我孫子市議会 > 2021-02-24 >
02月24日-01号

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  1. 我孫子市議会 2021-02-24
    02月24日-01号


    取得元: 我孫子市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    令和 3年  3月 定例会(第1回) 令和3年2月招集     我孫子市議会定例会会議録(第1号) 令和3年2月24日(水)現在議員24名で次のとおり      西川佳克君      野村貞夫君      澤田敦士君      山下佳代君      江川克哉君      芹澤正子君      岩井 康君      海津にいな君      高木宏樹君      戸田智恵子君      久野晋作君      内田美恵子君      飯塚 誠君      西垣一郎君      甲斐俊光君      日暮俊一君      椎名幸雄君      豊島庸市君      佐々木豊治君     坂巻宗男君      早川 真君      木村得道君      茅野 理君      松島 洋君--------------------------------------- △開会  令和3年2月24日(水)午後1時01分開会 ○議長(西垣一郎君) ただいまから令和3年第1回我孫子市議会定例会を開会いたします。--------------------------------------- △議事日程 議事日程(第1号) 令和2年2月24日(水)午後1時開議日程第1.会期の件日程第2.会議録署名議員指名日程第3.議案第1号から議案第25号及び報告第1号から報告第4号     (施政方針演説及び提案理由の説明)日程第4.請願撤回の件--------------------------------------- ○議長(西垣一郎君) 直ちに本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議長の報告 ○議長(西垣一郎君) 日程に先立ち諸般の報告を申し上げます。 日暮俊一議員から、本日の会議に遅れる旨の届出がありましたので、御報告いたします。 次に、12月定例会において教育委員会委員の任命に同意され、12月26日付をもちまして委員に再任されました蒲田知子さんを御紹介いたします。蒲田知子さん。     〔教育委員蒲田知子君登壇〕 ◎教育委員(蒲田知子君) 令和3年第1回我孫子市議会の冒頭において、御挨拶の機会をいただき、ありがとうございます。今、御紹介いただきましたとおり、私は市長からの御推薦があり、議員の皆様の同意をいただくことによって教育委員になっております。この場で皆様にお話しさせていただくのはとても光栄と思っております。また、とても緊張しております。 少しだけお話をさせていただきたいと思います。私、今回2期目になりましたが、ちょうど教育委員会と関わるようになりまして25年ほどになります。初めは、少年指導員という保護者として子どもたちを見守るということをしておりました。そのときには、保護者の代表、小学校、中学校、高校の先生方、また地域の方々と一緒に子どもたちを見守るということをしておりました。 何か例えば不審者が出たときに、緊急にパトロールをするとなりますと、保護者の私たちは自分の子どもたちの世話をしなければならないものですから、緊急のパトロールは地域の方々や先生方にお願いをいたしました。それで、私たちがこう活動ができたんだなというのを感じました。本当にそのときに地域を皆さんで守っていただいている、子どもたちを見守ってもらっているということをとても強く感じることができました。 また、そのことから公民館運営審議会委員というものになりまして、ちょうどアビスタができる頃、アビスタをどうしようかという話の中にも加わることができました。当時30代の女性でしたけれども、本当に普通に何かを遠慮するということではなく、普通に意見を言うことができる、意見交換をしながら会議ができたということを皆様にもお伝えしたいと思いました。 そのときにはアビスタをつくりましたけれども、皆さんも御記憶にあるかと思いますけれども、駐車場を有料化するですとか、そういったこともどうしてそれが必要なのかということも何度も話合いをいたしましたし、施設に関しましても、あそこは駅から近いというところで、とても狭い敷地の中で市民の皆さんに喜んでもらうものをどうしようかというところで、事務室だったり、更衣室だったり、そういったところを狭くしましょうと職員の方がおっしゃって、少しでもそういうことによって市民の皆さんに喜んでもらえるように、自分たちの動きやすさ、働きやすさは少し我慢という言葉が、少しはそれぐらいはどうにかなりますということで、この施設ができたときに本当にそういう職員さんたちがいろいろな場でいるからこそ、我孫子は市民の皆さんが楽しく穏やかに暮らせるように回っていっているということを感じました。 また、本当にそういった社会教育のほうに携わってきましたが、実際、教育委員を受けるに当たって2期目ですが、自分の子どももここで育ててきております。そのときのことを少しお話しさせていただきますと、子どものうちの1人はとても学校の先生方に御迷惑をおかけいたしました。非行ということではなかったんですけれども、手のかかるところがありまして、ただ、その子どものことを先生方はチームとして、校内だけではなくいろいろな先生が関わるという形を取っていただいて、どうやったらこの子が気持ちよく学校に行けるかということを考えていただきました。そのことが今、教育委員となっている私にとってはとてもよい経験になったなと思っております。 いろいろな考え方をなさっているんだけれども、それをすごく目立つやり方でするのではなくて、結果が出るまでは穏やかに見守っていて、落ち着いてから親のほうに教える、そんなこともありました。 そんなことがありましたので、今、教育委員として2期目になりましたが、そういったことも踏まえながら、地域の皆さんと協力し合うことの大切さ、また、職員の方々を信頼することの大切さ、そして私たち教育長教育委員、合わせて5人おりますが、が協力し合いながら我孫子の教育に少しでも役に立つように努力する、そういったことをこれからの4年間努力してまいりたいと思います。 本日はありがとうございました。 ○議長(西垣一郎君) 次に、1月14日付で人事異動がありました職員を副市長から御紹介願います。     (この後、副市長より根本久美子健康づくり支援課長新型コロナウイルスワクチン接種対策室長を議場に紹介) ○議長(西垣一郎君) 次に、監査委員から令和2年度定期監査結果の報告などがありました。それぞれお手元に配付の印刷物により御了承願います。 以上をもちまして諸般の報告を終わります。--------------------------------------- △会期の件 ○議長(西垣一郎君) 日程第1、会期の件を議題といたします。 お諮りいたします。今期定例会の会期は本日から3月22日までの27日間とすることに御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(西垣一郎君) 御異議ないものと認めます。よって会期は27日間と決定されました。---------------------------------------会議録署名議員指名 ○議長(西垣一郎君) 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。 会議規則第88条の規定により、              佐々木豊治議員              坂巻宗男議員にお願いいたします。--------------------------------------- △議長の報告 ○議長(西垣一郎君) 本日、市長から議案の送付があり、これを受理いたしましたので、御報告いたします。     (巻末資料に掲載)--------------------------------------- △議案第1号から議案第25号及び報告第1号から報告第4号(施政方針演説及び提案理由の説明) ○議長(西垣一郎君) 日程第3、議案第1号から議案第25号及び報告第1号から報告第4号を一括議題といたします。初めに、令和3年度施政方針演説を求めます。星野順一郎市長。     〔市長星野順一郎君登壇〕 ◎市長(星野順一郎君) 令和3年第1回市議会定例会の開会に当たり、令和3年度の施政方針を申し上げます。 新型コロナウイルス感染症は全国的に感染拡大が続いており、千葉県を含む11都府県に対し、再発出された緊急事態宣言が10都府県で1か月延長されるなど、いまだ収束の見通しが立たない状況です。 こうした中、市民の皆様と事業者の皆様には、不要不急の外出自粛や営業時間短縮などの緊急事態措置に御協力をいただき、大変ありがとうございます。また、市民の健康や命を守るために日夜献身的に御尽力をいただいている医療や介護、市民生活を支える仕事に従事する皆様方には心より感謝を申し上げます。 我孫子市では、これまで国の地方創生臨時交付金を活用しながら、感染拡大により影響を受けている市民生活や事業者への支援、市民の生活を支え続ける医療機関、介護保険施設障害福祉サービス事業者への支援など、様々な支援を積極的に行ってまいりました。令和3年度も引き続き、感染拡大の防止、地域経済と市民生活を支える対策に全力で取り組んでまいります。 特に、新型コロナ対策の決め手となるワクチンにつきましては、現在、各自治体で接種の実施に向け急ピッチで準備を進めており、我孫子市でも1月14日付で新型コロナウイルスワクチン接種対策室を設置しました。膨大な人数に対する接種は、これまでに例がない事業となります。 2月14日にファイザー社のワクチンが薬事承認され、医療従事者向けの接種が始まりました。医療従事者の次には、市民対象の接種が開始されますが、今回薬事承認されたワクチンは、超低温冷凍での保管や冷蔵での輸送に対する課題があるほか、市へのワクチン割当量割当スケジュールが示されていない中での準備となっています。 市では、医師会と協議し、医療機関での接種を中心とした個別接種を行い、ワクチンの供給状況や接種状況等を把握しながら、必要に応じて医療機関以外での接種会場の確保を行うこととしています。対象者が迅速、的確に接種できるよう、医師会や実施医療機関と連携しながら対応してまいります。 令和3年度の予算編成につきましては、経常的経費全般にわたり厳しい精査や調整を幾度も行い、削減に努めました。歳入では、市の歳入の根幹である市税収入において、個人市民税法人市民税新型コロナの影響などから減となり、固定資産税都市計画税でも土地・家屋の評価替えなどにより減となることから、前年度に比べ全体で大幅な減額となることを見込んでいます。 一方、国の地方財政計画などから、地方交付税及び臨時財政対策債を的確に算定し、地方債を活用するなど財源確保に努めました。 歳出では、第10期実施計画において、第三次基本計画に位置づけた5つの重点プロジェクトを中心に130事業を採択しました。 政策的経費では、湖北台保育園の再整備や子育て支援施設私立保育園による運営支援など、若い世代が子育てしやすいまちづくりへの取組を始め、我孫子駅構内へのエレベーター整備、緊急車両の更新など、市民の安全・安心を守るための取組、小中学校施設をはじめとする公共施設の老朽化対策を中心に実施していくことといたしました。 また、手賀沼公園・久寺家線の整備や治水事業などの大規模事業を実施するため、財政調整基金各種特定目的基金から約11億4,000万円の繰入れを見込んでいます。 その結果、令和3年度一般会計の予算規模は、令和2年度当初予算より51億3,000万円増の463億8,000万円となりました。 