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平成25年 第2回定例会(第2号) 名簿 2013年06月10日
平成25年 第2回定例会(第2号) 本文 2013年06月10日

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  1. 六ヶ所村議会 2013-06-10
    平成25年 第2回定例会(第2号) 本文 2013年06月10日


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    最終取得日: 2021-04-28
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 議長(橋本猛一君) 議員の皆さん、おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  日程第1、一般質問を行います。  順次質問を許します。  7番橋本 勲議員の質問を許します。7番。 7番(橋本 勲君) おはようございます。  短くという声もあったりして、それに極めて応えるように頑張ります。  まず、先般、日本原燃株式会社固化試験を終了したということについては、心から敬意を表したいとこう思っております。  さて、皆さんもご承知のとおりでありますけれども、新聞報道も、あるいはテレビも毎日と言っていいほど、この活断層の問題、原発の問題について触れていることはご承知かと思うのであります。しかも、その基本は安全を前提とした規制委員会活断層を理由としていろいろと厳しい注文、そういうことを述べているわけでありますが、ただ、私のような素人から言うと、ちょっと度が過ぎているのではないかと。余りそういうことを毎日なものですから、余り見たくない、聞きたくないなといっても、どうしても見ざる、聞かざるというわけにはいきません、私の場合は。そういう意味で、前段、活断層等についての私の思い、それから、それに対してどういう規制委員会お答えをするのか、それをどうやって、特にうちのほうの日本原燃株式会社はクリアしていくのか、その辺についてお話を申し上げてみたいと、こう思います。  これは6月6日、皆さんもご承知のデーリー東北でありますけれども、「原発活用鮮明に成長戦略技術も後押し」と、こう載っております。中をちょっと読みますけれども、原発活用鮮明にした格好となったと。これは安倍総理大臣のことを言っています。それから、原子力規制委員会の判断を尊重し、再稼働を進めると。じゃあ再稼働だけなのかという私はそういうことも考えていたら、その後段のほうに、また戦略では当面の再稼働だけではなくて、将来も原発に頼る姿勢をにじませたと。これは年内に策定するエネルギー基本計画では、中長期的にも必要な電源と位置づける構えだと。こういうことが載っています。  それから、もう一つ加えますと、安倍総理大臣は、原発はインフラ誘致の切り札の1つとして政府全体として支援する方針であると。今、極めて私にとってみれば、皆さんもそうでありますけれども、心強いなと。そういう思いで今の総理大臣のこの行動を私なりに見きわめております。  それから、6月8日に、原燃とアレバ、これはフランス皆さんのご承知のとおり、これは安倍総理大臣フランスの大統領も立ち会いしたといいますか、そういう関係で、技術の協力をすることになったと。これもまた、前向きに非常に心強いなと、そう思っております。  ただ、それについても一抹の不安はないのかというと、ないわけじゃないと。そこで、今回、非常に迷いましたけれども、あえて、このうちのほうの原子力について、村長に質問するに至ったわけでありますが、村長なら、やっぱり村長としての判断はきちんと持っているでしょうが、なぜ、村長は国の大臣とか、あるいは原燃の方々、それからまた経済団体、それから知事と非常に今話を、会ってする機会が多かろうと。当然、そうあらなければならないわけでありますから、そういうことを耳にしながら、我が村の再処理事業、いわば原子燃料サイクル事業について、どのように考えているのか、ぜひとも村長の見解をお聞きしたいと。こういう意味であえて今回この原子燃料サイクル事業についてということを質問するに至ったわけであります。  加えてちょっと申し上げますと、私の私見で、漫才のようなことになるかもわかりませんけれども、私は一番テレビで見ているのは、みのもんたの「朝ズバ!」であります。よくあそこに出てきます。ムサシ634メートルの東京スカイツリーですか。これはもうすばらしいものだと。私は実際上ったこともありませんけれども、機会があればぜひとも上って東京全体を眺望してみたいなと。そういう思いでおります。  加えて申し上げますと、いわば南海トラフ、言葉が間違っていたらごめんなさい。私も記憶がちょっとこのごろ遠くなっているものですから。「これはどういうことだ」と、直接権威ある方に聞いたことがあります。そうしたら東海、それから東南海、それから南海の3つの断層があると、海底の中に。それが連動して動いたときのことを想定していわば南海トラフと言っているんだと。これも新聞報道皆さんご承知かと思うんでありますけれども、何十万人とか、あるいは100万とかの家屋、そういったものが被害を受けますよと。少し大げさに言えば、我が日本が沈没するような事態になりかねないと。こう言っているわけであります。しかし、この専門家たちは、なぜそれでは明日に、あるいはあさってにそういう地震が起こり得るのかをやっぱり言われないのか。それから、どういう対策を講ずるべきであるのかということは一切触れていないわけでありますけれども、こういうことはやっぱりこの活断層等に携わっている研究者の方々ははっきりともう少し国民に安心できるような対応できるようなことを早くやっぱり表示するべきであるなと。そういう面で、私、いささか無責任だなという思いを持っております。  さて、そのムサシの関係でありますが、もしこの南海トラフ、こういったものが起きたら、私はあの搭が一番先に倒れるのではないのかなと。崩壊するのではないのかなと。この場合、恐らくあれをつくるためには、国の許可、あるいは都の許可、そういうものをクリアして、つくることになったろうと私は想像しております。そこで、これが倒壊して、被害が甚大に及んだ場合に誰が一体責任を持つのか。今の状態を考えているというと、どうも会社に全責任があるように思えてならないが、私は余りにも無責任だ、国としても。そういう思いでこれはあえて述べたわけです。これは今の3・11のいわば地震・津波、こういったものに私は共通する問題だなと。あえて先ほど申し上げたとおり、漫才のような考え方を申し上げたかもわかりませんけれども、そういう思いで私は今、この原子力の行方、原子燃料サイクルの行方を迷いつつも、一抹の不安を持ちながらも見きわめているところでございます。  そういう意味で、村長には今後も国のサイクル事業に対する方向性に変わりがないと理解してもよろしいかと。村長の見解はどうかと。こういうことでございます。村長の責任を追及するとかという問題ではありませんので、理解していただきたいなと。  それから、2番目、今のは1番目でしたから、2番目、国際教育研修センターについて、これは私は調査しているわけではありません。ちょっと聞き及んでいるところによれば、3・11の地震によって、何かこの運営状況に変動を来たしたのかなと。人的な問題があったのかなと。そういうことでここに現在運営状況はどんなふうになっているのかということをただしたいわけであります。  それから3番目、千歳平北台地、これはB住区のことだと思いますけれども、整備計画について、株式会社ユーラス六ヶ所太陽光の発電事業は、なぜ千歳平北台地(B住区)に立地しなければならないのか。極めて単純な質問でありますけれども、計画性から言うと、当然整合性があるのかどうかは、これは答えていただけると思うのでありますけれども、その辺、前の全員協議会のときにもやっぱり村が包括して、この問題についてやっぱりその説明、地域の皆さんに説明を加えるべきだと。私は常日ごろそういうことを申し上げているわけでありますから、そのことについて、村総合振興計画ではB住区の計画はどのようになっているのか。  それから、3番目として、地域の皆さんにとっては、メガソーラーの立地は想定外のものだという声が聞かれるが、きちんと説明して理解を得る必要があると思うが、どうか。これは反対しているんじゃないんですよ。理解を求める必要があるのではないかということをここで申し上げているわけであります。
     それから、最後は、これは地元の企業とも競合しているということでありますから、回線が競合し、今取り組んでいる地元企業風力発電事業が不利な立場にあると聞くが、その打開策が考えられないのか。事業所のことですから、関与しないというコメントをしたのも私は記憶しておりますけれども、やっぱりそうではなくて、いかにここは地元企業再優先とする真意、意気込み、そういった考え方をお聞きできればと。そういう思いでこの1、2、3点について質問したわけでありますので、どうぞよろしくお願いします。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) 皆さん、おはようございます。  それでは、7番橋本議員からございました質問にお答えを申し上げます。  まず1件目の原子燃料サイクル事業方向性と見解についてでありますが、本年1月の茂木経済産業大臣から三村青森県知事への回答、2月に実施いたしました下北4市町村による要望の際の管原経済産業副大臣の回答及び5月13日の国会における安倍首相の発言などから、政府の見解は、「核燃料サイクル政策については継続して進める」という方針であると認識しており、方向性には変わりないものと理解をしているところであります。  また、現在、総合資源エネルギー調査会総合部会において、国の中長期的なエネルギー政策の指針となる新たな「エネルギー基本計画」の策定に向けた議論がなされているところであり、策定に当たっては、原子力政策に深くかかわる立地地域の意見を尊重し、我が国において原子力発電の果たすべき役割を明確に示していただくことなどを、関係市町村と連携しながら、今後国に求めてまいりたいと考えているところであります。  2件目の国際教育研修センター運営状況についてでありますが、ご案内のとおり、当センター国際研究拠点にふさわしい教育環境整備及び人材育成の促進、振興に寄与することを目的として、平成22年4月に開館し、現在に至っております。  主な事業は、国際教育推進に係る事業と国際交流推進に係る事業の2事業であります。  まず、国際教育推進に係る事業でありますが、この主たるものは、青森県が実施しております国際学級の運営であります。  昨年度は、外国人研究者の入れ替わりにより、年度途中から対象子弟が不在となったことから、一時期学級を閉鎖しておりましたが、新たな取り組みとして、ことし5月13日より3歳から5歳児までの外国人研究者などの子弟4名を対象とした幼少部を開設したところであり、9月には新たな外国人研究者が来村することから、6歳から15歳までを対象とする初・中等部が再開される見込みとなっております。  国際核融合エネルギー研究センターにおいては、前月末に入射器の搬入が完了。秋に向けて据えつけ調査を行い、年内にはビーム発生試験が実施されるものと伺っており、より多くの研究者が集まってくることを期待しているところであります。  次に、国際交流推進に係る事業でありますが、ドイツ国ヴァーレン市及び韓国ヤンヤン郡との交流推進事業のほか、異文化交流フェア、異文化理解事業日本文化教室など、各種事業を展開しているところであります。  3件目の千歳平北台地(B住区)の整備計画について、4点ありましたので、順次お答えを申し上げます。  