3
八戸市新
美術館管理運営基本計画の
概要について
○
豊田 委員長 次に、
八戸市新
美術館管理運営基本計画の
概要について
報告願います。
◎
山田 新
美術館建設推進室長 続きまして、
八戸市新
美術館管理運営基本計画の
概要について、
資料に基づき
説明いたします。
これまで
基本計画の策定を進めてまいりましたけれども、12月をもって一応
パブリックコメント等も終了し、おおよそのところがまとまりましたので、それを御
報告させていただきます。
新
美術館のビジョンでございますが、種を蒔き、人を育み、100年後の
八戸を創造する
美術館~出会いと
学びの
アートファーム~としております。
新
美術館の
活動イメージでございますが、展示、
調査研究、
収集保存という
美術館が担う
基本的な役割に、人々が互いに刺激し合いながら感性を高め、育まれていく共育を担う
アートの
学びと、観光や福祉、
地域コミュニティなどのさまざまな分野を横断した総合的な
文化政策を担う
アートの
まちづくりを加えた3つの役割を融合させた
美術館としていきます。
3番、新
美術館の特徴ですが、(1)は、
先ほども申しましたが、
アートの
学びを提供する
美術館。
それから、(2)としましては、
美術館活動の根底を支える
基本事業は当然でございますが、
企画内容や目的に応じて組織横断的なチームを編成し、
市民や
地域と連携しながら
実施していく
パイロット事業の2つの柱で構成してまいります。
(3)
市民、
地域とともに新しい
価値を創造するでございますが、
地域の
方々やアーティスト、
教育機関、企業など、
美術館活動を一緒に行う
パートナーを共
創パートナーと位置づけまして、
美術館側で
企画立案を行うだけではなく、共
創パートナーも
企画を提案できる仕組みを設けていきます。
また、これらにかかわる
市民の
方々を
アートファーマーと位置づけ、
スタッフや
専門家などとともに
学びながら、さまざまな経験ができる環境を整えてまいります。
(4)
教育機関との連携でございますが、
子どもたちの力を伸ばして、自ら新しい
価値をつくり出せる人を育むため、
教育委員会などと連携を図りまして、
美術館内での取り組み、学校内で展開するプログラムも充実させてまいりたいと思います。
次のページに移りますが、扱う
主要美術分野でございますけれども、
地域ゆかりの近・現代の
美術を中心に扱います。また、
収蔵作品や有形、無形の
文化資源のほか、
地域のさまざまな
アート活動や、生み出された
価値も含めて
地域の宝として扱ってまいります。
地域の
文化芸術に関連し、あるいは
比較対象となる国内外の
美術も扱います。
時代を反映した多種多様な
作品形態が存在する
現代美術も扱ってまいります。
5番、
収集方針でございますが、
地域の芸術や
文化、
まちの歩みに寄り添いながら、未来を見据え、多様な
価値観を創出し、人を育むための
美術資料の
収集を行うということを理念に設定しております。
6番、
運営形態でございますが、これまでの
活動実績等を考慮しまして、市の
直営プラス一部
外部委託方式を採用したいと思っております。
組織体制につきましては、
館長、ディレクターで構成する
管理経営機関が
進行管理を行い、
学芸員や
スタッフで構成する
運営執行機関がそれぞれ
方針に基づいて、
企画立案や業務を行ってまいります。
7番、
開館時間や
休館日でございますが、一応
開館時間は10時から19時を想定しております。
休館日は毎週火曜日、それから年末年始となっております。
利用者数の想定でございますが、年間約9万人を想定しております。
最後に、
収支試算でございますが、新
美術館の
収支試算は今後作成していきます中
長期計画の中で具体的な
計画が出てくることから、それらによって算出してまいりたいと思っております。
以上で
説明を終わります。
○
豊田 委員長 ただいまの
報告について御質問ありませんでしょうか。
◆
日當 委員 ちょっとお聞きします。
美術館とか、こういう
文化的なやつは
建物も
施設もそうですけれども、
運営するプロデューサー的な
館長というか、それによって特徴づけが大分違ってくると思うんですけれども、その
館長といいますか、その辺の
選定とか、その辺はどのように進んでいるか、ちょっとお聞きしたいと思います。
◎
山田 新
美術館建設推進室長 こちらは
人事組織にかかわってまいりますので、
外部からお迎えするのか、あるいは
職員で
館長を賄っていくのか、それらも含めて今そこを検討しておるところでございます。それらによってお迎えする
館長の
方針とか、人材も変わってまいると思いますので、新年度に向けまして、それらを今後一番にやってまいっておりますところでございますので、まだ具体的な
