十和田市議会 > 2016-12-09 >
12月09日-一般質問-03号

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  1. 十和田市議会 2016-12-09
    12月09日-一般質問-03号


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    平成28年 12月定例会(第4回)   平成28年12月9日(金曜日)                                        議事日程第3号 平成28年12月9日(金)午前10時開議 第1  市政に対する一般質問  ①20番 竹 島 勝 昭 君  ② 5番 江 渡 信 貴 君  ③19番 戸 来   伝 君  ④12番 石 橋 義 雄 君                                        本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                        出席議員(19名)    1番  山 端   博 君    2番  氣 田 量 子 君    3番  斉 藤 重 美 君    4番  久 慈 年 和 君    5番  江 渡 信 貴 君    7番  舛 甚 英 文 君    8番  堰野端 展 雄 君   10番  田 中 重 光 君   11番  今 泉 勝 博 君   12番  石 橋 義 雄 君   13番  小 川 洋 平 君   14番  赤 石 継 美 君   16番  畑 山 親 弘 君   17番  織 川 貴 司 君   18番  沢 目 正 俊 君   19番  戸 来   伝 君   20番  竹 島 勝 昭 君   21番  野 月 忠 見 君   22番  工 藤 正 廣 君                                        欠席議員(2名)    6番  小 村 初 彦 君   15番  豊 川 泰 市 君                                        欠  員(1名)                                        説明のため出席した者   市     長  小山田   久 君   副  市  長  西 村 雅 博 君   総 務 部 長  横 道   彰 君   企 画 財政部長  中 野 孝 則 君   民 生 部 長  高 屋 昌 幸 君   健 康 福祉部長  漆 舘   仁 君   農 林 部 長  白 山 亨 三 君   観 光 商工部長  和 田 好 暁 君   建 設 部 長  野 月 洋 明 君   上 下 水道部長  高 渕   晃 君   総 務 課 長  田 村 和 久 君   人 事 課 長  宮 崎 久仁彦 君   政 策 財政課長  漆 舘 典 子 君   農 林 畜産課長  佐々木 勇 悦 君   観 光 推進課長  工 藤 達 也 君   土 木 課 長  横 山 勝 博 君   都 市 整備建築  小笠原 正 彦 君   課     長   病院事業管理者  松 野 正 紀 君   病 院 事務局長  接 待 隆 敏 君   業 務 課 長  下川原 銀 也 君   教 育 委 員 会  小野寺   功 君   委  員  長   教  育  長  米 田 省 三 君   教 育 部 長  安 田 牧 子 君   ス ポ ー ツ ・  小山田 亮 二 君   生 涯 学習課長   選挙管理委員会  古 舘   實 君   委  員  長   選挙管理委員会  竹ケ原 松 生 君   事 務 局 長   監 査 委 員  髙 野 洋 三 君   監 査 委 員  和 田 正 人 君   事 務 局 長   農業委員会会長  中 野   均 君   農 業 委 員 会  野 田 健 治 君   事 務 局 長                                        職務のため出席した事務局職員   事 務 局 長  佐々木   誠   次     長  齋 藤 文 子   議 会 係 長  佐々木 晴 彦   主     査  村 舘   聡                           午前10時00分 開議 ○議長(工藤正廣君) 出席議員は定足数に達していますので、会議は成立しました。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事は、議事日程第3号をもって進めます。 △日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(工藤正廣君) 日程第1、市政に対する一般質問を行います。  質問は、通告順により議長において指名します。                                          竹島勝昭君 質問 ○議長(工藤正廣君) それでは、指名します。  20番 竹島勝昭君       (20番 竹島勝昭君 登壇) ◆20番(竹島勝昭君) おはようございます。それでは、2日目の一般質問トップバッターとして通告に従い、質問させていただきます。  今回は、2項目について質問いたします。どちらの項目にも共通するのは、埋もれている宝物についてであります。  初めに、高森山展望台、(仮称)駒っこ展望台の整備について質問します。高森山周辺観光開発事業は、称徳館を初め、駒っこ牧場や大型遊具、交流館や総合運動公園パークゴルフ場が整備され、子供から高齢者まで愛される公園となっていることは非常に喜ばしいことであります。昨年駒っこランドはオープンから10周年を迎え、来苑者は100万人に達しております。  一方で、オープンした平成17年の来苑者と平成27年の来苑者を比較すると、平成17年は9万730人に対し、平成27年は11万5,730人で2万5,000人の増にとどまっており、称徳館の入館者については、平成17年は1万5,802人に対し、平成27年は1万978人で、約5,000人の減となっております。私は、これらの施設の来苑者はもっとふやすことができる、そう考えているのであります。しかし、そのためには、ほんの少し手を加える必要があると思います。  高森山には、これらの観光開発施設とともに、高森山展望台や見はらし広場があります。当公園は、平成元年度に小鳥がさえずる森として、青森県で初めて環境庁長官賞を受賞した公園です。この公園は、市民やボランティア団体の協力で、巣箱の設置や清掃活動を通して保全し、ツツジ、イチイ、ナナカマド、ヒメリンゴなどが植樹され、四季折々の風情を醸し出し、実のなる木は小鳥の餌として提供されています。  また、ここを訪れる野鳥は、シジュウカラ、モズ、キツツキ、カッコウ、ウグイスなどで、美しい声を奏で、バードウオッチングにも最適な場所となっております。  最近他県から来客があり、駒っこランドの見学とともに、この展望台に案内したところ、その絶景に称賛の言葉をいただきました。一方で、周辺の樹木に遮られ見晴らしが悪くなっていること、手入れが行き届いていないことを指摘されました。私も管理保全がおろそかになっていることを認めざるを得ませんでした。  この場所からは、南側に岩手県や秋田県の山々や名久井岳が眺望でき、北側は飛びはねると見える陸奥湾、そして下北半島が続きます。西側は、神秘的な八甲田連峰と、その四季折々の美しさは日本一であり、八甲田山に沈みゆく太陽は絶景です。  また、東側に目を転ずれば、太平洋から大きな朝日が上がり、眼下には十和田市の碁盤の目の道路と夜景でも美しい町並みが眺望でき、その雄大さに深い感激に浸ることとなります。このように、すばらしい眺望も視界が不十分では満喫することができません。  雄大な自然に抱かれ暮らす私たちにとって、360度のパノラマ、遮るもののない空間というのは当たり前過ぎるのかもしれません。しかし、よそから訪れる人々には、それこそが価値のあるもので、私たちが気づかない埋もれた宝物であると確信しています。  そこで、現在の展望台をもう少しかさ上げするなど、費用を余りかけないで整備することはできないでしょうか。(仮称)駒っこ展望台環境整備されたなら、十和田市民誇りの場所となることは必然であるとともに、市外及び県外から眺望を求め訪れた人々が駒っこランドや称徳館へも足を運び、来苑者の増加にも寄与することとなるでしょう。市当局の見解をお聞かせください。  次に、巨木の保護と観光資源の活用についてです。十和田市には、多くの巨木が存在し、その多くはお寺や神社等の敷地にあり、その所有形態、信仰、名称などから、人とのかかわりの中で残ってきたケースが多いようです。そのため、長い年月をかけて形成されてきた当市の歴史や伝統文化を知る上で貴重な有形資料となっており、歴史の代弁者として、その存在価値は非常に重要なものと言えると考えます。  ことしの1月12日に県指定天然記念物であった沢田のクヌギの木が倒れていることが発見され、当市で文化財に指定されている木は国指定の法量のイチョウ、県指定の沢田にあるモミの木、市指定の大不動にあるイチョウ及びアカマツの4本のみとなってしまいました。  当市には、土手山のケヤキ、大池神社イチョウ新山神社イチョウ、深持のイチョウ、奥入瀬ろまんパークにあるユリノキなど、指定文化財になっていない巨木があります。それらの巨木がある地域の方々には、その存在はもはや当然のものとなっており、文化財云々ということは考えたことがないかもしれません。しかし、歴史的、文化的に価値の高いと思われる巨木を文化財に指定することは、地元の方々はもとより、市民や観光客への関心の喚起となります。そこに存在することが当たり前過ぎて、その価値に気づかないこれらの巨木も、まさに埋もれた宝物であると確信しています。その証拠に、現在自治体ではさまざまな巨木めぐりツアーが開催され、大盛況となっております。  また、ただいま紹介した巨木は、比較的アクセスがしやすい場所にあり、既にその存在が認知されているものですが、広大な当市の中には調査をすればまだまだ巨木を発見できると言われております。  以上のことを踏まえ、次の点について市当局の見解をお聞かせください。  1点目、巨木の保護についての認識は。  2点目、巨木を保護するにはどのような方法があるか。また、十和田市緑と花のまちづくり推進条例で規定する保存樹木とは何か。  3点目、現在当市で巨木の調査はどのように行われているか。  4点目、当市でも巨木めぐりツアーを実施する考えはないか。  前回の市庁舎のケヤキについての一般質問に対し、小山田市長からは自然や十和田市の歴史を物語る木々を大切にしなければならないことは十分に承知しているとの心強い答弁をいただいております。このことを踏まえ、誠意ある答弁を期待し、壇上からの質問といたします。 ○議長(工藤正廣君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 竹島議員馬事公苑についてにお答えいたします。  私からは、総括的な内容でお答えしたいと思います。馬事公苑は、本市の発展にかかわりの深い馬事、農事文化を地域の資源として活用し、本市の観光振興とにぎわいと触れ合いの場の創出を図るとともに、馬に関する歴史、文化を長く後世に伝えていく、こういったことを目的として開設されました。全国的にも珍しい、馬の文化資料館である称徳館や、馬との触れ合いや乗馬、馬車などの体験ができる駒っこ牧場などを整備し、平成17年に十和田市馬事公苑としてオープンされました。開苑以来、気軽に馬と触れ合えることや、広い苑内では子供たちが伸び伸びと遊べることなどから、市民はもとより、青森市や八戸市などからも訪れるようになり、最近では10万人を超えるような入苑者になっている状況にございます。  このように、馬事公苑本市ならでは観光資源であることから、利用者のニーズの把握に努めながら施設の充実を図るとともに、ご質問のありました展望台についても視界の確保など、苑内全体の環境整備に努め、これからも多くの皆様に親しまれ、楽しんでいただけるように取り組んでまいりたい、そのように考えてございます。  高森山の展望台に関する具体的な内容、またその他のご質問につきましては、担当部長から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長観光商工部長(和田好暁君) まず初めに、高森山展望台、(仮称)駒っこ展望台の整備についてのご質問にお答えいたします。  高森山山頂にある展望台は、完成当時、360度の展望を楽しむことができる施設でありましたが、30年以上経過した現在、展望台の周辺の樹木が成長し、一部視界が遮られております。特に展望台への上がり口にある松が大きく成長し、南側の眺望がほとんど望めない状況にございます。したがいまして、これまでは景観を維持するための対策が不十分であったことから、展望台周辺の樹木の剪定等により環境整備を適切に行うことで視界を確保し、より多くのお客様に展望台から眺望を楽しんでいただくとともに、馬事公苑駒っこランドへの入場者の増加につなげてまいりたいと考えております。  次に、巨木めぐりツアーの実施についてのご質問にお答えいたします。毎年10月下旬に行われております奥入瀬渓流エコロードフェスタにおいて、併催イベントエコツアーとして、平成21年度から平成25年度までNPO法人による巨木と重要文化財めぐりが行われておりました。その内容は、認定ガイドが同行し、日本一のブナ「森の神」などの巨木と重要文化財旧笠石家をめぐるもので、30人ほどの参加者がありましたが、平成25年度は前年度の約3分の1に減少したこともあり、それ以降行われておりません。  議員ご提案の巨木めぐりツアーについては、単独での実施は難しいものと思われることから、併催イベントの一つとして実施できないか、関係団体と協議してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 建設部長建設部長野月洋明君) まず初めに、巨木の保護についての認識、巨木を保護するためにはどのような方法があるかのご質問についてお答えいたします。  巨木につきましては、緑豊かな十和田市の貴重な自然であると認識しております。市内に存在する多くの巨木につきましては、環境省の巨樹・巨木林調査データベースに78件の巨木が登録されております。市では、十和田市緑と花のまちづくり推進条例により保存樹木指定制度があり、指定を受けた樹木の所有者が管理、保存に努める制度となっております。  次に、十和田市緑と花のまちづくり推進条例で規定する保存樹木についてのご質問にお答えいたします。保存樹木指定基準につきましては、十和田市緑と花のまちづくり推進条例施行規則第2条におきまして、保存樹木は1メートル20センチメートルの高さの、周囲が2メートル以上で、樹木の樹容が美観風致上、特にすぐれ、かつ健全であることが要件となっております。また、現在所有者や地域住民の保存の意思のあった保存樹木8カ所、合計9本指定しており、根元には植えられた経緯、由来等の標識看板を設置しております。  続きまして、現在当市で巨木の調査がどのように行われているかについてのご質問にお答えいたします。巨木の調査につきましては、市では直接行っておりませんが、環境省が昭和63年度に実施いたしました第4回自然環境保全基礎調査において、巨樹・巨木林調査が初めて実施され、その後平成11、12年度に第6回調査、平成13年度にフォローアップ調査を実施し、自治体、民間団体などの届け出によりデータベースが作成され、インターネットで閲覧できるようになっております。近年では、巨木の会などの民間団体が調査したデータが追加登録されております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 教育部長教育部長(安田牧子君) 巨木の保護についての認識、巨木を保護するにはどのような方法があるかについてお答えいたします。  市内に指定を受けている天然記念物は、国指定の法量のイチョウ、県指定のモミの木、市指定のアカマツイチョウの合計4本が指定されており、後世に引き継いでいかなければならない貴重な文化遺産の一つであると認識しております。  次に、これらの天然記念物を保護するための方法についてお答えいたします。青森県教育委員会では、文化財保護指導員により天然記念物を含む、国、県などの指定文化財パトロールする文化財パトロール事業を例年実施しております。この文化財パトロール事業は、指定文化財に対し、無届けで切られていたりしていないかなど現況調査し、保存や保護対策についての意見を付して報告するものでございます。この報告を受け、所有者に対して適切な保存や保護について指導、助言を行い、保護に努めるものでございます。  市でもこの文化財パトロール事業にあわせて、文化財保護指導員と合同で市指定文化財についてもパトロールを行い、保護に努めております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 20番 ◆20番(竹島勝昭君) 再質問いたします。  まず、高森山の展望台なのですが、これは展望台が完成されてからこれまでほとんど周辺樹木の手入れがされてこなかったと思います。先ほどの答弁では、視界を遮っている部分を剪定なり環境整備するということですが、視界を遮っている部分だけ、展望台の麓にある見はらし広場と陽だまり広場周辺も樹木などが荒れ放題で景観を損ねているように見られますけれども、その辺の環境整備も行うということでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長観光商工部長(和田好暁君) ただいまのご質問にお答えいたします。  展望台だけではなくて、高森山全体の森林の環境整備を実施してまいりたいと、今相当雑木等もふえていますので、徐々に計画的にやっていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 20番 ◆20番(竹島勝昭君) それから、今現在ある展望台は、コンクリートでつくられていますよね。何か冷たく感じますので、野鳥が飛来して小鳥のさえずる森にはなじまない景観になっているのではないかなと思っていますけれども、自然にマッチしたような丸太でやぐらを建てるような展望台にするとか、あるいはそれも不可能であれば、あの展望台に木質に見えるように何かあれに張る方法というか、形に見えるようなことに工夫できないかということについてはどうなのですか。
    ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長観光商工部長(和田好暁君) ただいまのご質問にお答えいたします。  施設も大分古くなっておりますので、相当劣化もしていますので、それに加工するというのは非常に難しいものと考えておりますので、今の段階ではまだそのようなことは考えておりません。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 20番 ◆20番(竹島勝昭君) ちょっと工夫してみていただければなと思います。  かつて称徳館の開館に当たってご協力いただいた県立郷土館の職員を高森山展望台に案内した際、余りの絶景に感嘆の声を上げられて、ここは本県を、いや東北を代表する絶景ポイントだと称賛されたと当時の担当者から聞いたことがあります。このかけがえのない絶景を馬事公苑のもう一つの魅力といいますか、目玉に加えて、来苑者には必ず寄ってもらうとか、苑内の案内板や職員にもその辺のことを徹底してもらえないかなということです。  それから、できれば展望台の絶景ポイントのあたりにお勧めのシャッターポイントとして看板表示すれば、来苑者が記念の写真撮影ができるため、馬事公苑の印象が深まると思います。このようなちょっとした工夫、おもてなしが誘客促進につながると考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長観光商工部長(和田好暁君) ただいまのご質問にお答えいたします。  非常に眺望がすばらしいということで、今後観光サイトなどにも情報発信してまいりたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 20番 ◆20番(竹島勝昭君) 即座にでもやってもらいたいのは、この駒っこランドのパンフレットを見ましたけれども、これに360度の眺望ができるというのは一言も載っていないのです。ですから、これ今度つくるときにぜひそういうことも載せていただければなと。  それから、十和田通りから行って高森山の入り口、看板立っていますけれども、あそこにもやっぱり360度のパノラマが眺望できるというような工夫をしていただければなと思いますけれども、その辺どうか。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長観光商工部長(和田好暁君) 議員ご提案の件につきまして、今後検討して実施してまいりたいと思います。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 20番 ◆20番(竹島勝昭君) 次に、巨木を保護する方法についてですが、先ほどの答弁にあったように、木を保存樹木として、昭和53年までに5本、昭和60年に4本の計9本が指定を受けています。  それから、市の天然記念物である杉ノ木のイチョウは昭和55年に、柏木のアカマツは昭和56年に指定を受けております。これまで30年から35年以上たちますが、保存樹木も樹木の文化財指定もありませんが、これまで指定が進まなかったということは、どのようなことが考えられるのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(工藤正廣君) 答弁、建設部長建設部長野月洋明君) ただいまの質問にお答えいたします。  保存樹木は、先ほど申しましたとおり、緑と花のまちづくり推進条例、昭和47年か昭和48年ごろにこれは制定されたもので、その当時から一番古いのは昭和50年ごろに指定されたものが現在に至っております。これは、保存樹木ということで、地元または所有者の保護になっていますので、文化財として指定するというふうな動きには、本人のほうから申し出等なかったものですので、そのまま保存樹木として市のほうで指定をしてきた経緯がございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 20番 ◆20番(竹島勝昭君) いや、今まで指定がなかったことは、どういうことが考えられるのかということですけれども、ちょっと何か意味が今の答弁だとわかりにくいのですが、もう一度お願いします。 ○議長(工藤正廣君) 建設部長建設部長野月洋明君) ただいまの質問にお答えいたします。  保存樹木がふえてこなかったということで、指定することを市で促していないのかということだと思いますが、保存樹木は所有者の地域住民から保存の意思があったものや、植樹の経緯や信仰の対象など、地域に根づいている樹木について基準が合致するものを指定しております。指定を受けた保存樹木は、所有者個人の財産であり、管理、保存の義務は所有者が負うことになるため、指定することについては樹木の所有者に対して促すようなことは、今はしていない状況でございます。 ○議長(工藤正廣君) 20番 ◆20番(竹島勝昭君) 所有者のほうから指定してほしいという声はなかなか出ないと思うのです。ですから、市民からの情報なり、あるいは担当課がいろいろな情報を得て、この樹木は保存樹木なりにふさわしいというのであれば、むしろ市のほうからでもその辺のことを説明するなりしてやるべきだと思いますけれども、その辺についてはどのように考えるか伺います。 ○議長(工藤正廣君) 建設部長建設部長野月洋明君) お答えいたします。  保存樹木の指定につきましては、巨木並みの木についてはいろいろご相談を受けたことがございますが、現在保存樹木標識看板のほうに推定樹齢、それから木の樹種、地域の由来、また植樹の由来とか経緯等も表示しておりますので、山のほうに大きな木があるということで、そういうふうな相談があったことがございますけれども、地域とか由来とか、その地域に根差した木ということについて余り史実がないということで指定していない部分がございました。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 20番 ◆20番(竹島勝昭君) 市内には、今言った文化財なり保存樹木に値する巨木が私はたくさんあると思っています。例えば奥入瀬ろまんパークの隣の、県で出している巨木マップにも載っていますけれども、奥瀬のユリノキ、ここは公園の一角に念忠碑があります。これは、日清戦争の戦死者と八甲田山雪中行軍で遭難した兵士の名誉を顕彰するため、明治35年に在郷軍人会が建立したものであり、このユリノキはその際に植樹されたと考えられているというようなことで載っています。  そのほかに、先ほども壇上で言った大池神社のご神木のイチョウ、それから八甲田山周辺には墓守のミズナラといって、これは十和田湖と奥入瀬をこよなく愛した明治の文豪、大町桂月のお墓を見守るように鎮座する巨樹でありますが、このような墓守のミズナラとか、それから同じく大町桂月の歌にも取り上げている鉾杉、天をつくような鉾杉とか、それから八甲田山周辺にはそのほか十数本のそのように値する巨木がそびえています。そのほかに、先ほども言った土手山のケヤキ、新山神社イチョウ、深持のイチョウなどのご神木、それから前に石橋議員も前回ですか、取り上げた一本木沢の私有地にあるコナラの群生、それから神が宿る三頭木ということで、これは日本一のブナの「森の神」を初め、沢田とか夏間木神社とか指久保神社、それから笊畑、大沼平、それから洞内とか板ノ沢とか、何カ所もある。  これは、全部やっぱり歴史的、文化的価値があるものと私は思って、こういう質問をしておるわけでありますけれども、これらは私が心配するのは確かに神社とか、そういうところのご神木は地域の方々が守っていくでしょうけれども、中には放置され樹勢が衰えながら治療されずに枯死したり、そういう価値に気づかないで伐採されるものもあると思います。条例では、確かに所有者の責任においてとなっていますけれども、そこを、その規則、条例を一歩踏み込んで保存樹木なり文化財として保全指定する方法は考えられないのか、その点。 ○議長(工藤正廣君) 市長 ◎市長(小山田久君) お答えいたします。  今当市の巨木、また保存すべき木々について、いろいろご質問がありました。当市では、例えば市民の方の条例で指定する木とは一体どういう基準なのかどうか、指定を受ければどうなるのか、あるいはまた天然記念物もそうですが、単なる巨木と、それから条例で定める保存樹木、これはもう基準が違うわけですから、そういったことが市民にはわからないのではないのかなと、そういう意味で確かに行政としてそういう制度そのものについて市民に知らしめる、そういう努力が少なかったのかなと、そのように思っております。  しかし、指定したからといったって、市で全部保存して、また管理しなければならないとなれば、これはまた別な問題でございまして、まずそういったことからいろいろな調査、いわゆる情報を得て、どうすべきなのか、まずもって所有者がどういう考えなのか、そういったことを判断してもらうにも我々も情報提供していかなければならないのではないかなと、そのようにお話を聞いて、私もそう思いました。したがって、そういうことは、これからも努力するし、まず情報を集めて、ではこれからどうするのかといったことは、その後いろいろ考えていかなければならない。しかし、再三申し上げますが、仮に指定されたからといって全部市で管理というのは、これはもう到底無理なことでございます。どうぞご理解いただきたいと思います。 ○議長(工藤正廣君) 20番 ◆20番(竹島勝昭君) 11月21日付の東奥日報の夕刊に、弘前市、青森市を中心とした市民団体、津軽百年の森づくりとして、町なかの生活空間にブナを植える運動を展開していると。白神山地の地元には、世界遺産にふさわしい景観が必要と代表を務める、これは根深誠さんですか、が言っていましたけれども、まさに私もこれに共鳴、共感してこのような質問をしております。  十和田市の町なかには、先ほど申し上げたほかに中央公園、三本木中学校、北園小学校の敷地内には、そういう歴史がある巨木がそびえ立っています。それから、十和田通りの道路沿いにもその巨木がそびえ立っておりますけれども、このような先人から引き継いだかけがえのない自然遺産、これらを保全していくことが奥入瀬渓流を自然遺産として目指している、まさに十和田市の地元としてそれを守っていくことが大切なことでないかなと思っております。それは、大したお金をかけなくてもできることであります。弘前市、青森市は、これから何百年もかけて育てようとしている、何世代にもわたって育てようとしている。十和田市は、恵まれているわけです。何世代分も先代から引き継いだものが今林立しているわけでありますから、これをぜひともこれからのまちづくりに生かせないものかな、こう思っていますが、市長はそれに対して何かご見解がありましたらお聞かせください。 ○議長(工藤正廣君) 市長 ◎市長(小山田久君) お答えいたします。  これは、前にも申し上げておりますが、たとえ木が大きくても残すべき木は残していかなければならないのではないかな、そういったことは基本的な考えでございます。  しかし、一方では、この市内にも保安林だとかいろいろあるのですが、大変近所の方から何とか木を切ってくれという、そういう逆な要望も多いのも事実でございます。そういうことを広く市民からも声を聞きながら、では仮に保安林だとか公園なんかに植える場合は一体どういう種類の木がいいのかだとか、そういったことを今もいろいろ担当課のほうで検討しておりますが、そういったことで、まず緑のあるまちというのは、これは当市にとっても売りの一つでございますので、そういったことからこれからのまちづくりを進めていければいいなと思っております。  言われたように、例えば奥入瀬渓流にしても大変すばらしい景観でございますし、ただ手をつけられない部分が多々あるわけでございますが、いずれにしてもそういうまちづくりを目指すに、どういうことで進んでいけばいいのか、いろいろ意見を聞きながら進めていかなければならない、そのような思いです。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 20番 ◆20番(竹島勝昭君) 市長今、木を切ってくれというのは、木の近くの人からは当然そういう声が出ると思います。そこを十和田市のこれまでの歴史、そういうことからいくと、そこはある程度理解してもらう。これは、危険木とか、そういうものはやむを得ないと思います。それが前にも言った、山の巨木が存在するのは、自然の豊かさ、それから町なかで木を大切にしているのは市民の豊かさにつながると思いますので、ぜひ心の豊かさを市民で持って、そういうものを大事にするようなことに努力していただければなと思っております。  次に、巨木の調査ですが、先ほどの答弁にあったように、環境省の巨樹・巨木林データベースには、十和田市から78本が登録されているようでありますが、このデータを見ると所有者や場所などが明記されているのと記載されていないものもあります。また、既に倒木なり伐採されているようなものもあるようですが、担当課ではその辺のことをチェックなり確認されているのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(工藤正廣君) 建設部長建設部長野月洋明君) ただいまの質問にお答えいたします。  巨樹・巨木林データベースの中身確認しましたところ、議員ご指摘のとおり、市の施設等の改廃に当たって切られた木もあることがわかりましたので、今後巨木の調査のときに市のほうから届け出して登録したものにつきまして再度確認いたしまして、木の伐採されているものについては環境省のほうに届け出して整理することをこれから検討してまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 20番 ◆20番(竹島勝昭君) ぜひそのように進めて、現状をしっかりと把握していただきたいと思います。  東北巨木調査研究会の調査によれば、現在まで市内で確認されている巨木数は4,000本を超えているとのことであります。この巨木数は、環境省で出している巨樹・巨木林データベースによると、市町村別で全国第1位が東京都の奥多摩町の891本でありますが、これの4倍強であります。確認されている4,000本のうち、仮に3分の1ぐらいでも登録申請できると一挙に全国第1位になる可能性があると思います。現在全て東北巨木調査研究会の有志の方々のボランティアに任せているようでありますが、市がもっと積極的にかかわって支援すべきでないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 建設部長建設部長野月洋明君) ただいまの質問にお答えいたします。  巨木の調査に関しましては、都市整備建築課は公園または街路樹等の木の育成とか保護に対してはやっている課でございまして、巨木の調査時点ではかつての都市計画課というところで届け出等をした経緯等は聞いておりますので、今後職員のほうで直接山のほうの調査はなかなかできないと思いますので、地元または巨木の会等の民間団体のほうと意見とか、いろいろ発見したものについての調整をいたしまして、市のほうでも新規の登録等についてはそういう民間団体とともに情報を共有して今後進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 20番 ◆20番(竹島勝昭君) ぜひ認定して、登録申請もできるようにやっていただければいいなと思いますので、これが登録できれば、まさに十和田市は巨樹王国になると、こう期待していますので、ご努力のほどをよろしくお願いしたいと思います。  