法令の一つ目は、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律、いわゆる
鳥獣保護管理法です。
環境省所管の法律でありまして、その目的は記載のとおりであります。少し
補足説明をいたしますと、この法律は従来の
鳥獣保護法を2014年に改正したもので、内容はこれまでの鳥獣の保護から個体数や生息域を
適正水準とするための管理を中心としたものに変えていこうとするものであります。
そのため、
有害鳥獣の捕獲を行える者について、これまで
狩猟団体のみであったものを、技術を持つ企業や法人等に拡大するなどの変更が行われているところであります。
二つ目は、鳥獣による
農林水産業等に係る被害の防止のための
特別措置に関する法律、いわゆる
鳥獣被害防止特措法です。こちらは
農林水産業の所管で、目的は記載のとおりです。この法律は2007年に成立しておりまして、現場に近い
行政機関である市町村が
農林業被害対策の中心となって、主体的に取り組む内容となっております。
法律の詳細について、少し説明いたします。
まず、一つ目の法律、
鳥獣保護管理法についてですが、
野生鳥獣の捕獲は誰でも自由に行えるものではなく、
鳥獣保護管理法に基づく手続が必要となります。捕獲の方法といたしましては、狩猟による捕獲と
許可捕獲があります。狩猟による捕獲とは、狩猟の対象となる鳥獣、それから狩猟できる期間、それから狩猟のための猟具等が決められておりまして、
狩猟免許の取得を必要とするものです。免許の交付者は
都道府県知事で、
都道府県へ
狩猟者登録をする必要があります。
次に、
許可捕獲ですが、ここには記載はしておりませんけれども、
許可捕獲には実は2種類ありまして、
農作物等の
被害防止のため、
都道府県知事の許可を受けて捕獲する
有害捕獲、それと、
特定鳥獣保護管理計画で定められました
特定鳥獣の数の調整のため、
都道府県知事の許可を受けて捕獲する個体数調整というものがあります。
次に、
鳥獣被害防止特措法についてですが、今申し上げましたとおり、
野生鳥獣の捕獲は
鳥獣保護管理法に基づいて行いますが、実際に
野生鳥獣による被害を防止するためには、捕獲のみならず、さまざまな
被害防止のための総合的な
取り組みが必要であります。
そこで、
鳥獣被害防止特措法では、国の
基本指針に即して
被害防止計画を作成した市町村に対しまして、必要な
支援措置を実施するとしております。本市におきましても、
計画期間を平成30年から32年度までの3年間といたしました千葉市
鳥獣被害防止計画を29年度に作成しているところであります。
被害防止計画の内容につきましては、
被害防止のための鳥獣の捕獲、
侵入防止柵の設置、追い払い活動など、また鳥獣の餌場や
隠れ場所の除去など、さらに
捕獲鳥獣の食肉等としての利活用などとなっています。委員の皆様には、
被害防止計画を用意してありますので、後ほど御確認いただければと思います。
以上が
関係法令の概要でございます。
続きまして、二つ目の
野生鳥獣による被害について説明いたします。
野生鳥獣による被害は、
農作物被害や
家屋侵入などの
生活被害、また、
野生鳥獣に襲われ負傷するなどの
人身被害、さらに生態系への影響など、
野生動物との
接触機会の増加に伴いまして、非常に多様化しております。初めに申し上げた北九州市や足利市の事例が、全国さまざまな地域で起きているところであります。
例えば、県内の
イノシシの
生息分布を見てみますと、1990年ごろまでは県南部の一部で確認されるのみでございましたが、2000年ごろから、県南部を中心に拡大を初め、現在では県北部にまで拡大しているところです。
また、こちらは
ハクビシンと
アライグマの
生息状況です。地図に記載のとおり、
県内全域に現在生息している状況です。なお、
ハクビシンにつきましては、国外から来たのかどうか不明ですが、本県にはもともといない生物でありまして、国内の他の地域、
九州方面と言われておりますが、からの
国内外来生物と考えられています。一方、
アライグマ、これにつきましては、
北アメリカ産の
国外外来生物でありまして、
皆さん御存じのとおり1970年代の後半にテレビのアニメで、
あらいぐまラスカルという番組が非常に人気を博しまして、この際に北米から大量に輸入された
アライグマが、やがて飽きられてしまって、放されたのではないかというふうに考えられているところです。
次に、農作物の被害についてですが、
イノシシや
ハクビシンなど
野生鳥獣の
生息分布の拡大に伴いまして、
農作物被害が増加しております。これは県の状況なんですけれども、こちら
有害鳥獣による
農作物被害金額の推移であります。平成29年度は、少し落ちついているんですが、おおむね
増加傾向にありまして、29年度で申し上げますと3億7,000万円、
うちイノシシによる被害が1億9,000万円と半分以上を占めています。ちょっとグラフなので見づらい点はあるんですけれども、そういった状況にあります。ちなみに、全国の29年度の被害額は164億円でございまして、
うちイノシシによる
被害金額が48億円と、こちらは約3割を占めている状況であります。
こちらは、
被害金額の半分以上を占めている
千葉県内の
イノシシの
捕獲頭数の推移です。年々
捕獲頭数が増加しておりますが、平成29年の
捕獲頭数は減っています。全国の
イノシシ捕獲数も、実は28年の62万頭から、29年54万頭と減っておりますが、これは
イノシシに係る
捕獲侵入防止等の
被害防止対策、これが進んできたこと、また、29年はたまたま
自然条件だとか、自然界の餌が豊作であったことなどから捕獲数は減少し、それに伴い
被害金額も減少したと考えられています。
次に、市内の
アライグマ、
ハクビシン、
イノシシの
捕獲頭数の推移です。これは千葉市の状況であります。
アライグマ、
ハクビシンは
生活被害において捕獲数が多くなっておりまして、一方、
イノシシは
