東金市議会 2019-12-06
12月06日-03号
令和 1年 12月 定例会(第4回) 議事日程(第3号) 令和元年12月6日(金曜日)第1
会議録署名議員の指名第2 市政に関する
一般質問---------------------------------------本日
の会議に付した事件 議事日程
のとおり
---------------------------------------出席議員 20名 1番 布施満明 2番 中村美恵 3番 宮沢敬人 5番 伊藤博幸 6番 土肥紀英 7番 坂本賀一 8番
上野高志 9番 相京邦彦 10番 佐久間治行11番
櫻田あや子 12番 清宮利男 13番
前田京子14番
佐竹真知子 15番 水口 剛 16番 石田 明18番 宍倉敬文 19番 塚瀬一夫 20番 渡辺直樹21番 石崎公一 22番 宮山
博欠席議員 2名 4番 前嶋靖英 17番
小倉治夫---------------------------------------議案説明のため
の出席者 市長
鹿間陸郎 財政課長 関 弘文 副市長 井上一雄
社会福祉課長 緇莊裕之 教育長 飯田秀一 農政課長 神山英雄
企画政策部長 石渡淳一 建設課長 土屋和弘
医療担当部長 長尾泰正
教育総務課長 井坂 靖
企画政策部参事 鈴木 聡
総務部長 鈴木幸一
総務部参事 鴇田義弘
市民福祉部長 酒井良和
経済環境部長 青木 憲
都市建設部長 岡澤 茂 教育部長 醍醐義幸 会計
管理者
石橋浩幸---------------------------------------会議の事務職員は次
のとおり 事務局長 飛田和雄 次長 白鳥幹男 書記 林 裕一 書記
足立純一--------------------------------------- 午前9時59分 開議
○副議長(
上野高志君) おはようございます。 欠席
の届け出がございましたので、ご報告いたします。
小倉議長、
前嶋議員欠席、以上であります。 本日、議長欠席
のため、
小倉議長にかわりまして議長職を私が務めさせていただきます。 ただいま
の出席議員は20名であります。 定足数に達しております。 これより本日
の会議を開きます。 日程第1、
会議録署名議員の指名でありますが、会議規則第79条
の規定により、10番
佐久間議員、11番櫻田議員を指名いたします。 日程第2、市政に関する
一般質問を昨日に引き続き行います。 このまま休憩します。 午前10時01分 休憩 午前10時01分 再開
○副議長(
上野高志君) 再開します。 次に、通告3番、
日本共産党、
前田議員の質問を許します。
前田議員。 [13番
前田京子君 登壇]
◆13番(
前田京子君) おはようございます。それでは、議長
の許可を得ましたので、市民と
日本共産党市議団を代表いたしまして、
一般質問を行います。 9月9日未明に千葉県を直撃した台風15号、19号、そしてその後
の豪雨では、住宅被害や倒木、停電、断水など大きな被害が発生いたしました。被害を受けた皆様に心からお見舞いを申し上げます。一日も早く日常生活が取り戻せるよう、必要な支援は全て行い、安心・安全な
まちづくりに向けて取り組むことを求めまして、
一般質問を行います。 まず初めに、一般行政
の1点目として、市長
の公約実現に向けた新
年度予算編成の考え方について、2点目は、
東千葉メディカルセンターの経営が市
の財政状況に与える影響について。次に、今回
の台風・
豪雨災害の検証と対策について、防災計画
の見直し、避難所・避難経路
の見直し、そして
災害情報の伝達について、また、被災住宅へ
の支援と周知についても質問をいたします。次に、水道行政として、
上水道料金の値下げについて、市民
の願いにどう取り組む
のか市長
の考え方と、水道料金を下げるため
の方法
の一つとして
小口利用者の水道料金
の値下げについて、質問席で質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 [13番
前田京子君 質問席へ移動]
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) それでは、まず新
年度予算編成についてお伺いしていきます。 市長
の選挙公約では、三つ
の理念に基づいて、子供たち
の今と将来
のためにということで、
子育て環境など六つ
のビジョンを掲げて当選されました。そこで、公約実現に向けた新年度
の予算編成の考え方についてお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答えいたします。 新
年度予算編成の考え方につきましては、スローガンとしております「
改革前進」
の「改革」
の最たる一つである
財政基盤立て直しによる
財政運営の健全性と持続性
の維持確保をしつつ、「前進」であります「
まちづくり、それを支える好循環」を強く意図しながら、公約でございます三つ
の理念に基づく六つ
のビジョン
の具体化をさらに進める予算を編成してまいりたいと考えております。 具体的には、子育て・
教育環境の整備、充実として、
子育てアプリ、訪問型産後ケアなどに取り組んでまいりたいと考えております。また、地域産業・経済
の活性化、地域振興として、
まちづくりの好循環に資する施策
の展開について検討するよう、
予算編成方針に掲げているところでございます。そして、改革をさらに進めるため、令和元年度に引き続き、
財政調整基金を繰り入れずに
予算編成をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 再質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) 再度確認ですが、昨日
の質問
の中で、
校務支援システムの導入についてご答弁があったかと思うんですが、これについては新年度取り組む予定でしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答えします。 今現在、
予算編成に取り組む準備をしておりますので、それにつきましては、当然ながら、きのう
の答弁にございましたように、留意しながら念頭に入れて取り組んでいきたいと思っております。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) わかりました。 まず、先ほど市長が答弁されました公約
の具体化として
子育てアプリ、これについては情報提供という点で、お母様方には大変便利なツールだと思っています。ただ、今この社会では、働くことと子供を産み育てること
の矛盾が広がっていまして、出産や子育てが困難な社会になっているわけです。安心して子育てができるように、保育所
の拡充だとか、子供
の命と健康を守る制度
の拡充、例えば18歳まで
の通院
の医療費
の無料化、こういった制度
の拡充が私は必要だと思います。
教育環境の整備という点で、
校務支援システム、昨日もいろいろ議論がありましたけれども、私は、子供
のプライバシーに関するデータが
電子データとして日々利用されて、追加されていく。さらにさまざまな教員に引き継がれていく。セキュリティー
の確保という
のは事実上無理ですから、
文部科学省の「教育
の情報化に関する手引」によりますと、
校務支援システムを導入することで、効率的な校務処理によって教員
のゆとりが確保され、児童や生徒
の指導により多く
の時間を割くことが可能だと言われていて、先日、教育長もこの趣旨
のことを回答されていたと思う
のですけれども、
校務支援システムを導入したからといって、教員
の多忙化という
のは解消されません。先生方
の多忙化を改善するには、国などが学校に課している不要不急な業務をなくすこと、教員定数をふやすしかないと私は考えています。
校務支援システムの導入という
のは、多く
の疑問だとか問題
の声も指摘されていて、一般
の教師にとってはかえって負担になる
のです。
教育環境の改善ということでいえば、小学校
の特別教室、そして幼稚園
の遊戯室、ここにエアコンを早急に設置すべく予算化する、そういった手だてが必要だということを指摘しておきます。 それと、地域産業・経済
の活性化ということであれば、国
の予算が減額されたといって休止しています
住宅リフォーム助成制度、この復活こそ地域経済
の拡充につながると思っています。 再度お伺いします。改革
の一つとして、
財政基盤の立て直しによる
財政運営の健全性と持続性
の維持確保ということが強調されていますが、住民
の福祉
の増進、公的責任を後退させることがあってはならないと思う
のです。そういう改革を続けるべきではないと考えますが、市長
の見解をお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答えいたします。 改革として
財政立て直しの取り組みを進めております
のは、必要な
市民サービスを将来にわたって安定的に継続していくためでございます。限りある財政でございますので、
市民ニーズと費用
のバランスを考慮し、
サービスを向上させる事業、一方で利便性を確保しつつ需要
の少ない部分を縮小する事業など、予算全体
の中で細やかにバランスをとりながら、
改革前進に取り組んでいきたいと思っております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君)
市民サービスを将来にわたって安定的に継続していくためということな
のですが、何を優先して予算を確保していく
のか。財政が健全であっても、市民
の暮らしへ
の不安だったり、市民が暮らしに苦悩しているような自治体では、私は本末転倒だと思います。 公的責任を後退させる改革路線という
のは続けるべきではないと指摘しておきますが、では
財政調整基金に積み立ててどのようなものに活用していく
のかお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答えします。 今
の質問は、
財政調整基金にためる目的等につながるご質問だと思いますが、それでよろしいでしょうか。 東金市
の財政運営は、より多様化する行政需要に対応するため、市民全体
の受益を考慮いたしまして、行政
の責任においてその時々にできることを実施してきたことによる継続的な負担などによりまして、
財政調整基金を取り崩して予算
の歳入に充てることを余儀なくされた状態が続きまして、その貯金も底をついている状況でございまして、このままでは安定的な事業展開や
サービス提供はできなくなることが必至となっておりました。 このため、
財政基盤の立て直しによる
財政運営の健全性と持続性を維持確保するため、私は市長就任時から
改革前進の改革として、
財政調整基金に頼らない
財政運営を目標に掲げてきたところでございます。 今回、相次いで発生しました災害
の復旧に係る費用
の財源として、
財政調整基金の活用は必至でございます。このように、大
規模災害を初めとする緊急的な支出、急遽必要となる大きな事業等に対応するため、またそれに備えるため、
財政調整基金を将来にわたり安定的に一定程度確保する必要があると考えております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) 先ほども、
市民サービスを将来にわたって安定的に継続していくためということとか、今おっしゃっていた、市
の貯金も底をついて、このままでは安定的な事業展開や
サービスの提供はできなくなることが必至となっていたとご答弁をされて、つまり、市民に
財政危機感をあおって、自治体
の役割という
のは住民
の福祉
の増進だということを市長はしっかり認識されている
のかなと思います。
財政調整基金の活用については、大
規模災害時を初めとする緊急的な支出、急遽必要となる大きな事業等に対応するということだった
のですが、だったら、今回
の台風で被災された方が必要とされている支援という
のは、最大限行っていくという姿勢で取り組んでいただきたいと思いますので、後ほど
防災対策でお伺いしていきます。 次に、
東千葉メディカルセンターの経営と市
の財政へ
の影響について質問させていただきます。
東千葉メディカルセンターは、入院、
外来患者ともにふえて収益は上がっているものの、費用もふえて上半期は7億1,000万円
の赤字です。今年度約14億円
の赤字を見込み、計画を6億500万円下回る非常に厳しい経営状況にあるということが昨日も答弁されました。 改めてお伺いしますが、今後、市
の財政に与える影響についてどのように考えておられる
のかお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。
東千葉メディカルセンターに対する財政負担につきましては、昨日もご答弁いたしましたけれども、当初
の計画で、市町から
の真水分
の負担につきましては、10年間で26億5,000万円としております。令和2年度におきましてもこの原則
の中で負担をしてまいりますので、
予算編成に影響を与えるということはないと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) 市町から
の真水分
の負担10年間で26億5,000万円、この原則
の中で負担していくので、新年度
の予算編成には影響がないということですけれども、赤字を解消できるだけ
の経営改善ができる
のかといったら、令和7年度
の黒字化は非常に高いハードルだと、先日、担当部長がお答えになりました。このまま
の経営状況が続けば、数年で県から
の追加財政支援30億円も使い切ることになります。市
の財政に大きな影響を及ぼすことになると思います。 そもそも、この
東千葉メディカルセンターという
のは
救急医療、
政策医療という不採算な医療を担っているわけですけれども、そういったことを考えて、
東千葉メディカルセンターは黒字になり得る病院だという認識でしょうか。お伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
長尾医療担当部長。
◎
医療担当部長(長尾泰正君) お答えいたします。 公立病院は、一般的に
救急医療を初めとした不採算
の政策医療の分野を担っている事例が多いという状況でございます。そういった中、国からは
地方交付税の措置や、財源確保における地方債
の発行などといった
地方財政措置がなされているところでございまして、一般的に
政策医療を担うということは、経営上厳しい状況になるということ
の裏返しであると捉えております。
東千葉メディカルセンターにおきましても、地域において
政策医療を担っているといった状況にございまして、
地方財政措置はなされているものの、
計画どおりの黒字化は非常に困難なものだと捉えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) 今、部長が言われたように、
計画どおりの黒字化は非常に困難だという発言は、すごく重い発言だと思います。 26億5,000万円以上
の負担
の計画はないということでしたけれども、県から
の追加財政支援30億円という
のは数年でなくなる見込みです。県がこの病院
の設立を推進して、さらに許可をした。そして、県に3項目
の要望書を市長が提出されましたが、これまでなかなか進展が見られない。そういう中で、30億円
の追加財政支援にとどまらず、県が運営費を今後も支援するとか経営に積極的にかかわる、県
の責任で担ってもらうしか私はないと思います。県に強く要請すべきだと考えていますが、市長、どうでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答えいたします。 きのうも答弁させていただきましたが、さまざまな機会を利用しまして、県に支援等を要望していければと思っております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) さまざまな機会で県に支援を要望していくとおっしゃいましたが、県幹部にお会いできる機会があれば実現に向けて要望していきたいと、きのうはそう答えている
のです。きょうも、さまざまな機会にです。そうではなくて、やはり市長から、直接県知事にお会いして、県に対して、
追加財政支援にとどまらず、経営に関与してくれと、経営に責任を持ってくれと、県が担ってくれと、そういう思いで交渉しなければ、私は全然前進はしないと思いますので、ぜひ県に強く要望していただきたいと思いますが、どうでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) しっかりと機会をつくって要望しなければ実現しないという趣旨だと思いますけれども、例えば7月8日、滝川担当副知事にお会いしたときにはしっかりと、30億円
のお礼とともに今後
の支援につきましても要望しているところでございます。また、今後もそのようなことにつきましては、
健康福祉部、それから先ほども言いましたように機会を見つけては、今後
のあり方等を協議していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) このままでいけば、
東千葉メディカルセンターの経営という
のは、私は改善しないと思っています。先ほど部長が言われたように、黒字になり得る病院ではない
のです。そこをしっかりと認識して、県にきちんと運営に参加する、県に責任をとってもらう、担ってもらうというような取り組みをぜひ強く進めていただきたいと強く要望して、次に移ります。 次に、台風・
豪雨災害について質問いたします。 9月8日、気象庁は、台風15号
の発生によって猛烈な雨と記録的な暴風となるおそれがあって、厳重に警戒するよう呼びかけました。しかし、千葉県では
災害対策本部の設置
のおくれで、迅速な職員派遣や支援物資
の調達など問題があったと指摘されています。 そういう中で、昨日も質問がありましたが、東金市
の災害対策本部の設置は9月11日と、県より1日おくれて設置されました。なぜ気象庁
の発表
の時点で
災害対策本部を立ち上げなかった
のか、市長にお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答えいたします。 台風15号における
災害対策本部の設置についてでございます。
災害対策本部は9月11日
の設置でございましたが、市
の対応といたしましては、台風通過直後
の9月9日午前8時45分に
臨時庁議を開催いたしまして、被害状況
の把握に努めるとともに、要支援者
の安否確認等を行っておりました。断水
の発生しましたおよそ3時間後に給水活動を開始できたことも、庁内や
関係機関で必要な
情報共有・連携がなされた結果であると考えております。 今後は、今回
の災害を教訓といたしまして、より迅速に
関係機関と連携し、早期
の情報共有、情報発信
の体制づくりに取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) 台風
の接近直後に
臨時庁議を行って、給水活動や住民へ
の災害広報などを行ってきたということですけれども、
地域防災計画によりますと、
災害対策本部設置前
の体制として、
関係機関と
の連絡調整、危険な箇所
の警戒巡視、住民へ
の災害広報の対応という
のは、今、市長が言われたとおり設置前
の対応です。それは当然です。私が言っている
のは、
地域防災計画では、
災害対策本部へ
の移行は、災害が拡大したときもしくは拡大
のおそれがあるときは
災害対策本部へ移行するとある
のです。 気象庁
の発表によると、東金市では8日から暴風警報、9日
の未明には大雨・暴風警報を発表していました。災害が拡大もしくは拡大
のおそれがあるという認識に立っていなかったから、
災害対策本部の設置がおくれた
