平成 3年12月 定例会-12月09日-02号平成 3年12月 定例会
議事日程第二号
平成三年十二月九日(月曜日)
午前十時開議
第一 一般質問
───▲・▼───
本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
───▲・▼───
出席議員(四十名)
一番 田名部 和 義 君
二番 工 藤 雄 剛 君
三番 伊 藤 彰 亮 君
四番 秋 山 恭 寛 君
五番 西 野 陽 一 君
次に、
国保特別会計について御質問いたします。
国民健康保険は、
我が国医療保険制度の中核として、地域医療の確保と健康の保持増進に努め、皆保険体制を支える重要な役割を担ってまいりました。しかし、
医療保険制度の改革が行われたにもかかわらず、
国民健康保険は、急激な人口の高齢化による医療費の重圧と、中堅被保険者の激減等により、その運営は極めて厳しい状況にあり、また、近年のとどまることを知らない医療費の増加は、
国民健康保険の財政を圧迫し、八戸市の場合も、その例に漏れないと思うのであります。
そこで、昭和六十年以降の国保の決算状況について調査してみましたところ、昭和六十年には三億五千五百万、六十一年には一億七千五百万、六十二年、一億一千二百万、六十三年、一億二千百万円と、四年間は黒字決算が続いてまいりました。しかし、平成元年度には約七千四百万円の歳入不足を生じ、平成二年度の予算から繰り上げ充用し、平成二年度も引き続き財政状況が苦しいと予想されていることから、本年の三月定例会において、国保財政の赤字解消のために九・八%の
税率改正案を可決したことは、皆様の御記憶に新しいことと思います。
その後、六月定例会では、平成二年度の
歳入不足額、約三億二千五百万円を平成三年度予算から繰り上げ充用したことの専決処分の報告を受けましたが、その間の経過につきまして御説明をお願いするものでございます。
また、現時点では予測の立てにくい点が多々あろうかと思いますが、国保財政の三年度の収支の見通しについても、あわせて御説明をお願いするものであります。
次に、福祉行政、特に福祉施設の整備状況についてお伺いいたします。
我が国は、世界各国で経験したことのない長寿大国となったのであります。このように急速な人口の高齢化が進む中で、すべての市民が、安心して、健やかに老後を享受できる福祉社会を構築することが今後の課題であろうと思うのであります。国におきましては、
高齢者保健福祉推進十カ年戦略、いわゆる
ゴールドプランを平成二年度に策定し、今世紀中に整備すべき目標を定め、
保健サービスはもとより、特に在宅及び
施設福祉サービスの充実強化を図ろうとしているところであります。このような国の動向はもとより、高齢社会への急速な進行を踏まえ、
老人福祉施設の整備の必要性を市の重点事業として、国、県に強く要請してきたところであります。
以上のようなことから、平成三年度において、
養護老人ホーム長生園の移転改築及び
軽費老人ホームケアハウス整備費補助金を予算計上してきたところであります。つきましては、この二点について、市長の御所見をお伺いいたします。
まず第一に、
養護老人ホーム長生園の
移転改築等工事請負契約は九月であったと記憶しておりますが、その後における工事の進捗状況と、工事完成の今後の見通しについてお知らせいただきたいのであります。
第二に、
軽費老人ホームケアハウスの整備経過及び国、県の対応について、お知らせいただきたいのであります。
次に、福祉の
街づくり環境整備指針の策定について質問をいたします。
当市では、近年、町づくりにおいても福祉への関心が高まり、身体に障害を持つ方々にとって、住みやすい町、楽しく買い物ができる町をということで、さまざまな取り組みがなされるようになりましたが、さらに建物を新築したり、町づくりをする上で、身体に障害を持つ皆様に配慮したものにしようとするときに、共通の手引が必要と考えます。
他の先進都市におきましては、既に福祉の
街づくり環境整備指針が策定され、福祉の町づくりのため、大きな成果を上げているところもあると聞いております。
我が
八戸市議会におきましても、昨年の十二月定例会で、八戸市福祉の
街づくり環境整備指針の策定についての陳情を採択しているところでもあり、市の取り組みについて市長の所見をお伺いするものであります。
次に、水産行政についてお伺いいたします。
漁業を取り巻く国際環境は、今大きく、激しく変化し、日本の漁業は、二〇〇カイリ規制以来、最大の危機を迎えることになりました。過去、二〇〇カイリ水域から締め出された日本の漁船は、公海にその活路を求め、漁場開拓や業種転換というリスクを背負いながら、今日の形態をつくり上げてきたところであります。
それがここに来て、公海からも締め出すという外圧に押され、既にサケ・マス漁は撤退に、次にイカに代表される流し網漁は、一九九二年末で実質的な全面禁漁、さらに
ベーリング公海での
底引き網漁船も、向こう三カ年で大幅に減船していかなければならない事態となったのであります。
八戸港所属船は、
流し網漁船四十七隻、北転船七隻となっておりますが、これに関連する
水産加工業はもちろんのこと、燃油、
漁業資材等関連産業のすそ野が広いことから、八戸市の経済に重大な影響を及ぼすものと考えられます。
今回の事態は、業界の懸命の努力にもかかわらず、
国際的要因により追い込まれたものであることから、この危機突破のため、国及び県が特段の措置をとるべきであると考えるものであります。例えば宮城県におきましては、
特定漁業対策本部を設置したと聞いておりますが、八戸市においても、国、県に強く働きかけるとともに、必要に応じて積極的に対応すべきであると考えますが、市長の御所見をお伺いいたします。
次に、
水田農業確立後期対策についてお伺いいたします。
今年は、全国的に異常気象に見舞われ、特に当青森県南部地方は、夏から秋にかけて異常低温、長雨、日照不足による水稲の不稔障害、大型台風によるリンゴの落下等、農家は大きな痛手をこうむりました。そのうち水稲については、さきの十一月三十一日、農林水産省が発表した十月十五日現在の本年度水稲の作柄状況によりますと、全国平均で九五のやや不良でありましたが、当青森県南部地方は六五、著しい不良となっております。
このような中で、農水省は十二月二日、今年の台風、冷害等の影響により、平成三年度米が不足となり、在庫数量に不足を生ずることが見込まれるため、平成四年度の米の減反面積を、目標の八十三万ヘクタールから十三万ヘクタール減らして七十万ヘクタールとし、各
都道府県別の配分を決定いたしました。
青森県の緩和面積は二万一千四百ヘクタールとすることが報じられました。このことは、昭和六十年以来、七年ぶりの緩和措置であります。
しかし、国では、この措置を平成四年度一年限りとしております。このことは、平成四年度は
水田農業確立後期対策の最終年に当たること、
ポスト後期対策の方策が示されていないこと、加えてガット・
ウルグアイラウンドにおいて、米の市場開放を求める論議が続けられている中での一時
的減反緩和措置は、農家にとって朗報と言えるかどうか、複雑な心情も聞かれるのであります。
当八戸市の場合、平成三年度では七百八十ヘクタールの転作目標の配分がなされており、目標達成のため、行政、
農業者団体等、懸命の努力をしていることは御承知のとおりであります。今後、
水田農業確立後期対策を円滑に進めるためには、国、県の動向を的確に掌握し、当市の現状を踏まえ、農家の生産意欲を減退させることのないよう、最善の施策を講じてまいらなければならないと考えるのであります。
そこで、次の二点についてお伺いいたします。
第一に、平成三年度
水田農業確立後期対策、八戸市の転作等、実施状況はどのようになっているのか、お知らせいただきたいのであります。
第二に、平成四年度、減反面積の緩和措置の見通しと、八戸市の対応についてお伺いしたいのであります。
次に、観光行政についてお伺いいたします。特に国際交流に伴う観光、
物産振興対策についてお伺いいたします。
近年における交通、通信手段の急速な発展に伴い、人物及び情報の流れは、
世界的規模で進展しており、かつて
国家レベルでの問題であった国際交流は、今、
地方都市単位で取り組むべき課題となっております。
八戸市におきましても、重要港湾である八戸港を通じて、古くから外国との結びつきがあり、また近年は、青少年の
スポーツ交流、経済界の交流、研修生の
受け入れ等、その活動も活発になってきております。
このような状況のもとで八戸市を来訪する外国人は、隣の三沢市からは年間七千人、またこのほかに
外国人観光客が年間約一万人訪れると言われております。また、現在八戸市に在住する外国人は約七百人に達しております。八戸市でも昨年九月、八戸市国際交流の
まち推進協議会を組織し、
国際化時代に対応すべく、姉妹都市、友好都市の選定について検討中とのことでありますが、そこで、以上の観点から、次の三点についてお伺いいたします。
第一は、八戸市を訪れる外国人は年々増加すると思われ、これら外国人の利便を図るため、市内の要所、要所に英文等の
観光案内等を設置すべきではないかということであります。また、市内を訪れる外国人用の
ガイドブック等を作成し、同じく利便を図るべきであると思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。
第二に、海外からの観光客の誘致と、物産の販路拡大を図るため、今年十一月に、シンガポールにおいて青森県等が主体となり、
海外観光物産展が開催されましたが、この催しは、今後数年にわたって開催されると聞いております。そこで、八戸市といたしましても、このような国際化に対応するため、
海外観光物産展に積極的に参加し、八戸市の観光物産を紹介し、宣伝するとともに国際交流を図るべきと思うのでありますが、市長のお考えをお伺いいたします。
第三に、
八戸商工会議所青年部が主体となって、アメリカ合衆国のタコマ市との交流を通じて、今年十月の八戸市
産業振興展に合わせ、アメリカン・タコマ市フェアが開催され、市民から大変好評を得たとのことであります。このことは大変喜ばしいことであると思います。今度はアメリカのタコマ市で八戸市フェアを開催してほしいとの要請があったと聞き及んでおります。海外からのせっかくの要請でもあり、また、国際交流の観点からも、この際、積極的に対応すべきであると思うのでありますが、市長の考えをお伺いいたします。
次に、道路行政についてお伺いいたします。
まず、
東北縦貫自動車道八戸線(
八戸-青森間)の
早期事業化についてであります。
市としまして、長年にわたり
東北縦貫自動車道八戸線の北方延伸を国に陳情してきたところでありますが、この
八戸-青森間の
