初めに、新庁舎整備について質問します。
これまでも私は、新庁舎の整備に関して質問をしてきました。私は、
青森市役所庁舎整備基本計画に関しては多くの市民の意見を集約し、さまざまな議論を経た上で策定されたものであり、
計画どおりに進めるべきだと一貫して主張してきました。しかしながら、実施設計が既に始まっているにもかかわらず、たびたび市側から軽々に計画の変更案が出される現状は理解に苦しむものであり、繰り返しになりますが、
基本計画どおりに建設するよう求めないわけにはいきません。
ことしの5月に出された「
新生アウガを目指して(案)」の中では、建設費9億円を削減するため、
立体駐車場を取りやめ、
平面駐車場として整備する市の考えが提案されています。前定例会で私は、
平面駐車場で整備した場合、公用車の多くを柳川庁舎に駐車しなければならず、防災面、利便性の面から問題があること、また、
平面駐車場として整備することによって将来的にかかる余分なコストが全く試算されていないことから、
計画どおり立体駐車場として整備するよう求めました。前回の答弁では、新庁舎建設後に現在の庁舎を取り壊し、駐車場を建設することから、それまで
平面駐車場にするのか
立体駐車場にするのか決める必要はないという趣旨の内容もありました。しかし、既に
立体駐車場の整備案、
平面駐車場の整備案の両方が出され、前回の定例会でも多くの議員からさまざまな質問がなされ、十分に議論はなされてきていると思います。これまでの市の答弁では、10月に
立体駐車場としての設計、成果品を手に入れた上で、いつ出るかもわからない「
新生アウガを目指して(最終版)」に
立体駐車場から
平面駐車場への変更を提案し、可決されれば
平面駐車場、否決されれば
立体駐車場で整備するという、もはや庁舎整備の本質的な議論からかけ離れたやり方で決定しようとしているようなことを言っていますが、全く理解できません。
そこで初めに、2点質問します。先日の中田議員の質問と重複していますが、答えていただきたいと思います。新庁舎整備について今後の
スケジュールをお示しください。また、
駐車場整備について市は
立体駐車場案と
平面駐車場案のどちらで進めようと考えているのかお示しください。
次に、青い
森セントラルパークについて質問します。
青い
森セントラルパークは、平成25年3月に
青森操車場跡地利用計画審議会から、防災機能を備えた公園としての利用、新駅設置を含む
交通結節点としての利用、公共的な施設の建設用地としての利用について答申が出されています。しかしながら、現在に至っても具体的な計画の検討、策定は全くなされていません。私は、青い
森セントラルパークについて答申に沿って計画を策定し、また、地域住民が強く望んでいる駅を早く整備してもらいたいという立場ではありますが、
アウガ公共化、新庁舎整備、青森駅建てかえなど、大規模な事業が同時進行している現状では、財源の面などからも早期に整備を進めることが難しいことは承知しています。しかし、そうなのであれば、今現在、公園として多くの方に利用されている青い
森セントラルパークについて、利用者に不便がないよう維持管理・整備を行ってほしいと考えています。
そこで質問しますが、青い
森セントラルパークの維持管理の体制についてお示しください。また、現在西側にある駐車場について
アスファルト舗装をするべきと思うが、市の考えをお示しください。
壇上からの質問は以上です。御清聴ありがとうございました。(拍手)
6 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。鹿内市長。
〔
市長鹿内博君登壇〕
7 ◯市長(鹿内博君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)山脇議員の新庁舎整備についての2点の御質問にお答えいたします。
初めに、新庁舎整備の今後の
スケジュールについてお答えいたします。
耐震改修事業としての
市役所庁舎の整備については、現在、本年10月末までに実施設計を完了すべく、
設計業務委託契約に基づき、
基本設計どおり新庁舎は10階建て、駐車場は
立体駐車場を整備する内容で設計作業を進めております。
現時点で想定している
スケジュールとしては、本年10月末までに
実施設計作業を完了し、新
庁舎建設工事に係る予算案を本年の第4回
