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  1. 八戸市議会 2020-02-27
    令和 2年 3月 定例会-02月27日-01号


    取得元: 八戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-10
    令和 2年 3月 定例会-02月27日-01号令和 2年 3月 定例会         令和2年3月八戸市議会定例会会議録(第1号)         ────────────────────── 議事日程第1号  令和2年2月27日(木曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 会期の決定 第3 議案第1号 令和2年度八戸一般会計予算    議案第2号 令和2年度八戸自動車運送事業会計予算    議案第3号 令和2年度八戸市立市民病院事業会計予算    議案第4号 令和2年度八戸下水道事業会計予算    議案第5号 令和2年度八戸国民健康保険特別会計予算    議案第6号 令和2年度地方卸売市場八戸魚市場特別会計予算    議案第7号 令和2年度八戸都市計画土地区画整理事業特別会計予算    議案第8号 令和2年度八戸学校給食特別会計予算    議案第9号 令和2年度八戸公共用地取得事業特別会計予算    議案第10号 令和2年度八戸駐車場特別会計予算    議案第11号 令和2年度八戸中央卸売市場特別会計予算    議案第12号 令和2年度八戸霊園特別会計予算
       議案第13号 令和2年度八戸介護保険特別会計予算    議案第14号 令和2年度八戸国民健康保険南郷診療所特別会計予算    議案第15号 令和2年度八戸後期高齢者医療特別会計予算    議案第16号 令和2年度八戸母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算    議案第17号 令和2年度八戸産業団地造成事業特別会計予算    議案第18号 令和元年度八戸一般会計補正予算    議案第19号 令和元年度八戸自動車運送事業会計補正予算    議案第20号 令和元年度八戸市立市民病院事業会計補正予算    議案第21号 令和元年度八戸国民健康保険特別会計補正予算    議案第22号 令和元年度地方卸売市場八戸魚市場特別会計補正予算    議案第23号 令和元年度八戸都市計画土地区画整理事業特別会計補正予算    議案第24号 令和元年度八戸学校給食特別会計補正予算    議案第25号 令和元年度八戸都市計画下水道事業特別会計補正予算    議案第26号 令和元年度八戸都市計画駐車場特別会計補正予算    議案第27号 令和元年度八戸中央卸売市場特別会計補正予算    議案第28号 令和元年度八戸霊園特別会計補正予算    議案第29号 令和元年度八戸農業集落排水事業特別会計補正予算    議案第30号 令和元年度八戸介護保険特別会計補正予算    議案第31号 令和元年度八戸国民健康保険南郷診療所特別会計補正予算    議案第32号 令和元年度八戸後期高齢者医療特別会計補正予算    議案第33号 令和元年度八戸母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算    議案第34号 令和元年度八戸産業団地造成事業特別会計補正予算    議案第35号 八戸市副市長に選任する者につき同意を求めることについて    議案第36号 八戸市教育委員会教育長に任命する者につき同意を求めることについて    議案第37号 八戸市職員の定年等に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第38号 八戸市職員の退職年金等条例を廃止する条例の制定について    議案第39号 八戸市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について    議案第40号 八戸市手数料条例の一部を改正する条例の制定について    議案第41号 小中野地区荷さばき所D棟改築本棟工事請負の一部変更契約の締結について    議案第42号 小中野地区荷さばき所D棟改築電気設備工事請負の一部変更契約の締結について    議案第43号 小中野地区荷さばき所D棟改築機械設備工事請負の一部変更契約の締結について    議案第44号 東部終末処理場水処理施設増築建築工事請負契約の締結について    議案第45号 新大橋撤去工事(その1)請負の一部変更契約の締結について    議案第46号 新大橋撤去工事(その5)請負の一部変更契約の締結について    議案第47号 損害賠償の額を定めることについて    議案第48号 八戸市景観条例の一部を改正する条例の制定について    議案第49号 八戸市事務分掌条例の一部を改正する条例の制定について    議案第50号 八戸市議会議員その他非常勤の職員の公務災害補償等条例の一部を改正する条例の制定について    議案第51号 八戸市監査委員に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第52号 八戸市こども支援センター条例の一部を改正する条例の制定について    議案第53号 八戸市中央卸売市場条例の一部を改正する条例の制定について    議案第54号 地方卸売市場八戸魚市場条例の一部を改正する条例の制定について    議案第55号 八戸市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第56号 八戸市福祉センター条例の一部を改正する条例の制定について    議案第57号 八戸市無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について    議案第58号 八戸市幼保連携型認定こども園の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について    議案第59号 八戸市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について    議案第60号 八戸市総合保健センター条例の制定について    議案第61号 八戸市休日夜間急病診療所条例の一部を改正する条例の制定について    議案第62号 八戸市休日歯科診療所条例の制定について    議案第63号 八戸市保健所条例の一部を改正する条例の制定について    議案第64号 八戸市食品衛生法施行条例の一部を改正する条例の制定について    議案第65号 八戸市動物の愛護及び管理に関する法律施行条例の制定について    議案第66号 八戸市立市民病院事業の設置及び経営の基本に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第67号 八戸市浄化槽保守点検業者登録条例の一部を改正する条例の制定について    議案第68号 八戸市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について    議案第69号 八戸市地域特別賃貸住宅条例等の一部を改正する条例の制定について    議案第70号 八戸市特別会計条例の一部を改正する条例の制定について    