令和 2年 3月 定例会 松戸市告示第46号 令和2年松戸市議会3月定例会を次のとおり招集する。 令和2年2月17日 松戸市長 本郷谷健次 1 期日 令和2年2月25日 2 場所 松戸市議会議場
松戸市議会会議録 第1738号1.日時 令和2年2月25日午前10時1.場所 松戸市議会議場1.出席議員 44名 1番 ミール計恵 24番 鈴木大介 2番 中西香澄 25番 石井 勇 3番 鴈野 聡 26番 山中啓之 5番 中村典子 27番 箕輪信矢 6番 成島良太 28番 飯箸公明 7番 岡本優子 29番 織原正幸 8番 戸張友子 30番 渋谷剛士 9番 DELI 31番 市川恵一 10番 増田 薫 32番 岩堀研嗣 11番 篠田哲弥 33番 山口栄作 12番 大塚健児 34番 杉山由祥 13番 大谷茂範 35番 木村みね子 14番 平田きよみ 36番 宇津野史行 15番 山口正子 37番 桜井秀三 16番 大橋 博 38番 二階堂 剛 17番 関根ジロー 39番 城所正美 18番 原 裕二 40番 諸角由美 19番 鈴木智明 41番 深山能一 20番 松尾 尚 43番 末松裕人 21番 岩瀬麻理 44番 中川英孝 22番 高橋伸之 45番 田居照康 23番 伊東英一 46番 小沢暁民1.欠席議員 なし1.出席説明員 市長 本郷谷健次 副市長 伊藤智清 副市長 山田哲也 病院事業管理者 山浦 晶 水道事業管理者 戸張武彦 会計管理者 加藤 肇 総合政策部長 石井久雄 財務部長 宮間秀二 市民部長 笹川昭弘 経済振興部長 渋谷和夫 環境部長 丸岡新一 健康福祉部長 入江広海 福祉長寿部長 郡 正信 子ども部長 町山貴子 街づくり部長 福田勝彦 建設部長 谷口宗弘
病院事業管理局長 関 聡 消防局長 島本幸夫 教育長 伊藤純一 生涯学習部長 片田雅文 学校教育部長 小澤英明 代表監査委員 高橋正剛
監査委員事務局長 高橋武弘1.出席事務局職員 事務局長 荒川浩二 議事調査課長 鈴木章雄 庶務課長 三根秀洋
議事調査課長補佐 川野康仁
議事調査課長補佐 山﨑 悟 議事調査課主査 宮田正悟 令和2年松戸市議会3月定例会 議事日程第1号 令和2年2月25日午前10時開議+
--+-----------------------------+----+|日程| 事件名 |
備考 |+--+-----------------------------+----+| 1|会議録署名議員の指名
| |+--+-----------------------------+----+| 2|会期の決定
| |+--+-----------------------------+----+| 3|令和2年度施政方針説明
| |+--+------+----------------------+----+| 4|議案第95号 |
農業委員会委員の任命について |
一括上程|| +------+----------------------+ || |議案第96号 |
農業委員会委員の任命について
| || +------+----------------------+ || |議案第97号 |
農業委員会委員の任命について
| || +------+----------------------+ || |議案第98号 |
農業委員会委員の任命について
| || +------+----------------------+ || |議案第99号 |
農業委員会委員の任命について
| || +------+----------------------+ || |議案第100号 |
農業委員会委員の任命について
| || +------+----------------------+ || |議案第101号 |
農業委員会委員の任命について
| || +------+----------------------+ || |議案第102号 |
農業委員会委員の任命について
| || +------+----------------------+ || |議案第103号 |
農業委員会委員の任命について
| || +------+----------------------+ || |議案第104号 |
農業委員会委員の任命について
| || +------+----------------------+ || |議案第105号 |
農業委員会委員の任命について
| || +------+----------------------+ || |議案第106号 |
農業委員会委員の任命について
| || +------+----------------------+ || |議案第107号 |
農業委員会委員の任命について
| || +------+----------------------+ || |議案第108号 |
農業委員会委員の任命について
| |+--+------+----------------------+----+| 5|議案第55号 |令和元年度松戸市
一般会計補正予算(第4回) |
一括上程|| +------+----------------------+ || |議案第56号 |令和元年度松戸市
国民健康保険特別会計補正予算| || | |(第2回)
| || +------+----------------------+ || |議案第57号 |令和元年度松戸市
松戸競輪特別会計補正予算(第
| || | |1回)
| || +------+----------------------+ || |議案第58号 |令和元年度松戸市
介護保険特別会計補正予算(第
| || | |2回)
| || +------+----------------------+ || |議案第59号 |令和元年度松戸市
後期高齢者医療特別会計補正予| || | |算(第2回)
| || +------+----------------------+ || |議案第60号 |令和元年度松戸市
水道事業会計補正予算(第1回|
|| | |) | || +------+----------------------+ || |議案第61号 |令和元年度松戸市
病院事業会計補正予算(第1回|
|| | |) | || +------+----------------------+ || |議案第62号 |令和元年度松戸市
下水道事業会計補正予算(第1
| || | |回)
| |+--+------+----------------------+----+| 6|議案第63号 |令和2年度松戸市一般会計予算 |
一括上程|| +------+----------------------+ || |議案第64号 |令和2年度松戸市
国民健康保険特別会計予算 | || +------+----------------------+ || |議案第65号 |令和2年度松戸市
松戸競輪特別会計予算 | || +------+----------------------+ || |議案第66号 |令和2年度松戸市
公設地方卸売市場事業特別会計| || | |予算
| || +------+----------------------+ || |議案第67号 |令和2年度松戸市
駐車場事業特別会計予算 | || +------+----------------------+ || |議案第68号 |令和2年度松戸市
介護保険特別会計予算 | || +------+----------------------+ || |議案第69号 |令和2年度松戸市
後期高齢者医療特別会計予算 | || +------+----------------------+ || |議案第70号 |令和2年度松戸市
松戸都市計画事業新松戸駅東側
| || | |地区土地区画整理事業特別会計予算 | || +------+----------------------+ || |議案第71号 |令和2年度松戸市
水道事業会計予算 | || +------+----------------------+ || |議案第72号 |令和2年度松戸市
病院事業会計予算 | || +------+----------------------+ || |議案第73号 |令和2年度松戸市
下水道事業会計予算 | || +------+----------------------+ || |議案第74号 |松戸市行政手続における特定の個人を識別するた
| || | |めの番号の利用等に関する法律に基づく個人番号
| || | |の利用等に関する条例の一部を改正する条例の制
| || | |定について
| || +------+----------------------+ || |議案第75号 |松戸市印鑑条例の一部を改正する条例の制定につ
| || | |いて
| || +------+----------------------+ || |議案第76号 |松戸市職員の育児休業等に関する条例の一部を改
| || | |正する条例の制定について
| || +------+----------------------+ || |議案第77号 |特別職の職員の給与及び費用弁償の支給に関する
| || | |条例の一部を改正する条例の制定について(松戸
| || | |市いじめ防止対策委員会委員等報酬関係) | || +------+----------------------+ || |議案第78号 |特別職の職員の給与及び費用弁償の支給に関する
| || | |条例の一部を改正する条例の制定について(福祉
| || | |事務所嘱託医等報酬関係)
| || +------+----------------------+ || |議案第79号 |松戸市特別会計条例の一部を改正する条例の制定
| || | |について
| || +------+----------------------+ || |議案第80号 |
まちづくり用地活用事業審査委員会条例を廃止す
| || | |る条例の制定について
| || +------+----------------------+ || |議案第81号 |松戸市
固定資産評価審査委員会条例の一部を改正
| || | |する条例の制定について
| || +------+----------------------+ || |議案第82号 |松戸市手数料条例の一部を改正する条例の制定に
| || | |ついて
| || +------+----------------------+ || |議案第83号 |松戸市虐待防止条例の制定について
| || +------+----------------------+ || |議案第84号 |松戸市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に
| || | |関する基準を定める条例の一部を改正する条例の
| || | |制定について
| || +------+----------------------+ || |議案第85号 |松戸市
国民健康保険条例の一部を改正する条例の
| || | |制定について
| || +------+----------------------+ || |議案第86号 |(仮称)松戸市
リサイクルプラザ整備事業者選考| || | |委員会条例を廃止する条例の制定について
| || +------+----------------------+ || |議案第87号 |松戸市
公設地方卸売市場業務条例の制定について
| || +------+----------------------+ || |議案第88号 |松戸市道の構造の技術的基準を定める条例の一部
| || | |を改正する条例の制定について
| || +------+----------------------+ || |議案第89号 |松戸市新松戸駅
東側地区土地区画整理事業立体換| || | |地保留床部分取得事業者選考委員会条例の制定に
| || | |ついて
| || +------+----------------------+ || |議案第90号 |
松戸市営住宅設置及び管理に関する条例の一部を
| || | |改正する条例の制定について
| || +------+----------------------+ || |議案第91号 |松戸市下水道事業の設置等に関する条例等の一部
| || | |を改正する条例の制定について
| || +------+----------------------+ || |議案第92号 |松戸市消防団条例の一部を改正する条例の制定に
| || | |ついて
| || +------+----------------------+ || |議案第93号 |財産の減額貸付けについて
| || +------+----------------------+ || |議案第94号 |和解について
| |+--+------+----------------------+----+| 7|議員提出議案|
新型コロナウイルス感染症対策に関する意見書 | || |第22号 | | |+--+------+----------------------+----+1.会議に付した事件 会議録署名議員の指名 会期の決定 令和2年度施政方針説明 議案第95号
農業委員会委員の任命について 議案第96号
農業委員会委員の任命について 議案第97号
農業委員会委員の任命について 議案第98号
農業委員会委員の任命について 議案第99号
農業委員会委員の任命について 議案第100号
農業委員会委員の任命について 議案第101号
農業委員会委員の任命について 議案第102号
農業委員会委員の任命について 議案第103号
農業委員会委員の任命について 議案第104号
農業委員会委員の任命について 議案第105号
農業委員会委員の任命について 議案第106号
農業委員会委員の任命について 議案第107号
農業委員会委員の任命について 議案第108号
農業委員会委員の任命について 議案第55号 令和元年度松戸市
一般会計補正予算(第4回) 議案第56号 令和元年度松戸市
国民健康保険特別会計補正予算(第2回) 議案第57号 令和元年度松戸市
松戸競輪特別会計補正予算(第1回) 議案第58号 令和元年度松戸市
介護保険特別会計補正予算(第2回) 議案第59号 令和元年度松戸市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第2回) 議案第60号 令和元年度松戸市
水道事業会計補正予算(第1回) 議案第61号 令和元年度松戸市
病院事業会計補正予算(第1回) 議案第62号 令和元年度松戸市
下水道事業会計補正予算(第1回) 議案第63号 令和2年度松戸市一般会計予算 議案第64号 令和2年度松戸市
国民健康保険特別会計予算 議案第65号 令和2年度松戸市
松戸競輪特別会計予算 議案第66号 令和2年度松戸市
公設地方卸売市場事業特別会計予算 議案第67号 令和2年度松戸市
駐車場事業特別会計予算 議案第68号 令和2年度松戸市
介護保険特別会計予算 議案第69号 令和2年度松戸市
後期高齢者医療特別会計予算 議案第70号 令和2年度松戸市
松戸都市計画事業新松戸駅
東側地区土地区画整理事業特別会計予算 議案第71号 令和2年度松戸市
水道事業会計予算 議案第72号 令和2年度松戸市
病院事業会計予算 議案第73号 令和2年度松戸市
下水道事業会計予算 議案第74号 松戸市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第75号 松戸市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について 議案第76号 松戸市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第77号 特別職の職員の給与及び費用弁償の支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について(松戸市
いじめ防止対策委員会委員等報酬関係) 議案第78号 特別職の職員の給与及び費用弁償の支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について(
福祉事務所嘱託医等報酬関係) 議案第79号 松戸市特別会計条例の一部を改正する条例の制定について 議案第80号
まちづくり用地活用事業審査委員会条例を廃止する条例の制定について 議案第81号 松戸市
固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例の制定について 議案第82号 松戸市手数料条例の一部を改正する条例の制定について 議案第83号 松戸市虐待防止条例の制定について 議案第84号 松戸市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 議案第85号 松戸市
国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 議案第86号 (仮称)松戸市
リサイクルプラザ整備事業者選考委員会条例を廃止する条例の制定について 議案第87号 松戸市
公設地方卸売市場業務条例の制定について 議案第88号 松戸市道の構造の技術的基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 議案第89号 松戸市新松戸駅
東側地区土地区画整理事業立体換地保留床部分取得事業者選考委員会条例の制定について 議案第90号
松戸市営住宅設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第91号 松戸市下水道事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例の制定について 議案第92号 松戸市消防団条例の一部を改正する条例の制定について 議案第93号 財産の減額貸付けについて 議案第94号 和解について 議員提出議案第22号
新型コロナウイルス感染症対策に関する意見書
△開会 午前10時0分開会
○山口栄作議長 ただいまから令和2年松戸市議会3月定例会を開会し、本日の会議を開きます。 今期定例会に出席される理事者については、お手元に配付の
出席説明員一覧表のとおりであります。
△諸般の報告
○山口栄作議長 これより諸般の報告をいたします。 まず、市長から、報告第13号、委任専決事項の報告について提出がありました。お手元に配付の報告書のとおりであります。御了承願います。 次に、監査委員から、1月28日付けで定期監査の結果について1件、2月7日付けで
例月現金出納検査の結果について3件、以上4件の報告がありました。それぞれ配付された報告書のとおりであります。御了承願います。 次に、12月定例会において可決されました「
選択的夫婦別姓制度の法制化に関する意見書」、「スマート農業の実現による競争力強化の加速を求める意見書」、「令和元年台風15号及び19号等からの復旧・復興に向けた支援を求める意見書」及び「気候危機・気候非常事態を前提とした地球温暖化対策のさらなる強化を求める意見書」の4件につきましては、12月24日付けをもってそれぞれ国会及び関係行政庁に提出いたしましたので、御報告いたします。 次に、千葉県後期高齢者医療広域連合議会の会議の概要については、お手元に配付の報告書のとおりであります。御了承願います。 その他、議会活動等については、お手元に配付の事務報告書により御了承願います。 以上で諸般の報告を終わります。 これより議事に入ります。 本日の議事については、お手元に配付の日程表のとおり進めたいと思いますので、御了承願います。
△会議録署名議員の指名
○山口栄作議長 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 今期定例会の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、 14番 平田きよみ議員 15番 山口正子議員 の2名を指名いたします。
△会期の決定
○山口栄作議長 次に、日程第2、会期の決定を行います。 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から3月25日までの30日間とすることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山口栄作議長 御異議なしと認めます。したがって、今期定例会の会期は30日間と決定いたしました。
△令和2年度施政方針説明
○山口栄作議長 次に、日程第3、令和2年度施政方針説明を議題といたします。 まず、市長から施政方針説明を求めます。 〔本郷谷健次市長登壇〕
◎市長 おはようございます。 令和2年度の施政方針を述べさせていただく前に、本市の
新型コロナウイルス感染症対策につきまして御報告させていただきます。 議員の皆様方も御承知のとおり、新型コロナウイルス感染症が、日本を含め世界各国で相次いで発生しており、県内でも感染者が確認されております。 このような状況の中、本市では2月6日に松戸市感染症対策本部を設置し、あらゆる媒体を活用して、市民の皆様方に予防対策や医療機関への受診方法の周知に努めております。 また、2月20日に厚生労働省が発出した「イベントの開催に関する国民の皆様へのメッセージ」を踏まえ、感染拡大を防止するため、市主催のイベントにつきましては、3月末まで原則中止することといたしました。 今後も、市では、国や県などが発信する情報の収集に努めるとともに、松戸保健所の指導のもと、松戸市医師会などと協力しながら、新型コロナウイルス感染症の感染防止に取り組んでまいりますので、議員の皆様方におかれましては、今後とも御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。 それでは、改めまして、本日、ここに令和2年度予算案及び関連諸議案を提出し、御審議いただくに当たり、施政の基本方針とともに概要を申し述べ、市民の皆様並びに議員各位の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 昨年、我が国は、「令和」という新しい時代の幕開けを迎えました。松戸市においても、新時代の到来を予感させるさまざまな出来事や話題がありました。 松戸市出身でプロ野球・福岡ソフトバンクホークスの高橋礼選手が新人王を受賞したほか、大相撲・佐渡ヶ嶽部屋の琴ノ若関が十両に昇進し、きのうの新聞によりますと、幕内に入ったということですが、58年ぶりに松戸市出身の関取が誕生いたしました。 また、大型商業施設「Kite Mite Matsudo(キテミテマツド)」と「テラスモール松戸」が開業し、松戸のまちに新たな賑わいが生まれました。すぐやる課50周年記念式典や全国ねぎサミットなど、大きなイベントが盛況のうちに開催できましたことも明るい話題となりました。 その一方で、台風や豪雨による災害に見舞われた年でもありました。今後も、市民の皆様方の生命・身体・財産を守るため、防災対策をより一層強化しなければならないという思いとともに、地球温暖化による気候変動対策は、地方自治体にとっても待ったなしの課題であると改めて認識したところでございます。 松戸市が力を入れてきた子育て支援につきましては、日本経済新聞社関連の「共働き子育てしやすい街ランキング」の全国編で、2017年に次いで2度目となる1位を受賞し、東京都を含む総合編でも過去最高の2位という高評価を受けることができました。今後も、子どもと子育て家庭にとって優しいまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。 それでは、まちづくりに対する基本的な考え方について、これまでの実績を交えて述べさせていただきます。 本市の「人口ビジョン」を実現させるために策定した「総合戦略」では、5か年に取り組むべき政策目標や施策をまとめ、四つの基本目標を設定しております。 一つ目は、「子育て・教育・文化を軸とした都市ブランドづくり」でございます。 子育てに関しては、子どもたちを元気に育てる環境をつくり、子どもの育ちを社会全体で支えていくための切れ目のない支援を引き続き行ってまいりたいと考えております。送迎保育ステーションの整備や幼稚園の預かり保育の充実、放課後KIDSルームの増設の加速化などを進めるほか、児童館・こども館や中高生の居場所を充実させ、地域の中で小中高生が安心して過ごすことができる場を提供していきます。 教育の面では、新たな時代に子どもたちが対応できるよう、教育委員会と緊密に連携して教育環境の整備に力を入れ、「教育はみんなで」を合い言葉に、みんなで子どもたちを育み、みんなが生き生きと学ぶ社会の実現に向け、教育や文化に関する施策を展開してまいりたいと考えております。 また、文化の分野では、ことしはいよいよ東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されますが、松戸市はドミニカ共和国・ルーマニアのホストタウンとして事前キャンプ成功に向けた準備を進めております。今大会での応援・おもてなしなどの交流を通して、両国との友好関係をさらに深めていきたいと思います。 二つ目は、「高齢者がいつまでも元気に暮らせるまちづくり」でございます。 高齢化が進む社会において、高齢者に優しいまちづくりはますます重要になります。地域に暮らす市民の皆様だけでなく、松戸で働き、松戸で活動される、松戸にかかわる皆様が、支え合いながら、自分らしく活躍できる出番や居場所がある地域コミュニティづくりのため、町会・自治会や地域包括支援センター、社会福祉協議会、民生委員・児童委員、NPOや民間事業者の方々などがともに考え、協働する意識の醸成を図り、「地域共生社会」の実現に向けた取り組みをさらに進めてまいりたいと考えております。 三つ目は、「まちが再生し、賑わいのあるまちづくり」でございます。 現在、松戸駅西口駅前広場では、賑わいや安らぎの創出のため、継続した整備を行っておりますが、同駅構内には今年3月までに、全てのホームにエレベーターが整備され、バリアフリー化が実現します。また、他の地域におきましても、市域全体の魅力を高めるまちづくりに向けた取り組みを地域の皆様とともに進め、若い人たちを始め幅広い世代の方々が、住みやすく買い物しやすいまちを目指してまいりたいと考えております。 四つ目は、「経済が活性化し、安心して働けるようになるまちづくり」でございます。 昨年は市内に二つの大型商業施設が誕生いたしました。上野東京ライン開業によるJR常磐線の東京駅、