昨年度に引き続き、新クリーンセンターの建設を進めるほか、扶助費の増加など、これまで以上に厳しい財政状況となっておりますが、事業の優先順位をしっかりと精査し、適切な財源配分に努めながら、少子高齢化や人口減少、公共施設の老朽化などの課題に的確に対応することで、将来にわたり誰もが安心して住みやすいまちづくりを推進し、持続可能なまちづくりを着実に進めてまいります。 今年は1年延期となった東京2020オリンピックパラリンピックが開催され、オリンピック聖火リレーが我孫子市を通ります。聖火リレーは3月25日に福島県を出発した後、全国を回り、千葉県には7月1日に到着し、3日間をかけて県内各所を巡ります。我孫子市では7月3日の午後4時過ぎに道の駅しょうなんを出発し、手賀沼公園までの約2.3キロメートルの区間を12人のランナーが聖火をつないでいきます。 現在、東京2020オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会や千葉県とともに、聖火リレーの実施に向けた運営体制や沿道を盛り上げる企画などについて、調整を進めています。 また、8月18日にはパラリンピック聖火リレーを含む千葉県聖火フェスティバルが開催される予定です。この聖火に、我孫子市の平和の灯を活用するため、我孫子市では平和祈念式典に合わせて手賀沼公園の平和の灯から種火を取り、市原市において県内各市町村で採火された火と合わせます。合わさった火は千葉県の聖火となり、競技が開催される千葉市内で聖火リレーが行われた後、開催都市である東京都に送り出されます。さらに、千葉県で開催される競技を中心に、学校連携観戦チケット約1,850枚が我孫子市に割り当てられる予定です。今後、市内の小中学生が観戦に行けるよう、調整を図ってまいります。 引き続き、多くの市民の皆様の心に残るものとなるよう、組織委員会や千葉県と連携し、今後示される予定のオリンピックパラリンピックにおける新型コロナ対策ガイドラインを踏まえながら準備を進めてまいります。 ジャパンバードフェスティバルでは、ジャパンバードフェスティバル2019が第25回ふるさとイベント大賞において、最高賞である内閣総理大臣賞を受賞いたしました。 ふるさとイベント大賞は、一般財団法人地域活性化センターが主催し、全国各地で数多く開催されている地域の活力を生み出すイベントの中から特に優れたものを表彰し、全国に向けて紹介することで、ふるさとイベントのさらなる発展を応援することを目的としたものです。 第25回ふるさとイベント大賞には、全国で125件の推薦がありましたが、その中で、鳥をテーマにしたイベントでは来場者数、出展数とも国内最大級であり、国際的なつながりもあること、大人から子どもまで楽しめるイベントであること、そして地域の交流や環境保全意識の向上に寄与していることなどが評価され、受賞となりました。 今年度は、新型コロナの拡大防止のため会場開催は中止し、オンライン開催としましたが、今後もより多くの方に我孫子市の魅力を知っていただく機会として発展していくよう、市としても実行委員会と協力し、開催をしていきます。 なお、授賞式は3月4日、動画投稿サイトユーチューブでライブ配信される予定です。 布佐中学校区での地域学校協働活動では、令和2年度地域学校協働活動推進に係る文部科学大臣表彰を受賞し、明日25日に表彰式が行われます。 布佐地区では、東日本大震災時に地域と学校が連携協力し、復興に携わったという歴史があります。今回、地域全体で次代を担う子どもたちを育成するために、地域と学校が協働・連携し、地域の教育力の向上が推進されたことが認められ、受賞することとなりました。今後は、コミュニティ・スクールを導入し、さらに地域と学校の連携・協働を推進してまいります。 それでは、令和3年度に実施する主な事業について、5つの重点プロジェクトに沿って申し上げます。 重点プロジェクト1は、手賀沼をはじめとする我孫子ならではの自然を大切にし、環境にやさしいくらしを育むまちづくりです。 首都圏にあって、豊かな自然に触れながら生活できる環境は、我孫子の大きな魅力です。住宅都市としての魅力を高めるためには、手賀沼をはじめとした我孫子ならではの貴重な自然を守り、育てていくことが欠かせません。今後も、貴重な自然の保全・再生に市民の皆さんとともに取り組み、まちの魅力を高め、広く情報を発信してまいります。 また、地球温暖化や生態系の破壊など、環境問題が深刻化しています。一方、原発事故を背景に、地球環境やエネルギー問題に対する市民や事業者の意識が一層高まり、省エネルギーや自然エネルギーへの取組が検討されています。 市では、こうした市民や事業者の取組を支援するとともに、引き続き、温室効果ガス排出量の削減に取り組んでまいります。 手賀沼の浄化では、環境省発表の令和元年度の水質はCOD年平均値1リットル当たり8.9ミリグラムと、前年度に比べてやや改善しているものの、全国ワースト順位は3位と変わりありませんでした。今後も、県が定める手賀沼に係る湖沼水質保全計画手賀沼水循環回復行動計画に基づき、県・流域市・市民団体等と連携し、手賀沼の浄化対策事業を進めてまいります。 近年、手賀沼とその流入河川に大量繁茂している特定外来生物であるナガエツルノゲイトウやオオバナミズキンバイついては、県が主体となって計画的な駆除を実施します。令和3年度は、令和2年度に実施した試験駆除の結果を踏まえ、駆除優先度の高い手賀沼上流部の大規模駆除を実施する予定です。この事業は、本市のシンボルでもある手賀沼の水環境保全に資する重要な取組であり、事業を着実に進めていくため、今後も周辺自治体とともに協力をしてまいります。 あびこエコ・プロジェクトの推進では、市の事務・事業に伴う温室効果ガス排出量の削減を目的とするあびこエコ・プロジェクトについて、令和3年度から7年度までの5年間を計画期間とする第五次計画、あびこエコ・プロジェクト5を来月策定します。 第五次計画では、基準年度となる平成30年度比で9%の排出量削減という数値目標を掲げ、引き続き全庁的に電気・燃料等の使用量の削減に努めるとともに、環境負荷の少ない電力調達や廃棄物の排出量の抑制など、環境負荷の低減に取り組んでまいります。 新クリーンセンターの建設では、昨年7月から実施していた土壌汚染対策工事は12月末に完了し、1月26日に千葉県報への掲載により汚染区域の指定は解除されました。 現在、工事着工に当たり、千葉県へ土地の形質の変更届出書を提出しており、今月中に手続が完了する見込みで、2月26日から全面的な本体工事に着工いたします。なお、本体工事の工程や進捗状況などは、広報やホームページに掲載し情報提供をしていきます。 令和3年度は、新型コロナの感染拡大の収束が見通せない状況において、プラント機器の製造工程への影響を考慮し、プラント機器を前倒しして製造いたします。そのためには、製造完了から現場搬入までの間、保管が必要となることから、工事請負金額に保管費を増額するため、工事請負契約の一部変更する議案を今議会に上程しています。 重点プロジェクト2は、我孫子の資源をいかし、豊かな地域を創りだす活力あるまちづくりです。 まちを発展させていくためには、まちの活力を高め、元気にしていくことが必要です。そのため、手賀沼をはじめとする自然環境や歴史的・文化的遺産など、地域の資源を最大限活用して、我孫子の魅力を高め、交流人口、関係人口、さらには定住人口の拡大につなげてまいります。 また、地産地消を軸とした農業振興をはじめ、住工混在の解消や新たな企業が進出しやすい環境づくりを推進して、市民がいきいきと働ける場を創出するほか、商店会の活性化、観光振興などに取り組み、地域経済の活性化を図り、税収の確保にもつなげてまいります。 さらに、市民活動を支援し、市民の力を生かしたまちづくりを進めるとともに、市民や団体と連携を図りながら、地域コミュニティの活性化に向けた取組を推進し、地域の活力を高めてまいります。 手賀沼公園では、公園の魅力向上と交流人口の拡大を目指し進めています官民連携によるオープンカフェ設置事業は、当初2事業者から応募がありましたが、1事業者から辞退届が提出され、1事業者の応募となりました。 第2回手賀沼公園便益施設設置予定者選定委員会を1月29日に開催し、応募事業者から事業コンセプトや実施方針、事業計画、実施体制等の提案された計画について審査を行い、吉岡茶房が提案した計画について、手賀沼公園の機能を損なうことなく、適切な計画であると選定されました。今後、建築設計や建築確認等の事務手続を経て工事に着手し、11月に開店する予定です。 また、手賀沼公園において、高校生から「早朝や夕方にジョギングをしていると足元が暗く、安心して利用できないので明るくできないか」という意見をいただきました。市としては、この意見を真摯に受け止め、芝生広場に設置されている園路灯5灯をLED灯に替え、さらに平和祈念碑前の園路にローポールライト2灯を新たに設置します。 手賀沼遊歩道については、供用開始されてから約40年が経過し、沿道に植えられた桜やツツジなどの樹木は、病害虫被害や篠竹などの雑草進出の影響で、樹勢が目立って衰えてきています。市にとってかけがえのない財産ですので、遊歩道とその樹木が長く親しまれるよう、専門家の意見を聞き、樹木や施設等の現況を再調査した上で維持管理計画を作成し、適正な維持管理に努めてまいります。 高野山ふれあい市民農園跡地水生植物園と周辺農地につきましては、平成29年10月に策定した「高野山新田地区利用構想~憩いエリア編~」に基づき、コスモスや菜の花、昨年試験的に実施した蕎麦等の景観作物栽培を中心に交流人口の拡大を図ります。 なお、農業経営基盤強化促進法の一部改正に伴い、令和5年度以降、市が同法に基づく農用地等の買取り及び借用ができなくなったことから、自然環境を生かした新たな活用方法を検討していきます。 植物防疫では、環境にやさしい農業を推進するため、平成17年度を最後に農薬の空中散布を中止してきましたが、近年、カメムシによる水稲への甚大な被害が発生しています。 令和2年度は、カメムシによる被害を軽減するため、利根川沿いの圃場を対象に小型無人航空機を使用した防除に取り組む農業者に対し、費用の一部を支援しました。 令和3年度は、全市的に取り組むことでより効果的な防除ができることから、手賀沼沿いの圃場を含め、要望のあった農家を対象に防除費用の一部を支援し、農業生産と経営の安定化を図ります。 企業が進出・操業しやすい環境づくりでは、令和2年度に策定した柴崎地区の産業用地整備基本計画を基に、民間開発事業者の募集を行い、事業者を決定したいと考えています。さらに、産業振興の充実を図るため、引き続き千葉県企業立地課に職員を派遣いたします。 また、新型コロナの感染拡大を契機とした業務改革の一環で、都心等から市内に新たにオフィスを開設する事業者、または市内の支社等に本社機能を移転する事業者に対する、我孫子市オフィス開設等促進補助金制度を創設いたします。この補助金制度により、市内へのオフィスの立地を促進するとともに、雇用の拡大を図ってまいります。 商店街活性化の推進では、令和4年3月で商業活性化ビジョン事業推進計画及び観光振興計画の期間が終了することから、現在、新たな商業振興及び観光振興に係る方針を検討しています。 これまでは、商業及び観光においては、それぞれの計画に基づいて事業を実施してまいりましたが、これらは非常に密接した関係性があることから、今後は一つの方針の下、効果的な施策展開を図っていく考えです。市内の商業者、観光業者、商業・観光の専門的知識を有する者で組織された我孫子市商業観光方針検討会での検討も踏まえ、我孫子市第四次総合計画との整合性を図りながら、新たな方針を定めてまいります。 生涯学習センターアビスタでは、公民館の長寿命化計画に基づき、オープンスペースやホールなどの空調設備改修工事を行います。また、湖北地区公民館についても、公民館の長寿命化計画に基づき、経年劣化している受変電設備の更新工事を行います。 駐車場の民間運営につきましては、昨年12月に事業者の選定を終え、4月1日からの事業開始に向けて、事業者からの提案内容について協議中です。