農業被害における捕獲数が多い傾向にあります。これは、それぞれの
生活地域に関係しているものと考えられます。
アライグマ、
ハクビシンは空き家などにすみつく傾向があるのに対しまして、
イノシシは
耕作放棄地などをすみかとしていることによります。
イノシシは、平成26年まで市内での
捕獲実績はございませんでしたが、27年に初めて捕獲されて以降、
増加傾向にあります。参考に、今年度の状況ですが、ことし10月23日現在の
捕獲頭数は
アライグマで41頭、
ハクビシンで50頭、
イノシシで32頭と、昨年の実績を、特に
イノシシなどは大きく上回っているというような状況であります。
こちらは、市内の
有害鳥獣による
農作物被害金額の推移です。本市の
農作物被害は、
ハクビシン、カラス、
ヒヨドリ、
アライグマの順に被害が多く確認されておりまして、近年は緑区を中心に
イノシシの被害が拡大しております。
目撃情報等も増加しているところであります。
なお、カラス、
ヒヨドリにつきましては、グラフではその他に集計してありますので、ちょっと出てこないんですけれども、その他に入っています。
近年被害が拡大しつつある
イノシシの年間の増殖率、これはどのくらいふえるかというのですけれども、1.6倍と言われておりまして、例えば、今、つがいの2頭がいた場合に、10年後にはそれが100頭以上になってしまうというような、とても繁殖力の高い動物でありまして、つまり、今現在10頭捕獲することは、10年後に1,000頭捕獲するのと同じ効果があるというふうに言えますので、
イノシシを早期に効率的に捕獲して、被害を拡大させないことが重要であると考えております。
続いて、三つ目の
被害対策の進め方について説明いたします。
具体的な対策を説明する前に、
鳥獣害対策の
グランドデザインについて説明をいたします。
野生鳥獣による
被害対策は、誰が何をすべきか、
役割分担を明確にした上でそれぞれがするべきことをする、つまり、地域ですべきことは地域で、行政がすべきことは行政でと、それぞれの
役割分担が重要となっております。
また、まず、個人がすべきこと、自助ですけれども、個々の農地を例えば、電気柵で囲むなど個々の農地を守るのは所有者の役割であります。
次に、集落がすべきこと、共助ですが、餌となる
野菜くずなどの除去や
耕作放棄地の刈り払いなど、個々では困難な対策でも集落で取り組むことで効果を発揮することも多い状況であります。
そして、市がすべきこと、これは公助ですけれども、
被害防止計画の策定や捕獲、
侵入防止の実施、
集落主体の
対策推進の支援など公助としての行政の支援は不可欠であります。それぞれの役割を認識し、自助、共助、公助のバランスがとれた対策が重要となっております。
さて、
鳥獣対策には基本となる三つの柱がございます。三つの柱とは、捕獲、それから
侵入防止、そして鳥獣のすみにくい
環境管理のことであります。この三つを組み合わせて行うことが重要であり、一体的に取り組むことにより効果的な
鳥獣対策が可能となります。本市では、市とJA、それから市の猟友会などで組織いたします千葉市
鳥獣被害防止対策協議会が中心となって、総合的な
被害対策を行っています。
では、
鳥獣対策の三つの柱について、一つずつ説明いたします。
初めに、柱の一つ目である捕獲であります。本市では、箱の中に閉じ込めて捕獲する箱わなと、ワイヤーなどで輪をつくり、その輪に足などをかけることによって捕獲するくくりわなを設置しています。
なお、
被害防止計画における平成30年度の
捕獲計画頭数は、
イノシシが20頭、
アライグマ23頭、
ハクビシン100頭に設定しております。
わなの
設置状況ですが、10月25日現在で、
イノシシについては箱わな18基、くくりわな8カ所をいずれも緑区内に設置しています。一方、
アライグマと
ハクビシンについては、箱わな30基を
市内全域に設置しております。
続いて、捕獲の対応についてです。さきに
野生鳥獣の捕獲は自由に行えないと説明いたしましたが、では、実際に
野生鳥獣被害の捕獲はどこが窓口かと申しますと、
生活被害につきましては、
環境保全課の
自然保護対策室が対応いたします。
環境保全課自然保護対策室から市の猟友会へ連絡が行き、
市猟友会が現地へ出向き、わなの設置からわなにかかった鳥獣の処分まで無料で実施いたします。
一方
農作物被害への対応につきましては、先ほど申し上げたとおり、市、JA、
市猟友会などで組織する千葉市
鳥獣被害防止対策協議会が主体となって実施いたします。
アライグマ、
ハクビシンにつきましては、JAの各支店で対応いたします。JA各支店でわなの貸し出し及び設置を行い、わなにかかった鳥獣の処分まで無料で実施いたします。
一方、
イノシシにつきましては、
農業生産振興課で対応いたします。
農業生産振興課から
市猟友会へ連絡を行い、
市猟友会が現地へ出向き、わなの設置からわなにかかった鳥獣の処分まで無料で実施いたします。
次に、柱の二つ目である
侵入防止についてです。本市では、
イノシシによる
農作物被害対策として、電気柵を設置しています。
被害防止計画における
侵入防止柵の
整備計画では、
年間電気柵を2,000メートル整備することとしております。電気柵の
設置状況ですが、10月25日現在で総延長約6.8キロメートルの設置が行われています。
続いて、柱の三つ目である鳥獣のすみにくい
環境管理でございます。これには、大きく分けて二つの対策を行っています。
一つ目は、
耕作放棄地等の刈り払いによる
イノシシがすみにくい
環境づくりです。
イノシシのすみかは、農地の周辺にある
耕作放棄地などの
隠れ場所であります。
イノシシは重ねた草のもとで出産をいたしますので、草がなければ出産することができません。そこで、
耕作放棄地などを刈り払い、すみかをなくすことで個体数増加の
未然防止につなげます。
今年度の刈り払い状況ですが、
実施地区は緑区の板倉町、大椎町、大木戸町、
