冒頭に若干の所見を述べさせていただきます。
夏の甲子園大会、深紅の大優勝旗がついに白河の関を越えました。仙台育英の選手たちの見事なプレー。そして、それを引き出した須江監督の指導力が光っておりました。特に大会最後の
優勝監督インタビューは印象的なものでありました。東北の皆さん、おめでとうございますという言葉から始まったインタビューでしたが、青春は密なもの、しかし、今の高校生はそれが許されず、中学の卒業式もできなかった、たまたま僕たちがここに立っているだけとして、涙ながらに全国の高校生たちに拍手をと呼びかけた須江監督。100年たって初めて実現した
優勝監督インタビューにもかかわらず、自分たちのことはさておき、全国の高校生へのエールの拍手を促したインタビューは大きな感動を呼び、監督のもとへは7000通もの祝福や感謝のメールが届いたといいます。
ところで、うれしいのは、この須江監督が八戸大学、現在の八戸学院大学の出身であるということであります。高校、そして大学とレギュラーにはなれず、マネジャーやコーチとして自分と同い年の選手を支える裏方に徹してこられたといいます。そのような経験があるからこそ、逆境の中、日の当たらないところで努力を続ける生徒たちの心情を理解できるのではないでしょうか。
白河越えをする深紅の大優勝旗は、できれば八戸市内の高校生に持たせたかったという思いがありましたが、八戸で日の当たらない雌伏の時間を過ごした一人の学生が熱い心と言葉を持つ指導者となって東北全体の夢を果たしてくれたのであります。八戸にゆかりの深い同監督の御努力に深く敬意を表し、心からその栄誉をたたえたいと思います。そして、願わくば、コロナによって困難な学校生活を余儀なくされている子どもたち、学生たちがこの困難な時代を乗り越え、むしろこの逆境を糧として、人の痛みが分かる優しく、たくましい大人へと成長することを心から願うものであります。
以上、申し上げまして、通告に従い質問してまいります。
質問の1点目は、東北新幹線についてであります。
長年にわたる関係者の御尽力により、2002年12月に東北新幹線八戸駅開業が実現してから、早いもので20年がたとうとしております。この機会に改めて、開業に向け、御尽力いただいた各方面の先人、先輩方に敬意を表しながら、新幹線の恩恵について振り返ってみたいと思います。
そこで質問でございますが、新幹線八戸駅開業から20年、これまで新幹線が当地域にもたらした経済的効果についてどのようにお考えか、市長の御所見をお伺いします。
質問の2点目は、八戸駅開業20周年イベントについてであります。
現在、周年イベントの実行委員会が立ち上がり、取組が始まったことが報道されております。記念すべき八戸駅開業20周年事業は、全国に八戸地域の様々な魅力を伝え、今後の誘客につなげるものであってほしいと考えます。
そこで、この八戸駅開業20周年イベントについてどのようにして取り組まれていくお考えか、御所見をお伺いします。
東北新幹線に関して、3点目の質問は、八戸駅発着新幹線への自由席設置についてであります。
東北新幹線には、東京から盛岡までは自由席が設置されておりますが、盛岡以北については自由席が設置されておらず、利用する市民から自由席設置を願う声が聞かれております。
そこで、その可能性についてお伺いいたします。
次の質問は、選挙権の行使についてであります。
民主主義といえばリンカーンのゲティスバーグでの演説が浮かんでまいります。人民の人民による人民のための政治という有名な言葉は、民主主義のあるべき姿として、世界各国の憲法にも大きな影響を与えております。日本国憲法前文にうたわれている次の言葉、国政は国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受するという表現もリンカーンの言葉に由来するものだと言われております。このような民主主義を実現する権利の一つとして参政権があり、その具体的手段として選挙権の行使が認められているとされております。
そこで、この選挙権の行使に関して質問させていただきます。
まず1点目は、主権者教育についてであります。
主権者教育は、単に政治の仕組みについて必要な知識を習得させるにとどまらず、社会を生き抜く力や地域の課題解決を社会の構成員の一人として主体的に担うことができる力を身につけさせることと規定されております。
そこで、当市の小学校や中学校、さらには、高校においてどのような主権者教育がなされているのか、現在の取組状況を教育長にお伺いいたします。
質問の2点目は、学生による若者の投票率向上への取組についてであります。
学生の取組については、全国で初めて大学構内に期目前投票所を設けた愛媛県松山市の事例が有名であり、その取組が全国から注目を集めておりました。私も3年前、行政視察で直接現地で勉強させていただく機会をいただきましたが、松山市の選挙管理委員会が選挙啓発に取り組む学生リーダーを
選挙コンシェルジュや選挙クルーとして委嘱し、その学生たちが様々な斬新なアイデアを形にし、若者の投票率向上に貢献しておりました。
そこで、当市においても、このような事例に倣い、学生や若者の力を借りて投票率向上に取り組んでみてはいかがかと考えますが、御所見をお伺いします。
質問の3点目は、高等教育機関への期目前投票所の設置についてであります。
現在、期日前投票所は市内の4か所、本庁舎、南郷事務所、ショッピングセンターラピア、
ニュータウンショッピングセンターのローズガーデンにそれぞれ設置されております。人口動態や地域バランスを考え、期日前投票所の増設を検討中と伺っています。
そこで、この際、若者の政治参加と投票率向上を目指し、市内の高等教育機関に期日前投票所を設置してはいかがかと考えますが、御所見をお伺いします。
質問の最後は、高齢者等への投票支援についてであります。
少子高齢化が進むに従って核家族化が進み、
ひとり暮らし高齢者世帯が増えております。そのような方々の中には、投票したくても投票所に行く交通手段がないという方々がおります。さらに、免許証を返納される方々の増加によって、このような方々が増える傾向にあります。一方、障がいのある方で、同じように自らの力では投票所へ行くことがかなわない方々がおります。
