我孫子市議会 > 2023-12-13 >
12月13日-02号

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  1. 我孫子市議会 2023-12-13
    12月13日-02号


    取得元: 我孫子市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-14
    令和 5年 12月 定例会(第4回) 令和5年12月招集     我孫子市議会定例会会議録(第2号) 令和5年12月13日(水)--------------------------------------- △議事日程 議事日程(第2号) 令和5年12月13日(水)午前10時開議日程第1.議案第19号日程第2.市政に対する一般質問---------------------------------------     午前10時00分開議 ○議長(早川真君) これより本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議長の報告 ○議長(早川真君) 日程に先立ち御報告申し上げます。 芹澤正子議員から本日の本会議を欠席する旨の届出がありましたので、御報告いたします。 本日、市長から追加議案の送付があり、これを受理いたしましたので、御報告いたします。議案の配付漏れはありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(早川真君) ないものと認めます。--------------------------------------- △議案第19号 ○議長(早川真君) 日程第1、議案第19号を議題といたします。     (巻末資料に掲載) ○議長(早川真君) 提案理由の説明を求めます。星野順一郎市長。     〔市長星野順一郎君登壇〕 ◎市長(星野順一郎君) 追加議案について提案理由の説明をいたします。 議案第19号は、地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部改正に伴い、戸籍法の一部改正により新たに発行が可能となる戸籍電子証明書提供用識別符号等の発行に係る手数料の金額等を定めるとともに条文を整備するため、我孫子市手数料条例の一部を改正するものです。 以上で提案理由の説明を終わります。十分な御審議の上に御可決いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(早川真君) 以上で提案理由の説明は終わりました。--------------------------------------- △市政に対する一般質問 ○議長(早川真君) 日程第2、市政に対する一般質問を行います。 一般質問通告者の皆様に申し上げます。2回目以降の質問または答弁漏れの場合は、速やかに手を挙げてその意思を表明してください。 傍聴の皆さんに申し上げます。会議の支障とならないよう会議中は静粛にし、みだりに席を離れたりしないよう御協力お願いいたします。なお、マイクユニットに影響を及ぼしますので、携帯電話の電源をお切りくださるようお願いいたします。 順次発言を許します。海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) 無所属海津にいなです。通告に従いまして質問をいたします。 11月市議選後、新たな議場の席も決まりました。質問順序を決めるためにはくじ引ですが、私が1番の番号を引きました。初日の一番手は確率的にめったにないことでございますので、インターネットでも呼びかけをいたしましたところでございます。 では、最初の質問は、市民生活の変化についてです。 まず1点目、投票率についてです。 民主主義の基本になる選挙に関わる質問です。今回の市議選では、報道各社が我孫子のことを取り上げておりました。いつにない成り行きになっていますが、無投票でない限り、いやが応でも候補者にとっては当落がついて回ります。 公職選挙法には細かい罰則規定を持ったルールが多々定められております。例えば、終わった後の話ですが、当選御礼などという御挨拶をするというのもNGであり、年賀状を出すのも自筆でないといけないだろうという、一般社会とはまた判断の違うNG条項があります。しかし、議員とならんとする者は大胆に活動しつつ、細心の注意を払って挑まなくてはなりません。 今日の質問の中では、公職選挙法のことは司法に任せて、公正中立ここでは触れてまいりません。ただ、ここでは投票率について質問をしてまいります。 近隣市の選挙の投票率を見ましても、選挙のたびに低下するようになってきています。同じ千葉県の衆院選挙の8区であった柏市では、2%ほど毎回選挙のたびに投票率は低下しております。そして、8月の市議選では、暑かったこともあるのかと思いますが、3割ぎりぎりの31.45%に下がっておりました。 これに対して我孫子市の投票率は、つい11月の選挙の結果、41.57%で、1%は下がっていたんですが、ここのところの数回の市議選での下げ幅よりは幾らか小さかったかなと思いまして、40%割らなくてよかったなと安堵したところも私としてはございます。 そこで、選管としては、地域別、年代別の投票率の結果を出されますが、そうしたことからどのように今回の結果を総括されているのかというのを伺いたいと思います。 低下する一方の投票率ではありますが、難しいとはいえ、それを改善していく努力をどのようにされているのか、併せて伺いたいと思います。 次に2つ目の質問、市内の人口の変化について伺います。 選挙という機会は、マイクを持ってよいとされるのが朝の8時から夕方の8時ということに決まっておりまして、1週間の中で有権者と候補者という立場に分かれながら、候補者間の緊張関係を強いられる1週間があります。 しかし一方で、まちの中を再考する、改めて見直してみるという機会になるものだなと今回改めて思いました。この4年間、マスクなしで人とお話しできるという機会はなかったなと、そんな折に選挙カーに乗りつつも、いろいろな方にお会いできるというのは貴重な時間でありました。 選挙カーで回っておりますと、窓ガラスを開けているのもありますので、隣の車列からお声かけいただくこともありました。なかなか声を掛け合うということが日常生活でなくなったところでありましたので、やはりこうした選挙で、もう一回仕切り直しというような時期になったのかなと思います。 振り返ってみますと、私、2003年の選挙が最初でありましたが、このときは駅頭をしておりましても外国人に遭遇することはほぼなかったんです。それが、その次の四、五年たった時期に駅頭におりますと、通勤するお姿の外国人の方もちらほら見かけるようになりました。前回の選挙ですと、コンビニの店員さんがベトナムの方というのが、ネームカードをつけてらっしゃるので分かるような状況にもなっていました。 ですから、かつては我孫子にホームステイに来るとかいうような一時的な滞在という方が我孫子に外国人でいらっしゃるという状況だったんですが、この選挙の期間では、留学生と思われる若い四、五人ぐらいの外国人の列がありました。その上に手を振ってくれたりするような、まちになじんでいるなという光景が感じられました。また、市内を見てみますと、外国人名の表札がついた立派なお宅が建っているのも目にいたしました。 こうした変化というのを感じたわけですが、我孫子の中で、どのような人口構成の変化があるというふうに見てきているのか。また、不動産購入にも、ひょっとして変化をもたらしていることがあるのではないかと考えますので、市のこのところの認識というのを伺っておきたいと思います。 今後に関して、期待できる点もあると思いますし、また外国人が増えるというような状況を鑑みて、何か改めて考えていかなければならないことがあるのか、そうしたことに関しまして市としての御見解を伺いたいと思います。 次に3点目、湖北地区公民館の機能の強化を考えたいという点で、社会の変化に対応していただきたいということで3点目の質問をいたします。 我孫子地区の公民館、アビスタと呼ばれておりますが、図書館と、それから公民館、生涯学習の3機能を併せ持った施設です。では、湖北地区の公民館は、近年、コホミンという愛称がついているわけですけれど、この中に図書館の分館とか分室というような機能が併せ持ってもいいのではないかと御提案したいと考えるところです。 ネット社会にどんどんなってまいっておりますけれど、やはり公共の場所に人が集う、市民が行き来しやすくする場所であるということは、また、そのことによりまして学び合う機会が増える場所です。そうなるべきではないかなと私は思います。 振り返ってみると、今ある名戸ヶ谷病院の位置には旧市民会館がございました。その中には図書室が併設、あれを図書館と呼んだのか図書室か、ちょっとその辺の正式な捉え方は確認はしておりませんけれど、そうした図書室の機能が併設されていた時期がありました。しかも当時、手賀沼公園内にあった我孫子の公民館は、集会施設が少なかったため、かなり老朽した、またそれと違う別の棟を使うということがありました。 私は転居してきたばかりで、このような貧相な図書館とか、それから公民館施設しかないんだったらがっかりなまちだなというふうな印象を持って、わびしい風情を感じたようなことがありました。幸いその数年後にアビスタ建設の計画が進みまして、使いやすさ、利用しやすさを考えた複合の公共施設に生まれ変わりました。 アビスタの図書館の幸いは、初代の館長さんだったと思いますが、図書についての研究に熱心な方でありまして、それも功を奏したことがあると思いますが、我孫子の市民のみならず柏の市民にもアビスタの図書施設というのは利用され、また図書の貸出しも、近隣市の方にも合同でしているということです。雰囲気がいい、使いやすいと言われた我孫子の顔になっている公共の施設ですね。 一方で、湖北地区公民館ですが、名前もコホミンと親しまれているわけですけれど、ここはやはり土日も開館しているという場所ですので、もっと市民全体が利用して集まりやすい雰囲気、利用者数も増えるという工夫をすべきであろうなと思います。 湖北地区公民館でも、見回してみますと、かなりの駐車場の敷地がありますので、これをうまく配置を工夫するなどすると、また、コホミンの在り方を見直していくことができるのではないかなと思います。 今、湖北にあります図書館という位置づけですが、その場所は非常に不安定な足場で分館施設に到達するというような状況になっております。ですから安全に配慮しておくべき公共施設ですので、もういよいよ令和のこの時期に考え直さなければならないんではないかなと思います。高齢化で、人口の構成も年配の方が増えているわけですので、階段で転倒の原因をつくるというようなことがないようにと願っております。 次に4点目、手賀沼への対処について伺います。 手賀沼は県が管轄していますが、我孫子から見える元沼南町ですね、旧沼南町の景観というのは、緑の丘陵が残されていて非常に明媚なわけです。我孫子のこちら側の中高層ビルのあるようなまち並みよりは、私たちが見る場面は非常に落ち着いた雰囲気があります。 沼南町が柏市と合併した時点で、我孫子が有していた手賀沼ののり面というのは、1町2市の中では、手賀沼に対する面積というのは我孫子が勝っていたわけですけれど、合併した後は、もうこれは柏市と我孫子がほぼ同面積ののり面になってきております。 そうした我孫子の位置づけですが、これから我孫子市の手賀沼課としては、どういうふうにこれからの景観及び環境の対処というのをなさるのか、この際に伺っておきたいと思います。 以上、第1問目の質問の中で4点について伺いましたので、当局のお答えを求めます。 よろしくお願いいたします。 ○議長(早川真君) 海津にいな議員の質問に対する当局の答弁を求めます。山元真二郎企画総務部長併任選挙管理委員会事務局長。     〔説明員山元真二郎君登壇〕 ◎説明員(山元真二郎君) 初めに、(1)についてお答えします。 今回の市議会議員選挙を令和元年度の選挙と比較すると、年齢別では、25歳から54歳では前回から微増の投票率でしたが、18歳が6.71ポイント、19歳が4.50ポイント、20歳から24歳が3.09ポイントとそれぞれ上昇しており、若年層では大きく前回を上回る結果となりました。 一方、55歳以上では投票率が下がっており、特に65歳から69歳ではマイナス5.20ポイント、70歳から74歳はマイナス6.36ポイント、75歳から79歳ではマイナス5.23ポイントとなりました。 また、投票区別では、第20投票区、天王台西公園プレハブ仮設投票所が4.03ポイント増加しましたが、第31投票区、下新木自治会集会所ではマイナス8.52ポイント、第35投票区、近隣センターふさの風でマイナス8.42ポイントと大きく低下しています。 投票率については、一般的には選挙の種別や天候、そのときの社会情勢、候補者への関心度など様々な要因が影響すると考えられていますが、市としましては今後も投票環境の改善を進めるとともに、引き続きSNSを活用した情報発信など地道な啓発活動を行ってまいります。 次に、(2)についてお答えします。 市内の在住外国人数は、令和5年12月1日時点で2,909人と、これまでで最も多く、新型コロナウイルスの影響を受ける前の令和元年と比較しても約1.4倍となっています。国籍別では、中国674人、ネパール431人、ベトナム365人、スリランカ264人、フィリピン236人などとなっています。増加の要因としては、コロナ禍による入国規制が緩和された反動で、技能実習生や留学生の転入が増加していることが考えられます。 地区別の外国人の人数と割合は、12月1日時点で我孫子地区1,119人、2.1%、天王台地区686人、2.0%、湖北地区573人、2.5%、新木地区210人、2.1%、布佐地区321人、3.2%となっており、地域による際立った偏りはないと考えております。 外国人の不動産取得に関しては、40歳未満の住宅取得者を対象とした若い世代の住宅取得補助金における外国人申請件数の推移を見ると、件数が少なく全体の傾向は不明であるものの、令和2年度が4件、令和3年度が7件、令和4年度が12件、令和5年度は12月6日時点で8件と、増加している状況です。 外国人が増加していることに起因する問題について市としては把握しておりませんが、地域によっては文化の違いや意思疎通の難しさといった課題が生じていることも推測されるため、多言語による行政情報の提供や相談支援など、引き続き外国にルーツを持つ方が安心して暮らせるまちづくりを進めていきます。 また、市では、我孫子市国際交流協会をはじめとする関係団体などと連携して、市民と在住外国人が互いに理解、交流を深める機会の提供や情報発信に取り組んでおり、外国にルーツを持つ方に参画していただくことで、こうした多文化共生のまちづくりが一層進むものと期待しております。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。菊地統生涯学習部長。     〔説明員菊地統君登壇〕 ◎説明員(菊地統君) (3)についてお答えいたします。 生涯学習センターアビスタは、中央公民館の老朽化や市民会館の耐震性の問題等により、我孫子地区図書館我孫子地区公民館の複合施設として平成14年4月に開館いたしました。 湖北地区公民館は開館した平成4年5月には既に図書館湖北台分館が現在の場所で開館していたため、その時点での複合化についての検討はされておりません。しかし、図書館の湖北台分館も開館から40年がたち老朽化が著しい状況となっていることから、湖北台地区公共施設の整備方針の第2期整備において、令和6年度から他の公共施設と共に移転を含めた検討を開始する予定となっております。 そのため湖北地区公民館に現在図書館などの新たな機能を追加して複合施設とするという方針はございませんが、今後も地域における学習拠点、活動拠点として、利用者へのサービス向上学習情報提供の充実、市民ニーズの高い公民館学級・講座の実施等を通して公民館の活性化を図っていきます。 なお、古文書の収集・整理については、現在布佐南小学校の空き教室の一部を収蔵庫として使い、限られたスペースの中で整理状況、空き状況を鑑みながら所有者との調整を行い、順次受け入れている状況でございます。整理できたデータに関しては、我孫子市資料検索システム「あび☆デジ」で資料公開をし、ネット上で気軽に我孫子の歴史に触れていただけるよう環境整備を進めております。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。山本康樹環境経済部長。     〔説明員山本康樹君登壇〕 ◎説明員(山本康樹君) (4)についてお答えいたします。 我孫子市は、手賀沼が住宅地に広く近接しており、手賀沼公園手賀沼親水広場など水辺に直接アクセスしやすく、現在、多くの市民にとって憩いの場となっています。かつて手賀沼が全国で水質ワーストワンであった頃から、市は手賀沼の管理者である千葉県と共に水質改善に率先して関わり、手賀沼に接する自治体だけでなく流域の自治体にも水質浄化や浄化啓発への取組を呼びかけ、協力体制を築いてきました。さらに、水質浄化に関わる多くの市民活動団体と積極的に連携し、共に浄化活動を推進してきました。 市としても、平成10年に環境保全課の名称を手賀沼課として、市のシンボルである手賀沼をアピールし、より魅力のある水辺となるよう様々な事業を展開しています。最近では、ナガエツルノゲイトウ等外来水生植物の防除について、千葉県に対し早急な対応を要望いたしました。その結果、令和4年度から千葉県事業として防除事業が開始され、今年度は大幅に予算増額されています。 今後も、我孫子市は、手賀沼の水質浄化をはじめとする諸課題について、千葉県や他自治体に提言し、協力しながら改善を行っていきます。
