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  1. 千葉市議会 2016-06-14
    平成28年第2回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2016-06-14


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                  午後1時0分開議 ◯議長(向後保雄君) これより会議を開きます。 出席議員は48名、会議は成立いたしております。          ──────────────────────────  日程第1 会議録署名人選任の件 2 ◯議長(向後保雄君) 日程第1、会議録署名人選任の件を議題といたします。  私より指名いたします。11番・伊藤康平議員、12番・森山和博議員の両議員にお願いいたします。          ──────────────────────────  日程第2 議案自第80号至第93号、発議第6号質疑、委員会付託 3 ◯議長(向後保雄君) 日程第2、議案第80号から第93号まで、及び発議第6号を議題といたします。  質疑の通告が参っておりますので、通告順に従いお願いいたします。49番・福永洋議員。              〔49番・福永 洋君 登壇、拍手〕 4 ◯49番(福永 洋君) 会派を代表して議案質疑を行います。  最初に、議案第80号・専決処分について、平成28年度千葉市国民健康保険事業特別会計補正予算についてであります。  平成27年度の国民健康保険事業において77億円の累積収支不足が見込まれることから、地方自治法施行令第166条の2の規定に基づき平成28年度予算を増額補正し、繰上充用を行おうとするものであります。  国民健康保険は、社会保障制度であり市民の命と健康を守る制度としなければなりません。そして、市民の国保料は加入者の負担能力を超えており、国保料は払えるものにしなければならないというふうに思います。そして、もっと国の財源を活用し国保料を引き下げるべきというふうに考えます。  その視点から質疑を行います。  今回の繰上充用をしなければならない主な要因は何か。 5 ◯議長(向後保雄君) 答弁願います。保健福祉局長。 6 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 国民健康保険事業特別会計においては、歳出に見合うだけの歳入を保険料と公費のみで賄うことが難しい状況にあり、不足分については一般会計からの繰り入れが必要です。しかしながら、平成19年度以降、収支不足分を繰入金で補填することができずに赤字を計上し、特に平成21年度と22年度には一般会計からの繰り入れを見送らざるを得なかったことなどにより赤字が累積しました。平成23年度からは単年度収支不足を上回る繰り入れを行ってはいるものの、累積分を補填するには至っていないことが原因でございます。
    7 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 8 ◯49番(福永 洋君) 政令市で繰上充用をしていないで運営している自治体はどこか。それから、あわせて、一般会計から法定外繰り入れに対する本市の見解をお尋ねいたします。 9 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 10 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 平成26年度決算で見ると、政令指定都市繰上充用を行っているのは、本市のほかに大阪市、熊本市の2市であり、そのほかの17市は繰上充用を行っておりません。また、一般会計からの法定外繰り入れにつきましては、国民健康保険事業は構造的に財政基盤が脆弱であるため一定の繰り入れは必要であると認識しており、一般会計収支状況を見きわめながら繰り入れを行っております。 11 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 12 ◯49番(福永 洋君) 国保会計の改善のためには、国庫負担率の改善や国による低所得者対策の支援金を増額するべきと考えないのか、お尋ねをいたします。 13 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 14 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 国保財政の改善を図るため、昨年度からは、国による低所得者数に応じた財政支援の拡大などが図られておりますが、抜本的な改善には至っておらず、また、今後も医療費の増加が見込まれることから、国庫負担などの拡大は必要と考えております。 15 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 16 ◯49番(福永 洋君) 繰上充用というのは、本来これは禁じ手だと私は思うんです。来年の保険料を見込んで国保会計を維持するということは、本来やってはいけないのではないかと思いますが、これについてお答えをいただきたい。 17 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 18 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 繰上充用はやむを得ない措置として実施したものであり、今後とも国保会計の健全化には鋭意取り組んでまいります。 19 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 20 ◯49番(福永 洋君) 私は、これもずっと国保問題でこの議場で取り上げてまいりましたが、財政上の責任は国、都道府県にあると考えないのか、お尋ねをいたします。 21 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 22 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 国保制度の運営の安定化を図り、持続可能な制度とすることは重要であることから、国、県に必要な措置を講ずるよう要求してまいります。 23 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 24 ◯49番(福永 洋君) 一番大事なことは、この国保というのは皆保険制度の中心的な役割を担うものでありまして、この国保の基盤を左右するものだと思うんです。  皆保険制度について、千葉市の見解について改めてお尋ねをいたします。 25 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 26 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 皆保険制度は、市民の基本的な生活を維持するためには必要不可欠のものと考えております。 27 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 28 ◯49番(福永 洋君) 千葉市は、医療費の抑制の観点ではなく、住民の健康を守り医療保障をどうつくるのかを考え、住民の実態把握をするべきではないのか。国保の加入者の生活・労働実態を把握して医療保障を実現する方向で改善を求めたいと思いますが、どうでしょうか。 29 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 30 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 皆保険制度である国民健康保険制度を維持していくためには、生活習慣病の予防を初めとする医療費の抑制に取り組むことは必要であると考えております。また、被保険者の状況を十分把握に努め、適正な国保運営に努めてまいります。 31 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 32 ◯49番(福永 洋君) 次に、議案第81号・平成28年度千葉市一般会計補正予算についてでありますが、これは保育士等宿舎借り上げ支援事業についてであります。  現在の深刻な保育士不足の対策です。認可保育所の決定的な不足と労働条件が悪いことによる保育士不足待機児童の最大の原因となっております。  そこでお尋ねをいたしますが、この宿舎借り上げ支援事業の目的と待機児童の解消にはどのような効果があるのか、お尋ねをいたします。 33 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 34 ◯こども未来局長山田啓志君) 本事業の目的は、新規採用保育士の確保及び採用後一定期間の経済的自立を図ることで離職防止を図ることを目的としており、必要な保育士が確保できることで待機児童の解消に一定の効果があるものと認識しております。 35 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 36 ◯49番(福永 洋君) 千葉市は、保育士確保のために市独自の上乗せを考えているのかについてもお尋ねをいたします。 37 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 38 ◯こども未来局長山田啓志君) 保育士の給与等処遇改善については、本来、国が公定価格において措置すべきものと考えており、本年度国の施策及び予算に対する重点要望等において要望活動を実施しておりますが、本市の待機児童対策は喫緊の課題であることから、今回の補正予算案での事業を初め、さきに公表された国の待機児童解消に向けて緊急的に対応する施策のうち、事業の費用対効果や各保育園の実態を調査した上で、効果的な事業の早期実施を現在検討しております。 39 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 40 ◯49番(福永 洋君) 本当に、今の政治課題で大きな問題というのは、この保育所問題だと思うんです。この抜本的な解決のためには、この認可保育所の増設でありますし、保育士の賃上げ、配置基準の見直しで労働条件を改善することではないのか、これについてお尋ねをいたします。 41 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 42 ◯こども未来局長山田啓志君) 待機児童の解消策において重要なのは、施設整備による良好な保育環境の確保を初め、保育人材の確保及び保育の質の向上により達成すべきものと考えております。  今回の宿舎借り上げ制度については、保育士の経済的負担が軽減することで、市内保育園での人材確保に一定の効果があるものと考えており、今後も、施設整備、人材の確保、保育の質の確保の向上について、バランスよく各種施策を展開してまいります。 43 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 44 ◯49番(福永 洋君) 今の局長の答弁は、具体的によくわかりません。例えば、良好な保育環境だとか保育人材の確保だとか、保育の質の向上と、具体的に、問題はこれをどうやって向上させるのかという具体的な問題についてお答えをいただきたいと思います。 45 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 46 ◯こども未来局長山田啓志君) 保育士の賃金の上乗せなど市独自の処遇改善につきましては、多大な財政負担が生じることから直ちに行うことは困難ですが、今回の補正予算案を初めとして国の待機児童解消に向けて緊急的に対応する施策のうち、効果的な保育士確保の施策の活用を迅速に検討してまいります。 47 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 48 ◯49番(福永 洋君) もう一回聞くことはやめます。確保だの何だの、根本問題は、これは国と地方自治体の責任で認可保育所をつくる以外にないと思うんですよ。そのところはきちんと、これはまた後で、また常任委員会等で議論をしたいと思います。  次に、議案第83号・千葉市旅館業法施行条例の一部改正についてでありますが、趣旨は、住宅の全部または一部を活用して宿泊サービスの提供をする民泊サービスについて、簡易宿泊所の枠組みを活用して旅館業法の緩和を図るものでありますが、そこでお尋ねをいたします。  