茂原市議会 2019-12-04
平成31年 第2号 令和元年12月4日
令和元年11月27日招集
茂 原 市 議 会 定 例 会 会 議 録 ( 第 2 号 )
議 事 日 程 (第2号)
令和元年12月4日(水)午前10時00分開議
1 議案第27号並びに第28号の上程説明
2
一般質問
第
第
(1) 岡 沢 与志隆 議員
(2) 田 畑 毅 議員
(3) 大 柿 恵 司 議員
(4) 山 田 広 宣 議員
(5) 飯 尾 暁 議員
茂原市議会定例会会議録(第2号)
令和元年12月4日(水)午前10時00分 開議
○議長(ますだよしお君) おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。
現在の出席議員は21名であります。したがいまして、定足数に達し会議は成立しました。
☆ ☆
○議長(ますだよしお君) ここで報告します。
議 長 の 報 告
本日、市長から今定例会に提出するための議案の送付があり、これを受理し、お手元に配付
しました。
☆ ☆
議 事 日 程
○議長(ますだよしお君) 本日の議事日程は、
議会運営委員会において協議の結果、お手元
に配付のとおり、追加議案の上程説明を行った後、
一般質問を行うことといたします。
☆ ☆
議案第27号並びに第28号の上程説明
○議長(ますだよしお君) それでは、これより議事日程に基づき、議事に入ります。
議事日程第1「議案第27号並びに第28号の上程説明」を議題とします。
議案2件を一括上程します。
市長から提案理由の説明を求めます。市長 田中豊彦君。
(市長 田中豊彦君登壇)
○市長(田中豊彦君) 追加議案として御提案申し上げます案件2件について御説明申し上げ
議案第27号「令和元年度茂
原市一般会計補正予算(第7号)」につきましては、台風15号及
び10月25日
大雨災害に係る支援策について、追加する支出が見込まれますので、歳入歳出それ
ぞれ3262万7000円を追加し、
歳入歳出予算の総額を340億6132万1000円にしようとするもので
ます。
ございます。
議案第28号「茂原市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について」は、
成年後見人等の権
利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴い、印鑑
の登録資格に変更があることから、茂原市印鑑条例の一部を改正するものでございます。
- 31 -
詳細につきましては、それぞれ担当部長から説明させますので、よろしく御審議賜り、御可
決くださいますようお願い申し上げます。
私からは以上でございます。
○議長(ますだよしお君)
企画財政部長 麻生新太郎君。
(
企画財政部長 麻生新太郎君登壇)
○
企画財政部長(
麻生新太郎君)
企画財政部所管にかかわります議案第27号「令和元年度茂
原市一般会計補正予算(第7号)」につきまして御説明申し上げます。
本案は、
歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ3262万7000円を追加し、
歳入歳出予算の総
額を歳入歳出それぞれ340億6132万1000円にしようとするものです。
その内容を歳出から申し上げます。
3款民生費、4項
災害救助費、1目
災害救助費の台風15号による
災害救助事業、並びに10月
25日大雨による
災害救助事業につきまして、台風15号により半壊以上の損壊した家屋等を自費
で撤去等された方、並びに10月25日大雨により
全壊家屋等を自費で撤去等された方に対して、
撤去等に要した費用を補助する
損壊家屋等自費撤去者償還金に合計3262万7000円を追加するも
のでございます。
次に、歳入について申し上げます。
15
款国庫支出金は、
損壊家屋等自費撤去者償還金に対する
災害等廃棄物処理事業費国庫補助
金に1631万2000円を、19款繰入金は、
所要一般財源として
財政調整基金繰入金に1631万5000円
を、それぞれ追加するものでございます。
以上、議案第27号について御説明いたしました。よろしく御審議を賜りますようお願い申し
上げます。
○議長(ますだよしお君) 市民部長 関屋 典君。
(市民部長 関屋 典君登壇)
○市民部長(関屋 典君)
市民部所管にかかわります議案第28号「茂原市印鑑条例の一部を
改正する条例の制定について」御説明申し上げます。
本案は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に
関する法律の施行に伴い、印鑑の登録資格を変更する必要が生じたことから、茂原市印鑑条例
の一部を改正しようとするものでございます。
具体的には、現行の条例におきまして、成年被後見人の方は一律に印鑑の登録ができないも
のと定めておりますが、
成年後見人の方が印鑑の登録を申請する際に、
法定代理人が同行して
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おり、かつ成年被
後見人本人による申請がある場合は、当該成年被後見人は意思能力を有する
ものとして、印鑑の登録の申請を受け付けることができるよう、所要の改正を行おうとするも
以上、議案第28号について御説明申し上げました。よろしく御審議の上、御可決くださいま
のでございます。
すようお願い申し上げます。
○議長(ますだよしお君) 以上で、提案理由の説明を終わります。
☆ ☆
○議長(ますだよしお君) 次に、議事日程第2「
一般質問」を行います。
一 般 質 問
今定例会の
一般質問通告者は11人であります。
本日は、質問順位1番から5番までとします。
発言に入る前に申し上げます。質問者は、質問内容を簡明に述べるとともに、答弁者は、そ
の内容を的確に把握し、明確な答弁をされますようお願いします。
なお、質問時間は、答弁を含め60分以内となっておりますので、御了承願います。
それでは、順次質問を許します。
最初に、
岡沢与志隆議員の
一般質問を許します。
岡沢与志隆議員。
(3番
岡沢与志隆君登壇)
○3番(
岡沢与志隆君) 皆さん、おはようございます。もばら会の岡沢です。
10月25日の
大雨災害により亡くなられた方に、心からお悔やみを申し上げますとともに、台
風15号、19号、そして今回の
大雨災害により浸水等の被害を受けられた方々には、心からお見
舞いを申し上げます。
さて、台風15号は9月9日午前5時前に、強い勢力で千葉市付近に上陸し、最大瞬間風速
57.5メートルを記録しました。私の家でも午前4時ごろ、轟音とともにガラスの割れる音で目
を覚ましました。外に出て状況を確認しようしたところ、強風でドアをあけられない状況でし
た。同時に電気が消え、どうすることもできませんでした。夜が明け、外に出てみると、庭の
樹齢数百年のケヤキの木が家側に倒れ、家屋の一部が損壊していました。その後、3日間停電
し、倒木の処理をしましたが、約3か月たった今も、修理ができていません。
茂原市の住家等の被害は、半壊22件、一部損壊560件が発生しました。また、市内で最大
7500件の停電が発生し、解消するまで、市民生活に大きな影響を与えたところです。東電の対
応も、停電解消まで二転三転するなど混乱を来しました。
- 33 -
こうしたことから、初めに、台風15号における市、県、東電など、それぞれの対応について
どのように考えているのか。また、それらを検証し、対策を講じたのか伺います。
次に、この約一月後の10月12日に台風19号の影響により、記録的な大雨になり、千曲川や阿
武隈川など140以上の河川が氾濫し、甚大な被害をもたらしました。茂原市の総雨量は127ミリ
で、700件の停電が発生しましたが、住家等には大きな被害は発生しませんでした。
さらに、この約2週間後の10月25日には、
太平洋沿岸に発生した低気圧と台風21号の影響に
よる大雨被害が発生し、茂原市の総雨量は222ミリで、最大1時間雨量は43.5ミリを記録しま
した。また、本市の
一宮川上流に位置する長柄町水上では、総量は360ミリで、最大1時間雨
量77ミリを記録しました。この結果、一宮川、豊田川、鶴枝川等で越水し、11月27日現在、亡
くなられた方2名、床上浸水2105棟、床下浸水1321棟、崖崩れ76カ所など、被害額は約17億円
と、過去3回の大きな水害と比較しても、甚大な被害が発生したところです。
茂原市の過去3回の大きな水害を検証してみますと、1回目の平成元年7月の集中豪雨によ
る水害では、総雨量217ミリで、一宮川等の越水により、床上浸水730戸、床下浸水1641戸、被
害総額は73億円とされており、国から
激甚災害指定を受け、一宮川の河道の拡幅、また第一・
第二調整池を設置しました。
2回目の平成8年9月の台風17号では、総雨量285ミリ、最大1時間雨量36ミリで、一宮川
等の越水により、床上浸水776戸、床下浸水1361戸、被害総額210億円余となっております。こ
のときも
激甚災害指定を受け、阿久川調節池、堤防のかさ上げが実施されております。
3回目の平成25年10月の台風26号では、総雨量278ミリ、最大1時間雨量35ミリで、一宮川
の越水により水害が発生し、半壊6棟、住家の一部損壊35棟、床上浸水561棟、床下浸水654棟
で、被害総額約10億円となっております。このときの県の検証結果は、地盤沈下と降雨量が主
な原因として、河道内の土砂の撤去、メダケの伐採等を実施し、平成27年2月に100mm/h安
心プランを策定し、新たに40万立方メートルの調節池の増設、堤防のかさ上げなどを実施して
いるところです。
このように過去3回の災害を見てみますと、過去3回とも総雨量が200ミリから300ミリの間
で、千葉県が管理する二級河川である一宮川等から越水しています。そして、県は過去3回と
も対策を立て、平成元年と平成8年では激甚災害の指定を受け、調節池を3カ所つくり、平成
25年分でも1カ所つくろうとしております。さらに河道の掘削や堤防のかさ上げなどを実施し
ています。
こうした過去25年間で3回の大きな水害をもとに、県は対策を講じているにもかかわらず、
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今回の災害はどうして防ぐことができなかったのでしょうか。しかも、今回の水害と平成25年
の水害を比較すると、床上浸水で約3.7倍、床下浸水で2倍と、今まで経験したことのない未
曾有の災害となりました。これでは、この地域に住んでいる住民の方にとっては、どうするこ
ともできません。平成元年から令和元年まで30年間に、4回の大きな水害に見舞われている地
域があるでしょうか。非常に強い憤りを感じてしまいます。
こうしたことを踏まえまして、初めに今回の
大雨災害について、市はどのように認識してい
るのか伺います。
次に、避難勧告から避難指示まで、市民に対する
避難方法等の具体的な対応について伺いま
次に、昨年の
一般質問でも自治会を取り上げましたが、自治会は環境美化や防災、防犯、交
通安全、青少年の健全育成などに取り組み、地域と行政をつなぐ重要なパイプ役を担っている
ということですが、本年の台風等の災害で、自治会はどのような役割と対応をしたのか伺いま
す。
す。
次に、
鳥獣被害防止対策について伺います。
数年以上前から、私の家の周りにイノシシがあらわれ、農作物に大きな被害をもたらしてい
ます。こうしたことから、私の田んぼに2年前にネットを張り、対策を講じたのですが、ネッ
トの下から入られ、被害をこうむりました。このため、一昨年から電気柵を張りめぐらすこと
によりまして、何とか被害を食いとめているところです。
こうしたことから、
イノシシ等の鳥獣被害の過去3年の状況と、その対策について伺います。
以上で、私の1回目の質問を終わります。
○議長(ますだよしお君) ただいまの
岡沢与志隆議員の
一般質問に対し、当局の答弁を求め
ます。
市長 田中豊彦君。
(市長 田中豊彦君登壇)
○市長(田中豊彦君)
岡沢与志隆議員の
一般質問にお答えさせていただきます。
私からはまず、災害についての中で、今回の
大雨災害について、市はどのように認識してい
るのかとの御質問でございますが、10月25日の
大雨災害につきましては、本市を流れる河川の
上流部における大雨が、災害の発生した大きな要因と捉えております。
一宮川、豊田川など、県が管理する複数の二級河川が越水し、床上・床下合わせて3400件を
超える建物被害をはじめ、事業所や
公共施設等の被害は今までにない甚大なものとなり、本市
- 35 -
おります。
おります。
ました。
の産業活動に極めて深刻な影響を及ぼしていると受けとめております。
これまで過去に発生した災害から各種施策を講じてまいりましたが、先ほど議員も御指摘し
ていただいたとおり、いろいろな対策を講じてきておりますけども、今回の災害によりまして
2名の犠牲者を出すなど、大きな被害が発生してしまいました。
平成元年以来、4度の水害を受けた市民のためにも、河川改修の抜本的な見直しを国、県を
はじめ、地元選出の国会議員、
県議会議員にも、早急な対応を強く求めてまいりたいと思って
ただ、この1日の広報でも書きましたが、この異常気象、温暖化によります台風の発生等、
ますます巨大化しております。また、毎年のように来るやもしれません、この水害。これに対
する抜本的な対策というものが、本当に打てるかどうか、早期の問題と中長期的な問題と捉え
て、今後、対応してまいりたいと思っております。
なかなか厳しい状況でございますけども、茂原市としては最善を期してまいりたいと思って
次に、市民に対する
避難方法等の具体的な対応についての御質問でございますが、市民に対
する
避難方法等の具体的な対応につきましては、25日8時36分に
大雨洪水警報が発表され、警
戒レベル4、避難勧告の発令に伴い、
水害警戒区域を対象として、避難所を9カ所開設いたし
その後、11時3分に
土砂災害警戒情報が発表され、12時に
警戒レベル4、避難指示の発令に
伴い、
土砂災害警戒区域を対象に2カ所、避難者の状況から、さらに3カ所を追加し、計14カ
所を開設したところであります。
この後、河川からの溢水が発生したことから、14時25分に
警戒レベル5、
災害発生情報を発
令し、垂直避難などの命を守るための最善の行動をとるよう促したものでございます。
しかし、あのように2名の方が亡くなったということは、非常に残念で、ショックを受けて
おるところであります。
私からは以上でございます。
○議長(ますだよしお君) 総務部長 山田隆二君。
(総務部長 山田隆二君登壇)
○総務部長(山田隆二君)
総務部所管にかかわります御質問に御答弁申し上げます。
台風15号における市、県、東京電力などの対応について、どのように考えているのか。また、
それを検証し、対策を講じたのかとの御質問でございますが、台風15号におきましては、暴風
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により倒木や建物損壊など多くの被害があり、これらに伴い、大規模な停電も発生いたしまし
た。
市の対応につきましては、停電の復旧まで長い期間を要したことから、暑さ対策として、停
電していない避難所6カ所を開設するとともに、入浴施設の無料開放を行いました。また、建
物損壊に対して、屋根等を覆う
ブルーシートを3111枚、配布いたしました。
県の対応につきましては、支援物資として
ブルーシート780枚の支援を受けましたが、県に
おける備蓄物資の種類や
数量、運搬方法等について情報が得られておらず、今後においては情
報共有が必要であると考えております。
次に、東京電力への対応でございますが、大規模停電の発生後、すぐにホットラインがつな
がらなくなり、復旧等の情報が得られない中で、市民からの問い合わせが殺到いたしました。
停電解消後、情報の提供について強く申し入れるとともに、病院等の施設を優先して復旧する
ように要請したところでございます。
今後は市といたしましても、今回の検証等を踏まえ、暴風に関しての予防対策の周知に努め
るとともに、配備体制や避難基準についても見直してまいりたいと考えております。以上です。
○議長(ますだよしお君) 市民部長 関屋 典君。
(市民部長 関屋 典君登壇)
○市民部長(関屋 典君)
市民部所管にかかわります御質問に御答弁申し上げます。
2の自治会について、災害における自治会の役割と対応についての御質問でございますが、
本年の台風等の災害に際しまして、自治会は各地域において培われた人と人とのつながり、き
ずなを生かし、いわゆる自助、共助、公助の中の共助の担い手として、非常に大切な役割を果
たしていただきました。
具体的には、自治会長や役員の皆様を中心に、住民の安否確認や避難誘導、
避難所運営への
協力、家財道具、畳等の運び出しや土砂のかき出し、また空き巣、盗難等に対する警戒など、
さまざまな対応をしていただいたところでございます。以上でございます。
○議長(ますだよしお君)
経済環境部長 大橋一夫君。
(
経済環境部長 大橋一夫君登壇)
○
経済環境部長(大橋一夫君)
経済環境部所管にかかわります御質問に御答弁申し上げます。
鳥獣被害の状況について、
イノシシ等の被害、過去3年の状況と、その対策はとの御質問で
ございますが、過去3年の鳥獣被害につきましては、イノシシによる水稲の食い荒らしや田の
踏み荒らし、掘り返しが多く発生しております。
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捕獲頭数としましては、平成28年度が218頭、29年度が230頭、30年度が228頭であり、共済
補償対象は、平成28年度が4.6ヘクタールで110万7000円。29年度が3ヘクタールで62万9000円。
30年度が1.5ヘクタールで40万円の被害となっており、減少しております。
また、小型獣の被害では、アライグマ、ハクビシンなどによるトウモロコシやブドウ等の食
害が報告されております。
対策につきましては、イノシシにおいては、箱わな、くくりわなによる捕獲、及び電気柵に
よる侵入防止、
耕作放棄地の適正管理による、すみかをなくす
取り組み等を行っております。
アライグマハクビシン等につきましては、小型の箱わなによる捕獲と電気柵による侵入防止
を図っているところでございます。以上でございます。
○議長(ますだよしお君) 再質問ありますか。
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) まず、台風15号についてですが、市、県、東電と、情報の共有につ
いて連携を密にすること。また、暴風雨に関して、配備体制や避難基準についても見直しをし
ていくということですので、よろしくお願いいたします。
また、今回の災害の教訓として、強風による倒木や停電により日常生活に支障を来しました。
こうしたことから、避難所、水道、福祉施設などの停電対策についても検討していただきたい
と思います。
ます。
次に、
大雨災害についての中で、
大雨災害の原因は、河川の上流部における大雨が、被害の
発生した大きな要因であるということです。確かに、上流部である長柄町の水上では、総雨量
360ミリを記録していますが、これらについては後ほど、具体的な質問をしていきたいと思い
また、今回の災害では、避難勧告から
警戒レベル5の避難指示までの発令が、迅速に行われ
たことにより、早い段階での避難の対応など、市の判断は適切に行われたものと思います。し
かし、今回の水害の特徴は、水の流れが速く、道路の冠水も早いため、車等での避難に支障を
来したことです。こうしたことから、
避難方法等についても再度、検証していただきたいと思
います。
それでは、再質問に移ります。
初めに、今回の大雨時の避難についてですが、各小中学校の児童生徒に対する避難対応につ
いて伺います。
○議長(ますだよしお君) 教育部長 久我健司君。
○教育部長(久我健司君) 避難対応でございますが、小学校は、全ての学校が保護者に引き
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渡しを行い、中学校は、通常の方法で下校した生徒と、保護者へ引き渡した生徒がおりました。
また一部、保護者が迎えに来れないなどの理由から、児童生徒を学校に泊めて、翌日、引き渡
しを行った学校もございました。以上でございます。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) 今回の水害で、私も避難所の
豊田福祉センターで、対応をいろいろ
見ておりました。センター前の道路も水であふれる中、小学校の先生たちの対応は、児童生徒
に対して適切に行っていました。
この一方で、中学校は、通常どおり下校した生徒と、保護者に引き渡した生徒がいたという
ことですが、ある保護者の方からは、児童生徒を迎えに行く途中、腰まで水に浸かり、非常に
危険な思いをした上に、さらに車をだめにしてしまったというお話を聞きました。こうしたこ
とから、学校での避難対応についても、道路等の状況を的確に判断するなど、さらなる検証と
対応をお願いいたします。
次に、台風15号では、避難所を7カ所開設し、避難者が138人。台風19号では33カ所開設し、
避難者1701人。そして今回の
大雨災害では17カ所を開設し、906人と、多くの方が避難されて
いました。
す。
こうした中、避難者からの要望と避難所を運営するための課題と、その対応について伺いま
○議長(ますだよしお君) 当局の答弁を含めます。総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 避難者からは、情報収集のためのテレビや毛布などの要望がござ
いました。また、多くの方が避難した場合、避難所の開設が長引いた場合には、職員だけの対
応が困難となることが、今後の課題でございます。
今後、備蓄品の充実を図るとともに、避難所の対応を検証し、運営についての改善を図って
まいります。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) 今回の台風等が連続して起きたということで、毛布等が足りないと
いうこともあったと思いますので、これらの災害を教訓に対応を検証し、十分な備えをしてい
ただきたいと思います。
めていくのか伺います。
次に、避難所である中央公民館及び停電対策などを含めた防災計画の見直しを行うのか。ま
た、今回の災害を受け、防災マップと洪水ハザードマップの見直しについては、どのように進
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○議長(ますだよしお君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 地域防災計画につきましては、今回の災害を踏まえ、暴風雨に対
する配備態勢や、長期化した停電への対応、避難所の関連事項について、早急に見直しを行っ
てまいります。
また、防災マップと洪水ハザードマップについては現在、統合する業務を進めておりますが、
今回の災害の内容を反映して、本年度末までに作成する予定でございます。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) 防災マップと洪水ハザードマップについては統合して、今回の災害
の内容を反映して作成するということですが、住民への周知徹底のほうをお願いしたいと思い
ます。
次に、25日当日の9時に、県警機動隊により、中央公民館孤立者への救助が開始されたとい
う報告がありましたが、救助態勢についてで、救助の要請件数と、その対応について伺います。
○議長(ますだよしお君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 救助の要請件数につきましては、緊急性等の差異はございますが、
警察では25件の救助要請を受け、81名の方を救助しており、消防本部では62件の救助要請を受
け、166名を救助しております。さらに、災害対策本部に連絡のあった救助要請につきまして
は、警察、消防、消防団を通じて対応いたしました。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) 消防団、それから消防、警察の方には、救助に関して非常に御尽力
いただいたことに対して、感謝したいと思います。
この一方で、市民の方からは、救助に来てもらえなかった。また、遅れたというようなお話
もお聞きします。
いて伺います。
こうした中、当日の17時30分に自衛隊に派遣要請をしていますが、自衛隊の要請と対応につ
○議長(ますだよしお君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 自衛隊につきましては、独自の判断で、当日、下志津駐屯地から
部隊が出動し、移動中に茂原市からの災害派遣要請が出されたことを知りました。ですが、各
所で土砂崩れや冠水等により道路が寸断されまして、また渋滞により、前へ進めない状態でご
ざいました。さらには、高速道路は災害時の道路点検を行っておりまして、通行することがで
きませんでした。
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このため、災害時における移動について、パトカー等による警察の先導や、点検の際の高速
道路の通行を県へ要望いたしました。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) 自衛隊が、道路の寸断等により進めないのでは、救助にならないと
思いますので、災害時における移動についても、強く県に要望していただきたいと思います。
次に、被災者生活再建についてなのですが、11月15日号と12月1日号の広報の臨時号に記載
されているのですが、被災者生活再建について、平成25年の台風26号時との違いはあるのか。
また、住民、商工業、農業従事者等に対する市の独自の支援はあるのか伺います。
○議長(ますだよしお君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 被災者生活再建につきましては、台風26号と同様に災害救助法の
適用による支援のほかに、国や県とともに、一部損壊の住家や被災農業者への支援を新たに実
施する予定でございます。
また、今回の災害では、市独自で崩落土砂等の撤去や家賃の補助を行うとともに、被災事業
者への支援を行う予定でございます。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) 今回の災害では、市の独自支援策として、崩落土砂等の撤去や家賃
