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令和 3年第1回定例会(第1号 2月19日)

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  1. 弘前市議会 2021-02-19
    令和 3年第1回定例会(第1号 2月19日)


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    令和 3年第1回定例会(第1号 2月19日)   議事日程(第1号) 令和3年2月19日                 午前10時 開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 会期の決定 第3 諸般の報告 第4 議案第1号 事件処分の報告及び承認について(事件処分第1号)    議案第2号 事件処分の報告及び承認について(事件処分第2号)    議案第3号 令和2年度弘前市一般会計補正予算(第19号)    議案第4号 令和2年度弘前市一般会計補正予算(第20号)    議案第5号 令和2年度弘前市国民健康保険特別会計補正予算(第5号)    議案第6号 令和2年度弘前市後期高齢者医療特別会計補正予算(第4号)    議案第7号 令和2年度弘前市介護保険特別会計補正予算(第5号)    議案第8号 令和2年度弘前市水道事業会計補正予算(第3号)    議案第9号 令和2年度弘前市下水道事業会計補正予算(第3号)    議案第10号 令和2年度弘前市病院事業会計補正予算(第4号)    議案第11号 令和3年度弘前市一般会計予算    議案第12号 令和3年度弘前市国民健康保険特別会計予算    議案第13号 令和3年度弘前市後期高齢者医療特別会計予算
       議案第14号 令和3年度弘前市介護保険特別会計予算    議案第15号 令和3年度弘前市水道事業会計予算    議案第16号 令和3年度弘前市下水道事業会計予算    議案第17号 令和3年度弘前市病院事業会計予算    議案第18号 弘前市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例案    議案第19号 弘前市特別職の職員の退職手当支給条例の一部を改正する条例案    議案第20号 弘前市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例案    議案第21号 弘前市介護保険条例の一部を改正する条例案    議案第22号 弘前市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例案    議案第23号 弘前市児童館条例の一部を改正する条例案    議案第24号 弘前市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案    議案第25号 弘前市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案    議案第26号 弘前市多目的広場条例を廃止する等の条例案    議案第27号 弘前市星と森のロマントピア条例の一部を改正する条例案    議案第28号 弘前市伝統的建造物群保存地区保存条例の一部を改正する条例案    議案第29号 弘前市附属機関設置条例の一部を改正する条例案    議案第30号 弘前市手数料条例の一部を改正する条例案    議案第31号 弘前広域都市計画事業弘前駅前北地区土地区画整理事業施行条例を廃止する等の条例案    議案第32号 青森県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び青森県市町村総合事務組合の共同処理する事務の変更並びに青森県市町村総合事務組合規約の変更について    議案第33号 指定管理者の指定についての議決の一部変更について    議案第34号 不動産の無償譲渡について    議案第35号 民間資金等活用事業契約の締結についての議決の一部変更について ――――――――――――――――――――――― 本日の会議に付した事件  議事日程に同じ ――――――――――――――――――――――― 出席議員(27名)          1番  竹 内 博 之 議員          2番  成 田 大 介 議員          3番  坂    崇 議員          4番  齋 藤   豪 議員          5番  福 士 文 敏 議員          6番  蛯 名 正 樹 議員          7番  石 山   敬 議員          8番  木 村 隆 洋 議員          9番  千 葉 浩 規 議員          10番  野 村 太 郎 議員          11番  外 崎 勝 康 議員          12番  尾 﨑 寿 一 議員          13番  蒔 苗 博 英 議員          14番  