君津市議会 > 2022-09-05 >
09月05日-03号

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  1. 君津市議会 2022-09-05
    09月05日-03号


    取得元: 君津市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    令和 4年  9月 定例会(第3回)            令和4年第3回君津市議会             定例会会議録(第3号)1.開議の日時  令和4年9月5日 午前10時00分1.出席議員  20名       1番   三浦 章君         2番   鈴木高大君       3番   宇野晋平君         4番   村上幸人君       5番   高橋健治君         6番   石上 塁君       7番   松本裕次郎君        8番   佐藤葉子君       9番   野上慎治君        10番   奈良輪政五君      11番   船田兼司君        12番   橋本礼子君      13番   下田剣吾君        15番   高橋 明君      16番   須永和良君        17番   加藤喜代美君      18番   三浦道雄君        19番   小倉靖幸君      20番   磯貝 清君        21番   小林喜久男君1.欠席議員  1名      14番   保坂好一君1.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   市長         石井宏子君   副市長        中川茂治君   教育長        粕谷哲也君   危機管理監      石倉丈士君   統括参事       中村文明君   総務部長       荒井淳一君   企画政策部長     竹内一視君   財政部長       和田祐一君   市民生活部長     茂田達也君   福祉部長       嶋野晃広君   健康こども部長    小石川 洋君  経済環境部長     鈴木広夫君                      総務部次長   教育部長       安部吉司君              錦織 弘君                      (事)総務課長1.職務のため出席した者の職氏名   事務局長       占部和裕    事務局次長      西村泰典   主任主事       野津山佳樹   主任主事       佐々木耕平--------------------------------------- △開議      令和4年9月5日午前10時00分 ○議長(三浦章君) おはようございます。 ただいまの出席議員は20名でございます。よって、定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 なお、14番、保坂好一君から欠席届が提出されておりますので、ご報告いたします。--------------------------------------- △議事日程の決定 ○議長(三浦章君) 本日の日程につきましては、会議規則第20条の規定により議長において定め、お手元に配信してございます。その順序に従いまして会議を進めてまいりますので、ご了承願います。--------------------------------------- (参照) 議事日程(第3号) 9月5日(月)午前10時開議 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 一般質問--------------------------------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(三浦章君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により議長において、12番、橋本礼子君、13番、下田剣吾君、15番、高橋明君を指名いたします。--------------------------------------- △日程第2 一般質問 ○議長(三浦章君) 日程第2、一般質問を9月2日に引き続きまして通告順に行います。 18番、三浦道雄君の発言を許します。 三浦道雄君。     (18番 三浦道雄君登壇) ◆18番(三浦道雄君) おはようございます。日本共産党三浦道雄でございます。 ロシアがウクライナに侵略をして半年が経過をいたしております。当事国はもちろんですが、世界中に否定的な影響を及ぼしております。日本では、故安倍元首相の意を酌んだ憲法違反の悪政を推し進める軍事対軍事を想定しての憲法9条の改憲策動、軍事費の増額、安倍元首相の国葬、反社会的カルト集団統一教会との癒着など、立憲主義を否定する無法な横暴勝手が次々と明らかとなっております。国民的な悲観も高まっております。にもかかわらず、この悪法を強行しようとしているのでございます。諸物価高騰の下、国民、市民の暮らしと命を守ることを最優先にするのが平和憲法の精神であり、政治の果たすべき役割、責任ではないでしょうか。 平和と民主主義を守り抜き、市民の命、暮らしと健康を守ることを私は念頭に置きながら、以下、大綱3点、細目3点、質問要旨として8項目にわたりまして質問をいたしますので、よろしくお願いいたします。 最初に、大綱1、市長の政治姿勢について、細目として、今述べましたとおり、国際的、また国内的な今の政治情勢等について4点伺いたいと思います。 1点目は、ロシアがウクライナに侵略して6か月が経過をいたしております。このロシアのウクライナ侵略への認識と対応について、そしてまた最近のオスプレイの動向等についての認識を伺いたいと思います。 2点目は、岸田政権の動向はこれまでの安倍、菅政権と何ら変わりなく、アメリカ言いなり、大企業優遇で、国民生活の実態等は全く無視した冷たい政治が進められているとしか思えませんが、市長は今の岸田政権をどのように認識をされているのか、見解を伺いたいと思います。 3点目は、新型コロナ感染症は第7波となり、感染が急拡大をいたしております。そしてまた、毎日のように死亡者が発生しております。岸田政権は何の有効な手だても取らずに推移しております。現状をどのように認識されているのか伺いたいと思います。 4点目は、諸物価が高騰する下で庶民の暮らしは大変です。今、消費税5%への引下げの声が大きく高まっております。また、インボイス制度は中止せよとの声も広がっておりますが、市長はこれらの行為をどのように捉えているのかお伺いしたいと思います。 大綱2点目は、福祉・医療・教育行政についてでございます。 細目1として、高い国民健康保険税の引下げと各種制度の拡充について3点伺いたいと思います。 1点目は、令和4年6月議会で、私は君津4市、安房郡市1町の国民健康保険税の試算等を基に質問をいたしました。あれから3か月が経過をいたしますが、仮に国から公費1兆円の負担増が実現した場合、君津4市等を含む国保税への影響はどうなるのか。なかなか難しいものですから、分かりやすく、試算等を含めましてできるだけ具体的に見解を伺いたいと思います。 2点目としては、現在、全国的に難聴高齢者への補聴器助成制度が広がっております。本市は難聴者の把握あるいは補聴器助成制度について検討されているのかどうか、高齢者福祉の拡充を求める立場、視点から見解を伺いたいと思います。 3点目は、学校給食費完全無償化を求めますが、見解を伺います。 最後に、大綱3、環境行政について、細目1、新井総合施設株式会社の動向についてであります。 第3期処分場増設計画の推移について伺います。 以上で一次質問を終わります。二次質問以降は質問席にて行いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(三浦章君) 石井市長。     (市長 石井宏子君登壇) ◎市長(石井宏子君) 18番、三浦道雄議員のご質問にお答えいたします。 大綱1、市長の政治姿勢について、細目1、国際的、国内的政治情勢についてお答えいたします。 岸田内閣は、新しい資本主義に向けた改革として、人への投資やグリーントランスフォーメーションをはじめとした様々なイノベーションへの投資などを掲げており、これらを推進するため、国と地方の新たな役割分担や連携を図るとしております。 さらには、新型コロナウイルスを乗り越え、経済を再生し、持続可能な経済社会をつくり上げていくことを最優先に取り組むとしております。私は国の動向をより一層注視し、本市のまちづくりを推進してまいります。 新型コロナウイルス感染拡大の第7波を受け、本市においても感染者が急増したことから、本年8月10日に臨時広報を発行し、感染対策の徹底やワクチン接種の有効性をお知らせいたしました。今後も、国や県、関係団体と連携し、適切な対応に努めてまいります。 また、ロシアのウクライナに対する軍事侵攻は断じて許されることではなく、長期化が予想される戦火が一日でも早く終息することを切に望むところであります。 これらを受け、世界的な原油価格・物価高騰が進み、市民生活に大きな影響を与えております。この状況に対して、国では原油価格・物価高騰等総合緊急対策の強化等について検討がなされております。この動向についても注視してまいります。本市においては、市民や事業者の負担を軽減できるよう、給食費の無償化や燃料費の助成などを一定の期間行ってまいります。 オスプレイにつきましては、アメリカ空軍オスプレイが不具合を理由に当面地上待機となったことを受け、千葉県は陸上自衛隊木更津駐屯地に暫定配備されているオスプレイについて、防衛省北関東防衛局に対し、地元自治体へ迅速かつ丁寧に説明することなどを申し入れました。本市といたしましても、説明を受けられるよう千葉県に要請をいたしました。 私の最大の責務は、市民の皆様の安全で安心な生活を守ることであります。今後も、国の政策や社会情勢に機敏に対応し、市民のための市政運営に邁進してまいります。 大綱2、福祉・医療・教育行政について、大綱3、環境行政についてにつきましては担当部長からご答弁申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(三浦章君) 茂田市民生活部長。 ◎市民生活部長茂田達也君) 自席から答弁させていただきます。 大綱2、福祉・医療・教育行政について、細目1、高い国民健康保険税の引下げと各種制度の拡充についてのご質問のうち、国民健康保険税及び難聴高齢者補聴器助成制度に係るご質問にお答えいたします。 本市の令和4年度国民健康保険税は、給与収入420万円、40歳代の夫婦と子ども2人の4人のモデル世帯で試算しますと約44万円となり、同じ条件で試算した君津地域ほか3市の負担水準とほぼ同一となっております。 また、この試算による均等割及び平等割額は、君津地域4市とともに約16万円となっております。 一方で、全国知事会が要望した1兆円の公費負担増があった場合の国民健康保険加入世帯への効果額を令和4年1月末時点における全国の国民健康保険の被保険者数を基に試算いたしますと、1人当たり約3万9,000円、モデル世帯当たりでは約16万円となり、君津地域4市の均等割及び平等割に相当する額とほぼ同額となり、税額は協会けんぽ並みになります。 この試算結果から、国の1兆円の公費負担増国民健康保険の財政基盤の強化を図り、国民健康保険制度を将来にわたって持続可能なものとするためにも有効であると認識しており、全国知事会や全国の市町村、国保関係者とともに財政支援の拡充について引き続き国へ要望してまいります。 次に、高齢者の難聴につきましては加齢に伴うものが大半であると考えられます。聞こえを改善するための補聴器は個人個人の状態に合わせて作ることとなり、購入に際しても経済的負担が大きいと承知しております。現時点では、難聴高齢者についての具体的な状況は把握しておりませんが、今後状況把握に努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 安部教育部長。 ◎教育部長(安部吉司君) 自席から答弁させていただきます。 私からは、学校給食費完全無償化につきましてお答えさせていただきます。 学校給食費完全無償化につきましては、令和5年1月から県が実施予定の多子世帯における給食費無償化補助制度を活用することにより、多子世帯に対する学校給食費無償化の実施に向けて取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木経済環境部長。 ◎経済環境部長(鈴木広夫君) 自席よりご答弁申し上げます。 大綱3、環境行政について、細目1、新井総合施設株式会社の動向についてお答えいたします。 新井総合施設株式会社君津環境整備センターの第3期増設事業につきましては、既に稼働しております第3の1処分場は、現在14層目の埋立てが行われておりまして、同社に確認いたしましたところ、6月末現在の進ちょく率は約71%とのことでございます。 また、第3の2処分場につきましては、現在、遮水シートの設置工事や地下水の集排水管設置工事等が行われております。 なお、当該増設工事全体の進ちょく率は約80%で、おおむね計画どおりに工事が進められているとのことでございますので、第3の2の1処分場は本年の秋頃、また第3期増設事業全体といたしましては、令和6年1月頃に竣工する見込みと推察しております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) それでは、本席より二次質問をさせていただきたいというふうに思います。 市長の政治姿勢について最初に伺おうと思いましたけれども、順不同となりますので、ひとつよろしくお願いいたします。 最初に、大綱2の福祉・医療・教育行政のほうから質問させていただきたいというふうに思います。 6月議会のこの場所で議場の皆さん全てに令和3年度の国民健康保険税(料)率と保険料の一覧表、これを参照しながら私自身も含めて学習的に質疑をいたしました。ただいまの答弁を聞いておりますと、ほぼ私の思いと方向性が一致しているような気がいたしております。それで今後どうするかというふうになりますと、やっぱり国に1兆円の公費負担を求める運動、要望活動といいますか、こういうものを強く進めていく必要があるんじゃないかなというふうに私は思うんですけれども、その同意を求めるわけじゃありませんが、そういうふうになった場合に次にお聞きしたいなと思うのは、この君津4市でまず最初に、国民健康保険税の国への1兆円の公費負担を求めることについて、懇談会だとか協議会だとか、そういうふうなことをやってみたらどうかなというふうに思うんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。
