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  1. 青森市議会 2023-09-06
    令和5年第3回定例会(第3号) 本文 2023-09-06


    取得元: 青森市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-09
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   午前10時開議 ◯議長(奈良岡隆君) これより本日の会議を開きます。  本日の会議は「議事日程第3号」により会議を進めます。           ────────────────────────── 日程第1 一般質問 2 ◯議長(奈良岡隆君) 日程第1「一般質問」を行います。  順次質問を許します。  12番木村淳司議員。   〔議員木村淳司君登壇〕(拍手) 3 ◯12番(木村淳司君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)12番、創青会の木村淳司です。一般質問の前に一言述べさせていただきます。  今年の夏は、コロナによる行動制限もなくなり、地域の様々なイベントでたくさんの子どもたちの歓声があふれました。私も地域ねぶたに参加し、子どもたちと一緒にねぶたを引いて歩きました。4年ぶりの子どもたちの元気なラッセラッセラッセラーの掛け声が街に響くと、沿道の家からは次々とおじいさん、おばあさんが通りに出てきて、本当にうれしそうに目を細めて子どもたちに拍手を送ってくれました。子どもたちが楽しく自由に伸び伸びと成長するまちは、御年配の方にとっても幸せに暮らせる町ではないかと感じました。市民が暮らしやすいまち、幸せを実感できるまちの実現に向けて、これからも議会活動に全力で取り組んでいきたいと思います。それでは、一般質問に入ります。  まず、デジタルと実際の体験活動を連動させた教育についてです。  先日、青森県の20代の人口が20年前の約半分になったという報道がありました。青森市でも2000年に4万1104人だった20代人口は、今年8月には2万991人と、やはり約半分になっています。少子化は地方自治体の存続に関わる問題で、各自治体が競って少子化対策、子育て支援を行っています。兵庫県明石市では、医療費、給食費、保育料、おむつ、公共施設、この5つの無償化をはじめとして、子育ての金銭的負担の軽減を図っています。また、千葉県流山市は、新しく駅ができることをきっかけに、都市計画の一環として学校や保育所、幼稚園、公園、大型商業施設などを駅周辺に整備し、共働きの子育て世帯が暮らしやすいまちづくりを行いました。その結果、両市では人口が大きく増加しました。  青森市は、ほかの東北地方の県庁所在地と比べても人口減少率が著しく高く、できる少子化対策は全てやらなければならないと考えています。まず、明石市と流山市を例にどのように人口が増加したのかを見てみます。  資料1をお願いいたします。こちらは、2021年に明石市への転入超過数上位5市町村、5つの市町村を示したものです。つまり、どこから人口が明石市に流れ込んでいるかというものです。最も転入超過が多い市町村は、兵庫県の県庁所在地である神戸市です。  資料2をお願いします。赤い丸が明石市への転入超過数上位5つの市町村を示したものです。同じ圏域、一定の地域の中で人口が明石市に移動していることが分かります。  資料3をお願いします。千葉県流山市も同様で、流山市への転入超過数上位10の自治体のうち、6つの自治体が東京23区の自治体となっています。  資料4をお願いします。地図で見ると、東京や東京近郊の自治体から郊外と言える流山市へ人口が移動していることが分かります。資料4の掲示を終了してください。  青森市も県内の市町村からは人口が流入している状況にあり、様々な結婚や子育て費用への金銭的な支援や子育て世帯の暮らしやすさを考えた都市計画は、一定の効果が見込めると考えます。しかし、財政の厳しい青森市で財源の捻出をどうするかなど、すぐに大規模な対策を実施することは難しい現状です。また、青森市には、兵庫県明石市や千葉県流山市のように、近隣に大都市圏が存在するわけではないので、流入する人口にもおのずから限りがあります。青森市の人口減少を阻止するためには、県外からのUターン、Iターンを考えている子育て世代にとって魅力的なまちにすることが重要と考えます。若い世代の方々に、子育てにお金がかからない、子育てに便利なまちから一歩進んで、青森市は先進的な子育てができるまち、青森市はどんな子どもでも自由に伸び伸び育つまちと感じてもらえるような特色ある教育政策が必要と考えます。  特色ある教育に向けた大きな方向性として、ICT技術の活用で学校や学級の枠にとらわれない自由な教育、体験活動を豊富に行うことによる五感を通じた心身の健康的な形成を図ること、この両方が必要と考えます。ICTなどデジタル技術と体験活動はそれぞれ分けて考えるのではなく、例えば、体験と関連づけた活動をICTを活用して実施するなど、2つが連携することが重要であると考えます。
     そこで、現状の学校教育におけるデジタル技術の活用について質問いたします。コロナの状況下でオンライン授業などICT活用が進みましたが、教育活動として行われる体験活動にどのようにICTを活用しているかお示しください。  次に、経済効果の向上などを目指す新たな観光戦略についてです。  観光が青森市にとって重要な政策となっていることは、青森市で宿泊業、飲食サービス業で働く方が約7000人もいらっしゃることから明らかです。コロナ後の観光政策に向けて、市でも補正予算でクルーズ船のトップセールスを市長が行うなど、観光を政策の柱として重視する姿勢がうかがえます。  さて、経済産業省は、滞在の長期化、消費の促進など経済効果の向上や、地域住民や地元の事業者などにとって価値のある観光を実現するためには、デジタル技術の活用が欠かせないとしています。例えば、インターネットで情報収集をしたり、SNSに旅行の思い出を投稿することは、旅を楽しむ上で必要不可欠なことになっています。また、訪問客のインターネット接続データを分析して、新たな観光コンテンツづくりに役立てることも大切なデジタル活用の一つです。デジタルを活用した観光戦略を実現するためには、Wi-Fi接続できる場所を増やすなど、インターネット通信環境の整備が必要です。例えば、クルーズ船などの海外からの観光客にとって、Wi-Fiにより無料でインターネットに接続できる環境は必須のものとなっています。また、日本国内からの観光客にとっても、Wi-Fiのような快適なインターネット環境は旅の満足度を高めます。Wi-Fi整備は、青森駅周辺やホテルなど宿泊施設、観光施設を中心に進んでいると承知しております。  しかし、デジタルを活用して、より効果的な観光戦略を進めるために、屋外でもWi-Fiに接続できる環境を増やす必要があります。例えば、八甲田や浅虫など屋外を歩いての観光が期待できるエリアに新たに公共Wi-Fiを整備することは、滞在時間を延ばしたり、消費額を増加させて経済効果をより高めるために有効と考えます。  質問です。市の主要な観光地である八甲田地区及び浅虫地区に新たにWi-Fiを整備する予定はあるかお示しください。  3番目は、森林管理による花粉症対策についてです。  昨今、国民の半分が花粉症と言われており、その点で杉人工林の管理に関心が高まっています。森林管理による花粉症対策は、現存の杉を伐採して花粉を出さない杉に植え替えたり、カラマツなど杉以外に植え替えたり、広葉樹林へ転換することが考えられます。今後、花粉を出さない品種の苗木の供給体制も重要になります。  また、木材の安定供給を見据え、現在の森林を伐採した後に将来の木材資源として使える木を植えていくことは非常に重要です。将来、日本の国際競争力の低下、円安や諸外国の物価高騰などにより、外国産木材の買い付け、輸入が難しくなるケースも想定されます。花粉症対策を契機に森林への市民の関心を高め、切ったら植えるの資源の循環利用を実現することが重要と考えます。木を切った後に植えた割合を示す再造林率ですが、これが青森市では非常に低くなっています。再造林率を上げるためには、個人や企業が所有している民有林へのアプローチよりも、青森市が所有している市有林への取組のほうが効果を上げやすいと考えます。  そこで質問です。市有林での今後の主伐再造林、つまり、木を伐採して植え直す、この予定についてお示しください。  最後に、再生可能エネルギーについてです。  八甲田周辺での風力発電計画──(仮称)みちのく風力発電事業について、8月16日に西市長はじめ、関係市長、町長が事業者であるユーラスエナジーホールディングス本社を訪ね、6人の市長、町長の連名で、(仮称)みちのく風力発電事業の白紙撤回を求める意見書を提出しました。8月23日には、宮下青森県知事に対しても、白紙撤回を求める要望書を提出しました。西市長の(仮称)みちのく風力発電事業の白紙撤回に向けた積極的な取組に感謝いたします。  このように、(仮称)みちのく風力発電事業は、1基の風車も建てることなく全て白紙撤回すべきというのが、関係6自治体の一致した意思であることは明白です。しかし、首長の合意なく事業を進めないとしていた事業者は、いまだに白紙撤回を表明していません。(仮称)みちのく風力発電事業の問題をきっかけに、青森市での再エネの動向に関する市民の関心は非常に高まっています。八甲田周辺での開発の動向に関しては、特に市民の関心が高いと感じます。そんな中、八甲田周辺の2つの地域で地熱発電の調査計画があることが、7月下旬に新聞等で報道されました。  資料5をお願いします。こちらは報道の内容をまとめたものです。まず、青森市から十和田市にまたがる八甲田南東地域、こちらの水色の丸で囲った部分です。こちらに独立行政法人エネルギー金属鉱物資源機構──JOGMECが、そして、画面のだいだい色の丸で囲ったところ、こちら田代平湿原などを含む八甲田北東部で鹿島・アバンアソシエイツが、それぞれ地熱発電に関する調査を計画しているとのことです。資料5の掲示を終了してください。  地熱発電といえば、6月に北海道で地熱発電の調査中に蒸気噴出が起き、周辺の自然環境に大きな影響を与えました。計画前の調査段階といえど、地元自治体が関わっていくことが必要だと考えます。  そこでお伺いいたします。事業者から市に対して地熱発電調査に関する情報提供があったということですが、その内容をお示しください。  以上で私の壇上での質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 4 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。教育長。   〔教育長工藤裕司君登壇〕 5 ◯教育長(工藤裕司君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)木村議員のデジタルと実際の体験活動を連動させた教育についての御質問にお答えします。  文部科学省では、令和3年1月の中央教育審議会の答申、「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して」において、教師が対面指導と遠隔・オンライン教育とを使いこなすことで、様々な課題を解決し、教育の質の向上につなげていくこと、多様な体験活動の重要性が高まる中で、ICTを活用しながら協働的な学びを実現し、多様な他者と共に問題発見・解決に挑む資質・能力を育成することなど、教師のこれまでの実践とICTとの最適な組合せを実現することの重要性について示しております。  本市では、児童・生徒の学習活動や教育相談、健康観察等において、ICTを効果的に活用しております。体験活動における具体例といたしましては、橋本小学校では、社会科の授業で、高田小学校児童が行うリンゴの剪定の様子をリアルタイムで映し、意見交換をするなどの学習を行っていること、北中学校では、英語科の授業で、ニューヨークに滞在している外国語指導助手──ALTと教室をつなぎ、英語に慣れ親しむ学習を行っていること、浪岡北小学校では、総合的な学習の時間で修学旅行に向けた事前学習として、函館市役所職員と児童をつないで景勝地等の知識を深める学習を行っていること、東中学校では、国際交流的な活動として、フィリピン、モーリシャスやキリバスなど、複数の国の同年代の児童・生徒と英語を用いて互いの文化について語り合う学習を行っていることなど、多様な活動が報告されております。その他、複数校において、集会活動における熱中症や防寒、新型コロナウイルス感染症の対策として、体育館に全校の児童・生徒が一堂に会することなく、教室同士をつないで行っていること、生徒会の役員選挙において、立候補者等の演説を各教室に配信し、自席で投票を行い、瞬時に集計を行っていることなどの活動が報告されております。  体験活動を行った児童・生徒からは、実際に剪定には行っていないがリンゴの木の剪定の仕方がよく分かった、多くの国の人と話すことができて楽しかった、もっと英語を使えるようになりたい、青森の特色を伝えたとき楽しそうにしているのを見て、青森や日本のことをもっと伝えられるようにしていきたい、生徒会役員選挙がこんなに瞬時にできるとは思わなかった、時間を大幅に短縮できてびっくりしたといった感想が挙げられております。  教育委員会では、ICTを活用することにより、児童・生徒の多様な体験活動が可能となることから、今後も、対面による学習と遠隔・オンラインでの学習とを適切に組み合わせることによって、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実が図られるよう、学校を支援してまいります。  以上でございます。 6 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。経済部長。   〔経済部長横内信満君登壇〕 7 ◯経済部長(横内信満君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)木村議員からの八甲田地区及び浅虫地区におけるWi-Fi環境についての御質問にお答えいたします。  観光地へのWi-Fi環境の整備につきましては、本市では、外国人観光客が増加している状況等を踏まえ、これまで国の財源等を活用し、「ねぶたの家 ワ・ラッセ」、道の駅浅虫温泉「ゆ~さ浅虫」などの観光施設や青森市シャトル・ルートバス「ねぶたん号」のほか、クルーズ船の乗船客等に活用していただくため、新町通り及び柳町通り海側エリアに面的な整備を行ってまいりました。このほか、観光客の滞在日数の延伸に向けた取組として、八甲田地区でのスノーハイクや浅虫地区でのSUPヨガなど、外国人を中心に人気が高まっている、いわゆるコト消費のメニューの充実に努めてまいりました。  また、民間施設のWi-Fi環境の整備状況といたしましては、これまでに市と県が実施した導入助成の効果もあり、本市を代表する観光地であります、八甲田地区及び浅虫地区における主な旅館・ホテルのほか、八甲田ロープウエー山麓駅、青森県営浅虫水族館、青い森鉄道浅虫温泉駅など主要な観光関連施設におきまして、Wi-Fi環境が整備されております。  このように、両地区のWi-Fi環境につきましては、官民連携の下、拠点施設を中心に一定の整備は進んだものと考えておりまして、現在、本市といたしまして、多額の整備費用などを要する新たな面的整備の予定はございませんが、今後、台湾や韓国との国際定期便の復便によるインバウンドの本格回復などを見据え、さらなる体験型コンテンツの造成など受入れ環境の充実に取り組んでまいります。 8 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。農林水産部長。   〔農林水産部長大久保文人君登壇〕 9 ◯農林水産部長(大久保文人君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)木村議員の市有林における主伐及び再造林についての御質問にお答えします。  本市では、森林の多面的機能の発揮、林業の振興等を図るため、市有林の管理を行っており、その面積は約710ヘクタールとなってございます。また、樹種につきましては、杉が大半を占めており、そのほかアカマツ・クロマツ、カラマツ、ヒバなどとなってございます。  市有林のうち杉やアカマツなどの人工林につきましては、その多くが主伐期を迎えてございます。森林施業の標準的な方法及び森林保護の規範など、本市における森林づくりの指針でございます青森市森林整備計画に定める標準伐期齢以上となっている森林の面積は、全体で約340ヘクタールとなってございます。その内訳でございますが、杉が約260ヘクタール、アカマツ・クロマツが約30ヘクタール、カラマツが約20ヘクタール、ヒバが約30ヘクタールとなってございます。  市有林の主伐、間伐及び下刈りなどの施業につきましては、令和3年度に実施いたしました市有林現況調査の結果に基づき計画しており、令和4年度から令和13年度までの10年間で約240ヘクタールを実施することとしてございます。このうち主伐につきましては、令和13年度に6.59ヘクタール実施する予定としており、その後、計画的に再造林を行ってまいります。 10 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。環境部長。   〔環境部長佐々木浩文君登壇〕 11 ◯環境部長(佐々木浩文君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)木村議員からの八甲田周辺における地熱発電調査についての御質問にお答えいたします。  地熱発電は、地中の奥深くにあるマグマだまりの熱で熱せられた蒸気を井戸でくみ出し、その蒸気の力を利用してタービンを回し、発電機を回転させて発電するものでございます。日本は、世界有数の火山国であり、豊富な地熱エネルギーを有することから、エネルギーの大半を海外からの輸入に頼る日本にとって、地熱は貴重な純国産エネルギーであります。令和2年3月時点では、全国におおむね67か所の地熱発電所が設置されており、これまで全国各地で地熱発電所の開発に向けた調査等が行われております。  地熱発電の調査につきましては、民間企業による開発を誘導するため、昭和55年から平成21年にかけて、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、通称NEDOが、全国67か所の地熱有望地域において地熱開発促進調査を実施しており、そのうち、本市におきましても、下湯地域及び八甲田西部地域の2地域において調査が行われております。平成24年度以降は、独立行政法人エネルギー金属鉱物資源機構通称JOGMECがNEDOの調査を引き継ぎ、令和3年度までに全国19地域で地熱資源ポテンシャル調査が行われております。また、平成25年度以降、八甲田北西地域及び八甲田西部城ヶ倉地域におきまして、民間企業による調査井の掘削を伴った資源調査が実施されましたが、発電所建設に必要な熱源の発見に至らず、令和3年度までに調査が終了しております。  議員お尋ねの事業者であるJOGMEC及び鹿島建設株式会社に、今年度の八甲田周辺におけます地熱発電調査について伺ったところ、令和5年度から調査員が現地に入り、地層や岩石、湧き水等からの土地の地質の成り立ちや地熱影響の痕跡等を調査する地表調査を実施するとのことでありました。また、各事業者からは、現在、関係機関及び関係者に対し説明を行っているところであり、現時点でボーリング等の周辺環境へ影響を与えるような調査までは予定していないと伺っております。  本市では、地球温暖化対策の推進に当たって、自然環境の保全に十分配慮しながら、再生可能エネルギーの推進と自然環境の共生を図る必要があると考えており、今後も地熱発電等の再生可能エネルギーについて、調査等を行う事業者の動向に注視してまいります。 12 ◯議長(奈良岡隆君) 12番木村淳司議員。 13 ◯12番(木村淳司君) 教育長及び理事者の皆様の御答弁ありがとうございました。  まず、再生可能エネルギーについて要望いたします。  報道によると、地元との向き合い方について、JOGMECは、地元自治体から要望があれば事業について住民向けに説明することを検討とし、アバンアソシエイツ社、鹿島のほうですね。鹿島のほうも地元の方々へ調査内容を説明し、意見を伺った上で対応するというふうにしています。まだ調査の段階ということで、事業の詳細はこれからでしょうが、再エネの計画に住民の意思を反映するためには、早め早めの情報公開が必要です。青森市として事業者に対し、市民向けの説明会を開催することなどをぜひ要望していただきたいと思います。  しかし、(仮称)みちのく風力発電事業でこれほど明確に白紙撤回の意思が示されても、事業者が白紙撤回をいまだにしていないということから分かるように、計画が一度出されてしまうと、市民の意思はなかなか反映されません。よって、不適切な再エネは、計画自体を始めから出させないことが重要ではないかと考えます。そのために、青森市として何らかの再エネに関する組織をやはりつくって、立地であるとか、事業形態であるとか、様々なことを主体的に検討していく必要があると考えます。7月の議会で、地球温暖化対策の実行計画の改定の中で、再エネの在り方を検討する組織の必要性も含めて検討していくと御答弁を頂いたところです。再度、この再エネの在り方を検討する組織の設置を要望いたします。  その組織の中では、例えば県と連携をしながら、主体的に再エネの立地が自然環境や地域の歴史文化などの観点から適切ではない地域を禁止区域としてゾーニングをするなどして、あらかじめ計画を出させない仕組みづくりに取り組んでいただきたいと考えます。そもそも再エネの立地が適切ではない地域をあらかじめ示し、計画そのものを検討させないこと、これは市も結果的に再エネ政策に関して余分なエネルギーを割かずに済むものと考えます。国の制度設計では、禁止区域の設定という立てつけはありませんが、そうした取組ができないわけではありません。地域における大規模な再エネ施設の在り方のような青森市の将来像に影響を与える可能性の大きい事柄に関しては、国、県の方針に従うだけではなく、市民の意思を反映する仕組みをつくることが、青森市の地方行政機関としての責務と考えます。  以上でこの項は終わりにします。  続いて、森林管理による花粉症対策について再質問いたします。  主伐再造林、木を切ったら植える、このモデルケースとして市有林を活用するために、今後の市有林の主伐再造林の予定についてお伺いしました。壇上で、利用できる時期に達している市有林が非常に多いと、300ヘクタールほどあるということで御答弁いただきました。ぜひ、伐採、植付けのコスト削減や伐採後の木材利用の高付加価値化の検討なども含めて、市有林での主伐再造林のモデルケースをつくって、民有林に普及していただきたいと考えます。  さて、苗木がなければ木を植えることはできませんので、主伐再造林を進めていく上で、苗木の生産体制の整備も非常に重要と考えます。  ここで質問いたします。花粉の少ない杉品種や花粉を出さない杉品種など、苗木の供給に向けた取組状況をお示しください。 14 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。