市民の幸せ、そして弘前市の発展に向け、しっかりと地に足をつけながら一つ一つ着実に
市政運営に取り組んでまいりますので、市民の皆様並びに議員各位の御理解と御協力を賜りますようお願いを申し上げまして、令和3年度の施政方針といたします。
続きまして、令和3年度各会計予算以外の議案の主なるものについて、その概要を御説明申し上げます。
議案第1号及び議案第2号の2件は、いずれも令和2年度弘前市
一般会計補正予算に係る
事件処分の報告及び承認についてでありまして、議案第1号は、新型コロナウイルスワクチン接種のために必要な体制を確保するための経費及びワクチン接種に要する経費を計上することとし、この措置に急を要したため処分したものであります。
議案第2号は、
新型コロナウイルス感染症の診療等に対応する
医療従事者の心身の負担を軽減するため、医療機関等が宿泊施設を確保する費用を補助する経費を追加し、成人式の延期により発生したレンタル衣装のキャンセル料等に対する助成金を支給する経費を計上するほか、今冬の降雪に伴う道路の除排雪経費を追加することとし、この措置に急を要したため処分したものであります。
議案第3号令和2年度弘前市
一般会計補正予算(第19号)は、
新型コロナウイルス感染症への対応といたしまして、中小事業者の事業継続に対する支援及び観光需要の喚起に要する経費として、合計で5987万3000円を計上するほか、当該経費に係る繰越明許費の補正をしようとするものであります。
以上の
歳出予算に対応する
歳入予算としては、特定財源として全額、
新型コロナウイルス感染症対応
地方創生臨時交付金を計上するものであります。
議案第4号令和2年度弘前市
一般会計補正予算(第20号)は、生活保護扶助費として6188万5000円を、病院事業会計への補助金として10億1462万円を追加するほか、各事業費の確定等に伴う追加・減額をするものであります。
これらの
歳出予算に対応する
歳入予算としては、それぞれの特定財源及び調整債を計上したほか、財政調整基金繰入金の追加7億5146万9000円をもって全体予算の調整を図ったものであります。
今回の補正の結果、令和2年度の
一般会計予算額は、1017億9809万4000円となります。
議案第5号から議案第10号までの6件は、特別会計3件及び企業会計3件の
補正予算に係るものであります。
議案第18号から議案第31号までの14件は、条例案でありますが、その主なるものとして、議案第18号の弘前市長等の
損害賠償責任の一部免責に関する条例は、弘前市長等の市に対する損害を賠償する責任の一部を免れさせることに関して必要な事項を定めるため、新たに条例を制定しようとするものであります。
議案第19号の弘前市特別職の職員の
退職手当支給条例の一部改正は、常勤の特別職の退職手当について、支給の対象となる者の範囲を見直ししようとするものであります。
議案第21号の弘前市
介護保険条例の一部改正は、介護保険事業計画の見直しに伴い、介護保険の保険料率を改定するなど、所要の改正をしようとするものであります。
議案第23号の弘前市
児童館条例の一部改正は、小友児童館を廃止しようとするものであります。
議案第26号の弘前市
多目的広場条例を廃止する等の条例は、藤沢地区運動広場を廃止するとともに、相馬球場の設置目的を市の体育施設と同一のものに変更しようとするものであります。
議案第29号の弘前市
附属機関設置条例の一部改正は、史跡津軽氏城跡堀越城跡整備指導委員会を廃止しようとするものであります。
議案第31号の
弘前広域都市計画事業弘前駅前
北地区土地区画整理事業施行条例を廃止する等の条例は、
弘前広域都市計画事業弘前駅前北地区土地区画整理事業が完了したことに伴い、土地区画整理事業を廃止するとともに、関係規定を整備するため、所要の廃止等をしようとするものであります。
議案第32号から議案第35号までの4件は、その他の議案でありますが、その主なるものとして、議案第33号の
指定管理者の指定についての議決の一部変更については、小友児童館の廃止に伴い、
指定管理者の指定の期間を変更しようとするものであります。
議案第34号の不動産の
無償譲渡については、岩木籾殻活用センターを同センターが建てられている土地の所有者であるつがる弘前農業協同組合に
無償譲渡しようとするものであります。
議案第35号の
民間資金等活用事業契約の締結についての議決の一部変更については、弘前市吉野町緑地周辺整備等PFI事業契約について、契約金額を変更しようとするものであります。
以上が、本日提出いたしました議案の概要でありますので、十分に御審議の上、原案どおり御議決くださるようお願いいたします。
以上であります。
〔市長 櫻田 宏 降壇〕