    ○議長(三浦章君) 茂田市民生活部長。 ◎市民生活部長茂田達也君) お答えいたします。 国民健康保険事業運営の研究や調整を行う機関としまして、君津地域4市の国民健康保険の保険者で構成されます千葉県国民健康保険団体連合会、これの君津支部というのが設置されております。今後、このような場を活用して意見交換等を考えてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) 私、冒頭で発言させてもらいましたけれども、今ロシアのウクライナへの侵略による問題と、この新型コロナの長引く感染の中で非常に経済が不安定となって、どんどん諸物価が上がっているわけです。こうした中で、国民の暮らし、生活というのが大変になってくる。そういう情勢の中で、思い切って軽減措置を取っていくということから、市はこの9月から12月まで地方創生臨時交付金を使って学校給食費などの引下げを一時的に行うところなんですけれども、国民健康保険税はずっと続きますので、4市の皆さん方とも協議を重ねる、そして千葉県中の皆さん方とも協議を重ねながら、国への1兆円の公費負担を求めていくということで、私も、また議会の皆さん方のお力もお借りしながら頑張ってまいりますので、ぜひ努力をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(三浦章君) 茂田市民生活部長。 ◎市民生活部長茂田達也君) お答えいたします。 先ほども申しましたように、現在設置されている組織もありますので、そちらのほうで意見交換等をしてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) 続けて、今との関連もありますので補聴器についてですけれども、この問題は突然じゃないんですけれども、全国的にどんどん広がっていて、私もある人に君津市はどうなっているんだって聞かれたときにちょっと分からなかったものですから、今回聞いてみようかなというふうに思ったんです。そして、答弁された中で、この補聴器問題というのは、これを買うのに経済的にかなり大きい負担がかかるという認識を市も持っていらっしゃるようですので、他市等がどういう状況の中で補聴器の補助制度を始めたのか、その経緯等が分かれば紹介的にお願いしたいと思います。 ○議長(三浦章君) 嶋野福祉部長。 ◎福祉部長(嶋野晃広君) 自席から答弁をさせていただきます。 補聴器の購入費用は形状や機能の違い等により大きく異なっており、簡易で安価なものであれば数万円から購入可能ですが、より小型のものや雑音の軽減機能など優れた機能を搭載したものほど高額となり、50万円以上の価格となるものもあります。 県内他市の補助制度の例としては、印西市は、65歳以上で医師による補聴器の使用が必要であるとの証明を受けた方を対象に、2万円を限度に購入費用の助成を行っております。 また、船橋市は、印西市と同様の要件に所得税非課税世帯という要件を加えて、2万円を限度に購入費用の助成を行っております。 今後、他市の助成制度を調査研究し、本市に適した制度を検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) 分かりました。 続いて、学校給食の完全無償化についてなんですけれども、私は学校給食費完全無償化を求めますというふうに質問したんですけれども、それについては何とも言っていませんので、どうなのか、もう一度お願いいたします。 ○議長(三浦章君) 安部教育部長。 ◎教育部長(安部吉司君) お答えいたします。 議員ご指摘のとおり、市原市と同様の完全無償化というものにつきましては、多額の財源がかかりますので、現時点では難しいのではないかというふうに考えております。 ただし、給食費の無償化につきましては、議員もご存じだと思いますが生活困窮世帯への支援といたしまして、生活保護を受けていらっしゃる要保護者や就学援助を受けている準要保護者に給食費相当額の支援を行っております。 また、今年度につきましては、これまでの支援に加えまして、物価高騰等による家計負担増加に対する支援として、先ほど議員も触れられましたが、9月から12月に給食費の完全無償化、これは全世帯を対象に、また1月からは県の補助制度を活用いたしまして、3子以降の子どもの給食費の無償化に向けて取り組んでいるところでございます。 今後も、引き続き補助制度や財源に関しまして、国・県などの動向に注意してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) 言っておきますけれども、暫定的にやることを完全無償化って言うんじゃないんですよ。所得制限とかそういうのなしにずっと全て無償にする、完全にするというのがそうであって、この9月から12月まで、あるいは第3子だけなんていうのは完全無償じゃなくて、私が求めているのは完全無償化をしたらどうだと、しなさいよということを言っていますので。 財源の問題を言われましたけれども、今度は決算審査特別委員会もあるんでしょうけれども、財調が44億円あるというような資料がありますので、市長は子育て世代って言いますけれども、よく考えてもらえれば、こういう不況の中になりますとこの子育て世代に最も負担が強いられるんです。だからこそ、貧困を克服していくという、そういう視点も含めて学校給食費を無償にする。これはお金的にいえば約3億円程度を市が横出しすれば済むことなので、市川市は完全給食無償化を来年度から55校で実施するということで、これは私も驚いたんですけれども、年間で約17億7,000万円を市が横出しするという形でやっているので、そこら辺もよく研究していただいて、取りあえず12月までは完全無償なんでしょうから、その過程の中で、市長のものすごい英断が必要だと思うんですけれども、ぜひ検討していただきたいと。そして、ぜひそれを進めてほしいということを申し添えて、次に入ります。 それでは、大綱1の市長の政治姿勢について伺ってまいりたいというふうに思いますので、市長、よろしくお願いをいたします。 岸田政治に対する質問を行いました。私は前回も質問したんですけれども、今の世界情勢、日本の情勢も含めますと、戦争と平和が問われているということなんです。ロシアのウクライナ侵略によって、戦争の方向に行こうという、言わば軍事力を強めて、武器を確保して軍事対軍事という構想に進んでいるのが非常に危険だということを言っているわけです。そして、そのために民主主義をないがしろにして事を進めようという、そういう状況にありますので、この地方自治体を守り抜くという市長の政治姿勢というのは非常に大事だということで、以下何点か伺いますので、簡潔にお願いしたいなというふうに思います。 ロシアのウクライナ侵略が半年以上経過しまして、先ほども述べられたとおり大変な事態が発生をいたしております。戦争が終息するように、ロシアのプーチン大統領への抗議だとか訴えだとか、そういうことはこの間やってきたのかどうか、あるいはそういうメッセージがあれば本音でお聞かせいただきたいなというふうに思います。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) 自席よりご答弁申し上げます。 ロシアのウクライナへの軍事侵攻に対しましては、令和4年3月に市長と議長の連名で、強い抗議と非難、そしてロシア軍の即時無条件での撤退を求める共同声明を発表してございます。 また、先ほどの一次答弁においても、ロシアの軍事侵攻への非難と一日も早い終息を望む旨を明らかにしたものでございます。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) 前回も伺いまして、その後どうプッシュしたのかどうかって聞いたんですけれども、特にないんですね。 次に、ロシアの侵略に乗じて、岸田政権は軍事対軍事をあおるような、国内の中の一部の勢力からもそういう声が上がっているんですけれども、国防費といいますか、軍事費を増額する。こういう動きがございます。 また、国論を二分するような、こういう社会、世の中をつくってきたのが言わば安倍元総理なんですけれども、この安倍総理の国葬を今実施しようという状況がございます。我が党は、当初から明らかにしているように、この軍事費の増額と、そして安倍元首相の国葬については反対の立場を表明いたしておりますけれども、市長は今どういう思いでいるのか伺いたいと思います。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 政府は、今後5年以内に防衛力を抜本的に強化するという方針で、来年度予算編成において防衛費の増額を検討することとされておりますけれども、それにつきましては予算審査において十分議論されると考えております。 また、国葬につきましても国会閉会中審査が検討されておりますので、それらの議論を注視していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) 今の答弁でいいんですか、市長。そうですか。 今、岸田政治に対して、一次質問の答弁で何か評価するような答弁をしているんです。国の動向も注視するというふうに言われていますけれども、注視するとかしないとかじゃなくて、もちろん注視は大事なんですけれども、そこでもう1点伺いたいと思うんですけれども、最近の世論調査を見ますと岸田内閣への支持率が急落をしていると。支持率が36%で、逆に不支持が大幅に増えまして54%などと報道されております。なぜ急落をしたのか、市長はどういう認識なのか伺いたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 新聞報道等による情報ですけれども、やはり旧統一教会等との関係のことで支持率が下がっているのではないかなというふうに推測しております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) 市長に代わって説明員の部長が答えていますので、やっぱり政治的な感度というのはいまいちですよね。私は政治的感度が必要だというふうなことから市長の政治姿勢を問うわけでありますけれども、結局何で急に岸田内閣の支持率が下落し始めたのか、その最大の問題は何かといいますと、今、毎日のように問題になっている例の統一教会なんです。この統一教会との関係で多くの自民党の閣僚も、また自民党の国会議員も深く関わっていると。これがいまだに解明されていないというふうなことから出たんではないかと。しかも、この統一教会との関係から、安倍さんは関連の恨みを買って銃殺をされるという、民主主義の国家としてあるまじき行為が起きてしまったわけです。こういう国をつくったのに対して明解な動きがないということから、国民の支持が急落をしたというふうに私は新聞報道等を見まして、そういうふうに思っているんですけれども、そのことについてはいかがでしょうか。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 やはり旧統一教会のように霊感商法などを行っている団体と、そういう関係を持つことは不適切であるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) 市長は特別言うことないですか。なければ、次に進みますが。では、最後に聞きます。 次に、オスプレイ問題についてなんですけれども、先ほど冒頭にもありましたけれども、この軍事対軍事という方向に日本はどんどん進もうとしているんですけれども、そういう中で自衛隊がアメリカから欠陥機のオスプレイを買わされたんです。何の矛盾もなく日本は自衛隊に17基のオスプレイを買ったんですけれども、欠陥機だからこそ、アメリカ上空ではあのオスプレイは飛ばないんです。飛んじゃいけないことになっているんです。ところが、日本では我が物顔で飛ぶのがあのオスプレイなわけですけれども、私ども日本共産党は防衛省に対してオスプレイを飛ばすな、撤回しろという要求をいたしておりますけれども、市としてはオスプレイの欠陥機に対してどういう思いを持っているのか伺いたいと思います。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えいたします。 国防につきましては国の管轄でございますけれども、やはり市民にとって不安があってはならないと思ってございます。ですから、オスプレイに関する情報がないことが一番不安につながると考えてございますので、今後も引き続き、千葉県、木更津市をはじめとする関係自治体と連携をしまして適切な情報を共有するとともに、市民の皆様へ情報提供を行っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) 木更津駐屯地にオスプレイが配備されておりますし、飛行訓練をやっております。今回問題になったCV-22、アメリカ空軍のヘリコプターは問題があるということで一時飛行を停止いたしましたが、本当の問題が明確にならないうちにまた再開しているというのが新聞報道されましたので、非常に危険なオスプレイが日本の空にも飛んでおりますので、これに警戒をしながら、今日の新聞では浜田防衛大臣が木更津への駐屯は5年だというのを守らせるというようなことを言われておりましたので、そういうことも含めて、オスプレイ問題については警戒心を持ちながら、それなりの動きを市長にしていただきたいということを訴えておきたいと思います。 次に、コロナ問題についてでございます。 私も、コロナで学校が休校されて、それからずっとこの問題を質問してみたり、対策を訴えてまいりましたけれども、もう3年たつんです。第7波になってしまいまして、一体日本の政治は何をしてきたのかというふうに思うわけであります。 そこで、市長ないしは総務部長でも結構ですけれども、緊急事態宣言が発令されたときと今と、新型コロナの感染により毎日死者が出ているんですけれども、どういうふうに認識されているのか、あのときの状況を思い出しながら一言コメントを伺いたいんですけれども。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 このコロナ禍につきましては、緊急事態宣言時も含めてもう3年程度継続しているということで、大変憂慮している状況でございます。今後も感染防止対策を徹底してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) この限りにおいては危機意識というのが薄いんです。岸田政権も同じです。もう自由勝手に何をやってもいいですよ、その代わりマスクと手指消毒はやってくださいよって今までと何ら変わりないわけです。ですから、今ワクチンの接種も3回、そして4回やって、それでいいでしょという、そういう発想でずるずる来ちゃっているわけであります。 専門家の皆さん方は、もう早くから6波の次に7波があるでしょうということを言われているにもかかわらず、必要な手だてを取らないで同じような状態に来てしまったところにそういう政治性が問われるというか、無為無策だということが批判をされているところであります。ですから、そういうふうな状況はいつまでも続くという中で、世界中、特に日本の場合は諸物価がどんどん上がってしまうということなわけです。 そこで、一次質問では答弁がなかったんですけれども、この不況の下で消費税の5%引下げというのは非常に国民の暮らしを軽減するという有効な手だてなんです。これをやってもらいたいという声が上がっています。 それから、インボイス制度、新たな方々にも消費税を納めさせようという、そういう制度があって、これを中止してくれよという声が上がっているんですけれども、このことについてどのように見ているのか伺いたいと思います。 ○議長(三浦章君) 和田財政部長。 ◎財政部長(和田祐一君) 自席から答弁させていただきます。 まず、現行の消費税率につきましては、少子高齢化による現役世代の負担が高まる中、社会保障の安定的な財源として必要不可欠なものと考えております。 また、インボイス制度につきましては、令和元年10月に消費税軽減税率が導入され、2種類の税率がある中で、インボイス制度は取引における消費税額を正確に把握し、適正な課税の確保のための制度であると、そのように理解しております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) インボイス制度ということで、分かる人は分かってこれは大変だというふうになっておりますけれども、その当事者になるであろう個人事業主だとか、農家の皆さん方も含めてですけれども、あまり危機意識がないんです。これは、これまでは年間1,000万円以上の収入のある企業等に対して消費税というのは納めることになっており、これまで1,000万円未満の事業主は非課税だったわけでありますが、この導入によって1,000万円未満であっても収入のある事業者、個人事業主、そういう方々に新たに消費税を払わせようという、そういう内容であります。 ですから、私どもはこの内容を勉強しながら多くの皆さんにもお伝えをしているんですけれども、行政もこの政治情勢、経済情勢の中で、こんなのが来年から施行されたら、特に小売中小、フリーランスとかそういう方々は生活していけなくなっちゃうわけです。そういった懸念を持ちながら、持続可能な社会といいますか、そういう地方自治体を維持してくためにも、これにはぜひ市民の暮らしを守るという視点で、行政も反対の立場の声を上げてほしいというふうに訴えるところでございます。 それでは、どうしても最後は市長にも答えてほしいんですけれども、この経済情勢の中で、何が大変かというと、これも新聞報道でありますけれども、食品が、この秋予定分を含めて年内の累計で約2万品目、値上げされるということなわけで、国民の所得は上がらないのに、諸物価だけどんどん上がっていたのでは生活が大変なのは当たり前の話なわけです。