〃 立 花 敬 之 君 |
〃 松 橋 知 君 |
〃 畑 中 哲 雄 君 |
〃 寺 地 則 行 君 |
〃 前 澤 時 廣 君 |
──────────────────────────────────────
出席理事者
総合政策部次長 石 黒 一 之 君
産業振興部次長兼
商工労政課長 東 森 直 人 君
総合政策部中心市街地活性化推進室長 風 張 知 子 君
──────────────────────────────────────
出席事務局職員
主幹(
議事グループリーダー) 秋 山 直 仁
──────────────────────────────────────
午前11時33分 開会
○
豊田 委員長 本日は
全員出席であります。
なお、
高島総合政策部長は
公務出張のため
欠席であります。
ただいまより
中心市街地活性化推進特別委員会を開きます。
──────────────────────────────────────
● 議 題
1 (
仮称)
八戸市
中心市街地地域観光交流施設について
(1)
修正設計について
○
豊田 委員長 それでは、本日の議題に入ります。
初めに、
仮称・
八戸市
中心市街地地域観光交流施設についてのうち、
修正設計について
報告をお願いいたします。
◎
風張 中心市街地活性化推進室長 このたび、
修正設計の
平面プランができましたので御
報告申し上げます。
図面を
もとに御
説明をさせていただきますが、その前に、
皆様のお手元のほうに、前
設計からの主な
変更点について整理しましたものがございますので、そちらのほうをごらんいただきたいと思います。
まず、階数でございますが、これまでは
地上5階
地下1階でございましたが、今度の
修正設計では
地上5階になってございます。
面積でございますが、約7500平方メートルが約6200平方メートルになってございます。これは以前にも
お話しさせていただいておりますが、
スキップフロアを取りやめしたことによりまして有効
活用可能な
空間が縮小したためでございますので、
機能性については
修正前と同様の内容を満たすよう考慮してございます。
次に、
主要構造でございますが、
鉄骨造から
鉄筋コンクリート造になりました。
鋼材の
価格高騰を受けまして、比較的影響の少ないコンクリートに
主要構造を変更したものでございます。
高さでございますが、約29メートルから、
修正設計では約24メートルになりました。
回遊性についての
考え方でございますが、これまで
吹き抜けと
スキップフロアで
回遊性を考えてございましたが、
修正設計のほうでは、
エスカレーター2基と真ん中に
中庭をセットしてございます。
中庭を核といたしまして、内部の各
空間配置の
工夫と
上下エスカレーターの組み合わせにより、小路をめぐるような感覚を醸し出しながらスムーズな
回遊を目指すものでございます。
なお、これまでと同様、
免震構造を採用し、
耐震性能の向上を図ることといたしております。
それでは、
図面のほうをごらんいただきたいと思います。
まず、
外側でございますが、以前は
菱刺しフレームと
カーテンウォールというもので外回りのほうをやっておりましたが、今後はスクリーンと
壁面緑化ということになっております。中のほうは全部
ガラス張りになりますが、
外側のほうには
防雪板というもので、白かシルバーになると思いますが、そういったものが
壁面のほうになります。そしてグリーンの線が入っておりますが、こちらのほうは環境に配慮いたしまして、
緑化ということで、ツタかアサガオ、そういったもので
季節感を出して、そこに60センチ間隔でずっと生えるようになってございます。これが外観でございます。
それから、全体図ですけれども、以前から御
説明していましたように回りのほうには1.5メートルぐらいの緑の壁をつくることになってございます。こちらも
八戸市の気候を考慮して、今後どういった植物にするかは
検討していくところでございます。
順次、1階から御
説明をさせていただきます。
先ほど
お話ししました
回遊性ということで、
吹き抜けの
中庭がありまして、ここには屋根がかかりません。4カ所に扉がつくようになって出入りが自由になります。例えば使い方ですが、ふだんは自由に中に行ったり来たりもできますが、
活用イメージとしては中でえん
ぶりなどを披露するといったことも考えられるのかなと思っております。前からありました
カフェはそのままでございますが、
外側のところに
オープンカフェを、
あとは
バスを待つ
人たちもその辺で日なたぼっことかができるかなというふうに
イメージしています。
ギャラリーパークですが、3階までの
吹き抜けになってございますので、ふだんは
