木更津市議会 2019-09-01
令和元年9月定例会(第3号) 本文
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◎開議の宣告
◯議長(近藤 忍君) 議場の皆さん、おはようございます。ただいまの出席議員数は23名であります。法定数に達しておりますので、これより本日の本会議を開きます。
なお、欠席の届け出がありましたので、報告します。石井 勝議員が欠席。以上であります。
(午前10時00分)
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2 ◎議事日程の報告
◯議長(近藤 忍君) 本日の議事日程は会議システムに登録のとおりであります。
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3 ◎
会議録署名議員の指名
◯議長(近藤 忍君) これより日程に入ります。
日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第80条の規定により、平野卓義議員と竹内伸江議員を指名いたします。
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4 ◎一般質問
◯議長(近藤 忍君) 次は、日程第2、一般質問を行います。
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5 ◇大 村 富 良 君
◯議長(近藤 忍君) それでは、最初の質問者、
扶桑クラブ代表、
大村富良議員、質問席へお願いします。大村議員。
6 ◯20番(大村富良君) 議場の皆様、おはようございます。
会派扶桑クラブの大村富良でございます。会派を代表して質問させていただきます。
平成30年度は、木更津市の基本計画、きさ
らづ未来活力創造プランの最終年度でございました。この成果として、
江川総合運動場陸上競技場が本年6月にオープンし、9月1日には消防本部が機能の充実した新本部庁舎に移転いたしました。基本計画以外でも、耐震性能不足のため対応が急務であった中央公民館の仮移転、市立保育園の民営化に向けた取り組み、
オリンピックの
事前キャンプ地誘致などが図られたところでございます。
初めに、大綱1点目、資産と負債についてお伺いします。
今後も持続可能な木更津市であるため、本市の持つ資産と将来の負担となる負債について、現在の状況をお伺いします。
まず、1点目、固定資産(建築物)についてですが、今年度4月から、総務部に資産管理課が新設されました。この課では、市の建築物のうち、どこまでを管理されているのでしょうか、初めに確認しておきます。
次に、本市の固定資産のうち、建築物の保有状況についてお伺いいたします。
本市の建築物の多くは、近い将来には老朽化による更新が必要となります。これからも行政施設を自前で建設し、保有するのか、民間施設の賃借を進めるのかなど、施設整備に関する基本的な考え方について、お聞かせください。
次に、中項目2点目、金融資産について伺います。
まず、市の貯金に当たる
財政調整基金について、その目的を再度確認させていただくとともに、現在高及び今後の積み立ての目標額について、お伺いします。
次に、
特定目的基金について、積み立ての状況をお伺いいたします。
次に、中項目3点目、負債についてですが、市の借金である市債について、現在の残高はどのくらいなのか、今後の残高の推移はどうなるのか、また、どのような方針で起債しているのか、お伺いいたします。
次に、借金の返済に当たる公債費について、今後の推移はどうなる見込みなのか、また、その返済能力に問題はないのか、お伺いいたします。
次に、中項目4点目、将来の負担について伺います。
将来の支出を約束する
債務負担行為について、現在どのくらいの将来負担があるのか、何が大きな負担となるのか、また、
債務負担行為を設定する場合どのようにされているのか、お伺いいたします。
次に、大綱2点目、
オリンピックに向けた取り組みについて、お伺いします。
東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会まで、1年を切りました。本市では、
ナイジェリアのキャンプ誘致が決まり、今後、
オリンピック出場競技種目も決まってくることと思います。そこで、4月に
ナイジェリア選手団の事前キャンプに関する
ナイジェリアと木更津市の覚書が締結されましたが、今後の取り組みについて、確認させていただきたいと思います。
初めに、中項目1点目、
ホストタウンの取り組み状況について、お伺いします。
まず、
ホストタウンの登録について、覚書には、「木更津市は、大会開催にあたり、
ナイジェリア連邦共和国の
ホストタウンとして公式申請する」とあります。申請の内容やその後の状況についてお尋ねします。
また、市民が、日本選手同様に
ナイジェリア選手の活躍を応援するためにも、
ナイジェリアという国を身近に感じてもらえるような取り組みが大切だと思います。そこで、大会に向けての
ナイジェリアとの交流について、どのようにお考えか、お尋ねします。
この
オリンピック・
パラリンピック大会は、子どもたちにとって、スポーツの楽しさ、感動をリアルタイムで感じる、すばらしい経験になると思います。それと同時に、
一流スポーツ選手から指導を受けたり、経験談を直接学ぶことは、その後の人生においても大きな糧になると考えます。全国各地で、
オリンピック・
パラリンピック経験者たちと子どもたちの交流が盛んになっていると聞きますが、本市の取り組みについて、お伺いいたします。
次に、中項目2点目、ホテルシップについてお伺いします。
木更津港公共埠頭G・H岸壁を活用した、ホテルシップの受け入れについてですが、昨年6月議会の答弁では、ホテルシップを進めていく上での課題として、木更津港公共埠頭における下水道設備が未整備であること、また、クルーズ船の長期係留について、クルーズ船の規模も含めて、港湾関係者と調整する必要があるため、港湾管理者である千葉県とも協議を図るとのことでした。
オリンピック開始まで1年を切りましたが、木更津港におけるホテルシップについて、現状はどのようになっているのか、お伺いいたします。
次に、大綱3点目、
江川総合運動場についてお伺いします。
初めに、中項目1点目、陸上競技場についてですが、本市初となる陸上競技場が
江川総合運動場に完成し、陸上競技場の利用に当たりましては、オープニングセレモニー・イベント翌日の6月24日から30日の1週間を、市民等へ施設の周知を図るための無料開放日とし、7月1日から一般利用が開始されております。そこで、利用開始から2ヶ月がたちましたが、利用者の状況はいかがでしょうか、お伺いいたします。
次に、小項目2点目、陸上競技場の利用上の課題についてお伺いします。
現在、小中学校の
陸上競技大会・記録会は、袖ケ浦市及び富津市の陸上競技場で開催されており、保護者を初め、多くの方が観覧されていると伺っております。今後、本市の陸上競技場において開催する場合、観覧者の駐車場が課題の一つとして考えられます。そこで、小中学校の
陸上競技大会・記録会のように、多くの参加者・観覧者が見込まれる大会時の、駐車場の運用や確保について、どのように考えているのか、お伺いいたします。
次に、中項目2点目、野球場、サッカー場についてお伺いします。
本市初となる公式規格の野球場と
専用サッカー場の整備状況や
スケジュールについては、昨年9月の定例会で質問させていただき、国の基盤整備工事と連携し、計画的に進めていただくよう、お願いしたところですが、改めて、今後の野球場、サッカー場の
整備スケジュールについて、お伺いいたします。
次に、中項目3点目、周辺道路の整備についてお伺いします。
メイン道路となる中野畑沢線から新設駐車場へアクセスする東ルートにつきましては、昨年度、工事の完成により既に供用開始をしており、運動場の利便性に大きく寄与しているものと考えております。また、残り2路線の、中野畑沢線から既設駐車場にアクセスし江川海岸に向かう道路に接続する南ルート、及び、南ルートから新設のサッカー場や陸上競技場へアクセスする南北ルートにつきましても、早期の整備を期待しているところです。そこで、
周辺道路整備の進捗状況についてお伺いいたします。
次に、大綱4点目、福祉行政についてお伺いします。
初めに、中項目1点目、市立保育園の民営化についてお伺いします。
まず、移管先が決まった吾妻保育園・久津間保育園の2園について、今後どのような
スケジュールで民営化を進めていくのか、お伺いします。特に吾妻保育園については、平成29年6月に策定された民営化方針の中で、令和2年または令和3年4月に民営化開始すると記述されておりましたが、どちらになるのか。移管時期が決定したのであれば、お聞かせください。
また、民間保育園においても、保育士確保が大変難しい状況の中、この2園の民営化に伴う保育士確保はどのように進めるつもりなのか、
民営化事業者との協議なども含め、方向性など検討しているのであれば、お答えください。
次に、移管先が決まらなかった鎌足保育園・中郷保育園の2園に関する対応についてですが、今年度、再募集を行う予定と聞いております。現時点での進捗状況についてお聞かせください。
最後に、待機児童についてですが、この市立保育園の民営化により、待機児童をどの程度減らすことができるのか、効果の見込みについてお伺いいたします。
次に、中項目2点目、就学前障がい児の発達支援の無償化についてお伺いします。
幼児教育・保育の費用の無償化にあわせて、就学前障がい児の発達支援にかかわる費用が無償化されたことについて、まず、就学前障がい児の発達支援の制度についてお伺いいたします。そして、就学前障がい児の発達支援の無償化の概要について、お伺いいたします。
続きまして、無償化の対象者と対象期間について、お伺いいたします。
最後に、無償化の事業の財源について、お伺いいたします。
次に、大綱5点目、中央公民館についてお伺いします。
中央公民館は、昨年7月より仮移転をして、1年経過いたしました。耐震性能が不足していたことで、大災害が起こったときの倒壊のおそれの心配がなくなったことや、旧中央公民館の建物にはなかったエレベーターがあり、バリアフリーの観点からも、仮移転してよかった点はあるかと思われます。また、昨年の8月から開始した、公民館前の学習&
ワークスペースは、受験生やテスト前の高校生や社会人のテレワークなどに、有効に使われています。公民館が仮移転したことで、
公民館利用者や人の流れが生まれ、日常的な駅周辺のにぎわいにも寄与しているのではないかと考えております。
初めに、中項目1点目、仮移転後の状況についてお伺いします。
仮移転し1年を経過し、利用者の皆さんの活動も落ち着きを取り戻し、軌道に乗っているように見えますが、利用者の数は減少しているようにも思われますが、どう推移しているのでしょうか。また、あわせて、サークルの数などはどういう推移を示しているのでしょうか、この1年間の利用状況について、お伺いいたします。
次に、
公民館利用者の駐車場についてお伺いします。
仮移転後も旧中央公民館の駐車場は利用されていますか。また、木更津駅前西口駐車場の利用の状況について、お伺いいたします。
次に、利用者からの要望等についてお伺いします。
仮移転後、エレベーターを使い公民館に入ることができるようになり、バリアフリーになり、よかったという声がある一方で、立体駐車場は
高齢ドライバーには辛い等、駐車場等で不便をしていると聞いておりますが、
中央公民館利用者の日常の窓口での声や、
利用者懇談会等の中で出された意見や要望について、お伺いいたします。
また、公共施設再配置計画第1期実行プランでは、木更津第一中学校との複合化を検討するとあります。今後の中央公民館について、どのような地域住民、利用者の意見・要望があるか、お伺いいたします。
次に、中項目2点目、旧中央公民館の今後の
スケジュールについて、お伺いします。
旧中央公民館は、耐震性能が不足しているため、地震時には倒壊のおそれがあり、既に解体した旧庁舎と同様に、できるだけ早い時期に解体すべきだと考えますが、今後の
解体スケジュールについて、お伺いいたします。
解体した
中央公民館跡地については、今後、民間事業者に賃貸するなど、土地の有効活用を行い、歳入の確保を図っていくべきと考えますが、今後の跡地利用について、お伺いいたします。
次に、現在の中央公民館は、令和6年度末をもって、賃貸借契約の期限を迎えますが、その後の新
中央公民館建設の方向性について、どのように考えているのか、お伺いいたします。
次に、大綱6点目、新火葬場についてお伺いします。
初めに、中項目1点目、新火葬場の建設についてですが、今年6月に、木更津市新
火葬場整備運営事業に係る施設整備及び維持管理・運営業務を実施する事業契約を締結されましたが、契約からこれまで、施設整備に向けた進捗状況、並びに、供用開始される令和4年度までの建設工程、また供用開始までに準備しなくてはならない事務的なものなどの、
スケジュールをお伺いいたします。
次に、小項目2点目、これから本格的に工事が着手されると思いますが、計画当初から反対意見が多かった大久保団地など、新火葬場周辺にお住まいの方々への、対応状況をお伺いいたします。
次に、中項目2点目、周辺市道の整備についてですが、新火葬場へのアクセス道路の整備につきましては、昨年9月市議会の
建設経済常任委員会協議会において、道路線形等について整備方針が示され、4路線、約2.5キロについて、道路拡幅等を実施する旨の説明がありました。
そこで、小項目1点目、
周辺市道整備の現在の進捗状況についてお伺いいたします。
次に、小項目2点目、今後の周辺市道の
整備スケジュールについてお伺いします。
新火葬場が供用開始されると、4市共同の火葬場ということで、今まで以上に利用者が増えることから、交通量も増加となることが予測されます。
周辺道路整備につきましては、利用者の皆様の利便性の向上や地元の皆様の安全確保に向け、早期の整備完了を目指していただきたいと思います。そこで、お尋ねしますが、今後の
整備スケジュールについてお伺いいたします。
最後に、大綱7点目、消防行政についてお伺いします。
初めに、中項目1点目、新
消防本部庁舎の運用についてお伺いします。
新
消防本部庁舎は、平成29年度から建設が開始され、令和元年7月末に建物が完成しました。9月1日から、新
消防本部庁舎の運用が開始されたことから、新
消防本部庁舎の概要及び特色について、お伺いいたします。
次に、中項目2点目、
消防署長須賀分署の廃止についてお伺いいたします。
消防署長須賀分署は、令和元年9月30日に廃止され、10月1日からは、
消防署清川出張所が清川分署に名称変更され、運用が開始されるとのことですが、長須賀分署がなくなることでどういったことが変わるのでしょうか。
小項目1点目、
長須賀分署廃止後の運用についてお伺いします。
長須賀分署廃止後の長須賀分署に配置されている消防車・救急車の運用、及び現
長須賀分署施設の利用について、お聞かせください。
小項目2点目、
長須賀分署管轄の受け持ち区域についてお伺いします。
長須賀分署が廃止となることで、現在の受け持ち区域はどうなるのでしょうか、お伺いいたします。
小項目3点目、
長須賀分署地区の出動体制についてお伺いします。
長須賀地区での出動体制で、遅れは発生しないのでしょうか、お伺いいたします。
以上で1回目の質問を終わります。ご答弁、よろしくお願いいたします。
7 ◯議長(近藤 忍君) 質問は終わりました。当局の答弁を求めます。渡辺市長。
〔市長 渡辺芳邦君登壇〕
8 ◯市長(渡辺芳邦君) 議場の皆さん、おはようございます。よろしくお願いします。
扶桑クラブ代表、
大村富良議員のご質問にご答弁申し上げます。
私からは、初めに、大綱1、資産と負債について、中項目1、固定資産についてお答えいたします。
まず、
資産管理課所管の建築物についてでございますが、資産管理課では、昨年度まで、管財課で管理していました、公の目的に直接供用されない普通財産であります、行政目的を終え施設解体をすべき財産、例としまして、旧中央公民館、金田公民館などを所管しております。また、小中学校や公民館施設の維持管理についても行っております。
次に、建築物の保有状況についてでございますが、本市保有の建築物といたしましては、平成31年3月末現在、
公共施設カルテで分類した施設で申し上げますと、市庁舎などの行政系施設として70施設、
子育て支援施設や福祉・保健支援施設として24施設、学校や公民館などの教育施設として61施設、その他、市民会館や
スポーツ施設、
クリーンセンター、公営住宅など含めまして、全体で274施設を保有しており、延べ床面積としては、約32万7,000平米となっております。
次に、今後の方針についてでございますが、今後の全市的な公共施設等の総合的かつ計画的な管理に関する基本的な方針につきましては、
公共施設等総合管理計画に定めているところでございます。
高度経済成長期に建設された公共施設が一斉に更新時期を迎えようとしていること、並びに、少子高齢化で今後の財政状況が厳しくなることを踏まえまして、平成29年度から30年間に、公共建築物の保有総量を3割弱削減する計画としております。したがいまして、今後、行政施設を自前で建設し保有するのか、民間施設の賃借を進めるか等の観点につきましては、原則として、既存公共施設の建て替えを除き、公共建築物の新規建設は行わないことを前提といたしまして、市全体の
公共施設保有の総量を減らすべく、費用対効果を勘案し、あらゆる選択肢を考慮しながら、コントロールしてまいりたいと考えております。
続きまして、中項目2、金融資産についてお答えいたします。
まず、
財政調整基金についてでございますが、
財政調整基金は、災害対策等の財政需要への備えや年度間の財源調整のための基金であるものと認識しております。平成30年度末残高は44億3,819万6,000円でございました。これに今年度予算に計上いたしました繰入金、及び、平成30年度
一般会計歳計剰余金のうち地方自治法の規定に基づき基金に編入した額を考慮いたしますと、9月補正予算議決後の残高は37億2,445万3,000円となる見込みであり、前年度の同時期の残高36億9,237万円を、若干上回っている状況でございます。
財政調整基金の適正額につきましては、特に指標等があるわけではございませんが、平成30年度に策定いたしました4年間の
中期財政計画において、令和4年度末の残高として30億円確保することを目標としているところでございます。持続可能なまちづくりに向け、将来への投資となる今後の施設整備などの財源として有効に活用するとともに、将来の財政需要に備えまして、現在の水準を維持してまいりたいと考えております。
次に、
特定目的基金についてでございますが、一般会計における積立金から
一般会計財政調整基金及び
市債管理基金を除いた、
特定目的基金の平成30年度末残高は35億6,645万4,328円であり、
木更津市庁舎建設基金が23億5,661万3,716円、
公共施設整備基金が7億3,617万2,708円と、両基金で総額の約87%を占めております。平成30年度においては、40メートル
級はしご付き消防自動車を購入するため、
特定防衛施設周辺整備基金を取り崩したものの、
木更津市庁舎建設基金や
公共施設整備基金などへの積み立てにより、前年度末と比較し、9,192万2,982円の増加となっております。今後も予算の確保に努め、各基金の目的に応じ、積み立ててまいりたいと考えております。
次に、中項目3、負債についてお答えいたします。
まず、市債についてでございますが、平成30年度末の市債残高は326億8,556万7,000円でございます。令和元年度は、平成30年度からの繰り越し事業である小中学校の
空調整備事業により、市債残高が一時的に増加いたしますが、
中期財政計画において、財政健全化の観点から、プライマリーバランスの黒字化を図るために、市債発行額を年平均28億円に抑えることとしておりますので、今後、市債残高は減少する見込みでございます。市債の発行に当たりましては、交付税措置のより有利な事業債を活用するとともに、利率、償還年数、償還方法に留意することで、負担総額の軽減を図り、将来世代の負担を抑制してまいりたいと考えております。
次に、公債費について、市債の元利償還額であります公債費の推移でございますが、市債発行額を年平均28億円以内とすることで、市債残高が令和元年度をピークに減少していくのに対し、公債費は令和5年度をピークに一旦減少に転じますが、令和9年度から再度増加傾向となる見込みでございます。
健全化判断比率の
実質公債費比率は、平成30年度決算値で3.3%であり、今後、公債費の増に伴い、微増が見込まれるところでございますが、
早期健全化基準は25%でございますので、健全財政は維持できるものと考えております。
なお、
債務償還能力及び
資金繰り状況につきましては、平成30年度に、
関東財務局千葉財務事務所の
財務状況把握ヒアリングを受けており、対象年度は平成28年度でございましたが、本市の
債務償還能力及び
資金繰り状況は、現時点において留意すべき状況にないとの評価を受けておりますことから、返済能力については問題ないものと考えております。
次に、中項目4、将来の負担についてお答えいたします。
まず、
債務負担行為額についてでございますが、令和元年度9月補正後における、債務保証を除く
債務負担行為の総額は694億1,956万9,000円で、このうち
一般廃棄物処理委託及び
次期広域廃棄物処理事業費が502億7,520万5,000円と、約72%を、また、新
火葬場整備運営事業費75億2,028万4,000円などと合わせて、環境に関するものが約84%を占めております。
なお、今年度の支出予定額は30億3,926万1,000円であり、約47%に当たる14億2,904万1,000円が、
一般廃棄物処理委託費となっております。
次に、
債務負担行為設定の考え方についてでございますが、
債務負担行為の設定は、支出義務の負担を伴うものであり、後年度において歳出予算に計上しなければならず、支出が拘束されるため、健全な財政運営の支障にもなりかねないものでございます。このことから、事業内容、事業期間、負担額などを十分に精査し、将来の負担をできるだけ抑制するよう留意しながら、設定しているところでございます。
市債発行及び
債務負担行為の設定については、将来の負担となるものであることから、現在の財政状況や将来の見込みを十分に検討した上で活用することにより、持続可能なまちづくりを推進してまいりたいと考えております。
