十和田市議会 > 2019-12-11 >
12月11日-一般質問-04号

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  1. 十和田市議会 2019-12-11
    12月11日-一般質問-04号


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    令和 元年  12月定例会(第4回)   令和元年12月11日(水曜日)                                        議事日程第4号 令和元年12月11日(水)午前10時開議 第1  市政に対する一般質問  ①21番 戸 来   伝  ②14番 石 橋 義 雄                                        本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                        出席議員(20名)    1番  山 田 洋 子    2番  今 泉 信 明    3番  中 嶋 秀 一    4番  中 尾 利 香    5番  小笠原 良 子    6番  山 端   博    7番  櫻 田 百合子    8番  氣 田 量 子    9番  斉 藤 重 美   10番  久 慈 年 和   12番  堰野端 展 雄   14番  石 橋 義 雄   15番  小 川 洋 平   16番  赤 石 継 美   17番  豊 川 泰 市   18番  畑 山 親 弘   19番  織 川 貴 司   20番  野 月 一 博   21番  戸 来   伝   22番  竹 島 勝 昭                                        欠席議員(2名)   11番  江 渡 信 貴   13番  工 藤 正 廣                                        説明のため出席した者   市     長  小山田   久   副  市  長  西 村 雅 博   総 務 部 長  漆 舘   仁   企 画 財政部長  中 野 孝 則   民 生 部 長  福 島   均   健 康 福祉部長  北 舘 祐 子   農 林 商工部長  本 宿 貴 一   建 設 部 長  甲 田 信 二   上 下 水道部長  森   忠 久   総 務 課 長  田 村 和 久   政 策 財政課長  漆 舘 典 子   病院事業管理者  松 野 正 紀   病 院 事務局長  接 待 隆 敏   教  育  長  丸 井 英 子   教 育 部 長  江 渡 準 悦   選挙管理委員会  古 舘   實   委  員  長   選挙管理委員会  小笠原   大   事 務 局 長   代 表 監査委員  髙 岡 和 人   監 査 委 員  高 坂 れい子   事 務 局 長   農業委員会会長  力 石 堅太郎   農 業 委 員 会  今 泉 卓 也   事 務 局 長                                        職務のため出席した事務局職員   事 務 局 長  佐々木   誠   次     長  齋 藤 文 子   議 会 係 長  木 村 美穂子   主     査  岩 城 圭 祐                           午前10時00分 開議 ○議長(竹島勝昭) 出席議員は定足数に達していますので、会議は成立しました。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事は、議事日程第4号をもって進めます。 △日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(竹島勝昭) 日程第1、市政に対する一般質問を行います。  質問は、通告順により議長において指名します。 △戸来伝質問 ○議長(竹島勝昭) それでは、指名します。  21番 戸来伝議員       (21番 戸来 伝 登壇) ◆21番(戸来伝) おはようございます。一般質問をさせていただきます。  先月29日、衆議院議員連続20回当選、内閣総理大臣を3期務めた中曽根康弘さんが亡くなりました。大勲位菊花大綬章を受章した大政治家です。中曽根さんの功績は、今さら言うまでもありません。  比例代表制での名簿第1位を約束されていた中曽根さんが小泉純一郎さんの説得に応じ、議員活動からの引退を決意したとき、「議員はやめるけれど、政界は引退しない」、そう言って気概を見せ、その後も政界に目を光らせ、発言を続けました。  長く政治に携わり引退したといえば、十和田市では野月忠見さんです。初当選は昭和46年、それ以来連続12期、47年余りにわたり議員活動を続け、平成30年に勇退されました。観光や農業などの産業振興、生活基盤や教育環境の整備などのほか、市民活動の支援にも献身的に取り組み、地方自治振興発展に大きく貢献したとして、今般十和田市褒賞が授与されました。  忠見さんは、さまざまな分野で活躍をしましたが、私が一番記憶に残るのは野球です。県内8市の議員による野球大会で、9連勝という大記録を打ち立てましたが、そのときの不滅の大エースが忠見さんです。  その忠見さんがやり残したというか、心残りだと言っていたのが大深内中学校松陽小学校洞内小学校の大統合です。これを数年のうちに実現させるのが私たちに託された課題となりました。きっと忠見さんも「ちゃんとやれよ」と、家で目を光らせていると思います。  私が議員になったとき、既に忠見さんがいました。幸いにして気に入られ、かわいがってもらいました。政治を目指して議員になったとはいえ、議会や政治のイロハも知りませんでしたが、忠見さんを初めとして多くの先輩方があれこれ教えてくれ、育ててくれました。議員としてのノウハウはもちろんですが、勉強のコツを教えてもらえたことが今の私に大いに役立っています。  我が市議会では、多くの新人議員が生まれました。それぞれの議員には、政党の先輩がいます。政治に通じた支援者もいるでしょうから、指導や助言、あるいは教育をするでしょうが、全体として、みずからが学ぶ場、経験する機会が少なくなっているような気がします。  そこで、私も年季を重ねた先輩議員の一人として、次世代の議員の手本になりたいものだと奮起をして、一般質問させていただきます。  まず、1つ目は、旧農林総合研究所藤坂稲作部跡地の利活用についてです。これは、6月議会でも取り上げましたが、市の見解は実にそっけないものでした。  暮らしやすいまちづくりを目指し、十和田市は地域の活動の拠点を小学校単位でイメージし、コミュニティーづくりに取り組んでいます。南小地区東小地区、三小地区、法奥小地区、こうした地域にはそれなりの拠点がありますが、それ以外の地域はどう考えたらよいのでしょう。  藤坂地区には、かつては中学校がありました。藤坂稲作部では、農作業が伴いましたので、多くの雇用が生まれて、働いていました。歴史ある藤島・相坂地区の住民は、このごろは寂しい思いをしているのです。  実は6月議会に前後して、現地ではこの藤坂稲作部そのものを中国系の資本が買い求めるという話が飛び交い、一部の住民が、それはいかがなものかと調査したり、勉強会を開いたりしております。中国資本だからよいとか、悪いとか、一概に言うことはできませんが、正体が見えない話に住民は不安を抱いています。こうした事業者の動きとか住民の声は、市長の耳に届いているでしょうか。  私は、この藤坂稲作部建物自体を市が買い取り、藤坂・四和地区のコミュニティセンターにしてほしいのですが、いかがでしょうか。  藤坂・四和地区のコミュニティーのあり方について、市長はみずから足を運んで、住民と対話する気はありませんか。  この活用方法のもう一つは消防の分署です。この構想は、水野さんの時代にありましたが、いつの間にか消えてしまい、この地域にはごみ、下水、し尿の処理場だけができました。  火災や救急では、初期対応が重要です。消防車や救急車がいかに早く到着するか、これが消火活動救命活動に直結をします。  今、休屋に分署があります。これは、居住人口の数云々ではなく、観光面でのイメージ対策があるのでしょう。旧湖町のど真ん中にも分署があります。こちらは、老朽化により建てかえをします。ここの住民は約4,000人でしょうか。命を守り、不安を和らげるために必要な分署です。  消防車や救急車が何分で到着するか、これはとても大事なことだと思います。私が聞いたところでは、藤坂地区への到着時間は7分だとか。市民の安心と安全を願うのですから、市では郊外の各地への到着時間を把握していると思いますが、市民には公表しているのでしょうか。四和地区には何分かかる、立崎地区には何分かかるとか知りたいものです。  そこでお聞きをします。四和地区、藤坂地区への対応を念頭に、藤坂稲作部を消防の分署にしてはいかがでしょうか。  質問の2つ目は、防災対策です。  9月議会でドローンの活用を提言したところ、市は「総合防災訓練で活用したところ、被害状況の偵察や物資の輸送などで、その効果に大きな可能性を感じている」とし、「市内の民間団体と災害時応援協定を結ぶ考えである」と答えました。  そして、11月25日、ドローンイノベーションネットワークと協定を結びました。新聞によれば、ネットワークの関川明代表は、「市民のとうとい命を守る一つの手段として、協働で取り組んでいきたい」と力強く述べたそうです。  