そこで、このような投票所までの交通手段にお困りの高齢者、障がいのある方、運転免許証を返納された方々等を対象に投票所と自宅を往復するための
タクシーチケットを発行する自治体が出てきております。この策は関係者に好評を博しつつ、投票率の向上にも一定の貢献をしているようであります。
そこで、当市でもこのような制度の導入を検討してはいかがかと考えますが、御所見をお伺いし、この場からの質問を終わります。
〔14番上条幸哉君降壇〕(拍手)
○議長(寺地則行 君)市長
〔市長熊谷雄一君登壇〕
◎市長(熊谷雄一 君)おはようございます。上条議員にお答え申し上げます。
まず、東北新幹線が当地域にもたらした経済的効果についての御質問ですが、平成14年12月1日に東北新幹線の盛岡・八戸間が開業したことにより、それまで約3時間40分を要していた東京・八戸間の移動が3時間を切り、平成22年12月の
東北新幹線全線開業後、平成23年3月にはやぶさ号が導入されたことで、現在は約2時間40分の高速移動が可能となっております。また、新幹線八戸駅開業以前に盛岡・八戸間を運行していた特急はつかり号に比べ乗車定員が増加したことで輸送量も増え、JR東日本の発表によりますと、開業前の平成13年度における八戸駅の1日の平均乗車数は3012人であったのに対し、コロナ禍前の令和元年度は約1.5倍の4520人となっております。このように、移動時間の短縮と輸送量の増加により人流の活性化が図られるなど、東北新幹線は重要な交通インフラの一つとなっております。
そして、当地域における経済効果として、観光面につきましては、青森県観光入込客統計による市内入り込み客数は、開業前は300万人台であったものが、コロナ禍前の令和元年には600万人台に増加したほか、
八戸ホテル協議会加盟ホテルにおける市内宿泊者数につきましても、開業前の30万人台から、令和元年には50万人台に増加しております。
さらに、企業誘致につきましては、10年ごとの比較で申し上げますと、開業前の平成4年度から平成13年度までの10年間の誘致企業数が11社であったものが、開業年度の平成14年度から平成23年度までの10年間で28社、平成24年度から令和3年度までの10年間で42社と増加し、その業種につきましても、新幹線開業後は、IT・
テレマーケティング産業、
エネルギー関連産業、物流業といった新たな産業の立地が進んだところであります。このように東北新幹線八戸駅開業は、首都圏や東北主要都市との移動時間を短縮し、当地域を訪れる人の流れを増加させたことで地域の社会経済の活性化に大きく寄与したものと認識しております。
次に、八戸駅開業20周年イベントについてお答え申し上げます。
初めに、八戸駅開業20周年関連事業の目的ですが、
新型コロナウイルスの影響により、各種行事やイベントの開催が自粛されるとともに、観光入り込み客数が減少しており、このことが当市の地域経済に大きな影響を与えていることから、
東北新幹線八戸開業20周年を迎えることを契機に、関係団体が連携して各種事業を実施することで社会経済活動の再開に向けた機運を醸成し、観光振興及び交流人口の拡大による地域経済の活性化を図るものであります。
次に、本事業の実施主体は、当市のほか、八戸商工会議所、
JR東日本盛岡支社、VISITはちのへなどで組織する
東北新幹線八戸開業20周年
記念関連事業実行委員会となっております。
続きまして、実行委員会が実施する事業の内容でありますが、プレイベントとして、先月28日には、ユートリーにおいて、八戸圏域の地酒やワイン、グルメなどを集めたイベントを開催し、約2000人の皆様が来場しております。また、20周年記念イベントといたしましては、12月3日と4日の2日間、八戸駅の東西自由通路において、同じく開業20周年を迎える青い森鉄道との合同記念式典のほか、全県版のラジオの公開生放送や郷土芸能の披露などを行うこととしております。加えて、八戸駅西地区のフラット八戸前の広場において、キッチンカーを集めたグルメイベントを開催いたします。
さらに、同日、
八戸圏域連携中枢都市圏構成市町村では、ユートリーにおいて圏域の郷土料理や特産品、郷土芸能の魅力を広くPRすることを目的に開催する
ナニャドヤラ廻道ふるさとフェスタを20周年記念イベントと連携して開催することとしております。
このほか、12月から1月にかけては、新幹線開業を契機に復刻した八戸らーめんの復刻20周年を記念し、八戸らーめんの加盟店によるポイントラリーを開催いたします。また、新幹線開業を契機に誕生したみろく横丁も20周年を迎えることから、記念事業として当市の一大観光資源となっている横丁を紹介する
横丁パンフレットを作成することとしております。そして、1月には、八戸駅前において、館鼻岸壁朝市に出店するテナントなどを集めた
ユートリー新春朝市を開催する計画となっております。
また、実行委員会の共催事業として、八戸花火大会やJR東日本八戸駅おもてなし企画など、実行委員会の構成団体が実施している事業もあります。市といたしましても、今後の事業が着実に推進されるよう、感染対策の徹底を呼びかけるとともに、実行委員会をはじめとする関係団体と密に連携を図りながら、当市への誘客促進とまちのにぎわいの創出につなげてまいりたいと考えております。
次に、八戸駅発着新幹線への自由席設置についてお答え申し上げます。
議員御指摘のとおり、八戸駅発着の新幹線は現在全席指定で運行されておりますが、八戸・盛岡間、八戸・新青森間、盛岡・新青森間においては、席の指定をしなくても、空席がある場合には着席することができる特定特急券が設定されております。この全席指定の導入につきましては、新幹線は長距離輸送を担う列車であり、事前に目的地までの座席を確保し、安心して旅行をしたいという、多くの利用者の指定席志向に対応したサービスを御提供するためのものであるとJR東日本から伺っております。
市といたしましては、JR東日本に対し、自由席設置のニーズなど、市民の声を丁寧に届けていくことで、当市の広域交通を担う新幹線のさらなる利便性向上を促してまいります。
