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  1. 八戸市議会 2010-06-18
    平成22年 6月 広域連携推進特別委員会-06月18日-01号


    取得元: 八戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-10
    平成22年 6月 広域連携推進特別委員会-06月18日-01号平成22年 6月 広域連携推進特別委員会   広域連携推進特別委員会記録  ────────────────────────────────────── 開催日時及び場所  平成22年6月18日(金)午前10時01分~午前10時53分 第1委員会室  ────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件  ● 職員の紹介  ● 議 題   1 八戸圏域定住自立圏形成協定に係る施策及び事業進捗状況について   2 八戸圏域定住自立圏における新たな連携施策検討状況について   3 全国の定住自立圏取組状況について  ● 委員の派遣について  ────────────────────────────────────── 出席委員(8名)            │ 欠席委員(1名)  委員長  壬 生 八十博 君     │  委 員  坂 本 美 洋 君  副委員長 森 園 秀 一 君     │  委 員  夏 坂   修 君     │ 委員外議員(なし)   〃   松 橋   知 君     │
      〃   寺 地 則 行 君     │   〃   秋 山 恭 寛 君     │   〃   伊 藤 圓 子 君     │   〃   吉 田 博 司 君     │  ────────────────────────────────────── 出席理事者  総合政策部長         高 島   司 君  総合政策部次長政策推進課長 大 坪 秀 一 君  ────────────────────────────────────── 出席事務局職員  副参事(議事グループリーダー) 秋 山 直 仁  ──────────────────────────────────────    午前10時01分 開会 ○壬生 委員長 おはようございます。  本日の欠席通告者坂本美洋委員でありますので、報告します。  ただいまから広域連携推進特別委員会を開きます。  ────────────────────────────────────── ● 職員の紹介 ○壬生 委員長 初めに、本年度の人事異動により当委員会関係理事者に異動がありました ので、紹介をお願いします。 ◎高島 総合政策部長 〔総合政策部の職員を紹介〕 ○壬生 委員長 よろしくお願いいたします。  ────────────────────────────────────── ● 議 題  1 八戸圏域定住自立圏形成協定に係る施策及び事業進捗状況について  2 八戸圏域定住自立圏における新たな連携施策検討状況について  3 全国の定住自立圏取組状況について ○壬生 委員長 それでは、本日の議題に入ります。  1、八戸圏域定住自立圏形成協定に係る施策及び事業進捗状況についてから、3、全国の定住自立圏取組状況についてまで、一括して報告願います。 ◎大坪 総合政策部次長政策推進課長 おはようございます。  それでは、きょうは3件の報告事項がありますので、説明をさせていただきます。  まず、1番目の八戸圏域定住自立圏形成協定に係る施策及び事業進捗状況について、A3の1枚物の資料1を用意させていただいております。これに基づきまして簡単に御説明いたします。  まず、八戸圏域定住自立圏形成協定につきましては昨年9月に締結いたしまして、ここの左端にございます生活機能の強化、結びつきネットワークの強化、圏域マネジメント能力の強化の3つの視点に基づき、その右側に14施策、20事業を掲げておりますが、それらの事業に現在取り組んでいるところでございます。  それらの進捗状況について、一つずつ簡単に御説明いたしたいと思います。  まず、①と書いてあります医師派遣事業でございます。  こちらにつきましては、三戸中央病院に平成21年10月1日から派遣を開始いたしまして、整形外科医1名、週1回という形で進めてございます。五戸総合病院につきましては、今現在、内科医を派遣する方向で実施に向けて準備中でございます。  続きまして、ドクターカー運行事業でございますけれども、こちらは御承知のとおり、市民病院ドクターカーをことしの3月29日から運行開始いたしているところでございます。  続きまして、周産期医療機器整備事業、こちらにつきましては市民病院五戸総合病院に平成21年度に周産期医療機器の購入をしてございます。