1点目の太陽光発電事業地として、なぜ当地区を選択したのかというご質問でありますが、土地所有者である新むつ小川原株式会社から千歳平北地区は、準工業地域となっており、一定のまとまった面積を確保できることから、周辺環境への影響が少ない、再生可能エネルギー事業の適地と判断し、事業者と協議の上、決定したと伺っております。  2点目の総合振興計画における千歳平北地区の計画がどのようになっているかでありますが、基本計画の第6章「快適な暮らしを創る都市づくり」の基本方針において、「来訪者を対象とした歓迎機能や生活・福祉等の分野で魅力とゆとりを創造する機能など、むつ小川原開発地区における開発の進展と時代の要請に応え得る機能の導入展開を図る」とされております。  また、具体的な土地利用の推進については、「時代の要請に応え得る機能の導入展開のために、幅広い用途の土地利用が可能になるよう、県など関係機関との調整を行う」とされているところであります。  3番目の地域住民の理解についてでありますが、議員ご指摘のとおりであると思っております。事業者には説明会等を開催して地域住民の理解と協力を得て事業を進めてほしい旨、お願いしているところであります。  4点目の送電網への接続競合の問題でありますが、このことについては、全国的な課題でもありますので、風力発電推進全国市町村協議会等を通じ、送電網の拡充・強化について国に対して働きかけてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げて、答弁とさせていただきます。 議長(橋本猛一君) 7番。 7番(橋本 勲君) 村長、簡明にお答えしていただいて、非常にありがたいなと、こう思っております。  この一番最初の原子燃料、私が申し上げたのも村長がいろいろと入手してお答えしたのもほぼ同じじゃないのかなという思いをして受けとめております。ただ、経産大臣がそう言ったから、あるいは県もそうだからということで、これは村長、全面的に信頼していいのかどうなのか、恐らく村長は信頼している意味でそういったと思うんですが、その辺はどうですか、私はどうもこの国際的な色彩が強くなるのではないのかな。この場合、いわば最終処分地の問題にも一切触れていない。それから、場合によれば、私は冒頭責任の関係で国もどうなのかなという。例えば、これは東京電力が悪いかもわかりません。除染費用の165億円未払いだから、これは環境省が訴訟を起すと。こんなことが本当なのかどうなのかわかりませんよ。そういうニュースを聞いていると、国も本当にどの辺を責任を持ってやろうとしているのかなという思いがしているものですから、そういう面ではこれは全面的に信頼しているんだということに村長の答弁を理解してよろしいですか。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。  先ほどとご答弁を申し上げたとおり、大臣、それから総理大臣の一連の発言内容から見ると、自分としては信用していいと、こう思って理解しているところであります。ただ、議員からもありましたように、活断層の問題、特に大陸棚外縁断層等々、これが今後どういう形で評価されるのかというのが大きな1つの壁になっていますし、また、先ほどもありましたように規制委員会の新基準、これがどうなるのかもまた1つの大きなハードルになるのではないかと思って、その辺のことの動き、動向を注視してまいりたいと、こう思っています。 議長(橋本猛一君) 7番。 7番(橋本 勲君) これについてはよく理解しました。ただ、一言つけ加えておきますけれども、どうぞ村長、これは原燃の社長も粛々と頑張っているようですが、この使用前検査、この許可が出ていないと、規制委員会のこれがやられないとできないと言っているわけですから、これも村長もね、村長もそういうぐあいに言ったのを私はコメントを読んでいます。協力し合って、やっぱり時によっては、議会の協力も願ったりして、ひとつ考えて、やっぱりぜひとも粛々とこの使用前検査が受けられるように体制を整えてほしいなとお願いして、この1点については、終わりたいと思います。  それから、国際センター、これはいろいろとそれによって、先生とか何かの入れかえとか何か、それによって多少の人員の変動があったということが答えられましたが、そして、その後、何歳とか、何歳児、そういったもの等を考えて、粛々とやりたい。あるいは韓国の問題も今言われましたけれども、そうすると、村長、これは当初スタートしたときの目標があったと思うんです。目的があったと思うんですが、それがこれで十分やっぱり機能するんだと。初期の目的に対応できるんだと。達成できるんだと。そういうことで理解してよろしいんですか。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。  議員からは、3・11の影響かということだったんですが、この一時中止したのは、研究者の入れかえのために、お子さんがいない研究者と入れ替わったために、ことしの5月までないと。ことしの5月から幼少部の部分、立ち上げて、これから9月にスペインのほうから小学校6年生と中学校2年生ぐらいに当たるお子さんだと、こう聞いています。そのことが来るので、一定の機能は、目的は果たせるのではないかと、こう考えております。  以上です。 議長(橋本猛一君) 7番。 7番(橋本 勲君) これも国際研究センターについてもどうぞひとつ頑張ってください。わかりました。  それからB住区の問題では、新むつ会社から一定の面積があるからということを聞いたと。そこで、結局了承したんだというぐあいに私は受け取っていますけれども。このときに何にもやっぱり村の実情か何かお話しなかったわけですか。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。  ただいま議員からございましたようになぜそこを立地地域に指定したのかということだったので、適地かどうかということを後ほど事業が計画された後に聞いた結果で、途中はそういう状況であるということは聞いていませんでした。 議長(橋本猛一君) 7番。 7番(橋本 勲君) 結局ここは私は前にもお話申し上げたと思うのでありますけれども、この線引きの中にあった移転を余儀なくされる方々を説得し、こういうものができるんだよと。いろいろな面でお仕事もできるし、あるいは購買力等も高まるし、人口も集積するんだということで、あそこに今非常に郷土を捨ててと言えば失礼ですけれども、あそこに、A住区に移っていただいたと。だから、これは約束事なんです。そういうことを考えれば、第1種というのは、当初から指定をした。そして今準工に変えたということは、これは私はもうここの今の尾駮地区を準工にしたことは担当しましたから、これはよく理解しています。法律に抵触しないからまあいいんだということではなくて、やっぱりこの件、村のそういった快適な地域なんていうことも村長が言いましたけれども、私が見るには、このエネルギーは大切ですけれども、住区の中につくって、事前につくって、私は快適だという言葉は一切使えないと思う。私が例を申し上げますと、六戸のところに、今小松ヶ丘の住宅に今つくっている、実際は。これはかなり批判を受けています。つくり方にもよるでしょうけれども、会社によって、有刺鉄線で囲っているんですね。非常に子供たちがふえてきて危ない。有刺鉄線って、村長、わかるでしょう。バラ針金ですよ。これでけがをしたのが過去にもいっぱいあるわけですから。くいのようなものを打ってね。こういうものがあのいわば本当の専用区域ですよ、あそこは。私は合衆国だと言っていますけれども。そういうところにつくったのでは、当然あの地域の方々、そこに近い住宅の方々は心配しています。私はとても、この建物そのものは、立地の施設そのものは村長が言う快適なね、環境と、私は相反するものだと、こう思っているわけであります。それを村長に聞いても、これは村長も困るでしょうから。  そこで、当時、この快適な地域をつくるということは、これは第2次基本計画でもやっていましたね。第3次は村長がやったんですね。そのときも具体的にそれだけを言って、何にも具体的な計画にのっていない。尾駮地区はきちんとのっているんですよね。だから、そういう点でもなかなか大変だろうなと。だから、悪いと言っているんじゃないですよ。だからやっぱり抽象的な表現しかできなかったのかなと。これは私も計画を担当したことがありますから、わかります。ただ、私は心配しているのは、どうもこの新むつ会社というのは独裁的になってきたような気がしてならない。そうすると、ここは大枚金のかかるいわばB住区なんですよ。そういうことを約束しているものですから、第2、再処理をつくらなければ、汚水処理場をつくらなければならないとか、あるいは太平洋にパイプを引いて、下水道のような管を引いて、放流しなければならないとか、そういうことはうんと議論されたんですよ。そういう上で定めたところですから、ややもすれば、そういった長いうちにつくって、あそこをそれでもう終わりという考え方を持っているのではないかという強い疑いを私は持っています。ですから、今後、そういうところにもメスを入れて、村長からいわば話題にのせて、それは絶対そういうことがあってはならないよということを強く要望して、速やかにやっぱり実現するように努力してほしいなと、こう思います。それから、この3点目、これで大体村長によくここをお願いしてやめます。  それから、回線が競合し、これは村長、村長もややもすれば、業者、もちろんむつ会社だって業者ですよ。それから、ここをやっている地元の企業体も業者ですよ。業者間にややもすれば余り入りたくないという考えを持っているかもわかりません。そうじゃないんです。私は名前も何も言いませんが、過去にこういう例があったんです。  これはあなたのお兄さんのことですから、お兄さんが偉かったということを言っていませんよ。そう言えば、村長、これは気持ち悪いわけですから。あなたも一生懸命頑張っていますが、ただ、こういう事例があったということを参考にしてください。  さて、このむつ小川原開発に取り組んだ。徐々に入ってきた国家なり、あるいは私企業が入ってきた。そこで、清風会があったんですね、母体として。そのときの村長を支援する。非常にすばらしい清風会があった。有力議員がもちろんそこに存在していた。そこで、その村長の母体の有力議員の3対1で見解が分かれたんです。そこの方々、うちのほうに立地した工場からは、やっぱりメンテナンスの会社をつくりたいと。それで、メンテナンスの会社をつくるにはどうするかというと、地元を育成しようと。地元につくって、地元の方々を育成しようという考え方、それから、東京のほうから誘致して、それを任せれば一番簡単じゃないのという考え方に立たされたときに、私は担当課長として、非常に心配したんです。政治的にもしこりが残る。村長にお話したら、村長は開口一番こうでしたよ。「何を君は考えている。1年に1回全員でむつ会社とか、国に陳情していた、当時は。その都度陳情書は何と言っているか。地元企業育成、これは100%そうです。育成をしてほしいと。だから発注も地元優先にしてくださいと、こう言っている。何のために苦労して、この開発を誘致したんだと。みんな地元のためです。地元が豊かになるためにやっているんですよ。君の言うとおり、産業構造の改善を図りたい。高度化を図りたいと。いうことが基本ですから、何も心配することはない。地元に、地元育成企業育成をして企業をつくるのが、これが必要だ」と。それで、かなり時間もかかりましたが、あなたの兄さんはそれを貫き通したんです。母体の清風会も別に争いもなくて、現在に至っております。だから、固有名詞は言いませんが、私は非常によかったなと。そういう点では政治家だった。私はそう思いますので、これをぜひ参考にするかしないか、村長の気持ちの問題でありますけれども、こういうことを述べて、やっぱり地元企業に対する努力というんですか、支援の努力はやっぱり惜しまず、私は対応すべきだと。こう考えております。  それについては村長、どうですか。