〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○夏坂
委員長 ないようですので、ただいまの報告については終わります。
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5
遠洋底曳き
網漁船第51
開洋丸による
新規取扱魚種の開拓について
○夏坂
委員長 次に、5、
遠洋底びき
網漁船第51
開洋丸による
新規取り扱い魚種の開拓についてを説明願います。
◎磯嶋
水産振興課長 それでは、
遠洋底びき
網漁船第51
開洋丸による
新規取り扱い魚種の開拓について御説明申し上げます。
まず第51
開洋丸の概要でございますが、
東日本大震災により被災いたしました漁船の復旧のため、
八戸機船漁業協同組合が、国、県及び市の
補助事業である
漁船漁業復興事業により建造したもので、
開洋漁業株式会社がリースを受け、操業しております。
また、
一般社団法人日本トロール底魚協会が
事業実施者となって、国のがんばる
漁業復興支援事業による支援も活用されております。
当該漁船は、国内初となる
欧州型遠洋底びき
網漁船として、船体の大型化による
安全性の確保、居住性の向上、
労働環境の改善が図られております。
また、船内の
加工設備は、
EU輸出基準に対応した衛生度を高めたものとなっております。
操業海域でございますが、被災前より操業しておりました
天皇海山、こちらは
ハワイ列島の北西に展開する海山群でございますが、この海域に加えまして、国の調査により
企業的操業が可能であると実証された
南西インド洋としており、
漁獲物は
全量八戸漁港に水揚げする予定でございます。
次に、操業の状況及び予定でございますが、第1次操業は、本年8月に
天皇海山海域へ出港しておりまして、10月に
キンメダイ、
クサカリツボダイ、――
クサカリツボダイは流通上では、ホン
ツボダイと呼ばれたりしております――これら110トンを水揚げしております。
第2次操業では、
南西インド洋操業のため、11月に
モーリシャス共和国ポートルイス港に向け出港しており、現在、操業を始めていると聞いております。
この海域での
漁獲物は、第1弾として、来年1月に
モーリシャス共和国で荷揚げし、リーファー
コンテナに積み込んで、2月に八戸港へ到着する予定になっております。
次に、この新たな漁場である、
南西インド洋の
漁獲物でございますが、
天皇海山海域と同様に、
キンメダイ及び
クサカリツボダイが主体となりますが、
ミナミクロメダイ、
ナンキョクメダイなど、これまで当
市魚市場で
取り扱いのない魚種も水揚げされると聞いております。
キンメダイ及び
クサカリツボダイにつきましては、脂の乗りがよく、おいしいことから、全国で流通しておりますが、
八戸漁港では、
天皇海山海域で漁獲された冷凍品が平成16年より水揚げされ、近年その認知度が高まってきていると感じています。
ミナミクロメダイ、
ナンキョクメダイなどは、脂の乗り、質ともによく、おいしい魚として評価は高まってきていると聞いております。しかしながら、
日本近海では漁獲されないために、主に冷凍の輸入品が流通しております。
第51
開洋丸の水揚げにつきましては、こうした
新規取り扱い魚種も含んでおり、流通面で未知の部分もございますが、
市場関係者等からは、水揚げに協力したいという意向が示されており、今後
八戸漁港の
水揚げ増大、新製品の開発など、
当市水産業の復興につながることを期待するところでございます。
以上で説明を終わります。
○夏坂
委員長 ただいまの説明について御質問ありませんでしょうか。
◆坂本〔眞〕 委員 済みません。何回か申し上げて恐縮です。
新しいものが来ますと、実際にどうやって消費させるんだということになるわけですけれども、現実的には本市として、どことどういうふうに協議しながら、この
消費拡大を図っていこうというふうにお考えなんでしょうか。
◎磯嶋
水産振興課長 市場で買いつけられる仲買の組合の方々とお話をしているんですが、その方々もやはり
キンメダイとか、
ツボダイにつきましては、大分、オリンピックの金メダルの選手が食べたりとか、そういったところもあって、ある程度商品のルートといいますか、そういうものもある程度できているようなんですが、新しい魚については、全く
自分たちもわからないので、その辺を生産者であるとか、
卸売業者の方々も情報をもっと欲しいと。
自分たちも探すから、もっと情報が欲しいと。そういうところで
自分たちの商品のルートをこれからつくっていきましょうというところでございます。
◆坂本〔眞〕 委員 はい、ありがとうございます。
せっかくの機会でございますので、若干脇のほうにも行きながら申し上げたいんですけれども、例えば、八戸市で、私自身は
料理人会にも入っているものですから、なんなんですけれども、八戸市でじゃあサバの刺身食った人というのはどれぐらいいるのかなと考えるんです。あっちこっち行きますと、
関サバを食ったりとか、あっちこっちの名産としてそういうのを食べるんですけれども、八戸の三陸のサバ、絶対負けていないよなと。