次に、巨木めぐりツアーについてでありますが、巨木ツアーとして先ほども紹介したように、東北巨木調査研究会で調査、確認している巨木群を活用して、いろいろまた組み合わせたりして巨木めぐりを実施したらどうかと思います。これまで何か日本一のブナの木を中心に法量のイチョウの木とか、旧笠石家とか組み合わせているようですが、木だけとっても、例えば先ほど紹介したのと重複しますが、例えば神が宿る三頭木の聖地と言われていますが、その三頭木の木が各神社に、市内に群がっているのです。それから、ドロノキは、全国のベストテンに入るのが9本も占めている。それから、先ほど言った奥入瀬ろまんパークの隣にあるユリノキも国内屈指の1位のユリノキでないかとも言われております。それから、大町桂月にちなんだ墓とか、それから詩に出てくる天をつくような鉾杉、それから先ほど言った一本木沢に自生している三本木原の原風景が残されているコナラの群生地、以上申し上げたほかに自生しているものがたくさんあると思います。これらの巨木群を、例えば神が宿る三頭木をめぐるのであれば信仰と巨木とか、あるいは歴史と巨木、大町桂月にちなんだのは文学と巨木とか、それから一本木沢のコナラについては開拓と巨木とか、いろいろなメニューが出てくると思います。それらを組み合わせて、また山間地にあるものと近くにあるのとありますので、そこら辺のコースもいろいろ分けてやったら市独自でもできるのではないかなと、こういうふうに思いますが、どんなものでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長観光商工部長(和田好暁君) ただいまのご質問にお答えいたします。  先ほども答弁いたしましたけれども、巨木めぐりツアーにつきましては、専門的な知識が必要だということで認定ガイドが同行して行っている現状でございますので、関係機関と協議してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 以上で竹島勝昭君の質問を終わります。 △江渡信貴君 質問 ○議長(工藤正廣君) 次に、5番 江渡信貴君       (5番 江渡信貴君 登壇) ◆5番(江渡信貴君) 自民公明クラブ、江渡信貴でございます。昨年10月に行われたB―1グランプリin十和田、そして先日東京都で開催されたB―1グランプリスペシャルin東京・臨海副都心にて、我が同志たちが十和田市の魅力発信のために全国へ頑張りを見せていただきました。十和田市の代表である小山田久市長、経済界の代表である商工会議所の石川正憲会頭を筆頭に、官民一体となって発信をし続け、十和田市の魅力を伝える、魅力発信、十和田市が誇れる発信方法として確立したのだなと思います。地方創生を現実にするためには、これが必要不可欠なことだと考えておりますので、今後とも継続していただきたいと思います。  地方創生に関しては、今までに何人もの議員の方々が質問しております。いま一度説明させていただきますが、地方創生とは地方の人口減少に歯どめをかけ、東京への一極集中を是正し、日本全体の活力を上げることを目的とした一連の政策であります。  人口減少に歯どめをかけるには、魅力を発信し続けなければいけません。住んでいる地域に魅力がなければなりません。住みやすいまちになれば、それが魅力になるのだと思います。私が十和田市議会議員となって住みやすいまちにするのに必要なことは、雇用創出、切れ目のない結婚支援、育児支援、教育、地域の連携、住みよい環境であります。全ての政策が少子高齢化に集中するのを信条とし、日夜勉強しておる次第であります。  国では、構造的な問題である少子高齢化に真っ正面から挑み、希望を生み出す強い経済、夢を紡ぐ子育て支援、安心につながる社会保障、2015年9月に発表された新・三本の矢の実現を目的とする一億総活躍社会の実現に向けて政府を挙げ取り組んでいるところであります。  皆様方ご承知のとおり、少子高齢化が進めば、労働力や生産性は低下し、私たちが住む十和田市の産業は縮小していきます。人口が減れば、働く人が減り、労働力が減る。売り上げが減り、税収が下がり、市民サービスが低下する。この負のスパイラルを解消するには、女性が積極的に社会進出し、男性が女性をサポートすることが必要であり、また移住者を多く迎え入れ、高齢者が活躍できる地域社会づくりが必要であります。  これらを実現するために、十和田市では十和田市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン・総合戦略を掲げており、中長期展望として人口減少問題を柱に、女性、移住者、高齢者が活躍できる地域社会づくりの実現を目指し、共通戦略としては市民連携の仕組みを横展開する中、「十和田ではぐくもう人間愛を」というスローガンのもと、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえるとあり、合計特殊出生率を平成25年の1.44から平成31年には1.54へと0.1の上昇を目標としております。合計特殊出生率とは、1人の女性が一生に産む子供の平均数のことでございます。  0.1の上昇を実現するための主な施策、事業として、出会い、結婚支援、出会いから子育てに至るまでの情報発信、子育て世帯への経済的支援の充実と不妊に対する支援、子ども医療費の助成拡大、第3子以降の保育料の軽減拡大、地域における子育て支援体制の充実、放課後児童健全育成事業(仲よし会)の拡充、日本一を目指した特色ある教育の推進などを挙げております。  今挙げた中で、目標実現のため推進したいことがございます。それがイクメンとイクボスの推進であります。少子化、そして女性の社会推進において、イクメン、イクボスには重要な役割があると思っております。イクメンとは、2010年に流行語大賞をとった育児へ参画するメンズの略称であり、子育てを楽しみ、自分自身が成長する男性のことであります。男性が子育てへ参画することで、妻との夫婦仲がよくなり、その後の出生率の向上を望めます。そして、イクボスとは、職場でともに働く部下の仕事と生活の両立を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら組織の業績も結果を出しつつ、みずからも仕事と私生活を楽しむことができる上司のことでございます。育児へ参画する男性をふやし、そして部下の私生活とキャリアを応援する会社のボスをふやしていくことで、結果的に出生率向上につながると私は考えております。  厚生労働省の調査において、生後数カ月の乳児が1人いる全国の女性およそ9,300人に対してアンケートをした結果がございます。男性が育児へ参画する夫婦と、妻だけが育児をする夫婦へ、2人目の子供を欲しいか聞いたところ、男性が育児へ参画する夫婦のほうが3.15倍高かったとあります。この事例は、男性が子育てへ参画することで妻との夫婦仲がよくなり、その後の出生率向上につながる結果となりました。出生率を上げるには、男性の育児参画が必要ではないでしょうか。  そして、それと同時に、子供が生まれた後の育児休業取得率を上げていかなければなりません。育児休業の期間は、育児・介護休業法に定められており、子が1歳に達するまでの間、または条件を満たせば1歳6カ月に達する日まで育児休業をとることができると定められております。また、全国で待機児童が2万5,000人を超えることを踏まえ、緊急的な措置として、今月、2日前ですか、3日前ですか、7日に厚生労働省は育児休業を最長2年に延長する方針を打ち出しました。  そこで、お尋ねいたします。育児休業取得率について、市内の状況をお知らせください。また、県内の状況もあわせてお知らせください。  次の質問に移りたいと思います。少子高齢化における問題は、働き手、担い手不足もそうですが、特に若者の減少については顕著にあらわれていると私は感じます。観光産業の一つであります十和田市秋まつりにおいても、各町内会から人手が足りない、子供が足りないという声が聞こえてきます。参加側だけではなく、中日を運営する側である十和田青年会議所も年々会員が少なくなっていくと聞いております。民間企業においては、ハローワークへ求人を出しても応募者が来ないといった声もあります。あらゆる業種で人員不足は今後さらに加速するのではないかと私は危惧しております。  こういった労働力を補うためには、女性の活躍推進が必要だと思います。女性が社会に出て、女性が働きやすい環境を構築し、男性とともに地域の産業を盛り上げる担い手として活躍することが必要ではないでしょうか。  そこで、お尋ねいたします。地方創生では、女性の社会進出が大切だと言われていますが、十和田市ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。  次に、昔と比べると、社会情勢が変わり、共働きもふえ、核家族化や近所づき合いの減少など、特に母親が孤立して子育てをしている状況がふえて、昔のように女性は家庭、男性は仕事という時代ではなくなってきました。また、母親の育児ノイローゼ、児童虐待など、さまざまな問題も増加しているところでございます。夫婦一緒に育児をすることにより、母親の負担軽減、夫婦のきずなが強くなる、子供にとっても夫婦関係が良好で、多様な人たちの中で育ったほうがよい影響を受け、育っていくことと思います。  このような家庭生活を送るためには、職場での長時間労働やストレスの多い人間関係などを軽減して、働き方を変えていくことが重要で、それを支えながらみずからも仕事だけではなく、人生を楽しむ幹部職員が先ほども言いましたイクボスでございます。ただ、これは幹部職員に限ったことではなく、交通ルールを守るように、誰もがこのような働き方を意識することが大切であります。  女性は、産後子育ての負担が大きく、仕事場での時間制限や子育てに費やす時間が男性よりも多いのが現状です。女性の活躍を推進し支援するためには、男性が育児へ参画したり、会社の上司の理解がなければ、女性をサポートすることはできません。それには、職場の意識改革を推進すること、働き方を大きく変える必要があります。  そこで、お尋ねします。市では、イクボスの普及拡大について、どのように考えているのか、お知らせください。  以上、壇上からの質問を終わります。 ○議長(工藤正廣君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 江渡議員のご質問にお答えいたします。  私からは、地方創生での女性の社会進出の件についてお答えいたします。女性の社会進出につきましては、国において全ての女性が輝く社会づくり、これを最重要課題の一つとして取り組んでおり、当市におきましても国や県と軌を一にして取り組むべき課題であるものと思っております。  こうしたことから、市では平成24年度から平成33年度までを計画期間とする第2次十和田市男女共同参画社会推進計画を定めまして、女性と男性がお互いの人権を尊重し、生き生きと暮らせる社会の実現を目指して、各種施策に取り組んでいるところであります。  そして、この推進計画の中には、女性の社会進出を推進するため、安心して働ける労働環境づくり、これを基本目標の一つとして掲げており、男性も積極的に子育てに参画する、いわゆるイクメンの普及、こういった視点も大変重要な課題であると、そのように思っております。  このため、市では「広報とわだ」に掲載している男女共同参画市民情報誌「ゆっパル」というのがあるわけですが、その中で積極的に子育てを行っているイクメンの情報だとか、それから市内で活躍している女性を紹介するなど、普及啓発のための広報の活動も行っております。  また、雇用の観点からは、女性のための再就職セミナー、こういった事業をやっておりますし、今後とも女性の起業支援と申しますか、女性が仕事を新たに始めたい、起こしたい、そういった起業支援などについても機会を捉えて女性の社会進出の取り組みを進めていければいい、またそのように進めてまいりたいと考えております。  その他のご質問につきましては、担当部長から答弁をさせます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長観光商工部長(和田好暁君) 育児休業取得率についてのご質問にお答えいたします。  青森県が実施した調査の結果では、県内における平成27年の育児休業取得率については、女性は88.9%、男性では1.1%となっております。  なお、市町村単位の調査結果については、集計されてございません。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 総務部長 ◎総務部長(横道彰君) イクボスの普及拡大についてのご質問にお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、イクボスとは部下が仕事と生活を両立できるよう支援しながら、組織として業績の結果も出しつつ、みずからも仕事と私生活を楽しむことができる上司のことを指していると考えております。当市役所においては、一事業所として、女性活躍推進法に基づく十和田市における女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画並びに次世代育成支援対策推進法に基づく第2次十和田市特定事業主行動計画を策定し、取り組んでいるところでございます。  これらの計画では、部課長等が取り組むべき主な行動といたしまして、女性職員の妊娠から出産、育児の間の健康への配慮や育児に関する休業等の取得への配慮、男性職員が育児に参画しやすくなるよう職場の雰囲気を醸成すること、あるいは年次休暇等の取得や時間外勤務の縮減に向けて職場環境を整えることなどを掲げております。計画の中では、イクボスという言葉こそ使ってはおりませんが、役割としては同様のものであると考えているところでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 5番 ◆5番(江渡信貴君) ありがとうございます。育児休業取得率は、女性と男性はとても大きな差があるということで、わかりました。  それでは、十和田市の市役所では、男性、女性職員の育児休業取得率はどうなっているのか、お知らせください。 ○議長(工藤正廣君) 総務部長 ◎総務部長(横道彰君) 十和田市役所職員の育児休業の取得率についてお答えいたします。  平成27年度は、女性職員が対象者が9名、全員が取得し、取得率で申しますと100%でございます。男性職員につきましては、対象者15名に対し、1名取得となっており、取得率は6.7%となっております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 5番 ◆5番(江渡信貴君) 女性が100%で男性が6.7%、大変低いということはちょっと驚きました。私が調べたところ、滋賀県の大津市役所では育児休業取得を見える化することで取得が増加したということだそうです。男性の育児休業取得が職場の上司とか、同僚の理解が得られにくいという課題はあるのですけれども、職員向けに妊娠から休暇の取得、職場復帰までの流れをマニュアル化した育児参画フローシートをつくっていまして、それで見える化を図ることで所属長を含め職員の意識改革を行ったそうでございます。結果、前年度2人だった男性の育児休業取得率が翌年には6人となっていまして、30%ほどふえたそうでございます。  十和田市における女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画では、男性の育児休業取得率を平成32年度末までに現在の6.7%から10%以上に上げると定められており、取り組み内容として啓発資料などのリーフレットの作成、職場の意識改革の推進、育児休業取得者の昇任基準の緩和を挙げております。目標は10%となっておりますけれども、それを20%、30%と上げるように努力をしていただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。  そして、先ほどお答えいただいた第2次十和田市男女共同参画社会推進計画の冒頭に、「女と男」という字を書いて、「ひととひと」がともに輝くまちの実現とあります。小山田市長が答弁されたように、女性の活躍推進をさらに推し進めるためには、女性をサポートする男性をふやしていかなければなりません。そのためには、子育てする男性、いわゆるイクメンの普及拡大といった視点も大変重要な要素であると私は考えております。  近ごろイクメンに関しての講演会が近隣市町村で盛んに行われております。先日NPO法人ファザーリング・ジャパンという団体の講演会へ私も話を聞きに行きました。