松 橋 武 史 議員          15番  今 泉 昌 一 議員          16番  小田桐 慶 二 議員          17番  鶴ヶ谷 慶 市 議員          18番  石 岡 千鶴子 議員          20番  石 田   久 議員          21番  三 上 秋 雄 議員          22番  佐 藤   哲 議員          23番  越   明 男 議員          24番  工 藤 光 志 議員          25番  清 野 一 榮 議員          26番  田 中   元 議員          27番  宮  隆 志 議員          28番  下 山 文 雄 議員 地方自治法第121条による出席者   市長          櫻 田   宏   副市長         鎌 田 雅 人   教育長         吉 田   健   監査委員        菊 地 直 光   選挙管理委員会委員長  成 田   満   農業委員会会長     成 田 繁 則   企画部長        外 川 吉 彦   総務部長        清 藤 憲 衛   財務部長        須 郷 雅 憲   市民生活部長      森 岡 欽 吾   福祉部長        番 場 邦 夫   健康こども部長     三 浦 直 美   農林部長         宮 裕 貴   商工部長        秋 元   哲   観光部長        岩 崎   隆   建設部長        天 内 隆 範   都市整備部長      野 呂 忠 久   岩木総合支所長     戸 沢 春 次   相馬総合支所長     木 村 洋 子   会計管理者       後 藤 千登世   上下水道部長      坂 田 一 幸   市立病院事務局長    澤 田 哲 也   教育部長        鳴 海   誠   学校教育推進監     三 上 文 章   選挙管理委員会事務局長 粟 嶋 博 美   監査委員事務局長    山  浩 樹   農業委員会事務局長   菅 野 昌 子   法務文書課長      奈良岡 直 人 出席事務局職員   事務局長        高 橋 晋 二   次長          菊 池 浩 行   議事係長        蝦 名 良 平   総括主査        成 田 敏 教   主事          附 田 準 悦   主事          成 田 崇 伸   主事          外 﨑 容 史  ――――◇―――◇―――◇――――   午前10時00分 開会 ○議長(清野一榮議員) これより、令和3年第1回弘前市議会定例会を開会いたします。  ただいまの出席議員は27名で、定足数に達しております。  よって、直ちに会議を開きます。  ―――――――――――――――――
    ○議長(清野一榮議員) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  5番福士文敏議員、6番蛯名正樹議員、7番石山敬議員を指名いたします。  ――――――――――――――――― ○議長(清野一榮議員) 日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  定例会の会期は、本日から3月18日までの28日間といたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清野一榮議員) 御異議なしと認めます。  よって、会期は28日間と決定いたしました。  ――――――――――――――――― ○議長(清野一榮議員) 日程第3、諸般の報告をいたさせます。 ○事務局長(高橋晋二) (朗読) ―――――――――――――――――――――――  諸般の報告  一 市長提出議案     議案第1号から第35号までの以上35件。  一 市長報告     報告第1号から第5号までの以上5件。  一 監査報告     弘監発第30号月例現金出納検査の結果に関する報告書及び弘監発第31号定期監査及び財政援助団体等監査の結果に関する報告書の以上2件。                                       以上 ――――――――――――――――――――――― ○議長(清野一榮議員) 以上をもって、諸般の報告は終わりました。  なお、この際、念のため申し上げます。  先例に倣い、総括質疑をされる議員は、会議規則第51条の規定による発言通告書を、本日午後5時までに提出していただきます。  ――――――――――――――――― ○議長(清野一榮議員) 日程第4、議案第1号から第35号までの以上35件を一括議題とし、理事者より提案理由の説明を求めます。櫻田市長。   〔市長 櫻田 宏 登壇〕 ○市長(櫻田 宏) おはようございます。  令和3年第1回弘前市議会定例会に当たり、市政運営に関する所信の一端を申し述べるとともに、あわせて提出いたしました議案の概要について御説明申し上げます。  