これより質疑に入ります。
通告に基づき、順次質疑を許します。
三十六番
川崎忠治君。
〔三十六番
川崎忠治君登壇、拍手〕
◆三十六番(
川崎忠治君) 二月十五日号、「広報ふなばし」で、国道二九六号線
バイパス案について発表が行われました。これによりますると、
中野木交差点を起点として、県道船橋─
我孫子線、これを北上して馬込町で右折をし、神保町に至りましてからさらに右折をいたしまして、金堀町を
通り八千代市に至るものだということが、船橋内の計画線として発表されたわけであります。その延長が市内で十一・七キロ
メーター、この間、四十
メーターと三十
メーターの幅員になるという構想であります。
市の計画図を見てみますると、中野木から馬込町までは大部分が現在の道路が利用されますので、幅員の拡張のみで済まされる、こういう計画であります。馬込町から金堀町までは新しく宅地や農地、山林等が買収されることになります。この
通過予定地は四つの
農業振興指定地域があります。五十六年度もまた一カ所指定されようとされています。また、この地域には公共施設、医療施設もあり、住宅も追いついてきております。以上の地域環境の中で生活している住民が、広報を見て驚き、この
バイパス反対の陳情が今議会にも提出されておるわけであります。こういう意味から、私はこの
バイパス問題を取り上げまして、具体的に理事者にご質問申し上げたい、このように思うわけであります。
私は、具体的に何点かの問題を提起いたしますので、この点について細かくご答弁くださるようお願いをいたしておきます。
この計画によりますると、まず農民の問題といたしましては、優良農地を四十
メーターあるいは三十
メーター幅にわたって分断をし、農業を破壊してしまう、これがまず一点であります。このことは、農業に愛着を感じ、将来に向けて農村を守り通して活躍しようとしている
農業後継者に、大きなショックを与えております。これは農業への希望を失わせてしまう結果になるのではないでしょうか。これに対しまして、市はこの計画との関連で、どのように考えておるか、まず第一としてお尋ねをいたします。
第二といたしましては、国道二九六
号バイパスルートについては、前にも論議がなされました。住民の環境と生活を守る、こういう運動によってこの最初の案は白紙に戻されたわけであります。十年ほど前、いまのような
バイパスルートが論議され、そして住民の反対で白紙に戻されたということを考えてみると、今度新しく二九六号の
バイパスが計画されましたけれども、今時点でも住民は大きく関心を持ち、これに対する大きな反対運動などが起こるということは、理事者や県は当然知っておかなければならなかった問題である、というふうに思うわけであります。この計画を見てみますると、現在の二九六号線、これが船橋の市内では、この
バイパスがおよそ倍近くの距離になって、大きく迂回して八千代に行くというふうになるわけであります。これは図を見ても明らかであります。この
バイパスをさらにつぶさに見てみますると、これが非常に人家の少ないところ、ということは、山林や農地の部分を大部分通過するということを意味するわけであります。ですから、今度の計画案によりますると、ただ単に農地やあるいは人家が少ないからここで買収が非常に安易に行われるということからこの計画が出された、ということに対しまして、前との、十年前の計画との関連で、住民は納得できないものを非常に持ったというのが現状であります。
要するに、
バイパスとしての役割りは十分果たせないルートが、ただ単に安易に買収できるというその一点でこのような計画がなされたということは、真の
バイパスの役割りを果たせないものに対しても、無理やりに農民や地域の
土地所有者、あるいは住民の犠牲によってこれを強行する、どうしても
バイパスはつくり上げるんだという、そういう意図を宣明しておるということを、住民は怒りを持ってこれを見詰めておるわけであります。
三つといたしましては、このような問題の関連で、私は現在の道路との関係、
バイパスは関係ございませんけれども、現在の住民の生活の上での非常に緊密な関係がありますところの道路との関係について、質問をしてみたいと思います。
馬込町から以東といいますか、先に居住する市民、この方々は現在、道路の問題については余り不便を感じていないというのが現状であります。馬込町付近の方々のことを申し上げますならば、日軽アルミ寮の付近についても、道は余り太くはございませんけれども、日常生活には事を欠かない、こういう状態でありまするし、二和、三咲、神保町地域の住民は、金杉─小室線の十
