それからあと、その中で余りにも
八戸圏域は景観にこだわっていない。例えば家のつくりであったり、もしくは色合いであったりとか、それから自然にマッチするような
雰囲気なりという全体的な
景観形成への意識が弱いような気がするんです。例は悪いんですけれども、アメリカのフロリダの
あたりに行けば海と住宅の景観がマッチしているとか、エーゲ海のほうに行けば
それなりに白い壁を使って青い海と青い空に白い家とかそういうふうな
イメージが広がるような
雰囲気があるんです。ですからどのような
雰囲気がこの
八戸圏域に合うのかというようなことは、それは
それなりに
考え方はあるでしょうけれども、それと自然を生かしたような
景観形成や、庭なり周辺なりをもう少し美化するような癖なり、そういう意識を持っていくべきでないかなというふうに思うんです。そういう全体的な盛り上がりがこの
圏域に仮に生まれたりすれば、それは地域の魅力ということにつながっていくような気がしますので、環境のことも含めながら、
景観形成的な要因も今後は地域として取り組んだらどうかなというふうに思っていますので、その辺は
検討していただくことを御要望して終わります。
○壬生
委員長 ほかにございませんか。
◆森園
委員 今、
寺地委員がおっしゃったこと、私も本当に同感でございます。地域として、トータルとして政策をやっていくことは必要なことだと思っております。
資料2の
ワーキング会議の中の環境について、今
寺地委員がおっしゃいました問題について私も何件か意見があるんです。新井田川の支流が、階上町を流れているわけですけれども、一時期、
不法投棄というわけではないですが、例えば牛とか鳥のふんだとかそういったのが川に随分流れていた時期があって、
八戸市の環境部のほうにもちょっと行って話もしたんですが、なかなか行政間同士の話し合いはできないということで、広域ということで水道企業団から注意していただいて撤去していただいたりしたと。まだ一部残っているのかもしれませんけれども、
かなりひどい
状況のところが新井田川の支流で水源地となっているところにありまして、私もその現場を見てびっくりしたんです。こういったことを
ワーキング会議に出て全体として話ができるということは大変いいことだなと思って、ぜひ期待をしたいと思っております。
先ほど
寺地委員からも地域の魅力をという話がございました。資料1の
進捗状況で、まだ準備中のところもありますけれども、こういったものを全部やっていくことによって人口がふえたりですとか
定住する人がふえたりとか、
八戸の地域力が強くなるんだと思うんです。きのうたまたま、高齢の方が多かったんですけれども、80人ぐらいの会合に行っていろいろ話をしておりましたときに、古くて新しい問題で、
一般質問の中でも部長のほうにちょっと話しました後継者の問題。これはなかなか言いにくくて、行政としては今まで社協で2004年ぐらいまでやってきた例もあるんですけれども、なかなかうまくいかなかったと。これは行政としてもどこまで手を出すのか、民間としても業者もいらっしゃいますので。
ただ、
八戸の中にも、青森県内で初めてNPO法人を立ち上げようというところもございます。啓発活動ですとか、社会の仕組みが変わってきたので、それを仲介とか、行政が入るような問題じゃないと言いながら──ところが実際は、私もそういう活動を少しやっているんですけれども、高齢化がすごく進んでいまして、大変厳しいのかなと。私たちもボランティアでやっているんですけれども、なかなか難しいと。ですから郡部のほうの議員さんたちと話をしますと、後継者のことについて大変だということで、情報の共有をしようじゃないかと、そういう機会をつくってもらえないかという話もこの間も出ましたので、ぜひそういったところを──一緒くたには難しいんでしょうけれども、皆さんの事情を聞きながら、その地域の特性もあると思いますし、参加する方、しない方もいろいろあるかもしれませんけれども、NPOなんかを利用して何とかそういう機会をつくっていただいて、ワーキングの中に入れなくてもいいんですけれども、話し合う機会をつくっていただければと、そう希望したいと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎大坪
総合政策部次長兼
政策推進課長 本会議でも部長のほうから答弁申し上げていますとおり、
ワーキング会議の中でも取り上げ可能な
分野かと思いますので、少し研究させていただきたいと思います。
○壬生
委員長 ほかにありませんか。
◆松橋
委員 事業の
進捗状況、実施中と準備中という一覧をつくってくれて、わかりやすくて見やすいんですが、ぜひともこれらをスムーズに内容あるものに進めていただきたいなというふうに、全体的に先ほどお二方言われていることと、同じ意見ですけれども、特に私がこの中で注目しているのは公共交通の問題なんです。
一般質問でも質問いたしましたけれども、
定住の大きな柱として医療と公共交通というのは2大テーマだと思うんですが、医療の場合は
かなり具体的な
事業として進んでいると思いますが、公共交通の場合は今、計画の策定段階だと思います。地味なようで公共交通、特に路線バスの問題、これはいろいろな全体のビジョンの中、福祉であっても医療であっても教育であってもすべての問題に共通する古くて新しい問題だと思いますけれども、この路線バスを何としても利用者本位のバスに変えていかなければならないということは大きな課題だと思います。ただ、今回の