続きまして、大綱2、
オリンピックに向けた取り組みについての中項目1、
ホストタウンの取り組み状況についてお答えいたします。
初めに、
ホストタウンの登録についてでございますが、
ホストタウンは、日本の自治体と東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会に参加する国や地域の住民等が、スポーツ、文化、経済などを通じて交流し、地域の活性化等に活かしていくものでございます。本市は、本年4月26日に、2020年東京
オリンピック・
パラリンピック競技大会に出場する、
ナイジェリア選手団の事前キャンプに関する
ナイジェリア連邦共和国と木更津市の覚書を締結したことにより、7月3日に、国へ
ホストタウンの登録申請を行い、8月30日に、
ナイジェリアの
ホストタウンに登録されたところでございます。
ホストタウンとしての交流計画内容につきましては、
ナイジェリア事前キャンプの実施を核に、大会前において、キャンプや交流事業を支える市民ボランティア育成や、
ナイジェリアをPRする市内各所での広報活動に取り組んでまいりたいと考えております。また、大会中において、選手団歓迎イベントや応援イベント、市民向け公開練習の実施、さらに大会後においても、大使館職員など、
ナイジェリア関係者を招いた交流の継続を計画しているところでございます。
なお、8月30日現在、全国で375件、県内では17の自治体が、
ホストタウンに登録されております。
次に、
ナイジェリアとの交流についてでございますが、5月23日に、モハンメド・ガナ・イサ駐日大使をお迎えして行った、覚書締結報告会の席上、大使から、今後はスポーツ選手だけでなく、大使館職員が学校等を訪問し、
ナイジェリアの文化などを紹介する活動もできるのではないかとのお言葉がありました。既に、6月23日の
江川総合運動場陸上競技場のオープニングセレモニー・イベントには、大使館職員とともに、大使自らリレーイベントにご参加いただき、市民との交流を深めていただいております。
また、8月29日から大阪で開催された、U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2019に来日した、12歳以下のサッカー・
ナイジェリア選抜チームを本市へ招聘し、市内の小学生代表チームやローヴァーズ木更津FC・U-13の子どもたちと、サッカーを通じた交流を行ったところでございます。このワールドチャレンジには、FCバルセロナ等の欧州強豪クラブの下部組織が参戦している、世界最高峰の大会でありますが、
ナイジェリアチームは、初参戦ながら見事優勝をいたしました。対戦をした木更津市の小学生たちも、大いに喜んでいることと思います。今後も、
ナイジェリア大使館や関係者の協力を得ながら、さまざまな交流活動を行い、市民が
ナイジェリアを身近に感じてもらえるよう、取り組んでまいります。
次に、オリンピアン・パラリンピアンとの交流についてでございますが、2020年東京
オリンピック・パラリンピック木更津市推進協議会が、昨年度、日本サッカー協会にご協力をいただき、馬来田小学校と清川中学校で開催した「夢の教室」は、児童・生徒、また、先生方からも好評を得たところでございます。「夢の教室」は、
オリンピック・パラリンピック出場者など、日本のトップアスリートが先生になって、実際の授業を行い、夢や目標を持つことのすばらしさ、それに向かって努力することの大切さ、フェアプレーや助け合いの精神を、子どもたちと語り合いながら伝えていく取り組みで、直接、一流選手と触れ合い、言葉を交わせる、有意義な機会となります。今年度につきましては、市内全中学校の2年生を対象に開催したいと考えており、現在、日本サッカー協会に打診しているところでございます。
また、先ほど申し上げた
江川総合運動場陸上競技場のオープニングセレモニー・イベントでは、北京
オリンピック陸上4×100メートルリレー銀メダリストの朝原宣治選手や、リオデジャネイロ・パラリンピック走り幅跳び銀メダリストの山本 篤選手を招いた、走り方教室を開催いたしました。今後も、推進協議会を中心に、官民が連携して、市民とアスリートの交流の場を設けてまいりたいと考えております。
続きまして、中項目2、ホテルシップについてお答えいたします。
ホテルシップの現状についてでございますが、2020年の東京
オリンピック・パラリンピック開催に向けて、国内外から多くの観光客が訪れることが期待される一方で、宿泊施設の不足が懸念されているところでございます。この対策の一つとして挙げられるのが、クルーズ船をホテルがわりに活用する、ホテルシップでございます。本市におきましては、みなとまち木更津プロジェクト推進協議会を通して、いち早く、このホテルシップを木更津港へ誘致するための取り組みを進めてまいりました。この取り組みの中で、長期間の係留に伴う汚水処理の問題や、港における物流活動を一時的に止めることによる、港湾関係者との調整に向けた、協議等を行ってきたところでございます。木更津港においてのホテルシップの実現に当たりましては、
オリンピック期間中ということもあり、日本のみならず海外メディア等を通じて、東京湾の新たなクルーズ拠点としての木更津港を発信する、絶好の機会になるとともに、今後の外航クルーズ船の誘致にも大きく弾みをつけるものと考えております。議員ご指摘のとおり、東京
オリンピック・パラリンピック開催まで既に1年を切りましたので、現在交渉中の船会社数社と粘り強く交渉を進め、ホテルシップの木更津港への誘致を実現させてまいりたいと考えております。
続きまして、大綱3、
江川総合運動場についての中項目1、陸上競技場についてご答弁申し上げます。
まず、陸上競技場の利用状況についてでございますが、オープニングセレモニー・イベント翌日の6月24日から30日までの無料開放期間中に、161名の方にご利用いただきました。また、一般利用を開始した7月1日以降、天然芝に養生が必要なため、一定の制限をさせていただいている中で、8月末日現在で1,162名と、オープン後約2ヶ月で1,000名を超える利用をいただいております。主な利用目的・内容といたしましては、市内中学校・高等学校陸上部の競技力向上に向けた部活動、個人利用としてジョギング、ウォーキングなど、日常的な体力・健康づくりの場としても活用いただいております。また、8月18日には、木更津市陸上競技協会主催による、上総走り高跳び・棒高跳び記録会が開催され、トップアスリートの男子棒高跳び日本記録保持者、澤野大地選手が出場をしております。最近においては、サッカーでの利用も始まっております。
次に、陸上競技場における利用上の課題についてでございますが、
江川総合運動場の駐車場につきましては、新たに整備した陸上競技場の東側駐車場を含め、普通車約250台、大型車9台の駐車が可能でございますが、議員ご指摘のとおり、大会の規模によりましては、駐車場の不足が生じてしまうことは、認識しているところでございます。現時点におきましては、限られた駐車スペースを有効に活用いただけますよう、大会等の主催者へ乗り合わせでの来場をお願いするとともに、あわせまして、陸上競技場周辺の公共施設駐車場や民間駐車場を案内するなど、スムーズな大会運営を支援してまいりたいと考えているところでございます。
続きまして、中項目2、野球場、サッカー場についてお答えいたします。
まず、今後の
整備スケジュールについてでございますが、防衛省北関東防衛局が公園的基盤整備として行う工事のうち、野球場の排水工事やサッカー場の造成工事などの第3期工事につきましては、昨年12月末を持って完了しております。今後、第4期工事として実施される、野球場の舗装工事、サッカー場の排水工事などにつきましては、今年度内に着工し、令和2年9月末に完了を予定しているとのことでございます。市が行う整備につきましては、北関東防衛局が行う第4期工事の進捗に合わせ進めることから、令和2年度に野球場及びサッカー場の実施設計を行い、令和3年度から令和5年度に工事を実施し、早期に供用開始ができるよう進めてまいります。
続きまして、中項目3、周辺道路の整備についてお答えいたします。
進捗状況についてでございますが、まず、運動場へのメイン道路である東ルートにつきましては、昨年度、整備が完了し、供用を開始しております。次に、南ルートの約500メートルの区間につきましては、昨年度から道路用地の取得に本格的に着手しており、昨年度末の進捗は、民有地の取得が39%、国有地の取得が15%となっております。最後に、南北ルートの約410メートルの区間につきましては、国有地の取得に向け、現在、土地境界及び取得面積の確定を行っているところでございます。
次に、今後の
整備スケジュールについてでございますが、まず、南ルートにつきましては、今年度、西側から既設駐車場までの約300メートルにおいて、国有地の取得後、道路整備工事を実施し、来年度には、供用を開始する予定でございます。また、残りの区間につきましても、早期供用を目指し、より一層の進捗を図ってまいります。次に、南北ルートにつきましては、北関東防衛局が行うサッカー場の基盤整備の完了後に着手することとなっており、早期の供用開始に向け、国有地の取得手続を速やかに進めてまいります。
私からは以上でございます。その他につきましては、副市長、教育長、消防長から答弁いたします。
9 ◯議長(近藤 忍君) 次の答弁者、田中副市長。
10 ◯副市長(田中幸子さん) 私からは、まず、大綱4、福祉行政についての中項目1、市立保育園の民営化について、ご答弁申し上げます。
初めに、移管先の決まった2園の
スケジュールについてでございますが、現在、移管に伴う諸事項の合意形成を図るため、移管先事業者・保護者の代表及び市で構成する、三者協議会の設置に向けて、調整を行っている状況でございます。6月27日に吾妻保育園、7月9日に久津間保育園で、三者協議会準備会を開催し、移管先事業者が保護者に対し挨拶を行うとともに、設置要綱の制定、保護者代表の選出方法等についての協議を行いました。吾妻保育園で開催した準備会におきましては、移管先事業者である社会福祉法人大正会から、民営化の時期を令和3年4月にしたい旨の提案があり、保護者から了承を得られたところでございます。後日開催される三者協議会で正式に決定されることとなりますが、これによりまして、吾妻保育園は令和3年4月、久津間保育園は令和4年4月に、それぞれ民営化が開始される運びとなります。三者協議会は10月を目途に設置し、今年度は3回程度開催する予定でございます。今後は三者協議会での協議を重ね、円滑な民営化に向けた準備を進めてまいりたいと考えております。
次に、保育士の確保についてでございますが、議員おっしゃるとおり、民営化する園の保育士確保は大きな課題であり、移管先事業者からは、現在働いている保育士の継続雇用を強く要望されております。市といたしましても、本市初の保育園民営化を円滑に進めていくために、全面的に協力する必要があると考えており、現在、臨時保育士などの継続勤務を調整しているところでございます。6月3日と4日の両日、保育園に従事している臨時職員を対象として、市立保育園の民営化についての説明会を開催し、状況説明とともに、民営化後の継続勤務の意向を確認したところでございます。児童や保護者との信頼関係が求められる職場でありますので、今後も本人の希望を尊重しつつ、スムーズな民営化移行に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、移管先の決まらなかった保育園の対応についてでございますが、現在、再募集を行うための事業者の意向調査を行っております。この調査結果をもとに、応募資格を見直し、募集要項の案を策定した上で、木更津市立保育園
民営化事業者選定委員会を開催する予定でございます。11月上旬には募集を開始できるよう、事務手続を進めてまいりたいと考えております。
次に、民営化の効果についてでございますが、現在、市立保育園は、保育士不足により、施設規模に見合う児童の受け入れができていない状況でございます。保育園の民営化は、この問題を解決することも目的の一つとしております。民間事業者のノウハウやネットワークを活用し、保育士を確保いただくことが、待機児童の解消につながるものと考えております。移管先が決定している2園につきましては、施設規模を最大限活用することにより、合わせて100人以上の児童を受け入れることが可能となり、待機児童が発生している1歳児・2歳児においても、20人程度の受け入れ増が望めると試算しております。待機児童に関しては、この市立保育園の民営化と、民間保育園の施設整備、市立保育園における派遣保育士の活用を並行して進めることにより、早期解消を目指してまいります。
続きまして、中項目2、就学前障がい児の発達支援について、ご答弁申し上げます。
初めに、就学前の障がい児の発達支援についてでございますが、この制度は、児童福祉法に基づき、千葉県の指定を受けた障害児の発達支援事業所が、就学前の障害児に対して、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練を実施するものでございます。
なお、本市において指定を受けた事業所は、10事業所ございます。
次に、無償化の概要についてでございますが、幼児教育・保育の負担軽減を図るため、児童福祉法の改正に伴い、本年10月1日から、障がい児の発達支援サービスの提供に係る利用者負担を無償化するものでございます。ただし、利用者負担以外の食費等につきましては、これまでどおり、実費を負担していただくことになります。
なお、無償化に伴う保護者の方の手続は、特にはございません。
次に、対象者及び対象期間についてでございますが、対象者につきましては、知的障がいまたは身体障がい、あるいは医師等により障がいの疑いが認められる児童となっております。また、対象期間につきましては、満3歳になって初めての4月1日から3年間となります。
次に、財源についてでございますが、無償化に伴う国と地方の負担割合は、通所サービスについては、国が2分の1、県と市がそれぞれ4分の1となっております。また、入所サービスについては、国と県がそれぞれ2分の1でございます。
なお、無償化に伴うシステム改修及び周知に関する費用については、全額、国の負担となります。
今回の制度改正による無償化によりまして、保護者の経済的負担の軽減が図られ、支援が拡充したところでございますが、市といたしましても、引き続き、児童発達支援センターを中心に、地域支援体制の構築を図るとともに、保健・福祉・教育・就労支援等と連携して、ライフステージに応じた、切れ目のない支援を実施してまいります。
続きまして、大綱6、新火葬場についての中項目1、新火葬場の建設についてお答えいたします。
初めに、建設に向けた現在の状況と今後の
スケジュールについてでございますが、去る6月28日に、令和4年度の供用開始に向けた施設整備及び維持管理・運営業務に関し、事業者と事業契約を締結したところでございます。現在の状況でございますが、火葬場建設に必要となる、木更津市墓地等の経営の許可等に関する条例に基づく許可申請手続を進めているとともに、新たに羽鳥野側に設ける工事用仮設道路用地、並びに、新火葬場用地の造成工事に伴い、森林法に基づく林地開発手続を進めております。
今後の
スケジュールでございますが、来年1月までに工事用仮設道路を整備した上で、令和4年3月までに、新火葬場用地の造成と建設工事を実施し、2ヶ月の開業準備期間を経て、令和4年6月1日に供用開始する計画としております。
一方、新火葬場の供用開始に当たり、施設の名称及び使用料について、それぞれ現行から改めることを予定しているところでございます。名称については、周辺環境に調和し、人生の終えんを迎える場としてふさわしい施設名称を、公募する方向で検討をしております。また、使用料については、使用料・手数料等の見直しに関する基本方針に照らし、受益と負担の公平性を確保する観点や、現在の木更津市火葬場ほか近隣施設の使用料などを踏まえ、構成3市と協議を進め、決定してまいりたいと考えております。
次に、地元住民への対応についてでございますが、かねてより、地元住民を代表する窓口として対応してまいりました、波岡区長会及び大久保団地自治連合会につきましては、機会を捉え、継続して意見交換会や住民説明会などを実施してきたところでございます。現在の状況でございますが、8月21日に波岡区長会の役員を対象に、新火葬場の施設概要及び
周辺市道整備状況について、説明させていただきました。一方、大久保団地自治連合会につきましては、事業者との事業契約を締結するまでに、施設整備や運営に関する基本的な取り決めを定めた協定の締結を目指し、協議を重ねている状況でございます。引き続き、協定締結に向け、協議を進めてまいります。
今後の予定でございますが、新火葬場周辺区域となる波岡地区にお住まいの方を対象に、工事着手前の住民説明会として、新火葬場の施設規模や構造設備、維持管理方法、そして、工事概要や工事期間中の安全対策といった設置計画等を、今月13日から15日までの3日間、波岡中学校、畑沢公民館、八幡台小学校の3つの会場において、開催させていただきます。今後とも周辺住民に対し、ご理解が得られるよう、丁寧な対応に努めてまいりたいと考えております。
続きまして、中項目2、周辺市道の整備についてお答えいたします。
まず、進捗状況についてでございますが、平成29年度から測量・設計に着手し、昨年度末に詳細設計が完了しております。また、用地取得交渉の準備も進めており、昨年2月に土地の境界立ち会いを、5月には羽鳥野ルート等の不動産鑑定評価を実施し、7月からは地権者の皆様に必要な用地幅を明示したところでございます。さらに、用地取得の早期着手に向け、8月からは羽鳥野ルートの物件調査を開始しております。
次に、今後の
整備スケジュールについてでございますが、まずは新火葬場建設の工事用道路として使用する羽鳥野ルートから用地取得に着手し、引き続き、その他路線の用地取得を順次進めていく計画としております。このことから、各路線の整備工事につきましては、用地取得の状況を見ながら実施したいと考えております。
なお、羽鳥野ルートにつきましては、工事用道路としての機能が終えた段階で、他の路線の整備状況に応じて、都市計画道路として整備していく予定でございます。
私からは以上でございます。
11 ◯議長(近藤 忍君) 次の答弁者、高澤教育長。
12 ◯教育長(高澤茂夫君) 私からは、大綱5、中央公民館について、中項目1、仮移転後の状況について、ご答弁申し上げます。
初めに、利用状況についてでございますが、中央公民館は、昨年7月21日、スパークルシティ木更津及びアクア木更津B館に仮移転いたしました。仮移転後の昨年8月から本年3月までの利用件数は1,928件、利用人数は3万8,172人でございました。平成29年度の利用状況と比較いたしますと、月によって若干の減少はあるものの、おおむね9割程度の利用となっており、今年度4月から7月においても、平均し、ほぼ同様に推移しております。また、これらの利用状況につきましては、旧中央公民館に10あった部屋数が8部屋となったことから、部屋数の減少に比例した形での利用状況になっているものと認識しております。
サークル数の推移でございますが、移転前は約150団体でございましたが、移転先の建物の構造上、調理実習室や体育室等が設けられなかったことなどにより、約30団体が他の公民館等へ活動の場所を移すなどしたことから、現在は約120団体が定期的に活動を行っております。
次に、利用者の駐車場についてでございますが、旧中央公民館の駐車場は、現在もサークルや各種団体の利用、地区文化祭、さらには講演会等のイベントの際など、移転前と同様に利用されております。また、木更津駅前西口駐車場については、公民館利用サークルや各種団体を対象に、活動利用時間の範囲の回数駐車券を配付し、利用者への利便性を図っております。昨年度8月から3月までの回数駐車券配付者は9,397人で、おおむね利用者の25%の方が駅前西口駐車場を利用しております。
次に、利用者からの要望等についてでございますが、利用者の声として、「駅前西口駐車場に駐車できるようになり、ありがたい」との感謝の声がある一方で、「駐車場から公民館まで離れているため、活動に必要な荷物の移動が大変である」「調理実習室や体育室がなく、活動拠点を移さざるを得ない」などの声がございました。また、今後の中央公民館につきましては、「いつ建て替えられるのか。早く建て替えてほしい」「建て替えの際は、利用者や地域住民の声を充分に聞いてほしい」等の意見や要望をいただいております。
次に、中項目2、旧中央公民館の今後の
スケジュールについて、ご答弁申し上げます。
初めに、建物の解体についてでございますが、旧中央公民館は、耐震性能が不足しているほか、築44年が経過し、外壁などの老朽化も進行していることから、現在、第2次基本計画に位置づけ、令和4年度に解体を予定しております。
次に、跡地利用についてでございますが、解体後につきましても、当面は、引き続き、
公民館利用者駐車場として利用する予定となっております。
次に、新
中央公民館建設の方向性についてでございますが、過去のご答弁で申し上げましたとおり、中央公民館につきましては、木更津第一中学校との建て替え時期に合わせ、複合化することを想定しております。教育委員会といたしましても、中央公民館が全市的な教育文化活動の中核を担う施設であるとともに、木更津第一中学校区の地域活動の拠点であることにも鑑み、再配置計画を踏まえながら、今後、関係部と協議を進め、より良い方向を総合的に判断してまいりたいと考えております。
私からは以上でございます。
13 ◯議長(近藤 忍君) 最後の答弁者、岡田消防長。
14 ◯消防長(岡田清治君) 私からは、まず、大綱7、消防行政について、中項目1、新
消防本部庁舎の運用について、ご答弁申し上げます。
新
消防本部庁舎の概要及び特色についてでございますが、庁舎棟及び訓練塔Cは、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造4階建て、庁舎部分は3階建て、延べ面積は3,913.95平方メートル、ほか5棟でございます。旧
消防本部庁舎の約3倍の延べ面積を有しております。
次に、庁舎についてでございますが、庁舎棟1階には、出動準備室、車庫等がございます。
2階は、消防署の事務室、作戦室、会議室、仮眠室等がございます。
