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  1. 八戸市議会 2012-03-21
    平成24年 3月 港湾振興・震災対策特別委員会−03月21日-01号


    取得元: 八戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-10
    平成24年 3月 港湾振興震災対策特別委員会−03月21日-01号平成24年 3月 港湾振興震災対策特別委員会   港湾振興震災対策特別委員会記録  ────────────────────────────────────── 開催日時及び場所  平成24年3月21日(水)午前10時03分〜午前10時40分 第3委員会室  ────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件  ● 議 題   1 八戸港コンテナ定期航路について   2 2011年八戸港のコンテナ取扱実績について   3 川崎近海汽船(株)新造フェリー就航について   4 仮設施設整備事業について   5 八戸港の復旧状況について   6 漁船漁業復興事業について  ────────────────────────────────────── 出席委員(9名)  委員長  藤 川 優 里 君  副委員長 田 中   満 君  委 員  三 浦 隆 宏 君
      〃   松 田   勝 君   〃   立 花 敬 之 君   〃   前 澤 時 廣 君   〃   伊 藤 圓 子 君   〃   五 戸 定 博 君   〃   大 館 恒 夫 君 欠席委員(なし) 委員外議員(なし)  ────────────────────────────────────── 出席理事者  商工労働部長         沼 畑 龍 男 君  農林水産部長         工 藤 良 弘 君  建設部長           岩 藤 寿 通 君  商工労働部次長産業振興課長 大 平   透 君  農林水産部水産事務所長    石 塚 勝 栄 君  建設部副理事兼港湾河川課長  小 岩 利 弘 君  農林水産部水産振興課長    磯 嶋 美 徳 君  建設部港湾河川課参事     中 村 隆 彦 君  ────────────────────────────────────── 出席事務局職員  副参事(議事グループリーダー) 秋 山 直 仁  ──────────────────────────────────────    午前10時03分 開会 ○藤川 委員長 本日は全員出席であります。  ただいまから港湾振興震災対策特別委員会を開きます。  ────────────────────────────────────── ● 議 題  1 八戸港コンテナ定期航路について  2 2011年八戸港のコンテナ取扱実績について  3 川崎近海汽船(株)新造フェリー就航について  4 仮設施設整備事業について ○藤川 委員長 それでは、本日の議題に入ります。  初めに、八戸港コンテナ定期航路についてから、仮設施設整備事業についてまで一括して報告願います。 ◎大平 商工労働部次長産業振興課長 おはようございます。  それでは、八戸港コンテナ定期航路就航状況について、その概要を御説明申し上げます。  資料1をお開きいただきたいと思います。  平成6年8月に、東北地方初国際コンテナ定期航路としてスタートいたしました東南アジア定期航路でございますが、去る平成24年2月23日付で同航路を運行いたしますパシフィック・インターナショナル・ラインズ社日本法人から、運航を停止する旨、文書により通知がございました。同航路停止につきましては、事前の協議ですとか、説明はなく、八戸港への最終寄港予定が平成24年4月6日であること、サービスを継続すべく内航フィーダー船の使用について検討していること以外は停止理由も含め、詳細については八戸側の代理店にも話はなかったものでございます。  当方といたしましては、先月29日に、県の港湾空港課集荷代理店であります八戸通運株式会社船舶代理店であります八戸港湾運送株式会社とともに、都内にありますパシフィック・インターナショナル・ラインズジャパン株式会社を訪問いたしまして、同社の担当部長に面会をしたところでございます。  同社によりますと、運航停止は、輸送コストの増加に伴う北日本寄港サービス採算性悪化により、シンガポールの本社が決定したということでございます。  なお、PILジャパンとしては、代替策といたしまして、他船社と提携をしたフィーダー航路の活用を検討しているとのことでございました。  八戸港の東南アジア航路につきましては、利用している地元企業も多く、地域経済に与える影響も大きいことから、港湾管理者である県を初めとした関係者と協力して、既存航路の存続・拡充、新規航路の誘致も含めまして、八戸港のポートセールスに取り組んでまいりたいと考えております。  