我孫子市議会 > 2016-12-13 >
12月13日-03号

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  1. 我孫子市議会 2016-12-13
    12月13日-03号


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    平成28年 12月 定例会(第4回) 平成28年12月招集     我孫子市議会定例会会議録(第3号) 平成28年12月13日(火)--------------------------------------- △議事日程 議事日程(第3号) 平成28年12月13日(火)午前10時開議日程第1.市政に対する一般質問---------------------------------------     午前10時00分開議 ○議長(坂巻宗男君) これより本日の会議を開きます。--------------------------------------- △市政に対する一般質問 ○議長(坂巻宗男君) 日程第1、昨日に引き続き市政に対する一般質問を行います。 順次発言を許します。無所属ネットワーク芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) 無所属ネットワークの芹澤正子です。 何人もの方がもう既に報告されていますが、11月10日、この議場で第7回子ども議会が開催され、傍聴いたしました。小学校13、中学校6の各校2名の合計38人が登壇しました。皆緊張し、短い持ち時間の中で本音の要望、意見が続きます。また、それだけでなく最後まで他の子ども議員の質問を聞く態度も本当に立派でした。私は見習います。一生に一度あるかないかのチャンスなのでとのことで、にこやかに会社を休んで男子児童の写真を熱心に撮っていらしたお父さんがおいででした。 昨年の私の質問と同じ質問が子ども議員からも寄せられました。それを踏まえ、さらに今回よい回答を期待しまして、私も再度その質問を後でさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 大綱1、総務企画行政。 1、我孫子駅の改札口とホーム間のエレベーターの設置について。 ア、初めにJR東日本との協議状況と今後の見通しをお尋ねします。 これまでも星野市長がJR東京支社との密なコンタクトと折衝により、幾つもの新しい企画の取り組みを成功させてこられたことに深く感謝申し上げます。これからしばらくの間かたい表現の説明が続きますが、どうぞ御辛抱ください。 平成18年6月21日、高齢者、障害者等の移動の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー法が制定・公布されました。この法律によって、公共交通機関の駅、バスターミナルなどの旅客施設、鉄道車両、バスなどの車両などを新しく建設・導入する場合、それぞれの事業者、建築主などの施設設置管理者に対して施設ごとに定めたバリアフリー化基準、正式名称は移動等円滑化基準への適合が義務づけられました。また、既存のこれらの施設等について、基準に適合するように努力する義務が課せられました。 この法律に基づいて、国家公安委員会は、移動等円滑化の促進に関する基本方針を定め、鉄道駅や軌道停留所の移動等円滑化の目標として、1日当たりの平均的な利用者数が5,000人以上である鉄道駅及び軌道停留所--以下鉄軌道駅と、このことをいいます--について、原則として全てについて、中略します。移動等円滑化を実施する。この場合、地域の要請及び支援のもと、鉄軌道駅の構造等の制約条件を踏まえ、可能な限りの整備を行うこととすると定めました。また、平成22年度末の基本方針の改正の際、当初の5,000人以上は変更され、3,000人以上となりました。ちなみに我孫子駅の1日乗車人数は2014年度で2万9,872人、約3万人です。 イ、駅開業120周年。近隣の状況と切望する障害者団体等の陳情。 これは常磐線、成田線の各駅の状況ですが、常磐線の北松戸駅から土浦駅までの各駅と成田線の我孫子駅から成田駅までの各駅の中で、改札口とホーム間のエレベーターがない駅は我孫子駅だけが非常に目立っています。我孫子駅以外では、無人駅の東我孫子駅と、それから成田駅管理の業務委託駅である安食駅、この2つの小さな駅だけです。我孫子市では平成19年以来、橋上化約40年を経過した我孫子駅について、JR東日本と協力して我孫子駅の改造--通称、これは自由通路の整備と言っていました--の計画を立案しましたが、予算計画の見通しが立たず、延期を余儀なくされていたとのことです。 駅構内のエレベーター設置や多機能トイレの設置などのバリアフリー整備については、市は引き続きJR東日本と協議を進めているところです。我孫子市第三次基本計画でも、その早期設置に向けての協議の必要が記されています。 さて、それで平成18年に我孫子駅前のけやきプラザに、けやきプラザ千葉県東葛飾障害者センターが開設されました。日常生活、社会生活に必要な義歯、眼鏡、補聴器、車いすなどの補装具の購入、修理に要した費用の全部または一部は国から支給されます。その支給申請判定には、原則として申請者は相談所--つまりこのセンターです--などに出頭しなければなりません。さらに平成26年4月には、南柏の駅近くに東葛医療福祉センター光陽園、定員75名が、東葛地域で初めての重症心身障害児者施設として開設されました。 このようにして平成18年以降、補装具の購入などで我孫子駅を乗り降りする障害を持った方の数は、それ以前に比較すれば格段に多くなったものではないかと推察できます。既に千葉県重症心身障害児者を守る会と、それから千葉県肢体不自由児者父母の会連合会から、我孫子市長あてに我孫子駅構内エレベーター設置支援の陳情書を提出済みと間接的に聞いております。 我孫子駅は開業120周年を迎えています。先日通った駅の改札通路の長い壁面に写真展が開催されていました。歴史を感じさせるセピア色のさまざまな汽車、電車、その写真が展示されていました。また、12月11日にオリジナルフレーム記念切手が、駅南口スーパーのロビーで発売されていました。私自身のところには、第2子を出産するためにベビーカーの小さい子を連れて帰郷した若い人からのエレベーター設置の要望を複数いただいています。そして千代田線の終点ホーム、私は夜千代田線で戻ることが結構あったんですが、何両目のどのドアという指示でスロープにする板で車いすで降りるお客を待ち受けている駅員を何度か見かけたことがありました。 バリアフリー法施行後10年を経過しようとし、4年後には東京パラリンピックを迎える折がら、障害のある人のみならず普通の人に向けての当たり前の設備として、一日も早い改札口とホーム間のエレベーター設置の実現をJRに強く交渉してくださいますよう再度要望いたします。 2、新たな国際化推進基本方針。 ア、平成29年度開始に向けた国際化推進基本方針策定の進捗状況をお尋ねします。 イ、国際交流活動国際理解教育、これはAbi-Englishが採用後、半年ほどたちましたので、現在の状況をお尋ねします。 在住外国人や帰国者への我孫子市の対応状況を詳しくお尋ねします。これは、これまでも常任委員会などでホームページ外国語併記要望など、多くの質問がなされていますけれども、今後さらに多くの介護職などの外国人がふえていくと思われます。十分な対応をお願いいたします。 そこまででお尋ねします。 ○議長(坂巻宗男君) 芹澤正子議員の質問に対する当局の答弁を求めます。星野順一郎市長。     〔市長星野順一郎君登壇〕 ◎市長(星野順一郎君) 私からは(1)についてお答えしますが、ア、イについてはあわせてお答えをさせていただきます。 我孫子駅構内のエレベーターにつきましては、平成19年度から我孫子市とJR東日本で協議を進めていた自由通路等の整備計画の中で、駅舎改修にあわせ整備する方針でしたが、当時、市民の皆さんや議会から疑問が上がったことや、財源の確保が困難となったことに加え、小中学校の耐震工事や水害対策を優先的に行うこととしたことから、計画を延期し、現在に至っているところです。 駅構内エレベーターは、JR東日本が実施する事業となるため、自由通路等の整備計画が延期となっている現状においても、継続的に設置の要望を行ってまいりましたが、駅の構造上、技術的に解決すべき問題などがあるとの理由から、具体的な計画は示されていない状況です。 我孫子駅は市内の駅の中で最も利用客が多く、駅構内のエレベーター設置について市民の皆様方から切実な要望をいただいております。そういった声をJR東日本に伝えながら、早期実現に向け協議を再開していこうと考えております。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) まず(2)のアについてお答えします。 現在、策定を進めている第3次国際化推進基本方針につきましては、外国人のための日本語教室に在籍する外国人へのアンケート調査の結果や、市内で活動する国際交流団体との意見交換会での意見などを踏まえまして、現行の第2次国際化推進基本方針をベースに市が引き続き取り組んでいくべきものと、民間主体で実施したほうが効果的なものに分ける方向で検討を進めております。 今後は、パブリックコメントなどで市民の意見をお聞きしまして、年度内の策定を目指して策定作業を進めてまいります。 次に、イのうち国際交流活動在住外国人への支援についてお答えします。 国際交流活動としまして、我孫子市国際交流協会との共催で国際交流まつりや、国際交流スピーチ大会を実施するほか、協会が行うホームステイの受け入れや国際交流バスツアーなどの事業を支援することにより、外国人との交流の場をつくっております。また、在住外国人への支援としまして、外国人のための入門教室や外国人相談窓口を開設するとともに、暮らしの便利帳、「リビングインアビコ」ですけれども、それからごみの分け方、出し方の英訳版などを配布し、生活に必要な情報の提供に努めております。今後も引き続き努めてまいりたいと思います。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。小島茂明教育総務部長。     〔説明員小島茂明君登壇〕 ◎説明員(小島茂明君) 私からは(2)イのうち、国際理解教育等についてお答えをいたします。 市内の小中学校では、Abi-Englishカリキュラムを活用することにより、音声や語彙、表現についての指導方法、コミュニケーション能力を身につけるためのアクティビティーの方法などが共有できるようになりました。また、研修会やALTのミーティングを通して、カリキュラムをもとに指導技術の向上や学習教材の開発を図っています。 次に、在住外国人や帰国者への対応状況についてお答えをいたします。 本市の小中学校に在籍する日本語を理解することが困難な児童・生徒に対しては、通訳、あと日本語指導者を派遣しており、不安なく日常生活や学校生活が送れるように個別に支援及び指導をしております。 ○議長(坂巻宗男君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) どうもありがとうございました。 改札口ホームエレベーターの設置は、JRの負担分、我孫子市の負担分、いろいろあると思いますが、精いっぱい頑張っていただきたいと思います。 2番目の国際化についてですが、基本方針策定の進捗状況を伺いました。第2次をベースに。それで予算化されていたと思うんですが、予算を使うかどうかもお尋ねします。 それと国際理解教育ですが、先日OECDの東京センター所長の著書の中の資料にPIAAC、これは16歳から65歳の成人力調査というのがありまして、OECD加盟国の中で読解力と数的思考力は世界一は日本です。しかし一方で、その能力を仕事に十分に生かし切れないというデータもあるとありました。今、ICTやAIによる第4次産業革命の真っただ中にあるとも述べられていました。国際化、そして社会を取り巻く状況は非常な速さで進んでいます。 私は、布佐南小学校ニュートンプレス社からの無料iPadをお借りする場面を見学したことがあります。非常に教育に有効です。既に我孫子市ではALTの全校配置を実施していますけれども、今、音声、語彙、学習教材の開発などされていて、帰国者というか、日本語の不自由な人には日本語通訳をつけているとありますが、さらに子どもの語学教育を含めたIT教育にも他市に先駆け予算をつけていただきたいと思います。これは要望です。 次に、すみません、進捗状況の中に予算は使わないのでしょうかというお尋ねをします。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) 今年度、基本方針の改定に伴いまして、報償費を計上しておりますけれども、それにつきましては先ほど申し上げましたように、外国人へのアンケート調査、それからAIRAを含めた市内の国際交流団体との意見交換をしっかりしておりますので、予算を使う予定は現段階でございません。 ○議長(坂巻宗男君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) わかりましたありがとうございます。 次、大綱2、建設行政。 1、治水対策。 我孫子市内の治水対策は何カ所か、毎回伺っております。今回もそれを伺ったほかに、区として現在の全ての治水工事の工程表の開示を要望します。 ア、若松地区第1、第5排水区の進捗状況。 イ、天王台6丁目地区の整備状況。 ウ、久寺家地区の状況。 エ、我孫子4丁目地区の、今回2カ月工期延長になっていましたけれども、さらなる2カ月工期延期の理由をお尋ねします。 オ、柴崎地区の後田樋管の整備。 カ、子の神排水区の整備。 キ、布佐地域の状況。 以上をお伺いいたします。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大谷正建設部長。     〔説明員大谷正君登壇〕 ◎説明員(大谷正君) 初めにアについてお答えします。 若松地区については、平成27年度までに内水を手賀沼に排水する樋管5カ所、強制排水できるポンプ場4カ所などを整備しました。平成28年度から手賀沼に直接排水する雨水管を布設しています。市では、ことしの7月9日に今後の工事に関する住民説明会を千葉県とともに実施し、今年度実施予定の1工区及び3工区のバイパス管布設工事の説明を行うとともに、事業完了までの工事スケジュールを説明しました。引き続き千葉県と連携を図り、早期完了を目指していきます。 次に、イについてお答えします。 天王台6丁目地区については、平成27年度までに天王台南公園において暫定貯留式浸透施設500立米を築造しました。残りの1,000立米については、平成28年度、29年度の2カ年で築造します。市では、ことしの10月29日に今後の工事に関する住民説明会を実施し、今年度実施予定の暫定貯留式浸透施設工事の説明を行うとともに、工事完了までの工事スケジュールを説明しました。 次に、ウについてお答えします。 久寺家地区については、ことしの9月末に久寺家第1排水区の約500メートルの雨水管布設工事が完了し、本地区の本体工事は完了しました。現在、水道管復旧工事道路側溝整備工事など残工事を実施しており、平成29年度に舗装復旧工事等を実施し、全ての工事が完了する予定です。 次に、エについてお答えします。 我孫子4丁目地下式調整池築造工事の工期延期については、ことしのたび重なる集中豪雨や台風による掘削作業や、コンクリート打設が中断し作業工程に影響を及ぼしました。また、調整池北側の市道に設置する流入人口の施工に伴い、埋設されている中圧ガス管が当初の想定より近接していることが判明しました。この中圧ガスは地域一帯に広域的にガスを供給していることから、再度ガス会社と協議を進めたところ、掘削作業を機械施工から人力施工にすることや、ガス管防護など慎重に施工するよう指導を受けました。これらのことから、工程調整を行った結果、平成29年1月末まで工期を延期することとなりました。 次に、オについてお答えします。 柴崎排水区では、ことしの11月17日に国土交通省関東地方整備局と3カ年継続事業である後田樋管整備事業の施工協定を締結しました。後田樋管改築工事は、国において平成28年度から30年度にかけて実施され、並行して樋管も接続する雨水幹線工事を進めます。今後、樋管工事着手前に工事に関する住民説明会を国とともに実施する予定です。 次に、カについてお答えします。 子の神排水区については、幹線排水路の断面不足により常習的な被害を引き起こしており、根本的な水害対策を必要とする8カ所のうちの1つです。平成22年に基本調査が完了しておりますが、根本的な水害対策工事を実施するに当たっては、多額な予算と長い年月がかかるため、他の地区の進捗状況を見ながら適切な時期に事業を着手していきたいと考えています。応急的な対策として、既設排水路のしゅんせつを行い、排水能力の確保に努めていきます。 次に、キについてお答えします。 布佐地区については、平成26年度に整備した布佐ポンプ場が有効に機能しており、ことしの集中豪雨においても住家被害はありませんでした。平成28年度は雨水幹線とあわせ、枝線管渠整備の実施設計を行っており、平成29年度から順次雨水管布設工事に着手し、布佐排水区の浸水被害軽減を図っていきます。 最後に、クについてお答えします。 現在、全ての治水工事の工程表の開示については、工事施工前に住民説明会を実施し、工事内容や工程について周知を図るとともに、個別に問い合わせがあった場合にも対応しています。また、工事によっては工事現場に工程表や工事内容を掲示し、工事の見える化を図っています。引き続き治水工事に対する情報提供を積極的に実施し、見える化に対する一層の工夫を図っていく予定です。
