八戸市議会 2009-03-19
平成21年 3月 定例会−03月19日-06号
今月、運航が開始される
ドクターヘリについては、関係機関と連携を図り、救命率の向上に向け円滑な運航が行われるよう要望する。
日本共産党議員団を代表して畑中哲雄委員から、議案第1号に反対し、その他の議案には一部意見を付して賛成する。世界経済と国の財政悪化の影響を受け、当市においても失業率が10%を超え、中でも若年層の8人に1人が失業するという状況の中で編成された当市の新年度度予算では、市税収入は前年度比約30億円の減で、さらなる落ち込みが予想され、市民所得も当然大きく減るものと思われる。
計上された
学校耐震化対策経費、住宅用太陽光発電システムへの助成、妊婦健診の助成拡充、第3子保育料及び中間層の保育料の軽減、看護師等修学資金の貸し付け、このほか国の第2次補正に計上された、ふるさと雇用再生特別交付金や緊急雇用創出事業の具体化等は評価できるが、100年に1度の経済不況の中、当市の経済危機打開には不十分であり、また、市長の重視する公共事業への投資も、思い切って変える必要がある。
農林漁業では、そば振興関係予算の半減をやめるほか、農林漁業振興の計画を立て、国への支援を要望するなど一層の推進を期待する。
学校施設の耐震化、住宅リフォームへの助成、生活道路の補修整備、福祉や環境等への優先的な予算の投入によって地元中小企業への受注機会の拡大を図り、地域経済の活性化に結びつけるよう要望する。
また、内需拡大のためには医療、福祉の充実を図り、将来不安を払拭していくことも重要であり、高過ぎる国民健康保険料による収納率の低下や、命にかかわる
資格証明書の交付の問題等の改善が必要である。
国民健康保険及び介護保険では、国庫負担割合の引き上げによる市民の負担軽減を国に求めていくよう要望する。
立地企業に対しては、奨励金等の助成だけではなく、雇用を守る立場からの監査体制の確立を求める。
自動車運送事業会計では、厳しい経営が続く中でも、
バスロケーションシステムの導入により利便性の向上が図られており、市民の足を守るため、さらなる努力を望む。
市民病院事業会計では、改革プランの策定中であるが、病院経営への重い負担は病院建設費負担であったと言える。
医療費削減政策による医師数の抑制、高齢者の窓口負担の増、診療報酬の引き下げなどの改善を国に強く要求すべきである。
ドクターヘリの導入で1人でも多くの命が救われることを望むとともに、
ドクターヘリ導入が経営改善に寄与することを期待する。
伊藤圓子委員から、一部要望を付して全議案に賛成する。従前から厳しい当市の財政事情であるが、新年度は、国からの交付税、借金、基金の取り崩しに頼った大変苦しい台所事情である。ふるさと雇用再生特別交付金事業を実効あるものにしていただき、一層の雇用対策を強く要望する。
定住自立圏構想を進め、将来像を見据えた構想を掲げ、第1次産業振興、地場産振興や圏域版グリーン・ニューディール政策を打ち上げ、住むことを誇りに思える圏域づくりへの取り組みを要望する。
中心市街地の活性化の起爆剤となる
地域観光交流施設の利用方法については、企画段階より多様な市民がかかわれるよう、かつ維持管理運営費の見込み額を早々に示し、オープンな議論ができるよう強く要望する。
是川縄文館については、世界遺産登録への動きと連動させ、日本人のルーツを探る日本のふるさととして市内外に、そして世界に向けた発信を期待する。
市が進めるいわゆる箱物事業は、その後の運営が課題であることを肝に銘じて事に当たっていただきたい。
観光では、当市のみならず十和田湖、三陸海岸を含めた広域観光開発に努め、食のブランド化等の成果が上がることを期待する。
水産振興では、未来と世界に目を向けた
ハサップ対応型魚市場整備、中小漁業者の支援や観光とリンクさせた事業に期待する。
子どもの医療費の無料化など、
子育て支援策のさらなる拡充を求めるとともに、また、
後期高齢者医療制度、障がい者自立支援制度、介護保険制度等の制度改正を求める声に真摯に向き合い、是正を図るよう要望する。
新うみねこプランが、全市民を挙げた取り組みの牽引役となるよう期待する。
導水管漏水事故を教訓として、災害弱者への対応を含めた防災対策を再構築することを要望する。
次に
自動車運送事業では、厳しい経営環境の中、交通弱者の足を守る一念で、
集中改革プランに沿って経営改革に取り組まれていることに敬意を表する。
市民との協同による公共交通のあり方を推進する好機会であり、公共交通をまちづくりと連携して事業推進に当たることを要望し、交通政策課――仮称の設置を提言する。
市民病院事業では、医師確保への御尽力に敬意を表するとともに、助産師の活用による業務の拡充、緩和ケア等への取り組みを評価する。
地方公営企業法の全部適用、DPC対象病院への移行、そして今般の改革プランに基づき、
経営健全化を強力に推進され、目標である平成25年度の経常収支黒字化が実現されるよう期待する。
今後も安全については万全の策を講じ、顧客満足度の高い
医療サービスの提供を要望する。
三浦隆宏委員から、全議案に賛成する。現在の大変厳しい経済状況のもと、市税の減を見込んでいるが、その見込みを大きく超えた減収になるものと考える。
無駄な公共事業をするのではなく、やらなければならない事業を先行して実施するという考えのもと、事業を推進されることを要望する。
攻めの水産業プロジェクトを推進し、八戸から情報発信することにより、経済への有効な波及効果を期待する。
また、一定の成果が報告されている第4次八戸市
行財政改革大綱及び
集中改革プランが最終年度を迎えるが、着目点を変え、さらに効率のよい事務事業を実施し、血の通った行政運営を要望する。
自動車運送事業では、公共交通を取り巻く経営環境は厳しいが、環境面で公共交通が注視されていることから、利便性の向上を図り、また職員の意識改革を進めながら、さらなる経営改善への努力を要望する。
市民病院事業では、県南地域の中核病院として、救命救急医療、高度専門医療の提供など、その役割がますます高まっている中、
地方公営企業法全部適用により、経営も効率的に行われ、独自性が発揮されている。
今後も経営の効率化を図りながら、医療の質の向上が図られることを期待する。
以上のとおりそれぞれの意見の開陳があり、議案第1号を採決に付した結果、賛成多数をもって原案のとおり可決されました。
次に、ただいまの議案を除く議案第2号から第18号まで及び第43号から第58号までの以上33件の議案については、全員異議なく原案のとおり可決されました。
