千葉市議会 2017-10-06
平成29年環境経済委員会 本文 開催日: 2017-10-06
政府目標といたしましては、2020年に4,000万人、2030年に6,000万人という目標がございます。ちなみに、今年度は、1月から8月の合計で約1,900万人となっております。
続きまして、
インバウンドの
市場規模、
経済効果ですけれども、こちらは言いかえますと、何で
インバウンドに取り組んでいくのかという説明になるんですけれども、これから日本が
人口減少社会に入っていくに当たり、その中でどうやって
経済規模を維持していくかというのが大きな課題になっておりまして、この
年間消費額で見ますと、こちら、一番右のほうなんですけれども、日本人が1人、人口が減った分の消費を補うためには、
外国人旅行者8人分という計算になっておりまして、
インバウンドに取り組んで、
外国人の方に来てもらって、消費していただくというのは、非常に経済的に見てもやらなければいけない
取り組みでございます。
政府のほうも、この
インバウンドの目的というのが、消費してもらうということでございまして、上から2番目、
政府目標を五つ並べておりますけれども、具体的に
旅行者の数だけの目標ではなくて、
消費額も掲げて、
経済効果、経済的な目的というのも明確にしておりまして、2020年には8兆円を目指すという目標がございます。
次に、
観光予算につきましても、そういう国の意向が反映されておりまして、平成28年度の
予算額は256億円で、過去最大となっております。内容的には、やはり
プロモーションと
環境整備という大きな
取り組みに分かれております。
続きまして、そのような国の状況がある中で、
千葉市の状況はどうなのかということですけれども、実際、もう
千葉市内にもかなり多くの
外国人の方が宿泊していただいているという状況でございまして、平成28年度の
千葉市内外国人宿泊者数は55万人泊ということで、
市内宿泊者の4人に1人が
外国人という状況になっております。この数、55万人泊というのは、昨年度の四国4県合計が65万人泊、東北7県合計が72万人泊ということでございますので、かなり大きい数字と言えると思います。
では、どこから来ているのかということでございますけれども、これは
千葉県の数字しかないんですけれども、
日本全国と比較しまして、
千葉県全体では中国の方が多く、韓国の方が少ないという特徴がございます。
千葉県といたしましては、東南アジアへの
プロモーションに力を入れている状況でございます。
来た方がどのぐらい
千葉県、そして
千葉市で宿泊しているかという数字ですけれども、日本全体の10.07泊に比べまして、
千葉県で1.18、
千葉市で1.30泊ということでございまして、長期滞在して周遊ということをまだしていない状況になっております。
こちらは、
訪日外国人の
消費単価の推移でございます。日本全体、東京、
千葉県ということになっております。全体的な傾向といたしまして、中国人の
爆買いの
鎮静化により、1人当たりの
消費単価というのは
減少傾向にあります。よって、こういう傾向ですけれども、市内で消費してもらう
取り組みが必要でございます。
続きまして、そういう状況の中で、
千葉市ではどういう具体的な
取り組みをしているかということですけれども、これから2020年に向けて、
東京オリンピック・
パラリンピックの開催を契機に、
インバウンド施策を着実に推進していく必要があるものと考えております。
インバウンド戦略の基本的な考え方ですけれども、こちらは意外と単純といいますか、戦略としてはシンプルに考えておりまして、どのように単価を上げていくかということで、そのためには
環境整備が必要、
多言語化対応等の
環境整備だと考えております。
また、より多くの人に来ていただくための
プロモーション、戦略としては、来ている人にはお金を使ってもらい、来ていない人に来てもらうということでございます。それにプラスし、その先に
外国人滞在拠点以外で何を売るかを決める
マーケティングを行い、この
環境整備、
プロモーション、
マーケティングによる3本の柱で今後事業を進めていきますし、現在も、そういう3本の柱で事業展開しているところでございます。
まず、
マーケティングのところですけれども、大きく
外国人全体についての
取り組み、それ
プラス市場規模が非常に大きく、まだ他都市が
取り組み切れていない、アジア、
ムスリムを対象にした
取り組みを特に力を入れてやりたいと思っております。こちらにつきましては、先ほど申し上げましたとおり、他都市がまだ取り組んでいないという状況でございまして、食事、それと
お祈り、祈祷の部分について、整備を進めていけば、十分他都市と勝負していける分野であると考えておりまして、こちらについて重点的に取り組んでおります。
続きまして、こちらは、
外国人の方が
環境整備として何を望んでいるかという調査ですけれども、やはり左の一番上と2番目にありますとおり、
外国人の
ニーズというのは、食と
買い物ということでございまして、やはり飲食、
買い物の多
言語化が
受け入れ環境整備として最優先して取り組むべき項目といいますか、課題であると考えております。
そういう認識のもと、
千葉市では、平成27年度から
千葉おもてなしSHOPガイドという
取り組みを行っておりまして、こちらは
インターネット環境での多
言語対応ということでございます。これは、イメージ的には
インターネットの
飲食店情報提供サービスでございます、ぐるな
びの外国版のイメージということでございます。この事業によりまして、
外国人の市内での消費を促すとともに、
市内事業者の
インバウンド支援という両方の側面を解決する
取り組みでございます。
続きまして、こちらは
ムスリム対応の部分ですけれども、これは
ムスリムの
宿泊者数と
市内消費の増加を目指しまして、
ムスリムの
おもてなしに取り組んでいるものでございます。
こちらは、
ムスリム対応の2番目でございまして、こちらにつきましては、平成25年から
千葉市
海外インバウンドツーリズム推進協議会というのを立ち上げておりまして、これまでに20回弱の
ミーティング等を行っており、こちらにつきましては、
飲食店、
旅行会社、
あと理容室の方まで、いろいろな方が参加して、
千葉市全体でどうやって
受け入れ環境を整えていくのかということをみんなで話し合っております。
続きまして、こちらも
環境整備、
