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平成23年 6月 定例会-06月22日-04号

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  1. 八戸市議会 2011-06-22
    平成23年 6月 定例会-06月22日-04号


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    平成23年 6月 定例会-06月22日-04号平成23年 6月 定例会         平成23年6月八戸市議会定例会会議録(第4号)         ────────────────────── 議事日程第4号  平成23年6月22日(水曜日)午前10時開議 第1 一般質問(継続) 第2 議案第90号 平成23年度八戸市一般会計補正予算    議案第91号 平成23年度八戸市自動車運送事業会計補正予算    議案第93号 八戸市基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第94号 八戸市財産の交換、出資の目的等をすることができる場合を定める条例の一部を改正する条例の制定について    議案第95号 八戸市立学校設置条例の一部を改正する条例の制定について    議案第96号 八戸市立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第97号 八戸市視聴覚センター条例の一部を改正する条例の制定について    議案第98号 八戸市職業訓練センター条例の一部を改正する条例の制定について    議案第99号 八戸市自動車乗車運賃等条例の一部を改正する条例の制定について    議案第101号 八戸市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について    議案第102号 八戸市地区計画等の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第105号 市道路線の廃止及び認定について 第3 請願・陳情について
     ────────────────────  本日の会議に付した事件 議事日程に同じ  ──────────────────── 出席議員(35名)        1番     高山元延 君        2番     伊藤一喜 君        3番     工藤悠平 君        4番     藤川優里 君        5番     高橋一馬 君        6番     西村吉晴 君        7番     夏坂 修 君        8番     田端文明 君        9番     秋山恭寛 君        10番     冷水 保 君        11番     三浦博司 君        12番     田中 満 君        13番     小屋敷 孝君        14番     森園秀一 君        15番     島脇一男 君        16番     壬生八十博君        17番     三浦隆宏 君        18番     大島一男 君        19番     坂本眞将 君        20番     松田 勝 君        21番     下田保夫 君        22番     古舘傳之助君        23番     石橋充志 君        24番     八嶋 隆 君        25番     豊田美好 君        26番     立花敬之 君        27番     吉田淳一 君        28番     松橋 知 君        29番     前澤時廣 君        30番     伊藤圓子 君        31番     田名部和義君        32番     五戸定博 君        33番     山口広道 君        34番     大館恒夫 君        36番     吉田博司 君   -------------------- 欠席議員(1名)        35番     坂本美洋 君   -------------------- 地方自治法第121条による出席者    市長         小林 眞 君    副市長        奈良岡修一君    副市長        田名部政一君    南郷区役所長     池本伸也 君    総合政策部長     大坪秀一 君    まちづくり文化観光部長               大岡長治 君    防災安全部長     白川文男 君    総務部長       早狩博規 君    財政部長       高島 司 君    商工労働部長     沼畑龍男 君    農林水産部長     工藤良弘 君    福祉部長       工藤 哲 君    市民健康部長     松浦伸一 君    環境部長       荒屋敷秀俊君    建設部長       岩藤寿通 君    都市整備部長     妻神敬悦 君    教育長        松山隆豊 君    教育部長       芝 俊光 君    交通部長       梅内昭統 君    病院事業管理者    三浦一章 君    市民病院事務局長   林 隆之介君    監査委員       大野善弘 君   -------------------- 出席事務局職員    事務局長       宮崎光弥    次長兼議事課長    佐藤 卓    副参事(議事グループリーダー)               秋山直仁    主査         和田 智    主査         細谷地幸夫    主事         毛利誠司  ────────────────────   午前10時00分 開議 ○議長(秋山恭寛 君)これより本日の会議を開きます。  ──────────────────── △日程第1 一般質問 ○議長(秋山恭寛 君)日程第1一般質問を行います。  順次質問を許します。   --------------------
      19番 坂本眞将君質問 ○議長(秋山恭寛 君)19番坂本眞将議員の質問を許します。坂本眞将議員  〔19番坂本眞将君登壇〕(拍手) ◆19番(坂本眞将 君)まずもって3月11日の大震災で亡くなられた方々の御冥福を、本市議会議員の立場で、そして神主の立場でお祈りさせていただくものであります。そして、多くの被災された方々に心からのお見舞いを申し上げるものであります。  さて、私は、自由民主党に所属し、本議会にあってはいずれの会派にも属さず、いわゆる無所属となっている坂本眞将であります。平成23年、西暦2011年、皇紀2671年6月、八戸市議会定例会本会議に当たり一般質問をさせていただきます。  その前に、しつこくなりますが、発言するに当たり、政治的立場が明確に示されなければならないと考えますので、特に4月の本議会改選から初の定例会一般質問でありますので、若干の説明をさせていただきます。  さきの選挙でのあいさつ回りでの際に、あなた、自民党をやめたんでしょと何カ所かで言われております。私は、平成7年に本市議会議員選挙に無所属で立候補して当選させていただき、その後に自民党議員を中心にして結成された会派に所属し、自民党籍も取得いたしました。しかし、その後、平成11年に無所属で県議会議員選挙に出馬して最下位で落選し、政治の世界から一たん遠のきました。  その後、平成15年にまた市議会議員選挙に出馬するわけでありますが、その際無所属を貫こうと考えておりましたが、以前お世話になった自民党八戸支部婦人部の3人の方からちょっと来てほしいと呼ばれ、おしかりと御意見をいただきました。あなたの発言はいつももっともと思っている、私らはそう思っていても、会議の場で意見をどうぞと言われても、議員の方々を差しおいて本当の思いを言うことはできない、だから、外から自民党に意見をぶつけるのではなく、私たちと一緒にいて、中から自民党の上に私たちのかわりに意見をぶつけてほしいと。私ははっと思い、己の役割は何であるのかと自問自答し、公認を得るのは難しかったので、自民党に推薦願を出し、選挙を戦って当選させていただき、その後に本議会内自民党系の会派に所属いたしました。その後、平成19年、本年と2回の選挙を自民党公認で戦っております。  しかしながら、そんな中、平成20年5月末から6月上旬にかけて、当時の自民党系会派幹部より会派をやめてほしいとの申し入れがあり、これを受けて離脱し、本議会内で無所属となっているものであります。しかしながら、自民党八戸支部にあって、現在は総務副会長の役職にあり、来月10日に役員改選がありますが、引き続きまた総務副会長になることになっております。ちなみに、私の上席となる総務会長には、本議会におります豊田美好議員がなることになっております。さきの婦人部の3人の方のうち、お二人が亡くなっておられます。本年5月12日、お一方の葬儀がありましたが、葬儀会場の遺影に向かい、おしかりをいただいたことへの感謝を申し上げ、今後の活動、方向についての誓いを新たにいたしました。私は間違いなく自民党の坂本眞将であります。  自民党には党則、県連規約、支部規約がありますが、大もととなります自由民主党党則にはその前文に、「我が党は、基本的人権と民主主義を守り、世界の平和と人類の繁栄に積極的に貢献しつつ、国民とともに未来に向けてつねに改革を進める自由主義の政党である。この党の理念を実現するため、本党則を定め、党内の規律を正し、組織と活動の強化をはかり、もって党運営の規範とする」とあります。自民党員としてこれを守り、尊重して突き進む覚悟であります。  中央にあっては、総理をやめると言ったとか言っていないとか。しかし、いずれにせよ、前総理と現総理が話し合って取り交わしたとされる覚書の3項目は、1、民主党を壊さないこと、2、自民党政権に逆戻りさせないこと、そして3番目が大震災の復興並びに被災者の救援に責任を持つこと。何と、大震災の復興が3番目、みずからの政権維持のごたごたの後になっております。自民党も改革が必要でありましょうが、民主党は既に政治の志を失った死に体であります。自民党員として地方の美しい政治に邁進したいと重ねて思う次第であります。  それでは、通告に従い質問させていただきます。  今回の1項目めは禁煙政策についてであります。これまでに何度も、本当に何度も取り上げた問題であり、特にたばこを吸わない私が何度もこの問題を取り上げ、答弁資料を作成する担当部の方々には大変に申しわけなく思っております。しかしながら、そろそろきちんと整理してもよいころではないかと考え、再び取り上げさせていただきました。  現在、我が八戸市にあっては、教育施設内全面禁煙市民病院建物内全面禁煙が施策として行われております。その他、庁舎内も全面禁煙でありますが、まずこの教育施設内全面禁煙市民病院建物内全面禁煙の施策について、1として、その功と罪はどのようであるととらえているのか。  また、喫煙を規制することについて、現在の直接的な法律は未成年者喫煙禁止法があるのみであり、健康増進法により受動喫煙についての対策が義務づけられていても、対応する機械を設置すれば受動喫煙が防止できる中で、教育施設内全面禁煙市民病院建物内全面禁煙という施策は明らかに法律を超え、さらにはその法律の目的をも超えております。2として、法律を超えて推し進める目的と思いについてお尋ねいたします。  そして、禁煙政策について、今回一番お尋ねいたしたいのは、3として、市庁敷地内への女性専用喫煙所設置についてであります。健康増進法改正により受動喫煙防止への対策が求められる以前は、愛煙家の中の多くの女性は、例えば男性の前で、上司、目上の人の前での喫煙を遠慮する場合が多かったように思います。しかし、健康増進法改正以降、喫煙の場所が制限され、やむなくその女性方も限られた場所で男性、上司にまじって喫煙するようになったと見受けられます。この八戸市庁の中には、正面玄関前にあずまや、その他2カ所に喫煙場所が設けられておりますが、たまに女性の喫煙の姿を目にいたします。しかしながら、女性の喫煙のその姿はどことなく遠慮がちで伏し目がち、男性方の堂々とした態度とは大きく異なり、たばこをゆっくり楽しんでいるとは思えないところがあります。もし私がこの八戸市の職員で、そして愛煙家で、庁舎内の喫煙所にいるときに部下の女子職員が入ってきて喫煙したらどんな態度をとるだろうかとシミュレーションしてみましたが、古い考え、古い感覚を持つ私は、職務時間中に自分が喫煙していたことを忘れて批判的な視線を浴びせるのではないかと予想いたしました。決して一緒にたばこを楽しもうという態度にはならないと思います。  現在、庁内喫煙所を利用しておられる男性の方々がそうだとは申しません。しかし、あの遠慮がち、伏し目がちな女性喫煙者の態度を見ると、何とかしなくてはならないという思いに駆られます。彼女らの中には、できれば男性、上司の前では喫煙したくないという思いを持っている人が多いように見受けられます。