旅館業法の緩和をなぜ行うのか、背景について、まずお答えをいただきたいと思います。 49 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 50 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 民泊サービスについては、急増する訪日外国人観光客の宿泊需要への対応など、さまざまなニーズに応える一方、宿泊者の安全性の確保、近隣住民とのトラブル防止など、適切なルールづくりが求められております。  こうした中、簡易宿所営業の許可を取得しやすくすることで、現在、旅館業法の許可を取得せずに行われている違法な民泊をできる限り適法なルールのもとでの活用につなげようとするものでございます。 51 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 52 ◯49番(福永 洋君) これは、配置基準を緩和するということで宿泊者の安全は確保されるのか。ごみ出しや騒音問題が起きて地域住民とのトラブルが発生するなど、宿泊者の安全はどのように保障されるのか。 53 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 54 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 民泊サービスで懸念される近隣住民等とのトラブル防止などについては、営業許可に当たり管理規約に反していないことなどを確認してまいります。また、事業者が実施すべき措置の内容についての指導を徹底することで、適正な衛生管理、防火対策の促進などが図られ、利用者の安全性が向上するものと考えております。 55 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 56 ◯49番(福永 洋君) ネット予約など届け出がない業者が蔓延するのではないかと心配の声が寄せられておりますが、この改正で悪貨が良貨を駆逐することにならないのか、お尋ねをいたします。 57 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 58 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 民泊サービス仲介インターネットサイトについての規制は、現在、国で検討されている事項でありますので、その動向を注視してまいりたいと考えております。 59 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 60 ◯49番(福永 洋君) だったら、千葉市は独自の規制を考えているのか。また、どのような対策が旅行者とのよい関係を保てると考えているのか、お尋ねをいたします。 61 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 62 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 今回の条例改正は法改正に合わせて行ったものでありますので、市としての独自規制は考えておりませんが、法の遵守の徹底について事業者を指導してまいりたいと考えております。 63 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 64 ◯49番(福永 洋君) 厚生労働省の生活衛生・食品安全部長の通知、これがそうですが、旅館業法施行令の一部を改正する政令の施行等について、これは本当に市民や利用者にとって安全性の向上になることは何か、明らかにされていただき、なかなか、この種の文章って読んでも理解しがたいところがあるんですが、それについてお答えをいただきたいと思います。 65 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 66 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 今回の通知では、これまでの通知を踏まえ、感染症の蔓延防止はもとより、テロ防止の観点から宿泊者名簿への記載など、営業者が実施すべき事項等の周知、指導等の徹底が示されております。 67 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 68 ◯49番(福永 洋君) この問題はかなり、私は聞いておりましてちょっとおかしいなと思うんです。実は、現在、旅館業法の許可を得ずに違法に行われている、ここを、これを可能な限り適法なルールのもとで活用するということなんですね。これは、もともと違法をまあ緩やかにして見逃して合法にするということになっていくのではないでしょうか。これでは、良好な地域環境、宿泊者の安全など、とても守ることはできないと思いますが、これについてお答えをいただきたい。 69 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 70 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 今回の条例改正は、良好な地域環境、宿泊者の安全性の確保も含め、できる限り適法なルールのもとで民泊が行われるよう旅館業法の一部改正に伴い実施したものと認識しております。 71 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 72 ◯49番(福永 洋君) それは、国がもともと、いわゆる違法なところを救うために基準を緩和して、これを全体に認めるというやり方ですよ。それは、幾ら国がやろうとしても、地方自治体として、それによって適正な衛生管理とか防火管理ができるだとか、安全上この問題はないというふうに考えるのは、ちょっとおかしい。国は、そういうふうに、確かにこの通知では出しているんです。しかし、現場では、こんなことを出されたら困るんではないでしょうか。これについてお答えをいただきたい。 73 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 74 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 今回のこの緩和では、適正にその許可を出し、それに対しまして適正に市としては管理を進めていくと。年1回の立入検査も可能となりますので、そのような管理ができていくものと考えております。 75 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 76 ◯49番(福永 洋君) わかりました。まあ、ちょっと、どう考えても矛盾は私はあると思いますが、次に行きます。  次に、議案第85号・千葉市ビジネス支援センター設置管理条例の一部改正についてであります。  千葉市ビジネス支援センターは、指定管理者千葉市産業振興財団により、創業者を初めとする千葉市内の中小企業支援の拠点としての機能を果たしてまいりました。ところが、平成19年度の開設当初に比べてセンターの利用実態は大きく変わってきているので、設置管理条例を改正しようとするものです。  そこでお尋ねしますが、創業者への支援がどのように変わってきたのか、わかりやすくお答えください。 77 ◯議長(向後保雄君) 経済農政局長。 78 ◯経済農政局長(鎌田 栄君) 創業者への支援につきましては、以前は、インキュベート施設などハード支援が主体でしたが、近年の情報通信技術の進歩とその利用価格の低廉化により、創業時に個室を必要としないケースがふえていることもあり、国の創業支援施策においても、創業に当たっての経営、財務、人材育成、販路開拓等の知識を習得した方に対する法人化支援の強化など、ソフト支援に移行しつつあります。  また、商業者の創業においても、初期投資や固定経費が低く抑えられるウエブ販売による起業を目指すなど、実店舗販売の経験を必要としない無店舗販売による創業ニーズが高まっているため、ITスキル向上などのソフト支援の重要性が増しております。 79 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 80 ◯49番(福永 洋君) ネットへの支援も重要でありますが、ものづくりへの支援は、これは欠かすことはできないと思いますが、これに対する対応はどうなっているのか。 81 ◯議長(向後保雄君) 経済農政局長。 82 ◯経済農政局長(鎌田 栄君) 今年度においては、新規事業として、大学研究者からの研究シーズの発表と市内中小製造業の技術発表、技術展示の場を設け、活用可能な技術と中小・ベンチャー企業とのビジネスの創出機会となる合同技術シーズ交流会を開催するとともに、企業の新商品開発に対する支援を強化するため、産学官共同研究促進事業を拡充したところです。  また、新たな事業分野への販路開拓を目指す企業を後押しするため、中小企業のすぐれた新商品などを市長が認定し積極的にPRするトライアル発注認定事業や海外進出の際に必要な国際認証規格の取得支援を実施しております。ものづくりは、技術立国日本を支える根幹でありますので、本市としても、引き続き中小企業の安定した経営と技術開発などによる事業拡大が円滑に行えるよう支援してまいります。 83 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 84 ◯49番(福永 洋君) 産業振興財団ですね、これまで理事長、私が行きましたら全く会ったことがない理事長などがおりまして、本当に大丈夫かなと、こう思ったことがしばしばありました。しかし、そうはいっても、産業振興財団の機能強化は、私はやっぱり地元中小業者のために必要だというふうに思いますが、これについてお尋ねをいたします。 85 ◯議長(向後保雄君) 経済農政局長。 86 ◯経済農政局長(鎌田 栄君) 産業振興財団は、本年4月から公益事業区分の変更が認められたため、これまで以上に企業のニーズを的確に捉えた柔軟な中小企業支援を行うことが可能となりました。  また、今年度は、新たに中小企業や小規模事業者の事業承継や災害時の事業継続についての計画策定支援や人材育成研修費助成などの新規事業を実施するほか、コーディネーターの活用による事業者に寄り添った伴走型支援の実現に努めるとともに、大学等研究機関、商工会議所、商工会など、関係機関とのさらなる連携強化を図ることで、中核的支援機関として一層の機能強化を図ってまいります。 87 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 88 ◯49番(福永 洋君) わかりました。  次に、議案第86号・千葉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正についてであります。  改正の趣旨は、平成28年3月4日に、幕張新都心若葉住宅地区計画の変更計画が決定され、地区整備計画が決められたことから所要の改正を行うとのことです。その内容は、面積約21.5ヘクタールにおいての制限内容に係るものですが、そこでお尋ねをいたします。  事業計画は、総供給戸数4,515戸、事業期間15年間、総事業費約1,860億円とされていますが、間違いないのか。あわせて事業主体はどこか、お尋ねをいたします。 89 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 90 ◯都市局長(河野俊郎君) 事業主体は、三井不動産レジデンシャル株式会社を代表企業とした7社で構成される「幕張新都心若葉住宅地区街づくりグループ」です。事業計画の総供給戸数、事業期間、総事業費については、お尋ねの数値のとおりであります。