農林水産部長。 15 ◯農林水産部長(大久保文人君) 花粉症発生源対策の苗木の供給についての再度の御質問にお答えいたします。  国におきましては、杉花粉症対策として、令和5年5月30日に花粉症に関する関係閣僚会議におきまして、発生源対策、飛散対策、発症・暴露対策を3本柱とする花粉症対策の全体像が取りまとめられたところでございます。この中で、花粉の少ない杉苗木の開発、供給などの対策に取り組むなど、杉花粉症対策の解決に向けた道筋が示されたところでございます。  また、青森県におきましては、花粉症対策の一つとして、花粉が全く生産されない無花粉杉や従来品と比べ花粉が1%以下の少花粉杉、花粉が2分の1以下の特定母樹の杉などの生産体制の確立に取り組んでいるところでございます。このうち、無花粉杉につきましては、令和4年度に初めて種子が採取されており、令和7年度には苗木として出荷することが見込まれてございます。また、少花粉杉につきましては、令和3年度には3万本が生産され、主に国有林で植栽されてございます。さらに、花粉量が少ない杉の特定母樹につきましては、令和4年度までに採種園を整備したところであり、令和9年度からは苗木の供給を見込んでいるとのことでございます。今後も、国や青森県とも連携しながら、花粉症発生源対策の苗木の供給に向けた対策に取り組んでまいります。 16 ◯議長(奈良岡隆君) 12番木村淳司議員。 17 ◯12番(木村淳司君) 御答弁ありがとうございました。  杉花粉症、これは市民にとって最も身近な森林問題の一つと言えると思います。現状では、花粉の少ない杉品種であるとか、花粉を出さない杉品種の苗木生産、まだ準備の段階ということで、なかなか進んでいないという現状と考えます。ただ、全国では花粉の少ない杉品種であるとか、花粉を出さない杉品種の苗木が植えられる苗木のうちの半分を超えております。ぜひ、今後、伐採した箇所に木を植えるために十分な量の苗木の供給が進むよう県に対して働きかけるとともに、青森市内での苗木生産者の育成にも努めていただくよう要望いたします。  青森市内には、本格的に林業用の苗木を供給している、生産している事業者がいない状態かと思います。苗木生産を開始するためには、巨大な投資は必要なく、初期投資の補助や苗木栽培方法のノウハウ指導を受けることで容易に始めることができます。ほかの地域では、農家と兼業している苗木生産事業者が多くいらっしゃいます。ぜひ、本市でも苗木生産者の育成に取り組んでいただくようお願いいたします。また、苗木は土つきでかさばることや、植え付ける前に乾燥しないよう小分けに輸送し、その都度、植林を行う必要があることから、植林に当たっての苗木の輸送コスト、これは小さいものではありません。青森市内で苗木生産が行われれば、苗木の生産地から苗木を植え付ける山までの距離が近くなり、植付けにかかる費用が低下します。これは結果的に再造林の推進にもつながります。  これまで述べたような市有林での主伐再造林のモデルケースづくり、それから、苗木の生産促進、こうした施策を実施するためには、今の市の体制ではちょっと人手が足りない、人材不足ということでなかなか進んでいないのが現状かと考えます。今の状況を打開し、これら林業の施策を迅速に推進していくためには、森林・林業の専門人材が必要と考えます。これまでも市議会で、専門人材の確保に地域林政アドバイザー制度をぜひ活用していただきたいと提案してまいりました。地域林政アドバイザー制度とは、森林・林業に関する一定の専門資格を有する個人または有資格者が在籍する法人に対して、施策の企画立案などの業務を委嘱することができる制度です。市町村が地域林政アドバイザーの雇用や委託に要した経費は、1人当たり500万円を上限として、7割が特別交付税措置の対象となります。また、この特別交付税措置を受けた残額、つまり市町村負担分を、森林環境譲与税を財源とすることもできます。  そこでお伺いいたします。市民の関心が高い花粉症対策に関連して、再造林の推進が必要であり、地域林政アドバイザーを雇用するべきと考えるが、市の見解をお示しください。 18 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。農林水産部長。 19 ◯農林水産部長(大久保文人君) 地域林政アドバイザーについての再度の御質問にお答えいたします。  地域林政アドバイザー制度につきましては、市町村や都道府県が森林林業に関して知識や経験を有する者を雇用する、あるいは技術者が所属する法人等に事務を委託することを通じて、市町村の森林・林業行政の体制支援を図るものでございます。地域林政アドバイザーの活用例といたしましては、市町村森林整備計画及び構想の作成に関する業務、森林経営管理制度に係る事務の指導・助言、また、伐採、造林の指導・助言などとなってございます。地域林政アドバイザーの雇用につきましては、本市における森林・林業行政の体制整備と専門性を高め、林業振興を図ることが期待されますことから、他都市での取組状況なども踏まえ、検討してまいりたいと考えてございます。 20 ◯議長(奈良岡隆君) 12番木村淳司議員。 21 ◯12番(木村淳司君) ぜひ、この地域林政アドバイザー制度導入に向けて、前向きに検討していただきたいと強く要望いたします。  資料7をお願いいたします。この再造林費用に関しても、現在3分の2程度が補助金によって充当される状況です。木を植えてから5年目までにかかる費用は、1ヘクタール当たり約192万円とされています。こちら1ヘクタール当たりの立ち木の価格と造林費用、また補助金の関係を示したものです。この灰色のところが192万円と、造林の初期費用、5年目までにかかる費用ですね。そして、3分の2を補助金で充当されますと、実際の森林所有者が払うお金、持ち出し分というのが65万円、緑の部分になります。そして、立ち木の価格です。立ち木を売った1ヘクタール当たりの立ち木販売代金、この平均は157万円だとされています。これは全て林野庁の資料に、林業白書に書いてある数値です。ですから、157引く65で、立ち木を売った後、森林所有者の手元には92万円が残るということになります。これが市有林であれば、この92万円というのは市の歳入になるということになります。資料7の表示を終了してください。  先ほど、伐期に達した杉人工林が240ヘクタールあるということでした。全て伐採するということはなかなかできないかと思います。例えば林道から遠いとか、ちょっと自然の地形として、ここは伐採してはいけないようなところもあると思います。例えば、200ヘクタールで92万円だと1億8000万円ぐらいになるということで、一からげ、やっぱり青森市にも「森」がつく市なので、財産があるということになります。そして、この森林というのは、過去には税金を使って市の財産として木を植えて管理してきたわけですから、これは利用できるときにあるのであれば、しっかりと活用していく、財政にも役立てていくという視点、これは絶対に必要だと思います。そのためには、専門人材の確保について、制度も財源も先ほど用意されているというふうにお話をしました。ぜひ地域林政アドバイザー制度を活用して、市有林での主伐再造林推進モデルの確立、そして、民有林への普及、また、市の歳入確保と、これができるような体制をしっかりと整備していただきたいと要望いたします。  また、花粉症対策というのは、一つ大きな青森市の特色になり得るのではないかと考えております。花粉症に困っている人は全国にたくさんいらっしゃいます。全国792の市の中で唯一、「森」のつく市である青森市が杉花粉症対策に取り組んでいる、これは全国でも注目される施策の一つになるのではないでしょうか。主伐再造林など森林・林業分野の政策に加え、例えば、市街地での花粉の飛散量のモニタリングであるとか、農業政策と連動して免疫力を高める食、花粉症に勝つ食というようなものを追求するであるとか、様々な関連した取組が考えられます。ぜひこの青森市でこうした関連した取組を実施していただくことを要望して、この項を終わります。  続いて、経済効果の向上などを目指す新たな観光戦略について再質問いたします。  今のところ、新たにWi-Fiの面的な整備をする予定はないということでした。ただ、面的な設置ではなくても、例えば、浅虫であれば足湯であるとか、八甲田地区であれば地獄沼とか、まんじゅうふかしだとか、そういったところに、人が集まる場所にスポット的にWi-Fiを設置することも一定の効果が見込めると考えます。  通信環境を整備しますと様々な観光戦略が可能になります。資料8をお願いします。青森市には、青森市観光ナビという観光案内アプリがございます。こちらの資料はその画面を示したものです。地元のイベントがカレンダー形式でたくさん表示されていたりします。こちら右側です。右側の画面のところです。  続いて、資料9をお願いします。観光地への行き方を調べることもできまして、一般的なインターネットで検索するよりも、市バスであるとか、ねぶたん号が詳しく出てきまして、非常に使えると。使いやすいアプリになっています。また、現在いる場所の周辺にある観光施設や、お寺や神社などが自動的に出てきまして、今、蓮心寺とか蓮華寺とか出てきていますけれども、ここの蓮心寺とかをクリックしますと、そのお寺のいわれであるとか、神社のいわれというのもしっかり出てきて、非常に有効なアプリだというふうに考えています。また、このアプリは外国語にも対応しているということで、インバウンドの海外からの観光客の方にも、ぜひダウンロードして使っていただきたいものになっていると考えます。  続けて、資料10をお願いします。例えば、通信環境が整うと、特定のスポットを訪れた観光客に対して観光アプリからプッシュ通知、これは携帯上の画面にお知らせが表示されるものをプッシュ通知と言います。皆さんの携帯にも何かメールが来たとか、そういうものが出てくると思います。それがプッシュ通知ですね。このプッシュ通知を使った案内ができるようになります。例えば、特定のスポットに観光客の方が行った場合に、プッシュ通知で周辺の観光スポットを案内したり、その場所についての解説を表示したりすることができるようになります。つまり、通信環境の整備によって観光客が自ら情報が入手できるようになるとともに、観光客に対して、こちらからも一種の営業活動を直接することができるようになります。もちろん先ほどのアプリ、通信環境がないところで開こうとしても開くことができませんので、例えば、八甲田地区で外にいますと、このスポットは何なんだろうなと調べようとしても調べられないわけですね。そこにWi-Fiがあれば、例えば、プッシュ通知を出して、まんじゅうふかしだったら、まんじゅうふかしというのはどういう場所なんですよと、地獄沼というのは八甲田の火山の火口の跡なんですということが、プッシュ通知で出てくるわけです。調べなくても携帯が鳴って、それを出すと、あっ、こういう場所なんだと。八甲田のいわれ、浅虫だったら近くにこういうお店がありますよということも、プッシュ通知なんかで出すことができるわけです。ぜひ通信環境の整備とともに、このアプリを活用して、こちらから観光客にどんどん有用な情報を提供する、そんな攻めの観光戦略を実現していただきたいと要望します。観光地には県が管理しているところもたくさんありますので、通信環境の整備はぜひ県と連携をして、県に対しても要望して進めていただきたいと考えます。資料の掲示を終了してください。  さて、青森市内では、特にねぶたの時期は宿泊施設が不足していると言われていまして、市民による民泊事業も展開されております。今や宿泊施設ではWi-Fiは必須の設備となっています。  そこで質問いたします。民泊を含めた宿泊施設や飲食店などの民間施設がWi-Fiを整備する際の市や県による補助の有無についてお示しください。 22 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。経済部長。 23 ◯経済部長(横内信満君) 民間施設がWi-Fiを整備する際の補助制度についての再度の質問にお答えいたします。  本市では、平成30年度から令和2年度まで外国人観光客等の受入れ体制の充実を図るため、宿泊事業者、飲食事業者等を対象に、Wi-Fi環境の導入助成を実施してきておりまして、実績といたしまして、平成30年度は7件、令和元年度は2件と需要が減少いたしまして、令和2年度にはゼロ件となったことをもって事業を終了させていただいております。  なお、県におきましても、平成25年度から民間事業者を対象に助成を実施いたしましたけれども、一定の整備が進んだことなどから、令和3年度で事業を終了してございます。  以上でございます。 24 ◯議長(奈良岡隆君) 12番木村淳司議員。 25 ◯12番(木村淳司君) 一度やったけれども、申請が少なくなったので終了したという御答弁でございました。ありがとうございました。  今後、Wi-Fi機器が更新の時期を迎えると思います。現在のWi-Fiが第5世代というWi-Fiで、今出ているWi-Fiは第6世代ということになります。これは当然、通信速度がどんどん速くなるわけです。スマートフォンもどんどん進歩して、世の中は進歩していきます。その中に入っているアプリもどんどんどんどん通信量が多くなる、写真だってどんどんよくなって、データの量が大きくなるわけですね。そうすると、古いWi-Fiであると十分に通信ができない、使えないということになると、宿泊施設であるとか飲食店では、じゃあ、Wi-Fiを更新しようかと、第5世代から第6世代に替えようかという需要がこれから出てくるものと考えます。ぜひ、Wi-Fiの新規設置だけではなく、機器の更新にも対応した補助事業を要望いたします。  この予算を確保しておいて、例えば申請を4月から6月までなど、年度の早めの時期で終了すれば、予算額に対して申請額が仮に少ない場合であっても、早めに別の事業に組み替えるとか、柔軟な対応もできて予算も無駄にならないものと考えます。  次に、滞在時間及び観光の消費額を増加させる観光戦略の一つとして、登山道の整備について質問いたします。  青森市の主要な観光地の一つである八甲田地域は、高山植物や独特の火山地形が特徴です。八甲田を含む十和田八幡平国立公園の十和田地域を訪れる人の数は、年間250万人ともされています。八甲田ロープウエーのコロナ前の利用者数は約30万人ですので、八甲田地域を訪れる方は少なくとも年間に150万人程度はいらっしゃるんじゃないかと考えます。その中で、その観光客の方の中で、当然ドライブをして景色を見ながら、ただ通過してしまうということにとどまらず、観光客の方がただ通過するということにとどまらず、八甲田地域で滞在時間や消費額を増やす工夫が必要と考えます。滞在時間が長くなる活動として、登山は有効な方策の一つです。登山道が整備されているかどうかは登山者にとって大きな関心事です。歩きやすい登山道があれば登山の安全性が高まることはもちろん、景色や植物など自然を楽しむことに集中でき、登山者の満足度も上がります。滋賀県東近江市のように市を挙げて登山道整備に取り組む自治体もあります。  そこでまず質問いたします。北八甲田地域の登山道は誰が管理しているのかお示しください。 26 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。経済部長。 27 ◯経済部長(横内信満君) 八甲田地域の登山道管理についての再質問にお答えいたします。  八甲田地域には八甲田ロープウエー山頂駅、酸ヶ湯温泉、城ヶ倉温泉、八甲田温泉、谷地温泉、田代平高原を起点とする全長約31キロメートルの登山道がございまして、そのうち県は約26キロメートル、市は約5キロメートルの区間につきまして、それぞれ維持管理を行ってございます。市では、年に一度、危険木や雑木を刈り払いしているほか、登山者からの情報提供に応じまして、適宜危険箇所を確認して必要な修繕等を行ってございます。  以上でございます。 28 ◯議長(奈良岡隆君) 12番木村淳司議員。 29 ◯12番(木村淳司君) 資料11をお願いいたします。こちらは、今、御答弁いただきました北八甲田地域の登山道を地図に示したものです。田代平と書いてあるところから、画面の右上ですね。画面の右上から雛岳、そして、高田大岳の手前に至るまで、この青い点線の部分が市が管理している登山道、そして、残りの赤い点線は全て県が管理している登山道になります。また、北八甲田の登山道のうち、八甲田ロープウエーの頂上から酸ヶ湯温泉まで下る登山道は、強風などでロープウエーが運休になってしまった場合に、頂上に観光客の方が取り残された場合に山を下るための避難路となっております。資料11の掲示を終了してください。  幾つもの山の頂上、これを巡りながら歩くことができる、そして、様々な景色や植物を観察できる、また、関東近郊や近畿地方の山に比べると、八甲田地域は低い標高で美しい高山植物が見られることなど、八甲田には登山者を引きつける多くの魅力があります。しかし、現状では、登山道がぬかるんで非常に滑りやすくなっていたり、段差が非常に大きくなっていたり、水が流れて掘られて段差が非常に大きくなっていたり、そういう箇所がたくさんあります。修繕が必要な箇所も多く見受けられるところです。また、安全性という面でも、先ほど申し上げたように八甲田ロープウエーの山頂駅から、運休になった場合に山を下るための避難路として北八甲田の登山道もあるわけですけれども、こちら、運動靴では到底安全に歩けないというような登山道になってしまっています。もちろん、そのロープウエーで上がってこられた方というのは、必ずしも登山の装備というのはされていないわけですね。ロープウエーで上がって、ロープウエーで下がってくるということを考えている方もいらっしゃいますので。もし、避難中に観光客が転んで大けがをした、そういうようなことがあれば、観光地としての八甲田ブランドにも影響を及ぼす可能性があります。こうした観点からも、北八甲田地域の登山道整備を県と連携して行うことを要望いたします。  一方、登山道の整備に関しては、登山道が整備されれば安易な登山者が増え、希少な植物の盗掘につながるのではないかという指摘もあります。しかし、盗掘などの問題は登山者のマナー向上の啓発活動で対応ができると考えます。実際、八甲田の登山客のマナーは非常に高く、八甲田をよく知らない登山者が歩道を外れてちょっと花を見ているということがありますと、ほかの登山者が注意しているのを私も見たことがあります。また、他県の事例として、登山道整備のツアーを実施し、登山客のマナーの向上と誘致の両面で成果を上げている事例もあります。ぜひ本市でも、登山道を観光振興など地域活性化の素材として捉え、登山道の積極的な整備の実施と、県が管理している部分に関しては、県に整備を要望していただくようにお願いいたします。以上でこの項を終わります。
     最後に、デジタルと実際の体験活動を連動させた教育について再質問いたします。  壇上では、主に教育の様々な場面でオンラインによる遠隔地と通信をすることで、児童・生徒の学びを深めていく取組について御答弁いただきました。ICT技術の教育への活用策として、オンラインでつながる、これに加えてインターネット上に蓄積された動画コンテンツの利用も考えられます。まず、現状の学校教育で動画コンテンツなどを実際に活用している例をお示しください。 30 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。教育長。 31 ◯教育長(工藤裕司君) 動画コンテンツ等を活用している事例についての再度の御質問にお答えいたします。  動画コンテンツ等を活用している事例を4つほど紹介いたします。例えば理科の学習では、教科書に掲載されているQRコードを読み取り、天体の動きや生物の成長の様子など、観察の難しい現象の動画を活用し、実感を伴った理解につなげることができていること、2つ目、社会科の学習では、インターネット上の学校向け動画コンテンツを活用し、日本の端にある島など容易に訪れることができない場所を様々な視点から映像で捉えることで、現地の人々の暮らしの疑似体験ができていること、3つ目、算数、数学科の学習については、AI型ドリル教材に付随している解説動画を児童・生徒それぞれが必要な場面で活用することで、習熟の程度に合わせて補充・発展的な学習を主体的に進めることができること、体育科の学習では、マット運動の学習において、端末を並べて配信されている見本動画と自分の動きを撮影した動画を比較し、修正点を見いだしながら繰り返し練習することで、前転、後転等の技を美しく演技できていることなどが挙げられ、いずれも児童・生徒の学習の意欲、関心を高め、理解を深めることにつながっております。  以上でございます。 32 ◯議長(奈良岡隆君) 12番木村淳司議員。 33 ◯12番(木村淳司君) 御答弁ありがとうございました。  数学の授業での習熟度に合わせた主体的な学習支援のように、必ずしもクラスの子ども全員が同じことをしているのではなくて、一人一人に合わせた個別最適化された教育の実現のために、今後も動画の活用など進めていただきたいと思います。また、こうした優れた事例に関しては、ぜひ積極的に広報していただきたいと思います。  さて、教育へのICT技術活用の中心は、青森市では児童・生徒に支給している1人1台端末が中心になっているところと考えます。現在、この1人1台端末は、主に児童・生徒の自主的な学習活動や児童・生徒と教員のやり取りに使われていると承知しております。教育活動においては、保護者が学校教育の内容や児童・生徒の学校での様子などをふだんから理解することも重要と考えます。  そこでお伺いいたします。保護者と学校との情報共有ツールとして1人1台の端末を活用しているのか、教育委員会の見解をお示しください。 34 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。教育長。 35 ◯教育長(工藤裕司君) 1人1台端末の活用についての再度の御質問にお答えします。  保護者と学校との情報共有や連絡に際しては、緊急を要するものもあり、各校においては、メール等を活用し、保護者のスマートフォン等に直接連絡できる体制を整えているところであります。1人1台端末を用いた保護者と学校との情報共有につきましては、現在、健康観察や各種アンケート調査等、児童・生徒と保護者が相談しながら回答する必要があるものに限って行われているところでございます。1人1台端末は、児童・生徒の学校生活における、いじめや不登校、友人や教職員との関係、あるいは家庭における虐待や家庭環境に関する悩み等の教育相談、あるいは健康相談に係るツールであることから、教育委員会としては、現段階では1人1台端末を保護者と学校との主な情報共有ツールとしては想定していないところでありますが、端末の保護者との連携に伴っての活用については、今後も各校の実践を基に、よりよい方法について収集してまいりたいと考えております。 36 ◯議長(奈良岡隆君) 12番木村淳司議員。 37 ◯12番(木村淳司君) ありがとうございました。  1人1台端末を学校と保護者との情報共有ツールとしては現在想定していないと。当然、その緊急を要するものに関しては、端末ではなくて、直接保護者のスマートフォンにやるというのは理にかなっていると考えます。今後、学校と保護者の情報共有においても、様々な方法で一番いい方法、ICT技術の活用を進めていただきたいと思います。  