私は、弘前で生まれ弘前で育ち、長年、この弘前で暮らす中で、たくさんの人と出会い、様々な経験を重ね、多くのことを学ばさせていただきました。そして、その学びにおいて、先人たちが持ち続けた弘前への誇り・愛着を知るとともに、歴史や文化に触れることにより、いつしか自分の心の中にも地元に対する深い愛着を抱くようになりました。  このまちに対する誇りや愛着は、自らが身を置くコミュニティーや世代と業種を超えた交流から得たものであり、そこで生まれた人とのつながりは人生を歩んでいく上でかけがえのない財産であり、そういった仲間、そしてこの弘前というまちは私の誇りでもあります。  岩木山や弘前城といったまちのシンボル、古いものと新しいものとが調和した弘前の町並み、先人が築き上げてきた歴史や伝統、文化に至るまで、全てが弘前固有の貴重な財産であり、あずましいふるさとの根底をなしています。  このあずましいふるさとで伸び伸びと学び、元気に遊び、健やかに育つ子供たち、さらにはその先の子供たちも心豊かに暮らせるように未来へつないでいく必要があります。  屋外のスポーツ活動に励む子供たちは、この時期、限られた場所で基本練習を繰り返し、春の雪解けに向けてひたむきに心身の向上に努めております。  長期にわたり新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、その対策のみならず、市政運営全般においても同様の心構えで、基本に忠実に、やるべきことを着実に積み重ねていくことが非常に重要であります。  「住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する」――これは、地方自治法で定める地方公共団体の役割であり、市政運営の基本となるものであります。すなわち、「市民の幸せな暮らしを実現するために、自らの判断と責任に基づき、総合的に実施する」。この役割を全うするため、まちづくりの手段として市民との対話を重視した協働を重んじ、市の検討・判断の基準として市民感覚を第一に取り組んでいるところであります。  多くの方々の御協力を得ながらこれまで取り組んできた成果として、家庭系ごみ指定袋制度の導入を中止することができたほか、施設整備などによる過度の将来的な財政負担を回避し、新中核病院の整備を推進するなど、山積する喫緊の課題を見極めながら市民と共に歩んでまいりました。  中でも新型コロナウイルス感染症につきましては、マスクの着用や手洗いなど、それぞれの立場でできる感染防止対策を広く呼びかけ、医療従事者をはじめ、市民や事業者の皆様など、本当に多くの方々の御協力を得ながら感染防止対策経済対策の両面に全力で取り組んでまいりました。  今後におきましても、市民の命と健康を守り抜き、そして同時に経済的な困窮から営みや日常生活の歩みを止めてしまう人を出さないようにする、それらの対策に最大限注力し、この苦難に立ち向かう決意であります。  「市民生活を第一に」考え、市民の「くらし」を支え、市民の「いのち」を大切にし、そして次の時代を託す「ひと」を育てるという政治理念は、山積する各種課題の解決、あわせて新型コロナウイルス感染症への対応を要する現状にくしくも合致するものであります。  しかし、これは決して偶然ではなく、市民に最も近い自治体として、また市民の手となり足となる行政としては当然のことであり、課題に立ち向かう姿勢として基本に徹する、まさしく凡事徹底の精神でこれからも市民目線での市政運営に取り組んでまいります。  次に、弘前市総合計画の改訂について申し上げます。  弘前市総合計画は、令和3年度が計画期間の3年目であり、その推進に当たっては、弘前市協働によるまちづくり基本条例に基づき、市民との協働により、毎年度、計画の達成度、執行状況の妥当性を評価し、改善策の検討・見直しを行うこととしております。  このたびの改訂のポイントの一つ目は、リーディングプロジェクトのさらなる推進であります。  市の目指す将来都市像の実現に向け重点的に取り組む「いのち」「くらし」「ひと」「地域コミュニティ」「2025年対策」の五つのリーディングプロジェクトのさらなる推進を図るため、今年度実施した計画の内部評価及び総合計画審議会による外部評価等を踏まえた見直しを行ったものであります。  初めに、「いのち」の分野においては、市民の生命に密接に関わる問題である新中核病院の整備について、市政の最優先課題に位置づけて取り組んでまいりました。  新中核病院である(仮称)弘前総合医療センターにつきましては、本体工事や周辺の交通環境整備が順調に進捗しているところであり、令和4年4月1日、開院の運びとなりました。引き続き、国立病院機構、青森県及び弘前大学と連携して診療機能等の調整・強化に努めてまいります。  このように、津軽地域の住民にとって安心安全な生活につながる医療体制の充実が見込まれることから、次のステップとして、市民の健康寿命の延伸に結びつく取組を一層強く進めることとしております。  幼児に対する保健指導では、1歳6か月児、3歳児健康診査での保健指導の強化などにより、親子や家族、地域全体が子供の健康に関する正しい知識を持ち、望ましい生活習慣を習得することで子供の頃からの健康意識の向上を図ってまいります。  