のではないですか。どうですか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 井上副市長。 (「市長に聞いているんですけど」と呼ぶ者あり)
◎副市長(井上一雄君)
災害関係につきましては、
オール庁内一致でやっていくわけですが、その中でも私も市長
の補佐として、また、
災害対策本部の場合は副本部長として、市長とともにいろいろな情報集約と判断あるいは決断をする立場でございまして、そこは市長とともに考えを一致してやっておりますので、私からお答えさせていただきます。 まず、押しなべて申し上げますけれども、今回
の台風15号はもとより、今回
の一連
の災害では、市民
の皆様
のそれぞれ
の場面で、あるいはそれぞれ
の時点で、それぞれ
のお立場でご不便があったとは思います。一方、
災害対策本部につきましては、正式な設置、冠づけは11日でございましたけれども、昨日市長からも申し上げましたように、市民
の皆様
のご不便に応急対応すべく、
災害対策本部の機能を果たすべく対応してございます。 ゆえに、それら
の市民
の皆様、議員がおっしゃられるようなことにつきましては、
災害対策本部の設置
の有無、時期によって浮き彫りになる、ならないということではないと捉えてございます。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君)
災害対策本部の機能を果たすべく対応してきたと言っていますけれども、再度お伺いしますが、なぜ
災害対策本部を--私は、暴風雨や気象庁
の警報に沿って、市長が拡大
のおそれがあるという認識に立っていなかったからこそ、
災害対策本部の立ち上げができなかった
のだと思うんです。これは事実な
のですから、住民へ
の広報だとか給水活動を、
災害対策本部を立ち上げる前にやっていましたと、それは当然です、
地域防災計画に書いてある
のですから。そうではなくて、なぜ早く気象庁
の発表に沿って
災害対策本部を立ち上げなかった
のか。 宮山議員も言っていましたけれども、ここについてはきちんと反省して謝罪すべきところは、今、副市長がそれぞれ
の立場で不便はあったとおっしゃっていた
のだから、だったら
災害対策本部の立ち上げがおくれてしまったということを住民
の皆さんに謝罪して、これを経験に生かして、今後、被災された方々にとって必要な支援は十分行っていきますと、そのぐらい
のメッセージを住民に出すべきではないですか。市長、どうでしょうか。市長に聞いているので市長が答えてください。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) 取り組みがおくれたということでございますが、既に9月8日には第3次体制
の配備を行っておりますし、その対策については庁内で協議しているところでございました。昨日も言いましたけれども、9月9日に入ってすぐに災害対策等に着手しておりますので、それについては私は一生懸命災害対応をやったと思っております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) ですから、まだ反省に至っていない
のだなと改めて思いました。 9月8日に配備して庁議で
の協議はやっていた、それは当然です。そうだけれども、正式な
災害対策本部の立ち上げが9月11日だったから、これはきちんと反省して、住民
の皆さんに謝罪すべきではないですかと言っている
のです。やはりそのぐらい
の反省がなければ今後に生かされないと思います。 次に伺います。台風・
豪雨災害の検証についてお伺いしますが、その前に、そういう認識であるからこそ、先日、児童・生徒
の安全確保、安全対策ということで質問がありましたけれども、
地域防災計画で保護者
の引き取りという
のは、地震とか津波
の場合には、
地域防災計画では、保護者
の引き取りがあるまでは一時的に保護するとなっている
のです。でも、きのう
の答弁では、中学生に対してはそういう対応がとられなかったと答弁されていますので、そういった認識
の甘さだったり、今
のような市長
の姿勢が、子供たち
の命、安全を守るという点に対して大きく影響すると思いました。ぜひ反省していただきたいと思います。 では次に、台風・
豪雨災害の検証について質問いたします。
日本共産党市議団は、これまで住民
の皆さんに被害
の状況をお聞きし、市長へ
の申し入れも行いました。今回
の災害を教訓に、これまで
の延長線上ではない防災・減災対策
の強化に向けて、市民
の目線に立った
地域防災計画の見直しが必要だと思います。市民
の皆さんとともに今回
の災害を検証して、中間報告として市民に公表すべきだと思いますが、市長
の見解をお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答えいたします。 区長や自主防災組織など、市民から
の意見を伺いまして、今後
の防災対策に生かしてまいりたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) これは通告していませんが、これまで
の検証結果という
のは、大体どのぐらいまで公表しようと市長は思っていらっしゃる
のかお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答え申し上げます。 台風15号から続く一連
の災害につきましては、市内
の被害状況等は随時広報等で公表していると思っております。中間報告につきましては、具体的な時期等は申し上げられませんけれども、広報、ホームページ等で公表を検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) 早い時期にきちんと中間報告を、ぜひ住民
の皆さんに周知していただきたいと思います。その上で、さらにどういったこと
の改善が必要な
のかということも、住民
の皆さんとともに取り組んでいく必要があると思います。 それと、先ほど私、市民
の目線に立った
地域防災計画の見直しが必要だと指摘しましたが、
地域防災計画の見直しについては、今後、市民
の皆さんとともに計画を見直していくということは考えておりますでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答えします。 必要に応じて見直し、検討を行っていきたいと思います。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) ぜひそうしてください。 今回
の台風は大雨と暴風による被害が多かったわけですけれども、現在
の地域防災計画は、風水害については地震・津波に準ずるという内容になっています。今後も地球温暖化
の影響で、今回
のような甚大な被害をもたらす災害が起こり得る可能性があります。個々
の地域防災計画の見直しが必要だと思いますが、この点についてはどうでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答えいたします。
地域防災計画の見直しにつきましては、県
の地域防災計画等と整合性を図っていくとともに、今回
の経験を踏まえまして、風水害編を含めました個々
の計画について、より効果的なあり方を検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君)
地域防災計画では、必要があれば毎年検証するとなっています。これまで見直されてこなかったわけですね。風水害編も含めて、ぜひ個々
の計画について
の検討を進めていただきたいと思います。 次に、これは答弁を求めませんけれども、今回、市
の職員
の皆さん、長期間にわたって寝ずに対応されて、ご苦労も多々あったかと思います。台風15号
のときは、災害
の情報や給水対応等に、住民
の対応へ
の不満
の声という
のが多数聞かれたわけですけれども、そもそも私は、消防防災
の専門
の職員が4名という
のでは限界だと思います。この職員が足りていないということで、結局被災者へ
の対応がおくれるというケースになってはならないですので、この担当
の職員
の増員を新年度ぜひ検討していただきたいと要望しておきます。 それでは、風水害へ
の対策についてお伺いします。 今回
の台風では、長引く停電、そして暑くて本当に大変な状況でしたが、停電
の最大
の原因となった
のが倒木です。これについては昨日質問がありましたので、割愛させていただきます。 ただ、ここで指摘しておきたい
のは、山林
の所有者とかその境界が不明な山林という
のが多くなっていますので、根本的には境界線
の確定だとか所有者
の明確化という
のが肝心だと思います。ぜひ支援策を講じて、危険な倒木、杉林
の適切な
管理に取り組むことを検討していただきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 次に、避難所と避難経路
の見直しについてです。今回、一時避難場所も含めた避難収容所、避難所と避難経路、この見直しについて質問いたします。 10月12日に上陸した台風19号では、土砂災害
の危険がある区域、丘山・源地区
の全域と東金・公平・大和地区に避難勧告、警戒レベル4という
のが発せられて、緊迫した事態となりました。今回
の台風による避難
の呼びかけで、避難者に対して食料と毛布を持参してくださいと呼びかけました。高齢者や子供
のいる家庭が、こういう危機的な状況で食事や毛布などを持って避難することはなかなかできません。自主避難
の段階であっても避難者に寄り添った対応をとるべきだったと思いますが、見解をお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 避難所につきましては、最低限
の飲み物や食べ物あるいは毛布を配備しておりますけれども、避難者が快適に過ごすためには、避難者自身がご自分
の事情に合った備えをしておくことも重要であると認識しております。こうした認識
のもとで、呼びかけ
の際
の効果的な文言について、今後検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) 避難者が快適に過ごすためには、避難者自身が自分
の事情に合った備えをしておくことと答弁されましたけれども、そもそも自主避難であっても、安心して避難できるように避難者に寄り添った対応をする、支えるという
のは、私は避難者自身
の責任ではない、公的な責任、自治体
の責任だと思いますが、どうですか。違いますか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 最低限
の備えではございますけれども、避難所運営で必要なものは行政
の責任で備えなければいけないと考えております。しかしながら、今ご答弁申し上げましたように、いろいろ避難者
のご都合もあると思いますし、あるいは避難者自身でご用意していただかなければいけないものもあると思いますので、そうしたものも必要であるという広報も行っておりますし、今後そういうことも含めて、効果的な広報あるいは情報伝達に努めていきたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) ああいう大変な状況
の中で、高齢者
の方が中央公民館に避難してきた状況を見ましたが、背中に布団をしょって必死になって避難してきている
のです。ああいう状況
の中で、高齢者や子供
のいる世帯
の方々が食料や布団、毛布を持って避難するということは困難だということを、きちんと認識していただきたいと思います。安心して避難できるようにするという
のは行政
の責任ですので、そこはしっかりと対応していただきたいと思います。 それと、住民
の方から、避難所が遠くて避難したいけれども避難できなかった、こういう声を伺う
のです。近く
の区
の公民館も避難所として開設することも必要ですし、一時避難場所に指定されている大沼田
の妙経寺、ここでは今回
の災害で倒木によって甚大な被害がありました。また、川が近くにあって浸水が想定されている場所に避難所がある豊成地区や福岡地区
の住民からは、避難所が安心な
のかという不安
の声がある
のです。 一時避難場所や避難所、これが適切な
のか、避難経路も含めて抜本的に見直すことが必要だと思いますが、いかがでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 市
の指定する避難所につきましては、対応する災害
の避難所として適切であるという判断がなされてから開設しております。台風や大雨
の接近は、天気予報、気象情報等である程度予測が可能であると考えられますので、早目
の避難を心がけていただけるよう、十分な周知に努めてまいりたいと考えております。 また、一時避難場所につきましては、災害時に近隣
の方々が一時的に集まること
のできる場所として指定しております。しかしながら、その場所が適切であるかどうか判断する必要があると考えておりますので、こうしたことも、今後、その避難場所がその災害に対応するかどうかということも含めて、いろいろ情報を整理し、検討し、あるいは周知に努めていきたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) 早目
の避難という
のは当然ですし、それを呼びかけることは当然だと思っています。ただ、川
の近く
の避難所であったり、今回被害
のあった一時避難場所については適切な
のかどうか。適切でなければそこは見直しをかけていく、地域住民
の皆さん
の避難
のあり方をきちんと住民
の皆さんに聞きながら検証して、避難行動、調査、検証を進めていっていただきたいと思いますが、再度どうでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 今回
の災害を十分検証いたしまして、災害
の状況によって、あるいは地域
の状況によってどれが適切かということを検証して、対応してまいりたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) ぜひ検証を進めていただいて、見直しを図っていただきたいと指摘しておきます。 次に、
災害情報の伝達についてに移ります。 今回
の台風では、多く
の方から防災行政無線が聞こえなかったという声が私たち
のもとにも寄せられました。給水情報すら行き届いていないという実態が多く見られたわけですけれども、今回
の災害で全て
の方に正確な情報伝達がなされたという認識でおられる
のか、お伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。
災害情報の伝達についてでございますけれども、今回
の一連
の災害対応におきましては、防災行政無線、ホームページ、緊急区長回覧、広報車等によりまして、できる限り
の情報伝達に努めたところではございますけれども、情報伝達につきましては多く
のご意見を頂戴しているところでございます。今後は、より効果的な情報伝達方法について検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) 情報伝達については多く
の方からご意見を頂戴したということですが、この反省を今後どのように生かす
のかという
のが大切だと思います。 被害を最小限にとどめるには、情報を一刻も早く住民
の皆さんに伝達することが重要で、例えば、防災メールという
のもこの間ずっとおっしゃっていますが、これも有効な手段だとは思っています。ただ、携帯電話を使用していない高齢者世帯あるいは防災行政無線が聞こえない家庭も含めて、希望者には全て戸別受信機を配布すべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 戸別受信機につきましては、電波
の受信状況や機械
の故障等によりまして、必ずしも情報伝達において万全ではないと考えております。そのため市では、戸別受信機に限らず、ホームページや自動電話応答
サービスに加えまして、防災行政無線
のデジタル化に伴い防災メールやツイッター、アプリなどを導入し、一人でも多く
の市民
の皆様に情報を伝えることができるような手段
の拡大に努めているところでございます。今後も、より効果的な情報伝達手段
の検討に努めてまいりたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) ツイッターやアプリや防災メールという
のは、携帯電話を持っている方にとって
の情報伝達であって、携帯電話を持たない方に対してはどのような対応をとられる
のですか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 今回
の災害においては、多く
の方がそれぞれに適した方法で、市
の発信する避難情報や緊急情報を取得していたと考えております。市といたしましては、これまで整備してきたデジタル化
の強みを生かしまして、情報伝達
の手段、先ほど申し上げましたさまざまな手段に加えまして、例えば防災行政無線と連携し、必要な人に対して一斉に電話やファクスができるようなシステム
の導入などを検討し、
サービスの拡充に努めてまいりたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) 電話だとかファクス送信だとか、防災ラジオという
のも有効な手段だとは思いますけれども、戸別受信機については、希望者や携帯電話を持たない方に対して配布するという方針ではないということですか。戸別受信機についてはどう考えている
のでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 戸別受信機につきましては、戸別受信機
のほかにも、先ほど申し上げましたようなさまざまな手段がございますので、そうしたことを含めて、今後、効果的な情報伝達手段
の方法を検討していきたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) メールだとかツイッターだとか、これは携帯電話を持たない方にとっては情報
の伝達がされないわけですから、戸別受信機については、希望者
の方にはきちんと配布していただきたいということは切に要望しておきます。また、電話、ファクス、防災ラジオ、こういったあらゆる手段を活用して、被災者が情報を可能な限り、かなり
の頻度で情報を伝えるという
のは、私は必要だと思いますので、それについても検討を求めますが、やはり戸別受信機も、ぜひ希望者には配布していただきたいということを指摘しておきます。 今回
の災害については、多く
の方が、かなり緊急な情報を知りたい、避難情報を知りたいとおっしゃっていました。市民
の皆様におかれましては、自分
の身は自分で守るという自助
の取り組みだけではなくて、公助
の取り組みということできちんと対応していただきたいと思いますので、高齢者、携帯電話を持たない方に戸別受信機を配布していただきたいということを重ねて申し上げて、被災者支援について、被災住宅へ
の支援と周知についてお伺いしていきます。 まず国は、住宅
の被害があった損壊割合が10%から20%未満
の一部損壊と認定された住宅
の支援については、先日説明もあったかと思う
のですが、修理費150万円を超えた額
の20%を支援します。さらに今回、一般会計補正予算で10%未満
の方についても支援を行うわけですけれども、まずこの支援
のあり方についてですが、内閣府
のホームページで、被災住宅
の判定については、現状に即した弾力的な判定をすることとしていますが、既存
の枠組みにとどまらず、被災住宅
の実情、要望に合わせた柔軟で弾力的な運用が必要だと思いますが、見解をお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 被害認定につきましては、内閣府から、災害に係る住家
