以上でございます。
議長(
橋本猛一君) 村長。
村長(
古川健治君) 皆さん、おはようございます。
それでは、5番
高橋議員からございました質問にお答えを申し上げます。
1件目の
安心安全対策について3点ありましたので、お答えを申し上げます。
1点目の安心安全の
まちづくりのために
犯罪被害者等支援条例の制定についてどのように考えているかについてでありますが、近年さまざまな
犯罪等が後を絶たず、それらに巻き込まれた
被害者やその家族、遺族の方の多くが十分な支援を受けられず、社会の中で孤立することを余儀なくされている現状がございます。こうした状況を踏まえ、
犯罪被害者等が安心して暮らすことができる支援が必要であると考えております。
これまで本村においては具体的な
相談事例はございませんが、相談や問い合わせに対し各課の所管する
各種支援制度の案内、
顧問弁護士による
法律相談や
法テラス、
県交通相談所の紹介、
野辺地地区犯罪被害者支援ネットワーク会議への
情報提供などで対応しているところであります。
平成25年4月の内閣府の発表によりますと、全国1,722
市町村中、
犯罪被害者支援条例の
制定済みは約20%の349
市町村となっており、県内の状況については現在のところ条例を制定する
市町村はありません。
本村における
犯罪被害者等支援条例の制定については、今後、県や警察などの意見を聞き、
野辺地警察署管内の自治体と連携を図りながら検討してまいりたいと考えております。
2点目の防犯・
交通指導隊の活動中の
安全対策として、車両の配備が急務と考えられるがどうかについてでありますが、まず、日ごろより村民の安心安全を守るため積極的に活動されている防犯・
交通指導隊員の皆様に心から感謝申し上げます。
さて、防犯・
交通指導隊は、村内に置かれている交番・駐在所などを中心とした4地区で組織化されて防犯・交通安全の
推進活動を実施しております。
村では、安全で安心な
まちづくりを推進するため、
白黒塗装の
パトカー仕様車に
固定式青色回転灯を装備した
青色防犯パトロール車を2台、
公用車と兼用の
着脱式青色回転灯を装備した
防犯指導車を1台配車し、防犯・
交通指導隊に活動いただいているところであります。
青色防犯パトロールは、住民の間に安心感を与え、
防犯意識の向上に寄与するとともに、犯罪に対する
抑止効果も高いと考えますので、
青色防犯パトロール車の配備を進め、隊員の安全を図ってまいりたいと考えております。
3点目の国道338号の歩道と
街路灯の整備に係る住民の
安全対策についてでありますが、
主要路線等において安全かつ円滑な交通を確保するため、
交通安全施設としての歩道及び
街路灯の整備については、その
必要性を本職も十分認識しているところであります。
担当課で、国道338号の
歩道整備について
上北地域県民局に確認したところ、国道338号を含め管内における優先度の高い路線から整備を進め、住民の安心安全の確保に取り組んでいるとのことであり、今後も
関係機関相互に連携し、継続的な取り組みを推進していきたいとのことでありました。
しかしながら、村内における国道338号の歩道の整備については、現時点では計画はなく、村と協議の上、対応を検討していきたいとの回答をいただいております。
また、
街路灯の整備については、基本的に交差点、橋梁及び急カーブの見通しの悪い箇所と
事故防止の目的で設置しているとのことであり、それ以外の箇所については設置していないとのことであります。
村といたしましては、必要な箇所の歩道と
街路灯の整備に向け、
エネルギーの道、国道338
号整備促進期成同盟会などとさまざまな機会を捉えて、県と協議しながら継続的に要望してまいりたいと考えております。
2件目の三沢対地射
爆撃場を使用した空対地射
爆撃訓練の追加に当たっての具体的な対策についてでありますが、六ヶ所村上空を飛行する三沢対地射
爆撃場の航空機による騒音は
村民生活に重大な影響を及ぼしており、村民からは、騒音や
低空飛行に対する苦情などが村に寄せられております。
村は、この騒音問題が村民にとって深刻な環境問題であると認識し、これまで再三にわたり、
騒音区域指定に係る
判定方法の新たな整備、
騒音区域指定の見直し、
事務所及び店舗等の
防音工事の実施、
一般住宅の
外郭防音工事対象区域の拡充の実施等を国に要望してまいりました。しかしながら、規則の改正や
予算確保が厳しいとの状況から、依然として実現に至っておりません。
村といたしましては、今後とも本村が担う重要な地域性を訴えていくとともに、
具体的要望事項等の
早期実現を粘り強く要請してまいります。
また、このたびの
移転訓練による
航空機騒音の実態を常時調査するため、村独自の
騒音測定器による監視、
情報公開のほか、国に対し徹底した
安全対策を求めてまいる所存でありますので、ご理解のほどをお願い申し上げ、答弁とさせていただきます。
議長(
橋本猛一君) 5番。
5番(
高橋文雄君) 1番の
支援条例については、村長の答弁の詳しい内容がありました。まさに必要不可欠な条例だと私は思っております。
ただ、答弁の最後に、
野辺地警察署といわゆる地域の自治体との連携という言葉がございました。そこのところを非常に私は残念に思います。なぜなら、
青森警察からもう既に六ヶ所村にも、たった一度かもしれませんけれども、この条例の制定についてはお願いに来ているわけでございます。
必要性は総務のほうで十分認識しているはずだというふうに私は思っております。
そういう中で、地域と連携という前に、やはりみずから六ヶ所村に全国から来る
人たち、そういうふうな安心安全ということを考えたときに、私はどこよりも先に先駆けてやるべきじゃないのかなというふうに思って今、
皆さん方に質問いたしました。ぜひ、そういう形の中で、地域の連携はわかります、
ネットワークもわかります。そういう中でどこからそういう
安全対策を発信するか。六ヶ所の村長が常に言っている「安心安全なくして六ヶ所の発展はなし」、この言葉は非常に重いものがある。そういう意味では村長みずから、六ヶ所が青森県に先駆けてこの条例を制定していただくよう私は切望しておりますが、再度この辺について答弁をいただきたいと思います。
議長(
橋本猛一君) 村長。
村長(
古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。
今、
高橋議員からありましたように、自分の理念の一つに「
安全安心なくして村の発展なし」と。その
基本理念に沿うてこれまでも対応してきましたし、今後もその方針に沿うて対応していきたい。
昨年、県の
警察署からこの条例の制定について説明を受けました。このときに、村単独では法の趣旨に沿うて十分な対応策というのは非常に厳しいですよと。県との関係、連携、そして
野辺地警察署との連携、そして
地域市町村との連携、具体的にしたほうがより一層この法の趣旨に沿うた対応ができますよと、こういうことでありましたので、今、
野辺地警察署等と、指導を受けながらこの制定については前向きに検討しているところでありますので、ご理解いただければと、こう思っております。
議長(
橋本猛一君) 5番。
5番(
高橋文雄君) 一歩前進した中で、ぜひ早急にこの
安全条例が制定できるように、よろしくお取り計らいをお願いしたいというふうに思います。これは犯罪の被害に遭った人だけじゃなくて、私、趣旨の中で話をしましたとおり、副次的な要素が非常に多く含まれております。生活の問題、住居の問題、教育の問題、いろいろな問題が副次的に
犯罪被害者を苦しめているわけでございます。もし何か一つあったときに、その対応は
被害者のみならず、私たちがみずからその
人たちのために頑張っていかなければならないことになると思います。ぜひ村挙げてこの条例について前向きに検討して、一日でも早く制定できるような形を考えていただきたいと、このように思います。
次に、
指導車両の配備、私「整備」と言いましたが、「配備」というようなものが非常に適当な言葉だろうというふうに思います。
2台プラス、
公用車と兼用1台というふうなことで答弁いただきましたけれども、実質は
公用車と兼務している車については、
指導隊員等はなかなか使いづらいというふうなことであります。今、4
地区分隊に分かれて活動しておりますけれども、どうしても2台では不足だ。しかも1台については相当古い車両だというふうなことで、今、配備を進めていくという答弁をいただきましたので期待をしておりますけれども、ぜひ各隊1台というふうなのが目標だと私は思っております。よろしくお願いしたいと思います。
私、今回の質問に当たって、防犯・
交通指導隊というふうな
ボランティアの