メーターほどの道路があり、これに幾つかの細い道が交錯しているというところから交通渋滞などで困るということは、いままで余り起きておらないわけであります。こういうところから見てみますと、この
バイパスは
通過道路であるということをはっきりと物語ります。そのことは、
関係住民には何らメリットのあるものではないということであります。そういう意味から、この
バイパス建設は住民の要求でできるというものではありません。(「そうだ」と呼ぶ者あり)邪魔者を押しつけられる、こういうふうに関係者は見ておるのであります。この点はどのようにお考えになりますか。これが第三点であります。
四点では、
成田新幹線との関係です。いま
成田新幹線は各地で住民の大きな反対に遇い、計画が一時ストップになっております。しかし、この計画は完全に白紙撤回されたものではありません。いつまたこの事業決定がなされるかわからないというのが現状であります。現在、佐原線から成田空港に向けて工事が進められていると言われております。いわゆる在来線の延伸であります。これは、この間の新幹線の
計画ルートをそのまま使っているということであります。これを考えてみると、この新幹線がまた浮かび上がってくるということは、住民としては非常に危惧として持つのは当然ではないかというふうに思います。仮に四十
メーターから三十
メーターの
バイパスができるということになりますならば、幅員十一
メーターあれば足りるところの軌道幅、これがこの
バイパスの中にすっぽりとはめ込まれるということになるわけであります。住民はこの新幹線との関連でも非常に心配を持っております。この点についてどのようにお考えになるか、お答えを願います。
五つ目は県道原木─松戸線──これは県の
有料道路を指します、さらに同じ県道の市川─印西線、この道路は朝夕ラッシュ時には三キロあるいは四キロも渋滞をいたします。
交通地獄の状態を起こし、
付近住民の足を奪い、
排気ガス、騒音等の公害で健康を奪っていることは、理事者はご承知であると思います。この
バイパスができますると、
成田方面から
バイパスを通り東京に抜ける車は、馬込町から花輪方面に向かわず、逆にこの地から北上をして、市川─
印西線十字路、これを左折し、
東京方面に向かうでしょう。また、
東京方面からの車は市川あるいは原木方面から市川─印西線、法典を
通りバイパスに抜けるでしょう。こうなりますと、いまでも極限に達しています
木下街道や、原木─松戸線はどうなるか、考えただけでも恐しくなります。この問題解決のためにはどのような考えを持っておりますか、これもお尋ねをいたします。
七つ目といたしまして、この
バイパス計画は、中野木から酒々井町の国道五一号線の少し先までの間、約三十三・七キロとなっております。この酒々井の終点から少しこの
バイパスを延ばせば、
東関東自動車道路に交差いたします。この広域図を見て、じっくり考えてみますると──これは地図が小さいからわからないと思いますけれども、この
バイパスは現国道二九六号の
バイパスだけでなく、将来、
東関東自動車道路との関連が出てくるような感じもいたします。この点、どのような計画があるか、この点もお尋ねをいたしたいと思います。
さて次に、二月十五日付広報、
バイパスルート発表にかかわる問題点についてであります。まず
ルート案は、すでに三市一町及び
促進協議会などにおいて了承しております、こういうふうに言っております。このくだりを特に私は重視するものであります。理事者は前にも述べたように、この
バイパスルート決定については非常にむずかしい、困難なものということは、十年前の経過からしても十分承知のはずであると思います。ましてや、
都市計画法十六条「
都道府県知事又は市町村は、
都市計画の案を作成しようとする場合において必要があると認めるときは、公聴会の
開催等住民の意見を反映させるために必要な措置を講ずるものとする」と規定してあります。県はこの公聴会を開くという考えがあるかどうかわかりません。いまの状態からすると、公聴会を開かずに強行するというふうなことかもしれません。この条項を住民の立場で民主的に運用されていくということが必要であります。しかし、現在この条項が民主的に運用されていない。こういうときに当たって、市が先走って
ルート案了承を広報に発表したことについて、
関係住民が怒るのは当然だというふうに私は考えます。この市の勇み足についてどう考えますか、お答えを願います。
以上で第一問を終わります。
〔
経済部長浅川英昭君登壇〕
◎
経済部長(
浅川英昭君) 三十六番議員さんのご質問のうち、所管についてお答えいたします。