補助を行って、農業、商業等の被災事業者への支援を行う予定ということですが、市として、
今回の災害で被災された方に寄り添っていただいていることに対して、一定の評価をしたいと
次に、被災された方が被災者生活再建支援法により適用される内容と、想定される対象者に
思います。
ついて伺います。
○議長(ますだよしお君) 福祉部長 岩瀬裕之君。
○福祉部長(岩瀬裕之君) 被災者生活再建支援制度は、自然災害により居住する住宅が全壊
するなど、生活基盤に著しい被害を受けた世帯に、被災者生活再建支援法に基づき、被害の程
度に応じまして支援金を支給し、生活の再建を支援するものでございます。
本制度が適用される被害区分といたしましては、住宅が全壊あるいは床上1メートル以上
1.8メートル未満の浸水で、大規模半壊の被害を受けた場合などとなっております。
また、今回の10月25日の大雨による災害の対象者は、今のところ全壊4世帯、大規模半壊
126世帯となっております。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
- 41 -
○3番(
岡沢与志隆君) 130世帯の被災者がこの法律の適用を受けて、住宅が全壊の場合で
すと、基礎的な支援金が100万円。床上1メートル以上1.8メートル未満の浸水で大規模半壊の
場合、基礎的な支援の50万円が支給されると思います。
しかし、今回、残りの大部分の被災者が、床上浸水1メートル未満で、法律の適用が受けら
れないと思いますので、法の改正について、国や県に要望していただきたいと思います。
次に、河川について質問いたします。今回、越水した二級河川はどこなのか。また、過去の
水害と比較して、どのような違いがあったのか伺います。
○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 越水した二級河川につきましては、一宮川、豊田川、阿久川、
鶴枝川、赤目川でございます。
また、過去の水害と比較すると、茂原市街地の上流域における長柄町水上において、総雨量
360ミリの降雨があったため、これまで浸水被害が発生していない箇所においても、被害が出
るなど、大規模な浸水被害となりました。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) 今の話ですと、市内を流れる二級河川全てで越水していること。こ
れまで浸水被害が発生してない箇所においても、被害が出ているということです。特に今回の
水害では、豊田川流域でも甚大な被害が発生しています。
もう少し詳しく雨量等を調べてみますと、先ほど長柄町の水上で総雨量360ミリを記録して
いるほか、長南町で総雨量314ミリ、二宮の真名で302ミリを記録しています。しかも、これら
の雨量は1日24時間の雨量ではなく、降り始めてからやむまで約12時間しかたっていません。
つまり、長柄町水上の1時間当たりの平均雨量は30ミリとなり、ピーク時の午前11時から午後
2時までの3時間で、204ミリという記録的な豪雨となっています。
これらの雨水が、茂原の市街地を流れる一宮川に対して、最初に長南から流れる三途川と長
柄町からの一宮川で合流し、次に真名方面から流れる豊田川で、一気に合流します。さらにそ
の先で阿久川、鶴枝川と合流します。これでは、勾配の少ない茂原の市街地は、ひとたまりも
ありません。これが、今回の水害の主な原因だと思います。
それでは、これらの水害は防ぐことができなかったのでしょうか。検証してみたいと思いま
初めに、100mm/h安心プランの現在までの進捗状況と、完成するまでの期間について伺い
す。
ます。
- 42 -
○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 初めに、市が行う対策でございますが、梅田川の早野排水機
場整備につきましては、本年度より工事に着手し、令和4年度の完成に向け、鋭意努力してお
ります。
また、下水処理場に設置されている3台の雨水ポンプ能力増強につきましては、1台目が完
了し、残り2台は雨水管の能力増強とあわせ、令和5年度までの完成を予定しております。
次に、県が行う対策でございますが、第二調節池増設につきましては現在、遮水工事や護岸
工事などが進められており、令和3年度の完成を目標に取り組んでいると伺っております。
また、阿久川合流点付近の河川改修につきましては、全体改修約400メートルのうち、昨年
度までに約50メートルが完成し、本年度は右岸約60メートルの護岸工事や、橋梁かけかえ工事
が進められております。
さらに堤防のかさ上げにつきましては、全体整備延長約12.7キロメートルのうち、これまで
に約2.9キロメートルの整備が完了し、現在、約1.3キロメートルの工事が進められております。
阿久川合流点付近の河川改修並びに堤防かさ上げ工事につきましても、いずれも令和5年度
の完成を目標に取り組んでいると伺っております。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) 今の答弁をお聞きしますと、新たな調節池が完成するまで、あと2
年かかり、堤防のかさ上げの進捗状況は2900メートルということですから、進捗率は約24%で、
完成まであと4年かかるということです。
私は最初、100mm/h安心プランの進捗がおくれているから、越水が生じたのではないかと
も考えました。
ところが県は、前回の災害の検証で、地盤沈下が原因ということで、市内を流れる一宮川流
域、これ両側で12キロに対して堤防のかさ上げ分として、土のうを積んでくれていました。し
かし、今回、河川の越水した箇所を映像で見る限り、堤防のかさ上げ分として積み上げた土の
うをはるかに超えて越水していました。
また、鶴枝に設置されている30万立方メートルの第一調節池へ水が流入してから満杯になる
まで、約1時間程度でした。このことから、今回、増設予定の40万立方メートルの調節池が、
仮に完成されていても、1時間強で満杯になったことでしょう。
つまり、この100mm/h安心プランが完成しても、今回の災害は防ぐことができなかったの
ではないでしょうか。県はこれから検証していくとしていますが、上流部に調整池の設置や、
- 43 -
堤防を今まで以上に高くするスーパー堤防の設置など、現在の100mm/h安心プランの見直し
を含めた抜本的な対策を講じる必要があると思います。
こうした状況の中なのですが、実は県も抜本的な解決に近い対策を講じてくれています。平
成27年2月に策定した100mm/h安心プランの約六月後、平成27年8月に一宮川水系の河川整
備計画を策定し、一宮川の河口から豊田川と一宮川の合流点13.6キロまでの河道を広げるとい
う20年間の計画を策定しています。
昭和46年の水害からの整備で、一宮川河口からの整備は大分進んできましたが、この計画の
中の茂原市の流域、下水処理場の先の阿久川合流点と、市役所先の豊田川合流点までの河川の
片側の断面をほぼ垂直にして、河道を広げる計画を策定しております。
しかし、この計画では、実施してからまだ4年しかたっておらず、完成まであと16年かかっ
てしまいます。しかもこの計画自体が、阿久川合流点と豊田川合流点までをあと16年かけて整
備していくということですので、今回越水した豊田川、阿久川等の流域までは、いつ河道の拡
幅がなされるか、全くわからない状況です。これでは再度、同じような水害が繰り返されてし
まいます。
ただ、都市化された茂原の市街地を救うには、市街地全般の河川と、その上流部までの河川
の両側の断面を垂直にして、河道を広げること。そして、堤防を高くすること。これを早期に、
しかも一気に加速して推進していくしか、水害を防ぐ方法はないと思っています。
こうしたことを踏まえて、二級河川の越水による被害を受けて、市はどのように対応してい
くのか伺います。
○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 国、県に対しまして、今回の浸水被害の状況を踏まえ、浸水
に至ったメカニズムの検証を行い、抜本的な河川改修計画の見直しを強く求めてまいります。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) 抜本的な河川改修計画の見直しを県に要望していくということです
が、県が検証し、対策を講じ、実施するまでに非常に時間がかかると思います。100mm/h安
心プランも、平成25年の水害から6年たっても、まだ完成に至っておりません。そして、水害
はあすにでもやってくるかもしれません。そこで、すぐに実施すべき対策を講じなければなら
ないと思います。
先ほど、県は一宮川流域、両側で12キロに、堤防のかさ上げ分として土のうを積んでくれて
いました。この土のうの高さを数倍に増やすとともに、越水した二級河川全てに土のうを積み
- 44 -
上げる対策を講じてもらいたいと考えています。
また、豊田川、阿久川等の流域には、メダケや流木が繁茂している箇所が相当あります。こ
れらの伐採と土砂の撤去と河道の掘削を早急かつ徹底的に実施してもらいたいと考えますが、
二級河川で早急に実施すべき対策について、市はどのように対応していくのか伺います。
○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 早急な対策といたしまして、河道内の竹木伐採、堆積土撤去
並びに大型土のうによる堤防のかさ上げなどを県に対しまして、これらの対策を来年の梅雨時
期前までに実施していただくよう強く求めてまいります。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) 今、答弁されたことを県に早急に要望していただいて、対策を講じ
ていただきたいと思います。
さて、水害関係でいろいろ質問してまいりましたが、先ほど述べたように、解決すべき問題
が山積みされております。災害を未然に防止するには、河川の抜本的な対策を立て、実施する
とともに、あすにも来るかもしれない水害に備えるため、一時的な対処も早急に進めなければ
なりません。こうしたことを強く国や県に求め、それを実行してもらうためには、強いリーダ
ーシップを発揮できる方が必要です。
そこで、田中市長は、次期市長選に出馬する考えはあるのか伺います。
○議長(ますだよしお君) 市長 田中豊彦君。
○市長(田中豊彦君) 議員御指摘のとおり、平成になって3回、それから令和に入って1回
と、この30年の間に4回、水害に見舞われてしまいました。
私が市長になってから、平成25年に水害に遭ったときに、国、県の方たちにも強く、二度と
起きないように対策を打っていただいたと思いますが、3回もあったのでは、市民の感情もお
さまるところはございませんということで、とにかくこの問題は、抜本的な対策を早期に打っ
ていただきたいという話をさせていただいたところであります。
何度も申し上げているとおり、この二級河川は、あくまでも県の管理でございまして、県会
議員の先生たち、茂原から2人出ておりますけども、2人の先生にも頑張っていただき、また
国会議員の先生にも、とにかく茂原の異常な状況を十分勘案していただき、そして、茂原市と
しては精いっぱいやってきているつもりなのですが、それにのっとった対応を早期に今後も求
めていくつもりでおります。
そうは言っても、やはり早期に、今求められている諸問題がございます。これは今、議員が
- 45 -
指摘されたとおりでございまして、この問題に再度チャレンジするためにも、次期の市長選に
立候補するという覚悟で、今回思った次第であります。
先ほども申し上げましたとおり、大変ショックを受けておりまして、お二人の方が亡くなっ
てしまったということには、私としても反省しておるところです。ただ、その都度、職員には、
絶対に死者を出すなという指示を出していたにもかかわらず、こういうことが起きてしまい、
本当に、トップとして大変責任を感じています。ということでございます。4月には出る予定
でございます。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) それでは、田中市長の強いリーダーシップのもと、災害を未然に防
ぐために強く、それこそ国会議員や県議を通して国や県等に要望していただいて、これらを実
践していただかねばならないと思います。
この質問の最後に、田中市長には、以前あったように、一宮川水系を早期に改修するための
一宮川改修事務所の設置などを再度、県に要望していただくことをお願いしまして、次の質問
に移ります。
れたとのことです。
まず、自治会の災害時の役割は、先ほど自助、共助、公助の中の共助の担い手として、大切
な役割を果たし、今回の災害でも住民の安否確認、避難誘導、
避難所運営の協力などをしてく
このような重要な役割を担っていただいているにもかかわらず、加入率は最近10年間で1%
ずつ減少し、平成30年が57.8%で、今年度は56.7%となっております。
こうしたことから、災害時など、自治会の役割が重要であるため、自治会加入率向上に取り
組むべきと考えますが、見解を伺います。
○議長(ますだよしお君) 市民部長 関屋 典君。
○市民部長(関屋 典君) 各自治会では、住みよい地域をつくるため、防災をはじめとする
さまざまな活動に取り組んでいただいております。その根本でございます住民相互の助け合い
を持続可能なものとするためには、自治会組織の維持強化が不可欠でございます。
そのために自治会長連合会と協力しながら、さまざまな方法によりまして、自治会の加入率
向上に努めてまいりたいと考えております。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) 自治会長連合会と協力して、引き続き加入率向上に努めていただき
たいと思います。
- 46 -
次に、東京の青梅市の自治会連合会は、自治会加入率が減少していることから、自治会の加
入促進活動として、協力企業や商店などで優待サービスが受けられる「すまいるカード」を配
付しています。
こうしたことを検討していただきたいと前回要望したのですが、自治会加入優待カードにつ
いては、どのように検討しているのか伺います。
○議長(ますだよしお君) 市民部長 関屋 典君。
○市民部長(関屋 典君) 自治会への加入促進と地元経済の活性化につながると思われます
自治会加入優待カードについてでございますが、平成31年2月に茂原市商店会連合会と茂原市
自治会長連合会の役員による意見交換の機会を設けさせていただきました。商店会の皆様から、
趣旨は理解できるけれども、実施にはいろいろ難しい点もあるなどの御意見をいただいており
ます。
今後とも消費税率の変更、またプレミアム付商品券の影響など、企業、商店側の動向を見き
わめつつ、引き続き検討してまいりたいと考えております。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) いろいろ難しい点もあるということですが、引き続き検討していた
だきたいと思います。
次に、集会所の新築・改修、エアコンの設置などについてですが、費用の1割を補助してい
るということです。今回の災害で道路が冠水して、避難所まで行けないケースもあったかと思
うのですが、地域の避難所に一時的に避難することなどもあると思います。こうしたことから、
自治会活動の支援策として、集会所の新築や改修など、補助金の充実に取り組むべきと考えま
すが、見解を伺います。
○議長(ますだよしお君) 市民部長 関屋 典君。
○市民部長(関屋 典君) 集会所は、自治会活動を行う上で重要な拠点施設であると考えて
おります。集会所整備事業補助金については今後、充実できるよう引き続き検討させていただ
きたいと思います。以上です。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) 自治会の加入率が年々下がるということ、非常に重要な問題である
と思いますので、補助金自体を充実できるように、総合計画等の中で検討していただきたいと
思います。
次に、鳥獣被害の関係で、
イノシシ等の捕獲はここ数年230頭前後と横ばいだということで
- 47 -
すが、そして被害額が少ないのは、共済の補償となるものだけだからと思います。実際には相
当の被害が出ていると思うのですが、今年から新たに、
耕作放棄地の適正管理による取り組み
を始めたということですが、今後も新たな対策について検討していただきたいと思います。
次に、今まで、捕獲したイノシシを大多喜の施設まで運んで、処理していたと思うのですが、
市内に新たな加工施設ができると聞いているのですが、ジビエを使って、「ねぎぼうず」と連
携ができないのか伺います。
○議長(ますだよしお君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 「ねぎぼうず」では、新商品開発委員会がございまして、日
ごろから加工品の研究開発に取り組んでいるところであります。
加工施設事業者と連携し、ジビエを使った新商品の開発ができるよう、調整に努めてまいり
ます。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) ぜひ「ねぎぼうず」と連携して、ジビエを使った新たな商品が開発
できるようにお願いいたします。
次に、
イノシシ等の鳥獣被害のほか、農家を悩ませているものに、ジャンボタニシの発生が
あります。繁殖力が強く、水があれば、どこにでも発生してしまいます。
こうしたことから、まずジャンボタニシの市域への被害状況と、その対策について伺います。
○議長(ますだよしお君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 被害状況につきましては、市内ほぼ全域で発生しており、近
年急激に増加しているところでございます。
その対策といたしましては、ネットによる水路からの侵入防止、薬剤散布による駆除など防
除対策は行われておりますが、有効な解決策が見つからず、苦慮しているところでございます。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
○3番(
岡沢与志隆君) 市内全域に被害が発生しているということですけれども、ジャンボ
タニシの被害対策としての助成措置の対応はできないのか伺います。
○議長(ますだよしお君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 市といたしましては、国や県に対しまして、有効な駆除方法
の検討と助成措置について要望しておりますので、引き続き関係機関と連携し、被害の軽減が
図られるよう努めてまいりたいと思っております。
○議長(ますだよしお君)
岡沢与志隆議員。
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○3番(
岡沢与志隆君) ジャンボタニシついては、国や県に対して、有効な駆除方法の検討
と助成措置について要望しているということなので、よろしくお願いいたします。
以上で、私の質問項目は終了しますが、今回の災害で被災された住民の方は、大変な思いを
されたに違いありません。この市民の方々に対する職員の方も、大変御苦労だったと思います。
流れくる水の中で、水門の操作に当たる方は、非常に危険な思いをなさったでしょう。また、
避難所の対応の方、災害ごみ担当の方、それから被災された家を調査された方、特に、よく現
場を回ってみますと、不在票が相当数置いてありました。そのほか、各担当部の職員も、非常
によくやってくれていると思います。
まさに台風15号から今回の
大雨災害まで、休む暇もなく対応されていると思いますので、ど
うか健康に留意されることをお願いいたしまして、私の
一般質問を終了いたします。どうもあ
○議長(ますだよしお君) 以上で、
岡沢与志隆議員の
一般質問を終わります。
りがとうございました。
ここでしばらく休憩します。
☆ ☆
午前11時04分 休憩
午前11時15分 開議
○議長(ますだよしお君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、田畑 毅議員の
一般質問を許します。田畑 毅議員。
(10番 田畑 毅君登壇)
○10番(田畑 毅君) おはようございます。会派令和茂原の田畑 毅です。通告に従いまし
て、
一般質問をさせていただきます。
初めに、9月、10月に相次いで発生した台風や大雨により、全国各地で甚大な被害が発生し
ました。本市におきましても、台風による強風で、家屋の損壊や長期にわたる大規模な停電が
発生しました。また、想定を大きく上回る大雨により、床上・床下浸水や道路冠水、崖崩れな
ど甚大な被害が発生し、2名の尊い命が奪われてしまいました。
お亡くなりになられました方々に心よりお悔やみを申し上げるともに、被災されました市民
の皆様に、謹んでお見舞いを申し上げます。
また、復旧に向けて、日夜御尽力いただいております関係者の皆様に、この場をおかりしま
して深く感謝申し上げます。
まず初めに、災害時の学校での生徒の避難について、お聞きします。
- 49 -
令和元年10月25日の大雨で、本市では市内の河川が氾濫し、死者が発生する事態となり、浸
水区域は約1200ヘクタールに及び、床上浸水、約2100件、床下浸水、約1300件の甚大なる被害
をこうむりました。また、国・県道を含む多くの道路が長時間にわたり冠水し、市内の交通網
は麻痺状態に陥りました。
本市では、10時20分に
警戒レベル4の避難勧告を
水害警戒区域に発令し、避難所9カ所を開
設。12時に
警戒レベル4の避難指示を
水害警戒区域と
土砂災害警戒区域に発令し、新たに避難
所2カ所開設し、合計11カ所といたしました。そして12時25分に
警戒レベル5、
災害発生情報
を
水害警戒区域に発令しました。
この日は金曜日の平日で、多くの児童生徒が保育園、幼稚園、そして学校に当園、登校して
おりました。このような災害時の学校での生徒の避難方法の指示判断について。児童生徒の避
難方法の指示について、本市の基本的な考えをお伺いいたします。
次に、今回の大雨では、本市は10時20分に避難勧告、12時に避難指示を発令、14時25分、災
害発生情報を発令しております。今回の水害での各学校の生徒避難の状況の把握について。児
童生徒の避難状況について、お伺いいたします。
次に、今回の水害は想定外の規模だったためか、学校の避難指示も二転三転しているところ
もあり、その指示で、本当に生徒の安全が確保できるのかと思われる学校もありました。学校
の避難指示の検証について、今回の水害の経験を踏まえ、避難指示方法について検証すべきと
考えるが、本市ではどのように考えているのか、お伺いいたします。
次に、今回の令和元年10月25日の大雨に対しての水門の操作、排水ポンプの設置について、
お聞きします。
今回の大雨では、10月25日の3時から17時までの総雨量が222ミリ、時間最大雨量が同日の
11時40分から12時40分の1時間で42ミリ、一宮川の最高水位が同日の19時40分で9.75メートル
を観測するなど、今まで本市が経験したことのない大雨でした。今回の大雨で、一宮川、豊田
川、阿久川、そして梅田川などが氾濫し、その流域を中心に、市内の浸水区域は1200ヘクター
ルにも及ぶ甚大な被害をこうむりました。
今回のような大雨のときは、河川の水が水門から流入し、水害が発生するおそれがあるため、
河川に設置されている水門の適切な操作が求められます。前回の平成25年の水害のときには、
この水門の操作が適切であったかどうかが、随分と問われました。
今回の大雨での水門操作について、市が操作員となっている水門において、どのような操作
を行ったのか、お伺いいたします。
- 50 -
次に、今回の大雨では、河川が氾濫していない地域でも、浸水被害を受けた地域もございま
す。大芝の土地区画整理地区などは、10月25日のお昼ごろには、車が通行できなくなるほど道
路が冠水していました。このような地域は他にもございます。
このような地域で、早急に浸水被害に対処するには、仮設排水ポンプを設置して、雨水を排
水するのが、非常に有効な手段だと思われますが、今回の大雨での排水ポンプの設置について、
どこに仮設排水ポンプを設置したのか、お伺いいたします。
以上で、私の最初の質問を終わりにいたします。よろしく御答弁のほど、お願いいたします。
○議長(ますだよしお君) ただいまの田畑 毅議員の一般質問に対し、当局の答弁を求めま
す。
市長 田中豊彦君。
(市長 田中豊彦君登壇)
○市長(田中豊彦君) 田畑 毅議員の一般質問にお答えさせていただきます。
私からはまず、水害に対しての水門操作、排水ポンプ設置についての中で、今回の大雨での
水門操作についての御質問でございますが、水門の操作につきましては、赤目川の乗川水門は
25日9時に閉鎖し、27日15時30分に開門。阿久川の東郷水門は10時40分に閉鎖し、翌日の6時
35分に開門。一宮川の中の島第二水門は11時30分に閉鎖し、翌日の6時30分に開門。阿久川の
腰当水門は17時25分に閉鎖し、22時20分に開門。同じく阿久川の道目亀水門は17時25分に閉鎖
し、22時に開門し、計5カ所を操作いたしました。
次に、仮設ポンプの設置場所についての御質問でございますが、上永吉一本橋付近、それか
ら大芝三丁目調節池及び本小轡杉屋団地においては25日9時から翌日の8時まで。また、千町
ニュータウン地先には26日12時から翌日の12時まで、計4カ所の仮設ポンプを設置いたしたと
ころでございます。
私からは以上です。
○議長(ますだよしお君) 教育長 内田達也君。
(教育長 内田達也君登壇)
○教育長(内田達也君) 教育関係の御質問に御答弁申し上げます。
災害時の学校での生徒の避難についての中で、初めに、児童生徒の避難方法の指示の基本的
な考えでございますが、各小中学校では、火災や地震、風水害などの災害時における避難方法
の指示を含めた危機管理マニュアルを作成しております。各校とも、地震は震度5強以上で、
児童生徒を保護者に引き渡すとしておりますが、風水害については、地形や学区の広さ、市街
- 51 -
地と郊外など地域差があることから、学校ごとに校長が判断して対応しております。
次に、今回の水害での各学校の生徒避難の状況でございますが、小中学校では、学区の状況
や気象情報から、学校ごとに下校時刻を早めた学校と遅らせた学校がありました。下校方法に