私からは以上でございます。
〔市長熊谷雄一君降壇〕
○議長(寺地則行 君)教育長
◎教育長(伊藤博章 君)私からは、発言事項2、選挙権の行使についての(1)主権者教育についてお答え申し上げます。
主権者教育の目的は、議員御指摘のとおり、単に政治の仕組みについて必要な知識を習得させるにとどまらず、主権者として社会の中で自立し、他者と連携、協働しながら、社会を生き抜く力や地域の課題解決を社会の構成員の一人として主体的に担うことができる力を身につけさせることであります。
このことを受け、当市の小中学校、高等学校では、学習指導要領にのっとり、主権者教育について教科の枠にとらわれない教科等横断的な指導を行っております。具体的に申し上げますと、小学校社会科の授業において、公民館や消防署等の公共施設の役割やそれを支える租税の仕組みについて学んでおります。中学校では、民主政治の成り立ち、地域課題の解決、国民の政治参加について学ぶことを通して、将来、主権者として自立するための素地を養っております。
また、特別の教科、道徳では、法や決まりの意義とそのよりよい在り方について考えたり、自他の権利を大切にすることを学んだりして、主権者としての心構えを身につけております。
さらに、特別活動においては、
市選挙管理委員会の協力を得て模擬選挙を行ったり、生徒会役員選挙の際に国政選挙等で使用される投票箱を使ったりするなど、体験を通して主権者としての意識を高めております。これらの成果を生かし、児童生徒は学級や学校の課題解決に主体的に取り組み、主権者としての資質、能力を育成しております。
市教育委員会といたしましては、選挙権年齢が満18歳以上に引き下げられたことをよりよい機会と捉え、これまで以上に主権者教育の充実に向けての支援に努めてまいります。
以上でございます。
○議長(寺地則行 君)
選挙管理委員会委員長
◎
選挙管理委員会委員長(早狩博規 君)次に、私からは、学生による若者の投票率向上への取組についてからお答えを申し上げます。
まず、議員御発言の愛媛県松山市における取組についてでございますが、
同市選挙管理委員会が主体となり、松山大学や隣接する愛媛大学における期日前投票所の開設をはじめ、若者の投票率向上を目的として活動する学生サークルやNPO法人などの団体に対し
選挙啓発キャラクターの着ぐるみの貸出しを行うなど、若者に向けた積極的な啓発活動に取り組んでいると伺っております。
若者を対象とした選挙啓発につきましては、八戸
市選挙管理委員会におきましても、毎月18歳に到達した方に対し、新たに有権者となったことをお知らせする
バースデーカードの送付や成人式の案内はがきへの啓発標語の掲載、成人式における
啓発パンフレットの配布などに取り組んでおります。
また、将来の有権者となる小中高校生の選挙に対する関心を高めるため、
県選挙管理委員会との連携により、各学校において選挙出前講座を実施しております。この講座は選挙や政治に関する解説を行うほか、先ほど教育長からもありましたように、実際に選挙で使用する道具を用いた模擬投票を行うものであり、子どもたちの選挙への関心を大きく高める取組であると認識しております。
さらに、昨年度より、新たな取組として、大学生や新社会人を対象とすることを念頭に、ツイッターによる選挙啓発に関する情報発信を始めたところであり、若者が選挙に関する情報にできるだけ多く触れられる機会を増やすよう努めております。
市選挙管理委員会といたしましては、若者の投票率向上に向け、議員御提案の他都市の取組事例を参考に、
県選挙管理委員会や市内の学校などとの連携に加え、今後は大学など高等教育機関との連携も図りながら、より効果的な啓発活動に積極的に取り組んでまいります。
次に、高等教育機関への期日前投票所の設置についてお答えを申し上げます。
まず、他都市の高等教育機関、いわゆる大学における期日前投票所の設置状況でございますが、県内では、青森市において、本年7月の
参議院議員通常選挙で青森市に立地する3つの大学に設置しております。期日前投票は、当日投票の例外として、投票日に仕事や旅行などで投票できない場合に投票機会を確保するための制度であり、現在当市では4か所に期日前投票所を設置しておりますが、期日前投票所を利用する方は増加傾向にあり、同制度が有権者に浸透してきているものと考えております。
御提案の高等教育機関への期日前投票所の設置につきましては、
市選挙管理委員会といたしましても、若年層への選挙啓発の観点から、若年層の投票率向上に資する取組の一つとして認識しております。一方で、期日前投票は当日投票の例外であることから、その投票所の設置場所につきましては、周辺住民を含めたより多くの有権者の方々の利便性を確保することが重要であると考えており、当市に立地する大学等の周辺地域は、市街地に比べて有権者が多い地域ではないことなどから、これまで期日前投票所の設置を見送ってきたところでございます。
しかしながら、先ほど申し上げましたとおり、近年、期日前投票所の利用が増加傾向にある中、将来的には、現在の期日前投票所に加え、新たな投票所を設置する必要があるものと考えており、その新設に当たりましては、高等教育機関における設置を含め、検討してまいりたいと考えております。
次に、高齢者等への投票支援についてお答えを申し上げます。
現在、
市選挙管理委員会では、議員御発言のような高齢者や障がい者の方を対象として自宅から投票所までタクシーにより送迎する取組を行っておりませんが、投票所までの移動支援を実施している他都市の事例については承知をしております。移動支援の一例といたしましては、長距離の歩行が困難な高齢者の方や要介護認定を受けている方、障がい者の方、運転免許証を自主返納した方などを対象に、利用申請者に対してタクシー利用の助成券を交付し、自宅と投票所との往復にかかる利用料金の全額を助成する制度などがあり、投票率向上のための取組の一つであると考えております。
一方で、このような取組の多くは、有権者数の減少などを受けた投票所の統廃合の結果、新たな投票所まで距離が生じたことで、移動が困難となったケースなど、有権者の投票機会の確保を目的として実施されているものと伺っております。
