十和田市議会 > 2017-06-13 >
06月13日-一般質問-03号

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  1. 十和田市議会 2017-06-13
    06月13日-一般質問-03号


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    平成29年  6月定例会(第2回)   平成29年6月13日(火曜日)                                        議事日程第3号 平成29年6月13日(火)午前10時開議 第1  市政に対する一般質問  ① 8番 舛 甚 英 文 君  ②16番 畑 山 親 弘 君  ③13番 小 川 洋 平 君  ④12番 石 橋 義 雄 君  ⑤19番 戸 来   伝 君                                        本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                        出席議員(21名)    1番  櫻 田 百合子 君    2番  山 端   博 君    3番  氣 田 量 子 君    4番  斉 藤 重 美 君    5番  久 慈 年 和 君    6番  江 渡 信 貴 君    8番  舛 甚 英 文 君    9番  堰野端 展 雄 君   10番  田 中 重 光 君   11番  今 泉 勝 博 君   12番  石 橋 義 雄 君   13番  小 川 洋 平 君   14番  赤 石 継 美 君   15番  豊 川 泰 市 君   16番  畑 山 親 弘 君   17番  織 川 貴 司 君   18番  沢 目 正 俊 君   19番  戸 来   伝 君   20番  竹 島 勝 昭 君   21番  野 月 忠 見 君   22番  工 藤 正 廣 君                                        欠席議員(1名)    7番  小 村 初 彦 君                                        説明のため出席した者   市     長  小山田   久 君   副  市  長  西 村 雅 博 君   総 務 部 長  漆 舘   仁 君   企 画 財政部長  中 野 孝 則 君   民 生 部 長  高 屋 昌 幸 君   健 康 福祉部長  北 舘 祐 子 君   農 林 部 長  野 田 健 治 君   観 光 商工部長  本 宿 貴 一 君   建 設 部 長  白 山 亨 三 君   上 下 水道部長  甲 田 信 二 君   総 務 課 長  田 村 和 久 君   政 策 財政課長  漆 舘 典 子 君   ま ち づ く り  沖 澤   篤 君   支 援 課 長   生 活 福祉課長  中屋敷 徳 浩 君   健 康 増進課長  佐々木   操 君   農 林 畜産課長  小笠原 明 彦 君   観 光 推進課長  山 本 隆 一 君   土 木 課 長  杉 沢 健 一 君   下 水 道 課 長  矢 部 勝 弘 君   病院事業管理者  松 野 正 紀 君   病 院 事務局長  接 待 隆 敏 君   教 育 委 員 会  丸 井 英 子 君   委  員  長   教  育  長  米 田 省 三 君   教 育 部 長  内 山 幸 治 君   教 育 総務課長  三 上 和 一 君   ス ポ ー ツ ・  小山田 亮 二 君   生 涯 学習課長   選挙管理委員会  古 舘   實 君   委  員  長   選挙管理委員会  竹ケ原 松 生 君   事 務 局 長   監 査 委 員  髙 岡 和 人 君   監 査 委 員  高 坂 れい子 君   事 務 局 長   農業委員会会長  中 野   均 君   農 業 委 員 会  佐々木 勇 悦 君   事 務 局 長                                        職務のため出席した事務局職員   事 務 局 長  佐々木   誠   次     長  齋 藤 文 子   議 会 係 長  木 村 美穂子   主 任 主 査  村 舘   聡                           午前10時00分 開議 ○議長(工藤正廣君) 出席議員は定足数に達していますので、会議は成立しました。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事は、議事日程第3号をもって進めます。 △日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(工藤正廣君) 日程第1、市政に対する一般質問を行います。  質問は、通告順により議長において指名します。 △舛甚英文君質問 ○議長(工藤正廣君) それでは、指名します。  8番 舛甚英文君       (8番 舛甚英文君 登壇) ◆8番(舛甚英文君) 8番、日本共産党の舛甚です。言論の府であるべき国会は、その体をなしていません。森友学園に続き、加計学園でも行政がゆがめられ、文書のあるなしが問題になるなど、常軌を逸した状況が続いています。また、民主主義を破壊し、物言えぬ社会をつくる共謀罪法案を強引に推し進めています。さらには、オリンピックをだしにして、2020年までに憲法第9条を変え、自衛隊を世界のどこにでも派兵できるようにしようとしています。憲法施行70年のことし、安倍政権の暴走にストップをかけなければと思います。  今国連では、核兵器は人道上許されないとして、禁止条約の実現を目指した国際会議が開催されています。3月の会議で、日本政府はアメリカの核の傘に固執して、核兵器禁止条約に背を向ける間違った道を進んでいます。間もなく核兵器禁止条約を目指す第2ラウンドの国際会議が開催されます。ことしの原水爆禁止世界大会を目指す国民平和大行進では、青森県内でも多くの首長たち、市で言えば市長、副市長、議会議長たちがヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名、いわゆるヒバクシャ署名に署名をなさっています。ぜひ十和田市の市長たちにも署名をお願いしたいと思います。  それでは、通告に従い、質問します。  1つ目、昨日久慈議員も質問されたテーマですが、私も簡単に質問します。十和田市は、非核・平和都市宣言をしています。また、小山田市長は、平和首長会議のメンバーとなっています。  そこで、次のようなことをするお考えはありませんか。1点目、中学生を被爆地へ派遣することについて。今後の日本、十和田市を背負う若者が核兵器の惨禍を知らずに過ごすことは大変危険であり、心配です。将来、新渡戸稲造のように、国際舞台に出る方もいるかもしれません。そのとき、国際舞台で堂々と核兵器廃絶を訴えることができるようにしたいものですが、どうでしょうか。  2点目、市民が原爆写真展など、平和に関する行事を行うことに際し、会場費の無償化など、支援することなどについてはいかがでしょうか。  2つ目、子育て支援策についての一つとして、奨学金制度について伺います。先月新聞紙上に、学生に奨学金を貸与している日本学生支援機構が4月から各大学で奨学金の返済を延滞している人数などをホームページで公開していることに対して、「大学に対する誤った評価を生み出す」、「国の責任をごまかすものだ」との声が上がっているとの記事でした。貸与型の奨学金であれば返済が必要です。しかし、現在の経済情勢から、低賃金と不安定労働など、雇用環境の悪化は経済的困難を広げています。また、別な投書欄でも、奨学金制度の見直しを訴えています。例えば返還金を半額にするなども考えの一つだろうと訴えていました。  そこで、質問ですが、1点目、給付型の奨学金制度をぜひつくっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。報道によれば、最近十和田市で会社経営をしていた社長が市に5,000万円寄附されて、給付型、いわゆる返済の必要のない奨学金制度高校生向けにつくってほしいとのことでした。こちらの社長と親しい友人、この友人は私の元職場の同僚ですが、この友人のお話によれば、来年4月からぜひ実施してほしいというのが社長の強い要望であったとのことです。これまでも十和田市は貸与型の奨学金制度があり、利用もされているとは思いますが、その利用状況も含めてお答えお願いします。  3つ目、公共施設の整備についてお伺いします。1点目、3月に公共施設等総合管理計画なるものが発表されました。その後、市の広報などにも掲載され、市民は改めて今後の市の財政を心配するとともに、どんな建物が新たにできるのかと心配もしています。今使用禁止中の2つの屋内グラウンドにかわる屋内グラウンド建設に関する市民の検討委員会が開催されていますが、それはそれで結構だと思います。私は、取り壊しの計画の段階で、特に利用団体の代表の方々の率直な意見を聞くべきではないかと思います。これまで利用してきた施設で改善してほしいことなど、いろいろあろうかと思います。もう少し広ければ正規の広さのコートを2面とれたとか、その道の方でなければわからないことなどもあろうかと思います。例えば志道館の建てかえ問題も今後の課題となっておりますが、隣接している弓道場はどうなるのかの説明は、この間ありませんでした。大会を開くためには、トイレや控え室などがどうしても弓道では必要であり、志道館と併置していなければ困るわけです。また、弓道場がもう少し広ければ、県大会レベルのものも開催できます。そうすれば、市の経済にとっても活性化に寄与できようというものです。そういう意味でも、事前に体育協会や関係団体からの意見聴取は必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。  2点目、市民交流プラザ「トワーレ」ができ、それなりの利用者数であるとのことです。ところが、かつての中央公民館と違い、舞台つきのホールはなく、音響効果が悪くて音楽関係団体は全く利用できません。その後、カーテンを壁に取りつけたりして改善を試みておりますが、まだ不十分です。改築などは考えていませんか。抜本的な改善を求めるものです。  3点目、東公民館の女性用トイレが不足して並んで待っている状況があり、洋式トイレを何とか増設していただけないかの訴えがありました。今後改善する計画はありませんか。  4つ目、最後に一般行政について伺います。1点目、市内周辺部の集落へ行くと、かつてはバス停があり、そこの地名がわかったものです。ところが、現在はバス停もなくなり、地元の人でなければ地名がわからなくなってしまいました。地名は、歴史的なもので由緒あり、郷土を大事にするためにも集落への道路の出入り口にぜひ集落名を取りつけてほしいと考えますが、いかがでしょうか。  2点目、ある日、NHKのテレビでパラリンピックに関する番組があり、障害者がすばらしい活躍をしている様子を初めて目にしました。2020年にはまた目にすることができると思います。そこで、十和田市でも障害者がスポーツ大会をやっていると聞きました。また、上十三地域で県内の交流会も行っているようです。昨年は、7市町村から120人ほどが集まり、ソフトバレーという競技で交流したといいます。できれば応援と観戦をしたいものですが、市民には残念ながら知られていないようです。市民の理解や支援を広げる施策が求められると思いますが、現状はどうなっているのか、お伺いします。  以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(工藤正廣君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) おはようございます。舛甚議員のご質問にお答えいたします。  私からは、給付型奨学金制度の件についてお答えいたします。先般東京都八王子市在住の田中孝様より、当市に5,000万円の寄附がありました。同氏は、ミニチュア・ロープ専門メーカートヨフレックス」の創業者であり、昭和63年、企業誘致により当市に自社工場を建設した方であります。そのことから当市には深い思い入れがあり、感謝の気持ちから、このたびの寄附に至ったということでございます。  この寄附は、経済的な理由により修学困難な高校生のために、返済不要の奨学金として学費等の援助に活用してほしいという寄附者の強い思いからのものであります。こうした寄附者のお力添えを心強く思うとともに、何よりも援助の対象となる生徒たちに高校進学への安心感を与え、学校生活の充実、ひいては将来に向けた有能な人材を育成する上で、給付型奨学金制度の創設は大きな意義を持つものだと思っております。  このことから、ご寄附いただいた方の意思を尊重しつつ制度設計を進めて、来春新たに高校に入学する生徒から給付型奨学金制度の運用ができるように、基金条例案を本年9月の市議会定例会に上程するとともに、あわせて公平、適切な給付に向けて施行規則や運用基準等の整備をしてまいりたい、そのように考えております。  その他のご質問につきましては、担当部長等から答弁をさせます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(工藤正廣君) 総務部長 ◎総務部長(漆舘仁君) 中学生の被爆地への派遣に関するご質問にお答えします。当市における平和への取り組みといたしましては、平成20年12月の非核・平和都市宣言を初め、昨日久慈議員のご質問においてもお答え申し上げました平和首長会議への加盟や、原爆写真展への後援などを行ってきております。  中学生の被爆地への派遣に関する事業につきましては、派遣する生徒の募集などの事前の準備や派遣当日の引率、派遣後の報告会のほか、派遣先との打ち合わせや調整など、一連の事務等を考慮しますと相応の事務量が生じるものと考えられますし、また生徒自身や保護者、そして学校現場での負担も懸念されるところでもあります。  一方で、現在早急に取り組むべき課題があることを鑑みますと、これらの重要課題に優先して取り組む必要があることから、中学生の被爆地への派遣は難しいものと考えております。  次に、原爆写真展などの平和行事に対して、会場費の無償化などの支援をする考えはないかとのご質問にお答えいたします。市の施設における使用料及びその減免に関しましては、制度上施設ごとに条例や規則に規定しております。  議員ご質問の原爆写真展につきましては、主催する団体が非営利であると判断できた場合には市民交流プラザ「トワーレ」を無料で使用することができるとともに、市民図書館多目的研修室につきましても、図書館法第3条に定める図書館奉仕のうち、資料展示会等の場合については無料で使用することが可能となります。その他の施設における減免等の対応につきましては、それぞれの施設に係る条例、規則等の規定に照らし合わせながら判断することとしております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 教育長 ◎教育長(米田省三君) 最初に、奨学金の現状についてお答えいたします。現在市で貸与型の奨学金を実施しておりますけれども、現在まで貸与した総人数364名に及んでおります。それから、貸与金額についてでございますが、これは平成25年度から返還を考慮しながら、それぞれ借りる金額を自分で決めていただくというふうなことで、高校生は月1万5,000円以内、大学生につきましては月6万4,000円以内、これを上限といたしまして、それぞれの将来返すときのことを考えながら、返還計画を立てて返していただくというような状況になっております。  次に、体育施設の改築等に係る利用団体等への意見聴取についてお答えいたします。公共施設等総合管理計画策定の際には市民説明会を開催しておりましたが、現在基本構想、基本計画策定を進めている屋内グラウンドについても、市内の団体及び市民を代表する委員で構成される市民会議の開催により、団体や市民の意見聴取を図るとともに、パブリックコメントを実施する予定でおります。  ご質問の利用団体等からの事前の意見聴取については、今後も志道館等の体育施設の整備が予定されていることから、協会等の団体に対しての説明に赴くなど、意見聴取の機会や方法を検討し、団体や市民の十分な理解が得られるよう努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 健康福祉部長健康福祉部長(北舘祐子君) 上十三障がい者スポーツ大会についてお答えいたします。  上十三地区においては、上十三身体障害者福祉連合会の主催により、上十三地域の市町村持ち回りで開催されております。今年度は、7月9日に六ヶ所村立総合体育館において第47回大会が開催されることになっており、十和田市身体障害者福祉会が構成団体として参加者の取りまとめなどを行っております。競技については、室内9種目が予定されております。  あわせて、青森県障害者スポーツ大会についてもご紹介させていただきます。今年度は第25回大会として、8月27日の開会式、陸上競技などを皮切りに、県総合運動公園、新総合運動公園を中心に8種目が予定されており、約1,100人の競技参加者が見込まれております。市では、福祉施設や関係団体、個人参加者へのご案内、取りまとめなどを行っておりますが、これからは市広報への掲載により参観などのご案内をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 民生部長 ◎民生部長(高屋昌幸君) 市民交流プラザの改築についてお答えいたします。市民交流プラザ「トワーレ」多目的研修室の残響につきましては、平成26年10月のオープン当初からの課題として認識しており、その解消策といたしまして平成27年5月に、議員からもご指摘があったように、多目的研修室の壁面4カ所に吸音カーテンを設置したところであります。  改築につきましては、オープンから日が浅いこともあり、現在のところ考えておりませんが、今後も残響の解消に向けて効果的な対策がないか、設計者側とも相談してまいりたいと考えております。  次に、地名、集落名を保存するため、木柱看板の設置支援ができないかについてお答えいたします。市内には集落名の由来となる小字、いわゆる地名が631ありますが、それぞれ歴史的な価値を有するものと考えております。また、当市には292の町内会がありますが、その町内会名は地名に由来するもののほか、愛称として命名されているものなど、地域の方々に親しまれ、大切にされているものと認識しております。  しかしながら、集落名、町内会名を表示するため、町内会等が木柱看板等を設置することに対しまして補助金の支援を行うというのは、現時点では大変難しいものと考えております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 教育部長 ◎教育部長(内山幸治君) 東公民館の女性用洋式トイレの増設についてお答えいたします。東公民館における女性用トイレの利用につきましては、利用者や地域住民からの要望は届いておりませんけれども、洋式トイレの増設の必要性につきましては認識しておりますので、今後は利用状況を確認しながらトイレの洋式化の進め方を検討してまいりたいと考えております。  次に、障害者スポーツのご質問に関しまして、全国障害者スポーツ大会についてお答えいたします。障害者スポーツは、残存能力の強化やみずからの可能性に挑戦することで自信が培われるなど、心身の健康の保持増進が図られ、生活の質の向上につながるものであり、障害者スポーツ及びその大会は障害者の社会参加の推進や住民の障害者に対する理解を深めることが期待され、社会的にも意義あるものと考えるところでございますが、その大会の一つであります全国障害者スポーツ大会は、国体終了後、その会場施設を利用して開催されてきておりまして、平成37年度には本県で開催される予定でございます。具体的な種目や会場地の選定は、平成34年度以降になるものと考えておりますが、本県での開催に際しましては受け入れや大会運営等の面で住民の皆様の協力が不可欠と考えられますので、大会の目的や意義などについて理解が得られるような周知等の工夫が望まれるものと考えております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 8番
