君津市議会 > 2022-02-10 >
02月17日-01号

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  1. 君津市議会 2022-02-10
    02月17日-01号


    取得元: 君津市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    令和 4年  3月 定例会(第1回)君津市告示第15号 令和4年第1回君津市議会定例会を次のとおり招集する。  令和4年2月10日                             君津市長  石井宏子                   記 1 日時  令和4年2月17日 午前10時 2 場所  君津市議会議事堂            第1回定例会会期日程                               (会期37日間)日次月日曜区分開議時刻摘要第1日2月17日木本会議午前10時開会 諸般の報告 会期の決定 会議録署名議員の指名 市長の施政方針 議案の上程(提案理由説明・補足説明) 議案の一部採決(議案第1号) 一部議案の質疑、委員会付託 (議案第2号、議案第4号、議案第12号ないし議案第15号、議案第17号及び議案第19号ないし議案第24号)休会本会議終了後経済環境常任委員会 議会全員協議会室第2日18日金休会午前10時総務常任委員会 議会全員協議会室午後1時30分教育福祉常任委員会 議会全員協議会室第3日19日土休会  第4日20日日休会  第5日21日月休会 議案調査のため第6日22日火休会 一般質問通告受付開始(午後1時から)第7日23日水休会  第8日24日木休会 一般質問通告受付終了(正午まで)第9日25日金休会 議案調査のため第10日26日土休会  第11日27日日休会  第12日28日月本会議午前10時会議録署名議員の指名 委員長報告、質疑、討論、採決 (議案第2号、議案第4号、議案第12号ないし議案第15号、議案第17号及び議案第19号ないし議案第24号)休会本会議終了後議会運営委員会 議会全員協議会室第13日3月1日火休会 議案調査のため第14日2日水休会 議案調査のため第15日3日木休会 議案調査のため第16日4日金休会 議案調査のため第17日5日土休会  第18日6日日休会  第19日7日月本会議午前10時会議録署名議員の指名 一般質問第20日8日火本会議午前10時会議録署名議員の指名 一般質問第21日9日水本会議午前10時会議録署名議員の指名 一般質問 議案に対する質疑 予算審査特別委員会の設置 議案の委員会付託第22日10日木休会午前10時総務常任委員会 議会全員協議会室第23日11日金休会午前10時経済環境常任委員会 議会全員協議会室第24日12日土休会  第25日13日日休会  第26日14日月休会午前10時教育福祉常任委員会 議会全員協議会室第27日15日火休会 議案調査のため第28日16日水休会午前9時30分予算審査特別委員会 議会全員協議会室第29日17日木休会午前9時30分予算審査特別委員会 議会全員協議会室第30日18日金休会午前9時30分予算審査特別委員会 議会全員協議会室第31日19日土休会  第32日20日日休会  第33日21日月休会  第34日22日火休会 議案調査のため第35日23日水休会 議案調査のため第36日24日木休会 議案調査のため第37日25日金本会議午後2時会議録署名議員の指名 委員長報告、質疑、討論、採決 閉会            令和4年第1回君津市議会             定例会会議録(第1号)1.招集年月日  令和4年2月17日1.招集の場所  君津市議会議事堂1.開会の日時  令和4年2月17日 午前10時00分1.出席議員  20名       1番   三浦 章君         2番   鈴木高大君       3番   宇野晋平君         4番   村上幸人君       5番   高橋健治君         6番   石上 塁君       7番   松本裕次郎君        8番   佐藤葉子君       9番   野上慎治君        10番   奈良輪政五君      11番   船田兼司君        12番   橋本礼子君      13番   下田剣吾君        14番   保坂好一君      15番   高橋 明君        16番   須永和良君      17番   加藤喜代美君       18番   三浦道雄君      20番   磯貝 清君        21番   小林喜久男君1.欠席議員  1名      19番   小倉靖幸君1.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   市長         石井宏子君   代表監査委員     鴇田源一君                      選挙管理委員会   農業委員会会長    石橋定雄君              増田金治君                      委員長   副市長        中川茂治君   教育長        粕谷哲也君   危機管理監      石倉丈士君   統括参事       田守光洋君   総務部長       荒井淳一君   企画政策部長     竹内一視君   財政部長       和田祐一君   市民環境部長     茂田達也君   保健福祉部長     嶋野晃広君   経済部長       鈴木広夫君   建設部長       出口 勝君   教育部長       安部吉司君   消防長        榎本 弘君1.職務のため出席した者の職氏名   事務局長       占部和裕    事務局次長      西村泰典   主任主事       佐々木耕平--------------------------------------- △開会及び開議      令和4年2月17日午前10時00分
    ○議長(三浦章君) おはようございます。 ただいまの出席議員は20名でございます。よって、定足数に達しておりますので、これより令和4年第1回君津市議会定例会を開会し、本日の会議を開きます。 なお、19番、小倉靖幸君から欠席届が提出されておりますので、ご報告いたします。--------------------------------------- △議長の報告 ○議長(三浦章君) 日程に入るに先立ちまして、諸般の報告をいたします。 まず、今期定例会における新型コロナウイルス感染症拡大防止対策についてご報告いたします。出席者には、マスク着用の上、間隔を空けて着席いただくとともに、換気を行うため議場の扉を一部開放して会議を行います。また、演壇、質問席及び議長席にはアクリル板を設置しております。 なお、演壇及び質問席での発言については長時間となることが想定されるため、マスクを外しての発言を許可しますので、ご了承ください。 次に、地方自治法第121条の規定により、議長の出席要求に対する出席者は、お手元に配信してございます。 次に、議長出席会議の一覧をお手元に配信してございます。 以上で諸般の報告を終わります。--------------------------------------- △議案受理の報告 ○議長(三浦章君) 次に、本日市長より議案の送付があり、これを受理いたしましたので、ご報告いたします。 なお、議案につきましては、お手元に配信してございます。--------------------------------------- (参照)                              君総第14号                              令和4年2月17日 君津市議会議長 三浦 章様                              君津市長 石井宏子               議案の送付について 令和4年第1回君津市議会定例会に付議する議案について、別添のとおり送付します。                   記 議案第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて 議案第2号 君津市教育に関する事務の職務権限の特例に関する条例の制定について 議案第3号 君津市庁舎整備基金条例の制定について 議案第4号 行政組織の改正に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について 議案第5号 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第6号 会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第7号 君津市山中育英基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第8号 君津市手数料徴収条例の一部を改正する条例の制定について 議案第9号 君津市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について 議案第10号 君津市環境衛生施設設置に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第11号 君津市消防団員の定員、任免、服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第12号 君津市花と緑のまちづくり基金条例を廃止する条例の制定について 議案第13号 君津市高額療養費貸付基金条例を廃止する条例の制定について 議案第14号 君津市国民健康保険出産費資金貸付基金条例を廃止する条例の制定について 議案第15号 君津市国際交流基金条例を廃止する条例の制定について 議案第16号 君津市子だから祝金支給条例を廃止する条例の制定について 議案第17号 財産の無償貸付について 議案第18号 事故に係る損害賠償の額の決定及び和解について 議案第19号 令和3年度君津市一般会計補正予算(第12号)についての専決処分の承認を求めることについて 議案第20号 令和3年度君津市一般会計補正予算(第13号) 議案第21号 令和3年度君津市国民健康保険特別会計補正予算(第2号) 議案第22号 令和3年度君津市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号) 議案第23号 令和3年度君津市介護保険特別会計補正予算(第3号) 議案第24号 令和3年度君津市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号) 議案第25号 令和4年度君津市一般会計予算 議案第26号 令和4年度君津市国民健康保険特別会計予算 議案第27号 令和4年度君津市農業集落排水事業特別会計予算 議案第28号 令和4年度君津市介護保険特別会計予算 議案第29号 令和4年度君津市後期高齢者医療特別会計予算 報告第1号 専決処分の報告について 報告第2号 専決処分の報告について--------------------------------------- △議事日程の決定 ○議長(三浦章君) 次に、本日の日程につきましては、会議規則第20条の規定により、議長において定め、お手元に配信してございます。