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12月08日-07号

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  1. 柏市議会 2005-12-08
    12月08日-07号


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    平成17年  第4回定例会(11月定例会)      柏市議会平成17年第4回定例会会議録(第7日)                    〇                                  平成17年12月8日(木)午前10時開議議事日程第7号 日程第1 総括質問    日程第2 請願      日程第3 休会に関する件                               本日の会議に付した事件 議事日程のほかに次の事件を付した  議会運営委員の選任の件                                   出席議員(53名)     1番 渡 部 和 子 君       2番 松 本 寛 道 君     3番 宮 田 清 子 君       4番 平 子 健 太 君     5番 小 島 晃 治 君       6番 平 野 光 一 君     7番 日 下 みや子 君       8番 小 林 敏 枝 君     9番 森 田 由 江 君      10番 中 島   俊 君    11番 橋 口 幸 生 君      12番 林   伸 司 君    13番 高 松 健太郎 君      14番 中 沢 裕 隆 君    15番 古 川 隆 史 君      16番 山 内 弘 一 君    17番 阿 部 康 治 君      18番 青 木 裕 美 君    19番 末 永 康 文 君      20番 本 池 奈美枝 君    21番 小 野 洋 子 君      22番 宮 崎 浩 子 君    23番 田 中   晋 君      24番 内 藤 正 治 君    25番 佐 藤 尚 文 君      26番 高 城 幸 治 君    27番 相 馬 義 昭 君      28番 福 田 博 一 君    29番 小 林   健 君      30番 林     暢 君    31番 落 合 庄 一 君      32番 市 村   衛 君    33番 佐 藤 勝次郎 君      34番 塚 原 珪 子 君    35番 小 泉 文 子 君      36番 山 田 保 夫 君    37番 海老原 久 恵 君      38番 塚 田 裕 也 君    39番 上 橋   泉 君      40番 山 沢 啓 伸 君    41番 山 田 一 一 君      42番 中 村 昌 治 君    43番 戸 辺   実 君      44番 日 暮 栄 治 君    45番 坂 巻 重 男 君      46番 田 中 十三一 君    47番 青 柳 直 樹 君      48番 西 富 啓 一 君    49番 成 島   孝 君      50番 湯 浅   武 君    51番 成 川 昌 功 君      52番 山 中 一 男 君    53番 千 葉 清 志 君                                                  欠席議員 な し                               説明のため議場へ出席した   〔市長部局〕                                市  長  本 多   晃 君     助  役  高 野 晴 夫 君   助  役  松 尾 恵美子 君     収 入 役  谷 萩 英 紀 君水道事業管理者  浅 羽 大 嗣 君     総務部長  河 合   良 君   企画部長  石 黒   博 君    企画部理事  染 谷   哲 君   財政部長  関 口 隆 明 君   市民生活部長  落 合 義 昭 君市民生活部理事  落 合 啓 次 君   保健福祉部長  倉 持   彌 君保健福祉部理事  吉 井 忠 夫 君   児童家庭部長  小 池 守 次 君   環境部長  池 下 和 彦 君     経済部長  会 澤   隆 君 都市計画部長  綿 谷 徹 郎 君   都市緑政部長  岸 本 専 兒 君   土木部長  近 内 信 幸 君    下水道部長  日 暮 正 人 君   消 防 長  鈴 木   豊 君                       〔教育委員会〕                               教 育 長  矢 上   直 君   生涯学習部長  川 上 博 司 君 学校教育部長  河 嶌   貞 君  学校教育部理事  浜 田 和 男 君   〔選挙管理委員会〕                             事務局長  石 塚   弘 君                       〔農業委員会〕                               事務局長  根 本   登 君                       〔監査委員及び同事務局〕                        代表監査委員  渡 辺 義 一 君     事務局長  石 井 忠 雄 君                               職務のため議場へ出席した   事務局長  鏑 木   明 君  次長兼議事課長  鹿 島 昭 夫 君 議事課副参事  菅 原 孝 弘 君    議事課主幹  高 橋 京 一 君 議事課副主幹  高野山 公 彦 君   議事課副主幹  篠 藤 和 夫 君  議事課主査  塩 原 達 也 君    議事課主査  中 村 公 彦 君                    〇                         午後 1時開議 ○議長(山田一一君) これより本日の会議を開きます。 ○議長(山田一一君) 日程に入るに先立ち、報告をいたします。 監査委員より例月現金出納検査の結果報告について並びに監査の結果に関する報告についてが報告されました。いずれも各位のお手元に配付の印刷物により御了承願います。以上で報告を終わります。 ○議長(山田一一君) 日程に入ります。                    〇 ○議長(山田一一君) 日程第1、総括質問を行います。 質問、宮田清子さん。(「頑張れ」と呼ぶあり)              〔3番 宮田清子君登壇〕 ◆3番(宮田清子君) 無所属市民の会、宮田清子です。気持ちを切りかえて始めたいと思います。さて、今議会よりインターネット中継が始まりました。議会の情報公開が一歩前進したことはよかったのですが、もっと早く実現できたはずです。周囲の自治体の状況を見ながらゴーサインを出すという柏市議会の情報公開に対する消極的な姿勢は非常に残念であります。インターネットを使用していない市民もおりますので、今後は録画ビデオやカセットテープの貸し出しなども行い、議会の情報公開をさらに進めていただきたいと思います。 それでは、総括質問に入ります。まず、市長選について伺います。市長選に7割の市民が棄権をしたことは、非常に残念であります。今回市長は初めてマニフェストを出し、公約実現に400億円を確保したいとしております。しかし、各項目に概算が載っておりません。概算を載せるのは技術的に難しいとの答弁ですが、マニフェストは従来の公約があいまいな表現で有権者にわかりづらいということから取り組む期間や数値目標を示したものです。ほかの自治体では、数値目標を明快に示している市長がおります。市民参加を積極的に進めている自治体の長であります。市長選挙も合併も中核市移行も柏のまちづくりについて市民が参加する絶好のチャンスです。そのために積極的に情報公開を行う、つまりはマニフェストにもっと数値目標を入れ、議論を起こすことが大事だったと考えます。数値目標が少ないマニフェストを見ると、本多市長は本気で市民参加を考えているのか疑問であります。市長は、もっと具体的な数値を載せるべきだったではないでしょうか。次に、中核市移行について。市長は、中核市を目指すと言っておりますが、県との協議は来年度からで影響額は出ていません。市民への情報提供もインターネットで行っているだけで十分なされておりません。議会の議決も経ておりません。それなのに保健所をつくる計画など中核市移行の準備を進めているのは問題ではないでしょうか。次に、中期基本計画について。11月に行われた中期基本計画骨子案についてのパブリックコメントは何通来ているんでしょうか。寄せられた意見をどのように反映させていくのでしょうか。前期5年間の評価と課題をどのように考えているんでしょうか。 次に、つくばエクスプレス北部区画整理事業。こんぶくろ池周辺は、今後安全で快適な町並み、良好な環境の保全などを目的に公園整備が進められていくわけですが、この公園に隣接して2つのラブホテルがあり、このラブホテルから150メートル離れたところに小学校が建設される予定になっております。昨年の9月議会で公園にラブホテルが隣接するのは望ましくないのではという質問に対して、正当な理由のない限り現位置に仮換地ということで、そのまま残っております。柏市ラブホテル建築規制条例によれば、ラブホテルは商業地域にしか建てられないし、商業地域であっても200メートル以内に学校がある場合は建築禁止となっております。この夏千葉県から柏の葉キャンパス駅周辺の商業地域に保留地があると聞きました。買い手はいまだ未定なので、そこに現位置に予定する仮換地と保留地との交換をさせれば、こんぶくろ池公園の形態も充実しますし、ラブホテル事業の営業継続も保証されるのではないかと考えます。ところが、北部整備課は公園に隣接するホテルはラブホテルではないので、現位置換地に問題はないと言っております。昨年来の答弁や説明とは食い違っております。一体いつからどういう理由でそのような認識に至ったのでしょうか。柏市ラブホテル建築規制条例の定義から見て、当該ラブホテルは当てはまらないのでしょうか。次に、柏駅東口市街地再開発事業、A街区第二地区再開発事業について伺います。イトーヨーカ堂裏に30階建てのマンションができます。周辺マンションは、高くて16から17階なので、高さの2倍のこの100メートルマンションができるわけですが、地震に耐えてもライフラインが途絶えたときに30階に住む人の暮らしは大変だろうと想像されます。このような民間マンションに柏市は建設等に2億9,000万円の補助金を出します。あわせて道路整備などに1億9,000万円の負担金。合計で4億8,000万円の負担をいたします。税金を投入するには、公共性、公益性が必要です。柏市民にとってどのようなメリットがあると考え、補助金を出すんでしょうか。 次に、障害自立支援法について。2年前に支援費制度ができたことによって、多くの障害や家族が普通の当たり前の生活を少しずつ組み立てられるようになってきました。しかし、国が予想していた以上の利用があったため予算不足になり、たった2年で1割負担を求める法律をつくりました。この1割負担の根拠は、利益を受ければ負担するのが当然という応益負担の考えであります。しかし、障害のある人が外出することが利益なんでしょうか。ひとりでトイレに行けない人が介助を受けることが利益なんでしょうか。外出することやトイレへ行くことなどは、利益ではなく基本的な人権であります。基本的な人権は、やってもらうことでも購入するサービスでもありません。予算があるなしに関係なく、国が果たすべき最低限の責任であります。障害自立支援法は、全くひどい内容の法律であります。市長は、11月15日号の広報で福祉の拡大と言っております。今議会で広い意味での福祉と答弁しておりますが、このような状況を踏まえて障害福祉の拡大をどのように考えているんでしょうか。次に、みどり園です。10月にみどり園あり方検討委員会が報告書を出し、みどり園は将来民営化が望ましいという検討結果が出ました。この報告を受けて今後柏市は我孫子市、流山市とどのように協議をし、取り組んでいくんでしょうか。報告書では、120名の定員を80名に縮小するとありますが、どういう方法で80名にするんでしょうか。80名になってから個室化などの改修を行うんでしょうか。また、第4回検討委員会にみどり園から地域移行案が出されておりました。みどり園に暮らしている人がスムーズに地域移行ができる方法、利用と職員の削減方法等が示されておりました。私は、とてもいい案だと思いましたが、その案がどうして消えてしまったんでしょうか。 次に、南部クリーンセンターと最終処分場について。計量証明書について伺います。先日の株式会社グリーンラボの住所が間違っている計量証明書は無効ではないかという市村議員の質問に、環境部長は大阪府の計量検定所というところに問い合わせたところ、適当ではないが、無効ではないとのことだったと答弁しておりますが、計量法を所管するのは経済産業省であり、その所管部門の経済産業省計量行政室の担当が登録した住所と間違った住所の計量証明書は無効と言っております。この法律の前においては、大阪府の計量検定所は何の判断資格も持っておりません。判断し得るのは、所管行政の経済産業省計量行政室のみであります。何をもって環境部長は有効と言うんでしょうか。4月に工場が引き渡されるときの性能証明書は11枚あります。そのうちスラグ、飛灰固化物、排水、その3枚の住所が間違っております。測定という数字を扱っている会社が最大の重要仕事である計量証明書の住所の間違いに気がつかないというのもとんでもないことですが、市民に指摘されるまで気づかない日立造船も柏市環境部も問題であります。指摘されても訂正しないことはもっと問題であります。性能証明書が無効ならば、日立造船からの引き渡しも成立していないことになります。4月以降のすべてのことが無効になるんじゃないんでしょうか。次に、最終処分場について伺います。最終処分場から掘り起こされた飛灰固化物について確認いたします。いつ、どの段階の飛灰を何トン、どこに運んだんでしょうか。最終処分場には、船戸清掃工場の飛灰固化物も運ばれております。第二清掃工場の飛灰固化物との違いをどこで見きわめたのでしょうか。掘り起こしの方法、その後の状況の安全性は保たれているんでしょうか。 次に、職員厚生組合について。地方自治体の互助会については、大阪市のやみ退職金や年金、スーツの支給などが話題になっておりましたが、柏市にも高野助役が組合長で市長、教育長も含め、すべての職員が組合員になっております職員厚生組合があります。今年度この厚生組合に1人当たり2万4,250円、総額約7,000万円の税金が支出されております。沼南町との合併を機に敬老祝い金、福祉タクシー券などさまざまな手当が削減されておりますが、市職員には子供の小中高等学校入学祝い金、就職祝い金までが支給されております。16年度の柏市の借金は2,800億円、赤ちゃんを含めて1人当たり75万円です。将来債務負担率は310%、千葉市に続く県内ワースト・ツーです。310%という数字は、職員に給料も払わず、何も事業を行わず、つまりは飲まず食わずで借金を返すのに3年ちょっとかかる数字です。その上、毎年必ず入ってくるお金の9割の使い道が決まっているのですから、借金が簡単に返せる額でないことがおわかりと思います。こういう財政状況の中で身内のお手盛りに7,000万円も支給してよろしいんでしょうか。千葉県では、昨年度から公費負担金をゼロにしております。批判を受けた大阪市も今年度廃止しております。柏市も負担金を廃止すべきでないでしょうか。 次に、モラージュ柏と道路整備について。モラージュ柏が開店してから国道16号線の渋滞はひどく、土日に車で外出したら家に帰れないと近隣の住民は言っております。担当課は、予想より車両台数は少なかったと言っておりますが、生活道路に車がふえ、スピードを上げて走る車が多いと住民は言っております。経済部長は、モラージュ柏ができる前、住民と事業の協議会を検討すると言っておりましたが、開店後の状況を見ると協議会を持つ状況ではないとの判断で、現在協議会は持たれておりません。そういう中で、ホームセンターが10時開店を7時に、出入り口の変更も行われております。ホームセンターの開店時間が早まれば、登校児童の安全にもかかわってきます。松ケ崎地区は、狭い道路が多いので、生活道路に入り込んでくる車から児童を守る対策を真剣に考える必要があります。モラージュ柏開店から今まで通学児童の安全対策についてどのような道路整備をしてきたんでしょうか。 次に、男女共同参画推進計画について。ジェンダーフリーという言葉に対して国も自治体も誤解を生むので、使用しない風潮があります。柏市教育委員会もことし4月11日にジェンダーフリーという用語は使用しないという県の通知を全校に配付いたしました。しかし、ことし7月に柏市が行った男女共同参画に関する市民意識調査の結果報告を見ると、実におもしろい結果が出ております。男らしく、女らしく育てる方がよいの問いに対して、そう思う、どちらかといえばそう思うの賛成が70%ですが、性別にとらわれず、生活技術を身につけさせる方がよいとか、性別にとらわれず経済的自立ができる子に育てる方がよいなどと具体的に聞いてみますと、90%以上の市民が賛成をしております。つまり漠然と男らしく、女らしくと聞けば賛成と答える市民が具体的に問うと男とか女とかの性別にとらわれないで、料理など、家事などを身につけ、勇気も決断も優しさも持ち、仕事をし、経済的に自立できる子になってほしいと答えております。まさにこのことがジェンダーフリーであります。ジェンダーという社会的性差にとらわれず、自分らしく、人間らしく生きることがジェンダーフリーであります。これを曲解して性別の否定だと暴論を吐いておりますが、ジェンダーフリーについて柏市民の90%が支持しております。柏市議会でもジェンダーフリーはとんでもない考えだと発言しておる議員がおりますが、この現状をしっかりと認識し、今後発言していただきたいと思います。また、柏市はジェンダーフリーという言葉を削除するなど、日和らないでぶれずに計画の進行を図っていただきたいと思います。そこで、質問ですが、毎年計画の進捗状況を各課にヒアリングするなど、計画をまじめに実行してきたことはわかるのですが、柏市の取り組みについて市民が余り知らないという結果が出ております。市民への周知について今後どのように取り組もうと考えているんでしょうか。以上1問終わります。 ○議長(山田一一君) ただいまの質問に対する答弁、市長。              〔市長 本多 晃君登壇〕 ◎市長(本多晃君) まず、マニフェストの数値目標を入れるべきではないかという御指摘、御意見であります。私もマニフェストに数値目標はできるだけ入るように努力をいたしました。その結果、予算等についての目標額を定めたところでございます。それ以後の個々の事業について何か数値目標、あるいはその予算、事業規模といったものを定めるべきだという御指摘ですけど、これは実際難しいと思いますね。特に私は、これまで市政を担当し、4期目もやるつもりでございましたので、やはり責任を持った数字を示す、こういうことになりますと、例えばわかりやすい例で申しますと、風早南部小学校の移転、これに幾らかけるということは具体的には言えないんですね。中央図書館の建設に幾らというの、これは実際にそのプロジェクトを調査をし、具体的な構想が固まった段階で初めてわかる話でして、もしそういうことに数字を入れると、これは私の立場からいうとちょっとうそになるので、根拠は何かと問われたときに根拠はございませんので、やはりそれはしっかりした根拠を持って説明のできる範囲で私は記述したつもりでございます。ですから、残念ながら個々の事業については数値目標なり予算規模なり事業費の見込みというのは記載できなかったというのが事実であります。次に、中核市についてのお尋ねでございますが、中核市移行については昨年の合併協議をしてきた中で基礎的自治体として行政能力を高め、住民に身近な行政、きめの細かい市民サービスを提供するためにできるだけ早い時期に移行するというものとされております。また、新市建設計画に関する市民アンケート調査においても、市民の皆様が中核市に移行することによって地域特性に応じた行政運営を今以上に展開できることに深い関心を示されていると。そういうことから考えますと、中核市への移行を進めていくことは行政、特に執行部としてこれに取り組むことが必要であると、このように考えております。なお、議員が御指摘のように県との協議については今後県から移譲項目の提示やその他具体的な県側の考えが示され、それに基づいて県、市両者で協議していくことになると考えます。なお、行政の中だけでの話で申しますと、この新市建設計画の内容というのは県、知事さんもこれは書類、制度上同意しておることでありまして、その中で中核市への移行を目指すということは議論をされております。これは、関係行政機関は今の段階でその方向についてこれは受け入れておるもの、このように理解をしております。次に、福祉政策で、特に障害福祉についてどう考えるかということでございます。障害福祉ということに絞ってお答えいたしますと、柏市障害基本計画で位置づけられております施策の推進や来年度からは障害自立支援法のスムーズな導入を図ることはもとより、現行のサービスの充実、身体障害療護施設の建設、居宅支援事業の創設、障害の雇用促進などに取り組んでまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(山田一一君) 松尾助役。              〔助役 松尾恵美子君登壇〕 ◎助役(松尾恵美子君) 私からは、男女共同参画推進計画に関してお答えを申し上げます。ジェンダーという言葉を使うか使わないかはともかく、男女共同参画というのは非常に重要な施策であると思いますので、これからも着実に進めていきたいと考えております。議員がおっしゃいましたように、庁内関係各課とのヒアリングをしながら、各施策の振興状況をチェックいたしております。施策によってはかなり進んでいるもの、あるいは残念ながら全く進んでいないもの、いろいろございますけれども、これからも着実に進めてまいりたいと思っております。それで、御指摘のアンケートにおける男女平等推進の取り組みについての認知度についてでございますが、これ確かに私も結果を見ましてかなり認知度が低いということにかなり驚きというか、ショックを受けております。これは、早急に改善しなければいけないと思っておりますが、なかなか市民一般の方に周知を広く徹底するというのも難しいことでございます。この項目を見ますと、公民館、近隣センター等で行う女性セミナーと、これが比較的高い認知度を有していますので、ここら辺の実施をもう少し工夫しながら、あるいはそこで例えば広く男女共同参画についての情報を提供しておりますインターネット男女共同参画推進センターの話だとか、あるいはフリートークだとか、そういうものをPRするというような、いろんな方法を組み合わせたような形でこれからも進めていきたいというふうにして考えております。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 企画部長。              〔企画部長 石黒 博君登壇〕 ◎企画部長(石黒博君) 初めに、中期基本計画に関する御質問についてお答えいたします。まず、パブリックコメントは何通来ているのかという御質問でございます。募集期間内には7件の御意見をいただいております。また、パブリックコメントとは別に市政モニターの皆様からいただいた御意見21件ございます。次に、パブリックコメントをどのように反映させるかという御質問でございます。いただきました御意見につきましては、現在策定作業を進めております中期基本計画の素案の中に反映していくことになります。また、基本計画の評価と課題をどのように考えているのかという御質問でございます。これまでもお答えしておりますように、5カ年を見ますと大変厳しい財政状況にあったという5カ年でございます。このようなことから、計画に掲げております事業のうち、重点事業として取り組んでまいりましたリフレッシュ拠点整備あるいは北部整備事業などを見ますと、全体としてはおおむね順調に進んだものがございます。しかし、そのような財源確保が難しい状況もございましたので、一部未実施、あるいはおくれの出ているものもございます。このようなことで、今回の未実施、あるいはおくれているものにつきましては次の5カ年計画の中でまた対応していきたいというふうに考えております。 次に、みどり園についてお答えいたします。まず、みどり園あり方検討委員会の報告を受けて今後構成市とどのように取り組んでいくのかという御質問でございます。御案内のとおりみどり園は、柏市、流山市、我孫子市の3市で構成する東葛中部地区総合開発事務組合が運営する知的障害の入所更生施設であります。57年に開園して以来23年余りが経過してございますので、その施設の課題としましては、利用の重度化、高齢化、長期滞留化の傾向が顕著になっていること、また施設設備の老朽化が進んでおり、改修が早急に必要になっていること、改修に当たりましてはまたバリアフリー化、あるいは個室化等の環境整備が必要であること、また福祉制度も変わってまいっておりますので、これらにも対応していく必要があること、このようなことが課題でございました。これらを踏まえまして、ことしの6月からみどり園あり方検討委員会において入所施設のあり方について検討しているところでございます。その検討会の検討結果につきましては、去る11月11日に東葛中部地区総合開発事務組合の管理者に報告書が提出されたところでございます。その主な内容でございます。