    91 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 92 ◯49番(福永 洋君) コンセプトは、周辺の教育機関と連携し国際性を育むコンテンツを導入するとともに、多世代が町の中で心地よく過ごすことができる環境を創出し、千葉県のベイエリアの振興と幕張新都心のまちづくりのさらなる進化を目指すとなっていますが、具体的な説明を求めたいというふうに思います。 93 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 94 ◯都市局長(河野俊郎君) 周辺の教育機関と連携し国際性を育むコンテンツを導入とは、幕張新都心の特徴として外資系企業の駐在員や留学生などの多くの外国人が集い、暮らしていることから、国際性豊かな町を生かしたイベントの開催や多言語による町の観光案内などを導入するというものです。  また、多世代が町の中で心地よく過ごすことができる環境を創出とは、町の中心部分に人が集まるような機能配置とし、毎日の生活の中で多世代が出会う場、交流できる機会をつくり出すというものです。  千葉県のベイエリアの振興と幕張新都心のまちづくりのさらなる進化を目指すとは、このように国際性の向上やすぐれた居住環境の創出が町のにぎわいとブランド力を高めることとなり、幕張地区を含めたベイエリア全体に波及的に新たな魅力を生み出すというものであります。 95 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 96 ◯49番(福永 洋君) 事業者提案のイメージ図について、変更はあるのかについてお尋ねをいたします。 97 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 98 ◯都市局長(河野俊郎君) 当初の事業計画では、若葉3丁目公園の北側の街区は板状の住棟、南側の街区はタワー棟を配置する計画でしたが、街区内により多くの空地を創出し、にぎわいのある歩行者空間や緑地を確保するため、北側の街区もタワー棟に変更しております。なお、全体のデザインについては、快適でにぎわいのある空間、周辺に配慮した景観形成を目指す考え方に変更はありません。 99 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 100 ◯49番(福永 洋君) 防災とかエコ、ユニバーサルデザインの視点は、どのように具体化をされているのか、お尋ねいたします。 101 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 102 ◯都市局長(河野俊郎君) 事業計画では、防災の視点から、地震に強い免震構造の採用、被災時を想定した非常用飲料水、トイレの確保などを積極的に行い、災害に強いまちづくりを目指しています。  エコの視点からは、太陽光発電システムやカーシェアリングの導入などによる省エネルギーやCO2削減への取り組みのほか、若葉3丁目公園を核とした風の道づくり、緑のネットワーク化により、環境負荷の低いまちづくりを目指しております。  ユニバーサルデザインの視点からは、バリアフリーはもちろんのこと、やすらぎ、語らいの場である街角などに誰もが使いやすいオープンスペースの設置や国際化に対応したサインの設置など、この町に集う全ての人々に優しい都市環境の実現を目指す計画としています。 103 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 104 ◯49番(福永 洋君) かなり大型の開発ですが、これは千葉市はどのようにかかわっていくのか。千葉市の財政負担はどのようになっているのか、お尋ねをいたします。 105 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 106 ◯都市局長(河野俊郎君) すぐれた居住環境を備えた住宅の供給に資する若葉住宅地区の事業計画の確実な実現に向け、建物の用途や町並みなどに関するルールづくりなどにより、かかわってまいります。  なお、財政負担については、住宅の整備に関してはありません。 107 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 108 ◯49番(福永 洋君) この地域は、千葉市のドローンによる宅配等の取り組みが既に、千葉市はこのドローン戦略構想で、この若葉地区にこういうのを出しましたが、この地区内の店舗から日常生活用品をドローンで配達をすると、こう書いてあるんです。それから、ドローンによる侵入者に対するセキュリティーサービスなどの実施と書いてありますが、どういうものなのか、説明をいただきたいと思います。 109 ◯議長(向後保雄君) 総合政策局長。 110 ◯総合政策局長(金親芳彦君) 本市の国家戦略特別区域の提案といたしまして、幕張新都心の立地環境を背景に都市部におけるドローン宅配等の実証に取り組むこととしており、当該地区における地上から高層マンションへの日常生活用品等をドローンを使って配達することで、市民の利便性の向上や宅配の効率化を目指すほか、侵入者等に対するセキュリティーサービスの可能性等、近未来技術についての実証実験を行うこととしております。 111 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 112 ◯49番(福永 洋君) 近未来の実証実験もいいんですが、最初は、この事業が出したのは2014年3月31日、これがこうあったんです。で、今度、ちょうど今から3カ月前に具体的にこうなっているわけですが、これについてちょっとお尋ねいたしますが、これですね、46階建てのマンションが4棟、37階建てのマンションが3棟です。46階だと高さは150メートル、タワー住棟でありますが、これは地域環境に多大な弊害をもたらすことはあり得ないのか、あるのか、お尋ねをいたします。 113 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 114 ◯都市局長(河野俊郎君) 本計画は、建物を分棟化し、道路からの壁面後退、建物の配置によってできた空地にはオープンスペースや緑空間を形成するなど、周辺環境に配慮した計画となっております。 115 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 116 ◯49番(福永 洋君) これは一体誰がまちづくりをするのかといえば、事業者提案だと思うんですね。千葉市はこういうふうに変わってしまうわけですよ。しかし、どう言ったって、まちづくりというのは、やっぱり市民が参加をすることが必要だと思うんですが、それについての検討、我々はこれを知るだけで、どうするかについては、事業者はやるのかということになると、私はそうじゃないんだと思うんです。こんな高い建物、今150メートル、これは千葉市に二つぐらいしかありませんが、4棟も5棟もできて、地域環境って本当に大丈夫なんですか。もう一度お尋ねいたします。 117 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 118 ◯都市局長(河野俊郎君) 先ほども申し上げましたとおりに、建物を高くするかわりと言っては何ですが、その分周辺に空地ができます。こういったスペースを先ほどのコンセプトの中でございましたとおり、周辺の方々を含めて集い集まる空間になると、こういった配慮もございます。緑も逆に豊かに確保できるところでございますので、周辺環境への悪化等の影響はないと考えております。 119 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 120 ◯49番(福永 洋君) まちづくりと言われましたが、その次に何と書いてあるかというと、全米で住みたい町ナンバーワン、ポートランド、これはアメリカのオレゴン州、私は行ったことはありませんが、開発部と連携し地域のルールづくりや住民目線のまちづくりを実施と計画案にありますが、理解しにくいと私は思います。この点、わかりやすくお答えいただきたい。  それから、何でポートランドと連携をするのかについても、あわせてお答えをいただきたいと思います。 121 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 122 ◯都市局長(河野俊郎君) 途中の答弁にもございましたように、市のかかわりといたしましては、良好な環境の住宅が引き続き形成されますように、的確な用途制限等の取り組み、あるいは景観等のルールづくり、こういったもので十分対応しながら、よいまちづくりを進めていきたいと考えております。 123 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 124 ◯49番(福永 洋君) 局長、明確に事業計画概要にアメリカのポートランドと連携しと書いてあるんですよ。良好な施設がどうのこうのじゃなく、何でアメリカのポートランドと連携しなければいけないかというふうにわかりやすく聞いているんですから、わかりやすくお答えをいただきたい。 125 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 126 ◯都市局長(河野俊郎君) ポートランド等につきましては、当方に今ちょっと現在、資料はございません。いずれにしましても、良好なまちづくりがされますように進めていきたいと考えております。 127 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 128 ◯49番(福永 洋君) 私は別に、私が聞いていることは難しいことを聞いているわけではないんですよ。事業概要に書いてあるので、大きな二つのコンセプトのもう一つは何だといったら、ポートランドと合わせたまちづくりをすると書いてあるんですよ。私がインターネットで調べたら、この町は起業しやすいというふうには書いてはあるんですけれども、千葉市の美浜区と関連性はよくわからないんです。そんなまちづくりが本当に実現をするのかについてはどうでしょうか。 129 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 130 ◯都市局長(河野俊郎君) 幕張につきましては、非常に産業等の立地も進んでいるところ、それから新たな取り組みも進められているところでございます。このような町におきましては、都市計画等を活用しながらルールづくりを進めていくことによって良好なまちづくりが進められていくものと考えております。 131 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 132 ◯49番(福永 洋君) 申し訳ないんですけど、局長、そんなことでですね、具体的にこれから事業が計画をされて、パースもできて、具体的な戸数も決まって、事業計画、さっきおっしゃったように、私が示したもの、そのとおりと言われているんですよ。ところが、肝心なまちづくりのコンセプトについて全くお答えになっていない。今回、それはちょっといろんな事情があっていいですが、例えばこの開発段階に応じてサッカー場としての暫定利用だとか、省エネ、災害対策、応募者独自の環境負荷の低減、防災対策とあるわけですが、具体的に何を指しているのか、先ほど説明がありましたけど、具体的に事業者は提案をしていると思うんですね。これについてお示しをいただきたい。……まあ、いいです。議長、先に行きましょう。 133 ◯議長(向後保雄君) はい、福永洋議員。 134 ◯49番(福永 洋君) それについては、また委員会でやるといたしまして、私はやっぱり、ここ、幕張の、1989年に幕張新都心の町開き、それでずっと来たわけですが、私が大事に思うのは、ほとんど手つかずの状態が続き、新都心の最後の大規模開発エリア、これが日刊工業新聞か何かに書いてある文句ですけれども、これは、もっと慎重にこれについては対応し、いろいろ意見を言うとかしていかないと、こんなことが、あの町の、美浜区の真ん中にでかいのができて、全体に影響を与えないなんて絶対あり得ないと思うんですよ。もう一回、そこは再検証し、いろんなところをきちんと市民の目線で意見を言っていくべきではないのか、これについてはお答えできると思う。お答えください。 135 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 136 ◯都市局長(河野俊郎君) 今後、企業、あるいは実際に開発する事業者、あるいは市民等といろいろ意見を交換しながら、まちづくりのさまざまな制度、ルールを使い、良好なまちづくりを進めたいと思います。 137 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 138 ◯49番(福永 洋君) これは質疑ですから、ここで具体的に、でもね、私はやっぱり千葉市として、ここに最大の関心を持たなければいけない。