山車の
展示ができる
スペースですが、
山車を置いていないときなどは
イベントとかも開催できるのかなというふうに考えております。
それから、奥のほうには、いすはついていますが基本的には
フリースペースになってございまして、
展示といったことにも
利用できるかなというふうに思っております。それと
エスカレーターですが、右側は
上り専門の
エスカレーターで、左側は下り
専門の
エスカレーターになります。この壁が15メートルほどございますので、壁などを
利用していろいろな
展示も可能かというふうに考えてございます。以前
お話しさせていただいておりますが、例えば
八幡の流鏑馬といったものを瞬時に同じような速度で映し出すとか、そういったことも可能かなというふうに考えてございます。
あと、
回遊性ということなんですが、
東西南北、すべてのところに行き来ができるように、全面に扉がついてございます。
次に、2階でございますが、
シアターは音響とか防音に配慮したものになっております。それから、
ギャラリーは2階のほか3階のほうにもございます。
展示の
イメージは前にも
説明しておりますが、
展示の中にも
回遊性を持たせたいというふうに考えております。
ブラウジングでございますけれども、これも2階、3階、4階にございます。日当たりのよいところに設置してございますので、本当に気軽にお立ち寄りいただいて、
市民の
皆さんがくつろげるような
空間で、
図書機能も充実させたいというふうに考えております。それから、
プロジェクトスタジオですが、いろいろ
物づくりとかそういったものができる場になってございます。
あと、今回、ここの2階のところにテラスを設けました。これは三社大祭、えん
ぶりを見ることもできますし、通常、出入りしたり、
あとは例えば
伊調姉妹がこの間パレードしましたが、ここに出て
市民がそこからお祝いをする、そういったことも考えられるかというふうに思います。
次に、3階になりますが、和室については、基本的には4面のふすまが全部外せるようになってございます。外して
ステージにした場合には、
展示スペース側からでも
ステージを鑑賞したりでき、もちろん必要に応じてふすまを閉じて、中でお茶とかお花とか、いろいろなことへの
利用が可能かというふうに思います。それから、
録音スタジオがございます。さっき言い忘れましたが、
シアターのほうは3階まで
吹き抜けになってございますので、広い
空間として、
ステージとしてだけではなく、何か大きな作品などを飾ったりすることも可能かというふうに思います。
次に、4階でございますが、こちらはほとんど変わっておりません。小さい
子どもたちが親子で一緒に過ごすところであります子育つどいの広場と、もう少し大き目の
子どもたちが遊んだりするプレイ
スペースがございますが、
ブラウジングのところから親御さんもゆっくりくつろぎながら見守っていられるというふうなことになっております。それから、ところどころに
ワークステーションがあるんですが、この4階では、今のところ
施設の
職員の事務所を想定しております。あえて
部屋というふうにはしていなくて、今私
たちも
仕事をするときはカウンターの中で
仕事をしているわけですが、そういった
執務作業も
展示の1つということで、オープンな
空間を目指して
ワークステーションといったものをつくり上げていきたいというふうに考えております。
それから、
キッチンスタジオも以前からあるものでございましたが、こういった
キッチンスタジオの中では
子どもたちとかがいろいろ新しい料理の開発などもできますし、また、この辺は
ガラス張りになっておりますので、
キッチンでの
調理作業を鑑賞できるような
工夫もされております。
工房でございますが、
工房の中では館内での
イベントとか、
あとは三日町やその辺を挙げての
イベントがあるときのいろいろな道具などもこの辺でつくれるようなことを想定してつくられております。
最後に、5階になりますが、以前からありました
レジデンスですが、名前が誤解を招くんですが、宿泊可能な
打ち合わせ室といいますか
作成室といいますか、そうしたことで御理解をいただければいいと思っております。24畳ぐらいございまして、ここは全部
ガラス張りになっておりますので、いろいろな
会議にしても
作業にしてもオープンな
イメージの中でできるかと思います。また、
共同スタジオ兼スクールとの連携も可能かと思っております。
レジデンス1は少し特別な
部屋で、
応接室も
利用ができるようにと考えております。
以上で、
平面プランの
報告を終わります。
○
豊田 委員長 ただいまの
報告について質問ありませんでしょうか。
◆
寺地 委員 地域観光交流施設の