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。  自分にはまだ判断の機会がなかったので、そういう状況がつくれませんでしたが、今、議員からありましたように、これはもう地元企業優先ということには間違いありません。今後もそういう方針で対応してまいりたいと、こう思っています。 議長(橋本猛一君) 7番。 7番(橋本 勲君) 村長、非常に勇気のある意欲的な回答をしていただきました。うれしく思っております。  そこで、今1から3番目までのことを村長に質問して、村長も非常に前向きに答弁をしてくださったが、これから我が村というのは、私は財政課、税金のときにも言ったでしょう。早く専門のプロジェクトをつくって、例えば有識者を1人ぐらい入れてやれば、あの間違いの事件は起こり得なかったと、今非常に残念に思ってならないんですよ。やっぱりそういうことをやるべきなんです。  そこで、今回もこういう多岐にわたって、非常に方向性の疑問視されるような状況にもあり、実態がそうでありますから、私は村長、村長の任期中にでも、このそういったものを情報を速やかに収集して、検討するやっぱりチームを、もちろん理事さん方はそうですけれども、一般の方からも、あるいはこの六ヶ所村民以外の方からも精通した方々、先を読める方々をメンバーとして早急に私はつくるべきだと。こう思っております。これ1つを質問して終わりますが、村長、これについてはどうですか。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) お答えを申し上げます。  これからの社会は変化していきますので、今議員からございましたその情報の収集体制等というのはとても大事なことだと思っていますので、参考にさせていただきたいと思っています。 議長(橋本猛一君) 7番。 7番(橋本 勲君) 私も何遍か質問をしましたけれども、今回のように村長が極めて歯切れのいい答弁をなさったのは初めてだと思っています。敬意を表します。  終わります。 議長(橋本猛一君) 以上で、7番橋本 勲議員の質問を終わります。  次に、3番鳥谷部正行議員の質問を許します。3番。 3番(鳥谷部正行君) 皆さん、おはようございます。  3番、友政会の鳥谷部です。通告に基づき、次の3点について質問をいたしますので、村長の誠意ある答弁を求めます。  1点目の「高齢者及び生活弱者に対する交通手段の確保について」質問します。  この課題については、平成19年9月議会の一般質問で取り上げて、村長の実行力に期待したところですが、残念ながら私が求める真意について理解が得られず、何ら具体的な対策がされませんでした。1人世帯の高齢者の方々、あるいは交通手段の確保ができずにいる高齢者の人たちには、通院のみならず日常の生活用品や食品など購入することに大変苦労しているという現実があります。村長はこのような実態についてどのように認識しているのか。  村長は「実感できる福祉の充実」と言っていますが、何か無料にすれば福祉が充実するということではなくて、日々の生活についてきめ細やかな配慮をすることが福祉青森県一を言うにふさわしいと思うが、村長の見解を求めます。  2点目の「六ヶ所音頭の踊りの保存対策と普及活動について」質問します。  六ヶ所音頭は、昭和52年10月に制定され、当時は盆踊りや小・中学校の運動会などで盛んに踊られてきました。しかし、私の感覚が間違っているかもしれませんが、六ヶ所音頭そのものが最近聞かれなくなってきたのではないか。また、踊られなくなってきたのでないのかということです。当時踊った人たちの中には一生懸命保存していこうと努力している人もいると聞きますが、伝承活動がきちんとした仕組みの中で行われていないことから、踊りそのものが崩れて、違う振りつけになっているとも聞きます。そこで、伺います。  六ヶ所音頭の踊りの保存及び普及、伝承活動に、今どのような取り組みをしているのか、子供たちには誰がどのように教えているのか。  次に、3点目「住民の命と財産を守る防災・減災対策について」質問します。  住民の命と財産を守る防災・減災対策については、村の重点施策になっていますが、そこで、次のことについて伺います。  国道338号にかかっている尾駮、鷹架、高瀬川の橋は老朽化が著しく、幅員が狭いことから、降雪によって大型車が交差できないこともしばしば見受けられ、原子力施設での万が一の事故が発生した場合の避難には大変な状況になることは容易に想像できます。防災・減災上、ハード面での対策を早急にしなければならないと思うが、村長の認識について伺います。  これまでの村長の答弁ですと、国道だから、国や県に要望していくという答弁が想定されますが、再処理工場が完成する段階に至っている状況の中で、それを踏まえて具体的にどうするのか、踏み込んだ答弁をお願いします。  次に、地震・津波に対する防災についてであります。千歳平地区の道路脇に海抜を標示したものがあるが、何のために設置しているのか、その必要性がわからない。設置場所を決めるに当たっての考え方、基準はどうなっているのか。冬期間には雪の下になってしまって見えませんし、住民からは津波が千歳まで押し寄せてくるから逃げなさいということなのか、皮肉を言う人もいます。これらの疑問に村長はどう答えるのか。また、千歳平に設置することは予算の無駄遣いではないかという声もある。防災対策する上で目的を持ってやるのであれば、もっとしっかり検討して、設置場所や大きさ、外国人にも配慮したものなど、住民に危機意識が伝わるようなものにすべきではないかと思うが村長の所見を伺います。  次に、村内の自主防災組織の結成状況と村長の認識について伺います。  自主防災組織の必要性については、論ずるまでもないと思うが、インターネットでいろいろと調べてみると、平成24年4月1日現在の都道府県別の組織率では青森県は、下から沖縄県に続いて2番目、33.4%、いかに防災意識が低いかがわかるというものです。その中で、当村の組織率は幾らでしょうか。  先般、横浜町で町長みずから地域に入って、自主防災組織の必要性を説明し、組織化をしようとしている旨の報道がされていましたが、私には伝わるものがありました。口で安心安全の必要性を幾ら言っても、肝心な住民には届かない。必要性は認めるがなかなか結成されないという現状について、何が原因なのか、村長及び行政のやる気の問題なのか、指導力不足なのか、それとも住民が悪いのか、村長の認識について伺います。  次に、B住区の利用計画について、さきの全員協議会で概要が示されましたが、防災、減災の観点からA住区からろっかぽっかにつなぐ都市計画道路の整備促進について伺います。  頓挫したむつ小川原計画では、B住区には多くの人が住み、道路も整備され、利便性も高まるという構想でしたから、私どもはA住区に移転した多くの住民は夢と希望を持っていました。しかし、いろいろな理由があったにせよ、現状は全く手つかずの状態のままで放置され、長い歳月がたちました。このたび、メガソーラー計画が明らかになったわけですが、この計画がA住区に住む人たちにおくればせながらも夢と希望を与えるものであってほしいと思います。かねてから大きな課題となっている道路網整備促進につながる起爆剤になってほしいとも思うが、村長は「企業同士の計画には口を挟まない」と新聞にコメントしていますが、村としては何も言わず好き勝手にさせるということなのか、村長の口を挟まないという意味はどういうことなのか、住民の安全安心の観点に立った場合、防災、減災について企業の果たす役割も大きいと思うが、全く企業に何も求めないのか。村長の見解を求めます。  以上の3点について、村長の誠意ある答弁を求めます。よろしくお願いします。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) それでは、3番鳥谷部議員からございました質問にお答えを申し上げます。  1件目の高齢者及び生活弱者に対する交通手段の確保について、以後、どのような具体策がなされたのかについてでありますが、高齢者及び生活弱者に対する交通手段の確保について平成19年9月議会では、介護保険対象者に対する外出支援サービスや障害者に対する移送サービスの提供及び、直営診療所への患者輸送バスを運行していることを説明し、さらには、スクールバスや福祉バスの待機時間を利用してのサービスが提供できないか検討することとしておりましたが、これらのバスの待機時間については、学校や村、外郭団体等の各種行事に運行しており、特定した曜日など、定時運行に支障があることで実施できない状況でありました。しかしながら、六ヶ所高校通学バスを利用してのサービスといたしましてはご存じのとおり毎週土曜日に誰でもが利用できる無料バスとして3台の「スワニー号」を運行し、主要施設を巡回して、村民の皆様の移動手段の確保に努めているところであります。  本村には、現在65歳以上の高齢者が2,418名、障害者手帳保持者が630名、介護保険サービス対象者が475名おりますが、障害者に対する移送サービスにつきましては、新たに通院に対する交通費を助成対象とし、人工透析患者に対する交通費助成につきましても路線バス以外の交通手段に対しても助成の対象とするよう見直しして充実を図ったところであります。  また、村の単独事業として70歳以上の高齢者の方々を対象に高齢者無料入浴送迎バスの運行、直営診療所への患者輸送バスの運行、介護保険対象者に対する外出支援サービスを継続しており、高齢者及び生活弱者に対する交通手段の確保に努めてきたところであります。  なお、今年度、交通環境についての調査を実施することにしており、その結果を踏まえて公共交通機関のあり方について検討していくこととしております。  村としては、今後も高齢者、生活弱者の方々にとって安心して暮らしやすい交通環境の整備を推進していくために、あらゆる方面から検討してまいりたいと考えております。  2件目の六ヶ所音頭の踊りの保存対策について、現状と取り組みについてでありますが、六ヶ所音頭は六ヶ所村の自然を愛し、生活に潤いと安らぎを糧とし、村民の融和を図ることを目的に、丸い輪、人の輪になるという村民一丸となることをスローガンとして、昭和52年10月7日に制定し、レコード化を機に振りつけもなされ、昭和54年度第14回村民体育大会を皮切りに今年度で34回を数え、発表披露されております。  今日において、制定の趣旨を踏まえ、各・小中学校の運動会、学習発表会等に教育、伝統行事の一環として毎年発表がなされ、後継者を育てております。  踊りの振りつけ保存については、今年度映像化し各地区の指導者に配布し保存の周知を図り、後世につなげていきたいと考えております。  普及活動につきましては、各小・中学校等・泊・千歳平公民館、そして分館ごとに踊りの指導を行い、全村民が一堂に集う村民体育大会において、その成果を発表し、継承することに努めているところであります。  また、昨年度、従来のレコード音源をCDに移行し、新しいオーディオ機器に対応できるように取り組んでいるところであります。  3件目の住民の命と財産を守る防災・減災対策について、4点ありましたので、順次お答え申し上げます。  1点目の国道338号にかかっている尾駮、鷹架、高瀬橋は老朽化が著しく、また、降雪によって道路幅が狭くなって大型車が交差できないこともしばしば見受けられる。この現状の打開策、また、防災・減災対策上問題がないかどうかとのお尋ねでありますが、国道338号は、本村を南北に縦断し、村民の生活や物流等を担う基幹道路であり、その重要性については、村としても十分認識しているところでところであります。  同国道にかかっている橋梁の老朽化が著しいというご質問に関して、道路管理を担当している上北地区地域県民局に確認したところ、年1回の目視等による点検及び数年に一度の定期点検を行い、その結果を踏まえ「青森県橋梁長寿命化修繕計画」を作成し、これに基づき補修体制を実施しているとのことであり、ご質問の橋梁については、経年に伴う構造及び耐力上の問題は確認されておらず、既存の橋梁の修繕による維持管理を考えており、現時点で新たに橋梁かけかえの計画はないとのことでありました。  