以上で報告を終わります。
〔25番越後賢司君降壇〕
○議長(大館恒夫 君)ただいまの委員長報告に対し御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大館恒夫 君)御質疑なしと認めます。
これより討論に入りますが、通告がありませんので、これをもって討論を終わります。
これより議題のうち、議案第1号を採決いたします。
本案の委員長報告は、可決であります。
本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(大館恒夫 君)御着席願います。
起立多数であります。
よって、本案は委員長報告のとおり可決されました。
次に、ただいま議決されました議題を除く議案第2号から議案第18号まで及び議案第43号から議案第58号までの議案33件を一括して採決いたします。
以上の議案は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大館恒夫 君)御異議なしと認めます。
よって、以上の議案は委員長報告のとおり可決されました。
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△日程第2 議案10件一括上程
○議長(大館恒夫 君)日程第2議案第60号平成20年度八戸市
一般会計補正予算から議案第69号仮称・八戸市
中心市街地地域観光交流施設展示工事請負契約の締結についてまでを一括議題といたします。
市長から提案理由の説明を求めます。市長
〔市長小林眞君登壇〕
◎市長(小林眞 君)おはようございます。ただいま上程されました議案について説明申し上げます。
まず議案第60号平成20年度八戸市
一般会計補正予算についてでありますが、今回追加提案いたしました補正予算は、新たに国の第2次補正予算により措置されました
定額給付金に係る経費を計上するとともに、八戸商工会議所及び南郷商工会が行う
プレミアムつき商品券発行事業に対する補助金、子育て応援特別手当支給事業費並びに地域活性化・生活対策臨時交付金を活用して実施する定住自立圏構想関連事業費、小中学校施設耐震診断業務委託料などの事業費を計上いたしました。
その結果、歳入歳出予算の補正額は、歳入歳出それぞれ45億449万1000円となり、既決予算と合計いたしますと、総額は911億6452万7000円となります。
以下、歳出から計上した主なるものについて申し上げます。
総務費については、定住自立圏振興基金積立金及び定住自立圏構想推進連携事業調査支援業務委託料を計上いたしました。
民生費については、
定額給付金及び子育て応援特別手当関連事業費を計上いたしました。
衛生費については、妊婦健康診査補助金を計上いたしました。
商工費については、
プレミアムつき商品券発行事業等補助金を計上したほか、立地奨励金補助金、中小企業振興補助金を追加計上いたしました。
土木費については、仮称・豊崎公園整備事業費を計上いたしました。
教育費については、小中学校施設耐震診断業務委託料を追加計上いたしました。
以上が歳出予算の概要でございますが、これに対応する歳入といたしましては、国・県支出金及び地方交付税等をもって措置いたしました。
議案第61号平成20年度
八戸市立市民病院事業会計補正予算につきましては、国の第2次補正予算により措置されました災害派遣医療チーム体制設備整備事業に係る補助金を活用し、災害時の救急医療に必要となる医療機器購入費を計上いたしました。
議案第62号八戸市
介護保険特別会計補正予算につきましては、平成21年度からの第4期計画期間における介護従事者の処遇改善のための緊急特別対策に基づき、国の第2次補正予算により措置されました介護従事者処遇改善臨時特例交付金を、
介護保険臨時特例基金へ積み立てする経費を計上いたしました。
議案第63号は、定住自立圏振興基金を設置するためのものであります。
議案第64号は、
介護保険臨時特例基金を設置するためのものであります。
議案第65号から議案第69号までは、仮称・八戸市
中心市街地地域観光交流施設に係る建築本棟工事外4件の工事の請負契約を締結するためのものであります。
何とぞ慎重に御審議の上、議決くださいますようお願い申し上げ、議案の説明を終わります。
〔市長小林眞君降壇〕
○議長(大館恒夫 君)これより上程議案に対する質疑を行います。
御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大館恒夫 君)御質疑なしと認めます。
ただいま議題となっております議案第60号から議案第69号までを、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
この際、委員会開催のため暫時休憩いたします。
午前10時40分 休憩
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午前11時32分 再開
○議長(大館恒夫 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
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議案10件
△日程第3 陳情1件
○議長(大館恒夫 君)本日付託いたしました議案第60号平成20年度八戸市
一般会計補正予算から議案第69号仮称・八戸市
中心市街地地域観光交流施設展示工事請負契約の締結についてまで並びに日程第3陳情1件を一括議題といたします。
各常任委員長から委員会における審査の経過と結果について、順次報告を求めます。
総務常任委員長の報告を求めます。
立花敬之委員長
〔15番立花敬之君登壇〕
◎15番(立花敬之 君)総務常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
議案第60号平成20年度八戸市
一般会計補正予算のうち、当委員会に係る歳出予算の主なる内容は、第2款総務費では、総務管理費において国庫補助金を定住自立圏振興基金に積み立てるものであります。
第10款教育費では、小学校費及び中学校費において、国庫補助金の内示に伴い耐震診断業務等委託料を増額するものであります。
一方、歳入予算では、
定額給付金の給付に係る国庫支出金を増額するものであります。
第2条繰越明許費では、総務管理費においては、定住自立圏構想推進事業の年度内執行が困難なことから設定するほか、小学校費及び中学校費においては、耐震診断業務の繰り越しすべき設定金額を変更するものであります。