IC決済対応の精算機や事前精算機の導入、ゲートバーなどハード面の整備のほか、出庫可能時間の延長、最大料金制の導入など、サービス向上につながる提案について、実現に向けた検討を行い、市民の皆様にとってより一層利用しやすい駐車場の実現を図ります。 我孫子市市民公益活動支援指針では、令和2年度に作業を進め、今月中に改訂を行う予定です。指針の改訂に当たっては、市内で市民活動支援に関わる我孫子市民活動ネットワークや川村学園女子大学、中央学院大学、我孫子市社会福祉協議会、市民活動ステーション指定管理者との意見交換を行い、見直しました。 令和3年度から新たに改定を行った指針を基に、市民公益活動の担い手対策や市民活動団体が活動しやすい環境づくりを行ってまいります。また、指針の推進に当たっては、関係機関と連携を行いながら、具体的な事業を計画した上で実施をしてまいります。 根戸地区まちづくり協議会につきましては、1月24日に地域の自治会の皆様と根戸地区まちづくり協議会の今後についての意見交換会を開催いたしました。出席した自治会の総意は、施設の管理は市または別の委託先を検討し、コミュニティ事業については、地域のまちづくり協議会が担うという意見でした。 今後は、地域に合ったまちづくり協議会の在り方を支援していくとともに、他のまちづくり協議会とも意見交換をしながら、近隣センターとまちづくり協議会の在り方を検討してまいります。 重点プロジェクト3は、みんなが安全にくらせるまちづくりです。 近年多発している自然災害での課題等を踏まえ、私たちは力を合わせていかなければなりません。そのため、引き続き水害対策や消防救急体制の充実を図るとともに、市民の皆さんと連携して、防災や防犯、交通安全などに取り組み、誰もが安全・安心で快適にくらせる環境づくりを進めてまいります。 防災体制の強化では、令和元年の台風15号や台風19号、令和2年7月豪雨などの災害の教訓等を踏まえて、改正・修正された国関係法令や県の地域防災計画に基づき、令和3年度は我孫子市地域防災計画を修正いたします。 修正に当たっては、避難所等における新型コロナ対策、大規模停電対策、庁内の組織体制、受援計画の整備、避難所の開設順位の明確化や運営体制などを見直すことで、災害予防や災害対策を効果的かつ円滑に実施できるようにいたします。 災害支援補助事業では、東日本大震災からの復興対策として、液状化被害を受けた建築物の敷地において、新築する建築物の液状化被害を抑制し、当該敷地の土地利用を促進するため、平成27年度に液状化対策工事補助金を創設し、これまでに42件の申請を受け付け、2,055万2,000円の補助金を交付しています。令和3年度が本制度の最終年度となるため、被害の多かった地区の自治会に周知を行い、制度の利用を促してまいります。 水害対策では、柴崎排水区において、3か年で実施する国道6号を横断する工区の2年目として柴崎幹線整備工事を進めます。布佐排水区では、県道千葉・竜ケ崎線から上流側の雨水幹線整備工事を進めます。若松地区では、第4排水区の雨水管布設工事を進めます。 水害対策には多大な予算と長い年月が必要となります。市では、床上浸水が多数発生している地区を優先的に進めていますが、今後も国の交付金を活用し、浸水対策事業を着実に進め、水害に強いまちづくりを進めます。 消防力の強化・充実では、中里地区における東消防署湖北分署の移転と総合訓練施設等の整備に向けて、令和8年度中の開所を目指し、令和3年度より設計業務を進めてまいります。 また、東消防署湖北分署の開所に合わせ、救助隊・救急隊の充実強化を図るため、令和2年度より消防審議会を開催し、職員の増員、組織体制の見直しを含め、審議を進めています。令和3年度も引き続き、消防体制の強化に向けた取組に対する手法や課題について審議いただき、令和3年夏頃に答申いただく予定としています。 さらに、経年劣化が顕著に見られる東消防署訓練塔の修繕を行い、総合訓練施設等の整備までの間、消防訓練体制の維持を図るほか、庁舎の受変電設備を高圧から低圧に変更するための工事を行い、消防施設等の適正な管理を図ります。 千葉県北西部の10市により設置された松戸市ほか9市消防指令事務協議では、119番通報を受付・処理するため、令和2年度に共同で整備し運用を開始した、ちば北西部消防指令センターの安定稼働を的確に進めてまいります。 また、消防指令センターの切替えに伴い、柏市・我孫子市消防通信指令事務協議会については、令和4年度の協議会の廃止に向け柏市と協議を進めるとともに、令和3年度は設置してある通信指令機器の撤去及び解体作業を実施いたします。 消防団施設の維持管理では、老朽化した第2分団器具置場の整備について、建設予定地の選定も含め、関係機関と調整を図り、計画的に整備を進め、消防団体制の強化・充実を図ってまいります。 橋梁長寿命化修繕事業では、橋梁長寿命化修繕計画に基づく効率的な維持管理を図るため、令和3年度は法令に基づく34橋の定期点検、船戸跨線人道橋及び北新田7号橋の補修設計を進めていきます。また、白山跨線人道橋の修繕工事につきましては、引き続きJR東日本と連携をし、進めてまいります。 重点プロジェクト4は、若い世代に選ばれるまちづくりです。 人口減少が続く中、若い世代の方に住んでもらうためには、我孫子市で育った子どもたちがふるさと我孫子に対する愛着心と誇りを持って大きく育ってもらえる環境づくりが大切です。そのため、若い世代のニーズを把握しながら、安心して子どもを産み育てられる環境づくりや、子どもたちが主体的に考え模索する子育ちを支援していくことで、魅力あるまちづくりを進めてまいります。 シティプロモーションの推進では、毎週土曜日、午前9時からTBSラジオで放送されている本市のふるさと大使、塙宣之さんが司会を務める「ナイツのちゃきちゃき大放送」を通して、本市をPRしていきます。 昨年12月19日の放送では、市制施行50周年を記念して、番組のオープニングで我孫子ネタの漫才を披露したほか、人気の大喜利コーナーでは、「あの有名人が我孫子をテーマに曲を発表。誰の何という曲」をテーマにして、塙さんらしい笑いを取りながら本市をPRしていただきました。引き続き、ラジオ番組内でCMを放送するとともに、本市で番組内で取り上げられるよう働きかけを行うなど、ラジオ番組を十分活用し、本市の認知度を高めてまいります。 また、新たに市民参加型シティプロモーションとして、市民から動画や写真を募集して、ホームページやSNS、広報あびこなどを活用し、市民の我孫子への愛着や誇りを育みながら、本市の魅力を発信してまいります。 子育て環境の整備では、これまで子育てと仕事などを両立ができるよう進めてきた保育環境の維持を図るため、保育士の確保や認定こども園等に移行する幼稚園等への支援をはじめ、様々な取組を進めていきます。 湖北台保育園の建て替えでは、令和4年度の開園を目指し、保育園の園舎にわくわく広場を併設する複合施設として整備を実施いたします。なお、工事請負契約を締結するための議案を6月議会に上程し、夏頃からの工事着手を予定しています。 乳幼児を連れて遊びながら交流を持てる場所として、市内4か所に設置しています公立の子育て支援施設については、川村学園女子大学附属保育園と布佐宝保育園から、子育て支援施設の設置の希望がありました。 市としても、保育園併設の施設とすることで、保育士や栄養士などの専門性を生かした相談や、園庭や園舎、年齢に合った遊具など、保育園が本来持っている機能や環境を生かし、地域に開かれた子育て支援を行えるとの考えから、7月から両園での子育て支援施設の運営とし、事業を支援してまいります。 なお、現在の天王台地区のすくすく広場と、新木・布佐地区のすこやか広場は、6月30日で閉園することといたします。 妊婦・乳児一般健康診査等では、令和3年度から生後50日以内の子どもを対象に、新生児の聴覚検査費用の一部、3,000円を助成します。新生児聴覚検査にて支援が必要となった場合には、検査実施医療機関や、関係機関の情報提供及び関係機関と連携を取りながら育児支援を行い、子どもが健やかに育つよう、切れ目ない支援に努めてまいります。 小児等任意予防接種費用助成事業では、骨髄移植等の影響により、予防接種で獲得した免疫が低下・消失すると感染症にかかりやすい状況になることがあり、再接種した場合には全額自己負担となります。 感染症の発生予防や重症化予防及び保護者の費用負担軽減のため、予防接種で獲得した免疫が低下・消失した20歳未満の方が、医師の判断に基づき定期予防接種に位置づけられているワクチンを再接種した際にかかる費用を助成いたします。 若い世代の住宅取得支援補助では、事業がスタートした平成26年6月から令和3年2月15日時点の申請件数は2,513件に上り、このうち転入世帯は1,082件、15歳以下の子どもを持つ世帯は1,725件となり、多くの方に活用いただいております。令和3年度も引き続き若い世代への支援を実施いたします。 婚活支援事業では、結婚に関する様々な相談やマッチング、イベント開催など、総合的に婚活支援を行っています。令和3年1月現在、会員数は203人、成婚数は累計44組となり、そのうち20組のカップルが市内に住んでいます。 令和2年度は、新型コロナの影響で上半期にイベントができませんでしたが、下半期に「マスクdeミニ婚活」と題して、少人数で趣味婚活を行い、イベントをきっかけに計5組が交際に至りました。令和3年度も小規模ではありますが、なるべく多くのイベントを行っていく予定です。 常磐線・成田線の利便性の向上につきましては、JR東日本では東京100キロメートル圏の主要路線での終電時刻の繰上げなどを行うことで、保守作業時間を拡大し、作業従事者の働き方改革推進や鉄道設備の設置・保守のスピードアップによるサービス向上を図るとともに、新型コロナの拡大を契機とした利用者の行動様式の変化に対応したダイヤ改正を3月13日に行います。 ダイヤ改正では、常磐線快速下りの終電では、我孫子駅で22分早まり、常磐線快速上りの始発では、我孫子駅で9分遅くなる予定です。常磐線各駅停車につきましては、土日・祝日の我孫子-取手間で終日の運転を取りやめる見込みです。 また、我孫子駅発着の臨時特急踊り子号は、新型コロナ感染拡大の影響により、利用客の少ない状況が続いていることから、3月以降の運行継続は行わないこととなりました。市としては、新型コロナの状況を見ながら、JR東日本に対し、ダイヤの復元を含む利便性向上について要望していきたいと考えています。 また、沿線活性化の取組として、常磐線につきましては、JR常磐線沿線8自治体とJR東日本東京支社、東京藝術大学で構成するJOBANアートライン協議会において、アートを機軸とした沿線の活性化に引き続き取り組んでまいります。さらに、松戸市、柏市、我孫子市、取手市の4市が協力し、各市が持っている魅力や観光資源などを活用し、さらなる沿線の活性化を図ってまいります。 成田線につきましては、今年4月1日に、成田線我孫子-成田間が開業120周年を迎えることから、沿線7自治体で構成する成田線活性化推進協議会とJR東日本東京支社及び千葉支社と連携し、記念事業の検討を行ってきました。 具体的には、開業120周年の記念列車を走らせることや、駅からハイキングを実施すること、さらに、沿線の小学生を中心に、成田線に関する絵はがきコンクールや、成田線開業120周年写真展などの記念事業を予定しています。事業につきましては、新型コロナの対策を行うとともに、国や県などの動向を注視しながら実施をしていきます。 市制施行50周年事業の一環として、昨年7月1日から令和3年2月末までの期間限定で、我孫子駅の発車メロディーが1番線は河童音頭、5番線はあびこ市民の歌に変更されています。 変更後の発車メロディーは、多くの市民の方々から大変好評をいただいており、市としても市の魅力の一つとして今後も継続していきたいという強い意思とともに、期間満了以降も発車メロディーを継続していただけるよう、JR東日本と粘り強く協議を進めてまいりました。その結果、令和4年2月末までの1年間、期間延長が認められました。 重点プロジェクト5は、だれもが生涯をとおして、健康で自立した生活を安心して送れるまちづくりです。 