    ◆8番(舛甚英文君) ありがとうございました。  平和の問題で、広島などへの訪問は無理だということできのうも伺いました。  それで、写真展等の会場費なんかについては、場所によっては可能だと、無償でもできるということを伺いました。そういうことで、では今後利用させていただきたい、こういうぐあいに思います。  それと同時に、私ども市民がやる以外にも、市独自で企画をするということはどうなのだということをかつても質問したことありました。ぜひどこかで、区切りがいいところで今後検討してほしいというぐあいに思います。  次に、奨学金問題で、大変その会社の社長よくやってくれたというぐあいに思います。その思いをぜひ受けとめたいと、頑張ってほしいなと思います。そういう意味でも、5,000万円も、それだけでは使っていればなくなってしまいます。基金として積み立てながら、同時にその基金に積み立てる工夫も必要ではないかと思います。この辺について、私はせっかく会社の方がやってくれたのだし、いろいろな経営者団体が十和田市もあります。何かお力をかりるというようなこと、その辺何か考えておいででしたら、お答えお願いしたいと思いますけれども、いかがですか、市長。 ○議長(工藤正廣君) 教育長 ◎教育長(米田省三君) 新たに創設を予定している給付型奨学金制度、それを持続することについてお答えいたします。  このたびの給付型奨学金は、あくまでも田中孝様からのご寄附を原資とした基金をもとに運用することになりますので、この基金がなくなった時点で本制度は終えるというふうなことで考えております。  以上であります。 ○議長(工藤正廣君) 8番 ◆8番(舛甚英文君) 何だかちょっと寂しい気がするわけですけれども、それはそれとして、田中奨学金とでも名づければいいのかもしれませんけれども、それだけではちょっと寂しいなと思います。今後の課題ということで私も考えておきたいというぐあいに思います。 これまでの貸与型の奨学金、従来ある奨学金についても、先ほど投書の紹介もしましたけれども、今後半額にするだとか、この経済状況が余りにも悪過ぎる。せっかく就職しても、まず就職するところが余りないと、不安定労働でどうにもならぬと、本当に情けない状況なのです。ですから、そういう状況を考慮した施策も今後求められると思いますので、ご検討をお願いしたい、こういうぐあいに思います。  次に、公共施設の体育施設についてですけれども、今後そういう意見があれば聞くだとか、説明に伺うとか、ないしは説明するとかというご意見ありました、結構でしょう。  ところで、確認します。志道館と弓道場は、私一体だと思っているのです。それで、志道館の改築に当たっては、当然弓道場も改築になるというぐあいに考えてよろしいのでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 教育長 ◎教育長(米田省三君) 先ほども申し上げましたように、いろいろご意見をお伺いしてというようなことで、現在の段階では未定ということで、ご了解いただければと思います。 ○議長(工藤正廣君) 8番 ◆8番(舛甚英文君) さっきも言いましたけれども、いわゆる控え室だとか、トイレだとか、やはり志道館と一体でなければ不便だ、利便性に欠けるということで、ぜひ一体のものとして進めてくれるものとこっちは考えていますけれども、今後また話し合いはするということですので、期待します。  トワーレについては、今後の課題だということです。できてしまえば、このとおりなかなか難しいという状況もあります。ぜひこれからいろいろ施設を建てる際にこのことを念頭に置いて、同じような過ちというか、事件というか、そういうことがないようにしてほしいというぐあいに思います。  それで、東公民館の、もはや和式トイレは不要ではないかと思うのです。あちこちのトイレもそうだと思います。一般家庭は、もうほとんど洋式になってきているし、必要がない状況で。ですから、数が少なくて困るという状況はどこにもあるわけです。前にも学校関係の質問もありました。本当に大事なことだろうと思います。奥入瀬渓流なんかでもそうです。私議員になってから本当にそういうことばかり取り上げているような気がして気になるのですけれども、ぜひことしじゅうに、特に東公民館は補正予算でも組んで早急にやってほしいと思いますけれども、そこまでこの場で述べることはできませんか、部長。 ○議長(工藤正廣君) 教育部長 ◎教育部長(内山幸治君) ただいまの件に関しましては、即答はちょっと難しいかなと考えておりますが、できる限り努力してまいりたいと思ってございます。 ○議長(工藤正廣君) 8番 ◆8番(舛甚英文君) 教育委員会は、本当に財政的にはいつも遠慮しているなという思いがします。やはりもう少し財政当局にも強く働きかけるということが必要でないかというぐあいに思います。  さて、地名のことですけれども、今まさにあちこちで限界集落ということを聞くわけです。もうこの地域には若い者はいない、みんなまちへおりてしまったとか、もう子供もいません。あるところでは、代表して車を借り上げて学校まで送り迎えしてもらっている。それもこれが終われば終わりだとか、そういうエリアもあるわけです。そういうところにあっても、私はやはりこの地名が必要だと思うのです。  今まちづくりの一環としてのことはちょっと難しいような話ですけれども、私は道路行政のほうで、ではどうだろうかと。きょうは答えることできないと思いますけれども、ぜひ検討されてほしいと思うのです、道路に。場所によってはあるところにはありました。木柱で、火にあぶって耐久性を増した丸太があって、2メートルぐらいあるのかな。それを埋め込んで、表面を削ったところに何々という集落の名前を書いてある。あれだと結構何十年ももつだろうという思いがしました。ぜひそういうことが入り口、出口のほうにあれば、非常にいいのではないかと。まちづくりのほうでできないのであれば、道路行政の一環としてそういうことも必要ではないかと。あっちの課、こっちの課ということではなくて、市全体としてそういう考えは私はぜひ必要だと思うのです。だって、これまで何十年も、もしかすればもっと100年単位であったかもしれないのです。そういう集落がもしかしたらなくなるかもしれない。なくなった後でも、ここにかつてこういう集落があったのだということが残っていく、そういうことも私は非常に大事だと思うのです。こういうことに対して、市長、この思いをどうお考えですか。私は、そういう思いでいるのです。 ○議長(工藤正廣君) 市長 ◎市長(小山田久君) お答えいたします。  当市の集落名だとか、いろいろ歴史のある町内会について、標識と申しますか、そういう案内を設置する考えはないかということでございます。しかしながら、大変数も多うございますし、果たして行政でやることがどうかということもあります。ただ、今言われたように、例えば道の案内と申しますか、そういう意味であれば、それはやれる場所はあろうかと思います。しかしながら、その先には今度複数の町内会だとか部落があったときに、かえって戸惑いが起こるのではないかと、そういうふうに思っています。したがって、例えばここの部落はここの町内会、この地域はかつて何々があったのだということは、また話別になりますので、そういったことは今後少なくとも道路がわかりやすいだとか、そういう意味での検討であれば、これから進めていかなければならないのではないかなと思っております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 8番 ◆8番(舛甚英文君) 今のお話では、一番道路がわかりやすくなるようにと、間違わないようにということでの表示が一番実現可能性がありそうですから、ぜひしかるべき部署で検討されてほしいと思います。例えば、かつて東一番町に私住んでいましたけれども、あそこの周辺の町内会が協力して会館をつくりました。その際に、何ていう名前にしようか、初めて田んぼがあったエリアだということで、初田会館とつけました。たしか町内で初田町内会というのもあったと思いますけれども、そのように地域で町内会としてやるということは、もちろんそれはそれとしていいことだろうと思いますけれども、そういうことで道路にあるということは、ああそうだということでわかりやすいのです。地図で歩いても、非常にそれがあるということでわかりやすいと、助かるもので、ぜひ検討されてほしいと思います。  最後に、障害者スポーツの支援についてですけれども、今後いろいろな大会があると、十和田市でも国体があった後に行われる。そういうことで、どんどん障害者団体も地域に出て活動していくということであります。  ところで、ちょっとお聞きしましたら、体育センターなどはそういう団体が練習に使いたいというようなときには施設使用料は無料になるとか、そういう財政的な支援もあるとお聞きしました。そのほかに、こういう大会運営だとか大会参加に当たって、何か財政的なだとか、例えばバスを支援するだとか、出すとか、交通の、何かそういう支援策というのはこれまでもやっているのでしょうか。もしもありましたらお知らせください。 ○議長(工藤正廣君) 健康福祉部長健康福祉部長(北舘祐子君) 障害者のスポーツ大会等に何か補助とか、そういうふうなものがあるのかという点についてお答えいたします。  先ほどお答えした上十三身体障害者福祉連合会の主催の身体障害者福祉会が構成団体として行っております大会におきましては、上十三運営費の負担金を各市町村で持っているという状況であります。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 8番 ◆8番(舛甚英文君) どうもありがとうございました。以上で質問は終わります。 ○議長(工藤正廣君) 以上で舛甚英文君の質問を終わります。 △畑山親弘君質問 ○議長(工藤正廣君) 次に、16番 畑山親弘君       (16番 畑山親弘君 登壇) ◆16番(畑山親弘君) おはようございます。通告順に従い、一般質問をさせていただきます。  最初に、農政問題です。私は、農業を支えてきた農村集落は将来どうなるのだろうかと危惧をしております。今地方創生策が全国各地の自治体で取り組まれておりますが、農村集落を維持、発展させるような取り組みがあるのでしょうか。豊かな農村づくりができなければ、真の地方創生はないのではないかとさえ思いますが、皆さんはいかがお考えでしょうか。  こうした諸情勢の中で、当市では農作物等への付加価値化やブランド化策などのてこ入れ、小農家でも自立した農業ができるように農機具への助成、あるいはこの3月には定例会に東北では初めてと思われる食と農の推進条例が提案され、市議会では満場一致で可決されたことはまことに意義深く、それら取り組みには私も敬意を表するところでございます。  この条例は、いわば農業者も消費者も関係者等を含めて、食と農と農村に対する思いに対し畏敬の念を出したもので、この条例が真価を発揮するためには当市における今後の具体的な取り組みにかかわってくるものと考えます。  しかしながら、誰もが気づいているように、農業、農政を取り巻く諸情勢の進展とグローバル化の中にあって、農業、農村には容易ならざるものがあります。かつてのように米が主役の時代から、今ではニンニク、長芋、ゴボウ、ネギなどが特産地化しつつございます。そして、収入も上がっていると思います。これら農業は、大規模化もしくは大型農業機械の導入などが中心であります。多くの中小農業者や兼業農家等家族型農業は、米価の少しばかりの引き上げに助けられたものの、これまでとかわりばえしない状況かと思います。こうした状況は数年続いており、一昨年行われた農林業センサスではこの十和田市での農業者にも大きな変動がありました。平成17年の農業経営体は3,359戸あったが、平成27年の今日10年後には1,018戸も減り、約30%減少しております。  地方創生は、各県、各市町村であの手この手で取り組まれておりますが、最も大きく影響を受けている産業や地方は、農というなりわい、農村の人口減少、地域の限界集落化ではないかと思う一人であります。  以前にも触れたことですが、安倍総理は、経済発展、グローバル化社会の中にあって、日本農業の将来方向に対し、農林水産業・地域の活力創造本部を設立し、若者たちが希望の持てる強い農林水産業、美しい活力ある農山漁村をつくり上げるとの考え方を示しておりました。そして、1つは農山漁村の有するポテンシャルを引き出し農業所得を10年間で倍増させる、2つは消費者の視点を大切にし経営感覚を身につける、3つはチャレンジする人の後押しをするとの3点と、6次化や輸出をするなど農山村の活性化を多様な形で推進すると言っておりました。  私は、こうした政府のプランを半ば半信半疑で受けとめておりますが、確かに法人経営、大規模経営者はよいかもしれません。農村部は、むしろ中小農家が多いのであります。これら中小農家は、置き忘れられているのではないかと私は考えております。つまり日本の農業は、中山間地が多く、ここでの農業、農村は国の言うような経済法則にのっとった成長産業としての農業の進め方はおのずと限界や無理があるのではないでしょうか。今の農政では、豊かな農村づくりは難しいのではないか。農村を生かすためには、小農であっても結とか集落営農をもって維持発展させる方策を具体化すべきであると考えますが、今日的には国策に頼らざるを得ない面も農家はあって、痛しかゆしの実態であります。農村、農家は、こうした国の政策に翻弄されながらも忍耐強く働き続けていく姿があるということを承知いただきながら、何点か質問をさせていただきます。  1つは、米の生産調整、つまり減反が来年度から廃止されますが、これからは何を主体とした農業をこの地区では考えていけばいいのでしょうか。  2つは、今後の米政策について、従来のように配分はあるのでしょうか。価格変動に対する措置は、これまでとどうなのでしょうか、継続されるのでしょうか。  3つ、農村地域の少子高齢化と離農が著しく進んでおり、過疎化は放置できないが、対策はあるのでしょうか。今のままではだめで、豊かな農村づくり構築ができないでしょうか。  4つ、市の食と農の推進条例制定に伴い、今後の果たすべき役割としてどのように進めようとしているのか、お考えを示していただきたいと思います。  5つ、昨日久慈議員からも質問がありました。このたび大変残念なことに、主要農作物種子法が廃止されてしまいました。種子確保と種子の高騰など、あるいは外国からの参入など、いろいろ心配されます。また、種子等の研究機構や研究機関がどのようになるかも心配されますが、この辺についての見解をお聞かせください。  次の質問に入ります。空き家対策について伺います。政府によると、これは平成25年住宅・土地統計調査によるものでありますけれども、全国の総住宅数は6,063万戸で、そのうち空き家が820万戸あり、率にしますと13.5%にもなると言われております。  また、青森県の総住宅数は58万6,300戸で、空き家が8万1,200戸で、率にすると13.8%でありました。住宅戸数100戸あるとすれば、そのうち13戸から14戸が空き家ということになり、この数は核家族社会、少子化社会の将来を見据えれば、まだまだ増加する傾向があると思います。  去る5月30日、一本木沢会館で市議会・市民との意見交換会が行われ、工藤議長のお膝元ということもあって、地域の市民の方々を中心に約60人ほどの参加がありました。多様な活発な意見が出されました。ある市民から「空き家が近くにあって大変困っている。市では空き家対策をどう考えているのか」との差し迫った意見が出されました。これは、緊急な対応が必要と感じました。  調査をすると、空家等対策の推進に関する特別措置法が平成27年5月に全面施行されておりました。そして、一昨年6月定例会において、堰野端議員がいろいろな観点から一般質問をしておりました。法律制定の背景は、適切な管理が行われていない空き家等が防災、衛生、景観等、地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしており、地域住民の生命、身体、財産の保護、生活環境の保全、空き家等の活用のため、対応が必要とありました。  そこで、何点か質問させていただきます。1つは、一昨年5月、空家等対策の推進に関する特別措置法が施行されてから、一昨年6月、先ほどの堰野端議員の質問に対する答弁で条例を制定する、また対策を講ずるために協議会を立ち上げるとのことでありましたが、現在はどのように進めているのでしょうか。  2つ、空き家調査を行った結果、空き家が170軒、特定空家等が4軒と答弁しておりましたが、市街地と農村部ではそれぞれ何軒でしょうか。  3つ、ところで、空家等とは、また特定空家等とはどういう状態のことを言うのでしょうか。簡潔にお願いします。  4つ、空き家の調査方法は、どのように行ったのでしょうか。  5つ、これらを活用できる空き家と、活用できない空き家に区分することが可能でしょうか。  以上で壇上からの質問といたします。市長を初め、理事者側の誠意あるご答弁をご期待申し上げます。 ○議長(工藤正廣君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 畑山議員のご質問にお答えいたします。  私からは、空き家対策への今後の対応についてお答えいたします。空き家の軒数は、残念ながら年々増加の傾向にあることは議員もご承知のことと思いますが、その原因には例えば相続の問題、あるいは解体費用の調整など、さまざまなことが考えられますが、今後人口減少が進んでいく中で、ますますこの空き家の増加に歯どめをかけるのはなかなか難しいのではないかと、そのように思っております。  そうした空き家の中には、平成27年に全面施行されました空家等対策の推進に関する特別措置法、この法律に規定する特定空家等に該当するような、近隣に悪影響を及ぼしたり、また著しく景観を損なっていたりするなど、早急に対応しなければならない、そのような物件が幾つか存在してございます。このような特定空家等については、この法律によりまして指導ですとか勧告、そして命令、最終的には行政代執行までできると、そういうような制度内容になってございます。  このことから、市といたしましては、この特別措置法に基づきまして、まずは特定空家等の危険な空き家の解消を図ることが喫緊の課題であると、そういう思いで早急に特定空家等の対策に関する基本方針を定めて、専門家を交えた判定委員会を設け、判定基準ですとか措置基準、あるいはまた措置内容等を検討するとともに、特定空家等に対しての判定を行いながら対応していかなければならないと思っております。  しかしながら、市内にはこのような特定空家等のほかにも多くの空き家が確認されていることから、中には先ほどのご質問にありました利活用できる、そういった空き家もあるのではないかと。そうしたことから、利活用等を含めた総合的な空き家対策への取り組みを進めていくことが必要でありますことから、国の空き家対策総合支援事業、こういった制度を活用した家屋の除去だとか活用を図るために、必要な空き家対策に関する計画を策定したり、あるいはまたそのための条例等について取り組んでいくよう、担当部署に指示しているところでございます。  今後も市民の皆さんが安全で安心して暮らせるまちづくりのために、生活環境の向上に一層取り組んでまいりたい、そのように考えております。  その他のご質問につきましては、担当部長から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 2018年産米から生産調整が廃止される件についてのご質問にお答えします。2018年、平成30年以降、国による米の生産数量目標の配分及び米の直接支払交付金が廃止されることとなります。このことは、平成26年度に国から行政による生産数量目標に頼らず、生産者や集荷業者、団体に対し、みずから需要に応じた主食用米の生産が行えるよう、産地主体の需給体制を整えるよう示されているところであります。  この間、市においては、主食用米や戦略作物等の作付方針である水田フル活用ビジョンを策定し、飼料用米、加工用米及び備蓄米への転換を図るとともに、産地交付金の交付を通じて、ニンニク、長芋、ネギ、ゴボウの生産拡大、農家所得の向上を進めてまいりました。このことから、現在本市においては転作の定着化が図られ、国から配分された米の生産数量目標を達成している状況にあります。  こうした現状を踏まえ、生産調整廃止後においても作付体系の著しい変化は見込まれないと考えており、引き続き水田フル活用ビジョンに基づいた生産体系の維持、推進を考えております。  次に、今後の米政策について、減反の配分はあるのかについてのご質問にお答えします。国による生産数量目標の配分は廃止されますが、これにかわり青森県農業再生協議会が独自に生産数量目標を掲げ、県内各市町村の地域農業再生協議会へ目標となる数量を示し、これを受け農家への配分を行う体制となります。なお、当該配分については、拘束力を伴うものではございません。また、今後国の役割は、米の需給見通しの計画策定と情報提供にとどまることとなります。  次に、米価下落等の価格変動に対する対策についてお答えします。現在認定農業者及び営農組合を対象として実施している米、麦、大豆の収入減少影響緩和交付金、いわゆるナラシ対策については、引き続き継続することとなっております。  また、平成30年産から実施を予定している収入保険制度については、改正農業災害補償法案として現在国会において審議されているところであります。この制度は、自然災害による収量減少に加え、新たに価格低下など、農業者の経営努力だけでは避けられない収入減少を補償する制度であり、青色申告を行っている農業者が対象となります。  次に、農村地域における過疎化対策についてのご質問にお答えします。農村地域における過疎化問題については、当市のみならず全国的に深刻な課題となっており、とりわけ中山間地域においてはその進行度が著しい状況にあります。  農村地域においては、人口減少、高齢化の進展により、農道、水路等の農業用施設の維持管理が困難になっているという現状に対し、中山間地域等直接支払交付金及び多面的機能支払交付金の活用を通じて、集落協同による農道の砂利敷きや草刈り等を行っており、集落機能が低下しないよう維持対策を行っているところでございます。  また、中山間地域等直接支払交付金事業においては、集落の目指すべき農業生産体制やその実現のための活動等について話し合い、これらの内容を集落協定として締結する制度としても機能しております。  いずれにいたしましても、集落の課題をみずからが共有し、課題解決に向けた話し合いが主体的に行われることが重要と考えており、市としては集落協定の締結を含め、情報提供をしながら支払交付金を活用する集落の掘り起こし活動を促進してまいります。  次に、市の食と農の推進条例制定と今後の果たすべき役割について、どのように進めようとしているのかについてのご質問にお答えします。本条例は理念条例であり、それぞれの果たすべき役割が明記されておりますが、議員ご指摘のとおり、果たすべき役割を具体化することが非常に重要であると考えております。とりわけ市が率先して具体的な役割を果たしていく必要があり、条例第8条で規定している市の役割の7項目については、各種事務事業を仕分けた上で系統的に実施することとしております。  また、条例が制定されて間もないことから、農業者、農業団体、事業者、市民に対し、条例の理念の浸透を図ることが優先的課題となっており、あらゆる機会を捉えた普及啓発を行ってまいります。  さらに、条例の実効性を確保するため、現在ある農業関係の既存の計画を更新する際や、新規計画の策定及び新規事業の創設に際しては、本条例の基本理念に基づいた計画を策定してまいりたいと考えております。  次に、主要農作物種子法廃止が市の農業に与える影響はないかについてのご質問にお答えします。昨日の久慈議員に対する答弁と重複することとなりますが、奨励品種の存続、また種子の価格高騰及び外国資本の参入などが懸念されるという指摘については、種子の国内需給の確保や、食料安全保障が脅かされないよう、廃止法案に対する附帯決議が付されているところは述べたとおりでございます。  また、現段階においては、国、県から詳細な方針が示されておりませんが、県においては本県の気象条件に合致した品種開発を継続するとのことから、市内の研究機関においても種子生産体制は今までどおり推移するものと考えております。  したがって、市の農業への差し迫った影響はないものと考えております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 民生部長 ◎民生部長(高屋昌幸君) 初めに、空き家対策に関する条例の制定等についてのご質問にお答えいたします。平成27年第2回定例会において、条例案の制定について答弁しておりましたが、空き家対策の基本方針や判定委員会の設置等により、特別措置法を直接的に適用し、効率的に特定空家等に対応することを優先したことから、現時点では条例の制定に至っておりませんでした。  