報告はできないということになります。
◆
日當 委員 そういう側だけではなくて、やはり
運営するプロデューサー的な形があって初めてその
施設というのは生きると思うので、
建物ができたからそれに合わせてというのではなくて、やっぱり並行して考えていったほうが、より
八戸らしい何かできるんじゃないかと。せっかく新しくつくりますので、できるだけ早目に、その辺のところを決めていただいて、一緒に進んでいって、
施設づくりといいますか、全国に発信できるような、せっかくつくるんですから、そういう考えで進めていただければと思います。
以上です。
○
豊田 委員長 他にございませんか。
◆
苫米地 委員 今の
日當委員のことに関連してなんですけれども、
館長さんを今いろいろ選んでいくということなんですけれども、選ぶときに、
資格というか、
学芸員の
資格だとか、いろいろその
美術に関する
資格を持っている方から選んでいくというふうなことであるのか、言いたいのは、
美術館の
収蔵ということに関して、ほかの
美術館からも聞くと、どんどんその
収蔵のところがふえていって、
収蔵庫がすぐいっぱいになってしまう。
地域の方にすれば、自分の
作品であるとか、お亡くなりになったときに遺族の
作品であるとか、
八戸に
ゆかりがあるのだから、
美術館に寄附したいというようなことがあるということになっていくと思うので、そのときにきちんとした
収集の
方針を持っていないと、何でもというか、受け入れてしまってすぐ
収蔵庫がいっぱいになってくるというような話もありますので、そういう意味ではきちんとした
美術に関する知識というんですか、そういうものを持った方を選んでいく必要があると思うんですが、その
あたりに関しては、
資格という点に関してはどういうふうに考えていらっしゃるのか。もし
方針みたいなのがあればお聞かせください。
◎
山田 新
美術館建設推進室長 館長という職におきましては、ほかの
美術館もそうなんですけれども、
学芸員を経験した人がそのまま
館長まで上がっていくという例は少なくて、どっちかというと
美術評論家とか、大学の教授とか、そういう
方々が
名誉職という形で置かれることが多いです。ただ、
今新美術館が目指しているものは、どちらかというとそういう
名誉職的な
館長ではなくて、
スタッフとともにつくり上げていくというような
実効性を持たせた
館長とか、そういう
イメージをして
選定を進めております。
また、その
収集に当たりましても、済みません。ちょっと
先ほど説明は省いてしまいましたが、2枚目の5番の
収集方針の後半にあるんですが、これらの
収集理念に沿ったものを集めるに当たりまして、
専門家で構成する
美術品等収集委員会を立ち上げまして、その中で
収集するにふさわしいものであるのか、
八戸市が
収蔵しなければ、果たして本当にいいものかどうかというものを含めて検討をしまして、それらの
委員会で承認を経た上で、
収集を行っていくこととしておりますので、
学芸員がまずは
作品の目利きをするわけですけれども、
学芸員の一方的な
判断ではなくて、第三者も交えて、そういう
判断をした上で適切に
収集をしてまいりたいと思っております。
以上でございます。
◆
苫米地 委員 わかりました。
館長の
選定に当たってもいろいろ考えていらっしゃるようなので、そこはしっかりお願いしたいと思います。
もう一つ、
運営形態についてなんですけれども、市の
直営で
運営をすると考えていたんですけれども、きょう見たら、
市直営プラス一部
外部委託となっているんですが、その一部
外部委託というのはどの
あたりを委託すると考えているのか、お聞かせください。
◎
山田 新
美術館建設推進室長 これにつきましては、旧
美術館でもそうでございましたけれども、警備とか、清掃とか、そういう
部分を
委託方式でということで、
運営そのものではないということでございます。
◆
苫米地 委員 では、旧
美術館と同じような形態でということで、わかりました。ありがとうございます。
○
豊田 委員長 他にございませんか。
◆
田名部 委員 開館時間が10時から7時というのは、これは、るる検討されて、時間設定がこうなって、今後はその条例で決められるものと理解しているんですが、ちなみに
是川縄文館とか、
博物館とかも全部10時でしたか。というのは、
意見にとどめますが、我々いろいろな視察の機会をいただくんですが、10時とかって遅いとじっくり
ホテルで待機して、そこからその
施設めぐりに入るんです。ですから、この時間が検討されて10時って設定されているんでしょうけれども、当然ながら、視察がどんどんと入ってくると思います。立派な