修正設計ができたということで、
説明がありましたが、
もともと鋼材の値上がりがあったりさまざまな
コストがかかるということで
修正設計したわけですけれども、幸か不幸か、今現在、鉄の値段が
もとに戻っている、もしかすれば前より安いんではないかと言われる
状況になったんです。そうしますと、以前は36億円程度のものであったというふうに伺っていたんですが、そうすると
地下の
部分をなくする、
面積が減ってきているというようなことを加えれば
かなりの
コストダウンになるんでないかと思っておりますが、その辺はいかが考えておりますか。
◎
風張 中心市街地活性化推進室長 まずは、最終的に
実施設計が上がってきたときの
状況を見ないと何とも言えないところでございます。ただ、
鋼材等の
価格が今安くなっていることは十分承知してございます。まだ商品というんですか、
鋼材そのものとしては
高騰前の水準までは下がっていないということで
状況を確認してはいるんですが、
あとは今回の
設計は
修正前と比べまして
機能性は全く劣ってございませんし、いろいろと考えて魅力的な
建物にプランニングされていることもございまして、この
修正設計を
もとに、
あとはもちろん安く上がればそれにこしたことはないだろうというふうに考えております。
以上でございます。
◆
寺地 委員 地下の
部分がなくなったというだけでも
かなりコストが下がると思うんです。それと
あと、構造的な問題も大分変更したというようなこともあれば、建築の
コストが非常に下がるんでないかなと思うんです。逆に言えばそっちのほうが好ましいのではないかなというふうには思うんですけれども、そういうふうなことを精査していただいて、なるべく
建設コストも下げられるのであれば、下げるのにこしたことはないというふうに思ってはいます。
それから、今、御
説明があった中で、いろいろな
機能もあり、そしてまた、
活用の
度合いも
検討委員会をつくるなり、さまざま
検討していくだろうというふうには思うんですが、私
たちが一番気になっているのは、やはり経費的にどれぐらいかかるかです。大分前から何回聞いても、
検討しているということでなかなかお答え願えなくて、ようやく1億2000万円ぐらいの
ランニングコストがかかるんではないかと。そのほかに
人件費であったりさまざまな催しや
イベントでいろいろかかるんだというふうなことであったんですが、その後、経費的な
要因についてどのような形で今
お話が進んでいるか、その辺がわかりましたらお聞きしたいと思います。
◎
風張 中心市街地活性化推進室長 今、
修正設計するに当たりましては、
設計者のほうにはとにかく
ランニングコストとかそういった
部分については配慮するようにという指示はしておりまして、何分、
実施設計とかが出てこないと何とも言えないところもあるんですが、その辺のところは
十分相手方のほうにも話はさせていただいております。
あと、
人件費等についても、まだこういう
状況で申しわけございませんが、
施設活用のほうの
計画をつくっていく
段階で、どういった
お金のかからない方法があるのかということも
検討していくことになります。
以上です。
◆
寺地 委員 ほかのところでも
ボランティアを
利用するとか、それから
商店街の有志の方にお願いするとかというような話もあるんですけれども、なかなかにして、今は無償の
ボランティアとかそういうふうな
地域の
方々の協力だけでは難しい面もあろうと思うんです。ですから支払わなければならない
人件費やそういうふうなものを余りに省くことによって、この
施設自体の意味がなくなるということも逆に言えばあるわけですし、逆に
コストをかけ過ぎてもいいのかと言えば、
市民感情から言っても、何億というような負担であればこれもまた困るでしょうし、という悩ましい問題がありますので、そこらは十分
検討していかなければならないというふうに思うんです。
特にこの
地域観光交流施設については
収益性が余り見込めないのではないか。要するに例えば
商工会議所等が要望しているように物産を売る
場所がないとか、または貸して
家賃なり
利用料を取れるというふうな
場所が少ないように思うんです。本来であれば
家賃収入なり
利用料が入り、ある程度市の持ち出しが減っていくということも長い目で見れば必要なことだろうと思うんですが、その辺の
収入についてはどのように見込んでいるかお聞きしたいと思います。
◎
風張 中心市街地活性化推進室長 今の
段階では詳しいことはお答えできないんですけれども、例えば図書館であれば本を貸して
市民の
皆さんたちに喜んでもらう
施設でありますし、基本的にここは
場所を貸して
市民の
皆様に喜んでいただく