しかしながら、市長答弁にございましたように、国等の支援も活用し、総合的で効果的な空き家対策を進めるため、空家等対策計画の策定及び同計画を協議するための組織として条例に定めた協議会の設置が必要なことから、時期については明示できませんが、できるだけ早期の条例制定及び計画策定に向け、取り組んでまいりたいと考えております。  次に、市街地と農村部の空き家の件数についてお答えいたします。住居表示地域、いわゆる市街地につきましては、平成25年2月から3月の空き家調査により把握したものが207戸、それと平成28年度末までに市民からの情報提供により確認をしたものが50戸、合計257戸の空き家を把握しております。  また、農村部として、大字地区につきましては、市民からの情報提供により確認をした27戸の空き家を把握しております。  次に、空家等と特定空家等の違いについてお答えいたします。空家等対策の推進に関する特別措置法第2条第1項に、「建築物又はこれに附属する工作物であって居住その他の使用がなされていないことが常態であるというもの」が空家等と定義しております。  また、同法第2条第2項には、特定空家等として、次の4つの状態のものを定義しております。1つ目は、そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態、2つ目は著しく衛生上有害となるおそれのある状態、3つ目は適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態、4つ目としてその他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態としております。  次に、平成24年度に行った空き家の調査方法についてお答えいたします。平成25年2月から3月にかけて、緊急雇用創出事業を活用いたしまして、住居表示地域内を対象といたしまして、全ての家屋について建物の状態を目視により外観から確認をし、廃屋、空き家と思われるものを把握いたしました。さらに、全体に傾きがある、あるいは外壁の大部分の外装材が腐食あるいは剥離しているものなどは、危険度が大きいなどというふうに判定をしております。  最後になりますが、有効に活用できる空き家とできない空き家を区分することが可能かどうかということについてお答えいたします。空き家を有効に活用できるかどうかにつきましては、建物の外見のみならず、内部構造、保存状態、それから各種の権利関係などさまざまな要件がありますので、一概には判断できないことから、活用できる、できないについてを区分することは大変難しいものと考えますが、空き家の利活用や発生抑制などに情報を生かすことができるよう、今後空き家の状況等を把握するための方法等について調査研究してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 16番 ◆16番(畑山親弘君) ご答弁いただきましてありがとうございました。  まず最初に、農政問題でありますが、今回の生産調整の前の話ですが、民主党政権のときは所得補償政策として10アール当たり1万5,000円という交付金があったわけです。今自公政権では、そういったものにかわって多面的機能とかということで、それが来年度から、これまで7,500円であったものがなしとなると、こういう状態です。  先ほど部長答弁では、行政に頼らない生産体制ということでございました。確かにそれはそうだと思います。私が思うには、所得補償政策のほうがむしろ農家の自主性でもって、ことしは何を作付する、どんなことで収入を得るかということを農家自身が考えられたかもしれませんが、今の状況で、時々変わるものですから、なかなか農家も落ちついて農業をやっていけない。特に小農家の方々がそういう状態になっているのではないかなと思います。  それで、先ほどの今後の農家のあり方として、耕畜連携、飼料用米への転換だとか、あるいはニンニクだとか長芋等、そういった産地交付金を用いた、そういったものに転作を奨励しながら進めていくのだということでございました。でも、それというのは、大きい農家、大規模農家の皆さん、あるいは機械化導入ができる農業者、そういった方々は可能かもしれません。小さな農家、小農家は、なかなか難しいのではないかなと思います。その辺に対して、どのように農村対策を進めようとしているのか、お考えを聞かせていただければと思います。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) ただいまのご質問にお答えいたします。  市では、集落また地域が抱える人と農地の課題を解決していく手法ということで、平成24年度に人・農地プランを策定し、市内を10地区に区分して、それぞれの地区ごとに毎年プランの更新をしながら進めてきているところでございます。  このプランにおいては、将来にわたり地域の農地の受け手として、また集落機能を維持していく中心的な担い手としての経営体を特定するとともに、各地域における今後の地域農業のあり方を示しており、大規模農家についてはこのプランに沿った育成、支援を実施してきておるところでございます。  また、中小規模農家に対しては、現在農業用機械等導入支援事業や、また新規就農者農業機械導入支援事業を実施してきており、効率的な農業生産体制の構築を目指した支援を行ってきているところでございます。  今後とも将来にわたり安心して農業ができる豊かな農村づくりのため、集落座談会の開催や、またさまざまな機会を捉えた農業者の意向の聞き取りを通じた中で、担い手の確保と、またそうした中小規模農家からの意見を踏まえて、農業所得の向上のための支援を継続していきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 16番 ◆16番(畑山親弘君) そのように進めているといっても、実態はなかなかその農村集落に担い手がいないとかということも多々ございます。私が思うには、やっぱり幾らそう叫んでみても、きちっとしたリーダーがいて、それをまとめる本当の集落営農の形をとれればいいけれども、なかなかそういう形になっていない。ですから、結果的に大規模農業者だとか法人経営の方々は、本当によく計画的な農業事業をやっているような気がいたしますけれども、小農家についてはやっぱりそれが難しくて、農家を兼ねながら、あるいはその他のことで収入を得ながら頑張っていると。ですから、どうも農村での離農者がふえていく傾向にある。それをなかなか農村部でもとめられないという状況があるわけです。このまま放置しておくと、かなりの部分で先ほど言ったような限界集落化して、農村が消えていくのではないかなと、先ほど舛甚議員がおっしゃったようなことにもなりかねないのかなというふうに思っています。ですから、そこの農村集落における、あるいは小農家に対するまとまった政策、そういったものがもう少し具体的に行政として進めるべきではないかと思いますが、もう一度伺います。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 小規模農家、また兼業農家を含めた農村対策のご質問にお答えします。  農村集落は、農業生産としての機能に加え、生活環境としての役割を担っているということから、小規模農家を含め、また兼業農家を含めた農村対策というのは大変重要なことと認識しているところでございます。  このため、大規模農家、また小規模農家、兼業農家が混住している集落においては、大規模農家への水田の集積を進めるとともに、生産性の高い土地利用型農業を進めていく一方、貸し手となる小規模農家また兼業農家においては、大型機械、労働力を比較的必要としない高収益作物に取り組むなどの、その地域に合った集落営農を進めていく必要があると考えております。このため、話し合いを通じた農地中間管理事業等がございますが、それによる地域ぐるみで行う、例えば地域集積協力金制度などを活用しながら、集落営農の指導、支援を実施してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 16番 ◆16番(畑山親弘君) やっぱり農村部について、今十和田市も合併してから十数年たって、人口が約6,000人も減ったと。その大方減っている要因というのは、農村部に多いのではないかなと。前回ですか、前々回も議会で述べましたけれども、農村集落の人口減、例えば大字滝沢地区は約50%減っているのです。我が切田地区も44%ほど減っている。他の農村集落も30%ほどの人口が減っているのです。そのくらいどんどん農村部の離農や過疎化が進んでいるという状況からすれば、今までそういうふうな取り組みをしていると、農林畜産課の皆さんはそうおっしゃいますが、なかなかそれが具体化になっていない、農家のものになっていないという部分があるのではないかなと思っています。  豊かな農村といっても、そう簡単にできるものでない。何とかして一つのパターンをつくっていく。それは、農家の皆さんに見えるような形で示していただける方法、あるいはモデル的な農家という、農村部ということでは市長もよく言うのですけれども、立崎地区の町内を挙げられますけれども、そういった地域でどんな取り組みをしているかということを農家の皆さんにわかるように示して、所得がこのくらいある、地域で楽しんで、子供も多いというような状況をお知らせするとか、何かの方法で農村部の活性化を図る方策を私は講じていただきたいと思っています。それは、いろいろ話ししてもあれかもしれませんけれども、ひとつもう少し目に見えるようにしていただきたいなと。  このたび、市では食と農の推進条例を制定したわけですが、その第8条の中にいろいろな項目があって、いろいろな課題といいますか、整理されているわけですけれども、その取り組み方をですね、先ほど理念条例と言っておりました。私は、理念条例から一歩でも二歩でも実践的な農業で収入が得られて、過疎化が防げて、農村が豊かになる農業づくりをしていく必要があると思うのですけれども、それをしないことには十和田市はやっぱりどんどん農村から離農していくという状態が出てきますので、その具体化についてもう少しいろいろな意見を聞いて計画を策定する必要があるのではないかと思っていますが、いかがでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 市の食と農の推進条例に関するご質問にお答えいたします。  条例制定された後でございますが、その達成状況を把握して評価していくということは、非常に重要なことと考えております。  まず、市の役割が7項目ということで示されておりますけれども、これにつきましては農政主管課である農林畜産課で農業関係のさまざまな主要計画について目標を整理しながら、その達成状況を把握し、また評価し、公表していくということとしております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 16番 ◆16番(畑山親弘君) 先ほど私8項目と言いましたけれども、7項目の間違いでしたので、訂正させていただきます。  1つ、計画を立てて執行をしていく、評価をする、それはどこが主管でやるのですか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 今現在、先ほど計画というふうに言いましたけれども、具体的には先ほど申し上げた水田フル活用ビジョンであるとか、また農地集積については人・農地プラン、また畜産においては酪農・肉用牛生産近代化計画、また販売戦略においてもとわだ産品販売促進計画など、それぞれの分野の計画がございます。それぞれの分野におけるそれぞれの機関で成果を取りまとめて評価していくと、そういうことでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 16番 ◆16番(畑山親弘君) 農林担当部署でそれをまとめてやっているということになるのですか、それで。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 今申し上げたそれぞれの計画を農林主管課のほうで最終的には取りまとめると、そういう意味で答弁したところでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 16番 ◆16番(畑山親弘君) 農業は、本当に差し迫って、私は大きな課題を抱えていると思っておりますが、なかなか入り口が広くて出口も広いといいますか、つかみどころのないところもあるのですけれども、しかしやりようによっては主要な成長産業にもなるというふうにも考えます。ですから、もう少し整理をして、私はできれば農政審議会とかそういうところも、そういう機関もあるのですけれども、この食と農の推進条例の中と一緒に抱き合わせて進めていくべきではないかなと思っております。これは要望しておきますので、いつかの機会にまた質問させていただきます。  次に、空き家対策について、市長から答弁をいただきました。いろいろな空き家対策に係る計画を策定しながら、条例を制定して対応するということでした。これは、私はその周囲に空き家があればいろいろな、防犯上からも、景観上からも、衛生上からも問題があるというふうに見受けました。ですから、具体策が必要でありまして、もう法律が制定されてから2年です。これから計画を策定するようですけれども、ひとつ前進的に図られるような計画の策定、具体的につくっていただければなと思います。  その空き家の数ですけれども、国の統計数値によると、13.8%ぐらいが空き家だということからすれば、先ほどの十和田市の数からいきますと二百五十何戸あるという話でしたけれども、数が少ないのかなと。調査の仕方が限られていましたので、そうだと思いますけれども、もっと実際はあるのではないかなと思っていました。この調査のあり方については、今後再度検討する考えはあるのでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 民生部長 ◎民生部長(高屋昌幸君) 今おっしゃっていただいたように、空き家の把握の仕方については、全戸調査と、それから市民からの情報提供ということで現時点ではやっておりますが、今後はさらに裾野を広げまして、網羅的に、より正確に空き家を把握できるように努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 16番 ◆16番(畑山親弘君) ところで、有効活用できる空き家もあるということですけれども、その判断がかなり難しいというお話でございました。しかし、市では移住者のための空き家バンクの活用もありますので、その辺の空き家について調査をしていけば、おのずと結果が出てくるのかなと私は思っていますが、農村部においても、あるいは市街地においても、有効活用できる策もあわせて検討していただければなと思いますが、その用意はあるのでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 民生部長 ◎民生部長(高屋昌幸君) 空き家バンク等につきましては、現時点でも進めておりますが、さらに今おっしゃっていただいたように、農村部でしっかり活用できるような空き家がほかにもないかというか、広く捉えてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 16番 ◆16番(畑山親弘君) 意外と、これは私の町内でもあるのですけれども、築後30年、40年たっているかもしれませんけれども、農家であって、有効に活用できる空き家というのがあるのです。それは、小屋もついて、倉庫もついてということで、そういう空き家が結構あるというふうに私は理解しております。ですから、幾らかでも人口対策といいますか、十和田市の具体策によって、十和田はこういう空き家対策もやっている、農村づくりもやっていると、あるいは市街地のほうもこういう新設があるというような空き家対策を講じていただきたいというふうに思います。  以上、要望ですけれども、お願い申し上げて質問を終わります。 ○議長(工藤正廣君) 以上で畑山親弘君の質問を終わります。  次に……       (「休憩をお願いします」と呼ぶ者あり)  休憩しますか。いや、微妙なところで、13番、どうですか。       (「休憩」と呼ぶ者あり)  1時間かかりそうですものね。よし、休憩します。  それでは、昼食のため暫時休憩します。                           午前11時31分 休憩                                                                   午後 1時15分 開議 ○議長(工藤正廣君) 休憩を解いて会議を開きます。 △小川洋平君質問 ○議長(工藤正廣君) 午前中に引き続き、13番 小川洋平君       (13番 小川洋平君 登壇) ◆13番(小川洋平君) 13番、小川洋平でございます。通告順に従いまして、質問いたします。理事者の皆様方は、明快なる答弁をよろしくお願い申し上げます。  前振りなしで、早速質問に入ります。まず初めに、焼山地区の活性化対策についてであります。焼山地区は、八甲田や奥入瀬渓流、十和田湖の玄関口であり、十和田市唯一の温泉郷でもあります。かつてはにぎわいもありましたが、今は、大変失礼ですが、活気もなく廃屋も目立つ状況にあります。平成25年に基本計画を策定しましたが、事業が凍結したりで、目に見えるような成果がないように思われます。昨年7月に国立公園満喫プロジェクトに選定されましたが、これは国立公園内の事業に対しての計画と思われます。その玄関口の焼山地区は対象外と考えられますが、焼山地区は観光の拠点となる場所であり、満喫プロジェクトの計画に合わせて整備をしていかなければならないと考えております。  そこでお聞きいたしますが、今年度の事業計画が焼山スキー場にシバザクラの植栽を計画しているようでありますが、そのほかにどのような計画があるのか、また今後の計画がどのような内容であるのか、お知らせください。  また、十和田市の現代美術館の関係で、若手の作家の方々が来ていると聞きます。商店街との交流を通じ、商品開発やお祭りにも参加したりと、市民との交わりを深めていると聞きます。  そこで、その若い作家や、美大や芸大を卒業した後、もっと芸術の技術を学びたいという方々を集めて、1年あるいは2年と勉強をする場所として焼山地区を整備する考えはないでしょうか。その拠点として、廃業した旅館や施設などを活用することによって、温泉街もにぎわい、潤うことになります。このように、焼山地区を芸術の里として整備をし、全国から勉強したい方々を集める考えがあるのか、お知らせください。  次に、第80回国民体育大会についてお伺いいたします。8年後、青森県で国民体育大会が行われますが、十和田市も3競技に手を挙げております。きのう1番議員も質問をしておりましたので、私は馬術競技についてお伺いいたします。十和田市は、馬のまちを標榜しているわけであります。古くは軍馬補充部として明治18年三本木支部として設立され、支部の中では最大規模だったと聞いております。そのような関係で、通りには産馬通りや駒街道、駒っこ広場などの名称もつけられていますし、馬事公苑など馬に関した名称や博物館があります。また、三本木農業高校馬術部が映画になったり、また前回のあすなろ国体では北里大学で馬術競技を行ったと聞いております。最近では、桜流鏑馬が去年第20回ふるさとイベント大賞を受賞したりと、県内ではこれほど馬にかかわっている自治体はないと思います。そして、馬主協会や乗馬クラブ、桜流鏑馬など、子供から大人まで馬に親しんでいるところはないと思っております。また、いろいろな馬術競技も現実にやってきております。  このようなことから、国体の馬術競技は十和田市が当然誘致の手を挙げるものと思っておりましたが、挙げなかったのには何か大きな理由があると思いますが、最大の問題は何かお知らせください。  次に、ふるさと納税についてお聞きいたします。最近ふるさと納税が国民の中でも地方の名産物の返礼品目当てに寄附をしている方々が多いようで、その中には寄附額に対して高額な返礼品を出している自治体もあります。返礼品が異常に過熱している状況に、総務省では平成29年4月に、返礼品に対して趣旨に反するものや寄附金の3割以内にすることの通達が出されました。十和田市は、その範囲内での返礼品だと思いますが、毎年金額がふえていると聞きますが、この3年間の件数と金額をお知らせください。  また、返礼品は、十和田市の特産物を主に提供していると思いますが、十和田市を知っていただきながら、ぜひ十和田市に来てもらい、十和田市の魅力を体験していただきたいと思います。  そこで、全国的に知名度のある現代美術館の入場券も返礼品と一緒にふるさと納税をしていただいた方に配布し、ぜひ十和田市に来ていただき、交流人口の増加につなげればと考えておりますが、当局はどのように考えているのか、お聞かせください。  以上、壇上からの質問といたします。 ○議長(工藤正廣君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 小川議員のご質問にお答えいたします。  私からは、焼山地区の活性化について総括的にお答えいたします。まず、焼山地区は、十和田湖、奥入瀬渓流の玄関口に位置し、北は八甲田や青森市方面、西は秋田県や弘前市方面、そして東は市街地や八戸市方面へ通じる観光及び交通の要衝であり、温泉やスキー場などさまざまな魅力を有する地区でもございます。  この地区の魅力向上が当市の交流人口の拡大や雇用の場の創出、移住、定住人口の増加による地域活性化に発展するものと考え、花、温泉、アート、この3つをテーマとした焼山地区活性化基本計画を平成25年度に策定いたしまして、平成26年度に焼山地区活性化事業実施計画をまとめたところでございます。その後、平成27年度に策定いたしました地方創生や人口減少対策などを柱とする地方版総合戦略や、先般策定しました第2次十和田市総合計画、公共施設等総合管理計画等との連携や調整を図りつつ、現在実施可能なことから取り組みを進めているところでございます。  また、昨年7月に十和田八幡平国立公園が国の国立公園満喫プロジェクトに選定されましたことから、国や県などと連携してナショナルパークとしてブランド化を図るための具体的な取り組みをまとめた十和田八幡平国立公園ステップアッププログラム2020の策定もいたしました。この中では、八甲田地区、蔦温泉地区、奥入瀬渓流地区、十和田湖畔地区を重点取り組み地区と定めておりまして、国や県、市町村、民間団体が目標を共有し、それぞれの分野での事業を進めることとしております。  