せっかくそういうデータを収集するいい機会じゃないのかなと、また原因究明をするにもいい機会じゃないのかなと思いますので、可能な方法というものを探っていただいて、できることなら、そういったところを踏まえて取り組みをしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  続いて、対策、中長期的な戦略、具体的な施策の展開について質問をさせていただきますが、今の内容の把握の答弁を聞いていると、実際、富津市の社会的要因による人口減少の細かい内容は把握し切れていないんじゃないのかなというのが私の印象としてありましたが、そんな中、この状況、人口政策というものを、まず市としてどうとらえているのかについて伺いたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) 答弁を求めます。総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) お答えさせていただきます。御質問の趣旨に合うかどうか気になるところでございますが、現在、人口が減少しているということは大変困ったなと申しますか、何らかの対策を立てていく必要があるのではないかと思っているところでございます。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) それでは、何らかの対策を立てていく必要があるのではないかなということですが、人口をふやすにも若い人たち、若者をふやしていくのか、それとも高齢者をふやしていくのかというものがあると思いますが、そのあたりについてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) お答えさせていただきます。若年者か高齢者かというお話でございますが、私どもまちづくりを総体的にあずかっていると申しますか、担当といたしましては、すべての市民が安全で安心して暮らせるまちづくりをすべきだと考えております。そういう中で、あえて言うと申しますか、するならば、人口増加に向けた有効な手段としては企業誘致をした中で、結果として若年労働者をふやすことも方策の中の一つかと考えております。以上でございます。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) 今、企業誘致という言葉が出てきましたが、富津市も最近、結構、リサイクル企業を中心として企業進出がふえてきているのではないかなと思いますので、この企業誘致についてはある一定の成果が上がっているのではないかなという認識ではいますが、ほかと比べて富津市の企業誘致に対する取り組みはここが違うというものがあったら教えてください。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) お答えさせていただきます。富津市の企業誘致の特徴と申しますのは、私ども認識しておるのは埋立地における企業誘致だと認識しているところでございます。この場所につきましては既に基盤整備等済んでおりまして、企業等の受け入れ体制は整っていると認識しております。そういう中で、数年前にエコ産業といいますか、関係の指定等を受けまして、そういう企業が現在進出をいただいているところでございまして、企業庁等とお話しした中でも、東京近郊と申しますか、特に千葉県の中でもこういう集積した土地は現在、富津市以外にないと伺っているところでございます。そういう中で、企業庁等含めた中で企業誘致に努力しているところでございます。以上でございます。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) そうすると、一番の売りは立地というところでとらえてよろしいですか。 ○議長(嶋田政市君) 総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) 位置的な関係から見ますと、海に面している、またアクアラインとか、館山道等の車との交通上の利便性等考えた場合、立地も条件の一つとして恵まれている場所ではないかと認識しております。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) わかりました。恵まれた立地で進出企業がふえているということですが、それでは、ハード的な部分についてはわかったのですが、ソフト的な取り組みといいますか、ものとしてほかの企業誘致を一生懸命やっている地域では、企業誘致推進課とかプロジェクトチームのようなものをつくって対外的にいろんな企業を回ってみたりとかしているところ、奨励金制度を設けたりしながら取り組んでいるところはありますけれども、そのあたりについてはいかがでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) お答えさせていただきます。ソフト的な面ではいかがかという、どのようにしているかという御質問かと思われますが、企業誘致につきましては千葉県と協議した中、また千葉県と一緒に企業誘致をさせていただいているところでございます。また、企業誘致条例等も整備しているところでございます。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) 県と一緒に取り組む、また企業誘致条例もあるということですが、先ほども申し上げましたが、社会的要因による人口の増減というのは、基本的にはほかの自治体、ほかの地域から入ってくる、ほかの地域に出ていくという、その差で減っていれば減少というのが起きるものですよね。とすると、市として企業誘致というものを一つの重点施策として掲げているのであれば、もっと踏み込んで市独自としてという積極的な取り組みの姿勢というのをもっと見せていただきたいなと思いますが、そのあたりについてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) お答えさせていただきます。市としては、どのような姿勢と申しますか、形でやっているかという御質問かと思われますが、企業誘致、例えばさまざまな会社、企業等に対していろいろお願いしに県と行っているところでございますが、私ども市単独で動きたいという気持ちは持っているところでございますが、その辺のノウハウと申しますか、持ち合わせておりませんので、県等と一緒に動かさせていただいております。  もう一点は、先ほどお話しさせていただいたように、企業誘致条例等の中で進出された企業、これは大きい企業対象でございますけど、固定資産税の猶予と申しますか、翌年度に返還するとか、こういう制度をとらさせていただいているところでございます。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) わかりました。ただ、ノウハウがないので県と一緒にというようなお話だったのですが、それであれば、もっと外に出て、例えば先進自治体の事例を見たりとか、そういうところでいろいろ話を聞いてノウハウというものを教えてもらったりとか、そういったことも十分できるかと思いますので、今後取り組む上で、その点を十分考慮して積極的に、今すぐどうこうとは言いませんが、いろんなところを見て、聞いて、ノウハウというものをもっと蓄積していただきたいなと思います。  例えて言えば、企業誘致推進課というものを設置している自治体の担当の方とお話をさせていただいたのですが、これは室長、企業誘致推進室というのがあって、室長さん以下1名で対応しているということですが、九州の方なのですが、都内で近隣自治体と共同に企業誘致のセミナー、企業を集めてセミナーを行ったり、あとは地元の不動産業者と情報を共有しながら連携して、転用可能な土地がどれくらいあるかとか、そういったものをリアルタイムに情報の交換を行ったりとかというところも実際あるそうなので、また一定の成果を上げるということなので、そのあたりも積極的に考えていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  企業誘致のことが先になってしまったので、順番が前後してしまうところがあるのですが、この対策、中・長期的な戦略と具体的な施策というところで、今の現実路線に立った目標値というものが存在するのかについてお伺いをいたします。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) お答えさせていただきます。議員、1点確認させていただきたいのですが、この目標値というのは人口の目標という形でよろしいでしょうか。                  〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ◎総合政策部長(綾部正吉君) では、お答えさせていただきます。第2次基本計画で平成22年の想定人口については5万 1,000人としているところであります。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) 今の5万 1,000人。では、今の現状、今の市の取り組み等踏まえて考えたときに、この5万 1,000人というのは実現可能だと思っておりますでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) お答えさせていただきます。想定人口5万 1,000人と今現在5万人弱ぐらいの人口の中で達成できると思っているのかと御質問でございますが、私どもこれは基本計画では5万 1,000人とさせていただいているところでございます。実際の中では、まちづくりの中で、そこにできるだけ近づけるようにしてまいりたい、住みよいまちづくりにつなげていきたいと考えているところでございます。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) その実現に向けた必要な要素というものは具体的に何かという部分についてお伺いをいたします。 ○議長(嶋田政市君) 総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) お答えさせていただきます。基本計画、実施計画を策定するに当たりましては、私ども手元に入る、入手できる限りの統計資料、また現実的な市民アンケート、また現場実態等を踏まえた中で現状と課題を分析した中で、将来の方向性を基本構想にのっとったまちづくりを目指して施策の展開をさせていただているところでございます。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) 今考えられる人口増加施策としての一番の重要策というものは何でしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) お答えさせていただきます。先ほど市長からも御答弁申し上げているように、人口の増加と申しますか、人口問題については単一の施策展開では解決することではないと認識しておるところでございます。長期にわたり、継続して対応していく必要があるのではないかと、このように考えております。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) わかりました。確かにそのとおりだと思うのですが、その中でも重点施策というのが当然、存在するべきものだろうと私は思いますが、そのためにも、何でこんなことを聞いたかというと、一番最初に質問をした内容の把握というのが非常にまだまだ甘いといいますか、大ざっぱといいますか、あいまいな感じがしますので、まず第一にやるべきことは、この内容の詳細な把握、調査、研究というものを一番最初にやらなければいけないのではないかなと思いますので、もし必要であれば、これら目的としたプロジェクトチーム等を立ち上げるなどして、一刻も早く人口減少の内容把握について解明をしていただきたいと思いますが、この点、いかがでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) お答えさせていただきます。ただいまのお話ですが、先ほどもお話しさせていただきましたように、例えば把握できるものとできないものが現在あるところですが、先ほど市民福祉部長の方からも説明がありましたように、それらをできるかどうかを含めた中で、そのような調査と申しますか、検討、勉強はさせていただきたいと思っております。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) わかりました。今後、その検討結果等も含めて、また教えていただきたいと思いますので、前向きな取り組みをよろしくお願いいたします。  次に、広告収入などへの考え方の質問に移らせていただきますが、先ほど市長の答弁の中で有効な手段ではないかというような御答弁をいただきましたが、現状で市としてはこの広告収入というものについて、どの程度の理解と検討というものがされているのか、また過去にそのような経緯があったのかどうかについてお伺いをいたします。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。財政部長、吉田和男君。 ◎財政部長(吉田和男君) 現在、どのくらい検討しているかということと過去にそういう経緯があったかどうかということなのですが、現在、具体的な検討には至っておりません。また、過去にそういうことがしたことはあるかということですが、広報紙に広告を載せて広告収入を得ようという動きがあったことはありましたが、途中で挫折しております。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) 今の答弁にありましたので、先にそちらから伺いますが、広報紙にそのような検討がされたが、挫折したということですが、その挫折の主な要因というものを教えてください。 ○議長(嶋田政市君) 財政部長、吉田和男君。 ◎財政部長(吉田和男君) 私も聞いた範囲でお答えさせていただきます。一つは、そういう広報紙にある特定の企業を市が広告することはどうか、富津市がそういう広告収入を得るような、市民にそういうことがよく理解されている状況なのかどうか、他市でもやっていたところあったわけでございますけれども、富津市にはどうかというふうな状況があったというふうには聞いております。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) 過去がどれくらい過去なのかについてわからないのですが、今ですと、また時代も変わり、市民の考え方とか、とらえ方というものも大分変わっているものと思いますが、それを踏まえて現在の状況の中で担当部長としてどのようにお考えでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 総合政策部長、綾部正吉君。 ◎総合政策部長(綾部正吉君) 広報等発行している担当としてお答えさせていただきたいと思いますが、私ども広報発行が目的でございますから、御案内のように条例規則等、市民に周知を必要とするもの、また施策、行事等に関するもの、地域情報及び市民に利便性のあるものをそこに掲載の中で広報という形でお願いしているところでございます。担当課といたしましては、より多くの紙面の中で市民の方に周知をしていきたいと考えております。こういう中で、広告収入等によって紙面がより多くなることが可能であれば、積極的にそれらを取り入れる方向でお願いしたいという考えは持っているところでございます。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) 財政サイドから見た御意見というものをお聞かせください。 ○議長(嶋田政市君) 財政部長、吉田和男君。 ◎財政部長(吉田和男君) 議員も御承知のように、市の財政状況は非常に厳しいところとなっております。このため新しい財源を確保することは最も重要なことだというふうにも考えているところでございますし、現在、その取り組みといたしましては歳出の削減を中心にやっているわけでございますが、これだけでは限りが、歳入の確保、新しい財源の確保というものに向かっていかなければいけないというふうにも考えているところでございます。広告収入につきましては、市財政サイドといたしましては、少しでも財源を得たいというふうな考えでおるところでございます。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) 総合政策部長、財政部長ともに前向きな考えを持っているということですので、今後、可能な限り、そういう取り組みをしていっていただきたいと思いますが、一つ例としてといいますか、事例としてあるのですが、先ほど広報紙に特定の企業を載せるのはいかがなものかというような意見があったということですが、自治体が企業広告を扱うことについては、大分古くなるのですが、1958年に茨城県の照会に対して旧自治省が地方自治法では広告の掲載を禁止していないと回答しており、現在の総務省も地方自治法に規定がなく、口出しできることではないというように書いてありますので、このあたりは公平性とか公共性という部分が当然配慮しなければいけないのですが、やってるところも数多くあるということから、ものすごい先進事例ということではありません。ですので、そういったほかの自治体の取り組みなどについて話を聞いたり、ホームページを見たりしてもいいと思いますので、情報収集というものを進めていっていただきたいと思います。  また、ホームページ、広報紙ともに魅力のないものですと、当然、企業等はお金を出して、そこに広告を掲載しようと思わないと思いますが、こういった手法を取り入れることによって、自治体もより魅力のある紙面、ホームページをつくろうとしたり、またお金を稼ぐということ以上に行政の思考回路を変える役割を、効果というものがあるのではないかなと思いますので、このあたりについては、ぜひ実際の取り組みに向けた検討というものをしていただきたいと強く要望をいたします。  最後に、市長にまた再度お伺いしたいのですが、具体的にこれらの導入、検討をしてみようかなというお考えはありますでしょうか。
    ○議長(嶋田政市君) 市長、佐久間清治君。 ◎市長(佐久間清治君) 職員の提案で広報紙の中に広告をということもございました。それで検討した中で、経費の関係、あるいはページ数の関係等々で実現しなかったこともございます。有効な財源確保ということでございますので、検討していきたいというふうには考えております。 ○議長(嶋田政市君) 1番、大野裕二君。 ◆1番(大野裕二君) 前向きな御答弁をありがとうございます。また、今後も市の取り組みがどのようになっていくのか、注目しながら、必要があれば、また質問をしていきたいと思いますので、前向きに取り組みをよろしくお願いします。  それでは、今日の私の質問を終わります。ありがとうございます。 ○議長(嶋田政市君) 以上で大野裕二君の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで暫時休憩をいたします。                  午前11時56分 休憩           ─────────────────────────                  午後 1時00分 開議                   平野良一君の個人質問 ○議長(嶋田政市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  続いて、16番、平野良一君の発言を許可します。16番、平野良一君。                  〔16番 平野良一君登壇〕 ◆16番(平野良一君) 16番、賢政会の平野良一でございます。暑い夏も過ぎ、9月に入り、朝晩は涼しくなってきたきょうこのごろでございますが、佐久間市長におかれましては、大変大きな問題があると思われますが、3年目を迎えて佐久間カラーを出して頑張ってもらいたいと思います。  それでは、通告してあります3点について質問させていただきます。  大堀地先の道路排水整備について。この場所は、二間塚大堀線、川岸公園線、二間塚汐入線とふれあい公園の中に囲まれた大堀1区、2区の地先であります。調整区域ではありますが、現在では田んぼも1軒で3反ぐらいの耕作しかしていません。そのために水利組合では、以前には、我々は下水というのですけど、水利組合がそれを使って水を送っていたのですが、現在ではその田の隣に井戸を掘りまして用水を供給しているのが状況でございます。  川岸公園線を境にして大堀区画整理地に隣接しておりますが、大堀の3つの区の排水が集まってくる流末でございまして、非常に排水道路の整備のおくれたところであり、ことしみたいに雨の多いときには、区民の皆さん、大変な苦労をしております。一日も早く整備をお願いしたいと思います。  その次、2つ目として粉じん対策について。9月5日の千葉日報に出ておりましたが、光化学スモッグの発令が全国ワーストワンというふうに報じられておりました。県でもかなりの努力をしてやっているようでございますが、なかなかそれが改善されないというのが現状だそうでございます。6月議会におきまして同僚議員の石井志郎氏の質問にもありましたように、私も関連質問で行ったのでありますが、その後、粉じん対策についてどのような対策をしたかをお伺いいたします。  3つ目に、青堀駅のホームの上屋の設置について、屋根の設置ですね。何年か前にも質問をしたことがあるのですが、前向きに検討するという、その後どうなったかをお聞きいたします。私も月二、三回利用しますが、雨の日は非常に困ります。学生、通勤者、特に困るとよく私は耳にしますが、私たちが視察に行くときになると、なぜか雨が降るのであります。こうもりを持ちましてうちから出まして駅へ行きますと、電車に乗っちゃいますと、そのこうもりが不要になってしまいます。帰ってくると忘れて、この前なんか、かばんを見たら次のときまで、そのコウモリが残っていました。そういう駅、富津市には6つの駅があるそうですが、玄関口であります青堀駅からいろんな形で整備していただければいいんじゃないかなと思います。多くの市民が待ち望んでいますので、ぜひ早い整備をよろしくお願いいたします。  これで1回目の質問を終わります。 ○議長(嶋田政市君) 平野良一君の質問に対する答弁を求めます。市長、佐久間清治君。                 〔市長 佐久間清治君登壇〕 ◎市長(佐久間清治君) 平野良一議員の御質問にお答えいたします。  初めに、道路排水整備について、大堀地先の道路排水整備についてお答えいたします。市道川岸富津公園線と市民ふれあい公園とに挟まれた市街化調整区域内の排水整備状況につきましては、総体的に整備がおくれていると認識しているところでございます。このため、緊急に対応を図る必要な場所については、現場状況等を考慮した中で整備を行っていきたいと考えているところであり、今後は今年度から着手する川岸富津公園線の工事を含め、緊急性を勘案した中で地元区長を初め地権者の理解、協力を得ながら進めていく考えであります。  次に、環境問題について、粉じん対策についての御質問にお答えいたします。市の環境問題における粉じんやばいじん等の大気汚染問題につきましては、去る6月定例市議会におきましても御質問をいただいているところであります。対策につきましては、粉じん等の発生源と思われる大規模事業所に対し法的に監視する立場にある千葉県大気保全課に会議や打ち合わせ等を通じて本市の現状を伝え、指導等をお願いしているところでございます。  次に、青堀駅の整備についての御質問にお答えいたします。駅ホームの上屋の設置等につきましては、千葉県JR複線化等促進期成同盟と連携し、毎年、鉄道事業者のJRへ要望を行っているところですが、JRでは利用客が見込めない運行区間の施設整備につきましては非常に厳しい姿勢で臨んでいる状況であります。こうした中、富津市第2次基本計画「いきいき富津5か年プラン」にありますように、鉄道利用者の利便性向上のため、駅ホーム及び跨線橋への屋根の設置などについて、関係機関と連携を図りながらJRに要望し、その実現に向けて調整を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(嶋田政市君) 16番、平野良一君。 ◆16番(平野良一君) ありがとうございました。大堀地先につきましては、早期に実現することをお願いします。  その続きにございます五洋建設の土地なのですけど、農地転用かなんかするときに市が条件をつけたというお話を聞いていますが、その後、どのようになったかをお知らせ願いたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。建設部長、中島照夫君。 ◎建設部長(中島照夫君) 今、議員から御質問のあった五洋の件ですけれども、当初約束の用排水路、それと川岸富津公園線に附属する土地の寄附ということでございましたけれども、それは寄附を受けております。その中で、その土地の開発等については、五洋さんが独自でやっているみたいなのですが、まだ私どもの方にそういう情報は来ておりません。ですから、今後は五洋建設に対してどういう状況なのかお尋ねしたいとは思っております。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 16番、平野良一君。 ◆16番(平野良一君) その五洋の土地なのですけど、あの近辺に10軒程度の民家がございまして、あそこも農地でしたから、水路はあるのですけど、かなりの草とか生えていまして、10軒ぐらいの方がそこに生活排水を流しているのですね。ですから、今までどおりというか、条件を出したその整備、五洋に対して要望してもらいたいと思います。  この地域なのですけど、調整区域といいますけど、なかなか今まで調整区域だから何もできないよというお話で今までやってきたのですけど、下水道とし尿処理場がありまして、下水道は私ども議会にお世話になる前からできているのですが、し尿処理場がことし完成しまして、そのときにちょうど8年前ぐらいだと思うのですけど、私たまたま区長やっていましたので、そのときに皆さんにお願いしまして、この部落、し尿処理場持ってくるからよろしくお願いしますということで、いろんな意見あったのですけど、皆さん協力してくれましたので、そういうこともありますので、ぜひ早い整備をお願いしたいと思います。  次は粉じん対策についてお伺いいたします。この前の質問のときに、測定場所、観測地を移動をお願いしたいということをお願いしたのですけど、その後、どうなりましたか。 ○議長(嶋田政市君) 答弁を求めます。経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) お答え申し上げます。測定箇所につきましては、1カ所、君津寄りに増設したいと、このように今、検討しておるところでございます。候補地といたしましては、管理等の面も考慮した中で大堀の集会所、またはふれあい公園の施設内、また富津市クリーンセンター、また下水道組合終末処理場などから1カ所選定してまいりたいと、このように考えているところでございます。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 16番、平野良一君。 ◆16番(平野良一君) ありがとうございます。ぜひ早い機会に設置してもらいたいのですけど、千葉県の決めてる降下ばいじん計は広々とした空地地上面に立てるべきで、いかなる建物からも、その距離が捕集漏斗から建物の高さまで2倍以上離れていなければいけないという規定があるらしいんですね。だから、なかなか条件に合ったところって難しいと思うのですけど、こういうあれを見ますと、今の大堀の測定場所というのは建物のすぐところにありまして、これとは全然違うのですね。