6の
一般会計補助金は、前年度と比べ4000万円の増となっております。
次に、少し飛びまして9の
資金不足比率について
説明いたします。これは、
地方公共団体の財政の
健全化に関する法律に規定される
公営企業の
経営状況の
健全度を示す指標で、欄外にありますとおり、
営業収益に対する資金の
不足額の割合であらわされ、値が小さいほど健全であることを示しております。資金の
不足額は、
流動負債から
流動資産を引いたものになりますが、
平成29年度においても引き続き
資金不足比率ゼロ%を維持することができました。
これで資料の
説明を終わりまして、
決算書に戻りますが、
自動車運送事業部分の9ページの
剰余金計算書から31ページの注記につきましては、まことに恐縮でございますが、説明を省略させていただきます。
以上で
説明を終わります。
○藤川
委員長 これより質疑を行います。
御質疑ありませんか。
◆
苫米地 委員 通告してあります
運転職員充足率等について、
バス路線や
ダイヤ編成の
見直しについて、大型二種
免許取得費用助成の
実施状況についての3点、質問いたします。
まず、
充足率等についてですけれども、先ほど
説明いただいた資料を見ると、
平成29年度、
職員数66名ということで3名増員、その3名の方々は
運転手というか、
運転業務にかかわる方だということで、よかったと思っているんですけれども、この増員になった3名の方が
嘱託職員なのか正規の方なのかという点を1つ。あと、
市営バスの安全で円滑な運行に必要な
運転手の数は大体何人ぐらいであると見込んでいるのか、そこに対する
充足率はどのくらいかということをお願いします。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 3名採用した正
職員は
嘱託職員の中から採用してございます。
安全も含めて、
職員の休みとか
事故等に対応するための
予備人員を含めますと、当部における必要な人員は175名と、うちのほうでは見てございます。それに対して9月現在ですと、正
職員と
嘱託職員、それから
臨時職員を合わせまして171名と、4名ほど不足している状態でございますが、
充足率としては97.7%ということになってございます。
以上でございます。
◆
苫米地 委員 わかりました。
充足率が97.7%、100%を目指して努力をしていただきたいと申し上げますが、この方々の
平均年齢とか、どの年代が多いのかということを、もしわかりましたらお願いします。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 乗務員の
年齢構成でいきますと、正
職員は平均で51歳8カ月、
嘱託、臨時は56歳ということになります。
平均年齢のとおり、正
職員、それから
嘱託とも50代が多いということになってございます。
以上でございます。
◆
苫米地 委員 わかりました。
嘱託の方の
平均年齢が大体56歳ということで、
運転業務に当たられる方は
嘱託の方が多いと聞いています。56歳だとそれほど体力が落ちているとはならないのかもわからないんですけれども、平均ですので、中にはちょっと年齢を召した方もいるのかと思うんですけれども、ほかの県の例でいうと、過労による健康の心配だとか、また、過労によって事故につながるということも起こっていると聞きます。当市ではそういうことがないとは思っていますけれども、
運転手の
充足率97.7%ということであれば、どこかに負担がいっていないのか、シフトを回すために無理がいっていないのかというところを心配するわけですけれども、休日が少なくなるとか、長時間勤務になっているというような現状がないのかどうか、心配はないのかどうか、そこを1点お願いします。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 お答え申し上げます。
現在の
状況でございますと、過度な負担をかけるという
状況にはなってございません。確かに、若い人もたくさんおりますし、特に年齢がいっている方については時々の
健康診断、それから3年に1回ですけれども
脳ドックとか、それから毎月、
保健師による
健康相談だとかもやっておりまして、その中で把握に努めながらやっておりまして、人数的には過度な負担を強いるような
状況にはなっていないと考えてございます。
◆
苫米地 委員 わかりました。安心しました。
脳ドックも3年に1回だけれどもやっているということですので、そこはぜひ継続していただきたいと思います。要望しておきます。
次の、
バス路線や
ダイヤ編成の
見直しについてというところなんですけれども、当市の
高齢者等特別乗車証ですか、あれは大変喜ばれていると思います。
対象年齢の拡充など、さらに広げていってほしいというところは望むんですけれども、
高齢者でなくても、あるいは障がいがない方でも、
買い物が困難な地域に住んでいるという方が
一般質問の中でも話になっていたんですけれども、そういう
人たちにとって
バスは本当に大事だと思っています。生活の足だということでありますけれども、以前、ほかの