定住自立圏に限らずこれまでもビジョンをつくりながらも絵にかいたもち的な存在で終わっているというところがあります。ですから私は、ぜひ
定住自立圏の中で計画を策定する段階で、現実的な対応としてこうあるべきだというふうなビジョンをつくらなければならないというのが1つと。
それから、ビジョンをつくって終わるのではなくて、
定住自立圏の中で
事業も想定しながら進むべきだというふうに考えているわけですけれども、1000万円かけてビジョンをつくって終わっちゃうんじゃないかというふうな予測があるわけです。そこでビジョンの
進捗状況がどうなっているのかと、それから、これからビジョンが終わった後に具体的な
事業まで
定住自立圏の中で実施することになるのか、その見通しをどう考えているのかお伺いしたいんです。
◎大坪
総合政策部次長兼
政策推進課長 この
圏域公共交通計画の策定
事業は、昨年度から今年度まで繰り越して
事業を進めております。夏過ぎぐらいには策定が終わるのかなという見通しで今進んでいるわけですけれども、先ほども少し御紹介したような
企画乗車券であるとか上限料金制度であるとかというような
検討がされている
状況でございます。それは絵にかいたもち的なものではない、地域の公共交通をどうするかということについての具体の
施策が一定程度その中から出てくるのではないかなと考えております。
ただ、これを実際、実行に移すということにつきましては、関係8市町村の中で協議して、本当にそれが実現可能な
施策か、有効な
施策か、そういうものを十分に
検討した上で進めていかなければなりませんし、仮にそれが有効であって効果的な
施策であるという判断に至れば、来年度以降、
定住自立圏の
事業の中でどういうふうに位置づけられるか、また協議して進めてまいりたいと、そういうふうに考えております。
◆松橋
委員 わかりました。ぜひ具体的な
事業に結びつくような計画の策定を進めていただきたいなと。
8月にこだわっているようですけれども、私は少しぐらい時間がかかっても、本当に中身のある、アンケートもやっているようですけれども──やるんですか、これから。(「はい」の声あり)地域の方々がどういうことを望んでいるのか、その辺の把握をちゃんとして実際に住民の方々に使われるような計画をつくらないと、最終的に絵にかいたもちになっちゃうんじゃないかというような気がしますので、その辺をと。そうはならなくても、しっかりとビジョンをつくって現実的な対応をしてもらいたいなということをお願いしておきたいと思うんです。
それから
2つ目は、資料2の新たな
連携施策ですけれども、前々からこの4つの部分については課題であるということで、
検討中ということでありますが、特に4つの部分について今後どういうふうに進めるのか。
検討中は
検討中でいいんですけれども、具体的に何か分科会みたいなものを設置して内容を
検討することになるものなのか。それともまだ下の部分も含めて
検討中なのか、その辺はどうなんでしょう。
◎大坪
総合政策部次長兼
政策推進課長 一般的な流れを申し上げますと、
分野ごとに設置した
ワーキング会議で担当者レベルでの一定の合意が得られたことを踏まえて、
担当課長会議を開いて確認し、その後、首長会議を開いて合意に至って、それを議会にお諮りするという流れになるんですけれども、これらの4つの
ワーキング会議につきましては、5月に設置して今それぞれ1回開催したところで、今ここに掲げているような内容で
検討している最中でございます。
ただ、今年度も何がしかの
連携施策に取り組んでいきたいという考えはございますので、どこまで合意に至るかという
あたりはこれからにかかってまいりますものですから、今時点では、これからいつの時点でどうこうというようなことまではっきり申し上げられないんですけれども、今お示ししたような内容のものをできる限り深めていきたいというふうに考えている段階でございます。
◆松橋
委員 できれば、
ワーキング会議の中でどういうことが議論されているのか、もし公表できる部分があればこの
委員会でも出していただきたいなというのが1つと。
この4つの項目は、案外と従来から出ている部分よりも重要な点が多いのではないかと。みんな重要なテーマでありますけれども、特に福祉とか雇用、
観光、環境、本当に大きいタイトルで重要な部分なわけで、特に私が関心があるのは雇用の創出の部分です。現在やっている
施策の中でも関連してくる部分があると思うので、早く方針を出して提起をしていただいたほうがと。医療であろうが公共交通であろうが福祉であろうが、
観光でもそうだと思いますが、いろいろ雇用創出との関連が出てくる部分があると思いますので、この重要なテーマを早く議論して、取り上げてもいいものは出していったほうがいいんじゃないのかなというふうな気がしますので、その辺、具体的な議論が出てきたら取り込んでいただきたいとというような要望をしておきます。
○壬生
委員長 ほかにございませんか。
◆伊藤
委員 大方前に御発言されました
委員の方たちの御意見と相通じるものがあるわけですけれども、交流・
移住促進のための
情報発信とあるんですけれども、UJIターンの希望者を対象に云々というところで、こういう方たちが移住したいなと思うのは、発信された内容によると思うんです。その内容の中でも、特にそれを受けて、そこに行けば生活ができる、要するに雇用の場であったり、あるいは自分が何かやっていければそこで食えるぞという確信が持てればその情報は有効であり、具体的にこういうUJIターンに結びついてくるんだろうというふうに思うんです。