北方延伸市内ルート十四キロの計画はどうなっておりますか、お伺いいたします。また、
八戸-青森間の残る四十五キロの計画はどのようになっておりますか、これもあわせてお伺いいたします。
二点目に、
県道八戸野辺地線(八戸市
市川-下田町秋堂間)の事業促進についてであります。
国道四五号線市川地区の交通渋滞の緩和策として、バイパスを通すことを目的として、昭和五十六年、国道四五号線百石
バイパス市川地区建設促進期成同盟会が結成され、運動に取り組み、地区住民のさまざまな意見、要望を受けてまとめ上げ、目的達成に努力してきたのでありましたが、昭和六十二年に、この
北バイパスが間もなくバイパスとして完成するという時期に、国の
四全総閣議決定により、全国の高
規格幹線道路の中に組み入れられ、
国土開発幹線自動車道の予定路線となったため、もともとのバイパスを通す目的達成のために、昨年三月二十四日、総会を開き、会の名称を国道四五号線百石
バイパス市川地区建設促進期成同盟会から
県道八戸野辺地線市川地区建設促進期成同盟会として、今日に至っているのであります。
今年十一月に行われた、この同盟会の総会におきまして、会員から、
早期事業着工の強い要望が続出し、会としても、市、県に協力するし、さらに陳情も行うことを確認しているところでありますが、この事業促進についてお伺いいたします。
三点目は、市道整備に伴う予算についてであります。
日常生活を通して、重要な生活基盤の一つとも言えるのが道路であると言っても過言ではないと思います。市民が毎日通り、使っている道路網の整備を急がなければならないと思います。市としては、年次計画で市道の改良、舗装整備を進めていると思いますが、市内各地から整備の要望や陳情が来ており、担当する建設部や、それに少しでも多く予算をつけてあげようとする財政部との良好な
チームプレーに感謝しながらも、市道整備に当たっては、当初予算から増額を図って整備すべきであると考えますが、市長の御所見をお伺いするものであります。
最後に、第四十八回
国体冬季大会についてお伺いいたします。
第四十八回
国体冬季大会スケート、
アイスホッケー競技会の開催が、約一年後に迫っております。当市におきましては、第一回冬季大会の開催以来、今回で八回目の開催となることから、準備には万全を期していることと思いますので、運営面においては、特に心配はないと考えております。
反面、近年における他県の開催状況を見ますと、過去における当市の大会とは、開会、閉会式のセレモニーにおける従事者のユニフォームのカラフルさなど、若干さま変わりしてきているように見受けられるのであります。
当市は、
競技施設面では、民間施設を含めますと恵まれた環境にあり、新たなリンクを建設する必要はなく、また、競技役員や審判なども十分な人材があるので、この面で経費的には、他県に比較して有利性があるのではないかと思っております。
しかし、昭和六十年に当市で開催された第四十回冬季国体の予算と、その後における他県の予算を比較いたしますと、少な過ぎるのではないかと考えるのであります。もとより過度に豪華さを競ったり、見えを張ったりする必要は全くありませんが、せっかく全国から訪れる役員、選手たちを温かく迎え、気持ちのよい大会とするためには、必要な経費は相応に支出するという考えがなければならないものと思います。
そのためには、地元の
大会従事者や、開会式、競技の補助などに動員する児童生徒、さらにはボランティアの皆様にも十分な配慮がなされなければ、単に地元の協力という名のもとに犠牲を強いる結果になりかねません。そういう意味から、大会に参加する他県の役員、選手たちはもとより、地元の
大会協力者にとりましても、長く心に感動の残る大会としていただきたいと思うのであります。
このような観点から、次の二点についてお伺いいたします。
第一点は、地元の従事者などに対して、どのように配慮するのかということであります。率直に言いますと、昭和六十年の第四十回大会における補助員などへの防寒具は、薄いウインドブレーカーと帽子だけであったため、震えながら従事したと聞いております。幾ら相手が若く、元気な
高校生たちであったとしても、風邪を引かせるようなわけにはいかないと思うのであります。今回はどのように配慮するつもりか、お伺いいたします。
また私は、冬季大会において定められた選手、役員の宿泊費が、夏・秋季大会に比較して著しく低いことに疑問を持っております。冬季は暖房料等で諸経費が高くなるはずなのに、宿泊料金が安いということでは、宿泊施設においても十分なサービスができないこともあると思いますので、むしろ開催地の評価を下げることになりはしないかと心配しているところであります。つきましては、この面での改善はされたのでしょうか、あわせてお伺いいたします。
第二点は、選手団の
受け入れ態勢についてお伺いいたします。約三千人を超えると言われる役員、選手団、さらには応援団や観客等を温かく迎え、八戸市のイメージアップを図るためには、市民を挙げての協力が必要であります。またこれを機会に、八戸の観光、さらには物産などについても大いにPRすべきであると考えております。つきましては、これらのため、市民の
受け入れ態勢づくりの考え方、さらに
ムードづくりと観客動員も兼ねた宣伝活動も必要であると思いますが、これらの対応策についてもお伺いいたします。
以上で壇上よりの質問を終わらせていただきます。
〔十七番坂本美洋君降壇〕(拍手)
○議長(西野陽一 君)市長
◎市長(中里信男 君)坂本議員にお答えを申し上げます。
まず最初に、財政問題でございました。平成四年度の予算編成に当たっての基本的な考え方についてどうかというお尋ねでございました。
大蔵省の平成四年度一般会計の
概算要求基準によりますと、その大筋は三つございますが、一つは、今後急速に進展する高齢化などに財政が弾力的に対応するには、後世代に多くの負担を残さないよう
公債依存度の引き下げを図るということでございます。二番目には、経常的経費は、前年度に引き続きマイナス一〇%とするという内容でございます。次には、
投資的経費は前年度と同水準とするが、特別枠として新たに
公共投資充実臨時特別措置が設けられたところでございます。
先般明らかにされました
大蔵省試算によると、
一般会計予算の規模は七十二兆円程度でございまして、三年度当初と比較いたしますと二%台の伸びとなっております。このうち、
地方交付税及び国債費を除いた一般歳出は三十八兆円台となっております。
一方、地方財政につきましては、現時点で
地方財政計画が明らかでないのでございますが、累積をいたしました借入残高を抱え、引き続いて厳しい財政事情を反映し、国の予算と同一基調で策定するものと思われます。
当市の予算編成の基本的な考え方でございますが、まず一つには、予算編成に当たって、国及び
地方財政計画の動向を踏まえ、施策の重点的かつ緊急性に徹するとともに、財政の健全性ということに配慮し、行政水準の向上等に配慮しながら編成をしたい、こういうことでございます。
次に、第三次八戸市総合計画を基本に、たくましい
産業文化都市の建設を目指しまして、行政推進の
重点的施策については積極的に展開を図っていきたいと考えております。限られた財源の中で事業を厳選し、効率的な施策を推進しなければならないものと考えております。
次に、行政推進の重点施策についてでございますが、施策の推進に当たりましての主な事業は、
八戸地域地場産業振興センターを中心といたします八戸駅
周辺整備事業を初め、医療の充実を図るための市民病院の建設、生活環境と公衆衛生の向上を図るための新清掃工場建設及び福祉活動の拠点としての総合福祉会館の建設計画等大規模事業が見込まれるところでございます。このほか、教育、文化、産業基盤の整備を初め、公営住宅の建設、都市計画事業の街路及び区画整理事業のほか、公共下水道事業等の推進を図っていかなければならないと考えております。
これら行政推進のための財源措置といたしまして、市税につきましては、現時点におきましては、税収見通しの指針となる国の
地方財政計画が示されておらないことや、経済基調の今後の動向などの不確定要素もございまして、試算は難しいのでございますが、個人市民税及び固定資産税の伸びに期待し、増収に努力をしてまいりたいと考えております。
地方交付税につきましては、
大蔵省試算では、今年度当初予算並みの十六兆円程度となっております。当市の場合、今までの実績から見まして百億円程度を期待しております。新年早々に県の指導のもとに試算をすることになっております。
地方債計画につきましては、国の地方債計画案では、地方単独事業の大幅な増によりまして六・五%増の約九兆六千七百億円となっておりますが、今後の地方財政対策によっては、所要の修正が行われる見込みなのでございまして、その推移を見ながら対応してまいりたいと考えております。
以上のような状況の中で、新年早々に具体的な予算編成に入るのでございますが、厳しい財政事情にありまして、財政負担を勘案しながら年次の調整を図るなど、行政投資の効率化及び財政の健全化に配慮し、予算編成をしてまいりたいと考えております。
次に国保運営について、財政の見通しはどうかというお尋ねでございました。九・八%の税率改正から三億二千五百万の繰り上げ充用に至るまでの経過と、三年度の国保会計の収支の見通しについて示せ、こういうことでございました。
平成二年度の最終予算では約五億円の赤字が見込まれ、国保財政の健全化を図るために、三月議会におきまして九・八%の税率改正をしていただきました。しかしながら、その後、歳入では国庫支出金の増、歳出では保健給付費の減等がございましたが、結果として、出納閉鎖期におきまして、平成二年度の歳入不足が約三億二千五百万円となったのでございます。
地方自治法では、赤字決算を認めないということになっておりますことから、平成三年五月三十一日付で、平成三年度予算から繰り上げ充用に係る専決処分を六月議会においてその旨を報告し、承認をいただいたものでございます。先ほど議員もお述べになっておられました。
平成三年度の収支の見通しでありますが、十月末現在の予算執行状況を見ますと、歳入の約四〇%を占める税収は、当初予算に比較しまして、被保険者数の減少から、約一億三千万円の減額が見込まれております。
一方、歳出におきましては、その大半を占める保険給付費は、おおむね当初見込んだとおりの支出となっております。しかしながら、保険給付費は、いまだ六カ月しか支出をしておりませんので、今後どのように推移していくかを予測することは極めて困難でございます。
また、国庫支出金につきましても、三月末でなければ確定しないなど、国保事業は不確定要素を数多く抱えておりますために、現段階において収支の見通しを予測することは困難な状況にございます。しかし、国保財政の健全化のために、国庫補助の増額を働きかけ、赤字幅の縮小に、なお一層の努力を傾注する所存でございます。
