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  1. 青森市議会 2017-03-08
    平成29年第1回定例会(第6号) 本文 2017-03-08


    取得元: 青森市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   午前10時開議 ◯議長(大矢保君) これより本日の会議を開きます。  本日の会議は「議事日程第6号」により会議を進めます。           ────────────────────────── 日程第1 議案第13号 平成29年度青森市一般会計予算の修正案~ 日程第13 議案第96号 平成29年度青森市農業集落排水事業特別会計に収入として繰り入れることにつ            いての修正案 2 ◯議長(大矢保君) 日程第1議案第13号「平成29年度青森市一般会計予算の修正案」から日程第13議案第96号「平成29年度青森市農業集落排水事業特別会計に収入として繰り入れることについての修正案」までの計13件を一括議題といたします。  提案理由の説明を求めます。小野寺市長。   〔市長小野寺晃彦君登壇〕 3 ◯市長(小野寺晃彦君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)本日議会の承認を求めました議案の修正について、その概要を御説明申し上げます。  このたびの修正案は、今定例会に提出いたしました議案のうち、議案第84号「青森市特別職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」及びこの議案の修正に関連して修正が必要となる議案に係るものであります。  議案第84号「青森市特別職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」は、青森駅前再開発ビル株式会社の特別清算の過程における債権放棄に当たり、常勤の特別職の職員及び一般職の職員の給与の支給額を減額しようとするものでありますが、今定例会開会日時点において、その内容について職員組合と交渉中であることは、提案理由説明の中で御説明申し上げていたところであります。  これまで鋭意交渉を重ねてまいりました結果、今般、一般職の職員のうち、管理職以外の職員について、修正前は職位にかかわらず一律5%の削減をすることとしておりましたが、これを主幹級にあっては3%、主査級にあっては2%、主事級にあっては1%の減額率とする内容で双方合意に至りましたことから、その合意内容をもって議案第84号を修正しようとするものであります。  また、この修正に基づき、議案第13号「平成29年度青森市一般会計予算」の歳出について、給与等を2億8808万9000円増額するとともに、歳入について、同額を財政調整積立金の繰入金で調整しようとするものであります。  その結果、平成29年度の当初予算額は1197億5108万9000円となるものであります。また、財政調整積立金などの財源調整のための3基金取り崩し額は、合計で36億6745万2000円となり、3基金残高は合計で32億7401万4000円となるものであります。  議案第14号「平成29年度青森市競輪事業特別会計予算」及び議案第15号「平成29年度青森市国民健康保険事業特別会計予算」、議案第17号「平成29年度青森市下水道事業特別会計予算」から議案第20号「平成29年度青森市介護保険事業特別会計予算」まで、議案第22号「平成29年度青森市後期高齢者医療特別会計予算」及び議案第24号「平成29年度青森市病院事業会計予算」から議案第26号「平成29年度青森市自動車運送事業会計予算」までの各特別会計予算及び企業会計予算についても、一般会計と同様、職員の給与等に関する増額を行おうとするものであります。  これにより、全会計の影響額としては、約7億3800万円であった削減額が約3億5900万円となります。  議案第96号「平成29年度青森市農業集落排水事業特別会計に収入として繰り入れることについて」も、今回の修正に連動し、農業集落排水事業特別会計への基準外の繰入額を増額しようとするものであります。  何とぞ、御承認を賜りますようお願い申し上げます。
    4 ◯議長(大矢保君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第13号から議案第15号まで、議案第17号から議案第20号まで、議案第22号、議案第24号から議案第26号まで、議案第84号及び議案第96号の計13件の修正案については、これを承認することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 5 ◯議長(大矢保君) 御異議なしと認めます。よって、各案件の修正案についてはこれを承認することに決しました。           ────────────────────────── 日程第14 一般質問 6 ◯議長(大矢保君) 日程第14「一般質問」を行います。  順次質問を許します。  18番舘田瑠美子議員。   〔議員舘田瑠美子君登壇〕(拍手) 7 ◯18番(舘田瑠美子君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)日本共産党の舘田瑠美子です。通告に従って質問してまいります。  最初の質問は、消防団についてです。  消防団員は、自分の本業を他に持ちながらも、日ごろから訓練を重ね、火災を初め風水害、地震などで救出・救助活動を行ってきました。今後予想されている大規模災害で、地域における消防防災体制の中核的存在として、地域住民の安全・安心の確保のために果たす役割はますます大きくなっています。しかし、かつては200万人いた消防団員は、平成28年4月には85万6278人まで減少し、深刻な状態が続いています。  2013年の12月に消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律が公布され、その中で、消防団員の処遇改善のために出動、訓練、その他の活動の実態に応じた適切な報酬及び費用弁償の支給がなされるよう、国と地方自治体に義務づけました。消防団員の報酬は市町村が条例で定めて支給することになっていますが、国は団員1人に年額3万6500円の報酬を支払うことを前提に地方交付税を措置しています。しかし、実際の支給は全国平均で2万5064円にとどまっています。青森市の場合は2万2100円で全国平均より低く、国の交付税単価との乖離は1万4400円となっています。  総務省は、交付税単価より低い市町村は引き上げをするようにとたびたび通達を出してきました。その総務省で仕事をしてこられた小野寺市長は、本市のこのような実態をどのように認識されているでしょうか。中核市の中でも特に低い本市の消防団員の報酬費の支給額を地方交付税算入額に引き上げるべきと思うが、市長の見解を示してください。  また、本市でも消防団員の減少が続いていますが、定数確保するためにどのような取り組みをしてきたのでしょうか。  第2の質問は、合葬墓についてです。  経済的理由でお墓を持てない人や、少子・高齢化や核家族化などで先祖代々からのお墓の承継が困難な家庭がふえています。1カ所に多くの人の遺骨を埋葬する新しい形の墓地、合葬墓を整備してほしいという声に応えて、平成28年度一般会計予算に地質調査と設計業務委託料として1612万5000円が計上され、多くの市民が待ち望んでいた合葬墓整備事業がスタートしました。  地質調査は、日研工営が昨年の夏に行い、熊澤建築事務所に3月24日までの履行期限で設計業務を委託し、平成29年には着工される予定で進められてきました。ところが、平成29年度予算には、合葬墓整備事業に係る予算が1円も計上されていません。小野寺市長は、なぜ合葬墓の整備に係る予算措置をしなかったのでしょうか。合葬墓を待ち望んでいた多くの市民の皆さんが知ったら、驚くと同時にどんなに落胆することでしょう。  そこで質問しますが、新たな市民ニーズへの対応として、合葬墓を整備することになっていたが、今後の取り組みを示してください。  第3の質問は、岡田橋についてです。  自転車通学の青森北高生や沖館小・中学校に通う子どもたちが朝夕利用している岡田橋には歩道がないので、ドライバーにとっても、接触事故が起きないかいつもはらはらして通る危険な橋です。この間、私を初め、市長選挙で小野寺市長を応援した議員も含め、多くの議員が岡田橋の歩道を確保するよう求めて質問してきたことを小野寺市長は御存じでしょうか。  2014年の12月議会で、ようやく岡田橋に歩道を設置することは構造上困難だから、新たに歩道橋を整備しなければならないことを明らかにし、2015年の3月議会で、地質調査を行い地盤のかたさや深さを把握する必要があることと、予備設計を行い最適な橋梁形式を選定することが必要だと明らかにし、平成28年度540万円の予算を計上し、岡田橋橋梁整備事業が新規事業として動き出しました。昨年、地質調査のためのボーリングを終え、平成29年度は予備設計に進むことになっていたのではないでしょうか。  しかし、平成29年度予算は昨年の半分以下の258万円より計上されていません。この程度の金額で予備設計が委託できるのでしょうか。岡田橋の歩道橋整備の進捗状況を示してください。  第4の質問は、学校のトイレについてです。  家庭では洋式トイレが当たり前の時代に、学校のトイレはいまだに和式トイレが主流です。文部科学省の公立小・中学校施設のトイレの状況調査によると、全国の公立小・中学校の全便器数は約140万個で、そのうち洋式便器数は約61万個で、洋式率は43.3%でした。家庭の洋式トイレ保有率が89.6%であることを考えれば、学校トイレの洋式化がおくれていることがよくわかります。小学校に入学して初めて和式便器を見たために、使い方がわからずトイレを我慢する児童が続出し、中には前後逆に座る児童もいたという報告もあります。  学校のトイレ研究会が全国の公立学校の校長先生に対して行った調査で、学校で生徒のために改善が必要な場所はどこですかという設問に対する回答の第1位はトイレでした。質問は、小・中学校の全てのトイレに洋式便器を整備すべきと思うがどうか。  第5の質問は、国民健康保険について伺います。  国民皆保険制度として市町村が運営する国民健康保険制度が誕生して来年で60年になりますが、2018年度から、運営主体に都道府県が加わる国保の都道府県化がスタートします。これまでの国保運営との違いは、都道府県が財政を握ることです。市町村は、都道府県が各自治体の医療水準と所得水準に応じて決定した国保事業費納付金を都道府県に100%納める義務を負います。  県は先月、新制度の算定方式に従って試算した2017年度の保険料を公表しました。それによると1人当たりの保険料が高くなる市町村が25市町村で、本市は1人当たりの保険料が12万8710円で19.6%も高くなることが予想されています。県は、試算は公費助成を入れていないために、実際の負担額を示すものではなく変動もあり得るとも言っていますが、今でも国保税が高過ぎて滞納している世帯が2割近くもいる本市の現状を考えると、国保の都道府県化によってますます滞納者がふえることになるのでないでしょうか。  質問は、平成30年度の国保の都道府県化について、県との協議状況を示してください。  質問は以上です。御清聴ありがとうございました。(拍手) 8 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。小野寺市長。   〔市長小野寺晃彦君登壇〕 9 ◯市長(小野寺晃彦君) 舘田議員のお尋ねのうち、私からは合葬墓についての御質問にお答えいたします。  合葬墓については、平成26年12月に策定した青森市営霊園に係る整備と管理運営に関する方針に基づき、今年度、地質調査を実施するとともに設計を行っていることを承知しておりますが、合葬墓の整備は多額の経費を要することから、平成29年度当初予算案には計上しておりません。  今後も合葬墓の整備の必要性については、引き続き庁内で議論してまいります。  私からは以上であります。 10 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。   〔総務部長鈴木裕司君登壇〕 11 ◯総務部長(鈴木裕司君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)舘田議員の消防団についての2点の御質問に順次お答えいたします。  最初に、消防団員の報酬についての御質問にお答えいたします。  議員御紹介の地方交付税につきましては、地方公共団体間の財政力格差を調整して、計画的な行政執行を目的とするものであり、地方交付税の使途については、各地方公共団体の自主的な判断に任されているものであります。また、消防団員の報酬の額につきましては、各市町村の財政実情を踏まえ、それぞれ条例により制定しているものであり、画一的なものとなる性格ではございません。  このため本市では、現時点において、消防団員の報酬の額を見直す環境にはありませんことから、報酬の額を引き上げる予定はございません。  続きまして、消防団員確保に関する取り組みについてお答えいたします。  消防団員確保に向けた取り組みといたしましては、加入を促進するため、入団資格を市に居住または勤務している者とし、入団時の年齢制限の上限を45歳としていたものを撤廃し、入団条件を緩和するとともに、階級ごと定年年齢を一律67歳に引き上げたほか、消防団協力事業所表示制度の実施などの施策を展開してきたところであります。  また、消防団の活動を知っていただくための取り組みとして、青森市消防団合同観閲式や青森市青森消防団新町パレード及び青森市浪岡消防団出初式の開催、事業所を訪問して加入促進をPR、県が主体となり実施する高校及び大学を対象とした出前講座へ市消防団員を派遣など、さまざまなPR活動を通じ、消防団員の確保に努めているところであります。  本市では、来年度より、消防団活動に取り組んでいる大学生等を対象に地域社会への貢献を市が認証する学生消防団活動認証制度を実施し、若年層の消防団への加入を促すこととしております。今後とも消防団員確保のために、どのような対策が有効か、他都市の取り組みやその効果などを参考にしながら検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 12 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。都市整備部理事。   〔都市整備部理事八戸認君登壇〕 13 ◯都市整備部理事(八戸認君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)舘田議員の岡田橋の歩道橋整備の進捗状況についての御質問にお答えいたします。  岡田橋は、二級河川新城川にかかる市道森林軌道廃線通り線の橋梁であり、橋長約68メートル、幅員約6.5メートルで、歩道が設置されていないことから、自転車及び歩行者が路肩部分を通行している状況となっております。  このため、市といたしましては、自転車及び歩行者の安全を確保する観点から、岡田橋の歩道橋整備に向けて、今年度、橋梁海手側の河川堤防の両岸において、ボーリングによる地質調査を行ったところでございます。当該地質調査は、平成28年7月14日付で、新城川の河川管理者であります青森県から許可を受け、その後、委託業者が作業に着手し、調査資料の分析、取りまとめを行い、9月末、市に報告があったところでございます。  市といたしましては、来年度、歩道橋整備に向けた調査として岡田橋付近の河川測量を予定しており、これらに必要となる経費を平成29年度当初予算案に計上し、本定例会において御審議いただいているところでございます。  以上でございます。 14 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。教育委員会事務局教育部長。   〔教育委員会事務局教育部長石澤幸造君登壇〕 15 ◯教育委員会事務局教育部長(石澤幸造君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)舘田議員の小・中学校のトイレの洋式化についての御質問にお答えいたします。  教育委員会では、生活様式の変化から、住宅や商業施設などのトイレが洋式化されていることを踏まえ、学校施設のトイレの洋式化を進めてきており、現在、全ての小・中学校において児童・生徒用の洋式便器が設置されているところでございます。学校施設のトイレにつきましては、近年の改築事業では、洋式便器とすることを基本としており、既存のトイレについては、老朽化によりトイレ全体の改修が必要となった場合や便器が使用できなくなった場合などには洋式便器に改修し、洋式化を進めてきているところであり、今後においても同様に適切に対応してまいりたいと考えております。 16 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。浦田健康福祉部理事。   〔健康福祉部理事浦田浩美君登壇〕 17 ◯健康福祉部理事(浦田浩美君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)平成30年度からの国民健康保険都道府県化につきましては、現在、国において新制度の円滑な実施運営に向け、地方との協議の場である国保基盤強化協議会事務レベルワーキンググループにおいて、具体的な協議が進められているところであります。  県におきましては、平成27年11月に市町村長との協議の場となる青森県国民健康保険市町村等連携会議と、市町村の国保主管課長との協議の場となる国保制度改革検討ワーキンググループを設置し、現在まで連携会議については3回、ワーキンググループについては7回にわたり開催し、国から示される制度や運用の方針について協議を行っているところであります。  