ご質問者がおっしゃられておりますように、国道二九六
号バイパスルートが発表されたわけでございますが、この
ルート案を見ますと、確かに市の北部の農地等にかかる部分が多いではなかろうかというふうに思います。しかしながら、この農業対策としては、まだ
バイパスルートの構造あるいは
都市計画等の決定がなされておらず、はっきりいたしておりませんので、現在では具体的な対策は持っておりませんが、しかし、これらがはっきりした段階で、県あるいは農協、その他農業団体とも十分協議しながら、
農業振興の抜本的な対策を考えてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
〔
企画部長成田知示君登壇〕
◎
企画部長(
成田知示君) 三十六番議員さんのご質問にお答えをいたします。
まず、新しく出された二九六
号バイパスは非常に距離が倍近くある。ただ単に人家がないあるいは農地だからという理由で計画されたのではないか、というご質問でございますけれども、これにつきましては質問者もおっしゃっていましたとおり、十年以上前から二九六号線の
バイパスということで、当初、旧二二四号線の延長という形で計画されたわけでございます。しかしながら、この
都市計画道路につきましては、幅員十六
メーターの
都市計画道路でございまして、環境問題、あるいはまた
バイパスとしての幅員が十分にとれないというようなことから、昭和四十七年に新しいルートを検討するということで、その後、
促進協議会の中で
ルート案については協議をいたしてきたわけでございます。そういう中で、現在新しく発表いたしました
ルート案が出てまいりまして、
促進協議会でも了承をしたという経過でございます。
この迂回しておる道路につきましては、
バイパスルートということでございますけれども、県で計画いたしております北総
中央道構想というのがございます。その構想との整合性ということも考え合わせまして、現在のルートに決まったわけでございまして、農地である、あるいは人家が少ないというようなことからこのルートを決定した、ということではございません。
次に、
成田新幹線との関連でございますけれども、ご存じのように
成田新幹線につきましては、地元の公共団体がこぞって反対をいたしておるわけでございます。もちろん県につきましても反対をいたしております。そういう中で、私どもといたしましては、あくまでも新幹線については反対の立場を通していくということは、すでに決まっておるわけでございます。そういうことを承知の上で、私どもとしてはこの
バイパスルートを選定したわけでございまして、新幹線が将来この路線と競合して取るんじゃないかというようなことでございますけれども、私どもとしては新幹線についてはあくまでも反対の立場を貫いていくということでございます。
それから、酒々井の終点から
東関東自動車道に交差する、これとの関連はどうかということでございますけれども、これは私どもといたしましては、あくまでも将来は北総中央道というような形での道路になるのではないかということでございます。したがいまして、この道路につきましては、国道もしくは県道となるかは、いまのところまだはっきり具体的に決まっておりませんけれども、そういう
都市計画道路としての位置づけでございます。
それから、住民の方々が日常、現在の道路でもう十分であるというようなことで、特に新しいルートをつくらなくても問題はないというようなことでございましたけれども、やはりこの県の道路網のネット網を見ますと、この北総地域の
幹線道路というのは現在ないわけでございます。そういうようなことから県といたしましても、先般、新たに十四路線の
都市計画道路構想を持ちまして、その中の一つとしての北総中央道の位置づけを、構想を持ったわけでございます。そういうようなことから、これは平面の道路でもございますので、
付近住民の方々との
生活関連道路との整合性も、
事業実施の段階には十分配慮をいたしてまいりたいというふうに思います。
それから、この
計画道路については
公聴会等が必要ではないかというようなご趣旨の質問だと思いますけれども、この
都市計画道路につきましては、ご指摘にございましたように八千代、佐倉、船橋、さらに酒々井町が加わりまして、四団体で
促進協議会をつくってやってきておるわけでございます。そういう中で県も入りまして、いろいろこの路線の計画について協議をいたしたわけでございますけれども、あくまでも地元に対する周知の仕方は、やはり広報あるいはそういうもので周知させる。なお、
