八戸市議会 2017-03-16
平成29年 3月 定例会-03月16日-06号
一応陳謝しているようで、後で否定するかのような、反省しているようで、実はそうでないという、これこそ詭弁的な論理であり、つまりは自分の振る舞いを正当化しようとする不適切な発言だと言わざるを得ません。
ましてや、このA棟設備は稼働率が低く、400万円の補助金を返還したばかりのことでありましたから、失態を言いわけするかのような自己弁護であり、首長としては甚だ謙虚さに欠ける、独善的かつ高慢な、おごり高ぶりの政治姿勢ではないでしょうか。強く猛省を促したいと思います。
次に、八戸ブックセンター事業費について意見と要望を申し上げたいと思います。
本のまち八戸という構想については決して否定するものではありません。問題は、どういう手法でそのことを実現していくかであります。ブックスタートやキッズクーポンは、子どものころから本に親しむという意味で大変評価できる施策だと思いますが、ブックセンターについては、評価できる取り組みだとする声がある一方で、行政が税金という公的資金を投入してまで行わなければならない事業施策だろうかとの疑問の声が多く寄せられているのも事実であります。行政が事業や政策展開するときには、常套句として費用対効果ということを言われるわけでありますが、ブックセンターやはっちについても事業効果の検証はしっかりとやらなければなりません。
その際に考慮しなければならないことは、入館者数や利用者数が目標値を上回っているかどうかではなく、中心商店街の活性化にどのような影響を及ぼしているかということであります。そういう視点で見ると、なかなか難しい検証になると思いますが、商店街の方々や市民の皆様の御協力をいただきながら、ぜひ行ってほしいと思います。
また、新たに予算計上されました魚菜市場等の調査費についてですが、あの市場は、海のまち八戸を象徴する、いわゆる八戸の顔としての役割を果たしてきました。施設の老朽化に伴い、少し寂しくなってまいりましたが、ぜひかつてのにぎわいを取り戻したいものであります。地元や関係者の意見に十分耳を傾け、よりよい事業推進に御努力されるよう要望いたします。
次に、財政面について少し触れたいと思います。新年度予算では市債残高が減少いたしますが、今後、美術館や
総合保健センター、体育館の建設等大型プロジェクトがめじろ押しであり、一方、歳入面に目を向けると人口減少等による地方経済の落ち込みが予測され、そう遠くない時期から税収減少に転じてくると思われます。的確な将来予測により、堅実な財政運営を図られるよう御要望いたします。
次に、平成29年度八戸市自動車運送事業会計について申し上げます。自動車運送事業は、毎年申し上げているとおり経営環境は極めて厳しい状況にあり、民間の事業者である南部バスは、経営破綻して岩手県北バスに事業譲渡をいたしました。そのような状況にあって、意欲的に改革に取り組まれていることは評価できるものです。厳しい経営環境の中で正職員と臨時職員の同一労働、同一賃金の実現に向けて鋭意努力されることと、利用者への
サービス向上並びに公共交通としての自動車事業の持つ意義を踏まえ、市民に喜ばれる事業展開をされることを要望いたします。
次に、平成29年度八戸市立市民病院事業会計についてであります。市民病院は、地域の中核病院として救命救急医療や周産期医療など市民の生命、健康を守るために大きな役割を果たしていることは言うまでもなく、三浦事業管理者を先頭に、病院改革プランや経営健全化に取り組み大きな成果を上げていることは、高く評価できるものであります。新年度は診療手当の改定も行うとのことであり、地方では医師確保に苦慮する中、医師確保にも力を入れており、そのことによりさらなる医療サービスの提供ができるものと期待をするところであります。
ただ、診療時の待ち時間が長かったり、患者に対する対応での苦言もあるようですので、改善に努力されるよう要望いたします。
地方創生が声高に言われますが、裏返せばそれだけ地方が活力をなくしているということでもあります。大都市にない魅力を大いに発信し、住んでよかったと思える市民がふえていくことを期待し、そのために小林市長を初め理事者の皆様方の御奮闘を願って意見といたします。
○議長(吉田淳一 君)夏坂修議員の発言を許します。
夏坂修議員
◆12番(夏坂修 君)公明党を代表して意見を申し上げます。
議案第2号平成29年度八戸市
一般会計予算並びに各
特別会計予算及び関連する各議案、議案第3号平成29年度八戸市
自動車運送事業会計予算、議案第4号平成29年度
八戸市立市民病院事業会計予算に賛成をするものであります。
先月13日に内閣府が発表した2016年10月から12月期のGDP速報値は、実質で0.24%増、年率換算で1.0%増で、4四半期連続のプラス成長となり、景気は緩やかに回復しているように見受けられます。これは、現政権による安定した政治基盤のもとに実施されてきた的確な政策対応によって、経済成長の果実を多くの人々に届ける流れが生まれてきた証左であると言えます。
一方、社会の実態に目を凝らせば、かつての高度成長期と比べ、社会構造が大きく変わり、少子高齢化が進み、働いて賃金を得て生活する人ばかりでなく、年金等で生活を支える人々もふえてまいりました。今後はより一層生活者の目線で、経済成長の果実を適切に配分し、希望が行き渡る社会を構築していくことが必要不可欠であります。
そうした中、国の2017年度の税制改正、予算案では、中小企業の所得拡大の促進や設備投資、イノベーション創出による生産性の向上、さらには働き方改革、無年金対策、奨学金制度の充実など、現政権が進めてきた成長と分配の好循環をさらに後押しする施策が盛り込まれていることからも、早期の成立、執行を強く望むものであります。
さて、本年1月、当市は全国で48番目となる中核市に移行いたしました。保健所の業務を初めとする2000もの事務権限が県より移譲されたことで、
行政サービスがより身近になり、市民の利便性が向上するなど、地方分権の推進力となり得る自治能力を最大限に発揮するチャンスを得たわけであります。まさにこれからが本番との覚悟で、市民福祉の向上のために邁進していただき、また、
