我孫子市議会 > 2017-12-11 >
12月11日-02号

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  1. 我孫子市議会 2017-12-11
    12月11日-02号


    取得元: 我孫子市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    平成29年 12月 定例会(第4回) 平成29年12月招集     我孫子市議会定例会会議録(第2号) 平成29年12月11日(月)--------------------------------------- △議事日程 議事日程(第2号) 平成29年12月11日(月)午前10時開議日程第1.市政に対する一般質問---------------------------------------     午前10時00分開議 ○議長(椎名幸雄君) これより本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議長の報告 ○議長(椎名幸雄君) 日程に先立ち諸般の報告を申し上げます。 初めに、内田美恵子議員から本日の会議を欠席する旨の届け出がありました。 次に、去る12月4日に開催されました常任委員会及び議会運営委員会において、 総務企画常任委員長芹澤正子議員、同副委員長に岩井康議員、 教育福祉常任委員長高木宏樹議員、同副委員長に戸田智恵子議員、 環境都市常任委員長に海津にいな議員、同じく副委員長に関勝則議員、 議会運営委員長茅野理議員、同じく副委員長に木村得道議員、がそれぞれ選任されましたので御報告いたします。--------------------------------------- △市政に対する一般質問 ○議長(椎名幸雄君) 日程第1、市政に対する一般質問を行います。 一般質問通告者の皆様に申し上げます。2回目以降の質問または答弁漏れの場合は、速やかに手を挙げてその意思を表明してください。 なお、マイクユニットに影響を及ぼしますので、携帯電話の電源をお切りくださるようお願いいたします。 順次発言を許します。あびこ未来早川真議員。     〔早川真君登壇〕 ◆(早川真君) おはようございます。あびこ未来の早川真です。 今期の我孫子市議会議員としての任期も折り返しとなりました。自分自身、2年前に市民の皆様にお約束したことが達成できているのか、半ばなのか、まだまだなのか、前半2年間を省みてしっかりと総括をし、後半も全力で取り組んでいく所存です。その後半のスタートである本議会の一般質問の最初に質問をさせていただくことになりました。22年の議会活動の中で、一般質問の最初に登壇するという機会は記憶にございません。ですから、少々緊張をいたしております。でも、せっかくの機会でございますので、注目されるトップバッター、存分に務め上げたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 今回は、公契約条例について質問をいたします。 日本中が東京2020オリンピック・パラリンピックに沸き立つ中、政治の混乱などさまざまな理由でおくれた工期の影響で、建設に従事している労働者は過酷な環境にさらされています。新国立競技場の建設工事にかかわっていた23歳の新卒男性がことし3月に失踪し、長野県で遺体で見つかりました。警察などの調査で自殺と判断されました。自殺は仕事が原因として、両親は上野労働基準監督署に労災認定を申請しました。 男性は大学卒業直後の2016年4月、都内の建設会社に就職し現場監督をしていました。2016年12月17日、新国立競技場地盤改良工事に従事することになって以降、極度の長時間労働、深夜勤務、徹夜が続きました。自殺直前の1カ月で徹夜が3回もあり、夜10時以前に仕事が終わったのは5日だけだったといいます。弁護士が会社、元請から提供された資料に基づいて分析した結果、自殺直前の1カ月の時間外労働は211時間56分、2カ月前は143時間32分でした。この勤務時間は、会社の労使協定、いわゆるサブロク協定をはるかに超過していました。 起床は午前4時半、帰宅は12時半から午前1時、現場の仮設事務所には仮眠室は存在しませんでした。厚生労働省の精神障害、自殺の労災認定基準では、発病前1カ月の時間外労働がおおむね160時間を超える場合、心理的負荷が強とされ、労災認定される可能性が高いそうです。 公共事業は契約の締結がゴールではありません。あとは事業者の方へお任せでは困ります。過労自殺、未遂も含みますが、2016年度に労災認定された建設業の労働者は16人で、これは業種別ワースト2だったことが厚生労働省の調べでわかりました。もちろん、市内では東北の被災地やオリンピック関連工事のような極端な例はないと考えますが、市民サービスの向上のために質の高い工事や業務を確保することや従事する労働者の労働環境を整備することは、市の事業である以上公の責任です。大企業や一部富裕層を除けば、長引く不況で合理化が一層進み、加えて国の進める労働市場の規制緩和や自由化により労働者環境は劣悪な状況が続いています。 我孫子市公契約条例4条の2では、受注者は労働者等の適正な労働条件の確保、その他の労働環境の整備に努めなければならないと規定しています。ぜひそのような労務管理をしっかりと行っていただきたいと考えます。公契約法、条例の必要性が叫ばれる一方、国の経済政策むなしく低迷を抜け出せない地域経済界からは、公契約に対する異論も根強く、どこの自治体も研究はするものの、実行力のある条例化には至っていませんでした。 しかし、近隣の野田市では、前市長の根本さんの強いリーダーシップのもと、ついに平成21年9月、全国初めての公契約条例が公布されました。こうした中、我孫子市においてもすぐに同年12月議会において、星野市長が公契約条例の制定に向け検討する旨を表明されました。その後、契約担当職員が野田市を初めとする先進市の視察や調査を行っていただき、平成22年には市内事業者への意識調査、その結果を踏まえ、数年にわたり課題の整理や条例のあり方を研究、平成26年3月議会において市長が平成26年度中に議案として上程することを表明されました。 その後、庁内で10回の会議を開催し、条例案を作成の上、市内建設業界意見交換会を開催。パブリックコメントでは、18名から20件の意見が寄せられ、全て肯定的な意見でした。そしてついに平成27年3月議会において議案が上程され、議案の訂正があったものの、全会一致で可決をされました。改めて関係各位に敬意を表したいと存じます。 条例第1条、「市及び公契約の相手方となる者が対等な立場と信頼関係の下に締結する公契約において果たすべき責務を定めるとともに、公契約に係る業務に従事する者の適正な労働条件等を確保することにより労働者等の生活の安定並びに公共工事及び公共サービスの質の向上を図り、もって地域経済の活性化及び公共の福祉の増進に寄与することを目的とする。」この目的が達成できるよう条例の実行を見守り、そして条例がより進化いくように引き続き提言を続けていきたいと存じます。 前置きが少々長くなりましたが、以下、質問に入らせていただきます。 まずは、公契約審議会についての質問をいたします。 公契約審議会の実績についてです。我孫子市の公契約条例の特徴として、公契約審議会の設置があります。この事例は他市からも大変評価をいただき、公契約条例の元祖である野田市もこれを受けて早速条例改正をして審議会の設置をしました。公契約審議会は、事業者代表2名、労働者代表2名、学識者2名で構成され、これまでに平成27年度に2回、平成28年度に2回、平成29年度1回、計5回開催されていますが、その内容と、特に議論のなされた課題について御報告ください。よろしくお願いいたします。 ○議長(椎名幸雄君) 早川真議員の質問に対する当局の答弁を求めます。川村豊総務部長。     〔説明員川村豊君登壇〕 ◎説明員(川村豊君) 平成27年度は、第1回会議で条例の制定経緯や概要説明と平成27年度労務報酬下限額を議題としました。会議では、工事の労務報酬下限額に関する料率や委託等の下限額の妥当性が議論され、一部を修正して了承されました。第2回の会議では、平成28年度労務報酬下限額を議題として了承されたほか、公契約条例の周知方法や一人親方の扱いが議論されました。 平成28年度は、第1回会議で1回目報告分の執行状況の報告と、賃金支払い報告対象労働者の見直しを議題としました。会議では、報告書の審査方法の効率化や一人親方のあり方が議論されました。第2回会議では、平成28年度の執行状況の報告と、平成29年度労務報酬下限額を議題としました。会議では下限額が了承されたほか、賃金単価の計算方法、それから法定福利費や一人親方の扱い方が議論されました。 今年度は、第1回会議で執行状況の報告と平成30年度労務報酬下限額を議題としました。会議では、下限額が了承されたほか、法定福利費や一人親方の扱い方、委託等の下限額の妥当性、労働者への周知のあり方が議論をされたところでございます。 ○議長(椎名幸雄君) 早川真議員。     〔早川真君登壇〕 ◆(早川真君) 御説明ありがとうございます。 それで、私もホームページのほうで公表されています審議会の議事概要、こちらのほうを確認させていただきまして、平成27年度、平成28年度については主にそういった形だったかなと。今、平成29年度についても御説明いただきましたけれども、この平成29年度の審議会の模様が先週の段階ではまだ公表されていなかったと思うんですけれども、これはいつごろ公表となるのか。もうされているんだったら、それでそう答えていただければと思います。 それから、これはちょっと大事なことなんですけれども、議事概要を見ると、発言が、会長、委員、事務局という形でなっているんですね。いわゆる会議録が。だから、誰の意見なのか、これがわからないんですよ。会長と事務局は名簿を見ればわかるんですけれども、会長を除く委員の発言が誰のものなのかがわからないんです。この発言者の名前をぜひ公開していただきたいと思います。他の審議会と同じように。 それから、ちょっと今の説明の中では多分なかったかなと思うんですが、質問の前段に紹介させていただきましたけれども、現在建設労働者は先ほど申し上げました過労自殺、未遂を含んで2016年度に業種別ワースト2だったことが厚労省の調べでもわかっています。審議会の中で、労務管理についてはどのような議論がなされているのか。ちょっと会議概要の中では余り見受けられなかったので、もちろんこれまでの議題とはまたちょっと違ったのかもしれません。そういったことについても、いろんな報告がなされたのかどうか、その辺についてお聞かせください。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。川村豊総務部長。 ◎説明員(川村豊君) まず、平成29年度、今年度の会議の概要の報告でございます。 今年度は、10月17日に実施されまして、時間は大体同程度やったわけですけれども、会議概要は事務方で起こしまして、それを委員の方に修正があるかどうか見ていただいた。そういったことに少し時間を要したんですけれども、もう決裁が最終段階で、すぐにでも近いうちにホームページに載せる予定で、今いるところでございます。 2点目の発言の内容について、事務局と会長はわかるけれども、ほかの委員についての内容がわからないという御質問ですけれども、この辺はどんな形でよりよく内容がわかるようになるか、そこをちょっと議論させていただいて、確認をさせていただいて、わかるような形でいい方向で検討はさせていただくと。この辺も委員の皆さんと一応そういった了解ももらった上で、少し考えたいと思いますけれども。そういった発言で少し心配なのは、自由な発言というんですかね、そういったものも少し心配はあるんですけれども、その辺は恐らく了解いただけると思いますので、そういったものをお話しした上で結論を出していきたいと思います。 それから、労務管理の件、これは民間の企業の方の労務管理、特に法定外の労働時間についての話というのは、特に大きな議題としてうちのほうから出したこともないんですけれども、委員のほうからも時間を要した議論というのは、これまでなかったような記憶をしております。 ○議長(椎名幸雄君) 早川真議員。     〔早川真君登壇〕 ◆(早川真君) わかりました。 委員の方の名前の公表なんですけれども、条例に対する正規な審議会でございますし、他の審議会を見ても、大体苗字だけでも公開されているようですので、これはぜひ前向きに検討していただきたいと思います。 というのも、審議会の発言が、いわゆる事業者側の方の発言なのか、労働者側の方の発言なのか、あるいは工事関係者なのか、委託関係者なのか、そこがわからなければちょっと正しい検証ができないんですよね。チェック機関である議会として、余り推測で判断をしてはならないと。これ、この委員の方の発言だなとか、これはこちらの立場の方の発言だと、余り推測で話してはならないので、発言者はぜひ明記するように、そこはよろしくお願いいたします。 それから労務管理ですけれども、条例がスタートしてちょうど2年ということで、公契約の意義を事業者と労働者で、まずは共通認識を持つためにいろいろな説明もいただいたり、議論もしていただく、こういったことの時間が必要なことは十分に理解をいたしておりますので、また報酬下限額の設定についても同様ですね。この辺について主なメーンの議題だと思うんですけれども。 一方、賃金とか保険以外にも、先ほど申し上げましたけれども過酷な労働環境にある建設労働者の労務管理についても、ぜひ調査、それから議題としても言っていただきたいと思います。その辺についてもう一度よろしくお願いします。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。川村豊総務部長。 ◎説明員(川村豊君) 条例に制定してある審議会の役割、そういったものが書いてあるわけですから、それにのっとったものを提言いただくなり、議論していただくなり、そういったことは十分可能でございますので、そういったものを含めて今後検討してまいりたいと思います。 ○議長(椎名幸雄君) 早川真議員。     〔早川真君登壇〕 ◆(早川真君) それでは、2番目の条例施行による効果に移ります。 まずは下請の実態についてです。 我孫子市の契約はできるだけ市内事業者が受注できるよう市としてさまざまなインセンティブを設け、入札に工夫をなされています。総合評価方式入札の地域要件、地域貢献などが代表的な基準と言えるでしょう。入札においての市内事業者、準市内事業者の設定なども同様かと思います。公共事業が当該地域で循環していく意義、全く否定いたしませんし、多くの市民に歓迎していただくのは大歓迎です。しかし、実態がどうなっているのでしょうか。何度となく申し上げてきましたが、元請事業者が市内事業者であっても、その下請業者や労働者が市外事業者や市外の住民では制度として不十分です。まして、公契約条例が適用される事業でしたらなおのことです。市は市の発注事業が我孫子市民にきちんと還元されているかどうか、下請事業者や労働者の実態を把握されていますでしょうか。御報告いただきたいと思います。 次に、設計労務単価の遵守についてです。 2017年、国が定めた設計労務単価をもとに千葉県の公共工事設計労務単価日額は、一例を挙げますと大工なら2万4,300円、トビ工なら2万6,200円、塗装工なら2万5,500円などなど職種によってかなり細かく規定をされています。公共工事の見積もりには、この賃金額を使い積算しています。しかし、建設労働者の組合である全建総連などの調査では、現場で働く労働者の実際に支払われている賃金は設計労務単価の7割にも及ばない実態が報告をされています。公契約条例が施行される以前のことでしたが、労働者団体アンケート調査によると、農林水産省及び国土交通省の設計労務単価我孫子市内の労働者の労務単価が余りにもかけ離れていて、中には半額しかもらっていないような実態も明らかになり、過去の議会でも厳しく追及してきたところです。そのような実態を是正するべく、我孫子市は公契約条例を制定し、まずは公共事業からしっかりと設計労務単価を遵守し、それが民間の受注にも広がることを願い、他市の先陣を切られました。 条例施行以降、少なくとも公共事業については市の基準を当然満たした上で実行なされていると考えますが、その実態の把握の方法と結果、また実態に対しての公契約審議会の議論についても御報告ください。 また、国が決定した設計労務単価に対して現在の市の労務報酬下限額設計労務単価の80%でスタートをしていますが、この額についてはできるだけ国の単価に近づけていく必要があります。実態を踏まえて市のお考えをお聞かせください。
    ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。川村豊総務部長。     〔説明員川村豊君登壇〕 ◎説明員(川村豊君) まず、アについてお答えいたします。 平成28年度の公契約対象事業では、全27事業のうち8事業で74社が下請業者となっています。このうち市内事業者は14社、市外事業者は60社でした。公契約の労働者における市民の従事者数については、事業者の賃金台帳に住所の記載がない場合や個人情報保護の観点から消されたものが多く、把握しておりません。 次に、イについてお答えいたします。 実態の把握は、受注者等が提出した賃金等支払報告書と添付の賃金台帳を照合して行っております。賃金は報告書の支払い実績、賃金単価と職種ごとの下限額を比較して判定しています。その結果、平成28年度は委託と指定管理者協定で20人が下限額を下回りました。これらは事業者による賃金改正や差額分の遡及支払いにより改善され、審議会にも報告をしているところです。なお、工事において下限額を下回るものはありませんでした。工事の下限額は、公共工事設計労務単価の職種ごとに定めた千葉県の額に80%を掛けたものです。料率については、当初の審議会で議論がありましたが、平成30年度分に至るまでこの料率に基づく還元額が審議会で了承されております。このようなことから、当面、現行の料率を採用していく考えでございます。 ○議長(椎名幸雄君) 早川真議員。     〔早川真君登壇〕 ◆(早川真君) 件数も含めて詳細に御報告いただきありがとうございます。 やはり心配していたとおりで、市内が14社、市外が60社ということで、元請のところに幾ら市のほうで市内事業者に、やっぱり公共事業なんだから還元するんだっていろんなインセンティブを設けていただいても、実態がこういった形になっているということは、大変これは改善すべき点だなと思います。まずそれについて、今後きちんと改善していく必要があるのかどうかも含めて質問したいんですけれども。 また、そこに働いている人たちが市民なのか、市外の方なのかということについては把握できないということですから、やっぱりこれは把握していただきたいと思います。市民の税金で行う公共事業なんだから、先ほども言いました。できるだけ市内事業者が請け負えるよう、そしてそこに市民の雇用を生み出すんだと、市はそういうふうに言ってこられました。それについて私は、そういう考えをよく聞きましたけれども、私も否定していないんです。でも、私のところには、まさに先ほどの実績のような話が上がってくるんですよ。公共事業なんだからもっと俺たち市内の労働者に仕事をさせてよとかね、そういう声が私のところに来るんです。えって私は。だって市は市内事業者優先って言ってますよと言うんですね。そうやって言うと、その労働者の方が、いやいや、だって下請事業者や働いている人の住所調べてよと言うんですよ。そんなことないよと。でも、まさに先ほどの報告だったんですね。 ですから、公共事業である以上、入札で市内事業者有利のインセンティブがある以上、さまざまな場面で公共事業の市内循環の発言を市がなされている以上、市の責任として元請事業者に協力をいただき、実態を調査する必要があるのではないでしょうか。いずれにしても、市内で下請、市民の声を進めていただくようお願いする必要があるのではないでしょうか。再度お答えください。 それから設計労務単価の遵守についてです。 現在の市の労務報酬下限額は、設計労務単価の80%ですけれども、公契約条例を制定している先進地の状況を把握されていますでしょうか。例えば、東京都なんかは多摩市、国分寺市、それから渋谷区、足立区、新宿区などの先行自治体の多くはもう90%ということです。近隣の野田市も80%でスタートしたけど85%ということになっていますけれども、我孫子市はこの額について、できるだけ国の単価に近づけていく--つまり100%に近づけていくということですね--意思はございますでしょうか。 また、現場の実態をどのように調査していますでしょうか。私は、以前労働組合の聞き取り調査をお伝えしましたけれども、市はどのような方向で調査をされていますか。公契約に適合する事業は、労務報酬下限額を守っていただくのは当然のことです。しかし、市の契約事業は公契約に適合している工事1億円、委託2,000万円はわずかです。しかし、公共事業である以上、ほかの発注事業についても労働環境を把握し、市民の労働環境を是正していただくよう、元請事業者へ理解を求めることは必要なことだと思います。そのためには、実態をまずは把握しなければ判断できませんので、既に実態調査を行っている労働組合などと連携して事業者の協力もいただきながら、市としての調査方法を研究していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。川村豊総務部長。 ◎説明員(川村豊君) まずは市民の働き場所の確保という件でございます。 もちろん市として議員が今おっしゃっていただいたような方針を今までやってきたわけですから、契約に当たっては市民の方をできるだけ採用してくださいというお願いは常々やっているところでございまして、そういったお願いはこれまでもやっていて、これからも当然、そういった形ではやっていかなくちゃいけないというふうな認識をしております。 それから、労務単価の件なんですけれども、まず、ほかの団体の労務単価の割合を料率を確認しているかという話でございますけれども、これは審議会で議論するときには、一度下限額を議論、了承いただいているわけですけれども、資料として当然その辺は出しているわけでございます。 それから、100%できるだけ実態に近づける、実態調査をした上でのできるだけ公共工事の設計労務単価に近づけるべきだろうという御意見ございました。実態を把握する、もちろんそのことも必要なのかもしれませんけれども、設計労務単価自体の、それから実態賃金の違い、そういったものも審議会では説明をさせていただいている部分はございまして、そういったものを参考にしながらやっているところがございます。 参考までに言えば、今ほど御説明いただきましたけれども、国交省、それから農水省の労務単価自体は、全国の1,000万以上の工事、資料によりますと1万1,332件、それに対する調査対象者が10万4,400人余りの方の賃金実態を把握した上で、それを労働時間8時間当たりに換算して単価を決定しているということでございます。言ってみれば、単純にそう見ていいのかどうかあれかもしれませんけれども、その10万4,000人余りの方の平均賃金と言えるんだろうなというふうにも思います。平均賃金となれば、例えば年齢だとか、あるいは経験年数だとか、そういったものも軒並み平均して出している数字なんだろうなというふうに想定できるわけでございまして、その辺もあわせて実態調査等も含めて、審査会の中で今後も一応課題というふうになっていますので、課題として受けとめて議論していくものだというふうに認識しておるところでございます。 ○議長(椎名幸雄君) 早川真議員。     〔早川真君登壇〕 ◆(早川真君) 詳細に御説明いただきましてありがとうございます。 最初の市内事業者の下請や市民の声をというところですけれども、市がこれまでも何度もお願いはしていただいていると。お願いはしているんだけれども、なかなか進まない、さっきのような状況であるんであれば。もしかしたら、もっと実態ひどかったんだけど、お願いしていただいた結果あのぐらいになったのかもしれない。だけど、なかなかそれが、やっぱり本来逆転してなきゃおかしいなと思うんですね、さっきの実態が。それだったら、やっぱりルールのお願いだけでなかなか実現できないんだったら、確かに難しいことであるとは思いますけれども、ルールの研究、すぐに適用できるかどうかわからないけれども、そういったこともちょっとしていただきたいと思います。なかなか全国的にも事例がないので難しい課題だと思いますし、事業者さんにも経営がありますから、それはなかなか大変なことだとわかっておりますけれども、その辺についての研究もぜひ進めていただきたいと思います。 それから、設計労務単価の周知と労務報酬下限額の徹底というのは、やっぱり市の大事な責務だと思うんです。