また、幅員につきましては、道路規格による車線幅は確保されているものの冬期間は狭くなることから、除雪体制の徹底を図るとともに、今後大規模な修繕、改良が必要となった際には、これに合わせ、路肩の拡幅等を検討していきたいとのことでありました。  しかしながら、村といたしましては、国道338号は全体的に幅員が狭く、急カーブの箇所や歩道整備を必要とする区間が多いなど、各所で円滑な交通が阻害されていると考えており、平成19年三沢市、おいらせ町、東通村と当村の4市町村で「エネルギーの道国道338号整備促進期成会」を設立し、これまで県に対し同国道の整備促進を継続的に要望してきたところであります。  さらには、県町村会としても先般国道279号及び国道338号について、国の直轄事業での整備を要望しており、国道338号の整備促進については、今後、橋梁整備も含め、引き続き県に強く要望していきたいと考えております。  次に、防災・減災対策上問題ないかとのお尋ねでありますが、国道338号の尾駮、鷹架、高瀬橋は、いずれも昨年県で公表した「津波浸水想定」において、浸水区域内に設定されております。  尾駮、鷹架、高瀬橋は、東日本大震災の津波襲来時に浸水や浸水する可能性が高かったこともあり、野辺地警察署と連携をとり、警報が解除となるまで橋梁へ続く道路については、通行禁止とし、海抜の高い道路へ迂回させ、対応してきたところであります。  今後も、津波等の災害時の防災・減災対策としては、野辺地警察署と連携をとりながら、浸水の可能性のない他の道路への迂回措置をとってまいりたいと考えております。  また、車両等にて運転中の住民や他地域から来村している旅客等への広報については、情報提供を密にし、これらを広く周知し、防災・減災に万全を期してまいりたいと考えております。
     2点目の海抜標示板の設置目的についてでありますが、東日本大震災を教訓に津波、高潮災害対策として、平成24年度に太平洋沿岸地域を中心に、村内全域の121カ所に海抜標示板を設置したところであります。  また、設置箇所等については、広報誌及び設置箇所を標記した村全図を各自治会に配布し、地域住民への周知を図ったところであります。  海抜標示板は、地域住民や本村を訪問された方が避難する際の参考にしてもらうとともに、自分の居住区域の標高がどの程度であるか日ごろから意識することで地域の防災力を高めることを目的に設置したものであります。  3点目の村内における自主防災組織の結成状況についてでありますが、自主防災組織は住民一人一人が「みずからの命はみずからで守る」そして、「みずからの地域はみずから守る」という共助の精神に基づき組織されるものであり、住民が自主的に防災活動を行う組織の充実・育成は、地域の防災力を向上させる上で非常に重要であると認識しております。  現在、自主防災組織の組織率は全国で約78%、青森県では約34%となっております。  村内においては、出戸、老部川、戸鎖の3自治会が組織を結成しており、組織率は約10%と低い状況となっており、原因としては自主防災組織に対する必要性や重要性についての啓発活動が不足なことなどが考えられます。  村では、自主防災組織の結成については、行政連絡員協議会において組織に関する説明を行っているほか、各自治会へ昨年10月に文書で組織の設立のお願いをしたところであります。  今後、広報誌等による情報提供や組織設置等の支援制度の創設及び組織のリーダー育成講習会の開催など、自治会とともに組織化に向け取り組んでまいりたいと考えております。  4点目の国道338号バイパスろっかぽっか付近と千歳地区を結ぶ都市計画道路3・3・1号千歳鷹架線についてでありますが、この道路は、青森県が決定する路線であり、かつて「都市計画道路見直しガイドライン」に基づき、村に対し廃止案が示されたところでありましたが、地域の発展に欠かせない重要な路線であるとの認識のもと、本職から廃止しないよう強く呼びかけ、計画路線として存続しております。  この路線の整備は、青森県が行うものでありますので、引き続き青森県に対し粘り強く働きかけてまいりたいと、こう思っております。  道路等についての整備については、積極的に働きかけていきたいと、こう思っておりますが、企業間同士のそれこそ私的な仕事については、できるだけ口を挟むのは慎むべきだと、こう思っています。なぜか、公正性を確保する必要があるからと、こう思っております。  以上、答弁させていただきましたので、ご理解のほどご協力賜りますようお願い申し上げて、答弁とさせていただきます。 議長(橋本猛一君) 3番。 3番(鳥谷部正行君) 大変どうもありがとうございます。  方法としては、例えば週何回か走らせている老人の風呂のバス利用、活用するとか、診療所の地域巡回車を配車するとか、リーブに入っている業者が注文を受け、配達するとか、六戸町では、生協が週1回、買い物に出かけることのできない人のために、配達していると聞きます。村長がいつも言っている知恵を出して工夫すれば何かが見つかると思うが、あとはやる気があるかの問題です。  それともう一つ、私が聞いているのは、尾駮診療所にはやっぱり年をとってくると、目とか、耳が不自由になりますよね。そのためのバス路線を私言っているんです。そうすることを野辺地病院へ行かなければならない。そうすると、朝行って、夕方でないと帰られない状況が現実にあるんです。本来ならば週に1回でも尾駮で診療できるような体制ができるのであれば、全国的に医師不足でなかなか難しい部分もあるから、野辺地病院でそういう診療している、週に何回かあるんですよ。そのバスの利用、そして、今、野辺地病院では野辺地管内、バスを運行していますね。それらの関係を踏まえて、どうしたらやっていけるかということを聞いているんですよ。もう一度お願いします。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。  今議員からありましたように、知恵を絞って、一歩一歩進めていきたいと思って、これまでも取り組んでまいりました。専門の病院の部分については、眼科のような部分は村内にありませんので、どうしても他の病院ということになります。それらに対しても本当はきめ細かな対応をすべきだと、こう思って、昨年から今議員からもありましたように、野辺地町では、野辺地病院に来るためのバスを運行していると。こういう部分。その調査とも、実態を聞いたりなどすることも1つ、そして先ほども答弁させていただきましたが、ことし村としても交通環境、今ある定期バスのような部分も将来存在されるのかどうかも今非常に厳しい状況になっています。そんなことも総合的に調べて、一種の助成するような方法も考えられるのかどうか、今知恵を絞っているところでありますので、ことしのこの交通環境調査、この実態を踏まえて、さらに前進させていきたいと、こう思っていますので、よろしくどうぞお願いします。 議長(橋本猛一君) 3番。 3番(鳥谷部正行君) そうすれば、今言ったように、医師、診察する先生はとても無理でしょう。できるならばそれができれば一番いいんですけれどもね。その方向に向けて村長頑張ってくださるようお願いします。  次に移ります。  六ヶ所音頭の件なんですけれども、運動会前に担当の先生方に講習会を開催して、正しい踊りを教える。何か、地区、地域によって踊りが現在ばらばらになっているような状況なんですね。村長、六ヶ所音頭、教育長、踊れますか。教育長、覚えていますか、踊りを。私も年いって、「よいところ六ヶ所」しか知らなくなったんだけれどもね。そのためにも、小学校、中学校、また、保育所でもやっているよね。現在そういう関係はどのように指導しているのか。今さっき言ったように、そういうのをつくって、何か配布するということであれば、せっかくの六ヶ所テレビあるでしょう。あれを利用してやることもできると思うんだけれども、その辺のあれについてはどう考えていますか。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。  この六ヶ所音頭は、それこそ村民の融和を図ることを目的にして、丸い輪、人の輪を、それこそ六ヶ所村の村章の協和の精神そのものを表現して、制定して、今日に至っていますので、その精神はぜひ大事に受け継いでいきたいものだと、こう思っております。保育所、幼稚園等も含めて広く普及されるようにと、こう思って計画しているところでありますが、一部によれば議員からございましたように、ちょっと振りつけが昔の部分と変わっているんではないかと。こういうことも指摘されておることも聞いていますので、そういうこともありましたので、正しい部分を映像化して、配布したり、村のテレビで放送するのもその1つの手だと、こう思っています。ぜひ参考にして対応していきたいと、こう思っています。 議長(橋本猛一君) 3番。 3番(鳥谷部正行君) 教育長はどう思いますか。あと、保育所関係は福祉のほうですか、そういうのはこれからの子供たちの指導に対してはどういうふうにやっていくか、ひとつお願いします。 議長(橋本猛一君) 教育長。 教育長(松尾拓爾君) ただいまのご質問にお答えいたします。  各小・中学校にお名前は別としても、同じ先生がここ数年全部の学校を歩いて、指導しておりますので、ここの地域は違う踊りですよというのはなくなるようにしておりますし、その徹底がなされて、今小学校1年生からも、また保育所のほうも指導しておりますので、そういう検証はなされていると、こう思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 議長(橋本猛一君) 福祉部門理事。 福祉部門理事(木村豊治君) 保育所、公立保育所が六ヶ所に5カ所ございますが、お遊戯会、また村民体育大会においても発表されてございます。「三つ子の魂百まで」と言いますけれども、小さいから各保育所で先生方の指導のもとにその辺はまず六ヶ所音頭を身につけさせる形で保育所は取り組んでおります。  以上です。 議長(橋本猛一君) 3番。 3番(鳥谷部正行君) 大変ありがとうございます。これはきちんとした指導をして、正しい踊り方を次の世代まで伝えていかなければならないわけですから、ぜひよろしくお願いします。  次に、3点目に入ります。  3点目の2に、海抜の標示を121カ所にしたということでございますが、雪によって見えない。道路脇の草があると全然見えないんですね。あれちょっと考え方が、見れば、全然今目立たないし、ある自治体では電柱を利用してやっているんです。あれどこだったけな。郡内にある。今の状態で121カ所を設置したと言っていますけれども、全然わからない。だから、税金の無駄遣いではないかと言っているんですよ。例えば、各地域に公民館、集会所あるでしょう。そこにやるとか、電柱を利用して誰にもわかりやすいようなものでなければだめなんですよ。今の状態では全然見えないでしょう。これは何のために立ってるのかと。だから、その基準をきちんとしてやらなければだめだと。  そしてもう一つは、海岸沿いの住宅には、いざ災害が来た場合に、津波が来た場合に、高台とか、どうしても逃げおくれるおそれがあるわけですから、各付近に高台とか、タワーとか、そういうものをつくっていかなければならない。安全対策はこれでよしということはないと思うが、村長、その辺についてはどうですか。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) ただいまの質問にお答え申し上げます。  まず最初に、標示板の部分でありますが、標高を意識していただいて、それは一遍のことではなくて、常に目に触れさせておくことによって、防災力、防災意識というのは高まるのではないかと。こう思って、標示させていただきたいことであります。  