八戸市議会 > 2015-03-11 >
平成27年 3月 予算特別委員会−03月11日-03号

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  1. 八戸市議会 2015-03-11
    平成27年 3月 予算特別委員会−03月11日-03号


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    平成27年 3月 予算特別委員会−03月11日-03号平成27年 3月 予算特別委員会 予算特別委員会記録(第3日目)   ────────────────────        平成27年3月11日(水)   ──────────────────── 出席委員(34名)   委員長        三 浦 隆 宏 君   副委員長       田 中   満 君   委員         高 山 元 延 君   〃          伊 藤 一 喜 君   〃          高 橋 一 馬 君   〃          西 村 吉 晴 君   〃          田 端 文 明 君   〃          三 浦 博 司 君   〃          冷 水   保 君   〃          工 藤 悠 平 君   〃          藤 川 優 里 君   〃          小屋敷   孝 君   〃          森 園 秀 一 君
      〃          島 脇 一 男 君   〃          夏 坂   修 君   〃          松 田   勝 君   〃          坂 本 眞 将 君   〃          下 田 保 夫 君   〃          古 舘 傳之助 君   〃          壬 生 八十博 君   〃          立 花 敬 之 君   〃          吉 田 淳 一 君   〃          松 橋   知 君   〃          前 澤 時 廣 君   〃          伊 藤 圓 子 君   〃          大 島 一 男 君   〃          五 戸 定 博 君   〃          八 嶋   隆 君   〃          石 橋 充 志 君   〃          秋 山 恭 寛 君   〃          山 口 広 道 君   〃          大 館 恒 夫 君   〃          坂 本 美 洋 君   〃          吉 田 博 司 君   ──────────────────── 欠席委員(なし)   ──────────────────── 説明のため出席した理事者   教育長        伊 藤 博 章 君   南郷区役所長     佐 藤   卓 君   まちづくり文化スポーツ観光部長              高 島   司 君   財政部長       原 田 悦 雄 君   農林水産部長     山 本   寧 君   福祉部長兼福祉事務所長              石 田 慎一郎 君   市民健康部長     工 藤   朗 君   下水道事務所長    松 川 茂 則 君   都市整備部長     在 家 秀 則 君   教育部長       佐 藤 浩 志 君   南郷区役所次長兼地域振興課長              岩 澤 昭 治 君   市民生活課長     中 村 利 昭 君   まちづくり文化スポーツ観光部次長まちづくり文化推進室長              松 橋 剛 義 君   スポーツ振興課長   村 山 博 康 君   美術館長       山 田 泰 子 君   総務部次長兼人事課長 佐々木 勝 弘 君   財政部次長兼財政課長 松 家 敏 夫 君   財政部次長兼収納課長 兼 田 茂 人 君   中央卸売市場長    船 田 泰 寛 君   中央卸売市場次長   寺 地 圭 次 君   水産事務所長     磯 嶋 美 徳 君   水産事務所副所長   清 川 定 吉 君   福祉部次長兼障がい福祉課長              梅 内 洋 子 君   高齢福祉課長     長谷川 恭 子 君   市民健康部次長兼市民課長              日 山 克 之 君   市民健康部次長兼介護保険課長              矢羽々   学 君   国保年金課長     柴 田 義 弘 君   下水道事務所副所長兼下水道業務課長              後 村   勉 君   下水道事務所副所長兼下水道施設課長              田 澤   修 君   下水道建設課長    中 村 隆 彦 君   都市整備部次長兼都市政策課長              澤 田 美智明 君   都市政策課参事    畠 山   智 君   区画整理課長     丸 山 光 則 君   駅西区画整理事業所長 小 川 裕 司 君   教育部次長兼教育総務課長              澤 田 多嘉男 君   教育部次長      嶋 脇 郁 夫 君   教育総務課参事    尾 崎 雅 祥 君   学校教育課長     齋 藤 信 哉 君   教育指導課長     正部家 光 彦 君   社会教育課長     田 中   勉 君   総合教育センター所長 木 村 一 夫 君   図書館長兼市史編纂室長              藤 田 俊 雄 君   ──────────────────── 職務のため出席した職員   事務局長       吉 田 幸 司   次長兼庶務課長    松 田 哲 朗   議事課長       阿 部 寿 一   副参事(議事グループリーダー)              田 中 瑞 穂   主幹         鈴 木   馨   主査         知 野 大 介   〃          林   一 秀   ────────────────────         午前10時00分 開議 ○三浦〔隆〕 委員長 おはようございます。  これより昨日に引き続き予算特別委員会を開きます。  第10款教育費並びに関連議案第45号、議案第46号及び議案第49号並びに議案第52号から議案第55号までの説明を求めます。 ◎松家 財政部次長兼財政課長 それでは、予算に関する説明書の120ページをお開き願います。第10款教育費について御説明申し上げます。  本年度の予算額は133億2838万7000円であり、前年度と比較いたしますと、49.5%の増、44億1337万5000円の増額となるものでございます。  1項1目教育委員会費は、1節の教育委員の報酬、教育総務課、学校教育課、教育指導課等の職員の人件費、物件費、8節の地域密着型教育推進事業に係るコーディネーター謝礼のほか、13節の用務員業務等委託料、121ページに参りまして、19節の田代小学校中学校組合負担金私立高等学校助成補助金国有資産等所在市町村交付金八戸市立小中学校閉校記念事業費補助金、21節の奨学金貸付金、23節の田代小学校中学校組合に対する普通交付税の返還金が主なものでございます。  2目指導費は、1節の心の教室相談員に対する報酬、19節の児童・生徒文化活動促進費補助金が主なものでございます。
     122ページをお開き願います。3目教育センター費は同センターの管理運営経費でございますが、1節の学校教育サポート事業に係る観察実験アシスタント及び外国語指導助手の非常勤職員などの報酬、職員の人件費、11節の学校図書館用及びマイブック推進事業に係る図書購入のための消耗品費、教育の情報化推進に係る12節の通信運搬費、13節の学力調査等委託料、教育情報ネットワークシステムHENS運用保守等委託料、123ページに参りまして、教育の情報化推進に係る14節のOA機器等借上料が主なものでございます。  4目特別支援教育推進費は、1節の特別支援教育アシスタント75人分の報酬でございます。  2項1目学校管理費は、小学校44校の管理運営に要する職員の人件費、物件費でございます。  2目教育振興費は、18節の教材等購入費、124ページに参りまして、20節の準要保護児童学用品通学用品等扶助費が主なものでございます。  3目学校建設費は、13節の吹上小学校ほか25校の屋内運動場等天井落下防止対策、及び西白山台小学校建設等に係る設計等委託料、15節の西白山台小学校の建設工事、吹上小学校ほか30校の屋内運動場等天井落下防止対策改修工事、多賀小学校、田面木小学校の太陽光発電システム整備等に係る工事費、23節の白山台小学校建設に係る都市再生機構立替施行費償還金が主なものでございます。  3項1目学校管理費は、125ページにわたりますが、中学校24校の管理運営に要する職員の人件費、物件費でございます。  2目教育振興費は、18節の教材等購入費、20節の準要保護生徒学用品通学用品等扶助費が主なものでございます。  3目学校建設費は、13節の東中学校ほか7校の屋内運動場等天井落下防止対策等に係る設計等委託料、15節の東中学校ほか15校の屋内運動場等天井落下防止対策改修工事、是川中学校ほか3校の太陽光発電システム整備に係る工事費、23節の白山台中学校建設に係る都市再生機構立替施行費償還金が主なものでございます。  4目学校騒音防止対策費は、北稜中学校の防音機能復旧事業に係る工事監理業務等委託料、工事請負費が主なものでございます。  4項1目幼稚園費は、19節の就園奨励費補助金、私立幼稚園補助金、第3子保育料軽減事業費補助金が主なものでございます。  126ページをお開き願います。5項1目社会教育総務費は、1節の社会教育委員、多文化都市八戸推進懇談会委員等の報酬、職員の人件費、物件費のほか、13節のアートプロジェクト等委託料、127ページに参りまして、19節の文化協会補助金、八戸小唄まつり事業補助金、演奏会補助金が主なものでございます。  2目青少年対策費は、青少年健全育成推進のための少年相談センター非常勤職員等の報酬、物件費のほか、13節の青少年海外派遣事業等委託料、19節の子ども会育成連合会など関係団体への負担金、補助金が主なものでございます。  128ページをお開き願います。3目公民館費は、地区公民館、瑞豊館、南郷公民館の館長、非常勤主事の報酬及び市公民館を含む物件費などの管理運営経費のほか、8節の開催講座の講師謝礼、13節の清掃業務等委託料、建てかえする公民館の設計等委託料、15節の江陽公民館、館公民館の建てかえ工事費、上長公民館ほか3館の太陽光発電システム整備に係る工事費、23節の白山台公民館建設に係る都市再生機構立替施行費償還金が主なものでございます。  129ページをごらん願います。4目図書館費は、市立図書館、南郷図書館、図書情報センターの管理運営のための職員の人件費、物件費のほか、13節の市立図書館の清掃業務等委託料、南郷図書館、図書情報センターの指定管理料、18節の図書類等購入費が主なものでございます。  5目視聴覚センター費は、児童科学館の管理運営経費でございますが、130ページに参りまして、13節の同施設の指定管理料、18節の視聴覚教材等購入費、19節の青少年のための科学の祭典実行委員会負担金が主なものでございます。  6目博物館費は、131ページにわたりますが、博物館及び南郷歴史民俗資料館の職員の人件費、物件費などの管理運営経費及び特別展、常設展の開催経費のほか、13節の受付業務等委託料、資料展示設営等委託料が主なものでございます。  7目南部会館費は、13節の同会館の指定管理料が主なものでございます。  8目美術館費は、132ページにわたりますが、同館の職員の人件費、物件費などの管理運営経費及び特別展、常設展の開催経費でございます。  9目文化財保護費は、133ページにわたりますが、13節の蕪島ウミネコ繁殖地保護監視業務等委託料、出土品修理等委託料が主なものでございます。  10目文化財調査費は、林ノ前等、市内の遺跡の発掘調査に要する経費でございます。  134ページをお開き願います。11目是川縄文の里事業費は、是川縄文館の管理運営経費、特別展の開催経費でございますが、13節の受付案内業務等委託料、資料展示設営等委託料、17節の用地購入費、19節の世界遺産登録推薦書案作成等事業負担金是川縄文館バス運行事業負担金が主なものでございます。  135ページに参りまして、12目八戸南部氏庭園事業費は、春、秋に一般開放するための経費のほか、13節の樹木剪定等委託料が主なものでございます。  13目史跡根城の広場費は、13節の同広場の指定管理料、15節の根城跡環境整備等工事費が主なものでございます。  14目公会堂費は、13節の公会堂、市公民館及び南郷文化ホールの指定管理料、15節の公会堂の舞台設備等改修工事費が主なものでございます。  15目文化ホール費は、南郷文化ホールの運営経費でございますが、13節の南郷名画座事業等委託料が主なものでございます。  16目市民大学講座費は、136ページにわたりますが、市民大学講座20講座を実施するための経費でございます。  6項1目保健体育総務費は、1節の学校医、学校歯科医、学校薬剤師の報酬、スポーツ振興課の職員の人件費、物件費のほか、12節の児童生徒等の心電図検査などの手数料、137ページに参りまして、19節の日本スポーツ振興センター共済掛金中学校体育大会派遣補助金、20節の要・準要保護児童生徒医療給付費扶助費が主なものでございます。  2目社会体育振興費は、1節のスポーツ推進委員報酬、仮称・多賀地区多目的運動場整備事業のための13節の工事監理業務等委託料、15節の施設整備等工事費、19節の八戸スポーツ振興協議会負担金、138ページに参りまして、青森県アイスホッケー連盟事業補助金、各種スポーツ大会への補助金が主なものでございます。  3目体育施設管理費は、市の体育施設の管理運営経費でございますが、13節の八戸市体育館等及び南郷体育施設等の指定管理料、15節の新井田インドアリンク等の設備改修等工事費、18節の同リンクの氷面削整機などの備品購入費が主なものでございます。  4目学校給食管理費は、学校給食に係る職員の人件費、物件費のほか、20節の準要保護児童生徒学校給食費扶助費が主なものでございます。  5目特別会計整備費は、学校給食特別会計に対する繰出金でございます。  以上で第10款教育費の説明を終わります。 ◎佐々木 総務部次長兼人事課長 おはようございます。それでは、議案第45号八戸市教育委員会教育長の勤務条件及び職務に専念する義務の特例に関する条例の制定について御説明申し上げます。  議案書では41ページから42ページにかけて記載しておりますが、お手元にお配りした資料に基づき御説明をいたします。  まず、条例制定の理由でございますが、これまで教育長は教育委員という特別職の身分と、教育長という一般職の身分をあわせ持っておりましたが、今般の地方教育行政の組織及び運営に関する法律等の一部改正に伴いまして市長から直接、教育長として任命されることとなり、特別職の身分のみを有することになることから、教育長の勤務条件及び職務に専念する義務の特例を定めるものであります。  次に、主な内容でございますが、(1)の勤務時間等につきましては、八戸市教育委員会教育長の給与等に関する条例に規定していたものを、同条例を廃止し、新たに当該条例を制定し、規定するものでありますが、内容に特に変更はなく、常勤であることから、一般職の例によるものであります。  (2)の職務に専念する義務の特例につきましては、これまでは一般職として地方公務員法の適用を受けていたために特に条例等の規定はなかったものを、当該条例を新たに制定し、職務に専念する義務の免除については、一般職の例による旨規定するものでございます。  施行期日等につきましては、平成27年4月1日から施行するものでございます。ただし、施行の際、現教育長が旧法等の規定により在職する場合には、当該任期中は従前のとおり適用するものであります。  続きまして、議案第46号八戸市特別職の職員の給料等に関する条例及び八戸市特別職の職員の退職手当支給条例の一部を改正する条例の制定につきまして御説明申し上げます。  提出議案では43ページから44ページにかけて記載しておりますが、お配りした資料に基づき御説明いたします。  改正の理由でございますが、ただいま御説明した議案第45号と同様に、地方教育行政の組織及び運営に関する法律等の一部改正に伴いまして、特別職の職員としての教育長の給料及び退職手当の額を定めるためのものであります。  次に、主な内容でございますが、教育長の給与につきましては、これまでは八戸市教育委員会教育長の給与等に関する条例に規定していたものを、同条例を廃止して、給料及び退職手当を除く手当につきましては、八戸市特別職の職員の給料等に関する条例に規定し、退職手当につきましては、八戸市特別職の職員の退職手当支給条例に規定するものであります。給料月額及び退職手当の支給率の変更はないものであります。  施行期日等につきましては、平成27年4月1日から施行するものでございます。ただし、施行の際、現教育長が旧法等の規定により在職する場合には、当該任期中は従前のとおり適用するものであります。  なお、次のページに参考までに各条例の新旧対照表を添付しておりますので、後ほどごらんいただければと存じます。  続きまして、議案第49号八戸市教育委員会教育長の給与等に関する条例を廃止する条例の制定につきまして御説明申し上げます。  議案書では65ページから66ページにかけて記載しておりますが、お配りした資料に基づき御説明いたします。  まず、廃止の理由でございますが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律等の一部改正に伴いまして、一般職の職員としての教育長の給与等に係る規定を廃止するためのものであります。  次に、主な内容でございますが、これまで説明したとおり、教育長の給料や退職手当並びに勤務条件等につきましては他の条例に別に定めることとしたことから、当該条例を廃止するものであります。  施行期日等につきましても、平成27年4月1日から施行するものでございますが、施行の際、現教育長が旧法等の規定により在職する場合には、当該任期中は従前のとおり適用するものであります。  以上で説明を終わります。 ◎齋藤 学校教育課長 それでは、議案第52号八戸市立学校設置条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。  議案書では75ページから76ページにかけて記載しておりますが、お手元に配付しております資料に基づいて御説明いたします。  まず改正理由は、西白山台小学校を新設するためのものでございます。  本件は、白山台地区に平成29年4月開校予定の新設校について、来年度当初に申請を予定しております国庫補助の適用条件として開校日を定める必要があることから、今年度中に所要の改正を行うものでございます。  また、本条例改正に必要となることから、新設校の開校日とあわせて校名を定めるものでございます。  校名につきましては、昨年12月に行った白山台小学校の全児童を対象としたアンケートの結果等を参考にしながら、誰もが親しみやすく、学校の場所や通学区域をイメージしやすいということで、西白山台小学校としたものでございます。  改正内容は、八戸市立学校設置条例の別表中に西白山台小学校を追加するものでございます。  施行期日は平成29年4月1日からとするものでございます。  以上で説明を終わります。  引き続き、議案第53号八戸市奨学金貸与条例の一部を改正する条例の制定について御説明申し上げます。  議案書では77ページから79ページにかけて記載しておりますが、お手元の資料に基づいて御説明申し上げます。  まず、改正理由でございますが、償還義務のない特別奨学金の創設に伴い、必要な改正を行うものでございます。  2の条例改正の概要でございますが、主な内容といたしまして、現行の特別奨学金を第1種特別奨学金とし、今回創設する償還義務のない特別奨学金を第2種特別奨学金とするものでございます。  第2種特別奨学金の給付対象は高校、高専、短大、大学とし、奨学金の額は高校に該当するものを2万円、大学に該当するものを4万円とするものでございます。  第2種特別奨学金の志願資格の主なものは、中学校、高校又は高専に在学する者で、高校、高専又は大学等に、翌年度から進学しようとするもの、及び平均評定が4.0以上のもので、募集は予約採用のみとなります。  具体的には、平成27年度に予約採用で募集し、平成28年度から奨学金を給付することとなります。  3の施行期日でございますが、平成27年4月1日からとするものでございます。  以上で説明を終わります。 ◎田中 社会教育課長 それでは、議案第54号八戸市公民館条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。  議案書の81ページから82ページをごらんいただければと思います。  改正の理由でございますが、南郷公民館及びその分館を除く地区公民館の附属設備使用料を定めるためのものであります。  改正の内容でございますが、別表第2の2の備考第1項中に、附属設備使用料を追加するものでございます。  施行期日は、平成27年4月1日としております。  以上で説明を終わります。 ◎木村 総合教育センター所長 それでは、議案第55号八戸市こども支援センター条例の制定について御説明申し上げます。  議案書の84ページに条例を記載しておりますので、それをもとに条例の概要について御説明いたします。  まずは制定理由でございますが、学齢期を通した子育て支援及び特別な支援の必要な子どもの療育と教育環境の充実を図るため、就学前からの早期発見、早期支援を含めた総合的かつ継続性のある支援体制の確立を目的として、こども支援センターを整備し、こども支援センター条例を制定するものであります。  次に、制定内容について御説明申し上げます。まずは趣旨でございますが、心身の発達支援を必要とする児童、生徒及び乳幼児――以下、児童等という表現を使わせていただきます。――並びにその保護者に対し、必要な相談支援、指導等を行うことにより、健やかな育成を図り、もって児童等の福祉の増進に資するため、こども支援センターを設置するものであります。  事業内容について説明いたします。事業内容は、八戸市教育委員会と市長部局内の関係課との連携のもと、早期発見、相談、検査、適応指導等に関することを行います。  利用者について説明いたします。利用者は、市内に住所を有する児童等及びその保護者といたします。また、これ以外にも教育委員会が特に必要と認める者につきまして利用者といたします。  職員について説明いたします。職員として、所長その他必要な職員を置くことと定めております。  この条例制定に伴いまして、総合教育センターの設置等に関する条例の第4条第4号、教育相談に関すること、同条第5号、特別支援教育に関することは削除することといたします。  施行期日は、平成27年4月1日としております。  以上で説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。 ◆松田 委員 奨学金についてと、子どもえんぶりに対する支援について、2点お願いします。  最初に奨学金についてですが、昨年の3月、同じこの予算特別委員会の中で私のほうで、貸与している奨学金の回収の状況とか、給付制については意見も申し上げながら質問をした経緯がありました。答弁では、平成26年度から民間の債権回収会社に委託するということと、国の動向については、貸与が拡充されるのではないかというようなお話がありました。最後に意見として、滞納者についての教育的な配慮が必要でないのかということで、回収会社と十分に事前の話し合いが必要ではないかという問題提起もしたところであります。  そこで、先ほど新しい条例案の給付制の特別奨学金の新設の話もちょっと出ていましたが、この1年間、私が問題提起したことも含めて、どういう取り組みをされてきたのかをちょっとお願いしたいと思います。 ◎齋藤 学校教育課長 それでは、松田委員にお答え申し上げます。  昨年度、本予算特別委員会において委員の方々から大変貴重な御提言をいただきました。そのことを踏まえて教育委員会事務局としては、当初、債権回収業務の委託の運用を4月に予定しておりましたが、約4カ月間おくらせて運用いたしました。その期間にいろいろ御指導いただいたことを踏まえての確認作業を行ったところであります。  その内容について具体的に御紹介申し上げたいと思います。まず、3月24日に受託業者の責任者を呼びまして、次の3点について確認しました。まず1点目は、御心配いただいた他のクレジットが使用できなくなるのではといった御指摘について確認をしました。  受託業者からは、通称ブラックリストと呼ばれるものについては加盟会員しか利用ができない。この当該業者は加盟会員ではないので、情報の登録や開示は利用できないという回答をいただきました。  2点目は、万が一トラブルが生じた場合は、回収業務を継続しないで、すぐ市教委事務局に報告する。あわせて、毎月定期的に回収業務について報告していただくといったところも確認したところであります。  3点目は、時効の援用が適用されている債務者は今回の委託業務の対象から外すということも確認をいたしました。  以上、3月24日に委託業者と確認をした上で、再度事務局としては、債権回収委託業者との委託債権の見直しを図ったところであります。当初は62件を委託する予定でおりましたが、今回44件まで絞り込みました。その大きなものとしては、先ほど説明した時効の援用が適用されている方、される方を除きました。  その後で委託債権が確定したということを踏まえて、それぞれの債務者及び連帯保証人に対して回収業務を業者に委託した旨をお知らせする文書を発送させていただきました。あわせて、その文書の中には、ただ単に委託した内容を業者に委託したということだけではなく、委員から御案内のあった経済的に返済が難しい状況であれば、返済額あるいは返済期間の猶予も可能でありますといった旨もお伝えしたところであります。  以上、事前の準備を念入りに行いまして、実際は7月下旬から債権回収業務の運用をスタートさせたところであります。  おかげさまをもちまして、現在に至るまで1件の苦情、クレーム等もなく本日に至っております。また、回収業務の実績を見ると、金額にして2月末現在で約742万円、回収率は25.53%に及んでおります。これまでのいわゆる市教育委員会事務局がやっていた際の回収率が10%前半で推移してきたところを見れば、格段の進歩が見られたのではないかと考えております。  いずれにしても、委員から御提言があったことを、我々も事前の準備をしっかりやり、1件の問題も発生することなく、債務者に寄り添う対応ができましたことに改めて感謝申し上げたいと思っております。
     なお、債権回収のめどがある程度立ったことによって、これまで事務局で温めてまいりました、今回提案した給付型奨学金の拡充にもつながったというところもまた申し添えさせていただきます。 ◆松田 委員 取り組みについて、そして回収の実績、トラブルもなしにということで、非常によかったと思いますし、取り組みについては本当に御苦労さまと評価したいと思います。  その中で幾つかちょっと細かい点で触れたいと思うのですが、つまり、私が質問したときの発想の根本にあるものは、奨学金という制度そのものが持っている教育的な性格ということが一つと、実際に返済の額のことを考えた場合には、奨学金を借りる時点で、卒業して、その後返済すると、10年間で固定されていきますので、つまり学生が卒業して就職したときの経済的な事情を十分に考慮する必要があるということで、大学へ進学するとき、高校でもよいのですが、進学するときに、奨学金を借りたときの契約内容はそのまま自動的にいくとトラブルのもとになるのではないかという気持ちがあったものですから、それで質問しました。  それと同時に、回収に当たっては教育の、そして今、子どもたちの貧困の問題が非常に社会問題になっておりますが、やはりそういう経済的な事情なり社会的な背景を考えた場合に、十分にそれに応じたような対応をとっていく必要があるのではないかということでちょっとお話ししました。  そういう意味で、これからのことも含めて、やはり返還についての柔軟な姿勢、相手に対して不安感を与えないように、もしくは奨学金そのものに対する不信感が出たりして活用ができなくなっていったり、しなくなるというようなことになると、これはもう本末転倒ですので、そういう点で、本来であれば支払い能力その他を考えると、卒業して収入が、例えばこれこれの毎月の給料が決まるというあたりで返済額が決定することが正しい状況ではないかという感じを持っているものですから、当てのない返済能力を最初から予想して金額が決まるのではなくて、本来であれば、やはり卒業して社会に出て、所得なり収入が確定する段階で返済額も契約する、決めていくということが本当は現実的であるし、無理のない方法ではないかと感じているものですから、これからもそういう意味で、返済に当たって、回収に当たっては、その時々の収入なり所得なり経済的な事情を十分に考慮して、回収という言葉は余り使いたくないですが、返済してもらうということを、回収会社との関係でもぜひやっていただきたいと。最終的には、やはり教育委員会が責任を持ってやるということでしょうから、その辺は十分これからもやっていただきたいと思っています。  それと同時に、今回出された給付型の奨学金の新設については、県内でも本当に率先した先進的な取り組みではないかと思うし、全国的にも進んだ経験をつくったという点ではあれですが、ただ、これからのことで、やってみなければわからないのでしょうけれども、来年、平成27年度は予約採用というか、予約を受け付けるということなのでしょうけれども、そのあたりは学校関係者とか一般の市民に対してどのように制度の内容を知らしめていくのか、周知の問題をちょっとお知らせください。 ◎齋藤 学校教育課長 まず、先ほど松田委員からお話があった件については、実は今回、債権回収業務委託に伴って返還の猶予とかといった相談を受けた際に、委員からお話があったように、やはり現在の所得で大変苦慮しているという声が聞かれました。よって、貸与する際に返還期間、返還額を決めるという部分については、やはりこれから検討していかなければならないと考えております。全国的に見ると、奨学金の返済で自己破産をするといった例も実際に出ていますので、これについては今回大変よい勉強をさせていただいたと思っています。  また、御質問にあった、これからの給付型についての周知ですが、実は今、中学校長会の校長先生方とこれについて情報を共有しているところであります。まだその段階では具体的なものについてはお話しできませんでしたので、本議会が終われば詳細をお知らせして、その上で広く市民の方々に周知してまいりたいと。方法については広報とかマスコミ等を活用しながら、さまざまな部分で広く活用していただけるように周知を図ってまいりたいと考えております。  以上です。 ◆松田 委員 その辺は十分にやっていただきたいと思います。  次に、新しい奨学金の中身のことで若干質問したいのですが、これから受け付けをしていく段階で、条件というか奨学金を受ける資格がありますが、学術優秀な者ということで4.0と、貸与のほうは3.0、高校予約は3.5となっているのですが、4.0となってくると、これは5段階の4なのでしょうか。5、4、3、2、1だとすると、かなり優秀と言っても、どの辺なのかよくわからないけれども、その辺はどのように見たらよいのか、ちょっとお知らせください。 ◎齋藤 学校教育課長 学業の成績4.0というものは、今委員からもあったように大変高い成績だと思います。ただ、今回我々事務局としても初めてやってみる、それに対してどれぐらいの応募者があるかは、我々は大変未知数でございます。よって、現在の貸与型のものと、そしてこの給付型とのバランスをとるといったことも考慮しました。  あわせて、当市の奨学金は貸与型と給付型は両方併願できるということも設けておりますので、今後この学業の成績については、また来年度の取り組み状況を見て、必要があれば検討してまいりたいと考えております。  以上です。 ◆松田 委員 私の要望というか考え方とすると、例えば東京大学とか京都大学に入る者だけが受けるのではちょっとうまくない、やはりもっと可能性を見る必要があるのではないかと。高校に入るときもそうですが、学校に入ってから伸びる生徒もたくさんいますので、その辺の可能性をぜひ考えて支えてもらいたいという意見だけ申し上げておきます。  それから、今、貸与と両方を併用できるということでちょっと安心しているのですが、予算的な財源的な問題もあるでしょうけれども、ぜひこれから10名の枠とか2名の枠も広げていけるように、そして学術優秀ということの範囲ももう少し柔軟に考えていただいて、可能性のある人、意欲のある方は受けることができるような門戸を少し考えていただきたいと。  本当はこれは国でちゃんとやらなければならないんです。八戸市の卒業生も日本全国で活躍して日本の将来を担うわけですから、そういう意味からいくと、基本はやはり国と県とか、そういうところがきちっとやらなければならないのですが、そこがまだできていないので、そういう意味からいっても、八戸が始めたという意義は大きいものがあると思いますので、そういう点でぜひ頑張っていただきたいということを申し上げて終わります。 ◎齋藤 学校教育課長 今委員からお話があったところで訂正をさせていただきたいと思います。併用ではなく併願できるということです。選ばれた際にはどちらか一方を利用していただくということになります。ただ、他の奨学金とは併用できますので、ここはよろしくお願いしたいと思います。  以上です。 ◆松田 委員 もう1つは、子どもえんぶりへの支援についてということで、ことしも、えんぶりは天候に恵まれたというか、今回は大雪もなくてよかったと思っていますし、いろいろな観光客の方々、ほかから来た方々は本当に感銘を受けてお帰りになって、リピートするのではないかという期待もありますが、そういう中で特に子どもたちの舞いというか、えんぶりも含めて、子どもたちの姿は本当に我々大人にとっても励まされるというか、子どもたちのために何とかしてあげたいという気持ちを呼び起こすような内容が披露されていたかと思います。  そこで、子どもえんぶりについての問題ですが、私に青潮小学校でやっている子どもえんぶりのことについて関係者から、そういう子どもたちの後継者も含めて、これからのことを考えると、行政から支援があれば本当に子どもたちにとっても励みになるし、どうなのか、どういうものがあるのかということで、支援策があったらぜひ教えてもらいたいし、果たしてそういうものに入っていけるのかどうか、条件的なところもあれば教えてもらいたいというようなことを言っていました。問い合わせが実際に関係者からそちらのほうにもあったようですので、その辺のやりとりも含めてちょっと教えてもらいたいと思います。 ◎田中 社会教育課長 まず、予算に関する説明書133ページに記載している無形民俗文化財後継者養成補助金は、えんぶり以外の神楽とか駒踊りとかに助成しているもので、また現状で青潮小学校の子どもえんぶり組は学校の部活動として行っているものなので、市で直接支援することは難しいかと考えております。  ただし、該当する参考事例としては、伝統文化親子教室事業という国の制度がありまして、これまで市内の2つのえんぶり組が助成を受け、子どもを対象とした教室を開催しております。