さて、壇上で述べましたように、ICTを活用した教育とともに、実際の体験活動などで地域の自然や社会に触れることも必要と考えます。児童・生徒自身の生活している地域の課題について学ぶことは、現実の課題を解決していく能力を育むことに役立つと考えます。青森市では、地域課題について学ぶ教育活動を積極的に行っているところと承知しております。地域学習のために、算数や国語などといった教科とは別に、その学校にしかない独自の教科を設定できる国の制度として、教育課程特例校制度があります。  そこで質問いたします。この教育課程特例校制度を活用して行う地域学習の内容をお示しください。 38 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。教育長。 39 ◯教育長(工藤裕司君) 教育課程特例校制度を活用して行う郷土学習の内容についての再度の御質問にお答えいたします。  教育課程特例校制度とは、文部科学省の指定を受け、学校や地域の実態に照らし、より効果的な教育を実施するための学校独自の教科を設定するなどして、特別の教育課程を編成することができる制度であり、本市においては、今年度新たに指定された2校を加え、現在、小学校3校、中学校3校、合わせて6校が本制度を活用した教育活動を行っております。  昨年度、この教育課程特例校制度を活用して郷土学習を行った指定校は、三内中学校、東中学校、北中学校の3校であり、その概要をお示しします。三内中学校では、音楽科、美術科、総合的な学習の時間の一部を組み合わせて、35時間から成る三内丸山学を設置し、世界遺産三内丸山遺跡のPR方法について話し合い、発信するための効果音つきのプレゼン資料や宣伝用ポスターを作成したりする活動を行っております。東中学校では、道徳科、学級活動、総合的な学習の時間の一部を組み合わせて、35時間から成る地域探究科を設置し、縦割りグループごとに地域の史跡、文化財、自然環境などについての課題を設定し、調査、発表する活動を行っております。北中学校では、音楽科、美術科、総合的な学習の時間の一部を組み合わせて、35時間から成る「北の杜学」を設置し、学年ごとに地域の現在、過去、未来について調査し、デジタル版のブックレットにまとめ、世界に発信する活動を行っております。いずれも地域の教育資源を活用しながら、児童・生徒の思考力、判断力、表現力を育成し、地域への理解を深め、誇りと愛情を醸成する教育活動となっております。  以上でございます。 40 ◯議長(奈良岡隆君) 12番木村淳司議員。 41 ◯12番(木村淳司君) 御答弁ありがとうございました。  こうした地域学習においては体験活動、これは非常に重要なものと考えます。そこで、校外学習、これは欠かせないものと思います。しかし、校外学習の実施における課題の一つに費用がかかることが考えられます。  そこでお伺いします。校外学習の費用は誰が負担しているのかお示しください。 42 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。教育長。 43 ◯教育長(工藤裕司君) 校外学習における費用負担についての再度の御質問にお答えいたします。  校外学習の費用につきましては、各校とも校外学習費として保護者に御負担いただいているところであります。費用の内訳は、バス代のほか、しおり代、施設見学料となっております。  以上でございます。 44 ◯議長(奈良岡隆君) 12番木村淳司議員。 45 ◯12番(木村淳司君) 教育の質の充実のために、何らかの予算が必要になる場合も多々あるかと思います。しかし、教育は制度だけはあるけれども、予算がないという場合がしばしばあります。先ほど御答弁いただきました教育課程特例校制度も、国からの予算措置がありません。青森市の人口減少を阻止するために、魅力的な子育て環境を教育という面でも実現するためにも、教育の質の向上と保護者の教育に関する金銭的負担の軽減策、これを同時に考える必要があります。さきの議会では、校外学習を森林・林業に関連づけることで、森林環境譲与税を活用して保護者負担ではなく、市の負担で校外学習を実施することを提案したところです。また、教育に関する予算確保の取組として、石川県珠洲市では、国からの地方創生交付金を活用して、小学生を対象とした地域の自然の中での生き物観察会を実施しております。ぜひ青森市で魅力ある子育て環境の実現のために、デジタルと体験活動の融合した先進的な教育に、市の組織を挙げて工夫して取り組んでいただくよう要望いたします。  これで私の一般質問を終わります。 46 ◯議長(奈良岡隆君) 次に、10番赤平勇人議員。   〔議員赤平勇人君登壇〕(拍手) 47 ◯10番(赤平勇人君) 日本共産党の赤平勇人です。通告に従い一般質問を行います。  初めに、雪対策について質問します。  今年は記録的な猛暑が連日続いている中ですが、あと3か月もすれば本格的な冬がやってきます。私は、この間、近年の雪の降り方が短時間に集中的に降るというように変わり、高齢化もさらに進んでいる上に、市民の生活環境も変わってきている中で、これまでの延長ではない除排雪体制の強化やボランティア頼みの雪かきでは追いつかないということを訴えてきました。6月19日付の地元紙の投書欄には、新市長誕生を機に住宅間口除雪について要望があるとして、除雪サービスの拡充を訴える市民の声が載っており、この方からは私の元にも直接要望が寄せられています。真に困っている人が使えない、あるいは制度が実態に見合っていないということであれば、それに見合った仕組みへと変えていく必要があるという観点から質問します。  自ら玄関先の雪を片づけることが困難な人に対して、屋根の雪下ろし助成制度のような支援制度を設けるべきと考えるが、市の考えをお示しください。  次に、子どもの遊び場について質問します。  これまで子どもの身近な場所に遊び場を増やしていくことを求め続けてきました。遊具などがなくても、遊びのエキスパートと言われるプレーリーダーを活用した遊び場を造ってほしいという声や、公園や広場などが極端に少ない地域に子どもが安心して遊ぶことができる場所をつくってほしい、雨天や冬場でも遊べるような場所が欲しい、こうした声は依然として子育て世帯から強く出され続けています。長引くコロナ禍の下で子どもたちが遊ぶこと自体が制限されてきましたが、適切な対策は取りながらも、そうした制限から解放される下で、遊び場をめぐるニーズはより一層高まっていくことが予想されます。  2022年第2回定例会では、特に遊び場が少なく、道路幅も狭い富田地域の遊び場について質問しました。その際に、富田ポンプ場裏の青森工業高校野球グラウンド跡地についての活用方法を聞くと、利活用の方法は今後も検討していくとの答弁がありましたので、まずはこの点について質問します。  富田地区にある青森工業高校野球場跡地の利活用方法の検討状況をお示しください。  次に、熱中症対策について質問します。  世界各地で異常気象が頻発している中、本市においても異常な高気温の日が続いています。青森地方気象台によると、青森市は8月、最高気温が30度以上の真夏日が19日、最高気温が35度以上の猛暑日は7日と、8月に最高気温が30度を超える日が月のほとんどを占め、観測史上最多となりました。また、平均気温が28度と、平年と比べて4.5度も高いという異常な高気温が続く中で、熱中症患者も相次いで発生しており、県内では8月の熱中症の疑いで搬送された人は721人と観測史上最多、そのうち死者は6人、重症者は33人とのことです。8月22日には、統計以来最高の33.7度を記録した北海道伊達市で、小学校2年生の女児が体育の授業終了後に熱中症と思われる症状で倒れ、そのまま亡くなるという大変心が痛む事態も発生しました。  気候変動が進む中で、今後こうした状況はないとは言い切れず、むしろ、さらなる猛暑がやってくることも想像できます。こうした中、国は今年5月30日に熱中症対策の集中的かつ計画的な推進を図り、地方公共団体、事業者、国民の役割を明確にするといった目的で、熱中症対策の一層の強化のための熱中症対策実行計画を策定しました。熱中症対策実行計画の中では、地方公共団体の基本的役割として、市町村は国及び都道府県と連携しつつ、熱中症対策のための庁内体制を整備し、その区域における自然的・社会的条件に応じ、自主的かつ主体的に熱中症対策を推進するよう努めるとあり、具体的な施策として、極端な高温時に公共施設などを暑熱避難施設(クーリングシェルター)として活用することや、そのための施設へのエアコンの設置なども挙げています。  気候変動が進む中で、異常気象とも言えるような高温が今後ますます多発することも予想される中、住民の命を守るための具体的かつ実効性のある熱中症対策を求め、質問します。  国の熱中症対策実行計画を受けた市の取組についてお示しください。  最後に、再生可能エネルギーについて質問します。  今年7月、ニューヨークの国連本部で記者会見をしたアントニオ・グテーレス事務総長は、地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代がやってきたと発言しました。今夏、かつてない異常な猛暑が続き、気候変動、沸騰化ということをより一層実感しています。これまでも質問を重ねてきていますが、気候変動対策を急いで進めていくためにも、再生可能エネルギーの普及促進は待ったなしの課題です。  一方で、気候変動対策と逆行するような貴重な自然環境を破壊する開発、みちのく風力発電所について、市民は引き続き大きな関心を持ち続けています。前回の一般質問で、私は西市長に対し、事業に対する考えと白紙撤回に向けた働きかけの内容について質問しました。そのときの答弁としては、環境影響評価(環境アセスメント)の次の段階である方法書が提出された際に、県に対する意見書の中で白紙撤回を求める意見書を提出する、現段階で、すぐに県や事業者に要望書等を提出することは考えていないとのことでした。しかし、その後8月16日には事業者である株式会社ユーラスエナジーホールディングスに、8月23日には宮下県知事に対し、市長が直接、意見書、要望書を提出したとのことです。事業者は繰り返し、地元自治体の了承なく事業を進めていくことは絶対にないと述べていたことを考えると、意見書、要望書を市長が直接提出したことは非常に重要な意味を持つことだと思います。  議会の総意で事業の中止を求める意見書、請願が採択され、市長も白紙撤回を求めた一方で、事業者はいまだに事業の撤退、白紙撤回を表明していません。引き続き、八甲田を守るためのあらゆる手だてを講じていくことが必要だと考えます。  そこで、(仮称)みちのく風力発電事業について、まずは、先日、市長が事業者、県知事に対して意見書、要望書を提出しましたが、提出の際の事業者、県知事とのやり取りについてお示しください。  壇上からの質問は以上です。御清聴ありがとうございました。(拍手) 48 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。西市長。   〔市長西秀記君登壇〕 49 ◯市長(西秀記君) 赤平議員の御質問のうち、(仮称)みちのく風力発電事業について、私からお答え申し上げます。  (仮称)みちのく風力発電事業の白紙撤回を求める意見書の提出につきましては、これまで議員の方々から事業者に対して白紙撤回を求めるべきとの御要望等もあったことから、本年7月に本市から事業実施想定区域に係るほかの5つの立地自治体、十和田市、平内町、野辺地町、七戸町、東北町の首長に対し、当該事業に関する意向照会を行ったところでございます。その回答として、いずれの自治体からも反対の意向が示されたことから、6自治体の総意として、事業者に対し白紙撤回を求めるべきとの結論に至り、方法書が提出される前のタイミングで意見書を提出したものでございます。また、各自治体との協議の中で、県知事にも白紙撤回に向けた協力を求める要望書を提出することとしたものでございます。  事業者に対する意見書の概要につきましては、当該事業の実施想定区域に水源涵養保安林などの水源地が含まれており、大規模な森林伐採等により十和田八幡平国立公園を含む八甲田山の豊かな自然環境へ多大な影響を及ぼすことが懸念されること、また、地元住民から水質や景観の悪化を不安視する声が上がっていることなどから、6自治体の総意として、事業者に対し事業の白紙撤回を求める内容となっており、本年8月16日に株式会社ユーラスエナジーホールディングスに対し、6自治体の総意として、青森市と十和田市から意見書を提出し、事業の白紙撤回を求めたところでございます。  これに対して事業者からは、6自治体首長からの意見書を大変重く受け止めている、地域の理解を得ずに一方的に事業を進めることはない、意見書の内容を精査するとともに、現在行っている眺望景観や水源等の調査結果を踏まえ、誠意を持って計画の見直しを検討したいとの意向が示されたところでございます。  一方、県知事に対しましては、意見書の内容に県としての白紙撤回の協力、関係法令に基づく各種行政手続等についての厳格な審査を加えた要望書を作成し、本年8月23日に県知事に対し、6自治体の総意で要望書を提出したところでございます。これに対しまして、県知事からは、自治体の皆さんと気持ちは一つであり、私自身としても事業者に対し強く白紙撤回を求めていくとして、具体的には、今回の発言等を文書で伝えることを考えているという旨の発言があったものでございます。また、事業者が自然破壊するような問題は今後も尽きないと思われることから、県としては再生可能エネルギーの推進と自然環境の共生に関する統一的な考え方や方策について、9月に公表する方向で考えており、9月からゾーニング条例の制定に向けた検討に着手する旨の発言がございました。  今後におきましては、事業者の対応を注視するとともに、県としてゾーニング条例制定など再生可能エネルギーの推進と自然環境の共生に関する方策に向けた検討の動きがあることから、今後の県の動向に注視・連携の上、引き続き事業の白紙撤回に向け対応してまいります。  私からは以上でございます。 50 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。福祉部長。   〔福祉部長岸田耕司君登壇〕 51 ◯福祉部長(岸田耕司君) 赤平議員からの雪対策についての御質問にお答えいたします。  玄関から道路までの、いわゆる間口除雪の支援については、青森市社会福祉協議会が実施主体となり、一戸建て住宅に住んでいる75歳以上の高齢者、身体障害者手帳1級・2級及び視覚障害または内部障害3級の方、要介護3から要介護5までの認定を受けている方のみで構成される世帯で、世帯全員が市民税非課税であることなど、一定の要件に該当する世帯を対象に、各地区社会福祉協議会と連携を図りながら、各地区において協力を頂ける地域の住民ボランティアの方々により、除雪が困難な世帯への間口除雪の支援を行っていただいております。間口除雪については、これまで培ってきた地域住民同士の支え合い、助け合いにより継続していくことが、青森市地域福祉計画の基本理念である「地域において人と人とがつながり、支え合い、共に生きるまち」の実現に通じるものであると考えており、本市においても本支援事業を支援していくために、これまでもテレビ、ラジオ、「広報あおもり」などの各媒体や地区社会福祉協議会や民生委員児童委員協議会の会議の場などにおいて本支援事業の紹介をするとともに、担い手確保の協力について呼びかけを行ってきたところであります。  この地域住民同士の互いに支え合い、助け合いの輪を広げていくため、その担い手の確保として、平成29年度にボランティアポイントを創設し、間口除雪もその対象としております。  本市では、地域福祉の担い手を確保するための取組を進めることが重要と考えており、今後も本支援事業を継続するための支援を行っていくこととしていることから、間口除雪の助成制度の創設は考えていないところです。 52 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。都市整備部長。   〔都市整備部長清水明彦君登壇〕 53 ◯都市整備部長(清水明彦君) 赤平議員の富田地区にある工業高校野球場跡地についての質問にお答えします。  富田地区の青森県立青森工業高等学校野球場跡地のうち、富田ポンプ場及び店舗用地を除く未利用地約2400平方メートルにつきましては、住民の皆様の利活用に資する多目的広場を整備することとし、県と協議を重ね、市有地との交換により平成26年12月に取得しました。その後、当該未利用地につきましては、隣接する富田ポンプ場を建設する際の資材置場として、富田ポンプ場が完成する令和2年3月まで使用してきました。  用地取得時における当該未利用地の利活用につきましては、散策やレクリエーションなどの触れ合いの場、災害時の一時避難場所、冬期の雪寄せ場など、多目的な機能を持つ広場の整備を予定していました。  しかしながら、現時点における当該未利用地を取り巻く周辺環境の変化として、平成28年8月、当初、住宅地として開発が想定されていた北西側隣接地に店舗が立地したこと、令和元年7月、洪水浸水想定区域の公表により、当該未利用地が約1.8メートル浸水することが判明したこと、令和3年5月、津波浸水想定区域の公表により、当該未利用地の近傍地において約2.0メートル浸水することが判明したこと、ポンプ場及び店舗の建設により、当該未利用地内外からの視認性が低下し、防犯面での検討が必要であると判断されたことなど、当初想定していた機能を有する多目的広場に適さなくなってきたところでございます。当該未利用地の利活用方法につきましては、今後も引き続き検討してまいりたいと考えております。 54 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。環境部長。   〔環境部長佐々木浩文君登壇〕 55 ◯環境部長(佐々木浩文君) 赤平議員からの熱中症対策実行計画についての御質問にお答えいたします。  国では、近年の気候変動の影響により、熱中症による死亡者数が増加傾向にあったことから、熱中症対策を強化するため、令和5年4月28日付で気候変動適応法を改正しております。改正気候変動適応法では、熱中症対策を強化するため、熱中症に関する政府の対策を示す熱中症対策実行計画や、熱中症の危険が高い場合に国民に注意を促す特別警戒情報を法定化するとともに、特別警戒情報の発表期間中における暑熱から避難するための施設の開放措置など、熱中症予防を強化するための仕組みを創設する等の措置が講じられたところでございます。  令和5年5月30日に閣議決定されました熱中症対策実行計画では、計画期間をおおむね5年間とし、2030年までの中期的な目標として、熱中症による死亡者数を現状から半減することを目指しており、熱中症対策の具体的な施策として、命と健康を守るための普及啓発及び情報提供、高齢者、子ども等の熱中症弱者のための熱中症対策、管理者がいる場などにおける熱中症対策等、地方公共団体及び地域の関係主体における熱中症対策、産業界との連携、熱中症対策の調査研究の推進、極端な高温の発生への備え、熱中症特別警戒情報の発表・周知と迅速な対策の実施の8つの施策が示されたところでございます。  今後につきましては、熱中症対策実行計画におけます地方公共団体の基本的な役割として、庁内体制を整備しつつ、主体的な熱中症対策を推進することとされておりますことから、令和6年春頃とされております改正気候変動適応法の施行に合わせまして、本市の体制等について検討してまいります。 56 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 57 ◯10番(赤平勇人君) それでは、雪対策から再質問していきたいと思います。  社会福祉協議会が実施主体として行っている事業を継続して支援していくという答弁だったと思います。一つ一つ再質問していきたいと思いますけれども、壇上で紹介しました方は、投書欄の中でも述べておりますけれども、本人は73歳で車椅子で現在生活されている、身体障害者手帳1級、要介護度3です。妻は80歳で要介護度1。  この方から直接様々な実態を聞いておりますけれども、様々な困難を抱えながら現在過ごしております。ただ、この世帯は、この支援制度について利用することができるか確認します。お答えください。 58 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。福祉部長。 59 ◯福祉部長(岸田耕司君) 支援制度についての該当するか該当しないかといいますと、その方の投書の中には、近隣に御家族がいるということも投書欄の中にあったかと推察します。また、その方が非課税なのかどうかということも分からないところです。その年齢要件だけですと、判断はつかないということになります。 60 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 61 ◯10番(赤平勇人君) 部長が先ほど制度の概要をおっしゃったときに、一戸建てに住んでいる75歳以上の高齢者、75歳以上のみの世帯ですか、じゃないと該当しないということなので、まず、当然、近隣町会に親戚がいるとか、そういうこともあるんですけれども、年齢の要件でそもそも弾かれてしまうんですね。そのほかに、こういう隣接町会に親戚がいるとかなんとかというようなハードルもあり、現実にこうして制度から漏れてしまっている人がいるわけです。  もう1点です。答弁では、本支援事業を継続するということを前提にしていますけれども、実態はどうなっているかという点です。資料で事業の実施状況を頂きましたが、令和3年度は37地区中5地区、令和4年度は6地区で支援事業が実施されませんでした。以前の質問では、令和2年度は4地区で未実施だったということで、年々未実施の地区が増加しているわけです。そして、この中には、住宅が密集している地域や市内でも積雪が比較的多い地域も含まれていますけれども、実施されなかった地区について、その要因についてお示しください。 62 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。福祉部長。 63 ◯福祉部長(岸田耕司君) 体制が取れていない地区というか実施されていない地区になっておりますけれども、もともとその中で実施されていない地区というか体制が整っていない地区は、令和4年度は3地区になっております。あとの地区は体制は取れているんですけれども、なかったということになります。その体制が取れていない、整っていない3地区については、例えば町なかであって、間口除雪の需要が少ない、またはもともと地域でやっていて、その需要がないといった地域であると伺っております。  以上でございます。 64 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 65 ◯10番(赤平勇人君) 需要が少ないといったって需要はあると思うんですよ、それは。1人でも2人でも需要があるのであれば、制度としてやっぱり、実施できるかできないかというその様々なハードルはあるにしても、できていないところがあるというのは、それは問題だと思います。現実に年々こうやってできていないところが増えていっています。つまり、偏りが生じているわけですね。やれているところとやれていないところがあるわけです。  事業継続のための支援を行っていくと言っておりますけれども、現実は年々実施できていないところが増えていっている、偏りが広がっていっている。この偏りが生じている、広がっていることについての市の見解をお示しください。 66 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。福祉部長。 67 ◯福祉部長(岸田耕司君) 偏りが広がっているということは私は申し上げてはいないので、偏っているんじゃなくて、今まで3地区のところはこれまで必要がなかったということになります。ですから、もしあるのであれば、当然その地区も対象にして今後やっていく予定であると考えております。あと、ボランティア等に関してですけれども、だから、我々自体はボランティアの裾野を広げていかなければならないということで、ボランティアポイントなども創設しております。これまで担っていただけなかった人にも担っていただくことによって、地域福祉の向上が図られるというふうに考えております。