市では、各重点取り組み地区における外国人観光客誘致に向けた取り組みを初め、焼山地区では焼山地区活性化基本計画に沿ったプロジェクトを本プログラムに掲載し、今年度は蔦トイレ改築工事、インバウンド対策事業など、約6,700万円の関連事業を実施予定でございます。  このプログラムの着実な実施は、焼山地区活性化基本計画の前進となり、また重点取り組み地区の要所となる焼山地区の活性化にも結びつくものとなりますので、市といたしましては鋭意取り組んでまいりたいと考えております。  その他のご質問につきましては、担当部長等から答弁をさせます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(本宿貴一君) 小川議員の質問にお答えいたします。  まず、焼山地区の活性化対策についてのご質問にお答えいたします。今年度の取り組み内容といたしましては、議員のご質問にあったとおり、昨年度アートの要素を取り入れて作成したデザインに基づき十和田湖温泉スキー場の麓にシバザクラの植栽を行うほか、十和田湖温泉スキー場のコミュニティーセンターでの無線でのインターネット環境等を整えるWi―Fi環境整備などを行うこととしております。  また、今後は十和田八幡平国立公園ステップアッププログラム2020に掲載した奥入瀬渓流館、奥入瀬湧水館等を含む公衆トイレの改修、ネイチャーガイドの拠点整備、十和田湖温泉スキー場の雪遊びの場づくり等を着実に実施するとともに、第2次十和田市総合計画、地方版総合戦略等と調整を図りながら、花、温泉、アートをテーマに、焼山地区の町並みの再生、第2温泉郷の温泉源の活用、施設計画等の個別計画の検討を進め、焼山地区の活性化に向けた取り組みを進めてまいります。  続きまして、芸術の里づくりについてのご質問にお答えいたします。焼山地区活性化基本計画におきまして、アーティストやクリエイター等の滞在創作の場、いわゆるレジデンスにより、地域の発展を目指すこととしております。このことから、平成28年度に焼山地区担当の地域おこし協力隊が焼山地区に3名のアーティストを招き、約40日間滞在し芸術活動を行うという企画に取り組みました。その結果、「地域や住民の間に新しい関係性や異なる性質の接触が生まれ、地域の雰囲気が変わった」、あるいは「地域の価値やよさが新しい形で浮かび上がった」と、焼山地区におけるアーティストの滞在活動に一定の評価が示されたところでございます。  議員ご提案の芸術の里づくりにおいても、アート、花、温泉を柱とする焼山地区の活性化の取り組みの中で、地域が有する潜在的な可能性を発掘するために、遊休地や空き家の活用も含めまして検討してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 教育長 ◎教育長(米田省三君) 馬術競技の会場地を要望しなかった理由についてのご質問にお答えいたします。  競技実施に際しては、当然実施可能な施設が必要となりますが、馬術競技は青森県内に実施可能な施設がないことから、県の国体準備室では他県での開催も視野に入れていると伺っております。  本市で実施するためには、仮設の施設を整備する必要があります。国体の競技施設基準によりますと、馬術競技は障害馬術競技場1面、別途ダービーコースを隣接、障害練習場2面、馬場馬術競技場1面、馬場馬術練習場2面、厩舎227馬房、隔離厩舎馬房2馬房、ホースマネジャー宿舎47名収容等が必要とされ、競技に必要となる広さは計4ヘクタールとされているほか、馬運車駐車場等も必要とされております。  1977年のあすなろ国体では、北里大学獣医学部構内を借用し実施しましたが、現在北里大学獣医学部の校地に使用できる土地はないと伺っております。  また、平成24年の長崎国体の事例を参考に積算いたしますと、会場地の負担は仮設の会場整備費に約4億円、造成の整備費に約2億円、さらに運営経費等約1億円、合わせて7億円と推定されます。費用の負担が大きな問題であると考えております。  以上のことから、馬術競技については要望しないことといたしました。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(中野孝則君) 当市におけるふるさと納税の3年間の寄附状況についてお答えいたします。平成26年度は15件、290万7,000円、平成27年度は345件、1,279万7,000円、平成28年度は5,401件、7,041万2,000円となっております。  次に、現代美術館の入場券をふるさと納税の返礼品として活用することについてお答えさせていただきます。市では、これまでふるさと納税の寄附者に対する返礼品として、とわだ産品や温泉旅館の宿泊券など、十和田市の魅力のPRにつながる特産品などを活用してまいりました。  ふるさと納税制度は、市の知名度向上の機会と位置づけ、実施している点もありますことから、議員ご提案の全国的にも非常に知名度が高く、市の観光資源である十和田市現代美術館の入場券を返礼品として活用することは、十和田市の魅力の発信強化につながり、かつ当市を訪れることによる交流人口の増加に結びつくものと考えております。このため、現代美術館の入場券を返礼品に加えることについて、現代美術館の指定管理者と協議してまいります。  今後もふるさと納税の返礼品を通しまして、より多くの方々に当市の魅力を知っていただき、応援してくださる機会を提供できるよう、ふるさと納税の制度を充実してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 13番 ◆13番(小川洋平君) ご答弁ありがとうございました。では、再質問いたします。  まず、焼山地区の活性化であります。この満喫プロジェクトに選定された今が、焼山地区にとって非常に大事な最後のチャンスだと思っております。また、力の入れ方が何もないよりは、地区の方々も協力的に考えてくれるだろうし、いろいろな事業をするに当たっても協力的ではないのかなと思っております。  そこで、花、温泉、アートをテーマに計画の説明をしているわけですが、なかなか中身が見えないのが現状であります。もし具体的な説明ができるのであれば、お願いをしたいと思います。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(本宿貴一君) 議員の質問にお答えいたします。  先ほども答弁ありましたとおり、焼山地区の活性化基本計画につきましては、花、温泉、アートをテーマにさまざまな取り組みを焼山地区のところで行うこととしております。中には、先ほどのレジデンスの部分、芸術の部分を活用した部分ですとか、あとは第2温泉郷の活用ですとか、メーンになるテーマを使って活用するという基本計画はできておりますけれども、今後それぞれの取り組みについて、また細かな実施計画、個別の計画に落とし込んだ上で、また具体的な事業については企画してまいりたいと思っております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 13番 ◆13番(小川洋平君) まさに今言ったとおり、そういう計画はあるのだろうけれども、なかなか目に見えてこないのが現状であります。  また、答弁の中には町並みの再生というふうな答弁もございます。そういうふうなことであれば、この焼山地区を、その町並みを再生というのであれば、ある意味板画を、こういうふうなプランでやるよというふうなものがもしあればお伺いしたいと思いますが、まだないですか、そこまでは。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(本宿貴一君) お答えいたします。  基本計画からもっと細かい実施ベースになるような具体的な計画というところの絵は、お伝えできるものはまだないところでありますけれども、市の総合計画などを含めまして、これから実施できるところを今後その取り組みの事業の中で個別の計画をつくってまいりますので、その中で個別の計画ができてくれば、もう少しわかりやすい絵が見えてくるものかと思いますので、ご理解いただければと思います。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 13番 ◆13番(小川洋平君) ありがとうございます。できたらその都度、絵ができた部分で発表していただければ、地元の方々も大変納得するのではないかなと思っておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  それでは次に、芸術の里づくりですが、滞在創作の場として、レジデンスによる地域発展を目指すということでございます。現実に今やってきているというふうなことでございますので、それは大変ありがたいことであるのですが、まだまだこれ以上にその場を広げるというのですか、そういうふうなことをお願いしたいと思いますし、またそれに関して現代美術館の指定管理者のナンジョウアンドアソシエイツグループとの協議はされておるわけでございましょうか。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(本宿貴一君) レジデンスの部分につきましては、基本計画、実施計画のところまではさまざま協議してまいったところですけれども、個別の計画につきましてはこれから検討していく中で、またいろいろなアドバイスですとか助言等いただきながら進めていきたいと考えております。  また、当然アートの部分になりますので、そういった現代美術館の部分での連携ですとか、そういう部分も出てくるかと思いますので、ナンジョウアンドアソシエイツグループのいろいろな助言等も場面、場面でいただきながら、進めてまいりたいというふうに思います。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 13番 ◆13番(小川洋平君) よろしくお願いしたいと思います。私は、そういうレジデンスの方向よりは、前にも教育長にちらっと話をしたことあるのですが、そういう方々を集めて学校というのですか、勉強できるような学校を、専門学校みたいなのでもつくることが可能かどうか……答弁はできませんよね。       (「できねえ」と呼ぶ者あり)  できればそういうふうに、間違いなく例えば1年、2年いるような方策でやることによって、地域の方々との交流も深まるし、あるいはその方々がそこで創作をしながら、例えば休屋地区でそういうふうなものを売るとか、そういうふうな連携ができるのではないかなと思っております。そういう作家には、意外とファンがついているのが大変多いわけでございまして、その方々もそういうふうなことになると何回もこの十和田市を訪れて、その作家を応援する、あるいはその発表会を見に来るというふうなことが当然考えられますので、そこまでちょっと考えてもらえれば大変ありがたいなと思っております。  当然その中では、地元の方々とは何回か協議をしたことはあるのでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(本宿貴一君) お答えいたします。  現在市内の各地域、市の中心街ですとか、あとは焼山地区、湖畔地区などとの観光の事業者なども含めまして、さまざま意見交換をするところでございます。実は、本日もこれから焼山地区のほうでそういう意見交換会をやろうということで考えておりまして、さまざまな観光のプレーヤーとなるような人々といろいろ意見交換を交わしながら、これからの取り組み、また改善点なども話しながら、地域の魅力づくりを進めていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 13番 ◆13番(小川洋平君) よろしくお願い申し上げたいと思います。  先ほど質問の中でもお話をしたのですが、焼山地区は以前に比べれば本当に廃屋とか、旅館を閉めてしまった業者も結構いると思っております。ですからそういうふうな、廃屋を空き家対策で撤去するとかなんとかすればいいのだろうけれども、残った旅館の施設をうまく利用することによって、経費もそんなにかからないで地元の方々も、極端な話をすると下宿屋みたいな格好で、そこに住まわせるというふうな方策を考えてもいいのではないかなと思っておりますので、いろいろな協議をする中で、そういうふうな話も出てくれば大変うれしいなと思っております。  この焼山地区の活性化については以上ですが、最後に部長はこの時期に十和田市に赴任してきたわけでございます。国立公園満喫プロジェクトに選定された後、来たわけでございますが、十和田市に来る前は県でも観光行政のほうを長年やってきたというお話を聞いております。そういう関係で、恐らく十和田市でぜひというふうなことで呼んできたと思いますが、そういうふうな観光面に関して、いろいろな面で部長のほうも提案をしていきたい、あるいはこういうふうにしたいというふうなことがあると思いますが、その県の観光行政の流れの中で今後どういうふうに持っていったらいいのか、もし部長の提言等がありましたら、抱負等がありましたら、お聞かせ願えれば大変ありがたいです。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(本宿貴一君) お答えいたします。  私が平成23年から平成25年の3年間は、県から県の観光連盟に出向という形で観光の仕事に携わってまいりました。また、その後の平成26年から平成28年は、県の観光国際戦略局の中の誘客交流課というところで、いずれも国内の誘客の仕事をしてまいりました。その中では、平成23年と平成27年にJRのデスティネーションキャンペーンといった大きなキャンペーンを2度経験させていただいたりですとか、また県外の旅行会社の方々に県の観光の情報を伝える、旅行会社へのセールスなども行ってまいりました。その中では、たくさんのさまざまな方に仕事でかかわらせていただいたというのが一つの大きな財産かなと思っておりますので、そういったことと、あとは県の今の観光国際戦略局ですとか、観光連盟の方々との連携というのもうまくできるかなと思っておりますので、そういった仕事をする上で、市の観光の仕事をする上ではスムーズに、また効果的にできる部分があるのではないかなというところで1つ考えております。  また、外に売り込みをする上では、その地域を知らないとなかなか売り込めないというのがありますので、自分でもこれからさまざまな市の中での魅力を自分でも体感しながら、地域の皆様と一緒にその売り込みなども一生懸命できればなというふうに考えております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 13番 ◆13番(小川洋平君) ありがとうございました。頑張っていただければ、大変ありがたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  次に、馬術競技についてでございますが、現在まだ誘致の市町村が出ないというふうなことでございます。十和田市は馬のまちを標榜していることから、誘致に向けて馬術協会あるいは馬術クラブと協議をするつもりは今もないのでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 教育長 ◎教育長(米田省三君) 競技誘致に向けて馬術協会と協議してはどうかというご質問にお答えいたします。  繰り返しになりますが、協議以前の問題として、十和田市内に実施可能な施設がないこと、仮設の会場整備費の問題等があることから誘致する考えはございませんので、そのあたりご了解いただければと思います。 ○議長(工藤正廣君) 13番 ◆13番(小川洋平君) 全くやる気がないというふうな答弁でございます。しかしながら、前回北里大学でやっているわけでございます。あの当時と比べれば、種目というのですか、競技の内容も変わってきているかとは思いますが、先ほどの答弁では私らもびっくりするほどの金額、あるいは規模があるなと思っております。  しかしながら、馬のまちを標榜している十和田市、いろいろな関係で十和田市が馬にかかわっているというのは、大体県内どこの方々もわかっていると思いますし、また桜流鏑馬の関係でも十和田市は馬で結構盛んなのだなというふうな認識はみんな持っていると思うのですが、それに対しても誘致に向けての協議は全く考えていないというふうなことでございますが、例えば協会のほうからでも誘致に向けての協議を持ちたいということになれば、それは話し合いには応じるわけですか。
    ○議長(工藤正廣君) 教育長 ◎教育長(米田省三君) 協会のほうからご相談したいというふうなことでお話があるということであれば、我々もそれに対しては十分承ると、お話し合いをするというふうなことは、それは拒むものではございません。 ○議長(工藤正廣君) 13番 ◆13番(小川洋平君) もしそういうふうなのがあったらぜひ協議をして、できるか、できないか、これはまた別問題として、協議をしてもらえれば大変ありがたいなと思っております。  そして、国体に向けていろいろな競技がございます。その中には、正式な競技、公開競技、デモンストレーションみたいなのもあると思います。十和田市は、桜流鏑馬の発祥の地、それからスポーツ流鏑馬というふうな名目で今現在来ているわけでございます。ふるさとイベント大賞等もとっておる、評価されている競技であると思っております。国体にこの流鏑馬をスポーツ競技、スポーツ流鏑馬として、一種目というのはなかなか難しいとは思いますが、将来の流鏑馬の普及のためにも、この青森県の大会ではデモンストレーション的なものでもやる考えはないのでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 教育長 ◎教育長(米田省三君) スポーツ流鏑馬を国体で実施できないかというふうなことについてのご質問にお答えいたします。  国体は、正式競技、特別競技、公開競技、デモンストレーションスポーツの4つの種別に分かれて実施されます。そのうち正式競技、特別競技については、既に特定の種別が決められており、公開競技についても綱引きやゲートボールを初めとする計7競技の中から選択するというようなことで、県のほうでは方針を出しております。  残りは、デモンストレーションスポーツということになります。デモンストレーションスポーツは、開催地都道府県の体育協会加盟団体の競技であることが原則とされており、これ以外の基準としては開催都道府県の特性を生かしたものであることや、開催地都道府県民のスポーツ振興のため重点的に実施されているもので、いずれも当該都道府県体育協会が推薦するものとされております。本市のスポーツ流鏑馬については、以上の基準にまだ達していないことから、現段階での開催要望は難しいものではないかと考えております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 13番 ◆13番(小川洋平君) 現段階では難しいと。国体は8年後なわけです。その間に、例えば体育協会に入るとか、青森県のほうのその関係の団体に入るとかということがあれば、可能性はあるということでよろしいのでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 教育長 ◎教育長(米田省三君) 今のところ断定的に申し上げることはできませんが、例えば国体も国民体育大会の名称が国民スポーツ大会に変わるというふうな話も出ております。今後どういう形で実施基準とかそういうふうなものが変わってくるかわかりませんので、今の段階では何とも申し上げられないということをご理解いただければと思います。       (「何しゃべったってだめなんだ」と呼ぶ者あり) ○議長(工藤正廣君) 13番 ◆13番(小川洋平君) 後ろからやじがいろいろ出ておりますが、いや、私とすれば、十和田市は馬のまちだというふうなことで何とかその競技をやってもらいたいし、この流鏑馬をもっともっと広めてもらえればありがたいなと思っておるわけでございます。  そこで、今十和田市でやる3競技、サッカー、相撲、バスケットボールがございます。それで、十和田市で単独でやるのは相撲だけです。ほかの競技は、皆分散をしているわけでございます。馬術競技も十和田市だけではなくて分散をしてやることは、十和田市が大体主になって、分散をしてやるというふうなお考えは可能だと思いますが、いかがでしょう、市長。 ○議長(工藤正廣君) 市長 ◎市長(小山田久君) お答えします。  小川議員の馬を標榜する十和田市という思いでのご質問だと思います。先ほど来答弁しておりますとおり、単独での開催、そういったことはまず場所がない、そしてまた経費が大変な額になるということで、これはもう難しいということでございます。  ただ、先ほど議員のほうから分散という形、何カ所かでやる、2カ所になるのかわかりませんが、そういうお話がありました。ただ、恐らくこの馬術競技の場合、例えば乗馬する馬、競争する馬を共用するというか、1人ではなくて、何人かの選手が共用するだとか、あるいはまたまず分散してやることが可能なのかどうか、まずそれが1つあります。  それから、相手のある話でございますので、仮にそういったときに、では場所はどれくらいになるのだとか、いろいろなことがあります。まずもって、担当部署のほうには情報を集めると、そういうことを指示はしたいと思っております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 13番 ◆13番(小川洋平君) 少しは前進をしたのかなと思っております。でも、やっぱり最初からもうやれない、やれない、できないというのであれば、我々が、いろいろな議員が質問をしている意味がないわけでございまして、少しでもやるにはどうしたらいいか、どのようにすればやれるのかというふうなことを考えて行動をしてもらえれば、大変ありがたいと思っております。教育長も今回で最後というふうなことでございます。       (「最後なのか」と呼ぶ者あり)  最後ではないの。       (「まだ議事さもかかっていないのさ、なして最後だか」と呼ぶ者あり)  かもしれないですが、やっぱりそのように、できないではなくて、やるにはどうしたらいいかということを考えながら行動していただければ大変ありがたいなと思っておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  次に、ふるさと納税でございます。この3年間で物すごい量というのですか、金額がふえております。これは、やっぱり返礼品の充実が原因ではないかなと思っております。余りにもほかの地域では加熱し過ぎて、高額な、あるいは金券みたいなものも出しているやに聞きますが、そこまでやる必要はないと思いますので、ともかくこのふるさと納税に協力してくれた方にこの現代美術館の入場券を出すことによって、十和田市に来ていただく、十和田市に来ていただいて1泊でも、あるいはバラ焼きでも食べて帰ってもらうと、そういうことでこれをお願いをしているわけでございます。