ファザーリング・ジャパンは、父親の子育て支援、男女共同参画、ワーク・ライフ・バランス、男性の家事推進、男性の地域活動やPTA参画、夫婦のパートナーシップ、イクボス、女性活躍推進、イクジイ、イクバア、いわゆるおじいちゃん、おばあちゃんの孫育て、思春期の父親のかかわり、父子家庭支援、児童虐待問題など、さまざまなテーマで講演やセミナー、ワークショップを開催し、「父親であることを楽しもう」の理解、浸透を目的として設立された特定非営利活動法人でございます。全国各地に支部があり、地方自治体や民間企業に大きな影響を与えている団体でございますので、ぜひとも参考にしていただけるかと思いますので、よろしくお願いいたします。  イクボスの普及拡大については、この2つの特定事業主行動計画など、所属長が取り組むべきいろいろな課題があるということがわかりました。ありがとうございます。  それでは、この取り組むべき主な行動を民間企業へ普及拡大することが将来的に少子高齢化対策において大変有効だと思いますが、十和田市ではどのようにお考えでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長観光商工部長(和田好暁君) ただいまのご質問にお答えいたします。  イクボスの民間企業に対しての普及につきましては、市の広報やホームページの活用のほか、商工会議所等、関係機関と連携を図りながら普及啓発に努めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 5番 ◆5番(江渡信貴君) ぜひとも関係機関と連携をとっていただきまして、また十和田市と商工会議所が両輪となり、確実に一歩一歩、ただただ理屈ではなくて、本当に両手を合わせて進んでいただきたいと、これはすごく強く要望させていただきます。  先日ファザーリング・ジャパンの講演会に私が参加したということを話をしましたけれども、この講演会の内容は本当に感動して、いろいろな面で気づきがございました。本当に自分の仕事、また働き方について、多く感じとれまして、これはぜひとも皆さん聞いていただければいいなと思っております。  そこで、お尋ねしますけれども、このような啓発の講演会などありましたら、幹部職員の皆様方をできるだけ多く参加させていただきたいなと思っておりますが、その点、どうお考えでしょうか。よろしくお願いいたします。 ○議長(工藤正廣君) 総務部長 ◎総務部長(横道彰君) イクボスに関する講演会等への幹部職員の参加についてのご質問にお答えいたします。  当市役所では、先ほど述べました2つの特定事業主行動計画の中で、組織としての業績を上げつつ、部下の仕事と生活の両立のための職場の環境づくりなど、上司の役割として掲げているところでございます。そのような講演会、そういうイクボスに関する、あるいはイクメンに関する講演会等が開催されれば、市幹部職員には積極的に参加をしていただきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 5番 ◆5番(江渡信貴君) ありがとうございます。私は、ある意味経営者でもあり、また小さな子供が3人もいます。本当にファザーリング・ジャパンなどの講演会を十和田市で開催すべく、各種団体と協議をしていきますので、開催された暁には幹部職員の皆様方にぜひともご参加いただき、今後につなげていただきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  十和田市では、第2次十和田市男女共同参画社会推進計画の基本目標3項で安心して働ける労働環境づくりを掲げております。仕事と生活の調和、ワーク・ライフ・バランスのための職場づくりを実現と目標に挙げております。ワーク・ライフ・バランスとは、仕事と生活を共存させながら、持っている能力をフルに発揮し、それぞれが望む人生を、また生きることを目指すことであり、家庭、家事、育児、介護など、女性、男性がともに担う環境づくり、子育て支援体制の充実を実現していくことです。これこそ職場のリーダーである上司が部下のワーク・ライフ・バランスを考え、その人のキャリアと人生を応援しながら組織の業績と結果を出しつつ、みずからも仕事と私生活を楽しむことができる経営者、幹部職員を指す造語でございまして、イクボスと言われる言葉の定義そのものでございます。  青森県の環境生活部では、ワーク・ライフ・バランスを推進する目的であおもりワーク・ライフ・バランス推進企業として登録企業を募集しており、登録されると登録証やステッカーを交付してもらうことができます。そして、認定マークを名刺や求人広告などに載せることができ、よい仕事をして、よい生活ができる企業として周知できるそうです。  イクボスについては、ここ最近急速に広まっております。イクボスを取り入れた地方自治体や企業では、イクボス宣言をしています。イクボス宣言とは、イクボスの考え方を取り入れて、働きやすい職場にしていくということを明言し、幹部職員が宣言することであります。青森県内では、ことしの7月、青森県警察本部、県警本部長を初め、幹部職員ら65人がイクボス宣言をしました。平川市では、今年度中にイクボス宣言をする予定でございます。  ことしの10月現在、大企業と呼ばれる民間企業で112社の企業が、公的組織では20もの県知事がイクボス宣言を行い、働きやすい環境整備を進めていくことを誓いました。先般東京都の小池都知事が都庁の幹部職員約400人に対して、部下の育児休業取得を促すなど育児や介護などに理解があるイクボスになるよう求め、職員の働き方を変えるイクボス宣言を行い、夜8時以降の残業を禁止したということでございます。今まで残業していた時間を家庭や子育てのために使ったり、町内会やPTA、ボランティア活動に割くなど、社会へ貢献できる時間に使うことができます。これは、地域にとって大変有効なことではないかと私は考えております。  十和田市役所でも働き方そのものを見直し、実行することが必要な時に来ているのではないでしょうか。十和田市としてイクボス宣言をするつもりはあるのでしょうか、お考えをお聞かせください。 ○議長(工藤正廣君) 総務部長 ◎総務部長(横道彰君) イクボス宣言をするつもりはないかというご質問にお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、最近他県においては行政のトップがイクボス宣言をして、部下の仕事と家庭生活の両立を考え、子育てを支援していくという自治体、団体等がふえてきている状況にございます。県におきましても、イクボスに関するセミナーを開催するなど、啓発に努めているところであると伺っております。  当市役所におきましては、先ほども述べました2つの特定事業主行動計画に基づき、育児世代の職員がその個性と能力を十分に発揮しながら、安心して子育てができるような支援をしていくということにしております。まずは、この計画をしっかりと推進していくとともに、取り組み状況については市ホームページによる情報発信に努め、広く意識啓発につなげてまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 5番 ◆5番(江渡信貴君) 2つの特定事業主行動計画において推進していくことは大切なことだと思っています。  しかしながら、ワーク・ライフ・バランスやイクボスとかは、育児や介護など福利厚生をうたったものだけではないと私は思っています。組織の目標である生産性や利益を達成しながら、部下とみずからのワーク・ライフ・バランスを実現することで、ある意味経営戦略であると私は思っております。  イクボス宣言をすることは、イクメンの普及にもつながり、少子高齢化対策、女性の社会進出にもつながります。それは、新・三本の矢、夢を紡ぐ子育て支援の実現につながっていくと私は信じております。十和田市役所がイクボス宣言をすれば、「女と男」と書いて「ひととひと」がともに輝くまちの実現となり、十和田市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン・総合戦略を実現する近道だと私は考えます。幹部職員が率先して業務の効率や意識改革を進め、各部署でイクボス宣言を行い、民間企業に対しての模範となっていただきたく、イクボス宣言をぜひご検討いただき、力を入れて推進していただきたいと要望いたしまして、私の質問を終わる前に、市長からの一言をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(工藤正廣君) 市長 ◎市長(小山田久君) 今これからの社会づくりというか、特に地方創生の時代にあって、イクボスに関するご質問、ご指摘がありました。まさに私もそのとおりだと思っております。  したがいまして、これからの十和田市の状況と申しますか、それを考えたときに、そのような旗を上げて、職員もそれに向かって取り組んでいく、このことが市内にも広がっていければいいなと、そのように同じ考えでありますので、何とか機会を捉えて、そのようなことに取り組んでまいります。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 以上で江渡信貴君の質問を終わります。 △戸来伝君 質問 ○議長(工藤正廣君) 次に、19番 戸来伝君       (19番 戸来 伝君 登壇) ◆19番(戸来伝君) 今から8年も前のことなので、私の記憶は定かではありませんが、たしか小山田市長の基本理念は対話から生まれる元気な十和田市でした。そこで、農業の元気は十和田市の元気として、農業者を見放さないことを約束いたしました。にぎわいをもう一度と、中心商店街を見放さないとも約束しました。病院が大変な状態で、高齢化社会も迎えており、弱い人を見放さないとも約束しました。財政危機に陥っている中で、こうした政策を実現させるために、市長は優先度の高いものへの支出を厳選し、急がないものは徹底して見直し、行財政改革にリーダーシップを発揮いたしました。あれから8年、十和田市は元気になりました。今この年月を振り返り、市長にはさぞかし感慨深いものがあることでしょう。私も出馬をお願いした人間の一人ですが、当初から3期12年と申し上げてきましたので、あと4年への意思決定を大いに喜んでおります。  この8年は、政治が大きく転換した8年でした。民主党政権から自民党政権に戻り、国は地方創生を大きく掲げております。地方は、それぞれに知恵を出し、知恵を絞り、いい政策を打ち出したところには手厚くお金を出すが、そうでないところには出さないという、地方自治体にとってはかなり厳しい方針です。そういう国の政策のもとで、小山田市長は市立中央病院の緊急対策を打ち出し、高森山への新規投資を見送り、教育福祉プラザを一旦凍結し、政策の選択と集中によって財政危機を乗り切りました。  市民とは対話による理解の路線を推し進め、協働のまちづくりを定着させました。少子化、高齢化という厳しい環境下ですが、今多くの市民が幸せに暮らしております。十和田市は、住みよいまちだと言っております。  これに加えて、せんだっては十和田市の宝である十和田湖や奥入瀬渓流が国立公園の満喫プロジェクトに選ばれました。特に十和田湖畔においては、観光客に評判の悪い、廃墟になった商業施設を国が本腰を入れて整備し始めるとのことです。世界に通用するナショナルパークにするべく、国が先頭に立つというのですから、これ以上の追い風はありません。しかも、奥入瀬渓流を迂回する青撫山バイパスのトンネル工事が国の直轄事業として着々と進んでおります。8年間陰にひなたに、いろいろな機会を通じて国に働きかけてきた小山田市長の行動が功を奏し、明るく日が差してきたということでしょう。  このように明るい話題の多い十和田市ですが、この先のことを考えると安心はできません。地方自治体は、国の政策に大きく振り回されます。国がどういう方向に動くのか、どういう政策にお金をつけていくのか、これをいち早くキャッチし、的確に対応していく、こういうアクションが極めて重要です。そういうおいしい情報を得るために市職員はアンテナを張りめぐらせていることでしょうが、トップにはトップの役目があります。市長の相手は、例えば国会議員だと思うのです。通常の業務は副市長や部長に任せ、3期目の小山田市長には外に向けた、いわば活発な外交活動を期待したいのです。  それでは、通告に従い、質問に入ります。まず、農業行政についてですが、攻めの農林水産業を掲げる三村県政と太いパイプがあることから、農業、酪農、畜産業などについてブランド化を図り、販路を開拓することや、全国に通用する品質と価格実現のために集荷、加工、出荷の大規模な施設をつくるとかで農業者を見放さないことを約束しましたが、そのあたりについてこの8年間の成果をどのように自己評価しているのでしょうか。  加えて、これからの4年でどんな農業政策を打ち出し、どういう目標を目指すつもりなのでしょうか。市長の熱い思いを聞かせてください。  先般の台風で大きな被害を受けたことに対し、農業団体が市長に支援を求めてきました。主力品種である長芋は、種芋の確保に農家が四苦八苦しているとも聞きます。中には、収穫そのものがないため、来年の網や支柱を買うのにも苦労しているとも聞きます。ゴボウも長ネギもよい話は聞きません。こうした台風による農作物の被害状況について、市はどのように認識しているのでしょうか。また、どのような支援をしているのでしょうか、お聞かせください。  次に、畜産行政についてです。黒毛和種の繁殖牛導入への補助を私は何度も取り上げてきましたが、それは畜産こそ十和田市の切り札だと思うからです。畜産基地として高く評価されている十和田市に、畜産に明るく獣医師の資格を持っている市長、願ってもいない組み合わせがここにあるからです。  日本中の肉用牛の生産者が枝肉を持ち寄り、肉用牛の肥育技術や枝肉の品質を競う、全国肉用牛枝肉共励会がことしも10月28日に東京の食肉市場で開かれ、十和田市の小笠原登さんが生産した子牛を七戸町の金子ファームが育て上げたナミキ和牛が和牛の雌牛部門で最優秀賞に輝きました。その単価が1万1,112円です。枝肉重量は524キログラムですから、1頭で582万円です。松阪牛や近江牛や前沢牛といった超一流のブランド牛を抑えての1等賞です。祝賀会の様子が新聞に大きく載りましたから、皆さんもご存じだと思います。  8月には、全農肉牛枝肉共励会がありまして、この大会の和牛の去勢牛の部門で、十和田市の久保英美さんが育てた牛が単価1万円で、やはり最優秀賞をとりました。枝肉重量600キログラムですから、1頭で600万円です。この久保さんの最優秀賞の反響が大きくて、先月の青森県子牛市場では久保さんの子牛が164万9,116円の値段をつけました。去年1年間のこの市場でのトップは147万7,440円でしたから、17万円、率にして12%も上がったのです。  さらに、全畜連肉用牛枝肉共進会では、宮城県の長島勝男さんが1位となりましたが、この牛を生産したのがやはり十和田市の下久保トキ子さんです。この世界は、まだまだ安福久の時代で、出品数の8割は安福久血統だと言われています。ちなみに、この小笠原登さんと久保英美さんと下久保トキ子さんは、ともに市から補助金をいただき、安福久の子供を県外から導入している方々です。  青森県の種牛を世間に知らしめたのがあの有名な第一花国ですが、今全国の種牛の世界を眺めてみると、横綱が鹿児島県の安福久で、次に熊本県の家畜改良事業団の美津照重や岐阜県の華清国と、これと鹿児島県の華春福と宮崎県の真華盛が私が思う青森県種牛に合うベストファイブだと思われます。畜産に詳しい小山田市長の前で言うのもなんですが、十和田市の畜産業の振興のために戦い続けている畜産農家を守るために、こうした次世代のエースと言われるよい種牛の血統を継いだ雌牛を手に入れることこそが極めて重要なのです。  市長は、就任以来、黒毛和種の導入に理解を示し、1頭当たり20万円の補助をこれまで360頭にしてきました。畜産農家の人々は、口々に感謝をしております。今は、子牛を手元に残せば10万円の補助を50頭に行っております。本当にありがたいと思います。こうした温かい支援があるとはいうものの、繁殖農家の経営状況は厳しく、後継者不足に苦しんでおります。十和田市でも1農家当たりの頭数はふえながらも、農家の軒数自体は減り続けております。  そこで、黒毛和種の繁殖牛についてお聞きいたします。繁殖農家は、どういう現状にあるのでしょうか。農家軒数や扱い頭数だけでなく、経営状況や後継者などについても教えてください。  また、繁殖牛の導入について、これまでどんな補助をしてきたのでしょうか。今後どんな支援を考えているのでしょうか。繁殖農家の声を把握していると思いますので、そのあたりもお聞かせください。  最後に、道路行政についてです。国道4号を洞内から北に向かえば、砂土路川を横切る大きな坂に差しかかります。結構な高低差がある急な坂のため、冬場は大型トラックが滑る難所の一つです。通学する子供たちには危険な場所です。これを解消させるために橋幅を広げ、高低差を少し緩くする工事かと思っておりますが、坂の低いところから西に行く市道があります。五十貫田を通って下豊良に出る道路で、国道からは老健とわだがよく見える場所です。この施設があることで、交通量がふえました。