ですから、数字も違ってくるんじゃないかなと思いますので、ぜひ早く設置してもらいたいと思います。  千葉県では、降下ばいじんの多い場所として千葉市、富津市というのが、この2つが数字として出ているのでありまして、降下ばいじんに関する環境基準について、環境基準等は定められていませんとなっているのですけど、一般的には月10トン以上を超えると汚れているというあれになるんだそうです、県の見解はですね。ですから、完全に富津市の場合は、数字からいいますとそれに当てはまるような形になるのですけど、市としては、先ほど市長が答弁にもありましたように、県と一緒になって動いているんだということですけど、この前の質問のときに、県の方に申し入れしたことに対する結果というのは来ているのですか。 ○議長(嶋田政市君) 答弁を求めます。経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) お答え申し上げます。特段、結果として報告がございませんが、さらに今後もお願いしてまいりたいと、このように考えております。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 16番、平野良一君。 ◆16番(平野良一君) 県の方にそういう報告をして、結果が来ないということも、我々からすればおかしいと思うのですけど、そこら辺は結果の来ないものなのですか、来るものなのですか、そこら辺を教えてもらいたいのですけど。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) お答えします。本来ですと回答いただけると思いますが、たまたまた数値そのものも、先ほど議員がおっしゃられました10トン以上ということが汚れているということでございますが、たまたま富津中学校のところで県の資料出てますと、平均値で申し上げているわけですが、12.3トンという数字でございます。確かに超えているわけでございますが、大幅に超過しているというような数字じゃないというようなことで、努力は必要かと思いますけど、そういう面も含めて、緊急度合いの問題もあろうかと思いますが、そういう面で来ないんじゃないかというふうに私どもは考えておりますが、今後さらにお願いしてまいりたいと考えております。 ○議長(嶋田政市君) 16番、平野良一君。 ◆16番(平野良一君) 例えば1年の平均をして何トンという数字が出ますよね。そうしますと、この間、6月のときになりますと、どっちかといえば南風の方が多いんじゃないかなと思うのですよ。そうすると、今の時点だと数字的にはかなり小さいと思います。これから寒くなって北風が吹いてくると量的にふえてくるわけですね。ですから、これからかなり県に対して市の方からの報告というものを順次やってもらいたいと思います。私も先月、県の環境部の方とお会いしまして、現状はどうなんですかと聞かれましたから、現実はこうですよと話はしましたけど、みんな発生源と思われる場所に関係していろんな仕事もしていますけど、それで今までは、臭い物にはふたをしろというような感じで何も言ってこなかったのが現実だと思うんですよ。ですから、これからは発生源と思われるところに対しては、市からでも申し入れをしてもらいたいと思います。  粉じんに対する分析というのは、どのような形でやって、どこでやっているかを教えてもらいたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) お答え申し上げます。委託でございますが、木更津市にございますユーベックという会社に委託してございます。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 16番、平野良一君。 ◆16番(平野良一君) その分析をしている会社というのは新日鐵さんとは全然関係ない会社ですよね。新日鐵さんと言ってはいけないか、発生源と思われると。済みません、どうも。とはどうなのですか、そこら辺は。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) お答えいたします。関係ございません。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 16番、平野良一君。 ◆16番(平野良一君) そうしますと、分析結果というのは出てくると思うのですけど、そこら辺の数字というのはどうなのですか。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 県との比較の方がよろしいかと思いますので、そこら辺をお答えいたしたいと思います。16年度版の千葉県の各種大気汚染環境調査結果では、本市の下飯野、これは富津中学校でございます。と千葉市の寒川を比較しますと、最大値では下飯野が25.5トン/平方キロメートル当たり/月、寒川が21.2トン/平方キロメートル/月、また平均値では下飯野が12.3、寒川が10.2というような数字でございます。以上でございます。 ○議長(嶋田政市君) 16番、平野良一君。 ◆16番(平野良一君) 千葉の方で10トンちょっとで問題になりましたよね。うちの方でももっと出た数字があったんですよね。そういう場合に、千葉市は問題になって、何で富津市は問題にならないんですか。そこら辺、教えてもらいたいのですけど。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) お答えします。問題になるかならないかというのはなかなか難しいところでございますが、千葉市は政令指定都市でございまして、県庁と同じ法的な権限を持っているということで、直、事業所に申し入れができると。一方、当市の場合は、県を通じるというようなことで、そこら辺の動きが鈍くなるというのが現状かと思います。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 16番、平野良一君。 ◆16番(平野良一君) 市長にお伺いしますけど、今、経済環境部長がお答えになりましたよね。千葉市の場合はある程度問題になって、政令都市だから問題になる。同じ市であって、何で富津市は問題にならないのかと、そこら辺はどうなのですか。 ○議長(嶋田政市君) 市長、佐久間清治君。 ◎市長(佐久間清治君) 問題については、政令都市であろうが、そうでない都市であろうが同じだと思います。今、経済環境部長がお答えしましたように、事業所に対する立ち入りとか、その辺が政令都市とそうでない市で違うと。ただ、公害防止協定結んでいますので、その中でまた富津市としては県を通じて申し入れていきたいというふうに思っております。 ○議長(嶋田政市君) 16番、平野良一君。 ◆16番(平野良一君) これも市長がどういう考え方持っているかもう一回お聞きするのですけど、新聞とかテレビ等でよくごみ拾いだとか、ああいうものがボランティアでよく企業が行っているということで、かなり注目されるのですが、私、考えたのですけど、発生源と思われるところに、我々、屋根のといがあるんですよ。といが1年に1回詰まっちゃうんですね。そういうものを発生源と思われるようなところに一緒に手伝ってもらって掃除したらいいと思うのですけど、そこら辺はどう思いますか。この考え方おかしいですかね。 ○議長(嶋田政市君) 市長、佐久間清治君。 ◎市長(佐久間清治君) 各家庭のといにたまるものがどこから発生しているものかが特定できれば、それはそこへ申し入れて掃除してもらうこともできるかもしれません。特定できるかできないか、そこが問題かと思います。 ○議長(嶋田政市君) 16番、平野良一君。 ◆16番(平野良一君) なかなか市長の立場から特定できるということは言えないでしょうから、それはたしかに粉じんだけじゃないと思いますので、ただ我々が1年に1回といを、ただ、最近こういう話があったんですよ。若い人たちが結構出ちゃってますから、年配の人たちで掃除ができないというんですね、怖くて。我々も2階まではとてもじゃないけど、自分たちでやるってわけにいかないですよ。こういう現状というのが現実でありますので、確かに新聞なんかで見ますと、空き缶だとか、ごみだとか拾ってという、ボランティアでというようなそういう宣伝もしていますけど、そういうものじゃなくて、我々本当に困っている地域のあれも、これからも企業としては頭の中に入れてもらいたいと思います。  要望として、企業も努力はしていると思います。 300億円かけて粉じん装置をつくっているといいますが、現実、我々が住んでいる場所というのは、前回も言いましたけど、ちょうどうちの塀なんかは墨汁をかけたような色になっちゃってるんですよ、といは詰まっちゃうし。だから、現状を今度は見に来てもらってもいいと思うのですけど、そういう部分で企業もこれからも努力をしてもらうように市の方から要望してもらいたいと思います。  続きまして、青堀駅のホームの上屋の設置の部分の質問に入らせていただきます。JRそのものの利用客が減っちゃっているというのは事実でありますが、今度、私の知っている人で、先ほどから論議していると思うのですけど、人口が減る部分ですね。人口が減ってどうのこうのとお話やっていますけど、確かに文書で書いたものもどうのこうのかもしれませんけど、現実に子供が来年から高校に行くようになって、大堀から君津へ引っ越しちゃうというんですよ。それは雨降りとか、階段を上がっていくときの風が強いときの雨が降ったときは、あそこでぬれちゃいますよね、現実に。そうしますと、さっきは引っ越しちゃうという話もありますけど、そういう部分から見ますと、若い人から見て、ああいう部分の表に、若い人たちが文書でまとめたって、これはわからないと思うんですよ、現実に、普通の人たちは。ですから、現物を見て、このまちはこうなってるんだなとか、そういうふうに思わなきゃ、ここの人たちも出ていっちゃうと思います。  そういう部分で、これは屋根だけの問題じゃないんですけど、現実に駅なんかで、学校へ通っているころは電車で通うことが多いと思うんですよ。そうしますと、今度は卒業しちゃってから車に乗っちゃいますわね。あとは普通の通勤者の方ですけど、現実に子供が雨降りの日に駅まで送っていってくれというのが青堀駅だと思っていると、君津駅へ送っていってくれというんだそうですよ。我々どもの地域からですと、君津駅まででしたら、普通に走れば五、六分で行っちゃいますから、車で。そうしますと、いかに駅が富津市の表玄関ですよね。そういう部分で見て、何だこれはというように思われるようじゃ困ると思うんですよ。そういう点、市長、普段、利用すると思いますが、どのように考えているのか、もう一回答弁もらいたいのですけど。 ○議長(嶋田政市君) 市長、佐久間清治君。 ◎市長(佐久間清治君) 先ほど申し上げましたように、JRの方としては利用客の関係、採算の関係でこちらから要望してもなかなかいい回答は出てこないということでございます。ただ、今、議員の方でお話がありましたように、青堀駅は一番乗降客が多いのですかね、富津市6駅の中では。そういうこともあります。企業の関係、通学のこともありますし、通勤の関係もあります。大貫、上総湊につきましても学校の関係があって、生徒の関係がありますので、この3つについては特に上屋については強く要望していきたいというふうに考えております。 ○議長(嶋田政市君) 16番、平野良一君。 ◆16番(平野良一君) ありがとうございます。前に私ども掛川市に視察行ったことあるのですけど、たしか掛川だったと思うのですけど、新幹線をとめた、東名高速のインターをつくった、それを一般家庭に負担をしてもらったというのです。当時、負担をしてもらったということがかなり文句も出たみたいですけど、そうしたら、でき上がってみたら、新幹線を利用して大学へ行ける、下宿しなくて済むとか、そういう面で後からになってかなりの市長さんが評価を受けたそうですけど、私思うのですけど、前にも自分の部落でも言ったことあるのですけど、ぜひ屋根をつけるということに対して、今の市長のお話聞いていますと、JRがやらなきゃやらないんだというような話になっちゃうと思うのですよ。そこら辺を、ある程度、私は地元で話ししたんですけど、少しずつ出してくださいよと。そうしたら、子供さんが雨にぬれずに学校へ行けますよと、そういう話をしましたら、それだったら少しぐらい出してもいいよという話も出たんですよ。ですから、ぜひ、そういう部分で検討してもらいたいと思いますが、どうですか。 ○議長(嶋田政市君) 市長、佐久間清治君。 ◎市長(佐久間清治君) 先ほどから申し上げてありますように、こちらから要望することは要望しているわけでございます。今まででいきますと、設計とか施工について、JRの関係のところでないとできないというようなところもあるように聞いています。今こういう時代ですから、そういうところも改善していく話だと思いますので、そうなりますと、例えば費用の関係も違ってくるでしょうし、今、寄附をというお話がありました。これも前に複線化等推進協議会の中でも寄附をして寄与するからつくるというようなお話もあったように記憶しております。ですから、またその辺は皆さん方の機運を集結していただくことも一つでしょうし、そういう点からもJRの方に働きかけていきたいというふうに考えます。 ○議長(嶋田政市君) 16番、平野良一君。 ◆16番(平野良一君) これは、今まで以上のことを負担をしてもらうというのは大変だと思いますが、市なりが先頭に立って物事を進めていかないと、行動しなきゃだめだと思うのですよ、何でもそうだと思うのですけどね。ただ、文書にまとめてあるからどうのこうのというのは、これはこの中にいる人はわかりますよ。外にいる人はわからないのですよね、実際に。