なお、作戦室の隣に会議室を配置し、スライディングウォールによる間仕切りを収納することで、大規模災害発生時、本市が被災した際には、千葉県消防広域応援隊や緊急消防援助隊による応援隊の作戦室としても、利用が可能となっております。仮眠室につきましては、各部屋が個室となっており、24時間勤務における、プライバシーの保護にも配慮しております。また、女性職員用に専用スペースを設けております。
3階は、消防本部の事務室、大会議室等がございます。大会議室については、大規模災害時の拠点として利用可能のほか、各種会議や救急講習等の実施が可能となっております。
新
消防本部庁舎では、訓練塔の設置及び敷地面積が広くなったことから、
消防本部庁舎敷地内で幅広い訓練を実施することが可能となりました。
次に、主な特色についてでございますが、津波・高潮対策といたしまして、敷地地盤面を1メートル盛り土し、受変電設備、自家発電設備、空調機器を屋上に設置しております。停電時の災害対応といたしまして、自家発電設備により72時間以上の長時間連続運転を可能としており、災害時においても、消防署として必要な機能を有しております。
消防本部庁舎の安全性につきましても、通常の基準と比べ、地震や強風等に強い構造となっております。また、地震時の災害出動の支障とならないよう、消防車両の通る庁舎南側の舗装をコンクリート舗装としておりますので、液状化することなく、災害出動が可能でございます。新
消防本部庁舎は、市民の安心・安全を支える、新たな防災拠点施設となっております。
次に、中項目2、
消防署長須賀分署の廃止について、ご答弁申し上げます。
長須賀分署廃止後の運用についてでございますが、平成30年9月市議会定例会の議員全員協議会においてご説明させていただきましたとおり、令和元年9月30日に、長須賀分署の廃止に伴い、消防施設の適正配置を図るため、清川出張所を分署に昇格させ、救急車を配備いたします。また、水槽付消防ポンプ自動車を本署へ配備いたします。長須賀分署は、消防団第3分団第1部詰所が併設されていることから、
長須賀分署廃止後は、消防団第3分団第1部詰所として運用してまいります。
次に、
長須賀分署管轄の受け持ち区域についてでございますが、
長須賀分署廃止による旧長須賀分署受け持ち区域を、隣接する署所に振り分けを行います。本署については、主に木更津駅東口周辺の地区と、文京、請西、太田が受け持ち区域に加わり、高柳出張所は、長須賀が受け持ち区域に加わり、変更後の清川分署は、主に永井作、清見台、東太田が受け持ち区域に加わります。
なお、旧長須賀分署の受け持ち区域の変更にあわせ、道路の整備や宅地開発に伴う受け持ち区域に修正が必要であったことから、他の署所についても受け持ち区域の見直しを行い、消防活動に万全を期すよう努めてまいります。
次に、長須賀地区の出動体制についてでございますが、ちば消防共同指令センターが災害地点に最も早く到着する部隊を選別し、出動させることから、現場到着までの所要時間は、これまでと余り変わらないものと考えております。また、清川分署に救急車を配備いたしますので、救急車にあっては、定住人口が増加傾向にある、ほたる野や請西東へは、早く現場に到着できるものと考えております。
私からは以上でございます。
15 ◯議長(近藤 忍君) 答弁は終わりました。大村議員。
16 ◯20番(大村富良君) ご答弁ありがとうございました。
それでは、順次、再質問をさせていただきます。
初めに、大綱1、資産と負債についてですが、
財政調整基金の残高をご答弁いただきましたが、現在の本市の残高の水準は、他市と比較するとどういう状況でしょうか、お伺いいたします。
17 ◯議長(近藤 忍君) 当局の答弁を求めます。高浦財務部長。
18 ◯財務部長(高浦 浩君) 平成30年度末における、
財政調整基金現在高の標準財政規模に対する割合でございますが、県内37市の平均20.6%に対し、本市は17.2%で、比率の高い方から数えまして、21番目でございます。
なお、近隣市の状況でございますが、君津市20.4%、富津市18.7%、袖ケ浦市24.3%でございます。
19 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
20 ◯20番(大村富良君) それでは、市債残高の水準はどうでしょうか、お伺いいたします。
21 ◯議長(近藤 忍君) 高浦財務部長。
22 ◯財務部長(高浦 浩君) 平成30年度末における市債残高の標準財政規模に対する割合で、お答えをさせていただきます。
県内37市の平均149%に対し、本市は126.5%で、比率の低い方から数えまして、10番目となっております。近隣市の状況でございますが、君津市69.3%、富津市125.9%、袖ケ浦市103%でございます。
なお、普通交付税の交付団体でございます本市におきましては、市債のうち臨時財政対策債につきましては、その元利償還金は地方交付税の基準財政需要額に算入され、交付税で措置されます。これを除いた割合で申しますと、県内37市平均85%、君津市50.9%、富津市56.5%、袖ケ浦市92.4%に対し、本市は46.1%で、比率の低い方から数えまして、県内では5番目、近隣4市では最も低い値となっております。
以上でございます。
23 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
24 ◯20番(大村富良君) わかりました。
財政調整基金は、4市の中では一番比率が低いものの、県内では標準程度です。市債は、臨時財政対策債を除けば、4市の中で一番残高の割合が少なく、県内でも少ない方だとわかりました。貯金はそれなりで、借金は少ないわけですから、今のところ、財政運営は問題ないと考えてよいということでしょうか。今後、火葬場、次期広域廃棄物処理場、中規模ホール、また庁舎整備など、大きな事業が控えていることから、先行きはわかりませんが、今後も健全な財政運営に努めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
続いて、大綱2の、
オリンピックに向けた取り組みについてでございますが、先週8月30日に、本市が
ナイジェリアの
ホストタウンとして、国の登録を受けたとのことでした。
オリンピックを来年に控える今年度に入り、4月の
ナイジェリアとの覚書締結、6月の千葉県内聖火リレー出発地の決定に続き、これまでの懸命な取り組みが、ようやく形となって見え始めたことは、大変うれしく感じるところです。まだまだ事前キャンプの詳細決定や交流事業の推進など、なすべきことも多いと思いますが、
ナイジェリアの
ホストタウンということは、文字どおり
ナイジェリアをお迎えするまちであり、多くの市民とともに、歓迎への機運を高めていきたいと考えますので、PR・周知を強く行っていただき、市民が楽しく参加できるような取り組みを多く推進していただきますよう、よろしくお願いいたします。
次に、大綱3、
江川総合運動場についてですが、陸上競技場は、利用者が日常的に体力・健康づくりの場として活用しているということですので、大会会場としての利用だけでなく、多くの市民のスポーツ活動の場となっていることを認識いたしました。
それでは、現時点において、今後、開催が予定されている大会等がありましたら、教えてください。
25 ◯議長(近藤 忍君) 鈴木健康こども部長。
26 ◯健康こども部長(鈴木賀津也君) 今後の江川陸上競技場での大会予定でございますが、今月9月21日土曜日に、千葉県小中学校体育連盟木更津・袖ケ浦支部主催による中学校新人陸上記録会が、翌22日日曜日及び28日土曜日には、中学校新人サッカー大会の開催が決定しております。また、来年2月には、近隣市スポーツ少年団との交流事業といたしまして、木更津市スポーツ少年団による、上総地区スポーツ少年団地域交流大会の開催が計画されているところでございます。
なお、毎年5月及び6月に、富津市、袖ケ浦市で開催されております、小中学校の
陸上競技大会記録会につきましても、本市での開催を関係団体に働きかけているところでございます。
27 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
28 ◯20番(大村富良君) わかりました。
小中学校の
陸上競技大会記録会など、規模の大きな大会は、駐車場の運用や確保が課題となります。この駐車場の課題が、利用促進を妨げるマイナス要因となることのないよう、より良い方法を研究していただけるよう、お願いいたします。
本市においては、ちばアクアラインマラソンを初め、市民元旦マラソン、ブルーベリーRUNなど、多くのスポーツイベントが開催されておりますので、この陸上競技場が多くの方々に利用され、親しみのある施設となりますよう、期待しております。よろしくお願いいたします。
次に、野球場、サッカー場についてですが、令和3年度から令和5年度に工事を行い、早い時期に供用開始したいとの答弁でしたが、この
江川総合運動場には、市民のレクリエーション及び健康増進の拠点となる施設として、多くの市民が早期の利用を望む声が大きいことから、完成を早めることが可能かどうか、教えてください。
29 ◯議長(近藤 忍君) 渡部都市整備部長。
30 ◯都市整備部長(渡部史朗君) 野球場、サッカー場の整備工事につきましては、陸上競技場と同様に、防衛省の補助金を活用することとしております。本年5月の補助金申請の手続の際、北関東防衛局からは、補助金の年度割りについて、3ヶ年の国庫
債務負担行為をする旨が示され、継続事業で工事を進めるよう、計画されたところでございます。このことから、完成年度を早めることは難しいと考えておりますが、計画最終年度のできるだけ早い時期に完成するよう、努めてまいります。
31 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
32 ◯20番(大村富良君) 完了の時期を早めていただけるよう、よろしくお願いいたします。
次に、陸上競技場についての質問の際、駐車場を課題として取り上げましたが、今後、野球場、サッカー場が整備されることで、さらに駐車場の整備が求められますが、今回の工事において、どのような対応がなされるのか、教えてください。
33 ◯議長(近藤 忍君) 渡部都市整備部長。
34 ◯都市整備部長(渡部史朗君) 野球場、サッカー場の整備に伴いまして、サッカー場の北側に普通車100台ほどの駐車場が、北関東防衛局の第4期工事により、整備される予定となっております。しかしながら、各種大会が重なる場合など、駐車場の不足が生じてしまうことは、十分に認識しているところでございますので、引き続き、検討してまいりたいと考えております。
35 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
36 ◯20番(大村富良君) 駐車場の不足が懸念されますので、検討をよろしくお願いいたします。
江川総合運動場の拡張整備は、市民がスポーツ・レクリエーション活動に親しむ環境整備として、利用者に快適に利用してもらうために、トイレや更衣室なども必要と思われますが、整備する予定があるのか教えてください。
37 ◯議長(近藤 忍君) 渡部都市整備部長。
38 ◯都市整備部長(渡部史朗君) 今回の整備工事において、新たに建築いたします運動場全体の管理棟に、トイレのほか、更衣室やシャワー室を設置する予定でございます。また、野球場やサッカー場の施設ごとにも、陸上競技場と同規模のトイレを設置する予定でございます。
39 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
40 ◯20番(大村富良君) わかりました。陸上競技場、野球場及びサッカー場と、既存の施設を含めた
江川総合運動場は、市民がスポーツ・レクリエーション活動に親しむ拠点となるよう、環境整備の充実のため、国と連携して、計画どおり事業を進めていただくよう、改めてお願いします。
次に、
江川総合運動場にある多目的広場の拡張について伺います。
多目的広場は、少年野球等で主に利用されておりますが、大会等で使用する際、ライト側の距離が短く、少年野球場の規格に満たないため、拡張整備をお願いしております。昨年9月の定例会で質問し、国有地・民有地の境界確定を目指しているとの答弁でしたが、現在の状況はいかがでしょうか、改めてお伺いいたします。
41 ◯議長(近藤 忍君) 渡部都市整備部長。
42 ◯都市整備部長(渡部史朗君) 多目的広場の拡張を予定している土地には、防衛省、財務省が所管する国有地と民有地が点在しており、まずはそれぞれの境界を確定させる必要がございます。現在、地籍調査により、境界確定に向けての協議を進めている状況であり、境界確定後に、国有地につきましては、土地の使用許可を得る協議を、民有地につきましては、取得または借用の協議を進めてまいりたいと考えております。
43 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
44 ◯20番(大村富良君) 多目的広場の拡張につきましては、少年野球利用者等への利便性を考慮していただき、早期に整備を進めていただきますよう、改めてお願いいたします。
周辺道路について伺います。
先ほどの答弁では、来年度、南ルートにおいて、既設駐車場までの供用開始を予定しているとのことですが、マイクロバスの通行は可能でしょうか、伺います。
45 ◯議長(近藤 忍君) 渡部都市整備部長。
46 ◯都市整備部長(渡部史朗君) 南ルートにつきましては、マイクロバス対応となっておりますので、通行は可能でございます。
47 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
48 ◯20番(大村富良君) わかりました。
次に、大綱4、福祉行政についてですが、先ほどの保育士確保に関する答弁で、臨時保育士等の継続勤務について、調整しているとありましたが、現状をどのように把握されているのでしょうか、お伺いいたします。
49 ◯議長(近藤 忍君) 鈴木健康こども部長。
50 ◯健康こども部長(鈴木賀津也君) 6月の説明会後に、任期付き職員、臨時職員等を対象としたアンケート調査を実施したところでございます。対象職員全員の意向確認はできておりませんが、保育士5名ほどが、民営化後の継続勤務の意向を示しているところでございます。
51 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
52 ◯20番(大村富良君) わかりました。市立保育園の民営化については、10月には幼児教育・保育の無償化が開始される大きな節目において、今後の保育需要の高まりは予測が難しいとは思いますが、子育て支援に力を入れている自治体として、市内外にアピールするためにも、市立保育園民営化の円滑な実施と待機児童の早期解消を、これからも力強く推進していただくよう、お願いいたします。
次に、就学前障がい児の発達支援及び無償化について、理解いたしました。
では、具体的に、本市の就学前障がい児の施設を利用している人数について、お伺いいたします。
53 ◯議長(近藤 忍君) 宮野福祉部長。
54 ◯福祉部長(宮野照久君) 利用者の人数でございますが、9月1日現在、101人となっております。
55 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
56 ◯20番(大村富良君) 先ほどのご答弁で、木更津市内に10事業所があるとのことですが、木更津市の障がい児が利用する事業所は、木更津市内だけではないと認識しております。
そこで、本市を含む4市の事業所数をお伺いします。
57 ◯議長(近藤 忍君) 宮野福祉部長。
58 ◯福祉部長(宮野照久君) 本市を含む事業所数でございますが、18事業所がございます。
59 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
60 ◯20番(大村富良君) 最後に、10月1日から、就学前の障害児の発達支援が無償化されることについて、市としてどのように周知しているのか、お伺いをしたいと思います。
61 ◯議長(近藤 忍君) 宮野福祉部長。
62 ◯福祉部長(宮野照久君) これまでの周知につきましては、広報紙、市公式ホームページへの掲載を行うとともに、対象児童の保護者及び市内の発達支援事業所に対し、文書でお知らせをしたところでございます。今後は、木更津市地域自立支援協議会と連携をし、医療機関にも周知をしてまいりたいと考えております。
63 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
64 ◯20番(大村富良君) わかりました。今回の法改正により、就学前の障害児の発達支援を含む、保育の無償化が図られたわけでありますが、このことが今後の少子化対策につながることを願っています。
次に、大綱5、中央公民館についてですが、
公民館利用者は高齢者が多いように見受けますが、駐車場から公民館まで離れているので、重い荷物があるときなど、何か手だてがありましたら、お伺いいたします。
65 ◯議長(近藤 忍君) 岩埜教育部長。
66 ◯教育部長(岩埜伸二君) 重い荷物や、展示会などで作品を運ぶ場合、事前に公民館へご連絡をいただき、スパークルシティ木更津地下駐車場から搬入をいただいております。
67 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
68 ◯20番(大村富良君) このことにつきまして、利用団体にはどう周知されているのか、お伺いいたします。
69 ◯議長(近藤 忍君) 岩埜教育部長。
70 ◯教育部長(岩埜伸二君) 地下駐車場からの搬入につきましては、既に利用者懇談会や文化祭実行委員会等の機会に、広く周知しております。また、高齢者を初め、各種団体から相談を受けたとき、その都度、対応を行っております。
71 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
72 ◯20番(大村富良君) わかりました。中央公民館が駅前ビルに移転し、エレベーターがあることから、バリアフリーの観点からも、高齢者の
公民館利用者にはとても利用しやすくなりました。また、重い荷物があるときの搬入作業は、地下駐車場の利用ができ、利用者にとってとても助かります。これからも、利便性向上に努めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
また、新中央公民館の建設につきましては、木更津第一中学校との複合化の話も出ておりますが、関係部局でしっかりと検討していただき、早期の完成を目指していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
次に、大綱6、新火葬場について、
周辺市道整備についてですが、新火葬場の建設に伴い、アクセス道路が整備されることにより、交通形態が変わり、交通量が増え、歩行者も今まで以上に危険にさらされる機会が多くなると考えられます。
そこで、歩行者の安全対策はどのように考えているのか、お伺いいたします。
73 ◯議長(近藤 忍君) 渡部都市整備部長。
74 ◯都市整備部長(渡部史朗君) 歩行者の安全対策につきましては、アクセス道路全路線において、歩道を設置いたします。また、新設する交差点におきましても、信号機の設置に向け、警察と協議をしており、引き続き、歩行者の安全確保に努めてまいります。
75 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
76 ◯20番(大村富良君) それでは、今回の整備路線には、波岡小学校の通学路が含まれております。現在、シーアイタウンから通学する児童は、学校の校門前の横断歩道を渡っていることもあり、今回の整備では、児童の安全を最優先で検討していただきたいと思います。
そこで、今回の整備計画において、通学児童の安全対策をどのように考えているのか、お聞かせください。
77 ◯議長(近藤 忍君) 渡部都市整備部長。
78 ◯都市整備部長(渡部史朗君) 通学児童の安全対策につきましては、幅2.5メートルの歩道を設置するとともに、道路横断箇所につきましては、交差点の信号制御により、安全に渡っていただくよう考えております。また、特に交差点部につきましては、防護柵や支柱を設置し、通学児童の安全を確保してまいります。
79 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
80 ◯20番(大村富良君) わかりました。通学児童の安全対策をよろしくお願いいたします。
次に、大綱7、消防行政についてですが、
消防本部庁舎が完成し、
消防署長須賀分署が廃止され、消防署清川分署となることについてはわかりましたが、他の分署や出張所についての、建て替えや統廃合の今後の予定はどうなっていますでしょうか、お伺いいたします。
81 ◯議長(近藤 忍君) 岡田消防長。
82 ◯消防長(岡田清治君) まず、消防署富来田分署は、昭和35年に建築され、旧富来田支所を改修して運用しております。建築から59年が経過しており、老朽化が著しいことから、木更津市公共施設再配置計画にのっとり、建て替えに向け、関係部局と調整を行ってまいりたいと考えております。また、高柳出張所についても、昭和49年に建築され、建築から45年が経過しており、老朽化しているため、木更津市公共施設再配置計画にのっとり、高柳出張所、現長須賀分署、清川分署の3署所の統合について、今後、関係部局と調整を行ってまいりたいと考えております。
83 ◯議長(近藤 忍君) 大村議員。
84 ◯20番(大村富良君) わかりました。高度な防災拠点機能を備える新
消防本部庁舎が完成し、新たな気持ちを持って、市民の安心・安全な暮らしを守っていただければと思います。今後も災害時に消防職員と団員の皆様がより良い活動ができるよう、老朽化した分署、出張所、消防団詰所の建て替えができるように、取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
以上で全ての質問を終わります。ありがとうございました。
85 ◯議長(近藤 忍君) 以上で代表質問は全て終了いたしました。
ここで午後1時10分まで休憩いたします。
(午前11時27分)
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〔議長、副議長と交代〕
86 ◯副議長(國吉俊夫君) 議長席、交代いたしました。
休憩を取り消し、本会議を再開いたします。
(午後1時10分)
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87 ◇神 蔵 五 月 さん