議案第71号 包括外部監査契約の締結について    議案第72号 青森県新産業都市建設事業団に委託すべき事業に関する計画の一部変更に係る協議について  ────────────────────  本日の会議に付した事件 議事日程に同じ  ──────────────────── 出席議員(32名)        1番     山之内 悠君        2番     間 盛仁 君        3番     高橋正人 君        4番     中村益則 君        5番     吉田洸龍 君        6番     髙橋貴之 君        7番     田名部裕美君        8番     久保しょう君        9番     久保百恵 君        10番     岡田 英 君        11番     日當正男 君        12番     高山元延 君        13番     三浦博司 君        14番     上条幸哉 君        15番     苫米地あつ子君        16番     田端文明 君        17番     夏坂 修 君        18番     工藤悠平 君        19番     藤川優里 君        20番     小屋敷 孝君        21番     森園秀一 君        22番     豊田美好 君        23番     松橋 知 君        24番     壬生八十博君        25番     寺地則行 君        26番     冷水 保 君        27番     伊藤圓子 君        28番     山名文世 君        29番     立花敬之 君        30番     坂本美洋 君        31番     五戸定博 君
           32番     吉田淳一 君   -------------------- 欠席議員(なし)   -------------------- 地方自治法第121条による出席者    市長         小林 眞 君    副市長        田名部政一君    副市長        大平 透 君    教育長        伊藤博章 君    総合政策部長     中村行宏 君    まちづくり文化スポーツ部長               原田悦雄 君    総務部長       大坪秀一 君    財政部長       岩田真奈 君    商工労働観光部長   磯嶋美徳 君    農林水産部長     出河守康 君    福祉部長       豊川寛一 君    健康部長       佐々木勝弘君    市民防災部長     秋山直仁 君    環境部長       石田慎一郎君    建設部長       渡辺昇覚 君    都市整備部長     大志民 諭君    教育部長       石亀純悦 君    交通部長       佐藤浩志 君    市民病院事務局長   品田雄智 君    監査委員       早狩博規 君   -------------------- 出席事務局職員    事務局長       阿部寿一    次長兼議事課長    池田和彦    副参事(議事グループリーダー)               山道隆央    主幹         知野大介    主査         見附正祥    主査         安藤俊一  ────────────────────   午前10時00分 開会 ○議長(壬生八十博 君)これより令和2年3月八戸市議会定例会を開会いたします。  直ちに、本日の会議を開きます。  ──────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(壬生八十博 君)日程第1会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において、6番髙橋貴之議員、27番伊藤圓子議員を指名いたします。  ──────────────────── △日程第2 会期の決定 ○議長(壬生八十博 君)日程第2会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  今期定例会の会期は、本日から3月24日までの27日間といたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(壬生八十博 君)御異議なしと認めます。  よって、会期は27日間と決定いたしました。  ────────────────────   諸 報 告 ○議長(壬生八十博 君)この際、諸報告をいたします。  市長から、地方自治法の規定に基づいて議会に対し、7件の報告がありました。  また、監査委員から、財政援助団体等監査、定期監査及び行政監査の結果報告がありました。  さらに、包括外部監査人からは、包括外部監査の結果報告がありました。  以上の報告書は、お手元に配付してありますので御了承願います。  ──────────────────── △日程第3 議案72件一括上程 ○議長(壬生八十博 君)日程第3議案第1号令和2年度八戸一般会計予算から議案第72号青森県新産業都市建設事業団に委託すべき事業に関する計画の一部変更に係る協議についてまでを一括議題といたします。  市長から提案理由の説明を求めます。  市長  〔市長小林眞君登壇〕 ◎市長(小林眞 君)おはようございます。令和2年3月八戸市議会定例会の開会に当たり、令和2年度における市政運営に当たっての基本的な考え方を述べ、議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げますとともに、ただいま上程されました議案について、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。  去る1月29日から2月2日までの5日間にわたり、当地域において氷都新時代!八戸国体のテーマのもと、第75回国民体育大会冬季大会スケート競技会アイスホッケー競技会が開催されました。今大会では、歓迎アトラクションとして、八戸東高校表現科とBLUE TOKYOの皆様による八戸三社大祭をテーマとしたダンスパフォーマンスが披露され、華麗で躍動感のある演技は観衆の皆様を魅了し、郷土色豊かなすばらしいオープニングでありました。また、スピードスケート2000メートルリレーでは、青森県代表の成年女子が2位に輝く好成績をおさめるなど、大会は成功裏に幕を閉じ、開催市として安堵するとともに、私といたしましても、地元以外の選手であっても熱い声援を送る市民の皆様の姿を見て、大きな感動を覚えたところであります。冬季国体の当市での開催は、昭和22年の第1回大会以来、全国最多の13回目を数え、これまで数多くのすばらしいレースが展開されてきました。天然リンクからパイピングリンクへ、そして屋内スケート場へと氷都の舞台は確実に引き継がれており、今大会は長い歴史と伝統を持つ氷都八戸のまさに新たな時代の幕あけとなる大会であったと考えております。  次に、東京2020オリンピックパラリンピック競技大会でありますが、6月にはオリンピック聖火リレー、8月にはパラリンピック聖火リレーに係る採火が当市において行われることとなっております。