そういうふうにして考えていきたいというふうなお話でございますが、ここで、ではそれはやりますという話にはなりませんか。 ○議長(工藤正廣君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(中野孝則君) お答えいたします。  十和田市の魅力発信強化につながる返礼品だと考えてございますので、実施していきたいと考えてございます。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 13番 ◆13番(小川洋平君) ありがとうございました。では、そのようにひとつよろしくお願いを申し上げまして、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(工藤正廣君) 以上で小川洋平君の質問を終わります。 △石橋義雄君質問 ○議長(工藤正廣君) 次に、12番 石橋義雄君       (12番 石橋義雄君 登壇) ◆12番(石橋義雄君) 12番議員、自民公明クラブの石橋義雄です。職員の皆さんは、新しい年度に入り、部署の配置がえ、新たに重責を担った人、それぞれあると思いますが、それでも皆さんは十和田市で生活する市民のために公僕として一生を決断した職場、十和田市役所であります。そういう意味からいえば、私たち議員と立場、思いを共有しているのではないかと思います。  自分も地方自治に参画して7月27日で19年目に入ろうとしています。これまで72回の定例会を経験し、その中で今回の一般質問は46回目となります。その時々の課題、問題について、さらには将来に思いをはせ、質問、提案をしてきました。理事者側の配慮で実現したもの、いまだ実現できないもの、多々ありますが、それでも市民の負託に応えようと一生懸命頑張ってきた満18年だったような気がします。  きょうは、私の思いが理事者側に伝わるように、思いを込めて質問したいと思います。理事者側の皆さんには、誠意あるご答弁を期待し、通告に従って質問してまいります。  最初に、健康診断の受診率向上など、健康増進を図る施策について、提案を含め、お伺いします。青森県では、短命県日本一からの脱却を目指し、さまざまな施策を展開していますが、いまだその実現には至っていません。なぜでしょうか。  先日テレビで三村県知事が短命県日本一を何としても解消、返上するのだと熱っぽく語っている様子が放映されていました。  さらに、6月3日付の日刊各紙には、がんでの死亡率過去最悪、糖尿病での死亡率、本県最悪との見出しで大きく掲載されていました。一生懸命取り組んでいるのになぜ、どこに解決策、特効薬があるのでしょうか。まず、そこから考えてみる必要があると思います。  健康診断を受けましょう、早期発見、早期治療をしましょう、まさにそのとおりなのですが、そこには何の強制力も罰則もありません。それでも受診してもらうには、検診に行こう、行ってみるかという気持ちにさせる必要があります。赤ちゃんの死亡数や、妊娠満22週以降の死産、つまり周産期死亡率がかなり減少している事実、これは妊婦健診の無料化、助産師による巡回指導などの成果ではないでしょうか。  死亡率は、がん、心疾患、肺炎、脳血管疾患での死因が63%を占めています。これ以外に、糖尿病や腎不全、肝疾患など、さまざまあると思います。生活習慣の改善もさることながら、その前に健康診断を受けてみよう、行ってみようという気持ちにさせることが大事だと思います。  私の提案ですが、たばこ喫煙者からいただいているたばこ税を健康診断の受診率向上のための財源として活用してはどうでしょうか。おいらせ町が国保の検診で40歳の町民の方々に胃がん、大腸がん、肺がん検診での無料招待券を発行したら、受診率が5倍に上昇し、さらに乳がん、子宮がんの受診率も2倍以上上昇したとの新聞報道がありました。電源三法交付金とたばこ税は、迷惑料的な要素があるものだと私は思っています。  そこで、お尋ねしますが、市民のための健康維持対策、明るい長寿社会実現のために、十和田市はたばこ税の活用を財源として、健康診断や受診率向上のために使おうと決断したら、私は画期的な施策だと思いますが、このことについての市長の考えをお聞かせください。  次に、観光行政についてお伺いします。まず、日本版DMOの取り組み状況についてお伺いします。たしか決算審査特別委員会の場だったように記憶していますが、私が「いつ立ち上げるのですか」とお尋ねをしたら、当時の部長は「2年をめどに」という答弁でした。私が「スピード感がない」と言ったら、市長は「新しい年度に入ったら、できるだけ早く立ち上げるように動く」、そういう答弁でした。  今年度は、県からすばらしい本宿部長を派遣していただきました。先般地元の県議会議員から「本宿部長はすばらしい人だよ。県庁のホープだよ。どんな働き方をさせるかは、十和田市にかかっているんだからな」と言われました。思いっきり使い、思いっきり働いてもらうために、私も議員としてさまざまな提案をしていきたいと思っています。本宿部長には、思う存分、十和田市のために頑張ってくださるようご期待申し上げたいと思います。  さて、昨年の7月、十和田八幡平国立公園が環境省の国立公園満喫プロジェクトモデル事業に要望があった全国の自治体16の国立公園の中からの8つの中に選定され、はや1年になろうとしています。観光地再生の鍵は、DMOの立ち上げに大きくかかわってくると思います。稼げる観光地をどのように築いていくのか、そのためにどのような仕掛けをしていくのか、どのようにしたら観光客を呼び込めるのか、その発信、プロモーションのありようを早くつくり上げる必要があると思います。  また、そのためには、国内外の人材やノウハウの取り込みが必要になってくると思います。地域住民の観光地としての再生への意識改革、地場産品の開発、販売、インバウンドを含む観光客に対する良質感のある宿泊施設の提供、幅の広い食文化の提供、さらには交通手段の構築など、その役割ははかり知れないものがあります。  中でも一番大きな役割を担うのは、やはり行政だと思います。振興計画の策定から始まり、インフラ整備、道路、空港、港湾、さらには景観保全など、さまざまな許認可に係る部分が多く含まれているからであります。これらのことから、行政がいかにかかわり、いかに連携し、組織として機能するかにかかってくると思います。  日本版DMOを一つの組織として一日も早く立ち上げ、さまざまな課題や問題点に真っ正面から向き合い、知恵を出し合い、十和田八幡平国立公園を地域一帯の魅力的な観光地として国内外に発信し、認知してもらえるように早急に取り組む必要があると思います。  十和田市は、今日までに世界的に有名な建築設計家の西沢立衛氏、これは現代美術館ですが、そして隈研吾氏の市民交流プラザトワーレ、安藤忠雄氏の教育プラザ等、著名な建築設計家の皆さんとの縁をいただきました。さらには、東京メトロの奥義光氏も十和田市の出身であります。これらの方々に何らかの形で知恵を拝借していただける場があってもいい、またあればすばらしいことだと思いますが、現在の日本版DMOへの取り組み状況についてお聞かせください。  次に、十和田湖には子ノ口、宇樽部、休屋地区と、観光拠点としてそれぞれの役割を持つべき地域があります。これらの地域をどのように結びつけ、連携していけるのか、地域の魅力を見出し、地域一帯の観光資源として情報発信していく戦略を描く、そのことによって大きな成果を上げることが可能となると私は確信しています。この先、青撫山トンネルが完成すれば、焼山地区、奥入瀬渓流、子ノ口、宇樽部、休屋地区、この地域一帯で人、車、物流までもが大きく変化するだろう、そのことは容易に想像できることであります。  総工費二百数十億円、計画交通量1日3,000台、延長5.3キロメートルのトンネル工事は、長年の私たちの夢を実現すべく、今本格工事へと動き出したのであります。過去10年間に災害によって奥入瀬渓流区間で27回、七曲区間で8回の全面通行どめがあったとのことであります。青撫山トンネルが完成すれば、このような不測の事態は避けることができると思います。そのことにより、当市を訪れる観光客にも安心、安全を与えることになり、誘客数も大きく伸びることが期待できるのではないでしょうか。  そこでお尋ねしますが、青撫山トンネルの進捗状況と青撫山トンネルの開通を踏まえ、出入り口の子ノ口を初め、宇樽部、休屋地区を観光拠点としてどのように位置づけ、連携していくのか。さらには、青撫山トンネル完成後の十和田湖観光はもとより、十和田八幡平国立公園のあるべき姿についてどのような構想を考えているのか、お聞かせください。  次に、地域高規格道路の整備、その取り組み状況についてお伺いします。私は、平成26年第2回定例会の一般質問と、平成28年第2回定例会の一般質問で、地域高規格道路の必要性を訴え、建設実現に向かって取り組むよう、その可能性についてお伺いしました。  平成23年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災で、私たち人間の力ではどうすることもできないことがあるという現実を、この身をもって体験しました。交通、電力、通信が途絶え、時間がとまったかのような数日間でありました。ろうそく1本で寒さに耐え、連絡をとりたくてもとれない、つながらない、車に詰めるガソリンもない、そんな日々を今まで私たちは経験したことがあっただろうか。今なお復興で苦しんでいる被災地の人々、一日でも早く昔の普通の生活に戻りたい、戻してほしい、偽らざる気持ちであろうと思います。この震災から私たちは何を学んだのか、いかに高速交通体系の整備が必要なのかを考えさせられた大地震でありました。  十和田市は、本当にいいまちですねと、住むなら十和田市だよと、よそから来た人はよく言います。しかし、最後に言うのは、高速交通体系の整備がおくれている。高速道路もなければ、鉄道もない、港もない、空港までは距離がある。確かにそのとおりだと思います。十和田市には、高速道路も鉄道も港湾も空港もない。それでも、先人たちの努力によって、上十三地域の中核都市として今日まで発展してきました。このまちに住む者として誇りに思っていいと私は思っています。  今年度、上北天間林道路の建設に国の予算約53億円が配分となり、下北半島縦貫道路建設には県の予算が約5億円配分になるなど、東北縦貫自動車道八戸線建設工事が加速をしてきています。完成すると、東北縦貫自動車道八戸線と東北縦貫自動車道弘前線が連結し、東北高速道路の一体化が実現します。これに下北半島縦貫道が連結すると、青森県の高速交通体系はほぼ整うことになり、農林漁業を初め、産業、経済、観光、全ての分野での大きな飛躍が期待されます。その時代がすぐそこまで来ています。  しかし、我が十和田市はどうでしょうか。これらの構想から外れた状態にあります。十和田市を横断する八戸市、小坂町をつなぐ高規格道路の整備建設は、私たち十和田市民の悲願であり、十和田湖、奥入瀬渓流観光はもとより、経済の振興による地域再生や、地域の安心、安全を築いていくためには、交通インフラの整備が絶対必要であり、今こそ総力を結集して、その実現に向かって取り組むときに来ていると思います。  そこで、お尋ねします。昨年の7月に6市町村長及び議会議長で構成する地域高規格道路整備促進期成同盟会が設立されたようですが、その後の進捗状況及び活動状況をお知らせください。  最後に、以前この壇上から十和田おいらせ農協藤坂支店から右折して大学通りにつながる並木東東小稲線の整備建設について質問したことがあります。この道路を整備建設することによって、十和田市内を一巡できる環状線としての役割が可能になると思います。  また、この計画道路は、既に都市計画道路として計画決定された下平東小稲線の中央モータースクールから一本木沢までの未整備、未供用の区間と聞いています。当該路線の計画地域は、用途地域の用途指定区域の中にあり、上下水道などのインフラ整備も比較的進んでいる地域と認識しています。  今日、十和田市は、コンパクトシティーを政策として進めています。住宅建設の誘導や、道路ネットワークの構築が重要な課題であります。  そこでお尋ねをします。以前私の質問に、調査に向けて検討を進めるとの答弁がありましたが、その後の状況をお知らせください。  また、測量調査を実施したというようなことも聞いていますが、整備に関する今後の方向性などについて、その検討状況をお知らせください。  以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(工藤正廣君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 石橋議員のご質問にお答えいたします。  私からは、市の観光地域づくり法人、いわゆる日本版DMOへの取り組みについて、総括的にお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、観光による地方創生を実現していくためには、地域の稼ぐ力、これを十分に引き出す取り組みが不可欠でありまして、その担い手として各種データの収集と分析、これに基づいた戦略的な観光地経営を行うDMOと呼ばれる組織を形成していくことが急務となっております。  本市においては、昨年度からDMO組織の形成に向けた取り組みを始めておりまして、まずはDMOの理念や必要性について、市内の観光関係団体だとか、観光関連事業者と共有していく、そのための活動を行うとともに、本市における観光による地域活性化の目指す姿や、その取り組みを推進するDMOの形が一体どういうものなのか等々、その検討を始めているところであります。  DMOによる観光を機軸とした地域づくりは、これからの地方創生の施策の中でも非常に重要な取り組みでありまして、今年度は外部の専門家の活用についても視野に入れ、さらに取り組みを加速していきたい、そのように思っております。  その他のご質問につきましては、担当部長から答弁をさせます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(工藤正廣君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(中野孝則君) 健康診断の受診率向上など、健康増進を図る施策に対し、市たばこ税を充当する考えについてお答えいたします。  市たばこ税は、平成27年度決算で5億5,084万円、市税の8.2%を占め、市民税、固定資産税に次ぐ、市の財政にとって貴重な税収の一つであります。このたばこ税は普通税であり、特定の支出目的に充てる目的税とは異なり、さまざまな行政ニーズに対応できる一般財源となりますことから、今後においても健康増進事業を初め、さまざまな施策に有効活用してまいりたいと考えてございます。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 健康福祉部長健康福祉部長(北舘祐子君) 健康診断の受診率向上など、健康増進を図る施策についてのご質問にお答えいたします。  市では、平成25年4月より十和田市健康づくり基本計画(第2次健康十和田21)を策定し、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を目標として、生活習慣病の予防と心の健康を2つの柱に生活の質の向上を目指し、子供から高齢者までの各ステージにおける健康づくりを進めております。  市民が自分の健康状態を把握することは、健康づくりの第一歩と考え、積極的に健康診断を勧めておりますが、残念ながらその受診率は30%前後となっております。その現状を踏まえ、受診率向上のため、平成26年度から40歳以上の国民健康保険加入者を対象に特定健康診査を無料で実施しております。がん検診につきましては、子宮がん検診は20歳以上、その他のがん検診は40歳以上の市民を対象に実施しております。  また、がん検診の個人負担金につきましては、費用の一部を負担していただいており、胃がん検診を例に挙げますと、集団で実施した場合、検診費約5,400円のうち1,300円を個人負担していただいております。  今後は、がん検診受診率向上に向けた取り組みとして、がん検診個人負担金を含め、どのような方法だと効果があるのか調査研究するとともに、平日に受診できない方のための土日や、女性限定のレディースデーをふやすなど、一人でも多くの市民ががん検診を受診できるよう、がん検診の受診体制を見直し、市民が主体的に健康づくりに取り組んでいけるよう環境の整備に努めてまいります。  今年度は、特に検診受診率の低い働き盛り世代、壮年期に注目し、その現状を調査した上で、事業所への効果的な働きかけをしてまいります。このように健康づくりを進めることで、明るい長寿社会の実現を目指していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(本宿貴一君) まず、日本版DMOへの取り組み状況についてのご質問についてお答えいたします。  本市のDMOの形成に向けた取り組みについては、平成28年度から開始しており、観光庁認定のアドバイザーを招き、まずは日本版DMOとはどういったものか、またなぜ本市においても必要であるかというテーマで、市内の関係団体や観光事業者を対象にした勉強会を年間で6回開催し、趣旨の普及を図ってまいりました。  また、日本版DMOを中心とした観光地域づくりを進める上で重要な項目の一つに、データに基づく地域の観光戦略策定が挙げられており、昨年度本市への来訪者の属性、また宿泊数、エリアの満足度等の観光マーケティング調査を行い、現状の課題について分析を進めているところです。  さらに、本市のDMOの形成に向けては、主要な観光地が広範囲にわたるため、各地域の強みや弱みを分析するとともに、さまざまな業種にまたがる多様な関係者との連携、そして合意形成が非常に重要となってまいります。  そのため、平成29年度は、市街地地区、焼山地区、休屋地区において、事業者や関係団体の方々と意見交換の場を頻回に開催し、地域の魅力向上に向けたアイデアを共有しまして、地域の連携をさらに強化していくとともに、観光地域づくりのかじ取り役として地域の観光戦略を着実に進めていくDMOの推進体制について検討し、その体制図の策定を重点目標に取り組みを進めることとしております。  取り組みに当たっては、議員ご指摘のとおり、専門的な人材の確保が重要であります。そのため、本年度は、観光関連の民間企業の人材を活用し、民間企業の知見を本市のDMOの形成に生かしながら鋭意進めてまいりたいと考えております。  続きまして、子ノ口、宇樽部、休屋地区の各観光拠点の連携についてのご質問にお答えいたします。子ノ口、宇樽部、休屋地区の各エリアについて、現状の観光地としての特徴を申し上げますと、まず子ノ口については奥入瀬渓流と十和田湖が接する地点であり、また休屋地区との遊覧船の発着場でもあることから、十和田湖、奥入瀬観光の中継地として非常に重要な拠点であると考えております。  宇樽部については、市営のキャンプ場やカヌーの出発地があるなど、自然を体感するアクティビティーの重要な拠点であるといった特徴がございます。  また、休屋地区につきましては、宿泊施設や土産物店のほか、乙女の像、十和田神社、遊覧船などの主要な観光コンテンツがそろう、十和田湖観光の核となる重要なエリアであるという認識を持っております。  これら十和田湖の各観光拠点について、青撫山バイパスの完成により交通体系が大きく変化することで、観光面でのさまざまな影響が予想されるところであります。そのため、国土交通省、県、市が連携して、市民レベルの協議の場となる奥入瀬地域協議会を設け、青撫山バイパスの完成後の奥入瀬、十和田湖の観光戦略も含めた将来ビジョンについて検討を進めているところです。  十和田湖の各観光拠点についても、その中でそれぞれの役割や魅力の持たせ方について検討を進めてまいりたいと思います。  続きまして、青撫山トンネル完成後の十和田湖観光のあるべき姿についてのご質問についてお答えいたします。青撫山トンネルを含む青撫山バイパス完成後の奥入瀬渓流及び十和田湖地域のあるべき姿については、先ほどの答弁でも述べましたとおり、国、県、市、地域が連携して現在検討を進めております。  具体的には、有識者が委員を務める奥入瀬渓流利活用検討委員会において、奥入瀬渓流及び十和田湖地域を対象とした将来ビジョンを年度内に取りまとめることとしており、その素案については地域住民や事業者と行政とで組織する奥入瀬地域協議会において地域の意見を聞くためのワークショップを重ねるなど、作業を進めております。  ビジョンについては、青撫山バイパス開通に伴う交通形態の変化も踏まえ、奥入瀬渓流のすばらしい自然の保護と利活用の両面から検討を進めてまいります。  市といたしましても、今年度末までのビジョンの取りまとめに向け、奥入瀬地域協議会における議論を深め、奥入瀬、十和田湖観光のあるべき姿について、市民や事業者とともにバイパス完成のメリットを最大限観光振興に生かすことができるビジョンづくりに努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 建設部長 ◎建設部長(白山亨三君) 地域高規格道路整備に関する取り組み状況についてのご質問にお答えいたします。  地域高規格道路は、国際的観光地を有する本地域において、広域救急医療及び災害時の緊急輸送体制の整備など、地域の安全、安心を確実なものにするとともに、太平洋側と日本海側を結ぶ路線になることから、物流や観光などによる地域経済の振興と地方創生の実現を図るために、非常に重要な役割を果たすものと考えております。  これらのことから、八戸市の東北縦貫自動車道八戸線から十和田市を経由し、秋田県小坂町の東北縦貫自動車道弘前線までを横断する区間について、関係する八戸市、五戸町、六戸町、小坂町、新郷村、十和田市の首長及び議会議長を会員とした、八戸・十和田・小坂間、地域高規格道路整備促進期成同盟会を昨年7月に設立し、今年度は関係市町村及び国、県を招いて総決起集会の開催を考えております。  また、平成21年度から重点要望として青森県へ要望しており、今後も引き続き国土交通省、青森県、関係各位に対して、整備実現に向けて要望してまいりたいと考えております。  次に、市道並木東東小稲線の整備に関する検討状況についてのご質問にお答えいたします。当該路線は、旧国道4号の東側の迂回道路として位置づけ計画されたことから、この整備の必要性については認識をしております。  また、当該沿線地域は、一部用途地域内で比較的インフラ整備が進み、コンパクトシティーを推進している現在、住宅誘導など、その整備による効果は大きいものと考えております。  