この国道との丁字路は、信号もなく、右折の難所になっております。特に七戸方面から老健とわだに行く右折と老健とわだから十和田方面に出る右折は難しいのです。冬場は、特に右折車に配慮して停車すると、トラックはそこからの発進が難しいため、どうしてもスピードを落とさず走り抜けます。  私は、半月ほど前の夕方、右折して国道に出ようとしましたが、5分、10分、なかなか出られません。しようがなく、一旦左折して国道に出て、生協の前まで行き、折り返してきました。この丁字路をよく使う人に聞きましたが、やはり日々困っているそうです。介護の車だとか、急発進も急ハンドルも危険です。  施設の人との雑談の中で、「国道の下をトンネルでくぐったらどうかね」というアイデアが出てきました。今の道路から20メートルぐらい北側なら高さが十分あるからくぐって行けるし、その先で4号に合流させればよいと、そういうアイデアです。今は、国道の橋の工事ですから、そのままで進むとして、この丁字路を安全に行き来するには市が中心になって対策を練るべきだと思います。  そこで、質問です。国道4号洞内地区の工事状況について、車や歩行者の通行に支障はないのでしょうか。丁字路の状況をどう認識しているのでしょうか。  以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(工藤正廣君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 戸来議員のご質問にお答えいたします。  私からは、農業政策に関するこの8年間の成果をどのように自己評価しているのかということについてお答えいたします。私は、就任以来、まちが元気になるためには、まず農業が元気でなければならないとの思いから、基幹産業である農業に関するさまざまな取り組みを進めてまいりました。  中でも当市では比較的弱い面もあった農産物の加工だとか、あるいは販売促進、こういったことを強化するために、とわだ産品販売戦略課を新たにつくりまして、主力野菜のブランド化だとか、野菜の高品質化、そういった取り組みを行いましたし、また先ほど来ご質問にもありましたように、肉用牛の主産地づくりに向けた取り組みも実施してまいりました。  特に当時生産者からは大変強い要請のあった農業用機械の導入への支援だとか、農地・水保全管理事業などなど、まさに農業者とともに本市の農業振興に努めてきたものと思っております。  この間、これまで農産物加工への取り組みの業者、事業者が多くなっておりまして、中には青森県の特産品コンクール、これを受賞した新たな商品もございますし、また担い手という意味では農業の6次産業化、4つの事業者も出ております。  そしてまた、当市の野菜、大変評価が認められまして、日本野菜ソムリエ協会、これは全国の組織ですが、全国の自治体では3番目となる自治体パートナー協定も締結いたしました。  そしてまた、十和田市産の肉用牛が大変高まっておりまして、現在のところ県内でも飼養頭数が1位と、そういうことになっております。  全てができたわけではありませんが、こういったことはもちろん先ほどのとおり、農業者の努力によるものだとは思っておりますが、これまでの取り組み、こういった成果も着実に出てきているのではないのかと、そのように思っております。  次に、今後4年間の農業政策と、その目標についてのご質問でございます。この件は、私の選挙公約にも関するご質問でありますので、議員の皆様のお許しをいただきまして、若干お答えさせていただきます。私は、3期目の出馬に当たりまして、まず第一に地方創生、これを市政運営の柱に掲げ、住んでよかった、また行ってみたい、住んでみたい、そういう十和田市の実現に向け、3つの基本方針を掲げ、そして26項目の主な施策を挙げているところであります。この施策の中で、特に農業につきましては当市の基幹産業でありますので、引き続き農業振興に取り組んでまいりたい、そのように思います。  その概要でございますが、例えば十和田産品をさらなる販売拡大だとかブランド化、そしてまたより消費者に届く、売れる加工品の開発だとか、農業と商工業が手を結ぶ、いわゆる農商工連携、こういったことによりまして農業、そして商業も関連ありますが、そういった農業を進めるほか、まず担い手を確保していかなければならない。また、肉用牛の主産地づくりもそうでございますが、大型食肉処理施設の早期立地に向けた働きかけによりまして、食肉の流通の拠点が十和田市にありたいと、そういったことを公約に掲げているところであります。  このほかもいろいろありますが、来年1月のこともありますので、余り断定的なことは申し上げられませんが、いずれにしても地方創生のためには、まず農業が果たす役割、これは大変大きなものがあると、そういう思いで農業について考えてございます。  その他のご質問については、担当部長から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(白山亨三君) 台風などによる農作物の被害状況についてのご質問にお答えいたします。  平成28年8月中旬以降の台風第7号、第9号、第10号と長雨により農家は大きな被害を受けました。既に収穫の終わっているネギでは、強風による倒伏や茎折れなど品質低下の被害があり、またゴボウ、長芋では冠水による先端の根腐れ、生育不良が見られました。  そこで、11月14日から5日間、種芋不足の予想される長芋について、県民局、JA十和田おいらせ、市の3者による長芋の種芋試掘サンプル調査を実施し、被害の状況を確認いたしました。現在長芋、ゴボウは、収穫の終盤を迎えており、市では12月2日からJA十和田おいらせと一緒に現地確認作業を進めております。今後もJA十和田おいらせと連携を図り、被害の実態把握に努めてまいりたいと考えております。  次に、農作物ごとの今後の支援策についてお答えいたします。今回の台風等の被害につきましては、11月10日にJA十和田おいらせから市に対し農作物被害に対する支援要請がありました。  また、国では、平成28年度当初予算の産地活性化総合対策事業の中で台風対応産地緊急支援を行うこととしており、当事業ではネギ、ゴボウなどの種子購入に対する助成と資材購入などが該当するとのことです。このため、市とJAで連携し、農家に対し事業説明と被害の取りまとめを行い、被害報告のあった圃場を対象に現地調査を実施し、1月中旬に国の補助申請へ向け、作業を進めております。  今後市としましても国の支援策を注視しながらJAと連携を図り、被害農家が再生産できるよう支援してまいりたいと考えております。  次に、繁殖農家の戸数、繁殖雌牛の頭数、経営状況、後継者数についてのご質問に対して、これまでどのような補助をし、今後どのように支援していくかについてのご質問にお答えいたします。国の基本方針により、平成25年度の国の畜産統計から青森県酪農・肉用牛生産近代化計画が策定され、その計画に基づき、十和田市酪農・肉用牛生産近代化計画を平成28年4月に策定いたしました。平成28年2月の家畜改良関係頭羽数等調査では、本市の繁殖農家戸数は209戸、繁殖雌牛頭数は3,030頭で、計画頭数と頭羽数調査で比較しますと、既に138頭上回っております。  また、青森県家畜市場における市内農家の生産した子牛取引平均価格は、平成24年度では43万5,678円、平成27年度では71万9,259円となり、この4年間で28万円以上の高値で取引されております。子牛価格がかつてない水準で高騰している現在、それぞれの繁殖農家によって経営事情は異なるとはいえ、繁殖農家の経営状況は良好なものと思っております。  後継者についてでございますが、市内の繁殖農家数209戸のうち、JA十和田おいらせの畜産後継者の会とわだの会員数は21名となっております。  次に、繁殖雌牛導入のこれまでの補助についてでございますが、本市では肉用牛主産地づくりの形成のため、これまで十和田市黒毛和種改良組合と協議、連携し、平成21年度から鹿児島県の安福久産子の繁殖雌牛350頭の導入計画に対して支援した結果、平成26年度で当初の目標を達成しました。また、平成27年度から当該導入牛の産子を市内に保有し、優良雌牛を増頭するための事業を実施しております。  今後の支援につきましては、地元で飼養する素牛にどのような系統が最適であるかを調査研究し、優良系統生産の方向について、十和田市黒毛和種改良組合と協議検討してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 建設部長建設部長野月洋明君) 初めに、国道4号洞内地区の工事が市民の通行に支障がないかについてのご質問にお答えいたします。  国道4号洞内地区の交通安全対策事業に伴い、迂回路へと通行が切りかわっておりますが、国土交通省青森河川国道事務所より、歩行者や通行する車両の安全確保のため、万全の対策を講じており、迂回路に切りかわってから約1カ月経過しておりますが、事故は発生していないと伺っております。  現状におきましては、車両の安全かつ円滑な交通が確保されていると考えておりますが、市道下町上羽立線から国道4号へ右折する際、橋のかけかえ工事車両で見えづらいことにつきまして、引き続き事故等がないよう安全に十分配慮していただくよう、青森河川国道事務所へ要望してまいりたいと考えております。  次に、市道下町上羽立線との接続部分の状況についてのご質問にお答えいたします。市道下町上羽立線と国道4号の接続部分につきましては、国道4号の交通量が非常に多く、車両が途切れることなく連続していることや、坂道であるため速度を落とさないで走行する車両が多いことから、国道側への右左折が困難な箇所であることは認識しております。  そのような状況を改善するために、両側歩道及び右折レーンを整備し、右左折時の視距確保、右折待ち車両に起因する追突事故防止及び渋滞解消を図り、さらに接続部分は現在の位置より約40メートル南側の緩勾配区間へつけかえることにより、国道4号への右左折が改善され、歩行者や通行する車両の安全性向上と円滑な交通が確保されるものと考えております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 最初に、農業被害のことでお聞きをしますが、先ほど答弁したようなことの把握は私も理解はしますが、まだ収穫前とか、あるいはいろいろなことが想定されて、市長、私が思う農業の対策は、我々議員すべからく知らなければいけないと思うのです。担当課と農協と一生懸命汗を流して、そして対応すると思うのですが、市長の考えとして素案がまとまったときに我々議会に報告する、あるいは議会の同意と言えばなんですが、そういうふうな考え方に立たれますか。 ○議長(工藤正廣君) 市長 ◎市長(小山田久君) お答えいたします。  被害の状況等のお話ですが、先ほどの答弁のとおり、まだその実態がわかっていなくて、現在も進めております。そういった内容がわかった時点で、できるだけ国の事業を活用するということになれば、当然予算に絡むことになりますので、そういった意味では議員の皆様にも報告しながら方向性を決めていきたい、そのように思っております。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 先般の新聞なんかでは、三沢市とか六戸町が国の事業に沿って農家にヒアリングをしたと。当市では、まだそこまではいっていないということでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(白山亨三君) お答えいたします。  今現在現地調査等やっている状態でございますので、ほかの市町村のとおりの対応はまだ十和田市のほうではできておりません。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) そういうことだと思っておりますが、なるべく早く十和田市の収穫の段階を見て、来期のための対応を慎重にしていただきたい。農協ももちろんですが、農家が主体ですので、農家の声を十二分に吸い取って、国、県、市の対応を間違わないようにしていただきたいと思っております。  災害のほうはそれで終わりますが、あと肉用牛の関係ですが、私先ほど5種類ほどの県外の種牛の例を出して言いました。これの品種の中で、青森県の種牛に合うのはどれとどれとどれなのでしょうか。わかったらお知らせください。 ○議長(工藤正廣君) 農林部長 ◎農林部長(白山亨三君) 先ほど議員から提案されました種牛のことでございますが、先ほど言った地元で飼養する素牛にどういう系統が最適であるかまだわかりませんので、優良系統の生産に向けて改良組合のほうと協議してまいりたいと思っております。  先ほどの牛に対しては、内容は大分上物率が高い牛と認識しております。A4、A5が高く出るような牛と認識しております。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 私が思うに、この「肉牛ジャーナル」というのにもあるのですが、10月、この前の枝肉共励会の成績なんかも出ています。すべからく担当部署では、全部とは言わない。もうかなりの数ですが、先ほど私が挙げた最低の5種類ぐらいの枝肉の評価を勉強して、どういうふうなのが青森県の種牛に合うかというふうなことを進めるべきだと思うのですが、市長、そういうふうになったときに、私は今の農林部だけでは、畜産課とか、新たな課を創設して対応するのが望ましいのではないかなと思うのですが、畜産課とか土地改良課をなくした市長はどういうふうに考えていますか。このままで進めていきますか。 ○議長(工藤正廣君) 市長 ◎市長(小山田久君) お答えいたします。  畜産の取り組みを進める上で、新たに課をつくったらどうかというふうなお話がありましたが、むしろ逆の方向でございまして、新たにつくるということは今考えてございません。  ちょっとつけ加えますが、先ほどのいわゆるこれからの方向ですが、確かに今は安福久の系統は非常にふえておりますし、価格がいい。しかし、だからといって、ではいつまでもいいかといえば、今までの歴史というかありますとおり、ある一定期間が来れば更新されていく、そういうことだと思っております。そういう意味で、例えば売れている、いわゆる名声の高い種雄牛にどういう雌牛の系統が合うのかどうか、あるいはまた今あったとしても、まず地元の雌牛と実際に交配がなければなかなか、よそでよくても十和田市ではどうなのだと、そういういろいろなことがありますので、そういったことはこれからの肉用牛の改良方向と申しますか、それに大きくかかわることですので、黒毛和種改良組合のほうとしっかりと協議し、まずもってデータを集めていく、こっちのほうが先決ではないのかなと、そのように思っております。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 市長は畜産には明るいわけだから、担当と話しするよりも市長と話ししたほうが早いと思うような気もありますが、実は市長、安福久は鹿児島の市場の中では毎回雌で30頭前後出てきます。もう一つの鹿児島の違う市場の中では、安福久が1頭か2頭しか出ないところがあるのです。私がさっき言った華春福というのが、そこではもう50頭から60頭ぐらい出ているのです。同じ鹿児島の中でも、すべからく安福久ではないということなのです。だから、そういうふうなのを見たときに、青森県は安福久に頼って、安福久を導入して、それなりの成果を上げているのです。私がさっき1つ例を挙げた華春福というのも、同じ鹿児島の中でも安福久よりも余計出荷されているというのを見たときに、これが青森県の第一花国、あるいは平安平に合うような種牛なのかというのを真剣に議論して、あるいはよければ導入の方向に進めるようなのが畜産課があれば、そういうふうな検討ができる体制ではないかなと思うのです。その辺は、簡単に、市長、どう思っていますか。