の被害認定基準運用指針が示されておりますので、その指針に沿って判定しているところでございます。判定につきましては、できるだけ担当ごと
の主観による相違が出ないよう、公平で正確な判定に努めているところでございます。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) あるお宅で、台風15号、19号、その後
の豪雨によって、屋根
の一部が損壊して瓦が落ちて、雨漏りで壁は剥がれ落ちて床は抜け落ちそうな状況であって、修繕しなければ住み続けられない、こういう状況であっても、この方は一部損壊と判定されて、今
の制度では住宅
の支援が受けられません。 それで、今、部長
のご答弁にあった災害に係る住家
の被害認定基準運用指針、これは法律でも政令でもない
のです。あくまでもガイドラインであって、被災住宅
の実情に合わせた柔軟で弾力的な運用という
のが必要ではないかと思いますが、主観云々ではなくて、弾力的な運用という
のが必要だと思いますが、どうでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 被災住宅
の実情に合わせた柔軟で弾力的な運用についてでございますけれども、先ほども申し上げました、示されている運用指針
の中で、台風による被害に降雨による被害も加味しております。また、屋根、天井等
の損傷面積
の割合を、損傷部分
の周辺
の状況も考慮に入れて対応しているところでございます。こうした弾力的な運用もしてくださいという指針でございます。 また、現地調査
の際には被災者
の話もお伺いいたしまして、一部分だけを見て判断することではなく、関連する部分も十分に注意し、被害を見落とさないように努めているところでございます。具体的には、屋根
の損傷に伴い雨による浸水被害が生じた場合、クロスや床材等
の剥離等が生じた場合も想定されることから、屋根
の安定とあわせて、浸水被害を受けた部分についても損傷面積に含めておりまして、こうした実情に合わせた被害調査及び判定を行っているところでございます。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) 実情に合わせた判定を行っているということですが、先ほども言ったように、例えば屋根
の一部
の瓦が落ちても、そこは1点
の加算にしかならない
のです。今
の制度では、先ほど示しました事例
のようなお宅では住宅
の支援が受けられない
のです。実際は修繕をしなくては住み続けられない場合であっても、一部損壊、準半壊という判定にならずに支援が一切受けられない。こういった方が多く
の中で実態として上がっているわけです。被災者に寄り添って、被災者が納得できるような対応を強く求めておきますので、お願いしたいと思います。 次に、罹災証明書
の交付後
の再調査について質問いたします。 罹災証明書
の交付後
の再調査については、政府は、「災害対策基本法等
の一部を改正する法律による改正後
の災害対策基本法等
の運用について」、これは2013年6月21日付ですけれども、「被災者から市町村に住家被害等
の再調査を依頼することが可能であることを、被災住民に十分周知するよう配慮されたい」となっています。台風後
の豪雨によって被害が拡大したお宅もあると思います。認定結果に納得がいかない場合であっても、申請後に被害が拡大した方も含めて再調査ができるわけですが、この再調査について住民へ
の周知はされているでしょうか。再調査
の周知を求めますが、いかがでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 再調査につきましては、証明書
の受領後であっても、住家
の被害
の現地調査を希望される場合等は再調査も可能でございます。これにつきましては、市に対し再調査を依頼することが可能である旨をホームページ等で周知しているところでございます。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) ホームページ等で周知していくということではなくて、広く周知していただきたいと思います。今ちょっと聞きそびれましたが、ホームページだけではなくて、広報についてもぜひ周知していただきたいと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。 次に、被災住宅
の判定で、被害程度10%未満
の一部損壊
の住宅支援制度について質問させていただきます。 昨日同じような質問がありまして、答弁がありましたので、詳しくは議案質疑で伺っていきますけれども、この制度は、私
のほうでこの内容を周知した
のが10月29日でした。千葉市では既に10月31日から、八街市では11月11日から順次受け付けを開始しているという状況で、被災された方は修理に重い負担が見込まれて、皆さん不安で困っていらっしゃる
のです。この対応が本当に遅過ぎると言わざるを得ません。早急に制度
の周知を求めていきますが、どうでしょうか。見解をお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答えいたします。 支援制度
の受け付けを開始している自治体があるということ
の対応について、そのような質問だと思います。今回
の補助制度は、国と県から
の支援を受け実施する補助金交付事業でございます。千葉県は、このたび
の災害
の重大さを踏まえまして、県独自
の補助制度を創設しており、国
の交付事業に上乗せする事業として制度化してきたところでございます。また、この制度設計は千葉県が行ってきたものでございます。詳細な制度設計
の策定過程におきましては、補助対象
の工事範囲など不確定な部分があることや国から
の支援額が不明なことなど、的確な判断をするため
の情報が出そろっていなかったことから、このような状況下で受け付け開始することは、市民
の方々
の無用な混乱を招きかねないと判断いたしまして、受け付けを見合わせていたところでございます。 なお、制度
の詳細が決定し、この議会で対象予算をお認めいただき次第、速やかに市民
の方々にお示しできるよう、担当部署に指示しているところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) つまり、今
の市長
の答弁は、国や県
の支援がなければ、市独自には支援しないということと同じです。被災者にどれだけ寄り添って市独自に支援をしていく
のかということが、私は大事だと思います。 それと、今回
の10%未満
の一部損壊
の住宅については、対象
の工事が30万円以上となっていますけれども、千葉市では10万円以上、八街市では5万円以上、四街道市、御宿町も10万円以上
の工事が対象になっている
のです。30万円という対象は狭過ぎる
のではないか、もう少し下げるべきだと指摘して、次に移ります。 次に、水道料金
の値下げについてです。 山武水道
の企業団
のホームページによりますと、30口径で1カ月20立方メートルを使用した場合
の水道料金、これは県内で一番安い八千代市は1,771円、県営水道は2,640円、一方、山武水道は4,228円で、八千代市
の2.4倍、県営水道
の1.6倍も高い、こういう水道料金ですが、住民
の皆さんは水道料金を下げてほしいと、これは共通
の願いだと思う
のです。 水道料金が高い理由という
のは、これまでも議会答弁がありましたが、九十九里地域に水源がなくて、利根川水系に依存せざるを得ないということで、ダムや導水路
の建設に巨額な費用がかかって、その一部が用水
の単価に上乗せされているということが要因ですが、水道料金を下げてほしいという市民
の願いに市長はどのように応えていく
のかお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答えいたします。 この地域
の一般家庭
の水道料金が、千葉市など
の地域に比べて高い水準であることは理解しておりますが、この理由といたしましては、山武郡市広域水道企業団が浄水を購入する費用である受水費が高いことが大きな要因となっているところでございます。現在、県と構成自治体が高料金対策として山武郡市広域水道企業団に対しまして負担金を繰り出し、水道
の料金
の高騰を抑えている状況となっております。 市といたしましては、水道料金に関しましては、水道という基本的な生活インフラが将来も維持されることを第一に、長期的視野に立って検討されるべきものだと考えております。その中で、現在県が進めております県内水道
の統合・広域化におきまして、浄水
の卸売料金に当たります用水供給料金を平準化することが検討されている状況でございます。実現されれば、この地域で
の受水費が引き下げられますことから、用水供給事業体と県営水道
の事業統合
の実現に向けて、引き続き県に対して働きかけを行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) 高料金対策といって、県と構成自治体が山武郡市広域水道企業団に補助金を繰り出して水道料金
の高騰を抑えるといっても、先ほど申し上げたように、県営水道
の1.6倍、八千代市
の2.4倍もこの地域
の水道料金は高い
のです。 再度お伺いしますが、統合・広域化で一般
の家庭
の水道料金
の値下げが実現する
のでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 石渡
企画政策部長。
◎
企画政策部長(石渡淳一君) お答えいたします。 先ほど市長
のほうからも答弁がございましたが、高料金対策といたしまして、県及び構成自治体から山武郡市広域水道企業団へ負担金を支出しておりまして、行政としても水道事業に対する一定
の責任を果たしていると考えております。 また、県内水道
の統合・広域化につきましては、九十九里地域、南房総地域
の水道用水供給事業体と県営水道
の統合を進めておりまして、その第1ステップといたしまして、経営統合して用水供給事業体である各企業団から県営水道にかわります。その次
の第2ステップといたしまして、用水供給事業
の会計を一つにする事業統合を目指すとされております。 用水供給事業
の用水供給料金
の平準化は、その第2ステップで行うこととしておりまして、現在よりも九十九里地域
の用水供給単価は下がり、それが水道料金
の引き下げにつながることも期待されます。この事業統合
の段階で運営基盤
の強化を図りながら、水道料金につきましては、山武郡市広域水道企業団と構成自治体とで協議していきたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) 統合・広域化
の第1ステップでは、九十九里地域と南房総地域
の供給事業体と県営水道
の統合であって、一般家庭
の水道料金
の値下げにつながるものではない
のです。第2ステップが進めば、用水供給料金
の引き下げにつながることが期待できるというだけにすぎない
のです。つまり、広域・統合化という
のは、さまざまな意見があって、平準化で水道料金が上がってしまうので、住民
の理解が得られない
のではないか、あるいは県
の責任において解決すべきではないかといった意見もあって、統合・広域化はなかなか進んでいません。 そこで、昭和46年10月22日に、当時
の友納知事と九十九里地域広域上水道事業促進期成同盟
の石橋一弥会長と
の間で取り交わした覚書に沿って、千葉県が県営水道並みに下げるということについて、関係自治体と協力して県に求めていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 石渡
企画政策部長。
◎
企画政策部長(石渡淳一君) その覚書
の内容でございますが、九十九里地域で上水道事業を行う際
の家庭用
の水道料金は、その給水開始時において県営水道並みになるように、県と関係市町村が同等
の財政措置を講ずるよう努力するものとなっております。 現状では、水道料金
の格差を是正し、住民負担
の軽減を図るとともに、経営
の健全化を促進することを目的とした県
の市町村水道総合対策事業によりまして、県と構成自治体それぞれから同額
の負担金を山武郡市広域水道企業団に対して支出することで、水道料金
の高料金対策を行っているところでございます。 今後、この覚書に従って、水道料金
の引き下げ
の直接的な財政措置を県に働きかけた場合に、構成自治体においても現状より多大な財政措置が必要となることから、市といたしましては、まずは少しでも水道料金
の低下につながるよう、構成自治体と連携いたしまして、県に対し県内水道
の統合・広域化を円滑に進めることを働きかけていきたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) 広域・統合化で水道料金が下がる
のであれば、そういう方向で進めていただきたいと思います。 次に、
小口利用者の水道料金
の値下げについて質問いたします。 高齢化が進んで単身世帯も多くなる中で、皆さん節水に心がけていますが、どんなに節水しても1カ月8立方メートルまでは基本料金が変わりません。全く水を使用していない場合でも、1カ月
の水道料金、県営水道は410円、山武郡市広域水道企業団は1,630円、県営水道
の4倍です。 そこで、
小口利用者の水道料金
の値下げについて、東金市だけでは無理ですので、関係市町と協力して取り組む姿勢はある
のかどうか、市長に見解をお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) 今後、関係自治体と一体となって検討していきたいと思っております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。
前田議員。
◆13番(
前田京子君) ぜひ検討していただきたいと思います。リーダーシップをとって検討していただきたいと思います。 いつでも安心・安全な水を供給するという
のは自治体
の責任ですから、使っても使わなくても水道料金が発生するという、今、県営水道
の水道料金
の状況もお話をいたしましたので、
小口利用者の水道料金
の値下げに向けて、一つ
の方策としてぜひ進めていただきたいということを申し上げまして、質問を終わります。 ありがとうございました。
○副議長(
上野高志君) 以上で、
日本共産党、
前田議員の質問を終わります。 このまま休憩します。 午前11時02分 休憩 午前11時13分 再開
○副議長(
上野高志君) 再開します。 次に、通告4番、公明党、佐竹議員
の質問を許します。 佐竹議員。 [14番
佐竹真知子君 登壇]
◆14番(
佐竹真知子君) それでは、議長
のお許しをいただきましたので、市政に関する
一般質問をさせていただきます。 千葉県を直撃した台風15号
の発生から間もなく3カ月がたとうとしております。続く19号、そしてさらに、記録的な豪雨と重なりまして全国的にも大変大きな爪跡を残しました。犠牲となられた方々に対しまして心よりご冥福をお祈りいたします。 全国各地で頻発した災害
の映像を見ていながら、なかなか災害に対して
の備えができていなかったことを反省し、見直されたご家庭も多かった
のではないでしょうか。県では12月度
の補正予算案として、過去10年間で最大
の規模となる復旧・復興に向けた経費を含む498億6,600万円を示しております。中でも、被災者
の生活再建支援として38億5,300万円、そのうち一部損壊住宅へ
の支援などに32億円を計上しています。国におきましても、参議院
の予算
委員会で、公明党
の平木大作参議院議員
の被災者支援
の拡充を求める質問に対し、武田防災担当大臣から、災害救助法
の応急修理
の制度
の拡充を恒久制度とする旨
の回答をいただいております。 千葉県といたしましても、従来制度では支援対象外であった一部損壊にも補助をすると
の方針が出されておりますので、対象となる市民
の皆様がきちんと支援を受けられるよう、丁寧に寄り添った対応をお願いしつつ、
一般質問に入らせていただきます。 今議会では、大きく大項目3項目です。一般行政については防災・減災対策について、そして福祉行政では認知症対策と多胎児育児
の支援について、フレイル健診について、そして最後、教育行政では
校務支援システムの導入についてお伺いしてまいります。 よろしくお願いいたします。 [14番
佐竹真知子君 質問席へ移動]
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) それでは、大項目1、一般行政について、中項目
の防災・減災対策について伺ってまいります。 比較的災害
の少ないとされている千葉県におきましても、今回
の台風15号、19号、そしてさらに記録的な大雨といった災害が相次ぎました。特に、9月に千葉県を直撃しました台風15号をめぐっては、多く
の被害、そして課題が浮き彫りになってきました。県
の対応を検証する外部
の識者会議でも、県
の備えや初動期
の危機感
の薄さに厳しい指摘がなされております。 本市におきましても、倒木等により長引く停電、断水に多く
の市民
の皆様が大変な思いをされました。職員
の皆さんも、ご自身も被害に遭われた中で不眠不休
の方もおられた
のではないかと思います。詳しい情報がなかなか伝わらないもどかしさ
の中、市民
の皆様から厳しいお言葉もたくさんいただきました。 また、15号で
の情報共有の点から見直しをしていただき、議会事務局からは
災害対策本部の開催状況を逐一ご報告いただきましたことに感謝を申し上げます。 そこで、まず今回
の9月、10月
の一連
の台風・大雨
の被害状況についてお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 今回
の9月、10月
の一連
の台風・大雨
の被害状況につきまして、主なものについてお答えさせていただきます。 まず、台風15号では、暴風雨
の影響による多く
の倒木被害と住宅被害、また、復旧まで約3週間かかりました最大約7,900軒
の停電、そして停電
の影響による断水等が発生いたしました。また、台風19号では、接近前
のニュースで今季最強クラスと予想されておりましたけれども、伊豆半島付近に上陸するコースをたどったため、停電が約1,300軒発生し、復旧に数日を要したものの、被害は台風15号と比べれば、幸いにも若干少ないという状況もございました。また、10月25日
の大雨では、短い時間に累積で192ミリという大雨が降ったため、主要な道路など
の道路冠水あるいは土砂災害が多発した状況でございました。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 再質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) それでは、今回
の災害を通しまして、各部におかれましてはさまざまな反省点、そしてまた改善点、備えなど、見えてきた課題もたくさんあろうかと思います。各部長から、それぞれに部として上がってきた課題についてお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 総務部でございます。一連
の災害対応で見えてきたものといたしまして、まず台風15号では、被害状況
の情報収集に時間を要したことがございます。また、台風19号と10月25日
の大雨では、台風15号
の教訓が生かされながらも、避難収容所における職員配置体制、駐車場
の対応、収容定員などについて課題が見えたと考えております。今回
の災害を教訓にいたしまして、各部で継続して防災体制を強化してまいりたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 石渡
企画政策部長。
◎