また、小・中学生や親子を対象に、地域資源を活用した食育事業、栄養教諭や栄養士による食に関する指導等を強化してまいります。  働き盛り世代に対しては、企業への出前講座の実施などにより、運動する機会を提供することで運動習慣の定着を図り、体力向上の取組を進めるほか、高齢者に対しては介護予防運動教室の充実と口腔ケアの実施など、全世代を通じて切れ目なく取組を進めてまいります。  昨年11月、市と弘前大学は、国保レセプトデータ等の提供に係る連携協定を締結いたしました。これは、医療ビッグデータを活用した先端的研究開発などにより、健康長寿社会の形成を図ることを目的とした次世代医療基盤法に基づく共同研究を進めるものであります。  これまでも市と弘前大学は、岩木健康増進プロジェクトの実施など様々な面で連携して取組を進めてまいりましたが、今後、さらに連携体制を強固なものとして、市民が健康で長生きできるまちを目指してまいります。  「くらし」の分野では、慢性的な交通渋滞を緩和するため、交差点付近のみの拡幅や路肩活用等の柔軟な車線運用によって事業期間や事業費を抑えながら、右折ポケットや道路上の雪を寄せる堆雪帯の整備を計画的に実施してまいります。  また、農業経営の安定化を図るため、農作業の省力化・効率化のための農業機械の導入や農業用ハウスの設置への支援を進めるほか、ワインぶどう栽培の適地であるという利点を生かした新しい複合経営による災害等に強い産地の形成を目指し、ワインぶどうの栽培促進を図るとともに、農福連携や地域おこし協力隊の導入など、担い手の確保に向けた環境整備を進めてまいります。  「ひと」の分野では、小中学校における学習環境のさらなる充実を図るため、エアコン設置トイレ洋式化の次の段階として暖房機器の更新を進めるほか、老朽化した設備等の計画的な改修及びICT環境の充実などにより、児童生徒が安全安心で快適な学校生活を送るとともに、意欲的に学習に取り組むことができる環境づくりに努めてまいります。  「地域コミュニティ」の分野では、エリア担当制度において担当職員を増員し、町会加入促進等の町会活動への支援を追加するほか、大学生が町会の魅力を盛り込んだ動画を作成し動画投稿サイト等で発信することで、若い世代を対象に町会に対する関心を高めるなど、広く町会のPRに取り組んでまいります。  「2025年対策」の分野では、中心市街地について、市民ニーズ地域課題新型コロナウイルス感染症感染拡大など様々な環境変化に対応するため、これまでの取組を検証するとともに、新しい中心市街地の在り方を検討し、中心市街地の活性化につなげてまいります。  また、自動化による生産性向上が急速に進む製造業界において、AIやIoTといった最新技術の導入や人材確保などの取組を支援してまいります。  改訂ポイントの二つ目は、市民協働による取組の推進であります。  市民や学生、子供、コミュニティー事業者等、そして行政を含めた地域全体が一丸となり、各主体が協力・連携し合いながら地域づくりに取り組む弘前市協働によるまちづくり基本条例の理念に基づき、市民協働のさらなる浸透を図るため、市民参加型まちづくり1%システム支援事業において初めての団体が参画しやすい仕組みをつくり、制度活用の裾野を広げることにより、市民力による魅力あるまちづくりを推進してまいります。  また、市民生活の不安の要因となっている犯罪の未然防止を図るため、防犯カメラの新設及び地域住民による自主的な防犯活動を併せて実施し、安全安心な地域づくりコミュニティーの強化を図ってまいります。  三つ目は、魅力ある地域づくりを支える周辺市町村との広域連携の推進であります。  人口減少社会において、少子高齢化経済活動の縮小等により行政コストが増大する中で、行政サービスを安定的、持続的、効率的かつ効果的に提供するためには、各自治体の資源を有効に活用する広域連携が不可欠であります。  これまでも、様々な分野において周辺市町村と連携して取組を進めてまいりましたが、令和3年度においても、津軽圏域DMOの推進、弘前圏域市町村国土強靭化地域計画の推進、弘南鉄道の維持・活性化のほか、弘前地区環境整備事務組合黒石地区清掃施設組合の統合に向けた協議など、弘前圏域定住自立圏津軽広域連合の枠組みのみならず、様々な場面で周辺市町村との緊密な連携を図ってまいります。  四つ目は、先端技術導入による持続可能な行政運営への転換であります。  国はSociety5.0の実現を目指しているところであり、加えて新型コロナウイルス感染症感染拡大を受け、社会全体でのデジタル化が急激に進展している中、人口減少に直面する当市においても社会課題の解決に向けて先端技術の導入を進め、さらなる業務の効率化を図ってまいります。  五つ目は、地域活性化に向けた地方創生の取組の充実であります。  人口減少対策及び地域活力の向上などに積極的に取り組み、地方創生を実現するため、令和2年3月に策定した第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略の実効性を高めるために、地元企業の魅力を伝えるPR動画の発信や、首都圏からのUターン就職者への移住支援金の交付などにより、喫緊の課題である若者の地元就職や県外に流出した若者のUターン就職を進めてまいります。  