    ○議長(工藤正廣君) 市長 ◎市長(小山田久君) お答えいたします。  そういった将来のあるべき姿、方向、こういったことは課をつくればいいということではなくて、むしろ専門家なり、そういうのに取り組んでいる、青森県産業技術センター畜産研究所なるものもありますし、また地元にも黒毛和種改良組合がある、専門家もある、いろいろなデータを集めている方もいらっしゃいます。そういった方々たちと情報をまず集めて、九州ではよかったけれども、ではこっちではどうなのだとか、そういうこともありますので、先ほど申し上げた繰り返しになりますが、まずデータを集めて今後のあるべき姿を探っていきたい。私も安福久でもういいと、決してそのようには思っておりません。そういったことで、まずある程度のスパンを過ぎたら、もう本当に変わってくる、これが世界でございますので、現にどこの国、またはどこの県でも次から次と新たな系統、新たな種雄牛づくり、そういったのを模索している、そういう状況ですので、動いているというのは確かでございます。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 市長の言っていることはわかるのですが、例えば黒毛和種改良組合があっても担当の部署で種牛なり雌牛なりの系統をいち早くわかるような人もいなければ、これは何ぼ市長が牛に精通していたとしてもちょっと片手落ち、不安だと思うのです。だから、そういうふうなことでは、担当課に十分これを理解できるような人が配属されれば最もいいだろうなと思って、私は課を創設したほうがいいという話をしたのです。  市長、市長が県庁に在職中に第一花国が日の目を見たわけでしょう。あの第一花国が、本当は青森県では2番手か何ぼだったのだけれども、たまたま長島さんという人が枝肉に出品をして最高の枝肉の評価をされて、それから第一花国が全国に、世に出るようになって今の畜産を築いてきているわけなのです。私が先ほど5頭の中の一つ、真華盛という宮崎県の牛を提示しました。これは、私はまだよくわかりません。わかりませんが、この子牛の枝肉をしたときに、14頭出して、A5が10頭、A4が4頭だったのだそうです。この真華盛の親は、青森県の第一花国だったそうです。だから、第一花国は捨てたものではないなと思って今もいるわけなので、できればこういうふうなのも検討をしていただいて、十和田市の畜産を世にもっと定着させていただければなと思うのです。せっかく青森県の中でも繁殖農家はいっぱいいるわけですから、それを絶やさないで、もし行政の力を必要とするならば、差し伸べるのが必要でないかなと思うのです。  そのことをちょっと話をして牛のほうは終わりますが、あと土木の関係ですが、先ほど部長が答弁しました。橋の補強のための工事を今しているのです。大々的に迂回路までつくって、今その迂回路は工事が終われば全部撤去して、田んぼにまた戻すそうなのです。それくらいの工事をしていながら、十和田市の土木課ではそれの工事に伴ってどういうふうな協議というのか、そういうのをしてきたのだか、若干お知らせください。 ○議長(工藤正廣君) 建設部長建設部長野月洋明君) お答えいたします。  今回の洞内地区の工事に関しましては、従前から青森河川国道事務所のほうに交通安全上、まず東側の歩道は接続しておりますが、西側については両側坂の途中までは歩道がありますけれども、橋両側の盛り土の部分には歩道が切れている状態だということと、今の下町上羽立線の老健とわだとか福祉施設のほうに行く車両が多い部分について、追突事故、または右左折が非常に困難であるということが地域からもありまして、平成24年ぐらいから調査等がされております。この下町上羽立線の右左折の調査も平成24年に国のほうで行っており、その都度工事の設計等については国のほうから来た段階で土木課のほうでも平面図とか協議等はちょくちょくしているというふうに聞いております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) これ国のほうから来た段階では協議をしているという話なのですが、私が言いたいのは、市道の取りつけありますよね。それをどういうふうにして国に要望とかしているかということを聞きたいのです。先ほど若干取り上げて、市内に来る右折、それにトンネルがあったほうがいいという話をしましたが、現況は橋の工事ですから、そういうふうな話し合いにはならないのですけれども、これからそういうふうなことの考えには立たないのですか。要は、トンネルといっても4メートルか5メートルの高さがあるわけだから、そうするとあの道路が4メートル、5メートル高くなれば、いわゆる楽に、急な坂でなくなるから、交通事故等に遭わなくてもいいなとは思うのですが、そういうふうな考えはどうですか。 ○議長(工藤正廣君) 建設部長建設部長野月洋明君) お答えいたします。  今ご提案のトンネルでくぐるということは、アンダーパスという形で、下の市道のほうが国道の下をくぐってから合流すれば、右折ではなくて合流できるという方式だと思いますが、確実に聞いたわけではございませんけれども、一応アンダーパスで合流する場合、下をくぐってから国道4号の高さまで上がる区間がかなりの勾配になることと、国道4号に合流する部分がどうしても国道4号の坂の部分、急坂の部分に合流してしまうということが懸念される。そうなりますと、急坂で合流するとなかなか加速がきかないもので、後ろのほうから追突される事故の懸念が高いと。これをどちらかに動かしても、両側とも急坂ですので、どちらか一方がどうしてもそういう形になるということは聞いております。それと、アンダーパスの形をとればとるほど用地とか、また工事費が非常に莫大にかかるもので、交通量調査等もした段階で、今の工事の設計が決まったと。  それで、議員ご指摘のとおり、七戸町方面から右折して施設のほうに行く場合、坂の下りの途中で右折でとまるものですから、非常に追突の危険があるということで、七戸町側から右折する際には、右折レーンを設けて後続車がそのまま通り抜けるようになります。  それと、今回右折して十和田市方面に来るものについては、現在若干七戸町側の坂の途中に取りつけしているものですから、その取りつけ位置を40メートルほど橋のほうに、南側に移しまして、なるべく平らな部分から坂のほうに右折していくようなということで、取りつけの位置も変えて交通安全を図るというふうに協議しております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 部長が今言った、七戸町から来る右折レーンつくるというのは、これは私も聞いてわかっています。それは、恐らく青森河川国道事務所側の配慮だと思うのですが、でも要はこっちから市内に来る右折の関係は、若干ずらしてやれば支障がないような話ですが、私がさっき言いました6カ月ぐらい前のとか、つい最近も時間ずらして行ってきたのです。5時過ぎだと、ほとんど右に曲がることはできないぐらい右からも左からも車来るのです。どうしてもだめだから、左に行って、また向こうから回ってきたのです。だから、それは、そこを利用する人は少ないからということで私は片づけられないと思うのです。だから、さっきあなたが私に答弁したことは、現況の幅でやると坂が低くて大変だとかなんとかと言うけれども、今のままに国道をかさ上げしてトンネルつくれというお願いをしているのです。そういうふうなことの話を青森河川国道事務所とかいろいろなところと議論したことありますかということ。それは全くないと思うよ、私は青森河川国道事務所からも聞いているのですけれども。だから要は五十貫田のほうから、あるいは老健とわだの人たちが出入りする、右側に来る、あるいは左に行くというのが容易にできるように今の国道を5メートルぐらいかさ上げすると、傾斜が楽になるし、その5メートル上げた中にトンネルをつくったらどうかという、私さっきも壇上で言った話なのです。だから、そういうふうな考え方には、交通量が少ないから、市当局でも青森河川国道事務所にお願いしないということなのでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 建設部長建設部長野月洋明君) お答えいたします。  交通量が少ないというものも費用対効果の面でいきますと、今の盛り土、それからトンネル、トンネルの部分を橋にする、そういうような工事ですと、かなり莫大な工事費がかかるということは国のほうから伺っております。  また、国道4号につきましては、この場所以外でも市道が、坂の部分ではありませんが、何カ所も接続しておりまして、どこも右折は厳しいというぐらい交通量が多いというのは国のほうでもまた、十和田国道維持出張所というところで道路のほうを管理しておりますが、所長ともお話は聞いております。現在の砂土路川の渡る沢の部分については、両側の坂の勾配は大分修正しておりますので、従来よりも上のほうを削って、平均勾配的には6%ぐらいに修正してきておりますので、スリップ等で上れなくなるということは今現在なくなっております。  それから、今の道路を5メートル、6メートル上げるとなれば、全線仮設で別なルートを通らないとかなりの交通量を消化し切れないことと、実際の盛り土がそれだけ高くなりますと、なかなか工法的には難しいのかなというふうなところは若干聞いております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 15分ごろで終わりますから。市長、今部長から答弁いただきました。そつのない答弁は、部長の得意分野だから、理解できますが、しかし少ない車両であっても迷惑こうむっているのは多々あります。市長、せっかく地元に国会議員がいるのだから、国道に関しては大いに力を注いでもらう、県議会議員たちは県道を整備するのに。特段向こう4年間努力して、十和田市民の安全に努めていただきたいと、そういうことをお願いして終わります。 ○議長(工藤正廣君) 以上で戸来伝君の質問を終わります。  昼食のため暫時休憩します。                           午後 零時13分 休憩                                                                   午後 1時30分 開議 ○議長(工藤正廣君) 休憩を解いて会議を開きます。 △石橋義雄君 質問 ○議長(工藤正廣君) 午前中に引き続き、12番 石橋義雄君       (12番 石橋義雄君 登壇) ◆12番(石橋義雄君) 今定例会一般質問最後の12番議員の石橋義雄です。平成28年の年も残すところあと20日余りとなりましたが、当市にとってことしは台風被害という大きな出来事がありました。被害額は7億円余りという査定額が出たようですが、実際の被害はもっと大きいのではないでしょうか。来年に向け、長芋の種子確保など、農家の方々が生産意欲を失うことのないよう、万全の対策を講じるようにお願いをしたいと思います。  それでは、通告順に従って質問をしてまいります。理事者の皆さん方の誠意あるご答弁をご期待申し上げます。  初めに、市立中央病院が今まで以上に市民に信頼され、身近な存在になるためには、どのようにあるべきかという観点からお伺いします。市民からさまざまな意見を聞かされます。耳が痛くなるような話もあれば、逆にうれしくなるような話もあります。うれしくなるような話がふだんからあちらこちらでささやかれるような病院になればと願いつつ、質問するものです。なぜそうならないのでしょうか。  当たり前のことですが、病院は患者のためにあります。患者は、病院を信頼してそこに通うことになります。体調不良で心身ともにつらい状態の中で来院するのに、さらに精神的な苦痛まで受ければ、それは愚痴にもなるし、批判にもなることを認識しなければなりません。なぜ批判が出るのか。中央病院は、個人病院と違って、自分たちの病院であると市民の誰もが思っているからであります。市民である患者の方々からすれば、甘えもあって愚痴や批判となり、言葉になるのだと私は思っています。もちろん病院側も真剣に市民のための公立病院としてのあるべき姿に取り組んでいることは重々理解した上で、あえてお聞きします。  市民、患者からの信頼を得るために、さらなる接遇の改善や向上を図るための努力、取り組みについてお知らせください。  次に、現在の経営状況を鑑み、再度経営改革検討委員会を設置し、もっと広い視野から経営改善に向けて取り組む必要があるのではないかと私は考えます。当時設置した市立中央病院経営改革検討委員会で議論された中身は、中央病院は破綻状態にある、中央病院には縮小均衡がない、十和田市の財政力が下がっており、事態は深刻であり、市全体が財政再建団体になりかねない、平成21年3月に策定した市立中央病院経営改革プランは実効性に欠けるのではないか、働きたい医師の環境を整える必要がある、中央病院は市役所とともに改革が必要である、地方公営企業法を全部適用させることで全てがよくなるというものではない、中央病院の改革プランは誰が作成したのかなど、厳しい指摘がなされたのはご承知のことであります。私もこの壇上から何回となく自分たちで策定した改革プランではだめだ、自分たちの正当性が入る改革では絶対改革ではない。だから、経営コンサルタントを投入すべきだと主張してきました。  小山田市長誕生により、市立中央病院に経営改革検討委員会のメスが入ったのが平成23年2月6日のことであります。そのことにより、一時は黒字化に成功し、改善の方向に向かったかに見えた病院経営も、今また厳しい環境に直面しているのは紛れもない事実であります。  そこで、もう一度コンサルタントの投入を図り、事態の把握と問題点を探り、市立中央病院の経営改善に取り組む考えがないか、お聞きいたします。  次に、橋梁の点検整備に関してお伺いします。このことに関しても、この壇上から建物だけでなく、橋梁点検の重要性を指摘し、質問したことがあります。特に昨今は、東日本大震災や熊本地震による家屋倒壊などの甚大な被害が発生し、建物への耐震診断が強化されました。道路、橋梁、山などに対する危機管理意識が建物などに比べて希薄に思えてなりません。中でも特に橋梁は融雪剤によるさび、コンクリートの劣化などが危惧されることから、計画的に保守点検をする必要があると思います。橋梁と言わず、公共的建築物、特に鉄骨部材の建物についての点検を実施していれば、市営相撲場の屋体腐食も早期に発見でき、大事に至らなかったはずであります。  以上のことから、今後橋梁の保守点検や整備について、どのような考えを持っているのか、お聞かせください。  次に、観光行政についてお伺いします。現在の市立現代美術館の入館者の推移はわかりませんが、私が推測するには多分減少傾向にあるのではないかと思います。現代美術館の前を通っても、以前のようなにぎわい、来館者が見られないように感じます。当局は、当初の計画よりは上回っている、入館者数は確保していると言うかもしれませんが、だからといってそれでよいということにはならないと思います。常にさらなる入館者の増加を目指して、さまざまなイベントや企画を展開していく必要があります。なぜなら官庁街通りを現代アートによる日本の道100選として、また観光資源としてさらなる魅力アップのために整備したはずであります。当初建設反対運動も起こり、市民アンケート調査まで行われました。今は、確かに一定の効果はあったと思います。しかし、いつまでも今の状態が続くという保証はありません。  そこで、常設展示作品の入れかえを行ってはどうかと思いますが、このことについての考えをお聞かせください。  また、現代美術館と駐車場を結ぶ道路沿いに湯布院にある湯の坪街道のような物産ロードなるものを建設整備したらどうかと思いますが、その考えをお聞かせください。湯の坪街道の建設は、地元の青年団や青年会議所の若手経営者らによってつくられたと言われています。山下清の原画や業績をたたえる湯布院夢美術館やステンドグラス美術館等と一緒にレストランや喫茶店、さらには地場産品の販売、お土産品など、そして食べたり買い物をしたりする場所があってもいいのではないかと思いますが、このことについての考えをお聞かせください。  次に、体育施設のLED照明についてお伺いします。十和田市では、今年度市内にある街路灯、防犯灯のLED化に取り組んでいます。このことにより、電気料金の節減はもとより、設備の維持点検など、多くの面でのメリットと効率化が期待をされています。2020年の東京オリンピックの開催により、今後ますますスポーツ熱が高まることが予測されます。  そこで、市内にある屋外運動場、例えば高森山人工芝多目的グラウンドを初め、ナイター照明が設備されている施設はもとより、市営球場のように市民要望の高い施設についてLED照明の設置、変更を行い、節電を実施するとともに、経費節減を図りながら市民が健康で生き生きと暮らせる十和田市づくりのために取り組むべきだと思いますが、このことについての考えをお聞かせください。  次に、市内に点在する歴史的価値のある文化的遺産の保存及び史跡指定の考えについてお伺いします。私は、以前何回かこの壇上から三本木原開拓に関して、鞍出山穴堰、天狗山穴堰、さらに幻の穴堰は新渡戸3代による開拓精神はもちろんのこと、今日十和田市はもとより、三沢市、六戸町、旧上北町、おいらせ町にまたがる8,000町歩の田畑に水を供給し、地域経済や農村社会を支えるすばらしい産業遺跡、史跡に値することから、その指定に取り組むよう何度も提案をしてまいりました。  今日の十和田市の誕生の歴史から見れば、これらの史跡的価値は最上位に値することだと思います。したがって、これらの穴堰をしっかり保存する手だて、仕組みをつくらないと将来後悔することになるだろうと私は思います。万が一崩落が起きたり、その要因が発生してからでは遅いのであります。しかも、観光面で大いに活用できる歴史的な価値を備えていると思います。人工河川稲生川は、農林水産省の疏水百選に選ばれ、土木学会からは選奨土木遺産に、国際かんがい排水委員会からは世界かんがい施設遺産に選ばれています。2つの穴堰、幻の穴堰、十和田市中心市街地の三本木原開拓施設群、さらには一本木沢にある巨木、白上稲荷神社の巨岩など、歴史的に価値の高い史跡が数多くあります。