連携中枢都市圏における連携事業においても、圏域8市町村でしっかりとスクラムを組み、圏域の住みよい地域の形成に向け、不断の努力を積み重ねていただくことを求めるものであります。
そうした中編成された、中核市への移行後初となる当市の新年度予算は、一般会計で945億円、特別会計で718億1178万6000円、合わせて1663億1178万6000円を計上し、うち復興分は46億2745万9000円となっております。依然厳しい財政環境にある中で、経常的な管理経費や行政経費の削減に努めながら、第6次八戸市総合計画に掲げた戦略と八戸市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略との連動した各種施策に取り組むとともに、中核市としての本気度を示すがごとく、政策課題に果敢に挑もうとする小林市長の政策的リーダーシップに心から敬意を表するものであります。
それでは、以下、新年度の予算、施策に対して要望を申し上げます。
まず、災害に強い
まちづくりについてでありますが、
東日本大震災の発災から6年が経過し、当市においては
創造的復興に向け復興事業が着実に実施されていることを高く評価するものであります。今後も
津波避難施設の整備はもちろんのこと、備蓄物資の計画的な整備、また地域、学校、家庭における防災意識の向上や災害時要援護者への避難支援体制の強化など、ハード、ソフト両面にわたる防災減災対策に引き続き力を入れていただくことを要望いたします。
産業振興については、今般、新産業団地の開発予定地が決定を見ました。既存の北インター工業団地に続く新たな企業誘致の拠点として、当地域の経済活性化に寄与するものと期待されていることからも、早期の整備を求めるものであります。また、今後の成長産業分野として注目されているIoTやAIについても、今後の国や県の動向を注視しながら、企業支援や
行政サービスなどへの応用など、その活用方法を積極的に研究し、当市の産業振興につなげていただくよう要望いたします。
中心市街地の活性化については、中心街のにぎわい創出を牽引してきた八戸ポータルミュージアム・はっちに加え、昨年12月にオープンした八戸ブックセンターが新たな中心街の顔としてその存在感が高まっております。今後もその2つの施設が八戸の魅力の発信拠点として相乗効果をもたらし、中心市街地活性化のダブルボランチとしての機能を果たしていくことは疑う余地もありません。
今後整備されるマチニワや花小路の有効活用とともに、不透明な要素がありますが、八日町の再開発事業との連携を図りながら、官民一体となって魅力ある中心市街地づくりに努めていただくことを要望いたします。
子育て支援について、乳幼児の医療費助成については、これまでも段階的に拡充を図ってこられたことに敬意を表しつつ、今後も財源の課題をクリアしながら、さらなる拡充に向け最大限に御努力いただきたい。
また、妊娠から出産、子育てまで切れ目のない支援が可能となる子育て世代包括支援センター、八戸版ネウボラについても早期に整備をしていただきたい。
さらには、潜在的待機児童の原因となっている保育士不足の解消については、当市においても待ったなしであります。ぜひとも保育士不足解消への危機感を関係団体と共有していただき、人材確保に向けた可能な限りの支援策を講じていただくよう強く要望いたします。
教育行政については、新年度の事業として新たに小中学校へ新聞を配備する新聞力活用事業や
スクールソーシャルワーカーの活用事業を展開するなど、子どもたちの教育環境の充実のために効果的な手を打っていただいていることを高く評価するものであります。
教員の多忙化が問題視されている中で、授業の質の向上、また、いじめや不登校などさまざまな課題への対応、さらには、今後、次期学習指導要領の実施に向けた指導体制を構築していくための準備も必要となってまいります。こうしたことからも、地域、学校、保護者等が一体となった地域密着型教育を一層充実したものにし、さらには子どもの安全、安心を担保し、とうとい命を守るためのあらゆる取り組みを講じていただくよう要望いたします。
そのほか、予算審査の中で要望した点についても前向きに御検討いただくよう要望いたします。
次に、自動車運送事業会計についてであります。当市のバス事業を取り巻く環境は、人口減少や少子化などを背景に利用者の減少傾向が続く厳しい状況にあります。
そうした中、当市では、八戸圏域公共交通計画に基づき、八戸圏域定住自立圏における広域バス路線も含めて、上限運賃、わかりやすい運賃体系の導入や乗り継ぎ環境の整備など、路線バスの利便性の向上に努め、利用者数の増加に向けて最大限の努力を続けていることを評価するものであります。
こうした中、先般、共同運行をしてきた南部バスが岩手県北自動車に事業譲渡されるという事態となり、運行路線はこれまで同様維持されることにはなったものの、公共交通体系の維持確保の難しさが露呈する形となりました。
今後も人材確保に努めながら、再び資金不足に陥らないよう経営改善に努力され、公営交通の使命を全うするための地道な取り組みを要望いたします。
次に、市民病院事業会計についてであります。八戸市立市民病院は、県南地域の中核病院として地域医療のかなめであり、地域住民の命を守る防波堤であります。
こうした中、平成20年度に策定した八戸市立市民病院改革プランにより、平成21年度から7年連続で黒字決算に至ったことは、経営健全化に不断の努力を重ねてきた成果であると高く評価をするものであります。
また、ドクターヘリやドクターカーの運行による救命率の向上もさることながら、今後、緩和ケア病棟の整備を進め、がん患者へ寄り添った治療体制を整えることも大変意義あることであります。
人口減少、少子高齢化の急速な進展により医療需要が変化していく中で、今般策定した新改革プランをもとに、さらなる経営健全化を図りながら、今後とも地域の中核病院として救命救急医療や高度な専門医療など、地域住民に寄り添った持続可能な医療の提供を続けていただくことを要望いたしまして、公明党を代表しての意見といたします。