○議長(
清野一榮議員) 以上をもって、
提案理由の説明は終わりました。
――
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○議長(
清野一榮議員) 次に、お諮りいたします。
ただいま議題としております議案中、議案第3号1件につきましては、理事者より先議の要求がありますので、
会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略し、本日直ちに審議いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清野一榮議員) 御異議なしと認めます。
よって、議案第3号1件につきましては、委員会付託を省略し、本日直ちに審議することに決しました。
議案第3号令和2年度弘前市
一般会計補正予算(第19号)1件を問題として、質疑に入ります。
御質疑ありませんか。千葉議員。
○9番(千葉浩規議員) よろしくお願いします。
7款1項2目の小口資金特別保証融資制度保証料補助金追加についてです。
まず、実績と利用者の声、今回追加された補助金の特徴についてお答えください。
二つ目は、7款1項3目のひろさき観光需要喚起事業追加についてです。
実績と、これまで対象となった宿泊施設、飲食店の声、あとキャンペーンの内容や時期等の事業概要についてお答えください。
○議長(
清野一榮議員) 秋元
商工部長。
○
商工部長(秋元 哲) 実績ということでありますけれども、まずこの
補正予算に至った経緯と概要について申し上げたいというふうに思います。
経緯でありますけれども、昨年、令和2年第1回市議会定例会の最終日において、議員の皆様方の御理解・御協力を賜り、
新型コロナウイルス感染症による地元経済への影響を考慮し、市の小口資金特別保証融資制度に新たに融資限度額300万円の特別小口枠を創設し、事業者の資金需要増加に対応したところであります。
あれから1年弱が経過し、
新型コロナウイルス感染症の状況については収まることがなく、飲食業を中心として例年の売上げの確保は難しく、その経営は大変厳しい状況にあると認識しております。
さて、昨年創設した特別小口枠について、信用保証料や利子の全額補助により、事業者の利用が多く大変好評を得ており、今年1月には融資枠の全部を消化したところであります。
ここで、特別小口枠の利用実績でありますけれども、1月時点でほぼ消化したということで、保証承諾ベースでは、利用件数は594件、総額は15億2338万円で、1件当たり平均では約256万5000円の利用になっていたということであります。
しかしながら、先ほども申し上げましたとおり、コロナの収束はいまだかなわず、これまで様々な給付金や支援金があったものの売上げは伸びず、今後、昨年借入れした特別小口枠の据置期間が1年経過し、いよいよ元金返済の状況となり、事業者の中には今後の資金繰りが厳しいという声があるとの報告を関係機関等から受けております。
そこで、当市では、そのような厳しい状況に置かれている事業者の経営をサポートするために、今回、新たに特別小口枠Ⅱを創設し、市として資金繰りの支援を行ってまいりたいと考えております。
今回の新たな小口枠Ⅱの概要につきましては、資金使途を運転資金及び設備資金とし、融資限度額を従来の300万円から500万円まで引き上げます。そうすることによって、令和2年度に特別小口枠300万円を借りた人でも追加して、さらに200万円を借りることができます。また、令和2年度特別小口枠利用者に限り借換えを可能とし、返済口数を増やすことなく、再度の据置期間を設定することにより元金返済の1年先送りも可能となります。また、資金使途に設備資金が加わり、ポストコロナのための設備投資も可能となっております。さらに、この融資についても、信用保証料と利子を7年間、全額補助いたします。この制度の実施は、3月1日からを想定しております。
そこで、予算額でありますけれども、令和2年度の信用保証料の追加として、具体的には令和3年3月の融資実行分の7年間の保証料でありますけれども、融資件数を60件、これは令和2年度実行の1か月当たりの件数を参考にしたものですけれども、その融資件数60件に対して融資総額を3億円と見込んで、1097万3000円を追加したいというふうに考えております。
また、その間の利子補給金については、請求が令和3年度になることから令和3年度予算に計上することとし、令和3年度当初予算案に計上しておりませんので、令和3年度分の利子補給金と合わせて、本議会中に、令和3年度予算に新たに利子補給を計上するための追加提案も考えております。
以上であります。
○議長(
清野一榮議員) 岩崎
