千葉市議会 2018-10-24
平成30年教育未来委員会 本文 開催日: 2018-10-24
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午後1時30分開議
◯委員長(
石井茂隆君) ただいまから
教育未来委員会を開きます。
傍聴の皆様に申し上げます。
委員会傍聴に当たっては、
委員会傍聴証に記載の注意事項を遵守いただきますようお願いいたします。
本日は、お手元の進め方に記載のとおり、ICTを活用した教育について、及び文化財の活用について、本市の取組状況や課題等について説明していただくことになっておりますので、委員の皆様には、より認識を深めていただきまして、今後の調査に生かしていただきたいと考えております。
ICTを活用した教育について、文化財の活用について
2
◯委員長(
石井茂隆君) それでは、当局の説明をお願いいたします。
3
◯学校教育部長 学校教育部でございます。よろしくお願いいたします。座って説明させていただきます。
それでは、
学校教育部からは、
所管事務事業といたしまして、ICTを活用した教育について御説明いたします。
資料の1ページをごらんください。
教育委員会では、
情報教育の目標といたしまして、
情報手段になれ親しみ、基本的な操作や
情報モラルを身につけさせること。二つ目として、
視聴覚教材や
教育機器などの教材、教具の適切な活用を図り、
情報手段を適切、かつ積極的に活用できるようにするための学習活動を充実させることを目標とし、この目標の具現化を図るために、事業を展開しているところでございます。
これまでの
取り組み、成果、課題、そして今後の
取り組みについて、初めに、これまでの
取り組み、成果、課題は、1番の、これまでの
取り組みの
環境整備の状況、2の授業での
活用状況、3の研修・研究の推進、4の
情報モラル教育の推進、この四つの視点から御説明いたしまして、その後、今後の
取り組みについて御説明申し上げます。
初めに、
環境整備の状況でございますが、現在稼働中の千葉市
教育情報ネットワーク、
通称キャビネットでございますが、これは平成23年2月に稼働いたしまして、ことしで8年目を迎えました。各校の
コンピューター室には、教師用1台、
児童生徒用として、小学校は2人で1台、中学校は1人1台の端末を配備しております。
また、当時の学級数に応じて、教師と
児童生徒共用ノートパソコンも配備しております。
校内環境といたしまして、普通教室の廊下、特別教室内に
無線アクセスポイントを設置し、各教室で
インターネットが接続できるようにしております。
また、教材の提示用として、
電子黒板を各校1台、全ての普通教室に
大型テレビを設置しました。
あわせて、資料にもあるとおり、一部でございますが、
デジタル教科書も整備し、各学校に配信しております。
この成果といたしまして、真ん中でございます。
この8年間に、教員の
ICT活用が進みまして、
子供たちの
情報活用能力の高まりが見られていること。
校務システムを活用することにより、これまで手作業等で行ってきた
成績処理等の校務の効率化を進めることができております。
下の課題でございます。
この8年前に導入しましたシステムでございますが、当時、政令市といたしましては、大変先進的でございましたが、そこにありますように、教員数分の端末がないため、必要なときに同時に利用できないこと。技術の進歩に伴い、動画等、大量の通信量が発生する
コンテンツについて、十分な活用ができないこと。また、
タブレット端末等の可搬性の高い機材が導入されていないため、その場ですぐに調べたり、まとめたりする学習、実践がなかなか難しかったという課題が明らかになっております。
続きまして、2の授業での
活用状況でございます。左側の、これまでの
取り組みでございますが、
インターネットを利用した調べ学習、また、米印にありますように、ワープロや表計算、
プレゼンテーションソフトなど、
子供たち用の
総合型ソフトを利用した
学習資料や索引の制作、表現を工夫した新しい学習発表などができるようになっておりますし、また、
フリーソフトによる
学習支援などを行ってきているところでございます。
成果につきましては、2番のところ、真ん中でございます。
授業では、繰り返し、倍速やスローモーションでの再生、視線の焦点化など、デジタルの特性を利用した授業の展開をふやすことができました。
また、
子供たちが制作した資料により、理解の定着や表現力の育成に効果が認められるようになっております。
小学校外国語活動での
デジタル教科書の利用も増加しているところでございます。
下の課題でございます。
デジタル教科書につきましては、科目数が十分でないこと、また、
インターネットの回線が細く、豊富な情報量に対応できないことから、使いにくいということなど課題がございます。
続きまして、3番の研修・研究の推進についてでございます。
これまでの
取り組みといたしましては、
教育センターにおいて、専門講座として9講座、
情報教育に係る研修を実施しております。
また、平成26年度からは、4年間にわたり、
情報教育機器の活用に関する研究を推進してまいりました。
成果といたしましては、4年間の研究から、共同的な学習、特別支援を要する
子供たちへの
タブレット端末活用の、受ける学力の学習での向上など、有用性を確認してきております。
下の課題でございます。
教育効果を高めるためには、その活用方法や
支援方法に関する教員向けの研修を充実させること、また、
児童生徒の個々の習熟度や
学習履歴に対応した学習への応用などについて、検証を深めて、実践をしていくことがあると考えております。
4番の
情報モラル教育の推進でございます。
まず、これまでの
取り組みとして、各学校で使える
情報モラルコンテンツを配信いたしまして、それに関する教員研修を実施してまいりました。
また、各校より、
情報教育年間指導計画を提出させまして、取組状況を調査してきております。
成果については、各校で作成している
情報教育年間指導計画に位置づけた実践、
NPO等外部団体との連携による
情報モラル教室の実施により、理解を深めることができてきております。
下の課題でございます。
昨今、技術が急速に進歩しておりまして、それが非常に、例えば、
LINE等のSNS、そういったこともありますが、なかなか個々には対応できない要素がふえてきております。みずから判断し、行動に結びつけられるような学習の推進と、また、保護者への
情報モラルに関する意識を啓発する必要があると考えております。
それでは、これらの成果、課題に基づきまして、今後の
取り組みについて説明いたします。右側のところでございます。
1の
環境整備でございますが、資料2ページをごらんいただいて、左側に、第2次
キャビネットシステム概念図をごらんください。
現在、2020年1月の本稼働に向けて、第2次
キャビネットの更新作業を進めております。
ICTを活用した学習を推進するため、
ノートパソコンの、教職員1人1台配備、各学校の
パソコン教室内端末を、
子供たち1人1台化、また、
タブレット端末を学校規模に応じて配備していくこと。また、
無線LANアクセスポイントと、
インターネット回線を強化していくこと、
移動式無線アクセスポイントを活用するために、
情報コンセントを設置すること。情報から、また、パソコン内の保存されない、
シンクライアント端末を導入することによりまして、教員の働き方改革を推進するとともに、
学習指導要領の改定に伴う、
デジタル教科書の拡充に努めていきたいと考えております。
2の授業での活用でございます。
資料2ページの右側の
個別適応学習(アダプティブ・ラーニング)のしくみをごらんください。
今年度から、
教育センターの
グループ活動や、
適応指導教室、
ライトポートにおきまして、
子供たち個々の、一人一人の習熟度や
学習履歴を活用できる
個別適応学習の実施に向けた
モデル事業を実施しております。
次期システムの本稼働に向けまして、指導法、
支援方法に関する情報の蓄積を行い、成果と課題を学校現場に還元していくという計画でございます。
また、平成26年度から、これにつきましても、済みません、資料の1ページにお戻りください。2番の丸の二つ目のところです。
この個を生かした協働学習につきましては、平成26年度から研究を積み重ねてまいりました。これにつきましては、より多くの教室に展開して活用を図ってまいります。
資料の1ページにある写真のように、教室内、1人1台、またはグループで1台の端末を活用し、学級や小グループ内での、自分たちの考えや意見を交換する場面などで、電子的に附箋でやりとりしたり、似た考えをグルーピングしたりして、思いや願いを可視化できるような
協働学習支援ソフトを利用しまして、一人一人のさまざまな考えや意見を大切にして、新たな発見や思考の深まりを導く学習の展開に努めてまいります。
3番の研修・研究の推進についてです。
2020年度から全面実施される
小学校学習指導要領におきまして、
プログラミング教育が取り入れられることになりました。
教育センターにおきましては、
プログラミング教育の推進を図るため、教員への研修体制を整え、実施してまいります。
そこにありますように、具体的には、
プログラミング学習を取り入れた、各教科等の指導計画や、
学習指導案に関する研修の実施、授業で活用するための
学習資料、理科、総合的な学習の時間で扱うセンサーやモーターを取り入れた
制御体験セットの活用に関する研修、校内のリーダー的な立場にある研究主任を指定対象とした
プログラミング教育の研修の実施などを考えております。
また、千葉大学の藤川教授を通年講師としてお招きしまして、ICTを活用した思考力の育成をテーマに研究に
取り組み、
研究協力校10校において、授業実践などを行い、データを蓄積してまいります。
個別適応学習の精度を高めるためには、
学習履歴の分析、また、
個別適応学習に関する研修については大変重要でございますので、これについても取り組んでいく所存でございます。
4番の
情報モラル教育についてです。