下大和田町の4地区で、刈り払い面積は約12ヘクタール、刈り払いの時期は10月から12月までとなっております。この対策につきましては、第2回の定例会で
補正予算として御承認いただきました
全額県補助による
イノシシ棲み
家撲滅特別対策事業を活用しております。
なお、先般、
農業委員による
耕作放棄地の刈り払いも実施しておりまして、本事業との
相乗効果が目立っているところであります。
こちらは、10月12日に実施した刈り払いの様子です。刈り払い前は、約1ヘクタールのまとまった農地に、セイタカアワダチソウなどの雑草が繁茂し、けもの道や
イノシシのすみかが確認されておりました。
各種機械を活用いたしまして刈り払いを行った結果、刈り払い後は雑草がなくなりまして、けもの道が分断され、
イノシシのすみかもなくすことができました。
次に、鳥獣のすみにくい
環境管理の対策の二つ目ですが、
農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーによる
現地調査等の
調査分析の実施です。
農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーとは、
野生鳥獣の生態、行動や
農作物被害防止対策に関する専門的な知識や経験を有する専門家であります。本年度から、この
アドバイザーがGIS、
地理情報システム、これの分析や
現地調査などを実施いたしまして、その調査結果等を踏まえ施策の検証や助言をいただいているところであります。
以上が
鳥獣対策の3本の柱についての説明です。
次に、市街地の
出没対策であります。平時から、市民に対しまして市政だより、パンフレットやリーフレットを用いた
情報提供等を行います。また、市内に
イノシシなどの
目撃情報等があった場合は、必要に応じ
防災行政無線や
安心安全メールを用いて
情報提供や
注意喚起を行います。
出没情報等があった場合、県の
防除計画等に基づき、県、
市猟友会、市関係部局と連携しながら、効率的な捕獲等に努めます。
次に、今後の対応についてです。
有害鳥獣対策は、千葉市
鳥獣被害防止対策協議会が主体となって、総合的な
被害対策に取り組むことで、農作物の
被害軽減に一定の効果が上がっているものと考えておりますが、さらに効果的な対策を進めるためには、行政だけではなく地域が主体となって、対策を進めていくことが重要と考えております。
そこで、今後、重点的に行うことの一つは、先ほどの
アドバイザーの活用による
地域対策の強化です。具体的には、町会などを単位として、
地域ぐるみで集落を守る
地域協議会の設置を支援いたします。現在、2カ所、これは板倉町と大椎町ですが、
設置済みでありますが、今後、さらに3カ所、越智町と
下大和田町と大木戸町、この3カ所も設置に向けて支援を行ってまいります。
また、
地域ぐるみで取り組むため、
地域ごとに最適な対策を検討する、また、
地域住民が主体的に
被害防止対策を行えるよう、研修や講習会を開催するなど、
地域住民による捕獲や
環境管理に対する支援を実施いたします。
これは、集落での
イノシシ対策講習会の様子です。今申し上げた
地域協議会を
設置済みの二つの地区のうち、これは板倉町の協議会の様子です。
地域住民が主体的に
被害防止対策を行えるよう、まず、
獣害対策の基本を理解していただきます。その後、
集落周辺の環境を点検し、対策の足がかりとするための
集落環境診断を実施し、最終的には
集落ぐるみの
取り組みが進むことを目指しているところであります。
今後、重点的に行うことの二つ目ですが、これは、
捕獲従事者の確保及び労力の軽減についてです。
捕獲業務を行う
市猟友会員の高齢化やわな
免許取得者が不足していることなどから、
IoTわな通知システムを検証し、活用について検討をしているところであります。
IoTわな通知システムとは、
イノシシ狩猟用わなの
作動状況をセンサーで感知いたしまして、インターネットを経由して、電話、
メール等で通知する
システムで、巡回の
負担軽減につなげたいと考えています。
また、
捕獲従事者を確保するため、新たに
狩猟わな免許を取得する者に対しまして、
わな免許講習及び試験費用に対して助成をいたします。これは、今年度既に実施をしているところですが、今後さらに拡充できればと考えております。
また、箱わなや電気柵の増設、
耕作放棄地等の刈り払い面積の拡大などについても、同様に拡充していきたいというふうに考えております。
最後に、今後の課題であります。現在、捕獲しました
野生鳥獣、特に
イノシシは、殺処分後に
廃棄物処理法の
一般廃棄物として市有地に適切に埋設しているところでありますが、今後、食肉などの
有効利用が課題となっています。食用として活用するためには、鮮度を保ち、品質低下を防ぐため、捕獲から
処理加工施設へ速やかに搬入する必要があります。現状におきましては、
イノシシの捕獲数がそれほど多くないこと、また、県内に
処理加工施設が6カ所ございますが、これが大多喜町に1カ所、君津市に3カ所、勝浦市に1カ所、鴨川市に1カ所ということで、千葉市の周辺にはございませんので、食肉として活用できない状況にありますが、今後、
捕獲頭数の増加が懸念されることから、他
市先行事例等を参考にいたしまして、
食肉利用などについて研究をしていきたいと考えております。
終わりになりますが、
鳥獣被害につきましては、単に
農作物被害にとどまらず、農家の皆様が丹精込めて栽培した農作物を、まさに収穫直前に食い荒らされると、こういったことによりまして、
営農意欲そのものを失わせてしまうなど、農家の皆様に、目に見える以上の大きな被害を与えております。
また、このことによって、
耕作放棄地や離農が増加するなど深刻な影響も与えております。さらに、近年では、鳥獣が町なかにまであらわれるようになっておりまして、車両との衝突事故や
人身被害なども起きています。こうした状況を改善するためには、今後、これまで以上に行政と