○議長(吉田淳一 君)田端文明議員の発言を許します。
田端文明議員
◆6番(田端文明 君)日本共産党議員団を代表して意見を述べます。
議案第2号平成29年度八戸市
一般会計予算、議案第8号八戸市
学校給食特別会計予算、議案第44号八戸市
個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定について、議案第54号
八戸市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について、以上4件の議案について反対します。ほかの議案については意見を付して賛成します。
国の新年度予算は、一般会計で前年度比0.8%増の97兆4547億円で過去最高となります。しかし、税収は当初見込みより落ち込み、その穴埋めなどで1兆8526億円もの国債を追加発行することになりました。
このような苦しい財政状況の中でも、安倍政権が目指す戦争する国づくりのために、軍事費は5年連続で増加し5兆1251億円となります。そのツケ回しによって暮らしの予算が削減され、社会保障費は自然増を1400億円削減、文教予算、中小企業対策費、農業予算などは軒並み前年度比マイナスとなります。アベノミクスで政府は国債の大量発行を続け、2016年度末で国、地方の長期債務は1073兆円となり、みずから好景気を演じているにすぎないものです。
市長は提案理由説明で、景気回復を実感するまでには至っていない状況にあり、この傾向は特に地方において顕著であると認識しておりますと言うとおり、経済の好循環など、どこでも起こっておりません。
このような中で編成された当市の新年度予算は、一般会計、特別会計で1663億1100万円余り、前年度比1.8%減となりますが、陸奥湊駅前の市営魚菜市場建てかえと再開発に向けた調査が始まること、仮称・みなと体験学習施設整備事業、災害に強い
まちづくりのための施策推進、交通部嘱託職員への一時金支給へ踏み出すことなどに対しては大いに評価をいたします。
議案第2号平成29年度八戸市
一般会計予算は、市民の負担軽減、高齢者、障がい者などの弱者対策、非正規労働者の改善、通学路や生活道路の除雪など暮らしにかかわる市民の切実な願いに応える内容とはなっておりません。長引く景気低迷と言われ、人口減少が進む中、多額の費用をかける新工業団地の開発は中止すべきです。
議案第8号平成29年度八戸市
学校給食特別会計予算についてです。新西地区給食センターは小学校25校、中学校13校、食数約1万食の全国でも例を見ないマンモス給食センターとなります。学校給食法や、食育基本法に照らせば、つくり手の見える自校直営方式が学校給食のあるべき姿です。しかし、民間委託の拡大、大規模化などコストだけが前面に出されるのであれば、教育の一環としての学校給食の目的から遠のいていくことになります。
議案第44号八戸市
個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定について、
マイナンバー制度に関することです。国民の間から国民総背番号制と言われ、根強い反対があったのに安倍政権が実施を強行したものです。全国的にも当市でも普及率が10%ほどにとどまっているのは、国民的な議論が行われてこなかったことに対しての反発と、この制度に対する不安のあらわれです。
マイナンバー制度には改めて反対をします。
議案第54号
八戸市営住宅条例の一部を改正する条例の制定については、松野団地市営住宅に駐車場を設置し新たに使用料、汚水処理費を徴収するというものです。公営住宅法では、住宅に困窮する低額所得者に低廉な家賃で賃貸し生活の安全と社会福祉に貢献するとされており、新たな負担は求めるべきではありません。
市民大学講座について触れておきます。昨年、一昨年と元幕僚長、元統合幕僚長を講師に講座が行われております。いずれも周辺国の軍備増強を挙げ、安保法制は必要、国家のありようについて議論を詰めるべきなど、安倍政権が進めてきた憲法違反の戦争法を肯定する内容となっております。平和都市宣言を掲げている当市として取り組む内容ではありません。
文化、芸術、歴史、自然科学、スポーツなど市民を励まし勇気づける内容こそが生涯学習という市民大学講座の目的を達成していくことになると意見を申し上げます。
議案第5号平成29年度八戸市
国民健康保険特別会計予算については、国保加入の世帯主の職業別で、無職は54%で県内最多となります。所得100万円以下も64.4%で県内最多となっております。短期保険証の交付数、滞納差し押さえ金額とも県内最多となっております。払いたくても払えない構造的な問題となっております。国保運営が県に移管され、仮に保険税が上がれば、滞納差し押さえ件数、短期保険証、資格証明書の交付数は増加していくことが予想されます。値上げを避けるために一般会計からの繰り入れ増額を求めます。
申請減免については、件数で青森市と大きな開きがあります。国保加入者が気軽に相談をし、減免を受けられるよう制度の改善を求めます。
自動車運送事業会計についてですが、公共交通の市場化や人口減少などによる利用者の減少など厳しい経営状況が続いている中でもバスの更新を行い、幹線の増便など利便性を図るために努力されていることを評価いたします。特に嘱託職員に一時金が支給されることになったことは、非正規労働者を励ます出来事であり、高く評価いたします。引き続き正職員との格差解消に向けた改善を求めます。
市営バスは市民の通勤通学、暮らしを支える重要なインフラであり、高齢者にとっては命綱とも言える存在です。社会問題となっている渋滞、交通事故対策で最も有効なのは公共交通の利用拡大です。今後とも市民から頼られる身近な
公共交通機関としての役割を果たしていただくよう意見を申し上げます。