本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。
議案第63号は、定住自立圏振興基金を設置するためのものであります。
議案第65号から議案第69号までの5件の議案は、仮称・八戸市
中心市街地地域観光交流施設の建築本棟工事、強電設備工事、空調設備工事、給排水衛生設備工事、展示工事の請負契約を締結するためのものであります。
以上6件の議案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。
以上で報告を終わります。
〔15番立花敬之君降壇〕
○議長(大館恒夫 君)経済常任委員長の報告を求めます。
坂本眞将委員長
〔16番坂本眞将君登壇〕
◎16番(坂本眞将 君)経済常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
議案第60号平成20年度八戸市
一般会計補正予算のうち、当委員会に係る歳出予算の主なる内容は、第7款商工費において、北インター工業団地に立地、操業した企業の用地取得額に対する立地奨励金補助金を計上するほか、
定額給付金の支給にあわせ地元消費の拡大と地域経済の活性化を図るため、八戸商工会議所並びに南郷商工会が実施する
プレミアムつき商品券発行事業に対する補助金を計上するものであります。
第2条繰越明許費の補正では、商工費において、
プレミアムつき商品券発行等の各事業で年度内執行が困難なことから設定するものであります。
本案に対し意見を徴したところ、石橋充志委員から、八戸商工会議所が実施する
プレミアムつき商品券事業では商品券の使用期限が無期限であり、地域経済への効果が薄いと懸念されることから、効果が還元できるような事業とするよう意見を付して賛成する。
また松田勝委員並びに伊藤圓子委員から、できるだけ多くの店舗が参加できるような事業にされるよう意見を付して賛成する。
また
松橋知委員から、市と事業者が一体となった経済対策となるような取り組みにするよう意見を付して賛成する。
さらに
森園秀一委員から、地域の景気浮揚につながるような事業とされるよう意見を付して賛成するとの意見があったのであります。
本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。
以上で報告を終わります。
〔16番坂本眞将君降壇〕
○議長(大館恒夫 君)民生常任委員長の報告を求めます。
八嶋隆委員長
〔23番八嶋隆君登壇〕
◎23番(八嶋隆 君)民生常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
議案第60号平成20年度八戸市
一般会計補正予算のうち、当委員会に係る歳出予算の主なる内容は、第3款民生費では、国庫補助金の内示に伴い
定額給付金給付事業交付金を、また国の交付金の内示に伴い子育て応援特別手当支給事業交付金を、それぞれ計上するものであります。
第4款衛生費では、国の交付金の内示に伴い妊婦健康診査補助金を計上するものであります。
第2条繰越明許費では、社会福祉費においては
定額給付金給付事業及び子育て応援特別手当支給事業が、保健衛生費においては妊婦健康診査事業が、いずれも年度内執行が困難なことから設定するものであります。
審査の過程において委員から、
定額給付金に関する役務費の内容について質疑があり、理事者から、申請書の発送経費、新聞を活用しての周知に要する広告料及び振込手数料であるとの答弁があったのであります。
本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。
議案第61号平成20年度
八戸市立市民病院事業会計補正予算の内容は、
資本的収入及び支出において、災害時の救急医療に必要な医療機器の購入に伴い、収入では補助金を、支出では建設改良費を、それぞれ増額するものであります。
本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。
議案第62号平成20年度八戸市
介護保険特別会計補正予算の内容は、介護報酬改定に伴う保険料上昇分を抑制するため、歳入においては介護従事者処遇改善臨時特例交付金を計上し、歳出においては同交付金を
介護保険臨時特例基金に積み立てするものであります。
本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。
議案第64号は、
介護保険臨時特例基金を設置するためのものであります。
本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。
次に、平成20年陳情第8号
後期高齢者医療制度の中止・撤回を国に求める陳情については、坂本美洋委員、五戸委員から、
後期高齢者医療制度は、制度開始前における事前説明や周知の不十分な点は指摘されているものの、高齢者の医療費が増大していく中においても将来にわたり医療保険制度を持続可能なものにしていくためのものである。また、保険料の軽減措置の拡充も図られており、もとの制度に戻すことは問題であることから不採択とされたい。
一方、山名委員、畑中委員から、
後期高齢者医療制度は医療費抑制を目的に創設されたものであり、今後は保険料の引き上げに伴う負担増が懸念されることから採択とされたいとの意見がそれぞれ出されたのであります。
本陳情を採決に付した結果、起立少数をもって不採択と決しました。
以上で報告を終わります。
〔23番八嶋隆君降壇〕
○議長(大館恒夫 君)建設常任委員長の報告を求めます。
寺地則行委員長
〔24番寺地則行君登壇〕
◎24番(寺地則行 君)建設常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
議案第60号平成20年度八戸市
一般会計補正予算のうち、当委員会に係る歳出予算の内容は、第8款土木費において、国の交付金の内示に伴い豊崎公園の整備に係る工事費を増額するものであります。
第2条繰越明許費では、都市計画費において、都市公園整備事業の年度内執行が困難なことから設定するものであります。
審査の過程において委員から、公園整備に係る場所選定の経緯についての質疑があり、理事者から、用地寄附等の意向を踏まえて地元と協議の上、決定したものであるとの答弁があったのであります。
また委員から、駐車可能台数について質疑があり、理事者から6台程度を予定しているとの答弁があったのであります。