バス会社なんですけれども、るるっぷという、是川のほうをぐるっと右回り、
左回りで回る
バスがあったんですけれども、その路線が廃止になって不便だという声が私たちのところには聞こえてきているんですが、
市営バスの
営業所とか、そちらのほうにはそういう声が届いているかどうか、そこを1点、お願いします。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 お答えいたします。
るるっ
ぷの廃止につきましては、確かになくなったことに伴って多少不便であるということで、
市営バスの路線で何とかカバーできないかというお話は何件か来てございます。ただ、るるっぷを廃止したさまざまな事情、それから
乗客数とかがございまして、当部としましても、今の人口が縮小する時代の中で、やはり全地域をフルカバーできる
状況にはないということで、市民の足を運行するサービス提供する者として非常に難しいところはあるんですけれども、どうしてもそこに経営というものが入ってきまして、やむを得ず廃止したり、るるっぷに関しても、採算に合うような乗客を見込めないとなかなか対応できないという
状況にあります。
以上でございます。
◆
苫米地 委員 わかりました。声も届いているけれども経営上厳しいというような話かと思うんです。似たような
ルート運行をする
市営バスはあるんだけれども、通学の時間帯といわゆる
買い物に利用する時間帯、そのバランスというところがどうなのかと思っているんです。お店の名前を出してあれなんですけれども、類家のコープとかユニバースとかがありますけれども、あの辺のお店とか、あの周りに病院が結構あるんです。そこに
買い物、あるいは通院で行きたいという方々がちょっと不便だという声で、通学の時間帯は結構通っているようなんですけれども、時間帯によって
ダイヤ編成を
見直してほしいということを言われています。確かに、暑い中で
バス停に立って待っているという姿を私も何回か見ていますので、そこのところを、もう少し
利用者の方の声を丁寧に拾って、どの時間帯にどのような
ルートをふやせばいいのか
見直していただくわけにはいかないでしょうか。そこのところをお願いします。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 お答え申し上げます。
バスの運行に当たっては仕業という言い方をしますが、車庫を出て戻ってくるまでの1つの単位を仕業と言いますが、それに対して
職員の労働時間の制限とか、そういうのを組み合わせていくと、なかなか難しい調整になります。その中でも、そういった
要望等を取り入れて、何とか対応できるのであれば対応したいと。そういう形でお願いしたいと思います。
◆
苫米地 委員 わかりました。ぜひ、利用する方がどのくらいいるか、そういう採算がとれるかどうかという点もあるかと思いますけれども、特に是川のお店が閉まったりして大変な
状況にあると思うので、丁寧に声を拾っていただいて対応をしていただきたいと、ここは要望を申し上げます。
あともう1点、最後なんですが、大型二種
免許取得費用助成の制度について、何人ぐらいに対して行っているのか、どのくらいの金額を助成しているのかという点についてお知らせください。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 お答え申し上げます。
大型二種免許の
助成制度は
平成29年度から始めました。この制度を利用して2名の申し込みがありましたが、採用された方は1名でございまして、今、支給を受けているのは1名でございます。大型二種免許の
取得費用として40万円程度の金額がかかるということで、そのうち30万円を助成しますということですが、取得して
採用試験に受かりましてから、年間5万円を上限として、最高6年間30万円までを支給する形になります。年間5万円は2万5000円ずつ、6月と12月の
給与支給時に支給するという形になってございます。
以上でございます。
◆
苫米地 委員 わかりました。1回にぱんと支給するのではなくて、何年かに分けてということです。そうすると、これを利用して免許を取得すれば、手取りというか、給料に反映されると捉えてよろしいでしょうか。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 年2回の6月、12月についてはその分が2万5000円ずつ加算されるということになります。30万円の上限ですので、普通にいくと6年間ということになります。ただ、途中で退職されますと、そこで支給はとまるという形になります。
以上でございます。
◆
苫米地 委員 わかりました。給料に反映されるわけではないというのを今理解しました。あくまでもかかった
費用を助成するということです。
充足率のところともかかわるんですけれども、
運転手たち、
嘱託の方々、一時金は支給をされることになったけれども厳しいということはそうそう変わっていないと思いますので、いろいろ、給料の面であるとか、
労働条件の面であるとか、きちんと保障されてこそ市民の安全を守る運転ができると思いますので、そこのところは
嘱託であっても正規の