品川駅乗り入れや、東京外かく環状道路の県内区間開通と松戸インターチェンジの設置など、アクセス性の向上効果と相まって、新たな賑わいや人の流れを生み出し、松戸市の経済活性化、雇用創出に大いに寄与しているものと考えております。もっと松戸で買い物ができるように、もっと松戸で働く場があるように、そのような視点でこれからのまちづくりを進めてまいりたいと思います。 安全・安心なまちづくりでは、昨年9月の台風15号に続き、10月に発生した台風19号により、東日本の広範囲が大雨に見舞われ、河川の堤防が決壊し、土砂災害が発生するなど、各地に大きな被害をもたらしました。本市においても、倒木や一部地域での停電が発生いたしました。 台風19号では、市内に開設した避難所に一時は約1,400人が避難いたしましたが、これだけ多くの方が避難したのは東日本大震災のとき以来のことでした。台風の進路によっては、市内に甚大な被害をもたらしていたかもしれません。 例えば、今回のような大規模な水害の発生が想定される場合には、河川整備などのハード対策に加え、適切なタイミングで避難指示、避難勧告等の発令を行い、その情報を確実に伝達し、皆様に安全に避難していただくことが重要であると認識しております。災害に強いまちづくりのため、ハード面とソフト面の両方の対策を着実に進めてまいりたいと考えております。 以上が、四つの基本目標を柱としたまちづくりの基本方針でございます。 次に、本市の令和2年度予算について説明申し上げます。 新年度の一般会計予算は、子育て支援の取り組み等を積極的に行う一方で、プレミアム付商品券発行事業が完了したことなどから、本年度より0.7%減の1,551億6,000万円を計上いたしました。 歳入の根幹をなす市税につきましては、これまでの実績を勘案し、市税全体では本年度同水準、平成31年度より5,000万円増の690億円を見込んでおります。 歳出の構成比につきましては、民生費が51.7%と最も高く、次いで衛生費の10.2%、土木費の8.9%の順となっております。 今後も、市税等の自主財源確保に向けた取り組みや、歳出の削減、事業の見直しを不断に重ねていき、健全財政を維持しつつ、予定しております大規模事業を含め、成長戦略などの必要な政策に投資を行ってまいりたいと考えております。 続きまして、新年度の主要な施策について、まずは総合戦略の四つの基本目標の方向性に沿って説明申し上げます。 最初に、「子育て・教育・文化を軸とした都市ブランドづくり」でございます。 まず、子育てに関しては、年間を通した保育需要にもしっかりと対応するため、年度途中での開園を含めた小規模保育施設の整備をさらに進めるとともに、地域の実情を捉えた民間保育園の整備についても支援することで、実質的な待機児童の解消を図ってまいりたいと考えております。 さらに、働いていても幼稚園の教育を受けられるよう、長時間の預かり保育を行う幼稚園を増やしたいと考えております。 併せて、幼稚園の利用者を増やすため、八柱駅前、東松戸駅前に送迎保育ステーションを新たに開設するとともに、他の地域での送迎保育ステーション開設に向けた準備を進めてまいります。また、幼稚園の取り組みや魅力などを市民に発信する預かり保育セミナーを引き続き開催いたします。 幼稚園の人材確保に向けては、幼稚園教諭に対する松戸市の補助制度などを周知するパンフレットの作成や免許更新の費用の補助を新たに実施し、支援を強化してまいります。 保育士確保の対策といたしましては、休暇をとりやすい環境づくりへの支援や、奨学金返済の支援を新たに実施いたします。また、学生や潜在保育士を対象にした就職フェアを開催いたします。 地域の子育て支援では、乳幼児の一時預かり機能を持った拠点の新規開設に加え、八柱地区に病児・病後児保育施設を開設いたします。また、多胎世帯を対象とした子どもの一時預かりや、多胎育児を経験された方々との交流会などを開催いたします。 子どもの居場所づくりでは、小学生の居場所としては、放課後KIDSルームを新規に10校開設するとともに、青少年会館分館の一部を活用し、市内5か所目となる樋野口こども館を開設いたします。 また、八柱駅ビル内に市内4か所目となる中高生の居場所を開設し、学校や家庭以外でも勉強や交流などさまざまな体験ができ、安全・安心に過ごせる環境の整備を引き続き進めてまいります。 こうした子育て支援の取り組みをより多くの子育て世代の方々に知っていただくためにも、情報発信や市内外でのプロモーション活動を継続してまいります。 教育に関しては、本市独自の取り組みである「言語活用科」をリニューアルいたします。小学1年生から、日本語と英語の両輪で、義務教育9年間を通した「ことばのトレーニング」を行ってまいります。 また、市内二つ目となる「ほっとステーション」を新たに開設したいと考えております。福祉的な相談もできるよう、スクールソーシャルワーカーと訪問相談員を配置し、保護者と子どもが安心できる居場所にしていきたいと思います。 小中学校の施設整備では、体育館が災害時の避難所になることを鑑み、トイレの洋式化を順次進めてまいります。 生徒数の増加が見込まれる河原塚中学校におきましては、校舎の増築工事に着手したいと考えております。 松戸運動公園では、陸上競技場の第3種公認に伴う工事等が完了いたしますことから、リニューアルを記念したイベントを実施する予定でございます。 また、松戸市名誉市民であり、市民会館の名誉館長である宇宙飛行士の山崎直子氏が、スペースシャトルに搭乗してから10年経過することから、記念の講演をお願いしたいと思っております。 21世紀の森と広場・森のホール21・博物館では、3館連携による「千駄堀地区3館連携文化交流事業」を推進し、世代を超えた多くの市民の皆様に文化や歴史に触れる機会を提供してまいりたいと考えております。江戸時代をテーマに、参加体験型展示、講演会、イベントなどの実施を企画してまいります。3館合同のツイッターを開設し、情報を発信していきます。 文化に関しては、国内外アーティストの滞在制作拠点であるパラダイスエア事業やコンテンツ産業の支援事業を通して、アーティストやクリエイター等が活躍できる環境を整え、創造都市を目指していきます。また、ポップカルチャーやストリートカルチャーなどのイベントの開催などを通して、多様な文化を受け入れ、育む風土を醸成してまいります。 令和3年5月には、オーストラリア・ホワイトホース市との姉妹都市締結50周年を迎えます。姉妹都市であるホワイトホース市との交流を進めるとともに、ホストタウンであるドミニカ共和国との梨を通じた交流事業を引き続き実施してまいりたいと思います。 また、外国人観光客誘致のために市内事業者とともに観光コンテンツの開発に取り組み、さらに、観光情報を多言語で提供できるように努めてまいります。 多文化共生社会の実現と外国人市民の活躍が求められる中、生活者としての外国人市民の支援といたしましては、昨年10月より体制を拡充した外国人相談窓口での相談事業を引き続き行うとともに、外国語版生活ガイドブックの充実を図ってまいります。さらに、外国人向けの日本語教室を共催している日本語ボランティア会への支援を継続するとともに、就職にも役立つような日本語教室を新たに開催したいと考えております。 次に、「高齢者がいつまでも元気に暮らせるまちづくり」でございます。 2025年には、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となります。そのような時代が間近に迫っている中で、「健康寿命の延伸」と「地域共生社会の実現」、この二つの取り組みが今後ますます重要になっていくと考えています。 健康寿命の延伸に向けた新たな取り組みとして、保健事業と介護予防を一体的に実施することにより、高齢者が加齢による心身虚弱に陥ることを予防するフレイル予防を推進してまいります。 高齢者の健康づくりには、外出してもらえるような仕組みや仕掛けが大切だと考えております。併せて、交通不便地域である中和倉地区においては、コミュニティバスを本格運行に移行し、外出しやすい環境づくりの役割も担えるよう進めてまいります。 地域共生社会の実現に向けては、「福祉まるごと相談窓口」による包括的な相談支援体制の構築を推進するとともに、市内15の日常生活圏域における「地域包括支援センター」や「地域サポート医」の配置により、地域包括ケアシステムの強化を図っております。また、「地域づくり交流会」や「地域包括ケア推進会議」を通じ、地域住民が主体的に地域課題を把握して解決を試みる地域力強化に取り組んでいるところでございます。 このほか、高齢者の地域での暮らしを支える仕組みの一つに成年後見制度がありますが、制度の利用促進に係る地域連携ネットワークづくりを進めるため、中核機関を新たに設置したいと考えております。 さらに、「多世代まるごと居場所づくり」プロジェクトを市内3地区で試行的に立ち上げるほか、市民活動と地域活動の活動拠点のマッチング、関係機関や市民が協働してエンディングノートガイドラインの作成などに取り組むとともに、地域共生社会の理解を深める講演会などを実施したいと考えております。 また、介護が必要となっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けていけるよう、「いきいき安心プランⅥまつど」に基づき、重度者向け在宅サービスである小規模多機能サービスや定期巡回サービスの整備・普及とともに、特別養護老人ホーム2施設で計80床の増床を行い、多様なニーズに対応した施設整備を進めてまいります。 そして、介護サービスを支える介護人材の確保につきましては、介護保険制度が創設され20周年を迎えることから、永年勤続表彰を実施するほか、介護職員が医療的ケアを実施するための研修費用の助成を新たに実施するなど、介護職員のモチベーションアップ及びスキルアップの支援をより一層進めることにより、人材の確保・育成・定着に努めてまいります。 続きまして、「まちが再生し、賑わいのあるまちづくり」でございます。 まず、松戸駅周辺地域のうち、新拠点ゾーンについては、「新拠点ゾーン整備基本計画」を引き続き策定してまいります。併せて、市役所本庁舎に関しては、昨年に引き続き、「新庁舎整備基本計画」の策定を進めてまいります。 松戸駅周辺の活性化に結びつく矢切地区の観光拠点につきましては、矢切の渡し公園及び外周道路の整備を進めてまいります。 新松戸駅東側地区土地区画整理事業では、地区の皆様との合意形成のための取り組みを継続し、事業の推進を図ってまいります。併せて、常磐線快速列車の新松戸駅停車に向けて、JR東日本に対して働きかけてまいります。 道路交通網では、東京外かく環状道路自動車道と成田空港を結ぶ北千葉道路は、緊急輸送路としての役割や沿道地域の渋滞の緩和、地域経済の活性化等が期待されておりますが、今月4日から千葉県にて、都市計画案及び環境影響評価準備書の縦覧が行われるなど、事業化に向けた手続が進められています。この北千葉道路と接続される都市計画道路3・3・7号横須賀紙敷線においては、河原塚地先の延長943メートル区間の道路整備に向けた用地買収を引き続き積極的に進めてまいります。 四つ目は、「経済が活性化し、安心して働けるようになるまちづくり」でございます。 中小企業の活性化を図るには、売上向上のため販路開拓や新たな商品・サービスの開発が欠かせない一方で、雇用の確保や後継者不足などさまざまな課題が山積しております。こうした課題を解決するために、具体的な提案を行うワンストップ伴走型の支援体制が必要ではないかと考えております。そのため、高度な知見と経験を有する経営アドバイザーを配置した相談センターの新設を検討しており、新年度はその準備と機運醸成のため、市内事業所の実態調査を実施するとともに、中小企業支援フォーラムを開催いたします。 また、中小企業支援といたしましては、事業承継資金や新規開業資金等の融資に対する利子補給を新たに実施いたします。就職サポート事業につきましては、まつど合同企業説明会に加えて、企業向けの採用力強化セミナーを開催いたします。 そのほか、市内で新規に会社を設立する起業者に対し、登録免許税等を補助する制度を創設いたします。また、市内にサテライトオフィスやシェアオフィスを新たに設置し、運営する事業者に対する補助や、「松戸スタートアップオフィス」を卒業した企業が市内で事業を実施する際の補助を新たに設け、市内における企業立地を後押ししてまいります。 女性の活躍推進といたしましては、「女性センターゆうまつど」に開設した仕事と育児や介護などとの両立に関する相談窓口を通じ、ハローワークが運営する求人情報オンライン提供サービスを利用した紹介状発行まで一貫して行うことにより、再就職を望むより多くの女性へのきめ細やかな支援を継続して実施してまいります。 以上、総合戦略の四つの基本目標の方向性に沿った主要な施策について説明してまいりました。 続きまして、「安全・安心なまちづくり」などに関連する主要な施策について説明申し上げます。 防犯対策につきましては、令和元年の刑法犯認知件数は3,411件で、前年比マイナス322件となっており、減少傾向が続いておりますが、子どもの安全確保を目的とした通学路等への街頭防犯カメラの増設や電話利用詐欺撃退機器の貸し出しを継続するなど、対策を強化してまいりたいと考えております。駅前の放置自転車対策としては、自転車駐車場の適正な管理・運営等を引き続き行うとともに、放置防止啓発活動を継続して実施してまいります。 虐待防止対策につきましては、松戸市虐待防止条例を制定し、児童、高齢者及び障害者に対する虐待のさらなる防止対策の推進を図り、地域の皆様とともに、虐待のない誰もが安心して暮らせるまちの実現に向け取り組んでまいりたいと考えております。 消費者対策では、複雑化・多様化する消費者問題に対応するため、消費者被害の未然防止や救済への取り組みを推進しております。市民の皆様が安全・安心で豊かに暮らすことができる社会の実現に向け、引き続き消費者行政の充実を図ってまいります。 農業については、都市農業振興計画に基づき、松戸産農産物のブランド化を促進するとともに、生産性向上のため、農家への支援を引き続き行ってまいります。 現在6市で共同運用している消防指令業務につきましては、令和3年2月から10市での共同運用を開始いたします。 また、近年の救急出場件数の増加に対応するため、救急隊を1隊増隊したいと考えております。 交通バリアフリー整備事業につきましては、八柱駅周辺の現況調査が完了したところであり、引き続き関係機関と協議しながら整備を進めてまいりたいと考えております。 JR北松戸駅、馬橋駅、新松戸駅、北小金駅におきましてはホームドアの設置が令和3年度にかけ実施されることから、完成後に県とともに支援してまいりたいと考えております。 旧紙敷土地区画整理65街
区には、東部支所、図書館、(仮称)青少年プラザを集約した複合施設を建設してまいりたいと考えております。 病院事業については、市立総合医療センターの診療体制のさらなる充実を図り、良質な医療の提供に努めてまいります。また、市立福祉医療センター東松戸病院・梨香苑の今後のあり方を検討し、方針を定めてまいりたいと考えております。 大雨による災害対策としては、紙敷川、上富士川などの改修整備を継続してまいります。 水道事業では、水道管の耐震性を高め、いつでも安全・安心に水道が使えるよう、引き続き老朽管の更新に努めていくとともに、水源維持のため、計画的に井戸の改修工事などを行ってまいります。 下水道事業については、さらなる健全経営に向け、普及率の向上や経費回収率の向上を経営目標として取り組みます。また、震災時に収容避難所となる小中学校のマンホールトイレの整備や、緊急輸送路となる重要路線などのマンホール浮上防止対策を、引き続き実施してまいります。 道路の舗装や橋梁、横断歩道橋などの道路インフラの長寿命化につきましては、5年ごとに見直しを行っている修繕計画に則り、予防保全型の修繕を継続してまいります。 自転車走行空間ネットワーク整備については、自転車利用者と歩行者が安全で快適に移動できる交通環境整備を進めてまいります。 廃棄物の適正処理については、(仮称)リサイクルプラザの建設工事に着手いたします。また、新焼却施設の建設について検討をする焼却施設基本構想の策定作業を進めてまいります。 平和事業については、令和2年は戦後75周年、松戸市が平和都市を宣言して35周年の節目の年を迎え、平和記念事業と併せて、市内の中学生を平和大使として、長崎市で開催される「青少年ピースフォーラム」へ引き続き派遣いたします。 また、戦争体験者の減少が進む中、平和語り部などの継承事業や世界で起きている紛争等の現状を伝える事業などを通じて、引き続き次の世代に平和の大切さや戦争の悲惨さを伝えてまいります。 以上、新年度の主要な施策につきまして、その概要を申し上げました。 さて、ことしは待ちに待った東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。オリンピック聖火リレーでは、前回の東京大会では通過することのなかったオリンピック聖火が7月4日に松戸市を通過し、さらに千葉県内の最終聖火ランナーの到着を祝う式典を松戸中央公園で行うことになっています。また、東京2020大会への出場が内定している女子レスリングの皆川博恵選手を始め、今後も松戸市ゆかりの選手の出場が続々と決まっていくのではと大いに期待しております。市民の皆様とともに応援し、大会を盛り上げ、感動を分かち合いたいと思います。 ことしの5月には、自動車の「松戸ナンバー」の交付が開始される予定です。松戸の風景をデザインした図柄入りのプレートを選ぶこともでき、松戸ナンバーをつけた車が日本全国を走ることで、市のPRや観光振興、地域振興に寄与するものと期待を膨らませております。 また、新年度は、新たな総合計画と都市計画マスタープランを策定いたします。今後のまちづくりの基本的な方針を示す重要な計画であることから、議会の皆様とともに対話を重ね、市民の皆様の御意見も伺いながら、成案化を図ってまいります。 松戸市の人口は今年中に50万人に達することが見込まれます。松戸市がさらに発展するよう、市政運営に全力で取り組んでまいりますので、改めて、市民の皆様を始め、議員各位の御支援、御協力を賜りますことをお願い申し上げ、新年度の施政方針とさせていただきます。
△教育施策方針説明
○山口栄作議長 次に、教育長から教育施策方針説明を求めます。 〔伊藤純一教育長登壇〕
◎教育長 おはようございます。 これより教育施策方針を述べさせていただきます。よろしくお願いします。 急速に進展した少子高齢化の中で、全国的に多くの課題が議論され、行政施策が検討、実施されています。 その中で松戸市が、全国1,724自治体の中でも30番台の人口規模を維持し、加えて、多種多様な人々と文化が流入しているという首都圏周縁部の特異な自治体であるということをしっかり意識し、子育て・教育・文化の分野に山積する課題に対処することが必要です。 中でも学校教育で最も大きな課題は、児童生徒の「学力の向上」です。昨秋、PISA(ピザ)(国際学習到達度調査)2018の結果を、日本のメディアが「読解力の低下」と大きく報じました。確かに8位から15位は低下ですが、参加79の国と地域の中では依然として上位です。しかし、PISAの「Reading Literacy」は、日本語で言う「読解力」ではなく、「Critical Thinking(批判的思考力)」を問題としており、確かに日本はその分野は弱いということです。 PISAは、世界の変化を読み、生きる力として何が必要かを問う調査であり、OECD(経済協力開発機構)は、そのCritical Thinking等の能力が、未来を生きるためのキーワードの一つと考え、調査しているわけです。 さて、そのキーワードにも対応した学習指導要領が、この4月から2030年までをスパンとして、小学校で全面実施となります。私は、今後10年間の状況変化に備えて、児童生徒の「学力」を保証し充実した学校生活を送ってもらうという、広い意味でのSafety Netをいかに構築するかが教育行政に携わる者の責務であると考えます。一般的に使用されるセーフティネットという用語の範疇ではなく、未来に向けた幅広いSafety Netの議論を始める必要があると考えています。私たちの行動一つひとつが、想定不能な将来に向けてのSafety Netでなければなりません。 Safety Net構築には、今までの「知識・技術の獲得」から「資質・能力の育成」へという大きな意識転換を図り、生涯学習・学校教育に取り組んでいかなければなりません。 これは、日本教育界の一大転換であり、そのためには、学校教育での授業改善が必要で、松戸市では独自に「授業の在り方」を明確にして、教員に示す予定です。これは、松戸市教育委員会(市教委)初の試みです。 次の課題として、幼児教育・家庭教育の質の向上があります。松戸市は、共働き家庭が多くなりつつあり、共働き世代の子育て支援や教育の質の向上が喫緊の課題です。市教育委員会では、4年前から幼児家庭教育の重要性を訴え、脳科学者の川島隆太氏を顧問として「松戸市版 幼児家庭教育パンフレット」を作成し、マイナス1歳児からの家庭教育の啓発活動に努めています。 しかしながら、御存知のように、貧困や幼児虐待など家庭における子育ての課題が深刻になってきています。子ども部等との連携により、対策を練り上げていく必要があります。 その背景や基盤となり、また自治体の質の一部を決めるのは、地域の教育力であり、文化力であると思います。その力が地域コミュニティをつくり、子どもたちを自立した市民へと育てると確信しています。日本では、昔からみんなで子育てをしてきました。子育て・教育は、できるだけ多くの大人が子どもたちにかかわるような仕組みをつくることが必要なのです。 一方で、ひきこもり、不登校が大きな社会問題になっています。日本では、いわゆる教育の機会確保法が施行され、松戸市でも夜間中学を開設しましたが、もっと広い視野でこの問題の解決に取り組んでいく必要があります。 また、「いじめ防止対策」についても、各学校も含めてその対策には手を尽くしているところです。来年度に向けては、他市との連携も視野にさらなる対策を模索しています。 人が集まれば、人間関係のトラブルは生じます。人間ですから、いじめはなくなりません。大事なことは、できるだけ起きないようにし、できるだけ小さなうちに芽を摘み、事後対応をできるだけ速やかで丁寧に進めるなどです。そのために、複雑で膨大な事例を、例えばAIによる分析などで、より効果的な対策を打てるように努力したいと考えます。 貧困や虐待、ひきこもり、不登校、そしていじめ等を考えると、一つの組織だけでは解決困難です。施策を進めるに当たって、福祉との連携はもとより、より多くの組織との連携、さらに組織の再編、機構改革まで進める必要性が強くなっていると感じます。市教育委員会というよりも、自治体行政全体で何ができるかという姿勢で取り組まなければなりません。 このような取り組みを前にして、教育行政そのものも「改革的」な取り組みが必要であると考えます。 昨今の教育課題には社会全体に深くかかわるものも多くあり、新たな課題の発生も予想されます。そのような、多方面より数多く打ち寄せる大きな「うねり」の中でも、進みゆく方向を示す「羅針盤」が必要であると考えます。 そこで、市教育委員会全体で取り組む「(仮称)学びの松戸モデル」を、現在策定中の市総合計画と同様、令和3年度から実施するための準備を進めています。これは、2030年を見据えた松戸の教育のあり方を考えていく過程で、今後予想されるさまざまな教育課題に、生涯学習の視点で取り組み、自立した市民を育むための施策の基本的な指針となるものです。学校・家庭・地域・関係機関の相互のかかわりの中で、児童生徒を含む市民がそれぞれのライフステージに応じた学びを実現し、学びの成果を循環させることで高め合い、将来に向けた社会変化に対応する「生きる力」を育めるよう支援してまいります。 それでは、新年度の施策についてお話をいたします。 学校教育では、まず、ベテラン教員の大量退職や若手教員の急増に伴う人材育成が喫緊の課題となっています。一方、新学習指導要領では、今までの「何を学ぶか」ということだけでなく、「何ができるようになるか」という資質・能力の育成を目指し、「どのように学ぶか」という「主体的・対話的で深い学び」の授業改善が求められています。 このため、全ての教職員に学び続ける姿勢を持たせ、実践的指導力のある教員を育成できるよう、キャリアステージに応じた研修を充実させるとともに、市独自の「単元カリキュラム(案)」をもとにした授業改善に努めます。 学力向上に関しましては、中学校