千葉市の美浜区の真ん中にいっぱいできて、それと周りとの関係はどうなのかとか、千葉市全体のまちづくりはどうなっていくのか考えないと、これからの超少子高齢化社会、それから経済特区、いろんな形が今国から言われておりますが、それについても明らかにしていかなければいけないとは思います。  次に、議案第89号・工事の施行に関する協定についてでありますが、JR千葉駅の建てかえ工事に伴う接続施設の整備工事に係る議案でありまして、協定金額は8億2,313万円です。そのうち、市負担は6億8,575万円です。  そこでお尋ねいたしますが、市の負担分の6億8,575万円の負担の根拠について、わかりやすく説明をしていただきたいと思います。 139 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 140 ◯都市局長(河野俊郎君) 協定金額8億2,313万円の内訳は、モノレール接続施設が4億8,270万円、北部階段が3億4,043万円となっております。  このうち、モノレール接続施設については、千葉駅の建てかえにより東口改札が地上から3階レベルに移動したことによる新設であることから、JRがエレベーターの一部を除いた額の3分の1に当たる1億3,738万円を負担し、残る3億4,532万円を本市が負担することとしております。北部階段は、既に北口に自由通路の階段があることから全額を本市で負担し、合計で6億8,575万円が市の負担額となっております。 141 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 142 ◯49番(福永 洋君) 千葉駅は千葉市の表玄関でありまして、東口、西口、北口の連携した利便性はどのようになるのか、お答えください。 143 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 144 ◯都市局長(河野俊郎君) 今回の建てかえにより、千葉駅の東口改札はこれまでの地上から3階レベルに移動し、改札内には東口改札と西口改札を結ぶ連絡通路が新設されます。また、改札外は、3階レベルで東口、西口及び北口がフラットに結ばれ、さらにはモノレール駅にも接続施設を整備することで歩行者動線は改善され、利便性が向上するものと考えております。 145 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 146 ◯49番(福永 洋君) 改めてお尋ねいたしますが、この駅の接続施設のことについてですが、ユニバーサルデザインはどのような工夫がされているのか、お尋ねをいたします。 147 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 148 ◯都市局長(河野俊郎君) 駅建てかえにより、全体的に施設や設備は誰もが使いやすいものに更新され、また、特に改札口のあるコンコースが地上から3階に移転し橋上化されることで、コンコースの見通しがよくなります。これにより、可能な限り最短距離で、高低差が少なく見通しがきいてわかりやすいルートと空間を連続的に確保できること、空間構成、さまざまな表示サイン、音サインなどを有効に組み合わせて誘導を適切に行えること、乗車券などの販売所、待合スペース、多機能トイレなどの必要な施設、設備にアクセスしやすく、安全で使いやすくなることなど、どこでも誰でも自由に使いやすいユニバーサルデザインの駅になるものと考えております。  施設への工夫としては、階段の手すりは、背の高さにかかわらず持ちやすくなるように二段にしたり、貫通式のエレベーターでは、開閉する向きがわかるように音声案内や点灯表示を導入したりする計画であります。  あわせて、モノレール及び京成電鉄との乗りかえの利便性及び北口、西口の駅前広場へのアクセスが大きく向上するものと考えており、駅利用者にとって継ぎ目のない移動空間が確保できるものと考えております。 149 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 150 ◯49番(福永 洋君) 局長から、どこでも誰でも自由に使いやすいユニバーサルデザインの駅になるとのお答えがありました。  それでは、直接その障害者の意見、要望はどのように聞かれたのか、どのように生かされたのか、これについてお答えをください。 151 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 152 ◯都市局長(河野俊郎君) モノレール接続施設及び北部階段の内装や案内板の整備に当たっては、実際に利用される方の意見などを参考として取り入れるため、身体障害者連合会に内装の色や仕様について内容説明と意見照会を行ったところであります。  身体障害者連合会からは、エスカレーターについて上りと下りの音声案内を追加してほしい。階段手すりに設置する点字については、手すりの進行方向に対して真っすぐ設置してほしいとの要望が寄せられたため、この要望を受けて仕様を見直し、反映したところであります。 153 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 154 ◯49番(福永 洋君) 団体はそれだけしか聞かなかったんですか。なぜ、そこの団体だけに聞いたんですか。いつ、そういう話になって、具体的にどういうふうに生かされたか、もう一度説明をいただきたい。 155 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 156 ◯都市局長(河野俊郎君) 他の団体にも伺っております。本年3月に障害者団体などの6団体に建てかえの事業説明を実施し、また、5月により詳細な説明を行いました。この中で視覚障害者誘導用ブロックのタイプ、エスカレーターの音声案内、エレベーターの操作盤の仕様、手すりの点字及び施設の案内方法などについて質問と要望を受けました。これらの要望などについてJRに対応を依頼し、検討中であります。 157 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 158 ◯49番(福永 洋君) JRは、この間、私どももいろいろ申し入れをして、いろんな団体があるでしょう。で、申し入れをしたんですが、断ってきたんです。それは、一つは、駅を新しくするということではなくて、今の駅の利用について非常に不便だということについて全く意見を聞いていないんですが、これについてはどういうふうになるんでしょうか。 159 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 160 ◯都市局長(河野俊郎君) JRに対しては、先ほどの意見を伝えまして、反映していただけるように協議しているところでございます。 161 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 162 ◯49番(福永 洋君) 私は、駅をつくる、いろいろつくって、大きいものをつくる。いいことだと思うんです。ただ、問題は、改修工事、今でさえ一番大変なんですよ。これは、きょうも言われましたが、東京から来た人が駅がよくわからない。帰る人がどうやって帰っていいかよくわからない。非常にわかりづらいということで、多少の、モノレールの案内板だとか、中をいろいろの段差をちょっと一言あったんですが、抜本的には立っていないんですね。建物が本当にそれがバリアフリーになるかについては、多様な意見を聞いていかなければ私はいけないと思うんですよ。これについての観点はどういうふうになっているのか、お尋ねをいたします。  わかりやすく言えば、障害者抜きに障害者のこと、バリアフリーのことを決めるなというのは、これはもう障害者の権利条約の基本中の基本なんですよ。しかも、それをできてからではなくて、今の進行形の中でも聞くって当たり前ではないかと思うんです。それが本当のユニバーサルデザインの考え方ではないんでしょうか。これについてお答えをいただきたい。  ……いいですよ、じゃ、はい。 163 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員、どうぞ。 164 ◯49番(福永 洋君) 千葉駅は、これは質疑でありますが、その範囲で聞きますが、今まで、私は今から20年前かな、ひまわり号ってありまして、障害者が旅に出たいというので列車を借り切ったんです。15両借り切って鎌倉だとかへ行きました。そのときにJRの職員の人たちは本当に、エレベーターもない時代ですから移動を手伝ってくれて、写真も撮ってくれて、車内にいわゆるトイレとは別なトイレ、ユニバーサルトイレをつくったんです。実際につくって、そこで行ってきたんです。そういうことを10年ぐらいやりまして、千葉の駅は、今は壊されましたが、トイレの段差をなくすとか、そのことに基づいてエレベーターをつくっていったんです。  そういう経過があって、今回の建てかえ工事については、私はいつかは言わなければいけないと思っておりましたが、問題は、改修工事をする段階から、どうするんだということをちゃんと示すということも大事。同時に、千葉市がハーモニープラザをつくったときに、そのときに千葉市はいいことをしたんですよ。障害福祉センターをつくるからといって、そのときに模型をつくって視覚障害者の人たちはさわってどういう施設かということを調べている。本当にそれはすばらしいことを千葉市の当時の建設担当の人はしてくれたんですよね。見ることとさわってもわかるという。  私は、千葉駅というのは誰もが使うわけだし、ユニバーサルデザインの、最短の、いわゆるデザインがされなければいけないと思いますから、そういうこともやってほしかったと思うんですね。私は、やっぱり、そういう点で言いますと、まあ、次ですが、私はそこでは、残念ながら、そういうJRの千葉支社のよき伝統が、どこかで切れてしまったんではないかなということで残念でなりませんが、それは、今のはちょっと置きます。  次に行きますが、議案第90号・損害賠償額の決定についてであります。  これは、排水機場の管理瑕疵による損害賠償であります。平成27年9月18日に発生した津波注意報発表により寒川水門が自動閉鎖した後に降雨があり、市が業務委託をした業者の現場到着がおくれたため、排水ポンプ運転が間に合わず、建物に浸水被害が発生したために損害賠償が起きたものであります。  そこでお尋ねいたしますが、最初に、賠償に至る経過をわかりやすく説明していただきたい。 165 ◯議長(向後保雄君) 建設局長。 166 ◯建設局長(永名淳悟君) 市が管理する寒川排水機場の排水ポンプの運転が適切に行われずに浸水被害が生じたことから、市が被害者に対して損害賠償を行うものです。しかしながら、被害者がみずから加入する保険により既に損害保険金を受け取っているため、その損害賠償請求権を代位取得した保険会社へ市が損害金を支払うものであります。  なお、排水ポンプの運転が適切に行われなかった原因は、排水機場の運転等の業務を受託していた業者の現場到着がおくれたことによるものから、市は受託業者に対して損害賠償金の全額を求償いたします。 167 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 168 ◯49番(福永 洋君) 寒川周辺の被害の実態、同時に、同様の被害が出た浜野水門周辺の被害と原因についても明らかにされたい。 169 ◯議長(向後保雄君) 建設局長。