そのためには、新たな
連携施策のところに
観光と産業と環境が②、③、④と区切ってありますけれども、これはもう少し一体化させたようなところでの可能性を探るとか、そういったことももっと柔軟に考えていくことが必要ではないか。
それから、
総務省が市町村合併をしたところ、しなかったところの効果はどうかというところも今検証されているところであります。そして周辺の町村の高齢化率の高さであるとか
農業不振であるとか、いろいろなことから新たな政策を持ち出して、地域が元気になるような、自立できるようなということで出されてきたものだというふうに受けとめています。ですから、これはこういうメニューをどんどん上げて、やらないよりやったほうがずっといいわけで、生活の機能の強化なんて私はとってもいいことだと思うんです。しかし今、元気だというところの事例を見てみますと、むしろこういった公共的
事業に依存しないで自立してやっていくんだという気概を持ったところのほうが、
定住、自立といった成果を上げているという例がいっぱいあるんです。
例えば、前に申し上げたかもしれませんけれども、島根県の海士町という小さい町ですけれども、これは首長自身が
情報発信源というか、先頭を切って宣伝マンになったということで、東京、
首都圏をターゲットに
地場産品の売り出しをやっていく。そしてそこでちゃんと流通が安定化してきて、この仕事をすれば自分はここで家族を養っていけるぞという確信を持ってどんどんIターン──UとかJじゃないです、Iターンなんです。そういう例を、何で成功しているのかというところも取り入れて今度
定住自立圏に持っていかないと、やっぱりこれは国からお金をもらってやることに過ぎないというふうに終わってしまうんだろうというふうに思うんです。その辺の
考え方は、もちろんおありかと思うんですけれども、コメントをいただければ。
◎大坪
総合政策部次長兼
政策推進課長 まず1つ目、ここに掲げられておりますような
観光、産業、環境、それらが一体となって地域の魅力を発信していくというようなことについてはおっしゃられるとおりだと思いますので、今準備を進めている中で、今後、地域の魅力をどういうふうに発信するかという
検討の中での参考にさせていただきたいと思っております。
島根の例を出されておりますけれども、確かに公共だけに限らず、さまざま民間の方々との協働も含めて地域をPRすることも必要かと思いますので、その辺もあわせて、
定住自立圏の場合、民間活力の活用ということも1つ大きなテーマとなっておりますので、その辺で行政と民間とどの辺まで協働できるかという視点も加えて
検討を進めてまいりたいと考えております。
◆伊藤
委員 ありがとうございます。先ほども申し上げましたけれども、現役の首長がその地域のトップセールスを力を合わせてやっていくと。それぞれのところでやっているかと思いますけれども、
広域連携による
定住自立圏というテーマを持って、それで8人の首長が力を合わせたトップセールスをやっていただけるような
取り組みをもっともっと強力にやっていけるように、これもひとつぜひ政策の中に加えていただきたいなというふうに思います。
以上です。
○壬生
委員長 ほかにございませんか。
◆秋山
委員 新しい4つのワーキングというわけですけれども、この
観光についてちょっと話してみたいなと思っていました。
広域ですから、ナニャドヤラ廻道も含んでいくんでしょうが、私は1つの呼び水として
八戸の夜の観光、これは変な意味じゃないんです。屋形船とか
観光船を工場地帯へ出して走らせて──あれはライトアップしたらすごくきれいなんです。特に女性が喜ぶ
観光スポットらしくて、あそこは船が絶え間なく通って、すごくいい場所で絶対に
観光の呼び水になるんじゃないかなということがありますので、これは1つの提案として述べておきます。
○壬生
委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○壬生
委員長 ないようですので、以上で本日予定しておりました議題はすべて終了いたしました。
そのほかに御質問等はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○壬生
委員長 それでは、理事者の方々は退席されて結構です。
御苦労さまでした。
〔理事者退席〕
──────────────────────────────────────
●
委員の派遣について
○壬生
委員長 次に、
委員派遣についてお諮りします。
当特別
委員会の視察でありますが、7月26日から28日までの日程で、彦根市及び飯田市の
定住自立圏構想について調査したいと思います。
視察を実施するに当たり、議長に対し
委員派遣承認要求を行うこととし、諸般の手続につきましては私に一任願いたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○壬生
委員長 異議ありませんので、そのように決定いたします。
──────────────────────────────────────
○壬生
委員長 以上で
広域連携推進特別委員会を閉じます。
御苦労さまでした。
午前10時53分 閉会...