人たちの話だけをしましたけれども、六ヶ所村の
安心安全対策については、防犯・
交通指導隊だけじゃなくてあらゆる協議会、いろいろな団体の
人たちが
ボランティアで活動しております。そういうふうな
人たちのためにもぜひ防犯・
交通指導隊の充実を図りながら、徐々にそういうふうな方々のためにも要望を聞き入れた形でやっていってほしいなというふうに思いますので、今答弁いただいたとおり早急に
指導車両の配備についてお願いをしておきます。
次に、3番の国道に対する歩道の件なんですが、私、非常に気になったことがあります。やはり国道の管理というのは、これは県に移管され、村がどのように考えても村でできないのは承知しております。しかしながら県だって、村からたくさんの要請が行く中で回数の多い要請からやはり順序よく整備していく、それに応えるのが県の仕組みだというふうに思っておりました。
そこで、私確認したいんですが、今、歩道の整備についてはまだ計画がないというふうな答弁いただきました。じゃ村で県に対して歩道、
街路灯の整備。
街路灯というのは
交通体系に伴う、交通安全に伴う
街路灯。私は
街路灯と
防犯灯というふうなことをごちゃまぜに言ってしまいましたので、答弁がちょっと曖昧になったと思いますけれども、
街路灯はあくまでも
交通規則に伴う
街路灯だと、
防犯灯というのは私たちが言う
防犯灯。
防犯灯の整備については、県の
占有許可を得れば幾らでも道路につくることができると、私はそういうふうに思っています。そういう意味で、じゃ六ヶ所村が今まで県に対してどれだけ歩道、
防犯灯、
街路灯の整備について要請してきたのか。その内容をお聞きしたいと思います。
議長(
橋本猛一君)
建設課長。
建設課長(古泊 崇君) ただいまのご質問にお答えします。
先ほど村長の答弁の中にあったとおり、村では、平成19年8月に
エネルギーの道、国道338
号整備促進期成会を4カ町村で発足させまして、その中で六ヶ所村というふうな特定の場所でなく、国道338号線全体としての橋梁のかけかえや歩道の整備、あるいは
狭隘箇所の解消等について平成19年度より毎年要望してまいっています。
しかしながら予算の関係と申しますか、どこの管内でも同じかとは思うんですけれども、道路の整備については高
規格道路なりあるいは道路の補修というふうなさまざまの種目があるわけで、それら全員に満足するような
整備事業はとてもできないような状況でありますが、村としてはそれぞれ
重要路線を、
重要種目を掲げまして、
平沼バイパスの
早期整備というふうなことで考えて、歩道についてはやはり優先的に、交通量が多いとかあるいは通学生が多いとかというふうなことをそこの
整備促進期成会のほうで要望してきていました。
以上でございます。
議長(
橋本猛一君)
総務部門理事。
総務部門理事(橋本 晋君)
防犯灯の設置について、県のほうにどれだけ要望したのかという質問でありますけれども、
防犯灯は基本的には電柱に共架するという考え方で設置しております。ただし、電柱がない場合に当然支柱を立てるんですけれども、その支柱が
道路敷地、県道であれば県の
管理者、国道も県の
管理者でありますけれども、これらの歩道について占用の許可をもらって設置しております。北からいけば
泊バイパス、最近では
倉内パイパス、あとは千歳でいけば県道、大まかな部分はそういう箇所で要望し、設置しております。
議長(
橋本猛一君) 5番。
5番(
高橋文雄君) 平成19年の
整備促進というふうなことでは、これは六ヶ所村のそういう国道の
危険箇所等を重点として要請したというふうなことについては私も承知しております。
それでは、1つ伺いますけれども、今、六ヶ所村の
出戸地区で
危険箇所の整備を進めております。あの改修した道路に歩道の整備がなされているのかどうか確認したいんですが。
議長(
橋本猛一君)
建設課長。
建設課長(古泊 崇君) ただいまのご質問にお答えします。
現在の
出戸地区の視距改良においては、道路の左側のほうに歩道。私、前の経緯は確認してはおりませんが、現在の私の目視というふうなことでお答えしますが、歩道は整備されております。
議長(
橋本猛一君) 5番。
5番(
高橋文雄君) そうなんですね。出戸の歩道については片側だけだけれども、整備をしているという状況が見受けられます。ですから、やはり
一つ一つそういう地域、特に出戸のあの地域でも非常に急カーブで大変な場所だと。ただ、歩道が西側についたことによっての危険はまた考えられますけれども、じゃ信号はどうなるのかというふうなことで
安全対策を今後考えていかなければならないわけですけれども、そういうふうに村がきっちりとした要望をしていけばどんどん改修されるというのが私は県の仕組みじゃないのかなというふうに考えております。
そういう意味では、やはり今置かれている問題、国道の問題、先般も
交通事故がありましたけれども、今、都会からたくさんの
人たちが六ヶ所の各
事務所等に勤務しております。1つ例を挙げますと、
むつ小川原港の港湾にある
事務所の方がこういうふうなことをおっしゃっていました。名古屋から赴任してきた方ですけれども、ある会合でお会いしましたら「六ヶ所村は非常に空気がおいしいですね。もう車なんて使いませんよ。都会でいくと3キロ、4キロ歩くのは普通ですから、私は
事務所から尾駮まで歩いて行きます。非常に空気はおいしくていいんですけれども、本当に怖いんですよね」と言いました。「何が怖いんですか」と言いましたら、「道路に歩道がなくて、
大型車両が来ると吹き飛ばされるような感じがします。あれが国道なんですね」というふうなことをおっしゃいました。「夜遅くなって帰ると、
防犯灯が全然ないんですよ。暗いんですね」と言いました。私はそのとき、本当に六ヶ所村の地域からもっともっとそういうふうな整備をやっていくべきだというふうに痛感いたしました。現に事故も起きました。やはりよそから来た
人たちがもっと安心して歩ける道路だったら、ああいう不幸な事故は起きなかったんじゃないかとかいろいろ考えます。起きてしまってからでは遅い。
加害者も
被害者も大変なことだと思います。そういうふうなことが二度と起こらないような
道路整備というふうなものを積極的に展開する必要があるだろうと。
国道338号の尾駮の中心地にもところどころに歩道があります。だけれども、歩道が整備されていない箇所が何カ所もあります。地域を分断して通っている国道を横断するとき、歩道があれば本当に小学生も中学生も安心だと私は思います。前回の回答で、
バス通学をしているから大丈夫だというふうなニュアンスの回答もありました。でも、やはりその人一人が活動とかそういうふうなことでバスに乗れないとき、いろいろな問題があったとき、日曜日のとき、遊びに行くとき、こういうふうなときにはどうしても人は歩道を歩くのが一番安全だと思っています。ぜひそういう形で歩道の整備をお願いしたいというふうに思います。
最後になりましたけれども、三沢対地射
爆撃場について質問したいと思います。
答弁のとおり、村長はさらに国に求めていくというふうな答弁をしました。しかしながら、
騒音測定器の整備以外には具体的な方策というふうなものは私は見られなかったというふうに思います。
私
たち議会と村長は、
防衛省に対し毎年、この対地射
爆撃場について要望を上げてきました。しかしながら、言ったとおりいい回答はほとんどなされていません。
そういう中で、25年12月に今の追加の訓練の説明に来たときに、説明に質問もできない、何でそういうふうな対応になったのかというふうなことに私は疑問を持っておりました。村長は確かに3月まで時間をかけて政府に対して容認をしました。しかし12月から3月の間に、今までの村と議会が一緒になってこの要望をしていることを鑑みれば、私は議会と一緒になってこの追加について検討を加え、協議をして、やむを得ない容認に向かうべきじゃないのか。その中で、やはり今まで回答がなされなかったものに対してどう取り組むのかというふうなのも議員の意見も聞く必要があったのではないかと私は思っておりますが、村長の考え方をお聞きしたいと思います。
議長(
橋本猛一君) 村長。
村長(
古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。
ただいま議員からありましたように、去年の12月に追加についての質問、説明を受けました。その後の対応についてどうということで、基本的には今議員からありましたように、これまでも議会と行政は車の両輪ということで、一体となって対応していきました。この内容についてももう少し詰めて一緒に対応することが基本的にはいいのかなと、こう思って、今反省させられているところではありますが、これからもまだ機会があると、こう思っております。多分報道等によれば12日から始まるという状況でありますので、その