情報に関する能力、使用能力の育成を目指してまいります。社会の急激な変化に対応できるよう、みずから判断し、主体的に行動できる知識や能力を身につけさせる教育の推進、また、これからの
情報モラル教育の考え方について、親子での問題への向き合い方、解決に向けた対処の仕方、
ペアレンタルコントロールに関する情報等について発信し、
子供たちが自立的に、家族の協力も得ながら、行動できるような能力を育んでまいります。
また、そこにはありませんが、保護者会とか
PTA組織などと連携しまして、保護者の
情報モラルについての向上を図るということも必要なことと考えております。
説明は以上でございます。よろしくお願いします。
4
◯委員長(
石井茂隆君) 生涯
学習部長。
5 ◯生涯
学習部長 生涯学習部です。座って説明させていただきます。
資料3ページをお願いします。
文化財の活用について御説明いたします。
まず、事業の目的ですが、
文化財保護法に基づき、市内に存する文化財のうち、市にとって重要なものについて、その保存及び活用のため必要な措置を講じ、もって、市民の郷土文化に対する理解を深めるとともに、市民文化の発展に資するというものでございます。
現在、平成30年4月1日現在の千葉市の文化財は、ごらんの表のとおりで、一番右下の計欄ですが、104件の文化財がございます。
それぞれ区分別の主なものといたしましては、国の
指定文化財では、特別遺跡の
加曽利貝塚など、史跡ではごらんの5件でございます。それから、国の
登録文化財としましては、建造物として、
千葉市民ギャラリー・いなげがございます。県は、何も書いていませんが、県は指定しかございません。県の指定史跡として、
青木昆陽甘藷試作地がございます。市の
指定文化財としては、七
廻塚古墳出土品、市の
地域文化財として、千葉市ゆかりの家・いなげなどがございます。
市の
地域文化財といいますのは、住民生活と関係しているなど、地域性を重視しまして、指定しているものでございます。
文化財の指定登録は、千葉市
文化財保護審議会への諮問、答申を経て、
教育委員会会議の議決により決定いたしております。
右側に移りまして、主な
取り組みについて御説明いたします。
まず、
埋蔵文化財の保護及び活用ですが、市内の
開発行為等に先立ちまして、
文化財保護法第93条及び第96条に基づく届け出を受け、発掘調査を実施しまして、その成果を記録保存するものでございます。
また、そこから出土した
埋蔵文化財資料を適切に保存、収納し、
調査研究を行うとともに、普及、活用を行っております。
具体的な普及、活用でございますが、
埋蔵文化財調査センター収蔵品の常設展示という形で行っております。市の
指定文化財七
廻塚古墳出土品を初めとする旧石器時代から戦国時代までの市内の代表的な遺跡から出土した資料約300点を、常時展示しております。
その他といたしまして、遺跡の発表会であるとか、講座、出前授業、講師の派遣、次のページに移りまして、
教育振興財団に委託した展示事業などを行っております。
次に、
市有文化財建造物の管理と公開についてですが、旧生
浜町役場庁舎、
千葉市民ギャラリー・いなげ、千葉市ゆかりの家・いなげの3点につきまして、維持管理と公開を行っております。
続きまして、
郷土芸能の保護、継承でございますが、市内に所在する神社等で、
郷土芸能を伝承する保存団体に対し、補助を行うことにより、
郷土芸能の保護、継承と活用を図っております。
右側に移っていただきまして、
文化財情報の発信としましては、ホームページによる積極的な情報発信や、市内の文化財に説明板の設置などを行っております。説明板の設置は、平成30年4月1日現在で91枚という状況でございます。
次に、
加曽利貝塚の
特別史跡推進でございますが、特別史跡に指定されました
加曽利貝塚を、日本の文化の象徴にふさわしい遺跡とするため、
史跡加曽利貝塚保存活用計画書に基づき、適切な保存、整備及び活用を図ることが急務となっております。また、
縄文貝塚文化研究の拠点を目指すとともに、千葉市のアイデンティティーの一つとして、魅力向上を図り、集客につなげていこうとするものでございます。
一つとして、
加曽利貝塚の魅力向上としまして、年間を通じて、縄文体験ができる状況を整えるほか、
各種集客イベントを実施しております。
次に、
加曽利貝塚の史跡整備としまして、博物館を史跡外へ移転し、史跡内は縄文時代の景観を復元していく考えです。
また、史跡と史跡周辺の整備・活用方針について、現在策定しております
グランドデザインの中で、方向性を定めまして、平成31年以降の整備につなげてまいりたいと考えております。
また、
縄文貝塚文化研究の推進としまして、縄文文化と貝塚を究明し、
調査研究の成果を世界に発信していく拠点を目指しまして、
加曽利貝塚の構造や形成過程などを解明していくこととしております。
説明は以上です。よろしくお願いいたします。
6
◯委員長(
石井茂隆君) これより御質疑がございましたらお願いしますが、一問一答の場合は、答弁を含め、おおむね30分以内でお願いいたします。
青山委員。
7 ◯委員(
青山雅紀君) よろしくお願いします。
2点だけ一括でお願いしたいと思います。
まず、ただいまの説明で、おおむね理解はさせていただきました。
その中で、これまでの
取り組みの中で、
電子黒板について、ちょっとお聞かせください。
この
電子黒板について、私
ども教育未来委員会で、先般視察に行き、
さまざま勉強もさせていただいたわけですけれども、
電子黒板を実際に使っているところを見たことがないというお子様が、たまたまそういう御意見をいただいておりましたので、確認させていただきたいんですけれども、どのように授業といいますか、学校のどのようなところに配備されているのか。あと、どのように活用されているのかというのを、まず1点お聞かせいただきたい。
あと、文化財につきましては、
加曽利貝塚以外にも、若葉区の話をして申しわけないんですけれども、2カ所史跡がございます。この2カ所の史跡に関しましては、周辺の住民の方から、整備がいまいちきちんとされていないとか、ごみが結構目立つとか、そういう意見をいただいておりまして、その点に関して、2点、お聞かせいただきたいと思います。
8
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
9
◯教育センター所長 それでは、
電子黒板についてお答えさせていただきます。
電子黒板は、先ほどの説明にもございましたが、1校1台しかございません。しかも、大変重くて大きな機材でございまして、正直申し上げますと、やっぱりフロアを変えて移動するのは、大変難しいと、学校にとっては非常に不便なのは、我々も聞いております。
そして、もう一つは、使い方なんですが、これにつきましては、毎年教員研修で扱っておるので、ある程度使い方を知っている先生方も、知ってはいるんですが、ただ、いかんせん、黒板のかわりに使うということ自体が、ふだんの授業の中で、やっぱりどうしても生かし切れないというところがございまして、我々も、もう少し活用を図っていきたいと考えているところがございますが、現場では、そういう難しい、環境的な課題等もありまして、使用頻度がなかなか高まらないという実態がございます。
10
◯委員長(
石井茂隆君) 生涯
学習部長。
11 ◯生涯
学習部長 これまで文化財に対しては、本当に予算が厳しい状況がずっと続いておりまして、ようやくここに来て、
加曽利貝塚に対しては予算がついてきている状況です。なかなかほかの文化財に予算が回らないという状況がありまして、現状としては、地域の方々が草刈りをやってくださったり、あるいはベンチの寄贈を受けたり、そういった形で、それぞれ地元の方々の協力を得ながら、何とか管理をしているというところで、整備まではなかなか手が回っていないというのが実態です。
12
◯委員長(
石井茂隆君)
青山委員。
13 ◯委員(
青山雅紀君) わかりました。ありがとうございました。
電子黒板につきましては、確かに、そういう状況というのは、よく理解できました。
ただ、やはり、配置されている以上、有効に使っていただきたいんですけれども、こういう
電子黒板を必要とされる
児童生徒さんというか、特に障害をお持ちの方なんかは、有効に使っていただきたいと思うんですけれども、特別支援学級なり、また
特別支援学校などへの今後の配置予定、配備予定はあるのかどうなのかというのを、2点目、教えてください。
あと、
加曽利貝塚周辺を含めた2カ所の史跡に関しましては、確かにそうだと思います。
ただ、やはり大事な史跡ですので、何とかボランティアの方々とも協力し合いながら、整備に努めていただければとは思いますので、要望としておきます。
その点だけ教えてください。
14
◯委員長(
石井茂隆君)
学校教育部長。
15
◯学校教育部長 今、委員からどういう授業の場面でという御質問があったんですが、小学校の例でいいますと、例えば理科の実験などで、そういったデータを整理するのに、
電子黒板を使ったりとか、あるいは、総合的な学習の中で、
子供たちがまとめたものをみんなで共有する、そういう場面では、主に使っておりました。
そういう中に、今、
特別支援教育の配備予定ということですけれども、これにつきましては、
大型テレビみたいなものがいいのか、個人用の、それぞれのパソコンがいいのか。
電子黒板というのは、ある程度、人数がいた中で活用を図るというのが効果がありますので、その辺も検討させていただいて、そういう特別な支援を要する
お子さんたちに、何が一番適切な支援になるのか、そこも含めて検討してまいりたいと思います。
16
◯委員長(
石井茂隆君)
青山委員。
17 ◯委員(
青山雅紀君) ありがとうございました。
いずれにしましても、
電子黒板一つとりましても、
ICT全般、幅広いわけでございますけれども、この
電子黒板につきましても、有効活用していただきたいという市民からの要望もございますので、今回、取り上げさせていただきました。
もう本当に適切な対応をしていただけるような
取り組みに、今後も期待しておりますので、よろしくお願いします。