当市におきましては、人口減少が進む中、有権者数も減少傾向にあるものの、投票者の利便性を確保する観点から、投票所の数は、旧南郷村と合併した平成17年以降、現在の92か所を維持しておりますが、今後、人口減少の進行に伴い、当市においても将来的な問題として統廃合を含めた投票所の配置の見直しについても視野に入れておく必要があるものと考えております。
そのようなことから、
市選挙管理委員会といたしましては、こうした状況を踏まえ、今後、移動支援が必要となる状況も想定し、他都市の取組事例も参考にしながら、投票時における有権者の移動支援について研究してまいります。
以上でございます。
○議長(寺地則行 君)上条議員
◆14番(上条幸哉 君)御答弁いただきました。市長、教育長、そして、選挙管理委員会の早狩委員長、本当にありがとうございます。何点か要望させていただきながら、再質問もさせていただきたいと思います。
ちょっと順番が後先になりますが、選挙のほうから参りたいと思います。
選挙権の行使ということで質問させていただきました。社会を生き抜く力や地域の課題解決を社会の構成員の一人として主体的に担うことができる力を身につけさせることであるということで、改めて私自身も勉強させていただきました。政治は手の届かないところにあるのではなくて、幾つかの方法が準備されているんだということ。そして、その最も有効な手段の一つが選挙権の行使なんだということをきちんと伝えてまいりたいと思います。決して暴力に訴えるなどあってはいけないんだということを子どもたちに伝えていっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
2点目の学生による若者の投票率向上への取組について、松山市の事例を拝見しますと、学生にバイト料を1回当たり1115円払われているということで、年間予算を聞きましたら140万円だということなんです。先ほど
選挙管理委員会委員長からもお話しありましたけども、どちらかというと、お金のかからない方向でいろいろな努力をされているということで、その努力には本当に感謝を申し上げたいと思います。あわせて、例えば年間140万円という予算で若者たちの投票率が向上することがあるんだとすれば、これはなかなか面白い取組ではないかと思いますので、御答弁にもありましたけれども、ぜひ検討していっていただきたいと思います。お願いをしておきます。
そして、4点目の高齢者の方々への投票支援についてでございますけれども、若者の場合は、今申し上げたように、どちらかというと啓発活動から始めて、実際に足を運んでいただくところまでのもろもろを導いていかなければいけないということでございますけれども、高齢者、御年配の方々の場合は今まで投票してきた、それがいろんな事情で行けなくなるということが実際に起こっておりますので、何とも言えない思いをしておられる有権者の方々がおいでだということを忘れずに、こういった方々の救済方法ということで、ぜひこれも御検討いただきたいと思います。お願いを申し上げておきます。
再質問でございますけれども、高等教育機関への期日前投票所の設置ということで、弘前や青森で実施の例があるということでございましたけれども、なるほどと答弁の中で思いましたのは、確かに八戸市内の高等教育機関といった場合には、例えば八戸高専の場合は投票所が田面木公民館にあって、期日前投票所はニュータウンにあるということで比較的近いところに投票所が準備されているということもありまして、また一方で、八戸学院大学あるいは八戸工業大学となると、多くの有権者の利便性を考えてこういったものを設置しているけれども、人口分布上、有権者の少ないところなんだということで、確かにその御指摘のとおりなんだろうと思います。
そういう意味では、他の期日前投票所のように通してではなくてもいいと思いますので、若者の啓発の一環ということで、例えば単日とか、日にちを限って期日前投票所を設置するということに取り組んでみていただいてはいかがかと思いますけれども、選挙管理委員長のお考えをお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。
続きまして、新幹線のほうに参りたいと思います。東北新幹線について、本当に申し述べたいことがたくさんあります。
3番目の自由席の設置についてですけれども、実はこれ、私、18年前、開業1年半後の段階で同じ質問をさせていただいたことがございます。そのときとほぼ同じ御答弁でございました。多くの利用者の指定席志向に対応したサービスということで、利用者の中にそういう指定席志向があるんだということが、決定権者はJRですので、恐らくJRのほうの考えを確認されて御答弁を御準備いただいたんだと思いますけれども、やはり自由席志向というのも結構あるんです。例えば先ほど特定特急券というお話がありましたけれども、空いているところに、例えば盛岡であるとか、青森であるとか、近い場所に行くときに使える特定特急券というのが確かにあるんですけれども、コロナ禍でもありますし、経営も非常に厳しい状況下にあって、JRにいろいろ申し上げるのもどうかと思って遠慮していたんですけれども、逆にコロナ禍にあって、そういう声がまた聞かれるようになっているんです。
といいますのも、やはり先に座っているところに指定券を持った方が来られたときには立ち上がらなければいけないわけです。そのときに、座る方は、自分は指定券、真っさらなきれいな席に座る権利を持っているんだから、自分の乗るところから降りるところまで指定席に乗りたいと思っておいでになるわけですけれども、そこに誰かが座っておられる。そうすると、先に座っている側も、後から来る側も、何とも言えない思いがあるということなんです。