    ○議長(早川真君) 海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) 何点か、追加で質問をさせていただきます。 投票率については、今、概要をいただけました。やはり、今、我孫子の現状を考えますと、高齢化していく状況というのは、もう加速度的になっているところがありますので、こうした高齢者が今回、投票所に行けなかったという状況なんかが出ているのではないかなと私は危惧したわけなんですけれど、じゃ、そういう方たちが我孫子市内とは限りませんけれど、この4年間に高齢施設それから病院に入られていらっしゃるということが多々起きているのではないかなと。そうしたところには施設での対応というのがあるのかどうか、ちょっとその辺を確認したいと思います。そういう点で見逃されているんではないかなと思いますので、そのあたりをどういうふうなお考えで対処されていこうと思われたのか、伺っておきたいと思います。 それから、湖北地区の公民館に関しては、湖北の全体の集まりの場所でありますから、そういう点でやはりアビスタの状況と比べてみて、さらに集まりやすい場所、そしてそこで学習の機会を提供することもどんどん加味していく施設になったほうがいいんではないかなと思います。 湖北には豊かな農業の歴史、それからそこに置かれた民具なども保管されているということなので、その辺に関しては持ち主を、それから保存状態を確認するというようなことを言っていただいたのかなと思いますので、もうちょっとそのあたりを説明いただきたいと思います。 それから、手賀沼に関しましては、やはり我孫子のシンボルでありますので、これがどういうふうに植生の変化をしているかというのをもっと見ていく必要があるのかなと思います。課としては、予算要求をしてかなりの成果を上げてきているというのが、今のお答えの中から感じ取ることができました。それはさっき言われた外来植物のナガエツルノゲイトウ、あれの繁茂に対してのことなんではないかなと思うんですが、やはり手賀沼の水質という点で、これを浄化していくということに関する手賀沼課の位置づけというのに関しては、ちょっとお答えがよく見えなかったかなと思いますので、その点について再度お願いいたします。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。山元真二郎選挙管理委員会事務局長。 ◎説明員(山元真二郎君) 高齢者の中で、特に施設だとか病院に入っている方の投票のことについてだと思うんですけれども、施設とか病院に入っていて投票所に来れない人については、病院の事業者さんと連携して不在者投票制度というものがあります。それを活用して、病院の自分がいるところで投票できるような対応をとっております。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。菊地統生涯学習部長。 ◎説明員(菊地統君) まず、1点目です。湖北地区公民館につきましては、アビスタと同じような形で、集まりやすい環境をもう少し充実してほしいという御意見だったと思います。 まさにそのとおりでございまして、現在、やはりちょっと我孫子駅の近くにあるアビスタと湖北地区公民館、ちょっと場所の関係もございますので、今なかなか集まりやすいかどうかということに関しては、公共交通のほうの充実とか、そういったものも含めて全体を検討していかなくてはいけない。また、ただ湖北地区公民館コホミンにつきましては、昨今、いろんな形で自主事業等を行いまして、今現在指定管理をしておる事業所におきましても、多くの方々を集められるようなイベント等を開催しております。 今後も、公民館の社会教育主事とか社会教育士のほうも連携して、多くの方々が集えるような場所、学べるような場所、そしてつなげるという意味も含めて、公民館の理念となる学ぶ、集うというような部分をしっかりとやっていきたいというふうに考えております。 もう一点、湖北地区にある農業とかそういったものの民具とかそういったものについてのことですけれども、現在の収蔵庫ということでの経緯につきましては、例えば発掘調査で出土した埋蔵文化財、あと寄贈されたいわゆる民具の収集場所については、かねてより懸案事項でございました。そこについては、年々増加するそういった個数が増えているということで、収蔵場所の確保、それから民具等を収蔵している場所としては、例えば今現在特別支援学校の4階につきましても、借用期限が迫っているということもございます。また、そういうこともございますので、令和3年度の協議からずっと行っておりますが、既存施設の再活用ということでは、湖北区公民館の隣接する旧ヤング手賀沼の建物及び旧湖北支所の建物については、こちらを耐震診断等を行い、一部ちょっと使えない場所もあるんですが、その場所で耐震基準をクリアをした、あそこの場所の奥にあるヤング手賀沼の場所に収蔵庫を造るような形で検討しているところでございます。 本年度、この再活用に当たっては、雨漏りの修繕とかの改修を行って実施設計を行い、来年度6月から3月にかけて工事を実施予定としており、そこで収蔵庫のほうを造っていくという予定でございます。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。山本康樹環境経済部長。 ◎説明員(山本康樹君) 手賀沼課の関係でお答えさせていただきます。 植生の変化につきましては、やはり私どものほうも県と協議しながら、市民団体また専門家としっかり協議して注視しながら進めていきたいというふうに思っています。 また、水質の件につきましても、御存じのとおり北千葉導水事業が行われてから水質については改善されたというところがありますけれども、まだまだだとは思っていますし、また震災以降様々な問題も抱えていますので、その辺についても県のほうと協議する場がありますので、しっかりした要求と発言をしていきたいというふうに思っています。 ○議長(早川真君) 海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) お答えありがとうございます。 よく市民生活の変化というのを捉えて、次なる施策というのを考えていらっしゃるのかなというのをかいま見させていただくことができました。 さらなる質問というわけではないですけど、やはり御高齢の方がどういうふうに選挙に行きにくくなっているか、またどうやったらスロープを上がりやすくするかというのは、やはり今までのようにしているのではなく、何か改善する余地があると思いますので、今あることでよしなのではなく、さらにこの市民の社会状況の変化というのをきちっと捉えてやっていってほしいなと願うところです。 それから先日、市民の景観のある講演会にお誘いを受けましたので行ってみました。そして、やはり勉強し続けないといけないなと思ったのは、手賀沼がどういう面積で存在するかというのもありますけれど、その植生の変化というのを専門的な見地から見て、時折お話聞かないといけないなと思いましたのは、かつてはマコモですとか、そうした植生の順列というんですか、そういうものがあるのだけれど、それが失われてきていて葦原がかなり広がっていると。これは将来的に、10年ではなくて20年、30年後に大きな問題になるというふうにお話を聞いたりいたしましたので、見えているままではなくて、底のほうもどうなっているのかというのを考えなくてはいけないなと思いましたので、ぜひ手賀沼課に関しては、そのあたりをさらに研究していっていただきたいと思うところです。 では、次の2番目の商工・観光行政に移ります。 この間の市長の市政一般報告の中で、新嘗祭献納などということで、そこでお米と粟が献納されましたなどというお話もありましたので、それにも触れながら観光と商業、農業も併せてですけど、そうしたことをお聞きしたいと思います。 1点目、住宅都市としての進展ということで伺います。 世界的に人口が増え過ぎて問題が言われて久しいわけですけれど、近年はこの人口が増えるほかに、観光が勢いを増して観光客が増え過ぎるオーバーツーリズムの問題を懸念するようにもなってきています。まだ我孫子の場合はその弊害を考えるという状況ではありませんが、やはり勢いに乗るというところも大事なので、このあたりを考えていかなきゃならないと思いまして質問いたします。 何も、都内からの転入ばかりではなく、柏市や取手市、それから龍ケ崎市、茨城のエリアからも我孫子に転入してくる場合があるわけです。今後、柏市には世界的なシェアを持つ風圧機メーカーの研究施設が移転してくるということです。千葉県はそれに対して20億円の助成金を約束したということが、この県民だよりなどにも書かれていました。知事はこの発展のために、東葛地区がまた発展していくということに大きく期待している、千葉市だけではなく、東葛地区もそういう可能性があるということで期待していると。 この企業はSMCという企業ですが、1,200億円をこの移転事業に投下してきて、そして1,300人を雇用するというふうに発表しております。つくばのTXを通したこの柏の葉の駅の優位性が一段と高まるものと思われます。我孫子市に転入してくる従業員も増えるのではないかな、雇用される方も増えるのではないかなと思いますので、そのあたりを今後どのように考えていくのか、お考えを伺いたいと思います。 そして次に、先ほど申し上げました農産物、お米ばかりか粟についても触れられていたので、湖北には、将門粟餅を創作しているお店があります。時折、私もそのお店でその品物を買うことがありますが、このお店に行っていますと、よく将門様の話題が出るわけです。我孫子というのと、この将門様の深いつながりというのがまだまだ、はっきり見えてはきていない。我孫子全体に関わって考えるとですね。ただし、湖北の方たちは、もう長らくそういった伝承について非常に深く認識しているというところであるように、そのお店先におりましても感じるところでございます。 もうちょっと我孫子市も、こうしたゆかりをうまくPRできるというようなことがあってもいいんではないかなと。我孫子市も、こうしたことを市のホームページのコンテンツとして、もっともっと充実させていくということをすると、相乗効果で我孫子と平将門様のつながりというのも、もっともっと明確になってくるのではないかなと思いますので、そのあたりの我孫子市としての認識というか、意識というのはいかがなものなのかお伺いしたいと思います。 住宅都市としてのこれからの進展ということと、それから農産物、我孫子の産品という2点につきまして御質問いたしますので、どうぞお答えをお願いいたします。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。山元真二郎企画総務部長。     〔説明員山元真二郎君登壇〕 ◎説明員(山元真二郎君) 通告に従いまして答弁させていただきます。 (1)についてお答えします。 市では、あびこの魅力発信室を設置後、平成28年度からお笑いコンビ、ナイツの塙さんがパーソナリティを務めるラジオ番組内のCMで、待機児童ゼロを30年以上続けていることや、子育てへのサポート体制が充実していることなど、子育てしやすいまちをPRしています。 また、令和元年度からは、移住PR紙「住み替えあびこナビ」を制作して市内外で配布しているほか、都心のオフィスで配布される女性向けフリーペーパー「シティリビング東京」の見開きに大きく移住PR広告を掲載し、シティリビングWeb版と併せて情報を発信しています。 「シティリビング」の読者アンケートでは、我孫子について、都心から交通アクセスがよい上に自然が豊か、手頃な価格でコストパフォーマンスのよい住宅地だとの感想が多く寄せられました。こうした声を踏まえ、都心からのアクセスのよさや、都心から1時間圏内の住宅地の地価比較に加えて、移住者の声を掲載するなど、内容を工夫しながら継続的なPRを展開してきました。 これらの取組の相乗効果も、7年連続で転入者数が転出者数を上回る社会増となっているほか、今年9月に公表された住宅地の基準地価の上昇率で、市内の2地点が東京圏の1位と2位を占め、ニュースで大きく取上げられるなど話題となりました。こうした状況を好機と捉え、来年度に向けて、ウェブ媒体である大手不動産情報サイトと紙媒体の「シティリビング東京」「住み替えあびこナビ」を連動させ、さらに効果的な移住PRができるよう検討を進めています。 若い世代の住宅取得補助金については、令和5年度末までの所有権登記をもって終了となりますが、現在、庁内の若手職員を中心とするプロジェクトチームにおいて、若い世代の定住化促進策を新たに検討しているところです。今後も、転入者のさらなる獲得につながるシティプロモーションを強力に推進していくとともに、多くの方に住みたい、住み続けたいと思ってもらえるようなまちづくりを進めていきます。 (2)についてお答えします。 市で発行している観光ガイド「ABI ROAD」では、古くから地域の人たちから守られてきた場所として、将門神社と将門の井戸を紹介し、ふるさと産品のページには、将門ビールも掲載しています。 また、教育委員会では、我孫子市文化財保存活用地域計画に基づき、我孫子遺産の説明板などの設置を進めており、将門神社については、QRコード付きの説明板を年度内に設置する予定です。 11月にリニューアルした市のホームページのトップページでは、プロモーションの表示スペースを拡大することで市の魅力をより強く発信できるようになりましたので、コンテンツについても庁内連携を図りながら充実に努めていきます。 ○議長(早川真君) 海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) お答えありがとうございました。 私の質問に対して、かなり市の担当課としてのきちっとしたこれからの政策、計画というのをお聞きすることができたかなと思います。 若い世代の定住化のプロジェクトについても、若い職員がそれに取り組むというような、何か新たな期待できる観点が入ったのかなと思いますので、やっぱり絶好の機会ですので、マスクも取れましたしいろいろな移動が行われると、我孫子のチャンスにしていただくように、その辺はますますやっていただきたいなと思います。 魅力発信室の室長も、さらに今回のことを受けてやっていただくのかなと思いますので、ますます期待をしております。 それから、地域の産品についてですね。将門ビールについて、お答えの中で触れていただいてはいたのですけれど、もう少し地域の産品というのをよくよく発掘するというか、うまく地域としてもPRにつながる一つのコンテンツ、アイテムだと思いますので、ぜひその辺なども歴史を正しく分かりやすく、地域の人、また対外的にも知らせていくというのはありますけれど、やはりそれを人気につなげていくためにも、こうした産品というのもうまく活用してやっていっていただきたいなと思うところです。 ぜひその辺で、商工・観光行政については、ますます力を入れていただきたいと思います。 では、最後の質問にまいりたいと思います。 消防行政の今後についてです。 市内の西側地区について、これからどういうふうな対応をされるのかというのを伺いたいと思いますが、これから湖北の場合は消防センターができますが、ぜひとも我孫子の西側地区のほうもきちっと対応がされるように考えていただきたいと思いますので、その西側地区の消防力の強化の必要性をどのように認識されているのか、この際に改めて伺いたいと思いますので、お答えをお願いいたします。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。石井雅也消防長。     〔説明員石井雅也君登壇〕 ◎説明員(石井雅也君) 通告に従い答弁をいたします。 消防団の歴史として、昭和50年代まで日立精機における企業内消防団が常備消防や、消防団と連携し災害対応に協力いただいていたと認識しております。 市内西側地区の消防力については、人口増加や社会情勢の変化に伴い、昭和53年には西消防署つくし野分署を開署し、その後においても救急需要の増加に対応するため、高規格救急自動車の導入や救急隊の増隊、資機材の高度化に向けた消防車両の更新を進めてまいりました。 今後につきましても、引き続き消防力の強化に向けた対策が必要であると考えており、人員や車両の配置を含めた庁舎の建て替えや総合訓練施設を活用した職員の知識、技術の向上、消防団との連携強化を進めてまいります。 ○議長(早川真君) 海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) 年末ですので、さらにこうした火災が起きないように、また救急の発信などというのが多くなってくることもあろうかと思いますので、ぜひ、その消防力、また消防の歴史にのっとってますます励んでいただき、署員の皆様の御活躍をお願いしたいと思っております。 以上です。ありがとうございます。 ○議長(早川真君) 以上で海津にいな議員の質問を終わります。 市民フォーラム内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 市民フォーラムの内田美恵子でございます。 これからの厳しい時代、議会の役割は、これまで以上に大きくなると思いますので、議員としての職責をしっかり果たしてまいりたいと思いますので、今期ともどうぞよろしくお願いいたします。 それでは、投票率の向上に向けて質問させていただきます。 今回の市議会議員選挙の投票率は41.57%で、過去最低を更新しました。私が初めて立候補した2003年の選挙は、衆議院議員選挙と同時に行われたこともあり、投票率は67.12%と前回の選挙を11%も上回る高い投票率を示しました。しかしそれ以降、投票率は下がり続けており、前々回の2015年の投票率は44.83%と、初めて50%を割り込みました。投票する人が市民の半数以下であるという現状は議会制民主主義の根幹に関わる憂慮される事態であり、市民の代弁者としての議員の正当性をも危うくするものであります。 特に若者は政治的関心が薄いと言われていますが、今回の選挙でも20代の投票率は22.06%、およそ5人に1人しか投票に行っていません。その一方で、最も投票率の高い世代は70代、次に60代、次に80歳以上で、まさにシルバー民主主義の様相を呈していますが、高齢化の進んだ最近では選挙に行きたくても行けない高齢者も出てきています。投票率向上に向けては、投票に行かない若年層に向けての取組と同時に、意欲はあるものの様々な理由で投票に行けない有権者に向けての取組も必要であります。 まず、若年層に向けての取組として、家庭でできる主権者教育、子どもと一緒に選挙に行こうキャンペーンの実施の提案です。社会の出来事や政治の話が話題になる家庭で育った子どもは、大人になってから社会的・政治的関心を持つようになるそうです。また、親が投票に行く家庭の子どもは投票に行くと言われており、さらに親が選挙に行く際、子どもを連れて投票所に行くことは、家庭でできる主権者教育の一つだとも言われています。今後、選挙の際には、子どもと一緒に選挙に行こうというキャンペーンを実施してはいかがでしょうか。 続けてお尋ねします。市内の大学に期日内投票所を設置する提案です。 市内には2つの大学があります。政治的関心の薄い若年層へのアウトリーチ型の方策として、大学に期日前投票所を設置して学生が投票しやすくなることも、投票率向上の一つの方策ではないでしょうか。 以上2点についての御答弁をお願いいたします。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員の質問に対する当局の答弁を求めます。山元真二郎選挙管理委員会事務局長。     〔説明員山元真二郎君登壇〕 ◎説明員(山元真二郎君) 初めに、アについてお答えします。 総務省が行った意識調査では、若年層の投票率は子どもの頃に親の投票について行ったことがある若者のほうが投票率が高いという結果が出ていることから、市としましても、いかに子どもの頃から選挙の大切さを学んでもらうかが課題と捉えております。 今後については、総務省において作成されている親子連れ投票の啓発チラシを広く活用して、親子で選挙に行くことの周知に取り組んでまいります。さらに、親子で投票に来たお子様に対するプレゼントなどの特典について、総務省に確認を取りながら検討を進めていきたいと考えています。 次に、イについてお答えします。 期日前投票所の設置に際しては、学生だけに限らず市民の方が投票しやすい環境にあることが重要と考えており、市内2大学の周囲には住宅が少ないことも課題であると捉えております。また、公益財団法人明るい選挙推進協会作成の18歳選挙権認知度調査によると、大学生、大学院生は、26.4%しか住民票を移していないとされており、大学への期日前投票所設置が投票率の向上に結びつくかどうかなど不明確な点もあります。 さらに、期日前投票所の増設には、ネットワークの構築をはじめ投票の秘密を守るためのスペース、投票箱などの保管場所、投票立会人や選挙事務従事者など、人材の確保や多額の費用が必要となることから、今後これらの課題の整理に向け調査研究をしてまいります。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 御答弁ありがとうございました。 ぜひそのキャンペーン実施していただきたいなと思います。 それでもう一点、そのキャンペーンについてなんですが、主権者教育という視点で、教育部局との連携も大事だと思うんですが、教育長、見解があれば主権者教育という視点でちょっと御答弁いただければと思います。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。丸智彦教育長。 ◎説明員(丸智彦君) 主権者教育につきましては、これまでもずっと続けていることなんですけれども、成人年齢の引下げとか、あと選挙権の年齢ですか、この引下げによって文科省のほうも一層この辺は強化するようにというような通知が来ているところでございます。小学校6年生、中学校3年生の授業の中で、この辺は取り組んでいるところです。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 今後やはり主権者教育という意味でも、教育行政と一緒に連携して取り組んでいただきたいなと思います。要望です。 