特に、この
ライトポート、
教育センターさんの
モデル事業ですか、これはもう会派としましても期待しておりますので、ぜひ前向きな対応をお願いしたいと思います。
私からは以上でございます。
18
◯委員長(
石井茂隆君) ほかにございますか。椛澤委員。
19 ◯委員(椛澤洋平君) それでは、一問一答でお願いをいたします。
初めに、ICTのほうで二、三伺いたいんですけれども、
環境整備についてですけれども、これ、PC1台化、2020年1月より本稼働ということなんですが、このスケジュール感といいますか、要するに、小学校、中学校一斉に配置して、一斉に1月から本稼働すると、こういうようなニュアンスなのか、段階的にどっちが先とか、そういうスケジュール感はどうなっているのか、まず伺いたいと思います。
20
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
21
◯教育センター所長 それでは、現在、計画中の主なスケジュールについて簡単に御説明いたします。
今月から、ようやく設計が始まりまして、いよいよ本格的に準備が始まったところですが、予定としましては、年内には、現地調査や工事を始めまして、来年の夏、大まかに言いますと、6月以降ぐらいから、随時、端末の配備を開始いたします。
順番につきましては、校長会さんとも、どこから進めるのが、どういう順番がいいのかというあたりを、これから相談させていただきながら進めていきたいと思っております。
平成31年末までには、そういった工事、配備を終わらせ、32年1月にはスタートする。平成31年中には、全て完了させるということで計画しております。
随時、同時進行で、研修等も進めていく予定でございます。(「31年中に配備するということなんですね」と呼ぶ者あり)そうですね。平成32年1月が本稼働ですので、そういう予定で計画をしております。
22
◯委員長(
石井茂隆君) 椛澤委員。
23 ◯委員(椛澤洋平君) この、今の話、校長会と、順次、段階的な順番というんですか、現場からちょっと言われたのが、中学校のほうは、やはり成績評価だとか、いろいろあって、大変なんだと。先に入れてくれないかというか、どっちがいいかというのは、それもいろいろ議論あるんでしょうけれども、そういう声があったということで、ちょっと私から言っておきたいなと思います。
次に、
キャビネットの、この第2次のシステムの概念図ということでお示しをいただいたわけでありますけれども、ちょっと気になったのが、いわゆる、自宅に持ち帰って残業するという教員の方の対応、これは大体どれぐらい、今、教員の皆さん、持ち帰って残業されていて、これを見ると、SSLのVPN接続だということで、いわゆる、これ、USB持って帰って、エクセルで作業して、その辺の情報漏えいどうなんだとか、その辺、どう変わるのか、ちょっとお示しいただきたいと思います。
24
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
25
◯教育センター所長 現在は、各学校に、自宅に持ち帰った際の接続用のUSBを配備しておりまして、それを管理職の許可をとって、自宅へ持ち帰り、自宅で御自分のパソコンで接続するという形なんですが、済みません、数までは、ちょっと今、正確には申し上げられませんが、時期にもよると思いますけれども、平均するとそれほど多くはないかと思います。
今回の計画では、そういったUSBキー等は全て使わないようにしまして、学校で配備されている端末自体を持ち帰って、つなぐという形になります。
したがいまして、全て閉じられた環境での使用になりますので、情報漏えいのリスクはかなり減るかと考えております。
26
◯委員長(
石井茂隆君)
学校教育部長。
27
◯学校教育部長 USBなんですけれども、一般に言われるUSBのように、中にデータを保存するのではなくて、要は、自宅、今使っている自宅のパソコンとデータセンターをつなぐためのUSBキーという形で理解していただければと思います。
ただ、それは、今度はUSBからパソコン本体に変わると。もちろん、パソコン本体もシンクライアント方式を使っていますので、その中にはデータはないという状況でございます。
28
◯委員長(
石井茂隆君) 椛澤委員。
29 ◯委員(椛澤洋平君) わかりました。情報漏えいの対策は、いずれにしても、確実に高まっているということは理解できました。
次に、
情報モラル教育ということで、課題だとか、今後の動きが、整理されているわけでありますけれども、昨今の、このICTの、PCを使う云々のスキルという以前に、やっぱり小中学生の携帯を持っている率が高まっていく中で、いわゆる、いろいろなSNSをやって、
LINEもそうだし、ツイッターもそうだし、そういう中でいろいろな被害に遭うみたいな話もあったりしますから、その辺の向上に向けた教育というのを、どうやって高めていくのか、どう考えているのか、ちょっと伺いたいと思います。
30
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
31
◯教育センター所長 教育センターとしましては、これまでも、かなり知恵を絞って、この
情報モラル教育には取り組んではまいったんですが、先ほどもありましたが、なかなか、どうしても後追いのような、そういう対応になってしまいがちだという反省もございますので、今後は、どういうふうに世の中が進歩しても、それを受けとめる側の子供の基本的な能力、姿勢を、しっかり培っていく、そういう
情報モラル教育を進めていかなきゃいけないと考えております。
また、これにつきましては、子供だけでなく、御家庭、保護者の方も一緒に協力していただいて、これからますます充実を図っていきたいと考えております。
32
◯委員長(
石井茂隆君) 椛澤委員。
33 ◯委員(椛澤洋平君) SNS、ツイッターだとか、いろいろ、やっぱり低年齢化していて、その使い方なんていうのが、指導する側もよくわからないけれどもみたいなことがあったりしますから、低年齢化していく中で、しっかり研修を積んで、努めていただきたいと思います。
もう一つは、プログラミングの件なんですけれども、これから教育をしていくということで、教育の指導計画、指導方法の開発ということで、ここに書かれているわけでありますけれども、これは、いわゆる千葉市の
教育委員会のほうで、どうやって計画立てて、どういう中身でやっていくかということを、これから開発をしていく、そういうことになる、それは、つまり、いろいろな自治体によっては、これ、若干違いが出てくるのかとか、その辺の、要するに、教育委員、教員も、そんな知識もない中で、いきなり教えろなんて言われても、これは難しいんじゃないかなと、はたから見ると思うんですけれども、その辺、どうやって開発してやっていくのかなと、その辺の見解を伺いたいと思います。
34
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
35
◯教育センター所長 まずは、やはり文部科学省や先進で
取り組みをしている他市の例なども参考にさせていただきながら、現在は千葉大学の藤川先生の御指導を全面にいただきまして、かなり豊富な情報量をお持ちの先生でございますので、その御指導をいただきながら、小学校の教育課程の中に、どのようにプログラミングの考えを取り込み、実施していくべきか。やはり、そこが今、小学校の先生方、一番不安がっていて、
プログラミング教育をやれと言われても、どこでどうすればいいんだと、そういう不安をできるだけ解消した状態で、新しい
学習指導要領を迎えられるように、できるだけ事前に、そういう指導計画、何年生の何の教科のどういう時期に、こういうことができますよ。そして、このときにはこういう指導案が、一つのアイデアとしてありますよと、そういう
コンテンツを、できるだけそろえて、2020年を迎えたいということで、現在、
研究協力校の研究協力員の先生方の知恵もいただきながら、実際に授業をしてみたりなどしながら、そういう、資料の積み重ねをスタートしたところでございます。
36
◯委員長(
石井茂隆君) 椛澤委員。
37 ◯委員(椛澤洋平君) 今言われたとおり、教員の皆さん、本当に心配されていて、不安が大きい問題で、昨今の教員の多忙化の問題と、これまた大きくリンクしてくる話になっちゃうのかなと思うんですけれども、できるだけ、やっぱりしっかり固めていただいた上でやらないと、混乱になるんじゃないかということで、ぜひお願いをしたいと思います。
最後に、文化財の件ですけれども、ちょっとこれは1点だけ伺いたいのが、
加曽利貝塚の魅力の向上をということで、予算ついてさまざまやられている、そして入館者数もふえているというのはわかりました。
この情報発信のあり方について、今、ホームページで発信され、情報は、それが一番あれなのかなと思うんですけれども、その辺のアクセス数、どうなっているのか、わかりますか。
38
◯委員長(
石井茂隆君) 文化財課長。
39 ◯文化財課長 アクセス数については、把握してございません。申しわけございません。
40
◯委員長(
石井茂隆君) 椛澤委員。
41 ◯委員(椛澤洋平君) 要するに、市民の皆さん、検索するわけですよね。市民じゃなくて、いろいろな全国の人がね。
そのときに、市のホームページの
加曽利貝塚のページがどれだけヒットしているんだということは、極めて重要なポイントでありまして、その内容を充実させていくことが、さらなる魅力向上、まずは、魅力向上といっても、やっぱり来てもらうということが一番なので、そこのホームページ見て、こういうのがあるんだな、行きたいなと思ってもらうのが一つだろうと思いますので。
あと、以前、ちょっと1点だけ、私が提案していたのが、かそりーぬを使ったプロモーション、もっと旺盛に展開していくべきじゃないかということなんです。
例えば、行ったときにもらえる
LINEのスタンプの作成だとか、行ったときにもらえるインセンティブというのを、もう少し考えていただいて、それは別にそれじゃなくても、何かほかのでもいいんですけれども、行ったからこそもらえるみたいな、そういうプロモーションをぜひ考えていただきたいんですけれども、見解を伺います。