議案第4号平成29年度八戸市立市民病院事業会計についてです。ドクターカー、ドクターヘリの運用で劇的救命率は飛躍的に向上し、全国的にも注目される医療機関となりました。周産期センターの運用、緩和ケア病棟の建設など地域医療の中核施設としての役割はますます重要性を増していくことになります。災害地や他町村への医師派遣活動などについては評価をいたします。
しかし、ある市民からは、5時間待たされたが何の説明もされなかった、市民病院での受診を断念しほかの病院へ行くことにした、などの声が寄せられているところです。改善を求めます。
消費税の負担、診療報酬の据え置き、医療機器の更新など厳しい経営状況が続く中、今後とも市民の命と健康を守る地域の中核病院としての役割を果たしていただくことを求めます。
最後に、介護保険の利用料、高過ぎる国保税については市民から悲鳴が上がっております。施設の入所料は、配偶者の収入、財産を含めるようになってからは月10万円から13万円の請求が来るようになり、とても払えない、買った墓を返さなければならないなど、悲しくなる話は、ちまたで幾らもあります。昨年は年金削減法が強行採決されました。繰り返し負担増を求める国に対して、市は市民生活を守る防波堤の役割を果たすよう求めて、意見といたします。
○議長(吉田淳一 君)山名文世議員の発言を許します。
山名文世議員
◆14番(山名文世 君)社民党の山名文世です。意見を申し上げます。
議案第2号から議案第4号及び各
特別会計予算並びに他の関連議案について要望、意見を付して賛成します。
アベノミクスで格差が拡大し、大企業と富裕層への富の集中が加速しています。こうした中、2017年度の政府予算は、安倍政権発足以来、一般会計当初予算が5年連続で過去最高となる97兆5000億円となりました。
一方、国の借金である国債、借入金、政府短期証券の総額は、昨年12月末時点で1066兆4000億円となり、国債残高だけでも928兆9000億円と過去最大を更新中です。
安倍政権による中長期の経済財政に関する試算では、国と地方の借金は今後もふえ続け、プライマリーバランスは2020年度で8.3兆円もの不足になるとしています。
また、当市の新年度
一般会計予算は総額945億円で、通常分は前年度に続き過去最高となる反面、市債残高の前年度末現在高は1030億円で、初めて1000億円を超えました。
なお、市長は荷さばき所A棟をめぐり、リスクがあってもチャレンジングな投資をして、イノベーションを起こすのが資本主義の基本だ、などとする持論を展開しました。
しかし、資本主義におけるチャレンジは、私財を投じるので自己責任で済みますが、公金の投資は、長期的視野に立ち綿密な計画とリスク等を分析し、計算し尽くしたものでなければなりません。
たとえ一般論だとしても、公金投資と資本主義の比喩は不適切であります。自治体の行財政運営は、リスク軽減と効率性、有効性を高めるのが、低成長経済や少子超高齢社会における首長の役割で、基本と考えます。
以下は、本委員会での発言の要旨です。
1、職員の時間外勤務については、災害その他、避けることができない事由により臨時の必要性がある場合に限定すること。
2、男女共同参画社会の推進は、率先して庁内の推進体制を図り、企業への範を示すことで市民の意識高揚に努められたい。また、災害時の避難所開設等は日常訓練などで円滑な運営を図ること。
3、
児童福祉等に係る生活扶助や偽装離婚等の調査に際しては、ひとり親家庭の事情等をしんしゃくし、行き過ぎた行為は慎むよう配慮されたい。
4、南郷図書館への指定管理者制度の導入は、旧村立図書館当時の地域密着型を考慮し、独立性と図書館機能を高めるために、市が直接管理運営すべきものと提言します。なお、本のまちを標榜するのであれば、教育機関である公立図書館への民間企業の指定管理は避けるべきであり、市立図書館及び学校図書館の一層の充実を図るよう再考を求めます。
5、
南郷朝もやの館及び南郷文化ホールは利用率の低迷が見られることから、一層の運営改善に努められたい。
以上の提言、意見などを真摯に受けとめられ、予算執行に当たることを熱望します。
次に、八戸市自動車運送事業会計についてです。
公共バスをめぐる情勢は、南部バスの民事再生法の適用申請に集約され、今後も経営環境は厳しさを増すことが予測されます。
これまでの企画商品開発や移動手段の転換PR等によるバス利用の増進、支出削減、利便性、快適性の向上など、経営の合理化に努められてきたことを評価します。今後とも交通弱者の足を守るため、一層の努力を求めます。
次に、八戸市立市民病院事業会計についてです。
県南地域の中核的基幹病院として、周産期医療の中核を担うとともに、地域の医療機関との連携を強化されてきました。また、患者中心の思いやりのある医療提供を理念とし、心身のトータル治療に努められてきたことに敬意を表します。今後とも最善の医療の提供を要望します。
結びに、退職される理事者並びに職員の一層の御活躍を祈念します。
以上、総括意見とします。
○議長(吉田淳一 君)伊藤圓子議員の発言を許します。
伊藤圓子議員
◆13番(伊藤圓子 君)無所属の伊藤圓子です。
平成29年度
一般会計予算を初め各会計予算と関連議案に対し、意見要望を付して賛成の総括意見を述べます。無所属には5分という時間的制約が課せられ、やむなく短い総括意見となります。
それでは、初めに
一般会計予算についてです。当市が権限移譲と自己責任が伴う中核市となっての初の予算編成だが、一層の財政の健全化が求められるのは言うまでもない。
まずは
保健所業務移行により医療、福祉、介護との施策の一元化が図られることを期待したい。かつ約7億5000万円が充当される
連携中枢都市圏事業により、構成自治体の特性を生かしつつ、持続可能な圏域創造をなし遂げるための確かな布石となる実績を求める。
新年度の予算には多岐にわたる分野で多数の新規事業を掲げ、意欲を示している。これを評価しつつ、
予算特別委員会で質問、提言した各項目については検討を要望する。少子化、人口減少の特効薬はないが、以下の要望については特段の御尽力を願う。
1つ、ふるさとを愛し誇りに思える
まちづくりに関して。
ユネスコ無形文化遺産登録、八戸三社大祭の保存、継承のための支援策、特に山車小屋整備等については特段の御支援をお願いしたい。
