十和田市議会 > 2010-03-09 >
03月09日-一般質問-03号

  • 苫小牧(/)
ツイート シェア
  1. 十和田市議会 2010-03-09
    03月09日-一般質問-03号


    取得元: 十和田市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-20
    平成22年  3月定例会(第1回)   平成22年3月9日(火曜日)                                議事日程第3号 平成22年3月9日(火)午前10時開議 第1 市政に対する一般質問  ①23番 戸 来   伝 君  ②22番 山 本 富 雄 君  ③18番 野 月 一 博 君  ④ 1番 舛 甚 英 文 君  ⑤ 6番 田 中 重 光 君  ⑥20番 杉 山 道 夫 君                                本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                出席議員(26名)                   1番  舛 甚 英 文 君                   2番  堰野端 展 雄 君                   3番  鳥 越 正 美 君                   4番  桜 田 博 幸 君                   5番  工 藤 正 廣 君                   6番  田 中 重 光 君                   7番  野 月 一 正 君                   8番  岩 城 康一郎 君                   9番  今 泉 勝 博 君                  10番  漆 畑 善次郎 君                  11番  石 橋 義 雄 君                  12番  小 川 洋 平 君                  13番  東   秀 夫 君                  14番  赤 石 継 美 君                  15番  豊 川 泰 市 君                  16番  畑 山 親 弘 君                  17番  米 田 由太郎 君                  18番  野 月 一 博 君                  19番  赤 坂 孝 悦 君                  20番  杉 山 道 夫 君                  21番  江 渡 龍 博 君                  22番  山 本 富 雄 君                  23番  戸 来   伝 君                  24番  竹 島 勝 昭 君                  25番  野 月 忠 見 君                  26番  沢 目 正 俊 君                                欠席議員(なし)                                説明のため出席した者              市     長  小山田   久 君              副  市  長  小久保 純 一 君              総 務 部 長  山 本 邦 男 君              企 画 財政部長  川 村 史 郎 君              民 生 部 長  鈴 木 史 郎 君              健 康 福祉部長  新井山 洋 子 君              農 林 部 長  藤 田   公 君              観 光 商工部長  小山田 伸 一 君              建 設 部 長  松 尾   剛 君              十和田湖支所長  奥 山   博 君              上 下 水道部長  小 出 紀 明 君              病 院 事務局長  三 澤   克 君              総 務 課 長  北 舘 康 宏 君              企 画 調整課長  中 居 雅 俊 君              財 政 課 長  西 村 雅 博 君              福 祉 課 長  佐々木 竜 一 君              病  院  長  蘆 野 吉 和 君              選挙管理委員会  古 舘   實 君              委  員  長              選挙管理委員会  竹ヶ原 重 義 君              事 務 局 長              監 査 委 員  髙 野 洋 三 君              監 査 委 員  田 中   守 君              事 務 局 長              農業委員会会長  中 野   均 君              農 業 委 員 会  久 保 雅 喜 君              事 務 局 長              教 育 委 員 会  小野寺   功 君              委  員  長              教  育  長  米 田 省 三 君              教 育 部 長  成 田 秀 男 君                                職務のため出席した事務局職員              事 務 局 長  宮 崎 秀 美                事 務 局 次 長  天 谷 喜 晃                主 任 主 査  中 村 淳 一                主     査  榊   圭 一                    午前10時零分 開議 ○議長(沢目正俊君) おはようございます。  出席議員は定足数に達していますので、会議は成立しました。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事は、議事日程第3号をもって進めます。 △日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(沢目正俊君) 日程第1、市政に対する一般質問を行います。 △戸来伝君質問 ○議長(沢目正俊君) それでは、昨日に引き続き通告順により指名します。  23番 戸来伝君       (23番 戸来 伝君 登壇) ◆23番(戸来伝君) 23番、市政・社民クラブの戸来伝です。  「古きをたずねて新しきを知る」、私は孔子のこの言葉が好きで、自分に言い聞かせます。古い昔のことをよく学んで、そこから新しい考えや価値を見出すことは普遍の真理であります。不毛の原野だった三本木原に恵みをもたらした我が稲生川の上水は、約150年前のことであります。昨年は、新渡戸記念館で「命の水・稲生川展」が開かれ、川の歴史や働きや地域とのかかわりが紹介され、我がまちの原点を見詰め直すよい機会となりました。まさに温故知新であります。  農業の発展なくして十和田市の発展なし、1年前、小山田久新市長は高らかに宣言しました。農業のまち十和田市ならではの着眼だと感服しました。小山田市長は、農業に競争力、販売力をつけるために加工施設の充実に取り組むを公約に掲げましたが、これを聞いた私はやっぱり親子だなと感心いたしました。言うまでもありません、KNK、上北農産加工の歴史に思い至ったからであります。昭和26年6月、出資総額85万円で、藤坂めん羊農業協同組合の設立を起源として以来、約60年、いまやスタミナ源たれは全国ブランドです。このKNKの歴史にさん然と輝くのが、県議会議員であり、農産物加工の先駆者であった小山田茂氏、小山田久市長のお父さんであります。この小山田茂氏のDNAを受け継いだであろう小山田市長の農業施策に期待する者として、まずは農業問題についてお伺いいたします。  十和田市の農業を取り巻く環境は、日に日に厳しさを増し、改善の兆しが見えません。米価一つ取り上げても、平成8年あたりをピークに下がるばかりで、今は昭和48年並みの値段です。肥料も燃料も値上がりする、機械の負担はふえる、後継者不足は深刻になるなど、まるで四面楚歌です。国が減反だと言えば市も減反を進め、戸別所得補償だと言えばそれに乗っかります。十和田市民の中心を担うのが農業者ですから、農業問題は市政の重大事であります。十和田市の農業の実態についてどのようにとらえ、十和田市の農業の将来についてどう考えていくのか、市長の見解をお聞かせください。  農業行政に活路を開くために、小山田市長は県から藤田公氏を部長に招聘しました。県南新聞の昨年4月10日号の記事によると、「広大な農地があり、水稲は作付が多い割には今一歩目立たない感じを受ける。しかし、野菜はニンニクや長芋、ネギなどの産地化が進んでおり、畜産も牛、豚が県内では最も盛んだ。はっきり言って農業の生産面だけなら津軽より県南のほうが元気がある。加工品を含めたブランド化のため、専門プロジェクトチーム農業政策課内に早く設置する」とあります。  さて、あれから1年たちました。藤田部長も下戸だそうですが、私も下戸です。雰囲気も何となく似ていると言われ、親しみを感じているだけに活躍が気になります。部長は、2年間の約束だと聞いておりますが、これまでの1年でどんな成果があったのでしょう。これからの1年で何をやるのでしょうか。藤田部長並びに小山田市長の見解をお伺いいたします。  農業の話が長くなりますが、あと一点あります。市長は、公約で農業分野に力点を注ぐと言いました。農産加工施設の充実が急務だとも言いました。では、その課題にはどのように取り組まれ、どのような進捗状況にあるのでしょうか。さきの報道では、病院以外は黒字の十和田市とあり、何だ、大したことないのかとも思いましたが、25億円を温存した守りの小山田市政と続けば、やっぱり大変なのかとも思います。一体どっちが真実なのでしょう。25億円をへそくりとしてため込む作戦には、これといった目玉になる事業が見当たりません。市民を元気にすることに少しは使えないのでしょうか。例えば米ですが、有機農法に取り組んでいる農家支援に1億円使うとか、減反によって荒れた土地を整備するのを援助するとか、例えば野菜なら種を買うにも苦労しているニンニクや長芋などの農家を支援するとかです。畜産なら第1花国に続く子牛の導入に1億円とか、水産なら奥入瀬渓流一帯を魚の宝庫にするとか、商業なら新しい仕入れができるように支援するとか、市が貸し出しして利子補給することでかなりの事業者が活気づくのではないでしょうか。加工施設取り組み状況と基金の積極活用について、市長のお考えをお聞かせください。  通告の2番目は、十和田おいらせ農協についてです。農業のまち十和田市にとって、JAとは二人三脚ですが、このごろは頻繁に選挙が行われ、そのたびにトップが交代していますが、小山田市長はどんな思いで見ているのでしょうか。今日特に取り上げたいのは、その十和田おいらせ農協本店の土地についてです。ご承知だとは思いますが、あの土地は市がJAに無償で貸しています。昭和58年に結んだ30年契約ですから、平成25年の10月31日で契約が切れます。その後どうするのか市長は考えているのでしょうか。契約満了でJAは更地にして返すのでしょうか。それとも買い取らせてくれとくるのでしょうか。あるいは有料で使わせてくれなのでしょうか。そもそも無償で貸し出したあのころ、JAは十和田市単独でしたから、十和田市の農業者のためのJAでしたし、当時は多くの農業者がJAに依存していました。だから、無償で貸すことに異論はなかったのでしょう。でも、時代は変わり、JAおいらせと合併しました。民間の市場が急速に発展してきた関係から、JAの依存度もかなり低下してきております。まして、今度は八甲田、横浜町やむつ市のJAとも合併をします。無償で貸し出す理由は全く見つかりません。  そこでお聞きします。市長は、JA十和田おいらせ本店敷地の無償貸し出しをどのようにとらえているのでしょうか。また、平成25年の契約切れ以降の対応について、これまでどのような交渉をしてきたのでしょうか。また、仮に今売却とすれば、どのくらいの価格が想定されるのでしょうか。あるいは仮に今後賃貸にした場合、貸し出し料は幾らくらい見込めるものでしょうか。  通告の最後は病院行政についてです。病院問題は多くの議員が取り上げましたので重複するかもしれませんが、お聞きをします。年が明け、1日300万円の赤字の新聞見出しで、多くの市民がはっとしたと思います。私は、しまったと思いました。このことは、1年前から、いや、もっと前から議員としてわかっていたからです。ただ、市民にちゃんとわからせることをしなかった、そういう自分を責める意味でのしまったです。聞くところによると、不安を覚える市民の要望にこたえ、病院長は市民の勉強会に出向き、思いを伝え、病院内を案内したということです。市長もまた市民と熱く対話をし、説明不足をわびながら理解を求めたところ、市民から激励の拍手が起きたとのこと。市民とともにの小山田市長ならではと頭が下がります。  私たちは、昨年は北海道の砂川市立病院と、ことしは兵庫県の西脇市立西脇病院と鹿児島県の県立大島病院と、先進的な病院を仲間の議員とともに訪れ、勉強してきました。一言で言えば、北海道の病院は医師がたくさんいて黒字でした。兵庫県の病院は、市民も商店街も医者も一体となって頑張っていました。鹿児島県の病院は、院長のやる気が職員に広がり、とても好感の持てる病院でした。医師をいかに確保し、いかに大切にするか、市民と病院がいかにして一体となるか、病院長や看護師がいかにしてやる気を見せるか、この3つが大切であることは間違いありません。  経営改革検討委員会では、諸悪の根元は身の程知らずの病院にある、実現できない計画を立てたのはだれだと思い切りしかられましたが、この病院を計画し建てたのは前市長です。小山田市長は、事の大変さがわかったから、病院の経営支出が読めたから改革委員会を招集したのでしょう。そういう意味では、素早い決断だったのです。  さて、十和田市立中央病院の再建のためのさいは投げられました。小山田市長、小久保副市長、蘆野病院長、それぞれのお考えをお聞かせください。  以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(沢目正俊君) 小山田市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) おはようございます。戸来議員のご質問にお答えいたします。  まず、市の農業の実態についてお答えいたします。ご承知のとおり、当市の農業は広大な農地や農業施設など、生産基盤と農業者のこれまでのたゆまぬ研さんによって、米、野菜、畜産などの生産がバランスよく展開されてきております。しかしながら、農業を取り巻く情勢は、米価が大幅に下落し、また農産物の産地間競争が激化する中で、農業従事者の高齢化と担い手不足が進行するなど、かつてないほど深刻な事態になっているものと認識しております。  一例を挙げますと、平成17年度時点で当市の農業就業人口のうち、65歳以上の割合は54%を占め、県全体より5ポイントほど上回っている状況にあります。また、農業産出額で見ますと、ピーク時、これは平成6年でございますが、260億円を超える規模にありましたが、近年は175億円程度まで縮小しております。その最も大きな要因は、生産調整の増加と価格の下落による米の産出額の減少でございます。野菜や畜産の分野では、ある程度若い担い手も育ってきておりますが、米を初めとする土地利用型農業につきまして、今後どのような展開を図っていくのか、これが当市の農業振興を推進していく上での大きな課題だと考えております。  加えて、野菜や畜産物につきましては、県内トップクラスの生産量を誇っているものの、ブランドの確立や加工等による高付加価値化に向けた取り組みがまだまだ弱いと感じており、農業所得の向上を図るためには、こうした取り組みを強化していくことが必要であると考えております。  次に、市の農業はどうあるべきかについてお答えいたします。農業は、将来にわたって当市の基幹となる産業だと考えております。そのためにも、農業者が恵まれた農業資源を最大限に活用して、精魂込めて生産した農畜産物から安定的な収入を確保して、豊かさを実感できる十和田市でなければならないものと思っております。このため、地域農業の維持発展のかなめとなる土地利用型農業については、これまで育成を進めてきた集落営農組織が持続可能な経営体へとステップアップを図り、農業生産のみならず農産加工だとか直売などにも参入して、付加価値を高める取り組みを進めていくことが必要となっているかと思っております。  また、農畜産物の流通、販売面では、早期に十和田ブランドの確立を図り、有利販売を実現していくことで農業者の所得向上につなげていかなければならないものと考えております。あわせて、農畜産物をそのまま農畜産物として単に販売することにとどまらず、市内の農商工連携の強化によって、地元農畜産物を原材料とする食品製造分野の振興を図り、市外に流出している付加価値を市内にとどめる、そういう体制、仕組みづくりを構築していくことが極めて重要だと考えております。  次に、農林部長を県から派遣を受けた効果についてにお答えいたします。農林部長につきましては、県に派遣を依頼し、任命しているところであります。これまで十和田市の農林水産業の現状の把握だとか、その分析の上、その方向性に基づいて鋭意仕事に精励されているものと思っております。具体的な取り組みといたしましては、十和田市農畜産物等総合販売推進方針の策定ですとか、県と歩調を合わせた販売促進活動、さらには市独自での販売促進施策の実現を図るため、現在推進母体の設置に向けた取り組みなどを進めているところであり、いずれその成果が出てくるものと思っております。今後も引き続き県との連携を図りつつ、十和田市の農畜産物の総合的な振興に力を尽くしていただきたいと思っております。  次に、農業関連で公約に掲げた事項の推進状況についてお答えいたします。私は、「元気な未来に向けて、みんなが豊かさを実感し活躍できる十和田市」を実現するためには、農畜産物の販売活動の拡大とブランド化、農業で生活できる仕組みづくり農畜産物加工施設集出荷体制の整備、北里大学との連携の一層の強化等々に取り組むことを掲げました。このうち農畜産物加工施設の整備につきましては、平成22年度において農畜産物等総合販売推進事業により、意欲のある農業者等の加工品の開発等に対して支援していくほか、十和田市農業の特性を生かすために今後どのような加工施設が必要なのか、取り組みをどうしていくのか等々について、農業政策課内に新設する十和田産品販売戦略室が中心となり、関係者と議論を深めながら何らかの構想を取りまとめていきたいと考えてございます。  先ほど議員ご質問の中で、基金を活用しながらさまざまなご提言をいただきました。今後の農業振興の参考にしたいと考えております。私としましては、この基金、財政調整基金、あるいはまた減債基金の取り扱い、活用につきましては、現在病院事業に対する大きな課題も抱えている、そういう段階では、それを取り崩して事業に取り組むということにつきましては、現在そのような予定はないと申しますか、頭にはないということをどうか議員にはご理解いただきたいものと思っております。  最後に、病院の再建に向けた取り組みについてお答えいたします。中央病院は、開設して以来、地域の中核病院として地域の皆様の命と健康を守るという極めて重要な役割を担っており、今後も地域の医療を確保していかなければならない、そういう使命感があるものと思っております。しかし、医療環境を取り巻く厳しい環境のもと、中央病院は多額な不良債務が発生する状況にあり、今後も極めて厳しいかじ取りが必要になるものと認識しております。このようなことから、現在進めております病院経営改革検討委員会の提言を受け、十分な議論の中、市民に信頼され、名実ともに地域の中核病院となるよう、鋭意病院の経営改革に取り組んでまいりたいと考えております。  その他のご質問につきましては、副市長、担当部長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(沢目正俊君) 副市長 ◎副市長(小久保純一君) 再建に向けての見解といたしましては、ただいまの市長答弁の内容を具体的に、そして確実に推進することが私に与えられた使命であると認識をいたしております。そのために、まず目指すべき姿をしっかりと共有化する必要があります。中央病院整備基本計画において、病病連携、病診連携を強化し、地域中核病院を目指すことが示されております。また、上十三地域自治体病院機能再編成計画及び青森県保健医療計画におきましては、地域完結型医療の実践及び生活者の視点に立った医療の提供が示されております。  これらを実現するために2つの視点から取り組む必要があります。1つは、市当局と病院との十分な連携であり、もう一つは経営マネジメントの確立であります。まず、1点目につきましては、企業会計でありましても市の重要施策である医療行政、またセーフコミュニティの拠点であり、市全体の問題として認識する必要があります。私を含め、設置者である市の責任は重大でありますし、経営改革検討委員会におきましても市役所を挙げての改革が指摘をされております。  2点目につきましては、月次決算の仕組みづくりと、それに基づく経営会議の開催が必要です。PDCAサイクルを確実に展開することで業績は改善されます。例えば病診連携につきましても、何をどのように進め、その効果はどうなのかを明確にしていく必要があろうかと思います。小樽市立小樽病院におきましては、医療機器や病床の開放を徹底し、223床のうち33床をオープン病床にし、開業医と症例研究会や勉強会を実施しております。しかも、医師のみならずコメディカルも参加できるようになっております。このような事例をどんどんと取り入れていく必要があろうかと思います。また、損益分岐点分析収益コスト分析、業務分析、在庫管理の徹底などによる経営の可視化が必要であろうかと思います。データなくして改革なし、新年度からの機構改革によりまして経営企画室を設置し、体制をつくります。  これらを確実に遂行し、市民から信頼される病院、働く人が誇れる病院となることで経営再建が進むと確信をいたしております。そのために、紹介制のあり方や教育研究病院としての機能強化、さらにはやる気を引き出す人材登用などの具体策を検討し、迅速に対応することも不可欠だと考えております。 ○議長(沢目正俊君) 病院長 ◎病院長(蘆野吉和君) 病院の再建に向けてどのように取り組むかについてお答えいたします。  病院経営改革検討委員会の提言は、4月6日に最終的な提言をまとめるということになっておりますが、今すぐいろんなことをやらなければいけないということで、既に2月から経営戦略会議を結成し、実施可能なことから順次取り組みを開始しております。特に支出をいかにして抑えていくかというところ、これを検討、特に委託については十分吟味しながら支出を抑えていくという形をとりたいと思います。  入院患者の確保、いわゆる収入については、医師も含め全力を挙げて取り組んでおり、入院患者は2月で250人を超え、3月では260人を超え、病床利用率も80%に達する日もあります。救急車で来院した方や非常にぐあいの悪い方などの場合は、治療して、前は結構帰していたのですが、本来は治療して帰った後に症状が急変して医療訴訟になるということもありますので、それを防ぐためにも原則的に入院していただくというような形に努めて、現在行って、入院患者がふえております。  