先ほどあったように、外国人はどうしますかと。こういうこともありました。改善することはこれから1つずつ意見を聞いたりして、対応していきたいと、こう思っています。その部分については、まずそういうことで標示させていただいたということでひとつお願いしたいと、こう思っています。  タワーの問題も出ました。今、国、県を含めて、防災公共ということで、さまざま検討しているところであります。その1つは、まず、逃げる。津波についてもまず逃げる。そのために必要な避難経路と避難場所、これを確保すると。今県等も一生懸命やっていますので、その状況等を見て、特に海岸沿い、特に泊地域などは心配の部分がありますので、どう対応するのかというのをこれから検討していきたいと、こう思っています。  以上です。 議長(橋本猛一君) 3番。 3番(鳥谷部正行君) これで最後にします。  さっきB住区の利用計画について、企業には口を出さないということは、ちょっと私の言い方が悪かったかもしれませんけれども、今、私どもはA住区からB住区、ろっかぽっかまでの道路、橋をかけなさいと言っているんです。でも、これが避難道路につながる。それを私は言っている。だから、せっかくの機会があるから、こういうことを企業と話をすることができないのか。古川橋、構想こっちだけで検討委員会をつくって、村長議論しましょうよ。考えてくださいよ。どうですか。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。  住民の暮らしと命との部分にかかわる部分については、これはもう橋を含めて道路など、その基本にありますので、議論していくことについては大いに賛成でありますので、機会があればそれに参加して対応したいと、こう思っていますので、議員にもお力添えをいただければと、こう思っています。 議長(橋本猛一君) 3番。 3番(鳥谷部正行君) 議論じゃなく、実行に向けて私は向かってほしいとお願いする。  いろいろ問題がたくさんありますけれども、村長には村民の安全、やっぱり豊かな村づくりのためには、何としても健康第一でございますので、村長、これからも頑張ってください。応援しますので、ありがとうございました。  終わります。 議長(橋本猛一君) 以上で、3番鳥谷部正行議員の質問を終わります。  次に、6番岡山勝廣議員の質問を許します。6番。 6番(岡山勝廣君) おはようございます。  通告に従い、一般質問をいたします。  さて、既にご承知のとおり、福島県、宮城県、岩手県では、東日本大震災の禍根がいまだ癒えない状況のまま月日がたっているとの報道があります。亡くなられた方々のお悔やみを申し上げますとともに、被災者及び被災地の皆様方に対して改めてお見舞いの気持ちを深くするところであります。  記憶に新しい東日本大震災では、大自然による災害は、時に人知の及ぶところをはるかに超えることを強く思い知らされた出来事でした。我々はこのことを貴重な教訓としなければなりません。地震、津波に端を発した原発問題もしかりです。子供、孫の時代まで永続的な安心安全をしっかりと構築していくことに責任を持って取り組んでいく必要があります。その意味で、国が電気エネルギーの供給源について、原発依存率を下げるために再生可能エネルギー、自然エネルギーの活用促進を図ることは正しい方向であると思います。結果論になりますが、六ヶ所村としてはそのような政策を先んじて実施してきたところであり、村長の先見の明に敬意を表するところであります。  六ヶ所村では2003年1月、風力発電の運転を開始したエコ・パワーを皮切りに、同年12月に運転開始の日本風力開発が出資する六ヶ所風力開発の風力発電所が立ち上がり、2008年8月には二又風力開発による世界で初めてと言われた蓄電池併設型の風力発電所も運転を開始。現在、六ヶ所村では77基が運転をしており、全国的にも有数の風力発電地帯となっております。  また、50年後の新エネルギーとして期待される核融合エネルギーの早期実現を目指すための支援施設である国際核融合エネルギー研究センターも誘致されたほか、スマートグリットの実証試験も実施されるなど、エネルギーの創出、活用等について、他に類例を見ないほど多岐にわたった事業が展開されております。ただ、これらはまだ軌道に乗り始めたばかりですから、これからいよいよ本格的な事業の実施、展開が待たれる段階にあると思います。  したがって、先般、5月14日に村議会全員協議会が開催され、株式会社ユーラスエナジーホールディングスより「ユーラス六ヶ所太陽光の発電事業計画」についての説明があるとの知らせを受けた際に、私は、いよいよ村内にもメガソーラー級の太陽光発電所が出現することになったかという思いに至ったものであります。  さきに述べたように、再生可能エネルギー、自然エネルギーの多角的活用は大いにあるべきことであり、エネルギーに関する先進的地域になりつつある六ヶ所村としては歓迎すべきことと受けとめたわけであります。私も太陽光発電は大賛成であります。  しかしながら、説明を聞くと、5月14日の計画概要説明から7月の建設着工というのは余りにも期間が短く、かつ、地元の意向、意見を差し挟む余地のないような進め方で、何とも唐突、拙速の感があり、いささか横暴とも言える姿勢すら覚えるこのたびの運び方に対しては強く憤りを覚えることとなった次第なのであります。  まずは、昨今、予想を超えた自然災害の発生が住民の生命の安全を脅かす出来事が多く発生していることは、報道等で既にご承知のことと思います。こうした事態を踏まえるならば、自然条件に変化をもたらす大規模な開発行為については、特に治水、排水、道路等への影響に関する先行調査が十分になされるべきであります。  計画提示者に対してはこうしたことを義務づけ、地域住民の要望、意見を反映した災害対策が講じられることを前提にすべきだと思います。  そうした手順、確認のプロセスの時間が省かれることは危険極まりない進め方というほかありません、何かあったときに、真っ先に被害を被るのは地域住民であり、六ヶ所村そのものであるのに、村当局は事業者任せにしているようにしか思えてなりません。  そこで、以下の質問をさせていただきます。  設置予定地の1つである千歳平北地区(B住区)ですが、周辺の地形から、大規模な太陽光パネルの設置は下流域に住み、生計を立て入植100周年を迎えた笹崎自治会及びパネルが設置される千歳自治会にとって、大雨時の流水災害発生に対する不安が指摘されるものであるが、村はどのように認識しているか。提示された計画は対策に十分な検討が加えられたと言えるか、村当局の認識を、見解を問いたいと思います。  なお、参考までに2007年11月の笹崎地区の水害の写真とA住区の砂防ダムの写真、また、開発予定のB住区の写真を添付させていただいております。  次に、ご承知かと思いますが、太陽光パネルの設置に当たっては、一帯の立木を伐採し、造成することから、幾ら下草を植栽するといっても、パネルで地表を覆うために保水率の低下は避けられず、また、パネルの蓄熱による温度上昇も生じることなどから、生態系への影響に懸念なしとは言えないと思います。その実態が明らかにされていないのが実情であります。  法律的な手続として、関与が及ばないという逃げ腰でなく、六ヶ所村に存在するむつ小川原工業開発地域内での開発行為は、地域の産業、自然環境と共存、協調して進められるべきものと思います。また、その番人役を担う立場にある六ヶ所村当局は、この種の開発に対してもっと積極的な関心を持って対処すべきものと私は考えます。  そこで、もう一つの予定地である鷹架地区は風力発電所の建設計画が出されたものの環境影響評価基準段階で鳥類保護の観点から、42基から19基へ計画変更を余儀なくされたと聞いていますが、太陽光発電所の場合には、環境影響調査の評価が義務づけられていないからといって、全く問題なしという認識でいいのか、お尋ねいたします。  今やエネルギー先進地域となっている六ヶ所村としては、今後も国内外の高い評価を得ながらバランスのとれた企業誘致と地元企業の振興を図り、永続的な発展を目指していく環境を整えつつある極めて重要な段階にあり、腰を据えた長期ビジョン、展望を持って臨むべきであると思います。  そのような時期に254ヘクタールにも及ぶ土地利用について、村長は「企業同士の計画に口を挟むことはない」と取材に答えたとなっていますが、地元の意見、意向を無視した民間の当事者間だけの話し合いによる結果を受けるだけでいいものでしょうか。村の将来の発展、長期計画と整合を図るためにも六ヶ所村当局としては地元の意向を酌んでもらうために、責任ある姿勢を貫く必要があると私は考えます。  そして、最後に、計画概要では千歳平北地区が113ヘクタール、鷹架地区が141ヘクタールという広大な面積に集中的に太陽光パネルが設置されることになっているが、六ヶ所村の景観上及び土地利用計画上均衡のとれた姿だと言えるのかについてお尋ねします。  以上が私の質問であります。村長初め、関係当局の誠意ある回答を求め、私の質問といたします。よろしくお願いいたします。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) それでは、6番岡山議員からございました質問にお答えを申し上げます。  着工間近と言われる国内最大級の太陽光発電所の設置について、3点ありましたので、順次お答えを申し上げます。  1点目の災害発生に対する認識についてでありますが、本事業については、先般の村議会議員全員協議会において、事業者である株式会社ユーラスエナジーホールディングスから説明がありましたように、大規模な造成を行わず、パネル下やパネル間の地表面は草の状態にすることにより、保水力を高め、泥水や土砂流出を防止する対策など、一定の対策を講じているものと認識をしております。  また、工事期間中は、計画地内に沈砂池等を設置し、必要に応じて土砂上げを行うなど、周辺環境に支障を来たさないよう配慮すると伺っております。  2番目の環境影響評価に関してでありますが、国内の太陽光発電事業については、環境影響評価法の対象になっておりませんが、事業規模が大きいことから、「青森県環境影響評価条例」及び新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が作成した「太陽光発電システム導入の手引書」を参考に事業者が自主的に評価を行っており、その影響は軽微であると伺っております。  3点目の景観と土地利用に関するご質問についてでありますが、一定規模以上の建築物や工作物の建設を行うときは、景観法及び青森県景観条例に基づき、その行為の種類に応じて青森県へ届出が必要となっております。本事業の施設は建築基準法の工作物に該当しないことから、届出が不要となっておりますが、事業者からは周辺住民の景観への影響を低減するため、近隣住居から一定の距離を置くとともに、反射光の影響を考慮したパネルの配置を行うと伺っております。  また、土地利用計画との整合性についてでありますが、本事業は建築基準法及び都市計画法の適用外となっており、用途制限を受けず、開発許可の手続が不要となっておりますので、制度上問題がないものと思っております。  一方、新むつ小川原開発基本計画においては、むつ小川原開発地区について「新産業や新たなビジネスの創出を促進する」とされており、千歳平北地区については「むつ小川原開発地区における開発の進展と時代の要請に応え得る機能の導入展開を図る」とされているところであります。  いずれにいたしましても、太陽光発電事業は国のエネルギー政策である再生可能エネルギー固定価格買取制度の導入に伴い、全国各地で展開されている事業であり、村としては土地の有効活用と地域振興の観点から受け入れたものでありますので、ご理解を賜りますようお願いを申し上げて、答弁とさせていただきます。 議長(橋本猛一君) 6番。 6番(岡山勝廣君) どう言ったらいいでしょうね。