    170 ◯建設局長(永名淳悟君) 寒川水門周辺の寒川町、稲荷町における被害状況は、床上浸水2棟、床下浸水9棟、店舗内浸水2件、物置浸水1件であります。また、浜野水門周辺の浜野町、塩田町、南生実町では、床上浸水2棟、床下浸水4棟、店舗内浸水2件、車両水没21台となっております。  なお、浜野水門周辺の被害の原因ですが、寒川水門周辺と同様、津波注意報発表後に水門が自動閉鎖され、その後の降雨に対し排水ポンプの運転が間に合わず浸水被害が生じたものであります。 171 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 172 ◯49番(福永 洋君) そうすると、原因は排水機場を運転できなかったことだけなのか、この点についてお尋ねをいたします。 173 ◯議長(向後保雄君) 建設局長。 174 ◯建設局長(永名淳悟君) 寒川排水機場の排水ポンプは、当日の時間当たり最大雨量21ミリメートルに対し十分な排水能力を有しておりますので、受託業者の現場到着がおくれ、排水ポンプの運転が間に合わなかったことが原因と認識しております。 175 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 176 ◯49番(福永 洋君) 地域の関係者は、この再発防止を願っておりまして、事故後の対策についてもお尋ねをいたします。 177 ◯議長(向後保雄君) 建設局長。 178 ◯建設局長(永名淳悟君) 昨年度、千葉県が設置した千葉港津波浸水被害対策検討会において、津波の規模や到達時間とその他の気象条件との組み合わせを想定し、それぞれのケースに応じた排水機場の操作と操作員の退避ルールなどが整理されたことから、市と受託業者で、これに基づく業務の体制や手順について確認を徹底しました。また、不測の事態に備え、市職員みずからが排水機場の運転を行えるよう操作訓練も実施しております。  今後も、受託業者と体制や手順について繰り返し確認するとともに、定期的に市職員の操作訓練を実施し、再発防止に努めてまいります。 179 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 180 ◯49番(福永 洋君) 全体を含めて改めてお尋ねいたしますが、総額の被害額は幾らになるのか、被害者に十分それによって補償できるのかについてもお尋ねをいたします。 181 ◯議長(向後保雄君) 建設局長。 182 ◯建設局長(永名淳悟君) 寒川水門周辺、浜野水門周辺を合わせた損害賠償の総額は、既に賠償金を支払い済みのものと今後支払い予定にしているものを合わせますと、約2,500万円と想定しております。なお、損害賠償額につきましては、被害者に対して既に説明をし、理解を得て支払うものと考えております。 183 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 184 ◯49番(福永 洋君) 当初、これは当局と議論しましたが、賠償額の確定は具体的にうまくいっているのかということと、ネックになっている問題は一体何なのかについてもお答えをいただきたいと思います。その後でまた質問いたします。 185 ◯議長(向後保雄君) 建設局長。 186 ◯建設局長(永名淳悟君) 被害者に対しては、おおむね被害に対する示談は調いつつありますが、数件やはり納得をしていただけない方々もおられることは事実でございます。その大きな内容は、どうしても補償というものを現価で補償いたしますので、例えば車ですが、現実に新しい車をその金額だけでは買えないというような、市民にとっては理解をしていただきづらい交渉もございます。 187 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 188 ◯49番(福永 洋君) この寒川と浜野というのは、大体浸水被害の常襲地域です。私が議員になってからずうっとここは問題が起きているわけです。そのほかは私はよく知りませんが、こっちが出洲港側、こっちは浜野水門のところがあって、あと船着き場があって、もともと、あそこは、港に近い、港というか、この寒川のちょうどこう歴史的な場所にはなっておりますけれども、問題は、こういう津波被害の対応というのは、千葉県が本来責任を持つべきではないのかと思うんですね。何で千葉県が千葉市に委託をして、千葉市は民間の西原環境に再委託するのかと。これは、直截に言うと住民の命と財産を守るのは、行政が直接責任を持つのが当たり前ではないかと、これについてお尋ねをしたいと思います。 189 ◯議長(向後保雄君) 建設局長。 190 ◯建設局長(永名淳悟君) 寒川水門、浜野水門は海岸保全施設であることから千葉県が設置しておりますが、水門外と同時に内水排除をする必要があることから、市は一体的に運転管理をしているところでございます。 191 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 192 ◯49番(福永 洋君) そんな説明をしたって誰も住民は納得しないんですよ。命にかかわる問題ですよ。財産と命にかかわる問題を、そういうことがあるからと、内水氾濫があるからということで民間に投げていいなんていうことには全く私はならないと思いますね。それについて、もう1回ちょっと御答弁いただきたいこととですね、この不測の事態に備えて市職員みずから排水機場の運転を行えるようにすると。これも本来ですとどこがやるべきか、いろいろあって、問題は排水ができればいいんですが、それ以外のことが起きたときは対応できないわけですよ。たまたま、この前、また東日本大震災の通達が誤って伝わらなかったこともあって、そのことは議場で何回もお聞きしましたから改めることはしませんが、しかし、もう少し、ここは慎重に、こういう住民の命と財産にかかわる問題については行政が直接責任を持つべきではないのか、これについてだけお答えいただきたいと思います。 193 ◯議長(向後保雄君) 建設局長。 194 ◯建設局長(永名淳悟君) 市町村が水防に関する責任を負っていることがありますので、今後も住民に被害が生じないようにあらゆる手段をとってまいりたいと思っております。 195 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 196 ◯49番(福永 洋君) 了解しませんが、話は聞きました。  それで、最後に議案第92号・議決事件の一部変更についてお尋ねをいたします。  平成27年9月15日に契約を締結した解体工事の請負契約の設計変更、インフレスライドということで契約金額を変更する。それから、工事現場内の事故により工事が中断し、事故の原因などで工期を延長するということでありますが、そこでお尋ねをいたしますが、最初に、設計変更と請負業者について説明をお願いいたします。 197 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 198 ◯都市局長(河野俊郎君) 設計変更の内容は、一つは、解体着手前の調査により、アスベスト含有の煙突管が周囲のコンクリートと一体で施工されていることが判明したことから、関係法令に基づき撤去方法を変更したものです。二つは、外壁アスベスト除去に当たって設置した大気汚染濃度測定箇所を近隣住民の要望により住宅地側に新たに追加したものです。三つは、本工事敷地と隣接するマンション建設工事現場の境界にマンション工事側がフェンスを設置するため、本工事の最後に予定していた管理用柵の設置を取りやめたものです。また、請負業者は、株式会社市原組と株式会社小梛組による共同企業体です。 199 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 200 ◯49番(福永 洋君) インフレスライドの適用についてとその背景の説明を求めたいと思います。あわせて、この工事延期の理由になった平成28年5月14日の工事現場内で発生した事故についてですが、いまだに事故原因が明らかでないとの報告がありますがなぜなのか、あわせてお答えください。 201 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 202 ◯都市局長(河野俊郎君) まず、インフレスライドの適用についてとその背景についてですが、平成28年1月20日付で国土交通省から技能労働者への適切な賃金水準の確保についての要請があり、本市においても労務単価の上昇に対処するため、工事請負契約約款第25条第6項の規定に基づきインフレスライドを適用することとしました。  なお、この背景としては、建設業での担い手不足が大きな要因となっており、技能労働者に対する適切な水準の賃金の支払い、社会保険への加入の徹底などによる就労環境の改善が求められていることがあります。  次に、平成28年5月14日の事故でございますが、くいの引抜き工事中に引き上げたくいの上部が折れて落下したことに起因するものですが、このような事案は、現在、ほかの工事等で確認できておらず、原因は判明しておりません。なお、事故後、労働基準監督署も調査を行っておりますが、事故原因に関する判断はいまだ示されていない状況であります。 203 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 204 ◯49番(福永 洋君) 局長の答弁ですね、この今の建設業の中で、再度お尋ねしたいんですが、何で技能労働者への適切な水準の賃金の確保や社会保険への加入の徹底が行われていないのか。ずっとこれは建設業界の中で問題になっているわけですよ。これについて、何でそういうようなことになっているのかについてお尋ねをいたします。また、このことは、この事故の背景としてあるのかどうか、これについてもお尋ねをいたします。これは答えてください。時間はあるから。 205 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 206 ◯都市局長(河野俊郎君) 社会保険への加入の徹底など就労環境の改善については、適切に取り組んでいる状況だと考えております。また、本件についてのこの件の関係というのは不明な点でございます。 207 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 208 ◯49番(福永 洋君) 建設現場のことについては、本当に、この改善案というのはもう20数年前から、もっと以前から構造的な下請業者があって、それで国保とか、あるいはこの事業計画などをちゃんと張り出せとなっているんですよ。しかし、それでもなおかつ直っていないということは、これはやっぱり働く建設業者にとってみれば死活問題ですから、これについて、やっぱりきちんと行政のほうからも改善を鋭く迫っていくということは、絶対に必要なことだと私は思います。  そこでお尋ねしますが、再度、事故原因がはっきりしないと、これだと、働く人たちは心配で働くことはできないんじゃないかと思うんですよね。本来、こういうことで、何でいまだ原因が究明できないのかについて、何がネックになっているのか、それについて明らかにしていただきたい。 209 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 210 ◯都市局長(河野俊郎君) 今回のようにくいの上部が折れて落下するという事例が全国の他の工事でも例を見ないことから、現在、労働基準監督署で調査も行っているところでございます。このような中で原因が究明されていくことを今現状は待っているという状況でございます。 211 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 212 ◯49番(福永 洋君) 一つは、ここで確認しておきたいんですが、職場の安全環境に問題はなかったのか、これについても確認したいと思いますが、いかがでしょうか。 213 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 214 ◯都市局長(河野俊郎君) 今回採用されております工法につきましては、国土交通省のホームページでも紹介されている工法で、一般的に実施されているものでございます。受注者からは、その工法の作業手順どおりきっちりと行っていたという報告を受けている状況です。 215 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 216 ◯49番(福永 洋君) 例がないと言われればそうかもしれませんが、しかし、これから、この工事ってほかにも出てくるんじゃないかと思うんです。そういう点で言うと、ここの原因と安全対策をきちんとやらなければいけない。そのためにはどういうふうな改善をされていくのか、これはなし崩しに工事の再開とは私はいかないと思うんですが、これについてはどういうふうになるのか、お尋ねをいたします。 217 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 218 ◯都市局長(河野俊郎君) 現在、受注者が事故報告書及び事故再発防止検討書を労働基準監督署へ提出しておりますので、労働基準監督署の判断を待って、その安全対策の内容などを確認した後に再開する予定としております。 219 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員。 220 ◯49番(福永 洋君) いろいろ質疑をさせていただきました。今後は、各常任委員会その他で内容の精査をしていきたいと思います。  以上で、議案質疑を終わります。(拍手) 221 ◯議長(向後保雄君) 福永洋議員の質疑を終わります。  