この制度を受けるためには、継承を目的とした任意団体を地域などで組織し、公民館等を利用して体験、習得する機会を提供することなどの要件がありまして、これらの条件を満たせば支援を受けられる可能性があると考えております。  また、青潮小学校からお問い合わせがございました。そのときには今申し上げたように、地域でどのようなかかわりを持てるのか、また要件として法人格を有しない場合は規約、会計組織、事務所等を有する団体であることという説明を申し上げたところ、今年度はちょっと対応は難しいということで見送ったという回答をいただいております。  以上です。 ◆松田 委員 ありがとうございました。学校教育の一環としての部活動ではなくて、そういう地域的な活動だとか、公民館での実際の活動の場面をつくるとか、そういういろいろな条件があるようで、そのあたりはぜひお話しし合って、もう少し触れ合って、今後の方向性がとれるかどうか、ぜひ関係者の方々と十分にお話し合いをしていただきたいと。私のほうでもお話ししておきますので、ぜひうまくいくようによろしくお願いしたいということで終わります。  (「関連」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 松田委員の質疑についての関連質疑を認めます。 ◆前澤 委員 奨学ゆめ基金に新設された、償還義務のない特別奨学金についてちょっとお話をさせていただきたいと思います。  まず、昨年の9月議会で提言させていただいて、早速このような形でスタートするということで、大変うれしく思っておりますし、また市の決断、教育委員会の決断も高く評価したいと思います。  先ほど松田委員からお話がございました。これからさまざまなことがあろうかと思いますが、まずこの奨学金制度を設けるに当たって、市の思いというか、導入した基本的な考え方をお知らせいただきたいと思います。 ◎齋藤 学校教育課長 それでは、お答え申し上げます。  まず、今回この給付型の奨学金を拡充した経緯については、当初、昭和30年から現在やっている貸与型の奨学金を実施したところであります。これも無利子で貸与するという奨学金ですので、全国的に見ても大変優遇された制度ではないかと思っています。  ただ、近年、子どもの貧困、貧困の連鎖ということが大変大きな全国的な話題にもなっております。その中で、国ではこの給付型の奨学金を導入したいというような情報もありました。これについては当市も全く同じ状況がありますので、この財源確保ができれば、ぜひともこの給付型を拡充していきたいという思いがありました。  ただ、なかなかこの財源確保が難しい状況がありましたが、今回元学生寮の跡地の賃借契約見直し等々、これまでにも増して財源確保ができたということで、何とか子どもの貧困の連鎖を断つ一助にしたいという思いでこの給付型を導入したということが一番になっております。  以上です。 ◆前澤 委員 本当に貧困の格差が、結局教育の格差になってくる。そうなると、また社会に出たときの格差がそこで広がっていくという連鎖が、近年特に所得格差という問題が叫ばれていますので、本来であれば、私は平成27年度からもう即、去年の9月ですから、半年あれば平成27年度途中からでもさかのぼって実施できるかと思っていたのですが、それはそれなりに皆さんのほうでやらなければならない、通らなければならないことがあるでしょうから、これは納得しているところですが、この志願資格のところに、私は、要は貧困の格差が、いわゆる所得の格差が教育の格差につながるということで、ここに所得の低い世帯の子どもが対象という形で入るかと思っていたのですが、当初、給付型を支給するということが、今、課長からお話があったような背景があって、そのようなことになっていたと思ったものですから、そのあたりはどうなのでしょうか。ここでは学術優秀な者という部分でしか明記されていないのですが、そこのところをちょっと確認しておきたいのです。 ◎齋藤 学校教育課長 先ほど御答弁申し上げましたとおり、やはり子どもの貧困の連鎖を断つ、そこが最大の目的であります。経済的な事情で進学できない、進学をそこでやめなければならないといった子どもたちの支援をしていかなければならない。そこが最大の目的であります。よって、学業という部分は一つの選定するための条件ということでありましたが、やはりあくまでも所得を重視して選んでいきたいと考えています。  この選定方法については、所得、学業、あるいは面接等の将来の夢等もそれぞれ点数化をして、とにかく不公平感が生じないといったことも今考えているところであります。  以上です。 ◆前澤 委員 せっかくつくっていただいて、別にけちをつけるわけでも何でもないのですが、学術優秀な者ということになると、ちょっと先ほどの話に戻しますが、所得の低い世帯の方は、やはり将来が余り見通せない。その中でも、当然個人とすれば一生懸命将来の夢を持って頑張るという子どもはいっぱいいると思うのですが、なかなかその家庭環境によって進学を、今は高校へ行かないという子はそんなにはいないと思うのですが、それでも家庭が厳しくて勉強を放棄するというか、その前に向学心がなかなか生まれなくなってくるという家庭もあったりして、このいわゆる評定4ということはなかなか厳しいと私は思っているのです。  そういう意味では、今スタートとしてつくりましたので、さまざまこれから校長会等々でお話をするという話がございました。ぜひ所得の部分もしっかりと勘案してやっていただきたいことと同時に、様子を見てこの4.0というものが適正なものかどうかも含めて、今後のことで、まだやっていないことですから、何とも言えないのですが、これから検討していただきたいと思います。  最後に1点、今、高校生2万円で10名、大学生4万円で2名ということで12名を選抜するという形になりましたが、先ほど話があったように、東京の旧学生寮の土地の賃借の代金が、契約が思ったより高額でできたということも聞いております。この給付型ばかりではなくて、一般の奨学金制度にも活用されているものですから、ただ、将来的に見て、市として財源がもう少し確実なものになっていけば、拡大していきたいというような思いで今取り組まれているのかどうかお聞きして、終わりたいと思います。 ◎齋藤 学校教育課長 それでは、お答え申し上げます。  この給付型については、将来的に見てもっと拡充していきたいというふうな考えがあります。これはやはり財源の確保が大きな課題にはなるのですが、貸与型を縮小しながら拡充といった方法もあろうかと思っています。  一つは、財源をさらに獲得する手段を工夫していく。一つは、今回9月議会で前澤委員から取り上げていただいたおかげで、最近、個人からの奨学ゆめ基金に対する寄附がすごく相次いでおります。  これは具体的に紹介しますと、これまで2団体、25個人から給付型の奨学金に使ってほしいということで、総額で570万円寄附をいただいているといった積み重ねが、給付型あるいは現在の貸与型の奨学金の拡充につながるかと思っています。これからもまた、そういうところもしっかり頑張りながらやっていきたいと思っています。 ◆前澤 委員 しっかり頑張っていただければと思います。 ○三浦〔隆〕 委員長 他に関連質疑はありますか。 ◆大館 委員 松田委員から、子どもえんぶりへの支援が出たので、私も一言関連でお話しさせていただきます。先ほど国の支援策があったわけですが、これまでに大体どんな支援策があったか、課長のほうでわかったらちょっと教えていただきたいと思います。 ◎田中 社会教育課長 子どもえんぶりに限ってですが、上組町子どもえんぶり組が平成23年から平成25年、塩町えんぶり親子教室として平成26年に2つほど開催しております。  以上です。 ◆大館 委員 それは最近のものです。以前には伝統文化推進事業というものもあって、これも国の事業ではなかったですか。 ◎田中 社会教育課長 以前はその名前だったのですが、今では伝統文化親子教室事業として、国の事業としてやっております。 ◆大館 委員 先ほど学校のクラブ活動とか、そういう形での捉え方をしていて、市とすれば国の施策に頼るような御発言があったのですが、やはり子どもたちが好きでえんぶりをやりたいと来たときに、我々は、指導者側とすれば断るわけにはいかない。やはり青森県の第1号の指定を受けた八戸の冬の代名詞と言ってもよいえんぶりですので、その後継者の育成という観点から、子どもたちに大いにどんどん参加してほしいという思いもありながら、例えば衣装が足りない、つまごが足りないという場合、やりくりが非常に大変なわけでございます。  それから、一斉摺りに参加するためにはバス移動等もかかるわけです。それぞれ組が何とか面倒を見て、青潮は妙えんぶり組、白鴎は大久保えんぶり組、北稜は八太郎えんぶり組という形でそれぞれの組がやりくりをしながら、子どもたちに一生懸命指導しながら今日に至っているわけですが、烏帽子だけつくるとしても、五枚烏帽子だと90万円かかります、1枚18万円から20万円かかります。  そういう現状の中で、おかげさまで白鴎小学校も先ほど課長が言った国の支援策で100万円頂戴して烏帽子をつくったという経緯がございます。そういう中で、やはりつまごとか衣装は、ある程度5年、10年たつと傷んでくるわけです。それぞれの組であれば門付けをして、御祝儀を頂戴して運営しているわけですが、学校の場合はそれができない、どこからも収入がないという中で、やりくりをしなければならない、部費を集めても月1000円程度、あるいは500円とかと、小学生であれば特にそういう低い金額の部費で、それはやはり子どもたちの運営そのものの中で消化してしまうと言いますか、衣装とかそういう部分には行かないわけでございます。  ですから、これは教育長にお願いしたいのですが、毎年ということではなく、3年あるいは5年に1回、5万円なり10万円なりという助成金を出せる仕組みがないのかどうか、そういうものを検討していただきたいと思います。  やはり国の支援策だけに頼るのではなく、八戸の冬のお祭り、えんぶりを育てていくのだという、それに全校ではなく一部の学校であるかもしれないですが、やはり青森県の八戸のえんぶりというものを、後継者を育成する立場という観点から、そういう制度を何とか設けていただきたいと、このことを要望して終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 ほかに関連質疑はありますか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 ないようですので、以上で松田委員の質疑に対する関連質疑を終わります。  ほかに御質疑ありませんか。 ◆夏坂 委員 それでは、私からは公民館への自動販売機の設置についてと、多賀地区多目的運動場へのネーミングライツについて、2点お伺いいたします。  まず、公民館への自動販売機の設置についてということですが、市の行政財産の有効活用と、市民、住民の方の利便性向上という意味で、これは現在、市の施設にも販売機がかなり設置されております。貴重なこの自動販売機からの売り上げが、市への歳入確保、自主財源の確保という意味では、全体の歳入の規模からすると微々たるものかもしれませんが、大変貴重なものだと思っております。  私も以前、一般質問で、この自動販売機の設置についての自主財源の確保を進めるべきだというお話をさせていただいて、そのときの答弁としては、いわゆる入札方式の貸付制度によって、可能なところは市の施設にも販売機を設置して歳入確保に努めるという答弁でございました。  公民館は各地域にもございまして、この公民館も市の施設としては、やはりいろいろな行事等で住民も集まりますので、そういう利便性の確保、向上と自主財源の確保の意味では、公民館への設置も大変有効ではないかと思っているのですが、その公民館への自動販売機の設置についての考え、方向性についてどのように考えているか、まずお伺いしたいと思います。 ◎田中 社会教育課長 近年、公民館利用者からの要望も多くなってきまして、その要望を受け調査を行った結果、近くの商店に自動販売機が設置されていて必要としない館が上長公民館を初め9館ございまして、また、設置は希望するが、館内外に設置場所を確保できないとの理由で設置できない館が東公民館を含め3館ございました。  そこで、設置可能な場所を確保できること、また各地区公民館の意見などを考慮して、平成27年4月から小中野公民館を初めとする市内6地区公民館の施設内や敷地内に自動販売機を設置することで考えております。  また、現在建設を進めている江陽公民館、館公民館及び建てかえを予定している根城公民館、是川公民館についても、地域の皆様や各課の意見も踏まえて設置を検討していきたいと考えております。  以上です。 ◆夏坂 委員 わかりました。今お話があったとおり、具体的に設置できないところ、また設置できるところということで箇所数も明確になっておるかと思います。あとは設置の方法として、行政財産の目的外使用、使用料の徴収もあるかと思いますが、この公民館に関しては、いわゆる公募、入札による貸付料の徴収での設置ということで考えてよろしいのでしょうか。 ◎田中 社会教育課長 そのとおりでございます。 ◆夏坂 委員 わかりました、ありがとうございます。貴重な歳入確保として、この自動販売機も有効だと思っておりますので、特に公民館は、やはり地域の憩いの場として数多く利用されているところですので、地域住民の意見をしっかり聞きながら、可能なところは随時設置をしていただいて、市の歳入確保、また地域住民の利便性向上にぜひ努めていただきますよう要望して、この件については終わりたいと思います。  2番目の多賀地区多目的運動場へのネーミングライツということで、これは昨今、全国的にもスポーツ施設、文化施設については、企業、団体が幅広く命名権を獲得して、そこから命名権料を徴収して、いわゆる歳入確保という部分にも努めている流れがあるかと思います。  これから市としても多賀のサッカー場、また屋内スケート場も含めて、そういう市として誇るべき、またほかの地域からも大変注目される施設が、軒並みにこれから建設されているという中で、多賀については平成28年度に完成して、供用開始するということで、もう目の前という状況かと思います。  そういう意味では、この多賀地区の多目的運動場についても、やはりネーミングライツという制度を取り入れて、愛着のある名前を浸透させるとともに、市の歳入、収入確保という意味でも取り組んでいくべきかと思いますが、その辺の考えについてまずお伺いしたいと思います。 ◎村山 スポーツ振興課長 本施設については、これから建設が本格化していくということですので、ネーミングライツの導入については、今後適切な時期、金額及び導入方法等を含めて総合的に検討してまいりたいと考えております。  以上です。 ◆夏坂 委員 わかりました。サッカーというスポーツは、昨今本当に大変注目されていて、我が八戸市もヴァンラーレ八戸を抱えておりますし、JFLで次のJ3のステップに向けて一生懸命頑張っているところかと思います。それを象徴する大きなサッカー場、運動施設になるかと思いますので、そのネーミングライツを導入する経緯とか、またその経過については、ぜひ市民の方々に本当にしっかりと情報公開といいますか、説明をしながら、注目してもらえるように取り組んでいただいて、さらに完成した暁には、ぼんとその名前が売り出せるような取り組みを今後とも進めていただきますよう要望して終わりたいと思います。  (「関連」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 夏坂委員の質疑についての関連質疑を認めます。 ◆大島 委員 通告してありますので多賀地区について簡単に。本会議でも聞きましたが、1つは38億5000万円という金額になりました。そして、あなた方が当初イメージした多目的運動場と、今のでき合いの運動場のギャップはないのですか。その辺のなぜ金額がここまで膨らんだかというイメージはありませんか。ちょっと教えてください。 ◎村山 スポーツ振興課長 当初の基本設計時から実施設計時においての金額の増の大きい部分について御説明申し上げます。労務単価とか部材の資材関係の高騰がまず一つ挙げられます。一番大きかったものは、Jリーグとの協議の上で、J3の試合を開催するに当たっての打ち合わせの中から、諸室の広さ、それから構造、いろいろな備品等、そういう話が出てまいりまして、それが一番大きな要因で、このような形で実施設計等に反映して金額が膨らんでございます。  以上です。 ◆大島 委員 一番言いたいことは、はっきり言いますが、私ら議員が38億5000万円のこの仕事にどこでかかわったかという疑問を今でも持っているのです。前のもの、まちづくりのもの、復興のものが出てきて、これが議会も承認しないで委員会ができて、検討委員会ができて、そして多賀地区に運動場をつくります、10ヘクタールつくります。出てくるときは事前に私らに何一つもない。淡々と進んで、私に言わせれば、浜市川の霧のようです。  朝風呂に行くと、田んぼを売った人でさえ、大島さん、何ぼで売ったと思いますか、言い値で買ってもらいましたなどと言っているのです。それがちゃんとならないと、そういういろいろなことが言われているのです。  だから、はっきり言うけれども、個人情報だから聞きませんが、3倍か4倍の金で買っているのではないですか。そういう意味でいろいろな疑問を持っている人もいるし、売った人でさえそう思っています。いや、高く買ってもらったのですという話をされる。いいですか。  そういう流れが一つもわからないうちに38億5000万円です。議員が誰かかかわって質問しましたか、聞きましたか。それがおかしいと言うのです。いいですか。  では、もう出た話だから聞きます。では、38億5000万円でつくったら、今のスピードスケートリンク、屋内スケート場の代替地の、今の多目的運動場の建築の施設整備に影響しませんか、その辺はどうなのですか。 ◎村山 スポーツ振興課長 お答えします。  今の多目的運動場、桜木町ですが、屋内スケート場が建設されるということで、ことしの夏以降はグラウンドを使えなくなります。ただし、多賀の多目的運動場については代替地という考えではなくて、多賀の復興、そしてサッカーの聖地としての機能を持ち合わせて、また津波避難施設との複合施設ということで、最初の計画から、屋内スケート場建設に係る桜木町の多目的グラウンドの代替地ではないということでございます。  以上です。 ◆大島 委員 わかりますよ。ただ、そういう関係でおくれるのではないかという心配です。先がこっちでしょう、屋内スケート場の代替地のほうが先なのだと私は思うのです。誰が考えても38億5000万円がこっちへ行ったら、それがおくれるでしょう。そういうことを言いたいのです。やはり流れというものがある。  はっきり言って、大事なものは進めるときにちゃんとやってもらわないと私らは説明ができない。大変な問題です。では、こういう軟弱地盤で、海抜で言えばゼロメートルです。こういうところにサッカー場をつくったところはありますか。 ◎村山 スポーツ振興課長 海抜についてはちょっと調査しておりませんのでお答えできませんが、高いところにつくっている競技場もございますし、市街地の低い部分で使っている競技場も多数ございます。ちょっと海抜についてはわかりかねますので、済みません。 ◆大島 委員 思いついたリスクを本会議で聞きました。それなりに対策はされていると思います。でも、一番心配することは、やはり埋め立てなんです。きょうもテレビでやっていた液状化というものは、砂を埋めたほうが原因なわけで、元地盤ではないです。だから、恐らく今まではなかったと御回答はいただけると思う。2メートルで、土木シートを敷いたけれども、逆に水位が高いわけだから、持ち上げたり、いろいろなものが出てくると思います。  ですから、さっき言ったように、いろいろ課題を、できるときから、私ははっきり言うけれども、浜市川の霧の中で進んだと思っています。答弁では霧はサッカーに影響しませんと答弁されていましたが、そのとおりなんだけれども、そういう中でスタートしたこの事業です。  気がついて開いたら38億5000万円、事業費はそれこそいろいろある、わかるけれども、その中でやはり一番言いたいことは、38億5000万円からふえませんか。 ◎村山 スポーツ振興課長 現在、粗造成工事を進めている最中でございます。そして、今年度末に粗造成が終わる予定でしたが、地盤の関係等、いろいろ重機の数とか、あるいは住民への御迷惑とかを考えて工事を進めてまいって、粗造成工事が若干おくれます。そのために工事費がアップすることはございません。ただし、今後、本体工事、またグラウンドの本格的な工事が始まった際には、どのような事案が出てくるかわかりませんが、現在のところそういう心配はないと考えておりますので、金額のアップということは現在のところはないと思われます。
    ◆大島 委員 減ることはないと思っています。言いたいことは、ちゃんと共有してやればよいのだということを言っているのです。何回もいろいろな事業で言うのだけれども、出てくるときは、市では説明すれば、資料はいなくなるし、ここで言われない。私たちがどこで言えばよいのかとなるのです。それは最近、行政に対していつも感じていることです。では、私たちは何のために議員になったのか、どこのポイントで僕たちはこの38億5000万円というすばらしい事業に主張すればよいのですか。  スポーツは大好きです。だから、金沢監督とか藤木監督と飲んで、この八戸スポーツ界を語ったこともあります。だって、大好きなんだから。そういうことをみんなで共有するような感じでスポーツをやらなかったら何もスポーツではないでしょう、フェアプレーではないでしょう。運動場だって何だってフェアプレーだと思います。もう少し情報を開示して、一緒に悩みを共有して、住民によいサービスをする、そういう基本スタンスで、ずっと監視をしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○三浦〔隆〕 委員長 ほかに関連質疑はありますか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 ないようですので、以上で夏坂委員の質疑に対する関連質疑を終わります。  ほかに御質疑ありませんか。 ◆三浦〔博〕 委員 通告をしておりました70番、71番、保存、管理、公開といったレファレンス等についてと図書館協議会の活用についての2点を伺いたいと思います。  図書館は市長が指定管理になじまないというような判断をされたわけであります。その判断は私も共感しております。なぜ図書館は指定管理になじまなかったのかということは、まさに図書館の公共性とは何かにつながるのではないかという思いで、昨年度もこの3月、本会議場でも、また予算特別委員会でも質問をし、そしてまた誠実に答弁をしていただいたわけであります。  そういう中で、市史編さん事業も終わりを迎えるわけですが、この図書館において公文書館的な機能を今どのように発揮されているのか。つまり指定管理になじまなかったというその図書館の公共性、古文書や歴史研究というような部分、そしてまた市民への公開または保存、管理体制、そういうものを十分にしていっているのかを伺いながら、今現在、公文書館的機能がどうなっているのかをまず伺いたいと思います。 ◎藤田 図書館長兼市史編纂室長 三浦博司委員の御質問にお答え申し上げます。  市史編さん事業は今年度で終了になります。その公文書館的機能について、現在の市史の状況ではどうかということでしたが、市史編さんについては市史をつくるということが一番の目的でした。それが今年度3月でやっと終わるというところです。次の段階としては、市史をつくって終わりではなくて、その市史で収集した資料を一般の方に公開していく、また市史もつくって終わりではなくて、その成果を市史講座等を通して市民に還元しながら、やはりつくった本をしっかり売っていくということも必要かと考えています。  それから図書館については、以前、図書館所蔵の公文書についての所在不明問題が起こりました。それについても大分苦慮しながら、しっかりと点検作業を行ってきたわけですが、今度は市史で収集した資料も、やはり3万1000点ほど同じくらいかさがございますので、それらをしっかり公開していくために、保存体制をしっかりしていくことがまず第1段階かと考えております。  次の段階として、三浦博司委員から御質問がありました公文書館的機能については、先日も総務情報管理室のほうから答えがありましたように、現状としてはなかなか難しい段階ではあるのですが、やはりそういう歴史的資料の選別基準づくりを今後していかないと、役所の行政文書の中でも大変重要なものも捨てられていくということも考えられますので、まずそういう体制を固めた後で、そういう関連部局の総務情報管理室等と一緒に協議していければと考えております。  以上です。 ◆三浦〔博〕 委員 ありがとうございます。公文書館的機能と言うとちょっと抽象的になってしまったという中にあって、一つ一つ整理をしてお答えいただきましてありがとうございました。昨年度の議事録が今手元にあるのですが、教育長からも、まずその市史の刊行終了後は、歴史的、文化的に貴重な資料であることから、保存管理体制を構築し、公開に向けて資料整理を行う。それと、市史講座の継続とあわせて、事業成果の普及に努めていくという思い、そして答弁をいただいたわけでございます。  そういう市史編さん事業でも、やはり3万1000点以上の資料を寄せていただいて、その資料を今一括に管理もしているというところではあるかと思うのですが、一番大事なことは、行政の都合というよりは利用者のニーズにしっかりと応えているかが何よりも大事ではないかと思うわけであります。  利用者に不便というような形で、まずはやはり図書館へ行って、その資料が欲しい、見たいというときに、その廃校になった小学校まで取りにいって、それを待たせてしまうというような不便が現実に起きておりますし、また利用者は市民だけではなくて、当市の歴史、文化を聞きつけて全国から訪れているということもまた事実であり、これはやはり八戸の魅力発信の一つのツール、核でもあると思っているわけであります。  そういう中にあって、今そのような歴史的な資料などの保存、管理、公開というようなレファレンスというか窓口対応はどうなっているのか、伺いたいと思います。 ◎藤田 図書館長兼市史編纂室長 三浦博司委員にお答え申し上げます。  レファレンスとは調べ物、探し物を手助けするサービスのことを言います。市民の読書要求に応える本の貸し出しが図書館の主な事業ですが、もう1つ図書館の非常に重要なサービスとしてレファレンスがあります。  そのためには、やはりその所蔵している資料に精通するとともに、経験によって知識を蓄積していく必要がある。特に古文書や郷土資料においては、内容に関する踏み込んだ知識が求められるため、長い年月をかけて専門性を磨いていかなければならないと考えております。  以上です。 ◆三浦〔博〕 委員 その館長の思いを受けとめました。まず、そういう中で現状努めているということでしょう。なかなか、財源がないという中で、そこの場所とか、また先ほど館長が申されたように人材の育成にも時間がかかるという中にあって、すぐに何かものを新規に建てるとかいうことはなかなか難しい。そしてまた、昨年度の総務部長の答弁では、全国の事例もなかなか少ないということのようですが、まず現状ある場所を有効活用するときに、利用者の利便性を大事にしていただきたいということが1つ。それは遠い廃校の教室を使うことも1つ。ただ、利用者の利便性を考えるならば、やはり近い、例えばはっちのような中心市街地にある公共施設を活用するということも十分に考えていかなければならないと思います。  厳しい財政でございます。まず財源がないということは、裏を返せば予算配分の優先順位が当市の市政の発展の歩み、現在では優先順位が低いということですから、そういう意味においても、その優先順位を高めていただくような御努力もこれからお願いをしたいと思います。  そして、これは2月28日の大手新聞に、歴史公文書を常設展示して学校教育に生かしていこうというような流れが記事になっておりました。教育長も、また教育委員会の皆様方も御存じだと思うのですが、政府の有識者会議、国立公文書館の機能・施設のあり方等に関する調査検討会議の中で、国立公文書館を学習の場として活用しようというようなことを求めているのだそうです。  現在は、国立の公文書館でさえまとまった展示場所がない、歴史で学んだ大日本帝国憲法とか、終戦の詔書とか、日本国憲法とか、そのような実際に目に触れる、またはそれをデジタル化などによって資料となった写真に実際に触れてみるような機会がなく、保管庫に保管されたままであるのが今の国立の公文書館の実態であるようです。  欧米では学生らが日常的に公文書の原本から歴史を学んでいるということで、今、国でも働きかけが進んでいる。それはいずれ一つの方向性となって届いてくるのかと思うわけですが、当市にも郷土の歴史があるわけで、郷土の歴史資料も実際にあるわけであります。それを郷土の歴史の実際の本を手にとる、またはその写真に実際に触れるというようなことが、どんなにか学習の効果、向学心を高めていくことか、それは一番専門家である皆様方が御存じかと思います。  やはりスポーツでもプロの経験のある選手から学ぶ、または有名な選手に触れる、コーチをしてもらう。そのことで目が輝き、または金メダリストでもよいです、それからレスリングもそうある。目が輝き、あしたからは一生懸命そのスポーツに励んでいく。  それと同じように、学問の場でも、その本物の資料を手にとれるという機会があるだけで、どれだけの学習の相乗効果が発揮されるかを考えると、これまさに機会損失だと思うわけであります。  そういう意味においても、そういう常設展示もしてほしい、そういう方向性にもなれるような、触れられるような、そして小中学校の児童生徒が学習の場でも活用できるような環境になることが、どんなにか豊かな教育の環境になるかと想像を膨らませているわけであります。そういう意味においても、これからいろいろ検討を重ねていってもらいたいと要望しておきたいと思います。  そして、次の図書館協議会の活用もつながってくるのですが、そもそも今から17年も前、私は高校生ぐらいの年なので、相当前ですが、当市の財界人、文化人が集まって市史編さん事業を始めようというような歴史があった。その委員会はどういう名前であったかというと、まさに公文書館の準備に向けていこうという大きな当時の財界人、文化人の夢や志があったわけであります。  その事業の一つの大きな柱が市史編さん事業であった。その市史編さんが17年間もかかってしまったという中にあって、その当時の産みの苦しみで頑張ってこられた財界人、文化人の思いや志が風化していっていないかというところも危惧するところであります。  そういう思いもあったのか、私は地元新聞で目に触れたわけですが、昨年12月18日ですか、地元新聞では、八戸市史編纂委員会がその提言書をまとめたわけでございます。その提言書の内容を、細かくは要らないのですが、項目が6つほどあるのでしょうか、それをちょっと教えてください。 ◎藤田 図書館長兼市史編纂室長 市史編纂委員会は平成10年度に発足して、市史の編さん方法、刊行計画などを審議する場でした。その17年かかって市史が終わるに当たって、では、これまで市史で収集した資料の保存、公開をどうするのかということで、昨年度は3回審議会を開催したところです。  その中で最後に委員の方から、市史が終わるのであれば、やはり市のほうにしっかり提言を出すことが必要ではないかということで、次のようなことが挙げられました。  まず1つ目が、市史編さん事業が収束した後も、その機能を継承する組織を設置すること。  それから2つ目が、地域に残る歴史資料の調査、保存、活用を継続的に実施すること。これは要するに行政文書だけではなくて、民間にある資料もたくさんありますが、そういう資料も、やはりだんだん高齢化になってきて、家で持っていることも難しくなってきているという御相談もこのごろ受けております。そういう意味でも、そういう民間にある資料も八戸市の地域資料ということで、そういうものも今後も継続して調査することが必要ではないか。  それから3つ目が、学校教育や生涯教育において八戸市史を活用するよう十分に配慮すること。  4つ目が、三浦博司委員から指摘がございました公文書館法や近年制定された公文書管理法の趣旨に沿って、公文書の保存、管理、公開を行うために公文書館的機能を有する施設の整備を促進すること。  5つ目が、資料のデジタル化を進めること。  6つ目が、日本の国内外への積極的な情報公開を行うという6つの提言でした。  以上です。 ◆三浦〔博〕 委員 ありがとうございます。その市史編纂委員会のこの17年間の思いが込められていると思っております。17年間もかかってしまったけれども、その17年間でやってきたことは財産であると私は思います。  そういう中にあって、この提言された事柄について検討していくということもこれから大事になってくるのではないか、そういう有識者の委員会を図書館に設置していくことも1つ大事な考え方ではないかと思うわけですが、図書館協議会というものを活用する方向で考えていただきたいと思うのですが、館長の思いを伺わせてください。そして、あとは教育長の思いもお願いします。 ◎藤田 図書館長兼市史編纂室長 図書館協議会の役割については、図書館法の第14条で図書館の運営に関し館長の諮問に応じるとともに、図書館の行う図書館奉仕につき館長に対して意見を述べる機関とすると規定されています。  昭和57年度までは毎年度、図書館協議会を開催しておりました。そのときは主に事業報告、事業予定等を審議してまいりましたが、昭和58年度以降は必要の都度開催しております。  昭和58年3月30日付で八戸市図書館協議会条例を、委員を必要の都度任命すると改正しております。なぜ必要の都度と改正したかについては、当時の書類にも記載が見当たりませんでしたが、図書館協議会は館長の諮問に応ずる機関として重要な審議事項のみを対象にすることとしたと思われます。  最近では平成23年10月から平成25年の9月までの2カ年を任期とし、4回の開催により本館への指定管理者制度導入及び図書館の運営業務について10人の委員の皆様から意見を伺いました。  先ほど三浦博司委員からは、その市史編纂委員会という専門の機関もあったのでというお話があったのですが、市史編さんについても今年度で終わるので、市史編纂委員会の廃止をするところです。ただ、その市史編纂委員会廃止後の古文書の保存、管理、閲覧等に関して専門的な意見を伺う場として、必要に応じて図書館協議会を活用することも一つの方法かと考えております。  以上です。 ◎伊藤 教育長 三浦博司委員にお答え申し上げます。  一昨年の古文書の事案は御案内のとおりですが、あれ以降、教育長としては特にこの図書等の保存、管理等に万全を期すように、時々1カ月に1回、図書館あるいは是川縄文館、博物館等々を視察等をしながら、その現状を確認してまいりました。したがって、今月をもって市史編さんのほうが終わる、当初の目的を達するわけですが、来年度以降、第2ステージと言いますか、委員もお話がありましたが、いよいよ利用者のニーズに応えるべく、どうあればよいのか、このあたりを十分に検討してまいりたいと思います。  そのためには、この図書館協議会の委員の方々は全員専門家ですので、その専門家の意見を拝聴しながら、三浦博司委員から今御提言があった件についてもアドバイスをいただきながら検討してまいりたいと考えております。  