今、部長からも力強く御答弁いただきましたので、また見守りたいと思いますが、やっぱり市の平成28年度の報告では、先ほども報告にありましたけれども、労務報酬下限額以下の賃金が6件20人発生してしまった。これは公契約条例に適用される契約だけでもこれが出てきたと。それ以外のところも考えると、いかばかりかと大変心配をしているんですけれども。これも私も事前にいただいた資料で、平成28年度の委託契約で820円とか830円で働かれていたんですね。これって平成28年度の最低賃金って、たしか842円とか、そのぐらいだったと思うんですね。だから、公契約にかかわる事業、そこの発注事業が最低賃金以下というのは、これは絶対あっちゃならないし、とんでもない話だなと思うんです。 ただ、事業者に対しても仕方なかったのかなと思うのは、最近のあれが出るのが大体10月1日ということがありますので、それらについてはいたし方ないところもあるけど、それにしても最賃の基準のところに公共事業の、しかも公契約の適用の事業がそこに行ったり来たりというのは、やっぱりよくないことですので、これはしっかりと検証して、お願いもしていただきたいと思います。 再発防止のほうですね。一応是正措置はされたということですので、今後もこういうことがないように徹底していただきたいと思います。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。川村豊総務部長。 ◎説明員(川村豊君) まず、下請の関係の現状を踏まえた上での御意見でした。 お願いするということで今までもやってきたわけですけれども、こういったものも下請事業者ということになれば、民民の契約という形になろうかと思います。会社としてのさまざまな理由があろうかと思います。そういったものも私どもは十分認識はしていますけれども、その上でのお願いをしているところでございますので、それは強制というのもなかなか難しいところもありますので、そういったルール的なものがつくれるということであれば、そういったものも研究する必要があろうかなというふうに思います。 次の最低賃金との関係の話ですけれども、なぜ下回ってしまったのか。これは理由を確認しておるところです。1つには、雇用契約の変更手続が間に合わなかったと、そういった理由もございまして、すぐに対応していただいたので、その辺は、結果としては対応していただいたことについてはよかったのかなと思いますけれども、その見守りはきちっとやっていかなきゃいけない、公契約条例できちっと定めているわけですから、それが下回るようなことがあってはならないわけですから、きちっと議員おっしゃっているように見守っていく必要はあるというふうに認識しております。 ○議長(椎名幸雄君) 早川真議員。     〔早川真君登壇〕 ◆(早川真君) よろしくお願いします。 民民の契約なのでなかなか難しいということ、もちろんわかるんです、私も。民民の契約ですから、それは会社も大変な中で経営されている、それはよくわかります。ただ、先ほど御報告いただいた中で、平成28年度の一例を見ても、市内事業者が14社、市外事業者が60社という形で、発注のときには市内事業者を優先するんだという形でさまざまなインセンティブを設けているわけですね。民民の事業と言われながらも。であれば、やっぱりその後も、きちんとそこは事業者の方にも踏まえていただくようなルールづくりというのは絶対必要だと思いますので、研究していただくということですので、やっていただきたいと思います。 それでは、最後の条例の改正(拡大)に向けてです。 条例施行からまずは2年の総括についてです。 我孫子市の公契約条例がスタートして2年がたとうとしています。市としてここまでどのような総括をされていますでしょうか。前段の質問とかぶろうかという部分もあるとは思いますが、今かなり丁寧にさせていただきましたので、改めて市としての総括をお聞かせください。 それから、改正、いわゆるいい方向に拡大していくということについてですけれども、全国の先陣を切った野田市では、この間、何度も条例改正を行ってきました。例えば工事の適用額についても、我孫子市も参考にしたようにスタートは1億円でしたが、その後、5,000万円、さらに4,000万円と適用事業を拡大しています。また、先述したように、我孫子市に倣って審議会も設置するなど、条例を進化させています。我孫子市の実態は、工事だけを見ても1億円の基準では範囲が狭く、拡大していく必要があります。1億円でスタートした野田市のように、もっと言えば我孫子市も当初は5,000万円でスタートしようというお考えでした。野田市を初めとする他市の事例や市内の実態を踏まえ、条例の改正、拡大について検討するべきと考えますが、市のお考えをお聞かせください。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。川村豊総務部長。     〔説明員川村豊君登壇〕 ◎説明員(川村豊君) まず、アについてお答えいたします。 条例の運用に伴いまして審議会ではさまざまな議論がなされ、特に一人親方の扱い方や委託等の下限額のあり方については運用の変更を検討する必要があると考えております。また、賃金等支払報告書における審査事務の主体を改善する必要がありまして、規則の改正等により事務の簡素化を検討します。なお、事業者には照会時の回答や賃金の改善において御協力をいただいておるところでございます。 次に、イについてお答えをいたします。 公契約条例を実施している19団体における対象工事の適用額は、平均で1億2,000万円でありまして、本市の適用額である1億円に近い値となっております。適用額を5,000万円以上に拡大した場合、対象工事は平成28年度12件で、審査対象の労働者は約2,200人となると想定いたします。これに伴いまして、運用に係る事務の負担や経費が増加する可能性はございます。そのため、現行事務の改善を図りまして、その効果を検証するという必要がございます。また、現行の適用額による工事は平成28年度3件でありまして、適用額の拡大を検討するための事例としては若干少ない状況でございます。このようなことから、当面は現行の適用額で運用したいというふうに考えているところでございます。 ○議長(椎名幸雄君) 早川真議員。     〔早川真君登壇〕 ◆(早川真君) 適用額、平均1.2億円ということですけれども、これやっぱり大きな自治体で取り組んでいるようなところは、それはかなり膨大な事業数なので業務が多いので、例えば川崎市などでは6億円以上なんですよ。これはわかるんです。でも、かなりの予算額を抱えている東京都なんかでも、多摩市で5,000万円、国分寺市で9,000万円、渋谷区など大きなところでも1億円、足立区は1億8,000万円と大きく、千代田区は1億5,000万円、だけど世田谷区が3,000万円とか、新宿区が2,000万円、港区に至っては130万円、こういったところもあるので、平均でぼんと出すんじゃなくて、大きなところは予算額もでかいし、事業数も多いからそうなるんだけれども、もう少し同規模レベルのところをしっかりと見て検証していただきたいです。 その同規模といえば野田市の条例改正ですけれども、この変遷についてもう少し詳しく例に挙げて再質問しますけれども、野田市では平成21年9月に条例を公布。平成23年2月にスタートだけど、同年9月には業務委託における適用範囲の拡大と職種別賃金の導入、継続雇用の確保、下請事業者への適正な請負額の確保を規定するよう条例を改正。同年9月、工事の適用範囲を予定価格1億円以上から5,000万円以上に引き下げるという改正。 それから翌年平成24年10月には、指定管理協定の条例の直接適用。それから工事に適用する賃金等の最低額を算出するときに--先ほど申し上げた公共工事設計労務単価ですね--乗じる率を80%から85%に引き上げるように改正。 それから平成25年3月には、適用範囲に学校給食の調理及び運搬に関する契約を追加。9月には水道事業に拡大するよう改正。 それから、平成26年9月には、工事の適用範囲を予定価格5,000万円以上から、さらに4,000万円に引き下げ、同時に受注者等の条例違反を適用労働者が申し出をしたことを理由にした受注者等の当該適用労働者に対する不利益な取り扱いの禁止を定めるような改正。それから、そのように平成26年度までに既に6回の条例改正が行われているんですね。また、その後、我孫子市の条例施行の後は我孫子市に倣って審議会の設置も行うなど、毎年のように条例を進化させています。 もちろん野田市の場合は、条例は全国初でしたから加えていく事項も多かったと思いますし、我孫子市の条例の場合は、野田市を初めとした先進地をモデルにして策定されているから、最初から条例に今申し上げた内容も規定されているのもありますけれども、でも肝である工事額の適用範囲を1億円から5,000万円、4,000万円と引き下げてきた経緯とか、報酬下限額を80%から85%に引き上げてきたように、実態に合わせて改正してきていることは大変注目すべき点だと私は思います。 言うまでもなく条例ですから、実態に合わせて市民目線で絶えず改正していく必要があると思います。例えば、我孫子市の平成28年度の公契約件数ですけれども、予定価格の1億円以上の工事ではわずか3件。うち1件は平成27年度事業がおくれたことによるもので、実質は2件でした。平成29年度ではどれだけの工事があったのかなと。これを当初、市が条例提案した5,000万円に拡大していくと、私の調査では総合評価方式入札ベースだけで見ても、平成28年度には10件に広がるんです。正確な数字はこの場でも求めても、本会議の再質問の中ですから厳しいかもしれませんので、後ほど報告をしていただければと思います。5,000万円に拡大した場合の。 それから同じく平成28年度の市の報告で、2,000万円以上の委託のほうは19件でした。指定管理は5件。これが1,000万円以上という形で拡大していけば、どのような数字になるのか。これも後ほどで結構ですので、同様に報告していただきたいと思います。お願いします。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。川村豊総務部長。 ◎説明員(川村豊君) まず、資料の5,000万円と1,000万円以上になった場合の資料については、後ほどでいいということですので、後ほど提出させていただきます。 それから、おっしゃっているように、各団体、規模によって、その公共工事の適用範囲は金額が確かに違いまして、大きいところは確かに川崎市なんかは本当に大きな金額になっているわけですけれども、そうではありますけれども、先ほども体制の問題も確かにございますし、それから審議会でこういった話は当然やっていかなきゃいけない話になります。 想定の人数にはなりますけれども、仮に平成28年度を5,000万円でやった場合、どれだけの対象者を処理するということになってくるわけですけれども、そういったものも少し見きわめる必要が、議員おっしゃっていただいたように、まだ実質的には1年でございますので、そういった処理にどのぐらい必要になるのかという、そういった検証も必要ですし、そのためには今のところはこの金額で少し検証させていただくということでやらせていただきたいなと思っております。 ○議長(椎名幸雄君) 早川真議員。     〔早川真君登壇〕 ◆(早川真君) 承知いたしました。 施行から2年、実質的には1年ということで、そこはよく理解もしておりますし、そういう状況の中でのまずは、初めて総括的に少し議論させていただきましたので、研究を見守りたいと思います。ぜひとも今後調査、そして他市を研究をいただき、必要あれば改正をしていただきたいと思います。私は現段階では、もう必要であると思っておりますので、よろしくお願いいたします。 いずれにしましても、条例施行がされたことにより、間違いなく労働者の環境改善の一歩にはつながったことは評価したいと思います。先ほどの質問でも触れましたけれども、労務報酬下限額以下の賃金が発生していたことが発覚したと。そして是正がされたと。その他さまざまな実態も見えてきました。今後も審議会の充実や現場に出向いていただいて、条例の確実な実行とさらに進化、拡大していただく改正に向けた執行部の行動を強く期待したいと思います。 さらに公共事業かつ条例の適用範囲ですら最低賃金を下回るような実態が確認されました。条例の適用外の公共事業の実態は、まして民間の事業ではいかばかりか想像すると大変市民の労働環境が不安になってまいります。これについては本当に調査が必要です。市としてこれまで以上に本気で労働行政に取り組んでいく必要があると考えます。私も今議会より2年間総務企画常任委員となりました。ぜひ委員会においても多岐にわたりまして建設的な議論をさせていただきたいと存じます。 以上で質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。 ○議長(椎名幸雄君) 以上で早川真議員の質問を終わります。 Nextあびこ佐々木豊治議員。     〔佐々木豊治君登壇〕 ◆(佐々木豊治君) Nextあびこの佐々木豊治でございます。 12月上旬を迎えまして、朝夕大変寒い日が続いているきょうこのごろでございます。先般、国におきましては、2019年5月1日には新しい元号に変わるということで、私個人としても大変期待をいたし、楽しみにしている一人でございます。いずれにいたしましても、新しい時代を迎えても、我孫子市はすばらしい持続した我孫子を維持できればとこのように願っている次第でございます。 本日は、通告に従いまして大綱4項目にわたりまして、まず初めに行財政の中から平成29年度の事業に当たりましてお尋ねいたします。 御案内のように、平成29年度の予算編成に当たっては、経常的経費全般にわたって厳しい精査や調査を幾度も行い、削減に努めながら一般会計予算総額が平成28年度より16億2,000万円減の376億6,000万円を計上され、歳出の主な事業として水害対策、また親水広場の運営など、特に少子高齢化社会などの進行により増加傾向にある社会保障に関する経費、また子育て支援策等々、主な事業として5つの重点プロジェクトを掲げながら、総事業として156事業を設定し、現在道半ばであると思いますが、これらの事業がどのように実施され、平成29年末までに安心・安全のまちづくりとして平成29年度政策事業がどの程度進んでおるのか、その進捗状況についてまずもってお尋ねいたします。 次に、平成30年度予算編成方針と今後の政策課題についてお尋ねいたします。 市政ふれあい懇談会において配られた平成30年度予算編成の概要を見ると、地方消費税交付金の平成28年度決算では前年度に比べ、約2億3,000万円が減少したと言われております。 そこでお聞きいたしますが、平成29年度も大幅に決算額が削減されると聞き及んでおりますが、現段階でどの程度の減額を予測されておるのか、まずもってお尋ねいたします。 また、歳入の根幹であります市税や固定資産税なども当初の見込み額よりも減少傾向にあると言われておるわけであります。いずれにいたしましても、我孫子市の状況を見ますると、地方交付税や臨時財政対策債など依存財源に頼らなければならない状態であると思われます。安心・安全のまちづくりを考えると、果たしてこのままの行政運営でよいものか大変危惧をいたしている議員の一人でございます。 一方、歳出では少子高齢化の進展により、消費税率10%への引き上げを前提に先行実施されている社会保障の充実策の実施により、扶助費や繰出金など社会保障関連全般にわたる経費が年々増加する中で、財源をどのように生み出そうと考えておるのか。また、水害対策を初め、新たな焼却炉施設の整備費や、昭和45年前後の教育施設老朽化対策事業は避けて通れない政策課題であると思いますが、その点についてどのように考えておるのか、お聞きいたす次第であります。 ○議長(椎名幸雄君) 佐々木豊治議員の質問に対する当局の答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) まず、(1)についてお答えします。 第8期実施計画におきましては、平成29年度に実施をする156の政策的事業のうち重点プロジェクトを初めとする40事業、104事務事業を指定事務事業として指定をし、重点的に取り組んでいるところでございます。これまでプロポーザルで参加者がいなかった事業を初め、国での事業採択の変更や新たな視点における事業の再検討などでおくれが生じている事業もございますけれども、現時点ではおおむね順調に進んでいるというふうに考えております。今後も行政評価などで事業の進行管理を行いまして、着実に事業を進めていく考えでございます。 次に、(2)についてお答えします。 平成28年度決算における地方消費税交付金につきましては、前年度に比べ約2億3,000万円減の18億4,888万3,000円となってございます。今年度の消費税交付金の決算見込みとしましては、前年度同時期より約4,000万円増となっておりまして、回復傾向と見てございますけれども、今年度の予算額20億円の確保は難しいものと考えてございます。また、市税につきましては、前年度同時期と同程度の収入額となっておりますので、予算額を確保できる見込みでございます。 財源の確保につきましては、歳入における納税コールセンター業務の委託実施や滞納整理の強化など、歳入の根幹をなす市税のより一層の確保に努めるほか、国・県の支出金など特定財源の積極的な活用、それから税外収入につきましても公共施設や印刷媒体への広告掲載、それから使い道を明確にしたふるさと納税など新たな財源の確保を図ることで、収入の一層の確保に努めていく考えてございます。 歳出におきましては、人件費の抑制に引き続き努めるほか、事業仕分け、行政評価などと連動をさせながら、事業の見直しや効率化を進めるとともに、公共施設等の超寿命化など、経常的経費のより一層の削減に努めていく考えでございます。 ○議長(椎名幸雄君) 佐々木豊治議員。     〔佐々木豊治君登壇〕 ◆(佐々木豊治君) るる我孫子市の財政の大事なことと申しましょうか、現在、財政の規模の中で、それぞれやりくりしながら行っているということは十分御理解をいたしました。 そこで先ほど申し上げましたけれども、本市の状況を見ますと、地方交付税や臨時対策債など、現在頼っていかなければいけない状況の中で、今、国において地方交付税について自治体に対して総務省、財務省がさまざまな形で駆け引きをしている状況なんですよ。そういうことを考えると、地方交付税というのは、私、思ったほど、じゃ今年は来ないんじゃないかと、そういうふうに危惧しているんです。その辺踏まえて、今後財政当局ではどのように、もしそうなった場合ですよ、これは御案内のとおり10億円近い地方交付税が毎年毎年我孫子市ではいただいているわけでございますから。例えば億単位で減った場合、その金額をどのような形で政策事業に充てられるかということが我孫子市の大きな課題になってくるだろうと、私は思っておるんです。そのような観点から、どのような形で今後考えていくかということを、地方交付税に対して。減った場合ですね。 また平成29年度の予算執行に当たっては、136事業の費用対効果の結果をどのように見たのか、また見ているのか。それによって平成30年度の予算執行に当たっていただければなと。これはあくまで要望でございますけれども、その2点についてまずお伺いしたいと思っております。 また、先ほど答弁いただかなかったわけでございますけれども、教育施設老朽化対策事業についておおむね一応個人的には理解しておるんですけれども、具体的にどのような形で今後教育施設老朽化対策について対応していくかということは、従前からずっと議会の中で議論されている問題ですから、やはりここでしっかりと示していただきたいなと、こう思う次第でございます。 以上でございます。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) まず1点目の地方交付税の関係ですけれども、平成30年度の予算編成に当たりましては、2.5%の減が国から示されておりますので、それを加味して対応してございます。 それから、今現在、交付税に関しては、これまで国が交付した交付税が各自治体の基金になっているんじゃないか、いろんな議論が今国の中でなされております。その詳しい中身については、まだこちらに来ておりませんので、減額になるのかプラスになるのかわかりませんけれども、年明けに国・県のほうから示されると思いますけれども、その示された結果を踏まえて対応していきたいというふうに考えます。 それから、2点目の各それぞれの事業の総括ですけれども、もちろん行政評価等を踏まえてしっかり効果を検証してまいりたいと思います。しっかり今の現行の基本計画の施策に寄与しているのかどうか、その辺を含めて検証していきたいと思っています。 それから教育施設の関係については、これから教育委員会のほうで個別施設計画をつくっていくことになると思います。公共施設等の総合管理計画の中でもお示しをしておりますように、6割が教育施設を含めております。今後子どもたちの数、それからそれぞれの地域の人口、それから人口構成、そういうことを踏まえて教育施設にどういう機能を入れたらいいのか、また教育施設を建てかえる場合にどう事業の平準化を図っていくか、それはその個別施設計画の中でしっかり検討していきたいというふうに思います。 ○議長(椎名幸雄君) 佐々木豊治議員。     〔佐々木豊治君登壇〕 ◆(佐々木豊治君) ありがとうございました。 いずれにいたしましても、これから先も非常に厳しい財政の中で、より豊かな我孫子市民の皆さんのために財政部局努力しながら執行に当たっていただきたいなと要望でございます。お願いいたします。 次に、大綱2の湖北台自治会連合会の要望につきましてお尋ねいたします。 先般、湖北台自治会連合会から湖北台1丁目から10丁目までの地域内の問題について、行政に対し要望書が出されたと思いますが、御案内のように湖北台自治会連合会は我孫子市自治会連合会湖北台支部として昭和57年6月28日に加入をいたし、その道のりの中で昭和62年5月10日に設立いたし、今日に至っておるわけであります。 このたびの平成29年度の湖北台自治会連合会から数項目の要望するに当たりまして、地域の問題のさまざまな要望の、その一部分についてまずお尋ねをいたしたいと思っております。 アとして、湖北駅南口ロータリーは、駅からおりるとまず目立つのは景観でございます。湖北台の表玄関でありながら、私から見ても残念ながらきれいではありません。草の刈り込みするなり、常にきれいにしてほしいと要望が出されていると思います。 イとして、4号公園内の斜面の部分の雑草の刈り込みを定期的にやってほしいとのことであります。これは御承知のとおり、4号公園とうたっておりますけれども、5丁目の坂道です。5丁目の上がってくるところ、非常にツツジがきれいになっているところはきれいなんですけれども、雑草が繁茂しているために非常にきれいじゃないんですね。いずれにしても定期的に雑草を除去してきれいにしていただきたいと、こういう要望のようでございます。 ウとして、この問題は市全体の政策課題でありますが、年に1回粗大ごみを収集してほしいとのことであります。そのことについて、いかがでありましょうか。 エとして、交通安全対策として、湖北台行政サービスセンター横の十字路、中央公園側の角が暗いということであります。 オとして、湖北台3号公園内に照明の増設を、小学校の近くにありますので、早期に対応をお願いしてくれということでございます。 カとして、湖北台10丁目にある元UR社宅の跡に賃貸マンションが建設され、その持ち主に行政側から働きかけをし、良好な住環境にしてほしいということでございます。 キとして、けやき通りの整備と中央公園のけやき通りの歩道が盛り上がり、根切りをできないかということであります。場所によっては、歩道がでこぼこで非常に危ない状況になっておるんですね。現地を見て対応していただきたいと思っております。 クとして、湖北台全般にわたることでございますけれども、道路側溝の問題についてですが、側溝にふたをつけてほしい、またふたのあるタイプにかえてほしいということで、20年前から湖北台連合会のほうで行政に申し入れしておったんですけどね。しかし、まだこの要望に対して実行されていない状況でございますので、その辺を考えて対応していただきたいということでございます。 ケとして、中央公園の運動遊具増設についてお尋ねいたします。多くのお年寄りの方々が健康維持や体力向上と健康づくりのため、もう少し種類をふやしていただきたい等々、多岐にわたってありますが、このような地域内の諸問題についてどのような対策をされたのか、また、対応いたそうといたしておるのか、まずもってお尋ねいたします。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大谷正建設部長。     