来庁する女性市民の方のことも考えましたが、滞留時間から考えてそれほどの必要性を感じませんでした。本市女性職員のために女性専用喫煙所を設置する必要を感じますが、市長はどのようにお考えになられるでありましょうか。この女性専用喫煙所につきましては、場所を他と区別することのほかに、喫煙後の歯磨きのための洗面台、そして女性愛煙家に多いのはコーヒーまたはお茶とともにの喫煙でありますから、それらの備品も必要になります。御所見をお願いいたします。  今回の大きな項目の2つ目は震災対応についてであります。その第1として、小林市長は、現場の状況、実態について、担当部署からの報告のみによって掌握したのか、現場に何度も赴いて、より詳しく実態を知る努力をしたのかをお知らせください。  4月上旬、震災から3週間を過ぎたころ、県議選のさなか、新湊のあたりを歩いておりましたら、泥をかぶった事業所兼自宅と思われる建物の掃除をしている60代くらいとおぼしき御婦人と何気なくあいさつを交わして話し込みました。あなた、もしかしたら議員さんなの、私ね、あれから朝から晩まで毎日毎日片づけをやっているのにまだまだ片づかないの、あとどれぐらいかかるんだかわからない、親戚の家に世話になっているんだけれども、家族みんなでは大人数になってしまうから、お父さんと息子は別に、私は息子の嫁と孫と一緒に世話になっているの、本当に大変なの、もともと血圧が高いし、倒れてしまったらまたみんなに迷惑をかけるし、朝から晩まで毎日毎日、きょうがいつなんだか、何曜日なんだかもわからないと。そうこうしていたら、近所の方とおぼしき御婦人方が3人ほど連れ立って様子を見に来ましたが、同じような状況であると私に訴えかけ、こんなときに選挙をやるなんてとんでもないよ、市長さんに言っておいてちょうだいと言いました。  新湊は本当に大変なんだなと思いましたが、浜市川に入ったら絵にかいたように同じような状況にぶつかりました。種差方面、海岸線の近くでもあちこちでこれまた絵にかいたように同じような状況にぶつかりました。私は選挙のお願いもできず、支援金その他の支給の要件等をまとめた資料を手渡してお見舞いの言葉を添えてその場を辞しております。本当に選挙どころではない状況であったと思います。  人は、かなり疲れても、我が家に戻って家族と触れ合い、食事をし、なじんだ自分の布団に寝ればかなり回復できると思います。しかし、朝から晩まで毎日毎日泥のかき出し、片づけに追われ、家族ばらばらの生活で落ちついてまともな食事もできず、なじんだ布団にも寝られずといった生活が何週間も続いたら、普通の精神状態ではいられず、心身ともにくたくたの状態になると思います。あの震災から3週間で県議会議員選挙が告示になっておりますが、私が接したあの被災された方々はまさしくまともな精神状態でいられなかった方々であろうと思います。ですから、予定どおりに選挙を実施させた小林市長は、震災の現場の状況、実態について、担当部署からの報告のみによって掌握したのか、現場に何度も赴いてより詳しく実態を知る努力をしたのかとお尋ねするわけであります。  さて、千葉県浦安市においては、市長が選挙事務を拒否して、結果として県議会議員選挙を延期させております。その理由として、復旧に全力を挙げていて職員を投開票事務に充てる余裕がない、市外に避難した住民が多い、投開票所の安全が確保できない等を挙げていました。  では、我が八戸市はどうであったのでありましょうか。公職選挙法に照らしてのみ考えれば、避難者が通常どおり選挙に行けたのか、さらには正当な判断で投票できる状態が保たれていたのか、投開票所の安全が確保できたのか、ポスター掲示板設置も支障なく、選挙公報の配布も滞りなくできたのか、選挙の公平性が維持できたのかということになろうかと思います。それらについての判断は実際はかなり難しいであろうと思います。有権者が正当な判断をして選挙の公正性が100%保たれたと考える人は少ないかもしれません。違法状態にあって選挙は無効であったとまではならないでありましょう。しかし、だからそれでよいのでありましょうか。予定どおり選挙実施に問題はなかったのでありましょうか。自宅をなくし、避難所生活をしていた人の中で投票所に赴いて正当な判断をして投票した人の数は有権者の何%だったのでありましょうか。法律的にはその辺について考えることになりますが、さらに、市民の心情、思いを考えたときに、果たして選挙を予定どおりに実施させたことに問題はなかったのでありましょうか。  新聞に、選挙は予定どおりの日程で実施かと記事が載り、それを見て、市庁舎別館2階の災害対策本部に出向き、市長のお姿を見つけて近づき、個別にお尋ねしたときに、さあ、県がやるんじゃないんですかと投げやり、傍観者的な言葉が返ってまいりました。私は我が耳と我が目を疑いました。今聞いた言葉は間違いないのか、今その言葉を発したのは小林眞市長であるのかと。しかし、残念ながらいずれの間違いもなかったのであります。そして、その後開催されました議員全員協議会の場でそのことについての質問がなされた際に市長は、選挙管理委員会が県に対して対応困難と答えたと聞いていると、これまた傍観者的発言でありました。被災者の苦労、事情を思えば、選挙について、少なくとも県議会議員選挙についてはおくらせるべきであったし、仮に結果としてそうならなかったとしても、そうなるように努力することが被災者を励ますことにもなったと考えますが、小林眞市長はその取り組み、対応について問題はなかったと考えるのか、所見を問うものであります。  震災対応についての3項目めは支援金、見舞金の支給対象についてであります。被災者への支援について、現状では、建物の取り壊しについては事業用のものも対象になっておりますが、物的損害への支援金、見舞金の支給対象は居住用のものの被害に限定されております。自宅が全壊した場合は基礎支援金100万円、さらに、解体、廃材処理を市が支援して契約業者に行わせ、新規の自宅建設、購入については加算支援金200万円が支給されます。これはこれで行政として意義ある支援施策であると考えます。しかしながら、別に目を向ければ、20歳にも満たない若年者で、4月からの新年度に向けて通勤用に乗用車を購入し、納車から3日もしないであの震災で車を流された人もおります。数十万円、200万円、300万円の車を失った心の衝撃は極めて大きく、また、年齢を問わず、生活必需品となっている車を失って、さらには、新たに購入し、二重にローンを組んで支払いをしている人もおります。  市内のある企業の総務担当者に話を伺いましたが、会社の駐車場にとめてあった社員の個人の車が217台流され、その他、会社所有の車がほぼ同じ数流されたとのこと。すぐ近くに同規模の被害の事業所があり、その他、港にとめてあった漁業従事者の車両など、あちこちで車が流され、廃車の手続をした実数を確認できておりませんが、市内でおよそ2000台以上の車両が流されたと推測されます。これら震災で車を流された人にも見舞金が支給されるよう対象の幅を広げるお考えはないでありましょうか。  見舞いとは、辞書によれば、訪ねて元気づけることとあります。我が八戸市が行政として車を流された市民を見舞って元気づけることはいかがでありましょうか。1台について5万円で2000台で1億円、1台について10万円で2000台で2億円になりますが、日赤その他からの義援金もこれから我が八戸市にも振り分けられると思います。御所見をお願いいたします。  今回の質問の最後は、小林市長の行政への取り組み姿勢について、さわやかあいさつ運動に見る市長の行政への取り組み姿勢について、これをただすものであります。  本市は、平成12年度よりさわやか八戸あいさつ運動を市の施策として内外に示し、これに取り組んでおります。所管は教育委員会でありますが、市が行う施策としての啓発運動であり、責任者は小林眞市長ということになりますし、公的に発行する書面には推進本部長として小林眞市長の氏名が掲載されております。どのように見ても、どのように考えても、この啓発運動最高責任者小林眞市長ということになりますが、ずっと振り返って思い起こし、考え、小林市長のそれというか、さわやかなあいさつというものが私の頭には浮かんでまいりません。記憶がないのであります。  首長みずからが行うトップセールスという言葉が一時はやりました。それほど積極的にとまでは求めないのでありますが、啓発運動も市として掲げた以上、市の施策であり、責任者は市長であります。しかし、それを行うのに市長は除外で職員に求めるのでありましょうか。市長の行政への取り組み姿勢として甚だ問題であると考えます。  さらに、角度を変えれば、松山隆豊教育長の前で甚だ恐縮でありますが、学校が荒廃したとき、まず取り組むのはあいさつの実行であり、時に校長みずからが朝の校門に立ち、児童生徒一人一人におはようと声をかけるということはよく行われてきたことであり、その効果は多く実証されております。  あいさつ人間社会の基本であります。この八戸市、市庁本館と別館の連絡通路は長さ25メートルであります。その25メートルの中に「さわやか八戸あいさつ運動八戸市」と書いたポスターが、進行方向に見えるように、片側8枚、合計16枚が張られておりますが、その廊下で市長とすれ違う際に「おはようございます」と70%くらいのさわやかさでごあいさつ申し上げましたが、市長からは「おはよう」とさわやか度20%ぐらいであいさつが返ってきました。  御自分で施策遂行のために張らせたポスターが見えないのかなと思いましたが、随行の職員の方が市長の後ろで申しわけなさそうに「おはようございます」とさわやか度50%ぐらいであいさつしてすれ違いました。  ふと思ったのであります。青森県庁に出向いたときに、ドクターヘリにしろ、屋内スケート場の件にしろ、さきの桔梗野工業用地の件にしろ、際どい交渉事をするときに、まずその交渉に入る前に市長はどんなあいさつをしているのだろうか、そして随行の職員はどのような思いで市長の傍らにいるのだろうかと。できることなら、おはようございます、またはこんにちは、本日はよろしくお願いいたしますとさわやかにあいさつを述べてから交渉に入ってほしいと願っているのではないかと考えました。  あいさつ人間社会の基本であります。県庁に出向いたときに限らず、中央省庁に出向いた折にも、お願いする側の地方自治体の長としてどのようなあいさつをしておられるのか、大変に恐縮でありますが、庁舎内での小林市長のお姿から推しはかって大変に不安を覚えるのであります。  庁舎前で朝8時前後に時々この啓発運動のための放送が流れます。市民の皆様、職員の皆様、おはようございます、大人も子どもも笑顔であいさつを交わし合う、そんな八戸を築いていくために、子どもたちに声をかけるだけでなく、我々大人同士があいさつを交わし合う姿を子どもたちに見せることが必要です、子どもは大人の鏡です、まず我々大人が大人へも子どもへも気軽に声をかけ、心の触れ合う人間関係を築いていきましょう。大変に胸を打つ内容であります。これらの事実をかんがみ、市長はみずからの行政への取り組み姿勢についてどのようにお考えになるのか、所見を問うものであります。  壇上からの質問は以上であります。  〔19番坂本眞将君降壇〕(拍手) ○議長(秋山恭寛 君)市長  〔市長小林眞君登壇〕 ◎市長(小林眞 君)おはようございます。坂本眞将議員にお答え申し上げます。  最初の禁煙政策についての(1)現在の施策の功罪については教育長及び市民病院事務局長から、(2)法律を超えて推し進める目的と想いについては教育長から後ほどお答え申し上げます。私からは(3)市庁敷地内への女性専用喫煙所設置についてからお答え申し上げます。  市庁舎敷地内の喫煙所は、平成16年11月、受動喫煙防止対策として庁舎全館禁煙の実施にあわせて設置されたものであり、現在は、本館前市民広場あずまや、公用車車庫わき、本館3階中庭の3カ所が喫煙場所となっております。現在の喫煙所につきましては、庁舎内に煙が流れ込まない配置としなければならないこと、市民広場を含め、庁舎敷地内は一般市民の往来する通路となっていること、また、建築基準法上の課題もある中で喫煙者と非喫煙者双方の立場を尊重した環境整備を進めてまいりました。このような中、男性の前では喫煙したくないと思っている女性がいる一方で、男性と共用の喫煙所でも特別気にしていない、また、分離することによってかえって目立つのではないかという心配等さまざまな意見もありますことから、今後、喫煙所における女性喫煙者にどのような配慮ができるのか検討してまいります。  次に、現場の状況、実態に係る掌握についてお答え申し上げます。  まず、災害が発生した場合の私の役割は、災害対策本部長として、担当部署からの報告をもとに、その情報を整理しながら適時適切な判断を下し、必要な指示を発して全体をコントロールすることであり、今回の震災に当たってもそのことを念頭に対応してきたところであります。そのような中においても、私自身、可能な限り現場に出向き、その実態把握に努めてまいりました。具体的には、地震発生日の翌12日には、館鼻公園やグレットタワーから被災状況を確認したほか、避難所である白銀公民館に立ち寄り避難者を慰労訪問いたしました。