次に、福祉行政につきまして、長生園の
移転改築等工事請負契約は九月であったが、その後における工事の進捗経過を伺いたい。さらには
軽費老人ホームケアハウス整備の経過及び国、県の対応について示せ、こういうことでございました。
まず、
養護老人ホーム長生園は、昭和二十六年八月に建設をされ、その後、十勝沖地震の被害があったことなどから、昭和四十三年に改築をいたしましたが、老朽化が著しく、また現在の施設設置基準に適合しないことから、全面移転改築するものでございます。
このことから、是川森地内に用地を確保し、去る九月市議会定例会に工事請負契約議案を御提案申し上げ、工事を発注し、前払い金一億七千六百十三万円を支払ったところでございます。確保した用地は一万二千平米であり、その有効活用を図るため盛り土をしたのでございますが、当該工事期間中はもとより、十月上、中旬には二百ミリを超える例年にない集中的な降雨で、現場は軟弱地盤となり、工事に着手できなかったのでございます。特にくい打ち工事は、大型作業車を駆使することから、工事中の事故の未然防止と、技術的な安全対策を検討するとともに、天候の回復及び地盤の安定に期間を要しました。
このようなことから、くい打ち工法にかわる基礎工法などについても、再三にわたり請負業者と協議検討をいたしました。その結果、天候も回復しており、砕石、鋼板等現状に即応した仮設工を行い、現設計どおり着工することといたしました。また、事故防止、工事の安全確保のために現場指導監督員を配置し、工事を実施することとしたものでございまして、年度内完成するよう期待しておるところでございます。
次に、ケアハウスでございますが、
軽費老人ホームケアハウスの整備は地域住民待望の福祉施設でございまして、長年にわたり国、県に対し強く要請してまいったところでございます。御案内のように、弘前地区、青森地区にはこの軽費老人ホームがあるわけでございますが、我が八戸地域にはなかったわけでございます。何としても欲しいということで要請したわけでございます。
今年六月、県知事から、当該施設の国庫補助金交付内示が、整備計画者である仮称善光会にあったんでございますが、認可申請書類の整備等に日数を要したことにより、社会福祉法人の認可手続が遅延をいたしました。その間、建設予定地の所有者の金銭トラブルで、仮差し押さえ処分を受けていたこと等によりまして、整備計画の推進が不可能となりました。
このようなことから、十一月五日に、ケアハウスの整備計画の辞退届が県知事あて提出されたものであります。県では、仮称善光会設立代表者から整備辞退の届け出があったことを受けまして、厚生省に対し国庫補助金交付内示の取り下げ申請を行いました。仮称善光会によるケアハウスの整備は断念せざるを得なくなりました。
当該施設は、長年にわたる市民待望の施設でございますことから、市の重点事業として、県、国に要望したことでもあり、新たな希望者により整備するよう、特別養護老人ホーム整備計画者等に要請したのでございますが、要件を具備した希望者はございませんでした。その後、既存法人による保育所経営者から、ケアハウス整備の意思表示がございましたことから、県と協議して実現するよう、厚生省に対し強く要請しておるところでございまして、近々、内示がなされるものとの感触を得ていると県から聞いております。
なお、今後の推進に当たりましては、新たな法人で、県が国と協議中でございますが、内示が遅延する、あるいは建設従事者に不足を来す等の影響があれば、場合によっては、年度を超えて工事が行われることも予想されますことから、これらも考慮に入れ、あわせて協議中でございまして、近々内示がなされるものとの感触を得ていると県から聞いております。
次に、福祉の街づくり指針の策定についてのお尋ねでございました。
第三次総合計画を基本にいたしました、たくましい
産業文化都市を目標にした都市づくりは、身体に障害のある人も、老人、子供、そして病弱な人たち、すべての市民が気楽に外出し、買い物や公園等を散歩し、公共的施設を自由に利用できる住みやすい町でなければならないと考えております。そのために、先進都市から福祉の街づくり指針や要綱等の資料をいただく等をして研究をしておるところでございます。
年度内には、庁内の関係課長で構成する福祉の街づくり整備指針庁内連絡会議を設け、新年度には、行政及び福祉団体、学識経験者等で組織する福祉の街づくり整備指針検討委員会を設置して検討をして、策定をしてまいりたい、このように考えております。
次に、水産行政の公海流し網漁業の禁漁と北転船減船への対応等を国、県に強く働きかけるとともに、必要に応じ対策本部を設置するなど、市も積極的に対応すべきと考えるが、市長の見解を伺いたい、こういう内容でございました。
一つには、公海流し網漁業につきましては、米国、カナダ、南太平洋諸国からの強い禁止要請を背景に、平成元年十二月の国連総会におきまして、一九九一年六月三十日までに、流し網漁業の影響に関するデータレビューを行うこと、次には、効果的な保存管理措置がとられない限り、一九九二年六月三十日以降、公海における流し網漁業の操業をモラトリアムとすること、三番目には、南太平洋においては、一九九一年七月一日を期限に操業停止とすること等を内容とする決議が採択をされました。
これを受けて、我が国では、統計的に信頼できるデータの収集、トランスポンダーの搭載を初め、漁具、漁法の改良研究等に、誠実かつ積極的に対応してきたところであります。
ところが、環境保護団体などは、一部のイカ
流し網漁船上で観察した海産哺乳動物、海鳥などの混獲状況のデータを独自に全船団に引き伸ばした推定混獲数をもって、公海流し網漁業が、海洋の生態系に多大の悪影響を及ぼしているとのキャンペーンを展開いたしました。
そして平成三年十月には、米国から、公海上での流し網漁、一九九二年六月末までに全面禁止する決議案が国連に提出をされるに至り、日本も混獲生物資源への悪影響などが科学的に証明されない限り、一定の枠のもとで存続をさせるべきとの対抗決議案を提出して、激しく争ったのでございます。しかしながら、日本の決議案の共同提案国はございませんで、対する米国案の共同提案国は、米国を含め十七カ国に及んだと聞いております。
このことから、十一月二十五日、両国は、一九九二年六月三十日までに漁獲量を五〇%削減をする。さらに一九九二年末までには、流し網漁の全世界的モラトリアムを実施することで合意をいたしました。これにより、公海流し網漁業は、一九九二年末をもって実質的な全面撤退を余儀なくされたところでございます。
一方、
ベーリング公海の底引き網の漁業については、かねてから米ソ両国が公海での操業が、自国二〇〇カイリ内のスケトウダラ資源に影響を及ぼしているとして、漁業規制を求めておりました。
去る十一月に行われました
ベーリング公海スケトウダラ漁業に関する第三回関係国会議では、米ソ両国が、同海域の漁業活動をモラトリアムとすることを強硬に主張いたしました。これに対しまして、日本、中国、韓国、ポーランドの漁業国は、何らかの暫定的規制措置を導入する必要性は認識するものの、モラトリアム導入に対しては強く反対をいたしました。
この結果、暫定的規制措置として、一九九二年については、実質的に漁獲努力量及び漁獲量を削減すること、さらには、中長期的保存管理体制の検討をすることで合意をいたしました。これを受けまして、国では、向こう三カ年で大幅な減船をする方針を打ち出したものでございます。
当市への影響でございます。環境業界からの聞き取り調査でございますが、一つには、漁船数は、先ほども述べておられましたが、
流し網漁船が四十七隻、北転船が七隻の計五十四隻となっております。これに従事する乗組員数は、
流し網漁船七百九十九人、北転船百六十四名の計九百六十三名であります。
平成二年度の八戸港への水揚げ実績を見ますと、流し網でのアカイカ等は五万九千トン、二百五億五千万、北転船でのスケトウダラは二千トン、六億六千万円となっておりまして、合わせますと六万一千トン、二百十二億一千万円となり、八戸港全体から見まして、数量で一一%、金額で三一%を占めております。
さらに加工業界では、アカイカに関連する影響を試算しておりますが、それによりますと、アカイカ加工品は、数量で二万二千トン、金額で三百八十億円、それにかかわる工場数が百十四、従業員数が二千三百名になるとしております。その他、燃油、漁網、造船、船舶、食品、運輸等関連業界に大きな影響を及ぼすものと懸念をいたしておるところでございます。
その対応として、議員御指摘のとおり、今回の事態は、
国際的要因が強いことから、その救済策について、国並びに県に強く働きかけてまいりたいと考えております。特に我が八戸市にとりましては、産業の一つの柱でございます水産業、かつてない難局を迎えたと認識をいたしております。
このことにつきましては、時あたかもありがたいことに、農林水産大臣が我が八戸市から生まれたわけでございます。さらに、現在食糧庁長官の前水産庁長官京谷さんも八戸市出身でいらっしゃるわけでございます。同時にまた、私自身、中央漁業調整審議会委員の立場にもございます。全力を挙げてこのことに対して対応すべく、業界の方々と相談をいたしまして、地域経済に及ぼす影響をできるだけ軽減するように、最善の策を考えてまいりたいと考えております。
次に、農業行政でございますが、平成三年度
水田農業確立後期対策、八戸市転作等、実施状況はどのようになっているか。四年度の減反面積の緩和措置の見通しと市の対応についてのお尋ねでございました。
転作等の実施状況につきましては、当市に対する
水田農業確立後期対策による平成三年度転作等目標面積は七百八十・三ヘクタールでございまして、市は、農業団体関係機関で組織しております八戸市米生産調整推進協議会に諮り、水田所有農家四千百六十七戸全戸に対し、水田面積の一律三六%の率で配分をいたしております。
十一月末で転作水田現地確認を終わりまして、現在最終点検作業に入っております。特にことしは、水稲の不稔障害、台風等の影響によりまして大幅減収になりました。農業団体等の積極的な協力によりまして、現段階では一〇〇%達成できる見通しでございます。
減反面積の緩和措置でございますが、農林水産省は、去る十二月二日、今年産米の作柄が、冷害、台風等の災害によりまして生産減となり、米の安定供給確保のために、平成四年度の減反面積の緩和措置を決定いたしました。この緩和措置による
都道府県別の配分は、災害の程度が考慮されたということでございます。国におきましては、現行の
水田農業確立後期対策による当初減反目標面積八十三万ヘクタールから十三万ヘクタール削減をしまして、七十万ヘクタールとしております。