2つ、生涯安心して住み続けたいと思える
まちづくりに関して。子ども医療費無料化の拡充等、各種子育て支援策、医療難民、介護難民を出さない地域包括ケア策。
3つ、活力のみなぎる
まちづくりに関して。若年層の
まちづくり活動支援策、
UIJターンの移住促進策、雇用創出とマッチング事業策。ことしは八戸市制施行88年、史跡根城薪能を筆頭に多様な記念事業を通して、市、市民挙げて祝い、中核市として力強く歩み出せる新年度とすべく、事業遂行に当たることを要望する。
次に、八戸市自動車運送事業会計について。歯どめの効かない人口減少に伴い、バス利用者数も減じている一方、高齢者の運転免許証の自主返納がふえる傾向にある。よって、
公共交通機関としての責務は増し、利便性の一層の向上が求められる。当交通部においては、少子高齢社会において全ての市民に優しく利用しやすい
ユニバーサルデザインの視点による低床バスの計画的導入に入っており、高く評価する。待ったなしの地球温暖化防止対策に必須の公共交通との気概を持って安全第一に運行、経営に当たるよう要望する。
次に八戸市立市民病院事業会計について。当院は救命救急センター、周産期センター、臨床研修センターを有する県南地域等の中核的基幹病院として高度
急性期医療を担っている。待たれた緩和ケア病棟の建設により、がん拠点病院としてその機能を高め、当病院全体の医療看護サービスのさらなる質の向上に寄与するものと期待する。また、研修医の数、充足率ともに高いレベルにあり、7期連続の黒字経営を達成するに至った御尽力に敬意を表する。2025年に向けて、国による
医療提供体制の再編で、地域医療構想の名のもと、急性期の病床削減が危惧される。当院は、いち早く病診連携による地域完結型医療体制を構築してきたが、病床利用率が高まっている現状を踏まえ、病床数の堅持を強く要望する。
今後とも助かる命を助けるという使命を第一義とし、八戸市
連携中枢都市圏域の地域医療の向上に貢献することを大いに期待する。
以上をもって総括意見といたします。
○議長(吉田淳一 君)以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(吉田淳一 君)これにて討論を終結いたします。
これより議題のうち、議案第2号、議案第8号及び議案第44号並びに議案第54号を一括して採決いたします。
以上の議案の
委員長報告は可決であります。
以上の議案を
委員長報告のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(吉田淳一 君)御着席願います。
起立多数であります。
よって、以上の議案は
委員長報告のとおり可決されました。
次に、ただいま議決されました議案を除く議案第3号から議案第7号まで、議案第9号から議案第18号まで、議案第41号から議案第43号まで、議案第45号から議案第53号まで、議案第55号から議案第75号まで及び議案第78号並びに議案第79号の議案50件を一括して採決いたします。
以上の議案は、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(吉田淳一 君)御異議なしと認めます。
よって、以上の議案は
委員長報告のとおり可決されました。
────────────────────
△日程第2 議案5件一括上程
○議長(吉田淳一 君)日程第2議案第80号仮称・三日
町にぎわい拠点本棟工事請負契約の締結についてから議案第84号八戸市
中央駐車場・
公用車車庫解体工事請負の一部変更契約の締結についてまでを一括議題といたします。
市長から提案理由の説明を求めます。
市長
〔市長小林眞君登壇〕
◎市長(小林眞 君)おはようございます。ただいま上程されました議案について御説明申し上げます。
議案第80号は、仮称・三日町にぎわい拠点本棟工事の請負契約を締結するためのものであります。
議案第81号は、さきに請負契約を締結した
西白山台小学校校舎・屋内運動場本棟工事について、設計変更により期間を変更するためのものであります。
議案第82号は、さきに請負契約を締結した旧八戸市鮫清掃工場解体撤去工事について、設計変更により期間を変更するためのものであります。
議案第83号は、さきに委託契約を締結した尻内雨水ポンプ場排水樋管整備工事について、設計変更により期間を変更するためのものであります。
議案第84号は、さきに請負契約を締結した八戸市
中央駐車場・公用車車庫解体工事について、設計変更により期間を変更するためのものであります。
何とぞ慎重に御審議の上、議決くださいますようお願い申し上げ、議案の説明を終わります。
〔市長小林眞君降壇〕
○議長(吉田淳一 君)これより上程議案に対する質疑を行います。
御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(吉田淳一 君)御質疑なしと認めます。
ただいま議題となっております議案第80号から議案第84号までをお手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
この際、委員会開催のため暫時休憩いたします。
午前10時59分 休憩
--------------------
午前11時14分 再開
○議長(吉田淳一 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
────────────────────
議案5件
○議長(吉田淳一 君)本日付託いたしました議案第80号仮称・三日
町にぎわい拠点本棟工事請負契約の締結についてから議案第84号八戸市
中央駐車場・
公用車車庫解体工事請負の一部変更契約の締結についてまでを一括議題といたします。
各常任委員長から委員会における審査の経過と結果について、順次報告を求めます。
総務常任委員長の報告を求めます。
小屋敷孝委員長
〔18番小屋敷孝君登壇〕
◎18番(小屋敷孝 君)総務常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