区単位での小中学校間の連携を深めながら、次の3点を中心に取り組みます。 第1に、本市小中一貫教育の柱である言語活用科のカリキュラムを工夫し、「新言語活用科」にリニューアルします。言語活用科のスタートを小学校1年生からとして、日本語と英語の両輪で義務教育9年間を通した“ことばのトレーニング”を行うとともに、全小学生にワークブックを配布して、履修の徹底を図ります。 さらに、市立高校では独自の教科「言語活用科」を設置して、市内小中学校での学びを生かしてまいります。 また、英語分野では、小学校低学年において「ジョリーフォニックス」の取り組みを進め、中学校では英語を母国語としない人への教授法である「TESOL」をさらに推進して、本市の英語教育に厚みを加えます。そのために、平成30年度に続き小中高校の教諭10名による海外派遣研修を行い、「TESOL」を習得した教員の増員を図ります。派遣された教員は、前回同様、帰国後授業改善のためのワークショップや授業研究等を通して成果を広め、英語の授業改革に寄与します。 第2に、言葉の学習に視覚化や動作化を取り入れた教授法である「MIM」について、これまでの小学校2校での先行研究を11校に広げ、読みのつまずきを克服し、平仮名の学習を効果的に進めます。 第3に、ICT環境整備にさらに努め、機器を効果的に活用して学習が進められるよう、教員の指導力の向上を図ります。 来年度、特別支援教育の充実と児童生徒の通学の利便性向上のため、知的障害特別支援学級を小学校3校・中学校1校に、自閉症・情緒障害特別支援学級を小学校4校・中学校3校に設置する予定で、設置率は90.8%となります。今後も100%を目標に、計画的に増設してまいります。 また、インクルーシブ教育システム構築に向けて、巡回指導員の派遣や研修会の実施、マニュアルの作成・配布等による学校の支援体制の強化と教員の指導力向上を図ります。 さらに、特別支援教育補助教員等の配置により、個々の教育的ニーズへの対応や個別支援の充実を図るよう努めます。そして、切れ目のない支援体制の確立に向け、就学前の児童に対しても心理相談員・児童観察員による就学相談を行います。 本年度から単位制への移行を開始した市立高校では、生徒の興味・関心や進路希望等に応じた多様な科目が選択できる教育課程を通して、「市松改革」1期生が自らキャンバスに描いた夢実現のために、主体的・対話的に学びを深めていくこととなります。 また、千葉大学等の連携大学との関係を深め、大学教授・学生等を招いた講演・研修などを実施し、生徒の学びを高めるとともに、職員の授業力の向上を図ります。 さらに、放課後や土曜日に教室で予備校講師による講座を来年度も引き続き実施し、大学進学サポート体制を充実させます。 冒頭述べましたように、首都圏周縁部に位置する本市には多くの課題があり、特に学校教育においては、学力向上はもちろん、外国人増加に伴う日本語指導、いじめ・不登校・虐待への対応等、現代の教育的課題がほとんど存在し、しかも複雑化しています。その中で、本市は、外国語教育や学校人材派遣等の先進的な取り組みを行ってまいりました。人口50万人規模の松戸市だからこそ、派遣スタッフや特別支援教育補助教員等のさまざまな学校支援人材の確保ができ、県からの支援だけに頼らない市独自の体制を築けています。そこが、松戸市の強みでもあります。 今後も、各学校の課題解決を担い、強みをさらに伸ばしていける人材の確保と活用に努めてまいります。 さて、教職員の働き方改革が引き続き大きな社会問題となっており、今年度も新たな取り組みに着手します。 小中学校のICT環境をクラウド化し業務の効率化を図るとともに、USBメモリーを必要としない環境を構築し、セキュリティー面の向上にも資するようにします。 また、施設管理のソフト面の対策として、シルバー人材センターと連携した人材活用について、小学校3校で開錠施錠等の施設管理の方法について調査・研究をしてまいります。 さらに、昨年度策定した「松戸市運動部活動の指針」の検証と見直しを図る一方、本年1月に策定した「松戸市文化部活動ガイドライン」とともに、各学校の効果的・効率的な運営に生かしながら、教員の業務負担軽減や、余裕ある指導、指導体制の整備などに努めてまいります。 これらに加え、全ての教職員を対象にしたストレスチェックも、今年度新たに実施します。 学校教育環境のソフト部分につきましては、まず、子育て・教育のワンストップ型Safety Netとして、スクール・ソーシャル・ワーカー(SSWer)と訪問相談員を配置し、福祉的相談ができる第2の「ほっとステーション」を開設したいと考えています。そこを、保護者と子どもそれぞれの居場所とすることで、心の安定を目指します。 不登校対策では、訪問相談員の配置による不登校児童生徒への支援の充実を図るとともに、SSWerを市教委と中学校3校に常駐させ、配置校を拠点として近隣の小中学校に活動範囲を広げながら、児童生徒を取り巻く環境への支援を図ります。 いじめ防止対策については、いじめを生まない豊かな心の育成を図るため、「豊かな人間関係づくり」プログラムの活用を促進するとともに、未然防止、早期発見、早期対応、継続支援を柱として、「学校いじめ防止基本方針」に基づき組織的な取り組みをさらに推進してまいります。 次に、学校教育環境のハード部分に関してです。 隣接する東部小学校と第五中学校では、立地条件を生かし、プールやグラウンドを両校で一体的に使用できる方策を考え、さらにグラウンドは地域の方の利用も視野に、「(仮称)東部学園」構想につながるような整備をしてまいります。また、東部小学校の体育館は、老朽化のため建て替えが必要であり、まず耐力度調査を行う予定です。 小中学校の体育館は災害時の避難所になっており、早急にトイレを洋式化する必要があるため、リース方式で令和2年度から順次整備を行ってまいります。一方、校舎にあるトイレは、小中学校17校で設計委託を行い、3年度以降の工事着手を予定しています。 昨年の夏は、松飛台第二小学校でプールが使えなくなり、大変御迷惑をおかけいたしました。令和2年度は、その松飛台第二小学校と小金小学校の2校で、民間プールの利用と併せて水泳の指導を委託する予定です。また、その他の小中学校に関しましても、周辺の学校との共同利用や民間事業者への委託など、有効な手法について調査研究をしてまいります。 続いて、生涯学習分野についてお話をいたします。 松戸市の文化力を高める構想として、知の拠点・文化の拠点・スポーツの拠点という三つの拠点を考えています。 まず、知の拠点である図書館では、「松戸市図書館整備計画」に基づき、図書館ネットワークの整備を進めています。全ての市民が利用できる「場」を提供し、「学び」を通じた人と人とのつながりが生まれる地域コミュニティの交差点としても、機能の充実や強化を図っていきます。 令和元年11月に、明市民センターの移転に伴い明分館がオープンしました。図書館分館と市民センターのフリースペースが隣接しているため、多世代が集い、図書館の利用者同士が本を通じて交流できる場として活用されています。また、キッズスペースや授乳室が完備されていることを生かし、図書館が育成した市民ボランティアが定期的に絵本の読み聞かせを行うなど、親子の居場所としても過ごしやすい環境となっています。今後も、“日常生活圏内にある身近な図書館”という特長を生かしながら、分館の整備を進めてまいります。 また、令和3年度オープン予定の「(仮称)東松戸地域館」の建設工事が始まります。ここでは、住民説明会やワークショップでいただいた意見を反映させ、課題解決支援や地域交流機能等を備えた地域の中核となる図書館を実現できるよう、準備を進めてまいります。 令和2年度は、子ども読書推進センターが開館10周年を迎える節目の年となります。全ての子どもたちが「いつでも、どこでも、読書できる環境」を整え、子どもが主体的に読書活動のできる体制づくりを目指した「松戸市子どもの読書活動推進計画」を策定し、子どもの読書活動のさらなる充実を目指します。 幼児教育・家庭教育の向上として、市長部局との連携をさらに深めたいと考えています。 乳幼児を持つ保護者を対象として、「まつどっ子 未来のために今」を引き続き配布します。乳幼児期における家庭教育の重要性への理解を深めるため、保育園・幼稚園・小学校等の保護者や教員等を対象に、啓発パンフレットを活用した出前講座を実施します。これまで未実施の地区で家庭教育についての講演会を開催するほか、親子参加型の無料講演会を企画・開催し、家庭・地域における教育力の向上を図ります。 また、市民が積極的に文化芸術に触れる体験などをサポートするために、教員経験者を社会教育課、戸定歴史館、博物館に配置し、歴史や文化芸術に関心が持てるようにしてまいります。 青少年会館では、小中学生を対象に、夏休みや放課後にさまざまな体験や学習ができ、また学年や学校の範囲を超えた交流の機会ともなる居場所づくりを目指して、プログラムやイベントを実施します。さらに、市内NPOを始め、日ごろ青少年会館を利用しているサークルや近隣の大学生等と連携を行うほか、市内高校生等の協力も得て、子ども同士だけでなく、大人や若者との世代間交流を図る機会を設けます。 市民の文化活動推進に向けましては、社会教育関係団体活動と市民をつなげるための松戸市生涯学習情報提供システム「まつどまなびぃネット」の利用促進を図ります。また、外国籍の市民に日本文化に触れていただく機会を提供するなど、全ての市民の学びの機会や活動を支援してまいります。 21世紀の森と広場に訪れる世代を超えた多くの市民に、文化・歴史に触れる機会を提供するため、21世紀の森と広場・森のホール21・博物館の3館連携による「千駄堀地区3館連携文化交流事業」を推進し、文化の拠点としてまいります。そのために、3館合同のガイドマップ、ガイドブック、ホームページなどを作成・発信するとともに、「江戸時代」を3館共通のテーマとして、参加型展示、講演会、イベントなどを実施します。 その一環で、企画展「(仮称)まつどと徳川将軍の御鹿狩(おししがり)」を開催します。江戸幕府の将軍による小金牧での4回の大規模な御鹿狩を振り返る展示で、松戸の江戸時代に思いをはせていただければと思います。 「(仮称)松戸のたからもの 松戸市所蔵美術作品展」では、松戸ゆかりの作家や千葉大学工学部及びその前身の東京高等工芸学校出身作家の作品を紹介します。また、小学生をターゲットに「手仕事」のおもしろさを体験してもらうワークショップや市出身・在住のアートディレクターがアートの楽しさを伝える講座等を開催いたします。 さらに、戸定歴史館では、松戸徳川家伝来品を中心とした「(仮称)プリンセス・トクガワ 徳川家ゆかりの女性たち」の開催を予定しています。徳川家の女性たちの生活と教養を伝える収蔵資料を中心に展示し、当時のすばらしい文化を伝えます。また、美術・音楽・食文化について地域の方々との連携や協力を進め、戸定が丘全体を活性化させていきます。 最後に、スポーツの拠点づくりについてです。 市民のスポーツの拠点となる松戸運動公園では、東京2020オリンピック・パラリンピック開催を見据え、陸上競技場第3種公認に伴う工事と、プールの改修工事を実施しています。また、オリンピック・パラリンピック終了後もその盛り上がりを冷まさないために、スポーツ推進員や総合型地域スポーツクラブと連携を図り、さまざまな競技を体験できるスポーツ教室やイベントを各地区で開催し、スポーツに携われる環境を整備します。さらに、松戸ゆかりのオリンピック・パラリンピック出場選手に七草マラソンの参加や講演会等を依頼し、将来を担う子どもたちに体験談を伝えてもらうことで、市内からトップアスリートが生まれるきっかけづくりを行います。 スポーツ文化交流では、大韓民国大邱広域市に選手を派遣し「日韓親善中学生スポーツ大会」を開催し、両国の子どもたちのきずなを深めます。 以上、各施策についてお話をいたしました。 以前、某企業の会長が「私たちは、未来に対し、今つくっている社会に責任を持たねばならない」とおっしゃっていました。私はいまだにその言葉が頭から離れません。 教育という仕事は、常に未来をつくる仕事です。「教育はみんなで」を合い言葉に、皆様と松戸市の明るい未来をつくるために努力を重ねていきたいと考えておりますので、市民の皆様を始め、議員各位の御支援を今後も賜りますようお願い申し上げまして、令和2年度の教育施策方針とさせていただきます。
○山口栄作議長 以上で施政方針説明を終わります。
△議案の上程
○山口栄作議長 次に、日程第4、議案第95号から第108号までの14件を一括して議題といたします。----------------------------------- 議案第95号 農業委員会委員の任命について 議案第96号 農業委員会委員の任命について 議案第97号 農業委員会委員の任命について 議案第98号 農業委員会委員の任命について 議案第99号 農業委員会委員の任命について 議案第100号 農業委員会委員の任命について 議案第101号 農業委員会委員の任命について 議案第102号
農業委員会委員の任命について 議案第103号
農業委員会委員の任命について 議案第104号
農業委員会委員の任命について 議案第105号
農業委員会委員の任命について 議案第106号
農業委員会委員の任命について 議案第107号
農業委員会委員の任命について 議案第108号
農業委員会委員の任命について
△提案理由の説明
○山口栄作議長 提案理由の説明を求めます。 〔本郷谷健次市長登壇〕
◎市長 ただいま上程されました議案第95号から議案第108号の14件につきまして、一括して提案理由を御説明申し上げます。 議案第95号から議案第108号につきましては、いずれも
農業委員会委員の任命についてでございますが、本市
農業委員会委員の任期が令和2年7月19日をもって満了いたしますので、後任者を任命するため提案するものでございます。御同意いただきますようよろしくお願い申し上げます。
△質疑応答
○山口栄作議長 以上で提案理由の説明を終わります。 これより質疑に入ります。 4人から通告がありますので、順次発言を許します。 まず、宇津野史行議員。 〔宇津野史行議員登壇〕
◆36番(宇津野史行議員) 皆さん、おはようございます。日本共産党の宇津野史行です。 議案第95号から108号、いずれも
農業委員会委員任命につきましてでありますが、通告に従って質疑をしたいと思います。 まず、通告1.
農業委員会委員の推薦について、評価委員の意見の内容とその取り扱いはどのようなものでしたかについて伺います。
農業委員会委員の候補者について、本市では、評価委員の評価を求め、その意見をもとに市長が決めて、議会の同意を得るという流れになっています。 そこで伺います。 評価委員の評価はどのように行われているでしょうか。評価委員はどのような情報をもとに評価をし、そして結果や意見はどのような形として出されるのでしょうか。 また、認定農業者と有識者などの中立委員について、同じ土俵での評価が行われるのでしょうか、お聞かせください。 次に、通告2.候補者は市長が決定することになりますが、特に意識した点はについて質疑をいたします。 評価委員からの意見を受け、市長はどのように推薦者を決定するでしょうか。評価によって一定の順位付けがされると思いますが、市長による推薦者決定の過程で、その順位の入れ替えをするようなことがあるでしょうか。あるとすれば、そこにどのような市長の意図が働いてのことなのでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。 以上で1回目の質疑といたします。御答弁よろしくお願いいたします。
○山口栄作議長 理事者の答弁を求めます。 〔渋谷和夫経済振興部長登壇〕
◎経済振興部長 宇津野史行議員の議案質疑、
農業委員会委員の任命について、御答弁に入ります前に、推薦募集の経過につきまして御報告させていただきます。 昨年7月から9月にかけ、JAとうかつ中央を始め関係機関の御協力をいただき、説明会を開催いたしました。また、公募につきましては、市ホームページや広報紙など、市民に広く周知を図り、11月1日からおおむね1か月間行いましたところ、20人の応募がございました。多くの方々から応募、推薦をいただきましたことに、関係者の方々に感謝申し上げます。 それでは、宇津野史行議員より2点の御質疑をいただきましたが、関連がございますので一括して御答弁申し上げます。 農業委員につきましては、平成28年4月の農業委員会等に関する法律の改正に伴い、従前の公選制から市長の任命制により選任することとされたものでございます。
農業委員会委員の候補者の評価方法についてですが、本市農業委員の定数は14人であり、今回20人の応募がございましたので、応募者のうち、委員として任命してよいか判断し、適性の高い者に絞る必要があるため、その選考に当たりましては、「農業委員会等に関する法律」に基づく規則において、任命過程の公正性及び透明性を確保するため、必要な措置を講ずるように努めると定められていることから、本市では、市長が5人の外部委員を委嘱し、評価委員による評価を行い、その評価結果が妥当であるか市として判断し、市長が
農業委員会委員の候補者を選考したものでございます。 農業委員の任命に当たりましては、農業委員会法に基づき、委員の要件、欠格事項及び任命に当たっての配慮事項などが定められており、これらに基づいて評価を評価委員にお願いしたところです。 具体的な要件を申し上げますと、農業に関する識見を有していること、農地等の利用の最適化の推進に関する事項、その他農業委員会の所掌に属する事項に関し、その職務を適切に行うことができることとなっております。 さらに、欠格事項として、破産手続開始や禁錮以上の刑に処せられていないことなどの事項や、一定の公職については兼職禁止となっていることから、本市においては、これらの欠格事項等に該当するか、関係機関の確認を行ったところです。 また、任命に当たっての配慮事項があり、現状、女性や若年層の農業委員が全国的にも少ないことから、年齢、性別等に著しい偏りが生じないように配慮しなければならないと定められております。このほか法令上では、農業委員の定数のうち、認定農業者等が農業委員の過半数を占めるようにしなければならないこと、農業に従事せず、利害関係を有しない者、いわゆる中立委員が含まれるようにしなければならないという要件があり、評価委員にはこれらの要件を考慮に入れていただいた上で、応募者から提出いただいた書類をもとに、総合的に応募者の順位付けをしていただきました。 そして、評価委員5人による各応募者の順位を平均し、順位の上位の方、かつ法令上で定められた認定農業者8人以上、中立委員1名以上とする要件を満たした上で、市長が
農業委員会委員の候補者14人を選考したものでございます。 次に、市長が農業委員候補者が決定するに当たり、特に意識した点でございますが、先ほど述べましたように、農業委員会法の規則において、任命に至るまでの公正性・透明性を確保するために必要な措置を講ずるように努めなければならないと定められておりますので、このことを特に意識いたしまして、外部委員による評価を行っていただき、それらの意見を踏まえて、市として委員候補者を選考したものでございます。 以上、御答弁とさせていただきます。 〔宇津野史行議員登壇〕
◆36番(宇津野史行議員) 御答弁ありがとうございました。それらを受け、何点か再質疑をいたします。 評価委員による評価方法について確認をさせていただきました。また、事前にもいろいろと勉強させていただきましたが、5人の外部委員によって評価をされる、それでお渡しする資料については、応募用紙をそのまま渡しているようなんですね。評価委員はその資料をもとに、全ての候補者を順位付けする、その平均順位の高い順番に、今回は14人が推薦されるということでありました。極めて透明性に重きを置いた、よく言えば、大変に潔い決め方、逆に言えば、随分機械的な決め方をされているというふうな印象を受けたところです。 先の質疑で、私は市長の認識、意識といいますか、選考に当たって意図のようなものが働くことはないのかと伺いました。それについては、機械的な決め方がされているのでなさそうであります。 では、逆に、本市の農業に対する姿勢、施策のようなものは、
農業委員会委員の決定に当たり、必要はないのでしょうかという観点から、再質疑をいたします。 御答弁では、候補者の決定は、評価委員の順位付けを機械的に整理した結果のようであります。ですが、その場合、例えば今回、農業者以外の有識者が数人名乗りを上げたようですけど、機械的な順位整理であれば、そうした有識者が全員選ばれて、その分認定農業者が多く推薦から漏れてしまう、そうした結果も想定されます。 また、今回は、同じ地域の同じ団体から複数の推薦者が上がったケースが幾つか見られます。結果としては、比較的地域にバランスよく押しなべて各地に農業委員候補が散らばりましたが、評価委員の点数のみで機械的に整理した結果、農業委員が市の北側に集中するとか、南側に集中するとか、こうした偏りが発生するかもしれません。当然、担当部署はそうした想定をしていると思いますが、その点どのようにお考えでしょうか。 もう一つは、青年、女性の積極的な登用についてです。
農業委員会委員について、国は、若い農業者や女性の積極的登用を掲げています。今回、30代、40代など若い農業者からの応募があったにもかかわらず、候補者に名前が挙がっておりません。その理由には、いわゆる先ほどの機械的な順位付けの結果ということなのでしょうが、個人的には大変残念であります。 他市の事例では、評価委員による評価に当たり、例えば指定管理者選考シートのような点数表をつくり、選考理由、点数の見える化を実施、その上で、女性や若者であるかで点数を加算する項目を設けるなどの工夫が見られます。そうしたことをやらない点について、市のほうにはどのようなお考えがあったのでしょうか、認識をお聞かせください。 最後に、今の質疑とやや重複しますが、評価委員による評価の客観化をするお考えはないでしょうか。現状では、評価委員から順位を示してもらうだけであり、なぜその順位となったのかを、これは評価委員本人以外、わからないというのが実態です。 我々議会は、今回、同意を求められているわけですが、候補者全体への同意ではなく、一人ひとりの提案議案であり、議会もいわば選考委員、評価委員のような役割を担っていると理解しております。その判断材料として、5人の外部の評価委員がどのように順位付けを行ったのか、何にどのような点数付けをして、評価をして順位をつけていったのか、とても気になりますし、参考にさせていただきたいところであります。そのような検討をした経過はないのでしょうか、併せて見解を求めるものです。 以上、再質疑といたします。御答弁よろしくお願いいたします。 〔渋谷和夫経済振興部長登壇〕