私たちは住みなれた場所で家族や地域の人たちと関わりを持ちながら、心身ともに健康にくらすことを望んでいます。そのため、誰もが生涯をとおして健康でいきいきと暮らせるよう、健康寿命の延伸や介護予防への取組など、市民の健康づくりを応援していきます。また、障害の有無や年齢に関わらず、誰もが住みなれた地域の中で自立し、安心してくらせる環境づくりを進めます。 高齢者への支援では、令和3年度からスタートする第8期介護保険事業計画と第9次高齢者保健福祉計画の策定につきましては、第7期の実績を踏まえ、高齢者とその家族のニーズを反映させ、高齢者が住みなれた地域で安心してくらせるよう、地域包括ケアシステムをさらに発展、深化させるとともに、令和22年までの中長期的視点に立った持続可能な介護保険制度とするための計画としていきます。 第7期介護保険事業計画において整備予定の介護老人保健施設100床につきましては、令和元年度の台風被害や新型コロナの影響を受け、書類審査などに時間を要したため、当初の計画より遅れが生じていますが、令和4年2月の完成を予定しています。 第8期介護保険事業計画では、広域型特別養護老人ホーム100床の整備を位置づけました。当該計画期間中に整備できるよう、千葉県や関係各所と協議を進めてまいります。 介護保険要介護認定業務では、今後、大幅な増加が見込まれる要介護認定調査に対応するため、訪問調査時に調査票の入力を行うタブレット型端末を用いた訪問調査モバイルシステムを導入いたします。これにより調査票の作成時間を大幅に短縮し、事務の効率化と調査票の平準化を図ります。 生活支援体制整備では、高齢者が住みなれた地域で安心してくらし続けることができるよう、市内6地区の社会福祉協議会を拠点とする高齢者ささえあい活動をさらに進めていきます。令和3年度は、直営の我孫子市高齢者なんでも相談室内に生活支援コーディネーターを配置し、生活支援ニーズの把握と関係者のネットワーク化を推進し、生活支援サービスの充実と創出を目指します。 高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施では、国保データベースシステムを活用し、健康状態不明者の状況を把握し、必要に応じて保健指導、医療の受診勧奨、介護サービス等の利用につなげてまいります。また、地域の通いの場に専門職が出向き、健康教育や健康相談等を行い、疾病予防、重度化防止の取組を推進してまいります。 障害者への支援では、障害のある方が住み慣れた地域で生活できるよう、軽作業などの就労訓練を行える日中活動の場を確保するため、湖北台で精神障害者の支援に特化した地域活動支援センターⅠ型施設を運営している事業者が、就労継続支援B型事業に移行するための施設整備を支援していきます。 嚥下支援については、障害児者への福祉増進を目的として、社会福祉事業基金に積み立てた寄附金を活用し、障害児者の摂食嚥下支援の向上を目指します。また、新型コロナ対策のために令和2年度に実施できなかった摂食嚥下支援事業については、今後の感染拡大状況を鑑みながら令和3年度に実施をいたします。 千葉県では、令和2年12月から、がん検診、特定健康診査等の健康づくりメニューに取り組んだ方を対象に、市町村が健康ポイントを付与し、一定以上のポイントを獲得した者に対し、優待カードを交付し、県内協賛店にて利用できる制度、元気ちば!健康チャレンジ事業を実施しています。市もこの事業に参加し、市民の主体的な健康づくりを支援していきます。 平和事業では、戦後75年がたち、戦争や原爆を経験し、自ら語ることのできる方が少なくなっていく中、その思いを受け継ぎ、平和への思いを絶やさぬよう、市民とともに平和事業を推進しています。 戦後60年の節目である平成17年度に開始した被爆地への中学生派遣は、これまで延べ153人の中学生を広島や長崎に派遣をしてきました。昨年は新型コロナの影響で、8月6日に行われた平和祈念式典には参列できませんでしたが、日程を変更して9人の中学生を広島へ派遣し、被爆の実態や被爆者の思いを学び、感じてもらいました。今年も8月に広島へ市内中学校の代表者を派遣いたします。 そして、歴代の派遣中学生が講師となり、小学生に戦争や平和に関する事業をするリレー講座も、戦後70年記念事業として開始してから6年がたち、若い世代の平和の継承につながっています。戦争や原爆の恐ろしさを学び、平和を願う心を育む事業として、今年は全小学校で実施できるよう取り組んでまいります。 また、毎年8月の我孫子市平和記念式典と合わせて実施している手賀沼とうろう流しは、幅広い年代の方が平和について思いを寄せるきっかけになることから、より多くの方に参加いただけるよう工夫をして実施をいたします。 以上、重点プロジェクトに沿って述べてまいりましたが、次に、主な都市整備について申し上げます。 都市計画に係る総合調整では、千葉北西連絡道路について、令和2年10月に千葉北西連絡道路検討会が設立され、検討がスタートいたしました。市としては、この道路を市の発展につなげるよう国、県と議論を重ねるとともに、様々な機会を通じて情報を広く発信してまいります。 また、都市計画マスタープランにつきましては、令和2年度から引き続き、基本構想の内容に即しつつ、本市の都市構造に大きな影響を与える千葉北西連絡道路の動向を注視しながら、見直し作業を行ってまいります。 東側地区の交通における利便性を向上させるシャトルバスでは、今後の新型コロナの状況を踏まえ、実証運行を行いたいと考えています。市内バス事業者と協力しながら実証運行を行い、まずは地域の需要を把握していきたいと考えています。 手賀沼公園・久寺家線の整備では、継続事業の手賀沼公園側の道路整備工事を引き続き進めるとともに、国道356号側の道路整備工事に着手し、令和4年4月の供用開始を目指し、整備工事を進めます。 また、公園坂通りにつきましては、手賀沼公園・久寺家線開通後、車両通過交通の変化を見ながら、自動車の相互通行を可能としたまま通過交通を抑制する具体的な手法を検討してまいります。まずは、市のシンボルロードとして、市の目指す”歩きたくなるみち”というコンセプトや、歩行者を中心とする道路空間の将来イメージの共有を図るとともに、計画的な整備を行えるよう、都市計画マスタープラン等の市の計画に位置づけてまいります。 下ヶ戸・中里線外1線の整備では、道路詳細設計について権利者及び近隣への説明会を行うとともに、引き続き事業用地の先行取得を進めます。 我孫子駅のエレベーター整備及びトイレ改修では、今月から駅構内において本格的な工事に着手いたしました。現在、整備に係る支障物の撤去・移設などを実施しています。トイレに関しては、3月21日から仮設トイレによる供用となり、トイレ改修は年内に完了する予定です。詳しくは今後、駅構内や市ホームページでお知らせをしてまいります。御不便をおかけいたしますが、御理解と御協力のほどお願い申し上げます。 道路整備事業では、安全で快適に通行できる道路機能を確保するため、老朽化した市道3路線の舗装工事、昨年末に撤去した西原地下歩道ゲートの新築工事、市道路面下空洞の復旧工事を引き続き行っていきます。また、妻子原地先の市道24-003号線等の改良では、現道幅員の有効利用を図り、安全で円滑な通行を確保するため、令和3年度はNTTの電柱移設を行っていきます。 土谷津地区の道路整備では、防災面の強化、安全かつ円滑な通行を確保するための整備を進めており、令和3年度は、用地取得及び雨水管布設工事を行っていきます。 道路境界の査定では、我孫子市が管理する公共基準点のうち、日本測地系の座標となっているものを、公共測量の現在の基準となっている世界測地系の座標に変換するため、令和3年度は公共基準点の現況調査を行います。 街路灯の新設及び維持管理では、久寺家通りに設置されている商店会所有のデザイン型照明灯が令和3年度中に撤去される予定となっていることから、新たに街路灯を設置していきます。 布佐小学校入口交差点改良事業では、児童の安全な通行を確保するため、市道の拡幅整備を進めていきます。また、千葉県では、国道356号の布佐小学校入口交差点から東消防署交差点までの歩道未整備区間の整備を進めていきます。令和3年度は、市では現地測量、詳細設計、用地測量を行っていき、千葉県では市道の線形が決定した後、用地測量を行っていきます。 総合地震対策事業では、下水道総合地震対策計画に基づき、マンホール浮上防止工事や避難所に指定されている小学校へのマンホールトイレの設置を順次進めてきました。令和3年度は、マンホール浮上防止工事と、湖北台西小学校へのマンホールトイレの設置工事を行います。 下水道の整備では、衛生的で快適な生活環境を確保するため、市街化区域内の公共下水道整備を計画的に進めており、下水道未普及地区では、下水道整備5か年計画に基づき、下ヶ戸西側地区、湖北駅北側地区及び布佐駅東側地区で整備を進めています。 令和3年度は、下ヶ戸西側地区及び湖北駅北側地区において引き続き下水道整備を進めるとともに、久寺家1、2丁目の汚水幹線整備工事に着手いたします。また、久寺家1、2丁目地区の不明水対策は、令和2年度に行った実施設計を踏まえた不明水浸入対策工事を行います。 最後は、その他の事業です。 行政改革の推進では、引き続き、市民の目線に立った行財政改革に取り組むほか、行政改革推進プランの推進と事業仕分けを実施いたします。 令和2年度で計画期間を終える第4次行政改革推進プランは、新型コロナにより各改革項目の検討・実施・検証に支障が生じていることや、次期行政改革推進プランは、令和4年度からスタートする第四次総合計画に定める行政運営の方向性と一致させるべきと考えることから、計画期間を令和3年度まで延長いたします。それに伴い、現プランに掲げた取組の基本的な考え方を継続するとともに、各改革項目の令和3年度分の取組の方向を追加する見直しを行います。 署名・押印等の見直しの推進につきましては、行政手続の簡素化、住民の利便性の向上に加え、オンライン化の推進やテレワークの推進など、職員の働き方改革の後押しにもつながると考えています。国の動向を見据えつつ、押印見直しの考え方を統一するための方針に基づき、4月1日から押印を廃止するものも含め、順次見直しを行っていき、その見直し状況を随時市民の皆様へお知らせをしてまいります。 行政組織の見直しでは、引き続き、第四次総合計画を効果的に推進するための体制を検討するとともに、責任体制を明確にし、組織力の向上を図るため、職制の見直しを行います。 職員の派遣につきましては、新型コロナ対応により庁内体制を強化するため、東北派遣につきましては見送ることといたしましたが、国土交通省関東地方整備局、千葉県、千葉県後期高齢者医療広域連合、東葛中部地区総合開発事務組合には引き続き各1名を派遣していきます。 リスクマネジメントの推進では、昨年10月に設置した行政管理室を(仮称)行政管理課に名称変更し、体制を強化いたします。まずは、補助金申請事務に関する調査を手始めに、総務省が策定したガイドラインや他市の導入事例を参考として、リスクの洗い出しと評価を実施し対応策を検討してまいります。また、様々なリスクに対し自律的に対応できるよう、職員の意識改革を目的とした研修を実施していきます。 マイナンバー制度の普及では、令和2年度に改定したマイナンバーカード交付円滑化計画に基づき、令和4年度末までにはほとんどの市民がマイナンバーカードを取得することを目的に、カードの交付業務を進めていきます。 カードの利用につきましては、来月から健康保険証としての利用が開始され、令和4年1月からは住民票や印鑑証明等のコンビニ交付が開始するといったサービスを拡大することから、今後さらなる申請の増加が見込まれます。 これに対応するため、新たに申請専用のブースを設け、カード交付・更新の業務を分割し、事務の効率化を図ります。また、カード交付・更新事務の予約制を導入し、3密の回避や利便性の向上を図るとともに、平日来庁できない市民のために、引き続き休日開庁も実施をしていきます。 