既に購入、整備済みということで実施しているところでございます。  続いて、④周産期医療体制周知事業でございますけれども、こちらにつきましては、周産期における医療体制等各種情報提供を行うということで、実施に向けて今準備を進めているところでございます。  次に、福祉の政策分野に入りまして、特別保育事業でございますけれども、こちらは八戸市が今現在実施しております一時預かりとか休日保育、そういった各種の子育て支援策を周辺の住民に拡大するということで、この4月から現在実施をいたしております。  それから、次の⑥から⑧まででございます。ファミリーサポートセンター事業子育て集いの広場、子育てサロン事業、こちらにつきましてはいずれも八戸市で実施している事業町村住民へ拡大するということで、今その準備を進めております。 次に、産業振興政策分野⑨農業情報提供事業でございますけれども、こちらは農業体験情報、交流・援農情報栽培技術情報、それから農地情報相互情報提供体制を構築するという事業でございますが、現在実施に向けて準備を進めているところでございます。  それから教育の政策分野で、⑩生涯学習情報提供事業でございますけれども、市民大学講座等各種講座情報相互提供ということで、こちらも現在準備を進めてございます。  次に、2つ目の視点の結びつきネットワークの強化のところにに入りまして、地域公共交通の仮称・圏域公共交通計画策定事業でございますけれども、こちらは先般、セミナーを開催したりいたしまして、平成21年11月に策定会議を設置して、計画の策定作業を現在進めているところということで、その中には企画乗車券でありますとか上限運賃制等検討が進められているというような状況でございます。  続きまして、デジタルディバイドの解消に向けたICTインフラの整備の政策分野でございますけれども、⑫といたしましてICTインフラ整備事業、こちらは平成21年度は田子町において既に光ファイバーの整備を進めたところでございまして、今年度は八戸市を含めまして、総務省交付金を活用して整備を進める予定でございます。  それから、⑬の仮称・ICT利活用研究会の設置、こちらにつきましては、ICTインフラを積極的に活用したネットワークを強化するための連携施策検討するという目的で、今月中に研究会を設立したいと考えております。  続きまして、地域内外の住民との交流・移住促進政策分野でございます。  ⑭の交流・移住促進のための各種情報発信につきましては、東京事務所を活用いたしまして首都圏に対して観光等各種情報発信を行うということと、UJIターン希望者等を対象に各種の相談を実施するということで、こちらは現在、東京事務所を中心に準備を進めているところでございます。  次に、⑮グリーンツーリズム推進事業でございますが、こちらはグリーンツーリズム受け入れ農家の育成、確保を目的といたしまして、三八地方農業観光振興協議会運営体制の強化を図るということで準備を進めているところでございます。  ⑯の空き家バンク制度の構築、こちらは首都圏から圏域内への移住を促進するため、空き家バンク制度を構築するということで今現在、準備を進めております。  続きまして、安全・安心なまちづくり政策分野の⑰安全・安心情報発信事業圏域拡大ということで、現在、八戸市で実施をいたしておりますほっとスルメールを圏域全体に拡大するということで、現在、システムの変更作業中でございます。8月1日には供用開始できますけれども、町村の準備ができ次第、順次それぞれ供用開始していくという予定となっております。  最後に、圏域マネジメント能力の強化の視点の中の圏域内市町村職員の育成の⑱の職員合同研修の開催につきましては、平成21年度に既に行財政研修会を実施しておりまして、本年度は交流スクール等を実施して各種の研修を進めてまいりたいと考えております。  次に、⑲学官連携地域シンクタンクの活用の事業でございます。こちらは市内の3高等教育機関と一緒に進めております地域シンクタンク事業、そちらへの町村の職員の方々の参加機会を提供するということで、今年度は南部町のほうから1人参加して第2期の研究事業がスタートいたしております。  最後に⑳、NPO等に係る各種情報提供支援体制の構築の事業でございますけれども、市民活動サポートセンターわいぐが実施いたします支援事業の範囲を周辺町村に拡大いたしまして、この4月からは、わいぐから町村担当課のほうへの情報発信事業を開始いたしております。  以上、協定を締結した事業施策進捗状況でございました。  続きまして、資料2に入らせていただきます。  八戸圏域定住自立圏における新たな連携施策検討状況ということで、こちらは昨年9月に協定は締結をいたしておりますが、それ以外の分野において連携する施策がないかどうか、今年度に入ってから新たに検討を進めている内容を整理したものでございます。  八戸圏域定住自立圏のさらなる連携強化に向けまして、共生ビジョン懇談会で取り上げられた課題が幾つかございます。