調査測量については、平成26年度に実施しておりますが、国道4号バイパスの完成後の車両の流れの変化や、近年の人口減少、社会情勢の急激な変化等により、整備の実現には至っておりません。  このことから、本路線の整備につきましては、非常に厳しいものと考えております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) 答弁ありがとうございました。それでは、通告に従って再質問をしてまいります。  まず、たばこ税をある程度充当して、受診率を上げようということを聞きましたけれども、そのたばこ税にかかわって、ちょっとお伺いします。企画財政部長、たばこ1個の税率って、あれ何ぼなものだっけ。 ○議長(工藤正廣君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(中野孝則君) 紙巻きたばこ1,000本当たり5,262円となってございますので、1本当たり5.26円となります。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) 何%と。例えば100円で売ったとして、そのうちの税金は何ぼですかという話。税金として取っているかと。 ○議長(工藤正廣君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(中野孝則君) お答えいたします。  税率、税額につきましては、1,000本当たり5,262円というような形での積算になってございます。  1本当たり、今たばこ幾らするか、ちょっと私知りませんので、お答えできない状況にあります。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) いや、私の資料が間違っているかわからないのだけれども、64%を超える税率だと言っているのです。その税率が、では例えば日本で、何ぼ国に入っていると思いますか。 ○議長(工藤正廣君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(中野孝則君) お答えいたします。  詳しい資料を持ち合わせてございませんので、概算の数字もお知らせすることができません。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) 約2兆1,000億円、2兆円。そのうちの利率として、国が約1兆円、残りを市町村のたばこ税あるいは都道府県たばこ税として配分しているわけです。国と地方のたばこ税は、五分五分です。それだけ地方にたばこ税というのが来ている。だから、十和田市は5億5,000万円だったっけ、何がしの金が入っています。それだけ十和田市の人がたばこを吸っているのです。よそから来た人で買っている人もありますよ。そして、今までは、たばこ税が入るのでたばこを買うのなら地元で買ってくださいということをよく店なんかに張っていましたよね。最近受動喫煙だとか、いろいろな問題があって、我々喫煙者はちょっと邪魔にされていますけれども、そういうことを考えたらもう少しこの使い方も幅を持ってやってもいいのかなと私は思います。  そこで、もう一つ、私これ質問するに当たってわからないので、昔よく電源三法交付金ってありましたよね。それは、今どういう形で入って、幾ら入っていますか。 ○議長(工藤正廣君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(中野孝則君) 電源立地地域対策交付金のお尋ねだと思います。平成29年度予算額では8億1,437万2,000円を予算計上してございます。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) だから、それは、何の項目で入っているのだっけ。昔は、よく私らに何かがあるときに三法交付金と、その使途で例えば我々は病院に使え、あれに使えと言えば、今言ったように目的があって、それに使うわけにはいかないよと言ってきたよね。ところが、最近幅を広げていろいろなものに使っているというのでしょう。だから、あなた先ほどこのたばこ税は普通税で、目的税ではないと、だから使えない話ししたのだけれども……       (「使える」「一般財源だから、何でも使っている」と呼ぶ者あり)  一般財源としては使っているけれども、特定してという話ししたから、私はそういう形で健康増進にも使っていると言ったから、では広げてもっと拡大をして、いろいろなものに、例えばがん検診、肝疾患だとか、脳梗塞、脳疾患とか、いろいろあるでしょう。そういうのの検査に使うようにしたらどうですかという話をしているわけです。  先ほど健康福祉部長が言ったように、一生懸命取り組んできた、私はわかっています。けれども、30%前後の受診率だと、国保と関係の部分ですが、そのことについて、飛び飛びになるけれども、部長は、これは高いほうだ、低いほうだと思っていますか。 ○議長(工藤正廣君) 健康福祉部長健康福祉部長(北舘祐子君) 石橋議員の高いほうか低いほうかというご質問にお答えいたします。  この特定健診の受診率をいつも発表するのですが、保険者の率ということで、十和田市では国民健康保険の率で行っております。  あと先ほどの30%前後というのは、特定健診とプラスがん検診の状況も含めてお答えしたのですけれども、特定健診は10市においては真ん中ら辺にございます。5位とかです。がん検診もその辺の、10市の中では中央にいるということで、目標はもう少し高いので、さらに向上させたいと思って、いろいろな取り組みをこれからも取り組んでいきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) いや、私が今聞いたのは、あなた部長として、この30%が高いと思っているのか、低いと思っているのかということです。満足しているか、していないかという話。答弁でも言ったように健康長寿社会、明るい社会をつくりたいと、青森県は短命県日本一だと、もう何年も脱出していないと、その中で例えば死亡率の高いのは何々と、私もさっきも言ったのだけれども、63%、ここで示していますよ。そのほかにもいろいろありますよと。これら全体を含めて対応していかないことには、この短命県返上とか、長寿社会とか、そういう社会というのをつくるのはなかなか難しいと思うから、何としてもそういう検診をして、早期に発見をして、早期に治療しようと、皆さんしましょうねということをするために、今普通税だと言うのだけれども、もうちょっと幅を持たせて、それにもうちょっと金出して、例えばたばこ税をやると言えば語弊があるかもわからないけれども、5億何ぼあるわけだから、それをもうちょっとやって、それで受診率を上げたり、健康対策に使っていこうという考え方を聞きたくて言っているわけ。市長、どうですか。 ○議長(工藤正廣君) 市長 ◎市長(小山田久君) 今のがん検診のことでお答えいたします。  石橋議員ご承知かと思いますが、がんによる死亡率、いわゆる死亡者、この10市の中で十和田市は最低なのです。それでも年間170人前後の方が亡くなっています。肺がんだとか、胃がんが大きいのですが、したがいましてそういったがんの方を少しでも減らしていこう、あるいはまたできるだけ早く検診を受けて、早い時期のうちに、まずそれなりの治療が必要であれば治療をしていく、こういったことは、ひいては医療費の軽減にもつながると思いますし、何よりも本人が健康でいられるということがあると思います。  したがって、がんの検診率を高めていくことは大変有効であるが、ただ例えば乳がんのように、あれは無償なのですが、無償だからといっても検診率が27%か28%なのです。100%ではないのです。したがって、もちろん経費のこともあるし、いわゆる検診を受けてもらうために一体何が有効なのか、そういったことはもっと工夫を重ねて取り組んでいかなければならないし、そういう中でやはり特別十和田市でも多いようながん、がんで死亡率が多いようなもの、そういったことを重点的に取り組みを進める、そういうことが結果的には有効的なことだなと思っておりますので、そのためには当然のことながら経費が発生してきます。たばこ税のことは、目的税ではないということはありますが、しかし色がついていないことも確かでございます。そういう意味で、たばこ税等々から例えばそういったことに充当しながら、めり張りをつけてというか、やはり一番問題なものについて取り組みを進めていく、そういう取り組みも必要だなと思っておりますので、十分検討してまいりたいと思っております。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) 市長の答弁で、ある程度力を入れていくというふうにまず理解をして質問していきます。  今国のたばこ議員連盟の議員の人たちが、たばこ税を目的税にしようという動きもあります。それはなぜかというと、今言ったように使えない。例えば分煙室をつくるのに使うとか、いろいろな政策に使えるように目的化していこうという話も実際出ています。だから、かたくなにそう言わないで、今市長が言ったように、私への答弁で、いやそれはできませんと言えば、私もいろいろなことを質問しなければならなくなるので、例えば昔電源三法交付金も使えないというものを使えるようにお願いしてと、何か幅を持たせてということでお願いをして、私は今のような形に変わっていったと思います。そういうことで、必要が生じてきたときには、やっぱりそういうお願いをしながら弾力的に使える仕組みをつくっていかないと、そのあれができなくなれば。私は受診をすることによって、市長が言ったように国民健康保険とか介護保険だとか、あるいは病院も助かると思うのです。受診は病院でしてくださいということをして、病院経営というものにも、例えば行政として一般繰り出しするのでなくて、そういう部分でも病院を利用する人がふえていくように、そういう手だてをしてやることも私は一つの政策だと思っています。そういう答弁をもらったので、これ以上は聞きません。いろいろいっぱい考えてきましたけれども、この件はこれで終わります。       (「終わりか」と呼ぶ者あり)  いやいや、この件はさ。  次に、DMOの関係について。市長がなるべく早く取り組む、立ち上げるというような話ありましたけれども、ところでDMOの取り組みをしようとしている団体というか、候補というのですか、そういうのは今日本でどれぐらいあって、青森県でどれぐらいありますか。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(本宿貴一君) お答えいたします。  DMOの設置に関して、団体はどのくらいあるかという話になりますが、ことしの5月12日現在、観光庁のほうで登録している数になります。DMOのほう、種類が3種類ございまして、広域で連携するDMO、かなり広いエリアで登録するDMOにつきましては6件。この中には、東北6県と新潟県を含む7県で構成している東北観光推進機構が含まれております。  続きまして、地域連携DMO、これは複数の自治体で構成するDMOになりますが、全国で67件ございます。青森県内は、この地域連携DMOの登録はまだございません。  続きまして、単一の自治体が構成する地域DMOになりますが、これは全国で72件現在ございます。青森県につきましては、西目屋村にありますブナの里白神公社が登録されておりまして、現在その1件となっております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) いかにDMOの立ち上げが難しいと言えばおかしいのだけれども、なのかなと実際に感じました。特に青森県が今いろいろな観光をやろうと、知事を先頭にいろいろな手を打って、例えば飛行機の部分も含めたりしてやっているのですが、そういう中で、インバウンドの呼び込みをするという中でのこういうDMOの立ち上げがまだないということは、いかに大変だろうなと、こう思っています。  そこで、私が先ほど壇上から、市長も答弁の中で人材という話ししました。私は、例えば西沢立衛さんとか隈研吾さん、あるいは安藤忠雄さんとか、奥さんは今度社長を退いて顧問になるみたいなのですけれども、そういう人材を持っていますよね、十和田市は。今まで縁をいただいたのです。隈さんとか安藤さん、西沢さんは、世界を股にかけて、いろいろな活性化というのですか、建物を通してかかわってきていると思います。そういう方々の知恵というのですか、そういうものを何か拝借できればいいなと思うのですが、その可能性というのですか、そういうものというのは考えられないものでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(本宿貴一君) お答えいたします。  十和田市に関係するさまざまな芸術家の方ですとか建築家の方がいらっしゃると思います。現段階では、それぞれの方にコンタクトをとって、何かしらのアドバイスをいただくというところは予定はないのですけれども、さまざまな外部の人材の知見をいただくという中で、一つの候補としても少し何か考えていければと考えております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) わかりました。できれば、そういう方々の見識というのですか、そういうものを借りたほうがいいと。それはなぜかというと、私たちは安藤さんにしても、隈さんにしても、建物を建築してもらったということで講演をしていただきました。あの人たちは、十和田市はすばらしいねと。いわゆる十和田湖を持っているという話から始まって、十和田市のよさを我々に逆に、あんた方は十和田市のよさをもっと知りなさいと、誇りに思ったほうがいいということを言ってくれています。そういう人たちから、例えば十和田湖一つ考えたときに、安藤さんなり隈さんから十和田湖、湖を核とした観光都市のあり方とか、観光地のあり方とかというテーマでちょっとした絵を描いてもらって、それに向かって例えばいろいろなものを張りつけて、時間がかかるかもしれないけれども、そういうまちをつくっていくとか、一つの取り組む参考になるのではないかなと、こう思っているのです。奥さんにしてみれば、長い間鉄道関係で仕事をしてきて、全国のネットワークを持っているわけですから。だから、これ見ると日本版DMOの役割に多様な関係者との連携とありますよね。こういう関係者といっぱいつながりを持ちながら、そしてどういうものを組み立てていくかというのは、私は成功するには必要だと思うのです。だから、そういうことで、そういう今までの人脈とか、あるいはまたそれなりにお願いできる、例えばJALなのか、ANAなのか、大韓なのかわからないのだけれども、そういういろいろな、空、海、陸、そういう人たちのネットワークをつくっていくということも必要だと思うので、ひとつその辺を考えて取り組んでほしいと思います。  では…… ○議長(工藤正廣君) 12番、時間見て。 ◆12番(石橋義雄君) はあ終わりか。 ○議長(工藤正廣君) いやいや、50分まで。あと10分。  12番 ◆12番(石橋義雄君) 次に、子ノ口、宇樽部、休屋地区の観光、私はそれぞれ役割があると見ています。特に宇樽部のよさは、非常に民有地が多いということもあるし、子ノ口はやっぱり今トンネルが通ることによって、あそこをどううまく活用していくかということにかかっていくと思います。  当局の考え方は、道路が通れば奥入瀬渓流を歩く形にしたいと、こう言っていますよね。散策できるような形にして、車を通さないと考えたときに、駐車場だとか、そういうののスペースも当然必要になってくると思います。  そこで建設部長、あなたから聞くのだけれども、今トンネル工事が始まっていきました。何年かかるかわかりませんけれども、これ道路つくってから、道路が完成してから、さあ子ノ口をどういうふうに生かしていきますかと考えるか。今のうちから道路できたらどうしよう、あるいは逆に言うと道路に絡めて、例えば国交省なりどこでこれこれを今しておいてほしいと、我々は将来ここにこういうものを張りつけるために、ここの工事と絡めて工事費の中にこれ入れて整理しておいてもらえませんかという十和田市のお願いができると思うのです。どう思うの。部長、あなたから聞く。 ○議長(工藤正廣君) 建設部長 ◎建設部長(白山亨三君) 今青撫山バイパスのトンネルの開通後の交通機構の考え方についてのお話でございます。駐車場につきましては、子ノ口地区のほうにという考えも中にはあると思いますが、十和田湖、特に国立公園の区間にありますので、県または環境省と協議しなければこれからはできないと思っております。いろいろな規制がある場所でございますので、これから検討してまいりたいと思います。 ○議長(工藤正廣君) 市長 ◎市長(小山田久君) 今の件について補足します。  議員のお話のとおり、やはりできてからでは間に合わないのです。そういったことは、十分想定しておりまして、現在まずあの奥入瀬渓流の利用の方法はどうあるべきかというのはこれまでも本当に何回も、今年度ある程度の方向はあります。  そこで、では開通した場合に車の問題だとか、そんないろいろなことがありますので、それは開通に間に合わせて、国、県、そして地元といろいろ協議して進めることになっております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) そこで、私は前からこの観光事業は建設部だけではだめだよと、観光商工部だけでもだめだよと、企画財政部も入らなければだめだよと。だから、各課の連携が必要だよと。やっぱりさっきも壇上から言ったように、許認可とか、いろいろな部分も絡んでくるし、インフラの部分も絡んでくる。だから、そういうものがあったときに、例えばこれはできるのかと、建設部ではどうなのという、最後には企画財政部にこれはどこにお願いして、どこから金を、例えば補助をつけてもらえるのかとか、いろいろな想定がされるわけです。ですから、この観光、いわゆる十和田観光、あるいは休屋の観光については、各課で連携した特別なプロジェクトチームをつくったほうがいいよと何回も私は言ってきたはずです。でも、言ったように協議しなければならない。だから、協議もしなければならない、いろいろしなければならないから、そういうものを早く検討する場をつくったほうがいいよということを言ってきたつもりです。  以上で終わります。 ○議長(工藤正廣君) 以上で石橋義雄君の質問を終わります。  ここで暫時休憩します。                           午後 2時49分 休憩                                                                   午後 3時00分 開議 ○議長(工藤正廣君) 休憩を解いて会議を開きます。 △戸来伝君質問 ○議長(工藤正廣君) 次に、19番 戸来伝君       (19番 戸来 伝君 登壇) ◆19番(戸来伝君) 田植えが終わりました。苗が元気に風にそよいでいます。田んぼの水面にも八甲田山が映っています。私たち農業者にとって、この季節は、よし、ことしも頑張るぞと充実感がみなぎってくる季節でもあります。  我が十和田市においても人口は減少傾向にあるものの、財政はおおむね安定し、市民は総じて笑顔にあふれております。春、夏、秋、冬と楽しいイベントが行われ、たくさんの市民や観光客が楽しみ、元気な十和田市づくりに多くの市民団体が参加し、励んでおります。  先日は、市の広報と一緒に第2次の総合計画が家庭に配られ、そこには「市民一人ひとりが主役のまちづくり」、「十和田らしさを大切に守り活かすまちづくり」、「地域を育て地域と地域が連携したまちづくり」、この3つの基本理念が明記されております。  また、その先の将来都市像としては、「~わたしたちが創る~希望と活力あふれる 十和田」が掲げられ、8つの基本目標と33の施策が示され、その上での重点プロジェクトが5つ、すなわち1つ、より多くの所得を生み出せる産業競争力の強化、1つ、次世代のまちづくりを担う子どもたちへの支援の強化、1つ、すべての市民が健やかに生き生きと暮らせる環境の充実、1つ、安全・安心で快適な暮らしを支える諸機能の維持と向上、1つ、持続可能なまちづくりを支える強固な自治体経営の確立の5つです。この第2次総合計画による将来都市像の実現は、市長や市職員はもちろんですが、私たち議員も、また市民もこの考えを共有し、ともに協力し、歩むことが何よりも肝心です。  そこで、今回は4点について市長並びに市当局の考えを伺います。まず、県政や国政との連携についてです。私たちは、住みよい社会をつくるため、国に国税を、県に県税を、市に市税を納め、国とのつながりのために国会議員を、県とのつながりのために県議会議員を送り出し、市を健全に運営するために市長が選ばれ、私たちは議員として活動させてもらっています。  特に国政とのつながりは重要で、国庫支出金は45億円、地方交付税は98億円で、今年度の市の一般会計予算300億円のうち約半分に当たる143億円を国からの仕送りに頼っています。県とのつながりも重要で、今年度の予算では一般会計の約10%に当たる30億円が県から支出される予定です。  このように、県や国とは、お金を通じてさまざまなつながりがあるわけでして、そのお金はさまざまな政策や制度を使うことによって市に届いてきます。そうしたさまざまな制度をどう生かすかで、市へのお金の流れは大きく違ってきます。  国会議員や県議会議員は、そのつなぎ役です。国会議員や県議会議員が機会あるごとに「私を使ってください」と言うのは、こうした流れ、仕組みに基づいてのことなのです。国会議員や県議会議員が市にもたらした成果は、私たちの目に見えるものもありますが、表に出ないものも、あるいは出せないものもいろいろあるかと思います。  そこでお聞きします。国政へのつなぎ役としての国会議員は、これまでどんな成果をもたらしてくれたでしょうか。県政へのつなぎ役としての県議会議員は、これまでどんな成果をもたらしてくれたのでしょうか。そして、現在どんな課題に取り組んでいるのか、あるいはどんな活動を期待しているのか、市長の見解をお聞かせください。  次は、観光政策についてです。世界有数の自然美を誇る十和田湖、奥入瀬渓流、八甲田山など、貴重な自然資源を持つ我が十和田市にとって、観光行政はまさに活性化の切り札であります。このたび十和田八幡平国立公園は、めでたく国立公園満喫プロジェクトに選ばれました。これを千載一遇のチャンスとして、市は日本版DMOづくりに取り組んでおります。こうした政策のかなめとなる観光商工部長に、市長は本宿氏を迎えました。DMOについては、石橋議員が取り上げ、市の見解も伺いましたので、私はちょっと視点を変えてみたいと思います。  