職員の方であっても差がないような、意欲を持って働けるようなことを今後も考えていっていただくようにとお願いをして終わります。
○藤川
委員長 ほかに御質疑ありませんか。
◆伊藤
委員 通告してあります、
ユニバーサルデザイン公共交通の推進についてということで何点か伺わせていただきます。
昨年度、大型の低
床バス、ノン
ステップバスの納入がおくれてということですが、
平成29年、きょうの御
説明ですと118両ということですけれども、まず、現在は何台でしょうか。そして今、保有されている車両の種類、特に
ツーステップ、
ワンステップ、ノン
ステップというあたりでの内訳をお願いいたします。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 お答え申し上げます。
現在は納車が済みまして、118両の台数は変わりないんですけれども、その中で
ワンステップバスは、昔からある
バリアフリー未対応の
バスが8両、
ワンステップバスの
バリアフリー対応が35両、ノン
ステップバス、これは当然
バリアフリー対応ですけれども、これが36両、合わせて
バリアフリー対応の低
床バスというのは79両あります。
以上でございます。
◆伊藤
委員 済みません。メモがとれなかったんですけれども、もう1回確認いたします。従来の一番古い形、
ツーステップになっていて……。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 ツーステップバスは39両になります。
◆伊藤
委員 その
ツーステップバスは、現在入っているのをさらに更新していくということになると、最終的にはノン
ステップバスは何台――最終的というか、最終的には全部ノン
ステップバスにすべきかと思うんですけれども、今の計画でいくとどのぐらいの導入になりますでしょうか。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 これはことしまでの
財政状況、うちの
経営状況等を見ながらですけれども、とりあえず、ノン
ステップバスは82台ぐらいはそろえたいと考えてございます。ただ、これはそのように思っているだけで、そういくかどうかはあれですけれども、82台ぐらいはそろえたいつもりでございます。
以上です。
◆伊藤
委員 大変申しわけありません。現在の、今導入したばかりのあのタイプのものというのは、先ほどのお話だと8両と聞こえたんですけれども、それでよろしいんですか。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 ノン
ステップバスは、今、36両になります。
◆伊藤
委員 ありがとうございました。ノン
ステップバスがこのごろ、随分乗る確率が高くなったと思っております。けさも、きのう帰るときも、朝も、ここ数日、ノン
ステップバスに当たっていました。その
バスの正面のところに車椅子とかベビーカーの表示があるので、これはそれが可能なんだ、
ユニバーサルデザインの表示だと思いました。
実際に、車椅子とかベビーカーの方々の乗車
状況というのは把握されていますでしょうか。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 お答え申し上げます。
車椅子利用の方は三、四年前まではございましたんですが、今は利用はない
状況です。
ベビーカーは、1年ぐらい前までは利用があったそうですが、現在は利用されているのかはちょっと把握していないということでございます。
以上です。
◆伊藤
委員 そうなんですね。私も本当によく利用しているんですけれども、この
バスになってから見かけていないんです。もっともっと、逆にふえてきてもいいのかとも思ったんですけれども、これまでが本当に
ユニバーサルデザインではなかったということがあって、利用できないからそのほかの手段をとっておられて、
バスという手段を利用しやすいとはお考えになっていないので、なかなかノン
ステップバスの周知というものができていないのかというところもあるかと思います。どんどんこれを周知していただきたいということがあります。
それから、車両を見ていますと、乗車口は広いんだけれども降車口は狭いです。そうすると、車椅子でも、それからベビーカーでも、乗るところからおりるということが原則だと思うんですけれども、そういうときに、例えば料金を支払うところがなかったりと、どうするんでしょう。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 車椅子は、どうしてもスロープがついているのが乗り口しかないものですから、そこからおりていただくんですが、まず料金を払っていただいて、それは
乗務員が車をとめておりて、乗りおりを手伝います。介助がいない場合ですけれども。そのために、料金は
乗務員にいただいて、おりるときも乗ったところからおりるという形になります。どうしても入り口が狭いのは、今
バリアフリー法の関係でつくられる車の規格が低床になって、燃料タンクを置く場所がなくなったものですから、前の狭いところの左側が燃料タンクになっております。そうした構造上の問題もあって狭くなっているということでございます。