質疑を続けます。3番・渡辺忍議員。              〔3番・渡辺 忍君 登壇、拍手〕 222 ◯3番(渡辺 忍君) 市民ネットワークの渡辺忍です。通告に従い、議案質疑を行います。  今定例会に提出されました議案のうち、議案第81号・平成28年度千葉市一般会計補正予算第1号のうち、保育士等宿舎借り上げ支援事業についてです。  これは、保育士の就業継続及び離職防止を図り、限られた人材を早急に確保する必要があることから、国補助制度を活用し、宿舎借り上げ事業を実施するための所要の経費を補正予算として計上するものです。  ことし4月、千葉市では待機児童ゼロを達成できませんでした。全国的に待機児童保育士不足が問題視される中、ワースト2位で待機児童600人を超えていた船橋市では、今年度より宿舎借り上げ事業を実施、市単独での民間保育園の保育士処遇への上乗せも増額し、200人ほどと3分の1まで待機児童の削減を図りました。この影響もあり、千葉市では、施設としてはまだ乳幼児を預かれるにもかかわらず、保育士不足により泣く泣く定員を削減するしかない事態となっています。  もちろん、千葉市としても、今年度の新規採用では62人の募集に対して100人以上の合格者を内定するなど、保育士確保に対して危機感を持って対応されましたが、結局55人しか採用に至りませんでした。さまざまな緊急対応が望まれる中、本制度においては、国補助制度が平成27年4月から開始していますが、なぜこのタイミングでの補正予算計上となったのか、お答えください。  以後、自席にて行います。(拍手) 223 ◯議長(向後保雄君) 答弁願います。こども未来局長。 224 ◯こども未来局長山田啓志君) 平成27年度までは待機児童がゼロであり、民間保育園等から特に要望もありませんでしたが、今年度は残念ながらゼロを達成できませんでした。原因を調査したところ、施設整備急増からくる保育士不足が顕在化してきたことや整備用地確保の難しさなどが原因であることが明確となってきたところでございます。  このような状況の中、近隣市や他政令市でも本事業開始の動きがあること、さらには、本年3月、民間保育園協議会から同事業の早期開始について要望を受けたことから、今回、補正予算案を提出させていただきました。 225 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 226 ◯3番(渡辺 忍君) 保育士不足は以前より言われてきたことであり、その認識を千葉市がしていなかったとは考えにくいです。今回の船橋市においての対応策の効果が千葉市での保育士不足に影響していることは明らかです。  保育士の処遇により保育士の流動があることは把握していましたか。他市、船橋市などの動向を事前に確認することはできなかったのでしょうか。 227 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 228 ◯こども未来局長山田啓志君) 保育士の待遇、労働条件からくる人材不足が生じていることから、幾つかの都市で市単独の賃金上乗せや家賃補助制度を実施していることは把握しておりましたが、本事業に係る費用対効果及び財源への影響による事業の継続性、また、本市が取り組むことでの他市への影響等を考慮し、実施の可否についてこれまで検討を続けておりました。しかしながら、本年4月の待機児童発生を初め、他都市の開始状況、民間保育園協議会からの要望等を総合的に勘案し、今回提出させていただくことといたしました。 229 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 230 ◯3番(渡辺 忍君) ありがとうございます。今回の宿舎借り上げ事業の助成金は、どのくらいの人数の保育士を対象としているのか、また、市内各園の希望者数はどうでしょうか。 231 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 232 ◯こども未来局長山田啓志君) 民間保育園等にアンケート調査を実施し、167人の希望が見込まれたことから、その人数を計上させていただきました。 233 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 234 ◯3番(渡辺 忍君) 対象者を新規及び5年目の年度末までの者とした理由についてお示しください。 235 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 236 ◯こども未来局長山田啓志君) 本事業は、国の制度で対象が規定されていること、また、本市といたしましても、当面の間、施設整備を推進することから、新規採用保育士の確保が必要なことや経済的に一定程度自立するまでの期間を対象とすることで保育士の定着が見込めることから、国制度と同様の対象といたしました。 237 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 238 ◯3番(渡辺 忍君) 保育士不足を解決するための抜本対策は、やはり処遇の改善と考えます。国からの公定価格が上がらないことにはなかなか難しいこともわかりますが、措置費用を保育園施設経営者が適正に保育士に配分しているか、きちんと調査することなども大切だと考えます。現場の保育士がモチベーションを保ちながら保育に当たれるよう、国からの補助金頼みだけでなく、千葉市独自にもさまざまな改善を積極的に検討していくべきと考えます。 次に、保育所等業務効率化推進事業についてです。  これは、ICT化による保育士の負担軽減や事故防止のためのビデオカメラ設置に要する経費について、国補助制度が創設されたことから、この制度を活用し、保育の質向上を図るための所要の経費を補正予算として計上するための議案です。  今回、国補助制度創設により保育の質向上を図るために所要の経費を補正予算計上するとのことですが、ICTシステム導入、ビデオカメラ導入が保育の質向上となると考えた根拠についてお示しください。 239 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 240 ◯こども未来局長山田啓志君) ICTシステムの導入は、保育施設において主に手作業で行っている児童台帳、保育日誌等の管理や作成業務をシステム化することにより、保育士の負担を軽減させることを目的としており、ビデオカメラの導入については、午睡や外遊び、水遊びなどの事故防止や万が一事故があった場合の事後検証を目的としております。これらの事業を実施することにより、保育の質の向上及び保育士の負担軽減に資するものと考えております。  なお、本事業については、既に複数の保育園で導入しているほか、民間保育園協議会からも早期導入の要望があることから、保育現場においても安全・安心な保育環境により質の向上を図りたいとの思いがあるものと認識しております。 241 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 242 ◯3番(渡辺 忍君) まず、ICTシステム導入について伺います。  今回のICT化予算の内容は単年度の導入費とのことですが、内訳をお示しください。また、今後継続的にかかる費用として保守費用などは、どの程度かかると認識していますか。 243 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 244 ◯こども未来局長山田啓志君) 費用の内訳といたしましては、ソフトウェア導入費用で60万円、機器購入40万円を想定しており、継続的にかかる保守費などの維持経費は月1万円から2万円程度と見込んでおります。 245 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 246 ◯3番(渡辺 忍君) 園からの導入希望件数についてもお示しください。 247 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長
    248 ◯こども未来局長山田啓志君) 既に導入済みの24施設を含め、99施設から導入の要望が上がってきております。 249 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 250 ◯3番(渡辺 忍君) ICT化による保育士の負担軽減は、保育の質向上につながるのではないかと理解いたしました。  次に、ビデオカメラ導入についてです。  導入の目的が安全対策上の防犯目的であればまだ納得がいくのですが、今回の事業については、どうしても監視目的のように感じてしまいます。御見解をお示しください。 251 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 252 ◯こども未来局長山田啓志君) 厚生労働省の調査によると、全国的に死亡事故の発生が年間10件を超えており、事故の防止、検証が重要な課題となっており、監視目的とは考えておりません。導入の際には、誤解のないよう保護者や保育士に対し丁寧な説明を実施してまいります。 253 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 254 ◯3番(渡辺 忍君) 今回導入する目的として挙げている事故防止、検証ですが、実際にカメラ導入がけが防止等につながったというデータはあるのでしょうか。 255 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 256 ◯こども未来局長山田啓志君) 具体的なデータは承知していませんが、国の教育・保育施設等における重大事故の再発防止策に関する検討会の議論の中で、事故の発生に際して実際に何が起こったかわからない場合が多く、正確性を担保するためにビデオカメラの設置が必要ではないかという議論がなされ、その意見を踏まえ作成された教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドラインにビデオカメラの活用について盛り込まれたところであり、園内の事故やけがの防止に一定の効果があると考えております。 257 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 258 ◯3番(渡辺 忍君) 実際に千葉市で起きている経年の事故件数及びその中に重大事故があったか、お示しください。また、もしあればどのような事故か、御説明ください。 259 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 260 ◯こども未来局長山田啓志君) 民間保育施設が年々増加しているため、単純な経年比較はできないものの、軽微なけがやアレルギー児の誤食などを含めた過去3年間の事故件数は、平成25年度が605件、平成26年度が692件、平成27年度が847件となっていますが、命にかかわるような重大事故は発生しておりません。 261 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 262 ◯3番(渡辺 忍君) ビデオカメラ導入に関しての園からの導入希望件数についてお示しください。 263 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 264 ◯こども未来局長山田啓志君) 既に実施済みの32施設を含め、86施設から要望が上がっております。 265 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 266 ◯3番(渡辺 忍君) 86施設からの要望とのことですが、アンケート回答をした園へのヒアリングでは、防犯目的でのビデオカメラ導入と勘違いをして要望を出しているケースもあることがわかりました。今後、申請の際には丁寧な説明が必要と考えます。  また、導入希望園において、保護者からのクレーム対応としての希望が多いのではないかも懸念しますが、何のために園が利用するのか、利用したいのか、把握していますか。 267 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 268 ◯こども未来局長山田啓志君) 事業目的、内容について文書にて各保育園に説明した上で、希望調査を行い、設置数を把握しましたので、目的や活用方法等についてはおおむね理解されているものと考えております。 