経営収支を安定させるためには、どのような病院形態になっていても、働いている職員が正しく評価される給与体制、いわゆる年功序列ではなくて、そのような給与体制にし、病院経営に精通した専門事務員の人材確保ができるような体制にする必要があると思いますので、そのあたりを十分吟味してそのような体制にしていただければ、病院の再建は可能だというふうに思っております。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 総務部長 ◎総務部長(山本邦男君) 十和田おいらせ農業協同組合本店がある土地についてのご質問にお答えいたします。  ご存じのとおり、農協本店の土地4,246平方メートルは市有地であり、昭和58年11月1日から平成25年10月31日まで30年間の無償貸付契約を締結しております。  まず、ご質問の1点目の無償貸し付けをどのようにとらえているのかについてお答えいたします。契約当時の農協は、十和田市のみの単一農協であり、市の農業政策の一環としての側面から無償貸付契約がされたものと推測しております。  2点目の平成25年10月の契約期限以降の対応について、これまでどのような交渉をしたかについてお答えいたします。現在契約期間内でもあることから、貸付期間満了後の対応については、これまで十和田おいらせ農業協同組合とは交渉を持っておりません。しかし、十和田市農業協同組合、下田町農業協同組合及び百石農業協同組合が合併したときは、お互いに契約の継承について確認をしております。今後は、契約期限に向けて、議員ご提案の趣旨も踏まえた上で、4月に合併予定の新十和田おいらせ農業協同組合と協議をしてまいりたいと考えております。  3点目の仮に土地を売却する場合の価格についてお答えいたします。貸付期間満了前でもあること、また現段階で相手方とも交渉していないこと、このように市としての対応が決まっていない段階で売却価格に言及することができないことをご理解していただきたいと思います。  4点目の仮に賃貸した場合の貸付料についてお答えいたします。このことについても、何も決まっていない現段階で額について言及するのは控えたいのですが、これについてはあくまでも仮にということでお答えしたいと思います。市有地の貸付料は、行政財産使用料徴収条例及び財産規則を準用しており、普通財産の貸付料は適正な評価額によるものとすると規定しております。通常1平方メートル当たりの価格または固定資産税の評価額に100分の4及びその使用面積を乗じた額で年間の貸付料となります。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 23番 ◆23番(戸来伝君) 市長、25億円の基金は病院再建のために、農業に関しては従来の助成しか考えていないという話なのですが、私は1億円の例を挙げたのは、今農家はほとんど困っているわけなのですよね。例えば長芋一つとってみても、あるいはニンニク一つとってみても、種子買いというのですか、そういう時期が常に毎年あっているのです。だから、そういうふうなことをとらえてみても、例えばニンニクの種子確保ですね、大手企業から買うのではなくて、優良農家から更新した種子を買うとか、そういうふうないろんなことをしていったときにも、例えば1億円に満たなくてもいいのだけれども、ニンニクの種を買ったときにはどういうふうな経済効果が市長がとらえる農業施策の中にあるかということなのです、ニンニク一つとってみても。部長、答弁できたら。  それと、例えば今第1花国が亡くなって、10年来の種が確保されているというときに、やはりいい雌牛を確保して、早い機会にその遺伝を残して、畜産農家を豊かにさせるという目的を持ったときに、牛の導入に対してもどうか。  私は、もう一つは、かいつまんで話ししますが、十和田湖は観光地として、ヒメマスの養殖を何十年来とやっておりますが、要は今の十和田湖の状況から見れば、ヒメマスを養殖していっぱい放すことは、自然体系の破壊につながるからなかなか難しいそうなのです。しかし、十和田湖の水系もさることながら、これからダムがオープンされるのですよね、水ためて、藤島川の上流に。そういうふうになったときに、自然の河川を、ダムを利用しながら、要はヒメマス、ヤマメとか、あるいはカジカとか、ヤツメウナギとか、アユとか、サケ、マスは冬期間の釣りもさせていますが、そういうふうなことをすると、通年で釣りもできるわけなのです。そういうふうなのに1億円使うとか、そういう考えに立たないのかなと。  この3つを答弁できる範囲で、その効果といいますか、お知らせをしていただきたいなと思います。  それと、農協は、まだ平成25年の前だから交渉もできない、それはわかります。わかりますが、このままでいいということはないのです。平成25年になってから話をするのではなくて、もう少しですよ。それで、従来の十和田市の理事ではなくて、合併してよそから来る理事たちは、やはり十和田おいらせ農協で持つべきだという話ししている理事も結構いるのです。だから、早い機会に、何らかの機会をとらえて話を進めてみるのが私は妥当ではないだろうかなと、こう思っています。  それと、病院の問題ですが、市長、副市長、病院長の話を聞いて、まさにそれが一つになれば、私は再建できると思うのです。私は、さっき各県、市の病院を見た段階の話をしました。病院は、黒字にならなければいけないという考え方というのは私どうかと思うのですが、私は昭和54年から議員やらせてもらって、昭和56年、昭和57年で病院の問題を質問したのです。そのときもやはり市からの繰り出しが3億円、5億円というような形で、余りにも多いということで質問したことがありますが、以来今日まで毎年繰り出しをしているのです。ここ何年かになって二十七、八億円になって大変だということで今の問題の処し方なのですが、トータル見ると百九十何億円が一般財源から病院につぎ込まれているのです、毎年。それが当たり前のようにとらえられて、今日の病院経営がなされているのかなと思ったときに、私らも議員ずっとやってきて、それを提案されてそのまま認めてきた責任もありますが、何よりも病院経営で病める人を診てきた結果がそうだとするならば、もう少し患者の立場に立った、あるいは病院を利用する市民の立場に立った病院経営をできないものかなと。そう思ったときに、先ほど市長、副市長、病院長の話を聞けば、もっともだなと。もっともだなと思ったときに、どういうふうな形の中でこれから今言った行政と病院側が手をとり合って患者のために病院経営をしていくのかなと、こういう気持ちが私あるのです。きのう議論したようなことではなくて、要は患者と、それを利用する市民の立場に立ったときの病院経営をしていただければなと、こういう気持ちなのです。そこのところまた答弁をお願いします。 ○議長(沢目正俊君) 市長 ◎市長(小山田久君) 私からは農業問題とそれにあわせた基金等の関連についてお答えいたします。  農業の振興について、議員からさまざまなご提言がありました。それなりの効果はあるものと私も思っております。特に選挙等におきまして、農業の元気なくして十和田の元気はない、そういう旨を私は訴えてきた、そういう身として、農業に対する支援と申しますか、振興策は、本当に必要だなと思っております。しかし、私には、あと一つ十和田市民のために、市民が将来に向けて安心して暮らせるそういうまちづくりのために、財政基盤の確保という大事な使命があるものと思っております。加えて、現在当初予算を編成した後での基金25億円、今財政調整基金だとか減債基金に基金ができましたが、その25億円について、恐らく市民の方にはいろんな思いがあるかと思っております。しかし一方では、現在17億円ほどになるであろう病院の債務、こういうことからすればもう少し病院の行方と申しますか、改善の方向を見きわめてからでもいいのではないのか。市民の方からも、また農業者からも許されると言えばなんですが、そういう思いで、甘いかもしれませんが、まず何よりも病院の見きわめをした上で、そして十和田市の財政からして今後大丈夫だよ、そういう見通しが立った時点でそういう振興を図ってもいいのではないかと、そういう思いで先ほど答弁した次第でございます。どうかご理解をいただきたいと思います。  続いて、市民のための病院であるべきだと、そういうことについてお答えいたします。確かに議員のおっしゃるとおり、市立病院というのは市民に信頼され、市民の命と健康を守る、そういう病院でなければならないものと思っております。そこで、従来確かに赤字補てんと申しますか、それを続けてきたということはありますが、どちらかといえば病院の会計、運営については病院のほうにゆだねてきた、そういう嫌いがあるかと思っております。今回そういった点を改めまして、市としての問題、そういうことで今回の経営改革検討委員会につきましても、病院側とよく協議した上で、そして今回立ち上げたと。当然改善策の実行に当たっては、病院と鋭意協議しながら、市と病院と一緒になって取り組んでいかなければならない、そういう思いでございます。具体的にということになれば、今後なされる提言について病院と鋭意協議、議論しながら、十和田市として、十和田市立病院としてこういう方向で歩もう、そういう方向を定めた中で議員の皆様といろいろ協議しながら進めていきたいと思っております。しかし、基本的には幾ら方向、改善策が提示されたとしても、まずもって市民に愛される病院でなければならない、それが基本でありますので、それはそれとして、職員への徹底だとか、医師にも話をする、そういうことを基本にしながら経営改善に努めていきたいと思っております。 ○議長(沢目正俊君) 総務部長
    ◎総務部長(山本邦男君) 平成25年10月に契約期限を迎える十和田おいらせ農協組合本店に貸している土地につきましては、議員ご提案のとおり、農協の枠組み自体も変わっておりますことから、提案の趣旨を踏まえて今後協議をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 病院長 ◎病院長(蘆野吉和君) 病院は、各種の診断機器や治療機器、高度な治療機器も備えておりますし、専門医も少ないとはいえ、多くの専門医を抱えております。また、24時間救急体制を整えておりますので、恐らくだれでも病気になったら病院に簡単に行けるような体制を望んでいるのかもしれないのです。ただ、やはりこういう医師の少ない状況の中で、みんな来られると、非常に病院の中の、特に入院患者あるいは救急がまるっきりできなくなるという状況もありますし、先般から言われているように、地域の開業医と一緒になってどのような地域医療をつくっていくか、これを模索するのが一番大事なことなので、そういった意味ではある程度当病院でしか治療できない、あるいは検査できないという方を中心に見ていくということが、市民の方にも理解されて、うまく使っていただくようにしていただければというふうに思います。  なお、私が就任してからは、ともかくホスピタリティーのある、要するに医療を受ける人の立場に立った医療を展開しましょうという話で、少しずつ改善はしてきていると思いますが、やはり随分長く医師中心の医療をやってきて、今の危機の中でみんながそういった市民に愛される病院、信頼される病院に向けてやっと一致団結したような状況ですので、これからも皆様の協力を得ながら、病院づくり、市民と一緒に病院づくりをするというような意識を市民の方に持っていただく、いろんな意見を言っていただく、これがやはり大事だと思いますので、これからが始まりというふうに考えてもよろしいかと思いますので、よろしくご協力をお願いいたします。 ○議長(沢目正俊君) 23番 ◆23番(戸来伝君) 藤田部長、答弁してくれるのかと思ったらしてくれないから、また聞くのですけれども、先ほどニンニクの一つ例と、例えば素牛ですよね、あとは魚のすむ奥入瀬川を目指したときに、どういう経済効果というのか。市長は何ぼ言っても今は病院再建のために、取り崩して使うというのは頭にないみたいだけれども、あなた、せっかく県から来ているのだから、そういう提言をして、ちょっと兆しが見えたら6月議会の補正あたりで1億円つぎ込むとか、あるいは9月のあたりになればニンニクの種子確保できるわけ。そういうふうな提案するぐらいの立場になって、農業政策を真剣に考えてもらわなければ困るのです。だから、来年度の当初予算に盛るのではなくて、6月とか9月にやるぐらいの努力をしてもらいたいし、今その辺で経済効果を含めて答弁をしてもらいたいなと思っています。  病院長、今あなたの言うようになれば、まさにすばらしい病院ができると思うのです。さっき私、私は議員になってから病院に200億円近い金が一般財源から繰り出されていると、それが当たり前のように私らも認めてきたと。それが当たり前でいいということではなくて、今言ったようなことを行政と病院で、いじめがあってもならないし、院長のところで是が非でも黒字にして行政にやりましたというふうなことではなくて、要はそこには、院長先生のもとには医師もいるし、看護師もいるし、そこに働く人もいるわけだ。それを前提に、病める人がいるわけですから、そういう人たちの気持ちをとって病院経営をしてみてください。お願いします。 ○議長(沢目正俊君) 農林部長 ◎農林部長(藤田公君) いろいろご提案がございましたけれども、経済効果につきましては、それを算定する諸条件の設定すら極めて困難でございますので、今時点ではお示しできないということでご了解いただければありがたいと思います。  個別のお話で、ニンニク、長芋の種子の供給、これについてご提言がございました。確かに優良種苗の確保とその安定的な供給というのは、産地体制を強化する上で極めて重要な事項だと考えております。ただ、現在ニンニク、長芋につきましては、県と農業関係団体が連携して、種苗の育成、供給を進めているという状況でございますので、市といたしましては市が応援できる場面では応援していくというスタンスで臨みたいというふうに考えます。  次に、牛の関係がございました。現在市では、第1花国と遺伝的に相性がよいとされる形質を持ちます優良な雌牛の導入を支援する事業や、また北里大学と連携して十和田湖和牛ブランド化推進事業、これらを実施しているほか、飼料基盤の整備などについても国の事業を活用して進めているところでございまして、当面は今の取り組みを続けていくということでご理解いただきたいと思います。  それから、内水面の関係もございました。議員のお話の中にもございましたとおり、平成18年度からサケにつきましては余剰なものを活用するという趣旨で釣り事業を実施しておりまして、年間700人から800人ほどお客様が来られているということで、ある程度定着が図られているというふうに受けとめております。  さらに、ヤマメやアユの稚魚の放流を支援しているところでございますが、現在関係する漁協において、アユ、ヤマメの中間育魚施設を整備したいという構想もございます。それが実現いたしますと、議員おっしゃるとおり奥入瀬川は、春のサクラマスから始まって、夏はアユ、秋はサケと連続して釣りが楽しめる魚の宝庫となって、非常に大きな観光資源となることが期待されるところでございます。市といたしましては、具体的な動きが出てきた際に国の事業を活用してそれを支援していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 以上で戸来伝君の質問を終わります。 △山本富雄君質問 ○議長(沢目正俊君) 次に、22番 山本富雄君       (22番 山本富雄君 登壇) ◆22番(山本富雄君) 傍聴者の皆さん、理事者の皆さん、おはようございます。我が会派の市政・社民クラブの会長が堂々たる発言をしたようで、老兵はなかなか後を追っていくのは寂しいような感じがしていますが、まずその勇気を一部もらって、22番、市政・社民クラブの山本富雄が発言いたします。  まず冒頭に、旧十和田湖町、旧十和田市が合併した当時、目の前の駐車場を開放して、市民に幅広く使わせたらどうかと提言してまいりましたが、しかしなかなか財源の関係で思うようにいかないのが、小山田市長は真っ先に、市民に目線を向けた市政運営をというキャッチフレーズのもとに見事当選され、早速駐車場をつくっていただきました。これに対しては、市民とともに深い敬意を表するところであります。私も何度かとめてみましたが、大変便利で、都合がいい。まさに今は税の申告時期で大勢の市民が訪れる中で、大変喜んでいるだろうと、こう推察しております。  それでは、敬愛する戸来会長に続き、質問いたします。長丁場は苦手ですので、早速本題に入ります。  まずは、北里大学との連携についてです。平成15年3月議会で、私はトップバッターとして、直後に退職される能登院長初め、多くの職員をねぎらい、敬意を表したことを思い出しました。その壇上から北里大学の獣医畜産学部の歴史を述べ、周辺の環境整備と交流状況についてお尋ねしました。早いものであれから7年たちました。その第1期生が今ここに市長として市長席に座ることを一体だれが予想したであろう。感無量であります。これを機に大学との連携を考えてみましょう。  大学が存在することで、多額の設備投資がされ、アパートが並び、学生さんや職員が居住しています。  そこでお聞きします。同大学の学生さんや職員の数はどれほどで、どの町内に何人くらい住んでいるのでしょうか。  また、大学が存在することによる経済効果や有形無形の波及効果は一体どれほどになるでしょうか。  さらに、学生さんや職員と市民との交流について、その現状と今後の取り組みについてお聞かせください。  ところで、小山田市長は、このごろ大学周辺を歩いたことがあるのでしょうか。朝9時前後の登校どき、12時からのお昼どき、学生街は歩く人と自転車で大にぎわいです。大学通りは整備されましたが、信号はわずかです。一歩アパート街に入ると歩道もありません。特に大学西側に隣接している道路は、車の通り抜けが多いのに道幅も狭くて、歩行者も運転手も冷や冷やする毎日です。この学生街の夜はがらりと変わります。一言で言えば、暗くて寂しいのです。全国から子供を十和田市に送り出している親御さんたちにはとても見せられません。市長みずから学生たちの声を聞いてみてはいかがでしょう。  商店や飲食店をつくるのは民間の事業ですが、インフラ整備は市の仕事ではないでしょうか。地元の町内会長さんの話を聞きましたが、加入者74世帯の町内会費では、街路灯の増加は負担が大変だそうです。  大学は、市にとって特別な存在だと思います。そのインフラ整備は特区として考えるべきです。学生も町内会に入るとか、住民票を登録させるとか、市が大学と相談し、市民との連携を図るべきです。市長、一度夜の学生街を歩いてみてはいかがでしょう。  次の質問に移ります。先ほど来、きのうから病院問題が議論されておりますが、十和田市立中央病院は多大な赤字、平成22年は某新聞によりますと、この見出しで明けました。この一大事に、私は市政・社民クラブと一体となって兵庫県と鹿児島県の病院を視察してまいりました。印象的だったのは、どちらの病院も市民と一緒になって、関係が良好で、信頼関係が強かったことを印象的に思いました。そして、医師の待遇に心を砕いていることでした。  このことから、中央病院の諸問題についてお伺いします。去る1月18日、病院運営審議会が開かれ、経営改革検討委員会の設置を審議しましたが、私はこの席上、この事態に至った経過と病院の窮状をありのままわかりやすく市民に説明すべきだと主張しました。聞くところによると、当局では広報で説明するから十分だとか、改革の方向性が決まってから説明するとか、そういう姿勢でいるようですが、この病院問題は大変複雑です。広報を読んだだけで理解するのはなかなか難しいと私は思います。市民とともにを掲げる小山田市長、ここはひとつ市民と率直に対話し、理解と協力を求めるようにしてはいかがでしょうか。  もっと大きなのは医師の待遇改善です。市長は、医師の仕事現場を見たことがあるのでしょうか。診察室も広くありませんが、問題は医局のデスクのことです。学校で言えば職員室のようなものですが、机がやっと1個あるだけで、余りにも狭い感じがしてなりません。今さらどうすることもできないでしょうが、見学した市民に言わせれば、まるでブロイラーの鳥かごのようだと、こう冗談まじりに言っています。私もああそうだなというふうにうなずいて聞いています。先生方のストレスもきっと大変でしょう。小山田市長、蘆野院長、先生方の勤務環境をもっとよくしてみてはいかがでしょうか。考えてみてはいかがでしょうか。場所がないのですか。財政が大変なのはよくよく理解しておりますが、大事な大事なお医者さんの気持ちをちゃんと聞いてみてあげてはいかがでしょう。  質問の3つ目は、駐車場についてですが、市役所の北側と西側の駐車場を広くせよと強くお願いし続けてきたことがようやく、先ほど前段で言いましたように、五十数台の車が駐車できるようになりました。さて、問題は、官庁街通りを挟んだ市役所の南側の駐車場です。平日はほとんど満車に近い状態です。市の職員がとめているのではと聞いていますが、市は実態を調査したことがあるでしょうか。  美術館の北側約300メートルあたりにある駐車場もそうです。平日の朝9時にはほぼ埋まっています。美術館が休みの日でも8割方埋まっています。市役所南は、市民のためにあけるべきではないでしょうか。美術館北は、入館者のためにあけるべきではないでしょうか。病院の駐車場にも職員が多くとめていますが、市役所の職員もそこにとめていると聞きますが、どうでしょうか。病院の駐車場は、患者のためにあけるべきではないでしょうか。ただし、お医者さんのはちゃんと残しておいたほうがいいかと思います。  では、職員はどこにとめればよいかになります。今整備を進めている、観光駐車場と銘打っていますが、そこはいかがなものでしょうか。私は提案したいと思います。そもそも北園小学校の南のあの不便な場所に観光客が車をとめるでしょうか。私は疑問に思います。あんな遠いところにと思います。観光客が何万人利用する計画なのか、試算と根拠を教えてください。  あの観光駐車場は職員向けにしたらいかがでしょう。私は提案したいと思います。それなら余りアスファルトやら何やら高額な施設にしなくてもいいのではないかと提言したいのです。うまくすれば1億円は浮くのではないかと、素人勘定ですが、そう思われます。  最後に、美術館についてお伺いします。大勢のお客様が入って大変喜ばしいことで結構ですが、それに目を奪われて管理は大丈夫でしょうか。平成20年度も1億円、平成21年度も1億円、さらに今年度も1億円が注がれようとしている昨今です。この経費の半分、約5,000万円くらいは人件費のように思われます。ここには市の職員が4人も勤務しておられます。ことしは50人近い市の職員が退職されるようですが、もし1人減らせば五、六百万円は節約できるのではないかと、私の素人勘定ですが、そう浮かびます。  ある時期に県美術館の館長を三村県知事が兼務した経過があります。小久保副市長さん、あなたの兼務についてはいかがなものでしょうか。その手はないのでしょうか。現代美術館は、受付係が6人、監視員も6人、いずれも給料が出ています。ほかに交通費だけのボランティアがいます。見た限りぎりぎり忙しいようには見えません。この受付係と監視係と職員が協力すれば、人件費が二、三割は浮くのではないかと思われます。管理者にそういう経営能力はないのでしょうか。  このほかに専門のお掃除業者が入っています。市役所では、昨年から身の回りの掃除を自分たちでやっているように見受けられます。無駄を減らすべきではないでしょうか。一事が万事です。目に見えるところから5万円、10万円、100万円と節約をすれば、先ほど論議された25億円の基金が知らない間にたまってくるのは、この関係もあるでしょう。  