また、13日の午後6時2分に避難指示を解除してからは、翌14日に市川方面から三菱製紙やフェリー埠頭を通り、館鼻漁港や蕪島、種差まで被災地全般を視察し、16日には第三魚市場や水産業関係施設等を中心に被災状況を確認するとともに、20日には湊公民館や鮫公民館、市川公民館、海上自衛隊などの各避難所を訪問し、避難所と避難者の状況把握に努めてまいりました。その後も、22日に大平洋金属や八戸精錬を初め、臨海部の企業を訪問するとともに、24日には水産加工団地や市川のイチゴハウスを回るなど、今回の大震災による当市の被害の全容と被災者の実態を把握するべく努力をしてきたところであります。  次に、統一地方選挙を予定どおり実施させたことについての問題についてお答え申し上げます。  議員御承知のとおり、選挙に関する事務は、地方自治法及び公職選挙法において選挙管理委員会が管理するとされていることから、私は、今までは公正な選挙の執行に配慮し、選挙に関する発言は控えてまいりました。しかし、3月11日発生の地震及び津波により生じた極めて甚大な被害の中、被災された住民のことを考えるに、統一地方選挙の実施は困難であると考えていた折、青森県選挙管理委員会を通しての総務省からの統一地方選挙の実施に関する照会について市選挙管理委員会からの相談を受けたことから、実施は困難であるとの見解を示したところであります。また、3月17日の議会全員協議会においても、このような状況の中での選挙の実施はいかがなものかという趣旨の発言をいたしました。さらに、同日のうちに、あえて私と市選挙管理委員会委員長の連名により、選挙の実施は困難であるという意見を記した文書を青森県選挙管理委員会を通じて総務省に提出いたしました。しかしながら、3月22日に公布、施行された平成23年東北地方太平洋沖地震に伴う地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律に基づき、選挙延期地域に指定されたのは岩手県、宮城県、福島県の3県内の一部の市町村であり、八戸市は指定されず、やむなく選挙の実施に至ったものであります。  被災自治体の長として、選挙を実施するには、被災された住民がまだ避難所におられましたので、可能な限り利便性を図る必要があるとの思いから、沿岸部のバス送迎の手配等について私から市選挙管理委員会に対しアドバイスをさせていただいたところであり、選挙管理委員会では、被災された地域の方々から御意見を伺いながら、特に被害が大きかった沿岸部等の住民の利便性を考慮し、各避難所から期日前投票所へ、また、選挙当日には沿岸部地域の2カ所から投票所への無料送迎バスを運行したものであります。  私の発言を投げやり、傍観者的発言であると評しておられましたが、私としては決してそのようなつもりはなく、選挙実施に至るまでの私の考え、対応はただいま申し上げたとおりでございます。  次に、支援金、見舞金の支給対象についてお答え申し上げます。  現在、日本赤十字社等の義援金受け入れ団体や県に寄せられた義援金は、国や県の配分委員会での決定に基づき、死亡者や行方不明者の家族並びに住家が全壊の世帯に100万円、大規模半壊や半壊の世帯に50万円を支給しております。また、市に寄せられた義援金は、死亡者や行方不明者の家族に100万円、住家が全壊の世帯に70万円、大規模半壊や半壊の世帯に35万円を支給しております。市の義援金については、住家及び家財が被災し、生活の場を失っている世帯の生活再建を早急に支援する必要があることから、被災世帯を対象とし、また、その配分については国や県の義援金配分方法を参考にいたしました。  現在、車を失った方への支援としては、新たに車を購入した場合、平成25年度まで自動車取得税及び自動車税が非課税となる特例措置が講じられました。また、災害援護資金貸付金制度においては、これまで家財の損害には自家用車は含まれておりませんでしたが、自家用車を含む家財の3分の1以上の損害であれば、今回の震災により特例で貸し付け対象とし、保証人を立てる場合は無利子となっております。議員御指摘の車を失った方への見舞金については、今後の国や県の配分委員会の方向性を見定めるとともに、他の被災地の配分状況を調査してまいりたいと考えております。  次に、さわやかあいさつ運動に見る市長の行政への取り組み姿勢についてお答え申し上げます。  さわやか八戸あいさつ運動は、将来の八戸市を担う子どもたちを安全で安心な環境の中ではぐくむため、大人も子どももさわやかなあいさつで気軽に声をかけ、心の触れ合う人間関係を築いていくことを願って推進している事業であります。市がこの運動の中心となって継続的に展開することで、八戸市が明るく犯罪のない安心して暮らせる社会の実現を目指していくものであります。私も、この運動を推進することであいさつがあふれるまちにしたいと考え、あいさつを心がけているつもりであります。このさわやか八戸あいさつ運動に限らず、市が進める施策全般について、私は常に職員の先頭に立って推進、実施してまいりたいと考えているところであります。  私からは以上であります。  〔市長小林眞君降壇〕 ○議長(秋山恭寛 君)教育長 ◎教育長(松山隆豊 君)次に、禁煙政策についての現在の施策の功罪についてお答え申し上げます。  まず、教育施設の禁煙施策についてでありますが、公共施設等における禁煙対策については、健康増進法で努力義務に規定されております。これを受けて、市内小中学校では、児童生徒の健康な教育環境づくりと受動喫煙防止のため、学校敷地内全面禁煙を平成16年4月より実施し、ことしで8年目を迎えております。  これまでの状況を振り返り、検証してみたところ、各学校から次のような報告を得ております。まず1として、受動喫煙の機会が確実に減り、児童生徒及び教職員の健康の保持増進につながっている。2、健康教育推進、指導にかかわる学校の姿勢等に説得力が生まれ、児童生徒への指導を効果的に行うことができるようになった。3、職員室を初めとする職場環境がよくなり、快適に仕事ができるようになった。4、児童生徒がたばこに接する機会が減り、喫煙に興味を持つ児童生徒も減少し、生徒指導面でも効果があらわれた。5、本取り組みを保護者、地域住民へ周知することにより、保護者の禁煙、節煙にもよい影響が出ているなどであります。また、教職員の喫煙者も、平成19年の調査では約2割であったものが、今年度の調査では約1割と減少しております。現在は、教職員を初め、保護者や地域の方々にも理解が深まり、本取り組みも定着してきているととらえております。本取り組みの実施に当たって、約1割の喫煙者の教職員のみならず、喫煙する保護者、来校者の方にも不便をおかけしているところではありますが、学校は成長期の児童生徒を預かる教育の場であることに御理解、御協力をいただき、深く感謝しているところでございます。  こうした大人の姿勢や取り組みが心身ともに健康な児童生徒の育成につながることと確信しております。今後も、地域密着型教育を推進する中で、児童生徒にとって最大の教育環境が身近な大人であるとの認識に立ち、教職員や保護者、地域住民が連携し、地域総ぐるみで子育てを行おうとする意識を持って本施策を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(秋山恭寛 君)市民病院事務局長市民病院事務局長(林隆之介 君)次に、市民病院における禁煙の状況についてお答え申し上げます。  当院では、医療機関としての立場から、喫煙が健康に与える影響を踏まえ、平成16年4月1日から館内を全面禁煙にするとともに、敷地内において受動喫煙のおそれのある正面玄関、バス停付近などを禁煙区域に設定しております。平成22年2月25日付の厚生労働省健康局長からの通知でも、医療施設は全面禁煙であることが望ましいとされているほか、一定水準以上の医療の質を確保するため、財団法人日本医療機能評価機構が行う機能評価の審査基準においても病院内は全館禁煙にすることとなっており、当院もその審査を受け、認定証の交付を受けております。  当院としての館内全面禁煙などへの取り組みにつきましては、ホームページに掲載しているほか、病院内へ掲示するとともに、入院案内へも記載するなどして、患者様を初め、お見舞いに来られました方々に対しましても御協力、御理解をお願いしているところでございます。  以上でございます。 ○議長(秋山恭寛 君)教育長 ◎教育長(松山隆豊 君)次に、法律を超えて推し進める目的と想いについてお答え申し上げます。  平成14年8月に制定された健康増進法第25条では、学校、体育館、病院等の公共施設等における受動喫煙防止に係る努力義務が規定されております。平成15年4月30日には、文部科学省より、学校等の公共の場においては利用者に対する教育上の格段の配慮が必要とされることから、禁煙原則に立脚した対策を確立すべきとの通知が出されております。また、平成22年2月25日の厚生労働省健康局長通知を受け、平成22年3月12日には文部科学省から学校等における受動喫煙防止対策及び喫煙防止教育の推進についての通知が出されております。その中で今後の受動喫煙防止対策の基本的な方向性として、多数の者の利用による公共的な空間については原則として全面禁煙であるべきであるとしており、特に屋外であっても子どもの利用が想定される公共的な空間では受動喫煙防止のための配慮が必要であるとされております。また、学校等においては喫煙防止教育を一層推進することとしております。  新学習指導要領では、小学校第5学年及び第6学年体育の保健及び中学校保健体育科保健分野の指導内容に、喫煙、飲酒、薬物乱用などの行為は健康を損なう原因になること、これらの行為には社会環境等が影響することから適切に対処する必要があることが盛り込まれ、指導に当たっては依存性について取り扱うこととしております。  敷地内全面禁煙については、学校は、心身ともに健やかな児童生徒をはぐくむことを目的とした教育の場であり、児童生徒の健康、安全を最優先に考え、喫煙者に対し学校敷地内での禁煙について協力をお願いしているものであります。喫煙する教職員には、この趣旨を理解した上で日ごろより取り組んでいることに対し感謝しているところであります。  児童生徒を教育指導する教職員は児童生徒の前で率先して範を示すことが求められており、強い使命感によって教育指導に取り組んでいると受けとめております。参観日や運動会等で来校する保護者や地域の方々の中にも喫煙する方もおりますので、地域密着型教育の趣旨を踏まえ、児童生徒の健康教育の推進を第一に、教職員、保護者、地域住民が連携して受動喫煙防止と喫煙防止教育の推進に協力していただくようお願いしていくことが重要であると認識しております。  今後も、これからの社会を担う児童生徒の健やかな成長は私たち大人に課せられた重大な責務ととらえ、校長会や地域密着型教育の中核となる地域学校連携協議会等の場を通じて、教職員及び保護者、地域住民がともに子育てをしていくよう支援に努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(秋山恭寛 君)坂本眞将議員 ◆19番(坂本眞将 君)御答弁ありがとうございました。幾つか要望と再質問を申し上げます。  まず喫煙政策についてでありますが、3番目の女性専用喫煙所設置についてはこれから検討していくということでありますが、ぜひ声なき声を聞いて、上っ面の声ではなく、声なき声を十分に聞いて対処していただきますようにお願い申し上げる次第であります。  さて、市民病院の対応はわかりましたが、教育長におかれましては、学校敷地内全面禁煙について、児童生徒の健康、安全を最優先と考えているという答弁でありました。それから範を示すと。理解されていないのではないかなと思うのでありますけれども、健康、安全を最優先に考えるのであれば、校庭の片隅にみずからの車をとめて、その中でたばこを吸う方はだれにも迷惑をかけていないわけでありまして、校庭の片隅にとめた車の中で吸ったたばこの煙が児童に及ぶということはありません。しかし、全面禁煙になって、校門のところ、要するに外に出なければいけない。校門のところで教職員が吸ったたばこが児童生徒に及ぶということは間々あるわけでありまして、そういったことをきちんと理解しなければいけない。  それから、範を示すとおっしゃいましたが、私が申し上げているとおり、喫煙については未成年者喫煙禁止法があるのみと檀上で申し上げておりますから、この範を示すというのは、では、喫煙が悪かということになります。喫煙は決して悪ではないわけでありまして、法律で定められているわけですから、未成年者は吸うな、成人はみずから考えて選択していいとなっているものについて範を示すというのはどういうところから来るんでしょうか。これは幾らやってもかみ合いませんから答弁は結構です。幾らやってもかみ合いません。  ただ、教育長に御要望申し上げますが、ことしの3月の予算特別委員会で、私はこのたばこについてはもういいだろうと思っておりましたけれども、ある委員が質問したときにその答えがあたふたしていた。教職員に負荷をかけているわけであります。負荷をかけている中で、法律を超えて負荷をかけているというところをもっと思うのであれば、いついかなる、どんなときにも、どんな場所でも、何ゆえにこれをやっているのかということを明確に答えられなければならないと私は思います。