269 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 270 ◯3番(渡辺 忍君) 今後、保育園がどのような計画で導入を行うつもりかは、現時点では把握されている状況とは理解できません。例えば、全保育室や廊下など過度に設置を行う可能性や午睡時に保育室での付き添いによる見守りをモニターでの管理に変更する運用など、心配な点があります。  今後、ビデオカメラが設置された場合には、保護者の目に明らかとなります。事故が起きた際、またトラブルが発生した際などに、保護者から閲覧を求められたらどう対応するのでしょうか。 271 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 272 ◯こども未来局長山田啓志君) 今後、補助金交付要綱を作成するとともに一定のガイドラインを定める予定であることから、その中で保護者への閲覧を初め、留意点について十分検討してまいります。 273 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 274 ◯3番(渡辺 忍君) ガイドライン策定はこれからとのことですが、今回のカメラ導入に当たり、カメラの映る場所においての保育に関して、保育士が萎縮することや逆にカメラのある箇所での保育については、事故防止に最大限の気を使うけれども、その反動として、未設置箇所での保育がおざなりになる可能性もあります。あくまで可能性ではありますが、保育士に対する信頼感の変化、それぞれの立場においてさまざまな思いを抱えることにより、さまざまなメリット・デメリットがあると考えます。  保育園管理者、保育士、保護者それぞれにとって、ビデオカメラが導入されることでどのようなメリット・デメリットがあると市では考えていますか。見解をお示しください。 275 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 276 ◯こども未来局長山田啓志君) メリットといたしましては、事故発生時に実際に何が起こったかを映像で確認できることや再発防止のための事後検証に活用できることなどが挙げられます。デメリットといたしましては、プライバシー保護の観点や保育士の萎縮などが考えられますが、設置に当たっては、誤解が生じないよう保護者や保育士への説明を十分行うとともに、作成予定のガイドラインにより、プライバシー保護等についても留意するよう、適切な運用に努めてまいります。 277 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 278 ◯3番(渡辺 忍君) 今回のビデオカメラ導入が期待しているような事故やけが防止・抑制の効果があるのか、甚だ疑問であります。保育現場への安易なビデオカメラ導入は、管理者や保護者の保育現場への過度の監視を強め、保育士の働きづらさにつながることを大変危惧します。  管理者、保護者にとって本来大事なのは、保育士への信頼関係を築くための積極的なコミュニケーションであるにもかかわらず、逆に保育士に対する厳しい監視の目につながることを懸念いたします。  次に、ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付事業についてです。  これは、国の平成27年度補正予算で措置されたひとり親家庭が自立するための貸付事業を実施するため、所要の経費を補正予算として計上するものです。  この貸付対象の前提となる高等職業訓練促進給付金を利用した効果として、資格取得率や資格の種類、就労率についてお示しください。 279 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 280 ◯こども未来局長山田啓志君) 平成27年度に養成機関を修了し、給付金を受給した9人については、全員が資格を取得しており、取得率は100%となっております。資格の種類は、看護師6人、准看護師3人となっており、資格取得後、修学を継続した1人を除き、全員が就労しております。 281 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 282 ◯3番(渡辺 忍君) 原則貸し付けですが、1年以内に取得資格を生かした就職をし、5年間その職に従事した場合には貸付金の返還を免除するとのこと。この就労に際して、千葉市内での就労という制約はありませんか。また、5年間その職に従事したというのは、資格を生かしての就労であれば転職しても構わないのでしょうか。また、転職の間の無職の期間はどのように考えていますか。 283 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 284 ◯こども未来局長山田啓志君) 本貸付金は、ひとり親家庭の自立促進を目的としており、就労場所は市内に限定しておりません。また、資格を生かした転職は可能としており、転職の際の無職の期間については、求職活動を続けていれば返還を求めないこととしております。 285 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 286 ◯3番(渡辺 忍君) それでは、就労の継続実態についてはどのように調べていくのでしょうか。 287 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 288 ◯こども未来局長山田啓志君) 就労継続の実態について定期的に調査を行うことにしており、就労の継続や生活に困難を抱えているような状況であれば、相談窓口等での支援につなげていきたいと考えております。 289 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 290 ◯3番(渡辺 忍君) すばらしい答弁ありがとうございます。  各区の保健福祉センターには、ひとり親家庭に対する就業相談員もいらっしゃるとのことですので、そういった寄り添う支援目線でのサポートが必要と考えます。  それでは、本事業が開始された場合に、対象者への周知はどのように行っていくのでしょうか。 291 ◯議長(向後保雄君) こども未来局長。 292 ◯こども未来局長山田啓志君) 市政だよりや市ホームページ、各区こども家庭課のひとり親向けの相談窓口にパンフレットを配架し広報するとともに、児童扶養手当の現況届に案内を同封するほか、現在、高等職業訓練促進給付金を利用されている方へも個別に案内することとしております。なお、高等職業訓練促進給付金を利用されている方は、市ホームページを参考に申し込みをする方が多いことから、市ホームページのひとり親家庭への支援をまとめたページに見やすく表示したいと考えております。 293 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 294 ◯3番(渡辺 忍君) 次に、議案第83号・千葉市旅館業法施行条例の一部改正についてです。  これは、住宅の全部または一部を活用して宿泊サービスを提供するいわゆる民泊サービスについて、簡易宿泊所の枠組みを活用して旅館業法に基づく許可取得の促進を図るため、旅館業法施行令の一部改正がされたことにより、所要の改正を行うものです。  今回の議案は、国の政令改正による条例改正案となりますが、現在、千葉市における簡易宿所の許可業者の数と分布はどのようになっているか、お示しください。  また、許可取得後の簡易宿所営業についてのチェック体制はどのようになっていますか。 295 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 296 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 今回の改正の対象となる市内の簡易宿所の許可件数は18件で、中央区14件、花見川区2件、稲毛区1件、緑区1件となっております。また、許可後のチェック体制は、施設の管理状況などによって異なりますが、原則年1回以上の立入検査を保健所で実施しております。 297 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 298 ◯3番(渡辺 忍君) 現制度上では登録されていない市内における未届けの民泊の数を把握していますか。また、本条例改正後には、未届けの民泊に対してどのような働きかけをするのでしょうか。 299 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 300 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 正確な数字は把握しておりませんが、民泊サービス仲介インターネットサイトでは、40から50程度の貸し出し施設を確認しております。今後、このようなインターネットサイトの運営事業者に市内における営業施設の情報提供を依頼し、許可の申請を促してまいります。 301 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 302 ◯3番(渡辺 忍君) 現在、民泊を利用した宿泊客と近隣とのトラブルが問題となっています。例えば、夜中の騒音や火災の心配、ごみ出しに関してのトラブル、男女相部屋等によるトラブルが警察沙汰となるなど、利用実態が不明確なための地元不安もあります。また、民泊の進んでいる海外においては、テロの実行犯の隠れ家となるなど犯罪に悪用される心配なども問題提起されています。  そこで伺います。  全国的に起きているような近隣とのトラブルなどは、市内でも起きていますか。また、事例があれば、どのような状況か、お示しください。 303 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 304 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 近隣とのトラブルに関する情報はございませんが、これまでに無許可営業の疑いに関する通報が近隣住民から寄せられた事例が1件ありましたので、保健所において対応し、現在、許可を取得するよう指導しているところでございます。 305 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 306 ◯3番(渡辺 忍君) マンションの管理組合で規制をする動きもありますが、現在の業務の中で、マンション管理組合などへの確認や情報提供についてはどのようにされていますか。 307 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 308 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 許可申請に先立つ事前相談におきまして、当該事業者には管理規約に違反していないことを確認する一方、施設のある管理組合等に対しましては照会を行ってまいります。 309 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 310 ◯3番(渡辺 忍君) 今回の議案は国の政令改正による規制緩和となる条例改正ですが、影響についてどのように考えていますか。 311 ◯議長(向後保雄君) 保健福祉局長。 312 ◯保健福祉局長田辺裕雄君) 今回の改正は、現在、旅館業法の許可を取得せずに簡易宿所を営業している民泊業者につきまして、適法なルールのもとでの施設運営を促すものであり、これにより適正な衛生管理による良質な民泊サービスの提供の推進が図られるものと考えております。 313 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 314 ◯3番(渡辺 忍君) 民泊の本来の魅力は、現地の人がかかわることで、ただ観光をするだけではわからなかったその土地の魅力を知ることができることです。現地の人が知るローカルで面白いスポットを知れるなど、ホームステイ型民泊では、国際交流につながり、より日本のまた千葉のよいところを紹介できる可能性が広がります。こういった優良な民泊提供者がふえることは歓迎されますが、現在懸念されるのは、オーナー不在型民泊の金もうけ目的の民泊営業です。  京都などの観光地では、外国人観光客がふえる中で宿泊所不足や歴史ある空き家の保存対策として民泊が即効性があるとされていますが、一部では、無許可営業など防犯面でもグレーな施設がふえないか心配されています。  