地域関係者が一体となった効果的な
鳥獣対策を進めるように努めてまいりますので、委員の皆様方の一層の御理解と御協力をお願いいたしまして、説明を終わります。ありがとうございました。
6
◯委員長(
蛭田浩文君) ありがとうございました。
それでは、御質疑等ございましたら、お願いいたしますが、一問一答の場合は答弁を含めおおむね30分以内でお願いいたします。一括か一問一答かを述べまして、よろしくお願いします。
質問等ございます方。
盛田委員。
7 ◯委員(
盛田眞弓君) 一問一答で、済みません。
大変詳しい説明で、よくわかりました。最初のほうなんですが、国がこの
野生鳥獣を捕獲するとかってことで、1-3の特措法というところで、必要な
支援措置を実施というふうにあるんですけれども、この必要な
支援措置といった場合の具体的な内容は何でしょうか。それをまず、一つ。
8
◯委員長(
蛭田浩文君)
農政センター所長。
9
◯農政センター所長 農政センター、時田でございます。よろしくお願いします。
国の
支援措置は、我々のほう、市のほうで捕獲をした際の補助、いわゆる金銭的な補助を指しております。
以上です。
10
◯委員長(
蛭田浩文君) 金銭的な補助をしているっていうことですね。
盛田委員。
11 ◯委員(
盛田眞弓君)
イノシシだとか、例えば、鳥獣を捕獲をした後に、無料で今引き取りをしていただいているとか、処理まで無料でっていうふうな話も、さっき説明がありましたけれども、それについての処理をするときの補助金、金銭的なものの補助ってことでいいですか。
12
◯委員長(
蛭田浩文君)
農政センター所長。
13
◯農政センター所長 処理費用も含めまして、あと電気柵等の設置に対しても補助がなされているようなところです。
14
◯委員長(
蛭田浩文君)
盛田委員。
15 ◯委員(
盛田眞弓君) ちなみに、箱わなにはどれぐらいとか、処理費用がどれぐらいかかるんだけれども、どのぐらいの補助があるとかっていうことがわかれば、お示しいただけますか。
16
◯委員長(
蛭田浩文君)
農業生産振興課長。
17 ◯
農業生産振興課長
イノシシ用のわなにつきましては、大きさ等にも違いますけれども、1基当たり大体7万円から8万円ぐらい。それから、
ハクビシン用の箱わなにつきましては、大きさがちょっと小さいので、1基当たり1万5,000円ぐらいの購入の費用になります。
それから、費用の経費につきましては、こちら、猟友会さんのほうにお願いしていまして、1頭当たり大体2万3,000円ぐらいの処分費がかかります。それから、
ハクビシンにつきましては、業者さんにお願いしておりまして、1頭当たり1万5,000円ぐらいかかるような状況になっております。
以上です。
18
◯委員長(
蛭田浩文君)
盛田委員。
19 ◯委員(
盛田眞弓君) 全体の、例えば、処理が幾らで補助が幾らかっていうところが、ちょっと今の御説明だとはっきりわからなかったんですが。
20
◯委員長(
蛭田浩文君)
農政部長。
21
◯農政部長 平成29年度で申し上げますと、全体の事業費が約320万円、それに対しまして補助金額が120万円ですが、先ほど申し上げた県の補正をいただいた関係で、30年度につきましては、この額が非常に大きくなっておりまして、予算の段階ですけれども、全体の事業費が約1,100万円、それに対しまして補助額が650万円、このくらいの金額になっております。
22
◯委員長(
蛭田浩文君)
盛田委員。
23 ◯委員(
盛田眞弓君) 確かに、補助がないと難しいかなとは思います。さっき、自助、共助、公助とお示しいただいたところもありましたけれども、まず、自分の畑については、個々の農地は電気柵などということで、そこで被害を押しとどめるということなんでしょうが、
イノシシですとか、
アライグマだとか、わなの大きさにはいろいろあると思うんですけれども、個人設置をするということになると、やっぱり負担は大きいのかなというふうに思います。
これも、国から支援というか、必要な
支援措置というところの割合が、もう少し高くなるような働きかけが必要なんじゃないかなということを一つ思いました。
それから、さっき言った
イノシシの
生息分布で、赤と青でお示しいただいて、大分広がっているなと思ったんですが、赤いところと青いところの違いが何だったのか、よくわからなかったんですけれども、御説明いただけますか。
24
◯委員長(
蛭田浩文君) 2-2の
イノシシの
生息分布。これの赤と青の。
農政部長。
25
◯農政部長 ちょっと見づらくて、大変申しわけないんですけれども、そこに、凡例に記載してありますとおり、生息について、確かにこれちょっと見づらい、私もちょっと見えないんですけれども、生息しているか、していないかということであります。
26
◯委員長(
蛭田浩文君)
盛田委員。
27 ◯委員(
盛田眞弓君) 赤いところは、今実際に
イノシシがいて、青いところにはいませんというか、そういう印でいいんですか。よくわからない。青いところは見つかったけれども、生息していないってよくわからないです。
28
◯委員長(
蛭田浩文君)
農政部長。
29
◯農政部長 これ、回答ということで、各市町村とか、場所に確認したところ、いますと回答したところと、いませんと回答したところということであります。済みません、ちょっとわかりづらくて申しわけございませんでした。
30
◯委員長(
蛭田浩文君)
盛田委員。
31 ◯委員(
盛田眞弓君) わかりました。生息をしていないということで、千葉県の北部については青いところが多いんですが、それでも内陸というか、真ん中辺にはぽちぽちと赤いところがあって、これからだんだん広がってきたことを考えると、また赤いところがふえていくのかなというふうな懸念はあります。
緑区とか若葉区とか、農地の多いところで、この間は中央区でも猿という話がありましたよね。猿はどこに行ったのか、ちょっとよくわからないですけれども、それでも、人の住んでいるところにまで影響が起きているってことで言えば、この