以上でございます。
◆伊藤
委員 あれは何かと思って、荷物置き場ではないし、何だろうと思っていたんですけれども、燃料タンクなんですね。ですから、普通のものも荷物を持っておりるときに大変な思いをしたことが何度か私も経験があるんですが、ほかの方もそうだと思うんです。構造上仕方ないかと思いますけれども、これはちょっと今言っても仕方ないんですが、20年前、ヨーロッパ、そのほかも何回か行っていても、やはり低
床バス、本当に国の規格というか、また、製造するところの設計というものが非常に理想的になっていると思いました。低床といっても、日本で使っている低床よりもっと低いんです。歩道の高さとほとんどフラットになるんです。それからあと、乗るところもおりるところも、それこそきちんとできるような、それは構造上どのようになっているのかと私も不思議に思うんです。
そこで、ノン
ステップバス、これは私どもはいいんです。私があと10年、20年先に生きているかどうかわからないんですけれども、ちょっと不自由になったときに今のノン
ステップバスがどうかと思うのは、けさもでした。きのうの夕方は特にでしたけれども、混雑するときにお年寄りとか体の不自由な方とお見受けした方は、ノン
ステップバスの低床の部分に両サイド1列ずつしかない、座席数が本当に少ないんです。そこに座ります。そして、座るところがないなと見回すと、乗車口の右手の後部座席、そこは
ツーステップの階段を上がらないと座れないんです。だから、ちゅうちょする人もいて、もたもたとしてしまってなかなか
バスが発車できないと。お座りくださいと言っても、杖をついた方なんて、ちょっとそこの段がきついと。そういう方には近くにいた方が手をかしながら導いてさしあげたりとできることもあるんですが、そうではないときもあったりするときにどうするんだろうと思って。
だから、このノン
ステップバスの現状の構造というのは問題なのではないかと思っていて、これは国のほうでノン
ステップバス、
ユニバーサルデザインと一生懸命推奨しているんですけれども、なかなか製造的には、一番最後で触れますけれども、今、東京都が導入しようとしているフルフラットの
バス、そういったこともあるので、ちょっとこれは急がないほうがいいのかと、逆に。私は早く進めてほしいとこれまではずっとお願いしてきていたんですけれども、それを思うと、これを一旦進めてしまったら、それを更新していくのにまた長い時間がかかってしまうかと思うんですけれども、このノン
ステップバスの構造上のことで、皆様どのようにお考えになっていらっしゃるか、お聞かせください。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 お答え申し上げます。
今の国内で生産されているノン
ステップバスというのは、構造上どうしてもエンジンとか駆動系、ギアの関係の部分が後ろにあって、どうしても段差ができてございます。
委員おっしゃられたように、東京都は11月にフルフラットの路線
バスを、11億円をかけて29台購入するということでございます。これはスウェーデンのスカニアというメーカーのもので、
バスに関してはヨーロッパのほうが技術的に進んでいるということだそうです。ただ、1台当たり3700万円ということで、通常の
バスよりも1000万円以上高価になります。
東京都では11月、秋に導入して、今年中に運行して、走行性能、それから
利用者の意見を検証して、今後ふやしていくかどうかを検討するというお話でございました。
当部としても、まず国内メーカーではないというのが1つで、どうしても整備の部分とかがどうなるのかという心配があるのと、一番の問題は値段でございます。1000万円高いとなると、なかなか買えない。ただ、東京都自体は路線
バスを1500台所有してございますので、もしそれが広がっていって、全国的に広がっていけば、もしかしたら値段が下がる可能性があるのかとは思ってございます。
確かに
委員おっしゃったとおり、今の
バスだと、どうしても乗った乗降口から前のほうに滞留してしまうということが非常にございます。後ろがあいていても前が混雑する、真ん中から前が混雑するということになるんですが、このまま進んでいけばそこは解消されるのかと思っていますが、ちょっと様子を見なければならないと思っています。
以上でございます。
◆伊藤
委員 国産のこういったフラットな
バスの製造を本当に早くしてほしいなと。国土交通省なんかも、特に東北は
バリアフリーの
バスがないということで、一生懸命力を入れて
補助金をやるから導入せいとやっている割には、本当の意味での
ユニバーサルデザインは何なのかと。導入したはいいけれども、こういった危険があったり不便があったりということが現実にあるということをどう捉えているのかと、乗る身とすれば考えてしまうんです。おっしゃったように早く国産でつくっていただければ値段ももう少し低いだろうし、整備の問題もないということもあるので、本当にちょっとこれは考えていかなければいけないと思っております。