六つ目は、新たな日常を見据えた取組の推進であります。  新型コロナウイルス感染症世界的蔓延により社会全体が影響を受けている中、当市においても祭りや各種イベントの中止、公共施設の休館、飲食店への時間短縮営業依頼などにより、市民生活地域経済は大きな影響を受けております。  こうした中、市では、保育所や児童館等のマスクや消毒液等の購入に対する支援、公共施設の入り口への体温測定器の設置や窓口へのアクリル板設置といった感染防止対策に加え、販売促進イベントプレミアム付商品券の発行に対する支援、飲食店で使用できるクーポン券を交付する宿泊キャンペーンの実施といった経済対策休職者等の働く場の創出と農業現場での人手不足の解消を図るための休職者等と農家のマッチング支援など、感染拡大の防止と社会・経済活動の維持の両立を目指し、生活支援事業者支援などの緊急措置を講じてきたところであります。  令和3年度においても引き続き、国の予算措置の動向等を見極めつつ、地域の状況をしっかり踏まえた上で必要な措置を講じてまいります。  また、観光面においては、四大まつりや各種イベントの開催に向けて徹底した感染防止対策を講じるほか、新しい観光スタイルに合わせた観光戦略を再構築してまいります。  そのほか、相談業務など、対面によるオンラインでの対応も可能とするなど、先端技術も積極的に施策に取り入れながら、新しい生活様式に的確に対応してまいります。  以上が、令和3年度の総合計画改訂による主な取組となりますが、今後も先の見通せない状況が続く中、継続施策も含めた各施策について、社会変化に的確に対応しながら着実に執行し、総合計画に掲げる将来都市像「みんなで創りみんなをつなぐあずましいりんご色のまち」の実現に向けて取り組んでまいります。  続きまして、令和3年度予算案について申し上げます。  令和3年度の予算案は、総合計画に掲げる将来都市像の実現、そして新型コロナウイルス感染症感染拡大によって制約を余儀なくされている市民生活地域経済の早期回復に向けた取組を軸に、優先順位を見極めて編成いたしました。  市民の「くらし」を支え、市民の「いのち」を大切にし、そして次の時代を託す「ひと」を育てていくために、健康寿命の延伸、生活環境子育て環境の向上、教育環境の整備、基幹産業の強化など、あらゆる分野においてバランスよく取り組んでまいります。  国では、いまだ収束が見通せない新型コロナウイルス感染症への対応や防災・減災、国土強靱化の推進など、令和2年度第3次補正予算を成立させたところであります。  市といたしましては、日々、社会情勢が変化する中で、市民生活地域経済活動に影響を及ぼすことが予想されるときには、速やかな判断と適切なタイミングで補正予算を編成し、必要な対策をしっかりと講じてまいります。  これまで同様、市民目線を大切にし、ポストコロナ時代の新たな日常を実現していくとともに、これを機に子供から高齢者まで全世代の健康意識を高め、健康寿命の延伸への対策を加速させるなど、取り組むべきことにしっかりと対応しながら、弘前市の将来を見据えた健全な財政運営を行ってまいります。  それでは、各会計の予算規模等について申し上げます。  令和3年度の一般会計予算の総額は764億8000万円となっており、令和2年度に比べ10億円、1.3%の減となっております。  歳入予算の款別の構成比では、市税が187億9301万7000円で24.6%、地方交付税が189億3000万円で24.8%、国庫支出金が148億5658万円で19.4%となっております。  歳出予算の款別の構成比では、民生費が333億5211万7000円で43.6%、土木費が71億892万6000円で9.3%、公債費が85億500万9000円で11.1%となっております。  歳出予算の性質別の構成比では、扶助費が229億6791万2000円で30.0%、物件費が108億9470万4000円で14.2%、補助費等が99億3245万6000円で13.0%となっております。  次に、各特別会計、企業会計予算について申し上げます。  特別会計においては、効率的・合理的な事業運営に努めることとし、企業会計においても効率的な経営に努めることとしております。  国民健康保険特別会計予算は190億9077万9000円で、令和2年度に比べ1953万4000円、0.1%の増となっております。  後期高齢者医療特別会計予算は20億9066万7000円で、令和2年度に比べ7386万円、3.4%の減となっております。  介護保険特別会計予算は195億7897万円で、令和2年度に比べ4億8360万8000円、2.5%の増となっております。  水道事業会計予算は、収益的収支において、収入41億5681万4000円、支出38億3449万1000円、資本的収支では、収入17億1934万3000円、支出29億1021万9000円となっております。  