計画決定の前提としての広告、あるいはまた意見聴取、その際には住民の方々の質疑に応ずる縦覧場所、そういうところで質疑応答を行いたい、そういうことで協議が調いました。したがいまして、これが具体的に事業を実施するという段階になりますれば、当然、地元に入って説明会をし、納得を得られるような形で行う、こういうことでございます。
〔
土木部長大場文吉君登壇〕
◎
土木部長(大場文吉君) ご質問中、所管の事項についてお答え申し上げます。
二九六号線の
バイパスによって、馬込沢から
木下街道を経て原木─松戸線に行くであろうというような想定のご質問でございますが、馬込町から北上して
木下街道に行くルートは確かにございますけれども、相当広幅員の道路で南下するという計画でございますので、現在、非常に狭隘な
木下街道を通って原木のインターに乗るというのは、きわめて少ないのではないかというような、われわれは考え方を持っております。しかし、この道路はいずれにしても、
木下街道については十二
メーター、原木─松戸線については十八
メーターの
都市計画決定を見ております。原木─松戸線については一時調査をした経緯がございますけれども、まだ、いつの時点で着工するかというところまでは至っていないように私たち承知しておるわけでございますが、今後、県等の意向を聞きながら、十分、話について煮詰めをしてまいりたい、このように考えております。
以上です。
〔三十六番
川崎忠治君登壇〕
◆三十六番(
川崎忠治君) 最初の答弁で
経済部長が、この
バイパスがまだ具体的になっていない、具体的になったときに農業との関連で十分調査をし、検討をするんだというふうなことで、非常に重要性なこの問題について、いままで余り関心を持っていなかった。これから住民から問題提起されれば、農民から問題提起されれば、いろいろ
農業協同組合や、その他の機関と話し合って検討いたします──こういう内容なんですね。
これは、農民にとっては一番重要な問題なんですね。農業をやめなきゃならないか、あるいは後継者がこの問題によって他の職業に移ってしまうんじゃないか、農業がこれによってできなくなるんだ、破壊されるんだと、こういうことに通ずるような重要な内容なんですね。それも二和や三咲、神保町、さらに金堀、こういう地域の農民は、船橋の農業の問題にとってみても、重要な位置を占める方々であり、そして中堅的な
農業経営者なんですよね。だからこそ六十名の農民が今度陳情を出しているわけです。署名の数が百二、三十になっておりますが、戸数では六十軒の農民が陳情を出している。大部分は農業によって生きている、農業を中心としていそしんでいる、一生懸命やっている農家なんですよ。こういう方々が心配して、この問題について二月十五日の発表以来、日夜、どうするかということで首をひねっているわけです。それなのに部長の答弁は、これから問題があれば研究し、検討しましょうよ──。これでは農民にとっては納得できない答弁なわけなんですね。
ですから、私は、このように農民問題一つとってみても、本当に市民の立場、住民の立場になっていないという中で、県や市が住民に知らさないでこの計画をずっと進めてきた、この点を強く指摘したいんです。ですから、この問題をいま私が提起いたしましたけれども、農民から出される陳情書、これを十分検討して、この問題については住民の立場で、
経済部長としては農民と一緒に農業を守る、そういう私の任務の遂行にがんばりますというふうな決意でも披瀝してくれなければ、農民は納得しないと思います。この点もう一度ご答弁を願いたい、このように思います。
その次は
企画部長の答弁なんですけれども、現在の国道二九六号──
バイパスというのは、現在の国道を迂回する。国道が混雑しているから、なるべくこれに近いところを迂回する、こういう立場で
バイパスというものは決まっていくんです。ところが、中野木の起点から大きく北の方へ、現在の市内を通ってる国道の延長にも等しいような距離を北上し、さらに右に大きく迂回して、
バイパスとしては何ら関係のないような形の道路が建設される、これが
バイパスと言えるでしょうか。それも、先ほど申しましたけれども、
東関東自動車道、これとの関係の方が非常に多いというふうに言われておりますところのこの計画、これは真に
バイパスとしての役割りはもうないんだというふうな理解に立っておるけれども、どうしても道路をつくらなきゃならぬ、それには一番買収しやすい──まず人家が少ない、そしてこの道路が余り抵抗のない形で建設できる、こういうところをねらって案を立てたのが今度の案じゃないか、というふうに思います。