御質問にもございましたように将来的に民営化が望ましいこと、利用の地域生活移行を図り、利用定員を120名から80名に縮小すること、自活訓練事業及び強度行動障害支援事業の事業化を検討すること、施設整備についてはバリアフリー化等居住環境の改善と老朽化施設の維持補修が必要であることなどでございます。これを受けまして、事務組合の第3回定例会におきまして管理者である柏市長から組合議員に報告したとこでございます。今後民営化した場合、あるいは利用定員を縮小した場合などのシミュレーション、人的資源を活用した新たな機能やサービスの提供、これらの可能性などについて具体的に検討していくことになっております。これを受けまして、柏市、流山市、我孫子市の主管並びに障害福祉担当課等を含めまして、これらの課題について具体的に協議していくことになります。また、御質問の中で定員の縮小方法についてということでございます。今後地域移行などを図りながら対応していくことになるものと考えておりますが、具体的には各構成市と協議しながら検討していくことになります。最後に、今回の報告のグループホームがなくなったことについてでございます。地域移行の推進に際しましては、グループホーム等の整備が必要なことについては十分認識してございます。ただ、この事業をどこが主体に行うのかということが課題でございまして、各構成市の新たな負担増につながるようなみどり園独自の整備については、今回は見送ることとしたところでございます。今後民間活力を導入していく方向で進めることにしたことによるものでございます。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 都市計画部長。              〔都市計画部長 綿谷徹郎君登壇〕 ◎都市計画部長(綿谷徹郎君) 私からつくばエクスプレス北部区画整理事業の関連で、柏北部中央地区土地区画整理事業区域内のこんぶくろ池南側にあるホテルについてお答えいたします。現在立地している2つのホテルは、柏市旅館業等施設の建築に関する指導要綱、柏市ラブホテル建築規制条例に基づきまして申請され、審議会に諮問された後ラブホテルでない旨通知され、昭和60年と昭和63年に建築されたものでございます。また、現在まで改修などの変更の申請はございません。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 都市緑政部長。              〔都市緑政部長 岸本専兒君登壇〕 ◎都市緑政部長(岸本専兒君) 私からは、柏駅東口A街区第二地区市街地再開発事業についてお答えをいたします。本地区は、柏駅東口に近接しているにもかかわらず、現況は青空駐車場など低未利用地であり、このため再開発事業により土地を合理化し、かつ健全な高度化を行って、都市機能の更新を図ろうとするものであります。経過を申し上げますと、平成6年に再開発事業を行うことで都市計画決定し、準備組合が設立されました。その後事業化に向け努力してまいりましたが、バブル経済の崩壊など経済環境の悪化の影響を受け、事業化に至りませんでした。平成15年7月に都市再生緊急整備地域に指定されたのを契機に、再開発準備組合が都市再生特別措置法に基づく制度を活用することにより、再開発事業のめどがつき、この12月2日に都市計画の変更を行い、今年度中に事業認可を取得できる見込みになりました。さて、議員さん御質問の民間マンションに多額の税金が投入される理由は何かということでありますが、柏駅周辺地区は道路整備と商業の活性化を一体的に行い、町全体に潤いと回遊性を回復し、商業、業務、文化機能の中心拠点として整備していく必要があります。このため、元町通り線及び中通り線の2本の都市計画道路の一部を組合が一体的に整備することにより、本来公共側で行う都市計画道路の整備について公共施設管理者負担金として組合に負担いたします。また、オープンスペースの創出と低層部に商業施設を配置することにより、商業の活性化に貢献するとともに建物の建ぺい率を低減し、壁面後退することで公開空地の確保が可能になりました。また、高層部に都心型住宅を供給することにより都心居住機能を導入し、夜間人口の回復にも寄与し、良好な都市環境の創出と活力やにぎわいの拠点づくりに貢献する事業と考えております。このように本事業は十分公共性があり、組合に対し国、県、市が補助金が支出することは十分意義があるものと考えております。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 環境部長。              〔環境部長 池下和彦君登壇〕 ◎環境部長(池下和彦君) お答えいたします。第二清掃工場の砒素の件について2点でございます。まず、第1点、計量証明書の有効性についてのお尋ねです。これにつきましては、念のため経済産業省産業技術環境局知的基盤課に電話にて照会しましたところ、大阪府の見解と同様無効とまでは言えないという回答でございました。次に、最終処分場から撤去した飛灰固化物についてでございます。11月22日と24日に撤去しましたその範囲でございますが、これは9月21日午後、千葉県の立入検査があってから10月11日に千葉県から速報が入るまでの飛灰固化物でございます。それを搬入し、埋め立てた8.8トンを含む16.59トンを撤去いたしました。この8.8トンをどのように特定できたのかとのお尋ねです。これにつきましては、搬入と覆土に従事した職員2名の記憶によるものです。これは、第二清掃工場の固化物の直近の搬入であるというところから、まだ記憶が鮮明であったということでございます。なお、飛灰固化物は、現在のところいずれも産業廃棄物として民間に委託することによって処理しております。以上です。 ○議長(山田一一君) 総務部長。              〔総務部長 河合 良君登壇〕 ◎総務部長(河合良君) 職員厚生組合についてお答えいたします。福利厚生制度につきましては、使用及び従業員双方の負担で行っているのが一般的です。柏市でも地方公務員法42条に基づく福利厚生制度の実現のために市からの負担金と職員の掛金により、厚生組合を通じて福利厚生事業を行っておりまして、現在のところこの方法が適当ではないかと考えております。ただし事業内容や双方の負担の範囲につきましては、社会情勢の変化に対応するため検討委員会を設置しまして現在検討を進めているところです。検討に当たりましては、現在の社会経済情勢や一般企業等の福利厚生制度の動向などを踏まえていくべきであると考えています。従業員が5人以上の企業から1,000人以上の企業までを含むアンケート調査の結果によりますと、最近の一般企業の福利厚生制度の傾向を見ると、現在導入している制度としては慶弔あるいは災害見舞い、住宅補助、財産形成の助成など金銭的な支給が中心となっていますが、今後重点を置くべきもの、あるいは望むものという点に関しましては、従業員の心身両面の健康管理あるいは健康増進、また現在の仕事に関する能力向上などの自己能力開発への助成などが使用と従業員双方からの意見として多数を占めております。柏市におきましても病休が増加傾向にあること、また市民サービスの向上という面からも、職員が多方面にわたる資質の向上が望まれている状況にあります。これからの本市の福利厚生制度につきましては、このような企業の動向や市の現状を踏まえながら、慶弔的な給付中心の内容から職員が公務員生活を送っていく上で必要な、あるいは有意義な健康面や自己啓発面での事業へとその重心を移していく、あるいは職員の保健や元気回復などの本来的な福利厚生制度を実現していくということが重要と考えております。市からの負担金につきましても事業の内容に関連しまして、定率で負担するのではなく、負担することが適当であるもの、また不適当であるものの区分を明らかにした上で必要な経費を負担していくという方向で検討を行っているところです。その区分の基準につきましては、今申し上げましたように一般企業の傾向が互助的給付から健康管理や自己啓発に重点が移行していることなどが目安になるものと考えています。いずれにしましても、社会の状況や職員の意見、関係団体等の意見を踏まえながら、検討委員会等で十分検討した上で決定していきたいと考えております。以上でございます。
    ○議長(山田一一君) 土木部長。              〔土木部長 近内信幸君登壇〕 ◎土木部長(近内信幸君) 私からは、モラージュ柏周辺の安全対策についてお答えをいたします。大山台のモラージュ柏出店に伴い、周辺道路の交通量が多くなることから、地元住民及び町会などから道路整備と安全対策について多くの要望がございました。市といたしましては、通学路の安全対策として外側線の設置や運転に対する視覚効果を促すカラー舗装などを優先に実施してまいりました。また、狭隘道路や見通しの悪い交差点につきましては、道路拡幅事業による用地の取得を行い、円滑な交通が図られるよう道路整備に努めているところでございます。なお、渋滞対策として市道の左折レーンの設置や国道16号線の右折レーンの延長を千葉国道事務所に依頼し、渋滞対策を図ってまいりました。以上です。 ○議長(山田一一君) 第2問、宮田清子さん。 ◆3番(宮田清子君) まず、市長に伺います。このマニフェストなんですけれども、もちろん数字は概算です。そんなきちんとしたものが出せるわけはないんですけども、多治見市長のホームページなどを見ますと、数値目標がたくさん載っています。それは積極的に情報公開をすることで市民参加を促すということです。ですから、きちんとした数字ではなくても、この概算などを載せて、マニフェストのときに市民がまちづくりを考えてもらうことが必要ではないかというふうなことを私は申しているんです。やっぱり載せるべきだったと思います。 それから、中核市について伺います。中核市になることによっていろいろ市民サービスがよくなるということは、充実するということはもちろんです。しかし、移譲される事務権限は少なくて、自主自立したまちづくりを推進するには不十分と言われています。また、財源面の措置は地方交付税に算定するだけで、政令指定都市のように税源が移譲されるわけではないんです。今後柏市を含めて県内の多くの自治体が不交付団体になるだろうと言われている状況ですよね。中核市になった幾つかの自治体にも話を聞きましたけども、やっぱり今の国の財政状況に不安は皆さん抱えております。不交付団体になれば、中核市移行による費用はすべて柏市の負担となるわけですから、市民サービスが向上するのはいいんですけれども、やっぱり経費が負担にならないか問題があります。八王子市は、推進室をつくって、市民説明会も行って、5年かけて中核市を目指してきましたが、結局は凍結いたしました。もちろん補助金の多い東京都と千葉県の状況を一概には比較できません。でも、議会の議決を経て進めるのが筋だと思います。合併イコール中核市ではないと思います。中核市ありきで保健所建設を進めるのはおかしいんじゃないんですか。 それから、中期基本計画について、参考資料として前期基本計画の進捗状況が項目別に載っておりますけれども、概要のみで評価と課題については詳しく載っておりません。骨子案の段階ですから、具体的にどのような事業を行うのか、その事業に幾らかかるのか、その予算をどのように確保するかというのは書かれていません。意見は7つということですけれども、やはりこの段階で市民がコメントするのはとても難しいと思います。市民にとっては、具体的な計画が見える素案の段階の方がコメントしやすいと思います。部長答弁は、パブリックコメントの意見は素案に反映させていくということですけれども、担当部の方では素案の段階で再度パブリックコメントはやるというようなことは言っていない、そういうことははっきり言っていないんですよ、やるとかやらないとか。だから、このようなパブリックコメントのやり方を見るにつけ、本当に市長は市民参加を真剣に考えているのか本当に疑問です。市民との協働と盛んに言っておりますけれども、行政に都合のよい、行政が求めている市民参加であって、市民が求める市民参加ではない、私はそう思います。きちんとした情報提供、市民が意見を言いやすい提案をして、初めて市民参加というのはできるわけです。市民が参加できるようなパブリックコメントをやる必要があるんじゃないでしょうか。 それから、こんぶくろ池のラブホテルについてですけど、今部長はラブホテルではないということをおっしゃいましたけれども、どう見てもラブホテルのものがこのラブホテルの建築規制条例に当てはまらないとすれば、これは条例の不備です。条例は、私は即刻改正すべきだと思います。そんなざる法とかざる条例では、今後学校のそばとか住宅市街地にどんどんあのようなラブホテルが進出してしまいます。それを柏市は適正と考えているんでしょうか。健全な市街地の造成を図り、もって公共の福祉の増進に資すると、そういう法律第1条にうたって土地区画整理事業を行っているんじゃないんですか。柏市も施行の千葉県も余りに安易な区画整理を行っていると思います。ホテル事業の営業も守り、そして市民の公園利用、健全な学校づくりを図るために柏市は努力すべきだと思いますが、いかがでしょうか。 それから、柏駅東口の再開発事業ですけれども、今いろいろな理由の中に夜間人口をふやす、活力、にぎわい、そうおっしゃいました。まちが活性化するんだったら、例えば駅より離れたところに例えば高田に256戸のマンションなんかができているわけで、これからもどんどんマンションできるでしょう。そういうところに人が住んでも補助金は出ません。人が集まって、まちが活性化することに補助金を出すんだったら、各種イベントにも出すべきです。その論理でいったら、無制限に補助金を出すことになります。市民意識調査を見ると、柏市民の多くは静かな住宅地、水と緑の豊かな地区、医療施設や福祉施設が充実した地区を望んでおります。市民ニーズに沿った税金の使用を考えるべきです。もう1つ大きな問題は、こういう高層マンションが規制も受けずに市内どこでも建てられるということです。今柏市のあちこちでマンション建設による日照問題が起こっております。市民が望んでいるのは、高層マンションができる、そういうところにお金を出すのではなく、このマンションを規制する条例をつくって、今送っている生活を守ってほしい、そういうことだと思うんですけども、いかがでしょうか。 それから、障害自立支援法なんですけれども、非常に簡単な市長の答弁でありました。この答弁では、今支援費制度のサービスを受けて、24時間介護を受けて、地域生活をしている人たちが来年度からもそのまま生活を維持することはできません。この制度の改正によって、利用の1割負担によって柏市の負担金は今年度より確実に減るわけです。それが幾らになるか、今の時点では国が詳細を示しておりませんので、わかりませんけれども、減るのは確かです。その予算を今のサービスを落とさない支援に使ってこそ、障害の福祉の拡大と言えると思います。いかがでしょうか。 それから、みどり園についてですけども、これまでも何年もみどり園のあり方が問題になってきました。でも、真剣に取り組まれてきませんでした。今の部長の答弁を聞いても、その展望が見えません。問題は、やっぱり報告書の中身をいつまでにどのように実行するかということです。施設からグループホームに移れば地域移行ができたわけではないし、終わりじゃないです。昼間の生活をどうするか、あわせて検討しなければ地域移行と言えません。いつもこのみどり園のあり方は、3市が負っている負担金の額の多さばかりが問題になっていて、みどり園に住んでいる障害のある人の生活は二の次になっているんですよね。私は、みどり園が示した案というのはすごくいいと思うのは、やっぱりみどり園の利用のことをよく知っている職員、その人たちとうまく地域移行をしていく。一時的にはお金かかるかもしれないけども、幾らだけちゃんと下がるかというシミュレーションも出ていたわけですから、私はその方向にとってやってもらうのが一番だと思います。 それから、南部クリーンセンターと最終処分場、計量証明について、今環境部長は無効とは言えないって言いましたけど、その経済産業省の担当にも問い合わせたけれども、無効とは言えないということですけども、経済産業省では直ちに住所の間違いを訂正した証明書を発行すれば有効なので、問題はないって。ただ、登録住所と違った証明書そのものは無効と言っているわけです。正しい住所にすればいいんじゃないんですか。間違ったものをそのまま持っている理由はないじゃないですか。それをやるべきなんですよ。だから、自分たちの間違いは絶対認めないという答弁なんです、今のは。間違いは認めないし、反省もしない、訂正もしないって、そういう態度が問題なんですよ。ましてや行政が法律に違反しているなんて言語道断です。もう即刻それは正確な証明書にしていただきたいと思います。さらに、一番問題なのは、この清掃工場をつくった日立造船の100%子会社である柏市環境テクノロジーが管理運営を行って、さらにこれも子会社であるグリーンラボが環境を測定するという構図なんです。これで正しい情報が市民に提供されるんですか。市民に提供されるわけないじゃないですか。このグリーンラボという会社を調べてみますと、この環境計量士の、このグリーンラボの計量証明書に書いてあります環境計量士、この三石何とかさんという人は、濃度計量の国家資格しか持っていない人です。この温圧とか振動、騒音については国家資格を持っておりません。これらの測定は、また下請に出しているんですけれども、濃度計量以外の数値しかわからない人なんですから、この濃度計量以外の数値が正しいかどうか、このグリーンラボは判断できない会社なんですよ。こういう会社に委託されても、柏市は知らないのはこの環境測定も含めて丸ごと管理委託を環境テクノロジーに委託しているんですよ。こういうところは、柏市の責任の大きいとこなんですね。今後柏市は、独自に千葉県環境財団に環境測定を委託して、クロスチェックを行うということですけども、その費用は新たに柏市が持つんですか。どうしてそのようなむだな経費を使うんですか。この契約を変更して、柏市がその環境測定の委託費はもうそれは削って、柏市が独自に環境測定を行えばいいんじゃないんですか。 それから、職員厚生組合です。今健康管理と自己能力の開発は必要なんだという答弁だったと思いますが、互助会に支出する必要はないんですから、千葉県も大阪府も取りやめたわけです。健康管理に関することは共済から支給されているし、研修費については補助金が出ていますよね、その自己研修についても。額が少なかったら、それは上げればいいんじゃないんですか。支出先きちんと、明快な使い方をすることが大事です。市長は、各種補助金について根拠は要綱などに示すようにと言っておりますし、市民活動補助金については公開審査まで行っています。その場で、私も申請したことがありますから、税金は1円だってむだにはできないんだって、きちっとその審査をしなければいけないんだって何回も言われました。それなのにこの厚生組合の負担額というのは、職員組合と柏市がなあなあで決めて、平成12年度までは決算書も公表していませんでした。大変不透明な支出金です。もっと問題なことがあるんですけども、この厚生福利に関する負担金というのは、職員厚生組合のほかに4つもあります。柏市厚生組合と同じ内容の事業を行っています千葉県市町村職員互助会負担金に約520万円の補助、これは脱会するなりの見直しをすべきです。また、30市で行っているスポーツ大会に200万円、この体育大会の負担金、参加負担金も見直すべきです。互助会は、本来の趣旨のお互いを助け合う精神にのっとって公費を入れずに行ってほしいと思います。重ねて質問します。来年度負担金はゼロにすべきじゃないですか。 それから、モラージュ柏の付近の道路整備です。柏市の取り組みは、まだまだ不足しているので、住民は児童の交通安全に大変不安を持っています。いつ交通事故が起こるのか、不安を持っています。鎌ケ谷市では交通事故半減プロジェクトというのをつくって、市民と一緒にさまざまな取り組みを行っております。ホームページに大きく出ていますから、ぜひ見てください。道路のカラー舗装の工夫などもよくされているし、そうした取り組みを随時ホームページで公開し、そしてまたさらに市民から意見を募集しております。本当に市民との協働の取り組みですから、この取り組みに対して市民の好評はとても高いです。柏市ももっと市民と一緒に取り組む必要があると思います。担当部に聞くと、道が狭いところを片道通学路にしようと思っても、そっち側にすると近隣住民から苦情が来て、どうにもならないんだって。それは、市民と一緒にいろんなことを取り組んでいないからですよ。市民と一緒に取り組む、こういう問題はそうしなければ解決されないんですから、もっと真剣にやってください。 それから、男女共同参画推進計画で、今助役は女性セミナーは大変好評であるということを言いましたけども、これは割と趣味的な講座であるから、私はこの数値を報告に入れるのはどうかと思ったんですけれども、やっぱりこういう講座ではなくて、本当に男女共同参画という意識、それが向上するようなPRをしていただきたいと思います。市民意識調査では、男は仕事、女は家庭という役割分担の質問に対して柏市民は60%が賛成しております。でも、昨年度の内閣府男女共同参画局の調査では、男は仕事、女は家庭、反対の方が多いんですよね、数値は。この数値を比較してみますと、柏市民の意識はまだまだ低いと思います。柏市民の意識啓発のために計画をしっかり実行していただきたいと思います。それが認知度アップにつながると思います。これは、御答弁結構です。以上、2問終わります。 ○議長(山田一一君) ただいまの質問に対する答弁、市長。 ◎市長(本多晃君)  マニフェストの内容についての御意見は伺いましたけれど、私の考えは、考えといいますか、実行しました私のマニフェストのつくり方は先ほど御答弁したとおりです。それから、中核市への移行については、合併協議の中を通じ、またこの議会でも私何回も表明しておりますので、それらを踏まえて執行部の私の責任でこの移行事務について今後とも進めていきたいと思います。それから、障害福祉の予算の枠については、御要望はよくわかりました。以上です。 ○議長(山田一一君) 企画部長。 ◎企画部長(石黒博君) 中期基本計画の策定にかかわります市民参加ということでお答えいたします。今回の中期基本計画における期間の計画につきましては、各部門計画でもこの期間の策定が進んでおります。それらにつきましては、それぞれの審議会、あるいは市民の声、あるいは関係のお声などを聞かせていただきながらつくっております。そういうことで、そういう取り組みも行っております。また、今回の中期基本計画策定の中では、昨年度一般の方から公募をいただきまして、旧沼南町でも参加いただいた柏のまちづくりを話そう会ということでもたくさんの話を、御意見いただいております。また、有識の方からも意見をお聞きするなど、そのような取り組みを行ってきておりますので、またこれまでの意識調査、そういうものも分析したりしながら、できるだけたくさんの市民の方の御意見を反映するように努めているとこでございます。 次に、みどり園の施設整備の関係、あり方の検討会の報告についてでございます。御質問にもございましたように、今回の検討委員会の報告受けまして、できるだけ早くこれが実現するような方向で取り組んでいきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 都市計画部長。 ◎都市計画部長(綿谷徹郎君) 私から北部中央地区の土地区画整理事業区域内のホテルにつきましてお答えいたします。ホテルにつきましては、先ほどお答えしましたとおり、柏市ラブホテル建築規制条例等によりまして申請されたものでございます。昭和60年と63年の確認申請時にはホテルとして検査を行い、その後改修等の変更はございませんが、ホテルは柏北部中央地区の区画整理事業の区域内にございます。このホテルの取り扱いにつきましては、事業である千葉県において区画整理事業の中で整理されていくものと思います。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 都市緑政部長。 ◎都市緑政部長(岸本専兒君) 私の方からは、A街区第二地区の再開発事業についてお答えいたします。まず、議員さん、マンション建設に無制限に税金を出すべきではないということでありますけれども、まずこれはマンションを建設するために市が補助金を出すものではございません。都市再開発法に基づく都市の都市計画、都市整備のために貢献する事業であるから、補助金を出すというものでございます。具体的には、先ほども申し上げましたけれども、柏駅前という非常に多くの人たちが来られ、あるいは商業、業務の集積地になっているところでございまして、これは昭和63年当時からこの商業、業務活性、駅前としてふさわしい整備をする必要性があるということで、特に道路とか駐車場の整備が未整備であるということで、その公共施設を整備していくという必要があるという計画を立てておりました。このような中で、4本の都市計画道路を整備するという中で、それに対してこの再開発事業を実施するものであります。また、高層マンションはどこでも市内できてしまうと、これは市民の生活を守るべきだというふうにおっしゃいますけれども、ここはあくまでも柏駅前の商業地区の特別な地域でございます。ですから、市内どこでも高層マンションを(「税金の使い方に優先順位があるんじゃないのって言っているんです」と呼ぶあり)いや、商業地域の中で高度利用地区、あるいは再開発事業区域だけでしかこの高層マンションを建てることはできません。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 環境部長。 ◎環境部長(池下和彦君) お答えいたします。計量証明書については、再発行を求めるようにしてまいります。それから、柏環境テクノロジーの環境計測につきましては、柏環境テクノロジーに対し、より第三者的なところに委託するように求めてまいりたいと考えます。