    ○議長(坂巻宗男君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) ありがとうございました。 2点再質問させていただきます。 エ、我孫子4丁目地区のさらなる2カ月工期延期の理由は、市道に中圧ガス管が余りにも近かったために、機械で作業しない人力によるものになったので2カ月さらに延びたということですが、それに対する予算の増加は見込んでおりますか。それとも、それはありませんか。 それと、クですけれども、工程表の開示。住民の説明会をして工程表をそこに張るというのはわかるんですけれども、我孫子市でこの後、これはどのぐらいのことでどういうふうに行くというのを全体的に表として示すということは無理なのでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大谷正建設部長。 ◎説明員(大谷正君) まず最初に我孫子4丁目の築造工事ですけれども、工期が2カ月延期しますけれども、請負金額の変更はございません。 それとあと、工事の工程表。これは、治水工事に限らず全ての工事に当てはまると思うんですけれども、どのように住民のほうに周知していくかというのは、やはり今後の問題でありますので、今後ともちょっと検討していきたいというふうに思っております。 ○議長(坂巻宗男君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) ありがとうございました。 100億円を超えると言われている水害の事業に対して、我孫子市民はどのぐらい認識しているかが気になっているものですから、予算に関係なく、財源に関係なく早くやってくれと言いながらも、全体的にどのぐらいがどうだというのが見えないというのが非常に気になっていて、この質問になっています。善処をよろしくお願いいたします。 次、大綱3、市民活動防災行政。 1、災害に備えての事前準備を急げ。市役所防災担当は重要ポストである。 ア、出前講座は有意義だったが、避難訓練までに導くには。 イ、避難行動要支援者名簿を今のままにしておいてはいけない。 1、災害に備えての事前準備を急げ。 私の自治会200軒ほどですけれども、そこ主催で11月23日の祭日、市役所防災担当者が来てくださって、北近隣センターを借りての災害に備えるという講演がありました。身近な問題でしたので、小さい部屋の30人ほどは現実をしっかり把握できました。そのとき、備蓄非常食の3択のクイズがありまして、10万食、38万食、101万食、どれでしょう。答えは一番少ない数でした。正解は私とほんの二、三人だけで、みんな38万食と甘い回答をしていました。それと自治会役員を除くと、若い人の参加がほとんどなかったのが残念でした。 出前講座はとてもいいと思いましたが、この参加者たちにいざという日のために事前に一度避難場所まで歩いてみようと、さらに踏み込む姿勢を持ってもらうことは難しいと感じています。子ども議会では小学生が、近隣の小中学校と避難の合同訓練をしました。できましたら、近隣自治会の大人の方たちとも訓練してみたいですと、非常に前向きな発言がありました。この11月23日の講師の最後の言葉は、「訓練、準備をよくした団体ほど被害が少ないのです。」当たり前のこの言葉ですが、非常に大事な言葉です。市としてこの言葉をもっと広報していただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 イ、避難行動要支援者名簿を今のままにしておいてはいけない。 現在、要望があった自治会にのみ、本人確認後、その要支援者名簿を渡しています。それ以外は、警察と民生委員が担当するとなっていますが、これでは非常時に間に合うはずがありません。公助でその瞬間の現場にいる一人ずつの弱者の命を助けることは無理なのです。神戸大震災のときも、瓦れきの下からの命を助けたのは、公ではなく近所の人が多かったとの報告でした。シミュレーションではどのようになっていますか。 2、地域参加ガイドブック(各戸配布)で市民活動はさらに活発になるか。 先日、各戸配布された、主にシニアを対象とした地域参加ガイドブックは、我孫子市のことしのヒット商品です。まず、表紙に、定年後、自由な時間はあなたに12万時間もありますよというキャッチフレーズが書いてあります。誰でも中身を読みたくなるでしょう。コーナーごと問い合わせ先の電話番号が太文字でたくさん書いてあるのも親切です。18ページの、これが実物です。分類すればこれは市民活動への案内版ですが、市内の活動の全体が見渡せて相談窓口なども身近に感じられるようによくできています。これを渡しただけではもったいないです。さらに重ねてPRすることで市民活動に参加するシニアの方をふやせるといいのですが、何か次の手はないでしょうか。 そこまででお伺いします。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。四家秀隆市民生活部長。     〔説明員四家秀隆君登壇〕 ◎説明員(四家秀隆君) 初めに(1)のアについてお答えします。 災害発生時の被害を軽減していくためには、自助や共助により事前の準備や訓練を重ねていくことが非常に重要です。そのため、市では出前講座や市広報、ホームページ、全戸配布していますハザードマップの中だけではなく、さまざまな防災訓練においても周知広報をしてきました。今後も多くの機会を利用して、減災につながる自助、共助における事前の準備や訓練の重要性について積極的に広報してまいります。 イについてお答えします。 避難行動要支援者名簿については、警察や社会福祉協議会、協定を締結した自治会などに名簿の提供を行っているところです。事前に自治会などに名簿を提供することで、地域の幅広い協力を得て、避難支援や安否確認を迅速かつ円滑に行える避難体制の整備につながるものと考えています。そのため、今後も名簿の提供に向けた説明会や先進的な自治会の事例発表の機会を設けるなど、多くの自治会に名簿の提供ができるよう進めてまいります。なお、災害が発生し、また発生するおそれがある場合には、協定の有無にかかわらず自治会などの避難支援等関係者に対して、避難支援等の実施に必要な限度で避難行動要支援者名簿を提供することとしております。 次に、(2)についてお答えします。 御指摘の大人のための地域参加ガイドブックは、シニアの皆様に対して地域活動の紹介と参加を呼びかけたものです。このガイドブックによってシニアの皆様が働き、学び、楽しみながら市民活動や防災などの地域のさまざまな活動に参加し、健康寿命につなげていただく初めの一歩になると考えております。今後も市民公益活動支援指針に基づき、若者からシニアも含めた幅広い世代に地域で活動することの重要性や市内で活躍する団体をPRし、市民活動に参加する人がふえるよう情報発信を積極的に行っていきます。 ○議長(坂巻宗男君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) この後の災害の発生率を考えると、避難行動要支援者名簿を自治会に渡してあるのは何カ所でしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。四家秀隆市民生活部長。 ◎説明員(四家秀隆君) 現在まで8団体というふうに記憶しております。 ○議長(坂巻宗男君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) それを危惧してこういうふうに言っているわけです。 実際に体験したことがあります。12月10日、第一小学校の大規模地震を想定した避難所開設訓練があり、近隣自治会の、そのときは120人もの人が参加しました。私は女性防火クラブ員として水消火器を使った初期消火の訓練を手伝った後、この訓練の様子を中で一緒にさせていただきました。 40ページほどの「運営マニュアル(市内小・中学校版)」というのが、市と教育委員会とで非常に細やかにしっかりしたものがつくってありました。参集、みんなで集まること。災害発生初期、中期、閉鎖期の避難所の運営の具体的なマニュアルでした。また避難者に対するものとして、相談受け付けの中身など、さまざまな書式も準備されています。 具体的な訓練作業などはどういうことをしていたかというと、トイレの設置、ブースの組み立て、応急手当のやり方、そしてAEDの講習では、最後に救急救命士の人の大事なフレーズをみんなで聞きました。息をしていない、心臓がとまっている、そしたら119番をかけ、誰かに頼み、とにかく胸の真ん中を強く続けて圧迫してください。それだけでも生存率が確実に上がります。救急車は全国平均9分だそうですけれども、我孫子市は平均6分で到着します。どうぞそれを覚えて帰ってくださいとありました。 当事者、担当している人はこんなに一生懸命やっているのに、我孫子市民は、私の自治会でも、私たちはどこに避難していいかわかりませんという発言がぽんと出ていました。そのギャップ。紙だけつくってもだめですから、それを一刻も早く全部の自治会に行くように。それで私はここに、市役所防災担当は重要ポストだ。あなた方が命を握っていると言ったわけです。 イについて、シミュレーションではどうなっていますかということに対して、具体的に進めていって強制的に渡す場合もあるとありましたけれども、自治会でも逆に単に名簿を持っただけでは、その瞬間に本当に弱者を助けられるか疑問です。具体的なことで言えば、弱者1人に対して回りの二、三人、誰がそのときどんな状況かわかりませんから、助けるような具体的な仕組みまで持っていくべきだと思いますが、いかがですか。 プライバシーより命が大事です。市の防災担当者のやる気が我孫子市民の命を救います。恐れないでください。例えば津波が来るぞというオオカミ少年だっていいんです。本当に災害が来たときに、それが役に立つということが一番大切なのだとの、私は自分の実際の体験もありますけれども、その体験談を幾つも読んだことがあります。 例えば、水害時の避難を想定したものは我孫子市はできていますでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。四家秀隆市民生活部長。 ◎説明員(四家秀隆君) まず、防災訓練への参加の件なんですけれども、これは188自治会ある中で、8割近い自治会で自主防災組織というのをつくっておりますので、まず基本的にはそういった自治会の防災組織がしっかりと取り組んでいただくということがまず大事なんだろうなと。そこに必要に応じて市からのアドバイスがいただきたいということであれば、市のほうとしては積極的に参加するということだと思います。 あと、名簿のその後のシミュレーションの件ですけれども、今現在、まだ8自治会程度しか名簿の受け取りはしておりません。これはなぜそれにとどまっているかといいますと、やはりまずはそういった個人の情報をしっかり管理しなきゃいけないというところの重荷というか、そういったところもあるでしょうし、あるいはそういった方がわかったとしても、じゃ、自治会のどういった形でその人を支援していくというか、援助していくのか、そういったことが自治会内で非常に取り組み方法について迷いがあるんだろうなというふうに思っています。 市としては、とりあえずどういった助けなきゃいけない人が地域にいるのかということを知っていただくためにも、少しでも多くの自治会に、この名簿を提供できるような方向に持っていければなというふうに思っています。そのためには、説明会等においても、最終的な本来の目的はありますけれども、もう少し身近にその名簿を持って地域にどういった方が住んでいるかを把握してくださいということを、まずは投げかけております。最終的には個別計画ということを立てていただくようになるんですけれども、まだ始まったばかりの制度ですので、そこまではまだ求めておりませんが、順次そういったことも気を使っていただきたいということはPRしていきたいなというふうに思っております。 それと水害の件ですけれども、そこにつきましては、今、ハザードマップでそういった危険地域についてしっかりと教えておりますので、今後そういった情報をもとに危険があった場合には自分たちはどこに逃げるかということをしっかりと、皆さん一人一人が意識いただけるようにPRのほうはしていきたいなと思っています。水害が起きた場合の体制については、市役所内でしっかりとその辺は対応するようになっておりますので、まずは自分たちは逃げる場所をどこにするのかということはしっかりと自覚していただければなというふうに思っています。 ○議長(坂巻宗男君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) 御回答ありがとうございました。 とにかく書類上とか、意識の高いところはしっかりやっているのはわかっているんです。最初、大きなマンション群で自治会の名簿もない、自治会もないというところが、3・11の後、ドアに無事ですというのを張りつけるということになったというのを聞きました。一つずつ我孫子市内で弱い立場の人は自分で声を出せません。隣の人に私を連れてってくれということは言えないでいます。弱い人のことをどうするかというのは、例えば私は自治会の役員を去年、自分の私ごとで延ばしてもらっていますから、自治会長全部を集めてこうやっているところがある。どうしてみんなで早くそれを広げようとしないのかなと。どこかでやっていますという報告だけじゃなく、少しでも早く現実的にやってくださるように、これは要望です。次に行きます。 福祉行政。 1、高齢社会の中で。 ア、認知症は早期支援・治療。サポーター養成講座を親子も積極的に行いましょう。 イ、認知症カフェの場所を増設していただきたい。 ウ、千葉県の中核地域生活支援センターのPRはどのように。 これは24時間どんな相談も受けますというのが県にあります。それに対して市はどのようにPRしてくださっているでしょうか。 エ、民生委員を通し認知症ケアパスの高齢者への個別配布は可能か。 これは認知症カフェは現在2カ所で開設されています。おしゃべりするだけで介護している人も心が安らぐと報告されております。予算をとって増設していただきたいのですが、いかがでしょうか。近くだったら足を運びやすいということがありますので、ぜひお願いします。 認知症ケアパスというのは、この1枚の紙です。三つ折りのわずか1ページのこのペーパーの中に、お年寄りが必要な情報がたくさん入っているすぐれものです。民生委員を通して、このケアパスの1枚を高齢者全部へ個別配布は無理でしょうか。 それと認知症サポーター養成講座は、市民プラザを会場にして寸劇、クイズ形式、ロバの風船など工夫して休憩を挟んで90分で小学生が親子で講座をしたとのこと。北地区社協と一緒の取り組みで、なんでも相談室もやったそうです。親子講座だと、若い保護者にも参加していただけていいとの感想でした。それで親子の認知症サポート講座も機会をとらえて、さらに積極的に取り組みをお願いしたいのですが、いかがでしょうか。 2、我孫子市子ども総合計画関連。 ア、放課後子ども総合プラン行動計画、それと放課後対策事業運営委員会、それをもとにしてお尋ねします。 子どもは校内を移動するだけなので便利です。指導者も皆が協力して子どもたちが楽しい時間を過ごせているのがうかがえました。この我孫子市独自のやり方は、他市からも注目されていると思いますが、学童保育とあびっ子クラブの一体的な運営での問題点はどのようなことでしょうか。学童保育は7時まで、あびっ子クラブは5時までが原則だと伺っています。 イ、あびっ子クラブのスタッフとチャレンジタイムのボランティアの募集の方法、状況をお尋ねします。 ウ、学童保育とあびっ子クラブの各指導者、職員の資格と配置基準と現状をお尋ねします。 また、必要な県の認定資格の研修というのがありますが、その受講状態も教えてください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。磯辺久男健康福祉部長。     〔説明員磯辺久男君登壇〕 ◎説明員(磯辺久男君) 私からは、(1)のアからエについてお答えします。 初めに、アについてお答えします。 認知症サポーター養成講座は、平成18年度から開始し、平成26年度までは年間400から500人に実施してきましたが、平成27年度は各高齢者なんでも相談室に認知症地域支援推進員を配置し、企業、学校等での開催を積極的に進めたことで、1,527人と非常に多くの方に受講していただけました。平成28年度においても同様に取り組み、11月末現在1,364人が受講しております。さらに認知症サポーター養成講座を受講した企業、学校等にPR用の認知症サポーターがいますと記載されたステッカーの掲示を依頼し、多くの市民が目にすることで認知症への関心を持つ機会がふえております。 我孫子北地区社会福祉協議会が実施した「親子で認知症サポーターになろう!」は、28組、55名の参加がありました。現在、ほかの地区では、「親子で認知症サポーターになろう!」を実施しておりませんが、湖北小学校、新木小学校、湖北中学校、湖北台中学校、我孫子東高校の5校でも授業や授業参観の時間で認知症サポーター養成講座を開催し、635人と多くのサポーターを養成しております。今後も幅広い世代を対象に、地域の実情に合わせた方法で地区社会福祉協議会等の協力を得ながら、認知症サポーター養成講座を積極的に開催し、近所や地域全体で認知症の方とその家族を見守り、支援できる地域づくりを目指してまいります。 次に、イについてお答えします。 平成28年度に委託設置した2カ所の認知症カフェは、11月末までに15回開催し、認知症の方、御家族、地域住民の方など延べ330人が参加しました。認知症の方も地域の一員として交流できる認知症カフェは、本人、家族の支援と認知症についての啓発を推進するための重要な事業であり、さらに拡大が必要と考えております。今後ほかの地区でも認知症カフェを開設できるよう、各団体と協議してまいります。 続いて、ウについてお答えします。 中核地域支援生活センターは、子ども、障害者、高齢者等が地域で暮らすことができる地域社会を実現するために、24時間365日体制で福祉サービスのコーディネート、福祉の総合相談、権利擁護を行い、地域住民の福祉向上を図ることを目的として千葉県が健康福祉センターの所管区域ごとに設置しております。中核地域支援生活センターへの相談の対象者が主に障害者であることから、市では障害者のしおりに相談の窓口として掲載し、市民への周知を図っております。 最後に、エについてお答えします。 現在、認知症ケアパスの個別配布はしておりませんが、今後、民生委員を通じて高齢者への個別配布ができるかどうか検討してまいります。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。山崎久江子ども部長。     〔説明員山崎久江君登壇〕 ◎説明員(山崎久江君) 私からは、(2)についてお答えいたします。 初めに、アとイをあわせてお答えします。 市では学童保育とあびっ子クラブを一体的に運営していますが、スタッフは人事異動により学童保育とあびっ子クラブの両方を経験し、共通認識を持って運営に当たれるようにしております。また、学童保育の子どもたちもあびっ子クラブを自由に利用することができ、子どもたちの交流が活発に行われております。特にあびっ子クラブで行う地域の方が特技を生かした囲碁や将棋、書道、テニスや卓球などを教えるチャレンジタイムについては、学童保育の子どもたちも参加できるようにスケジュールを調整しています。チャレンジタイムはクラブによって異なりますが、多いところではほぼ毎日のように実施され、毎回多くの子どもたちでにぎわっており、地域の方との交流の場にもなっております。 このチャレンジタイムを支えるボランティアの募集は、学校を通してチラシを配布したり、周辺の自治会の回覧板などで登録を呼びかけています。しかし、登録の状況が地域によって差があるため、一人でも多くの地域の方の御協力が得られるよう、今後も事業の周知や登録を呼びかけてまいります。 また、スタッフについても、人員確保が難しくなっていることが課題ですけれども、引き続き市の広報やホームページ、ハローワークで求人を行ってまいります。 次に、ウについてお答えいたします。 平成27年度から施行された子ども・子育て支援新制度により、放課後児童健全育成事業に関する国の最低基準が示され、5年の猶予をもってその基準に沿った運営をすることとなりました。その中で、学童保育は一つの集団の規模を児童をおおむね40人以下と定め、その集団ごとに保育士等の資格を有する者1人を含む2人以上を配置することとしています。市では、より安心・安全な保育を行うため、有資格者3人を配置しています。また、あびっ子クラブでは特に国の資格要件はありませんが、学童保育と一体的な運営を行っていることから有資格者2人を配置しています。 県の認定資格研修についても、学童保育のスタッフは5年以内に受講することが義務づけられました。これまで既に半数に当たる職員が受講を終えておりますが、残る職員についても早期に受講を終えるよう努めてまいります。 ○議長(坂巻宗男君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) 御回答ありがとうございました。 高齢社会の中で認知症は誰にでも起こる、あと何十年後かになったらみんなここの人は全員認知症だったりするかもしれません。そんな中で、平成27年に推進員ができてから1,527人、翌年、ことしは今まで1,364人というのは非常にいいです。認知症は、恥ずかしい病気ではありません。近所でちょっと、なぜそれを知ったんですかって言われたことがあって、びっくりしたことがあります。徘徊したときなんかは本当に近所の助けがあるように、私の母が徘徊したときは、近所中、すみません、すみませんって頼んだことがあります。誰にでも起こることですから、昔結核は嫌な病気だって言ったの。認知症は人にうつったりしませんから。もうほんとに子どもも含めてあったかい目で、我孫子市は財政はきついけど、あったかいところだよって言われたいと思っています。 