ですから、当然そこには優良な農地がつぶされる。そしてこれから生産される野菜やその他の果物、船橋の野菜の生産、あるいは果物の生産で大きな役割りを果たしているこの地域がつぶされていくんです。これは道路幅が買収される、こういうことだけじゃないんですね。その前後の農耕上の往復の問題、そしてその道路の建設によって、環境がもう農業ができない環境に追いやられていく、こういうことも意味するわけです。ですから、真に船橋の農業を守っていく、こういう立場からすれば、こういう土地こそ大事にして、農業の発展を保障してやらなきゃならぬというふうに思うわけです。こういう意味では、ただ単なる買収を安易に行うという意味での計画だというふうに考えます。この点について農民がこぞって反対する、そういう気持ちを私は十分理解ができますので、部長、この点については十分再考するように県に働きかけることが必要じゃないかと思いますので、もう一度この点についても二度目の答弁を願いたい、このように思います。
それから、市内の交通の混雑の問題です。先ほど
土木部長から、成田の方から入ってきた、
バイパスを利用した車が、
木下街道は狭いので、大部分は花輪の方向に流れるんでしょう、こういう答弁が行われました。
船橋全図を見てください。東京へ行くのに、わざわざはるかかなた東へ向かって、また西へ向かう。これは交通の原理から言ったら考えられないことなんですね。少しでも短い距離、そして自分の向かう方向へ車を動かすというのが常道なんですよ。そうなりますると、当然、
木下街道へ出る。あの馬込でもって
木下街道を左折して、上山町や藤原町の間を通って、そして競馬場へ抜ける、こういうことになるわけです。ですから、この地域が現在でも非常に混雑している。あそこはもうどうにもならぬです。これがさらに拍車がかかるということになります。
ですから、この案が恐らく、
木下街道に沿って住んでいる住民がこれを聞いたなら、本当に怒りを持って反対することは私は明らかだと思うんですね。土地を買収される農民に、これに劣らない
交通地獄、
排気ガスのあの渦の中で生活している
木下街道沿線の住民が、これは絶対反対だということになることは当然だと思うんです。(予定時間終了五分前の合図)そういう意味から
土木部長もこの計画、無謀な計画に対しては断固として反対するべきだと思うんですよ。そういう意味でもう一度、私の言ってることが理屈にならないかどうか。なるほど理屈だということであれば、それは
土木部長も
企画部長と一緒になって、県にこれは練り直せというふうなことを提言すべきだと思うんですが、もう一度、答弁を願いたいと思います。
時間がなくなってきましたので、言いたいことを少し縮めまして申し上げます。
広報に、
促進協議会や市がこの案を了承したということを発表いたしておりますね。この了承したということは、この計画に賛成だということなんですね、了承ということは。言葉は多少違いますが、これは賛成ということなんですよ。そうしますと、私が先ほど言いましたように、こういう重大な問題を、関係者──農民や、自分たちが住んでいるところの町内会を通過されようとするところの住民、これに何ら話もしない、公聴会も開かない、こういう中で決めてしまうということは、やはり官僚主義的な、住民不在の政治をこっそりやっているということになると思うんです。(「そうだ」と呼ぶ者あり)これに対して住民が怒るのは当然ですよ。
仮に
都市計画の小審議会、これが船橋の意向を受けて、
船橋オーケーですよという意向を受けて、審議会を通り、
事業実施の段階に入った場合、これは大きな抵抗に遭うでしょう。こうなりますると、ますます市と農民や住民とのあつれきは深くなっていく。いまこういう事態が察知できる現在、これを白紙撤回するように県に働きかけて住民の要望にこたえるべきだ、こう思いますが、この点をもう一度、住民の立場でご答弁を願いたい、このように思います。
時間がないので、恐らくもう一回立つことができないと思いますので、最後に、この不当な計画案を関係者は非常に憤りを持って反対しているということを私はこの場で申し上げて、白紙撤回されることを心から願って、時間がありましたらやりますけれども、質問を終わります。
〔
経済部長浅川英昭君登壇〕
◎
経済部長(
浅川英昭君) 再質問にお答えいたします。
先ほどお答えいたしましたのは、その
ルート案のいろんな構造的な面がまだ明確でないということでお答えしたわけでございますが、私としては、いずれにしましても農業を担当しているわけでございます。この