さて、市の財政が厳しい中、来年度は予定どおり四和中学校の予算をつけてくださいました。本当にありがとうございます。とは言うものの、私は12月議会で月日山や指久保ダムについて触れましたが、その環境整備については忘れたようにどこの予算書を見ても見当たりません。もうすぐ雪が解けます。市長、副市長、あのとき約束しましたね。春になったら月日山に行きましょう。クマの散歩道を歩いて名水を飲めば、きっとますます元気になると思います。月日山は十和田市の宝だと私は主張してまいりました。きっとわかってもらえると思います。  最後になりましたが、長らく勤務されました市の職員たちの労をねぎらいたいと思います。まず、教育部長の成田秀男様、議会事務局長、総務部長を歴任して、最後には教育部長に就任されて、今述べたような学校関係の仕事に従事されて汗を流してくれたことに深い敬意を表します。さらには、観光商工部長の小山田伸一様並びに部長級合計7名、課長級6名、ほかに四十数名、ややもすれば勧奨退職も含めて50人近い市の職員が庁舎を後にするやに聞いておりますが、長年42年間、あるいは三十数年間、まことにご苦労さまでした。退職されましても、元気な十和田市を守るために、小山田市長を支えるためにも、老兵を支えるためにも一助をくだされば大変ありがたいのですが、以上長々と老兵が訴えましたが、必ずやそのことはどこかに生まれ変わってくるものと信じております。  ご清聴ありがとうございました。 ○議長(沢目正俊君) 小山田市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 山本議員のご質問に何点かお答えいたします。  まず、北里大学獣医学部との交流についてお答えいたします。北里大学とは、まちづくりなどの分野において相互に協力し合い、地域社会の発展と人材育成に寄与することを目的に、平成18年10月、連携協力に関する協定を締結しております。これを受け、現在は各種審議会への教員の派遣、大学公開講座と市民大学講座の共同開催、十和田湖和牛のブランド化などに取り組んでおります。また一方で、学生との交流につきましては、新2年生の歓迎交流会や秋祭りへのみこし参加、中心商店街で開催されるストリートフェスタへの協力などが行われております。  今後もこうした取り組みを継続していくとともに、現在進めているのは、北里大学の学部だとか施設のある市町村、自治体、例えば岩手県大船渡市、新潟県南魚沼市との連携により、それぞれの自治体の農産品を大学病院用食材として提供する、そういうことも現在進めることを検討しておりまして、また新たに大学の農医連携、これについてどういう部分でそういう連携ができるのかどうか、そういう可能性についても協議するなど新たな取り組みを組み入れながら大学とのさらなる交流、連携を強化していきたい、そう思っております。  次に、大学周辺の道路整備に関する質問でございます。大学周辺の道路は、大学開設当時、宅地分譲による開発行為で整備され、老朽化した路線が多いため、改修の必要性はあるものと私も認識してございます。したがいまして、今後とも市の道路整備計画の中で整備促進に鋭意努めてまいりたい、そのように考えております。  次に、現代美術館の館長を副市長が兼任してはどうかとのご質問にお答えいたします。副市長には、市政全般の事務について管理していただいており、また私の代理として各種行事等への出席や、各種委員会の委員等々、さまざまな業務を担当していただいております。そうした状況の中、施設の管理運営の責任者である館長を兼務することは、美術館の管理運営上も支障を生じるのではないかと懸念していることから、厳しいのではないかと考えております。  また、4月にグランドオープンを予定しており、新たな事業展開や業務の増加などが考えられることからも、館長は専任の館長として配置し、管理運営に専念できる、そういう体制をつくることが必要かと思っております。  次に、中央病院の諸問題に関連して市民に説明をすべきではないのかについてお答えいたします。中央病院につきましては、常に市民への情報発信に心がけております。審議会の内容につきましても、マスコミにお知らせしておりますし、今回の病院改革検討委員会も市民への公開、オープンな形で開催し、その結果はホームページ等でお知らせしております。そのほかにも、先般この病院について市民との説明会を開催いたしました。多くの方に集まっていただきまして、非常に私はそういう効果があったものと思っております。今後病院の経営改善のための方策が出た時点で、当然市民の方からも協力を得なければならないものと思っております。そうした意味でも、今後とも市民と直接対話する、直接説明する、そういう機会をできるだけ多く持ちながら、真に市民に愛される病院づくりに努めてまいりたい、そう思っております。  その他の質問につきましては、担当部長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(沢目正俊君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(川村史郎君) まず、北里大学獣医学部の学生数についてお答えいたします。2月1日現在の同大学の学生数は、大学院生と研究生を含め、1,477人、また教員数は90人、職員数は54人、合わせまして1,621人と伺っております。  また、町内会ごとの学生数は把握してございませんが、学生用のアパートが数多く存在しております東二十一番町から東二十四番町の地区にほとんどの学生が居住しているものと推察されております。  次に、北里大学による経済効果についてお答えいたします。昭和41年に北里大学畜産学部が当市に開設されて以来43年が経過しております。この間、当市における産業、教育、文化の振興など、大学立地に伴う波及効果は大きいものがございます。特に経済効果につきましては、北里大学からの資料によりますと、あくまでも推計値でお答えいたしますが、学生の生活費及び学部予算を合わせますと、年間約60億円の経済効果が見込まれているところでございます。  また、さらなる経済効果を高めるという観点から、今後北里大学が設置されている自治体と共同で校舎等に係る施設整備及び備品、物品購入の際の地元発注につきましても、要望活動を行う予定となっております。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 病院長 ◎病院長(蘆野吉和君) 私のほうから、医師の勤務環境、特に医局の環境を改善すべきではないかということについてお答えいたします。  かなり狭い、本当に狭い設計になっておりますが、今回のレイアウトに関しては、どういうレイアウトにしても医局員からのクレームが来るだろうということで、医局の人に中心の人を選んでいただいて、医局員全員の希望のレイアウトにするようにというふうな指示であのような形に、パーテーションで区切った形になりました。本来はオープンスペースで、各科、患者のこととかいろんなことを相談できるように、そんな形のオープンスペースにしていたのですが、結果的には医局の意向を受けてあのようなボックス型になっております。外から見ると非常に狭い感じはするのですが、医局の希望でああいうふうになったということなので、これはしようがないかなというふうに思います。  ただ、現実には、今応援も含めて大体50人ぐらいがあの中に収容できるようにというふうになっているのですが、いずれ手狭になる可能性もあるので、そのときどういうふうな形で別の部屋をつくるかというのは、ちょっと頭を今悩ませているところであります。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 総務部長 ◎総務部長(山本邦男君) 市営駐車場の市民優先政策についてのご質問にお答えいたします。  仮称観光駐車場の利用計画の台数は、年間10万台を見込んでいるところでございます。この台数は、車を使っての十和田湖への入り込み客数からの官庁街通りに立ち寄っている観光客を試算した台数と、年間を通じた官庁街通りのイベントの観光客数を見込んでの試算台数です。仮称観光駐車場は、有料駐車場として整備をしており、観光客はもちろんのこと、一般市民からも有料で利用していただくことからも、砂利敷きではなく舗装整備で考えております。  次に、現状の市営駐車場の利用についてですが、議員ご指摘のとおり、市職員、周辺の官公庁職員及び事業所の従業員等の利用割合が多くなっています。本来市営駐車場は、市民を初めそれぞれの利用者のために設置されている施設であり、市職員が占有しているということは決して好ましい状況ではないものと認識しております。市営駐車場は、市民のための駐車スペースを確保する観点からも、市職員については他の民間駐車場等への利用を周知していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(小山田伸一君) 現代美術館の経費節減策についてお答えいたします。  現在現代美術館を運営するための人員配置は、正職員4人、非常勤特別職員1人、非常勤職員2人、パートタイマー4人、派遣職員4人、日々雇用1人、計16人であります。正職員は、館長、係長兼務の館長補佐、主任主査、主査がそれぞれ1人ずつの4人となっております。4人の事務分掌は、館長は美術館の総括と運営計画、館長補佐は予算、広報、ボランティア及び商店街との連携、運営委員会との調整など、主任主査は美術館施設や西二番町駐車場の管理、野外芸術文化ゾーン関係、パートタイマーなどの雇用関係、主査は庶務、観覧料の徴収、館内備品、図書などの管理で、それぞれの役割を分担して運営しております。現代美術館職員は、週6日の平常開館を円滑に行うほか、年数回の企画展、さらに当館の設立趣旨に基づく町なかへの現代アートの展開などを業務としております。また、幸いなことに各種マスコミが当館を取り上げ、十和田市の知名度アップに役立っていますが、そうしたマスコミへの対応もまた重要な業務の一つとなっております。  これらの業務は、すべからく臨機応変に、美術専門家はもちろん、商店街や多くの市民の皆さん、観光ボランティアの方々との連携に基づいて実施されております。4人の職員は、日々館の管理はもちろん、よりよい美術館運営と市全体でアートを表現するアーツトワダ構想の推進のため、精励しているところであります。また、開館日が一般行政と異なることから、その対応のためシフト制をとって業務に当たっております。その事務内容を精査した場合、現段階では適正な人数であると承知しております。  次に、現代美術館の日常清掃は民間業者に委託して実施しております。清掃区域は、建物内外約4,377平方メートルを307日、午前7時から午後4時までの清掃作業となっております。ただ、展示部分は、開館時間である9時までに清掃を終わらせることとしております。職員等は、8時半から開館時間までに作品や委託業務以外の場所の点検や清掃等を実施しております。美術館に配置されている正職員、非常勤職員、パートタイマー、派遣職員、日々雇用は、雇用形態や雇用条件が異なっていることからシフト制をとっておりますが、お互いに連携しながら創意と工夫をして、議員ご提案の件に関しましては検討してみたいと考えているところでございます。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 22番 ◆22番(山本富雄君) 市長が壇上から親切、丁重に答えてくれましたが、このことに関しては平成15年に取り上げて、今から7年前にさかのぼって、また復習みたいなものですが、ご承知のとおり、北里大学の発端は、昭和22年に北里研究所で発足して以来、こういう流れになってきているやに聞いております。一方、投資面では、100億円以上の投資をされていることも聞いております。7年前に質問する際に、北里大学の総務課長さんへ出向いて、いろいろと予算の面や学生数などなどいっぱい聞いてきて、まとめて当時の市長に提案した経緯がありますが、さっぱりその形が見えてこないから、あえてこの問題を取り上げて、再度取り上げてみたのです。まさしく北里大学の波及効果というのは、企画財政部長が言いましたように、多大な波及効果があらわれているやに私は信じています。  一方、西側の方面に行けば、市長が壇上で答えてくれましたように、分譲地で、あそこの土地は民間で分譲したためにぼろぼろになっているから環境がよくないと私は声高らかに訴えたいのです。  その北里大学第1期生が市長に就任されて以来、一方では大学側に余り目を向けないのでは困るということからあえて訴えていますが、市長、一度散歩的にもぐるっと回ってみてはいかがでしょう。聞いたのか見たのかわかりませんが、そういうふうな感じで答えてくれたのは確かにそうです。ぼろぼろになっています、十和田市の市道とは言えない、そういう貧弱な道路です。防犯灯も少ない、側溝も少ない。皆さんは、議事録見ていますか。その場当たりの発言で答弁すればよいものと思っていますか。責任持って答えたら、その責任を果たしてくださいよ。7年もたっているのに全然手つけないというのは何ですか、一体。私はそれを言いたい。高く言いたいのです。こういうすばらしい学校を我が十和田市に持っているのですから、もっと交流を深めながら、親交を深めながら、大学というのは確かにありがたいというイメージを持って臨んでください。  教育長にご提案申し上げますが、このときにも言っていますよ。大学の5、6年生が四十数名いるそうです。中学校の生徒、2年生、3年生、その生徒たちを選抜するなり何人か、十和田市の中学生を勉強に誘えばいかがでしょうか。というのは、将来はこうあるべきだということなどを、大学5年生、6年生と言えば、もう立派な社会人に近い生徒さんですから、そういう交流を深めてはいかがでしょうか。ご提案を申し上げて、感想があったらお聞かせください。  次に、美術館の関係については、先ほど観光商工部長が答えてくれたように、確かにそうかもしれませんが、私はあえてこれを言っているのは、何万人来た、何万人来たといったって、経済効果はそんなに生まれてこない。一体収入は今幾らありますか、2時間見学した、入場券あるいは入館料などなど。我々市政・社民クラブは、歴然として反対を貫いてきましたが、少数派で、もう建ててしまったから、建てたものはしようがないから守っていくしかないと、こう思って、こう叫んでいますが、この関係はもっと入館者を利用しながら、商売的なことを考えてはいかがなものかと前にもこの場で提案したことが記憶にありますが、10万人来た、20万人来たといったって、お土産品を売るとか、あるいは農産物を売るとかなどなどして観光客に買ってもらう方法を真剣に取り組んではいかがなものかとご提案申し上げておきたいと思いますが、感想がありましたらご回答願います。と申しましても、バラ焼きの宣伝では、入館した方にはバラ焼きを食べていってくださいと割引券みたいなものを出してくれるようですが、それは大変結構なことだと私は拍手で迎えております。このことについていま一度感想を聞かせてください。  それから、中央病院のことですが、できたものはしようがないというような院長の見解のようですが、私もそう思います。ただ、かといってお医者さんの環境が悪化するようなことがあっては大変だということであえて提案していますが、ただ一方では鹿児島県の奄美大島の大島病院を見たときには、市民と一緒になって病院経営が、市民を巻き込んだというのかな、市民と一緒になって市民病院を盛り上げているやにも院長から説明を聞いてきました。我が十和田市でもそのようなことがなされればいいなと、こう希望しながら、真剣な院長の話を聞いてきましたが、そういう方法はどうすればいいのかといえば、まず市民に病院が大変だからみんなで協力してくださいというような周知徹底がこれから大事ではないかなと私なりに感想を持っていましたので、あえてご提案申し上げておきたいと思います。  それから、駐車場の関係ですが、先ほど総務部長は多大な観光客を見込んでいるようですが、果たしてその分来てくれればありがたいですが。と申しましても、観光客はもっと近いところに駐車できるようにしたらいかがでしょうかということをあえて私は提案しているので、それは役所は役所の考え方があるでしょうから、それはそれとしてもいいです、構いませんが、そう思いましたのであえて提案しました。  次に、美術館が大変一生懸命やっているというふうなことの答弁ですが、清掃の関係だけでもだんだん今後そういう制度に、市役所本庁を含めて掃除する体制を考えてみてはいかがでしょうかということを提案しておきましたが、どうか感想があるならば述べてください。 ○議長(沢目正俊君) 教育長 ◎教育長(米田省三君) 小中学生と大学生との交流を進めていただきたいということでございます。中学生につきましては、現在例えば三本木中学校の生徒さんたちがインターンシップといいましょうか、こういう形で大学にお邪魔したりしております。今後ともどういう形で交流ができるか、さまざまな形で検討して、大いに双方の交流が深まるようにしていきたいと、こういうふうに考えています。 ○議長(沢目正俊君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(小山田伸一君) 入館者数は、オープン以来現在まで約35万人になっておりまして、平成22年度の入館料は3,320万円を見込んでおります。美術館に来たお客様を町なかへ誘導するように、現在アートまちづくり協賛店を募集いたしまして、ショップ・アンド・グルメガイドを現在やっておりますが、53店舗が加入しておりまして、引き続き観光あるいは入館されたお客様を町なかに誘導してまいりたいというふうに考えております。  また、清掃につきましても、平成22年度に十分検討して、議員ご提案の件を検討していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 22番 ◆22番(山本富雄君) 教育長に聞きますけれども、教育長がその気になれば、現場の校長や教頭や担任の先生が動くのであって、あなたが、教育長が、最高のトップの人がやるべと言わなければ動かないですよ、これは。教育長がみずから進んで十和田市の教育行政はこうあるべきという判断のもとに指導しなければ、当然できないと思います。それをやる気があるのかないのかを聞いておきたいと思います。というのは、中学3年生は受験で忙しいようですが、2年生あたりがちょうどいいところではないかなと推測されます。大学5年生、6年生といえば二十三、四歳です。もう立派な大人ですから、中学生に社会人になったらこうあるべきだということを認識しているから交流を深めながらそういう勉強をしてみてくださいという提案です。これは、聞いてみてからという話しぶりでしたから、何となく納得しがたい面があるので、再々質問に立ちました。教育長の回答を聞いておきます。 ○議長(沢目正俊君) 教育長 ◎教育長(米田省三君) 今議員がおっしゃったように、中学生と大学生の交流につきまして、先ほど言いましたように、現在でもインターンシップ等を通じて交流しているところでございますが、今後さらにどういうふうな交流が可能かというふうなことを各学校、校長先生方とお話ししながら、できる限り今お話があったように交流を進めていくような形でいきたいなと、こういうふうに思っております。 ○議長(沢目正俊君) 以上で山本富雄君の質問を終わります。  昼食のため暫時休憩します。                  午前11時40分 休憩                                                  午後1時15分 開議 ○議長(沢目正俊君) 休憩を解いて会議を開きます。 △野月一博君質問 ○議長(沢目正俊君) 午前中に引き続き、18番 野月一博君       (18番 野月一博君 登壇) ◆18番(野月一博君) いつの時代でも歴史というのが大事なことでございます。1859年、安政6年、稲生川上水成功からことしで多分151年が経過いたしたと思います。人のつながりというのはたくさんございまして、私もこんなことを申し上げて、個人的でありますけれども、野月家は分家でございまして、大本家は今10期当選の野月忠見議員であります。この歴史的な本家、分家というのは、いつの時代でも私は切っても切れない大事なことではなかろうかと思っております。この経過の歴史があってこそ、今の十和田市があるわけであります。今の市長は小山田市長ということで、十和田市の一番大事なときの市長さんではなかろうかなというふうに思っているのは、皆さんもご理解できるだろうと、こう思っております。  ネコヤナギたちの息吹を感じる季節になりました。春の香りをのせた日差しは心を温めてくれます。毎年何気なく過ぎていく十和田の四季の中で、何かが生まれ、何かが失われる。まさしく無情の世界であります。  高志会、自由民主党の野月一博であります。我が高志会は、江渡会長を中心に幅広い意見を背景として、市民の意見を集約しながら市政に反映されるべく、日々努めているところであります。  さて、サブプライムローン問題に端を発した100年に1度と言われるアメリカ発の経済金融危機は、今や全世界に連鎖しており、世界同時株安、ドルの下落、円高により、我が国の経済は深刻な影響を受け、雇用を初め、国民生活に大きな不安を与えております。今こそ政府は喫緊の経済、雇用対策を進めなければならないと思うのでありますが、一向に進まないというのが現状ではないでしょうか。  こうした厳しい状況の中で、十和田市においても一つの例を挙げれば、十和田パイオニアの正社員110人の削減であります。市においても、関係者の雇用確保について真剣に取り組んでいただきたいのであります。  私は、合併後の議員活動の中で、新十和田市のあるべき姿を求めながら、市の農業、観光、教育、人口減少、計画行政、その評価、施設管理のあり方、情報処理、行政改革などについて、中長期的な視点、あるものについては短期的な視点から提案し、また質問してきましたが、おおむねその方向に進んでいるように思っております。  今回は、まず12月に予定される東北新幹線七戸十和田駅の開業に伴う観光の振興をどう進めているか、主立った項目を挙げながら質問いたします。  新幹線開通とその効果、市の対応について以前にも質問した経緯がありますが、新幹線が整備されると、それにより活性化を期待していた地方圏から大都市圏へと経済活動が流出し、地方圏が逆に衰退してしまう心配があるということ、つまりストロー現象への危惧であります。したがって、そのストロー現象を上回るプラス効果を全体として享受できるような観光振興を図っていくことが最も重要と考えます。そのためには積極的なアプローチが必要であります。  改めて述べるまでもなく、十和田市は合併によって、十和田八幡平国立公園に代表される豊かな自然と、碁盤の目のように整った町並みを兼ね備えた市に生まれ変わったのであります。まずこの点をしっかりと認識して、観光振興対策を考えなければなりません。観光地に来ても散歩を楽しみたい人がふえていると言われ、本市を訪れる観光客の6割は、奥入瀬渓流でのウオーキングに興味を持っているようであります。一方で、十和田市現代美術館では、1月20日現在で入場者が34万人ほどになっており、ことし春には野外芸術文化ゾーンもオープンし、官庁街通り全体が美術館となるのであります。現代美術館を含めた野外芸術文化ゾーンには、いろいろな見方があるわけでありますが、まずつくった観光資源を最大限に生かしてまちの活性化を図るという考えが重要であります。  ①、そこで、こうした芸術文化資源による観光振興について、ソフト事業などを含め、具体的にどのように考えているかお尋ねします。  私たちは、よその観光地を訪れた場合の楽しみの一つに、どんな食べ物があるかということがあります。