企画政策部長(石渡淳一君) 企画政策部についてお答えさせていただきます。 台風15号
の際に給水活動を行ったところでございます。その中で、市民へ
の飲料水確保やくみ置き等につきまして、防災行政無線やホームページで周知に努めましたが、わかりにくかった、聞き取りにくかった等
のご意見を頂戴しております。また、他
の自治体等から
の給水車
の応援体制が不明であったことから、給水所が市役所1カ所となりまして、市民
の皆様にとってご不自由をおかけした面があったと考えております。 なお、停電により地下水をくみ上げられない世帯が多い源地区におきましては、広報車による周知を行いながら、地区内を巡回した給水活動を行いました。また、台風19号以降においては断水がなかったので、実際には行わなかったものの、消防団や他
の自治体等
の協力を得ながら、市役所
のほかに東金アリーナや地区公民館など複数
の給水所を設ける計画を立てて、断水に備えた体制を整えておったところでございます。 さらに、区長を初めとした地域と行政における災害
の協力体制についてでございますが、台風15号
の際は、情報収集や共有などにつきまして課題があったことから、台風19号以降
の対応では、区長から
の情報
の受信・発信を地域振興課に一元化いたしまして、電話や訪問により正確かつ迅速な情報収集と整理に努めるなど、
災害対策本部に伝達する体制を整えまして、被害
の早期把握、早期対応ができたと考えております。 また、災害時
の広報活動といたしましては、防災行政無線
のほかにホームページや区長回覧、広報車による広報を行い、特にホームページにつきましては、トップページを災害時緊急情報モードに切りかえまして、迅速な情報発信に努めました。トップページ
のアクセス数から、多く
の方に情報提供ができたと考えられる一方で、ホームページはその都度アクセスしないと情報が得られないことや、区長回覧や広報車は網羅性に欠けるというデメリットがございます。それら
のデメリットを補完するため
の手段といたしまして、LINEなど
のSNSを活用したプッシュ型
の情報発信
の検討を始めたところでございます。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 市民福祉部における今後
の課題と考える4点についてお答え申し上げます。 まず、1点目として要支援者
の安否確認について、台風15号は結果として全体把握に時間を要したものの、続く台風19号では事前に区長さん方等
のご協力を得て、早い段階で
の把握につなげることができましたが、このやり方については、さらに分析や改良
の必要があると考えております。 2点目として、避難行動要支援者名簿について、施設入所者や近接地に家族がいらっしゃるケースも多くございました。この名簿掲載や取り扱うべき優先度といったものも今後検討すべきものと考えております。 3点目として、台風15号
の対応期
の後半において、長期間
の停電となった地区へ
の要支援者
の安否確認に際しては、県
の保健師
の方々
の応援もいただきましたが、早期
の派遣対応を求めるにはいかがすべきかということを検討する必要があると考えております。 4点目としては、台風15号
の対応期における自衛隊による入浴支援では、通常業務
の中、連日
の対応となり、市民課班で
の人員調整を行ったところではございますが、期間と
の兼ね合いも必要となりますが、応援体制
の早期構築は必要であると認識したところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 青木
経済環境部長。
◎
経済環境部長(青木憲君) それでは私から、経済環境部
の災害対策等について、見えてきた課題についてお答え申し上げます。 環境保全課につきましては、災害廃棄物
の対応に当たり、地区と
の協力関係や千葉県から職員を派遣いただいたことによりまして、計画的な作業が行えました。災害時には、市役所
の限られた職員数で
の対応は困難であるため、地域と
の連携や千葉県
の応援は大切なものと考えてございます。 農政課につきましては、倒木等により交通が遮断された道路が多く見られ、倒木が原因で停電
の復旧に影響を及ぼすなど、台風等による倒木
の未然防止が課題であると考えております。つきましては、倒木
の要因
の一つとして、適切な森林
の管理が行われていない樹木が見受けられますことから、森林環境譲与税を活用し森林整備全体計画を策定し、特に道路沿い
の森林を中心に今後整備してまいりたいと考えてございます。 商工観光課につきましては、10月25日
の急激な降雨では、水路以外からも一気に水が集まり、八鶴湖
の水位上昇がとまらないほど
の状況でございました。このような降雨に備えるために、災害時には八鶴湖
の水位を常に低く維持しなければならないことを課題・方針としていきたいと考えております。 ガス課につきましては、台風15号
の強風によりまして、木造
の地区整圧器室において被害が発生しました。今後は、安定供給を維持するため、木造
の整圧器室
の改修を図っていくことが課題と考えてございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 岡澤
都市建設部長。
◎
都市建設部長(岡澤茂君) それでは、都市建設部につきましてご答弁申し上げます。 まず、建設課につきましては、道路
管理者及び河川
管理者として、市内
の主要道路等並びに準用河川2河川、主要な排水路及び市内にあります調整池等
の所管施設
の被害確認、警戒巡視等を実施いたすものでございます。今回
の一連
の台風につきましても、このような考え
のもと対応を図ったところではございますが、市民から
の通報や問い合わせ、また被害箇所
の数が非常に多く、人的な体制に限りがあったため、所管施設に係る被害確認等がなかなか進まなかった部分がございました。 今後、今回と同規模
の災害が発生した場合、同様なことが想定されますので、建設課内
の体制づくりはもとより、部内
の協力体制
の構築、さらには
地域防災計画上
の建設課
の役割等についても再検証する必要を感じており、
地域防災計画のより機能的なあり方を考えていく契機として捉えているところでございます。 次に、都市整備課につきましては、住宅施策につきまして、これまで地震に対する備えとして住宅耐震化を推進してまいりましたが、今回
の被害状況は台風
の強風による屋根瓦等
の破損でございまして、これらは比較的築年数
の古い住宅に多く見受けられております。今後も頻発する可能性
のある台風等
の強風被害
の軽減対策について調査・研究し、市民
の方々に必要な情報を発信し、住宅施策として耐震化だけでなく強風対策についても意識啓発を図っていく必要があるものと考えているところでございます。 最後に下水対策課でございます。今回は、停電による影響を考慮いたしまして、早目に各事業者等
の手配を行ったため、汚水
の適正処理に支障を来すことなく業務を継続することができたと認識しております。今後とも、適切な判断
のもと迅速な機材
の手配を行い、適正に対応するとともに、溢水
のおそれ
の高いマンホールポンプについては、特に水位
の変動に注意しながら、その対応に当たってまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 醍醐教育部長。
◎教育部長(醍醐義幸君) 教育部における9月、10月
の一連
の台風・大雨から見えてきた課題といたしまして3点ございます。 まず1点目につきましては、子供たち
の命を守るため、学校現場で
の状況判断
の一助となるよう、教育
委員会が得ている情報を各学校へ迅速かつ正確に提供するとともに、相互
の情報を共有化することで、子供たち
の安全確保に努めていくことが重要であるという点でございます。また、時間経過とともに変化する状況
のもと、学校を通じて
の保護者へ
のメールによる情報提供につきましても、大変重要であると感じたところでございます。 次に、2点目につきましては、学校における災害時
の対応といたしまして、今般
の記録的な豪雨を経験いたしまして、通学路
の安全確認や巡回パトロール
の実施とともに、子供たち
の下校方法につきましても、学校待機や引き渡しだけではなく、学校に宿泊させることも選択肢
の一つに加えることが必要であると判断したところでございます。また、災害時における小・中学校
の登下校に関しましては、刻々と変化する学区内
の被害状況を的確に捉えながら、児童・生徒
の安全を最優先に考えた対応策をとる難しさを痛感したところでございます。 3点目につきましては、災害時に避難施設としても利用される学校や公民館など
の教育施設に関してでございますが、未然に敷地内にある物品等
の飛散防止対策や樹木
の適切な
管理などを行うことによりまして暴風による被害を軽減させることが市民
の安全につながるものと改めて認識したところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございました。それぞれ、部長
のほうから各部における反省点、改善点をお伺いしたわけですけれども、しっかりと見えてきた課題に対しまして、これから具体的なアプローチ
の取り組みをお願いします。 引き続きまして、情報発信について伺います。 今回
の災害におきましては、倒木
の撤去にかなり
の時間を要し、停電が長期化したことにより、情報が受け取れない人が多くおられました。防災行政無線が聞こえづらい中、マイクつき
の広報宣伝車が市内を回っていただいておりました。また、緊急回覧で紙ベース
のものが配布されていたようであります。情報を何とか市民
の皆様に届けようとさまざま工夫をしていただき、ありがとうございました。 市
の防災メールやツイッターはタイムリーな情報伝達手段であります。私も今回登録していたメールをタイムラインですぐに流し、タイムラインを見た多く
の方から、市
の情報を流してくれて助かりましたと
のお声をいただきました。 そこで、スマートフォンや携帯電話
の登録制
のメール、ツイッター、アプリ
の登録者数と、今回身にしみて皆さん必要性を感じたかと思う
のですけれども、増加数はどのくらいあった
のかお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 防災行政無線
の屋外放送につきましては、風雨による影響や立地条件、スピーカー
の状況等により、聞き取りにくい状況もあったであろうと認識しております。これを補うために、登録制メールやSNS、電話による音声案内を初め、広報車や紙媒体など、あらゆる手段により広報を行ったところでございます。 スマートフォンや携帯電話へ
の登録制メールあるいはツイッター、アプリ
の登録者数と増加数についてでございますけれども、台風前
のメールにつきましては約1,300件、ツイッターにつきましては約300件、アプリにつきましては約100件といった状況だった
のに対し、今回
の災害
の直後
の数値では、メールについては約4,100件、ツイッターについては約2,300件、アプリについては約220件という状況でございました。数値
の大幅な上昇によりまして、市民
の関心が高まっていることがうかがえるものと認識しております。 また、東金市
の情報発信につきましては、報道関係から他団体と比較しタイムリーで情報量が豊富であったという高い評価もいただいております。今後も、防災行政無線
のデジタル化による強みを生かしました情報発信によりまして、市民
の皆様一人一人に情報を届ける方法を一層充実するとともに、市民
の皆様に対する周知を図ってまいりたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございます。 ただいま
総務部長から、防災行政無線
のデジタル化による強みを生かし、市民一人一人に情報を届ける方法を推進していきたいと、そのようなお話でしたけれども、それでは、今後この登録者数をどのようにしてふやしていこうとお考えでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 市といたしまして、防災行政無線
のデジタル化による強みを生かし、これをさらに拡大するために、各種団体が集まる会合や集会等に積極的にお伺いし、利用登録
のご説明をしたいと考えております。さらに、小・中学校や市内
の高等学校、城西国際大学
の皆様方に対しましても、利用登録
の促進をしてまいりたいと考えております。 なお、市民
の皆様ご自身でスマートフォンや携帯電話に登録することが難しい場合などには、職員が窓口で登録
のお手伝いをさせていただくなど、きめ細かく丁寧に対応してまいりたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございます。 ここで私が申し上げたい
のは、先ほど
の質問でもありましたけれども、これが全て
の情報伝達手段ではないと思っております。しかしながら、こうしたメールなりツイッターなり、それぞれできる人が一家に一人、若い人がいて、お孫さんがいれば、きちんとした情報が手に入れば、それをおばあちゃんに伝えてあげ、あそこ
のおばあちゃんはひとり暮らしだなとなれば、ご近所に伝えてあげ、そうしたご近所力といいますか、災害
のときには地域
の連携・連帯というものが非常に大事だと感じておりますので、そのあたり、ここ
のところからも配慮が広がっていくといいなと感じております。 続きまして、弱者へ
の配慮ということでお伺いいたします。 今回
の台風15号等による災害対応
の中で、長引く停電に対して、電源車や発電機
の配置はどのようになっていた
のか。また、給水停止や停電による断水へ
の対応につきましては、断水地域また高齢者宅へ
の支援は、どのような対応がとられた
のかお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 石渡
企画政策部長。
◎
企画政策部長(石渡淳一君) それでは、私
のほうから断水地域に向けた給水活動についてお答えさせていただきます。 台風15号による被災時に、停電によりまして地下水
のくみ上げができず、飲料水、生活水
の確保ができない世帯が発生したため、各区長等
の協力を得て情報収集をいたしました。その結果、源地区においては多く
の世帯が地下水を使用していることから、通電まで
の10日間、9月11日から20日まででございますが、地区内を巡回いたしまして給水活動を行ったところでございます。 また、地下水利用世帯が点在しておりました丘山地区や公平地区
の一部地域におきましては、求めに応じまして、個別に給水活動を9月11日から24日まで行ったものでございます。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 市民福祉部における弱者対応についてお答えいたします。 市民福祉部におきましては、外出が困難な高齢者
の方などに対しまして、ご本人や民生
委員から
のご連絡等を受け、ペットボトルによる水
の配布を個別に実施したところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君)
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 電源車や発電機等
の関係でございます。今回
の災害において長期
の停電が発生したことから、電源車については、東京電力が全国
の電力会社から電源車を千葉県に集め、本市と協議した上で、必要な箇所に配置したものでございます。配置されました
のは、特別養護老人ホーム芙蓉荘あるいは北中学校、源小学校、源幼稚園、丘山小学校、丘山幼稚園でございます。また、発電機等につきましては、各避難所で
の使用を想定して配備してあったものを必要に応じて活用いたしました。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございました。 続きまして、福祉避難所ということでお伺いいたします。 先日
の広報とうがねによりますと、福祉避難所に2名
の避難があったようですけれども、どのような経緯であった
のかお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 福祉避難所
の対応についてお答え申し上げます。 福祉避難所は、一般
の指定避難所で
の避難生活が困難な要配慮者を受け入れ、適切な支援をしながら保護する目的で設けられている避難施設でございます。今回
の台風19号
の災害では、指定避難所に避難した高齢者において、身体
の状態や介護など
の状況を考慮した中で、ご本人と介護者であるご家族
の方2名を、福祉避難所として開設した介護老人福祉施設において受け入れたところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) 今回
の台風被害
の課題を検証し、市民
の命を守る予算を確保していくことが行政
の責任であると、ある意味で思っております。そして、このたび被災された方々が一日も早くもと
の生活に戻れるように、生活環境
の整備や事業
の再建に向けて
の最大限
の支援をお願いし、この項目を閉じます。 続きまして、大項目2、福祉行政についてに移ります。 認知症対策についてお伺いいたします。 認知症対策につきましては、これまで
の議会質問で数多く取り上げさせていただきました。今回は、誰もが住みなれた地域でその人らしく健康に暮らせることを念頭に置きまして、認知症対策として、介護予防と一体となった取り組みについて行っている事業があればお伺いしたいと思います。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 介護予防と一体となった認知症対策
の取り組みについてお答え申し上げます。 現在、市では、介護予防講演会における認知症予防
の啓発と、東金市ロコモ体操
の実施・普及に取り組んでいるところでございます。介護予防講演会につきましては年4回
の開催を予定し、これまで
の3回
の開催までに延べ93名
の高齢者
の方々に参加いただいております。 また、東金市ロコモ体操については、通い
の場づくり
の一環として、昨年度2地区においてモデル実施をして、本年度は新規4地区を目標として、現在、新たに2地区において実施をいただいているところでございますが、東金市ロコモ体操は、認知症対策や介護予防
のほか、高齢者
の社会参加と生きがいづくりにもつながっておりまして、健康寿命
の延伸を期待できるものと考えているところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございます。 通い
の場づくりというか、とても大事だと思います。高齢者にとって「きょういく」と「きょうよう」は大事だと言われておりまして、これは文字はちょっと違いますけれども、きょう行くところがある、きょう用事がある、そういう意味ではこうした通い
の場という
のは、きょう用事があって行くところがあってと、とても大事な事業だと思っておりますので、よろしくお願いします。 続きまして、認知症サポーター
の養成講座もスタートしてから10年以上経過したわけでありますけれども、受講者数はどのくらいになったでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 認知症サポーター養成講座
の受講者数についてお答え申し上げます。 認知症サポーター養成講座につきましては、市主催
のほか、地域や各事業所、小学校や高校、大学でも実施をいただいております。昨年度は380名、今年度はこれまでに155名
の方が受講されておりまして、東金市としては、講座を開始した平成19年度から約6,700名
の方が受講されている状況でございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございます。これまで6,700名