     以上でございます。 68 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 69 ◯10番(赤平勇人君) 実態を見てほしいんですね。現状、幾ら努力──努力されているのは分かるんですけれども、ただ、未実施のところが広がっているわけです。当然、今までやっていなかったから、そのままやり続けていないというところもあるのは私も聞いていますけれども、ただ、今までやれていたけれども、やれなくなったところもあったりだとか、やらなくなったというところも現にあるわけです。地域で助け合っているとかそういった話はあるでしょうけれども、ただ、希望者全てに行き届いているかというと違うと思います。また、地区内に全ての支援の希望者がいないかというと、これもまた違う話だと思います。実態として地区社協の判断で支援を実施しているところ、実施していないところがあり、支援していないところは、この支援を利用したくてもできない人が現に出てきているわけです。そして、大きな課題として、ボランティアの担い手が確保できていない、あるいは高齢化しているという問題もあります。そうであれば、例えば高齢者や低所得者が、事業者や個人とシーズン契約などを結んで玄関先の雪を片づけてもらう、その費用を一部助成するといった新たな制度を、やはり市として設けるべきだというふうに思います。  これまでも質問を行ってきましたが、これまでのやり取りを振り返ると、例えば7年前の2016年には、この支援制度の登録世帯数は300を切っていて288世帯でした。それが今では324世帯です。昨年は336世帯です。どんどんニーズは増えていくわけですね。気候変動も叫ばれ、さらなる豪雪も予想される一方で高齢化も進む。そういった中で、やはり新たな制度をつくるべきだと思いますけれども、もう一度答弁をお願いします。 70 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。福祉部長。 71 ◯福祉部長(岸田耕司君) 先ほど御答弁申し上げましたとおり、今、社会福祉協議会で自主的に、我々、連携しながら、その担い手を確保するための取組を進めております。ですから、助成ではなくて、今は担い手の確保によって助け合いの中でボランティアとしてやっていくといったことでございます。  以上でございます。 72 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 73 ◯10番(赤平勇人君) その担い手の確保がどうなっているかということなんですね。実際、高齢者のお宅を除雪するこのボランティアの方たちが、その多くはもう高齢化している。自分たちの家の玄関の雪を片づけるのもいっぱいなのに、ボランティアでやられている。そのことに対しては本当に敬意を表するわけですけれども、ただ、そこにはやっぱり、いずれ限界は来るわけです。確保ができないという困難な話が地区社協や町会からも出されているわけですよ。そうなると、必然的にこの支援制度というのは限界がやっぱり出てくる。その前に、新たな制度を設けておかないといけないという観点から私は質問しているわけです。  現実に制度を利用することができない人がいます。冬場に暮らしていくことが困難だと悲鳴を上げている人がいます。こうした人にどうやったら答えることができるのかと考えるのが、まさに行政の役割だと私は思います。いろいろ調べてみると、制度を利用できずにやむを得ず業者に頼んで玄関先の除雪をしてもらっている人は、中には、月に2万円程度を12月から3月まで毎月払っているという人もいらっしゃいます。ただでさえ、燃料費も物価も高騰している中で、生活ができないと悲鳴を上げている人がいます。豪雪地域の青森だからこそ、暮らしを守るための手だてを充実させなければ生きていけない人が出てくるわけです。他自治体に目を向けると、多くの自治体が屋根雪だけではなくて、玄関先までの除雪費用の助成も対象にしています。中には、私が今言っているように、同じように社協で行っていた事業が継続できなくなったとして、新しく自治体として制度を設けたところも現にあります。新たな制度の創設でもいいですし、今ある屋根雪の助成制度の拡充をしてもいいですし、社協が実施している間口除雪の利用登録者数は、先ほども言ったように現在320人ほどです。大体この人数がベースとなると思いますけれども、費用の面でいえば、屋根雪の助成制度よりも費用は、はるかに少なく済むと思います。本市も活用している交付金の中に豪雪地帯安全確保緊急対策交付金があります。この実施要綱を見れば、安全克雪事業として、高齢者世帯等における除排雪の支援のために行う事業が挙げられています。間口除雪の助成制度などを創設するといった場合、こうした交付金を活用することができるかもしれない、そういう可能性があるわけです。ぜひこういったことも探りながら、どうやったらそういう人たちを守っていくことができるのかと、そういう観点で真剣に考えてほしいというふうに述べて、この項は終わります。  子どもの遊び場について再質問します。  富田ポンプ場裏の市有地については、そもそも工業高校移転前の平成21年に近隣町会から跡地利用の要望が出され、それらを受けて多目的広場として整備することを前提に県から取得したということです。しかし、現状が変わって、現在は富田ポンプ場裏について活用方向はまだ決まっていないということでした。確かに、土地の構造としてスーパーの裏側となり陰になっているので、様々な心配な要素はあります。  一方で、地域の住民からは、一体いつになったら整備されるのかと、皆さん当然この多目的広場が造られるというところで止まっているわけですので、いつになったら整備されるのかと、この声が私のもとに届いているわけです。気になるのは、平成25年第4回定例会一般質問で多目的広場について、近隣住民の皆様には、その進捗状況についてできるだけ情報提供をしていきたいということを答弁しています。この進捗状況についての説明はこれまでやられてきたのでしょうか。 74 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。都市整備部長。 75 ◯都市整備部長(清水明彦君) 進捗状況の協議についての再質問にお答えします。  地元町会との協議につきましては、平成26年3月に開催しました青森県立青森工業高等学校移転後の跡地の利活用に係る説明会におきまして、地元町会の西上古川町会や新田町会ほか13町会、篠田小学校PTAに対して、当該未利用地を含む青森県立青森工業高校跡地の利活用方法について、散策やレクリエーションなどの触れ合いの場、災害時の一時避難場所、そして、冬期の雪寄せ場など、多目的な機能を持つ広場を整備する予定であると説明を行ってきました。しかしながら、先ほど申し上げたとおり、現時点における当該未利用地を取り巻く周辺環境が変化し、当初想定していた機能を有する多目的広場に適さなくなってきたことから、当該未利用地の利活用につきまして、防犯面や防災面の課題を踏まえた再検討を行っておりまして、今後も当該未利用地の利活用の検討結果を踏まえて、地元町会と協議を行ってまいりたいと考えております。  以上です。 76 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 77 ◯10番(赤平勇人君) ということは、平成26年以来、何も言っていないということなんですよ。多目的広場とかに使うよ、その予定で整備しますよということは説明して、それっきり止まってしまっている。だから、地域住民の人からどうなっているんだという声が出るのは当然なわけですよね。防犯面などの課題はあるにしても、どう活用するかということは、当然にして私は問題としてあると思うんですけれども、その前に、住民にちゃんとこの経過なり、変わったんだったら変わる、あるいは、今、状況が変わりました、環境が変わりましたということだったら、そのことをちゃんと説明するということが誠意ある態度だと私は思うんですね。私の質問に対しては状況が変わりましたと言うことは、それは、聞かれて議会の中で答えていても、肝腎の住民には、そのことは全く説明がいっていないわけですよ。これはやはり問題だというふうに思います。例えば、まずは雪捨場として活用するとか、グリーンベルトのような、あそこは店舗と行き来するのにすごく便利なところだと思いますので、グリーンベルトのような通路として整備して篠田側との行き来をしやすくするとか、活用方法は多目的広場以外にも様々考えられます。  今後の活用方向を決める上でも、市としての案もなかなかまとまり切れないというのが、今もう、ずっと検討している検討しているということですので、それが現状だと思うんです。そうであれば、少なくともこれまで説明してきた、先ほど述べたような町会などに市のほうから足を運んで、現状も踏まえて相談をする、実は今こういう状況なんです、どうすればいいか市も迷っているんですということを行う、これがまず第一歩ではないかというふうに指摘しておきたいと思います。  子どもの遊び場については壇上でも述べましたけれども、子育て世帯から子どもの身近な場所に遊び場が欲しいといった声は引き続き聞こえています。また、天候が悪いときでも遊べる場所などが欲しいという声も寄せられています。一方で、公園を増設することや新たな遊具の設置などは課題が多いということを以前の議会のやり取りで答弁がされてきています。  そこで、プレーリーダーという人たちを活用したらどうかということを提案したいと思います。前市長のときにも触れたことがありますが、改めてプレーリーダーとは何かというと、一言で言えば遊びの専門家、エキスパートで、子どもたちが遊び場で生き生きと遊ぶことを補助し、そのための環境をつくる人というふうに言われています。このプレーリーダーは研修などを受けながら、安全に様々な遊びをまるで魔法のように提案する人とも言われ、時にはその存在が子どもにとって大きな居場所となることもあります。全国の自治体では、このプレーリーダーを活用して管理している公園、広場あるいは室内で遊び場を提供していたりするなど連携も広がっています。市内にもこうした人たちが現に存在しています。コロナ禍を経て、なかなか開催が困難だったプレーリーダーが主催するプレーパークも先日再開されました。子育て支援の強化には、子どもの遊び場の確保、拡充、質の向上などが必要だと思います。その観点から、このプレーリーダーについて、活用を本市でも検討するべきではないでしょうか。 78 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。福祉部長。 79 ◯福祉部長(岸田耕司君) プレーリーダーの活用についての再度の御質問にお答えいたします。  本市においては、子どもの自主性、創造性等を育むために、子どもの遊びを含めた活動場所を確保、提供してきています。これまで、子どもの遊び場としてアウガ2階のつどいの広場「さんぽぽ」をはじめとして、あおもり親子はぐくみプラザのプレイルームや、しあわせプラザの児童遊戯室、カクヒログループスタジアム──青森市民体育館の幼児体育室を設けており、遊び場としての機能のみならず、子育て親子の交流や情報交換の場として御利用いただいております。また、大型遊具を備えた青森市スポーツ公園わくわく広場や道の駅「なみおか」アップルヒル、新青森県総合運動公園などの施設もあり、さらに青森市総合体育館の中には、県内最大級の面積を有するキッズルームが整備されることになっています。このほか、児童館や児童室などで子どもの遊びを提供してきているところです。  議員御提言のプレーリーダーは、特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会によりますと、子どもが生き生きと遊ぶことのできる場を提供し、子どもたちの遊び場をデザインする人であり、本市においても、これまでNPO団体が都市公園などでプレーリーダーとして活動を展開していただいていることは承知しております。地域の中で、地域住民の手による子どもの成長を支える継続的な活動が展開されることは、子どもに関わる市民活動の広がりにもつながり、市民自治の観点からも重要であると考えます。今後、お話があれば、私ども「広報あおもり」などの広報媒体もあることから、その活動の広がりに協力していきたいと考えています。 80 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 81 ◯10番(赤平勇人君) 前向きな答弁だったと思います。ただ、今、市内には様々な遊び場がありますよというようなお話がありましたけれども、大事なことは、場がたくさんあるからいいじゃないか、行き場所があるからそこに行けばいいじゃないかということにだけはなってほしくないなというふうに思うんです。わくわく広場は確かにあります。ただ、逆に言うと、わくわく広場しか子育て世帯が行く選択肢というのがなかったりするんです。そうすると、もう週末のわくわく広場はすごいことになっているわけです。毎週毎週そこに行って遊ぶかというと、そんなこともないわけですよね。様々な選択肢があることが、やっぱり子育て世帯にとって大事ですし、また、身近な場所にあるということが、子育て世帯も大事ですし、子どもにとっても居場所としてとても重要な意味を持つわけなんです。例えば、郊外に大きな公園が1つあるからいいじゃないか、じゃあ、そこに放課後に子どもたちが行って自由に自分たちの居場所となるかというと、そういうわけではないわけです。特別な場所になってしまうわけです。それは、やっぱり子育て世帯が求めている趣旨、子どもが求めている趣旨とは、やはり、ずれてくるというふうに思います。  先ほど、このプレーリーダーの活動を広報などでも知らせていきたいという旨の発言がありましたけれども、今すぐ活用できないにしても、まずはプレーリーダーと意見交換をして、プレーパークを開催する際には、市も周知のお知らせをするとか、そういうところから始めるとか、あるいは雨天時という点では、先日報道でもありましたけれども、十和田市では廃校となった施設を使ってキッズパークを、これは民間の団体だったと思いますけれども、期間限定で開設しました。こういった場所を市も連携してプレーリーダーの方にお願いして、ここを開設したいんだ、あるいはプレーリーダーの方からこういう場所を活用させてくれというふうになったときに、ぜひそういう連携を図って、先ほど言ったような様々な子どもの選択肢、そういうものを遊び場の選択肢というものを広げてほしいんです。そういうところからまず始めてほしいというふうに思います。  現在の青森市子ども総合プランを見れば、家の近くの遊び場について感じていることという問いに対して、「雨の日や雪の日に遊べる場所がない」という回答が61.9%と最も高く、次いで「近くに遊び場がない」という回答が高くなっています。現在、一つ一つの施策がこうした声に応えたものになっているかどうかという点も大きな課題としてあると思います。そして、この青森市子ども総合プランは今年度で計画期間が終わります。今後、新たな子ども総合計画を策定していくことにもなっていくかと思います。会議録をたどれば、プレーリーダーという言葉が本議会で最初に出てくるのは、2015年第3回定例会です。このとき市は、プレーリーダーが実施するプレーパークについてメリットや課題を挙げながら、現在、新たな(仮称)青森市子ども総合計画の策定作業を進めており、プレーパークや遊び場を含む子どもの居場所について、当該計画の策定過程において検討していくと答弁しておりました。しかし、結局策定された子ども総合プランには、プレーパークやプレーリーダーという言葉は全く盛り込まれていません。一言もありません。子どもを取り巻く環境が変化する中で、他自治体からも学び、多様な体験、交流を図れる方法の一つとして、このプレーリーダーの存在を新しい計画にはしっかりと位置づけてほしいということを強く要望して、子どもの遊び場については終わります。  次に、熱中症対策について再質問します。  熱中症対策実行計画を受けた対応については、まだ決まっていない、これからだと。来年の春頃ですか、検討するということでした。この熱中症対策実行計画は、国として、中期的目標として2030年に熱中症による死亡者数を半減することを目的としています。今後、さらなる猛暑が襲ってくることも想定し、気候変動対策と一体で対策の強化をしていくことが必要と思いますけれども、再質問では、今夏のような命に関わる、まさに災害級の猛暑が、例えば来年もやってくるかもしれない。そうしたことを考えたときに、緊急的な対策を取るべきだという観点から聞いていきたいと思います。  まず、市の熱中症に対する対応ですけれども、現状ではそれぞれの部署がそれぞれで対応していると、ばらばらの対応だという状況だと思います。今回私が思ったのは、冬であれば豪雪対策本部や、災害級となれば市長を本部長として豪雪災害対策本部を立ち上げ、様々な手だてを全体で共有して講じていくわけです。先ほども述べたように、これほどの猛暑──酷暑という言葉もありますけれども──になれば事態はまさに災害級です。そうであれば、市として災害対策本部なり、対策本部等を立ち上げて、公共施設を使った避暑地の設置や弱者への支援等を含めた対応を図るべきだと思いますけれども、市の見解をお示しください。 82 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。環境部長。 83 ◯環境部長(佐々木浩文君) 熱中症に関する再度の御質問にお答えいたします。  先ほども御答弁申し上げましたとおり、熱中症対策実行計画におけます地方公共団体の基本的な役割といたしまして、庁内体制を整備しつつ、主体的な熱中症対策を推進することとされておりまして、本実行計画に基づいた形では、令和6年春頃の改正気候変動適応法の施行に合わせて対応していきたいというふうに述べたとおり、体制につきましては、今後検討していくこととなると思います。 84 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 85 ◯10番(赤平勇人君) 来年の春頃に、国から示されて検討を開始するということなんですけれども、そうなれば、来年の夏には間に合いませんよね。この市の対策、対応というものは間に合いますか。 86 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。環境部長。 87 ◯環境部長(佐々木浩文君) 再度の御質問にお答えいたします。  まず、災害級という言葉が議員のほうからもあったと思いますけれども、これにつきましては、現在、熱中症警戒アラートなるものが国のほうから発表されて、その上で、国民に対して熱中症防止対策を講ずるようというふうな形で注意喚起が進められております。こういったことも含めまして、どのようなタイミングで体制をつくるかということに関しましては、今回の改正地球温暖化の法律に基づいた施行の部分で、ある程度、国のほうからの動きが明らかになってくると思いますので、それらを考慮した形で検討していきたいというふうに考えております。 88 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 89 ◯10番(赤平勇人君) はっきりおっしゃらないということは、来年の夏には間に合わない可能性があると思うんですね。様々な体制の準備等もあるでしょうし、そうなれば間に合わない可能性があるわけです。来年また同じような災害級の、これほどの脅威となるような、命を脅かされるような猛暑が、あるいはこれ以上の猛暑がやってくるかもしれないと思うんです。そうなれば、もうこれは、やっぱり危機対策だというふうに思います。  ぜひ総務部長に答弁を求めたいと思いますけれども、危機対策として災害対策本部なりを設けるべきではないでしょうか。 90 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。総務部長。 91 ◯総務部長(舘山新君) 再度の御質問にお答えいたします。  先ほど来、環境部長からもお答えしておりますけれども、熱中症対策実行計画における地方公共団体の基本的役割として庁内体制を整備しつつ、主体的な熱中症対策を推進するとされておりますことから、改正気候変動適応法の施行に合わせて、本市の体制等について、関係部局と連携を図りながら検討していくこととしております。  なお、国におきましては、気候変動の問題は気候危機との認識の下、幅広い分野での対策が必要であるとして、熱中症対策推進会議を設けまして、関係機関が緊密な連携の下、対策を進めていくこととしております。ですので、私どもといたしましても、その国の動きを見ながら適時適切な体制を取って進めてまいりたいというふうに考えております。 92 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 93 ◯10番(赤平勇人君) 同じ答弁なんですけれども、私が言っているのは、気候変動対策のような熱中症対策としてだけではなくて、まさに命を守るための危機対策として、災害対策という観点から今聞いたわけです。当然この気候危機対策としての熱中症対策というのは、中長期的な課題として必要となるわけですけれども、先ほど聞いたように、来年の夏に間に合わないかもしれない可能性もあるわけです。そうしたときに、まだ計画ができていないから対応しません、これでは済まされないわけですよ。やはり、そのときに命を守るための対策を一元的に行っていくという体制はあらかじめつくっておくべきだというふうに思います。市民に命の危険が迫っていると捉えて、対応を自己責任にするのではなくて、できる対応を取るべきです。国は熱中症対策の中で、「地方公共団体内における熱中症対策を担う全ての部局間の連携が重要であることを踏まえ、首長の主導の下、各部局それぞれの役割を明確にし、連携、協力して必要な対策を実施できるような庁内体制整備を促す」とあります。今後、対策計画を踏まえた中長期的な取組がなされていくと思いますけれども、今述べたような部局間の連携や首長の主導の下というのは、緊急対応として現段階でも必要な手だてだと思います。  より具体的な対策についても聞いていきたいと思いますけれども、今夏、私の元にも近所の高齢者が救急車で運ばれた、どうやら熱中症のようだというような声も寄せられています。