既にゴールボール競技天摩由貴選手及びシッティングバレー競技の審判員であります白銀南中学校教諭の山道律人さん、2名の当市出身者の東京パラリンピック出場や参加が内定するなど、オリンピックパラリンピックの開幕に向けた期待感も徐々に高まっております。当市には、伊調馨選手を初め多くのオリンピックメダリストを輩出するなど、トップアスリートを身近に感じられる環境があり、次世代を担う八戸の子どもたちオリンピックなどの国際舞台に立つといった夢を与えられるよう、また、実際に活躍できるよう、各種競技の底辺拡大や選手育成等の施策をさらに推進してまいりたいと考えております。  さて、安倍首相は、現在開会中であります第201回通常国会における施政方針演説の中で、子どもたちから、子育て世代、現役世代、そしてお年寄りまで、全ての世代が安心できる全世代型社会保障の実現を目指し、本年、改革を実行すると表明したところであり、政府の予算案においても、昨年からスタートした幼児教育・保育の無償化に加え、高等教育の無償化や予防、健康づくりの取り組み、医療、介護分野などの充実を盛り込んでおります。私は、以前より、住民の生活を保障する分野である医療、福祉等の制度については、各自治体の財政力にかかわらず、全国どこに住んでいても同様のサービスを受けられるようにすべきと主張してきたところでありますが、現状はむしろ、各自治体がそれぞれの自主財源により制度の拡充を競い合っている状況にあります。当市といたしましても、医療、福祉等の施策について、市民の福祉向上のため、できる限りの対応をしたいとは考えておりますが、持続可能な制度として全てのサービスを高水準で実施していくことは財政的にも困難な状況であり、今後ともナショナルミニマムとして、国の責任のもと実施していただくよう、全国市長会等を通じて働きかけてまいりたいと考えております。  それでは、新年度に向けまして当市が重点的に取り組んでまいります主な施策について、その取り組み状況や方向性などについて順次申し述べてまいります。  御承知のとおり、地方を取り巻く社会経済情勢は、少子高齢や東京圏への一極集中の影響により人口減少が進み、不透明な状況にあります。厚生労働省が公表した昨年の人口動態統計の年間推計によると、出生数が過去最少の86万4000人と、統計開始後、初めて90万人を割り、死亡数から出生数を引いた人口の自然減は51万2000人と過去最大になる見込みとなっております。また、総務省が公表した昨年の人口移動報告によると、東京圏は転入者が転出者を約14万9000人上回り、24年連続で転入超過の状況となっており、深刻する少子人口減少、東京圏への一極集中に歯どめがかかっていないことが改めて浮き彫りとなっております。  このような中、国においては、これらの課題に対応し、将来にわたって活力ある地域社会の実現と東京圏への一極集中の是正を目指し、現在、第1期まち・ひと・しごと創生総合戦略を推進しておりますが、本年度で計画期間最終年度を迎えることから、昨年12月に第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略を閣議決定し、第1期で根づいた地方創生の意識や取り組みを継続を力にするという姿勢で、より一層の充実強化を図るとしており、また、安倍首相の施政方針演説の中では、希望出生率1.8の実現を目指し、深刻さを増す少子の問題に真正面から立ち向かうと表明しているところであります。  当市においても、現行の八戸市まち・ひと・しごと創生総合戦略が本年度で計画期間最終年度を迎えることから、引き続き人口減少等の喫緊の課題に対応し、切れ目のない取り組みを進めていくため、第2期八戸市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、地方創生の充実強化に向けた各種施策の推進を図ってまいります。  また、第6次八戸市総合計画では、人口減少少子高齢といった厳しい社会経済情勢の中にあっても、東日本大震災からの創造的復興を果たし、市民が生き生きと働き、安心して生活することができる地域社会を実現するため、現在、さまざまな施策に取り組んでいるところでありますが、計画期間最終年度を迎える来年度も、引き続き全力で取り組んでまいります。次期総合計画につきましては、人口減少少子高齢、東京圏への一極集中といった課題に加え、第4次産業革命等によるSociety5.0の到来、出入国管理及び難民認定法の改正等に見られる国際の進展等により、地方を取り巻く環境が急激に変わり始めていることを踏まえ、人口減少下においても将来に希望を持ち、豊かで活力ある持続可能な地域社会を実現するとともに、創造的復興をさらに発展させるべく、現在、策定作業を進めているところであり、節目節目において、市民の皆様や議員各位から御意見を頂戴してまいりたいと考えております。  八戸市復興計画につきましては、平成23年度から各種施策をスタートさせ、来年度で10年目を迎えますが、復旧期、再生期を経て、創造期の最終段階に入っており、より強い、より元気な、より美しい八戸の実現に向けて、創造的復興の総仕上げに取り組んでまいります。  また、扶助費の増嵩や公共施設等の老朽など、当市を取り巻く環境が今後、より厳しい状況になると予想される中、地域の特性と市民ニーズに即した質の高い行政サービスを提供し続けることが求められており、いかなる難局にも対応できるよう、これまで以上に業務の合理、効率に取り組み、将来に向けた価値ある投資を可能にする安定した行財政基盤を確立する必要があると考えております。行財政資源の最適を図りながら、来年度からスタートする第7次行財政改革大綱のもと、質の高い行政サービスの提供と持続可能な地域社会の形成に向けて、たゆみない行財政改革を推進してまいります。  次に、広域連携であります。  平成29年1月、当市は特例市から中核市へと移行し、同年3月には近隣7町村と八戸圏域連携中枢都市圏を形成し、それまで定住自立圏で取り組んできた生活機能の強化や交流促進等の事業に加え、圏域全体の経済成長の牽引や高次の都市機能の集積、強化のための事業を推進し、現在23施策80事業に及ぶ事業を展開しており、今後とも緊密な連携のもと、しっかりスクラムを組み、各種事業に積極的に取り組んでまいります。  また、久慈圏域及び二戸圏域との県境を越えた三圏域の連携である北緯40°ナニャトヤラ連邦会議は本年で15年目を迎えますが、圏域を取り巻く社会環境に対応しながら、地域振興のため、防災協力体制森林資源活用漆産業振興などさまざまな事業について創意工夫しながら取り組んでおります。加えて、一昨年より始まりました北海道苫小牧市との連携事業であるはちとまネットワークでは、フェリー航路や産業面での類似性を生かし、観光や物流、スポーツなどさまざまな分野の事業を本格させております。  このように、当市ではさまざまな形で自治体間連携を推進しておりますが、それにより、市民生活はもとより、産業、経済、文化の振興など、当市を初め各自治体の活性につながるものと考えており、今後も積極的に広域連携、都市間連携の推進を図ってまいります。  また、八戸港に関しましては、八戸港国際物流拠点推進協議会の独自集計になりますが、コンテナ取扱量は5年連続して5万TEUを超え、うち実入りコンテナが過去最高レベルを維持するなど、堅調な貨物量が確保されているほか、本年4月より、14年ぶりに八戸港と室蘭港を結ぶフェリー往復便が復活する予定となっており、北東北の経済活動を支える物流拠点としてますますその役割が増大しております。