ICTの利活用では、令和4年1月に住民情報の基幹システムと庁内インフラ及びセキュリティーが切り替わります。全ての職員の端末が仮想化され、流動体制やサテライトオフィスにおいても作業効率が維持できるようになります。同時に、データ持出ルールの厳格化等、セキュリティの向上も図られます。また、基幹システムの稼動に合わせて、現在は自動交付機で発行している住民票と印鑑証明に課税証明書を加えた帳票のコンビニ交付も開始され、住民の利便性が向上いたします。 RPA・AI-OCRにつきましては、本年度の実証実験の結果、効果が見られたことから本格導入いたします。令和3年度は、実験の結果が良好であった総務課の事業から導入し、順次、他の事業へ展開をしていきます。 デジタル・ガバメントの推進では、国が令和2年12月に策定した自治体デジタル・トランスフォーメーション推進計画に基づき、自治体が重点的に取り組むべき事項・内容について、積極的な推進を継続していきます。そのために必要な全庁的なマネジメント体制の構築やデジタル人材の確保、育成につきましても検討を進めます。 また、具体的な取組として、自治体情報システムの標準化・共通化に向けた準備や、AI・RPAの利用による業務の効率化、マイナンバーカードの普及促進に努めます。 特に、マイナンバーカードにつきましては、健康保険証や運転免許証との一体化など国が進める事業だけでなく、コンビニ交付や行政手続のオンライン化など、市が行う行政の情報化に重要なファクターと位置づけ、積極的な普及促進に取り組んでいきます。 ファシリティマネジメントの推進では、我孫子市公共施設等総合管理計画に基づいて、公共施設の老朽化に対応しています。この基本方針を踏まえ、各施設の種類ごとに、公共サービスの在り方や将来負担の軽減なども考慮し、長寿命化を基本としながら、統合などの可能性も含めた個別施設計画を令和3年2月15日時点で主要施設を含む24計画を策定いたしました。 現在の公共施設等総合管理計画は、策定から5年が経過しようとしています。今後は、本市の公共施設の状況に応じて策定した各個別施設計画を積み上げる形で、それぞれの施設での老朽化対策を反映した計画に改定していきます。この改定した計画を中長期にわたり着実に実施することにより、厳しい財政状況の中、公共施設やインフラ施設の安全確保とともに持続可能な状態に最適化してまいります。 公共施設の老朽化対策では、本庁舎冷却塔等更新工事、深井戸ポンプ交換等の本体及び電気設備工事を行うほか、議会棟議事堂空調設備等更新工事及び東別館大規模改修工事に向けた設計業務を行います。 近隣センターにつきましては、昨年、工事設計が完了した布佐南近隣センター及び天王台北近隣センターの外壁及び屋根の改修工事を行うほか、布佐南近隣センター、天王台北近隣センター、根戸近隣センターの給排水設備更新工事に伴う設計を実施いたします。また、天王台北近隣センターの受変電設備につきましては、受電方式を変更する工事を実施いたします。 学校施設につきましては、建設後36年が経過する我孫子中学校校舎のトイレについて、給排水管の老朽化が激しく、臭気も生じており不衛生であることから、令和4年度に便器の洋式化も含めた改修工事を実施するための設計を行います。 また、我孫子中学校屋内運動場の照明について、省エネルギー型照明の交換工事を行います。 白樺文学館につきましては、老朽化した空調設備の更新工事を実施いたします。工事中は一時的に休館することとなり御迷惑をおかけいたしますが、昨年と同様に休館中も様々な手法で白樺文学館の認知度向上を図ってまいります。 あらき園につきましては、本館の屋根と外壁等の改修工事、食堂棟の空調設備等更新工事に伴う設計を行います。 休日診療所につきましては、外部改修工事及び空調設備更新工事の設計を行います。 学童保育室につきましては、並木小学校、湖北台西小学校、布佐小学校学童保育室の空調設備更新に向けた設計及び工事を行います。 なお、関連経費につきましては、今議会に追加の補正議案として計上をいたします。 第四次総合計画では、令和4年度を開始年度として、令和元年から策定に着手しており、昨年12月に上程した基本構想について、継続して審議いただいているところです。施策の具体的な内容を示す前期基本計画につきましては、現在、庁内のワーキングチームを中心に案を検討しています。今後、月1回程度の開催を予定している総合計画審議会で内容について御審議いただくとともに、議会の御意見も伺いながら、年内にパブリックコメントを実施できるよう、基本計画案を策定してまいります。あわせて、業務の進行管理が効率的に図れるよう、行政評価制度の見直しを行います。 近隣自治体との連携では、我孫子市・柏市・印西市・千葉県・国土交通省利根川下流河川事務所で構成する手賀沼・手賀川活用推進協議会において、手賀沼・手賀川の活用について調整を図りながら進めています。平成29年度に策定した手賀沼・手賀川活用推進のためのアクションプランに沿って、構成団体が行う各事業の情報共有を行うとともに、地域を超えた取組も進めていきます。 特に、手賀沼・手賀川の水辺を利用したオープンカフェの検討や、交流人口の拡大に向けた効果的な情報発信について、柏市・印西市・千葉県の関係機関とともに協議を進めていきます。 大学との連携では、市内・市外の3大学と連携協定を結び、学生ボランティアや実習生の受入れなどの人的交流を中心に行っています。今後は、大学の高度な専門性を生かし、市の施策に関する調査・研究の分野でも連携できるよう協議を進めていきます。また、その他の大学についても情報収集を行い、必要に応じて連携が取れるようにしてまいります。 歳入確保の一環として推進しているふるさと納税では、日頃より多くの皆様方から寄附をいただいておりますが、我孫子市民の方が他の自治体に寄附をしたことによる住民税の減収額が、我孫子市への寄附額を上回っているのが現状です。 こうした減収幅を少しでも小さくできるよう、令和2年度も新たな返礼品を積極的に追加しており、このうち、我孫子ゴルフ倶楽部ゴルフプレー券では3件で120万円、将門ビールでは13件で13万円の寄附をいただきました。令和3年度もさらに魅力のあるお礼品を取りそろえ、市のPRとともに、財源の確保に努めてまいります。 市税等の収納では、サービス拡大を図るため、インターネットを経由して口座振替の手続ができるWeb口座振替受付サービスを7月から導入するほか、クレジットカード収納サービスを令和4年度から開始できるよう導入準備を進めます。また、市税の収納事務が効率的に行えるよう、預金照会システムを導入いたします。 国民健康保険事業では、これまで国保財政調整基金を活用し保険税率の改定を据え置いてきましたが、令和3年度につきましては、基金を全て繰り入れてもこれまでのような対応ができないことから、千葉県から示された国民健康保険事業費納付金及び標準保険料率などを参考に、本市における軽減対策を講じた上で、保険税率の改定を行います。税率改定は平成20年以来13年ぶりとなります。加入者の皆様方には御理解と御協力をお願い申し上げます。 農業用排水施設の維持管理では、手賀沼流域9市と国、県、千葉県手賀沼土地改良区で構成する手賀沼地域農業農村整備事業推進協議会が取り組んでいる国営総合農地防災事業 手賀沼地区は、手賀沼流域開発の影響や地盤沈下により揚・排水機能が低下した手賀沼地区にある施設の改修を国営事業で行うものです。令和3年から14年までの12年間にわたる事業で、市は3月より同意徴集事務に取り組んでいきます。 公共下水道事業では、公営企業会計方式で財政マネジメントの向上等に取り組み、経営基盤の計画的な強化を図るため、経営戦略の策定と料金改定の検討を行うとともに、下水道施設の維持管理を予防保全型に転換していくため、ストックマネジメント事業を引き続き実施いたします。 景観形成啓発事業として、我孫子の景観を育てる会による市民観桜会が、3月29日に我孫子ゴルフ倶楽部で開催されます。会場では、マスクの着用やソーシャルディスタンスの確保等に御協力をお願い申し上げます。 中学校6校の屋内運動場空調設備では、地方創生臨時交付金を活用して整備を進めることとし、令和3年8月の整備完了を予定しています。なお、関連経費は今議会に追加の補正予算として計上をいたします。 以上で施政方針を終わります。議員の皆様方の一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。
    ○議長(西垣一郎君) 次に、令和3年度教育行政施策について、倉部俊治教育長。     〔説明員倉部俊治君登壇〕 ◎説明員(倉部俊治君) 令和3年度の教育行政の施策について申し上げます。 昨年から引き続き、コロナ禍収束の見通しがつかず、社会や学校現場の混迷が続いています。次代を担う子どもたちが心身ともに健康に成長していくために、真に重要な支援は何かを見極め、学びの保障に向けた取組を進めることが不可欠となっています。 また、子どもから大人に至るまで、生涯にわたって学び続けられるよう、新たな学びのスタイルを構築していくことも重要と捉えています。引き続き、我孫子市第2期教育振興基本計画に位置づけた施策を着実に推進するとともに、子どもたちと教育の未来のために今すべきことを考え、変化に応じた教育行政を進めてまいります。 教育委員会では、令和3年度の教育施策の基本方針を「個性を尊重し、互いに学び合う学校教育並びに生涯学習の推進」とし、以下の2つの施策を展開してまいります。 第1の施策は、子どもの創造性と自主性を育む教育の充実です。 1つ目の重点は、学校教育の充実です。 初めに、小中一貫教育の推進です。平成25年度より小中一貫教育の研究・推進に取り組み、平成31年度から全ての中学校区で小中一貫教育を実施しています。中学校区ごとに目指す15歳の生徒像を基にして作成したグランドデザインを掲げ、地域と学校が一体となって義務教育9年間をつなぐ小中一貫教育に取り組んでいます。 平成31年度に改訂した新たな小中一貫教育基本方針に基づき、今後も小中一貫教育のさらなる充実に努めてまいります。その一環として、今年度より学校運営協議会制度の導入準備を進めています。 また、小中一貫教育を通して、児童・生徒の確かな学力を育成してまいります。これからの時代に求められる資質・能力を児童・生徒に身につけさせるため、指導主事を学校に派遣し、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を支援してまいります。 ICTを効果的に活用し、児童・生徒の発達段階に応じた情報活用能力の育成に取り組んでまいります。コロナ禍によりGIGAスクール構想が加速化し、1人1台端末と高速ネットワークの整備が進みました。タブレット型端末を活用した学習や情報モラルの育成、今年度から小学校で始まったプログラミング教育の推進を図ります。 学校図書館については、蔵書管理システムを導入し、児童・生徒や教職員による図書の活用を進めてまいります。日々の読書活動に加え、各教科の授業で活用し、学校における言語活動の充実を図ります。また、市民図書館と連携することにより、図書や資料の幅を広げ、探求的な学習をより効果的に実施してまいります。 次に、安心して快適に学べる教育・学習環境の充実です。現在、布佐地区の小学校は全学年で単学級となっており、我孫子市学校施設個別施設計画では、今後検討すべき課題としています。 今年度は、布佐地区の学校の在り方について、保護者や地域の方々を対象に説明会を開催し、広く意見を募りたいと考えていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により説明会の開催は困難となりました。このため、12月から1月にアンケートを先行して実施し、説明会は感染の状況をうかがいながら令和3年度に開催したいと考えています。このアンケート結果や説明会での御意見等を十分に生かして、最適な教育環境となるよう検討を進めてまいります。 