鳥獣対策については、なお一層被害が出る前の段階で押しとどめるということが必要なのかなと思いました。
あと1点ですけれども、3-3で、捕獲というところで、箱わなとくくりわなというふうなことでお示しいただいていたんですが、箱わなは人から見てもよくわかるので、余りどこに設置をしてあるのかということはあるんですけれども、人や誰か通りがかりだとか、ほかの何かに影響がないのかなというのは、このくくりわななんかはどういうふうにして設置をしていて、人の被害だとか、ほかにペットの被害だとか、そういうことがあるのか、ないのか。どこに気をつけているのかっていうことを、ちょっと伺っておきたいと思います。
32
◯委員長(
蛭田浩文君)
農政センター所長。
33
◯農政センター所長 くくりわなについては、確かにおっしゃるとおりでして、地面に輪がかかっているような状態ですので、その周囲に
注意喚起のための看板を設置しまして、そのほかにも設置する近辺の自治会さんには、この場所にくくりわなを設置しますということでお知らせをしているような状況でございます。
34
◯委員長(
蛭田浩文君)
盛田委員。
35 ◯委員(
盛田眞弓君) 当然、危なくないところに十分な配慮を持ってわなを仕掛けないと、別の、鳥獣のためのわなだったのに、実は人が被害を受けたとかっていうことだけは、絶対にないようにと思います。
以上です。
36
◯委員長(
蛭田浩文君) 段木委員。
37 ◯委員(段木和彦君) 済みません、それではお願いいたします。一問一答でお願いします。
カラスについて伺います。ちょっと余り話には出てこなかったんですけれども、多分、個体数調整っていう言葉がさっき出てきたんですけれど、カラスについてはよくNPOの方々が捕まえたよなんていう話を聞くんですけれども、これについては、やはりそうした個体数調整みたいなのっていうのはあるんでしょうか。
38
◯委員長(
蛭田浩文君)
自然保護対策室長。
39 ◯
自然保護対策室長 その場合、後から許可を取っていただくようなあんばいになります。それと、個体数調整、基本的な個体数調整には当たらないとは思います。
以上です。
40
◯委員長(
蛭田浩文君) 段木委員。
41 ◯委員(段木和彦君) また、カラスにつきましては、すごい行動半径が広いということを聞いていまして、他市との連携ということをちょっと耳にしたことがあるんですけれども、そちらについては、今どのような状況になっているか、伺います。
42
◯委員長(
蛭田浩文君)
自然保護対策室長。
43 ◯
自然保護対策室長
自然保護対策室です。本来ならば、10月下旬に予定していたんですが、ちょっとおくれていまして、11月中には、隣接する自治体の担当者を集めて、カラスに対する情報収集、あと
情報提供を行いたいと思っております。
以上です。
44
◯委員長(
蛭田浩文君) 段木委員。
45 ◯委員(段木和彦君) ぜひよろしくお願いします。
カラスにつきましては、やっぱり一番身近にいて、特に4月から5月くらいなんですかね、子供を育てる時期になると、特に地域のごみ、収集前のごみを荒らされるといった被害がすごい多いものですから、毎年、毎年同じように頭を痛めているんですけれども、そこについては、もちろん地域の人たちも、ごみを散らかされないようなネットを使ったり、ごみを隠せるように段ボールに入れてもらったりとかっていうようなことはしているんですけれども、やはり、なかなかそこがうまくいかなくて、常にカラスについては、何とかしてほしいというような声を聞きますので、ぜひそういった行動半径、生態をつかむっていうのが一番だと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、キョンについてなんですけれども、こちらについては、千葉市内で鹿と電車が接触したというのが、一度新聞に載っていたんですけれども、一説にはキョンじゃないかとか、また、このキョンは名古屋のほうから逃げてきたものじゃないかとか、いろいろ説があるんですけれども、鹿、あるいはキョンに関しては、今、千葉市内ではどのような状況になっているか、伺います。
46
◯委員長(
蛭田浩文君)
自然保護対策室長。
47 ◯
自然保護対策室長
自然保護対策室です。キョンについては、市内での目撃情報、ちゃんとした目撃情報は今のところございません。
48
◯委員長(
蛭田浩文君)
農業生産振興課長。
49 ◯
農業生産振興課長 農作物の被害につきましても、今のところ報告等は上がってきておりません。
50
◯委員長(
蛭田浩文君) 段木委員。
51 ◯委員(段木和彦君) 了解いたしました。何か、キョンというのは相当繁殖力が強いというふうに聞いていますので、また、千葉市内で電車と接触したのが何だったのかなというのもあるので、ちょっとこれから注視していきたいなと思いまして、伺いました。
あと、もう1点が
ハクビシン、
アライグマっていうのは特定外来ということになるんでしょうか。タヌキは本来いたものなので、捕獲しても殺処分とか、処分ができないというようなことなんですけれども、これについては、どのような対応をされているのか、伺います。
52
◯委員長(
蛭田浩文君)
自然保護対策室長。
53 ◯
自然保護対策室長
自然保護対策室です。
アライグマについては、特定外来生物になります。
ハクビシンについては外来種になります。タヌキを、万が一
ハクビシンや
アライグマをターゲットにして、捕獲箱、わなを仕掛けた場合、タヌキが入った場合はタヌキは逃がさざるを得ません。そんなような現状でございます。
54
◯委員長(
蛭田浩文君) 段木委員。
55 ◯委員(段木和彦君) では、タヌキに関しては、逃がす場合っていうのはどのようなリリースというか、どちらのほうに逃がす。
56
◯委員長(
蛭田浩文君)
自然保護対策室長。
57 ◯
自然保護対策室長 なるだけ、捕獲した場所にリリースすると、これが原則だと思います。
58