それでは次に、市民の生活に寄り添った期日前投票所の設置について、初めに駅の連絡通路に期日前投票所を設置する提案であります。 桑名市では、有権者の生活に寄り添うために、外出ついでに投票ができる、いつでもどこでも選挙を発案。特定の選挙区にとらわれず、誰でも投票できる期日前投票所を生活動線上の駅や商業施設に設置し、市民からはとても便利だったなどの声が寄せられているそうです。駅は、通勤・通学、外出の際に利用する場所であり、忙しい現役世代にとっては毎日の通勤のついでに、また政治的関心の薄い若年層にとっても通学のついでに投票できる場所で、利便性のよさが投票行動のハードルを下げると考えます。桑名市の例などを参考に、駅に期日前投票所を設置することを検討してはいかがでしょうか。 もう一つ提案です。スーパーやドラッグストアなどへの期日前投票所の設置についてです。 現在、市では商業施設に1か所期日前投票所を設置していますが、市民の生活に寄り添い、日常生活の動線の中で投票ができるようにするため、現在の商業施設のほかにもスーパーやドラッグストアなど身近な場所に期日前投票所の設置を検討してはいかがでしょうか。 以上、御答弁をお願いいたします。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。山元真二郎選挙管理委員会事務局長。     〔説明員山元真二郎君登壇〕 ◎説明員(山元真二郎君) ア、イについて、併せてお答えします。 駅や商業施設に期日前投票所を増設することは、有権者の投票環境の向上を図る有効な手段と認識しております。しかし、期日前投票所の増設については、先ほど答弁もいたしましたが、ネットワークの構築をはじめ投票の秘密を守るためのスペース、投票箱などの保管場所、投票立会人や選挙事務従事者など人材の確保や多額の費用が必要となることから、今後これらの課題を整理するとともに、他の自治体の取組についても調査研究していきたいと考えております。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) いろいろ課題があることは承知しております。 ただ、もう先進地では既にその辺の課題をクリアされて、実際に実施されているところもあるわけですから、ぜひその事例を研究していただいて、我孫子市でも積極的に取り入れていただきたいなと思います。もう一度御答弁お願いします。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。山元真二郎選挙管理委員会事務局長。 ◎説明員(山元真二郎君) 言われました期日前投票所の増設を含む投票環境の向上を図る取組について、今後も調査研究して改善に努めていきたいというふうに考えております。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) よろしくお願いいたします。 それでは次に、投票所に行けない有権者が投票できる仕組みづくりとして、オンデマンド型移動投票所の導入の提案です。 投票したくても投票所に行けない高齢者や障害者などがいます。高齢化の進展とともに、足が悪いなどの理由で投票所に行くことができなくて投票できない有権者は今後ますます増えてくることが予想される中、投票に行けない有権者が行ける仕組みをつくることが求められています。そこで、オンデマンド型移動投票所の導入の提案であります。 茨城県つくば市では、2024年の選挙からネット投票の実現を目指してきましたが、公職選挙法改正が間に合わないことから、投票環境を向上させる取組として投票箱を乗せた車両が投票希望者の自宅前を巡回するオンデマンド型移動投票所を導入します。総務省は、現行法の範囲内で導入可能として、つくば市のオンデマンド型移動投票所を容認しています。 投票に行けない、行きたいという気持ちがありながら行けない有権者に対して、投票に行ける仕組みをつくることは行政の責務であります。オンデマンド型移動投票所の導入を検討してはいかがでしょうか。お答えください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。山元真二郎選挙管理委員会事務局長。     〔説明員山元真二郎君登壇〕 ◎説明員(山元真二郎君) 投票したくても投票所に行けない有権者への対応として、移動投票所の導入は有効な手段の一つとして認識しております。 オンデマンド型移動投票所については、期日前投票所の告示をどうやって行うのか、また移動中に交通事故に遭った場合の対応など現状では不明確な点も多く、様々な課題があると捉えております。今後については、導入の検討を進めているつくば市の動向を注視しながら、調査研究を進めていきたいと考えております。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) これも課題はあると思うんですが、つくば市の場合は、告示の仕方も緩和するようにということで、あそこは戦略特区を取っておりますので、総務省がそれも認めております。大分緩和されてきていて、来年実施することになっておりますので、その辺、本当によく研究していただければ、課題がクリアされているのはもう分かっておりますので、ぜひ導入していただきたいと思います。 ちなみに、2016年からこの移動投票所というのが島根県浜田市で初めて行われ、翌年全国で48市町村に広がっております。それで、今春の統一地方選では、北海道の士幌町がタクシーで個人の自宅前を巡回するという、移動期日前投票を全国で初めて実施しております。また、今回のつくば市の提案ということで、全国各地で投票率向上の環境整備を図っておりますので、我孫子市ではぜひ頑張って取り組んでいただきたいと思います。強く要望しておきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは次に、児童虐待死亡事件についてお尋ねします。 昨年2月4日、我孫子市南新木のアパートで、当時3歳の長男を布団で巻いて死亡させたとして、今年9月28日に母親が傷害致死の疑いで逮捕されました。我孫子市では、平成15年の児童虐待事件を受けて、二度と再び痛ましい事件が起こらないように対策を講じてきましたが、今回、市が関わっていたにもかかわらず、未然に防ぐことができなかったことが残念でなりません。 市長は、今回の事件を重く受け止め、市としての対応を専門家の意見を伺いながら改めて検証し、関連部署をはじめ各関係機関と連携し、再びこのようなことが起こらないよう市を挙げて全力で取り組んでまいりますとコメントされています。私たちは、かけがえのない幼い命が失われてしまったという事実をしっかりと受け止め、これまでの対応を徹底的に検証し、三度このような悲劇が起こらないようにすべきだと考えます。 そこで、まず市の対応として、1歳6か月健診の際の市の対応と今後の対策についてお尋ねします。 子育てに困難さを感じていた母親は、1歳6か月健診の際に市に初めて相談していますが、このときの対応は非常に重要であったと考えます。健診の際に母親からどのような相談があり、どのように対応したのか。その後、継続的にフォローするためのアプローチを続けたが、連絡に応対してもらえなくなっていたとのことですが、どのようなアプローチを続けたのか。また、連絡に対応してもらえなくなっていた状況の打開策を考えていたのか。あるいは放置したままになっていたのかお聞かせください。 また、市は通常、1歳6か月健診の際に、子育てに困難さを抱えている母親に対してどのような支援を行っているのか。健康づくり支援課が所管する健診などの保健サービスと子ども相談課が所管する相談などの子育て支援サービスとの連携をどのように図っているのか、お聞かせください。 また今後は、1人の子どもを継続的にフォローしていくために、妊娠・出産から子育て期まで、保健サービスと子育て支援サービスが一体となった、ワンストップの切れ目のないサポート体制、我孫子版ネウボラの設置を検討してはいかがでしょうか。御答弁をお願いいたします。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。飯田秀勝健康福祉部長。     〔説明員飯田秀勝君登壇〕 ◎説明員(飯田秀勝君) 今回のケースは、1歳6か月児健診で母親から子育てについての相談があり、通常の対応をしました。健診の結果、継続的に支援が必要な方と判断し、電話でのアプローチを続けましたが、連絡に対応してもらえなくなっていたため、2歳8か月児歯科健診の来所時に対応を予定していた中、事件が起こってしまいました。 通常の1歳6か月児健診における子育てに困難さを抱えている母親に対しての支援は、保健師が発育発達、育児環境、生活習慣、口腔の状況、病歴、健診や予防接種の受診状況などを把握し、相談対応を行います。 相談の中で、発達面の確認が必要な方や相談を希望する方には心理相談員による面談を行い、お子さんの発達面や母親の子育ての困難さなどから支援が必要と判断した場合は、継続的な相談事業としての子育て相談やこども発達センターなどを紹介しています。 健診終了後、健診に参加した保健師、心理相談員がカンファレンスを実施し、フォロー方法が適切であったか、紹介先につながらない場合のフォロー方法をどうするかなど、今後の支援方針について検討し、対応しています。 また、各課で連携が必要なケースについては、個別に連絡を取り合うほか同席して面談をする場合もあります。個別対応のほか、子ども相談課が所管し、年4回開催している子ども虐待等防止対策地域協議会実務者会議で、全体ケースの情報共有を図っています。 これまでも、関係課で情報共有をしながら対応を進めていましたが、今回の事件を受け、健康づくり支援課と子ども相談課の両課で、子育てに悩んでいるなどの情報を把握した場合の今後の取扱いについて、改めて共通のルールを決めていく予定です。 なお、保健サービスと子育て支援サービスが一体となった切れ目ないサポート体制の相談先として、我孫子駅南口アビイクオーレ2階の子育て支援センター情報コーナーの隣に保健師を配置し、我孫子市保健センター我孫子駅前妊娠・育児相談窓口を来年度整備する予定です。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 確認なんですが、今回のケースの場合、心理相談員との相談は行っていたのかどうか。 それからもう一点。子ども相談課との情報共有と連携は図っていたのかどうか、お聞かせください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。飯田秀勝健康福祉部長。 ◎説明員(飯田秀勝君) 先ほど答弁の中でも、個別の個人情報に関わるものについては触れないように答弁させていただいたんですけれども、答弁の中で答えているとおり、子育てに悩み等があるということですので、その辺で心理相談のほうには相談が入っております。 それから、子ども相談課との連携については、状況に応じて相談体制で連携を取っております。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 今回のケースで、やはり他課との連携が重要だったんだろうなというのが一つの教訓かなと思うので、これからぜひ関係課と連携を強めていただきたいと思います。 それから、今後子育て相談の場所を駅前に設置して、そこに保健師を置かれるということだったので、その辺が、ぜひ相談体制と、それからそれに対応できる一元的な場所にしていただけるように、ぜひ御努力をお願いしたいと思いますが、その辺いかがでしょうか。 それからもう一点、個人情報も絡むので御答弁もしにくいところがあると思うんで、要望なんですが、11月29日にこの事件について要保護児童地域協議会という会が非公開で開催されておりますので、そのときどういうことが話し合われたということを、ぜひ議会のほうにもお知らせいただきたいと思います。事前に議会が始まる前に、本来であれば議会に情報をいただけるという予定だったんですけれども、それが遅れたということなんで、ぜひお願いしたいと思います。 その辺は所管が子ども部ですかね。子ども部で今、お答えできるんであればその辺だけお答えください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。飯田秀勝健康福祉部長。 ◎説明員(飯田秀勝君) 私のほうからは一元化についてのことでお答えさせていただきます。 保健センターでは、子育て世代包括支援センターの位置づけもしておって、今年の2月から伴走型の相談支援体制をしいて、妊娠届出時、出生時、保健師と必ず面談をするということで今全数の面談ができているような状態です。 やはり子育ては1人でするもんじゃなくて、1人で悩まないということ。それを初めて全員と面談することで、顔の見える関係を築いて、継続して切れ目ない支援につなげていく。警戒感とかある方については、やはりタイミングとかも図りながら、子育ては本当に1人で悩まなくていいんだと、応援するサポート体制がこんだけあるんだということを、そういう面談の初期の面談のときに十分分かっていただくよう努力して、こういった悲しいというか、痛ましいことが起きないように全員で努めてまいります。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。星範之子ども部長。 ◎説明員(星範之君) 我孫子市子ども虐待等防止対策地域協議会臨時代表者会議については子ども部が所管しておりますので、私のほうからお答えさせていただきます。 今回の会議については、すぐ終わった後に、非公開という形で会議を行ったものの、一部御提案いただいたことについてはオープンにしていくということで、各委員さんからちょっと内容確認をさせていただいて、その内容についてやり取りが数回ありまして、なるべく早く議会のほうに報告する予定でしたが、ちょっと遅くなってしまっていまして申し訳ございません。 そのやりとりの中で、何点か訂正のなかった部分について、この場でちょっと御報告したいんですが。まず、民生児童委員との連携を強化していくと良い、児童虐待対応部署の職員が少ないのではないか、職員をバックアップする立場の職員がいると良い。あと、内田委員から言われたとおり、虐待担当課だけで対応するのではなく、複数の関係機関が役割を分担して関わっていくことが重要であるといった、その他御意見が出ております。 近日中に報告のほうはまとめまして、議会のほうに報告させていただきます。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) これから対応をどうやっていくかということが一番大事なことだと思うんですけれども、健診などの赤ちゃんのときの対応とその後の子育て相談が連続して、1人の子ということで連続していく相談体制というのがすごく重要だと思いますので、その辺はくれぐれもよろしくお願いしたいと思います。強く要望しておきたいと思います。 それでは次に移ります。 泣き声通報を受けた後の市の対応についてでございます。 2022年11月18日に、近隣住民からの泣き声通報を受けた後、その日の午後に訪問したが、応答がなかったため連絡票を差し置き、翌19日午前に再度訪問したが、応答がなかったため、再度連絡票を差し置いたところ、その日の午後に母親から連絡があったそうです。 その際、必要なことについては質問に答えてくれたそうですが、どのようなことを質問し、どのような答えがあったのか、お聞かせください。 また困っていることはあるが相談しても解決につながらないと、介入に対しては迷惑そうな様子を見せたそうですが、母親がこのような態度を取った理由について、市はどのようにお考えになったのか、お聞かせください。 最後に、電話でのアプローチを続けても母親からの応答がなかったときに、電話や訪問以外のアプローチの仕方を考えなかったのか、お答えください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。星範之子ども部長。     〔説明員星範之君登壇〕 ◎説明員(星範之君) 御質問の内容のうち、個別の相談内容に関する部分については答弁を差し控えさせていただきます。 子どもの泣き声に限らず、市では心配な情報が寄せられた際には、御自宅を訪問したり、連絡先が分かれば電話などで状況の確認を行ったりしています。また、48時間以内に該当する子どもの安否確認を行っています。 子どもの安全を確認することと、子育てをしている保護者の方の困り事を伺うことが目的ではありますが、中には市から子育てに干渉や、干渉されるのではないかとお考えになる保護者の方もいらっしゃいます。子育ての困り事を相談できる関係をつくるためには、時間をかけて信頼を得ることが重要です。今回の事件ではなかなか連絡が取れない状況ではありましたが、面談の際の様子から、時間をかけて信頼関係を構築することを優先し、子育てを監視されているように受け取られることのないよう、保護者からの連絡を待つ対応としました。 今後の課題として、民生委員、児童委員との連携を強化し、緩やかな見守りをお願いするとともに、該当世帯に限らず子育て世帯に広くアプローチする手法を研究してまいります。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) なかなか個人情報の関係でお答えがしづらいと思いますが、こちらとしてもなかなか質問をしにくいところがあるんですけれども、大事なことですので質問をさせていただいているんですが、この母親が警戒心が強くて連絡が取りにくいケースであったというふうに市は考えていたというふうに、報道機関への回答で書かれているんですけれども、それでまた子育てに困り感を抱えていた可能性もあるというふうに市も捉えていたということも、そこに書かれているわけですけれども。 それで、今御答弁にもあったように、時間をかけた支援につなげられるように電話でのアプローチを続けてきたということなんですが、結果として電話でのアプローチに対して応答がなかった。そして、大変悲惨な事件になってしまったわけですけれども、この電話以外のアプローチというのは、お考えにならなかったのかなというのが一つ疑問です。 それで、警戒心の強い方への相談に対して、相手と直接接触しないで済むような、例えばメールのアドレスを何かの手法で聞かせていただいてメールで相談体制を取るとか、LINEでこちらに相談してくださいというような、今、SNSを活用した相談体制というのはいろいろなところで取られていると思うんですが、そういう体制は我孫子市ではまだ整っていないということなんでしょうか。その点お聞かせください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。星範之子ども部長。 ◎説明員(星範之君) 母親の信頼関係が築ければ、メールアドレスとかそういったものも個人情報を聞き出すことは可能かとは思うんですが、今回の案件については、そこにまだ至ってなかったといった状況になっていた現状でございます。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) もちろん信頼関係がないとアドレスを教えていただけることはないと思うんですが、いわゆる先ほど訪問して何か書き置きを置いてきたというケースもあるわけですから、ここに御相談をお願いしますということはできたのかなと思いますが、今後、多分素直に応対してくださるというケースは少ないと思うんですね。そういう場合どうしたらいいかということを今後考えていただかないとこれから難しいのかなと思いますので、その辺今後の課題としてお考えになっていただきたいなと思います。その辺いかがでしょうか。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。星範之子ども部長。 ◎説明員(星範之君) 今御提言いただいたとおり、なかなか市が急に行って心を開いてくれるというところがなかなか難しい案件だと思うんですが、そういう意味では、今後検討の余地としては本当にメールで相談事ができるような仕組みとか、その辺をちょっと研究を、それはヤングケアラーなんかもそうなんですが、そういうことが可能かどうか、他市の事例などを見ながら研究してまいりたいと思います。