42
◯委員長(
石井茂隆君) 文化財課長。
43 ◯文化財課長 おっしゃるとおり、いろいろなインセンティブというのは、来館意欲の増加にもつながりますので、より一層励んでいきたいと考えております。
44
◯委員長(
石井茂隆君) 椛澤委員。
45 ◯委員(椛澤洋平君) 終わります。以上です。
46
◯委員長(
石井茂隆君) ほかにございますか。中村委員。
47 ◯委員(中村公江君) 一問一答でお願いいたします。
まず、言葉についての確認なんですけれども、今後の
取り組みの研修、研究についてで、
プログラミング教育の推進の中で、プログラミング的思考を育てるための
学習資料、センサーやモーターを取り入れた
制御体験セットとかといって、このセンサー、モーターというのは、一体何を指すのか、どういう意味なのか、お聞かせいただけますでしょうか。
48
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
49
◯教育センター所長 申しわけございません。センサーというのは、動きや光などを感知するような仕組みの道具のことを指します。
モーターというのは、それを動かす動力になるものでして、それを組み合わせることで、何かが動くとこっちに、前に進むとか、こうなった場合にはとまるとか、そういうような仕組みをプログラミングする体験を通して、プログラミングの考え方、そういう思考の仕方を学ぶ、そういうような考えでございます。
50
◯委員長(
石井茂隆君) 中村委員。
51 ◯委員(中村公江君) わかりました。それは結構です。
それと、この間、ずっと何度か言っているんですけれども、とにかく、千葉市内の外国の
お子さんたちの生徒の授業をするに当たって、その人材不足を解決するための、このICTの活用というのが、すごくあるんじゃないかと思っていて、授業で、先生が普通に日本語でしゃべっても、それを通訳する人がいなければ、その授業が理解できない。それを、わかるまで、それぞれの科目でしゃべるなんていうのはすごく大変なわけで、翻訳機能の器具とか何かいろいろ出ているんだったら、それこそ、こういうICTを使って受けとめて、手だてができれば、花島小学校あたりでは19カ国の児童がいるなんて、考えただけでも、先生が大変なわけで、そんなに一気に、全部いろいろな語学が堪能というわけじゃないでしょうから、そういうことへの対応ができるような、そういうICTの機器、それこそ本当に必要だし、ぜひ、そういうのをやってほしいという声も上がっている中で、ボランティアが全部任せ切れない中では、そういった手だてをするための模索というのが、むしろICTの中では求められているんじゃないかなと思うんですけれども、それについて、何か研究するとか、進めていくというお考えはあるかなと思ったんですが。
52
◯委員長(
石井茂隆君)
学校教育部長。
53
◯学校教育部長 これは、市議会等でもいろいろ御指摘をいただいている中で、外国とかかわる
子供たちの支援というのは、我々も非常に大事なことだと認識しておりますので、今、スマホのアプリ等が非常に発達していますので、この辺が、今度入れる
キャビネットの中に、ソフトとして取り入れられるかどうか、これは十分検討してまいります。できるだけ前向きには、私どもも考えていきたいと考えております。
54
◯委員長(
石井茂隆君) 中村委員。
55 ◯委員(中村公江君) ぜひ、やっぱりそこで授業を受けているお子さんも、その周りにいるお子さんも、どっちもメリットになるような方向で進めていただけるといいかなと思いますので、お願いします。
それと、このアダプティブラーニングとかいって、
ライトポートとか、
教育センターとかで活用するというのは、これは、従来の学校現場で授業を受けづらい
お子さんたちに対して、より授業を充実させるということなのか、それとも、そういうシステムにすることで、先生方の事務の簡素化なのか、統計的なデータをとるに当たって効果的なのか。その目的というのが、一体何なのかというところが、ちょっとわからなかったんですけれども、そのあたりはどうなんでしょうか。
56
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
57
◯教育センター所長 この資料にございます、
個別適応学習、アダプティブラーニングとございますが、学校教育の中で、やはり個への対応というのが、非常に大きな課題であるという認識のもと、今回のシステムの更新に当たり、この個への対応の充実を図っていこうというのが、一つ、大きな狙いでございます。
今回の整備では、タブレットの配備なども考えておりまして、そのための使い方のノウハウを蓄積するために、まずはモデル的な事業として、
教育センターに来ている
子供たちを対象に、どのぐらいの学習効果があるのか、もちろん、学力面、意欲面、さまざまな面ですが、そういったものを検証していき、行く行くは、通常の各学校の
個別適応学習に反映させていきたいというのが狙いでございます。
ですから、学校に行けない不登校の
子供たちの対応という、今回の
モデル事業ではそうですが、最終的な狙いは、全ての学校での活用を目指してというところを考えてスタートしたものでございます。
58
◯委員長(
石井茂隆君)
学校教育部長。
59
◯学校教育部長 今、一人一人に対応した学習というのは、
特別支援教育のみならず、やはり通常学級の
子供たちにも必要ですので、それに対して充実させたいという思いでございます。
そういった中で、今、中村委員からありました、教員の負担軽減につながるのかという話なんですけれども、これも、やはり今、学校の教師は、それぞれ一人一人をきちんと指導しながら進めていますので、この辺は、ある程度、このICTでカバーできると、非常に大きいのではないかと考えていますので、これがしっかりできれば、一番の意義は、
子供たち一人一人に応じた学力の向上なんですけれども、それにつながって、やっぱり教員の負担軽減にもつながると考えております。
60
◯委員長(
石井茂隆君) 中村委員。
61 ◯委員(中村公江君) 学校の先生が何をするにも、大概パソコンで、手書きで、今、全部書くというよりは、授業なんか準備するんだって何だって、全部パソコンであれば、なおかつ情報漏えいしてはならないとなるときの、そのパソコンの持っていき方とか、そのあたりの負担軽減を、早期に、やっぱりしないと、なかなか持ち帰り残業も含めて、厳しいのかなという状況があるかと思いますので、ぜひ、そのあたりも総合的に対応していただけないかと思います。
ライトポートは性質上、私たちが視察できないので、具体的にどんなふうに実践しているというのが、なかなか見えづらいので、利用している人の声しか聞けないので、場所はわかっていても、中に入れないというところで、ちょっともどかしいというか、現状がどうなっているのかというところが、客観的に、私たちが評価できないなというところがありまして、いろいろ、中で働いている先生方のスキルも上げつつ、いろいろな複雑な
お子さんたちが来ているようなので、対応を、ぜひ図っていただければと思います。
あと、文化財なんですけれども、文化財の活用の中で、
加曽利貝塚が特別史跡になったということでは、今後もいろいろな発信もされていくんでしょうけれども、今回、
取り組みが、こういうふうに全面的に書かれていたんですが、市としては、特別史跡になったということでの、体制的な、この
加曽利貝塚も含めた手だてについては、何か人員的にはふやしたんでしょうか。それとも、特に変わっていないんでしょうか。そのあたりはどうなんですか。
62
◯委員長(
石井茂隆君) 生涯
学習部長。
63 ◯生涯
学習部長 実際、人数的には、それほどふえてはいないんです。
ただ、学芸員の新規採用であるとか、経験者的な採用であるとか、そういったことを、ここ数年やってきておりまして、そこは充実強化されたということと、特別史跡を目指す段階から、文化財課の中に、一つ班を設けたり、そういった形では対応してきているということです。
64
◯委員長(
石井茂隆君) 中村委員。
65 ◯委員(中村公江君) 先日、千葉市の子供会の集まりで、
加曽利貝塚の方が、火おこし体験というのをやっていて、お子さんもすごく興味深くやっていて、実際に火がおこって、すごく感激していたんですよね。これ、見ると、出前授業で実績の推移ということでは、利用学校数、40校前後、学校のレベルからすると、大体3分の1ぐらいだから、それで実際に全校にとなったって、なかなか厳しいのかと思ったときに、せっかくあるものを、その
子供たちからしても、より
加曽利貝塚に興味を持ってもらえるような対策を、より発展的に、総合的にしていくことも必要なのかと思ったときに、学芸員の方の採用で、専門的に、より進めていくというのも大事でしょうし、もっとより積極的に展開していくとなったら、やっぱり人員増も含めて、体制的には、もう少し補強していく中で、千葉市にもっと根づいていくというか、もしくはほかの自治体からも注目されるということにもつながっていくのかなと思うんですけれども、そのあたりどうですか。
66
◯委員長(
石井茂隆君) 生涯
学習部長。
67 ◯生涯
学習部長 これ以外にも、各学校が遠足で
加曽利貝塚に来たりということは、ほぼ全ての学校が来ていますので、そういった形での普及と、なかなか人を簡単にふやせないというもどかしさはあるんですけれども、
教育振興財団を活用したりだとか、さまざまな形で普及を進めていきたいと思っております。
68
◯委員長(
石井茂隆君) 中村委員。
69 ◯委員(中村公江君) 何か
加曽利貝塚にすごくはまって、小学生のお子さんが、もうとにかく全国各地の、そういう史跡をめぐっていくとか、もうそっちで、毎日とは言わないけれども、本当にそっちのほうに夢中になっていくというお子さんが出てきて、すごく誇らしいというか頼もしいお子さんも、実はいたりするんですよね。