ついては、小学校は、全ての学校が保護者への引き渡しを行い、中学校は、通常の方法で下校
した生徒と保護者に引き渡した生徒がおりました。
また、保護者を迎えに来られないなどの理由から、児童生徒を校内に泊まらせた学校は、小
学校4校15名、中学校4校83名でございました。
次に、今回の水害の経験を踏まえての避難指示方法の検証についてでございますが、今回の
水害は、台風21号が東に大きくそれたことや、雨がやんだ後に越水や内水の増加、道路の冠水
など、想定をはるかに超えたことから、各学校で登下校を判断することの難しさがありました。
今後も引き続き、児童生徒の安全確保を最優先することを念頭に、今回の水害対応について、
全学校で早急に検証するように指示しております。
また、避難等の判断の指針となる各学校の危機管理マニュアルについて、避難勧告や避難指
示への対応、通学路の安全確認、引き渡しの方法、保護者連絡の仕方などの見直しを図るよう
指示いたしました。以上でございます。
○議長(ますだよしお君) 再質問ありますか。田畑 毅議員。
○10番(田畑 毅君) 災害時の学校での生徒の避難方法の指示判断について、再質問いたし
ます。
風水害については、地形や学区の広さ、市街地と郊外などの地域差があることから、学校ご
とに校長が判断して対応しているとのことですが、校長が生徒の安全のために適切に判断する
には、各地域の災害の情報に関して、市と綿密に連絡を取り合うことが不可欠だと思われます。
各学校と市との間で、地域の水害情報のやりとりがあったのか、お伺いいたします。
○議長(ますだよしお君) 教育部長 久我健司君。
○教育部長(久我健司君) 学校に向けまして午前9時30分ごろに、市で第2配備体制がしか
れたことや、午前9時50分ごろに、気象庁からの注意喚起の情報を伝えているところです。そ
の後も、授業の短縮や下校時刻の変更につきまして、連絡を教育委員会と学校で取り合ってお
ります。
るよう指示いたしました。
学校から、地域の冠水情報についての問い合わせもございましたが、十分な状況の把握がで
きておらず、また、刻々と状況が変化していたため、学校の職員で、近隣の道路状況を確認す
- 52 -
○議長(ますだよしお君) 田畑 毅議員。
○10番(田畑 毅君) 学校が得る災害情報よりも、市が把握する災害情報のほうが、スピー
ドも量も上だと思われます。例えば市が、ある地域の道路冠水の情報を得て、その地域の道路
はほとんど冠水しているので、生徒を学校で待機させるように指示するとか、市が把握した情
報により、各学校への避難指示はあったのか、お伺いいたします。
○議長(ますだよしお君) 教育部長 久我健司君。
○教育部長(久我健司君) 児童生徒の下校時刻を何時にするのか。集団下校なのか。保護者
への引き渡しなのかを含め、適切に判断するよう指示いたしました。その後も各学校と連絡を
取り合い、状況を把握いたしました。
各学校では、天気予報による予測をはるかに超えた雨量や、急激な河川の増水のため、時間
の経過に伴い、判断を変えていかざるを得ない状況にございました。
今後、学校が水害への対応をより適切に判断できるように、市や県が公表しております積算
雨量や一宮川早野観測所の水位など、積極的に情報提供していきたいと考えております。
○議長(ますだよしお君) 田畑 毅議員。
○10番(田畑 毅君) 次に、今回の水害での各学校の生徒避難の状況の把握について、再質
問いたします。
避難所である中学校で避難していた、ある中学生の父兄から、水が引いたので、夜半に、避
難所である中学校から帰宅したお子さんから、その日の状況を確認したところ、午後4時ごろ
に下校したが、道路が冠水していて腰くらいまでつかり、家に帰ろうとしたが、諦めて学校に
引き返した。友達もいろいろ回って、胸ぐらいまでつかり、ちょうど居合わせた人に、危険だ
から引き返せと言われ、学校に戻ったと、とんでもない答えが返ってきたというお話を聞きま
した。
ここでお聞きします。家に帰ろうとした生徒が水につかったため、学校に戻ったと聞いてお
りますが、そのことを把握しているのか、お伺いいたします。
○議長(ますだよしお君) 教育部長 久我健司君。
○教育部長(久我健司君) 小学校では、全ての学校が保護者への引き渡しを行いましたが、
中学校についてですが、学校ごとに申し上げますと、東中学校では、通学路の安全確認をした
上で、生徒全員を下校させました。冨士見中学校では、近隣地区について教員が引率して生徒
を下校させ、その他の生徒は保護者への引き渡しを行いました。茂原中学校では、徒歩通学者
の通学路の安全を確認した上で下校させ、その他の生徒は保護者への引き渡しを行いました。
- 53 -
南中学校では生徒全員の保護者への引き渡しを行いました。本納中学校では、冠水しやすい地
区の生徒さんは保護者への引き渡しを行い、その他の生徒は通学路の安全を確認した上で下校
させました。早野中学校と西陵中学校では、生徒に注意を促し、その上で下校させるとともに、
保護者への引き渡しを行いました。
その結果、下校をした生徒さんで、足から胸にかけて水につかってしまい、戻ってきた生徒
がいた学校があったことは把握しております。
○議長(ますだよしお君) 田畑 毅議員。
○10番(田畑 毅君) 周辺の水害状況を十分に把握しないまま、保護者の在宅確認をせずに、
避難所である中学校から生徒を帰宅させ、そのような事態が起きてしまったということですが、
そのような事態が起きた経緯について、お伺いいたします。
○議長(ますだよしお君) 教育部長 久我健司君。
○教育部長(久我健司君) 中学校では、豪雨の中、早く帰らせるよりも、雨が上がる午後4
時ごろに帰らせたほうがよいと判断いたしました。一部の中学校では下校時、冠水の状況が十
分把握できていなかったために、道路に障害物があったり、道路の冠水がひどかったりした場
合には、学校に戻ってくるよう指導いたしました。しかし結果的に、冠水した道路を進んでし
まった生徒がおり、水につかってしまってから学校に戻ってきたという事態が起きたと考えて
おります。
教育委員会といたしましても、このような事態が起きたことを重く受けとめ、学校と改善策
を協議しながら、何よりも児童生徒の安全、命を第一に考え、指導を徹底してまいります。
○議長(ますだよしお君) 田畑 毅議員。
○10番(田畑 毅君) 次に、学校の避難指示の検証について再質問いたします。
避難等の判断の指針となる各校危機管理マニュアルについて、避難勧告や避難指示への対応、
通学路の安全確認、引き渡しの方法、保護者連絡の仕方など、見直しを図るよう指示したとい
う答弁でしたが、避難指示が出た時点、段階で、学校にとどめておくことが安全と考えますが、
今後どのように対応するのか、お伺いいたします。
○議長(ますだよしお君) 教育部長 久我健司君。
○教育部長(久我健司君) 議員おっしゃるとおり、避難指示が出ている状況では、児童生徒
を学校にとめおくことが安全であると考えております。今後も児童生徒の安全確保を最優先に
考えることを念頭に、各種気象警報や避難勧告、避難指示が出ている場合の対応について検討
し、登下校の方法や授業の短縮、児童生徒を下校させずに学校にとどめておくことなど、各学
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校が速やかに判断できるようにしていきたいと考えております。
○議長(ますだよしお君) 田畑 毅議員。
○10番(田畑 毅君) 今回の水害では、予想をはるかに上回る甚大な被害を本市にもたらし
ました。幸いにも、児童生徒の人的被害はありませんでしたが、一歩間違っていれば大変なこ
とになっていた避難指示もありました。
冠水のために帰宅ができない保護者の方は当然、お子さんも帰宅できず、学校で待機してい
ると考えます。そのような状況下で生徒を帰宅させ、もし事故があった場合には、学校側は、
学校に戻ってこないので、帰宅していると思い、保護者の方は、自分たちも帰宅できていない
ので、子供も当然、学校にとどまっていると思い、事故の発覚がどんどんおくれて、取り返し
のつかないことになってしまいます。
今回の経験を決して無駄にすることなく、しっかりと検証して、このような場合はこのよう
にするというような、できる限り各学校の判断に委ねるのを省く方向で、学校の危機管理方法
を見直していただきたい。このことを強く要望いたします。
次に、今回の大雨での水門の操作について再質問いたします。
今回の大雨で、赤目川の乗川水門、一宮川の中の島第二水門、阿久川の東郷水門、腰当水門、
そして道目亀水門の計5カ所の水門を操作したとのことですが、それぞれ、どのような判断で
水門を操作したのか、お伺いいたします。
○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 東郷水門、中の島第二水門につきましては、近接している各
排水機場のポンプの稼働に合わせて、操作を行いました。また、乗川水門、腰当水門及び道目
亀水門につきましては、本線からの流入が確認されたことにより、被害の拡大のおそれがある
と判断し、水門操作したところでございます。
○議長(ますだよしお君) 田畑 毅議員。
○10番(田畑 毅君) 赤目川の乗川水門を9時に閉鎖するなど、大雨の早い段階で水門の操
作に着手しておりますが、今回の操作判断を市はどのように考えているのか、お伺いいたしま
す。
○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 水門操作につきましては、排水機場の稼働状況、河川水位及
び本川から流入している状況を確認しながら操作したところであり、適切な操作であったもの
と考えております。
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○議長(ますだよしお君) 田畑 毅議員。
○10番(田畑 毅君) 今回の大雨では、結果的には川の水が堤防を越水してしまい、本市に
甚大な被害を及ぼしてしまいましたが、今回の水門の操作により、どのような効果があったの
か、お伺いいたします。
○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 本川からの流入を防ぐことによる、急激な内水位の上昇を防
ぐことなどの効果がございました。
○議長(ますだよしお君) 田畑 毅議員。
○10番(田畑 毅君) 次に、今回の大雨での排水ポンプの設置について再質問いたします。
上永吉一本橋付近、大芝三丁目調節池、本小轡杉屋団地、そして千町ニュータウン地先、計
4カ所に仮設排水ポンプを設置し、運転したとのことですが、それぞれの場所に設置した仮設
排水ポンプの数についてお伺いいたします。
○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 仮設ポンプの数につきましては、上永吉一本橋付近に8イン
チポンプ2基、大芝三丁目調整池に8インチポンプ1基、本小轡杉屋団地に4インチポンプ1
基、千町ニュータウン地先に4インチポンプ1基の計5基でございます。
○議長(ますだよしお君) 田畑 毅議員。
○10番(田畑 毅君) 仮設排水ポンプの設置した数については、8インチポンプが2基の場
所と1基の場所、そして、4インチポンプが1基の場所が2カ所、計5基を設置したとのこと
ですが、そのように設置した理由について、お伺いいたします。
○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 設置した4カ所につきましては、茂原市地域防災計画におい
て、排水ポンプ設置重点箇所として位置づけており、上永吉一本橋付近、大芝三丁目調整池に
つきましては、降雨予測をもとに事前に設置しました。本小轡杉屋団地及び千町ニュータウン
地先においては、道路が冠水したことにより、地域住民の要請を受け、設置したところでござ
います。
○議長(ますだよしお君) 田畑 毅議員。
○10番(田畑 毅君) 設置した箇所においては、本市の地域防災計画において仮設排水ポン
プ設置重点箇所と、道路が冠水したことで、地域の住民から要請を受けた箇所ということです
が、今回設置した仮設排水ポンプの効果はどうだったのか、お伺いいたします。
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○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 今回の豪雨につきましては、一部の地域におきまして、浸水
被害が生じてしまいましたが、急激な内水位の上昇を抑えることや、降雨後の滞水を排除する
効果があったものと考えております。
○議長(ますだよしお君) 田畑 毅議員。
○10番(田畑 毅君) 今回の大雨での仮設排水ポンプの効果をお聞きし、内水問題に対して、
ある一定の効果があることが確認できました。大雨のときに仮設排水ポンプが必要な箇所は、
他にもあると思われます。
す。
仮設排水ポンプの増設が必要と思われますが、どのように考えているのか、お伺いいたしま
○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 状況に応じて増設することも必要であると思いますが、仮設
ポンプでの内水排除には、限界があるものと考えております。
○議長(ますだよしお君) 田畑 毅議員。
○10番(田畑 毅君) 今回の大雨では、河川が氾濫する前から、道路が冠水し、車が通れな
くなり、浸水してしまった地域もございます。また、河川の氾濫とは関係なく浸水してしまっ
た地域もございます。応急処置的には、仮設排水ポンプの設置は非常に有効な手段だと思われ
ますが、河川の氾濫とは関係なく、内水問題で道路冠水、そして浸水してしまった地域では、
今回のような大雨ではなくても、道路冠水や浸水が発生してしまいます。
市民の皆様が安全安心に暮らしていただくためには、そのような地域の排水路と調節池の整
備、そして、仮設ではなく常設の排水機場整備を強く要望いたします。
最後に、本市は今回で4度目の大規模水害をこうむりました。毎回被害に遭っている方々か
らは、市の水害対策には期待できない。県、国の対策にも同様に期待できないというような諦
めムードが漂っています。これでいいのでしょうか。いいわけがございません。
我々の仕事は、全ての市民が安全安心に暮らしていけるようにすることです。ここに住み続
けたいと思ってもらえるようにすることです。こんな有事のときには、少しでも希望の光を見
ていただくために努力することです。
今回の一般質問で、2つのことを要望させていただきました。1つは、学校の危機管理方法
の見直し。もう一つは、内水問題が発生している地域の排水路、調節池、そして排水機場の整
備。
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学校の危機管理方法の見直しのほうはソフトの面ですし、何よりも子供たちの安全のために、
検証後に速やかにやっていただきたい。排水路などの整備はハードの面なので、お金も時間も
かかります。ですが、それを理由にやらなければ、その地域の方々は、いつまでたっても安全
安心に生活できません。すぐに全てができなくても、できることから一つ一つやることで、市
民の方々に希望の光を見せることができると私は信じています。
当局の皆さんが、本市の復旧・復興のために懸命に御尽力されていることは重々承知してお
ります。本当にありがとうございます。その上での要望でございます。これからも、愛する茂
原のために、ともに頑張りましょう。
以上で、私の一般質問を終わりいたします。ありがとうございました。
○議長(ますだよしお君) 以上で、田畑 毅議員の一般質問を終わります。
ここでしばらく休憩します。
☆ ☆
午前11時46分 休憩
午後1時00分 開議
○副議長(前田正志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、大柿恵司議員の
一般質問を許します。大柿恵司議員。
(4番 大柿恵司君登壇)
○4番(大柿恵司君) 12月議会3番目に登壇させていただきます。会派緑風会の大柿恵司で
ございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
このたびの3回連続の災害では、被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。また、
復旧に御支援、御協力くださいました多くの皆様にも、心より御礼申し上げます。
さて、このたびの3連続の台風では、どちら様も初めての体験をなさいました。地球温暖化
の影響による気候変動が、いよいよ身近な問題になったと感じられる出来事でした。我々関東
地方、千葉茂原に住む者も今後、このような災害が頻繁に起きることを想定して、できる限り
の準備をしなければならないと思います。
安全安心で、住んでよかったと思える茂原市をつくるために質問に入らせていただきます。
今回は台風災害に関連した質問のみで、7項目につきまして質問させていただきます。
初めに1項目めの質問に入ります。このたびの台風災害の教訓と、今後の安心安全で住みや
すい茂原市に向けて、今回の災害で得た教訓は何であったのかをお伺いします。
次に、第2項目めの質問は、100mm/h安心プランについての質問です。私ども一般市民は、
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本市が進める100mm/h安心プランに大いなる期待と安心感を持って、日々の暮らしをしてお
りました。ところが、今回の大災害です。100mm/h安心プランへの信頼感は、もろくも崩れ
去りました。そこで、2つほどお伺いします。
1つは、100mm/h安心プランは、目的どおりの効果があったのかをお伺いします。
2つ目は、6月議会で御答弁をいただいたとおりに、茂原市緑町鷲巣橋からの越水は、土の
うの設置により阻止できたのかをお伺いします。
さて、第3項目めの質問は、被災者支援策についての御質問でございます。被災された皆様
は、がっくりと肩を落とされました。そこで、このことに関しまして3問、質問させていただ
きます。
1問目といたしまして、被災した住民にどのような支援策が必要と考えるのか。また、茂原
市独自の支援策とあわせてお聞かせ願います。
2問目は、被災した民間企業等にはどのような支援策を行うのか。また、茂原市独自の支援
3問目は、被災した農家にはどのような支援策を行うのかを、茂原市独自の支援策とあわせ
次に、4項目めの質問になります。河川等改修策について、以下6問ほど質問させていただ
二級河川についてですが、まず初めに、改修が必要となる二級河川の名称と事業名、延長及
策とあわせてお伺いします。
てお伺いいたします。
きます。
び完成予定年度をお伺いいたします。
及び完成予定年度をお伺いいたします。
ように機能させたのかをお伺いします。
続いて2問目の質問ですが、茂原市の管理で今後、改修が必要となる準用河川の名称と延長
さらに3問目ですが、一宮川流域において、茂原市内のため池は何カ所あり、減災にはどの
4問目です。一宮川流域において、市内の水田の面積と豪雨時の貯留可能水量はどのくらい
で、例えれば第二調節池の何カ所分に当たるのか。また、南白亀川流域ではどうなのかをお伺
いします。
続いて、5問目の質問をさせていただきます。もともと氾濫地あるいは低湿地であったとこ
ろ、水田であったところを開発して現在、住宅地や商業地等になっている区域は今後、どのよ
うな方策を考えているのか、お伺いいたします。
終わりの6問目です。河川改修等による氾濫や冠水が防止できるまでの間、既存の住宅等建
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築物については、それを取り囲む止水壁の設置が有効と考えますが、補助事業等での実現に取
り組む考えがおありなのかをお伺いします。
次に、大きな5項目めの質問でございます。防災行政無線について質問させていただきます。
風雨が強くなると、聞き取りにくい防災行政無線の解決策はあるのか、お伺いいたします。
続きまして、6項目め、市民の避難について質問させていただきます。避難発令のタイミン
グや避難経路、避難施設の受け入れ管理は適切であったのかをお伺いいたします。
最後に7項目めです。ボランティアについての質問をいたします。ボランティアはたくさん
おいでくださって、人数的には十分に足りたとお聞きしております。また、支援を頼まれた被
災者の皆様は、心から感謝なさっていたことと思います。もしも、災害ボランティアセンター
で依頼者との間にトラブルでもありましたならば、次回のためにも、その有無と内容をお聞か
せいただきたく、お伺いいたします。
以上で、1回目の質問を終わります。御答弁、どうぞよろしくお願い申し上げます。
○副議長(前田正志君) ただいまの大柿恵司議員の
一般質問に対し、当局の答弁を求めます。
市長 田中豊彦君。
(市長 田中豊彦君登壇)
○市長(田中豊彦君) 大柿恵司議員の
一般質問にお答えさせていただきます。
私からは、被災者支援についての中で、被災した民間企業等に対する支援策についての御質
問でございますが、本市の中小事業者に対する支援といたしましては、千葉県が実施する支援
事業を受けた事業者に対し、本市独自で上乗せを行い、事業活動の再開に必要な費用の一部を
助成いたします。
ます。
県の支援は、補助対象経費の4分の3、上限額1000万円を助成することとなっており、市で
は、補助対象経費の4分の1を対象として、その2分の1、上限額を50万円として助成いたし
あわせて、茂原市中小企業融資制度を活用し、復旧に要する融資を受けた場合、千葉県信用
保証協会に支払う信用保証料の全額を助成いたします。
次に、被災した農家に対する支援策についての御質問でございますが、被災した農業施設や
農業機械につきましては、強い農業担い手づくり総合支援交付金による支援を予定しており、
補助率は施設共済の加入・未加入により違いがありますが、国、県、市において最大で9割と
なります。
市独自の支援策といたしましては、事業費が20万円未満の場合は、県では対象外としており
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ますので、被災農家の負担が1割になるよう、市独自で上乗せを予定しております。
次に、営農再開に向けた支援として、被災圃場の消毒や施肥、種や苗等の購入経費を支援す
る持続的生産強化対策事業を予定しており、補助率は国が5割であるため、被災農家の負担が
1割になるよう、市独自で上乗せを予定しております。
また、被災農家に対し、再生産に必要な資金または施設の復旧資金を低金利で融資し、県と
市で利子補給してまいります。
私からは以上でございます。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
(総務部長 山田隆二君登壇)
○総務部長(山田隆二君)
総務部所管にかかわります御質問に御答弁申し上げます。
まず、今回の災害で得た教訓は何であったのかとの御質問ですが、今回の一連の災害におき
ましては、暴風雨による長期間の停電や一部断水により、予備電源や発電機の確保、備蓄水等
甚大な浸水につきましては、本市の気象情報だけでなく、上流域の降雨予測を的確に捉える
の重要性を痛感したところであります。
必要性を改めて感じております。
また、平成になってから4度目の浸水であり、河川改修の抜本的な見直しが必要であるため、
国や県に対して、対策を講じるべく、迅速な対応を強く求めてまいります。
今後も引き続き、行政だけでなく、自助、共助を含め防災対策の強化を推進してまいります。
次に、被災した住民にどのような支援策が必要か、茂原市独自の支援策とあわせて伺うとの
御質問でございますが、被災した住民への支援策につきましては、浸水地域の消毒や災害ごみ
の回収など、少しでも早くもとの生活に戻れるよう、支援が必要であると考えております。
本市の独自の支援策につきましては、市税等の減免、見舞金等の配付、下水道使用料の減免
等、また国や県の制度にあわせて、被災住宅支援として、住む家の提供支援を行ってまいりま
す。さらに、民地において発生した崖崩れによる土砂の撤去に対しましても、支援を行ってま
いります。
次に、聞き取りにくい防災行政無線の解決策はあるのかとの御質問でございますが、防災行
政無線につきましては、現在もデジタル化を計画的に実施しており、完了年度は令和3年度を
予定しております。これに加えて、
水害警戒区域や
土砂災害警戒区域を優先して、一部個人負
担も含めた戸別受信機の整備について検討しております。
次に、避難発令のタイミング、避難経路、避難施設の受け入れ管理は適切であったのかとの
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御質問でございますが、避難発令のタイミングにつきましては、避難勧告等の判断伝達マニュ
アルを基本とし、適時発令できたものと認識しております。避難経路、避難施設の受け入れ管
理につきましては、防災マップや洪水ハザードマップにより、市民には事前に避難場所や避難
経路を確認していただくよう周知を図っており、開設した指定避難場所におきましても、指定
避難場所開設運営マニュアルに基づき、適切な受け入れができたものと思っております。
しかしながら、多くの避難者を受け入れるには、自主防災組織や自治会等の協力が不可欠で
あり、今後も検証を行い、よりよい管理をできるよう努めてまいります。以上でございます。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
(都市建設部長 渡辺修一君登壇)
○都市建設部長(渡辺修一君) 都市建設部所管にかかわります御質問に御答弁いたします。
最初に、台風災害についての御質問で、100mm/h安心プランは、目的どおりの効果があっ
たのかとの御質問ですが、100mm/h安心プランにつきましては、平成25年10月の台風26号に
よる浸水被害の対策として、河川と下水道のハード対策、流域内の流出抑制対策や危険情報周
知等のソフト対策を計画し、平成27年2月3日に国の登録を受けたところでございます。
本プランにつきましては、概ね10年間で各対策を完了させ、対象とする降雨と同規模の降雨
に対し、茂原市街地の浸水被害の軽減を図る取り組みを進めておりましたが、10月25日の豪雨
では、茂原市街地の上流域における長柄町水上において、総雨量360ミリの降雨があったこと