下水道事業会計予算は、収益的収支において、収入55億4618万4000円、支出53億4235万6000円、資本的収支では、収入20億9017万3000円、支出44億291万5000円となっております。  病院事業会計予算は、収益的収支において、収入18億4524万6000円、支出33億1163万3000円、資本的収支では、収入1億8604万3000円、支出も同額となっております。  以上、令和3年度の市政運営に関する所信の一端並びに予算大綱について申し述べてまいりました。  平成30年4月に市長に就任して以来、今年で4年目を迎え、来年度は区切りの年度となります。ぶれることなく政治理念を貫き、「市民生活を第一に」した市政運営に臨む覚悟であり、市長任期の集大成として、市民のために全身全霊で挑み、愛する弘前の今、そして未来の礎を築いてまいります。  そのためには、市民、議会、行政などの各主体がこのまちの発展という一つの目標に向けて議論を交わし、創意工夫を交えながら企画立案をする。そして、その実践に当たっては、個々の役割を全うしながらも、時には皆がスクラムを組み、一歩一歩前に進んでいく。まちの発展に向けた前進は一人ではなし得ないものであり、互いに補完しながらみんなで取り組んでいくことでなし得るものであります。
     市民の幸せ、そして弘前市の発展に向け、しっかりと地に足をつけながら一つ一つ着実に市政運営に取り組んでまいりますので、市民の皆様並びに議員各位の御理解と御協力を賜りますようお願いを申し上げまして、令和3年度の施政方針といたします。  続きまして、令和3年度各会計予算以外の議案の主なるものについて、その概要を御説明申し上げます。  議案第1号及び議案第2号の2件は、いずれも令和2年度弘前市一般会計補正予算に係る事件処分の報告及び承認についてでありまして、議案第1号は、新型コロナウイルスワクチン接種のために必要な体制を確保するための経費及びワクチン接種に要する経費を計上することとし、この措置に急を要したため処分したものであります。  議案第2号は、新型コロナウイルス感染症の診療等に対応する医療従事者の心身の負担を軽減するため、医療機関等が宿泊施設を確保する費用を補助する経費を追加し、成人式の延期により発生したレンタル衣装のキャンセル料等に対する助成金を支給する経費を計上するほか、今冬の降雪に伴う道路の除排雪経費を追加することとし、この措置に急を要したため処分したものであります。  議案第3号令和2年度弘前市一般会計補正予算(第19号)は、新型コロナウイルス感染症への対応といたしまして、中小事業者の事業継続に対する支援及び観光需要の喚起に要する経費として、合計で5987万3000円を計上するほか、当該経費に係る繰越明許費の補正をしようとするものであります。  以上の歳出予算に対応する歳入予算としては、特定財源として全額、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を計上するものであります。  議案第4号令和2年度弘前市一般会計補正予算(第20号)は、生活保護扶助費として6188万5000円を、病院事業会計への補助金として10億1462万円を追加するほか、各事業費の確定等に伴う追加・減額をするものであります。  これらの歳出予算に対応する歳入予算としては、それぞれの特定財源及び調整債を計上したほか、財政調整基金繰入金の追加7億5146万9000円をもって全体予算の調整を図ったものであります。  今回の補正の結果、令和2年度の一般会計予算額は、1017億9809万4000円となります。  議案第5号から議案第10号までの6件は、特別会計3件及び企業会計3件の補正予算に係るものであります。  議案第18号から議案第31号までの14件は、条例案でありますが、その主なるものとして、議案第18号の弘前市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例は、弘前市長等の市に対する損害を賠償する責任の一部を免れさせることに関して必要な事項を定めるため、新たに条例を制定しようとするものであります。  議案第19号の弘前市特別職の職員の退職手当支給条例の一部改正は、常勤の特別職の退職手当について、支給の対象となる者の範囲を見直ししようとするものであります。  議案第21号の弘前市介護保険条例の一部改正は、介護保険事業計画の見直しに伴い、介護保険の保険料率を改定するなど、所要の改正をしようとするものであります。  議案第23号の弘前市児童館条例の一部改正は、小友児童館を廃止しようとするものであります。  議案第26号の弘前市多目的広場条例を廃止する等の条例は、藤沢地区運動広場を廃止するとともに、相馬球場の設置目的を市の体育施設と同一のものに変更しようとするものであります。  議案第29号の弘前市附属機関設置条例の一部改正は、史跡津軽氏城跡堀越城跡整備指導委員会を廃止しようとするものであります。  議案第31号の弘前広域都市計画事業弘前駅前北地区土地区画整理事業施行条例を廃止する等の条例は、弘前広域都市計画事業弘前駅前北地区土地区画整理事業が完了したことに伴い、土地区画整理事業を廃止するとともに、関係規定を整備するため、所要の廃止等をしようとするものであります。  