おいしいものを食べたいという人間の要求は多分普遍でありましょう。ところが、最近は高級食材をよそから仕入れてつくった料理では、いま一つインパクトはない。今はインターネットで情報は瞬時に手に入り、マスメディアの情報もはんらんしている時代であります。観光客は、十和田市で生産される食材でつくった健康料理や長年親しまれてきた郷土料理などを期待していると思うのであります。また、最近盛り上がりを見せるB級グルメ、バラ焼きなども積極的に振興すべきと思うのであります。また、十和田市の特産物を観光みやげとして販売拡大するというシステム開発も重要ではないでしょうか。  ②、そこで、食による観光振興の具体的な取り組み状況をお尋ねします。  七戸十和田駅の開業によって、十和田市への観光客は確実にふえるのであり、市においてもこの認識は同じでしょう。ただ、その多くの観光客が十和田湖方面に直行するのか、十和田市街地などに足をとめ、何かを消費してくれるかであります。野外芸術文化ゾーンなどを訪れ、滞在し、十和田湖に向かう、そのためには野外芸術文化ゾーンなどを中心としたイベントと十和田湖における四季を通してのイベントの開催、情報発信がポイントとなると考えます。  ③、そこで、四季、年間を通しての観光イベント開催の考え方をお尋ねします。  観光では、観光客に宿泊してもらう方策を考えなければなりません。十和田湖と市街地の観光資源をリンクさせて、宿泊観光をふやすことも考えられることであります。最近では、外国人観光客への対応も重要であります。グリーンツーリズム、農村体験観光も十和田市に適したものであります。今までは団体客を主体にした観光であったが、最近は個人客が主体となる観光スタイルへ変化していると言われます。そうなると、観光地に着いてから観光メニューを探す客も多くなるわけであります。ところが、こうした個人客への対応はできないから断るのが現状のようであります。これからは個人客への新たな観光メニューが必要であります。  ④、そこで、滞在型、着地型観光への取り組みについての考え方をお尋ねします。  しかし、不況や厳しい地方財政のもとで、あれもこれもと多くの施策を十和田市単独ですべてカバーするということは困難であります。昨年十和田市を中心として、8市町による十和田湖広域観光圏が認定されましたが、滞在型、着地型観光には、こうした市町の連携は不可欠と考えます。今は共生の時代であります。  ⑤、そこで、十和田湖広域観光圏における広域連携の現状、また課題等をお尋ねします。  新幹線による十和田湖観光の波及効果は、市全体に及ばなければ、継続した発展は難しいと考えます。やはり市街地の観光資源と十和田湖のブランドを一体化して情報発信する、十和田市の特産物の消費、販売網をつくり、十和田市民の多くが参画できる観光振興でなければなりません。でないとよそにおくれをとることになります。  ⑥、そこで、観光事業の経済的効果を十和田市の活性化にどうつないでいくのかお尋ねします。  次に、平成22年度の予算の質問に移ります。大変な不況の中で、地方の財政は厳しい状況が続いておりますが、言ってみれば国、地方の財政では、特に歳入の仕組み、システムは、景気の動向に直接左右される中身になっていますから、不況になると税収が落ち込むことになる。税等の歳入が減ると予算は組めない。頼みの地方交付税も余り期待はできない。そこで、地方債など借金を増額してしまう。中でも、いわゆる赤字地方債である臨時財政対策債を増発して急場をしのぐことになる。また基金積み立てを使うことになるわけであります。  こうした視点から、平成22年度の予算を見ますと、地方交付税は7億円ふえている。一方では赤字地方債である臨時財政対策債は前年度より4億2,000万円もふえて、14億1,600万円を見込んでおります。  平成22年度の予算では、積立金である基金からの繰り入れをゼロにした。しかし、裏には赤字地方債の増発があるわけであります。したがって、財政の秩序という観点から考えると、相変わらず厳しく、薄氷を踏む心境での予算編成であったと思うのであります。そこに財政当局のご苦労を察する次第であります。  市長は、提案理由説明の中で、平成22年度の予算編成に当たっては、選択と集中による事業の重点化、効率化を図ったとしておりますが、一般には選択と集中という言葉は、響きはよろしいが、予算編成で具体的にどうしたのかとなると、よくわからないのが私の正直な認識であります。  確かに厳しい予算編成では、経費の見直しは必然でありますが、行政評価を持ち出したり、また費用対効果、成果重視、目的重視を掲げて、事務事業の選択行政への転換を図ることは、一つの方向性としては理解できます。しかし、これらの考えが強くなると行き過ぎた事業仕分けになってしまうのではないでしょうか。  説明では、国の子ども手当を除けば、前年度比較ではマイナス2.7ポイントとあります。ここからも、どうも今は財政を守ろうとの考えが見える。確かに守ることのメリットもあります。しかし、デメリットもあります。予算の執行には、乗数効果があり、経済的な拡大ができるという考え方もありますから、その辺も含めて十分な検証をお願いしながら、何点か質問いたします。  ①、平成22年度予算の特徴と、特に意を用いた点はどこであるか。また、重点事業としているのを具体的に挙げてください。  ②、自主財源の根幹である市税は、不況の影響を受けるが、その見通しはどうか。  ③、依存財源である地方交付税は増額しているが、どの部分が増額されたか。  ④、赤字地方債である臨時財政対策債を前年度より大幅にふやした事情は何か。以上であります。  行財政の運営が厳しくなると、市で策定したいろんな計画の見直しをしなければなりません。そして、見直しのベースになるのは、常に財政の中期的な見通しではないでしょうか。市の財政運営の現場を担当する者から見て、今の国の地方財政の方針は必ずしもはっきりしない。市の経済分析も十分ではないことを考えると、来年度の財政見通しも明確に言えないというのが本音であると思います。しかし、それでも中期的財政計画は策定しておかなければならないはずであります。  ⑤、そこで、3年から5年間の計画の中で、十和田市の財政をどう見通しているかお聞かせください。  市行政の仕事は、理想と現実の間をつなぐ手段であるとすれば、まちづくりの理想とまちの現実をしっかりととらえておかなければ、正しい手段は見つからないのであります。また、これからは地域の特性を生かした独自の政策がなければなりません。つまり市町村も競争の時代ということであります。観光について言えば、最近は国民の関心が国内外の世界遺産や海外リゾートに行く傾向があると言われています。法令に忠実な職員がいる一方で、これからは優秀な職員とは地域性を生かした柔軟で豊かな発想や視点を持って十和田市の将来を考える職員ではないのかと私は常々思っているところであります。  最後に、質問の趣旨から少し離れますが、市の行財政が厳しい、また職場環境が厳しい状況に置かれたとき、理事者の皆さん、職員の皆さんは、それに対してどんな気持ちで向き合うべきでしょうか。もし皆さんが物事を暗く考えて行政を進めた場合、どうなるでしょう。市民も元気が出ません。市長の元気の信頼にこたえることができません。  実は、フランスのモラリスト、道徳家であるアランという人は、著書の「幸福論」の中で、「悲観的な考えは気分的なものであって、楽観的な考えには行動する意思がある」と述べております。確かに気分が沈んでいるときには、どうしても悲観的に考えやすい。すると、さらに落ち込んでしまう。逆に楽観的に考えることができると気分は改善し、やる気も出るというのです。金がないからだめだ、だめだの気持ちでは市民は困ります。ぜひ、今は大変だけれども、頑張っていこうという元気な市政を望むものであります。そのために、我が高志会は一致団結する決意を新たにしています。  そこで、最後にその決意たるきずなの強さを詩に託し、ご披露したいと思います。高志会会長、江渡龍博、「男のきずな」。  大八甲田の峰よりも はるかに高きこころざし  明日の市民の幸祈る 燃える思いの夢いだき  嵐に負けぬ男衆 その名も我ら高志会  十和田の湖の碧さより はるかに深きこころざし  まちの栄えを願いつつ たぎる血潮に誇りあり  荒波越える男衆 その名も我ら高志会  三木野ケ原の稲田より はるかに広きこころざし  秋の豊作待ち遠し 腕ふる民に汗光る  弱きを守る男衆 その名も我ら高志会  以上で我が十和田市のさらなる発展を願い、壇上からの質問を終わります。ご清聴まことにありがとうございました。 ○議長(沢目正俊君) 小山田市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 野月議員のご質問にお答えいたします。  先ほどは議員に励ましをいただいたような気分で、少し元気になりました。そこで、まず私のほうから何点かお答えいたします。  まず、観光事業の経済効果を市の活性化にどうつなげていくのかについてお答えいたします。観光は、旅行業、輸送業、飲食業、土産品販売など、観光業種のみならず地場産品の生産から加工まで、第1次、第2次、第3次産業を総合した極めてすそ野の広い産業であります。当市としましては、七戸十和田駅開業の効果を最大限に享受し、関連産業の振興、雇用の拡大といった波及効果の実現を目指し、十和田、奥入瀬のブランドイメージを生かした観光商品の開発と販売網の整備、さらには事業者、市民を挙げてのおもてなしの心を醸成しながら、市民参加の受け入れ態勢を整えて、市の活性化につなげてまいりたい、そのように思っております。  次に、平成22年度予算の特徴と意を用いた点、重点事業についてお答えいたします。平成22年度の予算編成においては、病院事業への支援、社会保障関連や学校耐震化事業とといった将来における経費負担も見据えた中で、特別会計、企業会計を含めた連結ベースでの健全財政の維持向上と、市民の安全、安心な暮らしを守る施策及び観光や農業振興など、優先順位の高い産業への予算配分に努めてまいりました。  主な重点事業といたしましては、中央病院への繰出金の確保、農業分野につきましては食料供給地としての優位性を生かした農産物等販売促進活動や米粉製粉機導入事業、安全、安心な野菜づくりの産地強化を図るための土壌分析装置の導入、木材加工流通施設の整備、観光分野につきましては東北新幹線全線開業記念としてアート広場を利用した冬のイルミネーションイベントや新幹線七戸十和田駅と休屋を結ぶ観光シャトルバスの運行、十和田バラ焼きによる地域活性化対策、十和田湖境界確定に伴う休屋十和田神社線道路整備など環境景観保全対策の振興、安全、安心な施策の分野につきましてはセーフコミュニティ推進事業や携帯電話を利用した緊急情報、気象情報等の防災メール配信システムの構築などがその主なものであります。その他にも多くの関連事業を計上いたしたところでございます。  以上、私の答弁とし、その他につきましては部長等から答弁いたします。  壇上からの答弁を終わります。 ○議長(沢目正俊君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(小山田伸一君) 市の芸術文化資源を活用しての観光振興についてお答えいたします。  ことし4月にはアート広場がオープンし、現代美術館を中心とした野外芸術文化ゾーンがグランドオープンを迎えます。そこで、集客を図るため、情報発信力を最大限に活用し、七戸町の鷹山宇一記念美術館や三沢市の寺山修司記念館など、近隣の施設とも連携しながら新たな旅行商品を開発し、市の活性化につなげたいと考えております。そして、観光客、来館者をまちへ誘導するアーツトワダプロジェクトプランなどを実施してまいります。  次に、食による観光振興の取り組みについてお答えいたします。旅の要素として、その地域ならではの食文化は大変重要な魅力であると認識しております。現在、市民有志のご努力により十和田バラ焼きの知名度が全国的に急上昇しております。ことし9月には、第5回B―1グランプリ本選に出場することから、十和田ブランドの発信と確立の極めて大きなチャンスであり、観光経済活性化の起爆剤として積極的に支援してまいりたいと考えております。同時に、地域の食文化を生かした旅行商品の造成、食に関する情報発信、特産品、お土産品の販売拡大のために、観光事業者や関係機関と連携し、新たな商品開発や販売システムの拡充に努めてまいりたいと考えております。  次に、野外芸術文化ゾーン、十和田湖など、観光資源を結びつけた観光誘客のための観光イベントの開催についてお答えいたします。七戸十和田駅の開業効果を持続して享受するためには、現代美術館を起点に市が誇る自然資源が堪能できる魅力的な旅の演出が不可欠であると考えております。このため、十和田湖畔地区、休屋地区においては、シーズンごとのガイドつき散策や体験メニューの拡充など、年間を通した観光商品の開発に努めてまいりたいと考えております。  さらには、市街地においても、野外芸術文化ゾーンと連携した観光商品の開発や情報発信の拡充に努め、1年間いつでも観光客が楽しめる観光都市づくりを進めてまいりたいと考えております。  次に、滞在型、地域企画型観光地づくりの取り組みについてお答えいたします。現在宿泊予約でのインターネット利用が大幅に増加し、団体旅行から個人旅行へと旅行形態の大きな変化に合わせ、観光地においてはその地域ならではの楽しみ方を多様にそろえる地域企画型の観光地づくりが求められているところであります。市では、社団法人青森県観光連盟が平成23年4月から3カ月にわたり開催する青森デスティネーションキャンペーン、これはJR、自治体、地元の観光業者が共同で実施する大型キャンペーンです。それに向けて、体験、食、芸術文化、グリーンツーリズムなど、観光資源の掘り起こしや磨き上げとともに、受け入れ態勢や旅行商品の販売体制の整備を進め、滞在型、地域企画型観光地の実現を図ってまいりたいと考えております。  次に、十和田湖広域観光圏における広域連携についてお答えいたします。観光圏では、2泊3日以上の滞在ができる観光地づくりを目標に、現在は行政と民間事業者が共同により地域の魅力を生かした商品づくりに取り組んでいるところであります。この広域連携によって、観光客にとってより魅力的で観光地間の競合に勝てる競争力の高い旅行商品をつくることが可能となることから、圏域内への誘客滞在化、回遊化の実現のために広域連携は不可欠と考えております。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(川村史郎君) まず、市税の見通しについて、現年度課税分ということでお答えいたします。まず、市税収入の全体につきましては、人口の減少、景気低迷、地価下落傾向などの影響により、前年度当初予算比マイナス2.4%、約1億5,258万円減で収入を見込んでおります。特に個人市民税につきましては、納税義務者の減少や景気低迷による1人当たりの所得の減少が見込まれるなどから、前年度当初予算比マイナス3%で収入を見込んでおります。  次に、法人市民税については、課税対象数は前年とほぼ同じと見込まれますが、景気低迷の影響が当面続くものと予想され、前年度当初予算比マイナス8.1%で収入を見込んでおります。  次に、固定資産税につきましては、地価の下落傾向により、前年に引き続き評価額が下がる結果となり、これに連動いたしまして課税標準額も減少することから、土地につきましては前年度当初予算比マイナス4.7%、家屋につきましては新増築家屋棟数の増によりまして1.5%の増、償却資産につきましては大型の設備投資が少なかったことからマイナス1.3%で収入を見込んでおりますが、自主財源につきましては極めて厳しい状況となってございます。  次に、地方交付税を増額した理由についてお答えいたします。国は、平成22年度地方財政計画において、地方が自由に使える財源をふやすために、金額にして1兆733億円、率にいたしまして対前年度比6.8%の増額をいたしました。増額の主な理由は、地域雇用創出推進費を廃止し、新たに9,850億円の地域活性化・雇用等臨時対策費を創設したことでございます。そのため、平成22年度の地方交付税につきましては、平成21年度交付決定額に増額分の6.8%を加算して見込額を計上したものでございます。  次に、臨時財政対策債を大幅にふやした事情についてお答えいたします。臨時財政対策債は、国の地方交付税特別会計の財源が不足し、地方交付税として交付するべき財源が不足した場合に、地方交付税の交付額を減らして、その穴埋めとして該当する地方公共団体みずからに地方債を発行させる制度であり、元利償還金相当額が後年度の地方交付税の基準財政需要額に算入されることになっております。国では、平成22年度予算で臨時財政対策債の額を前年度比プラス49.7%としておりますので、本市ではその範囲内で予算計上いたしております。  次に、今後3から5年の財政見通しについてお答えいたします。本市が平成20年度に策定し、毎年定期的に見直しを行っております平成20年度から24年度までの財政運営計画における健全化判断比率の見通しをお知らせいたします。まず、実質収支比率は、平成22年度から平成24年度まで、いずれの年度もゼロ%であり、赤字は発生しないものと見ております。次に、連結実質収支比率は、平成22年度12.21%、平成23年度12.97%、平成24年12.64%の見通しとなっております。次に、実質公債費比率は、平成22年度14.9%、平成23年度14.9%、平成24年度14.3%の見通しとなってございます。次に、将来負担比率は平成22年度190.7%、平成23年度175.7%、平成24年度165.8%の見通しとなっております。いずれにいたしましても、病院の状況によっては予断を許さない状況でありますが、現時点では健全な財政運営に努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 18番 ◆18番(野月一博君) ただいま市長さんから、あるいは担当の部長さんからご答弁いただきました。非常に私からすればこのような形で何とかして十和田市の観光都市としてのあるべき姿を生かしていこうという一つの答弁でありました。やはり新幹線七戸十和田駅の開業に当たってということでありまして、当然当時の新幹線八戸駅のときは、平成15年のときでありましたけれども、そのときに十和田も、例えば十和田八幡平のほうにどのくらいの観光客が来たかということを把握した中で物事をとらえているのかなと、ここなのです。そして、それがずっと来て、鳥インフルエンザ、あるいはいろいろな災害があって、平成20年、その後は100万人近く減っているというその実態を十分把握した中で、七戸十和田駅の開業に向けて、このような形であれば当時の集客の形になれるのかどうか、この辺を考えた中でこのような予定を組んだのかなというふうに、その辺を考えていただかなければ、なかなか当時のような334万人、それから100万人ほど減って、228万6,000人ぐらいまで落ち込んで、今もっと落ち込んでいるかわかりません。ですから、新駅開業に向けて、それだけの人を集客するだけのことがこのような形でできるかどうかというのを私はお伺いしたかったのです。そこなのです。ですから、私はこれを、小山田観光商工部長さんが3月いっぱいで定年退職されますが、その辺をどういうふうに考えているのか、十和田市の観光課題、あるいは将来について思うことがあったら、よろしかったらぜひお伺いしたいなと、こう思っているのです。その辺はひとつよろしくお願いしたいと、こう思います。  また、ただいま聞いた財政的なものですが、いずれの数値も財政健全化法のイエロー信号でありますけれども、早期健全基準の支出を下回っており、私は現時点では正常なものと判断しておりますけれども、どうしても中央病院の赤字経営のことがあるから今議会には出さないというような考え方から、私は何とかしなければならないという市長の慎重な判断だろうと思いますけれども、よく言われますけれども、病院一つとってみても、赤字だし、どうしようもないし、十和田市の財政は破綻するのではないかというような、そういうふうな風評被害で十和田市ことしの目玉商品が吹っ飛んでいるような感じを受けているのですけれども、これでは市長さん、余り結構なことではないですね。やっぱり十和田市のことしの目玉はこうやるのだよ、こういうふうになるのだよと、だから市民の皆さん、何も心配しないでくださいぐらいの目玉商品をPRしておかないと、近隣市町村の皆さんも十和田は終わりではないかなというふうな、そんなの言われてしまったら、上十三の中核市としてのリーダーシップを発揮できないのではないですかね。いかがでしょうか。私は、その辺を考えて対応していただきたいなと、こう思っております。  ですから、ただいまの財政的なことも、企画財政部長さんが具体的な形で答弁してくださいました。これ見ますと、実質公債費比率においても本当に健全になっておりまして、将来負担比率とも健全なのです。ただ、25%以下になっているのですよね、実質公債費比率なんかもずっと十何%なり。将来負担比率350%あるのが190%。100切るとなったときに、これを見ると何も私は、こういう数字だけ見ると心配ないような気がしているのですけれども、その辺をもっと市民に広く周知していただくようにしていかなければ、一つの問題が起きて、十和田市が破綻したとか、破産したというような影響、これはマスコミの皆さんも考えてほしいのですが、これはちょっと私は考えものだなと、こう思って数字とこういう基準を合わせましてここは質問しているわけです。だから、その辺を十分担当の方々もそういう形で広報とかそういうものに対しまして、ある程度そういう説明をすべきです。それこそが本当に市民目線でしょう。市民の皆さんに理解していただくことではないでしょうか。それやっていると私は思います。その辺を考えていただきたいなと、こう思っております。  それでは、小山田観光商工部長さん、あなたから今までの経験からのご答弁をいただきたい、メッセージをいただきたいなと、こう思っております。 ○議長(沢目正俊君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(小山田伸一君) 東北新幹線八戸駅の開業に合わせまして、観光客は一時的にふえました。しかし、その後低迷しているということで、その反省に立って県と歩調を合わせながら、現在その取り組みを進めているところでございます。そのためにも、新幹線の駅がある、あるいはまた空港がある十和田市、青森市、八戸市、三沢市、七戸町、東北町、六戸町、おいらせ町ということで、4市4町と力を合わせて4市4町が危機感を持って新幹線開業に取り組んでいくということでございます。  平成19年に機構改革で観光商工部はスタートしたわけですが、3年間その基盤づくりをしてきましたので、平成22年度からは新幹線のようにスピードを上げて、着実、確実に観光事業が展開されるものというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 18番 ◆18番(野月一博君) 観光商工部長の今の答弁をお伺いして、こういうふうな形で何とかなるだろうというふうなことですが、一番大事なことは、そのトップの人、責任者の人がどう人を動かすか、どう生かすかというのが、やっぱり人というのは財産でありますから、それをやらないとやっぱり絵にかいたもちになるような気がするのです。ですから、市長さんは、3月は、4月から人事において人心一新して、また新たな体制の中でやっていくと思うのですが、その市長さんを支えている小久保副市長さん、どのような考え方でこれを生かそうとするのか、人をどういう形で生かそうとするのか、人事は非常に重要な問題でありますが、絵にかいたもちになってしまったらだめだと、こう思いますので、副市長さんからその辺をお伺いしたい。