その順序に従いまして会議を進めてまいりますので、ご了承願います。--------------------------------------- (参照) 議事日程(第1号) 2月17日(木)午前10時開会・開議 日程第1 会期の決定 日程第2 会議録署名議員の指名 日程第3 施政方針 日程第4 議案第1号(提案理由説明、質疑、委員会付託省略、討論、採決) 日程第5 議案第2号、議案第4号、議案第12号ないし議案第15号、議案第17号及び議案第19号ないし議案第24号(提案理由説明、質疑、委員会付託) 日程第6 議案第3号、議案第5号ないし議案第11号、議案第16号、議案第18号、議案第25号ないし議案第29号並びに報告第1号及び報告第2号(提案理由説明、補足説明) 日程第7 休会について--------------------------------------- △日程第1 会期の決定 ○議長(三浦章君) 日程第1、会期の決定を議題といたします。 今期定例会の会期は、去る2月10日の議会運営委員会において、本日から3月25日までの37日間と決定いたしました。 お諮りいたします。 会期につきましては、議会運営委員会の決定のとおり、本日から3月25日までの37日間といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦章君) ご異議ないものと認めます。 よって、今期定例会の会期は、本日から3月25日までの37日間と決定いたしました。 なお、会期中の会議日程はお手元に配信してございます。--------------------------------------- △日程第2 会議録署名議員の指名 ○議長(三浦章君) 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において5番、高橋健治君、6番、石上塁君、7番、松本裕次郎君を指名いたします。--------------------------------------- △日程第3 施政方針 ○議長(三浦章君) 日程第3、令和4年第1回定例会でございますので、市長の施政方針を求めます。 石井市長。     (市長 石井宏子君登壇) ◎市長(石井宏子君) 皆様、おはようございます。 本日、令和4年第1回君津市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様にはご出席をいただきまして、誠にありがとうございます。 本定例会に提案いたします議案は、令和4年度の各会計予算案5件を含む29議案と報告2件でございます。よろしくご審議をいただきますよう、お願い申し上げます。 次に、令和4年度の施政方針を申し上げ、議員の皆様並びに市民の皆様のご理解、ご協力をいただきたいと存じます。 新型コロナウイルス感染症との闘いから、はや2年という月日が経過しました。これまでの間、日夜、最前線でご尽力されている医療従事者をはじめ、市民の皆様、事業者の皆様の多大なるご協力に心から敬意を表すとともに、深く感謝を申し上げます。 新たな変異株であるオミクロン株の猛威を受けた爆発的な感染拡大により病床使用率などの指標が悪化する中、千葉県全域にまん延防止等重点措置が適用されております。県内でも、中等症のうち酸素投与が必要な方が増加しており、感染者、濃厚接触者に歯止めをかけなければ、今後、医療をはじめ重要なインフラサービスの提供にも影響を及ぼしかねません。引き続き、市では感染拡大を最小限に食い止めるため、希望する皆様がより早くワクチンを接種できるよう、国・県並びに医療機関とも連携を図り、職員一丸となって全力で取り組んでまいります。市民の皆様におかれましては、感染しない、感染させないために、いま一度基本的な感染拡大防止対策を確認し、徹底をお願いいたします。 昨年を振り返りましても、市民の命と暮らしを守ることを最優先に考え、新型コロナウイルス感染症対応に奔走した1年でありました。市民の皆様が安全で安心な日常を少しでも早く取り戻せるよう、医師会、薬剤師会などのご協力を得ながら、迅速なワクチン接種に取り組みました。また、コロナ禍の影響を受ける市内経済の立て直しとして、中小事業者の事業継続や感染拡大防止に係る対策の各種支援、ウェブクーポンを利用した消費喚起や観光需要の回復に向けた事業など、経済の好循環を図る施策を関係機関とも連携しながら実施しました。 コロナ禍で開催された東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では、本市在住のボッチャ競技日本代表廣瀬隆喜選手が見事に銅メダルを獲得し、リオ大会に続き2大会連続のメダル獲得という偉業を成し遂げ、コロナ禍に立ち向かう私たちに多くの勇気と感動を与えてくれました。 郡ダムにおける水上スキー競技の取組では、全日本学生水上スキー連盟、千葉県をはじめ、多くの皆様のご理解、ご協力の下、市制施行50周年記念大会として全日本学生水上スキー新人戦を開催いたしました。平成28年に実証実験を開始して以降、選手をはじめ多くの皆様が君津市を訪れ、地域行事にもご参加いただくなど関係人口によるつながりが確実に育まれております。 私たちのまち君津市は、昨年9月1日に市制施行50周年を迎えました。今日に至るまで、郷土を愛し、このすばらしい君津市を築いてこられた市民の皆様、市政運営にご協力いただきました関係者の皆様、そして君津市の発展にご尽力いただきました全ての方々に改めて深く感謝申し上げます。 昭和40年代中頃から八幡製鐵株式会社の操業本格化とともに人口が急増し、工業都市化が進んだ君津のまちは、昭和45年に旧君津町、小糸町、清和村、小櫃村、上総町が合併し、昭和46年9月1日には、県下25番目の市として君津市が誕生しました。当時の広報きみつを見ましても、旧君津町の漁業を営む方々が勇断をもって父祖伝来の漁場を八幡製鐵に提供する決心をされたこと、新しいまちの建設計画を規範とし、水と緑の豊かな田園工業都市の建設に邁進することなどが記されており、君津市の礎を築いてこられた先人たちの並々ならぬご覚悟があったことと存じます。 その後、急激な人口増加に合わせて、住宅地の整備をはじめ保育園、学校など市内全域にわたるインフラを整え、また、子育てや社会教育の環境整備を進めるなど、君津市は目覚ましい発展を続けてきました。一方、昭和、平成そして令和と時代が変遷する中、全国的な少子高齢化の波はいや応なく本市にも押し寄せました。加えて、相次ぐ気候変動による自然災害や新型コロナウイルス感染症の流行など、私たちはこれまでに経験したことのない困難な環境下に置かれております。 さらに、かつて、短期間に整備された公共施設の多くは老朽化が進行し、人口減少下における今後のあり方が問われているなど、50年という月日の経過とともに様々な課題が浮き彫りとなり、市政始まって以来の難局を迎えていると言っても過言ではありません。もう一度、市制施行時の先人たちの思いに立ち返り、かつて将来都市像として描いた水と緑の豊かな田園工業都市のリノベーションを行い、次なる世代に確かな形で引き継ぐことが私たちに課せられた使命であると強く感じております。 こうした中、50周年を契機に、本市では2050年までにカーボンニュートラルを達成しつつ、環境と経済が調和した環境グリーン都市を目指すことを宣言いたしました。脱炭素を未来のためのまちづくりに積極的に生かし、新たな投資を呼び込み、さらなる経済成長のチャンスにつないでいくなど、市民、事業者の皆様とともに取り組んでいく所存であります。 今後の国内経済に目を転じますと、今年1月に閣議決定された政府経済見通しでは、令和4年度のGDP成長率は実質で3.2%程度、名目で3.6%程度となり、GDPは過去最高となることが見込まれています。また、公的支出による経済下支えの下、消費の回復や堅調な設備投資に牽引される形で、民需主導の自律的な成長と、成長と分配の好循環の実現に向けて着実に前進するとしております。本市につきましては、市内経済を牽引する鉄鋼大手企業が2021年度第3四半期決算発表において、統合後最高益の見通しを示すなど、明るい兆しが見えつつあります。 しかしながら、サプライチェーンの混乱、原材料費の高騰、米中貿易摩擦、新たな変異株の脅威のリスクが伴うなど、予断を許さない状況にあります。市といたしましては、引き続き国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を効果的に活用するなど、感染拡大防止社会経済活動の両立に向けて全力で取り組んでまいります。 私は就任以来、対話する市政を基本姿勢とし、徹底した現場主義を貫き、市民が主役の市政実現のため全身全霊を賭してまいりました。令和元年房総半島台風等からの復旧、復興や、新型コロナウイルス感染症の対応など、未曽有の課題を抱えながら市政運営に取り組むことができましたことは、ひとえに市民の皆様、議員各位のご理解、ご協力に支えられてのことと、心より感謝を申し上げます。 令和4年度からは新たな総合計画が始まることとなりますが、先人たちから受け継がれてきた豊かな君津をより一層輝かせ、未来へとつないでいく強い覚悟と決意で臨むものであります。皆様とともに、希望に満ちた君津の未来に向けて取り組んでまいりますので、引き続きお力添えをお願い申し上げます。 