皆さんは、「おいけん」をご存じでしょうか。奥入瀬渓流や、その周辺の魅力を丁寧に取り上げ、調査し、発信している奥入瀬自然観光資源研究会、通称おいけんはエコツーリズム大賞の特別賞を受賞し、先月記念のフォーラムを開きました。眺めて通過するだけの観光よりも、立ちどまってこそ見えてくるものがある、そう訴え続けるおいけんの姿勢は世界の共感を呼び、高く評価されています。  フォーラムの基調講演で観光カリスマの山田桂一郎さんは、「渓流にもっと大勢の人が来て本当によいのですか。荒れますよ」と、自然環境を守ることと経済への活用の両立の難しさを警告しました。さらに、「おいけんの活動は、国や市の政策と結びついていますか。理念は市民と共有できていますか」と、優しく鋭く問いかけました。  観光商工部の仕事は多岐にわたります。先ほど挙げた十和田湖、奥入瀬渓流、八甲田地域に加え、焼山地区、現代美術館、旧新渡戸記念館、温泉、四季折々のお祭り、官庁街通り、稲生川など、数え上げれば切りがありません。本宿部長は、着任以来、あちこち精力的に出向き、小まめに市民と対話し、勉強する姿が見られ、市民からの評判もなかなかのようです。  そこで、お聞きいたします。十和田市での生活も2カ月を過ぎましたが、十和田市の印象はいかがでしょうか。何を課題に十和田市へやってきたのでしょうか。観光商工部長として、特に観光推進面での考えをお聞かせください。  3つ目は、農業委員会についてです。農地の売買や農地の転用が発生したとき、農地の無秩序な開発を監視したり抑制する役割を担っている農業委員会は、農地が国民の大切な食料を生産するための公共性を持っていると位置づけられることから、重要な存在として広く知られています。  十和田市では、これまで27人が選挙によって選ばれておりましたが、法律の改正により公選制が廃止になり、市長が任命することとなりました。委員の数も19人に減り、この議会で同意を求められており、最終日に1人ずつ審議することになっております。何しろ新しくなった制度ですので、わからないことが多々あります。  そこでお聞きします。19人は、選考委員会で選ばれたとのことですが、そもそも選考委員会とはどういう組織なのでしょうか。選考委員は何人で、どう選んだのでしょうか。選考は、立候補制で31人が立候補したとのこと。では、31人から19人に絞り込む作業は、どのように行われたのでしょうか。選考委員会の19人の案に対して、市長はどのような意見を持ったのでしょうか。  農業者が強い関心を持ちながら非公開で行われたわけですので、その経緯をできるだけわかりやすく示していただきたいと思います。選考委員には守秘義務があると思いますが、守るべき秘密の範囲はどこまでなのか、一体何年守り続けなければならないのか、委員の心理的負担も重いものがあると思います。このあたりをご説明ください。  質問の4つ目は、広域事務組合を取り上げました。より安心で、より安全な市民生活の実現に向け、市町村はさまざまな住民サービスをしていますが、各市町村がそれぞれ単独で運営するよりも、近隣の市町村が手を組んで共同で運営するほうがよい場合があります。十和田市では、それを広域事務組合と呼び、消防事務と学校給食事務は六戸町と、火葬業務はそれにおいらせ町を加え、清掃事務はさらに五戸町、新郷村を加えたかなり複雑な形で運営をしています。ちなみに、三沢市は、三沢市単独で運営をしています。  また、消防に関しては、十和田地域広域事務組合と三沢市消防本部に北部上北広域事務組合と中部上北広域事業組合の通信指令業務を集約し、上十三消防指令センターとして運用しています。この組合は、昭和47年からの歴史を持ち、今では十和田市議会から7人、六戸町から4人、おいらせ町から2人、五戸町から1人、新郷村からも1人の議員が派遣され、合わせて15人が組合議員として活動しております。複数の市町村が共同で運営するスタイルであり、時代背景や生活様式の移り変わりもあることから、これまでさまざまな課題を背負いながらも力を合わせ、困難を乗り越えてきました。  広域事務組合といえば、もう一つ、十和田地区環境整備事務組合もあります。これは、広域でし尿処理をするために、十和田市、三沢市、五戸町、六戸町、十和田町、上北町、七戸町、下田村、天間林村、新郷村、倉石村の2市5町4村で昭和38年に発足をしました。その後、中部上北4町村が抜けるなどがあり、今は当市と三沢市、六戸町、おいらせ町、五戸町、新郷村の6市町村で組織をしております。一極集中ではなく、広域での分散型を意図し、三沢地区衛生センターが昭和59年から、六戸衛生センターが平成元年から稼働して現在に至っております。時代が移り変わり下水化も進んだことから、し尿処理業務を取り巻く環境も大きく変化してきております。  私は、事務組合への派遣議員を何度も経験し、これまでも多くの出来事に立ち会ってきました。そういった経緯から、私なりにいろいろな思いを持っておりますので、そのあたりをきょうは議論したいと思います。  そこで、この十和田地域広域事務組合や、十和田地区環境整備事務組合の運営に中核メンバーとして参加している十和田市として、それぞれの組合のメリットやデメリット、あるいは抱える課題や方向性などについて、どのような捉え方をしているのか、お考えをお聞かせください。特に副市長、よろしくお願いします。  以上、4点、壇上からの質問といたしますので、ご答弁をよろしくお願いします。 ○議長(工藤正廣君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 戸来議員のご質問にお答えいたします。  私からは、国政、県政との連携による成果及び課題等についてお答えいたします。市では、今年度を初年度とする第2次十和田市総合計画を策定いたしました。先ほど議員のご質問にもありましたが、この計画では新たな将来都市像「~わたしたちが創る~希望と活力あふれる 十和田」、これを掲げまして、多彩な地域の資源と市民の知恵と力を最大限に活用し、市民と行政の協働によるまちづくりに取り組んでいるところであります。  この将来都市像の実現に向けては、国及び県との連携が欠かせないものであり、これまでも地方創生や定住自立圏など、各種政策において国や県から多くの支援をいただいているところであります。  中でも特に昨年は、十和田湖、奥入瀬渓流が環境省の国立公園満喫プロジェクトのモデル地区に選定されました。この際にも地元、そして県内の国会議員による応援をいただきながら三村知事を筆頭に、ともに行動に取り組み、そして決定したものであります。これからは、国、県とともに連携しながら取り組んでいかなければならないと思っております。  また、長年県への重点事業要望の中で、国への働きかけをお願いし、地元選出の国会議員にもご尽力をいただきました青撫山バイパスのトンネル工事が着手されるなど、当市が目指す将来都市像の実現に向け、一歩ずつ前進しているものではないかと思っております。  しかしながら、一方では、国、県に要望はしているものの、なかなか実現に至っていない、例えば周産期医療関係の問題とか、あるいは麻酔科医の確保、また八戸市から当市を経由して秋田県のほうを結ぶ地域高規格道路及び十和田三戸線など主要地方道の整備や、国道102号稲吉地区の歩道等、また県立施設の件など、多くの課題が残っているのも確かでございます。これらの課題についても今後実現に向け、引き続き国、県に働きかけを行ってまいりたいと思っております。  いずれにしましても、市民の負託に応えていくためには、地元選出の県議会議員ですとか、国会議員から多くの情報や、またご助言をいただきながらも、議員の皆様と協働しながら将来都市像の実現に向け取り組んでまいりたい、そのように考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。  その他のご質問につきましては、副市長等から答弁をさせます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(工藤正廣君) 副市長 ◎副市長(西村雅博君) 一部事務組合のメリット、デメリットについてのご質問にお答えいたします。  一部事務組合は、2つ以上の地方公共団体が協議により規約を定め、その事務の一部を共同処理する地方公共団体の組合であり、独立の法人格を持つ特別地方公共団体として設立されたものであり、地方自治法では第284条から第293条にかけて規定されております。  十和田市は、十和田地域広域事務組合、十和田地区環境整備事務組合、十和田地区食肉処理事務組合、上北地方教育・福祉事務組合などの一部事務組合に加入しております。  なお、十和田地域広域事務組合は、消防、給食、火葬、ごみ処理など複数の事務を共同処理する事務組合であり、それぞれの共同処理する事務により構成市町村が異なっております。  議員ご質問の一部事務組合のメリットとしては、行財政能力の補完や、効果的、能率的な事務処理が期待でき、具体的には、1点目として、単独で実施困難な事務事業の実施が可能となること、2点目として、スケールメリットの発揮により事務事業の効率化が図られること、3点目として、より高度な行政サービスの提供が可能になることなどが挙げられます。  デメリットとしては、行政責任の所在が不明確となることなどが懸念され、具体的には、1点目として、事務組合ごとに管理部門や議会が必要となり非効率的であること、2点目として、市町村が総合性、独自性を発揮して実施できる政策の範囲が狭まること、3点目として、事務組合と構成市町村との調整、意思決定の迅速、的確性が阻害されること、4点目として、事務内容によって構成市町村ごとのエリアが設定されることから、住民にとってわかりにくい面があること、5点目として、構成市町村から権限が事務組合に移行するために、事務組合で共同処理する事務については構成市町村の議会等の直接の審議の対象とならないことなどが挙げられます。  なお、地方自治法の規定による構成市町村の議会の議決を要する協議事項は、組合の設置、組織、事務及び規約の変更、解散、財産処分に関することとなってございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(本宿貴一君) 十和田市の観光推進面の考えについてお答えします。  議員のご発言にもございましたが、本市は十和田湖、奥入瀬渓流、八甲田など、国内はもとより、海外でも評価の高い、世界に誇る豊かな自然を有しております。  また、直近の県の観光統計においては、市町村別観光入り込み客数が年間280万人を超えるなど、県内観光の拠点として重要な地域であると認識しております。  しかしながら、東日本大震災以降の教育旅行の落ち込みや、風評などのさまざまな影響、旅行形態の個人化や、外国人観光客の増加、国内各地における観光客誘致の取り組み強化による地域間競争の激化など、近年観光をめぐる状況は大きく変化しており、いかに魅力のある観光素材を提供し、観光客に選ばれる観光地になっていくかが今後の本市の課題であると考えております。  こうした中、先般環境省と日本エコツーリズム協会が共催するエコツーリズム大賞におきまして、議員からもご紹介がありましたとおり、当市のNPO法人奥入瀬自然観光資源研究会が特別賞を受賞しました。これは、奥入瀬渓流での時間をかけた自然との向き合い方、楽しみ方を提供していることが評価、期待されたものと思います。  このような地域の強みを生かした、訪れる方々に満足していただけるメニューの開発提供がこれからさらに重要になってきます。豊かな自然や美しいアート、おいしい食、温かいおもてなしなど、本市にはすばらしい素材がそろっており、観光のポテンシャルは高く、国立公園満喫プロジェクトのモデル地区の一つに十和田八幡平国立公園が選ばれるなど、非常に大きな可能性を感じております。  特に観光による経済効果は、宿泊施設や観光施設の分野だけではなく、交通事業者、農林水産業、商工業など裾野が広く、波及効果が大きいため、地域経済の活性化に大きく寄与するものと期待されております。  こうしたことから、地域の多様な関係者と連携して、地域一体となった魅力的な観光地域づくりを目指して、さまざまな事業にスピード感を持って取り組んでまいります。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) まず初めに、選考委員会はどのような組織なのかについてのご質問にお答えいたします。  平成28年4月1日に施行された農業委員会等に関する法律の改正に伴い、平成28年12月議会において十和田市農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数等に関する条例を制定しております。この条例の規定に基づき、募集による農業委員会の委員の候補者の中から農業委員を選考することを目的に設置される委員会であります。  次に、選考委員は何人で、どのように選んだのかについてのご質問にお答えします。当該条例において、農業協同組合、農業共済組合、または土地改良区の役職員、農業者が組織する団体の構成員及び学識経験者のうちから5人以内をもって組織するものであり、各団体等から推薦書及び承諾書をいただき、市長が委嘱しております。  次に、立候補者31人から19人へ絞り込む作業はどのように行われたのかについてのご質問にお答えします。十和田市農業委員会委員の候補者を選考するため、十和田市農業委員会委員候補者選考委員会を開催し、選考するための選考基準等を決定し、それに基づき、定数である19人の候補者を選考しております。  次に、選考委員会の19人の案に対し、市長はどのような意見を持ったかについてのご質問にお答えします。選考委員会が答申をした19人の十和田市農業委員会委員の候補者について、市長においてはその選考結果を尊重しており、本定例会への同意案件として提出しているものでございます。  次に、非公開で行われた経緯についてのご質問にお答えします。推薦または応募者から提出があった農業委員会の委員推薦・応募書に記載されている項目については、市のホームページにおいて公開しておるところでございます。具体的には、募集または推薦を受けた者の氏名、性別、年齢、職業、経歴、農業経営の状況及び認定農業者の有無、このほかに推薦の場合、推薦者の氏名、年齢、職業、推薦の理由などを公表しております。  選考に当たっては、この推薦・応募書に記載されている項目をもとにして、法律にうたわれている農業に見識及び熱意のある者、また年齢、性別に著しい偏りがないようにすること、また地域のバランスを欠かないことなどに配慮して、選考委員から忌憚のない発言をしていただき、公正な審議をしていただいております。  次に、選考委員の守秘義務についてのご質問にお答えします。選考委員会における会議の内容は非公開ということであることから、会議で審議された内容については守秘義務がございます。  また、条例の中では、農業委員選考委員会の委員は、職務上知ることができた秘密を漏らしてはならないこととあわせて、その職を退いた後も同様とする旨が規定されております。したがって、選考委員の職を離れた後も引き続き守秘義務はあるものであります。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 市長から国、県の詳細に答弁をいただきました。市長、それで国、県の立場の人と難しさもあると思うのですが、それでも市長が信頼する方々ですので、これからも力をかりて十和田市発展のために頑張っていただければなと思うのです。  私が1つ提案したいのは、日本郵政の関係なのですが、これもやっぱり国会議員の立場で日本郵政の、今現在四和の郵便局、大深内の郵便局、奥瀬の郵便局、これが三沢郵便局の管轄なのだそうです。というのは、十和田の郵便局が狭くて、機能的かどうかわからないけれども、三沢郵便局の管轄なのだそうです。だから、それであれば、私はやっぱりこの十和田市で分散されている郵便局であればまずいと思うのです。今郵便局の前に、元亀屋の跡地のあの広いところあるでしょう。まず個人の所有でありますが、そこに新しい十和田の郵便局を誘致するような考えはないのかどうか、あるいは市長の任期中にそういうめどをつけるような意気込みがないかどうか。私の要望でも構いませんが、すぐにでも行動を起こして、十和田市の郵便局を大きく、分散されない郵便局にしていただきたいなと思います。この辺についてどうですか。       (「要望ですか」と呼ぶ者あり)  では、要望で受け取ればそれでもいいし、答えられるのなら答えてください。       (「答えられない」と呼ぶ者あり)  では、要望ということで承っておければ、ありがたいなと思います。  それと、本宿部長は、いろいろ市内に出て、20人、30人の会合に出席しているようです。それは、一生懸命やっているというのはわかります。でも、今までの県庁からの出向の人には余りいい思いが私はないのです。というのは、前に農林部長に来た人もありました。しかし、農家に100%の負担をさせて、それは行政上の問題だからやむを得ないにしても、そういうふうなことがありました。部長も、あるいは病院の局長も、市役所にいる部長、課長と親密な関係を持ちながら、市民と一緒になってこの観光行政なり医療行政やっていかなければいけないのです。孤立してはいけないと私は思うのです。だから、十二分に配慮して頑張ってもらいたいなと、これも要望にしておきます。  次に、農業委員会に入ります。今農林部長からいろいろ説明もしていただきました。私ら議案の説明のときに、市長の話の中で、非農業者、あるいは女性枠、そして市長の配慮で地域の枠を聞きました。その辺のところ、地域が何ぼに分かれたか、お知らせください。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) お答えいたします。  地域につきましては、旧市の町村、また旧町ということで、大きく5つのブロックに分けた形でのバランスをとったものでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 5つに分けたら、その31名は何人と何人に分かれたか、教えてください。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) お答えいたします。  ただいまのご質問に対する内容につきましては、非公開とさせていただきます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番
    ◆19番(戸来伝君) 部長、今非公開と言いました。5つに分けたのも、あるいはその5つのところに31名が分散されるのも、事務方が分けたのではないですか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) お答えいたします。  ある程度の素案は、事務方で示したものでございますけれども、それに対する審議は選考委員会の中で審議した上で定めたものでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 審議したのを私聞いていないのです。あなた方事務方が分けた5つの31人の割り振りを聞いているの。だから、事務方のだから、何も非公開ではないでしょう。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) それぞれの地域における数字というのはちょっとお示しすることはできませんが、ある程度その地域の、要はエリアの広さ、そういうものによってある程度バランスを欠かないような案分の割り振りはしております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) それでは、5つに分けたのは、四和地区でしょう、それから藤坂地区、三本木地区、大深内地区、旧十和田湖町地区、提案されているの見れば、そういうふうなのを感じ取れるわけです。では、この5つの中で、四和地区から何人の人が出ましたか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 今のご質問に対する答弁も控えさせていただきたいと思いますので。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) それであれば、私言ってもいいですか、では。四和地区から4人の候補があって3人選ばれたと私見ているのだけれども、間違いないですか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 今のお示しになった数字につきましては、地域には例えば女性枠とか、それから先ほど言われた中立枠という部分は、その数には反映されていないものでございますので、必ずしもその地域にある定数をお示しすることができないということの答弁でございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) そう言ったら、四和地区にこの女性枠は1人いるでしょう。では、三本木地区にその非農業者いるわけでしょう。旧十和田湖町に女性枠いるわけです。それを差し引いたら、あんた、何人だかというのわかるでしょう。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) ですので、今言われた3人につきましては別枠になるわけでございまして、たまたまそこの地域にその方たちが所属しているということで、その地域の枠の数の中に含まれるような形で審議しているところでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) では、別枠であれば、さっき私が言ったように、四和地区が2人ということで間違いないですか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 今言われたお見込みのとおりでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) そうしたときに、四和地区の2人の見込みどおりと言うのだけれども、2人のうちの1人はわかるけれども、もう一人わからないのだけれども。あんた、誰だか私に教えられますか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 者については、特定はできませんので、ご答弁は差し控えさせていただきます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 提案されている人の番号でもいいのだけれども、教えられますか。議案に提案されている人。