◎経済振興部長 宇津野史行議員の再質疑に順次御答弁申し上げます。
農業委員会委員の候補者の地域バランスについてですが、あらかじめ地域枠を設けることは、農林水産省からの平成28年7月27日付け通達の委員選出の基本的な考え方では、「今回の法改正において、委員の選出方法が公選制から市町村議会の同意を要件とする市町村長の任命制に変更されましたが、これは地域の農業をリードする担い手が透明なプロセスを経て確実に就任するようにするために行われたもの」でございます。 委員の選任に当たりましては、「認定農業者等が委員の過半数を占めるようにすることなど、法で定められた要件を満たすことはもちろんのこと、その趣旨を踏まえ、候補者の掘り起こしを積極的に行い、定数以上の候補者を確保するよう努めてください。その際、あらかじめ地区ごとに定数枠を設け、地区から推薦のあった者を必ず選任するようにするといった運用を行うことは、旧制度と実質的に変わらない選出方法であり、法改正の意義そのものが問われかねませんので、厳に控えてください」という通達が都道府県を通じ、各市町村に出されているため、農林水産省の通達及び農業委員会法の趣旨に従い、候補者の選考をしたところです。 なお、地域については、農業委員の募集を広く周知したことから、多くの地域から推薦・応募があったものと考えております。 次に、評価方法については、他市においては評価項目を設け、点数をつける方法などがあることは承知しているところです。例えば、他市の評価項目には、農業の経験年数、地域農業への貢献度として農業団体活動や自治会活動への貢献度合い、推薦団体数、耕作面積の多寡など、単純に評価した場合、若者や女性としての評価との間で矛盾が生じることや、農業の識見などの要件について妥当な評価とは言いがたいなど、農業委員の属性ごとに必要な人数を確保することとされているため、これらの要件を満たして客観的に評価するには、本市としては、先ほど答弁させていただいた評価方法が適切であるものと考え、法の規定に基づき、要件や配慮事項等を総合的に評価し、適性がより高い候補者を選考する方法としたところです。 次に、順位付けについては、個人の評価や選考理由につきましては、松戸市個人情報保護条例により、各評価委員からの評価は開示することができません。 なお、今回応募のあった20人については、農業委員の適性は満たし、欠格事項等に該当しておりませんでしたが、外部の評価委員5人の評価を尊重し、かつ法令上で定められた認定農業者8人以上、中立委員1人以上とする要件を満たした上で、市長が
農業委員会委員の候補者14人を選考したものでございます。 以上、御答弁とさせていただきます。 〔宇津野史行議員登壇〕
◆36番(宇津野史行議員) 再度の御答弁ありがとうございました。再々質疑といたします。 評価委員についてなんですけれども、先ほど来御答弁いただきましたとおり、この評価のどういう基準に基づいて評価をしたのか、点数付けはしないのか、そうしたことを提案させていただいたところですが、担当部署としては、人の偏りですとか、地域の偏りですとか、そうしたバランス等を考慮するのではなく、国の指針に忠実に、いわばかなり腹をくくって評価委員の評価にお任せをすると、そのお任せしたものを恣意性を排除して透明性を確保して、その上で候補者の決定をしているということが改めてわかりました。 これも非常にやり方として、一つ筋を通しているんだなというふうに感じるところではあるんですけども、しかし、やはり私としては、農業、農地を取り巻く環境が大変に厳しさを増している、その中で本市農業をどう守り育てていくのかという視点からの選考、評価基準を作成する、その一律の基準に基づいて評価をしてもらって、それに見合う農業委員を選定していくと、そうした行政による積極的役割を果たすことも必要ではないかと考えるものです。 いずれにせよ、現時点で本市の
農業委員会委員の推薦においては、市長が選ぶ評価委員5人の外部委員をどのような人たちにするのか、これが大変重要な鍵を握っていることがわかりました。 そこで、最後に1点だけお聞かせください。今回の評価委員の選任というのは、どのような基準、どのような形で行われたのでありましょうか、お聞かせをいただきたいと思います。 以上で再々質疑といたします。御答弁よろしくお願いいたします。 〔渋谷和夫経済振興部長登壇〕
◎経済振興部長 宇津野史行議員の再々質疑に御答弁申し上げます。 評価委員の選考方法に関する御質疑でございますので、これにつきましては、本市農業行政にかかわりを持った個人及び団体であり、
農業委員会委員応募者の評価を適正かつ公正・公平に行っていただける方として、学識経験者、本市都市農業振興計画の策定に携わった方、経済団体及び福祉団体から推薦された方、また農地法や生産緑地法、農業施策に携わった本市OBの5人を市が選定したものでございます。 以上、御答弁とさせていただきます。 (宇津野史行議員「ありがとうございました」と呼ぶ)
○山口栄作議長 次に、増田薫議員。 〔増田薫議員登壇〕
◆10番(増田薫議員) 私のほうからも、
農業委員会委員の任命についてお聞かせいただきたいと思います。宇津野史行議員の質疑とかぶっているところがあるところは、カットしていただいて結構です。 選考方法については、わかったようなわからないような感じだったんですけれども、委嘱する基準というのは、要するに根拠のようなもの、例えばよく審議会をつくるときに、こういうことで選びますよというようなことがあったりするんですけど、そういうものがあるのかどうか、そこだけちょっと確認させてください。 それから、農業委員の選考に当たり、評価基準はどうなっているかのところで、もうちょっと聞かせていただきたいんですけれども、要は国から示されている基準以外に基準は基本的にはないようで、それにしても、どうやって順位付けをして、評価してくださいといった評価委員の方がどうやって選考したのかがどうもよくわからなくて、ちょっと私が聞き違いだったら教えていただきたいんですけれども、さっき評価委員の方が評価をしてきたものを、間違いがないかどうか市のほうがチェックして、それで市長にというふうなことを言ったというように、ちょっとメモで私、書いたんですが、それが間違っているかどうか、そこを確認させていただきたくて、もしそこで何か不備があったときは、またその評価委員にもう一回、ここがおかしいのでやり直してくださいと言うのかどうか、そこもちょっと教えてほしいです。 それから、基準となる数字とか点数、例えば評価の点数で経験年数みたいなものが入ると、確かに若手の人はとても困るわけですし、評価が低くなるわけですからね、そこをどうするかは難しいところだと思うんですけれども、何か候補者の一覧を見ていると、例えば農家組合の推薦が多い人のほうが有利だったのかなと思うとどうもそうでもないようで、どうもそこがすっきりしないんです。ここをもうちょっと説明加えられたら、お願いします。 それから、まだ2番目のところなんですけど、期数を見ると、お一人だけ突出して長くて9期もされていて、その他の方は3期以下なんです。これもどのような評価によるものだと考えられるでしょうか、ここも教えてください。 それから、前回の平成29年3月だったと思いますけど、今回と同じ人事案件に対して、選考過程にちょっと不透明さがあるんじゃないかという指摘があったと思うんですけれども、それを受けた上で、どこを検討した結果か、あるいは検討した結果、変えなかった、そこはどういうところだったのか、それを教えてください。 基準について、農林水産省のほうでは、基本的には投げかけた幾つか項目がありまして、あれだと思うんですけども、基本的には地域の事情に合わせていただいていいと言っているようなんですけれども、例えばこの基準となるところに松戸市独自の基準を設けたとしたら、それは違法になるんでしょうか、それを教えてください。 委嘱した委員はどういうことでこれを選んだのかということが、市民にもやっぱり私はわかるようにしておくべきではないかなと思ったのですが、どういうふうな御認識でしょうか。 選考結果のところです、次に3番目ですけれども、個人の評価や選考理由については、個人情報保護条例により伝えないというようなことだったんですけれども、恐らくこれはこの条例の第10条第3項の(1)がかかっているんだと思うんです、「個人の評価、診断、判定、相談又は選考に関するものであって、本人に知らせないことが正当と認められるもの」という部分であろうかと思いますが、その認識でいいのかどうかの確認と、もし同条第10条第3項の(1)によるものであれば、開示しないことが正当だと認められたのはどういう理由によるものなのか、おっしゃっていただけるようでしたら教えてください。 それから、どの候補者も、その地域の組合とかいろんな方から推薦を受けて立候補していらっしゃる志の高い方々だと思われますので、選考から漏れた農業者にその理由はやっぱり私は伝えてあげたほうが親切ではないかなと思ったんですけど、さっきの個人情報のところと絡みますが、もしお答えできたらお願いします。 それから、4番目で、選考された委員の年齢構成について、バランスがとれているとする理由を聞かせてくださいというふうにしてあります。ここは1番目の質疑とします。よろしくお願いいたします。
○山口栄作議長 理事者の答弁を求めます。 〔渋谷和夫経済振興部長登壇〕
◎経済振興部長 増田薫議員の議案質疑、
農業委員会委員の任命について、最初4点の質疑があったかと思いますが、4点の質疑について順次御答弁申し上げます。 1点目の選考方法、2点目の評価基準につきましては、先ほど宇津野史行議員に御答弁しましたとおりです。任命の過程の公正性及び透明性を確保するために必要な措置を講ずるように努めると定められており、その必要な措置として、本市は外部委員により評価を行ったところでございます。 評価につきましては、法律や国に定める要件として、農業に関する識見を有し、かつ農業委員の職務を適切に行うことができること、破産手続開始や禁錮以上の刑に処せられていないなどの欠格事項に該当していないこと、年齢、性別に著しい偏りが生じないような配慮事項などが定められております。 また、認定農業者等が農業委員の過半数、農業に従事せず、利害関係を有しない者が含まれるようにしなければならないという法的要件を考慮していただいて、応募者からいただいた提出書類をもとに、総合的に評価委員に応募者の順位付けをしていただいたというのが評価の内容でございます。 それと、評価委員5人からの各応募の順位を平均し、順位の上位の方を市のほうで内容を確認し判断をしまして、その上で、法令上で定められた認定農業者が8人以上、中立委員が1名以上とする要件を満たしたところから、市長が
農業委員会委員の候補者14名を選考したところでございます。 選考結果のお話がありましたが、こちらも先ほど宇津野史行議員に御答弁しましたように、個人情報保護条例の関係、第10条第3項によって、伝えることはいたしませんという形でございます。選考結果の通知につきましては、応募者20人全ての方に選考結果を文書にて通知はいたします。 あと、年齢構成の関係の4点目の御質疑でございますが、候補者については、今回80歳代が1名、70歳代、60歳代、50歳代がそれぞれ4人ずつ、あと40歳代が1人ございます。平均年齢を申し上げますと、前回が約67歳、今回が63.6歳でございまして、4歳程度若返ることになりますというようなことでございます。 ちょっと答弁漏れがあるかもしれませんが、以上、答弁とさせていただきます。 〔増田薫議員登壇〕
◆10番(増田薫議員) 御答弁ありがとうございました。 何かちょっと納得ができなかったんですけど、御答弁していただいたような気がしなかったんですが、選考してもらう評価委員を選ぶ時の条例のようなものと言ったらいいんでしょうか、そういうものがなさそうだったので、何かそういう基準というか、根拠となっているものがあるのかなと思って聞いてみたんですけれども、もしそこを後で、もう一回それをお尋ねします。もしあれば教えてください。 それから、結局その評価する方というのは、とてもこれはシビアだなと思ったんです。あれだけを渡されて順位をつけてくださいと言われても、これはなかなか厳しいと思ったので、何かそういうアドバイスみたいなものはあるのではないかなと思ったんですが、そういうものはないということでいいんでしょうか。とてもシビアな選考ということになるという理解でいいんでしょうか。それを確認……(「それだけじゃだめじゃないか、質疑しなければ」と呼ぶ者あり)はい、すみません。 わかりました、そこの基準というのがちょっとどうも、そこはおっしゃりにくいというか、そういうことだったのかなと思ってそれはわかりましたが、納得したわけじゃないんですけれども、わかりました。 先の1回目の質疑で、長く9期もされている方がいる一方で、3期以下だった、これもどのような評価によるものだったと考えられますかと聞いたんですけれども、これはもう一回聞いてみますが、お答えいただけるでしょうか。もう一回聞きます。 それから、前回の平成29年3月の人事案件に対しての質疑や討論のときに指摘されたことが、これが考慮されたのかどうかというところもお答えいただいていないので、それもお答えいただきたいと思います。 それから、もう一つ聞いたのは、これが松戸市独自の基準というものをここに含めたら、選考の基準に何か含めるとしたら、それは何か違法になるようなことがあるのかというふうにお聞きしたんですけれども、それもお願いします。 それから、個人情報保護条例のところです、これも第10条第3項の(1)に触れるのか、それでいいのかどうか。それで、もしこれに触れるんだったら、開示しないことが正当だと認められたというのはどういう理由だったのかということをお聞きしたんですけれども、これも教えてください。 それから、年齢構成のところなんですけれども、年齢が一応バランスよく40代から80代までいるのでバランスがいいんだというようなことだったんだと思うんですけど、これは若手農業者の積極的な登用もしてくださいという国の指針のほうに合致しているとお考えかどうか、ここの評価をどういうふうに見ているか。若手の方が今回3人いらしたと思うんです。その方は残念ながら1人しか入っていないということを、この評価をどういうふうに見ているでしょうか。こちらは二つ目の質疑になります。よろしくお願いいたします。 〔渋谷和夫経済振興部長登壇〕
◎経済振興部長 増田薫議員からの再質疑を御答弁申し上げます。答弁漏れがあって申しわけございません。 評価委員を選ぶのはどのようなものかという御質疑かなと思って書いてみたんですけども、市のほうでは一応評価委員の要綱をつくっておりますので、その要綱に基づいての選任という形にさせていただいています。 あと、評価委員にその書類を渡したというだけでというお話がちょっとあったと思うんですが、実際に全ての農業委員会等に関する法律の解釈から、全部お渡ししておりますので、そういう中でいけば、それなりの学識を持った方たちですから、そういうものを読んだ中で、応募書類と照らし合わせていただいて、評価いただいたと私は思っております。 次に、9期されている方がいるというような形の御質疑もあったと思うんですが、任期については、これは長い短いというのは別にございません。 次に、前回3月定例会で、議案質疑等の中とか、また討論であった指摘についてどうかというような御質疑だったと思うんですが、そちらも実際に議会のほうからお話がありましたのは、まず地域バランスの話もあったと思います。それから、委員の面談、それから評価委員をちょっと早目に前回は氏名を公表したので、その人たちに圧力がかかるんじゃないかというものもありましたので、そういうものは全部クリアした形で、今回は本議案のほうを提案させていただいております。 次に、松戸市独自の案というような形がないかという基準のお話だと思うんですが、私どももいろいろ今回、前回を考慮しながら考えたところでございますが、なかなか法律の中のものを超えるようなものが考えられなかったということで、今回は法律に基づいてやらせていただきました。 あと、個人情報についてでございますが、実際にいろいろな市の職員の試験とかそういう形も、その当落の関係で、そこまでのものをお知らせはしていない状況でございますので、あくまでもこれは最終候補者として選んだという形のものを、内容を御本人をお知らせするのはそれなりに問題があると思いまして、あくまでも選考のあったか、なかったかという通知だけをさせていただくという形で考えております。 あと、若手の年齢構成の話だと思うんですが、実際に先ほども申し上げましたように、50歳代の方が4人とお答えしましたが、比較的その中の3人はまだ50歳になったばかりの方がいらっしゃるんで、そういう形でいけば、国では若年層の若手の農業者というのは一応49歳以下という形で定義がございますので、そういう中からいくと、一、二歳の差はありますけども、若手を起用されている中で、先ほど申し上げた平均年齢が若返ったということに寄与していると思います。
○山口栄作議長 次に、中西香澄議員。 〔中西香澄議員登壇〕
◆2番(中西香澄議員) おはようございます。市民力の中西香澄です。 通告に従って質疑を行わせていただきます。 議案第95号から第108号、
農業委員会委員の任命について質疑させていただきます。 先ほどの宇津野史行議員と増田薫議員の質疑内容で了解したものは割愛させていただきますので、重複しないものについてのみよろしくお願いいたします。 まず、農業委員の選考方法・基準についてですが、私がアとしました評価委員の構成と選定方法については、5人のOBの方、また要綱があるということは了解しました。そちらの要綱は公表されないのでしょうか。他の自治体では、ホームページなどで公表されている事例が多数ございます。そちらを公表するのかどうか、教えてください。 イ.評価委員が選考するに当たって基準はありますかということも、こちらは基準はないということで、あくまで法令上の要件をもとにしているということで了解したのですが、本市が、評価表であったり明確な基準は定めていないということを理解しました。間違えていましたら、御指摘をお願いいたします。 ウからは、具体的にお伺いします。 候補者にはそれぞれ推薦者が書かれていました。推薦者が1名や1団体であっても、選ばれている方もいらっしゃれば、14名の方や団体から推薦があっても選ばれていない方もいます。推薦者の数、推薦理由は評価点になるのでしょうか、教えてください。 エ.今回の結果として、14名の方が選ばれた農業委員の中で、8名の方が経験者、そしてそのほかの6名の方は未経験者です。期数の長さについてなどは増田薫議員からも御指摘がありました。この経験者の経験の有無については任命要件には記載がありませんが、継続の有無と新規であるということはどちらが優先されるのでしょうか。 オ.今回、5名の方の選考理由に、消防団での継続年数や活躍が記載されています。農業と消防団の関係性が全くわからないのですが、農業委員の適性に消防団員であることは評価点になるのでしょうか。 カ.選ばれなかった人に対しての理由の説明については、増田薫議員への答弁で、松戸市個人情報保護条例第10条第3項の(1)「個人の評価、診断、判定、相談又は選考に関するものであって、本人に知らせないことが正当と認められるもの」というお答えまではわかったんですが、そのうち、その選考理由を公開しない理由、この正当と市が認める理由についてははっきりとお答えされていなかったのでわかりませんでした。市が正当と判断する理由、またこれに対しては、逆に情報公開条例のほうには、「市の保有する情報は、これを市民と共有することによって、市民生活の向上や豊かなまちづくりに役立てられるべきものであり、市民と行政がともに協働し、成熟した地域社会を創造するため必要とされるものである」と記されています。この情報公開の基本思想から考えれば、選考の理由を知ることは、候補者本人は次回の審査に向けて自助努力を促す効果も期待できますし、市民は公平な審査がされているか確認することができます。 また、応募の際には、応募条件、応募状況、この応募票は公表されることを承諾済みの上で応募者は出していますから、情報公開法の公開しない理由よりも、情報公開の必要性が優先すると容易に考えられます。ですので、情報公開法の原則より情報の保護が優先すると判断した市の考え、提示しない理由、それを正当とする理由、根拠をお願いいたします。 キ.議会で前回指摘されたことの内容が改善されたか、また地域とのバランスについてはおおむね、何回も先ほどの答弁で出てきましたが、その中で不明確だった点のみお伺いします。 議会で指摘があった点で、面談を行ったであったり、地域のバランスについては、法的な要件で逆に調整をしないという必要性が指摘されているということは了解しました。 ほかにも、議会提案の際に、ほかの人事案件と内容の体裁をそろえる必要があるであったり、指針、優先順位を示す、選考過程、基準、理由を明確にするというものも、前回、平成29年3月の定例会では指摘されていました。この事項については、今日までの間で改善したことがあるかないか、教えてください。 続きまして、2.農業委員会法の趣旨の実施についてです。 こちらの青年と女性の積極的登用についての答弁をいただきましたが、今回の中でお聞きしますが、落ちた方の中で青年・女性は何人いらっしゃいましたか、教えてください。 また、候補者の中で、農業経営の状態としまして、耕作面積が21アールでも選ばれている方もいれば、150アールでも選ばれていない方もいます。候補者が農業に実際どれほど従事しているかをどのように確認していますか。農作物の年間の売り上げや現地の確認、面接は行いましたでしょうか。また、それがどのように選考に反映しましたか、教えてください。 ウ.任命要件には、認定農業者が過半数を占めることと明記されています。その重要性がわかりますが、今回認定を受けている農業者で落ちた方は何名いらっしゃいますか。 そちらまで、1回目の質疑とさせていただきます。
○山口栄作議長 理事者の答弁を求めます。 〔渋谷和夫経済振興部長登壇〕