◯副議長(國吉俊夫君) これより個人質問を行います。
次の質問者、神蔵五月議員、質問席へお願いいたします。神蔵議員。
88 ◯2番(神蔵五月さん) 議場の皆様、こんにちは。公明党の神蔵五月でございます。
私はこのたび、市民の皆様の小さな声を聞き、議会にその声を届ける使命をいただき、その責任を果たすべく、毎日活動させていただいております。公明党の立党精神であります「大衆とともに」を胸に、女性として、生活の最前線にいる者の目線で、本日、初質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
今回は、学校の教育環境と市民の足となる公共交通についてなど、大綱2点について伺います。
本市が進めるオーガニックなまちづくりのロゴマークは若葉がモチーフですが、この成長していく若葉のマークに、私は、未来を担う子どもたちの姿を重ねております。現在、生活環境がさまざま変化している中で、学校の教育環境も変化を求められております。本年度は、全公立学校の普通教室のエアコンの設置が決まりました。新学期が始まり、エアコンの設置されたある学校の先生が、ふと教室を見ると、児童たちがエアコンの前で正座をしていたそうです。何をしているのか見ていると、ありがたいという感じで手を合わせたそうです。エアコン設置にかかわった方にはうれしいお話ですが、このように子どもたちが安心して活き活きと勉強にスポーツに励めるための環境整備が進んでおりますが、さらなる環境整備について、大綱1として、子どもを育む環境づくり・学校の教育環境について質問させていただきます。
まず、中項目1、洋式トイレについてです。
今の生活で当たり前になっているのが、この洋式トイレです。小項目1として、小中学校の洋式トイレ設置状況と、これからの計画についてお伺いします。
次に、中項目2、ICT教育についてです。
デジタル時代を生き抜く子どもたちのために、教育現場でもさまざまな対応をされています。本市でも第一次基本計画でタブレットを利用したICT授業の導入に力を入れました。来年度、小学校の新学習指導要領の必修となるプログラミング教育等の実施に当たり、小項目1として、タブレットを使用した学習の状況とこれからの課題についてお伺いします。
次に、中項目3として、児童生徒の芸術教育についてお伺いします。
社会が急激に変化する中で、芸術関係者のみならず、あらゆる人から、芸術文化を通し創造性を高めていくことが、持続可能な発展に不可欠だという考えが広まってまいりました。政府も平成29年に、文化芸術基本法を公布しました。木更津市も、市民がふるさとの歴史や文化に誇りと愛着を持つために、地域の芸術文化を育む環境づくりを図りながら、多様な芸術文化活動の推進を目指しています。ここでは、子どもの情操を豊かにし、創造性を高めることができる芸術体験が、子どもたちに身近にできるところである学校ではどのようになされているか、小項目1、芸術鑑賞の状況についてお聞きします。
子どもたちには、義務教育の中で、生の演奏や芸術を一回でも多く体験してもらいたいと思います。そこで、芸術鑑賞を行った学校数と実施回数について、過去3年間分の状況をお聞かせください。また、その実施方法や鑑賞内容について、あわせてお伺いします。
次に、大綱2、まちの快適・うるおい空間づくりです。
公共交通を初め、何がどのように市民の足となり得るのかが、市民の関心事となっております。今まで市民の皆様にお話を伺った中での質問です。
まず、中項目1、出産時の交通手段についてお伺いします。
今、核家族の家庭が多い中、妊婦さんの心配事の一つが、陣痛が起こった場合の交通手段です。病院へ行く手段や予定を立てていても、妊婦さんや赤ちゃんの状況は、いつ何が起こるかわかりません。「タクシーや救急車を呼ぶのは控えましょう。出産間近のママがタクシーを手配しようとして乗車拒否をされてしまうこともあるようです」などと書かれた育児コラムもあり、家に一人しかいない状況で、いざというときどのようにしたらいいか、わからなくなる方もいます。
そこで、小項目1として、自分で運転することが困難な緊急時、市ではどのような対応をしていただくことができるか、お伺いします。
また、千葉市、市原市には、民間ですが、子育てタクシーというものがあります。これは新しい子育て支援サービスとして、子ども・子育てに関する知識を学んだ専用ドライバーが、おむつやミルクなど多くの荷物が必要な、乳幼児を連れたママの外出のサポートをしたり、保育所や習い事の送迎を、共働きなどで忙しい保護者のかわりに責任を持って行ったりするものです。その中でも、陣痛タクシーというものがあり、妊婦のために事前に出産予定日やかかりつけの産婦人科を登録しておくと、陣痛が起こったときに優先的に配車してくれます。現在は24時間365日対応してくれるタクシー会社もあり、事前に登録しておくことで、病院までの道のりの説明が不要だそうです。木更津市で出産予定の方が、市原市の友人に登録を促され、それは安心だと思い問い合わせたところ、ないとわかって残念だったそうです。
木更津市でも検討したことがあると伺いましたが、小項目2として、子育てタクシーについて、市ではどのようにお考えでしょうか。お聞かせください。
次に、路線バスについて質問いたします。
本市においても少子高齢化の到来がひしひしと迫る中、路線バスは地域の身近な生活の足としてますます重要になり、木更津市地域公共交通網形成計画では、移動ニーズを踏まえた路線バスの再編を掲げています。しかし、平成30年度、波岡地区や真舟地区を通行する路線バスは、一方的に大幅な2度の減便や路線変更を行いました。このような状況の中、平成31年3月議会で、地域とバス事業者、行政の間において、路線バスに関する意見交換が行えるような場を今後設けることとし、その開催に先立ち、本市が地域住民に対し、路線バスに関するアンケートの実施に向けた調整を行っていると答弁されました。
そこで、中項目2、小項目1、公共交通アンケートについて、進捗状況をお聞かせください。
また、アンケートを踏まえて、小項目2として、今後どのような取り組みを行うのか、お聞かせください。
さて、近年、自動車利用が普及している状態であるモータリゼーションの進展などにより、公共交通機関であるバスが、先月もイオンモール木更津・請西線の運行休止やアウトレットパーク・バスターミナル線の減便が行われるとともに、これまで見られなかった高速バスまでも減便となっています。利用者が少ないことから、収支改善を目的とした減便や運行休止などが相次いで行われていますが、そこで、中項目3、小項目1として、実際のそのようにしなければならないバス事業者の現状と抱えている課題について、お伺いします。
そして、小項目2として、このバス事業者の抱えている課題について、本市はどのような取り組みを行っているのかをお伺いします。
さらに小項目3として、バス事業者における現状や課題に対する取り組みを踏まえ、今後、持続可能な路線バスの再編を行うに当たり、どのような考えをお持ちか、お伺いします。
以上、1回目の質問を終わります。
89 ◯副議長(國吉俊夫君) 質問は終わりました。当局の答弁を求めます。岩埜教育部長。
90 ◯教育部長(岩埜伸二君) 私からは、大綱1、子どもを育む環境づくり・学校の教育環境について、中項目1、洋式トイレについて、ご答弁申し上げます。
初めに、小中学校のトイレの洋式化の現状及び計画についてでございますが、資料1をご覧ください。
まず、現状についてでございますが、校舎を新築・改築した、真舟小学校や木更津第三中学校は、洋式化率が100%となっている一方で、耐震化工事に伴う内部改修工事を実施していない、鎌足中学校、岩根西中学校などは、洋式化率は30%未満となっており、学校によりばらつきがある状況となっております。全体の洋式化率でございますが、小学校では72%、中学校では60%となっており、全体では68%となっております。
次に、今後の計画についてでございますが、災害時に避難所となる体育館につきましては、先行して洋式化率を100%とするため、来年度、トイレの洋式化工事を実施する予定となっております。また、校舎につきましては、来年度策定する学校施設長寿命化計画において、トイレの洋式化工事を計画に位置づけ、洋式化率の向上を図ってまいりたいと考えております。
次に、中項目2、ICT教育についてご答弁申し上げます。
タブレットを使用した学習の現状と課題についてでございますが、小学校では平成27年度より、中学校では平成30年度より、タブレットを導入いたしました。配備数につきましては、小学校では、1学級の児童数に合わせて、15台から41台の配備を行い、小学校18校に627台、中学校では各校に7台ずつ、中学校12校に84台配備を行っております。また、各学校には、持ち運び可能なアクセスポイントを3台ずつ配備しており、このアクセスポイントを教室のLANに接続することで、教室内でもインターネットが使用できる環境になっております。
次に、タブレットを活用した学習の状況でございますが、小学校においては、地域の歴史を調べ、写真や文字情報を加工し、プレゼンテーションを相互に行うなど、コンピューターの活用力の向上とプレゼンテーション能力の育成を目指した授業が行われております。また、保健体育科の授業でも、マット運動や跳び箱運動で、タブレットのカメラ機能を使い、児童の動きを撮影し、模範の画像と重ねて写すことで、技能の向上を図っております。中学校では、数学科の立体の学習において、回転体や切断面を視覚的に捉える学習や、理科では、タブレット画面上に音の波形を表示し、イメージしやすくした上で、音の性質を調べる学習など、各教科において、工夫を凝らした授業が行われております。さらに、部活動においても、タブレットのビデオ機能を使い、バスケットボールなどの試合の記録や、各自のシュートフォームをスロー再生しながら確認するなど、持ち運びに便利なタブレットは、教科以外でも広く活用されております。
課題といたしましては、中学校では、平成30年度に、12校の全ての普通教室にLAN整備を行いましたが、小学校におきましては、市内18校のうち6校の普通教室において、一部LANが未整備の状況にあり、全小中学校の普通教室以外の特別教室及び体育館についても、LANが未整備となっております。また、来年度、新学習指導要領の完全実施により必修となります、プログラミング教育等を考えますと、タブレットの台数は不足している状況にございます。さらに、学校においてICTを使う機会の増加に伴い、ネットワークへの負荷が挙げられますので、これらのLAN整備やネットワークの負荷に耐え得るだけの、高速回線の整備が必要であると考えております。
次に、中項目3、児童生徒の芸術教育について、ご答弁申し上げます。
芸術鑑賞の状況についてでございますが、芸術鑑賞を行った学校数と実施回数は、平成28年度が小学校15校、中学校8校の合計23校において、延べ33回、平成29年度は小学校16校、中学校8校の合計24校において、延べ38回、平成30年度は小学校17校、中学校10校の合計27校において、延べ41回となっており、緩やかではございますが、年々増加傾向にございます。実施方法につきましては、学校独自で鑑賞会を企画するケースが最も多く、県や市教育委員会、また、ロータリークラブ等の主催事業を鑑賞するケースもございます。今年度は、市教育委員会の主催事業を、3小学校、3中学校で開催することになっております。
鑑賞内容につきましては、音楽鑑賞が最も多く、交響楽、邦楽、オペラなど、さまざまなジャンルを鑑賞しており、近隣高等学校吹奏楽部を招いての演奏会も多数行われております。次に多いのは演劇鑑賞で、以下、絵画、落語、舞踊、書道など、多様な芸術文化に触れる機会を児童・生徒は得ており、生の芸術に触れることは、子どもの豊かな情操教育に大変有意義でございますので、今後も積極的に芸術鑑賞の場を設けてまいりたいと考えております。
私からは以上でございます。
91 ◯副議長(國吉俊夫君) 次の答弁者、岡田消防長。
92 ◯消防長(岡田清治君) 私からは、大綱2、まちの快適・うるおい空間づくり、中項目1、出産時の交通手段についてご答弁申し上げます。
緊急の対応についてでございますが、現状といたしましては、市民から陣痛による救急要請があった場合は、要請を断ることなく出動し、医療機関に搬送をしております。理由につきましては、自宅や医療機関へひとりで向かっている最中に分娩を開始してしまうことに、大きなリスクがあるからでございます。万が一の場合におきましても、救急車には分娩介助をするための資器材を有し、救急隊員も教育を受けておりますので、急なお産になりそうな場合や破水や陣痛により動くことのできない場合、そして、病院への交通手段が一切ない場合などは、妊婦自身の命と生まれてくる赤ちゃんの命にかかわりますので、迷わずに救急要請をしていただきたいと考えております。
私からは以上でございます。
93 ◯副議長(國吉俊夫君) 次の答弁者、鈴木健康こども部長。
94 ◯健康こども部長(鈴木賀津也君) 私からは、大綱2、中項目1のうち、子育てタクシーについて、お答えします。
子育てタクシーの導入につきましては、昨年、千葉県タクシー協会南房支部と意見交換をしております。その際、タクシー協会からは、当地域のタクシー会社の規模では、妊婦の方に対する優先的な配車を確保することは難しいとの意見でございました。しかしながら、市といたしましては、陣痛時にタクシーを少しでも利用しやすい地域となるよう、タクシー協会に対して、引き続き、導入に向け、働きかけをしてまいりたいと考えております。
95 ◯副議長(國吉俊夫君) 最後の答弁者、山口企画部長。
96 ◯企画部長(山口芳一君) 私からは、大綱2、中項目2、公共交通アンケートについて、お答えいたします。
初めに、進捗状況についてでございますが、昨年の6月と12月の2度にわたり、八幡台ニュータウン線やシーアイタウン線で、大幅な減便を伴ったダイヤ改正が行われ、また、真舟団地・君津中央病院線が新設されましたが、この新設に伴い、真舟団地循環線が廃止されたところでございます。これらのダイヤ改正に伴い、市民生活への影響が懸念されることから、市では、大久保、八幡台、羽鳥野、烏田、真舟地区の市政協力員の方々にご協力をいただき、7月上旬から、路線バスに関する需要を把握するためのアンケートを、地域住民を対象に実施し、8月下旬に、全ての地区のアンケート票の回収が終了いたしました。現在は、地区ごとのデータの集計や分析作業を行っているところでございます。
次に、今後の取り組みについてでございますが、アンケートの分析結果を用いまして、市が、地域住民の皆様や交通事業者を交えた意見交換会を順次開催し、地域公共交通網形成計画の基本理念である、地域とともに進めていく、利用者のニーズに応えた、わかりやすく使いやすい公共交通体系の構築を目指し、持続可能なバス路線の再編に取り組んでまいりたいと考えております。
続きまして、中項目3、バス事業者の現状について、お答えいたします。
初めに、現状と課題についてでございますが、バス事業者に確認したところ、全国的に人手不足が深刻化する中、バスやタクシー等の運転手については、他の職種と比較して人材確保が難しい状況が続くとともに、運転手の高齢化により、退職者も増加しているなど、恒常的に運転手が不足していることにより、現行のバス路線を維持することが困難な状況が続いているとのことでございます。また、バス利用者は、近年わずかながら増加傾向にあるものの、収支の改善に至っていないことなどが、課題となっていると伺っております。
次に、現在の取り組みについてでございますが、バス事業者に確認したところ、運転手の不足を補うため、バスの運転に必要な大型2種免許を取得するための費用を負担したり、就職情報誌への運転手募集の掲載や、機会あるごとに行政や民間企業が開催する就職者説明会へ参加するほか、高校や大学を訪問し、求人案内を行っているとのことでございます。また、運行収支の改善については、経営の合理化を行うとともに、路線バスを身近に感じていただくため、小学生に対するバスの乗り方教室や、地域のお祭りへ出向きバスの乗車体験を実施するなど、モビリティマネジメントの推進に取り組んでいるとのことでございます。さらに、今月中旬から11月上旬にかけ、太田循環線の沿線飲食店と連携し、バス車内と参加店舗内に設置されたQRコードをスマートフォンなどで読み込み、必要事項を入力して送信することで、交通事業者のオリジナルグッズが抽選で当たる、モバイルスタンプラリーを企画し、バス利用促進に向けた取り組みを行うと伺っております。
次に、今後の路線バスの再編についてでございますが、路線バスに関するアンケートや意見交換会などにより、引き続き、バス利用者の意向等を確認していくとともに、バス事業者の課題や課題の解決に向けた取り組みを踏まえながら、地域の需要に沿った、路線バスの再編を行ってまいりたいと考えております。
私からは以上でございます。
97 ◯副議長(國吉俊夫君) 答弁は終わりました。神蔵議員。
98 ◯2番(神蔵五月さん) ありがとうございました。
それでは、一問一答に移らせていただきます。
初めに、洋式トイレについてです。
今までも先輩議員の方々が、この件については何度も質問をしてこられたことは、私も存じ上げております。しかしながら、ここであえて質問させていただくのは、洋式トイレがないため、あるいは、あるけれど教室の近くになくて、なかなか行けないお子さんが、お腹が痛いのを我慢して帰ってくるなどのお話を、議員になってから、この短い期間に何回か伺っているからです。安心して学校生活が送れるように、今後の計画もあると思いますが、一時的にも、このような児童が困らないような対策を考えていただけますでしょうか。
99 ◯副議長(國吉俊夫君) 当局の答弁を求めます。土居総務部長。
100 ◯総務部長(土居和幸君) トイレの洋式化工事につきましては、学校施設長寿命化計画を策定し、実施してまいります。この洋式化工事は、床の乾式化や天井や壁も含む、全面的な大規模改造となっており、今後、計画的に改修をしていく予定となっております。したがいまして、改修までの間は、簡易的ではありますが、便器のみを洋式に取り替えるなどの対応を行ってまいりたいと考えております。
101 ◯副議長(國吉俊夫君) 神蔵議員。
102 ◯2番(神蔵五月さん) ありがとうございました。何とぞ、子どもたちのためにお願い申し上げます。
次に、ICT教育ですが、タブレットを使用した学習の効果と現状はよくわかりました。私たちの時代と比べてはいけませんが、今の児童・生徒の学習環境はうらやましい限りです。タブレットはあらゆる手段に手軽で便利で、学習するためのアイテムとしては、必需品となっていくことでしょう。
来年度の小学校の新学習指導要領で実施されるプログラミング教育は、将来どんな職業につくにせよ、時代を超えて、普遍的に求められる力を育成するものとして始まりますが、今、タブレットの台数が不足している状況と伺いました。それに対応するためには、今あるコンピューターも活用しなければならないと思います。タブレットを含む、コンピューターの稼働率はどのくらいでしょうか。
103 ◯副議長(國吉俊夫君) 答弁を求めます。岩埜教育部長。
104 ◯教育部長(岩埜伸二君) 今年度4月から7月の、タブレットを含むコンピューター稼働率につきましては、小学校が平均で70.3%、中学校が平均で62.1%となっており、昨年度と比較いたしますと、それぞれ増加傾向となっております。
105 ◯副議長(國吉俊夫君) 神蔵議員。
106 ◯2番(神蔵五月さん) わかりました。なかなか高い稼働率だと思います。木更津市のICT教育の意識の高さがわかります。
さて、実際、プログラミング教育導入に当たり、それを取り扱われる教職員の研修体制はどうなっていますでしょうか。
107 ◯副議長(國吉俊夫君) 岩埜教育部長。
108 ◯教育部長(岩埜伸二君) プログラミング教育導入に向け、教職員の研修も重要であると考えております。教育委員会では毎年、教職員の夏季休業期間を利用して、教職員コンピューター研修を実施しております。今年度は8月に4日間、計8講座を実施し、延べ114名の教職員の参加がございました。この研修では、校務や授業などで使用する機器やソフトについての研修だけではなく、外部から講師を招いて、プログラミング教育についての研修も実施いたしました。また、各小学校からの要請に応じ、指導主事を講師として派遣し、プログラミング教育についての校内研修を実施しております。
なお、本年度、情報教育の指導力向上を目的とした県プログラミング研修へ、各小学校より1名ずつの18名が受講しております。
109 ◯副議長(國吉俊夫君) 神蔵議員。
110 ◯2番(神蔵五月さん) わかりました。先生方も暑い中、ご苦労さまでございます。今、教員のやることが増えておりますが、このように積極的に研修を受けていただいていることに、安心と期待が持てます。文部科学省も2020年までに、1日の授業で1回は1人1台の環境で学習できるように、3クラスに1クラス分相当の端末整備を掲げています。本市のICT教育の環境整備が、子どもたちの学習に支障なく進んでいくことをお願いしたいと思います。
次に、芸術鑑賞についてですが、芸術鑑賞を行った学校数と実施回数を教えていただきましたが、学校によって偏りがありますでしょうか。
111 ◯副議長(國吉俊夫君) 岩埜教育部長。
112 ◯教育部長(岩埜伸二君) 学校行事を含めた教育課程の編成が学校独自ということもあり、実施回数は学校により若干異なりますが、どの小中学校も時期を見て実施しております。
113 ◯副議長(國吉俊夫君) 神蔵議員。
114 ◯2番(神蔵五月さん) わかりました。
学校では、ほかの行事もあるため、芸術鑑賞の回数には限りがあると思います。繰り返しになりますが、子どもたちには生の演奏や芸術を一回でも多く体験してもらいたいと思います。学校の教育以外で児童・生徒が受けられる芸術鑑賞の機会としては、どのようなものがあるでしょうか。
115 ◯副議長(國吉俊夫君) 岩埜教育部長。
116 ◯教育部長(岩埜伸二君) 文化課が所管する、芸術文化に親しむまちづくり振興事業の中で、プロの芸術家などによるコンサートを開催しており、大人から子どもまで鑑賞できるよう実施しております。令和元年度は、6月に千葉県警察音楽隊のコンサートを行ったほか、あと2回のコンサートを実施する予定でございます。
117 ◯副議長(國吉俊夫君) 神蔵議員。
118 ◯2番(神蔵五月さん) わかりました。
このような機会に少しでも多くの児童・生徒が参加してくれるよう、何か工夫をされていますでしょうか。
119 ◯副議長(國吉俊夫君) 岩埜教育部長。