続きまして、中国・韓国航路の状況についてでございます。  こちらにつきましては、本年4月より航路が再編をされまして、現行の週2便寄港から週1便寄港に、寄港する船舶も現在よりは小型になるとの連絡が入っていたところでございます。これは、被災地におきます港湾復興に伴い、輸送需要が高まっていたほか、北海道での追加寄港のため、航路再編となるというようなことだと考えております。  そのような中でございますが、つい昨日の新聞でも報道されておりますが、東南アジア航路運航停止に対応するため、本年5月より、再び週2便での八戸寄港について決定したと、一昨日3月19日でございますが、夕方に南星海運株式会社より連絡を受けたところでございます。  航路といたしましては、2つのルートがございまして、国外の寄港地といたしましては、釜山、寧波、上海を結ぶルートと、釜山、釜山新港、大連、青島を結ぶルートとし、それぞれ962TEU大型船2隻により運航されるというふうに聞いております。  次の3、内航フィーダー航路につきましては、12月の本委員会で御報告申し上げた際と変更はないものでございます。  なお、震災前に内航フィーダー航路を運航しておりました株式会社横浜コンテナライン、鈴与海運株式会社の各航路につきましては、輸送需要に応じて随時寄港をいたしている状況でございます。  続きまして、2011年八戸港のコンテナ取り扱い実績について御説明をいたします。  資料2をお開きいただきたいと思います。  上段のグラフでございますが、八戸港におけるコンテナ取扱量の推移に関する表でございます。1994年の航路開設以来、これまで順調に推移をしてきておりましたが、東日本大震災の影響を受けまして、昨年の2011年は対前年比32%減の3万846TEUとなっております。  下段の表でございます。一番下の赤字になっているところでございますが、2011年は航路別東南アジア航路が7004TEU、中国・韓国航路が1万4708TEU、内航フィーダー航路が9134TEUとなっております。  資料3でございます。空コンテナを含まない実入りコンテナの実績でございます。下の表をごらんいただきたいと思います。こちらも震災の影響を受け、対前年比で34%減の1万8701TEUとなっております。  次に、資料4でございます。主な貿易品目と国別の内訳でございます。  内航フィーダー航路経由の物流を輸移出輸移入と呼んでおりますので、それで説明をいたしますが、品目別で見ますと、輸移出では鉄鋼、主にはフェロニッケルでございます。あとは文房具、運動娯楽用品、楽器、主にはトナーカートリッジでございます。次に、水産品と。輸移入でございますが、動植物性製造飼肥料、これは家畜の飼料等でございます。その他日用品、その他食料工業品が上位となっております。  また、国別の輸移出でございますが、中国、オランダ、台湾。輸移入では、中国、韓国、アメリカが上位となっております。日本の最大の貿易相手国となっております中国が八戸港のコンテナ貨物による貿易でも最大の相手国となっている状況でございます。  続きまして、川崎近海汽船株式会社新造フェリー就航について御説明をいたします。  資料5でございます。  本年4月より、八戸・苫小牧間のフェリー航路を運航しております川崎近海汽船株式会社新造船シルバープリンセスを就航させる運びとなっております。八戸での一般公開は、4月7日でございまして、八戸港フェリーターミナルで行われる予定となっております。  就航につきましては、一般公開の後、4月8日に苫小牧を出港いたしまして、八戸港には翌9日早朝に到着する予定でございます。  同新造船につきましては、現在運航中のフェリーはちのへの代替船として運航される予定でございまして、運航スケジュールですとか、船舶概要は資料のとおりでございます。  今回の新造フェリー就航によりまして、利用者の利便性が向上し、八戸港の拠点性をさらに高めてくれるものと期待をしております。今後も港湾管理者であります県を初め、船会社地元海貨業者関係者と協力いたしまして、八戸港の振興に努めてまいりたいと考えております。  続きまして、仮設施設整備事業について御説明を申し上げます。  昨年8月から事業着手されております仮設施設整備事業進捗状況でございますが、当市内では、17者が入居する19棟の仮設施設の整備に向け事業が進められております。このうち、現時点で17棟の仮設施設が竣工し、入居が完了をいたしております。また、今月末には、福島漁業などが入居を予定しております仮設施設1棟が入居を開始できる見通しとなっておりまして、当初の予定どおり今年度は18棟の仮設施設の整備が完了する予定でございます。あと残る1棟につきましては、5月下旬の入居開始に向けまして、事業が進められている状況でございます。  以上で説明を終わります。 ○藤川 委員長 ただいまの報告について御質問ありませんか。 ◆伊藤〔圓〕 委員 パシフィック・インターナショナル・ラインズの突然の八戸定期航路の停止ということについて、私どもも大変衝撃を受けたんですが、これまで貿易港として八戸の貿易促進を図ってきたところであるわけで、このように代替策で一安心はしたわけですけれども、ただ、これも本来の姿ではないというふうに思うので、これからもポートセールスにということでありますけれども、この代替案のほうで、これまでの航路と違うということでのふぐあいというか、輸出入に関して、それぞれの事業者の中でふぐあいというのは何かありますでしょうか。 ◎大平 商工労働部次長産業振興課長 お答えを申し上げます。  フィーダー航路を活用して、どこか大きな港に一遍つけて、そこから、また持ってくる。今まで持っていったところに持ってくるということで、その積み替えという作業が出てくると。ですから、日数が余計にかかるということがございます。また、積み替えによって、精密なものであれば、破損する危険性もないこともないということは考えられるかなとは思っております。  以上です。 ◆伊藤〔圓〕 委員 この航路は中里市長のときから、本当に力を入れて今日まで来たわけです。したがって、県も市も力を合わせて、やはり普段からもポートセールスというか、信頼関係をもっともっと構築していかなければいけないところなのかなというふうに思います。取り組むとなっていますけれども、具体的にこれからポートセールスについて、何か策というものが現時点でおありでしょうか。 ◎大平 商工労働部次長産業振興課長 現在もなんですが、港湾関係、会社のほうで水面下でさまざま船会社等を当たっている状況でございます。我々もそういう方々と一緒になって、新規航路の開設というようなことを考えながら、さまざま活動をしていきたいと、そのように思っております。 ◆伊藤〔圓〕 委員 今、ハサップ対応水産加工大変高品質なものを八戸は頑張ってやろうとしているわけですので、それらの航路も、やはりフィーダー航路で先ほど時間がかかると。やはりそれはあんまり大きい影響はないかもしれませんけれども、やはり時間のかからない中で、相手国のほうに着くことが一番ベストなわけですので、どうぞよろしくポートセールスに励んでいただきたいというふうに、これを申し上げて終わります。 ○藤川 委員長 他に御質問ありませんか。 ◆前澤 委員 今、コンテナを八戸のほうに持ってきている事業所で、弘前のほうからも来ていると思いますけれども、この今回の事態を受けて、それを八戸港からじゃなくてというようなさまざまなそういうような動きというのは今のところないのかどうか、ちょっと知っている範囲でお願いします。 ◎大平 商工労働部次長産業振興課長 代理店の方々もすぐに荷主の方々と折衝して、今後どうしていくかということを検討しております。そういう中で、今のところは、八戸港を使わないというような話になっているというのは聞いてはないです。 ◆前澤 委員 昨年の震災がなければ、多分順調にまた少しでも2010年度よりは伸びていたのかなという中での震災でございましたけれども、現実的にもう起きてしまって、荷役が大幅に減ったというのも一つのやっぱり国際化というか、日本では余り考えられないけれども、不採算部門はそういうふうにするという方針がやっぱり海外の事業者にはあるんだろうと、このように思います。これからもさまざま外国のそういう荷役の事業者であれば起きる可能性は十分あろうかと思いますけれども、先ほど伊藤圓子委員が言ったように、ここまで長いことかけて拡大をして、ここまで来て、輸出入の基地というお墨つきをもらっているかどうかは別にして、そこまで量がふえてきたという状況がございますので、直接的になかなか皆さんのほうでできない部分もあろうかと思いますけれども、やっぱり八戸市の産業の育成ということからすれば、また企業誘致を含めて、さまざまな方面にアンテナを立ててやっていかなければならない正念場になっているなということをここしばらくの新聞記事等を見て、感じているところでございまして、そのあたりをしっかり見据えて、将来を見据えて適切に、適宜、有効な手立てをとっていただくことを要望して終わります。 ○藤川 委員長 他に御質問ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤川 委員長 ないようですので、ただいまの報告については終わります。  ──────────────────────────────────────  5 八戸港の復旧状況について ○藤川 委員長 次に、八戸港の復旧状況について報告願います。 ◎小岩 建設部副理事兼港湾河川課長 それでは、現在、国・県において進められております八戸港の復旧状況について御説明いたします。  資料の1ページをお開きください。  