私も先般の提言書を市長に提出する際に同席して、この17年間の重みを私自身重く受けとめた一人ですので、ぜひ教育委員会としてでき得ることについては最大限の努力をしてまいりたいと考えております。  以上です。 ◆三浦〔博〕 委員 ありがとうございました。館長の思い、そして教育長の思いにも触れ、また共感するところであります。一番は、やはり昨年度、教育長も申されていた、その保存、管理体制をしっかり構築して、公開に向けて資料整理を行うことと、そして市史講座の継続とあわせて、そういう成果の普及還元に努めていくというような方向性の中で、先ほど新聞の記事のことをお伝えしましたが、国立公文書館も今新しい場所で新しいものをつくろうかというような検討が始まっているようですが、学校教育の中で現物を見る機会があったらどんなによいかというようなことが、これからより豊かな社会に向けて、また教育環境に向けてつながっていくのではないか、それが17年間の市史編さん事業を通して紡いできた多くの人たちの思いだったのではないかと思いますので、これからもどうぞよろしくお願い申し上げますと要望いたしまして、私の質問を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 ほかに御質疑ありませんか。 ◆石橋 委員 通告してあります3点、氷都八戸パワーアッププロジェクト事業費について、土曜授業について、こども支援センターについて、3点について伺ってまいりたいと思います。  まず1点目、氷都八戸パワーアッププロジェクト事業について、この予算の内訳と事業内容についてお知らせいただきたいと思います。 ◎村山 スポーツ振興課長 お答えいたします。  平成27年度の当初予算額は976万8000円で、主な内訳は、スケートの授業への指導者派遣、貸しスケート靴の充実、小学校、幼稚園、保育園においてスケートの楽しさを実感する事業に420万5000円、またオリンピックメダリストの方を講師に招いてスピードスケート教室を開催するなどの小中学生のスピードスケート競技人口の増加促進事業に139万9000円、また、競技用スピードスケート靴の貸し付けやメダリストによる指導者の講習会、小中学生のスピードスケート競技力の向上支援事業に416万4000円となっております。  以上でございます。 ◆石橋 委員 非常に時宜を得た大事なものだと思っています。スケート競技も、盛岡は11月から始まるのですが、本市は12月からで、2月22日、小学校などはそれが最後の大会で終わったということで、ただ、そのときに出ている選手が少ないということは高橋議員から一般質問の中でも、その競技人口が縮小している、少ないと心配されている話もあった次第で、今まさに、そのときにこういう形で取り組んでいただけることは非常にありがたいと思っています。  その中で、いろいろな指導のあり方はこの後聞いてまいりますが、私は以前からスケート靴に対してお話ししてきた経緯があるものですから、スケート靴は滑る中でやはり基本ですので大事だと。村山スポーツ振興課長も特にスケートには精通されている方で、スケート靴の大切さはよく理解されていると思います。  靴は、ちょっと細かいところですから、まだ決まっていなかったらいいです。今、競技用の靴という話がありました。今スケート靴は、大体持っている先生方から借り受けながら回して使っていた。ただ、それがへたってきたりして、スケートでは大分うまくいっていない。あと私たちなどは群馬のほうからレンタルで、ノーマルであればワンシーズン5000円ぐらい、スラップであれば2万5000円ぐらいで借りたりして、小学校まではそのようなものを借りて、中学生ぐらいになると、競技をしている方は大体自分で持つというようなことになっています。  今であればメーンでこの靴はどこまで考えて、大体小学校の低学年の人たちのことかと。そして、どのぐらいの靴を用意するのか、そこら辺は決まっているのかどうか、わかっている範囲でお知らせいただければと思います。 ◎村山 スポーツ振興課長 お答えいたします。  現在、競技に特化したスピードスケートの靴についてはスラップのほうのスケートを、スケート連盟とお話をして、ある程度よいものでなければ上達が難しいだろうということで、大体五、六万円ぐらいのスラップスケートを50足程度、各サイズそろえてまずスタートしていこうということで、競技に選手として参加したいという子どもに貸し付けて、子どもたちはすぐ大きくなるものですから、足のサイズが合わなければ、もう1年間でまた違うサイズのものを貸し付けるような形での使い回しをしていきたいと考えております。  以上です。 ◆石橋 委員 スラップスケートのほうで用意されるということです。ところで、特別にショートトラック用の靴を用意しようとかいう話が出たとかいうことはないのでしょうか。 ◎村山 スポーツ振興課長 ショートトラックについては、現在まだ検討しておりません。 ◆石橋 委員 今このスケートを用意していただけることは非常にありがたいことで、今言ったように年間にすれば2万5000円などいろいろかかっていた。それ以外には先輩から借りてみたり、周りの方から借りたりしながらしていた中で、用意していただけるということは非常にありがたいことだと思っています。  今、ちょっとショートトラックのことも話をしましたが、八戸のスケートのシーズンは、さっき言ったように12月から2月いっぱいの3カ月間と。ところが、スケートは実質、本来であれば9月以降、例えば室内リンクがオープンすれば、そのような練習も入れながら、今の競技の中でショートトラックというか、韓国の選手などはショートトラックからロングのほうへ行ったり、そういう競技でそこを踏まえていく中で、本当はそういうスケートもちょっと欲しいというような話もあろうかと思います。  まず今はそのようにスラップを用意していただくということでありがたいと思っています。今後とも靴の充実に関しては、この単年度でなくて、やはり今後そのようなニーズがあるものに対しては、捉えて今後ともやっていただきたいと御要望をまず申し上げます。  そしてこの中で、今までスケートをするに当たっては学校の理解と親の理解と2つあると思っています。学校の理解は、昔はサッカーや野球部の先生が、おい、冬場はスケートをやるぞということがよくあって、それからやられた方が多かったと思います。私たちの世代はそういうことがあると思います。  ただ、そこもなかなかそのような形で引っ張り出す先生がなくなって、そうなると、やはり親の理解というか、親が自前でさせたいとか、スケート連盟でもジュニアの育成というかスケート教室をやって、親としても、また子どももやりたがっているし、やろうということでないとなかなかできない環境があると思います。そういう意味ではスケートの整った中で、改めてオリンピックに出られた方とか、競技の育成をするということは本当にありがたいことだと思っています。  その中で、今、競技では、小学校で部活として捉えてやっているところは、例えば根城小学校や八戸小学校、また長者小学校などはメーンですが、それ以外のところはほとんどおられないということですが、今後こういう学校以外の方々も参加する環境づくりになっていくと思っています。そのときには、これは部活動と捉えていくものか、それとも、例えばアイスホッケーなどは本当に地域型になっていて部活ではないわけですが、そのような形で捉えていくものか、そうなると学校とのかかわり合いが違ってくるのです。  部活と捉えると、やはり部活動の先生方の対応が必要になってくることもあるでしょうけれども、地域のほうになると、またその学校とのかかわり合いが違ってくるのですが、今後のスピードスケート競技の育成についてはどのように考えているものか、教育委員会のほうになるのでしょうか。誰かその辺の対応がわかる方があればお答えいただきたいと思います。 ◎齋藤 学校教育課長 それでは、ただいまの小学校の部活動として位置づけている学校、あるいは愛好会として実施している学校、現在は小学校では4校で部活動として位置づけてスピードスケートをやっている学校があります。また、2校は愛好会という位置づけでやっているものです。具体的に言うと学校と地域が一緒になってやっている愛好会という形をとっています。  部員数を見ると、小学校は全体で28人という本当に大変少ない数です。現在学校では、小学校は実際、教育課程上、教育活動上でお話しすると、部活動という位置づけではなくて、小学校期におけるスポーツ活動という位置づけになります。これは学校で行うということよりも地域あるいはスポーツクラブ等で育成していく、そこが大きな狙いになっております。  それがまた中学校に入ると、これは学習指導要録の中で部活動という位置づけになって、各学校でやっているという流れになっております。  以上です。 ◆石橋 委員 わかりました。部活動は中学校で、小学校はそのようなものではないということですが、スポーツ少年団というくくりがあると思うのです。こういう中で大会に参加するという環境があるはずです。小学校の中の大会でも、各学校の旗を持ってスポーツ少年団で参加するとなると、学校との関与も出てくるかと思うのですが、その点について何か検討されてはどうでしょうか。 ◎村山 スポーツ振興課長 スポーツ少年団の話が出ましたが、現在、スポーツ少年団は体育協会のもとで活動しているというところがあって、スポーツ少年団は別個に、事務局も市のスポーツ振興課が事務局としてやってございます。その観点からも、小学生のスピードのほうについて、また今現在、スピードの競技の選手に特化した事業を始めるわけですが、プラスして小学校低学年を中心にして裾野の拡大をして、そこからまたスピードの選手がどんどんふえていくような形での計画を今後検討していきたいと考えております。  以上です。 ◆石橋 委員 わかりました。各学校ともそこら辺を、例えば学校区で出るとなると、学校のワンピースを着てみたり、そのようなところでの学校なのか、その置きどころ、ポジションがどこなのかも後でちゃんとしていただければと思っています。強化はしていただきたいのですが、参加する場所は長根リンクではあるものの、部活で参加する子ども、愛好会で参加する子ども、その競技に参加する、今の状態で今度の冬場集められると、いろいろな立場で来ることになるので、そこら辺を一本化するというか、方向づけをちゃんとしていただきたいと。  その中で、親にしてもどうなのかという対応の仕方もまた出てきます。ぜひその点をクリアにしていただきたいと御要望申し上げて、あと、さっきスケート靴の話をしましたが、その方向性もできるだけ早目に用意して、靴が貸していただけるような時期は12月ではなくて、もっと早い時期からスケートを借りるような状況は、少し滑ったりといういろいろな状況も出てきますので、ぜひそういうところについても早目にそのような情報を流して御協力いただければと思っている次第であります。  では、次に土曜授業についてお伺いいたします。以前には決算特別委員会等でも話をした経緯があります。八戸市では新年度は行わないという話で出ておりました。それに至るまでの土曜授業についての考え方、なぜそのような結論が出されたのかについてちょっと御報告いただければと思っています。 ◎正部家 教育指導課長 石橋委員にお答え申し上げます。  昨年11月28日に市教育委員会の定例会において、平成27年度から八戸市では公立小中学校では土曜授業を導入しないということを決定いたしました。主な理由として、これは保護者にもお知らせしたのですが、4つお答え申し上げました。  1つ目は、八戸市の小中学校の児童生徒の多くがもう土曜日に部活動に取り組んだり、あるいは地域の子ども会、公民館等のさまざまな行事あるいは体験活動に参加し、有意義に過ごしているというようなこと。2つ目として、各学校で行事の精選あるいは教育課程編成の工夫をすることにより、学習指導要領に定められている標準時数を確保できているということ。3つ目として、子どもが自分でその休日の過ごし方、時間の使い方を考えることも大切ではなかろうかと。4つ目として、土曜日授業ということになれば教員の負担が確実に重くなる。このような理由で実施しないということに至りました。  以上でございます。 ◆石橋 委員 本当にそういうところでされなかったということは、難しかったという感じは受けております。後でこの話をした後、教育長から土曜授業についての教育長自身のお考えもお聞きしたいと思っておりますので、後ほどまたお願いしたいのですが、先般、ことし千葉県の野田市でも土曜授業が行われているということで、ただ、土曜授業の仕方は各自治体でも違いがあろうかと思います。  それで、ここはこの土曜授業のアンケートをとっているのですが、その結果が一概に全部ではないとは思っているのですが、ここでの土曜授業のやり方のアンケートをとったもので、土曜授業を自分のためになると答えた小学生は、最初4月に実施した1回目の調査から8.3ポイント上回る75.5%だったと。自分のためにはなるということは上回ってきた一方、学力向上に役立つと答えた中学生は、前の4月に実施した1回目のときより21.1ポイント下回って51.3%にとどまったと。  そして、学力向上への効果を肯定的に評価する保護者は18.2ポイントダウンし、65.9%というように出ておりまして、なかなか土曜授業も、やっている効果は、子どもたちにすると、自分のためにはなっているが、学力向上にはなかなか結びついていないとのアンケート結果が出ておりました。  そういうことでは、当市で考えられる土曜授業のあり方でも、このような他市の例を少し見ながら、研究を重ねながら、今後また対応していくことも必要だというような感じを受けております。  やはり現在の新指導要領でも授業時数が大分ふえたのではないかと思っております。昔は、私たちのときは大分前になりますが、春先と言えばグラウンド開きがあって、納めはグラウンド納めがあったり、いろいろな授業以外のものもたくさんあったような気がしているのですが、それが今、先生方に聞くと、いや、もう授業をとらないと大変で大変でと非常に授業に追われている感じもして、これはちょっと土曜日まで使ってやるとなると大変だと思っておりました。  そういう意味では、この4つで示されたものは、まずもってそうなのかと思っておりますが、教育長自身としては、この土曜授業についてのお考え、そしてまた今後について思いがあるのであれば、その辺をちょっとお聞かせいただければありがたいと思っております。 ◎伊藤 教育長 石橋委員にお答え申し上げます。  土曜授業について全国的に随分誤解もあるような気がしているのですが、なぜ土曜授業というものが出てきたかというと、もう既に皆様御承知のように、文部科学省が行っている全国学力・学習状況調査のアンケートの結果を見ましたら、全国的に土曜日を有意義に過ごせていない子どもたちが多いという現実から、それでは土曜日に何かしらということで、決して学習というか、授業に特化しているのではなくて、地域の方々と一緒に活動するということも含んで土曜授業なわけです。
     そして、実はこの土曜授業は、きょうは詳しく申し上げませんが、今申し上げた学校でやる、子どもたちに代休日を設けずに、土曜日を活用して、いわゆる教育課程内の学校教育活動を行う、ここも3つのうちの一つなのです。  ただ、ほかにはボランティアたちが自主的に土曜日、強制ではなくて希望する子どもたちを集めてやるものもあるのです。3つぐらいあるのです。ただ、これを言うと大変煩雑ですので、どちらかというと学校が中心にやるものを土曜授業と受けとめている保護者も少なからずいるわけです。  そうしますと、保護者にしますと、今は共稼ぎが圧倒的に多いのが現状ですので、それであれば学校で土曜日、先生方がついて授業なり教育活動をしてくれることがもう大変うれしい。なおかつ学力向上につながるのであれば大いに賛成だとなりがちですが、先ほど申し上げたように、これは学習活動に特化しているものではない。  私ども、そういう点を落ちついて考えてみると、八戸では7年前から地域密着型教育ということで、地域を巻き込んで学校運営をしようということで、地域の公民館と学校が一緒になって、土曜日あるいは日曜日等々、かなり活動をしているところがふえている。そういう意味で、子どもたちが決して土曜日、時間を持て余しているということではないと思うのです。  それと同時に、私は、これは個人的な見解でもありますが、子どもというものは遊びの中で育つ部分も大変大きいと思うのです。座学で机に座っていることだけが全てだとは思えない。これは昨今多発している青少年の、あるいは中学生、高校生の大きな事案等を見ますと、もっともっと大人とかかわったり地域とかかわったりしながら、子どもに善悪を教えていく、規範意識を教えていく、ならぬものはならぬということを大人が身をもって教えていくということが非常に大事だと思うのです。  そして、学校現場にいた教育長としては、先生方が、言葉は過ぎるのですが、疲弊している部分がある。余りにも矢継ぎ早に次から次へと新しい教育施策が学校に流れ込んでいます。それを十分に消化する前にもう次のものが来ているということが現状なのです。  したがって、決して先生方が公務員だから楽をしているという問題ではないと思うのです。今、いじめ事案一つ、不登校の問題一つとっても、簡単には解決できない。もっと先生方に精神的にも身体的にもゆとりを与え、子どもたちと向き合う時間を担保してあげなければいけないと考えています。  したがって、教育委員会としては学校現場の先生方の校務の効率化を図るために、モデル校を幾つか指定して、平成28年の4月から八戸市内全校で新たなソフトをパソコンに導入して、効率化できる校務については大胆に効率化を図って、子どもたちと向き合う時間を担保するということを今の4月からいよいよ実施していく、試みていって、平成28年4月からは一斉に始めようということで、教員上がりの教育長だから先生方にだけ寄り添っているのではなくて、先生方が元気でなければ子どもたちの元気というものは担保できないということを思いますと、石橋委員の回答になろうかと思いますが、私は土曜授業というものは、八戸は十分地域の活動がなされている。したがって、今は土曜授業はやらないという思いです。 ◆石橋 委員 教育長の熱い熱い思いが聞けて、できればたくさんの保護者の方々に、また先生方にも聞いてほしかったという思いで聞かせていただきました。まず本当に土曜日の使い方が明確に出た議論ができればよかったと、私たちもそのような学習面であったり、いろいろな思いがある中で、正部家教育指導課長に対して失礼なお話の仕方をしたところもあったと思います。その点はおわび申し上げながら、でも、進むべき方向性は一緒ですので、やはり地域の子どもたちのため、そのような子どもたち、きのうは受験でした。やはり皆に志望校に受かってほしいけれども、それ以外にもいろいろ大人になる意味で強くなってほしいというところを、教育長も学校生活の中で結びつけて取り組んでいきたいという思いがにじんだ言葉だったのかと思っております。  今後とも、本当に今の新しい指導要綱の中で、先生方も非常に過密になって、むしろ一生懸命でまじめな先生ほど疲弊しているのではないかと。それに、子どもたちはまたこれ以上に、学校の中で取り組むことがふえると、その点も、生徒に対しての問題もちょっと心配しておりました。  その中で、教育長のそういう考え方に本当に賛同いたしますし、ぜひ新しく学校の効率化についてもまた取り組まれるということでございます。ぜひその点は頑張っていただければというエールを送って、この点については終わりたいと思います。 ○三浦〔隆〕 委員長 石橋委員に申し上げます。あとの質疑は午後といたしたいと思います。  この際、暫時休憩いたします。         午後0時05分 休憩    ────────────────────         午後1時05分 再開 ○田中 副委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。 ◆石橋 委員 こども支援センターについてお伺いしたいと思います。議案第55号でも上がっており、先ほど来、子ども支援センターとしての機能、業務内容、体制については御説明をいただきました。この支援センターですが、やはり発達障がい者の方々の早期発見と健診など集団的な中から特定の病気と疑われる人を選び出すスクリーニングというか、そのような対応が必要だろうと思われますが、そうした対応と市民への周知などについてはどのように取り組んでいかれる御予定なのか、ちょっとお伺いしたいと思います。 ◎木村 総合教育センター所長 質問にお答えいたします。  1点目のスクリーニングに対する対応ということについては、現在、センターでは健康増進課が行っております3歳児健診、5歳児健診等に特別支援の専門指導員を派遣して、そこで様子を見て、必要な子にはそれなりの手続をとっております。そのようなことを通して必要だと思われる保護者に対しては、適切な子どもへのかかわり方を学ぶペアレントトレーニングを行ったり、幼児本人に対しては、友達とどのようにすれば楽しく遊べるのか、またルールを理解することの大切さなどを学ぶ機会を設けたりして対応していきたいと思っております。行く行くは総合保健センターができた際にはそちらに移設が計画されていますので、その環境が整うまでは関係課と連携を充実させながら、段階的に対応していきたいと考えております。  もう1点の市民への周知については、まず学校については、校長会、教頭会等の会議などを通して周知いたします。また、先生方が参加する研修会も多数ありますので、その機会を捉えて周知するとともに、学校訪問もありますので、その際にも子どもたちの様子を聞きながら支援センターについて周知を図っていきたいと考えております。  市民の皆さんに対しては、総合教育センターでは市民の皆様を対象に市民公開講座という名称で子育てに関する内容を取り扱う講座を平日の夜または土曜日の午前と年に2回設定しております。この研修会には毎回100名近くの市民の方が参加してくださっていますので、そういったことも通して周知を図っていきたいと思っております。  また、今後は幼稚園、保育所、また公民館等にも配布するリーフレットの作成についても検討してまいりたいと考えております。  以上です。 ◆石橋 委員 積極的に取り組む姿勢が感じられる御答弁をいただいて、ありがとうございます。やはり文部科学省でも平成20年に実施した、通常の学級に在籍する発達障がいの可能性のある、特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査で、公立の小中学校の通常学級で学習面や行動面において著しい困難を示す児童生徒が6.5%あるということは御存じかと思います。これだけの割合、35名の学級であれば、2名以上はいるということですから、まれには結構重かったり軽かったり、いろいろあるでしょうけれども、そういう子どもが当たり前にいるということを認識しなければならないのかと。その中で取り組みがされているということは、非常に評価できるものだと思っています。  そのような窓口が今までは複数だったことから、今度は統一されるということは、子どもたちにとっても、親御さんにとっても非常によいことだと思っております。その際に、やはり親の理解、発達障がいを受け入れること、親がまずそれを受け入れること、早い時期に子どもたちに適した対応を見つけ出してあげることは非常に大事だと思いますし、今話があった巡回、特に、ともすれば保育とかそういう場面、幼稚園でも低年齢のところからも巡回するほか、保育士だとか幼稚園の先生方、やはりそのような方々も資質向上を図ってもらう、ここはちょっと御要望しますが、その点も必要だと思います。その方々も理解をして資質向上を図った中で連携をして、社会全体で発達障がい等の方々に対する広い理解と支援の体制は必要だと思っております。  その中でちょっと質問したいと思うのですが、やはりそれは小さいころからのことですが、やはりライフステージを通じた一貫した相談体制も、保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、上に上がっていくについても、いろいろな場面で切れ目なく取り組んでいくことも必要かと思われますが、その点についてはどのように考えておりますか。 ◎木村 総合教育センター所長 では、今の質問についてお答えいたします。  まず就学前については、先ほど申し上げたとおり、専門指導員の巡回等で得た情報をもとに、幼稚園、保育所等と連携してまいります。また、関係課との連携もさらに深めていきたいと思っております。  そして、その就学前の状況を小学校にもきちんと伝えるとともに、小中学校においては、これまでどおり教育委員会でかなり詳しく把握できますので、今の総合教育センターであれば、うみねこ教室を中心に支援をしてまいりたいと思っております。  また、中学校卒業後については、センターに来た場合には、相談を聞きながら、継続の支援が必要であれば、県の機関とか関係機関がありますので、そちらのほうに丁寧につなぐ支援をしてまいりたいと考えております。  以上です。 ◆石橋 委員 わかりました。あとは意見を申し上げて終わりたいと思いますが、そういう形の連携ができているということはわかりました。やはり発達障がい、あるいは児童生徒はともすれば、いじめの対象になってもいけませんし、その点をちゃんと、周りの方々もそうだし、本人も自分がどういう状況にあるかを、互いに親と子、また先生方、いろいろな方々もそこがわかった中でつながってほしいと思っております。  ただ、一方で、やはり親御さんがそれを理解していない場面もあって、学校ではこの子は普通ですというようなことで、学校の先生方の負担になっているという事例も、私もちょっと存じ上げている方がおります。  そうすると、その子に携わる先生方も大変ですが、ところが、それとはまた別に、普通の授業をやっている子どもたちのほうが、むしろちょっとストレスを感じてしまっているのではないかと心配する場面があります。その点についても支援のあり方、早い時点からそういうことを見つけ出して、支援をしてあげることが大事ですし、あわせて学校サイドにもそのようなストレスがないような対応のあり方に連携を深めていってほしいと思っております。  あわせて、発達障がいを持っている方がライフステージを通じて、いろいろな支援の中で、やはり今後とも一人一人が相談できる体制整備と連携のあり方を深めていただきますようにお願い申し上げて、終わりたいと思います。  (「関連」と呼ぶ者あり) ○田中 副委員長 石橋委員の質疑についての関連質疑を認めます。 ◆高橋 委員 通告していました氷都パワーアッププロジェクト事業費に関しまして、石橋委員と重なる部分でしたので、内容に関してはほぼ石橋委員がおっしゃっていただいたもので、少しだけ補足させていただきたいということで、本当に強化に関しては、海外を見ると、今は韓国がショートトラックにも競技人口がふえていて、そういう部分でも、スピードスケートのほうにも影響して強化されているということを私は耳にしていましたので、それを石橋委員からおっしゃっていただいたので、そのとおりだと思っています。  また、イベントの講話や技術的な強化に関しても、一般質問でも話しましたので、そういうところも酌み取って引き続き検討をしていきたいというところと、講話のほうに関しては、本当に子どもたちに夢や目標を与えるような話をしていただきたいということもあるのですが、それよりも、もう少し掘り下げて、なぜそういう方たちが挫折や苦しい中で、そういう夢や目標を諦めることなく取り組めたのかを、皆さんこれから子どもたち全員がトップアスリートになれるわけではないですし、そういう中で挫折や自分たちのスピードスケートを続けていく迷いなども生じると思うのですが、そういうものになぜ取り組む価値があるかも、トップアスリートの方から伝えていただければ、より長く続けていけるようなモチベーションになると感じていますし、保護者に関しても、トップアスリートになれなかったとしても、そういう進学に関しての方向転換なども、子どもたちの人格形成も含めて、そういうものも伝えていっていただきたいということを要望したいと思います。  また、子どもたちはどうしても単年だけで、イベント的なもので、ばんと有名な人が来て終わりというものだと、継続性というものに疑問を持ちますので、やはり記録をとったり、月1回来てもらえるというものが予算的に難しいのであれば、やはり継続して年に1回でも、なるべく同じような人に来てもらうことによって、子どもたちが見てもらっている、気にかけてもらっているというものがあれば、やはり来年もうちょっと成長したものを見せたい、来年もっと自分たちが上達したものを見せたいというモチベーションにもなると思いますので、そういう継続性も見据えた講師選定であったりプロジェクトを、教育委員会などでは総合学習でそのような細かいカリキュラムに関しては精通しているものもあると思いますので、そういうことも連携をとって進めていっていただきたいと要望して終わります。 ○田中 副委員長 ほかに関連質疑はございますか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○田中 副委員長 ないようですので、以上で石橋委員の質疑に対する関連質疑を終わります。  ほかに御質疑ありませんか。 ◆高山 委員 私からは75番、ブッククーポン事業の集計の詳細についてから78番、写真のまち八戸構想についてまでの4項目を質問させていただきます。  75と76はちょっと関連するところもありますので、引き続きそのままやっていくということになろうと思いますので、その点も御了解いただきたいと思います。  そしてまた、今回の私の質問は、本定例会の夏坂議員の一般質問の中にもありましたが、そこと重複するところがあろうと思いますが、お許しいただきたく思います。  ということで、まずブッククーポン事業の集計の詳細についてであります。今般のマイブック事業は大変な評価があるということは私も十分に承知しております。そこで、児童数全体何人に対して、そしてアンケートをとったと思いますが、その購入者、未購入者の点をもう一度確認のためお知らせください。 ◎正部家 教育指導課長 お答えいたします。  ブッククーポン配布対象の児童数は1万2356名でございます。購入児童数、ブッククーポンを用いた児童は1万1392名、92.2%、未購入、クーポンを使わなかったという児童数は946名、7.8%となっております。 ◆高山 委員 そこでもう1つ、ここは確認するところですが、このアンケートは結局全部で100%回収したのですか、それともこれは何%なのでしょうか。 ◎正部家 教育指導課長 アンケートの回収率ですが、児童並びに保護者にとったアンケートは、回収率が90.4%となってございます。 ◆高山 委員 そこで、今の正部家課長がおっしゃったところによると、1万2356人の児童数にクーポンを配って、今言ったのはアンケートを出して、90%の回収率です。そうすると、多分これをざっと計算すると、90%ということになると1万1170人なのです。そうすると、ここの中で購入した人、購入したかどうかをアンケートで聞いたのです。この購入者と未購入者は別な方法でわかったのでしょうか。パーセンテージ、最初に言った92.2%と7.8%というところは、アンケートによってわかったものなのか、それとも別な方法で購入者、未購入者を分析したのか、そこのところなのです。 ◎正部家 教育指導課長 アンケートは回収率が90.4%でございます。このブッククーポンについては、月ごとに書店組合を通じて使ったクーポンが全部参りますので、クーポンの使用率は100%と考えてございます。 ◆高山 委員 そこで納得するのです。私はアンケートによって購入者、未購入者がわかったのだと思ったのですが、違って、きちっとクーポン券によってそれが照査されているということであります。  そこで、946名が未購入ということでありました。そこで、ここで導き出されるものがあります。その946名の子どもたち、だから未購入の子どもたちは特定できないと思いますし、もう1つは、2000円は500円分割で、1人で例えば2000円の中で1000円使う人もあれば、まるきり全部2000円使う人もあれば、2500円と、例えばお母さん、お父さんが500円をまた足して2500円分購入する人もいると思います。あるいはまたとっておこうなどということもあったり、2回、3回に分ける人もあったと思いますが、その点でこの946名という特定ができました。  その中で、今までの購入者に対して、もう1つのアンケート、もっと深いところで言うと、1年生、2年生、3年生、4年生とかとそれぞれの各学年でどれぐらいの子どもがもらったか云々というぐらいの分析とか調査はあるのでしょうか。 ◎正部家 教育指導課長 2つお答えいたします。先ほど高山委員からお話のありましたこの946名は、1枚も全くクーポンを使用しなかった人数でございます。ですから、そのほかには500円分だけ使った、1000円分だけ使ったというふうな児童もおります。  それから今の質問で、各学年の集計状況ですが、1、2年生、3、4年生、5、6年生ということで2学年ずつまとめた集計の数字がございます。1、2年生は購入した児童が92.2%、未購入児童、つまり全く使わなかった児童は7.8%となります。3、4年生は購入は93.3%、未購入は6.7%、5、6年生は購入児童が91.3%、全く使わなかった未購入が8.7%でございます。中学年の購入率が93.3%と他の学年より一、二%高く出ておりますが、ほとんど差はないと考えております。 ◆高山 委員 確かに今回のブッククーポンの配布は押しなべて全て90%という、普通に考えれば非常に高い率だとは思っております。しかしながら、やはりその残りの数%にどういう心配りをしていくかが、これから非常に大事なところだということで、一つの課題を残していると思います。  この点は次の76番の購入後の学習活用のところに関連しますので、そちらに回しますので、次に質問することは、例えば今、低学年、それぞれ1、2年生は92.2%、あるいは3、4年生が93.3%とそれぞれのパーセンテージが出ましたが、自由に本を選ぶということですが、そういう子どもたちが行って、特段に学校ではこの本を読みなさいと特定したわけではないと思いますが、もしわかるのであれば、どういう本を選んだのかという分析までしていますか。 ◎正部家 教育指導課長 主な傾向について分析してございますので、お話し申し上げます。  1、2年生が購入した本の多かったものは、人気アニメ、あるいは人気映画の絵本、あるいは図鑑、さらには名作集といったものでございます。中学年、3、4年生は物語であるとかファンタジーであるとか名作集と呼ばれるもの、高学年、5、6年生はスポーツ関係、あるいはノンフィクション、それからミステリーであるとか歴史物といったものを購入してございました。  全体的な傾向として、学校の図書館で読んでみておもしろい、つまり人気が高いシリーズの本であるとか、先ほど申し上げた人気映画、アニメをノベライズと言って、小説にしたものを購入しているようでございます。さらには、どんな本を買おうかということで事前に保護者と話し合った、そういう児童が多くございました。  以上です。 ◆高山 委員 そこが今回のブッククーポンの狙いとするところなのです。そういうことをお父さんやお母さんと話し合って、本屋にみずからが行って選んで、そして購入するという本を買う楽しみ、おもしろみ、そして親と子の交流ということが一つの狙いでもあったと思います。  