さらに委員から、植栽の見通しについて質疑があり、理事者から、地元の意見を伺いながら進めていきたいとの答弁があったのであります。
また委員から、有効活用が図られるよう整備、管理に当たっていただきたいとの発言があったのであります。
本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。
以上で報告を終わります。
〔24番寺地則行君降壇〕
○議長(大館恒夫 君)以上をもって各委員長の報告は終わりました。
ただいまの委員長報告に対し、御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大館恒夫 君)御質疑なしと認めます。
これより討論に入りますが、通告がありませんので、これをもって討論を終わります。
これより議題のうち、議案第60号から議案第69号までの議案10件を一括して採決いたします。
以上の議案は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大館恒夫 君)御異議なしと認めます。
よって、以上の議案は委員長報告のとおり可決されました。
次に、平成20年陳情第8号を採決いたします。
本陳情の委員長報告は不採択であります。
本陳情は、委員長報告のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(大館恒夫 君)御着席願います。
起立多数であります。
よって、本陳情は委員長報告のとおり不採択と決定されました。
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△日程第4 閉会中の継続審査について
○議長(大館恒夫 君)日程第4閉会中の継続審査についてを議題といたします。
民生常任委員長から会議規則第104条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり、閉会中の継続審査の申し出があります。
お諮りいたします。
民生常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大館恒夫 君)御異議なしと認めます。
よって、民生常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。
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△日程第5 議会案第1号の件
○議長(大館恒夫 君)日程第5議会案第1号
八戸市議会会議規則の一部を改正する規則の制定についてを議題といたします。
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(案文は資料欄に掲載)
○議長(大館恒夫 君)お諮りいたします。
ただいま議題となっております議会案については、提案理由の説明、委員会の付託、質疑及び討論は省略し、直ちに採決いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大館恒夫 君)御異議なしと認めます。
よって、提案理由の説明、委員会の付託、質疑及び討論は省略することに決しました。
これより議会案第1号を採決いたします。
本議会案は、原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(大館恒夫 君)御着席願います。
起立総員であります。
よって、本議会案は原案のとおり可決されました。
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△日程第6 議会案第2号の件
○議長(大館恒夫 君)日程第6議会案第2号医師・看護師等の増員を求める意見書を議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。
14番上条幸哉議員
〔14番上条幸哉君登壇〕
◎14番(上条幸哉 君)提案理由の説明をいたします。
医療現場で、病院勤務医や看護師の退職に歯どめがかからず、人手不足が深刻化していることから、国において医師・看護師等の増員や定着促進、離職防止の施策を推進するよう強く要望するものであります。
なお、案文につきましては、お手元に配付のとおりであります。
以上で説明を終わります。
〔14番上条幸哉君降壇〕
────────────────────
(案文は資料欄に掲載)
○議長(大館恒夫 君)お諮りいたします。
ただいま議題となっております議会案については、委員会の付託、質疑及び討論は省略し、直ちに採決いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大館恒夫 君)御異議なしと認めます。
よって、委員会の付託、質疑及び討論は省略することに決しました。
これより議会案第2号を採決いたします。
本議会案は、原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(大館恒夫 君)御着席願います。
起立総員であります。
よって、本議会案は原案のとおり可決されました。
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△日程第7 議員派遣について
○議長(大館恒夫 君)日程第7議員派遣についてを議題といたします。
各議員からお手元に配付いたしました議員派遣一覧表のとおり議員派遣の申し出があります。
お諮りいたします。
議員派遣一覧表のとおり議員を派遣することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大館恒夫 君)御異議なしと認めます。
よって、会議規則第163条の規定により、議員派遣一覧表のとおり派遣することに決定いたしました。
お諮りいたします。
ただいま議決されました議員派遣について変更を要するときは、その措置を議長に委任されたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大館恒夫 君)御異議なしと認めます。
よって、議員派遣について変更を要するときは、その措置を議長に委任することに決しました。
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△日程第8 各
特別委員長諸般の報告
○議長(大館恒夫 君)日程第8各特別委員長から諸般の報告をいたしたい旨の申し出がありますので、順次これを許します。