◎経済振興部長 中西香澄議員の議案質疑に、農業委員の委員の任命について何点かございましたので、順次御答弁申し上げます。 初めに、議案質疑1のアの、評価委員の構成と選考方法については、先ほど増田薫議員に御答弁したとおりでございますので、割愛させていただきます。 次に、要綱の公表とかというお話があったと思うんですが、要綱については、一応内規となっておりますが、検討させていただきます。 それとあと、先ほども増田薫議員に述べたんですが、評価委員の氏名の公表は、予定では3月定例会終了後には評価委員の氏名は公表したいと思っていますので、そのときに合わせて要綱が公表できるか、ちょっと検討させていただきます。 次に、選考基準については、先ほど申し上げましたように、農業委員会法とか国の基準に基づいてしておりますので、市独自の選考基準はございません。 次に、個人情報の関係の御質疑があったと思うんですが、こちらにつきましては、やはりこちらの、選考委員の評価となりますと、選考委員に市のほうから委嘱しておやりいただいていますので、その方たちの評価が個人の内容として出てしまうということについては、こちらの個人情報保護条例第10条第3項の(3)に、「公益上必要があるかと市長が審議会の意見を聴いて認めたもの」ということであればあれですが、ここは評価委員会ではございませんので、あくまでも個人の評価委員でございますので、そういう形でいけば、こういうものの該当はちょっとできないものですから、あくまでも結果については公表しない形で考えております。 次に、先ほど質疑があった地区の関係については、先ほどの通達の関係で御理解いただいたと思います。 あと、応募者の公表についてでございますが、こちらは農業委員会法の中で、応募者については内容を公表するということで募集をかけておりますし、同法でもそういう形で定められておりますので、あくまでもこれは今現在も、応募者20人の内容についてはホームページで公表しておりますので、こちらについては公表できるという形になっております。 あと、それから、前回の議会のほうで御指摘いただいた内容でございますが、ちょっと簡単に先ほど増田薫議員のほうにお答えしたところでございますが、面談については先ほど申したように、やっております。それから、先ほど、こちらも評価委員の公表は3月末に氏名は公表させていただく形で考えております。 そのほかの基準とかにつきましては、先ほども御答弁申し上げましたが、あくまでも国の法とか、または要件ですか、そちらに基づいて、市のほうとしてはそれを基準とさせていただいておりますので、御理解いただきたいと思います。 次に、こちらは質疑事項の質疑要旨の1のウ、エ、オの関係でございます。そちらにつきましては一括して御答弁させていただきます。 評価につきましては、公正性及び透明性を確保する必要があることから、農業委員としての適性を法令の要件に従って判断していただくため、各評価委員による順位付けを行っていただいたというのは先ほどの答弁のとおりでございます。 先ほどの御質疑の中にあった例で申し上げますと、性別や年齢、経歴、農業関係の経験年数などの個々の項目や議員御質疑のあった推薦者数、または農業委員の継続とか新たな農業委員ですか、それから消防団員などの評価点という方法は、評価はしておりません。 次に、質疑要旨の2のアというような形で御答弁させていただきます。 青年・女性の入らなかった人数でございますが、青年につきましては、国が定義している49歳以下の若手農業者のことを申し上げる形になっております。応募者3人のうち1人が候補者となり、選ばれなかった方は2人でございます。女性につきましては応募された方が1人でございましたので、その方が候補者となっております。 次に、イの各候補者の農業への従事についてでございますが、応募書類に農業経営の状況という項目がございますので、実際に栽培されております作物や耕作面積を応募書類に記載していただいております。本市はその記載内容に誤りがないか、確認をしております。 また、認定農業者の認定に当たりましては、本市に申請をいただいておりますことから、これらの情報で確認をしております。さらに、応募書類には、農業上の経歴、推薦者からの推薦理由なども記載していただいておりますことから、これらを踏まえ、農業への見識を有しているかなどの要件を満たしているか、評価委員の方々に総合的に判断していいただいております。 あと、認定農業者の関係の御質疑があったと思うんですが、認定農業者につきましては12人の応募がございました。そのうち10人が候補者となりましたので、結果的には選ばれなかった方は2人でございます。なお、本市の農業委員の定数は14人でございますので、法令によります認定農業者8人以上の選出をする必要があるため、この要件を満たしております。 答弁漏れがもしありましたら、またお願いいたします。以上、御答弁とさせていただきます。 〔中西香澄議員登壇〕
◆2番(中西香澄議員) 質疑した内容については、一応一つずつは御答弁いただきましたが、続けて不明点を質疑させていただきます。 つまり、推薦者の数であったり、経験者か否か、消防団に入っている入っていない、活躍した否かというのは、評価されたかどうかは基準はないということで、評価委員の方がそれぞれということでしたので、お伺いしたいのは、つまりそれぞれの評価委員の主観で評価が行われたということでしょうか、1点目がそれです。 そして、2点目は、面談等を行ったということですが、面談は候補者全員に行ったのでしょうか。対象者を教えてください。 そして、3点目は、先ほども年齢のほうで4歳ほど平均年齢が下がったのでということはありましたが、市としては、今回の委員の年齢には、この任命要件のほうに年齢、性別等に著しい偏りが生じないように配慮すること、特に青年、女性の積極的な登用に努めることとありますが、今回の年齢の結果は著しい偏りがないと判断していますか。 4点目は、農業経営の状況については、記載の内容に誤りがないかの確認を市が行っているということでした。どのようにその確認を行うのか、教えてください。 そして、5点目、認定を受けている農業者を選定しなければいけない数はあるのはわかっているんですけれども、逆に、認定を受けていない農業者を選出しなければいけない最低数などの要件はありますか。 以上5点、続けてお願いいたします。 〔渋谷和夫経済振興部長登壇〕
◎経済振興部長 中西香澄議員の再質疑にお答えいたします。 評価委員のその評価の仕方ということですか、それは主観というような形のイメージでの御質疑だと思うんですが、そちらにつきましては、あくまでも先ほど申し上げたように、この方たちを選んだ理由として、それなりの学識経験なり見識を持っている方ということで選定させていただいていますので、そういう中での評価として本市としては判断しております。 次に、面談についてでございますが、実際に今回8名の方は農業委員、今も継続している方でございますので、そちらにつきましては当然、今の農業委員会活動を適切に職務を果たしていただいていますので、その方たちについてはもう面談する必要はないということで面談はしておりません。そのほか、新しく農業委員候補となった6名については面談をさせていただいて、実際に農業委員の職務、または時間的に農業委員の活動に参加できるのかとか、あと、それから法で定められている秘密保持とか、そういうものを個々に確認させていただいて、6名については面談をしたところでございます。 次に、年齢についてですが、著しい偏りというような形でいけば、先ほど増田薫議員のほうの御質疑にもお答えしましたように、50歳代が4人ということでございますが、その中には52、53歳という形でかなり若い方もいらっしゃいますので、そういう中でいけば著しい偏りはないと判断しております。 次に、農業経営の確認でございますが、こちらにつきましては、書類に基づいたものを実際に現地調査とか、またはその地区の方たちにお聞きしたり、また農業委員会のほうにもそういう申請をいただいています。あと、JAとうかつ中央にも確認させていただいたりして、農業経営の内容についてはそういう形で確認をしております。 あと、認定農業者については法令で定められてございますが、そのほかの農業者については法では定めてございませんので、人数等それについては定義はございません。ただ、今回については、認定農業者以外の方も選出いただいている形になっていますので、御理解いただきたいと思います。 以上、御答弁とさせていただきます。 〔中西香澄議員登壇〕
◆2番(中西香澄議員) 最後の質疑をさせていただきます。 1点目にお聞きしました、評価委員の主観で評価が行われたんですかという御質疑への回答の、すみません、意味がわかりませんでした。そうなのかそうでないのか、イエスかノーかで教えてください。 面談のほうは新しい6名の方にされたということですので、確認なんですが、つまり応募者全員とは面談はしていないということでよろしいでしょうか。 また、4点目で聞きました現地調査のほうは、現地調査やJAとうかつ中央での確認やというふうに列挙されましたが、全部の応募者の方に対して現地調査を行われたのか、教えてください。それが3点目です。 そして、前回、その前の質疑にもかぶりますが、議会からの指摘の中で面談を入れるように改善したということもありましたが、何よりも前の討論であったり質疑で上がっていたのが、基準が明確ではない、何をもとに評価すればいいのか明らかでない限り、議会として判断するのが難しいという意見が非常に多くありました。ですので、今回もその指摘事項が改善されているのかという点に注目して、私は初めての農業委員会についての議案でしたので、こちらのほうを考えさせていただきました。 そこでお伺いします。 4点目です。今回の選考方法に問題があったと思いますか、なかったと思いますか。そして、3年後も同じ方法で行いますか。 以上、最後の質疑になります。よろしくお願いします。 〔渋谷和夫経済振興部長登壇〕
◎経済振興部長 中西香澄議員の再々質疑のほうに御答弁申し上げます。 1点目の、評価の内容についての主観だったかどうかということでございますが、私どもとしては、評価委員の評価いただいた内容を確認させていただいたり、法を通して趣旨が合っているかどうかという、そういう判断はさせていただいていますし、ただ評価委員に、それがどうだったということは私ども言える立場でございませんので、御了解いただきたいと思います。 次に、面談につきましては、全員はしていないという形でございます。あくまでも、今回、評価委員のほうから選考いただいた中で、順位付けいただいた方で、今回、議会のほうに提案させていただく方の継続以外の農業委員としての候補者について、させていただいております。 次に、現地については、あくまでもこれは農業をやっている方でございますので、中立委員5名は農業をやっておりませんので、この方たちの現地とかそういうことは確認しておりません。そういう形ですので、農業者については確認をしております。 次に、基準がないので判断できないという形の前回の御指摘があった点がどうかというようなお話でございます。それにつきましてですが、いろいろ3年間、各市とかいろんなところを調査したりして、基準についていろいろと勉強をしてきたところでございますが、農業委員会等に関する法律との趣旨に合う基準というのがなかなか難しいなということで、あくまでも法に基づいての中で今回は選考させていただいた形になっております。 あと、3年後はどうするかというお話だったと思うんですが、これからも市としてはいろいろ工夫をしていきながら、また考えていきたいと考えております。
○山口栄作議長 次に、山中啓之議員。 〔山中啓之議員登壇〕
◆26番(山中啓之議員) こんにちは。市民力の山中啓之でございます。
農業委員会委員について、一括して質疑をさせていただきます。 前者3名の質疑及びその答弁によりまして、その問題点や課題点のほとんどが明白になりました。また、少なからぬ問題意識の共有ができたと思っております。 通告書には、今回は
農業委員会委員の任命について、議案第95号から第108号について、農業委員会に関する法律のほか法的な基準がないため、一つ目としまして、評価委員の報告内容は、選考基準がどこまで客観的に把握できる様式になっていますかというふうに通告をいたしました。これは前者の答弁で、事前には特に明示されていないということでしたので了解いたしましたが、事後にどれくらい明確になっているのか、いま一度お示しください。 評価委員の主観的裁量が大きく、ほかの選考、例えば指定管理者の団体の選考の時のような統一されたチェックシートなども一切ないことがわかりました。今までの答弁では、各評価委員が上から自由に順位をつけ、5人の評価の合計値を5で割って平均値を機械的に算出することで、市長はそれをそのまま尊重されて上程されているように見えます。 平成29年3月定例会において、私が選考基準について市長に質疑をさせていただいた際、当時経済振興部長より、「農業委員会等に関する法律により、農業委員は「農業に関する識見を有し、農地等の利用の最適化の推進に関する事項その他農業委員会の所掌に属する事項に関し、その職務を適切に行うことのできる者」となっております。基準は以上のとおりであり、法律上それ以外の具体的な基準はございません」と答弁されました。換言すれば、法で定められた最低限のことしかしていないよという意味です。これでは必要条件しか示されず、多人数の中から選ぶ人選においては、比較してどちらが優位か順位をつける上での十分条件とは言えません。 そこで、一つ目としまして、選考基準は事前だけでなく事後にも把握できるように、つまり基準があったことが確認できるように示される仕組みとなっておりますでしょうか。これが一つ目です。 そして、二つ目、市長は、今回も委員会の推薦者をそのまま追認される姿勢を堅持されるのか。前回はそのようでしたので、もはや理由やいきさつや繰り返しは一切お聞きしません。イエスかノーかでお答えください。十分わかった点については、再質疑はいたしません。御答弁のほどよろしくお願いします。
○山口栄作議長 理事者の答弁を求めます。 〔渋谷和夫経済振興部長登壇〕
◎経済振興部長 山中啓之議員の議案質疑、
農業委員会委員の任命について御答弁申し上げます。 質疑要旨の1ということで、選考基準の事後というようなお話の御質疑だったと思いますが、今回の、実際には7月20日から新しい農業委員になるわけでございますので、その以降、農業委員会のいろいろ活動等によって、新しくなった次期の農業委員がどういう活動をされたかということは、当然選考された内容としてふさわしいかどうかというのは見ていく必要があると考えております。 次に、今回の議案の上程について、市長が追認した形かという御質疑でございますが、先ほど各議員にも御答弁しておりますが、選考に当たりましては、外部の評価委員により評価していただいて、その候補者の選考に、評価委員の評価が市として妥当として判断したということで、それで農業委員の要件を満たしているということでございますので、その中で、市長が
農業委員会委員の候補者14人を選考したものでございます。 以上、御答弁とさせていただきます。 〔山中啓之議員登壇〕
◆26番(山中啓之議員) 再質疑させていただきます。 選考基準につきまして、一つ目についてはいろいろとおっしゃいましたけれども、結局確認できないということと認識をいたしました。もし違ったら、違うと一言言ってください。イエスかノーでお答えいただけなかったために、改めて確認の質疑をさせていただかざるを得なくなってしまいました。御答弁なければ、ノーのままの認識で続けます。 そして、今おっしゃっていただいた、市長は妥当だとして上程されているということですね、二つ目の追認姿勢についていは。ということは、評価委員に丸投げして、その評価委員から上がってきたものは、基本的に法令上欠格事項でもない限りは、全員妥当だとするお考えなのかどうなのか、市長が自らお答えになっている機会は、この定例会、一度も質疑に登壇していません。それについて教えてください。もしそうだとするのならば、評価委員の選び方が、前者の質疑でもあったとおり重要性を増してきます。どのような視点で評価委員を選び、どのような視点で評価をお願いをしたのか。それも一切示されないとなれば、ただ単に我々が知らないどこかの誰かに、人を通したというプロセスをもってしてのみ妥当だという判断をされたと、客観的には判断されますよ、市長。これでよろしいのか、教えてください。それが一つ目。 もう一つあります。前回の選考においては、評価委員の意見書がついていました。これは平成29年2月22日の段階で、答弁により確認がされています。今回、それすらなくなりました。なぜですか。これが二つ目です。よろしくお願いします。 〔渋谷和夫経済振興部長登壇〕
◎経済振興部長 山中啓之議員の再質疑に御答弁申し上げます。 1点目の選考基準についてはイエスかノーということでございますが、先ほど申し上げましたように、選考基準をつくり上げることはできなかったということでございますので、それでいけばノーという形になります。 次に、市長が妥当と判断したという形の先ほど御答弁させていただきましたが、それが評価委員の内容がそのまま妥当としたのかというような御質疑だったと思うんですが、それにつきましては、あくまでも執行部のほうで、評価委員から出た内容についても詳細に市長に御説明して、その中で、評価委員からいただいたものが最終的には妥当ではないかというような判断になったものでございます。評価委員につきましても、先ほど答弁しましたように、農業関係に精通している方たち、またそれに関係する方たちを選定しておりますので、その方たちからの評価はそれなりに尊重すべきだと考えておりましたので、そういう結果となりました。 次に、評価について意見書が今回なかったというような御質疑だったと思います。評価について、前回初めてこのような制度が変わったものですから、やらせていただいたところでございますが、その中のなかなか意見書というまで、ちょっと今回は順位付けというふうにあくまでも重きを置きましたので、そういう形でさせていただいて、意見書については今回いただいておりません。 〔山中啓之議員登壇〕
◆26番(山中啓之議員) 再々質疑です。 まず、市長の追認姿勢については堅持されるということで、イエス・ノーでわかりましたので、了解です。 意見書がついていなかったこともわかりました。これによって、貴重な判断材料が全て失われたと認識しました。 それでは、かみ合わないのもなんですので、今回のほかの方々からも出ている選考基準について問題だと思われる点を、最後に一つだけ質疑させていただきます。 ここまで市長は、御自身の姿勢を自ら示されることなく、市の大変重要な、ただいまの施政方針にもありましたけれども、農政について前向きな方々をたくさん広く募っておいて、募るということはつまり募集しておいて、来た人を落として、何のポイントや改善すべき点も示さないのは、私はあまりに失礼かと考えます。次にチャレンジもできない、ぎりぎりで落とされたのか、完全に落ちたのか、達成度もわからない、改善点すらわからない。このすれ違いは、同じ農業発展を願う者として悲し過ぎます。表面化していない、目に見えないだけで禍根を残すことにもつながりかねません。 この点についての基準、どのように市長はお考えなのか。基準が示されていないことについてのお考えをお示しください。よろしくお願いいたします。 〔渋谷和夫経済振興部長登壇〕
◎経済振興部長 山中啓之議員の再々質疑に御答弁申し上げます。 選考基準について、先ほど申し上げたんですが、国の法に基づくものについて要件を基準とさせていただいたというのが、それ以上でもそれ以下でもございません。 あと、募集に多くの方にいただいたというのは、私どもは大変ありがたく思っております。これも先ほど宇津野史行議員のほうで答弁いたしましたように、昨年7月から9月にかけて説明会を小まめに各地区でやらせていただいた結果によって、多くの方が応募いただいたと思っております。 ただ、実際に定数が14名で、法的な要件の認定農業者とか中立委員というのもございますので、どうしても人数としては限られておりますので、その中で評価をしながら選考していったという事由でございます。 ただ、これがもし14名の中で、要件とか合っていても、当然その方たちが、農業に対する識見を有しているとか、農業委員の職務を適正にできるかとか、そういうことは当然定数の範囲内でもやらせていただきますので、人数が多かったからどうだったということではないものですから、その辺は御理解いただきたいと思います。 以上、答弁とさせていただきます。
○山口栄作議長 以上で質疑を終わります。 いましばらくこのまま議事を進めます。御協力をお願いいたします。
△委員会付託省略
○山口栄作議長 ただいま議題となっております議案第95号から第108号までの14件については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山口栄作議長 御異議なしと認めます。したがって、議案第95号から第108号までの14件については、委員会の付託を省略することに決定いたしました。
△討論
○山口栄作議長 これより討論に入ります。討論はありませんか。 宇津野史行議員。 〔宇津野史行議員登壇〕
◆36番(宇津野史行議員) 日本共産党の宇津野史行です。 議案第95号から第108号まで、
農業委員会委員の任命についてにつきまして、会派を代表して討論いたします。
農業委員会委員の推薦について、評価委員とのかかわりを中心に質疑をいたしました。現状では、評価委員の評価を受け、機械的な順位付けが行われている、ある意味、透明な行政による恣意性を徹底的に排除した形になっていることがわかりました。確かに透明性を最重視し、恣意性を排除するという手法は、わかりやすく疑義を挟みづらいものであります。 しかし、他方で、都市農業振興計画などに描かれる本市の農業の姿、そのビジョンを評価委員と共有をし、評価に生かされているのか、生かす工夫はその評価の段階において基準づくりなどでできないだろうか、その工夫ができないだろうかと、その必要性を感じております。 そうなると、鍵となるのは一にも二にも評価委員の選任でありますが、今後公表いただけるようでありますが、現時点ではわかりませんでした。その評価委員がどんな基準でどう評価したのか、この点については、残念ながら極めて不透明であります。市ホームページに掲載されている候補者の資料が、評価委員の皆さんにそのまま渡った上で評価付けが行われているとすれば、ぜひその評価理由を伺いたいものであります。 抱負の欄に5,700文字も思いをしたためて、選から漏れた候補者がいる一方、30文字に満たない応募も幾つかありました。また、複数の団体から、推薦理由が判を押したように同じ理由が並べられていたり、推薦理由の最重要部分に誤りがある状態で書かれていても選ばれるなど、評価委員がどのように評価、順位付けを行ったのかは大いなる謎であり、評価指標の可視化、客観化、統一化の必要性を強く感じるところです。いっそ評価委員の皆さんに渡す情報というのを、候補者の個人情報や地域性、推薦団体等も全て伏せて、論文でも書いてもらって評価をするなどもありかもしれません。なぜなら、候補者全員が農業委員の推薦者として的確であり、地域性もバランスも考慮していないのですから、何ら問題ないはずであります。 そもそも本市における農業の課題は、大農業地域のそれとは大きく異なり、候補者を想定した
農業委員会委員の選任制度というのは本市になじまないものであると思いますし、全国一律の制度改正による
農業委員会委員の選任方法の検討は、なかなか困難を極めたものであったと、皆さんの御苦労は思料いたすものです。 推薦された方々一人ひとりに問題があるとは一切思っておりません。しかし、私を含め4人が立った質疑の中でさまざま明らかになったように、幾多の疑問、課題が残る現状のまま、本議案に賛同することは難しいと考えるものです。 以上、今後の
農業委員会委員の選任方法の改善を強く求めまして、会派を代表しての反対討論といたします。ありがとうございました。(拍手)
○山口栄作議長 DELI議員。 〔DELI議員登壇〕
◆9番(DELI議員) 皆さん、こんにちは。政策実現フォーラムのDELIです。 それでは、ただいま議題となっております議案第95号から第108号の
農業委員会委員の任命について、会派を代表して、賛成の立場から討論したいと思います。 選考結果については、個人の評価や選考理由について松戸市個人情報保護条例により伝えることができないというのは理解しましたが、その選考プロセスについては、やはりもっと今さまざまな議員からも課題が指摘されていましたが、もっと可視化するべきではないかというふうに思います。 任命の過程の公正性及び透明性を確保するために、必要な措置を講ずるように努めるという規定があることから、外部委員による評価を行ったということですけれども、この外部委員がどのように選ばれたか、どういった方だったのかということが審査の過程では示されていませんで、今質疑の中で、一部要綱に基づいて、学識経験者などそういう見識を持っておられる方を選定したというふうなことはわかったんですけど、やはりとてもわかりづらいです。 3年前にも、何名かの議員の方から、この選考プロセスに関しては指摘があったかと思います。3年前は外部委員の公開のタイミングが少し早かったということも踏まえて、今回は3月末に定例会終了後なんですか、外部委員の氏名を公表するということでした。また、先ほど中西香澄議員の質疑の中で、その要綱についても公開を検討したいということだったので、執行部としても、まだこの公開方法なども試行錯誤している段階なのかなというふうに感じました。 農林水産省は、平成27年、農業委員会法改正の「新たな農業委員会制度が始まります!」の中で、農業委員会の主な任務について、「担い手への農地等の利用の集積・集約化、遊休農地の発生防止・解消、新規参入の促進など、農地等の利用の最適化を積極的に推進していくこと」とあります。 本市が、農業政策にどう向き合っているのかが前提となりますが、農業委員には実際に農業に携わり、農業をさらに発展させたい、よりよくしていきたいという人材が求められるのではないかというふうに思います。 今回は、不選考になった方も含めて、応募された方全てが任命要件は満たしていたということなので、ならばなおのこと、きちっと判断ができるような材料、基準を示していただきたかったなというふうに思います。 次回以降、選考プロセスの可視化の方法についてはさらなる検討が必要だと思いますし、先ほど経済振興部長の答弁のほうで、3年後はさらに工夫をしていきたいということだったので、この任命過程の公正性及び透明性の確保をさらに確保していただくことを期待して、賛成討論とします。(拍手)