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 若い方、傾向としてですけれども、直接接触して相談するとかいうことがとても嫌がることが多いというふうに聞いておりますので、その辺の工夫もぜひ今後必要になると思いますので、よろしくお願いします。 それでは次に、世帯の評価についてお尋ねします。 市は泣き声通報の翌日の18時に訪問し、子どもの目視を行っています。その際、子どもは大きめの服を来ており、また全身の確認をしたわけではないが見える範囲での傷やあざはなく、母に対して恐怖心を感じているような様子も見られなかったと、市は報道機関への送付資料の中で回答しています。市は目視を行った後で、緊急度及びリスクアセスメントを、県のアセスメントシートを活用して行い、その結果、本世帯の緊急度をBと評価しました。B評価の場合は、集中的な支援の実施が必要とされていますが、評価後、どのような集中的な支援を実施したのか、お聞かせください。 また、B評価は4段階評価の下から2番目で、緊急度はあまり高くないという評価ですが、今回評価に反して最悪の事態が起こってしまいました。このことについての市の見解をお聞かせください。 それから、市は目視した後、本世帯の評価を行っていますが、通常1回目視しただけで世帯の評価を行っているのか。たった1回の目視で、世帯の緊急度やリスクを正確に評価することができるのでしょうか、お聞かせください。 また、訪問して目視した際の専門職の見解を特記事項として記録し、それを評価に反映することはしていなかったのかどうか、お答えください。 最後に、今回の事件を受けて、今後の世帯の評価方法について市のお考えをお聞かせください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。星範之子ども部長。     〔説明員星範之君登壇〕 ◎説明員(星範之君) 虐待が疑われる情報や心配な情報が入った場合、子ども相談課では、県のアセスメントシート様式を使用して緊急度とリスクのアセスメントを行います。 アセスメントは1度の評価で確定するわけではなく、状況の変化に応じて随時行います。また、子ども相談課が対応した子どもについては、必ず記録をつけており、その記録を基に進捗管理を行っています。 本件においては、アセスメントを行った後、電話でのアプローチを継続することとしました。今回の事件が起きてしまったことは大変残念であり、重く受け止め、再発防止に努めていきます。 訪問時のアセスメントについては、手順としても、判断の内容としても、その時点では確かなものと考えており、今後も情報を得た際の手順として丁寧に状況を確認し、確かなアセスメントが行えるよう努めていきます。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 今、御答弁に、アセスメントは1回で行うだけではないということでしたけれども、今回、1回の目視の後でアセスメントを行って、いわゆる市の方針を立てていますけれども、その方針も、その後、再度目視を行ってアセスメントを行った場合に変更されることもあるという理解でよろしいんでしょうか。お答えください。 それから、アセスメントシートというのを私も頂いてみました。これ、緊急度アセスメントシートということで、例えば、子どもや保護者が保護を求めているか、イエス、ノーで、次の段階に進むというふうになっているので、このアセスメントシートというのは、大変一般化されて客観性は保たれますけれども、それぞれの事案に的確に対応できるかというところも、これだけで判断するのは不安だなというふうに思いましたけれども、そのときに一番大事なのが専門職である皆さんが訪問して、そのとき感じたことを特記事項として書くように、これ指示もされております。その特記事項をいかに感じる感覚を研ぎ澄ませて、特記事項がいかに充実されているかということで、世帯評価も正確になされるのかなというふうに私は思います。その辺どのように対応されているんでしょうか。2点、お答えください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。星範之子ども部長。 ◎説明員(星範之君) まず1点目の1回目視終わった後のアセスメントの変更についてなんですが、ここは1回目の目視をしたときに、3か月様子を見ましょうということで、定期的な会議を進めていたんですが、最終的にもう一度会いに行きましょうと決定したのは2月の頭の状況でしたので、その後に事件が起こってしまいましたので、会う前にちょっと事が起こってしまったといったうな状況になっております。 続きまして今回のアセスメントシートの内容につきましては今議員がおっしゃられるように、客観的につきやすいような内容になっています。ただ、今御指摘があったとおり、特記事項と、あとここにない部分についても、今回の事件を受けて追加できる、我孫子での様式というところでは検討していく必要があるものと考えております。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) それで、一つお尋ねしたいのは、今回、1回の目視で最初のアセスメントを行っているわけですけれども、複数回目視した後でアセスメントを行うという場合もあるのかどうなのか。また、複数回行って正確に判断できるようにした後で、市の方針を立てるということは、現状の人員体制などではできないのかどうか、その辺お答えいただきたいと思います。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。星範之子ども部長。 ◎説明員(星範之君) そのアセスメントの見方なんですが、その3か月の見立てというところも、判定でB判定、それでAAとか、そこの判定によって当然重度であれば2週間に1回確認をするとか、そういった原則的な決まりがあるので、そのアセスメントの評価によって、ある程度アセスメントするというか訪問したりとか、そういったような状況になっております。 あと人を増やす関係なんですが、とにかく虐待の案件が上がった場合には、当然、職員がいないとかではなくて、もう絶対今の人数で、当然マニュアルに準じた形では早急に動くような形の体制にはなっております。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 私がお尋ねしたのは、いわゆるアセスメント、評価をする前に、今回、1回の目視でしたということなんですが、その評価が正確に評価されるようにすることが大変重要なことだと思うんですが、1回で評価したということは、現在の体制では1回の評価でまず最初の評価をするしかないという状況なんでしょうか。2回、3回の目視をした後で評価するという体制はできていないんでしょうかということをまずお尋ねしたいと思います。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。星範之子ども部長。 ◎説明員(星範之君) アセスメントの評価ということについては、先ほども言ったとおり評価の状況によって、1回見ましたというところで、そこの評価に応じて行いますので、職員が少ないからアセスメントの評価を回数を行けないといった状況ではございません。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 私の質問とちょっと違うんですけれども、私はその評価が出れば、アセスメントがされれば、もうこういう対応をしますよということが決まっているのはよく分かるんです。だから、それ以前にアセスメントの評価をすることの前に、1回の目視で評価をするということで大丈夫なのかなという疑問があるもんですから、その前に1回の評価、2回の評価、複数の評価ができるような、現在体制は人的な関係とかいろいろあると思うんで、その辺はどうなんですかというふうに質問しているんですが、すみません。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。星範之子ども部長。 ◎説明員(星範之君) まずそこのアセスメント、1回目を出す前の体制については、本当にそのケースによって変わってくるんですが、やはりそういった形でやっていくと、評価をしていくという形であれば、体制としてはそういうやり方の体制に必要な人数が今で足りるかどうかを検討していく必要がございます。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) これから検証の中で、正しい評価が、アセスメントがされるような、そのアセスメントに対する体制の強化も含めて検討をひとつしていただきたいと思います。 それでもう一つ、先ほどもちょっと我孫子独自というか、ちょっと工夫をしていただけるようなことも御答弁の中にありましたけれども、県のアセスメントシートだけでは不安な部分もあるのかなと思います。特記事項というような取扱いもしっかりと今後検討をしていただきたいと思います。これも強く要望しておきたいと思います。 それでは次に、未然に防ぐことはできなかったかにお尋ねします。 報道機関への送付資料の中の未然に防ぐことはできなかったかとの質問に対して、市は訪問面談時の母子の様子から緊急度を判断し、継続して支持的に関わっていく世帯と考えていたと回答されています。支持的にとは寄り添ってのことだとの説明がありましたが、今回のケースでは寄り添うことがなかなかできなかったように思います。最初の訪問面談以降、電話連絡を続けたが、応対がなく、3か月後に再度訪問を行う予定にしていた矢先に事件が起こってしまいました。 電話でのアプローチがうまくいかなかったのであれば、なぜ訪問しなかったのでしょうか。訪問して応答がない場合でも、当初行ったように連絡票を差し置くことはできたはずではないでしょうか。また、母親と連絡が取れなければ、なぜ通報者や近所の人にその後の様子を聞かなかったのでしょうか。緊急度がBであっても、再訪問が3か月後とは遅過ぎるのではないでしょうか。3か月後とした理由は何か、お聞かせください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。星範之子ども部長。     〔説明員星範之君登壇〕 ◎説明員(星範之君) 保護者の中には、市が頻繁に訪問することで自分の子育ての方法を監視されているのではないかと考えてしまう方もいらっしゃいます。電話が通じなければ訪問するということも状況によっては行いますが、それぞれの子どもや世帯の状況に応じて臨機応変に対応していくことが必要です。 保護者との信頼関係を構築する上で、近隣住民の方にその世帯の個人情報を伝えることは避けるべきと考えています。学校や幼稚園、保育園などの所属機関がなく、連絡がなかなか取れない場合は、地域の民生委員、児童委員と連携して様子の把握に努めます。 なお、県の虐待対応マニュアルでは、緊急度によって支援方針の見直しの目安が定められており、緊急度Bの場合は、再評価の時期が3か月以内とされています。今後は目安にとらわれず、状況に応じて臨機応変に見直しを行っていきます。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 時間がありませんので次に進みたいと思いますが、やはり的確な判断をされていたと思いますけれども、それでもこういう結果を招いてしまったということを今後に生かしていただきたいというのが私の主眼です。 それでは次に、事件の公表についてです。 市は、事件発生から記者会見までの時間がかかった理由について令和4年2月に、本児が亡くなった事実を把握したが、警察の捜査が続いており事故か事件かの結論について把握することができず、報道発表を含め本件については外部にお伝えすることができなかったと回答されています。しかし、事故か事件かの結論が出ない段階でも、現在事故か事件か捜査中ですと付け加えれば、市が関わっていた子どもが死亡したという事実を伝えることはできたのではないでしょうか。お答えください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。星範之子ども部長。     〔説明員星範之君登壇〕 ◎説明員(星範之君) 今回の事件については、事件直後に警察から連絡があり、事故と事件の両面で捜査が続いているとのことでした。 市としても、本児が亡くなったこと以外の詳細な情報は分からず、警察からも捜査に支障が出ないよう本児が亡くなったことについては公表は差し控えるよう依頼を受けていたため、市議会をはじめ我孫子市子ども虐待等防止対策地域協議会などの関係会議への報告は、警察の公表後となってしまいました。 ○議長(早川真君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) いろいろ事情はあったと思いますが、私は公表すべきだったと思います。 それでは次に、子ども相談課の体制強化についてお尋ねします。 今回の事件のように、泣き声通報などがあった場合には、通報から48時間以内に子どもの安否確認をする必要がありますが、安否確認は複数の職員で行うため、事案が重なる場合には専門職の確保が厳しい状況です。年々虐待件数が増加している中で、専門職の増員は喫緊の課題ではないでしょうか。また、最近の虐待案件は、複雑化、深刻化しています。多様なケースに対応できるよう、専門職のスキルアップのための研修も必須ではないでしょうか。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。山元真二郎企画総務部長。     〔説明員山元真二郎君登壇〕 ◎説明員(山元真二郎君) 各職場での専門的業務に必要な人員については、毎年度、各所属に人員の要望調査やヒアリングを行い、必要に応じ採用に向けて取り組んでいきます。これまで、子ども虐待等の相談ケースが増加傾向であったことから、体制を強化するため、令和3年度に職員を1名増員したところです。今後も児童虐待相談等に迅速に対応するため、事業や事務量に応じた適正な人員配置ができるよう、人員要望に係る調査やヒアリングを実施し、引き続き人員確保に努めていきます。 また、児童虐待対応に関する専門的知識、相談対応や実践的な対応などを習得するための研修は高度で専門的な内容であることから、国や県などにおいて実施されており、これまでも必要な研修に職員が参加しています。今後も職員が積極的に研修に参加できるよう体制を整備し、専門的知識の習得や実務遂行能力の向上に努めていきます。 ○議長(早川真君) 以上で内田美恵子議員の質問を終わります。 暫時休憩いたします。     午後0時01分休憩---------------------------------------     午後1時00分開議 ○議長(早川真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 市政に対する一般質問を許します。公明党江川克哉議員。     〔江川克哉君登壇〕 ◆(江川克哉君) 公明党の江川克哉です。 市民からの負託を受けて、再びこの議事堂に立たせていただけることに対して感謝の思いでいっぱいです。これからも、公明党創立者が示された永遠の指針である大衆と共にの立党の精神にのっとり、市民のお声を市政に届けてまいりたいと、このように決意をしております。何とぞよろしくお願い申し上げます。 それでは、通告に従いまして、大綱2点について質問をさせていただきます。 大綱1、都市・福祉行政についてであります。 質問の1点目、本市の交通不便地域の対策についてであります。 近年、地域公共交通を取り巻く環境は大変厳しい状況にあります。国土交通省の発表によりますと、まず、全国の社会情勢を見ますと、人口減少、少子高齢化の進展によりまして、地域公共交通は利用者が減少することにより、交通事業者の経営状況が圧迫され、赤字路線を廃止せざるを得ない等、維持が困難な状況にあります。地域鉄道は約8割の事業者が赤字を抱え、乗り合いバス交通は、民間事業者の約7割、公営事業者の約9割が赤字になっています。このように交通事業者は厳しい経営状況に陥っており、地域公共交通はますます衰退し、今後、必要な公共交通サービスを受けることができない地域住民が増加する等、危機的な状況にあります。 自動車交通の特徴として、自ら自動車を運転する高齢者の割合が多く、高齢者の交通事故が増加しています。車を運転することができない免許証を返納した高齢者は、日常生活において不便な思いをしていることが多く、例えば、買物をするために非常に不便な思いをしている買物難民の増加等が問題視されています。このような交通が不便であると思っている方々が、お住まいの地域に住む高齢者の皆様に向けて、地域公共交通による移動支援が喫緊の課題となっています。本市においても、路線バスが廃止になり、交通が不便な地域が増えている状況にあるとの御意見を多数の市民からいただいています。 そこでお伺いいたします。 ア、本市全体の交通不便地域の現状をお示しください。 ○議長(早川真君) 江川克哉議員の質問に対する当局の答弁を求めます。篠崎啓一建設部長。     〔説明員篠崎啓一君登壇〕