こういう声を聞いております。例えばやまびこにも各駅停車がありますが、残念ながら盛岡で止まっておりますので、こういったものが八戸のほうまで来てくれればいいのにと思うんですけれども、恐らく新幹線の車両センターであるとか、運行上のいろんな難しさもあると思いますので、あまり簡単には申し上げられないのかもしれませんけれども、ぜひそういうニーズがあるということを――東北の人間というのは、我々この辺りの人間というのは私のようにしゃべる人間ばかりではありませんので、皆さん黙って、心の中にとどめて、本当はあればいいんだけれどもと思いながら、静かにされている方々がありますので、そういうニーズがあるということを、先ほども御答弁ありましたけれども、市民の声を丁寧に届けていくというお話がありました。ぜひこれはお願いしておきたいと思います。
20周年記念イベントについて、VISITはちのへ、JR、商工会議所が力を合わせてこれに取り組んでおられるということで、様々な企画をしていただいているようでありますし、プレイベントも既に始まっているということで大変結構だと思います。
1点、非常に面白い情報がありまして、ある映画があるんです。ネクタイを締めた百姓一揆という映画です。これはどういう映画かというと、新花巻駅という新幹線駅がありますけれども、こちらの駅は当初予定がなかったんだそうです。1971年の段階で国鉄が発表したときに、通るものと思っていた花巻の方々にとっては新幹線が通らない、一ノ関、北上、盛岡で終わりだ、行政も諦めムードだという中にあって、数名の市民が立ち上がって東北新幹線問題対策花巻市民会議を発足して、総決起大会をして、国鉄だとか様々なところに市民が談判に行くという映画らしいんです。
私、地元市議の知人から紹介いただいて、なるほど、そんな面白いものがあるのかということで、今送ってもらっているところで、まだ見ていないんですけれども、御覧になった方々の意見からすると、スタッフも、出演者も全部地元市民で、手作りで、非常に素人くさいつくりなんだと。関東圏の方のレビューだと言葉が分からないということで、私が聞いていると随分きれいな南部弁だ、これのどこが分からないのかと思うんですけれども、それとあと、2時間27分と長過ぎるといういろんな意見があるんですけれども、地元岩手県の方は、岩手県人として岩手の歴史が知れてよかった、コロナ前は当たり前に乗っていた東北新幹線だけれども、開業後に新花巻駅が市民の力で開設されたと知って感動した、このようなお話がありました。
そういうことで、私は映画の制作なんかも考えてみたらいいのではないかと思います。といいますのも、東北新幹線開業に際しては、八戸を経由するか、あるいは八戸を通らずに弘前のほうに行くかという議論がありましたし、あるいは、フル規格か、ミニ規格かということも何度も何度も繰り返し議論があったと思います。そのもろもろの議論、紆余曲折を乗り越えて、先人の御労苦があって、私どもがその恩恵にあずかっているという意味では、先人の御労苦をしっかりと後世へと伝えていく責任が我々にはあるのではないかと思いますので、このあたりを市長はどのように考えられるかということでお伺いをさせていただきたいと思います。
以上2点、再質問、よろしくお願いいたします。
○議長(寺地則行 君)市長
◎市長(熊谷雄一 君)上条議員の新幹線開業までの歴史を後世に伝えていくべきではないかという御質問にお答えをいたします。
まずは、後世に伝えていくことは大変重要だと考えております。映画というのはなかなか難しいかもしれませんけれども、今からは間に合わないかもしれませんが、20周年というのを契機に、例えば歴史を伝えるためのシンポジウムのようなものも開催してもいいのではないかと今ふと思ったりいたしました。と同時に、後世に伝えることも大事ですけれども、今に生かしていくことも大事ではないかと考えております。
新幹線開業の歴史というのはいろいろあったと思いますけれども、大きくは2つに分かれていると思っておりまして、先ほど議員がお話をした東回り、西回り、いわゆる太平洋回りルート獲得までの歴史、そして獲得をした後のいわゆる開業までのいろんな紆余曲折があったわけであります。太平洋回りを獲得するまでも、八戸を中心に周辺の町村と連携を図りながら、獲得に結びつけた。新産業都市もそうですけれども、あのときもやはり周辺の町村、指定に関してはむつ小川原地域や岩手県北も含めた可能性を含めての指定だと伺っておりましたけれども、要は、申し上げたいことは、八戸の発展というのは常に広域的な視点で、その中で中核的な役割を果たしてきた、そのことをいま一度自覚しながら、今連携中枢都市圏を形成しておりますし、岩手県――久慈、二戸との連携等をやっておりますので、その広域的な視点でさらなる発展を目指していく、その認識を市民と共有していく年にしていきたいと考えております。
私からは以上です。
○議長(寺地則行 君)
選挙管理委員会委員長
◎
選挙管理委員会委員長(早狩博規 君)私からは、再質問についてお答えを申し上げます。
先ほどの答弁で申し上げましたとおり、新たな期日前投票所を設ける必要があるということについては、そのとおりと考えております。また、その設置に際しては、投票率の向上対策としての視点と有権者の利便性向上という視点に加えて、継続性という観点も重要と考えているところでございます。
そのようなことから、ただいま申し上げました観点なども踏まえながら、新たな期日前投票所の設置に向けて、高等教育機関への設置も含めまして、今後さらに検討を進めてまいります。
また、検査予約の受付方法については、木下グループにおいて、本年8月より、インターネットからの予約が難しい方に限って電話での予約の受付を開始しております。
なお、無料検査につきましては、県の登録を受けた市内35か所の薬局でも実施しており、インターネット予約の難しい方には、こちらの利用も御検討いただきたいと考えております。
なお、こうした情報につきましては、先月29日に運用を開始しました八戸市
新型コロナウイルス感染症コールセンターでもお知らせしているところでございます。
私からは以上でございます。
○議長(寺地則行 君)教育長
◎教育長(伊藤博章 君)私からは、発言事項2、教育行政の(1)安倍元首相の国葬についてお答え申し上げます。