ルート案の問題だけではなく、この船橋の置かれた農業の優位性というものを十分認識しておりますので、より一層、この農業の振興施策を推進する決意でございます。
以上でございます。
〔
企画部長成田知示君登壇。「時間内に答弁を終わるようにしろよ」と呼ぶ者あり〕
◎
企画部長(
成田知示君) 再質問にお答えいたします。
農耕上、農業をやっていくに優良な農地を買収するようなことをやめたらいいじゃないかというようなことでございまして、確かに優良農地でございます。しかしながら、
都市計画上のネットワークとして、この
都市計画道路は必要でございます。そういうようなことから、十分地元の方々には
事業実施の段階でご説明を申し上げたいということでございます。
さらに、今回、勝手に決めたのではないだろうかというようなこともございましたけれども、これらについては、私どもとしては
ルート案が決まり次第、なるべく早く住民の方にお知らせするということから、二月十五日の広報で発表いたしたわけでございますので、(予定時間終了の合図)ご了承いただきたいと思います。
〔
土木部長大場文吉君登壇〕
◎
土木部長(大場文吉君) 再質問にお答えします。
先ほど、北上して
木下街道に出ないであろうという見解は、現在、
木下街道はご案内のように非常に交通が重複しております。したがって、現在の
計画決定幅員は十二
メーターでございます。現在、約十
メーター前後でございますから、これが
都市計画決定の幅員で整備されたとしても、余り交通渋滞は緩和されないだろうという私の見解を述べたわけでございます。したがって、重複している道路にわざわざ北上していく車は少ないであろう、という趣旨のことを申し上げたわけでございます。
いずれにしても、この道路については、原木─松戸線とともに
都市計画決定をしておる道路でございますので、いずれは整備がされるというふうにわれわれは考えておりますけれども、両道路とも県道でございますので、市が直接、幅員を拡幅するというような事業は持っておりませんので、事業主体であるところの県と協議してまいりたい、このような説明をしたわけでございますので、ご了解願いたいと思います。
以上です。
─────────────────
○副議長(
菅井長七君) 五十一番野村清君。
〔五十一番野村清君登壇、拍手〕
◆五十一番(野村清君) 質問いたします。最初に弱視児童についてお伺いをいたします。
現在、市内の弱視児童の実態はどのように把握をされているか。小学生、中学生、高校生、または中学卒業後の状況についてわかっている範囲、お答えを願いたいと思います。
船橋市の弱視学級は、県下に先駆けて昭和四十七年四月に小栗原小学校に開設され、本年で九年目になるわけでありますが、いま弱視児を持つ親たちは、子供たちに十分な教育を身につけさせたい、そして障害を乗り越え、生きがいのある人生を送らせたいと念願しております。見えにくいという障害を持ちながら普通学級の友達とともに学んでいくということは、なかなか困難なことではないでしょうか。しかし、子供たちの成長していく過程では、盲学校ではなく、普通学級での子供たちとの交わりは非常に大切だと思います。特に本年は国際障害者年でもあり、ぜひとも小学校卒業と同時に、落ちこぼれのないよう、中学校においても小中一貫した義務教育が平等に受けられるよう、弱視学級の新設の重要性を強く県にも働きかけるよう、その考え方についてお答えを願いたいと思います。
次に、中央競馬会よりの迷惑料についてでございますが、五十五年度分、五億二千九百七十九万円ということでありますが、現在、中山競馬場より三キロ以内の環境整備に使用するということになっておりますが、どのように使用されたか、五十五年度の地域と、事業内容について説明をお願いいたします。
聞くところによりますと、毎年、配分のパーセントが下回ってきたと聞いておりますが、その理由についてもお願いをいたします。
次に、ごみ袋についてでございますが、いま市内の小売店、約六百八十カ所へ業者より直接配送されており、その料金は一袋一円五十銭と聞いております。いま議会で発行している議会報は、六百九十八カ所の自治会、町会、その他に業者より配送されておりますが、その料金は一部九十三銭となっています。少しでも安く市民に活用させなければならないと思うのでありますが、配送料金について再検討し、もう少し配送料金を下げさせる考えはあるかどうか、お伺いをいたします。
次に、防災無線の設置についてでありますが、今年、災害非常時の情報を伝達するという目的で百五十本設置されることになっておりますが、私はここで多目的に幅広く活用するために、次の何点かについて提案いたしたいと思います。その考え方についてのお答えをお願いをいたしたいと思います。