そういうお子さんが、こういう可能性がもっとあるんならば、もっといろいろな紹介もしながら、そういうふうに関心を持ってくれるような、たまたまヒットして、でも、その学芸員さんが、かなり育てていただいて、お子さんもどんどん伸びていくし、今後のいろいろな期待ができるのかなと、そういう人材も育成されているので、ぜひ、何かもっといろいろ広がって、総合的に発展していかれるといいかなと思っていますので、ぜひ体制も、今後、充実していただけたらなと思います。
以上です。
70
◯委員長(
石井茂隆君) 生涯
学習部長。
71 ◯生涯
学習部長 一つ、市でやることはなかなか限りがあるんですけれども、国のほうでも、
加曽利貝塚をしっかり入れた形で冊子をつくってくれたり、展覧会をやってくれたり。あとは、県が、この間、1年間、巡回で
加曽利貝塚を県内一円でやっていただいたり、本当に1年間、丸々使ってやってくれたり、あわせて、考古学の協会が、千葉市で記念講演を開いたり、さまざまな会議なんかも、関連する縄文の会議なんかも千葉市で開かれるといった、そういった全国的なつながりであるとか支援であるとか、そういったものもかなり進んできております。特別史跡になった効果なんですけれども、そういったことも含めて、とにかく普及啓発促進に努めてまいりたいと思います。
72
◯委員長(
石井茂隆君) ほかにございますか。小川委員。
73 ◯委員(小川智之君) 一問一答でお願いします。
いろいろ
取り組みをされているということは、本当に評価したいと思いますが、ちょっと気になった点なんですが、例えば、ICTの
環境整備の中で、
児童生徒の情報利活用能力の高まりが見られたという、こういう成果が得られていますということなんですが、これってどうやって、これ、客観評価なんですかね、主観評価なんですかね。ちゃんと評価指標みたいなものがちゃんとあるんですかね。そこら辺はどうなっているんでしょうか。
74
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
75
◯教育センター所長 さまざまな研究、協力等との事業実践の中で、一応、担当の教員が評価項目を設けまして、その中で、最終的な研究報告として、最初、こういう状況であった
子供たちがこういうふうに変わっていった等の報告で、最終的には、ある一定程度の高まりが見られたという報告があったということでございます。それなりに基準を設けて検証した結果です。
76
◯委員長(
石井茂隆君) 小川委員。
77 ◯委員(小川智之君) わかりました。まず、非常に成果というのは、なかなか難しくて、ちゃんとした評価基準がないと、なかなかこの成果というのは見にくいのかなと思ったので、そこら辺も含めて、今後、やっぱり整備するに当たっては、評価基準をしっかり設けていかないと、何だかんだ言いながら、主観的に、何か、これ、何となく評価能力が高まっただとか、何かアンケートだけで、自分が高まった気がするみたいな感じになっちゃうんじゃないかなという気がするので、やっぱりそこら辺は、ちゃんとしたのは、今後は、やっぱり
プログラミング教育も含めて、評価基準というのは明確にしていったほうがいいのかなと思っています。
それから、その下段の
校務システムを活用した
成績処理等、校務の効率化が進んだということがありますが、今、成績処理、確かに、昔は手書きでずっとやっていて、何回も下書きして、だめ出しされて、清書してやった時期からすれば、今は、もう、普通にワードか何かでつくって打って、使えるようになったのは非常にいいんですけれども、これ、例えば、教務主任から教頭に上がって、教頭から校長に見てもらわなきゃいけないじゃないですか、成績処理とかって。この決裁の方法ってどうなっているんですか。電子化されていたりするんですか。
78
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
79
◯教育センター所長 決裁の仕方までは、こちらが特別にこのようにするようにというのはないんですが、実態としましては、必ず完成させる前の段階で、一度、別紙等に打ち出して、それをしかるべき方々に目を通していただいて、赤を入れ、また、それを修正して、最終的に完成させて、子供の手元へ、親の手元へというような、そういう流れで実施しているのが実態かと思います。
80
◯委員長(
石井茂隆君) 小川委員。
81 ◯委員(小川智之君) ありがとうございました。
今のところは、校務支援システムといっても、そこまで完璧なものじゃないので、これから、多分、
キャビネットが、次世代になったときに、恐らく1人1台のPCになるということの中で、ぜひ、ちょっと決裁システムもしっかりしてもらえればありがたいなと。
というのは、なぜかというと、校長先生がいなかったりすると、その間の教頭が、全くものが進まないんですよね。ニヤリとしていますけれども、実際、多分、そういう現場はいっぱいあると思うんです。やっぱり、成績処理の時間帯、どうしても残業が高まっていっちゃうというのは、非効率的な部分が非常にあるので、やっぱり、決裁というわけじゃないですけれども、やっぱりその閲覧だとか、チェックだとか、手入れだとかというのも、校務支援システムでしっかりできるように、ぜひ
取り組みをしてもらえるとありがたいなと思っています。
それから、
プログラミング教育についてなんですけれども、今、藤川先生にお願いしているということもありますけれども、例えば、柏市なんかは、結構、地元のNPOとかにお願いして、何かいろいろな
取り組みをしていますけれども、今後、ICT支援員みたいなものを、やっぱり取り入れていかないと、教員だけだと非常に難しい中で、そこら辺の民間の活用についてはどのように考えているのかお伺いいたします。
82
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
83
◯教育センター所長 現在の計画の中には、そういった民間の方々との連携というのはございませんが、委員のおっしゃるように、今後、それは検討していくべき事項であると認識しております。
84
◯委員長(
石井茂隆君) 小川委員。
85 ◯委員(小川智之君) ありがとうございました。
あとは、結構、その柏市の
取り組みはおもしろいなと思ったのは、これは別にどうこうというわけじゃないんだけれども、参考までなんですけれども、
プログラミング教育と聞くと、多分知らない人が聞くと、要はプログラマーになる教育をするんじゃないかみたいな誤解があるんですね。柏市がやっているのは、親子プログラミング教室みたいなものをイベントでやっていて、親子で一緒に、多分、スクラッチだとかというような、プログラミングを遊べるソフトで一緒にやって、ゲームをつくったりだとかして、親子ともどもで、結構そのプログラム思考というものを理解するようなイベントをやったりとかしているんですね。やっぱり、親のほうも、今、子供が
プログラミング教育をやっているんだけれども、子供に何を教えたらいいんだろうみたいな、算数、国語は教えられてもプログラムは教えられないなみたいになっちゃわないように、やっぱり、その思考というのはすごく大事で、さっき言った、このモーターとかセンサーもそうじゃないですか。どうやって指示をすれば、この機械は動くのかということがプログラム思考。これは、人間関係においても、実はそういう思考で物事を考えることが、非常にいいよということが、そのプログラミング思考のいいところなのに、何か、何となく言葉に引っ張られちゃって、プログラマー養成みたいなイメージを持たれてしまっているので、そこら辺をもう少しかみ砕いて広めていかないと、何か抵抗ばかりされちゃうような。うちの息子はプログラマーになる必要はないんだから、こんなのは必要はないよと言われて、要らぬ反発をくらうのかなとか思いながら、そんなことも含めて、今後、
プログラミング教育に取り組んでいただければありがたいと思っています。
ICTはそれぐらいにしまして、文化財の活用なんですけれども、先ほど、ちょっと
青山委員がおっしゃっていた件に近いんですが、
加曽利貝塚だとか、ある程度の大きいところというのとか、市が持っている、国が持っているというところはいいんですけれども、例えば、うちのところの花輪貝塚みたいに、民間が持っているところ、それから、指定貝塚じゃないですけれども、園生だとか廿五里だとか、いろいろ細かい指定貝塚じゃない貝塚もいろいろあって、いじれない状況があって、でも、結構住民から、あそこの貝塚、木が生えてきて困るから切ってくれだとか、うちなんかがよく言われるのが、花輪貝塚が近いので、花輪貝塚の木が繁茂しちゃって、もう草がぼうぼうになって、枝が全部こっちにきちゃうから何とかしてくれという話があって、結局持ち主である出光興産さんに、それはお願いするしかないという形じゃないですか。例えば、出光さんは、会社の体力があるから、出光さんやってよと言ったら、出光さんやってくれますけれども、そのほか、個人持ちの史跡というのは、個人がやらなきゃいけない部分で、結構それを毎回毎回、地主さんにお願いします、でも、本来的には、これ、俺、もう売っちゃいたいなとかという地主さんもいるわけですよね。だから、その辺をどういうふうに、今、市として、文化財の保護という観点から、その文化財を持っている個人の方々に対する考えというのは、どのように思っているのかお伺いしたいと思います。
86
◯委員長(
石井茂隆君) 文化財課長。
87 ◯文化財課長 ありがとうございます。
実は、花輪貝塚とか、我々のほうにもお電話をいただきまして、木が伸びている等々ありまして、近隣と接している部分であれば、我々が出ていって刈っている部分も、実はあったりもします。
また、個人でお持ちの方のものについては、一応、補助金の関係で、多少木の剪定とか草刈り等々、貝塚を維持していくという部分もございますので、そうした部分も御紹介しながら、一緒になって維持管理に努めていきたいと思います。
88
◯委員長(
石井茂隆君) 小川委員。
89 ◯委員(小川智之君) ありがとうございました。
結構、やはり、これから