具体的には、国保運営方針国保事業費納付金の算定方法、標準保険税率の仕組み、保険者努力支援制度、資格管理や保険税の賦課・徴収、保険給付等に係る運営事務の統一化などについての協議を重ねております。  今後の協議スケジュールといたしましては、平成29年度の中で県としての各種の方針案が決定され、県及び市町村それぞれの国民健康保険運営協議会での議論を経た上で、平成29年度末までに条例改正案の手続を終え、平成30年度からの新制度における国保事業運営を開始することとなっております。 18 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 19 ◯18番(舘田瑠美子君) 再質問してまいります。  今回、私が消防団員の報酬費のことを取り上げたのは、乖離を正すよう指導してきた総務省にいらした小野寺市長ですから、市長として、また消防の管理者として率先してこの乖離を正すのではないかと思ったから質問したんです。答弁に立たれませんでしたけれども、総務部長の答弁では、国が支給している地方交付税の使途については地方自治体の使い方、自主的な判断に任せている、だからこれでいいんだという答弁でした。しかし、総務省はたびたびこの乖離を正す必要があると通達とかを出しているわけです。  もう一度伺いますが、小野寺市長はこの乖離を正す必要があるとは思っていないのでしょうか。答弁を求めます。 20 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 21 ◯総務部長(鈴木裕司君) 地方交付税単価との乖離についての御質問にお答えいたします。  先ほども御答弁申し上げましたとおり、地方交付税につきましては、地方交付税法の第3条第2項において、「国は交付税の交付に当っては、地方自治の本旨を尊重し、条件をつけ、又はその使途を制限してはならない」とされております。また、その支出につきましても、地方自治の本旨にのっとり、地域の実情を勘案した消防行政を運営する中で、各市町村がそれぞれ制定します条例の中で報酬を決定してございますので、先ほど壇上でも申し上げましたとおり、それは全国の横並びでもなければ、地方交付税の算入単価でもなくて、画一的なものとなっていないというのが現状でございます。  以上でございます。 22 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 23 ◯18番(舘田瑠美子君) 1日24時間いつ招集がかかるかわからないこの消防団員に年間3万6500円ですから、1日にすれば100円の報酬費です。国が示している額は少ないぐらいです。現に、越谷市は上乗せをして5万3100円、八王子市では8万5000円を支給しています。中核市48市中40番目の報酬費になっていることを指摘しておきます。団員の皆さんは、報酬費のことは口にしにくいのだと思いますが、インターネットで国からの交付税額が3万6500円だということや、総務省が乖離をなくすようにとたびたび通達などを出していることも掲載されていますから、団員の士気にもかかわるし、釈然としないものを感じていらっしゃるのではないでしょうか。  これまで前の市長も、また歴代の消防長も、中核市など他都市の動向も参考にしながら検討してまいりたいと答弁してきました。しかし、今回の総務部長の答弁では、見直す環境にはないと。後退していますね。これまで前向きに、消防団員の皆さんにはいつも苦労をかけている、それに報いるためにも引き上げについて検討していかなければならない、このようにいつもおっしゃってきたわけですが、後でお話ししますけれども、消防団員が年々減少している、そういうときにこのような消防団員の皆さんの報酬費の乖離を正すことも、見直す環境にもないと言って切り捨てておいていいのでしょうか。  次に、支給方法についてですが、報酬費が一旦個人名義の通帳に入りますが、その通帳を団などが管理し、団活動に使われていて、団員に直接渡っていないことを問題だと指摘し改善を求めてきましたが、改善されたのでしょうか。1度調査していただきたいと思いますので、これは要望にしておきます。  団員の減少についてですが、本市においても定数割れをしていて、条例定数は1983人ですから、充足率は91%です。欠員が169名となっています。平成23年時点では欠員が121人でしたから、先ほど団員確保のためにさまざまな取り組みをしてきたと説明がありましたが、歯どめがかかっていないということになると思います。また、団員の平均年齢の上昇も進んでいます。全国平均は40.5歳ですが、本市の場合は47.1歳です。全国平均では30代が一番多いのに、青森市は50代が一番多いのです。若い世代の入団を図っていくことが急務になっていると思います。それから、サラリーマン団員の比率も高くなっていて、地域防災力の低下が懸念されています。私は日中でも地域にいることが多い女性団員を確保することにもっと力を入れていく必要があるのではないかと思っています。  それから、ことしの初午祭で地元の団員と交流した際に、まとい振りをした若い団員が、1年前に入団したばかりだと言っていましたが、まとい振りに関心があったので入団したと話してくれました。そして、子どもたちに体験させる機会があれば、小さいときから消防団への関心を持ってもらえるのではないか、子どもたちのところに出かけていってそばで見せたり、子ども用のまといを持たせて教えたりできないかとも言っていました。とてもいい提案だと思って聞きました。こうした若い団員の意見を積極的に取り入れていくことも、若い団員獲得の一つの方法ではないでしょうか。  それから、宮崎市では地域のために献身的に活動している団員とその活動を支える家族が証明書を提示すると、料金割引やポイント加算などのサービスが受けられるという消防団応援の店事業を行っています。飲食店が多いようですが、100店舗加盟しているそうです。消防団活動の重要性を広く知ってもらい、地域におけるきずなを深めて、ひいては地域防災力向上につながるのではないかと期待しているそうです。  先ほど総務部長は、他都市の取り組みや効果などを調査して参考にしていくとおっしゃっていました。幾つか提案させていただきましたので、検討していただくよう要望して次に移ります。  次は、合葬墓についてです。  市長から、多額の経費がかかるので計上していない、必要性についてはこれから庁内で協議をしていく、こういうとてもぶっきらぼうな答弁がありました。市長も紹介していましたけれども、ここに青森市営霊園に係る整備と管理運営に関する方針というのがあります。平成26年12月に策定したものです。ここに、「新たな市民ニーズへの対応として、承継者が不要な合葬墓を整備します。」「建設場所 月見野霊園」、「骨壷収容数 2,000体程度」と書かれています。  再質問いたします。この霊園の方針の中に位置づけて合葬墓を整備することになった理由をお聞かせください。 24 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。市民生活部長。 25 ◯市民生活部長(井上享君) 青森市営霊園に係る整備と管理運営に関する方針の策定の経緯でございますけれども、当時、八甲田霊園の新規の墓地区画の提供数が残り少なくなっていたということと、無縁墳墓化、荒廃区画の増加、それから今の承継を前提としない墓地区画需要の高まりなど、また、三内霊園の施設の老朽化、こういう状況の中で効果的・効率的な市営霊園の運営を図っていくため、本方針を策定したところでございます。 26 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 27 ◯18番(舘田瑠美子君) 合葬墓を整備する前に、お墓に関する調査をしたと思います。これは平成25年度の第2回青森市民意識調査の中で、テーマ3、お墓についてでアンケート調査をしております。この点について少し説明していただけますか。 28 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。市民生活部長。 29 ◯市民生活部長(井上享君) 再度の御質問にお答えいたします。アンケート調査の内容ということでお答えさせていただきます。  今後の市営霊園に係る整備等管理運営について検討するに当たりまして、平成25年度の第2回市民意識調査でお墓をテーマにして調査を行いました。その中の設問の一つに、子孫による管理が不要な合葬墓を利用したいと考えるかと尋ねたところ、27.8%から利用したいという回答があったものでございます。 30 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 31 ◯18番(舘田瑠美子君) 合葬墓に対する要望が市にも私にもたくさん寄せられています。それと、お墓に対する市民ニーズも変わってきていることなど、そういうことで合葬墓の建設が市に求められてきました。壇上でも紹介しましたけれども、経済的な理由でお墓を持てずに遺骨を抱えたままの人や、家族に賛成してもらえないまま結婚した人がお墓に入れてもらえない、子どもがいないからお墓を持ってもしようがないという人まで、生前に申し込みが可能な合葬墓ができるのを今か今かと待ち望んでいる人がたくさんいます。  お墓に関する調査で、利用したいと答えた人が約3割いると今答弁がありました。また、この調査ではお墓を持っていない人が約2割いるという調査結果もあります。それから、お墓を承継する人がいなくなってしまったなどの理由で返還されたお墓を、市は再提供事業を行っていますが、そのお墓の遺骨の改葬先の確保のためにも合葬墓は必要な事業だという答弁が以前ありました。担当課は市民ニーズが高いということで、かなり前から合葬墓について検討し、先進地の調査も行ってきていたと思います。その上で、青森市霊園に係る整備を管理運営に関する方針の中に合葬墓の整備をうたったのだと思います。ですから、合葬墓の必要性などは十分調査し、庁内で議論も重ねた結果、方針の中に位置づけられたのだと思います。  そして、平成27年6月議会で、「可能な限り早期に着手できるように努めてまいりたい」と答弁があり、平成28年度当初予算に地質調査と設計業務委託費として1612万5000円を計上して、合葬墓整備事業を開始したのです。平成28年第1回定例会では、私の質問に、「一定期間骨つぼで保管する納骨棚スペース、保管期間満了後に共同で埋蔵する納骨室スペース、さらに献花台等を備えた参拝スペースを有する施設を想定しております。なお、納骨棚スペースは骨つぼ収容数2000体程度の規模を予定しております」と説明があり、「設計業務の結果にもよりますが、平成30年度の供用開始を考えております」と答弁がありました。  ですから、平成30年度中の供用開始を目指すのであれば、当然平成29年度当初予算に必要な経費が計上されなければなりません。私は、地質調査と設計業務委託まで進めてきたのですから、担当部は予定どおり必要な予算要求をしたと思います。  ここに、平成28年6月27日付の日刊建設に掲載された記事があります。この中に、青森市役所月見野霊園内に合葬墓の整備、平成29年度の着工を目指す、概算事業費は2億7000万円を試算していると書かれています。ですから、2億円くらいは予算要求したのではないかと私は思っています。  小野寺市長は、財政的に予算計上していないような、しなかったような答弁をされましたけれども、前の市長は市役所庁舎に100億円かけた上で合葬墓を進めていく予定でした。庁舎建設を3階程度に圧縮して予算も3分の1ぐらいに抑えようとしている小野寺市長ですから、できないわけはないと私は思います。この事業を小野寺市長の手で進めていただきたいと思いますがどうでしょうか。 32 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。市民生活部長。
    33 ◯市民生活部長(井上享君) 合葬墓に対しましては、一定の市民需要が見込まれますものの、先ほど市長が壇上でお話し申し上げましたように、その整備に当たりましては多額の経費を要しますことから、今後の庁内議論でその必要性を検討していくということでございます。 34 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 35 ◯18番(舘田瑠美子君) 多額の経費を要することは初めからわかっていました。その上で、この合葬墓整備事業をスタートしたんでしょう。それに、ほかの事業と違って、この事業はお金が出ていく一方ではないわけです。供用開始すれば利用料金を取れる事業でもあるわけです。この合葬墓にかかわって、いろいろこの間調査をしたり、検討を加えてきて、ようやく市民の皆さんの切実な願いに応えることができるという段階になってこの事業にストップをかけるというのは、余りにもひど過ぎます。市民の切実な願いに背を向けるのではなく、市民の声を真摯に聞く市長になっていただきたいと強く要望して、次に移ります。  次は、岡田橋についてです。  小野寺市長によく聞いていただきたいのですけれども、幅員6.5メートルの橋を自動車が往来し、その傍らを自転車通学する青森北高生と、岡田地域から沖館小・中学校に通う児童・生徒が交差しながら通学しているのです。冬場は自転車通学できないので青森北高生は通りませんが、橋の上は路盤が凍りやすいから歩行者が滑って転んでしまったら、通りかかった車に引かれることにもなりかねません。ですから、一日も早く歩道橋の設置が望まれているのです。私は地元に住んでいるので、岡田地域の住民や車で通る羽白、奥内、後潟など北部地域のドライバーの方、青森北高校の先生たちから危ないという声や一日も早くとの声が繰り返し寄せられ、この間12回も質問してきました。  しかし、岡田橋を一番先に取り上げたのは、平成15年第4回定例会予算特別委員会で質問した大矢議長だと職員から聞いています。この議場の中にも、渋谷議員など取り上げてきた議員が何人もいます。私も含めて6人で計19回も取り上げてきました。岡田橋の歩道拡幅はそれだけ必要性が高く、要望が高い事業だということだと思います。  小野寺市長にお伺いいたしますが、岡田橋を通ったことはありますか。 36 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。小野寺市長。 37 ◯市長(小野寺晃彦君) 通ったことは、車ではございますが、徒歩ではございません。 38 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 39 ◯18番(舘田瑠美子君) それでしたら、できたら新学期に入り、青森北高生が自転車通学するころにぜひ1度見ていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  鹿内前市長の場合は、現場を確認し、岡田橋は整備すると約束し、答弁に立った全ての理事者が交通安全上、必要性と緊急性については認めてきました。私は、緊急性があるのなら優先度が高くなるのが当然だと思っていますが、なかなか進みませんでした。それが、昨年初めて予算がつけられ、ボーリング調査を行い、歩道橋設置に向けて動き出したのです。  先ほど八戸都市整備部理事から、岡田橋付近の川の測量をするような説明がありましたけれども、本当は予備設計に入るために必要な予算が配分されるはずだったのではないでしょうか。  これまでの議会答弁では、例えば2015年の6月議会では、「可能な限り早い時期に予備設計を実施し、概算費用の把握に努めたい」と答えてきました。同じ年の12月議会では、地質調査を行い、地盤のかたさや深さを把握する必要があり、予備設計は国が示している設計業務等標準積算基準書に沿って構造や施工性、経済性、材料などを踏まえて少なくとも3案を検討し、最適な橋梁形式を選定することが基本とされていると答弁し、3案とは、橋脚があるもの、橋脚のない桁橋と呼ばれているもの、アーチ状のようなものを想定していることを明らかにしました。予算特別委員会では、地質調査はボーリングすることになり、予備設計はコンサルタントに委託して行うと答弁がありました。そして、平成28年度の当初予算において地質調査に着手するとして540万円の予算が計上されたわけです。  ですから、平成29年度は設計業務が進む予定だったのではないでしょうか。平成15年に大矢議長が質問してから14年かかって、昨年ようやく事業がスタートしたのに、都市整備部は設計委託業務に必要な予算要求をしなかったのですか、答弁を求めます。 40 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 41 ◯都市整備部理事(八戸認君) 再度のお尋ねにお答えいたします。  市では、現在、岡田橋橋梁整備事業のほか7路線の道路整備事業を進めているところでございます。岡田橋橋梁整備事業につきましては、先ほども壇上で御答弁申し上げましたとおり、今年度地質調査を実施したところであり、来年度は橋梁の河川測量を予定しているところでございます。  以上でございます。 42 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 43 ◯18番(舘田瑠美子君) ちゃんと質問に答えてください。もう一度聞きます。  都市整備部は設計委託業務に必要な予算要求をしなかったのですか。 44 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 45 ◯都市整備部理事(八戸認君) 再度のお尋ねにお答えいたします。  繰り返しの答弁になって申しわけございませんが、当初予算案につきましては、河川測量に係る経費を計上し、現在、御審議いただいているところでございます。  以上でございます。 