一つ、現在浦安では実施されていると聞いておりますが、火災の場合、その地域へ何丁目のどこが現在延焼しているというようなことを放送している、このように聞いております。または市の広報の行事を地域ごとに放送をする、または選挙中棄権防止のため各地域に報道する等の、多目的に幅広く活用する考えがあるかどうか、お伺いをいたします。
次に、現在大きな社会問題となっている校内暴力も、初めは高校生であったが、最近では中学生、小学生にと変わって、新聞、テレビ等で騒がれるようになりましたが、当市にとってこの問題を教育委員会では向こう岸の火事ではなく、当然各学校に指導されていると思いますが、どのように、またその原因はどこにあると思われるか、そのことについてのお答えをお願いしたいと思います。
次、道路公団の市への迷惑料についてでありますが、現在船橋を東西に走る京葉道路の一角に、海神町─南本町線と並行している、南本町県営住宅の南側に当たる
有料道路の土手、約百
メーターぐらいの範囲に、料金所の領収証で一面に白い花が咲いて、まことに見苦しい姿になっているのが見受けられます。中央競馬会でも、住民に迷惑をかけるということで、いまでは迷惑料ということで市に支払われているのでありますが、私は道路公団においても、騒音、ごみをまき散らすという、そういう迷惑料として市に支払わせるような交渉をしてみる考えがあるかどうか、お伺いをしてみたいと思います。
次に、藤原町に今度、公営住宅八十八戸ができるわけでありますが、そのうちの四カ所が身障者用と聞いていますが、どのような設備がなされているか、お伺いをいたします。
次に、武蔵野線の歩道橋の下の利用でございますが、約百五十坪ぐらいの歩道橋の下の空き地があるところがございます。この辺は競馬開催のとき裏通りとして非常にマイカーが多く通る場所でございますが、子供の遊び場もないこの地域で、もしこのようなところを借り、そして、ぶらんこ、滑り台、多少のものを備えて、ちびっこの遊び場として提供するように、鉄建公団に交渉する考えがあるかどうか、お伺いいたします。
第一問を終わります。
〔学校教育部長鎌田初君登壇〕
◎学校教育部長(鎌田初君) ご質問のうち、所管事項についてお答え申し上げます。
まず最初に、弱視学級の問題でございますけれども、現在どのような実態かということでございますが、本市に弱視学級ができましたのは昭和四十七年でございますが、現在九名の子供たちを小栗原小学校で指導をしております。中学生につきましては、現在七名が各学区の小中学校に通っている状況でございます。なお、小栗原小学校では平常は普通学級で授業を受けておりますが、在籍者九名でございます。そのうち六名につきましては、週九時間から十四時間のプログラムを組みまして、個別に指導をしております。指導の教科は主として国語、算数であります。訓練が必要な者についてはこれも課しております。他の三名についてはこれを組んでいませんけれども、必要に応じて指導をいたしております。
なお、中学校で弱視学級を開設するあれはないかということでございますが、現在では普通学級でまずまず適していると考えております。小学校で六年間の訓練によって、レンズ等の効果的使用になれてきている。また、テスト用紙等につきましては小栗原小学校がセンター的役割りを果たしておりますし、文字を拡大して、その便を図っております。今後の計画といたしましては、総合教育センター内に設ける予定になっておりますところの教育相談部で、個別指導、教材の育成等のサービスを実施してまいりたいと思います。中学校に弱視学級開設ということは、他県での実施状況等からも困難点がありますので、非常にむずかしい状況にありますが、県ともよく協議していきたいと思います。
次に、校内暴力の問題でございますが、どのように指導をしているかという点につきましてお答え申し上げます。
まず、校内暴力は未然に防ぐということに懸命に努力をしております。校内おける生徒指導体制の確立が大事であります。さらに、教師チームによって生徒指導を充実するということが大事でありますし、暴力によらずに、話し合いを通して解決をする習慣を身につけさせること、それから望ましい集団活動のあり方等について指導をし、学級会、生徒会等におけるチームワークと申しますか、そのような指導が大事であります。豊かな人間性を育てるために、学校づくりによって生徒の生きがいを育てるということ、なお、教師、父母、地域が一体となって指導をすること、この辺につきましては、