それが教職員を納得させることであって、負荷をかけている人たちに対しての礼儀だと思っておりますので、そのことを強く強く申し上げておきます。  それから、震災対応につきまして、車両についての見舞金は他といろいろ比較しながら善処するということでありましたので、国から来る、日赤から来る、県を通して来るというものについては、ひもつきで来るものが多いようでありますから、独自に八戸市だけが車を流された人にというのはちょっと難しいかもしれませんけれども、しかし、見舞いでありますので、訪ねて行って元気づけるというところからいけば、万単位ではなくても、例えば数千円でも八戸市が見舞金を出すんだよということになれば、非常にその方々は元気づけられるだろうと思うわけでありまして、自前の財力でも可能ではないかなと。可能な範囲でぜひ善処いただきますように御要望申し上げておきます。  それから、さわやかあいさつ運動に見る云々について、小林市長は心がけているつもりというお答えでありました。そうしたら、みずから点数をつけて何点であるとお考えになっているのか、その評価を伺いたいと思います。  それから、松山隆豊教育長に、檀上で申し上げましたが、荒廃した学校でそれを立て直すのにまずあいさつから取り組んでいるという事実が過去ずっとありますので、そういったところから見て、おそばでごらんになって今の実態をどのようにとらえているのか御所見をお願いいたします。  以上です。 ○議長(秋山恭寛 君)市長 ◎市長(小林眞 君)檀上でも申し上げたとおり、そのように心がけているつもりだということです。何点かということにつきましては、政治家たるもの、あるいは行政の長たるもの、やはりみずから点数をつけるのではなくて、他からいい点数をつけていただくように努力する、そのことが肝心だと思っております。 ○議長(秋山恭寛 君)教育長 ◎教育長(松山隆豊 君)さわやか八戸あいさつ運動についての御質問でございます。  さわやか八戸あいさつ運動は、議員からもお話がありましたように、平成12年に市長を会長としております青少年問題協議会の中で決定してこれまで進めてきているところでございます。青少年問題協議会は、学校を初め、市はもちろんですけれども、議会も入っております。それから地域のいろんな団体の代表の方も入っておりまして、市内全体にさわやかなあいさつを広めようという運動でございます。その先頭に市長に立っていただいてやっています。  各学校ではあいさつ運動が非常に徹底してきておりまして、校門に立ってあいさつをしたりいろいろやって、いい結果が出てきております。先ほどお話がありましたように、荒れた学校を立て直す第一歩はあいさつであると、まさにそのように私も考えております。  そういう意味で、最近は学校だけではなくて、地域の方々と一緒になってあいさつ運動をする、地域にあいさつを広げようという運動も出てきております。そういう意味で、今議員からお話があったように、さらに広めていい効果を出していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(秋山恭寛 君)坂本眞将議員 ◆19番(坂本眞将 君)所管は教育委員会でありまして、教育長は、下に対して物を言うだけではなくて、上に対してもやはり物を言って、実際にこれを進めなければいけないわけでありますから――このさわやか八戸あいさつ運動がいいものだと自分でおっしゃっているわけです。そうすると、それをより一層進めるためには、やはり市長みずから取り組んでいただくべきだというのは明らかなわけでありますから、そういったことを発言していただきたかったのでありますけれども、御発言がなかった。結構であります。  私が申し上げておりますのは、随行の市職員も、やはりそばにいながら市長にはあいさつしてほしいという思いで随行しているだろうと感じております。県に赴いたとき、それから中央省庁に行ったとき、どのようにしてまず切り出すのか、そばにいながら、まずこんにちは、よろしくお願いしますというあいさつの次に本題に入ってほしいと思っているだろうなと思いますので、これは市民のために提言することでありますので、よくよく御検討いただきますようにご要望申し上げまして、質問を終わります。 ○議長(秋山恭寛 君)以上で19番坂本眞将議員の質問を終わります。   --------------------
      15番 島脇一男君質問 ○議長(秋山恭寛 君)15番島脇一男議員の質問を許します。島脇議員  〔15番島脇一男君登壇〕(拍手) ◆15番(島脇一男 君)平成23年6月定例会に当たり、自由民主・市民クラブの一員として通告に従い一般質問をさせていただきます。  3月11日に発生しました東日本大震災で亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げます。また、被災されました地域の皆様、関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、今回の災害に対し、日本全国から、また世界各国からの温かい御支援、御声援がどれだけ被災地の皆様方に心強さを与えたかはかり知れません。本当にきずなで結ばれ、人の温かさを知りました。復旧にはまだまだほど遠い被災地もありますが、一日も早い復旧、復興を祈念いたします。  八戸も甚大なる被害を受けたわけですが、市長を初め職員の方々の昼夜を問わない被災者等への対応等々、本当に御苦労さまでございました。瓦れきの撤去、魚市場の整備、港湾整備、航路の確保等々、スピード感を持って復旧に努め、防波堤の修復、漁船の取得等、まだまだ課題はあるものの、水産業を中心に復旧から復興に向けて一歩一歩進んでいると感じております。  今回の津波の高さは所により20メートルを超したと推測されており、従来の経験に基づく津波対策は余り役に立たなかったことが証明されました。専門家によりますと、下北沖で非常に強い地震が発生した場合、青森県の太平洋沿岸では14メートルから20メートルもの津波が想定されています。今後、地域防災計画の見直しも必要になるでしょうし、住民の災害に対する意識を高めていかなければならないでしょう。  そんな中、三陸復興国立公園編入のニュースが入ってきました。災害の後でしたので何か希望の光が見えました。議会開会冒頭の市長の提案理由説明の中で、地域経済の再興、都市基盤の再建、被災者の生活再建、防災力の強化の4本を柱とする八戸市復興計画の策定を進めているところだとあり、私たち議員も一日も早い復旧復興に努力してまいりたいと思います。  前置きが長くなりましたが、それでは、質問に入らせていただきます。  まず、観光行政について、(1)白浜及び蕪島海水浴場について伺います。  3月11日の東日本大震災による津波により、八戸を含む東北の海岸線がすべてと言っていいほど被害を受けました。白浜海水浴場の管理棟も被害に遭いました。周辺の瓦れき撤去は済んだものの、3カ月たってもまだ被害を受けた管理棟はそのままの状況です。夏のシーズンには、東北の短い夏を海水浴場で過ごそうと多くの市民の方々でにぎわう白浜、蕪島両海水浴場ですが、このような状況の中、市民及び地元の方々は海水浴場は開設できるのか心配しております。問題は管理棟内のトイレ、シャワー設備、電気設備の復旧にあります。  そこで、いつごろ復旧でき、開設はできるのか伺います。  次に、蕪島周辺整備について伺います。  前段でも申し上げましたが、海水浴場の管理棟のみならず、蕪島周辺は壊滅状態になり、蕪島を囲うフェンス、トイレ、観光案内所、参道、参道と海側との塀など、津波以前とは風景が一変しました。これからの時期、種差海岸の玄関口として多くの観光客が来ます。できるだけ早期の蕪島周辺のトイレ、観光案内所等の復旧を急がなければなりません。復旧計画はどのようになっているのか伺います。  また、蕪島周辺の観光地としての施設の要望等々、過去においても、鮫観光協会、また多くの議員の方々、市民の方々等々から意見、要望が出ておりました。災い転じて福となすと言います。これを機会に思い切った観光施設を八戸復興のモデルとして、蕪島周辺を早急に整備する必要があります。この蕪島周辺の復興計画はどのようになっているのか、お尋ねいたします。  続いて、三陸復興国立公園編入について伺います。  東日本大震災からの復興に向けた環境省の基本的対応方針が5月18日に発表されました。その中に、「東北の特徴を活かした新・三陸復興国立公園――仮称――への再編成を通して、水産業の振興、観光地としてのブランド化を目指し、地域再生の起爆剤とする。被災を記録・継承するための学びの場を設けるとともに、災害時の緊急避難場所・避難路となる鎮魂の森や三陸海岸トレイルを整備する」とあります。  昨年は陸中海岸国立公園編入計画を受けて、編入時期の来年の夏に向けて地元関係者との懇談会を開催しておりました。震災に遭い、進行中の計画は大分おくれるであろうとの見方の中、発表されました三陸復興国立公園編入は、将来に向けた光が見えたようで、復興と地域振興の起爆剤になると感じました。2013年以降の編入とのことですが、編入に向けて今後の進め方はどのようになるのか伺います。また、市長はこの編入に向けてどのような思いを持っているのか、お伺いいたします。  続きまして、2、防災行政について伺います。  東日本大震災はマグニチュード9.0という世界屈指の巨大地震、津波により、青森、岩手、宮城、福島を中心に甚大な被害を受けました。これほどまでの被害に及ぶとはだれもが想定していなかったでしょう。過去、日本の津波の歴史においては数多くの津波災害が起きているものの、このような規模は1000年に1度の津波災害と言われています。地震、津波に限らず、自然の中で生かされている私たちには自然災害は必ず来ますので、被害をすべてなくすることはできないものの、今回の経験をもとに被害を最小限に防ぐさらなる防災対策の見直しが大変重要になります。  そこで、質問に入りますが、(1)防災訓練について伺います。防災訓練には市総合防災訓練と地域の防災訓練がありますが、地域の防災訓練の状況について、訓練件数、またどのような訓練内容なのか、市のかかわりはどうなのか伺います。  次に、自主防災組織について伺います。3月11日の津波災害においては、地域の自主防災組織の活躍がマスコミに報道され、高く評価されていました。自主防災組織は、地元の住民により、行政が対応する前や人手不足の場合、災害時の初期活動には欠かせないものです。市内全地域の最近の組織率の動向とその組織促進に向けた取り組みを伺いたかったのですが、先日の夏坂議員、田端議員等への答弁と同じであれば割愛いただいて結構です。  次に、仮称・3.11津波の日制定について伺います。  平成21年2月7日、国土交通省、青森県、八戸市主催による、切迫する三陸沖北部地震津波に備える~津波防災講演会in八戸~が開催されました。開催主旨は、三陸沖北部地震は今後30年以内に90%の確率で発生すると予測されており、今後は地震、津波に対する高い防災意識が求められている、今後の防災関係者や地域住民の方々の津波防災意識の向上に役立てていただきたいというものでした。その2年後にまさかの東日本大震災が発生しました。このような講演会があって、防災に対する意識を高める中、まさか今なのかと震災後は思うわけです。今後いつまた未曾有の災害が来るかもしれません。市民全員が自分の命は自分で守るんだという防災の意識を高め、この津波の恐ろしさを風化させることなく、後世に語り継ぐためにも、何かの形で残すべきかと思います。その意味で、仮称・3.11東日本大震災の日の制定についての考えがあるかどうか、所見を伺います。  次に、学校の防災教育、訓練についてお伺いします。  東日本大震災後、南海地震等の予想を受けて地域防災計画の見直しを行う自治体も出てきております。学校での災害対応でも、児童生徒向けに防災に関する知識の習得の充実を図っています。市において小中学校の防災教育も再検討する必要を感じますが、現在、小中学校において、地震、火災等避難訓練はどのように行っているのか伺います。また、地域社会、学校、家庭が連携、協力し合って子どもたちを見守っていく、平成20年度から実施しております地域密着型教育の中での防災とのかかわりを伺います。  最後になりますが、市政広報について伺います。  テレビ広報番組についてですが、市として市民に対して市は今何をやっているのか、どんな課題があるのか周知していかなければなりませんが、市からの広報は、今、広報はちのへやラジオ、テレビ等いろんな形でなされています。  そこで、テレビ番組での放映はどのような番組があり、放映内容、また放映の仕方はどのようなものか伺います。  以上、檀上からの質問を終わらせていただきます。  〔15番島脇一男君降壇〕(拍手) ○議長(秋山恭寛 君)市長  〔市長小林眞君登壇〕 ◎市長(小林眞 君)島脇議員にお答え申し上げます。  まず白浜及び蕪島海水浴場についての御質問ですが、白浜海水浴場は、昭和39年の開設以来、快適で安全な海水浴場として多くの市民や観光客に親しまれております。また、蕪島海水浴場は、市民及び地域の皆様から開設を待望され、平成21年度に8年ぶりに再開をいたしました。両海水浴場とも、市民のレクリエーションの場として、また観光資源として重要な役割を担っており、地域の雇用にも貢献していると認識をいたしております。  