さらに、現在整備が進められている三陸沿岸道路が来年度末に全線開通される予定となっており、八戸港と苫小牧港間のフェリーと三陸沿岸道路を組み合わせた札幌・仙台間の新たな物流ルートが確立され、さらなる交流人口や物流の拡大を期待しているところであります。  続きまして、保健、医療、福祉についてであります。  中核市に移行してから3年余りが経過し、保健や福祉、環境分野など、県より移譲されたさまざまな事務事業が円滑に進められてきたものと考えております。中核市移行時に市庁舎内に設置した保健所につきましては、本年6月に供用開始予定の八戸市総合保健センターに移転し、さらなる機能強化に努めてまいります。総合保健センターには、こども支援センターや休日夜間急病診療所を移転し、介護予防センターや休日歯科診療所を新設するほか、隣接して八戸薬剤師会により休日夜間薬局が整備されることとなっており、今後は、八戸市医師会を初めとした関係団体により、臨床検査センターや健診センターの整備が進められることとなっております。  当市といたしましては、今後とも関係団体と連携しながら、休日、夜間の診療体制の充実を図るとともに、総合保健センターを市民の総合的な医療、健康対策の新たな拠点として、八戸版ネウボラ介護予防センターなど、中核市移行を機とした市独自の特色のある施策を推進してまいりたいと考えております。また、八戸市立市民病院では、本年5月に緩和ケア病棟が供用開始となる予定であり、重い病を抱える患者さんやその御家族一人一人の身体や心のさまざまなつらさを和らげ、より豊かな人生を送ることができるよう、緩和ケア提供体制のさらなる充実を図ってまいります。
     子育て支援などの福祉施策の充実につきましては、昨年1月から、子どもの医療費助成通院医療費助成対象を未就学児から中学生までに拡大し、10月からは幼児教育・保育の無償化に取り組んでおります。冒頭でも申し上げましたように、国で推し進める全世代型社会保障の実現の動向を見きわめながら、市民の福祉向上に向けた努力を続けてまいりたいと考えております。  続きまして、観光の推進についてであります。  昨年4月、八戸圏域の観光誘客と物産振興のかじ取り役として、DMO組織・VISITはちのへが誕生いたしました。交流人口の拡大と地場産品の振興に向け、マーケティングとマネジメントの機能を生かした取り組みにより、八戸圏域の魅力発信や地域ブランドの確立を図り、地域の稼ぐ力を引き出していくことを大いに期待するものであります。  さて、三陸復興国立公園の北の玄関口、天然記念物ウミネコの繁殖地であります蕪島、そこに鎮座する蕪嶋神社が一夜にして焼失したのは、平成27年11月のことでありました。大変ショッキングで悲しい出来事ではありましたが、あれから4年余り、今では新たな社殿が荘厳な姿を見せており、これまでの関係者の皆様の御尽力、また、市内外を問わず支援の手を差し伸べた方々に改めて敬意と感謝を表する次第であります。蕪島周辺につきましては、これまでに休憩所やプロムナード公園を整備し、本年4月には八戸市蕪島物産販売施設・かぶーにゃがオープンする予定となっており、平成23年度より始まった蕪島エントランス整備事業が完了を迎えることとなります。同事業により整備した施設と蕪嶋神社が、三陸復興国立公園の北の玄関口としてふさわしい空間を創出し、多くの市民や観光客が訪れにぎわうよう、引き続きPR活動に努めてまいります。  次に、八戸都市圏交流プラザ・8baseですが、八戸圏域の地場産品の認知度を高め、販路拡大を図りながら、継続的に地域を応援してくれる関係人口の形成、増加を目指すとともに、観光誘客、UIJターンによる雇用促進など、総合的なシティプロモーションを行う首都圏交流拠点として整備するものであります。JR有楽町駅から新橋駅間の100年以上の歴史を刻むれんがアーチ高架橋と、東海道線、東海道新幹線の高架橋が一体となって生まれた高架下空間を生かした日比谷OKUROJI内に、本年6月末にオープンする予定となっており、多くの方々に活用いただけるようPR活動に努めるとともに、八戸圏域の魅力を伝えられる施設にしてまいりたいと考えております。  また、移住に関しては、依然として続く東京圏への一極集中を変えていくため、都会に出た若者にふるさとのよさを再認識させ、戻ってきて暮らしたいと思っていただくことが必要であると考えております。県が都内に開設している青森暮らしサポートセンターを通じた移住者も年々増加しており、昨年度は、県内へ移住した方が83名、このうち当市には最多の36名が移住しておりますが、引き続き移住施策を推進してまいります。そのため、八戸圏域連携中枢都市圏半都半邑の楽しさ、ホームページによる情報発信や、首都圏における移住相談会への参加、ほんのり温ったか八戸移住計画支援事業、移住支援金支給事業を継続して実施するほか、八戸都市圏交流プラザ・8baseを新たに活用してまいります。また、生活の基盤となる就労の場の確保につきましては、引き続き積極的なトップセールスによる企業誘致に努めるとともに、その受け皿となる八戸北インター第2工業団地の整備について、新年度は用地買収や造成工事を実施してまいります。  続きまして、中心市街地の活性についてであります。  はっち、ブックセンター、マチニワといった他都市にはない特徴的な公共施設は、市民や来訪者の多様な活動や交流を生む場所となっており、市民活動や文化活動などの拠点として中心市街地の魅力向上につながっているものと考えております。また、民間事業として六日町ガーデンテラスや八日町地区複合ビルの整備が進められているほか、IT・テレマーケティング関連産業の集積などにより雇用の場が創出され、飲食、物販、宿泊など、経済活動の拠点としての再生にも一定の効果を上げていると考えております。  このような中、昨年、国及び県が公表した県内の地価では、三日町の地価が2年連続の上昇、六日町の地価が基準地に選定されて以来、初めての上昇に転じていることからも、これまでの施策の効果が少しずつあらわれ、中心市街地のにぎわい創出への期待が高まっているものと感じております。今後は、長根屋内スケート場や今年完成予定の新美術館の整備運営を通じて、より一層、市民等の日常的な活動の場として整備を進めていくとともに、第3期八戸市中心市街地活性基本計画の目標達成に向け、引き続き官民一体となって計画掲載の64事業を着実に実施してまいりたいと考えております。  次に、文化の振興についてであります。  当市は、市民の皆様の文化芸術活動が大変盛んな地域であり、八戸三社大祭や八戸えんぶりといった長い伝統を誇るものから、文芸、美術、芸能、音楽など、多彩な活動が数多く行われており、多文化都市八戸の推進を主要政策の1つに掲げております。このような中、当市出身の木村友祐氏が「幼な子の聖戦」で第162回芥川賞候補に、同じく当市出身の呉勝浩氏が「スワン」で第162回直木賞候補にノミネートされたのは、昨年12月のことでありました。当市出身者では、名誉市民でもあります三浦哲郎氏が1961年に芥川賞を受賞されて以来59年ぶり、直木賞は初めての受賞となるかと期待を寄せていたところ、残念ながら受賞は逃してしまいましたが、当市出身者が日本を代表する文学賞に同時にノミネートされるという快挙を大変誇らしく感じるとともに、本のまち八戸を掲げている当市にとりましても、今回のノミネートは大変弾みになるものと考えております。  