そして、適切なエアコンの使用をと言いますけれども、そのエアコンが自宅にないという声も寄せられています。こうした中で、酷暑の中で命を守る装置としてエアコンが自宅にない人に対し、購入設置費用の助成を行う自治体が広がっています。一例を挙げると、東大阪市では、自宅にエアコンが設置されていない、あるいは使用できるエアコンが1台もない65歳以上の非課税世帯に対し、上限5万円の購入費補助制度を熱中症対策として行っています。兵庫県加古川市は、東大阪市と同じような内容ですが、対象者に未就学児がいる世帯もプラスしています。そのほかにも、多くの自治体が熱中症対策としてエアコンの購入費補助制度を行っています。中には、生活保護利用者も対象にしているところもあります。  私が聞いたところでは、大体申請件数は100から200世帯ぐらいだということでした。命を守る対策として、命を守る装置として、エアコンが1台もない、そうした世帯に対して購入費の助成を行うべきではないかと思いますけれども、市の見解をお示しください。 94 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。福祉部長。 95 ◯福祉部長(岸田耕司君) 再度の御質問にお答えいたします。  いわゆる低所得者、低所得世帯のエアコンの購入のことだと思いますが、低所得世帯のエアコン購入・設置費の補助制度ということでございますけれども、内閣府の消費動向調査において、令和5年3月末時点における2人以上の世帯のエアコン普及率は全国平均で91.5%となっています。この普及状況から、エアコンについてはある程度普及しており、基本的には市民の消費生活の工夫の中で購入すべきものと考えています。生活保護制度においても、エアコンを含め日常生活に必要な生活用品については、保護費の中でやりくりによって計画的に購入するものと示されております。また、住民税非課税世帯や障害者世帯、高齢者世帯等で低所得である世帯については、エアコンの設置や老朽化による買換えで資金が必要な場合、社会福祉協議会が行う生活福祉資金貸付制度を活用することが可能となっているところです。このことから、低所得世帯へのエアコンの購入・設置費の補助制度について実施することは考えておりません。 96 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 97 ◯10番(赤平勇人君) 今、部長が引用した普及率91.5%、これは全国の数字ですよね。青森の数字をお示しすることはできますか。 98 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。福祉部長。 99 ◯福祉部長(岸田耕司君) この令和5年度3月末時点、内閣府の消費動向調査においては、青森の数字は載っていないんですよね。この前の調査ではあったんですけれども……。   〔10番赤平勇人議員「前の調査で」と呼ぶ〕 100 ◯福祉部長(岸田耕司君) 前の調査のが──平成26年度では、全国平均が86.4%で、青森県自体が51.6%という消費動向調査になっております。  以上です。 101 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 102 ◯10番(赤平勇人君) 平成26年のときに86.4%で、現在は91.5%、10%も行かないか。5%ぐらい上昇しているということで、それをそのまま並べると、青森の普及率は半分ぐらいじゃないですか。全然、これで暮らしを工夫とかなんとかということを言えませんよ、やっぱり。現状、設置していないという声が届いているわけですから、その人たちに耳を傾けて寄り添った対応、施策を取らないと、命が奪われてしまうわけです。落としてしまうわけです。これだけ熱中症で重症化されて運ばれている人もいる、あるいは死者も出ているということを、やっぱり直視するべきだというふうに思います。  もう1点は、国の熱中症対策計画でも言われていることですけれども、公共施設の避暑地──クーリングシェルターとしての活用です。市内の施設のエアコン設置状況はどうなっているか、この資料を頂きました。昨日も質問でありましたけれども、これを見ると、市民も多く利用するような施設にもエアコンが設置されていない状況です。例を挙げると、昨日もありましたとおり、浜館支所、奥内支所、原別支所、後潟支所、野内支所、高田情報センター、横内市民センター、働く女性の家、それから、中央、大野、横内、東部、戸山、油川、北部の各市民センター、それから、小・中学校も音楽室や図書室をはじめとした特別教室には設置されていません。  個別としてではなく全体としてお聞きしたいと思いますけれども、熱中症対策として、この避暑地としての活用、利用を広げるためにも、公共施設のエアコン設置を進めるべきではないかと思いますけれども、市の見解をお示しください。 103 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。環境部長。 104 ◯環境部長(佐々木浩文君) 再度の御質問にお答えいたします。  改正気候変動適応法でございますが、市町村が冷房設備を有する施設を指定暑熱避難施設、いわゆるクーリングシェルターとして指定することができるとされております。このクーリングシェルターに指定された施設につきましては、熱中症による深刻な健康被害が発生するおそれがあるとして、熱中症特別警戒情報が発表された場合に、開放可能な日及び時間帯において、施設を開放するということになっております。クーリングシェルターにつきましては、この改正気候変動適応法の施行がされます令和6年春頃を予定しておりますから、法の施行に合わせて指定の有無につきましても検討してまいります。 105 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 106 ◯10番(赤平勇人君) 災害が起きたときに避難する場所にエアコンがない、そういったこともそもそもの問題としてあると思います。やはり、公共施設にエアコンの設置も進めていって、避暑地としての利用、いざとなったら猛暑の際はここに逃げてくださいというような避難場所としての機能というのが必要だというふうに思います。事は命に関わるような災害級の暑さです。従来とは質が違い、暑さ自体も日数も異常な状況で、今後もこうした事態が想定される中で、これまでどおりの対応でいいのかということが問われています。先日、こうした実態が寄せられました。障害を持つために歩くのが大変な方が、自宅にエアコンもなく、暑さから逃げることもできなかったため、とうとう自宅で倒れてしまった。しかも、症状が重く、いつ自宅に戻れるか分からないということが現に起きているわけです。こういう人たちをどうやって守っていくのか、それを考えるのが行政の役割だと思います。ぜひ対策を強化していただくよう要望して、最後、再エネに進みたいと思います。  事業者に対して、8月16日に関係6市町長連名で意見書を提出、それから、県に対しては、県として事業者に対し事業計画の白紙撤回働きかけと行政手続に対して厳格な審査を求めました。これに対し事業者は重く受け止めるとしながらも、内容を精査し、必要な調査を今後行う、その結果を基に当社の計画を見直しし、改めて説明をさせていただくと述べています。壇上でも述べたように、議会としての総意で反対の意見書、請願を採択しています。また、この間の選挙でもこの問題が大きな争点となり、いずれの候補者も反対の立場を表明してきました。そして、今、市長が事業者に対しても直接白紙撤回の要請に行きました。  しかし、事業者は意見を受け止める、意見を基に計画の見直しを行う、説明をしていくということでしたけれども、この発言は基本的には住民説明会で言ったことと同じ内容でした。ここに対して本当に残念というか、誠意がないなというふうに思わざるを得ないんですけれども、一方で、7月26日の地元紙一面に気になる記事が掲載されました。先ほども質問でありましたけれども、青森市から十和田市にまたがる八甲田南東地域と田代平湿原などを含む八甲田北東部の2つのエリアで、地熱発電開発の可能性を探る調査計画が浮上しているとのことです。私の元にも様々な市民から、この問題をどう考えているか、また八甲田なのかという声も寄せられています。私自身としては、地熱発電そのもので言えば、メガソーラーや巨大風力と比べれば、自然に対する影響は比較的少なく、安定した発電ができるのかなというふうに思っておりましたけれども、一方で、最近では、北海道の蘭越町で地熱発電所の掘削作業中に飲料基準の2000倍ものヒ素が噴出したという問題もありました。寄せられている声として、また八甲田かという声があるし、思いもあります。  この新たな地熱発電所を八甲田に計画しているという問題について、ぜひ、市長の受け止めをお聞きしたいと思うんですけれども、市長、このことについてどう受け止めているでしょうか。 107 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。環境部長。 108 ◯環境部長(佐々木浩文君) 地熱発電についての再度の御質問にお答えいたします。  まず、地熱発電につきましては、先ほど木村議員にも御答弁させていただきましたとおり、地中奥深くにありますマグマだまりの熱で熱せられた蒸気を井戸でくみ出し、その蒸気の力を利用してタービンを回し、発電機を回転させて発電するものでございます。  新聞報道にありました地熱発電調査につきましては、独立行政法人エネルギー金属鉱物資源機構通称JOGMEC及び鹿島建設株式会社から、八甲田周辺における地熱発電の可能性を調査するために、令和5年度から調査員が現地に立ち入り、地層や岩石、湧水等から、土地の地質の成り立ちや地熱影響への痕跡等を調査する地表調査を実施すると伺っております。  議員お尋ねの地熱発電に関する本市の考え方につきましては、地球温暖化対策の推進に当たりましては、自然環境の保全に十分配慮しながら、再生可能エネルギーの推進と自然環境の共生を図る必要があると考えており、今後も地熱発電等の再生可能エネルギーにつきましては、調査等を行う事業者の動向に注視してまいります。 109 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 110 ◯10番(赤平勇人君) 私が聞いたのは、市の見解ではなくて市長の受け止めです。市長は、ぜひ対話を大事にしたいということもおっしゃっていましたので、私も市長と対話したいので、このことについても、ぜひ答えていただきたかったんですけれども、市民の中にある大きな思いとしては、内容がどうあれ、八甲田での開発行為をやめてほしいという、もう手をつけないでほしいということなんです。現在の市の立ち位置は、この地熱については非常に微妙なところがあるのが本音だと思います。再エネとしては地熱は推進したいということは、この間の計画にもありましたけれども、ただ、今のスタンスとしては、八甲田にはというのが本音のところだと思います。そうであれば、やはりはっきりとした市として基準となる、そのルールをつくるべきだと思うんですね。  先ほど木村議員は、余分なエネルギーを割かなくていいという発言もありましたけれども、こういうことも踏まえて、はっきりとした市としての基準、八甲田地帯へのこうした大規模開発を原則として禁止する、そういうような規制づくりを市民の声も聞きながらつくるべきではないでしょうか。 111 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。環境部長。 112 ◯環境部長(佐々木浩文君) 再生可能エネルギーの規制についての再度の御質問にお答えいたします。  再生可能エネルギーの規制につきましては、本市単独でゾーニング条例を制定したとしましても、風力発電等を隣接自治体に設置された場合には、その効力が及ばなく、本市からの景観の悪化等が想定されることもあり、現状では、本市において単独でのゾーニング条例を制定する考えはございません。なお、県におきまして、再生可能エネルギーの推進と自然環境の共生に関する方策やゾーニング条例制定に向けた検討の動きがありますことから、今後、県の動向を注視、連携の上、対応してまいります。 113 ◯議長(奈良岡隆君) 10番赤平勇人議員。 114 ◯10番(赤平勇人君) 県任せ、県の判断で決めていくということではなくて、青森市の自然環境を青森市自身はどう考え、どう守っていくのかということが重要だと思うんです。青森市がそういうスタンスを取るのであれば、八甲田には手をつけない規制をつくってくださいと、それは県に、ぜひ申してください。青森市がこれだけ混乱しているわけですから、その混乱を一掃するためにも、ぜひ規制をつくるということを市から県にしっかりと訴えていただきたい、そして、地産地消型の再エネ政策を進めていただきたい、このことを要望して私の質問を終わります。  ありがとうございました。 115 ◯議長(奈良岡隆君) この際、暫時休憩いたします。   午後0時11分休憩           ──────────────────────────   午後1時15分開議 116 ◯議長(奈良岡隆君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  29番木下靖議員。   〔議員木下靖君登壇〕(拍手) 117 ◯29番(木下靖君) 29番、市民クラブ、木下靖です。  去る8月26日、青森操車場跡地に建設中の青森市総合体育館において、市内在学・在住の小学生を対象に工事車両への試乗体験会が開催されました。供用開始まで1年を切り、雪が降る前に急ピッチで工事が進められるものと思います。西側用地道路は、機関区通りと旭町大通りの接続部分の工事のため、現在通行止めとなっており、こちらも本市の道路における大きな課題がクリアされるものと期待しています。しかし一方では、青い森セントラルパーク県有地部分に建設されるものと思っていた統合新病院については、ここに来て暗雲が垂れ込めてきた感があります。建設候補地を白紙に戻すことを含めた検討の見直しが伝えられ、今後のスケジュールも見えなくなりました。市においては、県の真意をしっかりと確認して、一刻も早く現状を市民に説明されるよう求めます。  以下、通告に従い順次一般質問を行います。執行機関の簡潔明瞭なる答弁をよろしくお願いいたします。  最初の質問は、指定管理者制度についてです。
     多様化する市民ニーズに、より効果的、効率的に対応するため、公の施設に民間の能力を活用しつつ、住民サービスの向上を図るとともに、効率的な管理運営を図ることを目的として、平成15年から指定管理者制度が導入されて20年がたちました。本市においても、平成17年に青森市指定管理者制度導入基本方針が策定され、現在では、168の公共施設が指定管理者により管理運営されています。指定管理者の選定に当たっては、効率性についてという項目があり、選定基準として、経費の縮減等に係る方策について工夫されているかというものがあります。住民サービスの向上と管理運営経費の縮減という目的に鑑みれば当然とも言えますが、他候補との競争になればできる限り経費を圧縮するために、人件費をぎりぎりまで削ろうとするケースもあるでしょう。そして、指定管理料は基本的に5年間据置きです。毎年様々な物価が上昇する中で、指定管理者で働く人たちの給料は、物価上昇に対応できるだけのアップをしていけるのだろうかと心配になります。  以下、2点お尋ねします。1、指定管理者に応募する際の現在の経費縮減を伴う提案項目は、指定管理者で働く人たちの人件費に影響を与えるものと考えますが、市の考え方をお示しください。  2、施設によっては、施設の利用に係る料金を当該指定管理者の収入として収納させる利用料金制が導入されています。利用料金は、条例に定める0.7から1.3を乗じて得た額まで、市長の承認を得て定めることができるとされていますが、これまで増額を認めてきたケースはどれだけあるのか実績をお示しください。  第2の質問は、リンクステーションホール青森についてです。  リンクステーションホール青森は、収容人員2031名の大ホールをはじめとして、大中小の会議室、応接室、和室、茶室、展示室など多くの施設を有し、コロナ禍前までは年間30万人前後の利用者を数える本市を代表する文化施設です。地上5階、地下1階、鉄骨鉄筋コンクリート、一部鉄筋コンクリート造の当該ホールですが、1982年の竣工から41年を経て、老朽化の度合いが気になります。今も当該ホールの内外には、壁のひび割れ、陥没、雨漏りなどの不具合が散見されています。仮に本市文化施設の中でも核となる当該施設の利用に支障を来す事態になれば、各種文化事業の実施に与える影響は計り知れません。当該ホールの建て替えを含めた今後の方向性について、市の考え方をお示しください。  最後の質問は、固定資産税、国民健康保険税の督促状誤送付についてです。  8月21日夜、市内在住の知人から電話を受け取りました。内容は、7月31日にコンビニで納付した固定資産税第2期分の督促状が送られてきた、市役所に電話をして事の次第を問い合わせたところ、市の担当者が確かに期限内に納付済みであることを確認して謝罪を受けたが、市の納税システムはどうなっているのかと憤りを隠せない様子でした。翌日、納税支援課から市政記者会宛ての督促状誤送付についてという資料を読みましたが、判然としません。一定の期間にバーコードを利用して納付した市民に誤送付をしたとのことですが、なぜこのような誤りが起きたのか、市民の理解が得られるよう、納付システムの一連の流れと、督促状誤送付の原因及び対策をお示しください。  以上で壇上からの私の一般質問を終わります。御清聴いただきありがとうございます。(拍手) 118 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。企画部長。   〔企画部長織田知裕君登壇〕 119 ◯企画部長(織田知裕君) 木下議員からの指定管理者制度についての2点の御質問に順次お答えいたします。  初めに、経費縮減を伴う提案による人件費への影響についてお答えいたします。  指定管理者制度は、公の施設の管理について、民間事業者の専門的手法や経営ノウハウを活用することで、市民サービスの向上と効率的な管理運営を目的とするものであります。  本市の指定管理者制度におきましては、市として、施設を管理運営するための人件費や保守点検などの委託料、事務用品等消耗品費や通信運搬費、光熱水費などを積算し、その総額を指定管理料基準額として提示しております。応募者はこの指定管理料基準額を基に、5年間の指定管理期間における物価や賃金水準等の変動も想定した上で、様々な経費を積算しているものと認識しております。  指定管理者の選定に当たりましては、1つ目に、同種の施設管理業務の実績や財務の健全性などを評価する管理運営全般についての項目、2つ目に、保守点検等の施設管理計画や、職員の雇用・労働条件などを評価する管理についての項目、3つ目に、市民の平等な利用を確保するための方針やサービス向上対策などを評価する運営についての項目、4つ目に、本店の所在地が市内かどうかを評価する応募団体についての項目、5つ目に、人件費のみならず、提案額総額に対する経費縮減状況を評価する効率性についての項目で総合的に評価しております。この1つ目から4つ目までの主にサービス面に関する項目の配点は全体の8割程度であるのに対しまして、5つ目の効率性についての配点は全体の2割程度としております。また、2つ目の管理についての項目の中で、職員の雇用・労働条件の向上に努めているかという選定基準を設けており、応募者の提案額総額における人件費の割合が高い場合、加点することとしております。これらのことから、人件費を縮減して効率性のみを追い求めるのではなく、サービス面での充実を重視して提案していただけるような仕組みになっているものと認識しております。  次に、利用料金の増額を承認した実績についての御質問にお答えいたします。  指定管理者制度導入以降、利用料金について、条例で定める金額から増額を承認した実績でありますが、青森産業展示館及び青森市はまなす会館につきましては平成18年4月から、指定管理者の指定時に継続的に増額を承認しております。また、青森市浅虫海づり公園は令和2年4月及び令和5年4月からの増額を承認しております。  以上であります。 120 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。教育委員会事務局教育部長。   〔教育委員会事務局教育部長小野正貴君登壇〕 121 ◯教育委員会事務局教育部長(小野正貴君) 木下議員のリンクステーションホール青森についての御質問にお答えいたします。  リンクステーションホール青森は、鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造の建物であり、ホール、リハーサル室、楽屋等のホール棟と会議室、和室、茶室等の会議室棟から構成され、昭和57年9月の竣工から本年で築41年となる施設でございます。当該施設は、平成15年度に耐震診断を行い、その結果、安全性に問題はないと診断されたものの、外壁の補修のほか、大ホール客席椅子の全交換、舞台機構・照明・音響の改修、全館的な空調及び電機設備の改修などの大規模改修を、平成17年度から平成18年度にかけて実施しております。その後におきましても、法改正に伴いますワイヤレスマイク等の交換や、老朽化に伴います電機設備の修繕など、適時適切に必要な修繕や改修を行っているところでございます。  教育委員会が所管いたします社会教育施設については、中央市民センターなど、松原地区に築50年以上経過した建物が複数あり、今後ワークショップを開催し、市民の皆様の御意見を踏まえながら、松原地区のまちづくりビジョンを策定することとしております。また、リンクモア平安閣市民ホールは、平成13年5月の竣工から本年で築22年が経過しており、外壁及び屋上の防水工事やホールの舞台機構・照明・音響の改修など、大規模改修の検討が必要な時期に来ております。このことから、リンクステーションホール青森については、各施設の状況等も踏まえ、優先順位を考慮しながら、今後の対応について検討してまいりたいと考えております。 122 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。税務部長。   〔税務部長横内修君登壇〕 123 ◯税務部長(横内修君) 木下議員からの督促状についての御質問にお答えいたします。  先般、督促状の誤送付となりましたのは、納期限が7月31日の固定資産税第2期分及び国民健康保険税第1期分で、納期限内である7月27日から31日までの間に、コンビニエンスストアでの納付やインターネットバンキング、クレジットカード、電子マネーによる納付が可能となっている、納付書に印刷されたバーコードを読み取って納付された方に対してのものであります。このバーコードを利用した納付データにつきましては、収納代行業者が集約し、約2週間後に本市に報告がなされ、本市ではこのデータを同日中に、システム運用管理事業者へ転送し、その2日後に税システムに納付データが反映される流れとなっております。  また、督促状につきましては、地方税法において納期限から20日以内の発送が定められており、作成は、発送日前日にシステム運用管理事業者が行っております。  