そういう部分で、駅だけじゃないのですけど、駅の場合なんか特に若い人たちが住みたいという、一つのまちをつくるにはやはり玄関、自分が学校へ行ったときから、こういうんだという見てる部分を直していかないと、いろいろなことで検討して何でございますとやったって、人は減る一方だと思いますよ。上屋の話とは質問はちょっと違っちゃうのですけど、そういうものに関連してくるんじゃないかなと思うんですよ。だから、要望ですけど、早くいろんな意見まとめて、JRに頼んだら何もできないと思いますよ。よろしくお願いします。 ○議長(嶋田政市君) 市長、佐久間清治君。 ◎市長(佐久間清治君) 言い方が悪かったのか、言葉が足りなかったかと思いますけれども、これは費用をJRでつくってくれということじゃないのです。例えば、こちら、市の方で費用を負担するからつくることをしてくれということで要望しても、JRの方で今までオーケーが出ないということなのです。ですから、先ほどJRの関連会社でしか今までは入札とかでできないような話もあったようですので、その辺も今後は変わってくるのではないかと思いますけども、市の予算プラス議員からお話がありましたように、市民の皆さんの寄附等が重なって、できるようであれば、そういうようなことで、JRの方に設置について要望してまいりたいということでございますので、御理解賜りたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) 16番、平野良一君。 ◆16番(平野良一君) ありがとうございます。それと、前にも同僚議員が質問してあると思いますが、快速の始発を青堀に持ってくるという話も、ぜひいろんな形で協議してもらって、早い時期に駅の整備というものをよろしくお願いしたいと思います。  これで質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(嶋田政市君) 以上で平野良一君の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで暫時休憩をいたします。                   午後1時34分 休憩           ─────────────────────────                   午後1時45分 開議                   藤川正美君の個人質問
    ○議長(嶋田政市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  続いて、5番、藤川正美君の発言を許可します。5番、藤川正美君。                  〔5番 藤川正美君登壇〕 ◆5番(藤川正美君) 議席番号5番、公明党の藤川正美です。  佐久間市政が誕生して、ちょうど丸2年を迎えようとしております。また、私も市議会議員として2年4カ月が過ぎようとしております。年齢を重ねるごとに時間の経過も早くなっていることを実感する日々で、この議会質問も一回一回丁寧にやっていきたいと決意する昨今です。  それでは、通告してあります市の環境保全対策と観光振興策について質問をいたします。  1点目は、市内高溝の管理型最終処分場に対する市としての保全対策についてお聞きします。先月、8月1日の夜、この問題に対する地元住民説明会が環小学校で開かれました。市内高溝にある管理型最終処分場、大塚山処分場内から高濃度の塩化物イオンが検出されたためです。漏れることはないと言われていたこのタイプの処分場から、漏れているのではないかと疑いを起こさせる数値が出たためです。この物質は人体には影響はないと言われていますが、漏れたということは、いずれほかの物質も漏れてくるのだという心配が出てきちゃうわけです。このことはマスコミでも報道され、8月3日には読売、毎日の全国紙、東京、千葉の地方紙、また地元新聞にも掲載されました。我々議員に対しても、千葉県からの職員が説明に見え、担当の常任委員会、環境審議会、また各地区ごとの議員協議会でも行われました。私はこの処分場を見たことがありませんので、図面だけ見ても実感がなく、全体像をよく理解することができませんでした。そんなことから、どうか、中学生でも年配の方でも理解できるように、わかりやすく今回の問題の説明と、今後の市としての対応策をお聞かせいただきたいと思います。  2点目は、観光対策の一環としてトイレのあり方について、市のお考えをお聞きします。ことしの2月の話になりますが、行政視察で静岡に行ったときのことです。宿泊したホテルは、地元ではよく知られた老舗ホテルでした。ところが、トイレ和式でした。一緒に行った同僚議員は、自宅がウォシュレットなので不満を漏らしておりました。ゆっくりと安心してできるトイレの存在は、あらゆる場面で必要不可欠になってきております。この同じホテルでのこと、エレベーターを待っている団体のお客さんの話し声が聞こえて、しばしたばこをふかしながら聞いていると、トイレの不満が聞こえてきました。60歳過ぎの御婦人でしたので、遠慮がありません。足腰が悪いため和式はきついとのこと。天皇陛下が泊まったホテルか知らないけど、こんなトイレは時代おくれだと不満をぶーぶー。どこに行っても、この年代の御婦人はパワーがあるなと感心しました。  話はがらっと変わって近場の話になりますが、市内上後にあるソムリエハウスのトイレについてです。現在はどっしりとした大きな店舗がありますが、それができる前の話です。ここの経営者は、観光バスを呼ぶために広い駐車場をつくり、しょうしゃな日本家屋の中では無料で日本酒を試飲できるように、そして隣には立派なトイレ専用の建物を用意しました。広い駐車場にきれいな水洗トイレ、そしてただでおいしい日本酒が飲める。立ち寄らないわけがありません。これが当たりまして、現在のにぎわいになっております。  これらのことでおわかりのように、観光振興の一環としてトイレのあり方は非常に重要です。このことについて市はどのように考えておるのか、お聞きいたします。  以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(嶋田政市君) 藤川正美君の質問に対する答弁を求めます。市長、佐久間清治君。                 〔市長 佐久間清治君登壇〕 ◎市長(佐久間清治君) 藤川正美議員の御質問にお答えいたします。  市の環境保全対策と観光振興策はとの御質問のうち、初めに市内高溝の管理型最終処分場に対する市としての保全対策はとの御質問にお答えいたします。  この最終処分場は、大平興産株式会社が千葉県知事から平成2年に第1処分場、平成4年に第2処分場の設置許可を得て、産業廃棄物及び一般廃棄物の処分を行っておりました。議員も御承知のとおり、先月8月2日、千葉県は処分場の下流にある観測井戸の塩化物イオン濃度が上流の井戸よりも高い値を示していることから、埋立地内の塩化物を含んだ保有水が漏れだしたとして、大平興産株式会社に対して廃棄物処理法に基づき、原因の究明、防止対策の実施及び埋立処分の停止を内容とする勧告を行ったところであります。また、千葉県では、大平興産株式会社に対し改善計画を10月2日までに提出するよう、あわせて指示しております。  このような中、地域住民を初め、関係団体や議会等へ説明をする必要があるとして、千葉県に対し説明会の開催を要請し、これらの説明会を8月1日に実施したところであります。なお、千葉県はこれらの説明会の中で、漏えいした保有水を検査した結果、有害物質は環境基準を超えていないことを報告しております。  市としての保全対策でありますが、千葉県知事許可となっている施設ではありますが、富津市としては地域住民の生活の安全を守ることが最優先であることから、公害防止協定に基づく立入調査を随時実施するとともに、今後の改善計画に関する千葉県の審査結果等を見極めた上で十分な指導・監視を行っていただくようお願いしてまいります。  次に、観光対策の一環としてのトイレのあり方はについての御質問にお答えいたします。トイレは観光地の顔と言われるほど、トイレの美化は重要であり、かつだれもが使用し、必要なものと考えております。また、いかにすぐれた観光地であっても、トイレの印象が悪いため観光地全体の価値を落としてしまうこともあります。観光地では、訪れる人をもてなすことのできるトイレづくりにより、だれでも、どこでも安心して利用できるさわやかなトイレにすることでリピーターの確保につながると考えます。  富津市は年間を通し 273万人の観光客が訪れています。管理面を考慮した場合、厳しい面もありますが、今後、多くの来訪者を迎えるために、従来のトイレに対するイメージを変えるためにも、トイレ美化を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(嶋田政市君) 5番、藤川正美君。 ◆5番(藤川正美君) ありがとうございます。実は、先ほど御答弁の中でも出てきましたけども、この環境審議会が開かれまして、その中で県の職員が言われたことが非常に印象に残っております。このように県の職員は答えられました。千葉県としては、国の基準よりさらに厳しい基準ということで、本来であれば、この処分場でしみ出すのに 100年はかかるという基準を設定しておりまして、それすら大平興産はクリアしているという申請になっておりますと答弁されました。 100年は心配ないということでした。私は非常に短い時間だなと思いました。 100年ぐらいで漏れ出してきては非常に困るなと。そういうことを踏まえまして、この管理型最終処分場の形態、また規模、仕組み等はどのようになっているのか。また、自然を活用したこの形態は本当に安全なのかどうか、その辺のところをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) お答え申し上げます。この処分場は、天然の岩盤を利用し下流側に遮水シートを張って堰堤をつくり、その中に廃棄物を埋め立てるという構造の内容でございます。同処分場の規模は、第1、第2処分場合わせ、埋立面積が12万 1,928平方メートル、埋立容量が 190万 2,637立方メートルであります。管理型処分場の仕組みでは、埋立地内に降った雨水のうち廃棄物に触れたものを取水施設に集め、これを水処理で安全に処理した後、河川等に放流します。なお、水処理は埋立完了後も管理し続けることとなります。  岩盤の安全性につきましては、岩盤の透水計数に関する国の基準より厳しい千葉県の基準に基づき審査され、許可を受けてつくられた施設というふうになっております。以上でございます。 ○議長(嶋田政市君) 5番、藤川正美君。 ◆5番(藤川正美君) これは私、環境審議会の中でも県の方に聞いたのですが、この砂質凝灰岩というのは、鋸山にあるのと同じ性質だそうです。ですから、たっぷり時間をかければ漏れてくるなという、私は素人なりに印象を受けているのですけれども、ですから、本当に先のことを考えると、大丈夫なのかという不安が非常に起きております。そういうことで、これからまた後で私なりの考えを述べさせていただきますけども、非常に心配な部分はあります。  これに関連してですけども、ここに埋めてあるのが、資料を見ますと、このようになっております。産業廃棄物、どういうものかといいますと、燃え殻、汚泥、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残渣、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず、鉱滓、がれき類、建設廃材、ばいじん、処分するために処理したものという産業廃棄物、そして一般廃棄物として焼却灰、ばいじん、不燃ごみ、こういうものがここで処分されているということですけども、これからこれらのものが長い時間をかけて、例えば浸透してきて、全く心配はないのかどうか。現在のところ、塩化物イオンという物質が検出されていますけども、その辺のことを考えてどのようにとらえているのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) この処分場につきましては、あらかじめ埋め立てを行う廃棄物の事前検査をいたしまして、有害物質が含まれているものは埋めていないと、こういうことでございます。かつ、水処理を行うというようなことで、二重の安全対策を施してあるというふうに考えます。  それと岩盤の関係でございますが、国の基準より2ランク厳しい千葉県の基準をもって審査して許可したというふうに県の方から聞いております。以上でございます。 ○議長(嶋田政市君) 5番、藤川正美君。 ◆5番(藤川正美君) 確かに厳しい基準をクリアしているということですけれども、実際このように出てきているわけですので、県の方にも聞きましたけども、本当に科学的にこの地盤に問題はないのかというと、そんなに詳しくは多分調べてないと思うんですね。その辺の不安もあります。ですから、私は全く素人で個人的な考えですけども、処分したところに、それこそ観測井ではありませんけども、掘ってそこで成分を調べることが一番重要ではないかなというふうに感じています。それが漏れている漏れてないよりも、むしろそこに処分した物の中から有害なものが出ているのか出ていないのか、それの方が大切ではないかなというように感じております。ですから、周辺に観測用の井戸を掘って、県とはまた別に市として行っていったらどうかなと、このように感じております。今回の経緯をもう少し詳しく御説明いただけますでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) では、今回に至った経緯を申し上げます。まず経過でございますが、7月13日に県庁で行われました会議におきまして、大平興産株式会社最終処分場への廃棄物の搬入が停止される可能性があるというお話を聞きました。内容について確認を行ったところ、昨年10月ごろから観測井戸の塩化物イオン濃度が高い値を示しているということでございます。保有水の漏えいが確認された影響範囲が広まっているということで、ただし、有害物質については環境基準を超えてないという旨の説明がございました。  