議案第32号から議案第35号までの4件は、その他の議案でありますが、その主なるものとして、議案第33号の指定管理者の指定についての議決の一部変更については、小友児童館の廃止に伴い、指定管理者の指定の期間を変更しようとするものであります。  議案第34号の不動産の無償譲渡については、岩木籾殻活用センターを同センターが建てられている土地の所有者であるつがる弘前農業協同組合に無償譲渡しようとするものであります。  議案第35号の民間資金等活用事業契約の締結についての議決の一部変更については、弘前市吉野町緑地周辺整備等PFI事業契約について、契約金額を変更しようとするものであります。  以上が、本日提出いたしました議案の概要でありますので、十分に御審議の上、原案どおり御議決くださるようお願いいたします。  以上であります。   〔市長 櫻田 宏 降壇〕 ○議長(清野一榮議員) 以上をもって、提案理由の説明は終わりました。  ――――――――――――――――― ○議長(清野一榮議員) 次に、お諮りいたします。  ただいま議題としております議案中、議案第3号1件につきましては、理事者より先議の要求がありますので、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略し、本日直ちに審議いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清野一榮議員) 御異議なしと認めます。  よって、議案第3号1件につきましては、委員会付託を省略し、本日直ちに審議することに決しました。  議案第3号令和2年度弘前市一般会計補正予算(第19号)1件を問題として、質疑に入ります。  御質疑ありませんか。千葉議員。 ○9番(千葉浩規議員) よろしくお願いします。  7款1項2目の小口資金特別保証融資制度保証料補助金追加についてです。  まず、実績と利用者の声、今回追加された補助金の特徴についてお答えください。  二つ目は、7款1項3目のひろさき観光需要喚起事業追加についてです。  実績と、これまで対象となった宿泊施設、飲食店の声、あとキャンペーンの内容や時期等の事業概要についてお答えください。 ○議長(清野一榮議員) 秋元商工部長。 ○商工部長(秋元 哲) 実績ということでありますけれども、まずこの補正予算に至った経緯と概要について申し上げたいというふうに思います。  経緯でありますけれども、昨年、令和2年第1回市議会定例会の最終日において、議員の皆様方の御理解・御協力を賜り、新型コロナウイルス感染症による地元経済への影響を考慮し、市の小口資金特別保証融資制度に新たに融資限度額300万円の特別小口枠を創設し、事業者の資金需要増加に対応したところであります。  あれから1年弱が経過し、新型コロナウイルス感染症の状況については収まることがなく、飲食業を中心として例年の売上げの確保は難しく、その経営は大変厳しい状況にあると認識しております。  さて、昨年創設した特別小口枠について、信用保証料や利子の全額補助により、事業者の利用が多く大変好評を得ており、今年1月には融資枠の全部を消化したところであります。  ここで、特別小口枠の利用実績でありますけれども、1月時点でほぼ消化したということで、保証承諾ベースでは、利用件数は594件、総額は15億2338万円で、1件当たり平均では約256万5000円の利用になっていたということであります。  しかしながら、先ほども申し上げましたとおり、コロナの収束はいまだかなわず、これまで様々な給付金や支援金があったものの売上げは伸びず、今後、昨年借入れした特別小口枠の据置期間が1年経過し、いよいよ元金返済の状況となり、事業者の中には今後の資金繰りが厳しいという声があるとの報告を関係機関等から受けております。  そこで、当市では、そのような厳しい状況に置かれている事業者の経営をサポートするために、今回、新たに特別小口枠Ⅱを創設し、市として資金繰りの支援を行ってまいりたいと考えております。  今回の新たな小口枠Ⅱの概要につきましては、資金使途を運転資金及び設備資金とし、融資限度額を従来の300万円から500万円まで引き上げます。そうすることによって、令和2年度に特別小口枠300万円を借りた人でも追加して、さらに200万円を借りることができます。また、令和2年度特別小口枠利用者に限り借換えを可能とし、返済口数を増やすことなく、再度の据置期間を設定することにより元金返済の1年先送りも可能となります。また、資金使途に設備資金が加わり、ポストコロナのための設備投資も可能となっております。さらに、この融資についても、信用保証料と利子を7年間、全額補助いたします。この制度の実施は、3月1日からを想定しております。  そこで、予算額でありますけれども、令和2年度の信用保証料の追加として、具体的には令和3年3月の融資実行分の7年間の保証料でありますけれども、融資件数を60件、これは令和2年度実行の1か月当たりの件数を参考にしたものですけれども、その融資件数60件に対して融資総額を3億円と見込んで、1097万3000円を追加したいというふうに考えております。  