美術館ですから。この時間帯は果たして
外部から来るお客さんが
ホテルで1時間も待ってから、
是川縄文館とか、
博物館に行く時間帯がこれでいいのかというような、若干気にするんですけれども、その辺はどうなんですか。
◎
山田 新
美術館建設推進室長 おっしゃるとおり、
博物館とか
是川縄文館は9時からに多分今なっていると思います。旧
美術館も9時から、そのかわり閉館も早く、17時になっておりました。これはまだ決まりというわけではないんですが、一応
まちなかのもろもろのデパートとか、そういうものの
オープンの時間等々に合わせて10時ということにしておりますが、
御
意見としては早い、9時という御
意見もあったことは確かでございます。
◆
田名部 委員 検討の要ありだと思いますので、よろしくお願いします。
○
豊田 委員長 他にございませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
○
豊田 委員長 ないようですので、ただいまの
報告については終わります。
──────────────────────────────────────
4
市県民税の
賦課誤りについて
○
豊田 委員長 次に、
市県民税の
賦課誤りについて
報告願います。
◎板橋
財政部次長兼
住民税課長 それでは、
市県民税の
賦課誤りについて御
報告いたします。
まずもって、このたびは
市民の皆様に対し、多大なる御迷惑をおかけすることになり、まことに申しわけございませんでした。
内容につきましては、お
手元の
資料に基づき御
説明申し上げます。
1の経緯でございますが、複数の自治体において、特定配当等に係る所得及び特定株式等譲渡所得金額に係る所得-以下、上場株式等に係る配当所得等といいます-の税額算定に一部誤りが発生していることから調査を行った結果、当市においても同様に誤りがあることが判明し、
市県民税が変更されることとなったものでございます。
このうち5名の方については、所得額変更に伴い、国民健康
保険税についても税額変更となるものでございます。
次に、2の原因でございますが、
市県民税の税額は、原則として申告書の記載内容に基づいて算定するものですが、地方税法の改正により、上場株式等に係る配当所得等に関する規定が創設された際、
市県民税の納税通知書送達後に申告書が提出された場合は、上場株式等に係る配当所得等については、
市県民税の税額算定に算入しないこととされました。
しかし、当市では
市県民税の納税通知書送達後に申告書が提出された場合であっても、上場株式等に係る配当所得等を
市県民税の税額算定に算入していたことにより税額に誤りが生じたものでございます。
次に、3の
市県民税変更の対象件数及び金額でございますが、地方税法の規定により、納付は3年、還付は5年までさかのぼり調査した結果、(1)の納付となる方は
平成28年度から
平成30年度までで24件、実人数にして21名、合計金額は17万5413円でございます。
また、(2)の還付となる方は、
平成26年度から
平成30年度までで8件、実人数にして6名、合計金額は1万2300円となるものでございます。
次に、4の国民健康
保険税への影響についてでございますが、所得金額の減額により国民健康
保険税が還付となる方が
平成28年度から
平成30年度までで5件、実人数にして5名、合計金額29万4400円でございます。
次に、5の
対応でございますが、対象となった納税者の方に対しては今月15日から個別に本件についておわびし、内容
説明を行った上で、順次納付または還付の手続をお願いしております。
今後の事務処理に関しましては、同様の誤りが発生しないよう、複数体制による
確認作業を徹底し、再発防止を図ってまいります。
なお、本件につきましては、本日の民生協議会においても同じく御
報告申し上げております。
以上で
説明を終わります。
○
豊田 委員長 ただいまの
報告について御質問ありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
○
豊田 委員長 ないようですので、ただいまの
報告については終わります。
──────────────────────────────────────
5 「
史跡根城跡保存活用計画書(
改訂版)」の刊行について
○
豊田 委員長 次に、
史跡根城跡保存活用計画書-
改訂版-の刊行について
報告願います。
◎工藤 社会教育課長 それでは、
史跡根城跡保存活用計画書-
改訂版-の刊行につきまして、
資料に基づき御
報告をいたします。
資料をごらん願います。
1、目的でございますが、史跡根城跡は、昭和52年度に保存