好き嫌いはありますよ、
関サバだったら、結構あっさりしている。八戸の三陸のやつは脂がこってり乗っているということから、
好き嫌いはあるんですけれども、もしこれを食ったら、よく思うんですよ、
ホテルの会合なんかあったときに、いろいろな刺身が出てくると、何でサバが出てこないのかなと。みんな食っているのかなと思うんです。もし、そのうまさを知ったら、もっと消費されるんじゃないかと、私自身は
料理人の立場から思うんです。この
ツボダイなんかも、そういうもっと現実的に、そのみんなが例えば4月だったら、いろいろな行事がありますから、きっと
ホテルで会食する機会も多いわけですけれども、そういったところにもう少し、現実的にアプローチできるような
取り組みというんでしょうか、そうしますと、その
生産者云々もありますけれども、実際に使うのは、例えば
ホテルの人呼んだ、飲食業の社長の人を呼んだ、社長さん方呼んだといっても、実際はその人たちって現場のことというのはあんまり詳しくない人も中には入っていますから、そうするともっと詳しく現実的に消費させるためには、
料理人会が会合とタイアップして、
料理人会、
市場工作がいろいろありますけれども、ああいうところに協力して、そういうものを持ち込んでいって、みんなに食べてもらう。そうすると、
八戸料理人会の方と、大体
ホテルのところから市内の有名店の人はほとんど入っていますから、そういう人に実際に食べてもらって、使ってもらうというような
取り組みをしていただければ、もう少し消費につながるのかなというふうに考えますので、ぜひそういった具体的なお
取り組みを、前進するお
取り組みを積極的にやっていただきますよう、御要望申し上げまして、終わります。
○夏坂
委員長 他にございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○夏坂
委員長 ないようですので、ただいまの説明については終わります。
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6
ガントリークレーン1号機の更新について
○夏坂
委員長 次に、6、
ガントリークレーン1号機の更新についてを説明願います。
◎齋藤 副理事兼
港湾河川課長 それでは、
ガントリークレーン1号機の更新について御説明いたします。
資料の1ページをお開き願います。
ガントリークレーンは、
海上コンテナの荷役を行う機械でありますが、八戸港には2基設置されております。そのうちの1号機については、平成6年の
コンテナ貨物取り扱い開始にあわせて、神戸港で使われていたものを移設したもので、昭和49年の製作から40年近く経過し、老朽化が著しく故障も多く、安定した荷役が厳しい状況となっていたため、
港湾管理者の県は、
クレーンの更新を行うこととしたものでございます。
更新事業は、新規の
ガントリークレーンの製作、据えつけ、
既設クレーンの解体、撤去などで、
事業期間は平成23年度から今年度まで、
事業費は約10億円と伺っております。
新
ガントリークレーンは、平成24年度から今年度にかけて大分の工場で製作され、先月の11月3日八戸港に到着し、次の日の4日に据えつけられました。
12月9日には据えつけ工事が完了し、その後、
運用開始に向けた準備を進め、12月18日以降、入港の船舶の
荷役作業から供用を開始すると伺っております。
この新
ガントリークレーンの整備によりまして、安定的な
荷役作業ができる体制となることが期待され、風などによる
逸走防止機能の向上による
逸走事故の予防が図られ、
荷役作業時の
安全性が向上されております。
資料の2ページをお開き願います。
これは11月4日の
ガントリークレーンの据えつけ
作業状況になります。
まず、写真1、2は台船から岸壁までの
ガントリークレーンの
移動作業になりますが、台船を岸壁に向かって縦に係留した後、船を岸壁まで移動させます。
クレーンを岸壁に移動させた後、写真3になりますが、
走行装置を回転します。
回転作業終了後、写真4になりますけれども、
走行装置を岸壁上のレールに合わせて設置し、据えつけ作業の完了となります。
下の図と写真は、この工法の概要と
リフトバージ船と呼ばれる台船の写真でございます。
以上で
ガントリークレーン1号機の更新について説明を終わります。
○夏坂
委員長 ただいまの説明について御質問にありませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○夏坂
委員長 ないようですので、ただいまの説明については終わります。
以上で本日予定しておりました議題は全て終了いたしました。
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7 その他
(1) 八戸港へ
寄港予定の客船及び
港湾計画について
○夏坂
委員長 そのほかに御質問はありませんか。
◆壬生 委員 ちょっと聞きたいんですけれども、きのうあたり、青森港に何か客船がどんどん入ってくるような話があったんですけれども、ちなみに八戸港は客船どのくらい入ってくるのかと。