市議会定例会に、建設工事のうち議会の議決に付さなければならない契約案件を平成29年第1回
市議会定例会にそれぞれ提案し、議会の御議決を経た後に平成29年4月から平成31年9月までの30カ月間で新庁舎の建設工事を行い、平成31年10月から12月までの3カ月間で
引っ越し作業を完了することとしております。なお、現庁舎の解体工事は平成32年1月から6月までの6カ月間、
立体駐車場については平成32年7月から平成33年3月までの9カ月間、外構工事は平成32年10月から平成33年3月までの6カ月間で行う予定としております。
市としては、新庁舎整備は耐震診断の結果や
東日本大震災の発生を踏まえた
耐震改修事業としての庁舎整備であり、市民の安全・安心を早急に確保すべく、市の最優先事業に位置づけ推進しているものでありますが、
青森市役所庁舎整備基本方針策定時点で想定していた
スケジュールから大幅におくれている状況にあることも踏まえ、できる限り早期の完成を目指したいと考えております。
次に、
駐車場整備についてお答えいたします。
市では、これまでアウガの公共化に伴う新庁舎整備の方向性については、「
新生アウガを目指して(案)」を通じてお示ししてきたとおりであり、市としては、本市の厳しい財政状況の中、
アウガ再生に向けた今後の財政需要を踏まえ、新庁舎整備に係る事業費をできる限り削減するとの考えのもと、新庁舎の駐車場については、
立体駐車場から
平面駐車場へ変更したいとの考えをお示しし、本年第2回
市議会定例会において、議員の皆様からさまざまな御意見をいただいたところであります。
市としては、
駐車場整備には
合併特例債の活用を予定していないことや駐車場の整備時期などを踏まえると、新庁舎とは切り離して検討することが可能であるものと認識しており、設計作業は現契約に基づき
立体駐車場として進めますが、引き続き議会からの御意見等を伺いながら、駐車場のあり方について検討してまいりたいと考えております。
私からは以上であります。
8 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。
都市整備部理事。
〔
都市整備部理事八戸認君登壇〕
9
◯都市整備部理事(八戸認君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)山脇議員の青い
森セントラルパークについての2点の御質問に順次お答えいたします。
初めに、維持管理についてのお尋ねにお答えいたします。
青い
森セントラルパークの維持管理につきましては、安全で快適な利用環境を確保するため、開園期間の4月から11月まで週1回の園内清掃を初め、1日置きに行う
トイレ清掃、年1回以上の草刈りや樹木の剪定などを業務委託により行い、その他の遊具や照明などの公園施設につきましては、ふぐあいが生じた都度、
修繕工事等による維持管理を行っているところでございます。
次に、駐車場の
アスファルト舗装整備についてのお尋ねにお答えいたします。
駐車場につきましては、これまでも毎年雪解け後を初め、定期的な
パトロールで路面状況を確認し、必要に応じて細かい砂利のダストによる敷きならし工事を行うなど、維持管理を行っているところでございます。駐車場を
アスファルト舗装により整備することにつきましては、舗装面積が約4000平方メートルとなり、
排水施設等を含めると大規模かつ経費が高額な工事となること、また、現在は暫定供用中であることを踏まえますと、現時点においては考えていないところでございます。今後も市民の皆様の憩い・交流の場として親しまれ、公園を安全で快適に御利用いただけるよう、適切な維持管理に努めてまいりたいと考えております。
10 ◯議長(大矢保君) 1番
山脇智議員。
11 ◯1番(山脇智君) 初めに、青い
森セントラルパークの維持管理から再質問をしていきたいと思います。
青い
森セントラルパークの維持管理については、園内の草刈りなどの部分に関しては市民の方も割としっかりやられているということで、そんなに苦情などは来ていないんですけれども、やはり私が今、