それらを踏まえながら、8市町村担当者で組織いたしますワーキング会議を今年度4分野で新設をいたしました。その中で新たな連携施策を現在検討しているところでございます。  ちなみに、平成21年度におきましては、参考として下のところに掲げております11のワーキング会議検討して、先ほど御説明したような施策事業をやっているところでございます。  今年度、新規に設置いたしましたワーキング会議は、そこにあります①から④の高齢者福祉観光産業振興、これは雇用創出等分野を中心といたしておりますが、それと4つ目としては環境と。この4つをワーキング会議として新しく設置いたしました。  高齢者福祉分野では、介護等を中心とした施設従事者人材育成でありますとか認知症対策といったことで、今ワーキング会議の中で検討を進めております。  それから、観光分野におきましては、広域観光や海外への観光PR、そういったことを念頭に連携できる施策がないか検討を進めているところでございます。  3つ目産業振興分野は、労働環境の整備とか農商工連携、そういった地場産業の振興の分野において連携施策検討を進めております。  環境の分野におきましては、階上町のほうからの御提案もございまして、不法投棄対策でありますとか畜産等悪臭対策、そういったところでの連携、調整ができないかというようなことを今現在検討しているということでございまして、以上のような内容につきましては今後具体的な方法、さらに、ほかの事業項目についてもさらに必要となってくる施策がないかどうか検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。  以上が2つ目の新たな連携施策検討状況でございました。  続きまして、3つ目でございます。  全国の定住自立圏取組状況ということで、資料3を御用意させていただいております。こちらは総務省のホームページに掲載されているものを御提供いたしました。ざっと簡単に御説明いたします。  1ページ、5月31日現在でございますが、定住自立圏に取り組んでいる中心市の状況でございます。中心市宣言済みの市が53市ございます。それから定住自立圏圏域数という項目がございますけれども、ダイヤモンド型と星型のところで、全体で31圏域。市にしますと33市となります。  2ページをお願いいたします。  こちらは中心市宣言を行った53市の一覧でございます。八戸市が左側の上から7番目にございます。  それから3ページをお願いいたします。  3ページは定住自立圏形成状況ということで、先ほど御説明いたしました31圏域、それらについての協定の締結ないしはビジョン策定等状況を掲げているものでございます。  ちなみに31圏域あるんですけれども、33市となっておりますのは、ここで言いますと10番目のところの鳥取県と島根県が米子市と松江市、それから4ページの23番目の高知県の四万十市と宿毛市が2つ中心市になっている関係で、31圏域の33市というような状況になっているものでございます。  飛びまして、6ページをお願いいたします。  こちらは定住自立圏における主な取り組み例圏域数ということで、生活機能の強化、結びつきネットワークの強化、圏域マネジメント能力の強化という3つの視点でくくって、それぞれさらに政策分野でどれぐらいの圏域取り組みがあるかという数字と主な事業内容をここに掲げております。  多いところで御紹介いたしますと、生活機能の強化では、当圏域でも取り組んでおります医師派遣を初めとする医療の分野、こちらは30圏域と一番多いと。さらには産業振興が28圏域で、広域観光とか農産物のブランド化等事業として掲げられております。  それと、結びつきネットワークの強化の分野は、やはりバス路線の維持などを初めとする地域公共交通が28圏域で取り組まれているという状況でございます。  圏域マネジメント能力の強化では合同研修人事交流など、23圏域というふうな状況となってございます。  次に、7ページからがそういった取り組み内容及び役割分担具体例でございまして、八戸市は①の地域医療のところに自治体病院間における医師派遣体制の構築とドクターカー導入ということで紹介されております。  以上が全国の現在の定住自立圏取り組み状況でございます。  それから、資料4を本日お配りさせていただいております。その他という扱いで御説明申し上げたいと思いますが、これまで定住自立圏の形成に関する講演会を、5月20日に開催いたしました第4回の五戸での勉強会まで進めてきてございますけれども、今度、第5回の講演会ということで、階上町のほうから会場をお借りして開催する予定となっております。御紹介申し上げたいと思いますので、議員各位も御参加をいただければと思っております。  日時でございますけれども、7月16日金曜日の午後4時からということで、1時間半ぐらいの講演会、その後の交流会も予定されてございます。