ドローンは、赤外線カメラやGPSなど、ハード面ソフト面での進化が目覚ましく、先日は奥入瀬川の河川敷で、川の流れの中に取り残された人を消防署と連携して救出する訓練も行われました。  私は、9月議会で、もっと活用の道があるはずだから、それを市役所の各部や各課で考えてほしい、その先頭には西村副市長が立って陣頭指揮してほしいと宿題を預けました。  あれから3カ月たちましたので、質問をします。市では、どのようなドローン活用を見出したのでしょうか、お答えください。  防災で、もう一点あります。  消火活動救急救命活動で、はしご車は重要です。今あるはしご車は、購入して26年経過しました。あの古牧温泉が全盛のころです。高い建物に対応することを想定し、23メートルのはしご車を備えたと聞きます。  率直にお聞きいたしますが、耐用年数は十分でしょうか。そろそろ更新を考えたらいかがでしょう。有利な補助金探しの得意な副市長ですから、もう見つけてあるのではないでしょうか。  3つ目は、農業委員会についてです。といっても、委員会がどうした、こうしたではなく、きょうは委員会の場所の問題を取り上げます。  この新庁舎ができて半年たち、本館となり、もとの新館は別館として整備が進んでいます。農業者が用があって出向くのは、別館4階の農業委員会と、本館2階の農林畜産課と、本館1階の市民課の3カ所もあるのです。これが不便で困っています。本館の2階と1階ならまだしも、別館との行き来となると大変です。今は工事中だから特別ですが、工事終了後も2つの建物の行き来は不便です。1階におりて、外に出て、長い通路を歩きます。屋根があるとはいえ、冬は寒く、夏は暑く、かなり厳しいものがあります。  もともと農業委員会農林畜産課は、新館4階で隣り合わせで仕事をしていました。市民課へは、2階への渡り廊下を使いました。とても利便性がよかったのですが、どうしてこんな不便な配置になったのでしょう。  お聞きします。まず1点、農業委員会農林畜産課の配置は、どのような段階で、どのように提案され、それがそのように変更されたのでしょうか。  もう一点、農業委員会農林畜産課と市民課の手続を1カ所で済ませる工夫はできないものでしょうか。農業者たちは高齢者が多くて、移動や待ち時間、もろもろの手続がとても負担ですので、気持ちを察してください。  質問の4つ目は、教育行政についてです。  十和田市の中心にある三本木中学校が今新しく生まれ変わります。教育のスタイルやハード面ソフト面が日に日に変化する時代ですから、新三本木中学校の整備においてもさまざまな工夫や配慮をしたと思います。とはいうものの、財源には限りがありますし、設備には必ず更新の時期が来ます。  そこでお聞きします。新三本木中学校の整備について、どういう点に特徴を持たせているのでしょうか。ハード面ソフト面に分けてお聞かせください。  もう一つ、教育行政で気になるのが先生の再任用です。  市役所では、定年を迎えた部長や課長たちがあちこちで再任用されています。現職時代に培った知識と経験を生かし、有意義な制度だとは思いますが、中にはマイナスの評価が聞こえなくもありません。  教育の現場でも再任用が進んでおります。市役所での再任用は、市役所そのものが身近ですから、市民にも見えますし、評価も聞こえてきます。  ところが、学校での再任用となると、それがどのように機能しているのか、あるいは不都合なことが起きているのか、市民には見えにくいものです。  そこでお聞きいたします。小中学校に勤務する再任用の先生は、一体何人いるのでしょうか。  よい評価と悪い評価があると思いますが、把握していましたら教えてください。  以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(竹島勝昭) 市長       (市長 小山田 久 登壇) ◎市長(小山田久) 戸来議員のご質問にお答えいたします。  私からは、はしご車耐用年数と更新についてお答えいたします。  現在私が管理者となっております十和田地域広域事務組合十和田消防署に配備しておりますはしご車は、平成5年に導入し、その導入から26年を経過しているものであります。  はしご車耐用年数は、一般的には17年と言われておりますが、当事務組合ではオーバーホールなど適正なメンテナンスを行っていることもあり、令和2年までは使用可能とメーカーから言われているところであります。  このため、十和田地域広域事務組合においては、消防防災施設等長期整備計画に基づき、車両の更新を検討しており、有利な起債である緊急防災減災事業債の活用に向け、国や県と鋭意協議を重ねてまいりましたところ、先般起債の活用は可能である旨の回答を得たとの報告を受けております。  こうしたことから、管理者として十和田地域広域事務組合消防本部に対し、新年度の車両の更新に向け、予算化を指示しているところであります。  その他のご質問につきましては、副市長、担当部長から答弁をさせます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(竹島勝昭) 副市長 ◎副市長(西村雅博) 私からは、災害時のドローンの活用についてのご質問にお答えいたします。  議員おっしゃるとおり、本年11月25日にドローンイノベーションネットワークとの間に、災害時における無人航空機による情報収集活動等に関する協定を締結いたしました。この協定では、災害対応に必要な映像、画像等の情報収集災害地図の作製等の支援、災害時に生じた孤立地域への救援物資輸送活動等を想定しております。  本締結により、ドローンの特性を生かし、車両や人が通れない場所などにおける上空からの現地調査や、道路の寸断などにより孤立した場所に対しての救援物資の輸送など、迅速な応急対策に大きく貢献するものと考えております。  ドローン自体も日々進化しており、活用方法について、さまざまな可能性が広がっていく分野でありますので、今後とも注視してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(竹島勝昭) 民生部長民生部長(福島均) 旧農林総合研究所藤坂稲作部跡地を藤坂・四和地区のコミュニティセンターにする考えについてのご質問にお答えいたします。  現在、地方独立行政法人青森産業技術センター民間企業において、土地、建物の売買に向けた協議が行われていると伺っております。  市といたしましては、協議の推移を見守る立場でありますことから、現時点で旧農林総合研究所藤坂稲作部跡地の活用は検討していないところであります。  続きまして、ドローンの活用についてのご質問にお答えいたします。  9月議会におきまして、民生部としての活用方法といたしまして、空き家等状況把握不法投棄物パトロール調査に活用が見込める旨ご答弁申し上げたところでございます。  現在空き家等につきましては、職員による外観目視での調査を行っており、また奥入瀬川不法投棄物につきましては、奥入瀬川清流指導隊員によるパトロールを実施しているところであります。  ドローンを使った現地確認等につきましては、今後費用対効果や調査方法等も勘案しながら調査研究してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 総務部長総務部長(漆舘仁) 初めに、旧農林総合研究所藤坂稲作部跡地に消防署の分署を設置する考えについてお答えいたします。  現在、跡地の利用については、土地、建物の売買に向けた協議が継続されていると伺っており、申し上げる立場にないことをご理解いただきたいと思います。  次に、農業委員会農林畜産課の配置についてのご質問にお答えいたします。  市庁舎本館及び別館における各部署の配置につきましては、これまで分散していた部署も含め、市民の利便性などを考慮した上で、来客の多い部署を本館低層階へ配置するなど、各部署からの意見も聞きながら、平成28年5月に策定した基本設計においてその方針を定め、限られたスペースの中で各部署の配置をしております。  次に、耕作証明書の手続を1カ所で済ませる工夫はできないかというようなご質問にお答えいたします。  現在、耕作証明書の発行については、農地の耕作状況の管理や証明事務等の関係から、農業委員会事務局及び市民課での手続が必要となっておりますが、今後においては業務改善の必要性について、関係課と協議のもと検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 企画財政部長企画財政部長(中野孝則) 税務分野におけるドローンの活用についてお答えいたします。  市内全域をドローンで撮影したデータにつきましても、固定資産税課税客体把握のための資料として、また全庁的に活用しているGIS地理情報システムとしても活用が可能となります。  ただ、ドローンにおける市内全域を撮影するためには、航空機による撮影と比較し相当の日数を要することが想定されますことから、今後さらに調査研究してまいりたいと考えてございます。  以上です。 ○議長(竹島勝昭) 農林商工部長農林商工部長本宿貴一) ドローンの活用についてのご質問にお答えいたします。  まず、農業分野においてですけれども、高齢化に伴う農業労働力不足を補うため、国ではスマート農業の導入を推進しており、その中でもドローンについては、農薬散布を初め幅広い作業の効率化が期待されております。  8月に行った農業者との意見交換会においても、農業用ドローンへの支援を求める声が上がっていることから、当市における農業用ドローン等の活用、推進の施策について検討してまいりたいと考えております。  次に、観光分野での活用についてですが、市ではことし10月にドローンイノベーションネットワークが行う市内の景勝地や各種観光イベントにおけるドローン撮影事業を後援することとし、同団体が撮影した動画や画像を無償で提供いただけることとなりました。  ドローンにより撮影された、ふだんは見ることのできない動画や画像を観光情報の発信に活用することで、さらなる誘客促進を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 建設部長