いかに行政の取り組みのスピード感のなさを指摘せざるをません。  以上の観点から、観光行政として十和田湖、奥入瀬渓流、八甲田連峰、焼山、さらには鞍出山、天狗山にある2つの穴堰、そして幻の穴堰や、さらにはそれらに係る稲生川等の史跡指定についての考えをお聞かせください。  また、十和田市は歴史が浅いので、思いをはるか昔にはせ、物語、ストーリー性を演出する必要があると思いますが、その考えをお聞かせください。  以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(工藤正廣君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 石橋議員のご質問にお答えいたします。  十和田市立中央病院の現在の状況を鑑み、再度経営改革検討委員会などを設置し、経営改善を図る考えはないかということでございます。お答えいたします。十和田市立中央病院の経営状況につきましては、平成26年度以降、現金ベースでの赤字が続いておりまして、厳しい局面を迎えているものと考えております。国では、平成19年度に策定した公立病院改革ガイドラインを平成27年度に新たに策定し、これまでの経営効率化、再編・ネットワーク化、経営形態の見直しに地域医療構想を踏まえた役割の明確化を加えた4つの視点に立つ改革プランの策定を求めているものであります。このことを踏まえ、今年度中に中央病院の改革プランが策定されることになりますが、それに沿って今後の経営改善が進められることとなります。このプランの策定に当たっては、外部委員で構成する十和田市病院事業経営審議会の場において審議されるということもありますし、また同審議会は経営状況全般について審議していく機関でもありますので、こういったことから新たに外部委員で構成する委員会を設置するということではなくて、いわゆる豊富な経験、そしてまたすぐれた識見を有する専門の外部コンサルタントからいろいろ指導、また支援を受けて策定し、経営改善を図っていくと、そういったことは大きな一つの方策であるものと考えております。  いずれにいたしましても、最終的には病院側の判断によるところでありますが、病院経営にとってより効果的な取り組みが進められることを期待するものであります。  その他のご質問につきましては、担当部長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(工藤正廣君) 病院事業管理者病院事業管理者(松野正紀君) 病院に対する患者の信頼をより一層高めるために、さらなる接遇の向上を目指す取り組みについてのご質問にお答えいたします。  当院では、病院運営に当たり、「理念」、「基本方針」、「患者さんの権利と責任」、「臨床現場における倫理に関する方針」等を定めております。それらの実践と患者との信頼関係は相互に関連するものであり、忠実に実践されることで強力な信頼関係が築かれるものと考えております。その中で、接遇は患者がより身近で感じるもので、信頼関係を築く上での基本であり、全職員が実践しなければならないものと考えております。患者の立場から見ますと、不安感や焦燥感、苦痛あるいは不快感がある中で、職員の時宜を得た声がけ、適切な説明や態度、行動はそれらの解消につながるものであります。病院としましては、毎年接遇に関する研修会を開催して、職員の意識向上を図っているところであります。  しかしながら、一部の職員にはまだ不十分な面も見られますことは投書などで確認されているところでありますので、今後とも研修や機会を捉えて個別指導を徹底して、一人として怠ることなく、質の高い接遇が実践されるよう努めてまいります。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(接待隆敏君) 私からは、平成22年4月に受けました十和田市立中央病院経営改革検討委員会からの指摘事項の進捗状況についてお答えいたします。  同委員会からは、大きくは病院の果たすべき役割の明確化、数値目標の設定、経営形態の見直しについての3点の指摘を受けております。  まず、病院の果たすべき役割の明確化につきましては、当院はかねてから上十三地域での急性期医療を担ってまいりましたが、先般公表されました青森県地域医療構想におきましても同様の役割が示され、かつ充実させていくことが掲げられたところであり、今後ともこれを当院の果たすべき役割の中心に置いてまいります。  次に、数値目標の設定につきましては、平成22年度の現金ベースでの単年度黒字化を目標として掲げ、同年度から平成25年度までは達成できましたが、平成26年度及び平成27年度は達成できませんでした。今年度は、月別収支状況により月ごとに年度末の決算見込み額を明確にし、改善に取り組んでおります。  次に、経営形態の見直しとして指摘されました、平成22年度内の地方公営企業法の全部適用への移行及び事業管理者の設置につきましては、同年7月に実施しております。また、平成22年度中に現金ベースでの黒字化が達成できない場合には、平成23年度中に地方独立行政法人へ移行することも指摘されておりましたが、黒字化を達成できたことにより、今日まで地方公営企業法の全部適用を継続しております。  また、その他として指摘を受けました病床規模の再検討につきましては、一般病床325床のうち46床を地域包括ケア病棟とし、患者のニーズ及び看護師配置を踏まえた病床形態に変えるとともに、各診療科での目標設定、業務委託費の見直し、高額な契約の精査等を実施しております。  以上、指摘事項への取り組み状況について申し上げましたが、今後は今年度策定する改革プランを着実に実施することにより経営改善につなげてまいりたいと考えております。  以上であります。 ○議長(工藤正廣君) 建設部長建設部長野月洋明君) 橋梁の点検、整備についてのご質問にお答えいたします。  橋梁の点検につきましては、国土交通省より5年に1回の頻度で調査点検を行うことが義務づけられたことから、今年度より3カ年の計画で全194橋の調査点検を進めており、今年度65橋について調査点検を実施いたしました。その結果、補修が必要と診断された3橋梁につきましては橋梁補修設計の委託費を平成29年度予算に要求しております。  今後も適切な維持管理や長寿命化に努め、安全かつ円滑な交通を確保してまいりたいと考えております。  なお、今年度橋梁の老朽化対策のため、十和田警察署南側の一本木川にかかる相坂平幹線2号橋のかけかえ工事を発注しているところでございます。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長観光商工部長(和田好暁君) 現代美術館の常設展示作品の入れかえを行う考えはないかのご質問にお答えいたします。  当市では、現代美術館の整備に当たりまして、国の電源交付金を活用しており、本体の建築はもちろんのこと、作品を購入する経費も交付金が充当されております。交付金を充当して整備した公共施設等については、それぞれに耐用年数が定められており、それ以前に処分するためには国との協議が必要となっております。  現代美術館は、開館してから9年目となり、それぞれの作品に対する入館者の反応や評価に関して注視してまいりますが、展示している作品は美術品としての扱いであり、美術品は国の基準で永年保存の対象となっていることから、現時点において常設展示の作品の入れかえについては非常に難しいものと考えております。  次に、美術館と駐車場を結ぶ道路沿いに地場産品やオリジナルグッズ等を販売する店舗を設置する考えはないかのご質問にお答えいたします。現代美術館には、常設展示作家のオリジナルグッズやミュージアムグッズのほか、十和田市ならではの工芸品などを販売するショップがあり、入館者にご利用いただいております。  議員ご提案の地場産品やオリジナルグッズ等を販売する店舗につきましては、市として設置する考えはございませんが、アートステーショントワダに十和田市観光物産交流施設を開設し、地場産品やグッズを販売しておりますので、その施設を最大限に活用するためにも現代美術館を訪れる観光客を誘導し、中心商店街の活性化につなげてまいりたいと考えております。  次に、十和田湖や奥入瀬渓流、稲生川の歴史のストーリー性のある演出をすることによって観光を活性化することはできないかという質問にお答えいたします。十和田湖、奥入瀬渓流を初めとする各種観光資源にはそれぞれがさまざまなストーリー性があります。それらを相互に結びつけることによって、十和田市の観光全体にさらなる魅力が図られるものと考えております。このことから、今後各観光資源の連携や魅力の向上を図りながら、引き続き観光の活性化に向けて努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 教育長 ◎教育長(米田省三君) 文化遺産あるいは史跡についての考え方等についてお答えいたします。  市内には、指定の有無にかかわらず、有形、無形の数多くの文化遺産が存在しております。議員ご指摘のように、文化財にこれらが指定されることにより、歴史的な由来等が広く周知されることになりますので、知名度が上がることが予想されます。  また、一方で現状の変更や保存の方法の変更への制限事項が発生したり、今の状態を維持していくことなどの管理義務を所有者が負うことになります。  教育委員会では、歴史的価値の高い文化遺産の所有者に対して、これらのことを説明しながら、文化財指定を望むのであれば、その申請方法等をお伝えし、申請があれば文化財保護審議会に諮問し、審議していただくことになります。  いずれにいたしましても、そういう市内に存在するさまざまな文化財につきましては、今後将来にこれは当然伝えていかなければならない、そういうものだと考えております。  野球場やサッカー場等の照明設備をLED照明に変更し、節電、経費節減を図る考えはないかについてお答えします。議員ご提案のとおり、体育施設の水銀灯や蛍光灯の照明をLED照明に交換した場合、電気料金を削減することが可能となると考えております。しかし、一度に全部変更するとなると相当な経費がかかり、財政的に大きな負担になります。このことから、LEDの更新については設備の耐用年数、施設の修繕計画、費用対効果など、総合的に勘案しながら順次判断していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) 答弁ありがとうございます。  では、最初に病院から行きます。先ほどの答弁で接遇にかかわってちょっとお聞きしますが、臨床現場における倫理に関する方針を定めていると、その実践と患者との信頼関係云々という話がありました。1年に何回か、そういう勉強会みたいなのをしているという話ですが、松野事業管理者が言うには、まだ一部そういう看護師もいるという話だったのです。つい1カ月ぐらい前に、実は私もちょっと体調崩して夜中に病院に駆け込んだのです。そのときに対応してくれた先生、看護師が非常に優しくて、何で十和田市の病院が私に聞こえてくるような話が来るのかなと私実際に耳を疑ったのです。       (何事か呼ぶ者あり)  そういう話でなくて。そして、その先生も実は今、救急車が2台入った、申しわけない、待っていてくださいということで看護師が来て、私も、ただ私はそのときもう苦しくて、どうにもならなくて救急に行っているわけですから、そうしたら何分か置きに看護師が来て、「どうですか。どうしても我慢できなかったら言ってください」と、血圧をはかってくれたり、その間にMRIで頭を撮ったりということで待ったのですけれども、その対応をしているときに気分が本当にすうっと沈んでいったというのだか、安心したという、そういう感覚になったのです。なぜこれをみんなやっているのだったら、こんな話が出てくるのかなという思いを持って、今質問しています。みんながそうしてくれればいいなと。一部と言いましたけれども、その一部の人がいるおかげで十和田の中央病院はと、看護師は、先生はという話になるのです。この間も私にある人が来ました、実際。「もう二度と中央病院に行かない」と、「何で」と言ったら、いろいろ診察しているときに、「あんた何の薬飲んでいるの」と、年配の人だったらしいのだけれども、急に言われたために薬の名前を思い出せなかったそうです。そうしたら、出てきた言葉が「自分が飲んでいる薬の名前もわからないのか」と怒られたというわけ。もう次から次と聞かれたことが全部答えられなかったそうです、もう何聞かれても。それだと、市民から信頼を受けるというまでに私はいかないと思います。特に先ほども言ったように、中央病院は市民の方にすれば、私たちがつくっているのだ、私たちの病院だという思いを持っていると思うのです。だから、甘えも言うし、愚痴も言うと思うのです。そのことに耳を傾けてくれる、親切に対応してくれることが私は必要なのかなと思うのですが、どう思いますか、今私の発言に対して。 ○議長(工藤正廣君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(接待隆敏君) 議員の応援のメッセージだと私は受けとめました。確かに病院の一部、本当に上から目線だ、私も町なかでいろいろ市民の方とお話ししたことあったのですけれども、上から目線だし、冷たいと言われたこともございました。ただ、病院とすれば、例えば救急で手いっぱいのときなんかはうまく伝えられないところもあると思うので、その辺も含めてうまく伝えるように、今何かあれば、そこの現場に行っていろいろ話し合っています。  それと、あと接遇というのは挨拶だと思うのです。それで、まず今うちのほうの事務のお話なのですけれども、受付職員に朝一番スタートのときにみんなでそろって挨拶しようとか、そういった形でできるだけ接遇をよくするように今努力しています。前は、よく悪い投書が多かったのですが、最近はお褒めの投書が多くなったと私は思っていましたので、これからも一つ一つ改善につなげるように努力していきたいと思っています。  以上であります。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) わかりました。確かにそのとおりなのです。非常に改善されてきていると思います。私も行ってみて、見舞いに行っても何しても、以前に比べると挨拶とかそういうのが返ってくるようになりました。でも、先ほど言ったように、何人かがあれば全員の足を引っ張るわけですから、そのことも徹底して、みんなが同じような対応をできるように、ひとつ一緒に頑張ってほしいなということを要望しておきます。  それから、松野事業管理者にお伺いしますが、私ども、松野事業管理者が来るといったときに、ああ、すごい先生来るのだなと、教授の先生が来るのだなということで非常に期待をして、もちろん今も期待をしていますが、先ほど言ったように経営も産婦人科の先生もと、もうそれらを全部一気に解決してくれるという思いを持っていたのです、実際私は。全部もう産婦人科の医者も3人ぐらいは見つけてくれるだろうと、そういう思いを、期待を持っていましたが、なぜそういうことができないのか、私らにわかるように。そんなに病院の仕組みとか医療、病院というのは、先生方の世界というのは大変なものなのですか。それがわからないから、私たちはもういつまで待てば市長が医者を見つけてくれるのよという思いを抱くのです。事業管理者、どうなのですか。 ○議長(工藤正廣君) 病院事業管理者病院事業管理者(松野正紀君) 耳の痛い、私もスーパーマンではありませんので、何か急激にいいほうに持っていくというのは、なかなか難しいところがあると思います。今のご質問の本質的なところを言いますと、中央病院は非常に少ないドクターで、足りないドクターで頑張っているというところです。質の高いドクターを集めてくることが一番大事なことなのですが、今のところそれができていません。ただ、来春から、この秋から少しずつ変わっていますが、若いドクターが来られる話が進んでいます。そういうことで、少なくとも経営に関しては上向いていくのだと確信しております。そういうことで、ぜひ期待していただきたいと思います。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) 事業管理者の話聞いて、何かちょっと安心してきましたけれども、本当に期待をしています。  そこで、一つ一つちょっと項目的にお聞きしたいと思います。経営の効率化に関して、どのような取り組みをしてきましたか。 ○議長(工藤正廣君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(接待隆敏君) 私4月に来て、前々から十和田市立中央病院の病床利用率が低いということは知っていましたので、まず来てすぐに、4月5日の幹部会議だったと思います、それから今の利用率70%を10ポイント上げようということを提案して、各科ごとの目標を設定していろいろやってきたのですが、半年経過してもそこまでは到達できませんでした。