現在全ての小中学校に整備しているプール施設については、老朽化が進んでいることから、今年度、民間施設を活用して効果を検証する予定でしたが、新型コロナの影響により全ての小中学校で水泳指導を中止しました。令和3年度に改めて民間施設の活用など新たな手法を取り入れ、今後のプール施設の在り方について検討します。児童・生徒の水泳指導の継続を第一に考え、学校の状況や費用対効果などを総合的に勘案して判断いたします。 給食施設については、今年度中に我孫子市学校給食施設整備方針を策定し、令和3年度からは方針に沿って整備を進めます。児童・生徒の食に関する指導の充実を図るため、高野山小学校の給食調理業務を新規に民間委託します。 児童・生徒が安全で安心な学校生活を送ることができるよう、自然災害等への対応を含め、引き続き、教職員・保護者・地域及び関係機関との連携を密に取り組んでまいります。 次に、信頼される学校づくりの推進、教職員の意識高揚を図る職場環境づくりについてです。我孫子市小中学校職員の働き方改革推進プランを見直し、さらなる多忙化解消に努めることで、教職員が子どもたちと向き合う時間を確保できるよう取り組んでまいります。また、教職員全員で不祥事根絶に取り組み、児童・生徒、保護者から信頼される学校づくりを推進します。 2つ目の重点は、地域に根ざした教育の充実です。 市内の全小中学校では、学校支援地域本部事業として、学校の要望に応じた支援活動を行っています。地域コーディネーターを各学校に配置し、学校支援地域本部内会議や中学校区ごとの地域コーディネーター会議を年間計画に位置づけています。 学習支援については、教育活動推進員の活用や地域の大学・高等学校との連携を図り、学生ボランティア活動を推進してまいります。 今後も学校支援地域本部事業の活動を積極的に進め、各学校からの支援ニーズや学校の実態に合わせた支援活動の充実に取り組み、地域全体で学校教育を支える仕組みづくりを進めてまいります。また、令和4年度からの導入を予定している学校運営協議会の準備を進め、より一層の学校と地域の協働体制の構築を目指します。 3つ目の重点は、子どもの成長・自立への支援です。 初めに、いじめ問題への対応です。喫緊の課題であるいじめの防止及び早期発見・早期解決を図るために、令和3年度も引き続き、市独自の我孫子市いじめアンケートを年2回実施するとともに、小学校3・4・5・6年生と中学校1・2年生を対象として、Q-U検査(楽しい学校生活を送るためのアンケート)を実施します。さらに、学校への支援として、アンケート結果等に基づき、指導主事や教育研究所職員などを派遣し、児童・生徒の観察や学校へのアドバイスを行ってまいります。 平成24年度から開設しているいじめ・悩み相談ホットラインについては、児童・生徒自身が発信しやすい体制を整え、子ども部や健康福祉部とも連携しながら、いじめの早期発見につなげます。 次に、特別支援教育についてです。平成19年に特別支援教育制度が始まり、教育研究所は学校現場と共に特別支援教育制度の充実を図ってまいりました。現在、文部科学省は、共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築ための特別支援教育を推進しています。我孫子市でも、国の方針に合わせて、個別の教育的ニーズのある児童・生徒に対して、自立と社会参加を見据えて、最も的確な指導を提供できる、多様で柔軟な仕組みを整備してまいります。 特別な配慮を必要とする子どもたちに対する指導及び支援の在り方として重要なのは、学校全体で取り組むことです。その取組を支えるため、教育研究所では学校ごとに担当の特別支援教育アドバイザーを配置しています。支援の必要な児童・生徒とその保護者、教員に対して継続的な関わりを持つことにより、学校全体で支援体制の強化を図ります。 次に、不登校についてです。現在、不登校への対応は、学校教育において大きな課題となっています。不登校の原因は一人一人異なることから、個に応じた対応をしています。適応指導教室ヤング手賀沼では、通級を希望する不登校児童・生徒を、学校に戻すことを大前提にするのではなく、一人一人の実態に合った教育の在り方を考え、支援しています。 現在、ヤング手賀沼は湖北台東小学校1階で活動していますが、令和3年度はけやきプラザ11階フリースペース、手賀沼のうなきちさん家に分校を設置します。 教育研究所では引き続き、学校生活や集団への適応、就学・進学、不登校など、小中学生や保護者から寄せられる様々な悩みに寄り添うとともに、学校をサポートしてまいります。今後も、全ての児童・生徒が安心して生活し、健やかに成長することができる環境を整備していけるよう、検証・改善を行ってまいります。 第2の施策は、市民が生涯にわたって生き生きくらすための学習体制の充実です。 1つ目の重点は、生涯学習環境の充実です。 生涯学習においては、誰でも、いつでも、どこでも学べるように、学習機会の充実を図るとともに、学習で得た知識を社会に生かすための仕組みづくりを進め、まちづくり活動へと発展していくよう支援いたします。 生涯学習施設・整備については、適正な維持管理を行うとともに、計画的に更新・修繕を実施し、安全で快適な学習環境を整備します。 公民館では、多様化する学習ニーズに対応するため、生涯学習に関する人材情報の提供や出前講座、長寿大学や親子学級、イベント等を開催してまいります。 鳥の博物館では、自然観察会や展示をはじめとした教育普及活動を行ってまいります。企画展については、開催を延期していた「鳥のオリンピック」を「鳥のチャンピオン」と改題して実施いたします。 また、標本収集や鳥類の生息状況調査を継続するとともに、山階鳥類研究所や友の会などとの連携を深め、より一層開かれた博物館として特色ある活動を行ってまいります。 図書館では、市民の読書や学習活動を支援するため、幅広い分野の資料を収集・保存するとともに、他の図書館や関係機関と連携して、図書館サービスの充実を図ります。また、令和4年1月からホームページが新しくなります。利用者に分かりやすい情報発信に努めてまいります。 我孫子市子どもの読書活動推進計画は、学校図書館との連携を軸とし、子どもの読書に関心と理解が深まるよう推進してまいります。 令和3年度は、移動図書館車両を新たに購入します。子どもたちが学習に必要な図書を学校で手に入れることができるよう、小中学校への団体貸出しを充実させます。移動図書館のステーションも1か所追加し、現在、巡回を15ステーションに広げています。 新たな文化交流拠点施設の整備検討では、文化交流拠点施設建設構想(案)に基づいて、引き続きホールの規模や機能などについて関係団体などに意見を聞きながら検討してまいります。 2つ目の重点は、スポーツの振興です。 市民が身近な場所で、気軽にスポーツに親しめる環境を整備するとともに、健康づくりや地域交流を図ることができるようスポーツイベントを実施します。 スポーツ施設については、適正な維持管理を行うとともに、施設の修繕を計画的に実施します。また、市内の民間スポーツ施設や、取手市とのスポーツ施設の相互利用を引き続き推進してまいります。 生涯スポーツの推進では、健康の保持・増進や地域のコミュニケーションづくりに向けて、スポーツ推進委員等と連携し、既存の6つの総合型地域スポーツクラブの育成と支援を図ってまいります。 また、新たな総合型地域スポーツクラブの設立に向けたプレ事業について、昨年度、新型コロナの影響により実施できなかったため、令和3年度に開催する予定です。 生涯スポーツを支える人材を育てるため、日本スポーツ協会の指導者資格取得講習会に、市独自のカリキュラムを取り入れて開催し、スポーツ指導者の養成を図ります。 スポーツを楽しむ機会の充実では、初心者から上級者まで、年齢を問わず一緒になって楽しめるランニングイベント、手賀沼チームラン・キッズランうなきちカップをはじめ、ファミリースポーツテスト、ボールゲームフェスタ等、新型コロナ拡大防止対策に努めながらイベントを実施できるよう、スポーツに親しめる機会の創出に努めてまいります。 3つ目の重点は、文化芸術活動への支援と地域文化の継承です。 文化活動への支援と環境整備として、市民文化団体との連携を図り、市民の自主的な文化芸術活動を支援します。市民文化祭や音楽コンサート等、市民が文化芸術活動に積極的に参加できるよう、活動や発表の場を提供するとともに、舞台鑑賞事業等を通して、子どもたちが舞台芸術に触れる機会の充実を図り、文化芸術活動が発展していくための環境を整備します。 新たな文化芸術活動の創出では、市民ニーズに応じた支援や活動団体情報の発信を強化し、市民一人一人の文化芸術に対する意識の高揚を図ります。 生活文化・郷土芸能の保存と継承では、市民団体が地域に伝わる郷土芸能の後継者の育成を目的として、市内小中学校で後進の指導に当たっています。市内小中学校を含めた各団体の活動意欲の高揚につながるよう郷土芸能祭を開催し、発表の場の確保に努めます。 歴史的・文化的遺産の整備・活用では、我孫子市指定文化財である旧井上家住宅の電気設備引込線と警備設備の改修工事を行います。また、引き続き、建物周辺の部分公開と新土蔵や二番土蔵を活用したイベントを実施し、文化財の活用と魅力の向上を図ります。 令和元年度から策定作業を進めていた我孫子市文化財保存活用地域計画では、令和2年12月に国からの認定を受けました。今後は、認定された計画に基づいて、国の交付金等を活用しながら市内の史跡や文化財に、より親しみを持っていただけるよう保存活用を進めていく予定です。 埋蔵文化財や歴史資料の調査・研究では、千葉県立湖北特別支援学校の4階で保存していた井上家文書を布佐南小学校の余裕教室を活用して保存します。 最後に、1年延期をされた東京2020オリンピックパラリンピックですが、今後の感染状況を鑑みながら教育委員会として対応を進めてまいります。 以上、教育委員会の施策について申し上げましたが、事業の推進に当たり、議員の皆様、市民の皆様の一層の御理解と御協力をお願いいたします。 ○議長(西垣一郎君) 次に、令和3年度水道事業経営方針について。長塚九二夫水道局長。     〔説明員長塚九二夫君登壇〕 ◎説明員(長塚九二夫君) 令和3年度の水道事業の経営方針を申し上げます。 近年、水道事業は人口減少などに起因する水需要の縮小により、料金収入の減収や施設の効率性低下が進む一方で、老朽化した水道施設の更新等に多大な資金を必要としており、多くの水道事業者は厳しい経営環境に置かれております。 国は、水道事業者が将来にわたって安全な水を安定的に供給できるよう、経営基盤の強化を図るため、平成30年度に水道法の大幅な改正を行いました。このような国の動きを踏まえ、本市では平成31年3月に我孫子市水道事業ビジョンや我孫子市水道事業基本計画を策定いたしました。 令和3年度は、これらの計画の実施3年目となります。これまでに引き続き、我孫子市水道事業ビジョン等に掲げた施策の着実な執行を図りつつ、収支バランスに留意して事業を推進することを本市の水道事業経営の基本といたします。 水道事業の本旨は、水道を取り巻く時代や環境がいかに厳しくあろうとも、その変化に的確に対応しつつ、水質基準に適合した水が必要な量、いつでも、どこでも、誰でも、合理的な対価をもって、安心して利用可能であり続けるということであります。 また現在、全国的に新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない状況が続いておりますが、水道局では安全な水道水を安定的に供給するよう、不断に経営努力をしてまいりますので、御理解御協力のほど、よろしくお願いいたします。 それでは、令和3年度の主な取組について、我孫子市水道事業ビジョンに掲げた安全、強靱、持続の3つの基本目標ごとに御説明いたします。 初めに、安全については、良質な水道の維持を基本方針として、施策を実施いたします。 水道局は令和元年度から我孫子市水道事業水安全計画を運用しており、令和3年度も、総合的な水質管理とリスクマネジメントに水安全計画を活用し、水質検査を的確に実施します。また、高度浄水処理施設及び連続自動水質監視装置の保守点検や配水管の洗管作業などの業務を行います。 