の方がサポーターになっていただいているということは、大変心強いところです。 平成24年
の9月議会で、私、その後
のステップアップ講座
の開催というものを提案してきたわけですけれども、認知症サポーター
の養成講座を受講されたサポーターに対して、どのようなフォローを行っている
のかお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 養成したサポーター
のフォローについてお答えいたします。 認知症サポーター養成講座を受講された方を対象に、平成27年度から認知症サポーターフォローアップ講座を開催しているところでございます。この講座では、認知症に関する知識
のおさらいや、認知症
の方に実際にどのように接したらよい
のかなどをグループワークを通じて学んでいただく内容で実施しているところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) それでは、住みなれた地域でその人らしく暮らし続けていくためには、さまざまな形で支えとなる人が必要となります。そういった意味からも、地域
の担い手をどのように育成していくお考えかお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 地域
の担い手養成についてお答えいたします。 高齢者人口
の急速な増加に伴いまして、地域で暮らす認知症
の方も増加することが見込まれる中で、認知症
の人を初め支援が必要な高齢者を地域が一体となって支え、住みなれた地域で自分らしく暮らし続けることができる地域づくりが重要となっております。 認知症サポーターは、認知症
の正しい知識を持って、地域や職場等において認知症
の人や家族を手助けする応援者として重要な担い手であることから、引き続きサポーター
の養成に取り組んでまいりたいと考えております。 また、認知症高齢者に優しい地域づくりを目指すため、認知症カフェを設置し、昨年度より開催されている地域
の人と認知症
の人や家族・医療福祉関係者が一緒になってたすきをつなぐイベントである「RUN伴(らんとも)」というイベントを通じて、認知症に対する理解促進を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございます。 今や、認知症は誰もが何らかの形でかかわる可能性
のある身近な病気であります。多く
の人は認知症になりますと不安に感じますし、また、認知症になると何もできなくなる
のではないかと、そのように思っております。しかし、できないことをさまざまな工夫で補い、できることを生かし、希望や生きがいを持って生き生きと元気に暮らしておられる認知症
の方も数多くおられます。 今、認知症ガイドブックを作成している自治体がふえてきておりますけれども、市民
の皆さんに認知症
の概要について理解をしていただくとともに、ご自身やご家族が認知症になったとき
の不安を少しでも軽減していただけるように、認知症
の進行状況に応じて、市内ではどのような
サービスや支援を利用することができる
のか、認知症ガイドブックまたは認知症ケアパスとしてまとめたものですけれども、こうしたガイドブック
の作成について予定はある
のかお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 認知症ガイドブック作成についてお答えいたします。 認知症は、原因となる病気
の進行とともに状況が変化するため、その状態に応じた適切な支援を受けることが大切と言われております。また、認知症
の症状に応じた介護・医療
サービスの利用などを標準的に示したガイドブックとして、認知症ケアパスがございますが、現在、本市においては、認知症に関する窓口で
のご相談や周知
の際には、県
の認知症パンフレット等を用いて対応しているところでございます。 今後は、本市
の制度や
サービスを中心に、認知症について知っておきたい基礎知識、その他
の支援など
の情報をまとめた東金市版
の認知症ケアパス
の作成を来年度に向けて進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございます。 私、ケアパスにつきましては平成27年
の12月議会でも取り上げさせていただいております。そのとき
の答弁では、作成について
の検討を進めてまいりたいというご回答をいただいたわけですけれども、5年が経過しているわけで、この5年間、着実に認知症
の方
の数はふえております。そうした意味でも、5年
の時間を要したということですので、来年度
の作成予定というご答弁をいただきましたので、たくさんページ
のあるものは必要ないと思うんです。本当にぺらっと一、二枚というか、わかりやすい東金版
のケアパスを作成していただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 続きまして、中項目、多胎育児
の支援についてお伺いいたします。 少子化問題と言われる中で、不妊治療
の一般的な普及によりまして、多胎児
の出生率は増加傾向にあると言われております。人口動態調査によりますと、出生数に占める多胎児は、1975年
の約1%から2017年には2.01%と増加しています。これは、不妊治療を経て出産する人がふえていることが背景にあると言われております。 そこで、近年
の東金市における多胎
の出生状況はどのようである
のかお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 多胎児
の出生状況についてお答えいたします。 過去3年間にお生まれになった本市
の多胎児は全て双子でございまして、平成28年生まれ
の方は3組、平成29年生まれ
の方は3組、平成30年生まれ
の方は1組でございましたが、本年1月から9月末まで
の期間におきましては、5組
の双子が出生している状況でございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) 双子や三つ子など多胎児を持つ親から
の育児
の支援を求める声という
のが、全国的に今上がっております。多胎児という
のは、今言われた双子であるとか三つ子であるとか、低体重で産まれることなど、家庭
の育児負担が大変重くなりがちであります。市民団体
のアンケートによりますと、子連れで外出することが大変難しく、家事や育児に追われて疲弊し切っているという状況が浮かんでまいります。 今回、このテーマを取り上げました
のは、昨年
の1月に愛知県豊田市で三つ子
の母親が生後11カ月
の次男を死なせる事件が起き、積極的な支援が必要ではないかと思ったからです。この事件
の母親は、事実上一人で育児を担っていたそうであります。赤ちゃんへ
の授乳は、1人で1日8回とすれば、三つ子ですから1日24回以上かかるわけです。飲む時間もばらばらで、常に誰かが泣いて寝る暇もなかった、手が足りない、手が欲しい、こうした多胎児家庭
のニーズに対して、どれだけ具体的な手を差し出せる仕組みをつくれるかが行政
の仕事ではないでしょうか。 そこで、東金市では多胎児家庭に対しどのような支援がある
のかお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 多胎児家庭へ
の対応についてお答えいたします。 多胎児を出産された方へ
の特別な支援はしていない状況でございますが、まずは、保健師は出産された方全員に電話にて育児状況
の確認を行っております。そして、必要に応じて育児相談に対応しているところでございます。なお、多胎を初めリスクがある家庭に対しましては、早期に新生児訪問を行い、相談に応じているところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) 特に多胎児へ
の支援は、特別な支援はないということですけれども、それでは、今後、多胎児等
のリスク
のある妊産婦へ
の支援策として、どのようなことを検討している
のかお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) リスク
のある産婦へ
の支援策についてお答えいたします。 平成30年度から
東千葉メディカルセンターと契約して、生後2カ月まで
の母子が宿泊して助産師から育児に関する保健指導を受けられる宿泊型産後ケア事業を実施してきたところでございます。本年10月からは、さんむ医療センターとも契約いたしまして、利用可能となったところでございます。 今後は、助産師が自宅を訪問して育児相談を実施する訪問型産後ケア事業
の実施について、前向きに検討してまいります。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございます。今後は育児相談を実施する、訪問型産後ケア事業
の実施が検討されているということで、大変ありがたく思います。 それと、現実におうち
の中で、相談だけではなくて家事支援、必要な手が欲しいというところで。この家事支援についてはどのようにお考えでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 多胎児家庭へ
の家事支援についてお答えいたします。 県内では家事支援
サービスを実施している市町村もございますが、多胎児に配慮した家事支援
サービスにつきましては、千葉市、袖ヶ浦市ほか3市が民間等へ委託して提供している状況でございます。家事支援
の実施状況に当たりましては、
サービスを提供できる訪問介護事業者に委託することが考えられますが、乳児
のいる家庭に対応できる事業者数が少ない状況がございます。 当市におきましては、対象者から
の要望や民間事業者
の参入状況を把握するとともに、他市町村
の導入事例をもとに調査・研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございます。県内でも3市で実行されているということでございますので、本市でも実行できればいいなと思っております。 厚生労働省は来年度、多胎育児に特化した助成制度を設ける方針があるという記事を先日読みました。市区町村が多胎妊婦や多胎児
の世帯にサポーターを派遣して育児
の手助けなどを行う場合に、国が費用
の半額を補助するというものです。子供
の誕生と成長という
のは本来喜びであり希望であるはずです。多く
の命が生まれた喜びを感じられるように、そしてまた、これ以上小さな命が失われること
のないようにするためにも、育児を支える仕組みづくりにしっかりと取り組んでいただきますようお願いいたします。 続きまして、フレイル健診についてお伺いいたします。 厚生労働省は、2040年を展望し、誰もがより長く元気に活躍できる社会
の実現に向けた取り組みとして、健康寿命
のさらなる延伸に向けて健康寿命延伸プランというものを作成いたしました。その中には介護予防・フレイル対策も盛り込まれており、身近な場所で高齢者が定期的に集い、体を動かす場等
の大幅な拡充、介護予防事業と高齢者
の保健事業、フレイル対策と
の一体実施
の推進などが挙げられているわけですけれども、そこでお伺いいたします。健康寿命延伸に向けた取り組みとして、本市では高齢者
のフレイル対策としてどのようなものがありますでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 本市における高齢者へ
のフレイル対策
の取り組み状況についてお答えいたします。 高齢者保健福祉計画
のフレイル予防
の考え方は、「健康で自立した生活を継続できるまち」を基本目標として、加齢による身体機能
の低下を防ぐため
の健康づくりとして、いつまでも健康で自立した生活を過ごしていくためにも、高齢者
の健康増進・維持として包括的な支援を行うものとしております。 現在、市内6地区で、閉じこもり防止と機能低下を予防することを目的として、地域
の高齢者を対象にふれあい教室を実施しておりまして、平成30年度は延べ599名
の方が参加いただいております。また、平易な体操プログラムによる東金市ロコモ体操を平成30年度に作成し、普及・推進に向けて取り組んでいるところでございます。現在は、4地区において約100名
の方が週に1度、地区
のコミュニティ会館等にお集まりいただいて実施をいただいております。そのほか、ふれあいセンターを会場として、介護予防講演会を年4回実施しているところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) 高齢者
のフレイル対策はとても重要であると感じております。フレイルという耳なれない言葉かもしれませんけれども、加齢とともに心身
の機能が低下し、虚弱となり、要介護になるおそれが高い状態
のことです。これは早目に対処することで健康な状態に戻ることもあるため、フレイル予防はとても大切と言われております。 私ごとになる
のですけれども、岡山でひとり暮らしをしておりますおばが軽い認知症
の症状になりました。脳梗塞
の跡も幾つか見られまして、歩くこともままならない、話をしていても表情も乏しい、そんな状況になった
のですけれども、この4月から施設にお世話になっております。そこできちんとした食生活、また入浴といった生活
の環境が非常に改善されて、人と接することで見る見るうちに元気になりました。本当に表情も豊かになってきたし、会話も普通にできるようになってきたわけです。それを見ておりまして、低栄養、筋力
の低下など
の改善が認知症
の症状まで改善していくという、それを目の当たりにしたわけです。 そこでお伺いしたい
のは、高齢者
のフレイル対策がとても重要であると思うわけですけれども、本市としてはフレイル対策に今後どのように取り組んでいくお考えかお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 高齢者へ
のフレイル対策
の今後
の取り組みについてお答えいたします。 フレイルを予防するには、適度な運動と栄養バランス
のとれた食生活、そして社会活動へ
の参加が重要と言われております。東金市ロコモ体操については、適度な運動とともに通い
の場として社会参加にもつながることから、市内全地区で
の普及・実施に努めていきたい。また、自宅においても体を動かす習慣をつけていただくことを目標に取り組んでいきたいと考えているところでございます。 今後においては、通い
の場において、医療専門職等がかかわり、地域
の健康課題等に応じたフレイル予防に関する意識づけや食事
のとり方、身近な健康課題について
のアドバイスを行うなど、一人一人に寄り添った取り組みについて検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございます。 続きまして、健診について伺っていきたいと思います。 厚生労働省は、来年度から75歳以上
の方を対象にしたフレイル健診を始めると決めたわけですけれども、現在、高齢者
の健診はどのように実施されている
のかお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 高齢者
の健診
の実施状況についてお答えいたします。 75歳以上
の後期高齢者
の健診につきましては、対象者
の方々へ、毎年5月ごろ受診券や問診票を同封した健診通知書を郵送によりご案内しております。健診は、ふれあいセンターを初め各地区公民館で実施する集団健診または山武郡市医師会に加入している医療機関で実施する個別健診がございまして、いずれも無料で対応させていただいております。なお、健診
の内容は、40歳以上75歳未満
の方に実施する特定健診と同様となっております。 また、後期高齢者
の健診を受けずに人間ドックを受検されている方については、費用
の補助を行っているところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございます。 厚生労働省から、「高齢者
の特性を踏まえた保健事業ガイドライン」が示されておりますけれども、来年度から採用されるフレイル健診ですね、今お話
のあった。この質問票をどのように活用して、東金市としては今後どのように取り組んでいこうとお考えでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) お答えいたします。 全国的に高齢化が進む中で、後期高齢者はさまざまな疾患を抱え、医療と介護
の両方を必要とする方が増加しているところでございます。こうした背景により、医療保険制度
の適正かつ効率的な運営を図るため
の健康保険法等
の一部を改正する法律が、令和元年5月22日に公布されたところでございます。 議員
のおっしゃるガイドラインについては、令和元年10月に改定されたところでございまして、その中で、今後、保険者は介護予防事業と保健事業
の一体的な実施に取り組んでいくようにということが示されております。このことにより、75歳以上
の医療保険者であります後期高齢者医療広域連合では、法
の改正内容に基づいて、事業
の委託先としている市町村と
の連携
の内容について具体化するために、広域計画
の改正を本年度中に行う予定と聞いております。 本市
の取り組みといたしましては、この計画改正
の状況について注視しながら、まずは来年度から、厚生労働省
のガイドラインに示されておりますとおり、健診
の受診者に対しまして生活習慣等に関する質問票を新たに取り入れるなど、さまざまな健康課題
の分析とこの実施について検討すべく、後期高齢者医療保険制度を所管する国保年金課、介護予防事業を所管する高齢者支援課、保健事業を所管する健康増進課
の3課において協議を開始したところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質疑
の途中ですが、休憩いたします。 午後零時01分 休憩 午後零時59分 再開
○副議長(
上野高志君) 再開します。 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) それでは、午前中に引き続き質問させていただきます。 先ほど午前中ではフレイル健診について伺ってまいりました。後期高齢者
の医療保険を所管する国保年金課、介護予防事業を所管する高齢者支援課、そして保健事業を所管する健康増進課、この3課でしっかりとフレイル健診
の質問票
の回答結果を精査していただいて、この結果を活用して、東金市に住む高齢者
の方々
の健康を支える体制をしっかりととっていただきたいと思います。やはり健康寿命
の延伸、そして介護保険
の財政
の健全化につなげていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、大項目3、最後
の項目になりますが、教育行政についてお伺いいたします。
校務支援システムに関する質問をさせていただきます。
校務支援システムにつきましては、市議会公明党としましても、先生方
の児童・生徒
の指導
の働き方改革にとって大変重要で、効果があるシステムであるという視点から、これまでも早期
の導入に向けまして、何回か上野議員を中心に取り上げさせていただいたところです。現場
の先生方にとって、これはなくてはならないシステムとしまして、たくさん
のご要望も寄せられておりますので、これから
の東金市で
の導入に向けまして、改めて幾つか伺っていきたいと思いますので、教育部
の担当となりますが、よろしくお願いします。 さて、昨日
の新生みらい
の質問で、
校務支援システムは一体どのようなものな
のかという質問に対しまして、児童・生徒
のさまざまな情報を電子化することで、教職員が必要に応じて参照・共有できるシステムであるというご答弁がありました。 そこでお伺いいたします。東金市として
校務支援システムの必要性についてはどのように考えていらっしゃる