46 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 47 ◯18番(舘田瑠美子君) 八戸都市整備部理事に聞いてもこれ以上は答弁できないんだと思うんですけれども、やっぱり市長にお聞きしなければいけないのかなと思います。  これも合葬墓と同じように、市長査定で減らされたのではないかと私は勘ぐってしまうんですけれども、その辺どうでしょうか。小野寺市長に答弁いただきたいと思います。 48 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。財務部長。 49 ◯財務部長(仁藤司史君) 舘田議員も十分に御承知いただいていることかと思いますけれども、本市の財政状況は非常に厳しゅうございます。先ほど市長から修正理由の説明がございましたが、その中でも財政調整のための3基金の取り崩し額、今年度修正後ですが、合計で36億6700万円余りと、昨年度に比べて8億2200万円増加してございます。また、その結果、3基金残高は合計で32億円余りという状況でございます。そうした中でも、さまざまな市民ニーズ、行政課題が多々ありまして、例えば今回の議員の御質問の中でも、ただいまお話しになっております岡田橋の歩道整備、合葬墓の整備、また消防団員の報酬の引き上げ、あるいは学校トイレの洋式化といったような、舘田議員お一人だけでもこれだけの御要望がございます。  一方で、財源には限りがございまして、とてもこれら全てにお応えできるような環境ではございません。したがいまして、緊急度や優先度、あるいは費用対効果ですとか効率性といったような要素などを、総合的に優先度を見きわめての判断とならざるを得ませんので、御理解いただきたいと思います。 50 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 51 ◯18番(舘田瑠美子君) 私は、財務部長に答弁を求めたわけではないんですけれども、今答弁されたように、緊急度や優先度といろいろおっしゃいました。先ほど私が壇上でも述べたし、八戸都市整備部理事も言ったように、この岡田橋については本当に危険な橋ですので、一日も早く整備しなければならないと、それこそ前の市長も、歴代の答弁に立たれた理事者の方も、そういう認識のもとでやろうということになって、この岡田橋についても昨年整備しますということでスタートしたわけです。  八戸都市整備部理事にお伺いしますけれども、設計委託費はどのくらいと見積もっているのか教えてください。 52 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 53 ◯都市整備部理事(八戸認君) 再度のお尋ねにお答えいたします。  設計委託費ということでございました。予備設定の委託費ということであろうかと思いますけれども、予備設計につきましては、おおよそ1000万円程度と見込んでいるところでございます。  以上でございます。 54 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 55 ◯18番(舘田瑠美子君) ありがとうございました。  私も、職員の方から、1000万円ちょっとぐらい予備設計にかかるというのを大分前ですけれども聞いていましたので、今年度1000万円を計上するように担当課は要望したんだと思っています。職員の皆さんは実情を一番よく知っていますので、岡田橋についてもようやく事業が動き出したということで、頑張ってやりたいというふうにずっと言ってきたわけです。本当に残念でなりませんけれども、これからでもいいですので、予備設計の委託費をぜひ用意していただいて、この事業を進めていただいて、地域住民を初め、岡田橋を利用している多くの人たちが一日も早く安心して行き来できるようになることを求めて、次に移りたいと思います。  次は、学校のトイレについてです。  洋式化を進めてきて、各小・中学校に最低でも1基は洋式トイレができたということは評価したいと思います。また、学校を改築した際は洋式化にかえてきている、それと壊れたとき、便器を取りかえなければいけないようになったときには洋式化をしてきているというような答弁がありました。そのことは私もよく知っています。  再質問しますけれども、最初に屋内運動場のトイレについてですが、学校は災害時には地域の避難所になるのですから、和式だけのトイレでは高齢者や障害者がつらい思いをすることになると思います。東日本大震災で得た教訓の一つだと言われていますから、まず、屋内運動場と近くの1階のトイレから洋式便器にかえる必要があるのではないでしょうか。学校を避難所に指定している市長部局に答弁を求めたいと思います。 56 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 57 ◯総務部長(鈴木裕司君) 学校を避難所に指定している市長部局からの答弁ということでしたけれども、屋内運動場のトイレについては、学校全般について教育委員会の教育財産の所管となります。まずそのことは基本としながら、校舎と同様に、改築工事の際に洋式便器を基本とすることに加えて、近年、教育委員会として災害時に避難所となることを想定しながら、多目的トイレを整備することとしており、既存のトイレにつきましても、校舎同様、老朽化により使用できなくなった場合において、洋式便所に改修し、洋式化を進めてきていると伺ってございます。  以上でございます。 58 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 59 ◯18番(舘田瑠美子君) 伺っておりますでなくて、実際、お知らせしますけれども、洋式トイレがない屋内運動場は小学校が29校、中学校が9校です。少なくとも男女別に1基は多目的トイレないし洋式便器に取りかえるべきだと思います。大規模災害への対応の一つとして、この問題にやはり正面から向き合っていただきたいと思うんですけれども、総務部長はどのように認識しているのか、もう一度答弁を求めたいと思います。 60 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 61 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。いわゆる危機管理、防災に関する財産の活用ということでございます。  基本的に災害用のものを新規に単独の目的で準備するというスタンスではなく、災害に備えて現在ある市の財産等について活用していくというスタンスでございます。したがいまして、小学校につきましては防災活動拠点施設ということで、小学校区を単位とした避難所ということに着目して、小学校について避難所の指定をさせていただいております。指定した上で、いわゆる避難所としての機能の向上は、所管する教育委員会にお願いしているというスタンスになります。  以上でございます。 62 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 63 ◯18番(舘田瑠美子君) 私は、お願いされるだけでは教育委員会は大変だと思います。やはり指定しているわけですから、避難所としてきちんとその機能を果たせるようにする、その環境を整えるのは市の責務だと思います。そう思いませんか。教育委員会の責任なんですか。 64 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 65 ◯総務部長(鈴木裕司君) 防災・災害対策については市長部局の責任で行っております。  以上でございます。 66 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 67 ◯18番(舘田瑠美子君) そうでしょう。そうであるならば、やっぱり避難所の環境を整えるという点で、屋内運動場の洋式トイレ化をするために、市として予算措置をして、先ほど総務部長がおっしゃった多目的トイレなり、洋式トイレに順次していくべきだと思いますが、もう一度答弁をお願いします。 68 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 69 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。  先ほども御答弁しましたとおり、市としては、現在ある市の市有施設と市有の財産について、防災活動に関して活用するというスタンスでございます。したがいまして、指定した後に、そのような観点を持ったそれぞれの所管の財産については、その視点を持った上での整備をお願いするというスタンスでございます。  以上でございます。 70 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 71 ◯18番(舘田瑠美子君) 屋内運動場、体育館に洋式便器が設置されているのならそれを活用していくという答弁はわかりますけれども、さっき紹介したように、ほとんどの学校で屋内運動場には洋式便器はないわけです。ですから私がこうして質問しているわけです。大規模災害への対応の一つとして、この問題に正面から向き合っていくことが今求められているのだと思いますので、ぜひそのことは重く受けとめておいていただきたい。いざとなったときに、誰でも安心して避難生活が送れるように環境を整えることは市の責務だと、もう一度言っておきたいと思います。そして、この問題に正面から取り組むよう強く求めたいと思います。  次に、校舎内のトイレについてですけれども、先ほども言ったように、便器が破損したり、学校から要望があった際には、少しずつですが洋式便器に取りかえていくということはよくわかりました。  それでは、トイレの老朽化は各学校でかなり進んでいると聞いていますけれども、当分の間、校舎の改築は望めないという学校の場合はどうなるのか、答弁を求めたいと思います。 72 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。教育委員会事務局教育部長。 73 ◯教育委員会事務局教育部長(石澤幸造君) 再度の御質問にお答えします。  先ほど申し上げましたとおり、老朽化等の改築の際には洋式化を進めております。トイレの洋式化は十分理解しておりますが、舘田議員御承知のとおり、ほかにも屋上の防水や内装工事、暖房の老朽化など大規模に改修する箇所が幾多もありまして、その状態を把握しながら、限られた予算の中で優先順位を見きわめて判断してまいりたいと思います。  以上でございます。 74 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 75 ◯18番(舘田瑠美子君) トイレの洋式化のメリットは、子どもが排便を我慢しなくなるので、子どもの健康やストレス対策になるということ、そして、和式便器は排泄物が飛び散る設計なので衛生的に問題があること、洋式便器のほうが水道料金の節約になるということです。私も初めて知りましたけれども、中学校では、年間100万円くらいの水道料金の節約になるそうです。トイレの老朽化が進んでいるが、当分は建てかえは見込めないという学校の場合、トイレだけでも改修して新しくすれば、学校も子どもたちも明るくなるのではないかと私は思っています。トイレの改修費用が400万円以上の場合は、国の補助金が使えるという制度があります。それを活用して、トイレだけでも改修し、洋式トイレ化を図っている学校がありますので、ぜひ調査研究すべきと思いますがどうでしょうか。 76 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。教育委員会事務局教育部長。 77 ◯教育委員会事務局教育部長(石澤幸造君) 再度の御質問にお答えします。  今、舘田議員御紹介のトイレの国の補助があるのは承知しておりますが、先ほど申し上げたとおり、ほかにも屋上や壁や暖房とか、さまざま営繕箇所がございまして、その優先度を見きわめながら判断してまいります。  以上でございます。 78 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 79 ◯18番(舘田瑠美子君) 消極的ですね。私、すぐやれと言っているんじゃないんです。調査研究してみたらどうかと、それだけでもできないんですか。もう一度お願いします。 80 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。教育委員会事務局教育部長。 81 ◯教育委員会事務局教育部長(石澤幸造君) 再度の御質問にお答えします。  調査研究といいますが、職員が常々学校を回っておりますし、学校からも営繕要望がありまして、トイレについては数件というか、少しは洋式にしてほしいという要望はございますが、先ほど申し上げたとおりほかにさまざまな営繕要望がございますので、そちらの優先度を考えてやっていますので、御理解願います。 82 ◯議長(大矢保君) 18番舘田瑠美子議員。 83 ◯18番(舘田瑠美子君) 調査研究だけでもできないという教育委員会の姿勢にはがっかりしました。またいつかの機会に取り上げていきたいと思います。  あと1分になりました。最後に、国保の都道府県化についてです。先ほど健康福祉部理事から、県との協議状況について説明していただきましたけれども、心配な点が幾つかあるんですね。一番心配なのが、壇上でも言ったように、国保税がさらに高くなるのではないかということです。国保税が高くなれば滞納者がさらにふえて収納率が下がり、100%の納付、県に年貢のように100%必ず上納しなければいけなくなるわけですから、そういう点では大変心配になります。命を守るためにつくられた国保制度が、セーフティーネットの役割を果たせなくなったら何のための国保なのかとなりますので、ぜひ今後予定されている県との協議の機会に、本市の国保加入者の生活実態などをよく反映させて、払える国保税となるよう健康福祉部に頑張っていただきたいということを要望して、終わります。 84 ◯議長(大矢保君) 次に、25番丸野達夫議員。   〔議員丸野達夫君登壇〕(拍手) 85 ◯25番(丸野達夫君) 25番、新政無所属の会の丸野達夫でございます。  議長及び監査委員を務めておりましたため一般質問を控えておりましたので、4年ぶりの登壇となりました。何とぞよろしくお願い申し上げます。  それでは、通告に従い順次質問をさせていただきます。  まずは、広域観光についてお伺いいたします。  これまで本市は、弘前市、八戸市、函館市と一緒になって広域観光の推進に取り組んでまいりました。広域観光の前提は、個々の観光地が魅力的でなければならないことは言うまでもなく、普通に観光地が連携しても相乗効果は生まれてきません。各自治体が広域的に連携して誘客を促進する広域観光の意味は、広域という空間の広さにあるわけではなく、むしろ連携にあるのだと思います。  おのおのの観光地がそれぞれの特性を生かして、その機能や魅力を補完し連携することにより、さまざまな利点が生まれます。2014年の観光庁の旅行・観光消費動向調査によりますと、観光による経済効果は、国内における旅行消費額22.5兆円、生産波及効果46.7兆円で、これによる雇用創出効果は394万人にも上るとしており、今後は広域観光がもたらす経済効果や雇用創出も期待できると思います。さらには、交流人口の拡大により地域活性化を図ることもでき、集客力のある個性豊かな地域づくりが各地域の自主・自立の精神の醸成を促してくれるものと考えます。  ただ、複数の観光地、複数の市町村が連携するためには連絡調整が不可欠で、そのための時間と労力が必要になってくるのも事実であり、互いの観光地、市町村が互いの事情や地域特性を尊重していく姿勢が肝要だと思います。  広域観光圏の整備に当たっては、宿泊業、旅行業、運輸業といった観光関連業種だけではなく、農林漁業関係者や商工関係者、地域住民やNPOといった地域における幅広い関係者が積極的に連携し取り組んでいくことが重要であると思います。民間の発想も取り入れながら、今までの行政にはなかったような柔軟でスピーディーな対応で進めていくことで、広域観光圏の形成に取り組んでいってほしいと思います。  そこでお伺いいたしますが、市長が公約として掲げている広域観光の推進について、今後の取り組みをお示しください。  次に、地域の個性を生かしたまちづくりについてお伺いいたします。  市民ニーズやそれぞれの地域課題を把握し、地域の個性を生かしたまちづくりを推進するため、あおもりタウンミーティングを開催する予算14万8000円が計上されました。37地区連合会と5地域協議会及び青森市浪岡町内会連合会ごとに、市長を初め職員がお伺いし、直接、地域の声をお聞きするとしています。