それと、あびっ子クラブと学童のほうも5年以内というのを半数の人が研修を終えられて残りの人も早期にしますとか、支援の体制も整っているとか、やっぱりあびっ子クラブのスタッフはきつい、募集してもなかなかというので広報、ホームページ、ハローワーク、いろいろ出しているというのがわかりましたから、市の職員で定年になった人なんかがここに携わってくれるといいなと、私は勝手に思います。 以上、全て要望です。よろしくお願いします。 大綱5、消防行政。 AED講習をもっと素早く広げていただきたい。 ア、AED(自動体外式除細動器)過去の講習の3年間の状況と、それで思ったんですけれども、市の職員、教員、市議会議員は全員義務として講習を受けたらどうでしょうかということです。 イ、小学生へAED講習の実績。さらに積極的なAED講習を要望します。 ウ、講習用の新たなAED模型の購入依頼と、AED貸し出し状況と利用者の責任者をお尋ねします。 これは、子ども議会でも、私はAEDの使い方を知りません。教えてくださいという小学生がいました。1度講習を受ければ、子どもたちはもしかすると大人以上にしっかり他人の命を救えるかもしれない。ちゃんとそういうふうになれるということで、ぜひとも学校と協議して、さらに積極的なAEDの講習を要望いたします。 それと、模型ですけど、現在も簡単なものはあるのはわかっていますが、講習用に新たなAEDの模型、もう少ししっかりしたものを1クラス分お願いしたいのですが、いかがでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。 それで、貸し出ししていますが、その状況と、そのときの利用責任者の資格について、どれをやったら教えることができるか。消防署の人が1人来てくれれば、誰かが手伝えればかなりのスピードで我孫子中AEDの講習を受けたことがあるというふうになるんじゃないかと思っているんですが、この質問をア、イ、ウといたします。お願いします。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。立澤和弥消防長。     〔説明員立澤和弥君登壇〕 ◎説明員(立澤和弥君) 初めにアについてお答えします。 AED講習の過去3年間の実施状況は、平成26年149回で4,766人、平成27年153回で6,195人、平成28年11月末までですが121回で5,048人の市民の受講がありました。また、市職員、教員、市議会議員等を初め、多くの市民の方がバイスタンダーとなるべきと考えますので、受講は必要と思います。 次に、イについてお答えします。 小学生へのAED講習の実績については、平成27年4校153人、平成28年11月末までですが5校298人が受講しました。今後も教育委員会や学校へAED講習の必要性を呼びかけ、全ての小学校で講習会が開けるよう進めてまいります。 続きまして、講習用AEDにつきましてですが、多数の講習会開催の要望に応えられるよう、平成29年度予算に成人用、それと小中学生を対象とした簡易訓練用キットを要求しております。 次に、AEDの貸し出し状況なんですが、講習会用の貸し出しは行っておりません。そのかわり、実際の講習用じゃなくて本物のAEDの貸し出し状況につきましては、消防本部に2器のAEDあります。その2器を平成27年12月から貸し出しを行っております。目的としましては、市内の開催するイベント等の貸し出し、それと平成28年までの貸し出し状況は14件貸し出しを行っています。この貸し出しにつきましての条件としまして、我孫子市自動体外式除細動器の貸し出し要件に基づき貸し出しを行っております。 ○議長(坂巻宗男君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) ありがとうございました。再質問させていただきます。 子どもたちにというのが平成27年が4校で153人、平成28年が今までで5校で298人。全部の子どもたちの数からすると、小学生の5年生、6年生を対象にして、これは5年生に限っているのかもしれませんが、そんな少しの話じゃなくて、全部の小学生、隣の市では全部やっているんです。我孫子市出身の人はできなくて、柏市出身の人はみんなそれを知っているというのは、とても残念なことなので、ぜひとも全てやる予定ですと、今御返事をいただきましたが、教育委員会、各学校と上手に連携して、講習は45分です。1タームが45分ですので、1組、次は2組というふうにできると私は思いますから、どんどんやって、なるべく早く。全てやりますというのは、いつ終わるのか目鼻がついたら、ぜひまた質問させていただきますので、よろしくお願いします。 それと平成29年度に成人用と子ども用の予算を要求しているとありますが、何人分で幾らの予算を要求しているか教えてください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。立澤和弥消防長。 ◎説明員(立澤和弥君) 小学生の救急講習なんですが、来年の4月1日、千葉県の条例で千葉県AEDの使用及び心肺蘇生法の実施を促進する条例が施行されます。その中の8条にですが、学校に係る項目がありまして、1点目が教職員のAEDに対する知識、技能の習得に努める。次に、児童・生徒へ対し、AEDの実施に係る知識、技能の習得の機会の確保に努めるという項目がありますので、来年、平成29年度以降は講習会は多く開かれると思っております。 続きまして、この予算につきましては、実際に保有台数が訓練用キットが40器ありますので、もう40器を要求しているところでございます。あとAEDトレーナーが4器、それとあと成人用のAED心肺蘇生が4器を要求しております。 ○議長(坂巻宗男君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) 保有している40と、その後の40は同じものでしょうか。 それとトレーナー4器、それと成人用4器で間に合うのでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。立澤和弥消防長。 ◎説明員(立澤和弥君) 今のところ40器で、ことしまでは足りております。次40器を要求しておりまして、徐々にふやしていくという形になると思うんですが、全学年が一遍に、1つの学年全てができればいいんですが、実際に使うとなれば体育館とか、そういった場所でも使えるようになると思いますので、なるべく多くの資機材をそろえていきたいと思います。 それから、トレーナーと成人用AEDですが、これに関しましては、現在救急隊が救急講習に伺っているときですけれども、そういうときでも現在の保有台数では一応足りているという状況になっておりますので、今後、実際近隣市から比べればまだ少ないと言われるかもしれませんが、そういう機会が多くなるためにも、事前に保有していきたいと考えております。 ○議長(坂巻宗男君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) 現在保有している40と、これから予算請求しているあとの40というのは、全く同じ型式のものでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。立澤和弥消防長。 ◎説明員(立澤和弥君) これは同じものです。簡単なキットで、ビニール製の60センチ角の中に、子どもの体の形が描いてあります。その中に心臓の部分、ハートの形をしているんですが、ウレタン製のハートの部分を圧迫するような形になります。その際、またAEDも一緒に、パットが模型なんですけれども、これも簡易型のやつで体験ができるという形のキットとなります。 ○議長(坂巻宗男君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) 全体的に再確認させていただきますが、講習会というのはどんな資格が要りますか。私は女性防火クラブ員なので、何遍も研修は受けたんですけれども、指導することはできないでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。立澤和弥消防長。 ◎説明員(立澤和弥君) 現在、我孫子市の指導員となりますと、消防職員が主に携わっているわけなんですが、応急手当指導員という方もいるわけなんですね、民間の方には。それか、資格を取っていただくことになります。 ○議長(坂巻宗男君) 芹澤正子議員。     〔芹澤正子君登壇〕 ◆(芹澤正子君) どうもありがとうございました。 とにかく市の職員が一生懸命やって、書式だけ整っていても、現場で実際になったとき命を落とす人が多いかどうかは、防災担当の人にかかっていると私は思っていますので、どうぞ頑張ってください。 以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(坂巻宗男君) 以上で芹澤正子議員の質問を終わります。 清風会高木宏樹議員。     〔高木宏樹君登壇〕 ◆(高木宏樹君) おはようございます。清風会の自由民主党高木宏樹でございます。 平成28年も早くも師走の季節となり、年の瀬を迎える中、私のことし1年の議員活動に対し深い御理解を賜り、お支えいただきました市民の皆様、そして御指導いただきました議員の皆様を初めとする諸先輩方に改めて感謝をし、御礼申し上げます。来年も私の政治生活における一丁目一番地であります我が我孫子のためにの信念のもと、市民の皆様の安心・安全のために10年先を見据えた政策を提言し、全力で我孫子市の諸課題に取り組む所存です。どうぞこれからも御指導賜りますようお願い申し上げます。 それでは、通告に従い大綱4点について質問いたします。前向きな答弁をお願いいたします。 大綱1点目、第50回日本女子オープンゴルフ選手権についてです。 平成29年9月28日から10月1日まで、本市にあります我孫子ゴルフ倶楽部で行われます本選手権は、多くの市民が関心を持っておられます。選手権当日は、市内外から多くの来場者が来ることが想定されており、前回、平成21年度の大会では、想定2万5,000人に対し3万5,000人を超す来場者の実績があります。来年の選手権でも、前回同様の来場者を見込むとするのならば、その多くの来場者に対して趣向を凝らした我孫子らしさでお迎えをする必要があるかと思います。 県内にあります国内屈指のテーマパーク、東京ディズニーリゾートには、「The Four Keys~4つの鍵~」という行動基準があります。「The Four Keys~4つの鍵~」は、セーフティー(安全)、コーテシー(礼儀正しさ)、ショー、そしてエフィシェンシー(効率)で、全キャスト、従業員にとってお客様に最高のおもてなしを提供するための判断や行動のよりどころとなっており、その並びがそのまま優先順位をあらわしています。 セーフティーとは、安全な場所、安らぎを感じる空間をつくり出すために、ゲストにとっても、キャスト(お客様)にとっても安全を最優先すること。コーテシー、全てのゲストが、お客様がVIPとの理念に基づき、言葉使いや対応が丁寧なことはもちろん、相手の立場に立った、親しみやすく、心を込めたおもてなしをすること。ショー、あらゆるものがテーマショーという観点から考えられ、施設の点検や清掃などを行うほか、キャスト、従業員も毎日が初演である、その気持ちを忘れずショーを演じること。エフィシェンシー、安全、礼儀正しさ、ショーを心がけ、さらにチームワークを発揮することで効率を高めること。 この頭文字をとったSCSEという優先順位づけを行い、それをキャスト、従業員全員が共有することで、マニュアルを越えた対応が可能になります。例えばお客様に道を聞かれたときに、近くの木が倒れ、ほかのお客様にぶつかりそうという状況だと思ったら、当然、道を聞かれたことの対応よりも、ほかのゲストの安全確保が優先されます。安全という土台があり、その上に礼儀正しさがあり、それからショーがあり、改善活動につなげていく。さらに次の段階となります。 マニュアルでシステマチックに仕事をするのではなく、コンセプトに基づいているかどうかが鍵となるわけです。そして優先順位づけにより、的確な判断を下すことができているわけです。このマニュアル、このSCSEという基準はディズニーランドだけではなく書籍化もされており、新入社員や管理職研修などにも、他企業で利用されている言葉となっております。私は、来年の選手権に対して、ぜひともこのような姿勢で臨んでいただきたいと思います。 市では、9月に本選手権に向けて我孫子市の魅力の発信や交流人口の拡大を目的とした取り組みを市民団体、関係機関及び市が一体となって行うために、あびこPRプロジェクトチームを発足しました。チームでは魅力の発信、おもてなし、地域経済の活性化について、会議において検討されると聞いております。各関係者が一丸となり、本選手権を成功させようとする取り組みは大変すばらしい取り組みであると思います。 そこで、本選手権に大きな期待を寄せている市民の一人として、あびこPRプロジェクトチームの会議について2点質問いたします。 1点目、あびこPRプロジェクトチーム会議の進捗状況はどのようになっているのでしょうか。 2点目、同会議は今後どのように進められるのでしょうか。 御回答をよろしくお願いします。 ○議長(坂巻宗男君) 高木宏樹議員の質問に対する当局の答弁を求めます。渡辺唯男環境経済部長。     〔説明員渡辺唯男君登壇〕 ◎説明員(渡辺唯男君) 1と2についてあわせてお答えいたします。 市では9月に第50回日本女子オープンゴルフ選手権におけるあびこPRプロジェクトチームを立ち上げ、現在に至るまで4回の会議を開催しました。プロジェクトチームの任務は、本市の魅力の情報発信に関すること、来訪者等へのおもてなしに関すること、地域経済の活性化に寄与する取り組みに関することの3つを掲げています。 第1回の会議では、平成21年に我孫子市で行われた日本女子オープンゴルフ選手権での取り組み状況の共通認識を図るとともに、今回の取り組みの方向性の確認を行い、メンバーから具体的な事業の提案を募りました。 第2回の会議では、メンバーから提出いただいた事業提案について、メンバー自身よるプレゼンテーションを行い、事業提案についての理解を深めるとともに、実現に向けた絞り込みや優先度の視点について確認しました。 第3回と第4回の会議では、提案された事業の精査、評価を行い、あびこPRプロジェクトチームとして取り組みたいと考える事業について、おおむねの方向性を見出したところです。 提案されている事業の中には、主催者である公益社団法人日本ゴルフ協会の条件や、意向によって影響を受ける部分も多いことから、今後、日本ゴルフ協会と調整を図りながら具体的な取り組み内容を詰めていくこととなります。 ○議長(坂巻宗男君) 高木宏樹議員。     〔高木宏樹君登壇〕 ◆(高木宏樹君) ありがとうございました。ちょっと進捗の確認をさせてもらいたかったものですから、このような質問をさせていただきました。 次の質問に移りたいと思います。 次に、チーム内で検討されております具体的な事業内容について、その状況をお伺いしたいと思います。先ほどいただきました答弁を少し掘り下げていただければと思います。 あびこPRプロジェクトチーム会議では、魅力の発信、おもてなし、地域経済の活性化の3点について検討されておりますが、その3点についてお聞かせください。 1点目、来訪者に対してどのようなおもてなしを検討されているのでしょうか。 2点目、地域経済の活性化に寄与する事業の検討状況は。 3点目、本選手権を通じてどのように本市の魅力を発信するのか。 以上3点、よろしくお願いします。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。青木章副市長。     〔説明員青木章君登壇〕 ◎説明員(青木章君) 1、2、3とあわせてお答えをいたします。 これまでの検討経過を踏まえて、現段階で取り組んでいこうと考えている事業は、入場ゲート周辺などでテントを設置し、観光パンフレットや飲食店マップ、イベントチラシなどを配布することや、白樺派のカレーを初めとする我孫子市ふるさと産品や我孫子産の農産物のPRや販売などです。また、近隣の商店会などでは、迎え入れのイベントとしてお祭りの開催やのぼりあるいはフラッグで歓迎ムードを盛り上げることなども検討しています。 今回の選手権は、今御指摘にもありましたように、第50回という記念大会で注目度も高いことから、本市に我孫子ゴルフ倶楽部が誕生した歴史や都心から近い水辺のまちを売り出す絶好の機会としてとらえています。このため、我孫子ゴルフ倶楽部を誘致した歴史や、それに尽力した人物などについての企画展示の開催、テレビやラジオ、その他の媒体を活用して我孫子市の多彩な魅力を発信し、「物語の生まれるまち あびこ」をPRしていきたいというふうに考えております。 ○議長(坂巻宗男君) 傍聴の方はお静かに願います。 高木宏樹議員。     〔高木宏樹君登壇〕 ◆(高木宏樹君) ありがとうございました。 具体的には、大会がまた9月、まだ時間がたくさんありますので、今の現時点ではそういった方向性をお示しいただければ、関係者としては大変力強い回答をいただいたんではないかと思います。 副市長も市長も御存じのとおり、このプロジェクト会議の皆さんは情熱的な方が大変いらっしゃって、その会を取り巻く方も、この選手権を通じて我孫子市をもっと発信をしていきたいなというふうに思っておられる方がたくさんいらっしゃるわけなんですけれども、もしお答えいただければおっしゃっていただきたいんですけれども、現時点でこれを成功に導いていくぞというような方針をおっしゃっていただければと思うんですけれども、いかがでしょうか。ちょっとその熱い思いを、プロジェクト会議の皆さんを含めて、いろんな市民の皆さんに訴えていただいてもよろしいでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。青木章副市長。 ◎説明員(青木章君) 今お話がありましたように、メンバーは、市の職員は私を含めて3名しかいないんですが、市民団体あるいは関係機関からたくさんの皆さんが参加していただいて、毎回2時間の会議をとっているんですが、いつも時間オーバーで2時間30分近い議論をしています。その中の議論は、まさにどうしたら我孫子市を売り出せるかというところの熱い皆さんの思いが詰まっておりまして、その中ではかなりプロジェクトの委員同士の議論も痛烈に交わされるぐらい皆さん燃えていますので、ぜひこの思いをうまくリードしながら当日までしっかりと積み上げていって、いい報告ができるようにしていきたいというふうに思います。 ○議長(坂巻宗男君) 高木宏樹議員。     〔高木宏樹君登壇〕 ◆(高木宏樹君) ありがとうございました。 この会議に参加している方、みんな会議に出た後、フェイスブックに載せたりされているんですよね。だから、そのくらい熱意があるのかなというのを感じましたのと、冒頭ディズニーランドの能書きを申し上げましたけれども、私、今はこんななんですが、学生のときディズニーランドで仕事をした経験がありまして、この質問をつくっていたときにこのことを思い出したものですから、こういうことを言わせていただきました。ぜひおもてなしの心で、気持ちよく見ていただけるように取り組んでいただければと思います。 次の質問に移ります。 大綱1の最後の質問ですが、本選手権の開催に当たり、来場者への記念品や選手権終了後に記念碑を建設するなど、本選手権が我孫子市で行われた記念を残してはよいかと考えますが、市の意向をお聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。渡辺唯男環境経済部長。     〔説明員渡辺唯男君登壇〕 ◎説明員(渡辺唯男君) あびこPRプロジェクトチームの会議では、記念品や記念碑の提案もありましたが、費用対効果や事業内容などの課題も挙げられ、取り組む事業としては盛り込まれませんでした。しかし、市のシティプロモーション事業として手賀沼のうなきちさんのぬいぐるみとゴルフバージョンストラップを入賞者などに贈呈できるように製作を検討しているところです。 ○議長(坂巻宗男君) 高木宏樹議員。     〔高木宏樹君登壇〕 ◆(高木宏樹君) ありがとうございました。 記念碑は現状、その計画にはないけれども、ゴルフのうなきちさんに関連するグッズをということで、今ストラップというお話をいただきましたけれども、ありがとうございました。あとほかに、例えばゴルフをやる方でしたら、キャップとか、ボール、そういったものもお金のかかるものであるかと思うんですけれども、検討していただきたいのと、まだ期間が9月までありますので、ぜひ記念碑、ここで50回が行われたというようなものも再度また御検討いただいてもよろしいのかなというふうに、これは要望でお願いをしたいと思います。 また、この我孫子ゴルフの選手権については、今後まだ機会がありますので、私としても大変関心を持って見ている選手権でありますので、質問する機会がありましたら、都度、これについてはまた質問させていただきたいと思います。 それでは、大綱2点目に移ります。 我孫子の魅力の発信についてです。 本年の第2回定例議会で私はブックカバーを中心に質問をいたしました。今回もブックカバーなど、書店でのプロモーションについて質問いたします。ブックカバーは、大成功をおさめ、市長からも第2弾を検討していきたいとの答弁をちょうだいしております。白樺派や白樺派カレーなどの資源を持っている我孫子市のプロモーションには、書店はリンクしやすく、今後も継続的な展開をしてはいかがかと思います。そこで、第2回定例議会での質問に引き続きお伺いいたします。 ブックカバーと書店でのプロモーションについて、今後どのような取り組みを検討してされているのか、お聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。     〔市長星野順一郎君登壇〕 ◎市長(星野順一郎君) 昨年の3月、手賀沼遊歩道の桜をイラストで製作したブックカバーとしおりを、都内の主要駅周辺や成田空港などの書店で約10万枚を配布いたしました。大人女子をターゲットにしたかわいらしいイラストデザインが好評で、東葛地域の自治体初の取り組みであったことから、新聞、テレビなどメディアでは何度も紹介され、白樺派を初めとした文人ゆかりのまち我孫子を市内外に発信をできたものと思っています。 書店を活用したプロモーションにつきましては、文学とゆかりの深い我孫子市のPRには非常に有効な手段だと考えています。そこで桜に続く第2弾として、新緑イラストデザインのブックカバーの配布や書店内にPRポスターを掲示するなど、書店での情報発信を展開していきたいと考えています。 ○議長(坂巻宗男君) 高木宏樹議員。     〔高木宏樹君登壇〕 ◆(高木宏樹君) ありがとうございました。 次も継続していただけるということで、大変うれしく思います。前回の質問のときに、四季折々のバージョンがあってもいいんではないかなということで、今回、新緑バージョンということで、またそれがシリーズ化されていったりすると、またよろしいんではないかと思います。あびこの魅力発信室の人も大変これは熱心に取り組んでおられていて、結構あそこのブックカバーに載っている関係者の人たちって結構いるかと思うんですけれども、あれが書店にあったりするのを大変喜んでおられますので、ぜひいろんな市民活動をされている方とか、そういった方がまたここに写っているようなブックカバーなどもあったりすると、市民との一体感というのがブックカバーを通じてできてくるのではないかなと思っておりますので、また今後ともこのブックカバーを通じた我孫子市のプロモーションというのをやっていただければと思います。 それでは、次の質問に移りたいと思います。 大綱3点目です。小学校でのフッ化物洗口の取り組みについてです。 ことし4月から湖北台東小学校でフッ化物洗口事業の取り組みが始まりました。まず、ぶくぶくうがいの練習から始まり、9月ごろからフッ化物洗口を開始する予定とのことでありました。歯の健康は予防と小さいうちからの意識づけが大切であり、歯科医師会でもその機運は高まっております。第1回定例議会の予算委員会で私は、この取り組みを高く評価するとともに、できるだけ早く市内全小学校13校と中学校へも広げるよう要望いたしました。 教育委員会からは、まず1校で導入し、数年かけて検証してから検討するとの答弁でしたが、歯科医師であります市長からは、この事業は大変有意義と認めており、既に過去新潟県でフッ化物洗口に取り組んで虫歯が圧倒的に減少したという効果を御存じでした。6歳臼歯が出てくる小学校の低学年、そして12歳臼歯が出てくる小学校の高学年から中学校の低学年にかけて実施することが非常に有効であると、専門的知見をもって大変力強い御答弁を市長からちょうだいしております。 この事業は子どもたちの歯の健康増進はもちろん、ひいては保険医療費の削減にもつながります。口腔に関する条例を持っている市として、この事業を早く効果的に発展されることを強く願っております。 そこでお伺いいたします。 取り組みに対する評価と今後の計画についてお聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。小島茂明教育総務部長。     〔説明員小島茂明君登壇〕 ◎説明員(小島茂明君) 小学校でのフッ化物洗口の取り組みにつきましては、歯科医師会の代表者を含む会議である我孫子市小中学校におけるフッ化物応用等のむし歯予防対策検討部会報告書で示された検討結果に従って実施をしています。現在、モデル校のモデル学年である湖北台東小学校第1学年の児童を対象に、臨時職員1名を含む歯科衛生士2名の指導により、9月16日から毎週金曜日の朝の時間を活用して実施をしております。 児童はこれまでの取り組みにより、実施方法にもなれ、継続的にフッ化物洗口を行っております。評価及び今後の計画につきましては、モデル校におきまして現在実施している児童に加え、平成29年度入学の新1年生の希望者を対象に実施するとともに、毎年度の歯科健診においてモデル校のフッ化物洗口実施児童の虫歯がある者の割合と、他校児童の割合を比較してまいります。 ○議長(坂巻宗男君) 高木宏樹議員。     〔高木宏樹君登壇〕 ◆(高木宏樹君) ありがとうございました。 湖北台東小学校では次の入学生にも展開をされていくということであったかと思います。他校についてはどうなのかというのは、また次の質問にも関連してきますので、一回次の質問に移らせていただきたいと思います。 次の質問ですが、この取り組みの成功には市内の歯科医、とりわけ我孫子歯科医師会との連携と協力が不可欠であるかと思いますが、現時点でどのような連携をされているのでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。小島茂明教育総務部長。     〔説明員小島茂明君登壇〕 ◎説明員(小島茂明君) 歯科医師会との連携につきましては、我孫子市小中学校おけるフッ化物応用等のむし歯予防対策検討部会の会議において、歯科医師会の代表の委員から御指導をいただきました。今後もモデル校のフッ化物洗口の実施状況や虫歯がある者の割合比較方法等を含め、学校歯科医の先生方の御指導を賜りながら、連携協力をしてまいります。 ○議長(坂巻宗男君) 高木宏樹議員。     〔高木宏樹君登壇〕 ◆(高木宏樹君) それでは、2点お伺いしたいと思います。 先ほど私質問の中で申し上げましたが、今、湖北台東小学校であるということでありますけれども、他校への展開というのは今後どのようになっているのかお答えいただけますでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。小島茂明教育総務部長。 ◎説明員(小島茂明君) 先ほども御答弁の中で申してありますけれども、報告書に基づいてモデル校やモデル学年を対象に実施してから虫歯の予防効果、実施方法などを検証し、その結果をもとに他の学年、他の学校にも導入することを検討していきたいということで、今回湖北台東小学校をモデル校として第1学年を行っております。来年度については、新たに入学する児童を対象にということで現在は考えております。 ○議長(坂巻宗男君) 高木宏樹議員。     〔高木宏樹君登壇〕 ◆(高木宏樹君) ありがとうございました。 それではもう1点目なんですけれども、今学校で取り組まれている、教育現場で取り組まれているフッ化物洗口ですが、いろんな部署をまたいで健康づくりをされている部署なんかでも、この問題というのは取り組まれていて、予算委員会の中でも話をさせてもらいましたとおり、市長としては十分これは効果を認識されているというようなのを私、3月の予算委員会の答弁でいただいているわけなんですけれども、ぜひ市長にお伺いをしたいと思うんですが、今後のこのフッ化物洗口についてどのような形で取り組まれていくのかというようなことについてお聞かせいただいてよろしいでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。 ◎市長(星野順一郎君) このフッ素の洗口事業というのは議員からも指摘がありました新潟県でも随分と前から実施をされていて、今、2代目、それを実施した方々の次の世代の小学校、中学校で実施をしているという長い歴史があって、その効果は十分検証済みだというふうに認識をしています。ただ、実施をする場所が学校現場で大勢を一気に対象とするということがありますので、実際にはぶくぶくうがいがきちんとできないお子さんもいらっしゃるとか、なかなか条件はあろうかと思っております。 だから、我孫子市で実施をして残りの学校に広げていくときには、教育委員会は効果と言っていましたが、私としては実施方法をきちんと詰める必要があるかなという、そこだけが気になっているというふうに思っています。当然、そこには学校現場には歯科医師も歯科衛生士も常駐はしておりませんので、学校医の先生方の協力を得ながら学校現場でどういうふうに実施をスムーズにしていくかということが検討されれば、学校現場では非常にスムーズにやれるというふうに思っています。また、費用対効果としても圧倒的に効果のある事業ですので、きちんとここを拡張できるように進めていければというふうに思っています。 フッ素の有効性については、WHOも厚労省も非常に認識をしているところでありますので、フロリデーションがおくれているのは、先進国の中では日本だけだということを踏まえた上で、学校現場で実施しやすい方法、これを検討し、一つでも多くの学校に順次拡大していきたいというふうに思っています。 また、効果につきましては、残念ながらDMFT指数については、毎年学校保健会の報告で上がっているところでございますけれども、我孫子市のDMFT指数については、WHOの目標、また文科省の目標を平均としてはクリアしていますが、残念ながらクリアできていない学校があるという状況の中では、このDMFT指数のクリアしていない学校を集中的に取り組むほうが子どもたち、また親御さんからしても非常に大きな効果を実感していただけるんじゃないかというふうに思っていますので、そういう視点を持ちながら優先順位といいましょうか、実施したほうがいい学校というのを選択を進めながら、歯科医師会の協力を仰いでいくという形をとっていきたいというふうに思っています。 ○議長(坂巻宗男君) 高木宏樹議員。     〔高木宏樹君登壇〕 ◆(高木宏樹君) ありがとうございました。優先順位をつけていきながらということだと思いますし、えいやといきなりなかなかできるものではないかなと思っておりますので、ぜひ順序立てて進めていっていただければいいんではないかなと思うんですが。 その中で、やっぱり学校現場の皆さんの中で、このフッ素に関する理解を深めてもらう必要もあるんではないかなと思うんですね。例えば飲んでも全く問題ないよというような形で私は聞いているんですけれども、中にはフッ素そのものに対してそういう理解がない方もまだまだいらっしゃるようですので、ぜひそういったところの理解を深め合う中では、有効性が前に出ていろんな各市内の小学校で展開をしていただいて、口腔に関する条例を持っている市として、やはり虫歯の数は県内、国内見ても圧倒的に低いんだというような市になっていただくことを願っております。ありがとうございました。 それでは大綱4点目の最後の質問になりますが、子どもたちの安心・安全の確保についてです。 昨今、登下校中の子どもたちが巻き込まれる痛ましい事故が起きております。当市の子どもたちがこのような痛ましい事故に巻き込まれるようなことがあっては決してならないと思います。 そこでお伺いいたします。 通学路の危険箇所の把握と改善、及び情報の共有はどのように行われているのでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。小島茂明教育総務部長。     〔説明員小島茂明君登壇〕 ◎説明員(小島茂明君) 通学路の危険箇所の把握と改善及び情報の共有につきましては、教育委員会が作成した我孫子市通学路交通安全対策プログラムにのっとり取り組みを進めております。 まず、各学校が通学路調査を実施し、その結果をもとに国・県・市の道路関係機関、警察署、学校、保護者代表等がメンバーとなり、情報を共有し、通学路の合同点検を行うとともに、子どもたちの安全を最優先とした改善策の実施に努めております。 今後も関係機関と連携しながら、通学路の危険箇所の削減に向け努めてまいります。 ○議長(坂巻宗男君) 高木宏樹議員。     〔高木宏樹君登壇〕 ◆(高木宏樹君) ありがとうございました。 今回、本当に昨今痛ましい事故が多くて、高齢者の方が大体加害者で、被害者の方が子どもというようなものがありましたので、今こういう質問をさせていただいたんですけれども、これのみにかかわらず、例えば不審者であったりとか、そういった危険箇所以外に子どもたちが登下校で危険な目に遭う可能性というのはあるかと思いますので、ぜひ我孫子市ではそういった事件がないようにしていただければなと思いますのと、これは午後に友党公明党の関議員からの質問でもありますけれども、高齢者の運転免許の自主返納なんかも、この私の質問の意図としては表裏一体なところでもあるのかなと思いますので、そういったものについて取り組んでいただきますよう心からお願いを申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。--------------------------------------- △発言の一部訂正の件 ○議長(坂巻宗男君) ここで星野順一郎市長より発言を求められておりますのでこれを許します。星野順一郎市長。     〔市長星野順一郎君登壇〕 ◎市長(星野順一郎君) ただいま高木議員の質問の中で、私のほうから答弁した中のブックカバーの発行について、答弁の中で昨年3月という発言をしてしまいましたが、実際は昨年度だったものですから、実質はことし3月ということで訂正をさせていただきます。 よろしくお願いします。 ○議長(坂巻宗男君) ただいまの発言訂正については、会議規則第65条の規定により議長において許可をいたします。 以上で高木宏樹議員の質問を終わります。 暫時休憩いたします。     午前11時40分休憩---------------------------------------     午後1時00分開議 ○議長(坂巻宗男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 市政に対する一般質問を許します。公明党関勝則議員。     〔関勝則君登壇〕 ◆(関勝則君) 公明党の関勝則でございます。 それでは通告に従いまして個人質問を始めさせていただきます。 初めに、ロングライド事業について伺います。 先日、10月8日から10日まで、コース全長約308.6キロメートルのツール・ド・ちば2016が開催されました。千葉日報の紙面に大々的に報道され、御存じの方は多いと思います。「日本遺産・北総4都市を巡り、江戸を感じるロングライド」のテーマを掲げ、全国のサイクリング愛好家を迎え、自らの体力、気力で走ることを目的とし、スピードを競わず、交通法規と大会規定を守り、完走した人を賞する大会でした。 ステージ1の8日は、成田市からスタートし、印西市を抜けて、我孫子市、手賀沼公園で昼食をとり、スタート地点へ戻るという全長97.7キロメートルのコースでした。9日の千葉日報によれば、都市部の東葛エリアを周回するコースの導入は初めてとのこと。午前10時半ごろからサイクリストらが手賀沼公園へ到着し、手賀沼のうなきちさんを包み紙にデザインした弁当を800食ほど手賀沼の景色を眺めながら食べたそうです。主催は,ツール・ド・ちば2016実行委員会で、千葉県、県観光物産協会ほか10団体、我孫子市を含む15市町村及び千葉日報社です。多数の団体が協力、後援、特別協力、協賛、運営協力などに参画していました。 昨年9月議会において、京都府宮津市の「海の京都TANTANロングライド事業」について、個人質問しました。ツール・ド・ちば2016に先を越された感がありますが、いい意味で検討・検証されたのではないかと思います。 手賀沼周辺のサイクリングロードを思いつくまま行ってみると、皆様御存じのとおり、我孫子流山自転車道は、江戸川から利根運河南岸、手賀沼南岸を抜けて利根川を結ぶ全長31キロメートル、手賀沼南岸は道幅も広いため手賀沼の景色を楽しむファミリーサイクリストが大勢来ています。 手賀沼西から流れ込む大堀川は公園として整備され、その北岸の遊歩道はロード系の自転車でも走れます。手賀農免道路は、我孫子流山自転車道の東端、浅間橋から南に行くと国道16号線まで約10キロメートル続いています。その大部分が手賀農免道路で、その周りは田園風景が広がっています。見通しがよく、ロードレーサーで走るのに最適です。 古利根沼ルートは、市の東端の古利根沼の東から布佐地区の外れまでの小道で美しい傾斜林があります。傾斜林に沿ってくねくねと続き、約5キロメートルになります。利根川手賀沼接続道、いわゆる岡発戸ルートは、手賀沼と大利根橋を結ぶルートです。このルートは田舎の趣があり、お勧めです。利根川サイクリングロードは、東葛地域の利根川の上流から下流まで、利根川の右岸に点々と続くサイクリングロードです。野田市、柏市、我孫子市、それぞれが舗装されており、その間に未舗装部分があります。野田区間、柏区間、我孫子区間とおのおの趣が異なりますが、我孫子区間は横をバイパスの利根川水郷ラインが並走し、グラウンドやゴルフ場があります。ほんの一部の紹介ですが、手賀沼周辺にはロングライド事業を行うのに適したルートがたくさんあることがわかります。 そこで伺います。 ツール・ド・ちば2016実行委員会の構成団体に参画して、その効果と課題、市の考えをお聞かせください。 次に、イ、協力した我孫子交通安全協会、後援した我孫子商工会の意見をお聞かせください。 次に、ウ、2015年9月議会において、先進事例の効果や課題、市内での有効なコース設定の可能性について研究するとの回答について、その研究結果をお聞かせください。 続いて、エ、手賀沼公園から柏への道路も千葉県に拡幅整備を要望との回答について、その後の進捗状況をお聞かせください。 次に、オ、我孫子市観光振興計画及び手賀沼・手賀川活用推進協議会の報告書「つながるウォーターサイドTEGA」におけるロングライド事業の具体的な実現性について、市の考えをお聞かせください。 次に、カ、市内の既存道路を活用した場合、自転車が通行する路側帯の整備及び交通安全対策について市の考えをお聞かせください。 最後に、キ、手賀沼周遊サイクリングロードの設置について、進捗状況をお聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 関勝則議員の質問に対する当局の答弁を求めます。渡辺唯男環境経済部長。     〔説明員渡辺唯男君登壇〕 ◎説明員(渡辺唯男君) 私からは、ア、イについてお答えします。 初めに、アについてお答えします。 