場所は、階上町のハートフルプラザはしかみ。  そして今回、講師にお招きいたしますのは、一橋大学大学院の教授でいらっしゃいます辻琢也氏でございます。仮称ではございますけれども、「定住自立圏構想による新たな広域連携の推進」と題しまして講演いただきたいと考えております。  実はこの先生は八戸と結構ゆかりがある方でございまして、プロフィールの3つ目4つ目のところにございますけれども、行政経営検討委員会委員長を平成15年から現在までやっていただいておりますし、また、昨年度は市政評価委員会委員長もお願いしてございます。全国的には総務省の関係で御活躍されておりまして、定住自立圏制度創設にもかかわっていらっしゃいますし、今現在も定住自立圏構想の推進に関する懇談会委員をやっていらっしゃる先生ですので、貴重な話がお伺いできるのかなと思ってございます。  また、この7月の第5回の後の予定でございますけれども、第6回、第7回もそれぞれおいらせ町、八戸市で11月、2月に予定しており、これから計画していきたいと思っております。  以上で説明を終わります。 ○壬生 委員長 ただいまの報告について御質問ありませんか。 ◆寺地 委員 いろいろ御説明いただきました。その中で資料1の、今現在進んでいる施策や方策については、医療を中心としてさまざま進んでいるなというような実感を抱いております。その中で、農業に関することと空き家バンクに関することについては、定住というようなことを考えれば別分野ではないような気がしているんです。ほかのところなんかでは一体的に農業に取り組む方々や新たに農業を始めるような場合の研修生にお金を払ったり、農業について勉強をする際に、ある程度の賃金を払いながら2年ぐらいやってもらった後に農地を探して定住してもらう、または農業に従事してもらうというふうな取り組みが行われているように聞いているんです。  ですから、ただ単に情報を流すとかそういうふうなことではなく、実際に新たな農業者を探すなり、もしくはUターンの人なり、または首都圏なりからそういうふうな方々を誘致するというか定住を進めるという場合にはどうしても経費的な問題をどうするかということもかかってくると思うんです。そうしなければ定住というところまではなかなか行かないのではないかなという気がしています。ですから今やっていることはもちろん決して悪いということではなくて、それにプラスして、ある程度本格的に農業をやる方や若い人たちがそういうものを目指すときには、見習い期間中であってもある程度の賃金なりをどうするかという問題があると思うんです。ですからそういうのをトータル的にできれば検討してもらいたいと思います。  それからあと、空き家バンクの制度も、首都圏に近いところとか少し温暖なところの、静岡のあたりとか山梨とか長野とかの首都圏に近いところはかなり進むような気配だという報道を見ますし、それから一番人気が高いのは沖縄とかああいう暖かいところで、定住をしたいという方々がかなりあるように聞いたりしていますので、私たちの八戸圏域でどのようにすれば空き家バンクなり空き家を活用できるかということになると、かなりの覚悟といいますか、かなりメリットがなければといいますか、さまざまなことが問われると思うんです。ただ単にこの圏域に住まないですかということであれば、都市間競争の中で条件または地理的な問題でなかなか勝てないようなところもあるのかなというふうな懸念もあるので、私はトータルでメリットが出るような施策も兼ね合わせるべきでないかなというふうに思います。その辺の所見なり考え方をお伺いしたい思います。 ◎大坪 総合政策部次長政策推進課長 今、寺地委員から御指摘のありました農業空き家バンク、それらを少し連携させて取り組んではどうかという御質問かと思います。  今現在、農業分野で掲げております農業情報提供事業でございますけれども、こちらは3段階ぐらいの想定をいたしております。  まず1つは、市民が農業に親しむという市民農園的な部分、それから一方で、農業に既に従事している方々が農業経営を高度化するためにどうしたらいいかという農業情報を強化するという部分、さらには、それとの中間領域になるのかもしれませんけれども、新たに農業に携わりたい方への情報提供という3段階ぐらいで、主に圏域内での情報提供事業ということを想定しております。これらが今現在、農業分野において連携施策として進めようとしている分野でございます。  一方また、空き家情報提供につきましては、南部町では達者村とかをやっておりますけれども、一部そういうふうな取り組み町村単位で見られますので、そういうところへの移住促進を図るために八戸市の資源である東京事務所を活用していこうと、そういう内容で組み立てられた事業でございます。  確かに委員おっしゃられるようなそういうパッケージ型の、移住するにはどういう地域の魅力があるんだというようなことをあわせて提供できるような仕組みというのが必要な部分もあろうかと思いますので、今後の検討課題ということで進めてまいりたいと思います。 ◆寺地 委員 ぜひ検討方をお願いしたいというふうに思います。  今、東京事務所を活用してというようなお話があったんですが、東京事務所というのは国会議事堂に近かったり東京駅から近かったりということで、その当時は機能的には非常によかったというふうな思いがあるんですが、私は前にも、どうせ東京事務所があるんだったら、例えば上野のアメ横の近くにアンテナショップも兼ねた東京事務所があってもおかしくないんでないかなとか、または余り現在地にこだわらないで、ある程度人に宣伝できるような場所なりさまざまなことも必要でないかなというような思いはありました。皆さん方はここを活用するのが経費もかからないし、妥当だというふうに思っているでしょうけれども、長い目で考えれば、もしかしたら地場産品を売れるような場所とか人通りが多い場所で八戸を宣伝できるような場所とか、それは青森県やさまざまなつながりでまた変わるかもしれませんけれども、そういうことも一例かなと思ったりしていますので、検討しなくても頭の隅に置いておいてもらって、何かのときにはそういうふうな考え方も必要かもしれないということを申し添えておきたいと思います。  それから、資料2でいろいろな検討が始まっているというふうなお話がありました。やはり今現在進めているのにとらわれずに、ある程度進めていこうということは大変有意義であるというふうに思います。  そういう中で気がついたことは、観光分野では、例えば北海道観光なんかを見ると、釧路のあたりから摩周湖、阿寒湖、根室のあたりまでが1つの観光ルートに入るんです。よくよく考えてみると、あれは東北3県、例えば青森・秋田・岩手県を回っているぐらいの距離なわけです。ところがなかなかそのことに気がつかないというか、うまい宣伝方法で、いい場所をピックアップしながら宣伝しているというふうな意味では大変すぐれていると思うんです。  ですから、そういう意味合いで考えれば、皆さん方は、これからいろいろ圏域のいいところを抜き出すでしょうけれども、観光というふうなことになれば、どうしても行きたくなるような必然性や、何となく行ってみたくなるような魅力や、さまざまな醸し出す雰囲気があると思うんです。私はいつもその辺がちょっと下手ではないかなと。下手と言うとちょっと語弊があるんですが、北海道観光地として有名なところに比べればまだまだ魅力づくりというか、つくり方が弱いような気がしているんです。北海道といえば大自然というようなネームバリューなりイメージなりがどっと来る。八戸といった場合、一般質問でも言ったみたいに、余り知名度がなかったり余り魅力を感じなかったりということはあると思うんです。ですからそういうふうな魅力づくりには、ぜひ細心の努力とどういう方法がいいのだろうということを研究しながら進めてもらいたいなというふうに思います。  あと、環境の問題では、見た限りでは不法投棄とか畜産の悪臭対策ということですので、余りいいイメージではないんですけれども、私は圏域として今後は川の問題とか海とか、そういう美化の問題というか、お互い川が流れているわけでつながっているというふうな相乗効果なり山と海の関係というのは大事だと思うんです。ですからもっと大きい意味での環境問題というか環境対策というか、そういうものを進めてもらいたいというふうに要望したいと思います。
     それからあと、その中で余りにも八戸圏域は景観にこだわっていない。例えば家のつくりであったり、もしくは色合いであったりとか、それから自然にマッチするような雰囲気なりという全体的な景観形成への意識が弱いような気がするんです。例は悪いんですけれども、アメリカのフロリダのあたりに行けば海と住宅の景観がマッチしているとか、エーゲ海のほうに行けばそれなりに白い壁を使って青い海と青い空に白い家とかそういうふうなイメージが広がるような雰囲気があるんです。ですからどのような雰囲気がこの八戸圏域に合うのかというようなことは、それはそれなり考え方はあるでしょうけれども、それと自然を生かしたような景観形成や、庭なり周辺なりをもう少し美化するような癖なり、そういう意識を持っていくべきでないかなというふうに思うんです。そういう全体的な盛り上がりがこの圏域に仮に生まれたりすれば、それは地域の魅力ということにつながっていくような気がしますので、環境のことも含めながら、景観形成的な要因も今後は地域として取り組んだらどうかなというふうに思っていますので、その辺は検討していただくことを御要望して終わります。 ○壬生 委員長 ほかにございませんか。 ◆森園 委員 今、寺地委員がおっしゃったこと、私も本当に同感でございます。地域として、トータルとして政策をやっていくことは必要なことだと思っております。  資料2のワーキング会議の中の環境について、今寺地委員がおっしゃいました問題について私も何件か意見があるんです。