施設だというふうに理解しております。
そういった中で、例えば
商業スペースとして、あり得ないとは思うんですが、東京のH&Mのような、すごい人気のお店を仮に入れたとして、そこから
家賃をということになると、
もともと周りの
商店街のほうに
回遊させることでにぎわいを出すということを目的にしている
施設でございますので、なかなかその辺が難しいものだというふうには考えております。とにかくこの
施設は、公益ということを考えますと、ここでの
収入というよりは、本当にたくさんの
人たちの
中心市街地におけるよりどころとなって、その
方々が
周りのほうにどんどん
お金を落としていく、そういうシステムを
商店街の
人たちと連携しながらつくっていければ最終的には市の利益につながるのかなというふうにも考えてございます。
もちろん、そう大きいものではないにしても、
ギャラリーとかそういったものもございますし、
自主事業の中では有料の
展示とかそういったことを展開していくことも可能かというふうには考えております。
以上です。
◆
寺地 委員 当然そのような
議論があって、
お金を取ることがいいかどうかという問題、それから正反対ですけれども
コストをどうするかという問題もあろうと思うんです。
私は、博物館にしろマリエントにしろ、
市民が勉強などで
利用するものについては無料化していくべきだと思っていますので、決して料金を取ったりどうのこうのがいいとは一概には言えないのは重々わかっています。ただ、そういうふうな中にあっても、
かなりの
ランニングコストがかかって
人件費がかかってということになれば、受益者負担的な
要素のものをどうするかというのは
議論があるところでありますので、その辺は少し
検討を要するのではないかなというふうに思っています。
それから、この
施設の最大の欠点になるかもしれませんが、
利用者の
駐車場の問題が出てくると思うんです。当初1年ぐらいは当然珍しさもあり、
利用の
度合いも高まると思うんです。ところがこれが恒久的に続くというふうなことや、恒久的に
商店街のために、または
文化交流のためにつながるということになれば、
利用する
方々の
駐車場の問題、それから
交通の
利便性の問題というのが必ず出てくると思うんです。そういうふうなことについてはまだ
検討はしていないんでしょうか。
◎
風張 中心市街地活性化推進室長 現
段階では具体的な
検討はしておりません。ただ、今、
商工会議所でやっております
まちの駅、
さくら野百貨店の隣のところにございますが、そちらのほうに日中においでになる方は
高齢者の方とか、
あとはチーノのほうには高校生とか若い
人たちが来ているんですけれども、
公共交通を
利用していらっしゃる方が多くて、
バスの
利用とか、あわせて
駐車場のことも今後は
検討していかなければいけないとは思っているんですが、今の
段階では具体的にはまだです。
◆
寺地 委員 それから、今のことにも関連するんですけれども、やはりここのところが
ポータルミュージアム的な
要素で、
八戸全体が博物館的な構想でというようなことで進んでいると思うんですが、例えばここから種差に行ってみたいなとか、是川の
縄文時代の遺跡に行ってみたいなとか、もしくは
八幡の国宝を見たいんだというふうな話になったときに、そこからどのようにして
バスに乗ったらいいかとかの観光案内所的なものなり、もしくはそういうふうなことを進めることも重要だと思うんです。今の
時点ではどこにそういう
機能があるのかは定かではないんですけれども――前々から私は、できれば
中心商店街や
まちなかには
バスターミナルがあって、
交通の便が非常にいいんだというようなことで
整合性を持たせるべきだとは思っていたんですが、これがこのようにでき上がるということになってくれば、
八戸の
交通体系で
ポータルミュージアムのところから次のところに移るんだ、
商店街だけでなくて全体に
回遊性を持つんだとなったときに、必ずそこのところがネックになるんでないかと思うんです。そういうふうなトータル的な対策は、まだ話し合われていないんですか。
◎
風張 中心市街地活性化推進室長 こちらのほうもまだ具体的には話し合われておりません。今年度、
施設活用基本計画をつくることに取りかかっておりまして、その中では今、
委員おっしゃったようなことは、
ポータルミュージアムということで名を売っておりますので、心してその辺に臨みたいというふうに考えております。
以上です。
◆
寺地 委員 いろいろこれから課題が多いので、今の
時点でどうのこうのと決定的なことは言えないんですけれども、どちらにしても注目をされ、我々は反対もしたり、ある程度意見も述べてきた立場ですので、これについては大変重要な案件だと思っているんです。ですから決して私