    建設部長(甲田信二) 建設分野におけるドローンの活用についてお答えいたします。  前回の一般質問の答弁で、土木課では自然災害発生時の被災現場における被害状況調査及び復旧費用等の算定並びに測量調査設計業務のうち、概略図面などの作製について、また都市整備建築課では公園維持管理業務における樹木の管理及び病害虫の早期発見等に活用できるものとお答えいたしました。  その後に、ドローンの活用方法について、職員が実際に体験と受講が必要だと思われたことから、市内にあるドローンイノベーションネットワークと打ち合わせを行いました。  来年度、市職員を対象とした講習会を検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 教育部長教育部長(江渡準悦) 新三本木中学校の特徴についてお答えいたします。  三本木中学校の建設に当たりまして、「教育効果を高める、ゆとりある学校」などの基本方針をもとに、多様な学習活動へ対応した各学年ホールの確保、普通教室へ隣接する少人数学習へ対応した空間の確保など、ハード面の特徴を持たせております。また、校舎内は温かみのある空間とするため、内装材に木質系材料を使用しています。  ソフト面につきましては、学校からの要望を受けまして、水飲み場の前をホールとすることで、学年ごと集会活動をしやすくしてございます。  次に、市内小中学校に勤務する再任用教員の現在の人数についてお答えいたします。  市内小学校に勤務する再任用教員は3名、中学校に勤務する再任用教員は4名となっております。  次に、市内小中学校に勤務する再任用教員の評価についてお答えいたします。  再任用教員に対する一般的なよい評価として、経験豊富なベテランであるがゆえに、児童生徒への接し方が上手であるとか、自身の経験に基づいて、同僚教員に対し適切な助言を行うことができるなどが挙げられます。  再任用教員につきましては、情熱を持って児童生徒の教育に取り組むことを決意して再任用の職をみずから希望し、臨んでいることから、熱心に勤務に当たっているものと認識してございます。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) 最初に、藤坂稲作部の跡地の話なのですが、きのうの質問の中でも答弁は差し控えるという話なのですが、これは誘致企業の人たちの買収が進んでいるから、その途中だから答弁を差し控えるということか。私は、やめらさったのではないかなという気で今回こういう質問しているのだけれども、その辺はどれくらいの把握をしていますか。 ○議長(竹島勝昭) 農林商工部長農林商工部長本宿貴一) お答えいたします。  今回の件につきましては、青森県産業技術センターとその企業との交渉中ということでありましたので、状況の進捗過程も含めて、また決まるか決まらないかみたいなところの部分の可能性等についてもお答えできないというところになります。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) そうしたら、市長。市長の職務の中で、企業誘致というのがあって、部下に十和田市に進出したい企業の形で仕事をさせていることを考えたときに、そこは企業誘致として、来るという現段階での確信はありますか。 ○議長(竹島勝昭) 市長 ◎市長(小山田久) 企業誘致につきましては、一般的に地域の活性化、あるいはまた労働、いわゆる雇用の確保等々で、これまでもいろいろな形で進めております。  その中で、特に今回の場合は、県の企業誘致ということになろうかと思います。もちろん実際になれば、市の企業誘致にもなりますが、そういったことで、県のほうで先ほどの答弁のとおり進めているということでございますので、私個人としては、冒頭申し上げたとおり、地域の、特に農業の生産地帯である当地域に、そういった農産物の加工施設と申しますか、そういった企業が来る、あるいはまたそういうことになれば雇用もふえるということから、来ていただきたいものだなと思っております。  しかしながら、まだそういう段階でございますので、この後は県のほうの推移を見守るということになろうかと思います。  以上です。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) 今市長は、農業を捉えて、雇用もふえるからいいと。私もまさにそれは間違いないと思うのですよね。今企業誘致をしようとする会社名は挙げませんけれども、定款上の目的というのはあって、これが食料品及び食料品の原材料の輸出入、卸売、販売、2番目に野菜の輸入、加工及び販売と、3番目に冷凍食品の輸入、加工及び販売、4番目に青果物、海産物、農産物及びその他加工品の販売、5番目に医療機器及び医療用器具の輸出入、6番目に家庭用電化製品の輸出入、7番目に前各号に附帯する一切の業務と、こうあります。これは、そこの企業誘致をしようとするところの定款なのですね。目的を私は今言いました。なるほど農業分野の部分もありますが、医療から家庭電気とかといろいろあります。  十和田市に誘致したときには、目的は全部あるわけだから、それをやるのだけれども、あそこの藤坂の稲作部跡地で、農業だけという例えなのかな、どうだろう。農地は、工場を設置するという考え方なので、目的全般に使うためと市長の趣旨と若干違うのではないかと思うのだけれども、その辺はどうでしょう。 ○議長(竹島勝昭) 農林商工部長農林商工部長本宿貴一) お答えいたします。  もともと土地につきましては、農地ということもありますので、そこから転じて、例えば工場ですとか、そういったものを建てる場合にはさまざまな条件があって、そういった電気製品だとか、家電等々のところではなくて、農業に関するものを使うということでの条件がつくかと思いますので、今の定款の中での全ての事業ができるかどうかについては、ある程度限定的になるのではないかなというふうに考えております。  以上です。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) 私が言いたいのは、この定款、もちろん相手方のことを全部調査して、この定款に沿うような事業目的がこの企業誘致に値するということで、足を運ばせたり、勧誘、勧めたと思うのですよね。その辺ちゃんと把握していますか。 ○議長(竹島勝昭) 農林商工部長農林商工部長本宿貴一) お答えいたします。  企業誘致については、それぞれの企業と接触した中で、その会社の事業内容ですとか、また客観的にデータを集めながら、その企業がどういった経営状況であるかなどもさまざま総合的に見ながら誘致の取り決めは進めていっているところですので、進出希望する各企業につきましては、市のほうでもさまざまなデータ、また直接お会いして、いろいろヒアリングしたりする中で状況把握しているということでございます。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) そういう答弁ではいたし方ないのですけれども、市長の目的である農業の分野、あるいは雇用が生まれる、私がこれを見れば、農業にかかわっての雇用というのはそう見出せないなと思っている節があるのですけれども、その辺は部長、間違いなく市長の思いの農業、そういう雇用が生まれると考えていますか。 ○議長(竹島勝昭) 農林商工部長農林商工部長本宿貴一) お答えいたします。  事業の内容をいろいろ聞く中で、やはり具体的にどのぐらい生まれるかというのはその事業内容によりますし、また進出時の時点と、またその後の業績によって内容も変わってくることもあります。例えば拡大したりというのがあると思いますから、いずれにしても市として考えたときに、雇用面でも効果があるということで、誘致企業に対して働きかけるということになると思います。  以上です。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) もうこれ以上話ししても進まないと思うのですが、この会社は上北郡おいらせ町の古間木山、これはもとコンクリート製品をつくっているところなのですが、倒産した会社を購入しているのですよ。平成30年11月1日に所有権、ここの会社に移っているのです。面積が大体藤坂稲作部と同じような7町歩前後です。そういうふうなのをわかっていますか。 ○議長(竹島勝昭) 農林商工部長農林商工部長本宿貴一) お答えします。  情報としてはお伺いしておりました。  以上です。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) 情報としてそれをわかっていて、同じようなのを同じような時期に求めて、果たしてここに、藤坂の稲作部に来るだろうかというのが私の気持ちなのです。私は、来ないほうがいいと思っているのですけれども、やっぱり来ると思いますか。