下半期に向けて、収入が伸びないのであれば経費を何とか抑えようということで後半に入ってきているのですが、今年度何とか現金ベースで赤字を防ごうということで取り組んでいるのですが、なかなか現時点で収支が思うようには進展していません。ただ、10月から医師が2人ふえたということと、今事業管理者が言っていた来年度はもっとふえそうなので、やっぱり病院は医師次第なのです。医師がふえていかないと収入もふえていかないと思うので、そういった意味では今年度何とかぎりぎり頑張ってやって、来年度につないでいきたい。要は今年度の収支をベースにして、来年度の予算はある程度縮小した予算をつくって、それで来年度乗り切ってその次につないでいきたいと考えていましたので、何とかいい方向に、事業管理者が今我慢すれば何とかいい方向に行くよということも信じながら、これから取り組んでいきたいと考えていました。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) わかりました。  それで、再編・ネットワーク化という言葉も出てきましたけれども、それはどのような取り組み、どういうことなのでしょうか。 ○議長(工藤正廣君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(接待隆敏君) お答えします。  まさに今の地域医療構想絡みのことだと思うのですが、要はこの上十三地域で病院のそれぞれの機能をどうするかという話になるわけです。ご存じのとおり、うちの病院も三沢市の病院も立派な病院つくったので、その中で、ではどうしようかということで、県がまさに方向性を示してくれました。我が病院が中核的な病院になっていくのだということなので、そういった意味でうちのほうが急性期とか、周産期のドクターがまだ見つからないのですけれども、周産期もうちのほうでやるような方向で持っていって、それぞれの病院ですみ分けして医療の機能分担していこうということです。ですから、近い将来は病床のことも絡んで再編していかなければならない時代が来ると私は思っていました。  以上であります。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) 今までの説明で大体こういう方向に行くのかなという思いはイメージとして出てきましたけれども、そこで経営形態というのですか、十和田市としてのその部分についてはどのように考えていますか。 ○議長(工藤正廣君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(接待隆敏君) お答えします。  今全部適用で、事業管理者の権限で病院経営しているわけですが、今年度、来年度である程度方向を見出せないのであれば、私は今の経営形態を変えなければならないと思っています。ただ、その変える方向、方法がいろいろ、先ほどお話ししたような独立行政法人とか、指定管理者制度とかいろいろあるのですけれども、今のままで本当にいいのかどうかという見きわめが必要だと思うので、それは今年度と来年度の収支状況を見ながらどこまで盛り返していけるかを含めて、来年度あたりには方向性をある程度見出していかければならない。このままで市から毎年お金をいっぱいもらうわけにはいかないと私は思うので、そういったことも踏まえて、この方向性を考えていかなければならないと思っていました。  以上であります。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) 私は、それを聞きたくて、ずっと今まで言ってきたのですが、平成22年にコンサルタントを入れて、その後黒字化3年ばかりありましたよね。その時点から、何年か前の一番低いときから比べると十数億円から20億円近い医業収益を上げていますよね。20億円も上げていて、まだ赤字だということ、ちょっと何でかなという思いがするのですけれども、それはどういう原因なのですか。 ○議長(工藤正廣君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(接待隆敏君) お答えします。  確かに収入は平成22年度から平成23年度ぐっとふえまして、あとそれ以降はそんなにふえていないというのが現状です。ただ、減ってはいないので、なぜこんなに赤字だと、やはり給与比率が高いのです。給料の高い人が多いということが言えると思うので、できるだけ今後職員の若返りを図っていくということにしていかなければならないと思っていました。ドクターの給料も決してよその病院に比べて安くはないので、医師の給料を下げると言えば後で事業管理者に叱られるかもしれませんけれども、ある程度給与表を何とか見直していかなければならない。そういった意味でも経営の方向を考えていかなければならないということも検討の余地があると私は思っていました。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) 当時のいわゆる経営改革検討委員会の先生方が今のようなことも言っていますよね。全適だから、全て給料高くする、下げることはできないというわけではないよという話も指摘もしています。だから、そういうことを含めて当時の指摘した先生方から今どういう状況になっているのか、そして実際にどういうことが改善されてうまくいっているのか、あるいはどうしても改善できない部分がそれはなぜなのかということをもう一回見てもらったほうがいいというふうに思ってこの提案をしたのですが、市長、どう思いますか。 ○議長(工藤正廣君) 市長 ◎市長(小山田久君) 先ほど答弁したとおりでございます。要は前回の経営改革検討委員会で何を指摘されて、そしてそれをどう実行しているのか、これに尽きるものと思っております。もちろんそのほかにいわゆる状況の変化等々がありますが、そういったことからして、あるいはまた今回この地域の中核病院の指定ということで、当市病院のみならず、近隣の自治体との役割分担だとかネットワーク、その辺がこれからの課題になっていくということもあって、そういうことであれば、やはりその道に詳しい方の指導というか、助言というか、そういうのも必要ではないのかということで、先ほどのようなコンサルタントというお話をした次第でございます。  以上です。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) 病院に関しては最後の質問とします。質問というより要望ですが、市長が今コンサルタントの話もしました。ただ、先ほど市長が答弁の中で病院次第だという話をしたのです。病院と、事業の運営というのですか、経営は今やっていますけれども、設置者は市長なわけですから、そこが一緒になって、ある程度市長の考えも入れて、別に悪いことではないので、コンサルタントなり、そういうものからもある程度意見を聞きながら、やっぱりここから病院なくさないと。当時、私は独法主張だったのです。でも、市長は全適でいくと、職員の皆さんを信用すると、頑張ってもらうということで市長が決断したわけですから、私たちもそうですかということで今日まで来ました。だから、そういう意味で、全適が正しかったと言えるような結果というのですか、みんなに信頼される病院を目指して頑張ってほしいということをひとつ要望しておきます。  次に、橋梁の点検ですが、これも点検していると、既に危ないところは手をかけている、あるいは設計委託をしているということだったので、何も言いません。  ただ、ここに来て相撲場の話が出ました。当時私この相撲場を建てた会社に行って聞いてきたのです。そうしたら、要は鉄骨なので、腐食したり、いろいろなるおそれがありますので、常日ごろからちゃんと点検をしてくださいよということを言って引き渡しをしていますよという話ししていました。鉄というのは、雨風に触れたりして、ちょっとさびが入ればもう腐っていくし、特に橋の場合なんかはもう融雪剤の関係で全部そこに行くものですから、傷みが激しいと思いますので、よくよく事故になったりしないような形にしておいてほしいなということを要望しておきます。  次に、現代美術館、先ほど交付金が入っているから売るわけにいかない、取りかえるわけにいかないと。保存しなければならないと、ただどこかに保存しておいて新しい作品入れたら、それでもいいのでないかなと思うのだけれども、あるいは国と協議しなければならないという話ししましたが、協議はしなければならないということはできるということではないのですか。その辺どうなの。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長観光商工部長(和田好暁君) ただいまのご質問にお答えいたします。  作品の保存ということなのですけれども、どちらかというと建物と一体となっている美術品でございますので、建物全部を保存というのはなかなか難しいということで、それを分離してやれるのかどうかというのは、今までの例の中ではなかったということで、もしやるとすれば国と協議しなければならないし、今の規定の中では永年という原則論がありますので、今の段階で私たちの中では協議してみないとわからないというような状況であるということをご理解していただきたいと思います。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) 例えばの話、今の作品をずっと展示していって、もうみんなが見てしまったと。インバウンドって、外国人とか初めての人たちが来るなら別だけれども、日本人で2回、3回見るという人はまずないと思うのです。そうなってきたときにも永年保存だと、建物あるうちと、ずっと変えないでいて、どんどん入館者が減ってきても、それでもそのままにしておくの。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長観光商工部長(和田好暁君) ただいまのご質問にお答えいたします。  全く無理ということではないとも思っております。ただ、今の段階では、先ほども話ししたように建物の耐用年数ということもありますので、それはある程度クリアしながら国と協議する必要があると思うのですけれども、そこで明確な答えが出てくるのかどうか、ちょっと今の段階では何とも言えない状況でございます。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) 私が言っているのは、だから最初から無理だよ無理だよみたいな答弁で返ってきたから、もうやる気ないなと思ったの。現実にそれでもあなた方がいろいろ工夫しながら観光客を引っ張ってくるとかとやっていて、横ばいだとか、ふえているというのならいいけれども、入館者はどうなっているの。減っているのでしょう。 ○議長(工藤正廣君) 観光商工部長観光商工部長(和田好暁君) ただいまのご質問にお答えいたします。  入館者、企画展と常設展とございますけれども、両方合わせますと大体減ってはおります。確かに常設展は減っておりますけれども、企画展、特別いろいろな企画をしながら年に4回ほどやっておりますけれども、これの工夫によって現在は、企画展だけの数字を見ますと平成26年度が4万1,000人、平成27年度が6万2,000人、平成28年度、今現在なのですけれども、5万5,000人ということで、企画展によっては人数の入り込みを期待できるなということで、この企画展である程度入り込みを確保していきたいと。ただ、これもある程度限界はあるものと考えておりますので、その時点でまた考え直さなければならないというふうには思っております。  以上でございます。 ○議長(工藤正廣君) 12番 ◆12番(石橋義雄君) だから、私壇上で言ったでしょう。もうイベントとか、そういうものを仕掛けしていかないと、入館者数を維持していくことは難しいよと。だから、作品を変えて、また新鮮味のあるものができないのかなということで、そういう知恵がないのかなということで質問したのです。わかりました。とにかくいずれにしても入館者が減らないように、いろいろなことのイベントを仕掛けていってください。  それから、もう一つ、先ほど物産の関係で、アートステーションのほうに、確かにこれ建てるときには日本の道100選をもっと価値を上げて、そして商店街に客を誘導して中心商店街の活性化を図るためにとあれ建てたのでしょう。その効果出ていますか。出ていないから、私が今こういうようなものもやったらどうなのという話をしているわけです。湯布院の湯の坪街道って、もうすごいです。今テレビ見ても、皆さん、インターネット引っ張ってください、あの人。あれは、時の町長がこのままだと湯布院がなくなると、湯布院の温泉がなくなる。だから、若い人たちに、青年団とかそういう青年会議所集めて、おまえら何か考えろと、どうしたらここを維持していくかと。その若い人たちが集まっていろいろ議論しながらしたのがこういう街道というのですか、こういうのを張りつけたらどうだということで提案して出てきたのが湯の坪街道ですよ。だから、一つの方策、方法として、こういうこともあるのではないですか、皆さん、知恵を出してくださいよという話を私は今しているのです。質問すれば、商店街のほうに引っ張ると、引っ張っているなら何もしゃべらないの。そういうことで、まず頑張ってください。お願いします。  それから、LEDの関係は、これからオリンピックがあって、それに向けてスポーツ熱が非常に高まると思うのです。例えばテニスにしても錦織選手が活躍する、野球は誰が、みんなそういう野球場だとかテニスコートだ、いろいろなところが必要になってきます。盛り上がってくる。しかも、十和田市は、「市民ひとり1スポーツ」と言って掲げているわけですから、だから私よく言うのだけれども、テニスやる人はテニスコートを整備してほしい、野球やる人は野球場整備してほしい。ところが、スポーツやらない人は、文化センターの音響を設備してほしい、舞台を何とかしろ、これ当たり前です。みんなそういう要望が出てくる。今予算が非常にかかると言うのだけれども、では1つ聞きますが、十和田市で今太陽光発電を設置というのだか、それが非常にふえています。私の部落にも60町歩に太陽光発電やるという計画が出て、今既に木を伐採して造成工事に入っていますけれども、それらから入ってくる固定資産税か、あれ何なの、あのパネル1つつけたりなんかするの。そういうのを十和田市でもう既に何十カ所もつけていると思うのですが、どれぐらいの固定資産税だか、その税収入っていますか。わかりますか。 ○議長(工藤正廣君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(中野孝則君) お答えいたします。  償却資産の税金が入って、固定資産の一部でございますが、額については資料を持ち合わせしておりませんので、お答えできません。申しわけございません。 ○議長(工藤正廣君) あと5分。12番 ◆12番(石橋義雄君) そういう、例えば今まで当てにしなかったと言えばおかしいのだけれども、今東日本大震災あってから急に出てきた事業ですよね。そういうものができてきたときの財源を、例えばではLED化に向けようとか、同じ電気だから、そういう発想を考えれば、私はできるような、してやれるような気がするのだけれども。確かに一般財源にみんな入ったとか、私は役所の税の仕組みはよくわからないのだけれども、だからできないでなくて、私のある友人が、名前は言われないけれども、首長が風力だとか、もう太陽光発電だって、そこが一番この地域で盛んなところなのです。そのお金を全部、医療費ただ、学校の教育費ただに充てています。普通の財源からいけば、とてもではない、やれないと言うのだけれども、これから入ってくるのだからと向けている。だから、そういうことを考えれば、私は知恵を出せば可能だと思うのです。予算がありません。みんなもう、例えばいろいろなこれから建物建てていくけれども、野球好きな人は夜もやりたい、いっぱいあると思うのです。そういう人たちにどういう形で応えていくかということを考えてもいいと思うのですが、教育長、どうですか。最後にします。 ○議長(工藤正廣君) 教育長 ◎教育長(米田省三君) 私自身は、余り知恵ありませんけれども、皆さんの知恵を結集して考えていきたいと思います。 ○議長(工藤正廣君) 以上で石橋義雄君の質問を終わります。 △休会の件 ○議長(工藤正廣君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  お諮りします。明12月10日から13日までの4日間は、議事整理のため休会したいと思います。これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(工藤正廣君) ご異議なしと認めます。  よって、12月10日から13日までの4日間は休会することに決定しました。 △散会 ○議長(工藤正廣君) 来る14日は午前10時から本会議を開き、各議案の審議を行います。  本日はこれにて散会します。  大変ご苦労さまでした。                           午後 2時28分 散会...