いつもの村長は、村民の安全安心、それから非常に愛情、愛のあふれる答弁をいつもしていただいたなと思っていますが、何か今の答弁を聞いている範囲では、事業者が説明資料に使ったのをそのまま引用されているような感じがします。それで、先ほどの添付された写真から説明したいんですが、1番目のこの写真ですね。これはことしの春に田植えが終わった後に撮ったんですが、普通の気象の中でも雪解け水で用水路が決壊しています。まずこれが1つです。それから、写真1、橋の上になるかと思うんですが、2007年の水害のときに、この橋の上まで汚濁水が上ってきた。そして、写真2番目、道路が決壊しています。このくらい大量の水が一気に笹崎地区の沢、田んぼに押し寄せたと。それから、写真3番目、手前のほうは下り坂で橋は高いんですが、そこの場所も側溝等が崩れるほどの強い水が押し寄せたということが想定されると思います。そしてまた、上流にある砂防ダム、現状あります。機能は果たしていると思います。でも、少し埋まっているのでこれから整備が必要だと思うんですが。最後のこの写真、4枚ありますが、これが今開発予定とされているB住区の現状です。木が生い茂り、草も相当背丈が高く、保水能力は十分あると思います。そして、これをできるだけ増水を少なくするといっても、パネル設置の事業の段階で、やっぱり木を切らなければならない。それから、雑草も全部1回剥がなければならない。そういったのが想定されます。  そこで、担当理事に伺います。  こういう状況の中で災害が今より5年前の水害よりも多分倍くらいの水が出ると想定されます。なぜならば、言ってみれば、ガラスの板が121敷き詰められるわけです。水が一挙に出てきます。そうすると災害が想定されると思うんですが、理事はどう思いますか。 議長(橋本猛一君) 企画・防災部門理事。 企画・防災部門理事(高橋淳悦君) ただいまのご質問にお答えします。  まず、事業者からの説明によりますと、パネル設置においては、千歳北地区においては、くいによる設置であるということで、大規模な造成は行わないと。なおかつパネル間が3メートルありまして、いわゆる下が草地であるために、保水能力は十分保たれると。それに計画地内に27カ所の沈砂池を設けて、そこまで土水溝により誘導して、水を一時的にためるということで、こまめに土砂上げ等を行って、環境に影響がないように行うと伺っております。しかし、ご指摘の点が考えられるものであれば、事業者とさらなる検討をしてみたいと思っております。 議長(橋本猛一君) 6番。 6番(岡山勝廣君) 工事の性格上、くいを打って、パネルを乗っけるといっても、やはり一度ある程度現状に合わせたなりなり工でも造成をしなければならないですね。木を全然切らない。草も全然剥がないというふうに理解でよろしいですか、今の答えは。 議長(橋本猛一君) 企画・防災部門理事。 企画・防災部門理事(高橋淳悦君) 木を全然切らないというわけにはいかないと思いますし、全然草を剥がないというわけにはいかないと思います。造成、ある程度の草地を剥いだ後に、草を植えるようにするという話で伺っております。
    議長(橋本猛一君) 6番。 6番(岡山勝廣君) そういうふうな説明を伺っておりますとわかりますが、理事は現場に行ってきたことはありますでしょうか。  それから、沈砂池を用意しましたと、工事中はと。それが工事終わってからでも管理するのか。それが1つ。  それから、今理事の答えの中で、じゃあ6年前の災害より大きな、同じような大雨が来ても、起きないと。大丈夫だと言い切れるんでしょうか。これ2つ目。  100ヘクタールに及ぶ面積のうち、確かに間があるから半分ぐらいでしょう。しかしながら、やっぱり鉄砲水が来ると思うんですね。これについては、担当理事からもう1回お願いします。 議長(橋本猛一君) 高橋理事。 企画・防災部門理事(高橋淳悦君) 沈砂池の管理、まず、現場の管理なんですけれども、それは当然その沈砂池を27カ所設置するわけですから、小まめに土砂上げをすると伺っておりますので、当然管理は行われるものだと思っております。  また、現場のほうにはつい最近は伺っておりませんが、四、五年前に現場は確認というより見ております。写真にあった場所も確認に行ったことはあります。  あと、災害の関係なんですけれども、じゃあ実際絶対起こらないかと言えば、私もそれはちょっとどのくらいの雨が影響してなるのかわかりませんけれども、今より悪くなるかというふうになれば、今沈砂池を20何カ所設けることによって、ある程度今と同等の保水力が保たれるものと思っております。 議長(橋本猛一君) 6番。 6番(岡山勝廣君) そうすると、沈砂池も工事が終わってからでもずっと砂防ダムを兼ねた沈砂池を継続的に事業者が管理していくという理解でよろしいですか。 議長(橋本猛一君) 高橋理事。 企画・防災部門理事(高橋淳悦君) そのように伺っております。 議長(橋本猛一君) 6番。 6番(岡山勝廣君) わかりました。  そしたら、村長に伺います。  村長が常日ごろ言っております安心安全、これは認識の差はあると思いますが、しかしながら、笹崎自治会から陳情書が出ています。それはあの地に住む者でなければわからないことなんですね。実際彼らはこれは朝方だそうですけれども、恐怖を感じています。周りには田んぼが広がっています。私も実は笹崎出身、あそこに土地が、田んぼがあります。そういった中で、この陳情書について、村長はどのように捉えているか、お答え願います。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。  陳情書は議会のほうにも出ているそうですし、自分宛にも出て、全部文面は読ませていただきました。一番大きいのは、今ありましたこの大雨の流水災害だろうと、こう思っています。地元に住む住民のそういう声には、真摯に耳を傾け、心を向け、そして今の事業がどういう形でそれは配慮されているのかなど、十分に聞いて対応しなければならないものと、こう思っています。自分も直接は聞いていませんが、担当が聞いたところによると、今のような部分、十分にして、排水施設などは十分に自然のままよりもより効率的に対応したいと、こういうふうに言っていると。こういうことまで聞いているので、その地域住民皆さんが心配している大雨による流出災害については、相当の部分対応しているのではないかと、こう理解していますし、地域住民がそれだけ心配しているとすれば、より一層地域の皆さんにその部分については説明をして、理解を求めることが大事ではないかと、こう思っています。 議長(橋本猛一君) 6番。 6番(岡山勝廣君) 事業者としては、これで十分という説明だと思うんですが、やはり沈砂池を掘って、自然のやつだといずれまた埋まっていくんです。村長が今もう一度事業者の話も聞きたいという話だと思うので、可能であれば、やはり大規模な砂防ダム等を逆に言えば、村の立場として、村民の安心安全を守るために必要なんだと。これはもう少し調査しなければならないと思うんですが、やはり今現在見ていますと、事業者の話で大丈夫だというふうに村のほうでは考えていると。そして、先ほども触れましたけれども、どうもこの答弁を見ていますと、またそれぞれの担当者によって作成しているかと思うんですが、事業者の意見を尊重し、陳情書が出てきたのを全く配慮されていない。これはちょっと残念だと思います。これについて、実際の砂防ダムだとか、沈砂池、さまざまなことがあるんですけれども、やはり陳情書がもう出ているんですね。それから答弁を書いているはずなんです。それを全くそれに触れていない。これはどう考える。どういうふうに理解すればいいのか。これはやはり村長からもう一度聞いてみたいと思います。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) 今の陳情書にかかわる部分についてお答えを申し上げます。  今議会のほうでは特別委員会等で付託されて、これから検討するということになっていますので、その議会の動き等も、これは十分に見る必要があると、こう思っています。先ほどもお答え申し上げましたように、陳情書の内容を見ますと、そこに住む地元の方々は本当に心配していると。大雨が降ったときのこれまでのことも何回もありました。そういう流出災害について心配している部分については、十分心にとめております。答弁の中には、それに直接かかる部分がなかったので、それこそ規則どおり淡々とお答えさせていただいたと。こういうことであります。よろしくどうぞお願いします。 議長(橋本猛一君) 6番。 6番(岡山勝廣君) やっと村長らしい答弁が出てきたので、少しは安心したいと思います。  いずれにしても、あの現状、大きく変わるわけですから、やっぱりもっと地元住民の声を聞いて、もっともっと慎重な開発、それから事業の実行が必要でないのかなと。そういった意味では特別委員会に付託されたと聞いておりますので、これについて我々もまた改めて勉強をしながら、これについて議論をしていきたいなと思っています。これについては終わらせていただきます。  それから、2つ目、実は大手企業が予定した風力発電、環境影響調査をやり始めたら、影響が大きいので、半分以下になったと。ご承知のとおり、風力というのは確かに上に出ますので、渡り鳥とか、鳥類に影響があると。しかしながら、それだけじゃないんです。何で風力が下のほうまでと思うんですが、ミミズやモグラ、ドジョウ、タニシ、下にすんでいるのまで、なぜかというと渡り鳥が食べるであろうと。いろいろなことを想定してやるんだそうです。それから、チョウチョウ、ダンゴムシ、とてつもないことまで調査するんですね、風力発電は。上のほうだったら理解しますということを言いましたけれども、その地面にあるそのいろいろな虫までも調査している。そうすると、太陽光は風力の比じゃないんですね。全部生態系は1回壊れますから。ですから、もっと慎重な考え方が必要でないかと。  それから、もう一つ、やっぱりこの法律ができたときには、風力は騒音がある。それから地域住民とトラブルもある。それと鳥にも影響がある。だから、環境影響調査と。太陽光はそんなに影響がなさそうというか、ないんです。その段階では余りトラブルも出ていない。しかしながら、それは工場の屋根とか、住宅の屋根、それから工場用地、団地造成したけれども、売れ残ったところとかも、治水、排水を考えたところ、1回造成を終ったところが想定されていると思う。これだけ100ヘクタール、200ヘクタールというのは多分全国で例がないと思います。一緒に議論することはいかがかとは思うんですけれども、やはり、確かに法律的な瑕疵はないと。しかしながら、六ヶ所村の歴史、今の開発の歴史、むつ小川原開発したときの長い付き合いの歴史、これらを考えれば、やっぱり今一度立ちどまって、そういったことに対しても影響があるない、もしくは想定される。事業者は法律ないので事業を進めても全く問題ないという言い方をするかもしれないですが、やっぱり当事村としては、その辺やっぱり村としての考え方を出すべきだと思うんです。これは全く出す必要もないということであれば、それでいたし方ないんですが、やっぱり僕はそうじゃないと思うんですけれども、その辺は村長の見解をお願いいたします。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) ただいまのご質問にお答えを申し上げます。  この太陽光等を中心にしたメガソーラーの施設については、事業がずっと進んで、そして計画が会社で認められてから村に具体的な話が来たので、自分としては先ほどもありましたが、判断して、それこそ決断できるような状況の内容というのは、自分には一切ありませんでしたので、村としての対応、考え方というのは、事業の進展の手続の過程で入る余地がなかったと。こういうことで、今来ました。その途中では、開発行為の手続として必要な部分は入っていますが、事業の進行過程でしたので、内容がこういう状況になっていますよということは、発表してはならないと。