初めに、資料の真ん中の上のところですけれども、八太郎北防波堤についてですけれども、応急復旧工事として、昨年6月から進められておりました中央部の消波ブロック移設据えつけ作業は、11月に完了しておりましたが、ハネ部につきましても、ことし2月に消波ブロックの移設が完了しております。現在、昨年9月より新設ケーソン製作並びに、昨年11月より倒壊ケーソンの破砕、撤去工事を進めておりますが、来月4月から中央部への新設ケーソンの据えつけ工事の開始を予定しているところです。  北防波堤全体の復旧完了は平成25年度内を目指しております。  次に、資料の右側になりますけれども、航路泊地についてですけれども、津波により、港内に堆積した土砂の浚せつ工事が1月から八太郎地区で一部開始されており、ほかの地区についても今後順次工事が進められる予定となっております。  また、津波により航路泊地が大きく洗掘されました中央第一防波堤と中央第二防波堤の間、それと白銀北防波堤白銀西防波堤の間の埋め戻し工事ですけれども、昨年12月より行われております。航路泊地復旧完了は平成24年度内を目指しているということです。  次に、左側の上になりますけれども、コンテナターミナルですが、ガントリークレーン2号機については、応急復旧により昨年4月から稼働を再開しておりましたけれども、1号機についても、本年2月に応急復旧が完了し、稼働を再開しております。その他、ターミナル先端陥没部分復旧工事も行われておりまして、今後は受変電設備、管理棟、検査棟などの復旧が引き続き予定されているということです。コンテナターミナル復旧完了は平成24年度内を目指しております。  次に、八太郎北防波堤災害復旧工事施工方法について若干詳しく説明させていただきたいと思います。  資料の2ページをお開きください。  初めに、中央部復旧工事進捗状況についてです。消波ブロック約760メートルの移設据えつけ工事が昨年11月に完了しておりましたが、現在、ケーソン40函の製作工事と、倒壊したケーソン60函の撤去工事が急ピッチで進められております。来月4月からケーソンの据えつけ工事の開始が予定されておりますが、12月までに41函のケーソンを据えつけ、平成25年6月の完成を目指しているということです。  資料の3ページをお開きください。  次に、ハネ部復旧工事についてですけれども、消波ブロック約660メートルの移設工事がことし2月に完了しておりまして、今後ケーソン34函の製作工事と、倒壊ケーソン42函の撤去工事が予定されております。ハネ部の完成は平成26年3月を目指しております。  続きまして、資料の4ページをお開きください。  倒壊ケーソン撤去工事ついて説明いたします。  撤去工事には、グラブ浚せつ船に搭載した砕岩棒グラブバケットを使用しますけれども、安全かつ的確に作業を進めるため、GPS測量や3Dソナーを用いた最新の施工監理システムを導入して作業を行っております。初めに、グラブ浚せつ船施工監理システムに打撃の位置情報を登録します。砕岩棒による破砕は、GPSによる打撃位置及び高さを管理して行いケーソンの傾斜角に応じて適宜調整して行います。ケーソンの傾きが大きい場合は初期の砕岩作業によって、砕岩棒の滑りによるつりワイヤーの切断及び落下による機械の負荷を考慮し、25トン級の砕岩棒またはグラブバケットにより慎重に破砕を行います。天端部がある程度平らになったら45トン級の砕岩棒に切りかえ、上部コンクリート、ふたコンクリートの破砕を行います。破砕作業後、ヘビー級グラブバケットに取りかえ、ケーソン破砕作業ケーソンから中詰め材の撤去を行います。  資料の5ページをお開きください。
     現在行われております作業の状況写真であります。上が倒壊ケーソン撤去状況、下がケーソン製作状況と、回航状況になります。  資料の6ページをお開きください。  4月から開始されます中央部へのケーソン据えつけ工事について説明します。  据えつけするケーソンは、現在八戸港と、むつ小川原港で製作しており、完成したケーソン白銀西防波堤の港内側に仮置きしております。  まず、既設ケーソンにウィンチを設置し、起重機船引き船ワイヤーロープ等を使用し、据えつけるケーソンを誘導します。次に、ケーソンをほぼ据えつけ位置まで誘導した段階で、内部の隔室へ海水を注入します。ケーソンの浮力がほぼゼロで、ケーソン底面基礎マウンド上に10センチから20センチとなった状態で注水をとめ、据えつけ位置の微調整を行います。据えつけ位置の調整完了後、注水を再開し、ケーソン本体基礎マウンド上に着底させます。ケーソン着底後、中詰め材ケーソン内部に投入するということになります。中詰め材投入完了後、ふたコンクリートの施工を行い、据えつけ完了となります。  先ほども御説明しましたとおり、北防波堤中央部では、4月から12月の期間に、41函のケーソンを据えつけてまいりますけれども、これは私の知る限り、我が国の港湾工事史上、歴史に残る急速施工となります。  また、八戸港の物流機能を維持するため、入出港船舶とふくそうしながらの工事でもあります。