館山市議会 2013-12-04
12月04日-03号
平成25年 12月 定例会(第4回)1 平成25年12月4日(水曜日)午前10時1
館山市役所議場1
出席議員 18名 1番 本 橋 亮 一 2番 石 井 敏 宏 3番 森 正 一 4番 瀬 能 孝 夫 5番 望 月 昇 6番 石 井 敬 之 7番 太 田 浩 8番 龍 﨑 滋 9番 石 井 信 重 10番 本 多 成 年 11番 三 澤 智 12番 鈴 木 正 一 13番 内 藤 欽 次 14番 秋 山 貴 15番 榎 本 祐 三 16番 福 岡 信 治 17番 吉 田 惠 年 18番 鈴 木 順 子1 欠席議員 なし1
出席説明員 市 長 金 丸 謙 一 副 市 長 田 中 豊 会 計 管 理 者 藤 平 誓 志 市 長 公 室 長 鈴 木 千佳士 総 務 部 長 鎌 田 洋 司 健 康
福祉部長 西 川 隆 経 済
観光部長 上 野 学 建 設
環境部長 鈴 木 雄 二 教 育 委 員 会 出 山 裕 之
教育委員会次長 忍 足 俊 之 教 育 長1
出席事務局職員 事 務 局 長 小 柴 正 典 書 記 櫻 井 保 志 書 記 松 浮 郁 夏 書 記 関 口 陵 子 書 記 小 髙 恒 夫 書 記 前 田 一 樹 書 記 森 正 治1 議事日程(第3号) 平成25年12月4日午前10時開議 日程第1
行政一般通告質問
△開議午前10時00分
○議長(
本橋亮一) 本日の
出席議員数18名、これより第4回
市議会定例会第3日目の会議を開きます。 本日の議事は、お手元に配付の日程表により行います。
△
行政一般通告質問
○議長(
本橋亮一) 日程第1、これより通告による
行政一般質問を行います。 質問の方法は、昨日と同じであります。 これより順次発言を願います。 13番
内藤欽次議員。御登壇願います。 (13番
議員内藤欽次登壇)
◆13番(
内藤欽次) おはようございます。さきに通告いたしました大きく3点について質問いたします。 大きな1、高齢者見守りネットについて。小さな1、このたび新たに協力する事業者が続々と参加するとのことですが、今までの成果はどのようなものですか。 小さな2、高齢者のいわゆる孤独死の件数は年間どのくらいありますか。その個人の環境にはどのような特徴がありますか。 小さな3、孤独死を防ぐ対策はどのようなものを考えていますか。 次、大きな2、前回質問した
養豚農家の今後の対策と周辺の
環境汚染対策について。小さな1、現在その農家はどういう状況になっていますか。 小さな2、今後どのような対応をする考えですか。 小さな3、その後の
那古地域の河川、側溝の汚染状況はどのようなものですか。また、その対策はどのようになっていますか。 大きな3、
ペットボトル処理業務委託と市の管理監督について。小さな1、A社は平成24年2月8日、館山市に支社を設置しました。この会社にすぐ2カ月後から始まる平成24年度の
ペットボトル処理業務を任せられると判断したのは、市のどこの部署ですか。 小さな2、平成24年度におけるA社との契約が成立したのは4月9日です。平成24年4月のA社の
業務委託月報によると、4月2日月曜から7日土曜日まで、A社の従業員が収集されてきたものにかかわったと報告されています。その作業を指示した市の部署はどこかお聞かせください。 小さな3、平成25年度における
ペットボトル処理の
制限つき入札で示された
業務委託月報には、
処理量キログラムイコール受け入れ量計とありますが、この用紙の記入の仕方を説明願います。 以上です。答弁によりましては再質問をさせていただきます。
○議長(
本橋亮一)
金丸市長。 (
市長金丸謙一登壇)
◎市長(
金丸謙一) おはようございます。
内藤欽次議員の質問にお答えいたします。 大きな第1、高齢者見守りネットに関する第1点目、今までの成果についてですが、高齢者が安心して住みなれた地域での生活が継続できるように、高齢者を地域全体で見守るネットワークを平成23年2月に立ち上げました。協力団体は35団体となり、立ち上げ以降、市への
通報件数は平成25年11月20日現在で54件ありました。通報後、訪問などにより本人の状況を確認し、必要に応じて病院への受診や介護保険の申請、現在利用しているサービスの見直しなどの対応を図っています。 なお、ことし4月には
館山警察署と管内の3つの市町で高齢者の安全・
安心対策活動に関する覚書を締結したことにより、援護が必要な高齢者に関する情報共有や犯罪及び交通事故の防止活動などにおける連携が図られ、警察も含めた見守り体制がより強化されました。 次に、第2点目、孤独死の件数についてですが、件数は把握できませんが、通報により訪問した結果、救急搬送を行い、大事に至らなかった事例など、具体的な効果もあり、高齢者見守りネットに協力していただいている皆様に感謝しています。 次に、第3点目、孤独死を防ぐ対策についてですが、今後も家族、近隣住民、町内会などとのつながりを大切にしていただくよう、啓発に努めるとともに、
地域包括支援センターや
社会福祉協議会と連携をとりながら、今後もさらに新たな事業者の御協力をいただき、見守りの目をふやし、高齢者のさりげない見守りに努めていきます。 次に、大きな第2、前回質問した
養豚農家の今後の対策と周辺の
環境汚染対策についての第1点目、その農家の現在の状況についてですが、豚舎の管理者が11月5日に急逝したため、豚舎の運営が困難となり、飼育していた豚は別の養豚業者に引き取られたため、現在豚舎には豚は一頭もいません。御親族からは、養豚業を再開する予定はないと伺っていますが、養豚業や施設等の処分についての
具体的対応については、これから検討するとのことです。 次に、第2点目、今後の対応についてですが、現在も豚舎内には
家畜排せつ物が、また
堆肥化施設内には堆肥が残っていますので、御親族と協議し、豚舎や
堆肥化施設の管理や処分について適正な処理をするよう、千葉県とともに指導していきます。 次に、第3点目、
那古地域の河川等の状況についてですが、どんどん川の
水質検査を10月に実施しました。結果について、他の河川の測定結果と比較したところ、大きな相違点は見られませんでした。今後とも
水質検査を継続的に実施するとともに、どんどん川については、河口に砂がたまりやすく、閉塞することで水の流れが滞ることも悪臭や水質の悪化の原因と考えられるため、10年以上前から行っている砂の
しゅんせつ作業を引き続き行うことにより、水の流れを改善し、悪臭の軽減と水質の悪化の防止に努めていきます。また、千葉県が
那古船形海岸の保全のため進めている
那古突堤工事の事業効果により、どんどん
川河口付近の閉塞が緩和されるものと期待しています。 次に、大きな3は、
建設環境部長より答弁させます。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 大きな第3の第1点目、
ペットボトル処理業務委託先の事業者の選定についてですが、環境課において事業者が
委託業務を確実に履行することができると判断したものです。 なお、当社が館山支店を設置したのは平成24年2月8日ですが、同社はその4カ月前に当たる平成23年10月21日に南房総市から
一般廃棄物収集運搬業の許可を取得し、営業を開始していたほか、当業務の履行に際し、必要な設備を整え、相当の経験を積んだ社員を多数雇用していました。 次に、第2点目、
ペットボトルの
処理作業についてですが、契約前は作業を指示しておらず、同社は契約後の4月9日以降に作業を開始しています。 次に、第3点目、
ペットボトル処理業務委託月報の記入の仕方についてですが、処理量キログラムの欄には搬出場所から収集された
ペットボトルの収集量と館山市
清掃センターへ直接搬入された搬入量の合計である
受け入れ量計の数量を記入するものです。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) それでは、再質問させていただきます。 まず、大きな第1ですが、市への
通報件数が54件とありますが、23年は2月から、25年はまだ終わっておりませんけれども、年別の1年間ごとの件数はどのようになっていますか。
○議長(
本橋亮一)
西川健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(西川隆) それぞれの年度別の54件の内訳について回答させていただきます。 22年度が5件、23年度が11件、24年度は14件、25年度が11月現在ですけれども、24件ということで合計54件ということでなっております。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) どうも年々ふえているということですね。1年間の季節がありますが、季節的にはどういう特徴がありますか、多いところとか少ないところとか。
○議長(
本橋亮一)
西川健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(西川隆) 件数の季節別な特徴というのは、特にこの季節だから多いということではございませんので、やっぱり本人の状態によって通報が来ていると、そういうような状況でございます。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) それでは、54件のことでいろいろあると思うんですが、通常どのような対応をしているのでしょうか。ただ聞いているだけとか、またこういうことをしたとか、それの特徴を挙げてもらいたいと思います。
○議長(
本橋亮一)
西川健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(西川隆) まず、通報が来た場合には、担当者がその通報の内容を
通報シートと呼んでいるんですけれども、そのものに記入しております。その記入したものを係員、課全体で検討して緊急性があるものについては、すぐにそこの家庭訪問というんですか、その訪問を実施しているところです。その緊急性が判断できないものについては、関係機関と連絡をとり合って、
ケアマネジャーが訪問するとか
地域包括センターの職員と一緒に訪問するとか、必要に応じて適宜対応しているところでございます。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) 実際に訪問した件数というのはどのくらいあるんでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
西川健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(西川隆) 54件のうち、実際訪問した件数は28件でございます。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) かなり訪問しているということですね。いろいろ新聞記事やネットの報告の中にも、今の答弁の中にも大変ためになって、助かったというようなものが出ていますが、本当にためになった、救ったと言われるようなものはどのくらいあるでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
西川健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(西川隆) 2のためになったというのはおかしいですけれども、緊急性が必要であって、すぐに対応しなきゃいけないということで救急搬送した事例等もございます。そういうその状況に応じて、緊急性のあるものについては救急搬送、またサービスの内容等を検討しなきゃいけないもの、また引き続き見守りを続けていかなければいけないもの等々、いろいろケース・バイ・ケースで対応しているところでございます。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) かなりためになっているというふうな感じですが、それでは小さな2番に移ります。 孤独死というのは、一体実際にどういうものか、いろいろ定義が難しいとは思うんですが、把握できていないということですが、どうして把握できていないのか知りたいと思うんですが、その理由をお願いします。
○議長(
本橋亮一)
西川健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(西川隆) 今の孤独死の把握件数についてでございますけれども、やっぱりどういう形で死んだかという、そういう状況については、本当に個人の
プライバシーにかかわる問題でございますので、市が、行政機関が立ち入って孤独死の件数を調べるというのは、なかなか難しいところがあるのかなと考えているところでございます。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) もっともだと思うんですが、そういう状況をつかんでいないと、なかなか対策も難しいと思うんで、警察署も消防署もネットの中に入っていますので、個人名ということじゃなくて、実態としてこれはこういう死亡だったというのをつかんでもらえればなというふうに思います。 それに該当するかわかりませんが、その寸前というんですか、そういう場合に訪問したことはありますか。
○議長(
本橋亮一)
西川健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(西川隆) 既に
地域包括支援センターがかかわっているとか、
ケアマネジャーさんがかかわっている場合、また市のほうで継続的に見守りが必要である場合には、定期的には訪問、また
安否確認等はしているところでございます。また、そういう方ではない方については、近隣の方とか地域の方、住民の方がちょっとした変化があった場合にすぐ連絡していただけるよう、市のほうでも町内会等を通じてお願いしているところでございます。 以上。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) それでは、小さな3に行きます。 今説明がありましたように、地域のつながり、これは大変だと思います。それから、さりげない見回りというんですか、そういうことを言っておりますが、地域のつながりが重要なことは重要です。実は、私もここに立ち会ったのがつい最近、2カ月ぐらい前ですかが1件、その前、3年ぐらいで2件実際立ち会ってきました。第1発見者がたまたま私ということになりまして、区長をやっておりますから、そういうふうになって、私でも狭い地域で2件になるということは、市全体では結構多いんじゃないかというふうに思いました。ですから、先ほど言いましたように、個人情報ということはありますけれども、個人名を付した実態としてどのぐらいあるのかは、すぐ警察や消防署へ行けばわかるんじゃないかと思います。 それから、見守りネットの参加団体が年1回会合を開いて情報交換をしているということなんですが、大変だと思うんですが、今大分ふえておりますので、地域別とか業種別、それぞれの団体の特徴を生かした会合を先ほど言った大きな会合を年1回ということじゃなくて、会合を開くということではなくてもいいと思いますが、地域別や業種別などの状況を聞いていくと、そういう取り組みはどうでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
西川健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(西川隆) 地域見守りネットについて、全体の機関が集まって
状況報告等をするのが年1回あるんですけれども、業種別等々につきましては、その会合を開くんじゃなくて、その業種の方々にすぐに連絡していただけるよう、そういう周知を重点的に行っているところであって、その業種ごとに集まりをしていただくとか、そういうような個別のそういう集まりというんですか、集会というんですか、そういう
説明会等はやっていなくて、あくまでもすぐに連絡していただけるよう、そういうことを重点的に周知をしているところでございます。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
金丸市長。
◎市長(
金丸謙一)
内藤議員におかれましては、議員、また区長というお立場で各家庭を訪問していただいたり、小まめにしていただいていることに非常に心より感謝申し上げます。そういう中で、孤独死と言っていいのかどうか判定が難しいところでございますけれども、そういうのを発見された、第1発見者になられたということで、大変重く御質問を受けとめさせていただいております。 しかしながら、この対策というのは非常に難しいところがございまして、孤独死の定義もなかなか難しいんでありますけれども、今一番問題は
ひとり暮らしの高齢者の家庭がふえているということなんです。ある事例では、やはり脳関係の脳梗塞に近い、そういうような関係で突然なられて、誰も連絡できなかったというようなことも事例にあるようです。いろいろ難しい面がございまして、その対処に苦慮しているところなんですが、やはり何かしらの変化があった場合には、必ず連絡してほしいということで、民生委員を初めとしていろんな団体の方々、また新聞受けに新聞がたまっていたらどうなのか、またちょっと顔が見えないよというようなことを変化が少しでもあったら、即連絡してほしいという形で取り組んでおりまして、1人で見ますと2つの目ですけれども、100人で見れば200の目で見られるということを起点に置いて、さりげなく見守っていこうということで今活動しているところでございます。高齢者の方の中には、いや、何か見張られているようで嫌だというような方も実際いらっしゃるわけです。ですから、いろんな形で
プライバシーをのぞくんじゃなくて、「お元気ですか」一声運動とか、それから何か変化あったらどうなのかということで、ちょっと声かけをしていただくとか、いろんな形で多くの人でさりげなく見守っていこうということで、
今見守りネットを立ち上げているところなんです。そういうことで、これからも御理解よろしくお願い申し上げます。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) 私も同感です。大変難しいと思うんです。それなのに、見守りネットもこのように大きくなりまして、そういうことでは大変すばらしいと私も思っております。 今市長さんが言われましたように、みんなでやっていくということが基本じゃないかと思うんですが、実際それをうまくまとめて、よりもっといいものにしていくと、強固なものにしていくというのは大切だと思うんです。その中心が市の高齢者の課になるかと思います。その担当の課がいろいろな知恵を集めて、自分たちも出してやっていくというようなことで、芯のあるもの、力強いものをつくっていってほしいというふうに思っていますが、いかがでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
金丸市長。
◎市長(
金丸謙一) 今
内藤議員おっしゃるように、そのとおりでございます。これからもそういうような形でいろいろな人たちの、また企業の御協力いただきながら、多くの目で見守りをしていきたいと思っております。 ただ、今
内藤議員からお聞きしまして、非常にちょっとショックを受けております。八幡地区で、
内藤議員の近くで2件あったと。私の把握している中では、かなりコミュニティがしっかりしている地区なんです。そういうところで2件あったということは、ああ、これはちょっと重く受けとめて、これからも対処していきたいと思います。本当にありがとうございました。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) それじゃ、次に移りたいと思います。 大きな質問2です。この質問して大変恐縮なんですが、回答、答弁の中にもありましたように、
養豚農家の方の突然の御逝去に関しては、謹んで哀悼の意をあらわしたいと思います。市は畜産農家の対策として、
当該養豚農家を含む
畜産環境保全組合に対しては、
補助事業により
ふん尿処理、
堆肥化施設を建設しました。御承知のとおり、
補助事業は事業費の一部につき、国や自治体などから公金を出して
農業振興を図っているものです。したがって、市は事業目的の円滑な振興を図るため、当該農家への指導及び援助を行う責任があったと思います。 ところが、悪臭、河川の
水質汚染等、事業の目的から大きく逸脱した結果を招いたことはまことに遺憾だったと思います。実際いろいろ頑張ってきたと思うんですが、市はどのような指導、援助をされてきたのかお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
本橋亮一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) これまでの指導と支援についてでございますが、まず今回排せつ物の関係につきましては、市としまして直接指導する権限がございません。しかしながら、行政として千葉県の
農業事務所のもとに
畜産環境保全推進チームが編成されまして、当市もこのメンバーとなって、指導と助言を続けてまいりました。 ちなみに、平成24年度については、
協議会そのもの3回、それから農場の
現地確認を2回、平成25年度になりまして、協議会を6回、
現地確認を5回実施してまいりました。市といたしますと、協議会での
現地確認を含めますと、24年度に8回、25年度には13回の環境を守るための巡回を実施してまいったものでございます。指導の内容といたしましては、
家畜排せつ物の適正な管理、それから餌の残渣の衛生管理の徹底、排せつ物の堆肥化の推進、これを畜主のほうに要請してきております。 それから、支援ということでございますが、これは先ほど議員のほうもお話がございました
当該畜産組合に対する補助金の件に合わせまして、例えば豚丹毒、豚コレラの予防のための
ワクチン接種に対する助成であるとか、適正な補助金によって建設された施設の運営管理、そういうものについて市と支援をしてきたということでございます。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) いろいろ大変だと思うんですが、豚をほかの養豚場に移したのは手早いなと思いましたけれども、スムーズにいったんでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 十分に譲渡していただいているわけではございませんが、私どもも現地のほうに職員が赴いて新しい