そういう中で、もう1つは、先ほどもちょっと触れましたが、2000円をやってみんなが買った、それは1冊買ったのか、2冊買ったのか、3冊とか、そのようなものまでわかりますか。例えば1人の家庭でその2000円を有効に使ったとして、1冊2000円の本を買ったのか、あるいは2冊とか3冊とかということです。 ◎正部家 教育指導課長 ブッククーポンで購入した本の冊数ですが、2冊購入したという児童が51%、続けて多い数字は3冊が27%、そして1冊購入した児童が12%、そして4冊購入した児童が9%、5冊以上が1%となってございます。  以上です。 ◆高山 委員 そうしたら、少しいろいろと深く聞いていきたいと思いますので、お願いします。では、先ほど946名の未購入者がいると言いました。その中で、購入しなかったという方々は、アンケートの中で購入しませんでしたという答えもあったのですか。 ◎正部家 教育指導課長 そういう項目はなかったかと思っております。 ◆高山 委員 では、そのアンケートの質問の中に、ブッククーポンを使用しなかった理由という項目がありまして、私は、ふと思いました。先ほど一番最初にアンケートの回収率が90.4%と言いました。普通に考えると、購入した人たちはアンケートには、そのお父さんやお母さんたちは答えやすいですから、アンケートを提出するんです。ところが、アンケートを出さない、未提出のお父さんやお母さんたちは、もし、何とはなしに買わなかったという自覚をしているならば、少し心の負担があるとすれば、このアンケートには答えません。ということは、先ほど7.8%の方々が未購入者だと言っていますが、その未提出者の中にはもっとそういう人たちが多かったと。実際にこれが946名ということはわかっていますからよいのですが、そういうようなところでいろいろとフォローしなければならないという実態が浮き彫りになってきます。  そこでもう一回質問します。では、マイブッククーポンを使用しなかった理由という設問を設けているならば、それをお知らせください。 ◎正部家 教育指導課長 先ほどの発言を訂正いたしますが、児童並びに保護者アンケートの中に使用しないという項目もございます。それで、マイブッククーポンを使用しなかった理由として挙げられているものは、使用することを忘れたが60%、使用できる期間を知らなかった、使用する前に紛失した、配布されたことを知らなかった、このようなことが挙げられます。 ◆高山 委員 結局、知らなかったという人はごく少数だったと思いますが、忘れていた、結局期間が3カ月間でしたから、やはりそれをそのうち買おう買おうと思っていて期日が過ぎたと、善意に考えればそのようなことがあったのだろうと思います。  そこで、これはあるお母さんからこういう意見が寄せられていました。子どもを持つ親としての一意見。使用するのを忘れることを防ぐために、スーパーのものを詰める台のあたりに、ブッククーポン、もう使った?などのポスターがあれば必ず目につくと思います。忙しければ本屋に行くこともなく、思い出す機会がないけれども、子どもがいる人ならばスーパーには必ず行くことと思います。毎日行く場所にポスター等のお知らせがあれば気づいてもらいやすいのではと思いましたという、あるお母さんの意見がありました。  私はスーパーにポスターを飾ったりすることは、やはり経費もいろいろとかかって非常に大変だと思いますし、ただ、これからこのマイブック事業がずっと継続していくという想定、今回限りではないということで、毎年実施していくという一つの想定のもとに考えれば、やはりいろいろな啓発活動をこれから進化させていかなければならないと思っています。  そしてもう1つ問題なのは、今回のこのアンケートとか、あるいは八戸の皆さんのお母さん、お父さんたちのお話を聞いたり、子どもたちとその辺のことを話したりすると、どうも本を買ってもらった、買い与えられたで満足しているのではないかと私は思いました。このマイブック事業の本来の目的は、本を読むということ、読書ということではないかと、そのように思います。ということで次の76番のほうにちょっと移行させていただきます。  今のようにたくさんの方々が実際に買い与えられた、買った、それはよいです。90%以上、これはすばらしいことだと思います。ただ、それを実際に読み切ったかどうかというところです。  私などは、自分の反省をするならば、私はよく本屋へ行ったりしますし、本を買いますが、ひどいときには買って、背表紙を見て、あとはしまってしまうという、本当に積んでおく、枕のかわりになるというような、学生時代はいつも枕がわりになっていましたので、そういう傾向が強いのです。買って自分で、ああ、これはよい本だなと買って満足して、そこでもう終わってしまう。  子どもたちは、やはり買って満足、お父さんやお母さんたちは買い与えて満足、あるいは市のほうではブッククーポンを配って満足で終わってはならないと思っています。ですから、今質問することは、その買い与えられた本、買った本、例えば先ほど、1冊買った子どももいれば、2冊、3冊、4冊と複数買った子どもたちもいます。その買った本を全部ちゃんと、3カ月間というわけではないのですが、もう8月に終わっていますので、それからまず約半年たっていますが、その辺を全部子どもたちが読んだかというような調査をしているのでしょうか。 ◎正部家 教育指導課長 お答え申し上げます。  購入した本を読み切ったかどうかという項目の調査はしてございませんが、推察されることとしては、アンケート結果からは、児童が自分の本を何度も読み返していたという意見が多かったこと、あるいは各学校からのアンケート結果からは、ブッククーポンで購入した本を読書活動に活用しているということから、多くの児童は購入した本を読み切ったということが推察されます。  以上でございます。 ◆高山 委員 やはりこれからも、その辺はきちっとアンケート調査は進化させていかなければならないと思います。今回は始まったばかりですから、それはまずそこから始まりでしょうから、それはそれとしても、例えばことしまた、平成27年度に行って、またアンケートをとるときに、前年度をただ踏襲するようなアンケートのとり方だけはやめてもらいたいと思います。  というのは、きちっとアンケートも進化させながら、今までの成果とか課題を克服した上で、いろいろなアンケートも進化していく、そしてやはり本を読む子どもも進化していかなければならないと思います。  そこで、次に聞くことは、ブッククーポン購入後の学習活用についてですが、今言ったように学校では、家庭では、確かに読んだのだろうか。家庭の中まではわからないでしょう。学校だと何とかわかります。では、学校では読書の時間というか、そういう時間を、各学校でそれぞれ違うかもしれませんが、おおよそどのようなことで読書時間を設けているか、その辺をお知らせいただければと思います。 ◎正部家 教育指導課長 お答え申し上げます。  全部の小学校では、全校一斉読書の時間というものを設けてございます。あるいは国語という教科の時間がございますが、その時間の中でも、このブッククーポンで購入した本の活用をしたというふうなことでございます。 ◆高山 委員 では、その一斉読書時間は毎日のことなのですか、それとも1週間にどこかということなのですか。 ◎正部家 教育指導課長 1時間目が始まる前、毎朝その時間帯に読書をしている学校が多いと思っております。 ◆高山 委員 言うなれば朝読書です。朝読書は確かに子どもたちが少し早く来て、本来の正規のいろいろな教科が始まる前に読むという時間で、さあ、そこで、去年、自由民主・市民クラブの皆さんは行政視察で江戸川区に行ってまいりました。  江戸川区は全国で初めて読書科という一つの教科の中に盛り込んで、読書日本一を目指しましょうという、それは江戸川区民一体となった地域づくりも兼ねながらのところということで、将来の八戸市のマイブック事業に関して、みんなでこれからのことをどのように考えていったらよいだろうかということで、全員で行ってまいりました。  そのときにいろいろな示唆されるものがありました。そこでは朝読書というあり方はこのように言いました。読書時間の確保だけでは、子どもたちが本から学び、幅を広げたりするには十分とは言えない状況があった。そこにはさまざまな要因があり、課題があることがわかり、これまでの朝読書を見直し、目的を持った読書への変換も図るためにということが一つの読書改革プロジェクトというものを立ち上げて、結果的には読書科という一つの独立した教科を設けるということになったのだそうです。  私はこのときに、はっと気がつかされることがありました。やはり先ほども言ったように、本は買い与えられて満足、買って満足から、やはりそこから一つ、一歩踏み出して進化させていかなければならないでしょう。それは読む読書ということになります。  きちんと本を読むか読まないか、そこによっていろいろなものが育まれるのです。与えただけだと育まれません。どうぞそこのところで、この朝読書をどのようにしているのか、ちょっとその辺をお願いします。 ◎正部家 教育指導課長 今申し上げました全校一斉読書の時間、あるいは国語の時間ということで、その中で自分が購入した本を、自分の言葉で読んだ感想を紹介する、あるいは自分が読んだ本の紹介カードを書いてみて、それを教室、廊下等に掲示するというふうなことがございます。さらには、図書委員という児童がどこの学校にもおりますが、その図書委員の児童を中心に、やはり購入した本の内容を紹介するというような学校もございます。あるいはその購入した本と、そのお気に入りの1冊と、自分の顔写真を一緒に撮ったものを廊下に掲示するというようなさまざまな活動が行われております。 ○田中 副委員長 委員各位並びに理事者にお願い申し上げます。質疑、答弁は簡潔にし、スムーズな議事進行に御協力をお願いいたします。 ◆高山 委員 では、さらに言います。先ほど1冊、2冊、3冊もいろいろと購入する方がいる、そして未購入者もいるという、ここに読書時間の中で、子どもたちと一緒に読み合っているということになれば、未購入者は自分は、子ども自身は、僕は買っていないということがわかるのではないでしょうか。一つは未購入者への啓発活動は、この朝読書なり読書時間をきちんとやることによって、購入していない子どもは、そこでほかの子どもたちが買っていますので、家に帰ってお父さん、お母さん、買ってちょうだいと言うことはできるのではないか。結局私はそこで100%の、もう1つの未購入の子どもたちを啓発することができるのではないかと思っていますが、その点についてお伺いします。
    ◎正部家 教育指導課長 お答え申し上げます。  委員御指摘のように、今年度、本を購入しなかった、あるいはできなかった児童の意欲喚起につながるものと考えてございます。 ◆高山 委員 私は、先ほども何度も言っていますが、やはりこのマイブック事業は非常に評価されているということは確かなんです。実は先般、昨年のことですが、福島民報社の記事にこういうものがありました。青森県八戸市の本のまち構想に着目したい。一環となるマイブック推進事業は市内全児童へのブッククーポン配布を柱とする。全国でも例がなく、本県でも検討に値しよう、という記事が載っておりました。  そして、さらにまた、先般これは伊吉書院さんの創業130年の云々ということで書かれたところに、こういう記事があったのです。活字文化はすぐに廃れないという自信につながったのは、八戸市が本年度実施したマイブック推進事業だ。小学生の図書購入を支援するブッククーポンの配布により、期間中は多くの子どもたちが来店し、好みの本を買い求めた。開店前から並ぶ親子の列もできた。事業のもたらした効果を肌で感じ、子どもも活字に飢えていると感じた。考える力が身につくのは絶対に活字、なくならない文化だ。このように伊吉書院の創業130年を迎えた中での、今の社主の方のコメントが載っておりました。  まさしく、私はここで今回のマイブック事業は、あらゆる意味で社会から非常に高い評価があるのだということを感じました。そして、ここでまた言ったように、本は一つの文化である、活字は文化である。私は前に伊藤教育長に本にも命があるというようなことを言いました。そういう意味で、最後は締めくくりとして伊藤教育長から、その本の文化、これから活字の文化、子どもたちにどのような一つの命を与えるものか、その辺を最後にお伺いします。 ◎伊藤 教育長 高山委員にはブッククーポン、マイブック事業を応援いただきまして本当にありがとうございました。使用率が90%ということですが、初年度にしては非常に高い数値だなと。これを限りなく100%に近づけるような努力、特に先ほどの子ども支援センターのところでもお話がありましたが、課題はやはり周知、そして活用と。買ったからよいというものではなくて、その後のところに教育委員会としても、学校現場としても力点を置かなければいけないということで、来年度、この点についてさらに充実するよう、そしてその95%でも、100%に限りなく近づくように、自然に学校で本を読みたいという雰囲気をつくるよう、教育長としては努力をしていきたい。ただし、強制的に本を読まなければということだけは避けたい、そういう趣旨のものではないからです。  以上です。 ○田中 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。  (「関連」と呼ぶ者あり) ○田中 副委員長 高山委員の質疑についての関連質疑を認めます。 ◆伊藤〔圓〕 委員 ただいまの高山委員の質問、ブッククーポンの制度について幾つか伺いたいと思います。  本を購入するきっかけは、このクーポンの制度でとてもよかったと、しかも購入率が、私は想像していたより非常に高かったと思っております。そして、この本を買ってどのように読んだかも御説明のとおりであれば、それもよかったと思っております。  それで、やはり本に親しむという一つのきっかけをつくるということですので、この本をきっかけに、例えば学校図書の利用は、まだその結果が、形が見えるほどに出ているかどうかまでは難しいかと思いますが、どういった傾向になっているか、また、市立図書館のほうでの児童図書の貸し出しの傾向についてはどうなのか、その辺を伺いたいと思います。 ◎正部家 教育指導課長 学校の図書室、学校の図書館利用につきましては、データが手元にございませんので、検証してまいりたいと思っております。 ◆伊藤〔圓〕 委員 今年度の事業でしたから、そこまでまだ集計ができていないと思いますが、少しでも図書に関心を持って学校の図書館をのぞき、自分の読む本の幅も広がったり、また読む冊数もふえたらいいと思っております。それから、市立図書館のほうもそうですが、それともう1つの質問は、市内には大型店舗から地域に根差した本屋があるわけですが、どういったところから購入されているか、そのあたりをおおよそで結構ですが、わかりましたらお願いします。 ◎正部家 教育指導課長 お答え申し上げます。  17の書店が参加いたしましたが、どこの書店がどれくらいというものは、ちょっと手元に資料がございません。 ◆伊藤〔圓〕 委員 活字離れが叫ばれて久しく、そして市内の本当に地域に根差していた本屋が一つ消え、二つ消えとしているということは、やはり活字文化のみならず、知的な一つのよりどころとしては非常に寂しいものであると思っておりまして、このブッククーポンによって、やはり地域に根差した小型な書店が生き返るというか、元気づける、そういうきっかけになればいいと、あわせて思っておりました。それで伺ったわけですが、この先本当に本屋と教育委員会のほうでも、その辺のお話をする機会を持って、このクーポンとあわせて、また学校の子どもたちの読書を伸ばしていきたいというようなことで、書店との交流会、話し合いというものを密に持たれながら、そういう情報をつくっていっていただければと思いますが、その辺の考え方を教育長から伺えればと思います。 ◎伊藤 教育長 伊藤圓子委員にお答え申し上げます。参加店が17店で、広報の2月号にもアンケート結果が掲載されましたが、来店の客層が広がった、は7店あるのです。売り上げが伸びた、は3店、親子で本を選ぶお客様が増えた、は3店、要望については、クーポンの使い方についての周知を徹底してほしい、が12店ありまして、クーポンで購入できる本の種類をはっきりさせてほしい、は6店あります。  ということは、この結果はともかくとして、書店もこの子どもたちの本に対する意識が非常に高まったと私は受けとめているのです。そういう意味では、このマイブック推進事業を来年度以降も質的に少しアップ、私はことし1年でいろいろな成果と課題を得ましたので、それを生かしながら、来年度さらに充実したものにしていきたい。そして、できれば、高山委員もお話ししましたが、学校と、そしてこのマイブックと、家読ということで、今家庭での、親子での読書は全国的に非常に出てきた、注目されるようになってきたのです。ですから、この家読と学校の朝読と、それから書店とか図書館の公的なものを使ったもの、これらが連動することによって八戸全体の文化レベルと言うと大変失礼な言い方ですが、そういうものがアップしていくのではないかと思いますので、次年度以降も力を入れていきたいと考えております。 ◆伊藤〔圓〕 委員 ありがとうございました。何か本当にこれまでにない新しい、そういう知的な部分で、そしてまた文化の部分で土壌が広がっていく、厚みを増していくということを心強く思っております。  書店のほうも、おっしゃるように、確かに私も幾つか自分の行ける範囲の中でのぞいてみました。このブッククーポンの制度を意識して、本当に子どもたちの興味を引くような展示の仕方であるとか、あるいはどういった本を並べておくかも、そのお店によっていろいろな工夫がされておりました。私なども、孫がいたらもう思わず買ってしまうかと思うような、買いたくなるような本もたくさん並べて興味深かったのです。そういう意味では本屋も、これまでのあり方と違う新しい書店のあり方ということにも、一つよいきっかけになったのではないかと思っております。なお一層次年度からもグレードアップしたブッククーポン制度になりますことを祈念いたしまして終わります。 ○田中 副委員長 ほかに関連質疑はごさいますか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○田中 副委員長 ないようですので、以上で高山委員の質疑に対する関連質疑を終わります。  高山委員からの質問を続けます。 ◆高山 委員 大変失礼しました。では、77番、江陽、館公民館建設の特徴についてお伺いします。それぞれ両館とも地域の住民のいろいろな要望を受けて、新しい公民館の建設として、今までにない公民館となると思われます。そこで、その両公民館の特徴的なものがあったならばお知らせいただければと思います。 ◎田中 社会教育課長 お答えいたします。  江陽公民館、館公民館の建設に当たっては、使い勝手のよい施設を目指し、各施設とも地元連合町内会等の協力を得て地域の意見集約を図り、設計に反映させております。  また、江陽公民館、館公民館を含め、これから建設する公民館は、次の5つの条件、1つ目は、従来3階以上の公民館にしか設置していなかったエレベーターを2階以上の公民館にも設置いたします。2つ目として、冷房設備を1部屋以上に設けます。3つ目として、災害時の電力確保のために非常用自家発電設備を設置いたします。4つ目として、障がい者に配慮し、オストメイト対応の多目的トイレを設置します。5つ目として、節電効果の高いLED照明設備を設置いたします。それらを満たした施設とすることとしておりまして、平常時に使いやすく、災害時にも避難所機能をより充実させた施設を目指してまいります。  以上です。 ◆高山 委員 先ほど4つ目のところでバリアフリーというか障がい者に配慮したというようなことが書かれていましたが、では、例えばそれぞれの公民館は、大体今までの公民館はスリッパに履きかえるのですが、これからの公民館は土足というか下足のままで行くようなことにも配慮しているのでしょうか。 ◎田中 社会教育課長 具体的に申しますと、江陽公民館から、一時、地域の総意として土足と言うのでしょうか、そのまま入る施設にしてはどうか、そうしたいという要望がありましたが、その後また地域でお話し合いをされて、例えば調理室は土足だとまずいのではないかとか、やはり和室も必要だということがございまして、最終的には土足ではない施設にしたいという要望になりました。  以上です。 ◆高山 委員 ありがとうございます。それぞれ今までにない公民館、特にエレベーターがついたなどということは画期的なことだと思います。それは一つは障がい者の方々への配慮、あるいは御高齢の方々、それぞれ足の不自由な方々にも配慮したという意味でもあろうと思います。大体にして公民館は2階部分が集会所というか、大きなホールということですので、皆さんがそこへ階段を上りおりするときに非常に有効だと思って、大変高く評価する次第であります。  ということで、もう1点だけ質問をさせていただきます。公民館というのは、先ほども非常用発電云々というようなことで、災害時に対するいろいろな避難施設でもあります。そこで、いろいろな備品関係等も整備しなければならないと思います。  ということで、私自身は、この辺が防災安全部との横の連携ということもあると思いますが、公民館が開館したときには、そういう非常用設備というものを、備品あるいは備蓄品というものもきちっと備えてから引き渡しとか、そういうことがなされなければならないと思いますが、それは、実は小中野公民館の反省点があるからです。  小中野公民館の反省点とすれば、あそこは津波避難ビルという非常に今の災害に適応した施設であるはずなのに、結局そのようなものが後から備わったということがありますので、そういう反省点から、ちょっとその辺を要望したいと思いますが、それについてのコメントをお願いします。 ◎田中 社会教育課長 お答えいたします。  御指摘のありました防災安全部との連携ですが、現在建てかえを進めている江陽公民館、館公民館を初めとして、これから建設する地区公民館については、災害時避難所となることを想定して、防災危機管理課の意見も踏まえ、施設内に災害用品の備蓄倉庫を設置する予定であります。  どのような災害用備蓄物資をどのように配置するかについては、時期を見ながら防災危機管理課と協議してまいります。  なお、配備のおくれておりました小中野公民館ですが、昨日3月10日、非常食1000個余り、保存水も1000本余り、毛布280枚を昨日備蓄配備したことを確認しております。  以上です。 ◆高山 委員 ありがとうございます。開館したのが去年の7月ですので、そういう意味からも、きちっと今までのことを反省というか検証した上でのそういうことであろうと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  では、続いて写真のまち八戸構想についてお伺いします。昨年暮れ、写真家の岩合光昭氏の猫写真展というものが美術館で開催されました。私自身は、よくBS放送の今の朝の連続ドラマの後にそれが放送されますので、岩合さんのあの猫ちゃんを撮っている姿を見ていましたから、ああ、八戸でやるのだと、とてもびっくりした次第です。  そういうことで今回のその写真展は、美術館独自の企画展なのか、それとも平成27年度から始まります写真のまち八戸構想に基づいて、今般、去年からことしの正月あたりまでにかけて前哨戦的な形でそれをやったのか、その辺のことをお伺いしたいと思います。 ◎山田 美術館長 それでは、高山委員の御質問にお答えいたします。  まず今年度、12月から2月にかけて開催された、ねこ岩合光昭写真展についてですが、この展示は、例年美術館で開催しております国内外のすぐれた美術作品を紹介する特別展の一環として八戸市の美術館で開催したものでございます。  この企画展、展覧会ですが、おかげさまで、先ほど委員もおっしゃったテレビ番組に出演している岩合さんという方の知名度と、猫の愛らしさに引かれて、それから一般の方々からも猫の写真を募集するなどの参加型をとったことによって、大変人気のあった特別展で、入館者数は開館歴代2位となる1万9272名を記録いたしました。また、これによって今年度の総入館者数も歴代1位の4万5000名を超える数になると見込まれております。  それから、実際にいらしたお客様も20代、30代という、これまで美術館を余り利用していただけなかった若い年齢層の方々を初めとして、津軽方面からとか、あとは秋田、福島などの県外からの来館者も数多く見られました。  おかげさまで看板とか玄関入り口に猫のボードを張ったりして、そこで記念写真を撮って帰られると、今の御時世ですので、すぐにネットに投稿して感想を述べ合うような形になりまして、その感想などからも、この岩合さんの写真のすばらしさに大変感動したという声と、あと、猫のかわいらしさに癒やされたという感想がたくさん載せられておりました。そういう意味で、この特別展は成功したものではないかと思っております。  写真のまち八戸と関連があるのかという御質問でございますが、これはたまたまで、2年ほど前からこの企画を持ち込むことで相談してまいりまして、写真のまち八戸構想と直接に結びつく企画ではございませんでしたが、写真を撮るという行為、自分がペットである猫の写真を撮る、それを美術館に持っていくと張ってもらえるという参加型、あるいは、では、プロがその同じ猫を撮ったときに、どういうすぐれた写真になってできてきているのかという、この行為の違いを知ることができるということでは、写真のまち八戸を今後進めていく上での大変よい機会になったのではないかと思っております。 ◆高山 委員 今聞いていて、写真のまち八戸構想を想定したことではなくして、2年も3年も前から、岩合さんは結構人気がありますので、多分いろいろな美術館とかいろいろなところから呼ばれていて、展示をして、そして結果的にはちょうど昨年暮れからことしというところで、岩合さんの写真展が開かれたと思います。  これは一つは、ある意味では、偶然にも写真のまち八戸構想にぴたっと合致したのだという、そういう意味で一つこの写真のまち八戸構想にはずみをつけるものだったと私は思いました。  ということで、では、写真のまち八戸構想というものの基本理念というか、そのコンセプトというものについてお伺いしたいと思います。 ◎山田 美術館長 この写真のまち八戸構想に当たりまして、八戸には多くのアマチュアのカメラマンたちがそれぞれ日ごろから活発に活躍していらっしゃるという土台と、ここ数年の間、さまざまなプロの写真家の方々が八戸を訪れては、その文化的とか歴史的側面から写真を撮って、それらを自分のプロの写真家の写真として発表してくれているという土台があったということが一つでございます。  それらを受けまして、写真のまち八戸では、子どもから大人までの幅広い層の人々が、このすぐれた美術写真というものを肌で感じる場、あるいは見る場、それからそれらを体験する場を設けて、その写真を楽しく学ぶ機会を充実させるとともに、市民一人一人が写真というツールを用いて八戸の魅力を認識していただいて、郷土への愛着を深めていただくと。それらを通してさまざまなイベントを実施しながら、写真のまち八戸を盛り上げていくとともに、これらが地域の活性化につながっていけるようなことを基本理念として活動してまいる所存でございます。 ◆高山 委員 この写真のまち八戸構想は、先ほども言ったように、岩合さんのようなプロの写真家を呼んでの展覧会が云々という、そういうことではなくして、市民一人一人が愛着を持つ、そこの中に基本理念の涵養があろうと思います。先ほどの本のまち構想とも、やはり、そういう点では合致するのです。  一つは、だから、ある意味では写真そのものに対しては、この中には写すものと写されるもの、あるいは写す人、写される人、結局写すのは自分でありますが、映し出される被写体は無限であります。そういう中で、その写真の中に心を入れる。その心を受け取る。見た人がそれを見て、また感動する。そういうふうにして、写真家は多分被写体の中に自分の心を投影するというか、それを感じ取って映し出すと思うのです。そして見る人は、そこからその写した人の心を受け取る。ここが大事なところだと思うのです。  ですので、この写真のまち八戸構想として、私は思うには、市民一人一人のそういう生き方、心、そういう人間性を加味したような、そういうような基本理念であってほしいと、そのように思う次第です。  ということで、次の質問に入りますが、では、写真のまち八戸構想について、初年度たる平成27年度からはどのようなことを企画しているのか、お伺いしたいと思います。 ◎山田 美術館長 平成27年度についてですが、写真のまち八戸の構想は、今おっしゃったように市民一人一人が主体となってやっていく八戸フォトシリーズと、一方では、やはり写真というものはこんなにすばらしい美術作品であるのだということも知っていただきたいという意味も込めまして、プロの写真家を、八戸に実際にお招きして、さまざまな角度で八戸を切り取っていただくという、それらを美術館を主会場として発表していただくという、この2本の柱を想定しております。  美術館のほうで行うプロの写真家の展覧会としては、今北海道新幹線とか、あと北陸の新幹線とか、あとは夜行の寝台車がなくなるとか、今さまざま鉄道でにぎわいを見せている時期でございます。それらと関連して、夏休みの7月から8月にかけて、いわゆる撮り鉄と言われるのですが、鉄道写真の第一人者であります広田尚敬氏という方をお呼びして、この方が60年以上にわたって、蒸気機関車の時代からこの新幹線までの長い年月、鉄道を見詰めてきた方ですが、その方の列車と人間の物語を紹介する写真展、鉄道ものがたりを開催する予定でございます。  この期間中には、作家を招いての実際のギャラリートークなり、あるいは実際に外に飛び出して、一緒に写真を撮ってみようというようなワークショップ等も予定しております。  また、この市民主体のほうの八戸フォトシリーズについては、現在6名の市民の方々との意見交換会を開いている最中でございます。今の3月の下旬の3回目をもって大体意見をまとめる予定でございます。その意見をまとめる段階で具体的な八戸のフォトシリーズのほうの方向性を皆様に発表できるかとは思いますが、今まだ具体的なところは検討中ということでございます。  以上です。 ◆高山 委員 広田尚敬さんも、さっき言った岩合さんと同じ時間帯に放送したりしている鉄道写真家だと思いますが、そういう著名な方たちを呼んで開催するとなると、そういう企画に対する、また御本人も来てトークショー云々と言うと、やはりかなりの経費がかかると思いますが、その辺の、例えば岩合さんであったら、あるいはこの広田さんであったらどれぐらいの経費がかかるかわかりますか。 ◎山田 美術館長 大体美術館の展示室の中では約200点弱ぐらいを飾れるスペースなのですが、それらを一括、大きさは大きかったり小さかったりさまざまなのですが、それらの写真に仕上げて、それからそれぞれの解説、挨拶パネルとか、それらをパックしてこちらに運んで展示するのに、その企画だけで約500万円から600万円です。そのほかに、私たちが独自にお呼びしたいとか、ワークショップを開きたいというものは、また別途予算がかかってきますが、大体作品を持ってきて飾って、またお返しするその全部のパックで大体そのぐらいで、岩合さんもこの方も同じぐらいかかるということになります。 ◆高山 委員 やはりそういう企画展になると、かなりの経費がかかると思います。一つは、経費のかからない方法は、結局私たち市民がそこでいろいろ、ちょっとそれは比較にはならないと思いますが、やはりそういう意味で、写真のまち八戸構想という一つの、写真のまち八戸とつくことになると、やはり八戸全体をフィールドミュージアム構想的に考えると、全て被写体ならざるものはないということであります。  さっきも言ったように、八戸にはいろいろな自然、三陸復興国立公園の種差から、あるいは海、山、あるいはウミネコ云々という鳥から、あるいは全ての、あるいは今は工場跡というように、工場自身もいろいろな被写体とするおもしろい存在なのです。そういう意味で、市民のいろいろな目線から、いろいろなものを取り上げてもらいたいと思います。  もう1つは、美術館だけが開催するのではなくて、例えばはっちでも、縄文館でもよいではないですか。あるいはLNG基地の会議室を借りたりして、そこで炎の写真展みたいなことでもよいし、いろいろなおもしろい企画は皆さんの意見をたくさん集約すると、いっぱいいっぱいの無限なる広がりがあると思いますので、どうぞそのようなことも検討していただければと思います。  では、最後に、さっきもフィールドミュージアム八戸構想的なことで言いましたが、次には、現代はデジカメとか携帯、スマホの普及によって、誰もがいつでも写真機を持って歩いている時代なんです。特に女性は自撮りと言うか、自分で自分を撮ったり、いろいろな食品などを撮ったりします。隣の隣にいる藤川委員などはよくちょっとしたごちそうが出るとパチャパチャと食べる前にいっぱい撮っているわけですが、ああいうところを見ていて、そういう意味でカメラ女子とか、あるいはカメラガールというような特化した立ち上げをして、美術館でやってみたらどうかとも思いますが、その辺についてどうでしょうか。 ◎山田 美術館長 恐らくもう1つの、市民が主体になった、柱にしたフォトシリーズは、美術館を離れた場所で活動することを想定しております。これらにとって、今、6人の市民の方々の意見交換会の中でも、やはりさまざまアイデアを出していただいております。その中には現在のこのデジカメとか、そういうデジタル化に伴うカメラの使い方、そういうものも確かに話題になっておりました。  今おっしゃったようにカメラ女子、カメラガールなるもの、うちの担当のほうではこれは写ガールになるんじゃないですかという発想もありますので、この写真のまち八戸には確かにいろいろな発想は無限大にあるかと思います。それらを一発屋で終わるのではなく、長い年月これらを定着させていかなければ、やはり写真のまち八戸とうたったからには、一、二年で終わりましたというわけにはいかないと思いますので、さまざまな視点を絡めながら、まずは息長く続けるような仕組みを、美術館の行政の主導にはなりますが、それらを定着させつつ、市民のほうのイベントとしてバトンを渡していければと思って取り組んでいきたいと思っていますので、どうぞ応援のほどをよろしくお願いいたします。 ◆高山 委員 では、最後はまとめみたいな形で言いますが、私は今、山田館長が言った、スタッフの方が言ったのか、写真ガールをもじって写ガールというのはぴきっと響きましたね。  青森の県立美術館にもシャガールがあるんです。あっちはシャガール、こっちは写ガールです。そういうような意味で、私は、県立美術館に、あっちはアレコですが、こっちはオフレコでも何でもいいですから、いろいろなカメラ女子を育てて、ふっと、写ガール展とかなんとかをやってみませんか。ちゃんとうたい文句に県立美術館に対抗すると言って、対抗心むき出しでやってみませんか。(「簡潔にまとめて」と呼ぶ者あり)はい。というようなことで、そのようなことを要望して終わります。 ○田中 副委員長 ほかに御質疑ありませんか。 ◆高橋 委員 私が通告していた79、80の図書館の本の貸し出し、返却についてとスポーツ振興協議会についてお伺いします。  まず初めに図書館の本の貸し出し、返却についてですが、図書類等購入費は予算書に出ているのですが、映像などを抜かした図書の購入費は、平成25年度から平成26年度、平成27年度とどのように推移しているかを教えてください。 ◎藤田 図書館長兼市史編纂室長 図書購入費の推移についてお知らせします。  平成24年度が2599万円、平成25年度が2730万円、平成26年度が2430万円、平成27年度は2670万円となっております。昨年度に比べて今年度は約240万円の増額となっております。  以上です。 ◆高橋 委員 ありがとうございます。続きまして、新書、新しく買った本などの購入の推移と、貸し出し冊数も二、三年でよいので、もしあれば教えていただきたいのですが、お願いします。 ◎藤田 図書館長兼市史編纂室長 新刊本についての貸し出し冊数というのは、今ちょっとデータを手元に置いておりません。映像資料も含めた資料の貸し出し冊数についてお知らせしたいと思います。  平成20年度からの推移でいきますと、平成20年度が63万5367冊、平成21年度が65万7151冊、平成22年度が67万205冊、平成23年度が68万1403冊、平成24年度が68万4437冊、平成25年度が、昨年2月の大雪の影響がありまして、全体に落ち込んでおりましたが、67万580冊となっております。  以上です。 ◆高橋 委員 そんなに購入費が増額していない中で、本の貸し出し冊数など、非常に健闘しているのではないかと思いまして、評価させていただきたいのですが、ちょっと新刊本の貸し出し冊数がわからなかったのですが、やはり私自身いろいろ行くと、よく借りられているというケースが多いと思うのですが、予約をどのように受け付けているのかと、それに対する解消方法などがありましたら、どのように取り組んでいるかを教えていただきたいのですが、お願いします。 ◎藤田 図書館長兼市史編纂室長 市民の方からは、3館の窓口でリクエスト本について記入をいただいております。そのリクエストをしていただくと、新刊本であれば2週間から3週間ほどでお手元に届くことになると思います。 ◆高橋 委員 わかりました。また、インターネットの予約なども最近ではできるのでしたか、借りているときにネットで確認できたりもしていますか。 ◎藤田 図書館長兼市史編纂室長 インターネットでの予約はしておりません。 ◆高橋 委員 していなかったですか。では、ちょっと勘違いだったかもしれないですが、今借りているものとかをちょっとネットで見られたかと思ったのですが、あと続いて本のお薦めで、貸し出し冊数をふやすための取り組みなどがありましたら教えていただきたいです。 ◎藤田 図書館長兼市史編纂室長 済みません、私の勘違いでした。インターネットでの予約は平成18年度からしております。訂正させていただきます。  それから、図書館利用促進のために行ってきた取り組みですが、やはり図書館所蔵の資料に興味を持っていただくために、季節ごとや行事に合わせたテーマの展示を行っております。また、社会教育課で主催している市民大学講座があるときは、その講師の先生に合わせた本のコーナーも設けたりします。  また、利用者のニーズに応えて、子育てに関する本とか、やはりロングセラーの絵本とか、中高生向けの本、郷土八戸に関する本などの特設コーナーを設置しております。そういう企画のシリーズを年間約70本くらい行っております。  また、読書週間の行事としては、企画したテーマによる展示、講演会の開催、それから市民からの持ち込み本と図書館の古くなった図書、雑誌を提供するリサイクルフェアの実施、乳幼児や児童に本の読み聞かせをするおはなし会なども実施しています。  最近話題になったところでは、小中学生を対象とした、図書館を使った調べる学習コンクール、今年度は全国大会で大変優秀な成績をおさめた子ども17作品のうち2作品が八戸から出たということになります。  また、小中学校に出向いて学校図書館の図書の整理や本の選び方などについて助言や情報提供をする講座も実施しております。  以上でございます。 ○田中 副委員長 この際、暫時休憩いたします。         午後2時29分 休憩