今後、民泊の数がふえることが予想される中、行政が積極的に開業相談に乗ったり、地域で自分たちのまちづくりの観点から民泊をどのように考えるか、しっかりと対策できるよう、行政主導で情報提供をしていくよう検討が必要と考えます。  次に、議案第85号・千葉市ビジネス支援センター設置管理条例の一部改正についてです。  これは、開設当初に比べ市内中小企業の支援拠点として機能してきた千葉市ビジネス支援センターの利用実態が大きくさま変わりした状況の中、施設利用者の利便性の向上を図るとともに、創業支援事業については新たな創業形態に合った支援スキームへの転換を図るため、現指定管理期間満了に合わせ、千葉市ビジネス支援センター設置管理条例の一部を改正するものです。  まずは、ビジネス支援センター本館の利用に関する一部改正についてです。  会議室の稼働率をお示しいただきましたが、ビジネス支援センターの立地場所を踏まえ、中心市街地の商店街活性化につながる利用も促進する必要があると思います。また、今後千葉駅駅ナカの開業やパルコ撤退に伴う中心市街地商店街への影響を考えると、ビジネス支援センターの指定管理者である産業振興財団として、この施設を活用しながら中心市街地商店街の活性化のために積極的な働きかけが必要と考えますが、御見解を伺います。 315 ◯議長(向後保雄君) 経済農政局長。 316 ◯経済農政局長(鎌田 栄君) 産業振興財団では、商店街活動や個店の経営能力の向上を図るため、ビジネス支援センターにおける相談事業や商業者育成講座の開催のほか、商業アドバイザー派遣事業やニーズ対応型支援事業などの支援を行っているところであります。  なお、JR千葉駅駅ナカの一部開業や千葉パルコの撤退については、千葉商工会議所、千葉市中心市街地まちづくり協議会、千葉銀座商店街振興組合と連携した対応も図っているところであり、引き続き、地元経済界等と協力しながら中心市街地商店街の活性化に向けた働きかけを行ってまいります。 317 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 318 ◯3番(渡辺 忍君) 次に、千葉市ビジネス支援センター富士見分館廃止についてです。  本施設のここ最近の収支の傾向についてお示しください。 319 ◯議長(向後保雄君) 経済農政局長。 320 ◯経済農政局長(鎌田 栄君) 平成27年度の収支につきましては、収入604万円、支出1,255万4,000円、差し引きでマイナス651万4,000円の見込みとなっております。歳入については、入居状況に左右されますが、最近の傾向としては、入居率が低迷し、歳入の増加が見込めない状況となっております。 321 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 322 ◯3番(渡辺 忍君) 創業支援としての役割を担ってきた本施設の事業を廃止するに当たり、事業成果についてどのように分析し、今後の支援につなげるのか、お示しください。 323 ◯議長(向後保雄君) 経済農政局長。
    324 ◯経済農政局長(鎌田 栄君) 富士見分館については、ビジネスインキュベート室では、卒業企業が25社あり、現在も存続している企業が21社、そのうち市内に定着している企業が16社、店舗型インキュベート室では、卒業企業が25社あり、現在も存続している企業が20社、そのうち市内に定着している企業が16社となっており、本市における創業支援施設として一定の成果はあったものと考えております。  今後は、創業形態の変化に合わせ、ちばラボや特定創業支援事業など、居室を持たずに法人化を目指す起業家への支援を充実させるとともに、一定程度存在する居室ニーズに対応するため、市内民間レンタルオフィス等との連携を強化し、産業振興財団のコーディネーターによる巡回支援の実施などを検討してまいります。  また、商業者の創業支援につきましては、商店街の空き店舗の紹介や商工会議所と連携した実店舗での開業支援、無店舗開業セミナーの開催などの支援の充実を図ることを検討してまいります。 325 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 326 ◯3番(渡辺 忍君) 今後の支援方法について、市内民間レンタルオフィス等との連携強化として、コーディネーターの巡回支援が挙げられましたが、コワーキングスペースや自宅サロン開設者への支援なども対象となりますか。 327 ◯議長(向後保雄君) 経済農政局長。 328 ◯経済農政局長(鎌田 栄君) コーディネーターの巡回支援については、レンタルオフィスとの連携協議の中で実現させたいと考えており、まずは、その枠組みの構築に注力してまいります。また、コワーキングスペースや自宅サロンでの創業を目指す方への支援については、今後研究してまいります。 329 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 330 ◯3番(渡辺 忍君) 女性の働く一つの形態として、プチ起業や自宅サロン開設が増加しています。ママ起業は5年前の22倍となっているとも言われ、社会的なムーブメントにもなっています。働き直しを望む主婦にとって、組織の常識に縛られたくない、自分のスキルを生かした自己実現をしたいと望む女性には魅力的な仕事の形態です。こういった自宅で料理やフラワーアレンジメントなどの教室、サロンを開く主婦、通称サロネーゼは予約待ちが出るほど人気の教室もあります。また、自宅での教室開催にとどまらず活躍の場を広げるサロネーゼもふえています。今後、こういった対象者にも実効的な支援を検討する必要があるのではないでしょうか。  次に、議案第89号・工事の施行に関する協定についてです。  これは、JR千葉駅ビル建てかえに伴う千葉都市モノレール千葉駅と総武本線千葉駅・駅ビルとの接続施設及び弁天地区市道と総武本線千葉駅・駅ビルとの接続階段の整備工事の施行に関する平成28年度協定に関するものです。  千葉駅において利便性がよくなることは大変よいと考えますが、駅ビルの中だけで人の流れが完結してしまわないか、不安を感じております。今回、総コスト8億2,313万6,000円のうち、千葉市が6億8,575万3,000円を負担します。利用者の流れについて、町なかへのにぎわいの創出を千葉市としてどのように考えているか、お示しください。 331 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 332 ◯都市局長(河野俊郎君) 駅ビルや駅ナカ施設で人の流れが完結してしまうことは、周辺市街地の活性化にはつながらないため、本市としても懸念しているところであります。そのため、本年3月に策定した千葉駅周辺の活性化グランドデザインにおいて、千葉駅のにぎわいを周辺地域に引き出せるように、来街者を駅から市街地に誘引し、市街地内の回遊を促進させるような対応策を提案しております。具体的には、多様な人が集いにぎわう東エリア、安心の生活を支援する西エリア、公園や文教施設を生かした北エリアの三つのエリアごとの特色などを踏まえたまちづくりの方向性を整理し、さらには、おおむねの事業の優先順位についても位置づけております。  今後は、市民、まちづくり団体、企業や経済団体など、まちづくりにかかわる全ての人がグランドデザインで描いた将来像を共有し合い、連携、協働して、千葉都心全体の魅力を高め、にぎわいを創出してまいりたいと考えております。 333 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 334 ◯3番(渡辺 忍君) 今後、千葉都市モノレール通路を通過して千葉そごうほかへの移動の利便性が高まることになります。  今後の千葉都市モノレールと通路の有効な利活用について検討がなされているか、お示しください。 335 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 336 ◯都市局長(河野俊郎君) 今後、人の通行がふえることが見込まれるため、現在、物販、飲食店舗などの設置も含め、通路の利活用について本市とモノレール会社で検討を進めているところであります。 337 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 338 ◯3番(渡辺 忍君) ありがとうございました。  とても関心、期待の大きい千葉駅周辺の整備です。しっかりと市民意見を取り入れて協働を進める必要があると考えます。  最後に、議案第93号・議決事件の一部変更についてです。  これは、平成27年9月15日に契約を締結した旧磯辺第二中学校の解体工事に係る工事請負契約について、設計変更及び工事請負契約約款第25条第6項、インフレスライドが適用される状況が生じたことに伴い、契約金額を変更するものです。  今回、契約変更が生じた埋め戻し土量の変更について伺います。  解体後の埋め戻し土を購入土としていたが、建設発生土工事間流用により他の現場から建設発生土を受け入れるため減額となったとのことですが、建設発生土を埋め戻し土として利用することについて、土の安全性の確認はされているのでしょうか。市営桜木町団地建てかえ工事現場から旧磯辺第二中学校解体工事現場への搬入手順について、千葉市建設発生土管理条例に従って行われていると考えますが、詳しくお示しください。 339 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 340 ◯都市局長(河野俊郎君) 管理基準に従い、まず旧磯辺第二中学校解体工事現場の表土について、地歴調査で汚染のないことを確認した上で、市営桜木町団地建てかえ工事の建設発生土の地質分析による安全確認を実施し、搬入しました。 341 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 342 ◯3番(渡辺 忍君) 発生土の搬入、搬出に関してルールどおり行われているか、管理体制はどのようになっていますか。 343 ◯議長(向後保雄君) 都市局長。 344 ◯都市局長(河野俊郎君) 建設発生土を搬出する車両に市営桜木町団地の建設発生土であることを記載した伝票を持たせ、受け入れ側がその伝票を確認します。また、その受け渡しについて本市の監督員が確認しております。 345 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員。 346 ◯3番(渡辺 忍君) 本件、建設発生土の搬入、搬出の確認作業の中で必要な手順について確認し、土の移動による安全確認について詳しく見させていただきました。  実際に建設発生土管理基準によるフローチャートを確認させていただき、汚染要因に関する調査票及び市営桜木町団地建てかえ工事の際の建設発生土についての地質分析結果証明書についても確認させていただきました。いただいた情報やお考えをもとにあすからの委員会などで精査してまいります。  以上で、市民ネットワークの議案質疑を終わります。(拍手) 347 ◯議長(向後保雄君) 渡辺忍議員の質疑を終わります。  以上で質疑を終わります。  お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第80号から第93号まで、及び発議第6号を配付してあります議案・発議付託一覧表記載の委員会に付託いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 348 ◯議長(向後保雄君) 御異議ないものと認め、さよう決定いたしました。          ────────────────────────── 349 ◯議長(向後保雄君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。  次会は、17日午前10時より会議を開きます。  本日は、これをもって散会といたします。御苦労さまでした。                  午後2時34分散会          ──────────────────────────            地方自治法第123条第2項の規定により署名する。              千葉市議会議長    向 後 保 雄              千葉市議会議員    伊 藤 康 平              千葉市議会議員    森 山 和 博 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...