〔説明員大谷正君登壇〕 ◎説明員(大谷正君) 私からは、ア、エ、キ、クについてお答えします。 初めに、アについてお答えします。 湖北駅南口ロータリーの草刈りについては、年に2回程度実施していますが、ロータリー内の状況を確認し、必要に応じ、実施していきます。 次に、エについてお答えします。 湖北台行政サービスセンター横の十字路については、現在、湖北台のメーン通りである四季の道の街路灯の増設や移設を検討しており、この中で安全対策を図っていきます。 次に、キについてお答えします。 けやき通りの整備については、平成28年度より舗装の修繕工事を南側から進めており、引き続き工事を実施していきます。また、湖北台中央公園のけやき通りの歩道については、盛り上がりを解消するため、ケヤキの根切りを行う必要がありますが、根切りによる倒木や育成不良も懸念されるため、樹木医とも相談しながら通行上の支障箇所を修繕していきます。 最後に、クについてお答えします。 湖北台地区の側溝については、昭和40年代の宅地造成で、その多くがオープン型の側溝であり、落ち葉やごみが入り込むため、以前より地元自治会からふたの設置要望がありました。この側溝にそのままふたかけすることは、舗装と段差ができることや、ふたがずれ落ちることで歩行者や車両に対する不測の事故が懸念されるため、現在は側溝のふたかけを実施していませんが、現地状況により対策を検討していきます。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。渡辺昌則都市部長。     〔説明員渡辺昌則君登壇〕 ◎説明員(渡辺昌則君) 私からは、イ、オ、カについてお答えいたします。 初めに、イについてです。 湖北台4号公園内の東小学校寄りの湖北台5丁目から4丁目へ上がっていく斜面の雑草の刈り込みにつきましては、年に3回行っております公園の草刈り時に斜面部の繁茂状況を確認しながら行っており、ことしは2回実施しました。御要望では、定期的にとのことですが、斜面に植えてありますツツジの間から笹などが生えており手作業で行う必要があるため、これまでどおりの対応としていきたいというふうに考えております。 次に、オについてお答えいたします。 湖北台3号公園の照明につきましては、夜間に調査を実施しましたところ、公園を周回する道路には適所に街路灯が設置されており、明るさは確保されているものと判断しました。3号公園は周辺が住宅地であることから、公園の夜間利用を抑制する意味もあり、公園の照明は必要最小限にしているところでございます。このため自治会連合会からの要望書に対しましては、現時点での増設の予定はない旨の回答をしているところです。 なお、公園灯に樹木の枝が覆っているところにつきましては、剪定を行うなどの対応をしているところです。 次に、カについてお答えします。 湖北台自治会連合会からいただきました要望書では、10丁目の元UR社宅について、進展があれば回答をお願いしますとの内容でしたので、窓口での相談、現地に提示されている入居者募集の看板及び登記事項証明書での土地及び建物所有者の変動などを確認した上で、市として特に得ている情報は現在のところございませんと回答したところでございます。今後も推移を見守り、適切な対応を行ってまいります。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。渡辺唯男環境経済部長。     〔説明員渡辺唯男君登壇〕 ◎説明員(渡辺唯男君) ウについてお答えします。 粗大ごみは個々の理由により臨時的に排出されるもので、収集・運搬にかなりの手間と経費を要することから、平成13年度に無料の集積所収集から有料の個別収集に変更し、排出者にその負担を求めています。回収場所につきましては、原則、戸建て住宅の場合は玄関先、集合住宅の場合は集積所としていますが、高齢者等につきましては粗大ごみ回収の申し込みの際に家族で運べないなどの事情をお話しいただければ、家の中に入りまして収集を行っているところです。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。磯辺久男健康福祉部長。     〔説明員磯辺久男君登壇〕 ◎説明員(磯辺久男君) ケについてお答えいたします。 湖北台中央公園の運動遊具は高齢者の運動の習慣化や閉じこもり予防を目的に、平成13年に開始した遊具運動教室の開催に合わせて設置し、維持管理してきました。しかし、現在は湖北台地区には健康維持や体力向上の場として湖北台中央公園の遊具運動教室以外にも、お休み処での体操教室や、ふれあいサロンでの認知症予防運動など、天候に左右されることなく室内でできる介護予防の場や機会が多くできております。また、運動遊具の設置から15年以上がたち、老朽化による事故の危険性がある遊具がふえ、維持・補修にかかる費用が年々増大しております。このことから、遊具運動教室にて重点的に活用している4つの遊具以外は、劣化した場合、順次撤去する方針とし、運動用具の増設は予定しておりません。 ○議長(椎名幸雄君) 佐々木豊治議員。     〔佐々木豊治君登壇〕 ◆(佐々木豊治君) カについて、10丁目にある元UR社宅の跡に建設された賃貸住宅なんですけれども、マンションと同じなんですけれども。現地へ行ってみればわかるんですけれども、ひどいもんですよ。私も総務委員会にいまして、この問題については消防当局にいろいろと御指摘をしながら要望した経緯があるんですね。しかし、まだ解決されていない状況なんです。 きょうも実は質問する前に現地を見てまいったんですけれども、もうひどいもんなんですよ。例えば雑草のツタが階段の部分までずっと伝って、まあひどいもんです。こういう状況でございますので、これを何とか現地を見て対応しないと、これは大変な事態に発展するんじゃないかなと思っておるんです。ですから、その辺を十分踏まえてUR社宅の跡に建設された建物に対して、十分なる対策等を講じて解消していただきたいなと思っております。 先ほど雑草と申し上げましたけれども、もう周辺の住宅の人たちは大変困っているんですよね。枯れ草がたくさん混在しまして、刈らないと危ない状況になっているんです。もし火でも入ったら大変な事態が発生するんじゃないかなと、こう言われておりますので、すぐその辺は対応して、この問題を解決していただければなと、こう思っておるんですが、その点についてお伺いする次第でございます。 それからもう1点、ついでですからお話ししたいと思います。 湖北台の3号公園、オの部分についてなんですけれども、御案内のとおりすぐ隣には東小学校がありまして、私が申し上げたとおり、夕方になると大変薄暗くなりまして危ない状況なんです。先ほどの答弁によりますと、常時樹木を切ってきれいにしているということでございますけれども、しかし秋になると、ぼうっと樹木が伸びてしまう状況なんですね。ですから、少しばかりの街路灯では、これは非常に難しいんですね。ですから、その辺を踏まえて、湖北台3丁目、桑原会長さんが恐らく申し入れしたと思いますけれども、その辺再度見ていただいて対応していただければなと、こう思うわけでございます。 それから、ケの湖北台中央公園の運動遊具の増設についてでございますけれども、平成13年にこれはつくられたということであります。ちょうど福嶋市長のときだったんですね。天王台とたしか同時にやられたと記憶にあるんですけれども。いずれにしても13年前にやられましたから、当然老朽化いたしましたので、それを修理するとかなりお金がかかるという答弁をいただいたわけなんですけれども、地域の方々は全部新設してくれということじゃないようです。できれば、鉄棒でもふやしていただければと、こういうふうな要望がありましたので、その辺十分踏まえていただければと、こういうふうに思う次第でございます。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。渡辺昌則都市部長。 ◎説明員(渡辺昌則君) まず、カの湖北台10丁目の元UR社宅のところなんですけれども、10月に要望書をいただいたときに現地を確認したときには、バス通り側のところにもかなり雑草が繁茂している状況でしたけれども、先日、もう一度私も現地を確認したときには、バス通り側は結構草を刈り込みまして、木も刈り込みを行って、また駐車場なども白線を引き直すなどしておりまして、一応手は入れられて管理はされているのかなというふうに考えております。 ただ、今、議員おっしゃられたように、南側の市道側のほうはかなり草が生えたまま、そのままの状態になっている状況というふうに私も確認をしているところでございます。なかなかその管理をして入居者募集というような形でやっている建物に対して、市がどこまで管理を強要できるかというところも難しい問題はあるんですけれども、ここは関係部局とも調整をしながら、よりよい住環境をつくれるような形で指導等を行っていければというふうに考えております。 それと3号公園の樹木の関係なんですけれども、現在、御存じのとおり周りにも何灯か街路灯があって周りは何とか明るくなっている。中については、あそこは比較的樹木が少なくて見通しがきく公園になっていますので、今のところ何とか問題ないなというふうには考えてはいるんですけれども、ただ、気になるところとしましては、カイヅカイブキですか、ちょっと低木が大きくなって、陰になっちゃうようなところもありますので、その辺は伐採等の対策を講じていければというふうに考えております。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。磯辺久男健康福祉部長。 ◎説明員(磯辺久男君) 湖北台中央公園の運動遊具に関して、今、鉄棒という御要望もございました。確かに腕の歩行運動ということで、木製ではございますが鉄棒的な遊具があり、現在、撤去しているような状況です。 先ほど答弁させていただきましたが、この湖北台地区には、ほかの高齢者の運動教室等も室内での開催というのもできておりますので、要望を受けとめさせていただきながら検討課題として受けとめたいと思います。 ○議長(椎名幸雄君) 佐々木豊治議員。     〔佐々木豊治君登壇〕 ◆(佐々木豊治君) いずれにいたしましても、細かいことになってくると思いますけれども、地域の湖北台連合会からせっかく要望書が出されておりますので、ぜひそれらに対応していただきたいなと、こう思う次第でございます。 次に、大綱3の教育行政の中から児童・生徒のいじめと不登校の現状についてお尋ねいたします。 今日の社会を取り巻く厳しい教育環境の中で、あすを担う子どもたちが心身ともに健康で成長していく上で、児童・生徒の学習ニーズに対応しながら、社会の構築と快適で安心な学校生活が送れるように教育の環境づくりを進めていることは言うまでもないわけであります。そのような状況の中で、氷山の一角として報道されたある中学1年生の男の生徒のいじめの問題としてクローズアップされたことは記憶に新しいことであると思います。そのような中で、教育現場での子どもたちのいじめに対しての各学校の対応の仕方について、大きく問われているきょうこのごろであります。 そこで、千葉県教育委員会の最新の調査結果によると、公立学校で起きた暴力行為やいじめなど、児童・生徒の問題行動に関する小学校の暴力行為発生が過去最多の1,539件と、前年度より大きく上回っておるようであります。また、中学校での暴力行為の件数は2,018件と、前年度対比で157件増となっております。いずれにいたしましても、暴力行為は年々増加の傾向になっているとのことであります。 そのような中、お隣の柏市などではいじめ防止サミット柏を開いて生徒たち自身がSOSのサインに気づいたときにプレイングを実施されたとのことであります。いずれにいたしましても、全国の各小中学校では、いじめの問題を深刻にとらえ、対応いたしておるのが現状ではないかと思います。我孫子市教育委員会といたしましても同様であると思いますが、いじめの認知件数は増加傾向にあるようでございます。そのいじめの対策をどのようにされようといたしておるのか、お伺いいたします。 また、我孫子市は御案内のように、小中学校合わせて19校ありますが、児童・生徒のいじめや不登校の実態をどのように把握され、解決いたしているのか、お答えください。 次に、我孫子市のサッカー場についてお尋ねいたします。 現在、御案内のように利根川ゆうゆう公園内で、我孫子市の子どもたちは健康増進や体力向上のためにさまざまな運動を楽しんでおられます。そのような中でありますが、昨今の増水により、今年は使用できない期間が続いているきょうこのごろでございます。 そこで、昨年の12月議会でも申し上げましたが、五本松運動広場を本格的なサッカー場として、大人から子どもたちまで多くの市民の皆さんがサッカーを楽しめるような施設をつくってほしいということでお願いしたところ、平成30年度に五本松公園運動広場を整備いたすと市長から温かい答弁をいただいております。現在もその考えは変わらないかと思いますが、再度御答弁をお願いをいたす次第であります。 次に、JFAこころのプロジェクト夢の教室についてお尋ねいたします。 今、少子高齢化の進展により、社会環境が大きく変貌する中で、スポーツを通じて市民の体力づくりや新春マラソン大会等々、子どもたちが参加する大会が市内の各地で開催されている中で、親として次世代を担う子どもたちの健やかな成長を願いながら、健康増進や体力向上に努めておるのが現状ではないかはと思います。また、学校での部活動やスポーツなどを楽しんでいるのが現状ではないかと思います。 そこでお尋ねいたしますが、このJFAこころのプロジェクト夢の教室は、平成28年度は御案内のように並木小学校、第二小学校、新木小学校の3校で開催され、また平成29年度は布佐中学校、湖北小学校、根戸小学校と、子どもたちから大変好評で、今日までさまざまなスポーツ選手を夢先生として学校へ派遣し、子どもたちに夢を持たせ、その夢に向かって努力することの大切さを教えるこころのプロジェクト夢の教室を市政一般報告でも述べられておりましたが、平成30年度もぜひ続けていただきたいと思いますが、いかがでしょう。お答えください。 次に、平成29年度重点プロジェクトのその他の政策的事業について、その中の文化交流拠点施設の整備検討についてお尋ねいたします。 現在、建設構想案を進めている中で、秋には広く市民の皆さんに示し、新たな文化交流拠点施設建設の是非を含めて意見を聞いてまいりますと、こう施政方針で述べられました。どのように検討されたのか、市民の皆さんは大変期待をいたしておるわけであります。その対応についてお尋ねをいたします。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。倉部俊治教育長。     〔説明員倉部俊治君登壇〕 ◎説明員(倉部俊治君) 私からは、1点目と3点目についてお答えいたします。 初めに、いじめの実態についてですが、今年度の6月に実施したいじめアンケートによる認知率は、昨年度の同時期と比較すると小学校は0.3%低くなり、中学校は0.1%高くなりました。我孫子市では、他の市と比較すると認知数が多くなっています。これはどの学校でも起きるという認識のもとに、全職員で共通理解しながら指導に当たっている成果だと思っております。 学校は子どもがいじめられたと訴えてきた場合には、臆せずいじめと判断し、対応するようにしています。また、児童もいじめられていると感じたときは、正直に訴えられるような環境ができ上がっていると思われます。いじめとして上がってきた事案については、一つ一つ丁寧に対応し、ほとんどが解決しています。継続的に見守りが必要な事案については、教育委員会と学校が連携して問題解決に当たるようにしています。今後もいじめにおいてはアンテナを高くし、より多くの大人の目で継続的に見守るとともに、可能な限り認知して解決するという思いで取り組んでまいります。 次に、不登校の現状についてお答えいたします。 教育委員会では、毎月末に市内19校の児童・生徒の出席状況について報告を受けています。それをもとに長欠、不登校の現状を把握し、適切な対応をとれるよう努力をしております。我孫子市の不登校の実態についてですが、ここ数年の全児童・生徒に対する割合が小学校で0.6%程度、中学校で3%程度という状況が続いています。残念なことに、千葉県の平均と比較するとやや高くなっており、今年度は昨年度より若干増加傾向にあり、憂慮しているところです。 不登校の理由としては、小中学校とも精神的不安、集団不適応、家庭環境が非常に多く、いじめによる不登校は現在のところ上がっておりません。教育委員会といたしましては、各学校の心の教室に配置されている相談員が自宅に訪問相談に行ったり、適応指導教室ヤング手賀沼の活動を充実させたりすることで、今後も不登校児童・生徒の学校復帰に向けて努力してまいりたいと思っています。 以上のように、今後もこれらの取り組みを継続するとともに、その評価及び見直しを行いながらよりよい環境づくりを目指して取り組んでまいります。 次に、3点目についてお答えいたします。 夢の教室は、夢を持つことや、それに向かって努力することの大切さを伝えるために、日本サッカー協会が主催するプロジェクトです。前半約30分間の体育館でのゲームと、後半約60分間の教室でのトークで構成されています。ゲームでは、学級全員に課題が与えられ、児童・生徒はその課題達成を目指し作戦を立てて挑戦します。トークでは、アスリート経験のある夢先生が自身の経験を通して児童・生徒にメッセージを伝えます。このゲームとトークを通して、児童・生徒は目標を持つことや仲間と協力することの大切さ、挫折を乗り越えていくための心の強さなどを学びます。先日、根戸小学校で北京オリンピック出場された体育の先生が、挫折は夢をかなえることの過程と子どもたちの前で発言し、子どもたちもとても感銘を受けておりました。 この学びは、これから社会に出て、それぞれの人生を生きていく児童・生徒にとって貴重なものととらえており、平成30年度以降も続けてまいりたいと思っております。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。小林信治生涯学習部長。     〔説明員小林信治君登壇〕 ◎説明員(小林信治君) (2)についてお答えをいたします。 五本松運動広場のサッカー場整備につきましては、子どもから大人まで市民が多目的に楽しめる施設となるよう、現在、整備の範囲、施設の機能、整備手法などの検討を行っております。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) 私からは、(4)についてお答えいたします。 文化交流拠点施設の建設構想案につきましては、平成26年度に取りまとめました我孫子市文化交流拠点施設整備調査研究業務報告書を踏まえて検討を進めてまいりましたけれども、9月議会で文化交流拠点施設と市庁舎との複合化を検討すべきとの御意見が出されましたので、現在複合化の可能性という視点も加えて建設構想案の策定に向けた作業を進めているところでございます。 建設構想案が策定され次第、議会や広く市民の皆様にお示しをして御意見をいただく考えでございます。 ○議長(椎名幸雄君) 佐々木豊治議員。     〔佐々木豊治君登壇〕 ◆(佐々木豊治君) 教育長にお尋ねしたいんですけれども、いじめの問題については小学校は0.3%、中学校は0.1%と非常に高くなっていると。県の調査よりも我孫子市は大変高いということを伺ったわけでございます。いずれにいたしましても、やはり我孫子市の子どもたち、心身ともに健康で明るく学校生活を送られるように教育委員会としても努めていただきたいなと要望でございます。 それから、不登校の問題でございますが、実はある学校で私は毎日お子さんの顔を見ておるんですね。ところがやはり、何人かがかなり期間を長く休む方と、そして長期間不登校になられる方がおられるんですね。これは教育長も先ほどお話ありましたけれども、家庭環境とかいろいろさまざまわからないことがありますでしょうし、それを乗り越えて学校教育の現場としてこんな不登校の子どもたちに対応していただければなと、こう思うんです。 先ほどある学校と申し上げましたけれども、わかると思いますけれども、朝、先生が2チームに分かれて自宅まで迎えにいくような状況が多々あるんですね。そういう学校は先生は大変だなと私見ておるんですけれども。できるだけ不登校の子どもさんが出ないように対応していただきたい。これはあくまで要望ですから、結構です。 それから、JFAこころのプロジェクト夢の教室についてでございますが、先ほど平成28年、平成29年とお話しさせていただきましたけれども、我孫子中学校でございますけれども、御案内のとおり青木プロなどは母校なんですね。できれば、これは絶好のチャンスなんですよ。教育長に御努力いただきまして、副市長の御努力いただきまして、夢のプロジェクト、我孫子中学校にぜひ青木プロを招いて子どもたちにやられたら私は大変感動するし、また大変子どもたちが喜ばれると思うんですよ。その点についてどうですか、教育長。お尋ねする次第でございます。お願い申し上げます。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。倉部俊治教育長。 ◎説明員(倉部俊治君) 夢のプロジェクトはとても子どもたちに好評です。私も全ての授業を見させていただいて、いろいろな競技の先生たちがそれぞれの実体験をもとに話していただけるまたとないチャンスです。 ただ、こちらは手を挙げてもどの先生が来るかが、実はわかりません。ある程度近くになってみないと、その日程調整の中で派遣されてくる先生がそれぞれの教室の中でやるということですので、特定のアスリートを指名してという制度ではございません。ただ、それぞれの学校の中ではいろいろなチャンネルを持っていて先生を呼ぶという機会もあろうかと思います。先ほどの青木プロに関しましては、JFAのこの夢プロジェクトではないという形で、もし可能であれば、そういうようなアプローチもしてまいりたいなと思っています。 いずれにしましても、いろいろな夢を語ってくれるアスリートと直接話をする機会というのは、子どもたちにとってもとてもステキなことだと思っていますので、できる限りのチャンスをつくってまいりたいと思っております。 ○議長(椎名幸雄君) 佐々木豊治議員。     〔佐々木豊治君登壇〕 ◆(佐々木豊治君) 私は再度お聞きするわけでございます。まあ、夢のプロジェクト、これは特定のという形で今お聞きしたんですけれども、絶好のチャンスなんですよ。本人も青木プロは喜ぶと思うんですよ。母校に来てね、やはり後輩に自分の生きざまを皆さんに披露するということは、これは人生の中で最高だと私は思うんですよ。いかがですか。 私はぜひ環境が整えば、日程が決定されていないわけですから、先ほど申し上げました副市長にお願いして、ぜひ来てもらうように。私はね、子どもたちは大変共感するし、また夢ということですから、大変夢を抱いて我孫子中学校の子どもたちが喜ぶと思うんです。ですから、ぜひ努力して備えあれば憂いなしという言葉がありますから、努力していただきたいと。ぜひひとつ実行、実現していただきたいなと、こうお願いする次第でございます。再度ひとつお願い申し上げます。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。倉部俊治教育長。 ◎説明員(倉部俊治君) とてもすばらしいプロのお話が聞ければ、当然子どもたちにとっては有効なことだと思っていますので、努力したいと思っております。 ○議長(椎名幸雄君) 佐々木豊治議員。     〔佐々木豊治君登壇〕 ◆(佐々木豊治君) ぜひ、実現するように私も今度から教育福祉常任委員会に参加して勉強することになりましたので、ぜひひとつ実現するように努力していただきたいと思う次第でございます。お願い申し上げます。 次に、大綱4の防災行政の中から、我孫子市の安全・安心のまちづくりの防災安全全般についてお尋ねいたします。 御案内のように、今日まで日本国内においては、1995年1月17日に阪神・淡路大震災、2004年10月には新潟県中越地震、また2011年3月11日には、ちょうど6年9カ月になりましたが、御案内のように東日本大震災、マグニチュード9という過去最大級の地震が発生し、東北3県を中心とした広域かつ甚大な被害が発生し、我孫子市においても液状化被害を受け、多くの物的被害をもたらしたことは記憶に新しいことであります。2016年4月に、またもや熊本地震が起きました。 国並びに千葉県の地域防災計画のマニュアルに沿って、我孫子市としての地域防災計画を打ち出し、自助、共助、公助の取り組みをなされ、さらに促進し、現在に至っておるわけであります。 そこでお尋ねいたしますが、これまでの教訓を踏まえて、我孫子市の現時点において都市型自然災害の対応と対策が求められると思いますが、いかがでしょうか。お尋ねいたします。 また、本市には自主防災組織を設立し、なされている自治会は134団体と聞き及んでおります。