たちは失敗しないだろうとか、また
活用の
度合いがどうだろうとかと今の
時点では言えない
部分もあるんですが、他都市を見たりいろいろ見ていると
中心市街地の
活性化という問題は大変難しい。
商店街の
方々がみずから何をなさるのか、お客さんに来ていただくためにどのような
努力をしているのか、もしくは
文化性を高めるためにどのような
まちづくりをしているのかとかさまざまな
要因が相まって結論が出てくるんです。ところが、今も
お話にあったように、余りそういうふうな
議論がなされないまま、
八戸市がやるんだ、行政がやるべきだというような声に後押しされてこの
ポータルミュージアムもスタートしてきている。大変厳しい
言い方をしますが、
商店街の
方々の中には、
商工会議所の中にもそうですが、どちらかといえば、とにかく市を巻き込んで市にやらせればいいんだと。我々は痛まないし、やるだけやってくれればいいんだというふうな、少し投げやりな声もないわけではないんです。果たしてそのような思いで
商店街の
活性化や
中心街の
活性化になるのかなというふうな疑問があるんです。
そのことを今さら申し上げてもいたし方ないんですが、ただ
商店街が魅力ある
商店街として、または
八戸全体の中で
中心商店街というのはどういう
機能のものなのか、私はもっと
議論を煮詰めなければならないと思うんです。そういうふうな
議論が高まらないと、大変失礼な
言い方かもしれませんが、この事業も失敗するというふうなことになりかねない。これだけの多くの金をかけ、国にも申請をしてというふうなことからも大変厳しいことには変わりないと思うんです。ですから私は、総合的な
計画や、点だけではなくて面的な、それから要するに
中心商店街の役割とかさまざまなことをトータルで盛り上げていき、
検討していき、そしてそれが促進につながるようにならなければ、大変厳しい問題だという認識を持っていますので、そのことを指摘しながら、
皆さん方の
努力は重々わかりますので、
検討に
検討を重ねるように要望申し上げて終わりたいと思います。
○
豊田 委員長 そのほかに質問はございませんでしょうか。
◆
畑中 委員 今、
物販はないということで、周辺の店に行ってもらうんだということですが、ここに来ればこういうのがあって、ほかにはないものがあるということをやったほうが、五所川原の
立佞武多の館みたいな、ああいうものが必要ではないかと思うんですが、それは
検討されませんでしたか。
◎
風張 中心市街地活性化推進室長 物販は全くないのではなくて、
委員がおっしゃるように、ここならではのものについてはショップとしては用いたいというふうに考えております。
周りの
商店のほうと競合しないものということで今
検討しているところでございます。
以上です。
◆
畑中 委員 競合しないものをと。それはそれで結構ですが、毎日の生活に必要なものについては、やっぱりいいものがあれば来るわけですから、それにかこつけて来るわけですので、そういうものを取り入れる必要があるんではないかと。
周りのほうに気兼ねしていると何もできないことになるんで――ユートリーだって評判がいいんです。だからああいうようなものも含めて
検討しないと、せっかく来たのに買い物は別のほうに行ってくださいというのでは、来た
人たちが、また来ようかということにならない。そういう点も、これは
スペースもないようだけれども、それがちょっと足りないなという感じがするのですが、きょうはこれで終わっておきます。
○
豊田 委員長 その他ございませんか。
◆前澤
委員 要望だけここでしゃべるのはあれなんですけれども、先ほどるる
寺地委員からも
お話ございましたが、とにかく
経費節減ということをよく言われますけれども、それで
考え方が萎縮しないように。ここで金もうけをしようという
建物でないことはみんなわかっていますから、
室長がおっしゃったように、ここを起点として
まちを
回遊するとか市内を
回遊するというHPMなわけですから、その
部分でかかるものはきちっと精査してですけれども、経費面でとにかく萎縮した
考え方にならないように要望したいと、このように思います。
きょうあたりの新聞にも、建設予定地の向かいのところを再開発という記事が載って、それなりに動きもあるんだろうと思います。ホテルもできますし。だから
あと、これは本当に難しい話だろうけれども、しつこいようですが隣の再開発を何とか、民間だからということだけじゃなくてもう少し何らかの形で促進できるような形にならないものか。ぜひこれは、行政としての限界というのがあるかもしれませんけれども、
努力をしていただきたいと、このように思います。
今、