や、各対策が完了していない状況であったため、目的どおりの効果は得られなかったものと考
次に、鷲巣橋からの越水は、土のう設置により阻止できたのかとの御質問ですが、短時間に
河川水位が上昇したことにより、鷲巣橋の右岸上流下流のかさ上げを行った堤防より越水して
いたことから、土のうの設置を行ったといたしましても、周辺地域の状況は変わらないものと
えております。
考えております。
次に、改修が必要となる二級河川の名称と事業名、延長、完成予定年度との御質問ですが、
市内の二級河川の改修につきましては現在、県において一宮川、阿久川、鶴枝川並びに赤目川
の改修が進められております。
一宮川につきましては、平成27年8月に河川整備計画が策定され、広域河川改修事業により、
河口から豊田川合流点までの約13.6キロメートルの改修が計画され、計画策定時点から概ね20
年で完成する予定と伺っております。阿久川につきましては、県単河川改良事業による獅子吼
橋から市兵衛橋までの約1.8キロメートルの改修計画、鶴枝川につきましても、県単河川改良
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事業による鶴枝橋上下流の約500メートルの改修が計画されております。また、赤目川につき
ましては、広域河川改修事業、住宅市街地基盤整備事業及び大規模特定河川事業により、南白
亀川合流点から上総橋までの約7.7キロメートルの改修が計画されております。
阿久川、鶴枝川、赤目の3河川につきましては、いずれも完成予定年度は公表されていない
状況でございます。
しております。
次に、茂原市管理で今後、改修が必要となる準用河川の名称、延長、完成予定年度との御質
問ですが、市が管理する準用河川の改修につきましては、梅田川並びに乗川の河川改修を実施
梅田川につきましては、一宮川合流点から早野中学校までの約1.1キロメートルの改修とあ
わせ、早野排水機場の整備を進めております。当面は、早野排水機場の整備を重点的に実施し、
令和4年度の完成に向け、鋭意努力しております。
乗川につきましては、赤目川合流点から県道本納停車場線までの約1.6キロメートルの改修
を計画しておりますが、赤目川の改修が乗川合流点に達していない状況であるため、完成予定
年度の見通しが立てられない状況でございます。
次に、現在、住宅地や商業地等になっている区域を、今後どのような方策を考えているのか
との御質問ですが、浸水区域全体を、水害に強いまちづくりの一つとして、土地のかさ上げを
するなどの方策も考えられると思います。しかしながら、現在生活している方や、さまざまな
業種で営業されている方々がおり、地域住民等の合意形成が必要となります。また、莫大な事
業費や長い期間を要することから、現実的には難しく、根本的には河川改修が必要と考えてお
ります。
最後に、河川改修等により防止できるまでの間、既存住宅などを取り囲む止水壁の設置が有
効と考えるが、補助事業等での実現に取り組む考えがあるかとの御質問ですが、止水壁の設置
については、水害対策には有効な方策であると考えられますが、今回の水害の被害規模、床上
浸水被害約2100件以上、床下浸水被害1300件以上、合計3400件以上を考慮すると、浸水区域が
広範囲のため、また、国や県からの補助事業の見込みも少ないので、事業化は難しいと考えて
おります。以上でございます。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
(
経済環境部長 大橋一夫君登壇)
○
経済環境部長(大橋一夫君)
経済環境部所管にかかわります御質問に御答弁申し上げます。
台風災害について。河川等改修策についての中で、初めに一宮川流域において、市内のため
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池は何カ所あり、減災にはどのように機能させたかとの御質問でございますが、一宮川流域内
における農業用ため池は55カ所あり、そのうち貯水量約5000トン以上のため池15カ所につきま
しては、地元の管理団体と農閑期における水位調整の協定を結んでおります。台風接近時など
大雨が予想される際には、あらかじめ水位を下げていただき、ため池の貯水機能を有効活用す
ることで、河川に流出する雨水を抑制し、減災に役立てております。
次に、一宮川流域において、水田の面積と貯留可能水量はどのくらいで、第二調節池の何カ
所分に当たるのか。また、南白亀川流域ではとの御質問でございますが、一宮川流域内におけ
る水田面積は、遊休農地を含め約1223ヘクタールであり、水田に雨水が約30センチメートルた
まると想定した場合、貯留可能水量は推定で約366万立方メートルとなります。既存の第二調
節池の容量は70万立方メートルであることから、約5.2杯分に相当いたします。
また、南白亀川流域の水田面積は約1087ヘクタールであるため、貯留可能水量は推定で約
326万立方メートルとなり、約4.6杯分に相当いたします。以上でございます。
○副議長(前田正志君) 福祉部長 岩瀬裕之君。
(福祉部長 岩瀬裕之君登壇)
○福祉部長(岩瀬裕之君) 福祉部所管にかかわります御質問に御答弁申し上げます。
ボランティアについての中で、依頼者との間のトラブルについての御質問でございますが、
茂原市災害ボランティアセンターは、社会福祉法人茂原市社会福祉協議会との協定に基づき、
10月27日から11月11日までの間、開設しておりましたが、事前に受け付けしたニーズとのマッ
チングを行っており、依頼者との間のトラブルはございませんでした。以上です。
○副議長(前田正志君) 再質問ありますか。大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 台風災害の教訓に関しての再質問をまずさせていただきます。
停電は、倒木や枝折れ、枝が接触しての断線が原因だったと承知しておりますが、来年の台
風シーズン前までに、電柱の立っている道路沿い、電線沿いの山林、樹木、また電線に近い屋
敷林あるいは庭木については、地主等所有者に対してどのような措置を依頼し、あるいは指導
して、再被害すなわち停電を起こさないようにするのか、お伺いします。
○副議長(前田正志君) 当局の答弁を求めます。総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 地域防災計画におきましては、電力施設風害防止対策として、送
電設備に影響のある樹木の伐採に努めると定めており、地主等所有者に対しては、東京電力が
対応することとなっております。市といたしましては、木の伐採について情報があれば、東京
電力に要請してまいります。以上です。
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○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) この質問は、その答弁の前に書いたものですから、質問させていただ
きますけども、この場合、国・県費の得られる補助事業があるのか。ない場合は、茂原市独自
で取り組む考えがあるのか。これは先ほどの答弁ですと、全部東電ということでいいのか。地
主の負担が入ってくるのか、その辺のところをお伺いいたします。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 停電対策での樹木の伐採につきましては、国や県の補助事業はご
ざいません。また、市の補助についても、今のところ考えておらず、東京電力へ伐採について
要請してまいります。以上です。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) ということは100%、東電でやっていただけるということに承知して
よろしいですよね。ただ、電線切断の可能性のある箇所については、地主さんが自分でチェッ
クするだけではなくて、周りがすごい被害を受けるわけですから、地主はもちろん、自治会と
か市役所とか、みんなで点検して、地主任せにしないようにしないと、また災害が起きると思
いますので、その辺のところは、やり方の見直しを図って、今度そういう点検不足で停電の起
きないようにお願いしたいと思います。
続いて、長柄町皿木浄水場からの水道水受益エリアは、停電により浄水場の設備機器が稼働
できずに、断水が長引き、やむなく水源を長柄ダムに切りかえて、難を逃れたと聞いておりま
したが、現在どのようになっているのでしょうか。茂原市の水道水源は全て利根川の水になっ
てしまったのかをお伺いします。
○副議長(前田正志君) 市民部長 関屋 典君。
○市民部長(関屋 典君) 長生郡市広域市町村圏組合水道部に確認しましたところ、長柄町
の皿木浄水場につきましては、確かに台風15号による井戸近辺の電線への倒木により、長時間、
停電が発生いたしまして、上水道や井戸などの設備機器に影響が出たとのことでございました。
その際、停電のほうは徐々に復旧してきたわけなのですけれども、それでも水の供給に生産
が追いつかない状態が続いたということで、貯水タンクにあった水も少なくなり、断水のおそ
れが生じたことから、給水区域内の長南町豊栄地区を利根川水系に切りかえて、茂原市への水
の供給量を調整し、皿木浄水場の給水区域では、断水は発生しなかったとのことでございます。
現在、本市における水道水源につきましては、全て従来どおりの給水系統に戻っていると伺
っております。
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○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 教訓に関しての再質問を続けさせていただきます。
茂原市上流域の降雨予測を的確に捉える必要性があったとのことでありますが、これまでは、
茂原市内の河川に流れ込んでくる長柄町や長南町の気象や降雨予測、降雨データを水文学的に
考慮することなく、茂原市の安全安心を守ろうとしてきたのかをお伺いします。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 気象情報と過去のデータを参考にして、その時点までの降水量や
水位により、その後の水位上昇や洪水等の予測を行っております。これにより、総合的に判断
し、安全安心への対策を行っているものでございます。以上です。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 平成25年の水害の折に茂原市長は、平成8年の河川激甚災害対策特別
緊急事業により、県の土木で改修工事を実施してあるので、すっかり安心だと県を信じていた。
よもや水害が起きるとは思っていなかったので、今度は市独自で計画、検証したいと発言なさ
っていました。
たのかをお伺いします。
平成25年の被災当時、実際に茂原市独自にコンサルに委託するなどして検証、検討がなされ
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 茂原市独自ではコンサル委託を行っておりませんが、県が主
体となり、国土交通省国土技術政策総合研究所河川研究室の主任研究官のほか、県、市の職員
から構成されるメンバーによる浸水被害対策などの検証、検討を行いました。
○副議長(前田正志君) さらに質問ありますか。大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 茂原市広報令和元年11月15日発行の臨時号には、森田健作千葉県知事
が視察に訪れた際に、このような災害が二度と起こらないよう、河川改修等を速やかに進めて
いただけるよう強く申し入れたと書かれています。本答弁でも、河川改修の抜本的な見直しが
必要であり、国や県に対して、対策を講じるべく迅速な対応を強く求めてまいるとお答えいた
だきました。
国、県は、いつまでをもって、かなえてくれると期待したらよいのか、お伺いします。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 早急な対策である河道内の竹木伐採などは、県に対しまして
来年の梅雨時期前までに実施していただくよう強く求めてまいります。また、抜本的な河川改
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修の見直しについては、今年度中の被害状況調査、解析を行い、来年度において、現行事業の
整備水準引き上げ検討などが進められると期待しております。
○副議長(前田正志君) さらに質問ありますか。大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) いつまで、もってかなえてくださるのかと聞いたんですけれども、お
答えいただけないということは、5年や10年で終わるのではなくて、もっとかかるというふう
に理解したいと思います。
次に、自助、共助を含め、防災対策の強化を推進していかなくてはならないとお答えいただ
きました。台風と豪雨の怖さを共有し、災害被害のつらさを見にしみて感じた今回、それがさ
めやらぬうちに、自助、共助が市民運動となるように、年が明けたら早速にでもアクションを
起こすべきと考えますが、そのような決意をお持ちであるか伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 自助、共助につきましては、出前講座や地域防災訓練等を通じ、
その重要性を周知しておりますが、より一層、積極的に自治会や自主防災組織等に働きかけて
まいります。以上です。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 災害緊急情報についてですけども、スマホは、リンク先がパソコンの
サイトになっていて、帳票類の文字が小さくて、高齢者でもなくても読みにくいです。スマホ
はスマートフォン専用のページ作成をお願いしたいのですが、お聞き届け願えますでしょうか、
お伺いします。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) スマホで市公式ウエブサイトを閲覧する際の画面につきましては、
スマホ専用のサイトとなっておりますが、一部の画面に、議員が御指摘のとおりシステムの不
具合がございましたので、修正を行い、現在は解消されております。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 茂原市では防犯カメラの設置を進めているところですが、二級河川の
主要観測ポイント、冠水を起こしやすい主要交差点、避難経路上のネックとなる地点にもカメ
ラを設置して、豪雨時、台風襲来時には、茂原市のホームページを通して、市民も確認できる
ようにしてもらいたいと思いますが、いかがか、お伺いいたします。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 道路や河川のリアルタイムの情報を把握し、市民への情報提
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供は重要であると思いますので、今後考えてまいります。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 今回、土砂崩れとかありましたけども、道路ののり面の崖崩れで、長
柄町の鼠坂は10日ほど交通どめになりました。茂原街道は、茂原市と千葉市を結ぶ基幹道路で
あります。幸い、外房有料道路の交通どめは25日だけでありました。
そこで、災害時の生活道路、経済道路としても、また来年はオリンピックもあり、さらに茂
原長柄スマートインターも供用開始となることから、スマートインターの供用開始日にあわせ
て、外房有料道路の無料化を実現させてほしいと思いますが、森田知事を説得できないか、お
尋ねします。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 県に確認したところ、千葉外房有料道路の茂原区間につきま
しては、令和5年1月31日が料金徴収期限と伺っております。市といたしましては、茂原長柄
スマートインターチェンジの供用開始にあわせての無料化は、難しいと考えております。
○副議長(前田正志君) 他に質問ありますか。大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 無料にならないということですね。全国に広まってしまった、水害に
弱いまち茂原という本市のマイナスイメージを、今後どのようにして払拭し、市民が誇れる安
全安心な茂原市に再生していくのかをお伺いします。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 安全安心な茂原市の再生につきましては、このような災害が今後、
起きないよう、河川の改修の抜本的な見直しを国、県をはじめ、地元選出の国会議員、県議会
議員にも、早急な対応を強く求めてまいります。
また、住民自らが、自らの命を守る自助、及び住民たちが協力して対応する共助の重要性に
ついて、出前講座や訓練等の機会を通じて理解していただくとともに、避難所や危険箇所等を
周知してまいります。以上です。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 当初の第2項目、100mm/h安心プランについての再質問をさせてい
茂原市は、降雨データは気象庁と県土木と株式会社ウェザーニューズのデータをあわせて、
見ていることと思いますが、長柄町水上の360㎜は、どこで観測したデータかを伺います。県
ただきます。
土木でしょうか。
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○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 千葉県長生土木事務所が設置し、計測しております。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 茂原市は、降雨の予測は何をもって判断しているのか、お伺いします。
ウェザーニューズでしょうか。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
の気象情報によって行っております。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○総務部長(山田隆二君) 降雨の予測につきましては、ウェザーニューズや銚子気象台など
○4番(大柿恵司君) 今後は上流域も考慮してというお話でしたが、長柄町は株式会社ウェ
ザーニューズと業務契約をしているのか伺います。また、長柄町に限らず他市町村も、株式会
社ウェザーニューズと契約しているのか。それら各町村とデータ共有ができるのかをあわせて
お伺いします。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) ウェザーニューズと長柄町とは、契約を行っておりません。県内
では22自治体がウェザーニューズと契約をしていると伺っております。また、本市に影響のあ
る河川の情報については、他市の情報であっても取得できます。以上です。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) ウェザーニューズのデータを駆使して、茂原市では職員が各地点の河
川流量や水位、洪水予測がリアルタイムでできるのか。コンピュータで、はじく必要があると
思いますが、専門のコンサルタントに委託することなく、そのようなソフトを市の職員が開発
できるのかをお伺いします。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) ウェザーニューズや銚子地方気象台などの気象情報等を参考とし
て、水位上昇や洪水等の予測を行っております。また、そのようなソフトの必要性は感じてお
りますが、市職員では、開発は難しいものと考えております。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) そのようなソフトは、関係町村とも共同して開発すべきと考えますが、
他町村を説得できる自信はあるか伺います。それこそ千葉県の補助金をもらい、千葉県で開発
していただくのも手だと思いますが、お伺いします。
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○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) ソフトの開発には、気象に関する知識やパソコンに対する能力が
必要不可欠であり、関係町村での共同開発は困難であると考えられます。また、県においても、
独自開発というのは難しいものと考えております。以上です。
○副議長(前田正志君) さらに質問ありますか。大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 県の職員がやるのではなくて、県にお願いして、県のお金で、県がコ
ンサルタントに頼んで、こちらが要望を出して、そういった使えるソフトを開発するというの
が一番いいと思いますので、ぜひ検討していただきたいと思います。
次に、茂原市の100mm/h安心プランは、24時間最大289ミリ、6時間最大138ミリ、1時間
最大雨量51ミリと、今後、同規模の降雨があった場合、市街地の浸水被害の軽減を目指すと、
今年の6月議会で確認させていただきました。
今回、10月25日の降雨量は、気象庁のデータによれば、茂原市の1時間最大雨量は100mm/
h安心プランよりも少ない43.5ミリ、日最大175.5、6時間最大134.5ミリとなっています。
現計画の青い土のうの天端までのコンクリート擁壁として工事を行うのではなく、工事を中
断して、計画自体を見直し、計画変更したほうがよいと考えますが、お伺いします。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 市といたしましては、たび重なる浸水被害を受けたため、抜
本的な河川改修計画の見直しを国、県に対し、強く求めてまいります。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) それこそ計画変更を検討するときは、長柄町にも調整池をつくってい
ただくことも含めて検討していただきたいと思います。長柄町で受けとめてくれれば、こちら
に流れてくる量も減ると思いますので、ぜひ長柄町を説得して、お願いしたいと思います。
次に、鷲巣橋からの越水に関して再質問いたします。本来、土のうの設置作業は何分ででき
るのか、お伺いします。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 当該箇所への土のうの積み込み、運搬、設置作業に必要な時
○4番(大柿恵司君) きっちりしめ切るための土のうの設置の演習をやったことがあるのか、
間は、概ね90分程度と考えております。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
お伺いします。
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○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 業者委託により対応することとしておりますが、設置の演習
は行っておりません。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 鷲巣橋地点の水位が何メートルになったら、また、その後の降雨予測
が何ミリと予報が出たら、設置を始めるというマニュアルになっているのか、お伺いします。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 鷲巣橋地点には水位計が設置されていないため、河川巡視班
の情報に基づき、土のう設置を判断しているところであり、今のところマニュアルはございま
せん。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 6月に御答弁いただきましたけども、鷲巣橋隣接住宅地を洪水から守
ろうとする気概とか責任感といったものが、余り感じられません。今回の教訓を生かして、こ
のタイミングで積み始めるとか、それをぜひ検討していただきたいと思い、要望させていただ
次に、被災者支援策に関しまして再質問させていただきます。中小事業者についてですが、
きます。
2問、質問させていただきます。
見舞金は中小事業者にも支払われるのでしょうか。精神的にも深い痛手を負ったのは、一般
市民と同じであり、再起を諦めた事業者さえいます。支払って差し上げて当然と考えますが、
いかがでしょうか。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 災害見舞金につきましては、茂原市災害見舞金支給要綱に基づき
支給しており、市内に住所を有し、住家が全壊、半壊、床上浸水など重大な被害を受けた世帯
に対して支給しており、住家以外は支給対象ではございません。なお、被災された中小企業者
には、独自に支援策を行う予定となっております。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 事業者の中にも、茂原に別途住んでいて、今回、本当に続けるか、や
めるかほど被害を受けて、心沈んでいる人がいて、そういった人に、茂原の住民ですから、昔
つくった要綱に基づいて判断するのではなく、現代にマッチした要綱に改定していただけるよ
うにぜひ要望いたします。
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次に、義援金を中小事業者にも支払われるのでしょうか。精神的にも深い痛手を負ったのは、
一般市民と同じであり、支払って差し上げて当然と考えますが、いかがか、お伺いします。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 義援金の配分につきましては、茂原市災害義援金配分委員会にお
いて、義援金配分の対象、基準、時期、方法に関しましての協議を行い、それぞれの事項に関
して決定を行います。したがいまして、中小事業者を支払い対象とするかどうかは、配分委員