それで、やはり言いましたように、2段の段差は狭い、結構段差の段もきついんです。ですから、本当に危険のないように、一旦、頑張ってそこに乗って座りました。おりるときに
運転手も、とまってから立ってくださいと言うのは今は徹底しています。それで、ゆっくりゆっくりと皆さんおりるんですが、でも、やはり急いでいる人、
バスに乗って急いでいる人は早く発車してくれないかと思いながら、いらいらしているということも聞きました。したがって、やはりこういう構造上のところから、乗ったり、特におりたりするときに時間がかかるということは、運行上どうなのかということが心配であります。そこら辺、これを導入したということでありますので、これからどういった配慮をしていかなくてはいけないと思っておられるでしょうか。
◎
小橋 交通部次長兼
運輸管理課長 非常に難しいところでございますが、ヨーロッパのフルフラットのノン
ステップバスがどれだけ値段が下がるかという時間的な問題と、現在ある古い
ツーステップバスが大体25年とか、走行距離で言いますと90万キロから100万キロ走っていますけれども、そういった更新も当然事故を防ぐためにやらなくてはならないという中で安全性をとっていくとなると、やはり今の更新を進めていかざるを得ないのかと、そのように考えてございます。
確かに、
委員御指摘のとおり、ゆっくり乗るんだけれども、いらいらする方はいらっしゃるんです。これは、なかなかどうしようもないところでございまして、年齢を重ねると自然とそういう動きが当然遅くなってきます。また特に、車椅子の場合の乗車になると、乗りおり、それぞれ10分ぐらい時間がかかります。
運転手が車をとめて、安全のために車どめをつけて、それからスロープを出してとなると、乗るとき10分、おりるとき10分ぐらいかかります。そういったことに対しても、周りのほうで優しく見守っていただけるような
状況になればと思ってございます。
以上でございます。
◆伊藤
委員 いらいらというのは個人的なことであれなんですけれども、本当に安全に気持ちよく、快適に乗っていただくという
バスの中でなければならないと思っておりますので、
運転手の皆様方には本当に安全走行を、そして、その段差のところでの注意をよく喚起していただきたいと思っております。
それではあと少し、フルフラットの
バスの導入ということを念頭に置きながら、これから
ユニバーサルデザインの
バスを導入していくというあたりで御検討いただければと思っております。
以上です。
○藤川
委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。
ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○藤川
委員長 御質疑なしと認めます。
以上で
平成29年度八戸市
自動車運送事業会計決算の質疑を終了いたします。
これより
平成29年度八戸市立
市民病院事業会計
決算の審査に入ります。
理事者から
説明を求めます。
◎三浦
病院事業管理者 市民病院事業会計
決算について、調製者であります私から、その概要を御
説明申し上げます。
当院は、地域の中核病院として、救命救急、周産期などの急性期医療や高度で専門的な医療などを提供し、地域住民の健康の保持増進に努めております。
さて、人生100年時代と言われる超高齢社会が到来する一方で、我が国の医療は
人口減少の中での地域医療の確保、充実や少子化への対応といった課題に直面しております。
こうした
状況の中、当院では臨床研修医の育成や医師、看護師等の医療スタッフの確保に力を入れて取り組んでおりますが、大都市への偏在傾向が強まり、近年は人材が集まりにくくなったと実感しております。
将来にわたって当地域に質の高い医療を提供していくためには、医療人材の確保が必要不可欠でありますので、国の動向や社会の変化を的確に捉え、さらなる工夫をしながら当院の医療提供体制の向上に努めてまいりたいと考えております。
それでは、
平成29年度
決算の概要を御
説明いたします。
平成29年度は、施設の改修や医療機器の更新に取り組んだほか、
平成31年度中の完成を目指している緩和ケア病棟の基本設計ができ上がり、実施設計を進めてまいりました。
平成29年度の診療実績でありますが、延べ患者数は、入院19万1175人、外来24万2832人で、病床利用率は全体で86.1%、一般病床のみでは90.6%と、引き続き高い水準を維持しております。
次に、
損益計算書の収益及び
費用についてでありますが、
事業収益は191億3467万6712円、
事業費は178億7016万1064円であります。この結果、12億6451万5648円の純利益を計上いたしました。
次に、資本的収支でありますが、
資本的収入は14億8410万4092円、資本的
支出は27億6917万3589円であります。
以上が
決算の概要でございますが、詳細は後ほど次長兼
管理課長より説明させます。
今後も、当院の基本方針にある、良質な医療は健全な経営の上に成り立つという自覚を持って病院経営を行い、地域中核病院として引き続き医療の質の向上に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