物販の話もございましたけれども、民間がそのようにやるのが一番いいと私は思っていますので、魅力的なものができればそれに呼応していく人もありますので、
あとちょっと呼び水を何とかという
状況なんだろうと思います。世の中厳しいですけれども、
努力をより一層重ねて、具体的なものはまだこれからだと思いますので、適宜出していただいて、私
たちに諮っていただければと要望して終わります。
○
豊田 委員長 他にございませんですか。
◆松橋
委員 建物の免震のことで、先ほどちょっと
免震構造だということでの
説明がありましたけれども、そこはどうなんでしょうか。
◎
風張 中心市街地活性化推進室長 地震対策につきましては、以前と同様に
免震構造にすることにいたしました。
◆松橋
委員 それであればいいんですけれども、
免震構造について、最初は免震じゃなくて、意見を言ったら免震になって、また
鋼材が上がったら免震じゃないと、こういうふうに行ったり来たりしているところがあるんですけれども、幸いにして今原油も下がって、
鋼材も下がったという
状況であります。予算に余裕があるのかないのかわかりませんけれども、これだけの規模の公共
施設になるわけですから、こうしたものはやはり絶対に
免震構造で建設していくべきだろうと思いますので、その辺をしっかりとやっていただきたいなと。たまたま今、予算の関係も余裕が出てきたのかなというふうな気がしますので、その辺を要望しておきたいと思います。
◎
風張 中心市街地活性化推進室長 今の御要望でございましたが、ちょっと
説明させていただきますと、前の構造は免震を採用しないといろいろな許可がおりないということでの免震採用でございました。今の構造の
部分を見直ししまして、
鉄筋コンクリート造にしたときに、免震でなくても耐震構造、この市庁舎の本館がそうなんですが、こちらと同じでも十分に地震には対応できるということで、基準値は満たしていることで耐震でも可能だったわけです。実際、35億6000万円という予算の中でいろいろ考えていった場合に、最後は免震でできるというふうになりましたので、今回、免震を採用させていただいたということです。
○
豊田 委員長 他にございませんですか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
──────────────────────────────────────
(2)
施設活用検討委員会について
○
豊田 委員長 次に、
施設活用検討委員会について
報告をお願いいたします。
◎
風張 中心市街地活性化推進室長 それでは、次の資料ですが、
施設活用検討委員会のほうをごらんいただきたいと思います。
新聞等でも御案内等かと思いますが、去る11月18日、
地域観光交流施設活用検討委員会を設置いたしました。資料1のほうに要綱が載ってございます。
施設活用の
検討に関して意見を述べ、または助言を行うことを目的として設置したものでございます。職務につきましては、交流
施設活用に係る各種
計画等の策定に関すること、交流
施設の
活用に関すること、交流
施設の維持管理、運営に関することなどに対し意見、助言をいただくものとしてございます。今年度は基本
計画を策定することにしてございますので、そちらのほうを中心に意見、助言をもらうこととしております。
組織でございますが、
委員13人で組織されております。
委員は、学識経験者、
市民活動経験者、商業関係者、各種団体関係者及び公募に応じた方となります。
それで、次の資料2のほうをごらんいただきたいと思います。
この流れについては以前にも御
説明させていただいておりますが、真ん中に受託者という枠組みがございます。今年度、
施設活用基本計画等の策定業務を委託しているわけで、こちらのほうと下のほうにある
市民組織でありますワーキング、
専門部会とやりとりしたものを
施設活用委員会のほうに上げまして、そちらのほうで意見、助言をもらいながら、最終的にはこの
施設にとって一番いい基本
計画を策定したいというふうに考えてございます。
先ほど
寺地委員のほうから商業、
周りの
商店街の
人たちという
お話がございました。こちらのワーキングのほうも既に5回ほど行わせていただいておりますが、そのときに毎回大体30から40人ほどの
方々が集まってくださいまして、その中に
商店街の
人たちも入ってくださっています。そこの中では、どうすればいいのかではなくて、自分
たちはその中で何をするのかということにポイントを置いて
議論していただいておりますので申し添えておきます。
それと、次のページ、資料3のほうをごらんいただきたいと思います。こちらのほうも前々から
お話ししておりますが、
施設の目的は、