それでは、次に市政運営の基本的な考え方につきましてご説明申し上げます。 令和4年度は、市の最上位計画である新たな総合計画の始まりとともに、次なる時代を切り開く第一歩を踏み出すこととなります。私は、先が見えない不確実な状況下においても、社会、経済、環境を統合的に捉え、誰一人取り残さない社会の実現を目指すSDGsの理念がこれまで以上に重要であると考えます。このため、2030年SDGsの目標年限と重なる新たな総合計画を着実に成し遂げることこそが、誰一人取り残さない社会の実現にもつながるものと確信しております。行動姿勢「むすぶ~多様な“むすび”により君津の未来を創る~」をよりどころとし、これまで対話を重ねてつくり上げた新たな総合計画を実行段階に移し、君津に関わる全ての人たちとともに、将来都市像に掲げる「ひとが輝き 幸せつなぐ きみつ」を目指してまいります。 将来都市像の実現に向けましては、経済・環境分野の「経済と環境が調和したまち」、健康・福祉分野の「誰もがいきいきと生活できる地域共生のまち」、子育て・教育・文化分野の「安心して子育て・子育ちでき学びを楽しめるまち」、安全安心・都市基盤分野の「快適で安心して暮らせるまち」、そしてパートナーシップ・人権・行財政分野の「ともに創る次世代につながるまち」の5つの柱を立て、これらに基づく施策を着実に推進してまいります。 新型コロナウイルス感染症の対応につきましては、希望される方への円滑なワクチンの追加接種はもとより、継続的な生活支援、経済支援を行いながら、市民の命と暮らし、そして地域経済を守るため、関係機関と連携し全力で取り組んでまいります。あわせて、市民の皆様が住み慣れた地域で安全・安心に暮らすことができるよう、令和元年房総半島台風等の経験を生かし、引き続き、君津市国土強靱化地域計画に基づき、防災・減災、国土強靱化を推進するなど、災害に強いまちづくりに取り組んでまいります。 また、コロナ禍における新しい生活様式の実践や、行政分野のデジタル化の遅れを一刻も早く解消するため、君津市DX推進計画に基づき、市民の皆様がより快適で安心して暮らせるまち、そして次世代につながるスマートなまちに向けて取り組んでまいります。 それでは、新たな総合計画の5つの柱に沿って、主な内容をご説明申し上げます。 初めに、1つ目の柱は「経済と環境が調和したまち」、経済・環境分野でございます。 市内産業を取り巻く環境は大きく変化しており、感染症対策を徹底した経済活動、脱炭素社会への転換、人口減少下での持続可能な社会の実現など多くの課題に対応していく必要があります。地域の暮らしの基盤である経済の成長なくして、本市の持続的な発展は成し得ません。コロナ禍で落ち込んだ市内経済をいち早く回復させ、急速に変化する事業環境に対応するため、令和4年度から始まる君津市商工・観光アクションプランに基づき、関係機関とも連携しながら取組を加速させてまいります。 市内中小事業者デジタル化につきましては、キャッシュレス決済やテレワークの導入に係る経費を補助することで、労働生産性の向上に取り組んでまいります。また、多様な人材の活躍を支援し、潜在的な労働力の活用につなげていくため、引き続き、君津版ハローワーク「きみジョブ」を通じて、自ら就職活動が困難な方などに寄り添った対応を行ってまいります。さらには、企業における若手人材の確保が課題となる中、本市の特徴的な産業や中小企業等の情報、地元で働くメリットを市内外の学生等に周知するとともに、日本学生支援機構が実施する企業の奨学金返還支援制度を活用し、君津市民を採用した中小企業等に対し補助金を交付するなどの新たな取組により、若者の地元定着、市内中小企業の雇用対策を図ってまいります。 企業誘致につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、オフィスを都心から郊外に移す事例が増えている中、本市の持つ地理的優位性立地奨励制度などを踏まえ、企業への積極的なトップセールスを行い、新規立地を促進することで市内経済の活性化と新たな雇用の創出を図ってまいります。 郡ダムの水上スキー競技の活用につきましては、春夏の実証実験に関し、引き続き県企業局と協議を行うなどさらなる取組を進め、交流人口及び関係人口の増加を通した地域の活性化を図ってまいります。 メイドイン君津の全国展開につきましては、ふるさときみつ応援寄附金事業を通じて、さらなる魅力的な返礼品を開発する等、地元特産品などの普及促進に取り組んでまいります。 農業は、地域の土地や自然環境と密接に関係し、消費生活の基礎となる産業で、本市でも地域の経済活動を支える重要な産業の一つとして位置づけております。 令和元年房総半島台風等の被害から新型コロナウイルス感染症の拡大に至る現在まで、厳しい状況が続き、多くの農家が経営に影響を受けております。こうした中、市は災害や新型コロナウイルス感染症などのリスクに備えつつ、経営発展を目指す農業者の収入保険への加入や農地集積、デジタル化などの新たな取組への支援と併せ、君津市産の農産物のブランド力向上に取り組んでまいります。 有害鳥獣につきましては、農作物への被害に加え、近年は住宅地周辺への出没も問題となっております。これには、直接的な捕獲だけでなく侵入防止や追い払いなどの防除、地域に近づけさせない環境整備など複合的な対策が必要となります。このため、捕獲従事者への支援のほか、地域ぐるみで行う侵入防止の取組等への支援を行ってまいります。 森林整備の促進につきましては、倒木被害によりインフラ施設への影響を受ける路線の事前伐採を計画的に進めるとともに、引き続き補助事業を活用しながら、適正な管理がなされていない民有林の整備に取り組んでまいります。 本市では、昨年9月の環境グリーン都市宣言を踏まえ、2050年カーボンニュートラルを実現するため、市民、事業者の皆様とともに、温室効果ガスの削減目標の設定及び脱炭素に資する様々な取組を行う必要があります。加えて、脱炭素を単なるコストと捉えるのではなく、経済成長の原動力としながら経済と環境の好循環につなげていかなければなりません。 このため、国の地方創生人材支援制度を活用し、脱炭素分野の知見を有する民間のグリーン専門人材を登用し、本市の脱炭素を通じた地方創生を強力に推進してまいります。また、市民を対象としたシンポジウムを開催し、脱炭素に係る意識の高揚を図るとともに、市域全体を対象とする新たな地球温暖化対策実行計画の策定に着手し、君津市版脱炭素ロードマップを示してまいります。あわせて、本市における脱炭素の取組を加速させるよう、国の脱炭素先行地域の選定を目指し、取り組んでまいります。 家庭における省エネ・再エネ設備等の導入につきましては、これまでの住宅用太陽光発電システム、エネファーム、蓄電池に加え、新たに窓の断熱改修、電気自動車等を補助対象とすることで、さらなる普及拡大に取り組んでまいります。 生活環境と自然環境の保全につきましては、昨年7月の静岡県熱海市における土石流災害等も踏まえ、土砂等の埋立てによる環境の汚染や災害の発生を防止するため、市の残土条例に基づき事業者への指導を徹底するとともに、環境監視員等の巡回監視により不適正な埋立てや不法投棄の抑止を図ってまいります。また、老朽化により建て替えを進めていた衛生センターの本格稼働に伴い、将来にわたり経済的、合理的に運転できる処理システムを通じて、君津市の水と緑の保全を図ってまいります。 本年9月には、本市を会場として全国名水サミットin君津を開催いたします。久留里地区をはじめとする地下水のすばらしさや多様な価値、上総掘り等の伝統技術などを広く紹介することで、水環境資源の重要性を伝え、保全意識を高めるとともに、地下水にまつわる特産品や観光資源のPRを図ってまいります。本市のかけがえのない財産である豊かな水と緑を守り、後世に引き継いでいくことは、私たちに課せられた重要な責務であります。この貴重な財産を脅かすことに対しましては、周辺地域に影響を及ぼすことのないよう、しっかりと監視を行い、市民の皆様の安全・安心の確保に努めてまいります。 次に、2つ目の柱は「誰もがいきいきと生活できる地域共生のまち」、健康・福祉分野でございます。 子育てと介護のダブルケアやひきこもりの長期化に伴う、いわゆる8050問題など、地域福祉を取り巻く環境は複雑多様化しております。これらの課題に対しましては、身近な相談窓口の整備拡充や訪問等による相談体制を強化し、全ての人が孤立することなく安心して生活できる環境づくりに取り組むとともに、君津市社会福祉協議会と連携し、市民一人ひとりが地域福祉の担い手となり、お互いに助け合う地域共生社会の実現に向け、施策を展開してまいります。 厚生労働省の新オレンジプランにおける日本の認知症高齢者の数は、令和7年には約700万人となり、65歳以上の高齢者の5人に1人に達することが見込まれ、その対策が急務であります。このため、地域ケア会議を通じて地域の課題を把握し、対応策を検討するなど引き続き地域包括ケアシステムの実現を図るとともに、認知症サポーター養成講座の実施や認知症に優しい地域づくりネットワークを運営するなど、高齢になっても住み慣れた地域で安心して暮らせる地域づくりに取り組んでまいります。 また、成年後見制度の理解が不十分であることや費用負担が困難なことなどから、制度利用に至らない事態に陥らないよう、認知症高齢者等の権利や財産を守るため、君津市社会福祉協議会のきみつ成年後見支援センターとともに成年後見制度の利用支援を行ってまいります。 団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる、いわゆる2025年問題を見据え、健康寿命の延伸及び医療費、介護費の適正化に向け、フレイル予防や生活習慣病の重症化予防を進めていく必要があります。このため、健康増進モデル事業における運動教室を通いの場と捉え、医療専門職が出向いて君津市フレイル予防出前講座を実施し、高齢者に寄り添った健康支援等により、住み慣れた地域で自立した生活ができる期間の延伸、生活の質の維持向上を図ってまいります。 障害福祉につきましては、君津市障害者基幹相談支援センターを中心に相談支援体制の充実を図り、地域における障害者の日常生活や社会生活を支援し、障害のある方が自立した生活を送り、自分らしさを発揮して活躍できるよう取り組んでまいります。 