引き取り手の業者のところにスムーズに豚が移せるように、それをお手伝いしたという状況でございます。県の職員とともに状況を確認しながら、円滑に
引き取り手のほうに渡されたということでございます。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) 実際に廃業になっているかどうかわかりませんが、事実上は廃業になっていると思うんですが、盛んだったころから徐々になっていったんですが、その経過、原因等はどういうところにあると思いますか。
○議長(
本橋亮一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) これは一概にその原因を私のほうから、なかなか市のほうから申し上げるあれもないと思うんですけれども、例えば経営の実態、それから人的な問題、そういうものが頭数の増減に大きく影響してきたのではないかと推測いたします。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) なかなか難しいということじゃないかと思うんですが、この保全組合に県、国からは実際には幾らぐらい入れているんでしょうか、それから市の補助はどのくらいなんでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) さっき言った
高井畜産環境保全組合というところでございますけれども、平成13年度及び14年度に事業を実施をしてございまして、全体の事業費として約2億9,000万円の事業を実施しております。その内訳でございますけれども、国の補助金が1億4,500万、それから県の補助金が3,500万、市の補助金が3,600万、自己資金が7,400万、計約2億9,000万でございますけれども、そういう事業の内容になっております。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次)
農業振興ということで、これだけの資財を投入しているということです。
農業振興を重視しているということのあらわれだと思いますが、そのことがちょっと残念な結果に終わってしまったんですが、これを教訓として、また農業の振興に注いでもらいたいと思うんですが、今後そういう現実が起きないように、県と考えていくということですが、市ではどのようなことを考えておりますか。
○議長(
本橋亮一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) まず、家畜の排せつ物に関しては、この組合の目的とも合致をいたしますけれども、当然畜産の公害の防止というものは非常に大切な視点でございますので、今後も地域環境と調和した畜産の振興というものには心がけていかなければならないと思います。それは健全な畜産経営にもつながることでございますので、これは今後も徹底してまいりたいと思います。 それから、個人的な経営の状況などについても県の
農業事務所などとも連携を図りまして、経営基盤がしっかり確立できるように、これからも力を注いでまいりたいと思っております。 以上でございます。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) 大変残念な結果ですが、今後期待するということで次の質問、小さな3番に行きます。 環境の問題ですが、どんどん川の上流、養豚場のすぐ下に8月3日に調べに行ったんですが、汚れも悪臭も大変ひどいものでしたけれども、
水質検査結果では他の河川と比較し、大きな相違点が見られないということでしたが、それは河口近くのことですか、それとも養豚場のすぐ下を含むのですか、どちらでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二)
水質検査につきましては、10月の8日に実施しております。これにつきましては、上流から下流にかけて全4カ所でございまして、河口と中流が2カ所と、あと上流ということで4カ所採水しております。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) 答弁の中にありました
那古突堤工事、字がそう読むのかどうかちょっとあれですが、具体的にはどのようなものなんでしょうか。その工事が閉塞緩和につながるのでしょうか。どんなメカニズムによって、そうなるのでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 読み方はトッテイになります。那古の突堤工事ですが、この総延長、こちらにつきましては77メートルほどになります。24年度は40メートルを実施いたしまして、今年度はその先の20メートルを実施しております。10月の3日に地元説明等を行いまして、12月の末なりを工期としまして現在実施中でございます。この目的は、那古のどんどん川周辺なりについて砂がかなりついております。また、逆に市民グラウンド下の砂浜なりはかなり削られております。これがやっぱり波の影響で、市民グラウンド下の砂浜が削られて那古のほうに着いて、結果的にどんどん川の河口部の閉塞につながっているということもあるんではないかと思っております。そういったことから、この那古の突堤を出しまして、その砂が動くことを未然に防げればということで計画しているものでございます。これによりまして閉塞の状況が緩和されて、今まで毎年閉塞をユンボ等を使いまして開削しているわけなんですが、それが解消できるんではないかと期待しているところでございます。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) それでは、大きな3に移っていきたいと思います。 小さな1、環境課が判断したということですが、一般廃棄物関連の許可は業務をする市町村で取得するものではないかと思うんですが、南房総市でとっていたということと、館山市でとることは別なことではないかと思うんです。また、南房総市の許可は収集運搬業であり、処分業ではありません。そこのところはどう思いますか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) A環境につきましては、これまでのT商事が一般廃棄物の処理業務をこれから撤退する方向だということもございまして、こちらのほうから施設と、また人員の引き継ぎ、また移籍等ございました。そうした中から一般廃棄物の処理業についての許可申請が出ておりました。これについて審査をいたしまして、この許可出すのが館山市になります。この許可を4月9日に館山市と契約いたしまして、それ以降の処理を行っているものでございます。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) じゃ、南房総の許可というのは別に関係ないということは関係ないんですよね、館山市がやったということで。 じゃ、もう一つ、必要な整備を備え云々と答えていますが、それではなぜ前年のT商事より200万円も見積もりが上がり、その理由がリース料になるということですが、いかがですか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) その質問につきましても榎本議員なりも前回の過ぎた議会でも答弁させていただきましたとおり、施設をT商事からA環境は賃貸によりましてそろえております。そういったことから、そのリース料が上がったというものでございます。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) そこのところちょっとおかしいとは思うんですが、ちゃんと整っていたならT商事にリース料を払う必要はないとは思うんですが、そこら辺がおかしいと思います。A環境の業務実態を余り精査しないままに随意契約を結んだんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 確かにA環境は処理の実績はございませんでした。当時市内に使用可能な廃棄物処理施設を有していた事業者はT商事からその賃貸借契約を受けたA環境唯一でした。市としましては、23年度まではT商事に処理を委託していたわけなんですが、同社はA環境にこの処理施設を貸与いたしまして、先ほども御説明しましたが、従業員の多くがA環境に移籍しております。 また、許可権限につきましては、市として一般廃棄物の処分業の許可を与えた事業者が許可に先立った、審査でその業務遂行能力に問題がないと判断した事業者に業務を委託すれば、この処理業務についてが全うできると判断したものでございます。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) じゃ、従業員はT商事からA社にいつごろ移籍したんですか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 済みません、時期についてはちょっと伺っておりませんが、人数的には8人ということで伺っております。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) T商事には40人ぐらいいたんじゃないかと思うんですが、その中の8人ということですか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) T商事からA環境に8人移籍したと伺っております。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) じゃ、設備、機材のリース、それはいつごろ回収したんでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) その時期につきましては、済みません、申しわけないですが、手元にございませんので、後ほど答えさせていただきます。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) じゃ、ついでに保管場所の移籍ですか、これはいつごろやったんでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 保管場所の時期につきましてもちょっと手元にございませんので、後ほど答えさせていただきます。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) ちょっとよくわからないということですが、世間一般から見ると、T商事とA社は大体同じようなもので、名前と社長さんがちょっとかわったというふうなところなんですが、そこのところどう思いますか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 登記上も別法人だと思っております。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) だから、形式上はそうなっているんですが、実態はT商事だと普通は思うんですが、市のほうはどう思っていますか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 登記簿も確認しておりまして、別法人でございます。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) じゃ、次に移ります。 小さな2番目ですが、なかなかおかしいとは思うんですが、これも小さなことですが、おかしなことです。私の手元にコピーですが、24年4月のペット処理等の報告書があります。アンビ環境が出しています。これによると、4月2日から7日まで2日2名、3日2名、4日10名、5日11名、6日11名、7日8名、延べ44名から収集量も載っております。このように契約してもいないのに業務をしていたという証拠になると思うんですが、どうでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 平成24年4月分の
ペットボトル処理業務委託の月報、こちらのほうの従業者という欄に人数が入っております。これについて確認しましたところ、会社に出社した人数ということで聞いております。仮置きに対応した人数につきましては、1人ということで聞いております。これについては、それで出社した人数ということですと、ちょっと誤解生じますので、それ以降、修正は、見直しはしているということで聞いております。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) 常識的ですが、出社して何しているんでしょうか、何にも仕事をしていないんですか。しかも、収集量が載っかっているんです。どうでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 4月2日から4月7日までの収集量の欄にキログラム数、こちらのほうの記載がありますが、この数量につきましては、別の事業者さんが収集運搬業務を受託しておりますが、こちらのほうの収集した
ペットボトルをA社の保管施設に搬入、仮置きしていたという量です。各ステーションからの
ペットボトルにつきましては、収集は契約はされておりますので、この収集をして仮置きしていたものでございます。この処理につきましては、契約いたしました4月9日以降に処理はスタートしております。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) こういうふうにわざわざ報告しているんですから、いろいろ言いわけは立つと思うんですけれども、そうすると、16日から21日の収集量が出ているんですが、それもほかから運んできたものという解釈でいいんですか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 16日から以降、また収集量の欄に記載されておりますが、これについては、収集と処理ということになります。4月2日から7日までの数字につきましては、これは収集して保管施設に仮置きしたものの量でございます。処理はまだ始まっておりません。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) そこの実態、そういうものはちょっとわかりませんけれども、同じ欄には同じものを書くというのが普通じゃないかと思うんですが、一方ではそういうものを書いて、一方では2月は違うものなんだというのはちょっとおかしいと思うんです。こういうことがいつも行われているというわけではないと思いますが、何かやっぱり大変おかしいと思います。そういうあらわれがこの中に出ているわけで、きちっと現場なんかを監督したりしているんでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 確かに誤解を招くこともあるかと思います。そうしたことから、24年度分の月報と25年度分の月報につきましては見直しをしております。先ほど議員のほうから小さい3点目のほうで御質問があったところです。そうしたことから、収集量というところを受け入れ量という形で修正いたしまして、受け入れ量の欄も収集運搬業者さんからの受け入れ分、それとまた
清掃センターに直接搬入分の2つ、またその合計欄というのを設けました。また、この受け入れ量と別に処理量という欄を設けまして、その処理量も容リ協会、指定法人引き渡し量ということで区分しますし、またポリ袋等に入ってきますので、中にいろんなごみ等も入って、まざってくることもあります。そういったことも処理量も指定法人へ引き渡す量と、また残渣ということで処理する量ということで分かれておりまして、そういった見直すべきものは見直しまして、月報につきましても修正をしているところでございます。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) ちゃんと表に書く場合、その他いろいろ指導していただきたいと思うんですが、今説明がありました新しい用紙ということですが、ここには、それと
ペットボトル処理業務の委託という月報とはちょっと違うかもしれませんが、ここには受け入れ量イコール処理量というふうに書いてあります。前の部長さんは、それは違うというふうで、収集されたものから不適合物を除いたものが処理量になりますというふうになっています。一体どちらが本当なのか、不適合がゼロだというからイコールになるというふうな解釈もあるんですが、この受け入れ量と処理量をイコールにしたのはどういう意味なんでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 処理につきましては、処理をいたしまして指定法人へ引き渡すものと、残渣として出るもの、残渣といいますのはポリ袋等に入ってきますので、そのポリについては燃してしまうことになります。また、中にはガラスとか瓶類、また金属等も入っています。そういったものも仕分けする、分別するということも処理になります。そうしたことから、受け入れ量イコール処理量としたものです。その処理量は先ほど言いましたが、指定法人へ引き渡すものと施設で燃さざるを得ないもの、またガラス、瓶、金属、そういったものを区分するのも処理ということで区分したものでございます。それで、処理量イコール受け入れ量としております。そういったことから、24の月報を見直しまして、25から月報を修正したものでございます。 また、先ほど賃貸借の契約日の月日を追ってということでお話しさせていただきましたが、賃貸借の契約日は24年の2月15日でございます。賃貸借期間は24年4月1日から26年3月末までということでございます。また、移籍した移籍日ですが、役員の一人は22年の12月、他の7人につきましては24年の4月1日に雇用ということで伺っております。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) 何かよくわからないんですが、受け入れ量と処理量がイコールというのはどうなのかと聞いたら、処理量の中に不適合物、水とかガラスとか金属が入っていると。処理している中にそういうのを入れるというのはおかしいんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 収集運搬業者さんから上がってくるものにつきましては、残念ながら指定法人、容リ協会、こちらのほうに引き渡せないものがあります。残念ながらそういうのが実態でございまして、この引き渡せる状態にするものも処理ですし、それから分別しまして出てくるごみとかガラスとか瓶とか金属、そういった分別することも処理になります。そういったことから、受け入れ量イコール処理量としているものでございまして、その処理量から容器リサイクル協会へ引き渡すものと、また別の処理をするものと分かれるということでございます。 以上です。
○議長(
本橋亮一)
内藤欽次議員。
◆13番(
内藤欽次) ですから、受け入れ量と処理量は同じものということになるわけですね。じゃ、なぜ2つの欄を設けて書いたんでしょうか。一緒に書いちゃえばいいんじゃないかと思うんですが、いかがですか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 受け入れ量イコール処理量のところに括弧書きでイコール受け入れ量の計ということで記載しております。場合によっては、受け入れたまま処理する日が異なるとか、そういったことが出てくるかもしれませんし、そういったことから欄を設けているものです。 以上です。
○議長(
本橋亮一) 以上で13番
内藤欽次議員の質問を終わります。 次、8番龍﨑 滋議員。御登壇願います。 (8番議員龍﨑 滋登壇)