◯委員長(
蛭田浩文君) 段木委員。
59 ◯委員(段木和彦君) そうなんですね。
農業被害とかっていうのは、タヌキの場合はないんでしょうか。
60
◯委員長(
蛭田浩文君)
農業生産振興課長。
61 ◯
農業生産振興課長 平成29年ですけれども、タヌキにつきましては、15万円ぐらいの被害ということで報告を受けております。
62
◯委員長(
蛭田浩文君) 段木委員。
63 ◯委員(段木和彦君) そうすると、どちらをとるかっていうのは、すごい選択が大変になってきてしまうんですけど、そうした場合は、どちらをとるっていうか、NPOなんかは意外と処分しているというようなことも聞くんですけれども、どちらをとるのかなっていうのが、ちょっと私としても、何となくわからないんですけれども、どのようにすれば。
64
◯委員長(
蛭田浩文君)
自然保護対策室長。
65 ◯
自然保護対策室長
自然保護対策室です。
生活被害だとか、そういう被害がちゃんと想定されていれば、捕獲せざるを得ないと思うんです。ただ、そういうことがない場合、これはリリースする必要が、やはり法律の趣旨からいって、やむを得ないと考えます。
以上です。
66
◯委員長(
蛭田浩文君) 段木委員。
67 ◯委員(段木和彦君) では、それはその地域の被害を見ながら考えるというようなことになりますでしょうかね。そういうことで了解いたしました。
では、あと最後に、先ほど車両、人身の被害について少し部長から御説明があったんですけれども、実際のところ、どういった生物が、どのような事故を巻き起こしているのかとか、簡単でいいんですけれども、教えていただければと思います。
68
◯委員長(
蛭田浩文君)
自然保護対策室長。
69 ◯
自然保護対策室長
自然保護対策室でございます。本年度あった事例では、夜ですが、多分自家用車だと思うんですけれども、車で
イノシシをひいた。情報は、ひかれたというふうな情報で入手していますので、自動車にひかれたと、
イノシシがうろうろしていると、要は、ちゃんとした状態で逃げられない状況なので、何とかしてくれというお話はありました。人への危害、死んでしまうものも含めまして、それは一切ございません。
以上です。
70
◯委員長(
蛭田浩文君) 段木委員。
71 ◯委員(段木和彦君) ありがとうございます。何区で、その自動車の被害は。
72
◯委員長(
蛭田浩文君)
自然保護対策室長。
73 ◯
自然保護対策室長
自然保護対策室です。緑区内です。
74
◯委員長(
蛭田浩文君) 段木委員。
75 ◯委員(段木和彦君) ありがとうございました。ごめんなさい、もう一つだけ伺いたいんですけれども、例えば、
有害鳥獣というのではなくても、生態系を乱すっていう意味では、今すごいミシシッピアカミミガメとかっていうのが、花見川とかに随分いるんですけれども、これに関しては、特に
有害鳥獣としては当たらないというような考えでいいんでしょうか。
76
◯委員長(
蛭田浩文君)
自然保護対策室長。
77 ◯
自然保護対策室長
自然保護対策室です。外来生物法に基づく特定外来生物に指定されております。駆除対象にはなりますが、実際に実績は今のところございません。
以上です。
78
◯委員長(
蛭田浩文君) 段木委員。
79 ◯委員(段木和彦君) わかりました。どうもありがとうございました。
80
◯委員長(
蛭田浩文君) 川岸委員。
81 ◯委員(川岸俊洋君) 済みません、御説明ありがとうございました。この
有害鳥獣被害、
鳥獣被害なんですが、2-5あたりに、千葉市における
捕獲頭数とか、あるいは
被害金額というのが出ておるんですけれども、
千葉県内における
捕獲頭数、あるいは
被害金額という点では、千葉市はどういう位置にいるのかという。
変な聞き方ですけれども、もっと大変なところも、多分市原市とかそっちのほうにはあるんでしょう。そういう中での、千葉市における被害の重きはどんな感じなのかというのは、どうなんでしょうか。
82
◯委員長(
蛭田浩文君) 一問一答ですね。
農政部長。
83
◯農政部長 県と市を比較していただきますと明らかなように、県が非常に多い中で、千葉市は、非常に少ないというふうに見えると思います。というのは、先ほども申し上げましたけれども、これ繁殖率が高い関係で、一度ふえてしまうと、がっとふえてしまうので、千葉市のような少ない状態で、今まさにこういうときこそ対策を一生懸命打って、これ以上ふえないようにすることが、大事な一番瀬戸際にあるというふうに認識しております。
84
◯委員長(
蛭田浩文君) 川岸委員。
85 ◯委員(川岸俊洋君) そういう状況から考えて、例えば、県内での先進事例というようなものはあるんでしょうから、恐らくそういう状況で、こういう手を打って、こういうふうに被害をとどめているというような、例えば、市町村はどういう市町村で、どういう対策を打っているのか。千葉市と、よく似ているそういう状況の都市としては、どういうところがあるのか。
86
◯委員長(
蛭田浩文君)
農政部長。
87
◯農政部長 千葉市と似ている都市というのは、ちょっとなかなかあれなんですが、千葉市の場合、ちょうど隣に市原市さんがありまして、市原市さんは君津市さんなどと並んで、非常に
鳥獣被害の多いところですから、先ほどから緑区の名前が何度か出てきていますけれども、これも、市原市の境目であるからこういうことが起きています。
ですから、私ども、先ほど申し上げた
アドバイザーを活用するという、その
アドバイザーも、実は市原市で実際に業務を行っている経験のある方ですので、そういった知見を我々千葉市のためにも使っていただけるように、
アドバイザーを活用していきたいなと考えておりますし、また、先ほど申し上げた
地域協議会、こういったものも、実は市原市やそういった先進市では行われていることですので、そういったものを千葉市にも取り入れた上で、これ以上被害がふえないように対応していきたいと考えています。
88
◯委員長(
蛭田浩文君) 川岸委員。