ここにこういうふうな建物を建ててでも、こっちには工場跡地とか、住宅とか、事務所とかあって、それを今全部掃除なんかしているのですよ。そこを見たことがありますか。 ○議長(竹島勝昭) 農林商工部長農林商工部長本宿貴一) お答えします。  現場は見たことがありますが、直近では確認はしておりません。  以上です。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) やっぱり同じ会社が、それは何ぼ財力がある、青森県に進出したいという意欲があっても、やっぱりこっちはもう土地を購入して登記されているのですよ。今は農地を含めた藤坂稲作部のいわゆる第一種とか、いろいろなさまざまなことで、あるいは地元の反対もありますね、いろいろ。そういうふうな形で、私はやっぱり来るには困難ではないかなと思っての質問をしているわけですよ。そのときには、私はやっぱり、そこの跡地を有効利用、市が手に入れて、先ほど私が言ったコミュニティセンターなり、消防署なりをというのが私の提言なのですよ。あくまでも県ですので、それは推移を見守らなければいけないのだけれども、ただこういういわゆる同じ時期に同じ土地を求めて、そっちには人が来て、後片づけしたり、整備したりしているのを目の当たりにしたときに、私はやっぱりここの、かなり藤坂に来るためには、抵抗勢力もあるし、それでも誘致企業として市は求めたいのかなと思ってはいるのです。県のほうだから、きのうの答弁なんかでも余り出てきませんが、私はそこのところを訴えて、ここの部分は終わります。  では次は、先ほど市長が壇上で答弁してくれました。本当にありがたいことで、緊急防災減災事業債、これは100%の中で70%が地方交付税交付金で来るということは、市にとってはいいことだし、更新の時期ですので、新年度に予算措置されるものと思っております。  そのほかに、ドローンの関係は各部から聞きました。聞いて、さらに月日を重ねて、やっぱり何かに対応できるのがあったら、地元のドローンイノベーションネットワークにそういうドローンの対応をしていただければいいなと思っています。  この2つは答弁要りません。  農業委員会の関係に入りますが、農業委員会の会長、あなた会長をしていながら、農業委員の声を聞いてみたところ、どういうふうな声がありますか。 ○議長(竹島勝昭) 農業委員会会長農業委員会会長(力石堅太郎) 農業委員の方々からは、やっぱり農林畜産課とは一緒のフロアにいたいということは、強く言われています。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) そういう声があったときに、農業委員会の会長はどういう行動をとりましたか。 ○議長(竹島勝昭) 農業委員会会長農業委員会会長(力石堅太郎) 遅まきながら、市長にコンタクトをとってお話し合いをしたいと思いましたが、この12月議会も間近に迫りまして、ちょっと市長の日程もとれないということで、今回の今の議会になっております。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) 私も農業委員会の会長もわかりますけれども、農業委員といろいろ接したときに、やっぱり農林畜産課農業委員会が一緒のほうがいいと、そういう声がいっぱいあります。だけれども、過去において、今の場所で農業委員会がいいという決め方をしたという経緯、誰かわかる人はいますか。 ○議長(竹島勝昭) 総務部長総務部長(漆舘仁) お答えいたします。  先ほども答弁いたしましたけれども、庁舎の建てかえに当たっては、新しい本館と、それから同一敷地内にある別館、この2つに、今まで分散していた教育委員会だとか、それから上下水道部も一緒にしようということで基本計画等を組んでおります。そのときに、窓口に来客の多い課は基本的に本館の1階、一部2階……       (「そっちでなく、農業委員会だけの話しして」と呼ぶ者あり)  まず、本館にはそういう配置をして、今度別館のほうには、例えば上下水道部、教育委員会、建設部、それから各委員会とか、監査とか、機関単位に入ってもらうというような形。これが1つの建物であれば、全部、ある程度いろいろ関連部署を寄せて配置ということも可能だったかもしれませんが、限られたスペースの中で現在のとおりになったものと承知しております。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) 過去に、この建物を建ててからの話なのですが、当時の会長が農林畜産課農業委員会を離してもいいというふうな、私は耳に挟んで、今のことになっているということも聞いているのですが、そういうふうなことはありましたか。 ○議長(竹島勝昭) 総務部長総務部長(漆舘仁) お答えいたします。  基本設計等の前には、担当の部署等からは、配置等についてもさまざまなご意見を聞いた上でこういう配置になったものと承知しております。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) いやいや、私が質問したようなことの答弁には至らないわけ。当時の会長が農林畜産課農業委員会と離してもいいと言って今のになったと私聞いているのだけれども、そういうふうなことがありましたかというのを聞いているの。 ○議長(竹島勝昭) 総務部長総務部長(漆舘仁) お答えいたします。  その件については、承知してございません。  以上でございます。       (「承知してございません」と呼ぶ者あり)  はい。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) 言いたくないところだと思いますが、私はそういうふうなことを想定して、登壇したときにああいう質問の仕方をしたのです。皆さんに配慮して、ああいう質問をしました。  私は、さっき答弁いただきました。農林畜産課農業委員会、市民課、その窓口で一本化した形で農業者が手続できる、それ鋭意検討すると言うのですけれども、きのうもそういう話をしている。だから、そうではなくて、やっぱり旧町にはそういうふうにして出しているわけでしょう。  だから、やっぱり十和田市も早く、農林畜産課に行ってもその書類ができる、農業委員会に行っても同じのがとれる、どこに行ってもとれる、そして市民課で証明書もらって帰る、そういう体制を早くつくってもらえれば、何もこういうふうにして登壇して質問することはないのさ。だから、早目に対応してもらえればと思っています。再度。 ○議長(竹島勝昭) 総務部長総務部長(漆舘仁) お答えいたします。  耕作証明書のことだと思って答弁いたしますけれども、1カ所で云々、そういうことも、恐らく先ほど言ったのは西コミュニティセンターでの交付のことを念頭に置いているかと思いますが、こちらでの交付についても、今現在どこで一本というのは、それぞれ関係課もございますので、協議した上でとなりますが、それと同様の形でできないかも含めて検討してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) 新年度にはそういうふうな体制を切望いたします。  次に、中学校の関係なのですが、特段どうのこうのというのはありません、新しい学校ですので。それで、義務教育の課程の中で、子供たちがちゃんと教育できればそれにこしたことはないなと思っています。  再任用の関係、もう一回ちょっと人数、ちゃんと教えてくれますか。 ○議長(竹島勝昭) 教育部長教育部長(江渡準悦) ただいまのご質問についてお答えいたします。  市内小学校に勤務する再任用教員は3名、中学校に勤務する再任用教員は4名となっております。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) 中学校の再任用が4名、私が聞いているのとちょっと違うのだけれども、先生方の再任用はこんなものですか。7人ぐらいですか。 ○議長(竹島勝昭) 教育部長教育部長(江渡準悦) 市内におきましては小中合わせて7名ということですけれども、上北管内におきましては合計24名ということになってございます。上北管内の小中学校、合計24名ということでございます。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) 三本木中学校に再任用された校長先生だけで5人いるというのはどういうことですか。聞いたことないか。 ○議長(竹島勝昭) 教育部長教育部長(江渡準悦) 三本木中学校のみで5人ということにつきましては、ちょっと把握してございません。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) 私のところに、校長先生が5人いると、現職の校長がいるのだよ、そのほかに再任用の校長先生が5人いると。「どれ校長だべ」と父兄から言っている人がいるのですけれども、これから見れば中学校4人だと、5人、違うのではないですか。まさに三本木中学校だけに校長の再任用が5人いると、そういう声が入っているのだけれども、そういう事実はないですか。 ○議長(竹島勝昭) 教育部長教育部長(江渡準悦) そういったことはございません。       (「ない」と呼ぶ者あり)  はい。 ○議長(竹島勝昭) 戸来議員 ◆21番(戸来伝) ないということは、では私はもう一回その父兄から聞いてみるけれども。でもそういう声があって、私のところに来たのですよ。校長いるのに、再任用の校長が5人いると。みんな再任用された校長に現職の校長も頭ぺこぺこ下げて、「どれ校長だべ」という声が私に入ったのですね。