国、県では、八戸港の復旧工事を無事故で完了するよう引き続き、安全には十分留意し、慎重かつ速やかに工事を進めてまいりたいとのことでした。  以上で八戸港の復旧状況について説明を終わります。 ○藤川 委員長 ただいまの報告について御質問ありませんか。 ◆前澤 委員 この間、予算特別委員会でもお話ししましたけれども、震災で発生した土砂、これをこのケーソンの中詰め材に使用したいというお話でございましたけれども、その認識でよろしいんですか。 ◎小岩 建設部副理事兼港湾河川課長 方向性としては使うということなんですけれども、本当に使えるかという試験を今やっていまして、それを確認して、使うということになると思います。  以上です。 ○藤川 委員長 他に御質問ありませんか。 ◆伊藤〔圓〕 委員 こちらのケーソンとは直接性ないですが、がれきとなったものの有効活用として、コンブの育苗床というんですか、そういったことはどの辺の場所かわかりますか。 ◎小岩 建設部副理事兼港湾河川課長 ちょっと漁礁については、港湾のほうじゃなくて、漁港の工事を今水産庁のほうでやっておりまして、港湾のほうでは、撤去したがれきについては新しく据えつけるケーソンの中詰め材に使うということだけです。そちらのコンブは、白銀の防波堤ですか、詳しい場所は私は把握していないので、すみません。 ◎磯嶋 農林水産部水産振興課長 ただいまの伊藤圓子委員の御質問にお答え申し上げます。 鮫浦漁協コンブ養殖施設に使うためのアンカーブロックといいますか、それに使うということで、これから据えつけになるんですが、現在、試験を行うということですけれども、場所としてはマリエントの前面の海域付近と思っていただければいいと思います。  以上でございます。 ○藤川 委員長 他に御質問ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤川 委員長 ないようですので、ただいまの報告については終わります。  ──────────────────────────────────────  6 漁船漁業復興事業について ○藤川 委員長 次に、漁船漁業復興事業について御報告願います。 ◎磯嶋 水産振興課長 それでは、漁船漁業復興事業について御説明いたします。  昨年の東日本大震災によりまして、当市所属の漁船は甚大な被害を受けたところでございますが、この事業は、漁協等事業主体となり、被害を受けた漁業者が共同で利用する漁船や定置網漁具等を取得する事業でございまして、市では、国、県と合わせ、補助金を交付するものでございます。  お手元の資料の上段の表をごらん願います。  まず、漁船の被害状況でございますが、当市所属491隻のうち、318隻が被害を受けておりまして、そのうちの188隻が滅失または大破しております。これらの漁船や漁具等の復旧を図るため、八戸みなと漁協、八戸市南浜漁協、青森県旋網漁協八戸機船漁協八幡丸漁業生産組合の5団体から申請がありまして、漁船については、新船の建造が12隻、中古船の取得が12隻の計24隻、定置網や漁具等の取得については、計14件が計画されております。そのうち、既に完了したもの、または年度内に完了予定のものは、漁船が7隻、定置網漁具等が4件で、その他については、平成25年3月、来年度中に完了する計画となっております。  なお、備考欄には、この事業で取得する漁船にかかる主な漁網種類を記載しております。  また、補助事業以外での漁船の復旧についてでございますが、滅失・大破した188隻から、補助事業で取得する24隻を引いた164隻、このうち、3月2日現在では、68隻が復旧済みと聞いております。  次に、下段の表をごらん願います。  この事業の事業費補助金額でございますが、補助対象事業費は合計で76億7692万1266円、これに対する補助金は59億7093万5000円で、補助率といたしまして国9分の3、県9分の3、市9分の1の合わせて9分の7となっております。  以上で、漁船漁業復興事業について御説明を終わります。 ○藤川 委員長 ただいまの報告について御質問ありませんか。 ◆五戸 委員 この滅失の数からして、船の取得がそれより大分少ないような気がするんですけれども、そういう補助事業を受けられなかった船等はこれから先、結局個人でやっていくのか、それとももしくはやめてしまう状況があるのか。ちょっとその辺をお願いいたします。 ◎磯嶋 水産振興課長 補助事業、あるいは補助事業以外で復旧したもの以外のところでございますけれども、状況といたしましては、今、復旧計画があるという方がいらっしゃいますし、今後復旧について検討する、あるいはやめるというふうな方、それぞれいらっしゃるようでございますけれども、復旧するに当たっては、まず今回の補助事業にならなかった方は自力で復旧していただかざるを得ないというふうな状況でございます。  以上です。 ◆五戸 委員 なかなか厳しい状況であるというふうに思います。