    ◎説明員(篠崎啓一君) 我孫子市の公共交通での移動が不便と考える地域は、駅からおおむね500メートル以上離れており、路線バス等の交通手段がないこと。また、最寄りのバス停から250メートル以上離れていること。さらには、駅に近くても坂道があり、徒歩や自転車で駅まで行くのが不便であることと定めています。 ○議長(早川真君) 江川克哉議員。     〔江川克哉君登壇〕 ◆(江川克哉君) すみません、再質問をさせていただきます。 交通不便地域の定義については、今御説明をいただきましたけれども、本市での現状ということですので、では500メートル以上バスがないですとか、バス停から250メートル離れているですとか、坂道があって交通が非常に不便に感じているというような場所というのは、本市においてはどのぐらいございますでしょうか。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。篠崎啓一建設部長。 ◎説明員(篠崎啓一君) 我孫子市においてですが、今の条件に合う地域としまして、不便地域は布佐地区の一部が該当している状況でございます。 ○議長(早川真君) 江川克哉議員。     〔江川克哉君登壇〕 ◆(江川克哉君) ありがとうございます。 交通不便地域の様々な定義があると思うんですけれども、この後、様々な質問をさせていただきますので、それに沿って質問をさせていただきます。 本市においては、交通不便地域にお住まいの高齢者や障害を持つ方が買物などに利用できる、市内の自動車教習所や病院、大学、市の福祉施設への送迎のために運行しているバスの空席を活用した外出応援事業を御厚意によって行っています。全ての病院、大学、教習所、老人福祉センターつつじ荘、西部福祉センターの送迎バスにルートを合わせると、市内を縦横無尽に巡らせており、大変にすばらしい事業であると思っています。 この送迎バスを活用した事業を利用するには、利用パスカードの提示が必要です。 そこでお伺いいたします。 イ、利用パスを発行できる条件をお示しください。 ウ、利用パスの発行枚数の過去5年間の推移をお示しください。 エ、利用パスをお持ちの方々への送迎バスの運行ルートと時刻表の周知はどのようにしているのか、お示しください。 オ、送迎バスの課題点についてお示しください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。篠崎啓一建設部長。     〔説明員篠崎啓一君登壇〕 ◎説明員(篠崎啓一君) 初めに、イについてお答えします。 送迎バスの利用パスカードについては、市内在住の65歳以上の方、または障害者手帳をお持ちの方に発行しています。 次に、ウについてお答えします。 利用パスカードの過去5年間の発行件数の推移については、平成30年度は201件、令和元年度は1,795件、令和2年度は820件、令和3年度は597件、令和4年度は322件となっています。 次に、エについてお答えします。 利用パスカードをお持ちの方への運行ルートと時刻表の周知については、利用パスカードを発行するときに、それらを記載したパンフレットを渡しています。 最後に、オについてお答えします。 送迎バス利用の課題点については、ごく一部の利用者のマナーの悪さにより一つの事業者から協力中止の申出があり、送迎バスとして利用できなくなった経緯があります。事業者の御厚意により送迎バスの空席を無償で提供していただいていることを全ての利用者の方に理解してもらうことが重要であり、課題であると考えています。 ○議長(早川真君) 江川克哉議員。     〔江川克哉君登壇〕 ◆(江川克哉君) ありがとうございます。 すみません、先ほどの利用パスカードの発行枚数の推移をお示しいただいたんですけれども、現在本市では65歳以上の方の人口が約4万人というふうに言われておりますので、一番多いときで1,795名、あとコロナ禍の影響もあったかとは思うんですけれども、その後は非常に少ない数ではないかというふうに感じたんですが、それについてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。篠崎啓一建設部長。 ◎説明員(篠崎啓一君) 非常に少ないということなんですけれども、運転できる方もまだいらっしゃると思いますので、できない方がということで、あとほかに返納者の方は返納者の方で別な事業として支援しているところもございますので、確かに議員がおっしゃるように、さらに周知をして広めていきたいというふうに思います。 ○議長(早川真君) 江川克哉議員。     〔江川克哉君登壇〕 ◆(江川克哉君) すみません、今免許証の返納者に対する様々なバスの割引ですとかタクシー券とかというのを配布されているというのは伺っていますけれども、免許証返納者の方への、この送迎バスの利用ができるということへの周知というのは行っておりますでしょうか。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。篠崎啓一建設部長。 ◎説明員(篠崎啓一君) 同じように、パスカードの更新時、2年に一遍ありますので、そのときに広報とかでお知らせしています。 ただ、免許返納時に、こういったものがありますというのは特にそのときはしていないんですけれども、これから同じような事業があるということは努めて周知していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(早川真君) 江川克哉議員。     〔江川克哉君登壇〕 ◆(江川克哉君) ありがとうございます。 非常に免許証返納者の方々からも市民からもたくさん御意見をいただいていまして、知らない方が非常に多かったものですから、ぜひともこの送迎バスの利用ができるという周知を免許返納者の方々へも行っていただきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。 もう一つの質問なんですが、この送迎バスのパスカードの申請できる場所というのは、どこになりますでしょうか。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。篠崎啓一建設部長。 ◎説明員(篠崎啓一君) 今、本人確認ですとかございまして、今は役所の窓口ということになっているかと思いますので、あとほかには今、ないんだろうなというふうに私は思っています。役所の窓口に来ていただいてパスカードの更新をすると。 ○議長(早川真君) 江川克哉議員。     〔江川克哉君登壇〕 ◆(江川克哉君) すみません、申請のできるのは、ほかにももっとあると思いますので、ぜひ調べていただいて、後ほどで結構ですのでお示しいただければと思います。 先に進みます。 送迎バスを利用した外出応援事業を知らない方々は大変多くいらっしゃると考えます。それは、スマートフォンやパソコンの御利用がない、「広報あびこ」も御覧になっていない高齢者の方々です。口コミで広がりつつあるとは思いますが、そのような方々のために行政サービスセンター、近隣センターにおいて、送迎バスを利用した外出応援事業についてポスターで周知することや、運行ルートと時刻表を示した冊子を配ることが必要であると考えます。 そこでお伺いいたします。 カ、行政サービスセンター、近隣センターにおいて、送迎バスを利用した外出応援事業を市民に周知するためのポスター表示や運行ルートと時刻表を示した冊子を配ることは必要であると考えます。市のお考えをお示しください。 スマートフォンやパソコンを使いの高齢者のために、公開型GIS「あびまっぷ」に送迎バスの運行ルート及び時刻表を掲示することは大変有効であると考えます。 そこでお伺いいたします。 キ、公開型GIS「あびまっぷ」に送迎バスの運行ルート及び時刻表を掲示することは必要であると考えますが、市のお考えをお聞かせください。 今後、本市では、路線バスが廃線になる等の原因により交通に不便を感じる方が増えることが考えられます。 そこでお伺いいたします。 ク、これからの市内の公共交通の展望について、市のお考えをお示しください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。篠崎啓一建設部長。     〔説明員篠崎啓一君登壇〕 ◎説明員(篠崎啓一君) 初めに、カについてお答えいたします。 送迎バスを利用した外出応援事業の周知については、市ホームページや2年ごとのパスカードの更新時に広報に掲載しております。運行ルートや時刻表を示した冊子については、発行時に利用者に配布しています。今回提案がありました行政サービスセンターや近隣センターにポスター掲示や冊子を配布することについては、有効な方法であると思いますので、今後実施していきます。 次に、キについてお答えします。 利用パスカードの発行時にお渡ししている冊子に運行ルートや時刻表を掲載しています。今後は、外出先でのスマートフォンやパソコンを利用される高齢者等が増えていることからも、公開型GIS「あびまっぷ」への掲示を検討していきます。 最後に、クについてお答えします。 現在、市内の公共交通については、新型コロナウイルス感染症拡大以降、利用者の減少や燃料価格高騰により公共交通事業者の経営はますます厳しい状況にあります。また、運転士の担い手の確保も喫緊の課題となっています。そのため将来の公共交通については、市民と公共交通事業者と市が連携した新たな公共交通の在り方など、今後策定する我孫子市の公共交通計画の中で検討していきたいと考えています。 ○議長(早川真君) 江川克哉議員。     〔江川克哉君登壇〕 ◆(江川克哉君) ありがとうございます。 今後の公共交通の展望については、様々な先進事例が他市でもございますので、ぜひとも研究していただいて、御検討いただければと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。 続きまして質問の2点目、障害のある方への交通支援についてであります。 本市では、障害者の方の自立更生と社会活動を増進するため、自動車運転免許の取得に要する費用の一部を助成しています。助成額は、普通自動車免許取得に要した費用の3分の2で、上限は10万円です。また、下肢、上肢または体幹に障害を有する方で、自動車を自ら所有し運転される方がハンドルやアクセル及びブレーキ等の一部を改造する必要がある場合、助成を受けられます。助成額は1件当たり10万円までです。このような制度を利用すれば、交通不便地域にお住まいの障害者の方の移動手段を確保することができます。自らの手で移動手段を確保できれば、生活に必要な移動のみならず、旅行やレジャー等に使用すればとても有意義な時間を過ごすことができます。 そこでお伺いいたします。 ア、本市における障害者の方への運転免許取得費助成、身体障害者用自動車改造費助成の申請は年間何件あるのか、お示しください。 障害者の方への運転免許取得費助成、身体障害者用自動車改造費助成について、現在、本市ホームページへの記載がない状況です。 そこでお伺いいたします。 イ、障害者の方への運転免許証取得費助成、身体障害者用自動車改造費助成について、本市ホームページへの記載は必要であると考えますが、市の御見解をお示しください。 ウ、この制度の申込みは、本庁舎、西別館のみとなっていますが、行政サービスセンターでの申込みができれば利用者の増加が見込まれるため必要であると考えますが、市のお考えをお示しください。 エ、この制度の申込みをオンライン申請できれば、さらなる利便性の向上につながると考えますが、市のお考えをお示しください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。飯田秀勝健康福祉部長。     〔説明員飯田秀勝君登壇〕 ◎説明員(飯田秀勝君) 初めに、アについてお答えします。 障害のある方への自動車運転免許取得費助成の申請は、令和4年度は2件、令和5年度は11月末時点で4件になります。また、身体障害者用自動車改造費助成の申請件数は、令和4年度は1件、令和5年度は現時点でも申請はありません。 次に、イについてお答えします。 市ホームページには、本事業を含め、障害のある方が受けられる各種サービス、手当、年金等、制度をまとめた障害福祉のしおりをPDF形式で掲載していたため、検索できない状況となっていました。自動車運転免許取得費助成及び身体障害者用自動車改造費助成の情報を必要な方に届けることができるよう、市ホームページを修正しました。 次に、ウについてお答えします。 この制度の申込みには、所定の添付書類等、説明が必要なため、障害者支援課の窓口で対応しています。なお、来所できない方には電話やメールで対応し、申請書を郵送しています。記入済みの申請書等は、行政サービスセンターでも受け付けています。 次に、エについてお答えします。 障害福祉サービスのオンライン申請については、さらなる利便性の向上につながるため必要であると考えています。オンライン申請の導入には準備に時間を要するため、優先順位をつけて順次進めていきます。 ○議長(早川真君) 江川克哉議員。     〔江川克哉君登壇〕 ◆(江川克哉君) ありがとうございます。 早速のホームページの訂正ありがとうございました。スピード感があり、大変ありがたいと思っております。今後もオンライン申請など、時代の流れもあると思いますので、しっかりと取り組んでいただければと思いますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。 続きまして、大綱2、市民生活・環境行政についてです。 質問の1点目、2024年問題の我孫子市の対応についてであります。 物流は、私たちの生活や経済活動を支える重要な社会インフラです。より豊かな生活の実現のため、物流の機能を維持し、十分に機能させなくてはいけません。一方で、物流を支えるトラックドライバーは、他の産業と比較して労働時間が長く賃金が低い状況にあり、担い手不足が深刻化しています。そのため物流産業を魅力ある職場とするため、トラックドライバーの方々の働き方改革が進められているところです。 働き方改革を進める一方で何も対策を講じなければ、今のように荷物を運べなくなり、物流が停滞しかねなくなるという、いわゆる2024年問題に直面しています。消費者庁の発表によると、自動車の運転業務の時間外労働について、2024年4月より、年960時間の上限規制が適用されること等により、2024年度には14%、2030年度には34%の輸送力が不足する可能性があります。将来の物流を支えるため、物流事業者、荷主企業や企業の取組が進められていますが、私たち消費者にもできることがあります。物流の2024年問題を自分事として考え、私たちの意識や行動を変えることで、トラックドライバーをはじめ物流に大きな負担のかかる状況を改善することができます。 例として、インターネットを利用して買物をして、荷物を自宅等まで届けてもらうことがあります。現在、インターネットで申し込めば、当然のように翌日には宅配事業者が荷物を届けてくださり、とても便利です。しかし、これが当たり前ではなくなるかもしれないのです。物流の負担を軽減するために、市民に何ができるのかを考えなければいけません。 そのための方策として、以下のことが考えられます。 ①として、配送日時の指定。荷物を急いで運んでもらうために、ドライバーに無理な運行をしいている可能性があります。急いで受け取る必要のない荷物については、ゆとりを持った配送日時を指定しましょう。 ②確実な受け取り。宅配便の再配達率は十数%にも上ります。再配達のためには、再び利用者の自宅を訪問しなくてはなりません。配達日時に不在にすることを避けたり、置き配やコンビニエンスストアでの受け取り、宅配ロッカー等を活用し、再配達を防ぐことが重要です。 このような生活様式、行動することは、地球温暖化対策、二酸化炭素排出量実質ゼロを目指すことにもなります。現在、国土交通省では、様々な住宅に対して、宅配ボックス設置に関する支援策を実施しています。公営住宅に対しては、社会資本整備総合交付金を活用した地域居住機能再生推進事業として、補助率は原則50%で支援しています。 そこでお伺いいたします。 ア、本市市営住宅に対して社会資本整備総合交付金を活用して、宅配ボックスを設置することは大変重要であると考えます。市の御見解をお示しください。 そのほか、長期優良企業住宅化リフォーム推進事業では、良質な住宅ストックの形成や、子育てしやすい生活環境の整備等を図るため、若者、子育て世代を対象として、既存住宅の長寿命化や省エネ化等に資する性能向上リフォームや、子育て世帯向け改修に対する支援として、ワイヤー等で簡易に固定するものは対象外として、固定式の宅配ボックスの設置工事に対して補助率3分の1、上限額、評価基準型では1戸当たり100万円、認定長期優良住宅型では1戸当たり200万円を支援しています。民間賃貸住宅、分譲マンションに対しても、防災・省エネまちづくり緊急促進事業として、質の高い住宅等を整備する市街地再開発事業等に対する支援を、一定の要件を満たす市街地再開発事業等において、宅配ボックス設置など子育て支援のための取組を行う場合は補助率のかさ上げを行っています。 そこでお伺いいたします。 イ、一戸建て住宅やマンションに対して、宅配ボックス設置に対する工事費用の一部を国が支援していることを本市「広報あびこ」やホームページで周知することは大変重要であると考えますが、市のお考えをお示しください。 四街道市では、再配達に伴う温室効果ガスの排出を抑制するため、宅配ボックスを購入し設置した人に対し、購入費用の一部を助成しています。補助対象は、宅配ボックスの設置に係る費用のうち、宅配ボックス及び固定具にかかる費用です。補助金額は、補助対象経費の2分の1、または1万円のいずれか低い額です。令和5年度は予算額70万円で、受付件数80件、申請額70万円に達しましたので、11月29日に受け付け終了をいたしました。 そこでお伺いいたします。 ウ、本市においても、宅配ボックス購入費用の一部を助成することは、物流の2024年問題解決に対して有効であると考えますが、市のお考えをお示しください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。中場聡都市部長。     〔説明員中場聡君登壇〕 ◎説明員(中場聡君) アについてお答えします。 市営住宅への宅配ボックスの設置については、宅配便の再配達の減少、さらに温室効果ガスの削減につながるものと考えています。しかし、高齢者の割合が高くなっている現在の市営住宅の状況から見て、各住戸ごとに玄関前の階段室に宅配ボックスを設置することが望ましいと考えますが、もともとスペースとして余裕がなく、緊急時の避難経路になる階段室に突出して設置することは難しい状況です。 そのため、国土交通省も取り組んでいるCOOL CHOICE できるだけ1回で受け取りませんかキャンペーンに基づき、配達日時の指定、受け取る場所の指定など、確実に荷物を受け取ることを入居者の皆様に推奨していきます。 イについてお答えします。 一戸建て住宅やマンションに対して国が行っている宅配ボックスの設置に関する支援は、子育てしやすい生活環境の整備や、住宅の省エネ改修等と併せて設置する場合が補助対象になります。 市民の皆様が活用できる主なものとして、長期優良住宅化リフォーム推進事業と、こどもエコすまい支援事業がありますが、いずれも事前に国に登録した施工者が申請する必要があり、現在は受付を終了している事業もあるため、国の動向を注視しながら関係課と協議し、広報及びホームページの掲載時期を検討していきます。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。山本康樹環境経済部長。     〔説明員山本康樹君登壇〕 ◎説明員(山本康樹君) ウについてお答えします。 再配達に伴う温室効果ガスの排出を抑制するため、宅配ボックスを設置することについては、温室効果ガス排出量の削減の観点から有用であると考えています。宅配ボックスの設置助成については、市民ニーズを勘案し、国の支援制度や他自治体の先行事例も確認しながら検討していきます。 ○議長(早川真君) 江川克哉議員。     〔江川克哉君登壇〕 ◆(江川克哉君) ありがとうございます。 確かに市営住宅の宅配ボックス設置ということは、階段のところ、玄関前に置くのはいざというとき万が一の火事や何かの災害のときに非常に邪魔になるので、非常に危険であるということは私も考えています。 ですので、御高齢者の方であっても、お買物等で外出することが非常に多いかとは思いますので、例えば、階段のすぐ近くではなくても、敷地の近くにはなりますけれども、建物外に設置する等、何かしら検討していただければありがたいというふうに思っておりますので、何とぞ御検討のほどよろしくお願いいたします。 それから宅配ボックス、既に国が支援していたんですけれども、もうなくなってしまったことも確かにあることはあるんですけれども、それ以外のことについてはぜひとも周知をしていただいて、市民に広く利用していただければと思いますので、よろしくお願いします。 あと先ほど申し上げた四街道市の事例があるように、四街道市では先ほど言いましたとおり70万円しか予算使っていませんので、それを高いと取るか低いと取るかは人それぞれだとは思うんですけれども、莫大な費用がかからないというのは認識しておりますので、できれば他市の事例などを研究していただいて、今後とも御検討のほど何とぞよろしくお願いいたします。 先に進みます。 私は昨年9月議会で触れましたが、環境省が進めているグリーンライフ・ポイントは、脱炭素社会に配慮した消費行動に対してポイントを付与するもので、101億円の予算を計上しました。 例として、自治体で実施したものとしては、静岡県のふじのくにCOOLチャレンジと題した事例があります。スマートフォンアプリ、クルポをダウンロードして環境に配慮した行動をすると、内容によって定められたポイントがつき、30ポイントを集めると抽せんに参加でき、当選すれば商品券や食事券などと交換できます。宅配便業者の再配達は、トラックからの二酸化炭素排出量増加になることから、荷物を1回で受け取ると10ポイント、二酸化炭素削減量は約4.7グラムになります。 福岡県北九州市では、社会貢献活動を定量化、見える化するactcoinアプリを利用し、宅配便を1回受け取りに対してポイントを発行する事業を実施しています。本年3月31日現在で、グリーンライフ・ポイント推進事業を実施している企業、自治体は48事業者に上りますが、計上した101億円には大幅に満たない状況です。 そこでお伺いいたします。 