       ────────────────────         午後2時47分 再開 ○三浦〔隆〕 委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  第10款教育費の質疑を続行いたします。 ◆高橋 委員 答弁いただいて、お薦め本であったり、企画展示をしていっていろいろな取り組みをしているということは、私も図書館に行きまして拝見していました。今であると新入学や新社会人に対する本であったり、温泉のお薦めなどもしていまして、非常におもしろいと思って、本も立ち読みしたり借りたりさせていただいております。  これは新刊本購入費も聞きましたし、貸し出し冊数なども聞いていて、新刊本をふやしてほしいという要望ではなくて、今ある図書館、今ある環境の中で、どうやって改善していけばよいかということで、提案なのですが、やはりいろいろと新刊本に対して予約待ちが結構あると思うのです。私もいろいろ予約待ちでやっていくと、最大で半年待つものもありました。  ですので、そういう本を待つこともよいのですが、今ポップというものが本屋でいろいろあると思うのですが、そのようなものの取り組みもしていってはどうかと思います。やはり職員の方々にしてみれば、おもしろい本を伝えたい、本を貸し出したいということはあると思うので、職員の方々がいろいろ工夫して、その人気本であったり新しい本が出ている中で、そういうものに類似したものや、こういうものもおもしろいよというような、ワインのソムリエではないですが、本のソムリエのような、こういうものがありますという紹介であったり、企画のコーナーとはちょっと別にそういうものがあれば、非常にユニークな図書館になっていくのではないかと思います。  今ある環境の中で、いろいろ変わりつつあることも見てきていますが、もう一段階別なステップが踏めるのではないかと思います。職員の方々がいろいろ工夫して本の貸し出しがふえたところに関しては、職員の方々のモチベーションも上がるかもしれませんし、余りにもそれの手間が多ければ、市民や大学生の力もかりて、そういうものを紹介してもらったり、ポップづくりの企画などをつくって、そういうポップづくりが成功したり有効に使える方には、貸し出し冊数をふやす特別会員のようなものをしてもよいと思います。  私自身も借りにいったときに、ネットなどで探してこのような本もあるのだといったときに、おもしろい本だけれども、3階に上がってしまっている本もあると思うのです。なので、そのような眠っている本を呼び起こすという意味の取り組みもしていってほしいということを要望して、次の質問に移りたいと思います。  今、漫画の蔵書や貸し出しは行っているかをお伺いします。そうであれば、どういった漫画なのかも教えてください。 ◎藤田 図書館長兼市史編纂室長 質問にお答え申し上げます。  いわゆる漫画、週刊誌等の漫画は購入しておりません。でも、学習まんがと言われるドラえもんのシリーズとか、あるいは少年少女の日本の歴史とか、そういうシリーズ本は所蔵しております。 ◆高橋 委員 ありがとうございました。本心としては、ブッククーポンで漫画も買えるようにしてほしいということはあるのですが、今ブッククーポンが始まったばかりですし、しっかりこういう図書という部分で浸透していかなければいけないので、それはさておいて、では、図書館のほうに充実させてはどうかという思いがあるので、ドラえもんなども、最近いろいろテレビでもあったり、親子で見に行くと、子どもより先に泣いたりしているような、社会性が強かったり、いろいろな道徳であったり、そのようなしっかりとした主張が強い、海外にも誇れるような日本の文化であると思うので、そういうものも充実させていく必要性等があると私は感じていますので、そういう部分でも漫画本に関しても、貸し出すというところまでいかないにしても、所蔵して、図書館の中で時間を過ごすという部分でもよいと思うので、いろいろな漫画のほうも検討していただきたいと、これも要望させていただきます。  また、今度は返却ですが、今どういうところがあるでしょうか、お知らせください。 ◎藤田 図書館長兼市史編纂室長 図書の返却については、図書館本館、南郷図書館、八戸駅前の図書情報センターの3館のほかに、はっちの中に返却ボックスを設置しております。 ◆高橋 委員 ちょっとはっちに関して。本の返却場所をいろいろ教えていただきまして、どこで借りても、どこに返してもその場に行くということで、すごく便利だと思うのですが、はっちに関しては、ちょっと場所がわからないという声を聞いたり、私自身も足を運んだのですが、普通本を返すときは、入り口に対して正面に出ているのですが、はっちの場合は一回入ってから左に曲がった入り口と、たまに庵の間にあると思うのですが、何かちょっと申しわけなさそうにあるので、それがもうちょっと入り口や、受付の横や、わかりやすいところにあれば、もう少し本を返しやすかったり、そのような興味もあるのではないかと思います。そこら辺もちょっと要望として挙げさせていただきます。  最後に、昨年私自身が一般質問でも取り上げたことに関して、日本図書館協会のデータで、人口20万人台の都市の中央図書館の延べ床面積という数字があって、この平均は4091平方メートルなのですが、八戸市では中央図書館に関して3563平方メートルで、青森市は7374平方メートル、弘前市が4923平方メートルと、青森市の約半分で、人口が少ない弘前市にも劣っているという状況なんです。  これに関して市長は、県立図書館の分室の誘致も含めて今後検討していきたいと言っているのですが、図書に関して青森県立図書館の分室の誘致も含めて話題になったり検討しているという状況はあるのですか。その進捗状況を聞きたいのです。 ◎藤田 図書館長兼市史編纂室長 そういうお話は直接お聞きしておりません。 ◆高橋 委員 非常に残念な答弁だったのですが、市長は一般質問の答弁で大きな声でしっかり話をしていたので、この県立図書館の分室の誘致も今後は検討していきたいという部分に関してしっかり答弁していたということなので、図書館の側から言いづらいこともあるかと思うのですが、やはり今ある状況で、図書購入費などのある中で非常に頑張っていると思うのです。来客者や貸し出し冊数も非常に伸びているところもあると思うので、ここもしっかり要望を出して、充実した図書館というものも進めていっていただきたいと思います。  私は、本のまち八戸を市長が推進していくと言っていますが、やはりこれは決して図書館の充実がブックスタートやブッククーポン、ブックセンターの真逆を行っているとは思わなくて、ブックスタートという初めがあって、ブッククーポン、本を買って手にとる、そしてブックセンターの間に、やはり図書館があると思います。  今、モノ消費よりもコト消費に移り変わってきていて、物を買うよりも空間を過ごすというものになってきているということもすごく強く言われているのですが、まず本を手にとって空間を楽しむという時間の過ごし方の提唱もすごく大切だと思います。  そういうところで、ブッククーポンで本を手にとって楽しむ、さらに自分たちで本を手にとったときの空間、楽しみであったりおしゃれな時間、そういうものをしっかり提供していくためにも、そういう県立の分室や図書館のさらなる分室であったり新室のほうがまちの中にも必要だと思いますので、それをしっかり進めていっていただきたいと要望して、この質問を終わります。  次にスポーツ振興協議会について質問させていただきます。これに関しても一般質問で話しましたので、ちょっと重複する部分もあるのですが、来シーズンに関してシャトルバスの運行予定の決まっているところや、もし決まっていなかったら方向性だけでもお知らせください。 ◎村山 スポーツ振興課長 お答えいたします。  シャトルバスの運行については、基本1日1往復で行ってまいりました。観客の動員が例えばかなりふえていく過程では、やはり増便も含めて考え直さなければならない部分も出てくるかと思います。  例を挙げますと、まずサッカーのヴァンラーレは、昨シーズンは五戸開催だけシャトルバスを運行してまいりました。東北フリーブレイズのほうは、ホームの土日のゲームに限って運行してまいりました。  今後また、フリーブレイズは、これからプレーオフがありますので、観客動員もかなりふえるかと考えておりますので、そこのところは増便を考えております。  以上でございます。 ◆高橋 委員 いろいろと難しい状況の中で始めた事業ですが、何試合か関係者などと話をしていますと、かなり満員になったものもあると伺っていますし、他チームの企業スポーツではないですが、クラブチームのサポーターなどが利用して感謝されているという話も聞きましたので、ぜひとも検討して充実させていってほしいというところと、サポーターの要望も取り入れて、やはり時間、試合に行くまでの空間を楽しむというところもあると思うのです。交通の利便性ももちろんそうですが、やはり見ず知らずの人と各地域から来たものを、同じチームであったり敵チームを応援することによって、まずスポーツを楽しむ、スポーツの好きな人が集まっているので、そういう短い二、三十分の時間かもしれませんが、その同じ時間を共有するということも非常に大切だと思いますので、中の装飾や映像の流し方や、あとバスの運転士がユニホームを着るなど、そういうこともいろいろ工夫して、サポーターの意見を取り入れて自由にやらせてほしいということを意見として、要望として述べさせていただきたいと思います。  あと、続きましてプロスポーツチーム3チームの観客動員数の推移などがわかれば教えていただきたいです。 ◎村山 スポーツ振興課長 観客動員数ですが、まず東北フリーブレイズの過去5シーズンは、2010−2011シーズンは平均885名、2011−2012シーズンは平均1021名、2012−2013シーズンは平均963名、2013−2014シーズンは900名、今シーズンは平均978名となっておりますが、まだこれからプレーオフがありますので、もっとふえると見込まれております。  ヴァンラーレ八戸のほうですが、2010シーズン、平均271名、2011シーズン、東北2部になったときには192名、2012シーズン、226名、2013シーズンの東北1部に昇格したときは598名、2014シーズン、JFLに昇格して763名とかなり増加しています。  青森ワッツの場合は、2013−2014シーズンが1722名、2014−2015シーズンが1761名となっております。  以上です。 ◆高橋 委員 特にヴァンラーレなどは、初め無料で観客を入場させていたのですが、お金を取るに当たってハードルが高かったりしている中で非常に頑張っているというものが見受けられました。まだまだこれからですが、ぜひ頑張ってほしいと思います。  スポーツ振興協議会に関して一般質問で話したのですが、やはりプロチームに関しては、フロントの運営というところに関する人材を派遣するということも、チームと連絡をとって、もし必要であればしていっていただきたいと思います。  市長の答弁でもありましたとおり、トップチームを目指すようなアマチュアチームであれば拡充する可能性もあると話していましたので、もしそういうチームで事務局などが必要で、運営などのアイデアが欲しいというところに関しても、直接そのチームへ行かなくても、市役所内でも手伝いできることもあると思いますので、そういうチームをぜひ手伝っていただきたいと思いますし、庁内の受付の方に関しても、試合の週になったらユニホームを着てはどうかという提案もしましたので、そういうものも検討していただきたいと思います。  最後に、J3の福島ユナイテッドがプレミアム商品券を活用して入場券を買えたり、そういうグッズを購入できるようにしていきたいという方向性を示しているのですが、このプロスポーツチームに関して今そういったワッツやフリーブレイズ、ヴァンラーレに関してそのような検討はありますか。 ◎村山 スポーツ振興課長 現在は、ございません。 ◆高橋 委員 いろいろと優先していくべき中心街の活性化などもありますし、子育てに関してもそういうもの、充実させていかなければいけないものは確実にあると思います。もちろんそういうものも充実させていった上で、しっかりそのような余剰というか、幅が使えるようなものがあるのであれば、地域を活性化していくという意味でも、八戸にプロスポーツ3チームがありますので、ぜひとも活用していけるように前向きに検討していただきたいと要望いたします。  また、最後に、プロチームの社会貢献活動であったり地域密着活動というものはどのように行っているか、お伺いします。 ◎村山 スポーツ振興課長 支援対象チームである3チームに確認しております。各チーム独自に、各種イベント等に出演したり、スクール活動をしてございますので、かいつまんで御紹介いたします。  東北フリーブレイズは、平成26年度に関しては、イベント出演12回、おまつり広場とか、先般行われたギネス記録への挑戦などにも参加してございます。またスクール活動として26回、ジュニアのホッケースクールなどを独自に開催しております。また、幼稚園、保育園を回って、ホッケーではなく運動のほうのいろいろなことをしているものが5回、あとスケート教室への講師の派遣は4回、これが旭ヶ丘、小中野小学校などに講師派遣をしております。また、学校での講演も2回行っております。これは小中野小中学校でございます。  続いてヴァンラーレ八戸ですが、イベント出演が、おまつり広場、ホコテンなど19回、あと幼稚園、保育園回りでサッカー教室等の幼稚園児、保育園児などに教えているのが490回、かなりの回数をこなしております。また、イベント教室等の講師の派遣を10回、これはうみねこ学園とか盲学校のほうにも派遣しております。  また、青森ワッツは、イベント出演の回数が不明ですが、おまつり広場とかホコテンにも参加してございます。また、クリニックとして小中学生、年に10回、市の体育協会の関係のもの、それから小学校においては長者小学校と、ななっちという、ちょっと私もわからないのですが、そちらのほうにクリニックに行かれております。また、スクール活動としては、小中学校のほうに1校行っておりまして、光星高校の体育館で毎週金曜日実施しております。  以上でございます。 ◆高橋 委員 ありがとうございました。非常に盛んに地域に対して還元しているというふうな印象を受けました。これに関しては引き続き続けていってほしいと思いますし、市も連携してやっていってほしいと同時に、教育委員会で総合学習などいろいろな連盟や協会という組織とつながっていると思うのですが、被災地支援の状況で、いろいろな予算で続けている部分もあると思うのですが、そういう中でいつ切れるかわからないということもあるので、プロスポーツチームなどもやはり地域資源だと思いますので、こういうものをうまく利用して総合学習の時間や、いろいろな地域の活動に引き続き活用というか、地域づくりという部分で一緒になって取り組んでいっていただきたい、教育委員会などと一緒に協力して進めていっていただきたいと要望して、私の質問を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 ほかに御質疑ありませんか。 ◆森園 委員 簡潔に1点だけ、ネット安全使用推進についてを1つお聞きしたいと思います。これについては先日の一般質問で高橋委員から、スマホの保有率が、たしか小学校5年生が4割、中学校2年生は5割弱という答弁もございました。使い方次第では、災害などでも安全に使えるよいツールになるわけですが、その答弁の中で、現在、八戸では、昨年から安全使用の指導を始めているというような答弁でしたが、誘致した企業であるIT産業の協議会などで指導していくというような答弁だったのですが、今ちょうどこれから進級とか学年が上がる春休みを迎えるわけですが、それに対応して、学校側でどの程度の学校が今こういった準備をされているのか、そういうところがもしおわかりであれば、あとPTAの指導なのか、学校の指導なのかわかりませんが、ちょっとそのあたりがわかれば簡単で結構ですが、よろしくお願いします。 ◎正部家 教育指導課長 ネット安全教室ということでお話し申し上げますと、まず今年度ですが、NTT東日本でのネット安全教室開催校11校、今のIT未来創造協議会ということでは、下長中学校区のほうで行ってございます。あと、小中野中、島守中でも、地域のコンピュータ会社の方を招いて行ってございます。  来年度については、市民対象に総合教育センターで11月に講座を予定しております。それから教員対象でも、情報モラル教育研修講座を5月に、それから生徒指導主任・主事研修講座を10月にということでございます。  子どもあるいは保護者向けということで、来年度の計画はまだ定まってはございませんが、当課で学校訪問をいたします。その際に児童生徒対象のネット安全教室、それから教員、保護者対象の研修会をどんどん開催するように促してまいりたいと考えてございます。  もう1つだけ具体的に申し上げますと、県でも合同サポートチーム――STEPSというものがございまして、これは県警と県の教育委員会がやっておりますが、携帯電話、スマホ等のネット利用の問題点についての事件の事例、あるいは対策の講話を県内で年間35回実施したりというようなこともございますので、電話会社等のお話もございました。さまざまそのようなものを周知して、活用をどんどん呼びかけていきたいと考えてございます。  以上です。 ◆森園 委員 大分いろいろ取り組んでいるのだということが今よくわかりました。御苦労さまでございます。ただ、全体はまだ進んでいない、全部はまだ網羅していないということで、これからもそれを進めていただきたいと思うのですが、ちょっと新聞でスマホ被害が大分ふえているというような話もございました。当地域の実例は、多分昨年度のものは出ないのかもしれませんが、わかっている例がありましたらちょっと教えていただきたいと思います。 ◎正部家 教育指導課長 これは県としてのデータで申し上げますと、携帯電話やスマホ等を使って出会い系サイト等を利用し、性犯罪被害等に遭った18歳未満の者ということで、平成24年が合計18名、平成25年が合計16名で、全て女子ということでございます。 ◆森園 委員 わかりました。今のスマホの普及率を考えると、これからまた大きな事件につながる可能性も高いと。ちょっと見ていましたら、全国で安全教育推進の学校の指定の理由の中に、既にこれが生活安全の中で安全に使うということが入っておりますので、先ほどの答弁の中でも大分進んでいるのですが、私とすれば、いろいろな講座をすることもよいのですが、先ほど教育長からも先生方の疲弊という話もちょっと出ました。できれば、そのIT関係の方たちも、これはやはり民間の会社でございます。ある意味で委託してできるところがあれば、それはしていただいても大変よいことだと思うのですが、これは継続も必要でございます。  そうすると、ある意味で言うと、その専門的な人材を少し育成して、学校からの要望に常に応えられるような体制をつくっておくと、これも安全ではないかと思っておりますが、そのあたりについての考え方はどうなのでしょうか。 ◎正部家 教育指導課長 今の御意見を参考に、専門的な方がどれくらいいるのかを調査して、一覧にまとめる等してまいりたいということと、講師謝礼ということもございますので、そういうものについても、防災のほうでは防災教室等講師謝金というものも設けていますが、その辺はこれからの推移を見ながら、やはりより専門的な方をお呼びするということで前向きに考えていきたいと思ってございます。 ◆森園 委員 前向きな答弁、ありがとうございました。どういう形で予算化するか、PTAで使うのか、これはそういう話をすると大変複雑化してきて、各学校の標準化がなかなかできないと思いますので、そこらは少し勉強していただきたいと。  実は私、たまたまある地域の連携協議会、青少年問題協議会が主催のところへ行きましたら、PTA、それから担当者、校長先生は少し温度差がありましたが、課題は全部この問題でした。やはり私もファミコンからネットにできるのだとかいうことを去年のちょうど夏ごろに聞きまして、教育委員会に話しましたらすぐ対応はしていただいたのですが、ただ、やはり学校側はいろいろな行事もございまして対応し切れないというようなところが現実問題としてあるわけで、これは教育委員会のほうで、ある意味で、やはり指導していかないと、任せるとだんだんできなくなってしまうかと思いますので、そのあたりの対応を、スマホを扱う子どもの時間の長さを考えると、これはやはりきちんと対応していかないといけない問題であると思いますので、よろしくお願い申し上げて、終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○三浦〔隆〕 委員長 ほかに御質疑ありませんか。 ◆伊藤〔圓〕 委員 3項目通告してありますところから、まずお願いいたしたいと思います。まず初めに広域的体験学習支援事業費についてですが、これは定住自立圏連携事業という中の一つで新規に設けられた事業ということで、教育費から1168万円という予定で実施されるようですが、この中身についてお知らせください。 ◎正部家 教育指導課長 これは八戸圏域定住自立圏振興基金を活用するもので、内容としてはバスの借り上げ料及び入館料の負担となります。内容としては、例えば是川縄文館、八戸市博物館、児童科学館などの文化施設を活用した体験活動、プールやスケートリンクなど体育施設を活用した体験活動などにバスの借り上げ料及び減免措置がない施設の入館料の負担ということでございます。 ◆伊藤〔圓〕 委員 そうしますと、この事業費で小中学校の、ただいま幾つか言われましたが、大体一通り文化的な、そしてまたスポーツ的な施設利用あるいは何かあったときの入館料ということでは、ほぼ不自由なく利用できるという状況の予算になっているのでしょうか。 ◎正部家 教育指導課長 これは対象は小学校だけでございます。各学校の、1年生から6年生までございますが、2つの学年までの児童を対象とするものでございます。 ◆伊藤〔圓〕 委員 ありがとうございました。これまでは、こういう予算がなかなかなかったので、本当に氷都八戸と言われても、スケート教室でさえなかなか学校単位でリンクを利用することもできない、そのほかもろもろですが、もう1つ言えば、美術館で大変すばらしい展覧会があったときも、なかなか子どもたちに本物を見せたい、すばらしいものを見せたいと思っても、御家族の方々とともにということを薦めることが精いっぱいで、学校単位で見ることがなかなかできなかった。そういうことでも活用ができるという意味では、本当によいことだと思います。できればこれが小学校の各学年あるいは中学校まで及べばよいかと思いますが、これも振興基金をもとにしてということですが、できれば継続的に、そして拡充できていくように、現時点ではその方向性はどのようにお考えになっていますでしょうか。 ◎正部家 教育指導課長 数年間は同じ規模でと考えてございます。継続ということで、単年度のものではないということはお話しできるかと思います。  以上でございます。 ◆伊藤〔圓〕 委員 継続という意味ではよろしいのですが、さらに拡充を進めていくような御努力を、財源確保ということでもあろうかと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。これはここで終わります。  それでは2つ目の部活動について、子どもの数が大変減少してきて、学級数も少なくなってくる。そういう意味では先生方の各学校に配置される人数も減ってきている。そういう意味でのこれまであった部活動も、なかなか維持できていかないということで、特に小学校から中学校へ行くときに、あの学校にはこれがないからということで、本来こちらがよいのだけれども、部活動優先で行くとすると、こっちの学校を選ぶかなという、本当にいろいろ子どもたちも親も悩むところですが、これからの部活動の位置づけは、もちろん学校教育の中でということではありますが、今後こういう傾向の中にあって、これまでの部活動を維持していくということはなかなか難しい環境にあるかと思いますが、その辺の将来的な考え方を伺いたいと思います。 ◎齋藤 学校教育課長 それでは、お答え申し上げます。  まず、今、部活動のあり方について御指摘いただきましたが、御存じのとおり、これまでも一般質問等で部活動については取り上げていただいて、今後のあり方等についても御質問をいただいているところであります。  御承知のとおり、この部活動については、小学校は小学校期におけるスポーツ活動、そして中学校は部活動という位置づけになるわけですが、教育課程外の活動ではありますが、市教育委員会でも、子どもたちにとっては大変意義のある活動であると認識しております。  ただ、現状は今委員から御案内があったとおり、子どもたちの数がどんどん減ってきている、それに伴って先生方の配置人数が削減されているという現状で、これまで続けてきた部活動が継続できないといった状況があります。  よって、これも9月議会に教育長から御答弁申し上げましたが、いわゆる地域ぐるみで支えていく仕組み、あり方を考えていかなければならないだろうと。地域密着型というものを今全校で実施しているわけですが、その中に地域ぐるみでどうサポートしていくかといった仕組みを導入できないかを今模索しているところであります。  今回その成果もあってか、今年度、学校の部活動にかかわった、いわゆる外部指導者の人数をお伝えしますと、小学校は204人、中学校は150人ということで、これまでにない数の方がそういう運営に携わっていただいております。  ただ、これもまた課題がありまして、ほとんどは保護者が外部指導者でかかわっていて、その子が卒業してしまうと、また外部指導者が足りなくなってしまうというような課題も抱えておりました。  そのような課題もあるわけですが、将来的には、やはり八戸市全体で、学校と地域が一体となったそういう部活動運営、スポーツ活動の運営のあり方を構築していく必要があるのではないかと考えております。  以上です。 ◆伊藤〔圓〕 委員 将来的な考え方を伺いました。現在、どちらかに、もう学校での部活動は全くやらないというような方針で進められている学校はございますか。 ◎齋藤 学校教育課長 中学校は、これはありません。ただ、小学校のほうは、既に地域にそういった運営を委ねているといった学校があります。また、これからもそういう委ねる方向であるというような方向性を示した学校もあります。ただ、先般、小学校長会で我々も一緒に協議したときには、出された意見としては、地域に移行するのではないと。つまり学校と地域が一緒になってやっていくというスタンスを学校側もつくらなければならないという、ある校長先生から出された意見もありました。まさしくそのとおりだと思って聞いておりました。よって、今後はこれから地域と一体となったそういう部活動のあり方がどんどん進むのではないかというところを期待しております。  以上です。 ◆伊藤〔圓〕 委員 部活動がなくなったという学校の御父兄の方々からの御意見もいただいております。一言で言うならば、大変というお言葉でした。でも、大変と言いながらも、先ほどおっしゃったように、御父兄たちがそこに携わっているので、我が子たちがいるから親たちも頑張らなければと思うことで、大変を克服してやっていらっしゃるということがあるわけですので、今おっしゃったように、やはり学校側もそのことを十分に理解して、大変ながらも、でも、自分の子ども、また地域の子どもということでの貢献ができるというところに社会的な貢献という意味合いを自分に感じながらやっていただけたらありがたいことかと思いますので、そのように向けられるような御支援をいただければと思っております。では、これは以上で終わります。  次に学校施設について幾つか伺いたいと思います。まず1つ目ですが、ちょっと状況を確認したいのですが、トイレですが、洋式化を進めていっていたと思いますが、今小中学校の中で洋式化はどの辺まで進んでいるのでしょうか、教えてください。 ◎澤田 教育部次長兼教育総務課長 トイレについては大規模の改修で来ましたが、割合は別ですが、平成25年度には19校、通常は小学校1校、中学校1校の2校ずつという形で平成15年度から進んできていますが、平成15年度前にもありましたが、平成22年度には6校、平成23年度1校、平成24年度も1校、平成25年度には経済対策等々を活用して14校をさせていただきました。平成26年度は7校でございます。  以上でございます。 ◆伊藤〔圓〕 委員 ちょっと今メモし切れなかったので、そうすると小中学校全部の中で、今どのくらいのパーセントでトイレ改修が進んだということになりますか。 ◎澤田 教育部次長兼教育総務課長 申しわけございません、割合はちょっと今持ち合わせてございません。 ◆伊藤〔圓〕 委員 そうすると、今残っているものはどのぐらいですか。合計で今までにどれぐらいですか。 ◎澤田 教育部次長兼教育総務課長 小中学校で70校ございますが、ちょっと確認できないということで、申しわけございません。 ○三浦〔隆〕 委員長 最初の数をもう一度答弁してください。 ◎澤田 教育部次長兼教育総務課長 平成15年度からの資料は今持ち合わせているのですが、その前のものはちょっとわからないので、割合となると、どの程度かわからないのです。 ◆伊藤〔圓〕 委員 そうすると、まだ改修されていない学校はどのぐらいありますか。 ◎澤田 教育部次長兼教育総務課長 取り急ぎ調べたいと思います。 ◆伊藤〔圓〕 委員 では、それは調べていただいて、やはりここまで進んできて本当によかったと思いますが、一般家庭ではもう当たり前になっている洋式化、そしてまたウォシュレットのトイレを使っている子どもたちにとっては、学校のトイレは嫌だということもすごくあって、これまで急いで改修されてきたと思いますが、その中で、また洋式化だけではなくてウォシュレットになっているような状況などもちょっと伺いたいのですが、今のお答えの後から聞きます。  ちょっとまた別のほうから伺っていきます。学校の耐震化では、構造的な耐震化というようなものはよくされるのですが、その中で窓ガラスなどは学校にたくさんあると思いますが、学校の中は全部、窓ガラスの飛散防止という形でのガラス仕様にされているのかと思いますが、その辺の状況はいかがでしょうか。 ◎澤田 教育部次長兼教育総務課長 本体の耐震化は平成24年度で終了いたしましたが、委員のおっしゃる校舎の窓ガラスの飛散のところに関しては、まだでございます。 ◆伊藤〔圓〕 委員 それでは、これまたぜひとも計画的に進めていただきたいと思います。3・11の地震のときに、八戸市とは大きなかかわりのある遠野市に参りまして、あそこは津波はなかったけれども、地震の被害で庁舎が上から押し潰されたような格好になっておりまして、窓枠がもう非常にゆがんで、もちろんガラスなどはもう壊れていました。その飛散状況を見て、本当に危ないと思いました。そういうこともあって、ぜひともこの飛散防止に関しては、できるだけ早い形で計画的に直していただければと思います。これは要望にさせていただきます。