市では、震災以降、例年行っている水質調査に加え、ダイバーの皆様の協力による海底の調査及び清掃、高校生や地元関係者による砂浜清掃、芝生上に堆積した砂の除去作業などのボランティア活動を行うなど、多くの皆様の協力を得て両海水浴場の開設に向けた取り組みを進めてまいりました。この結果、水質、海底及び砂浜については開設に支障はないものと判断しております。  しかし、トイレやシャワーなどの施設は大きな被害を受けており、早急な修繕に向けて、施設を整備した県と修繕の作業工程について協議を進めております。開設につきましては、修繕の進捗状況を見ながら、仮設のトイレや更衣室などの代替施設での対応や開設期間の短縮も勘案した上で最終的に可否を判断してまいりたいと考えております。  次に、蕪島周辺整備についてお答え申し上げます。  このたび、東日本大震災の影響で、蕪島周辺の観光案内所、公衆トイレ及び海浜公園内の各施設が甚大な被害を受けたところであります。損壊した施設について、進入禁止のバリケードや仮設トイレを設置するなどの応急的な安全対策を講じておりますが、蕪島地域は、観光客のみならず、周辺住民のほか、海水浴客及び蕪嶋神社への参拝客など来訪者が多いことから早期復旧を目指し取り組んでまいります。  今後の復興に向けた施設整備といたしましては、蕪島地域は、国が示している三陸復興国立公園・仮称の再編の構想において最北端に位置づけられていることから、市では、従来の施設の復旧のみならず、同国立公園の北の玄関口としてふさわしい空間を創出するために、蕪島地区国立公園エントランス整備事業として、鮫漁港からマリエントまでの蕪島を中心とした地域の整備について進めてまいります。  整備に当たりましては、新たな魅力づけを行い、観光客の誘客を図れるよう、既存の観光資源を活用するとともに、施設の新設も含めて検討してまいります。今後、蕪島地域の再整備が震災後の八戸の元気を取り戻し、三陸海岸復興の起爆剤となるべく、地域住民、関係者及び有識者の意見を聞きながら、早急に取り組むもの、中期的、長期的に取り組むものとを整理して計画を推進してまいります。  次に、三陸復興国立公園編入についてお答え申し上げます。  市では、これまで県立自然公園種差海岸の国立公園編入について国に働きかけており、平成24年夏に編入する見込みとなっておりましたが、震災により計画のおくれが懸念されていたところ、このほど国が示した仮称・三陸復興国立公園再編の構想により再び計画が動き出しました。この構想の特徴としましては、従来からの地形、地質及び景観の観点のほか、農林漁業との連携と地域との協働や防災との連携と津波経験の継承という観点が加わったところであります。環境省では、編入への作業方針と今後のスケジュールについて再検討し、観光振興のほか、漁村の文化伝承、防災及び教育面などの活用を見込んだ南北約350キロメートルの遊歩道計画である三陸トレイルの構想を示しており、さらに国土交通省では、公共交通支援などを通じて三陸地域を国際的な観光地にすることを目標とするなど、新たな構想も示しております。県立自然公園種差海岸の国立公園編入は、新たな雇用の創出や震災で被害を受けた三陸沿岸地域との連携による観光面での相乗効果などが期待できます。今後は、地域住民や漁業者と協議の上、国の動向を見ながら、シンポジウムや勉強会を開催することで地元の機運を盛り上げてまいります。  私といたしましては、仮称・三陸復興国立公園への早期編入が三陸海岸地域復興の一翼を担うものであるという思いを持って国及び県に積極的に働きかけてまいります。  次の2、防災行政については教育長及び防災安全部長から後ほどお答え申し上げます。  なお、(2)自主防災組織については、お許しをいただきましたので割愛させていただきます。  私からは、3、市政広報についてのテレビ広報番組についてお答え申し上げます。  当市では、市政に関する情報を広く市民にお知らせするため、県内民放各社への委託により、年間を通して定時で放送する広報番組・テレビ広報はちのへ及び年間3本の特別番組を放送しております。まずテレビ広報はちのへは、5分間の番組で、主に毎月の広報紙に掲載されている記事の中から市民にお知らせしたい情報をアナウンサーによる原稿読み上げと文字表示により放送しており、青森放送、青森テレビ、青森朝日放送の3局でそれぞれ月2回ずつ、八戸テレビでは週1回の放送となっております。  次に、特別番組ですが、30分の番組を年3本放送しており、私がみずから市政の抱負を語る新年の特別番組が1本と特定の施策を市民に紹介する特別番組が2本となっております。特別番組は、この2年間で、地域医療の充実とドクターヘリの活躍、合掌土偶の国宝指定、八戸ポータルミュージアムはっち誕生などのテーマを取り上げております。これらの特別番組では、市民の皆様に市政についてより関心を持っていただきたい、また、自分の言葉で自分の考えを直接伝えたいという思いから、私みずからが出演し、市政に関する情報をお伝えしているところであります。  私からは以上でございます。  〔市長小林眞君降壇〕 ○議長(秋山恭寛 君)防災安全部長防災安全部長(白川文男 君)次に、防災訓練についてお答えを申し上げます。  地域の防災訓練は、自主防災組織や町内会などが主体となり、主に消火訓練や救急訓練が行われ、平成22年度は29団体で延べ47回の訓練が実施されております。市といたしましては、訓練の実施に当たり、試食用非常食の提供や災害時の対応などをまとめた市民向けの防災パンフレットの提供、消防機関との連絡調整など、積極的に支援を行っているところであります。今後とも地域の防災力の強化が図られるよう、消防機関と連携し、訓練内容の指導や情報提供など、地域の防災訓練が充実するよう支援に努めてまいりたいと考えております。  次に、仮称・3.11津波の日制定についてお答え申し上げます。  当市を初め、被災した市町村の多くは、瓦れきの処理や応急仮設住宅の建設が進まないなど、いまだ復旧途上にあり、今後、復興に向けた動きの中で、今回の震災を後世に伝えるためのさまざまな取り組みがなされていくものと考えております。  議員御提案の津波の日制定については、国や他の被災地の動向を踏まえながら研究するとともに、関連したイベントの開催については、復興へ向けた取り組みを進めていく中で、復興フォーラムの開催や震災を風化させないための記録誌の発行、写真展の開催などを検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(秋山恭寛 君)教育長 ◎教育長(松山隆豊 君)次に、学校の防災教育、訓練についてお答え申し上げます。  まず防災訓練の現状についての御質問ですが、児童生徒の安全に関する指導については、各学校で児童生徒の安全確保を図るために、学校安全計画を作成し、それに基づいて取り組んでおります。防災にかかわる指導として、各学校では、地震及び火災を想定した避難訓練を年に2ないし3回行っております。訓練の主な内容は、避難経路の確認、避難時の行動様式の確認、救助袋を利用した避難訓練、消火器を使った初期消火訓練等であります。  訓練に当たっては、各学校で必要に応じて消防署などと連携しながら実施しております。今後は、今回の震災を教訓として、児童生徒が津波に対する正しい知識や避難の重要性を改めて理解し、みずからの命を守る力を高めるため、津波を想定した避難訓練も位置づけるよう各学校に助言してまいります。  なお、津波が校舎まで押し寄せた多賀小学校では、既に5月20日に津波を想定した避難訓練を実施いたしました。多くの学校では現在その計画を練っているところであります。  次に、地域密着型教育とのかかわりについての御質問ですが、地域密着型教育推進事業は、児童生徒の確かな学びと豊かな育ちに資することを目的として、学校運営に地域の住民及び保護者の参画等を進めるという趣旨で、現在、小中学校合わせて40校が推進校として取り組みを進めております。主な取り組みとしては、保護者や地域住民及び教職員等で組織する地域学校連携協議会における学校運営や学校評価についての話し合い、ボランティアによる学校環境整備、学習支援活動、生活安全支援等であります。  地域密着型教育における防災教育への取り組みとしては、学校と地域が連携した防災訓練を行っている学校があります。例えば八戸小学校では昨年度、校内の安全サポート部会が主となり、三八城地区防災会、三八城地区連合町内会と連携して合同防災訓練を行い、地域住民と児童が消火訓練、煙体験等さまざまな体験を通した防災訓練を実施しております。また、今回の震災を受けて、地域密着型教育推進校における地域学校連携協議会での話し合いにおいては、児童生徒の安全安心に関する意見交換が多くなされるようになっております。  市教育委員会といたしましては、地域密着型教育が児童生徒の安全安心な生活を守るために十分に機能し、その役割を果たしているものととらえております。  以上でございます。 ○議長(秋山恭寛 君)島脇議員 ◆15番(島脇一男 君)詳細なる御答弁ありがとうございました。  それでは、何点か再質問と要望等を申し上げたいと思います。  まず、白浜及び蕪島の海水浴場についてですが、これは市長のほうからもお話がありましたが、早期に開設したいということで、これからの動きがあると思いますけれども、何といっても管理棟のトイレ。管理棟そのものを全部直すというよりは、トイレを重点的に直していきたいと。地域では簡易トイレでもというお話も聞いておりますけれども、間に合うのであれば、トイレのほうも早期にやっていただきたいと思います。  これは再質問になりますけれども、先日もいろいろ放射能のことでお話がありまして、回遊魚の場合は週1回とか、今、市庁の上のほうでモニタリングをやっているんですけれども、海水浴場の放射性物質濃度を測定する予定というか、そういうようなものがあるのかどうかというのをまずお伺いしたいと思います。  それと、蕪島周辺整備についても早期にということなんですけれども、復興のほうはまだこれから先で、大きい意味で見ていただくにしても、復旧のほうはできるだけ早目にお願いしたいと思っております。  それと、やっぱり時が過ぎて二、三年とか、何年かたってしまうと、だれでもそうだと思うんですけれども、人はどうしても災害を忘れてしまいますので。この津波の災害の恐ろしさを風化させないためにも、これから周辺整備が始まったころに、1つは観光の目玉として津波災害のモニュメント的なものを製作して後世に残してはどうでしょうか。この辺もちょっと意見をお伺いしたいと思います。  それから、三陸復興国立公園については、この辺はちょっと要望なんですけれども、今まで多くの議員、多くの方々からいろんな意見が出ておりました。やっぱり国立という名前がつけば、大きな視点の中での公園づくりが必要だろうと。他の県に負けないといえば変ですけれども、中途半端なものはだめだろうと私は感じているんです。  ですから、トイレにしても、中途半端にならないような思い切ったあの辺の周辺整備を。それからまた、皆さん方から言われていますのは、観光施設の整備が必要だろうということです。これはやっぱり八戸はどうしても冬場は観光客が少ないので、年間を通して利用できるような施設がいいなと思うわけです。例えば、五戸議員からもお話がございましたけれども、観光客の休憩所にするとか、物産の販売とか、それから、ボランティアの団体等の方々の集まる集合場所とか会合場所とか、さらには、八戸の歴史資料や風景写真の展示などができるような施設が欲しいなという要望が結構出ております。そしてまた、周辺整備については、海を生かした公園づくりが必要だろうと私は思っております。例えば海釣り公園、魚釣りができるような公園にしたい。それから、子どもたちが小魚をとったりカニをとったり、海と触れ合いができるような公園、また、釣り船や観光船の発着場所の集約等も必要だろうと思っております。  また、とんでもない話かもしれませんけれども、話が出ているのは、多くの方々からは蕪島を陸から切り離して橋をかけてはどうかという極端なお話も聞こえてくるんです。そうすると、観光の目玉に絶対なると言われているんですけれども、その辺も御検討いただければと思います。  この三陸復興国立公園編入の計画では、北の玄関口としての蕪島周辺整備が将来の夢を持てる観光地となるように、市民の方、そして地元の方、関連する方々の御意見をもとに整備していただきたいと思います。当然市のほうではこれは考えていると思いますけれども、強く要望いたします。  そして、さらに先日の新聞紙上に載っておりましたが、八戸の歴史の中で文化を生み出し、また政財界のサロン的な存在でありました村次郎さんの石田家が老朽化と津波による影響で取り壊しになると報道されておりましたけれども、存続、再建できればとの思いがあります。この石田家から、八戸小唄が誕生したということでありまして、くしくもことしで80周年を迎え、小中野とか湊、鮫で記念イベントが予定されています。もし取り壊しになったら――全国的に知られています八戸小唄ですので、国立公園化に向けて発祥の地という記念碑でもあれば何か歴史の形が残っていくのではないかと思いますので、この辺もちょっと御検討いただければと思います。  