◆8番(龍﨑滋) それでは、通告に沿って質問をさせていただきます。 まず、大きな1番として、農業版業務継続計画、BCP、ビジネス・コンティニュイティー・プランニングについての質問をいたします。一昨年の東日本大震災で大津波に見舞われた岩手、宮城、福島各県の沿岸部では、多くの農地が瓦れきに覆われるとともに、流入した海水による塩害、また農業施設やかんがい設備も壊滅的な被害を受けましたが、現在では他の産業とともに農業の復旧に向けた取り組みが行われております。これらの状況を教訓として、まず福島県が農業版のBCP、業務継続計画を策定いたしました。その内容の概略を述べますと、対策協議会の設置に始まり、被害状況の想定、非常時優先業務、またマニュアル等の整備です。本市においても防災、減災等、多面にわたる対策を進めておりますが、産業の復興の観点から大災害を想定し、速やかな営農再開のための対策として業務継続計画を講じるべきと思いますが、市の考えをお伺いいたします。 次に、館山市の人口減少に対する対策について2点お伺いいたします。かつては人口5万人の市であった館山は、少子高齢化と地域産業の不振という全国的な傾向の中、人口流出に歯どめがかからず、平成19年4月1日の人口動態で4万9,888人となり、以来減少を続け、この11月1日には4万8,015人となりました。 小さな1の質問です。この人口減少への対策はさまざまな角度から取り組むべきことでありますが、その一つである定住促進事業についてどのように行っているか、またその効果と現状についてお伺いいたします。 次に、小さな2番、少子化対策のための婚活支援について伺います。このことにつきましては、現在の社会的背景等について若干述べたいと思います。現在国内ではライフスタイルや意識の変化などを背景に、結婚年齢が高くなる晩婚化が進行しております。また、少子高齢化が急速に進展する中、未婚率の上昇が少子化の背景にあるとかねてより指摘されております。 2013年の厚生労働白書においては、結婚、出産、子育てに関する意識調査に基づいて、若者の未婚に関する特集が掲載されました。白書によりますと、未婚者のうち、いずれ結婚しようと考える人が9割近くに上がったことから、若者の結婚願望は決して低いわけではないと分析しております。また一方で、異性の友人も交際相手もいないと答えた人が未婚男性の約6割、未婚女性の約5割に上がったことを踏まえて、結婚相手の候補となり得る交際相手がいる若者は限定的であると指摘し、また本人の努力や気持ちの変化にのみ期待するばかりではなく、周囲のさまざまな支援によって結婚に至るケースもあると言及しております。あわせて自治体版婚活支援の取り組みについても取り上げております。そこで、婚活支援を少子化対策の効果的な取り組みの一つと位置づけて、館山市の実情に応じた支援策を積極的に検討、推進することを提案したいと思います。 なお、内閣府では、平成26年度予算概算要求に地域少子化危機突破支援プログラム推進事業経費として約2億円を計上しております。地域の実情に応じた少子化対策を進めるため、自治体が主体となって立案するプランを全国から公募して、その中からモデル的な取り組みを選定し、内閣府が主体となって実施する予定であるとの情報もあります。その事業例としては、意識啓発、機運の醸成事業、結婚相談、支援対策整備、妊娠、出産に関する相談体制の整備が検討されております。今館山市がこのプランに応募することは難しいと思いますが、このように若者の結婚に対し、社会全体が後押しをしようという時代になっていることは事実であります。館山市内でも既にNPOの企画による婚活が行われていることは周知されておりますが、各地の自治体が少子化対策と位置づけられた婚活を支援している中で、館山市もさらに積極的に取り組んでみてはどうかと思いますので、現状及び今後についてお伺いをいたします。 大きな3、最後に、防災・減災対策についてお伺いいたします。一昨年の東北大震災の後、さまざまな対策の見直しや新たな取り組みがされてきました。また、当議会において、各議員からも防災に関する通告質問も毎回のように出され、私自身も今回で5回目となります。総務委員会の行政視察も昨年、ことしと防災対策を盛り込み、特に本年は宮城県石巻市と亘理町で行政職員から震災直後の様子から今日までの取り組み、また改善や今後の課題について生の声を聞いてまいりました。私どもの広範な質問に対し、多くの資料を用意していただき、丁寧に回答をいただきました。今回の私の質問は、これらの視察研修も参考にしております。 小さな1番として、地域により対策の内容が異なることや、より発展性のある活動を目指し、組織充実のために自主防災連絡協議会を設置してはいかがでしょうか。 次に、小さな2番、自主防災組織の必要性は誰しも理解できることですが、組織づくりをさらに進めることと、自主防災組織の活動により市民の防災意識を高め、いち早く自助、共助の避難行動をとるという組織機能の向上を図るために、明確に自主防災組織条例を制定すべきと思いますが、市のお考えをお伺いいたします。 小さな3番、さきの台風26号の豪雨による河川の増水は、一時はかなり危険な状況になりました。市内は豪雨による河川の氾濫の危険度の高い地域が何カ所かあると思います。館野地区の滝川の上流域の山名川周辺も危険地域と思われます。JAのライスセンター周辺では、河川から雨水があふれ、しばしば通行どめとなります。この台風26号接近の早朝におきましては、猛烈な強風の中、市の職員による通行どめのボードの設置がされておりました。大変な御苦労を目の当たりにしたわけでありますが、現在二級河川滝川改修促進協議会による県への陳情、要望は市長、地元県議を先頭に毎年行っており、改修工事は徐々にではありますが、館野橋から箱橋へと進んでおります。しかし、この滝川河川改修と上流域の治水対策、これらについて今後どのように進めるかをお伺いしたいと思います。 御答弁をいただきまして、再質問をさせていただきます。よろしくお願いします。
○議長(
本橋亮一)
金丸市長。 (
市長金丸謙一登壇)
◎市長(
金丸謙一) 龍﨑 滋議員の質問にお答えいたします。 大きな第1、農業版業務継続計画についてですが、東日本大震災では地震による地盤沈下に加え、大津波による甚大な被害が発生しました。館山市においては、31.5キロメートルの海岸線を有していることから、今後同様の大災害に見舞われることを想定し、東日本大震災の被災地域における対応や対策の事例を踏まえ、千葉県、JA等の関連機関や農業団体等との連携を図りながら、農地や農業用施設の復旧から農産物の出荷に至る円滑な営農再開につながる対策に取り組む必要があると考えています。 次に、大きな第2、館山市の人口減少に対する対策についての第1点目、定住促進事業についてですが、移住定住を促進することは人口減少を抑え、地域経済の活性化を図る重要な施策であることから、館山市では観光客誘致による交流人口の拡大に努め、定住につなげていくことを目的として、平成19年度から専任職員を置いて対応してきました。さらに、近年の問い合わせ件数の増加や多様化に応えるために、平成24年度からNPO法人おせっ会に委託することにより、体制強化を図るとともに、相談の受け付けや先輩移住者などから直接田舎暮らしの生の声が聞ける機会の提供も行っています。その結果、平成24年度は24世帯、47人、平成25年度は11月末で20世帯、44人が館山市に移住し、現在も多くの移住希望者からの相談や問い合わせがあります。 次に、第2点目、婚活支援についてですが、市内においてはNPO法人や民間事業者が出会いの場の提供や結婚相談を行っており、行政としての支援もしています。具体的にはNPO法人おせっ会が開催する安房コンを後援するなどのバックアップをしています。 さらに、館山市が加盟している宿泊・滞在型観光推進協議会で実施している幾つかのツアーの中で婚活ツアーを開催しています。今後も民間の活動を支援しつつ、行政としての役割を果たしていきます。 次に、大きな第3、防災・減災対策についての第1点目、自主防災組織連絡協議会の設置についてですが、自主防災組織連絡協議会の設置により、近隣の自主防災組織が互いの活動内容を知るだけでなく、災害時に相互の協力体制がつくられることから、地域防災力の向上につながるものと考えます。今後先進事例を参考に調査研究していきます。 次に、第2点目、自主防災組織条例の制定についてですが、現在館山市では地域防災計画及び自主防災組織活動マニュアルに基づき、防災訓練、防災講座等、あらゆる場面を活用し、市民の防災意識と自主防災組織の機能の向上に努めています。条例化については、今年度千葉県が自主防災組織の役割や基本的な取り組み事項を盛り込んだ(仮称)千葉県防災基本条例を制定すると伺っています。館山市としては、千葉県の条例化の動向を見て検討していきます。 次に、第3点目、滝川の河川改修と治水対策の今後についてですが、千葉県が昭和50年度に着手した滝川の改修が推進されるよう、平成5年に関係する団体、議員、町内会により二級河川滝川改修促進協議会を組織し、要望活動を行っており、継続的に事業が進められています。現在、滝川河川整備事業は平久里川との合流点から県道国分バイパスの館野橋までの1期区間が完了し、2期区間である館野橋より上流部について工事が進められており、箱橋の下流約60メートルまでの1,200メートルを優先区間として、平成32年度を目標に実施していると安房土木事務所から伺っています。また、箱橋直下の国分高井堰については、優先区間に含まれていませんが、事業の進捗により検討に着手するとのことです。 館山市としては、国分高井堰の改修、箱橋のかけかえ、さらには事業計画区間である山名川合流点までの整備が早期に完了するよう、二級河川滝川改修促進協議会の活動とともに要望していきます。この事業は多額の費用と長い年月を要することとなりますが、完了することにより、現在発生している冠水などの問題が解消されるものと考えています。 なお、要望活動には龍﨑議員にも御苦労いただきまして、ありがとうございます。 以上でございます。
○議長(
本橋亮一) 龍﨑 滋議員。
◆8番(龍﨑滋) 御答弁いただきまして、ありがとうございます。それでは、何点かの再質問をさせていただきます。 まず、農業版業務継続計画についてですが、営農再開につながる対策に取り組む必要があると考えているとの御答弁でした。少し具体的な内容で考えてみたいと思いますが、まず地震による液状化現象、利水設備、かん水設備、またパイプラインの破壊、津波による農業施設、農業機械の損壊あるいは塩害の発生等、地域で考えますと、津波被害が想定されるのは神戸から西岬あるいは館山湾内では正木、那古方面であるかなというふうに考えます。また、内陸部においては津波被害はなくとも、さまざまな形での被害も当然考えられるわけでありますが、いずれも館山市の農業の中心的な地域で被害が想定され、ですから今震災を教訓として、多くの分野で対策が検討されているということは先ほど申し上げましたが、被災地の
農業振興、農業復興を検証すべきであると思います。その上で、対策検討会を設け、関係機関と被害想定と復旧計画を構築すべきであると思うんですが、このことについては、今後具体化へ進むかどうか、再度御答弁願いたいと思います。
○議長(
本橋亮一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 先ほど議員のほうから福島県の事例などを示していただきましたけれども、岩手県を初めとする被災地、そういうところの農業復興の取り組みを検証しまして、対策検討会などを設け、被害想定と復旧計画を構築すること、これは非常に重要だというふうに認識をしてございます。今後市としても地域農業を守っていくために、農業分野の関連機関あるいはその団体等に問題提起をしながら、協議を進めていきたいと考えております。
○議長(
本橋亮一) 龍﨑 滋議員。
◆8番(龍﨑滋) 関係機関ということでのお答えいただきました。この業務継続計画というのは、千葉県のレベルでまだ着手しておりませんから、館山市が今このときに取り組むということは非常に難しいであろうというふうにも予測しております。例えば対策検討会を設けるまでには至らなくても、このテーマで会議を起こし、問題提起するということは可能であると思います。例えば農業委員会の構成メンバーは農業者の地区代表のほかにJA、共済組合、土地改良区が参加しておりますし、農政審議会はさらに県の
農業事務所等の関係団体も含まれております。いずれも館山市の農政における許認可行為にとどまらず、市内の農業の安定的な維持発展に関することを会議運営の趣旨に加えていると思いますので、それでこの会議の場において災害対応と復旧へのそれぞれの役割等について、まず第1段階として学ぶということなら可能であると思いますし、この点についてはいかがでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 行政委員会である農業委員会のお話だとは思いますけれども、実際に農業委員会では毎月の総会後に勉強会を開催しております。今回のBCPのことについても今後のテーマとしては非常に重要なテーマではないかというふうに考えていると伺っております。その勉強会は当然こちらのほうだけでいろいろ学ぶということでは難しいというか、実態を教えていただく講師、人材についても、あるいはその学習の方法などについても含めて検討していきたいと。 さらに、先ほど議員のほうもおっしゃっておりましたけれども、農業委員会には農業協同組合あるいは農業共済組合、土地改良区などから推薦の委員もいただいておりまして、勉強会を通じてこれらの組織の認識がさらに広がっていくという、そういうことも狙いとしてはございます。いずれにしても、農業委員会としても取り組んでまいりたいというふうに伺っております。 以上でございます。
○議長(
本橋亮一) 龍﨑 滋議員。
◆8番(龍﨑滋) 農業委員会ということを出しましたけれども、ぜひ部長のほうからも提案いただきたいと思いますし、まずそういう問題意識を持つということからスタートするべきことというふうに考えます。 確かに私ども農業のみならず、漁業、1次産業というのは自然災害に非常に弱い業種でありますので、復旧に時間がかかるということは現在の東北の事例でわかるわけです。ですから、今回私は農業という角度でお話ししましたけれども、漁業関係においても同様の視点で検討の必要を感じますし、また場合によっては、職員みずから現地の視察等の必要性も私は感じております。 次に、館山市の人口減少に対する再質問をさせていただきます。NPOに委託して促進事業を展開しているということはまことに結構であります。したがって、継続事業として頑張っていただきたいと思いますが、今年度も定住移住促進事業として予算化され、移住相談業務が行われているという中で、移住者が定着、定住できるためのその後の具体的な支援というものはあるのだろうかと、この点が大事だと思います。つまり移住後の生活就労の安定が担保されないと、定住、定着ができないわけでありますので、そのような視点から今後市として取り組むべきものはどのように考えておるのかお伺いいたします。
○議長(
本橋亮一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) まず、移住者のその後についてでございますけれども、これは当然移住後にも移住相談窓口において、引き続きその移住後に不安になったことであるとか、あるいは不明である点などについて相談を受け付けておりまして、その生活の支援、バックアップを行っているということでございます。 また、当然同じような立場で移住をしてきた方同士の交流会、こういうものを開催をしておりまして、この方たち同士のネットワークを構築することが非常にお互いの今後に向けてはプラスになることであるというふうに考えております。気軽に移住者同士が声かけができるような環境を整えるということが市内での快適な暮らしにつながるというふうに考えております。 それから、今後の取り組みということも今御質問があったかと思うんですけれども、これまでも取り組んでおりますが、まず就職、就労の件につきましては、ハローワークなどとも共同で地元の企業にもお声がけして就職の相談、これはジョブサポートたてやまというふうに呼んでおりますけれども、開催をしております。移住希望者からの問い合わせも、あるいは参加も非常にあったということでございますので、今後もこれも充実させていきたいと思っております。 それから、もう一点、制度的には移住者の方が市内で起業する場合、これは事を起こす起業のほうでございますけれども、その経費の一部について補助をするという起業支援の補助金の交付制度も設けてございます。移住相談の際には、こうした制度についても御説明申し上げて、市内でみずから事を起こすという場合にもバックアップができるという体制づくりも大事な視点ではないかなというふうに思います。 それから、もう一つ、就労、仕事のことと大事な視点である住まいのことでございます。居住先のことも非常に課題が多いというふうに伺っておりますので、これはNPO法人のおせっ会のほうで運営する空き家バンクの制度の活用について充実をさせていきたいというふうに考えております。あるいはさらにNPOや関係機関と協力しながら、Uターン、Jターンですか、UJIターンや二地域居住、そういう可能性についても皆さんのニーズに応えられるように、地域情報の積極的な提供だとか、居住、就労などの支援も行っていきたいと考えております。
○議長(
本橋亮一) 龍﨑 滋議員。
◆8番(龍﨑滋) さまざまな取り組みを示していただきまして、ありがとうございます。 移住してこられる方々は、館山は住みやすい土地なんだという、大変そういうイメージで来られると思います。その中で、実際に住んでみたけれども、大変厳しい現実に直面するということも実はあろうかと思います。NPOの方々が定住してきた方々の意見をまとめた冊子というものを見ましたけれども、まずさまざまな方々がそれなりにいろいろなものを持っているといいますか、館山にはなかなかいらっしゃらないなというような人材の方々も見受けられました。 ただ、その方々が一様にといいますか、言っていることは、生活の安定、仕事、収入であるとか、そういうことの難しさもあると。しかしながら、それをクリアしてもこの土地に住みたいという熱い思いで来られていることも実際にあるわけですから、制度とか仕組みとか、あるいはハローワークという言葉はありましたけれども、さまざまな分野でその人たちを受け入れていくんだという館山市の全市的な取り組み、それがやはり大事かなというふうに思っております。私は農業という分野にずっといましたけれども、新規就農であるとか農業を憧れていた方とも直接お会いして話ししていますが、まず大変な分野なんだよということから始まりまして、でもそういう農業に憧れる方々が定着してくれればありがたいなということで、さまざまな今農水産課の取り組み事業の中で定着していただければなというふうにも考えておりますので、これ粘り強く、本当に来る方々を大切にしていきたいなというふうに考えております。 次に、婚活についてなんですが、御答弁にありましたけれども、市として、行政としてバックアップやその役割というものを示されておりました。具体的にどのようなものを言っておられるのか伺いたいと思います。開催の事業費であるとか、あるいは人的な応援であるのか、その点についていかがでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 支援の具体的な内容についての御質問でございます。まず、NPO法人おせっ会主催の安房コンというのがございまして、これは市への定住促進に寄与する事業だというふうに判断をしております。これについては、後援をしております。具体的にはイベントの告知のポスターやチラシを市の関連の施設に展示、掲出をするというようなことや、イベント開催のPRについて協力をしているということでございます。このイベントについては、おせっ会の単独の開催事業でございますので、市として財政的あるいは人的な支援は行っておりません。 それから、もう一つ、宿泊・滞在型観光推進協議会、これは富津市も入れた4市1町で構成している協議会でございますけれども、こちらが開催した婚活ツアーというのがございまして、東京湾フェリーに業務委託をして実施をしております。各市町が協議会に負担金を出して運営しているものでございますけれども、このイベントの開催時においては、加盟の市町の職員が案内業務であったり現地の設営などの業務に直接従事をしております。 以上でございます。
○議長(
本橋亮一)
金丸市長。
◎市長(
金丸謙一) 婚活に関しては、やはり先ほど龍﨑議員お話しのように、なかなか今若い人の中で異性が触れ合う機会がないという状態であるようです。実はうちの市役所においてもやっぱりちょっと独身者がふえておりまして、困っておるんですが、そういうことで非常にこれには力を入れていきたいということで、婚活の事業の場合には私が時間がとれる場合には必ず出るようにしています。それで、その状態がどうなのか、また皆さんがどういうふうにお考えなのかということを逐一お聞きして、それでおせっ会とかその他の婚活を企画しているところにアドバイスしながら、いろいろ情報を集めていると。それで、それもできる限り行政として何がバックアップできるんだということに積極的に取り組んでいるということでございます。
○議長(
本橋亮一) 龍﨑 滋議員。
◆8番(龍﨑滋) 市長からもお答えいただきまして、ありがとうございます。 我が家にも未婚の男女がおりまして、市の職員の皆さんもそういう方がおられるということで、私から言うのは口幅ったいんですが、市長からおっしゃったので、ぜひ今の婚活の取り上げ方というのはテレビ番組等でも非常にバラエティーのような番組で取り扱って、軽いというふうに見る方もいらっしゃるかと思いますが、でもそんなに深く考えずに、人と触れ合う、出会う、出会いの場あるいはそのイベントに参加しながら、自分自身の殻を破っていこうとか、さまざまな角度からそれを捉えて今取り組んでいるんだと思いますので、これは市が絡むということについては、やはり館山市も全体にそういう問題意識を持ってみんなで応援していこうと、みんなでそういう盛り上げていくんだという中で気軽にやはり参加してもらうということが大事かなと思います。 それで、例えば婚活とかお見合いとかというと非常に限定的になるんですが、かつて私は若いときにバレーボールのチームや何かに入っていまして、男女の未婚の集団なもんですから、その中で3組ほど結婚に至りまして、やはり長く同じことを通して意見を交わす、時間を共有する中でお互いを知り合うということで、婚活のイベント1回では無理なわけです。ですから、そういう今非常に若い人たちが集まってスポーツなりなんなりをするという姿もなかなか少なくなっているのかなというふうに思いますので、それは婚活という角度も必要ですし、また若い人たちのサークル活動、そういう地域活動というものも目を向けていかなくちゃならないのかなというふうに思います。 かつてJAの青年部という時代、私40歳ぐらいのときなんですが、婚活を仕掛けまして、夏恋大作戦という名前で、これは千葉テレビが取材に来まして、30分ほど放映してくれたんですが、そのときは農水産課の当時の職員の皆さんもやはり後ろ盾になって、さまざまな企画から運営について応援いただきまして、非常ににぎやかに行いました。そのときは、地元の女性ではなく、都会の女性が主に多く来られまして、当時ですからまだまだ婚活というものは珍しい時代だったかなと思います。来た方々が非常にやはり館山市に住んで、いい縁があったら一緒になって生活したいという気持ちが非常に強くて、薬剤師の方、看護師の方、保母さんの方とか農業に対する憧れや、やっぱり館山の自然に対する憧れというものを抱いてまいりまして、1回のイベントだったものですから、何も成就しなかったんですけれども、そういうようなことから考えますと、未婚の人たちの結婚願望というものはずっとあり続けるわけで、それに対していかに私たちが応援していくかということが婚活の大きな意味合いだろうなというふうに思っております。 ちなみに、取り組みの中でカップルの誕生というのは見られたのかどうか、それとまたその方々が例えば結婚して新婚世帯となったときに、何かしら支援できるものはないのかということでの質問させていただきます。
○議長(