まだ自主防災組織を立ち上げていない自治会が55余りあるようですが、担当部局といたしまして55自治会組織、つまり自主防災組織の育成強化をどのようになされようとしているのか、お伺いいたします。 次に、我孫子市総合防災訓練についてお尋ねいたします。 御案内のように年1度市民の皆さんの総合防災訓練を行っているわけでありますが…… ○議長(椎名幸雄君) 佐々木議員、時間がまいりましたので質問を終了してください。 ◆(佐々木豊治君) わかりました。わかる範囲で御答弁をお願い申し上げます。 答弁通告を出していますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。四家秀隆市民生活部長。     〔説明員四家秀隆君登壇〕 ◎説明員(四家秀隆君) 市では東日本大震災以降、平成24年度、平成27年度の2回にわたり、我孫子市地域防災計画の見直しを行っています。本計画は災害対策基本法や国の防災基本計画、千葉県地域防災計画との整合を保つとともに、我孫子市の地域特性や過去の災害被害、被害想定をもとにして策定しています。そのため、本計画に基づき市民の生命、身体及び財産を災害から守り、災害時の被害が最小化できるようさまざまな施策を組み合わせて災害の対応や対策に当たることとしております。 次に、自主防災組織への育成強化についてです。 市では既存の自主防災組織に対しては、設立時及び結成25年経過後の資機材の交付、防火・防災訓練への活動助成、防災備蓄品の貸し出しや備蓄食料の提供などの活動支援を行っています。また、未結成の自治会に対しては結成の案内をお知らせし、あわせて結成に向けた個別相談会を実施しております。今年度は相談会に6自治会が参加し、地域防災全般に係る詳細な意見交換や結成に向けた課題の解決方法の話し合いを行いました。このような取り組みにより、新たな自主防災組織の結成に結びつくよう努めていきます。 ○議長(椎名幸雄君) 以上で佐々木豊治議員の質問を終わります。 暫時休憩いたします。     午前11時48分休憩---------------------------------------     午後1時00分開議 ○議長(椎名幸雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 市政に対する一般質問を許します。清風会澤田敦士議員。     〔澤田敦士君登壇〕 ◆(澤田敦士君) 清風会の澤田敦士でございます。 2017年も残すところ20日ほどとなりました。テレビ番組や雑誌の企画におきましても、ことし1年を振り返る、そのような番組や企画を目にするようになってまいりました。そんな中、ことしを思い返しますと、国会議員や地方議員が随分と世間を騒がせました。同じ議員としましても、全くもって恥ずかしい限りでございます。市民生活を肌で感じ、市民に寄り添っていかなければならない政治家のこうした問題というのは、公の議員モラルの低下という一言で片づけるのではなく、やはり我々議員一人一人が原点に立ち返り、常に国民、市民の代表であり、代弁者であることを強く意識しなくてはいけない、そのように思っております。 そこで、私が学生時代に恩師より御教示いただきました孔子の「論語」、君子九思を戒めのように、今現在思い返しております。いま一度、この12月の年の瀬にせっかくですから、孔子の君子の九思を僣越ではございますが、私よりお伝えさせていただければと思います。 君子九思。1、物を見るときははっきり見る。2、聞くときは誤りなくしっかりと聞く。3、表情は穏やかに。4、態度は上品に。5、言葉は誠実に。6、仕事には慎重に。7、疑問があれば質問をする。8、見境なく怒らない。9、道義に反して利益を追わない。この9つの言葉を再度心がけながら、今後議員としてのしっかりとした生活を送っていく所存でございます。 ということで、通告に従いまして一般質問に移らせていただきます。 大綱1、我孫子の先人、嘉納治五郎師範を生かした情報の発信について。 来年はロシアで行われるサッカーのワールドカップに、千葉県で開催される女子ソフトボールの世界選手権大会、その翌年の平成31年は東京で開催されるラグビーのワールドカップ、そして柔道の世界選手権、平成32年にはいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。これから日本全国でスポーツの機運が一層高まり、より盛り上がっていくことだと感じております。 2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、この機会に我孫子市でも市の魅力を発信する絶好の機会ととらえ、事前キャンプ地の誘致はもとより、我孫子市ゆかりの選手や文化、歴史など市の公有財産を有効に活用し、我孫子市の魅力を最大限に発信していっていただきたいところでございます。 また、再来年放送予定のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」では、日本が初めて夏季オリンピックに参加した明治45年のストックホルム大会から昭和39年の東京オリンピック開催までの歴史がストーリーとして描かれ、その主人公、金栗四三さんの恩師として嘉納治五郎師範が登場人物の一人となっております。嘉納師範といえば、やはり柔道です。その柔道は、今では世界199カ国で行われ、競技人口は約1,000万人と言われております。 日本に初めてオリンピックを誘致したのは、御存じのとおり嘉納治五郎師範でございます。残念ながら、その大会は中止となってしまいましたが。講道館柔道の創始者であり、日本体育の父として嘉納治五郎師範の功績ははかり知れないものがございます。そんな嘉納師範の別荘跡が残る師範のゆかりの地、我孫子市は、今こそ知名度を上げる千載一遇のチャンスとしてとらえるべきではないかと、そのように考えております。ぜひ、この機会を生かし、積極的に我孫子の魅力発信に取り組んではいかがでしょうか。 嘉納治五郎師範を生かした我孫子市の魅力発信について質問させていただきます。 まず1つ目の質問です。今年度、市の新たな取り組みとして柔道の総本山、講道館にて開催された嘉納治五郎師範生誕祭において、「師範ゆかりの地を訪ねて」千葉県我孫子市というパネル展を全国の自治体としては初めて開催されました。今議会の開会日に星野市長からも市政一般報告にありましたが、柔道に携わっている私としても、今回のパネル展が嘉納治五郎師範ゆかりの地の魅力発信として講道館で行ったところは大変よい手法であったと評価しております。 しかし、我孫子に住む知人たちは、残念ながらこのパネル展のことを知りませんでした。このたびの嘉納治五郎師範生誕祭において開催された「師範ゆかりの地を訪ねて」千葉県我孫子市のパネル展の開催に至る経緯や、実施内容、市民に向けたPR、実施した結果として講道館の方々や生誕祭に来場した方々がどのような感想を持ったのかお聞かせください。 ○議長(椎名幸雄君) 澤田敦士議員の質問に対する当局の答弁を求めます。川村豊総務部長。     〔説明員川村豊君登壇〕 ◎説明員(川村豊君) 嘉納治五郎師範生誕祭は、講道館柔道の礎を築いた嘉納師範の足跡を伝える目的で、平成27年から始まり、ことしも10月25日から4日間、柔道の聖地、東京都文京区の講道館で開催されました。今回は我孫子での足跡を生誕祭で紹介したいという講道館側の意向に応える形で、自治体で初めて「師範ゆかりの地を訪ねて」我孫子市パネル展を開催いたしました。 パネル展では、明治44年に手賀沼のほとりに別荘を構えた嘉納師範と本市とのゆかりについて、別荘の近くにつくった広大な嘉納後楽農園の写真や、親交のあった文化人についても詳しく紹介をいたしました。また、柔道着のうなきちさんぬいぐるみを職員の手づくりで初めて制作しまして、展示もしました。展示を見た選手の中には、我孫子市に建てた別荘の庭で写真におさまる嘉納師範夫妻の紹介パネルなどで、初めて我孫子とのゆかりを知った方も多かったようです。 また、最終日の親子柔道教室では、道場に柔道着のうなきちさんも登場しまして、投げ技を披露するなど、参加者の親子連れなどに大人気だったというふうに伺っております。 市民への広報は、生誕祭への参加決定が開催日近くだったこともありまして、ホームページなどでのお知らせとなりました。来年の生誕祭でもパネル展を開催できることが決まれば、ぜひ「広報あびこ」でもしっかりと紹介し、市民にも生誕祭の会場を訪れていただけるようにいたしたいと考えております。 ○議長(椎名幸雄君) 澤田敦士議員。     〔澤田敦士君登壇〕 ◆(澤田敦士君) ありがとうございます。 うなきちさんが柔道着を着て柔道の技を披露したと、物すごく興味があるところでございます。ぜひとも来年以降も、嘉納師範生誕祭に出展をしていただき、市民の皆様にも「広報あびこ」や市のホームページ等でもっともっと広く呼びかけていただいて告知していただけたらと、そのように思っております。ぜひともお願いします。 では、次の質問に入らせていただきます。 現在、我孫子市の小学校の副読本「ふるさと我孫子の先人たち」に嘉納治五郎師範が掲載されています。我孫子の子どもたちは、嘉納治五郎師範のことをよく知っております。1点目の質問でも申し上げましたが、私の知人には嘉納治五郎師範が我孫子に別荘を構えていたこと、昭和15年開催の東京オリンピックの誘致に尽力したことなど、余り知られていないように感じます。市内外に向けて嘉納治五郎師範の魅力発信に取り組むべきだと考えておりますが、嘉納治五郎師範について、これまでの魅力発信の取り組みと今後どのように我孫子の魅力として発信していくのか、市の見解をお聞かせください。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。小林信治生涯学習部長。     〔説明員小林信治君登壇〕 ◎説明員(小林信治君) 魅力発信につきましては、平成23年度に旧村川別荘において嘉納治五郎展を開催いたしました。嘉納治五郎の教え子であった東京帝国大学教授、村川堅固が別荘を設けたことや、嘉納治五郎が我孫子に別荘と農場を持つことがきっかけとなって白樺派を初めとした文人たちの住まいや別荘が広がっていったことを紹介いたしました。 また、平成28年度には、市内文化財の展示会で市が所蔵する文人たちの書を展示し、嘉納治五郎の書、道を選びて力を尽くすについても取り上げ、柔道家として知られる嘉納治五郎が教育者として人々に大きな影響を与えたことを示しました。今後は白樺文学館、杉村楚人冠記念館などで嘉納ゆかりの資料を集めた展示、講演会を実施するなど、嘉納治五郎と我孫子との結びつきを積極的にアピールをしてまいります。 ○議長(椎名幸雄君) 澤田敦士議員。     〔澤田敦士君登壇〕 ◆(澤田敦士君) ありがとうございます。積極的に取り組んでいただきたいと思います。 1点再質問でございます。 積極的にアピールしていくことはすばらしいことだと思います。冒頭にも申し上げましたが、我孫子市にとって嘉納師範が我孫子に別荘を構えていたということや、これは市の魅力発信に活用する千載一遇のチャンスでございます。これまでも我孫子市では渋谷区のスクランブル交差点等でも、全国の自治体としては初めて魅力発信、そういったものに取り組んでおります。ぜひともそういうPRをできる部署のあびこの魅力発信室と連携とか協力をし合って取り組んでいただきたいと思いますが、この辺はどのようにお考えなのかお聞かせください。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。小林信治生涯学習部長。 ◎説明員(小林信治君) 先ほども答弁をいたしましたが、やはり2020年東京オリンピックの開催ということで、これからやはりかなりその機運が盛り上がってきますので、それに合わせてさまざまな嘉納に合わせたイベントも行っていきたいと思います。 そのときには、やはり市内だけではなくて、オリンピックということですから、もう少し外に向かっていろいろな情報を発信をしていく必要があるのかなと思います。そういった意味では、我々の部署だけではなくて、さまざま魅力の発信に向けた手法を魅力発信室と一緒になって発信していくということが大切だと思いますので、その辺はしっかり連携をとってやっていきたいというふうに考えております。 ○議長(椎名幸雄君) 澤田敦士議員。     〔澤田敦士君登壇〕 ◆(澤田敦士君) ありがとうございます。ぜひとも魅力発信室とも協力をしていきながら、我孫子の魅力というものをもっともっと発信していっていただきたいと思います。ぜひともお願いいたします。 では、3点目の質問に移ります。 嘉納治五郎師範の功績を生かして魅力を発信していくことはとても重要です。しかし、現在、嘉納治五郎師範の別荘跡には、現状で師範を紹介する看板とあずまやだけです。これだけでは訪れる方たちもふえないかと、そのように思っております。訪れた方々に来てよかったと満足していただき、その魅力が拡散していくことが必要かと思います。そのためには、東京オリンピックに向けて誘客できるシンボルとなるものが必要と考えておりますが、いかがでしょうか。見解をお聞かせください。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。小林信治生涯学習部長。     〔説明員小林信治君登壇〕 ◎説明員(小林信治君) 嘉納治五郎は講道館柔道の創始者であり、アジアで初めて国際オリンピック委員となりまして、先ほど御質問にもありましたけれども、昭和15年の幻の東京オリンピック誘致にも成功いたしました。現在、柔道関係者も訪れております嘉納治五郎別荘跡地には、嘉納を顕彰した掲示板を設置をしております。今後、2020年の東京オリンピックの開催に向けて、嘉納治五郎への関心がさらに高まることが想定されますことから、別荘跡も含めて郷土の誇りである嘉納治五郎をさらに顕彰するさまざまな方法について検討してまいりたいと思います。 ○議長(椎名幸雄君) 澤田敦士議員。     〔澤田敦士君登壇〕 ◆(澤田敦士君) ありがとうございます。ぜひとも多くの方々が訪れるシンボルを検討していただきたいです。そこで2点再質問させていただきます。 シンボルの例として講道館など師範のゆかりの地には師範の銅像が建立されております。同様に銅像を建てることも方法の一つかと思いますが、いかがでしょうか。1つ、これ再質問させていただきます。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。 ◎市長(星野順一郎君) 御指摘のように銅像というのは非常にわかりやすくて、示しやすいものだと思っています。御存じのように我孫子駅前には、我孫子駅誘致に大変尽力した飯泉喜雄さんを顕彰して機関車の像が建っているように、我孫子市内の団体がまた同じように嘉納別荘跡地に嘉納治五郎師範の銅像を建てないかというお声をいただいているところでございます。これからどういう形でその財源を生み出すかということ、そしてまた一緒になってやっていこうという申し出について、市としても教育委員会と一緒になって、市民の団体と一緒になってそれを実現していきたいなというふうに思っているところでございます。 当然、我孫子市としても市の魅力を発信していくためには、やっぱり大河ドラマというのは、どの市町村もそれを地元の魅力をPRすることに大きく活用させていただいていますけれども、その次の年に来る東京オリンピック、当然我孫子市としても嘉納師範の銅像も含めて、2019年、20年と、これは連続して我孫子市の魅力発信に活用していければというふうに思っているところでございます。 ○議長(椎名幸雄君) 澤田敦士議員。     〔澤田敦士君登壇〕 ◆(澤田敦士君) ありがとうございます。ぜひともそういったものも含めて検討していっていただけたらと思います。ありがとうございます。ぜひともお願いします。 では、大綱2つ目の質問に移ります。 ネーミングライツ制度の導入について質問します。 ネーミングライツは、平成15年東京調布市にある味の素スタジアムで導入され、自治体での公共施設の維持管理の手法の一つとして全国的に定着し、一般化しております。我孫子市においても、体育館、鳥の博物館、水の館、生涯学習センターなどの公共施設を抱えています。年々減少していく人口、少子高齢化が進み、税収が減少する一方で社会保障費の増加が見込まれ、今後公共施設の維持や更新に必要な財源の確保は、これまでより一層困難になると考えます。 昨年6月に策定した我孫子市公共施設等総合管理計画では、2015年から2054年までの計画期間40年間の更新費用の合計は796億5,000万円になり、年平均に直すと19億9,000万円が必要になると試算されております。自治体でのネーミングライツの導入は、これまでの野球場などの大型施設から、トイレや歩道橋といった生活に密着した施設も対象になる自治体がふえております。 千葉市では県内初となる道路の歩道橋についてネーミングライツパートナーを募集し、3つの橋が3社と契約を結んでいます。また、市原市では、市民の森に導入し、年額100万円、スケートパークでは年額35万円などの5カ所。市川市では、道路にネーミングライツを導入しています。その他、習志野市、八千代市など県内の自治体でもネーミングライツを導入しています。 例えば施設だけではなく、新春マラソン、11月に手賀沼親水広場で開催された手賀沼チームランうなきちカップなどソフト事業にも取り入れていくことも一つのアイデアだと考えます。財政状況が厳しい中、民間企業の力をかり、維持管理などの経費を賄う手法としても有効な施策であり、市民サービスの向上につながるのではと考えております。我孫子市としてネーミングライツ制度の導入について、2点質問いたします。 1点目は、自治体でのネーミングライツの導入は、10年以上前から取り組まれ、千葉県内では千葉市が平成17年に千葉市蘇我球技場でネーミングライツを導入し、フクダ電子アリーナとしました。市としてこれまでネーミングライツについて具体的な検討を行われたことがあるのか、お伺いします。 そして次は、ネーミングライツ制度は、自治体において財源確保の手法の一つ。企業においては、広告効果、イメージアップにつながることと考えております。しかし、スポンサー企業が起こした不祥事や景気に左右されるなどの課題もあると思いますが、右肩上がりの財政状況が期待できない中、財源確保の一つの手法として今後ネーミングライツ制度を導入してはいかがかと考えております。市の見解をお聞かせください。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) まず1についてお答えいたします。 ネーミングライツ、命名権だと思いますけれども、今、澤田議員の御質問にもありましたように、我孫子市でもその導入につきまして検討してございます。質問にありました県内でもさまざまな公共施設で行われておりまして、新たな財源の確保策として多くの自治体に普及しているところでございます。 我孫子市でもこれまで予算編成の中で新たな歳入確保の観点から、施設のネーミングライツを検討するよう各部局に呼びかけを行ってまいりましたけれども、具体化には至っておりません。なお、平成18年度から実施をしております、かたらいベンチの寄附の募集、それから平成28年度から今年度に掛けて実施をしておりますさくらプロジェクトにつきましては、市への愛着や親しみを市民皆さんで共有するため、ベンチのプレートや桜の樹名板ですね、そこに寄附者のメッセージやお名前を記載することが可能となっておりまして、これもネーミングライツの一つではないかというふうに考えております。 次に、(2)についてお答えいたします。 厳しい財政状況が続く中で、税外収入につきましてもふるさと納税の推進、公共施設や印刷媒体への広告掲載など積極的に新たな財源の確保を図るなど、収入の一層の確保に努めておりますけれども、ネーミングライツにつきましても、さらに検討する必要があると考えております。 他市の事例を参考にしながら、多くの市民の方が利用する公共施設、多数の参加が見込まれる市のイベントを中心に、その可能性につきまして選考基準や契約内容、市民への理解を求めることなどの課題を検討し、ネーミングライツの導入を進めていく考えでございます。 ○議長(椎名幸雄君) 澤田敦士議員。     〔澤田敦士君登壇〕 ◆(澤田敦士君) 申しわけございません。2つ一気に質問してしまいました。分けるところをちょっと間違えました。 前向きな答弁ありがとうございます。 もう1個お聞きしたいことがあるんですけれども、導入を進めるに当たりさまざまな課題があると思います。他の自治体では、指針やガイドラインを策定しています。答弁にもありました選考基準や契約内容、市民への理解を求めることなど、ネーミングライツの導入の基本的な考え方をまとめたガイドラインや指針を策定し、進めることも一つの手法だと考えていますが、いかがでしょうか。お聞かせください。お願いします。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) ネーミングライツの導入につきましては、先ほども申し上げましたけれども、その目的、それから対象、それから運用手続などの基本的な考え方をまとめたものが必要だというふうに考えております。他市の成功事例等を参考にしながら、それらについてはまとめていきたいと考えております。 ○議長(椎名幸雄君) 澤田敦士議員。     〔澤田敦士君登壇〕 ◆(澤田敦士君) ありがとうございます。ぜひとも、これは、これだけ財政状況厳しい中、企業とのしっかりと提携していく、こういうことが本当に必要かなと思っております。 我孫子市はもっともっと知名度を上げなければいけない、そのように本当に我孫子に住んだときから思っておりまして。我孫子ってどこだと、かなりの方に言われます。全国で巡業に行ったところでも、かなりどこなんだと。やっぱり知名度は必要だなと。そのためにもやっぱり我孫子の魅力をもっともっと発信していただいて、もっともっと我孫子の知名度を上げていく、そのようにしていっていただきたいと思います。 大綱2点で質問させていただきました。嘉納師範の残した言葉の中に、何事も初めからうまくいくことはない。それは少ないことだと、そういう言葉があります。事業を進めるに当たっては、さまざまな課題もあると思います。しかし、迷わず行けよ、行けばわかるさ、そういう精神でより我孫子が元気になっていただくことを願いまして、私の質問とさせていただきます。ぜひとも我孫子市をもっともっと知名度を上げていく、そのような策を取り組んでいっていただきたいと、そんなふうに思います。ありがとうございました。 ○議長(椎名幸雄君) 以上で澤田敦士議員の質問を終わります。 海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) 無所属の海津にいなでございます。 質問をいたします。4点ございますが、公共政策の見直しということで伺ってまいります。よろしくお願いをいたします。 我孫子市の新たな売りの一つは、10月のダイヤ改正で、朝そして夕方も常磐線の中距離電車が乗り入れることになった。これはほぼ2本に1本が品川直通になったということになります。平日も、そして週末も品川、東京へ乗りかえをしないで行けるようになっております。JRの水戸支局のプレスリリースによりますと、品川乗り入れが88%増になったという計算になるということでございます。そしてつくばエクスプレス、これが平日運転されている快速及び通勤快速の本数とほぼ同等になるということでございまして、結構な売りになってくる、我孫子市の魅力が一つふえたのではないかなと思われます。 それでは、待機児童の解消が国家的な課題になっている今、我孫子市はもう既にこの売りということで先行して待機児童ゼロということを進めてまいっておりますが、しかし、国家的な取り組みで各自治体もこれに取り組むようになってまいっておりますので、我孫子市の売りである待機児童、それから保育のよさということの先進性を今後にどのように生かしていけるのか、お尋ねをしたいと思います。 我孫子市はそういう点で、保育の待機児童ゼロということも含めまして、先進市でありますが、他市とどのような差異化をしていくことができるのか、優位な点を、これまでどおり優位として保っていけるのか、そうしたことを考えなければなりません。保育を望む家庭に良質な保育を提供できて、我孫子市として公立保育園が充実した内容を提供し、そして安心して子どもを預けられるという実績がありました。こういう人口減少の時代になってきた中で、保育の充実ということは若い世代に大変な魅力であろうかと思います。転居してこよう、その自治体について調べてみようという気持ちにさせるのも、一つのきっかけになるのが待機児童ゼロであろうかと思います。 周辺の近隣の自治体でもこの我孫子市の状況に追いつけ追い越せのごとく、待機児童ゼロを宣言するようになってきております。例えば、先月「日経プラス10」というBS放送ですが、これまでの待機児童ゼロの一段上を行くということで、松戸市が待機児童の取り組みをしている内容について紹介されました。我孫子市ではなかったわけですね。また、この日経DUALという情報サイトがありまして、共働きのママ、パパに向けたお役立ち情報を伝えているんですが、ここの行ったランキングでは、都内を除くと何とナンバーワンは松戸市だというふうな結果が公表されておりました。日経の関係ばかりでの発表で松戸市ばかりに注目が行くというのも、これまでの我孫子市の実績から考えますと、いかがなのかなと思われます。 当市としましては、待機児童ゼロということで30年の実績がある。こうしたことを他からどのように評価され、またその評価されたことをまちのPRにつなげていくということができると思われますので、市としては我孫子市のこうした待機児童ゼロの実績がどのように他から評価されているというふうに受けとめておられるのか、お示しをいただきたいと思います。 先ほど申しました松戸市なんですが、優しいシティということで、この公立の保育園で提供している保育内容には、英語のプログラムも組み込んでいるという、非常にオリジナルな保育対応をしているということでございます。我孫子市ではこれまでも非常に内容のある、まさしく優しい保育を取り組んできたと思いますが、今、この保育の状況というのを委託化し、それから私立の保育園ということがふえている中で、では、こうしたリーダーとして行ってきた我孫子市としての保育への取り組みというのがどのように継承されていくのか、こうしたことをはっきりとまた他からの評価にもつなげていただきたいと思っておりますが、市としてはどのようにこれをお考えになってきたのかお示しをいただきたいと思います。 また、保育士の採用でございますが、松戸市におきましては松戸手当ということで、4万円から7万円ほどの支給をしているということでございます。こうしたことが、今まで我孫子市が率先してやってきたことに対して、松戸市が新たな策を打ち出しているということにおいて、保育士の補充ということにやりにくい部分が出てくるのではないかと思いますが、そうしたことをどのように見込んでいるのか。また、我孫子市においても、これから保育の需要がどのように増減していくのか、その辺のところを市として見解をお持ちなのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(椎名幸雄君) 海津にいな議員の質問に対する当局の答弁を求めます。山崎久江子ども部長。     〔説明員山崎久江君登壇〕