アスファルト舗装をしてほしいと言った駐車場には砂利が敷いてあるような状態です。そこは、大変ぼこぼこになって、雨が降ると水たまりもでき、とても快適に利用できるような環境ではない状況になっています。そもそも、車で駐車するのにああいう砂利のところに入っていくこと自体が嫌だという市民の方もいます。そういったことを考えれば、いつここの整備がなされるか具体的にわかるのであればいいんですけれども、やはり県の土地もあって、そのための協議も全く始まっていない環境の中で、いつになるかもわからないのにあのままの状態で放置しておくというのは、私は大変大きな問題だと思っています。
そういった観点で
アスファルト舗装をしてほしいと質問したんですけれども、仮に
アスファルト舗装をした場合に、幾らぐらいの経費がかかるのか試算されているのかお示しください。
12 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。
都市整備部理事。
13
◯都市整備部理事(八戸認君) 再度のお尋ねにお答えいたします。
アスファルト舗装をした場合の費用は幾らぐらいなのかということでございます。
駐車場を
アスファルト舗装にした場合の工事の内容でございますけれども、まず舗装工事については約4000平米と試算してございます。また、排水工事が約300メートルと考えてございます。最後に、区画線の設置工事につきましても、およそ1500メートルが必要になるかと考えてございます。
概算工事費ではございますが、合わせまして4000万円程度と試算しているところでございます。
以上でございます。
14 ◯議長(大矢保君) 1番
山脇智議員。
15 ◯1番(山脇智君) 今、暫定供用だからということで実施がなされないということなんですけれども、
青森操車場跡地利用計画審議会が出された答申について、いまだに具体的な検討すらなされていない状況では、正直いつになるかわからない。そもそもアウガの最終的な結論とかも出なければ、そういうこともやっぱりスタートしていかないと私は思うんです。そして、現状、このように砂利じゃなくて、何て言いましたか、事前に聞いたんですけれどもちょっと忘れたんですが、ああいう石を敷いている状態のせいで大変ぼこぼこになって、市民の方からも利便性が悪いという声がある中で、今苦情が実際に寄せられたりしているわけなんですけれども、そういった苦情が出た場合には、あの砂利を敷き直すなどの応急処置をとるお考えがあるのかどうかお示しください。
16 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。
都市整備部理事。
17
◯都市整備部理事(八戸認君) 再度のお尋ねにお答えいたします。
パトロールを行って現状を確認している状況でございます。その際に、不陸整正、要は敷きならし等が必要と判断される場合につきましては、
維持修繕工事により実施しているところでございます。
以上でございます。
18 ◯議長(大矢保君) 1番
山脇智議員。
19 ◯1番(山脇智君) 不陸整正などをしているということなんですけれども、実際に雨が降ったときに行ってみてほしいと思うんですが、本当に至るところに水たまりができていて、車を駐車しておりれば必ず足がぐしょぐしょになるような駐車場なんです。なので私は改善を求めているんですけれども、今言った不陸整正での応急処置が余り機能していないのではないかと思います。そういった面では、
アスファルト舗装に4000万円程度かかる。この4000万円程度が高いのか低いのかというのは今ぱっと言えることではないんですけれども、やはり多くの市民の人が利用していて利便性を考えた場合に、私は仮に4000万円程度かかっても
アスファルト舗装をしてもいいのではないかと思います。現状、その
整備計画自体が先送りになってしまって、本当であれば、その整備計画の中で公園がしっかりと整備されていくことが一番いいと思っているんですが、それがない以上は、やはり
アスファルト舗装をしてほしいということを強く要望して、次の新庁舎整備の質問に移らせていただきます。
この新庁舎の駐車場については、今後、議会の議論をまたさらに行っていく上で検討していくということなんですけれども、前定例会でかなり多くの議員の方が質問をされました。そういった中で、これ以上先送りをして何か新しい意見が出てくるのか、新しい状況が生まれるのかというと、私はそうではないと思うんです。私は、やはり議会から出された意見を早急にまとめるなどして何らかの結論を早く出すべきだと。特に「
新生アウガを目指して(最終版)」に関しては、もう既に