本橋亮一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 先ほど御答弁申し上げた2つの事業についての結果というか、御報告いたしますけれども、安房コンのほうについては、カップルが誕生したという報告は受けておりません。先ほど議員もおっしゃっておりましたけれども、男女の交際が始まるきっかけづくりの事業でございまして、参加者のほうが参考までに申し上げますと、男性で90名、それから女性のほうが64名、154名の方が参加されたという非常に大きなイベントになっております。市内の飲食店6店舗を1時間ごとに移動して1人3店舗回ると、そういう手法で取り組んだということでございます。男女が同席して2次会なども楽しんでいる様子が確認できたということでございまして、事業の目的は達成されたということ、そういう分析をしております。 それから、宿泊・滞在型の観光推進協議会のほうのイベントにつきましては、婚活ツアーにつきましては3組のカップルが誕生したと。カップルですので、これは結婚したというところまでではないと思うんですけれども、3組のカップルが誕生したというふうに伺っております。 答弁が漏れておりました。今後の生活支援についてでございますけれども、これは目的や効果、必要性について慎重に検討する必要があると考えております。今のところ、そういう制度設計については、考えておりません。 以上でございます。
○議長(
本橋亮一) 龍﨑 滋議員。
◆8番(龍﨑滋) やはり結果とか成果を期待してしまうと、なかなかこういう取り組みというのは難しいのかなと思いますので、先ほどから繰り返しますけれども、やはり若い人たちが出会い、にぎやかにその時を過ごすというその場をつくり上げる、そこには経済効果も当然あるでしょうし、また観光の側面からもさまざまな形で館山のPR活動にもなろうと思いますので、これは長い期間、長い目で見て取り組んでいただきたいなというふうに思います。 若者の結婚願望はあるということで、これはもうわかっている話なんですが、結婚に踏み込めない理由というものを考えたときに、やっぱり結婚後の新生活に対して経済的な不安があるとか、生活基盤としての仕事が不安定で将来展望が描けないというような、そういうことも実際には切実な問題としてあるんではないかなと思います。そういう観点から何かしらの応援ができないかなというふうに考えるんですが、今部長からの答弁いただいたように、個別のケースに対して補助をするということの難しさ、また昨日から財政的な問題もあるというふうなことで話が再三出ておりますが、子供の医療費の拡充について質問がありまして、これについては、私たちも医療費の拡充、ぜひお願いしたいという思いがありますと同時に、その以前に子供が生まれるということ、子供が生まれる前に結婚というものがまずなされなくてはならないということで、結婚を若い人たちがするというようなことを婚活でもってひとつ応援していくということの重要性をやはり感じて質問させていただきました。 大きな3番目の質問について、防災・減災対策についてお伺いいたしたいと思います。連絡協議会設置に対しては、前向きな姿勢と捉えて再質問させていただきますが、そもそも今日まで自主防災組織の充実に対してはさまざまな取り組みをしておりますが、現在の問題点と今後の課題については、どのように捉えているかお伺いいたします。
○議長(
本橋亮一) 鈴木市長公室長。
◎市長公室長(鈴木千佳士) 現在の問題点と今後の課題についてですが、自主防災組織を設置している地区は数は多いのですが、毎年防災訓練などの自主防災活動に取り組む地区がおおむね固定している状況です。自主防災組織の活動は、町内会や自主防災組織の役員だけが中心になって行うのではなく、住民一人一人が危機管理意識を持って率先して取り組むことが重要だと考えています。市としては、自主防災組織の活動の活発化と機能のさらなる充実に向けて、あらゆる機会を捉えてこれまで以上に自主防災組織の重要性を訴えていきたいと考えています。
○議長(
本橋亮一) 龍﨑 滋議員。
◆8番(龍﨑滋) 自主防災組織の問題点、今お答えいただきました。これはずっとこの問題はついて回るのかなというふうに思うんです。なかなか意識を持ってもらおうとか投げかけても、これは根本的に防災組織がどういうものであるかということを住民の方々がしっかりと認識しなくてはならない。そこの部分にまず踏み込むには、じゃ、多角的に多面的にどういうふうにしていこうかということで、一歩も二歩も踏み込んでいかないとならないんじゃないかなというふうに思うわけで、今回質問とさせていただいておりますが、自主防災の充実ということについては、皆さん思っているんだけれども、どこか他人事のように。今回の行政視察に行きましても、やはり住民の方々の意識をどう盛り上げていくか、自主防災組織を向上させるかということが大きなテーマとしてありました。このような中で、私は連絡協議会というものを設置して、絶えず横を見て、隣を見て、隣の組織を、地区を見ながら自分たちはどうするんだという、そういうお互いの触発を起こさせるということも大事だと思いますし、協議会を設置することによって、自主防災の長の方は定期的に年1回、2回、それはさまざまであろうと思いますが、その会議に参加して持ち帰って、こういうことが出ているんだから、実はこうしようという具体的なところを協議するところまでやらないと、自主防災は組織をすることも自主であるし、活動も自主であるということで、実は全くいろいろ重要性を訴えながら手を差し伸べているんですが、伸べているようにして手が届いていないというのがこの実態ではないかなというふうに思っております。 既に自主防災の連絡協議会を設置している自治体があります。三郷市とかほかにございますが、ホームページを見ますと、メリットが掲げてありまして、地域全体の防災レベルの向上、また地域の防災リーダーの養成、防災組織同士の交流、情報交換などで、やはり他地域の組織を参考にしながら、地域の特性に応じて活動する組織づくりということができているんだということがあります。ですから、繰り返しますが、自主防災組織の充実を考えるならば、この連絡協議会という形で1回集まっていただいて、さまざまなものを投げて持って帰っていただいて、地元で、防災会の中で提示したものについて検討するという、多分そこまで踏み込んでいかなきゃならないんじゃないかなと思います。 その観点から、もう一点質問したいと思いますが、(仮称)千葉県防災基本条例骨子案の中では、自主防災組織への県民の参加とか活動支援等を示しておりますが、組織の結成、組織をつくることに対して義務とか責任、責務というところまでは踏み込んでいないというふうに思います。活動の義務、責務もあるんですが、組織をつくるということもまず義務である、責任であるというふうに住民の、市民の方に訴えていくようなことも必要ではないかなと思います。この条例骨子案の中では踏み込んでいないというふうに私は思うんですが、市として強く示すことは可能と思うんですが、この点いかがでしょうか。組織をつくるということについて。
○議長(
本橋亮一) 鈴木市長公室長。
◎市長公室長(鈴木千佳士) 現在市で行っているのは地域防災計画、それから自主防災組織活動マニュアル、これらに基づいて防災訓練、防災講座、こういう講座などあらゆる場面を活用して自主防災組織の重要性とか役割について説明してきているところです。 それで、県が(仮称)千葉県防災基本条例骨子ということで条例化を進めているわけですが、館山市が今後条例化する際には、議員おっしゃるように、当然これらのことを意識して条例化を進めていきたいというふうに考えています。
○議長(
本橋亮一) 龍﨑 滋議員。
◆8番(龍﨑滋) 防災基本条例が制定され、その中でというお答えでした。 実は、この地域、(仮称)千葉県防災基本条例というもの、まだ骨子案として、私は内容まで全ては見ていないんですが、それらを見ますと、今言ったように、まだまだ踏み込んでいないというふうに思うんです。館山市におきましても館山市防災会議による地域防災計画の中では、自主防災組織等による訓練の実施や充実を図ると甚だ理念的な表現にとどまっていると思うんです。答弁にありました防災基本条例骨子案を見ても、自主防災組織及びボランティア活動などの充実という項目では、災害予防のための住民参加、防災知識の習得や啓発、訓練の実施、防災機械の整備等にとどまり、特別新しさを感じません。各主体の責務等という項目におきましては、自主防災会の役割と責務について述べているんですが、本年の5月21日、検討会議の議事概要を見てみますと、会議メンバーからこのような意見が出ております。「自主防災組織は町会・自治会の自主的な活動であり、責務として縛られるものではないんではないか」と、また「防災の役割において大切な部分ではあるが、「自主」防災組織なので「責務」の位置付けは荷が重い」と、また「各主体の「責務」を規定するときに、県民や自主防災組織については、まず「自らの命を守ることを最優先し、無理のない範囲で取り組んでください」とはっきり明記することが大切であると感じる」と、このように災害対処の専門的手段ではない自主防災組織ですから、責務は重いだろうと、また責務としての被害が発生した場合の責任や補償はどうするのかという、行政が悩むようなところも意見として出されております。ですから、県の防災条例に我が市が対応することも当然な流れだと思うんですが、自主防災組織の活動、細かな部分まで考えたときには、あえて防災基本条例と切り離した形での自主防災基本条例として組織の立ち上げることは責任だけれども、発災時の状況に応じては自主的な判断により行動することを規定するということが大切ではないかなというふうに思います。 昨年の行政視察は、糸島市、これは福岡県なんですが、糸島市に行きまして、自主防災組織の例を聞きました。この糸島市も自主防災組織をつくってください、さまざまな充実のための支援なりしますよといってもなかなか組織してくれないということで、それで詰まったところがありまして、ではどうしようかということで、発想を切りかえて自主防災組織を10世帯から15世帯程度の自主防災会にしたというんです。イメージとしては、いわゆる私たちの自主防災組織の中の班であるとか組であるとか、そのレベルなんですが、集落によっては非常にいろんな形がありますので、ところどころ固まりとして捉えられる10世帯、15世帯をあなたたちは自主防災組織ですよと。何をするかといえば、ひたすら逃げてくださいと。そして、近隣の方々と連絡をとり合いながら、逃げながら安否確認をしてください。ただ、そのことだけをしていただければ結構です。後のことについては、当然避難所の運営であるとか、あるいはさまざまな火災であるとか救出活動ということが発生するかもしれませんが、皆さんがとにかく自分の、あるいは隣人との身の確保、生命の確保をすることだけを考えてくださいということでの自主防災組織にしましたということで、こういう発想からしますと、現在155町内会のうち121の組織でしょうか、くまなく団地であろうが何であろうが、一つの固まりとして近隣で要援護者も含めての自主防災組織の動きができるんではないかなというふうに考えて、これは一つのいい考え方、取り組みであるかなというふうに思いましたので、参考にしていただければと思います。 最後に、滝川の河川改修について再質問させていただきますが、国分高井堰の水門というのは調べてみましたら昭和32年から33年ごろにつくられたということで五十数年がたっております。国の基準では、水門の耐用年数は30年と定められております。これは状況に応じて補強するなりなんなりで一応基準としては30年と定められているということなんだそうですが、またこの維持管理あるいは水門から取水するというようなこれらについては、地元の管理組合が、水利組合がかかわっておるんですが、非常に高齢化しておりまして、悪天候時の水門の開閉作業というのは危険を伴い、非常に怖いと。そして、また専業農家もほとんどいないような集落になっておりますので、このことをどうするかというような問題も実はございます。ですから、滝川の河川改修は治水工事であるとか、さまざまな角度からいっても、あるいは今後水門の管理等についても非常に問題、課題があるなということで、何年か前に水門を手で回したんですが、その後電動のモーターを設置しているんですが、それにしてもやはり増水しているところに高齢の方々、実際に私も見ております。申しわけないなというぐらいの方々がそこにかかわっておられますので、これは先ほど時間と多額な費用がかかる工事になりますけれども、ぜひ滝川の河川改修と水門の工事についても、また橋のかけかえということもございましたが、これらについてはしっかりと市長あるいは県議も中心として動いていただいておりますので、これから確実に進めていただきたいと思います。 1点お伺いするんですが、これは現在行われている協議会の中で取り上げられるのがいいのか、あるいは市として関係土地改良区とか、その方々とこのことについての話し合いを持つのがいいのか、いずれにしても県、国の力を大きく呼び寄せていかなきゃならない部分なので、その取り扱い方といいますか、プロセスも大事かなと思うんですが、この点についていかがでしょうか。
○議長(
本橋亮一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 先ほど市長の答弁ございましたとおり、協議会のほうで県のほうに積極的な要望を進めているところでございます。現在この協議会の要望等を受けまして、千葉県のほうでは先ほど答弁ございましたとおり、優先区間、こちらのほうの進捗を上げているところでございます。それぞれの必要なタイミングになりましたら、堰の規模、水門の規模、また形状など改修内容について、土地改良区などと協議を始めていくという形で伺っております。 以上です。
○議長(
本橋亮一) 龍﨑 滋議員。
◆8番(龍﨑滋) 私の地元のことでありますが、実はそこに住んでいる方々、農業だけではなくて住民の方々のやはり安全確保ということでは、大きな洪水が起きて被害が出る前に、まずこのことをしっかりと今後の対策のスケジュールに上げて計画を示していただいて、地元の方々にも理解して安心していただきたいなというふうに思っておりますので、期待させていただきますので、どうかよろしくお願いします。
○議長(
本橋亮一)
金丸市長。
◎市長(
金丸謙一) 私の把握がちょっとそこまで考えていなかったんですが、確かに時間はかかるんですね、今の方式でやりますと。ですから、多方面からも要望するというような形をしたほうがいいような気がします。また、これは先ほどおっしゃったいろいろな団体ございますんで、お話し合いをさせていただきながら、どういうのがいいのかと、ちょっと検討させてください。
○議長(
本橋亮一) 龍﨑 滋議員。
◆8番(龍﨑滋) それでは、よろしくお願いします。 終わります。
○議長(
本橋亮一) 以上で8番龍﨑 滋議員の質問を終わります。 午前の会議はこれで休憩とし、午後1時再開いたします。 午前11時57分 休憩 午後 1時00分 再開
○副議長(鈴木正一) 議長が午後欠席のため、私が職務を行います。よろしくお願い申し上げます。 午後の
出席議員数17名。午前に引き続き会議を開きます。 5番望月 昇議員。御登壇願います。 (5番議員望月 昇登壇)
◆5番(望月昇) 皆さん、こんにちは。早速通告に従いまして、大きく4点について質問いたします。 まず、1つ目、中心市街地商店街回帰と10年、15年後の市民の交通手段について伺います。この質問には、多少の説明が必要だと思いますので、少し述べさせていただきます。あと10年、15年後に、現在65歳前後の団塊の世代の方々の多数が高齢運転者になります。現在館山市は高齢者の運転による交通事故を減らそうと、運転免許返納者の方々にいろいろ特典を申し出ています。その一方、既存の路線バスやタクシー、鉄道など、決してマイカーにかわるほどの利便性はございません。また、高齢運転手の方々の社会的な尊厳も守らなければなりません。この相反する状況に対しまして、どのような策を持っていらっしゃるか伺いたいと思います。 また、それに伴い、生活用品等の消費者の買い物の場所、特にスーパーや大型量販店への交通手段、歩いて行ける身近な商店街の再活用などを中心にお尋ねいたします。 そこで、質問いたします。大きな1の小さなまず1、現在65歳前後の団塊の世代の方々の10年、15年後、生活の足として、今後コミュニティバス等の考えはいかがでしょうか。 ②、大型店の動向にもよるが、買い物難民対策はこれから予定はありますか。午前中、市長の孤独死についていろいろお考えを伺った気がいたします。しかし、私はその一歩、二歩前の対策を要は伺いたいと思うのでございます。 次に、大きな2つ目、夏の観光についてです。小さな1、特に沖ノ島のごみ等についてどうであったでしょうか。 ②、キャンプ、バーベキュー等、海岸使用区分要望はありましたか。 小さな3、砂山等の観光地で急なトイレや緊急時において、近くのホテル、商店等の協力体制はどうであったでしょうか。 次に、大きな3つ目、交通安全施設の設置状況についてです。小さな①、平成24年度の交通安全施設の要望または設置状況はどうであったでしょうか。 小さな2、今年度は現在どのように推移しているでしょうか。 最後に、4つ目、スクールバス、児童生徒の交通機関の環境と、また利用の無料化についてです。小さな①、無料化にできない大きな理由は何でしょうか。 小さな2、スクールバスの停車場の見直しと待ち場所の環境は快適性を保っているでしょうか。 以上、質問いたします。また、御答弁によりましては、再質問をさせていただきます。
○副議長(鈴木正一)
金丸市長。 (
市長金丸謙一登壇)
◎市長(
金丸謙一) 望月 昇議員の質問にお答えいたします。 大きな第1、10年、15年後の市民の交通手段についての第1点目、高齢者の生活の足についてですが、館山市の65歳以上の人口は2013年11月1日現在で1万6,644人となっています。平成25年3月に国立社会保障・人口問題研究所が発表した日本の将来推計人口によれば、7年後の2020年には1万7,650人となり、現在より6%、約1,000人ふえ、ピークを迎えます。しかしながら、12年後の2025年には1万7,040人と減少に転じ、17年後の2030年では1万6,180人と現在の高齢者人口より500人近く少なくなる見込みです。今後自動車の運転ができなくなる高齢者の方がふえた場合の交通対策としては、利用者がふえるのであれば、現在維持しているバス路線の増便や新たなバス路線の設定等も考えられますが、将来的には高齢者の人口が減少する見込みもあることから、検討課題の多いコミュニティバス等の新たな交通手段の導入も含め、慎重に見きわめる必要があると考えています。 次に、第2点目、買い物難民対策についてですが、現在高齢者等の買い物支援については、館山市や市内業者などによる配食サービスやNPO法人による買い物代行のほか、介護保険制度において要介護の認定を受けた方が利用する訪問介護による生活援助などのサービスがあります。今後自力で買い物に行けなくなる高齢者が多くなることが予想されることから、館山市としても商工会議所や商業会などの協力を得て、買い物難民を救済する方策を検討していきたいと考えています。 次に、大きな第2、夏の観光に関する第1点目、沖ノ島のごみについてですが、沖ノ島に向かう道路の途中にごみかごを設置し、他の海岸に設置したごみかごと同様、海水浴場の開設期間中は毎日収集しています。市内の海岸32カ所に設置したごみかご全体の収集量はことしは34トン、内訳は可燃物が28トン、金属類とガラス類がそれぞれ3トン、平成24年度は29トン、内訳として可燃物が24トン、金属類が3トン、ガラス類が2トンで平成24年度と比較するとプラス5トン、17%増加しました。ことしの夏は、沖ノ島におけるマナー啓発チラシを作成し、利用者に配布しましたが、ごみかごに入り切らない量のごみがあったり、中にはバーベキューを行った後の鉄板、こんろや余った食材などがそのまま捨てられているケースもあり、ごみの減量やマナー向上などの解決には結びついていないのが現状です。館山市としては、観光地の美化、沖ノ島の自然環境保護の観点から、このごみ問題を早急に解決すべきものであると認識しています。効果的な対策を検討し、来年度にはさらなる状況の改善を目指していきたいと考えています。 次に、第2点目、キャンプ、バーベキュー場の開設についてですが、ことしの夏も観光客から海岸でのキャンプ、バーベキューの問い合わせが非常に多く、また市民からはキャンプ、バーベキューができる場所をはっきり定め、マナー徹底を図るべきという要望をいただきました。館山市としては、海岸利用者のマナー向上を推進し、今後民間のキャンプ、バーベキュー施設の利用を促進するとともに、海岸管理者である千葉県、その他の機関とも協議を行い、キャンプ、バーベキュー場の開設の可能性を模索していきます。 次に、第3点目、砂山等の観光地における周辺施設の協力体制についてですが、館山市内には21カ所の観光目的の公衆トイレが海岸部を中心に整備されており、観光で訪れたお客様にわかりやすいように案内看板も同時に整備し、利便性、快適性の向上を図っています。特にこれまでも砂山をフィールドとした教育旅行の受け入れの際には、近隣のホテルに参加者のトイレ利用等について御協力いただいています。今後も民間施設との協力体制を密にして、受け入れ態勢の充実に努めていきます。 次に、大きな第3、交通安全施設についての第1点目、平成24年度の要望内容と設置の状況についてですが、大賀の児童死亡事故に伴う学校からの区画線の路面標示等の要望、町内会等から歩行者や自転車の安全のためのカーブミラー設置等の要望がありました。これらの要望以外にも死亡事故現場や事故多発箇所での関係機関による現地診断及び館山市によるパトロールにより、危険箇所の点検を実施しています。 交通安全施設の設置状況についてですが、これらの要望や点検により、市道の交通危険箇所について社会安全課ではカーブミラー39基、ガードレールなどの防護柵79メートル、区画線は路面標示を含め5,339メートル、路面塗装153平方メートルなどの整備を実施しました。また、市道管理者においても豊房小学校前の市道で、児童を初めとする歩行者の安全確保のため、ガードパイプなどの防護柵148メートル、車線分離標75本、区画線240メートル、視線誘導標53個、道路反射びょう13個の改善、改良工事を行っています。 次に、第2点目、今年度の要望内容とその設置状況ですが、要望内容については、学校や町内会等からの同様の要望がされています。また関係機関との現地診断、パトロールも実施しています。設置の状況ですが、発注したものも含め、カーブミラー19基、標識3基、防護柵65メーター、区画線2,406メートル、車どめ1基などを整備しています。今後も市民等の要望やパトロールにより、危険箇所の交通安全施設整備を行っていきます。 大きな第4は、教育長から答弁いたします。