議案第80号は、仮称・三日町にぎわい拠点本棟工事の請負契約を締結するためのものであります。
議案第81号は、さきに請負契約を締結した
西白山台小学校校舎・屋内運動場本棟工事について、設計変更により期間を変更するためのものであります。
以上2件の議案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。
以上で報告を終わります。
〔18番小屋敷孝君降壇〕
○議長(吉田淳一 君)建設常任委員長の報告を求めます。
冷水保委員長
〔7番冷水保君登壇〕
◎7番(冷水保 君)建設常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
議案第82号は、さきに請負契約を締結した旧八戸市鮫清掃工場解体撤去工事について、設計変更により期間を変更するためのものであります。
議案第83号は、さきに委託契約を締結した尻内雨水ポンプ場排水樋管整備工事について、設計変更により期間を変更するためのものであります。
議案第84号は、さきに請負契約を締結した八戸市
中央駐車場・公用車車庫解体工事について、設計変更により期間を変更するためのものであります。
以上3件の議案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。
以上で報告を終わります。
〔7番冷水保君降壇〕
○議長(吉田淳一 君)以上をもって各常任委員長の報告は終わりました。
ただいまの
委員長報告に対し御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(吉田淳一 君)御質疑なしと認めます。
これより討論を行います。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(吉田淳一 君)討論なしと認めます。
これより議案第80号から議案第84号までを一括して採決いたします。
以上の議案は、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(吉田淳一 君)御異議なしと認めます。
よって、以上の議案は
委員長報告のとおり可決されました。
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△日程第3 議会案1件上程
○議長(吉田淳一 君)日程第3議会案第1号
無料公衆無線LAN―
Wi-Fi―環境の整備促進を求める意見書を議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。
19番森園秀一議員
〔19番森園秀一君登壇〕
◎19番(森園秀一 君)2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、通信環境の整備、とりわけ
無料公衆無線LAN、いわゆるWi-Fiの環境整備は喫緊の課題となっており、インバウンドのさらなる増加につながるだけでなく、災害時の通信手段の確保にも大きく貢献するものであります。
議会案第1号は、観光分野、民間施設に対する整備に加えて、防災の観点から、地方公共団体に対するWi-Fi整備支援事業の一層の拡充を国に強く要望するものであります。
なお、案文についてはお手元に配付のとおりであります。
〔19番森園秀一君降壇〕
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(案文は資料欄に掲載)
○議長(吉田淳一 君)お諮りいたします。
ただいま議題となっております議会案については、委員会の付託、質疑及び討論は省略し、直ちに採決いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(吉田淳一 君)御異議なしと認めます。
よって、委員会の付託、質疑及び討論は省略することに決しました。
これより議会案第1号を採決いたします。
本議会案は、原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(吉田淳一 君)御着席願います。
起立総員であります。
よって、本議会案は原案のとおり可決されました。
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△日程第4 議員派遣について
○議長(吉田淳一 君)日程第4議員派遣についてを議題といたします。
お手元に配付いたしました議員派遣一覧表のとおり議員派遣の申し出があります。
お諮りいたします。
議員派遣一覧表のとおり議員を派遣することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(吉田淳一 君)御異議なしと認めます。
よって、会議規則第167条の規定により、議員派遣一覧表のとおり派遣することに決定いたしました。
お諮りいたします。
ただいま議決されました議員派遣について変更を要するときは、その措置を議長に一任されたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(吉田淳一 君)御異議なしと認めます。
よって、議員派遣について変更を要するときは、その措置を議長に一任することに決しました。
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△日程第5 各
特別委員長諸般の報告
○議長(吉田淳一 君)日程第5各特別委員長から諸般の報告をいたしたい旨の申し出がありますので、順次これを許します。
中核市・広域連携推進特別委員長の報告を許します。
工藤悠平委員長
〔11番工藤悠平君登壇〕
◎11番(工藤悠平 君)中核市・広域連携推進特別委員会における活動経過の概要について報告いたします。
当委員会は、中核市及び定住自立圏構想並びに
連携中枢都市圏構想について調査研究し、その推進を図るため平成27年5月に設置されました。