さまざま議論になっていますが、いつ出されるのか全くわかっていない状況になっていますので、これについては早く出すべきだと私は思うんです。よって、議論を先延ばしする、結論を先延ばしする必要性が私はないと思うんですけれども、その辺についての市の見解をお示しください。
20 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。
21
◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。
駐車場を
立体駐車場にするか
平面駐車場にするかの議論を先延ばしということではなくて、先ほども壇上から市長が答弁申し上げましたとおり、駐車場につきましては、1つには
合併特例債の適用を考えていないので、
合併特例債の期限に拘束されないこと。もう1つは、工事の工程からすると新庁舎完成後の工事になりますので、そのことを踏まえた上で、現在、結論を出すのではなくて、駐車場を
立体駐車場から
平面駐車場にするという案自体がアウガの公共化の財源のためという議論から始まっていますので、その公共化の見込みが今のところまだ立っていない状況の中で、その目的である公共化の財源を踏まえた場合には、まだ急いで結論を出さなくてもいいということで、先延ばしではなくて、結論の時期を今でなくてもいいという考え方をしているところでございます。
以上でございます。
22 ◯議長(大矢保君) 1番
山脇智議員。
23 ◯1番(山脇智君) ただ、議論の中で、アウガの公共化に関して、市役所の機能に関しては市役所の窓口的なものは入れるにしろ、市役所自体の組織を移すようなことはないということが市から示されていると思うんです。そういったことを考えた場合に、やはり庁舎建設の議論とアウガの問題は切り離して考えたほうが私はわかりやすいと思います。その財源の面からの議論もあるんですけれども、やっぱり前回の定例会で多くの議員が質問された際には、防災の観点から
立体駐車場から
平面駐車場に移した場合に多くの問題がある、公用車が本庁舎にわずかな台数しか配備されない、防災の広場が臨時的に駐車場として使われてしまう危険性があると多くの指摘がなされました。今回の定例会では質問する議員も少なくなったのは、もう既に前回、
立体駐車場案、
平面駐車場案の具体的な計画が示された上で議論がさまざまなされた面もあるかと思います。そういった面では、私はこのアウガの問題とは切り離して、駐車場の問題、新庁舎整備の問題をいつまでも宙に浮かせるのではなくて、早くに結論を出すべきだと思うんですが、見解をお示しください。
24 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。
25
◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。
先日の御質問にもお答えしましたけれども、現在の青森市の庁舎整備に関する考え方については、「
新生アウガを目指して(案)」の平成28年5月2日修正版が、現在の市のスタンスです。その5月2日の修正版では、先ほど山脇議員から紹介がありましたように、市役所の機能をアウガに入れないとまでは記載してございません。アウガの床の利活用の検討の中で、にぎわい創出に係るような機能を備えた使い方が決まった時点で、それに資するような部なり課の配置が必要となれば、それに従った形で部なり課なり、もしくは施設なりの配置を考えますという整理をしていますので、今のところ、市の庁舎から必ずこの部、この課を入れますというスタンスではございません。そういう意味で、5月2日修正版は、完全にアウガとアウガの公共化とは切り離すというような内容ではございません。
その後、駐車場に関して防災面等についての御懸念等が6月議会で議論されましたけれども、それらの御懸念を踏まえた上で、
平面駐車場のあり方等についてはまだ掘り下げる部分もあろうかと思います。そういった意味で、時間をかけて議論をすることによって、よりよい駐車場のあり方が見えてくるのではないかということで、6月議会終了時点でのスタンスとしては、今すぐに結論を出すべき時期ではないと判断しているところでございます。
以上でございます。
26 ◯議長(大矢保君) 1番
山脇智議員。
27 ◯1番(山脇智君) 市も当初は