89 ◯委員(川岸俊洋君) そうしたことを踏まえて、そういう手を打たない場合は、それは予見ができるのかどうかわかりませんけれども、そういう手を打たなければ、今後はこういうふうな状況になっていくだろう、でもこういう手を打てば、このくらいでおさめられるんじゃないかという、そういう何か予測をした上で、
アドバイザーをこのくらい活用すれば、このくらいのところでおさめられるんじゃないかという、そういう戦略的な部分っていうのは、どんな感じで捉えていらっしゃるんでしょうか。
90
◯委員長(
蛭田浩文君)
農政部長。
91
◯農政部長 先ほどちょっと申し上げたんですが、
イノシシについて申し上げますと、繁殖率が1.6倍ということですので、10年後には100倍になってしまうというようなことがありますので、これをこういった流れを、こういうふうな、平行にするためにいろいろな施策を今打っているところでありまして、具体的にこの辺がというようなことはないんですけれども、なるべく目標値を定めて、これだけの捕獲はことしはやっていきましょう、これだけの電気柵をことしはつくりましょう、これだけのわなをやりましょうということで、個体数を調整していきたいというふうに考えています。
92
◯委員長(
蛭田浩文君) 川岸委員。
93 ◯委員(川岸俊洋君) なかなか実感として、被害というのを、花見川区でも多分あるんでしょうけれども、余り感じないところにいるので、実感が伴っての被害が感じられない中での議論ですので、どうしても観念的になってしまうんですけれども、その辺の対策の現実的な部分をしっかりにらんでいただいて、このあたりのことを、これだけやればこうなんだというような、その辺の数値的なものもしっかり踏まえた上で、この
アドバイザーを中心とした対策を、しっかり進めていただければ、それでいいんですかね。よろしくお願いします。よくわからないなと思いながら申し上げました。
以上です。
94
◯委員長(
蛭田浩文君) 岩崎委員。
95 ◯委員(岩崎明子君) 一問一答でお願いします。
3-1の
鳥獣害対策の
グランドデザインのところです。個人と集落と市が、それぞれ
役割分担を明確にして、何をすべきかっていうことをきちんと落としておくことが重要というふうに伺ったんですけれども、先日、視察で伺った先では、農業者の方が、何か
有害鳥獣被害があると、自分たちで何かするというよりは、市に何とかしてくれ、これが出たから何とかしてくれというふうに言ってくる姿勢のほうがまだまだ強くて、自分たちで何かしようというところが、余り落ちていないのが課題であるというふうなお話をちょっと伺っていまして、千葉市のほうでは、集落とか個人の自助、共助の部分を、どうやって農業者の方にわかっていただくようにしようと、その方策について具体的に伺いたいです。
96
◯委員長(
蛭田浩文君)
農政部長。
97
◯農政部長 これにつきましては、先ほどから何度か申し上げておりますが、
地域協議会というものを活用していきたいというふうに考えております。
地域協議会、現在2カ所ですけれども、これをどんどん広げていくことによって、その
地域ごとに特性がありますけれども、そこで何をすべきかというのを皆さんで検討していただいて、逆に、その中で市にお願いするとか、地域にお願いするとか、そういうことが出てくれば、それは当然それでやっていけばいいことですし、自分がやるべきことはここだっていうことを認識していただける機会になると思いますので、
地域協議会を活性化させていきたいと考えています。
98
◯委員長(
蛭田浩文君) 岩崎委員。
99 ◯委員(岩崎明子君)
地域協議会は、2カ所もう既にできていますけれども、あと3カ所つくるに当たって、どんな呼びかけをしていけば、うまく協議会がまとまるのかなというのが、余りイメージが湧かないですけれども、具体的にはどのような呼びかけをしていかれるんでしょうか。
100
◯委員長(
蛭田浩文君)
農政部長。
101
◯農政部長 もちろん、そういった被害がないところの方に幾ら言ってもなかなか実感が湧かないと思いますが、これらやろうとしているところは、既に被害が出てきたり、これからふえていきそうなところでありまして、また、加えて、越智、
下大和田、大木戸に今つくろうとしていますけれども、どこも市原市との境目にありまして、非常に緊張感の高いところですから、こういったところについては、説明すれば、皆さんそういった意欲を持ってやっていただけるものと考えております。
102
◯委員長(
蛭田浩文君) 岩崎委員。
103 ◯委員(岩崎明子君) わかりました。では、個々に地域に伺って説明をして、理解を得ながら協議会を構成していくということでよろしいでしょうか。
了解しました、以上で。
104
◯委員長(
蛭田浩文君) ほかに。石橋委員。
105 ◯委員(石橋 毅君) 何点か、一問一答でお願いします。
予算は、これは要するに千葉市の単独予算というのは、この
鳥獣被害に対する予算は、どのぐらい盛り込んだ中で事業を行ってきたのか。農政予算は、ややもすると国から、県から千葉市というような流れになっているのかなというふうに思うんですけれども、この今回の予算も、全部国、県からの補助事業というようなことになるんですけれども、これだけのことをせっかく説明をしていただき、我々も理解した中で、市の単独予算として、こういうものにどのくらいの予算を割り振っているのか、ちょっとまず、それからお聞きしたいと思います。
106
◯委員長(
蛭田浩文君)
農政部長。
107
◯農政部長 先ほど、平成29年度の実績を、ちょっと決算ベースで申し上げたんですけれども、全体の事業費が320万円ほどのところ、補助が120万円ですから、大体1対2ぐらい、200万円ぐらいが市の単費ということになります。
ただ、今、委員さんからお話ありましたとおり、今年度の県の
イノシシ棲み
家撲滅特別対策事業につきましては、
全額県補助ですから、確かに市の単独費は少ないと言われているところもございます。