騒音等々実態を見て対応策を検討していくことがまた一つのとる道かなと、こう思って、その際はまた議会と一緒に対応させていただければと、こう思っております。
議長(
橋本猛一君) 5番。
5番(
高橋文雄君) そこで、そういうふうな対応をしていくという中で、じゃ六ヶ所村、これだけ長年かけて、これは法律もあるでしょう。そういうふうな状況の中で私たちの要望が認められない。だとすれば、じゃ六ヶ所村でその被害をこうむっている住民にどう対応するのか、どういうふうな対策を講ずるのかというふうな考え方があってどうなんでしょうかと私はこのごろ考えてきました。
そこで、今回の追加の訓練に伴う
再編交付金、これが新聞でもあるとおり1億900万ですか、交付されるというふうなことが決定されて、本会議の補正で組まれるだろうというふうに思っておりました。
そこで、その使い道です。今までも
防衛省の交付金は2億9,000万くらい入っているわけですけれども、それとは別個に1億入るわけですから、その1億の使い道についてまだ具体的に計画はしていないと思いますけれども、その使い方について、今、
平沼地区、
六原地区、影響している地区に対して、地区住民に対して考えその対策は考えられないのかというふうに思うんですが、その点についてお聞きしたいと思います。
議長(
橋本猛一君) 村長。
村長(
古川健治君) ただいまの質問にお答え申し上げます。
村独自の対応策と。自分もこれまでさまざまな形で国に要望してまいりましたが、その部分がほとんど実施されていないということで、この追加にかかわる部分で1億を超える交付金等が入ると、そういうことで、一つは村独自の
騒音測定器、これを導入して常時
騒音等を調査することを具体的な仕事の一つとして実施します。その他、村独自でその部分を使って騒音対策とそういう事業ができないのかどうかも検討してまいりたいと思って考えております。
議長(
橋本猛一君) 5番。
5番(
高橋文雄君) 考えるというふうなことでございますので、ぜひ考えていただきたいんですが、ご存じのとおり
防衛省に対する要望書の4点ほどあるわけですけれども、私はその中で一番気にしているのが、
住民対策の中で、あの地域で働いている
人たちの
事務所及び店舗について
防音工事がなされないというふうなことに非常に違和感を覚えます。その地区以外の
人たちもそこに働きに行くわけですけれども、実際そこに行って仕事をしてみると騒音で電話も聞けないんですね。そういう状況の中でなぜ
防衛省が認めないのかというふうに思うんですけれども、いやそれも仕方ないというふうに諦めるだけじゃなくて、じゃ村でどうするのかというふうな考え方を持って当たり前じゃないのかなというふうに思います。コンターの見直しとか住民の移転に伴ういろいろな問題、これらはやはり村でできる可能性というのは薄い。ただ一つできるとすれば、そういう
事務所の設備をやる場合にどれだけの補填ができるのかとか補助ができるのかというふうなことも具体的に検討する要因ではないのかというふうに私は思うわけでございます。
こういう
再編交付金、別個に来ているわけですから、まだ使い道がなされないとすれば、それらも含めた中でぜひ検討していただきたいというふうにお願いをしておきます。
以上で私の質問は終わりますけれども、今回、古川村長については7月でご勇退するというふうなことで、
一般質問、最後の日となりました。
私も村長誕生の翌年に議員となって11年間、村長の指導を仰ぎながら一生懸命、議会活動をやってきました。大変ありがたく、ご指導いただきましたことを感謝申し上げたいと思います。
勇退された後も、六ヶ所のことについては忘れることなく、いろいろな意見を発していただきたいとお願い申し上げて、私の質問を終わります。
議長(
橋本猛一君) 以上で5番
高橋文雄議員の質問を終わります。
次に、6番岡山勝廣議員の質問を許します。6番。
6番(岡山勝廣君) 皆さん、おはようございます。
通告に従い、
一般質問をいたします。
このたびの議会は、古川村長が在任中最後の定例会ということもありまして、古川村長の教育行政に対する豊富な経験と実績をもとにご指導を賜りたいという思いから今回
一般質問を提出することといたしましたので、よろしくお願いいたします。
まずは、質問に先立ち、古川村長が2002年7月から3期12年にわたって六ヶ所村の村勢発展のために多大なるご尽力いただきましたことに対して心からの敬意と感謝の意を表しますとともに、ねぎらいの気持ちをお伝えいたしたいと思います。ありがとうございました。
古川村長は、長年にわたり教育者として厳しい時代の村及び村民の実情に触れてきた経緯から、できるだけ長期的な観点に立って村の経済基盤を確かなものにし、そして子供たちの教育環境を整え、豊かな郷土づくりを図りたいという信念が強くあったと伺ったことがあります。したがって、原子燃料サイクル事業についても単に受け入れる、受け入れないという次元ではなく、石油化学コンビナート構想が立ち消えた後の六ヶ所村が長期的に発展、持続していく行方を何とか見出そうという視点に立って積極的に情報収集並びに
情報公開を進め、その上で村が国の施策等に協調しながら、日本の
エネルギーの安定、安全、保障を担うという意識を持って活用、共存していく立場を貫いてこられたのだと思います。
以前は賛成・反対で村を二分し、お互いに不毛な消耗感を味わってきた長い経緯もあり、村の産業が安定的に成長できる環境はなかなか進展しませんでした。しかし、古川村長が就任して以来、適切な情報の収集と理解を深める機会がふえるとともに、私たちを取り巻く環境も大きく変化しました。日本有数の風力発電施設や国際核融合
エネルギー研究センターの立地、さらに最近では複数箇所でメガソーラーの建設も進められるなど、六ヶ所村は原子燃料サイクル事業のみならず
エネルギー全般にわたる次世代
エネルギーパークとしての様相を確かなものにして、村内産業・経済が発展する基盤が着々と築かれつつあります。
また、村内小学校では、環境と
エネルギー教育の基本ということが計画的に指導され、関連施設等の見学が随時実施されていることもあり、村民の
エネルギーに対する理解度も他の地域には見られないほどの高いレベルにあると言われております。
今後、このような環境で育ち学ぶ六ヶ所村の子供たちは、日本の
エネルギー問題に関して大きな自信と誇りを持つことができ、社会人としてすぐれた人材に育ち、村内外に活躍の場を広げることにつながるものと強く確信するところです。
このように、古川村長の在任中においては、村民の意識、意向、気持ちが一定のまとまりを持つ方向で合意形成されてきたことの意義が大変大きく、私たちも一丸となって事に臨むことの効用、重要性を学ばせていただきました。これはひとえに古川村長の揺るぎない信念のたまものであると改めてお礼を申し上げる次第です。本当にありがとうございました。今後ともどうか大所高所からご指導いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
それでは、質問に入らせていただきます。
質問は、村長が長年にわたり携わっておりました教育関係であります。私の地元にあります千歳平小学校と千歳中学校についてであります。
両校とも建設してから大変長い年月がたっております。ここ数十年来の私たちを取り巻く生活環境の著しい変化・改善の状況を考えますと、単に老朽化という表現では当たらず、陳腐化、不適合化という言い方をしたほうがふさわしく思えるほどの状況を呈しつつあります。
例えば千歳平小学校の場合、学校周辺のフェンスの破損、金網の破れなどが進んで、児童の校地内及び登下校時の安全確保という面で大変危険な状況が訴えられております。
また、トイレについても、男女各7カ所ずつあるトイレのうち洋式トイレはそれぞれ1カ所1台ずつであるため、今の生活環境で育った児童あるいはけがをした児童には使えないという不便性が指摘されているほか、換気扇が不備との声も出ております。
フェンスの破損等についてはかなりひどい状況で、美観上の問題というよりも、フェンスが本来果たすべき役割である校地内の安全確保ができていないレベルにあります。
小学校というまだまだ保護的な面が強く求められる教育環境ですが、先生方の注意喚起に頼って児童に理解を促すことだけでは事故の未然防止が万全とは言いがたいものがあります。