環境先進都市推進特別委員長の報告を許します。
古舘傳之助委員長
〔12番古舘傳之助君登壇〕
◎12番(古舘傳之助 君)
環境先進都市推進特別委員会における活動経過の概要について報告いたします。
御承知のとおり、地球温暖化は着実に進みつつあり、このままでは地球規模での生態系の劣化を招き、さらに水不足や食料危機、感染症の増加などを引き起こし、我々人類の生活基盤そのものを脅かしかねない状況にあることから、その対策は全世界共通の極めて重要な課題となっております。
地球温暖化の解決のために、世界が協力してつくった京都議定書が2005年2月に発効され、我が国は2012年までに1990年比で温室効果ガスの6%削減という目標が課せられ、昨年からはその第1約束期間に入っております。
しかし、2006年度における我が国の排出量は逆に6.2%増加している状況にあることから、地球温暖化対策をさらに加速させること、特に二酸化炭素など温室効果ガスの排出量が極めて少ない新エネルギーの普及拡大が必要不可欠になっております。
当市では、今後の新エネルギー導入を促進するために、平成16年3月に八戸市地域新エネルギービジョンを策定し、平成22年度における当市の導入量を、国の導入目標である4%を上回る、最終エネルギー消費量の6%と設定し、取り組みを行っております。
当ビジョンのサブタイトルには、
環境先進都市の創造を掲げておりますが、その推進を図るために当委員会が設置され、理事者と一体となり、新エネルギー施策の調査研究を行ってまいりましたので、その主なる内容を申し上げます。
平成19年度には、理事者から省エネ・新エネ草の根活動助成金事業の概要及び選考結果並びに事業の実績報告、新エネルギー等地域集中実証研究、八戸市水の流れを電気で返すプロジェクト、八戸市バイオマスタウン構想について報告がありました。
新エネルギー等地域集中実証研究は、新エネルギーによる分散型エネルギー供給システムを開発し、安定した電力供給を行うことを目的にしており、供給電力のデータの収集分析を行ってまいりました。
その総仕上げとして、平成19年11月には、システムの精度を検証するために自立運転試験を実施し、電力会社の電力系統から切り離した状態でも、商用電力系統と同等の高い品質を持つ電力の供給が可能であることが実証されました。
八戸市バイオマスタウン構想は、新エネルギーの1つであるバイオマスの発生から利用まで、効率的なプロセスで結ばれる総合的利活用システムが構築され、安定的かつ適正なバイオマスの利活用が行われる地域として平成20年3月に認定されたものであります。
平成19年11月には、特別委員会として伊賀市と豊橋市の新エネルギー関連施策について調査いたしました。伊賀市では、新産業の創出と地域活性化を目指しバイオマスタウン構想を策定し、林業が盛んであることを生かし、木質系由来のバイオマスエネルギーの利活用について大学等のシーズとのマッチングを進めておりました。
豊橋市の、同市で初のPFI事業により建設された、りすぱ豊橋では、資源化センターで、ごみを処理する際に発生する余熱を利用して水を温めたり空調を行っており、まさに循環型社会のモデルと言えるものでありました。
平成20年度は、八戸市地域新エネルギービジョンに係る新エネルギー導入状況調査、省エネ・新エネ草の根活動助成金事業のフォローアップ、新エネルギー等地域集中実証研究の成果報告及び同実験で使用した資産の解体撤去工事、並びに研究終了後の発電実績、グリーン電力証書、八戸市新エネルギーセンターの運転状況について報告がありました。
新エネルギー等地域集中実証研究につきましては、平成20年3月をもって研究が終了し、5月には成果報告書を取りまとめております。
研究の成果としまして、運転期間は延べ600日以上に及ぶことから、新エネルギーを用いた電力供給システムの信頼性が実証されるとともに、約7割の省エネ及び二酸化炭素削減の効果がありました。
実証研究の終了後は、一部資産の解体撤去を行いましたが、現在は、東部終末処理場にあるガスエンジン発電は、自営線により市庁舎への電力供給を行い、経済性を重視した運転を継続しており、また太陽光発電については、おのおのの施設で利活用を行っています。
その当市が有するガスエンジン及び太陽光発電の計640キロワットの自然エネルギーによる電力は、電力としての通常の価値を持つほかに環境価値という付加価値をあわせ持っていることから、来年度からは、その自然エネルギーの環境価値をグリーン電力証書発行事業者に移転し、事業者が企業や個人の需要に応じ証書にして発行する取り組みを行ってまいります。
平成20年7月には、特別委員会として岡山市と京都市の新エネルギー施策について調査いたしました。岡山市では、全国初の民間と自治体との共同による採算性の見込めるBDF製造事業に取り組んでおりました。
京都市では、市勧業館へESCO事業を導入し、民間による省エネ実現のための包括サービスの提供を受けることで光熱水費を大きく削減し、二酸化炭素排出量削減にも大きく貢献しようとするものでありました。
市では、これまでの取り組みを検証すべく、八戸市地域新エネルギービジョンに係る新エネルギー導入実績調査を行ったところ、導入目標の6%に対し、平成19年度実績で8.8%となっておりましたことから、
環境先進都市の創造に向け大きく前進したものと思われます。
また先般、東北電力が当市の八戸火力発電所敷地内に、出力約1500キロワットの大規模太陽光発電を建設することを発表いたしましたが、一般家庭約500世帯分を賄い、年間約800トンもの二酸化炭素を削減できる規模のものであり、地元への新エネルギー普及の起爆剤になるものと期待され、まことに喜ばしいことであります。
最後に、2年間にわたりまして御支援と御協力を賜りました関係各位に対し心から御礼を申し上げ、報告を終ります。
〔12番古舘傳之助君降壇〕
○議長(大館恒夫 君)観光開発特別委員長の報告を許します。
石橋充志委員長
〔21番石橋充志君登壇〕
◎21番(石橋充志 君)観光開発特別委員会における活動の経過の概要について報告いたします。
観光は地域づくりの総合産業とも言われ、観光産業の拡大は、関連産業の振興、雇用機会の創出などのさまざまな波及効果をもたらし、地域の活性化に果たす役割は非常に大きいものであります。
当市においては、東北新幹線八戸開業から6年を迎えました。この間、東北新幹線はやては、当地域にさまざまな恩恵をもたらし、首都圏などにおける当市の知名度アップ、新たな旅行商品の造成などにより、観光入り込み客数は開業前の300万人台から500万人台に、宿泊者数も30万人台から40万人台へと飛躍的に増加しました。