それからもう一つ、私もここら辺走っていて思うんですが、八戸港の中が何かちょっと狭くないのかなという、防波堤も前に出せないものかなという感覚をしていました。というのは、船というのは例えば100メートルあれば、錨を打ってとまると、風向きが変わるとぐるっと回っちゃうわけです。100メートルの船だと200メートルぐらいないとだめなわけだ。そういうのを考えていて、行くときは北を向いていて、例えば帰りは南を向いているとかあるわけですよ。そういうことで、八戸港の中が狭いとか何とかいう話を聞いたことはありませんか。貨物船なんか、そういう疑問はない。
◎田湯
商工労働部次長兼
産業振興課長 聞いた話で、申しわけないですけれども、客船につきましては、観光課が窓口となっておりまして、確かな情報ということはちょっと伝わっておりませんが、2隻ぐらいは入るのではないのかという、不確かな話で大変申しわけございませんけれども、一応そういうことは聞いておりました。時期的なものはちょっとまだ伺っておりませんでした。
◎齋藤 副理事兼
港湾河川課長 今のところ、港内では船の回頭とかで狭いのではないかというお話ですけれども、港湾の整備に当たっては、
港湾計画という平面的な計画をつくるんですけれども、その計画をつくる段階では、泊地、船の回頭場とかは基本的にいいますと、船の長さの2Lという倍の長さが対応できるようなスペースをとって、泊地ですね、計画しておりますので、実際の声としてちょっと狭いというのは直接聞いたことはないんですけれども、形状はそのようなことも配慮して配置計画をつくっているということでございます。
それから、防波堤を切り出せないかということなんですけれども、当市の計画等を見ると、ちょっと簡単に見出せないというのが現実であります。御理解願います。
以上で終わります。
◆壬生 委員 客船をどんどん誘致していただくということと、皆さんいろいろ
ポートセールスしながら、貨物船とかいろいろやっているわけで、あのままだと、絶対狭いと思う。今から発信しておいたほうがいいと思います。計画は計画だろう、役人の計画なんだから。実際行ってみて、何艘かいると、もう縫って走らなければいけない。そういう状況を。あれもまた津波とか何か来て、いざ避難となったときに、中を、どんどんまた縮めている。一斉に出たら出て行くところなくなってしまうじゃないですか。そういうのもあるので、機会があったら、そういう話もあるということで、今から何十年か先かわかりませんけれども、港湾の中を広くするような考え方にしたほうがいいと思います。
終わります。
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(2) 防波堤の釣り客について
○夏坂
委員長 そのほかに御質問はありませんか。
◆大島 委員 釣りの話は、この間新聞に何日か前に出ていましたよね、防波堤で釣れるか、中央防波堤とか。八戸は観光を目指しているのであれば、できるだけ釣り人にも開放したらどうだという話が新聞に出ていました。その団体が立ち上がったんですよ。三沢とか、よそからそれこそ浜市川とかで釣れるようにしたらどうかと。ただ、八戸の岸壁はソーラス条約の中で、無理でしょう。要はテロ防止の関係で金網があって。その辺の防波堤で釣りたいという団体ができたんですよ。今陳情しているはずですよ。そういうときに、来ていたのを理由を言わないと、釣り愛好家とか、いろいろな意味で観光で八戸に釣りに来たい方々もいると思いますから、その辺のまた対応を勉強していたらちょっと教えてください。見ていなければ見ていないでいいです。団体が立ち上がったから。
◎齋藤 副理事兼
港湾河川課長 その話は聞いておりました。八戸
港湾管理者の青森県、それから工事中ということで・・・。
◆大島 委員 難しいでしょう。八戸のは、ソーラス条約の関係で。
◎齋藤 副理事兼
港湾河川課長 ソーラス条約については、これはそれこそ政府、地方にまでストレートに伝わるような危機管理システムになっていますので、それは絶対といいますか、9.11を契機としてなったものですから、日本としても、条約を批准してあのような措置になっているものですから、釣り人に開放するということは現実的に難しいと思います。
◆大島 委員 いずれにしても国立公園になったし、八戸の海はそれだけいろいろな意味で可能性を持っているわけですから、どういう格好で釣り人に愛好家に応えていけるか、そういうことも含めて、近隣の漁港を持っている、釣り人が行くところを含めて協議をして、そういう方々にできるだけ多く応えられるように、ひとつ対応してください。
終わります。
○夏坂
委員長 他にありませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
──────────────────────────────────────
○夏坂
委員長 ないようですので、以上で
港湾振興・
震災復興対策特別委員会を閉じます。
御苦労さまでした。
午前10時34分 閉会...