ツール・ド・ちばはスピード競技ではなく、交通法規と大会規定を守り、海岸線や丘陵と田園地帯など、バラエティーに富んだ千葉県内を毎年コースを変えながら、完走を目的にサイクリングを楽しむ大会で、ことしで11回目を迎えました。 今回、初めて北総のコースが設定されたことから、我孫子市も初めて実行委員会に参加することとなったものです。3日間の大会のうち、1日目のコースに我孫子市が含まれ、約850人のサイクリストを受け入れました。市では昼食場所として手賀沼公園の提供とサイクリスト用のお弁当の手配を担いました。お弁当は、商工会を通して市内飲食組合に発注し、手賀沼のうなきちさんをデザインした包み紙のお弁当850食を用意しました。当日はあいにくの雨模様でしたが、参加者からは手賀沼を眺めながらのサイクリングはよかったとの声が聞かれました。 手賀沼をアピールできた一方で、課題としては、決められたコースを先導車に誘導されてのロードライドのため、我孫子市としてPRしたい市街地内の名所・旧跡などをコースに盛り込むのは困難であること、また参加の呼びかけがあってから期間が短く、迎え入れの工夫などが難しかったことなどが挙げられます。 しかし、コースに含まれたことや昼食場所となったことで、地元商業者の活性化につながったことや、市のイメージアップが図れたことについては効果があったと考えています。 次に、イについてお答えします。 協力団体として参加した我孫子交通安全協会では、事故なく大会が終了してよかったと話していました。また、後援した商工会からは、市内飲食業の利用につながったのでよかった。また、我孫子ルートで開催されるような場合には、市内商業者に出店を呼びかけ、我孫子のふるさと産品などの販売もしていきたいと言っています。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。青木章副市長。     〔説明員青木章君登壇〕 ◎説明員(青木章君) 私からは、ウとオについて2点あわせてお答えをいたします。 現在、全国で30以上のロングライド事業が実施されています。それらの先進事例を見ると、商業の活性化と観光客の誘致による経済的波及効果、地元のPRを図れることが大きなメリットと考えられます。課題としましては、多くの主催者から、危険箇所の確認、ルートの設定、交通アクセス、宿泊施設や休憩施設の確保などが挙げられています。特に徹底した安全対策が重要であり、そのためのスタッフの確保や配置などが必要となります。また、コース距離100キロ以上ということですので、一般的であるロングライドは1つの市が単独で実施できる事業ではなく、民間団体や他団体との連携が不可欠となっています。手賀沼・手賀川活用推進協議会では、「つながるウォーターサイドTEGA」報告書の中で、ロングライド事業に類似する取り組みとして、手賀沼・手賀川周辺をコースとした自転車ロードレース大会、ツール・ド・TEGAの開催を想定事業の一つとして示してはいるものの、いまだ具体的な事業計画には至っておりません。 ことし10月に実施されたツール・ド・ちば2016は、先ほども答弁をいたしましたように、一定の効果があったと考えています。ツール・ド・ちばは、千葉日報社が中心となりコースとなる9市6町も主催者として参加するとともに、千葉銀行やJR東日本、千葉トヨタなど、多くの企業の協賛を得て実施されており、規模も大変大きな大会となっています。今後もツール・ド・ちばのような多くの参加者が見込まれるサイクリングイベントが我孫子市を舞台として行われていくよう、情報収集を行うとともに民間団体や他団体との連携を探っていきたいというふうに考えています。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大谷正建設部長。     〔説明員大谷正君登壇〕 ◎説明員(大谷正君) 私からは、エ、カ、キについてあわせてお答えいたします。 手賀沼を周遊できるサイクリングロードの設置については、手賀沼の南側に県道我孫子流山自転車道が整備されていますが、北側の我孫子市内は十分な整備がなされていないため、手賀沼を1周できる環境を確保していくことは、手賀沼の魅力向上を図る上でも重要であると認識しています。このことから、手賀沼から北柏ふるさと公園までの区間について、幅員の広い自転車・歩行者道の整備や、北柏ふるさと公園と柏ふるさと公園を結ぶ橋梁の整備を柏市と連携して千葉県に対して要望しており、今後も引き続き要望していきます。 また、既存道路の路側帯を整備することは、日常の自転車交通の安全性を確保する上でも有効でありますが、必要な幅員の確保ができなく、現状での整備は困難であります。ロングライド事業に市道が利用される場合は、パトロールを行い、自転車が転倒することがないよう段差の解消など安全性の向上を図っていきます。 ○議長(坂巻宗男君) 関勝則議員。     〔関勝則君登壇〕 ◆(関勝則君) 丁寧な回答ありがとうございます。 やはりこの手賀沼周辺を舞台にしたいわゆるロングライド事業は、市内の集客効果、商工会等についても波及効果がありますし、また市の魅力のアピール、手賀沼というものの魅力のアピールという面でも大変有効な手段ではないかなというふうに考えます。そういう意味で、いろいろ課題が既存の道路を活用するにおける、先ほどお話のあった手賀沼公園から柏への道路、これは今後も引き続いて県のほうへ要望をお願いしていただきたいというふうに要望します。 また、幅員の整備等、既存の道路の路側帯の整備、こういうことについてはやはりまだ非常に困難な部分があるということは重々わかりますけれども、その辺もこういった事業を現実にツール・ド・ちばでも既存の道路を活用して使っているという実態もありますので、その辺ぜひとも何とか解決に向けて御努力をお願いしたいというふうに要望させていただきます。 また、やはり先ほど青木副市長のほうからもお話しありましたけれども、特に危険な箇所に対する安全対策、これは十分にやはり県警等との連携が必要だろうというふうに思いますので、その辺のルートの設定についても十分安全性を確認した上でお願いできればというふうに思います。 また、宿泊・休憩施設等も、やはり我孫子市については宿泊施設というのは非常に少ないという問題もありますので、そういう面で他市町村との連携といいますか、そういったところも十分検討していただければというふうに思います。 ぜひこの事業をここ数年先の一つの目標みたいな形で、今後のロングライド事業の立ち上げといいますか、それを積極的に進めていただきたいという意味で、再度青木副市長のほうから御回答いただければと思います。
    ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。青木章副市長。 ◎説明員(青木章君) 御指摘ございましたように、波及効果も経済的な効果、あるいは我孫子市を全国的にPRできる効果等々もありますし、また今議員からも御指摘がありましたように、さまざまな課題もあります。 具体的には、今、手賀沼・手賀川活用推進協議会で、ツール・ド・TEGAという、ちょっと100キロまでには、手賀沼周辺だけですと30キロとかその程度になってしまうかもしれませんが、そういうツール・ド・TEGAの提案もありまして、ことしは今またアクションプログラムを策定をするというようなことでの動きをとっておりますので、そういう検討の中でもいきなりロングライドまではいかないかもしれませんが、検討を続けていきたいというふうに思っております。 ○議長(坂巻宗男君) 関勝則議員。     〔関勝則君登壇〕 ◆(関勝則君) ありがとうございました。 それで、最後に御質問した中で、手賀沼周遊サイクリングロードの設置ですね、これについてももう一度御回答をお願いしたいと思います。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大谷正建設部長。 ◎説明員(大谷正君) 手賀沼を周遊できるサイクリングロードということで、手賀沼の南側、柏市側にはもう整備されていますけれども、我孫子市側にはできていないということで、これまでも手賀沼公園から北柏ふるさと公園までを結ぶ歩行者や自転車が通れるような新たな通行帯を県のほうにつくってもらいたいという要望は常々しております。 ただ、県のほうでも今現在国号356号我孫子バイパスの整備、あと県道千葉・竜ケ崎線のアンダーパス、あと手賀沼の築堤工事、それと新たに国道356号と布佐停車場線の交差点改良、これに事業着手したということを聞いておりますので、県のほうでもやはり優先順位とか計画があると思いますので、その中でやっていただくことになりますので、要望につきましては今後も引き続き要望していきたいと思います。 ○議長(坂巻宗男君) 関勝則議員。     〔関勝則君登壇〕 ◆(関勝則君) ありがとうございます。 それでは、時間もありませんので次に移りたいと思います。 続いて、高齢者の運転免許証自主返納に対する優遇措置について伺います。 最近、登校中の小学生の列への突っ込み死亡事故、ブレーキとアクセルの踏み間違いによるコンビニ店への激突事故、高速道路における逆走事故など、高齢者ドライバーの事故が相次いでいます。我が国の交通事故死者数は減り続けていますが、65歳以上の高齢者の比率は高くなっています。ことし千葉県内で75歳以上のドライバーが第1当事者となった交通事故は、10月までに911件発生し、事故全体の約7%を占めます。前方不注意やアクセルとブレーキの踏み間違いが多いといいます。このため運転免許の更新時には、高齢者専用の講習や検査が行われています。 12月6日、NHKの「クローズアップ現代」で、ふえる高齢ドライバー事故の報道がありました。立正大学所教授によれば、各年代別のドライバーに対するアンケート調査において、事故を回避する自信があると答え割合は、10代から60代前半までが十数%程度であったのに対し、60代後半が29%、70代前半が45%、70代後半が52%と、加齢に伴って認知機能は低下するが、低下した人ほど自覚が乏しいとのデータが出ていました。そのため、日本認知症学会のチェックシートの考案者である高知大学の上村医師によれば、高齢ドライバー運転行動に対して、その家族も、記憶、注意力、判断力、空間認知能力などをチェックシートでチェックすることを勧めています。 来年3月以降、施行される改正道路交通法では、認知機能検査により認知症のおそれのあるドライバーは医師の診断を義務づけられ、認知症と診断された場合、免許取り消しや停止になります。従来は認知症のおそれがあっても、交通違反のみ医師の診断を受診するとしていたので、対象者が大きく広がります。そして、運転免許の自主返納は運転免許証を持っている人が自分の意思で運転免許証を警察に返却することを言います。自主返納は、運転免許証にかわる身分証明となる運転経歴証明書の発行及び自主返納者に対する公共交通機関などの優遇措置の普及などにより急激にふえています。この点について、2011年9月議会において、公明党の江原議員が個人質問しました。 その後、全国で自主返納者数は2012年には約10万人を突破し、2014年には約20万人を超え、実に2倍以上になりました。2015年に自主返納した28万5,514人のうち、65歳以上の高齢者の割合は約95%であり、また23万6,586人が運転経歴証明書の交付を受けました。 千葉県警交通総務課によると、75歳以上の免許返納者は昨年4,655人、ことし10月末時点で4,726人と年間最多になりました。一方で、75歳以上の運転免許保有者は10月末現在、過去最多の約22万5,259人で、全国6番目に多い県です。 昨年末時点から、約1割、約2万人ふえ、新規返納者を上回るペースです。運転経歴証明書の発行には1,000円の手数料がかかりますが、地方自治体によっては無償になっています。公共交通機関による優遇措置も用意されており、共通バスカードの贈呈や運転経歴証明書の提示によるタクシー料金の割引などが用意されている県もあります。 千葉県警も免許更新時の高齢者講習や交通安全教室を通じ、自主返納の呼びかけを強化しています。千葉県内では、本年11月15日現在、14市町と142の企業が協賛し、自主返納者に対する優遇措置は実施されています。例えば路線バス、コミュニティバス乗車運賃半額、コミュニティバスの回数乗車券交付、デマンド交通の乗車運賃半額、鉄道運賃の半額、タクシー乗車運賃の1割引、福祉タクシー券の交付、また、流山市のながぽんカードを2,000円分の買い物ポイントつきで贈呈、その他宿泊料金の割引、観光施設入場料金の割引、百貨店の自宅配送料無料、旅行代金割引などさまざまな優遇措置があります。 そこで伺います。 ア、市内の現状、運転免許証返納者数、運転経歴証明書交付数等、及び過去数年間の推移についてお聞かせください。 次に、イ、優遇措置は2011年9月議会において、今後は身分証明書のかわりとなる住民基本台帳カードの交付手数料の軽減等について検討するとの回答でした。本年1月からマイナンバーカードが発行されることに伴い、住民基本台帳カードの発行は昨年12月で終了になりましたが、市の考えをお聞かせください。 最後に、ウ、同議会において、高齢者が運転免許証を返納した際のあびバスの運賃割引等は免許証返納者のみを公共サービスで優遇することとなり、公平性を考慮して実施をしておりませんとの回答でしたが、優遇措置について改めて市の考えをお聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。四家秀隆市民生活部長。     〔説明員四家秀隆君登壇〕 ◎説明員(四家秀隆君) 私からは、アとイについてお答えします。 初めに、アについてお答えします。 市内における運転免許証返納者数については、平成25年は145人、平成26年は254人、平成27年は313人、過去3年間で計712人です。ことしにつきましては、11月末現在で301人という状況です。 また、運転経歴証明書交付数については、平成25年は61件、平成26年は132件、平成27年は212件で、過去3年間で計405件という状況です。ことしにつきましては、11月末現在で260件という状況です。 次に、イについてお答えします。 高齢者の運転免許証自主返納に対する優遇措置としては、平成25年3月から平成27年12月まで行った運転免許証を自主返納した65歳以上の方に、写真つき住基カードを無料交付した件数295件となっております。今後はマイナンバーカードが無料で交付できること、写真つきの公的身分証明書になることから、免許証を所有する高齢者や免許証を持っていない方に対し積極的にPRしていきたいと考えております。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。     〔市長星野順一郎君登壇〕 ◎市長(星野順一郎君) 私からは、ウについてお答えいたします。 我孫子市では、近年多発している高齢者ドライバーの事故を未然に防ぐために、警察と協力し、免許証の自主返納を促してまいりました。しかし、免許返納後、移動手段がなくなることで生活に不安を感じ自主返納に踏み切れないという声も多くいただいております。 そういった実態を踏まえ、市内公共交通事業者と優遇措置について検討を進めているところです。現在、バス事業者からは、免許証自主返納者への運賃割引制度が提案されており、我孫子市としても運賃割引制度により免許返納者の生活支援をすることが自主返納を促進するよりよい方法と考え、あびバスでの実施も含め、全面的に支援をしていきたいと考えております。 今後は早期に運賃割引制度が実施できるように準備を進めていきたいと考えております。 ○議長(坂巻宗男君) 関勝則議員。     〔関勝則君登壇〕 ◆(関勝則君) 市長のほうから大変前向きな回答をいただき、ありがとうございます。 バス運賃の割引並びにあびバス含めた全面的な支援ということで、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 1点だけ再質問なんですが、優遇措置についてバスの関係、大変ありがたいと思いますが、あびバスも路線バスも通っていない地域、そういった高齢者の方々も数多くいらっしゃいまして、例えばなんですが、タクシー乗車運賃の優遇措置、こういったものも必要ではないかなと思いますが、その辺の市の考えをお聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。 ◎市長(星野順一郎君) 当然、御指摘のようにバスが市内全域を通っているわけではありませんので、まず、今のところ順調に協議が進んでいるのはあびバス、そしてまた路線バスのバス事業者というふうに御理解をいただければと思っています。また、当然それ以外の地域の方には、やはりタクシーというのも一つの手段と思っていますので、またこれもタクシー事業者ともお話を進めているという状況ですが、まだ具体的にバス事業者のレベルまで行っていませんので、まだまだ課題が多くありますので、タクシー事業者も含めて、また少し協議・検討を進めていきたい、そう思っております。 ○議長(坂巻宗男君) 関勝則議員。     〔関勝則君登壇〕 ◆(関勝則君) ぜひともその協議をよろしくお願い申し上げます。 では、続いて公用車の購入について伺います。 車の排ガス規制、低燃費車、エコカー、ハイブリッド車、電気自動車、水素燃料自動車など、地球環境保全のための技術革新、また自動運転車や衝突回避機能つき自動車、さらにAI機能つき自動車など、安全性向上のための技術革新など、車の技術革新や流行は激しく変化しています。それらのコストが上乗せされたことが主な原因で、乗用車の価格が上昇しています。日本経済新聞によれば、国内で売れ筋の排気量1,500cc以下の軽自動車を除いた乗用車の平均価格は、11月時点で約201万円と、10年前より約2割高くなっています。1,500ccから2,000cc及び軽自動車の値上がり幅は10年前よりそれぞれ約5割と、約3割に達しています。 市の公用車も時流を考慮し、電気自動車を購入したり、またはリース方式を採用したりしていたと思います。従来、公用車の購入については、一般的に13年間、13万キロメートルを目安にして乗りつぶすという考え方と伺っております。そのほうが、最終的なコストは安くなるとの考えからだと思います。 これまで個人で車を購入する場合、一括現金払いというケースもありますが、むしろ車のディーラーで与信の審査を経た上でローンを組むという方法が一般的であったと思います。しかし、最近の車の購入方法は、残価設定型が主流になっています。この残価設定型は例えば車の利用年数を3年や5年で設定し、販売総額の30%程度の下取り価格分を残価で設定する方法です。そして販売総額の70%部分を毎月分割で乗る分だけ支払うことにより、購入時の負担が少なくなり、毎月の負担が軽くなるというメリットがあります。一方、下取り価格分の残価を最終回支払いに設定し、3から5年後に新しい車に乗りかえる、車を返却する、購入するという3つの選択肢から選べることにより、車選びの幅が大きく広がります。 そこで伺います。 ア、公用車の購入の現状、台数、燃料消費量等の維持管理費についてお聞かせください。 次に、イ、最近の車の購入方法は、残価設定型が一般的な方法になっています。市は、残価設定型の購入方法を実施したことがありますか。その場合の具体的な結果について、数字でお答えください。 次に、ウ、残価設定型の購入方法のメリット、デメリットなど、その有効性について市の考えをお聞かせください。 最後に、エ、今後の公用車の購入の方向性について、市の考えをお聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。日暮等総務部長。     〔説明員日暮等君登壇〕 ◎説明員(日暮等君) 初めに、アについてお答えします。 ことし12月1日現在の公用車購入車両は211台、うち特殊車両は62台です。このほかリース車両は13台、うち特殊車両は1台となっております。平成27年度の維持管理費の実績としては、公用車の燃料消費量は、ガソリンが10万1,626リットル、軽油が2万3,566リットル、LPガスが8,407キログラムでございます。