のか、教育
委員会
の見解をお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 飯田教育長。
◎教育長(飯田秀一君) お答えいたします。
校務支援システムの必要性につきましては、導入することにより、教職員が児童・生徒一人一人
の特徴を理解し、学校全体でよりきめ細やかな学習指導や生活指導を行うことが期待できます。このことから、現状よりもさらに教育
の質
の向上を図ることが可能となることから、導入は必要であると考えているところでございます。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございます。導入は必要であると
の教育長
のご答弁でございます。 そこで、この導入計画についてですけれども、昨日
の新生みらいへ
の答弁で、具体的な導入
の計画といたしまして、テスト導入はしないと、令和3年度から一斉導入するというご答弁がございました。一斉導入まで
の期間、東金市として必要機能
の洗い出し、どのようなものが必要である
のか、また、教職員
の先生方
の習熟
のため
の研修につきましては、どのように考えている
のかお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 醍醐教育部長。
◎教育部長(醍醐義幸君) お答えいたします。 令和2年度当初に入札と契約を行った後、教育
委員会
の主導によりまして各学校
の代表者を招集して、使用する機能や帳票
の検討と確認を行ってまいる予定でございます。また、導入
のため
の研修につきましては、年間を通して実施いたしまして、教職員
の習熟度を上げてまいりたいと考えております。 その間、システム
の最終調整や修正、また児童・生徒
のデータ入力につきましても、令和2年度内に完了させまして、令和3年4月から市内
の全小・中学校へ一斉に導入したいと考えております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございます。 早期
のシステム導入を要望してまいりましたけれども、結果的には、お隣
の山武市、そして大網白里市は既に導入されております。そういう意味では後発
の導入ということになろうかと思います。ただ、遅いからといって決してデメリットばかりではないと思っております。と申します
のは、教育
委員会
のほうにも少しお話をさせていただいておりますけれども、先行導入している市でもさまざまな課題が出ております。そういう意味でも、これから東金市は導入するわけですから、先行導入してさまざまな課題が出ている自治体
のことを踏まえながら、そういうことをうち
の導入に当たっては生かしていただければと思っております。 近々、九十九里町、そして横芝光町なども導入に向けて動き出すと伺っております。いずれにしても、県全体、そして山武地域で
の統一した形態に移行していくべきと考えますが、その際しっかり、昨日
の質問にもありましたように、機種が違ったり会社が違ったりするわけですけれども、そういう意味では、これから全体的に統一形態にしていく必要があるわけですが、その際、しっかりと現場に密着したノウハウを東金市から提供していくという、リーダーシップを東金市がとっていける、ある意味ではそういうチャンスにもできる
のではないかと思います。そういう構想を描いていくことも十分可能だと思います。 教育
のまち東金という意味でも、この導入に当たって郡市
の中でもしっかりリードしていけるような立場が、確かに導入は後になったかもしれないけれども、いろいろな未成熟な部分を検討しながら、これから導入する東金市としては、しっかりリーダーシップをとっていただきたいと思います。そういう面では今後もいろいろと相談させていただきたいと思いますので、よろしくします。ただ、当面は現場
の先生方が混乱することがないように、そのあたりをしっかりお願いしたいと思います。 それでは、導入後
のことですけれども、このようなシステム
の導入費用は別に運用費というものがかかるわけですけれども、いわゆるランニングコストに関しまして、どのようなものがあり、また、どの程度
の金額を見込んでいる
のかお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 醍醐教育部長。
◎教育部長(醍醐義幸君)
校務支援システムのランニングコストについてお答えいたします。 回線使用料ですとか研修会
の費用等も含めて、いろいろなものが毎年コストとして計上されるものでございますが、導入後
のランニングコストということでございますと、現段階では、業者、またシステムが決定しておりませんので、金額をここで提示することはできませんが、可能な限り軽減して進めてまいりたいと考えております。そのためにも、近隣市町
の導入事例を研究いたしまして、システムを導入する段階までに帳票
のカスタマイズを確定しておくことによりまして、その後
のランニングコストを軽減してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 次に、データ移行に関してですけれども、小学生は必ず中学校へ行くわけです。そういう意味では、小学校から中学校へ
のデータ移行はスムーズに行う必要があるわけです。この辺
の仕組みがどうなっている
のかということをお伺いしたいと思います。 そしてまた、人数的には少ないかと思われますけれども、他市町村へ転入、また転出もあると思います。その際
のデータ
の移行はどのようになりますでしょうか、あわせてお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 醍醐教育部長。
◎教育部長(醍醐義幸君) 小学校と中学校
のデータ
の連携についてお答えさせていただきます。 東金市におきましては、小学校と中学校
の間でデータを学年横断的に蓄積いたしまして、児童・生徒
の成長記録として連携できるシステム
の導入を予定しているところでございます。また、他
の市町村と
のデータ
の連携につきましては、システム上で
の直接
の連携はできませんが、データを一度取り出してやりとりをするということは可能となるものでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) それでは、教職員
の働き方改革ということが今取り沙汰されておりますけれども、教職員
の皆さん
の働き方改革へ
の寄与という視点からお伺いします。 これも昨日
の新生みらいへ
の答弁でも少し触れられておりましたけれども、大変大事な点だと思いますので改めてお伺いいたしますが、先生
の業務、特に各種事務処理には大変長時間、労働に対する効果というものがあるわけですけれども、長時間労働に対する効果をどのように見込んでいらっしゃる
のかお伺いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 飯田教育長。
◎教育長(飯田秀一君) お答えいたします。
校務支援システムを導入することによりまして、これまで
の教職員
の業務が効率化するようになり、改善することにもなります。そして、長時間勤務を解消することができるものと期待しているところでございます。 また、児童・生徒に関する情報が電子化されることによりまして、子供たちに対してきめ細かに対応する時間、また授業力
の向上に費やす時間をふやすことができるようになり、教職員
の働き方に大きな変革をもたらすことになるものと考えているところでございます。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 佐竹議員。
◆14番(
佐竹真知子君) ありがとうございます。 それでは、これに関連した最後
の質問となります。市長にお伺いいたします。
校務支援システムに関しましては、一日も早い導入が必要と考える一方で、近隣
の地域と
の連携も含めまして、将来構想といいますか、ビジョンが大変重要になるかと思います。 例えばですけれども、大阪
の箕面市でございますが、こちらでは
校務支援システムを基幹としたシステムで、長年、児童・生徒
の各種データはもちろん
のこと、先生方
の指導方法もしっかりデータ化して蓄積されていて、若い先生にベテラン
の先生方
のノウハウなども伝授できる、そうして活用できるようになっていて、この構築に10年ぐらい取り組んできているそうでありますけれども、最近そうした取り組みが功を奏して、大きな結果を生み出していると、子育て世代
の人口がふえてきているというお話も伺っております。 要は、長期的なビジョンをもとに導入していくことがとても大切になろうかと思いますので、改めて、総合計画と
の関連も含めて市長
のお考えをお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君)
校務支援システムについてお答えします。 今おっしゃられましたように、他
の自治体と
の連携も今後どのようにすべきか、そういったことも含めて検討していきたいと思っておりますし、
校務支援システムの導入につきましては、学校現場
の業務改善を図ることができ、そして働き方を改革するためには大変有効なものだと位置づけております。また、事務処理
の時間を削減しまして、子供たちへ
の指導時間や授業準備に充てることにより、教育
の質
の向上にもつながるものと考えております。 あわせまして、現在策定中
の次期総合計画において、学校教育
の充実を重点項目に位置づけたいとも考えているところでございます。つきましては、東金市に優秀な教職員を確保することも期待できる視点もあると思いますので、
校務支援システムの導入につきまして、一生懸命取り組んでまいりたいと思っております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 以上で、公明党、佐竹議員
の質問を終わります。 休憩します。 午後1時13分 休憩 午後1時13分 再開
○副議長(
上野高志君) 再開します。 次に、通告5番、
日本共産党、櫻田議員
の質問を許します。 櫻田議員。 [11番
櫻田あや子君 登壇]
◆11番(
櫻田あや子君) それでは、議長
の許可をいただきましたので、市民と
日本共産党市議団を代表しまして
一般質問を行います。 このたび
の災害で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。また、停電、断水と続き、これまでにないほど
の皆様
の心労であったと思います。防災行政無線が全く聞こえない、断水になった
のも知らなかった、給水
の問題、たくさん
の声が
日本共産党が行ったアンケートに寄せられています。その中でも、ひとり暮らし
の高齢者
の方、身体障害者
の方、本当に心細くつらい思いをされていた
のではないでしょうか。そのような中で
の市として
の支援、福祉避難所
の確保、これについて質問していきます。 東日本大震災では、障害
のある方
の死亡率は全住民
の2倍、今回
の台風19号で亡くなった83名
のうち7割超が高齢者でした。周囲から避難を促され、危険を察知しながらも、移動できず亡くなられた方もおられます。災害弱者
の安全
の確保が行政に求められています。 次に、交通行政として、循環バスや乗り合いタクシー
の利便性について質問します。 民間路線
の廃止や減便、高齢化などから、循環バスや乗り合いタクシーへ
のニーズがますます高まっています。市民
の切実な要望に応えるため
の施策が必要です。 次に、教育行政、長時間労働と変形労働制について質問します。 ここで、国連子ども
の権利
委員会に届いた子供
の声を紹介します。「先生はね、大変なんだよ。毎日、けんかをする子や泣く子
の話を聞いて、今でも大変なのに、僕が相談したら、先生は病気になっちゃうよ。だからいいんだ。僕は我慢するよ」。 長時間労働
の改善は、子供たち一人一人が大切にされる教育
の実現につながります。子供たち
の話をじっくりと聞いてあげられます。一緒に遊ぶこともできます。いじめや不登校、虐待、子供たち一人一人が抱えたつらさに向き合い、寄り添うことができます。 全国
の公立学校で、毎年5,000人
の教員が精神疾患で休職に追い込まれ、みずから命を絶つ事件も後を絶ちません。過労死で中学校
の教員であった息子さんを失ったお母さんは、変形労働制に対して、これでは長時間労働はなくならない、命を守る環境
の整備こそ必要と訴えておられます。息子さんが亡くなる前日
の日記に、「今欲しいものはと問われれば、睡眠時間だとはっきり言える。寝ると不安だし、でも体は睡眠を求めていて、どちらに進む
のも地獄だ」、こう残しています。 東金市でも、精神疾患でお休みしている先生方はおられます。全て
の先生方が毎朝元気に子供たち
の前に立てることを願って、質問席に行って質問させていただきます。ご答弁
のほう、よろしくお願いいたします。 [11番
櫻田あや子君 質問席へ移動]
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) では初めに、今回
の災害時で
の要支援者
の対応について質問
の予定でしたが、昨日、そして本日
の質問とかなり重なっていますので、幾つか
の質問を割愛します。 お答えでは、15号
の際は、市民福祉部
の職員が中心となって、保健師、福祉事業者などが安否確認、19号では、避難行動要支援者名簿を配布し、区長会が避難行動
の支援、安否確認を行ったというお答えがありました。避難行動要支援者名簿に登録されている
のは2,051名、そのうち62名が提供しないでほしいという方なので、残り1,989名
の名簿が配布されたわけです。 知的障害重度
のお母さんがおっしゃっていました。「名簿に登録してあるのに、うちには一度もどなたも安否確認には来ておりません」と言っておられました。そして、ある区長は、区に加入していない方も要支援者
の名簿に載っているので、回り切れなかったという声も聞いています。その全員
の方
の安否確認が本当にしっかりととれた
のか。とれましたというお答えは聞いておりますが、不安が残りました。先ほど
市民福祉部長のお答え
の中に、課題として、区長会へ
の支援体制、安否確認、改良というお言葉があってほっとしました。今回が完璧にできたということでは私は思っておりません。そういう中で取り残された方がおられます。 それから、部長
のお答え
の中で私も気になっていました。優先度というお答えがありました。一人一人
の方に対して優先度という言い方は失礼かなと思う
のですが、例えば要介護度3以上
の方でも、4でもひとり暮らし
の方はおられる
のです。そこは真っ先に行くべきです。そういう優先度という
のは重要だと思います。そういう部分で改善をお願いいたします。質問ではありません。 そして、ペットボトルを配布したと。こういうお話があった
のです。ある民生
委員が、交通手段
のない、これは要支援者名簿に載っている方かどうかわかりません。その方がお水をもらいに行けないので、かわりに民生
委員が水をもらいに行きました。その旨
の話をしましたら、本人ではないと渡せませんと対応された
のです。 そういうことで、こういう部分も改善されなければいけない。給水場所によっては、家族
の分を持っていたりとか、かなり不満がありました。皆さん
の不満
のお声という
のは届いていると思いますけれども、そういうことで、改善点ということで部長
のほうからお話がありましたので、ぜひお願いしたいと思います。 避難行動要支援者名簿ですが、災害発生時に一人では迅速に避難できないと思われる方を対象として作成した名簿です。今回
の災害、特に19号で
の避難者が多かったのでお聞きします。避難が必要な方へ
の支援は実際どのように行われた
のか。そして、名簿に登録された方
のうち実際に避難された方はどのくらいおられた
のか、教えていただきたいと思います。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) お答えいたします。 今回は、19号
のときには区長方に事前に名簿等をお配りして、その名簿をもとに民生
委員や区役員
の皆さん、それから消防団等と協力
の上、共助による支援として行政へ
の速やかな連絡をお願いしたところでございます。 また、実際に避難された方がどのくらいいた
のかということにつきましては、その人数は把握しておりませんが、安否確認については早期に確認ができたものと考えているところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 再質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 確認できたと考えておりますというお答えでしたので、やはり完全にというわけにはいかなかったと思います。改善をお願いしたいと思います。 何よりも早期避難が重要です。ですが、一般
の人たちと一緒
の避難所は無理と判断し、不安な中でお一人で過ごされた方もおられます。家で過ごされた高齢者、障害者
の方がほとんどであったと思います。車中
の方もおられました。要支援者
の避難について全く市
のほうで把握できていないという
のは、何
のため
の避難行動要支援者名簿ということになる
のでしょうか。 それから、今回名簿に基づいた対応ということで、自主防災会
の活動は重要な役割を果たしたと思います。19号では、防災会によっては安否確認だけではなく、避難行動要支援者
の避難誘導も行っていただいたと。ある民生
委員は、ひとり暮らし
の高齢者
の方だけお一人で行かせる
のではなくて、不安なのでご自分も一緒に避難所に行かれたということです。こういう方もおられます。ですが、避難所まで
の誘導は共助だけでお願いできることではありません。 福祉避難所
の話になってしまいますが、福祉施設と
の取り交わし
の中で、家族が送っていくという
のが望ましいけれども、それができない場合には市
のほう
の支援が必要となると盛られていますので、この辺、避難について考えていただきたいと思います。 山武市ですけれども、避難所まで行かれない方はバスを回しますという防災行政無線
の放送が入りました。ひとり暮らし
の要介護認定者は市内に679名おられます。介護認定を受けながらひとり暮らしという方です。避難所まで
の支援が特に必要です。今後
の避難計画
の中で、早目
の避難、市
のバスで
の避難、1カ所にまとまってもらって乗せていくとか、そういうこともぜひ今後検討していただきたいと思います。 避難行動要支援者名簿に基づいて、国は自治体に対して個別避難計画を作成することを求めています。昨日
の質問にありました。要支援者
の命を守る点では本当に必要な計画です。きのうも質問があった
のですが、もう一度お答え願えたらと思います。個別避難計画について
のお考えをお願いいたします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 個別計画
の作成についてお答え申し上げます。 市民お一人お一人
のために何が求められ何ができる
のか考えていくことが必要であることを実感しています。そのような意味で、この個別計画
の大切さということは実感しているところでございます。この個別計画につきましては、災害時
の避難支援をより実効性
のあるものとするため、策定する必要があるものでございます。 しかしながら、この策定に当たりましてはマンパワーが必要となるものであり、かつ地域
のご協力が不可欠なために、関係部署や避難支援等関係者である民生
委員、社会福祉協議会、区や自主防災組織、福祉事業者等
のご協力を得て、また連携して、この計画策定に取り組んでまいりたいと考えております。早期にできることから着手してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 個別避難計画は、どの自治体でも問題になっている