     タウンミーティングとは、ジミー・カーター米大統領が実施した集会に由来するようでありますが、一般的に、政治家または行政当局が実施し、主に地域住民の生活にかかわる事項を話題とする対話型集会を指しています。地域住民にとって行政をより身近に感じることのできる場であると同時に、対等の立場で発言できる機会であり、地域要望を実現できる集会として注目されております。  地域の方々の声に丁寧に耳を傾けることの重要性は皆がひとしく思うことであり、その主役である地域住民の活動拠点となる地域市民館、公民館分館、福祉館等の利用環境の改善も並行して行わなければならないと思われます。市内に存在するこれら施設は、老朽化が進み、床がきしんだり、外壁がぼろぼろであったり、畳も古くなったりし、地域からも毎年のように改善要望が出されております。少ない予算の中で担当者が修繕維持に努めている姿は、頭の下がる思いがいたします。  そんな中、来年度予算に地域活動環境改善事業として新規に5000万円が計上されたことで利用環境の改善が進むことはうれしいことであります。  そこでお伺いいたしますが、「平成29年度青森市当初予算(案)主な取組」に地域の個性を生かしたまちづくりとして掲げている、あおもりタウンミーティング事業及び地域活動環境改善事業の内容について具体的にお示しください。  なお、一般質問2日目の木下議員の質問の内容とかぶっておりますので、同様の答弁であれば割愛していただいて結構であります。  次に、カラスについて質問させていただきます。  私がカラス問題について初めて質問したのは、平成18年の第1回定例会一般質問でした。それ以降、平成24年第4回定例会一般質問、平成28年第1回定例会予算特別委員会で取り上げてまいりましたが、有効なカラス対策を打ち出せていないような気がいたします。もちろん担当課職員が一生懸命努力しているのは知っておりますし、現在、「広報あおもり」、市ホームページ等を通じてカラス対策情報を発信していますが、生き物相手の難しさはあると認識しております。  青森市には、カアカアと澄んだ声と神経質で攻撃的性格が特徴であるハシブトガラスと、ガアガアと濁った声でおとなしい性格が特徴であるハシボソガラスが生息しております。カラスの個体数増加の最大要因は、我々人間の出すごみにあります。山で天敵である猛禽類の脅威にさらされながら探す餌に比べ、都市部でほぼ毎日排出される生ごみは、確実にありつける安定した栄養供給源になっております。集団で夜間を過ごす習性のカラスにとって、都市部に隣接する公園は、人間によって提供された安全な住環境になっています。カラス被害の主なものは、ごみ集積所の食い荒らしをすることや、車や洗濯物、屋根などにふんを落とすなどであります。カラスのふんはなかなかとれないのも特徴で、尿酸を含んでいるためさびやすいことが、ねぐら周辺に住む方々の頭を悩ませております。  皆さんも1度は目にしていると思いますが、夕刻時に電線を埋め尽くす数のカラスの集団の姿に、怖い、恐ろしいという心理的圧迫を感じる人もいます。集団で羽音や鳴き声が騒音になることもあります。カラスの繁殖地域の広範囲化により繁殖時期に人が襲撃される機会が増加しており、人に対し威嚇行動をとるなど非常に危険な状態がよく見受けられます。実際に昨年5月から6月にかけ、廣田神社周辺を歩いていて、低空で後ろから飛んできて後頭部をつつかれたという話を数件聞きました。県外ではありますが、子どもの持っている食べ物を奪ったという話もあります。  カラス被害の原因はカラスの増加にあり、その増加の原因は我々が意識するしないにかかわらず、我々が直接的でないにしても、間接的に餌を与え続けてきたことにあります。減少しない要因としては、意外と知られてはおりませんが、我々がカラスを保護してきたことによる部分もあります。カラスは、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律によって、許可なく駆除したり、捕獲または殺傷することが禁じられております。さらに賢いという点でも、なかなか捕まえることができません。  英国の科学専門誌ネイチャーに、ニュージーランド・マシ大学のギャビン・ハント博士は、カラスの賢さは石器人並みとの論文を掲載させているほどです。駆除しに来る人の顔を1年以上たっても覚えていて、認識できているとの話も聞きます。公園の水飲み場で器用に栓を開けて飲む姿が、ユーチューブにアップされていたのは驚きであります。人とカラスの距離が縮まり、さまざまなあつれきが生じている今、人の手でカラス全体の生息数を管理する必要があると私は思います。  カラス被害を抑え、人とカラスの共存関係を構築していくには、まず、カラスの個体数や生息実態を知る必要があると考えます。  そこでお伺いいたします。  1、本市が近年行ってきたカラスの個体数調査の結果をお示しください。  2、これまで行ってきた個体数調査の結果をもとにどのように対応していくのかお聞かせください。  次に、小中一貫教育についてお伺いいたします。  平成27年6月、小学校と中学校の9年間の義務教育を一貫して行う小中一貫校を制度化する学校教育法の一部を改正する法律が成立し、平成28年度から市区町村教育委員会などの判断で、既存の小・中学校などを小中一貫教育を実施する義務教育学校にできるようになりました。義務教育学校では、9年間一貫教育の学校として、現在の6・3制となっている小学校と中学校の学年の区切りを学校が柔軟に決められるようになり、4・3・2制や5・4制などの多様な区切りも可能となりました。  これによって、子どものつまずきの大きな原因の一つである、中1ギャップの解消が期待されております。また、中学校の内容を小学校段階で先取りしたり、教育内容の実施学年を入れかえたりすることも可能になり、自由度の高いカリキュラムが設定できるようになったことで、学力の向上が図られるものと考えられます。  文部科学省の調べによりますと、現在、小中一貫教育は市区町村などが独自に行っており、そのほとんどが中1ギャップ解消などに成果があったとし、小中一貫教育を高く評価しています。本市では、平成17年度より小・中連携のあり方について実践研究してきており、さらに平成26年度からは小・中連携充実事業に取り組んでいます。  その間、私も含め多くの議員が小中一貫教育の必要性を述べ質問してまいりましたが、この10年間の答弁は、小中一貫教育についての効果と課題を踏まえ、国の動向を見据えるとともに他の自治体の取り組み内容等を収集しながら、本市の実態に合った小中一貫教育の導入について検討していくとの判で押したような内容でありました。そろそろ確かな学力向上を図るべく、小中一貫教育の取り組みを進めるべきと考えます。  そこでお伺いいたしますが、小中一貫教育について、教育委員会の現在の考え方をお示しください。  以上で壇上からの私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 86 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。小野寺市長。   〔市長小野寺晃彦君登壇〕 87 ◯市長(小野寺晃彦君) 丸野議員の広域観光についての御質問にお答えいたします。  本市青森市では、これまで議員御指摘のとおり、弘前市、八戸市、函館市の4市で構成する青函圏観光都市会議などを通じて、県内や北海道道南地域などとの広域観光の推進に取り組んできたところであります。本市青森市が観光地としてより多くの方々に支持され、多くのお客様に来訪していただくため、また、都市間競争を勝ち抜くためにも、広域による多様な魅力を持った観光圏を形成していくことが大変重要であると考えております。  このことから、広域観光の推進については戦略的に展開していくため、青森市を訪れた方の満足度の向上と青森市へ訪れたい方の来訪意欲の向上を図る観点から、1、効果的な情報発信、2、交通網の充実・利用促進、3、受け入れ体制・環境の充実、4、四季を通じた魅力づくりの4点にそれぞれ重点的に取り組む事業を設定し、実施していくこととしております。  主な取り組みといたしましては、1、効果的な情報発信として、ターゲットを明確にした国内外への観光プロモーションの強化、2、交通網の充実・利用促進として、本市の交通の拠点機能を生かした青森港及び青森空港のポートセールスの強化、3、受け入れ体制・環境の充実として、東北観光復興対策交付金を活用したWi-Fi環境や多言語サインの整備、4、四季を通じた魅力づくりとして、冬季の観光推進のため八甲田の樹氷の魅力を国内外へ発信する三大樹氷ツアーの実施、そして、その基盤となる青函圏域の魅力の増進と競争力の向上など、周辺自治体とスクラムを組んで、周遊する観光客を呼び込むための事業を展開してまいります。  今後も県都青森市としてリーダーシップを発揮し、青函圏4市連携を初め、周辺市町村との連携を継続して進め、交通の要衝としての拠点機能を生かした周遊・滞在型観光を推進し、魅力的な広域観光圏の形成を目指してまいります。  私からは以上であります。 88 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。市民政策部長。   〔市民政策部長福井正樹君登壇〕 89 ◯市民政策部長(福井正樹君) 地域の特性を生かしたまちづくりについての御質問のあおもりタウンミーティング事業と地域活動環境改善事業についての答弁につきましては、これまで御答弁してきた内容と同じでございます。丸野議員からお許しをいただきましたので、答弁を割愛させていただきます。 90 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。環境部長。   〔環境部長木村敏幸君登壇〕 91 ◯環境部長(木村敏幸君) 丸野議員のカラスについての2点のお尋ねに順次お答え申し上げます。  まず、1点目の個体数調査の結果に係るお尋ねにお答え申し上げます。  市では、カラスの駆除対策といたしまして、一般廃棄物最終処分場において、月1回、銃による駆除を一般社団法人青森県猟友会東青支部等に委託して行ってきたほか、平成26年度からは、箱わなによる駆除を同処分場、三内清掃工場跡地及び本町公園で実施するなど、カラスの個体数削減に向け取り組んでまいりました。  個体数調査は、市街地をねぐらとするカラスの個体数の把握及び個体数削減に係る取り組み効果の確認のため、平成25年度から平成27年度までは、毎年8月及び11月に、三内八幡宮において実施いたしましたが、その調査結果は、平成25年度は8月3440羽、11月1857羽、また平成26年度は8月3834羽、11月2768羽、さらに平成27年度は8月2092羽、11月1331羽となっております。  また、昨年度の個体数調査の結果、8月の個体数が従前に比べ少なかったことから、ねぐらの状況確認を実施したところ、三内八幡宮以外に、青森県立中央病院北側の遊歩道や本町公園付近でねぐらが確認されたため、これらの地点を調査地点として追加することとしておりましたが、今年度の調査の実施に当たり、ねぐらの状況を改めて確認した結果を踏まえまして、今年度は三内八幡宮、青森県立中央病院北側の遊歩道、新青森駅付近及び青い森公園の4カ所で調査を実施したものであります。  今年度の調査結果についてでありますが、8月は、三内八幡宮が1956羽、新青森駅付近が716羽、県病北側遊歩道が987羽、青い森公園ではねぐらが確認されませんで、合計で3659羽となっております。また11月は、三内八幡宮が605羽、新青森駅付近が2500羽、県病北側遊歩道が1184羽、青い森公園が350羽、合計で4639羽となっております。  続きまして、2点目の個体数調査の結果に基づく対応に係るお尋ねにお答え申し上げます。  これまで個体数調査を実施してまいりました三内八幡宮においては、毎年度ごとに個体数が減少傾向にありますものの、今年度の調査結果からは、ねぐらが市街地に分散しており、全体数として減ってはいない状況が確認されました。とりわけ三内及び石江の西部地区については個体数が多い状況にありますことから、直接的な駆除のため、昨年12月20日に石江地区に箱わなを設置したところでありまして、ことし2月末現在で12羽を駆除いたしております。  また、これまでの一般廃棄物最終処分場における銃による駆除及び箱わなによる駆除を合わせた過去3カ年度の駆除数といたしましては、平成25年度は178羽、平成26年度は153羽、平成27年度は125羽となっております。なお、今年度は2月末現在で114羽となっております。  これらの直接的な駆除対策に加えまして、市街地にカラスがふえた原因といたしましては、生ごみなどカラスの餌となるものが豊富であることや、街路樹や電柱など巣づくりできる環境が存在することが考えられますことから、市ホームページにおいて、市民の皆様へ、ごみの出し方の工夫や餌やりの自粛に係る啓発を行うとともに、巣の撤去に関する御協力をお願いしているところであります。  また、春先は繁殖期を迎えたカラスによる威嚇行動が活発になることから、人に危害が及ぼないよう、「広報あおもり」による注意喚起を、これまでは毎年5月から6月に実施していたしておりましたが、昨年は4月から巣づくりをしている状況が確認されましたことから、より早い時期から注意喚起等を行うため、ことしは3月15日号への掲載を予定いたしております。  今後とも、カラス被害低減のため、個体数削減に向けた駆除方法の検討や市民の皆様への情報提供に努めますとともに、より有効な対応策がないか、引き続き他都市の取り組み事例などの情報収集に努めながら、市街地の個体数削減に取り組んでまいります。 92 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。教育長。   〔教育長成田一二三君登壇〕 93 ◯教育長(成田一二三君) 丸野議員の小中一貫教育についての御質問にお答えいたします。  教育委員会では、平成17年度から、中学校入学後の新入生が新たな学校生活になじめない、いわゆる中1ギャップの軽減を図り、児童・生徒の学力向上を目的として、小・中学校それぞれの児童・生徒及び教職員が交流を通して互いの学校の特色を理解したり、教育活動で協力したりする小・中連携に取り組んでまいりました。この間、学習指導面では児童・生徒の家庭学習時間がふえ、学習に対する興味、関心が高まるとともに、生徒指導面では問題行動が減少するなどの状況が確認されております。  これらを踏まえ、教育委員会では、中1ギャップの解消と児童・生徒のさらなる確かな学力の向上及び豊かな人間性等の育成を図ることを目的に、来年度から、地理的条件及び施設面で適する中学校区において、小中一貫教育研究指定校を設け、小中一貫教育を目指した取り組みを実施する予定であります。教育委員会といたしましては、研究指定校に小・中学校を兼務する教員を配置することにより、小中一貫教育の取り組みを進めることとしております。  小中一貫教育において期待される教育効果といたしましては、1つに、小・中学校を兼務する教員と児童・生徒の間での信頼関係が構築されることにより、中学入学に伴う生徒の不安が解消され、安心した中学校生活を送られること。2つに、小・中学校9年間を通して、英語を初めとする各教科等の専門的知識、技能を有する小・中学校を兼務する教員からの指導により、早い時期から学習に対する興味、関心を高めることが可能となり確かな学力の定着が図られること。3つに、部活動において、小・中学校の教員が小学校から中学校にかけてスポーツ・文化等の指導に連続して取り組むことで、児童・生徒の発達段階に応じた適切な指導が行われ成果が期待できること。4つに、最大9歳差の異年齢の子どもたちが日常的に交流することにより、中学生は小学生にいたわりの気持ちを持って優しく接するようになるとともに、小学生は中学生に学び、憧れと尊敬の念を持つようになり、さらには、異年齢集団の中で中学生がリーダーシップを発揮し、責任感と自己有用感を高めることができることなどが挙げられます。そのほかにも、小・中学校が一貫したカリキュラムに取り組むことにより、特色ある教育活動が展開され、これまでにない教育効果が期待されるものと考えております。  教育委員会といたしましては、研究指定校を中心とした小中一貫教育の実施に伴う教育効果の普及に努めてまいります。  以上でございます。 94 ◯議長(大矢保君) 25番丸野達夫議員。 95 ◯25番(丸野達夫君) 御答弁ありがとうございました。それでは、再質問を行っていきたいと思います。  順番が逆になりますが、小中一貫教育について再質問させていただきます。  成田教育長、これまでにない前向きな御答弁、本当にありがとうございます。いよいよ小中一貫教育が取り組めるんだなという、質問してきた議員の一人して非常にうれしく思います。来年度から、地理的条件及び施設面で適する中学校区において、小中一貫教育を目指した具体的な取り組みを実施するとのことでありました。このことが、中1ギャップの解消や、児童・生徒の学力や人間性の向上、さらには特色ある学校づくりにつながっていくと私は思っております。  そこでお聞きしたいんですが、先ほど小・中学校を兼務する教員の配置をしていくというお話でしたが、何の教科で何名の教員が配置されるのか、言える範囲で構いませんのでお聞かせください。 96 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。教育長。 97 ◯教育長(成田一二三君) 兼務する教員が何の教科で何名配置かという御質問でございますが、今、人事に関することについては県の教育委員会と協議している最中でございますけれども、こちらといたしましては、この事業が効果的に運用できるようにするため、また、教職員の意識が高まるためには、管理職から教諭、養護教諭、事務職員に至るまで、県費の職員については全て兼務をかけたいなと思っております。いずれにしても今交渉している最中ということでございます。  以上でございます。 98 ◯議長(大矢保君) 25番丸野達夫議員。 99 ◯25番(丸野達夫君) 御答弁ありがとうございます。全員で取り組んでいくんだという姿勢で、市教育委員会の意気込みを非常に感じました。  小中一貫教育は、中1ギャップの解消により、中学生の不登校率を下げる効果があると言われておりますが、人間関係が9年間固定化されてしまうため、逆に人間関係に悩んでいる子どもにとっては、窮屈な学校生活になってしまう可能性があります。いじめられている子どもにとっては非常につらい環境になることが想像されますが、この点についてはどのように考えているのか、市教育委員会の見解をお聞かせください。 100 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。教育長。 101 ◯教育長(成田一二三君) 人間関係の固定化についての御質問にお答えいたします。  この人間関係の固定化ということにつきましては、必ずしも小中一貫教育に限る問題ではなくて、いわゆる小規模校においては少なからず発生している問題でございます。