エ、宅配便業者からの荷物を1回で受け取る消費者の行動に対してグリーンライフ・ポイント推進事業を実施することは、物流の2024年問題に対しても有効な対策であると考えますが、本市の御見解をお示しください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。山本康樹環境経済部長。     〔説明員山本康樹君登壇〕 ◎説明員(山本康樹君) 環境省の食とくらしの「グリーンライフ・ポイント」推進事業は、採択事業者は補助事業完了後3年間継続してポイントを発行することが要件としてあるものの、国の補助期間は令和4年度のみとなっています。ただし、今年10月に環境省は、脱炭素につながる新しい豊かな暮らしをつくる国民運動、通称デコ活の中で、デコ活推進事業として、市民の行動変容を促す取組等について補助を行う旨、発表しております。 御提案いただいた宅配の1回受け取り促進についても脱炭素化につながる新たな暮らしを支えるサービスの一つと考えていますが、デコ活推進事業の詳細については、現在、未公表となっているため、今後、情報収集に努めていきます。 なお、仕組みの作成には、宅配事業を行う民間事業者側の主体的な関わりが不可欠であること、費用対効果の面からも、市単独ではなく県内全域で取り組んだほうがよいことなどから、市で実行可能かどうかも含め調査・研究を行っていきます。 ○議長(早川真君) 江川克哉議員。     〔江川克哉君登壇〕 ◆(江川克哉君) ありがとうございます。 私のほうでも一部、調査不足があったようで、しっかりとこれからも調査研究を私のほうでもさせていただきます。 今回御紹介いただいたデコ活推進事業というものが、食とくらしの「グリーンライフ・ポイント」推進事業を引き継ぐような事業であるのではないかというふうに考えておりますので、そちらもぜひとも調査研究させていただいて、今後の議会質問にも役立てさせていただきたい、このように考えております。 以上で私の一般質問を終了させていただきます。御清聴ありがとうございました。 ○議長(早川真君) 以上で江川克哉議員の質問を終わります。 清風会甲斐俊光議員。     〔甲斐俊光君登壇〕 ◆(甲斐俊光君) 清風会の甲斐俊光です。 清風会では、前代表の松島先生が亡くなられまして、我々を指導また議会を引っ張っていただいた方が亡くなられたということで非常に残念に思っております。その志を受け継ぎまして、今回は、最初に布佐についての質問をしたいと思っております。 また松島先生といえば、最初に一句、いつも代表質問で詠まれていたなと覚えております。私もいろいろちょっと調べて、何かためになるような句はないかなと思いましたら、吉田松陰さんの辞世の句が見つかりまして、心に沿うか分かりませんが、そちらを捧げたいなと思っております。 「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」という句ですね。これは武蔵の国で吉田松陰さんが処刑される前に詠んだ句なんですけれども、そこで、身は朽ち果てても、自分が国を思う大和魂というものは残っているよというような気持ちでございます。 松島先生も、そこが我孫子魂になるのか、布佐魂になるのか、そういう気持ちが常に残っているんだなと考えております。その気持ちを受け継いで、布佐についての質問を始めさせていただきたいと思います。 布佐の歴史文化を生かしたにぎわいにつきまして始めさせていただきます。 手賀沼が水清き1920年代、将軍吉宗の享保の改革の推進、奨励された新田開発が始まった手賀沼湖畔におきまして、移り住んでいった農家がありました。尾張町、東京都中央区に住んでいました豪商であります乾物屋近江屋を営む井上家でありました。元は近江商人で屋号は相島、手賀沼を開拓いたしましてその場所が相島新田となりました。 ちなみにこの文章は、洋よう会報に載っていた文章をちょっと引用させていただきました。 その旧井上家住宅が非常に今、注目されております。今、大変好評で上映されております映画「ミステリと言う勿れ」というところにおきましては、二番土蔵や新土蔵の正面が撮影に使われて、非常に注目されております。9月16日から10月8日まで行われたイベントにおきましては多くの来場者が来られたと聞いております。 また、12月3日のアビコスというイベントにおきましては、早々とコスプレーヤーの募集は終了いたしましたが、後にそれを撮るカメラマンの募集を行っておりました。旧井上家住宅の来場は1年間で約5,000人ほどと言われておりますが、このイベント、昨今のイベントに合わせましてどれぐらいの来場者がいらっしゃったのか、こちらまず教えてください。 また、次に行きます。 以前から、旧井上家住宅ではコロナ前におきましては、貝合わせやお茶会、また古民家ヨガなど、いろんなイベントが行われておりました。旧井上家住宅は、古きよき日本家屋の趣を残しながら、また日本の伝統芸能や芸術など非常に親和性の高い、非常に優れた住宅だと考えております。この旧井上家住宅、庁内や、また市民からいろんなアイデアを募れば、この古民家を利用したいろんなイベントが考えられると思いますが、これからの旧井上家住宅の利用や活用方法について話していることがあれば教えてください。 ○議長(早川真君) 甲斐俊光議員の質問に対する当局の答弁を求めます。菊地統生涯学習部長。     〔説明員菊地統君登壇〕 ◎説明員(菊地統君) まず、アについてお答えいたします。 映画「ミステリと言う勿れ」の公開に合わせ、旧井上家住宅新土蔵で実施した映画公開記念パネル展では、映画撮影の様子や蔵を利用しオープンセットの作り込みの様子、それから映画に関わった方々のインタビューなど、この場でなければ得られない特別な情報を盛り込み、来場者の方々に大変好評でした。 当初は、9月16日から10月8日までの会期でしたが、映画の上映期間の延長に合わせるため、10月31日まで延長し、さらに好評につき、こちらのほうを旧漉場のほうに移動させて展示を行いました結果、9月16日から11月30日までの期間で1,309人の来場者がありました。昨年度の同時期の来場者は436人でしたので、昨年度の3倍の来場者となっております。映画ロケ地における聖地巡礼の効果を感じています。さらに来場者は、市民だけではなく遠方から電車に乗っていらっしゃる方も多く、旧井上家住宅の幅広いPRにつながりました。 また、12月3日に都市計画課と共催して実施したコスプレイベント、アビコスは、初めての企画のためターゲットを絞って募集し、コスプレーヤー11人とカメラマン9人の20人の参加でしたが、インフルエンサーとして情報発信力のある彼らが撮影したコスプレ写真をSNS上で発信してくれたため、参加人数以上にPR効果があったと感じております。 次に、イについてお答えいたします。 旧井上家住宅の活用を進めるに当たっては、井上家の歴史などの展示のみだけでは数多くの集客につなげることは難しいため、学校や市民団体との連携が重要であると考えています。 例えば、学校と連携した取組として、布佐中学校の生徒が作成した我孫子市の観光PRポスターの展示や布佐中学校と我孫子東高校の茶道部と共同したお茶会、伝統芸能団体あびこふるさと会を講師として実施する郷土芸能体験教室などは、子どもたちだけではなく保護者の方々の来場を見込めるイベントであり、今後積極的に推進していく予定です。 さらに新たな取組として、全庁的に現在活用検討を行っておりますキッチンカー、こちらについてもイベント時のにぎわいづくりとして導入を検討しているところでございます。 旧井上家住宅は、市指定文化財として重要であるだけではなく、布佐地区に残された数少ない観光スポットでもあり、布佐地区のにぎわいづくりを進める核となる施設であると認識しております。来年度から、庁内で保存と活用に関する検討会議を開き、広く意見を聴取して旧井上家住宅の保存活用方針を定める予定となっております。 ○議長(早川真君) 甲斐俊光議員。     〔甲斐俊光君登壇〕 ◆(甲斐俊光君) ありがとうございました。 やはりこういう映画などは、市外に物すごく強いアピールをできるいい機会でありまして、物すごい人数、1,300人ほど来られたということで、3倍以上の人数が来られたのでよかったなと思います。また、こちら保存や活用の検討委員会を開かれるということで、改めてこの旧井上家住宅の魅力、また発信力など生かしていただきたいと。また駐車場が広くて、キッチンカーのイベントもあったかと聞いております。道の駅みたいに、ちょっと立ち寄れる場所として活用してもいいのかなと。いろいろな活用方法が考えられますので、ぜひとも様々なアイデアで制限を設けずいろんなことをやっていただきたいなと思います。 じゃ、次に行きたいと思います。 旧井上家住宅の全面改修についてお話しさせていただきます。 旧井上家住宅は、手賀沼干拓の歴史と江戸時代の庄屋ですね、名主さんの趣を残す平成28年12月に我孫子の指定文化財に指定された、我孫子にとって大変重要な建造物であります。ただ、大正時代や昭和に改修されたということで、時代的な一体感がないとも言われております。こちら調査結果、設計調査をしたところ、約5億円ほどかかるという話も聞いております。全面改修には物すごいお金がかかるということで、まずは来場者のための野外トイレの設置が予算計上されておりますが、こちらはまだ十分でないとも感じております。 私も撮影ちょっと参加しまして撮影クルーと話したんですけれども、まず外観のトタン屋根がちょっともったいないというふうには言われました。外観が中途半端で撮影にはちょっと向いていないなと、時代の統一感がないなと言われました。聞いたところによりますと、昭和20年代に、かやぶきの上にトタンを載せたということで、新たなかやぶきをするには、かやぶきの新たな工事が必要だということを聞いております。市内の民間住宅におきましても、かやぶきを維持しているところがございます。公共施設というか市が関わっているところで、かやぶきにできないことはないと私は考えております。 今、非常に映画などで、この旧井上家というのは注目されております。まずクラウドファンディングを使いまして、こういう古民家ですとか映画のファンなどが寄附してくれることも考えられます。また関係ある国や県の補助金を使うということも十分いろいろ考えられると思っております。 また、この旧井上家住宅が全面改修された暁には、民間事業者に対しましてお金をもらって活用して使わせるということが考えられるとも思っております。指定文化財といえども、私の考えですけれども、指定文化財が皆さんに市民に知られ、そして愛され、そして利用され、そしてこの価値が、実感されないと意味がないと考えております。ですので、この使いやすい指定文化財としての旧井上家の修繕の取組について教えていただければと思っております。 続けて3番目、旧布佐町を中心といたしましたにぎわいについて話します。 まず、台風の名づけ親ですとか梅雨の解明をいたしました岡田武松博士はこちら布佐の出身になります。また、承平年間に開始されたと言われております竹内神社の大祭があります。また、正保2年にできたと言われている浅間神社など、布佐には非常に優れた歴史文化遺産がございます。布佐は利根川の水運で栄えた歴史のあるまちであります。 先日の子ども議会、ちょっと拝聴いたしましたら、布佐中の生徒さんが、毎月23日を布佐の日にしようという話が出ていました。私、すばらしい話だなと思いました。その23日に向けて、布佐の市民の方々、また子どもたちにイベントを考えさせるだけでも布佐の活性化につながると考えております。こういう機運を捉えまして、布佐のまちを交えた子どもたちへの歴史教育や、また交流人口の増加など、布佐町、布佐地区特化いたしました独自の活性化策を積極的に打ち出されてはどうかと考えますが、当局のお考えをお願いいたします。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。菊地統生涯学習部長。     〔説明員菊地統君登壇〕 ◎説明員(菊地統君) 私からは、(2)について答弁させていただきます。 旧井上家住宅の保存と活用は、令和2年度に国から認定された我孫子市文化財保存活用地域計画において、白樺文学館のリニューアルと並んで市が取り組む主な事業となっております。旧井上家住宅でメインとなる母屋は、歴史的建造物としての価値を保ちつつ、不特定多数の方が常時利用できる集会施設として活用できるよう、保存整備実施設計を終えました。しかし、財政状況が厳しい折、多くの費用がかかる保存整備工事にすぐに着手することはできませんでした。 このため旧井上家住宅の利用は、現状では市が関わる一時的なイベント利用にとどまらざるを得ませんが、まずは市民とともに実施する多種多様なイベントの実績を積み上げ、布佐地区のにぎわいの拠点として認知度を高める必要があると考えております。 今年度着手しました屋外トイレの設置は、イベント利用者や観光として訪れたグループの方々から、せっかく訪れたのに屋内トイレが利用しにくい,トイレの数が少ないなどの声をいただき、県の千葉県観光地魅力アップ整備事業補助金を活用して実施した事業で、今後の積極的な活用には必要不可欠なものです。今後も、旧井上家住宅の保存と活用が布佐地区の全体のにぎわいづくりに寄与できるよう、国・県の補助金を積極的に活用して、整備につなげてまいります。 また、クラウドファンディングなどの寄附金は、令和3年度に実施した志賀直哉邸書斎跡地の修理のクラウドファンディングでの経験から、財源を集める目的だけではなく、市内外多くの方々の関心を集め、支えてくださる方々に対するPR効果が狙えるものであると実感しております。旧井上家住宅の保存と活用においても、効果的なクラウドファンディングの実施を検討していきたいというふうに考えております。 今後とも、保存と活用を両輪で進めることにより、布佐地区のみならず市民の認知度を向上させ、使いやすく愛される文化財を目指し、庁内を挙げて取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。山本康樹環境経済部長。     〔説明員山本康樹君登壇〕 ◎説明員(山本康樹君) 布佐地区の活性化についてお答えします。 現在、布佐地区の商業者団体である布佐商工会と連携し、活性化や交流人口の増加に努めています。令和5年度は、7月29日に布佐夜市が新たに開催され、布佐地区はもとより他地区からも多くの人が訪れ、大変にぎわっていました。市は、開催経費の一部を我孫子市商店街活性化事業補助金により補助しています。引き続き、子ども議会で提案のあったアイデアを含め、布佐商工会と連携して布佐の活性化及び交流人口の増加に取り組んでまいります。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。丸智彦教育長。     〔説明員丸智彦君登壇〕 ◎説明員(丸智彦君) 私からは(3)の子どもたちの歴史教育等についてお答えさせていただきます。 布佐中学校区では、小中一貫カリキュラムの一環として布佐カリキュラムを実施しています。これは、地域学習をテーマに、同一のコンセプトで小学校3年生から中学校3年生までの7年間をつなぎ、学びがステップアップできるようにしてつくられた総合的な学習の時間の単元でございます。 布佐カリキュラムを実施するためには、地域の歴史と文化財を大切に守り育んできたたくさんの地域の方々の協力が必要不可欠であり、学校と地域との連携によって布佐地区の歴史教育が継承されております。 布佐カリキュラムでも取上げられている気象学者岡田武松博士が保存に尽力した関東大震災を生き延びた震災イチョウの枝から移植し栽培したイチョウの苗木は、現在、順調に生育しています。今後の生育状況を見て、布佐の先人をしのぶものとして活用する予定です。 また、布佐カリキュラムで小中学生が訪れる旧井上家住宅では、来年度以降、邸内のガイドをお願いする市民ボランティア導入を検討しています。ボランティアを募るに当たっては、地域の方々だけでなく長寿大学受講生などにも働きかけ、布佐地区を盛り上げる仕組みをつくってまいります。 ○議長(早川真君) 甲斐俊光議員。     〔甲斐俊光君登壇〕 ◆(甲斐俊光君) ありがとうございます。 最後の布佐カリキュラムですね、やっぱり子どもたちに地元に愛着を持ってもらうというのは非常に大事なことで、外に行ってももう一度布佐に戻ってくる、我孫子に戻ってくるという気持ちを育てるのが大事だと思っております。また市民ボランティアですね。やはり地域の人に、本当に地元の近所の人に愛されないと、こういう歴史建造物というか、そういうものは維持できないと思いますので、ぜひとも積極的にボランティアなどを募って、旧井上家の歴史を語ってくれる、手賀沼干拓の歴史などを語ってくれる方々、語り部さんがいるとありがたいなと思っております。 ちょっと再質問なんですけれども、すみません、菊地部長のほうに。クラウドファンディングなど、私もちょっと話そうとした志賀直哉邸を再質問しようとしたんですが、話していただいたので。志賀直哉邸クラウドファンディング、予定していた金額より随分多く集まったんですね。あれもやはりストーリーが非常に分かりやすかったというか、住宅のクラウドファンディングということであったんですけれども。同じように、この旧井上家のこのストーリーをつくってクラウドファンディングなどをすぐにでも実施してほしいと思うのと、あといろんな補助金があるので、ちょっとレクチャーのときに聞いたんですけど、今、岸田内閣がやっているデジタル田園構想、そういう補助金も何とかして使えないかと。あらゆる補助金を考えれば、旧井上家住宅の修繕に使えるようなお金も集まるのかなと思っているんですけれども、そういう修繕についてももう一度踏み込んで、お金の補助金の集め方というのをちょっと教えてください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。菊地統生涯学習部長。 ◎説明員(菊地統君) 今議員のほうのおっしゃったように志賀直哉邸、こちらのほうにつきましては文豪として名を知られている、これだけでもネームバリューがありということで、いろんなところからクラウドファンディングでお金のほうを集めさせていただきました。予想以上にたくさんですね集まってきたという実績がございます。 これに対して旧井上家ということで考えたときに、全国的に知られているとかそういうものではなかなかないところです。ですが、こういった古民家を再生するというものにつきましては、各いろんなところで、修復に係るクラウドファンディングとかをやっている実績というのがございました。 例えば、あそこで先ほど言われたように、実際には、かやぶきのところが上からトタンを入れてしまっている。あちらをもし当時のままに残すとすれば、その物を再生するのに当たって、まずそういったわらを作ろう。わらを作って刈ってみよう。それを地元の子どもたちと一緒に実施し、それでそういった名人の方を呼んで、実際にこれを一つでも二つでも一緒に植えてみようというか、作ってみようとか、そういったようなことなんかを実施しながら、郷土愛を深めながらクラウドファンディングで集めたお金で、そういったことなんかをしているところなんかもあるんですね。 私たちも、できればそういった形で単純に、旧井上家のということよりかは、やはり我孫子市としての財産として、そういったものを地元の人たちを巻き込んだ形での何かしらのイベントとかも含めたクラウドファンディングで、お金を集められる方法を模索していきたいなというふうに考えております。またこういったようなことにつきましても、今後の庁内の検討委員会であるとか、また市民の方々からの御意見を聞きながら、効果的なクラウドファンディングの仕方などを研究していきたいというふうに考えております。 続きまして、デジタル田園都市の補助金の構想の関係なんですが、ちょっとすみません、こちらは担当とすれば財政部局とか企画部局になってしまうので、細かくはなかなか見えてはこないんですが、来年度も、例えばアビスタとか図書館のところにWi-Fiスポットですとか、そういったようなものを設置する。こちらのほうについても田園都市構想の補助金、交付金活用しながら行っているところでございます。 