青森県当局によりますと、本県の場合、平成二年度から実施されております
水田農業確立後期対策の減反目標面積は二万七千百三十ヘクタールでございますが、今回の緩和措置によります平成四年度の転作目標面積は五千七百二十ヘクタール減となりまして、二万一千四百十ヘクタールとされております。
青森県の市町村への配分は年内の予定でありますが、当市としては、県の配分を待って、現在実施しております後期対策の基本を踏まえ、今回の緩和措置は、単年度限りであるということを理解をしていただきながら、八戸市米生産調整推進協議会に諮り、早い機会に農家への適正配分を行い、従来の取り組みに支障が生じないように努めてまいりたいと考えております。
次に、観光行政でございます。
まず一つには、観光案内板及び
ガイドブック等の整備についてのお尋ねでございました。
近年における国際化に伴い、当市にも市内観光施設等を訪れる
外国人観光客が増加をいたしております。これら外国人の市内案内や観光案内の利便を図るために、平成三年度は、外国船の出入りが最も多い八太郎地区の第二号埠頭付近に、英文の市内案内板を設置する予定でございます。今後ますます外国人客が増加すると思われますために、当市の表玄関であります八戸駅を初め、市内主要地点に順次整備を進めてまいりたいと考えております。
ガイドブックにつきましては、昨年から英語版観光リーフレットを作成し、対応しておりますほか、当市の紹介と、観光案内用の英語版ビデオテープも作成しまして、各地観光案内所等、関係機関等へ配布するほか、希望者等へ貸し出しをいたしまして、好評を得ておるところでございます。このほか海外に出かける市民からも活用されており、今後さらに充実を図ってまいりたいと考えております。
次に、
海外観光物産展への参加についてでございますが、本年十一月下旬に、青森県物産観光対策協議会が主催しまして、東南アジアの物流拠点でありますシンガポールのヤオハン・オーチャード店で開催されまして、好評を博したと伺っております。県では、平成四年度も開催する予定でございまして、当市としましても、観光宣伝はもとより、地場産品の紹介宣伝、販路拡大を図るため、関係団体とも協議しながら研究してまいりたいと考えております。
タコマ市での八戸市観光物産展の開催についてのお尋ねでございました。
今年十月三十一日から十一月四日までの八戸
産業振興展におきまして、
八戸商工会議所青年部並びに八戸商工会議所と経済団体の努力によりまして、アメリカン・タコマ市フェアが開催されました。市民から大変好評を得たところでありまして、今年度の振興展の入場者数は、前年度の約七万人に対し、予想をはるかに上回る約十万人に達したと発表されております。
タコマ市では、今回の八戸市におけるタコマ市フェアを契機に、さらに交流を促進するため、平成四年七月下旬に、タコマ市で開催するインターナショナルフェスティバルに、八戸市の観光物産展開催方について、八戸市及び商工会議所に対し要請が来ておるところでございます。
現在、今年度の八戸市で開催いたしましたタコマ市フェアの経過を踏まえ、八戸商工会議所と産業経済界において、その対応を検討中でありまして、市といたしましても、その実現に向け、協力をしてまいりたいと考えております。
次に、道路行政でございます。
一つには、
八戸-青森間の
北方延伸市内ルート十四キロメートルの計画はどうなっているのかというお尋ねでございました。
東北縦貫自動車道八戸線の北方延伸約八十キロメートルのうち、既に
国土開発幹線自動車道として基本計画が決定をされております。市内ルート、通称北環状線十四キロメートルの今後の事業の見通しにつきましては、平成三年十二月三日に開催されました──ついせんだってでございますが、
国土開発幹線自動車道建設審議会におきまして、整備計画路線に格上げが決定されましたことから、事業実施に向け一歩踏み出したものでございまして、今後の着工までのスケジュールとしては、事業主体となる日本道路公団による実施計画に入る前の事前調査の指示が、建設大臣から行われるものと思われます。その結果をもとに、建設大臣から施工命令が日本道路公団に出され、さらに日本道路公団が実施計画を建設大臣に申請をし、認可の運びとなります。
次に、
八戸-青森間の残る四十五キロメートルの計画はどうなっているのかということでございます。
八戸線の北方延伸のうち、残る仮称北インターチェンジから天間林の国道四号線とみちのく有料道路の交差点の間、約四十五キロメートルでございますが、このことについても、このたび予定路線から基本計画路線に格上げが決定されたものでありまして、今後さらに上位計画の整備計画に格上げされるよう、強力に運動を進めてまいりたいと考えております。
なお、四十五キロメートル区間には、既に第二みちのく有料道路として、国道四五号下田バイパスから三沢の金矢工業団地までの十キロメートルが、平成四年度の供用開始を目標に工事中でございまして、それに接続する国道四五号百石道路五・五キロメートルは、国幹道密接関連事業の高
規格幹線道路として、平成五年度を完成目標に工事中でございます。
次に、
県道八戸野辺地線、これは市川と下田町間でございますが、事業の促進についてでございます。
先ほど議員も述べておられましたが、
県道八戸野辺地線の整備は、高
規格幹線道路の側道として、現国道四五号の交通渋滞の解消とともに、地域の活性化を図る道路として重要な路線でございます。百石道路と平行して事業が促進されるよう、県に対しまして強く要請をしておるところでございまして、平成三年度事業としては、測量調査設計が完了しており、県としても、現在重点的に整備を進めております。
第二みちのく有料道路の十キロメートルの供用が平成四年度に見込まれておりますことから、八戸野辺地線についても、平成四年度から本格的な事業が図られるとしており、事業に拍車がかかるものと考えております。市といたしましても、今後も引き続き市の最重点事業として早期完成を国、県に強く働きかけてまいりたいと考えております。
次に、市道整備に当たっては、当初予算から増額を図って整備すべきではないかというお尋ねでございました。
八戸市における市道の実延長は、平成三年四月一日現在で、九十万八千百六十三メートル、うち舗装整備延長は六十七万九百九十三メートルで、舗装率は七三・九%でございます。市街化区域におきましては一〇〇%の舗装率で、延長五十万三千九百七メートルでございます。舗装の整備が進むにつれまして、舗装等の老朽化が進み、改良、補修を計画的に実施する必要があると考えております。したがいまして、今後におきましても、市道整備につきましては、財政の許す限り前向きに整備してまいりたいと考えております。
次に、第四十八回
国体冬季大会についてでございます。
一つには、
大会従事者の待遇についてのお尋ねでございました。
第四十八回の国民体育大会冬季大会スケート、
アイスホッケー競技会の経費の負担の大部分は、開催地である青森県と八戸市が等分することを基本に考えております。したがいまして、大会予算の総額につきましては、県の動向を見ながら対応したいと考えております。
大会従事者の待遇につきましては、他の開催地の状況を調査するとともに、当市の気象条件、さらには従事内容なども考慮しながら、適切に対処するべく努力をいたしたいと考えております。
次に、宿泊施設等への配慮についてでございます。
冬季国体の宿泊料金につきましては、夏季・秋季国体の宿泊料金より低く抑えられておりました。したがいまして、国体委員会におきましてこれが指摘されまして、このたび引き上げることになったところでございます。平成五年開催の八戸国体では、昭和六十年の開催時から見ますと一千九百円の改善となります。
なお、大会役員選手団等の配宿については、市内のホテル協議会並びに旅館組合等と連携を密にしつつ進めますとともに、食事などについても、献立講習会、衛生講習会を開催するなど、万全を期してまいりたいと考えております。
次に、市民の
受け入れ態勢づくりについてというお尋ねでございました。
国体は、地元の競技役員、式典関係者並びに陰の力となる補助員等、多くの市民の力に支えられておる大会でございます。また、大会を盛り上げ、成功させるためにも、市民の歓迎ムード、選手に対する温かい声援が必要であると考えます。このような観点から、市民一体となった取り組みが必要と考えまして、八戸商工会議所に協賛会の設立をお願いをいたしております。さらに体育協会、観光協会、物産協会等にも連携をし、市民ぐるみの
受け入れ態勢としたいと考えております。
次に、観客動員等のための宣伝活動についてでございます。
観客動員はもとよりでございますが、国体は、八戸市を全国にPRできる最大の機会でもあると認識をいたしております。つきましては、大会期間中には会場内に友情の広場を設置し、「えんぶり」と郷土芸能のアトラクション実演、リンゴジュース、甘酒等の無料サービス、観光物産の展示即売コーナーなどにより、市民と大会参加者の交流の場としたいと考えております。また、商店街における歓迎旗の飾りつけや、フラワーポットへの植栽など、町の美化活動等ともあわせて、八戸のイメージアップを図ってまいりたいと考えております。
さらに、
八戸地域地場産業振興センターが、国体開催までには開館することから、同センターにおきましても、電光掲示板の活用により国体ムードを高めるなど、国体と連動した宣伝活動を工夫したいと考えております。これにより、国体関係者並びに観光客等を同センターに誘導し、地場産品等の展示即売や、当市の観光を積極的に紹介、宣伝することに努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(西野陽一 君)坂本議員
◆十七番(坂本美洋 君)市長の答弁、大変ありがとうございました。
たくさんの問題だったわけでありますけれども、順次要望を申し上げてまいりたいと思います。
まず、財政問題でありますけれども、新聞等によりますと、来年度、国は二兆円以上上回る歳入欠陥が見込まれるということで、新しい増税と、あるいは歳出削減といいますか、それで帳じりを合わせたいというふうなことのようでありますが、その歳出削減というところで、地方の交付金、これらもカットというみたいに新聞では言われていますけれども、そういうふうな厳しい状況がこれから続くだろう。特に四年度の場合はそうだろうと思っております。そういう意味で、市長は、前向きにやる重点事業を精査しながら頑張っていくということでありますので、これは市民に直接響く問題でありますので、どうぞ大いに知恵を絞っていただいて、お願いしたいと思います。