委員会では、中核市移行に向けた取り組み予定、八戸市中核市移行計画の策定、中核市移行に伴う条例整備に係るパブリックコメント手続の実施、
地方自治法の中核市の指定に関する政令の一部を改正する政令の公布、八戸地域畜産関連産業振興ビジョンの策定、全国における定住自立圏及び
連携中枢都市圏の形成状況及び取り組み状況、八戸圏域定住自立圏の取り組み状況、
定住自立圏形成協定の変更、定住自立圏の形成に関する講演会の開催、
連携中枢都市圏移行への取り組み状況、
連携中枢都市圏講演会の開催、
八戸圏域連携中枢都市圏ビジョン策定に向けた取り組み、
連携中枢都市圏の形成に向けたこれまでの経過と今後のスケジュール、
八戸圏域連携中枢都市圏ビジョン懇談会における意見、質問、
八戸圏域連携中枢都市圏ビジョン案における主な変更点、
八戸圏域連携中枢都市圏連携協約調印式などについて理事者から説明を受け協議してまいりました。
また、平成27年10月には委員会の調査視察を実施し、平成27年4月に
連携中枢都市圏ビジョンを策定している宮崎県宮崎市及び平成22年3月に定住自立圏共生ビジョンを策定している宮崎県都城市において、
連携中枢都市圏構想及び定住自立圏構想の取り組みについて学んでまいりました。
さて、当市は平成29年1月1日に中核市として新たなスタートを切るとともに、1月4日には連携中枢都市宣言を行い、
連携中枢都市圏の形成に向けて動き出しております。
議会としても、平成21年9月に圏域内の市町村議会全議員で組織する八戸圏域定住自立圏形成促進議員連盟を設立し、圏域内の振興、発展に取り組んでおり、このように行政と議会がともに広域連携を積極的に推進する取り組みは全国的にも先進的な取り組みとして評価されており、その成果も着実にあらわれております。
今後、中核市移行を契機として、より活力ある魅力的なまちを目指すとともに、
連携中枢都市圏の拠点都市として広域連携を着実に進めていくことを期待するものであります。
最後に、2年間にわたりまして当委員会の活動に御支援と御協力を賜りました関係者の皆様に心から御礼を申し上げ、報告を終わります。
〔11番工藤悠平君降壇〕
○議長(吉田淳一 君)観光振興特別委員長の報告を許します。
高山元延委員長
〔10番高山元延君登壇〕
◎10番(高山元延 君)観光振興特別委員会における活動経過の概要について報告いたします。
当委員会は、平成27年5月から新たな委員により、観光事業の推進について調査研究し、その振興を図ることを目的として活動を開始いたしました。
その内容については、三陸復興国立公園に関連したイベントなどの各種事業、種差海岸ガイド育成事業などの種差海岸関連事業並びに東京ドームでのふるさと祭り出店を初めとする首都圏等のイベント参加、平成28年3月26日に開業した北海道新幹線の関連イベントにおける八戸三社大祭の山車参加や八戸えんぶり等の郷土芸能の披露、八戸せんべい汁や八戸前沖さばなどの食の観光PR事業の実施状況、八戸三社大祭や八戸えんぶりなど各種まつりの実績、当市の魅力満載の各種観光事業の全国展開などについて理事者から説明を受け、協議してまいりました。
そしてまた、さらなる観光振興研究のため、平成27年11月には、当委員会の調査視察を実施し、名古屋市においては、中部北陸地区9県の自治体と事業者等と協働し海外からのインバウンドを推進するための広域連携観光推進事業、いわゆる昇龍道プロジェクトによる観光施策等を、また金沢市においては、平成27年3月に開業した北陸新幹線のプロモーションの経緯と開業後の効果及び観光資源を生かした振興施策について研修し、理解を深めてまいりました。
さて、当市では平成14年の東北新幹線開業以来、切れ目ないイベントを継続して実施してきており、平成25年の三陸復興国立公園の指定を受けてからも、種差観光ガイドの育成、ワンコインバスうみねこ号の冬期運行の継続実施、観光情報サイト、八戸観光Naviの開設など、年間を通した来訪者増加に向けて新たな事業を展開するとともに、昨年3月の北海道新幹線の開業に合わせ、官民、各地域で連携した観光振興を積極的に行っていることから、国内外の観光客の増加につながることを期待するものであります。
そして、非常に喜ばしいことは、平成28年12月に、八戸三社大祭を含む山・鉾・屋台行事がユネスコ無形文化遺産に登録されたことであります。これは、地域が幾世代にもわたり保護、継承してきたこと、準備や練習を通じて世代間の交流を促し、地域の結束力を高める役割を果たしてきたことが国際的に評価されたものです。
私たちは、八戸三社大祭が国内のみならず国外にも誇れる日本の宝の1つであることを再認識するとともに、文化資源、そして観光資源としてさらなる魅力を引き出し、発信し続け、今後も後世へと継承していかなければならないと強く思うものであります。
最後に、2年間にわたりまして当委員会の活動に御支援と御協力を賜りました関係各位に対し心から御礼を申し上げ、報告を終わります。
〔10番高山元延君降壇〕
○議長(吉田淳一 君)港湾・都市基盤整備推進特別委員長の報告を許します。
高橋一馬委員長
〔9番高橋一馬君登壇〕
◎9番(高橋一馬 君)港湾・都市基盤整備推進特別委員会における活動経過の概要について報告いたします。
当委員会は、港湾及び都市基盤の整備について調査研究し、その推進を図るため平成27年5月に設置されました。
委員会では、八戸港整備事業、津波避難路整備事業、防災対策事業、八戸駅
西土地区画整理事業などについて理事者から説明を受け、協議してまいりました。
平成27年11月には委員会の調査視察を実施し、大分県別府市では鉄輪温泉地区の個性を生かした
まちづくりについて学んでまいりました。
また、同県大分市ではシンボルロード、南北駅前広場、複合文化交流施設等の整備を行い、魅力と活力のある大きなスケールと風格を持った
まちづくりについて学んでまいりました。
さらに、ことし2月には八戸海上保安部及び八戸港湾・空港整備事務所の御高配により八戸港内の現地視察を行い、八戸港の整備状況を直接確認してまいりました。