中心市街地ににぎわいを取り戻し、さらにはそこでの活動を
八戸市全体の
活性化につなげることを目的とする。そして
施設の
機能についても、これまで
お話しさせていただいておりますが、人と人との交流の場、新たな魅力の創造の場、活きた情報の発信の場ということで、つながり、うみだし、ひろげる、これらのことをちゃんと満たすような基本
計画であるようにということで
検討委員会のほうでは
検討していただくことにしてございます。
それから、資料4のほうをごらんいただきたいと思います。こちらのほうには今回の
委員の名簿をつけてございます。
委員長には奈良岡副市長、それから副
委員長には内海隆氏がなってございます。2カ月に1回ほどの開催を予定してございます。
以上でございます。
○
豊田 委員長 ただいまの御
報告について御質問ございませんでしょうか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
──────────────────────────────────────
2
八戸市
中心市街地活性化協議会タウンマネージャーについて
○
豊田 委員長 引き続きまして、
八戸市
中心市街地活性化協議会タウンマネジャーについて御
報告をお願いいたします。
◎東森
産業振興部次長兼
商工労政課長 それでは、お手元に資料をお渡ししてございますので、ごらんいただきたいと思います。
八戸市
中心市街地活性化協議会タウンマネジャーについて御
報告申し上げます。
八戸市
中心市街地活性化基本
計画掲載事業の推進に当たりましては、
八戸市
中心市街地活性化協議会事務局に
専門的知識と経験を有するタウンマネジャーを設置し、総体的に協議調整を行っていくこととしております。
協議会事務局である
八戸商工会議所におきまして人選を行いましたが、
平成20年11月1日付をもちまして、仙台市のファッションビル館長でございます小林隆一氏がタウンマネジャーとして就任いたしました。
今後、協議会の非常勤
職員としまして毎月10日前後、当市に通いまして、
専門知識を生かされた地元
まちづくり関係者の育成やテナントミックス等に対する助言等を行っていただくことになります。
設置期間は
平成20年11月から
平成21年3月まででございまして、4月以降につきましては来年3月までにまた結論を出すということでございます。
小林隆一氏の略歴ですけれども、61歳、仙台市出身の方でございます。
経歴は、昭和45年からネッスル日本株式会社に勤務、昭和52年からは仙台ターミナルビル株式会社勤務、昭和58年からはジャスコ株式会社勤務、
平成10年からはイオンモール株式会社に勤務してございまして、
平成19年からは仙台市のファッションビルでございます株式会社一・四・一の取締役館長でございまして、この職につきましては今月中に退職の予定となってございます。
以上で
報告を終わります。
○
豊田 委員長 ただいまの
報告について、何か御質問ございますか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
○
豊田 委員長 以上で、本日予定しておりました議題はすべて終了いたしました。
──────────────────────────────────────
3 その他
・
立木祥一郎氏の
活用について
○
豊田 委員長 そのほかに御質問等ございませんか。
◆八嶋
委員 単純に聞きます。いろいろな意味で、当初からかかわってきた
立木祥一郎さん、あの方はどうなったんですか。
◎
風張 中心市街地活性化推進室長 立木さんは、今こちらの
施設活用基本計画策定業務委託、そちらのほうの受託者は針生承一建築研究所ほかの
設計共同体ですが、そちらの中に入って今でも中心になってやっていただいています。
◆八嶋
委員 じゃ、もう縁が切れたわけじゃなくて、まだコネクションもあるわけですから、ぜひあの方の知恵をこれからも
利用しながらやっていただきたいと思います。
最後に、非常にあいまいな
言い方かもしれませんが、前澤
委員があえておっしゃいました。確かに経費のことはさまざまありますけれども、
寺地委員をカバーするわけじゃありませんが、確かにこれは思い切ってやらなきゃいけないでしょう。そういう意味では成功するためにせこいことを言っちゃいけない。
そういうことで、余談ですが、この
委員会で高松市に行ってきました。我々はこの間、このことをおもんばかって、
寺地委員も一緒に行政視察で、再度高松市に行ってきました。また、余談でありますが丸亀市にも行ってきました。全くだめでした。ここでしゃべってもしようがないかもしれませんが、いわゆる小泉改革の一連の流れで、地方と中央との格差で全然ゴーストタウンでした。ですから逆に気合を入れて、