観光資源における生かし方ですからね、人事の問題ですから。  あとは、予算の問題も、さっき言ったようなこと、きのう議事進行で杉山議員が、その問題だけでちょっとあれですよなんて議事進行したけれども、トータル、全体的に、予算を全体的な考えの中でこうですよという説明しないと勘違いして、いや、現代美術館ができたからおかしい、中央病院これだとおかしい、あれだとおかしいと、こういうものだけで十和田市があるわけないのですから、十和田市は全体の予算の分配の中でそれを生かしてきてやっていることではないですか、教育の問題でも。その辺を考えてやっていただければいいなと、こう思っております。  そこで、市長さんにはこの点について、これからのことし1年間の意気込みを、ぜひともこれはやらなければならないのだという意気込みを、決意をひとつ、今私質問した中で一つずつ申し上げません。その辺をもしできたらお話ししていただければいいなと、こう思っております。  私は、ここで一つお願いして感謝しなければならないのは、やはり小山田観光商工部長さん、本当にこれまでご苦労さまでございました。どうかこれからも、定年退職いたしましても、十和田市観光のために頑張っていただきたいと、こう思っております。  そして、新井山健康福祉部長さん、小出上下水道部長さん、成田教育部長さん、あなたは議会事務局長としてもよく頑張っていただきました。そのときは私は議会運営委員長としてあなたにたくさん助けられました。この場でないと言えませんから、本当に感謝申し上げます。  また、奥山十和田湖支所長さん、合併後の十和田市と旧町をよく結びつけて一つに努力された、この人間的なものというのは、一生私は忘れません。  それで、これまで本当にご苦労さまでした。皆さんの功績は今後の後輩の皆さんに伝播と受け継がれていくと思いますが、退職されましても健康に留意され、今後は一市民として地域の中でご活躍されますようご祈念申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(沢目正俊君) 小山田市長 ◎市長(小山田久君) 平成22年度、これからに向けての意気込みということでしたが、それにお答えいたします。  現在私に与えられた課題はいろいろあると思っております。まず、この厳しい情勢の中で、市民が将来とも安心して暮らせる、そういうまちでなければならないと。また、働く人たちも意欲を持って働く、そういう環境でなければならない。それを基本にしながら、今回の予算編成に臨みました。非常に厳しい状況でありますが、その中でも当市ならではということで観光、また農業、さらには安全、安心なまちづくり、いわゆるセーフコミュニティ、この3つを重点ととらえまして予算編成したところでございます。特に先ほど質問にありました観光につきましては、単なる待ちと申しますか、そういう待ちではなくて、享受するのだと、そういうことではなくて、それをみずからつかまえに行く、そういう姿勢でこの機会をとらえて、かつてのにぎわいを取り戻していかなければならない、そう思っております。そういう意味でも、何としてでも市民のおもてなしの心、事業者のおもてなしの心、これがやはり基本的には大事だなと思っておりますので、その辺は機会あるごとに話し合いをしておりますが、当初予算編成で要求しておりますそういう事業を最大限に発揮して、かつての誘客に努めたいという強い思いでございます。本当にありがとうございます。 ○議長(沢目正俊君) 副市長 ◎副市長(小久保純一君) そもそも私最初に、公募の要項を見ましたら、十和田市を全国にいかにPRしていくか、いかに売り込んでいくかというふうな項目がございました。まさにそれも私にとって非常に重要な役目だというふうに認識をいたしております。そういった意味で、自分自身が営業マンのつもりでいかに十和田市を売り込んでいくかということに努めてまいりたいというふうに思っております。PRをしっかりとしていきたい。  そしてまた同時に、戦略的に取り組むという姿勢も必要ではないかというふうに感じております。今首都圏の自治体との連携も既に進んでおりますし、あるいはまた会員数が50万人程度の団体との連携もしっかりと契約等も今進めておりますので、そういったことをしながら、いかに十和田市に少しでも多くの方に来ていただくか、そして十和田市のファンになっていただくか、そのことをしっかりと推進をしてまいりたいというふうに考えておりますので、今後ともよろしくご支援をいただきますようお願いいたします。 ○議長(沢目正俊君) 以上で野月一博君の質問を終わります。 △舛甚英文君質問 ○議長(沢目正俊君) 次に、1番 舛甚英文君       (1番 舛甚英文君 登壇) ◆1番(舛甚英文君) 1番、日本共産党の舛甚英文です。  自民・公明政権が退場し、民主党を中心とする連立政権ができ、初めての新年度予算が今国会で審議されています。2002年、小泉政権になってから始められた社会保障費を毎年2,200億円削減する方針は、新しい政権で停止されるまで続けられました。この影響で、医療、福祉、年金などの制度は、ずたずたにされてしまいました。介護保険制度を導入したと思ったら、途中から国の負担を2分の1から4分の1に減らし、さらに施設等への給付を減らし、介護職員が安心して働くことができなくなりました。また、医療費の窓口負担も増加し、掛金も上がる一方でした。さらに、年金の問題では、掛金は上がり、給付は下がり、あげくに給付は60歳から65歳へと変わるなど、私は国家的詐欺だと言ってきました。今また議員年金も問題になり、掛けたお金さえもが保障されないような話になっております。  さて、今十和田市では、病院の赤字問題にどのように対応するかが問われております。私は、この赤字問題の根底には、これまでの歴代政権の医療政策に根本的な間違いがあったこと、このことを声を大にして指摘しないわけにはいきません。その一つは、医師の絶対的不足と相対的不足です。医療費を減らすためには、医者を減らすのが一番手早いということで、意図的に医師の将来需要を少なく見積もり、そこで医学部の入学定員を減らし、この間約1万5,000人の医師養成が見送られてきました。これが絶対的不足です。また、新たな医師の臨床研修制度の導入で、都市部の大病院を研修先として選択するようになったこと、これが地域的偏在による相対的不足を生みました。また、リスクに見合った診療報酬が受けにくいこともあり、小児科医や産婦人科医不足などの診療科偏在の相対的不足となっております。さらに、自治体病院などの勤務医の過酷な労働環境が影響して、開業志向が強くなり、勤務形態による偏在の相対的不足として勤務医不足が生じているのです。  これら2つの原因は、特に02年度から08年度の自民・公明連立政権時代、診療報酬が7.68%、総額2.6兆円の医療費が削られ、医療崩壊を招いたのです。また、国民の4割が加入する国民健康保険の国保税、料は、1984年に50%だった国の負担率が2007年度には25%に半減しています。この間、1人当たりの国保税は2倍以上に値上がりしました。さらに、格差、貧困が広がる中で、医療費窓口負担が1割から2割、さらに3割と患者負担増となり、それに伴う受診抑制があります。政府の国民を犠牲にする政策が今の自治体病院の危機を招いたことはだれの目にも明らかです。  しかし、歴代政府の責任追及だけではどうにもならない中で、市長がいち早く検討委員会を立ち上げたのは正解です。しかし、検討委員会の議論を聞いていると、大変乱暴な議論がなされています。委員会を傍聴した市民は、院長いじめを感じ取り、不愉快に感じたはずです。発言者の品性を疑うようなものです。赤字を解消することだけが先行して、自治体病院の使命は何かこの視点が欠けているように思えます。地域住民の命と健康を守ることが最大の目的で、自治体病院は昭和30年代以降各地に誕生してきたと言われます。全国自治体病院協議会は、自治体病院の倫理綱領の中で、その使命を次のように述べています。「地域住民によってつくられた自治体病院は、その地域に不足している医療に積極的に取り組むとともに、地域の医療機関等との連携を図りながら、公平・公正な医療を提供し、地域住民の健康の維持・増進を図り、地域の発展に貢献する」となっています。  このような視点に立ったとき、1つ、地域の他の医療機関では満たせない質的水準と医療機能を有し、地域の医療機関の中核を担う役割。2つ、地域の先進的病院としての役割。3つ、結核、精神、救急、リハビリテーションなどの不採算部門を担う役割。4つ、がん、循環器、周産期、難病センターなどの特殊医療を行うセンター的役割。その他の役割もあろうかと思いますが、どこを、何を切り捨てることができるのでしょうか。独立行政法人化は、これらの自治体病院の理念とは相入れないものと思います。  病院問題の解決に現段階では即効薬はないかもしれません。以下は私の提案としてお聞きください。ある現場の専門家は次のように言っています。それは、1つ、職員全員の努力が必要である、みんなが大いに議論し、みんなで頑張る意識が重要だと。そのためには、2つ、経営データの分析が必要であり、それは財務状況の分析、患者の受診動向の分析、地域の医療ニーズの分析などで、これを全職員共通の認識にすること、これらは既になされていることでしょう。また、3つ、各セクションにプロフェッショナルとしての自覚を持ってもらい、各職場で経営改善にどのように寄与できるのか、常に意識しながら勤務してもらうことが必要だ。ある成功したところでは、診療報酬改定のたびに医事課職員が各セクションで改定のポイントを説明する。検査部では、効果的な検査の組み合わせについて定期的に医局と相談する。事務職員は、毎月の経営状況をまとめ、管理者会議で説明し、資料を全職員に配付する。医局の呼びかけで医局とセクションごとに所属する全スタッフが出席する交流会を毎月1回開催するなどの努力をしているといいます。さらに、4つ、地域住民とともに経営改善することを目標とする。その一つの手段として、病院モニター制度の導入もある。病院を利用している患者、家族の中から地域性や年齢などを考慮し依頼し、年に数回集まっていただいて病院経営に助言をいただくことなど。  このように現場の専門家は、改革の推進力は院長を初めとする病院職員であり、住民の協働の力だと言っています。市職員労働組合の病院改革に対する提言もあり、ともに頑張るという内容のものも読ませていただきました。そういう意味では、病院職員の意識も変わりつつあるものと高く評価し、今後の勤務に大いに期待をするものであります。さらに大事なことは、市長の意識であろうと思います。市長が市民の声に耳を傾け、市民団体の会合へ出かけて実情を説明している姿勢は大変評価できます。新年度から経営企画室を設けて臨むということは、遅きに失した感はありますが、大変有効であろうと思います。弘前大学の花田院長の話しておられたことも大切なことだと思いました。委託料が高過ぎる、経営コンサルタントを利用している、薬剤、機材等の購入は委員会で検討して決定するなどです。傾聴に値すると思いました。  そこで、質問に入らせていただきます。最初は、医療、福祉の問題です。その一つは、今の中央病院の経営再建に当たって、市長が主催して市民の声を聞く場を設けるお考えはないか。また、住民アンケートをとり、住民の意向を聞く考えはないのかであります。  さて、通常私たちが病院で入院すると、まずは一般病床に入ります。そして、中央病院にあるかどうかわかりませんが、亜急性期病床、これは一般病棟の1割以下だそうです。さらに回復期リハビリ病床での治療を経て、長期にわたり療養を必要とする場合に療養病床に移ることになります。だんだん今話した順序で病床単価が安くなります。  自民・公明政権は、2011年度末までに医療保険適用の医療療養病床を25万床から15万床に減らし、介護保険適用の介護療養病床を13万床からゼロにする計画を06年に決定しました。国民の反撃を受け、医療療養病床は22万床程度残す方針に転換しましたが、介護療養病床の廃止は方針変更されていません。民主党は、これまで介護療養病床再編計画を中止するとしてきました。ところが過日の国会で、公約に違反して、廃止の方向性は変わらないと答弁しました。この介護療養病床は、単価が安いので経営上は余り設けておらず、中央病院では一床もなく、一般病床だけです。十和田市で療養病床を設けているのは1病院だけであり、大変な入院患者数を抱えていると聞きます。例えば口から十分に栄養をとれない患者さんは、おなかと胃に小さな穴をあけてチューブを通して栄養を摂取していると言われます。これらの患者さんを医療療養病床では医療の必要性が低いと判断され、診療報酬が低いので入院を敬遠されてしまいます。要介護度が高く、医療行為も必要なので、特養ホームにも入れません。最も特養ホームも満床で余裕がありませんけれども、介護療養病床がなければ、このような患者は介護難民になってしまいます。介護療養病床は絶対必要なものです。  次に、後期高齢者の差別的医療が全年齢に拡大される問題についてです。75歳以上の患者が一般病棟に90日を超えて入院すると、特別の場合を除き診療報酬が大幅に減額される仕組みで、98年に導入されました。しかし、その後さらに認知症や脳卒中の後遺症のある患者まで対象が拡大されました。ここは年齢は関係ないですね。この差別的制度をさらに全年齢に拡大するという方針が中央社会保険医療協議会、中医協から長妻厚生労働大臣に答申されました。長妻大臣は、野党時代にはこの制度を批判してきた人物です。  そこで、市長さん、以上この2つのことについて、どうお思いでしょうか、お考えをお聞きします。そして、もしも反対であるならば、ぜひ市長会議、県、国などのあらゆる機会に改悪しないよう申し入れてほしいものですが、いかがでしょうか。  次に、一般行政についてお尋ねします。現在の最低賃金法では、青森県の時給は633円です。余りに低いと思いませんか。私たちは、時給1,000円を求めています。例えば時給1,000円としても1日8時間で月25日働くとして、月額20万円です。これから税金、社会保険料等々控除されたら、自立した生活ができるのでしょうか。親元から通勤で何とかなる状態ではないでしょうか。結婚して子育てをするには、とてもこのお金では勇気が必要ではないでしょうか。皆さんのお子さんをこういう職場に就職させたいとお思いでしょうか。  そこで、1つ、市役所内には非正規職員が多数働いているようです。その雇用形態と人数、採用条件などはどうなっているのでしょうか。恐らく時給1,000円ではないでしょう。せめて時給1,000円にするお考えはないですか。  2つ、今回の新年度予算に非常時の同報無線にかわるものとして、先ほど市長もお答えしていましたが、私が前議会で提案しておりました携帯電話による緊急連絡体制をとる計画が予算化されており、心強く思っております。その緊急時、特に大地震などのときには、避難場所施設での水洗トイレが使用不能になる危険性が大です。新潟地震を見てもわかります。  そこで、最近注目されているバイオトイレを身近な場所で利用してもらうことで、非常時にも対応できるようにすることを提案するものです。例えばトイレのない野外のグラウンドゴルフ場など何カ所かに設置し、利用の仕方を練習をかねて覚えてもらい、その性能のさらなる向上を求めたりすることで、非常時に役立てることができると思います。県や政府に発信することも必要だと思いますが、まずは観光地十和田湖を抱える十和田市として、実験的にも進める価値はあるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。  3つ、昨年の6月議会でも発言しましたが、アメリカのオバマ大統領は、核廃絶を目指す宣言をされました。このことを契機に、今世界的に核廃絶の運動が大きく前進しています。小山田新市長は、昨年5月、広島、長崎市長たちが呼びかけている平和市長会議のメンバーになっておりました。私も学生時代及び教職員時代から平和運動に携わってきた者として、心から歓迎し、敬意を表するものであります。思えば、核廃絶の声を上げることは当たり前のことではありますが、現在の世の中の不条理を思うとき、市長の決断を高く評価するものです。  そこで質問ですが、この市長会議加入を契機に核兵器廃絶に向けた、例えば原爆写真展などを適宜な時期に開催し、子供たちに被爆の実相を伝え、二度と核の惨禍が起こることがないように訴えるべきだと思いますが、いかがでしょうか。特にことしは、5月、5年に1度ニューヨークで開催される核拡散防止条約、NPTの再検討会議の年であります。また、同様な平和の趣旨で企画を催す団体が市の施設を利用する場合、施設の利用料の減免措置を講ずることについては、どのようにお考えでしょうか。  最後に、1990年に誘致された、県と市が誘致したといいますが、十和田パイオニア株式会社が正社員約360人のうち110人の早期退職をこの3月末まで実施すると発表がありました。聞くところによれば、既に希望退職者は予定数に達したと聞いています。今有効求人倍率が0.32などというほど極端に求人募集が少ない中で、特に地元労働者の100人を超える再就職は困難を極めることが予想されます。これまで十和田市として、地元企業に対して雇用確保、新規採用の訴えなどをしてきていたのでしょうか。また、今回のことでパイオニア株式会社は、この早期退職者の再就職についてどのように市に説明していますか。さらに、退職者に対して、市としてはどのような支援を考えているのかお聞かせください。  以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(沢目正俊君) 小山田市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 舛甚議員のご質問にお答えいたします。  私からは、後期高齢者医療についてお答えいたします。現行の医療制度では、議員ご指摘のとおり、後期高齢者医療の対象となる方が一般病棟に90日を超えて入院すると、高密度の医療を必要とする場合などを除き、入院基本料の単価が下がる、そういう仕組みになっております。新聞紙上では、4月からの診療報酬改定において、この仕組みを全年齢に拡大するやの内容で報じられておりますが、医療や介護を受けられなくなる方が多くなるのではないかと心配する声が高まりつつあるものと思っております。こうした状況は、高齢化の進展、あるいは慢性的な医師不足、そして医療サービスをどのように提供していくべきか等々の日本の医療制度における大きな課題が表面化してきたものであると受けとめております。今後もさまざまな場面で議論が交わされていくものと思っておりますが、私といたしましてはそうした動向を注視しつつ、保健、医療、福祉、介護の連携を踏まえた地域医療のあり方について鋭意模索してまいりたいと考えております。  その他のご質問につきましては、担当部長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(沢目正俊君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(三澤克君) 中央病院の再建に当たっての懇談会等の機会を設ける考えはないのかについてお答えいたします。  現在病院改革検討委員会を設置し、病院経営全般にわたり審議、検討していただいております。改革検討委員会につきましては、市民の皆様が病院の現状等について認識いただけるよう公開で開催しております。また、出前講座や市民勉強会の依頼を受け、市民との懇談について対応してきているところでございます。市民アンケートにつきましては、今のところ考えておりませんが、さまざまな場面で病院再建に向けた病院、市からのアプローチによる懇談会等を開催し、市民の皆様のご理解、ご協力の中、病院再建へ取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 健康福祉部長 ◎健康福祉部長(新井山洋子君) 国の介護療養病床の廃止方針についてのご質問にお答えいたします。  介護療養病床は、長期療養が必要な高齢者の介護療養型医療施設が有しておりますが、社会的入院等の問題もあることから、介護施設利用や在宅介護などへ転換する国の方針により、平成23年度をもって廃止する計画になっております。当市におきましては、介護療養病床は1施設6床あり、平成23年度末までにグループホーム等へ転換する予定になっております。当市における介護療養病床の廃止は、十和田市介護保険運営協議会により承認されていることからも、廃止はやむを得ないものと考えております。  さて、国の廃止方針に対する市の考え方ですが、現在厚生労働省により介護療養病床の廃止に関する調査が行われており、この調査の結果を踏まえて猶予措置体制を整えるという国の方針が示されたことから、この推移を見守り対応したいと考えております。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 総務部長 ◎総務部長(山本邦男君) 市役所で雇用している臨時職員等についてお答えいたします。まず、雇用形態といたしましては、8時間勤務の臨時職員、5時間30分勤務のパートタイマー、6時間勤務の非常勤職員、また8時間勤務や5時間勤務等の日々雇用、各種の指導員等がございます。人数につきましては、平成22年3月1日現在、臨時職員及びパートタイマーがそれぞれ約40人、非常勤職員約120人、日々雇用が約60人となっております。雇用条件につきましては、一般事務に従事する臨時職員は日額6,300円、パートタイマーは時給700円、非常勤職員は月額18万1,600円、日々雇用は業務内容、資格などにより異なり、日額5,500円から9,200円としております。  時給を1,000円以上にすべきではないかとのご質問につきましては、地域内でのバランスや民間企業への影響等を総合的に考慮すれば、現状では難しいものと考えております。  次に、バイオトイレの設置についてお答えいたします。バイオトイレは、排せつされたふん尿をおがくずなどと攪拌し、好気性の微生物を活発化させ、分解、堆肥化させるトイレであり、また水を使わない、くみ取りが不要、臭気の発生が少ない、ふん尿が資源化されるなどの特徴を有することから、地球環境を守り、水環境を改善することに寄与しております。しかしながら、バイオトイレの設置に当たっては、攪拌モーターの電源確保、過剰使用の防止策、し尿処理方法やおがくず交換など解決すべき課題や、建築基準法で下水道法に規定する処理区域内において水洗便所以外のトイレは常設できないなどの規制もございます。このことから、バイオトイレを多数の人が使用する避難所に設置することは難しいと考えておりますが、キャンプ場や山小屋などに設置したり、工事現場の仮設トイレとして利用している例もあり、また市内の業者でもレンタルしていることから、どのような活用方法があるか、今後検討してまいりたいと考えております。  次に、核兵器廃絶のための原爆写真展などの開催についてのご質問にお答えいたします。本市は、核兵器のない平和な世界を実現するために、世界の都市と連携して国際社会にアピールする平和市長会議の趣旨に賛同し、平成21年5月1日に平和市長会議に加盟いたしました。平和市長会議の行動は、平成20年12月12日に決議した本市の非核平和都市宣言の趣旨に沿うものであり、今後加盟都市と力を合わせて核兵器のない平和な世界の実現に取り組んでまいりたいと考えております。  ご質問の核兵器廃絶のための原爆写真展につきましては、平和市長会議でパネルの貸し出しなどを行っていることから、その開催について検討してみたいと考えております。  