おもてなしの部分ですけれども、こちらは、大きい目標として、
オリンピック・
パラリンピックがあるんですけれども、
観光ボランティアガイドを育成していくという
取り組みでございまして、主催は
千葉市
観光協会となっております。左下に書いてありますとおり、平成31年度までに100名の
観光ボランティアを養成していきたいと。こちらにつきましては、
国際交流協会に登録してあります1)の下に書いてあります
通訳ボランティアの方に
観光ボランティアガイドをお願いしたいということでございまして、前提といたしましては、
英語等がしゃべれる方を対象に
ボランティアを育成していく
取り組みでございます。
そのほか、こちらは、外国に出て行って、直接
千葉を売り込む、
展示会、
商談会等に出て行って、
千葉市をPRする
取り組みも行っております。
次は、こちらも
プロモーションの関係ですけれども、外国の方に
千葉市を簡単に紹介する動画の制作も行っております。こちらは、レッドブル・エアレースに合わせてつくったものでございます。
そのほかの
プロモーションの
取り組みといたしましては、やはり今SNSの利用が非常に伸びておりまして、
フェイスブックの
開設等、新たな
情報発信の方法につきましても、拡充しております。
こちらも
プロモーションでございまして、今、旅行の楽しみというのが、モノからコトへシフトしているという状況の中にありまして、
外国人向けの
体験プランをつくり、販売していく予定で、具体的には、3
プランを11月ぐらいから販売したいと考えております。
こちらは、
マーケティング調査の部分ですけれども、今まで具体的な調査というのが不十分だったところもありまして、こちらにつきましては、官公庁がやっている形を参考に、年4回ほど、幕張や
千葉駅周辺の
ホテル等で、実際に
外国人の方にアンケートすることによって、
宿泊動向の
調査等を行う予定でございます。
また、こちらは
おもてなしICT協議会と申しまして、
総務省の
実証実験事業に取り組んでおります。こちらは、
ICT技術を活用した
情報発信等の
効果検証を目的として実施しております。場所といたしましては、美術館、
郷土博物館、
観光情報センター、イオンさんなどにデジタルサイネージなどを設置して、
受け入れ環境整備として検証しているところでございます。
そのほか、さまざまなアニメ、3番目の、
ホテルの方との連携、
商工会議所との
連携等により、
インバウンドを進めるための連携をしながら、各
取り組みを進めている状況でございます。
最後になりますけれども、2020年
東京オリンピック・
パラリンピックに向けまして、今まで取り組んでおります
環境整備、ソフト、ハードを含めた
環境整備、
プロモーション等について、より一層推進してまいりたいと考えております。
インバウンドについての説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
6
◯委員長(
麻生紀雄君) それでは、これより御
質疑等がございましたら、お願いいたします。
一問一答の場合は、答弁を含めておおむね30分以内でお願いしたいと思います。
御
質疑等ある方、いらっしゃいますか。
松井委員。
7
◯委員(
松井佳代子君) 一問一答でお願いいたします。
今、現状について御説明をいただきまして、概要は大分わかりましたので、何点か質問させていただきます。
まず、大きいところで、
外国人観光客が伸びているというところで、その後、資料のほうの2番の
千葉市の現状というところに入っていきますけれども、
千葉市でも
外国人宿泊者数が伸びているということですが、この宿泊した
人たちが、一体どこに行って、どういうことをして、また、その中で、どういうところでお金を使っているのかとか、そういったことの調査はされていますでしょうか。
8
◯委員長(
麻生紀雄君)
経済部長。
9
◯経済部長 そちらの調査については、やれていない状況でございまして、先ほど申し上げましたとおり、来年度以降、そういう調査を実施していきたいと思っておりますし、今庁内で、
統計室が中心になって取り組んでいるんですけれども、プロジェクトの形で、会計的な手法から市の施策の裏づけをしていくというような趣旨の
取り組みの中で、今年度のテーマとして、
宿泊動向の分析をしているというのがございまして、その中でも、
委員おっしゃったような部分について検証していく予定になっております。
10
◯委員長(
麻生紀雄君)
松井委員。
11
◯委員(
松井佳代子君) では、これからということで、その結果をもとにして、また新たな、何か戦略を立てていくという認識でよろしいでしょうか。
12
◯委員長(
麻生紀雄君)
経済部長。
13
◯経済部長 はい、そうでございます。
14
◯委員長(
麻生紀雄君)
松井委員。
15
◯委員(
松井佳代子君) わかりました。
印象を述べさせていただくと、割と
海浜幕張は
外国人宿泊客が非常に多いなと思うんですけれども、
皆さんディズニーランドの袋を持っているんですね。やっぱり、
ディズニーランドの近くの
ホテルというのも結構いっぱいで、ちょっとあぶれちゃった方たちが電車に乗って
海浜幕張あたりの
ホテルに泊まられるのかなという印象がありますので、そうするとなかなか
千葉市のほうにお金が落ちていくという感じでは今ないような気がするので、その
あたりもちょっと調べていただけますとありがたいと思います。
それから、次にいきまして、本市の
インバウンド戦略というところで、今回
ムスリムのところに焦点を当てられたということなんですけれども、
マレーシアとか
インドネシアというのが、私も余り詳しくはないんですが、国内の中で、
ムスリムの人がどのぐらいの割合がいるような地域なのか教えてください。
16
◯委員長(
麻生紀雄君)
観光プロモーション課長。
17
◯観光プロモーション課長 国内というのは、
マレーシア及び
インドネシアそれぞれですよね。大体、
マレーシアについては、正確には言えないんですけれども、人口の約6割前後が
ムスリムと言われていまして、
インドネシアにおいては、人口の9割以上、多分9割5分ぐらいだと思いますが、そのくらいが
ムスリムだということです。ちなみに、
インドネシアに関しては、世界で最大の、
ムスリム人口が多い国でございます。
18
◯委員長(
麻生紀雄君)
松井委員。
19
◯委員(
松井佳代子君) わかりました。
そうすると、
インドネシアに関しては、9割ほどが