     先ほどのトイレについてお知らせください。 ◎澤田 教育部次長兼教育総務課長 御回答申し上げます。  洋式化ですが、小学校が76.4%、中学校が79.3%でございます。合計で77.4%でございます。  以上でございます。 ◆伊藤〔圓〕 委員 そうすると、あと一息というところだと思いますが、この辺の今後の予定はどのように計画されていますでしょうか。 ◎澤田 教育部次長兼教育総務課長 毎年小学校1校、中学校1校進めてまいりたいと思ってはおります。 ◆伊藤〔圓〕 委員 では、通常の進め方でいくということですね。できれば2校ずつとか、スピードアップしていただければと思います。これは要望にとどめます。  あともう1点ですが、これは最近、ゲリラ豪雨などがあったときに、例えば体育館の屋根からどんどん落ちた水が排水口で処理できないからなのかどうか、学校の体育館のステージの下に、体育道具とかいろいろなものを入れておく場所がございます。半地下のような形でしょうか。そこに水が入るといった状況の学校がありました。その辺の排水はどうなっているのかと思いますし、また、その半地下を建てるときの、その辺の構造はどうなのかということは、専門的でないからよくわかりませんが、その辺をどのように承知されて、どのように対処してきているのかを伺います。 ◎澤田 教育部次長兼教育総務課長 委員おっしゃる部分は一部の学校、本当に少数なのですが、体育館の下に水がたまってとれないという期間があるということは承知してございます。そこに関してはなかなか抜本的な対応はできていないという形ですが、通常の授業には支障がない部分では運営していると思っております。  以上でございます。 ◆伊藤〔圓〕 委員 やはり体育館の周りの排水の部分を点検していただき、そんなに難しい工事ではないのではないかと思います。屋根から落ちてきた水を集めて、どちらかに排水していくという経路さえつくってあげれば、そこに集中していかないと思うのです。これまではそれほどまでの雨は降らなかったけれども、昨今のゲリラ豪雨では、もうとてもとても今までのものには入っていかないということで起こってくるのだと思いますが、そういった学校の事情、現場をよく見て、ぜひともその排水に関しての処置をしていただきたいと御要望して、終わりたいと思います。  通告しているものは以上です。 ○三浦〔隆〕 委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。  ほかに御質疑ありませんか。 ◆伊藤〔圓〕 委員 2点伺います。1つは、公会堂について、これは田端委員が質問されていたことですが、エレベーターの設置ということで、これはぜひとも何とか実現してほしいと。この公会堂はここ数年のうちに全面改修ということになれば少しはお待ちしてもよいかと思いますが、そうでなければ、やはり公会堂は、今たくさんの市民の方々が利用されております。  特に盛んなのは、結構高齢者が文化活動、芸能活動に一生懸命です。その発表の場として行かれるときに、その舞台に立つことは大変うれしいけれども、その公会堂の上りおり、特にコーラスなどをやっている方々は、リハーサル室へ行ってリハーサルをして、そして本番に向けてまた舞台のほうへ行くというと、階段の上がりおりがとても大変だということで、私もさまざまな方々から御要望をいただいております。  ですので、そういったことで、何とかこのエレベーター設置を、どこに設けるかという場所的なものもいろいろと設計上大変かとは思いますが、前向きに考えていただけないかということで御質問申し上げたいと思います。 ◎松橋 まちづくり文化スポーツ観光部次長まちづくり文化推進室長 お答え申し上げます。  公会堂の改修については年次のいろいろな計画をして、通常、恒常的にしているものと、それから緊急度の高いものと2つに分けて考えているのですが、やはりトイレの問題と今のエレベーターの問題は優先すべきものと位置づけてはおりますが、なかなか計画の中で財源とかさまざまなところを今検討している最中で、前向きには取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◆伊藤〔圓〕 委員 ぜひその前向きにということを現実にさせていただきたい。先ほど館公民館、新しく建てられる公民館については、2階以上のところにはエレベーターをつけると、これはもう時代の要請です。したがって、万人が使う公会堂は、まず率先してエレベーターを設置していただく場所ではないかと思っておりますので、何とかよろしくお願いしたいと強く要望して、これは終わります。  それからもう1点ですが、これは教育長に所感を伺いたいのですが、川崎市の中1の上村遼太君、本当にこうしてお話しをするだけでもつらいところもあるわけですが、彼の亡くなった現場にたくさんの花束が置かれていて、そこには全く遼太君を知らない方々も来て手を合わせたりお花を手向けたりしていらっしゃる。それは、やはり、どうして自分を含めて大人が守ってあげられなかったかという、そのやるせない気持ちというか、それでいたたまれなくて、その現場に来て手を合わせたという場面も報道されておりますが、その18歳の少年が現場の立ち会いのときに、何か箱で囲われて、その現場に来たときに、そのすき間から、その花束がたくさんあるところを見て、こんなに多くの方々が悲しんでいるのだということに気づき、その箱の中で手を合わせたというコメントが書いてありましたが、そこまで思うなら、何でそこまでやってしまったかと思いながらこのニュースを聞いていました。  その手を合わせ、花を手向けたさまざまな見ず知らずの方々の思い、これは我々も一緒なんです。本当にどこかで誰かがなぜ気づけなかった。一番そばにいるのは親かとは思うのですが、でも、誰かいなかったか、そして誰かがこれをそこまで至らない前に何かできなかったのかということは、恐らくこういう遠くにいる我々でさえも思うのですから、近くにいる方はみんなみんなそれぞれ自分の胸に手を当てながら考えているかと思います。  そして、そういう事件があったときに、学校の現場では、やはり同学年、同世代の子どもたちは大変ショックだったろうと思います。それを受けて、学校では、この事件に関してということではありませんが、こういった痛ましい事件があったり何かしたときに、これは各学校の裁量の部分でもあろうかとは思いますが、どういった対応をされるのか、それから、中には、この事件ではないけれども、イスラム国の大変残忍なインターネットの画像を教室で見せたという、ちょっと信じられないような、幾ら教育の名のもとであっても、そこまでやるかというようなこともありますので、こういった子どもたちに痛ましい事件などがあったときに、どのように向き合えばよいのかというあたりは、先生方も本当に御苦労が絶えないのかと思いますが、その辺も含めて教育長のこういうことについての所感と、そしてまた、それに対する学校の対応ということでの一般的なお話でも結構ですので、お伺いできればと思います。 ◎伊藤 教育長 伊藤圓子委員と全く同じように、今の川崎市の中学校1年生の事案、詳細がわかればわかるほど、大変痛ましい、18歳の、あるいは17歳の少年がここまでやるかというぐらい、規範意識とかというレベルをもう既に超えている、人間としてこれでよいのかと。そしてまた、そのSOSを発信していたにもかかわらず、学校あるいは家庭あるいはまた地域の大人たちが何も手を打てなかったのかと。  しかし、正直に申し上げますと、これは決して対岸の火事ではなく、私ども八戸市でも十分起こり得ることだ、こういう意識を、教育委員会はもとよりでありますが、地域の方々も学校職員も共有していかなければいけない。  私は今月、小中学校の最後の校長会もございますが、そのときにもお話ししようと思っていますが、やはり子どもたちと向き合う。先ほどの関連で、学校の先生方が疲弊していると言いました。いろいろないじめの事案、体罰の事案、確かに学校の職員にも問題や課題がありますが、そういったことが非常におりのように積み重なって、先生方が子どもたちに向き合って指導するときに、平たく言えば腰が引けている部分が最近非常に目につくようになってきました。  悪いものは悪いとはっきりと、子どもと向き合って注意できる、それが教師の果たすべき役割だと思うのですが、あるいは父親の果たすべき役割だと思うのですが、家庭でもこういったことをきちんと人間として、勉強ができる、できない、スポーツにすぐれている、すぐれていないではなくて、最低限度の人間としてあるべき姿というものを、かつて古い父親や古い母親たちは教えたと思うのです。  私は幼少期、多少課題のある子どもでありましたが、祖母と父が、人様に迷惑のかかることだけはやるなよと何遍も言われて育ちました。勉強ができる、できないとは関係ないのです、弱い者を取り囲んでいじめる、そういう卑劣なことだけはするなよと言われて育ってきました。そういうことが最近、どちらかと言いますと、ストレートに言いますと、学校に丸投げ状態です。学校の教育がどうなっていると問うことが非常に多くなりました。  しかし、冷静に考えてみますと、私は既に小学校、中学校では、この人のあり方、規範意識を教えるのは遅過ぎるような気がしているのです。今でこそ、今だからこそ幼児教育、乳幼児期の教育というものが非常に大事だと思っているのです。  この学校に長いことおりまして、いろいろな事案に絡んだ生徒を呼んでみますと、一言で言うと愛情不足なんです。茶髪あり、あるいはいろいろな万引きあり、あるいは暴力事件がある。その子と向き合って話を聞いてたどり着くところはどこかというと、家庭での親子の情愛といいますか愛情、ここが欠落している。それを小学校や中学校で何とか事件、事故が起きないように指導はしているのですが、心まではなかなか育てるということができない。  したがって、この川崎の事案も、先般ある地方紙の時評という欄に書いてあるのを、私は大変そのとおりだなと思いました。子どもらの間に大人から見えにくい閉鎖空間が広がっているのではないかということを書いていたのですが、まさに、私たちは子どもの表面は知っているのだけれども、実はその奥底に潜む暗い闇を、親がどこまで把握しているのか、学校の先生がどこまで把握しているのか、そこのところにこの川崎中1の事案が発生した一因がある。  つまり、おなかを痛めた母親ですら、ある一部をわかっていながらも引きとめられなかった。学校ももちろん引きとめられなかった。しかし、それを単なる無力という一言で片づけてよいのかというと、これはやはり私たち大人全体が、この子育てというものについて考える大きな時代の転換期に来ているのではないかと私は考えています。  したがって、この川崎の事案に限らず、今日本国内等々で起きている子どもを取り巻く事案については、対岸の火事ではなく、私たち八戸でもいつでも起こり得ることだ、いじめに限らず、そういう危機意識を持って学校経営、学校運営に当たってほしいし、教育委員会も人ごとではなくて、私どもが学校の先生方の環境を、もっと子どもと向き合う時間を確保してあげる、そういう努力をしていく。先ほど、来年度からと言ったのは、その根底にそういうことがあったということであります。  以上です。 ◆伊藤〔圓〕 委員 本当に教育長の子どもたちを思いやる熱い思いが伝わってまいりました。本当にこれは学校任せにしているという、これは私ども親の世代でもそうだった傾向もあり、それがずっとずっと継続されてきたということも大いに反省しなければならないというところはあるわけですが、やはりこうして地域とともにということも出ておりますので、私どもも地域の子どもとして常に温かい目を注ぎ、本当に子どもたちを大事に育てていく地域づくりをしていくのだということを、市内全体でもっともっと盛り上がっていければよいかなと思っております。  多くの目が子どもたちにいろいろな角度から注がれていく、そうすると子どもも、ああ、みんなに守られているのだという環境の中で育っていけるのではないかと思っております。本当にありがとうございました。  以上で終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 ほかに御質疑ありませんか。 ◆松田 委員 通告外で1点だけお願いします。公民館のことですが、128ページに公民館の非常勤主事の報酬が72人分8000万円ちょっとありますが、その上に館長の報酬もありますが、72人で8000万円ですから、平均すると1人当たり110万円ぐらいになりますか。館長も同じぐらいですが、どちらかというと館長は学校の校長先生を退職した方とか、定年退職なされた方々がやっていらっしゃるようですが、非常勤の主事の方々は、私たちが見ている範囲では、年齢的には30代、40代ぐらいの女の方が非常に多いようですが、この方々の勤務の状況は、聞いたところによると1週間の時間数が、上限がある程度決まっているようなお話もちょっとありますが、そのあたりをちょっと先に教えてもらいたいと思います。 ◎田中 社会教育課長 勤務時間ですが、まず館長は1週間に26時間、非常勤主事は3パターンございます。それぞれ地域の業務内容によって変わりますが、1週28時間が15名、27時間が39名、25時間が13名で、あと館の公民館は、今は管理事務所を設営しておりますので、1週間に20時間という勤務体制でございます。  以上です。 ◆松田 委員 26時間とか27時間となりますと、月曜日から金曜日まで1週間5日だとすれば、単純に計算すると五、六時間、5時間ちょっととか6時間となる。そうすると、1つの館に非常勤の主事の方が3人いらっしゃると、早番のようなものがあったり、遅番のようなものがあって、そういう組み合わせの中で、またそこに館長もいらっしゃるというような感じではないかと思うのですが、この方々は非常勤ということですから、契約は1年更新ですか、ちょっとそのあたりも伺います。 ◎田中 社会教育課長 そのとおり、1年でございます。 ◆松田 委員 年齢的には、先ほど私が言った30代、40代の女の方が多いですか、いろいろあるかと思うのですが、その辺の大まかな特徴だけ伺います。 ◎田中 社会教育課長 まず30代から60代の方も何人かいらっしゃいますが、ほぼ30代から50代の方々で構成されております。40代、50代が多いかと思っております。 ◆松田 委員 女性の方で、簡単に考えると30代、40代、50代でも働き盛りの方が1人年収100万円ちょっと、110万円、120万円ということであると、想像するには、やはり旦那さんの収入が結構ないと、1人で自活は、さっきはちょっと子どもの話が出ていましたが、1人で子どもを育てていくということは全く不可能ではないかというふうなことをちょっと感ずるのですが、そういうことをいろいろ鑑みて、館長の館長会議その他もあるかと思うのですが、何かそういう点での待遇改善の要望などが出たことがあるでしょうか。 ◎田中 社会教育課長 館長に関しては、こういう場ですが、年金をいただいている絡みもあって、特にそういう要望は聞いたことはないのですが、確かに主事の方は、これをメーンとした収入はちょっと厳しいのかなと思っておりまして、時間数を多少ふやしたいという要望は伺ったことがありますが、非常勤主事という関係から、余りにも多い時間には設定できないものですから、中にはやはり、例えば、旦那さんの職がかわられたとかいうときには、もうちょっと収入が多いほうに行かざるを得なくて、主事をやめるということも聞いたことはございます。  以上です。 ◆松田 委員 ですから、1日のことを考えても、5時間ということは非常に中途半端で、7時間とかいう時間は働けるわけですし、今はパートよりもフルタイムで働きたいという女の人も非常にふえているかと思うのですが、私も思うには、最近の公民館の活動、公民館のお仕事は、地域にとっては非常に大事な活動になっている。館長もはたで見ていると本当にお気の毒なくらいさまざまな任務を持ってやっていらっしゃると、本当に頭が下がる活動をしています。  その館長たちがいわゆる頼りにしている主事の方々の状況も、私たちも、面と向かっては話はなかなか来ないのですが、察するに余りあるところがあるのかなという点を感ずると、この地域の中で、先ほど子どもの話もちょっと出ていましたが、地域のさまざまな自主防災組織、そして地域密着型の教育だとか、それからコミュニティをどうつくっていくかという点からすると、私は今のような公民館活動はさらに脱皮していかなければならないのではないかという感じを持っています。  本当にセンターとして地域の方々をつないでいく、助け合っていく、そういう力を持った地域をどうつくり上げていくかが今は非常に大事だろうと、そこの中で子どもも生きていくのだということを考えると、主事の方々のお仕事も、館長のお仕事も、そしてそれを取り巻く地域の方々の活動の内容も変わっていかなければならない。しかし、そのセンターになっている方々の処遇はどうなのかと考えると、その任務なり今後の活動のことを考えると、ちょっと首をかしげたくなるような状況ではないかと。  さっきちょっとお話がありましたが、旦那さんの都合によっては、やむなく収入の高いほうに移らざるを得ないという不安定な状況の中では、私はやはり公民館の主事の方も1年、2年で力がつくという簡単なものではないのではないかという感じを持っています。やはり5年、10年、20年という歳月を経ながら、ぜひ力をつけて地域のために働いてほしいという感じを持っています。  多分私は館長たちもそう思っているのではないかと推察します。自分と一緒に机を並べていらっしゃる方々が、本当に生き生きと地域のために役に立って、生きがいを感じて、そこで長くやっていこうというふうな希望を持ったような職場になってほしいと、多分私は館長たちもそう願っているのではないかなと。  もちろん働いている方々も、地域のためにいろいろなことをやって、感謝されてうれしいときもあったし、楽しいこともあるという生きがいを感じながらやっているかと思うのです。それに応えるような処遇があってこそ、そういう力も発揮されるのかなというようなことで、私はここのところは時間の問題、やはり非常勤となると、責任の問題とか労働時間の問題とかは制限されていきますから、そこに限界が出てきます。  しかし、ある面では、極端な話、地域というのは24時間生きていますから、簡単に何時間から何時間までで終わりだと限定されると、これはなかなか厳しいものがあるのではないかということを考えて、本来であれば、そういう意味での全面的に力を発揮できるような勤務条件なり、それに合わせたような待遇があってこそ、力が十分発揮されるのかなというような感じを持っています。  もちろんこれは地域の方々の総合的な力ですから、ボランティアの方も町内会の方々も含めて、そういう方々の能力を発揮させるということは前提ですが、その中核となるセンター的な役割を果たす、公民館の方々のこれからの方向性は非常に、ある面では決定的なものを持つのではないかと思っていますので、そこは十分これから考えて、地域の活動をつくっていく、そういう役割を果たしてもらえるような、ぜひそういう主事になってもらえるように、皆さんからも頑張っていただきたいということで終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 ほかに御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で第10款教育費並びに関連議案第45号、議案第46号及び議案第49号並びに議案第52号から議案第55号までの質疑を終わります。  この際、お諮りいたします。  第11款災害復旧費から第14款予備費までを一括審査したいと思いますが、これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御異議なしと認めます。  よって、第11款災害復旧費から第14款予備費までを一括審査いたします。  説明を求めます。 ◎松家 財政部次長兼財政課長 それでは、予算に関する説明書140ページをお開き願います。  第11款災害復旧費の本年度予算案は、科目存置のための1000円を計上するものでございます。  141ページに参りまして、第12款公債費でございますが、本年度の予算額は87億8684万8000円であり、前年度と比較いたしますと6.8%の減、6億3693万円の減額となるものでございます。  1項1目元金は平成26年度までの一般会計借入金の定期償還金、2目利子は平成26年度までの一般会計借入金に係る利子償還金並びに一時借入金の利子償還金でございます。  142ページをお開き願います。第13款諸支出金でございますが、本年度の予算額は8億9992万7000円であり、前年度と比較いたしますと48.9%の増、2億9541万1000円の増額となるものでございます。  1項1目公営企業整備費は、自動車運送事業会計に対する補助金、貸付金でございますが、19節の補助金は前年度より1億9541万1000円増の5億9992万7000円、21節の貸付金は前年度より1億円増の3億円を計上するものでございます。  143ページに参りまして、第14款予備費でございますが、本年度の予算額は前年度と同額の5000万円を計上するものでございます。  以上で第11款災害復旧費から第14款予備費までの説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で第11款災害復旧費から第14款予備費までの質疑を終わります。  以上をもって一般会計予算の歳出並びに関連議案24件の質疑は終了いたしました。  これより一般会計予算の歳入を審査いたします。  説明を求めます。 ◎松家 財政部次長兼財政課長 それでは、予算に関する説明書の5ページをお開き願います。  一般会計歳入について御説明申し上げます。  まず、第1款市税は、本年度の予算額は292億3000万円で、前年度と比較いたしますと2%の減、6億500万円の減額となるものでございます。  主な税目について御説明申し上げます。  1項1目個人市民税は、給与収入の伸びが見られることから前年度と比較いたしまして1.1%の増、1億740万円の増額を見込み計上したものでございます。  2目法人市民税は、平成26年度税制改正に伴い、平成26年10月1日以降に開始する事業年度より法人税率の税率が引き下げられたことから、前年度と比較いたしまして2.8%の減、7900万円の減額を見込み計上したものでございます。  2項1目固定資産税は、前年度と比較いたしまして3.6%の減、5億3350万円の減額を見込み計上したものでございます。これは、土地については地価下落による減を見込み4.1%の減、家屋については評価がえによる減価等により6.5%の減、償却資産については大臣配分額等の増を見込み3.4%の増として、それぞれ計上したものでございます。  2目国有資産等所在市交付金及び納付金は、平成26年度決算見込みを参考にしまして1.6%の増、100万円の増額を見込み計上したものでございます。  3項1目軽自動車税は、登録台数の実績等をもとに2.7%の増、1110万円の増額を見込み計上したものでございます。  4項1目市たばこ税は、平成26年度決算見込み及び地方財政計画を参考にしまして5.6%の減、1億1200万円の減額を見込み計上したものでございます。  5項1目鉱産税は、平成26年度決算見込みを参考にいたしまして前年度と同額を計上したものでございます。  次の6ページに参りまして、6項1目特別土地保有税は過年度保有分として科目存置するものであります。  7ページに参りまして、第2款地方譲与税は、本年度の予算額は6億5200万円で、前年度と比較いたしますと4.7%の減、3200万円の減額となるものでございます。平成26年度決算見込みと地方財政計画を参考にしまして計上したものでございます。  次の8ページに参りまして、第3款利子割交付金は、本年度の予算額は4600万円で、前年度と比較いたしますと16.4%の減、900万円の減額となるものでございます。平成26年度決算見込みを参考にしまして計上したものでございます。  9ページに参りまして、第4款配当割交付金は、本年度の予算額は4000万円で、前年度比較では21.2%の増、700万円の増額となるものでございます。平成26年度決算見込みと地方財政計画を参考にしまして計上しております。  次の10ページに参りまして、第5款株式等譲渡所得割交付金は、本年度の予算額は100万円で、平成26年度決算見込みと地方財政計画を参考にして計上したものでございます。  11ページに参りまして、第6款地方消費税交付金は、本年度の予算額は44億6600万円で、前年度比較では72.3%の増、18億7400万円の増額となるものでございます。地方財政計画を参考にしまして計上しております。  次の12ページに参りまして、第7款ゴルフ場利用税交付金は、本年度の予算額は250万円で、前年度比較では3.8%の減、10万円の減額となっております。平成26年度決算見込みを参考にしまして計上しております。
     13ページに参りまして、第8款自動車取得税交付金は、本年度の予算額は1億2700万円で、前年度比較では41.1%の増、3700万円の増額となるものでございます。地方財政計画を参考にしております。  次の14ページに参りまして、第9款国有提供施設等所在市助成交付金は、本年度の予算額は4億5000万円で、前年度比較では3.2%の減、1500万円の減額となっております。こちらのほうも平成26年度決算見込みを参考にしております。  15ページに参りまして、第10款地方特例交付金は、本年度の予算額は9600万円で、前年度比較では5.5%の増、500万円の増額となっております。地方財政計画を参考にしております。  次の16ページに参りまして、第11款地方交付税は、本年度の予算額は157億3600万円で、前年度比較ではゼロ%の増、600万円の微増となっております。地方財政計画を参考にしまして計上したものでございます。  17ページに参りまして、第12款交通安全対策特別交付金は、本年度の予算額は3650万円で、前年度比較では18.9%の減、850万円の減額となっております。平成26年度の決算見込みを参考にしております。  次の18ページに参りまして、第13款分担金及び負担金は、本年度の予算額は4億7042万3000円で、前年度比較では63.1%の減、8億409万5000円の減額となっております。  1項負担金の主なものは、2目1節の老人福祉施設費用徴収金、2節の私立及び市立の保育所費用徴収金でございます。  19ページに参りまして、第14款使用料及び手数料は、本年度の予算額は13億3901万8000円で、前年度比較では0.5%の減、629万4000円の減額となっております。  1項使用料の主なものは、2目1節の高齢者福祉施設使用料、総合福祉会館使用料、3目1節の看護師養成所授業料、5目2節の魚菜市場使用料、八戸ポータルミュージアム使用料、7目1節の道路占用料、住宅使用料、汚水処理施設使用料、住宅駐車場使用料、次の20ページに参りまして、9目1節の公民館使用料、是川縄文館使用料でございます。  2項手数料の主なものは、1目1節の税関係証明、戸籍、住民基本台帳、印鑑の各手数料、2目2節の廃棄物埋立処分手数料、廃棄物収集処理手数料、21ページに参りまして、5目1節の建築確認申請手数料でございます。  次の22ページに参りまして、第15款国庫支出金は、本年度の予算額は168億6662万6000円で、前年度比較では10.9%の増、16億6104万2000円の増額となっております。  1項国庫負担金の主なものは、1目1節の特別障害者手当等給付費負担金、障害者自立支援給付費負担金、障害者医療費負担金、2節の施設型等給付費負担金、3節の児童手当負担金、4節の児童扶養手当負担金、5節の生活保護費負担金、6節の国民健康保険基盤安定費負担金、3目1節の西白山台小学校建設に係る施設整備費負担金でございます。  2項国庫補助金の主なものは、1目1節の社会保障・税番号制度システム整備費補助金、2目1節のうち地域生活支援事業費補助金、臨時福祉給付金事務費補助金及び同給付事業費補助金、23ページにわたりますが、子育て世帯臨時特例給付金給付事業費補助金及び同事務費補助金、2節のセーフティネット支援対策等事業費補助金、4節の保育緊急確保事業費補助金、4目1節の水産物流通機能高度化対策事業費補助金、水産物供給施設整備補助金、5目1節の特定防衛施設周辺整備調整交付金、2節の道路、住宅、都市・地域整備の各事業に係る社会資本整備総合交付金、3節の防災・安全交付金、6目1節の小学校に係る学校施設環境改善交付金、2節の中学校に係る学校施設環境改善交付金、騒音防止対策事業費補助金、4節の史跡是川石器時代遺跡土地取得事業費補助金でございます。  24ページに参りまして、3項委託金では、2目1節の国民年金事務費委託金が主なものでございます。  25ページに参りまして、第16款県支出金は、本年度の予算額は71億1787万4000円で、前年度比較では8.3%の増、5億4657万円の増額となるものでございます。  1項県負担金の主なものは、1目1節の障害者自立支援給付費負担金、障害者医療費負担金、2節の施設型等給付費負担金、3節の児童手当負担金、4節の生活保護費負担金、5節の国民健康保険基盤安定費負担金、2目2節の後期高齢者医療の保険基盤安定費負担金でございます。  2項県補助金の主なものは、1目1節の屋内スケート場建設事業費補助金、2目1節の重度障害者医療費補助金、2節のひとり親家庭等医療給付事業費補助金、放課後児童健全育成事業費補助金、26ページに参りまして、延長保育事業補助金、施設型等給付費負担金、3目1節の乳幼児はつらつ育成事業費補助金、2節の再生可能エネルギー等導入推進事業費補助金、4目1節の緊急雇用創出事業補助金、7目2節の屋内スケート場建設事業費補助金、3節の被災者住宅再建支援事業費補助金でございます。  27ページに参りまして、3項委託金では、1目2節の徴税費委託金、5節の県議会議員選挙費委託金、県知事選挙費委託金が主なものでございます。  次の28ページに参りまして、第17款財産収入は、本年度の予算額は1億1420万5000円で、前年度と比較いたしますと8.1%の増、859万5000円の増額となるものでございます。  1項財産運用収入の主なものは、1目1節の土地及び建物貸付収入、2目1節の各種基金利子及び配当金、2項財産売払収入の主なものは1目1節の生産物売払収入でございます。  29ページに参りまして、第18款寄附金は科目存置のために1000円を計上しているものでございます。  次の30ページに参りまして、第19款繰入金は、本年度の予算額は39億1629万2000円で、前年度比較では1.4%の減、5703万6000円の減額となるものでございます。  1項1目基金繰入金は、1節財政調整基金、2節市債管理基金、7節地域活性化基金、10節奨学ゆめ基金、11節震災復興基金のほか、12節東日本大震災復興交付金基金、15節の退職手当基金からの繰入金が主なものでございます。  31ページに参りまして、第20款繰越金は科目存置のために1000円を計上しているものでございます。  次の32ページに参りまして、第21款諸収入は、本年度の予算額は25億876万円で、前年度比較では7.6%の増、1億7791万8000円の増額となるものでございます。  諸収入の主なものは、1項1目1節の税滞納延滞金、3項1目貸付金元利収入のうち、1節の地域総合整備資金、6節の商工組合中央金庫、8節の中小企業特別保証制度、10節の自動車運送事業会計の各貸付金に係る元利収入、33ページに参りまして、4項1目受託事業収入のうち、1節の後期高齢者医療健康診査受託事業収入、5項3目1節雑入のうち、市町村振興宝くじ収益金交付金、重度心身障害者医療費高額療養費等返還金、高齢者等バス特別乗車証負担金、介護予防サービス計画費収入、次の34ページに参りまして、水産会館電気等使用料、八戸駅ビル保証金返還金でございます。  35ページに参りまして、第22款市債は、本年度の予算額は141億8380万円で、前年度比較では105%の増、72億6390万円の増額となるものでございます。  市債の主なものは、1目1節の税総合システム開発事業債、地域振興基金造成事業債、5目4節の水産物供給施設整備事業債、6目1節の観光事業債、7目1節の道路新設改良事業債、同じく道路新設改良事業債交付金分、橋りょう整備事業債交付金分、2節の公園緑地等事業債、都市計画事業負担金債、3節の公営住宅建設事業債、36ページに参りまして、9目1節の小学校施設整備事業債、2節の中学校施設整備債、3節の社会教育施設整備事業債、4節の社会体育施設整備事業債、10節の臨時財政対策債でございます。  以上で一般会計歳入の説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で一般会計予算の歳入の質疑を終わります。  以上をもって議題となっております議案第1号平成27年度八戸市一般会計予算並びに関連議案24件の質疑は終了いたしました。  この際、お諮りいたします。  本日は特別会計の審査終了まで行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 では、そのようにいたします。  この際、あらかじめ会議時間を延長いたします。  これより議案第4号から議案第16号までの各特別会計予算並びに関連議案第60号から第62号まで及び議案第66号を一括議題といたします。  議案第4号平成27年度八戸市国民健康保険特別会計予算を審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎柴田 国保年金課長 それでは、議案第4号平成27年度八戸市国民健康保険特別会計予算について御説明申し上げます。  予算書の23ページをお開き願います。  第1条は歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ300億1785万7000円と定めるものでございます。  歳入歳出予算の款項の区分及び当該区分ごとの金額は25ページから28ページの第1表歳入歳出予算のとおりでございます。その内容につきましては予算に関する説明書で御説明申し上げます。  23ページに戻りまして、第2条は、地方自治法第220条第2項ただし書きの規定により、保険給付費の各項に計上された予算額に過不足を生じた場合、同一款内でのこれらの経費の各項の間の流用ができることを定めるものでございます。  それでは、予算に関する説明書の233ページをお開き願います。  事項別明細書は234ページにわたりますが、歳入歳出の予算の総額はそれぞれ300億1785万7000円で、前年度より34億4125万6000円の増、率にして12.9%の増となっております。  235ページをごらんください。歳入について御説明申し上げます。  第1款国民健康保険税は、1項1目一般被保険者国民健康保険税及び2目退職被保険者等国民健康保険税でございますが、前年度比7.4%減の51億119万1000円を計上しております。  236ページに参りまして、第2款使用料及び手数料は国保税の督促手数料が主なものでございます。  237ページの第3款国庫支出金は、1項1目療養給付費等国庫負担金、2目高額医療費共同事業国庫負担金及び3目特定健康診査等負担金から成る国庫負担金と2項1目財政調整交付金及び2目国民健康保険システム改修事業費補助金から成る国庫補助金で、前年度比1.4%減の70億5984万4000円を計上しております。  238ページに参りまして、第4款療養給付費等交付金は退職被保険者等に係る療養給付費等について、239ページの第5款前期高齢者交付金は前期高齢者の偏在による負担の不均衡調整のため、ともに社会保険診療報酬支払基金から交付されるものでございます。  240ページに参りまして、第6款県支出金は、1項1目高額医療費共同事業負担金及び2目特定健康診査等負担金から成る県負担金と、2項1目調整交付金及び2目健康増進保健事業費補助金から成る県補助金でございます。  