管理計画を策定し、その
方針に基づき、保護、活用に努めてまいりました。しかし、策定以来40年を経た今日、根城跡を取り巻く環境が変化し、さまざまな課題が生じている状況にございます。そこで、将来にわたるより適切な史跡の保存、
管理、活用のあり方を検討し、史跡根城跡の保存
管理、整備活用の方向性を定めることを目的として、昨年6月に
計画を改定したことに伴い、このたび内容の周知を図るため、
改訂版を刊行いたします。
2、これまでの経緯でございますが、史跡根城跡は、昭和16年12月13日に史跡指定されてございますが、周辺の宅地化が進んだことに伴い、昭和52年に史跡根城跡保存
管理計画を策定し、昭和58年に史跡根城の広場整備等の環境整備の
方針を定めた史跡根城跡環境整備
基本計画書を策定いたしております。以来40年が過ぎた現在、周辺の開発がさらに進み、昭和52年に策定した
計画では
対応が困難になっていくことから、当該
計画の全面改定を行い、6月に史跡根城跡保存活用
計画を全面改定し、12月に
改訂版を刊行するものでございます。
なお、史跡根城跡につきましては、
平成23年に沢里館、三番堀、下町地区の一部が史跡として追加指定されてございますので、その
地域も盛り込んだ改定としてございます。
3、史跡根城跡保存活用
計画-
改訂版-の
概要でございます。お
手元に
計画書を配付してございますので、後ほどごらんいただきたいのですが、大きく4点に分けることができます。
①といたしまして、史跡指定の理由、範囲、面積等を明示してございます。
②保存
管理の
方針といたしまして、史跡の原則保護、法に基づく現状変更-開発-許可権者の整理、土地の公有化
計画の策定、
実施、景観保護を目的とした
地域住民との連携協力等を規定してございます。
なお、土地の公有化について、補足
説明をさせていただきますと、市が史跡内の土地、主に民有地でございますが、土地を買い上げるものでございます。住民に対して強制的に立ち退きを行うものではなく、住民がみずからの意思により移転、空き家対策等により土地の売却を希望する場合、市が土地を買い上げるものでございます。
なお、土地公有化の事業完了までの期間につきましては、過去に
是川縄文館が同様の手法で土地の公有化を行った際の予算規模及び土地の評価額に基づき、事業完了まで40年ほどかかるものと試算しているところでございます。
次に、③整備、活用の
方針といたしまして、市として
博物館を発掘調査等の
調査研究、情報発信の拠点として位置づけ、本丸の主殿等の復元
建物の再整備につきましては、再整備
計画を策定し、
実施すること等を規定してございます。
④
運営体制の
方針として、行政、
地域住民、関係団体等の相互協力体制の構築。
第三者組織である史跡根城跡整備活用検討
委員会の定期的開催を規定しております。
次のページをごらん願います。
4、
改訂版の配布、公開についてでございます。
まず、配布につきましては12月中旬より配布を開始いたしております。
配布先につきましては、
資料に記載のとおり、史跡根城跡保存
管理検討会議
委員や、
八戸市
文化財関係
委員のほか、関係する小中学校や、公民館に配布いたしてございます。
公開につきましては、庁内関係課窓口での閲覧のほか、
八戸市ホームページでもPDF版を公開してございます。
5、史跡根城跡保存活用に係る今後のスケジュールにつきましては、このたび改定いたしました本活用
計画に基づく、史跡整備や公開活用など主に
博物館で
実施することにしてございます。具体的には整備
基本計画や土地公有化
計画など、各種
計画の立案と
実施や、第三者組織、史跡根城跡整備活用検討
委員会の設置と
運営となりますが、検討
委員会の開催につきましては、既に8月に第1回検討
委員会を開催しております。このほか、社会教育課では、今後史跡における開発に
対応した現状変更許可申請を行う事務処理を行うことにしてございます。
以上で
報告を終わります。
○
豊田 委員長 ただいまの
報告について御質問ありますか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
○
豊田 委員長 ないようですので、ただいまの
報告については終わります。
以上で本日
予定しておりました
理事者からの
報告案件は終了いたしました。この際その他で何かございませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
──────────────────────────────────────
○
豊田 委員長 では、ないようですので、以上で
総務協議会を閉じます。
御苦労さまでございました。
午前10時36分 閉会...