国及び県では、教育委員会や学校に対し、国葬当日、半旗掲揚や黙祷による弔意表明の協力は求めないとの考えを示しております。市教育委員会といたしましては、国葬については、政府の見解のとおり、国民一人一人に弔意を求めるものではないと理解しており、現段階では小中学校に対し弔意の表明を要請する予定はございません。今後、国や県から何らかの通知等があった場合は、慎重に検討し、適切に対応してまいります。
以上でございます。
○議長(寺地則行 君)教育部長
◎教育部長(石亀純悦 君)私からは、2の(2)、ア、イについてお答え申し上げます。
まず、給食費の負担軽減における食材費補填事業のうち、学校給食の食材費値上がりの現状でございますが、値上がりの規模については、昨年と今年9月の同月比で契約物資121品目中85品目、全体の約7割の物資が値上がりしております。値上がり幅については、昨年と今年9月の同月比の主なもので、菜種油113%、油揚げ14%、モヤシ14%、豚もも肉17%の価格上昇となっております。
こうした食材高騰への対応として、当市では、国のコロナ対応地方創生臨時交付金を活用し、学校給食用食材費補填事業として7000万円を予算措置しておりますが、このことにより、食材高騰の影響が緩和され、栄養摂取基準に沿った給食の提供を維持できております。
今後についてですが、物価上昇により生活者の負担が増えている現状を踏まえ、食材費の値上がり状況を注視するとともに、引き続き保護者負担の増加を回避するための方策について検討してまいります。
次に、無償化についてお答え申し上げます。
給食費の無償化については、既に実施している自治体があることは承知しております。当市の給食費無償化に関連した取組としては、要保護・準要保護世帯について、就学援助制度等により給食費の無償化を行っており、児童生徒の約17%の給食費を公費で負担しております。そのうち準要保護世帯については認定の基準を各自治体で定めておりますが、当市は平成24年以降、所得基準を引き下げておらず、県内の他市町村と比較しても認定を受けやすくしております。また、市による給食費負担の取組としては、先ほどの食材費補填事業により、国の交付金を活用して食材費高騰分を公費で負担し、給食費の値上げを回避しております。しかしながら、全児童生徒を対象とした完全無償化は安定的な財源の確保が課題であり、現時点で実施は難しいと考えております。
学校給食費の無償化については、給食費の直接徴収などの他の課題解決にもつながることから、引き続き調査研究しながら、経済的な理由により支援を必要とする世帯に対しての支援が確実に行われるよう努めてまいります。
私からは以上でございます。
○議長(寺地則行 君)福祉部長
◎福祉部長(池田和彦 君)私からは、放課後児童支援員の処遇改善の10月以降の実施計画と周知についてお答え申し上げます。
放課後児童支援員等処遇改善臨時特例事業は、放課後児童支援員等の処遇改善を図るため、令和4年2月から9月までの間、一定の基準額の賃金改善を行う放課後児童クラブに対し補助を行うものであり、これまで全48クラブ中、申請のあった32クラブに対して補助金を交付しており、その財源は全額が国の交付金で措置されたものであります。10月以降の処遇改善事業の予定につきましては、その財源が国の全額措置から子ども・子育て支援交付金での措置となり、費用負担が国、県、市それぞれ3分の1の負担割合へと変更になるものの、事業開始当初の補助金の交付要件として、10月以降も賃金改善の水準を維持することを前提として補助を行っており、引き続き事業を継続して実施する予定であります。
また、新たに支援員を雇用した場合や令和4年2月から9月分の申請を行わなかったクラブが10月から賃金改善を行う場合も、10月以降の処遇改善の補助対象とする予定であります。
市といたしましては、処遇改善事業の実施により、放課後児童支援員の人材確保や児童に対する育成支援体制の充実につながることから、本事業を広く活用していただくよう全てのクラブに案内するとともに、来年度以降につきましても本事業を継続して実施できるよう、国の動向を注視しながら準備を進めてまいりたいと考えております。
私からは以上でございます。
○議長(寺地則行 君)苫米地議員
◆15番(苫米地あつ子 君)ありがとうございました。順番は前後しますけれども、意見を述べたいと思います。
まず、貨物船座礁事故の座礁船の撤去ですけれども、来年の1月末までということで、早まる見通しはなかなか厳しいのかと思います。ただ、補償のほうについては県とも相談しながらということですので、ぜひ滞りなく進むようによろしくお願いします。市長からもお言葉をいただいたように、漁業者の方々に寄り添うというところでしっかりとお願いします。特に漁業から離れて、漁師を辞めてしまう方が出ないようにぜひお願いいたします。
共済に関してですけれども、加入率が95%ということで、高いのだと認識を新たにしました。ただ、地域共済ということでオプションのようなものがあると思うんですけれども、青森県の場合、休漁、漁を休んだときの補償という共済があるようですが、それは漁獲共済に入っている人がオプションのような形で入るものだそうです。だから、こちらのほうは皆さん入っているのかどうか、ちょっと分からないのですけれども、ぜひ両方加入するように御説明願いたいと思います。
2018年の調査だそうですが、日本で漁業を営む経営体が7万9067だそうです。そのうち漁船の規模が10トン未満の小さな小規模漁船漁業の方々が5万6900、定置網漁業3230幾つということで、日本の漁業の9割以上が小規模家族漁業だと言われています。八戸沿岸で漁をしている方々ももちろんここに含まれていると思います。この方々が元気に漁をして、経営できていれば地域の経済も支えられて発展していくと思います。
ちょっと大きな話になるかも分かりませんが、SDGsの17の目標の中の14番目、海の豊かさを守ろう、いつまでも発展できるよう海や海洋資源を守って、持続可能なやり方で利用しましょうという目標がありますが、それがまさにここにつながっているんだと思います。自分の船、会社さえもうかっていればという考えではなくて、資源を大事にしながら、地域の産業として成り立っていくような漁業にしていこう、こういう確立をしていくのが大事なんだ、SDGsなんだと私は理解しています。小規模家族漁業に従事している方々が安心して地域で漁業を継続していける政策をつくる、これがまさに市の役割ではないかと思いますので、その一つとして各共済への加入の促進も引き続き位置づけていただいて、促進していただくようにと意見を述べて、お願いいたします。