120 ◯教育部長(岩埜伸二君) 各コンサートにつきましては、学校を通じ、児童・生徒分の案内を配布し、周知を図っております。
121 ◯副議長(國吉俊夫君) 神蔵議員。
122 ◯2番(神蔵五月さん) ありがとうございます。児童・生徒全員分を配る意気込みは、子どもたちに芸術文化を浸透させようとの思いを感じます。
思いがあるのに、文化の殿堂がないことが残念でなりません。今はこの件に触れることはいたしませんが、子どもたちのために、創意と工夫と努力で、芸術文化に触れる機会をたくさんつくっていただきたいと思います。
次に、出産時の交通手段でございますが、妊婦を救急搬送される際は、きちんと出産予定の病院に搬送されますでしょうか。
123 ◯副議長(國吉俊夫君) 答弁を求めます。岡田消防長。
124 ◯消防長(岡田清治君) 妊婦の状態にもよりますが、ふだんからその方を診察している病院が適切と判断し、出産予定病院へ搬送するための病院交渉を行います。
125 ◯副議長(國吉俊夫君) 神蔵議員。
126 ◯2番(神蔵五月さん) わかりました。以前、たらい回しにされたというニュースもありましたので、安心いたしました。
先ほどのお話では、残念ながら、今のところ、タクシー会社では妊婦の方に対する優先的な配車の確保は厳しいとのことでしたが、やはり、子育て支援として、子育てタクシーのようなものがあると助かると思います。タクシーを気兼ねなく呼べるように、ぜひとも働きかけをよろしくお願いいたします。
次に、公共交通のアンケートの件ですが、今回、アンケートの対象だった市民の方からは、「アンケートにしっかり書き込んだからね」「絶対に書いたものを活かしてね」などの声をいただいております。
さて、今回のアンケートの分析結果は公表されますでしょうか。されるのであれば、どのような形で行われますか。また、意見交換会などはいつ頃予定をしておりますか。
127 ◯副議長(國吉俊夫君) 答弁を求めます。山口企画部長。
128 ◯企画部長(山口芳一君) アンケートの分析結果につきましては、地域住民の皆様との意見交換会の際に、資料として活用してまいります。また、意見交換会の開催日につきましては、真舟地区は今月15日の日曜日に、真舟地区以外の大久保・八幡台・羽鳥野・烏田地区は来月31日の木曜日に、それぞれ公民館や集会場において、開催を予定しております。
129 ◯副議長(國吉俊夫君) 神蔵議員。
130 ◯2番(神蔵五月さん) 分析も意見交換会も早くに決めていただき、市民も本市の取り組みに対する姿勢を酌んでくれると思います。
さて、市がモビリティマネジメントなどの推進で、バス利用促進にも力を入れていることがよくわかりました。その中で、私は、バス事業者の人手不足については、とても深刻なことだと思っております。人手不足のために、今いる運転手にしわ寄せが来て、過密な勤務ダイヤが組まれたり、過労死してしまうような多くの残業をこなさないと、家族の暮らしが成り立たないような給与体系など、本当に苛酷な労働環境にあるようです。その結果、今年4月、神戸市内で市営バスが歩行者を次々とはね、死傷者8人を出す事故が起きたことは、記憶に新しいと思います。起こるべくして起こってしまったと話している、運転手仲間もいるようです。
本市も運転手の確保に、求人案内など取り組んでいただいていますが、やはり、人材確保には給与体系などが重要なところだと思います。バスの運賃もいわば公共料金ですので、運賃を簡単に上げることはできません。市民がもっと便利になってもらいたいと願い、路線バスの再編を考えても、この悪循環では、なかなか改善できないかと思いますが、市としてはどのようにお考えでしょうか。
131 ◯副議長(國吉俊夫君) 山口企画部長。
132 ◯企画部長(山口芳一君) 市といたしましては、モビリティマネジメントを促進した上で、地域との意見交換会などにより、地域の需要に合った路線バスの再編を行うことが、バス事業者の収支や運転手の労働条件等の改善につながるものと考えておりますので、引き続き、現在の取り組みを推進してまいりたいと考えております。
133 ◯副議長(國吉俊夫君) 神蔵議員。
134 ◯2番(神蔵五月さん) わかりました。
路線バスもそうですが、タクシー会社も同じような状況だと伺っております。モビリティマネジメントの促進の効果でしょうか。市民の方から、「路線バスを便利にしてと言っても、私たちも協力をしなくちゃいけないね」とおっしゃってくださる方もいます。市と市民とともども、この公共交通の問題を捉えていかなくてはいけないという、意識が出てきたことだと思っております。国土交通省も運転手の人材確保のために、今年度中に、運送会社やバス会社の働きやすさを評価する制度を創設することにされています。すぐに改善するのは難しい問題ですが、市民の声をともかくも大事にしていただきたいと思います。最初に紹介したエアコンの前に正座をしていた子どもたちのように、手を合わせるまではしなくても結構ですが、市民に少しでも喜んでいただけるよう、市政に携わらせていただいている一人として、私自身、さらに勉強し、成長してまいりたいと思いますので、これからもよろしくお願い申し上げます。
これで質問を終わります。
135 ◯副議長(國吉俊夫君) ここで午後2時10分まで休憩いたします。
(午後1時47分)
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136 ◯副議長(國吉俊夫君) 休憩を取り消し、本会議を再開いたします。
(午後2時10分)
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137 ◇斉 藤 高 根 君
◯副議長(國吉俊夫君) 次の質問者は斉藤高根議員ですが、質問の中で資料を使用したいとの届け出がありましたので、これを許可いたしました。資料については、会議システムに登録のとおりであります。
それでは、斉藤議員、質問席にお願いいたします。斉藤議員。
138 ◯17番(斉藤高根君) 議場の皆さん、こんにちは。斉藤高根であります。午後のひととき、おつき合いをください。
さて、サンマが不漁だそうです。大間のマグロが危機だそうです。木更津市に目を向けてみましょう。アサリがほとんどとれません。バカ貝が食べたいとスーパーで愛知産のゆで身を買ってきました。イシガレイが食べたいですね。これまたほとんどいなくなりました。一体どうなってしまったんでしょう。
それでは、大綱1、環境について伺います。
ちょっと前まで、皆さん覚えておいででありましょうか、環境ホルモンという言葉がはやり、目に見えない悪影響を騒ぎ立てました。しかし、最近は、マスコミを含めて、そうは聞かなくなりました。今度、マスコミは、はやりのように、ウミガメの鼻にストローが刺さった映像をこぞって流しています。ストローは、マイクロプラスチックではなく、そのままの形で亀さんの鼻に入って、悪さをしたのでしょうね。
さて、東京都では、夢の島というところがありました。有明近くの埋め立て地で、ごみを捨てる場所でありまして、フェンスにはレジ袋が真っ白にへばりついていました。したがって、そのフェンスを越えるレジ袋は、北風に乗って、私たちの漁場まで流れてきました。レジ袋はあたかもクラゲのように、潮に乗ってふわふわと流れ、クラゲを食べる魚は間違えて食べてしまうようです。
また、よく風船が飛んできました。ヘリウムを入れると、しばらくの間は飛んでいます。今から25年ほど前、私は、金田連合子ども会育成会の会長を仰せつかっておりましたが、それまでの風船飛ばしは、環境を考えて廃止しようということになりました。都合よく副会長もノリ養殖業者でしたので、賛同を得まして、以来飛ばさないことにしました。風船はノリ網に絡みつき、なぜかねばねばになり、ノリとともに吸い込んで製品に紛れ込むと、さあ大変です。ノリはこのような異物が紛れ込んでいると、その全てのロットが返品されるという約束で、漁業者自ら大変な事態になるので気をつけましょうということで、風船は飛ばさないと決定したわけであります。
今、漁師の間では、どうしてアサリがとれない、これが大きな問題です。マイクロプラスチックをアサリが食べてしまい、生殖能力に影響を与えているとか。それまでは、環境ホルモンがアサリなどの生殖に影響を与えているような説がありました。
議長の許可を得まして、資料として皆さんに見せたいものがあります。これまた漁業協同組合の特別な許可を得まして、漁場からサンプルとして採取させていただきました。百聞は一見にしかず。つまり、言葉で100回言うよりも、こうして見ることができれば、そうなのかなと納得していただけると思い、見ていただきます。言論の場ではありますが、実物をお見せできるのは、私が私であるあかしなのです。
大きさは2ミリから5ミリほどのアサリの稚貝が入っております。生まれたのは、令和に改元された頃の4月か5月と推測されます。つまり、生後4ヶ月ぐらいのアサリであります。幸いここ数年、アサリの自然発生があります。限定的に、これまでの漁場全面でなく、岸側に偏った発生は不思議でなりませんが、岸に近いほど生息があると、そして、毎年死んでしまうと、こういう繰り返しでございます。何とか生き延びさせることができないものでしょうか。
また、偶然とは恐ろしいもので、稚貝を採取してきて、さて、どう持ち帰ろうと思案していると、沖合からペットボトルが流れてきました。このペットボトルがそうです。決してつくり話でなく、本当のことです。
そんな環境を願って、質問をさせていただきます。
また、昨日の竹内議員の質問の中に、漁業士制度についてお話がありました。そうです。私が漁業士でございます。木更津市では、男性漁業士は私しかおりません。女性漁業士がもう一人いらっしゃいます。千葉県の知事の認定制度で、私は、青年漁業士を経て、現在、指導漁業士という立場をいただいております。また、そのお答えの中で、本市から2名の申請が行われているということでありますが、1人は友人の息子、そして、もう一人は私の息子であります。このまま認定されますと、全国でも珍しい親子漁業士になってしまうのです。ここ数年、本市からは、女性漁業士と私と、たった2人で寂しい活動をしてまいりました。主な活動として、全国豊かな海づくり大会に参加したり、小中学生に啓蒙活動をしたり。また、最も大きな役割は、各所属の組合でリーダー的な役割を担わせて人づくりをすると、これが主な目的でございます。
ということで、与えられた役割を果たすためにも、この質問がありますので、よろしくお願いをいたします。
それでは、まず、大きく聞いていきます。
中項目1、海に流れるものについて。
資料1、環境ホルモンの抜粋をご覧ください。この文章は読みませんので、皆さん、時間があったら、目を通していただければ幸いだと思います。
小項目1、環境省によると、環境ホルモンは人体に影響することはないとの公式な見解を出されていますが、本市においてはどのように考えて、その対策はなされているのか、お聞きします。
小項目2、本市において、マイクロプラスチック対策はどのようになされているのかをお聞きいたします。
さて、コンビニでは、1品でもレジ袋に入れてくれます。私は「レジ袋は要りませんよ」とよく言います。
中項目2、容器やレジ袋について伺います。
レジ袋の減量について、行政として対策をとられているのか、また、今後の取り組みについて伺います。
実は、今日も私、市役所に来る途中、コンビニでアイスコーヒーを買い求め、プラスチックカップ、そしてストロー、乳化製品を2個、コーヒーに入れてきました。
プラスチック容器について。
このもったいないほどの1回だけの使用のカップは、廃棄すると燃えるごみで燃やされてしまうのでしょうか。このカップの対策は考えているのでしょうか。
レジ袋と並んで、最近の象徴は、何といってもペットボトルです。皆さん、ペットボトルのペットは何の略かご存じでしょうか。ほとんどの方がご存じだと思いますけれども、ポリエチレンテレフタレート製のボトルを略して、ペットボトルと呼んでおります。ストローが海に流れている場面に出会ったことはありませんが、先ほどのように、ペットボトルは、ほぼどこかに必ず海で見つかります。これが細かくなると、多分マイクロプラスチックになるんでしょうか。
それでは、ペットボトルについて。
本市の消費されたペットボトルの再利用はどのくらいされているのでしょうか。また、ペットボトルは最も簡便に捨てられやすいのですが、これからの対策をお教えください。
中項目3、なぜこれらのものが海に多く流れているわけですか。その過程と影響についてお聞きします。
小項目1、どうしてプラスチック類が海に流れ出るのでしょうか。考察を伺いたいと思います。
小項目2、漁業への影響をどのように考えておるのでしょうか。これも考察をお願いしたいと思います。
以上で大綱1を終えます。
続いて、大綱2、農振農用地について伺います。これは6月議会に引き続いての農振農用地の質問でございます。
農振農用地について改めて伺うものですが、まずは、資料2、見立と伊豆島の色塗りの写真、そして私の撮った写真を見てください。双方とも農振農用地でございます。
市内の農振農用地の中には、今言った見立地区、そして伊豆島地区、この伊豆島地区は、ほぼこの近くがポルシェが来る予定の場所でございます。そこは残してあるように思えます。ここも農振農用地に指定されているにもかかわらず、全く耕作をされず、荒廃しているような農地でございます。農振農用地区域は、1点目として、集団的に存在する農地、2点目として、土地改良事業の施行に係る区域内の土地などの生産性の高い農地などを、農業上の利用を確保すべき土地として指定された土地であることを踏まえれば、果たして、これら荒廃した農地を農振農用地として指定したままでよいのか、大いに疑問に思うところであります。そして、疑問に思ったままで、これまでずっとこれでいいのかと思い続け、これをどう誰が解決するのか考えました。私たちが声を出し続けねばならないことを認識しました。本来であれば、法律を変えていくことが一番だと思いますが、私たちの立場はそれができません。しかし、私は、農振農用地を所有している当事者として、声を上げることが必要だと思います。農振農用地を所有していない方々は興味がないかもしれませんが、農振農用地を所有していなく、なおかつ農業を営んでいない方々が、今、法律を運用しているのが現実ではないでしょうか。なぜ、現場の声が届かないのかという思いでいっぱいであります。
そこで、中項目1、荒廃した農振農用地についての小項目1、現状について伺います。
このような荒廃した農振農用地の現状を、市としてはどのように捉えているのか、伺いたいと思います。
次に、小項目2、除外について伺います。
このような荒廃した農振農用地の指定を解除できないのか、伺います。
次に、小項目3、農業委員会との連携について伺います。
農振農用地も農地であることを踏まえれば、農地法を所管する農業委員会と連携し、知恵を出し合うことで、何か打開すべき対策はないのか、伺うものであります。
続いて、中項目2、これからの農振農用地について。
平成28年3月に一部改正された、本市の市街化調整区域における地区計画ガイドラインは、地域の方々の意見を聴くための説明会が各地域で行われてきたことは、記憶にも新しいところであります。
そこで、資料3、ガイドラインを見てください。これは木更津市のホームページにあります。
金田地域を見てください。金田西地区区画整理を囲むように、農振農用地が灰色に色付けされております。金田西地区の区画整理事業地周辺では、一部まとまった農振農用地を調整ゾーンとして、その周辺については自然環境共生ゾーンとしております。
そこで、小項目1、土地利用計画ガイドラインとの関係について伺います。
本ガイドラインにおけるゾーンの設定の考え方、特にこの灰色の部分でございます。及び、農振農用地との関係について伺います。また、このような調整ゾーンの農振農用地を除外できないのか、伺います。
最後に、小項目2、抜本的な見直しについて伺います。
昭和49年頃、農振農用地の定めができ上がったようです。当時の時代背景からは、平成を経て、令和の時代を迎え、大きく変貌しております。国内の食料自給率は、前回の議会で伺ったとおり、年々低下しております。既に40%を切っているといいます。それでも、農地は減らさないと言い張ります。農業従事者を増やすといっても、誰もやりたがらない。皆さんだって、自分の息子にはやらせたがらないでしょう。農業って休みがないんです。休もうと思っても、仕事は次から次へと出てきます。有給休暇という言葉はないのです。休めばツケがそのあしたから出てくるわけです。皆さん、それを承知ですから、農業を継がせない。もっと安定した職業につかせたいという思いは、皆さんにあると思います。したがって、農地は次第に荒れてくるのは当然なのです。大規模農家を増やそうという施策は、ごく一握りの農業者を助けるだけで、農地所有者を利する施策ではありません。もっとその地域の活性化に寄与できるような、施策を考えてほしいと思います。
余談ではありますが、我が家は、日々のあぜの草刈りから田んぼの草取り、水回り、水路掃除、そのほか維持管理は、私ができ得る限り行います。腰が痛くて大変なんですけれども、水田を守るということは、地域の安全を守ることと同じだから、私は、体の続く限り、稲作農家を続けたいと思います。ところが、今年はあの長雨、皆さん覚えておりますか。途中で非常に心配しました。花が咲いてから、毎日穂を取りながら、実が入るのか入るのかと心配しておりました。しかし、結果は平年作かそれ以上であり、ほっとしているところであります。誰かがつぶやきました。「あなたがいなくなったら、こんな仕事、誰がやるの」。しかし、本当の願いは、私は、これまでどおり近所の農家の人々が集まって、用水路、排水路の掃除をして、お茶を飲んだり、相談しながら農業を続け、今年のできはどうだと、そんな話をしながら1年間を過ごす、それが地域のむつみ合いにつながると思います。しかし、現実は、荒廃する農地を解消し、新たな土地利用を進めるためにも、抜本的に農振農用地の区域全体を見直す必要があると考えますが、改めて、今回も市の見解をお聞かせください。
以上で1回目の質問を終わります。
139 ◯副議長(國吉俊夫君) 質問は終わりました。当局の答弁を求めます。江尻環境部長。
140 ◯環境部長(江尻益男君) 私からは、大綱1、環境についてお答えいたします。
まず、中項目1、海に流れるものについてのうち、環境ホルモンについてでございますが、これは内分泌かく乱物質ともいわれており、生きものの複雑な機能を調整するために重要な役割を果たしている、内分泌系の働きに影響を与え、生き物に障がいや有害な影響を引き起こす作用を持つ物質でございます。本市といたしましては、環境ホルモンに対する具体的な対策は講じておりませんが、国が定めた新たなプログラムであるEXTEND2016の中で、化学物質による内分泌かく乱作用に伴う環境リスクを適切に評価しつつ、OECD等を通じた試験法の確立への協力や、知見・情報の収集を行うなどとしていることから、これらの動向を注視してまいりたいと考えております。
続きまして、2点目の、マイクロプラスチックについてでございますが、要因として考えられるものとして、不法投棄やごみのポイ捨てなどにより、海に直接捨てられるか、また川に捨てられたプラスチック類のごみが川を下り、やがて海に流れ出ることにより、時間を経て、マイクロプラスチックになるものと考えられます。本市の対策でございますが、本年度、新たに、ごみのポイ捨て防止啓発用ポスターを作成し、商工会議所の会員を初め、市内の各事業所やコンビニエンスストアなど、約2,400ヶ所にポスターを配布し、掲示の依頼をしたところでございます。また、例年5月に実施しております盤洲干潟クリーン作戦を初め、同月末のごみゼロ運動、8月の矢那川清掃、10月の海岸清掃、2月の河川清掃等、住民参加型のボランティア美化清掃活動を実施することにより、海に流れ出すプラスチックごみの抑制に取り組んでいるところでございます。また、本年度からは、盤洲干潟クリーン作戦の実施時に、新たな取り組みといたしまして、マイクロプラスチックごみの現状と対策に係るパネル展示を行い、参加者の方々にクリーン作戦の意義をご理解いただき、さらに自然環境の保護に対する意識の啓発を図ったところでございます。
続きまして、中項目2、容器やレジ袋についてお答えいたします。
まず、プラスチック容器についてでございますが、平成16年4月から実施した家庭系ごみの有料化にあわせ、ごみの減量化・資源化をさらに促進するため、指定ごみ袋による、容器包装プラスチックの分別回収を実施しているところでございます。平成30年度実績で申し上げますと、本市が回収した容器包装プラスチックにつきましては、約635トンが日本容器包装リサイクル協会の再商品化ルートにより、リサイクルされているところでございます。本市の対策といたしましては、ホームページや広報きさらづでの周知を初め、本年度からきさらづ出前講座に登録し、地域からの申し出があった際に、ごみの出し方、分別などについて、周知を図ってまいりたいと考えております。
次に、レジ袋についてでございますが、本市の取り組みといたしましては、例年秋に実施しておりますリサイクルフェアにおいて、3Rの推進を啓発することにあわせ、レジ袋の使用を控えていただくため、3Rに関するアンケートにご協力いただいた方に、エコバッグの配布を行うなどの取り組みを行っているところでございます。具体的な数値は把握できておりませんが、エコバッグを使用する方は年々増えているものと感じております。また、各企業の取り組みといたしましては、レジ袋の有料化の実施や、レジ袋を受け取らない方へのエコポイントの還元など、ごみの減量化・資源化に努力していただいております。本市といたしましても、あらゆる機会を通じ、レジ袋の使用の抑制、エコバッグの普及促進など、環境に対する意識の啓発を図ってまいります。
次に、ペットボトルについてでございますが、ごみの減量化・資源化をさらに促進するため、指定ごみ袋による、瓶・缶・ペットボトルとして、分別回収を実施しているところでございます。平成30年度実績で申し上げますと、本市が回収したペットボトルにつきましては、約623トンが日本容器包装リサイクル協会の再商品化ルートにより、リサイクルをされているところでございます。ペットボトルの不法投棄対策でございますが、先ほどもご答弁をいたしましたが、盤洲干潟クリーン作戦やごみゼロ運動を初めとした、各ボランティア美化清掃活動を通しまして、自然環境への意識の啓発を図りながら、環境美化の推進と美観風致の維持を図ってまいりたいと考えております。
続きまして、中項目3点目、過程と影響についてお答えいたします。