    ◎説明員(山崎久江君) まず初めに、アについてお答えいたします。 これまで市では、他市に先駆けて保育需要を適切にとらえ、新たな保育園整備や既存保育園の定員拡大、保育園などとの連携体制をしっかりと確保する中で、小規模保育園整備を実施し、待機児童ゼロを堅持してきました。今後も安心して子育てができるよう、待機児童ゼロを堅持することはもちろんのこと、保育園入園予約制度を継続し、育児休業の保障と職場への円滑な復帰を支援していきます。また、保護者の希望が可能な限りかなうよう、教育・保育方針に特徴のある私立保育園への入園を直接申し込みできるよう取り組んでいきます。 市内保育園などの多くは、定員を超えての入園状況であるものの、入園時の保育だけでなく、地域の子育て支援の拠点施設としての役割を認識し、地域に出向いての出前保育、妊婦や子育て親子を招いてのマイ保育園、園庭開放などの事業を実施し、地域の子育て家庭への支援にも積極的に取り組んでいます。 さらに、これまで以上に市全体の保育の質を向上させ、良好な保育環境を提供することが大切と考え、公立、私立、全ての保育園などの職員が参画した中で、情報交換や各種研修、研究会を充実し、職員一人一人のレベルアップを図っていきます。これら我孫子市独自の取り組みにより、一層充実した子育てしやすい環境をつくり、我孫子市の魅力として市外に発信し、若い世代や子育て世代に選ばれるまちづくりを進めていきます。 次に、イについてお答えいたします。 我孫子市保育園等整備計画において、今後の保育園などの入園児は減少が見込まれ、それに対する保育児数も減じていくものと見込んでいます。しかし、現時点では微増ではあるものの園児増が続いており、全国的課題である保育を担う人材の確保は重要です。そのため平成4年度から私立保育園などの保育士の処遇改善を実施しています。また、平成27年度からは私立保育園などの保育士用宿舎借り上げ経費の支援を実施しています。今後も保育士に対する支援を継続し、保育士確保に努めてまいります。 ○議長(椎名幸雄君) 海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) 保育の質をきちっと確保していくために御努力を続けられているということはわかりました。私たち女性議員でかつて十数名おったときに、よく女性幹部の職員さんとお話しする、そんなときは保育園の園長先生などとお話しすることが多かった。たくさんの知恵と蓄積されたものを伺うことがあって、信頼が伴っていくというようなことかなと思っておりましたけれど、ぜひともそうした地域の保育のリーダーとしての姿勢というのも支援し続けていただきたいなと改めて思いました。 それで、そうしたことを保ってきたというわけで、先ほどもお伺いしたんですが、我孫子市の保育ということに対して、他からどのような評価を受けているかという、そういった認識は何か持っておられるのでしょうか。その辺をもう一度確認したいと思います。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。山崎久江子ども部長。 ◎説明員(山崎久江君) 他からという点になるか定かではありませんけれども、実際に毎日、今、我孫子市内には30園近い保育園等ございますけれども、どの施設も良好な運営をしておりまして、子どもを大事にする、一人一人の子どもときちっと向かい合って、長時間過ごす保育園の場所ですので、そこで家庭にいるような環境のゆったりとしたゆとりの中で人間関係が築いていけるような環境をつくっておりまして、その保育を毎日積み重ねていくことで子どもは育っていくんだと思うんですけれども、育てる保護者の方たちからも御理解をいただき、良好な園と保護者の関係が続いているということが、まず大きな力になっているのかなと思っております。 全国的に認可基準が決まっておりまして、その中での保育になりますけれども、今お話ししたとおり、やはり日々の人同士のかかわりの中で子どもたちが育っていきますので、そのあたりをとても大事にしながら進めてきているところであり、理解もいただいていると思っております。 ○議長(椎名幸雄君) 海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) やはり保育を受ける側の保護者がそういったことをきちっと受けとめて信頼できている関係なのかなというのは、やはり組織運営として保護者の方ともよく相談ができているシステムが、それは一つは大きいのかなと思いましたし、今の御答弁の中で納得する部分が多々ありますので、ぜひ他からも多く評価され、また松戸市よりも実績があるわけですから、そうしたことが他にもわかるように、またPRもできるようにしていっていただきたいと思います。 次の質問に移ります。今後の市役所と市民会館について伺います。 なかなかどの自治体も今知恵を絞る状況になっておりまして、人口がふえるように考えるわけでございますが、あれもない、これもないということを逆に主張して話題になっている島根半島の沖の海士町というところがあります。ここはコンビニもないというようなことまでも、ないものはないというふうに主張しているということですが、我孫子はもうコンビニが次々に出る。そして、離島のように海辺はありませんが、水辺があるという、緑豊か、交通も便利なところです。ところが、我孫子には市民会館がない、そして野外プールがない、そうしたことが続いております。室内プールをつくるという話もありましたが、これは沙汰やみになりまして、取手市の施設で代替していると。代替するということも一つの知恵ではありますが、一つ代替できないのが市役所ではなかろうかと思います。 この市役所をどういうふうにこれから老朽化していく過程の中で、新たにつくり直すかということも一つの課題であろうかと思いますが、この計画につきまして我孫子市は今、どのような状況で考えられているのか、見解を示していただきたいと思います。 1つの取り組みとしては、分署方式、また分館方式ということがあろうかと思います。また、郷土資料館などとの兼ね合わせということも考えられるだろうかなと思いますが、こうしたことにおいて今、どんな状況で市役所また市民会館の合築などについて進めた状況で議論がされているのか、今の具体的な市のお考えをお示しいただきたいと思います。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) 市役所の庁舎に関しましては、これまでも議会でいろんな御質問をいただいておりますけれども、庁内の推進委員会を設けておりまして、今後、その推進委員会の中で検討していきたいと思っております。それから具体的には、その下にワーキンググループをつくって、部会をつくりまして、その中で関係課を集めて具体的な検討をしていきたいと思います。 庁舎に関しては、適切な場所に集約したほうが効率性が高いので、分散化により利便性が低下する活用については考えておりません。 それから、庁舎とほかの公共施設との合築、市民会館との機能の複合化の観点ですけれども、現在、市民会館の庁内の検討委員会の中で、その庁舎と市民会館の機能の合築について検討をしております。具体的には、先ほども御答弁申し上げましたけれども、我孫子市文化交流拠点施設建設構想案の中で現在検討しているところでございます。 ○議長(椎名幸雄君) 海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) 非常に大きな施設になってくるところもありますから、お答えのほうも難しいだろうかと思いますが、けさの議論の中でも文化交流拠点施設についての質問ございました。それからやはり公共施設の管理計画ということも、これは非常に難しい問題で、1つだけ解決すればいいということではないとは思いますけれど、あらゆる工夫をしていただきたいと思っています。 その工夫なんですが、学校の施設をひとつどういうふうに考えていくかということとも兼ね合ってくると思います。私が調べましたところ、文科省では、~未来につなごう~「みんなの廃校」プロジェクトというものを打ち出しておりまして、そうした廃校になった施設、巨大施設ですが、これを民間企業、それから学校などに提供しまして、そこで新たな施設としての使い方ができるということを、文科省などではそれを進めている状況がございます。多分、そうした情報も得ていらっしゃると思いますが。逆に考え方としては、学校がそういうことで使うことが可能な場所というのを割り出していて、そうした文化施設であったり、それから市民会館、市役所という施設をどこにするかということの一つの考え方ということができるのではないかと思いますので、学校施設のこの新たな文科省の情報ですね、こうしたことを今、市のほうは勘案されているのかどうか。その辺確認させていただきたいと思います。よろしくお答えください。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) 学校施設の再利用の可能性ということだと思うんですけれども、今年度を含め、これ以後、教育委員会のほうで学校施設の個別施設計画を策定していくことになりますけれども、その中で今、海津議員がおっしゃられたように、市民会館あるいは庁舎のというのは、先ほど申し上げましたように、庁舎に関しては集約化したほうが効率がいいですから、そういうことは考えられないと思いますけれども、地域のコミュニティとか、それは子どもたちの数あるいはその地域の人口構成を見ながらですけれども、そういう利活用については検討ができると思います。 文科省についても平成32年度までに個別施設計画をつくってほしいというような要請がなされておりますので、その中で将来を見通せるかどうかわかりませんけれども、ある程度の検討をしていくことになるだろうというふうに考えます。 ○議長(椎名幸雄君) 海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) ありがとうございます。やはりこれはリーダーシップを持ってワーキンググループでことし、また来年に向けて話を進めていただきたいと思いますので、また新たな展開がございましたらば議員のほうにも速やかにお教えいただきたいと思います。 京都の例ですとか、それから守谷市の例ですとか、私いろいろ今回調べました。守谷市も学校が廃校になりまして、そこを国際交流の施設に使って、各地からアーティストがやってくるというような施設に転換しているということでございました。京都の場合も、駅から近いところですね。割とそういったところをうまく統廃合する際に、どういうふうに、それがまた新たな使われ方をするときにどの位置がいいのかというときに、その学校を残していく、また廃校にするということでも、それぞれの地域が新たな考え方を取り込んでいるんだなと思いますので、ぜひとも学校の施設もあわせて、それから教育施設としては郷土資料館ということもこれからは盛り込んでいかなければならないと思いますので、ワーキンググループの話し合いの中にこうした教育施設の使われ方、また新たな教育施設の発信ということも考えていただきたいと要望をいたしておきます。 では、次に公園の点検について進めたいと思います。 最近のニュースで、札幌の話なんですが、公園の男子トイレですね、重さ10キロもの天井の板が落下したということが見つかり、札幌市では公園内のトイレ887カ所もあったということですが、それを閉鎖して総点検をしたということでございます。大変重い天井が落下するというようなことがありますと、やはり大きな事故につながってまいります。我孫子市も各所にトイレを設置しておろうかと思いますが、こうした点検がされているのか、確認をしていただきたいと思います。 老朽化の施設ということはさっきも申し上げましたが、いろいろな取り組みをしていかなければならないですが、安全の点検というところで公園の点検について1点伺います。 それから、古利根沼の一つは、どういうふうに管理をされているのか。いろいろな古利根沼の事業計画もありましたが、これが現在どのようにされているのか、今回確認をさせていただきたいと思います。 それから、近いところでございますと、志賀直哉邸跡地、こちらも公園という位置づけになりますが、ここでの点検ということはどのように行われて、市民がそうした場所に安全というばかりではなく、利用しやすい形に点検がされているのか、最近の状況を確認させていただきたいと思いますので、お答えをお願いいたします。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。渡辺昌則都市部長。     〔説明員渡辺昌則君登壇〕 ◎説明員(渡辺昌則君) ア、イ、ウ、あわせてお答えいたします。 まず、公園のトイレの点検についてですが、市内17公園にあるトイレの点検は、職員が草刈りなどを行う際に目視により確認を行っています。また、トイレ清掃を委託した業者が施設に異常などを発見した場合には速やかに連絡することになっております。 11月に起きた札幌市の事故の情報を受け、点検時には利用者の安全を第一に考え、天井板のシミや変形の有無などを点検項目に加え、確認していくこととしております。 次に、志賀直哉邸跡地の緑雁明緑地につきましては、現在、週2回の清掃を主体とする公園管理や樹木の剪定、草刈り、必要箇所の修繕などを行い、市内外からの来客者が気持ちよく利用できるよう心がけております。緑雁明緑地には、昭和62年に現在の位置に移築された書斎や平成23年度に母屋の範囲がわかるような表示、説明板など、当時をしのぶような整備を行い、利用者に親しまれているところでございます。 古利根沼につきましては、水辺や古利根公園を含む古利根自然観察の森の清掃、草刈り、水辺の活動などの保全活動を市とみどりのボランティアが中心となって実施しています。また、古利根公園は園路、ベンチ、トイレ、安全柵などを整備し、風致公園として利用者に自然を享受する場として活用いただいているところでございます。 ○議長(椎名幸雄君) 海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) 最近の状況を確認させていただきました。 1点なんですけれど、古利根沼なんですが、かつてこれを市は保全するということで、市民の声を多く受けとめて購入するということが起きたわけですけれど、その後、今お聞きしていますと、市民のボランティアの方がこの古利根沼のほうも、やはり保全に力を尽くされているということです。今、保全に力を入れるということは、やっぱりもっと多くの市民に知っていただくべきであろうかなと思いますが、このボランティアの方以外に、どのぐらい古利根沼のほうですね、それから自然観察の森、利用されているように認識されているのでしょうか。この状況としては、そういったところを訪ねる人がふえているというふうなことを思って感じておられるのか、そのあたりも確認させていただきたいと思います。お答えをお願いいたします。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。渡辺昌則都市部長。 ◎説明員(渡辺昌則君) 先ほども申し上げましたとおり、こちらにつきましては風致公園として自然を感じられるような形に整備をしておりますので、市民の方とか、ちょっとどこから来ているかということで統計はとっていないですけれども、ボランティアの方だけではなくて、市民の方も来ていただいて、景色を眺めたり、自然を感じたりはしていただいているというふうにうちのほうは認識をしてございます。 ○議長(椎名幸雄君) 海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) やはり税金を投入して古利根沼について保全していくということに議員の中でもいろいろな議論があったわけでございますので、これが有効に使われているようにしていただきたいと思うわけなんですけれど。さっき質問したときに、どのぐらい利用というか、来ている数を把握するのは難しいとおっしゃったわけですけれど、その辺を何か変わらないよというのか、少しふえているのかなというのか、ごみの量からとか、それからますますきれいになっているよとか、そういった目測になってしまうかもしれませんけれども、その辺はやっぱり公園緑地課などは、あればいいのではなくて、その場所が市民に理解され、認識されるように努力するのも一つの方策かなと思いますので、そのあたり、利用する方、訪れる方がふえているかどうかという、そういうことに関しては若干でも何か報告があるかどうか、お教えいただけたらと思います。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。渡辺昌則都市部長。 ◎説明員(渡辺昌則君) 現地を古利根沼公園の古利根沼のほうに行くと、釣りをしている方ですとか、あと散歩をしている方というのを見かけますので。ただ、以前と比べてどうなのかというと、なかなか憶測でもちょっと報告はできないのが今現状なので、ここはしっかりと何らかの形で推移ですとか、どのように使われているかということを、聞かれたときにしっかりと御報告できるような形で心がけていきたいというふうに思っております。 ○議長(椎名幸雄君) 海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) 私も行きましたときに、どこが入り口なのかわからないなというようなところがあって、我孫子の秘境かもしれません。しかし見てみますと、大変いいところ、我孫子らしさ、よさというところもあるかと思いますので、そうした、やっぱり我孫子の財産であるということを多くの市民というのは難しいかもしれませんけれど、関心のある方、また保全に協力していただく方を掘り起こしていくためにも、ぜひともそうした取り組みを今後なさっていただきたいと思います。 では4点目、高齢化への対応についてお伺いいたします。 我孫子は坂の多い場所であります。この坂を上りおりするということに関して、ウオーキングにいいとか、歩くのに健康にもいいという考え方もありますが、だんだん高齢化してまいりますと、この坂道をごみを持って上っていくというのも難しいという議論もございます。また、まちの中に樹木が多いので、これを清掃していくということに、それは市民の力で日々やっていらしたところがあろうかと思いますが、こうしたことがだんだんできにくくなってくるというようなことがあろうかと思いますが、今の状況で、この坂の上下での一つはごみの収集、それから枯れ葉の多くなってくる季節ですね。こういったときに市民から問題を指摘されているところが多くなってきているのではないかなと思いますが、最近の樹木ですね、剪定枝木の処理とか、それから坂の上でのごみの収集ということに変化が起きていないのかどうか、お教え願いたいと思います。 それから、近隣センターについてですが、近隣センターは近年、予約システムがスタートいたしました。これに関しまして、1年たった中で、どのような問題点が上がってきているか、把握されているのか、確認をさせていただきたいと思います。 それから近隣センターに管理人という方があって受付業務をされたりしておりますが、こうした管理人の方の年齢の規約というものがあるのかどうなのか、そうしたことを把握されているのかどうか、確認をしたいと思います。 それから、我孫子駅の構内のエレベーター設置を急げということで、あと5分の中でこの急げのオーケーをいただかなければならないわけですけれど。特にこの点に関しては、市長は大変熱意を持ってされてきているのではないかと思うんですが、高齢化への対応でこうしたア、イ、ウに挙げました点について、まずは市の御見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。青木章副市長。     〔説明員青木章君登壇〕 ◎説明員(青木章君) 私からはアとウについてお答えをいたします。 最初にアについてお答えをいたします。 市では、平成14年度からひとり暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯、体に障害のある方など、集積所までごみを持っていけない方への支援として、申請に基づきましてごみや資源を個別収集する高齢者等ごみ出し支援ふれあい収集事業を実施しております。今後も関係課で生活実態の把握に努め、安全・安心につながる支援を行ってまいります。 次に、斜面などの樹木の落ち葉につきましては、所有者や近隣の皆様によって清掃が行われてきている現状がございます。一方、根戸船戸緑地や我孫子市妻子原の斜面林などでは、みどりのボランティアによる清掃活動も行われております。今後、高齢化により落ち葉の清掃が困難となり、その結果貴重な斜面林の維持にも影響が出ることも懸念されることから、現在、みどりのボランティア活動の内容について広く紹介を行い、若い世代の方々にも活動に参加していただけるよう努めてまいります。 次に、ウについてお答えをいたします。 我孫子駅構内エレベーターの設置につきましては、JR東日本と協議を再開いたしました。JRにおきましても、駅構内バリアフリー化の重要性を認識しておりますので、基本設計に向けて双方が協力していくことを確認しております。今後できるだけ早期に実現できますよう協議を進めてまいります。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。四家秀隆市民生活部長。     〔説明員四家秀隆君登壇〕 ◎説明員(四家秀隆君) 私からはイについてお答えします。 近隣センターの予約システムは、昨年9月から運用を開始いたしました。利用する方からは、自宅や外出先でも予約ができるようになり便利になったと評価の声をいただき、利用率も導入前と比べ約2%アップしております。システム導入後の課題としては、調理実習室の利用について、調理目的の利用とそれ以外の目的の利用について同等の扱いとなったため、調理目的の利用者からは疑問の声が寄せられました。このため、ことし4月申し込み分から調理室の抽選申し込みは調理目的のみとし、これ以外の目的で使用する場合は、随時予約のみとするように対応しました。今後も必要がある場合は改善に努めてまいります。 近隣センターの管理人は、管理を委託しているまちづくり協議会が地域の方々を雇用しています。管理人の雇用基準についても、まちづくり協議会が独自に定め、定年もまちまちで70歳以上の雇用も可能としているセンターもあります。