会の決定によることとなります。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) そういった方も被災者で、生活支援を受けたい方々もいらっしゃると
思いますので、配分委員会で、よく御検討をお願いしていただきたいと思います。
次に、河川等の改修策につきまして再質問をさせていただきます。
まず、二級河川についての再質問。一宮川については、これまでの4年間で、13.6キロメー
トルのうち何キロ完成したのか、お伺いします。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 河川整備計画策定後の4年間での護岸工事は、一宮町一宮か
ら睦沢町川島までの区間で、約880メートルが進められたと伺っております。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 13.6キロのうちの片側の800何メートルですので、すぐに終わるとは
到底思えなくてですね。各方面に要求して、早く二級河川を完成させるんだといっても、そん
な早くはできないのではないかなという実感がありますけども、一宮川の改修について、茂原
市長は、あと16年で完成できると本当に信じているのか、お伺いします。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) これまでの進捗状況を踏まえると、難しい状況もうかがえま
すが、国、県に対し、計画期間内での完成を引き続き強く求めてまいります。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) そういうお答えになるのは立場上、仕方ないとは思いますけれども、
やはり現実を見ていかないと、市民に対して、二級河川を早く完成させますよといっておいて、
実際はそうはいかないよと思っているようでは、市民は納得しませんよ。
阿久川、鶴枝川、赤目川の完成予定年度は、県では公表していないので、わからないという
ことですが、例えば赤目川であれば、水門と橋梁があと何カ所残っていて、1カ所当たり2年
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かかるとすれば、あと何年必要で、ほか拡幅、護岸工事をこれまでの年度予算で割り算すれば、
何年かかり、全延長の完成は、例えば概ね20年から30年はかかるという計算はしないのか、お
伺いします。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 阿久川、赤目川の改修につきましては用地買収を伴うため、
単純に計算できるものではなく、また鶴枝川の改修につきましても、鶴枝川と並行する区間の
県道茂原環状線の道路改良事業と工事工程の調整が必要であり、完成予定年度は示されていな
い状況でございます。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 早く終わらないから、示されていないのであってですね。そういうこ
とですよね。同じことを繰り返すようですけども、森田知事が被害状況を視察に訪れた際に、
二度と起こらないように強く申し入れたとのことでありますけども、3年や5年で二級河川の
完成ができると本当に思っているのか、再度お尋ねします。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 二級河川の改修につきましては、また国、県に対しまして、
早期に対策が図られるよう、引き続き強く求めてまいります。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) ため池について、55カ所、総動員できないのは、どのような理由があ
るのか、お答え願います。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 理由といたしましては、水位調整に適さない構造であったり、
人手不足により、地元管理団体の協力が得られないということがございます。以上です。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 茂原の災害を少なくするためのそういった道具を総動員して、被害を
小さくするというふうに、チーム茂原みたいにやらなくてはいけないわけです。農閑期におけ
る水位調整は、満水前から何メートル下げる。また台風接近時で、大雨が予想される場合は、
さらにため池栓をあけて、水位を下げるとのことであろうが、取水栓を何個あけるとか、満水
面から何メートル下げるとかの管理マニュアルを持っているのか、お伺いします。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 管理マニュアルにつきましては現在、ございませんが、協定
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書におきまして、可能な限り水を下げていただきたいというお願いをしておるところでござい
ます。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 水位を下げ始めるというタイミングや判断は、地元の担当者に任され
ているということで、よろしいか。それとも、市の担当者から指示が行くのか、お伺いします。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 協定書におきましては、タイミング、判断は地元管理団体の
担当者に任せておりますが、市の職員のパトロールにおきましても水位を確認し、市より管理
団体の担当者のほうに協力依頼をしているところでございます。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 時間もなくなってきましたので、ため池については、この辺で終わり
にしたいと思いますけれども、やはりうっかり忘れてしまったということも、地元の人にはあ
りがちですので、そこを未然に防止する方法をぜひ考えて、よく話し合っていただきたいと思
います。もう、それで茂原のまちを守るわけですから、そういったスタンスで、よろしくお願
いします。
一宮川流域と南白亀川流域の市内の整備に関して、再質問させていただきます。
改めて、調整池の調整能力に感じ入った次第ですが、今ある田んぼの防水、貯水能力にも注
目しなければなりません。河川改修計画は、田んぼ等の貯留効果を計算に入れての断面計算で
あり、未来ともに田んぼを保全していかなければ、その算定式は成り立ちません。
ということで、茂原の安全を持続していくためには、基本的には
耕作放棄地を増やしていっ
てしまうことは、もってのほかであると考えますが、市当局の考え方をお伺いします。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君)
耕作放棄地が増加することによりまして、水田の貯留能力が
低下いたしますので、放棄地の再生が必要と考えております。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 農業者は高齢化しており、後継者を育てていかなければなりません。
一方、そのためにも農地を守り、農地の再整備が必要なところもあります。集落営農など、今
までの進捗スピードでいいわけがありません。
今後どのように取り組んでいくのか、その決意のほどをお聞かせ願います。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
- 74 -
○
経済環境部長(大橋一夫君) 国の施策であります人・農地プランの推進に努めてまいりま
す。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) ぜひ、早く結果を出してくださるようお願いします。
次に、もともと氾濫地あるいは低湿地であったところ、水田であったところを開発して、現
在、住宅地や商業地になっている区域については、一体的に改善を図るということは本市とし
ては、やりようがない。河川改修しかないとお答えいただきました。改めて再質問させていた
だきますが、浸水区域全体で取り組むのは困難ということで、あとは個人個人の自己防衛しか
ないということでよろしいか、お伺いします。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 市民の方々におきましては、浸水のおそれがある場合、避難
所へ早目に避難するなどの対応をしていただくとともに、国や県に対しまして、早期の河川改
修の実現を強く求めてまいります。
○副議長(前田正志君) 大柿議員に申し上げます。発言時間、残り3分弱となっております
ので、御了解お願いいたします。大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 河川改修といっても、それができ上がるのが20年や30年や50年先なの
に、その間に何回も洪水被害を受けたら、なかなか市民はやり切れないと思います。そのうち、
ほかに移っていってしまう可能性があると思いますよ。
すみません。では飛ばして、防災行政無線について再質問させていただきます。
戸別受信機の提供について検討していただけるということで、大変結構なことだと思います
が、今年は台風19号のように強風台風もありました。
水害警戒区域や土砂災害区域に優先限定
するだけでなく、希望する市民には提供を検討していただきたいと思いますが、お伺いします。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 戸別受信機につきましては、一部自己負担をいただくことを含め、
検討してまいります。
○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 市民の避難について再質問させていただきます。
市民の避難については、全て適切にできたとお答えをいただきました。それこそ、避難は他
人事と思っていた人が、今度ばかりは初めて避難した人が多くいた。しかし、スマホで見ても、
どこに行っていいか、掲載されておらなかった。直近の避難所でなくてもいいとも書かれてい
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なかったです。ようやくたどりついても、そこは満員とかということで、もう少しリアルタイ
ムで、細やかな避難所の情報提供が必要だったと考えますが、今後の改善点をお伺いします。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 避難所の情報提供につきましては、できる限りリアルタイムで、
細やかな情報提供に努めてまいりたいと考えております。
○副議長(前田正志君) 残り1分少々です。お願いします。大柿恵司議員。
○4番(大柿恵司君) 避難所に向おうと思っても、冠水が始まって、車で行けなくなって、
このままでは田んぼに落ちてしまうとか、そういう状況も今回ありましたので、ぜひ、そうい
ったリアルタイムでの情報提供をしていただきたいと思います。
1分ということで、以上をもちまして、私の
一般質問を終わります。
災害復旧でお疲れの中、皆さん、ありがとうございました。
○副議長(前田正志君) 以上で、大柿恵司議員の
一般質問を終わります。
ここでしばらく休憩いたします。
☆ ☆
午後2時03分 休憩
午後2時15分 開議
○副議長(前田正志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、山田広宣議員の
一般質問を許します。山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 公明党の山田広宣でございます。
(11番 山田広宣君登壇)
最初に、台風15号、19号、さらに10月25日の豪雨によって、茂原市内、県内外のさまざまな
地域で、甚大な被害が発生いたしました。
亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、市内でも家屋破損、倒木、停電、床上・
床下浸水、土砂流入など被害を受けられた皆様に心からお見舞いを申し上げます。
また、いまだ続いている災害対応など、この数か月間休む間もなく働いてくださっている市
職員や関係者の皆様に改めて御礼を申し上げます。
地球環境の変化が一因なのか、甚大な災害が多発する時代になっております。地球温暖化を
阻止する取り組みを世界レベル、国レベル、自治体レベルで取り組むと同時に、たとえ小さく
とも、一人一人ができる取り組みに着手すべきであると考えます。
では以下、通告に従い質問いたします。
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豪雨災害について。浸水被害について。過去30年ほどで見た場合、本市では平成元年の台風
12号、平成8年の台風17号、記憶に新しい平成25年の台風26号による浸水被害と、三度の浸水
被害を経験してまいりました。
誰もが、これ以上、水害が発生しないことを望んでおりましたが、10月25日には4度目の浸
水被害をこうむってしまいました。非常に強い憤りを感じております。台風15号で風の怖さを
再認識した直後の台風19号では、多くの方がそれまで以上の警戒をしておりました。幸い千葉
県直撃は避けられ、安堵したのもつかの間、長野県、福島県、宮城県をはじめとした本州内陸
部において、歴史に残る大きな災害が発生してしまいました。
その後、関東地方に接近していた台風21号の進路に警戒しておりましたが、東にそれる進路
予測に、正直なところ、私自身、警戒すらしておりませんでした。
しかしながら、結果として、平年10月、1か月間の雨量が、わずか半日で降ったことによっ
て、残念ながら茂原市をはじめ長南町、長柄町に甚大な被害が発生いたしました。
そこで、当局は気象情報を含め、実際どのように想定していたのか伺います。
また、床上・床下浸水の最新被害状況と、現時点で把握している被害発生に至る現象、推定
次に、復旧・復興支援について。9月9日の台風15号、10月12日の台風19号と、立て続けに
発生した台風被害は、台風被害をおろそかにするつもりはありませんが、今回の10月25日の浸
水は近年、最も甚大であり、6年前を大きく超える災害であるため、取り上げさせていただき
原因を伺います。
ます。
水害のまち茂原と揶揄され、このまま本市にとどまるべきか真剣に悩んでいる方、あるいは
既に判断された方もいるのが実態であります。人口減少を食いとめようと、さまざまな施策に
取り組んでいる昨今、早急に復旧を進める必要があります。復旧とは、言葉のとおり、壊れた
ものをもとに戻すことでありますが、その先には、にぎわいを取り戻し、再び盛んにする。つ
まり、復興を全力で進めていくべきであります。
ピンチをチャンスに変え、今まで以上の茂原市をつくり上げるためにも、まずは今回の浸水
被害の実態を抜けなく把握した上、再び立ち上がるための環境を整えることがスタートライン
になってまいります。
そこで、農林業、商工業、住宅の最新被害状況と、現時点確定している支援策、及び今後の
支援策の見込みについて、市民への周知の意味でも伺います。
2番目、避難所について。
避難所運営について。近年、最も避難者が多かった10月12日の台
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風19号の場合、市内33カ所の避難所に、最大1701人の方が避難されました。私の居住する五郷
地区でも、多くの方が避難されましたので、五郷福祉センター、早野中学校、五郷小学校、茂
原小学校、南中学校を金坂議員と回らせていただきました。
例えば南中学校の体育館は、どこから入っていいのかわからず、大雨の中を探し回ってしま
いました。後から避難してきた子供連れの親子も同じでありました。さらには、体育館の約半
面が、雨漏りで使えない状態であるなど、どの避難所においても開設時や運営時の課題が、多
かれ少なかれあったものと推察いたします。
そこで、避難者からのクレームや改善点について、当局はどのように収集しているのか。ま
た、主な課題について、どのように認識しているのか伺います。
以上で、1回目の質問を終わりとします。
○副議長(前田正志君) ただいまの山田広宣議員の
一般質問に対し、当局の答弁を求めます。
市長 田中豊彦君。
(市長 田中豊彦君登壇)
○市長(田中豊彦君) 山田広宣議員の
一般質問にお答えさせていただきます。
私からはまず、豪雨災害についての中で、当日の想定、最新の被害状況、推定原因について
の御質問でございますが、10月25日の想定につきましては、前日の予想では台風の進路も、議
員の御指摘のとおり、東にそれ、予想雨量も115ミリ程度でしたので、このような大雨になる
ことは想定しておりませんでした。
11月24日現在の建物被害は、床上浸水2105件、床下浸水1321件となっております。
被害発生に至る主な原因につきましては、
一宮川上流部で総雨量360ミリの大雨となり、そ
の水が茂原市に流れ込んだものと考えております。
次に、避難所についての中で、避難者からのクレームや改善事項の収集、主な課題の認識に
ついての御質問でございますが、各避難所での改善事項につきましては、避難所対応の職員、
消防団員、自主防災組織等から市民の意見を収集しております。
主な課題は、多くの方が避難した場合や避難所の開設が長期化した場合には、職員だけでは
対応が困難となることです。また、備蓄品についても、情報収集のためのテレビや毛布、冷暖
房設備等の不足が課題でございます。
今後さらに検証するとともに、早急に対応してまいりたいと思っております。
私からは以上でございます。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
- 78 -
(
経済環境部長 大橋一夫君登壇)
○
経済環境部長(大橋一夫君)
経済環境部所管にかかわります御質問に御答弁申し上げます。
豪雨災害についての中で、農林商工業における最新被害状況と、現時点での支援策及び今後
の支援策の見込みについてはとの御質問でございますが、農林業の被害状況につきましては、
現時点で水路、ため池、林道、ポンプ施設及び野菜・花卉類、農業機械設備等の被害を確認し
ており、被害額は1億9090万円と推計しております。
被災農家への支援策については、被災した農業施設や機械等の復旧支援として、国、県、市
で最大9割を補助することや、被災農家の営農再開に向けた支援として、種、苗等の購入、被
災圃場の消毒や施肥の費用を、市独自の上乗せにより、国と市で最大9割の補助を予定してお
ります。
また、再生産に必要な資金または施設の復旧資金を低金利で融資し、県と市で利子補給して
まいります。水路、ため池等の施設については、補助事業の活用ができるよう、国、県と調整
を図り、早期の復旧に向け、取り組んでまいります。
次に、商工業の被害状況については、現時点で474件の被害を確認しており、被害額は11億
8500万円と推計しております。
支援策については、千葉県が、被災された中小企業者に対し、事業活動の再開に必要な費用
の一部助成を行う予定です。助成額につきましては、補助対象経費の4分の3、上限額1000万
円を予定しております。
本市といたしましては、県の支援制度に上乗せを行う独自の支援を実施してまいります。県
の支援を受けた中小企業者に対し、補助対象経費となる4分の1を対象に、その2分の1、上
限額を50万円として助成いたします。
あわせて、茂原市中小企業融資制度を利用し、復旧に要する融資を受けた場合、千葉県信用
保証協会に支払う信用保証料の全額を助成いたします。
今後の支援策については、国や県の支援策の動向を注視しながら、さらなる支援を検討して
まいりたいと考えております。以上でございます。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
(都市建設部長 渡辺修一君登壇)
○都市建設部長(渡辺修一君) 都市建設部所管にかかわります御質問に御答弁いたします。
豪雨災害について、復旧復興支援についての御質問で、現時点で確定している支援策及び今
後の支援策の見込みについてとの御質問ですが、被災した方々に対し、現在行っている住宅支
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援策については、千葉県が行う賃貸型応急住宅の提供。当市が行う被災住宅応急修理。被災住
宅の建てかえ時に確認申請手数料の減免。被災した市営住宅の家賃減免。また、県営住宅及び
市営住宅等を一時避難住宅として提供するほか、市営住宅を被災者向けに入居募集を行ってい
るところでございます。
さらに今後、市の独自支援として、被災住宅の修理中に行う借り上げ住宅の提供や、被災し
た賃貸住宅入居者に対する被災者賃貸生活補助金を予定しております。以上でございます。
○副議長(前田正志君) 再質問ありますか。山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 最初に、浸水被害について再質問をさせていただきます。
今回の浸水被害は、短時間で大量の降雨があったためと。一宮川に限らず、市内の多くの河
川で排水が追いつかず、内水氾濫が起こったこととか、あと満潮時間が重なったことに加えま
して、橋梁も流下能力を低下させたと考えますが、当局はこの点をどう見ているのか伺います。
○副議長(前田正志君) 当局の答弁を求めます。都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 河川の上流域において、短時間による豪雨であったため、現
況河川の流下能力を超える水量が、市内の河川に流れ込み、越水が発生したものと考えており
なお、橋梁による流下能力の低下も一部考えられることから、今後、県と協議を行ってまい
ます。
りたいと考えております。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 昨今の異常な気象状況が一番の原因ですので、誰が悪いといった特定
するものではございませんが、県管理の一宮川が主要因だと思いますので、一宮川に限定して
伺います。
うか伺います。
そもそも、今回のような雨が降った場合、今の一宮川の流下能力で対応できたものなのかど
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 今回の豪雨につきましては、一宮川の現況の流下能力及び整
備計画を上回るものであったため、対応することは非常に難しいと考えられます。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 従来の認識、想定を超える雨が今後、毎年降るかもしれないと考えざ
るを得ません。どれほどの雨量を想定した対策をすればいいのか。際限のない雨量を前提にす
ればするほど、膨大な時間と費用が必要となることはわかりますが、抜本的な対策をしない限
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り、また同じ目に遭ってしまいます。
そこで、自治体としてできることには大きな予算を配分して、積極的に対策を進めるべきで
あると考えますが、当局の見解を伺います。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 国、県に対し、抜本的な河川改修計画の見直しを強く求める
とともに、河川改修対策が早期に図られるよう、予算の確保を強く要望してまいります。
また、早急な対策としまして、来年の梅雨時期前までに、二級河川の治水機能を最大限発揮
するため、河道内の竹木伐採や堆積土砂の撤去、並びに大型土のうによる堤防のかさ上げなど
を県に強く求めてまいります。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
施されるようにお願いいたします。
○11番(山田広宣君) 今の答弁にありましたが、竹木伐採とか堆積土砂の撤去も、確実に実
総務省は2020年度地方財政対策に、地方交付税という形で、河川の浚渫、川底の掘削工事の
財政支援を盛り込むことを検討しているようであります。
堤防かさ上げとあわせて、流量を増すことが先決かと考えますが、一宮川や、市が管理する
準用河川の浚渫をどのように進めていくのか伺います。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 県が管理する一宮川の浚渫につきましては、堆積状況を確認
し、県に対し、適正な河川管理を要望してまいります。
また、市が管理する準用河川の浚渫ですが、乗川につきましては、赤目川との合流点から上
流約790メートルの間につきまして毎年、浚渫を実施しております。
梅田川につきましては、河川の堆積土が見受けられることから、浚渫の実施を考えてまいり
その他の準用河川につきましても、堆積土などの状況を見ながら実施してまいりたいと考え
ます。
ております。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 6年前の水害以降、県によって、調節池内や河川の堆積土撤去が、一
度は実施されたかと思いますが、年々悪化していることを県に伝えても、なかなか動きが悪か
ったということを記憶しております。
本市が管理する河川浚渫も、市民の安全を守るためにも、確実に進めていただくことを強く
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要望いたします。
ところで、現在、県が治水対策として進めている第二調節池の容量増設や、越流堤のかさ上
げ、河川堤防のかさ上げ、現用地内での河道改修など、あるいは本市が進めている排水機場を
建設とか排水ポンプ整備などもあります。
既存、第二調節池の越流堤に仮置きされた土のうは、台風15号で調節池内に流され、台風19
号襲来の前日、急遽、再敷設されておりましたが、10月25日の豪雨では、早い段階から調節池
に流れ込んでいたそうであります。あるいは調節池南側で、かさ上げ工事が完了したコンクリ
ート堤防から再び越水したなど、本来の機能を果たせていたのかという疑問も残ります。
調節池の越流堤高さの見直しなど、できることは見直しながら、まずは現実的な対策として、
現在進行中の対策は進め、かつ少しでも前倒しして完了すべきであると考えますが、このあた