○副議長(鈴木正一) 出山教育長。 (教育長出山裕之登壇)
◎教育長(出山裕之) 大きな第4、スクールバス等に関する第1点目、スクールバスを無料化できない大きな理由についてですが、文部科学省の通学費の原則自己負担の考え方、受益者負担の原則、館山市の財政状況などから、現在のところ通学費の全額を市が負担する考えはありません。ただし、館山市全体の児童生徒の交通手段及び支援方法については、市全体の公共交通のあり方などを視野に入れながら、現在行われている学校再編の協議に並行して検討を行っているところです。 次に、第2点目、スクールバスの停車場の見直しと待ち場所の環境の快適性についてですが、スクールバスの乗降場所は年度初めに学校で確認を行い、児童生徒の自宅から最も近く、かつバスの乗り入れに支障のない場所としています。 なお、見直しの要望がある場合には、随時関係者と協議し、対応しています。 また、待ち場所の環境の快適性についてですが、現在朝の待合場所へのスクールバスの乗り入れは定刻どおり運行しており、通常の運行においては待ち時間は生じていません。したがって、児童生徒の負担は少ないものと考えており、屋根つきの待合場所の設置は考えていません。 以上です。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) ありがとうございました。それでは、再質問をさせていただきます。 まず、大きな1つ目について、高齢者65歳以上の方々の統計をいただきましたが、将来のことについて高齢者人口が減少するなどと、何か
金丸市長らしからぬ様相のお答えでした。全国的な人口減少により、12年、17年後には高齢者の絶対人口も減少していく様子は統計でわかりました。しかしながら、高齢者の移住等により、首都圏にある、また温暖で住みやすい気候の館山には、高齢者の人口比率が高くなることが私は予想されると思うんです。午前中の市長の答弁でも、移住希望者がふえているとございました。75歳以上の後期高齢者の方々の高齢者運転者の数は予想の人数より館山の場合、こういう状況を予想しますと、かなりの割合で高くなると思われます。先ほどコミュニティバス等、一つの案を出してまいりましたが、このような観点から今すぐということではなくても、10年先、15年先の館山の状況を希望的な観測として想像しながら、まず何か打っておかなければいけないかとは思うんですけれども、この考えについていかがでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 鈴木市長公室長。
◎市長公室長(鈴木千佳士) 館山市としましては、まずは市内にある9路線の既存路線バス、これを維持するということが高齢者の足を確保する最大の今できる施策であるというふうに考えています。議員がおっしゃるように、今後都会から移住してくる高齢者の方がふえて、さらにバス利用者がそれによってふえるのであれば、現在維持している既存バス路線の増便とか、あるいは新しいバス路線の設定等も考えられるというふうに考えています。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) 今は、現在はちょっとぴんとこないし、コミュニティバスとかそういういろいろな交通手段に関しては、非常にお金のかかるということを認識しております。 ただ、何か手を打って、館山は10年後、15年後を見据えて、こんな行動をしているんだぞと、県内もしくは東京、首都圏にアピールすることも一つの人口増加の施策じゃないかと、そういうふうに考えるわけです。ですから、またその辺のところをお考えいただければ幸いに思います。 次、今のまた再質問になりますけれども、現在郊外に住宅がふえていますが、核家族化がいまだに進んでおり、大体郊外に住む方々は若い人たちが多いと思います。高齢者はいまだに市街地に住み、人口が多いと思われます。住民同士、または町内のコミュニティを維持する方法として、館山中心市街地のみならず、各拠点における市街地商店街、例えば那古商店街、船形商店街、九重の商店街、房南地区の商店街などいろいろ館山にも市街地の商店街があると思うんです。買い物支援は重要な行政としての施策が必要だと思うのですが、この点についていかがでしょうか。
○副議長(鈴木正一)
金丸市長。
◎市長(
金丸謙一) 大変大きな問題ですね。各商店街がなかなか成り立っていかなくなっている状況がございます。これは商売をする商店街の人たちだけではなく、やっぱり買い物をする市民の方々の認識も変えなきゃいけないというふうに思っています。やっぱり商店街というのは歴史がありますし、そのまちづくりとともにできてきたという長い歴史がございます。ところが、今流れがどういうふうになっているかといいますと、大きなマーケット、大きなここでいうと、固有名詞出しちゃいけないかもしれないけれども、ジャスコとか大型店に便利に行ってしまうと。それで、ごそっと大量に1週間分とか何日分とかと買って、そこに行けばいろいろなものがそろってしまうということで、なかなか商店街に足を向ける方たちが少なくなっているのかなと。これは人口減少だけじゃなくて、そういう傾向があるということがひとつ大きな問題だろうし、またそういうようなことで、やはり商店街を、また商店を守っていこうという、そういう気持ちが少し薄くなっているのかなという気がしています。 もう一つは、商店を構えている商店主の方たちにも、これは自分たちでこれからやっていこうという人はやはり少なくなってきているのかなと。ですから、よくいろんなことで市民の方々とお話し合いをしますけれども、その中で地元の商店に行っても、なかなか昔のようないろんな会話が少なくなったというようなこともお聞きしていますし、いろんな形が複雑に絡み合っていると思いますけれども、これは大変重要な問題でありますから、また議員のお考え等を真摯にお話をいただいて、こういう場所ではなかなかざっくばらんにはお話しできませんので、機会を設けてお話し合いをしたいと、こう考えているところでございます。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇)
金丸市長、ありがとうございました。今のお言葉を伺いまして、商店を経営する人たちにとても強い励みになったと思います。この問題はまだ先のことで、世の中はどういうふうな状況になっているかわかりませんけれども、重要な問題だと思っております。また、市長もその問題を共有していただいているということは大変ありがたく思います。 現在、買い物代行や訪問介護による生活援助サービスがあると今御答弁、最初にいただきました。毎日だとお金もかかるし、お願いしづらいという気持ちから、どうしても生鮮品等は日もちがしないため、冷凍食品や加工食品の大量買いの今傾向に、そういう方々はなっていると思います。これは健康上、決して望ましいこととは言い切れません。高齢者が食品その他の買い物を身近なところで行える思いやりという観点では、行政もいま一度、今市長が言っていただいたように、まちづくりを考えていっていただきたいと思います。 次に、大きな2つ目について再質問させていただきます。沖ノ島のごみについてですが、来年度具体的にどのような対策を考えていますか。基本的には、観光客に後味が悪い思いをしてほしくはないのですが、こういう観点からいかがでしょうか。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 先ほど市長答弁でも申し上げましたが、非常にごみの問題というのはそのマナーのことも含めて、利用者が沖ノ島、非常に多くなっておりますので、大きな課題だと考えております。その問題の解決、いろいろ具体的な方法も含めて、現在庁内のプロジェクトチームによる検討を行っております。あわせて、NPOの方など地元の方たちとも、そういう関係者の方たちとも沖ノ島について考える検討会議をたびたび開催しまして、協議を進めております。来年度以降の実践に向けて、さまざまな有効な手だてを考えて、ごみ対策実践に向けて動いていきたいと考えております。
○副議長(鈴木正一)
金丸市長。
◎市長(
金丸謙一) これ今部長答弁ありましたけれども、なかなか難しい問題があります。具体的に今どうなのかというお話でございますが、今ちょっと具体的にお答えできないんです。と申しますのは、あそこの沖ノ島に至る道路関係の所有の関係とか、それからやはり袋小路なもんですから、あそこに許容量以上の車が入ってきた場合にどうなのかというようなこともありますし、また今回マナー啓発のチラシをやったら大分違うかなということでチラシを配布させていただきました。中には、ああ、そうなのかと言って協力していただいている方等もいらっしゃいますけれども、やはり外からいらっしゃって、もう全てを買い込んできていらっしゃって、バーベキューはするわ、それはそのまま置いていくわという、何かどこでどうなっているのかというような考えの方もいらっしゃる。そうかと思えば、非常にあそこはすばらしい自然だと、その自然をしっかり守っていかなきゃいけないという認識のもとに、本当にきちんとごみを持ち帰ってくださる方もいらっしゃる。これを一律にどうのこうのというのは非常に難しい問題ですけれども、いろんな観念から今部長答弁ありましたように、検討をしているということでございます。来年の海水浴シーズンには間に合うように、今いろいろな観点から検討しておりますので、よろしくお願いします。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) 前向きなお答えどうもありがとうございました。 また、私も7月の末から8月、何回か沖ノ島に行ってみたんですけれども、週末など繁忙期に駐車場係の方が何人かいらっしゃいました。あわせて、その方々、手あいたときにごみの清掃もしていただいているのを私は目にいたしました。こういう方々が有効な働きをなさっていただいているので、また駐車場のみならず、ごみの監視員、同時にやっていただいてもよろしいと思うんですけれども、そういう方々の増員というのも一つの有効な手だてではないかと思うんですけれども、来年度いろいろ策を練っていただいているということですけれども、このようなことは具体的にいかがでしょうか。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) パトロールのことも含めて、さらにまた効果的な方法を練って、もう少し煮詰まった段階で、また議会の皆様にも御相談しながら、御紹介しながら、実際に効果のある方法をとっていきたいと思っております。
○副議長(鈴木正一)
金丸市長。
◎市長(
金丸謙一) 今の御意見、参考にさせていただきたいと思いますけれども、今回私も何回か行った中で、一番効果があったなという何か実感があったことがございます。それは、今期せずして議員がおっしゃった、誘導している人たちがごみを拾っていた、合間に。そうしたら、それをごみを拾っていたのを見ていた人が、ごみを一緒に拾ってくれたと、いらっしゃった人が。そういう輪が非常に大事なのかなと。議員もいろんな清掃活動に積極的に御参加いただいて、大変感謝しているわけですけれども、そういう方たちが実際やっているところを見せると、やはりいろんな方たちが関心を持つかなと、それも一つの方法かなと思っております。 それから、やはり今一番大きな問題は、ごみもそうですけれども、トイレの問題もございます。それも今逐次検討しておりますので、そういうことを御報告させていただきます。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) 重ねてお願い申し上げます。 それでは、小さい2つ目の再質問、キャンプ、バーベキュー場開設に当たり、具体的な検討案は現在ございますか。この問題を早急に解決というか、案を出していただかないと、観光客の流出にもなりかねないと思うのであります。いかがでしょうか。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) キャンプ、バーベキューの開設の件でございます。先ほど市長答弁でも申し上げましたように、非常にニーズが高い、お客様からの御要望も高いものでございます。 ただ、市が開設を具体的にするというようなことになりますと、初めに駐車場や水源などの設備が整う、開設に適している場所、候補地の選定を行う必要がございます。さらに、その後は候補地にかかわる地元の区の皆さん、あるいは各種団体の方との利害関係の調整、協議、そういうものが必要になってまいります。開設に向けては非常に長い時間と労力がかかることが予測されます。現在のところ、具体的な案を持ち合わせませんけれども、引き続き各種の検討を行っていきたいと考えております。 それから、あわせて実際に市内に民間のキャンプ場あるいはバーベキュー場などがございます。そういうところの積極的なPR、利用を促すような情報発信についても手がけていきたいと思っております。 以上でございます。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) この問題については、過去何年も前から問題になっているということも伺っています。また、今検討していただいているということでありますけれども、裏を返せば長い問題で検討しているということは、何もやっていないんじゃないかなというような気もいたします。ですから、また夏の観光シーズンまでにはあと半年ありますので、またぜひとも来年度は答えが出ればいいかなというふうに思うんで、努力していただきたいと思います。 続きまして、砂山の問題の再質問させていただきます。砂山は余り手がつけられていなくて、また自然が残る、そんな観光スポットだと思います。しかしながら、御答弁のとおり、観光、教育、また現在では各トレーニング等で訪れる方が多数いらっしゃいます。そして、また館山の観光パンフレットにも載っておると思います。こういう意味から、砂山等周辺のホテル、商店のトイレや緊急連絡の協力体制に対して、具体的に協定などの締結をしているのですか。もしないなら、今後締結をする考えはございますでしょうか。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 周辺の施設との協定の件でございますが、ちょっと経緯をお話をさせていただきたいと思うんですけれども、実は砂山には以前トイレがございまして、平成13年度、そのトイレを取り壊しをしております。それは手前のフラワーライン寄りにファミリーパークのところに公衆トイレを設置したときでございますけれども、その取り壊しの際に当時の館山カントリーの代表の方と、これは口頭でございますけれども、トイレの借用についての承諾を得ておりまして、現在もこの協力体制は継続をしているということでございます。したがいまして、特に正式な協定書を結ぶということは今のところ考えてはおりません。 以上でございます。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) そうしましたら、最初にファーストタイムの観光客の方にはそれがわからないと思うんです。それで、どこに行っていいかわからない。何か今風で言う、館山っておもてなしの気持ちないのかなとか、そういうふうに思われがちでございますので、口頭で今御協力をいただけるというお話をしてあるということですけれども、例えばステッカー等、そういう趣旨をお客様に見えやすいような文面で、何かそういうものはお考えではないでしょうか。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 砂山の以前トイレがあったという話をいたしましたが、そこの部分にカントリーのトイレの利用ができるというような案内などを示すというような、そういうことについても検討してまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) では、また砂山は特に夏というだけでなく、年間通じての観光地でございますので、その辺の解決を早急によろしくお願いしたいと思います。 次に、大きな3について再質問させていただきます。3番目、交通安全の問題です。年間どのぐらいの要望がございますでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 鈴木市長公室長。
◎市長公室長(鈴木千佳士) 交通安全施設等の要望ですが、町内会長等から社会安全課への要望は反射鏡の角度調整で済む軽微なものから新規に設置を必要とするもの、それから建てかえが必要なものなどを含めて年間およそ90件程度でございます。それぞれの現場を確認して、その都度対応しているところです。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) この要望については、100%満足な、お客様、市民の方々の納得いくような回答は出せないと思うんですが、実行するに当たって、何か基準等はございますでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 鈴木市長公室長。
◎市長公室長(鈴木千佳士) まず、館山市道であるということが前提でございます。 ただし、現場を確認しまして、物理的に設置が困難な場所、また設置しても効果がないと思われるような場所、それから関係者の協力が得られないようなこうした場所については、たとえ市道であっても設置できないということがございます。また、赤道などの地域での生活道路につきましては、鏡面や支柱などの資材を支給して、地元で施工しているということがございます。 なお、停止線や横断歩道など、規制を伴う施設につきましては、千葉県公安委員会が設置することになるため、それらについては窓口である
館山警察署へ要望しているところです。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) 去る11月6日に安全・安心メールで交通死亡事故多発警報の配信がございました。また、近いところでは11月28日にも、内容は違いましたけれども、やはり交通安全に関するメールが配信されました。このことについて、市としてはどのような対策をしているのでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 鈴木市長公室長。
◎市長公室長(鈴木千佳士) 警察署管内で月に3件以上の死亡事故が発生しますと、警察署では交通死亡事故多発警報というのを発令いたします。今回は10月の12日、それから10月の17日に南房総市で死亡事故が発生し、11月5日に館山市で死亡事故が発生した。このことから、11月6日から11月15日まで警報が発令されたところです。館山市では、警報の発令を受けまして、同日11月6日に市のホームページと安全・安心メール、それから青パトにより警報の発令、安全運転の呼びかけを行い、交通安全への注意喚起を行ったところです。 なお、青パトの広報は期間中3回実施しているところです。
○副議長(鈴木正一)
金丸市長。
◎市長(
金丸謙一) 今公室長が答弁したとおりですけれども、それにつけ加えて幹部職員から、またメールを通して市職員全てにわたって注意喚起を促しているところであります。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) 日ごろから交通安全対策について、今市長からお話ございましたけれども、ほかにどのようなことをしていらっしゃるでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 鈴木市長公室長。
◎市長公室長(鈴木千佳士)
館山警察署、それから交通安全協会、これらとの機関と連携しまして、年4回ある交通安全運動での車による広報、「だん暖たてやま」への交通安全運動の周知、交通安全の呼びかけ等を行っております。また、昨年6月から「だん暖たてやま」の欄外へ交通安全一口メモとして交通安全の注意点などを毎号掲載し、交通安全への啓発を行っているところです。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) 私ごとでなんですけれども、21年間、館山市青少年相談員として活動してまいりました。特に春の交通安全週間等は、新学期の前に相談員みんなでカーブミラーの清掃などをしてきました。だからというわけではございませんが、市の車がパトロールなどで訪れたときというか、青パトを走らせているとき、そのとき気づいて汚れたカーブミラーや曲がったカーブミラーをそのときすぐに補修するという努力はしているでしょうか。また、そういう機材を常に積んでいるかどうか。 そして、また近年塩害によって、カーブミラー等の支柱のポールが腐ったりしているところが多数見られますけれども、そういうものの取りかえ等は速やかに行われているのでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 鈴木市長公室長。
◎市長公室長(鈴木千佳士) 望月議員が青少年相談員だったころにカーブミラーの清掃を行ったということで、大変にありがとうございます。館山市では、パトロールなどに出る際には脚立、それから工具を積みまして、鏡面等の角度調整が必要なカーブミラーを発見した場合には、直ちに調整等を図っているところです。 ただし、今お話しのありました鏡面の汚れの清掃ですが、これについては水が必要になりますので、現在のところ行ってはおりません。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) 特に昨年度学校や町内会から安全改善の要望があった場所について、その進捗状況はいかがでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 鈴木市長公室長。
◎市長公室長(鈴木千佳士) 昨年度82件の緊急安全点検を行いましたが、本年度までに実施予定の44カ所のうち、昨年度27カ所について対策を完了しています。今年度実施予定の17カ所につきましては、既に6カ所について対策を完了しているところです。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) これが3番目の最後の再質問になりますけれども、残りの箇所は早く改善したほうがいいと思うのですが、今年度中に終わるような予定はございますでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 鈴木市長公室長。