それでは、防災行政については、ちょっと再質問させていただきますけれども、訓練で実際行った方々の反応というんですか、やってよかったとかという声がわかればお知らせ願えればと思います。  自主防災組織については、実際被害に遭った地域でまだ組織化されていないところもあると思いますので、これは何とか働きかけて組織化できればいいのかなと思いますので、この辺は要望しておきます。  津波の日制定についてはこれから働きかけていくということなので、それでなくても、この日で何か民間を通したイベントや何かが行われていくのであればいいのかなとは思いますけれども、今の御答弁では市のほうでもフォーラムとか記録誌の発行等をやるということなので、よろしくお願いしたいと思います。  それから、学校の防災教育、訓練についてですけれども、先ほども教育長のほうからお話しされましたけれども、八戸小学校の件です。これは私は小中学校の地域密着型教育報告書の中でちらっと見させていただいて、これはいいものだなと。よそのほうの学校を見てみても、余りこういうのをやっていないので。地域密着型教育の中で、これは学校ごとに違うかもしれませんけれども、防災に関するものを少し指導していただければいいのかなと私は思っております。  それと、教育というか、訓練というか、学校によってこの辺は実施している学校――教育長も今言っておられましたけれども、授業の中で、例えば市発行のハザードマップをもとに地域を歩いてみたり、住民から実際話を聞いて自分なりに注意点を書き込んだり、地域内の避難場所、それから災害時に必要になる場所を実際に回ってみる防災オリエンテーリングを実施したり、いろんな体験を通して防災に対する意識を高めていくのであれば幾分教育にはなってくるのかなと。やっぱり体で覚えることが一番だろうと私は思っております。  この間ちょっと本を読んだんですけれども、防災アドバイザーの言葉にこういう言葉がありました。「地震が発生したら机やテーブルの下に身を隠せと言うが、実際の地震ですぐに机やテーブルの下に身を隠す人は少ない。では、避難路を確保するために出入り口をあけるかというと、そうもしない。大抵は何もしないで待つのである。照明器具等の揺れやすいものを見上げながら、いつものように小さな揺れでおさまるのを期待しつつ、地震の大小を見きわめ、大揺れになったら逃げようと待ってしまうのだ。この数秒間の行動が生死を分けることになる」ということが載っていたんですけれども、今の学校ではどのようなことになっているのか、ちょっと私ははっきり知らないんですけれども、一応こういう言葉もありますので、すぐ机の下に隠れればいいのか、それとも小さな地震でもすぐ避難する、即安全ゾーンを確保する、見つけながら避難する体制をとるのか、そういう癖をつけていくのも一つの方法かなとは私は思っております。  それと、市の広報について、特番の場合は年3回ですか、市長みずからが出て長時間にわたっていろんな施策等を広報しているんですけれども、定期番組がございます。定期番組があって、民放等でやっているのは、市長がさっき言われましたとおりで、私もちょっとその番組を見たんですけれども、種差海岸の風景をバックにテロップとかアナウンサーが言うということなんですけれども、何か役所的だなという感じがあって、ちょっと物足りなさを感じたんです。民間の企業であれば、コマーシャルの1分、2分をすごく重要視していてPRしているわけです。どうしても自分たちをPRしたい、商品を売りたいということでやっているわけですから、もっと役所としても市民が見たくなるような何かを工夫いただければと思うわけです。  例えば岡山市は桃太郎で有名なんですけれども、市長が桃太郎に扮して、犬や猿のイメージキャラクターと一緒に全編アニメーション化しているというんです。そしてその広報テレビ番組が今始まっていますけれども、3分間の放送でイメージキャラクターがさまざまな市政課題に立ち向かう内容を通して市の取り組みを紹介しているということなんです。これまでの市政広報テレビはリポーターと職員の対話形式が中心であったようなんですが、より多くの市民の方々に関心を持って楽しく見てもらうよう、やわらかい雰囲気のアニメにしたそうです。初回のテーマは市都市交通戦略で、その市長が髙谷茂男さんという方で、この方をしげちゃんというキャラクターイメージをつくって登場させているということなんです。  突然でございますけれども、ちょっと市長には所見を伺いたいんですが、多くの方から市長は庶民的な市長だという話をよく聞きます。私もそう感じている一人なんです。  そこで、テレビにまことちゃんというキャラクターが登場して、いかずきんズがあるわけですから、そのいかずきんズとの質問形式やかけ合いで、ユーモアある独特の声で市の取り組み等を紹介していけば、きっと市民の方々は興味を持ってくださるだろう。そうすると、視聴率はどんどん上がって、市のことをもっと知ってもらい、市政に興味を持ってもらえるのではないかと思いますので、ここはちょっと市長から所見をお伺いしたいと思います。  以上、再質問のほうをよろしくお願いいたします。 ○議長(秋山恭寛 君)市長 ◎市長(小林眞 君)島脇議員の再質問に私のほうから2点ほどお答え申し上げます。  まず1つは、今回の津波災害を風化させないために、あるいはまた観光の目玉といった意味合いも含めてモニュメントを建設してはという御質問でございました。先ほど檀上でも御答弁申し上げましたけれども、今回の仮称・三陸復興国立公園の構想の目的の中に津波経験の記録、伝承というのがございます。そういった意味合いがありますので、今回の蕪島の国立公園エントランス整備事業を策定する中で、今、議員御指摘の点につきましても十分検討していきたいと思います。  それから、まことちゃんのキャラクターでありますけれども、確かに現在の市の広報は少しマンネリ化していて親切さが欠けているかなという御指摘の部分はあるのかなと思います。よりわかりやすくて、より訴えかけるような形での見直しといいますか、そういったことについて今後検討させていただきたいと思います。それに私が出るかどうかはその中でいろいろ御意見を伺いながら決めていきたいと思います。  以上です。 ○議長(秋山恭寛 君)環境部長環境部長荒屋敷秀俊 君)海水浴場の放射線測定の予定はあるのかという御質問でございますが、現在、国においては、海水浴場の放射線測定の基準づくりを急いでいると聞いております。市においても、市民が安心して海水浴を楽しんでいただくためには放射線測定は必要であると考えておりますので、国からの基準が示され次第、速やかに測定してまいりたいと思っております。 ○議長(秋山恭寛 君)防災安全部長防災安全部長(白川文男 君)再質問に対してお答え申し上げます。
     防災訓練の効果ということですけれども、今回の震災を踏まえまして、ことしの5月に東日本大震災における、自主防災組織はもとより、イベントの活動について活動状況等の把握を目的にアンケート調査を実施しました。それで、55団体に照会をかけましたところ、回収率は70.9%でございますけれども、その結果、防災訓練を生かして行動できたとの意見や避難所での炊き出しや高齢者の安否確認など、組織としての活動を迅速に実施できたという報告が多数寄せられております。したがいまして、地域における防災訓練の効果はあるものと認識しております。  以上でございます。 ○議長(秋山恭寛 君)島脇議員 ◆15番(島脇一男 君)いずれも前向きな御検討をいただきまして本当にありがとうございました。  今回の質問は、防災については私なりに――災害はいつどこにいてもあり得ることですから、常に安全ゾーンとか避難路の確認が必要であって、やっぱり個人個人が自分の命は自分で守るという意識を持たなければならないと思います。まず命が大事だろうと。その後いろんなことがついてくるんだろうと思いますので、自分の命は自分で守るという意識を持つことから防災がまず始まるのだろうと思っています。  観光に関しては、八戸の観光振興の将来は種差海岸の三陸復興国立公園編入の公園計画にかかっていると思っております。海から拓けた八戸と言われていますが、鮫から拓けた八戸と言っても過言ではないと思います。そういうかつての歴史があって、観光振興という名のもとに今住民がやろうとしているわけです。国立という重みが今度かかってくるわけですから、蕪島周辺を含む種差海岸の立派な整備、どこにも負けないような整備を強く強く要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(秋山恭寛 君)以上で15番島脇一男議員の質問を終わります。   --------------------   10番 冷水保君質問 ○議長(秋山恭寛 君)10番冷水保議員の質問を許します。冷水議員  〔10番冷水保君登壇〕(拍手) ◆10番(冷水保 君)ただいま議長から発言のお許しをいただきました民主クラブの冷水保でございます。  歴史は繰り返すと言いますが、実はこの壇上に立ちましてそういうことを今感じております。といいますのは、平成18年3月の定例会でも、私が一番最初に質問通告書を出したわけでありますが、どういうわけか、質問順位は一番最後になりました。今回もまさしくそのとおりでありまして、一番最初に通告書を出したわけでありますが、一番最後の質問者となりました。これは私だけではございませんが、災害でもすべての事象がやはり歴史的に繰り返されるということを、ささいなことでございますけれども、身をもって感じているところでございます。  それでは、通告に従い質問をしてまいりたいと思います。その前に、去る3月11日に発生いたしました未曾有の大震災と、そのことによって引き起こされた大津波によってたくさんのとうとい人命が奪われ、想像を絶する被害が発生いたしました。亡くなられました方々には安らかな御冥福をお祈りし、御遺族の皆様には衷心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災されました皆様方には心よりお見舞い申し上げ、一日も早い復旧、復興を願うところでございます。  国、県、市におかれては、既に震災復旧、復興に向けていろいろな対策を講じているところでありますが、今後も被災されました皆様への思いを切らさずに、復興最優先で取り組まれますようお願いを申し上げたいと思います。  また、4月に行われました市議会議員選挙ではたくさんの皆様から御支持をいただき、再び市政の場に立たせていただきました。感謝申し上げますとともに、市民の皆様の負託にこたえるために全力で取り組んでまいります。理事者並びに先輩議員の皆様の御指導をお願い申し上げるところでございます。  それでは、これより本題に入りたいと思います。  今定例会では多くの議員諸兄が震災関係の質問をされるであろうと思いましたので、私はあえて別のテーマで質問をさせていただきます。青臭い質問と思われるかもしれませんが、市長の市政に対する思いをお聞かせください。  大変古い話になりますが、今から35年くらい前の昭和五十一、二年のころだったと記憶しております。当時、青森県連合青年団の常任理事をしていたときに、知事と語る青年の集いが開催され、その当時の青森県知事竹内俊吉氏と十数名の青年が語り集う機会が得られました。私も十数名のうちの一人としてその場に臨み、3番目に発言をして知事にいろいろなことをお尋ねいたしました。緊張していたせいもあり、知事が不愉快になっていく様子など感じ取ることもできずに発言をしていたのですが、いきなり知事が発言をし、怒ったような口調で、そんなことは新聞を見ればわかることだろう、もう少し青年らしい質問ができないのかと言われました。知事の発言の意味がわからず、その場は大変気まずい雰囲気になってしまいました。1番目の発言者も2番目の発言者も、そして3番目に発言した私も、新聞等で既に報道されているような県政課題についての質問をしたのが気に入らなかったようでありました。  竹内俊吉氏は衆議院議員をされておりまして、大臣ポストを目の前にして知事への転身を余儀なくされたとの報道もあり、そうしたこと等も含めて質問をしてもらいたかったようでありました。まさしく政治家としてのルーツをお伺いすることで、その政治家が何をなそうとしているのかが見えてくるのではないかと私は考えております。そんな意味で、市長が官僚から政治家たらんとしたきっかけは何だったのか、お聞かせをいただきたいと思います。  次に、小林市長が目指す当市の未来像、都市像についてお尋ねいたします。  はっちや是川縄文館等、ハード面での整備は着々と進んでおり、当市の活性化に大きな役割を果たしてくれるものと期待されておりますが、反面、巨額な投資への批判もないわけではありません。しかし、開館したものや、開館間近の施設をとやかく言っても始まりません。有効に利活用し、当市の活性化に最大限生かしていかなければならないと思っております。インフラ整備はまさに行政、政治が果たし続けていかなければならない大きな課題であります。  我が国はある時期を境に飛躍的な経済発展を続けてまいりました。私は、その起点となったのが昭和35年に登場した池田勇人内閣総理大臣が提唱した所得倍増計画だったと思っております。