ただ、こういう制度がそれぞれあっても、なかなかそれにのれないという人というのはかなりいるみたいなので。そしてまた、ちょっと私聞いたところによると、南浜のほうなんですけれども、漁協のほうの考え方で全然違っていたとか、そういうふうな意見もかなりあるみたいなので、その辺のところをもうちょっと詳しく漁業者にどういうふうなやり方をすれば一番最善なのかなという相談をと。できればいろいろ話を聞いてみたりすることもある程度必要なのかなと思っていますので、その辺のところをしっかりと対応していただけるようにお願いを申し上げます。 ○藤川 委員長 他に御質問ありませんか。 ◆前澤 委員 ちょっと1点だけ確認というか、あれですけれども、新造で底びき網と中型イカ釣り船を建設するということで、太平洋沿岸すべて被災ですから、他県の船も莫大な被害を受けて、滅失したり大破したりしていると。造船所が間に合わないというような報道がされているわけですけれども、今これはこれから建造するということになって、どれぐらいで少なくともこの今申し込みをしている船が完成するのか、そのあたりはどのような状況なんでしょうか。 ◎磯嶋 水産振興課長 今前澤委員がおっしゃられたように、非常に造船所の状況は厳しいというような状況はあると聞いています。ただ、国の平成23年度予算を繰り越しいたしまして、平成24年度中に完成せざるを得ないというふうな状況がまずありまして、そういうふうな中で事業を進めていますので、一応計画として、平成24年度中に完成できるというふうなことで話を聞いております。  以上です。 ◆前澤 委員 そのまま受け取れば、再来年の漁期からは大丈夫だという話で、大丈夫かなとは思うんですけれども、ただ、これもあれでしょう、物理的な問題があるから、建造が間に合わないということになったときに、また何かトラブルが起きて来る趣旨のものじゃなくて、繰り越しできるような制度にはなっていないんですか。 ◎磯嶋 水産振興課長 平成23年度予算を平成24年度に繰り越してと。予算的な制度とすると、何らかの事故なりがあると、事故繰越するというふうなことは認められているわけなんですが、これについてはかなりハードルが高いんじゃないかというふうな話で国のほうでも話をしていると聞いておりますが。  今進めている事業は、造船所の方と既に話をした中で事業が進んでおりますので、一応計画的にはまず来年度中に完成できるだろうと思います。ただ、全国的な話もありますので、平成24年度中に完成できないとかという話が、もしかすると八戸だけじゃなくて、ほかのほうからも出てくる可能性はあるのかなと思います。そういった中でまず八戸の事業についても、そういうさらなる繰り越しのような対応は考えられないのかどうかというふうなあたりは今後出てくるとは思っておりますが。  以上です。 ○藤川 委員長 他に御質問ありませんか。 ◆松田 委員 私も今の報告を聞いて、実際に188のうち24というのは、ちょっと驚いた数字です。やっぱり見ていると、小型船だとか、零細のところじゃないかなと想像するんです。ですから、国の制度だとか、そういう復興のレールにのっかれるところは本当に大きいところでそれなりの能力があるところじゃないかなと想像するんですけれども、例えばこの鮫浦とか、市川とか、ゼロになっています。ほとんど漁協そのものがこれだと成り立たなくなっていくのかという心配もちょっとあります。ですから、国のやつでも漁協が船をつくって、それを船主の人が使うというふうな形がかなりおくれていたものですのですから、やっぱりそこまで体力がもたないでやめるという話も二、三聞いていたのです。今になってしゃべるのも、あれなんですけれども、やっぱりその辺の手立てがもっと尽くされておけばいいのかなと。国の制度そのものも小さなところも使えるような制度になっていればいいかと、ちょっと今になって歯ぎしりするんですけれども、これからもそういう小さな漁船の確保ということも含めて、ちょっと検討していただいて、やっていかないと、例えば市川にしても、地域そのものの経済的な地盤沈下につながりかねないという心配がちょっとあるものですから、その辺のところは意見として、これからもぜひ考えていただきたいというふうに思います。 ○藤川 委員長 他に御質問ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤川 委員長 ないようですので、ただいまの報告については終わります。  以上で本日予定しておりました議題はすべて終了いたしました。  そのほかに御質問等ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕  ────────────────────────────────────── ○藤川 委員長 ないようですので、以上で港湾振興震災対策特別委員会を閉じます。  御苦労さまでした。    午前10時40分 閉会...