トイレのことに関しましても、私たちの世代ではそんなことは我慢できて当然だという感覚はありますが、しかし今や各家庭のトイレは洋式化が進み、中には洗浄器つきが当たり前になりつつある今日、そうした家庭の中で育った子供たちは和式のトイレの使い方がわからない、あるいは怖くて使えないというのが実情で、これは全国的にも共通している傾向ですが、時代の変化に適合した環境改善が急務になっていると思われます。
一方、千歳中学校においては、校内設備機器機械等に多くの問題を抱えていて、例えば体育館のギャラリーフェンスの傷みや放送設備の不良、トイレと校内水回りのふぐあいに職員室電話機の老朽化など、生徒の教育環境としていかがなものかと思わせるだけでなくて、教職員に想定外の負担をもたらしている嫌いもあります。
一見、教育現場に直接かかわらないことと見過ごしがちですが、先ほどの千歳平小学校の例と同様に、近年の私たちを取り巻く社会環境の整備が著しく進展していることを踏まえると、日常の生活感覚と大きくずれた教育環境になっているのではないかと危惧いたします。
両校の築年数のことを考えると、もはや建てかえるべき段階に来ていると言っても過言ではない状況にあるかと思います。たしか義務教育である小中学校の設置や就学に関する事務は
市町村の責任とされ、国や県が直接関与しないとのことですから、村の判断で建てかえ等できるものと思いますが、しかし昨今、全国的に少子化の進展と教員の大量退職、そして厳しい財政下での学校施設整備問題等々の事情が深刻化しているという情勢に思いをはせると、単に建てかえを急ぐだけでは余りにも展望のない策に思えるところがあります。
実際、千歳平小学校、千歳中学校とも小規模校であり、将来の児童生徒数の予測に楽観が持てない状況にあります。小規模校、それから児童生徒数の減少は、学校において一定規模の集団を前提とした教育活動である運動会、文化祭、遠足等といった学校行事や部活動が成立しにくくなると言われ、また、よい意味での競争心の希薄化も指摘されております。
そうしたさまざまな事情を踏まえると、他校への統合化ということも考えられますが、しかし学校の統廃合については、教育条件の整備や地域コミュニティーの再編の問題のほか、教育行財政上の問題や地域防災拠点など複合的な役割の問題もあり、国では「学校統合を計画する場合には、学校の持つ地域的意義等をも考えて、十分に地域住民の理解と協力を得て行うように努めること」として、丁寧な進め方を求めております。
したがって、千歳小中学校の建造物については、抜本的な策をにわかには決めがたいものであると認識しております。しかし、だからといって老朽化が進む教育環境で児童生徒が我慢しているという現実を放っておくわけにはいきません。新しい、古いは別にして、村内の児童生徒の教育環境は一定の基準で公平さが保たれているべきと思います。教育環境に地域格差が生じることがあっては好ましくありません。
先ほども言いましたが、古川村長の努力もあって、日本の
エネルギーの安定、安全、保障を担う意識のもと、村内の産業、経済基盤がようやく整いつつある今、六ヶ所村の子供たちの将来の可能性は大きく開かれてきました。そうであればこそ、次は子供たちが安全に快適に公平に学べる環境を整えて、その可能性の芽を膨らませるように心を配ることが大切なのではないかと思います。
そこで、まず千歳平小学校、千歳中学校の老朽化が進んでいる現状についてどのように認識しているか伺います。
次に、抜本的な策として、建てかえという方向と他校への統合化という方法が考えられますが、村としてはどのくらいの期間を置いて、いずれの方向を目指そうとしているのかを伺います。
最後に、抜本的な策を打つまでには相応の時間、期間を要すると思われますが、児童生徒の教育環境の安全性、快適性、公平性を確保するという点から放置できない状況の改善については、抜本策の進展にかかわらず、むしろこのことから切り離して実施するべきと考えますが、いかがか伺います。
以上3点について誠意あるご回答をお願いして質問といたします。よろしくお願いいたします。
議長(
橋本猛一君) 村長。
村長(
古川健治君) 岡山議員からございました質問にお答えを申し上げます。
初めに、自分の3期12年の行政運営について、身に余るようなお褒めの言葉を頂戴し、感謝しているところであります。
それでは、老朽化が進む千歳平小学校、千歳中学校について3点ありましたので、お答えを申し上げます。
1点目の千歳平小学校、千歳中学校の老朽化の現状をどのように認識しているかについてでありますが、千歳平小学校は昭和52年3月に校舎・講堂が建設され、その後、昭和61年12月に校舎を増築し、建設当初から37年が経過しております。また、千歳中学校は、校舎は昭和42年6月に建設され、建設当初から47年が経過し、講堂は平成4年3月に建設され、建設当初から22年が経過しております。
両校とも建物全体を通して老朽化が進んでおり、壁、床の亀裂及びアルミ製の防音建具の劣化などが見受けられるため、児童の安全を確保するための環境を整備する必要があると認識しているところであります。
2点目の抜本的な策としての建てかえと統合化の方向性について、村としてどのくらいの期間を置いて、いずれの方向を目指しているのかについてでありますが、全国的に少子化傾向が続く中、当村においても少子化の波を受けており、児童生徒数を10年前と現在を比較した場合、千歳平小学校は107名から83名と24名減少し、千歳中学校では51名から36名と15名減少し、両校とも減少率は20%強となっております。
このような状況下において、これまでの統合についての基本的な考え方である通学距離、学校規模、あるいは学校維持管理費、教育効果等を総合的に考慮しつつ、両校の建てかえと統合化の方向については地域のPTAや地域の皆様方のご理解とご協力なくしては難しいものと考えております。
その期間と方向性についてでありますが、地域の方々と教育環境等にかかわる教育懇談会等を開催し、十分にご意見、要望を拝聴し、児童数の推移と六ヶ所村全体の教育計画と調整を図りながら進めてまいりたいと考えております。
3点目の抜本的な策を打つまでに相応の期間を要すると思われるが、児童生徒の教育環境の安全性、快適性、公平性の確保のための改善は実施すべきではないかについてでありますが、このことについては議員ご指摘のとおり、全体的に老朽化が進んでおり、建てかえと統合化と切り離して学校
管理者と連絡を密にし、
危険箇所の改善を図りながら安全性の確保等を推し進め、より一層、教育環境の充実に努めてまいりたいと考えております。
いずれにいたしましても、望ましい学校運営と児童生徒の学力向上を図り、教育効果を高めるためには、子供たちの安全を守るための対策や快適な学校環境の整備が最重要課題であると考えておりますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げて答弁とさせていただきます。
議長(
橋本猛一君) 6番。
6番(岡山勝廣君) 前向きなご答弁ありがとうございました。
それでは、実際担当しています教育長にお尋ねしたいと思います。
1点目の、認識しているというふうなお答えをいただきましたが、どのように認識しているかお伺いいたします。それから、同じ質問を学務課長にもいたしたいと思います。
議長(
橋本猛一君) 教育長。
教育長(松尾拓爾君) ただいまの質問にお答えします。
村長答弁したとおり、一年でも早くその問題の解決のために、いろいろ教育委員会としても一生懸命取り組んでまいりたいと、このように考えております。
議長(
橋本猛一君) 学務課長。
学務課長(福岡 剛君) 教育長のご答弁のとおり老朽化が進んでおりますので、その辺の改修のほうを早急に進めてまいりたいと思います。
議長(
橋本猛一君) 6番。
6番(岡山勝廣君) 答えとしては非常にいいんですが、現実問題として、学校長から毎年毎年、再三再四にわたって陳情が上がっているはずなんですね。
実は3月に両校の校長さんと面談したんですが、返ってくる答えは「予算がない」、これが通常の答えだそうです。予算というのは、ないのではなくてつくらなくてはならないんですね。
それから、トイレも全部見てみました。30年、40年たっているトイレの床を意識して見たことありますでしょうか。物すごく汚れています。そして、ところどころ洋式化はしているんですが、小学校1年、低学年の洋式トイレ、大人用なんですね。今の
南小学校は子供用の洋式トイレにちゃんとなっているんです。
そして、ああいう仕事をよくするものだなと思ったんですが、トイレの大きさが1坪あるんです。適正な大きさというのはあるんですよ。4尺5寸の3尺とかね、子供であれば。6尺・6尺あるんです。その中で子供が安心してできますか。こういったところまでは教育長、理解しておりますでしょうか。もう一度伺います。
議長(
橋本猛一君) 教育長。