以上で概要の
説明を終わります。
◎工藤
市民病院事務局次長兼
管理課長 それでは、続きまして、認定第2
号平成29年度八戸市立
市民病院事業会計
決算の詳細につきまして御
説明申し上げます。
決算書の35ページをお開き願います。
この
決算報告書は次の36ページにわたりますが、
消費税込みの
予算額及び
決算額となっておりまして、
備考欄に
消費税額を内書きしてございます。
(1)
収益的収入及び
支出のうち、まず収入でございます。第1
款事業収益の
決算額は191億7390万2366円で、
予算額に対しまして6億1524万5366円の増収、収入率は103.3%となってございます。
その内訳でございますが、第1項医業収益は入院及び外来収益などで、
決算額は170億3777万1160円、第2項医業外収益は地方
公営企業法に基づく
一般会計からの繰入金などで、
決算額は18億490万8944円、第3項特別利益の
決算額は3億3122万2262円でございます。
次に、
支出でございます。第1
款事業費の
決算額は178億4949万4188円で、
不用額は3億8490万3812円、
執行率は97.9%となってございます。
その内訳でございますが、第1項医業
費用は給与費や材料費などで、
決算額は173億2492万1680円、第2項医業外
費用は
企業債の利子
償還金などで、
決算額は3億8807万2508円、第3項
特別損失の
決算額は1億3650万円でございます。
以上が収益的収支の概要でございますが、詳細につきましては、後ほど
損益計算書で御
説明申し上げます。
次に、36ページをお開き願います。
こちらは(2)
資本的収入及び
支出でございます。まず収入でございますが、第1
款資本的収入の
決算額は14億8410万4092円で、
予算額に対し9285万6908円の減、収入率は94.1%でございます。
その内訳でございますが、第1項
企業債の
決算額は6億620万円で、医療機器等の購入に伴う借入金でございます。
予算額に対し、9180万円の減となっておりますが、これは緩和ケア病棟整備実施設計業務の繰り越し等によるものでございます。第2項の出資金3億6663万4873円及び第3項の負担金5億1126万9219円は、地方
公営企業法に基づく
一般会計からの繰入金でございます。
次に、
支出でございます。第1
款資本的支出の
決算額は27億6917万3589円で、翌年度
繰越額は緩和ケア病棟整備実施設計業務に係る5940万円、
不用額は705万411円で、
執行率は97.7%となってございます。
その内訳でございますが、第1項
建設改良費9億3052万4022円は、医療機器等の購入費、第2項
企業債償還金18億3864万8066円は病院建設等に係る
企業債の元金
償還金、第3項投資1501円は基金の利息分を積み立てしたものでございます。
以上、資本的収支の差引
不足額12億8506万9497円は、
減価償却費などの損益勘定留保資金等で補填してございます。
次に、財務諸表について御
説明申し上げます。財務諸表は実質的な経営成績及び
財政状況を表示するため、
消費税抜きの処理を行い作成してございます。
それでは、38ページの
損益計算書につきまして、お手元にお配りしております資料1で御
説明させていただきたいと存じます。
この資料は、
損益計算書をベースに患者数等の業務内容を加え、前年度比較をした資料でございます。
まず1の医業収益でございますが、
決算額は170億1388万5611円で、前年度比3.0%の増となってございます。
その内訳でございますが、(1)入院収益は120億3006万2764円で、年間の延べ入院患者数は19万1175人でございました。
次に、(2)外来収益でございますが、39億6377万4060円で、年間の延べ外来患者数は24万2832人でございました。
次に、(3)その他医業収益でございますが、7億1216万7156円で、室料差額、妊婦検診、分娩料、文書料などがその内容でございます。
次の(4)他会計負担金3億788万1631円は、救命救急センターの運営費等に対して
一般会計から繰り入れしたものでございます。
次に、2の医業
費用でございますが、
決算額は167億4995万3730円で、前年度比4.7%の増となってございます。
その内訳の主なものでございますが、(1)給与費は83億2242万1940円で、
職員の増員などにより2.2%の増、(2)材料費は45億7735万2621円で、高額な薬剤などの使用などにより12.4%の増、(3)経費につきましては26億4160万1050円で、燃料費や委託料などの増により3.9%の増となってございます。
以上、1の医業収益から2の医業
費用を差し引いた医業利益でございますが、資料1の表の一番下にございますA欄にありますとおり、2億6393万1881円となってございます。
次のページをごらん願います。
表の上、3の医業外収益でございますが、
決算額17億8956万8839円で、前年度比2.8%の増でございます。