ムスリムということなので、ターゲットとしては
インドネシアの
人たちに対してということなんですが、この
ムスリムの
人たち、食事とか
お祈りとか、そういったところがあったんですが、一度
ムスリムですよという方と、
ムスリムじゃないですよという方が一緒のツアーにいたことがありまして、それで、ありゃ、どうしましょうというところがあったんですけれども、そういうような、何ていうんですかね、そうではない人も、そういう人もというようなパターンの場合はどういうふうに対応されるという御予定でしょうか。
20
◯委員長(
麻生紀雄君)
観光プロモーション課長。
21
◯観光プロモーション課長 本当に、その辺はよくある
ケースだとは思っております。
今の
トレンドでいいますと、例えば
食べ物でいうと、
ハラールか、
ハラールじゃないか、
ハラールだったならば、
ハラールのマークというようなことなんですけれども、なかなかそう一概には言えない
ケースがあって、ではどうしようかというと、中身に何が入っているのか、例えばノンポークか、ノンアルコールか、とにかくそういった情報を開示して、あとは御
本人たちに、それぞれで選んでいただこうと、今、日本の
ムスリムの
受け入れでは、そういう
トレンドになっていまして、
千葉市も今そういった動きをどんどんしていこうというふうにやっています。個人に選んでいただくという感じです。
22
◯委員長(
麻生紀雄君)
松井委員。
23
◯委員(
松井佳代子君) そうしますと、今、市のほうがいろいろな
取り組みをされている中で、そこに入っていただいたりとか、協力してくださるところでは、とにかく情報を開示して、今ここに入っているものは何かというようなメニューを設けるという、そんな認識でよろしいですかね。
24
◯委員長(
麻生紀雄君)
観光プロモーション課長。
25
◯観光プロモーション課長 はい、そうです。
26
◯委員長(
麻生紀雄君)
松井委員。
27
◯委員(
松井佳代子君) わかりました。
食べ物は
外国人の
ニーズの中でも非常に高いので、そういった意味では、お店がそういう対応をしてくださるといいと思います。
実際に、
おもてなしの、どういうお店があるかとか、こういう
SHOPガイドなんですけれども、こちらのほうに登録されているお店というのが、今、この何枚目ですかね、資料のほうの3の3の2というところに、「
ムスリムおもてなしマップin千葉市」ということで、飲食が21件、お土産が4件、
買い物が5件、
宿泊施設が4件、
美容室が12件というような形なんですが、私の印象ですと、やっぱり
千葉市域全体で見ると少ないなというところがあるんですが、この辺は何か開拓をしたりということはされているんでしょうか。
28
◯委員長(
麻生紀雄君)
観光プロモーション課長。
29
◯観光プロモーション課長 開拓はしております。
二つやり方があって、一つは、
事業者さんに向けて、そういう
ムスリムに非常に詳しい
コンサルの方などを講師としてお招きして、いわゆる
勉強会などをやっております。これが1点目。
もう一点目は、個別に、結構泥臭く、あちこち回ったりとか、それから
インバウンド推進会議というのが先ほども出ましたが、そちらのほうから情報を吸い上げて、じゃあ今度ちょっとそういう気があったみたいなのでということで、御案内に実際に出向いていったりとか、そういう割と足で稼ぐような、個別なことをやっております。その二つですね。
以上です。
30
◯委員長(
麻生紀雄君)
松井委員。
31
◯委員(
松井佳代子君) わかりました。
やっぱり市が広いので、
海浜幕張あたりで見ても、
千葉市の中心部のレストランが出てきちゃったりすると、ああ、ちょっと行けないかなという感じもあるので、ぜひふやす
取り組みをよろしくお願いいたします。
次に、
観光ボランティアのほうのガイド養成ということで、今、
ボランティアさんを養成されているということなんですが、先ほども出てきましたけれども、今
千葉市で一番多いのは中国の方ということなんですが、この
観光ボランティアガイドさんというのは、何語でやられるのかとか、そういうことはどうでしょうか。
32
◯委員長(
麻生紀雄君)
観光プロモーション課長。
33
◯観光プロモーション課長 まず、英語からスタートします。
34
◯委員長(
麻生紀雄君)
松井委員。
35
◯委員(
松井佳代子君)
インドネシアとか
マレーシアの方というのは、英語でも対応が可能という意味でよろしいですか。
36
◯委員長(
麻生紀雄君)
観光プロモーション課長。
37
◯観光プロモーション課長 マレーシアについては、英語がかなりいける感じです。
インドネシアについては、結構微妙なところで、
インドネシア語で聞いたほうがうれしいって感じで、実際には英語ができない方も結構現場にはいっぱいいるような印象を持っています。
以上です。
38
◯委員長(
麻生紀雄君)
松井委員。
39
◯委員(
松井佳代子君) そうしますと、確かに母国語で話してくださったほうが非常にうれしいというのはあるんですけれども、今の
インドネシア語も含めて、中国語とか、たくさんいらっしゃるところの言語をできる方、または、それを母語としている方というのは、
千葉市や、
国際交流協会などでピックアップされているのかどうか、教えてください。
40
◯委員長(
麻生紀雄君)
観光プロモーション課長。
41
◯観光プロモーション課長 観光
プロモーション課として、ピックアップは今のところはしていないです。
一方で、どのくらいの人数がいらっしゃるかというのは当然把握しておりまして、まず我々がやるべきところは、まず英語からスタートしようという形で、ヒューマン、トゥ、ヒューマンのコミュニケーションにおいて、つまり通訳ということなんですけれども、そこは英語ということで。
一方で、
情報発信、例えばウエブ上とか、今皆様のお手元にもお配りしている、この
おもてなしSHOPガイドの中身などは、14の言葉で情報を翻訳して発信できるようにということで進めています。
以上です。
42
◯委員長(
麻生紀雄君)
松井委員。
43
◯委員(
松井佳代子君) 現状はわかりました。まずは、養成は英語からということで、ただし
情報発信は各国語ということで、了解いたしました。
それでは、3の4の
プロモーションの動画を今つくっていらっしゃるということで、こちらはどういう形で、どなたかに委託してつくっていらっしゃるのか、どういう形でつくっていらっしゃるのか、お願いします。
44
◯委員長(