241ページの第7款共同事業交付金でございますが、1項1目高額医療費共同事業交付金は、1件80万円を超える高額医療費を対象とする交付金で、2目保険財政共同安定化事業交付金につきましては、平成26年度までは1件30万円を超える医療費を対象に、県単位で費用調整して交付されておりましたが、平成27年度からは1件1円以上全ての医療費を対象に費用調整され、県国保連合会から交付されることとなったため、合計で前年比116.7%増の70億1155万4000円を計上しております。  242ページに参りまして、第8款財産収入は国民健康保険特別会計財政調整基金の利子収入でございます。  243ページの第9款繰入金は一般会計からの繰入金で、1項1目1節の地方交付税で措置されます事務費分、出産育児一時金分及び財政安定化支援事業分の一般会計繰入金及び2節の保険税軽減分と保険者支援分の保険基盤安定繰入金でございます。  244ページに参りまして、第10款繰越金は科目存置でございます。  245ページの第11款諸収入は、国保税の延滞金のほか、交通事故等に係る第三者納付金、保険給付費の返納金が主なものでございます。  続きまして、247ページに参りまして、歳出について御説明申し上げます。  第1款総務費でございますが、1項1目一般管理費は、職員15人分の人件費及び物件費のほか、13節の国保高額療養費システム改修等委託料、19節の県国保連合会に対する負担金が主なものでございます。  248ページに参りまして、2項1目賦課徴収費は職員14人分の人件費及び物件費が主なものでございます。  2目納税奨励費は納税貯蓄組合に対する事務費補助金等でございます。  249ページの3項1目運営協議会費は、国保運営協議会委員18人分の報酬のほか、協議会の運営に要する経費でございます。  250ページに参りまして、第2款保険給付費は、一般被保険者及び退職被保険者の療養給付費などの療養諸費及び高額療養費、移送費、251ページにわたりますが、出産育児諸費、葬祭費に要する経費で、前年度比0.5%減の176億9042万円を計上しております。  252ページに参りまして、第3款後期高齢者支援金は後期高齢者医療の医療費及び事務費に係る支援分として、また、253ページの第4款前期高齢者納付金は前期高齢者の偏在による負担の不均衡を調整するため、ともに社会保険診療報酬支払基金へ拠出するものでございます。  254ページに参りまして、第5款老人保健拠出金は老人医療の給付費の精算等に伴う費用を社会保険診療報酬支払基金へ拠出するものでございます。  255ページの第6款介護納付金は介護保険第2号被保険者の保険料分を社会保険診療報酬支払基金に納付するものでございます。  256ページに参りまして、第7款共同事業拠出金は、1件80万円を超える高額医療費を対象とする高額医療費共同事業及び1件1円以上の全ての医療費を対象とする保険財政共同安定化事業に要する拠出金等でございますが、歳入でも御説明いたしましたが、保険財政共同安定化事業につきましては、平成27年度の制度改正により、1件30万円を超える医療費から1件1円以上全ての医療費を対象とすることになったことに伴い、拠出金を合計で前年度比116.7%増の70億1158万6000円を計上しております。  257ページの第8款保健事業費でございますが、1項1目の特定健康診査等事業費は13節の特定健康診査等委託料、2項1目の疾病予防費は、訪問指導看護師に要する人件費のほか、13節の総合健診等委託料、258ページに参りまして、19節の市民保養所利用負担金が主なものでございます。  259ページに参りまして、第9款諸支出金は国保税の過誤納金還付金が主なものでございます。  以上で説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第4号平成27年度八戸市国民健康保険特別会計予算の質疑を終わります。  次に、議案第5号平成27年度地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算を審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎清川 水産事務所副所長 議案第5号平成27年度地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算について御説明を申し上げます。  予算書の29ページをお開き願います。  第1条第1項は歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2億4669万8000円と定めるものでございます。  第2項の歳入歳出予算の款項の区分及び当該区分ごとの金額は31ページから32ページの第1表のとおりでございます。その詳細につきましては予算に関する説明書で御説明を申し上げます。  予算に関する説明書の269ページをお開き願います。  事項別明細書は270ページにわたりますが、歳入歳出予算の総額はそれぞれ2億4669万8000円で、前年度と比較いたしまして1709万4000円の減となっております。  次に、271ページに参りまして、歳入について御説明を申し上げます。  第1款使用料及び手数料のうち、1項使用料は魚介類の水揚げ金額に係る市場使用料及び貸し事務室等の付属施設使用料でございます。  2項手数料は、人及び車両の魚市場入場に係る許可手数料が主なものでございます。  272ページに参りまして、第2款財産収入は魚市場施設への自動販売機設置に係る建物貸付収入及び魚市場特別会計基金から生ずる預金利子でございます。  273ページに参りまして、第3款繰入金は一般会計からの繰入金でございます。  274ページに参りまして、第4款繰越金は科目存置のためのものでございます。  275ページに参りまして、第5款諸収入は、魚市場の電気、水道の使用料及び清掃料に対する卸売業者等の負担金のほか、荷さばき所A棟における流動海水氷と冷却海水の供給料収入が主なものでございます。  次に、277ページに参りまして、歳出について御説明を申し上げます。  第1款総務費のうち、1項1目一般管理費は、魚市場の維持管理に従事する職員8人分の人件費及び物件費のほか、夜間、休日の魚市場監視業務等の委託料が主なものでございます。  278ページに参りまして、2目運営審議会費は八戸市魚市場運営審議会に係る経費でございます。  279ページに参りまして、第2款公債費は魚市場施設整備に要した起債借入金に対する元金及び利子の償還金でございます。  289ページをお開き願います。  地方債の現在高の見込みでございますが、当該年度中元金償還見込額を784万1000円とし、当該年度末現在高見込額を1億485万8000円とするものでございます。
     以上で平成27年度地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算の説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第5号平成27年度地方卸売市場八戸市魚市場特別会計予算の質疑を終わります。  次に、議案第6号平成27年度八戸市都市計画土地区画整理事業特別会計予算を審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎丸山 区画整理課長 議案第6号平成27年度八戸市都市計画土地区画整理事業特別会計予算について御説明申し上げます。  予算に関する説明書の291ページをお開き願います。  事項別明細書につきましては、292ページにわたりますが、歳入歳出予算の合計額はそれぞれ15億9311万7000円で、前年度と比較し3億6491万円、率にして約29.7%の増となるものでございます。  293ページに参りまして、歳入について御説明申し上げます。  1款1項負担金は電線共同溝建設負担金でございます。  294ページをお開き願います。  2款1項手数料は仮換地証明手数料でございます。  3款1項国庫補助金は八戸駅西地区に対する社会資本整備総合交付金でございます。  296ページをお開き願います。  4款1項保留地処分金は八戸駅西地区の保留地処分金が主なものでございます。2項財産運用収入は売市第一地区の土地貸付収入でございます。  5款1項他会計繰入金は一般会計からの繰入金でございます。  298ページをお開き願います。  6款1項繰越金は科目存置でございます。  7款1項雑入は売市第一地区の清算金徴収金でございます。  300ページをお開き願います。  8款1項市債は八戸駅西地区の土地区画整理事業債でございます。  301ページに参りまして、歳出について御説明申し上げます。  1款1項1目売市第一土地区画整理事業費は清算金徴収に係る事務経費で、2目売市第二土地区画整理事業費は、審議会委員及び評価員報酬のほか、13節の設計等委託料、15節の建物移転等工事費、22節の建物移転等補償費が主なものでございます。  302ページをお開き願います。  2款1項1目八戸駅西土地区画整理事業費は、職員の人件費、物件費のほか、13節の調査設計等委託料、15節の街路築造等工事費、19節の水道管布設工事負担金、22節の建物移転等補償費が主なものでございます。  304ページをお開き願います。  3款1項公債費は元金及び利子償還金でございます。  次に、313ページをお開き願います。  地方債の現在高の見込みについて御説明申し上げます。  調書中ほどでございますが、当該年度中起債見込額を4億2840万円、元金償還見込額を1億9977万7000円とし、年度末現在高見込額を36億2220万6000円とするものでございます。  以上で説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第6号平成27年度八戸市都市計画土地区画整理事業特別会計予算の質疑を終わります。  次に、議案第7号平成27年度八戸市学校給食特別会計予算を審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎齋藤 学校教育課長 それでは、議案第7号平成27年度八戸市学校給食特別会計予算について御説明申し上げます。  予算書の39ページをお開き願います。  第1条第1項は歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ49億2254万4000円と定めるものでございます。  第2項の歳入歳出予算の款項の区分及び当該区分ごとの金額は、41ページから42ページの第1表のとおりでございます。その詳細につきましては予算に関する説明書で御説明申し上げます。  第2条、地方自治法第230条第1項の規定による地方債は、43ページの第2表地方債のとおりとするもので、給食施設整備事業について起債の借入限度額を21億3320万円、利率を5%以内とするものでございます。起債の方法及び償還の方法は表に記載のとおりでございます。  予算に関する説明書の315ページをお開き願います。  次のページにわたりますが、歳入歳出予算の総額はそれぞれ49億2254万4000円であり、前年度当初と比較し、金額で29億9000円、率では41.1%の増となるものでございます。  次に、歳入歳出について御説明申し上げます。  317ページに参ります。  歳入でございますが、1款1項1目給食費負担金は、児童生徒の保護者が納入いたします給食費負担金と、八戸市階上町田代小学校中学校学校組合が負担する南郷地区給食センターの管理費負担金でございます。  318ページに参ります。  2款1項1目給食費国庫補助金は、給食センター整備事業に係る学校施設環境改善交付金でございます。  319ページに参ります。  3款1項1目一般会計繰入金は、給食センターの管理運営に要する人件費、物件費のほか、市債の償還費用を一般会計から繰り入れするものでございます。  320ページに参ります。  4款1項1目繰越金1000円は科目存置のためのものでございます。  321ページに参ります。  5款1項1目雑入は社会保険料等徴収金が主なものでございます。  322ページに参ります。  6款1項1目給食施設整備事業債は給食センター整備事業に係る市債でございます。  以上、歳入合計を49億2254万4000円とするものでございます。  次に、歳出でございますが、323ページをお開き願います。  1款1項1目給食センター管理費は、2節給料から4節共済費の共済組合負担金までは4地区給食センターの職員の人件費、7節賃金は、パート雇用の調理員、配膳員等の賃金、11節需用費は、食器洗浄用洗剤や調理器具等更新のための消耗品費、ボイラー用A重油購入のための燃料費、調理作業等のための光熱水費、施設設備等補修のための修繕料が主なものでございます。  12節役務費はボイラー性能検査等のための手数料など、13節委託料は給食運搬その他業務の委託料、18節備品購入費は、東地区給食センターの消毒保管機、各小中学校の冷蔵ショーケースの更新が主なものでございます。  324ページに参りまして、2目施設整備費は、給食センター整備事業に係る施設整備等工事費が主なものでございます。  325ページに参りまして、2款1項1目給食費は給食用物資を購入するための賄材料費でございます。  326ページに参りまして、第3款公債費は給食センター施設整備に要した起債借入金に対する元金及び利子の償還金でございます。  以上、歳出合計を49億2254万4000円とするものでございます。  333ページをごらんください。  継続費に関する調書でございますが、給食センター整備事業について、前年予算の繰越分を含め、当該年度末までの支出予定額は34億5000万円でございます。  335ページをごらんください。債務負担行為の調書でございますが、給食運搬委託料は限度額2億円で、期間は平成26年度から平成28年度まででございます。東地区・南郷地区給食センター調理等業務委託料は限度額2億円で、期間は平成25年度から平成27年度まででございます。前年度末までの支出見込額は9811万1000円で、当該年度以降の支出予定額は3億188万9000円でございます。  337ページをごらんください。地方債の現在高の見込みに関する調書でございますが、当該年度中起債見込額は21億3320万円、当該年度中元金償還見込額は250万円、当該年度末現在高見込額は25億40万円でございます。  以上で説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第7号平成27年度八戸市学校給食特別会計予算の質疑を終わります。  次に、議案第8号平成27年度八戸市都市計画下水道事業特別会計予算を審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎後村 下水道事務所副所長兼下水道業務課長 それでは、議案第8号平成27年度八戸市都市計画下水道事業特別会計予算について御説明申し上げます。  予算書の45ページをお開き願います。  第1条は歳入歳出予算の総額をそれぞれ116億6292万6000円と定めるものでございます。歳入歳出予算の款項の区分及び当該区分ごとの金額は、47、48ページの第1表歳入歳出予算のとおりでございます。内容につきましては後ほど予算に関する説明書で御説明申し上げます。  第2条、地方自治法第212条第1項の規定による継続費は49ページの第2表継続費のとおりとするもので、尻内雨水排水ポンプ場整備事業の事業費総額を7億7000万円とし、その年割額を平成27年度2億400万円、平成28年度5億6600万円と定めるものでございます。  第3条、地方自治法第230条第1項の規定による地方債は51ページの第3表地方債のとおりとするもので、下水道事業について起債の借入限度額を39億4260万円、利率を5%以内とするものでございます。起債の方法及び償還の方法は記載のとおりでございます。  45ページへお戻りいただきまして、第4条は、地方自治法第235条の3第2項の規定により、一時借入金の借り入れの最高額を55億円と定めるものでございます。  次に、予算に関する説明書の339ページをお開き願います。  事項別明細書は340ページにわたりますが、歳入歳出予算の総額は116億6292万6000円で、前年度より926万1000円の減額となっております。  341ページをごらん願います。  歳入について御説明申し上げます。  1款1項負担金は下水道の排水区域内で下水道を使用できる土地所有者等から建設費用などの一部とするために徴収する下水道受益者負担金でございます。  2項分担金は下水道の排水区域外で許可を受け下水道に接続する土地所有者等から徴収する下水道受益者分担金でございます。  342ページに参りまして、2款1項使用料は下水道の使用者から維持管理費用等に充てるために徴収する公共下水道使用料が主なものでございます。  2項手数料は排水設備工事完成検査等に伴い徴収する公共下水道手数料が主なものでございます。  343ページに参りまして、第3款国庫支出金は下水道施設の建設に伴う社会資本整備総合交付金でございます。  344ページに参りまして、第4款繰入金は下水道事業に対する一般会計からの繰入金でございます。  345ページに参りまして、第5款繰越金は科目存置のためのものでございます。  346ページに参りまして、第6款諸収入は2項1目雑入の社会保険料等徴収金が主なものでございます。  347ページに参りまして、第7款市債は下水道施設の建設に伴う下水道事業債でございます。
     349ページをお開き願います。  歳出について御説明申し上げます。  第1款総務費でございますが、1項1目一般管理費は、下水道事務所長を含む下水道業務課職員18人分の人件費のほか、13節の使用料収納等委託料及び新都市開発整備事業関連公共下水道事業委託料、19節負担金補助及び交付金は馬淵川流域下水道維持管理負担金が主なものでございます。  350ページに参りまして、2項1目団地管理費は是川団地汚水処理場の維持管理経費で、11節の光熱水費、修繕料、13節の処理場運転業務等委託料、15節の管きょ布設替等工事費が主なものでございます。  3項1目東部処理場管理費は、下水道施設課職員12人分の人件費のほか、351ページに参りまして、11節の光熱水費、修繕料、13節の処理場維持管理業務等委託料が主なものでございます。  4項1目管きょ管理費は、下水道管渠の維持管理経費で、施設課職員9人分の人件費のほか、11節の修繕料、352ページに参りまして、13節の管きょ清掃等委託料、15節の管きょ布設替等工事費、16節の原材料費が主なものでございます。  5項1目ポンプ場管理費は、沼館ほか4カ所の雨水排水ポンプ場及び新都市第一ほか4カ所の汚水中継ポンプ場等の維持管理経費で、11節の光熱水費、修繕料、13節の維持管理業務等委託料が主なものでございます。  353ページに参りまして、2款1項建設費は、下水道事業の計画、工事設計施工等に係る経費で、下水道建設課職員32人分の人件費のほか、13節の調査設計等委託料、15節の管きょ等整備工事費、354ページに参りまして、22節の地下埋設物移設等補償費が主なものでございます。  355ページに参りまして、3款1項公債費は1目23節の元金償還金及び2目23節の利子償還金が主なものでございます。  次に、369ページをお開き願います。  地方債の現在高の見込みでございますが、当該年度中起債見込額を39億4260万円、当該年度中元金償還見込額を45億6118万円、当該年度末現在高見込額を626億8502万8000円とするものでございます。  以上で説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第8号平成27年度八戸市都市計画下水道事業特別会計予算の質疑を終わります。  次に、議案第9号平成27年度八戸市公共用地取得事業特別会計予算を審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎澤田 都市整備部次長兼都市政策課長 それでは、議案第9号平成27年度八戸市公共用地取得事業特別会計予算について御説明いたします。  予算に関する説明書371ページをお開き願います。  375ページにわたりますが、これまで先行取得してまいりました公共用地につきまして、平成23年度までで全て補助事業に振りかえ、また、借入金の償還も終了しておりますので、平成27年度につきましては科目を残しておくために、歳入で一般会計からの繰入金1000円、歳出で公共用地取得事業費として1000円を計上させていただいたものでございます。  以上で説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第9号平成27年度八戸市公共用地取得事業特別会計予算の質疑を終わります。  次に、議案第10号平成27年度八戸市都市計画駐車場特別会計予算並びに関連議案第66号を審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎澤田 都市整備部次長兼都市政策課長 それでは、議案第10号平成27年度八戸市都市計画駐車場特別会計予算について御説明いたします。  予算に関する説明書377ページをお開き願います。  378ページにわたりますが、歳入歳出の合計額はそれぞれ前年度比2691万3000円増の1億3491万6000円とするものでございます。  歳入について御説明いたします。  379ページをごらんください。  1款1項1目駐車場使用料は、中央駐車場、別館前駐車場、八戸駅西口駐車場及び八戸駅東口駐車場の使用料でございます。  2目総務使用料は中央駐車場の施設等使用料でございますが、指定管理者が中央駐車場5階に飲み物の自動販売機を設置している場所の行政財産使用料でございます。  2項1目総務手数料は定期券再発行の手数料でございます。  380ページに参りまして、2款1項1目繰入金は中央・別館前駐車場整備費等に充当する一般会計からの繰入金でございます。  381ページに参りまして、3款1項1目繰越金は前年度からの繰越金でございます。  382ページに参りまして、4款1項1目駐車場整備事業債は中央・別館前駐車場整備費等に充当する起債でございます。  続いて、歳出について御説明いたします。  383ページをごらんください。  1款1項1目中央・別館前駐車場管理費は中央駐車場及び別館前駐車場の管理運営に要する費用で、11節需用費の修繕料、13節委託料の中央・市庁別館前駐車場指定管理料及び27節公課費の消費税が主なものでございます。  2目八戸駅東西口駐車場管理費は八戸駅東口駐車場及び八戸駅西口駐車場の管理運営に要する費用で、13節委託料の八戸駅東西口広場駐車場指定管理料が主なものでございます。  3目中央・別館前等駐車場整備費は中央駐車場及び別館前駐車場の整備に要する費用で、13節委託料の中央駐車場改築に係る調査設計等委託料及び15節工事請負費の代替駐車場施設整備に伴う施設改修等工事費が主なものでございます。  384ページに参りまして、2款1項公債費は、中央駐車場災害復旧事業債、別館前駐車場整備事業債、中央駐車場耐火被覆材改修工事及び中央駐車場他全自動精算機等入替工事の借入金の元金、利子を計画に従って償還するためのものでございます。  続いて、387ページをごらんください。  債務負担行為の調書でございますが、中央・市庁別館前駐車場指定管理料は限度額1億8794万9000円で、期間は平成25年度から平成30年度まででございます。前年度末までの支出額は3748万4000円、当該年度以降の支出予定額は1億5046万5000円でございます。  八戸駅東西口広場駐車場指定管理料は限度額1億384万9000円で、期間は平成25年度から平成30年度まででございます。前年度末までの支出額は2069万3000円、当該年度以降の支出予定額は8315万6000円でございます。  389ページをごらんください。  地方債の現在高の見込みに関する調書でございますが、当該年度中元金償還見込額は2089万9000円、当該年度末現在高見込額は1億1377万9000円でございます。  以上で平成27年度八戸市都市計画駐車場特別会計予算について、説明を終わります。  続きまして、関連議案の説明をいたします。議案第66号八戸市駐車場条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。  議案書では117ページから118ページにかけて記載されておりますが、お手元の資料に基づき御説明いたします。  改正の理由でございますが、中央駐車場の耐震性能が基準に満たなかったことから供用を休止し改築することとし、供用再開までの間、代替駐車場により供用を行うため、所要の改正を行うものでございます。  改正の内容でございますが、中央駐車場の位置を当分の間、八戸市大字堀端町3番地1とするものでございます。  なお、資料の裏面に位置図を掲載しておりますので、ごらんください。  施行期日は、規則で定める日でございます。  以上で説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。 ◆高橋 委員 通告していました87番、中央駐車場改築事業費についてちょっとお伺いします。これは耐震改修促進法で使えなくなると聞いたのですが、今後の整備予定をお聞かせください。 ◎澤田 都市整備部次長兼都市政策課長 お答えいたします。  今後の予定ですが、新年度予算において改築の設計委託、それから地質調査委託を行って、平成28年度から解体工事に着手、そして平成28年度末から平成29年度にかけてその改築工事を行う予定となっております。  以上でございます。 ◆高橋 委員 内丸のほうに新しい駐車場なども整備すると聞いていたのですが、そちらのほうの台数なども教えていただければと思います。 ◎澤田 都市整備部次長兼都市政策課長 お答えいたします。  今の中央駐車場の改築に伴って休止するわけですが、その休止した分の台数をある程度確保したいということで、今別館前に設置してあります別館前の駐車場を、今現在は49台のスペースがあるのですが、28台拡張して77台とします。それから、今役所の向かいのほうに中央交番がございますが、そちらの裏に仮称・内丸小公園と呼んでいますが、そちらに来庁者用の駐車場として72台分確保する予定としております。  以上でございます。 ◆高橋 委員 そうすると、今まで来庁者用の駐車場が147台ぐらいあるとちょっと聞いているのですが、そうすると新しいほうだと合わせて100台ぐらいになるのかと聞いて、ちょっと足りない部分に関してはどのような考え方をしているかお聞かせください。 ◎澤田 都市整備部次長兼都市政策課長 今委員おっしゃったように、中央駐車場のほうで時間貸しとして賄っていた部分は147台程度ということで、今増設する部分が100台程度、その差の47台ですが、お祭りとかイベント等がなければ中央駐車場の9階、10階のほうがほとんどあいている、なかなか満杯になるということがないということで、そこの部分では、その9階、10階で約100台程度ということなので、数値的には今拡張した分で何とか回していけるのかなと考えております。  以上でございます。 ◆高橋 委員 まあ、そのもくろみがしっかり算段どおりいけばよいと思っているのですが、ちょっとそれと関連して、今までの来庁者の駐車場の中で、高齢者などから、苦情ではないですが、そういう要望とかがあったら教えていただきたいんです。 ◎澤田 都市整備部次長兼都市政策課長 お答えいたします。  お客様の中には、多少足が不自由であったり、身障者マークをつけるまではいかないのですが、そういった方々はやはり立体駐車場よりは別館前の駐車場のほうを使いたいといったような声はちょっと聞いております。  以上でございます。 ◆高橋 委員 私も駐車場に関して、老朽化も進んでいる部分と階段がちょっとつらいという話も直接聞いていて、しかし、ここの別館前は一番早く満杯になると思うのですが、そういったところでとめられないという声も聞いています。それで、新しく整備される仮称・内丸小公園のほうに移るとすると、あそこのロータリー、噴水を通ってきてから来庁するか、その交番前を通ってきてから横断歩道を渡るかというふうになると思うのですが、そうするとやはり高齢者の方であったり足の不自由な方がちょっと距離が遠くなったり、噴水のところだと整備されていなくて段差もあったりして、ちょっと危険ではないかというふうな危惧があります。そういった部分で高齢者に対して駐車場を優先していきたいとか、そのような検討をしているものなどがあれば教えていただきたいんです。 ◎澤田 都市整備部次長兼都市政策課長 お答えいたします。  高齢者の方々が利用しやすいように、立体駐車場がなくなることによって、やはり別館前とか小公園のほうの駐車場が、利用する頻度が結構高いというようなことが見込まれますが、直接その振り分け、高齢者の方を優先してということはなかなか難しいところがあるかと思いますが、その使い方について広報はちのへであったりホームページであったり、あとは駐車場のところに、利用については高齢者の方々に御配慮くださいといったような、ちょっと表現はあれですが、そういったことはちょっと考えていきたいと思っております。  以上でございます。 ◆高橋 委員 ありがとうございました。私も思っている部分としては、機械で精算するので、利便性などを考えると、高齢者はこの料金であったり、高齢者はここしか使えないということはできないと思うのです。ですけれども、今おっしゃったとおり高齢者に配慮するということは必要だと思うので、新しく拡張していく部分に高齢者優先ゾーンなど、体が不自由なハンディキャップの方は既に何台かあるのですが、足が不自由な方などの優先ゾーンのようなところをしっかり周知していく、そしてしっかり明確には分類できないのですが、気持ちに訴えていくという働きかけは必要ではないかと思うので、そういった部分も配慮して、新しくこういった駐車場の整備も進めていっていただきたいと要望して、終わります。 ◎澤田 都市整備部次長兼都市政策課長 そういったことで、市民の皆さんに御協力を呼びかけるということで進めてまいりたいと考えております。 ○三浦〔隆〕 委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。  ほかに御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第10号平成27年度八戸市都市計画駐車場特別会計予算並びに関連議案第66号の質疑を終わります。  次に、議案第11号平成27年度八戸市中央卸売市場特別会計予算を審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎寺地 中央卸売市場次長 それでは、議案第11号平成27年度八戸市中央卸売市場特別会計予算について御説明申し上げます。  予算書の63ページをお開き願います。  第1条第1項は歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2億8823万4000円と定めるものでございます。第2項の歳入歳出予算の款項の区分及び当該区分ごとの金額は、65、66ページの第1表のとおりでございます。その詳細につきましては予算に関する説明書で御説明申し上げます。  63ページに戻りまして、第2条の地方債でございますが、67ページの第2表のとおり、中央卸売市場整備事業についての借入限度額を1840万円、利率を5%以内とするものでございます。  それでは、予算に関する説明書の391ページをお開き願います。  事項別明細書は次の392ページにわたりますが、歳入歳出予算の総額は2億8823万4000円で、前年度に比べ873万8000円、率にして2.9%の減となります。  では、393ページに参りまして、歳入について御説明申し上げます。  第1款使用料及び手数料のうち、1項1目卸売市場使用料は、卸売業者から取扱高に応じて徴収する市場使用料及び卸売場や事務所など、その用途や使用面積に応じて徴収する付属施設等使用料でございます。  2項手数料は科目を存置するためのものでございます。  394ページに参りまして、第2款財産収入は自動販売機15台の設置に係る土地及び建物貸付収入でございます。