○山口栄作議長 中西香澄議員。 〔中西香澄議員登壇〕
◆2番(中西香澄議員) 議案第95号から第108号、
農業委員会委員の選任について、反対の立場から討論させていただきます。 まず、申し述べたいのが、個々の農業委員の方々の素質に対して異議を申し立てるものではなく、市の選考過程の問題を指摘するものです。今の選考方法では、どう何を審議していいのか、正直わかりません。選考基準があまりにも曖昧で主観的です。これも評価委員の個人個人の方を批判しているのではなく、この方法では主観が働いていても仕方がない方法ですし、わかりません。これが問題です。 農業委員は松戸の農業の行く末を決める大きな責任を担っています。その委員の選考は、法の趣旨に則り、公正性・透明性を確保するために必要な措置を講ずるように自治体に求められています。 平成29年3月の定例会では、農業委員会の制度が大きく変わったばかりで、初めて農業委員候補の人事案件が上程されました。その際、議会において多数の指摘がされ、改善を求められていましたが、初めてだからという点で指摘され、次回に改善を求めるという声が多くありました。ですので、今回はその指摘がどう反映されているのかという視点で、私は臨ませていただきました。 前回指摘されていました議会への提案に当たっての体裁をほかの人事案件とそろえる必要がある、指針、優先順位を示す、選考過程、基準、理由を明確にするについては、改善を見ることができませんでした。 また、今の方法では、順位付け自体はクリアな方法ではありますが、もし選定された方々が任命要件である認定農業者が定数に満たない、青年農業者が1人もいない、女性が1人もいないというような状態にもしなってしまった場合に、どこでどのように調整が行われ、結果が出されていても、そのことも明確にすることができません。 また、ほかの自治体では、既に評価委員の設置基準が決められ定められ、そして公表されていたり、明確な農業委員の評価の基準となる評価項目や点数表が作成され、示されています。松戸市では、この評価委員の評価基準の要綱はあるということでしたが、公表されておりませんし、委員の評価項目、点数表は定められていませんでした。状況は違いますが、指定管理者の選考のように評価項目が明らかになっていれば、問題点を改善することができます。この点数では明確にならないということがあれば、次回に改善する点を解決することができるんです。けれども、今回のような方法では、そのように自治体が改善をしていくための手段すら、自ら断ってしまっています。法改正されてから2回目の選考となった今回は、最低でも前回の指摘を解決して行われていなければ、市の業務怠慢と言えます。 また、情報公開の視点からも、市民の知る権利よりも行政側の情報保護が優先され、理由が知らされないということは、個人の人権を守るのではなく、改善の機会を奪うことになってしまいますし、公平性・透明性の確保のためには、情報は限りなく開示する必要があります。そのことを行政側は忘れてはなりません。 ここにいらっしゃる議員の方々が、今回の評価方法で、どれだけ自信を持って今回の選考に対して賛成できるのでしょうか。私はできません。農業委員会等に関する法律では、農地等の利用の最適化、DELI議員からもありましたが、これにおいて、「担い手への農地等の利用の集積・集約化、遊休農地の発生防止・解消、新規参入の促進」するため、農業委員会の業務の重点は、「農地等の利用の最適化の推進」であるとされています。これを実現できるようにするには、やはり選考基準を定める責任が市にあると考えます。少なくとも、再度指摘させていただきますが、評価委員の設置要綱、こちらの公表、また農業委員会の委員選考の評価基準の作成が必要であることを再度述べさせていただきます。 以上のことから、公平性が担保されず、明確な基準が示されないため、反対とさせていただきます。皆様の満場の反対への御賛同をお願いいたします。(拍手)
○山口栄作議長 山中啓之議員。 〔山中啓之議員登壇〕
◆26番(山中啓之議員) 改めまして、こんにちは。市民力の山中啓之でございます。 議案第95号から第108号に関しまして、市の選考プロセスに著しい瑕疵及び問題があり、反対をさせていただくものでございます。 市の重要な農政に携わる
農業委員会委員を決するに当たり、まず不透明性が著しく、誰が、どのような基準で、どのように順位をつけているのか、全くわかりませんでした。今回、複数の会派から4人もの人事案件で質疑が出たことを、市はまず重く受け止めていただきたい。 客観的基準の不存在、これが一つ目の理由です。 二つ目としましては、同様に評価委員の選考における恣意性の排除のできる割合が極めて低いこと、つまり中立性や公平性が不十分であることです。これは言わずもがなですので、割愛いたします。 三つ目としましては、市の改善しない姿勢に対する憤りにも似た疑問と不信感でございます。 3年前、同趣旨の議案に対して、今回噴出したのと同様の指摘を既に私は多々いたしました。しかし、一向に改善が認められません。特に市長のお考え、基準についてはいまだ何も示されず、評価委員の尊重という一言でくくられてしまっています。今回も、また登壇すらしていただけませんでした。私たち反対する議員の思いがどこまで響いているのかわかりませんが、私の質疑には答える価値もない、登壇する価値もないと判断して受け止めておきます。残念きわまりないです。 今回いらっしゃらなかった今期初の新人議員ならばともかく、議事録を読めばわかりますけれども、前期いらっしゃった議員の皆様方は、前回の疑義が噴出したこの
農業委員会委員の任命についての議案の事態に、特別な異様な空気感を私たちと共有しているはずです。今さら、改善の見込みが少しだけあるから賛成などというのは生ぬるいと、私は思っております。 さらに悪いことには、今回改善しないだけでなく、後退している点があることです。具体的には、私の質疑で明らかになったとおり、評価委員の意見書が、前回はあったのに今回はなくなっています。それに対する答弁も、悪びれる様子もなく、淡々としたお答えでした。そもそも数少ない貴重な判断材料を奪われてしまい、慎重審議に、ましてや賛成の判断をするには値しないと、私は判断いたしました。これでも法令上は正しいやり方と主張されるのでしょうね。地方分権の時代に、法に求められた最低限のものだけを市が求めているというのでは、あまりよい制度運用にはなりません。いま一つ先んじるように、これは平成29年2月22日と同様のことを、また再びどれくらい効力があるかわかりませんが、要望とさせていただきます。 四つ目の反対理由は、このような選考プロセスによる委員の選考は、未来に続く本市の農に対しまして、また彼らの人間関係において禍根を残しかねないと判断するからであります。 市が広く募集をした方々に対し、松戸市の農政をよくしていきたい、そういう思いで自ら名乗り出た方々に、理由を一切示さず当落を決定し、特に落選を決定することのこの異様さが、私は看過できません。何も言わずに、あなたは落ちましたとだけ言うのは、はっきり言って失礼です。要は落ちた方は頑張りようがないんです。市のために農政のために寄与しようと思って、勇気を出して手を挙げた、勇敢に手を挙げてくださって、いわゆる自発的にボランティアで手を挙げてくださった方々なのに、では、どうすれば、次は私が市の役に立てるんだろうというその糸口すら見つかりません。せっかくのやる気のチャンスを潰してしまうことはもとより、本当に自分の考える農政が市のために寄与しているのかどうかすら自信がなくなってしまいます。これは、農政の発展からすれば逆行を促すものであります。全く思いやりがありません。同じ市内で顔を合わせて日々農業を頑張っていらっしゃる方や、農地の確保などに応援したいと思っていらっしゃる方々に対して、あんまりじゃないですか。 前回は、私は欠員が出ないことを理由に、かなり反対すべきかを迷いましたことは、皆さん討論で御存知だと思いますが、結果賛成いたしました。執行猶予とも言うべき時間と発言し、議場がざわついたことを覚えていらっしゃる方も多いと思います。しかし、今回は明らかに改善が見られないどころか、判断材料が奪われるのが悪化した状況です。まだ7月20日まで任期が残っております。選考を直ちにやり直し、今、議員から出た各指摘に基づいた民主的なプロセスに則った選考を行うべきだと思います。実際そのような選考をしている市も紹介されました。 私たちは未来に対し、今つくっている社会、つまり今行っている議決に責任を持たねばなりません。私はこの言葉が文字どおり頭から離れません。議会は常に未来をつくる仕事です。人事という決定打を特定することが必要なものに対して、政治家と首長として行政のトップである市長が、その理由を評価委員に丸投げし、特定することなく、有無を言わさず、一方的な決定をする方法は、近代民主主義的なやり方とは思えません。透明性・公平性を合い言葉に、議会の皆さんと松戸市の明るい未来のために議論を重ねていきたいと考えておりますので、議員各位の皆様に対しましては、反対を示すことへの決意を態度であらわしてくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 念のため、最後に申し上げておきますが、上程議案にあります候補者の方々の素質及び資質には一切の責任はございません。人事議案に反対の際には、私からもはや決まり文句となってしまいましたが、今回もあくまで市の選考過程に問題が発見でき、反対させていただきますことを申し添えておきます。 選考で候補となられた方も、惜しくも漏れてしまった方々も、市が答弁されたとおり、同様にすばらしい方々とお見受けし、その差は見受けられません。さらに申し上げますと、恐らく一生懸命選考に携わられた評価委員の方々にも非はありません。せっかくの彼らの仕事の成果、つまり詳細の内容が有効にこの議会で活用されていないことに甚だ遺憾でありますことを申し伝えまして、改善を要望するとともに、今回の議案にはもう2回目ですので、賛成はできないということで、会派そろって反対をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。(拍手)
○山口栄作議長 ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山口栄作議長 以上で討論を終わります。
△採決
○山口栄作議長 これより議案第95号から第108号までの14件を採決いたします。 議題のうち、まず、議案第95号を採決いたします。 本件は同意することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○山口栄作議長 起立多数であります。したがって、議案第95号は同意されました。 次に、議案第96号を採決いたします。 本件は同意することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○山口栄作議長 起立多数であります。したがって、議案第96号は同意されました。 次に、議案第97号を採決いたします。 本件は同意することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○山口栄作議長 起立多数であります。したがって、議案第97号は同意されました。 次に、議案第98号を採決いたします。 本件は同意することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○山口栄作議長 起立多数であります。したがって、議案第98号は同意されました。 次に、議案第99号を採決いたします。 本件は同意することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○山口栄作議長 起立多数であります。したがって、議案第99号は同意されました。 次に、議案第100号を採決いたします。 本件は同意することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○山口栄作議長 起立多数であります。したがって、議案第100号は同意されました。 次に、議案第101号を採決いたします。 本件は同意することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○山口栄作議長 起立多数であります。したがって、議案第101号は同意されました。 次に、議案第102号を採決いたします。 本件は同意することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○山口栄作議長 起立多数であります。したがって、議案第102号は同意されました。 次に、議案第103号を採決いたします。 本件は同意することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○山口栄作議長 起立多数であります。したがって、議案第103号は同意されました。 次に、議案第104号を採決いたします。 本件は同意することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○山口栄作議長 起立多数であります。したがって、議案第104号は同意されました。 次に、議案第105号を採決いたします。 本件は同意することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○山口栄作議長 起立多数であります。したがって、議案第105号は同意されました。 次に、議案第106号を採決いたします。 本件は同意することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○山口栄作議長 起立多数であります。したがって、議案第106号は同意されました。 次に、議案第107号を採決いたします。 本件は同意することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○山口栄作議長 起立多数であります。したがって、議案第107号は同意されました。 次に、議案第108号を採決いたします。 本件は同意することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○山口栄作議長 起立多数であります。したがって、議案第108号は同意されました。 休憩いたします。 午後0時42分休憩 午後1時45分開議
○山口栄作議長 再開いたします。 休憩前に引き続き、議事を進めます。
△議案の上程
○山口栄作議長 次に、日程第5、議案第55号から第62号までの8件を一括して議題といたします。----------------------------------- 議案第55号 令和元年度松戸市
一般会計補正予算(第4回) 議案第56号 令和元年度松戸市
国民健康保険特別会計補正予算(第2回) 議案第57号 令和元年度松戸市
松戸競輪特別会計補正予算(第1回) 議案第58号 令和元年度松戸市
介護保険特別会計補正予算(第2回) 議案第59号 令和元年度松戸市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第2回) 議案第60号 令和元年度松戸市
水道事業会計補正予算(第1回) 議案第61号 令和元年度松戸市
病院事業会計補正予算(第1回) 議案第62号 令和元年度松戸市
下水道事業会計補正予算(第1回)
△提案理由の説明
○山口栄作議長 提案理由の説明を求めます。 〔本郷谷健次市長登壇〕
◎市長 ただいま上程されました議案第55号から議案第62号までの8件につきまして、一括して提案理由を御説明申し上げます。 まず、議案第55号、令和元年度松戸市
一般会計補正予算(第4回)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ20億4,205万9,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1,560億5,333万4,000円といたすものでございます。 今回の補正予算につきましては、決算見込みを勘案した事業費の補正や事業費の確定に伴う計数整理並びに国の補正予算に対応する事業、台風被害に対する被災者支援の実施、国民健康保険等の特別会計への繰り出し、企業会計への負担金等の補正を行うとともに、庁舎建設基金等への積み立てを行い、財源調整機能の強化を図るものでございます。 継続費及び債務負担行為の補正につきましては、事業費の確定、または事業の進捗により、総額及び年割額の変更等をいたすものでございます。 繰越明許費につきましては、災害救助事業のほか、22件を地方自治法の規定により繰越措置いたすものでございます。 次に、議案第56号、令和元年度松戸市
国民健康保険特別会計補正予算(第2回)につきましては、決算見込み等を勘案し、所要の措置をいたすものでございます。 次に、議案第57号、令和元年度松戸市
松戸競輪特別会計補正予算(第1回)につきましては、開催回数の変更に伴い、所要の措置をいたすものでございます。 次に、議案第58号、令和元年度松戸市
介護保険特別会計補正予算(第2回)につきましては、決算見込み等を勘案し、所要の措置をいたすものでございます。 次に、議案第59号、令和元年度松戸市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第2回)につきましては、令和元年度保険基盤安定制度負担金の確定等により決算見込み等を勘案し、所要の措置をいたすものでございます。 次に、議案第60号、令和元年度松戸市
水道事業会計補正予算(第1回)につきましては、事業費の確定及び決算見込み等を勘案し、一般会計からの負担金等、所要の措置をいたすものでございます。 次に、議案第61号、令和元年度松戸市
病院事業会計補正予算(第1回)につきましては、事業費の確定及び決算見込み等を勘案し、一般会計からの負担金等、所要の措置をいたすものでございます。 次に、議案第62号、令和元年度松戸市
下水道事業会計補正予算(第1回)につきましては、事業費の確定及び決算見込み等を勘案し、一般会計からの負担金等、所要の措置をいたすものでございます。 以上、提案理由につきまして御説明申し上げましたが、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
○山口栄作議長 以上で提案理由の説明を終わります。
△質疑応答
○山口栄作議長 これより質疑に入ります。 2人から通告がありますので、順次発言を許します。 まず、中西香澄議員。 〔中西香澄議員登壇〕
◆2番(中西香澄議員) こんにちは。市民力の中西香澄です。 議案第55号、松戸市
一般会計補正予算(第4回)について、通告に従って質疑させていただきます。 1.土木費土地区画整理費の換地設計等業務委託と立体換地建築物基本設計業務委託等についてです。 具体的な内容と期間を教えてください。また、複数の地権者の合意がとれていない現状のまま、今の段階で設計業務等を行う必要性は何でしょうか、その点についてお願いします。 2.こちらは総務費施設維持管理業務、また消防費の管理運営業務についてです。 こちらは、未払いであったカーナビゲーションのNHK受信料とのことですが、アとして、これまで受信料未払いであった理由は何でしょうか。 イ.なぜ通常業務に使用料の支払いが入っていなかったのでしょうか。 ウ.市が負担する費用を最小限に抑えるために、法務部門への相談や見積もり、債権の消滅時効の確認、カーナビゲーションの取り外しなど、十分な検討を行いましたでしょうか。また、何を検討し、実行することにしたのか教えてください。 以上、1回目の質疑とさせていただきます。
○山口栄作議長 理事者の答弁を求めます。 〔福田勝彦街づくり部長登壇〕
◎街づくり部長 議案第55号、令和元年度
一般会計補正予算(第4回)のうち、質疑の要旨1について御答弁申し上げます。 初めに、換地設計等業務につきましては、現時点での事業計画に基づき、その換地の位置、現状及び面積を明らかにして示すとともに、地権者の御意向を踏まえ、個々の減歩率や換地位置などの検討をするものでございます。なお、本予算成立後、一般競争入札により発注し、令和3年3月までの履行期限とする予定でございます。 次に、立体換地建築物基本設計業務につきましては、施設配置計画を始め、構造や設備に関する設計などを行い、概略工程や概算工事費を算出するものでございます。なお一般競争入札により、株式会社山下設計と本年2月12日に契約を締結し、令和3年3月まで行う予定でございます。 最後に、それぞれの業務を行う理由でございますが、換地設計等業務につきましては、換地先となる位置や面積が検討されることとなります。また、立体換地建築物基本設計業務につきましては、立体換地を希望される権利者の方々がどのような住まいになるのかが、今よりも具体的に理解することができるようになります。これらの業務を実施することにより、より具体的な事業後の生活イメージをした上で、仮申し出を行っていただくことが可能となります。 以上、御答弁といたします。 〔宮間秀二財務部長登壇〕
◎財務部長 議案第55号、松戸市
一般会計補正予算(第4回)、質疑の要旨2について順次御答弁を申し上げます。 まず、アですけれども、当該ワンセグ付きカーナビゲーションのNHK受信料が未払いであった理由についてでございますけども、令和元年6月定例会の一般質問における中村典子議員への御答弁と重複するところもございますが、職員が公用車等を使用して業務を遂行する上で、基本的にはテレビを見る必要がございませんので、車検、法定点検等の実施の際、自動車整備業者に作業を依頼し、テレビ視聴機能を外すなど、テレビの視聴ができないようにしておりましたので、当時は受信料支払いの対象ではないものと判断をしていたことによります。 次に、イとウにつきましては、まとめてお答えをさせていただきます。 当時は受信料支払いの対象でないと判断したのに、今回補正予算をお願いしているわけですけども、その間、どのように変わったのかというような御質疑かと思います。 ワンセグ付きカーナビからテレビ視聴機能を外す際に、受信料支払いの要否について法務部門に相談したかというお尋ねがございましたが、当時は自ら受信料支払いの対象ではないと判断しておりまして、特に法務部門への相談は行いませんでした。この間、課題を認識した時期といいますか、その後どのような意思決定をしたのかということの御質疑かと思いますけれども、このことに関しては、きっかけは、令和元年5月15日付けで、ワンセグ付きカーナビもNHK受信料の契約の対象となるという裁判例があったことによります。このことに関しましては、中村典子議員からも昨年6月定例会において指摘が出ております。 そうこうしている間、令和元年10月9日なんですけども、NHK千葉放送局船橋営業センターの職員が市役所に来庁いたしまして、NHK放送受信契約の記載方法について説明を受けたところでございます。その際、毎年度NHKから本市に行われる受信設備の設置状況の照会について、テレビ視聴機能を外したカーナビでも受信料支払いの対象となりますので、それらも含めて報告してほしいとの要請を受けたところでございます。 NHKから要請を受けまして、全庁的に公用車等におけるワンセグ付きカーナビの設置状況について改めて調査を行いまして、併せて、近隣市の対応状況も調査いたしました。その結果のほか、NHK受信料をめぐる裁判例なども検討いたしまして、昨年10月末時点をもちまして、今後必要な予算措置を行った上で受信料を支払うべきとの判断に至ったものでございます。 市が負担する費用を最小限におさめるためにどのような検討を行ったかというところでございますけども、NHK受信料につきましては、NHKの放送受信契約によって受信料の価格が規定されておりますので、定額でございますので、ワンセグ付きカーナビの台数を削減すること以外は受信料を抑制することは難しい現状があると考えております。 ただし、チューナーレスカーナビにつきましては、受信料の支払いの対象ではございませんので、公用車の更新の際には、チューナーレスカーナビを設置することによって受信料の抑制に努めているところでございます。 また、NHK受信料をめぐりましては、先ほど答弁いたしましたが、これまで法務部門に対して特に相談を行ってはおりませんでしたが、御指摘いただいたように、消滅時効の関係など、法的な検討も尽くす必要があると考えましたので、予算執行に当たりましては、法務部門の助言も仰ぎながら対応していきたいなと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 〔中西香澄議員登壇〕