それがもしなければそれでいいのだけれども、まさにそういうふうなことがあれば、1校に対して4人も5人も退職した校長がいれば、これは何かおかしいのではないかなということで、私はあえて壇上で質問しました。ないということであれば、私はわかりました。  最後に、市長。いろいろ質問しました。私は、やっぱり思いは、きのう野月一博議員が藤坂の加藤先生の話をしました。藤坂を愛する一人として、市長も同じだと思うのですが、市長、最後に。市長もあと1年ですよね。健康もすこぶるよさそうですので、4期目を目指そうとする意欲があるとすれば、私はさっき挙げた藤坂地区コミュニティセンターとか、消防署の分署とか、そういうふうなのを政治的課題と掲げて、4選出馬することをお願いして、終わります。  以上です。 ○議長(竹島勝昭) 以上で戸来伝議員の質問を終わります。 △石橋義雄質問 ○議長(竹島勝昭) 次に、14番 石橋義雄議員       (14番 石橋義雄 登壇) ◆14番(石橋義雄) おはようございます。今定例会一般質問、最後となりました。14番議員、自民公明クラブの石橋義雄です。  平成から令和になって、早いもので7カ月が経過しました。今私にことしはどんな年でしたかともし聞く方がいれば、農家災害、台風災害、そして選挙の年であったというふうに答えると思います。私の立場からして、昨年の12月の市議会議員の選挙に始まって、4月も統一地方選挙、県議選、そして知事選挙、参議院議員の選挙ということで、前半は選挙、選挙の年でありました。そして、夏場を過ぎて、大型台風が関東周辺を直撃して、多くの甚大な被害がもたらされました。  いま一つは、本来であれば被災者の方には申しわけないのですが、こういう台風被害が出たときには、私ども北の、あるいは北海道を含めて、農産物が高騰するというのが通例であります。しかし、ことしは野菜産地、あるいは消費者の動向、それらもあってかどうかわかりませんが、いずれの野菜も安値安定ということで、農家の人たちは年末をどう越そうかということで苦慮しているのが実態だと思います。  そういう中で、政府は今災害に強い国ということで、国土強靱化ということで、再び議論をしようとしている。そんな中にあって、国会はその議論さえできない状況が続いたということは、まことに残念でなりません。  先日NHKのテレビで、向こう30年以内に首都直下地震の発生は、その確率70%以上ということで、それを想定した被害シミュレーションが放映されておりました。あなたは、みずからの命を守れるか。災害発生時には、誰にでも当てはまるテーマであります。  日本は、世界の経済大国、先進国からはじき出され、二度と立ち上がることのできない、そういう状況が生まれるのではないかなと危惧するところであります。  備えあれば憂いなしとの格言があるように、事が起きてからでは遅い、日ごろからの準備が大事であるということを政治も行政も歴史から学ぶことが必要かと思います。  「吹き過ぎていく風、政治はそれでいい」、亡き田中角栄元総理の名言であります。市民のために行政は、政治はどうあるべきか。市民にとって必要なことを選択し、不必要なこと、邪魔なことは捨てる。つまり選択が大事である。  そして、市民がここで生活できる、住んでよかったと思える十和田市をつくることが大事だと思います。小山田市長が事あるごとに言う「住んでよかったと思えるまち、住み続けたいまちづくり」、このことに政治がどう向き合い、行政がどう動くのかにかかっていると思います。  優秀な人材の多い十和田市役所職員の行動力に期待をして、一般質問に入りますので、誠意ある答弁をよろしくお願いいたします。  まず最初に、鞍出山穴堰等三本木原開拓施設群の文化財指定の審議状況についてお伺いします。  幻の穴堰の文化財指定が不採択になったとの新聞報道がありました。  合併前の市民憲章の中に、「十和田市は、先人の偉大な開拓精神によって育まれたまちです」とあったような気がします。起草委員会には、私も当時メンバーとして参画させていただいておりましたが、委員会では碁盤の目状に張りめぐらされた町並み、いわゆる近代都市発祥の地、稲生川上水による水田開発など、十和田市の生活基盤、産業基盤を築いたのは新渡戸三代の開拓精神によるものであり、そこに住む市民は働き者で、未来に向かって前進する開拓精神を持つ十和田市民であることを憲章に掲げました。  去る10月、サン・ロイヤルとわだで「第3回稲造サミットin十和田」というタイトルでサミットが開催され、私も参加をしました。キリンビールの元社長、松沢幸一氏や津田塾学長、髙橋裕子先生、そしてノンフィクション作家、青山淳平氏、文藝春秋の元社長など、そうそうたる顔ぶれで、ふだん私たちが話を聞いたり、会いたいと言って会えるような方々ではありませんでした。  その方々の稲造博士のことについての話の中で、父である十次郎の諸事について紹介がありました。十次郎が三本木開拓を進める上でどうしても必要だったもう一本の水路の掘削に着手しましたが、途中で病死してしまいました。その志がかなわなかったことから、幻の穴堰と言われています。  今十和田市では、観光事業に力を入れ、外国人観光客の誘致に力を入れていますが、その中でも台湾からの観光客が圧倒的に多いと聞いています。その台湾に行ってみると、台湾の代表的な観光地として、八田與一氏が建設指揮した烏山頭ダム、俗に言う八田ダムあるいは八田與一記念公園と、製糖業を指導した新渡戸稲造博士の功績を紹介している高雄市にある台湾糖業博物館があります。  稲造博士は、台湾の人々から国の恩人としてたたえられています。もし幻の穴堰を観光資源として活用することができれば、台湾からの観光客に稲造博士の父、十次郎が手がけた天狗山、鞍出山、そして幻の穴堰等を見学コースに入れることで、稲造博士とゆかりのある十和田市と台湾の方々の友好も築いていくことができるような気がします。  私には、文化財指定が不採択になったことが理解できません。歴史から学び、歴史をどう生かす気なのでしょうか。私には、十和田市の学識経験者の感性、民度が劣化しているように思えてならない。  そこでお尋ねをしますが、なぜ、どういう理由で文化財の指定が不採択となったのか。  また、審議状況の詳細についてお知らせください。  次に、文化財保護審議会の構成員についてお知らせください。  また、市文化財の指定要件についてお知らせください。  次に、財政運営についてですが、今後10年間の企業会計の見通しについて、特に病院と上下水道事業についてお伺いします。  まず、病院事業ですが、9月に行われた決算審査特別委員会において、前年度に比べて純損失額が減少しているものの、累積欠損金が逆にふえていることがわかりました。私は、経営審議会の場において、現金ベースで100円でもいいから黒字にしてほしい、そこからスタートしましょうということを申し上げました。職員の皆さんの努力で、90万円余りの黒字を出すことができました。職員の皆さんの頑張りに敬意を表したいと思います。  私は、十和田市立中央病院が地域の医療施設として市民に信頼される医療を提供し続けるには、まず累積欠損金を減らしていくことが重要だと考えております。  そこでお尋ねしますが、少子高齢化により、高齢者は介護施設の利用に移行し、病院利用者は減少していくのではないかと危惧されますが、このような状況にあっても、地域の医療施設としてあり続けていくにはどのようなことが想定されるのか、今後の見通しについてお聞かせください。  次に、上下水道事業ですが、少子高齢化と若者の流出などにより、これだけ急激に地域の人口が減少している状況の中で、上下水道の利用率が必然的に減少するということは、容易に想定できることであります。  しかし、さきの全員協議会で、上下水道部から向こう10年間は水道料金の値上げはしなくてもよいとの説明がありました。果たしてそうなのか、私は不安を持っています。  そこでお尋ねしますが、仮に10年間値上げをしないとした場合、それではその後どのような経営というのですか、そのことを想定しているのかお聞かせください。  また、少なくても設備の更新や老朽化対策などが想定されますが、これらに対応するために、今からどのような手だて、対策が必要なのか。  利用率の推移などから、今後の見通しについてお聞かせください。  次に、市財政における社会保障費の今後の見通しについてお伺いします。  国は、消費税を導入するとき、また税率を上げるときには、必ず社会保障費に充てるということを言います。そのことに異を唱える人も数多くいることも事実であり、そのことが選挙の争点にもなります。  今の日本は、少子高齢化社会の到来により、国家の財政は、私から言わせれば破綻に向かって進んでいると言っても過言でないと思います。今や国家予算は、一般会計100兆円を突破するまでになり、そのうちの社会保障費は約33%の32兆円とも言われ、ここ30年間で約20兆円の増加となりました。  社会保障費とは、国民が安心、安全に生活していくための必要な医療、年金、福祉、介護、生活保護費等であり、その予算は年々うなぎ登りに膨れ上がっており、日本経済の伸びを上回って増大し、国の財政悪化は歯どめがかかっていません。  そもそも社会保障制度が持ち上がったのは、1989年、高齢化社会に備え策定された高齢者保健福祉推進十か年戦略であり、海部内閣のときに青森県第1区選出の津島雄二厚生大臣がゴールドプランと称して発表したのが始まりであったように私は記憶しています。  