これに対して、これまで本市におきましても、他市町村においても、例えば学年内に複数の学級がある場合は複数学級での交流、また、それがない場合、単学級の場合には学年を超えた交流、さもなければ子ども会ですとか、学校外の集団との取り組み等さまざまな取り組みをやられてきたこれまでの蓄積があるわけです。それによって対応ができるものと考えておりますし、何よりも小中一貫教育で兼務する教員を配置した場合に、小学校から中学校に進学いたしましても同じ教員がその子どもをずっと見ていくことになりますので、そういう意味では、例えばいじめ等に遭っても、子どもの実態がよく把握されているということもありますし、子どもが複数の教員に教えてもらうということは、これもまたこれまでにない効果があるものだと考えております。  以上でございます。 102 ◯議長(大矢保君) 25番丸野達夫議員。 103 ◯25番(丸野達夫君) ありがとうございました。  教育長おっしゃるとおり、私もそのように思います。兼務教員がいることで、小・中学校の教員同士の情報交換も非常に容易になることで、生徒の学習状況や個人の特性などが共有されやすく、適切できめ細かな対応をしていくことが可能になると私も思っております。これは、学力の向上のためだけでなく、いじめ問題などに対処する生活指導面においても大きなメリットを発揮してくれるものと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  小中一貫教育の議論が進んでいきますと、学校の統廃合の問題が出てくる可能性があると思います。この議論が、学校統廃合のために安易に利用されるべきものではないと私は考えますが、市教育委員会の考えをお聞かせください。 104 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。教育長。 105 ◯教育長(成田一二三君) 小中一貫教育と統廃合のかかわりということについての御質問にお答えさせていただきます。  教育委員会としては、小中一貫教育が全ての学校においてオールマイティーに機能するものとは考えておりません。それは、このシステムがより効果的に機能する環境が整ったところということでございますので、我々といたしましては、これを持ち込むことにより、現在、国の調査の結果などを見ますと、子どもの成長が昭和20年代に比べると2歳ぐらい早まっているというようなことで、言ってみれば思春期が2歳ぐらい先にスタートしているということが言えるのかと思います。  そういう中で、これまでにない学校のシステムで対応するということで、それぞれ今言われております複雑化している学校課題等についての対応が幾らかでも可能になるものだと。そのような意味で、学校運営の上からの手法として考えているわけで、これを学校統廃合の一つの手法として捉えているものでは全くございません。  以上でございます。 106 ◯議長(大矢保君) 25番丸野達夫議員。 107 ◯25番(丸野達夫君) 御答弁ありがとうございました。それでは、要望、意見を述べさせていただきます。  ただいまの答弁、非常にありがとうございます。国が小中一貫教育を推進していることを考えますと、全国的にその動きは広がっていき、小中一貫教育を導入する自治体はふえてくると想像できます。そうなってきますと、小学校、中学校の合併が検討されることになってくると思いますが、その際、建物の維持費などの削減を目的に学校の統廃合が進められることだけは避けてほしいと思います。学校の統廃合は、保護者や地域の方々の理解の上に慎重に取り組んでいくことが大事だと考えます。  現在、各中学校区で学校支援地域本部が立ち上がっており、近隣校同士のつながりがコーディネーターを通じてPTA、周辺町会、ボランティアにまで広がっており、小中一貫教育を導入していく上で、地域によって濃淡はあるものの、学校を取り巻く地元の協力体制の素地はできていると思います。どうか自信を持って研究指定校を中心とした小中一貫教育の実施に取り組んでほしいとエールを送って、この項の質問を終わります。  次に、カラスについて再質問をさせていただきますが、先に要望を述べさせていただきます。  産卵期前に媒体を活用しての注意喚起を行っていることや、個体数調査など、私が質問した当初より確かに前進しております。しかし、やはり歩みは遅いと言わざるを得ないのが残念であります。捕獲も、苦労しながら試行錯誤を重ねよくやってくれており、その点については感謝いたしております。やはり個体数を削減するには相手を知る必要があり、それにはカラスの生態調査を行うのが一番だと思います。消化できずに吐き出したものを分析して生息区域や餌の種類を特定することは、カラスの習性や行動パターンを知る手がかりになると考えております。  本市ではハシブトガラスが多いようでありますが、ハシボソガラスと比較してどの程度なのか、本市の生息のカラスについてまだまだ知らないことが多く存在します。どうか生態調査に着手していただけますよう要望いたします。  それでは再質問してまいります。  平成18年の質問、そして平成24年の質問では、銃器による駆除数が400羽程度だったと答弁いただきました。きょうの答弁では、年々駆除数が減ってきていて、2月現在で114羽という話でありました。個体数が横ばいもしくは増加傾向にある中、なぜ年々駆除数が減少しているのかお聞かせください。 108 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。環境部長。 109 ◯環境部長(木村敏幸君) 再度のお尋ねにお答えいたします。  先ほど壇上で申し上げた駆除数は、銃による駆除数と箱わなによる駆除数の合計ということでお答え申し上げておりますが、箱わなにつきましては、平成27年度は1羽、今年度は2月末現在で12羽ということで、そのほとんどが一般廃棄物最終処分場における銃による駆除数ということであります。この銃による駆除は実施可能な場所が限られますことから、これまで同処分場で継続的に実施してきたものでありますが、受託者である猟友会によりますと、以前に比べて同処分場にいるカラスの数が減ってきているということで、なかなか駆除数をふやすことができない状況となっております。 110 ◯議長(大矢保君) 25番丸野達夫議員。 111 ◯25番(丸野達夫君) ありがとうございます。  ただいまの答弁で、最終処分場のカラスの数が減ってきているということなので、それは分別収集が進んで生ごみがなくなってきたということで非常にいいことだとは思いますが、カラスの総数が減っていないことがやはりちょっと問題なんだと思っております。  それと、環境部長からの答弁はなかったのですが、ひなの山への放鳥もしているということだったと思います。答弁しなくていいんですけれども、ひなを都市部に置かないで、山間部に放して都市部の数を減らそうという活動が、地味ですけれども意外に必要なんだと思います。ただその際に、できれば先ほど要望したように、生態調査をしたときに、ひなを捕まえて識別番号表か何かをつけて山に放していただくと、彼らが都市部に返ってきたときに、どこに放したやつがどこの地域に戻ってきているのかというのがよくわかりますので、そうするとその後の対策を立てる上でも必要なんだと思います。今、ひなを戻しているのは年間50羽ぐらいでしたか。だから、そういう活動をもうちょっと広げていっていただければ彼らの実態がもう少しわかってくるのかなと思います。  ただ、先ほどの調査の結果を足していくと5000羽前後になるんですけれども、私は1万羽ぐらい市内全域にいると思うんです。そうすると、ひなが生まれてくるのは、1回の産卵で3から5つ卵を産みますので、400羽間引きをしても結果的にはふえていくことになるので、やはり抜本的対策を立てる上でもきちんと相手の生態を知るということは必要だと思っております。  それでは、次の質問に入ります。  平成24年にカラス対策として音響機器を購入したとたしか答弁がありましたが、購入費用、台数、その活用実績をお示しください。 112 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。環境部長。 113 ◯環境部長(木村敏幸君) 再度のお尋ねにお答えいたします。
     御指摘の音響機器は、録音された猛禽類の鳴き声ですとかカラスのパニック時の鳴き声等によりまして、カラスを追い払うというものでございます。名称をカラス鉄砲隊と申しますが、かなり大きな音が出ますことから、町会や地域の方々の御理解のもとでお使いいただくということを前提としておりまして、法人や町会、またその他任意の団体に事前にお申し込みをいただいた上で貸し出しをさせていただいております。  まず購入は、平成24年に6万4800円で1台購入しております。貸し出しの実績でございますが、平成24年度は1件、平成25年度以降は市ホームページによって貸し出し等について周知させていただいておりますけれども、平成25年度は2件、平成26年度2件、平成27年度、平成28年度については実績がなしという状況となっております。 114 ◯議長(大矢保君) 25番丸野達夫議員。 115 ◯25番(丸野達夫君) ありがとうございます。  音響機器による追い払いというのが、恐らく買った当初は効果はあったと思いますけれども、カラスはやはり賢くてなれてくるものですから、幾らおどしても逃げていかない。よく軒先に大きい目の風船をつるしておくと逃げるという話も聞きますけれども、それもなれてしまいます。一番効果的なのは、お金はかかりますけれども、鷹匠を呼んでタカを放てばすぐカラスはいなくなってしまいます。それとちょっと道義的に問題ですけれども、カラスを捕まえて、処分したカラスの死骸をつるしておくと、もう絶対来ないです。ただ、これは見た目にも、教育的にもよくないのでできないと思います。  非常に有効な手段というのがなくて、黄色いものを嫌うという説もありますけれども、はっきり言って余り意味がないです。今市内は黄色いごみ袋ですけれども、しっかりあさってくれます。なので、カラスが何を恐れ、何を怖がっているのかが全くわからない。しかも、地域によっても非常に性格の違うカラスが存在すると聞いておりますので、やはり青森市でのカラスがどうなのかというのも気になります。  以前、東京都の代々木公園で大量にカラスが発生したときに、東京都として大々的に捕獲作戦をして成功した事例があって、その箱わなを青森市に持ってきたけれども十数羽しか捕まらないという話でした。今やっている箱わなだって、弘前市では成功しているけれども青森市では成功しない。なぜなのかということも研究していかなければいけないし、そんなに青森市のカラスだけが突出して賢いというわけでもないでしょうし、その辺のところも(発言する者あり)そうなんです。今やじでありましたように、カラスは人を見るんです。全くもって個体をしっかり識別していますので、例えば市長がカラスを追い払うと、1年間覚えています。それを仲間に伝達しますから、小野寺市長が来ると、仲間も、我々やられるなと認識してしまうんですね。だから、非常に厄介な相手です。だから、そういうことを調査研究して駆除に役立てる必要は、再三再四言っていますけれどもしていただきたいと思うので、何とか生態調査をやっていただきたいと思います。  最後の再質問をいたします。  平成28年第1回予算特別委員会の答弁で、個体数調査の結果、約3割程度の削減を目標にするとのことでありましたが、今後どのようにこの目標に近づけていくのかお聞かせください。 116 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。環境部長。 117 ◯環境部長(木村敏幸君) 再度のお尋ねにお答えいたします。  個体数の削減につきましては、駆除のみを行っても、市街地に餌がある限りほかの場所からカラスが集まって、再び市街地でふえてしまうということが考えられますことから、市民の皆様へ、市街地が餌場や繁殖の場所とならないようこれまで以上に御協力を呼びかけていくとともに、銃や箱わなによる直接駆除についても継続実施してまいりたいと考えております。  これらの対策につきましては、個体数調査の結果を検証しながら、より効果的な方法を検討し、我々の対策自体をアップデートしていくことで目標に近づけてまいりたいと考えております。 118 ◯議長(大矢保君) 25番丸野達夫議員。 119 ◯25番(丸野達夫君) 御答弁ありがとうございました。それでは意見を述べさせていただきます。  私が平成18年に質問した当時、三内地域にカラスが多かったのは、三内霊園への墓地へのお供え物と、近隣に多数存在する農地から出てくる収穫残渣、最終処分場に搬入される生ごみなどが餌として豊富にあったからだと思います。行政の指導や周辺町会の努力等もあり、墓地へのお供え物が激減し、収穫残渣も片づけられるようになり、ごみ置き場もボックス型になったため餌が減り、個体数が三内地域においては3分の1程度までになりました。私の住む三内としては改善したことを喜びたいのですが、それは失われた餌を求めて市内全域にグループを細分化させただけで、生まれてくる数を考慮すれば、全市的にはむしろ増加傾向にあるかもしれません。都市部の餌の封じ込めができた後、カラスの行動はどうなるのか。ほかの都市の事例から想像しますと、それは漁港や農地に餌を求めるようになるようであります。青森市で言えば、野内、もしくは後潟地区、浪岡地区等へ移動する可能性もあります。  餌となるものを封じ込めることは非常に大事でありますが、それでは生息区域を変えるだけで抜本的な解決にはならないと私は思っております。野生動物の生態数を人の手で管理することの是非はあると思いますが、カラス被害の拡散を防ぐには個体数の削減しかないと私は感じております。今すぐ削減目標の3割を達成してくれとは言いませんが、少しずつでも個体数削減に取り組んでいただき、結果に結びついていくことを期待しております。  次に、地域の特性を生かしたまちづくりについてですが、再質問もほぼ重なっておりまして、意見を述べさせていただきます。  木下議員への答弁から、市が所有する公民館分館とか町会が所有する地域市民館など、195施設に予算をつけていただきました。今まで壊れてもなかなか対処する予算がつかなくて、担当職員が来て自力で直していくという非常に涙ぐましい努力によって、地域の福祉館だったり、公民館が支えられておりました。また、これは非常にいい制度で、単年度で使ってもいいし、翌年度に持ち越して倍にして使ってもいいという、やはり地域の実情に応じて使えるということは非常に大きいと思います。そこの魅力が非常にあるんだなと感じておりますし、当然、高度成長期時代につくった建物がほとんどですので、恐らく予算は4年間満額使われていくものと思いますけれども、これは非常に喜ばれる制度ですので、4年終了した後でも何とか続けていただければという虫のいい要望をしておきます。  それと、あおもりタウンミーティング事業なんですが、今まで小学校区で市民と市長のなんでもトークがありましたけれども、実情に即すると、町会単位で人々は住んでおりますので、その点で市民生活の実態に即した形で開催されるということは非常にいいことだと思います。さらに、4年で一巡していたものを1年で一巡すると。多分、市長や部長たちは大変だと思いますけれども、そうしたほうが今そこにある要望に即座に対応するという姿勢を市民も感じるでしょうし、我々も感じます。また、それに対応していく姿が見えるということが、一番やってくれているなと感じますので、非常にいいことだと思います。大変だと思いますと、頑張っていっていただきたいなと思います。  それで答弁の中で、私及び関係各部長がみずから足を運び、直接お聞きした市民の皆様の声をしっかりと受けとめて決断していくということでありますと、非常に力強い御答弁でありました。これに皆さん期待していると思いますので、どうか地域の個性を生かしたまちづくりを進めていっていただきたいと思います。  広域観光について、1点だけ再質問させていただきます。  答弁から、周遊・滞在型の観光を目指して今後取り組んでいくんだということが理解できました。平成29年度当初予算を見ますと、青森港クルーズ船誘致促進事業、青森ねぶた派遣事業、八甲田地区観光商品造成支援事業、観光客受入環境整備事業など、昨年度と比較しても大幅に増額しておりますし、広域観光に積極的に取り組んでいくんだという姿勢がうかがえます。  しかしながら、自然公園観光地施設整備事業費が、平成28年度の589万8000円から平成29年度は200万円となっておりますが、来訪者の利便性や自然環境の保全についてどのように確保していくのかお聞かせください。 120 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。経済部理事。 121 ◯経済部理事(坪真紀子君) お答えいたします。  御指摘の事業につきましては、必要に応じて自然公園の施設の改修や小修繕を行うものでございまして、毎年度施工の内容が異なるため、予算額も年度により異なってくる趣旨の事業でございます。平成28年度は、八甲田地区の登山道の刈り払いや標識の改修、浅虫の自然歩道の展望台改修を行っております。平成29年度は、国立公園満喫プロジェクトの一環として、国の交付金の採択が得られれば施設改修の調査設計業務を行いたく当初予算案に計上し、御審議いただいているものでございます。  今後とも自然公園を適正に、また安全に御利用いただけるよう、状況を見きわめながら施設の改修を行ってまいります。  以上でございます。 122 ◯議長(大矢保君) 25番丸野達夫議員。 123 ◯25番(丸野達夫君) 御答弁ありがとうございました。  最後に意見を言って終わります。今の御答弁で安心いたしました。私が言うまでもなく、青森市への来訪者の満足度の向上や来訪意欲の向上はすぐに効果の出るものではありませんし、行政のみの力でなせるものでもないと思います。壇上でも述べましたが、観光関連業種だけではなく、農林漁業関係者、商工関係者、地域住民などの協力を得ながら進めていくことが重要であり、広域観光事業には地域活性化の牽引役となってくれるよう望みます。