ですから、こういう諸制度で悪い方向のものは、ぜひ地方自治体であってもストップだという声を上げていただきたいなと、そういう思いを持って、今回市長の政治姿勢を訴えたところでございます。 最後になりますけれども、私は自治労連・地方自治問題研究機構というところが発行している自治と分権という雑誌、機関誌を購読いたしております。これを購読した経過は何かというと、この機関誌の中に石井宏子市長のインタビューというのがあったんです。ぜひ買ってみてほしいという話もあったので買ったんです。非常にいいインタビュー、コメントがありました。そのコメントどおりやっていってくれれば、あまりこういう姿勢を問うことはなかったんですけれども、いまいちな部分があるので、あえて毎回質問をいたしております。石井宏子市長に伺いますが、あなたも載った自治と分権というのは今でも購読しているんでしょうか。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 いろんな勉強のために私も市長も購入はしております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) 私は買っているけれども、市長も購読しているんですね。 では、自治と分権の夏号、88号ですけれども、この中で私も非常に興味をもって読んでみたんですけれども、東京都武蔵野市長で松下玲子さんという1期目の市長で、石井宏子市長と同じような雰囲気があったんだよね。それでずるずると読んでみたんですけれども、この文章は読んだのかどうか市長にお聞きします。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 この自治と分権の松下武蔵野市長の記事ですが、それが掲載されたことで目を通してはおります。ただ、何か内容までコメントできるように読み込んでいないような状況でございます。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) 読み込むというほどでもなくて、すらすらっと読めばいいんだけれども、何で私が松下玲子武蔵野市長のインタビューに対するコメントで感心したかというと、時間の関係もありますのでちょっと紹介したいと思うんですけれども、ウクライナを軍事侵攻したプーチン大統領に抗議文を出したということを言っているわけです。そして、この抗議文を出すにあたって、いろいろやっぱり周りから市長がそんなことをしていいのかというような発言もあったようですけれども、私自身は市長であり政治家であると思いますので、市長は公務も多々あるけれども、職員の人たち云々というようなことで、政治家である立場で市民利益に資することについて、いろいろ発言しているんだというようなことで、非常に骨のある市長だなって、私はそういうふうに思ったんです。 それから、脱炭素問題についてもそういう立場で、戦争だとか平和だとか、そういうふうな問題について、私はきちんと声を上げて実行していくんだよというようなことを言っております。市長が自分の姿勢を貫く上でいろいろ大変な妨害もあるかもしれませんけれども、ぜひ市民の立場に立った市政運営を今後も全力で進めてもらうことを強く訴えまして、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(三浦章君) 以上で、18番、三浦道雄君の一般質問を終わります。 ここで、議事の都合により暫時休憩をいたします。 △休憩宣告 午前10時45分--------------------------------------- △再開宣告 午前11時00分 ○議長(三浦章君) 再開いたします。 休憩前に引き続きまして、一般質問を行います。 なお、野上慎治君から資料配布の申出がありましたので、お手元に配信してございます。 9番、野上慎治君の発言を許します。 野上慎治君。     (9番 野上慎治君登壇) ◆9番(野上慎治君) 皆さんこんにちは。公明党の野上慎治でございます。 議長より発言の許可をいただきましたので、大綱2点、細目6点にわたって質問させていただきます。 本年2月に出版された「むらづくり入門」という本をご存じでしょうか。著者は、千葉大学大学院の齋藤雪彦教授です。その本の中に、2007年から2013年にかけて行われた君津市貞元での地域づくりの様子が詳しく載っていました。こんな身近なところで、このようなすてきな実践が行われていたのかと驚きました。江川花の道プロジェクトや、貞元ブランドおこめ餅作りなど様々な取組が住民発で実施されていました。おこめ餅は、現在ふるさと納税の返礼品にもなっています。 地域づくりの基本は、楽しいからやるであり、その活動が結果として地域をよくし、人と人とを結びつけています。地域づくりを側面から応援し、育てていく取組が重要であると考えます。また、その活動が継続して発展していくためには、行政が大まかな方向性を示したり、人材を掘り起こしたり結びつけたりすることが必要と考えます。 そこで、大綱1、地域の活性化について、細目1、地区拠点づくり計画の策定についてお伺いします。 君津市総合計画が策定され、実行段階に入りました。今回の総合計画では、拠点づくりが掲げられ、大まかな方向性が示されました。この拠点づくりを着実に進めることが、今後のまちづくりにおいて大変に重要であると認識しています。 各地区の拠点づくりを進めるためには、地域をよく知る行政センターが中心となって、地域の方々と協力して、地域の人材、資源、産業などに着目した実行計画の策定が必要と考えますが、見解を伺います。 細目2、道の駅「ふれあいパーク・きみつ」周辺の活性化について伺います。 道の駅周辺は、濃溝の滝や笹川湖畔公園などがあり魅力ある地域ですが、そのポテンシャルが十分に生かされているとは言えません。アクアラインを通って、たくさんの人が来ているにもかかわらず、その人たちを取り込んだり、君津のよさをアピールしたりすることができていないように感じます。 今後、この地域をどのように活性化させていくのかは喫緊の課題であると考えますが、活性化のための具体的な計画についてお伺いします。 大綱2、学校教育の充実についてお伺いします。 2021年度の千葉県小学校教員採用試験の倍率は1.8倍です。全国平均倍率は2.7倍。一般的には、教員採用試験のような選抜試験において、3倍以下の倍率は、優秀な人材を選抜することが難しくなると言われています。試験の倍率で、教員の力量が決まるわけではありませんが、教職への高い志を持った人材が減っているのは事実です。教員の質の低下は、そのまま学校の教育力の低下に結びつきます。教員志望者が減った原因としては、教員の多忙化や保護者とのトラブルなど、職業として負のイメージが広がったことが考えられます。 そこで、細目1、教員の魅力発信と君津高校との連携について伺います。 教師という職業は、始業式での子どもたちの出会いに始まり、毎日の授業や運動会などの行事を通じて子どもたちが成長し、終業式を迎えるというドラマチックな職業だと私は思っています。しかも、教師の頑張りがそのまま結果に反映しやすい仕事であると思います。この教職の魅力を、積極的に発信すべきと考えます。特に、君津高校は教員基礎コースがあります。高校と連携して、生徒に教職の魅力が伝わる取組が必要と考えますが、見解を伺います。 細目2、学校支援ボランティア制度の充実について伺います。 未来を担う子どもたちは君津の宝です。その子どもたちが育つためには、地域の方々との関わりが大切です。しかしながら、核家族化や社会構造の変化により、その機会は大きく減っています。その機会を学校教育の中でつくり出す必要があります。 そのためには、学校支援ボランティアの充実が必要です。学校支援ボランティアは、学校の教育力を向上させるとともに、地域社会の活性化につながります。学校支援ボランティアの現状と今後の取組についてお伺いします。 細目3、教員研修の充実について伺います。 日々の授業をどうするかは教職員の切実な悩みでありながら、教材研究の時間が十分に取れないことが大きな課題です。 その課題を解決するためには、効果が検証された教材や指導案、資料が蓄積され、それを市内の教職員が誰でも手軽に活用できる仕組みが重要です。また、その仕組みを活用するための研修が必要であると考えます。そのための教育センターの取組と今後の計画を伺います。 細目4、メディアリテラシー教育の充実について伺います。 内閣府が昨年2月に公表した青少年のインターネット利用環境実態調査によると、平日に2時間以上インターネットを利用する小学生の割合は、過半数を超えました。情報モラルを身につけることや情報を正しく読み取る力、情報を発信する力の必要性は格段に高まっています。本市のメディアリテラシー教育の現状と課題について伺います。 以上で一次質問を終わります。明確な答弁をお願いいたします。 ○議長(三浦章君) 石井市長。     (市長 石井宏子君登壇) ◎市長(石井宏子君) 9番、野上慎治議員のご質問にお答えいたします。 大綱1、地域の活性化について、細目1、地区拠点づくり計画の策定についてお答えいたします。 本市は、県内2位を誇る広大な市域を有しており、地理的特性や伝統文化、産業構造など、それぞれ異なる特性を持つ地域から成り立っております。 君津市総合計画では、「経済と環境が調和したまち」などの5つの柱や、4つの戦略的プロジェクトを掲げるとともに、将来デザインにおいては、君津インターチェンジ周辺の新たな核づくりなどによる都市部の活性化や、清和地区の拠点整備をはじめとする多様な地区の特色に応じた拠点の形成を図り、多彩な魅力にあふれた多極ネットワーク型のコンパクトでスマートなまちを創出することといたしました。 今後の拠点づくりにおける地域運営のあり方につきましては、行政センターや公民館が中心となって、住民とともに地域課題を共有し、特色あるまちづくりを行う市民協働の新たな仕組みを確立するとともに、行政と連携して地域課題の解決に主体的に取り組む団体への支援を行ってまいりたいと考えております。 私は、このような取組を行政、住民、地域団体等が一体的に活動する拠点づくりの指針として定め、各地域の実情に即した特色と個性ある地域づくりを展開し、君津でこそできるまちづくりを創出することにより、「ひとが輝き 幸せつなぐ きみつ」の実現を目指してまいります。 細目2、道の駅「ふれあいパーク・きみつ」周辺の活性化についてにつきましては担当部長から、大綱2、学校教育の充実について、細目1、教員の魅力発信と君津高校との連携についてにつきましては教育長から、細目2、学校支援ボランティア制度の充実についてにつきましては担当部長から、細目3、教員研修の充実についてにつきましては教育長から、細目4、メディアリテラシー教育の充実についてにつきましては担当部長からご答弁申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(三浦章君) 粕谷教育長。     (教育長 粕谷哲也君登壇) ◎教育長(粕谷哲也君) 私からは、大綱2、学校教育の充実について2点お答えいたします。 初めに、細目1、教員の魅力発信と君津高校との連携についてお答えいたします。 議員ご指摘のとおり、教員不足が社会的な問題となっている中、教員を目指す君津高校の生徒の夢の実現に向けて、高校と連携、協力していくことは、小中学生の成長にもつながり、双方にとって意義あることだと認識しております。 現在、近隣小中学校においては、授業参観実習や外国語授業実践体験等を受け入れるとともに、高校生から運動会のサポートや夏季学習支援等の協力を得るなど、児童生徒との様々な交流、学習の機会を設けております。体験した多くの高校生からは、子どもと関わることの喜びや難しさなど教員の魅力を感じ、自分の成長につながったという声が聞かれているところでございます。 今後は、君津高校を含めた近隣3校で、さらに連携を深め、教員基礎コースのみならず、他の生徒との幅広い交流も計画しております。また、教員の魅力が多くの市民にも伝わるように、君津高校の生徒と小中学生との交流の様子をホームページ等を通じて紹介してまいります。 次に、細目3、教員研修の充実についてお答えいたします。 学校では、各教員が授業の組立てや効果的な発問を効率的に把握できるよう、作成した指導案をデータで保存し、校内の誰もが活用できるようにしております。 今年度は、教育センターが中心となり、全ての教員が持っている端末に共有フォルダを作成し、学習指導案やICTを活用した授業実践資料を保存し、市内の全ての小中学校の教員が、いつでも自由に閲覧や印刷ができるシステムの整備を進めているところでございます。 今後も、本システムを効果的に運用するため、利用方法を丁寧に説明するとともに、校内研修の中での効果的な活用について助言してまいります。 私からは以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木経済環境部長。 ◎経済環境部長(鈴木広夫君) 自席よりご答弁申し上げます。 大綱1、地域の活性化について、細目2、道の駅「ふれあいパーク・きみつ」周辺の活性化についてお答えいたします。 当該地域につきましては、南房総へとつながる主要な道路が通りまして、道の駅のほかにも清水渓流広場やダム湖周辺での釣りやハイキング等、観光コンテンツが豊富にありまして、観光誘客のポテンシャルが高いエリアだというふうに認識しております。その中でも、ダム湖におきましては、県内外から多くの釣り客が訪れておりまして、本市の主要な観光産業の一つとなっている一方で、それ以外の観光客につきましては、通過点としての立ち寄りが多いのが現状で、いかに滞在時間を増やし、消費につなげていくかが課題となっております。 そのため、君津市総合計画を実現していくための行動計画でございます君津市商工・観光アクションプランにおきまして、体験型コンテンツの拡充や、おもてなし体制の整備、強化等を施策として掲げ、観光モデルコースの整備やグリーンツーリズムの推進等の各種事業によりまして、滞在時間の増加を図っていくこととしております。 また、道の駅等におきましても、利便性や集客力の向上に努めるとともに、周辺の観光スポットを周遊してもらえるような案内をするなど、観光情報の発信を工夫いたしまして、さらなる地域の活性化を図ってまいります。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 安部教育部長。 ◎教育部長(安部吉司君) 自席から答弁させていただきます。 大綱2、学校教育の充実について、細目2、学校支援ボランティア制度の充実についてお答えいたします。 現在、多くの方々にさわやかスクールボランティアに登録いただき、教育環境整備、児童生徒の安全確保、教育活動の充実などにお力添えをいただいております。 登録者数は、コロナ前の令和元年度は876人で、活動延べ人数は1万3,547人でした。令和3年度は、コロナの影響も出ておりますが、639人に登録をいただき、活動延べ人数は8,926人でございました。 具体的な活動といたしましては、樹木の剪定や除草作業、花壇や農園の管理、図書の蔵書管理など環境整備に関すること、通学路の見守りなど安全に関すること、読み聞かせや地域学習など学習活動に関することなど、多岐にわたって支援をいただいております。 今後も、青少年健全育成団体など多くの地域の方々に教育活動や児童生徒に関わっていただき、地域とともにある学校を目指し、さわやかスクールボランティア事業に取り組んでまいります。 続きまして、細目4、メディアリテラシー教育の充実についてお答えいたします。 メディアリテラシーや情報モラルを含む情報活用能力につきましては、学習指導要領におきまして、学習の基盤となる資質、能力の一つとして重要視されております。 現在、発達段階に応じて、道徳科、国語科、社会科、理科、中学校技術科など各教科のカリキュラムに情報活用能力の育成が位置づけられており、子どもたちは教科横断的に学んでおります。また、情報モラル教育につきましては、外部講師を招聘するなど実践的な学習が行われております。 一方、日常生活におきましては、子どもたちが学習したことを行動に移すことのできる実践力を磨いていくことが課題となっております。