以上です。 ○議長(山田一一君) 総務部長。 ◎総務部長(河合良君) 負担金をゼロにすべきではないかというところなんですけれども、そもそも厚生制度というのは市町村の義務ということになっていまして、勤労に対する福祉制度が恩恵的なものであることから義務的なものに変わってきていると。勤労の側から見ると権利になってきているということの中で、市の職員と、それから市が構成団体となっている厚生組合との協力によりまして、いろいろアイデアを出しながら実施するというところが多いというところで、市の負担分と職員の負担分を合算した中で処理をした方がより高度な厚生制度が実現できるのではないかというふうに考えております。以上です。 ○議長(山田一一君) 以上で宮田清子さんの総括質問を終わります。(「議長、議事進行」と呼ぶあり) ○議長(山田一一君) 末永康文君。 ◆19番(末永康文君) 僕は言いたくないけど、環境部長、そういう場当たり的な発言しないでいただきたい。今何て言いましたか。計量報告書を有効か無効かって宮田議員は聞いたんです。あなたは、有効って言いましたよね。有効なものを何で今度は訂正し直すんですか、今度は。おかしいじゃないですか、そういう言い方は。この計量報告書というのは、環境基準にのっとって報告書出しましたと、砒素が幾つですよと。それは、住所が違っていると。住所が違っている事業所については、事業所届けのある住所と違うものについてはそれは無効ですと。ただしそれを住所を訂正して、ちゃんとしたもの出して計量報告書を出せば、それは有効ですよって、こう言っているんですよ。経済、何でしたか、経済産業省は。だから、そういうものを正確なものを出さなきゃいけないんじゃないですかということを宮田議員は言っているんですよ。そういう住所の違うものをもらっていて、あなたたちはもらっていて、それは有効じゃないでしょうって言ったところが、それは有効って言っておいて、今度は書き直して発行してもらうというのは、何を言っているんですか。全然わけわからぬことを言わないでくださいよ。きちっと正確に質問したことについては訂正するものは訂正して、間違っていましたら間違っていたって言ってから訂正したらどうですか。そういう議会をいいかげんに終わろうとしないでいただきたい。姉歯以下ですよ、これじゃ、悪いけど。 ○議長(山田一一君) 精査をして委員会にちゃんときちっと報告してください。 ○議長(山田一一君) 次の質問、上橋泉君。(「頑張れ」と呼ぶあり)              〔39番 上橋 泉君登壇〕 ◆39番(上橋泉君) 1年半ぶりの登壇でございますんで、お聞き苦しいところがあるかと思いますが、御容赦お願いします。最初の子育て支援についてでございますけども、松尾助役に伺いますが、赤ちゃんはかわいいと思われますか。かわいいと思われるのであれば、なぜ赤ちゃんはかわいいのでしょう。宅間守、宮崎勤も恐らく赤ちゃんのころはやっぱりかわいかったんでしょうね。なぜでしょうか。ここに子育てについて何か深い意味が隠されているというぐあいにお考えにはなられませんか。最近の子育て、あるいは少子化対策の議論を聞いておりますと、育児は母親にとって重荷である、したがって父親も負担しろと。あるいは、女性が職業を持つことは子育てに劣らず大切なことであって、したがって保育設備の充実、保育時間の延長ということも主張されております。また、女性のキャリアアップに重要な時期に女性が妊娠すれば中絶する権利を行使できると、これが女性の性の自主決定権の一部であるということも主張されております。子育ては、女性にとって負担でしょうか。女性にとって職業を持つことは子育てよりも大切なことでしょうか。 ソニーの創業の井深大さんが昭和54年に「0歳からの母親作戦」という本を出されました。それを読みました。なお、ちなみに井深さんは、昭和46年に「幼稚園では遅すぎる」という本を出されまして、これが30万部を超す大ベストセラーにもなっております。もう1つ、このたび私の竹馬の友であります埼玉県の教育委員やっている高橋史朗君の「脳科学を教育に生かす」という本を読んでみまして、両方読んでみて、大体この赤ちゃんのかわいさの理由というものがやはり根拠のあったことだと、こういうぐあいに思うようになったんですが、これらのこの御両名の主張ですと、人間の大脳の成長にとって、あるいは人格の形成にとってゼロ歳から3歳までの期間が大切である。とりわけゼロ歳に近いほどの期間が大切な期間であるという主張でした。この時期の子育ての秘訣についていろいろ両名から著作の中で提示あったんですが、一番大切なものは赤ちゃんが母親の胸に抱かれ、母親の乳房に吸いつき、母親の鼓動を聞き、母親の顔をまじまじと見詰めること、これが一番子育てで大事であるというのが井深さんの著書からの引用でございますが、だから母親が子供を愛育するようにということで創造主が赤ちゃんをかわいくつくったのかなと思いますが、助役の考えを伺います。また、子育てのメリットは、母親にもあるようでございまして、最近ソフトバンクから出された本では、なぜ女性は出産すると賢くなるかという本が出ていますけども、なります。それから、それ以上にやはり子育てを通じて、母親のみならず父親もやっぱり心が磨かれるということが言われております。とりわけ障害を持たれたお子さん、あるいは難病のお子さんを育てられた方、そして不幸にしてこれらの子供さんを若くして失われたお母さん、親御さんがよく言われるのは、子供さん亡くなってから子供を支えてやりたいと思って一生懸命子育てしたつもりが、振り返ってみると支えられていたのは自分の方であったということをおっしゃいます。このように子育てを通じて親子の間に深い魂の交わりがあり、その赤ちゃんのかわいさというのはこの深い深い意味を象徴しているのではないかと思いますが、お考えをお尋ねをいたします。 それから、山口県の光市でことしの6月に「おっぱい都市宣言」というのを議会で議決しております。ちょっと読み上げたいんですが、ちょっときょうは早く終わってくれということなので、ちょっと皆さん、インターネットでごらんになっていただきたいと思いますが、こういう自治体がおっぱい都市宣言というのをするのを市長はどうお考えになるのか、お尋ねをいたします。それから、柏市では、9月22日に合併記念事業として慶應大医学部の渡辺久子講師による子育て講演がございまして、抱きしめてあげてという、こういうテーマの講演でした。大変すばらしい講演でしたけども、欲を言うなら私はこれを柏市の男女共同参画室主催でやってもらいたかったなと思います。これぜひ御検討していただきたいと思います。考えを伺います。それから、もう1つ、子育てについて、男女共同参画政策が考えてほしいことがあります。それは、性差による役割分担になる可能性であることなんで、反発を呼ぶと思いますが、子育てにおいても父親と母親の役割というのは明らかに違うようです。父親の役割は、母親の役割を代替、肩がわりすることはありません。井深さんの本を読んでいますと、子供の人柄、人格というものは母親にしかつくれない。母親は、我が子との接触は他のだれにも代替させないというぐらいの決意が、心構えが欲しいと井深さんは述べておられます。一方、父親の役割は、家庭の中にあって社会を子供に示すものだと。父親の存在により子供は社会、あるいは制度、ルールというものを学んでいくそうでございます。このように父親の役割、母親の役割を考えますと、母親の今日本の制度、育児休、父親も母親も1年なんですけど、育児休、これ母親はぜひ3年欲しいですね。仮に父親はそんな1年も要らないと私は思います。制度の壁ですから、柏市でどうすることもないんですけども、これについての助役の見解を問います。 それから、少子化対策でございます。日本の出生率は、欧米先進国に比べましてもかなり低い出生率です。世間は、日本の女性が妊娠をすることを嫌っているように考えて、これに金銭的インセンティブを与える必要があるという、そういう議論、経済面での議論がされておりますが、実はそれは事実に反するわけでございます。実は、日本の出生率が欧米先進国に比べても低いのは、実は日本は妊娠中絶の数が物すごく多いんです。妊娠数ではやっぱり欧米に全然劣っていないと思います。中絶の数値というのは、正確なことはわかりませんが、これを婚外子の数からある程度推測することができます。以下述べますのは、厚労省の人口動態統計からでございますけれども、婚外子、すなわち未婚の母から生まれる子供の数は、西暦2001年で、スウェーデンですと出生児100中55.3名、デンマーク、44.6、フランスが42.6、イギリス、39.5、アメリカが33.2、アメリカでは高校にも託児所があるところが多いです。それから、ドイツが23.4、スペインが17、カトリック国のスペインで17ですね。イタリアで9.6、日本は何と1.7と。100名中いわゆる婚外子というのは1.7人しかいないわけでございます。この婚外子という中には、シングルマザーが含まれます。それと、もう1つは、事実婚で、実質的な夫婦だけれども、いわゆる法律上の夫婦でないために婚外子とされる。これ両方数字があるんですが、日本の場合この法律婚は極めて、婚姻届出すだけですから、欧米のキリスト教国家はちょっと手続が難しくなりますけれども、いずれにしましても日本だけ極端に少ないわけです、婚外子というのはですね。このこと、市長にお尋ねしますけど、日本人というのは道徳レベルが高いとお考えになるか、あるいは日本の未婚の女性はセックスが嫌いであるということなのか、ちょっとそこは市長にお尋ねします。真実は、日本の場合は未婚の母というのは家の恥だということで中絶される例が多いんです。かつ日本の母体保護法というのは、中絶の手続を極めて簡単にして、実質的に放任されておるわけでございます。実は、日本で出生率を向上させようというのはそんな難しいことではない。今の母体保護法を廃止して、刑法212条、213条を親にもお医者にも適用すればたちどころに、少なくても欧米並みの出生率には直ちになります。もう翌年からでもなります。だけど、こういう形での出生率の向上が適切なのかどうか、市長にお尋ねします。 そこで、実はこれに関して、10月1日にNHKスペシャルでいのちの対話という番組がございまして、これは都内の中山産婦人科クリニックに中絶を求める高校生が、女子高校生がたくさん来るんですね。そこの若きお医者さん、鮫島さんという医者がそういう女子高校生に対して赤ちゃんの音波画像を見せて、この胎児というのは神から授かる命である、だからあなた産みなさいということを説くんです。それでも中絶せざるを得ないいろんな理由があるわけです。そうすると、この鮫島さんというのは特別養子縁組の養親を探されます。この特別養子縁組というのは、昭和40年代に敬けんなカトリック教徒であった、しかもローマ法王からも表彰された菊田医師という産婦人科が戸籍法違反で逮捕されました。つまり実父母を偽って出生届を出したと。しかし、だけどこの菊田さんという医師が非常に高潔な人物だったんで、国会もこれは立法の不作為であるということで、実父母の名前を、子供の戸籍から隠す特別養子縁組というのを民法に設けられました。もう1度このテレビの番組の件に戻りますと、特別養子縁組のこの養親が見つからなかったときは、中山院長の方が中絶手術をされます。ところが、この院長、各地の高等学校を回って、中絶をしてはいけないよという講演をされておられますが、そこの講演でおっしゃっているのを聞いてみますと、どんな突っ張り少女だったってやはり中絶の手術台に乗ると涙を流すというんです。例外は一人もいないという。やっぱり人間は、だれもが心の奥底で人間の命というのは、これは神から授かったもんだということを知っているんじゃないかと思うわけですね。鮫島医師は、出産されるお母さん方を集めて、妊婦の方を集めて、赤ちゃん、お父さんとお母さんを選んでくれてありがとうという詩をみんなで読む。そうすると、何とそこに来ているこの詩を読んでいるお母さん方全員が涙を流すという、こういうシーンが放映をされておったわけです。この12月3日と4日に麗澤大学におきまして生と死を考える会の全国大会がありまして、教育長並びに保健福祉部長にもおいでいただきました。どうもありがとうございます。この大会のテーマは、世話人で話し合いまして、今日の日本に一番欠けておるもの、すなわち生命の教育、これをすべての教育に生命の教育を持っていくべきだというテーマとさせていただいたわけでございます。子育て、少子化対策にもこの視点をぜひ届けていただいて、女性にとっての負担だからだとか、女性のキャリアにとってマイナスだからという観点でない、人間の命というのはいかにとうといかというこの視点をぜひ柏市の少子化対策にも取り入れていただきたいと思うんですけれども、助役の見解を求めます。 次に、ジェンダーフリーについて伺いますが、このたびの皇室典範の改正についての有識者会議の答申でございますが、これ愛子さんに皇位継承権を与えるというだけじゃなく、第1子にすべて皇位継承権を与えるという答申をしました。それで、世論調査では女性天皇ができてもいいじゃないのか、支持率79%ということでございます。しかし、この皇室典範の改正で一番問題になるのが第1子、今後ずっと未来永劫に男女関係なく第1子を皇位継承にするということなんですね。確かに過去日本の歴史には8名の女性の天皇いらっしゃいましたけれども、いずれも男系です。ということは、父親が天皇であったということでございます。しかも、次の男系天皇が復位するまでの中継ぎ的役でございました。女性のお子様が、女性天皇で、配偶が男性の天皇という場合除きますけれども、女性の天皇の子供様が天皇に即位されたという例はありません、ということであります。それで、このたびの有識者会議は、こういうわけで女系天皇を認めていこうということで、日本のこれまでの伝統を大きく変えることになるわけですけど、具体的に考えてみますと、愛子様が天皇になられたとします。これは、浩宮皇太子の子供さんですから、男系の天皇になります。しかし、愛子様が東大出の国交省の役人と結婚されたとします。その子供さんがもし子供さんが男性であれ、女性であれ、これが天皇に即位をされたとしますと、日本の歴史上初めて女系の天皇になられるわけでございます。そのとき国民はどう考えるかということですが、愛子様の子供さんぐらいですとまだそれほどの違和感ないと思うんですけど、これが代を重ねてくると果たして国民はどう思うかということなんです。 それで、ここでちょっと一例、通告書に述べているんですけども、ロシアに19世紀の初めにプーシキンという文学がいまして、ロシアの王室はヨーロッパの例えばオーストリアあるいはイギリス、フランス等からいわゆる結婚相手を、配偶、王妃を迎えるわけです。ロシアの国民は万歳、万歳って祝っているけれども、例えば泥水に、バケツにいっぱい泥水がある。これを半分流す。そして、その半分に真水を入れる。さらにまたバケツの半分を流して、また真水を入れる。何代か重なると、水は、バケツの中の水は真水と変わる。やがてロシアの国民は、ロマノフ王朝をロシアと関係のない王朝だとみなして、ロマノフ王朝はなくなるということを100年前に予告をして、そのとおりになったわけです。日本の場合も、外国の王族と日本は結婚しないんだけれども、やっぱり125代男系できたという長い歴史がございます。これがその女系が天皇重なった場合に、果たして国民がこれをどう思うようになるか考えてみる必要があると思うわけでございます。それで、昨今ジェンダーフリーの世の中ですから、男性、女性も関係なく、第1子を皇位継承としたらいいだろうと。とにかく第1子であれば皇室の血が流れているからいいという、こういう考えでの答申だったわけですけれども、実際ヨーロッパの王室と日本の皇室は全然歴史的な王の存在意義が違っております。ヨーロッパというのは家産国家でした、長い間。例えばスペインという国がどうして生まれたかというと、カステリアのイザベラ王女とアラゴンのフェルナンド王子が結婚して、スペインという国が生まれた。それから、イギリスとフランスも、イギリスはフランス人が征服してつくった国ですから、大体長い間イギリスとフランスは一つの国で、結局皇位継承があるたびに、あるいは婚姻があるたびに領土が動くという、こういうことでした。東ヨーロッパの方は、オーストリアの方は20世紀の初めまでこういう国だった。ということは、ヨーロッパにおいては皇位継承が生まれる、出産、婚姻、皇位継承ということで領土が動くわけですから、政治に関係しているにとっちゃもうこれは最大の関心事ですから、早くこれを確定したいということで第1子相続制ができた。ところが、日本の場合、もうこの国が始まって以来、やっぱり天皇というのは国民統合としての象徴にみなされていて、天皇の皇位継承によって領土が動くということは日本の歴史上なかったわけです。したがって、欧米は第1子、男女にかかわらず第1子相続する、非常に欧米にはジェンダーフリーの伝統があって、日本はジェンダーフリー化すべきだということで、男女にかかわらず第1子を皇位継承とすることは日本の伝統を大きく誤ることになると思うわけでございます。したがって、ぜひともこの男女、この皇室問題からつくづく考えさせられたことは、この男女共同参画ということについても伝統という視点を失っちゃいけないと、このように思います。子育てにおいてもそうですし、皇室の問題についてもそうだと思いますが、市長の見解を求めます。 それから、市長と議会の関係についてお尋ねします。実は、今議会で提出予定として執行部から説明を受けた議案が最終的には今議会に提出をされませんでした。そのこと自体の経緯だとか、是非を問うものではありません。そこで明らかになった議会と首長の関係について、議会内に根強くある認識についての市長の見解を問うものでございますが、この議案を示されたときの議案、議会の雰囲気は、この議案は市民から理解いただけないだろうと、こういうものだったんです。そのような議案であれば、議会でここで否決するというのが本来の筋だと思います。ところが、事態はそう進まなくて、行政に議案を不提出にさせるという方向に動いたわけです。行政の方もそれを受け入れられました。このことの是非を問うものでもございません。議会がそのような方向に動いた動機というのがちょっと気になったんですけれども、議案否決という恥を市長にかかせたくないという声が強かったのでございます。市長は、議会がこのように市長に対して格別の配慮をしてくれることを市長はうれしいと思われますか。今回の例じゃないです、一般論として聞いているわけです。それから、市長は、自分の提出した議案が議会で否決されることを恥とお考えになられますか。柏市では、市議会、私議員になって15年目に入りましたけれども、議案否決ということはなかったし、審議未了でということもなかったわけですね。国会にはこういうこと多いですが、地方議会は国会のことを思うとぐっと少ない。それでも新聞見ていますと、時々どの議会で議案否決とか、そういうニュースを目にするんですけど、柏市ではこういうことが絶えてないというのが柏市議会の特色だと思うんですけれども、これについての市長のお考えを尋ねます。それからまた、この議案説明のときに市のある幹部の方がこの議案が否決される可能性が高ければ提出しませんとおっしゃった。この幹部職員は、やっぱり議案の100%可決ということに非常にこだわっておられたんですけれども、市長もやっぱり議案というのはやっぱり100%可決されなければならないもんだとお考えになっているかどうか、お尋ねします。 それから、つくばエクスプレスについてお尋ねします。11月27日につくばエクスプレスが通勤に役立っているかという会をしまして、北部整備課からも2名御出席をいただきました。この集会に柏ビレジの大室地区にお住まいの方が十数名おいでになられまして、一様につくばエクスプレスが開通したものの柏たなか駅が利用できる状態になっていないという強い不満が表明されたわけでございます。じゃ、そこでこれらの方々がじゃ早く区画整理をやってくれという意見が出るかと思いきや、実はそうじゃなかった。出た意見は、もう待てぬのだと。区画整理なんかしてくれんでええと。開通するまでに手をつけることすらできなかった。もう私ども期待しませんと。それよりもあす我々がつくばエクスプレスに乗って東京出るのに何とかしてくれと、こういう意見だったんです。もう何年後、10年後にきれいなまちになる、便利なまちになるということはもう言ってくれんでいいと、こういう御意見だったわけです、皆さんが。具体的に、じゃどうして欲しいかということだと申しますと、1つは歩いていける安全な道路を確保してほしい。今ビレジの方からずっと吉祥院の方へ向かっていって、ちょっと左に入っていく道路がある。あの道路照明を明るくしていただいて大変ありがたいと思うんだけど、ですけどあれは幅員が狭くて意外と交通量が多いんだそうです。したがって、非常に危ないということで、ビレジの方々はその道を通られないで、昔コバちゃんという定食屋があった、あそこを進まれてどんとくぼ地になりますけれど、あのくぼ地、右左はもう草むらですね。そこを通っていかれるようなんですね。ところが、人家がないもんですから真っ暗なんですね。したがって、この道に。あと北部整備課長と、私呼ばれて言われたんだけど、北部整備課長、これは防犯灯つけるったってうちがないとおっしゃるんですね。確かにそういう事情はございますけれども、やっぱりあれが交通のことを考えると一番安全な道であるということで、何とかここに照明をつけてほしいということです。何か8月の開通でビレジの人で会社からつくばエクスプレスの定期を買ってもらって乗るつもりでいたんだけど、帰り駅をおりてみたら真っ暗で、さすが男であってもあれ夜道は怖かったということで、もうその定期を解約をして北柏に振りかえたという人が何人かおられました。ぜひ安全な道路を確保してほしいと思います。もう1つは、夜道に防犯灯がつけられないというんであれば、車で行くから駅の近くに民営でもいい、公営でもいい、駐車場欲しいとおっしゃるわけ。今駐車場ございませんね。それで、そうするとある地権の方から、地権の方も実はもう税金が高くなって、フルには高くなっていませんけど、それにも以前より高くなった。納税する金がないので、ぜひ利用したいと思うんだけど、事業からいろいろ制限課せられている。全然できぬわけじゃないけれども、いわゆる換地前の土地と換地計画とダブって重なる部分しか利用できないと、こう言われているわけです。非常に面積が限られてしまう、こういうことがあるんですけれども、現所有地のままで、まだ換地終わっていませんから、現所有地のままで青空駐車場をつくることを認めてほしいということが地権の方から声が出ておりました。これは、柏たなかだけではなくキャンパスの方もそうですね、ということです。それから、もう1つは、今ビレジからキャンパス駅までバスが出ておりますけれども、料金が190円と高いと。しかも、時間がかかる。当然16号またがっていくわけですから。したがって、すぐそばにあるたなか駅までミニバス走らせてくれと、こういう要望もあったわけでございます。だから、これらの方々には区画整理の終了を待ってほしいということはもう回答にもならないようでございますが、今述べた3点の改善点についてのお考え、緊急対策についてのお考えをお尋ねします。早く終われということなんで、3番の質問は次の機会に回させていただきます。 ○議長(山田一一君) ただいまの質問に対する答弁、市長。              〔市長 本多 晃君登壇〕 ◎市長(本多晃君) 私が市長として答えるのが適切かどうか、また市長という立場で何か言えるのかどうか、ちょっとよくわかりませんけれど、お尋ねの点でいただいた資料をもとに感じたままをお答えいたします。まず、山口県光市のおっぱい都市宣言ですけれど、ここに書いてあることを見る限り、これは別に結構なことじゃないかと思います。次に、出生率と妊娠中絶の考え、関連でありますが、これは私も少しそういう議論を何回か聞いたことがございます。日本が戦後大変な食糧難と人口増の傾向の中で、日本が比較的世界の中で人口計画に成功したと言われている、人口爆発を抑制できたということが言われておりますが、その大きな要因が中絶の手続あるいはそれに対する規制が比較的甘かった。優生保護法が非常に弾力的に運用されたことも1つだということは、巷間言われていることを承知しております。また、御指摘のように婚外子、あるいは独身で、いわゆる今でいうシングルマザーになるのを非常に日本の社会、あるいは家庭は受け入れがたかったというのも事実でありましょう。事実その証明は、最近ではその逆のできちゃった婚というのがようやく公認をされたということのこの裏返しで言えば、昔はできちゃった婚は認められなかったと、こういうことだったと思います。 次に、男女共同参画に関して伝統の視点を重んずるべきだという御意見であります。これは、一般論として、精神論としてそのとおりだと存じます。男女共同参画にしましても、それぞれの社会の実情で現状でありますとか、その伝統、社会の規範というものをよく踏まえた上で、その中身を考えるべき、決めるべきだと、このように一般論として思います。それを踏まえて、この女性天皇と女系天皇ということですが、これは今、国会、国民的議論をやっておるので、私は個人の感想として申しますと、女性天皇は結構なんじゃないかと思います。女系天皇がいいかどうかは、ちょっと私よくわかりません、これは。 次に、議会と市長との関係ということですが、これも私の感想を申し述べます。市長が議会に提案した議案が否決されると名誉が傷つくかと思いますかという、これ一般理論ですけど、これは僕は中身、内容だと思います。私が正しいと思って、いいと思って提出した議案を意味なく否決されると、これは私は名誉が傷つくとは思いませんし、私は第三に対して議会が悪いと、こう言います。それから次に、市長に議案否決、恥をかかせたくないと思う議会はうれしいと思うかということですが、これは議会には確かに与党と野党という立場があって、与党の皆さんができるだけ私の市政施行を支援しようと、助けようという意味でそういう配慮をされるということはありがたいことだと、このように思います。