また、子どもたちが読書に親しめるよう、市内の小学生を対象にしたブッククーポンを配布するマイブック推進事業は、今年度6年目を迎え、使用率が97.8%と過去最高となり、同事業が定着したことをうかがえる結果となっており、今後も本のまちとしての施策を実施してまいります。引き続き、文化芸術を通して市民が生き生きと心豊かに暮らせる町の実現を目指し、伝統文化から先端アートまでの市民の多様で多彩な文化芸術活動に対する支援に努めるなど、各種施策に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、スポーツの振興についてであります。  誰もがスポーツを楽しみたくなる街の実現と氷都八戸の新生を基本方針とした八戸市スポーツ推進計画を昨年度策定し、本年度より各種事業を推進しているところであります。昨年完成した長根屋内スケート場に続き、この3月には、八戸駅西地区に、民間企業が主体となって進めている、アイスホッケー競技を中心とした多目的アリーナ、フラットアリーナの完成が控えており、これらを活用した大会誘致やイベント開催等を行うことにより、氷都八戸の新生や、市民がスポーツを楽しむ機会の創出に取り組んでまいります。  また、スポーツを絡めたビジネスの可能性を探るための実証事業として、さきの冬季国体において、県外の選手や関係者に対するおもてなしと八戸の食の魅力をPRするため、飲食店で使用できるクーポンの配布を実施したところであり、今後もスポーツビジネスに関連する事業を推進し、新たな産業の創造にも努めてまいります。  スポーツのまち八戸を標榜する当市といたしましては、オリンピックパラリンピックなどを経験したトップアスリートを輩出している競技環境や、東北フリーブレイズやヴァンラーレ八戸FC、青森ワッツ、八戸DIMEといったプロスポーツチームの存在などの利点を生かしながら、関係機関や団体等と連携し、スポーツの振興とスポーツによるまちづくりをより一層推進してまいります。  続きまして、農業についてであります。  平成26年度から進めている八戸ワイン産業創出プロジェクトにつきましては、昨年のワイン用ブドウ収穫量が一昨年と比較し倍増するなど、生産者の経営安定とともに、さらなる収穫量の増加を期待しているところであります。また、生産3年目の八戸ワインが発売されており、同プロジェクトは順調に展開されているものと考えており、引き続きワイン用ブドウの生産に対する支援を行うとともに、今後は、関係者と連携しながら、日本ワインとしてのルールに基づく八戸ワインのブランドに向けた取り組み及び八戸ワインの魅力発信に努めてまいります。  また、八戸いちごにつきましては、平成25年度より、販路拡大と販売促進を図るため、八戸いちごマルシェなどの情報発信型イベントを開催しておりますが、一方で、イチゴ生産者が減少している傾向にあります。その解決策の一環として、生産性の向上と労働環境の改善を図るため、現在、NTT東日本との共同により、IoTを活用した八戸いちご生産に関する実証実験を進めているところであります。今後は、この実証実験を起点に、当市における農業IoT技術の活用や普及の可能性を探るとともに、八戸ワインや八戸いちごのほか、糠塚きゅうり、畜産物などの八戸の特産物についてもブランド力の強化に努め、農業が魅力ある産業として活性が図られるよう取り組んでまいりたいと考えております。  次に、水産業についてでありますが、昨年の八戸港の水揚げ数量は全国10位、金額は12位となりました。水産業の動向は、まさに漁の状況に左右されるところが大きく、特に昨年は、八戸港の主力品種でありますイカやサバ、サケの水揚げが振るわず、68年ぶりに7万トンを割り、極めて厳しい状況が続いておりますが、本年こそは、豊漁を願い、水揚げ数量、金額ともに増大することを切望するものであります。  魚市場の整備につきましては、これまで荷さばき所A棟、B棟及びC棟の整備が完了し、小中野地区に整備を進めているD棟は、年内の完成を目指して事業を進めております。特に稼働率が低迷しておりますA棟については、対象漁船の拡大や、他県のまき網漁船の船主を直接訪問しての積極的な誘致活動などの取り組みを継続、強化し、稼働率向上に努めてまいります。また、サバ以外の魚種の水揚げや、高度な衛生管理施設から出荷される安全安心で高品質な水産物を消費者に供給できるよう販売ルートの確立に努める等、より効果が得られる新たな改善策について、関係団体と連携しながら検討してまいりたいと考えております。  今後とも、業界の皆様と一丸となって、水産物の生産流通の効率や、品質、衛生管理の高度を着実に進め、これまで以上に産地市場としての信頼性を強化するとともに、当市で水揚げされるイカやサバなどの水産物のブランドにも一層取り組んでまいります。  次に、防災についてであります。  昨年、八戸市みなと体験学習館・みなっ知が開館し、湊地域の歴史、文化や、みなとまち八戸の魅力を体験できるほか、東日本大震災の津波の記憶を伝える学習の場や、災害時には避難所としての役割を担う新たな拠点となっております。また、同施設は、東日本大震災の実情や教訓を広く国内外及び次世代に伝承する震災伝承施設の登録を受けており、震災発生から9年が経過しようとしておりますが、震災を風化させず後世まで語り継ぐ施設として情報発信してまいります。  さて、昨年は、我が国において、9月の令和元年房総半島台風や10月の令和元年東日本台風によって、広い範囲にわたり暴風雨による被害が発生した年でありました。また、一昨年には、6月の大阪北部地震、7月の西日本豪雨、9月の北海道胆振東部地震などがあり、近年は、全国各地で大きな災害が相次いで発生しております。幸いにして、当市におきましては、市民の命にかかわるような重大な被害には至りませんでしたが、災害は、いつ、どこの地域においても起こり得る可能性があることから、防災に対する意識を常に持ち続ける必要があります。そのためにも、今後とも、八戸市地域防災計画や八戸圏域8市町村合同による国土強靱地域計画により防災体制の強化に努めるほか、想定最大規模降雨による洪水浸水想定区域を反映した新しい八戸市洪水ハザードマップを本年3月に全戸配布するとともに、地域の防災訓練への支援や自主防災組織の育成に取り組み、市民の防災意識の向上を図ってまいります。  以上、今後の市政運営について、主な分野における考え方やその方向性について述べてまいりました。昨年は、平成から令和へと移り変わった新たな時代の幕あけの年であり、当市としましても、市制施行90周年を迎えるとともに、八戸港開港80周年にも当たる節目の年でありました。90年にわたるこれまでの歴史の中で、当市が幾多の試練を乗り越えて、着実な発展を遂げることができましたのは、歴史のあらゆる場面において、先人たちのたゆまぬ努力と郷土を愛する情熱があったからにほかならず、私は、市民の皆様とともにその思いを受けとめ、受け継いでいく決意を持ち、新たな一歩を踏み出したのであります。  新年度は、先ほど申し上げましたとおり、蕪島物産販売施設・かぶーにゃや総合保健センター緩和ケア病棟、八戸都市圏交流プラザ・8baseのオープンを予定しており、さらには、小中野地区荷さばき所D棟や新美術館の完成を控えております。また、6月にはオリンピック聖火リレーや8月にはパラリンピック聖火リレーに係る採火、10月には、全国の市長、特別区長、議員を初め、自治体関係者と学者、研究者が一堂に会し、都市問題、地方自治について討論する全国都市問題会議、さらに、令和3年2月には世界ジュニアスピードスケート選手権大会といった会議や大会などが開催されます。