当初、介護保険はたしか約3,400円でスタートしたように記憶していますが、その後日本一高い介護保険料は十和田市と報じられたことがありました。このとき、私は介護保険運営協議会の会長であったと記憶していますが、当面介護施設の新設は認めないという凍結を打ち出しました。しかし、入居を希望する人がふえ続けたこと、介護施設の新設の希望者が多くなったことから、その凍結が解除されたと、私は記憶しています。  そこでお尋ねします。今後も増加が予想される施設の開設や利用者の増加が見込まれる中で、十和田市の社会保障費の推移と各保険料の推移を5年ごとにシミュレーションをして教えてください。  次に、道路行政についてですが、まず市道並木東東小稲線の整備計画の状況についてお伺いします。  これらの路線については、これまでも何度かこの壇上から質問をしてきました。  そこで、私の持論を言わせていただきますが、スポーツをやる人はスポーツ施設が欲しい、文化活動をする人は文化施設が欲しい、当たり前のことであり、その心情は理解できます。しかし、箱物からはお金は生まれない。道路整備は、地域社会の経済活動を活発にし、経済効果を高めると同時に、市民の交通手段の利便性や都市機能の充実を図ることにつながると思います。  そこでお尋ねしますが、計画の進捗状況についてお知らせください。  何かきょう来る途中に、車の通行量を測定していたような気がしていましたけれども、私の質問の答弁で以前交通量の測定をするという話でしたが、1年たって、「ああ、今やっているのかな」という感じをして、きょうそこを通ってきましたけれども、その辺のところもお聞かせいただきたいと思います。  次に、地域高規格道路の県に対する働きかけの状況についてお伺いします。  青森県10市の中で、高速道路、高規格道路と言われる路線の未決定あるいは未着工は十和田市だけだと私は思っています。間違いかどうかわかりませんが、私はそのように思っています。  一昨年の12月1日、実現に向けて八戸・十和田・小坂間地域高規格道路整備促進総決起大会が開催され、ここ十和田市に多くの関係者が参集し、気勢を上げてから2年になりました。  そこでお尋ねしますが、その後の進捗状況についてお聞かせください。  以上、壇上からの質問を終わります。 ○議長(竹島勝昭) 市長       (市長 小山田 久 登壇) ◎市長(小山田久) 石橋議員のご質問にお答えいたします。  私からは、市財政における社会保障費の今後の見通しについてお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、少子高齢化による医療、介護、福祉等に要する給付の増加や子ども・子育て支援制度における事業の拡充により、社会保障関連経費は増大している状況にあります。  当市における社会保障関連経費の傾向としては、民生費では障害者自立支援給付費及び生活保護費、衛生面では子ども医療給付費など、特に扶助費の増加が見られております。  社会保障関連経費全体では、平成26年度が111億7,000万円、4年後の平成30年度が119億6,000万円と、約7億9,000万円の増となっており、今後もこの増加傾向は続いていくものと推計しております。  こうした中で、地域の抱えるさまざまな課題の解決を図りながら、公的責任で生活を支える給付となる持続可能な社会保障サービスを展開するためには、より一層の事務事業の効率化を図るとともに、財源の確保に努め、一般財源を抑制するなどして、財政基盤の強化が必要になってまいります。  いずれにしても、今後の人口減少や2025年、また2040年問題等を見据えながら、財政シミュレーションを実施するなど、着実な財政運営に努めてまいりたいと考えております。  その他のご質問、そして個別には担当部長等から答弁をさせます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(竹島勝昭) 教育長 ◎教育長(丸井英子) 鞍出山穴堰等三本木原開拓施設群の文化財指定の審議状況及び不採択になった理由についてのご質問にお答えします。  鞍出山穴堰につきましては、稲生川第二次上水計画に伴って掘削された隧道として、土地所有者より平成30年6月4日に指定申請があり、市教育委員会から文化財保護審議会に諮問を行いました。  文化財保護審議会では3回の審議を重ね、市文化財に指定しないとの結論に達し、答申を受けた教育委員会といたしましても、市文化財として指定しない旨を本年9月2日付で申請者に通知しております。  審議会では、「三本木原開拓を伝える貴重な資料である」、「当時の技術資料として重要」、「安全面に不安があるが、改修してしまうと、文化財としての価値が失われてしまう」、「貴重な横穴部分が改修されてしまったのは問題」など、賛否両論の意見が出されましたが、指定の賛同について全会一致とならなかったことにより、指定しない旨の答申となっております。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 教育部長教育部長(江渡準悦) 市文化財保護審議会の構成員についてのご質問にお答えいたします。  文化財保護審議会委員につきましては、十和田市文化財保護条例第5条により、10名以内で、市内に居住する学識経験者を委嘱することとなっております。  市文化財保護条例第2条にある各種文化財についての審議ができるよう、歴史資料・史跡分野、民俗文化財分野、自然分野、農業土木分野など、各分野に精通した委員を10名委嘱してございます。  次に、市文化財の指定要件についてのご質問にお答えいたします。  十和田市文化財保護条例では、建造物、絵画、彫刻などの有形文化財、工芸技術、民俗芸能その他の無形文化財、貝塚、古墳、城跡などの史跡名勝天然記念物等が対象であり、歴史上または学術上価値が高いものが条件となります。  市文化財の指定につきましては、さきの基準により、文化財保護審議会で審議を行い、指定の答申につきましては、全会一致を原則としております。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 上下水道部長 ◎上下水道部長(森忠久) 今後10年間の水道事業及び下水道事業の企業会計の見通し等についてお答えいたします。  まずは、設備の更新や老朽化対策に対応した経営対策についてですが、水道、下水道両事業が平成29年3月に策定した経営戦略については、毎年収支等の進捗管理を行っております。  また、水道事業では、今年度国からの要請により策定した十和田市水道事業ビジョン2019も、人口減少などを背景とした料金収入の減少や、施設の老朽化及び耐震化対策、さらには大震災の経験を踏まえた危機管理の対策など、将来的にも持続可能な事業計画を策定いたしました。  下水道事業におきましても、十和田市下水道整備基本計画にのっとった公共下水道及び浄化槽の整備、施設更新計画による事業を実施しており、現在は人口減少などを踏まえた公共下水道の全体計画区域の見直しを行っております。  これら両事業の中長期的な計画をもとにした収支計画においては、今後10年間は適正な運営を維持できるものと見込んでおります。  次に、この計画期間以降、11年目以降の料金の値上げ等の考え方についてお答えいたします。  一般的に料金の値上げには、人口や家族構成の実態などによる基本料金や値上げ幅などの設定及び市民周知等により3年から5年程度必要とされることから、今後経営戦略などの収支計画を注視し、適切に判断してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(竹島勝昭) 病院事務局長 ◎病院事務局長(接待隆敏) 病院経営状況と今後の見通しについてお答えいたします。  直近の決算で黒字を達成した年度がないため、単年度の赤字が累積の欠損金として、決算書でいう未処理欠損金へ積み上がっていく状況となってございます。  しかしながら、単年度の赤字幅は年々縮小しており、今後も引き続き収益の確保と費用の縮減に努め、健全で安定した病院経営に努めてまいります。  病院の決算状況が市民の方にわかりにくいと言われております。固定資産等の評価額や、将来の支出に備えて計上しておく引当金など、実際は現金のやりとりが生じない項目を決算に組み込まなければならない企業会計の仕組みであると感じております。  したがいまして、実際の収支に近い数字をあらわすため、減価償却費や引当金など、現金のやりとりが生じない費用を除いた、いわゆる現金ベースの数字を使った説明を行うようにしております。引き続き、わかりやすい説明に努めてまいりたいと考えてございます。  また、議員から先ほどご質問があった累積欠損金については、現金ベースの黒字では減らすことができません。よって、決算書の累積欠損金を減らすための赤字解消には、上十三地域の中核病院として、急性期医療の充実、県内医療機関との連携を進めることで収支改善を図ってまいりたい、そのように考えてございます。  以上であります。 ○議長(竹島勝昭) 企画財政部長企画財政部長(中野孝則) 十和田市における社会保障費の推移についてお答えいたします。  社会保障関連経費は、国の政策等により左右されるシミュレーションにおいて、ぶれが大きなものとなる経費となっております。  仮に現行の制度が継続し、人口減少及び高齢化が現状のまま推移した場合、社会保障関連経費は、令和5年度には約139億円、令和10年度においては約157億円となることが推計されております。  以上です。 ○議長(竹島勝昭) 健康福祉部長 ◎健康福祉部長(北舘祐子) 介護保険事業における介護給付費及び保険料の今後の見通しについてのご質問にお答えいたします。  厚生労働省から提供されておりますソフトを用いて、令和5年度と令和10年度の介護給付費と介護保険料を推計してみましたところ、令和5年度の介護給付費は約73億円、介護保険料は基準月額が7,987円、令和10年度の介護給付費は約78億円、介護保険料は基準月額8,996円となりました。  なお、この推計は、基本的に制度の内容に変更がないことを前提条件としておりますが、現在第8期の介護保険事業計画の策定に向けて、国の社会保障審議会等の場で、制度の内容について議論されているところであり、実際に変更となれば、推計値も変わり得るものであることをつけ加えさせていただきます。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 民生部長民生部長(福島均) 後期高齢者医療の保険料の今後の見通しについてお答えいたします。  当市の後期高齢者の医療給付費総額は、平成28年度約61億9,290万円、平成30年度約66億7,382万円となっており、過去3年間の伸び率を参考に推計しますと、5年後の令和5年度の医療給付費総額は約80億4,970万円、10年後の令和10年度は約97億923万円となる見込みです。  また、当市の保険料の総額は、平成28年度約3億8,193万円、平成30年度約4億4,401万円となっており、同様に過去3年間の伸び率を参考に推計しますと、5年後の令和5年度の保険料は約6億4,728万円、10年後の令和10年度は約9億4,360万円となる見込みです。  ちなみに、1人当たり保険料では、令和5年度は約5万4,000円、令和10年度は約5万7,000円になるものと想定されます。  後期高齢者医療の被保険者数は、毎年約180人増で推移しており、今後も増加することが見込まれますことから、医療給付費及び保険料も増加し続けるものと想定しております。  医療給付費に要する経費は、被保険者負担1割を保険料として徴収するほか、公費が5割、現役世代からの支援金が4割で賄っておりますことから、このままの負担割合ですと、公費負担等の増加が見込まれるものと想定しております。  このことから、現在国では現役並み所得がある人を除き、1割の窓口負担を低所得者への軽減措置を考慮しながら2割にするなどの医療制度の見直しが検討されているところであります。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 建設部長建設部長(甲田信二) 市道並木東東小稲線の整備計画の状況についてのご質問にお答えいたします。  市道並木東東小稲線は、旧国道4号の東側の迂回道路として、昭和51年、都市計画道路3・4・2下平東小稲線として都市計画決定されており、整備の必要性は認識しております。  また、当該沿線地域は、一部が用途地域内で比較的インフラ整備が進み、コンパクトシティーを推進している現在、郊外から市街地への交通誘導など、その整備による効果は大きいものと考えております。  しかしながら、国道4号バイパスの完成による車両の流れの変化や近年の人口減少、社会情勢の急激な変化等による交通形態の掌握ができていないなどの理由により、整備の実現には至っておりません。  また、今後の人口減少などによる限られた財源の中で整備を進めることとなるため、必要な路線及び区間の効率的、効果的な事業化を推進、支援する計画変更や、社会経済情勢の変化に対応するための計画変更など、都市計画道路網の効率的な構築を目的として、今年度青森県では交通解析等を行い、全県的な都市計画道路網の見直し作業を進めているところでございます。  当市においても、県の見直し作業に合わせて、交通量調査と解析等を実施しております。  今後この調査結果等により、都市計画道路の見直しに合わせ、重要路線等の区分分けを行った後、整備計画と時期などについて判断してまいりたいと考えております。  次に、地域高規格道路の県に対する働きかけの状況についてお答えいたします。  高速交通体系から外れている当市としては、平成21年度から青森県に対する重点事業として、地域高規格道路の整備を要望してきたところでありますが、県からの回答は、現状では基本計画の見直しの状況ではない旨と、平成10年以降は地域高規格道路への新規路線の認定がなされていないことから、困難なものと考えているとの回答となっております。  しかし、この10年間の間に平成23年の東日本大震災による甚大な被災や、平成30年の十和田火山防災協議会による十和田火山災害想定影響範囲図が発表され、現在常時観測がされているなど、10年前の当初要望時から大きく社会情勢が変わっております。  このことから、当市においても、災害時の住民及び観光客の緊急避難道路と物資輸送等の緊急輸送道路の整備が求められております。  そのためには、平成5年の計画策定から26年もの間見直しがされていない広域道路整備基本計画の抜本的な見直しに向け、県に対して強く働きかけを行っております。  今年度、青森河川国道事務所からのご指導をいただきながら、県と打ち合わせを行った結果、日時はまだ未定ではございますが、県との勉強会を開催することとなっております。  今後も地域高規格道路整備の実現に向けて、青森河川国道事務所や青森県へ要望活動を行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 石橋議員 ◆14番(石橋義雄) ご答弁ありがとうございます。  再質問に入る前に、実は私が以前から、幻の穴堰を含む天狗山、鞍出山、そして三本木のいわゆる碁盤の目にようになった開拓施設群ということで、市の文化財あるいは産業遺産に指定をすべきでないかということで、何回か質問をしてまいりました。  私のその質問の思いというのですか、それは今十和田市はDMOの関係もあって、観光事業をしていく上で、いろいろなストーリー性を持った観光でないとなかなかうまくいかないよという思いもあって、私は、では十和田市の歴史を知る上で、あるいは先人のしてきた思い、そういうものを一つの資源として捉えて、やっぱり広く来た人たちに見てもらう、十和田市というところはどういうことで今の町並み、まちが発展してきたのかということを知ってもらう必要があるだろうということで、今まで提案をしてきました。  そこで、今回も質問するに当たって、私は申請者、地権者と会ってきました。勝手に質問するわけにいかないので、こういう質問をしたいのですが、あなた了解してくれますかということで、私は伺いをして、了解をとってきたので、場面、場面によっては実名が出てくるかもしれません。それは全部了解をとった話ですので。  そこで質問に入りますが、先ほどの答弁で、全会一致にならなかったのでという答弁がありました。この全会一致でなければならないという根拠、私が納得するような説明をお願いします。 ○議長(竹島勝昭) 教育部長教育部長(江渡準悦) ただいまのご質問についてお答えいたします。  文化財保護審議会で指定答申を全会一致で決定する手法につきましては、青森県や各市町村で広く採用されている方式でございます。大切な文化財指定に関しまして、異論のないようにして決定していく考え方でございます。  全会一致をとる市町村につきましては、青森県内では八戸市、黒石市、五所川原市、平川市、十和田市の5市と青森県となってございます。過半数で決めているところは、青森市、弘前市、つがる市となってございます。残りの2市については特別決めておりませんけれども、うち1市につきましては全会一致が望ましいという立場で進めておるところでございます。  こういった県内の状況から、十和田市文化財保護審議会の全会一致の判断ということにつきましては、特別疑義を生じる点はないものと考えてございます。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 石橋議員
    ◆14番(石橋義雄) あなた方は私に、聞き取りのときに、全会一致でなければだめだということで、県もそうしているからという話だったのだけれども、私はそのときに「じゃ、青森県全部そうか」と言ったら、「そうです」と言ったよね。それが今青森市とか何カ所かあるみたいな話ししているのだけれども。  こういう文化財とか、何でもそうなのだけれども、基本は全会一致だと私は思いますよ、何のものでも。でも、世の中は全部それと同じ考えだとは限らないのですよ。あなた方は、さっきの答弁で貴重な資料だということも言っています。  しかし、歴史上または学術上価値の高いものが条件だと言っています。この穴堰とか、例えば碁盤の目のようなそういうものは、歴史上あるいは学術上貴重なものだとあなた方は判断しないのですか。そう思わないですか。そこを聞きたい。 ○議長(竹島勝昭) 教育部長教育部長(江渡準悦) ただいまのご質問にお答えいたします。  市指定の文化財のということについてご答弁させていただきたく存じます。  こちらのほうの市文化財の基準につきましては、県及び国においても、文化財のその基準は、文化財の項目が列記されておりまして、そのうち価値の高いものというふうな形でつくられてございます。その中で、例えばこのような文言がございます。建造物、絵画、彫刻、工芸品等につきましては、歴史上、芸術上価値が高いものでありますとか、あるいは古墳、史料その他のものにつきましては、学術上価値が高いという表現ですとか、貝塚、古墳、城跡……       (「だから、そういうのを思っていないのかと聞いたでしょう」と呼ぶ者あ         り)  そういったところがございますので、さまざま多様でございますので、そういった基準があります。  