次に、
新型コロナウイルス感染症に関してですけれども、今回、児童館には配付をしたけれども、なかよしクラブは対象外であったということで、利用者の子どもの年齢がワクチン接種の対象かどうかというところで対応が分かれたんだと思いますけれども、ワクチンの接種対象になっていたとしても、子ども全員が接種を受けているわけではないと思います。そういうことを考えれば、やはり今回も子どもが利用する施設は全部対象として配付をしてほしかったと感じています。検査キットの追加配付状況に応じて検討するということですので、ぜひここは検討、申出があれば配付していくのかどうか。ちょっと対応は分かりませんけれども、ぜひ対象を拡大していただいて、子ども関係というくくりでお願いしたいと感じています。
今回検査キットが市あるいは保健所から園に届けられたわけですけれども、その対応というのが大変よかったのではないかと。自分のところに届けられるのと必要に応じてWebキット検査センターなどを使って検査してくださいというのとでは、感染拡大防止に関する園の受け止め方というか、市の本気度というか、取り組み方、その熱意の伝わり方が異なるのではないかと思います。ぜひここはこちらからキットを届けていくことを通じて、感染防止をよろしくお願いしますという気持ちも届けていく取組をしていただきたいとお願い申し上げます。
YSアリーナ八戸内のPCR検査センターについて、県の無料検査開始後、利用者が1か月で3400人と急増した。当たり前といえば当たり前というか、待たれていた必要な措置だったと思います。ぜひ県の事業として継続していくよう、また要望していただくとともに、もし県がもう必要ないと判断しても、各地域によって検査の必要性は異なっていくと思いますので、必要なのであれば、ぜひ市として独自に継続していくように求めたいと思います。よろしくお願いします。
利用に当たっての市民からの要望点、改善点、申し述べましたけれども、4月20日の要望書提出の際にも市長に直接お話をさせていただきました。早速電話での受付も開始されたということで、私も先日ホームページを確認しました。もう既に変更されて、電話でも受けますということになっていました。ありがとうございます。
ただ、その情報が市民の皆さんにしっかり届いているのかどうかが大きなポイントだと思っています。市民の皆さんが分からない、情報がないということは、その方に必要な情報が届いていない、届けられていないということでありますので、きちんと必要な情報を届けるように、順次情報は変わっていきますので、紙の広報というのは大変スピード感に欠けるということは私も思います。昨年の広報臨時号が出たときはワクチン接種の特集がぱっと出ましたので、皆さんが知りたい情報が手元に来た、保存しておけるということで、その印象が大変強いんだと思うんです。そういう紙の広報も必要なんだけれども、今どんどん株が変わっていく、ワクチン接種の状況も変わっていく状況の中では、紙の広報というのはあまり現実的ではない気もします。
ですので、テレビ、ラジオなどで繰り返しの情報発信をしていくことをお願いしたいと思います。テレビのdボタンを活用して広報されていますが、私もあれは特に役に立つのではないかと思っています。パソコンとかスマホがなくても、テレビのリモコンで操作ができます。画面も大きくて、どの年代の方でも自分の見たいタイミングで、繰り返し確認ができるという点では大いに活用いただくツールではないかと思いますので、ここの情報量をうんと増やしていただくこと、また、dボタンの活用をお願いしますという周知、広報も重ねてお願いしたいと考えています。ぜひよろしくお願いします。
民間の木下グループと連携のPCR検査センターでも、市民にとっては、やはり市が関わっている、安心できるセンターだというふうに捉えられているわけですので、先ほど入り口の検温器のところは協議していくという答弁をいただきました。ぜひそこは早急にお願いいたします。なるべく市民の方々が安心して使えるというところが大事だと思います。改善を重ねていっていただくように、ここは要望したいと思います。
教育行政のところですけれども、国葬については先ほど教育長から御答弁いただきました。ただ、憲法第14条、第19条にも反する、そして、国民の中でも賛否が分かれている中で、今後、国などから何らかの動きがあるのかも分かりませんけれども、報道によると仙台市教育委員会などでは、市長が半旗を掲揚する意思表示をしたことを踏まえて、各学校には半旗掲揚を要請しないけれども、科学館など管轄施設には半旗掲揚を求めていきたいような見通しであるという報道もされています。半旗が掲げられているのを目にした市民の感情を考えればどうなのかという思いもありますので、先ほど教育長のほうから慎重に判断していきたいという御答弁もありました。様々な動きがあっても、ぜひ筋が通った対応というものをお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
学校給食についてですけれども、今回行われている食材費補填事業によって物価高騰の影響を受けずに、栄養面なども保たれているということでした。このことはもう公費で給食の質を保つことが大切なんだということが表れていると思います。文部科学省の調べでも、80%以上の自治体で今回の食材費補填事業などを行って、保護者負担の軽減を図っているということでした。やはり必要なことだと思います。来年度以降もなるべく値上げはしない、保護者負担はしない考えでいくという意向だと思います。教育委員会の思いはしっかりと受け止めて、各関係部署のほうでも、財政部などのほうでもしっかりと予算措置をしていただくように求めたいと思います。