平面駐車場の計画でいくという立場から、6月議会での議論を踏まえた上で、スタンスは大分変わってきているようなニュアンスに受け取れるんですけれども、そもそも、この
青森市役所庁舎整備基本計画については、パブリックコメントですとか市民のアンケートなどを行った上でつくられたものであって、それに対してこれから変更が加えられようとしているのが市の提案だと思うんです。そういった中で、もちろん議員の意見も聞く必要はあると思うんですけれども、こういった市民の意見を集約した上でつくられた
青森市役所庁舎整備基本計画を変更していくことについて、今後どういう
スケジュールで進めようとしているのか、議会の議論を聞いただけで、最終的に結論を出すときに、今いろいろ議論を聞きましたけれども、いきなり
平面駐車場でやりますとか
立体駐車場でやりますとか、そういう出し方をするのか、それとも、もうちょっとちゃんと手順を踏んで出していくという考えがあるのか、その辺についてお示しください。
28 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。
29
◯総務部長(鈴木裕司君) お答えいたします。
新庁舎整備事業全体の推進ということでお答えさせていただきますと、まず新庁舎整備事業自体は市の最優先事業で進めさせていただいておりますが、現在、その
スケジュールも当初想定した
スケジュールからは大幅におくれております。さらには、その財源として、市の財政として非常に有利な
合併特例債の活用を考えておりますので、その活用ができる期間内で工事を完了したいと考えております。
そういった全体事業の中で、先ほど申し上げましたとおり、駐車場自体についてはその
スケジュール内、いわゆる
合併特例債なりの期限を超えても可能だという中で、全体事業の中で検討していくという大きなフレームの中にございます。手順としまして、これまで青森
市役所庁舎整備基本方針、同基本計画等については、パブリックコメント等を実施するなり、もしくは議会での議論を踏まえたりしながら策定してきたものでございますけれども、今回の
立体駐車場を
平面駐車場にすることにつきましても常に言われることですけれども、決めてから持ってくるなということで、こういうふうに変えたいということでお示ししております。その案としてお示ししておりますので、6月議会での議論の中で、
立体駐車場もしくは
平面駐車場のどちらか一方に決まったという結果ではなかったと理解しております。そういう意味で、6月議会での議論の結果とすればまだ決めなくても可能なのではないかという結論になったものと理解してございます。
以上でございます。
30 ◯議長(大矢保君) 1番
山脇智議員。
31 ◯1番(山脇智君) 私が今聞いたのは、6月議会で結論が出る出ないという話ではなくて、市民の意見を聞きながら策定された
青森市役所庁舎整備基本計画について変更が加えられようとしている際に、議会での議論はこういった一般質問の場などで議員の意見を聞いていくという方法があるかと思うんですけれども、市民の意見などはどういうふうに聴取していくのか。あと、手順として、事前に委員会に付託して当然議論もしていくものだとは思うんですけれども、最終的に示す前にやはりそういった市民意見の反映とかもしっかりと考えなければならないのではないかという面で私は今質問したわけです。
私は、この基本計画について、なぜこれほど次々と市が手を加えてくるのか、変えてくるのか、やはり最優先事業として位置づけられて、これまで本当に議論を経てつくられたものに対して軽々に変更を加えるべきではないという強い思いを持っています。そういった面では整備が大変おくれている現状ですけれども、いまだに
市役所庁舎は震度6強以上の地震で倒壊する危険性があるわけです。そして、防災の観点から早急に建てかえる、これがやはり市民の安全・安心を一番に考えて建てかえるというのが基本にあったものだと私は思っています。そういった観点から、やはりスムーズに一刻も早く建てかえを進めるという観点からも、防災の観点からも、駐車場は早く
立体駐車場という結論を出して新庁舎整備を進めていただくよう強く要望して、私の質問を終わります。
32 ◯議長(大矢保君) 次に、28番仲谷良子議員。
〔議員仲谷良子君登壇〕(拍手)