先般、誤送付となった督促状につきましては、通常8月20日に発送するところ、8月20日が日曜日のため、8月18日金曜日に発送することとし、発送日前日である8月17日に督促状作成となりました。そのため、8月16日に本市が受け取った、7月27日から31日までの間のバーコード利用の納付データを、システム運用管理事業者へ転送する際、督促状作成日が通常とは異なる翌17日となることから、納付データの反映処理を1日前倒しで行った上で、督促状を作成するよう依頼すべきところを、その依頼を行わなかったものであります。これにより、当該納付データの反映が、2日後である8月18日となり、納付データ反映前の状態で督促状が作成され、送付となったものであります。  その後、8月21日に督促状が届いた市民の方からの問合せにより誤送付が判明し、8月22日に対象者へおわびの文書を送付いたしました。  今後につきましては、再発防止に向け、1つとして、あらかじめ年度当初に年間分の督促状発送・作成スケジュールと、これに伴うバーコードを利用した納付データの反映処理スケジュールを作成し、システム運用管理事業者も含めた担当者間で情報を共有すること、2つとして、督促状発送前に、バーコード利用の納付データを複数件抽出し、督促状作成データと突き合わせ、誤って作成されていないかを複数人で確認することなどを徹底することといたしました。  今般、督促状が誤送付された方には深くおわび申し上げるとともに、今後、同様の事案が発生することがないよう取り組んでまいります。 124 ◯議長(奈良岡隆君) 29番木下靖議員。 125 ◯29番(木下靖君) 御答弁ありがとうございました。  順次再質問してまいります。  まず、指定管理者制度について。選定基準の効率性についての項目というのは、人件費のみならず、提案額総額に対する経費縮減状況を評価するとの答弁でしたが、応募者にしてみれば、手っ取り早く経費を縮減できるのが人件費であろうと思います。その他の経費に関しては、自分たちの思うようになるかどうかというのは、相手のあることといいますか、例えばそれが物品であったり、企画であったりした場合には、なかなか自分たちの思うようにいかないと。その点、人件費であれば思いどおりにできるという点はあると思います。答弁中、管理についての項目で、職員の雇用・労働条件の向上に努めているかという選定基準を設けていて、応募者の提案額総額における人件費の割合が高い場合、加点することにしているということでありましたけれども、ちょっと理解しにくいんですけれども、例えば同じような業務内容であっても、雇用者の数が異なれば人件費、これも変わってきます。その人件費の割合が高ければ加点となっているんですけれども、それと、個々の雇用者の給料が上がるかどうかというのとは別個の問題ですよね。それが職員の雇用・労働条件の向上というふうに表現されているんですけれども、その点について、どういう考えでこういったものを示されているのか、市の考えをお示しください。 126 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。企画部長。 127 ◯企画部長(織田知裕君) 再度の御質問にお答えいたします。  指定管理者の応募書類の一つとしまして、職員の人数ですとか賃金単価がどうなっているかというのを把握する必要がございますので、この人件費の内訳書というものを入手して、審査の一つに使っております。そこで、今、壇上で御答弁申し上げましたのは、総額における人件費の割合が高い場合に加点をしておりますと答弁申し上げましたけれども、これ以外にも雇用・労働条件であります労働法令は遵守されているかとか、あとはまた、職員の雇用・労働条件向上に関する提案があるかとか、例えば昇給制度があるとか、制服支給制度があるかとか、そういったことも加味して、よければ加点するし、悪ければ減点するという制度も併せて折り込んでおります。人件費総額だけでなく、そういった個別の労働者の待遇といいますか、そういったものも配点の要素に含めて、今、対応しているというところでございます。 128 ◯議長(奈良岡隆君) 29番木下靖議員。 129 ◯29番(木下靖君) 今の御答弁だと、様々な項目で加点の要素というのはあるんだけれども、先ほどの人件費総額の提案額総額に対する割合のみならず、人件費の内訳書というものも取っているということなので、そういったところで総額だけではなくて、職員の給料はどのぐらいなのかなというところも調べているとのことだと思います。  それでは、利用料金について、先ほど壇上で申し上げましたけれども、現在、利用料金制を取っている施設等に関しては、その利用料金について、0.7から1.3を掛けた額に変更できる、市長の承認が得られればというふうになっているんですけれども、答弁では、平成18年4月から青森産業展示館、はまなす会館、令和2年4月と令和5年4月から浅虫海づり公園の増額を認めたということでした。施設としては3施設です。一応確認しますけれども、何か、今までの指定管理者の歴史の中で、利用料金制を取っているところはそこそこあると思いますけれども、この3施設のみというのはちょっと少ないなという気もするんですが、この増額の申請をされた指定管理者というのは今までどれくらいあるんですか。 130 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。企画部長。 131 ◯企画部長(織田知裕君) 再度の御質問にお答えいたします。  実際に利用料金増額に関する協議が市にあった場合の対応ですけれども、担当課におきまして、その増額理由ですとか、その収支状況ですとか、周辺自治体における類似施設の料金ですとか、また社会経済情勢などを総合的に勘案した上で、判断することとなります。各指定管理を所管している担当部局には、ちょっと何をもって協議というのかというのはありますけれども、日々の管理運営の中で様々な相談事、その中には料金も含まれて相談事があるんだと思います。ちょっと今、現在、網羅的にそれらの相談全てを把握してお示しすることは困難でありますけれども、そのような認識でございます。 132 ◯議長(奈良岡隆君) 29番木下靖議員。 133 ◯29番(木下靖君) 違います。私が聞いたのは、利用料金の増額を申請と言うのかどうか分からないですけれども、今まで市側に申し出てきた指定管理者といいますか、増額の申出をしてきた件数は今までに何件あったのかという話です。 134 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。企画部長。 135 ◯企画部長(織田知裕君) 再度の御質問にお答え申し上げます。  協議そのものに関しましては、今申し上げましたとおり、各担当課において様々な相談が日々寄せられていると思います。ですので、それらを今、網羅的に件数として把握しているわけではありませんので、この場でその件数自体をお答えすることは困難でありますけれども、今御答弁申し上げましたとおり、協議があり、承認した実績につきましては、先ほど壇上で御答弁申し上げました産業展示館、はまなす会館、浅虫海づり公園の2件ということであります。 136 ◯議長(奈良岡隆君) 29番木下靖議員。 137 ◯29番(木下靖君) もし、今その数字が分からないのであれば、時間内であれば結構です、その条例に定められている指定管理料の基準額、これを上げてほしいと言ってきた指定管理者の件数──指定管理者の件数というか、そういうことのあった件数。上げてくださいとか、下げてくださいということはあまりないと思いますけれども、上げたいんだけれどもというふうに申し出てきた件数ということで、時間内であれば、もしよかったらお答えください。  次の質問に行きます。今申し上げたとおり、利用料金基準額0.7から1.3倍の範囲で変えることが可能となっていますけれども、無論、これまで消費税の増税があったときなんかは変えているんでしょうけれども、この消費税増税時を除いて基準額を直近で改定したのはいつかお尋ねします。 138 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。企画部長。 139 ◯企画部長(織田知裕君) 利用料金基準額の改定時期についての再度の御質問にお答えいたします。  利用料金基準額について、直近において消費税増税以外の市全体の改定時期につきましては、平成10年7月となっております。 140 ◯議長(奈良岡隆君) 29番木下靖議員。 141 ◯29番(木下靖君) 利用料金基準額の直近の改定時期は平成10年7月ということでした。25年前です。25年間で様々な物価が上がってきましたし、ここ数年、それは著しい物価上昇がありました。現在も物価は上がっています。そういう中で、指定管理者で働く職員たちが生活していくためには、指定管理者の選定基準の見直し、例えば、さっき言った経費縮減に係る方策が工夫されているかとかというやつですね。例えば、そういうところから人件費は除くとか、見直しが必要だと考えます。来月からまた青森県の最低賃金も898円に引き上げられますけれども、今、市内の様々な業種で人手不足に悩んでいます。働くほうとすれば、より賃金の高い職種、職場で働こうとするのが当然の流れです。最低賃金に毛の生えた程度の給料で必要な人が集まらないのではないかというふうに危惧します。現状を認識して将来を見据えて、これからの市の公共施設を管理運営していくためにも、指定管理者制度の前向きな見直しを検討していただくことを要望して、この項目は終わります。  続いて、リンクステーションホール青森について。先ほどの答弁で、平成15年度に耐震診断を行いとありました。その際には、安全性に問題なしと診断されたとのことでした。耐震性と老朽化による耐久性、これは別の話ですけれども、参考のためにお尋ねします。平成15年度に行った耐震診断の調査内容、これをお示しください。 142 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。教育委員会事務局教育部長。 143 ◯教育委員会事務局教育部長(小野正貴君) 平成15年度に実施いたしました耐震診断の調査内容についての再質問にお答えいたします。  平成15年度にリンクステーションホール青森で行いました耐震診断は、国土交通省告示、建築物の耐震診断及び耐震改修の実施について、技術上の指針となるべき事項、第1、建築物の耐震診断の指針の第2号に定めます建築物の耐震診断の方法により実施しております。具体的には、1つに、建物のひび割れ、損傷等の調査、2つに、壁材等から採取いたしました試験体に対する圧縮強度試験、中性化深さ試験などの実施、3つに、構造部材、非構造部材の耐久性調査、4つに非構造部材附属構造物の落下の可能性とその必要措置の調査などを行ったものでございます。  以上です。 144 ◯議長(奈良岡隆君) 29番木下靖議員。 145 ◯29番(木下靖君) 建物のひび割れ、損傷の調査、あと壁材等に対する圧縮強度試験、圧縮強度ですから、圧をかけてどこまで耐えられるかということなんだと思います。それで、中性化深さというのがありました。恐らく、コンクリートの中性化の度合い、コンクリートというのはもとはアルカリ性で、だんだん酸性に傾いていくと。それを中性化と呼んでいるらしいですけれども、酸性になっていくと中の鉄筋等が、酸化ですから、さびが生じて強度を失うということになる、そういった調査なんだと思います。構造部材、非構造部材の耐久性調査、それと非構造部材附属構造物の落下可能性と必要な措置の調査と、様々されているんだなということが分かります。  先ほどのお話では、安全性に問題なしという一言で済まされたんですけれども、具体的なその結果についてお示しください。 146 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。教育委員会事務局教育部長。 147 ◯教育委員会事務局教育部長(小野正貴君) 平成15年度に実施いたしました耐震診断の結果についての再質問にお答えいたします。  平成15年度にリンクステーションホール青森におきまして行いました耐震診断の結果でございますけれども、建物が保有しております耐震性能を示す指標でございますIs値は0.96、地震等の水平方向の力に対して耐える強さの指標でございますq値は2.46となっております。構造耐力上、主要な部分の地震に対する安全性の基準につきましては、地震の震動及び衝撃に対して建物が倒壊し、または崩壊する危険性を、高い、ある、低いの3段階で示されますけれども、リンクステーションホール青森の値は建物が倒壊等する危険性が低いという評価でございました。  以上です。 148 ◯議長(奈良岡隆君) 29番木下靖議員。 149 ◯29番(木下靖君) 耐震性能を示す指標であるIs値が0.96、地震等の水平方向の力に耐える強さの指標であるq値が2.46と、地震の震動及び衝撃に対して倒壊し、または崩壊する危険性が低いとする値が、このIs値が0.6以上というふうに出ていますので、0.96は十分な強さ、かつ、q値が1.0以上、部長の答弁で、これが2.46ということですので、この時点での耐震性については、確かに問題なしということだと思います。  その耐震診断実施から20年がたち、程度は別として、その間、老朽化は確実に進んでいます。今すぐ建て替える必要はないとしても、いざ建て替えなければならないとなったときに、どこに建て替えるかというのはまず問題になります。学校施設のように、校庭に新校舎を建てて、新校舎が完成したら旧校舎を解体するというわけにはいかないわけです。施設の性質上、広い土地があるからといって人里離れた郊外に建てるというのも問題があるでしょう。仮に場所が決まっても、今度は基本設計、実施設計、建設工事と、そこから最低5年はかかります。ですから、そろそろリンクステーションホールの建て替えが必要かなとなってから、最低でも5年以上はかかるということですので、現在のホールが使用できているうちに、そういった作業を進めていかなければならないということになります。先ほどの答弁で市民ホールの例を挙げて、各施設の状況も踏まえて、優先順位を考慮しながら対応等について検討していきたいということでした。優先順位を考慮しながらということなんですが、それも建物の現状を把握した上でなければ、優先順位をつけることができないと思います。ですから、現状が分からないのに、市民ホールとリンクステーション、どっちが先かというのは分からないです。それぞれに状況を調べてみないと。  そこで、リンクステーションホール青森の現状を把握するための調査をする必要があると考えますけれども、市の見解を伺います。 150 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。教育委員会事務局教育部長。 151 ◯教育委員会事務局教育部長(小野正貴君) リンクステーションホール青森の現状についての再質問にお答えいたします。  リンクステーションホール青森の建物等の現状につきましては、施設・設備の保守点検の報告、あるいは指定管理者からの報告によって把握しておりまして、予算の範囲内で必要な修繕等を行っているところでございます。また、平成17年度から平成18年度にかけまして大規模改修を行った際には、改修に先立ちまして建物全般の改修箇所を把握するための調査を行っておりまして、今後、施設の大規模改修について検討することとなれば、同様の調査を考慮する必要があるものと認識しております。  なお、施設の耐震診断につきましては、結果が極めて良好でございまして、安全性が確保されていることが判明しておりますことから、現時点で改めて調査を行う必要はないものと考えているところでございます。  以上です。 152 ◯議長(奈良岡隆君) 29番木下靖議員。 153 ◯29番(木下靖君) 今、部長が最後におっしゃった、耐震診断に関しては、結果が極めて良好であり、現時点で改めて行う必要はないと。それはそうだと思います。私がお聞きしたのは耐震診断ではなくて、建物の老朽化による建物の耐久性を把握するための調査という意味です。そういった意味では程度の問題はあるんですけれども、どの辺までやるかというのはありますけれども、リンクステーションホールの現状を見ておいたほうがいいのではないかなということで、ここで参考までに、現在のリンクステーションホール青森の状況を示す資料の一端をお見せします。  写真資料の1をお願いします。これは何の写真かといいますと、これは空気取り入れ口なんですけれども、何が問題かというと、ちょっと分かりにくいんですけれども、雨水が浸透して地下駐車場まで来ていると。今のところ、ブルーシートがありますよね。ブルーシートで急場をしのいでいるという状況だということです。  写真の2をお願いします。これが地下駐車場の天井です。地下駐車場から、入り口があるんですけれども、入り口に向かって2つぐらい右隣の駐車スペースの屋根です。ちょっと遠いので分かりにくいかもしれないですけれども、天井が落ちている状態です。恐らくは、これは雨水とか水の関係で落ちたらしいんですけれども、コンクリートを止めているところに一部コンクリートの跡らしきものが残っているんです。ビスか何か分からないですけれども、ビスのところに残っているので、これらに関しては、今は、この1枚だけ剥がれ落ちていますけれども、その近辺も同じように落ちる可能性があると思われます。現在、この天井の下の駐車スペースは、駐車禁止の表示が出ていまして、駐車しないようになっています。これなんかは、その隣の駐車スペースなんか、もし仮にそちらで天井が落ちたりしたら、車が潰れるぐらいだったらまだいいかもしれないです。乗っている人が降りたところで天井が落ちてきたら、けがすることもあり得ますし、これは要点検だというふうに思います。  写真の3をお願いします。これはちょっと分かりにくいので赤で囲ってありますけれども、これは電気室の前の通路の壁のひび割れ、本当はこれ以外にも、屋内で天井の辺りから床までひびが入っている箇所というのがあったんですが、何せ白い壁なものでちょっと見づらくて、壁のひび割れの写真はこれだけということですが、一応御紹介します。  写真の4をお願いします。これはホールの西側の外壁です。ちょっと遠いのでアップの写真をお見せします。写真の5をお願いします。こういう状況です。外壁とその路面の間、これは路面が恐らく陥没して隙間が空いているような状態になっています。写真は閉じていただいて結構です。  あちこちにこうやって不具合というのが見えますので、先ほども申し上げました程度の差はあるんですけれども、程度の差というか、どの程度やるかということはあるんですけれども、一度点検されたほうがいいのではないかなというふうに指摘して、この項は終わります。  次に、督促状誤送付についてということで、丁寧に御説明いただきました。  私も固定資産税だとか国保税の納付のシステムというか、それがどういう流れで督促状だとかが発送されるのかというのはよく分からなかったんですけれども、先ほどのお話ですと、コンビニでバーコードを使って支払った場合だと、そのときに業者が2つあると。収納代行業者というのがある、仮にこれをAとします。それで、もう1つ、システム運用管理事業者というのがまた別にあって、これをBとします。Aの業者はコンビニでバーコードを使って、例えば固定資産税を納めました。あちこちのコンビニでそういうことがされるわけですので、それらのデータを集約する係と。それで、集約して、それを納税支援課のほうに送信するという役割を担っているということでした。納税支援課のほうでは、A業者から送られてきたデータを今度はB業者、システム運用管理事業者のほうに送信すると。すると、そちらで、実際に誰々さんが固定資産税を払いましたと、納付済み、チェックを入れるんですかね、消し込みという表現をしましたけれども、そういう作業をすると。通常、B業者に納税支援課からデータを送信して、その消し込み作業が終わるまで2日間かかるというお話でした。なおかつ、税の納期限から、未納の人に督促状を出すんですけれども、それは地方税法上20日以内に発送せよというふうな決まりになっていると。  今回は納期限が7月31日でしたので、そこから20日以内、8月20日までに発送しなきゃいけないけれども、8月20日が日曜日だったので、18日に発送するということなんですが、A業者から納税支援課にデータが送られてきたのが8月16日。それで、18日に発送するためには、督促状は前の日、17日に作らなきゃいけないと。でも、16日に納税支援課に送られてきたデータ、これをB業者に通常送ると2日かかるので、18日でないとできない。本来であれば、今回は18日に発送するので、ちょっと作業を急いでちょうだいと。今日は16日だけれども、明日までに、17日までにデータ処理をしてくださいと。督促状を作成するのもその業者ですか、本当は納税支援課のほうからちゃんと申し伝えておけば問題はなかったんだけれども、それを失念してしまったので、データの消し込み作業が行われないまま18日になって、7月31日納付期限の分の消し込み作業が行われたと。何も言われていないので、17日に督促状は作っちゃったと。当然そのときには消し込み作業ができていないので、納付期限内に税金を払ったんだけれども、未納扱いということで、間違った督促状が送られてしまったという顛末でした。  先ほど、その対策として、あらかじめ年度当初に年間分の督促状の発送・作成スケジュール、暦は分かりますから、納付期限も決まっているでしょうから、あらかじめそのスケジュールをつくって、バーコードを利用した納付データの反映処理スケジュール、これも作成して、システム運用管理事業者──B業者ですね──も含めた担当者間で情報を共有すること、これは大変いいことだと思います。督促状発送前にバーコード利用の納付データを複数件抽出し、督促状作成データと突き合わせて誤って作成されていないかを複数人で確認することというのが、ちょっと引っかかるんですね。間違いがないか抽出して、複数人、何人か分かりませんけれども、人間の手で確認しましょうやと。できるならば、あまり人間の手を介さないで、人間のやることですから、また間違いが起きないとも限らない。可能な限り、そういった手順を踏まなくてもできるようなシステムにできればいいなというふうに思いまして、以下、再質問します。  まず、今回のケースに関して、7日分のデータが約2週間後に市に送信されるということでしたが、このA業者ですよね。A業者から納税支援課に送られるまでの期間約2週間、この2週間という期間を短縮することはできないものですか。例えば今回の場合も、これが10日、10日以内に送信されるのであれば、督促状の発送が20日以内ですので、十分な時間的余裕ができるんだろうというふうに思うのですが、これに関してそういったことができないのかお尋ねをします。 154 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。税務部長。 155 ◯税務部長(横内修君) 納付データ受信までの期間についての再度の御質問にお答えいたします。  バーコードを利用した納付データは、各コンビニエンスストア本部やクレジット事業者等において、1週間分をおおむね1週間かけて集約をいたしまして、収納代行業者のほうへ送信されることとなっております。その後、収納代行業者では、受け取った納付データを全国の自治体ごとに振り分け作業を行う必要がございまして、それで、おおむね1週間程度要するということになり、その後に送信という手順となります。このため、トータルでおおむね2週間かかることとなり、各収納代行業者が契約している全国の自治体においても、同様のスケジュールとなっているものでございます。 156 ◯議長(奈良岡隆君) 29番木下靖議員。 157 ◯29番(木下靖君) データの集約に約1週間、振り分けに約1週間で2週間どうしてもかかっちゃうんだよというお話でした。ここがなかなか難しいということで、あと今回の場合、市民からの問合せで誤りが判明したということでしたけれども、督促状を作成する際に、通常と比べて何か今回すごい督促状の数が多いなとか、市民から問合せが来る前に気がつく余地はなかったんでしょうか、お尋ねします。 158 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。税務部長。 159 ◯税務部長(横内修君) 督促状の件数についての再度の御質問にお答えいたします。  今回の固定資産税第2期分と国民健康保険税第1期分の督促状の送付件数は、誤送付分2347件を含め1万5490件でありましたが、過去の同時期であります8月の納付件数は、令和4年が1万3840件、令和3年が1万4417件、令和2年が1万2739件、令和元年が1万5336件で、各年の件数にばらつきがあり、今回の送付件数が特に多いと感じるものではございませんでした。  先ほど、過去の同時期である8月の納付件数と申し上げましたが、正しくは送付件数でございます。謹んでおわび申し上げ訂正させていただきます。