それから国保についてでありますけれども、八戸市の被保険者が、去年一年で減るのがとどまるのかな、大体一定したのかなと思っておりましたら、私が聞いているところでは、またことしも、さらに減っているというようなところがあるようであります。これはいろんな事情があるんだろうと思いますが、他市ですと、一年ぐらいでちょうど減るのがおさまるようでありますけれども、八戸はまだもう少し減るようなあれでありますので、やはり何といいましても、市長も言っていましたとおり、国庫からの補助が一番、根本的に繰り入れしていただくということが、国保の基盤安定のために必要なことだと思っております。これは議会の方も働きかけますので、市長の方でも一緒になって、これは国の方へも力強く働きかけていかなきゃならないことだと思っております。
それから、水産行政の方でありますけれども、今言いましたとおり、乗組員が九百六十三名、そしてトン数六万一千トン、さらに金額は二百十一億、加工業に携わっておられます皆様方二千三百人、さらにもっと関係者はふえるだろうということでありますので、何といいましても、八戸市の場合、水産業が産業の柱という市長の認識であります。まことにそのとおりだと思いますので、救済策ということで、これは、国、県の方へも強力に働きかけていただきたいと思います。
そこで、
特定漁業対策本部というふうなのも他県ではあるようでありますので、この辺も、市長、先ほど農林水産省の方に強力に働きかけるということでありましたので、この辺も含んでのことだろうと思っておりますので、漁業に従事している方々、少しでも明るい展望が厳しい状況の中でも見えるように、市長の特段の御配慮をお願いしてみたいと思います。
それから農業の方の関係ですが、農家の生産意欲を減退させないように、これからも取り組んでいかなきゃならないことだと思います。減反、あるいは米の自由化、いろいろ国際的な外圧といいますか、こういうことでなっているわけでありますけれども、やはり水産にしても、農業にしても、これは、八戸の産業の基盤でありますので、この辺も、やはり希望を持って農業に従事できるような方向に持っていかなきゃならないと思います。市長も、こういう意味で農林省の方へ強力に働きかけていただきたいと思います。
それから観光のことでありますけれども、案内板を来年度からつくるということでありますので、できるだけわかりやすい、見て一目でわかるような、そういう創意工夫を進めていただいて、設置をお願いしたいと思います。
それから、海外での観光物産展に積極的に協力していくというふうな答弁にうかがいました。そういうふうにしていただければ、八戸の物産を海外でも知っていただくということで大変いいことだと思います。
それで、七月下旬に八戸市フェア、これはタコマ市でやるということで、商工会議所、市に対して要請が来ているというようなお話であります。市長は検討中、市として実現に向けて努力するということでありますが、となれば、来年の七月の下旬ということですか。ですと、どういうふうに、どの辺まで市が協力し、民間はどこまであれするというふうなことの分担が決まってくるだろうと思います。応分にひとつ平成四年度の予算までに間に合うことだろうと思いますので、その辺も市長の特段の御配慮をお願いしたいと思います。
それから道路行政の方でありますけれども、
東北縦貫自動車道八戸線が早期に事業化になる見込みだということでありますので、これは、もう早くやっていただくことで陳情を繰り返してきたわけでありますが、ようやくその事業が目の前に見えてきたということであります。これは、引き続き早く今度は、年数を短縮して完成していただくように陳情していかなきゃならないことだと思います。
二番目の
県道八戸野辺地線でありますけれども、平成四年度から着工になるだろうというお話でありますが、これは早く着工していただいて、むしろ着工したら、二、三年の間にでも、もう完成してもらうというふうな意気込みでひとつしていただきませんと、この市川地区の今の現状では、大変交通渋滞を来しておりますし、さらに地権者の皆さんは、昭和五十六年からの約束じゃないか。バイパスがなくなったというようなことで、大変言葉を荒らげて、不平不満が出ている問題であります。本当にバイパスとして土地買収に応じたのに、なくなったじゃないか、だまされたという、そういうニュアンスの地権者もおられるわけでありまして、そうじゃないという市長の誠意を示していただくには、四年度からかかりましたら、二、三年ですぐ使えるというような状況でお願いしたいと思います。
十一月には、総会のときに、建設部の方からは次長もおいでいただいたわけでありますが、そういうことで、吉田議員が会長でありますけれども、これは地区を挙げての問題だということでありまして、県にも国にも、場合によっては会としても一緒に陳情もしていきたいというふうなことを取り上げております。市長と一緒になって、これはやっていきたいと思いますので、ぜひこれはもう二、三年のうちに完成する方向で、意気込みで持っていっていただきたいと思います。
それから、三番目の方の財政の許す限り道路の市道整備には予算を配分するというふうな答弁でありました。ひとつどの辺が財政が許す限りなのかは、市長と財政部長、収入役、助役の胸の中にしかわからないんだろうと思うんですけれども、我々議員団にしますと、やはり四十名、選挙を通じて、みんな各地区からいろいろ要望が出ておりますので、それだけでももちろん、要望だけでもかなりの費用がかかるというのはわかっておりますけれども、市長、ひとつ特段の財政の許す限りで、市道整備には当初予算からかかれるように御配慮をお願いしたいと思います。
国体の件でありますけれども、従事者への対応の配慮、これはよくわかりました。そういうことで、特段の御配慮をお願いしたいと思います。
それから宿泊料も、夏季・秋季大会に比べて安かったのが、今回はアップになったということでありますので、これも大変心強く思っております。いずれにしても、せっかく全国から来ていだたくわけでありますから、八戸市のイメージアップにつながる方法の一つとして考えていただきたいと思います。
最後に、福祉行政のことについてでありますが、この中の福祉の街づくり指針の方でありますけれども、これは、新年度から整備検討委員会をつくるということでありますので、大変ありがたいこと
だと思っております。これをつくって─
─数カ月間では恐らく難しいことだろう
と思います。したがって、十分先進地の方も見ていただいて、この中身、全国によっていろいろあるようでありますが、できればそういう身障者の方々が、健常人と同じように生活できる、買い物できるというふうなことにしていくためには、建築主にも、やはりかなりの御協力をいただかなけばならないことだと思いますけれども、その分で負担がまたその部分が出てくるというふうなことになった場合に、それを市の方でも幾らかでも補助できるのかどうか。その辺も含めて、ひとつ検討をしていただければ大変いいことで、まあ、これは検討委員会でこれからやることでしょうが、市とすれば、もう時勢はそこまで来ているのだということで、頑張ってお願いしたいなと思います。
それで、市長、長生園の年度内完成を目指す、こういう御答弁でありましたけれども、この辺、ケアハウスについては、何としてもこれは八戸で長年お願いをしてきて、ようやく実現するわけでありますので、ぜひこれは完成していただきたいわけでありますが、そのときには、ケアハウスについて、市長の答弁は、年度を超えて二年間にまたがって工事が行われる可能性があるというふうなこと。そういうふうに言っていましたが、この長生園の場合、市長は、年度内完成を目指すということであります。私もそうしてほしいと思っておりますけれども、大分新聞等においても、かなり市民の関心の的でありまして、私どもも、これは十分注目していきたいと思っておるんですが、市長に、最後にこれだけ質問したいんですけれども、きょう現在着工しているのかどうか。そして、たしか三月三十一日ぐらいだと思うんですけれども、完成したいという市長の答弁、私もそのとおりだと思いますが、三カ月しかないんですけれども、その辺の認識はいかがでございましょうか。三カ月間で完成できるのかどうか、その辺、どうなのか。再質問、その一点だけお聞きしたいのでございます。
○議長(西野陽一 君)市長
◎市長(中里信男 君)先ほど申し上げましたように、発注をいたしております。ただ、十月、九月で雨が二百ミリというような状況で、路盤が軟弱であった、着工できなかった、こういう経緯でございます。しかしながら、請負契約としては発注をしまして、前途金も支払い出しておる状況の中でございます。地盤も落ちついてきた。それで着工できるということが、市の担当部と業者の方と話し合いがついておる。こういうことでございますから、私は、着工されておるものだ、準備に入っておるでしょう、このように認識をいたしております。その契約が三月末でございますから、そのことに向かって努力をしていただきたい。しかし、どうしても及ばないんだということであれば、諸般の原因があったとすれば、そのことは、その時点で相談を申し上げ、また話も聞きたいと思っておるんでございます。発注者の立場では、もうその三月をめどに完成をしていただきたいものと期待を申し上げているという表現を申し上げました。
さらにケアハウスにつきましては、これは、今これから内示をいただくわけですから、まだこれはこれからなわけでございますから、おのずとその三月末ということは、今言えないでおるわけでございます。ただし、当初から年度内の事業であるということは、そのようなことで進んでおるわけでございます。内示が参りますれば、十分相談をしなければなりません、こう考えております。
以上です。
○議長(西野陽一 君)坂本議員
◆十七番(坂本美洋 君)それでは、長生園の方、ひとつ三月までの間に完成できますように、私も期待しておりますので……。市長から、今万が一そういういろんな状況が出てくれば、その段階で相談も申し上げるというようなことでありますので、それであれば、そういうこととして、私も三月までに完成させていただくことを強く要望して終わります。
ありがとうございました。
○議長(西野陽一 君)以上で十七番
坂本美洋議員の質問を終わります。
─────────────
三十一番 小笠原要七君質問
○議長(西野陽一 君)三十一番小笠原要七議員の質問を許します。小笠原議員
〔三十一番小笠原要七君登壇〕
◆三十一番(小笠原要七 君)平成三年十二月定例会に当たり、市政クラブを代表して一般質問をいたします。
国の内外ともに激動した本年も、あと何日かで過ぎようとしております。国においては、海部内閣から宮沢内閣へと政権がバトンタッチされ、PKO、米の市場開放問題、そして八戸市にとっても、深刻な影響を受ける流し網漁業の禁止及び底引き網漁業の減船問題などがクローズアップされている昨今であります。