その内訳の主なものでございますが、(2)他会計負担金12億2374万2310円は、病院建設に係る
企業債の利子
償還金等に対して
一般会計から繰り入れしたものでございます。
次に、4の医業外
費用でございますが、
決算額は9億8370万7334円で、前年度比1.8%の減となってございます。
以上、3の医業外収益から4の医業外
費用を差し引いた額に、前ページA欄の医業収益を加えました経常利益は、表の中ほどのB欄にありますとおり、10億6979万3386円となってございます。この経常利益に5の特別利益3億3122万2262円を加え、6の
特別損失1億3650万円を差し引いた当年度の純利益でございますが、C欄にございますとおり、12億6451万5648円となってございます。
これらの結果、
平成29年度末の未処理欠損金は、前年度繰越欠損金45億4622万6723円から、
平成29年度の純利益分が減となってございまして、表の下段E欄にございますとおり、32億8171万1075円となっているものでございます。
参考までに、下段に
平成20年度以降の累積欠損金の
状況をグラフでお示ししてございます。
平成20年度には累積欠損金が135億円となってございますが、
平成29年度末には33億円程度まで
減少という形になってございます。
最後に、次のページの資料2をごらんいただきたいと存じます。この資料は、過去5カ年の入院及び外来患者数等の
状況をお示ししたものでございまして、上段のグラフが入院、それから下段が外来の
状況となってございまして、また右側のグラフにつきましては、それぞれ1日当たりの患者数を棒グラフ、患者1人1日当たりの診療収入、いわゆる診療単価を折れ線グラフでお示ししております。
平成29年度の1日当たりの患者数は、入院が524人、外来が995人と、入院、外来ともに前年度よりも
減少いたしました。診療単価は、入院が6万2927円、外来が1万6323円で、こちらは逆に入院、外来とも前年度を上回っております。患者数は
減少しましたが、診療単価が増加したことで、結果として入院、外来収益とも前年度以上の収益を確保できたものと考えてございます。
資料の
説明は以上でございますが、
決算書39ページの
剰余金計算書以降につきましては、大変恐縮ではございますが、説明を省略させていただきたいと存じます。
最後になりますが、病院経営に関しましては、今後とも収益の確保と運営の効率化による経費節減に努めながら、累積欠損金の早期解消を目指し、より一層安定した経営基盤を築いてまいりたいと考えておりますので、引き続き御支援のほどよろしくお願い申し上げます。
説明は以上でございます。
○藤川
委員長 これより質疑を行います。
御質疑ありませんか。
◆伊藤
委員 通告をしておりませんでしたので大変恐縮ですが、1点伺わせていただきます。
本当に今の御
説明どおり、患者数は減ったけれども診療単価が上がったということでは、いい結果が出たと思っております。
それと質問の前に、本当にさすがだと思ったのは、最近のことですけれども、私の本当に近いところにお住まいの
高齢者の方で、自宅の中で骨折をしてしまった。骨粗しょう症とか、もろくなっていたというのがありまして、ちょっとした自分の体重の重みでさえも、骨折していました。救急車を呼びました。来てくれまして、どこの病院をということで一生懸命交渉してくれました。
市民病院の先生が担当のようだけれども、今、病室もあいていなくて大変だと、なので受け入れられないということを言われたので、その苦しんでいる本人を私は目の前にして、何とか、とにかくどこでもいいから受けてくれないかと。でも、いろいろと本部のほうに問い合わせをして待っているんですが、その待ち時間の長いこと。そして、ここもだめ、あそこもだめと言われている中で、本当に最後までどこもだめなら、受けてくれないのであれば、今回の
決算のところでお願いしようかと思っていたんですが、さすが、最終的に
市民病院が受けてくれました。そこで本当に、当事者、家族の方々が感謝しておられました。そうやって、市内に病院がたくさんありますけれども、救急のときの受け入れというのがなかなか困難であるという事態のときに、最終的にやはり
市民病院が助けを、市民の立場になって受け入れてくれたということを本当にありがたいと思っております。
そこで、昨今、女性のお医者さんの件に関していろいろと取り沙汰されております。文部科学省の
職員が不正入試でもってお子さんを上げたという、そういったことから発しまして、他の医大でもやはりその傾向があって、女性の合格というところにちょっと手かげんを加えていたというところがある。そういう中で、やはり現場で女性のお医者さんが働きやすい環境をつくっていかないと、またそうやって上がってきた方々もなかなか働き続けられないということもあるし、また、病院で採用するときに、非常に厳しいところは女性のお医者さんではないほうがいいという採用の仕方というのもあるのかと思うんですけれども、現在、女性の医者は何人いらしていて、そして、今どこの科を担当されているか、まずそこをお知らせください。
◎工藤
市民病院事務局次長兼
管理課長 伊藤
委員にお答え申し上げます。
今現在、性別までの