PTAあるいは地域の方にも十分にご協力を賜っているところでございます。
以上のような事柄につきまして、教育委員会としてもいろいろな組織を通じ、校長会あるいは教頭会、あるいは生徒指導主事の会等、機会あるごとにこれらの点について指導をしているわけでございます。
次に、それらの原因について、校内暴力がどういう原因で起こるのだろうかという点でございますが、生徒自身の粗暴は、狂悪性とか爆発性などといいまして、資質上の問題あるいは家庭環境、特に父母の養育態度に問題があると思われるものがあります。このようなことが背景になって、しかもその上に学校で誘発原因がいろいろ加わって、その結果といたしまして欲求不満が爆発をさせている、というようなところに考えられます。
学校にかかわる原因として、生徒の声とかいうようなものを挙げまして紹介いたしますと、学習内授業がわからないので学校がつまらない、学校には全身を打ち込むものがない、学業成績が不振で劣等感を持っている、注意の仕方が気にくわない、日ごろから何かにつけていたずらあるいは悪者扱いにされている、刺激的な言葉で注意するので頭にくる、何かがあると特別扱いにされる、非常に規則が厳し過ぎて話を聞いてくれようとしない、教師に反抗することによって仲間から認められるという、もろもろの子供たちの考え方がそれらの原因になってきていると思います。
これらにつきましては、十分指導をしているところでございますが、現在船橋市内においては特に大きな集団的な暴力とか教師に対する暴力事件というものは現在までのところ起こっておりません。
以上でございます。
〔財政部長小杉幸治君登壇〕
◎財政部長(小杉幸治君) 中央競馬会から交付される環境整備費についてお答えを申し上げます。
五十五年度の使用内容でございますが、五十五年度は西船跨線橋の塗装工事、西船、小栗原地区の歩道設置工事、それに北本町、夏見、古作町の排水関連整備事業、勝間田、本町北両公園の整備事業、西船児童館、夏見公民館の建設事業、それに
都市計画道路三四一四号線及び藤原市営住宅取付道路の整備事業、
都市計画道路の三四二二号線及び仮称東中山公園の用地取得事業、そして船橋駅西側の自転車駐車場の設置事業が充てられております。五十六年度におきましても、昭和五十五年度同様に道路と下排水路の整備、公園、児童遊園、
都市計画道路の整備事業に充てるべく予定いたしております。
毎年下回っているということでございますが、これは大きな要因としては、競馬収益の収益率が年々ダウンされているということが一番大きな要因でございます。しかし、今後とも競馬公害にかかわる関連事業というのは非常に大きいものですから、当初計画の一%内にこぎつけるように、今後とも努力をさせていただきます。
〔環境部長竹下昭治君登壇〕
◎環境部長(竹下昭治君) ごみ袋の配送手数料のご質問でございますけれども、ごみ袋の配送につきましては、広報等の配送と異なりまして、私どもはごみ袋の保管、それから注文に応じての配送、それから小売店で売った金の集金、それらを全部含めまして一円五十銭で委託をしております。紙袋というのはかさばるものですから、小売店等で若干──一カ月に数回の注文が出てくると、なかなか数多く置けないものですから、それらの注文に従って配送しなければいけない。それで、その配送料によって翌月集金をする。さらに紙袋がいつでも配送できるように、約十万袋以上のものは自分の倉庫に管理をしておかなければいけないというような内容も含めまして、その料金でやっておりますので、これを引き下げる考えは現在は持っておりません。
以上でございます。
〔広報部長大石喜美夫君登壇〕
◎広報部長(大石喜美夫君) 防災無線の活用についてでございますけれども、他市の状況、またご質問者のおっしゃられる事項を十分踏まえまして、今後、関係部課とその活用については協議をしてまいります。
〔建築部長佐藤国俊君登壇〕
◎建築部長(佐藤国俊君) 藤原団地に設けます身障者向け住宅の件についてお答え申し上げます。
一応、私の方としましては一般身障者向け住宅、すなわち身障者向け住宅には、車いすを利用する身障者向け住宅と、それから目だとか耳の遠い方々を対象にいたします一般身障者向け住宅があるわけでございますが、われわれの方として藤原団地に建てますのは一般身障者向け住宅でありまして、一応、便所、ふろ場等に手すりをつける。それからチャイムを、将来希望する者が利用できるようにチャイムの配管をいたしております。
その他一般住宅とは変わりないわけでございます。
〔都市部長石川龍夫君登壇〕
◎都市部長(石川龍夫君) ご質問のうち、児童遊園関係につきましてお答えいたします。