地域医療体制の充実に向けましては、引き続き医師会等の関係機関と連携し、休日当番医制、夜間急病診療所及び二次待機施設などの体制を維持するとともに、地域の中核病院として高度専門医療や第三次救急医療を担う君津中央病院の機能充実の支援を図り、地域医療や救急医療体制の確保に取り組んでまいります。 健康診査及び疾病予防につきましては、各種検診を行うことで市民の健康意識の向上や生活習慣の改善に取り組むとともに、各種がん検診を実施し、精密検査対象者の追跡調査、受診勧奨などを行い、がんの早期発見、早期治療による健康の維持増進及び医療費の適正化を図ってまいります。 感染症対策につきましては、新型コロナウイルス感染症に係るワクチンの追加接種はもとより、予防接種法に基づく定期予防接種を実施するとともに、子宮頸がんワクチンの積極的勧奨が再開されるため、丁寧な周知に努めてまいります。 市民の健康づくりの推進につきましては、ライフステージに応じた食育や健康教室のほか、たばこの害に関する普及啓発や受動喫煙防止対策に取り組んでまいります。また、心の健康づくりへの支援を充実させ、自殺のない地域社会を目指してまいります。 スポーツの推進につきましては、各種の取組を通じて、運動、スポーツに親しむことのできる環境をつくり、「する」「みる」「ささえる」「むすぶ」スポーツの魅力を広げることで、市民一人ひとりの健康増進はもとより、市内外の交流による関係人口の拡大を図るなど地域の活性化にもつなげてまいります。さらには、これらの中長期的な展望を示す君津市スポーツ推進計画の策定に向けて取り組んでまいります。 次に、3つ目の柱は「安心して子育て・子育ちでき学びを楽しめるまち」、子育て・教育・文化分野でございます。 核家族化の進行や地域のつながりの希薄化等により、妊産婦やその家族を支える力が弱くなり、子育てへの不安や自信を持てない親が増加傾向にあります。このため、子育て世代包括支援センターすこやか親子サポート「つみき」において、助産師等の専門職による母子健康手帳交付時の面接、妊婦とそのパートナーを対象とした教室等を実施し、安全・安心な妊娠及び出産を支援してまいります。また、利用者ニーズに合わせた産後ケア事業を継続展開していくことで、出産後の母親の体を休め、育児不安等への支援を行い、安心して子育てができる環境を整備してまいります。さらには、近年増加している乳幼児の発達に関する不安に対し、専門相談員による相談の場を拡充することで適切な支援につなげてまいります。 未来を担う子どもたちは、君津のかけがえのない宝であります。これまで第3子以上を対象としていた子だから祝金の支給を見直し、子育て家庭の心と暮らしに寄り添う新たな取組として、第1子からを対象としたきみつ赤ちゃん応援パック事業を展開し、紙おむつなどの定期配送による見守り支援を行ってまいります。 市内の保育園及び認定こども園における待機児童は、本市の喫緊の課題であります。現在、保育の受皿確保として、公立保育園の民営化や統合による施設整備、私立保育園の認定こども園化等に取り組んでいるところですが、慢性的な保育士不足を解消するため、これまでの募集方法に加え、新たに近隣の保育士養成校との連携や人材派遣会社の活用などの確保策を進めてまいります。また、共働き世帯の増加等により多様化する保育ニーズに対応するため、本市の基幹保育園として整備を進める(仮称)君津市立貞元保育園につきましては、基本・実施設計を早期に取りまとめ、建設を目指してまいります。 さらには、内箕輪保育園、南子安保育園の民営化に伴う新たな認可保育園の整備費の一部を補助し、施設の建て替えを促進することで、保護者のニーズに応じた柔軟かつ特色のある保育サービスの提供に取り組んでまいります。 放課後児童クラブにつきましては、子どもの居場所づくりや安心して子育てできるまちづくりに欠かせないことから、引き続きニーズの変化や多様なワークスタイルに対応できるよう、充実させてまいります。 新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、親のストレスなどに伴い子どもへの虐待に関する相談が増加傾向にあり、早期の対策を講じていく必要があります。このため、児童相談所や警察署など関係機関とのネットワークを生かし、本年4月から君津市子ども家庭総合支援拠点をこども家庭相談室に設置し、さらなる体制の強化を図ることで、虐待の未然防止ときめ細かい支援が提供できるよう取り組んでまいります。 教育を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中、未来を生き抜く子どもたちに対し、新しい時代に求められる資質、能力を確実に育成していくことがより一層重要となります。このため、GIGAスクール構想により整備されたタブレット等を積極的に活用すべく、ICT支援員を通じて児童と教員の情報活用能力を高めるとともに、プログラミング教材の導入などにより情報教育のさらなる充実を図ってまいります。 外国語教育の推進につきましては、小中学校に外国語指導助手を配置し、英語教育の充実を図ることで世界を舞台に活躍する君津っ子を育んでまいります。また、日本語指導が必要な児童、生徒が学校生活へ適応できるよう、日本語指導員の派遣を行ってまいります。 介護及び教育支援を必要とする児童、生徒につきましては、サポートティーチャー・サポートスタッフを配置し、一人ひとりの教育的ニーズに応じたきめ細やかな指導、支援を行ってまいります。 よりよい学校環境の整備につきましては、引き続き周西の丘小学校の施設整備のための基本・実施設計に取り組むとともに、建築後30年以上が経過する上総小櫃中学校の屋内運動場の大規模改造工事を行い、教育環境の改善と併せ、非常用発電設備を設置し、防災機能の強化を図ってまいります。 身近な場所で学び続けられる環境の整備につきましては、周南公民館、小糸公民館、小櫃公民館の老朽化・耐震化対策が急務となる中、応急的な耐震措置を講じるとともに地区の活力を牽引する拠点づくりの視点も踏まえ、移設や更新等に係る基本計画を策定してまいります。また、建築から約20年が経過する中央図書館につきましては、空調設備の更新及び照明のLED化等の改修を行い、施設の長寿命化を図るとともに、工事による休館中においても電子書籍サービスを充実させるなど、市民の知の拠点となるよう、自主的に学び続けられる読書環境を整備してまいります。 文化振興につきましては、快適に利用できるよう市民文化ホールの施設整備を行うとともに、各種取組を通じて市民の皆様が心豊かに過ごす機会の充実を図ってまいります。 多文化共生につきましては、従来から交流のあるブラジルや東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会においてホストタウンとなったニュージーランドなど、海外の都市とのスポーツや文化をはじめとした様々な取組を通じ、国際交流を推進してまいります。また、外国籍の市民の皆様にも利用しやすい行政サービスを提供してまいります。 次に、4つ目の柱は「快適で安心して暮らせるまち」、安全安心・都市基盤分野でございます。 新たな総合計画の将来デザインでは、新たな核づくりによる都市部の活性化と多様な地区の特色に応じた拠点の形成を図り、多彩な魅力にあふれた多極ネットワーク型のコンパクトでスマートなまちを創出すること、また、幹線道路の整備等が本市にもたらす人や物の流れを確実に取り込み、かずさ地域はもとより、南房総の玄関口として周辺自治体との広域連携を含んだ活力あるまちを創出することを掲げております。 これを具体化するため、今後のまちづくりの根幹となる君津市都市計画マスタープランを改定するとともに、コンパクト・プラス・ネットワークの都市構造形成に向けた取組を推進し、まちの活力と魅力の向上、快適な生活環境の実現を目指し、立地適正化計画を策定してまいります。 さらに、本市長年の懸案であります君津インターチェンジ周辺の土地活用につきましては、さきのタウンミーティングにおきましても、若い世代に魅力的な雇用創出を望む声を頂戴する中、新たな産業の受皿づくりに向けて民間事業者の意向等も調査しながら、事業手法を検討してまいります。 人口減少等に伴う利用者の減少から公共交通の維持確保が困難な状況にあるものの、免許返納後の高齢者の移動手段の確保などから、公共交通に求められる役割はこれまで以上に高まっております。引き続き交通事業者と連携しながら、久留里線の利用促進や生活バス路線を維持していくほか、コミュニティバス、デマンドタクシーを運行するとともに、コミュニティバス中島・豊英線の日中の運行形態を一部見直すなど、利用者の利便性の向上と運行の効率化を図ってまいります。また、交通空白地域の解消に向けましては、小糸地区におけるスクールバスを活用した実証実験を実施するほか、新たな公共交通の計画づくりに着手し、本市の持続可能な交通体系の構築に向けて取り組んでまいります。 さらには、誰もが支障なく移動できるよう、公共交通や建築物等のバリアフリー化に取り組むとともに、皆で理解し支え合う心のバリアフリーを一体的に進めるなど、策定中の君津市バリアフリー基本構想を推進してまいります。 快適な住環境において重要な都市公園につきましては、施設が安全・安心に利用できるよう、公園施設長寿命化計画を策定し、遊具の補修などを行うとともに、照明をLED灯に改修し、省エネルギーによる維持管理コストの削減を図ってまいります。また、開園から間もなく40年が経過する内みのわ運動公園につきましては、サウンディング型市場調査やアンケートの実施結果などを踏まえ、リニューアルの方向性を検討してまいります。 防災・減災につきましては、ハード・ソフト両面にわたる取組とともに自助・共助・公助が一体となった総合力が求められます。このため、自主防災組織、災害対策コーディネーターの活性化や、地区防災計画の策定を促進するとともに、災害時における住民との連携や防災関係機関との協力体制の強化に重点を置いた総合防災訓練を実施するほか、ICTを活用した災害対応に係る環境整備に取り組み、防災力の強化を図ってまいります。また、昨年10月に策定した君津市避難行動要支援者避難支援計画に基づき、関係機関と連携しながら、情報提供に同意のあった要支援者の個別避難計画の策定を進めることで、地域ぐるみの避難支援体制を整備してまいります。 