その中でそういう方も一つの判断要因になるのかと、このように思います。次に、市の幹部が議案を否決されるかと、これは、ありていに申しますと、皆さん御存じだから言いますけど、市の議案提出に当たっては、私は事前の説明をし、また議案の説明会を行い、十分な準備をしておるわけであります。これは、100%の議案を成立を期してやっておるわけでありまして、これは皆さんもよく御存じのとおりです。ですから、その中で幹部が事前の感触としてこれはなかなか難しいということを察知したとき、感じたときに議案の提出が果たして正しいのかどうか、この時期がいいのかどうか、中身はどうかということを考慮するのは、これは職員の務めであろうと、このように思います。以上です。 ○議長(山田一一君) 松尾助役。              〔助役 松尾恵美子君登壇〕 ◎助役(松尾恵美子君) 私からは、子育て支援に関しまして何点かの御質問にお答えしたいと思います。ちょっと議員の御質問につきまして順不同になるかもしれませんが、御容赦いただきたいと思います。まず、赤ちゃんはなぜかわいいかということですけれども、これについては新たな命がこの世に授かったとき親となる人が率直にその誕生を喜んで子をいとおしいと感ずることは、これは当然のことだと思います。また、第三にとっても、私何でかわいいのか分析したこと余りないんですけれども、非常に邪気がないというか無邪気、それで無防備、そういう存在に対していとおしい、かわいい、そういう感情を抱くのだというふうに感じております。あと、井深さんの本の話でございますけれども、今議員が言及なさった限りにおいては非常に興味深い本だと思いますが、まだ私これ全部読んでいませんので、全体を読んでから感想を申し上げたいと思います。それから、子育てが負担に感じるか否かということですけれども、これは女性にとって負担に感じるか否かということですが、これはもうそれぞれ個人の価値観なり考え方というのがあると思います。職業を持ちながら2人、3人やすやすと育てていらっしゃる方もいれば、1人のお子さんに面と向かってもうノイローゼぎみになってしまっている人もいらっしゃるというような感じなので、これはもう個々人によってばらばらなので、女性にとってどうかということを私がここで十把一からげに言うわけにはまいらないというふうに考えております。さらに、女性と職業という点につきましては、母性、父性のあり方などの議論もありますけれども、何より大切なことは一人の人間としてどう生きていくのか、その上で女性が自分の生き方の中で育児または職業をどのようにとらえていくかということであろうかと考えております。それで、これもまた先ほどと同じ御答弁になりますけども、個々人においてその価値観、考え方によって異なるものだと思っております。職業を優先したいと思われる方もいれば、専業主婦になって子供をいっぱい育てたいと思っていらっしゃる方もいるし、それはもうそれまちまちでございますので、私がここで言いたいのはそのようないろんな人がいる、そういう多様な選択を許す社会の状況をつくり上げていくということが重要なのではないかというふうに考えております。それから、さて現在子育てを取り巻く環境は、都市化や核家族化が進行してこれまでの家族や地域の中にあった地域連帯意識の希薄化などによりまして子育てが家庭の中で埋もれ、孤立化した子育て環境などにあらわれるなど大きな変化を遂げていると思います。子育ての基本は、家庭内での養育としながらも、一方では社会全体で取り組むべき課題であるものと理解しております。特に子供やその親を取り巻く身近な地域社会が次世代育成のために子育て支援の活動にその持てる力を遺憾なく発揮すれば、大きな支えとなるものと考えております。このようなことから、皆さん御承知と思いますが、市では今次世代育成支援行動計画というものを立てておりますけれども、この中でも地域というものを基本目標の1つに掲げまして、さまざまな施策を進めていくということが必要であると考えているところでございます。 次に、すべての教育に命の教育との御提案につきましてでございますけれども、もとより生命、命の大切さの教育につきましては昨今本当に目や耳を疑うような痛ましい事件が起こっておりますけれども、このような事件の報道を見るたびに非常に重要であるというふうに受けとめております。こうした点を踏まえまして、今回の次世代育成支援行動計画においても命とは何かとの問いに一人一人が改めて考えていただくための機会や生きることの大切さ、命のとうとさを自分のこととして築き、感ずることができるような啓発活動を行っていくこととしております。 次に、育児休暇の関係の御質問でございますけれども、現在の父親の方は残念ながら育児に参加したくても仕事が忙しくて参加できない状況にあるというふうに思います。今年度行いました、先ほども出ました男女共同参画に関する市民意識調査、これによりますと育児は夫婦両方同じぐらいでするのが理想とする方が6割を超えていたのに対し、現実では主として夫、両方同じくらいとする、現実にそうやっている方は2割弱という結果になっております。また、男性の育児休暇の取得についての設問では、男女とも8割以上の方が取得するべきである、または取得した方がよいというふうにして回答をしております。したがって、今現在取得できているか否かは別としまして、このような市民の方々の皆さんの意識がある以上、またさまざまな価値観に基づく、さまざまな生き方を許容するというためにも長い育児休業を母親に限る必要はないと私は考えております。また、育休を3年間取得可能にするということも幼少期にじっくり子育てをするべきだという強い社会的な要請があって、これを受け入れる組織、いわゆる企業です、そちらの側もそういう用意があるのであれば、そういう制度ができることは大いに結構なことであるというふうに考えております。 それから最後に、子育て合併記念事業の講演の話、子育て講演会の話でございます。子育て講演会抱きしめてあげてというのは、核家族化や地域における人間関係の希薄化によって地域社会の中で孤立し、子育てに対する不安感を持つ親世代がふえていると。こういう状況の中で抱き締めてあげるという行為が子供の心を育てるために大切であり、親子関係を深める手段であるということを啓発するために実施いたしたものでございます。子育て支援につきましては、多くの課が関係いたします。この講演も関係各部との連携のもと、男女共同参画室にも広報周知の協力を得るなどして実施したというふうに聞いております。今後ともこのような子育て講演会の開催につきましては、関係機関と連携を図りながら実施してまいりたいと思います。子育ては、すばらしいという趣旨の講演を参画室の主催でという御質問でございますけれども、先ほどの統計のアンケートの結果をお答えしましたけど、また内閣府の統計にこれまた別の統計ですけれども、よりますと、父親の7割は子育てを優先させたい、仕事よりさせたいと思っているんですけども、実際できているのは3割5分という統計がございます。したがって、このような意識を持つ男性の方々の後押しをして、家庭内での男女共同参画を推進するという趣旨であれば、男女共同参画室でこのような講演を主催するというのも一つの考え方かなというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 高野助役。              〔助役 高野晴夫君登壇〕 ◎助役(高野晴夫君) 大室地区の土地区画整理事業に関連する周辺整備につきましてお答えをいたします。まず、新駅に通じるアクセス道路等の安全対策につきましては、安全安心のまちづくりの観点から事業に対し必要に応じまして要請しているところでございます。柏たなか駅へのアクセス道路につきましては、先般市におきまして駅開業に合わせて照明灯を増設したところでございます。また、事業の都市再生機構においても仮設道路の照明灯を設置しております。市といたしましては、今後も市民の安全確保のために適切な対応をしていく考えでありますし、事業に対しましても要請をしてまいりたいと考えております。それから、新駅周辺の駐車場の整備でございますが、現時点では市において実施する計画がございませんが、今後の市街化の熟成によりまして民間によって駐車場が整備されるものというふうに期待をしております。それから、バスの関係でございますが、つくばエクスプレス開業に伴うバス路線再編計画につきましては、市民の方々の意見も踏まえましてバス事業と協議をしてまいりました。バスの時刻表に関しましては、バス事業が限られた車両台数の中で需要や採算性を考慮して路線数を調整しております。今後柏市といたしましては、つくばエクスプレス開業後のバスの利用状況を把握した上で増便が可能かどうか、バス事業と協議してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 第2問、上橋泉君。 ◆39番(上橋泉君) 松尾助役の御答弁の方なんですけど、子育てが負担かどうかは個々人それぞれ別々であると。それから、女性と職業の関係についても、これも多様な関係があるということで、実は今日本において男女共同参画の名のもとにおいて進められている各種事業、この多様性が否定されているように思われて私にはならない。つまり一様に子育てが女性の負担であるから、これをどう軽減するかということばかりが議論されて、中には子育てが楽しみでたまらないという女性もたくさんおるはずなのに、こういう議論も出てこないでしょう。多様性が否定されているじゃないですか。尊重すると言いながら、実は議論の逆の方向にいっているということを大変残念に私は思います。(私語するあり)いや、そうだよ。それで、これは本当に多くの女性にとっても子育ても喜びの人もあるはずで、そういう人の声もこの男女共同参画の中でどんどん取り上けていかなくちゃいかぬし、女性と職業の問題についても、例えば女性の性の自主決定権なんていう問題まさに妊娠、育児というものが女性の職業にとってマイナスであるということから出てきた問題ですよね。そうじゃない人だってたくさんいるわけだから、多様性とおっしゃったけども、多様性を否定されている議論の方向に進んでいるということを大変残念に思うわけで、柏市これから計画策定だけども、ぜひ本当で助役おっしゃるように多様な意見を反映させていただきたいと思います。それから、抱きしめてあげてというのを男女共同参画室の方でとおっしゃったけど、やっぱりこの答弁もすぐ男の問題と結びつけちゃうんだね、答弁に。どうしてですか。もっと赤ちゃんがかわいい。この赤ちゃんをいい子に育ってほしい。親との愛情、そこになぜ視点がいかないの。なぜ男の問題、男と女の問題、負担の問題結びつけちゃうのかね。ここが問題だって言っているんですよ。もっと視点を赤ちゃんに移して、赤ちゃんがかわいい。立派な子供に育っていくのを愛情を視点にした議論をしてほしい。男と女の関係に結びつかないと、男女共同参画指定はしないなんていうことぜひやめていただきたいと、こう思うわけでございます。 それから、つくばエクスプレスの問題なんですが、じゃなくバス事業の問題ですが、実は路線バスの問題ではなくミニバスでということなんです。例えば南部でこのたび運行させて、ミニバスと(「ジャンボタクシー」と呼ぶあり)ジャンボタクシー、ごめんなさい。ジャンボタクシーなんだけど、これね。運行距離が長いから、200円ということなんですが、もうビレジの中から柏たなか駅だけでごく短距離なんですね。短距離なんですから、これジャンボタクシーで通勤時間帯だけでも走らされていけないものでしょうかね。極めて短いですよ、と思うんですけれども、この路線バスの問題。それと、駐車場の件で、民間から駐車場が出てくることを期待されますという御意見なんですが、なかなか企業庁にしても公団って言ったっけ、あそこの東地区の事業にしてもなかなか厳しいんです。よく現時点でもこれを利用してやる、永久の恒久的な構造物建てられませんから、青空駐車場とかなんとかといういろいろ利用計画相談するとだめですって言われるケースが多いようですよ。だから、この駐車場についてもぜひとも民間から出てくるのを期待するというだけじゃなくして、こういう事業とも交渉されて、まだ区画整理事業をそんなにブルドーザーが動いていないわけだから、現状で利用できるようにさせてやってくれという交渉をしてほしいし、そしてその結果を地権の方にも知らせていって、皆さん、どうぞサラリーマンの方が駅に車を置いて通勤できるようにされたらどうですか、皆さんも経済的に助かりますよというような指導も行政からしていただきたいと思います。以上、第2問目。 ○議長(山田一一君) 松尾助役に答弁求めますか、上橋議員。 ◆39番(上橋泉君) はい。 ○議長(山田一一君) 松尾助役。 ◎助役(松尾恵美子君) 男女共同参画計画が多様な意見を否定しているということですが、私は決してそうは思いません。女性が社会に参画するということがまだ発展途上なんで、そこら辺の施策を多く盛り込んでいるという意味で、議員は家庭で子育てをする女性の方が非常に軽視されているというふうに感じておられるのかと思いますけども、決してそうではないと思います。そこは、ちょっと見解の違いかと思いますが、いずれにしましても計画の策定に関しましては多様な意見を取り入れて策定を進めていきたいと考えております。それから、講演の話ですが、これは別に役割分担という意味で申し上げたんではなくて、本当に男性も赤ちゃんがかわいい、育てようと思っていらっしゃる方はそういう講演を聞いてぜひ仕事よりももう一歩じゃ踏み込んで家庭で赤ちゃん育ててみるかと、そういう気になっていただけるならありがたいという意味で申し上げたということでございます。 ○議長(山田一一君) 高野助役。 ◎助役(高野晴夫君) 大室地区の整備に関しましてミニバスの関係でぜひ走らせてほしいというお話でございましたが、現在17年度でミニバスの調査をやっております。市でやっております。そういった中で議論ができるものというふうに考えております。それから、駐車場に関しましてはこれは具体的にどういう話があったのか、私は把握しておりませんが、都市再生機構にお話はこういう要望があったという話はしてまいります。 ○議長(山田一一君) 第3問、上橋泉君。 ◆39番(上橋泉君) 子育てで一番基本的な部分は無条件の愛だよ。男と女の問題ではない。こうしてこの命が授かった。この授かった命を大事に育てていこうという、これがまず第一歩、これが命という教育ですよ。これは、学校教育でも子育て支援でもこれを中心に据えていただきたいということでございます。無条件の愛、かわいい、これを忘れないでいただきたい。要望です、どうぞ。以上で終わります。 ○議長(山田一一君) 上橋さん、よろしいですか。  以上で上橋泉君の総括質問を終わります。 ○議長(山田一一君) 暫時休憩いたします。               午後 2時55分休憩                    〇                         午後 3時10分開議 ○議長(山田一一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 総括質問を続行いたします。 次の質問、松本寛道君。(「頑張れ」と呼ぶあり)              〔2番 松本寛道君登壇〕 ◆2番(松本寛道君) 無所属の松本寛道でございます。今議会から念願のインターネット中継が始まり、開かれた議会に向けて一歩前進したと感じ、喜んでいる次第でございます。これからもわかりやすい議会、そして開かれた議会を目指していく次第であります。 それでは、総括質問に入りますが、一部割愛して質問いたします。まず、市長の政治姿勢について。行財政改革であります。近年柏市の財政において、市債の残高の増加が財政の圧迫要因となっております。平成16年度末における市債残高は、一般会計1,279億円、特別会計794億円、合計2,070億円にも上ります。これに加えて公社、企業債502億円、債務負担行為245億円があり、合計した柏市の将来債務残高は実に2,821億円にも上ります。実に3,000億円近い金額の将来債務を抱えているのが私たち柏市の現状であるということであります。さて、この2,821億円の将来債務が本多市政3期前の12年前、平成4年はどうだったかというと、一般会計556億円、特別会計445億円、公社、企業債180億円、債務負担行為34億円で、合計は1,218億円になります。平成16年度末の2,821億円と1,218億円の差額1,603億円は、本多市長の任期中にふえた将来債務の額であります。本多市長以前の歴代市長が積み重ねてきた債務の合計額を上回るほどの債務を本多市長はつくってしまっている現実が見てとれるわけでございます。もし柏市の借金はどの市長がこんなにふやしたのですかと尋ねられれば、迷わず本多市長の名前を挙げざるを得ない状況であります。債務の急増は、決して褒められるものではございません。12年前の2.3倍にも膨らんだ柏市の将来債務の解消に4期目の本多市政は全力で取り組むべきと考えますが、いかがでしょうか。さて、柏市の市債の増加に対して、柏市役所も無策であったわけではありません。近年では、市債の発行は市債の償還の枠内でという方針のもとに市債の抑制を図るものであります。そこで、お尋ねしますが、市債の発行は市債の償還の枠内でということは市債残高がこれ以上ふえないと考えてよいのでしょうか、お示しください。また、債務負担行為まで含めた将来債務全体の額がこれ以上ふえないように明確に示すべきと考えますが、いかがでしょうか。職員の意識改革です。職員の意識改革につきましては、これまでも事あるごとに求めてまいりました。市役所側は、残念ながら研修を充実させるという回答にとどまるものでありました。これに対して私は、職員の意識改革には何より組織のトップとして市長のリーダーシップが不可欠であると以前から主張してまいりました。そこで、お尋ねしますが、これまで市長は12年間の間に人事において組織のトップとしてどのようなリーダーシップを発揮してきたのか、お示しください。質問の内容は、研修のことを聞いているのではなく、市長のリーダーシップのみを聞いておりますので、明確にお示しください。また、今後4年間の人事における市長のリーダーシップについてもあわせてお示しください。 企画行政について。指定管理者制度です。指定管理者制度につきましては、前議会で柏市公の施設にかかわる指定管理者指定手続等に関する条例を定め、今議会でいよいよ管理者選定の議案が提出されております。そもそもこの指定管理者制度導入の目的は、民間活力の導入により、コストの低下とサービスの向上の両面を期待するものでありました。そのため管理者の選定に当たっては、公募を原則としており、公募によらない場合は厳しく制限されております。手続条例第2条の2に規定されておりますが、この厳しい規定に当てはまる施設はほとんどないと考えられます。ところが、今議会に出された11件において、公募されたものは4件、公募されていないものは7件と半分以上が公募されないという事態に陥っております。こうした状況をどうとらえているのか、お示しください。さて、まだサービスの向上についての効果はわかりませんが、今議会に提出された議案にも公募によるコストの低下がはっきりあらわれております。公募した4件について柏市役所の予定額に対する指定管理者候補の提案額は、平均で91.0%でございます。これに対して公募しなかった場合は97.1%であり、その差は6.1ポイントでございます。さらに、公募の場合にはサービスに関する評価も競争されることから、サービスの向上が期待されるものであります。こうしたことから、指定管理者の選定に当たっては原則公募の方針を厳格に適用すべきと考えますが、いかがでしょうか。 次に、行政のIT化です。市役所のホームページの機能に関しては、これまでもたびたび提言してまいりましたが、まだまだ情報の配置、情報量、情報の内容において改善の余地があると考えます。特にホームページにおける市政の情報の公開という点は、早急に改善すべきです。ホームページの中に市政情報が十分にあれば、市民の市政に対する関心も高まりますし、問い合わせに要する時間も減ることであり、市民、行政の双方にメリットがあると考えます。この点についてどのように考えているのか、お示しください。中でも財政に関する情報は、既に資料もそろっており、すぐにでも実現できることでありますので、すぐに改善していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。また、トップページにあるトピックスの位置づけがあいまいになっている点を指摘したいと思います。現在のようにトピックスに20項目も並んでいるのでは、もはやトピックスと言えないのではないでしょうか。現状では、位置づけしづらいものがトピックスにどんどん持ち込まれ、なおかつほとんど減ることもないという状況で、非常に見にくくなっております。このようにトピックスに象徴されるようにホームページの構成や運用について明確でない点が目立つようになってきました。また、市役所の縦割り行政の枠を取っ払って、情報を再配置できることこそホームページならではのことですが、この点も改善の余地があると考えます。情報量もどんどんふえることもありますので、ホームページの全体像を抜本的に見直すべきと考えますが、市役所の認識はどのようなものでしょうか。ホームページの管理体制を強化すべきと考えますが、いかがでしょうか。 経済行政について。柏市産業振興基本条例です。近年は、IT技術の発達や市民生活の多様化などにより、産業を取り巻く状況は一変してきております。特に大型店の出退店については、市民のライフスタイルを変えるまでの影響力を持つことから、大型店と既存商店や市民との間にあつれきも目立つようになり、こうしたことが条例制定の背景になっております。こうした状況の中で、柏市産業振興基本条例は、目的として第1条に産業の基盤の安定及び強化並びに調和のとれた地域社会の発展に向けた総合的かつ計画的なまちづくりへの産学官民が一体となった積極的な参加の促進を図ることを掲げております。特にこの中で調和のとれた地域社会という部分は非常に重要であります。大型店の出店により、地域商店街の衰退、道路の慢性的な渋滞、住環境の悪化、雇用の場の集約化などさまざまな問題が発生しております。そこで、柏市産業振興基本条例においては、おのおのの問題において調和をとるための総合的な基本理念が織り込まれるべきであります。ところが、商工業者と大型店との関係改善は強調されているにもかかわらず、近隣住民と大型店との調整が条例案では第4条にわずかに規定されているだけであります。近隣住民との調整の視点はどのように織り込まれているのか、お示しください。また、大型店の地域貢献の仕方は多様なものでありますが、商店会及び商工会議所等への加入が強調されているのはなぜでしょうか。加入ということに対して抵抗を感じる大型店も少なくありません。いきなり加入とせずに地域のイベントや環境保全活動への参加を促すことであれば、大型店としても参加しやすいものと考えますが、いかがでしょうか。あけぼの山農業公園です。指定管理者の選定につきましては、公募とすることが原則とされております。指定管理者を公募しない場合は、手続条例の第2条の2に厳しく限定されておりますが、あけぼの山の農業公園は何がどの部分に該当するために公募しないのか、お示しください。また、施設においては公募を原則とする趣旨に基づき、公募に向けて準備を進めるべきでありますが、平成15年に制度が始まって以来、3年間でどのように取り組んできたのか、お示しください。 子供行政について。子供施策の充実に関しては、今議会でも連日のように質問が相次いでおり、関心の高まりだけでなく、子供施策の緊急性も示すものであります。先日小林健議員が若年世帯について子育てをするための経済的、時間的余裕がないことを指摘しておりましたが、全くそのとおりであります。子育て世帯の負担を和らげる子育て支援に関しては、地方自治体でもできることはまだまだあります。これまで提言してまいりましたように、出産費用の補助、就学前までの医療費の完全無料化、保育所の待機児童の解消など、今まさに進めるべきときであると考えます。引き続きこの点は尽力していただきたいと考えております。さて、今回私はまた別の視点から子供に関する制度について提案したいと思います。子供に関する総合的な条例の制定についてでございます。数年ほど前から全国各地で子供に関する総合的な条例の整備が進められるようになってきました。調布市の子ども条例、多治見市の子どもの権利に関する条例、松山市の子ども育成条例などであります。中でも多治見市の子どもの権利に関する条例は、子どもの権利の視点を持ち、子どもの自立や社会参加を支援する内容となっており、高い評価を受けております。細かくは申し上げませんが、全体の構成は以下のとおりであります。第1章、総則、第2章、子どもの権利の普及、第3章、子どもの生活の場での権利の保障、第4章、子どもの意見表明や参加、第5章、子どもの権利侵害からの救済と回復、第6章、子どもに関する施策の推進と検証、第7章、雑則となっております。こうした内容を持つ子供に関する総合的な条例は、柏市においても必要なものと考えますが、いかがお考えでしょうか、お示しください。また、あわせて柏市次世代育成支援行動計画の検証システムについてお示しください。 環境行政について。プラスチックのリサイクルのあり方であります。柏市内の家庭から排出されるプラスチックは、年間7,500トンほどであります。これが柏プラネットに運ばれ、手選別にかけられ、一部廃棄された結果、ベールとして再生原料となるものが5,800トンです。この5,800トンが形の上ではリサイクルされたことになっております。柏市内のみで5,800トンものプラスチックがリサイクルされるということは物すごいことであります。