今後も、生きた情報活用能力を、より一層高めていけるよう努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 野上慎治君。 ◆9番(野上慎治君) それでは、大綱1より二次質問させていただきます。 地域の実態に即した地域の活性化は、地方行政の最重要のテーマであると私は思っております。 防災面でいえば、避難時における要支援者の担い手づくりや地区防災計画づくり、教育面では、コミュニティスクールや学校支援ボランティア、福祉面では、地域包括ケアシステムの構築など、地域の果たすべき役割はますます大きくなっています。 しかし、地域は高齢化や孤立化、自治会加入率の低下や民生委員の成り手不足など様々な問題を抱えています。このようなとき、行政が地域に公的な業務を丸投げし、現場のやる気を失わせていては、地域はますます疲弊してまいります。弱りゆく地域の活力を再構築する取組が必要です。 そのためには、職員が地域に入り、自治会長や民生委員と行動を共にし、共に考え、共に話し合うことが大切であり、その実践から、地域活性化のためにどうしたらよいかが見えてくるのではないかと私は思っております。地域のために頑張っている方々を孤立させず、パートナーとして動くことをぜひ実践していただきたい。一緒にやんべよということです。これが今回の総合計画の底流にある考え方だと私は思います。 その上で、地域を活性化させる仕組みをどうすべきかを真剣に検討すべきです。もし職員が足りないのなら、正規の職員を増やすべきです。優秀な人材が地域で活躍してくれるなら、市民の皆様にも納得していただけると思います。また、私たち議員も地域にもっと入って、地域のソーシャルワーカーとしての働きを強化すべきと考えています。 慶應大学の井手教授は、国政においては、医療や教育などベーシックサービスの無償化を提唱されています。私は高く評価するものですが、地域においては、気にかけ合うまちづくりを提唱されています。気にかけ合うことで地域が成長するということです。 お手元に、障害者施設、朋の写真をお配りしました。 これは、横浜市栄区にある施設で、35年前、障害者施設はこのまちになじまないと地域から反対された施設です。それが今では、福祉が豊かであることがこのまちの特徴、まちづくりを一緒にやってほしいと言われるまでになりました。 この子たちは、毎日、防犯パトロールのビブスをつけて車椅子でお散歩をします。すると、地域の方が、ご苦労さまやありがとうの声をかけてくれるそうです。すると、この子たちの表情が変わるそうです。小中学校とも9年間にわたり継続して交流し、お互いが成長しています。 栄区は、横浜市18区の中で高齢化率の最も高い区だそうですが、介護認定者の割合は最も低い区だそうです。元気な高齢者の多いまちになりました。障害者を壁の中に閉じ込めるのではなく、気づき合う仲間としたとき、地域は活性化を始めました。君津もそんなまちになってほしいと思います。地域活性化のため、まず行政が汗をかいていただきたい。よろしくお願いいたします。 細目2、道の駅「ふれあいパーク・きみつ」周辺の活性化についてですが、大変に意欲的な回答をいただいたところですが、それで道の駅周辺がどう変わるか具体的な姿が見えてこないので、何点か質問させていただきます。 まず、道の駅を地域の農業の6次産業化の拠点にしようという構想を、経済部や道の駅の指定管理者の方はお持ちなのかどうか伺います。 ○議長(三浦章君) 鈴木経済環境部長。 ◎経済環境部長(鈴木広夫君) お答えいたします。 道の駅の6次産業化につきましては、加工施設の設置など新たな設備投資が必要なことから、市として施設整備を行う形での6次産業化の構想につきましては、現在持ち合わせてございません。 しかしながら、6次産業化の促進というものは重要であるというふうに考えておりますので、現在、個々の農業者がご自身の生産物を加工したり、また販売する取組が少しずつ着実に広がってきているところであり、あわせまして、地域の方々が協力して加工施設を運営しながら、地元の農産物を加工販売する取組も行われているところでございます。 市といたしましては、こうした意欲的な取組を応援する形で6次産業化の促進を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 野上慎治君。 ◆9番(野上慎治君) 少しずつ6次産業化の動きもあるということで、側面からの支援をよろしくお願いいたします。 そもそも、この道の駅を造ったときに、明確なコンセプトが君津にはなかったことが一番の問題だったと思いますが、鈴木経済環境部長もご存じと思いますけれども、富浦の枇杷倶楽部は、最初から観光と一体化した6次産業化というコンセプトを持って、規格外のビワを使った商品づくりを計画しました。 これは売り物にならないビワでジャムやジュースを作るというもので、これは誰でも考えることですが、もう1つ、観光業者に対して年間ツアーガイドのパンフレットを配布しました。季節ごとの富浦の見どころや体験活動を記載したものです。それを見て業者が旅行コースをつくると、旅行業者のオーダーに応じて、利用施設をこの枇杷倶楽部が手配するということをやったわけです。それによって大勢の観光客の集客に成功し、それで商品の売上げを伸ばすという好循環が生まれたわけです。 こういう仕組みを30年前に考えたことがすごいと思いますが、これは市役所の中で生まれたものではなく、職員が地域を歩き、語り合う中で生まれたものです。ふれあいパーク・きみつも6次化への視点を持った経営改革が必要だと思います。 また、おもてなし体制の整備との答弁がありました。 道の駅には、他県の方を含め大勢の方が訪れています。令和2年千葉県観光入込調査によると、14万人の方が訪れています。その方々におもてなしの心が伝わっているかというと、なかなか厳しい状況です。意識改革が必要ではないでしょうか。 そのためには、例えば、君津商工会議所が開設している、きみつの未来活力支援センターに相談するとか、地方創生を研究している大学のゼミに来てもらうなど、外部の力を活用することが重要だと考えますが、見解をお伺いします。 ○議長(三浦章君) 鈴木経済環境部長。 ◎経済環境部長(鈴木広夫君) お答えいたします。 先ほど一次答弁で申し上げましたが、観光アクションプランの中で、おもてなし体制の整備ということをうたってございますが、そのためには、いろんな施設におきまして外部の意見を取り入れることも、有効な策の一つであるというふうには考えてございます。 道の駅につきましては、今後は指定管理者との協議の中で支援機関等を紹介するなど、おもてなし体制の強化に努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 野上慎治君。 ◆9番(野上慎治君) ぜひお願いいたします。そして、その結果を議会のほうに教えていただければと思います。 あと、片倉ダム記念館ですけれども、現在、資料展示室、ラーメン屋、集会室として活用されていますが、稼働率は高いとは言えません。(仮称)ふるさと納税返礼品ショップを開いて、君津の返礼品ベスト20を展示し、そこでスマホで納税手続をすると返礼品がもらえるというような仕組みをつくったらいかがか、見解をお伺いします。 ○議長(三浦章君) 鈴木経済環境部長。 ◎経済環境部長(鈴木広夫君) お答えいたします。 現在、片倉ダム記念館につきましては、地元の片倉ダム周辺環境管理委員会が、市より借り受けいたしまして運営をしておるところでございます。施設の新しい活用策につきましては、今後、片倉ダム周辺環境管理委員会と協議し、検討してまいりたいというふうに考えております。 また、今ご提案のありました、ふるさと納税返礼品ショップでございますが、こちらにつきましては、実際に品物を見て選ぶことができるよさがある一方で、その場に置きます返礼品の選定や設備投資などの面で、現状の中では課題があるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 野上慎治君。 ◆9番(野上慎治君) ぜひ、片倉ダム周辺環境管理委員会との協議を進めていただいて、有効な手を打っていただきたいと思います。 今、房総スカイラインから鴨川に向けて、たくさんの車が通っております。うまくたの里は100万人来られているということですから、君津もあの周辺、もっともっと人に止まっていただいて活性化ができるのではないかと思っております。 返礼品ショップですけれども、福井県坂井市では、2019年8月より品川区にあるアンテナショップで、ふるさと納税の寄附者がその場で返礼品を受け取るサービスをもう始めています。これは、ふるさと納税をすると、1ポイント1円で使える地域限定ポイントがもらえて、それを使って買物できるという仕組みです。これはふるさと納税払いチョイスPayというんですけれども、富津市も始めておられますので、ぜひ参考にして検討していただきたいと思います。 また、地域の方から、ヅウタ親水公園をキャンプ場にできないだろうかという声もありました。サウナで地域おこしを考えている地域おこし協力隊の方がおられるとの話も伺っていますので、この辺がつながると面白いものができるのではないかなと思っております。ご検討よろしくお願いをいたします。 続いて、大綱2、学校教育の充実について、教員の魅力発信と君津高校との連携についてです。 山の上3校で様々な交流を実施していただいているということで、大変に感謝申し上げます。この交流は、子どもたちにとって貴重な経験であると思いますし、教職への動機づけにもなると思います。特別支援学校があったらもっとよかったのにと大変残念でなりませんが、旧大和田小学校の施設を高齢者施設や障害者施設として活用することも、教育の観点、まちづくりの観点から検討していただければと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 続いて、学校支援ボランティア制度の充実についてですが、さわやかスクールボランティアに登録いただき、教育環境整備、児童生徒の安全確保、教育活動の充実などにお力添えをいただいているとの回答をいただきました。この活動を、さらに拡大し充実させることが、子どもたちにとっても、ボランティアに関わる方々にも、そして地域にもプラスになると考えます。 地域の方々と子どもたちのつながりが広がれば、あいさつを交わす人も多くなるでしょう。子どもたちは、学校、家庭にプラスして、地域という居場所を見つけることができるかもしれません。ボランティアの方々は、子どもたちから元気をもらえるでしょうし、ボランティア同士のつながりも生まれることでしょう。学級という密室が開かれる効果もありますし、多くの目が学校に入るということは、安全面も強化されます。そして、地域に支えられた子どもたちは、やがて地域を支える、学校を支える大人になるでしょう。この大きな流れをつくり出すことが、先ほど述べた気にかけ合うまちづくりにつながると考えます。 反面、個人情報の流出や、安易な学校批判といったマイナス面も考えられます。兵庫県三田市では、お手元に配布しました学校ボランティアのハンドブックを作り、研修会を実施することにより、ボランティアの質の向上に努めています。本市でも実施してはいかがか、見解をお伺いします。 ○議長(三浦章君) 安部教育部長。 ◎教育部長(安部吉司君) お答えいたします。 本市では、さわやかスクールボランティア事業の実施にあたりまして、教頭、事務担当者会議におきまして、事業の趣旨、活動内容、守秘義務や体罰の禁止など、活動する上での注意事項を確認し、共有しております。登録者の方々も多数おり、活動内容も多岐にわたるため、登録の際にリーフレットを作成しておりまして、リーフレットを用いて、活動までの流れや保険の適用範囲、ボランティアを行うにあたって守っていただきたい事項、守秘義務など、こういったものを確認させていただいております。 各学校で、リーフレットを用いながらご説明することで、活動内容を直接確認するとともに、学校職員とつながり、学校を知る機会というふうになっております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 野上慎治君。 ◆9番(野上慎治君) 既に実践をされているということでありがとうございます。 学校ボランティアを計画的、継続的に活用していくためには、ボランティア活動をコーディネートする方が必要だと思います。本市では主に教頭先生が担当していますが、教頭先生は多くの業務を抱えていますし、3年ほどで転勤してしまいます。また、その地域のことを詳しく知っているわけではありません。 福岡県春日市では、全ての小中学校がコミュニティスクールであり、全ての学校に地域コーディネーターが特別非常勤講師として配置されています。また、学校運営協議会にも加わっております。つまり、学校教育全般に関わりながら学校ボランティア活動を組織することができます。 学校の活性化と地域の活性化のため、このような地域コーディネーターの配置が必要と考えますが、見解をお伺いします。 ○議長(三浦章君) 安部教育部長。 ◎教育部長(安部吉司君) お答えいたします。 本市でコミュニティスクールを導入しております周西南中学校区におきましては、本年5月に、学校運営協議会と地域を結ぶ地域学校協働本部、これを設置いたしました。構成員には学校運営協議会委員も入っており、地域とともにある学校づくりと、学校を核とした地域づくりの実現に向けまして活動が始まったところでございます。 また、市内全ての中学校区ごとで組織されております青少年健全育成団体、また公民館などは、地域をよく知り、地域と広くつながっている方々が活動しております。今後は、青少年健全育成団体や学校運営協議会などを活用しつつ、ご指摘の地域コーディネーターにつきまして、先進事例を調査研究してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 野上慎治君。 ◆9番(野上慎治君) ぜひ、前向きな検討をよろしくお願いいたします。 関連して、今後予定されている上総小櫃中学校区へのコミュニティスクールの導入に向けた状況についてお伺いいたします。 ○議長(三浦章君) 安部教育部長。 ◎教育部長(安部吉司君) お答えいたします。 上総小櫃中学校区へのコミュニティスクール導入につきましては、学校再編第2次プランにおきまして、導入の目途を令和4年度としております。しかし、統合校という新たな歴史を歩み出したばかりであり、生徒や保護者の間で統一した1つの学校であるという認識をまず浸透させることが重要であるというふうに考えております。 校内の意思共有に時間をかけられるよう、導入スケジュールの見直し、これを行ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 野上慎治君。 ◆9番(野上慎治君) 大変に広い地域の方々が1つの学校になるわけで、様々意見の違いが想像されますけれども、今おっしゃられたように、学校は人の絆をつくる場所です。総合計画でいう「むすぶ」場所です。時間はかかりますが、同じ学校出身ということで、地域をまとめていくことが可能になると考えます。 だからこそ、コミュニティスクールとして成功していただきたいし、先ほどの地域コーディネーターを先駆的、試験的に配置していただくのもいいんじゃないかと思います。上総小櫃地区には、それを担える人材が多くいらっしゃると思います。形だけの導入ではなく、コミュニティスクールの意義を十分に理解していただいて、地域の発展、まとまりにつなぐコミュニティスクールへと期待しております。よろしくお願いをいたします。 続きまして、教員研修の充実ですが、教育実践においては、いかに多くの優れた実践を集め、それを共有化できるかが大きなポイントです。現在の教育センターの取組、非常に高く私は評価をいたします。昔はこれを紙でやっていたわけですけれども、データで共有化できるということはすごいわけで、これをぜひ推し進めていただいて、君津の教育力のアップ、よろしくお願いをいたします。 最後に、メディアリテラシー教育の充実についてですが、メディアリテラシー教育に様々取り組まれているとの回答をいただきました。ありがとうございます。 そこで一つお伺いしますが、八街市では、NTT東日本が開発したアプリを使用して学習し、効果を上げているとのことです。本市もそのような実践があるのかお伺いします。 ○議長(三浦章君) 安部教育部長。 ◎教育部長(安部吉司君) お答えいたします。 情報活用能力の育成のために有効な資料や学習サイトの周知を図り、活用を促進しているところでございます。 具体的に申し上げますと、クラウド上で情報モラル教材を共有しましたり、文部科学省の情報モラル学習サイトや、ゲーム感覚で情報活用能力を高めることができるサイトのショートカットを作成したりしまして、情報活用能力のさらなる育成を目指しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 野上慎治君。 ◆9番(野上慎治君) 工夫して取り組んでおられるとのことでありがとうございます。 関東大震災の大混乱の中、朝鮮人による暴動が起きたとの間違った情報は取り返しのつかない多くの悲劇を招きました。そのときとは比べ物にならない量の情報の中で、私たちが情報の正邪を見極めるための知識、技術、心を育んでいかなかったら、大変に恐ろしいことであると思います。SNSによる誹謗中傷は、人の心を大きく傷つけ、命まで奪っています。メディアリテラシー教育は本当に重要だと思いますので、よろしくお願いをいたします。 最後に、地域社会の変革、君津市の発展ということは、ここにおられるお一人お一人の変革、成長が、その出発点であると申し上げ、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(三浦章君) 以上で、9番、野上慎治君の一般質問を終わります。 ここで、議事の都合により暫時休憩をいたします。 △休憩宣告 午前11時39分--------------------------------------- △再開宣告 午後1時00分 ○議長(三浦章君) 再開いたします。 休憩前に引き続きまして一般質問を行います。 なお、下田剣吾君から資料配布の申出がありましたので、お手元に配信してございます。 13番、下田剣吾君の発言を許します。 下田剣吾君。     (13番 下田剣吾君登壇) ◆13番(下田剣吾君) こんにちは。議席番号13番、通告順序7番、下田剣吾でございます。 ただいま議長より許可をいただきましたので、通告に従い質問いたします。 大きな項目である大綱は6点と、細目8点でございます。 大綱1、コロナで苦しむ市内飲食店への支援について、細目1、支援の再実施について。 新型コロナの初期に実施した飲食店への独自支援から時間がたちました。感染対策に取り組む飲食店のために、新たな支援が必要だと考えますが、見解を伺います。 また、様々な支援によって、衛生対策やキャッシュレスなどが進んだ店がある一方で、高齢化などから、そうした対策ができずに困っている店も少なくありません。そのような店への支援を求めますが、見解を伺います。 大綱2、安全で活気ある公民館にするために、細目1、国の都市構造再編集中支援事業、都市再生整備計画事業の活用について。 老朽化した公民館の建て替えが急務ですが、公民館だけの補助金がないため、財源が大きな課題です。 6月に会派で国土交通省の支援について説明を受けてきました。 例えば、周南公民館を市街化調整区域から常代、宮下の居住誘導区域に移転し、立地適正化計画に位置づけ、地域交流センターとして建て替えた場合、また都市構造再編集中支援事業で受けられる交付金の上限、また小櫃、小糸公民館について、観光等地域資源の活用の計画をつくり、都市再生整備計画事業を用いて地域交流センターとして建て替える場合の交付金の上限について伺います。 また、現時点で、古い公民館の全ての建て替えが終わり、供用が開始されるのは令和何年度になるのか伺います。 細目2、公民館のデジタル活用について。 平成30年9月議会で、公民館のフェイスブックの活用について行う旨の答弁をいただきましたが、進んでおりません。会議室のネット予約などと併せて早期に実施すべきと考えますが、見解を伺います。 大綱3、交通弱者への対策について、細目1、スクールバスを使った乗合交通の改善について伺います。 小糸地区での実証運行が開始されました。細かいルールの変更には、国の許認可が必要だと理解しています。一方で、過疎が進みバス停が遠い住宅も多い清和地区や周南地区山間部には、まだ困っている市民が残っていることも容易に想像できます。現在、運転手とバスが待機している時間を活用すれば、両地区の交通弱者も乗せることができると考えますが、見解を伺います。 大綱4、子育て支援について、細目1、近隣市と比べ配慮が足りない諸制度の改善について。 本市は子育て支援が充実していると考えていましたが、市民に話を聞くと、産前産後や乳児期の支援の一部に課題があるようです。改善を求めますが、見解をお聞きします。 細目2、市立保育園と私立保育園の連携について。 私立保育園が増えたことに伴う公私保育園の連携、協力等の状況について伺います。 大綱5、包括連携協定について、細目1、具体的な協力の状況について。 本年1月に発行された市長の後援会会報「きみとまちづくり」でも、多くの協定が結ばれたことが広報され、様々な取組が連携して実施されていると認識します。まだ具体的な取組を行っていない協定の内容について伺います。 大綱6、戦没者の追悼のために、細目1、軍歴証明の発行について。 8月も多くの慰霊のための行事が行われましたが、戦争から長い時間が過ぎたことや、戦争を体験した皆様が、その心の傷から多くを語ることができなかったことから、どのようなことがあったのか家族や親戚でさえ知らないことが多くあります。 国は軍歴証明を発行しており、入隊からどの場所にいたのか、除隊までを詳細に知ることができます。こうした制度を積極的に市民に知らせることで、家族の苦労に思いをはせ、戦争の悲惨さを後世に伝え、平和への祈りを広めることができるのではないかと考えますが、見解をお聞きします。
    ○議長(三浦章君) 石井市長。     (市長 石井宏子君登壇) ◎市長(石井宏子君) 13番、下田剣吾議員のご質問にお答えいたします。 大綱1、コロナで苦しむ市内飲食店への支援について、大綱2、安全で活気ある公民館にするために、大綱3、交通弱者への対策について、大綱4、子育て支援についてにつきましては、担当部長からご答弁申し上げますので、よろしくお願いいたします。 大綱5、包括連携協定について、細目1、具体的な協力の状況についてお答えいたします。 全国の地方自治体において、福祉や環境、防災、まちづくりなど地域が抱えている様々な課題に対して、自治体と民間企業等が、双方の強みを生かして課題解決に向け連携する官民連携の取組が行われてきております。 本市におきましても、官民連携の手法の一つとして、市内外の多様な企業や団体と、災害対応や地域活性化に関する包括連携など8月31日現在、129件の協定を締結し、持続可能なまちづくりに取り組んでいます。令和元年房総半島台風等による災害に際しては、協定を締結している多くの団体、企業や自治体からご協力をいただき、いち早く災害復旧と市民生活支援を実現することができました。そのほかの分野におきましても、様々な意見交換などを行い、本市を取り巻く状況に応じて連携事業の具体化を図りながら、市民サービスのより一層の向上に取り組んできております。 最近の一例を申し上げますと、去る8月25日に水処理に専門性を持つ、クボタ浄化槽システム株式会社と包括連携協定を締結いたしました。本協定に基づき、農業集落排水事業に関する取組をはじめ、水環境に関連した公共施設の課題解決など、同社の強みを生かした取組に発展させ、本市の里地里山の保全再生につなげてまいります。 私は、本市との関わりを持ち、応援をしてくださる多様な企業や団体との結びつきを深め、官民連携による取組のさらなる展開を図るとともに、高度な専門知識や技術経験を有する学術機関、企業等との新たな連携にも取り組み、本市のポテンシャルを生かしたパートナーシップによるまちづくりを推進してまいります。 大綱6、戦没者の追悼のためににつきましては、担当部長からご答弁申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(三浦章君) 鈴木経済環境部長。 ◎経済環境部長(鈴木広夫君) 自席よりご答弁申し上げます。 大綱1、コロナで苦しむ市内飲食店への支援について、細目1、支援の再実施についてお答えいたします。 飲食業につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている業種の一つでございます。これまでも、事業者に対しまして感染対策の周知やお店の安全性をPRするのぼり、ステッカーの配布、また衛生用品購入に対します補助などを実施してきたところでございますが、加えまして、今年度の取組といたしまして、キャッシュレス決済を導入する際にかかります経費の補助を開始いたしました。 ご指摘のありました、高齢であったり電子機器の扱いに不慣れなために、新しい生活様式に対応した営業ができていない事業者につきましては、今後実施を予定しておりますキャッシュレス決済ポイント還元キャンペーンにおきまして、導入店拡大に向け、説明会や個別相談を実施するとともに、感染対策につきましても、いま一度周知し、県や商工会議所と連携して声かけし、個別のサポートにつなげてまいります。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 安部教育部長。 ◎教育部長(安部吉司君) 自席から答弁させていただきます。 大綱2、安全で活気ある公民館にするために、細目1、国の都市構造再編集中支援事業、都市再生整備計画事業の活用についてお答えいたします。 周南公民館の立地を、現在策定中の立地適正化計画で定める居住誘導区域に移転した場合、都市構造再編集中支援事業の交付率は事業費の45%で、整備に要する費用は21億円が限度となっておりますので、交付金は9億4,500万円が上限となります。 小櫃公民館、小糸公民館の建て替えを都市再生整備計画事業を活用した場合、交付率は40%から45%で、整備に要する費用は21億円が限度となっておりますので、40%の場合は、交付金は8億4,000万円が上限となり、45%の場合は、交付金は9億4,500万円が上限となります。 周南公民館、小糸公民館、小櫃公民館の再整備につきましては、君津市公民館等個別施設計画におきまして、第1期の令和12年度までに3館の建て替えを行うこととしておりますので、整備に必要な財源についても精査してまいります。 続きまして、細目2、公民館のデジタル活用についてお答えいたします。 公民館のフェイスブック活用につきましては、現在、市のアカウントにより、主催事業の周知やPR等を行っているところでございます。今後さらに多くの方に公民館を利用していただけるよう、より効果的な情報発信をしてまいります。 また、オンラインによる公民館の予約につきましては、9月から、ちば施設予約サービスにより、まず、会議室等の空き状況の確認や仮予約の手続の運用を開始いたしました。オンラインによる予約につきましては、利用者から導入を進めてほしいという声とともに、子どもから高齢者まで様々な人がいて、オンライン環境の違い等もあるため、段階的に進めてほしいといった声もいただいております。このような利用者の声を踏まえまして、IT講習会やスマホ講座等を通じまして、利用者の手続における戸惑いや不安を解消するとともに、今後の利用状況を見ながら、オンライン申請の方法を見直してまいります。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 竹内企画政策部長。 ◎企画政策部長(竹内一視君) 自席から答弁をさせていただきます。 大綱3、交通弱者への対策について、細目1、スクールバスを使った乗合交通の改善についてお答えをいたします。 スクールバスを活用した実証運行につきましては、交通空白地域の解消やスクールバスの有効活用を図ることなどを目的に、小糸地区を対象として、去る8月1日からスタートしたところでございますので、引き続き利用者ニーズの把握に努めるとともに、自治会等を通じました事業の周知を図ってまいります。 ご質問いただきました清和地区や周南地区山間部への運行範囲の拡大につきましては、国土交通省関東運輸局との事前協議や当該エリアを運行する交通事業者等との調整に加えまして、君津市地域公共交通会議での了承などの諸手続が必要となってくるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 小石川健康こども部長。 ◎健康こども部長(小石川洋君) 自席から答弁させていただきます。 大綱4、子育て支援について、細目1、近隣市と比べ配慮が足りない諸制度の改善についてお答えいたします。 産前産後や乳児期の支援は、子育ての不安解消や孤立を防ぐために大変重要であると考えます。 本市では、子ども医療費助成制度において、受給券の発行時期等により、後日、支払った医療費の還付手続が必要な場合がございますので、今後は利便性に配慮した柔軟な対応が取れるよう改善してまいります。 また、近隣市が実施している産前産後ヘルパー派遣事業は、妊娠期から乳幼児期のご家庭にホームヘルパーが訪問し、家事や育児の支援を行うものでございます。妊産婦の身体的、精神的負担の解消に効果的な支援であると考えられることから、導入について検討してまいります。 なお、木更津市が本年度から開始いたしました産後2週間及び1か月時期における産婦健康診査費用の一部助成につきましては、他の事業との関連や実績等を踏まえ研究してまいります。 今後も、各制度の改善に努め、子育て世代が住みやすいまちの実現に向け、取り組んでまいります。 続きまして、細目2、市立保育園と私立保育園の連携についてお答えいたします。 市立保育園と私立保育園の連携につきましては、平成30年度に市内の認可保育園、小規模保育園及び認定こども園で構成する連絡会を立ち上げております。本連絡会は年3回程度開催しており、相互の交流や情報共有のほか、それぞれの施設で抱えている課題を持ち寄り、意見交換を行うなど課題解決の場としても活用しております。これまで、児童の発達支援や災害への備え、新型コロナウイルス感染症への対応などをテーマに掲げ、話合いを行いながら、各施設の運営に役立ててきたところでございます。 今後も、公私の連携強化を図るとともに、市内全体の保育サービスのより一層の充実を目指し、各種研修の実施や人材育成にも取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 嶋野福祉部長。 ◎福祉部長(嶋野晃広君) 自席から答弁をさせていただきます。 大綱6、戦没者の追悼のために、細目1、軍歴証明の発行についてお答えいたします。 軍歴証明書とは、旧陸海軍の軍人、軍属の方の入隊から除隊までを記載した資料であります。軍歴証明書を取得するためには、本人またはその親族による国等への申請が必要であり、旧陸軍に所属していた方は退職当時の本籍地を所管する都道府県に対し、旧海軍に所属していた方は厚生労働省に対し、申請書に身分証明書や関連する戸籍等の書類を添付して提出する必要があります。 今日の平和と繁栄は、戦禍の犠牲になられた方々の尊い命の上に築かれており、戦争の悲惨さや平和の尊さを未来に伝えていくことが重要と考えます。また、さきの大戦に従軍した方が、いつ、どこで、どのように過ごしたのか、心から知りたいと願うご家族やご遺族も多いのではないかと考えます。こうした方々の気持ちに寄り添い、軍歴証明書の申請方法などを周知することにより、遺族会の活動や平和への取組の一助となればと考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 下田剣吾君。 ◆13番(下田剣吾君) まず、大綱6の軍歴証明のことについては、今、前向きな答弁をいただきました。 配信した資料の一番最後のものをご覧ください。 市川市のホームページでは、今、説明があったような、旧陸軍の場合は都道府県に対して、旧海軍の場合は厚生労働省に対して申請をするということで、手続について書いてあります。 今、国際化の時代で、今はちょっとコロナであれですが、例えば中国に旅行に行ったり、シンガポールに旅行に行ったりということは、君津市民でもあり得ることだと思うんです。そういうときに、こうした軍歴をきちんと理解していれば、ひいおじいちゃんがここで苦労されたんだなとか、そういうふうに思いをはせることもできます。 