自己水源である取水井の計画的な機能保全については、井戸内部のテレビカメラ調査を行います。さらに、湖北台浄水場の原水及び水道水の放射性物質測定や、市内の貯水槽水道の適切な管理促進も引き続き実施いたします。 このほか、新たな配水管布設工事として、都市計画道路3・4・14号手賀沼公園・久寺家線整備工事に関連し、緑地区において約400メートルの配水管の布設を行います。 2つ目の強靭については、施設強靭性の維持と災害対応の強化の2つを基本方針として、施策を実施いたします。 水道管路については、学術評価等を踏まえた管網解析に基づいて、更新の優先度が高い管種から順次、耐震化を進めております。令和3年度は、白山、つくし野、泉、古戸の4地区において、経年劣化配水管路の耐震化を図るため、延長約3,600メートルの布設替工事を行います。また、重要給水施設への供給に係る基幹管路耐震化に向けた実施設計を行います。 浄水場設備については、適正規模での設備更新と長寿命化に向けた計画的修繕工事を併せて進めております。令和3年度は、令和元年度から3か年計画で進めてきた湖北台浄水場系取水井遠方監視制御設備更新工事を完了させるとともに、3つの浄水場において計画的に設備修繕工事や保守点検を実施いたします。 災害対応の強化については、職員の災害等への即応能力向上のため、水道局独自の訓練を引き続き実施してまいります。また、市が実施する総合防災訓練などでは、地域住民の方々にも御参加いただく応急給水訓練を行います。また、非常時に県や近隣の水道事業者とスムーズな連携が取れるよう、日頃から情報共有を図り、日本水道協会の情報伝達訓練などにも積極的に参加いたします。 3つ目の持続については、水道事業の継続性の確保、財政健全性の確保、将来につなげる新施策の考察の3つを基本方針として、事業を実施いたします。 水道事業継続性の確保では、我孫子市水道事業アセットマネジメントを活用して、中長期的な設備更新需要を見通し、安定した事業運営を進めてまいります。 業務の効率化では、浄水場維持管理業務と料金・給水・会計業務の包括委託を引き続き行います。受託した民間事業者の技術を活用し、さらなるお客様サービスの向上と業務の効率化を図ってまいります。 また、水道局の組織力強化のため、局内のベテラン職員から若手職員へ、これまで集積してきた知識や技術が継承できるよう、日々の業務で指導を行うとともに、外部研修を活用して人材育成に取り組みます。 財政面では、基本計画に掲げた管路や浄水場設備の更新工事を推進するため、企業債を活用し費用の平準化を図りますが、借入れに際しては収支バランスに十分留意し、財政規律の確保を徹底してまいります。 また、水道事業経営に関わる運営手法や新しい水道技術に関しては、全国の最新の知見や先進水道事業者の動向に注視し、参考になる事案の情報収集を行います。 最後に、北千葉広域水道企業団の経営概況と令和3年度の主な事業について申し上げます。 本市が水道用水の供給を受ける北千葉広域水道企業団は、令和2年度から令和11年度までの10年間を計画期間とする第15次経営戦略に基づき、計画的かつ効率的な事業運営を推進することとしています。 令和3年度は、重点施策として導・送水管路更新の計画的な推進と既存施設の現況に即した保全工事及び更新工事の着実な実施を掲げ、当該事業を着実に推進することとしています。なお、北千葉広域水道企業団においても、原水・浄水の放射性物質の監視については、引き続き行うこととしております。 以上が令和3年度の水道事業の経営方針と主な取組です。 議員の皆様には、本市の水道事業に対し一層の御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(西垣一郎君) 以上で施政方針演説は終わりました。 続きまして、提案理由の説明を求めます。星野順一郎市長。     〔市長星野順一郎君登壇〕 ◎市長(星野順一郎君) 提案理由の説明をいたします。 まず最初に、令和3年度予算案です。 議案第20号から議案第25号までの令和3年度予算案について御説明いたします。 令和3年度の予算編成に当たりましては、歳入では、市の歳入の根幹である市税収入は新型コロナウイルス感染症の影響などにより減額の見込みとなる一方で、歳出では、高齢化の進行に加え、子ども・子育て支援などの社会保障関連経費の増加や公共施設の老朽化への対応に係る事業費の増加が見込まれるため、より一層の歳入の確保とともに、既存事業における一層の経費削減に取り組みました。 また、政策的事業では、昨年度に引き続き新クリーンセンターの整備や手賀沼公園・久寺家線の整備、我孫子駅構内バリアフリー施設等の整備を着実に進めるほか、第三次基本計画の重点プロジェクトを推進する事業を中心に採択するとともに、厳しい財政状況を踏まえ、事業の必要性や優先順位を精査いたしました。 まず、一般会計予算案の総額は463億8,000万円で、対前年度比12.4%の増となっています。令和2年度当初予算より51億3,000万円の増額となりましたが、これは主に新クリーンセンターの整備における新廃棄物処理施設工事費の増額や湖北台保育園の再整備に着手するに当たり、園舎建て替え工事費用を計上することなどによるものです。 それでは、一般会計予算案の主な歳入について御説明いたします。 市税は個人市民税法人市民税固定資産税都市計画税などが減額となることから、市税全体では対前年度比4.0%減の165億851万4,000円を見込んでいます。地方交付税は、令和2年度交付実績や地方財政計画を踏まえ、普通交付税の増額を見込むほか、新クリーンセンターの整備において財源となる震災復興特別交付税の増額により、地方交付税全体では対前年度比73.5%増の66億1,632万9,000円を見込んでいます。 また、市債のうち臨時財政対策債につきましては、対前年度比33.3%増の22億円を見込みました。 国庫支出金及び県支出金は、廃棄物処理施設整備事業補助金や子どものための教育・保育給付費負担金の増額などにより、国庫支出金は対前年度比27.3%増の88億9,296万1,000円を見込み、県支出金は対前年度比0.8%増の29億7,223万5,000円を見込んでいます。 次に、繰入金は特定目的基金や特別会計からの繰入れのほか、政策的経費の財源として財政調整基金から8億2,100万円を繰り入れますが、全体では対前年度比18.7%増の12億4,053万1,000円を見込んでいます。 市債は、先ほど御説明いたしました臨時財政対策債のほかに、市立保育園施設整備事業債、一般廃棄物処理施設整備事業債、駅構内エレベーター整備事業債などを計上し、対前年度比31.9%増の42億8,930万円を見込んでいます。 次に、主な歳出の概要について御説明いたします。 総務費は、財政調整基金積立金や近隣センター施設整備工事の増などにより、対前年度比7.6%増の41億3,769万7,000円を見込んでいます。 民生費は、湖北台保育園の園舎建て替え工事費や障害者自立支援給付費の増などにより、対前年度比2.2%増の191億2,992万3,000円を見込んでいます。 衛生費は、新クリーンセンター整備事業における工事請負費の増などにより、対前年度比126.2%増の94億3,100万5,000円を見込んでいます。 土木費は、西原地下歩道改修工事費や我孫子駅構内エレベーター設置等に係る負担金が増となるものの、我孫子駅前土地区画整理事業清算交付金が減となることなどにより、対前年度比16.3%減の33億4,613万6,000円を見込んでいます。 教育費は、生涯学習センター空調設備改修工事費が増となるものの、市民体育館大規模改修工事の完了による減などにより、対前年度比3.1%減の43億2,845万1,000円を見込んでいます。 次に、各特別会計について御説明いたします。 国民健康保険事業特別会計予算案の総額は123億6,200万円で、対前年度比0.7%の減となっています。 歳入は、被保険者数の減少などから国民健康保険税の減額を見込むほか、県支出金、繰入金などの減額を見込んでいます。 歳出は、被保険者数の減少などに伴い、保険給付費の減額のほか、国民健康保険事業費納付金につきましても、県から示された仮係数による金額に従い減額としています。なお、令和3年度当初予算案につきましては、仮係数に基づき予算編成を行っています。確定係数による算定との差額につきましては、昨年と同様、9月の補正予算で調整したいと考えています。 次に、介護保険特別会計予算案の総額は110億5,000万円で、対前年度比2.0%の減となっています。 歳入は、介護保険料が高齢者人口の増加に伴い増額となる一方、保険給付費の減額に伴い、支払基金交付金、県支出金、繰入金が減額になる見込みです。 歳出は、地域支援事業費の増額を見込んでいますが、介護保険事業計画に基づき、保険給付費は減額を見込んでいます。 次に、後期高齢者医療特別会計予算案の総額は23億1,700万円で、対前年度比2.5%の増となっています。 歳入は、高齢者医療保険料、一般会計からの繰入金などの増額を見込み、歳出は、後期高齢者医療広域連合納付金などの増額を見込んでいます。 次に、我孫子市下水道事業会計予算案です。 収益的収入及び支出は、下水道事業収益29億1,723万円に対し、下水道事業費用は26億3,973万3,000円を見込んでいます。資本的収入及び支出は、資本的収入13億866万2,000円に対し、資本的支出19億3,642万3,000円を見込んでいます。なお、資本的収支の不足額6億2,776万1,000円は、当年度分損益勘定留保資金、当年度分利益剰余金処分額などで補填いたします。 次に、我孫子市水道事業会計予算案です。 収益的収入及び支出は、水道事業収益27億8,022万8,000円に対し、水道事業費用は24億9,011万1,000円を見込んでいます。資本的収入及び支出は、資本的収入2億7,909万8,000円に対し、資本的支出9億6,641万8,000円を見込んでいます。なお、資本的収支の不足額6億8,732万円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額、過年度分損益勘定留保資金で補填いたします。 以上で、令和3年度予算案の説明を終わります。 次に、議案第1号は、行政手続における押印の見直しに伴い、職員の服務に係る宣誓書に押印を求めること及び資産等報告書等の審査の申出をするための文書に署名押印を求めることを不要とするため、我孫子市職員の服務の宣誓に係る条例及び政治倫理の確立のための我孫子市長の資産等の公開に関する条例の一部を改正するものです。 議案第2号は、職制の見直しに伴い、職務の級が7級及び8級の職員の標準的な職務を改めるため、我孫子市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正するものです。 議案第3号は、職員の赴任に伴う旅費を新設し、及び条文を整備するとともに、併せて関係条例の条文を整備するため、我孫子市職員の旅費に関する条例の一部を改正するものです。 議案第4号は、低所得者の減額賦課に係る令和3年度から令和5年度までの保険料の額を定め、介護保険法施行例の一部改正の施行に伴う所要の改正を行うとともに、条文を整備するため、我孫子市介護保険条例の一部を改正するものです。 議案第5号は、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の公布に伴い、介護サービス事業者に対し、業務継続計画の策定、虐待防止のための取組等を義務づけるとともに、所要の改正をするため、我孫子市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部を改正するものです。 議案第6号は、国民健康保険事業特別会計における財政収支の改善を図るため、後期高齢者支援金等課税額及び介護納付金課税額の税率を改定するとともに、条文を整備するため、我孫子市国民健康保険税条例等の一部を改正するものです。 