消費が美徳ともてはやされるようになり、倹約が美徳と言われた日本独特の精神文化が少しずつ忘れられるようになってきたのではないかと感じております。それ以来、50年余りがたち、物が豊かであれば豊かな生活なんだという考え方が定着いたしました。何かが違う、そんな気がしてなりません。物が足りなくても、肩を寄せ合い、お互いに助け合ってきた精神文化、自然を神とあがめ、畏敬の念を抱いて暮らしてきた、そんな経験を持った人たちが少なくなってきました。そんなよき時代を取り戻したいと思っている人は私一人だけではないと思います。  作家の曽野綾子さんは「老いの才覚」という著書の中でこんなことを書いています。よく日本は経済大国なのにどうして豊かさを感じられないのだろうかと言われますが、答えは簡単です。貧しさを知らないから豊かさがわからないのです。貧しさを知らない人たちから見れば、豊かではなく当たり前のことだと感じているのですと。  3月11日以降、震災の復旧、復興に当たる日本国民の行動が諸外国から称賛されています。大変すばらしいことで、日本国民であったことに誇りを感じるところですが、反面、平時における人と人のかかわりはかなり希薄になってまいりました。役重真喜子さん、この方は1967年、茨城県でお生まれになり、首都圏で育ち、東大法学部を卒業され、上級職として農林水産省に入省するも、牛を飼う夢を捨てられず、研修で暮らした岩手県東和町、現在の花巻市の職員に転身され、2006年現在の資料では花巻市教育委員会東和事務所長兼組織改革室長をされており、経験をつづった著書「ヨメより先に牛がきた」の作者でもありますが、こんなことを言っています。都市型社会ではそこそこのお金があれば人と接触しなくてもとりあえず不便なく暮らせるだろう、便利がいかに人と人のつながりを断ち切ってしまうのか、ほどほどの不便が私たちに人間らしい会話や笑いをどれほど多くもたらしてくれるのか、人と人がじかに触れあい、助け合うことが必要なほどほどの不便を暮らしの中にちりばめていく工夫はそれほど難しくないように思うと。全くそのとおりだと私も思います。  農村社会は都市型社会に比較して確かに不便さを散りばめる工夫をしなくても至るところに不便さがあります。交通の便が悪い、近くに商店がない、病院や学校、保育所が遠かったりと、数えてみれば切りがありません。だからこそ助け合って生きていかなければなりません。そんな社会では自治会に加入することが当たり前のことなのです。当市は町内会への加入率は余りよくありません。ふだんから人と人のつながりを大事にする、大切にする、そんなことが市長が目標とする八戸を元気にする、八戸に安心を確立するという、新しい八戸の形となっていくのではないでしょうか。向こう三軒両隣、最低でもせめてそれぐらいのおつき合いをし、心豊かな市民が住む八戸になってほしいものだと思います。  現代社会はストレス社会だとよく言われますが、確かにそのとおりかもしれません。ストレスがいろいろな病気につながったり不安や問題を引き起こし、負の連鎖になっていくのは避けたいものです。繰り返しますが、我が日本民族は精神文化を築き、大切にしてきました。私は、2と8の割合の文化を称して逃げ道のある文化だと言っております。例えば腹八分、二八そば、村八分、宇宙の化合物を元素化すると水素と炭素になり、その割合が2と8の比率になる等であります。  ここでは村八分について申し上げます。なぜ十分ではないのでしょうか。まさしく生活の知恵と言ったほうがいいのか、経験から学んだ知恵と言ったほうがいいのかはさておき、完全に仲間外れにしない二分とは何なのか。そのことについて年配の方からお聞きしてみましたが、そのことを知っている人になかなか出会うことができませんでした。ある長老の方にお聞きしたときにその答えが見つかりました。火事とお葬式だけは村八分にしないというのです。現代社会であれば、災害とお葬式だけは村八分にしないということであります。逃げ道のある仲間外れ、私流に言う逃げ道のある文化というゆえんであります。どんなときでも思いやる心を忘れない、そんな郷土であってほしいと願っているわけですが、市長が思い描いている当市の未来の姿について、その思いをお聞かせください。  次に、小中学生の体験学習の実態と今後の方向性について教育長にお尋ねいたします。  このことについては、平成17年6月の定例議会でも触れさせていただいた質問でございますが、この体験学習の発端は、既に御承知のとおり、阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた神戸市立長田中学校での、地元のいろいろな職場に3日間体験就職するという取り組みが全国に広まったものでございます。当市でもグッジョブ・ウィークとして取り組まれているということでありましたが、その後の取り組み状況とその成果についてお知らせください。  私が小学生のころは、家の仕事を手伝う、仕事をするということは当たり前のことであり、いつも親の仕事をしている姿を見て育ってきたものであります。まさしく親の後ろ姿を見ながら成長してまいりました。しかし、最近は両親共稼ぎ世帯が多くなり、ましてや職場に子どもを連れて行って親の働く姿を見せるなど考えられないことであり、子どもたちを育てる環境が当時とは大きくさま変わりしております。  前段でお話しいたしました役重真喜子さんは、まねることは学ぶことと言っておりますが、そういう視点から見ると、当時のほうが経験をするという機会が圧倒的に多かったのではないかと思います。苦労は買ってでもしたほうがよいということを先輩の方々から教えられてきましたが、年齢を重ねることによってなるほどと思うことがたくさんあります。子どもが少なくなってきた時代だから大事に大事に育てたいという思いはよくわかります。しかし、大事にし過ぎるのは及ばざるは過ぎたるよりはまされりではないでしょうか。まかぬ種は、どんなに水をやり、肥料を与えても芽は出ません。だからこそ現代における体験学習は種であり、貴重な機会であると思うのです。  最近読んだ本で知ったことですが、弁当の日というすばらしい実践があるとのことです。弁当の日は2001年に四国の香川県綾南町立滝宮小学校で始まった実践で、単に弁当を学校に持ってきて食べるというだけでなく、すべて子どもに自分でつくらせる、買い出しもやる、親は一切口出し、手出し無用の実践でございます。2009年4月現在で西日本を中心に全国500校以上で実践されているようです。  弁当の日を提唱した、当時滝宮小学校の校長先生だった竹下和男先生が卒業生に贈った詩を紹介いたします。「あなたたちは弁当の日を2年間経験した最初の卒業生です。親は決して手伝わないでくださいで始めた弁当の日でしたが、どうでしたか。食事をつくることの大変さがわかり、家族をありがたく思った人は優しい人です。手順よくできた人は、給料をもらえる仕事についたときにも仕事の段取りのいい人です。食材がそろわなかったり調理を失敗したりしたときに献立の変更ができた人は工夫のできる人です。友達や家族の調理の様子を見てわざを一つでも盗めた人はみずから学ぶ人です。細やかな味の違いに調味料や隠し味を見抜いた人は自分の感性を磨ける人です。しゅんの野菜や魚の色彩、香り、触感、味わいを楽しめた人は心豊かな人です。一粒の米、一個の白菜、一本の大根の中にも命を感じた人は思いやりのある人です。スーパーの棚に並んだ食材の値段や賞味期限や産地を確認できた人は賢い人です。食材が弁当箱におさまるまでの道のりにたくさんの働く人を思い描けた人は想像力のある人です。自分の弁当をおいしいと感じ、うれしいと思った人は幸せな人生が送れる人です。シャケの切り身に生きていた姿を想像してごめんが言えた人は情け深い人です。登下校の道すがら、稲や野菜が育っていくのをうれしく感じた人は慈しむ心のある人です。あるものでつくる、できたものを食べることができた人はたくましい人です。弁当の日で仲間がふえた人、友達を見直した人は人とともに生きていける人です。調理をしながらトレイやパックのごみの多さに驚いた人は社会をよくしていける人です。中国野菜の値段の安さを不思議に思った人は世界をよくしていける人です。自分がつくった料理を喜んで食べる家族を見るのが好きな人は人に好かれる人です。家族が手伝ってくれそうになるのを断れた人はひとり立ちしていく力のある人です。いただきます、ごちそうさまが言えた人は感謝の気持ちを忘れない人です。家族がそろって食事をすることを楽しいと感じた人は家族の愛に包まれた人です。  滝宮小学校の先生たちはこんな人たちに成長してほしくて2年間取り組んできました。おめでとう。これであなたたちは弁当の日を立派に卒業できました。」この詩に子どもが弁当づくりに取り組む意味がすべて込められていると記されています。  食卓に並ぶ食べ物には、食材だけでなく、もう1つの命が込められている。つくってくれた人の命だ。お母さんの寿命が80歳だとする。そうすれば、お母さんの命は80年間という時間である。朝御飯をつくるのに1時間、その朝御飯には1時間分のお母さんの命がある。  机上での学問、学習が大切であることは論をまつまでもありません。同様に、経験でしか得ることのできないものもたくさんあります。いろいろな経験をしてたくましく成長してほしいと願っているところですが、我が郷土の子どもたちの体験学習を、今後どのように取り組まれていくのか、その方向性について教育長のお考えを聞かせてください。  以上で檀上からの質問を終わります。  〔10番冷水保君降壇〕(拍手) ○議長(秋山恭寛 君)市長  〔市長小林眞君登壇〕 ◎市長(小林眞 君)冷水議員にお答え申し上げます。  まず政治家になろうとしたきっかけについてでありますが、私は、長い間故郷を離れ、国や地方で公務員として生活をしておりましたが、そのような生活を送る中で、私は常々、八戸にはさまざまな資源があり、また人材も豊富で、無限の潜在力があり、今後さらに発展する可能性があると思っておりました。また、離れているからこそ次第にふるさと八戸への思いが募り、自分のこれまでの知識と経験を八戸のために役立てたい、八戸の発展につなげていきたいという意識も強くなっていったものであります。そして、平成17年の市長選挙の際、当時の市の現状と将来を見据え、生を受けた郷土八戸をこれまで以上によくしたい、またより元気にしたい、そして八戸をもっと発展させたいという強い思いを持って、郷土八戸のために自身のすべてを尽くそうと政治家になることを決意したところであります。  次に、私が目指す市の将来像、都市像についての御質問にお答え申し上げます。  私たちの八戸市は、北東北随一の産業集積、陸海空の交通拠点性、そして恵まれた美しい自然環境を兼ね備えており、創造性豊かな産業と文化が息づく活力ある北の中核都市として大きな可能性を秘めていると思っております。そして、蓄積されたインフラと多くの資源、人や地域の無限の潜在力を結集することにより、医療、福祉、安全安心、産業、雇用、環境、教育、文化、スポーツといった分野において、北東北のどこにも負けないまち、北東北の雄と呼べるまちにしたいと考えております。その実現に向けて、第5次八戸市総合計画後期推進計画に基づき、地域活力の創出、まちの魅力創造、地域の安心確立、自治力の向上の4つの柱で構成される戦略プロジェクトを重点的に推進しているところであります。  議員御指摘の人と人とのつながりや地域のつながりの重要性についてですが、個人の価値観の変化や少子高齢化への対応、地域の安全安心の確立など、地域の課題が複雑化、多様化する中で、私も、市民力と地域力を高めていくことが当市のさらなる飛躍にとって重要であると考えており、市長就任以来、市民と事業者と行政が対等な立場で協力し合う協働のまちづくりに力を注いできたところであります。特に町内会、自治会などの地域コミュニティは、生活環境、防犯、防災など、地域の課題解決や魅力創造に取り組む身近な生活を支える地縁組織として、また、市民活動団体やNPOは、子育て、教育、福祉といった専門分野の課題に取り組む団体としてともに重要な協働のパートナーと考えており、その支援や育成に積極的に取り組んできたところであります。  具体的な施策といたしましては、住民自治推進懇談会や地域担当職員制度、「元気な八戸づくり」市民奨励金制度や市民提案制度などの事業を実施してまいりました。住民自治推進懇談会は、地域住民とひざを交えて話し合うことによって地域づくりに対する住民意識の向上を図ることを目的として平成18年度から実施をしてきており、昨年度末までの5年間で開催回数は70回、参加者数は延べ3915人に上っております。  地域担当職員制度は、市職員が行政と地域とのパイプ役となることで、住民みずからが主体となって地域の課題を解決することができるよう、地域コミュニティの振興を図ることを目的として平成20年度から実施しており、昨年度末までの3年間で相談、問い合わせ件数515件、地域づくり会議などによる担当職員の地域への出張回数は276回に及んでおります。  こうした中で、中学校のグラウンド整備や地域の公園整備、JR白銀駅隣接地への公衆トイレと駐輪場の設置、管理、AEDの普及促進や外国語を母国語とする児童生徒の支援など、地域やNPOの発案による市との協働による事業が実現してきております。  