さらには、新たに通学路に面する危険ブロック塀等の除却工事の補助を行うことで、地震発生時における倒壊を未然に防ぎ、被害防止を図るとともに、住まいの耐震化に関する普及啓発や耐震改修工事等の補助により木造住宅の耐震化を促進するなど、君津市国土強靱化地域計画に基づく取組を通じて災害に強いまちづくりを推進してまいります。そのほか、引き続き地籍調査を行い、土地の実態を正確に把握し、土地の境界を復元できる正確な地図を整備することで、災害の復旧や土地トラブルの未然防止等に役立ててまいります。 道路インフラの計画的なメンテナンスにつきましては、道路照明をLED灯に改修することで道路交通の安全性を確保するとともに、橋梁長寿命化修繕計画に基づくドローンを活用した点検や補修等を計画的に実施し、維持管理費用の縮減及び平準化を図ってまいります。 消防・救急につきましては、消防施設等整備計画に基づき、はしご車の更新、第10分団機庫の建て替え及び第16分団のホース乾燥塔を更新するとともに、消防水利の未整備地域の解消に向け、消火栓を新設するなど消防力の強化を図ってまいります。また、消防団につきましては、昨年10月に策定した君津市消防団組織再編基本計画に基づき、消防団組織の再編を進めるとともに、引き続き団員の処遇の改善などに取り組み、消防団活動の充実と新入団員の確保につなげてまいります。 昨年6月、八街市で下校途中の5人の児童が飲酒運転のトラックにはねられ死傷する痛ましい事故が発生しました。私は、将来を担う子どもたちの笑顔と健やかな成長を守ることを第一に考え、関係機関とも連携しながら、通学路等における児童、生徒の安全確保に向けた歩道整備や交通安全施設の補修等を行い、危険個所の解消に全力で取り組んでまいります。 また、交通事故の防止は、行政と市民の皆様が一体となって取り組まなければならないとの認識の下、第11次君津市交通安全計画に基づき、高齢者及び歩行者の交通安全対策、自転車の安全利用対策、通学路等の交通安全対策及び飲酒運転による事故防止対策に重点を置き、計画を着実に推進してまいります。 市内の犯罪認知件数は減少傾向が続いているものの、電話de詐欺の被害が依然として多いほか、近年、インターネットに関するトラブルが増加しております。防犯対策につきましては、第3次君津市犯罪のない安全で安心なまちづくり計画に基づき、基本目標に掲げる犯罪のない、安全で安心して暮らせる君津市の実現に向けて取り組んでまいります。 最後に、5つ目の柱は「ともに創る次世代につながるまち」、パートナーシップ・人権・行財政分野でございます。 本市では、高度経済成長期に整備された公共施設の老朽化が進行し、大規模改修や建て替えの時期を迎える施設が全体の約6割に上ります。限りある財源で全ての公共施設を更新し続けることは困難であり、質、量、財政負担の最適化を図る必要があります。このため、各個別施設計画のローリングを行い、財政負担の軽減や平準化を進めるとともに、空き公共施設等の利活用を図り、民間活力を生かした地域の活性化にも努めながら、ファシリティマネジメントの推進に取り組んでまいります。 本庁舎の整備につきましては、再整備に伴う巨額な費用が見込まれることから、新たに庁舎整備基金を設置し、計画的な積立て及び運用を行うことで将来的な財政負担の軽減を図ってまいります。人口減少や少子高齢化が進行し、山間部における日常生活に必要なサービスやコミュニティ機能の維持確保が懸念される中、持続可能な地域を維持していくためには、地域の特色に応じた拠点づくりに取り組んでいく必要があります。 こうした中、新たな地域拠点として整備を進める清和地区拠点施設整備事業につきましては、当該地区の活性化はもとより、本市の複合施設のモデルケースとなるよう、暮らしを支える行政機能の複合化の優先的な整備に向けて取り組んでまいります。 男女共同参画につきましては、近年、様々な法整備が進み、男女が共に家庭や職場、地域社会など多様な分野で活躍できる環境が整いつつあるものの、現実的には女性の社会参加や男性の家庭参加等の状況において、いまだ多くの課題を抱えております。このため、市民一人ひとりがそれぞれの多様性を認め合い、誰もが自分らしく輝ける社会の実現に向け、策定中の第5次君津市男女共同参画計画を早期に取りまとめ、特に優先的に取り組む必要のある固定的な性別役割分担意識の解消、女性活躍及びワーク・ライフ・バランスの推進、DV、児童虐待等あらゆる暴力の根絶を軸とし、計画を着実に推進してまいります。 新型コロナウイルス感染症の影響により、テレワーク等の経験から地方移住への関心が高まる中、これを好機と捉え、本市への人の流れを加速させていく必要があります。豊かな自然や都心へのアクセスの優位性など、本市が持つ強みを生かしたPRを行うとともに、住まいるきみつ移住者助成金や、戸建て中古住宅取得補助、君津版ハローワークきみジョブなど、住まいや仕事に関する支援策をパッケージ化し、新たに設置する君津版地域おこし協力隊とも連携しながら、本市への移住定住を推進してまいります。また、高速バス通学支援事業、地元採用促進事業を通じて、進学時、就職時における若者の市外への転出抑制を図り、君津への定住につなげてまいります。 シティプロモーションにつきましては、各メディア等を通じて君津の魅力を市内外に発信することで、市民の愛着や誇りを醸成するとともに、君津市をさらに盛り上げたいという熱い思いを持った方々を任命した「きみつ大好きだぜ!応援團」によるPR活動など、本市の知名度やイメージの向上により君津市のファンを獲得するなど、関係人口の創出、拡大を図ってまいります。 職員の人材育成につきましては、社会情勢や市民ニーズの変化への柔軟な対応などが求められる中、人材育成基本方針に基づく研修を実施し資質向上を図るとともに、職員が熱意を持って業務に取り組めるよう、意識改革を進めてまいります。また、コンプライアンス研修及びメンタルヘルス研修を強化し、働きやすい職場を整備してまいります。 デジタル化による住民サービスの向上及び行政経営の効率化につきましては、AI、RPA等の情報通信技術の活用とともに、電子申請やオンライン会議等の取組を推進してまいります。将来にわたり持続可能な行財政運営を行うためには、市単独で事業を進めるだけでなく、近隣自治体と連携した行政運営がこれまで以上に求められます。君津地域4市の共同利用施設として整備を進める木更津市新火葬場につきましては、令和4年12月の供用開始に向けて取り組むとともに、次期廃棄物処理施設につきましても、令和9年度の稼働開始に向け、関係市町と連携しながら事業を進めてまいります。 新たな総合計画では、本市が直面する人口減少の克服に向け、重点的、優先的に取り組むことから、前期基本計画の策定に合わせて、君津市「まち・ひと・しごと創生」総合戦略との一体化を図り、総合的かつ効率的に施策を推進してまいります。 中でも、本市における課題や国の動向等を勘案し、特に重点的に取り組むべきテーマを「安心して働ける環境をつくる」「子育て世代が住みやすいまちをつくる」「環境グリーン都市をつくる」「デジタル技術を活用して新たな価値をつくる」の4つに絞り、関連する柱ごとの施策をパッケージ化し、戦略的プロジェクトとして位置づけ取り組むことで、地方創生を強力に推進してまいります。 1つ目のテーマとなる「安心して働ける環境をつくる」につきましては、豊かな自然環境や都心へのアクセスの優位性など本市の特性を生かし、企業誘致や創業支援を通じて様々な企業の立地や新たな産業の創出を図るとともに、企業等が本市でチャレンジできる環境づくりや多様な人たちが活躍できる支援を行い、多くの人たちが元気に働けるまちを目指してまいります。 2つ目のテーマとなる「子育て世代が住みやすいまちをつくる」につきましては、切れ目ない子育て支援体制の充実を図るとともに、住環境整備や保育の受皿整備を通じて、子育て世代が住みたい、住み続けたいと思えるまちを目指してまいります。 3つ目のテーマとなる「環境グリーン都市をつくる」につきましては、水と緑の保全や森林の整備、再エネを活用したエネルギー効率の高い建築物の普及、省エネ家電の利用やごみの4Rの推進など、持続可能な未来に向けて、市民、事業者、市がオール君津で、2050年までに二酸化炭素等の温室効果ガスの実質排出量をゼロにしつつ、環境と経済が調和した環境グリーン都市を目指してまいります。 最後に、4つ目のテーマとなる「デジタル技術を活用して新たな価値をつくる」につきましては、デジタル技術を活用した市民サービスの向上はもとより、人材育成や教育面の充実、地域の活性化の取組、デジタルデバイド対策を推進することで様々な課題の解決を図るとともに、新たな価値を創出し、快適で安心して暮らせるまちを目指してまいります。 以上、新たな総合計画の5つの柱と4つの戦略的プロジェクトに沿ってご説明申し上げましたが、これらの取組を確実に成し遂げていくためには、限られた資源を最大限に活用し、効率的かつ効果的な行財政運営を行っていかなければなりません。すなわち、徹底した経営改革を実施し、変革に挑み続けなければ、本市の持続的な成長はおろか維持していくことすら危ぶまれます。 このような危機意識の下、引き続き、デジタルトランスフォーメーション、働き方改革、ファシリティマネジメントを推進していくほか、徹底した事務事業の見直しを図るなど積極的な経営改革に取り組んでまいります。また、行政組織につきましては、新たな総合計画の始動に合わせて5つの柱に基づき、部の再編、整備を行うこととしました。具体的には、企画政策部を中心として拠点形成を進め、市民生活部では、より市民に身近な業務である市民活動の支援を、また、健康こども部を新設し、子育て支援や健康増進、スポーツの推進を行ってまいります。さらに、経済環境部を設置し、環境グリーン都市宣言でうたう環境と経済の調和を進めてまいります。こうした取組により、将来を見据えた強固な行財政基盤の構築を進めてまいります。 続きまして、予算案の概要について申し上げます。 令和4年度の国の予算は、令和3年度補正予算と一体として新型コロナウイルス感染症対策に万全を期しつつ、成長と分配の好循環による新しい資本主義の実現を図るための予算として編成されました。一般会計の予算規模は107兆5,964億円、前年度比0.9%の増で、当初予算としては過去最大となっております。 地方財政計画における通常収支分につきましては、社会保障関係費の増加が見込まれる中、地方団体が行政サービスを安定的に提供しつつ、地域社会のデジタル化や公共施設の脱炭素化の取組等の推進、消防・防災力の一層の強化などの重要課題に取り組めるよう、地方交付税等の一般財源総額を確保し、歳入歳出規模は90兆5,918億円、前年度比0.9%増の見込みとなりました。 