教育長(松尾拓爾君) ただいまのご質問にお答えします。
現場として校長先生がそれらの要求・要望をしたときに、業者とよく話し合って子供たち、また学年に快適に使用できるようにお話をしてくれているものと私たちは理解して、千歳平小学校の校長先生のほうにも今、工事をやらせますけれども、学校の実態を業者によく話をして、工事をさせてくださいという話はしております。全部の学校が同じ規格というようなことにはいかないというのは当然ですが、それらの学校の実態も教育委員会もさらに現場に入って調査をして、直す点があれば早急に直させるように指示をさせたいと、このように思っています。
議長(
橋本猛一君) 6番。
6番(岡山勝廣君) 学校長たちは予算の権限がないんですね。執行権限もありません。したがって陳情する。そうすると、どういうふうなものをつくるかというのはやっぱり学務課のほうですね、学務課と思うんですが、現場に行っているかどうかわからないですけれども、もうちょっと思いやりがあってもいいのではないのかな。
ちなみに、例えば小学校、ついているトイレの数、和式ですよ、全部で29あります。3月時点で洋式化になっているのが4カ所なんです。それから千歳中学校、全部で22カ所あるんですが、3月時点でたしか2カ所が洋式というのが現実なんですよ。結構時間があったはずなんだけれども、現実にはそういう状況。
それから、業者任せになっているのが全く思いやりとか愛情が感じられない施工、補修になっている。これについて課長、理解していますか。
議長(
橋本猛一君) 学務課長。
学務課長(福岡 剛君) 今年度、学校のほうから要望がありました。千歳平小学校、ことし2台ありましたけれども、4月の上旬に2台設置しました。それと、中学校につきましても4月上旬に2台設置済みでございます。
規格とか大きさについては、学校の校長先生方と話をして決めてもらっていりますので、その辺ご理解いただきたいと思います。よろしくお願いします。
議長(
橋本猛一君) 6番。
6番(岡山勝廣君) 新しい年度でまた追加になった、そこは理解しますし、評価したいと思いますが、今度ぜひ大きさ、それから床、それからトイレブース、壁ですね。結構傷んでいるんです。やっぱり大事なところだと思います。夕方になってもし電気がついていなければ子供たちがおっかながる状況だと思います。なおかつ1坪もあったらね、教育長、どうです、1坪の大きさのトイレ。余り好ましいものじゃないと思いますよ。これについてはこれからやっていただけるものと思いますので、ここまでにしておきますが、学務課長、ぜひ現場に行って声を聞き、そしてやっぱり見て、見積もりを徴収し、業者のほうに発注していただきたいと思います。1カ所当たり20万とか30万、そんな小さなものなんです。
フェンスについても物すごいぼろ。例えば学校に入っていく門は汚れているわ、フェンスはぼろぼろだわ、破れているわ。玄関なんですよ。決してきれいな教育環境とは言いがたい状況になっていますので、補正予算をとってもいいですから、ぜひ早急にやっていただくようにお願いして、これは終わります。
次に、統廃合。考え方としては2校廃校、もしくは2校新設。地元の声を聞いていると、本当は全部残してほしいんだよと、でも子供の教育のことを考えるとやっぱり中学校はやむを得ないのかなと。小学校もなくなると大変なので、中学校は統合で小学校は残したいなという声は多く聞かれます。
そういうことなので、今現在もう既にその協議が始まっているのか、始まっていないとするならば、いつから始めて、いつころまでに方向性を出すのか。これは村長、お願いします。
議長(
橋本猛一君) 村長。
村長(
古川健治君) ただいまの千歳中学校、千歳平小学校にかかわる部分のいつごろまでかということについてでありますが、昨年、庄内・千歳地区での村長室出前ふれあいトークの部分で、地域の方々から、中学校の人数として望ましい教育環境にあるのかという問題が提起されて、自分も心の中でそういうことは考えていましたが、少しおくれましたよと。そういうことで、去年の暮れから教育長に指示して、地域における教育環境等に係る教育懇談会等を設置して、地域の意見を今聞いているさなかである。何回聞いたかは具体的に聞いていませんが、ことしもそういう懇談会をして一応結論を出して、27年度には一定の、どういう方向性にするかという調査、対比をして将来のほうに向けたいと、こう思っています。自分としても、学校については基本的にはできるだけ統合は避けたいと、こう思っていますが、教育の充実のためには生徒数のことがあるので、これはやむを得ない状況もあるかと、こう思っています。特にこれまでも村内の小学校、自分が来たときには笹原小学校をまず第一に統合させました。そして二又小学校。
原則は、小学校でもやっぱり2桁を切ると1クラス3人とか4人、つまり男女とも複数いないとやっぱり将来の子供たちの心理的な部分も、集団性の部分も、競争心の部分も、あるいは心の触れ合いの部分もということで、その部分が確保されていれば、いわば20人とか30人程度いると小学校は無理して統合させる必要はないと自分は思っていますが、1桁になれば、つまり学年に男の子が1人とか女の子が3人とかと。やっぱり男の子も複数いる、女の子も複数いてこそお互いの教育効果が上げられると、そういうことで複数あれば小学校の部分はできるだけ統合しないで継続していくほうがいいだろうと、こう思っていますが、千歳中学校については地域の保護者の方から、これでは中学校としての教育は充実した部分はできないと、学校統合を考えるべきでないかという積極的な意見も頂戴しましたので、教育長に指示して教育懇談会なる部分を設置して、数回これまでも会合していただいたと聞いています。今後も数回しておいて意見等を集約して、教育委員会、つまり村としての考え方を整理して対応していきたいと、こう思っています。
議長(
橋本猛一君) 6番。
6番(岡山勝廣君) ありがとうございます。
ほとんど統廃合して新築がされています。残っているのは泊中学校と千歳中学校、千歳平小学校ということで、あと少しだと思います。
教育長、地域の懇談会をやられていると思うんですが、いつごろまでに意見集約を図る予定なのか。逆に言えばまだ決めないのであれば、まだまだ必要なのか。もう今年度ない方向づけ。できれば年内にするべきだと思うんですが、いがかでしょうか。
議長(
橋本猛一君) 教育長。
教育長(松尾拓爾君) ただいまのご質問にお答えします。
今、議員おっしゃったような考え方は、教育委員会は基本的に同じでございます。ぜひ今年度中に結論を出し、また必要であれば来年度の予算にその動向といいますか、将来を見据えた調査等々の予算もお願いをして、一年でも早くその解消のために努力をしていきたいと、このように考えております。
議長(
橋本猛一君) 6番。
6番(岡山勝廣君) ありがとうございます。
そういった統廃合、新築に向けて地元の声を聞きながら進んでいくということで、非常に前向きな話だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
もう一度念を押させていただきたいんですが、1年、2年、もしくは3年後かもしれません。その間、「あと2年だからいいんだ」じゃなくて、きょうから、もうあしたすぐちゃんとした環境で子供たちが勉強できる状況をぜひ早急につくっていただければなと。学務課長、強くお願いしたいんですが。
議長(
橋本猛一君) 学務課長。
学務課長(福岡 剛君) 議員ご所望のとおり、早急に進めてまいりたいと思います。
議長(
橋本猛一君) 6番。
6番(岡山勝廣君) 最後になります。
課長、議会で話をしたんだからすぐ動いてください。
大変ありがとうございました。統廃合の問題、老朽化解消の問題、いろいろありますけれども、やはり思いは同じく、子供たちの教育環境をいかによくするかということだと思います。スピード感を持って取り組んでいただきたいと思います。
村長、ありがとうございました。
議長(
橋本猛一君) 以上で6番岡山勝廣議員の質問を終わります。
次に、7番橋本 勲議員の質問を許します。7番。
7番(橋本 勲君) 早速質問に入ります。
今、国会は ── いや、国会と言うよりも国はと言ったほうがいいのかもしれませんが、専守防衛から集団的自衛権へ移行、そしてまたTPPの問題、これは環太平洋パートナーシップですか、あるいは環太平洋連携協定といいますか、これらについて非常に今議論を戦いつつあるわけでありますが、どうもこうした中で先般行われた福井地裁の問題、これはどういうことを地裁が断じたのか。皆さん、ご承知かと思うんでありますが、人格権、生存権、これは何よりも優位である。たとえGDPの経済とか、あるいは原子力のコストが安い、環境を破壊しない、そういうことは比にならないと、こういうことを断じているわけであります。したがって、福井地裁の判決は、私が最も得意として最もよしとして進めている原子力、いわばサイクル事業について非常に影響が大きいのかな。そういうことを憂慮して、今回こういうことについての質問をすることといたしました。