まず、なぜ海に流れるのかでございますが、不法投棄やごみのポイ捨てなどにより、海に直接捨てられたり、また、河川に捨てられたごみが海洋に流出するなどの要因があるものと考えられます。
次に、漁業への影響についてでございますが、斉藤議員がおっしゃいますとおり、近年、マイクロプラスチック問題などが、大きく報道されているところでございます。また、海洋や河川への不法投棄やごみのポイ捨てがあるのも事実でございますので、環境部といたしましては、少なからずとも漁業への影響はあるものと感じているところでございます。本市といたしましては、各種施策を総合的かつ効果的に展開し、環境への意識を啓発することにより、環境美化の促進及び美観風致の維持を図りながら、不法投棄やごみのポイ捨てがされない環境を整備してまいりたいと考えております。これらの取り組みを地道に継続していくことにより、海洋環境の保全にも寄与できればと考えております。
私からは以上でございます。
141 ◯副議長(國吉俊夫君) 次の答弁者、栗原経済部長。
142 ◯経済部長(栗原由和君) 私からは、まず、大綱2、農振農用地についての中項目1、荒廃した農振農用地について、お答えをいたします。
初めに、現状についてでございますが、議員ご指摘の市内畔戸地区や伊豆島地区における現状について確認したところ、ご指摘のとおり、現在は一部耕作されていない状況が見受けられたところでございます。農用地区域は、農業振興地域の整備に関する法律、いわゆる農振法第10条第3項各号に規定されるとおり、10ヘクタール以上の集団的農用地や、土地改良事業等の施行に係る区域内の土地など、農業上の利用を確保すべき土地として指定された区域でございます。したがいまして、この要件を満たさなくなった土地であるかどうか、また、周辺の土地において営農活動を行っている農業者への影響や、本市の農業振興施策を効率的に実施することに影響を及ぼすかどうか、土地所有者の意向等を踏まえ、総合的に判断してまいりたいと考えております。
次に、除外についてでございますが、農林水産省の農業振興地域制度に関するガイドラインにおきましては、農用地区域としての要件を満たさなくなった土地の扱いについては、市町村の判断によるものとされております。その際、農用地としての要件を欠くこととなった農地の除外については、農振法第12条の2第1項の規定による基礎調査の実施を行う必要がございます。この基礎調査につきましては、市内全ての農用地等の面積、農業就業人口の規模を初め、農用地等の保全及び利用の状況など、多岐にわたる調査項目があり、加えて、調査に係る期間や経費などを総合的に判断し、検討しなければならないものと考えております。
次に、農業委員会との連携についてでございますが、農地法に規定する農地に該当しないと判断された農用地区域内の土地、いわゆる非農地に係る除外について、国のガイドラインでは、当該土地を除外しても、周辺の農業生産に悪影響を及ぼすおそれがない土地であることなどが明らかな場合を除き、農用地等とすることが適当な土地として、農用地区域に残置しておくことが適当であるとしております。そのため、議員ご指摘の荒廃した農振農用地について、農用地区域に残置しておくことが、本市の農業振興にとって、適当であるかどうか、周辺農地への影響や土地所有者の意向等を確認しつつ、農業委員会と対応を協議してまいりたいと考えております。
続きまして、中項目2、これからの農振農用地についてお答えいたします。
まず、土地利用計画ガイドラインとの関係についてでございますが、市街化調整区域における都市計画の土地利用方針については、木更津市都市計画マスタープランにおいて、原則として、新たな市街地の拡大を抑制するものとするが、ゾーン区分により、適切な土地利用の規制誘導を図るとしており、金田地区を3つのゾーンに区分しております。1つ目は、木更津金田インターチェンジ周辺のインターチェンジ周辺開発誘導ゾーンとして、地区計画制度の活用により、広域交通ネットワークの特性を活かし、物流・業務・商業等、地域振興に寄与すると認められる施設の立地について、適正な土地利用の規制誘導を図ることとしております。2つ目は、既存集落周辺の自然環境共生ゾーンとして、人口減少や高齢化の進行により集落機能の低下が懸念される地区は、地区計画制度の活用により、住宅、日常生活を支える店舗等の立地を誘導することとしております。3つ目は、これら2つのゾーンに含まれない区域を調整ゾーンとして、現時点で、都市計画としての土地利用の方針が明確に示されておらず、今後、土地利用が具体化する段階で、適切な土地利用の方向性を検討することとしております。
このことから、調整ゾーンにおきまして地区計画を活用したまちづくりに取り組もうとする場合は、まずは、木更津市都市計画マスタープランのゾーニングを変更する必要がございます。
なお、農振農用地につきましては、ゾーニングにかかわらず、地区計画の区域に含めることはできず、それ以外の農地については、具体的な土地利用計画がなければ、農地を地区計画の区域に含めることはできないとされております。お尋ねの調整ゾーンの農振農用地の除外につきましては、土地利用計画が具体化する段階で、農振法に基づく5要件に照らし、判断することとなります。
次に、抜本的な見直しについてでございますが、農用地区域の全体の見直しにつきましては、昭和49年度に策定し、平成22年度に最終見直しを行った、木更津市農業振興地域整備計画の変更、いわゆる全体見直しを、農振法に基づく基礎調査の実施を経て行う必要がございます。前回の見直しを行った際は、約2年間、随時の除外申請を凍結する必要があり、見直しに係る予算も要したことから、今後の見直しの時期につきましては、同意機関である県や、関係部署と協議の上、検討してまいりたいと考えております。
私からは以上でございます。
143 ◯副議長(國吉俊夫君) 答弁は終わりました。斉藤議員。
144 ◯17番(斉藤高根君) ありがとうございました。
それでは、2回目の質問に移らせていただきます。
まず、大綱1、環境ホルモンについては、環境省は、人に対して安全であると宣言をしておりますが、ビスフェノールAなどが本当に環境に影響を与えるのか、お答えになれますか。
145 ◯副議長(國吉俊夫君) 答弁を求めます。江尻環境部長。
146 ◯環境部長(江尻益男君) ビスフェノールAという化学物質でございますが、一部の食品用の容器等にも原料に使用されているもので、食品用の容器等は体内に取り込まれる可能性のある化学物質の発生源となることから、公衆衛生の見地から、飲食によって起きる健康被害を防止するため、食品衛生法で規制されており、必要なものについては、規格基準が定められております。飲食物に移行したビスフェノールAによる健康への悪影響を防止するために、各種毒性試験に基づいて、人に毒性があらわれないと考えられた量をもとに、2.5ppm以下という溶出試験規格が設けられております。しかしながら、平成20年頃に、動物の胎児や牛の子どもに対して、毒性試験では有害な影響が認められなかった極めて低い用量の投与により影響が認められたことから、妊娠されている方や乳幼児がこの物質を摂取すると、影響があるという懸念も持たれております。
こうしたことから、厚生労働省では、ビスフェノールAの摂取をできるだけ減らすことが適当と考え、関係事業者に自主的な取り組みの推進を要請しているところでございますことから、少なからず影響はあるものと認識しているところでございます。
以上でございます。
147 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員。
148 ◯17番(斉藤高根君) 大体大丈夫だけれども影響はあるのかなと、何かこう、どちらともとれるようなお答えでございました。これは我々もよくわかりませんので、今度は都市整備部長にお聞きいたします。
例えば、お風呂やトイレの洗剤に「まぜるな危険」という表示の洗剤なども、下水道に流れ込むこともあります。それらがどのように化学分解を起こし、そして海に流れ込むのか、よくわかりませんが、環境基準内であると、果たして海の環境に対して安全と言えるのか、疑問に思います。さらには、昨今さまざまな洗剤とか廃棄物が出てきておりますので、その検査は全ての化学物質が検出される検査方法なのか、お聞きいたします。
149 ◯副議長(國吉俊夫君) 答弁を求めます。渡部都市整備部長。
150 ◯都市整備部長(渡部史朗君) 下水道の放流水につきましては、環境大臣が定める排水基準に係る検定方法により、水質検査を実施しております。この方法によりまして、水質汚濁防止法による生活環境項目15項目と有害物質28項目について、確認をしております。この検査項目には、環境ホルモンと言われておりますフェノール類などが含まれておりますが、これらは水質検査により、環境基準に定められた基準値内であることを確認しております。
以上でございます。
151 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員。
152 ◯17番(斉藤高根君) ですから、下水道から出るのは、多分安全だよということでありましょうけれども、この席をおかりいたしまして、下水道の処理ということは、高度処理を今行っているわけなんですけれども、最適運転という言葉を最近使っていただいております。最適運転、費用をかけずに環境基準以下であって、なおかつ窒素とリンを今までよりも多く含んだ排水を流して、海の環境を整えようという努力をこれからしてくださるようでございます。よろしくお願いを申し上げます。
現場のお話をいたします。実際に細かいプラスチック破片は、海に多く流れています。時にはナフサそのものが流れてくることがあります。これらは当然、魚や貝に取り込まれていくわけですが、プラスチック片が体内に取り込まれるとどんなふうになるのか、おわかりでしょうか。環境部長に伺います。
153 ◯副議長(國吉俊夫君) 江尻環境部長。
154 ◯環境部長(江尻益男君) プラスチック片が体内に取り込まれた場合、どのようになるかとのお尋ねでございますが、食欲低下や発育不全となり、命を落とすものと考えられます。また、魚や貝の繁殖にも影響を及ぼし、最後には個体数の減少を招くものと考えられます。また、サンゴなどは、プラスチック片を取り入れたことにより、光合成ができず、死滅しているという事例も把握しているところでございます。
以上でございます。
155 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員。
156 ◯17番(斉藤高根君) サンゴは我々の海にはないので、よくわかりませんけれども。
では、そんな状態で漁業に対してどんな影響があるのか、お答えいただけますか。
157 ◯副議長(國吉俊夫君) 江尻環境部長。
158 ◯環境部長(江尻益男君) 魚や貝類の減少につきましては、さまざまな要因があるものと考えられます。その中の一つの要因といたしまして、海洋プラスチックごみが挙げられますが、海洋プラスチックについての正確な調査、実態の把握につきましては、廃棄されたものが流され、時間、場所の把握が難しいところもあり、現段階では特定がされていない状況でございます。しかしながら、先ほどもご答弁いたしましたとおり、魚や貝類に少なからず影響を与えているものと考えております。
以上でございます。
159 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員。
160 ◯17番(斉藤高根君) よくわかりませんけれども、江尻部長は、海の状況に関しては、他の職員よりもずっと知見があるはずです。なぜなら、江尻部長のご両親はつい最近までノリ養殖をしていて、私たちの隣集落の漁師だったということで、適材適所と言えば、そんなグッドタイミングで、この質問ができるなと思ったわけなんですけれども。
それでは、江尻部長は昔の海を知っているはずです。では、今の海とどう違うか、客観的なお話をくださいますか。
161 ◯副議長(國吉俊夫君) 江尻環境部長。
162 ◯環境部長(江尻益男君) 現在の海ということでございます。個人的な見解ということでは、ちょっとお答えはできかねますが、この後、引き続き答弁を行うに当たりまして、論点を明確にするため、議員がお考えになります現在の海について、お答えいただければと思います。よろしくどうぞお願いします。
163 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員、説明できますか。お願いします。
164 ◯17番(斉藤高根君) 聞いたつもりですけれども、返ってきてしまったということで、まあ、江尻部長より私の方が現場に近いということで、現場の本当の話というのを申し上げます。アサリもバカ貝もとれません。海は確かにきれいになりました。けれど、何かが違うんです。何かが違うというのはよくわからないんです。わからないけれども、例えば、イシガニってわかりますか。イシガニの住む穴が見当たりません。海底もきれいになりました。透明度も上がったけれども……。海底もきれいになってしまったと。もう一つ、決定的な違いが、風景が違うんです。昔は東京タワーが見えて、ランドマークになったんですけれども、羽田飛行場が何となく近くに見えて、飛行機が肉眼で見えるようになった。決して私が老眼になったわけではないと思います。そして、大きなものは、アクアラインがありませんでした。そして、目に見えないもので、中ノ瀬、ご存じでしょうか。東京湾の真ん中に海底に台地があるんです。水深が5メートルぐらいしかなくて、そこを横浜に入る船が浅くて嫌だということで、長靴の形をしてしゅんせつをしました。大きな影響が海にあるわけです。
そういう影響があるのかなと思うんですけれども、先ほど言ったように、アサリは本当の岸側にしかないんです。例えば、それが酸素不足なのか、環境ホルモンなのか、マイクロプラスチックなのか、よくわかりません。けれども、全国的にアサリや魚の水揚げが減ってきています。しかし、これだけは言いたいと思います。まだ東京湾に漁師がいて、飯が食えるような海に戻したいと、私は思っております。それには、皆さんの力をかりたいと思います。これからも環境について、皆さんが手に持った品物を見ていただき、これが東京湾に負荷を与えるものなのか、ちょっと考えて、「ああ、高根が言っていたよ」と、こういう話を思い出して、生活していただければ、幸いであります。
こういう答弁で次に進みたいと思います。
プラスチック容器についてに移ります。
私の年代では、本当に一回使っただけで捨ててしまうのはもったいないと思います。何か有効な使い道とか、行政がこのように再利用したらいいんだよと、そういう提案はございませんか。環境部長に伺います。
165 ◯副議長(國吉俊夫君) 江尻環境部長。
166 ◯環境部長(江尻益男君) 使用されましたペットボトルにつきましては、現段階では、回収した後、繊維などへのリサイクルをするしかないものと思われますが、有効な使い方等については、今後、調査研究をしてまいりたいと考えております。
以上でございます。
167 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員。
168 ◯17番(斉藤高根君) 調査研究ということは、そんなに深化しないと思うんですけれども、当たり前のように100円払うと、氷の入ったプラスチック容器がもらえると。30分すると、それは捨てちゃうんですよね。いかにももったいないと思うんですけれども、例えば、将来的には環境保護税とか、そういう税金をそこに乗せて、環境のために使っていただければいいのかなと、私は思います。
次は、レジ袋です。
来年の4月から有料となることとなったレジ袋でございます。有料となると、減少されるんでしょうか、伺います。
169 ◯副議長(國吉俊夫君) 江尻環境部長。
170 ◯環境部長(江尻益男君) レジ袋の有料化につきましては、2019年1月の経済フォーラム年次大会(ダボス会議)におきまして、海に流れ込むプラスチックを増やしてはいけない、減らすんだという、世界共通の認識を図るため、レジ袋の削減について議論がされております。京都市での事例を申し上げますと、2007年に、事業者、市民団体、京都市レジ袋有料化推進懇談会の3者の間で、マイバッグ等の持参促進及びレジ袋の削減に関する協定を交わし、有料化によるレジ袋の削減を実施した結果、2006年度と2007年度の使用枚数を比較した結果、2006年度が3,920万枚であったものが、2007年度は6分の1の約651万枚に減少し、協定を結んだ事業者全体813事業者でのマイバッグ持参率は、20%から70%へ上昇したという事例もございます。このような事例もございますことから、レジ袋の有料化により、使用枚数は減少していくものと考えられます。
以上でございます。
171 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員。
172 ◯17番(斉藤高根君) レジ袋が減れば、それだけ海に流れないでいいのかなと思います。しかし、本当に便利なレジ袋ですから、使っていいと思うんですけれども、ただ、風に飛ばされたり、ポイ捨てをしないようにしていただきたいという願いがありますが、突然、教育部に飛びます。
教育現場では、そんな話はどのように教育されているのか、わかりましたらお聞かせください。
173 ◯副議長(國吉俊夫君) 岩埜教育部長。
174 ◯教育部長(岩埜伸二君) 小中学校では、特別の教科道徳や社会科の授業において、ポイ捨て禁止を含めた規範意識の向上や、ごみの処理方法や再利用について、学習しております。例を挙げますと、小学2年生の特別の教科道徳では、落とす人、拾う人という題材で、実際にポイ捨てについて取り上げており、また、小学校3・4年生の社会科では、教育委員会発行の副読本「私たちの木更津」の「ごみと住みよい暮らし」という単元において、ごみの分別や収集、処理方法について学習しております。
175 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員。
176 ◯17番(斉藤高根君) ありがとうございます。
それでは、レジ袋代替品として、例えば、一番環境にいいのは紙袋なのかなと、単純に考えたんですけれども、代替品の推奨ということは考えていないんでしょうか。
177 ◯副議長(國吉俊夫君) 江尻環境部長。
178 ◯環境部長(江尻益男君) 紙袋などの代替品の推奨の考えはないかとのお尋ねでございますが、紙袋をつくる際のエネルギーは、ビニール袋をつくる際の4倍以上となり、また、生産過程や水質汚染度においても、ビニール袋よりも高くなります。こうしたことを踏まえ、環境に優しく、また海洋汚染につながらないようにするためには、エコバッグの持参が最良であるものと考えておるところでございます。
以上です。
179 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員。
180 ◯17番(斉藤高根君) 密閉性から考えれば、ビニール袋、レジ袋、ぴったりと密閉はされるわけですけれども、使ってもいいと思うんですけれども、皆さん、後始末をきちんとお願いしますという啓蒙を含めて、お願いをいたします。
次に、ペットボトルに移ります。
ペットボトルは増える一方なんですけれども、行政としてこのまま傍観していいものか、考えがあるのかを伺います。
181 ◯副議長(國吉俊夫君) 江尻環境部長。
182 ◯環境部長(江尻益男君) ペットボトルが増加する要因といたしましては、購入した側から見た場合、小型のため、持ち運びが楽なこと、キャップを締めていれば、そのまま置いておけることなどが挙げられます。また、企業側から見た場合、昭和57年に制定された1リットル未満のペットボトルの使用自粛が撤廃されたことにより、小型輸入ペットボトルやプライベートブランドの市場参入ができることになり、ペットボトルが増加した要因として考えられているところでございます。現段階でペットボトルを削減することは難しいものと考えますが、海洋や河川などへの流出を少なくさせる一つの方法といたしまして、アメリカやヨーロッパで導入されている、デポジット制度を導入し、回収率を増加させる方法がございます。このデポジット制度を導入しているドイツでは98.5%、オランダでは99%の回収率で、日本の88.8%より高い回収率がされている事例もございます。しかしながら、このデポジット制度の導入に当たりましては、コスト面などの諸問題がありますことから、まずは回収率を上げることにより、ポイ捨ての抑制を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
183 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員。
184 ◯17番(斉藤高根君) デポジットが一番いいと思います。例えば、ポイント制にして、お金が返ってくるんじゃなくて、アクアコインで返ってくると。返還すると返ってくる。そういうふうになれば、もっといいかと思います。これから独自の施策が考えられましたら、よろしくお願いをいたします。
時間の関係で、以上で大綱1を終わります。
次に、大綱2に移るんですけれども、まず、経済部長、ちょっと質問を挟むんですけれども、先ほどの伊豆島の、資料2ですか、あそこの農振農用地、私が示した場所がわかりますね。あそこは、先ほどの農業振興区域の整備に関する法律第10条第3項の、10ヘクタール以上の集団的農用地には含まれないはずなんですよ。市道が通って、非常に狭い農振農用区域なんですけれども、それも農振農用区域のままでいいんでしょうか、伺います。
185 ◯副議長(國吉俊夫君) 栗原経済部長。
186 ◯経済部長(栗原由和君) 議員お尋ねの伊豆島の地区につきましては、現在の農振法では10ヘクタール以上の集団した土地ということになっておりますが、以前は20ヘクタール以上ということになっておりました。それで、連続した、集団した農地については、国道・県道はそこが分断要因になりますけれども、後からつくられました市道は分断要因ということになりませんので、農振農用地にそのまま残っているというふうに考えております。
187 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員。
188 ◯17番(斉藤高根君) しかし、実際見てもらえばわかると思うんですけれども、市道であるけれども、ものすごい盛り土された立派な道路なんですよ。両側歩道の道路が農振農用地の中を突っ切って、ほんの細長いウナギの寝床のような農振農用地が存在しているというのは、いかにも不自然であって、しかも一切耕作をされていない土地ということで、これは地元の石井議員に指摘されたんですよ、これ、どうなのと。どうなのってどうなのと、我々は思うわけです。