また、団体が市の施設を利用して原爆写真展などを開催する場合は、共催での実施、あるいは後援をし、使用料の減免をしたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(小山田伸一君) このたびの十和田パイオニア株式会社における雇用調整への対応につきましては、同社内に再就職や生活相談等の総合窓口が設置され、社員の希望退職者を募ったと伺っております。同社の説明では、希望退職者へは社内規定の退職手当に給与月額の22カ月分の上乗せをすると伺っております。また、希望退職者は110人程度でしたが、既に予定を上回ったとも伺っております。再就職につきましては、再就職支援会社と委託契約を結び、今後3年間にわたって支援していくと伺っております。  また、市では、失業等から発生する市民の各種相談に総合的に対応するため、既に商工労政課内に緊急経済雇用相談窓口を設置しております。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 1番 ◆1番(舛甚英文君) 答弁ありがとうございました。  まず病院問題で、住民アンケートの回答あったかな。もしアンケートに対しての回答なかったらお答えください。  それから、出前講座を行うということがありました。例えば私がこういうのを勉強したいと、病院問題勉強したいから局長さん来てくださいと、だれでもいいのですが、声かけたときに来てくださるという趣旨の出前講座という意味だったのかどうかということです。  次に、介護療養病床の問題で、廃止方針なのだけれども、今調査、猶予措置が云々という話がありました。その辺もうちょっと詳しくお願いします。直ちになくなるのかどうかということがあれだと思います。  それから、市役所の非正規職員の問題、本当にいろんな雇われ方があるのですね。後で別途資料をいただきますので、この場では終わりにします。  平和の問題で、大変前向きな話で、ぜひ核兵器廃絶の運動を地元から高めていきたいものだと思います。  さて、そこでもう一つ、一昨年核兵器の平和都市宣言をしたということで、かつて杉山議員も発言されておられたのですが、平和宣言の中庭の標柱ですが、10センチ四方ぐらいの柱に高さが1メートル50ぐらいの長さということで、余りにも貧弱過ぎないかという話があったと思います。あの場所は私はいいと思うのです。春、これから桜の時期になれば、たくさんの観光客が前を通ります。街灯の高さは5メートルぐらいありますよね、新しい鉄柱のやつは。せめてあのぐらいの5メートルぐらいで、もうちょっと太い、みんなにアピールするようなものを、これは検討してほしいということで、そんなにお金かからないと思うのです。これシンボルですから、目立たなければシンボルにならないということで、その辺をお答え願いたい。  次に、十和田パイオニア株式会社のことで、会社は3年間何とか面倒見るということを言っているようです。大変いいことだと思います。そこで、市でも相談窓口を設けているということです。そこで、先ほどまでの質疑の中で、部長は3月で終わりだという話がなされていますけれども、1年たって、2年たって、3年たってもこの問題は会社側と定期的に詰めてほしいと思います。どうしているか、どうなったか。まちづくりに非常にかかわる。そうでなくても毎年人口が減っているわけでしょう、数百人。この110人なるものがこのまま県外へ行ってしまうなんていうことになれば、それに拍車をかけるわけです。そういう点からも、ぜひしぶとくこの問題をバックアップして、何とかまちを活性化させるためにも頑張ってほしいと思います。その辺の決意のほどを一言お願いします。 ○議長(沢目正俊君) 病院長 ◎病院長(蘆野吉和君) 私のほうから出前講座について発言させていただきます。  出前講座は、市のほうの出前講座の中で私の名前をかけてありますので、一昨年はたしか3回ですね、去年は5回出前講座として伺いました。  アンケートについては、利用者のアンケートという形で、入院をした方のアンケートと、それから外来通院の方のアンケート、こういったものが定期的に集計されて報告される形になっております。その中からいろんな積極的にこうしたらいいという意見を取り入れながら今までやってきたつもりですので、そういったところでアンケートをとりながら、病院の改善のほうにやっていきたいと思います。  また、以前よりいろんなところ、町内会とかそういったところの要請があればこちらのほうで出向くと。ただ、かなりスケジュールが合わないのでなかなかうまくいかないことも結構あったのですが、来年度も出前講座をどんどん、ただですので、これを申請してくださればいいと思います。また、いろんな町内会のほうでお呼びいただければ、いろんな対話も含めて、今後の医療はどうあるべきか、あるいはどういうふうな医療を皆さんが欲しているかということを聞きたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。議員の皆様方も、選挙の前ですが、よろしくお願いします。 ○議長(沢目正俊君) 健康福祉部長 ◎健康福祉部長(新井山洋子君) 介護療養病床の猶予措置についてのご質問にお答えいたします。  先ほど議員がおっしゃいましたように、介護療養病床の廃止については、原則変更されておりませんけれども、2月末に厚生労働省の担当者の説明の中では、夏ごろまでに療養病床の調査の結果を踏まえて、猶予措置等を検討するという方針が出されたという情報を得ております。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 総務部長 ◎総務部長(山本邦男君) 非核平和都市宣言の標柱の立てかえについてのご質問にお答えいたします。議員ご指摘のとおり、非核平和都市宣言の標柱は小さく、目立たない状況にあることは承知しております。このため、本市が非核平和都市であることを全国にアピールするとともに、核兵器廃絶の市民意識を喚起するため、景観に配慮した中でもう少し目立つようなアピール性のある標柱の立てかえについて検討してまいりたいと考えております。 ○議長(沢目正俊君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(小山田伸一君) 今後3年間にわたって支援をどうしていくか、どうなったか確認してほしいということですが、十分引き継ぎをしていきたいと思いますし、私自身十和田市内におりますので、十和田パイオニア株式会社の前身の会社であります十和田電子株式会社時代からの古い友人もいますので、きちっと確認をしていきたいと思います。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 1番 ◆1番(舛甚英文君) 病院長にお尋ねします。病院経営改革検討委員会の1回目、2回目ともに参加しました。先ほども若干発言したのですが、どうも、うちの院長が何もやっていないのではないかというような、非常に聞き捨てならない発言を聞いた。まさに発言した人間の品性を疑うということを先ほど言いましたけれども、例えばトモセラピーの問題で、院長、あの場で物を言えなかったわけなので、ぜひこの場で、事実に反する、どこが反するか、私聞きたい。釈明ではない、事実を聞きたい。まるでトモセラピーが使われていない、使う人間がいないとか、べらぼうに高いものだとか、こういう話。きょうは傍聴もいます。本当かうそか、院長の口からお答え願いたい。 ○議長(沢目正俊君) 病院長 ◎病院長(蘆野吉和君) 話をすると長くなるので、簡潔にポイントだけお話しします。  今回トモセラピーに関して向こうが出したデータあるいは話は、かなりうそが、正確な情報が入っていないということです。例えば購入価格にしても6億5,000万円であるという、これは5つか6つの機器を一緒に抱き合わせて買ったということを何度も向こうに申し上げているのですが、あれはトモセラピーの値段であるというふうに、そういう形で回答があります。  それから、ほかの装置、リニアックとかそういったものと全く性格は同じであるというように言っているのですが、全く違うものであります。それで、三沢病院にあるリニアック装置は、MRTができない装置であります。それができるような話で、どこにでもある同じような装置を買ったというふうに言っておりますが、まるっきり違うものであります。  それから、それを買った会社が解散しているということなのですが、あれは会社の中のトップがかなりワンマンでありまして、いろんな問題があって、結局離反があって解散したのですが、その後は日立メディカルがトモセラピー社との契約で、メンテナンスあるいは購入も含めて全部向こうのほうに移管してあります。したがって、そういう意味では、ちゃんとしたメンテナンスができる形になっております。  それから、実際に3月中はすべて予約がいっぱいで、特に今でも四、五人、山形県、宮城県、岩手県、それから青森市、八戸市、そちらからの患者さんも今肺がんの、高齢で手術がなかなか無理、あるいは合併症がある場合に、このトモセラピーは非常に有効。要するに向こうのほうに放射線装置がありながらこちらのほうで、大学等の紹介とかそういったものでこちらのほうで治療しているという状況で、かつ頭頸部がんには非常にあの装置で、市内でもこれはもう治らないと言われて余命3カ月と言われた人が十分ぴんぴんと生きていますので、満足している方が非常に多いというのも事実です。  そういった面において、トモセラピー単独でいいますと、____________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________ ○議長(沢目正俊君) 以上で舛甚英文君の質問を終わります。  暫時休憩します。                  午後2時54分 休憩                                                  午後3時12分 開議 ○副議長(桜田博幸君) 休憩を解いて会議を開きます。 △発言の取り消しについて ○副議長(桜田博幸君) 病院長 ◎病院長(蘆野吉和君) 先ほどの私の答弁中、最後のほうで、委員会に関する個人的な感想を述べた部分は不適切だったと思いますので、発言を取り消してくださるようにお願いいたします。 ○副議長(桜田博幸君) お諮りします。  ただいま病院長から発言取り消しの申し出がありましたが、これを許可することにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(桜田博幸君) ご異議なしと認めます。  病院長からの発言取り消しの申し出を許可することに決定しました。 △田中重光君質問 ○副議長(桜田博幸君) 次に、6番 田中重光君       (6番 田中重光君 登壇) ◆6番(田中重光君) 6番、市民・共動クラブ、田中重光です。よろしくお願いいたします。一般質問2日目の午後、お疲れのところ昼食後で大変眠いかと思いますが、もう少ししばしの間我慢していただきたいと思います。  さて、このたび平成22年度予算案276億円の予算編成作業に携わり、ご苦労された職員、理事者と担当課である財政課の皆様に対し、お疲れさまとねぎらいの言葉を送りたいと思います。  早速ですが、市財政が厳しいことから、少しでも自主財源を捻出したい、しなければという思いから、市有財産の管理及び今後の運用について質問させていただきます。  先般北海道砂川市が市有地を神社に無償で使用させていることが違憲、違法であるとの判決が最高裁より1月20日に下されたことは皆様ご承知かと思います。その後の調査で、旭川市において4カ所の市有地を神社へ無償貸し付けしていることが報告されましたが、地元住民と協議して、土地の賃貸借の契約を結び、有償に改善されております。このような事案が苫小牧市を初め、全国で1,000カ所ほどあるものと推測されております。青森県内では、五所川原市において、やはり4カ所の市有地を無償で神社に使用させていることが判明しております。  そこでお聞きしますが、当十和田市ではこのような無償貸し付けについて調査を実施したかどうか。また、その調査の結果、そのような事実がなかったかどうかお知らせください。  平成17年1月1日の合併により、十和田湖、奥入瀬、八甲田山という自然財産とともに、旧町住民の血税を注ぎ整備された温泉、福祉、給食センターなど、諸施設が老朽化とともに統合、経費削減という事情から廃止する一方で、市有地を特定営利団体である十和田おいらせ農協へ無償貸し付け、提供しているということは、便宜供与に当たり、法に反する行為であると思われることから、私はこの矛盾を見直すべきと思います。  以上のことから、23番、戸来伝議員もけさほど質問されましたが、言わんとする趣旨は同じなので、私は簡単に私の考え方に基づき、十和田おいらせ農協への市有地無償貸し付けについてお伺いします。  その前に、総務省は市有地の特定営利団体への土地無償提供は好ましくないとの見解を示していることをまずもって報告しておきます。  当初市は昭和58年に、市内農家の繁栄と農業振興、支援を目的に、農協へ無償貸し付けをしたものであり、他市町村農協に使用させることを想定も目的にもしていなかったと思います。  そこでお聞きしますが、この市有地はいつどのような目的、条件で貸借契約が結ばれたのか、その目的を明示してください。  あわせて、契約日、期間、返還時の条件、以上4点についてお知らせください。  次に、市所有の遊休施設の管理状況並びに今後の利活用についてお伺いします。現在市には、学校、保育所、プール、住宅、給食センターほか多くの諸施設が合併や統合及び老朽化などにより休止状態の物件が数多くあると思われます。このような空き家同然の各施設に対する火災や非行の場、あるいはプールの雨水など保全管理及び事故対応について、十分な安全対策を講じているか。もし策を講じているとすれば、どのような対策をしているかお知らせください。  また、これら施設の再利活用について、どのような考えを持っているかあわせてお聞かせください。  次に、市の財政支援のために市有財産売却の考えがあるかについてお伺いします。まず最初に、南小学校西側にあった学校給食センター跡地の分譲は1区画残っていたと記憶していますが、その後どうなっているか。全区画が売れたとすれば幾ら市に金が入ったのかお知らせください。  今国の借金は、平成21年12月末で国民1人当たり約750万円、871兆5,104億円と政府の財政悪化、苦しさを示していますが、当市の財政も厳しく、職員、議会も賃金カットや、職員、議員定数削減など工夫、努力を重ねています。平成22年度予算も前年比ゼロベースという状況を見るとき、小山田市長自身が市長に就任したらあれもこれも実行、実現したいと思い描いたことが何一つできないというもどかしさを見るとき、少しでも小山田市長のカラーを出してもらうため、出させるために、特に農業振興政策実現のためにも自主財源の確保を目指すべきと思います。そのために、市有財産である遊休財産を積極的に処分すべきと私は考えております。処分することによって財源が確保できると同時に、固定資産税等の収入増につながり、また建築物が建つことにより、雇用や経済効果とともにまちの活性化にもつながることになると思われます。市有物件は、立地条件として最高の場所に数多くありますので、財政当局、市長の判断一つで自主財源確保が可能と考えますが、市長にその考えがあるかお聞かせください。  次に、電算システム改善についてのクラウドサービスシステムの導入の考えはないかについてお伺いします。地方行政は、国の政策、制度変更があるたびにシステムの手直しを余儀なくされ、多大なコストがかかることから、自治体の負担を軽くするためにNECがこのシステムを開発したもので、近隣自治体がネットワークを通じ、共同でソフトウエアを利用することにより、情報システムの運用経費を大幅に削減できるのがこのクラウドコンピューターシステムというものであります。現在各自治体から多くの引き合いがあるようです。既に山形県米沢市と周辺7市町村や長崎県県庁でも一部既に導入している模様であります。  自治体関係者は、このシステム導入により、従来より約40%の経費削減が見込めると同時に、これまでシステムの保守点検を担当していた職員を他部署へ配置転換することができると同時に、住民サービスの強化に振り向けられること、そして人件費削減につながるとのメリットを強調しています。また、税収低迷による財政難からも、我が十和田市も導入の方向で検討してもいいのではないかと思うが、当局の考えをお聞かせください。  なお、これまで病院問題に関しては、聖域という思い、考えから余り立ち入らないできたが、同じように電算室に対して私自身関心が薄かったと反省をしております。ただ、びっくりしたことに、私の通告があるまでクラウドサービスという言葉、システムの存在すら知らなかったという事実に、これでいいのかと正直びっくりいたしました。現在当市では、ソフト、プログラムは買い取り方式を採用しているとのことですが、この進歩、変化の激しいIT時代にこの手法でいいでしょうか。このことに対する考え方について答弁をお願いし、壇上からの質問を終わります。 ○副議長(桜田博幸君) 小山田市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 田中議員のご質問にお答えいたします。  私からは、財政健全化のため、市有財産売却の考えがあるかについてお答え申し上げます。市の財政を取り巻く環境は、依然として非常に厳しい状況下にあり、自主財源確保策としても議員ご提案の市の遊休地の売却については、可能な限り売却を進めてまいりたいと考えてございます。  また、市有地の無償貸付地につきましても、今後期限が切れるものについては契約の相手方と売却をも含め協議してまいりたいと考えております。  その他のご質問につきましては、担当部長から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○副議長(桜田博幸君) 総務部長 ◎総務部長(山本邦男君) 神社、仏閣等へ市有地を無償貸し付けしている件数についてのご質問にお答えいたします。市有地の無償貸付契約件数は、全部で105件でございます。このうち農協及び商工会議所等の法人団体等への貸付地は34件でございます。これらの敷地には、議員ご指摘の神社、仏閣が存在していないということは確認をしております。また、集会施設等として町内会に貸し付けしている件数は、残り71件でございますが、それらの市有地には議員ご指摘の神社、仏閣等は存在しないものと認識しております。なお、確認のため今後現地調査を実施してみたいと考えております。  次に、十和田おいらせ農協への貸付契約の内容及び条件等についてのご質問にお答えいたします。貸付契約の契約内容でありますが、契約期間は昭和58年11月1日から平成25年10月31日まで、30年間の無償貸し付けとなっております。契約日は、昭和58年11月1日で、貸付面積は4,246平方メートルとなっております。  次に、契約条件についてでありますが、事務所及び倉庫敷地の用途に供しなければならない、承認を得ないで土地を第三者に転貸し、またはその使用の権利を譲渡してはならない、貸付期間が満了したときは市の指定する期日までに土地を原状に回復して市に返還しなければならない等の条件が付されております。  次に、市所有の遊休施設管理並びに今後の利活用策についてのご質問にお答えいたします。まず、遊休施設の保安管理についてでありますが、遊休施設は無人の状態であるため、月に1回程度は施設の破損状況、施錠状況及び施設内の状態等を職員が巡回確認いたしております。なお、火災保険等には、市で毎年加入しております。  次に、利活用についてお答えいたします。遊休施設は、これまで行政財産として使用されてきたものでありますが、普通財産となった現在でも、大半の施設が補助金適正化法の規制を受けていることから、その利活用につきましては庁内の関係課による遊休施設等の利活用に係る打合会を立ち上げ、その処分等について検討を重ねているところでございます。  次に、財政健全化のため、市有財産売却の考えがあるかについてのご質問にお答えします。市の財政健全化のためにも、ご指摘のとおり、遊休地及び遊休施設について、これまでも民間への売却を進めてきたところであります。これまでの遊休地の売却実績は、平成20年度では13カ所、9,818万5,712円、平成21年度は平成22年1月末現在で9カ所、1,655万2,020円となっています。その中で、学校給食センターの売り払いにつきましては、平成19年度は5区画、3,059万400円、平成20年度は6区画、3,188万5,200円、平成21年度は残り3区画、1,543万2,280円、合計で14区画、7,790万7,880円の売却価格となっております。  今後も積極的に遊休地の解消と財源確保に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(桜田博幸君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(川村史郎君) クラウドサービスシステム導入の考え方についてお答えをいたします。  まず、通常の電算事務は、各自治体が独自でシステムの運用と管理をするのに対しまして、クラウドサービスシステムは各自治体と共同でインターネット技術を活用しながら運用するもので、維持管理費の節減が図られるシステムと聞いております。現在当市の基幹系システムであります住民記録や税、福祉につきましては、平成21年1月から新たなオープン系システムに移行いたしまして、稼働しているところでございます。  議員ご提言のクラウドサービスシステムの導入につきましては、利点もある一方で課題もあるという情報もありますことから、情報の収集に努めるとともに、あわせて開発費、また維持管理の経費削減の可能性や安全性、セキュリティーなども含めて十分に検討してまいりたいと考えております。  それから、もう一点でございますが、ITの時代への考え方ということだと思いますけれども、先ほど議員のほうからもお話がございました。担当部署がこのサービスシステムを知らなかったということについては、十分反省をしていかなければならないと、このようにまず思っております。  それから、市といたしましては、今後ITの時代、それに流れていくという部分については、十分にその考え方は持ってございます。したがいまして、今後におきましても、先ほどもお話ししたように、いろんな情報を入れながら現社会に合ったシステムの構築に努めていきたいと、このように思っております。よろしくお願いいたします。 ○副議長(桜田博幸君) 6番 ◆6番(田中重光君) ありがとうございました。順序は逆になりますが、今の電算システムの方策、これ流れがそういう方向に行っているというか、来ているので、やはりそれは現に山形県でも導入し、長崎県でも導入していることは、今部長がそういう安全、セキュリティーの問題を話しされましたが、やはりそれらはある程度クリアして現に導入している、私はそう感じていますので、その辺は確かに部長の言うようにこれからまだまだ検討したり、情報収集していかなければならないかと思いますが、よろしくお願いします。  それと、私、先ほど一番最初に十和田おいらせ農協、旧十和田農協に貸した当初の目的、これがあると思うのです。ただ農協から30年貸してくださいと、はい、わかりました、どうぞではないと思うのです。市はそれなりの目的があって、十和田市の農民のために、農家のために使うという前提があろうかと思うのです。その辺があれば、やはりそういうものを踏まえてこれからの折衝もしていってもらわないと、我々十和田市民として、実際私恥ずかしい話ですが、議員になって初めてあの場所が市の所有地というのがわかりました。