のが、どなたが支援をする
のかということです。すごく責任があるわけです。ですからその辺は難しい部分ですけれども、安否確認だけとしているところもあるようです。そういう面では、全国的にも、昨年6月
の時点で、きのうもちょっとお話がありました。作成済みは全国で14%、一部作成が43%、全く作成していないが44%ということです。どの自治体でも本当に支援
の担い手が指摘されています。 支援を必要な人がどこに避難して、そのために必要な手だてをどうする
のか、これができていなければ安全に避難することは不可能です。自分で避難所に行ってくださいという
のは全く無理な話です。そういうことをご配慮願いたいと思います。 地域
の協力ということで、実際、地域に要支援者が住んでいらっしゃってもお会いしたこともないとか、そういうことはたくさんあると思う
のです。ですから、個別計画をつくることによってそういう方
の顔が見える。こういう方がここに住んでいらっしゃるんだなと、そのコミュニティーという
のが大切だということに気がつくと思う
のです。これをやったことによって周り
のそういう方に目を向けることができる、これがやはり共助であると思う
のです。ですから、そこに公助
の手を入れて作成に向かっていっていただきたいと思います。 避難所ですけれども、台風19号
の際、開設された14カ所
の指定避難所へ
の避難者1,106名と聞いております。特に東金アリーナは515名という状況でした。障害
のある2人
の子供、2人とも車椅子な
のです。そのお母さんに避難したとき
の様子を聞こうと思って電話した
のです。そうしたら、まず第一声が「何か苦情がありましたか」と逆に私に聞いてきた
のです。下
の子供は大きな声を出したりしたので、迷惑になった
のかなと気になってしまった
のだそうです。そうではないことを伝えると安心した様子でした。 雨漏りが心配で、お昼ごろ避難し、端
のほうはいっぱいで真ん中になってしまって大変でした。毛布は3人ですから3枚借りたら、職員
の方が「3枚必要ですか」と聞いたそうです。なぜと思ってしまった。やはりこういう対応、先ほどお話がありました避難所
の職員配置という問題。きちっと配置されていない。だから、職員
の方もそういう気持ちはなくても余裕
のない対応になってしまうというところで、毛布も足らなかったという話も聞いておりますけれども、そういう中で、布団とか用意していかなかった
のです。食事
のほうも用意していかなかった。そういう中で、子供が持っていったおやつ
のようなもので過ごしたそうです。そういう方もおられたということをお伝えします。 障害
のある方がほか
の避難者に遠慮しないで、車椅子でトイレに行くにも、狭い中を行く
のも大変なわけです。気がねなく過ごせる避難所が必要です。今回何名くらい
の要支援者が避難された
のかは把握していないというお答えでしたが、先ほど佐竹議員
の質問にもありました。対応ということでお二人
の方が特別養護老人ホーム
のほうにというお話がありました。 そこでお聞きする
のですけれども、そこでどなたが判断して指定避難所から福祉避難所に誘導した
のか。判断する方ですね。この辺を伺います。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 台風19号における福祉避難所へ
の誘導対応についてお答え申し上げます。 市では、指定避難所
の職員から連絡を受け、高齢者支援課において保健師等を指定避難所に派遣いたしまして、要配慮者
の身体
の状態や介護
の状況などについて確認いたしました。そして、受け入れ施設と協議
の上、要配慮者自身
のご意見もお聞きし、ご理解をいただき、ご納得いただいた上で、福祉避難所へ
の誘導をさせていただいたところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 今回、指定避難所で過ごすことが困難と判断した場合、1カ所
の福祉避難所で受け入れてくれたということですけれども、現在、東金市と協定を結んでいる施設についてお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 福祉避難所
の協定
の締結状況についてお答え申し上げます。 福祉避難所については、市内6カ所
の高齢者支援施設、そして山武郡市内19カ所
の障害者支援施設及び東金特別支援学校と協定を締結しているところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 協定を結んだ福祉避難所について周知がされていない
のです。されていない自治体もありますけれども、せっかく協定を結んだ
のですから周知していただきたい。 平成28年4月に内閣府から「福祉避難所
の確保・運営ガイドライン」
の通知が来ています。ここには、「市町村は、あらゆる媒体を活用し、福祉避難所に関する情報を広く市民に周知する」、特に、要配慮者や支援や援護
の必要性
の高い避難者
のために確保されて、この避難所は一般
の方ではなくて要支援者
のために確保されたものであること。という
のは、これまで熊本地震があったときなど、福祉避難所に一般
の方が殺到してしまったことがあったということで、周知をしないということになっているような
のですが、この辺についてはしっかりと、これは要支援者
のため
の避難所な
のだと、それを教えていただかなければ同じことが繰り返されると思います。 ということで、周知について
のお考え、通告外ですが、お答え願えたらと思います。この周知を行っていただけるか。という
のはちょっとつけ足しがあります。よろしいですか。 防災ガイドブック
の中に、東金特別支援学校は三次になっていますけれども、福祉避難所に載せていない
のです。そういう部分では、福祉避難所があるということ自体、要支援者
の方は知らないと思う
のです。そういう面では非常に大事なことだと思いますので、お答えは結構ですが、今後検討していただきたいと思います。お願いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁はよろしいんですか。
◆11番(
櫻田あや子君) 答弁していただけますか。
○副議長(
上野高志君) 通告外ということですので、答えられる範囲でお願いいたします。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) 議員がおっしゃられるとおり、福祉避難所があるということをきちんとお伝えすること
の必要性は認識しています。一方で、事例としてお示しいただいたとおり、実際に福祉避難所として設ける場所については、それぞれ
の施設においても、その被災
の状況ですとか、受け入れ人数ですとか、いろいろな条件によって、そのときに受けられる人数に制限がかかってくるということがございます。ついては、事前にどこまで周知していい
のかという部分は非常に難しい。実際に1回移動したところで、そこでお受けいただけないと、また別
の場所に移動しなければならない。 ですから、私ども避難を誘導する立場では、二次的な避難
の場所として
の福祉避難所
のあり方をこれから考えてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 2016年
の熊本地震では、これも先ほどちょっと申し上げましたが、2割
の福祉避難所しか開設されなかったと。被害を受けたところもあるわけですが、ということで、どのくらい
の避難者がおられる
のか予想がつかないという中で、先ほどお答え願いました協定を結んでいる市内6カ所
の高齢者支援施設、19カ所
の障害者支援施設
の中で、施設側
の受け入れ人数はどれくらいと見ておられる
のかお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 酒井
市民福祉部長。
◎
市民福祉部長(酒井良和君) お答えいたします。 要配慮者
の二次的な避難所となる福祉避難所については、協定施設
の被災状況等を確認
の上で順次開設することとなります。そうした中で、お話
の中にもありましたが、受け入れ可能な人数については、それぞれ
の施設
の被災
の状況、それからスタッフ
の数、入所者
の状況、スペース
の確保等によるところでございまして、災害時に受け入れることができる人数については、やはりそのときそのときで判断が必要、また限りがあるという状況でございます。 ですから、そういった点をご理解いただきながら、私どもとしてもできることをしてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解
のほどお願い申し上げます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) また熊本
の話ですが、避難所が足らないということで、福祉学科
のある大学とか学園とか、そういうところが受け入れてくれたという話も聞いております。だから、これから確保に向けて、福祉避難所として避難できるところを探していかなければいけないという中で、いろいろ選択肢はあると思う
のです。ぜひ検討していただきたいと思います。 東金特別支援学校は第三次になっていますけれども、第三次という
のは災害
の規模が大きい場合ということになる
のですが、ここにそれが載っているので別枠で設けていただきたいと思っていますけれども、東金特別支援学校と
の協定を結んだということになっています。もう10年前ごろかもしれません。具体的な内容、受け入れ体制、スタッフ確保、具体的な福祉スペース、生活物資など、これから
の協議によると思いますけれども、今後
の取り組みについてお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 東金特別支援学校と
の協定についてでございますけれども、今後
の取り組みにつきましては、受け入れを行います対象
の方
の範囲や職員
の配置などにつきまして、関係部署と連携して今後協議してまいりたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 協議をしてということで、なかなかその協議が進まないということもあるし、取りかからないということも、今
の状態でなってしまう
のではないかという、ちょっと危惧しておりますけれども、これは喫緊
の課題ですので、本当に早目に、いつ大きな災害が来るかわからない、予測できないわけですから、そういう部分では要支援者
の方々が行き場所がないということにならないように、ぜひ進めてください。 では、受け入れ人数は把握できない。そして、例えば特別養護老人ホームだったら一体何人受け入れてもらえる
のだろう。本当は施設側
の方に聞いてみればよかった
のですけれども、ちょっと聞けなかったので、ぜひ調べていただきたい
のです。本当に1人、2人という人数ではないかという気もします。ですから、そういう部分では本当に足りません。 国
のガイドラインでは、災害救助法が適用されれば、生活相談員
の配置とかポータブルトイレ、手すり、仮設スロープも確保できるわけです。先ほど申し上げたように、受け入れ人数が足らないということで、このような状況では要支援者
の命を守ることはできません。今後、福祉避難所
の確保という点でお考えがあるかどうかお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 要支援者
の方々
の受け入れにつきましては、今後、対応していただく福祉避難所
の協定先をさらにふやしていくとともに、指定避難所におきましても創意工夫いたしまして、要支援者
の方が過ごせるスペースをつくることなどについて検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) ちょっと聞き逃してしまいました。指定避難所
の中に福祉スペース
のようなものを設けるというお考えがあるということで受けとめてよろしいですか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鈴木総務部長。
◎
総務部長(鈴木幸一君) お答えいたします。 指定避難所
の中においても、創意工夫ができるかどうかということを検討していきたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 先ほども申しました災害救助法が適用されれば、ポータブルトイレとか、生活相談員
の配置とか、仮設スロープとか、こういうものが確保できる
のです。ですから、遠くなってしまう福祉避難所、近く
の避難所に避難できればベストなわけですから、この辺をお考えいただきたいと思います。検討してください。 では次に、交通行政として
の循環バスについて質問いたします。 4月から、福岡、豊成2路線
の土曜日運行、加えて運賃
の値上げに伴って
の試行運行、これが実施されています。どのような形で検証を行うか定かではありませんが、8カ月経過しました。利用状況、また前年度と比べてどうな
のかお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 石渡
企画政策部長。
◎
企画政策部長(石渡淳一君) お答えいたします。 4月から9月まで
の間
の上半期
の利用状況でお答えさせていただきたいと思います。 まず福岡路線でございますが、上半期における延べ利用者数は4,828名で、前年同期と比較いたしますと1,221名
の減、約20%減少しております。次に、豊成路線でございます。上半期における延べ利用者数は3,289名で、前年同期と比較いたしますと362名
の減、約10%減少しております。 なお、土曜日
の利用状況は、福岡路線で542名、豊成路線で350名
の方が利用されている状況でございます。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 試行運行前に、豊成地区循環バス推進
委員会では、値上げをしたら利用が減ってしまう
のではないか、障害者は無料
のままにすべきではないかなど
のご意見が出されています。心配されたとおりになっています。 利用者が減少した要因をどのように捉えておられる
のかお答えください。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 石渡
企画政策部長。
◎
企画政策部長(石渡淳一君) お答えいたします。 利用者減少
の特色といたしましては、福岡路線では、高校生以上、いわゆる大人
の方
の利用者が減少しております。また、豊成路線では障害者
の利用者が減少しており、それぞれ原因
の調査を行ったところ、福岡路線につきましては、頻繁にご利用いただいていた方が体調
の変化等により利用が全くなくなり、利用者
の減になっている状況が確認できました。そのほか
の理由といたしましては、停留所
の利用状況なども調査し、さまざまな角度より分析いたしましたが、通勤や通学による利用は昨年度と比較しても大きな変化はなかったということで、現段階では減少
の理由
の特定には至っておりません。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 6月28日
の東金市地域公共交通会議
の議事録をホームページで見ました。
委員から、4月、5月
の利用者減について運賃値上げと
の連動性はある
のかという質問に対して、事務局側は利用者減
の一要因ではあると考えているとお答えになっています。ただいま
のお答えにはありませんでしたけれども、担当課も一要因として認められていると受けとめております。 福岡路線ですが、頻繁にといっても、例えば週3日
の利用としても本当に一部にすぎない
のです。ですから、それを大きな要因として捉えるという
のはおかしいと思います。会議で
のお答えで一要因と認められたわけですから、運賃値上げが利用者減に影響していると考えるべきです。市長
の公約でもある循環バス
の充実というスローガン
のもと、土曜日運行、運賃値上げに踏み切ったわけですが、現状では充実どころか利用者
の減少につながってしまっています。 そこで提案ですが、循環バス
の充実、利用者増
のためには、運賃をもと
の額に戻すべきだと考えます。市長
の見解を伺います。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答え申し上げます。 循環バス
の運賃につきましては、土曜日運行を開始するに当たり、持続可能な運営基盤を確保するために、地元循環バス推進
委員会
の意見や多く
の関係者
の皆様にご理解をいただきながら料金設定を変更させていただき、試行運行を始めさせていただいたところでございます。 両路線
の上半期
の利用者は減少しておりますが、引き続き利用者
の推移について注視してまいりたいと思っております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 多く
の関係
の皆様にご理解をいただいたというご答弁ですが、先ほども申し上げました。循環バス推進
委員会では、値上げをしたら利用者が減る
のではないか、障害者に有料という
のはどうな
のかという意見が出ている
のです。 そういう中で土曜日運行、運賃値上げということを進めたわけですけれども、市
のほうでお金がない、財政が厳しいということを話しますと、前にも申し上げたことがある
のですが、市民
の方々は、それは大変だと、協力しなければいけないかなという思いを持ってしまう
のです。ですが、実際利用されている方、減ってしまった方もそうですが、その方々にとっては大変なことな
のです。ただ単に100円上げたからという問題ではなくて、やはり大変だということを、市長、わかっていただきたいと思います。 利用されている方々
の意見をお聞きしたわけでもないわけですね。利用ニーズ
の把握というお答えですけれども、高齢者
の方は運転免許証
の返納を真剣に考えておられます。今後ニーズが高まっていくことは間違いありません。 市長にもう一度お聞きします。運賃をもと
の額に戻すというこれから
の検討、お考えはありますでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) 試行運転してからまだ半年ほどでございますので、引き続き利用者
の推移を見守ってまいりたいと思っております。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 試行運転期間は来年
の3月までです。しっかりと検証していただいて、値上げはどうだった
のか、きちっと皆様に説明できるような形で示していただきたいと思います。 では次
の質問ですけれども、循環バス
の2路線以外にも循環バス
の運行を望む声がたくさん寄せられています。交通不便地域へ
の循環バス
の運行拡大についてはどのように考えておられるでしょうか。お答えください。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 石渡
企画政策部長。
◎
企画政策部長(石渡淳一君) お答えいたします。 現在、東金市では、交通不便地域におきまして、循環バスを初めデマンド型
の乗り合いタクシーを運行させるなど、市民
の皆様
の移動手段
の確保について対策を講じさせていただいております。しかしながら、さまざまな場面におきましてご要望をいただいておりまして、公共交通施策
の充実・強化が必要であると認識しております。 また、少子・高齢化社会を迎えるに当たりまして、さらにニーズが増加傾向となろうとしている現在におきまして、問題解決に向け取り組む必要があるとも考えており、令和2年度に計画期間が満了することとなります現在
の東金市総合交通計画
の見直しに合わせまして、市内
の公共交通