りはどのように考えているのか伺います。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 第二調節池の越流堤につきましては、近年の降雨に対応でき
るような高さの見直しや、恒久的な施設の早期整備を県に強く求めてまいります。
また、市が現在進めている各対策工事につきましては、少しでも前倒しして完了できるよう
努力するとともに、県が行う対策につきましても、早期に完了していただけるよう強く要望し
てまいります。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) ぜひ、それはよろしくお願いいたします。その上で、橋桁下面と水面
の高さ、桁下高とも呼びますけれども、これがマイナスの数値、つまり橋の上を川の水が流れ
たりするような状態が今回、散見されておりました。流下能力を低下させる橋桁や橋脚も対策
すべきでありますが、すぐに橋をかけかえるのは無理かと思われますので、橋梁の上流や、河
川がカーブしている箇所などの堤防をかさ上げするなど、暫定的な対策も必要ではないかと思
います。
当局は、橋梁部での越水や、緑町付近など河川がカーブしている箇所での越水を認識してい
るのか。また、今後の対策の必要性について、どのように認識しているのか伺います。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 橋梁部や緑町付近などの河川がカーブしている箇所での越水
については、認識しております。今後は、今回の越水状況等を踏まえ、抜本的な河川改修計画
の見直しが図られるよう、県に対し強く求めてまいります。
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○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 今回の浸水被害は、
一宮川上流部、長柄町の水上観測所で、総雨量
360ミリの大雨が降ったことが原因とも答弁がありましたが、上流に降った雨を茂原市が背負
う形となっております。地形的なものは、どうすることもできませんが、一昔前まで水害被害
が発生していた一宮町、睦沢町などで、水害被害が発生しなくなった分、行き先を失った水が、
茂原市内に滞るようになったという方もおります。
実際には、そうかどうかはわかりませんが、いずれにしろ長生郡市広域市町村圏内の各自治
体の協力を得て、対策すべき時代に入ってきたと考えますが、当局の見解を伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 今回の豪雨体制においても、広域的な連携につきましては、河川
への流出抑制の取り組みとして、
一宮川上流域の長南町と長柄町に、ため池及び水田への雨水
今後、郡市内での連携につきましては、物資や人的協力を含め、どのような協力が可能であ
貯留の協力をお願いしております。
るか、検討してまいります。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 人的な連携も必要ですけども、上流域に限らず中流域、下流域など、
広域的に貯水する取り組みも含めて、ぜひ茂原市が主導でお願いをしたいと思います。
既に長柄町、長南町で雨水貯留の協力をお願いしておりますが、確実な実施が重要でありま
す。実施率について、把握できているのでしょうか。所有者の手を煩わせてはいないでしょう
か。
我が会派公明党は、浸水被害が発生したまさに10月25日、新潟県見附市で田んぼダム事業に
ついて視察を行っておりました。田んぼからの排水量を80%抑制できる調整管を取りつけると
いう非常にシンプルな方法と、協力金が入る仕組みによりまして、農家の負担をなくして、高
い実施率を維持しながら、確実な効果を上げておりました。全国からの視察も絶えないそうで
あります。今回は時間の関係で、詳しくは述べませんが、事業経費が安価で、迅速な取り組み
が可能。農家に負担をかけずに、大きな効果を得ている成功事例であります。
長生郡市内での適用には課題もあろうかと思いますが、根本対策が進むまでの間、先ほども
ありましたが、ため池の活用とあわせて、ぜひ茂原市主導で、より多くの協力をいただきなが
ら進めるべきと考えますが、いかがでしょうか。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
- 83 -
○
経済環境部長(大橋一夫君) 平成26年度から、農家組合長会議でチラシを配布いたしまし
て、地域ぐるみでの協力をお願いし、現在は3地区で水田への貯水が行われているところでご
ざいます。市といたしましては引き続き、他の地区でも協力いただけるよう努めてまいります。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 農家に負担をかけず、高い実施率が得られることが重要であります。
農家の声を実際にお聞きするなど、実態をつぶさに調査した上で、より多くの協力が得られる
ようにぜひお願いをいたします。
長生郡市内の協力や県の対策事業と並行して、市ができ得る内水被害軽減策として、新たな
調整池とか地下貯留施設の新設などを早急に検討する必要があろうかと考えます。土地の買収
にかかる経費や時間を少しでも軽減できる場所としまして、例えば新学校給食センター北側の
空き地、川中島終末処理場付近、旧図書館、市民会館、中央公民館、あるいは学校のグラウン
ド、公園、市営住宅など、公共施設の敷地を中心に検討すべきではないでしょうか。当局の見
解を伺います。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 新たな調整池や地下貯留施設の新設などにつきましては、県
が実施する浸水被害の検証結果や一宮川流域の流出抑制対策などを踏まえ、内水対策として検
討していきたいと考えております。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 茂原市でできることですので、よろしくお願いをします。
東京工業大学の鼎信次郎教授が、水害に強いまちづくりには、総合治水という考えが必要だ
ということで、まちの至るところで雨水を吸収するスポンジ都市、スポンジシティの構築が必
要だとも述べております。
に検討をお願いいたします。
本市でも、調整池や地下貯留施設の新設など、単独でできることでありますので、ぜひ早急
今回はハード面を中心に質問してまいりましたが、一つだけソフト面を伺います。6年前の
浸水被害を受け、電信柱に浸水深さを表示する検討がされましたが、資産価値の低下が懸念さ
れるといった理由から、見送られた経緯がありました。
しかしながら、今回、皆様の声をお聞きする中で、6年前の浸水を知らずに新居を購入して、
床上浸水の被害をこうむった。あるいは、冠水した道路の深さがわからず、交差点に進入して、
自動車を廃車にしてしまったという御意見を伺いました。
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電信柱への浸水深さを表示することにつきましては、該当地域に住む方の御意見も考慮しな
ければならないとは思いますが、平常時からの危機管理意識を高めるためにも、見えるハザー
ドマップとして、今回浸水した深さの表示や、冠水した道路の深さを直接、目で確認できるよ
うにする必要性を感じましたが、いかがでしょうか。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 住民の危機管理意識を深めるための確認表示といいますか、道路
等の浸水深につきましては今後、検討させていただきます。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 国、県に抜本的な対策を求めると言われておりますが、具体的にどう
すれば抜本的な対策になるのか。市として提案できることは何か。ぜひ全体構想を描きながら、
来年度あるいはそれ以降の予算に反映していただきたいと思います。これは多くの市民からの
切実な願いであります。
では、次の質問に移ります。復旧・復興支援についてですが、被害について、概ね最終的な
結果として理解していいのか。さらに被害が拡大する可能性があるのか伺います。また、最終
的な判明まで、どの程度の時間がかかると予想しているのか伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 住家等の被害につきましては、いずれも11月24日現在の被害状況
であり、床上・床下浸水の件数は、今後も若干増加していくものと思われます。農林業及び商
工業関係につきましても、被害調査を継続中でありますので、さらに増える見込みです。最終
的な被害の判定までには、いましばらく時間を要するものと思われます。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 承知しました。今回は災害が連続しておりますが、答弁のあった被害
は台風15号、19号の被害と区分けされているのか伺います。国とか県の支援策では、台風15号、
19号、10月25日の豪雨を一連の激甚災害として取り扱われる部分もありますが、明確な区分け
が必要なのか伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 答弁いたしました被害につきましては、あくまでも10月25日の大
雨による被害状況であります。台風15号では、暴風による住宅の半壊、一部損壊が多数発生し、
市内で倒木等の影響により停電が長期化し、市民生活に大きな影響与えたものであります。ま
た、台風19号による被害については、屋根の破損や倒木等、台風15号の被害を拡大させたもの
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であり、区分けは難しいものと考えております。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 承知しました。既にさまざまな支援策を準備いただいていることに加
えまして、今回の補正予算でも、新たな支援策を上程していること。また、市役所1階の旧レ
ストラン「アゼリア」を特設会場として、ワンストップ的な相談窓口、支援窓口として開設い
ただいたことなど、市職員あるいは関係者の御尽力に感謝いたします。
しかし、その前段として、これらの支援があることを知らないままの方、また、申請がおく
れて期限を超過する方がいないように、周知することが重要かと思います。
いすみ市では、台風15号関連ではありますが、市独自の支援策を公表した上、全戸にチラシ
を配布するなど、被災した市民に優しく丁寧な対応をしております。
本市では、どのような工夫をしているのか。あるいは、今後していくのか伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 被災者への支援策につきましては、速やかにお知らせするため、
広報もばら11月15日臨時号及び12月1日臨時号を発行し、新聞折り込み、公共施設や郵便局な
どで配布するとともに、市公式ウエブページの緊急情報など電子媒体でも、周知を図ったとこ
ろでございます。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) それでも情報を知らない市民というのが、いるのは実態でございます
ので、いすみ市の例をさっき述べましたけれども、ぜひ工夫をしていただきたいと思います。
ところで、市の独自支援は、被災者にとって大変ありがたい内容ではありますが、その財源
と、後々、国、県からの補填される見込みがあるのか伺います。
○副議長(前田正志君)
企画財政部長 麻生新太郎君。
○
企画財政部長(
麻生新太郎君) 本市独自支援の財源につきましては、財政調整基金を活用
したところでございます。
なお、国、県からの補塡については、具体的に示されていない部分もあり、国、県の動向を
注視しているところですが、独自支援を含めた災害対策の負担分については、特別交付税で要
○11番(山田広宣君) 市の負担を軽くしながら、なるべく多くの支援を受けられるように努
求したいと考えております。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
力をお願いいたします。
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本市では、住家が床上浸水した方を対象に、見舞金を支給しております。しかし、茂原市に
住民票がない場合や、店舗や作業場が床上浸水した場合は、見舞金の支給対象外であります。
せっかく茂原市に店舗を構えているのに、茂原市は冷たいと嘆く声をお聞きしております。全
く同じ声を6年前にもお聞きしております。
あるいは、1階に玄関があり、内階段を使って2階に上るメゾネットタイプのアパートの場
合、玄関が床上浸水しても、見舞金の支給対象外となっているようであります。最近の住宅事
情を考慮すれば、これらメゾネットタイプの被災者にも、何らかの見舞金を支給してもよいの
ではないかと考えます。このような方への見舞金支給について検討したことがあるのか伺いま
す。また、支給対象外となった方々の件数について伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 災害見舞金につきましては、茂原市災害見舞金支給要綱に基づき
支給しており、市内に住所を有し、住家が全壊、半壊、床上浸水など、重大な被害を受けた世
帯に対して支給することとしております。住家以外は支給対象となっておりません。
また、店舗、作業場等の見舞金支給つきましては、検討した経緯はございません。
メゾネットタイプについては、床上浸水の罹災証明書を受けた場合には支給対象となります。
なお、被害状況については、現在も調査中でございます。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) メゾネットタイプでも、床上浸水と判定されれば、見舞金の対象とな
るようですので、判定に疑問や不満がある場合は、再判定を依頼するように被災者にはお伝え
させていただきますので、御承知おきください。
また、中小企業で被災した方には、千葉県の支援に市が独自で上乗せする支援策を今回、補
正予算で上程されておりますので、そこで議論をさせていただきたいと思います。
別の場でも話が出ておりましたが、被災者を訪問する中で、浄化槽が浸水した方から、何か
しら助成してほしいとの要望がありました。くみ取り式便槽では、くみ取り費用の助成、下水
道では使用料減免があるのはありがたいことですが、浄化槽の場合も、槽内への雨や泥水の浸
入、ふたの流出、送風機といいますが、ブロワの水没などで、復旧費用が発生する場合があり
ます。次の点検までに被害に気がつかなければ、汚染されたままの排水を垂れ流すことも考え
浄化槽に対する注意喚起を促す意味でも、新たに助成を検討すべきと考えますが、いかがで
られます。
しょうか。
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○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) ブロワを含む浄化槽の破損部位の交換につきましては、住宅
修理の支援において実施しておりますけども、浄化槽のくみ取り経費の助成につきましては、
現在のところ実施しておりません。今後につきまして、国、県の方針、他市の動向を注視しな
がら考えていきたいと考えております。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) ブロワについては補助があるということで、くみ取りについては、な
いという御答弁でしたけども、埼玉県坂戸市など、そういった幾つかの自治体では、くみ取り
の補助もしておりますので、ぜひ市民の間に不公平感を持たれないように御検討いただきたい
と思います。また、先ほどのブロワについての補助ということも、やはり知らない人が結構多
いですので、ぜひ周知をお願いしたいと思います。
いずれにしましても、連続した災害の復旧を早期に終え、復興をという次のステージに向け
て、被災者及び茂原市全体を全力で支援していくべきであると思います。災害対策本部解散の
後、復興本部を開設するなど、まだまだ課題は多くあるかと思います。本日午前中ですが、来
年の市長選に出馬することを表明された市長の英断とリーダーシップの発揮をお願いして、次
の質問に移ります。
次の
避難所運営についてですが、避難所対応の職員に対しては、感謝の声が大多数であり、
連日連夜の対応に感謝を申し上げます。ただし一部で、冷たく雑な対応をされたという意見も
耳に入っております。さまざまな状況があったのだろうと推測しますが、今後パニック時、多
忙時でも平常心を心がけ、温かい対応をしていただけるようにお願いをいたします。
今回の三度にわたる避難所開設の中でも、さまざまな課題がありましたし、過去からの避難
所開設の中でも、さまざまな課題があったと思われます。実際、そのたびに出された意見は、
どのような仕組みで、次に生かされているのか伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 避難所での意見につきましては、開設のたびに避難者からの意見
を職員などから収集し、その後の運営体制の検討や、備蓄品の種類や
数量に反映させておりま
す。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 例えば台風19号のとき、五郷福祉センターの場合ですが、前日からの
自主避難者を含め、畳部屋は早い時間から満員でした。後から避難された方の中には、固いフ
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ロアで過ごすのが厳しく、優先的に畳部屋に案内すべき方の居場所確保に大変苦労いたしまし
た。
避難所の初動態勢の難しさ、非常時の運営の難しさについて、身をもって体験したわけでご
ざいますが、今後どう対応していくべきと考えているのか伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 今後につきましては、避難所対応の職員や施設管理者のほかに、
自主防災組織との連携を密にし、
避難所運営委員会の設立や
避難所運営訓練の実施等を行って
いくべきと考えております。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君)
避難所運営を机上でシミュレーションする
避難所運営ゲーム「HU
G」と呼びますが、これについては、我々公明党が以前より提案してきた経緯があります。
徐々に経験者も増えておりますが、今後も受講機会を設けていただくことを要望いたします。
続けて、五郷福祉センターの場合ですが、避難してきた方を収容し切れず、お断りする場面
が現実にありました。後に確認したところ、収容可能人数278人とされておりましたが、現実
には130人程度で受け入れを休止しております。同様に、南中学校は428人が収容可能とありな
がら、90人程度で受け入れ休止。本納公民館は256人収容可能とありながら、150人程度で受け
入れ休止など、計算で割り出した収容人数と現実には、かなりの乖離があることが判明いたし
ました。いざとなれば、可能な限りの部屋を使って収容できるとしても、これが現実であり、
課題の一つであると考えます。
今は水害に目が向いておりますが、予告なく発生する大地震によって、多くの住家で被害が
発生した場合、今回の比では済まないかもしれません。最近、全国各地で地震が発生しており
ますが、決して遠い話ではありません。
また、避難所名は申しませんが、指定地区外という理由で、受け入れを拒否されたという声
も実際にお聞きしております。このような現実について、当局の見解を伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 避難所の収容人数につきましては、大規模災害を考慮し、県の災
害時における
避難所運営の手引に、1人当たり2平方メートルと定められておりますが、今後、
避難所の確保とあわせまして、検証した上で見直しを考えてまいります。
また、避難所の対象収容地域として自治会を定めておりますが、避難の際の指定は行ってお
りませんので、御理解ください。
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○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 私もそのような認識でしたけれども、職員とは限りませんが、対応す
る人によって対応が異ならないように、統一性を持たせていただきたいと思います。
ところで、指定避難所34カ所の中で、中央公民館の1階部分、あるいは中の島小学校は、洪
水や内水氾濫のときは使用しないこととなっております。今回10月25日の豪雨の際、中央公民
館への避難について、マスコミでも取り上げられましたが、当局としての言い分もあろうかと
思いますので、伺います。
また、例えば五郷地区の場合、自動車の浸水を回避するために、自動車で五郷小学校に避難
したものの、避難所として開設されていなかったため、自動車だけを置いて自宅に戻った方も
おりました。全ての避難所が開設されなかった理由について伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 中央公民館につきましては、過去に浸水被害があったものの、水
害警戒区域から近く、緊急的な避難場所として活用できるため、2階部分を避難所として指定
していたものでございます。
また、避難所の開設につきましては、暴風雨が予想されていなかったため、避難勧告に基づ
き、
水害警戒区域及び
土砂災害警戒区域に近い避難所14カ所を開設したものでございます。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 今回、緊急時の避難所開設の難しさを改めて確認、認識したかと思い
ますので、次に生かす工夫をぜひお願いしたいと思います。
ここで、五郷地区の取り組みについて紹介をさせていただきます。五郷地区では、自治会長
連合会とまちづくり協議会の役員の皆様の御尽力によりまして、避難所開設時の初期対応に取
り組むボランティア組織として、五郷地区避難所協力会がこの9月4日に発足いたしました。
各自治会長の推薦による48名の協力員が集まりましたが、最初から難しいことをやろうと欲張
っても、無理だろうとのことで、当面は避難所開設の初期段階において、市職員や施設管理者
に協力する形としております。
五郷福祉センター、早野中学校、五郷小学校、茂原小学校、南中学校の5カ所に担当者を割
り振っておりますが、くしくも発足式当日の台風15号の自主避難から始まり、10月25日の豪雨
まで、2か月弱で3回連続の経験を重ね、徐々に形ができ上がっております。
そこで、五郷地区避難所協力会に対しまして、避難所を担当された市職員や施設管理者など
の率直な意見、改善要望を伺います。
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○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 五郷地区避難所協力会につきましては、避難所の受付、備蓄品の
配付などの開設・運営に協力をしていただきました。市職員や施設管理者からは、協力への感
謝の言葉があり、多くの方が避難した場合や、避難所の開設が長引いた場合には、職員だけで
の対応が困難となりますので、今後も協力をお願いしたいと思います。また今後は、他の避難
所でも、このような組織を設置できるよう努めてまいります。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) まだ発展途上ではありますが、参考になる取り組みかと思いますので、
広く紹介をしていただければと思います。
この協力会は、正式な組織として縛ってしまうと、動きにくく、継続も危ぶまれるとのこと
で、ボランティアという緩い今の形が、現時点では理想だと考えております。しかし、けがや
事故が発生した場合の補償が不足しております。
まだまだ、さまざまな課題もありますが、このような会の存続、あるいは今後の発展につい
て、行政が支援することができないか伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 行政からの支援といたしましては、現在、協力会の組織や運営に
関する会議に職員が参加し、出前講座や意見交換を行っております。避難所の開設・運営は、
行政だけでなく、地域の皆様の協力が必要不可欠と考えておりますので、活動のための支援に
ついて検討してまいります。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) よろしくお願いします。この五郷地区避難所協力会には女性の協力員
もいましたので、今回、女性への配慮もできました。各避難所においても、最低1名の女性職
員あるいはサポーターを配置すべきと考えます。終日が無理であれば、一部時間帯でも女性を
配置して、女性の避難者からの御要望をお受けする態勢にすべきではないかと考えますが、当
局の見解を伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 避難所において女性職員を配置することは、
避難所運営において
は重要なことと考えており、避難所では、女性の視点から
避難所運営や備蓄品等の改善を図る
ことは必要であります。職員の配備体制でも、できる限り女性を含めるなど、女性の避難者か
らの要望を聞ける環境を整えてまいります。
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○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 必要なことですので、ぜひよろしくお願いをしたいと思います。
公明党として、かねてより液体ミルクの備蓄を訴えておりますが、10月25日付で内閣府、厚
生労働省などから、災害対応のために液体ミルクの備蓄を求める通知が出されております。千