現在70歳以上の管理人は、全体で18%となっていますが、これによる市民からの苦情などは受けておらず、適正な管理運営がされているものと考えています。 ○議長(椎名幸雄君) 海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) どのように把握されているかというのを伺ったわけでございますが、高齢化ということに伴っていろいろな市民の変化が生じてくると。ごみというのは大変に卑近な問題でございますので、それに関しては、今、副市長のほうから、よく市民の声を聞き取って、また若い方たちの理解を得ながらそういう体制をつくっていけるようにしたいというふうなことを言われたかと思います。 ただ、若い方というのが、土日はいらっしゃるかもしれないんですが、ごみの収集というのは、そういうふうにもいかないところがありますので、やはり何かそういう点で、言葉だけで解決しないところがあると思いますので、よく地域の状況を収集するということが必要ではないかなと思います。 これから、ごみに関してはクリーンセンターも計画が進むわけですね。どういうごみの出し方をするかというのは、やっぱりここのところで地域の方に理解していただくためにも、クリーンセンターの計画ですとか、自治会の理解というのを広げていくためにも、そうしたことも、今までやっていたことが理解されているとばかりも、だんだん人がかわってきますと変化すると思いますので、そういうような周知徹底というんでしょうか、やっぱりごみの出し方の確認ということも大切だろうかと思いますので。今、高齢化、そして坂道の多いまちの中でどういうふうな変化が起きていくかを伺いましたが、今、副市長のほうからはいろいろに若い方たちにも理解を取りつけていくということでございましたので、周知していくということにさらに新たな努力をしていただきたいと思います。 それから、近隣センターなんですけれど、予約システムを、一見IT利用で便利になり、2%アップしたということです。これもよかろうかなと思うんですが、さらに実態というのは複雑化しておりまして、これを上手に取るために団体が幾つもID、パスワードをつくって、かなり特化した予約活動が行われていまして、ある団体においては取りやすくなった。そしてその分、弊害が起きているというところがありますので、そのようなところをやっぱり1年たった時点できちっと検証をしていただきたいと思いますので、地域への確認ですね、これをしていただきたいと思います。 今、報告があった限りではうまくいっているようなふうに情報を収集されていたかに聞こえましたけれど、実態は私の耳にするところそうばかりでもありませんので、きちっと近隣センターにそのことを細かく確認していただきたいと思います。 調理室、実はキャンセルはするんだけど、そのままというようなことがあって、調理室を使おうとしていたわけではないんだけれど、押しやられて調理室を使わなければならなかった。しかし、調理室は目的としていたところの会場は実は空になっていたというようなことも、インターネットで軽く予約できてしまう、それからキャンセルも簡単にできてしまうというところの問題点が起きているようでございますので、市民の声、近隣センターに上がっている声をきちっと把握していただきたいと思います。 それから駅についてでございますが、市長は市長選のときにこういう形で出されておられて、駅の利便性をということを言われました。当時は、らち内のことについては余り言われなかったんですが、きちっと市民はこういうふうにしたらどこにつけられるかということまで検討しております。ぜひともJRのほうにいい形でエレベーター設置というのを引き出すようにお願いをしたいと思います。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。四家秀隆市民生活部長。 ◎説明員(四家秀隆君) まず、予約システムの関係なんですけれども、まず、御質問の高齢化という視点では、予約支援システムを導入したことによって、かなり申し込みの仕方、以前まで一々センターまで出向いて申し込みをしていたのが、自宅でできるようになったということでは、高齢化の視点、あるいは高齢化じゃなくて一般市民の方にとっても非常に便利になったんだろうなというふうに思っています。 ただ一方で、今お話があったように、予約が取りづらくなったという話も全く聞かないわけではありません。ただ、今第3希望まで一応予約ということはできることになっている中で、まれに第3希望まで全て外れてしまったということで怒りのお電話をいただくこともまれにありますが、これはやはり機械が公平に抽選しているということを踏まえれば、ある程度やむを得ないのかなということです。ただ、これも今言いましたけれども、まれだということで御理解いただければなというふうに思っています。 ただ、これ以上公平に誰もが、全ての人が使いたい日に、使いたい場所でということは、いずれにしてもちょっと限界があるのかなというふうに思っておりますので、今全体的には50%の利用率なんですね、近隣センター自体が。ですから、確率的には2分の1ですけれども、どうしても使いたい日は集中してしまって、倍率はどうしても高くなるということは、大変申しわけないんですけれども、御理解いただきたいというふうに思っております。 ただ、いずれにしても、これからも市民の意見はしっかりと聞いて、何かいい方法がシステム上、導き出せるのであれば、そういったシステムの改善には努めていきたいなというふうに思っています。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。 ◎市長(星野順一郎君) 我孫子駅につきましては、御存じのように8年ほど前に一度協議を白紙にした経緯があります。かといって駅の利便性の向上というのは大切なことですから、その間、新木駅を改修し、湖北駅についても改修のほうを協議をしています。当然、我孫子駅については、特に最近高齢者のおじいちゃん、おばあちゃんたちがシルバーカーを押しながら、市長さん早くエレベーターをと、あるいは若いお母さんがベビーカーを押しながら、市長さん、エレベーター早く、待ってるからという直接の声を聞くようになってきています。 当然、以前もお話ししたかと思うんですけれども、我孫子駅のホームにエレベーターをつけるのを最優先にしながら、前回の計画とは少し計画を変更し、見直しをしながら、まずはホームにエレベーターをつけることを最優先に、今、JRと協議を進めているところでございます。 だから先ほど副市長から答弁あったように、まずは基本設計ができるように、今、スムーズに行っているというふうには私は認識をしていますので、もうしばらくお待ちいただければと思います。 ○議長(椎名幸雄君) 海津にいな議員。     〔海津にいな君登壇〕 ◆(海津にいな君) オリンピックの話も出ますし、2020年、このときは我孫子市は市制50周年となるそうでございます。次の市長になる方が、いや、その前に今からどんどんとこの我孫子が使いやすく、そして住みやすいようにやっていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(椎名幸雄君) 以上で海津にいな議員の質問を終わります。 暫時休憩いたします。     午後2時24分休憩---------------------------------------     午後2時41分開議 ○議長(椎名幸雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 市政に対する一般質問を許します。清風会日暮俊一議員。     〔日暮俊一君登壇〕 ◆(日暮俊一君) 清風会の日暮です。 ことし2回目の質問となります。ことしも残すところ半月余りとなりました。つい先日、平成という元号も終着点が示されましたが、あと一月足らずで平成の世も30年目に突入します。種苗会社で野菜の品種改良の仕事をしていたとき、車のラジオから流れてきた今は亡き小渕元総理の平成元号官房長官発表も、つい先日の出来事であったように思い出されます。本当にあっという間の29年間でした。 さて、私自身、我孫子市議会に席をいただいて丸10年が経過しましたが、市民の代弁者として我孫子市のため、そして全ての我孫子市民のため、どれほどの仕事ができたか、いまだ得心するには至っていません。さりとて今は平成の世に入ったころのバブルは夢の跡であり、数十年先の未来予想図では多くのシンクタンクも指摘しているように、日本では少子化、人口減少が長期にわたり続き、総人口が現時点では増加に転ずる予測はなされておりません。このことは、我孫子市という基礎自治体においても同じ傾向にあり、我・孫・子という3つの漢字で貫かれたそれぞれの世代のほどよい人口バランスが、いつか大きく崩れるのではないか、いや既に崩れているのではと、そんな予見を抱かせる時代に今、私たちは生きています。 それでも、私たちは悲観することなく、これからも現実を直視し、適切なる時間感覚を持って未来を案ずるがゆえ、その先にある未来のため、主に将来財政への視点からさまざまな提言、確認をしていきたいと思います。 それでは、通告に従い、大綱1の企画行政について。 まず、1番目、現総合計画の評価、考察について。 前任の市長時代に策定された今の総合計画は、バブルが崩壊して後、日本経済の低迷が続く中、策定されたものでありますが、平成十二、三年ころの未来予想図では、既に少子高齢社会は予見されていました。しかし、総合計画策定時は少子高齢社会の延長線上にある人口減少は、見直し後の目標人口15万人を見ても明らかなように、明確な認識として視野に入っておりません。現総合計画も残すところあと4年余りとなりましたが、我孫子市の人口は程度の差こそあれ、局面としては東日本大震災を境として減少局面に突入しています。現総合計画は、急速な少子高齢社会への移行や経済状況の変化、国際化、情報化の中で、基礎自治体の自立を前提として、それ以前の総合計画を5年も前倒しして策定されました。 我孫子市の将来人口推計や人口動態によれば、新生児出生数はここ数年1,000人を下回る中、逆に死亡者数は1,000人を超え続け、将来財政の観点からは、個人市民税と納税義務者は減り続ける推計がなされています。 また、昨今の台風やゲリラ豪雨などに見られるように、災害も頻発、巨大化する中、平成14年度を初年度としてスタートした24年という長期にわたる現総合計画がどのような意味を持ち、どのような評定、総括をされているのか、5年前倒しをして策定したことも含めて、現時点での評価、見解を求めるものであります。 ○議長(椎名幸雄君) 日暮俊一議員の質問に対する当局の答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) これまで基本構想が掲げる将来都市像を実現するため、第一次基本計画と第二次基本計画を策定するとともに、第一次基本計画では7つのリーディングプラン、第二次基本計画では5つの重点プロジェクトを重点施策として位置づけ、それぞれの施策を総合的かつ効果的に展開をしてまいりました。また、平成23年度の基本構想の見直しを踏まえて策定しました第二次基本計画の後期計画では、雇用の創出や税収の確保、交流人口の拡大につながる都市的土地利用を可能とする土地利用方針を明らかにしております。 加えまして、新たな企業が進出しやすい環境づくりを初めとした産業振興施策や子育て支援などのさまざまな施策の充実強化を図っております。しかし、これらの見直しを行った平成23年度以降、市の人口は減少に転じるとともに、少子高齢化の傾向に歯どめがかかっていない状況でございます。そのため、子育て支援、若い世代の住宅取得への支援など、定住化策を一層充実するほか、我孫子の魅力を市内外に発信するシティセールスをさらに強化するなど、若い世代に選ばれるためのまちづくりを進めてきたところでございます。 また、国の地方創生に向けた取り組みを受けまして、人口減少や地域経済の縮小に対応するため策定した我孫子市人口ビジョンと、我孫子市まち・ひと・しごと創生総合戦略で掲げております目標の実現に向けて広域的な連携も視野に入れながら施策を展開していくとともに、将来の人口減少と人口構造の変化を見据えながら、誰もが暮らしやすいまちづくりを進めているところでございます。 平成34年度に--これは次期の総合計画になりますけれども--スタート予定の次期総合計画につきましては、計画策定の前倒しはいたしませんけれども、策定時に現総合計画の施策展開の成果、効果、そういう総括の検証作業を平成30年度から進めていく考えでございます。 ○議長(椎名幸雄君) 日暮俊一議員。     〔日暮俊一君登壇〕 ◆(日暮俊一君) ありがとうございます。 平成30年度より検証やら何やら進めていくということです。これはありがたいことです。私としてはできるだけ早く前倒ししてでも進めていただきたいんですけれども、この20年の間に、実は大きな社会情勢の変化やらいろいろな変化があって、人口減少、これが一番大きいわけですけれども。 それで、この東葛6市の中で我孫子市だけが一番早く人口減少の局面に突入して、そして生産年齢人口が一番少なかったり、年少人口も極めて最下位のほうにある、そういう非常に将来財政をにらんだ場合、これは今の総合計画で進めていっていいのかと、どの程度の意味があるのかと、全く意味がないとは申しませんけれども、将来財政の視点ですね、これはやはり私は非常に弱かったんではないかと、そのような印象を持っております。 この10年、実は市長も大変だったと思います。財調が底を突いて、息つく間もなくゲリラ豪雨による水害が発生して、なおかつ東日本大震災による放射能問題なども発生して、本当に息つく間もなかったとは思いますけれども、この総合計画ですね、これはやはりまちの設計図でございます。私としては、この将来財政の視点の非常に弱い設計図ですね、思い切って改めていただきたいと、そんなふうには思うんですけれども、この将来財政の視点について現総合計画どのような見解を持っているのか再質問させていただきます。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) 先ほども答弁の中で申し上げましたけれども、今の御指摘の視点から平成23年度の基本構想の見直しによりまして、雇用の創出ですね、それから交流人口の拡大につながる都市的土地利用を可能とする土地利用方針を策定しております。現在、なかなか市税の確保については、今御指摘がありましたように、個々の市民税の増加というのは、景気の回復傾向にあるんですけれども、我孫子市には余り恩恵がない状況です。 今後も平成23年度に土地利用の方針を明らかにしておりますけれども、企業の立地、それからもう一つ大切なのは起業・創業の支援ですね。そういうものを一つずつ積み上げて定着をいただいて、地域の活性化を図りながら税収の確保に努めていきたいというふうに思います。 ○議長(椎名幸雄君) 日暮俊一議員。     〔日暮俊一君登壇〕 ◆(日暮俊一君) ありがとうございます。 しっかりと検証して、次の世代や、私は一代飛び抜けちゃって、その次の次の世代に新しい総合計画の成果があらわれるんではないか、そんなふうにも感じるんですけれども。とにかくなるべく早く新しい総合計画への準備、これに取りかかっていただきたいと思います。 それでは、次の質問に入ります。 次に、基本構想の土地利用基本方針と産業施策大綱との矛盾について。 まず、農業振興については、地産地消の拠点とも言える水の館リニューアルオープンが示すように、基本構想に基づいた農業支援、農業行政の展開がなされており、農業者の一人として大変心強く感じているところであります。そしてこの水の館リニューアルオープンは、あわせてかけがえのない財産とも言える手賀沼を活用した観光誘導の一つのガイダンスでもあり、ハブ機能を伴った発信拠点ともなりつつあります。これからも山階鳥類研究所や鳥の博物館が隣接するこの高野山新田エリアに多くの人に訪れていただき、安らぎの空間を形成していっていただきたいと思います。 さて、一方で起業系の産業については、見直し後の基本構想では地域に密着した商業の活性化や地元企業の活性化を進めるため、工場や作業場の集団化を図ったり、新たな企業の進出や起業・創業を支援して市内に働ける場をつくり出しますと書いています。しかし、前段の基本構想、土地利用基本方針では、見直し後でも市街地を取り巻く手賀沼などの水辺や重要な自然環境がある区域は積極的に保全し、その他、自然的土地利用がなされている区域は自然環境を最大限保全して、さらに都市的土地利用を図る場合には、自然環境の保全や創出に努めると明記しています。すなわち、この文章を率直に解釈すれば、市街化区域であろうと調整区域であろうと、自然環境の保全が全てに優先し、土地利用に当たっては、全ての行為は自然環境の保全という制約下にあります。 このような条件下、都市的土地利用を図る場合、我孫子市においては極めて、極めてその利用エリアが限定されている実情にあります。現在、その結果として我孫子市は工業系事業用地面積は東葛6市の中でも最下位、最も利用面積が少ないという状況にあります。このことについての評価は意見の分かれるところですが、自治体が税収などの歳入と歳出のバランスの上に成り立っていることを考えれば、人口が減少局面に入った現在、この土地利用の実態を肯定的に解釈し続けることが、果たして未来への責任を果たすことになるのか、極めて疑問であると言わざるを得ません。むしろこの点にこそ、我孫子市の将来の命運がかかっているとも言えます。 以上に鑑みて我孫子市の産業施策の方針と土地利用の基本方針を我孫子市の実情に照らし合わせれば、いまだ大きな乖離があり、実態としては矛盾状態にあると言わざるを得ません。当初の基本構想は星野市政が策定したものではありませんが、この点についての見解を求めるものであります。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。     〔市長星野順一郎君登壇〕 ◎市長(星野順一郎君) 土地利用につきましては、平成23年度基本構想の見直しの際に市街化調整区域の有効な土地利用を許容し、企業立地の支援策を検討するとともに、平成29年3月には千葉県が見直しをした都市計画区域の整備開発及び保全の方針に、我孫子市の市街化調整区域における都市的土地利用の方針が位置づけられました。現基本構想のもとでは、最大の観光資源である手賀沼を生かした観光振興を図るため、平成28年12月に手賀沼観光施設誘導方針を策定し、手賀沼を活用した観光施設や観光客が食事や休憩する施設などの立地が可能となりました。 今年度は新たな企業が進出しやすい環境整備を進めるため、土地利用の可能性等を検討する産業拠点検討調査を実施しています。また10月には高野山新田地区土地利用構想を策定し、今後は水の館を中心とした高野山新田地区の特性や活性化のあり方、施設整備の方向性、ソフト展開などを図ってまいります。 このように観光事業や産業振興事業をさらに進めるとともに、次期基本構想については策定時の状況を十分踏まえた上で、基本構想を初めとする計画づくりを進めていく考えてございます。 ○議長(椎名幸雄君) 日暮俊一議員。     〔日暮俊一君登壇〕 ◆(日暮俊一君) ありがとうございます。 この当初の基本構想・総合計画は前市長の策定されたものでありまして、平成23年に肝心かなめのところを見直していただき、大分違ったかなとは思うんですけれども、それでも私はまだまだ弱いなと。これは次期総合計画への課題になるかとも思うんでけすけれども、前回の見直し前の土地利用の基本方針では、都市的土地利用は抑制するとなっていましたから、これは全く産業振興と合わないんですよね、矛盾しちゃっているんです。そこを大分変えていただいたので、手賀沼の観光誘導方針とか、いろいろなアクションを起こせるようになったんですけれども、それでもまだ私としてはもっと明確に、これは次期総合計画の課題なんですけれども、はっきりとした、もう新たな都市の発展につながるような、例えば我孫子の人が起業・創業したような事業が大きくなった場合、これは本当に子育て支援ではないんですけれども、積極的に育てて支援してあげると、そのような内容がこもったような基本構想・総合計画ですね、このようなところはにらんでいっていただきたいなと思っています。これは要望です。 それでは、次の質問に入ります。 企画行政の3番目、次期総合計画策定に向けての基本姿勢を問います。 先ほども申し上げましたが、我孫子市の工業系事業用地面積は、東葛6市の中で断トツの最下位であります。商業系も5番目の低さであります。また、東葛6市の中でもいち早く人口が減少局面に入った我孫子市は、これから先の人口減少、高齢社会を考えた場合、その先にある未来の財政は極めて憂慮せざるを得ない状況にあります。平成15年、我孫子市はまちづくり研究会を離脱、柏市との合併協議を白紙に戻し、現在、独立した基礎自治体を維持しているわけですが、この先、今の我孫子市のままであり続けるのか、あるいは中核都市や政令都市への枠組み変更をしていくのか、軽々な予見はできませんが、いずれにしてもまちづくりの基本方針は周囲の住環境が大切なことは当然としても、自治体財政の視点からもまちの活性化のエンジンとも言える事業体と共存するという考え方を基本にしなければなりません。 現基本構想の土地利用方針では、現実的には事業体との共存という視点での土地運用がしづらいというか、言葉の解釈によっては運用できない内容になっていると言っても過言ではありません。自治体経営を企業感覚でとらえれば、自治体と共存し、働く場所が居住地の近くにある昼間人口の多いまちづくりを目指し、あわせて手賀沼公園や水の館を核とした手賀沼北岸の観光誘導もなお一層拡大し、交流人口の多い将来都市像を描いていくべきではないでしょうか。 首都圏のベッドタウンとも言える我孫子市は、昭和40年代から50年代にかけて人口の急増期を迎えました。このことは、とりもなおさず大型住居区の開発や団地造成などを推進してきたわけでありますから、もともとの我孫子市の自然環境は大なり小なり犠牲になっているわけであります。大切なことは、我々農家も自然を温存しつつ共存してきたわけですが、多くの人が住み、まちを形成していけば、それなりに自然はなくなり、おのずと経済活動が発生します。その経済的視点に立った昼間人口がふえる働く場所や買い物をする場所と共存することは、まちの活性化に直結します。住居区だけに自然環境の変化を認めるのは、活力あるまちづくりの観点からは片手落ちと言えます。 すなわち、現基本構想の最も改正すべき点が、土地利用の基本方針に経済活動の根幹をなす事業体と共存するという考え方が明確に示されていなかったことです。結果として、今の我孫子市という自治体ができ上がっています。問題は次の世代の我孫子市民のみならず、次世代の若き我孫子市の行政職員にとっても、将来財政に私たちは責任ある思いをいたさねばなりません。 以上の観点から、次期総合計画は前倒ししてでもその準備を進めていただきたいところですが、ア、イ、ウの3点について、執行部の基本姿勢を問うものであります。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) ア、イ、ウあわせてお答えいたします。 現基本構想のもとでは、まちに活力を生み出す産業振興の推進や観光の創出など、地域経済の活性化策に取り組むほか、子育て支援などの若い世代の定住化策や少子化対策、手賀沼などの資源を生かした交流人口の拡大策を進めております。 市長からも答弁がありましたけれども、手賀沼を活用した観光施設や観光客が食事や休憩する施設などの立地を可能とする手賀沼観光施設誘導方針に基づきまして観光事業を進めております。また、新たな企業が進出しやすい環境整備を進めるため、土地利用の可能性等を検討する産業拠点検討調査を実施しているところでございます。 加えまして、起業・創業の支援策としましては、さまざまな世代に対する就労支援策にも取り組んでおります。現段階で新しい基本構想の具体的な期間について申し上げることはできませんけれども、少子高齢化の加速や税収の減少など環境の変化を十分踏まえ、雇用の創出や産業振興の推進、観光の創出など、さまざまな視点に立った施策を進めていくための構想にしていきたいというふうに考えております。 ○議長(椎名幸雄君) 日暮俊一議員。     〔日暮俊一君登壇〕 ◆(日暮俊一君) ありがとうございます。 ウの総合計画策定の期間ですね。これもしどのくらいだか数字が言えれば教えていただきたいと思います。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) 総合計画の期間、特に基本構想の期間だと思いますけれども、これまで20年という期間でしたけれども、ちょっと長いかなという感じは持っております。現段階で具体的に決定をしているわけではありませんけれども、やはり機動的な見直しというのも必要だと思いますので、それに見合った期間を市長とも相談をして検討していきたいと思います。 ○議長(椎名幸雄君) 日暮俊一議員。     〔日暮俊一君登壇〕 ◆(日暮俊一君) ありがとうございます。 私は個人的には、もう半分ぐらいにすべきだと思うんですね。それで、我孫子市の財政力指数が東葛6市ばかり名前を出して悪いんですけれども、これも上から5番目ですね、0.83だったかな。そのように財政力指数も低いと、そんな中で、もう本当にかじとり大変だったと思いますね。これは星野市政なればこそ、これは持ち上げるわけはありませんけれども、ここまで乗り切ってきたと。なけなしの財調も20億円、30億円と積み上げて。しかし、市税収入が減るのが見えてきた。経常収支比率もだんだん天井に向かっていく。これは現実、そうなっていくと思うんですよね。これは現実は直視しなければなりません。 そんな中で、今の世代だけが何とか一代完結すればいいということは許されないと思います。我孫子というの我・孫・子と書きます。我一代、当代一代が完結すればいいということは決してありません。子どもの世代、孫の世代に連綿とつながっていくまち、それで初めて私は我孫子というまちになると思います。 これは我孫子がこれからどのような自治体のスタイルをとるかわかりません。独立自治体でいくか、あるいは枠組み編成をしていくかわかりませんけれども、しかし、将来財政をにらんだ場合、事業体との共存、これは絶対に欠かせないと思います。ただ、この事業体というのは誤解しないでいただきたいんですけれども、事業体イコール煙突のあるものと、そういうことではございません。インドアで建物の中でオフィスで、デスクでできる仕事。 例えばよく比較をするんですけれども、武蔵野市ですね。これは面積は我孫子市の4分の1しかございません。しかし名だたる本社が20社近くあります。なおかつ、アニメーションの会社が6社あって、財政力指数は1.4幾つをたたき出しております。で、同時にさまざまな公園も保有していると、公園都市も形成していると。私は一つの参考になると思いますね。武蔵野市さんの場合は本社機能、本社が多いんですけれども、それも一つのあり方だと思います。あるいはアニメーションの会社とか、そんなことでの事業体との共存ですね、これはしっかりと遂げていっていただきたいと。 それと、昼間人口の増大ということも先ほど申し上げたんですけれども、これは観光でももちろん交流人口をふやして昼間の人口をふやすと。あわせて働く場所でふやしていくということですね。昼間お父さんたちが我孫子からほかに勤めに出ていっちゃって、それでお母さん方が昼間買い物に行っちゃったと仮定すると、我孫子市に残るのは子どもたちと高齢者と、そんな図式になってしまいます。 そんなことではなくて、逆に昼間人口をふえる、武蔵野市さんみたいに。そのようなまちを私は目指してもらいたいなと。だから、この将来都市像ですね、これ昼間人口の増大というものをぜひ視野に入れていただきたいんですけれども、この点についての見解、再度すみません、確認をお願いします。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) 今、御質問がありましたように、財政力指数を高めていく、それから経常収支比率を改善していく、これ端的に申し上げますと、歳入をふやしていくことだと思っています。武蔵野市の事例も御指摘いただきましたけれども、我孫子市と武蔵野市、地理的な環境を含めていろんな環境は違います。ただ、考え方で学ぶところがあると思いますので、その辺はしっかり取り入れていきたいと思います。 今後、財政の対策については、やはり企業立地ですね、それをしっかり調査を--現在しておりますけれども--進めていく。それから、先ほど申し上げましたけれども、起業・創業の支援をしっかりして定着をしていく。コミュニティビジネスを含めて地域課題解決型のビジネスも含めて支援をすることで地域の活性化にもつながっていくと思いますので、それはしっかりやっていく必要があると思います。 それから一方で、手賀沼を初めとする観光振興ですね。それもしっかり進めて、新たな財源を確保していきたいというふうに思います。 ○議長(椎名幸雄君) 日暮俊一議員。     〔日暮俊一君登壇〕 ◆(日暮俊一君) ありがとうございます。 ちょっと先のことですけれども、次の総合計画が私は我孫子市の命運を決すると思います。ぜひ事業体と共存する道、今までの総合計画にどちらかといえば足らなかった部分かなと。足らざるをしっかりと盛り込んだ、それを策定していっていただきたいなと、要望でございます。 それでは、最後の質問なります。 最後は、環境経済行政。がらりと話題は変わりまして、動物の話ですね。 日本には、古来より猿、鹿、熊、タヌキ、キツネ、イノシシなどさまざまな国特有の野生生物との共存関係がそれなりに成り立っていました。しかし、平成に入ってから、特に地球温暖化によるのか、人間が生活圏を拡大し過ぎたのか、あるいは動物の生きる力が強くなったのかわかりませんが、これら野生動物が頻繁に人里、いや都市部、住宅地でも普通に見られるようになりました。 問題なのは、これら野生動物は、農作物への加害は言うに及ばず、人そのものにけがを負わせたり、最悪死に至る事例も報告されています。東日本大震災による原発事故により、一時人の住まなくなった第一原発周辺は、ペットの犬や猫ばかりではなく、イノシシやタヌキなどが異常に繁殖していることは報道でも明らかであります。ところが、私たちが生活している千葉県では、外来動物である鹿科のキョンという動物の異常繁殖も加わり、新たな展開を見せています。 そこで、先日もテレビで報道されていましたが、イノシシやキョンですが、既にイノシシは印西市では数百頭のコロニーになっているのではとか、守谷市でも数十頭にふえているのではとかの話を聞きましたが、利根川を渡り利根遊水池に入り込んできたり、手賀沼干拓耕地への生活圏拡大も近い将来あるのではと考えられますので、早目の対策のためにも現状を正確に把握するべく、周辺自治体や千葉県への調査、協議をすべきと考えますが、執行部の見解を求めます。 なお、キョンについては八街市まで北上していて、柏市でも既に入り込んでいるのではとの情報もあります。よろしくお願いします。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。渡辺唯男環境経済部長。     〔説明員渡辺唯男君登壇〕 ◎説明員(渡辺唯男君) 現在、市ではアライグマ、ハクビシン、タヌキを捕獲していますが、市内でのイノシシ、キョンについての確認情報はありません。 御質問にありました印西市では、本埜地区と印旛地区を中心に、イノシシによる農業被害があることから、鳥獣被害防止計画を策定した上で猟友会に委託をして、わなを設置し捕獲を実施しているとのことですが、キョンについては目撃情報はないとのことです。守谷市でも、イノシシの目撃情報があったことから、猟友会に委託し、わなを設置しているとのことですが、まだ捕獲には至っていないとのことでした。さらに、県に確認したところ、当市を管轄している東葛飾地域振興事務所管内では、イノシシ、キョンの目撃情報はないとのことでした。 今後も情報収集に努め、当市において、イノシシやキョンの目撃情報があった場合には、近隣市や県と連携を図り、鳥獣保護管理法に基づいて有効な捕獲対策を実施していけるよう検討していきます。 ○議長(椎名幸雄君) 日暮俊一議員。     〔日暮俊一君登壇〕 ◆(日暮俊一君) ありがとうございます。 現在では、目撃情報はないということですけれども、実は先日私、守谷市に親戚があるもので法事で行ってきたんですけれども、日暮さんよ、この利根川の河川敷、土手の内っ側に、もういっぱいいるよという話を聞いたんですね。土地の人ですね。そこから近い人なんですけれども。 印西市から手賀沼側へ移動してくるのは時間かかるかもしれませんけれども、何かの衝撃で私は利根川を渡っちゃうんじゃないかみたいな懸念をちょっと抱いたもので、それで今回質問させていただいたんですけれども。これからここ数日テレビ、イノシシや猿で大分にぎわしていますけど、何が起こるかわかりませんね。ですから、情報としては正確に把握しておいていただきたいなと、そんなふうに思います。引き続いてそれはよろしくお願いいたします。以上で質問は終わります。 以上、我孫子市、どこでも赤ちゃんや子どもたちの元気な声が聞こえ、また高齢者のスマイルが見られるような、そんなまちの未来予想図に向かって議会生活10年の区切りの私の質問とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。 ○議長(椎名幸雄君) 以上で日暮俊一議員の質問を終わります。 無所属ネットワーク芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) 無所属ネットワークの芹澤正子です。 大綱4点について質問いたします。 今から32年前、1985年12月3日、我孫子市が平和都市宣言をいたしました。核兵器のない世界を目指している中、我孫子市は今回12月を推進月間として署名の取り組みをすることになったとのことです。一歩でも行動することが大事だと思います。 大綱1、総務・企画行政。 1、行財政改革、特に財政健全化に向けては本気で取り組んでいただきたい。 総合計画の審議会の委員をしたことがあります。そのときの話をここでしたことがあるんですが、もう一度申し上げます。どんなに立派な計画をつくっても、財政の裏打ちのないものは絵に描いた餅だ、それだけ言って退席した方がいらっしゃいます。私たちの身近な問題が少しでも解決するように、行財政改革に本気で取り組んでいただきたいというのは、小さな提案をいたします。でも、積み重なれば大きな節約になります。ある意味で辛口の提案をいたします。 これまでに市が既に委託している事業については、急な削減は少し難しいかもしれませんが、この財政状況に鑑みるとスリム化は待ったなしです。そうかといって、何でもかんでも節約せよということではなく、コスト的に合わないことはすべきではありません。 ア、ごみのふれあい収集では、ごみを最寄りのステーションまで運ぶことが困難な方に対して、自宅前に出したごみを無料で回収しています。平成15年2月に開始し、この数年の利用者は200件前後を推移しています。実際に困難な状況かどうかのチェックは非常に厳しくなされています。しかし、そのふれあい収集のごみだけを目的にして、あの大きなごみ収集車が改めて長い我孫子市内の距離を回収して回っているのを見たとき、私は随分ぜいたくだなと思ったことがありました。具体的にどのぐらいの年間費用なのかお尋ねします。 財政状態のよかった時代は終わりましたので、これからは例えば近隣のボランティアに頼むとか、またはごみ出し1件当たり例えば50円とかというような有償のボランティアを決め、近所で助け合う仕組みとしてつくるのはどうでしょうか。地域会議も盛んに行われるようになって、近所のお年寄りをお互いに助ける制度はとてもいいと思います。 平成29年6月の要介護認定を受けていない高齢者へのアンケートでは、今後在宅生活を継続するのに必要と感じる支援は、一番多いのが掃除、洗濯43.2%、次、ごみ出しが30.6%、買い物も30.3%だそうです。市民活動のある講演会で、千葉の大きな団地で事務所を持たず、お金をかけないようにして事務所がわりの携帯電話を役員が順番に持ち回り、さまざまな助け合いを上手にしている。ごみ出しのボランティアなども本当に上手に運営している話を聞いたことがあります。それはあなたの時間を1年にほんの4時間とか5時間とか--そんな少ない時間です--くださいませんかと呼びかけて大勢の人で成り立っていました。 ごみ出しを助けるのは近所の大人だけとは限りません。私のところのごみステーションにたまに親のお手伝いとして小学生がごみを出しに来るのを見かけます。週に二、三回、登校前の近所の高学年の子どもに頼むもよくないでしょうか。例えば毎回ごみ出しボランティア券などというものを発行しておいて、あるいはスタンプを押すなりして、1年に1度精算するのです。ごみステーションまでの距離によって条件は違うと思いますけれども、小さな親切で人の役に立つ喜びを体験することもできます。この券は大人が自分のために還元してもいいし、あるいは小中学校で集めて相談して図書にしたり楽器の購入にしたりしてもいいかなと思います。 12月2日に行われました社会福祉協議会の創立50周年記念式典の中で、倉部教育長と坂巻議長の挨拶に共通していたことは、我孫子市には助け合いの温かい心を持った人たちがずっとたくさんいましたということでした。壇上で表彰された方々の様子からも、その温かいものが伝わってきました。 近所の小学校の入学式で大体毎回やっているんですが、ちょっと珍しい光景を見ます。数人ずつの6年生がグループで皆の前で、1年生歓迎のための幾つかの寸劇をします。そこにほうきを持つ人、ちり取りを持つ人も登場するのです。入学したばかりの1年生に掃除の仕方をやって見せます。しゃべらないでやるのよなどと言いながら、さっさと手際よく、そして親しみを込めて。これで新1年生は上級生に見守られ、安心して翌日から登校できます。 小中学校の清掃を生徒たち自身がしている日本のシステムはなかなかいいと私は思っています。ごみ出しを手伝う、そんなことで近隣の弱い立場の人のためにも役立つという喜びを子どものときから少し感じてほしいと、それは私が願っております。 イ、ごみ収集有料化への取り組みについてお伺いします。 近隣市で布団1組幾ら、座布団は5枚で幾らというように、新たに一部を有料とする取り組みを始めたというニュースを見ました。我孫子市の場合は、現在ごみ袋も自由ですし、全くの無料です。資源ごみのリサイクルは進んでいて、他市から引っ越してきた人は窮屈に感じるほどきっちりと分別収集に協力的です。我孫子市では有料化への取り組みの計画はいつからされますか。 ウ、樹木の伐採方法とその間隔について節約を提案します。 市内の街路樹や公園の木の伐採は比較的まめにされているように感じます。つくし野のあきにれ通りなどは毎年伐採しています。消毒をもっとちゃんとすれば、伐採の間隔を節約できるように私は思います。他市において経済性の高い街路樹に植えかえたということがニュースにもなっていました。それまではある友人が、毎年植木屋さんを頼んでいたのを年金生活になったから2年に1度にし、御主人を亡くされたから、今度は3年に1度にするわと聞いたことがあります。市は樹木伐採に関しての節約についてどうお考えでしょうか。 エ、行政の書類の枚数を少しでも減らせませんか。 なかなか紙ベースが終わらないで残っていますけれども、ファクスを含め、全ての表紙が必ず1枚、本文がどんなに短くても本題の1枚。これを工夫して1枚にならないでしょうか。ちょっとそれをすることで、コスト的には私は不明なのですけれど、上の部分に外部に向けての場合と庁内とで区別するのがいいと思います。上の5分の1ぐらいにその表紙分を書いて、5分の4が本文です。 そこまでで一度伺います。 ○議長(椎名幸雄君) 芹澤正子議員の質問に対する当局の答弁を求めます。渡辺唯男環境経済部長。     〔説明員渡辺唯男君登壇〕 ◎説明員(渡辺唯男君) ア、イ、エについてお答えいたします。 初めに、アについてお答えします。 ふれあい収集業務に係る委託費用は平成28年度決算額で約700万円となります。ふれあい収集業務には、集積所に違反搬出されたごみや資源などを回収する集積所違反排出物回収業務も含まれており、2つの業務を1台のトラックで行っています。基本的にふれあい収集と違反排出物回収はそれぞれ1日1往復で回収できていますが、小型車にした場合は積載量の減少によりクリーンセンターとの往復がふえ、非効率と考えています。 なお、ボランティアの活用は有効な手段の一つと考えていますが、1日100件、1件当たり月10回の回収が必要であり、ボランティアの協力が得られない場合は安定的な回収が難しいと考えています。また、ふれあい収集には、高齢者への安否確認も重要な業務に含まれていることから、現在のところボランティアのみによる対応は難しいと考えます。 次に、イについてお答えします。 ごみ処理の有料化は、粗大ごみの収集を平成13年9月から有料としています。県内の状況としては、平成27年度現在になりますが、粗大ごみ以外のごみの有料化を導入しているのは37市のうち19市で約51%、東葛地域では1市のみとなっています。ごみ処理の有料化は、ごみの発生抑制や財源確保の面で有効であることから、我孫子市一般廃棄物対策基本計画に盛り込んでいます。現在計画している新廃棄物処理施設の整備に合わせ、分別区分の見直し、有料化の手法や新たに発生する経費など、コストを多方面から分析、調査した上で、我孫子市廃棄物基本問題調査会に諮り検討していきます。 次に、エについてお答えします。 用紙使用量の削減については、あびこエコ・プロジェクト4で推進しており、両面印刷、集約印刷、それからパソコン画面での確認の励行、庁内事務連絡には電子メールを使用といった取り組みを定めています。平成28年度の1人当たり用紙購入量は1万5,623枚で、基準年である平成26年度と比較して1,319枚削減できました。また、御提案にありましたファクスや資料送付などの表紙については、現在も余分な用紙を使用しないよう努めていますが、より一層の用紙使用量の削減に向け、庁内で徹底を図っていきます。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大谷正建設部長。     〔説明員大谷正君登壇〕 ◎説明員(大谷正君) ウについてお答えします。 市内の街路樹の剪定については、我孫子市街路樹管理計画に基づき路線別、樹木別に剪定の時期や目標とする樹高や樹形を定め、基本的に3年に1度の間隔で実施していますが、電線、街路灯、信号機などの構造物との競合や市民からの剪定方法や時期に対する多くの意見があります。つくし野通りのアキニレは、これまで毎年剪定を行ってきましたが、今後地元の方々と時期や間隔について協議していきます。また公園の街路樹については、現在3年に1度の間隔で剪定を行っています。 ○議長(椎名幸雄君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) 関連しているかどうかわからないんですが、事業所のごみも収集しているんですが、そこと一緒ということはないでしょうか。その点だけお尋ねします。 それから、樹木ですけれども、あきにれ通りに実はことし変化が起きています。昨年までは夏の暑いときには、既に丸裸になっていたんですけれど、ことしつくし野1丁目側は伐採は一度もされていません。6丁目側は既に伐採済みになっています。それで、基本的にもっと低木にして電線に触らないように高さは変更できないかということです。私が見た限りというか、狭いあれですけれども、市の施設の中で放置自転車の置き場だけフェンスよりちょっと高いぐらいで、カイヅカイブキが頭を切ってあって、それ以上高くならないようになっています。公園の木はどんどん高くなると、とても手ではできないで、いろんなものが要るようになっています。電動の草刈機が発達して盛んに使われているのですから、安い経費になるようにさらに工夫をお願いいたします。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。渡辺唯男環境経済部長。 ◎説明員(渡辺唯男君) 事業所系のごみと一緒になっていないかという話ですが、これは家庭ごみの話ですので、別になっています。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大谷正建設部長。 ◎説明員(大谷正君) つくし野通りのアキニレにつきましては、以前、地元の方々の意見を聞き、剪定時期を決めていましたけれども、やはり夏場に緑陰が欲しいという意見がございましたので、時期についてはおくらせた経緯がございます。 それとあと、アキニレについては、市の計画では樹高5メートルというほうに計画で定めておりますので、やはり計画に定めた中で樹高なり樹形、これを剪定していくことで考えております。 ○議長(椎名幸雄君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) その樹高ですけれども、あそこのあきにれ通りは今、伐採していないところは新芽がもう既に電線に触っているんですけれども、あの高さだと毎年やらざるを得ないんではないかと思うので、お答えください。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大谷正建設部長。 ◎説明員(大谷正君) 市内の街路樹は約4,000本ございます。これについて、やはり適正な管理にしていくのが望ましいんですけれども、予算の面もございまして基本的には3年に1度ということで街路樹やっていますので、あきにれ通りについても、やはりこの方向で間隔のほうを今度考えていきたいと。それとあと高さについては、やはり計画の中で5メートルということになっていますので、再度現地のほうを確認させてもらいますけれども、今後についても剪定する際は樹高については5メートルということで考えております。 ○議長(椎名幸雄君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) 何か細かいことを言っているようですみませんが、ぜひ少しでも節約するといいと思って提案しました。 次、大綱2、建設行政。治水対策。 1、利根川と手賀沼の洪水時の重要水防箇所、これは重要度Aランクといいます。その国と県の堤防整備状況についてお尋ねします。 前回の9月議会で久野議員の質問に対しての建設部長の答弁では、平成29年度利根川洪水対策計画書によると、後田樋管周辺約70メートル、手賀沼については若松地区の約1,100メートルがAランクに該当するとのことでした。国土交通省と千葉県に早期に堤防整備を要望するとの御回答でしたが、その要望の状況とその後の進捗状況と完成見込みについてお尋ねします。 また、今回新しく作成中、もうでき上がっているかと思うんですが、防災マップにその部分の図示はなされていますでしょうか。 2、市内水害常襲地域の対策。 現在対応中の6カ所は報告を受けていますので、それ以外の2カ所について今後の取り組み予定をお尋ねします。 イ、我孫子4丁目調整池の隣接空き地の売却は来年と聞いています。売却方法、入札かどうか、広報や何かどういうふうにするかを詳しくお尋ねします。 ウ、若松地区対策について。現状、それから家屋調査の実態、鋼矢板の状況、鋼矢板をこの後どうするか、今後の予定について詳しくお尋ねします。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大谷正建設部長。     〔説明員大谷正君登壇〕 ◎説明員(大谷正君) (1)についてお答えします。 重要水防箇所のうち、水防上最も重要な区間にある重要度A区間の堤防整備について、利根川の後田樋管周辺の周囲堤約30メートルは、国土交通省において後田樋管とあわせ堤防整備を進めており、平成30年度末に完了する予定と聞いています。残りの約40メートルについては、引き続き国土交通省に対し要望していきます。また、手賀沼の重要度A区間である若松地区については、千葉県において今年度実施予定の2次盛り土を施工中で、3月には完了する予定と聞いています。 防災マップについては、国土交通省策定の水害ハザードマップ作成の手引きに基づき、現在(仮称)我孫子ハザードマップを作成しています。このハザードマップには、重要水防箇所の記載の予定はありませんが、我孫子市水防計画で記載しています。 次に、(2)のアからウについてお答えします。 浸水対策事業を行っている6カ所以外の子の神排水区と根戸排水区については、現在事業の早期着手を目指しておりますが、根本的な水害対策を行うには多額な予算と長い年月がかかります。他の地区の進捗状況を見ながら適切な時期に事業に着手していきたいと考えています。 我孫子4丁目調整池の隣接空き地の売却は入札で行い、その内容については広報やホームページでお知らせする予定です。 若松地区については、現在平成28年度から繰り越した第3排水区雨水管布設工事2工区と1工区の舗装復旧工事を行っています。家屋調査については、第1排水区と第2排水区の工事が完了したことから、事後調査を行っております。第3排水区については、工事着手前に事前調査を行っており、工事が完了した後、事後調査を行う予定です。 雨水管の施工に当たっては、周辺地盤への影響を小さくするため、鋼矢板で土どめをしています。今後も若松地区の浸水の早期軽減を目指し、引き続きバイパス管の工事を進めていきます。 ○議長(椎名幸雄君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) ありがとうございました。 1のほうはいいんですが、2について再質問します。 イは入札するホームページや「広報あびこ」に出すとありますが、最低の売却価格というのもそのとき出ますでしょうか。