都市間競争に勝ち抜くためにも、本市の武器である交通の利点を生かした広域観光圏の形成に御期待申し上げ、私の質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 124 ◯議長(大矢保君) この際、暫時休憩いたします。   午後0時6分休憩           ──────────────────────────   午後1時15分開議 125 ◯議長(大矢保君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  この際、去る3月2日の秋村議員の一般質問に関して、経済部長から発言の申し出がありますので、これを許可いたします。経済部長。 126 ◯経済部長(堀内隆博君) 一般質問1日目、秋村議員のアウガについての御質問のうち、お答えできなかったテナント従業員への継続雇用の状況についての御質問にお答えいたします。  アウガ1階から4階のテナント従業員の継続雇用の状況につきまして、青森駅前再開発ビル株式会社が解散の方針をテナントに説明しました昨年10月時点に入居していたテナント36店舗に確認いたしましたところ、従業員188人のうち、移転または系列の他店舗への異動などによりまして継続して就業している方が138人、閉店により解雇または自主退職による離職者が50人となってございます。  以上でございますが、秋村議員の一般質問中に御答弁いたすことができず、申しわけございませんでした。 127 ◯議長(大矢保君) 一般質問を続行いたします。  28番仲谷良子議員。   〔議員仲谷良子君登壇〕(拍手) 128 ◯28番(仲谷良子君) 社民党の仲谷良子でございます。一般質問最後の質問者です。どうぞ1時間よろしくお願いいたします。  通告に従って一般質問を行います。  第1の質問は、男女共同参画社会の形成についてです。  これまで私は、青森市が男女共同参画社会を進めるためには、男女共同参画プランだけでなく、法的根拠となる条例を制定すべきと何度か質問してきました。市は、条例検討委員会を立ち上げ作業を進めてきたと思います。  質問は、青森市男女共同参画社会の形成を総合的かつ計画的に促進するための条例について、平成28年第2回定例会で、平成29年第1回定例会への条例案提出を目指すと答弁していますが、現状はどのようになっているのか示してください。  この項の2点目は、女性消防士について質問します。  平成26年第4回定例会でも質問しましたが、県内の女性消防士は平成26年4月現在で、消防事務組合等11団体のうち6団体で25名でした。今回、消防本部庶務課からいただいた資料によりますと、平成28年4月1日現在で32名となっています。2年間で7名ふえています。これまで青森市は女性の受験者が一、二名と少なく、採用された女性消防士はありませんでした。  質問します。1点目は、女性消防士の採用について、平成27年度及び平成28年度における職員採用試験の女性の受験申込者数と採用見込みを示してください。  2点目は、女性消防士の採用に向けた取り組みについて示してください。  第2の質問は、新庁舎とアウガについてです。  新庁舎は3階建て程度に、アウガの1階から4階に窓口機能を入れるという新聞報道に、数人から電話をもらい、意見を書いた手紙もいただきました。また、地域の会合等で出会った皆さんからも、このまま進んでしまうのかと聞かれています。市が示している案に疑問、反対の声がほとんどでした。  質問は、新庁舎とアウガについて新たな対応方針のもとで進めることとしているが、市民意見を聴取する必要があると思うが、市の考えを示してください。  この項の2点目は、先般開催された「新しい市庁舎のあり方」に係る市民ワークショップでの意見について、市が提案している内容と異なった場合、反映されないのかお答えください。  第3の質問は、平和行政についてです。  「つなげよう 平和の祈り 後世に」、今年度、平和をテーマとした標語コンクールで最優秀賞に輝いた南中学校3年藤本菜央さんの作品です。この標語は、昨年7月14日から8月10日まで庁舎に懸垂幕で飾られました。庁舎を訪れたたくさんの市民に感銘を与えたものと思います。応募総数が2307点だったそうで、2307人の子どもたちが平和について一生懸命考えたことを思うと、とても愛おしく思います。市民意識調査で、青森市が空襲を受けた7月28日を知らないという人が4割以上だったことで、市民の平和意識を醸成させるために、さらに平和を次世代につなぐという考えのもとに、標語コンクールの取り組みでした。平和事業は、全国の各自治体でも積極的に取り組んでいることがホームページで見られます。  質問しますが、平成29年度の平和事業の内容を示してください。  最後の質問は、合子沢地区における振動・騒音問題についてです。  第4回定例会の答弁では、住民と鉄道・運輸機構との話し合いに向けた調整の中で住民から条件が示され、話し合いの場は持てなかったということですが、住民から示された条件とは何か示してください。  以上、壇上での一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 129 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。小野寺市長。   〔市長小野寺晃彦君登壇〕 130 ◯市長(小野寺晃彦君) 仲谷議員の御質問のうち、私からは女性消防士の採用について及び新庁舎とアウガについての御質問に順次お答えいたします。  まず、女性消防士の受験申込者及び採用見込みは担当部長から御答弁申し上げますので、女性消防士の採用に向けた取り組みについて、私からお答えいたします。  平成27年7月29日付で、総務省消防庁から発出された消防本部における女性消防吏員の更なる活躍に向けた取組の推進についての通知において、各消防本部における女性消防吏員の計画的な増員、女性消防吏員の職域の拡大など、女性消防吏員の活躍推進のための積極的な取り組みが求められているところであります。この通知の中で、採用に関しては、平成27年4月1日現在、女性消防吏員の数がゼロの消防本部については、これを早期に解消するとともに、可能な限り速やかに複数人を確保するべく目標設定をするよう示されております。また、これから社会人になる年齢層の女性に対し、具体的な業務内容や勤務条件等を含め、消防の仕事の魅力について、より積極的にPRすることや説明会などを開催することなどに取り組むよう示されているところであります。本市青森市では、これまでこの通知の内容も踏まえ、女性消防吏員の増員に向けて積極的に取り組みを進めてきたところであります。  特に青森公立大学、青森大学及び青森中央学院大学の学生向け就職説明会などへの参加、弘前大学の学生向け就職説明会の実施、ジョブカフェあおもり主催による業務説明会への参加など、他団体との連携による取り組みを初め、平成28年度からは、市主催による「職員採用試験ガイダンス&市役所見学会」の開催、消防本部職員による市内高等学校の訪問・PRなど、青森地域広域事務組合消防本部と情報交換を進めながら取り組みを進めてきたところであります。  その結果として、平成28年度に実施した職員採用試験においては3名の採用見込みとなっており、一定の成果を得られたところであります。今後も、着実にその採用に向けて取り組みを進めることとしております。  次に、新庁舎とアウガについての2点のお尋ねのうち、市民意見の聴取についてお答えいたします。  先般の選挙で、市長として、市庁舎の建てかえについて庁舎整備の基本方針及び基本計画に沿った10階建て100億円の新庁舎建設を大胆に圧縮し、アウガに市役所庁舎機能を移すとの公約を掲げ、市民の皆様から御負託いただき、市政運営に携わることになったところであります。今般お示ししたアウガ・新市庁舎に係る新たな対応方針は、その負託に沿ってこれを具現化したものであります。  このことから、アウガ・新市庁舎に係る新たな対応方針については、さきの提案理由説明において市民の代表である市議会議員の皆様に御説明申し上げたところであります。山脇議員にもお答えしているところでありますが、選挙を通じて住民の代表を選ぶという間接民主主義の原則に沿って適切に対応しているものと認識しております。  この新たな対応方針のもと、本市青森市では新しい市庁舎のあり方有識者会議、「新しい市庁舎のあり方」に係る市民ワークショップを通じて市民意見の聴取を図っているところであり、引き続き有識者会議からの御意見などを伺いながら、庁舎整備事業を進めてまいりたいと考えております。  私からは以上であります。 131 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。   〔総務部長鈴木裕司君登壇〕 132 ◯総務部長(鈴木裕司君) 仲谷議員の男女共同参画社会の形成について、新庁舎とアウガについて及び平和行政について、順次お答え申し上げます。  まず最初に、男女共同参画社会の形成についての3点の御質問のうち、女性消防士の採用についてのお尋ねにお答えいたします。  職員採用試験における消防職の申込者数は、平成27年度、大学卒業程度43名のうち女性申込者3名、高等学校卒業程度38名のうち女性申込者2名の計5名、平成28年度は、大学卒業程度50名のうち女性申込者2名、高等学校卒業程度77名のうち女性申込者9名、合計11名となっております。  次に、採用者数についてでございますが、平成27年度の受験者のうち採用者は、大学卒業程度3名、高等学校卒業程度6名であり、いずれも男性でございました。平成28年度の受験者のうち採用予定者は、大学卒業程度3名、高等学校卒業程度10名であり、高等学校卒業程度の3名の女性が含まれております。  次に、新庁舎とアウガについての2点の御質問のうち、市の方針と市民意見の取り扱いについてのお尋ねにお答えいたします。  先般お示ししたアウガ・新市庁舎に係る新たな対応方針のとおり、市では今般、新しい市庁舎のあり方有識者会議を立ち上げ、去る1月31日に第1回を、2月10日に第2回を開催したところであります。有識者会議からは、これまでアウガ・新市庁舎に係る新たな対応方針のもと、アウガへの市役所庁舎機能の配置や新庁舎整備を進めることなどの御意見をいただいているところであります。  また、有識者会議の検討過程で、市民意見を聴取し参考とすることを目的に、有識者会議主催により「新しい市庁舎のあり方」に係る市民ワークショップを開催することとし、去る2月5日に第1回を開催したところであります。このワークショップにおける主な御意見といたしましては、新市庁舎については敷地内に広場を整備すること、アウガにつきましては子連れで来やすいようになどの御意見があったところでございます。  そもそもワークショップとは、参加者から広く御意見を出していただき、それを否定せずに進めていくルールでありますことから、市の方針とは異なった御意見があることも想定されますが、市といたしましては、ワークショップの開催目的のとおり、いただいた御意見等は、有識者会議から市への意見、提案を通じまして適切に反映されるものと認識しているところであります。  次に、平和行政についての御質問にお答えいたします。  平成29年度の平和事業につきましては、さきの大戦で亡くなられた方々に追悼の意を表するため、青森市平和の日として定めた青森空襲のあった7月28日に、県民福祉プラザ4階県民ホールにおきまして、戦没者慰霊祭を含む平和祈念式典を実施することとしております。また、平和啓発活動を行っている団体に対する支援は引き続き行うこととし、これらに係る経費について、平成29年度当初予算に計上し、今定例会に御提案しているところでございます。  以上でございます。 133 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。市民生活部長。   〔市民生活部長井上享君登壇〕 134 ◯市民生活部長(井上享君) 仲谷議員の男女共同参画社会の形成についてのお尋ねのうち、条例案提出に向けた取り組みの現状についての御質問にお答えいたします。  市では、昨年7月に青森市男女共同参画社会の形成の促進に関する条例検討委員会条例に基づく検討委員会を組織いたしました。本検討委員会は、本市における男女共同参画社会の形成を総合的かつ計画的に促進するための条例の制定について調査・検討を行い、報告書を作成し、市長に答申することとしております。検討委員会は10月までに4回開催しており、その経過及び結果を記載した報告書は、第4回の検討委員会を踏まえ取りまとめられているものであります。  青森市における男女共同参画社会の形成を総合的かつ計画的に促進するための条例の取り組みの状況につきましては、現在、第4回の検討委員会で取りまとめられました報告書の内容の取り扱いやさまざまな手続等について検討しているところであります。 135 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。都市整備部長。   〔都市整備部長金子牧子君登壇〕 136 ◯都市整備部長(金子牧子君) 仲谷議員の合子沢地区における住民と鉄道・運輸機構との話し合いについてのお尋ねにお答えいたします。  合子沢地区における振動・騒音につきましては、新幹線鉄道の建設主体である独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が平成24年から平成25年にかけて実施した振動・騒音対策は不十分だとして、合子沢地域の一部住民からは納得が得られていない状況でございます。  市では、このような地域住民の状況を受け、当事者間の問題解決のための話し合いの場を設けるため、日程・内容等の調整を行い、一旦は話し合いを行うことで了解を得たところでございます。その後、話し合いの場を設けるための調整の中で、地域住民からの出席に向けた条件として、1つには、住民側の参集範囲について、同機構が平成22年12月に開催した騒音測定に関する地域住民への説明会の参加者の範囲とすること。2つには、話し合いを開催する前に、騒音の現状を把握するために再測定を同機構が実施した上で解決へ向けた道筋を示すことの2点が示されたものでございます。  この2点の条件のうち騒音の再測定及び解決への道筋を示すという条件については、同機構から困難である旨の回答があったことから、市としては、再測定等についても話し合いの場において当事者間で話し合うこととして、調整を続けたところでございます。しかしながら、地域住民からは出席に向けた条件を満たしていないことを理由に、話し合いへの出席について同意が得られなかったため、結果として話し合いの開催には至らなかったものでございます。
     市といたしましては、今後も改めて地域住民からの意見、要望等があった際には、その内容に応じて対応を検討してまいりたいと考えております。 137 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 138 ◯28番(仲谷良子君) 再質問させていただきます。  順不同になりますが、まず新庁舎とアウガについて再質問いたします。  以前、同じような山脇議員の質問に対して、間接民主主義のルールの中で、議員が市民意見を聞く責務があるというようなことをおっしゃって、私はちょっとこれはびっくりしたんですけれども、私は、議員が市民の意見を聞くことは、市長がおっしゃったような役割の一つだと考えています。それによって行政に提案すること、そして議員は行政のチェックをするということも役割です。そして一番大事なことは、私は議決責任だと思うんです。議員が議決したことが、将来にわたって市民生活に影響を与えることになる、私どもが今言われているのは、アウガに責任があると。議会で決めたこと、その責任があるだろうという市民からの声であります。ですから、私どもは、軽々しい気持ちで議場で賛否をするということではだめだと思うんですね。  市長が、市の事業とか施策、議員が市民意見を集約すべきで、ちょっと極端ですが、市は市民意見を聞かなくてもということでよろしいんですか、お聞きします。 139 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 140 ◯総務部長(鈴木裕司君) 市民意見の聴取及びその対応の仕方についての趣旨の御質問かと思います。  新庁舎整備事業につきまして、現在は新しい対応方針のもとで、その対応方針に従って、進捗の過程に沿いながら、有識者会議及び有識者会議で主催しておりますワークショップから市民意見を聴取しながら進めていこうとしているところでございます。  したがいまして、先ほども御答弁申し上げましたとおり、その過程にしたがいまして市民意見を聴取し、最終的には有識者会議からの意見、提案に基づいてそれを適切に反映してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 141 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 142 ◯28番(仲谷良子君) 私も、ワークショップにも傍聴に行ってきたんですが、たくさんの意見が出されました。新庁舎はほとんどの市民が訪れる場所とならない、ほとんどこの庁舎に来ることがないだろう、ほとんどの市民はアウガに行くのだということですが、庁舎に用事がなくても行けるような場所にしてほしいという、広場みたいなこともワークショップの中でも出されたわけであります。誰でも訪れる新庁舎を目指すために、障害者の方だとか、高齢者の声、それから市民の声を、私はきちんと聞くべきだと思うんですけれども、御答弁ください。 143 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 144 ◯総務部長(鈴木裕司君) 各種市民団体からの意見聴取についてのお尋ねにお答えいたします。  