葉県でも備蓄物資に加えるとともに、各自治体にも備蓄を促すようであります。常温で保存が
でき、粉ミルクのようにお湯で溶かしたり、冷ましたりする必要もなく、そのまま飲めるため、
災害時には有効でありますし、使い捨て哺乳瓶や、先日発売された紙パックにつける吸い口な
どと一緒に備蓄することで、なお一層便利になるはずであります。
今回、乳幼児を連れて避難した方からも、液体ミルクを期待する声がありましたが、本市で
も液体ミルクを備蓄品に加えるべきであります。当局の見解を伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 液体ミルクにつきましては、賞味期限が1年以内と短いことで、
今まで備蓄に入れていませんが、今、議員のおっしゃられるとおり、つくる手間が省けるとか、
常温保存ができるので、災害時には有効ということですので、今後、備蓄について検討してま
いります。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) よろしくお願いいたします。今回の災害で、備蓄品についてわかった
ことがあります。ラジオあるいは懐中電灯の電池が使えない。使えても、弱い。発電機が故障
していて、動かない。あるいは始動の仕方がわからない。ガソリン燃料が古い。濡れた服や体
を温めるためにも、暖房器具が足りない。体育館などフロアで夜を明かすには床が固く、毛布
1枚では不十分など、さまざまな問題がありました。
これらについて、当局はどのように対応するのか伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 備蓄品につきましては、定期的に点検をしておりますが、今、議
員から御指摘のような問題がないよう、今後、注意してまいります。また備蓄品についても、
一層の充実を図っていきます。
さらに避難所対応職員は、長期にわたる場合、交代することもございますので、備品の使用
方法について、研修や訓練などにより、全職員が使えるよう努めてまいります。
○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。
○11番(山田広宣君) 昨今の気象状況とか地震予測からしますと、ますます避難所の開設回
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数も増えていくものと考えられます。毎回の経験を次に生かしながら、よりよい
避難所運営を
お願いいたします。
きたいと考えます。
行政には市民の生命、財産を守る責務があります。国、県への要望をしながらも、どうすれ
ば抜本的な対策になるかを常に考えながら、国、県と連携のもと、国土強靱化を進めていただ
また市民も、行政に全てを頼る人任せの災害対応の時代は終わったと考え、自分の命は自分
が守る。防災・減災の主体は自分たち住民の手でという意識改革が必要だと考えます。
被災された方々の生活が一日も早くもとどおりになると同時に、今後、平穏な日々が一日で
も長く続くことを祈念しながら、私の
一般質問を終わりといたします。ありがとうございまし
た。
○副議長(前田正志君) 以上で、山田広宣議員の
一般質問を終わります。
ここでしばらく休憩します。
☆ ☆
午後3時08分 休憩
午後3時30分 開議
○副議長(前田正志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、飯尾 暁議員の
一般質問を許します。飯尾 暁議員。
(1番 飯尾 暁君登壇)
○1番(飯尾 暁君) 日本共産党の飯尾 暁でございます。
初めに、台風15号から21号の影響によります一連の災害で被災された皆様に、お見舞いを申
し上げますとともに、お亡くなりになられた方々に心から冥福をお祈りいたします。
それでは、通告に従い、質問させていただきます。
まず第1に、災害被災者の生活と生業(なりわい)再建支援についてでございます。
ゴルフ練習場の鉄柱が倒壊し、住宅を押しつぶすほどの被害をもたらした台風15号、記録的
豪雨で多くの犠牲者と甚大な被害を生んだ19号の上陸や、21号の影響による記録的豪雨での河
川の氾濫、決壊によって濁流に襲われた地域では、本市含めて、住居や事業所の損壊、押し寄
せた大量の泥の撤去など、災害ごみの処理も難航しております。困難を抱える一人一人の被災
者に寄り添い、深刻な実態に見合った力強い支援を本格的に加速することが、今こそ必要です。
台風19号と、それに続く10月末の台風21号は、関東、甲信越、東北など広域的に水害や土砂
災害を引き起こしました。9月の台風15号の暴風被害を受けた千葉県では、本市も含めて、相
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次ぐ災害で二重三重に苦しめられている被災者も少なくありません。被害状況を正確に把握し、
生活再建の見通しが立たない被災者に、希望の見える支援を行うことが政治の責任です。
この間の災害を通じて築いてきた支援の仕組みや制度をフル活用するとともに、既存の枠組
みにとどまらず、実情と要望に合わせた柔軟で弾力的な運用と、制度の思い切った改革、改善
が求められております。
まず最初に、この中で、台風15号から21号の影響による一連の災害被災状況の把握について
でございますが、11月27日付の防災対策課の報告によれば、大雨による被害状況として、床上
浸水が2000件超、床下浸水は1300件超、土砂流入等30数件とされております。また、産業面で
は、農林業関係で約1億数千万円、商工業関係で約12億円弱とされております。
現在判明している一連の災害による家屋の被害状況は、さきのものに加えて、どのような状
況なのか、ここで伺います。
また、農業ならば、作物に対するもの、農地、農業用施設、資材や機械類などに、それぞれ
どのような被害が生じているのか。商工業ならば、その職種それぞれの被害額の状況など、産
業被害の概要について、お伺いいたします。
次に、国、県の再建政策と茂原市の対応についてでございます。国は、台風19号等被災者生
活支援チームを立ち上げ、11月7日付で、被災者の生活と生業(なりわい)の再建に向けた対
策パッケージを発表しています。その基本方針の中には、被災地のニーズや地域ごとの特性を
踏まえつつ、被災者の生活と生業(なりわい)の再建に向け、緊急に対応すべき施策を取りま
とめ、予備費等の措置を講じていく、こうあります。
またさらに、今後も、被害の実態が明らかになるにつれて顕在化する課題にも、しっかりと
対応し、被災者の安心感を確保するとともに、被災自治体が安心して復旧・復興に取り組める
よう、切れ目なく財政措置等を講じていく。政府としては、引き続き被災自治体とともに被災
者の目線に立ち、一日も早い被災地の応急復興、生活の再建、そしてなりわいの再検討に全力
を尽くしていくとも述べており、強力な支援体制を構築する構えであります。
この基本方針に基づき、緊急対策として、まず第1に生活の再建。第2に生業(なりわい)
の再建。第3に公共土木施設等の災害応急復興。第4に災害救助等と順次対策が述べられてお
ります。
ろしくお願いします。
県そして本市で、これらに対応する具体的な方策は、現状どのようになっておりますでしょ
うか。現在、具体化されていなくても、予定されているものがあれば、伺ってまいります。よ
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次に、身近な環境整備について伺います。
最初に、中山間地の環境保全事業の現状認識と推移、防災との関連について伺います。
今回の大規模災害の原因については、地球的規模の温暖化が根本にあり、それに起因する異
常気象がもたらしたものとの見方が、一般的なのかもしれません。加えて、さまざまな要因が
複合的に影響し合っており、まさに想定外の豪雨に対しては、決定的な防災対策は極めて困難
な状況ではないでしょうか。これほどの大雨に対しては、なすすべもないと諦めてもいられま
せんが、化石燃料偏重から再生可能な自然エネルギー活用への転換や、緑地の育成による二酸
化炭素の削減をはじめ、さまざまな角度から自治体で取り組み可能な施策については、たとえ
小規模なものでも、取り組まなければならないと思います。
豪雨による急激な増水に起因する洪水では以前、指摘しましたが、河川の上流部の中山間地
の保水力の低下も、その一因ではないかと考えられますので、まず、当局にその認識をお伺い
いたします。
また、保水力を低下させる里山の崩壊防止、上流部での過度な開発に対する自治体としての
関与。農業の持つ多面的機能の維持を図る
耕作放棄地対策、ため池の整備など、本市が行って
きた中山間地の環境保全にかかわる取り組みの推移と、その成果についてお伺いいたします。
3番目に公共交通の充実についてでございます。
最初に、自治体が取り組む公共交通のあり方の認識、問題点についてでございます。
運転免許の返納件数は全国で42万件を超え、年々急増しております。誰もが、買い物難民や
通院難民と言われる移動困難者になり得ます。移動手段に制約を受ける人、いわゆる交通弱者
が増え、深刻な問題が発生しています。
多くの交通弱者が発生する背景には、公共交通がなくなったり、あったとしても不便で、ま
た料金が高かったりという問題があります。いつでもどこでも安く利用できる交通インフラの
整備が求められております。
本市では、コミュニティバスとデマンド交通が実施されております。赤字なのに、なぜ運行
させるのか。民間交通機関と競合し、民間交通機関の経営を圧迫するなどの意見が出てくると
考えられますが、自治体が取り組む公共交通の意義については、どう考えますでしょうか。
また、本市の公共交通の抱える問題は、現状どのようなことが考えられますでしょうか伺い
ます。
次に、今後の方向性と対策でございます。
長生郡市内の茂原市含めての住民要望でございますが、市内またはその町村外の病院、買い
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物に対する足の確保として、広域的な公共交通の実現と充実がございます。人の移動による生
活の活性化と経済効果などを勘案すれば、郡市内での横断的な交通網の構築は意義があると思
われますが、このことを実現することに対する障壁というものは、おありでしょうか。よろし
くお願いいたします。
以上を申し述べまして、第1回目の質問を終わります。
市長 田中豊彦君。
(市長 田中豊彦君登壇)
○副議長(前田正志君) ただいまの飯尾 暁議員の
一般質問に対し、当局の答弁を求めます。
○市長(田中豊彦君) 飯尾 暁議員の
一般質問にお答えさせていただきます。
私からはまず、被災者の生活と生業(なりわい)再建支援についての中で、一連の被災状況
の把握についての御質問でございますが、一連の災害による家屋の被害状況につきましては、
台風15号及び台風19号では、11月24日現在、暴風により住家の半壊が30軒、一部損壊は700軒
を超えるものであります。
また、10月25日の大雨では、床上浸水2105件、床下浸水1321件などとなっております。
また、農業等につきましては、台風15号ではビニールハウスや倉庫、作業場などの被害。台
風19号では、新たな被害に加え、15号から被害が拡大したものもございました。一方、10月25
日の大雨では、ため池の堤体や農道、用排水路の法面から崩壊し、被害額は約1億9090万円と
推定されております。
次に、商工業関係につきましては、台風15号では停電が長期間となったことから、冷凍や冷
蔵が必要な食品を扱う店舗等で大きな被害となり、さらに10月25日の大雨では、被害額は約11
億8500万円と推定され、甚大な浸水被害となっております。詳細につきましては、茂原商工会
議所を中心に、被害調査を継続中でございます。
次に、国の掲げた緊急対応策に対応する本市の具体的な方策についての御質問でございます
が、緊急対応策についての具体的な方策につきましては、まず生活の再建では、県は産業廃棄
物の処理実行計画を策定し、市は災害廃棄物の回収、仮置き場の設置や、崩落土砂等の撤去の
支援を行っております。
また、住宅の応急修理については、一部損壊の住宅についても、新たに対象に加えるととも
に、県との独自支援の上乗せを予定しております。このため、被害認定調査に係る人的支援を
県から受け、罹災証明書を早期に交付できるようにしております。
次に、生業(なりわい)の再建では、県が支援した被災中小事業者に対して、独自で上乗せ
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を行い、事業活動に必要な費用の一部の支援を行う予定であり、被災農業者に対して、農業経
営を継続するための被災施設の復旧等に支援を行う予定でございます。
さらに、公共土木施設等の災害応急復旧では、国土交通省から、道路の被害調査等の指導、
助言を受けるとともに、災害救助等では、市として避難所の設置、食料等の供給、入浴施設の
無料開放を行いました。
今後も、市民の生活再建に向け、復旧・復興に取り組んでまいります。
私からは以上でございます。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
(総務部長 山田隆二君登壇)
○総務部長(山田隆二君)
総務部所管にかかわります御質問に御答弁申し上げます。
豪雨による急激な増水に起因する洪水では、中山間地の保水力の低下も、その一因ではない
かとの御質問でございますが、豪雨の急激な増水による洪水の要因につきまして、時期や雨量
によっても異なりますが、保水力の低下も一因であると考えられます。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
(
経済環境部長 大橋一夫君登壇)
○
経済環境部長(大橋一夫君)
経済環境部所管にかかわります御質問に御答弁申し上げます。
身近な環境整備で、中山間地の環境保全事業の現状認識と推移、防災との関連についての中
で、本市が行ってきた中山間地の環境保全にかかわる事業、取り組みの推移と、その成果はと
の御質問でございますが、
耕作放棄地対策につきましては平成25年度から27年度に、耕作放棄
地再生利用緊急事業により2地区約1ヘクタールの再生を行い、生産及び保水力の向上が図ら
れたところでございます。
ているところでございます。
また、平成19年度から国の補助事業の活用により、地元組織による農地や水路の維持管理に
努め、環境の保全や、農地の持つ多面的機能の向上が図られ、現在は25組織に協力をいただい
ため池の整備につきましては、貯水量約5000トン以上の農業用ため池30カ所の調査を平成27
年度に行い、順次ため池の整備に向け、努めているところでございます。以上でございます。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
(都市建設部長 渡辺修一君登壇)
○都市建設部長(渡辺修一君) 都市建設部所管にかかわります御質問に御答弁いたします。
最初に、公共交通の充実についての御質問で、自治体が取り組む公共交通のあり方の認識、
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問題点の中で、自治体が取り組む公共交通の意義については、どう考えるのか。また、本市の
公共交通の抱える問題は、現状どのようなことが考えられるのかとの御質問で、市民バスやデ
マンド交通をはじめとする公共交通への取り組みについては、市民の日常生活に不可欠な移動
手段であり、まちづくりを支える手段の一つと考え、大変重要であると認識しております。
一方、市民からは、市民バスの運行本数の増加や、デマンド交通の運行エリア拡大などの要
望が寄せられており、運行経費の増大や交通事業者への影響などが課題となっております。
また、民間路線バス等の交通事業者では、運転手の高齢化や運転手不足が問題となっている
と伺っております。
次に、今後の方向性と対策についての中で、郡市内での横断的な交通網の構築に意義がある
と思われるが、実現させることに対する障壁は、どういうものがあるかとの御質問で、市町村
をまたいだ公共交通につきましては現在、民間路線バス等がその役割を担っており、広域的な
交通ネットワークを形成していると考えております。
したがいまして、各町村における公共交通を利用される方のニーズや、交通事業者の考え方、
各町村の方針などの調整に課題があるものと考えております。以上でございます。
○副議長(前田正志君) 再質問ありますか。飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) それでは順次伺ってまいります。
災害状況、被災状況は、まだ調査継続中と思いますけれども、状況把握に際して、自治体間
の協力体制、消防や警察などの役割分担、電力や通信の分野の民間企業との連携など、本市の
体制がどうだったのかということなのですが、状況把握に当たって障害となったものは、どう
いうものでありましょうか。不足しているものや今後に生かせる経験は、どういうことがある
かということを伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 自治体間での協力につきましては、道路や住家の被害調査、及び
災害廃棄物の処理対応等に、国、県や船橋市など、ほかの自治体から応援をいただいておりま
す。
また、警察、消防及び消防団が、孤立者等の救助に連携して当たるとともに、行方不明者に
ついては、さらに自衛隊が加わり、共同して捜索いたしました。
さらに電力や通信では、東京電力の連絡員が災害対策本部に常駐し、停電に対応いたしまし
た。以上でございます。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
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○1番(飯尾 暁君) 改めて、他団体や関係機関の御協力には感謝したいと思います。ただ、
多くの方が指摘しておりますように、台風15号の際の停電情報が正確ではなく、市民の負担を
増大させた。このことは今後の大きな課題だと思います。
では、11月27日付の防災対策課の報告によりますれば、被害状況は、6年前の平成25年の災
害と比べて、17日現在でございますが、床上浸水が3.7倍、床下浸水が2倍と、大幅に増加と。
崖崩れや道路損壊も約5倍と大きな被害がなったとあります。今回は、相次ぐ台風と豪雨とい
う、災害としてはまれに見る規模だというのが、おわかりだと思います。
では、前回、6年前の洪水によります被災者の被災後の生活が、どうなったか。これを把握
されているのかということでございます。例えば、住民の被災地からの移転、市内市外問わず、
こういったことの状況。農業や商工業者が、事業の継続を断念しての撤退、廃業件数などとい
ったことは調査されたのでしょうか伺います。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
断念しての撤退、廃業などの把握は行っておりません。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○総務部長(山田隆二君) 前回、6年前の洪水によって、被災地からの移転、事業の継続を
○1番(飯尾 暁君) では、さらにお伺いします。まだ調査段階だと思うんですけども、今
回の災害での移住決定者、廃業予定などといったものはお聞きになっていますか。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 市といたしましては、移住者や廃業予定者については、把握して
おりません。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) これは人口の増減に対して、また、まちの活性化にとって非常に大事
なことだと思いますけれども、災害によって事業が続けられない。こういう大変重いテーマで
あります。今、把握されていないとするならば、調査される予定というのはおありですか。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 今のところ、調査の予定はございません。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 何人かの個人業者の方から、この災害のために廃業したいという仲間
がいる。深刻な話を聞いております。また、実際に近所のアパートの住民も引っ越して、いな
くなったと。これは企業さんが借りていて、借家から集団で撤退というところがあるわけであ
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ります。住み続けること、そして事業を継続することは、重要な課題でございます。行政とし
て、これは指示、指導というのはできないことなのでしょうけれども、状況把握という意味で
は、かかわっていくべきで、何らかの形でデータを残しておくべきではないでしょうか。
○副議長(前田正志君) 答弁を求めます。総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 被災によって移住する。また事業を廃止する。継続できないとい
う方の内心のところの調査というのは、なかなか難しいもので、そういった調査は行わない予
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) では、みんなで、ここで生きていこう。少なくとも近い将来に向けて
希望が持てるまちとして、何が必要なのかということを皆さんとともに考えていきたいと思い
次の国や県の支援対策と本市の対応でございます。
生活の再建の分野だと思いますけれども、10月27日から11月11日まで、ボランティアセンタ
ーを開設して、被災者支援に当たったというわけであります。その成果と実績などの内容をお
定です。
ます。
伺いいたします。
を教えてください。
その中で、被災者の要望がどういうものであったか。どういうものが多かったかということ
○副議長(前田正志君) 福祉部長 岩瀬裕之君。
○福祉部長(岩瀬裕之君) 災害ボランティアセンターでは、延べ1412人のボランティアに、
事前に受け付けしたニーズとのマッチングを行い、349件の派遣が行われました。
主な活動内容といたしましては、屋内の清掃、畳上げ、家財の運び出し、泥の除去などとな
っております。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) そのボランティアでございます。ボランティアセンターは11月11日に
閉鎖。以降は通常のボランティアで対応するということでありますけれども、具体的にはどの
ような対応になりますか。
○副議長(前田正志君) 福祉部長 岩瀬裕之君。
○福祉部長(岩瀬裕之君) 茂原市社会福祉協議会では、平常時からボランティアセンターを
設置しておりまして、さまざまな分野にわたる約1100名のボランティアが登録されております。
通常ボランティアに移行した後も、同様にボランティアの派遣を行い、被災者のニーズに対応
- 100 -
いたしております。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 生活の再建と生業(なりわい)の再建が重要な課題に、今度なってく
ると思います。家屋が全半壊した世帯であれば今後、家屋の修復を行うとしても、多くの費用
や時間が費やされてくるはずであります。年配の方々であれば、精神的にも支えが必要であり
ます。
この方面の調査や事情聞き取りを行った上での丁寧な対応が、必要ではないかと思いますけ
れども、そういった計画はありますか。
○副議長(前田正志君) 福祉部長 岩瀬裕之君。
○福祉部長(岩瀬裕之君) 一般的にボランティアは、災害復旧の支援を行うものでありまし
て、家屋の修復などについては対応しておりませんけれども、引き続き一般家庭の屋内清掃、
家財の運び出し等のボランティアの相談に親切丁寧に対応していくと伺っております。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 困難を抱えた方々に、どう寄り添っているか。ここで一緒に生きてい
こう。誰ひとり取り残さないという姿勢で、取り組んでいただきたいと思います。
さて、生業(なりわい)の再建に関しましては、東日本大震災では主に東北地方の農漁業の
再建で、作業支援のための人材が投入されておりますけれども、本市では、そのような要求が
あったのでしょうか。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 本市で、被災農家の再建に向けましたボランティア等の作業
支援の要望は、ございませんでした。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 県は災害廃棄物処理の実行計画を策定したといっていますけども、こ
れは具体的にどのようなものでしょうか。
○副議長(前田正志君) 答弁を求めます。
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 令和元年台風第15号、第19号及び10月25日の大雨に係る千葉
県災害廃棄物処理実行計画では、災害廃棄物の発生推計量、県と市町村の役割分担、基本的処
理スケジュール等が定められております。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 本市では、災害ごみの各戸前での回収がなされております。近隣自治
- 101 -
体では、集積場までの搬送を住民任せにしているところもあったと聞いております。これは、
本市の対応を非常に評価したいと思います。
市内4カ所への災害廃棄物の集積を行っている。このうち1カ所、これは沢井さんだと思い
ますけども、12月12日まで搬入を継続するといいますね。その後のことについての考えなので
すが、この時点で、もう打ち切りということになりますか。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 12月12日で、沢井製薬におきます所有地の仮置き場への受け
入れは終了いたします。
その後、長生郡市広域市町村圏組合環境衛生センターへ自己搬入をお願いしたいと思います。
なお、住所、氏名、災害ごみの種類、車両番号などを連絡していただきまして、市において