◆2番(中西香澄議員) 御答弁いただき、事実関係については了解しました。 事実に基づいて、追加で質疑したいんですけれども、まず質疑事項1についてです。地権者の御意向も踏まえて、個々の減歩率や換地の位置などを検討するためということですが、今後、地権者の希望によって、その個々の減歩率や換地位置は事業計画から変わる可能性はありますか、教えてください。 2点目として、地権者全員の意向が現時点で確認できているのでしょうか。こちらの2点、質疑事項1についてはお願いいたします。 そして、質疑事項2についてですけれども、ヒアリングした際には、法務部局には今まで確認をとったことがなかったということなんですが、再度確認されて、そのような債権の時効がきくかもしれないということについて、追加で検討していただいたことを了解しました。 また、どうも年間1台7,000円ぐらいなんですけれども、流れの中で、中村典子議員の昨年6月定例会の一般質問がきっかけでこの問題が発覚したということを了解しました。 ただ、言われたから、そのまま今回予算に反映されているんですけれども、十分に市が何を払うべきで、今までどのぐらいの損害を出しているのかということに対して、法務部門に相談していなかったことも含めて、十分に検討しているようにあまり思えませんでした。 再度確認したいんですが、今、カーナビがついているものをそのまま使って年間受信料を払うことと、また今すぐ工事をしてチューナーレスのものにかえるというのと比較した場合、リース完了まで受信料を払うほうが少なくて済むという理解で、そちらきちんと見積もりをとっていただいたということでよろしいのでしょうか。こちらのほう2点目の質疑で、質疑事項2については追加でお願いいたします。 〔福田勝彦街づくり部長登壇〕
◎街づくり部長 中西香澄議員の再質疑に御答弁申し上げます。 まずは、減歩率の変更でございますが、今後の変更もあり得ます。変更することもあります。個々の意向についての個別訪問を今現在実施しておりまして、それぞれの地権者の意向を今聞き取っている状況でございます。 〔宮間秀二財務部長登壇〕
◎財務部長 NHK受信料に関しては、2点ほど再質疑があったかと思いますが、最初の質疑なんですが、損害云々の話について御指摘をいただいたようでございますけども、本件につきましては、松戸市に損害が発生していると私は捉えておりません。少なくとも、払わなくていいお金を払っていたということじゃなくて、受信料は今まで払っていなかったので、これから議会の御指摘や裁判例も検討して、払うべきお金はきちんと予算化して払いましょうということなんで、特段損害が発生したとは私は思っておりません。 次に、チューナーレスカーナビゲーションの関係だと思いますけれども、これは今ちょっと手元に資料を持っておりませんけれども、先ほど申し上げたのは、更新の際にチューナーレスカーナビに切り換えれば、チューナーレスカーナビに交換する手数料はかかりませんが、リース期間の途中でチューナーレスカーナビに切り換えた場合は手数料が発生しますので、それを比較すると、NHK受信料のほうが安いのかなと思っていますので、そこで現時点では公用車の更新の際にチューナーレスカーナビに切り換えようと、そういう判断をしたというところでございます。 〔中西香澄議員登壇〕
◆2番(中西香澄議員) 質疑1については、まだ個々の減歩率などの変更があり得るということと、また地権者の方の意向確認は途中ということでしたので、了解しました。 追加で一つだけ聞きたいんですけれども、その土地から土地に希望する方が、今、市が予測しているよりも大幅に多かった場合は、個々の変更あり得るということですが、大型な計画の変更もあり得るという理解でよろしいでしょうか、お願いします。 また、質疑事項2については、すみません、これ以上、本当は聞くつもりなかったんですが、ちょっと行き違いがあると思いました。その損害ということに対して、損害とは思っていないということでしたけれども、十分にいろいろな法務上の理解であったり、状況を調べていることを市がしていたとしたら、工事をしたことでテレビを見れなくなっているカーナビゲーションでもNHK受信料が発生しているということがより早くわかっていたら、早くにチューナーレスの工事をしたことで、無駄な見たくて払っている受信料じゃなくて、見ないで払うものに対して払う必要が生じ得なかったわけですから、市が十分に検討であったり法律上の義務などを調べなかったということは、余分に市民の税金が使われるということに関しては、私は損害だと思いますので、ここから何年間、リース平均的に5年間で車のローンが組まれているということですので、それに関しては、1台ずつ毎年かかっていくわけですから、その無駄に発生してしまう税金についてのお考えを教えてください。 5年リースのほうが安く済むというお答えをいただかないと、そっちのほうが高く済むなら受信料を払わずに、すぐに工事をしたほうが効果が高いはずですから、そちらもう一度、リース完了までに取り外しなどをするよりも、NHK受信料を支払ったほうが市が払う額としては少なくて済むという理解でよろしいでしょうか。こちらは確認でお願いします。 〔福田勝彦街づくり部長登壇〕
◎街づくり部長 再々質疑に御答弁申し上げます。 現段階における事業計画につきましては、事業完了後も本地区に残りたいという地権者からの意向により、立体換地建築物への換地及び平面換地等への希望をお伺いしておりますことから、今後、希望が大きく異なることはないものとは考えているところでございます。しかしながら、地権者の方々に対しましては、引き続き丁寧に説明してまいりたいと存じます。 以上、再々質問への御答弁といたします。 〔宮間秀二財務部長登壇〕
◎財務部長 再々質疑にお答えいたします。 ただいまの御質問に関して、ワンセグ付きカーナビゲーションが設置された公用車について、チューナーレスカーナビの取りつけを行った場合の費用を自動車整備業者に確認いたしましたところ、既存のカーナビの取り外しの工賃、それからチューナーレスカーナビ本体の費用、アンテナ、地図、SDカード等付属品費用、それから将来の原状復帰費用、これで12万7,050円を要するとのことでございました。NHK受信料は7,272円ですので、これを10年間の7万2,720円と比較いたしますと、チューナーレスカーナビにつけかえたほうが今のところは割高であると、こういうところでございます。
○山口栄作議長 次に、山中啓之議員。 〔山中啓之議員登壇〕
◆26番(山中啓之議員) こんにちは。市民力の山中啓之でございます。 議案第55号、令和元年度
一般会計補正予算(第4回)について質疑をさせていただきます。 今回は大きく分けて、土地区画整理事業、土地区画整理関係業務とプレミアム付商品券発行事業と道路改良事業の道路改良業務、この3点について通告をさせていただきまして、お伺いさせていただきたいと思いましたが、奇遇にも、平成31年3月1日の一般会計予算の通告をさせていただいた質疑と同じ項目の質疑となりましたので、そこでの答弁を踏まえた新しい答弁、最新状況を踏まえて教えていただければと思います。 まず1つ目、土地区画整理事業、新松戸駅東側土地区画整理関係業務について、1番目ですが、新松戸駅東側土地区画整理事業について、今回、換地設計等業務委託が盛り込まれております。これだけ争点になっておきながら、補正予算で、しかも3月で、一般会計が話し合われる新年度予算ではなく、今回の補正予算に前倒しをした理由は何ですか、教えてください。端的で結構です。 2番目、常磐線快速列車新松戸駅停車に係る調査が大幅に減額となっております。3,012万5,000円の減額となっております。もともと当初予算では5,000万円ほど計上されていたかと記憶しておりますが、今回の減額理由を教えてください。 3番目、これは新松戸駅東側の開発とはちょっと離れまして、千駄堀地区の件ですが、まちづくり調査検討業務を見送ったことによる減額のようですが、こちらも2,698万2,000円と大幅に減額されています。その減額を決定した時期を教えてください。 次に、大きな二つ目、プレミアム付商品券発行事業でございます。 昨年3月定例会で、平成23年度、27年度と比較したとき、対象者以外の面で、利便性向上へ寄与した主な改善点は何ですかという質疑をさせていただきましたが、今回、そのときには全く答弁いただかなかった理由で、金額の流れの変更が行われたようでございます。 そこで伺います。 1点目、金銭の流れの変更による減額かと思いますが、この金銭の授受の流れの変更という業務は、どの時点で、誰が判断されたのか、日付と責任者の方を教えてください。 2点目、販売対象者が非課税世帯の方及び子育て中の方だったと思いますけれども、その対象者が、当初の市の見込み人数とあまりにもかけ離れて違っています。これが今回の減額の理由ですが、何でこんなに大きな差が発生したのかの理由をお聞かせください。 大きな三つ目、道路改良事業の道路改良業務についてでございます。新松戸七丁目ネットワークに関する費用の減額理由について伺いたいと思います。 A地点、B地点が開通して1年余りが経過いたしました。当時の私が議会で発言させていただいたことは、このA地点、B地点の交通量調査をやるのかといったことで、それに対して、市は交通量調査をしていきますというふうにおっしゃいました。今回、費用が減額となっておりまして、幾つかその要因があるようでございますが、その減額理由とともに、昨年の調査をすると言われた部分、予算にどれほど含まれていたのかわかりませんが、それをした上での今回の補正予算の計上なのかどうか、併せて教えてください。 以上、大きく三つの質疑となります。明白にわかった部分は再質疑はいたしません。御答弁のほどよろしくお願いいたします。
○山口栄作議長 理事者の答弁を求めます。 〔福田勝彦街づくり部長登壇〕
◎街づくり部長 議案第55号、令和元年度
一般会計補正予算(第4回)のうち、土地区画整理事業、土地区画整理関係業務につきまして3点質疑をいただきましたので、順次御答弁申し上げます。 初めに、質疑の要旨1につきまして御答弁申し上げます。 先に、中西香澄議員に御答弁申し上げました換地設計業務につきましては、令和2年度当初予算にて計上を予定しておりました。このような中、昨年11月11日に国土交通省より、本年度の補助金の追加配当について打診があったところでございます。事業が早まることは想定しておりませんが、過去の実績から補助金の充当率が高いことから、補助金活用のため補正予算として計上するものでございます。なお、換地設計後に行う業務につきましては、物件補償調査の結果をもとに、より詳細な条件を説明し、地権者から換地先を土地とするかマンションとするか、また土地を売却し、地区外に移転するかなどの御意向として、仮申し出を令和2年9月末までを目標に進めてまいります。 また、現在の事業計画は、個別訪問を実施した中で地権者の希望を事前に確認しており、換地先の意向を反映させたものとなっております。現在も個別の意向を再確認しながら事業を推進しているところでございますが、今後の仮申し出、本申し出の手続を経て、事業計画の修正をすることとなります。 続きまして、質疑の要旨2につきまして御答弁申し上げます。 平成31年度につきましては、立体的な位置関係を把握するために3D測量を実施し、その結果を踏まえ、施設改良計画案の検討を予定しておりました。しかしながら、31年4月の事業認可取得を目指していたところ、事業計画書案に対し意見書が提出されたことに伴い、事業認可の取得時期に遅れが生じたため、3D測量のみを実施したものでございます。 なお、事業費の減額の確定時期につきましては、事業費の精査を行い、12月4日に実施いたしました部内での協議となっております。 最後に、質疑の要旨3につきまして御答弁申し上げます。 千駄堀地区のまちづくり検討につきましては、11月から12月にかけて権利者を対象とした勉強会を開催したところでございます。勉強会における参加者からの声を一部紹介させていただきますと、地元の意見や要望を十分に酌み取ってもらい、丁寧に検討を進めてほしいなどの御意見をいただいております。 減額の決定時期につきましては、令和元年6月定例会の際に、業務執行について見直しを検討し、11月から12月にかけて開催した勉強会の後、それらを踏まえ、減額を決定したものでございます。 以上、御答弁といたします。 〔入江広海健康福祉部長登壇〕
◎健康福祉部長 議案第55号、令和元年度
一般会計補正予算(第4回)、プレミアム付商品券発行事業について順次御答弁申し上げます。 初めに、今回のプレミアム付商品券事業は、これまでの商品券事業とは違い、購入引換券の送付を受けた方が商品券を購入することができるものとするものでございます。 子育て世帯分につきましては、対象となる子がいる世帯に商品券の購入引換券を市から送付いたしますが、非課税者分につきましては、対象であると思われる方が市に申請を行い、審査を得て対象者であった場合に、市が購入引換券を送付するものでございます。 今回の減額の理由につきましては、金銭の流れの変更によるもの及び対象者の変更によるものの2点でございます。 御質疑の1点目、金銭の流れの変更はどのような点で、誰がしたかにつきましては、予算編成時には、以前行われた商品券事業に倣い、商品券を受け取った店舗から換金に応じるための資金を事前に委託事業者に支払うとともに、商品券の販売収入を市に歳入として納入してもらう方法を想定してございました。本事業につきましては、昨年度中から検討を進めておりましたが、今年度に入り、公募型プロポーザルの実施を具体的に検討していく中で、当初想定した方法ではなく、商品券の売り払い及び換金についての資金を事業者の中で完結することが可能と判断したため、換金に関してはプレミアム分のみを事業者に支払う方法をとりました。 事業の実施方法につきましては、健康福祉部として決定いたしました。なお、公募型プロポーザルにつきましては、昨年の4月18日より開始してございます。 続きまして、販売対象者が当初の見込みと大幅に違ったことが減額の理由だが、なぜこのようなことが発生したのかにつきましては、議員御承知のとおり、対象者の見込みの変更が減額の理由となってございます。予算編成時には、既に対象者が子育て世帯分及び臨時福祉給付金に準じた非課税者分の二つの区分があることは把握しておりましたが、国の実施要領がどのようになっても対応できるよう、14万1,400人を最大値として予算を確保した形としたものでございます。具体的な実施方法を検討するに当たり、昨年4月に確定した国の実施要領や国から発出された「プレミアム付商品券事業に係る自治体Q&A」に記載された内容をもとに再度精査し、人数を再設定いたしました。改めて算出した結果、8万8,000人となり、想定した最大値より減少したものでございます。 以上、御答弁とさせていただきます。 〔谷口宗弘建設部長登壇〕
◎建設部長 議案第55号、令和元年度
一般会計補正予算(第4回)、質疑の要旨、新松戸七丁目ネットワークに関する費用の減額理由について答弁申し上げます。 まず、今回の物件調査委託料についてでございますが、当初は物件調査対象として5件見込んでおりましたが、そのうち3件については係争中により調査できませんでしたので、383万円を280万7,000円減額し102万3,000円に補正するものでございます。 また、これに係る補償費といたしまして3,000万円減額させていただいておりますが、これも同様に、当初補償対象者として5件見込んでおりましたが、当該事業については係争中によりまして、一部物件調査を行うことができませんでしたので、3,000万円全て減額補正するものでございます。 また、交通量調査については、当該補正の対象とはなっておりません。 以上、答弁といたします。 〔山中啓之議員登壇〕
◆26番(山中啓之議員) それぞれに対しまして再質疑がございます。 まず、土地区画整理事業、土地区画整理関係業務につきまして、前倒しの理由から再質疑をさせていただきます。 時系列で、まず整理させていただきますと、中西香澄議員の質疑に答弁あったとおり、昨年の3月、ちょうど1年前の段階では、令和2年度当初予算に計上する予定だったということです。それが前回の3月定例会での段階です。その後、昨年の11月1日に国土交通省より補助金の打診があったとのこと。そして、昨年の12月定例会で、国土交通省との太いパイプとも言える山田哲也副市長がいらっしゃいましたが、市は定例会に上程を見送り、そして今回当初予算が話し合われる、新年度予算が話し合われる本定例会に、何と第4回の補正予算で今回計上されているということです。 そして、今回その理由が、今の答弁であったのは、「事業が早まることは想定しておりませんが」ということで、補助金の本来の目的である市単独予算を削るためのものであるという一般論をお答えはいただきました。補助金が充当したいとおっしゃるのは、当然補助金に手を挙げているんだからわかるんです。これだけ情報の透明性や公開性に疑義が生じている今、なぜこのように、焦っているように見えなくもないこの補助金にすぐさまばたばたと本定例会、よりによって当初予算が話し合われる本定例会で補助金に手を挙げたのかということをお聞きしたいんです。過去の実績から補助金の充当率が高いということも、これは仮説にすぎず、新年度のほうがより高い補助率になるかもしれませんし、ましてや土地区画整理事業などというのは、急に補助金が打ち切られることも考えにくい普遍的な事業の一つであると考えられるのに、市はこういうことをしている、その理由が知りたいんです。ここについてお聞かせください。 次です。常磐線快速列車停車に係る調査の減額理由にもかかわってまいりますが、まず、今の前者の質疑によりますと、換地設計等業務委託の5,000万円は、事業計画上の街
区や敷地設計図を委託するとのことで、もう一方の立体換地建築物基本設計業務委託等674万5,000円については、立体換地のみの部分の設計委託とのことでした。これら換地設計業務と立体換地建築物基本設計の二つともに、令和3年度3月までに完了という納期ということでございました。つまり、あと1年かかるということです。 一方で、昨年から予算がついております常磐線快速列車停車に係る調査は3,012万5,000円が減額となっておりますが、昨年3月1日の議案質疑にて、快速の停車ができるかできないかの判断をいつされるのかと聞いたとき、令和2年の3月、つまり今、3月定例会ですから来月ですけれども、ちょうど今ごろまでに判断するという答弁がされています。今回の減額によって、まだその判断の公表がされていないかと思いますが、そこでお伺いします。 常磐線快速列車停車についての調査はこれで終わったのか、つまり具体的にではなく、停車自体が可能なのか可能ではないかの判断はもう市としてされたのか、そして内容の公表はいつしたのか、あるいはこれからするべきなのか、それを教えてください。 三番目の千駄堀地区のまちづくり調査検討業務を見送ったことによる減額については了解いたしました。再質疑はございませんが、勇み足での計上だったのではないかと思えるほど、合意形成ができていないことが明白になりましたので、再質疑はいたしません。 次に、大きな二つ目、プレミアム付商品券の発行業務についてです。 金銭の流れの変更が生じたことについては御説明をいただきまして、やらないよりはそれはやったほうがいいんですが、問題があるなと感じたのはその気づく時期でございました。昨年度中からの検討を進めていたけれども、今年度に入り、公募型プロポーザルの実施を検討していく中で決まったと。つまり、市が想定できなかったことが起きたということでございます。百歩譲って、その方法について不問といたしたとしましても、その時期が新年度に入った4月18日から開始したんですから、そこからはある程度事業が固まっていくと思いました。 しかしながら、一番の致命的な問題とも言えるのは、その見込みの人数です。対象者数の見込みについては、今御説明をいただきましたとおり、当初非課税世帯13万人とお子さんのいらっしゃる1万1,400人、合わせて14万1,400人が、非課税世帯7万3,000人と子育て世帯の1万5,000人の合計8万8,000人と、ほぼ倍近く見込み違いをされております。見込み違い、その数にして非課税世帯が5万7,000人、子育て世帯が3,600人ということです。特にこの非課税世帯の見込みについての違いが著しく、これでは正確な当初予算審査に影響があるレベルだと感じております。 そこでお伺いします。 国に準拠して決めたということですが、他市でもこんなやり方をしているのは私は聞いたことがございません。もう少し精査した当初予算案を上げてくるべきで、微調整にすぎない部分だと思っておりましたけれども、根本的に計上の仕方、方法が間違っていたのではないかと思います。 そこでお伺いします。 他市でもこのような本市と同じようなプレミアム付商品券発行事業の対象者数の見積もりをされているか、調査はされたのでしょうか。 また、併せてお聞きします。これからもこのやり方で問題ない、このような精査のあり方で問題ない計上を、同様の事業があった場合にはされるべきだということなのか、それについてお聞かせください。それが大きな二つ目です。 続きまして、新松戸七丁目道路ネットワーク整備事業に関する費用の減額理由につきましてでございますが、これについて補正予算には調査料は入っていないということがわかりました。 これについては、今御説明いただいて、少し腑に落ちない点がありますのでお聞きいたします。整備事業自体は280万7,000円の減額で、橋の架橋をもしした場合、高低差に生じる5名の補償費用のうち、うち2件は平成30年度に終了されていらっしゃるとのことです。ところが、まだ係争中の方が3名いらっしゃるからとのことで、道路整備工事などを含めて6,500万円余りが減額となっております。 一方で、今回、補正予算では、補償金が5,000万円のうち3,000万円差額が出ております。減額となっております。これは担当者によりますと、用地事務提要(損失補償基準)というルールに則って決められたということですが、今回、補正予算を見て非常に疑問なのは、最初の2件の方はもう合意されていらっしゃる。ところが、今回まだ合意されていない方々に対して補償金の上積みをもしされるとしたのならば、言い方は悪いですけれども、時間を長くかけたほうが補償金が上がるということになってしまいやしないでしょうか。そしてまた、今回、一部調査だけ進められるところだけやったとおっしゃいましたけれども、相手方がもし応じないからということになれば、当然こちらは市の見積もりが甘かったからだという理由になってしまいます。そしてまた、最初に了解した人はその金額で確定、了解しない人にはもう1回その補償金を上げるなどのやり方をされているということになってしまって、不公平が生じるんじゃないかなというふうに感じてしまいます。 いずれにせよ、そもそも最初の当初予算から上げるべきではなかったのか、もうちょっと見えやすいやり方をしたほうがよろしかったのではないかなという点が指摘でございますが、この点に関しまして、計上のあり方、考え方を教えてください。再質疑とさせていただきます。よろしくお願いします。 〔福田勝彦街づくり部長登壇〕
◎街づくり部長 再質疑に御答弁申し上げます。 繰り返しになりますが、過去の実績から補助金の充当率が高いことから、補助金活用のため補正予算を計上させていただいたものでございます。 次に、常磐線快速列車停車の可能性でございますけれども、可能性につきましてはJR東日本で行うこととなります。引き続き、来年度につきましても調査を行ってまいりたいと存じます。 〔入江広海健康福祉部長登壇〕