新井田川の支流が、階上町を流れているわけですけれども、一時期、不法投棄というわけではないですが、例えば牛とか鳥のふんだとかそういったのが川に随分流れていた時期があって、八戸市の環境部のほうにもちょっと行って話もしたんですが、なかなか行政間同士の話し合いはできないということで、広域ということで水道企業団から注意していただいて撤去していただいたりしたと。まだ一部残っているのかもしれませんけれども、かなりひどい状況のところが新井田川の支流で水源地となっているところにありまして、私もその現場を見てびっくりしたんです。こういったことをワーキング会議に出て全体として話ができるということは大変いいことだなと思って、ぜひ期待をしたいと思っております。  先ほど寺地委員からも地域の魅力をという話がございました。資料1の進捗状況で、まだ準備中のところもありますけれども、こういったものを全部やっていくことによって人口がふえたりですとか定住する人がふえたりとか、八戸の地域力が強くなるんだと思うんです。きのうたまたま、高齢の方が多かったんですけれども、80人ぐらいの会合に行っていろいろ話をしておりましたときに、古くて新しい問題で、一般質問の中でも部長のほうにちょっと話しました後継者の問題。これはなかなか言いにくくて、行政としては今まで社協で2004年ぐらいまでやってきた例もあるんですけれども、なかなかうまくいかなかったと。これは行政としてもどこまで手を出すのか、民間としても業者もいらっしゃいますので。  ただ、八戸の中にも、青森県内で初めてNPO法人を立ち上げようというところもございます。啓発活動ですとか、社会の仕組みが変わってきたので、それを仲介とか、行政が入るような問題じゃないと言いながら──ところが実際は、私もそういう活動を少しやっているんですけれども、高齢化がすごく進んでいまして、大変厳しいのかなと。私たちもボランティアでやっているんですけれども、なかなか難しいと。ですから郡部のほうの議員さんたちと話をしますと、後継者のことについて大変だということで、情報の共有をしようじゃないかと、そういう機会をつくってもらえないかという話もこの間も出ましたので、ぜひそういったところを──一緒くたには難しいんでしょうけれども、皆さんの事情を聞きながら、その地域の特性もあると思いますし、参加する方、しない方もいろいろあるかもしれませんけれども、NPOなんかを利用して何とかそういう機会をつくっていただいて、ワーキングの中に入れなくてもいいんですけれども、話し合う機会をつくっていただければと、そう希望したいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎大坪 総合政策部次長政策推進課長 本会議でも部長のほうから答弁申し上げていますとおり、ワーキング会議の中でも取り上げ可能な分野かと思いますので、少し研究させていただきたいと思います。 ○壬生 委員長 ほかにありませんか。 ◆松橋 委員 事業進捗状況、実施中と準備中という一覧をつくってくれて、わかりやすくて見やすいんですが、ぜひともこれらをスムーズに内容あるものに進めていただきたいなというふうに、全体的に先ほどお二方言われていることと、同じ意見ですけれども、特に私がこの中で注目しているのは公共交通の問題なんです。一般質問でも質問いたしましたけれども、定住の大きな柱として医療と公共交通というのは2大テーマだと思うんですが、医療の場合はかなり具体的な事業として進んでいると思いますが、公共交通の場合は今、計画の策定段階だと思います。地味なようで公共交通、特に路線バスの問題、これはいろいろな全体のビジョンの中、福祉であっても医療であっても教育であってもすべての問題に共通する古くて新しい問題だと思いますけれども、この路線バスを何としても利用者本位のバスに変えていかなければならないということは大きな課題だと思います。ただ、今回の定住自立圏に限らずこれまでもビジョンをつくりながらも絵にかいたもち的な存在で終わっているというところがあります。ですから私は、ぜひ定住自立圏の中で計画を策定する段階で、現実的な対応としてこうあるべきだというふうなビジョンをつくらなければならないというのが1つと。  それから、ビジョンをつくって終わるのではなくて、定住自立圏の中で事業も想定しながら進むべきだというふうに考えているわけですけれども、1000万円かけてビジョンをつくって終わっちゃうんじゃないかというふうな予測があるわけです。そこでビジョンの進捗状況がどうなっているのかと、それから、これからビジョンが終わった後に具体的な事業まで定住自立圏の中で実施することになるのか、その見通しをどう考えているのかお伺いしたいんです。 ◎大坪 総合政策部次長政策推進課長 この圏域公共交通計画の策定事業は、昨年度から今年度まで繰り越して事業を進めております。