一般の市民も、若い人は特に知らないでいると思いますよ。  そういうことから、十和田おいらせ農協への市有地無償貸し付けについてですが、契約期限が平成25年10月31日までと先ほど言いましたが、残り3年余りですが、これは時間的に私は、数字的に3年と言いますけれども、すぐ来ると思いますよ、部長。やっぱりこれは早目、早目に、相手の動きもあるだろうし、どういう考えしているか、そこをきちっとやっておかないと、我々行政として、市としても、あの場所をはい、返しますと言われて、すぐあれこれに使うわけにはいかないだろうし、やはり今我々が検討している箇所、教育福祉プラザの問題もあるでしょうし、もし買い取ってくれるのであれば、その財源をもとに今高森山パークゴルフ場、サッカー場がオープンしましたよね。ここに温浴施設を欲しいという要望の声があるのです。そういうことへの使い道、それらも考えてみるときに、やはりこれはもっとスピーディーに進めてもらいたい。買い取るのか、有償にするのか。確かに部長が言った坪単価に対する100分の4ですか、それに面積を掛けた、条例及び規則を準用して有償の場合はそういうふうにすると話しされていましたけれども、やはりこの短期間でもっと詰めの作業をしていただきたい。そういうふうに考えますけれども、どういうふうに考えているか。  それと、十和田市農協が平成20年4月においらせ農協と合併したときに、この有償の話はしたのかどうか。  それと、契約書には土地の転貸の禁止条項があるはずです。あったと思います。合併ということは、我々市と十和田市農協とはしましたけれども、第三者に、けさほども戸来議員も言いました、むつ市、大畑町、横浜町、これが4月1日に合併になるわけです。それが全然入っていないことで、その辺をどういうふうに市として考えてこれから交渉するのか、その辺を具体的に教えてください。  それから、遊休施設管理についてですが、先ほど火災保険を掛けているからという話ありましたけれども、私は火災保険を掛けているからという問題ではない。火災が起きたら周り近所に迷惑かかるので、その保安管理というか、巡視、そういうものをもう少し重要視してもいいのではないかなというふうに考えておりますが、その辺についてもお願いします。  それから、市有地の財産売却については、市長はできるだけ売却してやっていきたいということですが、市長がもしそういうことで決断したら、特に財政課、管財課が企業感覚で営業、不動産業者とか建設会社というのですか、そういう関連した業者間の情報、これを積極的にやっていかないと、市長が決めても売買がならないとかそういうのであれば困るわけですよね。スピーディーにやるためにどういう方策を考えるか、それをお答えください。  以上です。 ○副議長(桜田博幸君) 総務部長 ◎総務部長(山本邦男君) 十和田おいらせ農協の本店が建設されている土地の貸借の関係でございますけれども、目的はということについてお答えいたしたいと思います。当時市農協は、昭和47年に、それまで8農協あったものが合併して、本所は官庁街通りの市有地約4,200平方メートルに仮設建物で当初建ったというふうに記憶しております。それが老朽化して、また事業量の増大により本建築に迫られたと。そういうことから、この用地を無償で貸与するのか、それから有償にするのかというふうなことで、当時協議があったというふうな記録が残っております。結局結論として市が農業は市の基幹産業、農協の振興が非常に重大であるということから無償の契約になったのだろうと推測しております。契約満了まであと3年あるわけですけれども、議員ご指摘のとおり3年というのはやっぱり短いと思いますので、これから農協とその辺を協議してまいりたいというふうに思っております。  それから、市が抱えているさまざまな遊休資産の管理のことですけれども、今は1カ月に1回程度の巡視をしておりますけれども、議員ご指摘のとおり、巡視の回数などをふやして、安全な管理に努めたいというふうに思います。  市有地売却、それから遊休資産売却のためには、やはり先ほども申し上げましたとおり、補助金適正化法の制約を受けたりしているところが非常に私たちとしてはぜひともクリアしていかなければならない部分だというふうに思っています。これからもう一回利用できるもの、それから取り壊ししなければならないもの、そういったことを踏まえて、庁内で何回もスピードを持って協議した中で、早くこの手続を進めていきたいというふうに考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。  次に、十和田市と十和田おいらせ農業協同組合は、これまで単一農協に土地を貸借してきたわけですけれども、農協の合併によってその枠組みが変わったことから、平成20年4月25日に確認書を取り交わしております。その中身というものは、平成20年4月1日の農業協同組合合併によって、十和田市農業協同組合の権利義務を十和田おいらせ農業協同組合が農業協同組合法第68条の規定により承継したことを確認するというふうなことで、確認書を取り交わしております。  以上でございます。
    ○副議長(桜田博幸君) 6番 ◆6番(田中重光君) 要は、財源確保で小山田市長の描いたものを一刻も早く実現してほしいというのが趣旨であります。そして、今部長さんから答弁ありました、農協法の68条ですか、それは役所とは関係ない、農協間の合併の承継であって、我々十和田市との契約にはそれは効力はないと思うのですが。市は、あくまでも十和田市農協との30年の契約で、30年後には更地にしてもらうというのが前提であって、30年後には買い取るかもわからないし、市の対応ですね、有償にするか。だから、それによって買い取るのであれば、それなりの早くそういうめどをつけてもらって、温浴をやれば健康福祉の面からいけば、医療費の抑制にもなるでしょうし、そういう総合的なもっと幅広い目で見てやっていただきたいと、そういうふうに要望しておきますから。  最後に、教育長は12月議会答弁で、市内小中学校を訪問した際に、生徒も先生も頑張っていると印象を持ったようでありますが、昨年末12月28日、弘前市で行われた岩木山ジュニアクロスカントリースキー大会で、中学男子3年5キロの部で木村伊織君が、同じく2年男子5キロで根岸夢磨君が優勝、ともに市中心部から離れた十和田湖中の生徒が勉学だけでなくスポーツでも頑張っているということを、教育現場である学校はもちろんですが、「広報とわだ」などで紹介してやることで市民も知ることになり、他の生徒も一生懸命勉強にスポーツに努力、励みになると思いますので、関係者の皆さんの配慮をよろしくお願いして私の質問を終わります。 ○副議長(桜田博幸君) 以上で田中重光君の質問を終わります。 △杉山道夫君質問 ○副議長(桜田博幸君) 次に、20番 杉山道夫君       (20番 杉山道夫君 登壇) ◆20番(杉山道夫君) 通告順に従って質問いたします。  最初は、病院経営改革に向けての市長の基本的な考え、姿勢を伺いたいと思います。市民の命や健康を支えるための地域医療を守り、病院経営を改善することは、市財政が厳しい中で最大の喫緊課題であるから、他の仕事は投げてでも市長は政治課題である医師確保を実現するように行動すべきとこれまで何度か申し上げてきました。医師確保を実現できれば、他のことはやらなくてもよい、すなわち日常の行政事務は部課長に方向を示しておけば十分できるから、余り心配しないで、それよりも政治家である市長は政治課題を解決することが大事な仕事だから、政治課題解決にこそ全力を注ぐべきだとも申し上げてきました。  どこの地域でも、どこの公立病院でも、私たちと同じように医師不足に直面し、大いに困っていますが、新人医師の供給元である医学部も、大学病院教授陣も、人の組織であり、それぞれに温かい心があり、時には泣き笑いもする人間だから熱意にほだされるし、意欲のある人に会えば支援したい気が起こる。だから、熱意を示せば変わるかもしれない、ぜひ頑張ってくれとも申し上げてきました。  しかし、その夢が実現しないままに医師不足という市政上の最大課題の解決方法として、一番有利な医師確保の実績を示せないままに、財政健全化法を前にして、やや行政事務的な解決策に向かわざるを得ないことに私は残念な気がしてなりません。小山田市長ならやってくれるのではないか、医師確保を実現してくれるのではないかと大きな期待をしていたからであります。  でも、現実の医学部の実情や医師、医療界は、地方の一自治体の期待や願いをかなえてくれるほど甘くなく、ぎりぎり余裕のない世界に変わってしまったことを改めて知らされた気がします。  病院長には、夢を語ってくれ、中央病院の理想の姿を語り、それを示してくれ、そうすれば熱意ある若い医師が、あるいは理想に燃える経験豊かな医師がともに夢を実現しようと仲間とともに集まってきてくれるかもしれない、そんな夢も見続けてきました。しかし、これも破れ去ったはかない夢だった気がします。  今病院経営改革検討委員会を設置して、病院経営を立て直そうとしている市長の姿勢は、それはそれで置かれた環境、条件の中で、一段と厳しい財政状況下にある市政本体への影響も最小限にしようとの対策であり、見方によっては就任して1年もたたないうちに着手したことは早い決断であったと言うこともできるかもしれません。  さて、報道では、病院経営改革検討委員会は、次の第3回会議でこれまでの議論を提言書にまとめて提出する運びで、内容は地方公営企業法の全部適用を提言するようだとあります。できる限り早く対処できるように配慮した面もあるのでしょう。  ところで、私は病院の経営改革は経営形態にあるのではなく、経営内容だと考えています。もちろんその内容を実施しやすくする形態はあると思うし、そういう意味では経営形態も重要な要素であると思います。したがって、病院立て直しのためには改革内容が固まって、その次におのずと形態が決まってくると考えるのです。  そこで、これまでの経営改革検討委員会の議論を見ますと、1つは第1回会議で示した数値的に見た病院の現状と分析で、主に市民向けの訴えのような気がします。2つ目は、見分不相応な施設、建物や医療機器、不必要な診療科などを挙げています。3つ目には、第2回会議で示した医師を含む職員の人件費が他よりも高いと指摘しています。4つ目は、病院側が動きやすいように公営企業法の全部適用がいいのではないかなどに要約できると思います。  一つ目の現状数値は、指摘のとおりですが、平成18年度約9億円の赤字、平成19年度約8億円の赤字、そして平成20年度がなぜ18億円の赤字と急激に収支が悪化したかなどの実態を見た原因指摘がないことです。もちろん根本的には医師不足という難問があることはだれでも知っていることですが、中央病院特有の原因や弱点があるはずです。それが一時的なものなのか、継続的なものなのか、そういう中身をじっくりと見て分析をして提言してくれるなら納得や理解も深まると思うのですが、ただただ数値だけが唯一価値があるもののような議論は、私は余り好きではありません。  平成18、19年度、9億円、8億円の赤字には、産婦人科医不在に伴う減収が二、三億円ずつ含まれています。また、平成20年度は5月の新館オープン、医師不足に対応した医師給料の優遇、土曜日の休診、初診紹介状優先などの影響があると思います。これらは、経営的視点で対応策をきちんと打ち立てて実施するなどの準備が必要なはずですが、今から見ればこの辺が十分でなかったと思います。だから、提言は、収支悪化の原因にこたえる形でなされたほうがだれにでもわかりやすく納得がいき、次へ進むとき大きな力に結びつくと考えるのです。  全体を数値優先で見て改革方向を指摘するのは、大変荒っぽい方法です。これだとどこの病院でも収支状況が悪いとなれば、大体似たような状況にあるわけですから、同じ提言で済むのです。他の病院の提言や方向づけを見ても、今の委員の方々がかかわっている他の病院の提言や方向を見ると、大体同じ内容であります。それぞれの病院特有のことは余り考慮していないように見えます。結論の先には、公営企業法全部適用か、独立行政法人化か、場合によっては民間譲渡などが見えてくる気がします。これは、実質的改革方向や提案よりも、経営の大変さを強く訴えて、その後の市長の実質的改革をやりやすくすることに最大の意味があるように見えるのです。市長が大なたを振るうのにお墨つきを与えることこそが最大の意義だったのではないでしょうか。  そこで、実際の改革は市長が行うことになります。市長の基本的考えがきちんと確立されていないと動きがとれません。一番大きいことは、市からの繰出金とかかわることです。病院の経営の収支状況をどこを目指すかであります。一番軽い簡単なのは、赤字を出してもいいが、不良債務を発生させるな、繰出金はこれまでどおり一定額を出す、これが一番達成しやすい方法です。2番目は、繰出金は一定額出すが、赤字を出すなという目標や目線、目指すところもあります。3番目は、繰出金も出さないなどが考えられます。それぞれによって改革内容、経営形態が変わるのです。  したがって、まず先に十和田市の財政状況からいけば、病院はこの線を目指してくれ、多分黙っていると9億5,000万円の基準額、これまで出したのは出すという前提に立っているのかもわかりませんが、私はそのことを明確に示したところに会っていません。どこを目指すかによって、現実には増収を幾らにすればいいのか、削減を幾らにすればいいかというのが決まってきます。こっちから見れば、全然かかわらなくてもトントン拍子の経営してくれれば一番いいわけですが、それはどこを見ても、黒字だというところでもそんなのはありません。私ども大島病院を見ました。あそこも十一、二億円、コンスタントに、もう関係なくずっと出す。そのかわり以後はきちんと自分たちで責任を持てと、こういう形ですので、そこをきちんと示してもらう。それは、今の市の財政状況と考え合わせて、これならいけるというところをまず示してほしい。これまで出しているのも出さないというと、20億円の改革で、そんなことはできないでしょう、残念ながら。そこをどうするかというのをぜひ先にはっきりしてほしいと思うのであります。  そこで質問するのは、1つは、病院経営を改革するに際し、病院の収支状況が今言ったようなどこを目指した改革を求めるのか、それが1つです。  それから、2つ目は、別に私ども病院の経営がいいとも思っていないし、安心だともだれも思っていないのです。大変だとみんな思ってきました。ただ、四、五人の医師が確保できれば10億円はカバーできます。もちろん科にもよるけれども。したがって、みんな何とか医師見つけて、余りほかにかかわらないで収支が成り立つようにしてくれということで、一生懸命医師を見つけることに努力をしてきたのです。でも、なかなかいけそうがないというから今の形になったというのですね。これまでずっと説明してきたのは、研修制度が始まってしばらく医師が、これはわかるのです。しばらくは実地研修ありますから。でも、2年、後期研修やって4年、長い人はさらにやって五、六年たちます。出口に来ているはずですよ。でも、足りないということはそのことが原因ではないということなのです。そして、うちの今後計画を立てる上でも、これから先の医師の需給がどういう環境になるかということをきちっと把握しないと、3年後になれば医師がどんどん来るというのであれば、何もばたばたする必要はないですね。そういう需給関係を今計画を立てようとしている皆さんは未来に向かってどうしようとしているのか。  3つ目は、病院に経営企画室を置くという考えです。これは、多分私が思うには、具体的に提言書が出れば、出たからといってそのままやれといっても何もできません。それをもとにして当病院の細かいきちんとした計画を立てなければなりません。それを実質練るところかなという気はしているのですが、そうでないかもわかりません。言葉だけで見ればその他も引っくるめてもっと広いのかもわかりませんが、これはどういうねらい、あるいはどんな職員を配置しようとしているのか。  それから、4つ目、市民の医療を守るというのは、先ほど出ていました、公立病院の大変大きな使命です。経営だけで見れば不採算部門はやめろ、大変わかりやすいよね。もうけるために民間がやるのであればすぐできます。そんなの自由に院長に任せてやると、多分黒字出すというのはそんなに私は難しいことではないと思うのです。職員は市に固められ、不採算といってもちょっと国から金来るけれども、やらされて、それで黒字出せといっても、これはなかなか実は難しいのです。オール自由にできれば、そんなに難しいことではないと思いますが。そういうはざまが難しいのであるわけですが、そういう意味で私どもはだれもやりたくないが、市民の命を守るためにはやらなければならない科があります。それらは、市民の願いとしてはぜひ守ってくれ、そのためにはある程度金は出すということでやってきているわけですね。市民の医療を守るという点を市長はどのように認識されているのかお聞きをしたいと思います。  2番目は、十和田湖保育園、休屋です、の運営の考え方についてお聞きしたいと思います。市の行財政改革方針に沿って、公立保育園は順次民間に譲渡してきました。この4月からは、残っていたみきの保育園、とわだこ中央保育園も廃止、民間運営に移ります。休屋にある十和田湖保育園だけは受け手がなかったために直営でいかざるを得なくなりました。子供を守るためにはやむを得ないことです。  ところで、この直営にかかわって果たしてこれでいいのだろうかの気がしてならないことがあるのです。これまで民間への移行を考えて、保育士も臨時やパートも入れて対応してきたため、比較的に人件費が安く済んでいることもあるでしょうが、休屋の保育園の人ですよ、現在は正職員や臨時職員8人の体制で、人件費は年間1,610万円かかっているそうであります。これが今度みきの保育園ととわだこ中央保育園の廃止に伴って保育士が余ると言えばいいのか、余裕があると言えばいいのか、いるために、この方々を休屋の保育園に赴任させて運営するということだそうですが、そうすれば当然正職員ですし、年齢も高くなっているので人件費は高くなります。正保育士5名を含む総勢10人体制で約4,400万円かかるそうです。私は、正職員の給料が高いとは決して思っていません。そのことを指摘しようとしているのではありません。私が言いたいことは、市が保育事業を行う、職員として保育士がいるからその方々に保育の仕事をしてもらう、大変当然のことです。物すごくもっともらしく見えます。でも、果たして通常正常なことかという気がしてならないのです。  市内から休屋まで1年間通うことは実は大変です。特に冬はきついですよ。教員の場合を見ると、皆さん現地教員住宅に入ります。だからでしょうか、担当者から聞いたところでは、市内からの保育士送迎のために市役所で運転手つきの送迎車を用意して送り迎えするというのです。これは聞いたことがないのです。一度十和田市は、青森までの出張者をまとめて、小さい車で送っていきましたが、1年ぐらいであれもやめましたが、保育士を送り迎えするのは聞いたことありません。通勤する職員に通勤手当を払えば、1人1カ月2万900円ぐらいだそうです。1年で1人約25万円ぐらい、5人分だと年間で125万円です。ところが、送迎車のほうは運転手が年間388万円の人件費で、そのほかに車の燃料費、毎日休屋まで往復だと結構かかりますよ。車検などの維持費が上乗せされます。はるかに金がかかるほうを選択して行財政改革だと言われても笑ってしまうのです、私は。どこがどうで行政改革なのと、金余計かけるのが行政改革かと、こう言いたくなるでしょう。こんなことをしていては、これから病院経営にかかわって、場合によっては職員の人件費にも手をつけなければならないのかの思いを抱いているとき、やる気や真剣さが失われてしまうと思うのです。  聞けば、新年度に入れば直ちに休屋の保育園の民間譲渡を再公募するのだそうです。したがって、順調に事が運べば1年間だけの直営です。それであれば、私なら、みきのととわだこ中央があって、ここは進んだわけですから、向こうは残るわけですから、残ったところをそのまま残して、無理してこっちから上げる必要はないと思うのです、金余計かけて、行く人に不便をさせて。どこをひねればこういう案が出てくるのか、ちょっと私にはわからないのです。よほど無理なことを考えないとこんなのは出てきません。素直に考えれば、残ったのをそのまま残せばいい。ひっかかるとすれば、保育事業を行って正式な保育士がいるのにというところはあるかもわからないけれども、せいぜいやっても1年で、まして不便するのからすれば、お願いすれば私は済むのでないかと、こう思ってとっても……。私らも教員の人事にかかわってきて、それから見るとちょっと違うのです。そういう気がしてならないわけです。新年度に入れば直ちに休屋の保育園の民間譲渡を再公募するとのこと、順調に運べば1年だけの直営です。それであれば、私は今言ったような形でやったほうが大変いいのではないかなと。早く1年で済むのであれば、新しいほうに向かって邁進したほうが実際は親切でないかなと思うのです。保育に携わりたいとの専門職の方の思いはあるでしょうが、市の方針や動きの中で出てきたのですから、市が一生懸命お願いするしかないのです。  市民から見れば、人件費が1,610万円から4,400万円にふえ、保育士は8人から10人に増員し、保育児童は多ければ16名と言っていましたか、保育士を運転手つきの車で送迎しなければならない、余計に金のかかる選択は大変奇異に映ります。もちろん職員はどこに勤務しても同じ給料になるわけですから、市全体の人件費で見れば同じことかもしれないのですが、でも市民にはそう見えないのではないですか。  そこで質問します。1つ目、どうしてこんな変な仕組みが出てきたのか。私には変に見えるのです。市長はこれで大したいいと思っているのか、そこを聞きたいと思います。  2つ目は、直ちに民間譲渡に向けて再公募するようですが、見通しあるのですか、前回やってなくてなって、また同じことを繰り返す気なのか、一定程度の見通しを持って直ちに再公募しようとしているのか。  それから、3つ目は、聞いたら休屋は7時半からだそうです、休屋の保育園。ここから行くというと6時だよ。冬道、そんなにぱたんと入らないで、少し余裕持って職場に着くというと多分私は6時だと思うの。冬6時というのは結構大変ですよ。それしかないというのであればいいよ。選択肢がある中で、実は大変……帰りだって通うとなれば5時半までいて、ぱっと出て7時でしょう。もうちょっとすれば7時半か何ぼになるよね。ほとんど女性ですから、買い物とかとなってくるとなかなか大変な影響を与えると思うのです。だから、そこら辺を考えて、こういう勤務の状況というのをよくわかって、もちろんいたでしょうが、やったのかなというあたりを答えてもらいたいと思います。  3番目、数百年育成する樹木や区域を選定、指定することに対する見解。これは、短く、いやし系の質問で、間をちょっととるような質問です。市長、数百年未来の十和田市民や子供たちにメッセージを送りましょう。通常私たちは、自分の孫、元気で長生きの人でひ孫あたりまでは姿を見ることができます。ですから、ひ孫のことを話題にしたり、想像することは多くの人が体験していると思います。しかし、300年先、500年でもいいですよ、となれば、ほとんど考えることもないと思うのです。さかのぼれば西暦1700年、江戸時代の中ごろです。江戸時代の人々が300年先の私らのことを考えたかというと、ほとんど考えないと思います。よほど暇な人でないとそこまで考えないでしょう。同じように、今から300年先、西暦では簡単に2300年と言えますが、でもそのころ世界がどうなっているかというと、なかなか現実には考えることがないと思います。考えてもわからないからそんなのは無駄なのだと言えばそのとおりなのです。  