平成19年の開業5周年では、各種記念イベントが開催されたほか、本市議会の、ちきゅう研究成果活用促進議員連盟の活動の成果でもあります、地球深部探査船ちきゅう展示コーナーが、独立行政法人海洋研究開発機構の協力のもと、マリエントに設置され、はやて開業5周年を冠してオープニングイベントが開催されました。
さて、平成18年度に設置された八戸市観光推進本部では、市内に点在する観光資源を、渚、歴史・文化、祭り、食彩などのゾーン、スポットに分類して、市全域を屋根のない博物館ととらえたフィールドミュージアム八戸構想を立ち上げ、当市の観光振興の柱として設定しました。
この構想において、現在建設に向けて準備が進められている仮称・八戸市
中心市街地地域観光交流施設については、当市の情報を入手、創造、発信できる八戸ポータルミュージアムとして、観光振興への効果が期待されております。
渚ミュージアムに関しては、種差海岸名勝指定70周年を記念しての著名人とのトレッキングイベントの実施、FM電波を使ったビュースポット音声ガイダンスシステムの運用開始のほか、エコウォーク百選への認定、全国鳴き砂サミットの開催、カレンダー『日本の宝』への掲載など、種差海岸が多方面で取り上げられました。
さらに、水質調査の結果、蕪島海水浴場の再開の見通しが立ったことは、まことに喜ばしいことであります。
また観光推進本部では、観光振興に当たって選択と集中を図り、通年型観光では、自然と食に特化した観光の推進を図ることとし、朝市・横丁マップの作成、朝市と朝ぶろを組み合わせた、あさぐる乗り合いタクシー実証事業との連携、鮫地区での磯っ食物語&グルメ童話、食楽PR大作戦による地元食材PR活動の実施、第一魚市場で開催されたダンスアートイベント、踊りに行くぜ!!と、さめ味覚まつりの併催、八戸市長杯カクテルコンペティションでの市民の活躍など、地域資源である食の活用と、新たなイベントなどの創出が図られました。
このほか、第1回大会を当市で開催したB−1グランプリも、第3回の久留米大会では20万人以上が来場するイベントへと成長し、全国規模の食のイベントとして認識されるようになったことは喜びにたえません。
総合計画の
戦略プロジェクトに掲げている観光振興施策としては、観光戦略アドバイザーの設置、観光ボランティアガイドの育成、そして念願であった客船の誘致では、昨年8月、ぱしふぃっくびいなすの寄航が実現しました。
三社大祭では、NHK大河ドラマ出演者の参加が中日の恒例イベントとして定着したほか、昨年の地震直後の開催では、元気です!八戸キャンペーンを行い、通常どおり開催できることを力強くアピールし、観光客への周知を図られました。
えんぶりでは、更上閣で開催しているお庭えんぶりが観光客に大変好評で、今年の開催から2日間、期間が延長されました。
このように、八戸の食や祭りなどが多くの方に興味を持たれるようになったことは、観光宣伝方法を見直して、各種メディアで当市を取り上げられる機会がふえたことによるものであり、これにより入り込み客が増加していることは大変評価できます。
また、関係機関との連携として、三陸海岸地域との連携では、北三陸を特集したブックインブックの「るるぶ岩手」特別付録としての作成、発行、岩手県との連携では、平泉の世界遺産指定に向けた、いわて・平泉観光キャンペーン誘客宣伝会議への参加、JRとの連携では、北東北デスティネーションキャンペーンの実施、八戸線のローカル線の旅認定、駅からハイキングの実施、風っこシーガルの運行、旅行商品の造成、駅への観光ポスター掲示、大手ビール会社との連携では、自社ホームページでの当市の食材、祭りなどの掲載、横丁と朝市の短冊ポスター及び市制施行80周年を記念したビールラベルの作成などでタイアップが行なわれており、今後とも、各関係機関との連携強化を期待するところであります。
海外などへの観光PRでは、八戸えんぶりシアトル・フェデラルウェイ公演、日韓交流おまつり2008 in Seoulへのえんぶり組の参加、
ふるさと祭り東京2009オープニングでの法霊神楽実演などの活躍がありました。
先進都市への視察では、平成19年度には愛媛県大洲市及び松山市、平成20年度には佐賀県武雄市及び福岡県太宰府市を視察しました。
大洲市では、明治時代の町並みを生かした観光施策と、新たな観光資源の創出による観光振興策、松山市では作家司馬遼太郎の代表作である『坂の上の雲』の中のメッセージを21世紀の新しい指針としたまちづくり及び観光振興への取り組み、武雄市では新たな観光イベントの創出と地域ブランド化の推進、太宰府市では歴史的遺産や九州国立博物館を核としたフィールドミュージアムの構築と、それらを生かした市民、来訪者に魅力的なまちづくりへの取り組みが行われていました。
以上のような先進都市の実例を踏まえ、当市としても既存の観光資源の活用、そして既存の観光資源と新たな観光資源を何らかのテーマに沿って結びつけた観光振興策創出の必要性を認識したものであります。
以上が、当特別委員会における2年間の活動経過であります。
さて、東北新幹線新青森駅開業により八戸駅が途中駅になるわけですが、国が進める観光圏の整備では、当市も参加している新たな青森の旅・十和田湖広域観光協議会の早期の国の認定による、官民一体となった観光への取り組みを期待するとともに、当市観光資源の掘り起こしと活用、新たな観光資源の開発により、八戸と言えばこれ、と言える強いイメージを発信できる魅力ある八戸の創出を望むものであります。
最後に、2年間にわたりまして、御支援と御協力を賜りました関係各位に対して心からお礼を申し上げ、報告を終わります。
〔21番石橋充志君降壇〕
○議長(大館恒夫 君)港湾振興対策特別委員長の報告を許します。
壬生八十博委員長
〔5番壬生八十博君登壇〕
◎5番(壬生八十博 君)港湾振興対策特別委員会における活動経過の概要について報告いたします。
八戸港は、古くから漁港として栄え、昭和14年の開港指定、昭和26年の重要港湾指定、昭和39年の新産業都市の指定を契機に工業港として本格的な整備が進められてまいりました。
また、平成6年に東北初の国際コンテナ定期航路となる東南アジア航路が開設されると、その後は中国・韓国航路、北米航路の開設、さらには横浜港、東京港と結ぶ内航フィーダー航路が開設され、北東北の国際物流拠点港として飛躍的な発展を遂げてまいりました。