保険料につきましては、車両保険料が約129万円、任意保険料が353万円となっております。特殊車両を除く公用車の修繕料は約872万円、車検手数料は247万円で、特殊車両の修繕料は264万円、車検手数料は76万円となっております。なお、リース車両の車検等の費用はリース費用に含まれております。 次に、イについてお答えします。 ことし9月27日の入札において、公用車2台の購入を5年間の残価設定型リースで実施しました。予定価格は月額7万2,685円、落札価格は月額5万2,400円、落札率は72.09%となり、予定価格に対し月額2万285円の減額となりました。 次に、ウについてお答えします。 残価設定型の購入方法のメリットは、月々の支払額が通常のリースよりも低額となり平準化されることや、車両のメンテナンスが含まれているため維持管理が明確となっております。デメリットにつきましては、対象車両が事故による全損や盗難の場合には途中解約となり、違約金が発生することになります。 最後に、エについてお答えいたします。 今後の公用車の購入に当たっては、一括の支払による購入方式とメンテナンスを含めた費用を平準化できるリース方式について、財政への負担の考慮や必要な車両の車種、用途、ハイブリッド車や電気自動車などの選択も含め、どちらが市にとってメリットがあるかを比較検討していきたいと考えております。 ○議長(坂巻宗男君) 関勝則議員。     〔関勝則君登壇〕 ◆(関勝則君) ありがとうございます。 市の公用車の台数ということでお答えいただいたんですが、もう一つ社会福祉法人の我孫子市社会福祉協議会が利用している車についてもお聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。日暮等総務部長。 ◎説明員(日暮等君) 社会福祉協議会で所有している車ということですので、確認させていただいたところ、やはり今月1日現在、車両総数は23台、うちリース車両は14台とのことでした。また、平成27年度の維持管理費は、燃料消費量はガソリンが1万2,564リットル、保険料は約123万円、保守点検費用は38万円、修繕費は13万円で、リース車両の車検等の費用はリース費用に含まれているということでお伺いをしております。 ○議長(坂巻宗男君) 関勝則議員。     〔関勝則君登壇〕 ◆(関勝則君) ありがとうございます。 先ほどお話ししました残価設定型というのが2台やられて、約72.09%の落札率であったということで、2万円の減ということで、大変削減効果があったというふうに伺いました。ぜひ、そういう意味で、今の主流、恐らく私ども個人で買うにしても残価設定型というのが、もうディーラーでは主流になっているかと思いますので、今後市のほうで公用車として購入等する場合の方法としては、先ほどお話のありましたようなメリット、デメリット、並びにその時々の全体的な財政の状況とかいろんなことを考慮しながら進めていただければというふうに思います。そういう意味で、ぜひとも今後ともそういう面で車についても残価設定型的なそういった考え方といいますか、そういったことに基づいて進めていただければというふうに要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。 以上でございます。 ○議長(坂巻宗男君) 以上で関勝則議員の質問を終わります。 Nextあびこ内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) Nextあびこの内田美恵子でございます。 本格的な寒さがやってまいりましたが、我孫子市もこれから人口減少や少子高齢化がますます進展してまいります。今後大変厳しい状況が予測されますので、今回は平成29年度予算編成について質問させていただきます。 現在、予算編成が進められておりますが、予算編成方針にはさまざまな状況変化や厳しい財政状況を認識した上で、前例にとらわれない見直しを進め、限られた財源の中で重点的、効果的な予算編成を行っていくとしております。そこで、次年度予算編成に当たり、大きな状況変化であります消費税率引き上げの再延期による影響について、まずお尋ねします。 最初に、歳入歳出への影響についてお聞かせください。 次に、先行実施されています社会保障充実策の影響についてお尋ねします。 消費税10%への引き上げを前提に先行実施されている社会保障充実策は、予定どおり実施される見込みでありますが、その社会保障充実策にはどんなものがあるのか。また、社会保障関連経費に対する財源措置の見込みについてお聞かせください。 最後に、消費税引き上げの再延期によるプラス、マイナスの影響を勘案し、財政への影響について市のお考えをお聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員の質問に対する当局の答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) 初めに、アについてお答えいたします。 消費税率の引き上げが延期されたことによる歳入への影響としましては、地方消費税交付金や国・県支出金などの減額、自動車取得税の廃止見送りによる自動車取得税交付金の増額により、合計で約2億4,000万円の歳入減と見込んでおります。一方、歳出への影響としましては、消費税率引き上げの影響が延期となることから、扶助費、それから物件費、繰出金、普通建設事業費などの減額によりまして、合計で約2億5,000万円の歳出減と見込んでおります。 次に、イについてお答えします。 消費税率10%への引き上げを前提に先行実施されている社会保障充実策としましては、きょう新聞で一部報道がございましたけれども、子ども・子育て支援新制度の実施、それから介護保険被保険者1号保険料の低所得者軽減の一部実施などがございます。消費税率引き上げ延期に伴う代替財源の確保など財政措置につきましては、現段階で国からは示されていない状況でございます。 最後に、ウについてお答えします。 消費税率引き上げの延期による市財政への影響としましては、引き上げを前提として先行実施している、先ほど申し上げた社会保障充実策の財源措置など、不透明な部分を除いた現時点における試算では、平成29年度の経常収支への影響についてはほとんどないものと見込んでおります。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) ありがとうございました。 社会保障関連経費に対する財政措置はまだ見えないということなんですが、これ実際に社会保障充実策を実施した場合に、概算費用でどのぐらいになるのか。 それから今回、今編成されています予算編成方針にこの額は織り込み済みなのかどうなのか、その辺お聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) 社会保障の先行の充実策の概算については、なかなか不透明なところがあって積算するのが難しい状況で、その概算費用についてはここではお示しできないです。 それから、費用を見込んでいるかということなんですけれども、昨日も御答弁をしておりますけれども、子育て策、それから高齢者対策を含めて国の交付金がなくてもしっかりやっていくということで含んでおります。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 概算費用がわからないということなんですけれども、そうすると、どこから財源を捻出するおつもりなのか、お聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) 予算編成方針の中でもお示しをしておりますけれども、やはり徹底した見直しを行っていくこと。それか歳入についても滞納整理とか、そういうことをしっかりやっていく。また、新たな財源としてふるさと納税、いわゆる税外収入としてしっかり確保していく。それから経常経費についても、なかなか切れないものも多いんですけれども、しっかり精査をして財源を生み出す、また人件費等についても引き続き抑制をして財源を生み出していきたいというふうに考えております。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 後から言いますけれども、経常経費でさえも1億6,000万円マイナスという状況の中で、またこれから新たに2億4,000万円プラスされて財源不足があるということで、ますます大変だなと思います。 それで、国は消費税10%にすることを前提にして社会保障充実策を行うということであったわけですから、引き上げの再延期をしてでも社会保障を実施するのであれば、自治体間で協力してぜひ財政措置を国に要求すべきだと思いますが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) 現段階で詳細な情報は来ておりませんけれども、交付金等の増額があるんではないかという話はありますが、しっかり国に財源を確保していただくように広域連携を含めて、あるいはいろんな機会を通じて要望していきたいと思います。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) ぜひお願いしたいと思います。 それでは次に、予算編成方針では厳しい財政状況がうたわれておりますが、何がどの程度厳しいのかお尋ねしたいと思います。 まず、歳入の市税収入の減少のうちで、個人市民税の減少についてお尋ねします。 最近、我孫子市では人口減少や少子高齢化の進行により、生産年齢人口が減少するとともに、納税義務者も減少し、その結果、我孫子市の歳入の中心をなす個人市民税の減少が続いておりますが、次年度の生産年齢人口、納税義務者数、個人市民税の見込みと前年度との比較をお聞かせください。 また、固定資産税の減少については、最近の地価の下落の状況と固定資産税の見込み額、前年度との比較をお聞かせください。 それからあわせて歳出についてもお尋ねしたいと思います。 最近の少子高齢化の急速な進行により、扶助費や繰出金など社会保障関連経費の増大が財政を圧迫しておりますが、特に増加の著しい扶助費、繰出金の動向、見込み額、対前年度比較などをお聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) まず(2)のアについてお答えします。 生産年齢人口につきましては、平成27年1月1日現在8万134人、平成28年1月1日現在7万9,050人、平成28年12月1日現在7万8,338人となります。 納税義務者数につきましては、平成27年度は6万4,702人、平成28年度は6万5,423人、平成29年度は6万4,500人を見込んでおります。 個人市民税の見込額、対前年度の増減額につきましては、平成27年度決算額では約86億1,906万円で、対前年度比約47万円の増。平成28年度予算額は85億7,087万円で、対前年度比4,819万円の減。平成29年度見込み額は85億1,685万円で、対前年度比5,402万円の減と見込んでいます。 次に、イについてお答えいたします。 最近の地価の下落の状況につきましては、市内平均の下落率を見ますと直近3年間では、平成26年度6.2%減、平成27年度は1.9%減、平成28年度は2.6%減でございます。市内では西側に比べ、東側の下落が大きい傾向にございます。 固定資産税の見込み額、対前年度の増減額につきましては、平成27年度決算額は約61億1,771万円で、対前年度比約1億2,843万円の減、平成28年度予算額は約60億6,808万円で、対前年度比約4,963万円の減。平成29年度見込額は60億6,354万円で、対前年度比約454万円の減と見込まれておりますので、地価の下落につきましては下げどまり傾向になっているのではないかというふうに考えております。 次に、(3)についてお答えをいたします。 扶助費につきましては、地域型保育給付費、児童通所支援給付費、障害者自立支援給付費、生活保護扶助費などの増によりまして、対前年度2億円増の約92億円を見込んでいます。 また、繰出金につきましては、国民健康保険事業特別会計と介護保険特別会計への繰出金や後期高齢者医療広域連合への療養給付費負担金の増によりまして、対前年度1億5,000万円増の約41億4,000万円を見込んでございます。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 詳しくありがとうございました。 やはり、自主財源が減少して歳出がふえていって、大変だなということだと思いますが、再質問でお尋ねしたいのは、扶助費なんですけれども、予算編成方針の中に法定扶助費以外については内容の見直しを検討して、できる限り削減に努めますと書かれておるんですが、我孫子市では法定外の扶助費としてどんな事業を行っているのか。また、法定外の扶助費の費用は概算どのぐらいになるのか。それから、扶助費の中で法定外の占める割合を教えてください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) 法定外の中で、例えば国民健康保険、それから介護保険に関しては、ほぼ単独分というのはございませんので、ほぼ法定外の分なんですね。単独分としては、障害者の福祉手当ですとか、それから福祉タクシー券の助成ですね。それから、障害者が施設に通う通所交通費、それと障害者の手当、そういうものが法定外として含まれておりますけれども、なかなか削るのは難しいんですけれども、例えばその中でも所得制限を入れたり、そういう努力をして抑制できるところは抑制をしております。 それから法定外扶助費ですね。ちょっと詳しい資料を手元に持っておりませんので、もしできれば後ほど資料として提出をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。 それから法定外の扶助費の中の割合ということなんですけれども、それもちょっと手元に資料がありませんので、その割合を含めて、後ほど資料として提出したいと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 何でこういう質問をするかというと、予算編成方針の中に経常経費削減のための一つの手法として書いてあるんですよ。ですから、予算編成方針を立てるためには、これは当然どのぐらいの法定外に使っているかというのもわかっていなければ、方針として出てこないはずなんですよね。その辺しっかり踏まえておいていただきたいと思います。 それでは次に移ります。 平成29年度予算収支見通しについてお尋ねします。 まず1点目、経常的経費の財源不足の主な要因をお尋ねしたいと思います。 現行どおり経常事業を実施した場合、経常的経費の収支見通しは約1億6,000万円の財源不足となっておりますが、その主な要因をお聞かせください。 2点目、政策的経費の主なものについて。 ことし5月に策定した中期財政計画で見込んだ政策的経費の要求額は一般財源で約8億6,000万円必要とされていますが、政策的経費の主なものを事業として具体的にお示しください。 次に、平成29年度予算の収支見通しについてお尋ねします。 現行どおり経常事業を実施し、さらに中期財政計画で見込んだ政策的事業を全て実施した場合、合計で約10億2,000万円の財源不足が見込まれておりますが、平成29年度予算の収支見通しについて市の見解をお聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) 初めに、アについてお答えいたします。 予算編成方針作成時点で算出しました経常的経費の収支見通しにつきましては、約1億6,000万円の財源不足となっております。その主な要因としましては、歳入におきましては市税、それから配当割交付金などの減がございます。一方、歳出におきましては、扶助費、繰出金などの増がありまして、これらは少子高齢社会の進展に伴う社会保障関係費の伸びがその要因となっております。社会保障関連経費につきましては、国・県からの財源も見込めるんですけれども、その4分の1については市の負担となるものが多く、そのことが経常収支における財源不足の大きな要因であるというふうに考えております。 次に、イについてお答えします。 ことし5月に策定しました中期財政計画で見込んだ政策的経費の主な要求につきましては、私立保育園への保育実施委託、私立保育園運営費補助金、障害者支援施設等の整備、新規焼却施設の整備、排水施設の維持管理補修、それから浸水被害対策事業実施に伴う下水道事業特別会計の繰出金などでございます。 最後に、ウについてお答えいたします。 中期財政計画で見込みました政策的経費につきましては、平成28年度予算編成時の事業担当課からの要求額となっております。平成29年度予算編成におきまして、改めてその要求額に対して事業の必要性、事業費の精査を行っていきますけれども、その後に生じた新たな行政課題、市民ニーズにも対応しなければなりませんので、政策的経費の要求額というのはもう少し増加をしております。 また、毎年政策的事業の財源としてきた財政調整基金の年度末残高の見込みが前年度よりも現時点で約9億5,000万円少ないことから、平成29年度予算の収支見通しにつきましては、さらに厳しい状況にあるというふうに認識をしております。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 厳しいと認識しているということなんですが、次に、恒常化している大幅な財源不足の要因と、その対応策についてお尋ねしたいと思います。 予算編成方針時点での大幅な財源不足は今に始まったことではありません。過去5年間を見ても、平成25年度の財源不足は約16億7,000万円、平成26年度は13億7,000万円、平成27年度は16億1,000万円、平成28年度は17億円、そして来年度は10億2,000万円となっております。恒常化している大幅な財源不足の要因と、その対応策について市のお考えをお聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) 平成25年度以降の予算編成時点で算出しました経常的経費の収支見通しにつきましては、平成25年度がマイナス約2億1,000万円、平成26年度がマイナス約1億4,000万円、平成27年度がマイナス約1億3,000万円、平成28年度がプラス200万円、平成29年度がマイナス約1億6,000万円となっております。そこに各年度ともに中期財政計画で見込みました政策的経費の要求額を加えますと、約10億円から17億円のマイナスとなっております。 その要因としましては、先ほど質問のありました平成26年度収支見通しでお答えをさせていただいておりますけれども、市税を初めとした歳入の伸び悩む中、少子高齢社会の進展などによりまして、社会保障関係費が増加を続け、経常的収支が年々厳しい状況にあること。中期財政計画で見込んだ政策的経費の金額は、事業担当課の要求額を集計したもので、予算査定がされていないため、そういう金額になっているということでございます。そのため、歳入増加に向けての取り組みとして、先ほど申し上げましたけれども、滞納整理の促進、歳入の根幹をなす市税のより一層の確保に努めるほか、国・県支出金などの特定財源の積極的な確保、ふるさと納税など市税以外の収入増加を現在も図っているところでございます。 また、将来の我孫子市を担う若い世代の定住化、企業立地の推進など、歳入の増加にもつながるさまざまな施策に現在取り組んでいるところでございます。 歳出の削減におきましては、人件費を含めた経常的経費のより一層の削減に努めているほか、今後ますます増加が見込まれる社会保障関係費につきましては、健康寿命の延伸、介護予防事業などの取り組みをさらに進め、将来における医療費などの給付費を抑制することにより、歳出全体の伸びを抑えていく必要があると考えております。