今議員がご指摘の穴堰でありますとか、碁盤の目のそういった三本木原の開拓につきましては、歴史上、これから私たちが後世に伝えていかなければならない、広く市民に継承していかなければならない、そういったものであるということについては、認識は同じところでございます。 ○議長(竹島勝昭) 石橋議員 ◆14番(石橋義雄) では今、後世に残しておかなければならない、資料として残してほしい、貴重なものだと言っていますよね、答弁でも。それでいても全会一致でなければだめだとか、指定に至らなかったという理由は何なのですか。  先ほどの答弁で、改修してしまうと文化財としての価値が失われるというような答弁がありましたよね。  では、お伺いします。以前私が質問したときに何と答弁しましたか。もう一回答えてください。 ○議長(竹島勝昭) 教育部長教育部長(江渡準悦) ただいまのご質問は、全会一致がなぜそうなのかということについてでよろしいでしょうか。       (「違うじゃ、そういうことを聞いているんじゃない」と呼ぶ者あり)  申しわけございません。 ○議長(竹島勝昭) では、石橋議員、もう一度。 ◆14番(石橋義雄) 改修すれば文化財としての価値がなくなると答弁しましたよねと言ったでしょう。私が過去において質問したときにどういう答弁をしていますかと私今聞いたでしょう。  では、いいです、私から言う。私が以前質問したときに、この穴堰の入り口は崩落状態にあると、よって危険だと。市の財政事情から鑑みて、今財政が非常に厳しいので、経費をかけて直すわけにはいかないと。よって危険性もあるので、指定するわけにはいきませんという答弁だったのですよ。思い出したか。それが今度は、入り口を改修したと。危険だからと言われたから改修したのでしょう、私費を投じて。       (「うん、そうだね」と呼ぶ者あり)  私が質問している。今度は、改修したからその価値がないというのは、これはどういうことですか。審議会では、その審議のときに、こういう意見を言った人に、前の審議会ではこういうふうにして改修、危険だからということで答弁していますよと、あなた方、その発言した人に言ったのか。  審議会のメンバーは誰々ですか。教えてください。 ○議長(竹島勝昭) 教育部長教育部長(江渡準悦) まず、さきにご質問のございました当時の答弁の内容ということで、疑問を感じるということにつきましてお答えいたします。  当時の記録でございますけれども、崩落等により中が見ることができない状態では、文化財としての価値があるのかということで、答弁させていただきました。その際にも、しかしながら崩落のために穴堰に大規模に手を加えることで、昔の状態が変わってしまうので、その価値はどうだろうかというふうなご意見もございました。  でも、前回も今回もいずれにおきましても、先人のご功績を認めている点では矛盾はございません。ただ、原状を損なうような改修は、文化財の現存の保存という原則から、少しそれはどうなることだろうかというふうなご意見はございます。  結果的に賛否両論の意見が出されましたけれども、指定の賛同につきましては全会一致を見ることができなかったので、市の指定にならなかったというところにつきましては、前回と今回についてのその矛盾点といいますか、おかしな点はないものと考えてございます。  次に、審議会の委員ということでございますけれども、審議会の委員の方々は、市の文化財保護条例に従いまして、10名の方々を教育委員会が委嘱してございます。それぞれは、文化財の史跡・名勝・天然記念物が専門分野の方、無形文化財が専門分野の方、農業土木学の専門分野の方々などに参加していただき、三本木原開拓に知識のある方や土木工事に詳しい方などを考慮し、委員に加えてございます。 ○議長(竹島勝昭) 石橋議員 ◆14番(石橋義雄) 原形とかと今言葉を使わなかったか、穴堰そのものの。まあいい。  あそこは、入り口が文化財ではないのですよ。隧道として未完、途中で終わったのだけれども、掘っているその穴の掘削の状況、当時はどういうことで掘削していったかとか、そういうものが資料として非常に価値があるので、入り口が崩落、そのことに手を加えたからといって、その文化財の指定要件はもう全部満たしていないというふうに私は判断できないのだけれども。  それから、もう一つ、あなた方10名の中に学識というのですか、そういう人たちが、それなりの人たちが配置してありますと言いましたけれども。では聞くけれども、この間市の文化賞をもらった人がありますよね。県の文化財保護協会常任理事をやっているというので私ら紹介を受けたのだけれども、その人は入っていますか。 ○議長(竹島勝昭) 教育部長教育部長(江渡準悦) ただいまのご質問にお答えいたします。  その方につきましては、以前平成17年から平成21年の4年間、十和田市の文化財保護審議会委員としてご在職いただきました。本人のご都合により、その後はおやめになられたわけですけれども、いらっしゃいました。 ○議長(竹島勝昭) 石橋議員 ◆14番(石橋義雄) そういう方々が例えば一生懸命になって調査してきているわけだから、その人たちが調査して、資料を集めたり、歴史の背景を調べた人たちが意見を言えるような審議会にしなかったら、私は審議会の意味ないと思うのだけれども。それに何回もこだわるようだけれども、全会一致というのは基本だと、私はさっきも言ったように思います。けれども、全てが同じ認識を持っているとは限らない。  社会保障費のところで質問をしようと思っているのですが、私が今上下水道事業経営審議会の会長です。経営が苦しくなりましたと、人口減少になりましたと、水道料金を改定したいと、上げたいといったときに、ふだんからでも十和田市の水道料金が一番高いとか、高過ぎるとかと言う人もいます。1人でも上げるべきでないと言ったら、その1人の人の意見を優先するのですか。       (何事か呼ぶ者あり)  いや、そうでないの。意見集約というのが必要でしょう。先ほど言いましたよね、いろいろな意見があると。その意見を、みんなの意見を聞いて、それをどう集約していくかということですよ。一致にならなかったら、もうこれだめですと物を決めたら、何の審議会でもそういう事案が発生してくると私は思います。  やっぱり私たちは、この先起こり得るであろうというものを想定しながら、それを回避するためにどうしていくのかとか、未来に向かって、どうしたら十和田市が、観光でも何でもそうなのだけれども、活用していけるのかと、そういうことを議論しながら、そして一つの方向に集約していくということが私は大事だと思う。 ○議長(竹島勝昭) 石橋議員、時間が…… ◆14番(石橋義雄) 見ています。ここに出ている。  私は、委員を入れかえして、もう一回諮問をかけたほうがいいと思います。これは提案しておきます。  もう一つ、9月に不採択というのだか、指定しないことにしましたと言っているけれども、どなたに通知したのですか。 ○議長(竹島勝昭) 教育部長教育部長(江渡準悦) ただいまのご質問にお答えいたします。  今回の申請に関しましては、第2回目の申請書とあわせまして、指定申請の際に、一切の権限を別の代理人に委任するという委任状が申請者、所有者の方から出されました。よって、今回の事務手続につきましては、その代理となられた方と進めてまいりました。  ですので、指定をしない旨の文書につきましては、本年9月付で発送しております。その発送の際には、代理人とされた方にもう一度確認をした上で、この内容につきまして報告させていただきました。  以上でございます。 ○議長(竹島勝昭) 石橋議員 ◆14番(石橋義雄) そうだとすれば、事務手続上は問題がないと思います。ただ、本人は、何の理由というのですか、もちろん紙切れ1枚、こういうふうな通知が来ましたということで、見ただけですということを言っていましたので、やっぱり申請者にも事の経緯とか、そういうものを報告すべきだと思います。  わかりました。また後で、要望を1つした上でやりますが、あと52秒ありますが。  最後に、社会保障費、先ほどシミュレーションしました。10年後に介護保険料約9,000円になると言っていましたよね。  そこで、もしそうなったときに、扶助費というのだか、一般財源から補填をすると、払う金額を抑えるために。そういうことは考えられますか。 ○議長(竹島勝昭) 健康福祉部長、簡潔に。 ◎健康福祉部長(北舘祐子) ただいまのご質問にお答えいたします。  現在のところは、そのようなことは考えてはございません。  以上でございます。 ◆14番(石橋義雄) わかりました。 ○議長(竹島勝昭) 以上で石橋義雄議員の質問を終わります。 △休会の件 ○議長(竹島勝昭) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  お諮りします。明12月12日は、議事整理のため休会したいと思います。これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(竹島勝昭) ご異議なしと認めます。  よって、12月12日は休会することに決定しました。 △散会 ○議長(竹島勝昭) 来る13日は午前10時から本会議を開き、各議案の審議を行います。  本日はこれにて散会します。  大変ご苦労さまでした。                           午前11時48分 散会...