千葉県は、7月5日に立入調査を、さらに7月11日に再度、立入調査を実施いたしまして、塩化物イオン濃度の上昇を確認したことから、8月2日に大平興産株式会社に対し勧告処分を行ったというところでございます。これが経過でございます。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 5番、藤川正美君。 ◆5番(藤川正美君) わかりました。観点を変えましてお聞きしたいのですが、実はこの大平興産は非常に富津市のためにさまざまな寄附をしていただいております。できましたら、寄附金の内容と今までの総額を教えていただければなと思います。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 申し上げます。寄附金の内訳と金額でございますが、まず、市政振興といたしまして1億 9,500万円、環境保全対策といたしまして2,800万円、教育振興とし4,010万円、総額で2億 6,310万円でございます。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 5番、藤川正美君。 ◆5番(藤川正美君) 地元雇用も大変あるということで新聞報道で伺っていますけども、具体的な人数、お願いいたします。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 申し上げます。地元雇用は35名と聞いております。 ○議長(嶋田政市君) 5番、藤川正美君。 ◆5番(藤川正美君) わかりました。私は、このたぐいのことについて非常に印象に残っているのは公害病です。今回のことが公害とか云々ではなくて、地域と環境、そういう面で考えたときに、非常に自分の中に印象に残っているのが富山県の神通川流域のイタイイタイ病、それと特に私が強く印象に残っているのが熊本県南部の水俣病のことです。  もう皆さん、水俣病については御存じだと思うのですけども、化学会社がメチル水銀化合物というものを流して、それの影響を受けた魚介類、それを食べて発生した事件です。簡単に説明しますと、昭和28年ごろから異変が起きていたそうです。猫が異常な行動をしたそうです。ぐるぐるぐるぐる同じところを回ったり、また自分から火の中に飛び込んでいったり、そういう症状があったそうです。それが今度、犬にも豚にもそういう症状が出てきて、カラスや海鳥も飛んでいて急に落ちると、こういう現象もあらわれてきたということです。当初、獣医等は、そんな大したことはないだろうということで、人間に対しても脳炎ではないかという診断だったそうです。  昭和31年、3年過ぎて、水俣保健所に病院から報告があったそうです、どうもこれはおかしいということで。調べていって、その当時は多分、伝染病じゃないかということで言われていたそうです。ところが、昭和31年の11月に熊本大学が中間報告をやったところ、ある種の重金属中毒だろうと、こういう結果になったそうです。そして、地元の漁組も排水を中止してもらいたいと、こう要望したのですけども、会社はそれを受け付けなかったと。ここには人間の命よりも建前を優先して、経済優先の考えというのが如実にあらわれていると思います。  昭和34年になって有機水銀の可能性が高いと、こういうことがだんだんわかってきまして、ここに至っても会社は自分たちのせいではないと。そして、御用学者を使って反対を述べたわけです。一般市民の感情としては、水俣はこの工場とともに栄えてきたまちで、工場の生産をとめるということは市を衰退させると、こう思う人がほとんどだったそうです。昭和43年9月になって初めて政府が実は公害だと、このように認定したのですね。ですから、おかしいなと思って認定まで12年間かかってしまったという、こういう事件でした。  私たちの命は限られていますけども、50年、 100年先の富津市の、またそこに生きているであろう市民のことを考えたならば、環境という面でもこのことについては慎重に慎重を期して対応していかなければいけないと思っておりますけども、この点、どのように考えておりますでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) お答え申し上げます。まず、基本的な姿勢といたしまして、市民の健康と安全な生活を第一に考えるということかと思います。そのためには実態を十分把握するとともに、関係機関と連携をいたしまして対応していくことが重要であると、このように考えているところでございます。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 5番、藤川正美君。 ◆5番(藤川正美君) 今、水俣のことを例として私の考え述べましたけども、どうか今まで2億 6,000万円以上の寄附をいただいているから、また地元雇用が35名も使っていただいていると、こういうことがあったとしても、一市民を守るために毅然とした態度でこのことには対応をしていただきたいと思います。  次に移ります。トイレのことですけども、実は昨年ですけども、安房郡の和田町、今は合併して南房総市になっておりますけども、和田町に視察に行ったとき、南三原の駅を見てきました。非常にすばらしいトイレがそこにあったのです。改札とかはJRが当然やっているのですが、そこに併設して、当時、和田町が資金を出してすばらしいトイレを設置してありました。ちょうど掃除をしていた方もいたのでいろいろ感想を聞いたのですけども、本当にすばらしいトイレで感動しました。  富津市内にはさまざまなところに、いつでも、だれでも利用できるトイレがあると思うのですが、大別するとどのような形になるのか、それと、それはだれが管理しているのか教えていただきたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) お答え申し上げます。まず、観光施設のトイレの数でございますが、常設が49棟 423基、主に公園、海水浴場、キャンプ場などになります。この中には県などが設置し、指定管理者制度によりまして業者が管理しているものもあります。この常設のうち水洗式は43棟で 401基でございます。富津公園、ふれあい公園、キャンプ場などでございます。また、くみ取り式でございますが、6棟22基あります。これは富津、大貫中央、新舞子海水浴場と市民の森でございます。そのほか夏季シーズン、イベントなどの仮設が44基あり、これはすべてくみ取り方式でございます。仮設の管理は地元観光協会及び開催主催者が管理を行っているところでございます。以上でございます。 ○議長(嶋田政市君) 5番、藤川正美君。 ◆5番(藤川正美君) 例えば今、くみ取り式のところが6棟あるということでお聞きしましたけども、例えばこれを水洗トイレにする場合は、経費はどのぐらいかかるのでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) いろいろな現場条件がありますので、あくまでこれは参考になる数字になろうかと思いますが、申し上げます。建てかえを考えますと、男女、身障者別にそれぞれ1棟 1,000万円程度の費用がかかるのではないかというふうに考えるところでございます。 ○議長(嶋田政市君) 5番、藤川正美君。 ◆5番(藤川正美君) 大変な金額ですね。実は観光の中でトイレは非常に大切だということで、今回いろいろなところを見てきました、市内の施設ですね。その中で感じるのは、指定管理者制度で委託してある場合を見ると非常にきれいとまではいかないですね。それが印象でした。それと、駅ですけども、6つの駅、見てきました。これも管理している駅員さん、JRから委託されているようですけども、その人によってきれいさが異なっているなというのが感じられました。ですから、きれい好きな駅員さんがいる駅は意外とトイレもきれいでした。  その中で一番印象に残ったのが金谷にある、場所は何ていうのでしょうか、岩とか出してるところありますね、こちらから行くと金谷フェリーのちょっと手前ですね。そこのところにトイレがあるのですけども、そこは地元の方が依頼されてやっているということで、そこは非常に清潔感のあるトイレでした。落書きをよくやられるそうですけども、落書きされると、その人がすぐまた白く塗り直すそうです。その繰り返しで、常に落書きした人間に負けないようにということでやっているために、今も落書きは一切ありませんでした。  そういうことを通して私感じたのは、業者とかいらっしゃいますけども、またそういうところに頼るしかないのですけども、できれば身近な方がボランティアの精神でやるしか、このトイレを常に清潔に保っていくというのはなかなか難しいのかなという印象を持ったのです。市長の答弁の中でもそのようなものが出てきてりおましたけれども、そういうことで、市としてこれに対して何か名案がありますでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) まず、先ほど改修費が 1,000万円というお話を申し上げましたが、これは建物も新しくつくりかえるというような数字でございますので、そこら辺、御認識をしていただきたいと思います。  ただいまの御質問でございますが、ボランティアの方々にいろいろやっていただくことも必要でありますけども、まず相当古いものもありますので、常設のくみ取り方式につきましては相当年数も進んでおりますので、今後、予算等の措置もございますが、随時、関係部局等の調整も行って水洗式か、または仮設式に切りかえていく方向で考えてまいりたいと、このように考えております。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 5番、藤川正美君。 ◆5番(藤川正美君) これも提案になりますけども、市内6つの駅に行ったとき、全部くみ取り式でした。たまたま私がトイレ見て出てきたときに、高校生ぐらいの子が、知的障害の方ですかね、話をしたらそんな感じしましたので。その方が入れかわりにトイレに入っていきました。大貫駅だったのですけども、私がいろいろ駅員さんと話をしていて話が終わったときに、その子が近づいてきて、「おじさんは市の人ですか」と聞かれたのです。「いや、違うよ」と言ったら、「じゃ、JRの人」って言ったから「いや、違うよ」ということで、たまたまいろいろな話になって、今トイレ入ってきたんだけども、下が見えて怖いというんですね、くみ取り式の。その子は結構いろいろなところに行っているようで、館山駅はすごくきれいだったと、このように印象を述べていました。そのとき言われたのが、このトイレを何とかきれいにしてもらいたいねということを言われたのですけども、そういうところを一つとっても、例えば小さな子供があそこに行ったら非常に危険だなという感じもしました。ですから、この辺はまたJRの方と、JRもまた観光で何とかしようということで千葉県の場合は特に力を入れていますので、大変また費用もかかると思うのですけども、いろいろ工夫されて、駅のトイレも改善されれば大分違うかなと、このような印象を持ちました。  トイレを調べていく中で、実はこの本にめぐり会いました。「車いすトイレマップ」という、これは富津市で発行した、平成14年3月につくられたトイレマップです。私見てびっくりしたのです。平面図から全部、周りの施設等、詳しく書かれていて、これを編集して進めた福本さんという方ですね。この方に電話をしていろいろ聞きました。この冊子自体は市民福祉部だと思うのですけども、経済環境部として、トイレということで、この冊子を発行して、それ以降の何か印象というんでしょうか、反響というんでしょうか、そういうものがもしわかりましたら教えていただきたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 申し上げます。大変好評だということで、市民福祉部の方で担当してつくっていただいたわけでございますが、私どもは観光ということで好評をいただいているわけでございます。残りの部数も少ないというような状況でございまして、大変好評だということでございます。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 5番、藤川正美君。 ◆5番(藤川正美君) 私もこれ見たときすばらしいなと思ってこの方に電話をしましたら、実際に障害者の方と我々は違うんだなというのを実感しました。というのは、私たちから見ると、地図があって、ここのトイレの形も書いてあるから非常に参考になるだろうと思って、すばらしいことをされましたねと言ったところ、返事が違ったのです。我々は、例えばどこかに行くとき、トイレがどこにあるとかはあんまり調べないと言うんですね。それで行きますと。トイレどうするんですかといったら、車の中でしますと。腹が決まっているんですね。なくても自分のことは自分でやるんだということを言われまして、その辺、その立場になってみないとなかなかわからないものがあるんだなということを今回発見いたしました。  同じようなことが、実は公衆トイレにかわってコンビニのトイレがその役割をしているのではないかなと、私、今回、いろいろトイレを調べていく中で感じました。今まで公衆トイレというのがありましたけれども、それにかわっているのがコンビニのトイレだなということです。時間がなかったのですけども、2日前にアンケート用紙をつくって市内に15カ所のコンビニがあります。セブンイレブンから始まって、デイリーヤマザキ、ファミリーマート、ミニストップ、ローソンとありまして、そのオーナーの方たちにアンケートをお願いしました。意見をいただいたのですが、非常に興味深いものです。回収率はちょっと悪かったのですが、15軒回っていただいたのは10軒でした。きょうの夜、また来てくださいということで残り4軒のところを行くところになっているのですけれども、そうすると15軒中14軒いただけることになるのですが、設置されている場所によってすごく反応も内容も違います。  