加えて、ユネスコ無形文化遺産に山・鉾・屋台行事の1つとして登録されている八戸三社大祭は、祭りの起源と言われるみこしの渡御から数えて300年目の節目の年を迎え、ユネスコ世界遺産へ推薦となった是川石器時代遺跡を構成資産の1つとする北海道・北東北の縄文遺跡群に係るユネスコ専門機関の調査が当地でも実施される予定となっており、国内外に当市をPRできるまたとないチャンスでありますので、これらを成功に導くため、準備に万全を期してまいります。  私は、当市の未来を明確に思い描き、必要な事業には果敢に挑戦してまいりましたが、これからも一歩一歩着実に市政を前進させ、八戸市が大きな飛躍を遂げられるよう、ひと・産業・文化が輝く北の創造都市の実現に全身全霊を傾け、全力を尽くしてまいる覚悟であります。市民の皆様並びに議員各位の御理解と御協力を切にお願い申し上げる次第であります。  さて、令和2年度の国の予算は、引き続きデフレ脱却に向け、経済再生と財政健全の両立を実現するため、消費税増収分を活用した社会保障の充実、経済対策の着実な実行、歳出改革の取り組みの継続とともに、賃上げの流れと消費拡大の好循環、設備投資の拡大を含めた需要拡大に向けた取り組みなど、重要な政策課題への対応を行うこと等を基本として編成されました。  その結果、令和2年度の一般会計予算案は102兆6580億円となり、前年度と比較して1.2%の増となっております。  一方、令和2年度の地方財政対策は、通常収支分において、地方が人づくり革命の実現や地方創生の推進、地域社会の維持、再生、防災、減災対策等に取り組みつつ、安定的な財政運営を行うために必要となる一般財源総額について、令和元年度を下回らないよう実質的に同水準を確保することを基本としております。  また、東日本大震災分においては、復旧復興事業及び全国防災事業の推進を図るため、必要な事業費及び震災復興特別交付税等の財源を確保することとしており、通常収支分と東日本大震災分を合わせた規模は91兆7473億円となり、前年度と比較して1.0%の増となっております。  このような国の予算及び地方財政対策の動向のもと、当市の令和2年度予算については、現下の厳しい財政状況と経済環境を踏まえ、市財政の健全性に配意する一方、第6次八戸市総合計画、八戸市まち・ひと・しごと創生総合戦略及び新たに策定した第7次八戸市行財政改革大綱に基づき、市民生活の向上と福祉の充実を図り、市民が生き生きと快適に暮らすことのできる持続可能な地域社会の形成に向けて各種施策に取り組むとともに、行政資源の最適により質の高い行政サービスの提供を目指すことを基本として編成いたしました。  また、引き続き、創造的復興の実現に向けて、災害に強いまちづくりに向けた施策等を推進するほか、八戸圏域連携中枢都市圏の活性に資する施策に取り組むことといたしました。  令和2年度予算の特色といたしましては、引き続き通常の事務事業に係る予算と、東日本大震災からの復興に係る予算の、大きく分けて2つの内容を持つ予算とし、通常分においては、限りある財源を有効に活用しながら、保健、医療、福祉の充実、子育て支援や教育の充実、防災力の強化、雇用環境の充実や産業の振興、文化、スポーツ、観光の振興、都市基盤の整備など、総合的に市政を前進させる施策に積極的に取り組むことといたしました。また、復興分においては、社会資本整備総合交付金や震災復興特別交付税などの財源を有効に活用し、新大橋整備事業、港湾整備事業、湊地区まちづくり事業、水産物流通機能高度対策事業、公会堂・公民館施設整備事業、福祉避難所改修事業など、災害に強いまちづくりのための施策等を推進することといたしました。その結果、令和2年度予算の規模は、一般会計が980億円、特別会計が526億9450万1000円、合わせて1506億9450万1000円となり、前年度と比較いたしますと、一般会計は7.4%の減、特別会計は都市計画下水道事業特別会計及び農業集落排水事業特別会計が公営企業会計に移行すること等により20.6%減となり、合わせて12.5%の減となりました。  以下、一般会計からその主なものについて、第6次八戸市総合計画に基づく体系に沿って御説明申し上げます。  子育て・教育・市民活動においては、幼児教育・保育の無償化関連事業費や子ども医療費扶助費、こども支援センターが実施する教育相談・適応指導教室事業費のほか、保育施設整備事業費、小・中学校騒音防止対策費など、子育て支援や学校教育の充実等に必要な予算を計上いたしました。  産業・雇用においては、ほんのり温ったか八戸移住計画支援事業費や南郷新規作物研究事業費、水産基盤整備事業費のほか、中小企業特別保証制度保証料補助金、企業立地促進奨励金など、雇用環境の充実や産業振興等に必要な予算を計上いたしました。  防災・防犯・環境においては、八戸地域広域市町村圏事務組合に対する常備消防費、し尿及びごみ処理負担金のほか、一般廃棄物最終処分場の被覆施設移設事業費など、消防・救急体制や環境保全の充実等に必要な予算を計上いたしました。  健康・福祉においては、本年6月に開設予定の総合保健センター及び休日歯科診療所の運営経費、中学2年生を対象としたピロリ菌検査実施経費、産後鬱予防等を図るための産婦健康診査費のほか、地域密着型サービス提供施設整備事業費など、保健、医療や介護、高齢者支援の充実等に必要な予算を計上いたしました。  文化・スポーツ・観光においては、縄文遺跡群世界遺産登録推進経費や新美術館整備事業費のほか、東京オリンピックパラリンピック聖火リレー運営事業費、本年6月に開業予定の八戸都市圏交流プラザ・8baseの運営事業費など、文化芸術、スポーツ、観光の振興に必要な予算を計上いたしました。  都市基盤・公共交通においては、本八戸駅通り地区整備事業費や優良建築物等整備・支援事業費、八戸圏域公共交通計画推進事業費のほか、道路、市営住宅、公園施設等の長寿命事業費など、市街地、道路網の整備や地域交通の充実等に必要な予算を計上いたしました。  そのほか、苫小牧市とのはちとまネットワーク連携事業費や、本年10月にフラットアリーナで開催する第82回全国都市問題会議開催経費等を計上いたしました。  これらの歳出予算に対して、歳入予算につきましては、市税297億円、地方交付税175億4400万円を計上したほか、国・県支出金、市債等は歳出予算との関連において計上いたしました。また、財政調整基金及び市債管理基金からの繰り入れは、合わせて12億円を計上したところであります。  次に、企業会計及び特別会計の主なものについて、その概要を御説明申し上げます。  まず、企業会計では、自動車運送事業会計において、建設改良費として乗合バス購入費を計上いたしました。市民病院事業会計においては、緩和ケア病棟の開設に必要な経費のほか、建設改良費として医療機器購入費を計上いたしました。新たに企業会計に移行した下水道事業会計においては、管路、処理場、ポンプ場の建設改良費を計上いたしました。特別会計では、都市計画土地区画整理事業特別会計において、八戸駅西地区における建物移転補償費、街路築造工事費を計上いたしました。霊園特別会計においては、東霊園内への合葬墓の整備に向けた実施設計費等を計上いたしました。介護保険特別会計においては、保険給付費のほか、本年6月に総合保健センター内に開設予定の介護予防センターの運営費を計上いたしました。