33 ◯28番(仲谷良子君) 社民党の仲谷良子でございます。通告に従って一般質問を行います。市長並びに理事者の皆様の誠意ある答弁をお願いします。
第1の質問は、
高齢者福祉についてです。
平成12年に介護保険制度が発足し、介護サービスは充実してきましたが、高齢化はさらに進み、介護サービスの需要に追いついていない状況にあります。政府は、平成27年介護保険法改正により、住まい、医療、介護、介護予防、生活支援等のそれぞれの面から高齢者を支えるという地域包括ケアシステムを目指し、住みなれた地域で暮らし続けることができるよう、平成30年4月から全ての市町村が実施する予定となっています。
しかし、地域包括ケアシステムの名のもとに、今後見込まれる高齢者人口の増大とそれに伴う医療・介護ニーズの拡大に対し、入院や施設介護を大幅に制限し、社会保障費や医師、看護師など医療従事者の最大抑制で対応しようとしていると指摘があります。当市も計画を策定し、地域包括ケアシステムの構築を目指していますが、高齢者の生活が
計画どおりに進むのか不安と疑問があります。以上を述べて質問します。
1点目は、青森市
高齢者福祉・介護保険事業計画第6期計画の重点事項に位置づけている医療・介護連携の推進について取り組み状況を示してください。
2点目は、同計画の重点事項に位置づけている生活支援サービスについての取り組み状況を示してください。
第2の質問は、教育行政についてです。
1点目は、学校図書館について質問します。学校司書配置について、これまで何度も質問を繰り返してきましたが、いまだ実現に至っていません。学校司書配置よりやらなければならない事業があると答弁されれば返す言葉もないのですが、学校司書配置が全国的に進んでいっている中で、青森県の全国最下位は、学校図書館の後進県とみなされると思います。
あえてまた質問をいたします。学校司書配置については、平成27年第3回定例会において、各種事業の優先順位を見きわめながら検討していくという答弁でした。今後の学校司書配置について教育委員会の考えを示してください。
2点目は、学校徴収金について質問いたします。平成26年4月から消費税がアップし、また、国土交通省指導によるバス運賃値上げに伴い、全校遠足が廃止になった学校もあり、保護者の負担がふえたという声もあります。
そこで質問しますが、各家庭で負担する学校徴収金は1人当たり年間幾らになるのか、小・中・高それぞれ示してください。
第3の質問は、合子沢地区における振動・騒音問題についてです。
平成28年6月議会以降、地域住民への取り組みについてお答えください。
最後に、青森市民病院について質問します。
市民病院の看護師が不足で、それがさまざまに弊害をもたらしているのではないかと市民病院で看護師をしている家族の方から電話をもらいました。昼の休憩もとれないときもある、年休も思うようにとれない、新人が育っていないのではないかとも言われました。このような環境では、患者に対し十分な看護ができないのではないかと考え、次のように質問します。
市民病院において看護師は足りているのか、また、過去3年間の離職者数を示してください。
以上、壇上での一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
34 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。浦田健康福祉部理事。
〔健康福祉部理事浦田浩美君登壇〕
35 ◯健康福祉部理事(浦田浩美君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)仲谷議員の
高齢者福祉についての2点の御質問に順次お答えいたします。
初めに、医療・介護連携の推進に向けた取り組み状況についての御質問にお答えいたします。
市では、高齢者が増加していく中にあって、医療と介護を必要とする高齢者ができる限り住みなれた地域で自立した生活を送ることができるよう、必要な医療・介護が安定的・一体的に提供される仕組みづくりを進めるため、平成27年2月に策定した青森市
高齢者福祉・介護保険事業計画第6期計画において、医療・介護連携の推進を重点事項の一つに掲げ、市医師会等との連携を図りながら、在宅医療・介護連携推進事業に取り組んでいるところでございます。