◎健康福祉部長 山中啓之議員の再質疑にお答えします。 他市の見込みを調査したかということでございます。調査はいたしましたけども、減額補正をしたということは聞いてございません。他市と事業のやり方が、請け負った事業者等も違いますので、一概に比較できないという認識でございます。 それと、対象人数を見込んだという話でございますけれども、臨時福祉給付金のときと同様の算出をしたわけでございますけれども、当時も、初め国から示されたものが、細部にわたることが出るのがかなり時間がかかりました。最初に指示が出たのが2月15日ぐらいだと思いますけど、このときにはもう予算書は印刷発注されておりまして、当初予算を直すというようなことができなくて、制度の指示が国から出そろうまで、ある程度のことができなかったという現状はございます。ということで、今回この定例会で減額の提案をさせていただくこととなりました。 〔谷口宗弘建設部長登壇〕
◎建設部長 山中啓之議員の再質疑に答弁申し上げます。 今回の補償工事の見積もりに当たりましては、街路事業における場外移転等の補償とは異なりまして、構内での機能回復を行うという、これまでちょっと事例の少ないような補償内容で検討していったところでございます。 予算要求時におきましては概算額で要求させていただいておりますが、執行時に当たりましては、専門コンサルタントに委託して詳細な積算を行い、相手方と契約し執行しているところでございます。 議員が御指摘のあります長引いたから得をするというような事態にはなり得ませんということを申し上げまして、答弁とさせていただきます。 〔山中啓之議員登壇〕
◆26番(山中啓之議員) 端的に伺います。プレミアム付商品券は了解です。 土地区画整理事業について、結局、一連ならぬ一体とのこの快速列車停車について、この両委託業務が大幅見直しになる可能性があると考えられます。また、前者の答弁で、区画整理法に基づく整理後の土地を主張された場合、もう一度、今回の調査がやり直しになるのではないかと思いますが、この点の整合性をどう考えますでしょうか、いま一度お答えください。 また、新松戸七丁目道路ネットワーク整備については、目視での測量ということですが、どれぐらい正確な測量ができているのか教えてください。 土地区画整理事業については、もう一度やり直しがある事業か、ない事業か、それだけ教えてください。 〔福田勝彦街づくり部長登壇〕
◎街づくり部長 再々質疑に御答弁申し上げます。 まず、土地を希望された方につきましては、原則といたしまして、土地を換地先として検討してまいりたいと思います。
○山口栄作議長 以上で質疑を終わります。
△委員会付託
○山口栄作議長 ただいま議題となっております議案第55号から第62号までの8件については、お手元に配付の議案付託表第1号のとおり、所管の各常任委員会に付託いたします。
△議案の上程
○山口栄作議長 次に、日程第6、議案第63号から第94号までの32件を一括して議題といたします。----------------------------------- 議案第63号 令和2年度松戸市一般会計予算 議案第64号 令和2年度松戸市
国民健康保険特別会計予算 議案第65号 令和2年度松戸市
松戸競輪特別会計予算 議案第66号 令和2年度松戸市
公設地方卸売市場事業特別会計予算 議案第67号 令和2年度松戸市
駐車場事業特別会計予算 議案第68号 令和2年度松戸市
介護保険特別会計予算 議案第69号 令和2年度松戸市
後期高齢者医療特別会計予算 議案第70号 令和2年度松戸市
松戸都市計画事業新松戸駅
東側地区土地区画整理事業特別会計予算 議案第71号 令和2年度松戸市
水道事業会計予算 議案第72号 令和2年度松戸市
病院事業会計予算 議案第73号 令和2年度松戸市
下水道事業会計予算 議案第74号 松戸市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第75号 松戸市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について 議案第76号 松戸市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第77号 特別職の職員の給与及び費用弁償の支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について(松戸市
いじめ防止対策委員会委員等報酬関係) 議案第78号 特別職の職員の給与及び費用弁償の支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について(
福祉事務所嘱託医等報酬関係) 議案第79号 松戸市特別会計条例の一部を改正する条例の制定について 議案第80号
まちづくり用地活用事業審査委員会条例を廃止する条例の制定について 議案第81号 松戸市
固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例の制定について 議案第82号 松戸市手数料条例の一部を改正する条例の制定について 議案第83号 松戸市虐待防止条例の制定について 議案第84号 松戸市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 議案第85号 松戸市
国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 議案第86号 (仮称)松戸市
リサイクルプラザ整備事業者選考委員会条例を廃止する条例の制定について 議案第87号 松戸市
公設地方卸売市場業務条例の制定について 議案第88号 松戸市道の構造の技術的基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 議案第89号 松戸市新松戸駅
東側地区土地区画整理事業立体換地保留床部分取得事業者選考委員会条例の制定について 議案第90号
松戸市営住宅設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第91号 松戸市下水道事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例の制定について 議案第92号 松戸市消防団条例の一部を改正する条例の制定について 議案第93号 財産の減額貸付けについて 議案第94号 和解について
△提案理由の説明
○山口栄作議長 提案理由の説明を求めます。 〔本郷谷健次市長登壇〕
◎市長 ただいま上程されました議案第63号から議案第94号までの32件につきまして、一括して提案理由を御説明申し上げます。 まず、議案第63号、令和2年度松戸市一般会計予算につきましては、先の施政方針の中で概要並びに主要な施策につきまして述べさせていただいたとおりでございます。 我が国の令和2年度の経済見通しにつきましては、令和2年度の経済財政運営の基本的態度に示された政策効果も相まって、雇用・所得環境の改善が続き、経済の好循環が進展する中で、内需を中心とした景気回復が見込まれるものと考えられております。 本市の新年度予算編成に当たりましては、健全財政の確保による市政の安定的かつ継続的な運営を基本とし、できる限り次世代への負担を抑制することを念頭に、多様な問題・課題を抱える中、「子育て・教育・文化を軸とした市民が主役の魅力あるまつど」の実現に向けて、将来を見据えた戦略性を持った政策に取り組んでまいりたいと存じます。 初めに、歳入予算でございますが、歳入の大宗を占める市税収入は、前年度比0.1%、5,000万円増の690億円を見込んだところでございます。地方消費税交付金につきましては、消費増税等を考慮し、前年度比25%、20億円増の100億円を計上いたしたところでございます。 次に、繰入金につきましては、年度間の財源調整のための財政調整基金からの繰り入れを25億3,500万円見込んでおります。市債につきましては、臨時財政対策債やごみ中継施設建設事業の完了などにより、減額となったところでございます。 次に、歳出予算でございますが、経常的経費の節減に努め、将来のまちづくりのため創意工夫を重ね、各事業費等につきましては、事業の目的、性質ごとに所要の経費を措置いたしたところでございます。 概括的に申し上げますと、物件費につきましては、プレミアム付商品券発行事業で約38億2,000万円の減、会計年度任用職員への移行に伴う臨時職員賃金で約19億8,000万円の減などにより、前年度比16.7%、48億13万1,000円減の239億6,239万4,000円を計上したものでございます。 普通建設事業費につきましては、ごみ中継施設建設事業や和名ケ谷クリーンセンター基幹整備事業の完了などにより、前年度比8.4%、10億7,026万円減の116億7,718万7,000円を計上したものでございます。 このほか、出資金、繰出金等につきましては、各特別会計及び企業会計の事業を円滑に推進するため、それぞれ所要の措置をいたしたものでございます。 また、継続費につきましては、(仮称)東松戸複合施設建設事業、3・4・18号馬橋根木内街路整備事業及び河原塚中学校新増築事業など、債務負担行為につきましては、障害福祉窓口委託業務、ごみ分別等相談窓口委託業務及び小中学校校舎校地等維持管理業務などを設定するとともに、地方債につきましてはそれぞれ所要の措置を講じたものでございます。 以上によりまして、一般会計の総額は前年度比10億2,000万円、0.7%減の1,551億6,000万円となっております。 次に、議案第64号、令和2年度松戸市
国民健康保険特別会計予算につきましては、保険給付費及び国民健康保険事業費納付金を含め、所要の経費を措置いたしたものでございます。また、保険料抑制のため、国民健康保険事業財政調整基金からの繰入金を計上し、保険料を据え置きましたが、国民健康保険法施行令の改正に伴い、医療分及び介護分の賦課限度額の改正をいたすものでございます。 次に、議案第65号、令和2年度松戸市
松戸競輪特別会計予算につきましては、年10回の通常競輪及び年2回の記念競輪を開催いたすための所要の経費を措置いたすものでございます。なお、一般会計への繰出金につきましては、1億円を計上いたしております。 次に、議案第66号、令和2年度松戸市
公設地方卸売市場事業特別会計予算につきましては、市場の整備及び活性化対策事業のほか、運営に係る所要の経費を措置いたすものでございます。 次に、議案第67号、令和2年度松戸市
駐車場事業特別会計予算につきましては、駐車場管理費など所要の経費を措置いたしたものでございます。なお、一般会計への繰出金は2,000万円を計上いたしております。 次に、議案第68号、令和2年度松戸市
介護保険特別会計予算につきましては、サービス利用者の増加による費用などを勘案し、所要の経費を措置いたしたものでございます。 次に、議案第69号、令和2年度松戸市
後期高齢者医療特別会計予算につきましては、広域連合納付金など所要の経費を措置いたしたものでございます。 次に、議案第70号、令和2年度松戸市
松戸都市計画事業新松戸駅
東側地区土地区画整理事業特別会計予算につきましては、議案第79号に伴い、土地区画整理事業費など所要の経費を措置いたしたものでございます。 次に、議案第71号、令和2年度松戸市
水道事業会計予算につきましては、安定した給水を確保するため施設整備を図るとともに、所要の経費を措置いたしたものでございます。 次に、議案第72号、令和2年度松戸市
病院事業会計予算につきましては、市立総合医療センター及び東松戸病院につきましては、医療機器の整備など医療を充実するための所要の経費を措置いたしたものでございます。 次に、議案第73号、令和2年度松戸市
下水道事業会計予算につきましては、引き続き下水道施設の耐震化を推進するとともに、下水道の整備や普及に要する所要の経費を措置いたしたものでございます。 次に、議案第74号、松戸市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、子ども・子育て支援法の改正に伴う幼児教育・保育無償化の実施を踏まえ、本市独自事業に関する事務をマイナンバー利用事務に加える等するため提案するものでございます。 次に、議案第75号、松戸市印鑑条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行を踏まえ、印鑑の登録資格を緩和するため提案するものでございます。 次に、議案第76号、松戸市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、柔軟な働き方による仕事と育児の両立に向けた育児短時間勤務制度を導入するため提案するものでございます。 次に、議案第77号、特別職の職員の給与及び費用弁償の支給に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、松戸市いじめ防止対策委員会の調査審議案件の複雑多様化に鑑み、同委員会委員等の報酬額を増額するため提案するものでございます。 次に、議案第78号、特別職の職員の給与及び費用弁償の支給に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、福祉事務所嘱託医等の報酬日額を定めるため提案するものでございます。 次に、議案第79号、松戸市特別会計条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、新松戸駅東側地区土地区画整理事業に係る会計を特別会計として設置することにより、当該事業の円滑な運営とその経理の適正を図るため提案するものでございます。 次に、議案第80号、
まちづくり用地活用事業審査委員会条例を廃止する条例の制定についてでございますが、まちづくり用地活用事業に関し、土地売買契約に基づく事業が完了したことにより、委員会の所掌事務に係る会議の開催が今後見込まれなくなったため提案するものでございます。 次に、議案第81号、松戸市
固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、行政手続等における情報通信の技術の利用に関する法律の改正に伴い、条例で引用する同法の法律名及び条項を整備するため提案するものでございます。 次に、議案第82号、松戸市手数料条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令の改正に伴い、建築物エネルギー消費性能適合性判定等申請手数料の額の算定方法等を定めるため提案するものでございます。 次に、議案第83号、松戸市虐待防止条例の制定についてでございますが、児童、高齢者及び障がい者に対する虐待の防止等に関する基本理念を定め、市の責務等を明らかにするとともに、施策の総合的な推進に関し基本となる事項を定めることにより、虐待のない誰もが安心して暮らせるまちを実現するため提案するものでございます。 次に、議案第84号、松戸市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準に係る省令の改正に伴い、放課後児童支援員の資格に係る規定を整備するため提案するものでございます。 次に、議案第85号、松戸市
国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、国民健康保険料の賦課限度額及び軽減基準に係る規定方法を整理するため提案するものでございます。 次に、議案第86号、(仮称)松戸市
リサイクルプラザ整備事業者選考委員会条例を廃止する条例の制定についてでございますが、(仮称)松戸市リサイクルプラザ整備事業に関し、当該整備事業者の選考が終了したことにより、委員会の設置目的を果たしたため提案するものでございます。 次に、議案第87号、松戸市
公設地方卸売市場業務条例の制定についてでございますが、卸売市場法及び食品流通構造改善促進法の改正に伴い、卸売市場における取引の適正化を図るとともに、食品流通の合理化及び業務の効率化に対応するほか、所要の改正を行うため提案するものでございます。 次に、議案第88号、松戸市道の構造の技術的基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、道路構造令の改正を踏まえ、市道を新設し、または改築する場合における自転車通行帯の設置に関する基準を定めるほか、所要の改正を行うため提案するものでございます。 次に、議案第89号、松戸市新松戸駅
東側地区土地区画整理事業立体換地保留床部分取得事業者選考委員会条例の制定についてでございますが、新松戸駅東側地区土地区画整理事業の施行に関し、立体換地保留床部分の取得に係る事業者を選考するに当たり、市長の附属機関を設置するため提案するものでございます。 次に、議案第90号、
松戸市営住宅設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、入居手続において、連帯保証人を不要とすることにより、住宅困窮者の入居の円滑化を図るとともに、敷金の充当対象範囲を拡大等するため提案するものでございます。 次に、議案第91号、松戸市下水道事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてでございますが、地方自治法の改正に伴い、条例で引用する同法の条項を整備するため提案するものでございます。 次に、議案第92号、松戸市消防団条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律の趣旨に鑑み、消防団員の処遇を改善するため提案するものでございます。 次に、議案第93号、財産の減額貸付けについてでございますが、相手方が設置する公私連携型保育所であるケヤキッズ保育園の設備の貸付期間が、令和2年3月31日をもって満了するため提案するものでございます。 次に、議案第94号、和解についてでございますが、原子力損害賠償紛争解決センターの和解案を受け入れ、損害賠償金を受領するため提案するものでございます。 以上、提案理由につきまして御説明申し上げましたが、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
○山口栄作議長 以上で提案理由の説明を終わります。
△議案の上程
○山口栄作議長 次に、日程第7、議員提出議案第22号を議題といたします。----------------------------------- 議員提出議案第22号
新型コロナウイルス感染症対策に関する意見書
△提案理由の説明
○山口栄作議長 提案理由の説明を求めます。 木村みね子議員。 〔木村みね子議員登壇〕
◆35番(木村みね子議員) 議員提出議案第22号、
新型コロナウイルス感染症対策に関する意見書について、この議案の提案者は公明党、市民クラブ、政策実現フォーラム、日本共産党、松政クラブの各会派の幹事長と無所属議員の中西香澄議員、岡本優子議員、山中啓之議員3名との共同提案でございます。案文の朗読をもって提案理由とさせていただきます。
新型コロナウイルス感染症対策に関する意見書。 中華人民共和国湖北省武漢市を中心に発生したコロナウイルス感染症(COVID-19)は、いまだに治療法が確立されていないこと等から、世界中で感染が広がり、日本企業の活動停滞や訪日旅行客の減少など日本経済に影響を及ぼしている。 政府においては、「新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令」を施行し、感染拡大防止に努めているが、感染していても症状が出ない「無症状病原体保有者」も確認され、市中感染も拡大している等、状況が刻々と変化している。 感染予防として、マスクの着用や消毒液の使用を周知しているが、品切れにより予防措置が困難となっている。また、今後の状況によっては医薬品や診療材料に不足が生じる事態が予想される。 本市では、今後、速やかに感染予防対策を講じられるよう対策本部を設置した。また、感染拡大を予防するため、市主催のイベントの中止を検討するなど対策強化を進めているところである。 国においては国民の安全・安心を守るため、地方公共団体・医療関係者等の関係機関と連携し、さらなる感染拡大防止対策への取り組みが必要である。 よって、本市議会は国に対し、下記事項について早急に対応を図るよう強く求めるものである。 記 1 感染拡大の防止に向けたワクチンの開発や治療法の確立に早急に取り組むこと。 2 医薬品・防護用具等、必要な医療物資の全国的な生産・供給調整について、国の責任において、在庫量の不足や偏りを早期に是正すること。とりわけ、医療機関などにおける医療提供体制に支障が生じないよう、医療物資の供給に万全な対策を講じること。 3 国民、地方公共団体に対し、正しい情報を迅速に提供し、感染者の人権に配慮した情報公開の基準を策定すること。 4 観光関連をはじめとする地元産業への風評被害等を防止するため、国の責任のもと必要な対策を講ずること。 5 地方公共団体の
新型コロナウイルス感染症対策に対し、国の責任において十分な財政的支援を行うこと。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 千葉県松戸市議会 皆さんの御賛同をお願いいたします。
○山口栄作議長 以上で提案理由の説明を終わります。
△即決の動議
◆8番(戸張友子議員) 議長。
○山口栄作議長 戸張友子議員。
◆8番(戸張友子議員) 動議を提出いたします。 ただいま議題となっております議員提出議案第22号については、会議規則第37条第3項及び第60条第3項の規定により、質疑、委員会付託並びに討論を省略し、直ちに採決されんことを望みます。皆様の御賛同をお願いいたします。 〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○山口栄作議長 ただいま戸張友子議員より、議員提出議案第22号については、質疑、委員会付託並びに討論を省略し、直ちに採決されたいとの動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。したがって、本動議を直ちに議題といたします。 お諮りいたします。本動議のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山口栄作議長 御異議なしと認めます。したがって、議員提出議案第22号については、質疑、委員会付託並びに討論を省略し、直ちに採決されたいとの動議は可決されました。
△採決
○山口栄作議長 これより議員提出議案第22号を採決いたします。 本件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山口栄作議長 御異議なしと認めます。したがって、議員提出議案第22号は原案のとおり可決されました。 ただいま意見書1件が可決されましたが、字句その他整理を要するものについては、その整理を議長に委任することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山口栄作議長 御異議なしと認めます。したがって、字句その他の整理は議長に委任することに決定いたしました。
△休会
○山口栄作議長 次に、会議予定についてお諮りいたします。 あす2月26日から3月1日までの5日間は委員会審査等のため休会して、3月2日午前10時から再開することにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山口栄作議長 御異議なしと認めます。したがって、あす2月26日から3月1日までの5日間は休会して、3月2日午前10時から再開することに決定いたしました。 委員会の開催についてお知らせいたします。 先ほど議案を付託いたしましたそれぞれの委員長から、次のとおり通知がありました。2月26日午前10時から総務財務常任委員会、特別委員会室。健康福祉常任委員会、第一委員会室。建設経済常任委員会、第二委員会室。以上であります。 本日の日程は全部終了いたしました。 本日は以上で散会いたします。 午後3時0分散会 この会議録の記載が真正であることを認め署名する。 松戸市議会議長 山口栄作 議員 平田きよみ 議員 山口正子...