産業団地造成事業特別会計においては、分譲用地の造成、水路、調整池の工事費等を計上いたしました。  次に、議案第18号から議案第34号までの令和元年度八戸一般会計補正予算及び各特別会計補正予算の主なものについて御説明申し上げます。  議案第18号一般会計補正予算は、歳入歳出それぞれ19億9091万3000円を増額するものであり、既決予算と合計いたしますと、総額は1132億6382万4000円となるものであります。  歳出補正予算の主な内容は、基金積立金、施設型等給付費、市民病院事業会計に対する負担金等、小中学校トイレ改修事業費などを計上するとともに、事務事業の執行に伴う計数整理をいたしました。  歳出補正予算に対応する歳入といたしましては、地方交付税、繰越金、市債等により対応いたしました。  続きまして、人事案件及び条例案等の主なものについて御説明申し上げます。  まず、議案第35号は、副市長であります大平透氏の任期が来る3月31日をもって満了となることに伴い、引き続き大平氏を選任することについて同意を求めるものであります。  大平氏は、平成28年から副市長として職責を十分果たしてこられ、引き続き副市長をお願いしたいと思っております。  議案第36号は、教育長であります伊藤博章氏の任期が来る3月31日をもって満了となることに伴い、引き続き伊藤氏を任命することについて同意を求めるものであります。  伊藤氏は、平成25年から当市教育委員会教育長の重責を全うしており、引き続き教育長をお願いしたいと思っております。  議案第37号は、保健所長の定年の特例を定めるためのものであります。  議案第39号は、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準の一部改正に伴い、副食費の実費負担について所要の改正をするとともに、その他規定の整備をするためのものであります。  議案第41号から議案第43号までの3件は、さきに請負契約を締結した小中野地区荷さばき所D棟改築に係る本棟工事、電気設備工事及び機械設備工事について、設計変更により期間等を変更するためのものであります。  議案第44号は、東部終末処理場水処理施設増築建築工事の請負契約を締結するためのものであります。  議案第47号は、平成30年9月27日に市民病院で行った脳動脈瘤コイル塞栓術に係る医療事故について、損害賠償の額を定めるためのものであります。  議案第48号は、景観重点地区を設け、同地区において届け出を要する行為に係る対象範囲及び事前協議手続を定めるためのものであります。  議案第49号は、総合保健センターの供用開始に向けた組織体制の見直しに伴い、健康部所管の国民健康保険及び国民年金並びに介護保険に関する事務を市民防災部に移管するものであります。  議案第52号は、こども支援センターの位置を変更するためのものであります。  議案第53号及び議案第54号は、卸売市場法の一部改正に伴い、中央卸売市場及び魚市場における卸売業務の許可、売買取引及び決済の方法等について所要の改正をするほか、中央卸売市場においては卸売業者に対する委託手数料の届け出義務等を緩和するためのものであります。  議案第58号は、幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、教育及び保育に従事する職員数の基準に係る特例の期限を5年間延長するためのものであります。  議案第59号は、放課後児童支援員の資格に係る特例の期限を3年間延長するためのものであります。  議案第60号は、総合保健センターを設置し、その管理について必要な事項を定めるためのものであります。  議案第61号は、休日夜間急病診療所の位置を変更し、その他規定の整備をするためのものであります。  議案第62号は、休日歯科診療所を設置し、その管理について必要な事項を定めるためのものであります。  議案第63号は、保健所の位置を変更するためのものであります。  議案第64号は、食品衛生法の一部改正に伴い、公衆衛生上講ずべき措置に関する基準を廃止するためのものであります。  議案第65号は、動物の愛護及び管理に関する法律の一部改正に伴い、動物愛護管理担当職員を設置するためのものであります。  議案第66号は、緩和ケア病棟の設置に伴い、一般病床の増床をするためのものであります。  議案第68号及び議案第69号は、市営住宅及び地域特別賃貸住宅等の入居手続における連帯保証人を不要とし、敷金及び入居者が負担する修繕費用等に係る規定の整備その他所要の改正をするためのものであります。  以上、上程されました議案の主なものについて、その概要を御説明いたしましたが、細部につきましては、議事の進行に伴い、詳細に御説明申し上げます。  なお、ただいま御説明いたしました議案のうち、議案第35号及び議案第36号並びに議案第41号から議案第43号までの5件につきましては、本日御審議くださるようお願い申し上げます。  何とぞ全議案とも原案のとおり議決を賜りますようお願いを申し上げます。  折しも、中国湖北省武漢市を中心とした新型コロナウイルス感染症――COVID-19が短期間で世界中に広がり、連日、国内においても感染事例が発生し、今後の感染拡大が懸念されております。  その対策として、国においては、先月、感染症法に基づく指定感染症への指定に始まり、電話相談窓口の開設や健康フォーローアップセンターを設置するとともに、政府対策本部を設置し、今月25日には新型コロナウイルス感染症対策の基本方針が決定され、この基本方針に基づき、今後の状況の進展を見据えながら、感染症対策の詳細を示していくこととしております。  県におきましても、先月、青森県環境保健センターに検査体制を整備し、今月には相談窓口の開設や危機対策本部を設置するなど、体制の整備、強化を図っております。保健所を設置している当市におきましても、帰国者・接触者相談センターを整備するとともに、市ホームページを通じて感染症対策に関する情報を提供しているほか、保健所長を座長とする八戸市健康危機管理対策会議を2回開催し、関係機関及び団体や庁内関係課との情報共有等を行っております。また、市民病院で実施した新型コロナウイルス感染症対策訓練に参加し、感染症患者が発生した際の対応を確認しております。  現在のところ、当市において、感染事例はありませんが、今や対岸の火事とは言えず、今後の事態の進展によりましては、私を本部長とする八戸市健康危機管理対策本部を設置し、国や県及び関係団体等と連携しながら、万全の対策を講じてまいります。  私といたしましては、市民の皆様の健康と安全の確保を第一に考えて行動してまいりたいと考えておりますので、議員各位並びに市民の皆様には重ねての御理解と御協力をお願い申し上げまして、議案の説明を終わります。  〔市長小林眞君降壇〕 ○議長(壬生八十博 君)この際、お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案のうち、議案第35号八戸市副市長に選任する者につき同意を求めることについて及び議案第36号八戸市教育委員会教育長に任命する者につき同意を求めることについて並びに議案第41号小中野地区荷さばき所D棟改築本棟工事請負の一部変更契約の締結についてから議案第43号小中野地区荷さばき所D棟改築機械設備工事請負の一部変更契約の締結についてまでを本日審議いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(壬生八十博 君)御異議なしと認めます。  よって、議案第35号及び議案第36号並びに議案第41号から議案第43号までを本日審議することに決しました。  まず、議案第35号及び議案第36号を審議いたします。  お諮りいたします。  以上の人事案件は、会議規則第37条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思います。  これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(壬生八十博 君)御異議なしと認めます。  よって、委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(壬生八十博 君)御質疑なしと認めます。