これまでの取り組みといたしましては、昨年11月、市医師会の御協力のもと、在宅医療に携わるかかりつけ医の皆様と意見交換会を行い、地域の医療情報、介護情報の整理を行うとともに、在宅医療の現状の把握に努めたところであります。その後、本年2月には、市医師会を初めとした在宅医療・介護等にかかわる関係機関等の御協力を得て、青森市在宅医療・介護連携推進会議を立ち上げ、これまで2回の会議を開催し、在宅医療・介護連携における課題の把握及び対応策の検討を行ってきたところでございます。また、これらの会議等と並行し、市民意識調査による市民の在宅医療に係る意識やニーズの把握、ケアマネジャーと居宅サービス事業所等を対象としたアンケート調査により、医療と介護の連携の入り口である入院時、退院時における連携の現状や課題等の把握に努めてきたところでございます。
これら会議での検討や調査からは、1つとして、入退院連絡についてのルールづくりを進めること。2つとして、医療機関・ケアマネジャー双方の窓口の明確化を図ること。3つとして、介護職等の医学的知識習得への支援を図ること。4つとして、在宅医療・介護の資源情報の市民への見える化を進めることなどが、今後の検討あるいは取り組むべき課題として挙げられたところでございます。
これらの課題を踏まえて、今後は、1つには、これまで以上に入退院時の連携を進めるルールづくりについての分科会。2つには、他職種連携のための研修と医療情報や介護情報などの住民への普及啓発についての分科会の2つの分科会を推進会議に設置し、課題を掘り下げて対応策を検討することとしております。これらの分科会での検討を踏まえ、引き続き、在宅医療と在宅介護が切れ目なく提供される体制の構築を図ってまいりたいと考えております。
次に、生活支援サービスの充実に向けた取り組み状況についての御質問にお答えいたします。
青森市
高齢者福祉・介護保険事業計画第6期計画の重点事項に掲げている生活支援サービスの充実については、介護保険制度のもとで事業者等から提供される生活支援等のサービスに加えて、地域における支え合い活動のさらなる充実に向けた取り組みを行うことで、高齢者の日常生活に必要な生活支援が住民や地域の関係団体等の多様な主体により提供されるよう、地域資源の発掘や担い手の育成等に取り組むこととしております。
このため、昨年度から、住民、社会福祉法人、老人クラブ、シルバー人材センター等で構成する青森市地域支え合い活動研究会において、地域の支え合い活動の現状や地域の課題等について情報収集や意見交換を行ってきたところであります。
今年度におきましても、研究会における情報収集や意見交換を進めることとしているほか、市が把握している人口や高齢化率、要介護認定者数などのデータをもとに、市内38地区社会福祉協議会それぞれの地域ごとに地域の特徴について分析を行うとともに、地域の実情やニーズ、人材、社会資源等の情報を得るため、市の職員が各地域を訪問して、直接お話を伺っているところでございます。これらの地域のデータと福祉に関する人材、団体、活動等の情報につきましては、地区カルテとして整備を進め、地域における支え合いのネットワークづくりや、関係者が支え合い活動を進めていくための基礎資料として活用していくこととしております。
また、地域の人や団体をつなぎ、地域福祉活動をサポートする地域支え合い推進員の配置を進めているほか、地域住民が得意分野や活動可能な分野を登録する地域福祉サポーター制度や、ボランティア活動を行った方へ特典を付与するボランティアポイント制度の創設を検討しているところでございます。このような取り組みを通じて地域で活動する担い手の確保等を図りながら、それぞれの特性を生かした生活支援サービスが展開されるよう努めてまいりたいと考えております。
市では、高齢者ができる限り住みなれた地域で暮らし続けられるよう、医療、介護、介護予防、住まい及び日常生活の支援が包括的に確保される地域包括ケアシステムの構築を目指しており、この重点的な取り組みである医療・介護連携の推進及び生活支援サービスの充実について、引き続き関係機関や団体等と連携しながら、さらに取り組みを推進してまいります。
36 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。教育長。
〔教育長成田一二三君登壇〕
176 ◯市長(鹿内博君) 現預金が営業保証金よりも下回ったということは知っております。
177 ◯副議長(竹山美虎君) 12番工藤健議員。