建ぺい率についても教えてください。用途地域も教えてください。 それからウの鋼矢板についてですが、鋼矢板は家が響かないように鋼矢板を打って、その鋼矢板を外すかどうか、前にちょっと伺ったら状況によるというようなふうに私は認識していました。我孫子4丁目の例ですけれど、現在、鋼矢板は外してあります。その鋼矢板の調査は来年になったらすると、多分私の記憶ではなっているんですが、その結果によって地元の人は鋼矢板外しちゃったから、やっぱりひずんでると思うよ、調べてもらえという人がいましたので、その結果によっては鋼矢板は基本的に外すのが本来ですというふうには市から回答はいただいているんですが、鋼矢板を置いたままだと何か不都合があるかどうか。それからその4丁目で鋼矢板の結果、家が傾いていたら、そのままもありかどうか。それから家の調査をしているのはかなり多いんですが、事前と事後とで全戸で何戸家屋の調査を若松地区でしているでしょうか、伺います。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。大谷正建設部長。 ◎説明員(大谷正君) まず最初に我孫子4丁目の土地の売却なんですけれども、これにつきましては年明けの1月16日に広報とホームページで詳細について載せる予定でございます。 一応入札ですので、詳細についてはこの場では差し控えさせていただきます。 それと鋼矢板、これにつきましては若松地区で今工事をしていますけれども、基本的には抜く方向でいます。鋼矢板を残しますと、将来的に水道管とかガス管とかほかのインフラを入れる場合、やはり支障となりますので鋼矢板については抜きます。それで若松地区につきましても、これまで1工区、2工区やって、今、事後調査を行っている最中ですけれども、工事をやっている中では住民の方から母屋について影響が出たというような報告は受けておりません。 それとあと我孫子4丁目についてはこれから調査させていただきます。     (「個別調査の件数」と呼ぶ者あり) ○議長(椎名幸雄君) 家屋調査の件、何件か。 ◎説明員(大谷正君) すみません。若松地区ですと、全部で140棟ほど調査の対象になっております。 ○議長(椎名幸雄君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) ありがとうございました。 とても大きな工事が若松で行われています。140軒ものおうちの写真を撮っているわけですから、高段と低段と水害が少なくなってよかったという地元の人の言葉は聞いてはいますが、大きな工事をしっかり見ていきたいと思います。 大綱3、福祉行政。 以前にも全く同じ質問をしていますが、若年の15歳から39歳でない中年、40歳から60歳ぐらいといいますか、御老人じゃない人の長期にわたる引きこもりの方に対し、行政として直接対応することは非常に難しいとの回答を今まで得ています。近隣では柏市も同様で、特に予算化しての対応はなく、相談がある場合に担当者がその対応するとの回答でした。 松戸市では、生活全般にわたる困りごとの総合相談室として平成27年4月に松戸市自立相談支援センターが開設され、その中で引きこもりによる困りごとの相談も受け付けています。例えば相談事例の一つにこんなことがありました。年金と預貯金で引きこもりの子どもと生活しているが、預貯金が底をつきそうだとありました。これから結構深刻な問題になっていくんではないかという懸念があります。我孫子市内で訪問支援これをアウトリーチというんですが、訪問支援を始めたという人がいらっしゃいます。それで引きこもりの人の対応するという活動が市内の市民活動団体やNPOから必要な活動資金の補助金申請が出た場合には、御検討いただきたいのですが、いかがでしょうか。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。磯辺久男健康福祉部長。     〔説明員磯辺久男君登壇〕 ◎説明員(磯辺久男君) 引きこもりの方に対して支援をする団体があることは認識しておりますが、引きこもりに特化した団体活動への補助金交付の支援制度は現在ありません。しかし、市民活動団体が行う引きこもりに対する支援活動は、補助金等を受ける公募団体の選定及び手続に関する要綱の対象となる可能性がありますので、相談いただければと考えております。今後も引き続き引きこもりに対する支援のあり方については研究してまいります。
    ○議長(椎名幸雄君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) 私がありがとうございますと言うのは変な感じがするんですけれど、本当に接触するのは難しいとおっしゃるのはわかるんですが、そういう人たちがどんどんふえていくと、親が亡くなった後、全部社会でそのお世話をするようになっていくんだというのがあって、先の心配をしています。よろしくお願いいたします。 大綱4、環境・経済行政。 1、手賀沼水辺などの新種の外来種・植物の繁茂は大問題である。近隣市との連携で千葉県への要望を早急に。 これは、手賀沼の浄化ということの報告を受けているんですが、新たな問題が出ています。今回の一般報告にありましたように、外来種のハスについては、9月6日手賀沼水環境保全協議会が試験的に450キログラムを刈り取り、放射性物質を測定したところ、1キログラム当たり24から52ベクレル。報告は25とあったんですが、こちらの内部では24とあります。事業系一般廃棄物として処分できた。さらに、より繁殖力が強い特定外来生物に指定されているナガエツルノゲイトウは市民団体、建設業界、千葉県柏土木事務所、それに我孫子市が協力して11月16日に駆除作業を行い、50トン分を2トントラックで26回往復して撤去したとのことでした。11月16日のこの写真を御覧になってください。これとこれは大体同じようなものです。 それで、このナガエツルノゲイトウがこんなふうになって。それで2トントラックに積み込んで26往復したわけです。これがその積み込み作業の様子です。これは美手連会員であるアルバトロスヨットクラブの12月2日の納会で映写されたものです。 さて、今回さらに問題が起きています。新種は特定外来生物オオバナミズキンバイといいます。新聞記事に出ましたので御存じの方もいらっしゃいますが、時系列での報告をします。 私は内部の情報を先に得たんですが、一応美手連会員である手賀沼水生生物研究所、通称これは手水研といいます。その代表の了解を得た上で、それでさらに美手連運営委員であり手水研事務局の半沢裕子さんの資料を引用して、次に時系列で報告いたします。 6月10日。美しい手賀沼を愛する連合会、通称美手連総会の後、手賀沼公園で美手連関係者が見なれない植物を発見しました。この場所は、先に大繁茂しているナガエツルノゲイトウに対して美手連が遮光実験を行っている場所です。遮光実験というのは、黒く遮光して植物がふえないようにしている場所です。この植物が見なれないものがあったものですから、千葉県立中央博物館で調べてもらったところ、これは琵琶湖で年間3億円以上かけて駆除しているというオオバナミズキンバイと同定されました。同じく定めるという字を書きます。それだって決められたわけです。 8月30日。ナガエツルノゲイトウ実験地において遮光シートを突き破ってナガエツルノゲイトウが繁茂していたので、美手連ではこの日、ナガエツルノゲイトウ駆除を実施した。このとき、一緒にオオバナミズキンバイも全て刈り取ったと安堵してしまった。ところが同日、手賀沼で調査を行っていたコンサルタント会社が若松の水草再生実験地でオオバナミズキンバイを発見したんです。 9月4日。滋賀県で、これはとても有名な人だそうですけれども、外来水生生物対策特別チーム担当の中井克樹氏に印旛沼と手賀沼を案内して回った。印旛沼では、水田に入り込み、稲と一緒に生えているナガエツルノゲイトウや刈り取り後の田んぼのあぜ道全体を青々と覆っているナガエツルノゲイトウを見たと。この植物が入り込んだことで、米の収穫が45%減ったという海外の例もあるそうだ。そしてまだ報告はありませんが、オオバナミズキンバイの脅威は、ナガエツルノゲイトウの比ではないとのことでした。 手賀沼のオオバナミズキンバイ駆除地近くを中井さんとつぶさに調べたところ、駆除地脇の砂州でオオバナミズキンバイ13株を確認、ほかにも発見した。ナガエツルノゲイトウ群落の中にオオバナミズキンバイの黄色い花が咲いているのも見られました。これは既に広がっているかもとの中井さんの意見でした。 9月6日。たまたま手賀沼水環境保全協議会が初めてハスの駆除を行った。その現場を美手連は船を出して見に行った。そこでハス見学の後で若松の植物を見に行ったところ、明らかにオオバナミズキンバイがあった。しかも水草再生実験地の木造建造物と岸のヨシ帯の間に生えた何十というナガエツルノゲイトウ群落の先端がオオバナミズキンバイに置きかわっていた。覆いかぶさっちゃって、かわっているという意味です。また葉や茎が無数に流着もしている。オオバナミズキンバイもナガエツルノゲイトウ同様、1本の茎や葉からでも再生しますが、さらにオオバナミズキンバイは種子繁殖も琵琶湖では確認されているとのことで、この短期間での置きかわりには、皆背筋が寒くなった。 さらに手賀沼西側の北岸にもオオバナミズキンバイは広く広がっていた。しかしその後の南岸の北千葉ビジターセンター前のナガエツルノゲイトウの大群落には、まず言葉を失った。 対岸やビジターセンターのアシ越しに見て、この大きさはやばいかも。--これは原文のままです--と思っていたが、やばいどころでなく、まさに大陸という景色で、しかもその先端の多くがオオバナミズキンバイに置きかわっていました。こうなると正直、みんなでつくっていた手賀沼公園の遮光実験がなんぼのもんじゃいという感じで、乗船していた一同、限りなく絶望しました。 という半沢さんの報告でした。 さて、長々と時系列で報告しましたが、今後の対策は一刻を争います。10月23日、記者クラブにこれらの資料を届け、それが今回の新聞記事になったという次第です。 11月16日の柏土木事務所、我孫子市、我孫子建設業界などの協力を得てのナガエツルノゲイトウ駆除に先立ち、その前日、11月15日には美手連と流域フォーラムとの共催で、再度その有名な中井さんをお呼びして勉強会を行いました。 そして、このたび実害も発生しています。 11月6日、手賀沼土地改良区から今回の台風時、2回の台風が続けて来たたわけですけれども、台風時、ポンプの排水運転をしたところ、スクリーンにナガエツルノゲイトウが詰まり、ユンボと人力で撤去したという報告がありました。台風21号が10月24日と25日ほか1日の計3日間、台風22号は10月30日、合計で4日間で約10トンを撤去しました。撤去したナガエツルノゲイトウは、現在、土地改良区内に保管しているとのことでした。費用総額はまだ公式には計算されていませんが、推計で約100万円くらいとのことです。 一般報告にもありましたけれども、我孫子市は流域市と協力して、できるだけ実害をふやさないようにとの対処を早くすべきだと思いますが、いかがでしょうか。 2、手賀沼のしゅんせつについて。 手賀沼の底のしゅんせつについては、平成27年6月議会において、市は現在環境省で研究体制を整備中であるとの回答でした。個々の湖沼での調査・プロジェクト事業、そういったものはまだ手がつけられていない状況。東大の森口教授の研究、そういったものを注視している段階であるということでした。その後のしゅんせつについての要望と回答の状況をお尋ねします。 3、手賀沼周辺のにぎわい。 柏市ふるさと公園などでは、にぎわいを創出しようとカフェなどの計画を持っているとのニュースでした。現段階の我孫子市の計画をお示しください。これは何の投資もしないで増収を図るのは難しいことは理解できるのですが、手賀沼の大きさを、ちょっと水を差すように聞こえたらごめんなさい、車で走ったら割と短い時間で通過できるという大きさにすぎません。行政としてどれだけの金額を設備投資するのか、あるいは民間の力を使うのか、観光資源として手賀沼をどのようにとらえていらっしゃいますか。 柏市のマスコミでのニュースに対して、市も計画があるというふうにはちょっと漏れ聞こえたんですが、市民にはできるだけ早く情報公開をお願いいたします。 4、野良猫の不妊・去勢手術の予算の執行状況と今後の予定をお尋ねします。 他市の例を挙げて平成27年12月議会で初めて要望しました、野良猫を捕獲手術し、地域猫として戻す取り組みに対して、この春、予算がつきました。市の具体的な取り組みと予算の執行状況などをお尋ねします。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。渡辺唯男環境経済部長。     〔説明員渡辺唯男君登壇〕 ◎説明員(渡辺唯男君) 私からは、1、2、4についてお答えします。 最初に、1についてお答えします。 ナガエツルノゲイトウは繁殖力が極めて強く、岸際では土に根づき、水中では浮島をつくります。茎部分が切れやすいため風の強いときに浮島の一部が切れて流され、漂着した先で繁殖を繰り返し、繁茂域を拡大させています。市では手賀沼公園付近に流れ着いたナガエツルノゲイトウによって船の運行に支障を来したこともあり、既に平成27年度に1回、平成28年度に2回、平成29年度には市と美手連で5月、8月に緊急駆除を行いました。平成28年度11月には美手連の呼びかけに、千葉県柏土木事務所や柏市建設業協会が応じ、大堀川の河口部分にて初めて大がかりな駆除作業を行いました。その後、ことしの11月16日には市と美手連、県に加え、我孫子市建設業会やクリーン手賀沼推進協議会の協力を得ながら駆除を行っており、また、12月3日には手賀沼ふれあい清掃に合わせて、ボーイスカウトとその保護者に手賀沼公園ふれあい護岸に根づいたナガエツルノゲイトウの駆除を実施してもらうなど、ナガエツルノゲイトウの対策は少しずつではありますが、確実に進み始めているところです。 第7期湖沼水質保全計画の策定に伴い、手賀沼水循環回復行動計画の見直しが県において図られており、この中で大量に繁茂する水生植物の対策が盛り込めるよう検討がなされているところです。 しかしながら、ここまで繁殖力の強い外来水生植物の侵入がこれまでなかったことから、現状は県でも駆除を所管する部署が定まっておらず、その予算も確保されていません。ことし6月に手賀沼への侵入が初めて確認されたオオバナミズキンバイを含めて、現在の対策ではこれらの外来水生生物の繁殖力に追いついていないため、県へは引き続き効率的な駆除を実施するよう、流域市と連携しながら要望していきます。 次に、2についてお答えします。 国は除染等の措置に係るガイドラインにおいて、河川や湖沼については底質に吸着した放射性物質からの放射線は水に遮蔽され生活圏への影響が小さいため、除染は実施しないと結論づけています。また、しゅんせつは放射性物質を水中に巻き上げるおそれがあることや、除去した底泥の保管場所の確保等の課題があり、実施は困難と考えています。しかし、手賀沼の一部の魚種の出荷制限が継続していることなどから、市では平成27年2月に環境省を訪問し、流域の土地が都市的に利用されている湖沼における放射性物質の動態把握等の調査研究を手賀沼をモデルに実施してほしいと要望しました。その後の国の対応は、福島県も含め、水質及び底質の放射性物質モニタリングの継続にとどまっていますが、引き続きモニタリングの結果を注視していきます。 4についてお答えします。 今年度からスタートした地域猫不妊・去勢手術助成金の制度は、飼い主のいない猫がこれ以上ふえないよう、特定の飼い主がなく地域に生息し、その地域の住民の方々の同意のもと、適切に管理されている猫、いわゆる地域猫の不妊・去勢手術を実施する団体に手術費用の一部を助成するものです。助成金の申請には事前に団体登録が必要となりますが、12月5日現在5団体の登録があり、そのうち2団体から申請を受け付けています。申請額の累計は51匹分、23万6,440円で、30万円の予算に対し執行率は約79%となっています。来年度も良好な生活環境の保全と動物愛護思想の普及が図れるよう、事業を継続していきます。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。     〔市長星野順一郎君登壇〕 ◎市長(星野順一郎君) 私からは(3)についてお答えをいたします。 我孫子市では手賀沼の水辺を生かしたにぎわいづくりに積極的に取り組んでいるところです。手賀沼公園より西側の我孫子新田地区では、我孫子市観光振興計画に基づいて平成28年12月に手賀沼観光施設誘導方針を定め、観光に寄与する施設の誘導を図ることといたしました。この地区では、市街化調整区域であっても手賀沼そのものを活用する施設として展望施設や遊覧船乗り場、観光客をもてなすための施設としてレストランや喫茶店などが立地できるようになったことから、手賀沼のにぎわい創出に向け、市有地も含めて民間の進出を促せるようPRなどを進めているところです。 一方、高野山新田地区では、ことし10月に高野山新田地区土地利用構想を策定し、手賀沼浸水広場、水の館や水生植物園、高野山ふれあい市民農園跡地、高野山桃山公園等に多くの人が訪れるようにするため、活用コンセプトや展開施策をまとめたところであります。このうち水生植物園、市民農園跡地周辺のエリアについては、本構想に基づいて高野山新田地区利用構想憩いのエリア編を策定し、具体的な活性化策を示したところであります。 水生植物園、市民農園跡地では、景観作物等の栽培を中心とした農業公園をイメージした活用を掲げており、現在、具体的な整備に向けて地権者や関係団体等との協議を進めています。手賀沼の水辺を生かしたにぎわいづくりでは、民間事業者の参入を積極的に図っていく考えです。ただし、農用地区域や河川区域など土地利用上の制限がある場所では、民間事業者が単独で事業を起こすことが難しいために、場所ごとに状況を踏まえながら実施可能な取り組みを進めてまいります。 ○議長(椎名幸雄君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) ありがとうございました。 手賀沼周辺のにぎわいというのがこんな、こんな、こんなという今の説明はよくわかったんですが、これはいつぐらいまでにどのようなというのがもうちょっと具体的に教えてもらえる段階に来ているのか、まだそれはできないのか、お尋ねします。 それと、野良猫のことです。来年度も同じ額の予算と聞いています。特に我孫子市内は今、53匹分で二十三万何がしということは、5,000円に満たない金額で手術ができる病院が我孫子市内よあるということがわかって、それは非常にありがたいです。他市の例もあちこち調べましたが、こんなに安い金額で手術ができるところはほかにありません。ずっと遠いところでは無料でできているところもあります。 そのときに、1つだけお願いがあります。手術代だけでなく、野良猫を地域に戻す、あるいは飼い主を新たに探すということは、さまざまな経費がかかっているのは承知しているんですけれども、野良猫にえさをやっている人から協力金をくれと言って、ある金額を1万何千円なり出したら、もっとと言われて傷ついている市民の方がいらっしゃいました。悪意がないのは十分わかっていますが、くれぐれも協力金の要請をする場合には、圧力的な態度にならないように関係団体に御指導いただきたいと思います。 それと団体が4団体と前に聞いたのが、現在5団体となっていました。2人で新しく団体をつくることは可能か、お伺いします。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。 ◎市長(星野順一郎君) 現在まとめたのがまだ利用構想の段階でありまして、なかなか具体的には、もうちょっとお時間をちょうだいしたいというふうに思っています。 また、先ほども申しましたけれども、やはり一番気にかかるところが河川管理区域があるということと、あと農振農用地域が含まれるということで、ここについてはもうちょっとまとめる時間が必要かなというふうには思っていますが、ざっと先ほど私が答弁したような形でイメージを進めながら、もう少し具体的になるにはお時間をちょうだいできればというふうに理解していただければと思います。 ○議長(椎名幸雄君) 答弁を求めます。渡辺唯男環境経済部長。 ◎説明員(渡辺唯男君) 協力団体、登録されている団体に対しての指導といいますか、お願いという部分については、当然、地域猫として飼っている中でのルールということで話はさせていただきたいと思います。 それと2つの団体に対してというような言い方をされたのかなと思うんですが、それぞれの登録されている団体からの申請に基づいて助成するという形で考えているということです。     (「違います」と呼ぶ者あり) ◎説明員(渡辺唯男君) 団体といいましても、要件を満たしているんであれば、例えば要件を満たしていないというのは、家族で団体をつくりましたよとかという団体の登録はあり得ませんよというような話。要は家庭で育てている猫を地域猫として扱っているような、そういう形のものはだめですということを言っているものですから、それ以外の団体でしたら登録は可能となります。 ○議長(椎名幸雄君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) にぎわいのほうは承知いたしました。 野良猫のほうですけれども、前、何団体ですかと聞いたとき4団体が、今、5団体になっていたのでこの1団体。ただし、申請しているのは2団体だけというので、申請がしづらいのかなと一つ思ったのと、野良猫が集団でいるところの人は、やっぱり困っています。それとえさをやらざるを得ないような状況の人もたくさんいます。何とかいい形でおさまるように、我孫子市はとても厳密に事前の写真、事後の桜耳というんですけど、耳をカットした写真、両方提出しなさいとか、丁寧にしっかり見ているのがよくわかっています。どうぞ少しでも野良猫が減りますように、地域猫がふえていくようによろしくお願いいたします。 以上で終わります。 ○議長(椎名幸雄君) 以上で芹澤正子議員の質問を終わります。 以上をもちまして本日の日程は終わりました。明日は午前10時より会議を開きます。本日はこれをもって散会いたします。     午後4時12分散会--------------------------------------- △本日の会議に付した事件 1.市政に対する一般質問---------------------------------------出席議員 議長   椎名幸雄君 副議長  江原俊光君 議員   海津にいな君       野村貞夫君      澤田敦士君        高木宏樹君      戸田智恵子君       芹澤正子君      岩井 康君        西垣一郎君      甲斐俊光君        関 勝則君      久野晋作君        飯塚 誠君      日暮俊一君        木村得道君      豊島庸市君        佐々木豊治君      坂巻宗男君        早川 真君      印南 宏君        茅野 理君      松島 洋君---------------------------------------欠席議員      内田美恵子君---------------------------------------出席事務局職員      事務局長            増田謙二      次長              千濱孝司      次長補佐            海老原 正      主査              佐藤 希      主任              栗原卓哉---------------------------------------出席説明員      市長              星野順一郎君      副市長             青木 章君      教育長             倉部俊治君      水道局長            長塚九二夫君      総務部長            川村 豊君      (併)選挙管理委員会事務局長      企画財政部長          大畑照幸君      市民生活部長          四家秀隆君      健康福祉部長          磯辺久男君      子ども部長           山崎久江君      環境経済部長          渡辺唯男君      (併)農業委員会事務局長      建設部長            大谷 正君      都市部長            渡辺昌則君      消防長             寺田美登志君      監査委員事務局長        吉成正明君      教育総務部長          小島茂明君      生涯学習部長          小林信治君...