学校給食の無償化というのは、私たちも、やはりきちんと全部の子どもたちが安心して給食を食べられるように国の責任で行ってほしいという願いは同じですので、今回の補填事業による栄養も保たれているんだという効果も国や県にも示しながら、ぜひ国で、県で行ってほしいと働きかけていただきたいと思います。一自治体の努力だけではなく、国でということを強く働きかけていただいて、将来的には無償となるようにと思っています。
ただ、では、今、在籍している子どもたちには、誰が、どこが責任を持つのか。国の責任だからといって、そのままにしておいていいのか、しようがない、我慢してください、それでいいのかどうかということなんです。ほかの市町村で学んでいる子どもたちは無償なのに、八戸市で学んでいる子どもたちはそのサービスが十分受けられずにいるということは大変残念なことだと思います。
今回の定例会で質問した16人の中で子どもに関することを質問したのは、私も含めて10人の議員の方々が質問しております。子どもたちに対する思い、給食、医療費、教育の分野、虐待、ワクチンの接種など、様々なことを子どもたち中心に考えているわけですから、ここは子どもファーストを掲げている市長がリーダーシップを取って、どの分野からきちんとやっていくのか。点でなく、面でやっていくのか、子どもというくくりで全部一気にやっていくのか、そういう決断をしていくときだと思います。ぜひお願いいたします。
学校給食にかかるお金というのは、どの自治体でも1%の財源だと計算されています。財政調整基金、こども未来基金などの基金も活用して、子どもたちのためにその基金を気持ちよく使って無償化を決定していただきたいということを重ねて申し述べ、お願いをして、私の質問を終わります。
○議長(寺地則行 君)以上で15番苫米地あつ子議員の質問を終わります。
これにて一般質問を終わります。
この際、暫時休憩いたします。
午後2時45分 休憩
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午後3時00分 再開
○議長(寺地則行 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
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△日程第2 議案11件
△日程第3 認定2件
○議長(寺地則行 君)日程第2議案第87号令和4年度八戸市
一般会計補正予算から議案第90号令和4年度八戸市
介護保険特別会計補正予算まで及び議案第93号
八戸ポータルミュージアム条例の一部を改正する条例の制定についてから議案第99号令和4年度八戸市
一般会計補正予算まで並びに日程第3認定第1号令和3年度八戸市一般会計及び各特別会計決算の認定について及び認定第2号令和3年度八戸市
公営企業会計決算の認定についてを一括議題といたします。
これより上程議案に対する質疑を行います。
御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております認定第1号及び認定第2号並びに議案第98号については、16人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御異議なしと認めます。
よって、認定第1号及び認定第2号並びに議案第98号については、16人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。
ただいま設置されました決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長において、お手元に配付してあります決算特別委員一覧表のとおり指名いたします。
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│ 決算特別委員一覧表 │
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│ 山之内 悠 間 盛 仁 │
│ 高 橋 正 人 吉 田 洸 龍 │
│ 田名部 裕 美 久 保 しょう │
│ 久 保 百 恵 日 當 正 男 │
│ 高 山 元 延 苫米地 あつ子 │
│ 工 藤 悠 平 森 園 秀 一 │
│ 豊 田 美 好 冷 水 保 │
│ 山 名 文 世 吉 田 淳 一 │
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なお、決算特別委員は、次の休憩中に委員会を開き、正副委員長の互選を行うよう、本席から口頭をもって委員会を招集いたします。
この際、委員会開催のため暫時休憩いたします。
午後3時02分 休憩
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午後3時14分 再開
○議長(寺地則行 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
決算特別委員会において正副委員長の互選を行った結果、委員長に豊田美好委員、副委員長に久保百恵委員が当選した旨の報告がありました。
次に、ただいま議題となっております議案第87号から議案第90号まで、議案第93号から議案第97号まで及び議案第99号をお手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
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休会の件
○議長(寺地則行 君)以上で本日の日程は全部終了いたしました。
この際、お諮りいたします。
委員会開催等のため、15日、16日、20日から22日まで及び26日の6日間は休会いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御異議なしと認めます。
よって、6日間は休会することに決しました。
次回本会議は9月27日午前10時に開きます。
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散 会
○議長(寺地則行 君)本日はこれにて散会いたします。
午後3時15分 散会...