情報は漏らさないようにということでしたので、ずっと来て、そういうことで村としての今言った事業に対するさまざまな環境も含めた考え方、制度上問題ないとすれば、それ以上のことに口を入れることはなかなか厳しいと。こういうことでこれまで対応してきたところであります。 議長(橋本猛一君) 6番。 6番(岡山勝廣君) 理事に伺います。  どんどん計画が進んできました。村のほうには開発許可とか、今ごろ来ると思うんです。それから、村としてももう決まってきているので、口を挟めないというか、この意見を言えない。だとするならば、これ、制度そのものに問題があるんじゃないでしょうか。やはり大規模開発ですから、村が最初から担当部門で関与しているはずなんですね。最後に決まってしまってから、村長に報告だとすれば、その行政の手続、手順のあり方、これをもう一度考えるべきじゃないかと思うんですが、担当理事としてはどう思いますか。 議長(橋本猛一君) 高橋理事。 企画・防災部門理事(高橋淳悦君) ただいまのご質問ですが、法律上、いわゆる開発行為が伴わない。そういう協議には業者のほうが来て、話し合いはしております。いろいろな法律上の問題を話し合ったところ、いわゆる法律上全て問題がないと。環境アセスも問題ないし、土地開発にも問題がないということになりましたので、業者のほうにそのようにお伝えして、それからしばらくの間、業者のほうから、何も連絡がなかったと。実際じゃあやるものかもどうなのかと。いわゆる村に届出が必要がないものでありますので、村長のほうにはその計画性はご説明いたしましたけれども、詳細については、法律上問題がないということだけお伝えしておきます。 議長(橋本猛一君) 6番。 6番(岡山勝廣君) 非常に悩ましいところですね。法律的には問題がない。しかしながら、これだけの大規模開発で村が何ら関与できない。法律的には問題がないと。しかし、地元住民の感情はどうなりますか。安全安心はどうなるでしょう。そういった観点からであれば、やはり村としてもっと積極的に関与すべきであると考えますけれども、これは担当理事お願いします。 議長(橋本猛一君) 高橋理事。 企画・防災部門理事(高橋淳悦君) ご指摘のとおり、はっきり申しますと、こういうふうなメガソーラーという事例が環境アセスの対象として想定していないというのが実情であります。どのように環境に影響するのか、そういうのを含めて、村としてできることをもう一度検討する必要があると思っております。 議長(橋本猛一君) 6番。 6番(岡山勝廣君) 多分堂々めぐりだと思うので、これはこの辺で終わらせていただきます。やはりこれだけの大規模開発、もっと丁寧に地元住民への説明、これもまだなさされていないと聞いています、7月着工予定が。地元住民への説明がまだしていないと。業者としてはやることを言っていますけれども、もっと丁寧な開発が必要だと思うし、やっぱり合意の上で太陽光は必要なことですから、合意の上でやるべきだと。だから、この状況でありますと、またこういった類似の開発計画が来たときに、法律に触れていないとすれば、下手すれば、言い方おかしいかもしれないですけれども、村長、裸の王様になっていますよ、余り情報が上がってこないと。やっぱり結果が出てから情報が上がったって、村長は判断しようがないわけですよ。先ほど答弁してもらいましたけれども。そうならないように、やっぱり担当、事務方のほうでもっとこれくらい大きな場合はどういった影響が出るのか。やっぱりもっともっと先進地、事例も見ながら、環境省に問い合わせするなど、そういった細かな対応が必要だと思うし、これはそういった対応していただくように要望して、ここは終わります。  最後、このこれもまた一方的になると思うんですけれども、景観上、これは個人の見解は分かれるところです。多分A住区から見て、今木があって、草が真っ青になっている。そこがほとんど真っ黒になるんですね。それがいいという人もいるでしょう。でも、やっぱりという人もいるでしょう。これについてと、土地利用計画についても、別に問題がないということなんですけれども、聞き方を変えて、B住区に行った人たちが特にはるき公園ですか、あそこからB住区がきれいに見えます。毎日あそこでお祭りやっていますね。毎年。我々も行っています。さて、その中に真っ黒なやつが出てきたと。景観上、これは問題ないと言えるんでしょうか。それは村長から聞きます。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。  まず、3点目の今景観上問題がないかどうか。聞いたり、資料の中を見ると。自然との調和はある程度大きく損ねるような状況ではないと。一定の調和は図られていると。こう聞いています。木が足りない部分については、もし切った後も景観上問題があるとすれば、そのパネルに関係ないところ等については、植樹もしたいと。こういう説明もしています。できるだけそれこそ、調和のとれた形でやりたいと、こう言っていましたので、事業者のほうには景観上問題がないように、自然との関係、そこに住んでいる人々に影響がないように調和のとれたような形で事業を進めてほしいものと、また要望したいと、こう思っています。 議長(橋本猛一君) 6番。 6番(岡山勝廣君) 多分また来年も、それから再来年もあそこで花見があると思います。来年の花見のお酒の味と工事が完成したときに、がらっと変わったときの酒の味、どう変わるか、村長と飲み比べてしてみたいなと思います。  そして、この状況が多分次も同じように続くとするならば、やはりこういった情報が上がってきた段階で担当課としてもっと丁寧に地元住民への配慮、防災計画、これらについてもっと丁寧に業者に求める。そういったことをしながら、開発を進めていければなと思います。これらについて強く要望して、終わります。 議長(橋本猛一君) 以上で6番岡山勝廣議員の質問を終わります。  次に、11番松本光明議員の質問を許します。11番。 11番(松本光明君) 通告をしておりました3点についてご質問をいたします。  1点目の焼山港の整備についてでありますが、泊地区の焼山港については、上北管内に所在していながら、下北郡白糠漁港第4種避難港として、これまで整備されてきましたが、波浪の高い日には荷捌所の沖側に船を接岸することができず、内側に船を接岸して荷揚げしているため、係船と一緒になり、港内は大変混雑し、危険にさらされている現状であります。  漁港内を静穏にするためには、漁港南側テトラポットの内側にケーソン整備をすることが有効と思いますが、整備に向けて村が財源負担して早急に取り組む考えはないかお伺いいたします。  次に、2点目の避難道路の整備についてですが、泊・白糠トンネルが開通し、下北方面へのアクセス道路として、利便性や誘客の向上に大きな期待を寄せる一方で、万が一の原子力発電所の事故による避難道路としても重要な路線となるものと考えているところです。  福島第一原子力発電所の事故を踏まえた防災対策等の見直し状況を見る限りでは、万が一の事故の際は、広域的な避難が想定されていることから、泊地区住民の避難を津波対策も考慮した上で考えると、県道泊陸奥横浜停車場線の道路整備が大変重要であると考えます。  そこで、次の2点についてお伺いいたします。  1点目として、村では同路線の整備に向け、これまでどのような対応をしてきたのか。  2点目として、これまでの対応を踏まえ、今後どのような対応をしていくつもりなのか。  以上、2点についてお伺いいたします。  次に、3点目として、泊の滝の尻以北の磯場への進入路の整備についてであります。  海に面した本村において、泊地区は特に磯場が多く、ウニ、アワビ、ワカメ、コンブなど、磯場に生息する海産物が豊富な地区で、その海産物の採取が漁業者の所得の向上につながる貴重な資源であります。  特に漁民研修センター付近から北側一帯は、磯場が連続している地域で、豊富な資源に加え、すばらしい景観でありますが、同地区への車両での侵入は滝の尻付近までとなっているのが現状であります。  近年は漁業者の高齢化が進み、徒歩による海産物の採取が重労働につながり、豊富な資源を採取することができなくなるのではないかと危惧しているところでもあります。  そのようなことから、漁業者の所得の向上、将来にわたる磯場の海産物の採取、すばらしい景観を誘客に結びつけるためにも、滝の尻付近から北側へ車両で進入できるようにするための道路整備をすべきと思うが、その考えはないか。  また、旧国道338号から同地区の磯場におりる歩道についても整備ができないものかお伺いいたします。  以上、3点について質問といたします。誠意のある前向きな答弁を求めます。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) それでは、11番松本議員からございました質問にお答えを申し上げます。  まず、1件目の焼山港の整備についてでありますが、白糠漁港は、昭和26年11月青森県管理の第4種漁港として指定され、その後、昭和44年に焼山・泊地区が統合され、避難港として重要な役割を果たしてきております。  お尋ねの焼山港の機能整備についてでありますが、漁港整備計画は平成14年度に策定され、以来5カ年ごとに整備計画されております。現在の整備計画は、平成24年度から平成28年度までの第3次長期計画期間となっており、計画的に整備がなされているところであります。県としても、水産流通基盤整備事業や水産物供給基盤機能保全事業、さらには漁港施設機能強化事業などを組み合わせ、一層の漁港利用の利便性向上を目指しているところであります。また、近年の漁船大型化に伴い、船だまりも拡張されていますが、防波堤が沖出しさることに伴い、この地方特有のやませによる波浪等が発生することから、避難港として重きをなすものの、外郭施設の整備不足による港内の静穏が悪い現状でもあります。議員ご指摘の南防波堤は239.7メートルで、港内静穏度の向上のために有効な施設と考えられておりますが、ケーソン整備費用を村で負担することは、県管理の施設であることから、適当でないと思慮するものであります。  このようなことから、今後とも県に対し南防波堤のケーソンでの整備を含め、漁港整備の要望を続けてまいりたいと考えております。  2件目の避難道路の整備について、2点ありましたので、お答え申し上げます。  1点目として、村では県道泊・陸奥横浜停車場線の整備に向け、これまでどのように対応してきたかについてでありますが、同県道は、六ヶ所村泊地区の国道338号と横浜町を通る国道279号の両国道を結び、古くから太平洋側と陸奥湾側の交流を担ってきた道路であり、また、防災機能の充実を図る上でも重要な路線であると認識しており、第3次六ヶ所村総合振興計画にも、同県道の整備促進を盛り込んでおります。  このことから、平成18年に本職が直接県に対して行った「原子燃料サイクル事業等に伴う道路整備に関する要望」の中でも改善を要する路線として、その整備を求めたところであります。  その後、平成23年3月の東日本大震災や平成24年2月の吹雪による国道279号における大規模な車両の立ち往生の発生などを受け、同年7月には、横浜町、六ヶ所村の2町村で県に対し国道279号と国道338号を結ぶ避難及び迂回道路として早急な整備を要望しております。さらには、本年5月23日に、横浜町東通村及び六ヶ所村の3町村で同県道の整備促進を図るための協議会を設立し、去る5月31日には、3町村が県に出向き、通年通行可能な路線としての整備を強く要望したところであります。  この要望に対して県からは、現在、下北半島縦貫道路の整備促進、県道東北横浜線の改良等を優先して進めている状況であり、県道泊陸奥横浜停車場線の早期事業化は厳しいものの、維持補修で対応しながら、アスファルト舗装等、段階的に通年通行可能な路線としての整備手法を検討していきたいとの回答をいただいております。  