加曽利貝塚だけじゃなくて、千葉市の売りって、要は、全国2,400ぐらいある貝塚の中の、700ぐらいは千葉県にありますよ。そのうちのほとんどが千葉市内にあるという、これが一つの、やっぱり貝塚のまちとしての売りなわけですよね。それが売りなのに、それぞれの貝塚が、ほったらかしというか、一応看板は立っていますけれども、何となくみすぼらしい状況というのは、今後、お客さん来ていかがなものかなと思いますし、これから、やっぱり
加曽利貝塚を拠点としながら、やっぱり周辺、うちなんかは、やっぱり花輪荒屋敷というのは、本当に歩いていける距離なので、フィールドミュージアム的な感じの中で、ウオーキングしながらやるというのは、今でもイベントでやっていますので、そういったものを含めると、今の状況というのは、余り
加曽利貝塚だけに注力するんじゃなくて、全体的な史跡活用というか、貝塚活用計画というものをしっかり立ててもらえるとありがたいなと思っております。
加曽利貝塚以外にも、いろいろ史跡はいっぱいありますので、ぜひそうしたものを含めていただきたいと思いますし、ちょっと最近気になったのが、実は、きょう、新聞見ていたら、これは貝塚とか文化財は関係ないんですけれども、中央図書館と博物館と、あれを一遍にして、県が青葉の森に集約しますという話があるじゃないですか。
私、思うんですけれども、それって千葉市のほうに、結局市内なので、僕らからすると、市民からすると、県の施設だろうが市の施設だろうが関係ないわけですよね。それが、何か余り連携がとれている感じがないんです、県市間の連携というのが。
文化財も、多分、県の指定だとか市の指定だとか、いろいろありますけれども、何となく、生涯学習の一環として、いろいろな部分を含めて、もう少し、文化財という切り口では正しいのかどうかわかりませんけれども、何か全体的な、県市で、やっぱり市内の文化財をどう利活用していくかということは、もう少し考えていかないと、何か県に勝手にやられて、何か青葉の森がだんだんそっちになっていくのかなみたいな、ちょっと何かね。市としては、何かあそこはどう考えているのかみたいな部分は、いや、あれは県ですから関係ありませんというか、でも、我々市民からすれば、結局同じことだし、逆に、今度、観光という視点からいえば、しっかり青葉の森も活用していかなきゃいけないとなると、やっぱりその辺の県市間の連携というのは考えていかなきゃいけないかなと、これは生涯学習振興課に言う話じゃないんですけれども、ちょっと思ったので、そういうものも含めて、県市間連携もしっかりとってくださいというお願いでした。
それで、
加曽利貝塚の件で、もう一個、ちょっと質問があるんですけれども、今、集客数、今までの中で、昨年度は2番目に来館者数が多かったと言っているんですが、お金とっていないのに、人数をどうやってカウントしたんでしょうか。
90
◯委員長(
石井茂隆君) 文化財課長。
91 ◯文化財課長 文化財課でございます。
実は、博物館の中に、赤外線のセンサーがついておりまして、そこで人数をカウントしております。ですので、行ったときに、必ず受付の周辺、入り口付近ではなく、博物館の周り、外周の回廊ですね、回廊の入り口まで、ぜひ行っていただければカウントされますので、よろしくお願いします。
92
◯委員長(
石井茂隆君) 小川委員。
93 ◯委員(小川智之君) 私みたいに、あそこをうろちょろしている人も、カウントされちゃっているということですね、ふだんちょろちょろしている人も。
お金をとれという意味合いじゃなくて、私、今思っているのは、一つは、いろいろな、お金をとらなくなった一環で、受付を置かなくなってしまったじゃないですか。やっぱり、困るわけなんですよ。お客さん来て、どうしたらいいんだろうと思うと。結局、あそこの学芸員さんだとか副館長さんが出てきて対応しているんですけれども、それって彼らの本来的業務じゃないですよね。やっぱり、これから来館者数がふえてきて、おもてなしという点を考えると、やっぱりちゃんとしたインフォメーション窓口は設置されたほうがいいんじゃないかなと思うんですね。今はお金はとっていないとしても、必ず必要ですし、毎回言っていますけれども、ボランティアガイドさん会が、あそこ、外でやっている会があって、非常にいいことをやっているんですけれども、奥ゆかしい方からすると、いきなりあそこに声かけて案内してくださいとは言いにくいんですよね、非常に。それとか、これ、参加していいのかどうかもわからないじゃないですか、あの体験を。
だから、やっぱりインフォメーションがあって、気軽に声をかけられる。あんな、何かピンポン押してくださいみたいな感じじゃなくて、ピンポン押すのためらいますからね、基本的には。あとは、ミュージアムショップもつくってほしいなというのも、やっぱりありますので、ぜひ、今の状況は、仮置きで、これからの
グランドデザインの中で、いろいろと、その辺の要望を踏まえた形で反映されていくと思いますけれども、ぜひ来てよかった
加曽利貝塚にしてもらえるように、よろしくお願いいたします。
以上です。
94
◯委員長(
石井茂隆君) 生涯
学習部長。
95 ◯生涯
学習部長 ありがとうございます。
確かに、今、休日はボランティアの方に頼りっ放しで、平日はピンポンという状況で、私も、平日、ちょうど行っているときに、お客さんがピンポンと来まして、中から館長が答えているという状況、これはあんまりだろうということで、研究するように指示してあります。
かと言って、郷土博物館のように、警備員を置けばいいかというと、それも何かですので、何とか受付については検討させていただきます。
96
◯委員長(
石井茂隆君) ほかにありますか。白鳥委員。
97 ◯委員(白鳥 誠君) よろしくお願いいたします。一問一答で。
ちょっとそもそも的な話になってしまいますけれども、先ほどから皆さん出ていて、それぞれ聞かれておりましたので、そもそもの部分で行きますと、課題で動画と多くの通信量が発生する
コンテンツなど、現行のネットワークの限界とか、回線が細く情報量に対応できないということ、これが課題として挙げられていると。先ほどの個別の部分で
情報モラル教育だとか、
プログラミング教育だとか、その活用だとか、いろいろなことの部分の大もとの問題として、この問題というのは、どのように、これからしていこうとなさっているのか教えてください。
98
◯委員長(
石井茂隆君)
学校教育部長。
99
◯学校教育部長 回線については、これはかなり増強するように考えています。
現在も、センターのほうが非常に回線が細い部分もありましたので、それは少しずつ回線の改善はしているんですけれども、今後、この第2次の更新においては、かなり太くしていく。いろいろ単位があって、私も忘れてしまったんですけれども、それは十分行っていくと考えております。
100
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
101
◯教育センター所長 その点については、実は、用意してきたので、申しわけありません。
実は、現在の回線は10メガビットという回線なんですが、今回整備する予定では、1ギガビットということで、約100倍の能力を持つ回線にする予定でございます。(「何、単位は。予定は何」と呼ぶ者あり)1ギガビット。(「1ギガビットにするということ」と呼ぶ者あり)はい。メガからギガ。済みませんでした。
102
◯委員長(
石井茂隆君) 白鳥委員。
103 ◯委員(白鳥 誠君) ありがとうございます。
大分容量はアップしたということは、素人の頭でもわかったんですが、基本的に、ここで課題に挙げている、科目数が十分でないこと、回線が細く、豊富な情報量に対応できないことなどから、活用が広まらないということが解消されるほどになったということでよろしいんですか。それは、いつからですか。
104
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
105
◯教育センター所長 平成32年1月からスタートするシステムでは、今のような数字になります。
106
◯委員長(
石井茂隆君) 白鳥委員。
107 ◯委員(白鳥 誠君) ありがとうございました。そうしましたら、平成32年、1年、来年の12月までの間に、一気にそれが広がったときに、十分活用できる対応を、ぜひお願いしたいということを申し上げておきたいと思います。
それと、文化財の活用も、これもそもそもの問題なんですけれども、先ほどから話を伺っていまして、これ、ずっと感じていることでもあるんですけれども、目的が市民の郷土文化に対する理解を深めるとともに、市民文化の発展に資すると書いているんですね。一番後の
加曽利貝塚の
特別史跡推進のところでは、アイデンティティーの一つとして、魅力向上を図り、集客につなげていくと書いているんですね。
我々、私も含めて、多くの人は、おもてなしの対応だとか、お客様に来ていただいたら、こうやったらもっと来ていただけるんじゃないかとか、そういうことを主に言っていることは多いんですけれども、そもそも、こういうところから、御答弁とかいろいろ伺っていると、ちょっと食い違っているように感じちゃうんですね。言っている意味がわかりますでしょうか。こちらとしては、いわゆる、簡単に言うと、すごく乱暴な言い方しますと、観光施設としてみたいな、観光、集客をすごくしてほしいための、いろいろな整備ということを中心に申し上げていることが多いと思うんですけれども、どうも
教育委員会の皆さんのお話を聞いていると、そうじゃなくて、やっぱり基本的に、その第一義、一番最初に言っていた、いわゆる本当の郷土文化に対する理解を深めることということに特化したようなことをやって、ちょっとその、商業的な意味合いと、教育文化的な意味合いとの差というのを感じるんですけれども、その辺についてどのようにお考えでしょうか。
108
◯委員長(
石井茂隆君) 生涯
学習部長。
109 ◯生涯
学習部長 そもそも、やはり文化財というのは、古くからあるものを残すということが原則としてあります。これは壊してしまっては文化財でなくなりますので。その上で、従来の、ただ残す、保存する、例えば貝塚であると、掘ってしまって終わりなんですね。地中にあることが保存なんですね。