感じたところを引用しますと、私、市会議員イコール市の職員だと思っている方がいらっしゃって、このような視点で見ていただけることはありがたいですと。行政側からトイレとペーパー等を補助していただけるとありがたいと、こういう言葉もありました。いろいろ読んでいくと、トイレをただで借りに来て、トイレットペーパーとか盗んでいく人がいるそうです。これは結構書いてあります。そういう意味で、できればトイレットペーパーくらい出していただけるとありがたいという率直な気持ちを吐露しておりました。  こういうことがありまして、中に非常におしかりを受けたところもあります。私が公衆トイレというふうに書いたら、ふざけるんじゃないと。私のところは個人のトイレだと、公衆トイレではないということで非常に厳しく、このアンケートをいただくときに言われました。そういうことで、形は違いますけれども、この辺の状況を考えていただいて、もし少しでも公衆トイレの役割を担っているこういうコンビニの方に、市としても、さっきのアンケートの内容ではありませんけれども、何かの形で少しでもできればいいかなと、このように感じているのですけども、この辺、いかがでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) お答え申し上げます。コンビニのトイレは大変清潔に、きれいに管理されているのが多いわけでございますが、そこに何らか助成というようなことの御質問かと思いますが、コンビニのトイレを使う方は、多分99%ぐらいは何か買い物をして、そのお店に何らかの収益をもたらしていくのではないかと、こういうふうにも感じるところでございます。現時点では特段の補助とか助成というのは難しいのではないのかなというところでございます。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 5番、藤川正美君。 ◆5番(藤川正美君) 私もそう思っておりました。ところが、このアンケートを見ると、トイレを使い何も買わなくて帰る人は何%ですかと、私聞いたのです。これはデイリーヤマザキの店長さん、60%から70%、何も買わなくて帰るそうです。あるところのアンケートでは、トイレだけを借りにきて万引きをして帰ると、こういうのも書いてあります。ですから、本当に当初はトイレがあることによって、トイレを使った、そのことに対する気持ちとして何がしか買って帰るようだったのですけども、現在は全く違うそうです。非常に低い購買率です。私も現場を回ってさまざまなことを感じまして、とにかく現場を見なければ進まないというのを、今回もまた小さなアンケートを通して感じました。  最後、締めくくりとして非常に厳しい指摘を受けたアンケートが一つありました。これは私も肝に命じなければいけないと思っているのですけども、そのアンケートの内容をお伝えして終わりにしたいと思います。これは上総湊の方なのですけども、湊地区は特に観光スポットではなく、これから有料道路全面開通により今より交通量も減少していくと思う。観光振興の一環について質問するのであれば、トイレの前にもっと話すことがあるような気がする、こういう厳しい御指摘も受けました。ともかく、館山道もこれから開通してまいります。本気になって観光振興を考えていかなければいけないなと思っております。以上で終わります。 ○議長(嶋田政市君) 以上で藤川正美君の質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで暫時休憩をいたします。                   午後2時31分 休憩           ─────────────────────────                   午後2時45分 開議                   岩崎二郎君の個人質問 ○議長(嶋田政市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  続いて、15番、岩崎二郎君の発言を許可します。15番、岩崎二郎君。                  〔15番 岩崎二郎君登壇〕 ◆15番(岩崎二郎君) 15番、日本共産党の岩崎二郎であります。通告してあります4つの点について順次質問いたします。  第1の質問は、乳幼児医療費助成の拡充についてであります。本件につきましては、私は昨年12月議会、本年3月議会でも質問しましたが、市長はその必要性を認めながらも、よく検討したいとの答弁でありました。ところが、少子化傾向がさらに進む中で、子育て支援策の一つであります本制度について、千葉県は本年8月からこれまで3歳児から小学校入学前までの子供の入院費助成の対象を7日以上を1日以上に拡充したのであります。すなわち、入院についてはゼロ歳児から小学校入学まで、日数に関係なく助成対象にしたのであります。富津市でも、助成対象を現行の3歳未満の入通院から小学校入学前までに拡充し、補正で予算化すべきと思いますが、いかがでしょうか。ちなみに、木更津市、君津市は6月議会で補正予算を組んで、8月1日から既に実施しているところであります。  第2の質問は、要介護認定者への障害者控除認定書の発行についてであります。本件につきましても、3月議会での私の質問に、市長は近隣4市間における調整が整い次第対応するよう検討していきたいと答弁しました。その後の進捗状況はどうなっているのか、お伺いいたします。  第3の問題は、残土埋め立て問題についてであります。近年、残土埋め立てをすると許可を取得しながら、産業廃棄物などの不法投棄が行われるケースが各地で問題になっています。最近の事例としては、新聞報道によりますと、5月に木更津市の業者が許可を取った残土処分場に産業廃棄物の入った残土を不法に投棄した疑いがあるとして逮捕されました。その埋立量は 117万立方メートルとのことであります。その後の事後処理と環境汚染が心配されるところであります。富津市でも恩田地先の残土埋立問題や竹岡地先の産廃不法投棄の未処理問題、また相川地先の残土埋立計画もあるやに聞いております。  そこで質問ですが、第1の点は、富津市内の残土埋め立ての現状とどう対応しているのかお伺いいたします。第2点は、残土埋め立てに関連しての土地所有者への責務など、住民への啓蒙、指導を広報等でPRすべきと考えますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。
     第4の質問は、大平興産株式会社管理型処分場についてであります。千葉県は、皆さんも御存じのように、8月1日に当処分場保有水の漏えいについての説明会を議会、天羽地区、峰上地区で開きました。主な点は、一つは県の7月11日の立入検査の結果、当処分場の下流にある観測井戸の塩化物濃度が上流の観測井戸より 100倍近い濃度が測定されたことから、廃棄物内での保有水が漏えいしていること。いま一つは、昨年11月から会社に調査及び対策を求めてきたが、現時点では原因が究明されず、さらに浸出水の影響範囲が拡大されるおそれがあるとして処分場の改善を勧告いたしました。さらに、8月2日には、県は廃棄物処理法に基づいて会社に次の勧告を出しました。一つ、埋立地からの保有水等の浸出の原因を究明すること。一つ、埋立地からの保有水等の浸出を防止するための対策を実施すること。一つ、改善が確認されるまでの間、保有水等が浸出している埋立地での廃棄物の埋め立て処分は停止すること。  今まで大平興産管理型処分場は、その地盤が岩盤で不透水性であり、廃棄物を通った浸出水は地下にある集配水管を通して水処理施設に送られ処理された上放流され、安全だとされてきました。しかし、その根底が崩れようとしております。  住民からは、地下水や河川への影響、さらには海への影響など、被害の拡大を懸念する声が出されております。今回の処分場での保有水の漏えいについての市の見解と対応を伺います。また、市として処分場周辺の環境調査、特に河川、地下水汚染の調査を強化すべきだと考えますが、いかがでしょうか。以上で第1回の質問を終わります。 ○議長(嶋田政市君) 岩崎二郎君の質問に対する答弁を求めます。市長、佐久間清治君。                 〔市長 佐久間清治君登壇〕 ◎市長(佐久間清治君) 岩崎二郎議員の御質問にお答えいたします。  初めに、乳幼児医療費助成の拡充について、助成対象を小学校入学前までにの御質問にお答えいたします。乳幼児医療費助成制度は、平成15年度から市が直接医療機関に医療費を支払う現物支給の県補助事業であります。助成範囲は、御承知のとおり、市民税所得割課税世帯は通院1日1回、入院1日につき 200円の窓口負担で、均等割課税世帯は入院、通院ともに無料という制度であります。ただし、3歳以上から小学校入学前の幼児については7日以上の継続入院に限り助成するものであります。これを千葉県乳幼児医療対策事業補助金交付要綱の改正に合わせて、本年8月1日から当市も3歳以上の幼児1日以上の入院の助成へと拡充したところであります。  しかしながら、少子化の現実と市民からの要望等を踏まえ、子育て支援の重要事業の一つとして、昨日の賢政会の平野明彦議員の代表質問以来お答え申し上げておりますように、今後さらなる助成制度の拡充を検討してまいりたいと存じます。  次に、要介護認定者への障害者控除証明書の発行についての御質問にお答えいたします。要介護認定者のうち、所得税法上の障害者控除及び特別障害者控除に該当する者への障害者控除証明書の発行につきましては、君津地域4市の福祉担当者会議等において該当者の範囲及び判定方法等を検討した結果、おおむね4市において合意しましたので、今後、本市においては様式等、細部にわたり国税当局等と協議を行い、平成18年中の障害者控除証明書の発行に向けて作業を進めてまいりたいと考えております。  次に、残土埋め立て問題についての御質問のうち、市内の現状と対応についてお答えいたします。土砂等で埋め立てする場合は、富津市土砂等の埋立て等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例により、面積が 500平方メートル以上 3,000平方メートル未満に対し富津市が規制しております。さらに、千葉県土砂等の埋立て等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例により 3,000平方メートル以上に対しては千葉県が規制しているところであります。現在、市の条例により許可し事業実施中のものは4件であり、県の条例により許可されたものは2件であります。  埋め立て等に対する市の対応としましては、土壌汚染や災害等が発生することのないよう、申請時における埋め立て計画についての審査及び実施時の監視や指導等を行っています。  次に、住民への啓蒙・指導についての御質問にお答えいたします。住民への周知につきましては、これまでも埋立事業者や土地の所有者の責務に関する内容を「広報ふっつ」に掲載し啓蒙を行っております。また、埋め立て等の許可申請者に対して申請地の周辺住民への埋め立て計画の事前説明及び埋め立て作業等に際しては、地元住民に迷惑をかけないことなどを指導し、埋め立て実施中においても監視や必要な指導等を行っております。  次に、大平興産株式会社管理型処分場についての御質問のうち、保有水の漏えいについての市の見解と対応策についてお答えいたします。大平興産株式会社の管理型処分場につきましては、国が定めた関係法令等の基準に適合する不透水性の岩盤を利用した処分場であり、漏えい等の問題は起こり得ないものと理解していたことから、このたびの保有水の漏えいはまことに遺憾であり、かつ深刻な問題であると認識しております。  市の対応策としましては、先ほど藤川議員の御質問にお答えしましたとおり、市としては地域住民の生活の安全を守ることが最優先であることから、公害防止協定に基づく立入調査を随時実施するとともに、今後の改善計画に関する千葉県の審査結果等を見極めた上で、十分な指導、監視を行っていただくようお願いしてまいります。  次に、周辺環境調査を強化すべきではないかとの御質問にお答えいたします。周辺環境調査の強化につきましては、協定に基づく立入調査及び河川の水質調査を強化し継続して行うとともに、県に対し必要な調査の実施と十分な指導、監督をお願いしてまいります。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) 何点か再質問いたします。第1の質問は、乳幼児医療費助成の拡充についてでありますけども、市長の方から検討するという話もありました。そこでお聞きしたいのですけども、これはダブるかもしれませんけれども、近隣3市の状況ですね。それと対象者がどのくらいいらっしゃるか。もう一つは、6歳未満まで実施した場合に費用、概算どのくらいになるかお聞きしたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えを申し上げます。まず、3市の状況でございますが、先ほど市長の方から答弁申し上げましたとおり、君津、木更津におきましては就学前まで入院、通院を含めまして8月から補助対象としているところでありまして、袖ケ浦につきましては平成14年からやっているというような状況でございます。ダブりますけれども、私どもは県の要綱に合わせまして、この8月から就学前の入院1日まで拡大したというようなところでございます。  また、対象者につきましては、今手元にございませんので、後ほどお答えさせていただきたいと思います。  費用の件でございますけれども、総体的に申しますと、割合でいくと総事業費で約2倍以上に膨れるのではないかというふうに想定しております。また、そのうち市の負担分でございますけれども、県の補助を受けられないと自己財源事業ということになる部分がありますので、市の負担割合としては3倍程度になるかというふうに、これはかなり粗い数字でございますが、そういうふうにとらえております。