◎市長公室長(鈴木千佳士) 残りの11カ所ですが、そのうち今年度完了予定が5カ所、残りの6カ所につきましては、他の機関等と調整中のものが4カ所ございます。それから、路肩のカラー化等を歩道に計画するもので2カ所ございますので、歩道につきましては来年度からの事業となる予定になっています。 なお、館山市で実施するものは調整中の2カ所、他は安房土木事務所の管轄ということで考えています。 以上です。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) 最後に、大きな4つ目について再質問させていただきます。 通学手段としてのスクールバスの無料化の再質問です。現在パソコンや電子黒板を今年度から大量に採用されております。ICT教育、先進教育を否定するわけではございませんが、児童生徒が家を出て学校へ向かうことが、まずこの一歩が教育の基本ではないでしょうか。無料化問題は何度も言っているんですけれども、安房郡市中、館山以外はほぼ無料です。だから、無料にしたほうがいいんだという観点からではなく、保護者または本人のために無料化にしていただいたほうがと願うのでございます。児童生徒を学校という教育の中で担保されている保護者は、声高に義務教育の中で通学費を無料にしてくれとは言いづらいと思うのです。市長、教育長、教育次長の方々は、もう御自分のお子さんの教育は終わっているとは思いますが、いま一度親の気持ちになってみてください。そして、児童生徒、保護者の、またヒアリングもしてみてください。昨日の市長答弁では、いみじくも子は宝、館山の財産だと言ったことを踏まえて、御答弁よろしくお願いいたします。
○副議長(鈴木正一)
金丸市長。
◎市長(
金丸謙一) 大変気合いが入っていてすばらしいと思います。確かに子は宝であり、子は財産であり、そして子は将来の希望であります。ですから、子供に対してのものはしたいというのはやまやまでございます。 ただ、スクールバスというものと今既存のバスということの兼ね合い、それから先ほど教育長答弁にありましたように、学校再編の協議が始まっている。それから、過去に学校の統合があった、その中のいろんな経過がある。地域地域の事情がある、そういう中で大変複雑な問題であります。そういうものを一回整理をさせていただいて、その上で、じゃどうしたらいいかというものを踏まえて考えていきたいということで、教育長も先ほど答弁しましたし、私も教育長の答弁内容を踏まえて、そういうふうに考えているところであります。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) その協議が子供のため、保護者のためになるように御回答を期待しております。 また、停車場の見直しですが、人数や停車場の間隔等、何か停車場を決めるに当たって決まり事がございますでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 忍足
教育委員会次長。
◎
教育委員会次長(忍足俊之) スクールバスの乗降場所ということでお答えをさせていただきます。 乗車人数が少ない、1人だとかそういう場所も当然ございます。スクールバスの乗降場所について、場所、人数、そのような基準は特に設けてございません。やはりその方々、地域、児童のお宅とか道の関係がございます。利便性を考慮するということも一つございますけれども、やはりスクールバスをとめること、そして子供たちが安全に乗降できて待機できること、ほかの交通への影響があると、やはり事故の可能性もございます。そのような安全面を特に考慮した中で停車場所を決めております。 先ほど教育長お答えしましたように、年によってお子様の、児童生徒のお宅も変わります。ルートは基本的には同じなんですが、場合によっては場所を変えたりと、そういうことも適宜協議の上で、安全確保を念頭に置いて検討しているところでございます。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) 先ほどの御答弁で、現在スクールバスは定刻どおり運行というすばらしい御答弁をいただきました。おくれたとき、また不通になったとき等のことを考えているでしょうか。そのお考えがなければ、危機管理ができていないということになると思いますが、その辺はいかがでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 忍足
教育委員会次長。
◎
教育委員会次長(忍足俊之) 全てが定刻というわけではございませんが、ほぼ原則おくれもなく運行されているというところが現状です。時によっては、やはり道路を走っていきますので、いろいろな事態もございます。緊急の場合、いろいろなおくれる場合ということがあれば、やはりそれなりの対応は考えなければいけないと、こういうことかと考えております。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) スクールバス、定期バス、いろいろございますけれども、バス通学者は概して徒歩や自転車の生徒よりも比較的早朝家を出て、比較的遅い時間に帰宅いたします。せめて児童生徒の安心、安全、危険事項、未然防止としての観点から、集合場所として屋根つきの安全な待ち場所の考えは、そういう観点からございませんでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 忍足
教育委員会次長。
◎
教育委員会次長(忍足俊之) スクールバスに乗る場所、そういうところで安全な場所、屋根つきの待合室というようなお考えかなというふうには思いますけれども、なかなかそのものをつくるということは現実的には厳しいところがございます。なるべく安全な場所、土地の関係もございます。停車できる場所、限りあるところで停車をさせていただいているというところで運用をしているのが現状でございます。 なお、路線バスの例で、待合所がある場所が幾つか市内にもございます。そういうものについては、伺うところによりますと、バス会社、また市では当然設置はしておらないところでございますけれども、それぞれの地区で管理して設置をしているというようなことも伺っております。
○副議長(鈴木正一) 望月 昇議員。
◆5番(望月昇) まずは子供たちの、児童生徒の安全ということを考えていただいて、そういう箇所があれば、また御検討していただきたいと思っております。御答弁、また市長の御意見などをいろいろいただきまして、ありがとうございました。 話はかわりますけれども、東京オリンピックについて、市長も昨日積極的に誘致をするんだ、協力をするんだという、そういうお考えがございました。まだ7年もある、いや、もう7年しかないんだといろいろお考えもあるかと思います。館山は東京から約100キロメートルという地の利、また人間に優しいかけがえのない自然環境がございます。そして、館山の人々には心からのおもてなしがあると思います。そのおもてなしというのは、お客様の喜びを想像しながら、心を尽くしてお世話をすること、そういうことだと思います。そして、このおもてなしと、ほかのまちには負けない思いやりのある行政で、今後活気のある館山に皆さんでもっともっと盛り上げていきたいと思います。 以上で終わります。
○副議長(鈴木正一) 以上で5番望月 昇議員の質問を終わります。 次、11番三澤 智議員。御登壇願います。 (11番議員三澤 智登壇)
◆11番(三澤智) 通告に従いまして質問いたします。 まず、大きな1、船形バイパス早期実現に向けて。小さな1、船形バイパスの現在の状況について質問します。現在の進捗状況はどのような状況ですか。 小さな2、これからの対策について質問します。今後東京オリンピックを控え、船形バイパスを初め、青柳大賀線や国道127号の4車線化をあわせて整備を加速させる必要があると思いますが、どうでしょうか。 次に、大きな2、子ども医療費支給制度の拡充について質問します。昨日の石井敏宏議員、森 正一議員と同じ質問になりますが、よろしくお願いします。館山市では、元気な広場などによるさまざまな子育て支援が実施され、今年度からは船形こども園と九重こども園が開園されるなど、幼保一元化にも積極的に取り組まれております。船形こども園の保護者からは、幼稚園と保育園の隔てがなくなり、お友達がふえてよかったとの声も伺っております。また、元気な広場も年々利用される親子の数も増加し、子育てに関する情報交換の場や育児に関する相談の場として活用されていると聞いています。 さらに、子ども医療費支給制度についても子供の健やかな成長と子供の医療費にかかわる保護者の経済的負担の軽減を図ることを目的に、乳幼児医療費支給制度のときから先進的な取り組みが行われてまいりました。近年でも財政状況の厳しい中で、子育て支援の充実のため、平成22年12月には小学校3年生まで対象を拡大され、平成24年8月には中学校3年生までの入院医療費が対象とされました。その対象拡大による支給状況はどうですか。また、今後の子ども医療費支給制度の拡充について、どのようにお考えか質問します。 次に、大きな3、館山大橋の補修について質問します。小さな1、どのような設計になるのですか。 小さな2、歩道部の拡幅について。館山大橋は、北条、八幡、湊地区と那古船形地区を結ぶ道路として、そして崖の観音から沖ノ島を結ぶ遊歩道として重要な橋だと思います。しかし、現在の橋では歩道部が狭く、多くの住民から歩行時に危ない思いをしたと聞いています。設計ではどこまで拡幅できるのか質問します。 次に、大きな4、広域連携による観光振興について質問します。
南房総観光連盟や南房総地域観光圏整備推進協議会では、館山市、鴨川市、南房総市及び鋸南町の3市1町で連携して観光振興に関する事業を進めてきたと思いますが、富津市を加えてどのような事業を進めているのか質問します。 以上、御答弁により再質問させていただきます。
○副議長(鈴木正一)
金丸市長。 (
市長金丸謙一登壇)
◎市長(
金丸謙一) 三澤 智議員の質問にお答えいたします。 大きな第1、船形バイパスについての第1点目、現在の進捗状況についてですが、初めに都市計画変更に関する手続については、本年7月に千葉県都市計画審議会において原案どおり可決され、8月23日に都市計画変更の決定を行いました。 次に、事業着手に向けた作業についてですが、工事実施のための道路詳細設計が終了し、現在道路用地取得面積を決めるための用地測量を実施しています。また、国庫
補助事業の新規採択のため、今年度の6月には概算要望、11月には本要望を国に対して実施しました。今後は千葉県と都市計画事業認可の協議を行い、今年度内に事業認可を得て、平成26年度から用地取得等の事業に着手し、平成33年度の完成を目指していきます。 次に、第2点目、これからの対策についてですが、議員御指摘のように、2020年のオリンピック、パラリンピックの開催地が東京に決定し、国際空港も県内にあることから、多くの外国人観光客等の来訪が期待されます。これにより、千葉県内の広域幹線道路網の整備に拍車がかかるものと考えます。それら広域幹線道路からの交通を受けとめる域内交通網の整備については、現在船形バイパスの整備を最優先として、来年度から事業に着手する予定です。その後は、船形バイパスの整備の進捗を見ながら、都市計画道路青柳大賀線の未整備区間の整備を検討していきます。また、国道127号においては、現在都市景観及び防災性の向上を目的とした電線共同溝事業が行われているほか、交通事故防止を図るため、那古交差点から川名地区交差点までの区間について、交差点改良事業を実施すると千葉国道事務所から伺っています。交差点改良事業による直進専用車線の新設により、那古交差点から川名地区交差点までの区間について、事業完了後は4車線となります。今後は国道127号の川名地区交差点から富浦インターチェンジまでの区間につき、早期の4車線化に向け、引き続き国に対して強く要望していきます。 次に、大きな第2、子ども医療費支給制度の拡充についてですが、子ども医療費の支給状況は、平成24年度決算では子ども医療費全体で約8,220万円、小学校1年生から3年生までの支給額は2,506万円、小学校4年生から中学校3年生までの入院医療費は89万円でした。入院医療費について、対象を中学校3年生まで拡大したことから、中学生の保護者から「子供の入院の際に大変助かりました」との声もいただいております。子ども医療費支給の重要性は十分認識していますので、今後の拡充については、財政状況を勘案しながら、小学校6年生までの通院医療費も対象とできるよう、努力していきたいと考えています。 次に、大きな第3、館山大橋については、以前にも三澤議員に問題点の指摘を強く質問をいただきました。いよいよ補修できるようになりました。補修に関する第1点目、どのような設計になるかについてですが、塩害に伴う鉄筋腐食により剥離した橋桁のコンクリートの修復や、塩害対策のための電気防食と塗装、欄干などの補修設計となります。 次に、第2点目、歩道部の拡幅についてですが、欄干を外側に移動し、取りつけの形状を変えて片側75センチメートルの歩道部を110センチメートル程度にまで拡幅することを考えています。 さらに、路肩部分のカラー舗装化や車両が上に乗ると音の出るリブ式の外側線を引くことにより、以前より大幅に歩行者などの通行の安全が確保されます。 次に、大きな第4、館山市、鴨川市、南房総市及び鋸南町に富津市を含めた広域連携による観光振興に関する取り組みの内容についてですが、観光を地域経済の活性化に確実に結びつけるため、経済波及効果の高い観光客の宿泊の促進と滞在時間の長期化を目的として、平成22年に宿泊・滞在型観光推進協議会を設立しました。具体的な取り組みとしては、東京湾を南房総観光の核と位置づけ、主に神奈川方面から誘客を図るためのモニターツアーや、旅行雑誌の記者やマスコミ関係者の招待旅行などを実施した結果、対岸の横須賀市やその周辺から多くの観光客が訪れるようになりました。また、多くのメディアに取り上げられ、南房総の温暖な気候や豊富な食材などのイメージが定着してきました。今後は、三浦半島との半島間の連携も模索し、恒久的な交流につなげるためのブランド化、在日外国人などの新たなターゲットの掘り起こしなど、南房総地域の新たな魅力づくりと観光客誘致のためのプロモーション活動を積極的に進めていきます。 以上です。
○副議長(鈴木正一) 三澤 智議員。
◆11番(三澤智) それでは、再質問をさせていただきます。 まず、大きな1、船形バイパス早期実現に向けての再質問ですが、過去の実施してきた都市計画道路の概要を教えてください。
○副議長(鈴木正一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) これまでの都市計画道路についてですが、八幡神社横を通ります八幡高井線と、あと里見の湯さんの脇を通ります青柳大賀線、最も新しい船形館山港線、愛称が鏡ケ浦通り、こちらの3路線につきまして御説明させていただきます。 まず、八幡高井線についてですが、事業延長につきましては781メートルです。幅員は16メートルです。事業の期間ですが、昭和56年度から平成2年度まで、この間10年間かかりました。総事業費につきましては、約10億円です。 2路線目の青柳大賀線についてですが、こちらのほうは延長は八幡高井線とほぼ同じ764メートルです。幅員のほうは18メートルです。事業期間は平成4年度から平成13年度までで、こちらも供用までに10年間かかっております。総事業費は、こちらのほうは約19億円です。 最後、3路線目ですが、船形館山港線、シンボルロードですが、鏡ケ浦通りです。こちらのほうは延長1,270メートルでして、幅員は18メートル、事業期間は平成13年度から平成23年度までの11年間でした。総事業費は約10億円です。 以上です。
○副議長(鈴木正一) 三澤 智議員。
◆11番(三澤智) それぞれの都市計画道路の整備時の担当人員数は何人程度だったんでしょうか。
○副議長(鈴木正一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 担当の人員数、職員数ですが、各事業の事業期間によって異なりますが、担当の人員数の多い時期で比較させていただきます。八幡高井線ですが、最初に説明した路線ですが、昭和60年度で見てみますと6人でした。青柳大賀線についてですが、平成11年度で7人です。これは用地担当がうち4人になります。技術担当は3人になります。続きまして、船形館山港線のシンボルロード、鏡ケ浦通りですが、こちらにつきましては平成14年度で見てみますと6人になります。 以上です。
○副議長(鈴木正一) 三澤 智議員。
◆11番(三澤智) 現在の船形バイパスを推進するに当たって、その事業に特化したプロジェクトチーム等の組織が必要であると思いますが、どうでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 鎌田総務部長。
◎総務部長(鎌田洋司) 船形バイパスの整備事業についてでございますが、新たなプロジェクトチーム、新たな組織ではなく、都市計画課の中で全体の事業を考慮し、必要な人員を確保し、事業の推進に努めてまいりたいと考えております。
○副議長(鈴木正一) 三澤 智議員。
◆11番(三澤智) できる限り人員を回してもらえればと思っています。 また、船形バイパスの来年度の国庫補助の要望額はどの程度でしょうか。
○副議長(鈴木正一)
鈴木建設環境部長。
◎
建設環境部長(鈴木雄二) 来年度平成26年度の船形バイパスに関します国庫補助の要望額ですが、用地費、補償費等の事業費ベースになりますが、事業費ベースで7,600万円を本要望しております。本要望で7,600万円です。補助金ベースですが、率としまして50%の補助率になりますので、掛けますと4,180万となります。国庫補助金の枠の関係もありますので、どの程度これが採択されるかわかりませんが、本要望をしているところでございます。 以上です。
○副議長(鈴木正一) 三澤 智議員。
◆11番(三澤智) これまでの過去の道路もそれなりの少ない人員、また年数がかかっていると思いますが、とにかく最初の用地買収は何かと苦情が多く、大変だと思われますが、船形バイパス促進委員会というのをつくってありますが、それには船形地区の住民はもとより、館山市内の多くの有識者、そしてほとんどの市議会議員の皆様がメンバーに加入してもらっています。いわば応援団であると思います。ここは市長の強いリーダーシップで、ぜひとも難しいと思いますが、東京オリンピックまで船形バイパスを完成させていただきたいと思いますが、市長、どうでしょうか。
○副議長(鈴木正一)
金丸市長。
◎市長(
金丸謙一) いや、船形バイパスの促進委員会をつくっていただいて、皆さんで応援するということをいただいて、大変意を強くしているところであります。オリンピックまでというようなことをおっしゃっていますけれども、オリンピック前までにできればそれにこしたことはないと。ただ、それがネックになってくるのは、やはり用地買収のことかなと思います。やはり地権者の御協力と御理解が必要である。そういう意味で、議員を初め、地区の皆様によろしく御理解願いたいと思います。 また、この船形バイパスに関しましては、千葉県が事業実施する南房総市区間もありますので、そういう調整もありますが、なるべく早く完成させたいという気持ちでおります。よろしくお願いします。
○副議長(鈴木正一) 三澤 智議員。
◆11番(三澤智) 船形地区では要望書を作成したときから、みんなで頑張ろうということでやっていますんで、これは船形地区ばかりが恩恵を受けるじゃなくて、館山市全体の観光に大きな道だと思いますので、よろしくお願いします。 次に、大きな2、子ども医療費支給制度の拡充について再質問します。子ども医療費の年齢別の医療費の傾向については、把握しているのでしょうか。
○副議長(鈴木正一)
西川健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(西川隆) 年齢別の把握についてでございますけれども、館山市の場合、小学校6年生までの年齢別の医療費については把握できておりませんけれども、小学6年生までを対象としている他市の状況を確認いたしました。その確認したところでは、小学校1年生から3年生までの3学年分より小学校4年生から6年生までの3学年分の医療費のほうが少ない、そういうような傾向が確認できたところでございます。 以上です。
○副議長(鈴木正一) 三澤 智議員。
◆11番(三澤智) そのような子供医療費の傾向があることなどもあわせて検討していただけると思いますが、前もほかの議員で聞いていると思うんですが、再度市長のお考えをお聞かせください。
○副議長(鈴木正一)
金丸市長。
◎市長(
金丸謙一) たくさんの議員から同じ質問をいただいて、大変ありがたいというのとともに、やはりこれはぜひ実現していきたいなという気持ちでございます。やはり何度もお答えしましたように、子供は館山の宝であります。また財産である、未来の希望であり、未来の星であります。そういう考えは一向に変わっておりませんし、その土台にしたときに、やはり子育て環境を整えていくということが優先事項でも非常に高いだろうと思っております。ぜひ来年度予算に子ども医療費支給制度拡充、これを実現できるよう検討してまいりたいと思います。また、その際には議員の御理解をよろしくお願いいたします。
○副議長(鈴木正一) 三澤 智議員。
◆11番(三澤智) 力強い言葉でありがとうございます。子ども医療費支給事業は、子供たちの健やかな成長を守る第一歩ですので、ぜひ対象拡大ができるように御検討を願います。 次に、大きな4、広域連携による観光振興について質問します。広域連携の金額、予算規模について質問します。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 予算規模でございますけれども、総事業費で1,000万円でございます。
○副議長(鈴木正一) 三澤 智議員。
◆11番(三澤智) この