麻生紀雄君)
観光プロモーション課長。
45
◯観光プロモーション課長 レッドブル・エアレースのときに、レッドブル・エアレース自体が観光
プロモーションのいいきっかけになるだろうということでつくったビデオなんです。こちらのほうは、いわゆるプロポーザルという形でつくっていただいたというような感じでございます。レッドブル・エアレースのときだけで終わってはもったいないので、中身がちゃんと
千葉市の観光の要素がいろんなところで入るようにという形でつくっておりまして、今も、例えば商談会などのときに積極的に利用して、
プロモーションしている状況です。
46
◯委員長(
麻生紀雄君)
松井委員。
47
◯委員(
松井佳代子君) 今回、プロポーザルでつくられたということなんですけれども、ほかに何者か提案があって、この形にされたのか、それはどうでしょうか。
48
◯委員長(
麻生紀雄君)
観光プロモーション課長。
49
◯観光プロモーション課長 済みません、少し前のことですので、今資料がないので。
50
◯委員長(
麻生紀雄君)
松井委員。
51
◯委員(
松井佳代子君) では、後日、その状況は何か資料でお願いいたします。
いろいろな観点があると思うんですけれども、このPR動画というのが、どちらかというと、私も見せていただいたんですけれども、
千葉市で行ってほしいところ、訪れてほしいところという感じでつくられているような印象があるんですね。どちらかというと、非常に、この一面だけちょっと出ていますけれども、画像が、お姫様風の人とお殿様風の人がちょっとおどけた感じで、いろいろなところに行くという感じだったんですけれども、どちらかというと、やっぱり伝統的な日本とか、やっぱりそういうのがいいという方もいるのかなと、ちょっと私は違和感があったんですけれども、行かせたいところではなくて、行きたいなという、何となく
旅行者のほうの視点というのはどうだったのかなという印象を個人的には持ちましたので、その
あたりのところをもう少し、何か、何種類かつくっていただいてもいいと思うんですけれども、ちょっと検討していただければよかったかなと個人的には思いました。
では、次に行きます。
今回、いろいろな
体験プランとか、そういったものをつくられるということなんですけれども、今後の展開として、いろいろなことを仕掛けていかれるような感じがあるんですが、特に重要なというか、特に重点を置かれるところはどの
あたりかということを教えてください。
52
◯委員長(
麻生紀雄君)
観光プロモーション課長。
53
◯観光プロモーション課長 基本的な戦略として、整備というところと、あとは
プロモーションと、あとは
マーケティングと三つあるんですけれども、我々としては、整備と、それから
プロモーションというのは、割と少しずつやってきたかなというのはあるんですが、
マーケティングの部分が、先ほど
委員のほうからも御指摘があったとおりの部分もありまして、もっとやれるなと思っていて、例えば
ホテルに泊まる人が、泊まる前、それから泊まった後にどういった動きをするんだろうかということによって、それこそ
プロモーションのビデオの中で、何をどういうふうにうたうと、より刺さるのかということが、もっともっとできると思っております。まず、一つは、そちらの
プロモーションの前提となる
マーケティングをしっかりやっていこうというのが1点目でございます。
もう一つございまして、こちらは、選ばれる理由というものをもっとしっかりブラッシュアップしていこうというところがございます。これは、実際にお隣、その先の町で遊ばれる方が宿泊をしているというようなことも当然ございますので、それもいいんだけれども、
千葉市においてはこういうものがあるので、それで
千葉市に行こうと、目的地として、もっとクローズアップができたらいいなと考えていまして、例えば、先ほど申し上げたビデオがフライングモノレールというタイトルですけれども、やはりモノレールなどが、今我々の調査によっては、非常に高い興味、関心を示しているんですね。ですので、ああいうモノレールを使って、
千葉市を回るみたいな、そういうような見せ方を今しています。そこをさらに、モノレールでそのまま行くのか、それともほかにももっといろいろなものができるのか、そういったところをきちっと見きわめていって、刺さるものをつくっていこうと思っております。
以上です。
54
◯委員長(
麻生紀雄君)
松井委員。
55
◯委員(
松井佳代子君) では、最後に意見だけ述べさせていただきます。
一番最後の3の6の1に、
おもてなしICT協議会ということで、こういう
情報発信型サイネージが登場しているんですけれども、私もイオンモール幕張のところでちょっとさわってみたんですが、やっぱりちょっと情報が少ない、まだまだ情報が、コンテンツが少ないなということと、あと、結構やっぱりWi-Fiを使って自分の手元で調べている方がいて、それでちょっとレストランに入ったんですけれども、そのレストランの店員さんに、多分
外国人の家族がWi-Fiはないのかって、一生懸命尋ねているんですね。ここにはないよって言っているんですけれども、そういうところでやっぱり手元で調べるという環境のほうが、もしかしたらこういう大きいサイネージを使うよりも手軽なのかなという印象を持っています。
やっぱり、Wi-Fiを使われる方は、非常にふえていますし、そういった意味ではインフラ整備というところも、できれば力を入れていただきたいなと思います。
以上で、終わります。
56
◯委員長(
麻生紀雄君) ほかはどうでしょうか。質問はよろしいですか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
57
◯委員長(
麻生紀雄君) では、私のほうから、御説明を追加でしていただきたいのが、これ、一番最後のページの4のところでも、今、
松井委員のほうからもありましたけれども、ハード面、三角というのが随分並んでいるんですが、他市でどういったことをされているかというところを、もし情報を今お持ちであれば、他市の情報とかでも開示いただければと思いますけれども、どうでしょうか。
あるいは、ビッグサイト等、そういったものの
取り組みで構わないですよ。
経済農政局長。
58