のあり方を検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 車で
の生活が当たり前
の中で、公共交通を利用するという立場になったとき、切りかえする
のが大変な状況です。外出
の機会も減ってしまうという心配もあります。高齢者が元気でいられると地域
の活性化につながります。喫緊
の課題として循環バス
の交通不便地域へ
の運行をご検討願います。 では次に、乗り合いタクシーについて伺います。 これも議事録で見させていただきました。5年前
の東金市地域公共交通会議で、
委員からは、多く
の高齢者から予約がとれない、利用できない、乗り合いタクシーはもう使わないという声が届いていると
の発言がありました。また、キャンセルが多いことを理由に、別
の委員からは、運行台数が少ないことによる仮押さえが多くなり、キャンセル率も上がっている
のではという指摘もありました。現在利用している方は、1週間前
の8時半から、最初
のスタート
の時間ですね。諦めずにずっと電話をしているから、やっととれているという話も聞いています。予約がとれないから電話する
のをやめたという人たちはたくさんいます。 平成30年度
の予約不成立609件です。この予約キャンセルに対して、予約がとれなかった方に結びつけるというご努力もされていることはわかりました。でも、それは数的には多くはないと思います。 そういう中で、私は知らなかった
のですが、今年度は応援車1台を頼んでいないと聞いて、本当に驚いた
のです。こんなに予約がとれないのになぜ減らす
のと思った
のですが、平成31年度は、お聞きしていませんが、もっと予約不成立がふえている
のではないかと思います。それでは予約がとれるわけがない。何
のため
の乗り合いタクシーでしょうか。利用者をふやそうという姿勢が感じられません。予約不成立
の解消に有効な
のはとにかく増車です。増車することへ
のお考えをお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 石渡
企画政策部長。
◎
企画政策部長(石渡淳一君) お答えさせていただきます。 昨年8月に、運行実態に即しまして予約システム
の改善を実施したところ、タクシー
の移動時間が総体的に短縮することができまして、増車しなくても運行効率を維持することが可能となりました。加えまして応援車
の運行回数も減少しておりますことから、現段階では現状
の3台体制を維持してまいりたいと考えております。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 先日
の東金市地域公共交通会議を傍聴いたしました。タクシー会社
の委員の方から、その他
の項目で、乗務員
の休憩時間がとれない、1日2回
の30分もとれず、休憩をとると次
のところに行けないという意見が出されました。その後
の議論はないのでここまでな
のですが、システムが改善されたことにより、委託先
の運転手が過重な勤務状況になっていないかどうか心配になりました。システム
の見直しとタクシー会社と
の話し合いが必要だと思います。ぜひ話し合いをしていただきたい。 利用が混み合う時間帯に乗り合いタクシーを1台増車した場合、年間で160万円です。1日当たり6,500円、この1台を入れたことによって予約不成立件数が減るわけです。買い物に行きたい、病院に行きたい、でも乗り合いタクシーは使えない、循環バス
のバス停まで歩いていく
のは大変という方はたくさんおられる
のです。登録してあっても、予約
の電話を入れることに不安があって利用に至っていない方、私
の知っている方でもかなりおられます。免許返納にも迷いがあります。 ニーズがふえる、先ほども循環バスでも何度も申し上げました。乗り合いタクシー
の充実を図るために、この増車について
の市長
のお考えをお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答えいたします。 公共交通
の充実に関しましては、さまざまな場面におきまして市民
の皆様より多く
のご要望を伺っておりまして、地域
の課題であると認識しているところでございます。 乗り合いタクシー
の予約不成立を解消するために運行車両を増車できないかと
のご提案でございますが、担当部長から答弁させていただきましたが、予約先から配車に至るまでさまざまな調整を実施し、ニーズにお応えできるよう努めており、現段階においては現状
の運行体制を維持してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) これでは、市長
の公約に掲げている公共交通
の充実も利便性も本当にだめだなと思います。予約がとれなくて困っている方は大勢おられるということで、応援車
の件については、平成31年度
の予約不成立件数とかきちっと検証していただいて、来年度に向けてというよりも、
予算編成の中に生かしていただきたいと思うので、今
の段階でどうな
のかということを検討していただきたいと思います。そして、予算
の中に組み入れていただきたい。1台増車160万円です。お願いします。市民要望です。 次に、乗り合いタクシー
の市外運行についてお伺いします。 平成27年度
の乗り合いタクシー
の利用者へ
のアンケートでは、満足度が一番低い
のは「運行エリア」と「予約
のしやすさ」です。5段階
の2でした。改善要望としては、4割
の方が市外へ
の共通乗降場
の設置です。現在利用していない人
の5割近く
の方も市外を要望しています。総合交通計画は平成32年度までですが、実施事業として9項目挙げられていて、その中に乗り合いタクシー
の効率的な運行見直しとして、市外
の乗降場
のあり方
の検討が載っていました。残り1年しかありません。 そこでお聞きします。6月議会
の前田議員の質問
の後、近隣
の市町と
の協議が始まったと
のことですが、その進捗状況についてお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 石渡
企画政策部長。
◎
企画政策部長(石渡淳一君) お答えいたします。 市外運行につきまして、今年度9月に隣接している市町
の公共交通担当と協議を行いました。各市町
のご意見といたしましては、地域
の交通事業者
の運行業務に影響を及ぼすので、交通事業者に対し説明が必要となってくる。交通会議でも説明が必要であり、乗り合いタクシー
の乗り入れは困難であると見解をいただいており、現段階において乗り合いタクシー
の市外運行
の実施は困難であると認識しているところでございます。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 乗り合いタクシー市外運行について困難というお答えですが、東金市地域公共交通会議
の場で
の協議も進んでいないというお答えをいただいています。 では、市外運行について
の市長
の見解をお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。
鹿間市長。
◎市長(
鹿間陸郎君) お答えいたします。 乗り合いタクシー
の市外運行に対するご要望があることは認識しておりますが、行政、公共交通事業者を初め、関係地域
の合意形成を図ることが重要でございます。先ほども担当部長がご答弁したように、現段階においては乗り合いタクシー
の市外運行は難しい状況だと考えております。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 現段階というお答えでありました。確かに今
の状況を見てみますと、九十九里町も大網白里市も乗り合いタクシーは運行されていないわけです。山武市は全域運行ではなくて三つ
のエリア内
の運行であるため、難しい部分は多いと思います。九十九里町民も大網白里市民も乗り合いタクシー運行
の要望は高まっています。東金市全域運行
の乗り合いタクシーは県内でもかなり評価されており、市外
の議員
の方や市民
の方が話を聞きたいと東金市役所を訪れています。 市長は公共交通
の充実とおっしゃっていますが、確かに東金市
の評価は県内でも高い
のです。ということで、さらにこの評価を高めるためにも、市外運行というもう一歩を踏み出していただいて、さんむ医療センターに通院されている東金市民
の方は多いです。乗降場を求めています。そして、逆に山武市
の方から
東千葉メディカルセンターに行きたいという方がおられる
のです。そういうことで、まずは東金市地域公共交通会議で議論していただいて、賛同を得て、初めに山武市と
の協議を進めるという方法もあります。市民要望実現
のために検討を始めていただきたいと思います。 次に、教育行政について、教職員
の長時間労働について伺います。 2016年
の文部科学省の調査では、全国で、過労死ライン、月80時間以上
の時間外労働を超える教員が小学校で3割、中学校で6割という結果でした。その長時間労働是正に向けた取り組みが学校現場で行われてきました。その後
の調査結果から、教職員
の長時間労働
のその後
の様子、状況についてお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 飯田教育長。
◎教育長(飯田秀一君) お答えします。 東金市
の小・中学校におきまして本年6月に調査をしましたところ、長時間労働
の目安となります月当たり正規
の勤務時間を80時間を超えて勤務した一般教職員は、小学校で21.7%、中学校で50.9%という状況でございました。昨年度
の同時期
の調査と比較いたしますと、小学校でマイナス8.2ポイント、中学校でマイナス12.1ポイントという結果となりまして、改善されていると現時点では認識しているところでございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 県
の実態調査と比べてみました。そうしましたら、東金市は比べるとかなり高いです。この数値だけ見て判断するということではない
のです。
管理職
の方が早く帰れ早く帰れと言えば、家に仕事を持ち帰って帰らざるを得ないわけです。そういう状況になるわけですから、これが正確な勤務時間数であるとは限らない。ですから、東金市はかなり高いと言ってしまいましたけれども、その辺については微妙なところだと思います。 改善されたという評価とはほど遠いかなと。勤務時間は自己申告です。タイムカードを入れているところもあると思う
のですが、例えばタイムカードが入ります。1回帰ってと思って押します。その後タイムカードを使わないで、また入ってきて仕事をするということも幾らでもできるわけです。それぐらい先生方は熱心な
のです。仕事もたくさんある、このままにしておけない、そういう先生方
の熱心さから
の長時間労働になっている、残りたくて残っているわけではないということです。 5日には、1年単位
の変形労働時間制、余り報道されていませんが、これを導入する公立学校教員給与特別措置法改定案が国会で可決成立してしまいました。これは、学校が繁忙期、1日10時間労働まで、現在8時間です。閑散期、暇な時期と合わせて平均で1日当たり8時間におさめる、こういう制度です。 制度導入
の唯一
の理由は、学期中を繁忙期とするかわりに、夏休みに教員
の休みをふやす、続けてとれるようにする。続けてとれるということに反対ではない
のですけれども、とれれば最高です。教員は夏休みは暇と捉えられている、これはおかしいと思う
のです。教育長、そうですよね。研修はあるし、いろいろあるわけです。それは教育長が一番わかっていらっしゃると思います。 さらに、人
の体は、繁忙期
の疲労を閑散期まで持っていって、そこで回復するなんていうことはできないわけです。先ほど過労自死
の方
の日記
の一文を読ませていただきましたけれども、そういうことで、これは過労死になってしまう
のではないかぐらいに、いろいろなご意見があります。 現在
の定時
の退勤時間は午後4時45分です。誰も帰る人はいないですけれども、45分は休憩・休息時間となっている
のですが、全くとれません。それが6時や7時が定時
の退勤時間になってしまって拘束されるわけです。労働基準法で決められた1日8時間労働
の原則に違反します。憲法違反です。この後、都道府県
の条例によって導入される、条例が決まれば導入される、千葉県です。東金市かなと思って、頑張って反対しなければと思っていた
のですが、これは県
の条例だそうです。導入されてしまうことになります。 長時間労働時間数
の見た目を減らす、それだけ
の法案な
のです。何でこんなばかなことを考える
のだろうと本当に思いました。この変形労働時間制について東金市教育
委員会
のお考えをお伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 飯田教育長。
◎教育長(飯田秀一君) お答えします。 ただいまお話
のありました変形労働時間制につきましては、教職員
の働き方を大きく変化させるものと認識しているところでございます。今後、国や県
の動向を十分注視しつつ、慎重に調査・研究してまいる考えでございます。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 国
のほうからまだ何も来ていないということですけれども、いろいろ報道とかで、教育新聞などにも載っていたと思いますので、おわかりになっていると思います。 教育
委員会としても働き方を大きく変化させる、そのとおりだと思います。戦後初めて、8時間を10時間でも働けるようにする。これは「はい、そうですか、わかりました」で通していいことではないと思います。それは教育長、よくわかっていらっしゃると思う。 これまで変形労働時間制について、学校からは問い合わせ、意見はないとお聞きしております。では今後、ぜひ学校
のほうに、変形労働時間制について現場
の先生方がどのように感じておられる
のか聞いていただきたいと思う
のですが、いかがでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 飯田教育長。
◎教育長(飯田秀一君) お答えします。 変形労働時間制につきましては、現在
のところ学校から
の問い合わせや意見は特にはないところでございまして、今後、国において変形労働時間制に関する議論が進んでまいりますと、国や県から市教育
委員会に対しても、どのようなことな
のか、職員
の意向はどうな
のかという意向調査などがまいると考えております。その段階で意見をいろいろ集約してまいりたいと考えている
のが現状でございます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) では、先生方が変形労働時間制をどのように感じておられる
のか、私が先生方に直接聞いたことを申し上げます。 これは
管理職
の先生です。子育て世代
の先生方が大変になる。早く保育所に迎えに行かなければいけないとか、そういう方たちが、結局終わった時間、例えば5時ごろから職員会議を始めるということもあり得るわけです。6時、7時まで勤務時間となったら途中で抜けられない、そういうこともあるわけです。 その
管理職
の先生は、夏休み中に年休もとれない今
の状態、それなのにまとめて休むなど今
の状態では無理。長時間労働
の解消にはつながらない。超過した時間を形だけ減らして拘束される時間がふえるだけ。解決するには教員をふやす、業務を減らす、これが必要だと言っていました。 次
の方、現在は学級担任ではないけれども、多分来年は担任になると思う。ニュースで知った。絶対反対。以前に比べ担任
の仕事量がふえ、一人ではやり切れない。休憩時間ももちろんとれない。担任
の先生方を見ていても苦しくなる。導入されたらもっと大変で、教員をやめたくなる。 次、男性教員
の方です。自分は保守なので、これまで余り反対
の立場をとってこなかったが、今回はテレビを見ていて腹が立った。現場
の状況がわかっていない。冗談じゃない--これは私も思った
のです。去年、長時間労働
の質問をしたときにテレビで流れまして、冗談じゃないでしょうと思った
のです。この先生も「冗談じゃない」という言葉が出てきました--という
のが本音。仕事
の量がどんどんふえてきそうな気がする。メンタル面で休んでいる若い先生もいる。 先ほど申し上げました保育所に子供を預けている先生。この制度が導入された場合、保育所迎え、そして夕食
の支度、いろいろ大変なことがある中で、保育所迎えなど
の教員は適用外とされているが、もし会議中だったらお先にというわけにはいかない。反対
の声ばかりでした。このような声は教育
委員会には届いていません。 先ほどは質問を間違えました。失礼しました。ぜひぜひ、東金市
の学校現場
の先生方
の声を聞いてほしいと考えますが、いかがでしょうか。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 飯田教育長。
◎教育長(飯田秀一君) お答えします。 この変形労働時間制につきましては、導入することによりまして、今、櫻田議員がおっしゃったようにいろいろな見方、考え方があると思います。業務改善や意識改革など
の働き方改革が今後どの程度進んでいく
のかを絡め合わせて、慎重に見てまいりたいと考えているところでございます。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) すみません。教育長、質問が重複してしまいました。申しわけありません。 国で決まったこと、意向調査などはないと思います。いつも上意下達な
のです。トップダウン。現場
の当事者
の教員は物を言えません。それが今
の学校です。 日本教育新聞1月7日号では、市区町村
の教育長
の42.2%が反対し、賛成は13.6%です。この1年単位
の変形労働時間制
の導入が教職員
の長時間労働
の解消につながると教育
委員会ではお考えかどうか、お伺いします。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 飯田教育長。
◎教育長(飯田秀一君) お答えします。 大変難しいところでありまして、この変形労働時間制がどういうふうに導入されて、またそれによって、小学校、中学校は別だと思う
のです。部活動も絡まってきますから、そういうことを十分調査・研究してまいりたいと、今
のところはそういう段階でございます。 以上です。
○副議長(
上野高志君) 質問を許します。 櫻田議員。
◆11番(
櫻田あや子君) 長時間労働を是正するためには抜本的な対策が必要だと思います。 昨年10月、
日本共産党は、多過ぎる授業数に比べ余りにも少ない教員
の定数増、国・自治体双方から
の不要不急
の業務
の削減、残業代ゼロを定めた法律を改める、これを提案しています。冊子
のほうをごらんいただいたと思います。 長時間労働是正
のために重要とされていることはどのようにお考えか、お答えいただきたいと思います。
○副議長(
上野高志君) 答弁を求めます。 飯田教育長。
◎教育長(飯田秀一君) お答えします。 教職員
の働き方改革におきましては、まず重要なことは教職員
の増員が一番急務だと考えております。東金市教育
委員会としましても、千葉県市町村教育
委員会連絡協議会や千葉県都市教育長協議会を通じて、教職員
の増員配置を国及び県に毎年要望しているところでございます。現状といたしましても、東金市でいろいろなタイプ
の教員を増員していただいているところでございますので、今後も力を入れて要望してまいりたいと考えます。 以上でございます。
○副議長(
上野高志君) 以上で、
日本共産党、櫻田議員
の質問を終わります。 これをもって本日
の日程を終了いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後2時15分 散会...