     これより討論を行います。  討論の通告がありますので、久保しょう議員の発言を許します。 久保しょう議員 ◆8番(久保しょう 君)日本共産党の久保しょうでございます。それでは、日本共産党を代表しまして、八戸市副市長の任命に対する反対討論を行います。  今般、副市長の任命に関する候補者自身の所信表明が示されないまま提案されていますが、本来であれば、この場で副市長候補者自身からの所信表明と、それに対する質疑ができてこその人事案件であるはずですが、残念ながらそれがかなわないことは遺憾だと考えるものです。任命候補者からの所信表明のないまま、案件に対する私たちの意見を述べます。  これまで市は副市長2名で行政に携わっていますが、年々、市の人口は減少を続け、一向に歯どめがかからない現状にあります。また、はっち、マチニワ、ブックセンター、YSアリーナなど大きな建物がふえ、さらには、新美術館や新大橋のかけかえ工事の予算がふえる見込みの中で、市の借金である市債の総額もふえ続けており、市の1年間の予算を超える1155億円となり、持続可能な都市形成どころか、将来にわたって子や孫、そして市民の希望あふれるような八戸市を到底望めるものではありません。残念ながら、これらの改善に向かうような要素が見えない状況にあります。  また、市の第7次八戸市行財政改革大綱では、今後5年間で職員を25名ほどの削減を図る計画になっており、ますます職員の負担が過酷になるのは必然ではないでしょうか。日夜市民のため汗水流して働いている一般職員を減らす計画を表明しながら、副市長については2名のままにする人事案件に賛成できるものではありません。  よって、以上のことから今回の副市長の人事案件に反対をし、討論を終わります。 ○議長(壬生八十博 君)以上で通告による討論は終わりました。  他に討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(壬生八十博 君)これにて討論を終結いたします。  これより議案第35号を採決いたします。  本案に同意することに賛成の方々の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(壬生八十博 君)御着席願います。  起立多数であります。  よって、本案は同意することに決しました。  次に、議案第36号を採決いたします。  本案に同意することに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(壬生八十博 君)御異議なしと認めます。  よって、本案は同意することに決しました。  次に、議案第41号から議案第43号までを審議いたします。  これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(壬生八十博 君)御質疑なしと認めます。  ただいま議題となっております議案第41号から議案第43号までを経済常任委員会に付託いたします。  この際、委員会開催のため暫時休憩いたします。   午前10時58分 休憩   --------------------   午前11時35分 再開 ○議長(壬生八十博 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。  ────────────────────   議案3件 ○議長(壬生八十博 君)この際、議案第41号小中野地区荷さばき所D棟改築本棟工事請負の一部変更契約の締結についてから議案第43号小中野地区荷さばき所D棟改築機械設備工事請負の一部変更契約の締結についてまでを一括議題といたします。  経済常任委員長から委員会における審査の経過と結果について報告を求めます。  森園秀一委員長  〔21番森園秀一君登壇〕 ◎21番(森園秀一 君)経済常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。  議案第41号は、さきに請負契約を締結した小中野地区荷さばき所D棟改築本棟工事において、設計変更により契約額及び期間を変更するためのものであります。  議案第42号及び議案第43号の2件の議案は、さきに請負契約を締結した小中野地区荷さばき所D棟改築の電気設備工事及び機械設備工事について、設計変更により期間を変更するためのものであります。  審査の過程において委員から、今回、地中埋設物などが原因で工期延長を行ったが、今後、延長はないと考えているのか質疑があり、理事者から、不測の事態については不明であるが、現在は基礎工事が終了しており、工事は順調に推移していくものと考えているとの答弁があったのであります。  以上3件の議案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。  以上で報告を終わります。  〔21番森園秀一君降壇〕 ○議長(壬生八十博 君)以上をもって経済常任委員長の報告は終わりました。  ただいまの委員長報告に対し御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(壬生八十博 君)御質疑なしと認めます。  これより討論を行います。  討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(壬生八十博 君)討論なしと認めます。  これより議案第41号から議案第43号までを一括して採決いたします。  以上の議案は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(壬生八十博 君)御異議なしと認めます。  よって、以上の議案は委員長報告のとおり可決されました。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  ────────────────────   休会の件 ○議長(壬生八十博 君)この際、お諮りいたします。  議案調査のため、2月28日、3月2日及び3月3日の3日間は休会したいと思います。  これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(壬生八十博 君)御異議なしと認めます。  よって、3日間は休会することに決しました。  次回本会議は、3月4日午前10時に開きます。  ────────────────────   散 会 ○議長(壬生八十博 君)本日はこれにて散会いたします。   午前11時38分 散会...