しかしながら、今年度につきましても、農家の方からいろいろお話があった場合には、新たに市単独で、柵を買うことなども検討しておりまして、来年度に向けましても、県や国の補助だけに頼らず、市としても、何か新しい市単独の施策を検討していきたいというふうに考えています。
108
◯委員長(
蛭田浩文君) 石橋委員。
109 ◯委員(石橋 毅君) ありがとうございます。今、根絶をするいい時期だと思いますので、ぜひそういう予算を投入して、今たたかなければ、倍々でこういうものふえてまいりますので、年2回ぐらい出産をするというようなことを言われておりますので、ですから、今こそ、それこそなぜ北上してくるかということは、皆さん方のほうが既に御理解いただいていると思うんですけれども、市原市で追えばどこかに行かなくちゃいけないと、ということになると、今、南からどんどん上に上がってきて、拡散をしているというふうに理解をされているのかなというふうに思うところです。
ですから、市原市と千葉市の境のところに、非常に今、彼らがすみかとしているということで、千葉市のほうには、今度一番心配なのは、公園だとかああいう樹木のおったところ、今度は加曽利貝塚の中も自然があるという中に、彼らがすみついたときにどういうような対策を立てていくのか。外周にそういうものを設けるのか、内部の中でそれを処理していくのか。その辺のところは、そういうものの対策を、今、ただ
耕作放棄地ということでやっていますけれども、その辺のところは、どういうような何かお考えを持ちながら、この撲滅運動をやっているのか、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。
110
◯委員長(
蛭田浩文君)
農政部長。
111
◯農政部長 農業被害につきましては、農政部を中心に、また、町なかにつきましては、環境局を中心に、今やっておりますが、これらを環境局と
経済農政局が一緒になりまして、
相乗効果が出せるように、対策を進めていきたいというふうに考えています。
112
◯委員長(
蛭田浩文君) 石橋委員。
113 ◯委員(石橋 毅君) きのう、テレビで見たと思うけれども、
イノシシが宇都宮でタイヤ屋さんに突撃をしているというようなニュースが、もう既に流れているということで、あれで事故が起こらなかったからいいけれども、そういう面がもう出てきていると、身近なところまで来ているというようなことになるんですけれども、一つ、うちのほうにも
耕作放棄地が非常にございますので、我々は我々として、自主防衛をしながら、それから守っていきたい。
ただ、一番困るのが、田んぼに入られたときに、この被害をどうするかと、田んぼに入られたら、もうあのお米はだめだというふうに言われておりますけれども、その辺のところの対策を、そして、うちの三須議員が、うちのほうの
イノシシの対策議員じゃございませんけれども、一生懸命やっておりますけれども、非常に頭がいいと。柵の中に入るにはお尻から入っていくと。頭から行くと、びびびと来てだめで、尻から入っていくと。穴掘って、その田んぼ一面をだめにしちゃうというようなことだけれども、非常ににおいがすごいというようなことでございますので、目に見えない被害がかなり出ているというふうに思っていますので、ここのところ、
ハクビシンから今度は
イノシシのほうに力点が置かれてきておるというふうに思っていますので、ひとつ、今のこの大切な時期に、この時期に農政部としては、全力でこの運動に取り組んでいただきたいというふうに思うところです。
話変わりまして申しわけないですけれども、カラスの生息地と、それから活動地域というのを、皆さん方把握をしていますかどうか、ちょっとお聞きします。
114
◯委員長(
蛭田浩文君)
自然保護対策室長。
115 ◯
自然保護対策室長
自然保護対策室です。平成28年度末に、花見川、柏井町のカラスのねぐらというのを調査いたしました。どこから飛んでいって、どこへ飛んでいくのか。追跡調査をしたところ、10キロ圏内であることがわかりました。恐らく柏井町の、あそこは5万羽ですかね。5万羽の行方というのは、多分半径10キロ圏内であろうと推測しています。そういう調査をいたしました。
以上でございます。
116
◯委員長(
蛭田浩文君) 石橋委員。
117 ◯委員(石橋 毅君) これ自分のところの話になりますけれども、自分のうちのところには、朝は今言ったように、動物公園のほうから上って、ずっと行くわけですよね。夕方になると、今度はそのカラスが、だと思うんだけれども、それ相当が今言ったように、柏井だとか、動物公園だとか、そちらのほうに戻っていくというような状況になっているんだけれども、彼らは彼らでエリアを持っていまして、非常に厳しい闘いをしているということで、今10キロとは言わないけれども、カラスのエリアを撲滅しない、そこのカラスを追い払わない限り、ごみステーションもこれは俺のエリアだというふうにやっているんですけれども、そういう認識を持った中で排除をしていかないと、カラスは非常に頭がいいですから、今はもう人間も襲って来るような時代になっていると。ですから、年寄りが買い物袋を持っていると襲うというような状況になっていますので、カラス、ひとつこれはずっと前の
鳥獣被害じゃないけれども、カラスから今は
ハクビシンに来て
イノシシというようなことになっていますけれども、カラスが今、さっき言ったように、赤ん坊を産むときにはすごい勢いで守りますので、その点、生息地と、それから活動範囲を把握した中で、ひとつ減らすように心がけてしていただきたいと。それで、今、特に畑のほうに来ているのは、落花生をやったり何かをすると、それを今狙って、かなり来ていますので、そういう時期を得た中で、その地に対するカラス対策を、我々も一生懸命自分のものですから守っていきますけれども、行政は行政とした中で、それを保護するように、農家を保護するような意味合いの中で、やっていただきたいと思います。