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) そのことについても、答弁は差し控えさせていただきます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) それでも、私この19人を全部四和と藤坂と三本木と大深内と旧十和田湖町に割り振りしてみたのです。さっき言った非農業者と女性枠を除いても、どうしてもその1人が、どこに入っているのかわからないのが、私が言う四和地区に入っているのです。その辺わかりますか、あんた。あんた、前に農業委員会で局長やっているからわかるでしょう。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 基本的にはその農業者の、例えば生産の現場というか、ご自身が営農を営んでいる地域というものを一つの基準として考えている部分もございますので、今議員がおっしゃられている部分に関しては、そういうところに当てはまっている方なのかなというふうに思います。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 営農をしているから四和地区に入れたとなれば、彼は個人でこれに応募しているわけでしょう。推薦されているわけでしょう。それをあなた方が四和の部分に当てはめたということでしょう。本来は住所地からいけば三本木なのです。それらは、事務方がそういうふうな行為をしたということでしょう、今の答弁だと。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 者の特定はできないというふうなお話をさせていただきましたが、今おっしゃっている方につきましては、従来農業委員会の中での一つのエリアというふうな考え方の中で、今言われた四和地域という部分を特定した形で業務に当たってきたところでございますので、そうした扱いにしているというところでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) それは、局長を経験したあなただから言えるのであって、審査する人たちはそう思っていないと思うのです。私はそう思うのです。あの人は、市内の人だから、四和のほうで選ばれるという感覚はないと思うのですが、あなた今部長の考え方で、仕事しているエリアが四和地区だから四和に当てはめたということでしょう。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) そのとおりでございます。それにつきましても、選考委員会の中で了解をした中での審議をしているということでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 選考委員会で、選考委員会でと言っているけれども、私は選考委員会開かれる前に、あなたを中心とした五、六名の中でその31名を割り振りしたと思うのです。違っていたら言ってみてください。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) そこについても、答弁は差し控えさせていただきます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 議長、事務方のことを聞いているのだよ。これ秘密会にするようなものではないのではないの。事務方がやったのを私聞いているのだから、ここの場で聞かなければどこで聞くのですか。 ○議長(工藤正廣君) 暫時休憩します。                           午後 3時40分 休憩                                                                   午後 3時41分 開議 ○議長(工藤正廣君) 休憩を解いて会議を開きます。  農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 事務方でというお話でございますけれども、あくまでも選考委員会の中での審議のことでございますので、それに関しては公表できないというようなお話を先ほどからしているところでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 部長、私、選考委員会の話を一言も聞いていないのだよ。あんたたちが、あんたを中心とした5人か6人かわからないけれども、農林部の連中が31名を割り振りしたでしょう。そのことを私聞いているのだよ。それも選考委員が1人ずつ割り振りしたということですか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 先ほど申し上げましたけれども、素案につきましては事務局案としての部分は確かにあることはありました。ただ、最終的にそれをよしとしたのは選考委員会であるということを申し上げています。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 私は、その素案を聞いているのさ。何も選考委員会でこの人はあっちだこっちだというのを私何も、私も知り得ないし、聞いたこともないから、わからないから、その素案を言ってみてください。 ○議長(工藤正廣君) 答弁。農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 先ほどお話ししたことの繰り返しになりますけれども、あくまでも素案というのは地区を5つに分けたというところまでで、あとは数字的なものは選考委員会の中で最終的な結論を出したというところまでしか答弁はできません。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) では、あんたがそこまで言い張るのなら、例えば選考委員会の人から聞いたときに、この素案まであなた方から示されて、それを例えば四和地区2人とか、藤坂3人とか、三本木5人、大深内5人、旧町、女性枠含めて3人だと、あんたたちがそれ指示したのではないですか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 答弁の繰り返しになって大変恐縮ですが、指示とかはしておりません。ただ、こういう原案に対して選考委員会の中で協議していただくという、そういう立場でございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) それでは、非農業者の枠で何人応募ありましたか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 非農業者扱いをされるのは2人でございました。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 農地も何も持たない人は非農業者でしょう。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) お見込みのとおりでございます。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) では、この三本木地区の1人、三本木地区から3人出ているのです、私が見るときには。今選ばれた人ともう一人の人ともう一人。もう一人の人だって、これ非農業者ではないですか。耕作面積ゼロですよ。何で2人と言い切れるのですか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 必ずしも耕種とは限らないというところでございます。耕種農家とは限らないところでございます。  以上でございます。       (「そったら農業委員会……」と呼ぶ者あり) ○議長(工藤正廣君) 19番       (「議長、後ろの人から一生懸命援護してもらっている。ちょっと後ろの人        しゃべるのとめろよ。だめだ。そんな議会答弁なんてないんですよ」と        呼ぶ者あり) ○議長(工藤正廣君) 待ってください。       (「待たれない、これは」と呼ぶ者あり)  19番 ◆19番(戸来伝君) 必ずしもそうではないといったら、どういう理由であなたはこれ一般の農業者に加えたのですか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 農業という捉え方は、あくまでも先ほども言いましたけれども、耕種だけではなくて、それ以外に畜産もございます。そうしたものも含めての農業という捉え方でございまして、従来の農業委員会もそのようなことでやってまいりました。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) では、この人は何で当てはまるの。畜産やっているのか。畜産もと言うけれども、名前挙げなければわからないですか。31人の中に入っているのです。32名の人を言っているわけではないですよ。質問の意味わからないって。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) ちょっと私の解釈が不明かもしれませんけれども、あくまでも農業という捉え方そのものは、必ずしも農地を持っているということだけではなくて、経歴とかにも書かれている農業経営の状況というのがご本人の募集の書類の中に出ております。ですので、そうしたことをもって農業者というような捉え方をしているということでございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) それでは、1回目はいつ開かれましたか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) お答えします。  1回目は、4月18日に行っております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) どういう話をさせましたか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 先ほど申し上げました、選考に当たっての方向性、基準と言ってもいいですけれども、そうしたものを話し合っております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) では、2回目はいつですか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 2回目は、4月21日に行っております。中身は、選考に入っております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 2回目の4月21日で19名が決まっていると思いますが、市長にはいつ答申をしましたか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長
    ◎農林部長(野田健治君) 市長への答申は、5月2日に行っております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 部長、うそついても始まらないのだよ。4月21日にやって19人が決まって、月曜日か火曜日に市長には答申しているでしょう、会長と副会長が。それは、5月2日ではないですよ。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 今おっしゃられた日にちにつきましては、中間報告という形での対応になっております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 中間報告なんていうのは、おめどが勝手につけた話だべ。答申をするのに、その月曜日だかいつに市長のところに行っているわけです。それで、市長がそれを見て、開口一番、これには問題があるということで返されているわけでしょう。  3回目、じゃあいつやったのですか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 3回目は4月27日に行っております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 1回出れば、1人に何ぼの報酬払いますか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 1人6,000円でございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 1人6,000円で、5人で1回やれば3万円、2回やれば6万円、3回やれば9万円ですよね。そうでしょう。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) そのとおりでございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 市長、あなたは私たちにこの農業委員を選考するに当たって予算議決させているわけでしょう。わかりますか。そのときの選考委員会するための予算は幾らですか。 ○議長(工藤正廣君) 答弁わかりますか。財政……       (「わかるべな。予算化して……」と呼ぶ者あり)  ちょっと待て待て待て。今答えられるか。  暫時休憩します。                           午後 3時50分 休憩                                                                   午後 3時50分 開議 ○議長(工藤正廣君) 休憩を解いて会議を開きます。  農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 農業委員会の予算の中に計上しております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 幾らですか。 ○議長(工藤正廣君) 金額。       (「いやいや、そっちは関係ねえ。こっちから聞いているんだ」と呼ぶ者あ        り)  農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 2回分だと記憶しております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 2回分で6万円です。3回分の3万円がどこから出てくるのですか。我々に6万円で議決させているのです、あんた。それが3回目の3万円がどこに入っているの。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) お答えします。  農業委員会の予算の中で流用して、3回分ということにしております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) どこさここのところに流用するのついている。あんた、これ見たことあるか、我々に渡した予算配分。これに書いている、「農業委員候補者選考委員6万円」って。どこに流用する金がついているの。       (「流用は認めていないからさ、それはあり得ないですよ。詭弁だの、それ        は。後ろの人、余りしゃべるなよ、はあこれ。だめだよ」と呼ぶ者あり)  質問よ。いやいや…… ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 予算そのものは、先ほども申し上げましたとおり、農業委員会の予算の中に組み込まれているものでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) そういうことばかり言うけれども、3回目の委員会を招集するときの文面は何ですか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 3回目につきましては、第3回選考委員会の開催ということで出しております。       (「中身」と呼ぶ者あり)  中身は最終選考でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 最終選考と言っているけれども、そこに藤坂地区に問題があるから、それを選考してくれというのを書いているのですよ。それ、あんたどう申し開きするのよ。それを称して中間だということか。何でそんなわけのわからないことしゃべるの。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) 先ほども申し上げましたけれども、あくまでも選考委員会の中での決定ということでございます。事務方がそれに対して、地域的なものについての口出しは一切しておらないところでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) では、あなたも、あなたの部下たちも、市長も、これには一切関与していないということでしょう。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(野田健治君) あくまでも選考委員会の決定ということでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番、時間を見て。 ◆19番(戸来伝君) 時間見てもわけわからない話ししているから。  選考委員会、選考委員会と、選考委員会さばりあんたんどは言っているけど、この文書はあなたたちが出して、事務方が、担当が出しているのですよ、これ。地区割り、藤坂地区委員の再選考と書いている。これは、3回目の会議の中なんだ。そして、我々が議決した6万円以上の金を使って、それ全部選考委員会さばり任せられたらどうなるの。選考委員会は守秘義務があるといったって、それを笠に着てあんたたちまで隠し通せばだめなのだよ、これは。議長、ちょっと調査するための時間を設けたほうがいいのではないの。調査特別委員会なんかつくって。 ○議長(工藤正廣君) 暫時休憩します。                           午後 3時53分 休憩                                                                   午後 3時54分 開議 ○議長(工藤正廣君) 休憩を解いて会議を開きます。  19番 ◆19番(戸来伝君) 農業委員の選考に関しては、今ここであれなので。  副市長、最後やっぱりあんたにも質問しないと。広域の関係なのです。環整の関係、何回も議会でも、し尿の搬入が少なくなったし、老朽化でその場所を移したい、下水処理場に搬入したいという話まであります。藤坂地区にまたそのものが来ると、いい思いは一つもないの。わかりますか。せっかく六戸町に先代の人たちがつくったのを十和田市にまた持ってくる、下水道処理場に持ってくると言えば、何もいいことないのさ。だから、やっぱりそのかわりとして、当時下水道処理場をオープンする間際に下水道の本管を入れた道路あるのです。相坂1号線だったかな。その拡幅とか舗装も、もう継ぎ足しなのです。だから、その整備とか、あるいは太子食品工業から行く、六戸町に行く延長の道路、歩道をつけるか、拡幅する道路整備するか、やっぱりその下水道に搬入するまでに完了するような考えありますか。 ○議長(工藤正廣君) 副市長 ◎副市長(西村雅博君) ただいまのご質問にお答えいたします。  まずもって、下水処理場に今のし尿処理を統合処理するに当たっては、下水の施設なければし尿を投入できないので、今の施設のそばにし尿処理の前処理施設をつくった上で投入するということまで考えた結果、今の場所に建つということになるので、また別個につくる話ではないので、そこについてはご理解賜りたいと思います。  これは、1つに環整組合の六戸衛生センター、平成元年に建っているのですけれども、もう築25年以上経過しまして、大規模な修繕費だとか更新の時期に来ているので……       (「議長、休憩だよ。何しゃべっているのよ」と呼ぶ者あり) ○議長(工藤正廣君) 違います。今答弁です。       (「俺質問したから」「……答えなさい、あんた」と呼ぶ者あり)  いい、いい。静粛に。答弁どうぞ。 ◎副市長(西村雅博君) 今の六戸衛生センター、築後25年経過していますので、大規模修繕、あるいは更新が伴うことから、仮に六戸衛生センターを同規模で建てるとすれば、約28億円程度経費が見込まれるということから、構成市町村で話し合った結果、要するに今の下水処理場に導入してミックス処理をしようという話になって、今の話が決まったという経緯もございます。したがって、今の場所にまず建てるということについては、環整組合の議会等々でも理解は得られている状況にございます。  もう一つ、今戸来議員がおっしゃっているのは、それに当たって、その搬送する道路、確かに現在六戸町に行っているし尿処理の部分が今度は下水処理場に来るので、通行する経路が変わります。当然五戸町、新郷村については、今の太子食品工業のほうから入ることが想定されます。  一方、六戸町、おいらせ町から入ってくる車につきましては、我々は青森ニチレキから入ってくる道路を想定しておりますので、現状今の処理場に搬入しても、道路についてはとりあえず何とかなるのかなという思いはございますが、一方では今後どうなるかわからないので、今後につきましてはそこについても調査研究してみたいと思っておりますので、施設が完成して投入するまでの間にできるということについては言及できませんけれども、そのことにつきましては引き続き調査研究してまいりたいというふうに思ってございます。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 19番、時間だよ。 ◆19番(戸来伝君) 農業委員の話なのだけれども、選考の過程、私はやっぱりちょっとこの時間では不透明なのです。だから、議長に申し上げておきますが、調査特別委員会の設置なりをしていただければありがたいと思います。  以上、終わります。 ○議長(工藤正廣君) 以上で戸来伝君の質問を終わります。 △休会の件 ○議長(工藤正廣君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  明14日と15日の2日間は、議事整理のため休会したいと思います。これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(工藤正廣君) ご異議なしと認めます。  よって、明14日と15日の2日間は休会することに決定しました。 △散会 ○議長(工藤正廣君) 来る16日は午前10時から本会議を開き、各議案の審議を行います。  本日はこれにて散会します。  ご苦労さまでした。                           午後 3時59分 散会...