25歳で子供を産むことを繰り返せば、100年は4代でクリアします。300年というと12代でしょうか。皆さん一人一人の子孫が、地球が人類の存在を可能にしてくれる限り、多分続いていくのです。100年は長い年月ですが、このごろの我が国の状況を見ると、100年生きる人もありますから、そんな人から見れば3人分なのです。  そういう300年先に私たち現代人から、例えばこれはいろいろ考えているのですが、環境を守る努力をしたということになるのか、この木材を何か有効なものに使ってくれということになるかは別にして、何かのメッセージを残す、あるいは送ると言ったほうがいいのでしょうか、樹木は自然の姿のままで何もしなくても300年も500年もというの実はあります。山へ行けば何ぼでもある話です。そういうことではなくて、少なくとも私どもが自分たちの意思で残したのだという形で樹木を残すというのはどうでしょうか。これは、木はたくさんあるわけで、そのことを同時に何に活用するかによって場所や樹木の種類はいろいろ変わってくると思います、それは。ましてちゃんと残しても山火事になればすぐ何もなくなることだってあり得るわけですから、全くの夢と言えば夢なのですが、でも今我が国で例えば神社、仏閣をつくるとき、物すごいケヤキの大きい木というのはほとんどなくて、外国から集めているのだそうですが、だれもそんなに大した努力しなくても黙って守って残せば、300年も500年も未来は来ます。そのときに何かに役に立つことがあるかもしれないという夢です。金がない、金がないと言うから、夢見るぐらいはただで見られますから、そういうメッセージを未来に送る考えがないか。これだけです、これは。一緒に夢を見ませんかと言ってもいいのですが、そのことに対して見解をお聞きしたいと思います。 ○副議長(桜田博幸君) 小山田市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 杉山議員のご質問にお答えいたします。  まず、病院経営改革に向けての基本的な考えについてお答えいたします。ご案内のとおり、中央病院は上十三医療圏の中核的な病院として、不採算部門を抱えながらの政策医療、行政医療を継続的に提供していかなければならない、そういう使命を担っているとともに、市民の命と健康を守る大切なとりででもあると思っております。しかしながら、最近の経営状況は大変厳しく、毎年多額な不良債務が発生している、そういう状況にあります。そういう中で、まず私といたしましては、経営収支面において、医業収支において市から基準外の繰出金を含まず、現金ベースで不足額を発生することのないような経営が望ましい、そのように考えてございます。その上で、先ほどの中央病院の使命を十分認識しながら、良質な医療とケアを効率よく提供できる、そして市民にも信頼される、名実ともに地域の中核病院となるよう、これから取り組んでまいりたいと思っております。  次に、十和田湖保育園に保育士を配置することについてお答えいたします。保育士である市職員がいる中で、市立保育園を継続運営するに当たっては、市職員を保育業務に従事させ、臨時職員等だけでの運営を回避して、市として責任ある保育を提供すべきとの判断から、正職員の保育士を配置することとしたものであります。1年限りということですが、保育士の皆さんには大変ご苦労をおかけいたしますが、市立保育園としてしっかりと保育を提供していただければと考えております。  次に、数百年間育成する樹木や区域を選定、指定することについての質問にお答えいたします。当市には、国指定文化財の法量のイチョウがあり、樹齢は推定1,100年と言われております。また、沢田地区には県指定文化財のモミの木やクヌギがあり、樹齢は推定600年とされています。このほかにも100年から数百年を経過している樹木が数多くあり、地域の方々にそれぞれ親しまれております。このような世代を超えて市民が誇りに思える樹木や森林を指定し、長期的に育成していくことは、美観の維持や環境の保全、ふるさとづくりといった観点から、大変意義のあることだとは考えております。しかし、数百年にわたって整備、保全していくためには、その場所の地質や育成環境に加え、財政的な措置、地域の方々の理解と協働が欠かせない条件になろうかとも考えております。このため、他の自治体の取り組み事例を調査、研究するほか、関係者、関係団体等からも意見を聞きながら、当市としての取り組みを検討してまいりたいと考えております。  その他の質問につきましては、院長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○副議長(桜田博幸君) 病院長 ◎病院長(蘆野吉和君) 医師の供給状況について私からお話しいたします。  医師不足の現状について、我が国は平成16年度に初期研修医制度が導入されたことにより、初期研修医が研修終了後も大学医局に入局しないという状況が続き、現在も続いているのですが、大学病院の医師数は年々少なくなっております。特に弘前大学、東北大学、我々と関係するところの大学では、なかなか入局もふえていないというのが現状です。多くの若い医師は、中央で最先端の医療技術を学んだり、リスクの少ない人気の高い診療科を選んだりして、都会で働く医師がふえ、地方と都会では偏りが生じております。研修制度は、初期研修が終わって、後期研修で3年から5年、これもそろそろ終わって、実は医師が少しずつ外に出てくる、あるいは自分たちの落ちつく場を見つけてくるはずなのですが、この動きが全然今のところ見えていない。すなわち国自体がどういうふうにして医師を輩出するかという計画が全く見えていないという状況の中で、どういうふうに医師が今後配置されるのかというのが今のところ全く見えていない状況であります。期待はまだしているのですが、そういった意味ではいろんな宣伝、病院の宣伝を十分にしていかなければいけない。去年つけていただいたような手当、そういう待遇が非常にいいし、質が高いというところをホームページを充実させて全国発信し、初期研修でもどんどんいろんな説明会に出ていって説明をしているという状況にあります。  私自身は緩和ケアをやっていて、つい最近緩和ケアをやりたいという医師が来まして、二、三年一緒にやってくれるということで、4月から1人。それから、ここ二、三年、うちの精神科の先生が1人口説いておりまして、その方も今度4月から1人、合計2人。それから、初期研修医が総合診療をやりたいということで、そのまま後期研修として残ってくれるということで、3名が4月からまたふえることになります。自分たちのやってきたこと、あるいはこれからやっていきたいことを全国的にアピールしていくのが今のところ非常に重要なのかなというふうに思っております。  それから、市民のために医療を守ることについては、非常に難しい問題ですが、簡単に言えば病院がなくなれば市民の安全は保てないということになりますので、そういった意味では病院を何とか守るということは非常に大事かなというふうに思います。今後考えると、高齢化社会で、一つはがんがふえる、あるいは亡くなる人がふえる、それからいろんな病気を持って治らない人がふえる、こういった状況の中で、診療所の先生たちと医療、介護、福祉と連携しながら、やはり一つの地域医療を形づくっていかなければいけないということが一つ。  もう一つ、救急。調子が悪くなったら、必ず頼る病院があるということをはっきり市民がわかるように活動していくこと、このあたりが一番大事で、結果的に地域を支えるには病院が診療所と一緒になってちゃんとした医療を形づくる努力が必要かというふうに思うのです。熱意はそういう意味では非常に強いのですが、ただ実際に医師が少しずつ集まってこないとなかなか苦しいという状況だろうと思います。  以上です。 ○副議長(桜田博幸君) 副市長 ◎副市長(小久保純一君) 経営企画室の設置についてお答えいたします。  病院事業の経営改革に取り組むために、業務課の中に経営企画室を設置することにしたものであります。具体的には、病院経営の総合調整、病院業務の企画及び調査、病院経営健全化計画の策定、病院経営の改革及び改善、病院経営の体制強化に関する事務を担当し、経営改革及び経営改善に取り組んでいくことになります。  経営企画室に配置する職員につきましては、病院事業について知識及び経験を有し、意欲のある職員を配置してまいりたいと考えております。 ○副議長(桜田博幸君) 健康福祉部長 ◎健康福祉部長(新井山洋子君) 十和田湖保育園の再公募の……       (「議長、私は職員の答弁は要らないと言いましたから要        りません。それは必要があれば予算委員会で、そうい        う数字だの何とか、そっちで聞きますから。それぞれ        みんな考えを聞きたいのだから」と呼ぶ者あり) ○副議長(桜田博幸君) 20番 ◆20番(杉山道夫君) 病院関係です。経営改革検討委員会についていろいろ意見が出て、その場で見て聞いていると、何なのだと思った人もいるのかなと。私も余り上手な形だと思わないで見たけれども、ただ多分悪役を演じている部分もあるだろうと。ここにいれば、私らもどっちかというとその組のほうですから。今一番大事なのは、もちろん数字をよくするというのは基本的なことだけれども、それに取り組める環境をいかにつくるかと、非常に早い機会に市民はぱっと、あっ、大変だとわかりやすいだろうし、病院でも全職員に危機意識を持たせたり、我々も含めてもちろん。そういう意味では、大変短期間でそういう意識にぱっと結集していったのでないかなと思うのです、よくとらえれば。そこは効果があったかな。そのことは多分私は一番大きいのかなと、切り込んでいくときに。具体策は何も出てこない。今全部適用というような形でも、全適にすれば黙っていてもよくなるものでもないし、全適にすればここやりやすいからよくなるということでしょうから、いいところを探せばそこだなと。ただ、あそこにいる先生方のメンバーというのは、あちこちの病院で同じような改革に携わっていますよね、見れば。だから、見るとどこに行っても大体同じことをしゃべっているのです。それは、個々の中身というのは、今環境的に置かれている病院というのは、まずいなというと大体似たり寄ったりの状態なのです、医師不足とかああだとかこうだとか。あと数値、会計士のコンピューターに入っているのを、ぽちぽち十和田市用の数値入れればぱっと出るみたいなものです。インターネットで探せば何ぼでも出てくるみたいな時代ですから。だから、動いているわけですから、お互いにいいところをとって、よく考えてやるしかないでしょう。  例えば部門別収支、経営から見れば全く当然だと思います、そういうのはだれ考えても。公立の場合は、さっき言ったように不採算部門を抱えるだとか、いろんな要素を抱えながら、それでもなおやらなければならないので、あえて出しているみたいなものです。人数から収入から支出から、並べれば済むぐらいまでの資料には数字を見てもなっているわけですから、だから出すことによっていいところもあるし、これは出すことによってマイナスもあるのかなと。でも、中身としては押さえておいたほうが多分いいだろうと。金がかかるという指摘もあるけれども、かかっているでしょう。  きのうも院長から答弁があった緩和ケア、別な事情で閉めたというのは、それはわかりましたが、私は今後ますます必要になるだろうと。ただ、まだ利用しているほうがわかっていないのかなと。今病院に行くと、悪いが、治らないというのわかっても一生懸命、治らないから治すふりですよね、私らからすれば。もっと進んできたほうは、そこをきちっと理解して、あとは痛くなくて、心を落ちつけてずっと終末を迎えるというようなのは決して悪くないし、まだ青森県は少ないのですが、だんだん私は多分そっちへ行くだろうと。私らのほうがまだついていけないというか、よく理解していないのが現状だろうと。世の中には、進歩していって、ついていけないときあるのです、後から見たらすごいよかったというのはいろんな場面であるわけですので、だからそういう意味で、トモセラピーは確かに高い機械かもわからないけれども、やっぱりそのことでいい部分もあるだろうと。私は、それを生かしてほしい。これはうちの病院の特色なわけですから、ただ数字見ればそう見ないです。収支だけで見ればそこでいくわけですから。でも、収支は変化もするし、さらに広まればもっともっと増収に結びつくこともあるわけですから、せっかくあるのにだからといってやめるわけにもいかないわけですから、うまく利用して、なるべく収支が整うように努力するしかない。そういう意味で私は、その部分では最先端でそのことを学びたいという研修医もいるわけですから、そこを有効な活用の方法で持っていってほしいと。  市長は、一口で言えば不良債務出すなというと、何も心配しないでそのままでできるわけですから、よかろうと。これは、別な言い方をすると9億5,000万円だの10億円は別にして、そのぐらいはいくと、ただ不良債務は出すなと。そうすると、ことし9億円ぐらい減価償却ありますし、来年もそのぐらいの減価償却ですから、かなり頑張って、少しよくなれば今みたいにはいかないのですよね。今は平成20年度もあって、そして急激にばっと数字的に悪化になった形があるわけです。  それから、市長に聞きたいのは、市長は別にやれないわけでないのに今回不良債務の解消はやらないと言いました。別にこれは選択だと私は思っています。今言ったような形で、さらにきめ細かく外部監査などに見てもらって、計画を立てると。別にやろうと思えばやれないわけではないです。六、七億円入れればやれるわけですからね。でも、やらないことで多分プラスもある、いずれやらなければならないわけですが、今はやらないということでないかなと私は思っている。これは、市長の決断というか、考えですから、金はあるが出さなかった、そういう言い方が適切かどうかは別にして、あえて不良債務を残したという考えや意図をお聞かせ願いたいなと思います。  それから、経営企画室、今副市長がお話しされたようなことをやるだろうと思うのですが、私は企業会計をやっているところではどこでもしゃべってきました。食肉でもどこでも。ここはやっぱりなれないとだめだと。ちょっと行って3年ぐらいずつでかわっていると、関係する業者の名前覚えたらいなくなるみたいだと経営にはならない。これは病院も同じだと思います。かなり複雑な医療上の有利な点というか、稼ぐ点と言えばいいのか、ありますから、そんなのはわかって、その上に何するかということを考えなければ、行ってそのことを学んでいるうちに終わったらやっぱり経営はやりにくいのです。これは院長の答弁でも何度か出ています。  聞きたいのは、そのうちに育っていくでしょうが、直ちに大変な中で手をつけるとなれば、なれた専門家というようなお話で、外部から招聘するような考えを持っているのかどうなのか。うちのほうで間に合わせていく配置でいこうとしているのか、これはどうなのでしょうかなと思いました。  今みんなの意識を集中して病院大変だよという思いをさせて何とかしなければならないという方向に導くというのがあります。副市長の出身地の三重県の松阪市、あそこ若い市長、三十何ぼかの市長ですよね。それこそあそこの政経塾出たのかな。何かで見たのですが、彼は時計というか、私らよく知っているのは、核の危機の時計というのあったでしょう、世界の核の危険の状況が何分前とかというので。今少しオバマさんも出てちょっと時間が緩んできたけれども、あれと同じように、松阪の市長は借金時計というものを掲げていて、皆に意識をさせるというふうなのをやって、そのことで関心を寄せているのです。十和田市も、どこでもというわけではなくて、例えば病院が大変であれば、何時計かちょっとわからないよ。要は順調に推移することに対して決めて、何分前だとか、達成率は何ぼだとかとやって示していくと、一番わかりやすいのです。市民感覚でわかりやすい。数字細かくしなくても、もうちょっと努力すればことしはいけそうだというかどうか、こんなのも一つおもしろい方法かなと、みんなの意識を集中して持っていってやるためには。そんなのなどもどうかなと思っていますが、答えるによかったら答えてください。  それから、保育園です。多分私は、市の皆さんは異動することによって転居しなければならないというのは、余りなかったのでないかなと思うのです、市役所内では。だから、教員の場合はほとんど異動を伴うというので、休屋は僻地3級です。あそこへ行くと、私らの感覚は異動すると、こういう発想で人事組んだり見るわけですよ、全部。組合的には、そういうのがあっても泊まれるように住宅を確保しろというのが要求、学校があるからだれか行かなければなりませんから。今回のことを見ると、人事を発令することによって転居しなければならないまでは余り想定しないでやったのでないかなという気がするのです。多分1年やるとしても私らからいくと、転居ということを前提にすれば、保育士を泊める住宅はそろっているのかと、こういう要求や物の見方になるのです。それでもなお大変なら、行政職はないのですが、教員の場合は僻地の教育を振興するために僻地という認定があって手当がつくという形なわけです。そういう大変なところへ行って、住む住宅はないけれども、あそこ3級地だと16%ですか、本俸プラス扶養手当の16%ついて、さらに3級地だと1年で1号アップかな。だから、有利な状況をそろえて行くようにしているわけです。皆さんのを見ると、異動に伴う転居を想定しないから通勤というスタイルになったのではないか。でも、実際大変ですよ。毎日ここを6時出発というのを年間繰り返すのは大変ですよ。ここにいる皆さんは自分のことでないと安易にやっているかわからないけれども、実は大変なのですよ。長い例の中には、教員でも滑って転んで、大した深くないけれども、頭打っているうちに水につかって死んだという例もあるのです。原則は泊まりなのです。それを通勤させてまでやるというのは、ちょっと私は大変だと思う。形にとらわれ過ぎている。私も言ったように、保育事業があって保育士がいてやるというのは正当です。正しいのです。でも、その他の環境を見れば、そこまで無理する必要はないのでないのという気なのです。金余計かけて、物すごく時間かけて通わせて。そうでなければ、保育業務できない、保育園は保育を行うことが第一、それができないのであれば対応しなければならないけれども、できる状況があったのでないかなと思います。そこを再度お聞きしたいと思います。  木のことはやる気があったらやってください。やると言ったらやる、それほど検討することでもないし、私は1本ずつあちこち残すのではなくて、たくさん残して、何百年先にどうなっているか全然わからないけれども、それだけです。 ○副議長(桜田博幸君) 市長 ◎市長(小山田久君) 病院の不良債務に対する市からの繰出金についての再質問にお答えいたします。  この不良債務でございますが、今年度恐らく8億円ないし9億円が見込まれる状況になっておりますが、これは昨年の秋の時点でこの対応を検討したときに、仮に今年度この不良債務を繰り出ししたとしても、2年後、3年後、4年後、毎年10億円の不良債務が発生する。そうなれば、とても市の一般財源から出すことはもうできないだろうと。そういうことで改善策を講じなければならないと。そうすれば、今出してその結果が出てから改善策を講ずるよりも、今の時点で講じたほうがよろしい、そういう判断のもとでございます。しかも、その額も大変多くございましたので、我々素人で改善計画をつくる、どういう病院にするか等々については、やはり専門家から意見を聞いて、そしてそれの提言を受けて、そしてどういう病院にしていくのか十分議論した上で、なるべく早いうちに、先ほどのとおり、少なくとも直接の医業収支でゼロを目指した運営を目指すべきだと、そういう判断で決定したものであります。  以上です。 ○副議長(桜田博幸君) 副市長 ◎副市長(小久保純一君) 先ほどの経営企画室の専門職につきましては、経営企画室の業務がスムーズに遂行されますように今後検討してまいりたいというふうに考えております。  それから、借金時計の件、見えるような形で市民に提示をというふうなご指摘もございました。まさにそこのところは重要な観点かと思います。そうしたときに、従来の財務会計のみならず、経営の上においては管理会計的な発想が必要になってこようかと思います。固定費、変動費等を踏まえた上での常に経営をチェックできるような、そういった体制も必要かというふうに思っておりますので、そういった方向も進めてまいりたいというふうに思っております。  それから、保育所の運営につきましては、庁内で十分検討してまいりましたが、職員の研修等も含め、現在の状況の中ではこの方法がベストというとあれですけれども、この方法が最も適切ではないかというふうな形で対応させていただきました。  以上でございます。 ○副議長(桜田博幸君) 20番 ◆20番(杉山道夫君) 一つ、これは病院側に要請しておきたいのは、予算を組むときに、収入だけは確実に回る、これ変化あるからそう言えないけれども、皆さんの見通しで確実になる予算つくってください。皆さんが見たときもこうならないだろうなと思って予算組んで、私らに示されても困るのです。特に改革プランのときの数値、裏づけが何もなくて、聞く気になると何か聞かないでくれみたいにされると困るでしょう。後からあの委員会から、なに、議会はこんなの見てやっているのだと、こうしゃべられるし。だから、変化あるのはわかる。急激な変化あるけれども、皆さんの見通しだけはどんなことがあってもここを超えるだろうと、そういう数値でいかないと、いろいろなことが起きるときに正しい判断が私らもできない。皆さんのように細かくやってわけではない、大きな変化あったとき、これはなぜだろうというぐらいしか実際は見られないわけですから、そこは答えろと言っても、今までそういったのを組んだと答えるわけにもいかないだろうから、勝手に要望しておきますので、そこはお願いしたいと。  それと、こうなったら、少なくとも病院とか企業会計をやっているところの職員は、複式簿記を見られるような学習はきちっとしたほうがいい。毎日直接担当するのでなければ書くまでいかないのだから、私も何も最初知らないときにやらなければならなくて、何週間で覚える複式簿記というのを毎日何分か見て、順番にやっていくと、ある程度理解できるようになるのです。別に書かなくても。だから、そのぐらいのことは、そう時間かけなくてもできるから、担当部署はやって、その中身をちゃんと理解できるようにならないと、何となくわかるけれども、正確にわかっていないというのも結構いると思うのです。それは、ぜひやっぱり少なくともやったほうが私はいいと思うし、そうすることによって何かがあっても正確に理解していると、きちんとした対応ができると思うので、お願いしておきますので、予算とかそっちのほうまでぜひやってください。  保育園、私はとてもおかしい形だと思って、何もなく、無理なくいけばいいなと。あそこは通えないでしょう。実際見て、通えないのだよ。これをほかの人に通わせるというのはまずいのでないか。一応文句つけて終わります。 ○副議長(桜田博幸君) 以上で杉山道夫君の質問を終わります。 △休会の件 ○副議長(桜田博幸君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  お諮りします。あすは議事整理のため休会したいと思います。これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(桜田博幸君) ご異議なしと認めます。  よって、あすは休会することに決定しました。 △散会 ○副議長(桜田博幸君) 来る11日は午前10時から本会議を開き、市政に対する一般質問を続行します。  本日はこれにて散会します。  ご苦労さまでした。                  午後4時45分 散会...