夏過ぎぐらいには策定が終わるのかなという見通しで今進んでいるわけですけれども、先ほども少し御紹介したような企画乗車券であるとか上限料金制度であるとかというような検討がされている状況でございます。それは絵にかいたもち的なものではない、地域の公共交通をどうするかということについての具体の施策が一定程度その中から出てくるのではないかなと考えております。  ただ、これを実際、実行に移すということにつきましては、関係8市町村の中で協議して、本当にそれが実現可能な施策か、有効な施策か、そういうものを十分に検討した上で進めていかなければなりませんし、仮にそれが有効であって効果的な施策であるという判断に至れば、来年度以降、定住自立圏事業の中でどういうふうに位置づけられるか、また協議して進めてまいりたいと、そういうふうに考えております。 ◆松橋 委員 わかりました。ぜひ具体的な事業に結びつくような計画の策定を進めていただきたいなと。  8月にこだわっているようですけれども、私は少しぐらい時間がかかっても、本当に中身のある、アンケートもやっているようですけれども──やるんですか、これから。(「はい」の声あり)地域の方々がどういうことを望んでいるのか、その辺の把握をちゃんとして実際に住民の方々に使われるような計画をつくらないと、最終的に絵にかいたもちになっちゃうんじゃないかというような気がしますので、その辺をと。そうはならなくても、しっかりとビジョンをつくって現実的な対応をしてもらいたいなということをお願いしておきたいと思うんです。  それから2つ目は、資料2の新たな連携施策ですけれども、前々からこの4つの部分については課題であるということで、検討中ということでありますが、特に4つの部分について今後どういうふうに進めるのか。検討中は検討中でいいんですけれども、具体的に何か分科会みたいなものを設置して内容を検討することになるものなのか。それともまだ下の部分も含めて検討中なのか、その辺はどうなんでしょう。 ◎大坪 総合政策部次長政策推進課長 一般的な流れを申し上げますと、分野ごとに設置したワーキング会議で担当者レベルでの一定の合意が得られたことを踏まえて、担当課長会議を開いて確認し、その後、首長会議を開いて合意に至って、それを議会にお諮りするという流れになるんですけれども、これらの4つのワーキング会議につきましては、5月に設置して今それぞれ1回開催したところで、今ここに掲げているような内容で検討している最中でございます。  ただ、今年度も何がしかの連携施策に取り組んでいきたいという考えはございますので、どこまで合意に至るかというあたりはこれからにかかってまいりますものですから、今時点では、これからいつの時点でどうこうというようなことまではっきり申し上げられないんですけれども、今お示ししたような内容のものをできる限り深めていきたいというふうに考えている段階でございます。 ◆松橋 委員 できれば、ワーキング会議の中でどういうことが議論されているのか、もし公表できる部分があればこの委員会でも出していただきたいなというのが1つと。  この4つの項目は、案外と従来から出ている部分よりも重要な点が多いのではないかと。みんな重要なテーマでありますけれども、特に福祉とか雇用、観光、環境、本当に大きいタイトルで重要な部分なわけで、特に私が関心があるのは雇用の創出の部分です。現在やっている施策の中でも関連してくる部分があると思うので、早く方針を出して提起をしていただいたほうがと。医療であろうが公共交通であろうが福祉であろうが、観光でもそうだと思いますが、いろいろ雇用創出との関連が出てくる部分があると思いますので、この重要なテーマを早く議論して、取り上げてもいいものは出していったほうがいいんじゃないのかなというふうな気がしますので、その辺、具体的な議論が出てきたら取り込んでいただきたいとというような要望をしておきます。 ○壬生 委員長 ほかにございませんか。 ◆伊藤 委員 大方前に御発言されました委員の方たちの御意見と相通じるものがあるわけですけれども、交流・移住促進のための情報発信とあるんですけれども、UJIターンの希望者を対象に云々というところで、こういう方たちが移住したいなと思うのは、発信された内容によると思うんです。その内容の中でも、特にそれを受けて、そこに行けば生活ができる、要するに雇用の場であったり、あるいは自分が何かやっていければそこで食えるぞという確信が持てればその情報は有効であり、具体的にこういうUJIターンに結びついてくるんだろうというふうに思うんです。  そのためには、新たな連携施策のところに観光と産業と環境が②、③、④と区切ってありますけれども、これはもう少し一体化させたようなところでの可能性を探るとか、そういったことももっと柔軟に考えていくことが必要ではないか。  それから、総務省が市町村合併をしたところ、しなかったところの効果はどうかというところも今検証されているところであります。