八戸港の特定重要港湾の指定については、国において国際競争力の強化のために、スーパー中枢港湾への投資の重点化を進める一方、地方港湾への投資を抑制していることから、厳しい状況になっております。
このような状況の中、八戸港の港湾施設整備事業においては、港内の静穏度向上のため外港地区の防波堤整備事業のほか、河原木、八太郎地区の水深維持のための航路泊地整備事業、防災機能強化に向けての八太郎大橋の耐震改良事業及びFRP廃船リサイクル事業促進のための船揚げ場整備が引き続き実施されているのであります。
平成18年には港湾法が改正され、コンテナ船等が使用する岸壁及び関連施設を一体的に運営しようとする民間事業者に長期的に貸し付ける制度が創設されました。効率的な埠頭運営によりコンテナ貨物量の増大及び国際競争力の強化を図るために、八太郎2号埠頭において同制度の導入に向けた取り組みを進めてきましたが、昨今の経済情勢を踏まえ、導入時期を見極めている状況にあります。
また、八戸港港湾計画改訂に向けて設置された八戸港長期構想検討委員会では、今後も増大が見込まれるコンテナ貨物の取扱能力を強化するために、ポートアイランドを拡張した物流機能の高度化を図るほか、馬淵川からの流下土砂処分場として市川地区等が検討されているのであります。
さらに、最近のみなとまちづくりに対する市民の機運の高まりを受けて、沼館地区を港に親しめる親水空間とするほか、第5次総合計画に位置づけられている大型客船誘致事業に対応した客船受け入れ施設確保等、さまざまな観点から八戸港の将来像が検討されており、産業機能が優先されてきた八戸港が、市民にもより親しまれるよう機能の充実を期待するものであります。
また新年度には、社団法人日本港湾協会の通常総会が当市において開催されます。全国の港湾関係者に八戸港をPRする絶好の機会であるほか、市制施行80周年及び開港70周年を迎える記念すべき年の総会誘致を契機に、ますますの発展を願うものであります。
次に、八戸港の国際、国内物流拠点としての港湾振興についてであります。
中国・韓国航路では、平成20年10月にミッション団が派遣され、ソウル市で八戸港セミナーを開催したほか、世界第5位のコンテナ取扱港である釜山港を視察し、貿易拡大等の調査が行われたものであります。
また、船会社や荷主などの関係機関への訪問を行い、現地事情及び地場産品の輸出可能性について調査を実施し、今後のさらなる貿易拡大に活用するものであります。
東南アジア航路では、八戸港と地場産品のPRのために平成19年11月にミッション団が派遣されました。台北市での情報交換会では、県産品への反響が大きかったことから、今後の輸出拡大が期待されるものであります。
また基隆港の視察では、増加するコンテナ貨物に対応すべく荷役や埠頭管理の民営化等、他港との差別化を図る戦略について調査等が行われたものであります。
北米航路では、八戸港が米国及びカナダ両政府からマイマイガのハイリスク港に指定されたことから、北米向けの船舶にはマイマイガ不在証明書の取得等の制度が課せられておりますが、港湾関係者による卵塊除去作業の御努力により、2年連続して基準値を下回る捕獲数であることから、早期解除を強く望むものであります。
内航フィーダー航路では、平成20年12月に新たに横浜港、苫小牧港、名古屋港を結ぶ航路が就航し、首都圏のほか中京圏との輸送体制が図られました。同航路の就航により、八戸港の内航コンテナ航路は3航路週4便体制となり、国内主要港を経由する貿易の拡大やサービス向上に期待が高まるとともに、今後のコンテナ取扱量の一層の増加に結びつくものと推測されるものであります。
このような中、平成20年のコンテナ取扱実績は過去最高の3万6241TEUを記録し、国際コンテナ定期航路の開設以来順調な伸びを見せている一方で、近年では内航フィーダー航路での取扱量が大幅に増加しているものであります。
以上を踏まえ、当特別委員会として、平成19年には泉大津市、四日市市、平成20年には松山市、呉市における港湾施設整備及びポートセールスを初めとする貿易振興策等についてそれぞれ調査したのであります。
調査では、各港が当該地域特有の独自性を生かしながら、他港との競争の中で差別化を図り、生き残りをかけた取り組みを展開している現状を認識したのであります。
以上のことから、八戸港は北東北の国際物流拠点港として、多様化する荷主ニーズへの対応や新たな企業の進出につながるよう、港湾施設の機能強化に取り組むこととともに、最終的には特定重要港湾への昇格を目指して、関係団体等と一体となった一層の港湾振興への取り組みを望むものであります。
最後に、2年間にわたりまして御支援と御協力を賜りました関係各位に対して心からお礼を申し上げ、報告を終わります。
〔5番壬生八十博君降壇〕
○議長(大館恒夫 君)中心市街地活性化推進特別委員長の報告を許します。
豊田美好委員長
〔13番豊田美好君登壇〕
◎13番(豊田美好 君)中心市街地活性化推進特別委員会における活動経過の概要について報告いたします。
我が国の中心市街地を取り巻く現状は、車社会の進展や人口の空洞化、さらには大規模商業施設の郊外への立地などにより大変厳しい状況にあります。
こうした状況を食いとめるため、国においては平成10年から12年にかけて都市計画法、中心市街地活性化法、大規模小売店舗立地法のいわゆるまちづくり3法を制定、改正しましたが、中心市街地の衰退に歯どめがかかるには至っておりません。
当市も例外ではなく、商業、金融、行政の機能が集積した、まさに八戸の顔である中心市街地が、現在は、シャッターがおりたままの店舗が目立ち、人通りも少なく、昔のにぎわいを知る人にとっては、まことに寂しい限りであります。
そうした中、国は、意欲的に取り組む自治体への選択と集中に方針を転換し、新たに中心市街地活性化基本計画を策定して、内閣総理大臣の認定を受けた自治体を重点的に支援するため、平成18年に中心市街地活性化法と都市計画法の改正を行いました。
当市におきましても、中心市街地活性化という最重要課題に取り組む最後のチャンスとして、新たな基本計画の策定に着手することとなり、全市を挙げて推進していくために、市議会において当特別委員会が設置され、理事者と一体となって計画の認定に向けて活動してまいりましたので、その概要を報告いたします。
基本計画は、当初、平成19年度中の認定を目指して作業を進めておりましたが、民間による新たな事業計画の動きがあったことから、その具体化を見極めながら、さらに充実した基本計画とすべく作成作業を続けてまいりました。
平成20年度からは、中心市街地活性化に全庁を挙げて取り組むため、総合政策部に中心市街地活性化推進室を設置し、さらに強力に推進していく体制が整えられました。