ということで、総合的な見直しを行いたいということですけれども、その総合的な見直しということは、どのように実際に行うんですか、お聞かせください。
189 ◯副議長(國吉俊夫君) 栗原経済部長。
190 ◯経済部長(栗原由和君) 総合的な判断につきましては、国のガイドラインに基づきまして、現況及び周辺の営農状況の把握、地権者の意向、農業委員会、JA木更津市や土地改良区などの農業団体からの意見聴取、また、都市計画マスタープランなどの市の計画との整合性等、これらを踏まえまして、総合的に判断してまいりたいと考えております。
191 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員。
192 ◯17番(斉藤高根君) その総合的な見直しを、ちょっと経済部と勉強させていただいたんですけれども、さて、その見直しをすると、農業振興施策が受けられなくなるということなんですけれども、その施策とはどのような施策か、お答えください。
193 ◯副議長(國吉俊夫君) 栗原経済部長。
194 ◯経済部長(栗原由和君) 具体的に申し上げますと、地域での草刈りや水路の泥上げなどの共同活動を支援する、多面的機能支払交付金がございます。こちらにつきましては、農用地区域の面積を交付金の算定基礎としております。また、圃場の造成工事などを行う土地改良事業につきましては、農用地区域での事業実施が条件となっております。
195 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員。
196 ◯17番(斉藤高根君) それでは、そのようなリスクがあるんですけれども、本市は何回見直しして、その実績をお答えください。
197 ◯副議長(國吉俊夫君) 栗原経済部長。
198 ◯経済部長(栗原由和君) 現在の農振農用地につきましては、昭和49年度に策定をいたしまして、以後、平成7年度、平成22年度の2回、見直しを行っております。この実績でございますが、前回の平成22年度の見直しでは、36.1ヘクタールの除外を行ったところでございます。内訳といたしましては、山林・原野化などの耕作不適地として、農用地区域としての要件を満たさなくなった土地等が12.6ヘクタール、農振法施行規則第4条の5に掲げる公益性が特に高いと認められる事業に係る施設、具体的には公衆用道路などが23.5ヘクタールとなっております。
199 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員。
200 ◯17番(斉藤高根君) 見直しを行うと、確実に農振農用地が減るということでありますね。それだけは確認できました。
しかしながら、その見直しを始めると、その期間、農振の除外の申請ができなくなると。どのくらい時間がかかるものなのか、お教えください。
201 ◯副議長(國吉俊夫君) 栗原経済部長。
202 ◯経済部長(栗原由和君) 前回の見直しの際には、県との協議、縦覧、公告手続などを経て、県から変更同意を得るまで、約2年間の期間を要しました。次回の見直しについても、前回同様、約2年間の期間を要するものと考えております。
203 ◯副議長(國吉俊夫君) 斉藤議員。
204 ◯17番(斉藤高根君) 何とかその申請の凍結が回避できないものかと思うわけですけれども、これは行政の仕事の上で、凍結をせざるを得ないというお答えでございましたので、これは仕方ないのかなと思いますけれども、そろそろ現状に合ったというかな、不都合なところは見直した方がいいのかなと思うんですけれども、逆に、このまま凍結をしないで、少しずつ5項目に合った土地だけを除外・転用していく方が、経済を止めないための一つの方策なのかなと、非常にこれは勉強すればするほど難しくなりました。しかし、悪いところは是正しなければいけないと思いますので、よろしくお願いをいたします。
それでは、3分になりましたので、まとめを言わせていただきます。
環境ホルモンがどのくらい自然界に影響を与えているかは、わかりません。しかし、プラスチック類が海に流れることは決していいことではありません。私の今日の質問というのは、落としどころがない質問です。どうしてほしい。どうあればいい。そんな環境についての質問でありました。この質問を聞いてくれた方々は、そうなんだと留意していただいて、これからの環境にみんなが気をつけていただければいいと思います。私は、市民や農民や漁民の代弁者であり、彼らが言ってほしいというような意見を述べるのが、私の使命であります。それだけではありません。私は、海の気持ちや大地の気持ちを、皆さんに伝える使命があるんです。どうか皆さんも、東京湾に関心を持っていただいて、ビニールなどが流れ出ないように、お願いするものであります。ただ、きれいな海と豊かな海は違いますので、有機質は流れても、どちらかといえばいいのかなと思います。
農振農用地については、2議会にわたりありがとうございました。しかし、答弁される方々は、農地を守る立場からの考えでございます。我々、この農振農用地を持っている人たちの気持ちは、今後、見直しも含めて、十分その気持ちを理解していただいて、よろしくお願いをいたします。
先ほど言われたように、規制が昭和49年に始まったわけなんです。高速道路ができる以前の時代の話でございます。時代に合った新しい法律を考え直していただくよう、我々も、そして地方行政の皆さんも、声を上げていただいて、そして、国政に届くように、これからも活動していきたいと思います。
本日は以上で質問を終わります。ありがとうございました。
205 ◯副議長(國吉俊夫君) ここで午後3時30分まで休憩いたします。
(午後3時10分)
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〔副議長、議長と交代〕
206 ◯議長(近藤 忍君) 休憩を取り消し、本会議を再開いたします。
(午後3時30分)
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207 ◇渡 辺 厚 子 さん
◯議長(近藤 忍君) 次の質問者は渡辺厚子議員ですが、質問の中で資料を使用したいとの届け出がありましたので、これを許可いたしました。資料については、会議システムに登録のとおりであります。
それでは、渡辺議員、質問席へお願いします。渡辺議員。
208 ◯10番(渡辺厚子さん) 議場の皆様、こんにちは。公明党の渡辺厚子でございます。
通告に従いまして、大綱1点、障がい福祉施策の拡充について、質問させていただきます。
私は、これまでに議会において、手話通訳や読書のバリアフリー、パラスポーツの推進、また、合理的配慮についてなど、さまざまな質問をしてまいりました。障がい福祉施策は多岐にわたっていて、当事者の声をお聞きすると、新たな壁や課題に直面するのも事実ですが、いつも思うことは、決して人ごとではなく、いつか自分や家族が当事者になるかもしれないということです。事故や病気になって、思うように生活ができなくなるのは、誰にでも起こり得ること、つまり、我が事として考えていくべきだと思っております。
今回は、障がい福祉施策が少しでも拡充されることを願って、中項目4点について、お伺いします。
初めに、中項目1点目、日常生活用具給付事業の拡充について。
3ヶ月ほど前のことでございます。ある方から、障がい福祉に関する相談内容がまとめられた文書をお預かりいたしました。そこには、相談者にとっては必需品となっている用具の説明や、それが本市ではまだ給付事業の対象外である状況などが記されていました。私は、日常生活用具についての知識が乏しかったのですが、厚生労働省や市のホームページなどで検索、また関係者からお話をお聞きしながら、今議会で質問をすることに決めました。
厚生労働省のホームページを見ますと、この事業は、市町村が行う地域生活支援事業のうち、必須事業の一つとして規定されており、障がい者等の日常生活がより円滑に行われるための用具を、給付または貸与することなどによって、福祉の増進に資することを目的とした事業となっています。具体的には、ベッド、便器、入浴補助用具、盲人用時計、点字器、たん吸引器、ネブライザー、ストーマ用装具、住宅改修などがあり、自治体によって、対象品目には差がございます。
そこで、本市の給付状況について、ご説明ください。
また、製品開発の進展によって、新たに利用ニーズが高まる用具もあると思いますが、対象品目の拡大について、市はどのように考えているのか、お尋ねします。
中項目2点目は、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進についてです。
昨年一部改正されました、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー新法には、新たに社会的障壁の除去や共生社会の実現が、基本理念として盛り込まれました。そして、東京2020
オリンピック・パラリンピックを控えて、地方を含めた日本全国のバリアフリー化の推進が求められています。また、本市の第4次きさらづ障がい者プランにおいても、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進については、歩道や建物の段差の解消、公園などにおける障がいのある人の利用しやすさへの配慮など、総合的な福祉のまちづくりを進めることの重要性や、利用者のニーズを踏まえたユニバーサルデザインへの配慮などの考えを取り込みながら、計画的・効率的な施設整備を進める重要性が、方針として示されています。
そこで、小項目1点目は、道路環境における整備についてお聞きします。
道路など、ハード面でのバリアフリー化は、予算の範囲内で着々と進められていると理解しておりますが、近年、本市では、バリアフリー化に向けてはどのように整備を進めているのか、お伺いします。
小項目2点目の、公共交通機関や施設における整備のうち、アとして、バスやタクシーのユニバーサルデザイン車両についてお聞きします。
木更津市地域公共交通網形成計画の基本方針の一つに、誰もが利用しやすい公共交通サービスの構築が挙げられていますが、バスやタクシーについて、必要とする市民が利用できるユニバーサルデザインの車両は、どれくらいあるのでしょうか。
次に、イとして、駅前庁舎ビルのエレベーターについてお尋ねします。
現在、市が仮庁舎として使用している、この駅前庁舎ビルは、一部のフロアは使われていないものの、5階のハローワークも含めて、多くの市民が利用しています。しかし、エレベーターに音声案内がないことについて、複数の方から改善の要望を受けています。私は、市役所がこちらに一部移転して以来、フロアボタンへの点字シールの貼付とあわせて、音声案内についても訴えてきましたが、残念ながら、音声案内は実現しておりません。改めてお聞きします。音声案内付きのエレベーターへの改善はできないのでしょうか。
次に、ウとしての質問は、多目的トイレについてです。
ハンデがある当事者にとっては、必要なときにトイレが利用できるか否かは重大な問題です。車椅子ユーザーや、オストメイトが使えるトイレがどこにあるのかという情報は、可能な限り提供されるべきだと考えます。本市において、多目的トイレはどれくらい設置されているのか、把握している範囲で構いませんので、お答えください。
小項目3点目は、理解を深める活動の推進についてお聞きします。
第4次きさらづ障がい者プランの策定に当たって、平成29年に実施されたアンケートを見ますと、差別や嫌な思いをする、またはしたことがある経験は、約6割を占めているという結果がありました。ソフト面でのバリアフリー、いわゆる心のバリアフリーを進める上で、障がいのある人への理解を深めるために、どのような活動を進めているのか、お伺いします。
続きまして、中項目3点目、ヘルプカード・ヘルプマークの活用促進について。
私がこのテーマで質問をするのは、3年前と去年に続き、今回で3回目になりますので、マークの意味については説明をいたしませんが、本日はまず、作成に至るまでの背景について、お話ししたいと思います。
2017年4月3日付けの「WEB第三文明」の記事を抜粋して読ませていただきます。
「じつは、東京都でこの『ヘルプカード』が誕生したのは、自閉症の子を持つ1人のお母さんの言葉がきっかけだった。2009年の春、地元で街頭演説を行っていた都議会公明党の伊藤興一議員に、ある女性が声をかけた。私には、自閉症の障がいがある子どもがいます。この子どもが、やがて1人で社会参加できるようになったときに、災害や事故に遭遇しても、周囲の人が支援の手を差し延べてくれるような東京都をつくってほしい……。その女性の手には、家族の連絡先や万一の場合の支援方法などが記載された、手作りの『ヘルプカード』が握られていた。議員になる前、19年間、児童センターで指導員や副館長として勤務していた伊藤議員は、自閉症児が抱える困難さをよく理解していた。早速、都議会で行政として統一基準の『ヘルプカード』をつくることを訴えたが、都側の反応は鈍かった。そこに2011年の東日本大震災が起き、都内でも数百万人の帰宅困難者が発生した。とくにさまざまな内部障害を抱えた人の困難と混乱は大きく、帰路から遠く離れた場所で保護された人もいた。繰り返し『ヘルプカード』の必要性を伊藤議員が説得する中、2012年10月、ついに東京都は標準様式を区市町村に向けて策定し、補助予算も決定した。併せて、『ヘルプマーク』の配布や優先席へのステッカー表示を都営地下鉄大江戸線から開始。その後、順次、都営の交通機関や都立病院などにも拡大してきた」。
さらに、ここで紹介された女性が、別の記事で次のように語っています。
「災害や大震災のような緊急事態が起きたとき、自閉症や発達障害といった難しい障害を抱えた当事者に、警察官や消防署の職員がどう接していいかわからない場面もあると思います。ゆっくり静かに話しかけるのが原則なのですが、周囲が大きな声が出したせいで当事者がパニック状態になったり、暴れ出したりして、二次災害が起きてしまうこともあるでしょう。そうした事故をなくすためにも、ヘルプカードは有効です。来る東京
オリンピック・パラリンピックは、世界にヘルプカードをアピールする大きなチャンスではないでしょうか」。
以上、紹介が少し長くなってしまいましたが、初めに、ヘルプカードの活用についてお聞きします。
千葉県では、平成29年8月から配布が始まりました。小さくて目に止まるかわかりませんが、もうほとんどの皆さんはご存じかと思います。千葉県版のヘルプカードでございます。現在どこに行けば、このカードは受け取れるようになっているのか、また、今後の周知徹底や活用拡大についてお伺いします。
次に、ヘルプマークの活用についてお聞きします。
今年度、千葉県でも、ストラップ型のヘルプマークの作成費が予算化されました。こちらが、前にもお見せしましたけれど、ストラップ型のヘルプマークでございます。私は、県議会での結果を聞いて以来、いつ配布されるのか、まだかまだかと期待して待っておりました。この間、私のところには、市民の方から、ヘルプマークについての問い合わせが3件ほどありました。そして、つい先日、ようやく県からの具体的な配布が始まったと聞き、うれしく思っています。今後、必要な方に利用していただき、多くの方にヘルプマークの意味を知っていただけるよう、活用が進むことを期待しています。そこで、ヘルプマークの配布方法についてご説明ください。
中項目4点目は、農福連携の推進について伺います。
農福連携という言葉を聞いて、それが農業と福祉の連携であることが、すぐには思いつかない人もいるかもしれません。私が3年前に質問をしたときには、関係部署の職員でも知らない人がほとんどでした。しかし、一定の収入確保が障がい者にとって大きな課題である中、農福連携に対する期待が高まってきております。農作業は、障がいの程度に応じた仕事をつくりやすい上、障がいのある方たちの収入アップも望めます。実際に平均賃金が月額11万円のところもあるとのことです。また、農業側にとっては、高齢化や担い手不足が深刻な中、労働力が確保でき、生産拡大につなげられ、丁寧に作業をするといった、障がい者の特徴が良質な農産物づくりに役立っているケースも多いと聞いております。このように、福祉と農業、双方のニーズを満たす農福連携を実施する農家や福祉施設は、現在、全国で5,000ヶ所に上り、政府は、6月には、農業分野での障がい者就労支援をする、農福連携等推進ビジョンを取りまとめ、2024年度までに新たに3,000ヶ所増やす方針を示しました。
そこで、小項目1点目として、こうした国の動向について、市はどのように受けとめているのか。
また、2点目として、市内で取り組まれている農福連携の実施状況についてお聞かせください。
最後に、各分野のマッチングについてですが、私が3年前に質問した際のご答弁では、農業者のニーズと福祉ニーズとの情報交流の推進を図るなど、障がい者の就農拡大に結びつくための地元自治体としての役割を果たし、農福連携による全員参加の社会の実現を努めてまいりたいとのお答えがありましたが、関係する分野間のマッチングを担う機関がなければ、進まないと思っております。この点についての考えをお尋ねして、最初の質問を終わります。
209 ◯議長(近藤 忍君) 質問は終わりました。当局の答弁を求めます。宮野福祉部長。
210 ◯福祉部長(宮野照久君) 私からは、大綱1、障がい福祉施策の拡充について、中項目1、日常生活用具給付事業の拡充について、ご答弁申し上げます。
初めに、本市の給付状況でございますが、資料をご覧いただきたいと存じます。
種別により多少の増減はございますが、全体的に増加傾向となっております。このうちストーマ装具、紙おむつなどの排泄管理支援用具については、平成28年度以降、3,000件を超えており、その占める割合は9割以上となっております。
次に、対象品目の拡大についてでございますが、近年の製品開発の進展や利用者のニーズを踏まえ、品目の拡大について検討してまいりたいと考えております。
続きまして、中項目2、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進について、ご答弁申し上げます。
初めに、道路環境における整備についてでございますが、近年のバリアフリー対策の実績につきましては、平成28年度から30年度の3ヶ年で、39ヶ所の整備を実施しております。整備内容につきましては、市政協力員の皆様や障がい福祉団体の方からのご要望、また、通学路合同点検の結果から、歩道の切り下げ、視覚障がい者誘導用ブロックの設置・補修等でございます。
なお、今年度につきましても、11ヶ所の修繕を予定しており、引き続き、バリアフリー対策に努めてまいります。
次に、公共交通機関や施設における整備のうち、バスやタクシーの車両についてでございますが、バス事業者に確認いたしましたところ、平成30年度末時点において、市内の走行を予定している車両97台のうち、ノンステップバスやワンステップバスなどのバリアフリー対応車両については、84台で、率にいたしますと86.6%とのことでございます。平成29年度末と比較をいたしますと、4台、2.4%の増加となっております。また、同様にタクシー事業者に確認をいたしましたところ、平成30年度末時点において、市内の走行を予定している車両237台のうち、ユニバーサルデザイン車両については、17台で、率にして7.2%とのことでございます。同じく平成29年度末と比較いたしますと、11台、4.7%の増加となっております。事業者からは、今後もバリアフリー対応車両やユニバーサルデザイン車両の導入に努めていくと伺っております。
次に、駅前庁舎ビルのエレベーターについてでございますが、駅前庁舎ビルのエレベーターへの音声案内設置につきましては、社会福祉法人木更津視覚障害者福祉協会より、中央公民館が仮移転したことにより、駅前庁舎に多数の視覚に障がいのある方が、サークル活動のため、毎週エレベーターを利用しており、音声案内を設置してほしいとの要望は伺っているところでございます。そのため、スパークルシティ木更津を所有しております、有限会社スパークルに対し、要望の趣旨を説明するとともに、設置をお願いしているところではございますが、ビル所有者からは、音声案内設置には多くの費用がかかること、また、このビルには空床もあることから、現状では難しいと伺っております。しかしながら、視覚に障がいをお持ちの方々の安全性・利便性などから、今後も引き続き、ビル所有者に対し、要望をしてまいりたいと考えております。
次に、多目的トイレについてでございますが、市が管理をしている施設で申し上げますと、73施設で106基の多目的トイレが設置をされております。
次に、理解を深める活動の推進についてでございますが、平成28年4月に施行されました障害者差別解消法では、障がいを理由とした差別の解消を推進し、全ての方がお互いに人格と個性を尊重し合いながら、共生できる社会をつくることとしております。本市では、障がいのある方の総合的な支援体制を構築するため設置された、木更津市地域自立支援協議会において、差別解消に向けた取り組みを推進しており、その一環として、先月末に、民生委員を対象とした研修会を実施したところでございます。また、本協議会では、障がいのある方が求める配慮についてまとめた、啓発用リーフレットを作成いたしました。今後は、リーフレットを関係機関に配付し、障がいのある方への理解を深めるため、啓発活動を進めてまいります。
続きまして、中項目3、ヘルプカード・ヘルプマーク(ストラップ型)の活用促進について、ご答弁申し上げます。
初めに、ヘルプカードの活用についてでございますが、配付場所につきましては、これまでの福祉部各課窓口や社会福祉協議会に加え、公民館や図書館まで拡大したところでございます。今後は、駅や病院等、多くの方が利用する施設にも協力を依頼し、周知拡大を図ってまいります。
次に、ヘルプマークの活用についてでございますが、ヘルプマークは、先月末に県から送付があり、配付を始めたところでございます。なお、千葉県からは障がいをお持ちであることの確認やアンケート調査のため、所管課の窓口でのみ配付するよう通知を受けていることから、障がい福祉課の窓口限定で配付をしているところでございます。
私からは以上でございます。
211 ◯議長(近藤 忍君) 次の答弁者、栗原経済部長。
212 ◯経済部長(栗原由和君) 私からは、大綱1、中項目4、農福連携の推進についてお答えいたします。