一方、八戸市においては、
頭脳立地法に基づき、産業の高度化を目指した八戸
ハイテクパークの造成も十一月に完工、
八戸地域地場産業振興センターを中心とする、八戸駅の周辺整備がスタートしました。そして、市民病院の移転地区が決定され、いよいよ事業着手に向けて踏み出すなど、厳しい財政事情にもかかわらず、住みよい、生きがいのある総合的産業都市の建設を基本に、たくましい
産業文化都市を目指し、二十一世紀を展望した重点施策が着実に進められており、これも市長初め理事者の御尽力のたまものと、深く敬意を表するものであります。
それでは、通告に従いまして、順次質問をいたします。
まず、財政問題についてであります。
通告してありました第一点目の、平成三年度当初予算において、一般会計で六百六億三千万円、前年度比三・三%の増。特別会計合計で八十八億五千九百八万六千円、前年度比四・六%増の予算を計上し、今日まで鋭意諸事業を展開されているところであります。
また最近の景況は、全体的な伸びでは緩やかに鈍化の傾向にあるが、総じて堅調に推移していると言われている現在、健全な財政運営に期待をし、平成三年度の財政見通しについてお伺いいたします。
次に、第二点目の平成四年度予算編成方針については、さきの坂本議員の質問と重複いたしますので、質問は割愛いたします。
次に、農業行政について質問いたします。
このたび、長年の念願でありました八戸市から、初の大臣が誕生いたしましたことは、我々議会人といたしましても、まことに喜ばしい限りであります。田名部農林水産大臣には、内外の農林水産業をめぐる情勢が、まことに厳しい折の就任でありまして、御心情を察するに余りあるものがありますが、我が国の発展のため、大いに頑張っていただきたい。
とりわけ、農業においては米の市場開放問題が大きな焦点となっており、このような折、青森県に深くかかわりのある農林水産大臣に就任された田名部先生が、最大限活躍していただくよう念願するものであります。大臣は、就任と同時に、青森県に多大な被害をもたらした農業災害の対策を実行されました。
一つは、七月中旬以来の不順天候による水稲の不稔障害対策。これは昭和五十五年、六十三年の被害に匹敵するとも言われ、県南地域の稲作農家にとりまして、甚大な被害額となりました。
また一つは、台風十九号によるリンゴを初め、秋野菜のこれまでにない大災害の対策、これら被災農家に対しまして、直ちに天災融資法の発動と激甚災害法の指定を行い、救済に当たられたことは、まことに敬服に存ずるものであります。
一方、八戸市においても、いち早く手を打たれ、水稲不稔障害については、八戸市農業作物気象災害対策本部を設置し、市長が先頭に立ち、被害地域の現地調査や、農家の激励等を実施したのを初め、台風被害等についても予算的に緊急を要するものについては専決処分等を行い、的確に対応してくださいましたことに対し、心から敬意を表する次第であります。
そこで、今後、農家の意欲を失うことなく、希望を持って農業に取り組めるような対策が不可欠であるとの視点から、順次、具体的にお伺いするものであります。
まず第一点は、水稲の不稔障害と台風十九号による農作物被害対策であります。さきにも若干触れましたように、水稲においては、昭和五十五年に次ぐ被害と言われておりますし、リンゴにおいても、風台風では近年にない大被害をもたらしたわけでありますが、これら諸作物の被害に対する具体的な救済措置についてお伺いいたします。
第二点は、農業農村基盤整備事業と主要農道の整備状況についてであります。
農林水産省においても、最近は土地基盤整備だけでなくして、特に農村地域における環境整備に重点を置かれ、若者が喜んで住める明るい農村を目指して、諸施策が打ち出されてきております。当市の農村地域を見た場合、混住化が進み、農業用水の汚濁により、農作物の生育に被害をもたらす地域が出つつあります。
そこで、市においては一日市地区の農業集落排水事業並びに笹ノ沢地区水質障害対策事業に取り組むと伺っておりますが、これら事業についての今後の見通し及び事業の内容についてお伺いいたします。
第三点は、農業基盤整備の根幹とも思われる主要農道整備事業の整備状況についてであります。この件につきましては、平成元年、平成二年、各十二月定例会で伺ってきたところでありますが、次の三つについて近況をお知らせ願います。
一つは、五戸地区広域農道と、県営根岸平地区、畑地帯総合土地改良事業による幹線道路との接続は、いつごろ供用開始されるのか。
二つ目は、天魔平、大仏地区農免農道事業の進捗状況等についてであります。今後の見直し時期には、ぜひとも主要県道八戸五戸線への接続を要望するものでありますが、これらについてのお考えはどうか。
三つ目として、市川上地区農免農道事業について、当初から国道四五号線への接続がネックと伺っておりましたが、その後、高規格道路との関連で、当初計画よりさらにおくれていると伺っております。進捗状況と供用開始はいつごろになるのか。以上について市長の御答弁をお願いいたします。
次に、都市計画行政の用途地域の見直しについて御質問いたします。
人口や産業が集中し、さまざまな活動が行われる都市においては、ほうっておくと、いろいろな用途や形態の建物が無秩序に混在し、その結果、騒音、悪臭、日照妨害などにより生活環境が悪化するばかりではなく、生産、交通、レクリエーションなどの都市の機能が混乱し、住みにくく、不便な町になってしまいます。
①先ほど申し上げましたとおり、暴走族の若者たちは八戸市のみならず、十和田市、三沢市、久慈市、三戸郡、上北郡などから集まってきており、これらの周辺市町村と連携をとり、対策を講ずる必要があると考えますが、市長の御見解をお伺いいたします。
次に、臨港道路周辺施設の対策について、この道路の管理者が八戸港管理事務所であるため、次の点を要望していただきたいと考えます。
①フェリー埠頭の交差点から、八戸港管理事務所第二工業港管理室までの臨港道路の両側の街路灯を点灯すること。
②同じく第二工業港管理室から、北日本メッキまでの道路に街灯を設置していただきたい。
③丸八商運給油所前の交差点に信号を設置していただきたい。
④八太郎F岸壁及びG岸壁の道路と、荷さばき場の境界に縁石を設置すること。
以上、四点の改善を図るように、港湾管理事務所にお願いをしていただきたいのであります。市長の御見解をお伺いいたします。
第六点目として、市の施設使用申請手続に、印鑑押印の必要性についてお伺いいたします。
私は、日ごろ、福祉公民館や地域の公民館を使わせていただいております。長い間使用している中で、最近使用申請手続に、その都度印鑑を押すことに少しく疑問を感じている一人であります。
それは、いつか手違いで印鑑を忘れて行ったときがありました。その際に、職員の方に、印鑑が必要ですので、必ず印鑑を持ってきてくださいと言われたときであります。そこで本人が眼前で署名しているのに、それでなぜいけないのですかという疑問を感じたからであります。その後、八戸公民館条例を見ても、同じ施行規則を見ても、その中には印鑑押印に関することは一切明文化されていないのであります。
そこで、公民館の方にそのことについて尋ねてみると、言われてみればそうですね。まあ、慣例でお願いしているわけで……と歯切れが悪い返事でありました。
そこで、社会教育課にお邪魔してお聞きしてみますと、こちらは、公民館の管理には直接タッチしませんが、本人が申し込んだという確認のためのもので、そんなに負担になるものではないし、市民の方々も押印することになれているのではないでしょうか云々ということで、念のために条例を見てもらいました。ページをめくって見たんですが、明記されておりませんでした。
そこで私は、法務局の委任事務を行っている市民課の窓口へ行って、住民票等の申請に印鑑の押印がどのようになっているか尋ねてみました。そうすると、住民票、戸籍、除籍謄抄本、戸籍の付票、戸、住の記録事項では、本人または同居の親族は、申請に際して印鑑押印が不必要となっておりますとの返事でありました。
公民館使用申請の用紙の欄に、使用者名の記載の右にとあるため、押印をしているようであります。もちろん、使用に当たって何らかの担保が必要であれば、その必要性はあるでありましょうが、その必要性は少ないのではないでしょうか。このことに関し、市長もしくは教育長の御見解をお伺いいたします。
次に、埼玉県の川口市では、大幅に押印を廃止していると聞いております。同市では、各部門の若手係長クラスで構成する行政事務改善委員会があり、毎年一つのテーマを研究課題として、市長サービス、庁内事務の改善など、大いに取り組んでいると聞いております。昭和六十二年度のテーマが押印の問題であったようであります。
市民から市に提出される書類一千十一件のうち、国と県に提出するものを除いて六百九十件を対象に、不正を行う可能性がないか、申請者等を特定する必要があるかどうかなど、八項目を基準に検討した結果、昭和六十三年度から二百十三件の書類の押印を省くことになったといいます。
書類への押印が廃止された主な項目を拾ってみますと、公民館使用許可申請書、就学願、社会教育団体登録申請書、税務証明交付申請書、住宅用家屋証明書、保育所入所申請書等々、一覧表にずらりと並んだのであります。
役所としてマイナスはなく、市民にも押印不要が定着したようであります。最近は、少しでも市民サービスを心がけねばならない時代になってきているわけであります。八戸市でも、中里市長就任以来二年間が経過したところでありますが、その間、職員の指針として「親切をもって信頼を」をモットーとして市政に当たってこられたところでありますから、行政事務改善に努めていただきたいものと思い、市長のお考えをお聞かせいただきたいのでございます。
以上をもって、本席からの私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。
〔二十四番中村元博君降壇〕(拍手)
○議長(西野陽一 君)市長
◎市長(中里信男 君)中村議員にお答えを申し上げます。
まず、ケアハウス問題でございます。申請者の内定辞退の経緯についてのお尋ねでございました。
これは本年六月に、国から国庫補助金交付の内示を受けた建設予定地の土地所有者、法人設立代表者でございますが、負債をめぐりまして、債権者である市内の建設会社とトラブルが発生したそうでございます。
平成三年八月二十七日に、裁判所からその土地に仮差し押さえ処分を受けたものでございます。これについて、設立代表者でございます土地所有者に対しまして、仮差し押さえ処分の解除方について要請したところ、本人からは、近日中に仮差し押さえは解除でき、立派な施設をつくる、心配ないとの回答であったことから、速やかな解決を期待しながら、事態の進展を見守っていたものであります。