そして周辺の町村の高齢化率の高さであるとか農業不振であるとか、いろいろなことから新たな政策を持ち出して、地域が元気になるような、自立できるようなということで出されてきたものだというふうに受けとめています。ですから、これはこういうメニューをどんどん上げて、やらないよりやったほうがずっといいわけで、生活の機能の強化なんて私はとってもいいことだと思うんです。しかし今、元気だというところの事例を見てみますと、むしろこういった公共的事業に依存しないで自立してやっていくんだという気概を持ったところのほうが、定住、自立といった成果を上げているという例がいっぱいあるんです。  例えば、前に申し上げたかもしれませんけれども、島根県の海士町という小さい町ですけれども、これは首長自身が情報発信源というか、先頭を切って宣伝マンになったということで、東京、首都圏をターゲットに地場産品の売り出しをやっていく。そしてそこでちゃんと流通が安定化してきて、この仕事をすれば自分はここで家族を養っていけるぞという確信を持ってどんどんIターン──UとかJじゃないです、Iターンなんです。そういう例を、何で成功しているのかというところも取り入れて今度定住自立圏に持っていかないと、やっぱりこれは国からお金をもらってやることに過ぎないというふうに終わってしまうんだろうというふうに思うんです。その辺の考え方は、もちろんおありかと思うんですけれども、コメントをいただければ。 ◎大坪 総合政策部次長政策推進課長 まず1つ目、ここに掲げられておりますような観光、産業、環境、それらが一体となって地域の魅力を発信していくというようなことについてはおっしゃられるとおりだと思いますので、今準備を進めている中で、今後、地域の魅力をどういうふうに発信するかという検討の中での参考にさせていただきたいと思っております。  島根の例を出されておりますけれども、確かに公共だけに限らず、さまざま民間の方々との協働も含めて地域をPRすることも必要かと思いますので、その辺もあわせて、定住自立圏の場合、民間活力の活用ということも1つ大きなテーマとなっておりますので、その辺で行政と民間とどの辺まで協働できるかという視点も加えて検討を進めてまいりたいと考えております。 ◆伊藤 委員 ありがとうございます。先ほども申し上げましたけれども、現役の首長がその地域のトップセールスを力を合わせてやっていくと。それぞれのところでやっているかと思いますけれども、広域連携による定住自立圏というテーマを持って、それで8人の首長が力を合わせたトップセールスをやっていただけるような取り組みをもっともっと強力にやっていけるように、これもひとつぜひ政策の中に加えていただきたいなというふうに思います。  以上です。 ○壬生 委員長 ほかにございませんか。 ◆秋山 委員 新しい4つのワーキングというわけですけれども、この観光についてちょっと話してみたいなと思っていました。  広域ですから、ナニャドヤラ廻道も含んでいくんでしょうが、私は1つの呼び水として八戸の夜の観光、これは変な意味じゃないんです。屋形船とか観光船を工場地帯へ出して走らせて──あれはライトアップしたらすごくきれいなんです。特に女性が喜ぶ観光スポットらしくて、あそこは船が絶え間なく通って、すごくいい場所で絶対に観光の呼び水になるんじゃないかなということがありますので、これは1つの提案として述べておきます。 ○壬生 委員長 ほかにございませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○壬生 委員長 ないようですので、以上で本日予定しておりました議題はすべて終了いたしました。  そのほかに御質問等はありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○壬生 委員長 それでは、理事者の方々は退席されて結構です。  御苦労さまでした。  〔理事者退席〕  ────────────────────────────────────── ● 委員の派遣について ○壬生 委員長 次に、委員派遣についてお諮りします。  当特別委員会の視察でありますが、7月26日から28日までの日程で、彦根市及び飯田市の定住自立圏構想について調査したいと思います。  視察を実施するに当たり、議長に対し委員派遣承認要求を行うこととし、諸般の手続につきましては私に一任願いたいと思います。  これに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○壬生 委員長 異議ありませんので、そのように決定いたします。  ────────────────────────────────────── ○壬生 委員長 以上で広域連携推進特別委員会を閉じます。  御苦労さまでした。    午前10時53分 閉会...