職員の
状況、ここに資料を持ってきていないので、後ほどお調べしてお答えしたいと思います。よろしくお願いします。
◆伊藤
委員 数字的なことは後でまた。
近年の推移というか、かつては、全国的にもそうだと思うんですけれども、歯科医とかはかなり女性のお医者さんが多いんですけれども、
市民病院という大きい病院になったりすると、なかなか女性のお医者さんがいなかったと思うんですが、近年の推移は、数字的なことは結構ですので、傾向を教えてください。
◎三浦
病院事業管理者 数字がわからなくて申しわけないんですけれども、近年は女性のドクターは
市民病院でもふえております。特に、研修医の方は、この前の新聞報道にもありましたように、弘前大学なんかは女性の学生のほうの割合が多いということで、
市民病院でも研修医に関しましては、女性の研修医はふえております。
ドクターにつきましては、特に女性が多くなったという感じはしていないんですけれども、例えば、小児科とか、産婦人科とか、その辺ですね。外科系ではなかなか女性のドクターは少ないんですけれども、そういう感じで、今言ったような科に何人かドクターはいますけれども、意外とうちの病院では内科とかそういうところには女性のドクターは少ない。特に何か制限しているわけではございません。
◆伊藤
委員 外科のほうは、これはどこにもその傾向がある、それは先ほど言ったように大学でもやはり女性の合格というところで手かげんしているのかというところもあってなかなか、そしてまた外科の現場というのが女性の方にとっては厳しいだろうとか、あるいは若い方であれば結婚、出産、子育てというところからなかなか、特に出産、育児というあたりでの欠員になったときの補充というのがまた大変だというような、いろいろな事情があろうかと思いますけれども、それでも、やはり志を持ってお医者さんになった方々が、女性であろうと男性であろうと、そういう志を実現させるための職場であってほしいと思うわけです。
したがって、既に実施してくださっている院内保育などもその1つかと思いますけれども、そのほか、そのようなことでどうしてもお休みをせざるを得ないというときには、きちんとシフトができるような体制、そういうこともこれからしっかりやっていただかないと女性の医者が継続してお勤めできるということは難しくなるかと思いますので、今後の考え方として、女医がとにかく最後まで勤められるような
市民病院というためにこれから御努力をいただきたいと思いますけれども、その辺のお考えをお願いいたします。
◎三浦
病院事業管理者 これから女性のドクターがふえてくれば、そのような考え方にだんだん対応していかなければならないのかとは思いますけれども、現時点でどのような対応を考えているかと言われますと、申しわけありませんが、特に現状では、将来的に女性のドクターがふえてくるだろうことに関して対応をこうしようかとか何とかという具体的な案は持ち合わせておりません。申しわけありません。
◆伊藤
委員 現時点ではそういったことだと思いますけれども、やはり、研修医の女性の方がふえてきているということでは、これから、何か本当に医師不足のところをカバーしていくのは私は女性かと思ったりしているんです。したがって、その辺を念頭に置きながら病院経営をしていただきたいとお願いをして終わります。ありがとうございました。
○藤川
委員長 ほかに御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○藤川
委員長 御質疑なしと認めます。
以上で
平成29年度八戸市立
市民病院事業会計
決算の質疑を終了いたします。
理事者の方々は退席されて結構です。
以上をもちまして認定第2号についての質疑は全部終了いたしました。
これをもって認定第1
号平成29年度八戸市
一般会計及び各特別会計
決算の認定について並びに認定第2
号平成29年度八戸市
公営企業会計決算の認定についてに対する質疑は全部終了いたしました。
これより認定第1号を採決いたします。
本
決算を認定することに賛成の方々の起立を求めます。
(賛成者起立)
○藤川
委員長 御着席願います。
起立多数であります。
よって、本
決算は認定することに決しました。
次に、認定第2号を採決いたします。
本
決算を認定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○藤川
委員長 御異議なしと認めます。
よって、以上の
決算は認定することに決しました。
これをもって、当
決算特別委員会に付託になりました認定第1号及び認定第2号の審査は全部終了いたしました。
なお、報告内容については
委員長に一任願います。
また、議会報告会の
出席委員につきましては、正副
委員長のいずれかが出席することとなっておりますので、正副
委員長で協議の上、出席者を議長に報告することとしてよろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○藤川
委員長 では、そのようにさせていただきます。
以上をもちまして
決算特別委員会を閉じます。御苦労さまでした。
午前11時15分 閉会...