現在の八戸港ですが、津波避難対策としての防潮堤及び緑地のかさ上げなどの整備は年内の完成を目指し、津波防災機能強化が着実に進められております。
また、今年度は復興計画に掲げる2年間の復旧期、続く3年間の再生期を経て、5年間の創造期の1年目を迎え、
創造的復興の象徴的な施設として、津波避難ビル機能と地域の交流拠点としての機能をあわせ持つ多賀多目的運動場の整備が完了いたしました。
さらに、新年度には仮称・沼館地区津波避難ビルの供用を予定しているほか、避難所標識の更新等の実施によりさらなる防災力の強化を図っております。
八戸駅西地区の整備においては、今年度より本格的に駅前整備を実施し、駅西地区のシンボルロードである都市計画道路3・1・1号八戸駅西中央通り線と西口駅前広場を整備し、平成30年春の供用を目指しているところであります。
厳しい経済情勢の中、多額の財源を要する都市基盤整備の推進は困難とは思われますが、国や県の協力を得ながら一歩ずつ着実に進めていかれることを願いますとともに、2年間にわたりまして当委員会の活動に御支援と御協力を賜りました関係各位に心から御礼を申し上げ、報告を終わります。
〔9番高橋一馬君降壇〕
○議長(吉田淳一 君)屋内スケート場・スポーツ文化施設建設特別委員長の報告を許します。
三浦博司委員長
〔8番三浦博司君登壇〕
◎8番(三浦博司 君)屋内スケート場・スポーツ文化施設建設特別委員会における活動経過の概要について報告いたします。
当委員会は、屋内スケート場建設並びにスポーツ・文化施設の建設について調査研究し、その推進を図るため平成27年5月に設置されました。
委員会では、多賀多目的運動場、仮称・八戸市屋内スケート場、八戸市新美術館の各整備事業や、八戸ポータルミュージアム事業、スピードスケート国際大会の誘致などについて理事者から説明を受け、協議してまいりました。
さらに、一昨年10月には委員会の調査視察を実施し、一宮市では、尾張一宮駅前ビルに開設されている一宮市立中央図書館の開館までの経緯と運営状況について、大阪市では個人が本にメッセージをつけて持ち寄りお互いの本を交換し合うことで面識のなかった人が仲間になる、まちライブラリーの取り組みについて調査してまいりました。
さて、昨年10月1日には多賀多目的運動場がオープンし、現在は仮称・八戸市屋内スケート場の建設工事が、さらには八戸市新美術館の整備計画が進められております。スポーツ・文化施設の整備がまさしく現在進行形で動いている状況であり、近い将来これらの施設が大いに活用され、伊調選手に続く、世界を舞台に活躍するアスリートや、八戸の魅力や価値を創造、発信する文化人が出現することを期待するとともに、スポーツや文化のさらなる振興に取り組んでいただくよう望むものであります。
最後に、2年間にわたりまして当委員会の活動に御支援と御協力を賜りました関係各位に対し心から御礼を申し上げ、報告を終わります。
〔8番三浦博司君降壇〕
○議長(吉田淳一 君)以上をもって各特別委員長の諸般の報告を終わります。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
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市長挨拶
○議長(吉田淳一 君)この際、市長から発言の申し出がありますので、これを許します。
市長
〔市長小林眞君登壇〕
◎市長(小林眞 君)平成29年3月
八戸市議会定例会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
議員の皆様には、去る2月21日から本日までの24日間にわたり、本議会に提案しました平成29年度八戸市
一般会計予算など議案83件について、終始熱心かつ慎重に御審議を尽くされ、全議案とも原案のとおり議決を賜り、厚く御礼申し上げます。
議決いただきました各議案の執行に当たりましては万全を期してまいりますとともに、本議会において、議員の皆様から寄せられました貴重な御意見、御要望等につきましては、今後の市政運営に十分配慮してまいりたいと存じます。
さて、私は、本定例会一般質問の答弁において、
資本主義社会とはリスクがあってもチャレンジングな投資をしてイノベーションを図り、発展していくのが基本だとの発言をいたしました。この発言は市の投資における考え方について述べたのではなく、
資本主義社会とは、現状の課題に対し、創意工夫に基づく新たな切り口によるアプローチや技術革新がなされることにより発展が遂げられていく社会であるという一般論を述べたものであります。誤解を生じるような発言となったことにつきましては、おわびを申し上げます。
当市では、これまでも新たな事業を実施する際は費用対効果を十分に考慮するとともに、専門家の意見を参考にするなどし、慎重に取り組んできたところであり、今後も同様の考え方のもと、市民ニーズを踏まえた取り組みに挑んでまいりたいと考えております。
さて、朝晩の寒さも幾分和らぎ、日ごとに春らしさが感じられるような時節となりました。間もなく新年度が始まりますが、新体制のもと、決意も新たにし、中核市移行に伴う事務等に万全を期すとともに、市政の諸課題解決に向けて全力を挙げて取り組んでまいる所存でありますので、議員各位におかれましては、何とぞ一層の御指導と御協力を賜りますようお願いを申し上げ、閉会に当たっての挨拶といたします。
〔市長小林眞君降壇〕
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閉 会
○議長(吉田淳一 君)今期定例会における議員並びに理事者各位の御精励に対し、深甚なる敬意と感謝の意を表します。
これにて平成29年3月
八戸市議会定例会を閉会いたします。
午前11時39分 閉会
署 名
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
平成29年3月16日
八 戸 市 議 会
議 長 吉 田 淳 一
副議長 古 舘 傳之助
議 員 工 藤 悠 平
議 員 豊 田 美 好...