しかしながら、本人が解決できるとしてきた期日を、再三にわたって引き延ばしてきたところでございます。その後、さらに東京都の業者から、新たに仮差し押さえの処分を受けていることが判明しましたので、直ちに県に報告をしたところでございます。
十一月五日になりまして、設立代表者から、県知事あてのケアハウス補助金交付内示の辞退届が市に提出されましたので、直ちに県に送達をいたしました。
次に、申請者から整備計画書が提出されているかということでございます。
ケアハウスの建設は、平成三年度における市の重点事業として国、県に要請しておりますこともあり、新たな整備希望者がおりますことから、県と協議し、十二月二日に、新しい申請者により整備計画書を提出をしたところでございます。
現在、県の対応はどうなっておるかということでございますが、県は、新たな設置主体によって整備するよう、国──これ厚生省なわけでございますが──と協議をいたしておるところであり、近々、内示がなされるものとの感触を得ていると、県から聞いておるところでございます。このことにつきましては、午前中の坂本議員にもお答え申し上げたところでございます。
そこで、次は長生園の着工がおくれておる理由につきまして、これまた坂本議員にお答え申し上げたところでございますが、確保しました用地は約一万二千平米であり、その有効活用を図るため盛り土をいたしましたが、当該工事期間中はもとより、十月上中旬には二百ミリを超え、例年にない集中的な降雨で、現場は軟弱地盤となり、工事に着手できなかったのでございます。この降雨量につきましては、中村議員は測候所まで行って御調査をされたということで、敬服をいたしておりました。
そのようなことで、大変に降雨量が多かったわけでございます。特にくい打ち工事は、大型作業車を駆使することから、工事中の事故の未然防止と、技術的な安全対策を検討するとともに、天候の回復及び地盤の安定に期間を要したことで、着工がおくれておるものでございます。
次に、くい打ち工事はどのようになっておるのか、工期を延長する必要があるのか、こういうお尋ねでございました。
請負業者は、くい打ち工事に対する安全性と工期の延長を憂慮していると思われますが、くい打ち工事につきましては、十一月二十八日、現地での請負業者及び市との打ち合わせにより、作業に着手する旨で了解をいたしておりまして、今後、請負業者、施工主・市ともに、万全な安全対策を現場立ち会いのもとに作業を進めていきたいと考えております。
坂本議員の申されました、現状認識をどう考えておるかということでございました。このことは、工事発注をし、前渡金一億七千六百十三万円をお払いをして、建設工事準備に入っておられ、現地での打ち合わせも成立をしておるわけで、合意に達しているわけでございますから、私は着工いたしておるものと認識をいたしております。
次に、白内障手術にかかわる眼内レンズの助成についてのお尋ねでございました。老人性白内障のレンズ挿入手術に対して、市独自の助成をしていただきたいということでございます。
近年、老人性白内障患者が、人工水晶体を眼内に挿入して、視力を回復していることについて、報道などにより承知をいたしております。全国市長会及び日本医師会におきましても、健康保険の適用について国に要望いたしておるところでございます。
市が単独で公的助成を行うことにつきましては、ほかに視力を矯正する眼鏡や、コンタクトレンズ等との兼ね合いもあり、判断が難しいのでございますが、国、県や他都市の状況を見ながら、調査研究をしてみたいと思っております。
次に、スタッドレス時代の施策について、市道の凍結防止対策についてどのように考えておるかというお尋ねでございました。
実は昨日、思わざる大雪が降ったわけでございます。大変私も、交通事故が出ないのかなと憂慮いたしたところでございます。
スタッドレスタイヤ使用に対する凍結防止策として、平成三年度の除排雪計画延長として約七百十六キロメートルを、市直営と業者の除雪用機械借り上げにより、六十六台を確保して実施する計画でございます。特に幹線道路、バス路線等約百四十六キロメートルにつきましては、積雪五センチメートル以上で出動態勢をとり、交通の利便を図るとともに、急勾配の坂道につきましては、融雪剤の配備を増強して対応し、その上、平成三年度に融雪剤散布車を一台購入し、また、建設省指定機関である建設機械化研究所より試験車を一台借り受けまして、建設業者の五台を含めて、計七台で融雪剤を散布して、従来にも増して万全を期するよう努めてまいりたいと考えております。
なお、八戸市では、小規模ではございますが、凍結防止策として、ロードヒーティングを一カ所設置しておりますが、本格的な対策としての消・融雪施設については、現在建設省の市道研究機関として、社団法人雪センターにおいて研究中であり、その研究結果に基づいて、地域に適した施設を設置するよう検討してまいりたいと考えております。
また、山地部におきましては、タイヤチェーンの着脱場等の諸施設の設置につきましても、検討してまいりたいと考えております。
次に、建設省所管の道路と広域農道の構造上の相違、特に冬場の対策についてのお尋ねでございました。
広域農道は、一般道路と同じ道路構造令に基づいて施行されておるんですが、基本的には経済性をもとに、事業費の軽減を図るために、構造令の許容の最大範囲で設計をされております。したがいまして、一般道路と比較して、道路勾配、カーブ等において、総じてきつい箇所がございます。
冬場の対策としては、現行では登坂車線の拡幅や、チェーンの着脱場の設置が考慮されていないのでございますが、交通安全確保のため、速度制限等をしており、今後は重要な課題となりますので、これらの問題を解消できるよう、関係機関に要望をしてまいりたいと考えております。
次に、国道三四〇号、八高付近から二ツ家間の凍結防止対策をどのように考えているのかというお尋ねでございました。
国道三四〇号は、御案内のように県管理の国道でございまして、平成三年度からスタートいたしました第五次交通安全施設等整備事業五カ年計画に組み入れまして、歩道拡幅を主体とした整備を計画中でございます。
事業の趣旨から、凍結防止対策として別途に消・融雪のための調査を今年度中に行いまして、その結果により対策を検討したいと聞いております。市におきましても、その対策を県に強く要望してまいりたいと考えております。
なお、この路線につきましては、中村議員も御案内のとおり、先ほどもお述べになっておりましたが、県土木事務所が拡幅整備ということを今鋭意検討いたしておるところでございまして、その工事の段階でも十分配慮しなければならない、あの坂道でありましょうと、このように考えております。
次に、暴走族の対策でございますが、周辺市町村の青少年による港湾道路等を利用しての暴走行為の防止策はどうか、こういうお尋ねでございました。
最近起きた一連の暴走族事件に関する最終的な検挙・補導者は、八戸警察署によりますと、県南地域の三市八町三村にわたる青少年百三十七名と聞いております。この中には中・高校生も含まれておりましたが、八戸市内に居住する生徒はいなかったものであります。先ほどの議員の御発言には、現地を行って見てこられた、こういうことでございました。傾聴いたしました。
一部の青少年による暴走行為によりまして、一般市民を初めフェリー利用者、あるいは外来船を含む港湾関係者等に、少なからず迷惑を及ぼしており、議員御指摘のとおり、まことに憂慮にたえない、このように考えております。今後とも関係機関、八戸警察署に取り締まりの強化を要請してまいるともに、周辺の市町村との連携を、より一層強固なものとして対応してまいりたいと考えております。
次に、港湾道路における暴走行為の防止策を講ずべきではないかというお尋ねでございました。
港湾道路等の管理者に対し、暴走場所となっております臨海道路及び埠頭道路につきまして、一つには既設照明灯の点灯数を増加をしたい。さらには照明灯の増設等、可能な範囲での対応を要請してまいりたいと思います。
なお、信号機の設置につきましても検討し、必要な箇所については、設置要望してまいりたいと考えております。
次に、公民館の使用手続における印鑑の押印を省略する考えはないか。さらに将来において他の施設の使用手続の簡略化を図る考えはないかというお尋ねでございました。
現在、公民館は二十一館あり、このうち十九館がいわゆる地区公民館で、市が社会教育事業を主催するほか、婦人会、PTA、福祉団体、老人クラブ、民間企業等の各種団体が広く利用をいたしております。
このように、利用者は多種多様でありますため、施設の安全管理上からも適切な使用が必要でございまして、公民館利用者に責任の所在を明確にさせるためにも、印鑑の押印を求めておるところでございます。しかしながら、議員御指摘の点につきましては、利用者の利便と管理運営上のバランスの面からも研究の余地があると思いますので、他都市における手続等についても調査をいたしまして、検討してまいりたいと考えております。
公民館以外の各種施設につきましては、その設置目的、施設の内容、利用形態が一様でなく、使用手続もさまざまで、申請書に住所、氏名等を記入の上、押印をさせるということでございます。使用申し込み後に住所、氏名を記入させる。さらに口頭での申し込み、電話による申し込み、使用券等の購入など、それぞれの施設に相応した使用手続の方法をとっております。
今後も公の施設の設置に際しては、利用者の利便を十分に考慮の上、その施設に適した使用手続で管理運営をしてまいりたい、このように考えております。
先ほどの御質問で、三戸郡、上北郡、久慈方面との連携を強化したらどうかというお話でございました。先ほどの答弁の中で、市外の方々とも連携をとりましてというところで御理解をいただきたいと思います。
以上です。
○議長(西野陽一 君)中村議員
◆二十四番(中村元博 君)御答弁ありがとうございました。
少しく今、再質問をさせていただきたいんですが、二番目の長生園問題について、少しお伺いしたいんです。
この問題は、八戸市が造成した土地が軟弱で、今まで着工できていないということ。そうしますと、この長生園の問題は、いわゆる市の老人施設の移転改築のための工事でありますから、いわゆる社会福祉法人が経営するケアハウスの問題に比べてみても、八戸市にとってみれば、いわゆる極めて重要な問題であり、また私は、深刻な問題ではないのかなと受けとめております。
この事業は、けさ方からもお聞きしているとおり、単年度事業になっていますね。いわゆる平成三年度中に完成させなければならないというようなことであるわけで、先ほど市長は、今年度中に完成をさせたいという御答弁でございました。しかし、先ほど壇上でも申したわけですけれども、だんだんの経過があるわけですが、平成三年度の完成ということになりますと、逆算して考えてみると、いわゆる工事期間を八カ月見たとしても、九月初旬にかかっていなければでき上がらないわけですね。