また、このたびの震災の際には、避難所で生活している避難世帯の相談にワンストップで対応する避難世帯応援チームを地域担当職員で結成し、被災者の支援に努めたところであります。さらには、地域の住民同士のつながりや信頼関係を強め、地域コミュニティの母体である町内会、自治会の体制を強化するため、現在、町内会加入促進事業や仮称・八戸市連合町内会設立支援事業にも取り組んでいるところであります。今後も協働のまちづくりを積極的に推進してまいりたいと考えております。  次の2、小中学生の体験学習の実態と今後の方向性については、教育長から後ほどお答え申し上げます。私からは以上でございます。  〔市長小林眞君降壇〕 ○議長(秋山恭寛 君)教育長 ◎教育長(松山隆豊 君)次に、体験学習に取り組んでいる小中学校の状況とその成果についてお答え申し上げます。  まず、小学校では、3年生から6年生の児童がみずから考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに、問題解決や探求活動に主体的、創造的、協同的に取り組む態度を育てることをねらいとした総合的な学習の時間において体験学習を行っております。例えば大久喜小学校では、5年生の児童が地域の漁師の方々とともにタコを入れる箱をつくって海に沈め、実際に漁船に乗ってタコが入った箱を引き上げるという漁業にかかわる体験学習を行っております。そのほかにも、えんぶりや駒踊り、虎舞などの郷土芸能について地域の方々からの指導を受け、各種イベントに参加して発表する小学校も多く見られております。  総合的な学習の時間における体験学習を通してみずから考え、主体的に学習に取り組む児童がふえてきております。加えて児童と地域の方々とのかかわりがふえ、地域のよさを発見しようとする意識やふるさとを大切にしようとする意識も高まってきております。  次に、中学校では、2学年の生徒が連続した5日間程度の職場体験を行う、さわやか八戸グッジョブ・ウィーク事業を平成12年度より行っております。さわやか八戸グッジョブ・ウィーク事業は、地域の方々の協力を得ながら、地域の事業所における職業体験を通して望ましい勤労観及び職業観を育成することを目的として実施している事業であります。多くの中学校では総合的な学習の時間の中でこの事業を実施しております。  本事業の成果といたしましては、将来の進路について真剣に考える生徒がふえたこと、実際に仕事をすることにより働くことの意義を実感したこと、あいさつや礼儀など、社会生活のマナーを学ぶよい機会となったことなどが挙げられております。  さわやか八戸グッジョブ・ウィーク事業は地域の方々から育てていただいた事業であり、地域の中で八戸の子どもたちを育てている事業であると考えております。これらのことを通して児童生徒にとっての成果が見られているだけではなく、地域の方々との触れ合いにより学校と地域の理解や連携も深まっているものと認識しております。  次に、体験学習への今後の取り組みについてお答え申し上げます。  小学校では、総合的な学習の時間について、いのち、ふるさと、はたらくことの3つの視点を示し、これらの視点をもとに各学校が指導計画を作成することにより、児童生徒の探求的な学習が行われるよう学校訪問等を通じて指導しております。また、中学校ではさわやか八戸グッジョブ・ウィーク事業について、参加生徒及び指導ボランティアに対する保険料を市教育委員会が負担するほか、報告書をまとめ、成果と課題を広く学校で共有できるようにしております。ここ数年は、各学校が各地域の諸団体と連携を図り、より地域に根差した事業を進めていけるよう連絡、調整等の支援を行っております。  市教育委員会といたしましては、今後も各学校における総合的な学習の時間やさわやか八戸グッジョブ・ウィーク事業などによる体験学習の一層の充実に向けた指導、支援に努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(秋山恭寛 君)冷水議員 ◆10番(冷水保 君)今回の質問は再質問するような内容のものではございませんが、要望という形で私が常日ごろ考えていることを申し上げて、それをこれからの施策の中に生かしていただければということで申し上げてみたいと思います。実はきのう、伊藤圓子議員の美しいまちという言葉に対しての質問に市長からお答えがありまして、メンタルな部分で、精神的な部分で希望が持てるようなまちづくりを進めていきたいと。今まではどちらかといいますと、ハード的な部分にかなりの予算的なもの、時間的なものが割かれてきた行政の進め方であったと思います。質問の本題の中でもお話し申し上げましたとおり、そうした物質第一義的な物の考え方が精神的なものを少しずつ少しずつ置き去りにしてきた。行政がまさしくそういうふうなことではなかったのかと私は考えておりまして、きのうの、いわゆる精神的な部分で豊かさを感じられるような、希望が持てるようなというお言葉に対して、うちに帰ってから、いつもであれば晩酌をするんですけれども、きのうは晩酌をせずに、いい答えを聞いたなということで大変うれしくなったわけでございますけれども、きょうは余りその精神的な部分に触れられていなかったような答弁だったと思います。これからはぜひそうした心に訴えかける行政が大事になっていくんだろうなと。  選挙戦でも申し上げてまいりましたけれども、今までは人口がふえていくための仕組みをつくってきたわけですけれども、これからは人口が減少していく社会になっていく。そうすると、やはり仕組みそのものを少しずつ変えていかないと対応できなくなるんだろうなと私は思っております。その部分で大事になってくるのは要するにメンタルな部分だと思います。  きのうちょっとラジオのニュースを聞いておりましたら、海江田大臣が、原子力発電所の再稼働を地元自治体の方にお願いをいたしたいというふうなことを発言されておりました。そうしたら、早速、極端な言い方をすれば、大阪府の橋下知事は政府が言っていることは信用できないということを言われておりますし、山形県の吉村知事も、やはりこれからは脱原子力だということを言われている。要するに、先ほど言いましたように、少しずつ築いてきた信頼関係が、住民と、あるいは国との、そういったものが失われつつあるのではないのかと私は感じております。ぜひ完全に失われる前に取り戻す努力を我々自身もやっていかなければならないと思いますし、行政でもやっていかなければならないと感じております。  きのうから出ておりましたが、選挙をしたときの投票率も非常に悪い。物理的な原因もたくさんあると思うんですが、でも、選挙民の人たちは、選挙に書きに行っても何にも変わらない、そんな思いがすごく強くあるような気がしてなりません。やはりそういうふうな部分に対して行政なり政治がこたえていくことで投票行動につながり、投票率が上がったりするのだと思います。  新聞社の方々に私は機会があれば、文句じゃなくて、いろいろな注文をつけているんですけれども、例えば見出しで書くものですから――たまたま避難所閉鎖、突然通告というふうな見出しが新聞に出ました。そうしたら、その後ごあいさつに回ったところで、行政はひどいものだというふうなことをかなり言われました。だから、報道機関ももう少しわかりやすく事実をきちんと伝えてほしいなと、何かの間違いなんだろうなと思いましたけれども、もしそれが事実であれば、やっぱり思いやりに少し欠けているのかなと。まさしくハートに訴えかける部分がちょっと欠けていたのかなという気がしてなりません。  それから、この間の震災のとき、島守地区の連合自治会でも炊き出しをいたしました。今回の質問でも、指示命令系統、依頼系統がはっきりしない部分があったという議員の御指摘もありました。私どもも、どこからその指示が来たのか、あるいは依頼されたのかわからないままにただただ一日おにぎりをつくって、集めに来た市の職員の方々にお渡しをしたと。できれば、これはこういうふうな使い道でこっちのほうに行くよというふうなことがあれば、目的がわかって、つくるほうもやりがいがある。どこに行くのかわからないような炊き出しとかそういうのはなかなか意識的におもしろくない部分があるということで――その後、私はどこから来たのか確認はしておりませんけれども、途中ででもいいですから、やっぱりそういうふうなことがやっている方々にわかるような仕組みもつくってほしいということ。  それから、自主防災組織を立ち上げていかなければいけないという質問が今回たくさんありました。島守地域のほうでは特別、自主防災組織を立ち上げるとかそういうふうなことは必要ないんです。今の自治会の中にもそういう組織があります。自治会長があって、部落会長があって、班長があってというふうなことで、すっと連絡がとれるようになっているんです。ですから、自治会長にそういうふうな話があれば即座に対応できる。そういうふうなこともこれからの参考にしていただきたい。別組織がいいのか、同じ組織の中でそういうふうな機能を持たせていくのか、私は大事なことだと思っていますので、ぜひそういうふうないい参考例もありますので、すべての地域が同じ組織でなければいけないということではなくて、その地域地域に合った組織を立ち上げていくことが大事なことだと、続いていくことだと考えておりますので、ぜひそういうふうな方向性で進めていただければいいのかなということで御提案をさせていただきたいと思います。  それから、先ほど言いました曽野綾子さんの「老いの才覚」の中にこんな言葉がありますが、引き算の不幸ではなくて足し算の幸福というふうな言葉を言っています。どういうふうなことかといいますと、あれもない、これもないじゃなくて、あれもある、これもあると。言いかえると、マイナス発想じゃなくてプラスの発想だということだと思うんです。それは確かに100%のものがそろっている人と比べれば、そろっていない人はあれもないと思いたくなるかもしれない。でも、何にもない人よりはましだと思うことで考え方が全然違ってくるんだと思います。やっぱりそういうふうなことを市民一人一人が感じられるようなまちづくりになっていけば、まさしく言葉だけではなくて、おんでやんせ八戸ということが実現するんだと思います。  最後に、童話なのか、題もよくわかりませんが――「青い鳥」という題だったでしょうか。チルチルとミチルが幸せを求めて自分の家から旅立っていろいろ旅をしていくんですけれども、最終的に戻ってきたところは我が家だったと。まさしく引き算の不幸ではなく足し算の幸福だと曽野綾子さんが言っていることと同じようなことを童話で教えているような気がいたします。ないものねだりではなくて、心が豊かになるような、そんな施策を今後八戸の施策の中に取り入れていっていただきたいということを御要望申し上げて、終わりたいと思います。  ありがとうございました。 ○議長(秋山恭寛 君)以上で10番冷水保議員の質問を終わります。  これにて一般質問を終わります。  ──────────────────── △日程第2 議案12件 ○議長(秋山恭寛 君)日程第2議案第90号平成23年度八戸市一般会計補正予算、議案第91号平成23年度八戸市自動車運送事業会計補正予算及び議案第93号八戸市基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてから議案第99号八戸市自動車乗車運賃等条例の一部を改正する条例の制定についてまで、議案第101号八戸市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について、議案第102号八戸市地区計画等の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について並びに議案第105号市道路線の廃止及び認定についてを一括議題といたします。  これより上程議案に対する質疑を行います。  御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(秋山恭寛 君)御質疑なしと認めます。  ただいま議題となっております議案第90号、議案第91号及び議案第93号から議案第99号まで、議案第101号、議案第102号並びに議案第105号をお手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。  ──────────────────── △日程第3 請願・陳情について ○議長(秋山恭寛 君)日程第3請願・陳情については、お手元に配付してあります請願・陳情文書表のとおり、各常任委員会に付託いたします。  ────────────────────   休会の件 ○議長(秋山恭寛 君)以上で本日の日程は全部終了いたしました。  この際、お諮りいたします。  委員会開催等のため、23日、24日及び27日の3日間は休会いたしたいと思います。
     これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(秋山恭寛 君)御異議なしと認めます。  よって、3日間は休会することに決しました。  次回本会議は、6月28日午前10時に開きます。  ────────────────────   散 会 ○議長(秋山恭寛 君)本日はこれにて散会いたします。   午後0時15分 散会...