◯経済農政局長 とりあえず、他市の自治体でやっている、いわゆるフリーWi-Fi、シティWi-Fiというところなんですけれども、かなり大規模にやっておりますのが、福岡市でございます。こちらは、「FukuokaCityWi-Fi」というのをつくっておりまして、ただ、これは全て行政で費用を負担しているのではなくて、市内の店舗ですとか、会社、そういったところと協力をお願いして、それをつなげていって、一つのSSIDでつなげられるというような仕組みをつくっております。
それからあとは、京都市、それから金沢市、主にやはり観光が強いところが多うございます。
それとあとは、近くでは東京の銀座ですけれども、銀座もフリーWi-Fiをやっておりまして、これは地元の方々が一定の費用負担をしてという形になっております。
以前は、これほどWi-Fiが普及していない時期というのは、行政がアクセスポイントをつくって、行政整備というのがあったんですけれども、さすがに市内全域を市の負担だけでポイントをつくるというのは、相当費用負担がかかります。したがいまして、やはり民間とうまく組み合わせをして、そういったところを一つのSSIDにつなげていくというのが非常に肝心かなと思っております。
今、
千葉市で、幕張新都心でそういった
取り組みをしております。ただ、やはり幕張新都心でも、例えば幕張メッセさんだと、メッセさん独自のものをつくってしまったりとか
ホテルは
ホテルの中だけで使えるとか、そういったところがありますので、これをどうやってつなげていくかというのは、今後の課題ですし、やっていかなければいけないことかなと思っております。
幕張メッセに関しましては、以前は東京ビッグサイトよりちょっと劣っていたんですけれども、やはり、利用者から相当な要望がありまして、幕張メッセの中では、現在Wi-Fiが使える環境になっておるということでございまして、うちのほうでやっております幕張新都心のWi-Fiとも相互につなげられるような形にはなっておるところでございます。
以上でございます。
59
◯委員長(
麻生紀雄君)
観光プロモーション課長。
60
◯観光プロモーション課長 補足させていただきます。
東京のビッグサイトのほう、事前に調べておりましたけれども、案内の標示などが4カ国語対応ということで、日本語、英語、中国語、韓国語ということです。あと、施設案内のパンフレットも4カ国語対応、あと、ホームページなども、この4カ国語、日本語、英語、中国語、韓国語と、ここにもう絞ってやっていらっしゃるみたいです。
あとは、デジタルサイネージなどを結構活用されているのと、当市と一緒なんですけれども、割と
ハラールなどにも注力をしているというような話を伺っております。これは、ビッグサイトのお話でございます。
ほかにも、一部まだ未定ではあるんですけれども、横浜などは、
飲食店向け多言語メニューの作成サイトなど、もしくはアプリなど、対応のマニュアルなども含めまして、
外国人受け入れのインフラ整備を急いでいるというような話を伺っております。
以上です。
61
◯委員長(
麻生紀雄君) あと、済みません、手元に配られているこの光ID等の説明等はどうなっているんですか。
観光プロモーション課長。
62
◯観光プロモーション課長 今、お手元に行っているのは、光ID技術とはということで、デジタルサイネージの御紹介がされております。
これは、東京ビッグサイトのほうなんですけれども、デジタルサイネージ、次のページで、そうですね、こちら絵を見ていただくとおわかりだと思いますが、このように、主なところに、デジタルサイネージが置かれておりまして、もうちょっと下のほうに行っていただくと、手元でこちらをスマホのほうに入れ込むと、館内の情報などが、それこそ手元に置かれて、見られるということで、ビッグサイトも大変大きな場所ですので、そういったところがそれぞれの言葉、先ほど申し上げた言語で、手のひらの上でいろいろ見ることができるというような状況でございます。
こちらが、デジタルサイネージということで、スマホとサイネージをつないでみませんかということで、それが英語で出ておりまして、この図のとおり、端末を向けて、そして、情報を取り込んで、歩きながら見られるというような形でございます。
63
◯委員長(
麻生紀雄君) 済みません。もう少し勉強してほしいんですけれども、これは、この紹介は、光IDを使って情報を収集するという仕組みであって、先ほどのQRコードにかわるものを光IDでこのサイトを呼び込むという技術なんですよ。サイネージじゃなくて、あそこにかざすと、携帯のほうが読み取って、そのサイトが見られるという技術なので、もう少し勉強してください。今、おっしゃっているのは、デジタルサイネージだけの説明で、光ID技術というのはそういうものではございませんので、ちょっと残念ですね。
これ、誰も、この辺わからないんですか、局の方で。ちなみに、これはもう2年前に、私が一般質問でやっている技術でございましてね。ちょっと、今みたいな説明をされちゃうと、とても残念なんですけれども、要は、
インバウンドで来た方たちが、QRコードの近くに行かなきゃ認証できないんですよ。遠くからでも情報をとるために、光IDという技術を使って、手元の情報をとるという技術ですから。ちょっと残念ですね。
ほか、御質問ある方はいらっしゃいますか。よろしいですか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
64
◯委員長(
麻生紀雄君) では、御発言がなければ、
所管事務調査は終了したいと思います。
なお、今ビッグサイトの紹介等あったと思いますけれども、こういった紙だけですと、なかなかやっぱり理解できにくい部分もございますので、近隣で何かこういった技術、先端の技術が見られる場所があればと思っておりまして、1月ごろに、
インバウンド施策に関する先進な事例や近隣での
取り組みについての現地視察を実施したいと考えておりますので、詳細は追って御連絡いたしますが、後日に日程調整等につきましてお願いすることとなりますので、御承知おきいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それでは、説明員の入れかえをお願いしたいと思います。御苦労さまでした。
ごめんなさい。先ほどの
松井委員の質問の回答は、皆さん必要ですか、
松井委員だけでよろしいですか、何者コンペに来たかというのは。よろしいですか。では、吉田
委員、盛田
委員、
松井委員と佐々木
委員にお願いしたいと思います。
ありがとうございました。
[
経済農政局職員入れかえ]
行政報告
65
◯委員長(
麻生紀雄君) では、最後に
競輪事業について、報告がございますので、お聞き取り願いたいと思います。