     395ページに参りまして、第3款繰入金は一般会計からの繰入金でございます。  396ページに参りまして、第4款繰越金は科目を存置するためのものでございます。  397ページに参りまして、第5款諸収入は市場施設使用者から徴収する電気使用料や水道使用料などの経費負担分が主なものでございます。  398ページに参りまして、第6款市債は市場の施設改修等に係る中央卸売市場整備事業債でございます。  次に、399ページに参りまして、歳出について御説明申し上げます。  第1款総務費の1項1目一般管理費は、次の400ページにわたりますが、市場長以下職員10名の人件費及び市場運営や施設管理に要する費用でございます。  そのうち11節需用費は、電気、水道などの光熱水費や施設の修繕に要する費用が主なものでございます。  12節役務費は電話などの通信運搬費や廃棄物処理手数料が主なものでございます。  13節委託料は市場施設維持管理に係る委託料で、警備、清掃、廃棄物運搬委託が主なものでございます。  14節使用料及び賃借料は市場の取引に係る各種統計資料を作成するためのOA機器の借り上げ費用などでございます。  15節工事請負費は管理棟屋上防水改修工事費でございます。  400ページに参りまして、19節負担金補助及び交付金は全国中央卸売市場協会等に対する負担金などでございます。  27節公課費は市場使用料及び諸収入に賦課される消費税などでございます。  2目運営協議会費は市場運営協議会及び市場取引委員会の委員報酬及び食糧費でございます。  401ページに参りまして、第2款公債費は市場整備事業費借り入れの元金及び利子の償還金でございます。  続いて、411ページをお開き願います。  地方債の現在高の見込みに関する調書ですが、当該年度中起債見込額を1840万円、当該年度中元金償還見込額を5943万3000円、当該年度末現在高見込額を3億9644万円とするものでございます。  以上で説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第11号平成27年度八戸市中央卸売市場特別会計予算の質疑を終わります。  次に、議案第12号平成27年度八戸市霊園特別会計予算を審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎日山 市民健康部次長兼市民課長 議案第12号平成27年度八戸市霊園特別会計予算について御説明申し上げます。  予算書の69ページをお開き願います。  第1条は歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ4639万9000円と定め、歳入歳出予算の款項の区分及び当該区分ごとの金額は、71ページ、72ページの第1表歳入歳出予算のとおりとするものでございます。  次に、予算の内容について御説明申し上げます。  予算に関する説明書の415ページをお開き願います。  歳入について御説明申し上げます。  第1款使用料及び手数料の主なものは、1項1目霊園使用料4631万4000円で、東霊園、西霊園及び南郷中央霊園の永代使用料、維持管理料、葬祭場使用料でございます。  次に、416ページをお開き願います。  2款1項1目一般会計繰入金8万3000円は、霊園管理運営に要する経費に充てるため、一般会計からの繰り入れを計上したものでございます。  417ページに参りまして、3款1項1目繰越金1000円は前年度繰越金でございます。  次に、418ページをお開き願います。  4款1項1目雑入1000円は、さい銭を計上したものでございます。  419ページに参りまして、歳出について御説明申し上げます。  1款1項1目霊園管理費4474万2000円は霊園の管理運営に要する費用を計上したものでございます。  2節給料から4節共済費までは職員1名分の人件費が主なものでございます。  13節委託料は樹木調査等委託料及び東霊園等指定管理料に要する経費でございます。  15節工事請負費は施設整備等工事費でございます。  23節償還金利子及び割引料は墓地使用料返還金が主なものでございます。  次に、420ページをお開き願います。  第2款公債費165万7000円は東霊園整備事業の借入金の元利償還金でございます。  以上で説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。 ◆高山 委員 通告してあります霊園施設整備概要についてお伺いします。今説明のあった419ページの15節にある工事請負費、そしてその内容が施設整備等工事費という説明でございました。この内容について、もう少し詳しく教えていただければと思います。 ◎日山 市民健康部次長兼市民課長 お答えいたします。  工事の内容は2つございます。まず1つが東霊園の2号調整池改修工事、もう1つが東霊園墓地区画増設工事でございます。  まず、東霊園の北側にございます雨水などをためる東霊園2号調整池改修工事ですが、南側にございます1号調整池に比べると容量が約半分でございます。また、池に水をためる集水ますが2つございますが、1つのますに水が集中する構造になっておりまして、大雨とか雪解け水が多いときには処理できないことがございまして、貯水池から水があふれ出て墓地区画とか道路が冠水することがございます。それで苦情が寄せられることもございました。ですから、貯水池と集水ますの容量をふやすための改修工事、それから集水ますから直接貯水池にパイプを設けて水をそこに導き、スムーズに流れるようにするための改修工事でございます。  もう1つ、東霊園の墓地の区画の増設工事ですが、ことし2月現在の東霊園の予約者が136人で、待機期間はおおむね4年となっておりまして、その東霊園の予約待機者を解消するために、緑地部分を活用して4平米の墓地区画を220区画増設するための工事でございます。場所は正面入り口北側の駐車場奥のM区とN区の緑地を利用する予定でございます。なお、東霊園の緑地面積ですが、昨年9月議会で高山委員の質問にお答えしておりましたとおり63%ございます。望ましいとされている緑地面積60%を3ポイント超えております。この余剰緑地を活用して墓地区画をふやして、新年度には待機者を解消する予定となっております。  以上です。 ◆高山 委員 調整池のあそこの部分は、実は私もその苦情を直接その近くの方から受けていました。確かにそこの墓地のところへ行くと、たまった水が墓地内の骨堂に入ってくるということで、普通のブロック塀を自分のところへ持ってきて重ねて、水が入らないようなことをしていて、それを見ておりまして、早速にもそれに取りかかっていただいたということで、私自身も感謝申し上げます。  そこで、次の東霊園墓地区画増設工事で220区画ということでございます。そして次に135人ぐらいがこの4年間で待っていて、今解消するということになりますが、まずことし取りかかるとすると、どれぐらいの期間でそこの造成が終わるのでしょうか。 ◎日山 市民健康部次長兼市民課長 お答え申し上げます。  工事の予定ですが、5月から始まって、お盆を挟みます。およそ9月から10月に完成予定となっております。完成しましたら、待機者の方に御案内申し上げまして、使用許可の受け付けとなります。ですから、およそ年内に使用できるような見通しとなっております。  以上です。 ◆高山 委員 そこの設計額というか工事費が幾らぐらいなのでしょうか。そしてもう1つ聞きたいことは、4平米ということでしたから2メートル四方ですね。そうすると、分譲価格という言葉がよいのでしょうか、お渡しする金額は幾らぐらいなのでしょうか。 ◎日山 市民健康部次長兼市民課長 今の区画と同一の価格になりますが、9万2000円となる予定でございます。  以上です。 ◆高山 委員 そんなに安いのですか。びっくりしました。ということは、その価格設定はもうかなり前からのことで、当初からなのでしょうか。 ◎日山 市民健康部次長兼市民課長 これはいろいろな意見があるとは思いますが、近隣の土地の価格などを勘案して設定しております。当初からの価格ではないと思いますが、こういう価格になっております。前の第4款のところで質問があった委員会を設置したときには、この永代使用料の価格に関しても、相談していただければ、普通のお寺との比較とか、ただ、これは墓埋法で自治体が責任を持ってやらなければならないというところもございます。あるいは民業圧迫という言葉が当たるかどうかわかりませんが、その辺の価格についてもいろいろ多角的に考えていかなければならないと思っております。  以上です。 ◆高山 委員 私は東霊園にお客さんが非常にいっぱい行くということがよくわかりました。確かに私の感覚から聞くと、9万2000円と言うと、4平米もあって随分安いものだと思いましたが、ということで、では、質問をちょっとかえます。  220から135を引くと約70か80ぐらいなのでしょうか。そうすると年々、やはりそのような希望者、そしてまた急激な高齢化となると、例えばちょっとした余剰があったとしても、1年か2年か3年ぐらいで、また予約待機者に提供しなければならないというふうなことが想定されます。そうするならば、さきの予算特別委員会の中の歳出の第4款のところでもお話ししましたが、新たなる斎場あるいは霊園の検討委員会なるものを、ことしはまず見送られて、庁内で意思統一を図って、これから頑張っていくというようなことですが、そのことに関して、やはりそういう一つの構想などがあるのかどうか、その辺をお伺いしたいと思います。 ◎日山 市民健康部次長兼市民課長 今はもう数年で新しい区画が埋まるのではないかというお話がございました。それで1つ説明したいことは、墓石が建立されていないお墓もかなりございます。それから、やはり使用するつもりで使用しない、あるいは跡継ぎの方がいなくなってお墓を返したいという方も少なくございません。要するに高齢化ということは、お墓が必要だということと、跡継ぎがいなくなるという2つの問題がございまして、その数が即足りなくなるという状況ではございません。  ということで、墓に関しては要するに窓口でいろいろな意見がございます。合同のお墓が必要だとか、やはり後を継ぐ方がいなくなる、その永代供養をしてくださいという御意見もございます。それらのいわゆる市民の声を拾う委員会のようなものは必要だと思っております。 ◆高山 委員 その辺はまたこれから具体的なことは今話せないと思いますが、やはり今度はそういう一つの市民の意識が変容し、あるいは市民の意見等が、また全国的な傾向として新たなる形態の霊園、墓地が求められてきている時代だと思います。そういう意味で、やはり皆さんのニーズに合うような霊園の検討をこれから進めていただきたいと思います。  最後に、次長は今般、これで退職なされるということでございます。そして私自身は、次長は若い職員たちをこうして霊園あるいは斎場に対して大変育ててくれたなと本当に感謝申し上げる次第です。というようなことで、これからのそういう霊園あるいは斎場に対しての熱い思いなどもあると思いますので、その辺をちょっと述べていただきたいと思います。 ○三浦〔隆〕 委員長 簡潔にお願いします。 ◎日山 市民健康部次長兼市民課長 簡潔に申し上げます。市民課へ来て、生きている方よりも亡くなる方のほうの墓埋法に関する本当にいろいろな問題がございました。そういうことで、なかなか今まで光が当たらなかった部分でしたが、課員ともども勉強させていただきました。私こそ勉強になりました。ありがとうございました。 ◆高山 委員 終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。  ほかに御質疑ありますか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第12号平成27年度八戸市霊園特別会計予算の質疑を終わります。  次に、議案第13号平成27年度八戸市農業集落排水事業特別会計予算を審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎後村 下水道事務所副所長兼下水道業務課長 それでは、議案第13号平成27年度八戸市農業集落排水事業特別会計予算について御説明申し上げます。  予算書の73ページをお開き願います。  第1条は歳入歳出予算の総額をそれぞれ3億2206万6000円と定めるものでございます。歳入歳出予算の款項の区分及び当該区分ごとの金額は75、76ページの第1表歳入歳出予算のとおりでございます。内容につきましては、後ほど予算に関する説明書で御説明申し上げます。  第2条、地方自治法第230条第1項の規定による地方債は、77ページの第2表地方債のとおりとするもので、農業集落排水事業について、起債の借入限度額を6150万円、利率を5%以内とし、起債の方法及び償還の方法は記載のとおりでございます。  次に、予算に関する説明書の431ページをお開き願います。  事項別明細書は432ページにわたりますが、歳入歳出予算の総額は3億2206万6000円で、前年度より94万7000円の減額、率にして約0.3%の減となっております。  433ページをごらん願います。  歳入について御説明申し上げます。  1款1項分担金は農業集落排水施設を使用できる区域の土地所有者等から建設費用などの一部とするために徴収する農業集落排水受益者分担金でございます。  434ページに参りまして、2款1項使用料は農業集落排水施設の使用者から維持管理費等に充てるため徴収する農業集落排水使用料が主なものでございます。  2項手数料は排水設備工事完成検査に伴い徴収する排水設備検査手数料が主なものでございます。  435ページに参りまして、第3款繰入金は農業集落排水事業に対する一般会計からの繰入金でございます。  続いて、436ページから437ページに参りまして、第4款繰越金及び第5款諸収入は科目存置のためのものでございます。  438ページに参りまして、第6款市債は農業集落排水事業債でございます。  439ページに参りまして、歳出について御説明申し上げます。  第1款総務費でございますが、1項1目一般管理費は13節の使用料収納等委託料が主なものでございます。  2項1目処理場管理費は、一日市、豊崎、市野沢及び島守地区の農業集落排水処理場の維持管理経費で、11節の光熱水費、修繕料、13節の処理場維持管理業務等委託料が主なものでございます。  3項1目管きょ管理費は、440ページに参りまして、13節の管路清掃等委託料、15節の汚水ます等移設工事費が主なものでございます。  441ページに参りまして、2款1項公債費は元金償還金及び利子償還金でございます。
     次に、447ページをお開き願います。  地方債の現在高の見込みでございますが、当該年度中起債見込額を6150万円、当該年度中元金償還見込額を2億1567万円、当該年度末現在高見込額を23億1676万9000円とするものでございます。  以上で説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第13号平成27年度八戸市農業集落排水事業特別会計予算の質疑を終わります。  次に、議案第14号平成27年度八戸市介護保険特別会計予算並びに関連議案第60号から第62号までを審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎矢羽々 市民健康部次長兼介護保険課長 それでは、議案第14号平成27年度八戸市介護保険特別会計予算について御説明申し上げます。  予算書の79ページをお開き願います。  第1条は歳入歳出予算の総額をそれぞれ197億73万4000円と定めるものでございます。第2項歳入歳出予算の款項の区分及び当該区分ごとの金額は、81ページ及び82ページの第1表のとおりでございます。詳細につきましては予算に関する説明書で御説明申し上げます。  第2条は、地方自治法の規定により、歳出予算の項の間で金額を流用することのできる場合の定めでございます。  予算に関する説明書の451ページをお開き願います。  まず、歳入について御説明申し上げます。  1款1項1目第1号被保険者保険料は65歳以上の被保険者の保険料でございます。  452ページをお開き願います。  2款1項2目督促手数料は保険料徴収督促手数料でございます。  453ページに参りまして、3款1項1目介護給付費負担金は国庫負担金、2項1目調整交付金は保険料水準の格差を是正するための国の交付金、2項2目地域支援事業交付金は地域支援事業に係る国の交付金、2項3目介護保険システム改修事業費補助金は社会保障・税番号制度システム整備に係る国の補助金でございます。  454ページをお開き願います。  4款1項1目介護給付費交付金は第2号被保険者の負担分の交付金でございます。  1項2目地域支援事業交付金は介護予防事業に係る第2号被保険者の負担分でございます。  455ページに参りまして、5款1項1目介護給付費負担金は県負担金、2項1目地域支援事業交付金は地域支援事業に係る県の交付金でございます。  456ページをお開き願います。  6款1項1目利子及び配当金は財政調整基金の預金利息でございます。  457ページに参りまして、7款1項1目一般会計繰入金は介護給付費等に対する市の負担分と人件費等の繰入金及び第1号被保険者保険料軽減強化費繰入金、2項1目基金繰入金は科目存置でございます。  458ページをお開き願います。  8款1項1目繰越金は科目存置でございます。  459ページに参りまして、9款1項2目雑入は非常勤職員等の社会保険料徴収金が主なものでございます。  続きまして、歳出について御説明申し上げます。  461ページをお開き願います。  1款1項1目一般管理費は人件費及び制度改正に伴うシステム改修等委託料が主なものでございます。  462ページをお開き願います。  1項2目計画等策定委員会経費は介護・高齢福祉部会の委員報酬等でございます。  2項1目賦課徴収費は被保険者証等に係る通信運搬費が主なものでございます。  3項1目認定調査費は、介護支援専門員報酬、主治医意見書作成手数料、要介護認定訪問調査委託料が主なものでございます。  3項2目介護認定審査会費は介護判定をしている広域事務組合への負担金でございます。  463ページに参りまして、第2款保険給付費は189億9390万円を計上しております。これは前年度と比較して10億9860万円、6.1%の増でございます。  1項1目から6目までの介護サービス等諸費は要介護者のサービス利用に係る給付、記載は464ページにわたりますが、2項1目から5目までの介護予防サービス等諸費は要支援者のサービス利用に係る給付でございます。  3項1目審査支払手数料は国保連に対する審査支払手数料でございます。  4項高額介護サービス等費は、利用者の負担額が基準額を超えた場合に、それぞれ給付されるものでございます。  5項高額医療合算介護サービス等費は、介護保険と医療保険の負担額の合計が基準額を超えた場合に、それぞれ給付されるものでございます。  6項特定入所者介護サービス等費は、低所得者が施設を利用したときの負担額が限度額を超えたときに給付するものでございます。  465ページに参りまして、第3款地域支援事業費は高齢者が要支援状態にならないよう予防を推進する事業等を行うものでございます。  466ページにわたりますが、2項1目包括的支援事業費は、地域包括支援センター職員の人件費及び在宅介護支援センターへの委託料、地域包括支援サブセンター運営費負担金が主なものでございます。  467ページに参りまして、2項2目任意事業費は、寝たきり高齢者等介護者慰労金が主なものでございます。  468ページをお開き願います。  4款1項1目財政調整基金積立金は預金利息及び平成27年度保険料剰余金を積み立てするものでございます。  469ページに参りまして、5款1項1目第1号被保険者保険料還付金は死亡等により保険料を還付するものでございます。  以上で介護保険特別会計予算の説明を終わります。  引き続き、議案として提出しております議案第60号、第61号並びに第62号の条例改正について御説明申し上げます。  提出議案書の97ページをお開き願います。  初めに、議案第60号八戸市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について御説明申し上げます。  改正の理由でありますが、介護保険法施行令の一部改正に伴い、第1号被保険者の区分及び保険料率を改正するとともに、介護予防・日常生活総合支援事業を開始する日を定め、その他所要の改正をするものでございます。  改正の内容についてはお配りしております資料により御説明申し上げます。  平成27年度から平成29年度までの第6期介護保険事業計画期間における保険料基準月額を5900円に改定し、所得段階を7段階から10段階に細分化した上で、各段階の保険料率を設定するものでございます。  第5段階を基準段階とし、各所得段階につきましては、第1段階と第2段階を統合して新たな第1段階とし、第3段階から第6段階をそれぞれ細分化するとともに、最上位には第5期に引き続き保険料率2.00の第10段階を設定するものでございます。  各段階の保険料率につきましては、国から示された標準料率を基本としており、低所得者対策として第2段階の保険料率を0.05軽減し、国の標準である0.75から0.70に引き下げるもので、対象推計人数は平成28年度で5493人でございます。  そのほか、公費による第1号保険料の低所得者軽減強化措置として、平成27年度及び平成28年度は、第1段階保険料率の0.50から0.45への軽減措置が実施され、関係政令が今年度末公布される予定でございます。  また、平成29年度は、第1段階では0.20、第2段階では0.25、第3段階では0.05の低所得者軽減強化措置が予定されており、実施されますと、それぞれの保険料率は第1段階が0.30、第2段階が0.45、第3段階が0.70となる見込みでございます。  次に、介護予防・日常生活総合支援事業の開始時期でありますが、開始時期を平成29年4月1日と定めるものでございます。  附則といたしまして、平成27年4月1日からの施行を定めるものでございます。  以上で議案第60号の説明を終わります。  続いて、議案第61号八戸市指定地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について御説明申し上げます。  議案書の99ページをお開き願います。  改正の理由ですが、指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部改正に準じ、指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員及び設備に関する基準について規定の整備をするとともに、その他所要の改正をするものでございます。  条例は附則を含めまして、議案書100ページから108ページまでとなっております。  条例の内容については、お配りしております資料により、御説明申し上げます。  改正する基準の主な項目と類型ですが、地域包括ケアシステム構築に向け、在宅生活を支援するためのサービスの充実を図るものとして、複合型サービスの看護小規模多機能型居宅介護への名称変更のほか、定期巡回・随時対応型訪問介護看護のオペレーター配置基準の緩和、小規模多機能型居宅介護及び複合型サービス登録定員の緩和、認知症対応型共同生活介護のユニット数の見直しが主な内容となっております。  基準の類型は、従うべき基準及び標準とされており、国の基準のとおり定めるものでございます。  附則といたしまして、平成27年4月1日からの施行を定めるものでございます。  以上で議案第61号の説明を終わります。  続いて、議案第62号八戸市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について御説明申し上げます。  議案書109ページをお開き願います。  改正の理由でありますが、指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準の一部改正に準じ、介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準について規定の整備をするものでございます。  改正の内容については、お配りしております資料により御説明いたします。  改正する基準の主な項目と類型でございますが、介護予防支援事業所と介護予防サービス事業所の連携に関する規定及び地域ケア会議における関係者の情報共有に関して努力義務規定を設けるものでございます。  基準の類型は参酌すべき基準とされており、国の基準のとおり定めるものでございます。  附則といたしまして、平成27年4月1日からの施行を定めるものでございます。  以上で説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。 ◆田端 委員 介護保険のことで通告をしておりました。議案第60号にかかわることですが、介護保険料が引き上げられるということで、何点か質問をしたいと思います。  まず、介護保険料の滞納状況について、収納状況について聞かせていただきたいと思っています。 ◎矢羽々 市民健康部次長兼介護保険課長 お答えいたします。  平成25年度の収納率については、特別徴収、普通徴収を合わせて98.17%となっております。また、今年度においては2月末時点で昨年度と比較すると、まず普通徴収ではプラス0.3ポイント、全体ではプラス0.18ポイントとなっておりまして、昨年と同程度の収納率となると見込んでおります。  以上でございます。 ◆田端 委員 滞納の理由については、どのような理由があるのかを押さえておりましたらお願いします。 ◎矢羽々 市民健康部次長兼介護保険課長 理由については、ちょっとこちらのほうは承知しておりません。 ◆田端 委員 滞納状況を聞いたのは、受給者や保険料を払っている皆さんの生活状況、経済状況に直結することだと思って、確認と思って聞かせていただきました。  高齢者または介護保険を受けている、サービスを受けている人たちの生活状況ですが、年金は削減されてきていますが、ことしからマクロスライドが実施されることになります。また昨年の4月に消費税が8%に上がって、私たちが買い物をしていても、物価上昇は目に見えて高くなったということを感じていますので、介護保険は国の制度ではありますが、今回の保険料の引き上げは、年金で暮らしている人、または介護保険の被保険者の生活、地域の経済の実情について全く考慮がされていないものだということをまず思いました。  私は本来介護というものは、今まで40年、50年、社会のため、家族を支えて頑張ってきて、老後安心して受けられるサービスだと思ってきましたが、人間らしい生活と発達を保障するものだと思ってきました。それで、介護保険法では尊厳の保持という言葉が使われておりますが、これまでたび重なるこういう引き上げで、生活を切り詰めながら保険料を納めるということにつながると思いますが、これまで八戸市では4800円の介護保険料でやってきておりましたが、この保険料については市民の間では広く、市は頑張って上げないで努力をしてやってきたということを知っていることです。歓迎されて、また喜ばれてきていたと思っていましたが、今回の値上げは1100円で、年間にすれば1万3000円ほどになりますが、22.9%と。しかし、この限られた年金で暮らしている人にとってはとても大きな負担になるのではないかと思っています。  それで、私は値上げは極力しないよう、市民には新たな負担をさせないよう、または一般財源から繰り入れてやるとかということを考えていますが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎矢羽々 市民健康部次長兼介護保険課長 お答えいたします。  まず平成18年の第3期から9年間、4800円に据え置いてきたわけですが、第5期については積み立てられた基金を投入して4800円に据え置いています。第6期については、その基金で据え置いたり、それから今後3年間の伸び、あと大企業被保険者の負担割合もふえたことから、1100円とちょっと大幅な上昇率となっております。  委員御質問の一般会計からの繰り入れに関しては、まず一般会計からの法定外繰り入れに関しては、介護保険制度は相互扶助の制度でありまして、被保険者を対象とした措置に一般財源で補填することは、制度の趣旨に合致しないこと、また繰り入れが常態化した場合には財政を圧迫して、ほかの福祉政策にも支障を来す可能性もあることから適切ではないという国の見解が示されておりまして、やはり一般会計からの繰り入れは避けるべきものと考えております。  以上でございます。 ◆田端 委員 意見を申し上げます。私は介護保険は国がつくった制度で、老後をこれで安心して子どもや家族たちに世話にならなくてもよいということで受け入れられてきたものですが、制度の充実発展に努めるということは私は国の責任だと思ってきました。しかし、国がやらないので各自治体ではさまざまな努力をしてきているのです。介護を受けられないという人もこれからふえるのではないかということも少し思っていました。  それで、介護だけでなくて自治体が一生懸命頑張っているのは、人口の減少とかの過疎対策でさまざまなことをやっています。人口の流出をとめるために、若者の定住で学校給食を無料にするとか、また子どもの医療費を15歳までやるとか、保育料も半額にして頑張っている町村が半数ぐらいにまで来ているのです。
     限られた財源の中でそれだけの努力をしているということですが、ここまで追い込んだのは、国のこういう制度に原因があるのではないかと思ってきたところですが、私は地方の経済や高齢者の、または年金で暮らしている人の生活状況、経済状況をまず一顧だにしないものだと思ってきましたので、また、先ほど課長がお話しされたことは、法的根拠がないものだということで私は確認していましたので、こういう国の指導については、地域の現状を考慮しないと、ほかを圧迫するからということでは、こういう指導には従う必要がないのではないかということをまず思いました。  市民の生活や暮らしや、この制度をどうしていくのかという立場に立てば、市が独自で考えて、繰り入れをするかしないかはその自治体が決めることだと思いますので、市には79億円の積立金がありますが、この積立金は市民の暮らしや福祉、または負担軽減のために使われるものだと考えてきましたので、そのことも含めて、市民には新たな負担をさせない、また値上げはしないということで最大限努力をしていただきたいということを申し上げて、終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 以上で事前通告による質疑を終わります。  ほかに御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第14号平成27年度八戸市介護保険特別会計予算並びに関連議案第60号から第62号までに関する質疑を終わります。  次に、議案第15号平成27年度八戸市国民健康保険南郷診療所特別会計予算を審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎中村 南郷区役所市民生活課長 それでは、議案第15号平成27年度八戸市国民健康保険南郷診療所特別会計予算について御説明申し上げます。  予算書の83ページをお開き願います。  第1条、歳入歳出予算の総額は歳入歳出それぞれ1億7124万6000円と定めるものでございます。歳入歳出予算の款項の区分及び当該区分ごとの金額は、85ページ、86ページの第1表歳入歳出予算のとおりでございます。その内容につきましては予算に関する説明書で御説明申し上げます。  83ページに戻りまして、第2条、地方自治法第230条第1項の規定による地方債は、87ページの第2表地方債のとおりとするもので、南郷診療所整備事業について、起債の借入限度額を1440万円、利率を5%以内とし、起債の方法及び償還の方法は記載のとおりでございます。  それでは、予算に関する説明書の481ページをお開き願います。  事項別明細書は482ページにわたりますが、歳入歳出予算の総額は1億7124万6000円で、前年度より1306万円の増額、率にいたしまして8.2%の増となっております。  483ページに参りまして、歳入について御説明申し上げます。  第1款診療収入の予算額は1億3459万円を計上いたしました。  1項1目国民健康保険診療報酬収入は3000万円でございます。  2目社会保険診療報酬収入は2000万円でございます。  3目後期高齢者診療報酬収入は4900万円でございます。  4目一部負担金は2200万円でございます。  5目その他の診療報酬収入は290万円でございます。  2項1目諸検査等収入1069万円は健康診断等諸検査及び歯科矯正等の保険外診療収入でございます。  484ページに参りまして、第2款使用料及び手数料25万円は診断書等の文書証明手数料でございます。  485ページに参りまして、第3款財産収入3万円は自動販売機設置に係る行政財産の建物貸付収入でございます。  486ページに参りまして、第4款繰入金1663万円は一般会計からの繰入金でございます。  487ページに参りまして、第5款繰越金は科目存置でございます。  488ページに参りまして、第6款諸収入534万5000円は予防接種や健康診断等の受託事業収入と予防接種負担金等の雑収入が主なものでございます。  489ページに参りまして、第7款市債1440万円は、内科のデジタル超音波診断装置購入に係る南郷診療所整備事業債でございます。  491ページに参りまして、歳出について御説明申し上げます。  第1款総務費は1億2131万6000円を計上いたしました。  1項1目一般管理費は、次の492ページにわたりますが、職員7人分の人件費及び物件費のほか、13節委託料の医事業務等委託料が主なものでございます。  493ページに参りまして、第2款医業費は4708万円を計上いたしました。  1項1目医療用機械器具費2140万円は、14節使用料及び賃借料の医療事務コンピュータ及び在宅酸素供給装置等の借上料と18節備品購入費のデジタル超音波診断装置等の更新に係る医療用機械器具等購入費が主なものでございます。  2目医療用消耗器材費2068万円は、注射器等の購入費や臨床検査、歯科義歯技工等の委託料でございます。  3目医療用衛生材料費500万円は注射液や処置等に使用する薬剤の購入費でございます。  494ページに参りまして、第3款公債費285万円はレントゲン機器等の起債に係る元金及び利子の償還金でございます。  次に、503ページをお開き願います。  地方債の現在高の見込みでございますが、当該年度中起債見込額を1440万円、当該年度中元金償還見込額を278万円、当該年度末現在高見込額を2510万1000円とするものでございます。  以上で説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第15号平成27年度八戸市国民健康保険南郷診療所特別会計予算の質疑を終わります。  次に、議案第16号平成27年度八戸市後期高齢者医療特別会計予算を審査いたします。  理事者から説明を求めます。 ◎柴田 国保年金課長 それでは、議案第16号平成27年度八戸市後期高齢者医療特別会計予算について御説明申し上げます。  予算書の89ページをお開き願います。  第1条は歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ21億6047万1000円と定めるものでございます。歳入歳出予算の款項の区分及び当該区分ごとの金額は91ページ及び92ページの第1表歳入歳出予算のとおりでございます。その内容につきましては予算に関する説明書で御説明申し上げます。  予算に関する説明書の505ページをお開き願います。  事項別明細書は506ページにわたりますが、歳入歳出の予算の総額はそれぞれ21億6047万1000円で、前年度より1億5992万4000円の減、率にして6.9%の減となっております。  507ページをごらんください。  歳入について御説明申し上げます。  第1款後期高齢者医療保険料は1項1目特別徴収保険料及び2目普通徴収保険料で、合わせて14億7931万1000円を計上しております。  508ページに参りまして、第2款使用料及び手数料は保険料の督促手数料が主なるものでございます。  509ページの第3款繰入金は、一般会計からの繰入金で、1項1目1節の事務費繰入金及び2節の保険料軽減相当分の保険基盤安定繰入金でございます。  510ページに参りまして、第4款繰越金は科目存置でございます。  511ページの第5款諸収入は、保険料の延滞金、保険料還付金、還付加算金が主なるものでございます。  512ページに参りまして、第6款国庫支出金は、1項1目社会保障・税番号制度システム整備に係る後期高齢者医療システム改修事業費補助金でございます。  続きまして、513ページに参りまして、歳出について御説明申し上げます。  第1款総務費でございますが、1項1目一般管理費は職員9人分及び嘱託職員に係る人件費、物件費が主なるものでございます。  2項1目徴収費は、514ページにわたりますが、保険料の徴収に係る物件費等のほか、13節の後期高齢者医療システム改修等委託料が主なるものでございます。  515ページの第2款後期高齢者医療広域連合納付金は、青森県後期高齢者医療広域連合へ納付する保険料等負担金及び事務費負担金で、合わせて20億6255万2000円を計上しております。  516ページに参りまして、第3款諸支出金は過年度分保険料に係る過誤納金還付金でございます。  以上で説明を終わります。 ○三浦〔隆〕 委員長 これより質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御質疑なしと認めます。  以上で議案第16号平成27年度八戸市後期高齢者医療特別会計予算の質疑を終わります。  以上をもって議題となっております議案第4号から議案第16号までの各特別会計予算並びに関連議案第60号から第62号まで及び議案第66号の質疑は終了いたしました。  長時間にわたり理事者並びに委員各位の御協力ありがとうございました。  この際、お諮りいたします。  あしたは休会とし、企業会計予算は13日午前10時から委員会を開催し、審査したいと思いますが、これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○三浦〔隆〕 委員長 御異議なしと認めます。  本日はこれで終了いたします。御苦労さまでした。         午後6時00分 散会...