それでは、4点ありますけれども、3点について質問をして、村長のご答弁を伺いたい。4点目は村政の村長の自己評価ですから、これは村長の自分の言えるところで答えていただければ幸いかと思っております。
まず1点目、福井地裁の判決について。
大飯原発の3号、4号の再稼働を認めずとの判決により、他の原発への影響と国民の安全性に対する不信感がより一層募るものと思うが、サイクル事業への影響についてはどのように受けとめているのか。
2点目、これは大型放射光施設についてであります。
過去に私はSPring-8、これを視察したことがありますが、それに関連して今回こういう質問になったわけでありますが、東北放射光施設推進協議会(仮称)が先般のマスコミ報道によりますと東北に誘致へと報道されたが、本県がどのような立場で関与するのか。また、本村として希望や意見を述べるような機会があるのかどうか。これは村長、大変申しわけありません。県の意向も村長に問うているわけですから、大変申しわけないと思っておりますが、考えられること、お聞きになっていることがあればその辺で結構であります。
それから、3のTPP対策についてでありますが、冒頭申し上げたとおり、TPPについては私なりに判断しておりますが、まさに市場公開政策、私はそういうぐあいに理解しております。何としても撤廃して市場公開したいと、そういう狙いがあって他国は皆、日本の関税の厳しいのに集中しているわけでありますので、この点についてもぜひとも村長からお聞きしたい。
つまり、もう一度繰り返しますけれども、マーケットオペレーション、私はそういうぐあいに学校時代に習って承知しておりますが、5品目の中で特に本村は米と畜産に大きな影響があるものと考えるが、その場合、具体的にどのような対策が必要になると考えているのか。わかる範囲内でひとつお答え願いたいと、こう思います。
4点目、村政運営の自己評価について。
3期にわたっての村政運営について自己評価をお聞かせ願いたい。村長は今回の提案理由の中でも多少触れておりますけれども、それ以外にあれば、思い残すこと等があればぜひともお聞かせを願いたい。
以上であります。
議長(
橋本猛一君) 村長。
村長(
古川健治君) それでは、7番橋本議員からございました質問にお答えを申し上げます。4件ありましたので、順次お答えを申し上げます。
まず、1件目の福井地裁の判決についてでありますが、本件は現在係争中でありますので、判決そのものについてはコメントを差し控えたいと思います。
サイクル事業への影響について、どのように受けとめているのかについてでありますが、原子力規制委員会においては、従来どおり審査をしていくことになると述べていること、また政府は、4月に閣議決定した
エネルギー基本計画において明記している規制基準に適合した原発の再稼働の方針について、変更はないとしていることから、現段階でのサイクル事業への影響は少ないものと受けとめておりますが、今後の動向を見きわめてまいりたいと、こう思っております。
2件目の大型放射光施設の件についてでありますが、(仮称)東北放射光施設推進協議会については、青森県に問い合わせたところ、放射光施設の東北地方への設置実現に向けた機運醸成と産業利用促進に向けた普及啓発を目的として、東北地方の産学官が連携し、東北6県、7大学、経済14団体の各代表である宮城県知事、東北大学総長、東北経済連合会会長の3名が共同代表になって、ことし7月に設立する予定とのことであります。
県では、5月に宮城県から当協議会への参加を打診され、当施設の
早期実現に向けた機運醸成や産業利用ニーズ等の調査検討を行うものであり、特定地域の誘致を目的とするものでないことから参画することとし、5月23日付で参加を承諾する旨、回答したとのことでありました。
次に、希望や意見を述べるような機会があるのかどうかについてでありますが、当協議会は個別での要望活動とは一線を画し、特定地域の誘致を目的とするものではないものの、放射光施設の整備については新
むつ小川原開発基本計画において明記されており、これまでも誘致活動してきた経緯がありますので、村といたしましては、今後、当協議会の活動を注視しつつ、情報を収集しながら本村の意見を反映できるよう関係機関に働きかけてまいりたいと考えております。
3件目のTPPの対策についてでありますが、ご承知のとおりTPPは2006年、シンガポールほか3カ国で発効した経済連携協定であり、その後、環太平洋地域の国々が参加し、現在は12カ国で協議が進められているところであり、例外なき関税撤廃を趣旨とした重要貿易協定の締結を目指し、我が国も国益を失することのないよう厳しい交渉に臨んでいるものと認識しているところであります。
先般、TPPの農業分野における交渉を優位に進めるべく、オーストラリアと牛乳関税の引き上げを主とした経済連携協定が大筋合意されたとの報道もあり、TPPを取り巻く環境も変化していると同時に、本村議会においても
一般質問や陳情の採択、議員発議等もなされ、先行きの見えない不安が払拭されないほど厳しい状況にあるものと思っております。
質問の本村の米と畜産についての具体的な対策についてでありますが、TPPは交渉中でありますが、国外の低廉な農産物が輸入されることにより、国内の米や畜産物などの消費が減少することも懸念されることから、一層安心安全、かつ品質のよい農産物を生産することが重要であると、こう思っております。米であれば、圃場の規模拡大と集約化、特に土地改良事業等を取り入れた圃場の基盤整備が必要であると考えております。
国においても、本年度は半世紀ぶりの水田農業の改革として各種事業を打ち出しており、その中でも稲作農家の負担軽減のための事業に取り組んでまいりたいと、こう考えております。
また、畜産については、経営規模拡大とともに、輸入粗飼料の価格変動にとらわれない自給粗飼料確保のための稲作農家との連携を図り、効率的な畜産経営へ誘導してまいりたいと考えております。
いずれにいたしましても、本村の農産物の一層の品質向上と生産コストの削減に努力し、足腰の強い経営体にしてまいりたいと考えております。
4件目として、3期にわたっての村政運営について自己評価をお聞かせ願いたいとのことでありますが、私は平成14年7月7日、いわば七夕選挙で村民の皆様の負託を受けて村長に就任させていただきました。以来3期12年間にわたる村政運営に対しまして、村民の皆様方や村議会の皆様の温かいご支援とご協力をいただき、職員とともに、村政への信頼回復と
むつ小川原開発の歴史的背景を踏まえた、本村が抱える重要課題である原子燃料サイクル事業やイーターを初め、産業、福祉、教育などの課題解決のため、本村の自然豊かな地域性を最大限に活用して、村民の幸せと村の発展につなげていく仕事を不退転の決意を持って取り組んできたところであります。
とりわけ、1期目におきましては、信頼回復を図るため、入札制度の改革を初め
情報公開の推進や村長室ふれあいトークを行うなど、村民との触れ合い、開かれた村政運営の執行に努めてまいりました。
2期目においては、平成18年度から10年間の本村における総合的かつ長期的な
まちづくりの指針となる第3次六ヶ所村総合振興計画を策定し、「躍進・発展のまち」を目指して、夢と活力ある産業づくりなど7項目の施策の実現に鋭意取り組んでまいりました。
3期目は、生まれ育てていただいたふるさとへの恩返し、その集大成と位置づけて、「豊かで活力ある住みよい村 六ヶ所」をより一層推進するため、精いっぱい心を込めて頑張ってまいりました。
振り返りますと、我ながら驚くほどの速さで3期12年間が過ぎ去ってしまいますが、これまでの村政運営において多くの村民、議員、職員の皆様のお力添えなくして実現できたことは何一つございませんでした。もちろん私の力不足でご期待に添えなかった部分や至らなかった点もあったかと思いますが、誠心誠意努力を傾けたという自負もございますし、多くの仕事と職責を果たすことができたことはこの上なく光栄であり、誇りにも思っているところであります。
主な各分野の成果につきましては、今議会定例会の提案理由で説明をさせていただきましたので割愛させていただきますが、これまでの3期12年の政治姿勢と村政運営の自己評価につきましては一定の評価をしていただいているものと思っておりますが、全体的な評価については、議員の皆様や後世の方々、いわば歴史に委ねたいと思っておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