ただ、年齢が上がるごとにお医者さんにかかる割合が少なくなるというようなことでございますので、そこら辺の割合というのはシミュレーションできない部分があるというふうに御理解いただければというふうに考えております。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) 昨日、きょう、少子化対策でいろいろ話が出されているのですね。その一環として君津、木更津、県も実施したということに合わせて実施しているわけです。この年配は保育園、幼稚園年配ですから、皆さんも期待しているところであります。3市で既に実施しているのに、むしろ、私はことしから補正予算を組んでやるべきじゃないかと思うのですね。今、市長の話を聞くと、検討しているという話ですから、来年やる保証はないわけですけども、その辺はどういうふうに考えていらっしゃるのでしょうか。ちなみに、17年度の実績、これは3歳未満ですけども、利用者が 1,300人近くですね。総予算が 2,361万 5,000円、これはさっき部長がお話ししたように3倍ぐらいになるのかもしれませんね。これは県の補助もあるわけですから、当然実施すべきだと思いますけども、その辺の違いというのはどこに出てきているのでしょうか。お願いします。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えいたします。先ほど市長の方から答弁がありましたとおり、検討するというようなことでございますけれども、先ほど申し上げましたとおり、近隣3市におきましても私どもの市がその部分で欠けているということで、昨日の平野明彦議員の御質問にもお答えいたしましたとおり、まず最初に3市並みに歩調をそろえる、これがひとつ大事であるということで、そこら辺に向けて努力してまいりたいと、このように考えます。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) これは来年度、予算の関係もあると思いますけど、優先的に実施するという立場で進めてほしいと思うんですよね。そうしないと、先ほど話がありましたように、富津じゃなくて君津に住む、木更津に住むという傾向にもなりかねませんから、よろしくお願いします。  要介護認定者への障害者控除認定書の発行、これも先ほどの話ですと、用紙等検討していくというお話なのです。これは御存じのように、要介護の認定を受けた方が障害者として所得税、住民税申告するときに控除の対象になるという、その認定書を発行するという話なんですね。これは、早ければ来年の1月早々にも認定書があれば申告できるわけですね。それが市民税の申告のときも使えるわけですから、早急に進めてほしいと思うんですけど、一つはこの対象者ですね、認定者も数字決まっているわけですから、概算どのくらいの方が対象になるかお聞きします。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えを申し上げます。対象者でございますが、普通障害者に準ずる者とみなされる方、約 1,000名程度ではないかなというふうに考えております。特別障害者に準ずるとみなされる方、約 750名程度であろうかなというふうに考えております。  なお、この数の中には障害者手帳等既にお持ちの方がいらっしゃいますので、その方々を除くということで、それが含まれているという人数で御理解をいただきたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) 当然、障害者手帳等を持っていればすぐ申告に使えるわけですけども、この認定書がすぐ入ればいいのですけども、これを利用しやすいように、個別に認定書を発送するという通知するというか、そういう考えはどうでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えを申し上げます。個別に配布したらどうかというようなことでございますが、一つは申請でおやりになっていただくということもございます。これがすべての理由ではございませんけれども、ただいまのところ個別に配布を申し上げるいうことは予定はしておりません。ただ、これが実行に移される場合、広報あるいは市のホームページ、ここら辺で周知を徹底し、漏れのないような周知方を努めてまいりたいと、このように考えております。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) それは4市ともそういう決めというんですか、それとも富津だけという話ですか、その辺はわかりましたら。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えいたします。取り扱いの方法といたしましては、4市とも共通でそのようにというような話し合いがされているところでございます。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) もう一つ確認しておきたいのですけども、この介護認定受けなくても寝たきり老人、そういう方もいらっしゃると思うのですけども、そういう方はいらっしゃるのでしょうか。また、そういうところにはどういう扱いするか、お聞きします。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えを申し上げます。いずれにいたしましても、この制度を運用していく上では、この基本となる交付取り扱い要領なり、きちっとしたものをつくらなければなりません。これからのスケジュールの問題にも絡みますけれども、4市ともこういうきちっとした要綱で、どういう方が対象になる、どういう区分になる、そういう方をどういう形で認定する、そういう一連のものを、この要綱の中で定めると、今こういう作業段階にございますので、そちらの方でしばらくお待ちいただきたいと、このように考えます。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) 先ほども話したように、来年からもし出れば有効になるわけですけども、介護認定ですから介護で認定しているわけですよね。例えば、毎月介護認定やっていると思うのですけども、そのときに渡すとか、そういうことも考えていらっしゃるのでしょうか。制度ができなくて、なかなか実行にならないと。これは国税庁の方は認めているわけでしょう、結局、要介護認定者は障害者ですよと、税収益の上ではね。これは直ちにやるべき問題だと思うんですよね。市の方の都合で延ばすという性格のものじゃないと思うのですけども、きちっと決まらなきゃ発行できないとか、市長の判断で認定出せるわけでしょう。その辺はどういう話し合いになったのでしょうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) お答えを申し上げます。これは決して次まで延ばすというようなことではございません。説明が悪かったかと思いますけれども、今回の申告からこれを使っていただけるように、これは間違いなくその方向で今作業を進めておりますので、そういう形でございますので、御理解いただきたいと思います。 ◆15番(岩崎二郎君) よろしくお願いします。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) 残土埋め立ての件ですけども、現状、今、市の許可の分が4件、県の許可2件ということですね。この許可の中には一時堆積といいますか、会社で一時的に堆積しておくものと埋め立てとあるのですけども、その辺の内訳と、面積と埋め立て容量というんですか、わかりましたらお願いします。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 埋め立ての市の4カ所分について申し上げます。まず恩田が 1,860平米、小久保が2,998.17平米、下飯野が2件ございまして、1件目が 617、もう1件が 947平米。以上でございます。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) 県の方はわかりますかしら。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 申しわけございません。県の面積につきまして手持ち資料がございませんので。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) 私の方で調べたところ、県の関係ですと湊で約4万 5,000平米、容量22万ですか。大堀で面積が 4,660ですか、容量 2,100と、こういうあれなんですね。両方とも殊に湊の容量はかなり大きなものがあるというふうに感じております。  残土条例に基づいてもちろん運用といいますか、対応していらっしゃると思いますけども、その中で何点かお聞きしたいと思うのです。1つは埋め立ての許可基準で、簡単にいいますと、4つあるんですね。土地等の崩壊、飛散、流出をしないこと。土砂等の発生場所が特定していること。借地権などの権利者の同意を得ていると。埋め立てが1年以内と、これは市の場合ですね。そこで隣地所有者の同意書が必要だと思うのですけども、その辺はどうなっているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 市の条例で申し上げますが、埋め立て等の許可の申請において隣地土地所有者の同意書の取得は求めておりません。取得を必要とするのは条例第3条の2項により埋め立てをする土地所有者の借地権等の利害関係者の同意となっております。以上でございます。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) もう一つ、11条に関係書類等の縦覧というのもあるんですね。往々にして埋め立て始まった、ダンプが動いた、何をやっているのかわからないというような例も多いわけですけども、ここにはこう書いてあるのですね。許可を受けた者は、市長が指定する場所において許可にかかわる埋め立てが施行されている間、埋め立てに関し市長に提出した書類及び図面の写しを近隣の住民、その他埋め立てに利害関係を有する者の縦覧に供しなければならない、こうなっているのですけども、この市長が指定する場所、ここはどこを想定していらっしゃるのかね。埋め立てがあった場合は、その内容について、これは皆さんに知らせるという、そういう趣旨の条例だと思うのですけども、その辺をお聞きしたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 申し上げます。埋め立ての許可を受けた者は、市長に提出した書類及び図面の写しを近隣住民や利害関係者の縦覧に供しなければならないと規定してございます。これは埋め立て期間中に許可の内容について説明を求められた場合には、許可に関する書類及び図面の写しを見せなければならないということを規定したものでございまして、縦覧場所につきましては、市長が指定した場所と指定しておりますが、市の許可対象となるものは現実的には個人が行う埋め立てが大半でございますので、運用の中で埋め立てする場所での縦覧としております。以上でございます。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) そうすると、この条例どおりじゃないということなんですよね。市の解釈というんですか、私はここが問題だと思うんですよ。この条例どおりに、みんなが見られるようなところに、申請があれば、その業者の方が見せるという立場ですよね。そうじゃなくて、みんなが見られると。それには一定の規定書いてあるのですね。市長が指定する場所ということだから、住民の立場に立ってそういう解釈をすべきじゃないかと思のですけども、どうなんですかね、これは。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) お答え申し上げます。市の条例で行う残土埋め立てにつきましては、規模が小規模でございまして、現場事務所等は常にあるわけではございませんので、したがいまして、業者がみずから縦覧するようなことになるということでございますので、現地でという解釈になろうかと思います。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) 納得いかないところがあるんですけどね。  もう一つ、面積が 3,000平米以上になりますと県の許可範囲になるわけですね。この場合に、県の方から市に意見を求められると思うんですね。そのときにはどういう手続といいますか、あるいは意見内容になるのでしょうか、念のためにお聞きしておきます。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) お答え申し上げます。県が許可する埋め立てに関する市の手続といたしましては、通常、千葉県から富津市に意見照会がございます。その中で説明会及び関係部局の意見を聴取いたしまして、あとは地元並びに関係の部局の意見を取りまとめまして、県の方に提出しております。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) その地元説明会等、あるいは庁内の説明会、意見を聞くといいますか、それはどこがやるのでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 庁内の場合は、私ども経済環境部で担当します。地元につきましては、いろいろなケースがあろうかと思います。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) 県が許可ですから、県が責任持って説明するということじゃないのでしょうか。県が許可するんですよね。