2点目の今後の対応につきましては、村としては、住民の安全安心を確保するため、3町村で組織する同県道整備促進協議会による県への要望活動を継続強化していくとともに、他の関係機関に対しても機会あるごとに整備の必要性を積極的に働きかけてまいりたいと考えております。  3件目の泊滝の尻以北の磯場への進入路の整備について、2点ありましたので、お答え申し上げます。  1点目の滝の尻以北の磯場への進入路の整備についてでありますが、漁民研修センター付近から物見崎までの海岸線は、平坦な砂丘海岸の多い太平洋側にしては複雑な形状の岩礁地帯を形成しております。付近の海岸は断崖が連なった風光明媚で雄大な景観を呈し、海岸線は絶好の磯漁場として、アワビ、ウニ、海藻類等が豊富な磯根資源を持つ村内唯一の地域であります。また、沖合いは、黒潮の暖流と親潮の寒流が交差するほか、津軽海峡からの対馬暖流も加わって、豊かな海域となっております。  泊地区のウニ、アワビ、海藻等の解禁日にあっては、徒歩による入江までの通行となっており、解禁日の磯場は地区全体のお祭りのようなにぎわいとなります。  お尋ねの滝の尻から岩礁地帯への進入路でございますが、現場は岩礁とガレ場等の隔障物が散在しており、これまでも追戸海岸付近までの整備計画がありましたが、地元漁業協同組合の意見を求めた上で、地形の特殊性、施設の管理、安全性などから課題も多く計画の見直しがなされました。  今後は、地元要望を踏まえた上で、再度県と協議を重ねてまいりたいと考えております。  2点目の国道338号から崖をつたって、海岸線へおりる歩道の整備でありますが、傾斜が急勾配であることと、岩盤が非常に弱く、落石や崩落による危険性が予想され、その整備は厳しいものと考えておりますが、本地域が海岸法における海岸保全区域の指定区域であるため、今後、国や県へ本案件について協議を行い、その可能性を探ってまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げ、答弁とさせていただきます。 議長(橋本猛一君) 11番。 11番(松本光明君) この上北郡管内には、漁港が3、船だまりが1、そのうちの六ヶ所に漁港が2、船だまりが1と、そういう関係ではこの六ヶ所村は特殊な事情があるわけで、平沼の漁港は第1種として県に指定されている。そして、海水漁協が所属する漁港でなくて、船だまりとして整備されていると。そして、我が地区の泊漁協の焼山港は、東通村の白糠漁港として整備されているわけです。上北郡として、1つの整備のあれはのっていないわけです。そういう観点から、私が聞くところによれば、財源の問題ですけれども、今道路工事がされているわけです。それが3年間要すると言われております。その3年間、またこの港湾ができないということになれば、それにつけ加え、昭和30年代に漁港が一番先に整備された漁港が、それも県のもとで今埋め立てされると。そういう総会でも決議されたわけです。その席上の中で、その災害というのか、小さい船はそもそも漁港内に停泊している。その人たち、俺たちをどこにこの船をやればいいのかと。総会でもそういう意見が出された。そういう観点から、私はこの3年間、ほったらかしでいいのか。そのためにこの財源を六ヶ所村に求めて、やってくださいというのがこれ漁民の声です。これは第4種漁港である以上は、私も知っているとおり、これは村の負担がないわけです。県、国でやると。そうして、白糠からもらってやる予算だから、3分の1の予算でやるものだから、白糠なら10できれば3分の1しかできないわけだ。だから、1つの区切りの今言ったとおり、5年単位で計画がされても、1つをつくるのに10年おくれるわけです。だから私は今この3年間でもその道路を整備する期間に村が財源を負担してできないものなのかという質問ですので、その財源ができないということをもう一つ、心を配ってできるようにして、国に働きかける気持ちがないのか考えをお聞かせ願いたい。 議長(橋本猛一君) 副村長。 副村長(戸田 衛君) それでは、この件につきまして、私のほうからお答え申し上げます。  ご周知のとおり、この国管理、あるいは県管理、そういう漁港の性格上、種類等々に分かれておりますので、これは松本議員ご承知のことと思います。その中で、いろいろとこの国や県のほうの漁港整備計画の5カ年等々の漁港整備計画を出して、初めてその中での事業採択等々のこの決定がなされることでございますので、現在、この白糠漁港等々の整備につきましては、この整備計画に採択にならないと、なかなか財源等々の充当、手当てはできないという考え方に立っております。  なお、先ほどご意見の中にそれでは、この道路、あるいはそういうふうな類のこれまで整備されている関係から新たにこの南防波堤等々の整備については、3年、あるいはまた5年おくれるのではないかという考え方について、村負担という考え方からすると、直接的な村の財源のこの充当については、やはり国や県とのこの施設でありますから、充当させて整備させるということは、これは困難でありますので、その点はご了解願いたいと思っております。  なお、村税源で直接的な村財源でない、他のほうからの第三者的な例えば給付金、これはいろいろなことあるでしょうが、給付金、あるいは助成金等々の財源があれば、それを充当することは、これはやぶさかではないと考えております。 議長(橋本猛一君) 11番。 11番(松本光明君) 今難しい面もあると言いましたけれども、私も製氷工場もことしは実施設計、来年は着工にかかると。そういう観点から、そういう施設をつくっても、波が高いのであれば、氷もとれないと。そういうことを考えてみると、やはり見通しの少しでも立つものを財源を見つけていただきたいと。特に我々はむつ小川原港はこの核燃物質を運ぶ低レベル、こういう地元にこういう核燃料を生むというむつ小川原港でありながら、六ヶ所の人たちが今3つ海水漁港のそれこそ砂で埋まる。泊のように整備がおくれると。そういうなぜ地元がそういう不便な港に入っていなければならないのかということを考えれば、財源のほうをもう少し強く県に要望してもいいのではないかと。だから、できる。できないのであれば、村がこういう大規模な予算をやるのであれば、もう少しそういうものにも予算を少しでもやって国から3分の2もいただくと。そういう考えのもとでやれないのかというふうに私は聞いているのであって、そういうもう1回検討して、来年に向けての決意をもう1回伺いたいと思います。 議長(橋本猛一君) 副村長。 副村長(戸田 衛君) この整備手法等々についての財源確保ですが、先ほどもお答え申し上げましたとおり、なかなか村全体も一般財源対応では困難であるということはご理解願いたいと思います。ただ、その中で、いろいろと県や国のほうへ要望いたしまして、仮にじゃあ例えば2分の1補助するけれども、2分の1は村の財源負担でどうかという、そういうふうな内容等々についてであれば、これは村負担であれば、これは村は可能でありますので、それ以外は、なかなかこのやはり県、国の整備計画等々もありますので、そういうことでご理解願いたいと思っております。 議長(橋本猛一君) 11番。 11番(松本光明君) ぜひともそのような方向で進めていただきたいと要望いたしまして、この件は終わります。  それで、先ほど泊・陸奥横浜停車場線の話でありますけれども、非常に力を入れて村長も働いていることはよくわかりました。この原子力発電、万が一の事故の際の避難、そして大津波による国道338号のこの切断された場合、そして、強風、豪雪による交通渋滞、これがもう想定されることから、この道路を北地区の村民の声は期待が高いので、早期の整備をぜひとも望むので、再度村長の決意を1回お聞かせ願いたい。
    議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。  きのうも県内出身の国会議員に対して要望活動がありました。県の町村会としては、改めて国道338号のそれこそ直轄整備完了してほしい部分と同時に、陰ながら陸奥横浜停車場線の部分も将来お願いしていきたいと、こう思っています。その部分については六ヶ所村の泊もそうですし、泊よりもなお隣の東通村、白糠と老部のほうは、東通村の約半分以上は泊のほうに避難するということが想定されますので、その部分については、その原子力災害の避難道路とあわせて泊の部分は、津波の想定で相当の部分が浸水すると。つまり、孤立する部分があると、こういうことも含めて、要望してきたところであり、将来はぜひ通年通行可能な道路として整備していただきたいと。こういうことを機会あるごとにこれは要望していきたいと、こう思っておりますので、ご理解のほどをお願い申し上げます。 議長(橋本猛一君) 11番。 11番(松本光明君) ぜひともそのようにしていただくことを要望いたしまして、この質問は終わります。  3点目ですけれども、今のこの滝の尻以北の困難なことは私もわかります。でも、この困難だといっても、やはり今きちんと全部やれということを私は言っていません。そこで、できる限り、少しずつでもあの地権者とか、そういうものが了解を得たならば、少しずつでもこの整備をしていってもらいたいと。あそこは石とか、そういうものもありますし、そういうものを利用しながら、現場を見て、そういうものを利用しながら、少しずつでも進めてもらいたいということですので、そういう点について、もう1回お伺いいたします。 議長(橋本猛一君) 村長。 村長(古川健治君) ただいまの質問にお答えを申し上げます。  先ほどもさまざまな部分、答弁させていただきましたが、これは将来にわたっての漁業者の経営とか、地域住民の思いを大切にしていかなければなりませんので、地元の理解を得ながら、一歩一歩進めていくように努力してまいりたいと、こう思っております。 議長(橋本猛一君) 11番。 11番(松本光明君) 国道338号のおりる歩道ですけれども、やはりこれは白糠の人たちは、これはよいことではないんだけれども、自分たちでつくってもあそこをおりているわけです。そういう観点から、あの泊の人たちがロープをぶら下げて、それを引っ張って、あそこを上がっていますので、そういう観点から、この営林署とか、行く途中は個人のものですけれども、その点を踏まえながら、地権者と相談をしながら、これは了解を得たら、そういうふうな歩道をつくっていただきたいと。これは浜にいたって、津波が来た。避難しなければならない。防災で放送したということで、上がる場所がないんだということもありますので、これは歩道ですので、少しこの点も現場を見ながら、進めてもらいたいと思いますので、担当の田村理事さんも行って、この場所は見ていると思いますので、歩いて上がれるようにだけは、これしていただきたいが、その点についてどうですか。 議長(橋本猛一君) 田村理事。 産業・建設部門理事(田村俊之君) 歩道の箇所ごとに現在何本か利用しているようなところが見受けられますけれども、それら1カ所ずつ地形とか、あとは地質の状況、また所有者ですね。これは共有地等、それらを含む私有地が十分な合意形成が得られるかどうか、また、公共用地の許認可ですけれども、これらが得られるかどうか、また、仮に利用した場合の安全管理上の問題がないかなど、クリアすべき課題点を洗い出しまして、可能性のあるところを調査してまいりたいと思っております。 議長(橋本猛一君) 以上で、11番松本光明議員の質問を終わります。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  次回会議は、6月13日午前10時に開きます。  本日はこれにて散会いたします。  ご苦労さまでした。  議事録の顛末を証するためここに署名する。   平成25年 7月11日     六ヶ所村議会議長   橋 本  猛 一     議事録署名者     高 田  博 光     議事録署名者     橋 本  喜代二 六ヶ所村議会情報 - 六ヶ所村ホームページ Copyright (c) Rokkasho Village Assembly All rights reserved....