確認した上で、処理手数料の減免の対応をしていきたいと考えております。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 大変なところでしょうけども、よろしくお願いしたいのですが、こう
いった行政上の事業につきまして、周知徹底ということが課題になることが多いと思います。
今回は特別な事情だと思いますけれども、人手が足りないところで、職員の皆さんの負担が大
変なのですけれども、少なくとも今、路上に置かれている災害ごみがなくなったことの確認。
また、困難な地域での搬出の完了など、ちゃんと確認されるかどうかということを確認してお
きます。よろしくお願いします。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 市の職員によりまして、市内のほう、巡回確認をしておりま
す。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) ちょっと別な話なのですが、浸水区域内の宅地内堆積土砂の回収は、
概ね完了との報告であります。山間地での倒木への対応というのは、どうだったでしょうか。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 山林等からの倒木につきましては原則、所有者に撤去してい
ただくものですが、緊急に通行を確保する必要があるため、市現業職員や業者委託による撤去
作業に努めました。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) また別な件からなんですけれども、住宅の応急修理支援の相談受け付
- 102 -
けが、11月15日から開始されたというわけですけれども、今どういう状況なのかということな
のです。災害状況に応じた支援の概要の具体的なシミュレーションを例示していただければと
思うんです。よろしく願いいたします。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 11月29日現在、相談受け付け件数は1013件でございます。
応急修理支援の概要は、罹災証明書が大規模半壊、半壊の方は、内閣府の応急修理制度への
ご案内を行い、費用が未払いの方に対し、対象工事の応急修理費、上限59万5000円を修理業者
にお支払いいたします。
罹災証明書が一部損壊、または修理代金が支払い済みの方に対しましては、県と市の財源に
て行っている修繕緊急支援補助金のご案内を行いまして、20万円以上の対象修繕費の総額の5
分の1、上限50万円の補助金を、被災された方に支払いいたします。
いずれの手続も、申請書等の提出が必要になります。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) これからの調査も大変だと思われますけれども、取り残される方が出
ないようにということで、お願いいたします。
次、産業関連ですけれども、農業被害への支援では、強い農業担い手づくり総合支援交付金
の中に被災農業者支援事業というのがあって、また、持続的生産強化対策事業の中の産地緊急
支援事業ですか、次に千葉県農業対策資金事業ということが用意されていると聞いております。
この中の強い農業担い手づくり支援交付金と持続的生産強化対策事業について、この概要を
お伺いします。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 強い農業担い手支援交付金については、ハウスや作業場等の
施設や機械などの原形復旧を支援する事業となっており、国、県、市で最大9割を支援するも
のであります。
また、持続的生産強化対策事業につきましては、被災による営農再開に向けた種や苗の購入
や、被災圃場の消毒費等の費用を、国と市で9割を支援するものでございます。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 農業被害のうち、圃場に植えられていた作物とか、出荷寸前の収穫物
が対象になるのかどうかということ、農家の皆さん、せっかくとったのに、そろそろとれるの
で、大変だということになろうかと思うんですけども、この辺、対象になるのかどうかという
- 103 -
ことを確認します。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 持続的生産強化対策事業は、被災しました作物を植えかえる、
再生産するための苗代や消毒費用等を支援する事業となっておりますので、植えつけられてい
た作物や出荷前の収穫物は、支援の対象外となっております。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 制度の対象外ということで、制度に上乗せの何かがございますればと
いうことを期待したいところなんですけど、何か今後、助成が可能な制度づくり、これは国が
やるのか。県がやるのか。市がやるのかということに期待したいと思います。
次に、本市被災中小企業者等再建事業補助金事業では、県の事業に上乗せしての事業になる
ということであります。県の補助対象では、施設修繕費、機械装置費、設備廃棄費、備品費等
となっております。
例えば飲食店では、在庫していた食材など多くの廃棄があったはずだと思います。これが補
助の対象になるのかどうかということを確認します。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 食材などの廃棄費用が対象になるかについては、現時点では
未定でございます。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) ぜひやってほしいということでね。機材や食材、在庫品への打撃はや
はり事業者にとっては、物心両面で相当な負担ではないかと思います。廃棄された物品そのも
のに対する損害補償、廃棄費用まで含めての補償まで考えられれば、業者の皆さんの負担も相
当に軽減されるわけでありまして、そういう要望の声を聞いております。可能な限りの対応が
望まれるところだと思います。重要なことは、現場で起こっているこの現実について、どう対
処されるか、こういうことだと思いますので、ひとつ重ねてお願い申し上げます。
さて次に、中小業者再建では、県の補助金の上限は1000万円、市独自の補助金上限が50万円
ということでございますが、場合によっては、最大で県と市を合わせて1050万円の支援がある
という解釈で、よろしいでしょうか。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 議員御質問のとおりでございます。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
- 104 -
○1番(飯尾 暁君) さて、まだ確定ではございませんけども、という前置きで、業者の方
とも、これ実は補償についての話は、議案が通らないと出ないので、かもしれないよというお
はしております。それで、支援への期待は非常に大きいわけであります。これは本当に上乗せ
的な支援を期待したいところでございます。
さて次に、公共土木施設の災害復旧分野での国交省からの指導、助言というものがあったと
聞いておりますが、これはどういうものだったでしょうか。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 今回被災した道路の被災原因や復旧工事の工法、
概算費用及
び工事着手までの応急対策について、国土交通省のTEC-FORCE(緊急災害対策派遣
隊)の方から指導、助言をいただきました。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 最初に指摘させていただきましたが、生活と生業(なりわい)再建に
対する国の対策パッケージの基本方針でも、「切れ目なく財政措置等を講じていく」、「プッ
シュ型の物資支援等」、「一日も早い被災地の応急復旧、生活の再建、生業(なりわい)の再
建等にも全力を尽くしてゆく」と。これは全力なんですか。こうあります。国としての決意が
述べられておるわけであります。
住民に一番近い自治体としても、国や県の協力も得ながらも、この方針の具体化に向けて、
住民の皆さんの要望を聞いて、よく聞いて、できるだけ寄り添えるように。誰ひとり取り残さ
ない。ここで一緒に生きていこう。こういう気概で、皆さん取り組んでいただきたいと思いま
す。ともに頑張りましょうといっておきます。
次に、身近な環境整備の問題でございます。
中山間地の環境保全事業の現状認識、推移、防災との関連でというわけでございますが、河
川上流部での保水力の低下も、洪水災害の要因との見方を共有できると思うわけであります。
では、この保水力低下を招く人為的な要因があったとするならば、具体的にどういうものが
考えられますでしょうか。
○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。
○総務部長(山田隆二君) 保水力低下を招く人為的な要因につきましては、具体的に特定す
るのは困難ですが、宅地化や大規模開発なども一因と考えられます。以上です。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 保水力低下の一因として、大規模開発があると。
- 105 -
しかしながら、新たに行われる大規模開発におきまして、雨水の流出抑制のためにどのよう
な対策をとっているのかということを伺っておきます。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 大規模開発におきましては、県の開発基準により、調整池等
の雨水流出抑制施設の設置を行い、下流域の浸水被害の防止、軽減するための対策をとってお
ります。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) これは6年前にも伺いましたけれども、それまで上流部で大規模開発
が推進されて、治水については一例を示せば、圏央道を含めた上流部での開発に伴って、調整
池が整備されたということでございました。工業団地の造成でも、同様の措置がとられている
はずであります。大規模な開発があれば、自然破壊と保水力の低下が否めないと、開発の当事
者が理解している証拠ではないでしょうか。
調整池をつくったと言われますけれども、しかし、結果的には洪水が発生して、市民が犠牲
になったわけであります。洪水が発生しやすい地域での開発推進が、災害の一因であることは
確かであるということを指摘しておきます。
さて次ですが、
耕作放棄地再生利用緊急事業の内容をもう少し詳しく伺いたいと思います。
事業対象の場所、利用状況などをお願いいたします。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 事業対象の場所といたしましては、七渡地区、三ケ谷地区で、
水稲の作付となっております。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 今後の事業の取り組みについてですが、継続性があるのかということ
で、解説をお願いします。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 今年度につきまして、約20アールの事業を予定しておりまし
て、引き続き、推進に努めてまいりたいと思っております。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 平成19年度からの国の補助事業の活用での農地・水路の維持管理、環
境保全や農地の多面的機能の向上とのことでございますが、成果について、もう少し詳しく伺
うとともに、今後の見通しについても伺います。
- 106 -
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 農地維持の活動につきましては徐々に増加しておりまして、
現在25組織で、農地、水路の保全面積は954ヘクタールとなっております。
今後も、さらに活動の場が広がるよう努めてまいりたいと思っております。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 今回の台風、大雨予想で、事前にため池による治水については、先ほ
ども議論がございました。これほどの大雨で、どのくらいの効果があったかというのは、検証
が必要でございますけども、少しでも減災に役立つことであれば、やるべきだと思います。環
境整備の観点からも重視していただきたいと思います。
ちょっと本題から外れますけども、今後、修復が予定されております小林堰の道路崩壊が、
この台風、大雨で進んでいるようでございます。事故防止策が何か置かれて、注意喚起の何で
したか置かれて、防止策はとられているようですけれども、安全確保をお願いしたいと思いま
す。これは要望でございます。
この際、伺っておきますが、農業の果たす役割の中の多面的機能、次のようなものですが、
国土の保全、水源の涵養、自然環境の保全、良好な景観の形成、文化の伝承等、農村で農業生
産活動が行われることにより生ずる食料その他の農産物の供給の機能以外の、多方面にわたる
機能でございますけど、こういったことの維持、機能拡大について、本市の今後の農業政策に
絡めて、どのように発展させていくのかということです。
この第1番目にあります国土の保全を中心的に、基本的な理念をお伺いいたします。
○副議長(前田正志君)
経済環境部長 大橋一夫君。
○
経済環境部長(大橋一夫君) 本市といたしましては、貴重な資源である農用地の保全に資
する取り組みが、地域住民により営まれ、良好な環境の維持、形成に重要な役割を出している
ことから、引き続き、多面的機能を支える共同活動を支援してまいります。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) さんざん国内の食料自給率を引き下げる農業政策が実行される。さら
に今、決まってしまいそうですけども、日米貿易協定締結に突き進むなど、貿易自由化路線が
強行されようとしております。
これに対して、相変わらず規模拡大路線や輸出の強化など、特に中山間地農業への配慮とか、
耕作放棄地対策に対しては全くの無策な、非現実な施策しか持ち得ない。これは国の施策でご
ざいます。
- 107 -
このもとで、皆さん苦労されている。何ができるかということを自治体自身で考えていかな
ければいけないというところに来ております。皆さんの御苦労がよくわかります。いわゆる安
さて、次に、公共交通の充実の件でございます。自治体が取り組む公共交通のあり方の認識
倍農政の転換を望みたいと思います。
問題点に移ります。
公共交通の意義についての認識が問われております。日常生活での職場、学校、病院などの
目的地に移動する場合、公共交通は重要な手段であります。移動が制限されると、日常生活、
社会参加で大きく困難になり、生存権まで脅かされるようになると。住民の移動に関する要求
に対しては、基本的には自治体は責任を負うべきところに来ているのではないかと私は思うわ
けであります。
質問でございますが、本市のいわゆる交通弱者の現状を伺います。
2016年時点での、これは国の話ですが、60歳以上を対象とした調査、これは経産省がやって
おります。これでは、買い物に困難を感じている人は700万人。2015年の内閣府高齢社会白書
では、夫婦とも65歳以上の世帯で、お医者さんまで1キロ以上ある世帯は20.8%、193万人。
世帯でいうと、96万6700世帯というふうに推計されております。
このことに照らしまして、本市の現状をお伺いいたします。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 御質問それぞれの項目に関する本市での数値は、把握してお
りません。
平成29年に市民2000人に対して実施した公共交通に関するアンケート調査では、自動車運転
免許証がない方が、回答者の26.8%を占める結果となっております。高齢化に伴う運転免許証
自主返納等により、高齢者の交通弱者は増加しているものと考えております。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 市民からの市民バス運行本数の増加や、デマンド交通のエリア拡大と
いう要望に対しては、経費の増大や、交通業者への影響などが課題とおっしゃっています。こ
れらのことが解決されれば、要求実現が可能ということにはなるのでしょうか。確認です。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 地域住民のニーズの把握や、交通事業者等を含む茂原市地域
公共交通体系の協議、さらには事業実施に係る効果等を勘案した中で、総合的に判断してまい
りたいと考えております。
- 108 -
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) では、全市へのデマンド交通システム拡大を実現されるために必要な
要件とは、どういうことでしょうか。実はデマンド交通に全部してくれという要求が非常に強
くて、この辺どうでしょうか。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) デマンド交通を市内全域に導入することは、既存の交通事業
者との競合が懸念されるため、現在のところ難しいものと考えております。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) それが解決されると、非常にいいことが起こるという解釈でございま
すが、コミュニティバスやデマンド交通など、公共交通機関の実施について考える場合、既存
のバス・タクシー事業者への影響を調整することが必要なのは、これは当然、考えなければな
らないことでございます。
では、その既存のバス・タクシー会社を運行事業者として委託するなど、競合を起こさない
ように、双方でまとまることが十分に可能ではないですか。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 既存の公共交通体系への影響が考えられ、各交通事業者の意
向もありますので、調整は難しいものと考えております。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 補助金を支給して継続している民間の路線バスは、仮に補助金がなく
なれば、廃止するということなってしまうのかもしれません。地域の事業者の経営を守ること
は、地域経済を守ることという気概で、ここは多少予算がかかっても、民間の利益を尊重しな
がら、より利便性のあるデマンド化の方が、住民要求に沿うものではないだろうかと思うわけ
であります。
ということでございます。
民間事業者や住民も含めた幅広い協議を期待したいわけでございます。部長おっしゃったよ
うに、民間民業を圧迫するから。そこを何とかわかってもらえれば、先に進めるのではないか
次の分野に移りますが、今後の方向性、これはデマンドと別な話なのですけども、地域公共
交通活性化再生法というのが、あることがわかりました。その中では、複数の自治体間での公
共交通ネットワーク構築の事例が、全国的にあることが示されております。
本市を含む広域行政区域で、参考になるという事例はありますでしょうか。
- 109 -
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 広域的な計画の先進事例といたしましては、参考となる部分
もあると思いますが、それぞれの地域での特性が異なりますので、結果として、地域に即した
公共交通を考える必要があると思います。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 広域的な交通ネットワークシステムで、先進的事例で参考になる部分
もあるということであれば、どういうことなのかということなのです。また、地域公共交通活
性化再生法の意義を踏まえまして、地域の特性を生かせるとなれば、茂原市を含む長生郡市で
は、どういうイメージになりますでしょうか。
○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。
○都市建設部長(渡辺修一君) 課題解決方法や運行形態などが挙げられると思います。長生
郡市の地域では、JR外房線を中心に、民間路線バスが地域間を運行しておりますので、これ
らを活用した公共交通ネットワークの再構築が考えられます。
○副議長(前田正志君) 飯尾 暁議員。
○1番(飯尾 暁君) 広域的な交通システムの事例ということで、実際の自治体名を挙げま
すと、兵庫県の豊岡市で、広域の中で2つのやり方を連携させるというんでしょうか。ひとつ
には、地域の生活拠点の中での交通システム。域内での足の確保を、案外狭いところですね。
そこで域内の足の確保をすると。これがデマンドだったり、小型バスだったりします。
次に、中心部と地域の生活拠点を結ぶ路線というのが、町の中心部と縁辺部ということなの
ですが、そこを結ぶ交通機関をつくっている。こういう組み合わせを官民協働でやっていると
いうことがあります。
2つ目ですね。これは長野県木曽町なのですけど、ここは非常に広い500平方キロぐらいあ
る町なのです。これは決算委員会でもちょっとお話ししましたけども、ゾーンバスシステムと
いうので、今の兵庫県豊岡市と同じような感じ。地域があって、中心部へ集まる路線もあると
いう連携なんです。
もう一つ言いますと、宮崎県の日向方面、日向・東臼杵地域公共交通再編実施計画というの
がありまして、1市2町2村が交通システムを構築していると。これは今、述べました2つの
事例に近いような、要するに、縁辺部から中心という交通網が構築されている。これは、どう
いういいことがあるかというと、交通空白地域の発生の防止と運行経費の抑制と、ちょっとわ
からないですけどね。市内のバス交通の効率化ということがうたわれています。これは実際や
- 110 -
ってみないと、どうなるかわかりませんが、こういうことがございます。
交通手段の確保は、まちづくりの基本だと思います。外房の中核都市としての確固とした地
盤を築くというなら、災害が多く住みづらい地域というマイナスなイメージを払拭するために
も、便利なまちづくりに向けて、一層の協議を望みたいところでございます。一言で言えば、
便利で住みやすいまち。やはり責任を持たなければいけないと思います。
災害復旧とまちづくりについて、ちょっとまとめます。
災害復旧とまちづくりについて伺ってまいりましたけれども、生活と生業(なりわい)の復
興・復旧、交通網対策で、住みやすいまちとしての茂原の創出をお願いしたわけであります。
自治体間競争になってしまいますけども、自治体間競争を否定するわけではないですけども、
それぞれの自治体が努力を重ねれば、国全体としての住みやすさもレベルアップするのではな
いかということで、今回の質問させていただきました。
以上を申し述べまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(前田正志君) 以上で、飯尾 暁議員の
一般質問を終わります。
これをもちまして、本日の議事日程は終了いたしました。
明日は、午前10時から本会議を開き、
一般質問を続行します。
本日は以上で散会いたします。お疲れさまでございました。
午後4時29分 散会
☆ ☆
○本日の会議要綱
1.
一般質問
① 災害について
② 自治会について
1.
岡沢与志隆議員の一般質問並びに当局の答弁
③ 鳥獣被害等防止対策について
2.田畑 毅議員の一般質問並びに当局の答弁
① 災害時の学校での生徒の避難について
② 水害に対しての水門の操作、排水ポンプの設置について
3.大柿恵司議員の
一般質問並びに当局の答弁
① 台風災害について
4.山田広宣議員の
一般質問並びに当局の答弁
- 111 -
① 豪雨災害について
② 避難所について
5.飯尾 暁議員の
一般質問並びに当局の答弁
① 災害被災者の生活と生業(なりわい)再建支援について
② 身近な環境整備について
③ 公共交通の充実について
- 112 -
○出 席 議 員
議 長 ますだ よしお 君
副議長 前 田 正 志 君
1番 飯 尾 暁 君 2番 石 毛 隆 夫 君
3番 岡 沢 与志隆 君 4番 大 柿 恵 司 君
5番 平 ゆき子 君 6番 向 後 研 二 君
7番 杉 浦 康 一 君 8番 はつたに 幸 一 君
9番 小久保 ともこ 君 10番 田 畑 毅 君
11番 山 田 広 宣 君 13番 金 坂 道 人 君
14番 中 山 和 夫 君 15番 山 田 きよし 君
17番 鈴 木 敏 文 君 19番 三 橋 弘 明 君
20番 竹 本 正 明 君 21番 常 泉 健 一 君
22番 市 原 健 二 君
☆ ☆
○欠 席 議 員
な し
☆ ☆
- 113 -
○出席説明員
市
教
長 田 中 豊 彦 君
市
長 豊 田 正 斗 君
育
長 内 田 達 也 君
事 中 村 光 一 君
副
理
総 務 部 長 山 田 隆 二 君
企 画 財 政 部 長 麻 生 新太郎 君
市 民 部 長 関 屋 典 君
福 祉 部 長 岩 瀬 裕 之 君
経 済 環 境 部 長 大 橋 一 夫 君
都 市 建 設 部 長 渡 辺 修 一 君
教 育 部 長 久 我 健 司 君
田 中 正 人 君
総 務 部 次 長
(総務課長事務取扱)
市 民 部 次 長
(生活課長事務取扱)
経 済 環 境 部 次 長
(商工観光課長事務取扱)
都 市 建 設 部 次 長
(都市整備課長事務取扱)
中 村 一 之 君
地 引 加代子 君
花 沢 春 雄 君
吉 田 茂 則 君
飯 尾 克 彦 君
秋 山 忠 君
渡 辺 裕次郎 君
職 員 課 長 平 井 仁 君
企 画 財 政 部 次 長
(企画政策課長事務取扱)
福 祉 部 次 長
(社会福祉課長事務取扱)
都 市 建 設 部 次 長
(土木建設課長事務取扱)
教 育 部 次 長
(教育総務課長事務取扱)
財 政 課 長 木 島 成 浩 君
☆ ☆
○出席事務局職員
事 務 局 長
内 山 千 里
局 長 補 佐
鶴 岡 隆 之
副
主
(議事係長事務取扱)
幹 田 中 憲 一
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