経済農政局長。
66
◯経済農政局長 引き続きまして、よろしくお願いいたします。
競輪事業につきましては、8月の現地視察で
委員の皆様方に
千葉競輪場にお越しいただきましたほか、第3回定例会では、代表質疑、一般質問でもお尋ねをいただいたところでございますが、現時点での状況につきまして、改めて所管の
経済部より御説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
67
◯委員長(
麻生紀雄君)
経済部長。
68
◯経済部長 よろしくお願いします。
座って説明させていただきます。
お手元の資料に基づきまして、御説明いたします。
タイトルは、
千葉競輪の今後についてという紙でございます。
1番、今後の
競輪事業の方向性ですけれども、こちらは、先ほど局長が申し上げましたとおり、先日の第3回定例会の代表
質疑等で答弁させていただいたとおり、
競輪事業を継続する方向といたしました。
具体的に、2の今後の
取り組みなんですけれども、施設整備運営、事業運営に関することで大きく4点ございまして、まず、1)の
事業者選定につきましては、
事業者との役割分担、市との役割分担等を含む事業全体のモデルを策定の上、これを
事業者に提示しまして、再度、
事業者からの提案を審査しまして、協定を締結したいと考えております。
2)の現施設の除去についてですけれども、こちらの除去の仕方につきましては、
事業者に除去してもらいまして、市としては負担金支出により対応したいと思っております。工期につきましては、2期に分けます。1期目につきましては、メーンスタンド以外、こちらは今実際に500メートルのバンクがある部分でございます。このメーンスタンドにつきましては、250のバンクができるまで、場外発売をする必要がございますので、メーンスタンドはそのために残しておきまして、新施設ができた後壊すという2期に分けます。そのため、この費用につきましては、第4回定例会におきまして、負担金支出に係る債務負担行為について、補正予算を提出させていただく予定となっております。
続きまして、この整備に当たっての現状の競輪場敷地の、国有地の取り扱いですけれども、現在、
千葉財務事務所と有償取得につきまして協議を進めているところでございます。こちらにつきましても、第4回定例におきまして、補正予算を上げさせていただきたいと考えております。
最後、4)ですけれども、250競輪開始までの競輪の実施なんですけれども、施行権を
千葉市が持ち続けるためには、年度に最低1回は競輪を開催しなければいけないということもございまして、こちらの開催数等につきましては、関係団体と協議しまして、回数を決めた上で、南関東地区7競輪場ございますけれども、
千葉市以外の6競輪場ですけれども、そのうち近隣の競輪場をお借りして開催したいと考えております。こちらにつきましても、今の条例ですと、
千葉競輪場でやるという記載になっておりますので、他場でもできる内容にする必要がございますので、条例の改正案の提出を予定しております。よろしくお願いします。
続きまして、今度新しくできる250競輪実施に向けての現在の業界の調整状況なんですけれども、1)から3)でございまして、大きく競技のルール、レース体系、選手の資格等については、JKA、業界を統括している団体ですけれども、こちらを中心として業界全体と調整しているところでございます。
また、開催日数、日程等につきましては、実際走っていただく選手会、それと施行者の団体でございます、全国競輪施行者協議会と調整をしており、今後も継続してまいります。
また、告示の改正、今、競輪場は300から500という決まりになっておりまして、250という新たなジャンルも加えていただく必要がございますので、この改正につきまして、経済産業省と協議しているところでございます。
また、この(3)その他なんですけれども、来週10月14日に、現状では国内唯一の250メートルバンクを有している施設なんですけれども、伊豆ベロドロームで公開イベントが予定されております。業界全体としても、このイベントをやるということは、250に向けた
取り組みが進んでいるあかしであると考えております。
続きまして、3番なんですけれども、この250競輪についての
取り組みによる効果と書かせていただいております。言いかえますと、
千葉市がこの250に取り組むことにした理由という意味もあり、このように書かせていただいております。大きく四つでございまして、今度の250競輪というのは、国際規格を有しまして、しかも屋内施設となりますので、競輪にとどまらず、ほかのスポーツとか、イベントとか、市民利用等もふえます。このようなことから、多様な機能を提供できまして、提案
事業者といいますか、民間
事業者によりまして、競輪を核としたビジネスとして、施設事業の運営が、そういうことを行うことで、このビジネスモデルが回るということでございます。
また、その中の中心となると思いますけれども、
競輪事業で見た場合も、
千葉市の懸案でございました老朽化した施設のリニューアルについて、民間
事業者の負担により解決できますし、将来的に現状と同等の収益を確保できる見通しが立ったところでございます。
また、実際に、競技といたしまして、世界のトップクラスの選手と日本選手の非常に真剣な勝負が展開されますし、そういうことによって、公営競技としてはもちろんなんですけれども、見るスポーツとして十分な魅力がございまして、自転車競技全体に対する注目度や競技力の向上にもつながることが大きく期待できます。
それに加えて、さらに地元の高校等の自転車競技部等への走路の開放、また選手育成や市民スポーツの場としての機能も有することができます。
また、本市、自転車を活用したまちづくりを進めておりますけれども、その拠点的な機能も担えますし、地震等の大規模災害等の防災拠点としても機能するという点がございます。
このようなことが250競輪についてのメリットとして上げられます。
済みません、以上でございます。
69
◯委員長(
麻生紀雄君)
経済農政局長。
70
◯経済農政局長 250の効果の内、私どもの局ではなく、市民局の話になるんですけれども、御承知のとおり、
千葉公園体育館、非常に老朽化しております。今回、この250競輪という新しいタイプの競輪場をつくり、競技場が小さくなることによりまして、現競輪場の上に、