本市の財政状況は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が徐々に緩和される中で、このところ持ち直しの動きが見られ、歳入の根幹をなす市税収入においては、個人・法人市民税や固定資産税などの増収を見込んでおります。 一方で、少子高齢化の進展、生産年齢人口の減少が見込まれる中、オミクロン株の全国各地での急速な感染拡大などもあり、今後の見通しは依然として厳しい状況にあります。 歳出では、社会保障関係費の増加や都市基盤・公共施設の長寿命化対策、感染症対応、デジタル化・脱炭素化、地方創生の推進、防災・減災対策など財政需要は年々増加する傾向にあります。 令和4年度は、本市にとって新たな総合計画の初年度となります。計画の実効性を確保するためには、前期基本計画中の財政見通しを示すとともに、施策を具現化する実施計画と予算を連動させる必要があります。このため、基本構想の5つの柱と将来デザインにおける地区の特色に応じた拠点形成、これらの施策を強力に牽引する4つの戦略的プロジェクトを推進し、将来都市像「ひとが輝き 幸せつなぐ きみつ」の実現に向けた予算といたしました。 特に、公共施設等の整備につきましては大きな財政負担が伴いますが、市民の皆様のご理解をいただきながら、将来に先送りすることなく着実に取り組んでまいります。これまで市民の命と暮らしを守ることを最優先に考え、新型コロナウイルス感染症対応を行ってまいりました。いまだ予断を許さない状況にあり、感染防止対策や円滑なワクチンの追加接種はもとより、継続的な生活支援、経済支援に全力で取り組んでまいります。 これらの財源となる歳入につきましては、市税収入等の増収を見込みつつ、国・県支出金や市債の積極的な活用により確保するとともに、財政調整基金からの繰入れで対応いたしました。その結果、令和4年度の一般会計予算は、当初予算としては過去最大の360億6,000万円で、前年度比4.9%の増となりました。特別会計につきましては、聖地公園事業特別会計を第2期整備に係る長期借入金の償還が令和3年度をもって完了することに合わせ廃止するため、令和4年度の予算規模は175億4,100万円で、前年度比0.3%の減となっております。一般会計と特別会計を合わせた予算規模は536億100万円で、前年度比3.1%の増となり、一般会計における市民1人当たりの予算額は44万円となります。 最後になりますが、新型コロナウイルス感染症の拡大は、私たちがこれまで経験したことのない状況をもたらし、日々の暮らしを一変させました。テレワーク、オンライン会議、リモート授業など働き方や学び方が変革し、公共を含めた各種サービスのデジタル化が進み、世代を超えたITリテラシーの向上も見られます。ワーケーション、パラレルワークなど新たな価値観が生まれる中、企業の効率的な経営やリスク分散という意味においても、大都市一極集中から地方へと、個人的、社会的な関心が高まっています。また、産業においては、国民生活の基盤を守る意味で、一次産業の重要性が見直され始めております。 世界がウィズコロナ、アフターコロナへとシフトする中で、変化に柔軟に対応し、回復することを表すレジリエンスという言葉が注目されています。君津市においても、しなやかにかつ強靱に、こうした社会的価値観の変化に対応し、より強く魅力的なまち、希望に満ちた君津の未来へと着実に歩みを進めていかなければなりません。 そのロードマップとなるのが、新年度から計画年度が始まる新たな総合計画です。将来都市像「ひとが輝き 幸せつなぐ きみつ」へ向かって、共に思いと知恵、可能性を結んで、オール君津で未来を創ってまいりましょう。 市議会の皆様をはじめ、関係機関のご理解と市民の皆様のご支援、ご協力を心よりお願い申し上げまして、私からの令和4年度の施政方針といたします。ありがとうございました。 ○議長(三浦章君) 以上で、市長の施政方針を終わります。 ここで、議事の都合により暫時休憩をいたします。 △休憩宣告 午前11時04分--------------------------------------- △再開宣告 午前11時20分 ○議長(三浦章君) 再開いたします。--------------------------------------- △日程第4 議案第1号(提案理由説明、質疑、委員会付託省略、討論、採決) ○議長(三浦章君) 日程第4、議案第1号を議題といたします。 なお、議案の朗読につきましては省略いたしますので、ご了承願います。 直ちに提案理由の説明を求めます。 石井市長。     (市長 石井宏子君登壇) ◎市長(石井宏子君) 議案第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて、提案理由の説明を申し上げます。 本議案は、令和4年6月30日をもって任期満了となります伊藤修一氏を、再度人権擁護委員候補者として推薦しようとするもので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により議会の意見を求めるものでございます。 伊藤氏は、人格高潔にして識見豊かであり、長年にわたり本市行政に携わり、その豊富な知識や経験から、広く社会の実情に通じ、人権に係る造詣も深く、本市の人権擁護委員として適任者であると考える次第でございます。 よろしくご審議をいただきますようお願い申し上げます。 ○議長(三浦章君) 以上で市長の提案理由の説明が終わりましたので、ただいま議題となっております議案第1号に対する質疑を行います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦章君) 質疑もないようでございますので、質疑を終結したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦章君) ご異議ないものと認め、質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第1号については、人事案件でございますので、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦章君) ご異議ないものと認め、議案第1号については委員会付託を省略することに決定いたしました。 次に、討論を行います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦章君) 討論もないようでございますので、議案に対する討論は終結し、採決いたします。 議案第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて、原案のとおり同意することに賛成の諸君の起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(三浦章君) 起立全員。 よって、本案は原案のとおり同意することに決定いたしました。--------------------------------------- △日程第5 議案第2号、議案第4号、議案第12号ないし議案第15号、議案第17号及び議案第19号ないし議案第24号(提案理由説明、質疑、委員会付託) ○議長(三浦章君) 日程第5、議案第2号、議案第4号、議案第12号ないし議案第15号、議案第17号及び議案第19号ないし議案第24号を一括議題といたします。 なお、議案の朗読につきましては省略いたしますので、ご了承願います。 直ちに提案理由の説明を求めます。 石井市長。     (市長 石井宏子君登壇) ◎市長(石井宏子君) 議案第2号及び議案第4号、議案第12号から議案第15号まで、議案第17号及び議案第19号から議案第24号までを一括して、提案理由の説明を申し上げます。 議案第2号 君津市教育に関する事務の職務権限の特例に関する条例の制定について。 本議案は、市民がよりスポーツに親しみ、健康で個性を活かすことのできるよう、スポーツ行政を総合的かつ一体的に推進する必要があることから、学校における体育に関する事務を除くスポーツに関する事務を市長が管理し及び執行するため、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条第1項の規定により、新たに条例を制定しようとするものでございます。 議案第4号 行政組織の改正に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について。 本議案は、新たな総合計画の策定を踏まえ、部課等の新設、改廃、所掌事務の見直し等、行政組織の見直しを行おうとするものでございます。 議案第12号 君津市花と緑のまちづくり基金条例を廃止する条例の制定について、議案第13号 君津市高額療養費貸付基金条例を廃止する条例の制定について、議案第14号 君津市国民健康保険出産費資金貸付基金条例を廃止する条例の制定について、議案第15号 君津市国際交流基金条例を廃止する条例の制定について。 本議案は、新たな総合計画の下、財政運営を行うため基金のあり方を見直した結果、4つの基金について廃止しようとするものでございます。 議案第17号 財産の無償貸付について。 本議案は、運動場に係る敷地部分を除き、旧君津市立坂畑小学校及び亀山中学校を無償で貸し付けることについて、地方自治法第96条第1項第6号の規定により、議会の議決を求めようとするものでございます。 議案第19号 令和3年度君津市一般会計補正予算(第12号)についての専決処分の承認を求めることについて。 本議案は、国の経済対策として緊急に補正予算の必要が生じたことから、地方自治法第179条第1項の規定により専決処分をいたしましたので、同条第3項の規定により議会の承認を求めようとするものでございます。 補正予算額につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている住民税非課税世帯等や子育て世帯の支援に要する経費を計上したもので、歳入歳出それぞれ16億7,639万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を381億6,876万2,000円といたしました。 