内容をつかまないと県は許可できないと、その上に市の意見を聞くと、こういう段取りだと思うのですけども、その辺はどういうふうになっているのでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 申し上げます。県が許可する前段としまして、市の方に照会が来ます。したがいまして、許可の前に行う行為でございます。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) もう一度お願いしたい。意味がよくわからないのですけど。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 許可の前に私どもに照会がございます、県の方から。したがいまして、その前段で行う行為でございますので、私どもなり業者なりが行っております。庁内につきましては、私どもの経済環境部が行っております。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) そうしますと、業者が市の方へ説明するということですね。それが前段になるわけですね。その後に住民に説明すると、あるいは庁内に説明すると、こういう段取りで進むということでよろしいですか。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) お答えします。その段取りはいろいろなケースがございますので、一概にどの方法というのは言いかねます。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) そうすると、県の残土条例があると思うんですね。そこの決めがあるからケース・バイ・ケースという解釈でなるんですか。条例は決まっていると思うのですけどね。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 市の意見はつけるようになっております。そのつけるに当たりまして、地元の意見も含めて意見をまとめて県の方に提出しております。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) くどいようですけども、その内容、要するに事業者がやる内容が住民にどこで説明されるのか、往々にしてそういうものが決定されてからわかるというケースがままあるのですね。そういう点では、住民にきちんと説明して了解とって、また市の方も意見をつけて県へ出すと、こういう段取りになるんじゃないかと思うのですけども、その辺をきちっとお願いしたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) 答弁を求めます。経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 繰り返しますが、地元説明会につきましては、私どもではなくて業界の方でやっております。その意見も含めて私どもが聴取しまして、県の方に出しております。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) いずれにしましても、この残土条例をきちんとやれば、私はそんなに問題が起きないんじゃないかと思うわけですけども、往々にしていろいろ、先ほど話したような事例が出てくるわけですけども、そういうものに対する市の対応というんですか、条例には罰則規定とかあるのですけども、あるいは市の責任として対応する等書かれていますけども、基本的にはどういう立場で対応していらっしゃるか、もしわかりましたらお願いしたいと思います。条例から違反した場合の対応ですね。
    ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) まず指導を申し上げます。何度か指導を申し上げて、これに沿ってやっていただくように努力していただいております。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) 大平興産の管理型処分場について何点か、ほかの議員と重複するかもしれませんけども、御勘弁願いたいと思いますけども、一つは管理型処分場の規模ですね。県内でも最大級じゃないかと思うのですけれども、改めて面積、容積、容量、現在の埋立量、廃棄物の内容、よろしくお願いします。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 今、資料を検索しております。お待ちください。 ○議長(嶋田政市君) 市民福祉部長池田泰夫君。 ◎市民福祉部長池田泰夫君) 御質問のお時間内で恐縮ですけど、先ほど答弁を保留させていただきました乳幼児医療費の助成対象者、すなわちゼロ歳から就学前の数でございますが、 1,960人というふうに把握しております。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 処分場の規模を申し上げます。まず埋め立て面積でございますが、12万 1,928平方メートル、埋め立て容量が 190万 2,637立方メートルでございます。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) 実際の埋め立て量については、県の説明ですと 190万のところ 180万まで埋まっているという話です。内容については、先ほど藤川議員に回答はいただきましたから、それと同じだと思います。  次にお聞きしたいのは、市長の方から会社と公害防止協定を結んでいると。それで立入検査をしているというお話がありました。この立入検査でどういうことを調査していらっしゃるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 主に水質関係の立ち入りでございます。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) その水質検査のデータが県の方から示されました。許可権者の県には当然、報告はされているわけですけれども、市にはこの報告はあるのでしょうか、ないのでしょうか。あるいは、あるとすれば、内容と年に何回、回数ですね、わかりましたらお願いしたいと思います。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 水質検査のデータは報告はございますが、これは有害物質の分だけでございまして、塩化物イオン等につきましては対象外でございます。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) 今の話は、要するに公害防止協定の中での調査ですよね。私の聞いたのは、県が示したデータですね。例えば塩化物イオン濃度とか、電気伝導率、こういうデータが市の方に来ないかどうか。あるいは、県を通して来ているのかどうかということなのですけど。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 塩化物イオン、電気伝導率等につきましては、私どもは入手してございません。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) そうしますと、今回の保有水の漏えいのデータ、これはいつ市の方は知ったというかわかったといいますか、いつなんでしょうか。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 今、資料を検索いたします。お待ちください。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 7月13日に県庁で行われました会議におきまして、大平興産株式会社最終処分場への産廃物の搬入が停止される可能性があるということで、まず第一報が入ってございます。その内容は、昨年の10月ごろから観測井戸の塩化物イオン濃度が高い値を示しているということでございまして、保有水の漏えいが確認された影響範囲が広がっているということでございます。したがいまして、私どもの一報は7月13日ということでございます。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) そうしますと、公害防止協定では水質検査と。肝心なデータは県の方から7月13日に入手したということですね。今話が出ましたように、15年の10月にやっているのですね。こういう数字を見てみますと、塩化物イオン濃度が15年は 1,000、17年が 1,500、18年が 1,900。電気伝導率は15年が 420、17年が、ここに書いてあるように 610、18年が 748、こういう数字が出ているわけですね。これによって漏えいの可能性があると県が判断したと思うのですね。そういう点では、こういうデータが市の方でつかまれないというか、県ルートで来るといいますか、その辺はきちっと改めなくちゃいけないんじゃないかというふうに私、思うんです。  私は今度の事態をどう見るか、藤川議員の方からも意見が出されましたけども、大変大事なことじゃないかと思うんですよ。今まで岩盤でできていたから安全だとされてきました。今回、保有水が漏えいしたということですね。すなわち、汚染水が流出したということになるわけです。これは行く行く、いつになるかわかりませんけども、高宕川、湊川経由して広範な地域に影響を与えながら海にも影響を与えるということです。住民にとっては、御存じのように、水は生活に欠かせない、あるいは自然環境にも重要なことは言うまでもありません。私も竹岡ですけど、湊川の水を農家が利用しているという観点もあります。住民集会の中でも、この問題は孫子の代まで影響する大きな問題じゃないかという声も入っているわけですね。そういう点では、先ほど市長、部長がおっしゃったように、市民の安全を守る立場からきちっとした対応をとるべきだと思います。  3つばかりお聞きしたいのですけども、環境調査の強化ですね。先ほども言ったように水質の検査を強化する。富津市の環境にも、あの周辺で調査をしているのですね。もっと近くでしていただくということと、水中の生物調査を、科学的なデータだけではなくて、生きているものを今の段階で調査して、その変化をつかむべきだというのが1つであります。  2つ目は、これだけの事態ですから、第3処分場は遮水シートを敷くことで許可になる話も聞かれますけども、市としては許可しないという立場で県に働きかけるべきじゃないかと。  第3は、先ほど寄附金の話がありました。金額は、これは豆新聞にも出ましたけど、また先ほどの回答にありましたけども、2億 6,310万円、環境保全、教育振興とかですけども、ここは返却すべきじゃないかと思うんですね。この3点について回答をお願いしたいと思います。以上です。 ○議長(嶋田政市君) ただいま質問に対する答弁を求めます。財政部長、吉田和男君。 ◎財政部長(吉田和男君) 岩崎議員、返却すべきだというふうな意見でございますが、これまで、本年は別として、昨年までもらったものについて、市政振興で一般財源として、教育関係については各付近の学校の備品、その充当というふうなことで考えておりますし、環境の寄附についても水質検査等の検査手数料に充てると。財源充当はしてございませんが、一般財源の中で充てるというふうな考えを持っておりますので、返却というのは不可能かなというふうに考えております。 ○議長(嶋田政市君) 経済環境部長、稲村治助君。 ◎経済環境部長(稲村治助君) 申し上げます。1点目の水質検査の強化でございますが、この水質検査につきましては昭和59年から湊川の支流で検査を実施しておりまして、高宕川で3カ所、飛清川の平和橋、湊川の大田和橋、そして大平興産の最終処分場の放流口、計6カ所において毎年実施しておるところでございます。引き続き検査を実施すると同時に、水質検査の回数の増加などを図ってまいりたいと思っております。  2点目の第3処分場合の許可云々の御質問でございますが、これは千葉県にかかわる問題でございますので、県の判断にゆだねてまいりたいと、このように考えるところでございます。以上です。 ○議長(嶋田政市君) 15番、岩崎二郎君。 ◆15番(岩崎二郎君) 寄附金の話と水質検査の話もありましたけど、この事態をどう見るかという問題は、もうちょっと深刻に考えないと回答はそういう回答になると思います。そこをどうするのか、大変な事態になるんじゃないかというふうに私は思って意見を述べました。  この件につきましては、何回も言われるように住民の安全と環境保全が大事な問題ですよね、大きく見れば。それと同時に、全国でこの事態を注目しているという問題ですね。富津市だけの問題じゃないのです。岩盤が大丈夫だと思ったのに浸透したということですからね。その認識をきちっと持たないと対応を誤るんじゃないかと私は思っています。きちっとした対応をお願いいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(嶋田政市君) 以上で岩崎二郎君の質問を終わります。  これにて一般質問を終わります。           ─────────────────────────                     休会について ○議長(嶋田政市君) 日程第2、休会についてを議題といたします。  お諮りいたします。議案調査のため明7日を休会といたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(嶋田政市君) 御異議なしと認めます。よって、明7日は休会と決しました。           ─────────────────────────                    散     会 ○議長(嶋田政市君) 以上をもちまして本日の日程はすべて終了いたしました。  次の本会議は、9月8日午前10時から会議を開きますので、念のため申し添えます。  本日はこれにて散会といたします。                   午後3時42分 散会...