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 原因は御答弁のように、自主財源が減少する中で社会保障関係費などの増加ということが一番大きいのかなと思うんですが、その傾向は今後当分の間続くということが見込まれておりますよね。その中で考えていかなきゃいけないと思うんですが、対応策として今いろいろおっしゃいましたけれども、とてもそういう対応だけではマイナスの額は補えないのかなと思います。 それで、最近さまざまな取り組みをして経常的経費を削減して、それから不足分は市債発行で補っていく、依存財源で補っていくということが続いているんですが、こういう状況がいつまで続くのかなと、いつまでもつのかなと思います。それで、経常的経費を絞りに絞って経常事業の質を低下するということも私は本末転倒であろうと。また、世代間格差が最近叫ばれておりますので、次世代にこれ以上ツケを回すことは許されないだろうと思います。 そんな中、クリーンセンターのように、市民生活にとって本当になくてはならない事業は別として、政策的事業をもう一回徹底的に見直す必要があると思いますが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) 御指摘のように、政策的経費については第8期の実施計画に計上している事業であっても、改めて精査を入れております。厳しい精査をしていきたいと思いますし、また、市民生活に直結する事業については、議員おっしゃるように実施をしていかなければいけないわけですけれども、それについても単年度で実施をするのではなくて、何年かで財源の平準化ができないか、そういう工夫も含めてしっかり所管課とヒアリングを行っているところでございます。 また、市債につきましては、やはり財源調整機能ということもございますし、過度に借りるというのは議員もおっしゃるように将来世代に負担をかけることになりますからそれはいけないことですけれども、財政のいろんな指標を、財政健全化に向けた指標をしっかり注視をしながら、地方債を含めて適切な運用をしていきたいというふうに考えます。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 家庭でも、お金がないときは新しいものを買い控えるというのは当たり前のことだと思うんですね。それで政策的事業の実施、本当に必要だから上がってきているわけですけれども、それでもお金がなければできないわけですから、徹底的に工夫なり見直しを行っていただきたいと思います。 それで先日、超高齢社会をどう生きるかという講演会があったんですが、そこで講演者が示唆に富む言葉を残して講演会を結んだんですが、「欲しがりません、孫子のために」という言葉を残して終わりました。私は、これは今の時代にすごく大きな意味を持ってくるのかなと思っております。 そこで1つ提案なんですが、すぐにはできないですが、今後次期の基本構想の見直しが行われますよね。そのときに、もう税収が減少していく時代の行政計画のあり方というのはどういうふうにあったらいいのかということを、ぜひ考えていただきたいということをお願いしたいと思います。いかがでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) 御指摘の点ごもっともだと思っております。以前から言われているように入るを量りて出ずるを制すという財政の原則論があります。それは、必要な行政サービスに基づいた財政需要に応じて市民の皆さんにサービスに見合った負担をお願いしていく、そういうことももしかするとあるかもしれません。 今の基本計画、総合計画についてもお話がございましたけれども、現総合計画は3層制になっておりますけれども、非常に総花的に位置づけをしてございます。今の基本構想が平成33年度まででございますので、平成30年度から見直しに入っていきますので、今御指摘いただいた点については、その見直しのときの課題としてとらえさせていただきたいと思います。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 根本的な見直しをしていただきたいなと要望しておきます。 それでは次に、経常的経費の削減の取り組みについてお尋ねします。 平成29年度予算の収支見通しでは、10億2,000万円の財源不足が見込まれているため、予算編成方針でさまざまな取り組みが示されておりますが、まず経常的経費の要求についてお尋ねしたいと思います。 方針には、経常的経費の要求に当たっては、原則として一般財源ベースで前年度以下を目標に徹底した既存事業の見直しを図ることが必要ですとありますが、経常事業の多くはなくてはならない事業として維持されてきた事業が多いと思います。その経常的事業の経費の要求に当たって、前年度以下を目標にすることにより、事業の質の低下や事業を充実させることが困難になるのではないかと大変懸念されます。政策的財源の確保を図るために経費削減ありきで、なくてはならない経常事業がおろそかなにならないように、きめ細かな配慮が必要ではないでしょうか。市のお考えをお聞かせください。 次に、既存事業の優先順位のつけ方についてお尋ねします。 歳出削減の一つとして、前例にとらわれず既存事業について優先順位の厳しい選択を行い、ゼロベースで見直しを図るとしておりますが、既存事業の優先順位はどのようにつけるのか、また優先順位をつける基準は何なのかお示しください。 続けてお尋ねします。 歳出削減のもう一つの工夫として、事業の見直しに際し、人件費の削減につながるような工夫を行うこととありますが、具体的にどんなことを想定しているのかお示しください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) 初めに、アについてお答えします。 経常的経費につきましては、毎年持続して固定的に支出される経費でございますので、その増大は財政構造の硬直化につながる危険性がございます。したがいまして、経常的経費が少ないことは望ましいことなんですけれども、その削減に当たりましては住民サービスを低下させないように努めることが重要だと考えています。 しかし、経常的収支での財源不足が見込まれる中、財源の確保を図るためには、経常的経費の削減に努めなければなりません。経常的経費におきましても、削減ができない経費、増加を見込まなければいけない経費もあります。そのため、前年度の決算状況や本年度の執行状況を十分考慮した要求となっているか、消耗品や印刷製品費については在庫管理が正しく行われているのかどうか、少しでも経費の節減が図れるよう細かなヒアリングを行っております。 次に、イについてお答えをいたします。 事務事業の優先順位につきましては、予算編成関係書類作成要領というものを各所管のほうに配布をしておりますけれども、その要領に基づきまして事業担当課でつけております。市が実施する必要性、緊急性、費用対効果などを検討し、事務事業優先順位表を作成し、予算要求資料として財政課に提出することとしております。 優先順位をつける基準としましては、先ほど申し上げました予算関係書類作成要領の中で、必ず実施しなければならない事業、これは法定事業とか、そういうものです。それから実施計画等に位置づけのある優先度が高い事業、通常の優先順位、それから実施計画等から優先度が比較的低い事業、この4区分を示してございます。 最後に、ウについてお答えします。 事業の見直しに際しまして、人件費の削減につながるような工夫としては、市が嘱託職員や臨時職員を活用し、直接実施している事業を民間委託することにより、その嘱託職員や臨時職員の勤務管理をしていた職員の事務量が軽減され、その業務に従事する職員数または職員の時間外勤務の削減が図れること、そういうことが直接的な削減につながりますし、また間接的な削減も想定をしております。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 経常的経費の削減に当たっては、先ほども言いましたけれども、事業ごとにめり張りというか、きめ細かな配慮をしていただかないと、本当に質の低下を招きかねませんので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 それから、経常的経費の要求に当たっては、原則として前年度以下、それから人件費の削減につながるような工夫をしなさいと今回方針が出されたわけですが、そうなると今御答弁のように、委託などのアウトソーシングが多くなると思うんですね。最近、経費削減のために、それが主目的でアウトソーシングを導入するというような傾向がなきにしもあらずなのかなという懸念を持っているんです。 例えば指定管理者を指定する場合なんかも、その辺はよくよく考えて、単なる経費削減ありきでは、私は本当に困ると思います。これ、アウトソーシングの目的そのものは民間のノウハウを活用して、公共サービスを向上させよう、それとともに経費の削減をということですから、低下したら何のために事業をやっているかわからないわけですから、その辺はくれぐれも心していただきたいと思いますが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) アウトソーシングに関しては、やはり私も内田議員おっしゃるように、質の低下を招いてはだめだと思うんですね。質がよくなって、さらに人件費も削れる。経費も節減できるということですけれども、単年度ではなくて、単年度で削れればもちろんいいんですけれども、例えば3年のスパン、5年のスパンでサービスのクオリティーを落とさずに人件費等の経費が削減できる、そういう観点を含めてヒアリングの中で精査をしているところです。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 市民サービスを低下させないためのアウトソーシングというときに、具体的に私はぜひ心していただきたいのは、仕様書の書き方、それから評価方法も結局、経費削減ありきのところが受託したということにならないように、きめ細かに。今回、結構見られるんですよ、そういうところが。だから検討していただきたいと思いますが、ぜひ答弁お願いします。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) アウトソーシングにつきましては、提案型民営化制度を含め、それから指定管理者制度等に基づいて、各所管のほうで実施をしているところですけれども、今おっしゃられたように私も質を落とさない。その前提となるのは、やっぱり仕様書ではないかなと思っています。何をどうクオリティーを上げるのか、しっかり仕様書に書くということをヒアリングの中でも言っていきたいと思いますし、また関連課を含めて連携をして庁内調整をしていきたいというふうに考えます。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) ぜひよろしくお願いします。 それでは、次に政策的事業の採択について。 まず、中期財政計画は実施計画を財政的に担保するための計画ではないのかについてお尋ねします。 予算編成方針では、ことし5月に策定した中期財政計画で見込んだ政策的事業を全て実施した場合、一般財源で約8億6,000万円必要であり、経常的経費と合わせて約10億2,000万円の財源不足になると見込んでいます。そこで、予算編成に当たっては、さまざまな取り組みにより経常的経費を削減し、政策的財源の確保を図るとしています。また、実施計画で採択した政策的事業の採択に当たっても、財政状況を踏まえ事業の必要性、市が実施する必要性、経費削減や財源確保の工夫などを改めて精査するとともに、当年度のランニングコストを十分考慮するものとしています。 しかし、これらの作業は数カ月前に策定した中期財政計画の策定に際し、行われなかったのでしょうか。そもそも中期財政計画は、実施計画に掲げた事業を実施するための財政的な裏づけとなるもので、実施計画が絵に描いた餅にならないよう、財政的に担保するための計画ではないのでしょうか。お答えください。 それから政策的事業の採択の効率化についてもお尋ねします。 中期財政計画が実施計画の事業を実施するための財政的担保をする役割をしていないため、予算編成においても実施計画で採択した政策的事業についても改めて精査することになっております。予算編成過程の効率化を図るために、中期財政計画を策定する段階で財政状況を踏まえて実施計画で採択した政策的事業を精査しておくべきだと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) 初めに、アについてお答えします。 中期財政計画は、中期的な財政収支の見通しを立て、現在と将来にわたる財政の姿ですとか、運営上の課題を明らかにするものでございまして、財政運営の健全性を確保するための指針として、実施計画に位置づける事業を進める上での財源の裏づけとなるものとしてこれまで策定をしてまいりました。 しかし、平成22年度以降は、リーマン・ショックによる経済情勢の悪化や団塊世代の一斉退職に伴う歳入の減少、東日本大震災などにより財政調整基金の活用や市債のより計画的な活用を図っても、政策的経費の財源確保が困難となり、収支均衡が図れていない状況となっております。そのため、人件費を含めました経常的経費のさらなる削減と政策的経費についても厳しい事業選択を行っているところでございます。 次に、イについてお答えします。 実施計画策定時には、3年間の事業の見通しを踏まえた上で政策的事業を採択しますが、数年後の細かい事業費を正確に積算することは非常に難しい状況です。また、毎年国や県の制度改正などによりまして、変更を余儀なくされる事業ですとか、年度途中に新たに追加される事業などが発生しております。また、工事につきましては、実施設計を行わないと正確な費用が積算をできず、実際に工事を行っても当初予定していなかったことが発生をした場合には、工事仕様を見直すとともに費用の変更などの必要が生じてまいります。 また、詳細な3年分の積算を所管がするというのは非常に大きな負担になってまいりますので、なかなか難しい状況です。そのため、経常的事業も含めた事業費の精査をしながら予算を現行どおり編成をしていきたいと考えております。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 大変財政運営は難しいと思います。それを思った上で、今、質問しているんですけれども。厳しい財政状況だからこそ、少なくとも3年間の実施計画の財政的担保は何とか見通しをつけていかないと、これから計画的な財政運営ができないねということで中期財政計画をつくったわけですけれども、それも難しいということになると、現状としてはもう我孫子市では毎年、毎年の予算編成で何とかやりくりをしなければできないという状況だというふうに考えてよろしいですか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) 今申し上げましたのは、やはり3年間の事業を積み上げていくというのは非常に難しさがあります。それから原課の負担になります。 内田議員おっしゃるように、政策的事業を含めて中期財政計画で政策的事業の予算の担保をしていくというのは理想なんですけれども、先ほど申し上げましたようないろいろな要因がありますので、不確定要素もございます。ですから、本年度はこれまでどおりの予算編成でいきたいと思いますけれども、その辺は少し予算編成のあり方も、事務的なやり方についても少し検討させていただきたいなと思っております。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 予算編成が毎年毎年、皆さん本当に大変だろうなと思うからこういうことを言っているんであって、実施計画で政策的事業を精査して、また中期財政計画で精査して、今度はまた毎年の予算編成でまた精査して。細かいことは当然精査は必要になるんですが、中期財政計画も年度ごとにローリングをしているんですよ。ローリングをしてもそういう状況なので、これは本当に仕事量としても大変な負担だと思います。 ぜひ御検討いただきたいということと、中期財政計画は何のために作成するのかという目的をはっきりさせていただきたいと思います。御答弁をお願いします。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。 ◎説明員(大畑照幸君) 先ほどもお答えしましたように、中期財政計画、中期の財政の見通しを立てるということですね。それから理想は、繰り返しになりますけれども、実施計画の政策的事業ですね、3カ年の実施計画につけた事業の予算を担保することが目的だと思っています。中期財政計画の策定の目的ですね。そう思っておりますけれども、繰り返しになりますが、現行ではいろんな不確定要素がありますので、毎回ローリングをしてその不確定要素を埋めていく。また、国からいろんな情報が出れば、それに基づいて精緻化を図っていく。そういうことで今後も実施をしていきたいと思います。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 理想とか何とか言っているんじゃなくて、現実を見据えて、逆に、もうできないんだったらできないで、どうしたら一番効率的な予算編成ができるのかとか、中期財政計画もこういう目的でやりますよということで対応していただきたいということです。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。青木章副市長。 ◎説明員(青木章君) 一番の根本は、依存財源と自主財源がありますけれども、まず一つは依存財源というのは、国の地方財政計画が暮れに、下手すると年明けになりますけれども、これが出ないとはっきりしないという状況の中で予算編成をしていかなければならない。 もう一つは、じゃ、少なくても自主財源ぐらいは見通しが立つだろうというふうに思いますが、例えば減税政策が出てきたときに、国は国税だけで減税やらないんですよ。無理やり地方税に対しても減税をやれというのを急に言ってくるわけです。そうすると、またそこで私どもの自主財源が狂ってきてしまうというようなことで、基本的に一番今苦労するのは、年末か年明けに出るであろう地方財政計画の中で、地方交付税がどうなるんだろうかというのを固めていかないと、それを3年前に見通すなんていうのは、本当はなかなか無理なんですけれども。ただ、少なくとも中期の財政の見通しをしっかりと立てていかないと、市民の皆様にも議員の皆様にも納得してもらえないということで、最大限の情報収集しながら中期財政計画とか、あるいは予算編成の時点でもそうなんですけれども、大体8月にまとめますので、まだまだはっきりしていない時点でやっていかなければならないというのがあって。 トータル的な話になって恐縮なんですが、そういう中で起債ですとか、そういうものも活用しながら。とはいうものの、しっかりと後年度負担なども考慮しながら、もっとストレートな言い方をすると、年末から年明けにならないと事業選択も最後の詰めもできないというような状況の中で、1月の中旬には議員の皆様に新年度予算の概要もしっかりと示さなければならないという、毎年そういう厳しい状況の中で予算編成をしているということで、これからもそれはしっかりとやっていきたいなと思いますので、ぜひ御理解をお願いしたいというふうに思います。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 歳入の部分は、まさにおっしゃるとおりです。私が一番このことで疑問に思っているのは、計画行政と言うんだけれども、いわゆる新規事業、政策的事業が、余りにも実施計画でいっぱい盛り込んであるので、それを毎回削っていくわけですよ、歳入に合わせなきゃ予算立たないわけですから。だから、その辺が無駄でしょうというんです。 もともとこういう右肩下がりの時代だったらお金がないわけですから、あれもこれもできないわけですよ。それを見越して実施計画もそうです。中期財政計画もそう。そのときに財政フレームに合わせて政策を考えていかなければ。今、逆をやっているんですよ。事業を何とか、まあ、もちろんやっていただきたいですよ、こちらも。でも、ないのがわかっていますから、そのたびに削っていくわけでしょう。その辺を今後根本的に見直してくださいって言っているんです。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。青木章副市長。 ◎説明員(青木章君) そうやっているつもりですが、なかなか。結局、入るものが決まらないと、何を採択するかも決まらないという中で。ただ、例えば実施計画レベルでの採択が余りにも甘いのではないかという御指摘も多分その中に意味としてあるんだろうと思います。その時点では確かに歳入が確定できていない中では、市民ニーズの高いものをある程度採択をしていってしまうというのは、ある程度いたし方ない部分もあるんですけれども、それが最終的にどこで選択されて事業が決定していくかというところは、やはり最後の予算編成ということになるとということで、多分やっていることは多分余り変わりないと思うんですけれども、そういう意味で今後は実施計画の事業採択も含めて、しっかりと精査をするという姿勢を持っていきたいというふうに思います。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 時間がもう大幅になくなりましたので、またの機会にやらせてもらいます。 それでは、事業選択への市民参画についてお尋ねします。 我孫子市では、予算編成過程の透明性を確保し、市民への説明責任を果たすために新規事業の採択に当たり、その過程の公開と、パブリックコメントを実施しておりますが、十分だとは思えません。平成29年度予算編成方針に書かれているように、事業採択に当たり、相当の絞り込みを行っても、財源不足を解消するのは困難である状況の中で、まさに市民にとってあったらいい事業だけでなく、なくてはならない事業さえも見直さなければならない状況も考えられます。そんな中で最も重要なことは、市民の納めた税金の使い方、つまり事業選択について市民の納得を得ることではないでしょうか。 しかし、現在、これまで実施していた経常的事業の見直しを図る事業仕分けも休止となり、また以前実施されていた市民参加の2次の行政評価もなくなり、市民が事業の見直しや事業選択について直接的に参画する場がどこにもありません。無作為抽出した市民が判定人となる事業仕分けや、重要な事業選択について協議してもらう場の設定など、直接的な市民参画の仕組みが今こそ必要だと考えますが、御所見をお聞かせください。
    ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) 予算編成過程をホームページで公開し、事業採択につきましてパブリックコメントを行うことにつきましては、納税者であります市民の皆さんにリアルタイムで市政参画していただく手段の一つととらえております。 新規事業につきましては、市政ふれあい懇談会でも意見を聞いておりますけれども、特に実施の可否や手法について、市民の皆さんの意見が分かれるような大きな事業につきましては、市民アンケート調査意見交換会の場を設定し、そういうものを実施するなどして市民の皆さんの意見を聞いていきたいというふうに考えます。また、あわせまして先進事例を参考にしながら、より効果的に市民の意見を聞いていくための手法について研究をしていきたいと考えます。 事業仕分けにつきましては、行政改革推進委員会において検証した結果、委員の皆様からは今後も続ける必要がある等の意見をいただいております。引き続き実施に向けて効果的な手法を検討してまいります。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) ぜひ直接的な市民参画の場をつくっていただきたいと思います。要望しておきます。 それでは、年齢別の決算調査の提案についてお尋ねします。 厳しい財政状況の中、今後ますますあれもこれもから、あれかこれかの事業選択が重要になります。そこで施策を決定する際の参考資料として、近隣の白井市では市の予算がどの年齢層にどれだけ使われているかを把握するため、平成26年度決算における年齢別の決算額調査を行いました。この調整結果の活用によって、市の予算が特定の年齢層に偏っていないか、あるいは子育て支援や高齢者支援を重点施策にした場合に、その施策を反映した予算・決算になっているかなどを確認することができます。限られた財源を有効に活用するために、年齢別決算調査の実施を提案したいと思います。いかがでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。大畑照幸企画財政部長。     〔説明員大畑照幸君登壇〕 ◎説明員(大畑照幸君) 予算・決算の分類につきましては、現在目的別と性質別で分類をしてございます。年齢別での分類は行っておりません。少子高齢化社会への対応や施策の決定などの参考資料として活用できるか、白井市の決算における年齢別の決算額調査について調査研究をしてまいりたいと思います。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) ぜひお願いしたいと思います。 それでは次に、甲状腺超音波検査費用助成事業の改善についてお尋ねします。 我孫子市が今年度から始めたこの事業の目的は、福島第一原発事故に起因する放射性物質による子どもへの健康への影響に対する保護者などの不安の解消を図るためであり、年間予算は25万円、その内訳が1人当たり5,000円の助成額で50人分となっております。 事業開始から8カ月たった現在の受検者数は9名と、ほとんど利用されておりません。先日、このような状況を踏まえて我孫子市の子どもたちを放射能汚染から守る活動をしている市民団体から、甲状腺エコー検査費用助成を市民に利用しやすくしてくださいという趣旨の要望書がアンケート結果を添えて市長に提出され、同時に議会にも同じものが配布されました。 そこで、次年度に向けてこの事業の改善についてお尋ねしたいと思います。 まず、受検者が少ないことに対する市の見解についてお尋ねします。 予算では、50人分の助成額を計上していましたが、8カ月経過した現在の受検者はわずか9人と、余りにも少ない状況であります。要望書にも書かれているように、11月6日に我孫子市で行った他の団体主催の甲状腺エコー検査では、100人募集のうち約90人が我孫子市民で、締切り後も20人ほどの希望者があったことを考えますと、我孫子市民の要望がなくなったからだとはとても思えません。利用者が少ない原因についてアンケート結果から見ると、周知不足や費用が高いこと、また利用しにくい制度になっていることがうかがわれますが、市の見解をお聞かせください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。磯辺久男健康福祉部長。     〔説明員磯辺久男君登壇〕 ◎説明員(磯辺久男君) 今回の甲状腺超音波検査費用助成事業は、近隣市での甲状腺エコー検査結果公表を受け、市民の不安が増大したことなどを勘案し、導入したものです。そのため、甲状腺超音波検査と血液検査を同時に実施することで、甲状腺機能についてより確実な判定が可能となり、強く健康への不安を抱える市民の不安を軽減できると考えております。 受検者数については、これまでも市では子どもの健康を守り、保護者の不安の軽減に努めることは重要と考え、我孫子医師会の協力を得て、平成24年度から就学時健康診断、平成25年度から市内公立小中学校の学校健康診断で約1万人に対し、毎年全員に甲状腺の視診、触診を継続実施し、不安軽減に努めてきた結果と考えております。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) この事業の受検者数が少ない原因は何ですかという質問なんですが、それがこれまでのいろいろなことをやってきたから少ないということなんですか。もう一度御答弁ください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。磯辺久男健康福祉部長。 ◎説明員(磯辺久男君) 繰り返しますが、今まで我孫子医師会の協力を得ながら就学時健康診断、また平成25年度からは中学校の学校健康診断で毎年全員に甲状腺の視診、触診を継続し実施してきたことから、不安軽減に努めてきた結果だと考えております。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 先ほど質問でもお話ししましたけれども、ことし11月に実施した他の団体のエコー検査で100人以上の我孫子市民が受検しているんですよ、希望者があったんですよ。そのことはどういうふうにお考えなんですか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。磯辺久男健康福祉部長。 ◎説明員(磯辺久男君) 甲状腺エコー検査の部分で、100名に対して市民が90名という、これは現実の部分だと思います。市では、やはり強く不安を抱えている方に対して、超音波検査それと血液検査を同時に行うことがより正確なとらえ方ができると。それが不安軽減につながるととらえておりますので。エコー検査のみの検査、これは現状だととらえております。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 我孫子市が血液検査を導入してくださったということはすごく評価しているんです。それは置いといて、現実、検査、この事業に対する受検者が9人しかいないという事実を、何が原因でそうなったのかという質問です。それが今までいろいろなことをやってきたからとは思えません。だって、現に11月にやった検査で、90人プラス20人が希望したということですから、そういうことは考えられないじゃないですか。いかがですか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。磯辺久男健康福祉部長。 ◎説明員(磯辺久男君) 私どもとしては、非常に強く不安を抱えている方と、いろいろ声をかけられた中で不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。そういったところのとらえ方の違いというのも現実あるのかなというふうには考えております。 ですから、全て否定することではございませんけれども、やはり強く不安を抱えている方に対しては、市としては血液検査も同時に行うということが、より正しい、正確であるというとらえ方をしておるという状況です。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 最初の質問、私が今しているのは、少ない原因は何ですかと聞いているわけで。それで例えばアンケートから推測されるのは、周知不足や、費用が高いことだとか、一緒にセットにしてないと受けられないというようなことではないでしょうかということをお尋ねしているんですが、そういうふうにはお考えにならないんでしょうか。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。磯辺久男健康福祉部長。 ◎説明員(磯辺久男君) 今、議員から御指摘のあったように、確かに費用が高いと認識される方もいらっしゃるかもしれません。また、周知不足があるということで9名という現状の中で少ないという要因があるのかもしれません。ただ、市としては数が少ないからということが、この事業の目的ではないんだろうと思っております。やはり強く不安を抱えている方の負担軽減、これがメインになろうと考えております。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) それでは、次のところで質問します。 市民の要望書に対する市の見解についてお尋ねします。 この甲状腺超音波検査費用助成事業を市民が利用しやすくするために出された要望書の要望項目は、1、エコー検査と血液検査を個別に申し込めるようにしてください、2、助成対象者全員に周知されるように広報してください、3、健康状態を継続的に見守るためには個人で結果を管理することも必要ですので、希望者にはエコー画像も渡してくださいというものでした。各要望項目に対する市の見解をお聞かせください。 続けて、事業の改善についてお尋ねします。 現在、来年度事業の予算編成が行われておりますが、厳しい財政状況の中、一つ一つの事業が1、事業目的達成のために適切な事業手法をとっているか、2、市民に利用しやすい制度になっているか、3、目標値は達成されているかなど、しっかりと検証、改善し、事業の質を高めていく必要があります。この事業についての1から3の検証結果と、市民が利用しやすくするための改善策をお示しください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。磯辺久男健康福祉部長。     〔説明員磯辺久男君登壇〕 ◎説明員(磯辺久男君) 初めに、(2)についてお答えします。 1については、甲状腺超音波検査のみ、もしくは血液検査のみでは現状の甲状腺の状態や疾患の有無等の総合的な判定が困難であり、強く健康への不安を抱える市民の不安軽減にはつながらないと考えております。そのため、甲状腺超音波検査と甲状腺に関する血液検査を同時に実施し、甲状腺機能を総合的に評価することで、不安軽減につながると考えております。 2については、4月1日号、11月1日号の広報、年2回の保健センターの御案内、ホームページ、チラシなどにより周知しているところです。 3については、結果説明時に画像の提供の希望を相談していただくことにより、医師が確認の上、有料で画像の提供が可能となっております。 次に、(3)についてお答えします。 本事業は放射性物質による子どもの健康被害に対する保護者等の不安の軽減を図ることを目的としており、さきにも述べたとおり、甲状腺超音波検査と甲状腺に関する血液検査を同時に実施することで、不安軽減につながると考えております。また、厳しい財政状況の中で、市としてさまざまな助成事業の取り組みを継続するには、利用しやすい制度であるだけではなく、事業の精度管理や甲状腺超音波検査と血液検査の結果を市が把握することは重要であると考え、現行事業を継続してまいります。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) セットでないと不安軽減が図れないというようなことは言えないと思います。 松戸市、柏市、野田市、白井市、鎌ケ谷市、ここはエコー検査だけです。それでも、皆さん不安を持った保護者が、まずたくさん受検するんですよ。それでなければ、それでもっと不安を持っている方は、このエコー検査ならエコー検査、血液検査なら血液検査を受検した後で、何か出れば精密検査をするということがまず第一じゃないですか。事業をつくっても、市民が利用しやすくしなければ何の意味もありませんよ。そうじゃないでしょうか。お答えください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。磯辺久男健康福祉部長。 ◎説明員(磯辺久男君) なかなか平行線の状況で、とらえ方が違うんだろうなと思っております。 繰り返しになりますが、甲状腺の超音波検査、それと血液検査、こちらを同時に実施することで総合的な評価ができる、それが不安軽減につながると考えております。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) もう事業のあり方のそのもののとらえ方がおかしいと思いますよ。何で行政評価をやっているんですか。利用者が少なければ事業の目的が達成できないでしょう。達成目的というのが評価表にきちんと書いてありますよ。もう一回きっちり行政評価って何ぞやということを考えていただきたいと思います。 それから、明らかに周知不足だと思います。例えば市外では、保育園、幼稚園、小中学校の保護者全員にチラシを配布したりしているところもあります。 それから、このセットでなければならない理由というのが、私はわかりませんけれども、その辺お答えください。 ○議長(坂巻宗男君) 答弁を求めます。磯辺久男健康福祉部長。 ◎説明員(磯辺久男君) まず、周知方法についてですが、現状、新たに不安を抱える方というのも発生する可能性があるというのを懸念している部分があります。 また、繰り返しになるんですが、やはり市では血液検査と超音波検査、これを同時に行うことで強く不安を抱いている方の解消につながると考えておりますので、そこが今、内田議員とのスタートラインからの違いがあるのかなというふうには受けとめております。 ○議長(坂巻宗男君) 内田美恵子議員。     〔内田美恵子君登壇〕 ◆(内田美恵子君) 事業のとらえ方そのものが私は違っているのかなと思います。市民サービスというのをどうやって考えているのかということが大きな違いだと思います。ぜひこれは検討していただきたいと思います。 以上です。 ○議長(坂巻宗男君) 以上で内田美恵子議員の質問を終わります。 以上をもちまして本日の日程は終わりました。明日は午前10時より会議を開きます。本日はこれをもって散会いたします。     午後3時00分散会--------------------------------------- △本日の会議に付した事件 1.市政に対する一般質問---------------------------------------出席議員 議長   坂巻宗男君 副議長  甲斐俊光君 議員   海津にいな君       野村貞夫君      澤田敦士君        高木宏樹君      戸田智恵子君       芹澤正子君      岩井 康君        西垣一郎君      関 勝則君        久野晋作君      内田美恵子君       飯塚 誠君      日暮俊一君        椎名幸雄君      江原俊光君        木村得道君      豊島庸市君        佐々木豊治君      早川 真君        印南 宏君      茅野 理君        松島 洋君---------------------------------------欠席議員      なし---------------------------------------出席事務局職員      事務局長            増田信也      次長              千濱孝司      主査              佐藤 希      主任              栗原卓哉---------------------------------------出席説明員      市長              星野順一郎君      副市長             青木 章君      教育長             倉部俊治君      水道局長            長塚九二夫君      総務部長            日暮 等君      (併)選挙管理委員会事務局長      企画財政部長          大畑照幸君      市民生活部長          四家秀隆君      健康福祉部長          磯辺久男君      子ども部長           山崎久江君      環境経済部長          渡辺唯男君      (併)農業委員会事務局長      環境経済部参与         杉山敦彦君      建設部長            大谷 正君      都市部長            渡辺昌則君      消防長             立澤和弥君      教育総務部長          小島茂明君      生涯学習部長          小林信治君...