旧井上家住宅につきましても、そういった形で、例えばデジタルサイネージであるだとか、何かしらのもう少しそこのところで歴史文化を楽しんでいただくために、そういったものを活用して、例えば、仮想現実のもので昔と今を比べてみるであるだとか、ほかにもいろいろあるかと思うんですけれども、そういったものでの活用での交付金を活用できないかとか、そういったことなんかも考えていきたいというふうに思っております。 あらゆる情報を収集して、国・県とかの補助金なども含めて検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(早川真君) 甲斐俊光議員。     〔甲斐俊光君登壇〕 ◆(甲斐俊光君) ありがとうございました。 わらを刈ったり、かやを刈ったりするのは非常にストーリーの面もあるクラウドファンディングかなと思います。 それでは次に行きたいと思います。 布佐駅と天王台駅を結ぶシャトルバスにつきまして、市の東部地区が発展するためにはやはり交通の利便性が欠かせないと思っております。市民アンケートの中でも、市内の東部の方の要望といたしましては、市内の交通がよくなることというのが上位に入っているかと思います。市長の市政一般報告にありました、令和6年9月からの布佐駅と天王台駅を結ぶシャトルバスについて質問したいと思います。 そのルート、また時間帯また料金など決まっていることがありましたら教えていただきたいと思っております。 続きまして我孫子東地区の交通対策について質問させていただきたいと思います。 成田線沿いに住む方の不満といたしましては、交通が不便だということがまず挙げられます。朝夕は、成田線ですと1時間に4本程度ありますが、日中は2本程度となっております。そして、終電は我孫子駅発で23時54分、全日で土曜日も平日を含めましてそのようになっております。 例えば、都内で、丸の内で働かれている方がそれに乗ろうと思えば、大体11時頃には、もう帰り支度をしなきゃいけない、仕事も終わらせなきゃいけない、食事をしている方もそれまでに終わらせなきゃいけないという状況にあります。 東京丸の内でそんな状態ですから、もっと遠い職場の方はもっと早く、30分でも1時間でも早く帰り支度をしないと、我孫子の自宅に帰って来れないということになります。リモートが当たり前になって増えてきたとはいえ、コロナ前の職場また仕事場に戻ってきていることになっております。鉄道の不便さが成田線沿いに住む住民の大きな大きな負担となっていることは間違いないと思っております。 成田線の増発につきましては、市長やまた私も議長のときも行きましたし、また故松島先生も成田線を便利にする会といたしまして、JR東日本のほうに毎年訪問し陳情いたしております。ただ、JRの方がおっしゃるには、やはり乗降客が増えていないということで遅々として進んでおりません。こちら例えば平成25年の布佐駅ですと、3,442人の1日の乗降客がいました。それが令和4年、昨年度でありますと2,558人となりまして、約900人ほど減っている数字となっております。この数字を見せられてJRの方は、これじゃ増発できませんよと言われます。そしてJRの方がおっしゃるには、コロナ前の数字に戻ることはないと考えておりますと。8割ぐらいまでの数字になると考えておりますと、正面で言われました。 その成田線沿いに住む住民の方々の不満を解消するのが今回のシャトルバスではなかったかなと考えております。このシャトルバスの運行につきまして、例えば終電対応についてはどのように考えているのか教えてください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。     〔市長星野順一郎君登壇〕 ◎市長(星野順一郎君) まず、(1)についてお答えをいたします。 市内の東側地区における交通利便性の向上につきましては、天王台駅までのJR成田線の補完を目的とし、令和6年の9月からシャトルバスの実証運行を行う予定です。運行ルートは、朝と日中で異なるルートを運行し、既存の路線バス停留所を使用することを想定しています。 朝の時間帯につきましては、通勤・通学者の速達性を重視し、布佐駅南口を発車し、東消防署の前から国道356号に出た後、湖北駅の入り口を経由し天王台駅まで向かうルートを想定しています。日中の時間帯につきましては、買物などに利用される方が多いことを想定し、布佐駅南口を発車し、新木駅南口で停車後、折り返しをし、東消防署の前を通り、国道356号に出た後、各停留所に停車しながら、天王台駅に向かいます。時間帯につきましては、午前7時ぐらいから午後7時ぐらいを想定し、料金については路線バスと同様の区間制運賃とし、最大400円を考えていて、今後パブリックコメントで御意見を伺ってまいります。 なお、現段階では、ただいま御説明した内容での実証運行を想定していますが、地域公共交通会議で協議の上、決定をしていきたいと考えています。 次に、(2)についてお答えいたします。 シャトルバスは、計画当初、深夜帯の時間を運行する計画についても検討していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、深夜帯のバス利用者の減少など状況が大きく変化をしたため、現在の午前7時頃から午後7時頃までの運行とする計画案としています。 今後、シャトルバスの実証運行結果の検証や、利用者及び沿線住民にアンケートを行いニーズを把握した上で、終電対応も含めて運行時間帯などを見極めていく予定にしています。 ○議長(早川真君) 甲斐俊光議員。     〔甲斐俊光君登壇〕 ◆(甲斐俊光君) ありがとうございました。 公共交通会議でいろいろ話し合われるということですけれども、やはり7時-19時では代わり映えしないですね。今、天王台北口ですと19時34分が最終で、私、結構選挙期間中、夕方とか立っていると、すごい行列ができて、これ乗る方が多いんだなというのを感じました。コロナ前に結構戻ってきていまして、夜まで利用者が多いということも聞いております。 またせっかく新たなルートをつくるんですから、一番乗降客が多いというか、通りやすいのは天王台南口とかもあるんですよね。今、北口に発着していると思うんですけど、南口から出て、3・5・15号線のバイパス、手賀沼通りを通っていくようなルートであれば、もっと早く布佐駅まで着くんだと思うんです。 今、阪東バスですと天王台北口から布佐駅まで行くのに、大体35分かかるんですね。それをもう少し早くしてもらわないと、成田線に乗っているほうがよっぽど早いということになってしまうので、シャトルバスを特急バスではないですけれども、そういう感覚で使って駅まで運んでもらえれば何とかなるというか、どこでも行けるというか、そのようなことでもいいのかなと思っております。再質問ですけれども、その点についてどのように考えているのか教えてください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。 ◎市長(星野順一郎君) 今答弁したように、当初は布佐の南口から新木の南口を通って356バイパスを通りながら天王台の南口が一番速達性があるかなというふうに見ていたんですが、先ほど答弁したように、コロナ前の予定とコロナが明けた後の予定で随分と大きく様変わりをしてきました。逆に、コロナの期間中に実証運行してしまうと、そのバスはつくらないほうがいいという結果が出そうな状況だったもんですから、残念ながら実証運行はもう少しコロナが明けて、通常の通勤・通学客が戻るまでは少し待とうという形になったのが非常に残念なところでありました。 そういう状況なので、私どもにも聞こえてくるのは、このあびバスよりも遅い時間帯、いわゆる予定は7時までですけれども、7時以降の利用になるんだろう。特に、終電に対する声が多いのは承知をしていますんで、この期間を少し実証運行として約半年間を運行した中で、様々なことが見えてくるというふうに思っていますんで、その上で本格的に運行する前提のデータを集めさせてもらいながら対処をしていきたいなというふうに思っています。 天王台の北口に入れるのがいいのか、南口に入れるほうがいいのかということについても今、阪東バスとも話をしているんですけれども、北口のほうが北新田、NECの周辺はほとんど信号も少ないし住宅も少ないですから早く抜けられるんですけれども、やっぱり南口のほうが距離的には短いので、南口に出たほうが早いだろうかというのも含めながら検討を重ねているところです。 最終的には、地域公共交通の会議では、あるいは陸運局の許認可も含めながら、どういうルートでまずテスト運行していき、そしてどういう時間帯どういう料金体系で運行していくのが一番いいかというもの。御存じのように今、バス業界が一番苦労しているのが、バスがあっても運転士さんがいないという現状を踏まえると、これについても来年度についてはある程度テストをしながら、本格運行に向けたデータ取りをしていくんだというふうに理解をしていただいて、この今私が報告したことが最終形ではないというふうにまず理解をしていただきながら、データ取りをしていきたいなというふうには思っています。 今、甲斐議員からの御指摘のように、様々な意見があるのも承知をしているところではありますけれども、皆さんにも意見を様々いただきながら、成田線の補完になるルートと、市内の東側、いわゆる成田線沿線を元気にしていくための路線バスになるような、そんなつもりで頑張っていければなというふうには思っています。 ○議長(早川真君) 甲斐俊光議員。     〔甲斐俊光君登壇〕 ◆(甲斐俊光君) ありがとうございます。まだ不確定なところ多いと思いますが、アンケートとか取ってもいいかと思うんです。成田線を遅く使う方のアンケートで、何時ぐらいのバスが欲しいだとか、あと料金も通常料金ということですけど、早ければちょっと金額上げてもいいですとか、金額面でもちょっとアンケートでも取ってやってもいいのかなと。本当に思うのは19時では早過ぎるということで。これは利用が増えても、あまり喜ばれないかもしれない。やっぱりお金を出すんですから、もう市民に喜ばれなきゃいけないので、そういうことを考えてお金を出していただきたい、シャトルバスを運行していただきたいと思います。これから引き続きこちら注視してまいりますので、ぜひともよろしくお願いいたします。 続きまして大綱3番目、我孫子の地価上昇をチャンスにということについて話させていただきます。 10月5日の千葉日報に、我孫子の住宅地価急上昇というのが1面に載りました。こちらは、きっかけは9月に発表されました2023年の基準地価におきまして、我孫子市が東京圏におきまして、1番、2番、大体18%以上の上昇を記録したことが、こちらの注目のきっかけだったかなと思います。ちなみに2021年の我孫子市全体の地価は、マイナス0.7%でした。2022年になりますと2.7%上昇し、千葉県内で3番目になりました。2023年には6.7%上昇いたしまして、千葉県内で4番目ということで、市内の地価というのは非常に上昇して、注目されております。 このような理由といたしましてはJRの常磐快速線で東京駅まで約40分という利便性に加えまして、手賀沼や住民1人当たりの公園の面積が都内より随分広いということも挙げられると思います。もちろん子育て支援策も充実しているということも挙げられると思います。 この地価で比べますと、同じ東京駅から40分の圏内にあります小田急の小田原線の向ヶ丘遊園駅と比べますと、1平方メートル当たりの地価が10万4,000円と、我孫子は約5分の1の金額となっていることも要因かなと考えております。 質問に移りますけど、1番目、地価上昇の要因につきまして、当局はどのように捉えているのかお答えを願います。 2番目、地価上昇の機会を生かした人口減少対策をしていただきたいと考えております。また転入人口の増加、そして魅力的な商工業者の我孫子への移転なども取り組んでいただければと考えております。人口減少対策や商工の活性化となるような施策があれば教えてください。 3番目、やはり我孫子で大事な問題といたしましては東西問題というのがございます。今回の住宅地価の上昇も我孫子の西側、我孫子駅の周辺なんです。ですから我孫子市がバランスよく発展していくためには、この地価上昇を我孫子の東地区にも普及させることが大事だと考えております。成田線沿いの住宅地や商業地が潤っていくことが大事だと思っております。この地価上昇の追い風を受けまして、我孫子東地区の発展についてどのような施策があるのか教えてください。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。山元真二郎企画総務部長。     〔説明員山元真二郎君登壇〕 ◎説明員(山元真二郎君) (1)から(3)について、併せてお答えします。 我孫子市は、我孫子駅から東京駅まで約40分で通勤できることや、犯罪発生件数が県内の人口10万人以上の自治体の中で、令和3年、4年と、2年連続で一番少なく、治安がよいまちであること。また、豊かな自然に恵まれ、待機児童ゼロを35年以上継続していることなど、仕事も暮らしも子育ても充実できる住環境が整ったまちであることが大きな魅力です。これらの魅力に着目して、シティプロモーションを展開してきた結果、人口が7年連続で社会増となっており、移住・定住先として我孫子市の人気が高まっていると考えております。 このほか、コロナ禍において、働き方の変革が住宅ニーズや住まいのエリア選択に変化をもたらしたこと。戸建て住宅への住み替え意欲が促進されたこと。さらに、東日本大震災や、これに起因する原発事故の影響が落ち着いてきたことなど、様々な社会的要因や経済的要因が影響し、地価の上昇につながったと分析しております。 今年9月の基準地価の公表以降、住宅地の地価上昇率で、市内の2地点が東京圏の1位、2位を占めたことは、ニュースや新聞で大きく取上げられているほか、経済サイトや不動産サイトでも分析記事が掲載されており、本市が持つ住宅地としてのポテンシャルの高さが再認識され、注目度が増しています。 こうした状況を好機と捉え、市内への移住・定住を促進するため、来年度に向けてウェブ媒体である大手不動産情報サイトと紙媒体の「シティリビング東京」、「住み替えあびこナビ」を連動させ、さらに効果的なPRができるよう検討を進めているところです。また、今年度は、庁内の若手職員を中心に、若い世代の人口増加に向けた施策を検討しており、これまで以上に若い世代の定住化促進策、少子化対策を進めていきたいと考えています。 商工の活性化については、企業立地促進補助金、オフィス開設等促進補助金を創設しており、補助メニューとして、市内在住者の雇用促進、市外在住者の市への定住化を図る支援を展開しています。さらに、市内起業・創業者の支援のため、創業支援補助金のほか実践創業塾を開催するなど、起業・創業につなげる取組を進めています。こういった制度や支援を積極的にアピールし、市内商工業の活性化につなげていきます。 市内東側地区の発展については、移住・定住や創業を特に東側地域において促進できるような仕組みづくりが必要です。令和5年度末までの所有権登記をもって終了となる住宅取得補助金制度では、市の東側地区で住宅を取得した場合に10万円を加算する制度としており、今後、新たな移住・定住化策を具体化する際には、こうした考え方を取り入れていきたいと考えています。 このほかにも東側地域の住みやすさに特化した情報発信として、新たに「住み替えあびこナビ」のイースト版を製作し、紙媒体と併せて女性向け情報サイトにも掲載するなど発信方法を工夫し、相乗効果を生み出せるようなPRができないか検討しているところです。 東側地域の魅力的で豊かな暮らしにスポットを当てた情報発信を強化することで、成田線沿線にも転入者を呼び込み、にぎわい創出につなげていきたいと考えています。 ○議長(早川真君) 甲斐俊光議員。     〔甲斐俊光君登壇〕 ◆(甲斐俊光君) ありがとうございます。 「住み替えあびこナビ」の東地区版って非常にいいと思います。やはり、私もいろいろ見ていて、我孫子駅周辺の住み替え情報は非常によく載っているんですけれども、例えば天王台からもう東側のほうになると、そういう内容に特化しないような内容になっているんです。やっぱり地区ごとでつくっていただいて、例えば東地区は1世帯の住宅の広さが広いと思うんですよね。そういうものですとか自然が豊かですとか、あと湖北駅周辺ですと商店もしっかりあって、特に湖北台なんかもいいなと思うんですけど。そういうようなよさを地区ごとでアピールして住み替えをつくっていただければと思うんですね。 あと、若い世代を呼び込むには、やはり今ネットなんか、特に皆さんよく使っているのはインスタだとか使っているんで、そういうインフルエンサーなんかも使っても面白いかなと思うんですね。ユーチューバーだとかインフルエンサーだとか、あと、質問に対しまして24時間答えられるようなアドバイザーじゃないですけれども、我孫子にはどういうのがありますかだとか、我孫子の保育園はどこが入れますかだとか、そういうメールとかでも常に24時間返せるような、そういうのって非常に喜ばれると思うんですね。相談として電話とかだけで、どこに問い合わせていいか分からないようなところもあったりして、我孫子に住みたい人に対して、かゆいところに手が届くようなサポートすると、こういう追い風も非常にプラスになるのかなと思うんです。 だから我孫子はアピールしなくても勝手に住宅ナビですとか、いろんな雑誌に取上げられて、今非常に追い風が吹いていると思うんです。その追い風に乗るような、我孫子の転入人口が増えていくような施策を、より矢継ぎ早に行っていただきたいなと考えております。 こちら、いろいろあるので要望にとどめておきますけれども、何とかこれを来年度もまた我孫子が注目されるようにしていただきたいと思っております。 続きまして大綱4番目、行きたいと思います。 9月20日のゲリラ豪雨の水害被害につきまして質問したいと思います。 9月20日の夕方です。私も家の外に行ったんですけど、夕方に晴れた空が急に黒くなりまして、真っ暗になったと思いましたら、すさまじい豪雨が襲ってきました。この豪雨は、我孫子や天王台地区に非常に多く降ったようで、我孫子の北近隣センター並木本館におきましては、時間当たり95.5ミリというすさまじい雨が降りました。この被害につきましては、床上浸水が14件、床下浸水が31件との報告を受けております。 特に被害の大きかったのは我孫子4丁目地区であります。この我孫子4丁目地区におきましては、国道6号線とJR我孫子駅に挟まれたすり鉢状の地区でありまして、これまでも大変多くの床下浸水などが起きておりました。この被害を受けまして、関東排水区の整備をして、我孫子4丁目いこいの広場下におきましては、総事業費8.6億円をかけまして1,600立方メートルの貯水池をつくりました。こちらは、令和5年6月3日の46.6ミリという豪雨におきましては機能いたしまして、こちらでは浸水被害が起きなかったと言われていましたが、しかし、9月20日の豪雨では大変大きな被害を受けた地区となってしまいました。 1番目の質問に行きます。我孫子4丁目の治水対策につきまして。 我孫子市は、時間雨量50ミリ対応というような治水対策を行っております。急に新しい排水経路を造るというのは何億円もかかるような大きな事業になるので難しいと思っております。しかし、今の今年の夏の酷暑や、また温暖化などにおきまして、線状降水帯など多くの水害被害が起きるような状況になっております。これからも、すさまじい豪雨、ゲリラ豪雨が起きることはまず間違いないと思っております。これらの際に、この地域の水害被害を防ぐ手だてはないものであろうか、当局のお考えをお願いいたします。 2番目です。9月20日の豪雨におきましては、我孫子4丁目だけではなく市内でも多くの家屋で浸水被害が起きました。特に並木や泉地区、泉・天王台通りと言われるところでも、ひどい被害が起きまして、船取線、県道船橋我孫子線と呼ばれるところでは、テレビニュースになるような浸水被害、車が浸水するような冠水がありました。 