千葉公園体育館、こちらをつくるということで、今のところ取り壊しをして再度つくるよりも時間的にも早くできるということ、そういったところのメリットもございます。
以上でございます。
71
◯委員長(
麻生紀雄君) ただいまの報告について、御
質疑等がございましたら、簡潔にお願いしたいと思いますけれども。吉田
委員。
72
◯委員(吉田直義君) それじゃ、済みません。一問一答でお願いします。
先ほど、今後の
取り組みのところで、2)のところに現状施設の除却ってあるんですけれども、取り壊ししていくということなので、これは仕方ない費用負担なのかなと思う部分もあるんですけれども、現状で構わないので、1期、2期、それぞれどれぐらいの負担が発生すると見込んでいるか、もしわかれば示していただければと思います。
73
◯委員長(
麻生紀雄君)
経済部長。
74
◯経済部長 1期、2期合わせまして、約10億円から15億円という試算になっております。
75
◯委員長(
麻生紀雄君) 吉田
委員。
76
◯委員(吉田直義君) 合計ということなので、これは後ほどで、資料で全然構わないんですけれども、もし、1期、2期、それぞれ幾らかかるかというのを、内訳がわかれば示していただければ、資料で構わないのでいただければと。
77
◯委員長(
麻生紀雄君) ちょっと待ってください。示せるんですか。
経済農政局長。
78
◯経済農政局長 期を分けてという形になると、一括の解体事業で、時期を分けるということだけですので、1期幾ら、2期幾らという勘定ではなく、トータルでというふうに御理解いただければと思います。
79
◯委員長(
麻生紀雄君) 吉田
委員。
80
◯委員(吉田直義君) 失礼しました。そういうことなので、一応10から15億円ということで理解はしました。
次伺いたいんですけれども、3の競技場の敷地の国有地取得ということなんですけれども、これは、代表
質疑等でも伺ったりとかして、金額は出ていたとは思うんですけれども、再度確認をさせていただきたいのですが、20億円から30億円って、今一応こんな範囲があるような話もあったんですけれども、大体これもこの額から変更はないのか、それとも新しい算出をして、新しい金額とか出ているのであれば、もし数字が変わっていればお示ししていただければと思います。
81
◯委員長(
麻生紀雄君)
経済部長。
82
◯経済部長 こちらの額につきましては、やはり国の不動産鑑定額ということになっておりまして、その額については、今のところ変更はございません。
83
◯委員長(
麻生紀雄君)
経済農政局長。
84
◯経済農政局長 特に、私どものほうで参考にしておりますが、北側にありました旧国家公務員宿舎の敷地、これの売却事例があるんですけれども、こちらに関しましては、施設が、土地そのものが真っ平で、非常に整形したいい土地でございますので、それを参考にはしているんですけれども、それ以外は安くなるだろうと思っております。
したがいまして、現状では、今御指摘ありましたおおむね30億円台程度ではあるんですけれども、これから個別に財務事務所との協議に入ってまいりますので、額に関しましては、多少変わる可能性があるということで御理解いただければと思います。
85
◯委員長(
麻生紀雄君) 吉田
委員。
86
◯委員(吉田直義君) 一応額が変わるということなので、そこは理解はするんですけれども、この国有地取得に当たっては、取得した分は競輪場の運営費用で賄っていくような、そんな話も出ていたんですけれども、今後この返済というのがやっていけるのかどうかというのが非常に懸念されるところだと思うんですが、もし今当局で、そういう返済の計画を資料等でつくっているのであれば、それを示していただきたいんですが、どうでしょうか。
87
◯委員長(
麻生紀雄君)
経済農政局長。
88
◯経済農政局長 簡単に口頭で御説明いたします。
現在、土地を借りておりまして、年間に1億2,000万円弱、1億一千数百万円払っております。これは借地料ということでございます。
現在の
競輪事業が、規模は縮小しますけれども、これと同等の額に近いものが、収益補償で出ますと、これを費用に充てて、マックスで30年ぐらいで十分返せるということになっております。
ただ、取得に当たりまして、1点条件がございまして、先ほども申し上げたとおり、
千葉公園体育館も同じ敷地のほうに建てるわけなんですけれども、競輪の特別会計で取得した土地の上に、公園施設である体育館を建てることというのはできませんので、これに関しましては、実質的には
競輪事業特別会計のほうでカバーをしていくんですけれども、支出の方法、当初の形に関しましては、若干工夫が必要でございまして、これは形が決まった段階でまた御説明してまいります。
89
◯委員長(
麻生紀雄君) 吉田
委員。
90
◯委員(吉田直義君) 前回、話してもらったこと、プラスアルファで今お話があったので、そちらは決まり次第、報告をいただければと思います。
これは最後に確認なんですけれども、今250のほうでは普通の競輪ができないという話だったと思うんですが、この国のほうが改正という、多分話だと思うんですけれども、改正の動向というのが、もし今新しい見込みとか、動向がわかっていれば見解を示していただければと思います。
91
◯委員長(
麻生紀雄君)
経済農政局長。
92
◯経済農政局長 国のほう、経済産業省ですが、明言はしておりませんけれども、実態といたしましては、業界あるいは選手会等の協議の動向を見て、それがまとまった段階で告示を変えるという形になっております。したがいまして、今御説明したとおり、ワーキンググループ等で協議が進んでおりますので、これが整った段階で告示のほうは改正される見込みと考えています。
以上でございます。
93
◯委員長(
麻生紀雄君) 吉田
委員。
94
◯委員(吉田直義君) わかりました。以上で大丈夫です。
95
◯委員長(
麻生紀雄君) ほか、ございますか。近藤
委員。
96
◯委員(近藤千鶴子君) それでは、一問一答でお願いします。
競輪場の敷地の国有地の取得については、今局長からも説明があったように、賃料をずっと払ってきたわけですけれども、賃料の総額が大体今まで幾らぐらいになっているのかということをお聞かせ願えますか。
97
◯委員長(
麻生紀雄君)
経済農政局長。
98
◯経済農政局長 少々アバウトな答えになりますが、おおむね40億円程度払ったかと思われます。
99
◯委員長(
麻生紀雄君) 近藤
委員。
100