議案第7号は、地方自治法第138条の4第3項の規定に基づき、学童保育室及びあびっ子クラブの運営及び管理に関する業務を委託するに当たり、事業者の選定を公平かつ適正に実施するために、我孫子市放課後対策事業運営管理業務委託事業者選定委員会を設置するため、我孫子市放課後対策事業運営管理業務委託事業者選定委員会条例を制定するものです。 議案第8号は、令和3年3月から開始予定のオンライン資格確認等により、マイナンバーカード等によって被保険者等の確認を行うことができるようになることに伴い、条文を整備するため、我孫子市ひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例の一部を改正するものです。 議案第9号は、地域子育て支援拠点事業が私立保育園及び認定こども園により実施されることから、すくすく広場及びすこやか広場を廃止するとともに、湖北台保育園・地域子育て支援拠点施設複合園舎建設に伴い、わくわく広場を湖北台保育園内に移転するために、名称及び位置を変更するため、我孫子市子育て支援施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正するものです。 議案第10号は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律別表第二の主務省令で定める事務及び情報を定める命令の一部を改正する命令の施行に伴い、省令で定められた特定個人情報と重複する規定を削るため、我孫子市個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正するものです。 議案第11号は、我孫子市ミニSLの名称を我孫子市手賀沼公園ミニ鉄道に改め、4歳未満の者の使用料を無料とするとともに、条文を整備するため、我孫子市ミニSL条例の一部を改正するものです。 議案第12号は、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律施行令の一部を改正する政令の公布に伴い、建築物エネルギー消費性能基準への適合義務等の対象となる建築物が、床面積の合計が300平方メートル以上まで拡大されたことから、建築関係手数料に新たな面積区分の手数料を追加するとともに、条文を整備するため、我孫子市手数料条例の一部を改正するものです。 議案第13号は、委員のうち医師代表を3人確保することが困難であること及び教育職員の職種を特定しないで就学に関する専門的知識を有する者を選出できるようにするために、条文を整備するため、我孫子市教育支援委員会条例の一部を改正するものです。 議案第14号は、我孫子市新廃棄物処理施設整備運営事業建設工事について、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による製造工程への影響を考慮し、当該工事のうちプラント機器の製造を早期に行うことにより、当該プラント機器を保管する費用が新たに発生することから、契約金額を増額するため、工事請負契約の一部を変更するものです。 議案第15号は、令和2年度我孫子市一般会計補正予算(第10号)を定めるものです。今回の補正は、既定の予算総額から歳入歳出それぞれ7億4,100万円を減額し、予算総額を564億2,900万円とするものです。 歳入歳出ともに主な内容は、事業費の確定見込みなどに伴い、増額、減額補正をそれぞれ行うとともに、継続費の変更、繰越明許費の追加、地方債の追加及び変更を行うものです。 歳入は、法人事業税、交付金、寄附金、市債などを増額し、分担金及び負担金、使用料及び手数料、基金からの繰入金などの減額を行います。歳出は、障害者介護給付費、子ども・子育て支援給付、下水道事業会計繰出金などを増額し、介護保険特別会計への繰出金、幼稚園振興事業、市民体育館改修事業など、実績や支出見込額に応じて減額を行います。 議案第16号は、令和2年度我孫子市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)を定めるものです。今回の補正は、既定の予算総額から歳入歳出それぞれ6億7,836万9,000円を減額し、予算総額を117億8,869万2,000円とするものです。歳入は県支出金などを減額し、歳出は保険給付費などの減額を行います。 議案第17号は、令和2年度我孫子市介護保険特別会計補正予算(第4号)を定めるものです。今回の補正は、既定の予算総額から歳入歳出それぞれ6億6,041万7,000円を減額し、予算総額を108億3,530万8,000円とするものです。歳入は国・県支出金、支払基金交付金、繰入金を減額し、歳出は基金積立金を増額し、保険給付費などの減額を行います。 議案第18号は、令和2年度我孫子市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)を定めるものです。今回の補正は、既定の予算総額に歳入歳出それぞれ3,051万6,000円を追加し、予算総額を23億2,882万5,000円とするものです。歳入は後期高齢者医療保険料などを増額し、歳出は予備費を減額し、後期高齢者医療広域連合納付金、一般会計繰出金の増額を行います。 議案第19号は、令和2年度我孫子市下水道事業会計補正予算(第3号)を定めるものです。今回の補正は、流域下水道維持管理負担金の増額等により、収益的収入及び支出については、既定の予定額にそれぞれ7,490万7,000円を増額し、国の第3次補正予算における国庫補助金を活用して実施する事業の工事請負費の増額等により、資本的収入及び支出につきまして、既定の予定額にそれぞれ1億4,226万8,000円を増額するものです。 報告第1号は、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保等事業の実施に要する経費の予算措置及び新型コロナウイルス感染症対策等により、予算が不足する見込みとなる予備費の増額について、令和2年度我孫子市一般会計補正予算(第8号)について。 報告第2号は、新型コロナウイルス感染症対策等により、予算が不足する見込みとなる予備費の増額について、令和2年度我孫子市一般会計補正予算(第9号)について。 報告第3号は、新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律が公布されたことに伴い、我孫子市国民健康保険条例の一部改正について、急を要するため、地方自治法第179条第1項の規定により専決処分いたしましたので、同条第3項の規定により報告をするとともに、その承認を求めるものです。 報告第4号は、損害賠償の額の決定について専決処分しましたので、地方自治法第180条第2項の規定により報告するものです。 以上で提案理由の説明を終わります。十分な御審議の上に御可決いただきますよう、お願い申し上げます。 ○議長(西垣一郎君) 以上で提案理由の説明は終わりました。--------------------------------------- ○議長(西垣一郎君) お諮りいたします。報告第1号から報告第3号の専決処分の報告及び承認につきましては、議会運営委員会での申合せのとおり、この際、成規の手続を省略し、直ちに採決したいと思います。これに御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(西垣一郎君) 御異議ないものと認めます。 これより採決いたします。採決は採決表示システムにより行います。 各議席の出席ボタンを確認してください。 報告第1号、専決処分の報告及び承認(令和2年度我孫子市一般会計補正予算(第8号))について、承認するに賛成の議員は賛成ボタンを押してください。 ボタンの押し忘れはありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(西垣一郎君) ないものと認めます。 確定いたします。 賛成全員と認めます。よって、報告第1号は承認されました。 報告第2号、専決処分の報告及び承認(令和2年度我孫子市一般会計補正予算(第9号))について、承認するに賛成の議員は賛成ボタンを押してください。 ボタンの押し忘れはありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(西垣一郎君) ないものと認めます。 確定いたします。 賛成全員と認めます。よって、報告第2号は承認されました。 報告第3号、専決処分の報告及び承認(我孫子市国民健康保険条例の一部を改正する条例)について、承認するに賛成の議員は賛成ボタンを押してください。 ボタンの押し忘れはありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(西垣一郎君) ないものと認めます。 確定いたします。 賛成全員と認めます。よって、報告第3号は承認されました。--------------------------------------- △請願撤回の件 ○議長(西垣一郎君) 日程第4、請願撤回の件を議題といたします。 総務企画常任委員会において閉会中の継続審査となっております請願第7号、期日前投票所の増設と期間延長を求める請願につきましては、請願者からお手元に配付のとおり請願撤回承認願が提出されました。 お諮りいたします。請願第7号の撤回を承認することに御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(西垣一郎君) 御異議ないものと認めます。よって、請願第7号の撤回は承認されました。 以上をもちまして本日の日程は終わりました。--------------------------------------- △休会の件 ○議長(西垣一郎君) 明日から3月2日までは議案自宅審査のため休会いたします。来る3月3日は午前10時から会議を開きます。本日はこれをもって散会いたします。     午後3時11分散会--------------------------------------- △本日の会議に付した事件 1.会期の件1.会議録署名議員指名1.議案第1号から議案第25号及び報告第1号から報告第4号  (施政方針演説及び提案理由の説明)1.請願撤回の件---------------------------------------出席議員 議長   西垣一郎君 副議長  海津にいな君 議員   西川佳克君        野村貞夫君      澤田敦士君        山下佳代君      江川克哉君        芹澤正子君      岩井 康君        高木宏樹君      戸田智恵子君       久野晋作君      内田美恵子君       飯塚 誠君      甲斐俊光君        日暮俊一君      椎名幸雄君        豊島庸市君      佐々木豊治君       坂巻宗男君      早川 真君        木村得道君      茅野 理君        松島 洋君---------------------------------------欠席議員      なし---------------------------------------出席事務局職員      事務局長            倉田修一      次長              海老原 正      次長補佐            中場志保---------------------------------------出席説明員      市長              星野順一郎君      副市長             青木 章君      教育長             倉部俊治君      水道局長            長塚九二夫君      総務部長            廣瀬英男君      (併)選挙管理委員会事務局長      企画財政部長          渡辺健成君...