こちらは、対応につきましては、柴崎排水区と呼ばれる地区なんですけど、この上流におきまして柴崎幹線整備工事というものが行われまして、直径3メートルの雨水管が後田樋管に出来上がりまして、私も議長のときにそちらへ視察にも行かせていただきました。この3メートルの雨水管ができたことによりまして、そちらの下流のほうに雨水が流れるようになってまいります。この雨水管に泉や並木地区の配管がつながることによりまして水害被害が防げるのかどうか。このスケジュールなどについて教えてください。当局のお考えをお願いいたします。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。篠崎啓一建設部長。     〔説明員篠崎啓一君登壇〕 ◎説明員(篠崎啓一君) このたびの9月20日の集中豪雨により被害を受けました皆様には、心からお見舞い申し上げます。 初めに、(1)についてお答えします。 我孫子4丁目地区は、5年確率降雨に対応する雨水幹線が整備済みですが、地形的な特徴から雨水が集まりやすく、度重なる浸水被害が発生していました。その後さらなる対策として、平成25年度に下水道浸水被害軽減総合計画を策定し、公助である約1,600立方メートルの雨水調整池の築造のほか、自助として雨水調整池上部を利用した車両の自主避難など、様々な対策を盛り込みました。これらの公助及び自助のハード対策やソフト対策を組み合わせることで、既往最大降雨に対して、床上浸水を防ぐことに注力してきたところです。 しかし、近年の集中豪雨による災害は施設だけでは防ぎ切れないため、雨水調整池上部の利用や自助対策について、関係自治会とさらに連携を取りながら浸水被害の軽減策を検討していきます。 次に、(2)についてお答えします。 柴崎排水区の整備が進み、泉地区からの上流の約81ヘクタールの排水先を変更することで、並木・泉地区の浸水被害が軽減できます。柴崎幹線整備工事は、令和6年度より2か年継続事業として3工区の工事着手をする予定であり、柴崎神社までは、令和9年度の完成を目指します。排水先を変更する泉地区まではJRを横断する工事の難易度もあり、最短でも令和18年度まで期間を要するものと考えています。 ○議長(早川真君) 甲斐俊光議員。     〔甲斐俊光君登壇〕 ◆(甲斐俊光君) ありがとうございました。 我孫子4丁目につきましては、自助、公助ということで、公助としてやったんですけど、なかなかこれぞといった対策がないような感じがしまして、貯水池上部、上流のほうの水が流れないようなというか、薄い膜じゃないですけれども、何かしらできないもんでしょうかね。今聞く限りじゃ、もう一度集中豪雨が起きると、50ミリ超えると、また浸水しそうな感じがいたします。非常に住民の方も不安に思っております。本当に新たな排水経路を造るのは本当に大変だなと思います。 下の泉・並木地区におきましても、令和18年度ということで、今、令和5年ですから13年後ということで、ちょっと時間があるなと感じました。令和9年度までに柴崎神社ということですね。だから、早めてくださいとお願いしたいところですが、なかなか工事の事業もあるんですけど、その前に何かしら早めの対応、何かないんでしょうかね。 私も、令和18年度少し待てないかなとも思うんですよね。これ何か早めるような方策などあったら教えてください。あと我孫子4丁目についてほかに対策あれば教えてください。再質問です。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。篠崎啓一建設部長。 ◎説明員(篠崎啓一君) まず、泉・並木地区についてなんですけれども、天王台幹線排水路の地区の水害につきましては、昭和56年に遡りまして、当時、そのときに非常に大きな台風が来て、並木8丁目、9丁目で船が出るような水害が起こっています。それを契機に整備をしてきましたけれども、やはり分断されるJR常磐線あるいは成田線などの障害によって工事は遅々として進まなかった経緯がございます。 それで、当時、天王台幹線排水路に計画しておりました天王台上流調整池というものがあったんですけれども、その工事もやや問題がありまして工事ができなかった。そのときに考案しましたのが、泉地区に将来入れる幹線排水路を先に入れて調整池として機能をするということで、管内貯留というものを3,200メーターの整備を行ってきた経緯がございます。 かなり整備するのには時間がかかって遅々として進まなかったというのがございまして、天王台上流調整池もできないということで、その上流81ヘクタール部分を流域を変更して柴崎のほうに流そうという、これが一番早い対策なんだろうなと私は思っております。ただし2年で3億円とか数億円補助金を使いましても遅々として進まないのが事実でございますので、いましばらくお待ちいただければというふうに思っております。 続きまして、我孫子4丁目地先の話なんですけれども、今、議員からもお話ありましたように、地形的にすり鉢状になっている地形でございます。ただ、今、私が答弁しましたように、既往最大降雨に対して、公助・自助で防ぐようにまず公助として1,600立米の調整池を造った。自助としては、皆さん床上浸水にしないような計画にしましたので、45センチまで家を高くしてください、あるいは土のうを積んでください。土のうはいこいの場所に置いておきます。積んでください。あるいは補助金を出しますので止水場を設置してくださいというような、我々も公助しますけれども、自助として皆さんも対策を講じていただくことで床上浸水を防ごうという、そういうふうな計画にしております。 今回の雨なんですが、雨が降って何分ぐらいでピークになるのかって非常に重要な案件なんですが、この地区、実は10分程度で洪水がピークになります。ですから、10分降雨、20分降雨、30分降雨というのが非常に重要になってきますので、前回の既往最大降雨よりも今回のほうが多いです。ですから私、今回の雨が既往最大降雨というふうに考えております。 しかもこの地区につきましては、上流域約15ヘクタール、約15万平方メートルという広大な敷地を抱えていますので、今後につきましては、取りあえず調査をさせていただいて、公助あるいは自助を使って何かできないかを、これから模索させていただきたいというふうに思っております。 ○議長(早川真君) 甲斐俊光議員。     〔甲斐俊光君登壇〕 ◆(甲斐俊光君) ありがとうざいました。非常に部長の熱意が伝わってまいりました。 それで止水板ですとか土のうを使って、自助で何とか家の中に入ってこないようになるというのが一番簡単な対策なのかなと思います。あと本当に、やはりいろいろ分析・調査も必要かと思います。どこからが一番流れてくるだとか、何とかしたいなと。我孫子市で一番104.5ミリというのが、十数年前ですか、8月の終わりにあったなと覚えているので、そのときより今回のほうがひどかったのかなと聞いております。 何とか、住民の方がもう少し安心できるような施策を行政として考えていただきたいと思います。泉・並木地区も大変なんだなと思います。ルート変更したのも私も存じておりますけれども。それによって被害も減ったような、今まで浸水したようなときが、浸水しなくなったようなときもありますので、その辺も考えていただきたいと思います。やはり市民の財産また命とか守るのが行政の仕事ですので、いろんな知恵を出していただきたいと考えております。 以上で私の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(早川真君) 以上で甲斐俊光議員の質問を終わります。 暫時休憩いたします。     午後2時43分休憩---------------------------------------     午後3時00分開議 ○議長(早川真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 市政に対する一般質問を許します。深井優也議員。     〔深井優也君登壇〕 ◆(深井優也君) 無所属深井優也です。 このたびはお騒がせしてしまい申し訳ありません。また、発言をさせていただく機会を与えていただいてありがとうございます。 それでは、大綱1、投票率については、諸先輩議員方の質疑と重なってしまうため、今回は割愛させていただきます。そのため、今回短い時間になってしまいますが、どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、大綱2、子育て施策についてです。 先日、私のほうに、こちらですね。11月に「我孫子市子ども総合計画子ども・子育て支援に関わるニーズ調査~ご協力のお願い~」というものが届いておりました。こちらのアンケートが12月31日までということで、ニーズ調査ということで記載があったので、早速私のほうも回答させていただいたんですけれども、20分程度回答に時間がかかるというふうに最初書かれておりました。結構長く時間かかるなと身構えていたんですが、実際内容を見ると本当に20分程度かかる内容が非常に濃いものとなっておりました。 ただ、こちらなんですが、結構、重複しているような内容も多く、前のページに遡って確認を何度かしたんですけれども、分かりにくい、回答がしにくいなという場所が結構多かったなという印象です。 こちらの対象者が、我孫子市内の乳児、小学生まで約1万人。そちらの保護者に対するアンケートとなっておりまして、結構子育て世代の方たちはお忙しい方が多いかなというイメージなので、質問内容というのが結構長くなってしまうと回答もしづらいなというふうには考えております。 お父様、お母様、それぞれの御両親のほうに質問をそれぞれしないといけないような内容とかも多かったので、こちらは正直まだまだ改善の余地があるかなというふうに思っております。こちら、新しい取組ということですごくいいものだったんですけれども、引き続き改善の余地あると思います。ぜひ確認をお願いします。 今回なんですけれども、アンケートの中にありました、一時預かりの保育利用、こちらについて私お話しさせていただければと思います。 今回私は選挙活動を行うに当たり、自分の子どもの預かり先、こちらを確保するのに苦労をいたしました。我孫子市で子どもを預かる事業というものが、先ほどの資料にもあったんですけれども、預かり保育、一時預かり、病児・病後児保育、ファミリーサポートセンター、これらのものが入っております。今回、私は一時預かりとファミリーサポートセンター、これらを利用させていただきました。 今回、利用した一時預かりに関しては、我孫子市に居住し、住民登録のある児童で、保育園、幼稚園、認定こども園等に在園していない子どもが対象になります。こちらに関しては、保護者の就労や疾病、出産、看護、私的な理由、リフレッシュ休暇とか、こういったもので保育が必要になった場合に、お子さんを保育園で一時的に預かる制度というものになります。 私の子どもは2歳児のため、1日預かり、8時半から16時半まで8時間なんですけれども、2,700円がかかっております。 ただ、こちらを利用する前に、当然のことだとは思うんですけれども、実際にお子さんを慣れるために半日預かりを行ったりとか、そういったこと、また、各保育園でそれぞれ面談があったりします。私なんですけれども、今回お願いするタイミングにもよるとは思いますが、幾つかの保育園では、保育士不足等を理由に預かっていただくことができなかったという状況です。実際、我孫子市のほうで実施している園に対しては、一時預かり事業補助金も交付していると思われます。なので、市民が気軽に利用できるように改善が必要なのではないかなということは、今回とても感じました。 一方で、ファミリーサポートセンター、こちらは保育者が仕事や用事などで子育ての手助けが必要なときに、子育ての手伝いをしてくれる会員、提供会員といいますけれども、こちらと利用する会員、今回でしたら私側ですね、こちらの援助事業ということになっております。こちらも登録が必要になりますが、事前に提供会員と利用会員それぞれの顔合わせが必要だったりとか、そういったことが必要になります。ちなみにファミリーサポートは、1時間当たり700円で利用が可能となります。時間や曜日によって多少高くはなるんですけれども、基本的に1時間700円。もし、今回8時間、同様にお願いするとなると5,600円かかってしまいます。これは、保育園の一時預かりに比べて約倍の金額となっております。 実際に預かり事業を今回利用してみた中で、この預かり日数の制限だったりとか、預かり金額の高さというのは、かなり利用のハードルを上げているなというふうに感じております。 それでは、質問に移ります。 今回、私、利用させていただいた側ですね、一時預かり保育の利用について、我孫子市が改善できることというのは何があるか、こちらについてよろしくお願いいたします。 ○議長(早川真君) 深井優也議員の質問に対する当局の答弁を求めます。星範之子ども部長。     〔説明員星範之君登壇〕 ◎説明員(星範之君) 一時預かりの利用可能な日数については、現在、就労、就学、職業訓練等は月15日まで、理由を問わない利用は原則月5日までとなっています。就労等での理由で16日以上利用したい方は、保育園へ入園できるため日数制限の変更はしませんが、市としても国が提唱している、(仮称)こども誰でも通園制度を踏まえ、理由を問わない原則月5日までの日数制限を見直す検討をしています。 利用料については、令和5年7月に受益者負担の適正化に向けて検討しましたが、現在の利用料が近隣市の平均と同程度であることから、改定はしないこととしました。今後も近隣市の状況を注視し適正な利用料としていきます。 ○議長(早川真君) 深井優也議員。     〔深井優也君登壇〕 ◆(深井優也君) ありがとうございました。 今回、ありがたいことに私、2日間預かってもらったんですが、ただ希望としてはもう少し預かってほしかったなというところもございます。これには、現在の保育園の環境、保育士不足等、課題が見えてくると思いますので、こちら今後の課題だと思っております。 それでは、次の質問に移らせていただきます。 先ほどお話ししました保育士不足の問題に関係して、今回12月11日、政府の異次元の少子化対策、こちらのこども未来戦略案で、保育士1人当たりが見る4歳以上の子どもの人数を、30人から25人に手厚くするということが明記されました。こちらによりますと、保育士の配置基準が約70年ぶりに見直されるということになっております。こちらは、経過措置もあるようなんですけれども、我孫子市としても保育士不足改善に力を入れる必要はあるのかなと思っております。 続きまして保育園の環境に加えまして、ファミリーサポートの環境についてもお話しさせてください。 先ほどお伝えしたとおりですが、現在ファミリーサポートは1時間当たり約700円から子どもの一時預かりをしてもらっております。こちらの金額に関しては、利用会員さんから提供会員さんにそのままの金額が支払われるということになります。私ども預かってもらう側からすると、もう少し安ければなという気持ちはあると思いますが、一方の預かってくれる側からすると、こちらは安過ぎるなという現状も見えてくると思います。そもそもがボランティア精神によるものなので、金額が問題ではないやという意見もあるかもしれませんが、やはり大事なお子様を預かる重責を考えると、金額の改善も必要なのではないかなということは考えます。こちらに関しましては、独り親家庭さんには利用料の助成制度があります。月額2万円が上限にはなりますが、利用料の半額が助成されているという状況です。 私の提案としましては、こちらの支援制度を拡大、もしくは新たな制度として一時保育を助成して、さらに提供会員さんには支払い金額を上げることができないかと。例えば倍の金額、1時間1,400円とかにして助成金を使うことで、実際に私ども使う側に関してはもっと安く300円だったりとか、そういった形の制度で、双方が充実するような制度ができたらいいなとは思っております。 それでは、一時預かりの保育環境、受ける側についてです。 こちらの我孫子市が改善できることは何か、回答をお願いします。できれば、今の助成制度のことも交えて回答いただけると助かります。 ○議長(早川真君) 答弁を求めます。星範之子ども部長。     〔説明員星範之君登壇〕 ◎説明員(星範之君) ファミリーサポートセンター事業の利用料については、近隣市も同額で実施しており、現時点で改定は考えておりません。今後も国や近隣市の動向を注視し、また会員の声を聞きながら改善点があれば見直しをしていきます。 ○議長(早川真君) 深井優也議員。     〔深井優也君登壇〕 ◆(深井優也君) ありがとうございました。 今回、私自身も、ファミリーサポートの利用をしてみて、私自身も提供会員になりたいなと思って話を聞きに行ったんですが、そちらの提供会員になるためのハードルもかなり高いもので、全8回の講習を受けたりする必要があります。 11月現在では提供会員が73名、利用会員が187名、両方会員という両方やっているもの、こちらが4人ということを聞いております。今の状況、車の送迎のみでも、全ての講習、全8回の講習を受けないとならないと。その講習自体も、ワンクール、半年に1回の開催頻度しかないということなので、なるためには、もちろん家族の御協力も必要だったりするんですけれども、なるためのハードルがちょっと高過ぎるなというところもあります。こちらに関しては、今後の課題としてお考えいただければと思います。 では、本日、以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(早川真君) 以上で深井優也議員の質問を終わります。 以上をもちまして本日の日程は終わりました。明日は午前10時より会議を開きます。本日はこれをもって散会いたします。     午後3時14分散会--------------------------------------- △本日の会議に付した事件 1.議案第19号1.市政に対する一般質問---------------------------------------出席議員 議長   早川 真君 副議長  高木宏樹君 議員   深井優也君        芝田真代君      船橋 優君        島田安子君      山下佳代君        西川佳克君      海津にいな君       岩井 康君      澤田敦士君        江川克哉君      飯塚 誠君        西垣一郎君      甲斐俊光君        日暮俊一君      内田美恵子君       豊島庸市君      坂巻宗男君        椎名幸雄君      茅野 理君        木村得道君      佐々木豊治君---------------------------------------欠席議員      芹澤正子君---------------------------------------出席事務局職員      事務局長            中野信夫      次長              佐野哲也---------------------------------------出席説明員      市長              星野順一郎君      副市長             青木 章君      教育長             丸 智彦君      水道局長            古谷 靖君      企画総務部長          山元真二郎君      (併)選挙管理委員会事務局長      財政部長            中光啓子君      市民生活部長          海老原郁夫君      健康福祉部長          飯田秀勝君      子ども部長           星 範之君      環境経済部長          山本康樹君      建設部長            篠崎啓一君      都市部長            中場 聡君      消防長             石井雅也君      教育総務部長          山田和夫君      生涯学習部長          菊地 統君...