そういった発想から、国のほうも組織改正がありまして、10月に組織改正したんですけれども、文化財、ただ保存するだけじゃなくて、どうやって活用していこうかというような、それがインバウンドであったり、集客施設であったり、そういったものがないとということで、今、ちょうど変わりつつあるところです。
ただ、その根底である、良好な形で保存するということを守りつつ、どういった形で、それを集客であり、観光であり、そういったところに活用できるかというところが、今、大変な課題ではありますが、方向性としては、そういった方向性も十分に、今、動きつつあるということを、ちょうど過渡期であるということを御理解いただきたいと思います。
110
◯委員長(
石井茂隆君) 今の話は、経済部とか、その関係の話まで及んでいると思うんですよね。今、部長がお話しされたのは、文化財の保存と活用という話をされたんだけれども、経済とのかかわりとかいうことだったんだけれども、どういう環境と思っているのかということまで話があると思います。
111 ◯生涯
学習部長 はい、ですので、その文化財、まず、保存して初めて文化財だということが一つあります。
その上で、それを壊さないで、どういった形で集客、人を呼び込むか、そういった観光面であったり、当然、呼び込めば、市内にお金が落ちる、ホテルに人が泊まるということにつながってくるわけです。
ただ、なかなか国の大きな史跡のように、それだけで人を呼べるものではないので、いろいろなものを組み合わせて、セットにして人を呼び込もうだとか、そういったような方向に、今、市のアイデンティティーの考え方も含めて、そういった方向に発展しつつある、ちょうど過渡期だということを申し上げたかったんです。
112
◯委員長(
石井茂隆君) 白鳥委員。
113 ◯委員(白鳥 誠君) おっしゃっている意味は理解はできました。
単純に、私は、青森だとか佐賀だとか、この前も壱岐の文化の博物館に行って、10万人、人を集めるとか、そういうところも見に行って、そこでいつも感じるのは、今おっしゃったところを根幹にしながら、どうやって、来られた方にPRしていくのか、来て、見ていただいた方に興味深く、よりその文化を身近に感じてもらえるようにしていくのか、そういう工夫だったり、そういうものを非常に感じて帰ってくるんですね。
それが、先ほどの受付の話もそうですし、ミュージアムを設置してはどうかという話もそうですし、基本的に、その文化を残すということと、一番それが根幹だということはよく理解はしますし、一番重要な出発点であるとは思うんですけれども、そこから発展して、どのようにこれをアイデンティティーの一つとして、魅力向上を図って、集約につなげていくということは、まだまだやっていくことはいっぱいあるんじゃないかなと。
ただ、それを、今、転換期でやろうとなさっているというお答えを聞きましたので、それをどんどん進めていっていただきたいと思いますし、あえて言うならば、今、委員長もおっしゃっていただきましたけれども、経済部とか、そういうところとか等を含めて、一緒になって、この施設の環境づくりなりをつくっていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
以上です。
114
◯委員長(
石井茂隆君) 川村委員。
115 ◯委員(川村博章君) では、一問一答でお願いいたします。
通信の、まず、
情報教育のほうの関係なんですけれども、例えば、通信機器という中だと、一番は携帯電話が、一つのやっぱり重要なツールかなと思うんですけれども、例えば、小学生、中学生というのが、今、学校に携帯電話だ、その他だというか、そういうのを持ってきていいのかとか、持たせちゃいけないとか、そういうのもあったかと思うんですけれども、その辺についてはどうなっているのか、ちょっと教えていただければと思います。
116
◯委員長(
石井茂隆君)
学校教育部長。
117
◯学校教育部長 現在、携帯電話とかスマートフォンですね、この辺の持ち込みは、基本的には、学校では学習に必要がないものという判断をしていますので、持ち込まないというのが原則なんですけれども、ただ、昨今は事故とか、保護者との連絡等もありますので、ただ、持ってきたら、学校で預かるというような対応をしている学校もあります。
ですので、多分、この先、もう持ってくるなというのは言えない状況もあると思いますので、その辺の対応については、学校、校長会とも少し協議していきたいとは考えております。
118
◯委員長(
石井茂隆君) 川村委員。
119 ◯委員(川村博章君) そうすると、今、ある意味では、教育の現場というか学校のほうでは、
児童生徒が携帯電話を活用するというのは、想定がされていないというのが現状になっていると理解していいわけですね。
そうすると、ここで、先ほどの
環境整備の状況の中で、PC教室に、教師用1台。
児童生徒にも置くよというところは理解するんですけれども、学校の無線LAN用のアクセスポイントを普通教室の廊下、特別支援教室内に設置というような形になってくるけれども、これは何の端末のためにつけるのか。
120
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
121
◯教育センター所長 今回の整備には、
タブレット端末の配備も計画しておりまして、数につきましては、まだこれから計算中のところもあるんですが、学校規模に応じて配備を進めてまいります。
したがいまして、そういった持ち運びのしやすい、そういった道具を、各教室ですぐ使えるようにということで、そういった環境も準備しているところでございます。
122
◯委員長(
石井茂隆君) 川村委員。
123 ◯委員(川村博章君) わかりますけれども、なかなか今の話を聞いちゃうと、確かに、今、ICTというか、
情報教育の議論をやっているところだから、一つのもっとも性が感じられなくはないけれども、例えば、学校の施設という形の中では、今、それこそこの委員会の中でも、この間は、それこそ早く全校にクーラーを全部つけろみたいな話をさせていただいたところがある中で、学校施設の中の、そういう施設の整備というところを考えてしまうと、タブレットを入れるかもしれない、また、使うところがそんなにプライオリティー的に考えたときに、それこそ、さっきのPC教室に教師1台だとかはわかるけれども、ある意味では、タブレットのためだけに、その無線LANを入れるというところ、その優先順位について、どのように考えて、そういう結論に至ったのかなと、その辺、もうちょっと詳しく教えていただければと思うんだけれども。
124
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
125
◯教育センター所長 まず、コンピューターを使う学習の拠点として、やはり各学校に一つ、しっかりとした環境の
コンピューター室が必要であろうと。その環境を、まずしっかり整えるというのを、今回、最優先で考えました。
また、ただ、そうは言いましても、同時に一つの教室は使えませんので、各教室でも、
コンピューター室が、どこかのクラスが入って使用中であっても、一般の教室で、同じような
インターネットを使った学習ができるようにということで、運びやすいタブレットの配備をする。
また、先生方が、最近、コンピューターを使った授業をされる頻度も高まっております。今回は、1人1台のコンピューターも、今度はお持ちになりますので、気軽に教室へ持っていって、そのコンピューターを活用して、授業をしやすいように、そういう環境を、さらに強化していく、そういう計画でございます。
126
◯委員長(
石井茂隆君) 川村委員。
127 ◯委員(川村博章君) 私が聞きたかったのは、どちらかというと、コンピューターの担当の部署はわかったんだけれども、学校施設全体を整備するという考え方の中で、わかりやすく言うと、クーラーが優先なのか、それとも無線のアクセスポイントが優先なのかと、そういうような部分の中で、このアクセスポイントというのは、どれぐらいの重要性があると当局がお考えなのか、その辺についてお聞かせをいただければと思います。
128
◯委員長(
石井茂隆君)
学校教育部長。
129
◯学校教育部長 今、センター所長のほうからも説明いたしましたけれども、今回、
コンピューター室での1人1台化と、それから、可搬式のタブレットを配置すると。
将来的に、このタブレットを、今後どうするかという議論も、当然、これからしていかなきゃいけないと考えています。
今の状況では、一つは、そのタブレットを、まず規模に応じて配備しましょうと。それを、さらにどうするかというところは、今、川村委員がおっしゃったように、その辺の効果をやっぱり見ていかないと、また莫大な費用を費やすことになりますので、そこは十分検証していきたいということです。
それから、あと、今後、先ほどのスマホの問題なんですけれども、場合によっては、個人のスマホを使えばいいじゃないかという議論も、当然、検証していかなきゃいけないわけですよね。
子供たちも、結構、タブレットやスマホを持っていますので。
ただ、今、個人のスマホというのは、中に入っているものは何かわからないし、どこへつながるかわからないという、そういう危険性もあるので、ある意味、学校で使うものについては、学校の管理下で、しっかり管理できるものについて導入しようと、そういう考え方ではおります。
130
◯委員長(
石井茂隆君) 川村委員。
131 ◯委員(川村博章君) 改めて教えていただきたいんですけれども、ICTとは何の略ですか。
132
◯委員長(
石井茂隆君)
教育センター所長。
133
◯教育センター所長 インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジーです。
134
◯委員長(
石井茂隆君) 川村委員。
135 ◯委員(川村博章君) 今、改めてという聞き方をしたのは、ちょっと若干とげがあったかもしれませんけれども、何かお話を聞いていると、インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジーじゃなくて、