豊田委員長の取り計らいで特別に行った高松市の丸亀町の組合を参考にしながらと。この間は、古川理事長はいらっしゃいませんでしたが、副理事長の明石さんという人に会ってきました。結論から言いますと、いい参考意見がありました。役所を相手にしてもだめだよということ。
寺地委員、前澤
委員がおっしゃったと思います。
商店やら地元の若い
方々がいかに本気で取り組むかという精神が大事であるから、余り行政だとかなんとかにおんぶにだっこはだめなんだから。そういう発想自体捨てないとこの事業は失敗なんだから、そこを
八戸さんも頑張ってくださいということで逆に激励されてきました。そういうことで、いろいろはしょりましたが、勇断をもってかけるところには金かけてと。
そしてもっと言うならば、この決定した13人に文句をつけるわけじゃないですけれども、若者が少ない。言葉は悪いけれども、若者、ばか者、よそ者というのが
まちを変えるフロンティアでありますから、音楽も演劇ももっともっと一生懸命やっている人がいると思うんです。肩書はそんなにエクゼクティブでなくても――なくてもいいと言ったらこれまた誤解を招くかもしれませんが、もっとファナティックなやる気のある若者です。個人名を挙げますと例えば演劇でも木村さんとかいろいろいるでしょう、音楽も芝居も。
皆さん行ったかどうかわかりませんが、
委員長は行っていたが、塚原さんが一生懸命やった、田中勉さん
たち役所の
人たちもフォローした鮫の踊りに行こうぜ、あれはすばらしかったと思います。期間も予算もなくて、あれぐらいのいろいろな意味で芸術性の高いもの――成功かどうかわかりませんが、あれはすごくこの1つのヒントとして私はポテンシャルを感じましたから、あえてそういう意味で役所の
方々もいっぱい入って、かんで、ポジティブ思考でやっていただきたいと思う。
最後に1つ、
皆さん、我が同士の工藤雄剛さんの遺言じゃありませんが、この会合でちょっとしたことを言っていました。細かいことだけれども、メモしてあると思います。たばこのみは、やっぱり禁煙はだめだ。分煙でもいいから、格好いい感じで、受動喫煙者に余り影響のないようにたばこを吸うところをちゃんとつくってくださいと言ったはずですから、故人の遺言じゃありませんが、そういう我が同士の工藤雄剛さんの意見もちゃんと取り入れて、喫煙所をつくれというわけじゃないでしょうけど、それなりのことはできると思いますから、それをあえて申し添えまして終わります。
○
豊田 委員長 ありがとうございました。
副
委員長が意見を申し上げたから、私から
もというわけではないんですけれども、個人的に
お話しさせていただきます。
実は今、
中心市街地活性化推進室ができまして、
施設活用検討市民組織のワーキングが先ほど5回と、私はこのうちの3回ぐらい、その場に参加させていただきましたんですけれども、
商店街の方ということではなくて、若い世代の方が、本当にいろいろな職種の方がいらしているんです。それで活発な意見をおっしゃって――それはやはり
室長初め室のメンバーが中心になっていろいろな仕掛けをしています。それで先ほどの踊りに行こうぜというのも鮫だからどうだというのじゃなくて、この
施設ができたときにいろいろなことをやりたい。今その仕掛けを、でき上がる前の
段階で全体でやっていきたいという思いがあって、
施設でできないことをじゃどちらに行ってそういうことを
機能的に果たそうかということでなされているということを私もそのワーキングに行きまして感じました。そこでどんどん意見が出されて、とりあえずやれるものはやっていこうということで、本当にびっくりしました。そんなことで、
室長初め室の
方々は本当に一生懸命になってやっているなということを思いまして、これは何としても成功させたいし、成功できるだろうと思っているし、だめだろうという発想からじゃなくて、そうじゃないんだと。みんながこれをどう生かそうかということに向かっていけば、いろいろな人も張りつけられると思いますし、また、私
たちも特別
委員会ができているわけで、特別
委員会の役割もこれからもきっちりと果たして、これからも
市民にとって本当に生かされる
建物になるように、また
周りのほうを見ながら、それによって
活性化されるようにしていきたい
委員会だと思っておりました。そのときに参加して感じたことを
皆様に御
報告させていただきたいと思います。
以上でございます。
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○
豊田 委員長 以上で
中心市街地活性化推進特別委員会を閉じます。
御苦労さまでございました。
午後0時24分 閉会...