当委員会としても、当市の計画策定の参考とするため、平成19年度には富山市、岐阜市の、平成20年度には高松市、徳島市の基本計画とその取り組みについて調査いたしました。
中でも国の第1号認定を受けた富山市の中心市街地活性化基本計画は、まちなか居住の推進によるコンパクトなまちづくりを基本としながらも、路面電車などの公共交通の利便性向上によるネットワーク化の推進が図られており、当市の参考となるものでありました。
また、丸亀町商店街の再開発が中心市街地活性化の成功例として全国に知られている高松市では、市当局による基本計画の説明を受けるだけにとどまらず、商店街振興組合の古川理事長から、活性化への情熱に満ちあふれた振興組合の活動について直接拝聴し、また意見交換できましたことは、本当に貴重で役立つものでありました。
こうした調査を踏まえつつ、当委員会では、基本計画の素案段階から意見、助言を申し述べてまいりまして、昨年6月3日に申請し、7月9日に国の認定を受けるに至ったのであります。
認定された八戸市中心市街地活性化基本計画では、中心市街地の区域として、伝統文化が息づくとともに現代の多様な都市機能が集積しており、かつ公共交通路線が集中する108ヘクタールの区域が設定されております。
また、目標として、来街者を増やすこと、定住を促進することの2つが設定され、計画期間が終了する平成24年度における数値目標も、歩行者通行量は16%増の4万5500人、居住人口は4%増の4800人などが設定されております。
この目標を達成するために、商業活性化や、まちなか居住の推進に関する42の事業が計画されておりますが、各事業の実施に当たっては、市のみならず民間企業、まちづくり会社、中心市街地活性化協議会など各関係者の連携、協力が不可欠であります。
特にタウンマネージャーについては、中心市街地活性化のキーマンとして大変重要であり、昨年11月にショッピングセンターの開発経験を有する小林隆一氏に御就任いただきましたことは、今後の中心市街地活性化に弾みがつくものであり、小林氏の手腕に大いに期待するところであります。
さらに、基本計画掲載事業の中で核となる事業が仮称・八戸市
中心市街地地域観光交流施設であります。フィールドミュージアム八戸の玄関的存在と位置づけられ、八戸ポータルミュージアム、頭文字をとってHPMという略称が浸透してきた施設ですが、当特別委員会でも、そのあり方について設計段階から議論を重ねてまいりました。
HPMは、観光・情報発信の拠点であり、また市民活動やコミュニティ活動の拠点となって、人々が交流することにより中心市街地ににぎわいを取り戻し、さらには市全体の活性化に結びつけることを目的に施設整備が計画されました。
その目的の多様性から、市民の関心が非常に高い施設で、当委員会においても設計者と忌憚のない意見交換をするため、任意での勉強会を開催するなど、折に触れ意見、要望を申し述べてまいりました。
しかし、その間に、鋼材等の資材価格高騰の影響により設計の見直しを余儀なくされ、地下部分の廃止や、らせん状のスキップフロアの取りやめ等の修正が加えられましたことはまことに残念でありましたが、修正後も当初の目的を達成するべく、機能の変更を最小限度にとどめられましたことは、関係者の皆様の御努力によるものと敬意を表します。
本日、HPMの工事請負契約の関係議案が議決され、ついに着工の準備が整いました。今後は施設活用検討委員会において、HPMならではの施設活用策を検討していくこととなりますが、HPMの活用を心待ちにしている多くの市民の意見が反映され、完成の暁には、本当ににぎわいにあふれた交流の拠点となるよう期待するものであります。
最後に、2年間にわたり御支援と御協力を賜りました関係各位に対し心から御礼を申し上げますとともに、当市の中心市街地活性化のために、さらなる施策が講じられることを念願いたしまして、報告を終わります。
〔13番豊田美好君降壇〕
○議長(大館恒夫 君)以上をもって各特別委員長の諸般の報告を終わります。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
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市長あいさつ
○議長(大館恒夫 君)この際、市長から発言の申し出がありますので、これを許します。
市長
〔市長小林眞君登壇〕
◎市長(小林眞 君)平成21年3月八戸市議会定例会の閉会に当たり、一言ごあいさつ申し上げます。
議員の皆様には、去る2月24日から本日までの24日間にわたり、本議会に提案しました平成21年度八戸市
一般会計予算など議案69件について、終始熱心かつ慎重に御審議を尽くされ、全議案とも原案のとおり議決を賜り、厚く御礼を申し上げます。
議決いただきました各議案の執行に当たりましては万全を期してまいりますとともに、本会議において議員の皆様から寄せられました貴重な御意見、御要望等につきましては、今後の市政運営において配慮してまいりたいと存じます。
さて、明後日21日から始まる選抜高校野球大会において、当市の光星学院高校は、開幕当日の第3試合で愛媛県の今治西高校と対戦いたします。3年ぶり4度目の出場となる光星学院高校のナインたちは、闘志あふれる、はつらつとしたプレーで、必ずや私たち八戸市民に勇気と感動を与えてくれるものと信じております。市民の皆様とともに必勝を祈り、応援をしたいと思います。
あと10日余りで新たな年度が始まります。本議会の冒頭にも申し上げましたとおり、世界同時不況の中で迎える平成21年度は困難な1年になろうと思いますが、議員各位のお力添えをいただきながら、市政の諸課題解決に向け全力を挙げて取り組んでまいる所存でありますので、議員各位におかれましては一層の御指導と御協力を賜りますようお願いを申し上げ、閉会に当たってのごあいさつといたします。
〔市長小林眞君降壇〕
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閉 会
○議長(大館恒夫 君)今期定例会における議員並びに理事者各位の御精励に対し、深甚なる敬意と感謝の意を表します。
これにて平成21年3月八戸市議会定例会を閉会いたします。
午後0時32分 閉会
署 名
地方自治法第123 条第2項の規定によりここに署名する。
平成21年3月19日
八 戸 市 議 会
議 長 大 館 恒 夫
副議長 五 戸 定 博
議 員 立 花 敬 之
議 員 八 嶋 隆...