ぜひ、この制度をホームページで積極的に周知をしていただいて、私も母方は旧海軍で、父方は旧陸軍なので、ぜひ請求をしてみたいなというふうに思っております。 戦後長い時間がたっている中、ウクライナもある中で、様々な活動を通じて平和への思いを皆さんで共有していけるように、その一助になるために、ぜひこの政策を進めていっていただければとお願い申し上げます。 2点目は、コロナで苦しむ市内飲食店への支援についてなんですが、前向きに答えていただきましてありがとうございます。 今年度の取組として、キャッシュレス決済の導入に係る経費の補助も始めていただき、また、きみぴょんのかわいいのぼりもだいぶ色あせてまいりましたが、交換などにも応じてくださっているということをお聞きしていますので、ぜひ新しく更新をして、さらに感染対策で強化できることがあれば、ご助言いただくというような形でやっていただきたいなと思います。 今、経済環境部は非常にいろんな仕事が進んでいますので、ぜひ丁寧にやっていただきたいという意味で、1点お願いするのが後段の部分です。 つまり、私たちのよく行く日本そば屋だとか居酒屋とかで、高齢の方がやっていて、なかなか若い人のお店と同じようには進んでいないなという場所がありますよね。そういうところに、単純にいろんなチラシを配るだけでは、対策は多分進んでいかないと思います。なので、経済環境部の皆さんで話して、5軒ぐらいリストアップして、みんなでコーディネートしながら、こういう制度を使って進めよう、これについて新たな導入をしようというような感じで説明をして、100軒やろうと思ったらできませんが、皆さんの知っている5軒をあぶり出して、丁寧に支援をしてみてもらいたいなというふうに思うんです。 先ほど、三浦市議からはインボイスの話もありましたが、これから経済対策を打っていく中で、若い職員たちが高齢のお店が、どういうことにハードルがあるのかというのを知っていくのも大事ですよね。ですので何とか5軒、おそば屋とか、ぜひみんなで支援をして、少しでも高齢の店の感染対策、キャッシュレス対策が進むように、ご協力をお願いするところでございます。これは経済環境部によろしくお願いします。 そして、公民館のフェイスブックの活用については、市のアカウントでやるということなんですけれども、私たち議員はよく知っているし、市民の方も知っていると思いますが、各公民館に、いわゆる社会教育のリーダーとなるような社会教育主事の職員が配置されています。彼らが、まさに公民館の代表として、実際に人を呼ぶ新たなイベントだったり取組というのをやっていますよね。 なので、いい競争になるよう、各公民館で彼らが◯◯地区の社会教育のコーディネーターとして、今度こんな新しいことをやりますよ、あっちがやったなら、今度この公民館でもやってみようかという、相乗効果を発揮させるためにも、各公民館ごとにページをつくっていただきたいというのが要望でございます。やっていること、すばらしいものがいっぱいありますので、多くの方に届くように、ぜひやっていただきたいと思います。 また、会議室の仮予約とかはできるんだけれども、本予約とかはこれからも紙とペンを使わせるという理由について、市民からあまり急がないでほしいということが書いてあるというふうなことを理由に、ゆっくり進めますよという答弁は情けないかなと思いますので、鉛筆と紙でしか申請したくないという人はいませんから、両方の運用をやれるようにしながら、早急に進めていくのが教育部長の役割だと思いますので、ぜひその点はよろしくお願いいたします。 そして、交通弱者の件についてですが、スクールバスを活用した実証運行、ワンコインスクールバス乗合交通タクシーが始まって、住民の皆様が少しずつ利用されているということでございます。 その中では、やはり利用者が思ったより伸びないということで、初めて使う人、使ったことがない人に向けても、さらに情報の周知を頑張りますよという答弁をいただきましたが、私が皆さんに1個大事なことをお伝えしたいのは、つまり、予算の関係で週3回にしてみよう、あるいは事業者に頼むと3,000万円近くかかるから、スクールバスを昼間活用してみようという形で、様々急いで政策として組んだわけですが、ここで初めて何が分かったかというと、こうした乗合交通を必要とする市民の人たちが、どれぐらいいるかというのが、この乗る人数で分かってきました。このどこにこうした乗合交通を利用する交通弱者がいるかという数字は、市役所のどの部署も持っていないんです。 それは何でかというと、運転をする年齢って区切れないですよね。かなり高齢でも運転している方もいるし、そうじゃない方もいる。あるいは、今日まで運転できていた人が、病気やけががあって突然次の日から運転をできなくなるということもございます。また、あとは独り暮らしであっても、家族と住んでいる人でも、家族や近所の人に頼みやすい人もいれば、なかなか頼めなくて、こうした乗合交通が必要とされる交通弱者もいるということで、それぞれの個別の事情があるから、この地区に何人こうした乗合交通に乗る交通弱者がいるということは、どこも持っていない数字でございます。まずそこを分かっていただきたい。 ですから、今ほとんどの時間、小糸公民館で運転手とこいっとバスが待機をしているということでございますので、交通弱者の数字が、この乗合交通を利用する方が現時点では思ったより少ないというんであれば、この空いている時間を利用して清和地区もやれるじゃありませんか。あるいは周南地区の山間部もやれるじゃありませんか。 これは適当な政策変更ではなくて、もともと清和地区や周南地区の山間部でも交通はやりたかったわけです。しかし、小糸地区のスクールバスを使う以上、清和に回っていて小糸の人を乗せられないとか、そういうことじゃ困るからという理由で、まず限定して始めたということですので、乗る人数が今の状態であるんであれば、今の予算規模でできますから、清和地区や周南地区山間部も加えるという前向きな変更を、ぜひ検討していただきたいというふうに思います。 その理由は、まさに今説明したところですね。誰がいつ交通弱者になるか分からない。その数字が初めて分かったわけですから、心が折れることなく、ぜひみんなの役に立つ、そしてできるだけ広い範囲で役に立つ交通への改善、手続を進めて実施してもらいたいと、よろしくお願いします。 また、いただいた意見の中では、往復で1,000円かかってしまう、国民年金じゃなかなか払えないよというような声もありました。あるいは大荷物を持ってくると、家からその近くの停留所までも少し遠いんだという声もありましたから、そういったことも含めて前向きな改善を、担当部の努力を、ぜひよろしくお願いいたします。 そして、次は子育て支援についてなんですが、これは市長ご存じでしたかね。私は、君津市はきめ細やかな子育て支援をしていると思っていたので、大変ショックな出来事でございましたが、高齢の出産も増えていますから、出産直後にNICUに入ることがありますよね。いわゆる未熟な状態であったり、様々病気の様子を見るために、出産直後にNICUに入る場合があります。木更津市の子どもは、即日、乳幼児医療券が発行されているのでゼロ円でございますが、君津市は、翌月の1日発行というルールを、県のマニュアルに従って決めているために、突然何十万という請求が君津市民にだけ来るというのを、これは中央病院の窓口なんかでも言われるそうです。木更津市民だったらお金かからないんだけれどもねというような話があるそうでございます。 次の家事ヘルパーもそうですね。配信資料でご覧ください。 袖ケ浦市、木更津市では、産後の食事作り、あるいは食事の片づけ、あるいは授乳の手伝いや病院に行くときの支援というのを、親御さんが大変な思いをしないようにヘルパーを送るということをやっているということですが、これも君津市はしていません。なので、こうしたまさにきめ細かい制度を、ぜひやっていただきたいというのが質問の趣旨でございます。 何度も私たち言っていますよね。つみきができたときもそうです。きめ細やかな子育て支援をすることで、君津市で産んで育ててよかった、そういうまちをつくろうというのが、まさに市長の考えですから、政策の穴が見つかったので、早急に埋めていただきたいと思います。私たちも気をつけて、こうした細かい制度をしっかり改善していかなきゃいけないと思ったところでございますので、ぜひよろしくお願いします。 また、木更津市では、産後2週間健診や1か月健診についても一部助成しているということですから、優先順位はあると思いますが、保健師たちの声や子育て世代の声をよく聞いて、もう大体やるというふうな答弁をいただきましたが、ぜひ早い改善をよろしくお願いいたします。 保育園の連携については、既に連絡会を立ち上げていただいて、コロナの感染対策であるとか、様々な意見交換など、公立も私立も超えて、本当にいい会議体があるということが分かりました。 具体的には集合型研修をこれからやっていくと思いますので、子どもの弱視の問題、スマホ、タブレット使用率がコロナで格段に上がりまして、目の不調を訴える子どもが4倍ぐらいに上っているという医学の調査もありました。ぜひ、こうした子どもの目、8歳までに治療を受ければ視力はきちんと出せるというような、この弱視の問題について、テーマにしたらどうかなと思います。 あるいは子どもの虫歯の件もそうですね。そういったことや、あるいは私立が進んでいることもあります。どろんこ保育園は、障害のある子どもも含めたインクルーシブ保育をやっていますので、こうした考え方や手法をほかの保育園に学ばせる、あるいはICTでは北子安にあるあい・あい保育園は進んでいますから、ICTはあそこの方から教えてもらうとか、そういったことで、ぜひやっていただきたい。 部長に、すぐやれることとして検討していただきたいのは、やはり今、予算ゼロでやっていますので、研修費用の確保、全員でどこかに行ったり一緒の研修に行ったりする費用、講師を呼んだりする費用をしっかりと確保していただきたいと、これは要望をいたします。 そして、公民館の話にいきたいと思いますが、答弁の中では、周南公民館に関しては21億円の限度額の中で、45%で9億4,500万円が都市構造再編集中支援事業の対象となるということでございました。また、小櫃公民館、小糸公民館の建て替えに関しては、40%だと8億4,000万円が上限ということでございました。また、期限として、令和12年までに3館の建て替えを行うということが総合計画上も、社会教育施設の整備計画上もなっているということが分かりました。 あと8年しかない中で、4館を建て替えなきゃいけないということで、大変間に合わない状況であるというふうに憂慮せざるを得ません。それは何かといったら、基本設計、詳細設計、建設で3年はかかるわけですから、1館ずつやったとしても12年かかる、あるいは秋元を除いたとしても3館で9年以上かかる中で、あと8年弱でやらなきゃいけないということですから、容易な道ではないという想像がつくわけですが、まだどの公民館をやれるかということは言えないと思いますが、一番最初に取りかかるA公民館に関しては、来年度途中にも設計の補正予算を立てるような予定で組んでいかないと間に合わないと思いますが、一言答弁をお願いします。 ○議長(三浦章君) 安部教育部長。 ◎教育部長(安部吉司君) お答えいたします。 議員もご存じだと思いますが、現在、公民館等の整備に係る基本計画の策定を行っております。こちらの策定業務の終了を来年度の9月頃というふうに考えております。これがまとまった時点で、当初に積むのか、または補正で組むのか、ここら辺のところはその当時の財政状況、また社会情勢等を勘案しながら考えてまいりたいと思いますが、その計画がまとまった段階で、今後の展開については計画的に進めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 下田剣吾君。 ◆13番(下田剣吾君) 今、部長からの答弁にもありましたように、財政上の問題があるというふうに考えています。課題と言ったほうがいいのかな。 個別施設計画ではどうなっているかといいますと、令和12年までに公民館3館、周南、小糸、小櫃の建て替え、そして生涯学習交流センター2館の大規模改修、そして八重原公民館、周西公民館の改修、そして清和公民館の複合化、下町集会所の譲渡ということが、令和12年までの設定になっております。 事業費に関しては、これは試算でありますが、34億6,466万円というふうになっています。 これは一つ一つお金を見ていくと、公民館が1つ当たり大体5億円前後、周南公民館は少し安いということですが、秋元は複合施設なので少し高くなるということで、大体21億円ぐらいを見ているんだと思いますが、その残りが13億円ということになると、今言った生涯学習交流センターや八重原公民館、周西公民館、上総公民館を改修する費用が、どう考えても足りなくなるんじゃないかというふうに考えます。つまり、5億円で造る予定の公民館整備が10億円かかっていることについて、この増える分、本当に10億円かかってしまうとすると、あと15億円ぐらい足りなくなるというふうな可能性があると思うんですが、その辺について、現時点で調整を行っているかどうか教えてください。 ○議長(三浦章君) 和田財政部長。 ◎財政部長(和田祐一君) 自席から答弁させていただきます。 個別施設計画につきましては、それぞれの施設を整備する計画でございます。 全体の調整等につきましては、今時点ではお話はできないんですが、極力こちら予算確保に努めていきたいと思っておりますので……     (「今、しているかどうかって教えてもらえますか」と呼ぶ者あり) ◎財政部長(和田祐一君) 令和12年度までの全体の予算増につきましての、具体的などこの場所というのは、現在、試算はしていないという状況でございますので、今後関係部と調整して予算確保に努めてまいりたいと思っております。 ○議長(三浦章君) 下田剣吾君。 ◆13番(下田剣吾君) というわけで、していないんですよ。 15億円足りなくなるということは、市の財政にとっては大きな話ですよ。だからつまり、どれぐらい足りなくなるかというのが分かるからこそ、今説明したような補助金を確保しなきゃいけないという話になったり、あるいは秋元がどれぐらいまでお金を出せるのかという話になってくるわけじゃありませんか。それについて、一切協議が行われていないという状況は大変憂慮するし、令和12年度までならできるじゃないかといっても、そう簡単ではないということを理解していただきたいんです。 もう1つ、教育長、分かれば教えていただきたいんですが、なぜ、生涯学習交流センター(中央公民館)、上総地域交流センター(上総公民館)となっているのか、どういう理由か分かりますか。 ○議長(三浦章君) 粕谷教育長。     (教育長 粕谷哲也君登壇) ◎教育長(粕谷哲也君) 私のほうは存じ上げておりません。 以上です。 ○議長(三浦章君) 下田剣吾君。 ◆13番(下田剣吾君) つまり、名前だから意味があるんですよね。何かというと、先ほどまさに一次答弁で説明いただいた国土交通省の補助金ですよね。社会資本整備総合交付金を使うためには、こうした地域交流センターという枠組みにしないと頂けないので、しっかりとそういう枠組みを皆さんの先輩方はやってきたわけです。それが交流センター(上総公民館)、(中央公民館)というふうになっている理由なんですよ。 なので、真剣にこの公民館建て替えをやるとすれば、やはり社会資本整備総合交付金をどう利用するか、その前段にあった都市構造再編集中支援事業というのは、個別支援というものらしいですが、これをどう利用するかということを考えなければ、補助金は当然受け取れないし、受け取れなければ、さらに建て替えが遅れるということが見えているということを、ぜひご認識いただきたいんです。 ですので、後段の観光資源の話を入れたりするというのは大変な調整が必要かもしれませんが、それは、鈴木議員も高橋議員も、ぜひ協力したいというふうに言ってくださっていますので、ぜひ早急にその補助金を取る枠組みを考えて、そして財政上、許容できる範囲はどれぐらいか考えて、もうやる公民館は決まっているわけですから、しっかりとした計画を、今から庁内で急いで対応していただきたいということを心からお願いします。 この場所における副市長の役割は大きいと思いますので、それぞれの担当が一生懸命やっても前に進まないというのは、やはり調整していただかないといけないこともありますので、ぜひよろしくお願いをいたします。 