補助事業については、単年度事業でしょうか。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 補助制度は単年度の事業でございます。 ちなみに、平成22年度に補助制度が創設されておりまして、これまで単年度ごとに補助の申請をして、平成25年度まで、4年間にわたって採択をされているということでございます。
○副議長(鈴木正一) 三澤 智議員。
◆11番(三澤智) ぜひとも続けて要求していただきたいと思います。 そして、本事業に対する館山市の将来性をどのように考えていますか。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 先ほど平成22年度から事業を実施しているというお話をいたしましたけれども、この中でモニターツアーの中から実際に旅行商品として販売されるようになったツアーもございます。また、御存じのように、富津市が入っておりますので、これは東京のフェリーを活用した取り組みもできるわけでございます。最近では横須賀市のみならず、横浜や東京方面からのツアー参加者もふえてきているということでございます。事業の成果が出ているというふうに判断をしております。今後三浦半島、半島間の連携も図りながら、半島相互の観光振興施策の展開、さらにはこれはちょっとお話大きくなるかもしれませんけれども、関西あるいは西日本の方面からの観光客をまずは三浦半島のほうに呼び込んで、それから房総半島をめぐって成田の方向あるいは東京のほうへといった流れも可能になるのではないかというふうに考えております。さらなる広域連携に向けて観光振興と経済交流を目指して進めていきたいと考えております。
○副議長(鈴木正一)
金丸市長。
◎市長(
金丸謙一) これは大変将来は明るいと、こういうふうに考えております。希望があると思っています。それ今部長がお答えしたように、なかなか部長だと、あの辺かなという気がしていますけれども、私はアジアの国々、これからの今大変韓国にしても中国にしても関係がぎくしゃくしておりますけれども、これは一時的なものだと。将来的にはアジアを見据えていかなきゃいけないと思っています。その中でも西アジアなんかおもしろいなと思っているところがあるんです。また、それから各島、大島を初め、伊豆の島々、それもやはり見据える必要があるだろうと。また、北海道あたりも非常にターゲットになるかなと。今北海道は非常に中国の観光客が多いんです。韓国の観光客も多い。そういうものがやはり館山に持ってこれる。また、館山だけじゃなくて、観光、安房全体を一つのエリアとして考えれば、大変なポテンシャルと、そう考えておりますんで、これは大変これからも取り組んでいく価値があると思っております。
○副議長(鈴木正一) 三澤 智議員。
◆11番(三澤智) 今市長の答弁のように、私もそう思っています。富津市を加えただけでも幅が広がってくる、また外房、勝浦、御宿、銚子まで含んでも考えて観光を広げていってもいいのでないかと思っております。 それから、そうした場合に、やはりいろいろな地域から観光客を誘致した場合に、南房総エリア、館山としてはどのような受け入れ態勢を整えていったらいいというか、どう考えていますか。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) まず、先ほども申し上げましたように、これはフェリーという大きな素材がございますので、船というのを大きく取り上げて考えていけるのではないかなと思います。そこで、市のほうでは渚の駅たてやまを観光の核となる拠点整備を今進めておりますし、隣接する夕日桟橋と一体で整備を進めておりますので、まずは来年度の初夏には商業施設棟もオープンする予定でございます。南房総地域の観光拠点としての役割が期待されておりますので、ここでのお迎えというのもまず非常に大事な要素かなと思っております。 具体的に渚の駅たてやまで市内のイベントあるいは観光情報などの情報発信を行うことによって、市内全域、さらには南房総エリアの周遊、それから常々申し上げておりますけれども、滞在時間の延長へつなげていきたいというふうに考えております。 さらには、案内看板を設置しておりますので、ウオーキングコース、サイクリングコースを整備して、館山ならではの散策あるいはまちめぐりなどの過ごし方も提案していきたいと思っております。 さらに、観光協会や商工会議所と今一体となって食のまちづくりに取り組んでおります。新鮮な魚介類はもちろんでございますけれども、季節の野菜やフルーツなど、旬の地場産の食材を生かしたメニュー開発なども手がけていきたいと思っております。 以上でございます。
○副議長(鈴木正一) 三澤 智議員。
◆11番(三澤智) いろいろなことをやっていると思いますが、あとは民間レベルの連携といいますと、どういうものを模索していますか。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 特に館山市内だけではなくて、南房総のエリアの中での民間レベルの連携の点でお答えしたいと思うんですけれども、和田浦にWA・O!という道の駅できております。それから、鴨川シーワールドあるいは海の博物館など施設相互に観光客を行き来させる施設間の取り組みを実施しております。具体的には共同パンフレットを制作して、施設間をめぐる旅行ツアーの提案行っておりまして、民間事業者とも連携して今後も積極的に展開していきたいと考えております。
○副議長(鈴木正一) 三澤 智議員。
◆11番(三澤智) よろしくお願いします。知名度、実績からいって、観光立市を標榜している館山市がリーダーとなって、核となってやっていけると思いますので、その自覚、自信を持ってやってもらいたいと思います。 以上で終わります。
○副議長(鈴木正一) 以上で11番三澤 智議員の質問を終わります。 暫時休憩いたします。 午後2時32分 休憩 午後2時50分 再開
○副議長(鈴木正一) 休憩前に引き続き会議を開きます。 6番石井敬之議員。御登壇願います。 (6番議員石井敬之登壇)
◆6番(石井敬之) 平成25年第4回定例会で2日目最後の質問者となります。よろしくお願いいたします。 それでは、通告に従いまして、大きな2点、5項目について質問させていただきます。大きな1番として、館山市の防災についてお伺いします。本年10月6日に、館山市合同防災訓練が実施されました。ことしは館山小学校グラウンドを会場に南海トラフ上を震源とする巨大地震、マグニチュード9.1が発生、市内は震度5の揺れに襲われ、30分後には5メートルの大津波が到達するという想定で官民一体の防災訓練が行われ、住民がとるべき行動に主眼を置いた初動対応と各機関による応急対応の訓練が行われました。そこで、お伺いいたします。防災訓練を各地区で実施しておりますが、今の訓練でどのくらいの規模の災害をどの程度に防げるのでしょうか。 次に、大きな2番として、観光についてお伺いいたします。小さな1番、サイクリングによる観光振興について、平成23年第4回定例会で質問させていただきましたが、再度質問させていただきます。最近海岸道路や市内各所で数台が1列になり、公道で自転車を走らせている方々を多く見受けます。前回には、千葉県のサイクルツーリズムモデル事業については伺いましたが、またブームになってきたのかなと思い、そこでお伺いいたします。サイクリングによる観光客の誘致はできないものでしょうか。 小さな2番、先日千葉県は南房パラダイスを来年3月末までに民間に売却譲渡する方針を固めたとの報道を耳にしました。私を含め、多くの市民の関心が注がれる問題だと思い、再度質問させていただきます。また、きょう新聞の報道いただきましたが、ある程度決定をされたということもありますけれども、質問した時点ではその決定がなされておりませんでしたので、質問させていただきます。南房パラダイスを今後館山市としてどのようにしようとお考えでしょうか。 小さな3番、先日建設経済委員会で山口県の萩市、美祢市、宇部市の各市の文化財等を視察してまいりました。館山市にもほかの地区にはない独自の文化財をより多くの観光客に見ていただきたいと思いました。そこで、お伺いいたします。文化財を生かした観光客の誘致の取り組みの進展はいかがでしょうか。 小さな4番、本年10月19日、20日に第32回南総里見まつりが開催されました。ことしは昨年と違い、メディアを利用し、集客に結びつけられたのではないかと期待をさせていただきました。そこで、お伺いいたします。第32回南総里見まつりの開催やTBSラジオの人気番組「安住紳一郎の日曜天国」での館山市をPRした反響はどうですか。 以上、質問させていただきますが、御答弁によりましては再質問をさせていただきます。よろしくお願いします。
○副議長(鈴木正一)
金丸市長。 (
市長金丸謙一登壇)
◎市長(
金丸謙一) 石井敬之議員の質問にお答えいたします。 大きな第1、防災訓練の実施状況についてですが、今年度自主防災組織が主催する防災訓練が10地区で実施されています。また、館山市主催で毎年6月に台風や集中豪雨による土砂災害や水害を想定した合同防災訓練を実施し、毎年10月には大規模な地震、津波による被害を想定した合同防災訓練を実施しています。自然災害は、いつ、どこで、どのような規模で発生するかわからないため、各地区の防災訓練や合同防災訓練で自助、共助に主眼を置いた訓練に積極的に取り組んでいます。このような訓練を繰り返し実施することにより、災害に対する意識の向上が図られるとともに、地域の特性が再認識され、ひいては被害を最小限に抑える減災につながるものと考えています。 次に、大きな第2、館山市の観光に関する第1点目、サイクリングによる観光客の誘致についてですが、サイクリングによる観光客誘致については、積極的に進めています。平成24年度には館山夕日桟橋をスタートするサイクリングモニターツアーを実施しました。また、平成25年度には館山市内をスタート、ゴールとする全国サイクリング大会、南房総サイクリングフェスタを誘致し、台風により中止となりましたが、600人の参加申し込みがありました。加えて、館山市としても協力してきた市内をスタート、ゴールとして平成16年から開催されている菜の花サイクリングは、来年は過去にない400人規模で実施される見込みになっています。 南房総地域は、信号機が少なく、また直線距離の長い平砂浦地域の房総フラワーラインや起伏のある山岳地帯があるなど、変化に富んだ地形からサイクリストに人気があります。さらに、館山市では南房総地域観光圏整備推進協議会や宿泊・滞在型観光推進協議会など広域で連携しながらサイクリングマップの作成や自転車をとめ置くためのサイクルラックの休憩が可能な施設への設置など、サイクリングによる観光客の誘致のための事業を展開しているところです。 次に、第2点目、南房パラダイスの今後について、どのように考えているかについてですが、南房パラダイスは平砂浦地区の観光を代表する施設であり、観光立市を標榜する館山市はもとより、南房総地域にとっても非常に重要な観光施設だと認識しています。千葉県による同施設の民間譲渡に当たっても、観光振興に寄与するための利活用の継続について、千葉県に要望書を提出しています。館山市としては、南房パラダイスが民間の経営となっても、平砂浦地区が自然豊かな重要な観光の拠点であり、その中核をなす施設であるとの考えから、新しい譲渡先との連携を図りながら、イベントの協力や圏域外へのPRを含め、これまで以上に館山市としてできる限りの協力をしていきたいと思います。 3点目は、教育長から答弁いたします。 次に、第4点目、第32回南総里見まつりの開催についてですが、初日は小雨がぱらつく天候でしたが、伏姫役を務めたアイドルグループ、乃木坂46の高山一実さんや、一般公募で選ばれた八犬士が市民の皆様が扮する武者とともに参加されたパレードを初め、雄壮な戦国合戦絵巻が再現され、26地区からの山車、みこしを出祭いただき、威勢のよい担ぎ手や祭りばやしが会場を大いに盛り上げ、花火の打ち上げなど盛大なイベントを開催することができました。 2日目は、前日からの雨が降り続くあいにくの天候のため、残念ながら郷土芸能祭は中止となりましたが、ご当地グルメ・物産まつりは予定どおり行われ、地元からの出店を初め、気仙沼ホルモンや富士宮焼きそば、笛吹市のブドウなど各地から集結した食を来場者の方々に堪能していただきました。 さらに、今回は台風26号により甚大な被害を受けた伊豆大島への弔意を示すとともに、その復興を祈念し、会場内にお越しいただいた皆様から見舞金を募金いただくなど、特別な取り組みを行ったところです。確かにお天気には恵まれませんでしたが、おかげさまをもちまして、1日目は約9万5,000人、2日目は約5,000人の人出でにぎわい、成功裏に終了することができました。 また、TBSラジオの人気番組「安住紳一郎の日曜天国」公開放送の反響についてですが、この番組は首都圏のラジオ番組で、聴取率ナンバーワンを誇る番組で、毎週100万人以上の人が聞いています。このような多くのファンがいる番組の電波に乗って、再三にわたって館山市のことが発信された効果は大きく、放送当日は交通機関に影響が出るほどの豪雨にもかかわらず、会場には約1,300人もの人が詰めかけました。番組の誘致については、放送の1年前から活動を開始しましたが、開催地は人口当たりの番組宛て投稿数により決まることから、市民の皆様にも投稿を呼びかけ、御協力をいただき、おかげさまをもちまして、上位5市町村での決選投票を制して公開放送開催をかち取りました。この段階で私の投稿も3回読まれるなど、4週にわたり館山市関連の内容が放送されています。 また、公開放送では同週末に行われた南総里見まつりを初めとした館山市の紹介や、安住アナウンサーによるすし店レポート、沖ノ島からの中継や2013年館山市びっくりレポートベストファイブが発表されるなど、館山一色の内容となり、これまでの放送の合計時間数をコマーシャルに要する経費に換算すると、3,200万円以上の広告効果があったと思われます。 さらに、公開放送に合わせた臨時特急列車の増発、大型バス3台による番組主催のツアーのほか、電車や高速バスなどでも多くの人に来ていただいたことなどから、来場者の半数以上は館山市外から来られた方と思われますが、早朝から並んでいた大勢のファンや番組関係者など、前日からの宿泊者も相当数いらしたことや、番組終了後の周辺店舗での消費活動などを加えると、十分な経済効果があったと考えています。 また、公開放送の当日はもちろんのこと、番組ホームページやツイッターでの反応、館山市ホームページの閲覧数の急増などを考えると、多くの方に向けて館山市の情報が発信され、南総里見まつりとの相乗効果もあり、相当の反響があったと感じています。
○副議長(鈴木正一) 出山教育長。 (教育長出山裕之登壇)
◎教育長(出山裕之) 大きな第2、観光についての第3点目、文化財を生かした観光客の誘致の取り組みについてですが、館山海軍航空隊赤山地下壕跡と館山市立博物館本館及び館山城、そして渚の駅たてやまの入場者数はおおむね増加しています。昨年7月1日から実施しているスタンプラリー形式の共通観覧券の販売も好調に推移しており、既に約1,700枚を売り上げています。赤山地下壕跡、博物館本館と館山城の入場者の約9割が市外からのお客様であるという現状がありますので、博物館では市民ボランティアの絵図士の皆様が作成した手づくりの文化財マップ約120種類を配布しています。また、南総祭礼研究会の祭り絵図や館山市観光協会が作成した観光パンフレットなど既存の印刷物を活用しながら、利用者サービスに努めています。 文化財を活用した観光振興については、既に赤山地下壕を初めとした戦争遺跡や博物館や寺社などの歴史遺産などをテーマに、着地型、体験型の観光資源としてメニュー化がされ、市民団体がガイド活動を行っています。今後とも文化財を生かした観光の拠点となる館山海軍航空隊赤山地下壕跡、館山市立博物館本館及び館山城、そして渚の駅たてやまの周遊性の向上と各拠点施設の利用促進に取り組んでいきます。 以上です。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) ありがとうございました。それでは、何点か再質問をさせていただきます。 まず、大きな1番の館山市の防災についてでございます。平成23年3月11日の東日本大震災より、はや2年9カ月を迎えようとしております。被災地は、いまだ復旧、復興がおくれており、一日も早い復旧、復興を願うばかりでございます。また、私ども常日ごろより、有事に備えた防災体制づくりのためにも避難訓練が必要だと思います。 御答弁の中で、合同防災訓練は大規模な地震、津波による被害を想定したもののほかに、台風や集中豪雨による土砂災害や水害を想定した合同防災訓練も行われていると伺い、多少安心いたしました。ことしは地球温暖化の影響かどうか私にはわかりませんけれども、夏は記録的猛暑、そして秋の台風は数多く発生し、ゲリラ豪雨により大量の雨をもたらしたことで災害をさらに大きくしているように思われます。そこで、お伺いします。今年度館山市の台風による被害の状況はいかがでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 鈴木市長公室長。
◎市長公室長(鈴木千佳士) 今年度の台風の被害状況ですが、特に被害の多かった10月の台風26号では、大雨、洪水、暴風雨による道路冠水が12カ所、床下浸水1棟、屋根、壁の破損等39件、市内各地の停電、船舶の座礁等の被害がありました。台風27号につきましては、特に被害がございません。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) ありがとうございます。今回防災といいながらも、特に台風の被害についての観点から質問させていただきたいと思います。 この過ぎた台風26号は、館山市と直線距離で四、五十キロメートルしか離れていない伊豆大島では、24時間雨量が824ミリと観測史上第1位の降水量と大規模な土石流を発生させ、多くの犠牲者を出しております。この台風でお亡くなりになられた方々に対しまして御冥福を深くお祈りいたします。また、この台風によりまして、至るところに被害をもたらしております。御承知のとおり、台風の進路次第ではと思うと、私もこの館山市において人ごとではないと考えております。被害を最小限に抑えるために、早目の情報提供が必要だと思います。 そこで、お伺いします。台風が一番激しいときに防災無線が聞こえないと思います。そんな中、防災ラジオの普及ということも考えておられるでしょうけれども、この防災ラジオの現在の普及率、普及についてはどうでしょうか。 また、防災メールが各個人に伝えるには最も有効な手段だと考えられますが、残念ながら防災メールを御高齢の方で受信できない方、そのような方に対しての伝達方法について何かございますでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 鈴木市長公室長。
◎市長公室長(鈴木千佳士) まず、防災ラジオの普及状況ですが、市では平成24年度に2,146台、25年度に500台購入しまして、合計で2,646台購入しております。これまでそのうち2,092台を配布しました。内訳は、無償配布が540台、有償配布が1,552台となっています。引き続き市広報や防災訓練、また防災講座などの機会を捉えまして、防災ラジオの周知を図ってまいりたいと思っています。 それから、防災メールの使えないような高齢者への対策ですが、災害時に重要なことはテレビやラジオ等を通じて、さまざまな手段を使って災害情報を入手することだと思います。防災無線が聞こえないとか、安全・安心メールが使えない、そういうような方は、それらを補うために防災ラジオ、それから安全・安心テレフォンというのもございますので、御活用いただきたいと思っています。 また、大雨や暴風警報などの際に市役所には必ず職員が待機しておりますので、不安なときは社会安全課のほうに電話いただければ、いつでも情報の提供ができるようになっております。よろしくお願いいたします。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) この過ぎた台風26号については、深夜から早朝にかけて通過し、避難勧告が発令されたのは深夜から早朝にかけてのことだと思います。台風が接近してから避難をするのではなく、避難準備情報を早目に出すことにより、早目の避難を促してはどうかと思います。そこで、お伺いいたします。早目の避難者に対して、避難所の早目の開設は可能でしょうか。また、26号は深夜、早朝にかけての被災でしたが、深夜の避難は御高齢の方には難しいと思いますが、どのようにしたらよろしいでしょうか、お伺いします。
○副議長(鈴木正一) 鈴木市長公室長。