といいますのも、マテリアルリサイクルを行っている自治体は全国に多数あり、全部合わせると数十万、数百万トンともなると考えられます。しかし、私たちの身の回りに再生プラスチックを使った商品がどれだけあるでしょうか。ほとんど見たことがないのが現状です。例外としてやたらに重たいプランターと評判の悪いごみ袋があります。では、一体何になっているのかと尋ねると、線路のケーブルトラフになっていると答えたり、産業用のパレットになっていると答えたりします。そこで、鉄道会社や産業用パレットの製造会社に尋ねることになるのですが、家庭から排出される再生プラスチックを使用していると回答した会社は一社もございませんでした。結局柏市で行っているもの以外で再生プラスチックが再商品化されているという事実は確認できていないということであります。こうしたことから、極めて不透明なプラスチックの再生化の過程を市役所は責任を持って把握すべきと考えますが、いかがでしょうか。さて、柏プラネットでベールとして塊となったプラスチックは、形式上財団法人日本容器包装リサイクル協会を通して売却されます。売却先は、すぐ隣の柏エコプラザであります。柏エコプラザでさらに機械にかけられ、グラッシュとして再生原料になります。先ほど5,800トンが形の上ではリサイクルされていると申し上げましたが、このうちの何割かは柏エコプラザの段階で廃棄されているのではないでしょうか。私が見たところでは、恐らく半分ほどは廃棄されていると見受けられました。では、一体柏エコプラザでどれだけがグラッシュとなり、どれだけが廃棄されているのか、市役所に尋ねても市役所は把握していないとのことであります。柏市役所の役割として引き渡したらおしまいというのではなく、責任を持って把握すべきではないでしょうか、お示しください。 最後に、まちづくりについて、宅地開発についてでございます。こちらのパネルをごらんください。篠籠田の宅地開発の問題であります。この図ですけれども、向かって左側が北側、向かって右側が南側になります。もともと住宅地があり、住宅地に向けて緩やかな斜面となっておりました。それに対して今回の宅地開発では、住宅地の目の前に6メートルもの擁壁を立て、そして何メートルもの盛り土をし、このように逆の方向に傾斜を向けるというものであります。この6メートルの擁壁というものは、2階の天井付近まで来るものであり、この家から見えるものは壁だけになってしまいます。日光もほとんど入らない状況となってしまいます。さて、この議場で6メートルのものといいますと、こちらの議長の後ろの黒い壁、こちらが6メートル弱でございます。そして、擁壁は家1軒半分ほどですので、大体横幅もこの後ろの壁と同じようなものであります。皆さん、これをどう思われるでしょうか。自分の家の目の前に6メートルもの擁壁が建設されたら、どう思いますでしょうか。私は本当にこれは何とかしなければならない問題だと考えます。しかし、市の方としては法律の範囲内であるということで目立った動きがないというのが現状であります。法律の範囲内なら、どんなことをしてもよいのでしょうか、見解をお示しください。また、改めて法律との整合性、それから柏市の開発許可、柏市の許可をおろす責任についてそれぞれお示しください。また、宅地造成等規制法に関する柏市のパンフレットの中に擁壁上の浸透ますが禁止されていることが書かれておりますが、問題はないのか、お示しください。次に、これが上から見た図であります。向かって上側が北で、向かって下が南側になります。北東部の部分に擁壁があり、そしてその先は住宅地となっております。道路との接触は南側の一部分となっております。6メートルの擁壁を立てる理由として、排水を道路まで流す必要性が挙げられております。道路まで流すためには、道路から最も遠い部分を一番高くしなければならないということで6メートルの擁壁が建設されようとしているわけであります。この点については、まずこのような理解でよろしいのかどうか、お示しください。排水のためというのであれば、6メートルの擁壁を立てるのではなく、どうにかして排水ができるように方策をとるべきと考えます。そこで、区域の北東の土地や駐車場となっている土地を買い取る形で排水施設をつくるべきと考えますが、いかがでしょうか。こちら側が畑になっており、この部分を少し買い取ることですとか、この駐車場の土地を少し買い取るということ、こうした形での決着を図れなかったのか、市役所側の答弁を求めるものであります。以上、第1問終わります。 ○議長(山田一一君) ただいまの質問に対する答弁、市長。              〔市長 本多 晃君登壇〕 ◎市長(本多晃君) まず、市債の発行残高の関係でございますが、市債の発行残高は大変今大きなものになっております。これからの健全財政ということを考えますと、これ以上残高をふやさないというのがやはり原則かと思います。このため今後は、具体的には1年度、年度とりますと少しでこぼこがあるかと思いますが、市債残高を減らすために市債発行は毎年の元金償還額以内ということを一つの目安に取り組んでまいりたいと思います。なお、債務負担あるいは市債全体のことが今後ふえないのかということですが、これはこの場では言い切れないと思います。場合によっては、そういうことがあるかと思います。それから、平成、私の任期の間にたくさんの市債がふえたということでありますが、これは事実であります。これまでも決算委員会あるいはこの場でも、先議会でしたか、先々議会でしたか、そのことの御質問があって、同じような御質問があったので、若干詳しくお答えをしたいと思います。ちょっと手元に一番はっきりした数字で平成15年度末の現在高と平成5年末の現在高、これは一般会計でお話をいたしますと、この間に平成5年度末の一般会計の残高というのは603億4,800万でした。それから、平成15年度末の現在高というのは1,096億2,600万でした。差引額で492億7,800万ふえたことになっております。それから、この間の平成6年から平成15年の新規の発行額は一般会計で1,024億5,900万市債を発行しております。まず、この市債の一般的にお金がふえたというだけでいろいろ議論されますが、私は余り正確な議論じゃないと思いますので、この際その中身について少し御答弁をしたいと思います。まず、普通債、いわゆる建設債と言われるものについてはこの1,024億5,900万のうち710億1,100万円が普通債として発行されました。その内訳のうち10億を超えるものについてここで御説明をしたいと思います。まず、10億5,600万は近隣センターの整備です。次に、衛生費でありますが、このうち第二清掃工場の整備費が88億6,200万です。それから山高野の浄化センター改修費が13億4,300万です。それから、船戸の工場のダイオキシン恒久対策等は47億8,600万です。それから次に、土木債ですが、土木債のうち10億を超えておりますものは、まず街路で32億8,500万、道路で69億5,900万、それから公園で162億800万、それから排水で45億5,000万、それから新都市鉄道株式会社への出資で83億1,400万、これは再開発その他になっておりますが、これがちょっと11億2,300万ほどあります。それから、消防債が19億8,600万、教育債が83億2,700万でございます。これで、建設債と言われるものの合計足しますと710億円であります。端的に言いますと、1,024億5,900万のうち710億1,100万が普通債です。そして、その他の差額314億4,800万がその他の減税補てん債並びに臨時財政収入補てん債、臨時財政対策債、すなわち赤字債と言われるものです。まず、この内容をよく踏まえて私は御判断をいただきたい。これに対していい悪い、政策として正しかったかどうかという、これ御議論あると思いますが、まず数字だけではなく、よく内容を踏まえた御議論をぜひしていただきたいと思います。この中で普通の公共団体に比べて私特色があると思いますのは、1つは近隣センターとか排水とか道路、街路というのはほとんど私議論のないところだと思います。そして、まず清掃工場の88億6,200万、これが第二清掃工場は要らないという方もおられます。それから、船戸の工場のダイオキシン恒久対策、これはかなりのお金を使っておりますが、これについて異論はないと思います。それから、土木債で見ますと街路、道路についてはほとんどこれは異論ないと思います。皆さん、街路、道路についてはどちらかというとつくれという議論がもう圧倒的に多いわけであります。公園が162億発行しております。これは、非常に大きいと思います。これについては、私は、私の3期の一番最初に緑、命、夢を守り、育てるということで、公園と緑地の取得については積極的に取り組んでまいりました。したがって、これについて異論がある方はあると思いますが、私は緑並びに公園の整備には大変力を入れたつもりでございます。次に、新都市鉄道の出資83億の出資金に対して、これも御議論、異論があると思います。しかし、私はこれは沿線自治体が協力をして、このつくばエクスプレスをつくるために協力したお金であって、83億は必要であったと、このように考えます。消防債、教育債については、御異論がないと思います。したがって、端的に言いますと第二清掃工場あるいは公園事業、そして衛生費、環境費、そしてつくばエクスプレス関連の出資が大きな判断の分かれ目かなと思うところでございます。その判断は、いずれいろいろな皆さんの中でなされると思いますが、私はこれらの出資というのは私の政策に従って、重点でもって取り組んだ事業だと、このように理解をしております。なお、そのほかの300億以上は、これは赤字補てん債であります。赤字債であります。これは、財政制度上非常に問題があります。例えば恒久減税の見返りとして行われた減税補てん債、また臨時財政対策債は御案内のとおり地方交付税の不足分を補うという形で行われたものであります。これらについてもいろいろそれぞれの見解なり議論をしていただきたい、このように思うところでございます。 次に、職員の意識改革というお話でございます。これは、職員のモチベーション、仕事のモラールというものはいつも高めなければならないと思います。これは、建前論ではなくて、私はもっと実態に即して本気でやるべきことだと思います。まず、職員のモラールを一定水準に保つ、モチベーションを保つということで最も大切なことは、職員の評価、そして昇任、採用、配置等について公正無私で行うということであります。私は、この点に関して言いますと、12年間の市政の間に採用、そして職員の昇任、配置転換についてできる限り公正無私にやった。そして、そのことは職員みんなが知っていることだと、このように自分で考えております。このことが職員一般のモラールを高める、仕事に取り組む姿勢を維持する上で最も重要なことでありまして、市長のリーダーシップということをもしおっしゃるのなら、そういう姿勢を堅持するということがこれが市長の最も重要な姿勢かと、このように思います。さて、その上で職員のやる気をどうやってさらに喚起するかということについては、過日助役からもいろいろ答弁をいたしました。モチベーションの高いやる気、仕事に対して積極的な職員に対してどう取り組むか、あるいは余りいろいろな事情で仕事に対してモチベーションの持てない職員をどういうふうに救っていくか、これについては助役の方からいろいろ申し上げたところでございます。これまでも人事制度の改革として研修制度でありますとか、新たな複線人事の導入でありますとか行ってきました。また、評価の制度についても導入をしてきました。こういうことが長期的に効果を発揮することを私は期待をしております。いずれにしても、市長のリーダーシップの最も肝心なところは、公平公正無私な人事評価とその配置転換、昇任、昇格を行うということであります。 ○議長(山田一一君) 企画部長。              〔企画部長 石黒 博君登壇〕 ◎企画部長(石黒博君) 企画行政についてお答えいたします。初めに、指定管理者制度についてでございます。今議会におきましては、11の議案、31施設につきまして指定の議案として上程させていただいております。そのうち10施設につきましては、公募の例外として指定管理者候補を選定したところでございます。これらの施設におきましては、公の施設に係る指定管理者指定手続等に関する条例第2条第2項第2号の規定に基づき、公の施設の適切な管理運営に資すると認められる団体として選定したところでございます。今回提案しました施設は、これまで管理委託を行ってきた施設であります。これまでの経緯等も含めまして、総合的に検討した結果によるものであります。このことにつきまして公募の例外規定の解釈を広げ過ぎているのではないかという御指摘でございます。条例の運用につきましては、適正に行われているものと考えております。しかし、公募の例外を広く解釈してよいという認識は持っておりません。公募の例外規定は、あくまで公の施設の設置目的の達成のために存在する規定でございますし、適正な運用をしていくべきものと考えております。したがいまして、今後も今回応募の例外により指定した施設も含めまして、これらの施設についての管理運営の方法をしっかり検討してまいりながら、そのことを踏まえまして公の施設における指定管理者制度の活用に当たっては公募の拡大を図っていきたいというふうに考えております。 次に、ホームページの充実についてでございます。IT化が進む中でホームページの充実は重要な課題であると認識しております。これまでもホームページを通じての情報量もふやしてきております。また、ホームページのアクセス件数も一月当たり10万件にも及んでおり、市民の皆様が市政情報を入手する場合にホームページを活用しているケースがふえているという状況でございます。そのような中で、財政状況に関する情報提供についてでございます。現在のところ当該年度の事業予定を御理解していただくため、当初予算並びに補正予算の概要を掲載しております。また、そのほか決算総覧、市税の推移、バランスシート、財政公表、さらには財政運営指針などを掲載しまして、市民の皆様に財政についての御理解をいただくというような取り組みを行ってきております。また、財政に関する情報につきましては、表現等に難しい面もありますことから、今後も財政情報をよりわかりやすくなるよう工夫していきたいというふうに考えております。次に、ホームページに対する取り組みの強化についてお答えいたします。市といたしましても平成9年にホームページを開設して以来、必要に応じて改良を重ねながら、できるだけわかりやすくなるようにということでは取り組んできております。ただ、まだ十分なところになっていないということも、いろいろな課題もあることも承知しておりますので、今回御提言いただきましたようなことも含めながら、また市民のニーズを把握して、できるだけわかりやすく、またたくさんの情報を提供できるような体制づくりに努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 経済部長。              〔経済部長 会澤 隆君登壇〕 ◎経済部長(会澤隆君)  私から2項目についてお答え申し上げます。まず、産業振興基本条例の中で、大型店に関しましていろいろな問題を生じていると。条例の中で、視点として近隣住民との調整、これを主に条例を定めるべきではないのかという御意見でございますけれども、基本的に地域と調整するといいますか、いうことは基本的に必要なことと。条例の定めの中で、大型店に加入云々ということ中心になっているということでございますけど、条例上、4条の3項でございますが、加入と同時に大型店の周辺の生活環境の保持に必要な措置を講じるよう努めるとともにと。当然地域住民とかそういう表現ございませんけども、商店街あるいは住民を含めた周辺の生活環境ということ、これも含めているつもりでございます。いずれにしましても、団体、商店会連合会、あるいは商店会、あるいは商工会議所等への加入というのは、1つその組織の中で、あるいは地域でも協働してもらおうということを求めているつもりでございます。今大型店側も地域対策といいますか、そういうことに関する部署をつくったりしております。その辺は、これまでとは幾分違う動きも見せてきているんではないかなというふうに考えております。特に先般も申し上げましたけども、こういう点については柏市のみならず全国的な課題となっておりまして、千葉県におきましても商店街共生モデル研究会というようなものをつくっておりますし、私どもの方もその商業振興ビジョンに基づきまして柏商工会議所の方でまちづくり部会というものを立ち上げまして、現在こういった大型店と地域の商店街、あるいはその地域、住民との関係、こういったものをどういうふうに調整していくか、そういう勉強といいますか、研究を進めているところでございます。それから、なぜ商工会議所等への加入促進だけがうたわれているのか、イベントとか、その地域への参加ということを含まないのかと。ただいまお答え申し上げた点で重なってくるかと思います。少なくてもこの条例を定め、行政もともにこういう経済団体、あるいは商店街とともに大型店との接点、アプローチできる、これで条例に基づいて動けるという、そういう点がこれからとれるということ、一歩でも前進したいということでございます。 それから、あけぼの山農業公園、指定管理者制度で公募しなかった点、何が理由かというか、あと条例の根拠でございますけども、条例につきましては手続等条例の第2条第2項第2号の公募の例外規定、これによったところでございます。このあけぼの山農業公園は、御存じのように、17.2ヘクタールあるわけですけれども、農園、市民農園を含めまして借地が80%を超えております。特殊な施設の形態といいますか、なっております。実施しております事業というのも、施設もさまざまでございますけど、事業もさまざま行っております。すぐ現在行っているような事業を一つの事業あるいは企業に指定管理するということが少し難しいんではないかという考え方基本的にあります。それと、この運営については、行事行ったときに御存じのように大変道路の混雑とかさまざま課題もまだまだ残っております。そういう点、整理し切れていない部分、あるいは地域の農業、住民の方、関係、非常に信頼関係の中で何とかやってきておるわけで、そういう点が通常の施設管理とはちょっと違うという点、こういう点がございまして、ここでは公募を行わず、これまで運営になれております振興公社、こちらで指定管理を実施をしようと、そういうことに結論づけたわけでございます。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 児童家庭部長。              〔児童家庭部長 小池守次君登壇〕 ◎児童家庭部長(小池守次君) それでは、私から子供自治体施策の御質問にお答えいたします。まず、子供の人権に関する条例の制定についてでございます。柏市では、次世代育成支援行動計画において将来の柏を担う子供自身の権利を尊重し、社会の構成員として、また権利の主体としての子供の利益が最大限に生かされるよう配慮することも大切ですとして基本理念に掲げているところでございます。この基本理念に基づき、17年度においても家庭児童相談室の強化、子供専用の相談電話、かしわSOSホットラインの周知拡大、また育児不安を持つ家庭に個別に訪問する育児支援家庭訪問事業の開始、また新年度から児童に係るさまざまな問題に対応し、人権擁護にも十分期待できる要保護児童対策地域教育会議の立ち上げ準備など、具体的な施策を進めているところでございます。したがいまして、現時点では具体的な子供の人権条例等の設置は想定しておりませんが、次世代育成支援においても子供の人権尊重は最も基本的なものであるとの認識で今後とも計画に位置づけられた各種施策、事業の推進を図ってまいります。次に、この次世代の行動計画の検証方法についてでございますが、この行動計画の推進に当たり、市民、行政、学識経験から成るかしわ子どもネットワーク会議をこの7月に設置いたしました。この会議は、計画の実効性を確保するため、計画策定時に作業部会としての役割を果たした子育て支援ゆるやかな会議の子育て支援活動の実践たる委員を中心に、児童相談所、学校関係などの行政関係及び大学教授などの学識経験で構成しております。さらに、庁内においてはこれまで各種子育て支援施策事業に関し、それぞれの部署の責任において進めてまいりましたが、庁内関係各課の連携強化を図るため柏市次世代育成支援関係課長会議を設置したところです。今後は、これら会議の相互連携により行動計画に位置づけた各種事業の推進や評価を行い、この結果を今後の施策、事業に反映させていく考えでございます。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 環境部長。              〔環境部長 池下和彦君登壇〕 ◎環境部長(池下和彦君) お答えいたします。プラスチックのリサイクルのあり方についてのお尋ねでございます。容器包装リサイクル法上柏市の役割は、圧縮こん包した容器包装プラスチック、いわゆるベール品というものですが、それを再商品化事業である柏エコプラザに引き渡すまでとなっております。引き渡し後は、財団法人日本容器包装リサイクル協会が柏エコプラザに対し再商品化物の販売先や数量などの承認をすることとなっております。そして、その実績量に応じまして、リサイクル協会が柏エコプラザに対して再商品化の費用を支払う仕組みとなっております。お尋ねの容器包装リサイクル協会のガイドラインによりますと、処理量に対する再生製品量の割合は45%以上となっております。これに対する平成15年度の全国平均は51%であり、柏エコプラザのいわゆるリサイクル率の割合は、昨年度でこの全国平均の水準程度であると聞いております。以上です。 ○議長(山田一一君) 都市計画部長。              〔都市計画部長 綿谷徹郎君登壇〕 ◎都市計画部長(綿谷徹郎君) 私から篠籠田の宅地開発についてお答えいたします。初めに、開発の概要を申し上げますと、開発区域面積約2,500平方メートルの宅地開発で、当初計画では15宅地を造成し、現状の地盤を造成により最大で約6メートル上げる計画でございます。6メートルの擁壁が計画されることになった原因でございますが、開発計画地が北側に傾斜しているにもかかわらず、雨水や汚水の排水先となります道路には南側の一部しか接しておりません。このため現状で南側の道路より6メートル低い北側の地盤を盛り土により造成し、計画地内の雨水や汚水の排水先を確保する計画となっております。市といたしましては、6メートルという高さの擁壁を設置する計画でございますので、ほかに排水先を確保することにより、造成計画を見直すよう開発事業を指導してまいりました。また、排水先を確保するためには、周辺の土地所有の方の御意見も伺う必要もあることから、関係する方々の意向も確認しながら、さまざまな可能性を検討し、協議を行ってきたところでございます。しかしながら、最終的に排水用地として利用可能な用地確保の合意に至らなかったことから、現在の計画となったという経緯でございます。次に、隣接してお住まいになられる方々の思いをくみ取り、市におきましてもこれまでできる限り擁壁の影響を軽減するよう開発事業を指導しております。次に、開発宅地に浸透ますが設置されるが、擁壁への影響など問題は生じないのかでございますが、市といたしましては宅地開発に伴う浸透ますは擁壁に影響を与えないよう、擁壁に近接して設置しないよう指導しております。今回の宅地開発で設置する浸透ますにつきましても、擁壁からの距離を確保させた上で、盛り土の部分には浸透させないような形状のものを設置するように指導しております。最後に、市は何もやらなかったということでございますが、これまで北側の2軒の方々と十分説明し、話し合いをし、解決策を見出すよう事業を指導しており、これによりまして開発区域は北側が4メートル縮小され、戸数は当初計画の15宅地から14宅地となります。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 第2問、松本寛道君。 ◆2番(松本寛道君) ただいまの宅地開発のことについてであります。まず、排水について取得に合意できなかったというふうに言っておりますけれども、これは地主の方の問題なんでしょうか。私は、事業の方が拒否したと聞いておりますけれども、その点を明確にしてください。そして、この駐車場の地主の方は、売却に前向きであったと聞いておりますけれども、その点の事実関係をお示しください。それから、今回少し縮小されたということなんですけれども、これはどのような過程で縮小されたのでしょうか。聞くところによると、近隣住民がやむを得ず土地の一部を購入して下げさせることになったということであります。私は、これが合意と言えるのかどうなのか、非常に疑問に感じているところでございます。といいますのも、近隣住民とこの事業というのは余りにも立場が違い過ぎるのではないのでしょうか。対等な関係とこれで言えるのかどうなのか。対等な関係での合意とはとてもではないですが、言えないと私は思っております。その点についてお示しください。それから、話し合うように指導しているということなんですけれども、今回縮小された後の開発の許可の申請が出されていると思いますが、新しい図面については住民は一切知らされていないと、事業から聞いていないということでありますが、当然この点は指導して住民に周知を市の方からさせると思いますけれども、その点はいかがでしょうか、お示しください。以上です。 ○議長(山田一一君) ただいまの質問に対する答弁、都市計画部長。 ◎都市計画部長(綿谷徹郎君) 今回の宅地開発につきましては、市といたしましても都市計画法上擁壁に関する技術基準を満たしていれば許可をせざるを得ないということでございます。