インターネット・コンピューター・テクノロジーに聞こえちゃうんですね。要は、もともとの、これは
情報教育というところであるわけだから、その現在の情報社会の中で、何が主流になってきていて、また、今後、どのように、その10年後は変わっていくのか。特に、
子供たちが活躍するのは10年後以降でしょうから、やっぱりその長期ビジョンを見据えた中で、じゃ、今、これからの情報社会、ますます進んでいく情報社会の中に役立つように、どういう教育をやっていくのかというのが、私は、これは
情報教育の持つ大きな意味だと思うんですね。
そうした中で、余り技術論だけ先行してしまうと、そのインフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジーじゃなくて、本当に、さっき言っている、
インターネット・コンピューター・テクノロジーに陥ってしまうんではないのかなというのは、非常に危惧するところだったので、ちょっとこういういやらしい言い方をしたんだけれども、その辺、もう一回、よく見直して考えてほしいし、今現状の中であるものを、確かに私なんかもPTAの会長をやっていたときに、スマホというか、携帯電話を子供に持たせたほうがいいのか悪いのかという議論の中で、危ないだ何だとか、いろいろな、変な動画を見ちゃうんじゃないかとか、いろいろな議論はあったけれども、現在の時点で、そのものが、ある意味では、世間に当たり前に出回っている形の中で、学校だけが、
子供たちの場ではないですから、その辺も踏まえながら、やっぱり少し考えていっていただきたいと思います。
もう一つ、ちょっと言っておきますけれども、先ほど、小川委員のほうから、こういうIT関係の審議会だとか審査会みたいな、そういうような形の中で、今後の教育の中で、千葉市として、10年後の情報社会というのは、どのようなものになっていくか、そういうような検討というのはやられているのか。その辺について教えていただければと思います。
136
◯委員長(
石井茂隆君)
学校教育部長。
137
◯学校教育部長 今、なかなか厳しい御指摘で、なかなかこの先は読めない状況もございます。
と申しますのも、今、AIです。これはちょっとICTとは異なりますけれども、これがこの後、どれぐらい進歩を遂げていくのかというところもありますし、そういう中で、AIが進歩すると、学校教育そのもの、教員が何をどうやって教えるのかというところも考えなきゃいけないという、多分、岐路に立ってくると思いますので、この場で、この後、検討するとは申しませんけれども、そこら辺も含めて、今後、考えていきたい課題ではあると思っております。
138
◯委員長(
石井茂隆君) 川村委員。
139 ◯委員(川村博章君) ありがとうございます。
今申し上げたかったのは、やはり現在の時点だけを見て、現在の技術だけを追っていると、どうしても、
子供たちが活躍する時代には、もう陳腐的になっちゃうので、やはりある程度先々を見る、そういうようなところは、やはりこういった
情報教育の分野をやるときには、そういう審議会の中でも、少し検討していただくとか、市教研だとかでも、少しそういった教育なんかを取り入れていただければということを申したくて申し上げました。
それから、あと、情報関係では、この間も決算のときにも申しましたけれども、私は学校での
インターネットの接続については、非常時のときというふうに切りかえるのではなくて、やはり、それこそ学校が地域の拠点であるというのは、よく教育長もおっしゃられていますから、そういう意味では、公衆Wi-Fiのポイントとなるような形での整備というのは、私はありだと思っていますので、そういうような形でお考えをいただければなということだけは提案をしておきます。
次に、文化財関係のほうに移りますけれども、先ほど、大分皆さんから
加曽利貝塚についてのお問い合わせがある。そして、非常に、今、特別史跡ということで売り込みをされているところだとは思うんですけれども、千葉市内の中の道路標識とかの中で、
加曽利貝塚への案内というか、
加曽利貝塚と書いてあるのはどれぐらいあるのか教えていただければと思います。
140
◯委員長(
石井茂隆君) 文化財課長。
141 ◯文化財課長 申しわけございません。正確な数については把握しておりませんが、通常紹介しているのは、京葉道路の側道から市営霊園方向に入っていく交差点、それと、旧51号から
加曽利貝塚の公園の入り口に入っていく交差点、この2カ所には大きく表示してあります。その他、細かい表示につきましては、今、資料がございませんので、申しわけございません。
142
◯委員長(
石井茂隆君) 生涯
学習部長。
143 ◯生涯
学習部長 確かにそれだけしかないんですけれども、今、東京電力との関係で、電柱に、その表示をしてもらうような、市は全然お金を出さずに、先方の協力で、そういったものを、今、進めていきつつあります。
144
◯委員長(
石井茂隆君) 川村委員。
145 ◯委員(川村博章君) 申し上げたかったのは、お金をかけないでというよりも、逆に、特別史跡になって、大勢の方に、それを理解してもらうということを考えるのであれば、金も何も使わないことが美徳だとは、私は思いません。
とはいえ、やっぱり、これは個人的な主観かもしれないけれども、花見川区の私からすると、
加曽利貝塚のところへ行くのは、非常にわかりづらい。それから、一般の人が行くときに、どちらかというとメーンに通りに面しているわけではないですから、わかりづらいところにあるというような印象が、多くの方が持たれるんじゃないのかなと思って、せっかくそれだけ広めたいということであるのならば、やっぱり、確かに文化財だから、文化財のことだけを見ていればいいんだという考え方も一つあるかもしれませんけれども、全体的な、千葉市にとっての財産だという考え方を持つのであれば、やっぱりその辺も少し、他の部局と連携してやっていくことはお考えいただきたいと思います。
そして、あと、
加曽利貝塚、皆さんおっしゃられていたんであれですけれども、さや堂が、やっぱり今、あれも文化財というか、指定を受けていると思うんですけれども、今、特に中央区役所もきぼーるのほうに移ったし、あそこの美術館全体としてというところの中の活用というか、今後、どのようにあそこを売り込もうとしているのか、その辺について、何か方向性があれば教えてください。
146
◯委員長(
石井茂隆君) 文化財課長。
147 ◯文化財課長 一応、区役所が抜けまして、あそこ、自由自在にという、いろいろな取材が入ったり、ドラマの撮影をしたりもしておりますけれども、まずは、入り口が入りやすいように、扉をちょっとあけるというのは一つと、市民局の美術館の所管でもございますので、市民局と連携しながら、その辺のところを検討していきたいと思います。
148
◯委員長(
石井茂隆君) 川村委員。
149 ◯委員(川村博章君) あと、済みません、同じように、文化財というか、花見川のほうで財産と言えばオオガハスでございますけれども、オオガハスについては、今、何かしらこうやっているところがあれば教えていただきたいんですけれども。県の文化財になっているんだっけ。
150
◯委員長(
石井茂隆君) 文化財課長。
151 ◯文化財課長 県の文化財の指定にはなっておりますけれども、活動としては、公園緑地部さんを筆頭に、オオガハスの発表ということでやられているものでございます。
ただ、我々の四つのアイデンティティーの一つでございますので、いろいろな面で、連携しながら進めたいと思います。
152
◯委員長(
石井茂隆君) 川村委員。
153 ◯委員(川村博章君) 最後、通信所について。検見川無線送信所の跡地について、なかなか文化財の件が進んでいないという声が、大分地元のほうからも湧いてきているんですけれども、何かしらお進みがあれば教えていただければと思います。
154
◯委員長(
石井茂隆君) いかがですか。文化財課長。
155 ◯文化財課長 一応、区画整理事業内の土地であるということもございまして、都市局とも連携しなければいけないんですけれども、文化財といたしましては、貴重な文化財の一つと認識しておりますので、平成28年度には、現存を、保存していくということで、屋根防水はやらせていただいたんですけれども、今後は、外壁のほうも大分傷んでおりますので、建築部と相談しながら、現状の維持に努めてまいりたいと思っております。
156
◯委員長(
石井茂隆君) 川村委員。
157 ◯委員(川村博章君) ありがとうございます。
特に、文化財の中で申し上げたいのは、先ほど加曽利のときに言いましたけれども、やっぱり千葉市の財産という形で、いろいろな部局との絡みというのは、私は、すごく出てくると思っています。
それと、外からの目というのは、すごく考えていただいたほうがいいのかなと思っていて、ここのところ、最近注目しているのは、チバニアンという、今、それこそ市原市のほうでありますけれども、あれもチバニアンという名称だから、ある意味では、皆さんからの共通の理解を得てきているのかなという感じがしないでもないですね。あれがイチハラニアンだったらどうなんだろうか。タブチニアンだったらどうなるんだろうかと。やはり、多くの人をひきつける、そういうようなところの形をとってきているところに、一つの、私は成功の鍵があったのかなと、個人的には思います。
やはり、文化財というのは、保存していくのも、これは一番重要なことですけれども、やはりその価値を多くの方に知っていただくというところも重要だと思いますので、その辺も少し御検討いただければということだけ申し上げます。
以上です。
158
◯委員長(
石井茂隆君) ほかに御質問、御発言がなければ、所管事務調査を終了したいと思います。
教育委員会の皆さんには、いろいろな面で、きょう、質問なりがあったわけですけれども、また、要望等あったわけですけれども、よくきょうの話を聞きながら、今後とも進めていただければと思います。
それでは、以上をもちまして、
教育未来委員会を終了いたします。お疲れさまでした。
午後3時2分散会
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