◎市長公室長(鈴木千佳士) 大きな災害が予測される場合は、あらかじめ自主避難のために地区公民館などを避難所として開設するということは可能でございます。現に先般の台風27号の際には、夜間に接近することが予想されていましたので、自主避難者のために昼間のうちに地区公民館と小学校体育館を避難所として開設したところです。 それから、26号のように深夜から早朝にかけてという深夜の避難、夜中の避難、高齢者の場合、難しいというお話ですが、確かに夜間の避難行動というのは危険が伴います。特に高齢者、それから乳幼児などの避難行動に、これには支援が必要で、時間がかかる人は雨の降り方、それから川の水位の情報をもとに早目の避難を心がけていただきたいと考えています。 また、避難先につきましては、これまでの各所の災害の状況を見てみますと、必ずしも市が準備した避難所である必要はないと思います。親戚だとか知人宅、これも避難所になりますし、もし自宅が浸水しそうになった場合は、むしろ外出せずに自宅の2階に避難するというような考え方も大事だと思っています。 以上です。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) この台風26号は大きな被害をもたらした後に、今お話のあったとおり、10日後に27号が館山市に接近して、同じようなコースを通るんではないかと、そのような被災でしたけれども、26号の教訓を生かして、早目に情報の提供など避難に対しての呼びかけが行われたことによって、今お話しいただいたように、大きな被害なく過ぎております。今後も早目早目の情報提供や早目の指示で絶対に市民を守る、災害を最小限に抑えるとの信念のもとで、指示、命令をお願いいたしますとともに、台風26号については、伊豆大島に大災害を与えましたけれども、その後台風30号は今度はフィリピンのほうに大災害を与えております。今後ますます何がいつ起きるかわからない時代に遭遇してくると思われますが、自助、共助、公助の意識で、地域の防災力の強化のためにも自主防災訓練といえども、行政がもう少し踏み込んで指導いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。防災については以上でございます。 次に、大きな2番の観光について再質問させていただきます。小さな1番のサイクリングの観光客誘致でございますけれども、ことしの10月12日から14日について、サイクリングイベントのツール・ド・ちば2013が富津市をスタート、ゴールで行われ、成田から鴨川ですか、そちらのほうに、私のほうも2日目の鴨川市、そして3日目スタートの鴨川市と、両日見学をさせていただきました。1日目の参加者は602名、また2日目は624名と、3日目については518名という人数でございました。3日間参加された方もおりましたけれども、延べ人数で考えれば1,700人を超える多くの方たちが参加されております。 先ほど市長の御答弁の中で、最近サイクリングイベントを積極的に誘致を進めているというお答えをいただきました。多少安心しておりますけれども、サイクリングイベントの参加者の多くの方は宿泊をされていかれます。経済効果は十分だと思われますが、このことについていかがお考えでしょうか、お伺いいたします。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 議員おっしゃるとおり、非常に宿泊を伴う経済効果の大きいものだというふうに考えております。実際に全国サイクリング大会には400名が宿泊をする予定でございました。残念ながら、大会が台風の影響で中止になったわけでございますけれども、それでも100名近い方が宿泊をしたということでございます。大会の開催にとどまらず、練習などでもリピーターが期待できますので、そういうことも含めて経済効果は十分にあるというふうに考えております。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) コースにしても、館山市に関してスタートとゴールが館山駅となる43.3キロメートルの初級コース、また房総フラワーラインを通る104.9キロメートルと上級コースが設定されているようです。いずれにしても、一般道路を利用するコースでございます。館山市は先ほども話が出ましたように、道路も狭く、歩道も余りありません。最近私も北条海岸など海岸道路で10人前後で1列に走られているところをよく見かけます。自動車が自転車を追い越す際は、接触事故等の危険を感じさせられます。将来にわたり、安全にサイクリングを楽しんでもらうためにも、コースの整備をお考えいただいたらどうでしょうか、そのことについてお伺いいたします。館山市における自転車専用道路の整備計画はございますでしょうか、またもしあれば進捗状況はいかがでしょうか、お伺いします。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 館山市における自転車専用道路の整備計画についての御質問でございます。市のほうでは、現在自転車専用道路の整備計画は具体的に持っておりません。 ただし、千葉県において、南房総市の和田の下三原から館山市の沼までの区間で和田白浜館山自動車道路というものが計画されておりまして、28.3キロが整備済みとなっております。しかしながら、用地の関係などで一部未完成のまま休止となっている状況でございます。これまでも千葉県に対し、整備の要望をしてまいっているわけでございますけれども、これからも粘り強く要望を続けていきたいと考えております。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) ありがとうございます。 きのう森 正一議員の答弁の中で、市長は2020年東京オリンピックの各種競技の合宿などの誘致の中で、新たに施設をつくらずに、海の魅力を発信できるトライアスロン、ウオータースイミングの誘致等を県と連携をとりながら進めていくというお考えをお答えいただきました。そんなことで、競技に余り経費のかからない、競技自体にですけれども、スポーツの開催に対しては積極的に市長はお考えいただいていると思います。夏に行われる館トラはもちろんですけれども、トライアスロンはマラソン、そしてスイミング、また自転車、バイクの競技でございます。若潮マラソン、鏡ケ浦での水泳、そしてサイクリングをもう少し積極的にコース整備も含めて御誘致いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、南房パラダイスについて、ちょっとお伺いします。先日、館山市は平砂浦海岸を地域資源として活用し、サーフィンやウオーキング、釣りなどのアクティビティーを展開する事業をスタートすると報道されております。青草の広がる海岸線など、豊かな自然環境と景観を備えた平砂浦海岸で年間を通じてさまざまなイベントを展開し、誘客を図ろうと努力されているところですが、その平砂浦地域の唯一の観光拠点、民間に売却されようとしております。そこで、お伺いします。以前にもお伺いしておりますけれども、南房パラダイスは館山市として重要な観光施設ではないのでしょうか、お伺いします。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 先ほどの市長答弁でも申し上げたとおりでございます。館山市としても非常に重要な観光施設だと認識しております。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) 何度も同じことを聞いて済みません。重要な観光施設だと認識しているだけで、また先ほどもお話しありましたように、県に要望しますよと、要望を出していますというふうなお話、そのようなことだけで済ませていたから民間に売却というようなことになったのではないかとは思いますけれども、いろんな要件があると思います。県は南房パラダイスを来年3月末までに民間に売却譲渡する方針を固めて、きのうの報道もありましたけれども、売却するに当たり、条件をつけられておられます。そこで、売却の条件の一つに、10年間観光施設として継続運営をすることと伺いましたけれども、10年たった後、館山市としてはそのことについて関知はしないのでしょうか、お伺いします。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 市といたしましては、10年後も引き続き地域の観光振興に資する施設として継続的な運営をしていただくように、これは当然要望をしていかなければいけないと。それだけではなくて、今度の譲渡先のほうと、あるいはその地域のほかの観光事業者などとも連携を図りながら、できるだけ市としての役割を果たしていきたいと考えております。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) 今も話がありましたように、仮に民間に運営が変わった場合、市からの要望だけでは経営は民間では成り立たないのではないかなとは思います。何らかの支援も考えられたほうが継続運営につながるのではないでしょうか。以前にも御提案申し上げましたけれども、館山市として、館山市が県より譲渡を受けて平砂浦地域全体を再開発地域として展開したらいかがでしょうかと思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。
○副議長(鈴木正一) 田中副市長。
◎副市長(田中豊) 市として、譲渡を受ける考えは現在ございません。もともと県のほうで行革ということで民間に譲渡しますよということでございます。そして、県の力をもって困難をきわめているということで民間に譲渡ということですので、県で無理であるのを館山市ではちょっとなおさら困難かなというふうに考えております。したがいまして、移譲先の後継企業と申しましょうか、事業者が決定した段階で計画等を見きわめながら、平砂浦地域の活性化施策について協働していきたいというふうに考えております。 以上です。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) 残念です。館山市のほうで頑張っていただきたいと思いますけれども、昨日、県議会のほうで秋山光章議員が南房パラダイスについて同様の質問をされております。きょうも事務局のほうの、あるいは新聞の切り抜きの中で拝見しましたけれども、県は南房パラダイスを観光拠点として南房総地域の観光振興に、平砂浦地域の地域資源を活用することにより、より一層発展するよう御支援いただけるというようなお話も伺っております。市としても千葉県に対して提案をしながら連携をして、よい方向に向けて早急に進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 また、ちょっと南房パラダイスについての視点を変えますけれども、南房パラダイスは現在館山市として登録されている唯一の道の駅と伺っております。そこでお伺いしますが、南房パラダイスは館山市で唯一の道の駅として登録していますが、道の駅としての登録の条件はどんなものでしょうか、また南房パラダイスが仮に民間に譲渡されたとして、譲渡後も道の駅としての登録はできるのでしょうか。いかがでしょうか、お伺いします。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) まず、道の駅の登録の条件でございますけれども、7点ございまして、まず設置の位置、それから2つ目は無料で利用できる駐車場があって、おおむねこれは20台ということでございます。3点目が清潔なトイレで、便器の数がおおむね10基、4点目が駐車場とトイレの間のバリアフリー化、それから5点目が道路や地域情報を提案する案内所または案内コーナーがあるということ、それから6点目でございますけれども、駐車場、トイレ、電話が24時間利用可能になっているということ、最後7点目でございますけれども、設置者が市町村、都道府県、地方公共団体が3分の1を出資する法人、市町村が推薦する公益法人という条件になっております。 それから、民間譲渡した後も道の駅としての登録が可能かということでございますけれども、民間譲渡した場合は、現在の機能を維持しながら、移譲を受ける設置者が先ほど申し上げました条件に合致すれば、当然その登録は可能でございます。 ただし、国土交通省のほうは現在一定の水準に満たない道の駅の登録を取り消すなどのことも、取り消すあるいはそういう更新制度の導入についても検討しているというふうに伺っております。 以上でございます。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) お隣の南房総市は道の駅がたくさん至るところにあるように思われております。市外からの観光客のためにはもちろんのことでございますけれども、地元でつくられた農産物や水産加工品などを販売できる場所としても認識しております。できればこのような施設、道の駅などをふやし、観光客の館山の農水産物の購入をしていただきたいと思っております。そこで、館山市の水産物、農産物の販売施設は他市に比べ、どのような印象を持っておられますでしょうか、御質問します。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 確かに南房総市の道の駅での農水産物の物販は非常に人気があるというふうに考えております。市内でも漁港の直営店あるいは農作物の生産者の直売所などがございまして、御案内のとおり、来年には渚の駅の商業棟も完成予定でございます。将来的には稲の公設市場のほうも今いろいろその検討を加えておりますので、そういった観点で物販施設をさらに充実をさせていきたいというふうに考えております。 実際にこれらの施設は、ツアーに組み込まれたり観光客からの問い合わせも非常に多く、ニーズが高いというふうに分析しておりまして、今後に向けて積極的に考えていきたいと思っております。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) この道の駅は、平成5年の制度発足から20年を過ぎようとしております。全国で1,000の駅を突破して、25年8月現在で今1,004駅だそうです。全国年間売上高は約2,100億円、全国年間購買客数は2億2,000万人とのことです。この売り上げは、コンビニエンス業界の第5位に相当するそうですが、道の駅はコンビニエンスチェーンとは違い、全国企画商品だけではなく、地元産品も販売し、隠れた地元の魅力を商品化し、販売しております。これは地域経済の活性化にもつながり、また地元が知る地域の名所を生かした観光の拠点にもなり、情報発信基地にも有効だと思います。加えて、災害時には防災の拠点として唯一販売店となり、利用価値は絶大なものだと思いますけれども、今後も経済、観光、防災といろんな面を考慮して、館山市も道の駅をふやしていくような計画をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○副議長(鈴木正一)
金丸市長。
◎市長(
金丸謙一) 確かに議員お話しのように、道の駅というのは非常に今注目しておりますし、ただ過当競争になっているという国土交通省の評価もある中で、ちょっと方向が違ってきたかなということが1つ。 ただ、館山市としては、先ほど部長が回答させていただきましたけれども、これからそういう拠点を三角構想、トライアングル構想の中でつくっていきたいと、こう思っているところなんです。平砂浦あたりに1つあればいいなということも含めて、渚の駅、それから公設卸売市場の跡地、あの辺に農業関係のそういうものができないかなということを今検討しているところなんです。 南房総市が非常に多いと、確かに多いんです。あれは皆さん御存じのように、町、村で1個ずつということで競い合った中でつくってきたので、それが合併したからそうなってしまった。だから、非常に特異な形で多いということになっています。館山市の場合にはいろんな状況がございましたけれども、これからやはり地場産品を、地元でとれたものを地元で売る、それで新鮮なものを地元で消費するとともに、観光客にも御提供すると、そういうようなことは非常に大事なことなので、これからも積極的に取り組んでいきたいと、こう思っているところでございます。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) その点については、よろしくお願いいたします。 続きまして、小さな3番目の文化財を生かした観光客の誘致の再質ですけれども、館山市の文化財はいろいろある中で、赤山地下壕跡、また館山市立博物館本館及び館山城、渚の博物館の入場者数はふえているということですが、近年多目的桟橋や渚の駅の利活用を改めて考えてみると、渚の駅を発着とする観光ルートに多くの観光客に足を運んでいただけるようにしたほうがよいのではないかと思います。そこで、平成24年の6月、第2回定例会でも質問させていただきましたけれども、赤山地下壕跡と城山公園を拠点とした赤山の道、城山の道の散策ルートの歩道の整備はどのように進んでおりますでしょうか。また、前回の質問のときに文化財施設の周遊について、
金丸市長は歩いていただくということを願っておられるとの答弁をいただきました。文化財施設周辺の歩道整備はいかがになっているでしょうか、御質問します。
○副議長(鈴木正一) 忍足
教育委員会次長。
◎
教育委員会次長(忍足俊之) 館山市における文化財施設、特に赤山地下壕跡、城山公園、博物館本館、館山城、そして渚の駅という間の歩道の関係でございますけれども、来訪者の皆様から安全に歩いていろいろなところを回ると、散策することができると、そういう意味で歩道の必要性というのは十分認識をしているところではありますけれども、現実的にその整備につきましては、用地の確保、またそのほか莫大な予算がかかるということで、現在のところその予定はございません。 なお、博物館等文化施設、そのほかに自然景観とかいろいろなものがございます。そういうものの周遊を取り組み、視野に入れながら、長期的な課題であるというふうに認識しているところでございます。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) 今のお話の中で、観光地として、また将来を見据えて整備計画がないというのはちょっと寂しいところはあるのですけれども、その辺はいかがなものかと思います。観光地として、市内全体のインフラ整備がおくれているのではないかと思いますが、その辺はいかがでしょうか。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 観光にかかわるいろいろなインフラ整備がおくれているのではないかという御質問でございます。先ほど来議員の皆様からお話がございました127号の4車線化や船形バイパスの事業化、交通アクセスの向上に向けての取り組みですとか、それから海路、海のほうから遠いお客様を招くための渚の駅と桟橋の整備、それから案内看板あるいはトイレの整備とともに、今のお話も出ましたけれども、ウオーキングコースやサイクリングコースの設定、なかなか十分にいっていないところも、あるいは早い、遅いという部分はあろうかと思いますけれども、各種のインフラ整備には着実に取り組んできたということでございます。事業の実施に当たっては、これは限られた財源などもございますので、事業の優先度を判断しながら、計画された事業について着実に進めていけたらというふうに考えております。
○副議長(鈴木正一)
金丸市長。
◎市長(
金丸謙一) インフラがちょっとおくれているんじゃないかという御意見ですけれども、確かにハード的なインフラと考えた場合には、おくれているところはかなりあります。しかしながら、ソフト的なものを考えたときには、私はかなり順調に進んでいるなと思っています。ソフト的なインフラといいますのは、やはりサインとかそういうものはかなり充実してまいりました。標識、それとか散策コースのマップづくりとか、いろいろな形でそういうのが整ってまいりました。そういうことで、鏡ケ浦通りもそうですけれども、かなり散策する人がふえてまいりました。やはりそういう中で、ウオーキングする人はいろいろ戦跡だけじゃなくて北下台の醍醐新兵衛の碑であるとか、そういうものを散策しながら、ぼちぼち歩いてこられる人がふえています。いろんな形を含めて、これからまずはソフト的なインフラを整えていこう、それに沿って徐々にハードのインフラも考えていこうという考えでおります。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) 今の北下のほうの散策で、確かに地元の人は北下と言ってすぐわかるんですけれども…… (「わかりづらい」と呼ぶ者あり)
◆6番(石井敬之) いや、私はわかりますけれども、外から来られた方が、じゃ、どこが北下ですよと。今マップをというふうな話ありましたけれども、このマップ自体がどういうところで入手されて、マップを見てここですよ、あそこですよというような散策コースですとか、そういうルートづくり、私もいろんなところを博物館ですとか行ってマップを探したんですけれども、なかなか見つからなかったことも事実でございます。観光客の皆さんが行ってすぐわかるようなマップあるいは御提示いただければ観光に役立つんではないかと思いますので、その辺はよろしくお願いいたします。 最後に、32回の南総里見まつりの開催とTBSラジオ、人気番組「安住紳一郎の日曜天国」の公開放送について、1,300人のリスナーが来られていろいろ盛大にやられて、あんな天気の中でやられておりました。そんな中で、この反響を館山市としてどのように集客に結びつけようと考えられているのでしょうか、また同様にしてメディアを利用したPRの次の施策というんですか、来年についてはこんなことをやりますよと、あるいは今こうやってやっていますよというお話をいただければと思いますので、よろしくお願いします。
○副議長(鈴木正一)
上野経済観光部長。
◎
経済観光部長(上野学) 32回の南総里見まつりのときの御質問でございます。その後の展開についての御質問でございますけれども、ちょっと具体的なお話でございますけれども、南総里見まつりの当日は来場者の特典として、全員に赤山地下壕跡及び市立博物館の共通観覧券などの手提げ袋を配布しております。また、この手提げ袋の中には数種類の館山市の観光パンフレットを入れて、市のホームページには当日の安住さんの放送の中で出てきた市内のスポットを掲載しております。これらの取り組みが再び館山を訪れる、リピーターにつながるという、そういうきっかけになろうかというふうに考えております。 それから、メディアを利用したPRについてでございますが、これは特にテレビなどの映像に取り上げられるということが今度のラジオだけでなく、非常に即効性とその効果が絶大であるということが明らかでございます。例えば観光協会や担当課のほうにも即座に照会、問い合わせの電話などが入るということを実感しておりますので、これからもそういうメディアの利活用、利用というものを積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
○副議長(鈴木正一) 石井敬之議員。
◆6番(石井敬之) 最後に、先ほどの市長答弁のお話の中で、このメディアの放送の合計時間数、コマーシャルに要する経費に換算すると3,200万以上の広告効果があったと。市長の投稿が3回読まれて、3,200万以上の効果が得られるんであれば、また次の一手をお考えいただいて、館山市のPRのために進んで市長みずからトップセールスをお願いいたします。 以上で終わります。
○副議長(鈴木正一) 以上で6番石井敬之議員の質問を終わります。
△散会午後3時48分
○副議長(鈴木正一) 以上で本日の日程は終了いたしました。 次会は明5日午前10時開会とし、その議事は
行政一般質問を行います。 本日はこれをもって散会といたします。 ◎本日の会議に付した事件1
行政一般通告質問...