市では、平成25年5月に策定いたしました青森市役所庁舎整備基本計画の策定に際しまして、市内各種団体、例えば青森市老人クラブ連合会、青森市身体障害者福祉会、青森市視覚障害者の会等々、各種団体から御意見を聴取してきております。先般立ち上げた新しい市庁舎のあり方有識者会議の座長であります弘前大学大学院地域社会研究科長教授の北原啓司氏は、各種市民団体からの御意見を踏まえて策定しましたこの庁舎整備の基本計画のもとで、新庁舎の設計事業者を選定するための公募型プロポーザルの審査委員長を務めていただいた方でございます。このことから、そのことに着目して、有識者会議の委員長に指名させていただいたところでございます。  したがいまして、市としては、これまで聴取してきた各種市民団体からの御意見については、繰り返しになりますが、有識者会議から市への意見、提案に際して、このプロセスを通じて適切に反映されるものと考えてございます。  以上でございます。 145 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 146 ◯28番(仲谷良子君) 北原先生が有識者会議の座長としてワークショップを開催しているわけでありますけれども、でも、私はそれが全て市民意見とは考えないんですね。新たな庁舎をつくるということであれば、新たな意見がそこに出てくるわけだと思うんです。  それで、市長は第4回定例会提出議案市長説明に、このまちが目指すべき3つの姿ということを掲げました。その中の2つ目でありますが、「『市民の声に耳を傾け、決断する街』であります。民主主義制度において、市民の皆様の声に耳を傾けることは当然の前提であります。その上で大切なことは、いただいた声をまとめ、順序立てて、決断し、市政に反映することではありませんか。」、このように私どもに説明いたしました。  ですから、私は、有識者会議、それからワークショップで取りまとめられたものが、これから建てようとする庁舎またはアウガについても、市民意見が本当にそこに入っているのかと。例えばそれが公募だとまた違ったかもしれません。ですが、有識者会議の方がワークショップに参加する人を決めたということであれば、私は市全体の意見ではないような気がいたしますがどうでしょうか。 147 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 148 ◯総務部長(鈴木裕司君) 市民全体の声ではないのではないかということでございます。  先ほども御答弁いたしましたとおり、前回策定いたしました基本計画策定時に意見を1度聞いてございます。聞いて策定いたしました基本計画に基づいての設計者のプロポーザル、審査に当たって、北原教授が基本計画に沿ったものになっているかどうかという視点で設計業者を選定してございます。  そういった意味で、以前、御意見を反映して策定した基本計画の枠内で今回も進めてございますので、そうした中での北原教授が参加します有識者会議からの御意見、御提案について、そのプロセスを経ることによって、適切な反映が図られるものと考えてございます。  以上でございます。 149 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 150 ◯28番(仲谷良子君) そうすると、これからは市民の意見は別に聞くことはないということですね。聞くことはないと、そういうことですよね。  ただ、この基本計画は10階建てということで、それに基づいて北原教授にもさまざま意見も聞いてきたし、市としても、たくさんの人の意見も聞いてきた。でも、これはもう違うものになっているんじゃないですか。これから建てるのはこの基本計画ではないでしょう。ですから、新たに建てるんだったらもう一度聞かなきゃいけないと私は思うんですが、同じような総務部長の答弁であれば次に進みます。  開会日に、調査設計変更関連経費4989万6000円、これは先議で議決されました。私は、どういう建物なのか、3階程度としかわかっていないのに、設計委託の根拠が何なのかチェックもしないで決めてしまっていいものなのかと思うんです。何もわかっていない、3階程度としかわかっていない。市民の方からも言われましたよ、わかっていてあなたたち賛成したのかと。いや、私は賛成しませんでしたと言いましたけれども、だから、こういう決め方をするのはおかしいんですよ。  お聞きしますが、10階建ての庁舎の設計費は2億1000万円でよかったですか。 151 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 152 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。  10階建て当時の設計費は2億1000万円でございます。 153 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 154 ◯28番(仲谷良子君) この設計費は、設計会社にもう支払われたんですか。 155 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 156 ◯総務部長(鈴木裕司君) 10階建て分の設計作業の成果として、検査確認の後に支払ってございます。  以上でございます。 157 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 158 ◯28番(仲谷良子君) 今回は、この10階建てを変更して、おおよそ3階建てぐらいと言っているんですけれども、変更するというものではないですよね。お聞きします。 159 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 160 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。  10階建ての設計作業を1度行った業者、プロポーザルで選定された業者でございますけれども、10階建ての設計作業を1度行っているという知識とさまざまな係数等の蓄積がございます。そのことによって設計期間が短くなるということに着目して、10階建ての設計作業をしていただいた設計業者の方に、いわゆる契約変更という形で、継続して3階建て程度の新市庁舎の設計作業を頼んでおります。  そういった意味で、さっき3階程度という方針を示してございますけれども、いわゆる契約変更後の新市庁舎の3階程度の設計に従いまして、その内容について明らかになってくるものでございます。  以上でございます。 161 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 162 ◯28番(仲谷良子君) では、この計画は生きているんですか。私は、10階建ての庁舎の計画は白紙になったと思っていますよ。それで、新しくおおよそ3階建てと。だから、先ほど言った設計費に支払った2億1000万円は無駄になったと考えていますけれども、違うんですか。 163 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 164 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。  先般策定いたしました整備基本計画につきましては、全く白紙にしたものではございません。したがいまして、設計業者に支払いをした2億1000万円というのは、その基本計画に基づいて成果品として10階建ての設計図書を納品いただいておりますので、その対価としてお支払いしたものでございます。  以上でございます。 165 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 166 ◯28番(仲谷良子君) 何かすごくわかりにくいです。市民の人がこう言いました。ようかんを、今までだったら10個に切っていたのを、今度は3個するのかと。そういうものではないだろう、白紙にしたんだろうと私は言われたんです。10階建てのときにプロポーザル方式と御答弁にもありましたけれども、なぜプロポーザルにしたかといえば、市民の意見を入れやすいから、市民の意見をまたそこに加えることができるからプロポーザルにしたんですよね。  だから、今御答弁にあった前の設計業者が、これまでこの基本計画で設計にかかわってきたから、またであると。でも、私は、これは新たな計画だと思っていますから、契約変更というのはおかしいと思います。本来、もし新たな庁舎になるのだったら、設計業者の選定をまた別にするということではないかなと私は思うんです。でもきっと総務部長は同じようなお答えになると思いますが、聞きますけれども、では市は、これまでもやってきた今の設計会社に、この3階建てをどのように発注して4989万6000円になったのですか。 167 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 168 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。  基本計画に基づいた設計をしていただいた業者に、新しい3階程度の庁舎の設計を発注してございます。これは、市としての考え方として、基本計画に基づいた発注をしたいということに伴う手法でございます。当然それは契約でございますので、相手方が、新たな3階程度の新庁舎設計発注にお応えできるかどうかということも含めまして交渉してございましたけれども、市の意図としては、基本計画に基づいて、それが3階程度に圧縮した形の設計をしていただきたいと。そのことが、10階建て当時の設計業者にしていただくことが、経費的にも、それから期間的にも安いということで、そのような意図を持って新たな3階程度に圧縮した新市庁舎の設計業務の発注、それに伴って契約の一部変更という形で契約はしてございます。そういった意味で、全く白紙で新たな設計業者を選ぶという市としての考え方でもございません。  以上でございます。 169 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 170 ◯28番(仲谷良子君) では、この基本計画を3階程度でお願いしたということなんですか。  では、広さはどのくらいですか。どういうふうにして──そうでないと設計費は出てこないのではないですか。 171 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 172 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。  広さにつきましては、昨日、橋本議員の質問にお答えしておりますが、階層としてアウガに集約したいとする部局を、10階程度の設計に配置しようとしていた部局の分から除いてございます。そして3階程度の新市庁舎に入る機能としては、企画部門、それから防災部門を入れようとしています。それに伴う部局の必要となる面積、それの足し上げ、言ってみれば10階程度の面積のうち、企画・防災機能に対応する部局の床面積を足しあげた面積としてございます。  以上でございます。 173 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 174 ◯28番(仲谷良子君) それでその広さは幾らになるんですか。その広さをちゃんと積み上げましたでしょう。 175 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 176 ◯総務部長(鈴木裕司君) 広さは、今手元に資料がございませんので、確認でき次第お答えいたします。 177 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 178 ◯28番(仲谷良子君) では、その広さを示していただきたいと思います。  設計に詳しい人に聞いたんですが、設計というのは、こういう庁舎とかを建てるのは国土交通省の官庁施設の設計業務等積算基準というのがあると聞きました。私はもちろん全然わからないんですけれども、計算方法があるんだよと。だから、高さは何階で、広さはどれぐらいでというようなことで計算方法があるんでしょう。  10階で広さが2万1500平米でしたか──それで3階の広さが出てくると思いますが、広さはわからないけれども約3階で4989万6000円。これは国の基準をきちんと満たしているものなんですか。 179 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 180 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。  設計業務の発注に当たりまして、発注側の予定価格を作成するために、設計業務の委託料、予定価格を積算しなければなりません。そのために必要な基準として、国から示された積算の基準というものがございます。それに従って、通常は予定価格が出てまいります。それについて、全く新しく発注する場合については、積算したところ1億円を割る程度くらいの金額でございました。実際に、契約の一部変更で契約したところ、それについてもいわゆる交渉で決めてございますので、それよりははるかに、半分程度近くまで圧縮した形で発注してございます。  以上でございます。 181 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 182 ◯28番(仲谷良子君) そうなんですか。計算すると1億円くらいになるということなんですね。この国の基準に当てはめると1億円ぐらい。でも、これまで設計してきた業者だからその半分ぐらいでやってくれと言ったんですか。 183 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 184 ◯総務部長(鈴木裕司君) やってくれという直接的な表現ではございませんが、交渉をいたしました。  以上でございます。 185 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 186 ◯28番(仲谷良子君) そうですか。では応じたのですね。  これから設計のコンセプトを私どもにも──ただ言っただけで何も示されていないし、設計に関しても何も示されていないわけであります。ですから、私は不透明なものだと思っていますよ。今ここでやりとりしただけの内容ですから。市民からしても、市民不在の庁舎になっているのではないか、市民の声が何が入っているんだということです。  こんなふうに言った人がいました。自分の家を建てるのに、大体何ぼぐらいでやってくださいとか、何階程度だからこれで計算してくださいとかいうものではないだろうと。今計算すれば1億円だから約5000万円ぐらいというふうな答えが出たけれども、それも私どもはわからなかったですから。それで、自分の家を建てるときにこんな頼み方をするのかと、それも公共の市役所だよ、恥ずかしくないのかとこう私に言った人もいましたよ。  だから、みんなこの庁舎に、10階建てにすごく希望を持っていたんです。10階建てが楽しみだという市民がいたんですよ。だから、がっかりしているんです。これはもうあとは出てこないと思いますので、後で広さは教えてください。  アウガについて聞きますけれども、アウガを現状のまま活用し、極力改修費をかけないということですが、私はどんなに改修費が少なくても、市民にとって利便性が悪ければ何にもならないと思います。改修工事の関連経費が2億927万円と示されましたが、これは1階から4階まで各部の配置、レイアウトがあって積み上がってきた額でしょう。例えば1階は総合窓口だとか。詳細はどんなふうになっているんですか。 187 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 188 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。  アウガの1階から4階に具体的に何部何課を配置するかということについては、アウガ・新市庁舎に係る新たな対応方針の中でお示ししてございます。具体的に部局が決まりますと、その部局の平成28年4月1日現在の職員数、臨時職員数等々を踏まえまして必要な広さが出てきます。したがいまして、1階から4階まで配置するに当たって、具体的に配置しようとした部局の面積に応じて検討した結果、それは可能という見込みを立ててございます。具体に1階から4階に何部何課を配置するかということを今のところ基本方針としながら、例えば電源工事とか電算の線の配置とかの工事が必要になりますので、具体的な部局の配置に従ってアウガの改修工事の設計を今行っているところでございます。  以上でございます。 189 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 190 ◯28番(仲谷良子君) 2億927万円が関連経費として出ているわけですので、そうすると1階には例えば市民生活部だとか健康福祉部とか財務部とか、入れるフロアの設計図みたいなものはできてあるんでしょうか。 191 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 192 ◯総務部長(鈴木裕司君) 個々の階の配置図があるかということでございますけれども、ある階に特定の部局が入るかどうかの検討の際に、仮置きの配置図は作業上つくってございます。  以上でございます。 193 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。