建設業者の方々は、何か八カ月か、あるいは九カ月ぐらいかかるじゃないかというお話も聞いております。そうしますと、三月までにはこれは難しいだろうと見る方が、私は妥当じゃないのかなと思っております。同時にまた、土地造成が七月十六日から始まって、九月二十六日に終わっていますね。そして、検査が九月三十日に終わっている、市の検査がですね。そうしますと、この九月三日の請負契約の仮契約が、九月二十七日の本契約になっているわけですけれども、そうしてみますと、入札申し込みの時点で、仮契約とはいえ、造成地がまだできていなかったことになるんじゃないですか。
これまでの造成は、どっちかというと砂質土、いわゆる砂を主にした土で造成をしておったようですけれども、今回、どうしてこの購入土、また他の道路工事からの残土をまぜたのか。しかも、先ほど来申し上げたとおり、記録的な雨量であるわけですね。そしてまた、七月十六日からかかったにしても、九月二十六日に終わる。同時に、これは秋口の埋め立て工事ですから、いわゆる土壌の乾燥を考えてみても、いわゆる厳しい状況であるだろうなということは私は予想がつくんです。
そこで、この単年度事業だという御認識が、市の方、なかんずく民生部、建設部の方々がどのようにお考えになっておったのかなと思うんです。その点をお聞かせいただきたい。
それから、質問で申し上げておりますけれども、建設業者の方々の現状の認識と、それの対応のことでございますが、いわゆる業者の方々は、安全な方法を選ぼうというようなことだったようですけれども、そういう中で、土地の検査を第三者に依頼をしたようであります。その際に、市の方はどういう対応をしたのかな。
当然、市内には大学があり、研究機関もあるわけですから、そういう方々に市独自として調査をなさったのかどうなのか、この二点についてお伺いしたいのです。
○議長(西野陽一 君)市長
◎市長(中里信男 君)お答えを申し上げます。
これは、土地につきましては、土木工学の技術論に入らなきゃならないんです。これはもう土の中で、土木工学は非常に確たるものがつかみにくいところに問題があると思いますけれども、私はこう受けとめております。認識をどういう考えを持っているかを言います。
現場説明を現地でやっておるわけです。少なくともプロの建設工事業者でありますれば、その判断はつくはずでございましょう。そうして、入札をして請負契約
を結んだ、しかも、前渡金一億七千百─
─先ほど数字を申し上げました。そのよ
うなことで受けているからには、それなりの着工準備態勢を整えておったでしょうと思っております。
しかしながら、思わざる降雨量によって、その土質がどうも安全上に問題があるという認識のもとに、施工法を変えようかというところまで打ち合わせをしたんだ。そうしている中で、日程が経緯する中で天候もよくなって、地盤も落ちついてきた。これならばいけるということで、建設業者と我が八戸市の建設部が立ち会いのもとに、そこで合意に達しているわけでございます。着工しましょう、こういうことになっておるわけでございますから、私はできるだけ早くこの工事が進んでもらいたい、こう願っております。
そして、請負契約の当事者といたしまして、当然、年度内事業で発注をいたしております。三月末までに完成をしていただきたい、こういう期待を持っておるんです。しかしながら、途中で、今までその自然の降雨、雨によって失った時間が、その工期の中でどれくらいずれるのか、ずれないのか、頑張っていただいて、あるいは残業等もやっていただいて、工期で完成していただけるのか。どうしてもまた人手が足りない、あるいはまた土質が思うようにいかないということで間に合わせることが、努力しても及ばないのかどうか。それは今後の問題でございまして、まだ三カ月あるわけでございます。約四カ月、三カ月余あるわけでございます。その経緯を見なければならないわけでございますので、建設業者にも十分御努力をいただきたい。現在のところは三月末、年度内に完成していただくことを期待しております。
ただし、先へ参りましてどうしてもそのことが及ばないんだということにつきましては、業者とも話も聞き、また議会の皆様方とも相談を申し上げて判断をしていきたい、こう考えております。
なお、その第三者委託の問題につきましては、建設部長の方から答弁をさせます。
○議長(西野陽一 君)建設部長
◎建設部長(田向正志 君)市長答弁のとおりでございますけれども、他業者、いわゆる専門的な機関等に委託したのかということでございますが、私ども現地を調査し、あるいは試掘もしてみました。その結果、天候も大分回復されておりますので、地盤もあの着工式当時と比べれば相当の乾燥をされているということで、現状に即した仮設工を持って工事すると、くい打ち機も搬入できるということで業者と先般二十八日にお話し合いをして、現行どおりの設計で着手することとしたものでございます。
以上です。
○議長(西野陽一 君)中村議員
◆二十四番(中村元博 君)今、田向部長のお話を聞きましたけれども、いわゆるこれは、業者の方々と市の認識が私は違うと思うんですね。その辺にこの問題があるんだろう。二十八日に役所の方が監督官を出しながら進めるというようなことでしたけれども、じゃ、きょう現在始まっているのかというようなことが、逆に聞かれているわけですよ。
いわゆる、どんどんどんどん雪が降り、条件が悪くなっていくわけですね。そういうようなことですから、私は、これ少しく検討もしなければいかぬだろうし、市の対応がどうなのかなと思っておるわけでございますが、しかし、この時点では、どうかいわゆる市の施設ですから、業者の方々と一体になってやらないと、この事業というものはできないわけでしょう。
そういうようなことで、ひとつ業者の方々と一体となって、先ほど申しましたとおり、施設に現在入っている方々が、一日千秋の思いで待っているわけですね。何カ月おくれるかわからない、いや、四月に入れればいいなと思っているやつが、五月、六月、七月、八月になれば、私は少し問題だなと思っているわけでございまして、どうかひとつ、この場ではそういうことで、今後ともひとつ業者の方々と逐次連絡を取り合って進めていただきたいということを申し上げておきます。
それから、あと要望を申し上げますが、第一点のケアハウスの問題ですね。本当に市長、ぜひ実現したいという熱意のもとでおやりいただいて、私も、この問題はいろいろあるんでしょうけれども、しかしながら、メンツはメンツとして、やはり市民の方々の一日も早くでかすべきところに、むしろ焦点を置くべきであろう。ぜひひとつ恐らく四月が若干無理であれば、来年度に行くでしょうけれども、できるだけ早い機会に実現をしていただきたいということを要望をしておきます。
白内障については、先ほど申し上げました。どうぞひとつ、今後国、県、また他市町村、よく御研究申し上げて、できるだけ早くひとつできればありがたいなと思っているわけでございます。特に先ほど申しましたとおり年金生活者、生活保護を受けている方々は、この医学の進歩の恩恵を受けられないわけですね。そういう意味で、ぜひひとつ助成方を御検討していただきたいということを申し上げておきます。
それから、スタッドレスのことについてはもうるる申し上げました。そういうようなことで、どうかひとつ市道の凍結防止についても、よろしくお願い申し上げたいと思っております。農免道路についてもそのとおりです。
暴走族のことについては、先ほど臨港道路のことを申し上げました。演壇では、幸いにして一般の市民の方々が巻き込まれることはなかったと申しました。やはりあそこは、一カ月五十隻からの外航船が入っています。そうしますと、年間六百隻入っています。そうすると、その間に一万二千人ぐらい、外航、外国船の方々が出入りをしているわけであります。もしあの方々が、万が一巻き込まれるということになりますと(私語する者あり)……。
○議長(西野陽一 君)静粛に願います。
◆二十四番(中村元博 君)これは外交問題になっちゃう。そういうことになるわけです。ですから、この問題は本当に私ども真剣に取り組んでいかなければならない問題だなと思っております。
港湾管理者並びに港湾関係者の方々は、いわゆる親しまれた八戸港というようなことで、彼らも非常に努力しておりますが、しかしながら港湾施設というのは逆に言うならば、一般市民の人にとってみると危険なところでもあるわけです。
例えば、野積み場にしても荷さばき場にしても、それぞれ荷があるわけですから、ここにみだりに入っちゃうと事故につながることもあるわけですので、しかし、それはそれとしながら、いわゆる外側を見ていただくことは、非常にありがたいなと思っているわけです。その親しまれた港、八戸港とあるいは両立するのは非常に難しいわけですけれども、その辺は管理者も、また港湾当局の方々も苦慮しているわけでございますけれども、そういう意味で、まず先ほど申し上げましたとおり、街灯を、せっかく設置してあるわけですから、つけていただきたい。
九月末の検挙を終わってからは、私も行ってみました。それまで真っ暗だった港湾道路が、半分照明がつけられていました。ありがたいことと思います。同時にまた、製錬のわきの方が全く街灯がないわけですから、街灯をつけることは必要だな。いわゆる暗いから、真っ暗ですから。ですから、こういう事態がおこるのかなと思っております。明るくすれば、当然そういうようなことも私はなくなるんじゃないんだろうかと思って、そういうお話をするわけでございます。同時にまた信号についても、よろしくお願い申し上げたいと思っております。
それから、最後の押印の件でございますけれども、そういうようなことで私自身もいろいろ体験する中で疑問に思ったものですから、よろしくお願い申し上げたい。それで、市の方には昭和五十一年からですか、事務改善委員会というのがあるようでございますね。どうかその場でもいろいろ御検討いただいて、ぜひひとつ実現できるものから実現していただければ大変ありがたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたい。
以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(西野陽一 君)以上で二十四番中村元博議員の質問を終わります。
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散 会
○議長(西野陽一 君)これをもって本日の日程は全部終了いたしました。
明日も午前十時から会議を開きます。
本日はこれにて散会いたします。
午後三時十八分 散会...