これから先の本村は、未来大開に向けた新たな出発と新しい村長のもと、さらなる飛躍と「豊かで活力ある
エネルギーの村 六ヶ所」となることを心から願う次第であります。
以上申し上げまして、答弁とさせていただきますので、ご理解のほどお願いを申し上げます。
議長(
橋本猛一君) 7番。
7番(橋本 勲君) 村長は、余りに影響がないと、1番の質問についてはそういうことを申し述べたわけでありますが、私は冒頭申し上げたとおり非常に憂慮に耐えない、私の経験からいくと。いわば国家石油備蓄第1号でありますけれども、これは日本で一番最初にやりましたが、このときもA、B、C、例えば1系列、2系列、3系列とあったわけでありますが、結局は1つより立地できなかった。その後、当然秋田、それから久慈、この辺の誘致があった関係もありますけれども、そういう思いがあった。
それから、ビート・テンサイでありますが、再三私、申し上げておりますけれども、あれだけ国が力を注ぎ、恐らく我が村の水田の半分ぐらいまで、1,000ヘクタールぐらいまで栽培を拡張した。そして一夜にしてと言えば語弊があるかもわかりませんけれども、国が砂糖の輸入を開放した。これによって即時これは中止をしなければいけなかったあの思い。どれだけ農家の方々があの冷たいときに坪掘りをして、それを捨てなければならないという思いは今なお私の胸に残っております。そういうことを考え、さらにはまた、
むつ小川原の基幹産業である石油精製でありますが、当初は200万バーレル、そしてそれは大き過ぎるということで100万バーレル、それもまた国際的な流れの影響があるということで、結局、最終的に50万バーレルと、この月日は非常に長かったのであります。そして最後には、いわばそれができないと。結局、石油
エネルギーはこれでもう我々の夢を果たすことができなかった、そういう状態。したがって現在のサイクル施設を誘致するに至ったわけであります。
そういうことを考えると、今私は、先ほども冒頭に申し上げたとおり、先般、閣議決定された重要ロード電源であるというものの、その後、何ら、いつ、どこでどうするということは、村長もご承知の極めて不明確であります。不透明であります。
なぜ私はこういうことを言うか。今も申し上げたとおり、どうも私は、私の轍を踏むような気がしてならない。経験した轍を踏むようなことがあってはならないということですから、こういうぐあいに再三申し上げているところであります。
規制委員会は、非常に厳しい安全性をモットーにやっているわけですから、これを否定するわけにはいきません。これはもう安全性を目標にしているわけですが、これは結構であります。ただ、いつ検査が終わって、いつオーケーという承認が、稼働の確認がなされるのか、許可がなされるのか極めて不透明だから非常に心配しているのであります。
その中で申し上げれば低レベル廃棄物の関係、これは村長もご承知のとおり何ら支障なく順調に我が村に入ってきます。これはいかがなものか。多くの村民の中にも、私は60年4月18日に締結した基本協定の趣旨に違背するのではないかとさえ思っておる、私もその一人であります。こうした場合を考えますというと、やっぱりこの規制委員会の人員、それからいつもどう調査して、どう判断して、結果を出すのか、その辺の目標を的確にするべきだと。まずこの人員ではこれは到底いつになるかわかりませんので、ぜひともこれを、規制委員会の人員の、先般、東大出の人を2人ほど環境大臣が任命したようでありますけれども、そんなものでは私は及ばないと思います。ですから、先般の議会のときも村長に申し上げました。これが1点、直談判してくれないかと。
それからもう1点は、ベストミックスということを再三、民主党時代やそれから民主党から自民党にかわっても当初そういうことが声高らかにされていましたが、どうも今度ベストミックスが外れていますが、
エネルギーミックスという言葉で流れているようでありますが、さて、これも果たしてどうなるのか。今申し上げたとおり、重要なロード電源だとは言っているものの、どうも定かでない。
そこで、2月でしたか、青森県から出ている自民党の木村議員とそれから江渡議員が青森県に低レベル廃棄物を一体いつまで運搬し続けるのかということを申し上げた、私は何かで見た記憶があります。これは本当にいいことを言ってくれたと。最も私の心配していることを言ってくれたんだなと。そういう思いをして見た記憶があります。あるいは私が村長に直談判をすべきだと言ったことを、村長は機会があればそういうことをぜひ申し上げたいと言っているものですから、地元の議員にこういうことを申し上げたのかどうか、その辺まず最初に村長にお答えを求めます。
議長(
橋本猛一君) 村長。
村長(
古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。
今、議員からありましたように、もっと村長は強くなれ、直談判もするくらいのねということで、それこそ堀部安兵衛の話題を出してもらったりなどして、もっと強くなれということがありました。自分も今ございましたような機会があるごとに村の立場を説明させていただきましたが、直接、今のベストミックスの部分と低レベルの場の部分については特別な具体的な項目としては両議員にはありませんでしたが、村の事情について木村太郎先生からは電話で聞かれて、村は今こういう状況ですということだけは述べさせていただいております。
以上であります。
議長(
橋本猛一君) 7番。
7番(橋本 勲君) 村長、本当に私はうれしく思っていました。想像していたとおりであったわけでありますから。
それで、また続けて申し上げますけれども、私は廃棄物を順調に運搬するのが悪いと言っているんじゃないんです。そこだけ誤解しないようにしてください。これは協定でそういうぐあいに結んでいるわけでありますが、当然のことであります。ただ、協定というのが、要するにいわばサイクル事業ですね。サイクル事業、今のうちのほうの10月がまたどうなのかなと、私は非常に難しいのではないかと思っているけれども、再処理事業も一緒に進んでいくことを基本にして締結しているんです。したがって、こういう状態だから私は村民の多くもこれに違背しているのではないかと申し上げたわけであります。
59年の7月の概要書、これは企画の理事が担当しているな。これはご承知かと思うんでありますが、これを全ての部落に説明会をして歩いたわけですから、当然基本協定の多分第2条じゃなかったですかな。これ、添付しているはずです。そこをちょっと見てみますけれども、私は古い概要書を持ってきていた。こうなんです。「また現在、海外に委託している使用積み燃料の再処理に伴う返還物の受け入れ及び1次処理を行います」。
私、なぜこれを朗読したかというと、村長、この再処理は「返還」という言葉を使っているんですよ。低レベルは「返還廃棄物」という言葉を使っているんですよ。そうすると、これには廃棄物というのが出ないのかな。そうすると、ここの返還物には何があるのか。先般、イギリスからの問題、これはたしかフランスではなくイギリスからの返還のやつを、低レベルのやつを高レベルに変えた、この辺がやっぱり約束と違背しているからそういうことにしたのかな。もちろん経済的な面もあったでしょうけれども。
私はこれは新聞を見て言っているんじゃないですよ。とにかくこの場で村長に質問したいと思っているから。きのう、おとといですか、プルトニウムの件が出ましたね。これは理事、一体全体、プルトニウムは今日本の国でどの程度保管しているんですか。その辺を教えてください。今そこに資料なければいいですよ。わかった、わからない。
では、議長、続けさせてください。
議長(
橋本猛一君) 7番。
7番(橋本 勲君) 例えば、私の記憶では三十数トンですか、約40トン近いものがイギリスとフランスにあるかと思うんでありますけれども、それはあっても構いませんが、この返還物の中に私は包含されておると、そう読むのであります。読むとすれば、それをいつ、我が村のどこに1次保管するのか、どうなっているのか、その辺の具体的な計画が何もないままに現在に至っているわけですから、これは村長ね、村長は間もなく勇退するわけでありますけれども、引き継ぎのとき、もしできたらそういうことを話題に新しい村長に話していただければいいなと。
そこで理事、これはね、あなたがずっとまだいるわけですから、ぜひともこれから調査して研究して定かにしておいてください。まだまだあります。ただし、きょうはこれ1点にだけ絞ってあなたにお願いをしておきます。これはあと重要な問題になるかもわかりませんので。