    160 ◯議長(奈良岡隆君) 29番木下靖議員。 161 ◯29番(木下靖君) 督促状の送付件数が、ばらつきはありますけれども、1万2000件台から1万5000件台、そんなにあるというのはちょっと知らなかったんですけれども、今回は誤送付分が2300件で、全体の督促状の数が1万5490件ということなので、例年に比べて特段に多いという数ではなかったというお話で、だから気がつかなかったんだよということでした。まあ、致し方ないかなと思います。  またちょっと戻りまして、できるだけ確認するために人の手を介さないで間違いをなくする方法はないかということで、今はA業者とB業者、データをまとめる業者と消し込み作業する業者が分かれていますけれども、そもそもこの作業を1つの業者でやることというのはできないものなんでしょうか。 162 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。税務部長。 163 ◯税務部長(横内修君) 収納代行業者とシステム運用管理事業者についての再度の御質問にお答えいたします。  収納代行業務とシステム運用管理業務を同じ事業者が行うことで督促状の誤送付は防止できますが、両業務を一括で受託できる事業者はかなり限定されることが予想されます。収納代行業務を行える事業者は31社ございますが、全て市外事業者であり、市内事業者の参入機会という観点から、これまでそれぞれの業務を別にして委託契約しているものでございます。 164 ◯議長(奈良岡隆君) 29番木下靖議員。 165 ◯29番(木下靖君) 可能性としてはないわけではないような、今、答弁でしたけれども、市内業者の参入機会を守るという観点からは別にしていると。収納代行業務を行えるのは全部市外の業者なので、何とか市内の業者を使うためには分けざるを得ないという状況だということで理解できました。  あと、今回私に電話をくれた方は、督促状を見て、その方の奥様が、あれまと、固定資産税を払うの忘れたな、払わなきゃいけないねと言っていたところが、実際コンビニで払った旦那さんが、それは私が7月の末に払ったよと、確かに払ったということで、市役所に電話して間違いだったということが分かったんですけれども、中には、督促状を見た人と払った人がいればそれも分かるんでしょうけれども、全く別の人が督促状を見て、払った人がその場にいないということになれば、払ってしまうということは十分あり得ることなんですけれども、今回、いわゆるダブって納付してしまった人というのはいなかったんでしょうか、お尋ねします。 166 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。税務部長。 167 ◯税務部長(横内修君) 督促状による二重納付についての再度の御質問にお答えいたします。  今回の誤送付の督促状で二重に納付された件数は、9月5日時点で固定資産税で37件、43万4380円、国民健康保険税で26件、23万8420円、合計63件、67万2800円となっております。現在、二重納付された方に対しまして還付の手続を進めているところでございます。 168 ◯議長(奈良岡隆君) 29番木下靖議員。 169 ◯29番(木下靖君) もちろん還付の手続は進めなきゃいけないんですけれども、市民は、市役所とか行政に対しては、何か間違いがあると非常に厳しいです。役所は間違いがなくて当たり前というふうに思っていますので、納税者として市に対する信頼性、大事なのはそこですので、件数、金額の問題ではなくて、その信頼性を回復するために、今後、絶対間違いのないような方法を引き続き検討してほしいということなんですけれども、あと気になったのが、要は今回、コンビニでバーコードを使って納付した場合に間違いが起きたと。そういうふうにして払うものが、固定資産税と国保税のほかにないのかなということなんです。なので、バーコードを利用した納付によって市に納付するもの、同様の間違いが起きる可能性のあるものというものはないですか。 170 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。税務部長。 171 ◯税務部長(横内修君) バーコードを利用した納付を行っているものについての再度の御質問にお答えいたします。  バーコードを利用して納付できる税目は、今回誤送付となりました固定資産税と国民健康保険税のほか、市・県民税普通徴収と軽自動車税種別割となっております。市・県民税普通徴収及び軽自動車税種別割につきましても、固定資産税や国民健康保険税と同様に再発防止策に取り組んでまいります。 172 ◯議長(奈良岡隆君) 29番木下靖議員。 173 ◯29番(木下靖君) 市の関係でコンビニで納付するもの、税の関係では、今回誤送付となった固定資産税、国民健康保険税のほか、市・県民税と軽自動車税ということなんですが、税金のほかにも市に納付するものというのはありますけれども、そういったもので同様にコンビニでバーコードを使って納付可能なものというのは、ほかにないのでしょうか。これはどこが答えればいいのかあれですけれども、お尋ねします。答えられるところがあれば。 174 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。水道部長。 175 ◯水道部長(三浦大延君) 木下議員の水道料金等でのバーコードを利用した納付についての再度の御質問にお答えいたします。  水道部が所管いたします水道料金、下水道使用料及び農業集落排水施設使用料につきましても、市税と同様にコンビニエンスストアや電子マネーでの納付を導入しておりまして、納付の際には、納付書に印刷したバーコードを利用していただくこととしてございます。バーコードを利用し納付された水道料金等の納付データには2種類ございまして、お客様番号や納付日、納付額などのデータを納付日の翌営業日に速報値として、また、納入金を確定させたデータを納付後、おおむね12営業日までに確定値として、それぞれ収納代行業者が集約した上で、水道部と水道料金等のシステム運用管理事業者に報告いただいております。同事業者におきましては、その納付データを当日の夜間に当該システムに反映することになっておりまして、水道部におきましては、そのシステムの情報を基に翌日からお客様の問合せに対応してございます。  水道料金等におきましては、市税とは異なり、納期限がおおむね7営業日後に料金システム運用管理事業者が督促状を作成することになりますが、その際には、確定したデータを基に作成することにしているものの、納期限直前に納付された場合は、確定した情報を取得できないため、速報のデータを用い督促状を作成し、翌営業日に発送してございます。このように、水道部におきましては、水道料金等における督促状発送までの期間が短いこともあり、全ての納付データを確定値として把握することができないことから、督促状の作成に当たりましては、速報、確定といった納付データを用い、効率的な事務処理に努めておりまして、今回と同様の事案が発生することはないものと認識しているところでございます。 176 ◯議長(奈良岡隆君) 29番木下靖議員。 177 ◯29番(木下靖君) 水道料金のほうは速報値と確定値というものがあって、速報値を活用してやっているので、督促状の誤送付ということは起きないということであれば、納税支援課と水道部で扱っている件数とかも違うと思うので、同じようにはいかないかもしれないんですけれども、納税支援課のほうでもそういったものは一つ参考にしながら、今後システム的に間違いの起きないようなものを構築するという方向で検討していただけるよう要望して終わります。 178 ◯議長(奈良岡隆君) ただいま企画部長から発言の申出がありますので、これを許可いたします。企画部長。 179 ◯企画部長(織田知裕君) 木下議員の指定管理者制度の御質問の中で、利用料金の増額について、市長の承認を得るために正式に申請があったものにつきましては、産業展示館、はまなす会館、浅虫海づり公園の計3施設でございます。  なお、各担当課におきましては、日々、料金の値上げ以外にも様々な相談が寄せられているものと認識しております。 180 ◯議長(奈良岡隆君) 次に、15番柿崎孝治議員。   〔議員柿崎孝治君登壇〕(拍手) 181 ◯15番(柿崎孝治君) 「挑戦を誇れる街」青森市、自民クラブ、15番、柿崎孝治。  青森市民憲章を唱和いたします。  わたくしたちは、青い空、青い海、青い森にいだかれ、悠久の歴史と香り高い文化と伝統に満ちた青森市の市民です。  わたくしたちは、郷土あおもりを心から愛し、夢と希望にあふれたしあわせなまちとするためこの憲章を定めます。  1 自然をたいせつにし 美しいまちにしましょう  1 元気に働き 活気のある豊かなまちにしましょう  1 たがいに助け合い あたたかいまちにしましょう  1 笑顔でふれあい 明るく平和なまちにしましょう  1 楽しく学び いきがいを感じるまちにしましょう  それでは、質問をいたします。  今年の青森ねぶた祭はハネトの自由参加が復活するなど、コロナ禍を経て、4年ぶりに制約のない青森ねぶた祭となりました。ねぶた祭の期間に合わせて一般開放する青森市の無料キャンプ場、サマーキャンプサイトinあおもりが、コロナ禍を経て4年ぶりにオープンし、無料キャンプ場の復活に全国からねぶたファンがバイクや自転車で集結していました。青森フェリー埠頭に隣接する新田浄化センター、新田三丁目の敷地内には、四輪車で訪れた観光客の駐車場も設置されています。以前は、スーパーマエダ沖館店にもあり、食材の買い出しにも適していました。マエダ沖館店は閉店いたしましたが、現在は周辺にコンビニも4店舗あり、キャンプをする人たちの食料調達に関しては充実している立地だと思います。この無料サマーキャンプ場は二十数年前、1999年から期間限定の無料キャンプ場として存在し、リピーターも多く、利用者のマナーも大変よく、毎年訪れるベテランの方々が朝夕2回のミーティングを開催し、秩序が守られているという伝統があります。今年度も8月2日水曜日、4年ぶりに令和5年度サマーキャンプ場開村式を青森市経済部観光課、青森警察署交通第一課で開催されています。  写真をお願いします。モニターに映した写真は、4年ぶりに令和5年8月1日から8月8日まで開催されたサマーキャンプサイトinあおもり無料臨時キャンプ場入り口の写真になります。青森ベイブリッジ側から油川方向へ進んで正面に見えてきます。撮影日は8月4日金曜日の午前中です。開催期間は無料という文字もとても大きく目立ちます。  次をお願いします。この写真は、キャンプ場入り口付近にある利用者に向けた情報が満載の立て看板です。左側から、利用者の注意、四輪車駐車禁止、キャンプ場内敷地のマップなど掲載があります。四輪車駐車禁止看板の下、青の丸印の中には、サマーキャンプ場緊急連絡網もあります。右上の黄色い四角の中には、青森市経済部観光課の担当者の名前と携帯番号、キャンプ場利用者代表の名前と携帯番号、火災・救急・救助119番、関係各所──青森警察署、西部交番、中央消防署、青森市水道部、NTT東日本などの連絡先なども漏れなく記載があります。  次をお願いします。消してください。キャンプ場テントサイトは、1人用が多く張られているのが確認できました。バイクも多数来ています。例年、8月4日の午後から混み始めて、テントもバイクの置場も大変混み合い、にぎやかになります。写真はございませんが、ごみ置場はかなりきれいに利用されています。令和5年8月4日金曜日に伺ったときは、燃えるごみ、燃えないごみ、ペットボトル、瓶、缶、それぞれ仕切られ、整理整頓されていました。ペットボトルのところにはキャップを入れる袋も準備されていました。8月7日月曜日の午後に伺ったときは、さすがに真夏日が続き、ペットボトルの空はかなり多く、大きな袋に入れられ、かなり高く積まれていましたが、工夫されて整理されています。周辺には散らばるごみは見当たりませんでした。見事だと感心、飛ぶ鳥跡を濁さずで、テントサイトのほうもごみは落ちていませんでした。日本国内でも、このように環境もよく、管理された無料キャンプ場はない、今後も継続させて絶対なくさないでほしいとの声も直接聞きました。令和5年8月6日日曜日、東奥日報掲載記事によると、利用者代表は、4年ぶりの復活は素直にうれしい。旅人のために、数十年後もキャンプ場が続いてほしいと願ったと掲載がありました。利用されている皆さんに感謝されていることが私には伝わりました。  質問いたします。ねぶた祭期間中に設置されているサマーキャンプサイトinあおもりの概要をお示しください。  続きまして、2つ目として、防災についてです。  「広報あおもり」2023年8月15日号、2ページ・3ページにわたり、「~大切な命を守るために~確認しよう!日頃からの災害への備え」、「災害はいつ・どこで起きるか分かりません。いざというとき、自分と大切な人の命を守るため、日頃からの備えを確認しましょう」と、危機管理課の作成の特集記事がありました。年配の方、お年寄りも読まれたことと思います。青森市内のホームセンターも9月1日は防災の日ということもあり、防災用品の売場をつくり、チラシを打たれた店舗もありました。これからは台風のシーズンになります。防災や災害について、青森市民の皆さんも意識を持たれていると思います。  ところで、近年では梅雨からお盆にかけ、いろいろな地域で突然のゲリラ降雨、線状降水帯などが発生して猛烈な雨が降り続き、記録的な大雨、さらに追い打ちをかけるように再び警報級、そして記録的な大雨が降るという今までに経験したことがない気象状況が起きています。昨日も仙台では大雨、1時間に44.5ミリの激しい雨、道路が水で埋まってしまった、低い土地の浸水に警戒必要、そして、JR仙台駅の地下通路が冠水もしたと報道がありました。  さて、青森市では、昭和44年──1969年8月に台風9号による大雨が降り続き、堤川が氾濫し、広範囲で水害を受け、洪水が桜川団地や花園町一帯を襲ったそうです。記録によると、昭和44年8月の台風9号による大雨は、堤川本・支流で氾濫を引き起こし、浸水家屋8000戸を超える未曽有の大水害となりましたとあります。松原地区周辺も氾濫し、市民センターは完成直前に大きく被害を受けています。  記録写真があります。左上のタイトルに、「完成直前に水害を受けた松原地区の中央市民センターと周辺地域」、左側の写真は中央が青森市松原にある現在の中央市民センターです。10月1日に竣工しているので、完成直前に水害を受けたことになります。中央市民センターの右に写っている白い建物は、勤労青少年ホームです。右側の写真には、上段、中段、下段とありますが、上段は桜川・花園町、懸命の救助活動、中段は大雨浸水状況、下段は花園一丁目付近、救助活動と説明がありましたが、写真だけ使用したので文章は割愛しています。  続いてお願いします。朝日新聞、2019年10月26日土曜日、朝刊31ページ、青森全県版に掲載された記事です。見出しには、「中心街がほぼ浸水」、小見出しには「青森市の堤川水系 最大氾濫」、「県、想定区域を公表」とあります。記事には、県河川砂防課は25日、県が管理する青森市の堤川水系で、想定される最大規模の豪雨で川が氾濫した場合の洪水浸水想定区域を公表しています。青森駅前の商店街や流域の住宅地など中心街のほとんどで0.5メートルから3メートルの浸水が想定され、浸水深は同市筒井の最大4.5メートルに達すると記載されています。閉じてください。今回いろいろ調べて、このような記事が掲載されていることを知りました。  次をお願いします。消してください。大変申し訳ございません。  話は変わりますが、私は転勤で1993年3月から2004年3月までの11年間、秋田市内に住んでいました。かなり若かった頃の話になりますが。今年の7月16日日曜日、17日月曜日・祝日は、新型コロナも落ち着いてきたので、家内と一緒に秋田市内の友人たちと再会のため準備を進めていたのですが、7月15日土曜日から秋田市内周辺に降り続いた記録的な大雨、さらに、引き続き最大級の大雨になるおそれがあることから断念することにしました。秋田市では記録的な大雨が降り続き、聞き慣れない、厳重警報などの文言がニュースで流れ、JR秋田駅前の路上は一面水に覆われ、秋田駅近くの明田地下道は水没、秋田市中心部を流れる旭川沿いの歩道の崩落、冠水した市街地ではボートによる救助活動、大雨で冠水し放置された多数の車、冠水した住宅街、土砂崩れで道が塞がれた国道7号線、自分が通勤で走っていたところなど、見覚えがある被害を受けた場所の報道を見て他人事とは思えず、ショックを覚えました。また、よく買物に行ったスーパーやホームセンターも冠水し、しばらく営業ができない日々が続いたそうです。私が家族で住んでいた秋田市旭川新藤田地区は大きな被害はなかったそうです。  秋田市ホームページによると、洪水による大きな災害は1955年──昭和30年6月25日から26日に起きています。総雨量300ミリメートル超、被害内容、住宅全壊1棟、床上浸水1139棟、床下浸水1355棟、ほか農作物、公共施設に大きな被害がありました。備考1、豪雨により旭川、太平川が増水、備考2、災害救助法適用。これ以上の大きな災害はそれ以降なかったようです。気象状況、起こり得る災害の予想、情報の分析などで大変な中、市民に情報を伝えることは大変な業務だと思います。  朝日新聞、秋田全県、8月4日金曜日、デジタル版によると、大見出し「『一気に来た』7割超が浸水 秋田市の住宅街を襲った『24時間』」、記事を抜粋いたしますと、秋田気象台は14日金曜日夕方、秋田県内に大雨による土砂災害、浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒をと呼びかけ、気象庁は15日午前4時14分、秋田市に大雨警報を出した。市役所3階の災害警戒対策室に職員が次々と集まった。情報に混乱する市役所。気象庁は6時20分、自治体が避難指示を出す基準となる土砂災害警報を発令。7時半、秋田市内の新城川が氾濫する危険水位を超えた。秋田市役所には、国や県、そして、いろいろなところから大量のファクスが届き、電話も鳴りやまず、市役所防災安全対策課課長は次々に入る情報を処理し切れなくなったと振り返る。続いて、秋田魁新報7月26日水曜日の掲載から抜粋した記事は、秋田県内が記録的大雨に見舞われた15日、秋田市は太平川の警戒発令で避難指示の警戒レベルの判断指示の間違いを反省していると記載がありました。  質問いたします。大雨による災害からの避難行動について、青森市民にはどのように周知しているのかをお示しください。  次の質問は、ホタテガイについてです。  1年貝、陸奥湾産のホタテガイの2023年度半成貝の第1回目の入札が3月28日に行われ、1キログラム当たりの落札価格は178円と、最初の入札価格としては過去最高値となりました。要因は稚貝不足で減産が見込まれることや、コロナ禍で落ち込んでいた需要が回復してきたことが考えられます。2回目は1キログラム202円、3回目の入札は1キログラム207円、最終の5回目の入札は6月13日に行われ、全体平均価格は235円でした。国内最大値である北海道の減産で価格が高騰した2017年度242円に次ぐ過去2番目の価格で入札を終えています。要因は、陸奥湾でこのところ、稚貝不足でホタテが減産傾向にあり、今年度も半成貝の数量が少なく、ホタテを確保しようと取り合いになっている状況となっています。油川の漁師さんも1年貝、半成貝の不足により、出荷は例年4月から行っているのを5月のゴールデンウイーク明けに行っていました。  写真をお願いします。ホタテガイ養殖のスケジュールとなります。横軸は、上段は月度を表しています。4月、5月、6月と右側に続いていき、年度末3月までで終了となります。縦軸は、1年、2年、3年の養殖スケジュールが大きな矢印に、養殖作業と出荷作業のスケジュールが文字で書かれていましたが、赤い枠で囲った「ホタテガイの成長と生残率に与える水温の影響」を貼り付けてしまったので、見えなくて大変申し訳ありません。もっと右側に寄せればよかったのですが、2年目4月から6月までは、1年貝の、先ほど言った半成貝の出荷のスケジュールが描かれています。参考までに、赤い四角の中は稚貝、1年貝、2年貝の水温と生残率のことを表したことが書かれています。どの貝も海水温25度を超えると衰弱、26度を超えると危険、27度で急死と表されています。また上のほうに戻ってスケジュールを見ると、4月、5月で採苗器の投入が示されています。黄色の丸印の中には、7月から稚貝の採取、9月から分散作業とあります。閉じてください。  6月22日青森県産業技術センター水産総合研究所情報では、稚貝の付着数と育ち具合を発表、7月上旬から稚貝の採取ができる見込みと発表しました。7月18日の調査結果の発表では、へい死率──死んだホタテの割合──や異常貝率は平年並み、生育は順調、全体量が少ない中でも確実な生産につなげるため、徹底した養殖管理をするように指示を出しています。7月に入り、やませが吹かず、波は穏やかな日が続いていました。7月25日には、表層水深1メートル層の水温上昇、早めにホタテ稚貝の採取を終えるように指示が出されています。翌7月26日には、中層水深10メートルから15メートル層の水温上昇、ホタテ稚貝施設をできるだけ水温の低い層に沈めるよう指示が出ました。7月28日には、陸奥湾の表層水深1メートルの層で、一部の地域で26度を超えた。注意点として、稚貝採取は水温が26度を超えると死ぬ危険性が高まる、26度を超えた日は稚貝の採取を行わないようにと指示がありました。8月2日、水産総合研究所では、陸奥湾の水温が異常高温でホタテガイが死んだ2010年より高く推移していると養殖管理情報を発表し、注意を呼びかけた。