そして、最後は、市長にちょっと苦言の質問なんですが、協定について質問をしましたが、市長の後援会報「きみとまちづくり」22年1月発行のこうしたチラシ、すごくすてきな冊子だなと思って見たんですが、この8ページに協定の一覧ということで写真が載っています。これについて、相手方からきちんと許可を取っているのかというのをお聞きしたかったんです。 つまり何かというと、市長の仕事をお知らせするわけですから、当然、協定の一覧で名前だけずらっと出す分には全く問題はないと思うんです。しかしながら、あくまでもこれは市長が出す公務の冊子ではなくて、市長の後援会、まさに石井宏子さんを政治的に応援したいという後援会が出すチラシですので、ここにあるような例えば東京電力だとか、かずさエフエムだとか、どちらかというと公的な団体も含まれておりますので、こうした方が、到底その写真を後援会のやつに載っけていいよという許可は出していないというふうに思うんですが、このあたり、きちんとクリアしているかどうかお聞かせください。 ○議長(三浦章君) 石井市長。     (市長 石井宏子君登壇) ◎市長(石井宏子君) お答えいたします。 その写真は全てホームページ上から転載したものでございます。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 下田剣吾君。 ◆13番(下田剣吾君) 当然、ホームページ上から転載をしたものだというふうには思うんですが、つまり、市の広報紙であれば、当然その協定を知らせることについて、相手方は了解をしているわけですが、市長の政治活動の部分になると、そこまで相手の方が写真を使われることまでは、多分想定されていないことだし、もし使うのであれば、しっかりと肖像権の関係で許可をいただかなきゃいけないと私は思います。 ですので、ぜひそういったことは、市長の立場でやれる広報、あるいは後援会活動でやれる広報、それぞれ趣旨が違うだけで、どちらもルールを踏まえれば自由にできますので、そこは公職にある方ですので、ぜひ気をつけて今後運用されていただきたいというふうに思います。 幾つか様々な点で市に提案をさせていただきましたが、どうか市民のためになるように、それぞれの担当部で改善をよろしくお願いします。 以上で終わります。 ○議長(三浦章君) 以上で、13番、下田剣吾君の一般質問を終わります。 ここで、議事の都合により暫時休憩をいたします。 △休憩宣告 午後1時44分--------------------------------------- △再開宣告 午後2時00分 ○議長(三浦章君) 再開いたします。 休憩前に引き続きまして、一般質問を行います。 2番、鈴木高大君の発言を許します。 鈴木高大君。     (2番 鈴木高大君登壇) ◆2番(鈴木高大君) 皆様、こんにちは。2番、鈴木高大でございます。 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、質問いたします。 令和元年房総半島台風の被災から、はや3年がたとうとしております。あの大きな鉄塔が倒れ、看板がへし折れ、地域を見届けていた樹齢400年の大木がお社と共に倒壊する。また、病院施設の窓ガラスが割れ、介護施設の電源が落ちてしまったため、必要な機器が利用できず、各地へ患者さんを搬送したりしました。そんな中、我が君津市民と市職員は地域一体となり、活動を支えていただいたと記憶しております。 そのような中、何が大事かといえば、やはり今の時代は電源確保、そして1日1人2リットルは必要と言われる飲料水と生活用水の確保、そして自助、共助、公助による地域連携確保のためのコミュニティの形成がいかに大事であるかを痛感いたしました。 そこで、地域防災計画について伺います。 大綱1、君津市地域防災計画について、細目1、業務継続計画BCPについて。 有事の際に行政が果たす役割は多岐にわたります。避難所運営、災害状況確認、安否確認、住民への情報提供などが挙げられますが、業務を継続するにあたり、首長不在時の明確な職務代行の順位及び参集体制など、整備状況を伺います。 細目2、避難所の確保について。 小糸地区では、避難所として指定されている小糸公民館が、耐震補強工事のため通常の集会もできない状態ですが、有事の際にはどのような体制を取るのか、今後の利用について伺います。 細目3、人的応援の受入れに関する計画について。 被災時に他の地方公共団体、公共機関、民間企業、ボランティア団体から、人的、物的資源などの支援、提供が行われますが、こうした応援に対する受入れ側の準備状況を伺います。 細目4、避難所となる学校の利用計画と環境整備について。 1点目、学校は教育機関ではありますが、避難所とされています。屋内運動場に避難した場合、夏場では熱中症対策はとれるのか、また、調理室などの特別教室を利用するなどの計画はあるのか伺います。 2点目、君津市は日本有数の自噴井戸がございます。地域で災害が起きた場合、震災や台風などの自然災害の際は、避難場所となっている学校に多くの人が避難してまいります。それに対応する水の備蓄は難しく、井戸を設置するケースが増えております。 平常時は、花壇の水やりやビオトープの設置、地域の防災訓練にも活用されるよう、また子どもたちにも身近な存在となるよう、水源確保のために井戸の設置は有効と考えますが、見解を伺います。 以上で一次質問を終わります。 ○議長(三浦章君) 石井市長。     (市長 石井宏子君登壇) ◎市長(石井宏子君) 2番、鈴木高大議員のご質問にお答えいたします。 大綱1、君津市地域防災計画について、細目1、業務継続計画BCPについてお答えいたします。 東日本大震災等、過去の大規模災害では、一部の自治体において庁舎や職員が被災し、行政機能が失われる深刻な事態が発生しております。私はそのような事例を教訓とし、災害発生時においても行政機能を維持できるよう業務継続計画を策定いたしました。 この業務継続計画は、地域防災計画を補完するものであり、一体的に運用することで、迅速かつ的確に災害対応業務を行い、市民生活への影響を最小限にとどめることを目的としております。 そのため、私がやむを得ず職務に就けないときに、いっときでも空白期間が生じないよう、災害対策本部長の職を代行する順位についても既に定めており、危機管理監、副市長、総務部長の順に本部長の職務を代行することとしております。 また、職員の参集体制につきましては、地域防災計画及び職員初動マニュアルで定めており、職員の参集レベルを第1配備から第5配備に分け、災害の規模等に応じ、参集する体制を構築しております。 大規模災害発生時は、平時とは全く異なる状況になります。そのため、地域防災計画等を適切に実行できるよう、日頃から訓練を行うとともに、実際の災害の経験等を踏まえ、計画の見直しを行っていくことでレベルアップを図り、真に災害に強いまちづくりを推進してまいります。 細目2、避難所の確保について、細目3、人的応援の受入れに関する計画について、細目4、避難所となる学校の利用計画と環境整備についてにつきましては、担当部長からご答弁申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) 自席よりご答弁申し上げます。 大綱1、君津市地域防災計画について、細目2、避難所の確保についてお答えいたします。 小糸地区の避難所につきましては、現在、小糸公民館の代替施設として生きがい支援センターを第1避難所に位置づけております。 なお、風水害対応において、災害の規模や状況等により不足が見込まれる場合は、第2避難所である小糸小学校や旧小糸小学校を開設し、さらに不足する場合には、第3避難所である周東中学校を開設するなど、適宜開設する体制を構築しております。 また、震度5強以上の地震発生時には、第1、第2、第3避難所の状況を優先的に確認し、開設可能と判断した避難所から速やかに開設することとしております。 小糸公民館の応急対策工事につきましては、本年11月中旬までを工期としておりましたが、工事個所に石綿含有吹きつけ材が含まれていると判明し、現在、アスベストの除去について施工業者と調整中でございます。現時点で明確な工期はお伝えできませんが、早期に公民館としての利用再開ができるよう努めてまいります。 続きまして、細目3、人的応援の受入れに関する計画についてお答えいたします。 本市が被災し、支援物資の提供を受ける際の受入れ場所につきましては、君津市地域防災計画により、市民体育館及び農村環境改善センターを基本とし、被災の程度に応じて市長が指示する場所と定めております。 また、人的応援についても、受援を調整する組織や派遣要請の手順等を定めており、受入れ後の業務等については、災害の規模や状況に応じ、対応することとしております。 今後は、より詳細な計画を策定し、外部からの応援を円滑に受け入れ、迅速かつ的確に災害対応が行えるよう体制の整備を行ってまいります。 続きまして、細目4、避難所となる学校の利用計画と環境整備についてお答えいたします。 避難所として指定している学校施設の屋内運動場における熱中症対策につきましては、大型扇風機を配備しており、状況に応じ、保健室等、空調が整備されている部屋を活用できるよう体制を整えております。 なお、発熱やせき等の症状がある方につきましては、可能な限り、一般の避難者と部屋やトイレを分けることとしております。一般の避難スペースにおいても間仕切りを設置しまして、感染症の拡大防止に努めているところでございます。 水源確保のための井戸の利用につきましては、有効な取組であると認識しており、本市においては、現在5か所の井戸を防災井戸として管理しております。 また、民間の既存井戸を災害時の生活用水として活用している自治体もあることから、本市においても同様の取組を検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) それでは、これより二次質問をさせていただきます。 業務継続計画BCPについて、これは重要項目が6点ありますので、それに基づきながら質問させていただきます。 首長不在時の災害対策本部長を代行する順位と職員の参集体制については分かりました。 しかし、即断即決の部局横断的な調整、決定をトップダウンにより行い、迅速的確に危機事案に対処するには、対策会議等を平常時から関係部局長と実施しておくことが望ましいと考えます。また、危機事案に関わる情報については予防啓発情報を含め、一元的に広報し、減災を推進していただきたいと思います。 そこで、質問いたします。 関係部局との横断的な対策会議を開催したことがございますか。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 災害対応に係る事項につきましては、日頃から必要に応じて部局間の協議、調整は行っております。なお、9月10日に実施する総合防災訓練では、本部運営に係る訓練も予定しており、災害時における部局横断的な対応について訓練を行うこととしております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) やはり日頃から各部を越えた情報交換、こういったものが必要になってくるかと思いますので、9月10日に実施する訓練では運営に携わる者、また実地参加を1年に最低1回とは言わず、会議においては複数回の開催をお願いいたします。 それでは、情報発信についてはどの部署が行うのでしょうか。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 自然災害における情報発信につきましては、地域防災計画及び職員初動マニュアルにおきまして、秘書広報班と情報整理班で対応することを定めております。また、その他の個別事案につきましては、各担当部署が情報発信を行います。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) もう皆様も実際に被災をしたわけですから、情報が錯綜するよりは、やはり有事の際は一括で、また平時の際には今みたいな個別で、まめに情報発信をしていただくことを望みます。 さて、首長不在時の災害対策本部長を代行する順位、職員の参集体制については分かりました。 ただ、避難が長期化した場合、職員は復旧、復興に向けた業務に移行する必要があると思いますが、避難所の運営については、引き続き職員が対応するのか、どのようにお考えなのか伺います。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 議員のおっしゃるとおり、復旧、復興のフェーズとなった場合には、職員はその業務に注力していくことで、より早く市民の生活を災害前のものに戻すことができると考えております。 そうなった場合の避難所の運営につきましては、自主防災会や災害対策コーディネーターの皆様などのご協力により、避難所内の自治組織により運営していただきたいと考えております。そのためには、自主防災会や災害対策コーディネーターの皆様と、避難所の運営について前もって協議させていただき、被災後に慌てることがないよう準備をしていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 自主防災会、災害対策コーディネーターの皆様との避難所の運営、これは結構大事なところだと思いますが、これもやはり訓練がないことには、また、なかなかコミュニケーションが取れていないと難しいことだと思いますので、ぜひとも準備を整えるようお願いいたします。 次に、職員が参集できたとします。災害対応の拠点となるこの本庁舎が使用できないほどの被害を受けた場合、代替施設はどこを考えているのか伺います。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 本庁舎が被災し、使用できなくなった場合の代替施設につきましては、地域防災計画及び業務継続計画で、君津市消防庁舎と定めております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) ここの6階が本部になるということですから、実際に6階まで上がれない、もしくは本当に倒壊のおそれがある場合、そのような対応ができているということで、昨年ですか、各行政センターとも通信を結べたと思います。情報の共有などができるということで、迅速な対応で、そこは安心できることだと思います。ありがとうございます。 次に、災害対応拠点が整っていたとして、水、食料などがない場合、市民はもとより、災害対応にあたる職員も健康を保てないと思いますが、災害備蓄品や備蓄倉庫の鍵の管理はどのようにされているか伺います。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 水や食料等の確保につきましては、地域防災計画に基づきまして、必要な物資の備蓄に努めております。なお、職員用の食料につきましても、平成30年度から備蓄を進めており、併せて職員各自が自宅や職場において、食料、飲料水の備蓄を努めることとしております。 なお、備蓄倉庫の鍵につきましては、危機管理課で管理しており、また避難所対応にあたる担当者も所持しております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 備蓄倉庫の鍵については、この避難所対応にあたる担当者が持っているということで、実際地元の自治会や学校の中で、誰が持っているかというのがまだ浸透していないことがあるかもしれませんので、今度の10日の訓練においては、そのあたりも明確になるようにお願いします。 次に、令和元年房総半島台風では、停電により市民の生活に不便を来したことは記憶に鮮明に残っております。その教訓から、停電に対する備えはどのように準備してこられたのか改めて伺います。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 本庁舎、消防庁舎、各分署につきましては、非常用自家発電設備を備えており、非常用自家発電設備を備えていない施設につきましては、可搬型発電機や蓄電池で対応することとしております。