しかしながら、いろいろと議論があるかと思いますが、結果的に擁壁は隣地境界から4メートル離れて設置するという計画になりましたので、隣地に対する影響は少し軽減できたのではないかと思っています。今後ともこの工事の内容等も含めまして、近隣の住民の皆様との協議を継続するように事業に対して指導していきたいと思いますし、また許可申請に当たりましても擁壁の安全性等も含めまして適正に審査していきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 第3問、松本寛道君。 ◆2番(松本寛道君) 今ちょっと排水の話がなかったんですけれども、駐車場のところを排水の用地として取得するべきと私は考えておりましたけれども、この点について駐車場の地主の方は売却してもいいと考えているという話であります。もしその駐車場のところを排水施設として通すことができれば、6メートルの擁壁はなくなるわけですから、そうした点で話を進めていただきたいと思います。その点ちょっと理解が違うと思いますので、きちんと確認して、指導していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(山田一一君) ただいまの質問に対する答弁、都市計画部長。 ◎都市計画部長(綿谷徹郎君) 篠籠田の宅地開発についてお答えします。ただいまの御質問でございますが、これまでの開発の中での協議の中で合意に至らなかったと聞いております。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 以上で松本寛道君の総括質問を終わります。 ○議長(山田一一君) 次の質問、本池奈美枝さん。(「頑張れ」と呼ぶあり)              〔20番 本池奈美枝登壇〕 ◆20番(本池奈美枝君) 護憲市民会議、新社会党の本池奈美枝でございます。時間の都合で大分割愛しますけれども、よろしくお願いをしたいと思います。まず、この質問に入る前に、やっぱり議案とこの一般質問を一緒に総括質疑ということですることには、やっぱり今の今回の一つの事例が出たように大変無理があるということをやっぱり議員の皆さんぜひ認識をしていただいて、さらに今度3月は予算議会ですので、その辺は私たち議員の立場の中でしっかりと議論できる時間を確保していただきたいということを申し上げておきます。 まず、市長の政治姿勢について伺います。現憲法と自民党の新憲法草案について市長のお考えをお聞きいたします。今回は9条関連だけに絞りますが、まず憲法第2章のタイトルであります。戦争の放棄が安全保障となったことで、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないよう決意してこの憲法を制定したとする憲法前文の規定が削除されたこともあわせて、憲法全体から戦争の放棄が消されたことは重大と言えます。市長は、末永議員の質問に自衛隊の役割は自衛軍そのものであり、現状としてPKO法、周辺事態法、テロ特措法、イラク特措法など国際貢献にかかわる法律が相次いで制定され、活動していることで国民も認めており、憲法に位置づけるべきだとの発言をされました。果たしてそうでしょうか。確かに既成事実を積み上げ、外堀を埋める役割果たしておりますが、しかし憲法9条があるため、集団的自衛権の行使は政府の憲法解釈でも正当化することができなかったと言えます。さらに、9条2項により、自衛隊は必要最小限の自衛力として個別的自衛権の行使、専守防衛に徹するとされ、そこに他国の紛争に集団的自衛権を行使するという解釈が出てくる余地はなかったと言えます。自衛隊のPKO協力もイラク派兵も無論違憲ですけれども、それでも武力行使はできないので、人道的復興支援にとどまらざるを得なかった事実、そこに9条の規制力、規範力が働いていたと見るべきです。それが9条2項を削除し、草案の内容となれば、戦争に参加し、人を殺すことも殺されることもできることになります。絶対そうさせてはなりません。そのような歴史的意味を持つ集団権の行使を日本が認めることは百害あって一利なしと言えます。再度御答弁を求めます。 次に、市長選挙の結果について伺います。市長は、加藤候補はよく健闘したと言われました。そして、その要因についてもそれなりの分析を示されました。私は、投票率がアップした分はほとんど加藤候補に来たと思います。なぜならば、争点が明確だったからです。指定ごみ袋はやめます、市長退職金は受け取りませんと明確に訴えたからです。市長は、この2点を争点にしましたか。市民にその是非を問いましたか。立派なマニフェストありますが、問いかけておいでにならないじゃないですか。当選したら、すべて受け入れてくれていると考えるのは思い上がりではないでしょうか。小泉首相は、郵政民営化だけを争点にして圧勝しました。その途端に国民への大増税を打ち出しております。国民をペテンにかけたと言っても過言ではありません。市長も似たり寄ったりではないでしょうか。指定ごみ袋に対する市民の反対の声を真摯に受けとめるべきではないでしょうか。そこで、伺います。昨日の答弁ですと、19年の春には40%のリサイクルとなると言われておりました。市民に理解していただける数字をどこに置いていらっしゃるのでしょうか、お答えください。2点目は、百歩譲ってその数字での完成品ができるまでは一時中断すべきと考えますが、いかがでしょうか。3点目は、退職金の問題です。市長は、すべて審議会にお任せすると言われました。審議会に諮問するに当たり、全くの白紙の状況で議論を投げかけるのでしょうか、それともある程度の考えを出して諮問されるのでしょうか、お答えください。 次に、教育行政について伺います。まず、アスベスト対策です。今回の対象校は7カ所とのことです。これから冬休みや春休み中に除去をするとのことですが、対象校の子供たちや保護はもちろんですけれども、対象校でなくてもすべての学校に周知徹底をすべきと考えます。と申しますのは、これだけ大問題になっていることもあり、保護の方々は自分の子供の通っている学校は大丈夫なのだろうかなどとのこの不安の声を持っていることからです。学校の広報紙に載せるなどして、不安をなくす必要があると考えますが、いかがでしょうか。2点目として、取り除いたアスベストの処理方法についてもきちんと把握し、対応していただきたいと思いますけれども、あわせてお示しください。次に、児童の登下校の安全対策で伺います。今広島市や栃木県今市市における凶悪な事件に見られるようなことはあってはなりません。いま1度通学路の総点検をし、安全性を確かめるべきだと考えます。今の現状だと、16時ごろ過ぎになればもう外は薄暗くなってまいります。学校、地域、保護一体となって子供を守らなければなりません。取り組みについてお示しください。 次は、議案21号、PFI方式による保健医療福祉施設整備事業の件でありますけれども、落札が大林組であることから、この間社会問題となっている件に関して調査中とのことですので、道路の問題だけ1点伺います。この柏ふるさと大橋を北柏方面に向かって慈恵大病院の方へ左折した道路ですけれども、この施設に直接行ける道路はございません。施設の開設と同時に私は道路の必要性が出てくると考えておりますが、取り組みについてお示しください。 次に、第二清掃工場の件で伺います。今回の砒素が基準値以上に検出されたことによる一連の議論を踏まえてお尋ねいたします。先ほどの議論を受けて再確認をいたしますけれども、この計量証明書事業所の住所の関係であります。部長の先ほどの答弁で主語や、今までの答弁の中で主語や述語の使い方が大変目まぐるしく変わるので、私たちは理解に大変苦しむわけであります。今のこの答弁によりますと、今のこの証明書を破棄して、そして住所も正しく訂正した証明書に差しかえることで有効となると私は受けとめたんですけれども、いま1度御答弁をお願いいたします。次に、検査体制でありますけれども、今までは柏市も日立造船もグリーンラボに依頼をしております。県は環境財団へ依頼をしておりますよね。私は、このクロスチェック体制で行えば、より正確に確かな数字が出てくるし、信用もできると考えますけれども、いかがでしょうか。次に、管理責任の問題であります。今までの議論を聞いておりますと、今回の件でかかった費用の支払いを日立造船にお願いするとのニュアンスを受けました。それこそ約174億円かけ、日本一性能のいい清掃工場であると自負してきたわけでありますから、それがまだ稼働して半年余りでこのような大きな事故を出したわけです。今までも小さな故障も含め10回ぐらい報告されておりますよね。このことをどうとらえるかだと思います。日立造船と2年間の貸し担保があるわけですので、今回の費用は当然日立造船が支払うべきでありますし、さらに今までの故障に関しても原因を究明し、機械そのものをかえることも必要なことが出てくればそうする必要もあると考えますけれども、いかがでしょうか。 次に、指定ごみ袋の件で2点伺います。1点目は、昨日のバージン材料のキロ当たりの金額の件であります。間違っていたら、私は委員会ではなくこの本会議で訂正すべきと考えますが、いかがでしょうか。2点目は、この袋の製造における逆ざやの問題です。幾らエコプラザがつくれるといって受けたからといって、この赤字が出ている以上常識では今後もつくり続けるとは思えません。当面19年度まで試行錯誤につくるようになるのかどうか、協定書を結んでいらっしゃるようでありますので、その内容はどうなっているのか、お示しをいただきたいと思います。 次に、女性行政について2点伺います。まず、柏行動計画の件でありますけども、先ほど上橋議員さんからも赤ちゃんの問題から私は偏ったこの見解を、指摘をしていらっしゃるんじゃないかなと思いました。この柏の行動計画は、本当に私たち女性がかかわる問題、赤ちゃんからお年寄りの問題まで幅広くこの計画されているわけでありますよね。だから、そのことを私はぜひ受けとめていただきたいですし、決して赤ちゃんをかわいくないという人はだれもいないわけです。私たちは腹を痛めて産んでいるわけです。それを女性だけに押しつけるんじゃなくって、本当に夫婦、家族で本当にしっかりと育てていく、その環境づくりがまず大事じゃないんですか。そのことも私は読み取っていただきたいと考えるんですね。今回のこの私どもの柏市の計画も国の基本計画が骨組みになっておりますよね。だから、ぜひこのいろんなジェンダーフリーに対する攻撃もあります。ありますけれども、やはり世界のこの流れに逆らうことなく、実効性のある計画をつくる必要があります。どうぞこの文言も変えることなく、やはり男女共同参画のこの基本をしっかりと組み込むことが肝心です。いかがでしょうか。 2点目は、10月19日に行われました講演会の件です。今回共催として財団法人防衛施設周辺整備協会とありました。私は、この講演会にはふさわしくない共催だと思います。その経過をお示しください。あわせて今までこのシンポジウムはいろいろな団体が実行委員会になって、そしていろいろ分科会や何かの運営をやってきましたよね。柏市と本当に協働で企画してきた一つの大きな成果があると思うんですね。なぜ今回はそれがなかったんでしょうか。大変やはり皆さん団体の方々含め、柏市のその取り組みについては理解できないという方も大変多うございますので、その点を明らかにしていただきたいと思います。 最後に、地域の課題を2点伺います。1点目は、以前から申し上げてまいりましたけれども、旭町交番横の県道の歩道整備の件です。今年度県の調査費がついたはずですので、その後の経過についてお示しください。2点目は、今出されました篠籠田の宅地造成による6メートルの擁壁の問題であります。先般平野議員からも詳しく説明がありました。そして、今それこそ図面を出して、しっかりと松本議員も取り組まれたわけでありますけれども、まさに近くに住民にとっては突然降ってわいた災害とも言えます。せっかくついの住みかのとして求めた家の裏に6メートルの壁がつくられたら、環境は一変してしまいます。柏市景観まちづくり条例の趣旨や定義、責務は何の役にも立ちません。この間市も間に入り、業者との話し合いを進めてきたとのことでありまして、過日11月22日にお2人の住民と協定書も結ばれたようであります。4メートルの隣接の土地を買うとの内容であります。そこで、伺います。この土地は、自分たちの生活環境を守るためにやむを得ずずらしていただく、4メートルずらしていただくことでぎりぎりの選択だったわけですよね。決してこれは求めて買ったものじゃありません。そのことをぜひ理解をしていただいて、この都市景観形成の中で本来は地主さんや、あるいは事業の役割として、この建築物等における都市景観の形成の配慮と条例にうたわれているのですから、私は本来だったら無償にきちっと提供すべきだと考えるんですけど、その努力が必要だったと思うんですけれども、いかがでしょうか。さらに、4メートルバックすることでこの擁壁の形状はどうなるのでしょうか。つまり6メートルが少しでも低くなるのか、また、土に埋め込む基礎部分の工事はどうなるのか、お示しをいただきたいと思います。また、工事が終わった時点で、買い主は現状のままではなく、自分たちの意思で使えるはずであります。協定書には何らこのことはうたわれておりませんけれども、平野議員から指摘がありました。そのようなことは絶対ないと思いますけれども、確認しておきます。また、最後にはきのう業者から開発行為許可申請が市に出されたようであります。これ十分チェックをするとともに、近隣住民との話し合いがまだ残っております。この2軒だけではありません。双方の指導をお願いするところですけれども、いかがでしょうか。以上、1問終わります。 ○議長(山田一一君) ただいまの質問に対する答弁、市長。              〔市長 本多 晃君登壇〕 ◎市長(本多晃君)  憲法の改正の問題については、私の基本的な考え方は既に御答弁いたしました。あとは国会でよく議論していただきたいと思います。次に、ごみの袋の件でありますが、これはこれまでも答弁しておりますように、この指定袋制度は維持をしていきたいと、このように考えます。次に、柏市特別職報酬等審議会へ諮問するかということですが、これは私は特別の意見とか考えじゃなく、白紙の状態で議論していただければと、このように思っております。以上です。 ○議長(山田一一君) 松尾助役。              〔助役 松尾恵美子君登壇〕 ◎助役(松尾恵美子君) 男女共同参画推進計画についてお答えいたします。推進計画につきましては、先ほど御答弁したように、ただいま意識調査やヒアリング結果をもとに策定作業を進めているところでございます。言葉の関係は、はっきりおっしゃいません、多分ジェンダーという言葉ということに理解しておりますけれども、この計画の改定を進めるに当たりまして基本としておりますのは、現在の計画を精査し、難解な語句や内容の重複を避けるということなどによって、より明確な計画を策定しようとしております。このようなことから、改定の今現在の案では、ジェンダーという文言を一部削除した箇所もございますけれども、これはその概念自体を否定するものということではございません。このジェンダーという概念は、国際的にも広く認識されて、確立されているものであると認識しております。今後も国、県等の方針等も参考にしながら、改定の作業に取り組んでまいりたいと考えております。次に、講演会の運営についてお答えいたします。御指摘のように、市民の参画による事業というものは大切にしていかなければならないと認識しております。今までのシンポジウム、大変すばらしいシンポジウムを開催されてきたと思っております。ただ、御承知のように今年度は推進計画5年間の見直しの年で、これが男女共同参画室の業務の中心になるということから、端的に言ってしまえばちょっと手いっぱいということで、市民の参画によるシンポジウムは開催いたしませんでした。ただ、来年度からは従来どおり市民の実行委員会によるシンポジウムを再開し、市民と行政が一体となり、事業を進めていく予定でございますので、御理解いただきたいと思います。それからまた、財団法人防衛施設周辺整備協会との共催についての御質問でございますが、合併により柏市内に位置することとなりました下総基地の関連で実施したものでございます。周辺整備協会では、防衛施設の周辺の民生の安定及び福祉の向上に寄与するため、周辺市町村との共催により講演会を実施し、その費用の助成を行っております。講演の内容についても時事、教養に関するもの、子供の教育、コミュニティ活動など幅広く、議員が危惧されるような政治や防衛に関するものでは決してございません。今回の講演会はあくまで男女共同参画を推進する内容で実施しておりますことを御理解いただきたいと存じます。今後も御存じのように財政難の現状から、国、県等から出される特定財源は、その趣旨を踏まえ、積極的に活用してまいりたいと思っております。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 教育長。              〔教育長 矢上 直君登壇〕 ◎教育長(矢上直君) まず、アスベストの対策について御答弁申し上げます。アスベストの対策につきましては、各小中学校への周知は8月23日の校長会議に始まり、これまで4回毎月行う校長、教頭会議において各校長、教頭に説明してまいりました。また、必要に応じて学校施設課の職員が校長、教頭に対して説明に出向くことも行ってまいりました。この際小中学校の現状すべてを一覧表にしまして、今後の対応についてを説明しましたが、当然保護にも説明するように指示したところであります。次に、除去後のアスベストの処分場は、特別管理産業廃棄物最終処分場に埋め立てることになります。除去工事作業員の安全対策は、アスベスト作業主任等の資格を有した作業員を選任し、特定化学物質等障害予防規則等関係法令に準拠した扱いになります。これらの事項を初め各関係法令に基づき、安全かつ適切な除去工事を行うよう、市の職員により工事監督を適切に行ってまいります。 次に、児童生徒の下校時の安全対策について、取り組みについてお答えいたします。過日中沢議員の御質問にも御答弁申し上げましたけれども、具体的な活動としましては、各学校とも通学路の安全点検をすべて行ったところでございます。そういう報告を受けております。また、すべての学校で特に低学年の集団、複数下校を実施しております。その際教職員が危険箇所について安全指導を実施したり、複数で通学路コースを幾つかに分かれ、巡回したり、児童が安全な場所に着くまで引率するなどもしております。保護へもスクールメールシステム、注意喚起の文書などを活用し、下校時刻を周知し、可能な限り学校下校途中まで迎えに来てもらうなどの協力を呼びかけております。また、保護、地域の方々に協力を得て、下校時間帯のパトロールをお願いしており、市内の大多数の学校が下校時間に合わせてボランティアによるパトロールを継続的に実施しております。さらに、関係機関との連携も深まっておりまして、市の事業として青色回転灯を装備した市民安全パトロール支援車、サポカーによる地域巡回パトロールでは、サポカー4台に警察官のOBなど9名が乗車し、児童生徒の帰宅時間帯で地域の防犯力が低下する平日の午後1時から午後6時にかけて、市内全域の巡回パトロールを実施しています。不審情報が寄せられた場合は、速やかに現場に出向き、関係学校等から詳細状況を確認し、現場付近の重点パトロールを実施しています。学校からも感謝の声が多く寄せられております。また、少年補導センターにおいても不審情報の収集、連絡、緊急時のパトロールの実施等を行っております。今後の取り組みとして、12月12日、市内小中学校役員、教育委員会、関係各課代表による会議を開催し、より連携を強化して、さらなる具体的な策を講じ、子供たちが安心して生活できるよう尽力していきたいと存じております。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 環境部長。              〔環境部長 池下和彦君登壇〕 ◎環境部長(池下和彦君) お答えいたします。第二清掃工場など2点についてのお尋ねです。まず、第二清掃工場の関係で、計量証明書の件でございます。これは、大阪府、国とも、いわゆる適切ではないが、無効とは言えない、有効であるという回答でございます。それで、選択肢としては、そのままということもございますが、適切ではないという回答の部分、これをそのままにしておくのは好ましくないと判断し、誤記部分を訂正した証明書を発行してもらうよう求めてまいりたいと考えております。2点目、検査体制でございます。これは、委託契約に基づきまして柏環境テクノロジーに委託しております。この方針は変えませんが、現在グリーンラボを委託先としているものにつきましては、より第三者的な委託先に変更するように求めてまいりたいと考えております。あわせて市としてもクロスチェックをし、その検証をしていきたいということでございます。3点目、管理責任でございます。これは、第1には市にございます。その市の管理責任の一つの形としまして、JVや柏環境テクノロジーに対し、安全で適正な管理をするために必要な対策を講じるよう求めてまいりたい、そのために必要な協議をし、対応していきたいということで考えております。大きな2つ目の指定ごみ袋の件でございます。私昨日高松議員の御質問に対してバージンポリエチレンの価格について誤った数字でお答えいたしました。ここにおわびし、訂正させていただきます。改めてメーカー数社に現在の価格を問い合わせましたところ、1キロ当たり150円から250円という状況であるとのことでございました。最後に、製造原価が卸売価格を上回っている状況についてでございます。これについては、柏エコプラザにおいても製造コストの削減に取り組んでいると聞いております。以上です。 ○議長(山田一一君) 土木部長。              〔土木部長 近内信幸君登壇〕 ◎土木部長(近内信幸君) 保健医療福祉施設整備事業地の北側にあります道路についてお答えをいたします。この道路は、平成13年4月に法定外公共物として国から譲与された土地でございます。しかし、当該道路は幅員が約3.4メートルと狭いため、柏市道路認定等取り扱い基準の幅員4メートル以上に合わないことから、認定道路としてではなく認定外道路として管理をしております。今後、福祉施設整備事業にあわせて敷地区域の境界まで幅員6メートルに拡幅し、整備を行う計画となっておりますので、道路認定取り扱い基準に合致することから、整備工事完了後移管を受けたいと考えております。 次に、旭町交番横の県道柏・流山線の道路整備についてお答えをいたします。御質問の箇所につきまして起業であります千葉県に進捗状況を伺いましたところ、旭町交番から向原町交差点までの区間、道路幅員にして12メートルに拡幅し、両側に2.5メートルの歩道を設置する計画で既に道路線形、支障物件調査等を完了しているとのことでございます。今まで時間を要していることは、議員も御承知のとおり拡幅となる東葛飾高校は長い歴史があり、校舎敷地内に卒業生や保護などが植栽した樹木が多く、かつ樹齢もかなり年輪を重ねていることから、伐採することが難しい状況とのことです。(私語する多し)また、植栽、移植する場合、樹木によって移植が困難となるものがあることから、樹木の移植の可能性について現在専門の樹木医に調査を依頼しているとのことでございます。これは、県から伺った意向ですので、そのとおりお答えをしております。(私語する多し)市といたしましても、多くの利用から…… ○議長(山田一一君) 御静粛に。 ◎土木部長(近内信幸君) 要望がございますので、早期に道路整備が図られるよう引き続き県に要望してまいります。以上です。 ○議長(山田一一君) 都市計画部長。              〔都市計画部長 綿谷徹郎君登壇〕 ◎都市計画部長(綿谷徹郎君) 私から篠籠田の宅地開発についてお答えいたします。初めに、協定締結に至るまでの経過を説明いたしますと、今回の宅地開発につきましては、6メートルの造成高さになる北側に2軒の住宅がございますので、この2軒の住民の方の要望などを十分お聞きしながら、事業側に対しましてこの2軒のお宅とよく話し合い、妥協案を見出すよう強く指導してまいりました。このような中で、事業と住民の方々との間で話し合いを重ねた結果、詳細な内容につきましては個人情報となるためこの場では申し上げられませんが、先般担当課の職員立ち会いのもと、事業と2軒のお宅それぞれとの間で協定を締結する運びになったわけでございます。これに伴いまして開発区域は北側が4メートル縮小され、戸数は当初計画の15宅地から14宅地になったものでございます。次に、4メートル後退によって擁壁の形状はどうなるのかでございますが、4メートル後退することによって擁壁の基礎の一部は当初計画とは異なる形状になります。具体的に申し上げますと、標準断面で擁壁の見える部分の高さは約4.5メートル、地下に埋められた部分は約3メートルとなります。なお、これらの擁壁につきましても法律の規定に基づいて安全性を適正に審査してまいります。次に、工事が終わった時点で買い主は現状のままでなく自分の意思で使えるはずだが、掘削できない等の制限はあるのかでございますが、住民の方と開発事業との間の協定締結に至る協議の過程で一部掘削できない部分があることは確認されておりますが、木を植えることなど、その他の行為の制限はないものと考えております。次に、近隣住民の方々と十分な話し合いや協議についての指導でございますが、開発事業に対しましては15宅地から14宅地になったことに伴う変更や、また工事の内容などにつきまして近隣の皆様に十分説明するよう指導してきたところでございますが、本日も住民の方から話し合いは継続してほしいとの御意向を伺っておりますので、引き続き開発事業に対しまして指導してまいります。また、今後申請書の内容につきまして都市計画法の安全基準に基づき、適正に審査してまいります。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 議事の都合により時間の延長をいたします。 ○議長(山田一一君) 第2問、本池奈美枝さん。 ◆20番(本池奈美枝君) 先に今の宅地造成の関係から入りますけれども、きのう申請が出されているわけですよね。やっぱりこの土地そのもの、私今の無償にしていただきたい、それくらいの誠意を見せるべきだと言ったんですけど、それのお答えなかったんですけれども、やはりそれなりの値段でお買いにならざるを得なかったというか、そういう形の協定書になっているんですよね。だから、この何回か来ているというのも15回、16回と住民の方だけで本当にこのお二方、自殺まで考えたって言われるほど深刻な問題だったんですよ。それがこういう形で、市があっせんをするという形、あっせんしたのかどうか、そういう言い方は申しわけないですけれども、中に入っていただいて、いろいろ最善の努力はしていただいたんだと思うんですが、やっぱりこの方たちの心境を考えると、私はなぜ、じゃ柏にこういう景観条例をつくって、それに合致した形でやらないんでしょうか。そして、それこそ、東京都の宅地造成のこのありますよね。これ見ると、本当にきめ細かく擁壁の問題に関しては書いてあるんですよ。だから、せめて、今回この問題につきましては請願も出されておりますので、委員会で十分その辺は都の条例も含めて精査して、やっぱりそれに近づける、あるいは周りの方たち、まだ何軒か本当に自分のうちも買ってもらいたいと言っている方もいらっしゃいますよね。それほどがけというのかしら、今まで既存に建っているところとのここの擁壁のところだけじゃなくて、全体が全部がけとなってつながっているわけですよ。そういうことも含めて、やっぱりまだ聞くところによると正式な土地の所有との契約は結んでいないということなんで、私はいま1度市が間に入って、地主さんも含めてその辺は指導していただけないかしらと思うんですよ。先ほどちょっと松本さんが指摘をした水の排水の問題なんです。私ちょっとあの答弁がいただけると思って、ちょっと割愛しちゃったもんだから言わなかったんですけれども、やっぱり水は高いところから低いところへ流れるわけでしょう。だから、そういう意味では大変それだって、道路側に全部浸透ますをつくってあるからいいんだというお答えがあったんですけれども、やっぱり私はそれも含めていま1度業者の指導を徹底していただきたいんです。擁壁に関しては、何か縛りがないということなんですけれども、今回のこと1つのいいきっかけにして、きちっとした対応をとってください。ぜひそれはお願いしたいので、いま1度答弁ください。 それから、旭町の県道の問題です、部長。これ私以前事務所に行って、木は切らないでやってくださいって言ったんです。要するにそのために、じゃ気象大学のあそこの道路を広げたの見てきてください。あるいは、六小、それから柏中、全部それを物を残しながら整備してくれたの。特に気象台の桜並木、あれ切らないで、逆に外に出して歩道の中に確保してありますよね。だから、東葛高校の木もそうすれば歩道の部分としてその木を生かせるんですよ。切る必要ないんですよ。移設する必要ないんですよ。そこをもっと部長の方から強調してください。私もまたお話ししに行きますけども、ただ場所が変わったんで、ちょっと今回間に合わなかったんですけれども、ぜひそれはそういう形でせっかく12メートルで2.5メートルの歩道をつくっていただけるということなんで、それはそういう形で切ったり、あるいは移設することがないということを、できるならそういうことをしなくても済むんだということをやっぱり強調していただいて、気象大を見てきてくださいって私その当時の担当にも言ったんですけれども、ぜひそういう方向で進めてください。お願いします。 それから、市長、憲法の問題であります。市長は、全然これはもう国会の議論に任せるという、私は、やっぱり市長はこの柏市の一応責任なんですよ、市民に対しての。だから、その中でこの憲法の解釈、これを私はまず解釈というのかな、基本的なこの意義、役割をしっかりと皆さんにこの際、もちろん知っていらっしゃる方ほとんどだと思うんですけども、憲法の根本的な意義、役割は権力に歯どめをかけること、このことにあるという、これは学者さんによって違うのかもしれない。これが基本的な常識であるということ。それで、法律は国民を縛り、憲法は権力を縛るんですよ。その憲法を変えるのは、権力が今変えようとしているわけですよ。そのことに最大の問題があるんですよ。それがやっぱりこれアメリカのすごい圧力もありますけれども、決してこの60年、正確には58年憲法が生まれてたっていますけれども、古いなんてとんでもない話で、それこそ世界各国に100年、200年という憲法存在しているとこあるわけですし、特にこの9条については世界広しといえども日本と、あと1カ所あるのかな。とにかく日本がきちっと憲法の中に位置づけて戦争の放棄をうたっているというのはないんですよ。その精神を逆に広げる。平和をそのまま維持させる。今まで60年間戦争に加担することなく、あるいはそういう平和でいられたことに対しては憲法がどれだけの役割を担っているかということをいま1度この際しっかりとこれは皆さんも含めて認識をしていただきたいと思うんです。そういう国会に任せればいいという問題じゃないんです。国民一人一人の存在にかかっているわけですし、これが通ったときにいざというときはすべて自治体にいろんな形で負担がかかってくるんですよ。今回の自治の関係だって、全部自治体の負担になっているんですよ。だから、その辺はしっかりと市長も読み込んでいただいて、やっぱり意見を上げていくべきだと考えます。いかがでしょうか。 それから、ごみ袋の問題です。市長は、何回言ってもこれはこのまま施策として続けるのは、それは市長は続けますって言いますけれども、今言ったように市長選挙の中でしっかり市民のそういう真意を問うたわけじゃないわけじゃないですか。だから、あれだけの批判票が出て市政報告の中で真摯に受けとめますということを書いてありますけれども、じゃ一体何を、その批判票をいろんなこといただいた、いろんな意見を何を一体どうそれを生かしていくんですか、市政に。私は、まず結果、目に見える結果に対してしっかりとした市長の決断をすべきだと思うんですよ。まして今先ほどの答弁によりますと、バージン材の材料150円から160(「200円」と呼ぶあり)200円でしたっけ。250円でしたっけ。前は140円ぐらいって言わなかったかしら。そうすると、逆ざやの赤字がもっとふえるという形になりませんか。それがさっきお答えなかったんですけども、私は19年度、百歩譲って19年度バージン材を40%入れて、じゃ40%リサイクルのプラスチックを入れることによって、じゃリサイクルをしていますよと。私は、その数字はどこに置くんですかって1問で問うたんですけど、市長に。そこはお答えなかったんですが、市長はきのうの答弁の中で20%、30%、40%を19年の春に目標として達成するということを言われましたよ。だから、百歩譲ってそれをじゃ40%になるまで、私は、凍結すべきですよ。そうしなければ、市民の今回の選挙に出た批判票の何も真摯にそれを受けとめて実行したことにならないんじゃないですか。だから、せめてそこまで凍結をして、40%で皆さんどうでしょうか。これで、じゃリサイクルしましたから多少高くても御理解をお願いしますってなぜ一言言い切れないんでしょうか。私は、そこが市長の一つの政治力だと思うんですけれども、いかがでしょうか。 それから、文書の関係は何か小難しく、そういうふうにわざわざ理屈をつけなくてももうそれは提出をさせてちゃんとしたものを差しかえますって言えばいいことだと思うんですが、今の答弁でそうしてください。これは、公文書として残るわけですから、その辺はきちっと対応すべきであります。検査体制もクロスチェックをするということで理解していいですよね。今回私があとの稼働してからの砒素の数値はどうだったんですかって、これは計量証明書ではなくって速報値ですよということでいただきました資料の中ではグリーンラボもありましたけれども、カネカテクノリサーチというところに出していますよね。こっちの方にほとんど出していますよね。これを見ただけでもグリーンラボには1月16日に採取したのが全然数値がこれ違うんですよ。だから、やっぱりこれ見るとどっちが本当なんだろうと考えざるを得ませんよね。同じ日に採取したものがどうしてこれ出したところによって違うんだろうというのありますから、やっぱりこれからはそういうことも含めてクロスチェックをしっかりと体制として確立をしていただきたいと思います。じゃ、一応2問でお答えください。 ○議長(山田一一君) ただいまの質問に対する答弁、市長。 ◎市長(本多晃君) 憲法の問題ですけれど、これは国民の一人一人、おっしゃったとおり主権としてみずから考え、そして判断する問題だと思います。市長の職でこれをこうしろというべきものではないと私は信じております。それから、指定ごみ袋のことにつきましては市長選挙で私は5万5,400票の支持をいただきましたので、私の方針で今後とも維持していきたいと思います。 ○議長(山田一一君) 都市計画部長。 ◎都市計画部長(綿谷徹郎君) 篠籠田の宅地開発についてお答えいたします。東京都の規定につきましては、少し調査研究したいと思います。また、今回の宅地開発につきましては、今後周辺の皆様に説明や、また話し合いなど行うように引き続き開発事業に指導をしてまいります。また、許可申請につきましても適正に審査してまいります。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 土木部長。 ◎土木部長(近内信幸君) 県道柏・流山線の拡幅につきましては、樹木を残して設置するということの御意見があることを伝えてまいります。 ○議長(山田一一君) 環境部長。 ◎環境部長(池下和彦君) 検査体制につきましては、先ほどお答えしましたように充実、強化してまいりたいと思います。以上です。 ○議長(山田一一君) 第3問、本池奈美枝さん。 ◆20番(本池奈美枝君) 市長、憲法の問題なんですけれども、やっぱり一人一人もちろんそれは個人の人権あるいは人格すべてそれは尊重するということに現憲法はなっております。ただ、その素案になるものにはそれは公益の福祉よりもむしろ公のそういう力の方に重点がかけられておりますし、いろんな細かい点を見ていけば大変問題が多いわけなんで、これはおいおいまた機会があれば取り組んでいきたいと思いますけれども、やはり基本的な9条の問題に関して、またその前文に対しても私はちょっと触れましたけども、戦争の放棄そのものがなくなったということが何をこれから意味をするのかということをとらえていただきたいんですよ。私たちは、この世代、ここにいらっしゃる方も戦争体験した方よりも戦後の人たちが多いと思いますけれど、戦争そのものを知らない人が多いと思いますけれども、やはり二度とあのような戦争をやってはならないと。そういう一つの教訓のもとこういう今の現憲法ができたわけじゃないですか。だから、そのことをきちっとこの際皆さんも含めて、市長は特に私はこういう自治体の長なんです。その新しいその憲法そのものが、またこれは国民投票かけなければ当然もちろん決まっていかないわけですけれども、そのときには一番大変なのは自治体なんですよ。個人よりも自治体の責務が大変大きくなって荷重がかかっているわけですから、その辺はむしろ個人としての理解は当然そこにありますけれども、それを踏まえてやっぱり今市長は38万都市の長なんだから、その市民の財産と命を守るという、そういう立場でやっぱり判断もしていくべきだと思います。今回の自民党の草案は、これは草案と新草案という形で出されておりますけれども、決して今の国会議員そのものに対してはそういう権限は与えられていないということも踏まえて、これは改革、改正をすることはできるそうですけれども、その憲法そのものを全く入れかえるということは今の国会議員にはそういう権限はないそうです。それは、私も憲法学者の方からお聞きしてそうなのかということを認識したんですが、それも踏まえて私はやっぱり皆さんもこの際きちっと取り組み、このことに対して認識を新たにして、やっぱり憲法というものが本当にどのように私たちの生活を守り、日常的なことを踏まえてやって生きているんだなということをわかっていただきたいと思います。 それから、今の宅地造成の関係なんですけど、部長。都のそれを参考にしてこれからやりますということなんですけれども、東京都の都市整備局から出されている宅地造成の手引というのを、これ宅地造成等規制法という形でこの擁壁に関してのすごく細かなことも含めて出ております。これもしあれだったら、またコピーをしていただいて、ぜひこれをやっぱりもとに考えていただきたいですし、今回の委員会の審議の中で十分この辺は踏まえていただいて、やっぱりこれそこに今2軒の方々、その方々は去年かな、まだ買われて引っ越されて1年ちょっとなんですよ。それで、突然目の前にこれくらいの擁壁が来るということになったら、本当に圧迫感だけじゃなくって毎日そこで日々生活するわけですから、そういう市民の立場でやっぱり行政はしっかりとかんでいただかなければならないと思いますので、その辺はぜひ心してかかっていただきたいですし、きのう申請出されたばかりですから、これからその細かいチェックはすると思うんです。なかなかその業者の方は、余り言うことを聞かないというんでしょうか。余り指導に従わない。法律が上位法だからという形でくるとは思いますけれども、やはり景観条例も含めて今ある柏市のすべてのそういう手だてを含めて、ぜひ頑張って簡単に通すことなく、住民の人たちの方に軸足を向けながら、皆さんは税金で仕事をさせていただいているということをくれぐれも意識をして取り組んでいただきたいと思いますので、その辺をいま1度お答えをください。市長と両方答弁求めます。 ○議長(山田一一君) ただいまの質問に対する答弁、市長。 ◎市長(本多晃君) 本池さん何遍も言っていますけど、憲法の改正について意見を言うのは、これは自由です。ですから、私もここで私個人の意見を言いました。これは、国民の一人として、主権の1人として言ったわけです。ですけど、憲法の改正いろいろ国会で今議論をされていることについて、市長としてどれどれにこうこうというのは私の職務でもないし、言うべきではないと私は考えております。 ○議長(山田一一君) 都市計画部長。 ◎都市計画部長(綿谷徹郎君) 今回の宅地に関してにつきましてもこの開発事業に適切に指導してまいりますし、許可申請に当たりましても適正な審査をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 以上で本池奈美枝さんの総括質問を終わります。 ○議長(山田一一君) 次の質問、福田博一君。(「頑張れ」と呼ぶあり)              〔28番 福田博一君登壇〕 ◆28番(福田博一君) 今定例会の総括質問のラストバッター31番、柏清風の福田博一でございます。皆様非常にお疲れだと思いますので、いましばらくおつき合いのほどお願いいたします。それでは、通告に従って質問させていただきますが、本日はちょっと時間の関係がいろいろありますので、かなり割愛して質問いたします。(私語するあり) ○議長(山田一一君) 静粛に。
    ◆28番(福田博一君) 執行部には申しわけございませんが、かなり割愛いたしますので、よろしくお願いいたします。質問事項1、創造都市について。大阪市立大学大学院創造都市研究科、佐々木雅幸教授の著書によりますと、創造都市とは市民の創造活動の自由な発揮に基づいて、文化と産業における創造性に富み、同時に脱大量生産の革新的で柔軟な都市経済システムを備え、グローバルな環境問題や、あるいはローカルな地域社会の課題に対して創造的問題解決を行えるような創造の場に富んだ都市であると定義されております。近年都市政策の文脈より創造性というキーワードが重要視されてきております。それも芸術や文化といったおよそお金や財源とは結びつきそうもない分野と産業や経済といった従来の主軸になってきた活動を結びつける重要な政策テーマとなっています。グローバリゼーションとローカリゼーションの2つの相反するベクトルが拮抗する中、今多くの都市において創造都市への脱皮を目指しております。単なる政治や経済の中心としての都市ではなく、独自の文化をはぐくみ、新しい産業を生み出していく創造性に富む都市へと生まれ変わることが求められているのであります。このような状況の中で、本多市長はこのたびの選挙で市民に信を問うに当たり2005宣言、安心、希望、支え合いの創造都市、クリエイティブタウンの実現を目指し、7つの基本政策を柱とするマニフェストを公表して選挙を戦われました。その結果、多くの市民から支持を受け、見事に4選を果たされたわけでございます。そこで、本多市長に質問いたします。市長のマニフェストに掲げられた創造都市実現とは、どのような都市像を目指しておられるのか、市長の御所見をお伺いいたします。 次に、質問事項2、文化行政について。まず、1番目の質問は、文化芸術振興基本法に基づく市の責務についてであります。御承知のとおり平成13年12月7日に文化芸術振興基本法が施行されました。この法律の制定を受けて本市では、市の責務についてこれまでどのような検討を進めてこられたのか、教育長にお尋ねいたします。2番目の質問は、文化振興ビジョンの策定についてであります。本市における芸術文化の振興とは何か、その基礎となる文化振興ビジョンの策定について、文化振興審議会等の場でどのような協議を行ってこられたのか、これまでの経緯についてお聞かせください。3点目の質問は割愛いたします。4番目の質問、市民文化会館の整備についてお尋ねします。私は、市民文化会館の所管は教育委員会だと思っていたのですが、そう思ったため文化行政の質問事項の中に入れさせていただきました。ところが、調べてみますと平成11年4月、アミュゼ柏が開設されたときに市民文化会館は教育委員会から市民生活部に移管されたとのことであります。そのため文化、芸術に関するソフト面の事業は教育委員会が担当し、市民文化会館等の維持補修などハード面の管轄は市民生活部になっております。そのためかどうかわかりませんが、文化行政に関し全庁的な議論がなされていないのではないかという意見もありますので、この点についてその解決策は後ほど提言させていただきたいと思います。そこで、市民会館の整備について市民生活部長に質問させていただきます。昭和47年に開設した市民文化会館の当初建設費は幾らか。幾らかけて建設したのか。開設から現在まで33年経過しておりますが、どのくらいの維持補修費がこれまでにかかっているのか。今年度実施した改修工事の主な内容、今後早急に、また緊急に実施すべき工事内容、特に緊急に実施すべき工事内容がありましたら、その工事内容と概算金額をお聞かせください。5番目の質問は割愛させていただきます。 次に、3番、3点目の建築行政についても今回のこの問題は多くの議員が質問されておりますので、この点も割愛させていただきます。 次に、質問事項4、議案第13号、指定管理者指定についてであります。柏市都市農業センター施設の指定管理者に株式会社道の駅しょうなんを指定しようとする議案について質問します。まず、1点目、指定管理者となる株式会社道の駅しょうなんの代表取締役を本多市長が兼務、兼業しているということについてであります。地方自治法第142条では、長の兼業禁止が規定されておりますが、株式会社道の駅しょうなんには柏市が2分の1以上出資しているため、この法律には抵触しないと思います。しかし、地方自治法第244条の2の条文等から判断して、市長が指定管理者となる団体の代表取締役を兼業することは経営管理面や内部牽制面でも好ましくないと思いますので、株式会社道の駅しょうなんの代表取締役は早急に交代すべきと考えますが、執行部の見解をお聞かせください。質問の2点目は、指定管理者を公募によらず選定した理由として、施設の設置目的である地域の農業経営の効率化及び安定化並びに農業振興に資するため、行政及び関係団体で構成する団体が管理運営することが当面必要なことから、株式会社道の駅しょうなんを指定管理者の候補として選定したということでありますし、そのように説明されております。私は、当然であり、妥当な判断であると考えます。しかし、都市農業センターの運営も5年目に入り、農産物直売所の売上高も横ばい状態になってきております。株式会社道の駅しょうなん第6期事業計画書によりますと、今期は開設5年目を迎え、年々利用数は増加しております。各種のイベントを実施するとともに、積極的なPR活動を行い、利用数の増加を目指していきます。また、農産物直売所、レストランの販売拡大に対して協力体制をとって、経営の安定に努めていきますと記載されております。そこで、質問いたしますが、今後の経営安定を図るために株式会社道の駅しょうなんに顧問として経営管理のプロを置いて、農産物直売所とレストランの経営を含めたこの経営アドバイスを受けるべきであると私は考えますけども、執行部はどのようにお考えか、お尋ねします。 次に、質問事項5、大津ケ丘の表記についてであります。先日大津ケ丘一丁目住民の方からあなたのホームページに掲載している住所の大津ケ丘は小さいケになっているが、これは間違っていると指摘を受けました。私自身昭和54年に大津ケ丘団地に入居して以来、自分の住居表示は常に意識して小さいケを書いていたため、大変驚きました。当時の日本住宅公団から分譲を受けた契約書を改めて確認しましたところ、大津ケ丘のケは小さいケになっております。また、私のところに来る郵便物や年賀状等も見ましたら、大きいケと小さいケが入りまじっております。さらに、私あてに市役所の各部署から送られてくる封筒の住所はほとんど小さいケであります。もう1点、今定例会の議案書も大津ケ丘のケは小さいケになっております。そこで、執行部に質問いたします。1点目、住居表示や固有名詞として使用する場合、大津ケ丘のケは大きいケでも小さいケでも、要はどちらも使っても何ら支障がないのか、あるいはどちらかに統一する必要はないのか、お尋ねします。2点目は、柏市には大津ケ丘以外にも光ケ丘、緑ケ丘、松ケ崎、松ケ崎新田、名戸ケ谷、藤ケ谷、藤ケ谷新田などケのつく町名があります。住民基本台帳や住居表示はすべて大きいケになっているようですが、これは統一されて、どういう理由で統一されているのか、その理由をお尋ねします。また、このことは市民に周知徹底されているのか、お尋ねいたします。 最後に、質問事項6、合併後の諸問題についてであります。これも1点目と3点目は割愛させていただきます。2点目の道路標識、看板、掲示板等の書きかえと撤去について、これだけ質問させていただきます。合併後8カ月を経過しているのにどうして沼南町の名称が入った道路標識とか看板が数多く残っているのか。おかしいじゃないかと。特に県道に掲げられている道路標識は、全部沼南町のままになっているのはこれはなぜかと。私も本当にそう思いました。手賀大橋の上に看板があります。あれこの間のふれあいウォークでも見ましたけども、やはり沼南町のままです。おかしいじゃないかということを住民の方から言われました。そこで、質問しますが、なぜこのように大量の道路標識とか看板、掲示板が沼南町のままで残っているのか、この現状を執行部は把握しているのか。また、どのような対策をとろうとしているのか、執行部の考えをお聞かせください。以上で1問を終わります。 ○議長(山田一一君) ただいまの質問に対する答弁、市長。              〔市長 本多 晃君登壇〕 ◎市長(本多晃君) 私がマニフェストで使いました創造都市という言葉についてのお尋ねであります。大阪市立大学の佐々木教授がその著書で創造都市という定義をされているのを今初めてお伺いいたしました。私寡聞にしてそれを知りませんでした。その定義を伺いながら、さすがに先生というか、学者さんですから、私の考えていたことを非常に一般的に定義していただいたなと感銘を受けたところです。私は、この創造都市というのを言葉をつけるに当たりまして、柏の個別的な事情を考慮してこの言葉を選んだわけであります。その個別的な事情というのは、柏は現在例えば商業について言いますと駅周辺で「裏カシ」と言われるような大変新しい業務の形態が生み出されている。これも商業の努力の結果でありますし、駅前で若者がいろいろストリートミュージシャンとか、いろんな活動をやっております。こういう自主的な活動も大変質のいい悪いは別にして新しい試みであります。また、北部では東京大学の柏キャンパス、千葉大の園芸学部の活動あるいは東葛テクノプラザの活動等、大変日本の学問あるいは産業技術の面で新しい世界を切り開く分野でございます。また、スポーツ、文化の活動については、もう1つ1つ申し上げることもございません。また、福祉の世界におきましても早い時期から柏市内ではグループホームに取り組まれている方もおられます。また、農業の面では、しょうなん道の駅を初め今度のかしわででありますとか、また新しい試みとしてみらい農場なども行われております。このように大変先進的な事例が産業、文化、スポーツ、市民生活の面あるいは医療、福祉の面で行われておるわけでありまして、それを共通する言葉は何かなと。この柏の言葉を一言でもしあらわせば何かなということを考えまして、この創造性という新しいことをこれからつくっていくんだという意味でこの言葉を選んだところでございます。これまでの高度経済成長、大量消費、何でも大きければいいことだ、高ければいいことだという時代から、それぞれの市民あるいはそれぞれの団体がみずからの自主性、創造性でもって新しい世界を切り開いていく。そのことがこれからの我々のライフスタイルであり、生きる道であろうと、このように考えた次第です。そういうことから、創造性という言葉を選びました。現状はそういうことであります。そして、それが将来どういうふうにつながるかということでありますが、私はこれまでも何回かこの場でお答えいたしましたが、まちづくりの将来の方向というのは、1つは足らないところを直すという考え方がございます。