議案第20号 令和3年度君津市一般会計補正予算(第13号)。 本議案は、国の補正予算に係る国庫支出金が交付される見込みとなったため、実施する事業費のほか、財政調整基金への積立金や令和2年度事業費に係る負担金などの超過交付返還金などを計上するとともに、契約差金や事業費の見直しに伴う減額を行おうとするもので、歳入歳出それぞれ22億5,467万8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を404億2,344万円とするものでございます。 そのほか、第2表以降で、繰越明許費及び債務負担行為の設定並びに地方債の限度額の追加及び変更をするものでございます。 議案第21号 令和3年度君津市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)。 本議案は、事業勘定において国民健康保険基金への積立金などを計上したもので、歳入歳出それぞれ2億4万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を89億5,160万7,000円とするものでございます。 議案第22号 令和3年度君津市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)。 本議案は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により農業集落排水処理施設の改修に遅延が生じていることから、繰越明許費を設定するものでございます。 議案第23号 令和3年度君津市介護保険特別会計補正予算(第3号)。 本議案は、制度改正に伴うシステム改修に係る国庫補助金の受入れによる財源更正や基金利子の確定に伴う積立金の計上などにより、歳入歳出それぞれ6万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を76億2,362万9,000円とするものでございます。 議案第24号 令和3年度君津市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)。 本議案は、保険基盤安定制度負担金の額の改定に伴う減額分を計上したもので、歳入歳出それぞれ946万2,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を12億4,053万8,000円とするものでございます。 以上、議案第2号及び議案第4号、議案第12号から議案第15号まで、議案第17号及び議案第19号から議案第24号までを一括して提案理由の説明を申し上げました。 よろしくご審議をいただきますようお願い申し上げます。 ○議長(三浦章君) 以上で市長の提案理由の説明を終わります。 なお、ただいま議題となっております議案のうち、議案第2号について地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条第2項の規定により、あらかじめ教育委員会に意見を求めたところ、お手元に配信してありますとおり回答がありましたので、ご報告いたします。 次に、ただいま議題となっております各議案に対する質疑を行います。 三浦道雄君。 ◆18番(三浦道雄君) 議案第17号についてちょっとお尋ねしたいなというふうに思うんですけれども、財産の無償貸付の件なんですけれども、君津市坂畑223番の2の旧君津市立坂畑小学校、そして、旧君津市立亀山中学校の土地建物等を無償貸付するというわけなんですけれども、中身的にもよく分からないんだけれども、中身的なことも若干お話しいただいて、そもそも貸付けする相手というのが東京都渋谷区代官山町の株式会社運動会屋なんていう名前なんですけれども、これは一体全体どんな会社なのか、含めてお伺いしたいと思います。 ○議長(三浦章君) 竹内企画政策部長。 ◎企画政策部長(竹内一視君) 運動会屋につきましてご説明申し上げます。 議案参考資料でございますが、33ページに、相手方の概要ということでお示しをしてございます。東京都渋谷区に所在いたします会社で、設立が平成22年10月25日で、目的ということで、主には名称のとおり、大企業をはじめ、複数の企業のいわゆる運動会とかのイベントの主催をかねてからしておる会社でございまして、そのほか様々なイベントをこれまでに実施されてきております。 今回、さきにこの施設に係りますプレゼンテーションを行いまして、同社に決定したというような経過及び概要でございます。 以上でございます。 ○議長(三浦章君) よろしいですか。 ほかに質疑ございますでしょうか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦章君) 質疑もないようでございますので、質疑を終結したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦章君) ご異議ないものと認め、質疑を終結し、ただいま議題となっております各議案をお手元に配信してあります付託表のとおり、所管の常任委員会にそれぞれ審査の付託をいたします。 なお、議案第20号に関しまして、補正予算審査分類表を配信してありますので、ご了承ください。--------------------------------------- △日程第6 議案第3号、議案第5号ないし議案第11号、議案第16号、議案第18号、議案第25号ないし議案第29号並びに報告第1号及び報告第2号(提案理由説明、補足説明) ○議長(三浦章君) 日程第6、議案第3号、議案第5号ないし議案第11号、議案第16号、議案第18号、議案第25号ないし議案第29号並びに報告第1号及び報告第2号を一括議題といたします。 なお、議案の朗読につきましては省略いたしますので、ご了承願います。 直ちに提案理由の説明を求めます。 石井市長。     (市長 石井宏子君登壇) ◎市長(石井宏子君) 議案第3号及び議案第5号から議案第11号まで、議案第16号及び議案第18号、議案第25号から議案第29号まで並びに報告第1号及び報告第2号を一括して提案理由の説明を申し上げます。 議案第3号 君津市庁舎整備基金条例の制定について。 本議案は、市庁舎の整備に係る事業に必要な経費の財源を確保するに当たり、君津市庁舎整備基金を設置するため、新たに条例を制定しようとするものでございます。 議案第5号 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について。 本議案は、非常勤職員の育児休業等の取得要件緩和及び職員が育児休業を取得しやすい環境を整備するための措置を行おうとするものでございます。 議案第6号 会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について。 本議案は、千葉県及び近隣市等の状況を踏まえ、会計年度任用職員の期末手当の支給率を引き下げようとするものでございます。 議案第7号 君津市山中育英基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について。 本議案は、基金のあり方の見直しにより、君津市山中育英基金を取り崩しながら活用しようとするものでございます。 議案第8号 君津市手数料徴収条例の一部を改正する条例の制定について。 本議案は、所得税法等の一部を改正する法律による租税特別措置法の一部改正に伴い、条例の規定を整理しようとするものでございます。 議案第9号 君津市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について。 本議案は、全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律による地方税法の一部改正に伴い、未就学児に係る国民健康保険税を減額しようとするものでございます。 議案第10号 君津市環境衛生施設設置に関する条例の一部を改正する条例の制定について。 本議案は、新施設の設置に伴い、君津市衛生センターの位置を改めようとするものでございます。 議案第11号 君津市消防団員の定員、任免、服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について。 本議案は、非常勤消防団員の報酬等の基準に基づき、消防団員の報酬等の見直しを行おうとするものでございます。 議案第16号 君津市子だから祝金支給条例を廃止する条例の制定について。 本議案は、第1子目からを対象とする新たな子育て支援施策へ転換するため、子だから祝金給付事業を廃止しようとするものでございます。 議案第18号 事故に係る損害賠償の額の決定及び和解について。 本議案は、平成30年2月18日、中野4丁目市道外箕輪人見線の歩道を自転車で走行中の相手方が歩道上の隆起した部分により転倒し負傷したことについて、本市に対して損害賠償を求めて訴えを提起し、その後、第一審判決に対して市が控訴を提起したもので、このたび、東京高等裁判所からの和解勧告を受け、損害賠償の額を決定し和解したいので、地方自治法第96条第1項第12号及び第13号の規定により議会の議決を求めようとするものでございます。 議案第25号から議案第29号までは、一般会計及び特別会計の令和4年度当初予算案でございますが、施政方針で概要を申し上げましたので、説明を省略させていただきます。 報告第1号 専決処分の報告について。 本報告は、令和2年4月13日、君津市作木地先で発生した事故に係るもので、相手方所有の小型乗用車が走行中、道路に生じた陥没により横転し、損害が生じたものでございます。 報告第2号 専決処分の報告について。 本報告は、令和3年10月21日、君津市宮下2丁目5番1、スポーツクラブ駐車場で発生した交通事故に係るもので、本市所有の軽貨物車が後退中、駐車中であった相手方所有の普通乗用車の後方に接触し損害を与えたものでございます。その後、これらの事故につきましては当事者との話合いの結果、報告書のとおり和解し、地方自治法第180条第1項の規定により君津市議会の議決により指定された市長の専決事項に基づいて専決処分をいたしましたので、同条第2項の規定により報告するものでございます。 