また、業務継続計画では、72時間の稼働を目安として、協定の締結も含め燃料の確保に努めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 同じく令和元年房総半島台風では、携帯電話などの通信手段が途絶えたことで、市民に不安が広まっていました。この通信手段の確保についてはどのような対策をお考えか伺います。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 通信手段につきましては、電話回線やインターネット通信網に障害が発生した場合でも、各拠点間の連絡が取れるよう、衛星携帯電話や移動系防災行政無線の配備など多様な情報連絡手段を確保しております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 携帯電話は今、普及率もだいぶ上がっておりまして、情報を得るには大変必要なものでございます。引き続き、情報連絡手段の確保をよろしくお願いいたします。 一次答弁の中で、業務継続計画が作成してあることは分かりました。この計画を実効的なものとするため、それぞれの部署が、それぞれの業務について優先順位を検討したのではないかと思います。各部署がどのように計画策定に関わったのかお伺いします。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 業務継続計画の策定にあたりましては、全職員を対象に、参集に要する時間や参集場所までの経路における土砂災害警戒区域の有無など、参集を阻害する障害の影響等について調査をし、フェーズごとの参集可能人員を算出しております。その結果を踏まえた上で、各課等において、非常時優先業務の選定や業務開始目標フェーズの決定を行い、計画を作成しております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 業務を継続していくために、様々な行政データが必要となるのではないかと思います。この本庁舎が被災した場合、先ほどは消防庁舎のほうに移動するとありましたが、それらの重要なデータが破損し、使えない場合も出てこないとは言えません。行政データのバックアップはどのようにされているのか伺います。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 重要な行政データにつきましては、定時のバックアップデータ作成のほか、クラウド型のバックアップや外部媒体によるバックアップを行い、分散化を行っております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 大多数の職員の方は、ふだんから災害対応に係る業務を行っているわけではございません。答弁にもございましたが、計画をつくっただけでは、十分な対応を取ることは困難だと思います。 また、訓練を通して足りなかった部分が明らかになるということも考えられますので、ぜひ積極的に訓練を実施していただければと思います。 続きまして、細目2、避難所の確保についての二次質問になります。 小糸公民館の利用者は、1年以上も思うように公民館の使用や活動ができず、大変苦労されております。ようやく工事が始まって先が見えたところで、工期が延長になってしまいました。とても残念なことでございます。 そして、工事を進めるにあたり、アスベストが発見されたと。これを除去する必要があることは当然理解しますが、やはり利用者のことを第一に考え、一日も早い公民館の利用再開につながるよう、しっかりとやってください。また、利用者にも丁寧に説明することをお願いいたします。 6月に私は君津市民文化ホールで、ユージン・スミスというアメリカの報道写真家の映画、「MINAMATA-ミナマタ-」という映画ですね、これを見ることができました。皆様もご存じのとおり、熊本県水俣市における公害について、ユージン・スミスという報道写真家が報道したこと、世界的写真誌、LIFEに掲載した写真についての映画でございます。 これは、本当に報道のあり方、また事実を伝えるという中で、写真の力というのが大事だったと思います。 今回のこのアスベストのことに関しても、事実公表が必要だと思います。また、日本製鉄における情報についても、そして、新井総合施設の産廃場のことに関しても、事実公表が必要だと思います。今回のアスベストの工事でありますが、これはわざと行ったことではございませんので、事実をしっかり確認して、安全確認ができたのであれば、一刻も早く利用者、また職員にも周知が必要かと思われますが、ご見解を伺います。 ○議長(三浦章君) 安部教育部長。 ◎教育部長(安部吉司君) 自席から答弁させていただきます。 9月中旬に小糸公民館の利用者説明会が予定されております。その中でご説明のほうをさせていただきたいのと、やはり利用者とすると、工事延長がいつまでかかるのかというところが一番気になるところかと思いますので、その説明会の段階で、もし見通しが立っていれば併せてお知らせすることによって、安全性や工事の延長の見込み、こういったものを利用者等に説明していければというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 工期がどの程度延長になるか分からないというお答えですが、その間、小糸公民館の利用者はどうなるのか。今と同じ状況で過ごしていかなければならないのか、教えてください。 ○議長(三浦章君) 安部教育部長。 ◎教育部長(安部吉司君) お答えいたします。 今回のアスベストの件につきましては、工期の延長ということとなりまして、公民館利用者の皆様には大変ご迷惑をおかけすることとなってしまいました。 利用者の皆様の活動の場の提供としましては、現在、生きがい支援センターを活用しているところでございますが、今回のことを受けまして、新たな代替施設を検討しまして、決定次第、速やかに議会や利用者のほうへお知らせしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 新たな代替施設を検討しているとの答弁、これは非常にうれしく思います。ぜひ一日も早く公民館利用者にお伝えすることができるように、お願い申し上げます。 次に、現在行われている応急対策工事が終了すれば、公民館としての利用は再開できると。ただし、これは工事終了後も、耐震指標であるIs値は基準値に満たないと聞いております。 避難所としての利用は難しいのかなと思いますが、やはり災害が起きたときに、市民の皆さんが安心して避難できる場所が必要です。公民館の抜本的な整備を進めていく必要があると考えますが、改めて見解を伺います。 ○議長(三浦章君) 安部教育部長。 ◎教育部長(安部吉司君) お答えいたします。 小糸公民館につきましては、議員おっしゃるとおり避難所としても、また地域の皆様が集い、学び合う重要な施設だというふうに考えております。 小糸公民館を含めまして、建て替えの必要がある公民館の整備に向けまして、令和5年度中に公民館等再整備基本計画、これの策定に向け、現在、庁内で協議を進めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 地域の皆さんが待ち望んでおります再整備でございますので、皆さんが安心して使用できるよう、公民館の建て替えをお願いいたします。 また、生きがい支援センターを第1避難所としているとの答弁がございましたが、地域住民の中で避難所が変わったことを知らなかったという声も聞きました。これは、有事の際に避難場所を知らないのでは意味がないかなと思いますので、今の避難所を知らない人に何か効果的な周知が必要かと思いますが、ご見解を伺います。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 生きがい支援センターに変更する際、小糸地区につきましては回覧板等でお知らせをいたしました。ただ、まだ存じていない住民の方がいらっしゃるということなので、再度その周知の方法を検討して、皆様に広くお知らせしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 本当に広くお伝えするというのは、難しいと思いますが、周知徹底のほど、どうぞよろしくお願いいたします。 小糸公民館だけでなく、周南公民館、小櫃公民館の整備を行っていく必要がございます。先ほどからも公民館のお話がずっと続いておりますが、令和5年度に基本計画を策定し、その後、設計工事となると全ての建て替えが完了するまで時間がかかります。 それぞれの地域の皆さんが長年待ち望んでいる公民館の再整備でございますので、いろいろと問題もあると思いますが、利用者に寄り添い、声に耳を傾けながら、一刻も早く利用者が安心して使用できる公民館の建て替えを望みます。 続きまして、細目3、人的応援の受入れに関する計画について、一次答弁の中で、人的応援の受援を調整する組織を定めているとありました。災害時の体制については、地域防災計画で定めていると思いますが、人的応援を調整する体制はどのようになっているのか伺います。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 地域防災計画で災害対策本部体制を定めておりますが、その中で人的受援を担当するのは人事班となっておりまして、総務部の人事課が担当とすることとなってございます。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 令和元年房総半島台風時に、様々な自治体から人的な応援をいただいたと思いますが、その際の人員の割り振りなどはどうされたのか伺います。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 令和元年房総半島台風等の際には、東京都からの対口支援をはじめ、様々な自治体からご支援をいただきました。事例として申し上げますと、東京都からの応援につきましては、2週間程度を一つの区切りとしまして、50人を超える規模の応援をいただきました。 本市としましては、派遣いただける2週間先の業務量を割り出し、その必要人員を東京都へ派遣要請いたしました。その上で、日ごと変わります業務量に対応するために調整を行い、罹災証明や避難所の応援など、様々な業務にあたっていただきました。 以上でございます。
    ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 本当に日本各地、もちろん国のほうからも応援をいただいております。 受援計画の策定にあたっては、必要となる応援職員の人員数などを明確にしておかなければ、応援職員の力を十分に生かすことができないと思われます。事前に明確にしておくべきではないかと考えますが、見解を伺います。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 必要となる応援職員の人員数につきましては、災害の規模等により異なり、実績がなければ明確にすることは難しい点もございます。しかしながら、どのような業務に応援が必要で、それがどの程度のものとなるか、あらかじめ整理しておくことは、災害対応の迅速化に寄与すると考えてございます。 そのため、まず応援が必要となる可能性の高い業務を整理するなど、できる限り明確化できるよう努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 人的応援の関係については分かりました。 では、続いて物的支援の関係についてもお伺いしたいと思います。 全国から提供がありましたブルーシートや食料などの在庫管理についてですが、これは本市の財産とみなしているものなのか。また、その管理はどの部署が行うのか伺います。 ○議長(三浦章君) 荒井総務部長。 ◎総務部長(荒井淳一君) お答えします。 支援を受けた物資につきましては、本市が所有する物品として取り扱ってございます。 その管理につきましては、通常、危機管理課で行っております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 人員の管理、そして物品の管理等々、これはリスト作成が大変困難を強いられるとは思いますが、会社でいえば、在庫管理は必須でございます。同じように、全国から支援をいただいたものに関しては、例えばブルーシート一枚取っても、厚さ、大きさ、また数量など管理をするにあたっては細分化しておくと、その次の支援、また別の地域の支援にも利用できるかと思いますので、今後も続けていただきたいと思います。 応援を円滑に受け入れて、迅速かつ的確に対応するためには、あらかじめどういった業務に応援が必要で、それがどの程度の規模になるか、整理しておくことが必要だと考えます。もちろん災害の種類や規模によって変動するでしょうし、実績がないと正確には分からないと思われますが、最終的には職員の負担軽減にもつながると考えますので、可能な範囲で計画に反映していただくよう要望をしておきます。 次に、細目4、避難所となる学校の利用計画と環境整備について。 屋内運動場だけでは、災害時の猛暑などの異常気象も想定しなければならないと考えます。特別教室への空調設備の設置は、災害時においても非常に重要であるため、松本議員の答弁にもあったとおり、早期の整備を要望します。 データが令和元年9月なんですけれども、君津市には特別教室が323部屋ですかね。そのときの設置率だと13.3%なんです。ですので、これの向上を求めるためにも質問いたします。 小糸小学校は、グラウンド側にある既存出入口が狭小であり、災害時等を想定した児童の引渡し訓練において、車両の通行に支障を来していました。引渡し訓練は徒歩が原則ですが、学校統合により学区が広くなったこともあり、災害時であっても自家用車で迎えに来る保護者が多いことから、このような結果となったものであると認識しています。 災害時には、スクールバスはストップさせるということを伺っております。そして、実際に災害が発生した場合に、自家用車で避難してくる避難者が多いため、周辺道路の通行が訓練時以上に麻痺することは容易に想像できます。このような状況にどのように対応するのか、市の考えを伺います。 ○議長(三浦章君) 安部教育部長。 ◎教育部長(安部吉司君) お答えいたします。 ご指摘のとおり、小糸小学校につきましては、学校統合により学区が広くなり、災害時に自家用車で迎えに来られる保護者が多くなることが想定されます。また、避難所といたしましても、自家用車での避難受入れも必要なことから、グラウンドに車両がスムーズに出入りできるよう検討してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) 鈴木高大君。 ◆2番(鈴木高大君) 引渡し訓練をやった上でこういった案件が出てきましたので、やはり訓練をして問題点が浮かび上がってきた結果だと思いますので、この検討をしていただくということは、本当にありがたい、前向きなことだと思いますので、広くするなり、また個所を増やすなりといった、そういった整備をどうぞ心がけてください。よろしくお願いいたします。 小糸小学校は小糸地区の避難拠点となる重要な施設であるため、通常の学校施設としてだけでなく、地区の住民が安心して避難できるよう、災害時を想定した環境整備に取り組んでもらいたいんです。それには、君津市有数の井戸を利用した災害井戸ですね。質がいい水が出ますので、飲料水でも使えるような、そういった連携、そのような水の確保がいかに大事であるか、私たちは経験済みでございますので、井戸のほうの整備にも、前向きに考えていただくよう要望いたします。 最後に、議長のお膝元でございます久留里の水、9月24日に名水サミットもございますが、この環境整備、また避難所としての整備を強く要望いたしまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(三浦章君) 以上で、2番、鈴木高大君の一般質問を終わります。--------------------------------------- ○議長(三浦章君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしましたので、これにて散会といたします。 なお、明日9月6日の本会議は定刻より開きますので、ご参集願います。 長時間にわたりまして、ご苦労さまでございました。 △散会宣告 午後2時41分...