例えば下水道の普及率が低い。病人のベッド数が足りない。何々が足りない。柏市は何々が足りないという形で悪いところ、足りないところを直していくという方法をといいますか、そういうことを問題にする御意見もたくさんございました。それは、シビルミニマムとして一定程度の水準を確保するというのは、これは地方公共団体の責務でありましょう。しかし、政策、政治の目的、目標としては、そういう足りないところを直して平均点をとるということではなく、やはりいいところを伸ばしていく。その特徴を伸ばすことが必要だと、重要なことだと、このように考えたわけであります。かつてこの場でも学校の教育を例にしてそのようなお話をいたしました。国語の点がまずい人、数学の点が悪い人のそれを伸ばすよりは、その人がスポーツが得意ならスポーツをやらせればいい。芸術が得意なら芸術活動をやらせればいい。化学研究が得意な人は、勉強ができる人はその勉強を伸ばせばいいと。つまりいいことを伸ばすことがこれからの人を育てる点であり、またまちを育てる点での基本的な方針であるべきだと、このように考えた次第です。したがって、将来に伸ばすべき柏の一番の特色というのは何かと考えましたときに、この創造性ということを取り上げたわけであります。そのようなことから、この今回のマニフェストの作成に当たって、ちょっと言葉の響きが余りよくないんですけれど、あえて創造都市という言葉を選んだところでございます。そういうのが私の将来像ということで御理解いただければと思います。ありがとうございます。 ○議長(山田一一君) 教育長。              〔教育長 矢上 直君登壇〕 ◎教育長(矢上直君) 文化行政について御答弁申し上げます。沼南町と柏市は、合併しまして新しい柏市が誕生しました。両地域の歴史、伝統、風土の中で培われてきた文化を共有することでお互いの連帯感ときずなが生まれてくるものと確信しております。さて、平成13年12月7日に施行されました文化芸術振興基本法に基づく市の責務についてでございますが、議員御指摘のように市の責務としまして国との連携を図りつつ、自主的かつ主体的にその地域の特性に応じた施策を策定し及び実施する責務を有すると地方公共団体の責務が規定されております。そこで、本市文化行政の取り組みでございますが、平成13年4月にスタートしました第四次総合計画の中で、施策体系別計画として個性的な文化を守り、多様な文化を創出することを目標に4項目の基本方針を定めております。さらに、具体的な施策の方向として地域文化の創造、文化施設の充実と活用、文化財の保護と活用の3点を掲げております。主な内容について申し上げますと、地域文化の創造につきましては基金の活用により芸術鑑賞事業を促進しており、あわせて基金、原資の充実に努力することと考えております。文化情報ネットワークの整備では、インターネットのホームページ、文化ナビを立ち上げてきたところでございます。2番目としまして、文化施設の充実と活用につきましては、音楽などの練習場所の施設整備に課題が残るところでございますが、展示スペースの確保については沼南庁舎整備計画の中に文化財等展示コーナーが検討されております。3番目としまして、文化財の保護と活用につきましては、約8万点に及ぶ市史資料は県下で屈指の量であり、継続して資料の保存活用を図るとともに、広く公開していくことにより市民の学習意欲にこたえてまいりたいと考えております。これらの点を踏まえながら、本市の教育行政の取り組みの中で文化行政について教育目標を掲げ、事業の推進を図っているところでございます。次に、文化振興審議会における文化振興ビジョンの策定についてのお尋ねについてお答えします。文化振興審議会は、本年度これまでに3回開催しております。現在これから先5年を見通した仮称、第2次柏市芸術文化振興計画の策定作業中でありますが、現行の計画が多方面にわたる施策の展開を掲げていた点を踏まえ、現行計画をベースに実効性により重点を置きながら委員の皆様に御審議いただいているところでございます。現行計画に基づいた振興ビジョンの策定にはまだ至っておりません。今後の審議の中でビジョンのあり方も含めて検討いただけるよう進めていきたいと考えております。 ○議長(山田一一君) 市民生活部長。              〔市民生活部長 落合義昭君登壇〕 ◎市民生活部長(落合義昭君) 市民文化会館の整備についてお答えいたします。昭和47年に開館し、以来33年が経過しております市民文化会館の施設概要につきましては、鉄筋コンクリートづくり4階建て、延べ面積約4,800平方メートル、収容人員1,932名、大ホール、小ホールを備えた比較的大きな会館と言えます。この建設に要しました当初の費用は、8億6,000万円でございました。次に、開設から現在までに要した維持補修費についてでございますが、今申し上げましたように建設から33年が経過しているといったようなこともございまして、施設の改修及び維持管理の項目別の費用では建物、設備で約8億円、舞台で2億1,000万円、舞台照明で1億5,000万円、舞台音響で1億6,000万円、合計で13億2,000万円を要しております。本年度に実施をいたしました改修工事では、最近の保守点検等で給排水設備の経年劣化や老朽化が指摘されておりましたので、使用頻度の高い大ホール、小ホール1階のトイレと給排水管を改修いたしました。その他バリアフリー化対策といたしまして、小ホールに障害用トイレを設置したこと、高齢対策用として便器にひじかけ及び手すりを設置したこと、さらにトイレ入り口の段差を解消し、使いやすさに努めたところでございます。また、社会的に問題となっておりますアスベストにつきまして、具体的には吹きつけひる石でございましたが、大ホール、ロビー天井及び階段等に見つかりましたので、利用の方の安全のために除去、復旧工事を改修中にあわせて急遽実施したところでございます。次に、将来の整備についてでございますけども、先ほどもお話がありました教育委員会が平成12年度に作成しました柏市芸術文化振興計画の中で市民文化会館の整備、改修について、1つ、新しいホールを建設するか、2つ目として大ホールを本格改修するか、3つ目としてしばらく現施設で我慢するかといったような選択肢を含んだ方向が示されております。現下の厳しい財政状況、あるいはアミュゼ柏、さらには沼南公民館のホールの存在等を考慮いたしましたときにおのずとしばらく現施設で我慢するしかないかなというような考えを持っているところでございます。一般的に会館では、舞台を通して出演と観客が一体となり、しかもその余韻がしばらくの間持続するということが事業や観客から求められております。このため今後の整備、改修につきましては、これらを念頭に入れて整備に当たってまいりたいと思います。特に整備、改修を急ぎたいものといたしましては、大ホールの舞台音響、本当の概算でございますけど、2億円ほど、さらに舞台照明で2億4,000万円ほど、それが終わりますと次には小ホールの舞台音響、照明、さらには市民の方から要望の多いエレベーターの設置等が挙げられるところでございます。なお、8月15日付で国土交通省から大規模空間を持つ建築物の天井の崩落対策についてという文書が発せられました。それに基づきまして現況調査を至急いたしました。その結果といたしまして、地震に対しての対策は皆無ではなく、水平補強の振れどめ対策等は見受けられるものの、現在の基準に合わせると全体的に不足しているとの報告をいただいております。今後は、具体的かつ詳細な調査を実施する、それに基づく対応策を立てなければならないわけでございますけども、先ほど申し上げました大ホール、小ホールの施設整備とともども関係部署と十分協議、検討をして対応してまいりたいと思います。以上でございます。 ○議長(山田一一君) 経済部長。              〔経済部長 会澤 隆君登壇〕 ◎経済部長(会澤隆君) 私から都市農業センターにつきまして2点お答え申し上げます。まず、株式会社道の駅しょうなんの代表取締役に市長が就任しておるわけですが、それについて交代するべきではないかという御質問でございます。この株式会社の設立当初、道の駅全体といいますか、運営するためにどういうふうにするか、これはいろいろな検討がされたと思います。その結果、当初行政及び関係団体で構成する事業といいますか、団体が施設の管理運営をすることが当面必要であろうということから現在の形でなり、旧沼南町長さんが代表取締役としてスタートされたわけでございます。本年の合併の際にこの辺やはり検討課題ではございましたけど、とりあえず柏市長が引き継いでという形をとりました。その状況の中、指定管理者制度の問題も出てまいりまして、これまでの議会でもいろいろ御意見があったところでございます。ただ、13年にスタートして先ほどのお話ございましたけれども、経営状況少し落ちついてきた感があるということでございますけども、そういう関係の努力で大変いい状況が生まれてきた。やはり経営の安定が地域の農家の方々の生産意欲であるとか農業振興にまた寄与する。あるいは、買う側、消費側も安心していいものが買えると。そのでき上がってきた状況がございまして、これを壊すわけにはいかないんで、どういうふうにしたらいいか、それを検討しているところで、そういう中での御質問でございまして、基本的には法的な面での、先ほどお話ありましたように問題はございませんけども、やはり望ましい形で、姿ではないという認識でおります。そういうことで、できるだけ早く好ましい形に是正していくということを検討してまいりたいと考えております。それから、2点目でございますが、道の駅しょうなんの経営をうまくやるためにプロというか、顧問を置いてはどうかという御提言でございますけども、やはり安定した状況を生み出すということで必要かと思います。そういう点で今後の検討課題として十分検討してまいりたいと思います。 ○議長(山田一一君) 総務部長。              〔総務部長 河合 良君登壇〕 ◎総務部長(河合良君) 大津ケ丘の表記についてお答えいたします。大津ケ丘のガは片仮名のケではなく、漢字の何カ所等に使われる竹冠に固いという字をとったものが符号的に用いられたものであり、また大文字、小文字の区別は特にございません。したがいまして、ガを大きく書いても小さく書いてもどちらも間違いではないということでございます。なお、住民票等の証明書の表記におきましては、電算上の関係から大文字を統一して使っておるところです。もう少し詳しく申し上げさせていただきますと、住民票、戸籍謄本、不動産登記簿の住居表示につきましては大文字のケを採用しているのは日本市区町村総覧というのがございまして、これが全国の自治体の住所、自治体の名称とか住所、読み方等の一覧を載せているのですが、これはもともと官報等に掲載されたものを参考にして全国的に表記したものというふうに言われていますが、それをマニュアル化したものとして採用しておりまして、そのデータを使ったために大文字で統一したということで、柏市の場合には固定資産の表示も、それから選挙人名簿の住居表示も同様に大文字のケを採用してございます。しかし、実際の例を全国的に見ていきますと、大文字のケを使っているのは、例えば鎌ケ谷市、袖ケ浦市、龍ケ崎市などがございます。それから、小文字のケを採用しているのは鳩ヶ谷市、鶴ヶ島市、それから茅ヶ崎市などがございます。また、こういったことの混同を避けて使わないという市の名前として越谷市、熊谷市、世田谷区、こういったものもございます。あるいはそれを避けて平仮名を使うというところで練馬区の光が丘とか、あるいは霞が関とかといったものは平仮名のガを使っているというところです。これらのケの意味なんですが、文法上は連体助詞でして、我が国とか君が代とかいったときのガに当たりますけども、これは名詞と名詞をつなぐ言葉として使われるものです。片仮名のケではないというように先ほど申し上げましたけれども、漢の時代あたりから、へんやつくりでいきますと、建物の位置に当たりますけども、かさの下に1を書く字がございますね。あのカが符号的に使われてきたというふうな言われ方をしてございます。小さな文字のケというのは、数詞で使うときに3カ所とか5カ条といったとき、それから固有名詞では、そういったところで読み方としてはコとかカとかガとかという読み方をするわけです。これに対しまして片仮名のケは、介入するときというカイですね。このカイの字が語源と言われていまして、読み方はケと読みます。なぜこの字を使ったのかというと、やっぱり日本語の伝統的に漢字と漢字の間の文字は小さくした方が美感があるとか、あるいは片仮名のケとの混同を避けるとかということございます。自治法上は、3条の1項と、それから260条の1項から市区町村の名称あるいはまちや字の名称というのは従来の名称を使うということになっておりまして、柏市の場合にはこのケの使い方については特にこだわりを持っておりません。そういったところで、どちらでも誤りのないということでございます。以上です。 ○議長(山田一一君) 企画部理事。              〔企画部理事 染谷 哲君登壇〕 ◎企画部理事(染谷哲君) 簡単に答えさせていただきます。合併に伴います道路標識等の書きかえ撤去についてお答えします。道路標識を初めとします看板、掲示板等につきましては、合併期日前に書きかえあるいは名称の修正等について対応してきたところでありますが、合併後においても依然として沼南町のままの表示が見受けられる。御指摘のとおりであります。関係部署によりまして会議を開催しまして、現状の把握、対応方法について協議してまいりましたが、それぞれの部署において随時修正するなどの対応に当たってきたところであります。御指摘の県道に掲げられております道路標識につきましては、その修正を県土木事務所に要望してきたところでありますが、このたび標識のつけかえと撤去の工事を12月中に発注しまして、近々修正されることを確認しております。今後ともお気づきの点があれば御指摘くださるようお願いいたします。以上です。 ○議長(山田一一君) 第2問、福田博一君。 ◆28番(福田博一君) それでは、市長の創造都市、これは非常に私は未来を創造していくために柏市が創造都市を目指していくというのは本当に市長の政策としていい言葉を、いいキーワードをつけていただいたなと思っているわけです。実は、我々柏清風はついこの間11月の初旬ですけども、金沢市方面に視察に行ってまいりました。御承知のとおり金沢市は、世界五大創造市の1つだと言われています。その中で、そのいろんな話はきょうは時間がありませんから、もういたしませんけども、ここで私は市長にもう1度お聞きしたいんですけども、柏市は商業都市、住宅都市、学術研究都市、そしてスポーツ都市としてはもう全国的に注目されるまちになりました。しかし、未来の創造都市像としてやはり柏市民が求めているキーワード、それは文化ではないかと私は考えるんです。すなわち、文化創造都市。市長は、先日東葛の映画祭でパネルディスカッションでしたか、いろいろお話しされておりました。柏の街角から全国に向けて積極的に文化の発信をしていくべきだというふうなお話もあったと思うんですね。ストリートミュージシャンとか、いろいろ賛否両論はありますけども、これも柏のまちに根づいてきた文化ではないかと思います。そういったことと柏市にやっぱり地元のテレビ局があるわけですね。そういったメディアを使いながら、やはり柏の文化というものを全国に発信していくべきではないかと思います。柏レイソルと言ったらどこに行っても知っています。本当どこへ行っても柏レイソルは知っています。だから、柏の名前は全国的に有名になったんですね。そういうこともありますから、文化創造都市の実現、この将来像、新生柏市のまちづくりに、政策にぜひ取り込んでいただきたい。これは、もう市長にひとつどういうお考えか、後ほどもう1度御意見をお伺いしたいと思います。 それから、文化行政については先ほど教育長から随分と丁寧な御答弁をいただきました。ぜひその方向で進めていただきたいと思います。 それから、先ほど市民生活部長、市民文化会館の件でございますけども、8月に国土交通省からの通知ということで、実は私もそのことをちょっと聞いてみましたら、これは例の8月の16日に宮城県沖で地震があったときに仙台市内のスポーツ施設の天井が崩落したんですね。多数の負傷が出たわけですけども、それを受けて国土交通省が各都道府県に対して調査をしなさいと。それを受けて県が市町村に対して調査をしてくださいということだと思うんです。柏市もそれを受けまして都市計画部長から市民生活部長あての文書が出ております。要は、何か該当するのは500平米以上ということで、市民文化会館と沼南の公民館だったそうですけども、沼南の公民館はチェックの結果問題ないと。市民文化会館は、先ほど部長が答弁されたようなことだったということなんですね。私は、これ問題なければいいんですけども、やはり安全上の問題からもう1度よく調べていただいて、それ以外の文化会館は改造すべき問題は先ほどもお聞きしました。33年もたっているんですから、音響設備初めいろんな改造は必要ですけど、やっぱり天井が第一だと思うんです。だから、この件はぜひ庁内で早急に検討していただいて、その方向を決めていただきたいなというふうに思いますので、後ほどもう1度答弁お願いいたします。 それで、道の駅しょうなんでありますが、1点だけちょっとお聞きしますけども、経済部長、11月の9日と10日、2日間にわたって第1回の全国農産物直売サミットというのが八千代市と柏市において開催されたと伺っております。そして、その直売サミットが柏市及び八千代市において開催されるに至った経緯、これと、それからその視察先に柏市の2カ所の直売所を視察してこられたと。全国から来られた150人近い方が道の駅しょうなんの直売所とかしわでの直売所を視察して帰られたということをお聞きしました。これは、農政にとっても直売所を運営する団体にとっても大変意義あることだと思いますけども、このような経緯についてちょっと御説明をお願いしたいと思います。 それから、もう1度総務部長、確認いたしますが、大津ケ丘のケはどちらを使っても問題ないと。大きいケでも小さいケでもどうぞ御自由にお使いください。それは、大津ケ丘に限らず、柏市のケのつく住所は全部同じだと、こう理解していいのかどうか。これもう1度答弁お願いします。以上です。 ○議長(山田一一君) ただいまの質問に対する答弁、市長。 ◎市長(本多晃君) 文化創造都市というお話であります。文化も、これはごもっともなことだと思います。文化も柏市の、どちらかというと専門的な文化の方で言いますと東京大学、千葉大学、麗沢大学、二松学舎大学など大変ユニークな学校があり、私はもう柏市は本当に学園・学術文化都市と言っていいんじゃないかと思います。これから求められるのは、いわゆる市民文化だと思います。市民レベルでの文化活動、これをどういうふうにこれからのゆとりと充実の時代につくっていくかということだと思います。かつてこの場でもお答えいたしましたけど、この点になりますと施設というか、そういう施設が先なのか、やっぱり文化を実際に活動に従事する市民の活動が先なのかという議論がございまして、これは両輪相まっていくべきものだと思います。施設のことについて言えば、今回のマニフェストでは中央図書館という市民にとって一番大切な文化的活動の拠点というのが我々は、私は考えました。それから、人を育てるという点ではどうやっていっていいのか、これは私もわからないところでありますし、余り官主導になるのはよくないなと、こう思っております。これは、まさに教育委員会を初め、そういう文化に従事する皆さんの自主的な自主性を尊重してぜひそういう活動を支えていきたいなと、このように思っております。 ○議長(山田一一君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(落合義昭君) 先ほどの市民文化会館のつり天井の件に関しましては、関係部署と十分協議を重ねて、できるだけ早く対応してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(山田一一君) 経済部長。 ◎経済部長(会澤隆君)  この11月9、10と八千代市が会場として行われ、初日は400人近く集まってシンポジウム等行われたと聞いております。この主催は、財団法人都市農山漁村交流活性化機構というところで、ここの事務局からことしの6月に要請がございました。私どもの方に道の駅しょうなん、ロータスの勝矢代表と、それからかしわでの染谷代表に参加してほしいということを市を通じて依頼がありました。そこで、私どもで紹介しまして、当日シンポジウムの方で実践例といいますか、活動状況の報告を勝矢さんが行い、パネルディスカッションのパネラーに染谷代表が入られたというようなことでございます。いずれこの実施結果と、第1回ということで現場も見ていただきました。道の駅しょうなんの場合には韓国の農協さんといいますか、農業団体が視察に来たりと、これは農水省の紹介があってのことと思います。非常に全国でも元気のいい直売所ということで注目を浴びているようです。初めてのシンポジウムの結果については、またいずれ報告が来るだろうというふうに聞いております。 ○議長(山田一一君) 総務部長。 ◎総務部長(河合良君) 住居表示で使われます件につきましては、どちらでも間違いはないと、正しいということで結構でございます。ただ、特に固有名詞等で何かこれで決めたんだという事項が特にございましたら、そちらをお使いいただくということでございまして、特に公共団体の中では特に区別はしてございません。以上です。 ○議長(山田一一君) 第3問、福田博一君。 ◆28番(福田博一君) 最後に、市長に申し上げたいと思います。提言というか、私の考えていることですけども、やはり文化創造都市をこれからも実現に向けて、私は今の文化行政、これはやはり市長部局の中に持っていった方が全体の文化の総合的な推進が図れると私は考えるわけです。教育委員会の中に今ございますけども、さっきも申し上げたとおり、施設は一部市長部局、ソフト面は教育委員会。市川市は、市長部局の中に文化部があるそうですけども、将来やはり中核市を目指す柏市としてぜひこの文化部を市長部局の中に編成することを、設置していくことをぜひ御検討いただきたい。これは要望として申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(山田一一君) 以上で福田博一君の総括質問を終わります。 ○議長(山田一一君) 以上をもって総括質問を終了いたし、議案第2号、第3号は総務委員会に、議案第4号から第6号、第10号から第13号、第27号は教育経済委員会に、議案第7号、第14号から第18号、第21号、第22号、第26号、第28号は民生環境委員会に、議案第8号、第9号、第19号、第20号、第25号は建設委員会に、議案第24号は関係各委員会にそれぞれ付託いたします。 ○議長(山田一一君) お諮りいたします。 議案第23号については、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶあり〕 ○議長(山田一一君) 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。 ○議長(山田一一君) これより採決を行います。 ○議長(山田一一君) 議案第23号について採決いたします。 本案を原案のとおり可決するに賛成の諸君の起立を求めます。              〔賛成起立〕 ○議長(山田一一君) 起立全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。                    〇 ○議長(山田一一君) 日程第2、請願を議題といたします。              〔末尾参照〕 ○議長(山田一一君) 今期定例会において受理いたしました請願は、お手元に配付の文書表のとおり、それぞれ所管の各委員会に付託いたします。 ○議長(山田一一君) ここで御報告いたします。 議会運営委員、坂巻重男君から議会運営委員の辞任届が提出され、本日辞任を許可いたしましたので、1名欠員となっております。 この際、お諮りいたします。 議会運営委員の選任の件を本日の日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶあり〕 ○議長(山田一一君) 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。                    〇 ○議長(山田一一君) 議会運営委員の選任の件を議題といたします。 お諮りいたします。 委員会条例第7条第1項の規定により、議会運営委員の後任として市村衛君を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶあり〕 ○議長(山田一一君) 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。                    〇 ○議長(山田一一君) 日程第3、休会に関する件を議題といたします。 お諮りいたします。 明9日から13日までの5日間は休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶあり〕 ○議長(山田一一君) 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。 ○議長(山田一一君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 次の本会議は来る14日、定刻より開きます。 本日はこれにて散会いたします。               午後 5時45分散会...