    194 ◯28番(仲谷良子君) 仮置きのということでありましたけれども、細かい経費がちゃんと積み上がっているわけだから、私は例えば1階に市民生活部とかを置いて、そしてそこにトイレがあって、トイレは幾らかかって、あとはその部の動線だとか、本当に市民が使いやすいものなのか、障害者の人は本当に車椅子で通れるのか、そういうことも全て考えたものでなければいけないと思います。そういうのを職員の方に示しているんでしょうか。 195 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 196 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。  アウガの改修については、現在庁舎建設課に配置しております技術職の職員によって積算等をしてございます。答弁については以上でございます。  先ほど面積についてのお尋ねがございました。総務省基準によると、約8500平米必要だと考えてございます。8500平米を見込まれましたけれども、実際に設計業者から見積もり金額を徴したときの示し方としては、3階程度という形で示してございます。  あともう1つ、答弁について訂正させていただきたいと思います。  先ほど10階建ての設計費について2億1000万円とお答えいたしましたけれども、正しくは当初の契約金額が約1億7800万円、実際に支払い済みの金額については約1億7000万円でございます。  以上でございます。 197 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 198 ◯28番(仲谷良子君) わかりました。アウガに関してのレイアウト、それから新庁舎のコンセプト、そういうものも議会に早く示していただきたいと要望します。よろしくお願いします。  私が先ほど演壇で述べました手紙をいただいたという方なんですが、ちょっと読み上げます。  私は仕事の都合であちこち転勤し、数年前、43年ぶりに故郷青森に帰省いたし現在に至っています。青森市政について全くの素人ですが、感じていることを幾つか申し上げます。市庁舎の市民の窓口となる部分をアウガに移すとの計画のようですが、素人目ではありますが、賛成しかねます。1つとして、所用の人はアウガのパーキングを利用することになると思いますが、パーキング入り口付近は道路の整備も十分でなく大渋滞となるのではないか。特に三、四月の繁忙時期。2つ目として、現在の立体パーキングをそのまま利用するのであれば、高齢者や初心者には立体パーキングが苦手な人も多く事故も予想されます。また、立体駐車場が苦手なため利用を控えることもないとは限りません。3つ目は、アウガのエレベーターは市場も利用しているのでにおうし、清潔でなく、青森市の窓口として印象がよくない。4つ目は、新町通りも買い物につながらぬ渋滞だけがふえるのでは。以上により、現市役所跡に、県庁所在地にふさわしい立派なものを建ててほしいと思いますというふうな手紙が私に来たんです。  ぜひ私は、3階建て程度でやる、建てるということにしても、やはりそれはワークショップでやるからいいではなくて、いろんな人の声を入れてほしいと思うんです。私たちが桟敷から外されているような気がいたしてなりません。バスも利便性があるし、駅も近いしということですが、でも東も西も必ず市役所前にバスはとまるんです。ですから、自家用車でなくて、バスで来る人は、東の人も西の人もここが便利だという市民の声があります。  次に、男女共同参画についての再質問をいたします。  検討委員会の答申があってということで、検討委員会の最終委員会──4回目ですけれども、それはいつでしたか。 199 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。市民生活部長。 200 ◯市民生活部長(井上享君) 再度の質問にお答えいたします。  昨年10月27日に開催してございます。 201 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 202 ◯28番(仲谷良子君) では、10月27日に委員会で報告書が作成済みと考えてよろしいですね。 203 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。市民生活部長。 204 ◯市民生活部長(井上享君) 再度の質問にお答えいたします。  第4回委員会での検討を踏まえて、検討委員会としての報告書をまとめてございます。 205 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 206 ◯28番(仲谷良子君) 市長は、条例については説明を受けていますか。 207 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。市民生活部長。 208 ◯市民生活部長(井上享君) 条例についての再度の御質問にお答えいたします。  今回の委員会が取りまとめました報告書については、説明をしてございます。 209 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 210 ◯28番(仲谷良子君) 市長は何で答えないんですか。私は市長に聞いているんですけれども、受けたかどうか、何で市民生活部長がお答えになるんでしょうか。  今お聞きした内容では、市長が答申を受けるとこの条例は施行に向けて私は動くと考えていますけれども、市長はぜひこの答申を受けられるよう日程の調整をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 211 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。市民生活部長。 212 ◯市民生活部長(井上享君) 答申の日程の調整の再質問でございますけれども、現在、委員会からの報告書の提出を待っていただいている状況でございます。 213 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 214 ◯28番(仲谷良子君) 委員会から待っているということは──もう報告書はできているんでしょう。第4回の最終委員会でこれは策定済みじゃないんですか。もう一度。 215 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。市民生活部長。 216 ◯市民生活部長(井上享君) 再度の御質問にお答えいたします。  取りまとめられました報告書につきまして、その取り扱いを検討する必要があり、現在その作業を市で行っておりますので、答申についてはその提出をお待ちいただいているということでございます。 217 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 218 ◯28番(仲谷良子君) おかしいですね。10月27日にこれができてきたと。私は委員になっている人にも聞きましたけれども、もう答申すればいいようになっているんだよということを言っていましたよ。ぜひ市長は答申を受けてください。そうすると、すぐに常任委員会にかかって、パブリックコメントにかかって、また常任委員会にかかってまとめられて、そして本会議、施行というふうに順序立てていくようになりますので。  最後に、男女共同参画に関して、市長の考えをお聞かせいただきたいと思います。 219 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。市民生活部長。 220 ◯市民生活部長(井上享君) 本市では、平成8年に行いました男女共同参画都市宣言を基本理念といたしまして、男女共同参画社会の実現に向けて取り組んでいくこととしており、その実現に向けまして、各施策の推進を図っていくこととしているところでございます。 221 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 222 ◯28番(仲谷良子君) 議長、おかしいと思います。私、市長の考え方を聞いたんですよ。何でその市長の考え方を代弁するんですか。おかしいと思います。  御答弁ください。ありますでしょう、男女共同参画に関しての。そういう会合にも出ていらっしゃるでしょう。よろしくお願いします。御答弁ください。 223 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員に言いますが、答弁者については執行機関の判断に委ねており、議会で指定することはできませんので、御了承願います。  28番仲谷良子議員。 224 ◯28番(仲谷良子君) じゃ、男女共同参画に関してはまるで何も考えがないということで受けとめました。  次に、平和行政の再質問をいたします。  平和の日条例第2条、「市は、青森市平和の日を中心として、平和意識の高揚を図るための事業を実施する」とありますが、平成29年度は慰霊祭のみということで、これまでと変わらないと。慰霊祭でどうこうしようとか、そういうような内容と考えてよろしいですか。 225 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 226 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。  平成29年度は、平和祈念式典及び平和団体への支援という予算の内容になってございます。  以上でございます。 227 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 228 ◯28番(仲谷良子君) 演壇で最優秀賞の標語を御紹介いたしましたが、2307人の子どもたちが書いたということで、優秀賞、市長特別賞とか教育長特別賞とか入選とかとあるんですが、ちょっと読み上げます。  「踏み出そう 平和につながる その一歩」、「時を超え 平和の鐘が なりひびく」、「青森市 みんなで願う 平和な町」、「守りたい 百年先の この笑顔」、「咲き誇る 笑顔いっぱい 青森市」、「平和だね それがみんなの 願いだよ」、「平和の芽 育てていくのは 僕達だ」。私は、本当にこれは読んでも胸がいっぱいになるんですが、聞き取りで聞いたんですけれども、職員の方も平和といじめを結びつけた標語もあったと。2307人の標語を読んで胸いっぱいになったと聞きました。今年度は小学校15校、中学校8校の参加でしたけれども、もし次年度もこの事業を継続したなら、もっと多くの子どもたちが平和について考えたに違いないと思っています。  あと平和大使の派遣についてでありますけれども、長崎ピースフォーラムに参加して、帰ってきてからは市民の報告会があります。たくさんの中学生も聞きますし、私も聞きました。とても感銘を受ける報告会です。過去に原爆が投下された、それも世界で唯一の被爆国だということを現地で見聞きすることはとても有意義なことです。標語コンクールも平和大使も、今後継続していくというこれまでの答弁でしたが、なぜ廃止になったのかお答えください。 229 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 230 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。  平和事業につきましては、これまで長崎市への中学生4名の派遣、平和大使としての派遣など多額の経費を要していることを踏まえまして見直しをした結果、先ほど壇上で御答弁申し上げましたとおり、戦没者慰霊祭を含む平和祈念式典及び平和祈念啓発活動を行っている団体への支援、この内容での予算内容としたものでございます。  以上でございます。 231 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 232 ◯28番(仲谷良子君) 多額の経費を要したということでなくしたということですが、平成28年度の平和事業に関連した経費は幾らでしたでしょうか。 233 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 234 ◯総務部長(鈴木裕司君) 平成28年度の事業について、当初予算の額でお答えいたします。  平和大使の派遣にかかる経費と、平和祈念式典開催経費及び平和の日周知に関連する経費で251万3000円の当初予算額となってございます。  以上でございます。 235 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 236 ◯28番(仲谷良子君) 251万3000円。そのうち、長崎への平和大使派遣事業に要した経費は幾らですか。 237 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 238 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。  平和大使派遣にかかる経費は、長崎市で開催される青少年ピースフォーラムへ参加する中学生などの派遣旅行企画運営業務委託料でございまして、予算として127万1000円となってございます。  以上でございます。 239 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 240 ◯28番(仲谷良子君) そのうち標語コンクールもやったので、経費がかかっていると思いますが、幾らになりますか。 241 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 242 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。  平和の日周知関連経費の中に含まれてございまして、平和の日周知関連事業としては17万8000円の予算額でございます。  以上でございます。 243 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 244 ◯28番(仲谷良子君) この標語コンクールはそんなにお金はかからないでしょう。選者の方にお金がかかるかもしれませんけれども。あと、長崎への平和大使派遣事業は127万1000円。子どもたちのこの予算も削るんですか。ひどいと思いますよ、私は。青森市の子どもたちが平和に関して一生懸命ものを考える、そういう事業までも削っていくんですか。  総務部長にお聞きしますけれども、127万1000円は本年度当初予算の何%ですか。0.000ぐらいの何%でしょう。それぐらいでしょう。これも削るんですか。私はおかしいと思います。いじめだってそうじゃないですか、全て人権の問題ですよ。平和だって人権の問題に結びつくんですよ。市長に聞いても、査定した本人が削ると言ったんだと思いますのでもう聞きませんけれども、私は本当に情けない思いです。それで、平和を次世代につなぐということを、今後新たなことで、総務部長、考えられますか。何か子どもたちがやるということを。 245 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 246 ◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。  仲谷議員、これまで削る削るというお話でしたけれども、平和事業については、平成26年度までは戦没者慰霊祭の開催、平和啓発活動を行っている団体に対する支援を行ってきております。平成27年度に戦後70年を迎えたことを契機としまして、同年度においては、長崎市への大使の派遣の実施、そのほか平和祈念式典を開催、拡充してございます。今回の予算につきましては、平和70年における拡充部分が減額となったもので、これまで実施してきております戦没者慰霊祭の開催、平和啓発活動を行っている団体への支援については来年度も継続して実施するということで御理解いただきたいと思います。  今後、子どもたち等に平和を語り継ぐ取り組みは考えていないのかということで、現在青森空襲があった7月28日前後において、いわゆる平和祈念式典のみならず、各平和団体においてもさまざまなイベント、行事を実施しております。これらイベントも含めまして、「広報あおもり」、市ホームページ等を通じまして、市民の皆様への紹介、周知をしたいと考えております。  また、教育委員会の取り組みになりますが、学校教育において、教員初任者研修における中央市民センター内の空襲常設資料展の見学や、小・中学校の歴史授業における青森空襲の写真・資料の展示、それから市民図書館では、毎年7月、8月に、戦争と平和に関する図書・写真パネルの開催など、学校、教育現場以外でも取り組みを行っているところでございます。今後とも、これら各平和団体や教育委員会との連携・協力をしながら、子どもたちが平和について考える機会を提供してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 247 ◯議長(大矢保君) 28番仲谷良子議員。 248 ◯28番(仲谷良子君) 標語も平和大使も継続していくといったから私が質問しているんですよ。だから、削ったということは、私の言葉では当然なんです。私は予算を削られたと思っています。  以上で終わります。 249 ◯議長(大矢保君) これにて一般質問を終結いたします。           ────────────────────────── 250 ◯議長(大矢保君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  明日は午前10時会議を開きます。           ──────────────────────────  散 会 251 ◯議長(大矢保君) 本日はこれにて散会いたします。
      午後2時26分散会 TOP▲ ©2005Aomori City Assembly. All Rights Reserved. 青森市議会ホームページ │ 青森市ホームページ...