◯委員(近藤千鶴子君) 40億円のお金を払っていて、また、取得するためには、当然20億円から30億円のお金がかかるわけですよね。何とか、もちろん、私どもも今のところまだ政権与党にいますので、自民党さんも含めて。今まで賃料を払っていたわけですから、取得金額が下がるような、そうした
取り組みを国会の先生方も含めてやっていったほうがいいんじゃないかと思いますけれども、何か作戦はあるんでしょうか。
101
◯委員長(
麻生紀雄君)
経済農政局長。
102
◯経済農政局長 おっしゃるとおりでございまして、実際に宅地にしておくところと全く用途が違います。今まで、昭和24年から競輪をやってきたという経緯もございますので、そういったところを御説明しつつ、財務事務所等と交渉に入ってまいりたいと思っております。
103
◯委員長(
麻生紀雄君) 近藤
委員。
104
◯委員(近藤千鶴子君) できるだけ、少しでも安いお金で、今まで賃料として莫大なお金を払ってきたわけですから、取得に向けて何らかのお手伝いができればと思っておりますので、またお声かけをいただければと思います。
それとあと、3番、裏にあります250競輪のメリットについて、非常に書いていただいたわけですけれども、以前、私、競輪場でもお話をしたかと思いますけれども、メリットだけではなくて、こういうふうな懸念もある、あるいは、課題もあるようなことも、やっぱり列挙していただきませんと、皆さんたちは競輪を廃止にした方向で大きくかじを切ったわけですから、バラ色のメリットだけではなくて、やっぱり若干将来的に現状同等の収益を確保できる見通しとは言っているものの、高齢化がどんどん進むわけですし、いずれもう少しすると、人口減少に入ります。そうなったときに、本当にこれが大丈夫なのかという不安は、やっぱり先輩議員、先輩
委員のほうからもそういった発言があったわけですよね。ですから、やっぱりメリットだけではなくて、所管としてこういったことも若干の課題として思っているというようなことが、やっぱりこういったときには表明していただきたいというか、考えられることを皆さんたちの立場でお伝えしていただければなと思いますが、何か今あればお聞かせ願いたいと思いますし、なければ、次の機会でも結構ですので、お聞かせ願えればと思います。
105
◯委員長(
麻生紀雄君)
経済農政局長。
106
◯経済農政局長 確かに、心配なところ、課題がございます。
委員御指摘のとおり、250競輪は初めての
取り組みでございますので、過去に250が成功したとかという実績がないわけでございます。したがいまして、他の公営ギャンブルの動向ですとか、あるいは、今売り上げが伸びている公営ギャンブル、こういったところを参考にしておるわけでございまして、この辺は本当に250がこれから先伸びていくのかというところは、十分検証していく必要があるかと思います。
購買層に関しましては、これは、確かに懸念するところの材料でございますが、今よりどころにしておりますのが、競艇、ボートレース、これに関しましても、以前は競輪と一緒で落ち込みが激しかったんですけれども、最近、かけ方が割合に単純で、わかりやすいというところで、かける額は少ないんですけれども、来場者の方、売り上げが伸びているところがございます。
それから、販売方法に関しましては、
インターネットというのはこれから主流になってくるかと思います。この成功事例といたしまして、現在地方競馬が
インターネットを導入して、非常に伸びてきております。こうなりますと、これから先、恐らく
インターネットをいじられる高齢の方も出てくると思いますし、また、来場されなくても買えるということもございますので、こういったところあるかと思うんですけれども、ただ、十分にこの250のおもしろさを普及させない限りは、なかなか買っていただけないと思いますので、その辺は課題だと思っております。
あとは、課題として幾つか考えているところもございます。要は、競輪場をつくって、あくまでもメーンはギャンブルに変わりないわけでございますので、そういったところが余り表に出過ぎてしまいますと、当然スポーツ施設に対する影響もございます。この辺は、例えば来場者の動線を分けるとか、あるいは、開催の日程等を工夫するとか、そういったところを十分詰めていかなければいけないと思っております。
また、もともとの話になりますけれども、用地の取得あるいは施設の建設に当たりましても、現在の見通しがこれからそのままいけるかどうか、特に建築費に関しましては、オリパラも控えまして、高騰の傾倒にございますので、その辺はその都度十分に
事業者と話をしながら、精査をしていかなければいけないと思っております。
済みません、ちょっと思いつきだけでしゃべってしまって申しわけないんですが、また取りまとめいたしまして、御報告はしたいと思っております。よろしくお願いいたします。
107
◯委員長(
麻生紀雄君) 近藤
委員。
108
◯委員(近藤千鶴子君) 局長のほうからお話をいただいた、当然課題が見えているからこそ、方向性だとか
取り組みが、こういった形で進めたいというのがあると思いますので、こういう所管のときには、できればそのメリットだけではなくて、こういったことを課題と考えているというようなことをあわせてお聞かせ願えるとよかったかなと思います。
以上です。
109
◯委員長(
麻生紀雄君) ほか、ございますか。盛田
委員。
110
◯委員(盛田眞弓君) 済みません、さっきちょっとお話の中で、競輪場のその建物の上に、公園体育館と言いましたか、そうじゃない、ちょっと何かそこがわかりにくかったので。
111
◯委員長(
麻生紀雄君)
経済農政局長。
112
◯経済農政局長 失礼いたしました。
現在の敷地、競輪場が建っている敷地の上を全部除却しまして、いわゆる多目的競技場、競輪場と、それからその隣に体育館、それから武道場等を建設する予定でございます。
113
◯委員長(
麻生紀雄君) 大丈夫ですか。
ほかにございますか。よろしいですか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
114
◯委員長(
麻生紀雄君) ほかに御発言がなければ、当局からの行政報告を終了いたします。
経済農政局の方はお疲れさまでした。
御退席をお願いします。
[
経済農政局退室]
115
◯委員長(
麻生紀雄君) 以上をもちまして、
環境経済委員会を終了いたします。
午後3時7分散会
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