初めに、国の動向についての見解についてでございますが、農福連携とは、農業と福祉が連携し、障がいのある方の農業分野での活躍を通じて、農業経営の発展とともに、障がいのある方の自信や生きがいを創出し、社会参画を促す取り組みであり、近年、農業経営体による雇用、就労施設等による農業参入や作業受託等、さまざまな形で動きが見られるようになってきております。議員おっしゃるとおり、本年6月には、国が取りまとめた、農福連携等推進ビジョンにおきまして、農業と福祉の双方にメリットのある取り組みとして、地域に定着していくことが重要であるとし、2024年度までに、新たに取り組む主体を3,000ヶ所増やす旨の目標を掲げたところでございます。
本市におきましても、農業従事者の高齢化や担い手不足が深刻な状況にある中、農業分野での労働力の確保は喫緊の課題であり、また、オーガニックなまちづくりが掲げる共生社会の実現や、SDGsの取り組みにも通じることから、農福連携は、重要な取り組みの一つであると考えております。一方で、国のビジョンの中で課題として示すように、農福連携の取り組みが、知られていない、踏み出しにくい、広がっていかないといった、課題が存在するのも事実であると考えております。そのため、まずは、農福連携が農業分野にもたらすメリットを積極的に発信しつつ、市内農業経営体や農業者の皆様が、農福連携に対してどのようなニーズを有しているのか、その把握に努めてまいりたいと考えております。
次に、本市の実施状況でございますが、本市には、障がいのある方に就労支援を行う事業所は13ヶ所あり、このうち農作業による就労訓練を行う事業所は、2ヶ所でございます。1つ目の事業所は、就労移行支援として、農地を借り受け、通年、畑作による野菜栽培を行っており、本市在住の3名の方が利用しております。2つ目の事業所は、就労継続支援型として、一般就労が困難な方への就労機会の場の確保という観点から、果樹栽培、稲作等の生産活動を行っており、本市在住の15名の方が利用しております。
次に、各分野間のマッチングについてでございますが、議員ご指摘のとおり、農福連携の推進に当たっては、農業分野・福祉分野、双方のニーズをマッチングする役割が大変重要となることから、国によるコーディネーターの育成・普及に係る取り組みを注視しつつ、庁内関係部を初め、ハローワークや農業団体、公益性が特に高いと認められる事業に係る施設、就労施設等の関係機関との意見交換の場を設けるなど、さらなる連携強化を図り、農業分野での障がいのある方の雇用増加を推進してまいりたいと考えております。
私からは以上でございます。
213 ◯議長(近藤 忍君) 答弁は終わりました。渡辺議員。
214 ◯10番(渡辺厚子さん) それでは、再質問をさせていただきます。
初めに、日常生活用具給付事業の拡充についてお聞きします。
給付状況について、ストーマ装具などの排泄管理支援用具の利用が約9割を占めているというお答えでした。全体としてどれくらいの対象品目があるのか、また、その中には今利用されていない用具もあるのか、お聞かせください。
215 ◯議長(近藤 忍君) 宮野福祉部長。
216 ◯福祉部長(宮野照久君) 木更津市障害者等日常生活用具給付等事業実施要綱に定められております対象品目は、58品目でございます。その中で、在宅療養等支援用具の酸素ボンベ運搬車、情報意思疎通支援用具の点字器など、6品目につきましては、給付申請がほぼございません。
217 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
218 ◯10番(渡辺厚子さん) 実施要綱を策定したときには、項目として入っていたものの、最近のニーズでは利用の申請がないというものがあるということがわかりました。
それでは、品目の追加について、当事者や福祉団体等からどのようなご要望があるのか、お聞きします。
219 ◯議長(近藤 忍君) 宮野福祉部長。
220 ◯福祉部長(宮野照久君) 当事者より、鼻の機能を代用する人口鼻について、また、木更津視覚障害者福祉協会より、音声血圧計を追加してほしい旨の要望がございました。
221 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
222 ◯10番(渡辺厚子さん) 今、お話がありましたように、その中で、実は、冒頭で私が話をしました相談というのは、まさにこの人口鼻のことでございました。これは喉頭摘出された人が使う用具で、毎日交換が必要な消耗品であるため、毎月の月額費用が2万円から3万円はかかってしまうそうです。
そこで、対象品目の拡大については、検討するというご答弁でしたけれども、どのような進め方で検討していくのか、お聞かせください。
223 ◯議長(近藤 忍君) 宮野福祉部長。
224 ◯福祉部長(宮野照久君) 品目の拡大につきましては、新たな製品開発の状況を調査し、また、利用者の要望も踏まえ、まずは現在の品目の中でかわる用具があるかどうかを確認し、さらに医療機関の意見を聴取することにより、新たに品目に加えるかどうかを判断したいと考えております。
225 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
226 ◯10番(渡辺厚子さん) 対象品目につきましては、当事者や関係団体からの要望を丁寧に受けながら、できる限り、ニーズに応えていっていただきたいと思っております。よろしくお願いします。
次に、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進についてお聞きします。
まず、道路環境における整備についてですが、歩道のバリアフリー対策として、年間の改善場所や実施数について、どのような計画で進めているのか、教えてください。
227 ◯議長(近藤 忍君) 渡部都市整備部長。
228 ◯都市整備部長(渡部史朗君) 歩道のバリアフリー対策につきましては、車椅子利用者や子育て世代への配慮、また、災害時の安全な避難ルートを確保するため、歩道段差の改善を目的とした、歩道切り下げ工事を優先的に実施しております。歩道段差の改善が必要な箇所は、高度成長期に宅地造成された地区に多いことから、畑沢及び八幡台地区などを先行して実施しております。また、実施数につきましては、年間10ヶ所程度で進めており、引き続き、歩道段差の改善に努めてまいります。
229 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
230 ◯10番(渡辺厚子さん) それでは、点字ブロックの維持補修については、どのようにお考えでしょうか。
231 ◯議長(近藤 忍君) 渡部都市整備部長。
232 ◯都市整備部長(渡部史朗君) 視覚障がい者誘導用ブロックにつきましては、経年劣化による色のコントラストの低下や、剥がれ、欠損が見受けられております。このため、視覚障がいがある方のご利用に支障が生じないよう、早期に修繕を実施してまいりたいと考えております。
233 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
234 ◯10番(渡辺厚子さん) それでは、部分的な改善ではなく、大規模に歩道のバリアフリー化改善を計画している路線などはございますか。
235 ◯議長(近藤 忍君) 渡部都市整備部長。
236 ◯都市整備部長(渡部史朗君) 歩道のバリアフリー改善を大規模に計画している路線のお尋ねでございますが、パークベイプロジェクトの一環として、富士見通りの歩道再整備を計画しておりますことから、この再整備の中で、バリアフリーの改善を実施する予定でございます。
237 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
238 ◯10番(渡辺厚子さん) パークベイプロジェクトの一環ということで、富士見通りは駅から港へ続くメインストリートです。このエリアでバリアフリー化が進むということは、大変喜ばしいことだと思いますので、事業の円滑な進展をよろしくお願いいたします。
次に、公共交通機関や施設における整備についての質問に移ります。
まず、タクシーの車両について、先ほどの答弁で、ユニバーサルデザインの車両は17台で、比率にして7.2%ということでした。これは木更津市地域公共交通網形成計画で取り組む事業とされております、ユニバーサルデザインタクシーの導入促進の観点からは、今後の進展について、市はどのように考えているのでしょうか。
239 ◯議長(近藤 忍君) 山口企画部長。
240 ◯企画部長(山口芳一君) 地域公共交通網形成計画においては、ユニバーサルデザインタクシー車両の導入台数として、計画期間満了時となる令和4年度末までに、72台の目標を設定したところでございます。タクシー事業者からは、ユニバーサルデザインタクシー車両の導入に当たり、おおむね計画どおり進捗しており、今後も導入を推進していくと伺っております。旧型の車両は生産を終了していることから、車両更新の際には、ユニバーサルデザインタクシー車両の導入が進むものと考えておりますが、市といたしましても、今後も導入状況を把握した上で、導入を促進してまいります。
241 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
242 ◯10番(渡辺厚子さん) 今後は、そのユニバーサルデザインタクシー車両というのが、どんどん増えていくということが期待されると思います。そうなんですけれども、実は、運転手がその使い方がわからなくて、お客さんを乗せられなかったケースもあるという記事を見たことがございます。当市におきましては、そのようなことが起きることのないように、事業者側にも研修など徹底していただきたいと思います。
次に、駅前庁舎のエレベーターの音声案内についてですが、この件は、今まで何度も総務部管財課とやりとりをしてきましたので、決して容易でないということはわかっております。何しろ間借りしている立場ということなので、待つしかないのかなというふうにも思うんですが、そうも言っていられません。行政としては、市民のお声を届けるために、しっかりと今まで以上に、改善に向けて働きかけていっていただきたいと思います。それしか言いようがありませんので、再質問はいたしません。
次に、多目的トイレについてお尋ねします。
先ほど、73の公共施設に多目的トイレがあるとのことでした。設置されている施設には、ぜひとも外側からでもわかるように、入口付近にステッカーや紙などで表示するというのをしていただきたいなと思っているんですが、いかがでしょうか。
243 ◯議長(近藤 忍君) 宮野福祉部長。
244 ◯福祉部長(宮野照久君) 公共施設の中には、事情により、一般の方の利用を制限している場合もございますので、施設の所管課と、表示については、今後協議してまいりたいと考えております。
245 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
246 ◯10番(渡辺厚子さん) 一般の利用を制限しているというのは、恐らく主に学校のことなんだろうと思います。防犯上の問題でしょうか。だとしても、表示をすること自体は問題ないんじゃないかなと思います。ですので、無理のない範囲で、表示する方向で進めていってください。ぜひともよろしくお願いいたします。
次に、今回は公共施設についてお答えいただいているんですが、多目的トイレを設置している民間の商業施設にも、今お話ししたように、外側からわかるような表示の推進をしてもらいたいと私は思っていますが、それは可能でしょうか。
247 ◯議長(近藤 忍君) 宮野福祉部長。
248 ◯福祉部長(宮野照久君) 商業施設への表示につきましては、それぞれの商業施設が加盟をしております、組織、団体等と、今後、協議をしてまいりたいと考えております。
249 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
250 ◯10番(渡辺厚子さん) ぜひ協議を進めていっていただきたいと。私個人的では、まちのどこに多目的トイレがあるのか、多目的トイレといっても種類がございます、オストメイト対応なのか、将来的に、例えば「らづナビ」などを活用して、それがわかるように、一覧表なり、マップなり、そんなふうになるといいなと考えていますので、今回はお聞きしませんが、その点についても、ご検討をいただきたいと思います。
次に、理解を深める活動の推進について。
お答えでは、先月末に、民生委員を対象とした研修会を行ったとのお話でした。このような研修は定期的に実施しているものでしょうか。
251 ◯議長(近藤 忍君) 宮野福祉部長。
252 ◯福祉部長(宮野照久君) 今回、初めての取り組みといたしまして、民生委員の皆様を対象として、開催をいたしました。今後につきましては、木更津市地域自立支援協議会と連携をしまして、対象者を拡大し、定期的に開催をしてまいりたいと考えております。
253 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
254 ◯10番(渡辺厚子さん) 新しい取り組みを始められたということ、また、最初のご答弁でも、こんなことをしてもらいたいなというリーフレットも作成されたということですので、これからの進展を期待しております。
ここで、タブレットの資料をご覧いただきたいと思います。ご覧になれますでしょうか。
これは理解を深める取り組みとして、全国に広がりつつある「あいサポート運動」のサイトでございます。鳥取県が始めたこの運動は、例えば認知症サポーター養成講座のように、基本のパターンが確立されていますので、本市でも活用できると思いますが、いかがでしょうか。
255 ◯議長(近藤 忍君) 宮野福祉部長。
256 ◯福祉部長(宮野照久君) あいサポート運動につきましては、障がいのある方への有益な取り組みであると認識をしております。今後は本市における活用につきましても、前向きに検討してまいりたいと考えております。
257 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
258 ◯10番(渡辺厚子さん) 今、あいサポート運動を紹介いたしましたけれども、理解を深める活動というのは、さまざまなやり方があると思います。できることから進めていただきたいのですが、例えば、障がい福祉課カウンター前の壁に掲示されている、ピクトグラムの解説ボード、今も貼ってあるんですが、ご覧になったことは、皆様、おありでしょうか。壁に貼ってあるんですね。このぐらいの大きさに、ピクトグラムが窓のように何種類か掲示されておりまして、きさポンなんかも描いてあります。そこをめくると、その意味が解説されているというものなんですが、5月頃に朝日庁舎に行ったときに見かけました。手づくりなんですが、非常によくできているので、障がい福祉課の前ではなく、もっと皆さんが目につくようなところ、例えば、市民課の方の待ち合い場所であったり、自動販売機の近くであったり、いろんな方の目に止まるような、せっかくいいものをつくったので、そういったことも理解を深める活動として、どんどん活用していただきたいなと、私は思っております。ちょっと今日、紹介するのに、実物は持ってこられなかったので、写真ぐらい持ってくればよかったんですけれども、ぜひ朝日庁舎に行きましたら、行ってみてください。その前に、福祉部の方から、よき場所にお引っ越しをされますことを、よろしくお願いします。
次に、中項目3点目に行きます。
ヘルプカード・ヘルプマークの活用促進についてお聞きします。
初めに、ヘルプカードのポスターなんですが、私はもう大分前に、駅のエレベーターに貼っているのを見かけました。現在、このポスターというのは、どういったところに貼っているんでしょうか。
259 ◯議長(近藤 忍君) 宮野福祉部長。
260 ◯福祉部長(宮野照久君) ポスターの掲示は、障がい福祉課、及び、ただいま議員がおっしゃいました木更津駅の東口・西口の各エレベーター内に掲示をしてございます。
261 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
262 ◯10番(渡辺厚子さん) 合計3ヶ所ということで、枚数が3枚だったのか何なのかわかりませんが、ちょっと少ないような気がしております。公共施設だけでも、公民館だとか図書館もあります。また、それ以外では、病院、コンビニなど、多くの人の目に止まるところがあると思いますので、そういったところに掲示するのが望ましいなと、私は思っております。しかし、今回新たにヘルプマークも配付されるようになりました。ですので、新しいポスターも来るかと思います。そこには、県からのポスターだろうと思いますので、実際うちの市ではどこでヘルプマークを受け取ることができるのかという、そういう方法なんかの説明も明記していただいて、掲示していただければと思っておりますが、その辺のご予定はありますでしょうか。
263 ◯議長(近藤 忍君) 宮野福祉部長。
264 ◯福祉部長(宮野照久君) ヘルプマークのポスターにつきましては、福祉部障がい福祉課の窓口に掲示をいたしました。今後は速やかに公民館、図書館等にも掲示をしたいと考えておりますが、その際に、あわせて配付場所につきましても、表示をしていきたいというふうに考えております。
265 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
266 ◯10番(渡辺厚子さん) わかりました。ポスターとは別に、当然、ホームページだとか広報きさらづへの掲載も、していただけるものと思っております。ヘルプマークの活用とともに、障がいについての理解や、他の人の視点に立った気配りの広がりを期待したいものです。心のバリアフリーは、障がいがあってもなくても、皆が暮らしやすいまちになっていくためのマナーを、身につけていくことだと思っております。
次に、中項目4点目、農福連携の推進について、質問をいたします。
先ほどの答弁では、まずは、農業分野にもたらすメリットを積極的に発信しつつ、市内農業経営体や農業者の皆様が、農福連携に対してどのようなニーズを有しているのか、その把握に努めてまいりたいというお答えでしたが、どのような進め方、どういった機会を捉えて取り組んでいくのか、もう少し具体的に教えてください。
267 ◯議長(近藤 忍君) 栗原経済部長。
268 ◯経済部長(栗原由和君) 今後の進め方についてでございますが、農福連携の取り組みを広く周知・PRするため、今月2日から、市公式ホームページにおきまして、国の情報サイトにリンクを張りつつ、農福連携のページを設けたところでございます。今後も、市内で農福連携に取り組む事例の紹介など、情報の発信に努めてまいりたいと考えております。
また、本年11月30日、12月1日の2日間、本市を会場に開催いたします、第21回米・食味分析鑑定コンクール国際大会in木更津におきまして、滋賀県の社会福祉法人わたむきの里福祉会に、農福連携の事例発表を行っていただき、農福連携への理解を深めていただくこととしております。さらに、農業者向けの説明会等の機会を捉え、アンケートやヒアリング調査の実施により、農福連携に対する農業分野でのニーズの把握、掘り起こしに努めてまいりたいと考えております。
269 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
270 ◯10番(渡辺厚子さん) わかりました。まず、ホームページに農福連携のページを掲載していただけたというのは、一歩前進だなと思っておりますし、米・食味分析鑑定コンクールでの事例紹介もあるということです。多くの関係者が聞く機会ですし、農福連携についての周知が広がるものと思っております。
次に、マッチングについて確認なんですが、ご答弁で、関係機関と意見交換の場を設けるなど、さらなる連携強化を図るというお答えでしたが、意見交換、また情報共有の場を設定していくのは、経済部が主導で進めるものと理解してよろしいでしょうか。
271 ◯議長(近藤 忍君) 栗原経済部長。
272 ◯経済部長(栗原由和君) 今後の取り組みにつきましては、福祉部と連携を図りながら、経済部として、主体的に農福連携の推進に取り組んでまいりたいと考えております。
273 ◯議長(近藤 忍君) 渡辺議員。
274 ◯10番(渡辺厚子さん) ありがとうございました。
実は先日、8月22日の情報なんですが、厚生労働省が、農福連携による新たな就労支援モデル事業を2020年度から始める方針を固めたという報道がありました。引きこもりなどが理由で就労していない期間が長く、生活が不規則になりがちな人や、他人との接触が苦手な人が、農業体験を通じて、生活リズムの改善やコミュニケーション能力の向上を図ることを期待する、このモデル事業は、就労希望者を受け入れる農業事業者と、市町村などに設けられている自立相談支援機関をつなぐ、マッチング支援機関を設け、都道府県単位で取り組みを進めるというものです。マッチング支援機関は、全国5ヶ所程度で進める方向です。各地の農協や農業法人などを想定しているとのことです。
このように、今後ますます期待が高まる農福連携ですが、今回の質問で、本市における進め方について、幾らか道筋ができたのではないかと私は思っております。最後に、農福連携の推進が、障がい福祉施策としてだけでなく、オーガニックシティ木更津の発展に寄与することを確信し、本日の私の質問を終わります。
ありがとうございました。
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275 ◎散会の宣告
◯議長(近藤 忍君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。
次会は、明5日午前10時から本会議を開きます。
本日はこれにて散会いたします。ご苦労さまでした。
(午後4時16分)
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◎本日の会議に付した事件
1.
会議録署名議員の指名
1.大村富良君の一般質問及び当局の答弁
1.神蔵五月さんの一般質問及び当局の答弁
1.斉藤高根君の一般質問及び当局の答弁
1.渡辺厚子さんの一般質問及び当局の答弁
上記会議録を証するため下記署名いたします。
令和 年 月 日
議 長 近 藤 忍
副 議 長 國 吉 俊 夫
署 名 議 員 平 野 卓 義
署 名 議 員 竹 内 伸 江
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