そういうことがあり、何回も繰り返すように、私が前に経験したその轍を踏まないということは完全に言い切れないわけですから、国民はますます今の地裁の問題についても恐らく感動しているでしょうし、なるほどそうだと。人間の人権あるいは生存権というのは何よりも優位にあるべきだということは当然だと思いますので、そういうことがありますから、その辺もきちっと早いうちにちゃんとしておくべきだと、そのように私は考えますが、いま一度、私の考えに対して村長のご意見を伺えればと。
議長(
橋本猛一君) 村長。
村長(
古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。
まず、大飯の福井地裁の部分については新聞等々で、今の何よりも生存権とか人格権を尊重して優位性があるという部分等々を読ませていただいておりますが、先ほども言いましたように、判決の具体的な部分についてはコメントを差し控えたいと、こう思っています。
それから、海外からのさまざまな廃棄物等の基本協定の読み方等も含めて、問題がある部分については調査をして、できれば引き継ぎをしてまいりたいと、こう考えております。
以上です。
議長(
橋本猛一君) 7番。
7番(橋本 勲君) 村長、5番、6番からも、勇退しても墳墓の地を忘れず、要するに故郷を忘れず、ぜひ発展のための知恵をかしていただきたい、進言してほしいということを申し上げた。私も同感であります。
さて、今度は2番目の放射光の問題に移りたいと思います。
村長、私はなぜこういうことを申し上げたかと。県があったり遠くのほうがあったりして、なかなか複雑多岐にわたっているようでありますけれども、これは寿村長が当選したあたりですよ。当時私がいたときです。当選する前かな。これは何回も議員も帯同しまして、兵庫県の西播磨、私は学園都市と言って間違っていましたけれども、よく見たら科学公園都市なのでありますけれども、ここにSPring-8があるはずです。これは何回か見ているんですよ。あるいは東海の小さいやつを見たりですね。これを見たときに、人間の健康保持のために非常に重要だと。もちろん人間ばかりじゃない、あるいは科学の面やあるいは工業開発のために非常にこれは重要なものだと。今大体これで3世帯ぐらいに入っているかどうかわかりません。どんどん世帯がかわって新しくなってきておりますから。それで新聞見たら、いや、これ結構だと。
そのときに感動しまして、土田村長のときに対策室を設けた記憶があります。原燃におりましたタナベさん、農学博士かなんかだったかな、その人に来ていただいて。ところが非常にこれは国が3分の1でしたかな。県の3分の1、地元が3分の1、これ間違っていたらごめんなさい、そういうことで県がなかなか首を縦にしなかったんですよ、うんと言わなかったんです。それも貧乏な県ですから、これはいたし方ないが、今、立派な落成式を迎えようとしています。福祉総合センターですか。あのとき成功して、これがあったならば、これとの整合性をやっぱり図って、まさしく患者はもちろんでありますけれども、健康保持のために来てくださる、私は国内ばかりではなくて、国内外からの患者やそういった方々がおいでになったんだろうなと。そうしたら、今まさに医療の裏ということで大きな脚光を浴びていたと。いろいろなことで我が村の発展に寄与しただろうなと、そういうことで思って、今なお残念に思っているんです。ですからあえて村長にこういうことを申し上げました。特にあのときは、大桃さんも環境科学研究所にいましたし、これも話をしまして、力をかりまして、それでやりましょうということでやったんでありますが、今申し上げた結果のとおりで非常に残念でならない。あのときは十和田にある北里大学ですか、それから八戸工大ですか、それから青森のどこか、弘前大学あたりに非常に殺到しました。意見を聞いたら、ぜひとも融資すればそれを活用したい。いわばビームですから、そういうことで殺到していました。したがって、私はこれを、今はどうなのかわからぬけれども、今まさに勇退されても関心を、村長、持っていてください。いつか献言してください。特に行政の方々にはこのことに大いに関心を持っていていただきたいなということを申し上げたくて、このことについての質問をしたわけであります。
それから、TPPの問題でありますが、村長がお答えしたとおり、日本の国というのはみんなから攻撃されるわけでありまして、関税でもって農業を守って、第1次産業を守っているわけですから、これはいたし方ないし答えようもないだろうなというものの、必ず厳しいところに至る、私はこう思っております。マスコミ報道によれば、完全撤廃は避けられるのかなと言いましたけれども、仮に避けたとしても非常に低減の関税を強いられるでしょうから、これはもう量的な生産では太刀打ちができない。特に村長は言いました、オーストラリア。私もオーストラリアを見ましたけれども、面積の規模が違うし、話にならないんです。ですから価格だってもちろん太刀打ちできない。そういうこともあり、それに対応して安心安全、それから品質に大分置いているようでありますから、この場合、村長、経営規模の拡大ということも言っていたけれども、経営規模の拡大というのは、遊休地を求めて拡大するというのか、あるいは水田の小さい、小作していることをやめた場合にそれを転用しようというのか。そして今、新年度予算で老部川団地を見ましたね。これはその一環なのかどうか。その辺、お知らせください。
議長(
橋本猛一君) 農林水産課長。
農林水産課長(橋本和夫君) それでは、ただいまのご質問にお答えいたします。
本村の耕地面積は、近隣町村に比べましても非常に少のうございます。その中でも畑の部分についてはかなり活用されていますが、今、議員ご指摘のように水田の部分では遊休地がかなりありますので、予算に盛りました老部川地区の圃場整備もその一環として将来につなげるような基盤整備を検討しております。
以上です。
議長(
橋本猛一君) 7番。
7番(橋本 勲君) 課長、これは今、畑に遊休地を充てるということ、水田に充てるということなのか。
それから現在、今どのぐらい、我が村で米の生産量がなされているか。もしわかればだよ。そして個人的にどの程度販売しているのか。もしわかればその辺にどう、展開するだけいいのか、どう誘導するのかわかりませんけれども、その辺も仕上がったら、あなたが考えていたら、それを教えてください。
議長(
橋本猛一君) 農林水産課長。
農林水産課長(橋本和夫君) それでは、ただいまの水田農業の部分でございますが、平成25年度の水田、主食米をつくっているのは100ヘクタールです。その100ヘクタールの耕地を耕している農家の方は74名、1世帯というんですか、1経営体当たり1.35ヘクタール、その程度でございます。その中でも最大、一番多く経営している方が19ヘクタールの水田を耕作してございます。
村としましては、やはり将来的にはどうしても広い面積を耕作したほうが経営の合理化できるので、そういうふうな誘導をしてまいりたいと考えております。
議長(
橋本猛一君) 7番。
7番(橋本 勲君) これ以上具体的になかなか、村長、答弁はしにくいと思うんでありますが、ただ、国会でこういう議論してももう長年たつわけですから、来るものと、備えあれば憂いなしと言うけれども、やっぱりそうなるものとして課長、いろいろと準備をしておくべきだと思う。具体的な課長の答弁もあったので、それで終わりたいなと、こう思っております。
ここでまたさらに繰り返して申し上げますが、皆さん、関心を持ってください。関心を持っていないというと、どうしても前進しない。村長、ひとつその辺も指導、よろしくお願いいたしたい。
それから、最後になりました。この件については、村長は提案理由の中でも幾らか申し上げていましたし、今お答えがありました。本当に村長、ご苦労だったなと思います。特に私の場合は再三再四、村長に厳しい質問をして悪かったなと思っています。そうだとすれば、この場をかりて心からおわびを申し上げたい。
今後ともどうぞ我が村のことを、故郷のことを忘れず、ひとつアドバイスをいただきたいなと思う。
そこで、これは再質問はしません。ご苦労さまでしたということで終わります。
議長(
橋本猛一君) 以上で7番橋本 勲議員の質問を終わります。
以上本日の日程は全部終了しました。
次回会議は6月12日午前10時に開きます。
本日はこれにて散会いたします。
ご苦労さまでした。
議事録の顛末を証するためここに署名する。
平成26年 7月15日
六ヶ所村議会議長 橋 本 猛 一
議事録署名者 松 本 光 明
議事録署名者 中 村 勉
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