以上、議案第3号及び議案第5号から議案第11号まで、議案第16号及び議案第18号、議案第25号から議案第29号まで並びに報告第1号及び報告第2号を一括して提案理由の説明を申し上げました。 なお、各予算の詳細につきましては財政部長から説明させますので、よろしくご審議をいただきますようお願い申し上げます。 ○議長(三浦章君) 和田財政部長。     (財政部長 和田祐一君登壇) ◎財政部長(和田祐一君) 議案第25号から議案第29号までの各会計予算について補足説明をさせていただきます。 初めに、議案第25号 令和4年度君津市一般会計予算でございますが、お手元の一般会計予算書の22ページをお開きください。 歳入のうち、第1款市税の主な増減について説明をさせていただきます。 第1項市民税は53億8,127万5,000円で、個人所得の増加や景気回復に伴う企業収益の増加により、対前年度比2億7,121万2,000円、5.3%の増を見込んでおります。 23ページをご覧ください。 第2項固定資産税は108億4,658万4,000円で、家屋における新増築に伴う増額や鉄鋼関連企業の設備投資による償却資産の増額のほか、令和3年度限りとされた厳しい経営環境にある中小事業者等が所有する償却資産及び事業用家屋に係る課税標準の特例措置が終了することから、5億6,579万7,000円、5.5%の増を見込んでおります。 恐れ入りますが19ページへお戻りください。 事項別明細書により、市税以外の増減の大きなものについて説明させていただきます。 第11款地方特例交付金は、先ほど固定資産税で申し上げました令和3年度限りとされた償却資産及び事業用家屋に係る課税標準の特例措置が終了するため、新型コロナウイルス感染症対策地方税減収補填特別交付金が減額となることから、前年度比1億1,310万円、59.8%の減。 第14款分担金及び負担金は、国が実施している統計調査の区分に合わせ、学校給食費を諸収入へ移管したことなどにより、前年度比2億7,475万3,000円、60.9%の減。 第16款国庫支出金は、衛生センター整備事業国庫補助金や八重原線道路新設改良事業国庫補助金などの減により、前年度比3億1,385万3,000円、5.7%の減。 第17款県支出金は、介護施設等整備事業交付金や参議院議員選挙費委託金などの増により、前年度比3億3,152万円、15.7%の増。 第19款寄附金は、ふるさときみつ応援寄附金について4億5,000万円を見込み、前年度比9,900万円、18%の減。 20ページをお開きください。 第20款繰入金は、財政調整基金からの繰入れを12億円とし、前年度比1億2,127万4,000円、10.9%の増。 第22款諸収入は、先ほど申し上げました学校給食費を分担金及び負担金から移管したことなどにより、前年度比2億8,083万6,000円、49.4%の増。 第23款市債は、きみさらず聖苑整備事業債や上総小櫃中学校屋内運動場整備事業債などの増により、前年度比5億6,850万円、17.7%の増となっております。 続いて、21ページをご覧ください。 歳出の主な増減を申し上げます。 第2款総務費は、庁舎整備基金積立金や清和地区拠点施設整備事業などにより、前年度比7億3,714万3,000円、15.9%の増。 第3款民生費は、生活保護費などの扶助費が増額となっているほか、公立保育園民営化整備事業や地域密着型サービス施設整備等事業補助金などの増により、前年度比14億7,764万9,000円、13.9%の増。 第4款衛生費は、衛生センター整備事業などの減により、前年度比3億7,793万6,000円、5.8%の減。 第8款土木費は、八重原線道路新設改良などの減により、前年度比11億7,578万5,000円、34.1%の減。 第9款消防費は、消防自動車購入事業などの増により、前年度比3億8,784万8,000円、25.6%の増。 第10款教育費は、上総小櫃中学校屋内運動場整備事業や中央図書館整備改修事業などにより、前年度比4億7,681万5,000円、11.8%の増となっております。 12ページへお戻りください。 第2表継続費となりますが、清和地区拠点施設整備事業について継続費を設定するものでございます。 13ページをご覧ください。 第3表は債務負担行為に係るもので、君津市地理情報システム利用料などについて債務負担行為を設定するものでございます。 14ページをお開きください。 第4表は地方債で、清和地区拠点施設整備事業をはじめとする27事業について、借入れの限度額などを定めております。 続きまして、お手元の特別会計予算書により各特別会計予算の説明をさせていただきます。 3ページをお開きください。 議案第26号 令和4年度君津市国民健康保険特別会計予算でございます。 第1条の歳入歳出予算の総額は、事業勘定については85億2,800万円とするもので、前年度比2億1,800万円、2.5%の減となっております。 直営診療施設勘定につきましては1億1,000万円とするもので、前年度比300万円、2.8%の増となっております。 15ページをお開きください。 まず、事業勘定の歳入ですが、第1款国民健康保険税は、個人所得の増加や収納率の上昇などにより前年度比3,334万7,000円、2.1%の増となっております。 第3款県支出金は、保険給付費の減などにより、前年度比2億2,195万8,000円、3.6%の減となっております。 16ページをお開きください。 歳出でございますが、第2款保険給付費は、被保険者数の減などにより前年度比2億3,697万3,000円、3.9%の減となっております。 続きまして、43ページをお開きください。 直営診療施設勘定の歳入でございますが、第4款繰入金は医療機器の購入などに対する繰入れの増により、前年度比419万円、7.1%の増となっております。 44ページをお開きください。 歳出でございますが、第1款総務費は、歳入で申し上げました医療機器の購入などの増により、前年度比333万2,000円、4.2%の増となっております。 続きまして、63ページをお開きください。 議案第27号 令和4年度君津市農業集落排水事業特別会計予算でございます。 第1条の歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ5,100万円とするもので、前年度比1,600万円、45.7%の増となっております。 71ページをお開きください。 歳入でございますが、第5款市債は地方公営企業法の適用化に向けた移行準備に係る公営企業債の借入れにより、前年度比1,570万円の増となっております。 72ページをお開きください。 歳出でございますが、第1款農業集落排水事業費は、先ほど歳入でご説明したとおり、地方公営企業法の適用に向けた移行業務の業務などのため、前年度比1,600万円、79.9%の増となっております。 66ページへお戻りください。 第2表は債務負担行為に係るもので、地方公営企業法適用移行業務について債務負担行為を設定するものでございます。 67ページをご覧ください。 第3表は地方債で、地方公営企業法適用移行業務について借入れの限度額などを定めております。 続きまして81ページをお開きください。 議案第28号 令和4年度君津市介護保険特別会計予算でございます。 第1条の歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ75億5,300万円とするもので、前年度比1億5,000万円、2%の増となっております。 89ページをお開きください。 歳入でございますが、第3款国庫支出金、第4款支払基金交付金及び第5款県支出金は、いずれも給付費の増などによるもので、国庫支出金は前年度比4,090万6,000円、2.6%の増。支払基金交付金は前年度比3,722万2,000円、2%の増。県支出金は前年度比2,528万7,000円、2.4%の増となっております。 90ページをお開きください。 歳出でございますが、第2款保険給付費は、要介護認定者等の増により、前年度比1億4,985万2,000円、2.2%の増となっております。 第3款地域支援事業費は、地域包括支援センターの増設により、前年度比1,257万8,000円、3.9%の増となっております。 86ページへお戻りください。 第2表は債務負担行為に係るもので、介護保険事業計画等の作成業務について債務負担行為を設定するものでございます。 続きまして、117ページをお開きください。 議案第29号 令和4年度君津市後期高齢者医療特別会計予算でございます。 第1条の歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ12億9,900万円とするもので、前年度比4,900万円、3.9%の増となっております。 123ページをお開きください。 歳入でございますが、第1款後期高齢者医療保険料は、被保険者数の増などにより、前年度比5,194万円、5.8%の増となっております。 124ページをお開きください。 歳出となりますが、第2款後期高齢者医療広域連合納付金は、歳入で申し上げましたとおり、被保険者数の増などにより、前年度比5,830万1,000円、5.3%の増となっております。 以上で、各会計予算の補足説明を終わらせていただきます。よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(三浦章君) 以上で補足説明を終わります。--------------------------------------- △日程第7 休会について ○議長(三浦章君) 日程第7、休会についてを議題といたします。 お諮りいたします。 議案調査及び委員会審査のため、2月18日から2月27日までの10日間を休会としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(三浦章君) ご異議ないものと認め、2月18日から2月27日までの10日間を休会とすることに決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(三浦章君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしましたので、これにて散会いたします。 なお、2月28日の本会議は定刻より開きますので、ご参集願います。 本日はご苦労さまでございました。 △散会宣告 午前11時59分...