観光部長。
○
観光部長(岩崎 隆) 私からは、ひろさき観光需要喚起事業の実績等についてお答えいたしたいと思います。
まず、この事業は、令和2年7月22日から現在――令和3年2月28日まで実施してございます。これは、北東北3県に住所を有する方に、弘前市内の対象施設に宿泊する方、宿泊費1人1泊当たり2,000円の補助、それから対象店舗で利用できる飲食クーポンを1人1泊当たり2,000円の贈呈ということで実施しております。
実績といたしましては、今月――2月5日の時点で延べ6,664人の方に御利用いただいてございます。これにつきましては、関係者等からの声といたしましては、「今後も継続してほしい」、また「国が実施するGoToトラベルキャンペーンの再開が不透明な中、特に四大まつりのはざまの閑散期をカバーするためにも継続してほしい」との声を伺っております。また、本キャンペーンに参加いただいている宿泊施設や飲食店からは、「苦しい状況の中、市が積極的に対策を講じてくれて大変助かっている」というような声を聞いてございます。
こういうことを受けまして、今の事業が2月――今月いっぱいで切れるわけですけれども、3月以降、引き続き支援してまいりたいということで今回、提案しているものでございます。
その提案の内容につきましては、期間とすれば3月1日から令和3年6月までを今のところ想定しております。これについては、令和2年度予算を繰越しして、令和3年度でも対応できるように今回、措置してございます。
それから、宿泊費それから飲食クーポンは現在と同様でございますけれども、新たな制度におきましては、観光アンケートに御協力いただいた方に地元産品を贈呈したいと考えてございまして、その分――4,000円の3,400個分を追加した形での
補正予算の内容となってございます。
それから、対象施設についてですが、現在のところ、宿泊施設としては大体39施設、飲食店舗としては391店舗に現状のところは御参加いただけるものと考えてございます。
以上でございます。
○議長(
清野一榮議員) 千葉議員。
○9番(千葉浩規議員) ひろさき観光需要喚起事業追加についてです。
事業に対する期待も大変大きいということは分かりました。しかし、一方で北東北3県に住所を有するという条件もありまして、国のGoToトラベルほどではないかと思いますが、それでも
感染拡大を危惧する声も、一方で私も聞いているところです。
そこで、今回の事業と感染防止の兼ね合いをどのように考えているのか答弁をお願いします。
○議長(
清野一榮議員) 岩崎
観光部長。
○
観光部長(岩崎 隆) 先行きが見えないこのウィズ・アフターコロナ社会におきましては、
感染拡大防止対策を講じながら
経済活動を営んでいくということが重要であると認識しております。
本キャンペーンの特徴としては、先ほど申しましたとおり北東北3県としてございまして、これまでも
感染拡大状況を随時確認しながら、まずは近場でということで展開してまいりました。市といたしましては、これらの実績も踏まえながら、引き続き十分に
感染拡大防止対策を施設等にも呼びかけながら講じてまいります。そして、安全安心なキャンペーンを展開していくということが可能になるのではないかなと考えております。
本キャンペーンを継続して、落ち込んだ観光需要と
地域経済の回復も、両輪を図っていけるように今後とも取り組んでまいりたいと考えてございます。
○議長(
清野一榮議員) ほかに御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清野一榮議員) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
討論に入ります。
討論の通告がありませんので、直ちに採決いたします。
議案第3号は、原案のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清野一榮議員) 御異議なしと認めます。
よって、議案第3号は、原案のとおり可決いたしました。
――
―――――――――――――――
○議長(
清野一榮議員) 次に、お諮りいたします。
議案熟考のため、2月22日、24日から26日まで、3月1日及び2日の6日間を休会いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清野一榮議員) 御異議なしと認めます。
よって、6日間休会することに決しました。
以上をもって、本日の日程は、全部終了いたしました。
次の本会議は、3月3日午前10時開議とし、その日程は一般質問を予定しております。
本日は、これをもって散会いたします。
午前10時56分 散会...