8月1日時点でも中層水深10メートルから15メートル層で水温が26度を超える地点が出てきた。ホタテガイの新貝、成貝は水温20度で成長がストップし、23度を超えると死ぬ危険性が高まり、27度以上になるとえら呼吸ができなくなり急死する。水産総合研究所では、今後も水温が上昇すると予想し、ホタテガイの施設を上げ下げすると貝が死にやすくなるので、水温の低い層に沈めたまま動かさないように注意喚起をした。2年貝の清掃や貝の具合を調べる作業も行わないように呼びかけました。  次を映してください。この写真は、右側の赤の枠、これは青森ブイ1メートル、15メートル、30メートルの水温のグラフです。表層1メートル以外では上昇傾向にあり、左下、青の枠の成長と生残率に与える水温の状況です。陸奥湾海況情報No.1460から、8月28日午前9時の青森ブイの水温は、表層1メートルの水温は28.5度、中層15メートルで25.5度、30メートルでも24.2度、底層では19.8度、現況は「やや高い~はなはだ高い」となり、向こう1週間は「かなり高い」で推移すると考えられると発表しています。左下の青枠の成長と生残率に与える水温の状況から、中層15メートルの水温を検証すると、黄色の成長が停止から衰弱を超え、赤色の危険で推移しているようです。油川の漁師さんの話では、油川の養殖場の水深はほかの地域よりも浅く、水温も高く推移しているとのことでした。気温が高いこと、雨が降らないこと、川からの流れ込む川水も少ない。何といっても7月にやませが吹かないということで、陸奥湾の海水のかき混ぜができず、水温が下がらないことが考えられるようです。消してください。今週になってから、養殖されている高級魚マツカワカレイの海水温の上昇でも大量死されていることが報道されています。  そこで質問です。陸奥湾海水温が上昇していますが、本市の養殖ホタテガイへの影響についてお示しください。  続いて、2023年8月11日金曜日、東奥日報朝刊に気になる記事が掲載されていました。御覧ください。お願いします。右側は新聞記事です。中央の赤い丸の中の図を左側に拡大しています。大見出しには、「地方公務員に『地域活動休暇』」、小見出しには「自治会など担い手不足で」、「総務省通知へ 議会や住民理解条件」とあります。思わず記事に着目いたしました。私は、現在市民協働推進課が行っているまちづくり構想推進事業、まちづくり協議会での油川コミュニティ協議会の副代表、それから、青森市秋の風物詩として毎年シンボルかかしが話題になるかかしロード280実行委員会の副実行委員長として、7年前から油川で地域活動に取り組んでいます。どちらの団体も活発的に活動を行っているのですが──閉じてください──新規の担い手が加入せず大変困っています。知り合いの公務員の皆さんに声がけなどしたのですが、いろいろな事情があり、加入はかないませんでした。  記事を見て、青森市職員の皆さんが加入していただければ心強いと考えます。また、青森市のまちづくりやボランティア活動をし、青森市をさらに進化させ、住みよいまちにしたいとの思いで活動してきた西市長にも御理解いただけるのではないかと思います。この地方公務員に地域活動休暇は、年度内に総務省から通知があるようです。地域の活動の担い手として市職員に期待しており、国、県から通知はまだですが、市職員が地域の活動に参加しやすい環境を整えてほしいと思います。  質問いたします。青森市職員が地域活動に参加しやすい休暇制度などについて検討するべきと思いますが、市の考えをお示しください。  これで壇上からの質問を終わります。御清聴ありがとうございます。(拍手) 182 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。西市長。   〔市長西秀記君登壇〕 183 ◯市長(西秀記君) 柿崎議員の御質問のうち、地域活動に参加するための休暇制度について、私からお答え申し上げます。  本市職員の地域活動への参加につきましては、職員個々の日常生活上の活動となるため、詳細な情報は有しておりませんが、把握している限りでは、町会役員としての活動や、各町会において実施している清掃活動や催し物などの地域活動のほか、PTAなどの学校活動にも参加しており、多くの職員が地域の活動に参加しているものと承知しております。  本市では、様々な機会を捉え、職員に対して地域活動への積極的な参加等を呼びかけており、具体的には、新採用職員、新任チームリーダー及び新任課長に対し、防災に関する研修を通して、自主防災組織の活動や町会等が実施する防災訓練などの活動への参加を呼びかけております。採用4年目から7年目までの中堅職員に対しましては、市民協働に関する研修を通して、市民協働の現状と課題等について理解を深めるとともに、町会活動をはじめとする地域活動への参加を呼びかけております。新採用予定者に対しましても、ガイダンスを通じて、見聞や経験、人脈が広がるなど、職員としての資質向上につながることから、町会活動をはじめ地域活動への参加を呼びかけております。退職予定者に対しましても、退職者説明会を通じて、本市職員としての知識経験や培ったスキルを生かし、民生委員を含めた地域活動への参加を呼びかけております。さらには、市民一掃きデーや地域における防災訓練など、各地域で実施されている市民団体等の活動や地域活動について、各事業担当課から、庁内でのネットワークの掲示板を活用し、全職員に情報提供するなど、参加の促進に努めております。  職員の地域活動への参加につきましては、全国的に関心が高まっており、先般、地方公務員が地域活動に参加するための休暇など、自治体が独自に特別休暇を創設するに当たっての留意点を国が検討しているという報道があったところであり、その動向を注目しているところでございます。  私は、ふるさと青森市をよりよいまちにするため、「人をまもり・そだてる」、その取組として、大事な未来を担う人材や地域コミュニティーの維持、活性化に向けた担い手の発掘・育成を進めてまいります。そのため、職員が地域活動や町会活動等に積極的に参加することは、地域活動の担い手の増加や地域コミュニティーの活性化につながるとともに、活動を通じて、市民活動等の知識、経験を得る機会であり、視野が広い職員の育成にも有意義であると考えておりますことから、引き続き、職員への積極的な呼びかけを行ってまいります。  私からは以上でございます。 184 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。経済部長。   〔経済部長横内信満君登壇〕 185 ◯経済部長(横内信満君) 柿崎議員からのねぶた祭期間に設置しているサマーキャンプ場の概要についての質問にお答えいたします。  サマーキャンプ場は、ねぶた祭に訪れる観光客に対して、例年8月1日から8日までの8日間、青森港のフェリー埠頭に隣接する新田浄化センターの敷地のうち、約1万1000平方メートルを活用して、仮設のトイレや流し台、ごみ収集場、駐車場・駐輪場を設置し、無料で開放しております。  これまでの利用状況といたしましては、令和元年度が1225人、令和2年度から令和4年度までにつきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により開設せず、4年ぶりに開設した本年度は704人となってございます。  当キャンプ場につきましては、以前、ねぶた祭期間中、全国からバイクなどで訪れた観光客が、フェリー埠頭内に無許可でキャンプをしていたことへの対策として、本市が平成11年に設置した経緯を踏まえまして、本市と利用者が協議の上、騒音やごみ、火器の使用など衛生面や安全面でのルールが決められ、現在は、利用者間で随時、ミーティングや見回り等が行われるなど、議員から御紹介ありましたとおり適切に運営されているところでございます。  ねぶた祭期間中、キャンプ場利用者が、ハネト衣装でバイクにまたがり、一斉に青森ベイブリッジを渡っていく様子は、祭りの風物詩の一つとなっているほか、宿泊施設に限りがある中、重要な受け皿でもありますことから、引き続き、利用者等と連携を図りながら、サマーキャンプ場の運営をしてまいります。 186 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。総務部長。   〔総務部長舘山新君登壇〕 187 ◯総務部長(舘山新君) 柿崎議員からの市民への避難行動に係る周知についての御質問にお答えいたします。  本市では、青森地方気象台から大雨警報及び洪水警報が発表された場合や、青森県及び青森地方気象台から土砂災害警戒情報が発表された場合には、河川、道路及び下水道等の維持管理に関わる担当職員によるパトロールを強化するなど、全庁的に警戒体制を取ることとしています。また、災害が予見される場合には、青森県、青森地方気象台と連携して情報共有を行い、住民に対し、国が定めた避難情報の発令基準に応じて、高齢者等避難、避難指示及び緊急安全確保を適時適切に発令することとしています。警報などの気象情報や避難情報及び避難所開設情報などの防災情報については、広報車による広報活動のほか、メールマガジン、市ホームページ、地上波テレビ、ケーブルテレビ、ラジオ、SNS等を活用し、市民へ迅速に伝え安全確保を呼びかけていることとしています。さらに、本市の避難所・避難場所の確認や、平時からの防災に関する情報を取得できる、スマートフォン向け防災アプリ「防災情報全国避難所ガイド」の活用について、「広報あおもり」や市ホームページにおいて周知に努めているところであります。  このほか、本市では、土砂災害をはじめ、洪水や津波など、災害種別ごとのハザードマップを活用し、地域住民や事業者の皆様に日頃から避難所等の確認や自身の避難行動について考えていただくほか、防災訓練や防災講話などを実施し、市民の防災意識の啓発を図っています。  本市では、災害から逃れるためには、市民一人一人が自分の命は自分で守るという意識を日頃から心がけ、速やかに避難することが重要であることをしっかりと認識していただくよう、様々な防災活動の取組を通じて継続的に周知を図ってまいります。 188 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。農林水産部長。   〔農林水産部長大久保文人君登壇〕 189 ◯農林水産部長(大久保文人君) 柿崎議員の海水温の上昇に伴うホタテガイへの影響についての御質問にお答えいたします。  初めに、陸奥湾における令和4年の本市の漁業生産量は約1万5231トン、このうち、ホタテガイの生産量は約1万4795トンでございます。また、漁業生産額は約29億2700万円、うち、ホタテガイの生産額は約27億7000万円となってございます。漁業生産量、漁業生産額とも、本市におきましては9割以上をホタテガイが占めている状況でございます。  先ほど、ホタテガイの生産額27億7000万円と申し上げましたが、正しくは27億700万円でございます。謹んでおわびし、訂正させていただきます。  続きまして、陸奥湾の海水温の状況でございますが、こちらにつきましては柿崎議員から大変詳しく御説明いただいていますので、私のほうからは、もう少しピンポイントでの海水温の状況を御答弁させていただきたいと思います。  陸奥湾の今年の海水温の状況につきましては、青森県の研究機関でございます青森県産業技術センター水産総合研究所の観測データによりますと、本市に最も近い観測点でございます青森ブイの水深15メートル層での海水温でございますが、6月以降の平年値から1.9度から3.7度ほど高くなってございまして、直近の8月21日から25日までの平均水温は24.6度、これは平年値より2.2度高い状況となってございます。  また、ホタテガイの成長と海水温の関係でございますが、こちらにつきましてもホタテガイの生育段階に応じた状況を御答弁させていただきますと、稚貝では、海水温が23度を超えると成長が鈍り、25度で成長が止まり、26度を超えるとエネルギー不足からへい死の危険性が高まるとされてございます。また、新貝及び成貝では、海水温が20度で成長が止まり、23度を超えるとエネルギーの消耗が激しくなり、この状態が長く続きますと、最後はエネルギー不足でへい死の危険性が高まるとされてございます。  このような状況から、水産総合研究所、青森県及び本市におきましては、陸奥湾における海水温が高い状態が長く続いておりますことから、ホタテガイは既に疲労している状態であること、疲労した状態で施設の上げ下げを行いますと、へい死率や異常貝の発生率が高まる傾向がありますので、施設を水温の低い下層に沈めたまま動かさないようにすることなどについて、注意喚起をしているところでございます。  今年におけるホタテガイの保有数や成育状況につきましては、10月に行われます秋季陸奥湾養殖ホタテガイ実態調査において確認されることとなりますが、それまでの間、漁業協同組合等の関係団体と情報共有しながら、海水温等の海況について注視してまいりたいと考えてございます。 190 ◯議長(奈良岡隆君) 15番柿崎孝治議員。 191 ◯15番(柿崎孝治君) 御答弁ありがとうございました。  サマーキャンプ場について再質問いたします。
     令和4年8月3日は、青森県内に局地的な豪雨をもたらす線状降水帯が青森県で初めて確認された日です。東津軽郡外ヶ浜、今別では大雨が猛威を振るい、道路も川になったそうです。青森市も午前11時頃まで強い雨が降り、サマーキャンプ場付近の280号線では、旧スーパーマエダ沖館店周辺道路からセブン-イレブン青森新田三丁目まで道路が冠水していました。サマーキャンプ場の周辺はどのようになっていたか把握はできていませんが、この辺もかなり水がたまったように思います。昨年やっていないので分かりません。  質問です。来年度以降、大雨などの災害時におけるサマーキャンプ場利用者への対策などを検討されたほうがいいと考えます。当市の対応をお示しください。 192 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。経済部長。 193 ◯経済部長(横内信満君) 大雨等、災害時の利用者の対応についての再質問にお答えをいたします。  サマーキャンプ場における災害時の対策といたしましては、現在、一部の利用者と緊急連絡体制を整えているところではございます。今後は、災害の状況に応じたキャンプ場の閉鎖や指定避難所への案内などについて、キャンプ場の開設時に本市が行っている注意事項等の説明の中で利用者に対して周知して、災害対策の強化を図ってまいりたいと考えてございます。  以上です。 194 ◯議長(奈良岡隆君) 15番柿崎孝治議員。 195 ◯15番(柿崎孝治君) もう1つ質問があります。サマーキャンプ場における朝夕2回のミーティングには、市の職員は出席して助言や現状把握などをしていますか、お示しください。 196 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。経済部長。 197 ◯経済部長(横内信満君) 再度の質問にお答えいたします。  サマーキャンプ場におきまして、朝夕ミーティングをやっているということは承知してございます。市の職員がその場に参加しているということはございませんけれども、定期的にサマーキャンプ場を訪問いたしまして、その状況把握に努めて、運営を一緒に行っているといったような状況でございます。  以上です。 198 ◯議長(奈良岡隆君) 15番柿崎孝治議員。 199 ◯15番(柿崎孝治君) 要望になりますが──写真をお願いします。写真を御覧ください。サマーキャンプ場と二級河川の新城川、青森フェリーターミナルの周辺写真です。左側の白い丸の中がサマーキャンプ場です。その左側に新城川が上に向かって流れていきます。黄色の丸印が新城川の河口になるのですが、かなり厚く砂の堆積があり、河口が3メートル程度しかないことが確認できます。  次をお願いします。この写真は新井田川の河口付近の写真になります。左側の下、赤の四角で囲まれているところは川の流れがある部分です。右側の青は、海から砂などで大きな堆積された三角地帯になっています。新井田川は幸いに、ここ数年間、氾濫など被害は起きていないそうですが、今後起き得る災害に対策を打つことが望まれます。大雨による洪水など、ごみや流木などでせき止められると想像、仮定すると、とても恐ろしくなります。砂の堆積を取り除くしゅんせつ工事を早期に、取り除くことを希望いたします。新城川は、青森県青森市を流れる本流の二級河川と位置づけられ、青森県の管轄です。先日、関係する河川砂防課に伺ったところ、2つの課にまたがることが分かりました。もう1つの課は港湾空港課です。堆積されているところの担当は港湾空港課になり、__________問題点を説明してきました。あとは、青森市都市整備部公園河川課の担当者と打合せをし、青森市から青森県に要望していただくことを考えています。消してください。  一般的に氾濫といってイメージするのが外水氾濫だと思われますが、外水氾濫とは、大量の雨による河川の氾濫や堤防の決壊で市街地に流れ込む現象のことですが、最近多くの地域で内水氾濫という氾濫が起きていることが報道されていますが、外水氾濫との違いをお知らせください。 200 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。水道部長。 201 ◯水道部長(三浦大延君) 柿崎議員の外水氾濫と内水氾濫の違いについての再度の御質問にお答えいたします。  外水氾濫についてでありますが、大量の降雨により、河川の水位上昇や堤防の決壊等により溢水が発生することを指すものでございます。また、内水氾濫につきましては、大量の降雨により、下水道等の排水能力を超える、もしくは河川等の水位上昇などにより、雨水排水施設から排水できないなどが原因で、下水道施設や水路等から溢水が発生することを指すものでございます。 202 ◯議長(奈良岡隆君) 15番柿崎孝治議員。 203 ◯15番(柿崎孝治君) 大雨による洪水に備えた市役所本庁舎の浸水対策をお示しください。 204 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。総務部長。 205 ◯総務部長(舘山新君) 本庁舎の浸水対策についての再度の御質問にお答えいたします。  青森県が令和元年10月に公表いたしました堤川、駒込川の洪水浸水想定区域図では、市役所本庁舎の浸水深は最大で約1.1メートルとなっています。本庁舎の浸水対策といたしましては、庁舎建設時の地盤面を周辺地面の高さより50センチメートルかさ上げしているほか、災害対策本部の機能や外部との連絡手段として、各避難所との連絡用無線機、災害時優先電話及び衛星電話を地上5.9メートルの高さがある本庁舎2階に設置しているところであります。また、停電した場合の電力等の確保のため、地上9.9メートルの高さがある本庁舎3階に4日間運転可能な非常用発電機及び本庁舎内へ電力を供給するための電気設備を整備しており、災害対策本部の運営や防災情報システムの稼働に必要な電力は確保されているものであります。これにより、仮に洪水で本庁舎が県の公表した最大浸水深1.1メートルに浸水したとしても、災害対策本部の設置運営をはじめ、本庁舎の防災機能について適切に対応できるものになっているものであります。 206 ◯議長(奈良岡隆君) 15番柿崎孝治議員。 207 ◯15番(柿崎孝治君) ありがとうございます。  現在、市役所本庁舎では、サードプレイスにおいて災害に関するパネル展を展示していますので、皆さん参考にしていただければと思います。せっかく大きくやっています。秋田市の災害ごみのレアな写真もありますので、ぜひ見てください。  続いて質問いたします。ホタテガイについて再質問いたします。  福島第一原発処理水の海洋放出及び中国による日本産水産物全面禁輸をどのように受け取っているかお示しください。 208 ◯議長(奈良岡隆君) 答弁を求めます。農林水産部長。 209 ◯農林水産部長(大久保文人君) 福島第一原発処理水の海洋放出についての再度の御質問にお答えいたします。  2011年に発生した東日本大震災で被災した東京電力福島第一原子力発電所から出た処理水の海洋放出が、8月24日から始まってございます。また、このことを受け中華人民共和国では、日本全国を対象として水産物の輸入を全面的に停止してございます。国におきましては、風評被害対策や漁業継続支援等として総額1007億円を予算措置し、消費拡大・生産持続、風評影響対応、輸出先転換、加工体制強化、迅速かつ丁寧な賠償の5本を柱とする対策を講じることとしてございます。また、政府におきましても、処理水の処分に伴う風評被害やなりわい継続に対する不安に対処するため、今後、これらの対応に政府として処理水の処分が完了するまで、全責任を持って取り組むこととしてございます。  本市では、陸奥湾において年間1万5000トン、生産額にして約30億円に上るホタテガイ養殖をはじめ、ナマコなどの多くの水産物を生産し、国内での流通はもちろんのこと、国外へも輸出されているところでございます。このため、市としても、関係事業者と市長が直接協議する場を設け、ホタテガイ等水産物の輸出や国内消費の現状、また、欧米等、新たな販路の確保などについて、今後の取組を協議したところでございます。市としては、関係自治体とも連携しながら、処理水処分に伴う風評被害等に対する取組が着実に行われますよう、国等に対し働きかけてまいります。  なお、先ほど海水温の上昇に伴うホタテガイへの影響の御答弁の中で、ホタテの状態につきまして、ホタテガイは疲労している状態と申し上げましたが、正しくは疲弊している状態でございますので、謹んでおわびし、訂正させていただきます。 210 ◯議長(奈良岡隆君) 15番柿崎孝治議員。 211 ◯15番(柿崎孝治君) 要望です。8月31日、宮下知事はホタテ加工業者との県民対話集会を行いました。市長も関係者と行ったということで、これから、今、漁師さんたちはかなり苦しんでいます。できれば、漁師さんたちの現場に行ってお話を聞いていただければと思います。高水温ということと、このホタテの輸出停滞のニュースで窮地に追い込まれているとため息をついています。直接状況の説明を受け、要望を聞いてほしいと思います。よろしくお願いいたします。  職員の地域活動についての要望です。民間企業では、地域貢献活動をすることが昇格試験での必須になっているところもあるそうです。西市長の方針、「人をまもり・そだてる」、地域コミュニティーの維持、活性化に向けた担い手の発掘・育成とあります。地域貢献活動のため、休暇創設や貢献活動に参加している職員を何らかの形で評価する、市職員が地域活動に参加しやすい環境を整えていただきたいと思います。以上です。  ありがとうございます。           ────────────────────────── 212 ◯議長(奈良岡隆君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  明日は午前10時会議を開きます。           ──────────────────────────  散 会 213 ◯議長(奈良岡隆君) 本日はこれにて散会いたします。   午後3時26分散会 TOP▲ ©2005Aomori City Assembly. All Rights Reserved. 青森市議会ホームページ │ 青森市ホームページ...