また、その間の利子補給金については、請求が令和3年度になることから令和3年度予算に計上することとし、令和3年度当初予算案に計上しておりませんので、令和3年度分の利子補給金と合わせて、議会中に、令和3年度予算に新たに利子補給を計上するための追加提案も考えております。  以上であります。 ○議長(清野一榮議員) 岩崎観光部長。 ○観光部長(岩崎 隆) 私からは、ひろさき観光需要喚起事業の実績等についてお答えいたしたいと思います。  まず、この事業は、令和2年7月22日から現在――令和3年2月28日まで実施してございます。これは、北東北3県に住所を有する方に、弘前市内の対象施設に宿泊する方、宿泊費1人1泊当たり2,000円の補助、それから対象店舗で利用できる飲食クーポンを1人1泊当たり2,000円の贈呈ということで実施しております。  実績といたしましては、今月――2月5日の時点で延べ6,664人の方に御利用いただいてございます。これにつきましては、関係者等からの声といたしましては、「今後も継続してほしい」、また「国が実施するGoToトラベルキャンペーンの再開が不透明な中、特に四大まつりのはざまの閑散期をカバーするためにも継続してほしい」との声を伺っております。また、キャンペーンに参加いただいている宿泊施設や飲食店からは、「苦しい状況の中、市が積極的に対策を講じてくれて大変助かっている」というような声を聞いてございます。  こういうことを受けまして、今の事業が2月――今月いっぱいで切れるわけですけれども、3月以降、引き続き支援してまいりたいということで今回、提案しているものでございます。  その提案の内容につきましては、期間とすれば3月1日から令和3年6月までを今のところ想定しております。これについては、令和2年度予算を繰越しして、令和3年度でも対応できるように今回、措置してございます。  それから、宿泊費それから飲食クーポンは現在と同様でございますけれども、新たな制度におきましては、観光アンケートに御協力いただいた方に地元産品を贈呈したいと考えてございまして、その分――4,000円の3,400個分を追加した形での補正予算の内容となってございます。  それから、対象施設についてですが、現在のところ、宿泊施設としては大体39施設、飲食店舗としては391店舗に現状のところは御参加いただけるものと考えてございます。  以上でございます。 ○議長(清野一榮議員) 千葉議員。 ○9番(千葉浩規議員) ひろさき観光需要喚起事業追加についてです。  事業に対する期待も大変大きいということは分かりました。しかし、一方で北東北3県に住所を有するという条件もありまして、国のGoToトラベルほどではないかと思いますが、それでも感染拡大を危惧する声も、一方で私も聞いているところです。  そこで、今回の事業と感染防止の兼ね合いをどのように考えているのか答弁をお願いします。 ○議長(清野一榮議員) 岩崎観光部長。 ○観光部長(岩崎 隆) 先行きが見えないこのウィズ・アフターコロナ社会におきましては、感染拡大防止対策を講じながら経済活動を営んでいくということが重要であると認識しております。  キャンペーンの特徴としては、先ほど申しましたとおり北東北3県としてございまして、これまでも感染拡大状況を随時確認しながら、まずは近場でということで展開してまいりました。市といたしましては、これらの実績も踏まえながら、引き続き十分に感染拡大防止対策を施設等にも呼びかけながら講じてまいります。そして、安全安心なキャンペーンを展開していくということが可能になるのではないかなと考えております。  キャンペーンを継続して、落ち込んだ観光需要と地域経済の回復も、両輪を図っていけるように今後とも取り組んでまいりたいと考えてございます。 ○議長(清野一榮議員) ほかに御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清野一榮議員) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。  討論に入ります。  討論の通告がありませんので、直ちに採決いたします。  議案第3号は、原案のとおり決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清野一榮議員) 御異議なしと認めます。  よって、議案第3号は、原案のとおり可決いたしました。  ――――――――――――――――― ○議長(清野一榮議員) 次に、お諮りいたします。  議案熟考のため、2月22日、24日から26日まで、3月1日及び2日の6日間を休会いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清野一榮議員) 御異議なしと認めます。  よって、6日間休会することに決しました。  以上をもって、本日の日程は、全部終了いたしました。  次の本会議は、3月3日午前10時開議とし、その日程は一般質問を予定しております。  本日は、これをもって散会いたします。   午前10時56分 散会...