178 ◯12番(工藤健君) では、その段階で何か手を打たなかったのか。
179 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。鹿内市長。
180 ◯市長(鹿内博君) この段階で営業保証金と現預金についての具体的な対応はいたしませんでしたが、全体的に、この当時からもう既に青森駅前再開発ビル株式会社の資金繰りにつきましては以前からもそうでありますが、まさに現金、売り上げ、そういうものはしっかりと管理していくという形では、それ以前からもその時からもしてまいりました。
181 ◯副議長(竹山美虎君) 12番工藤健議員。
182 ◯12番(工藤健君) 営業保証金というのはやはりこれは預り金でありますので、一時的にというのはあるかもしれませんけれども、そのときから恒常的に手をつけてしまった状態になっているというのは、やはり経営の大きな責任があるのではないかと思っています。
修繕積立金特別会計の取り崩しについて、営業継続に必要な資金の確保としておりますけれども、なぜ営業保証金に手をつける前に、昨年の7月以前、あるいはその直後に一定の判断を下せなかったのかと重ねて指摘しておきます。
「
新生アウガを目指して(最終版)」ですけれども、これまで私までに15名質問しておりますが、そのうち11名から質問というか、意見も含めて出ております。答弁は、いつまでにも、その見込みもわからない、できるだけ早期にという言葉に信憑性も裏づけもない、けさの東奥日報に記載された任期中にという表現は、早期にとはとても言えない表現だと思います。そのような不透明な方針に対する議案に果たして賛成ができるのか。多くを伏せておいて、さあ、通していただきたいと、そのような議案が議会に諮られること自体がおかしいと思っております。関係者との協議が調わないと最終提出の期限も決められないということですけれども、これは根比べか時間切れ待ちなのかわかりませんが、全く計画的ではないと思っております。このままでは資金ショートする、あるいは破産へのリミット、それがこの最終版の提出期限になるのかどうかお伺いします。
183 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。鹿内市長。
184 ◯市長(鹿内博君) マスコミで任期中と申し上げましたのは、これはもともと「
新生アウガを目指して(最終版)」につきましては、当初、たしか5月、それから7月、その段階で取りまとめたいという説明をしてまいりました。きのうのマスコミの中で、最終的にこの最終版については私の任期中ですかというお話でしたので、この最終版というのは、それはもともと私の任期の中でという考えです。しかし、今申し上げましたように、ではありますが当初から5月、あるいは7月、そして、きのう、おとといもそうですが、できるだけ早期に取りまとめたい、決して私の任期中に取りまとめればいいとか、そういう考えではございません。何度も申し上げてまいりましたように、できるだけ早期にこれを取りまとめていきたいということでございます。ただ、その取りまとめの時期がいついつまでかということが再三皆様から御指摘あるいは御質問があるわけでございますが、何度も申し上げてきましたように、相手方との協議の上でそれが合意・一致した考え方で結論を見出すという形で、したがって、大変恐縮でございますが、その時期については現時点でいついつまでとは申し上げられませんが、早期にそれを取りまとめていくということについての考え方を申し上げてきたところでございます。
185 ◯副議長(竹山美虎君) 12番工藤健議員。
186 ◯12番(工藤健君) わかりました。
では、5月中に「
新生アウガを目指して(最終版)」とおっしゃっておりましたが、今もう9月になっております。その期間、市、金融機関、いわゆる区分所有者がそろった協議会というのは何回行われましたか。
187 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。経済部長。
188 ◯経済部長(増田一君) 済みません、今、手元に何回というものはございませんが、必要に応じて主に副市長が──3者そろってと言っていたんでしたか。3者そろってというのはなかったと記憶しています。それぞれ市が金融機関と、市が店舗の方々とというのを繰り返してきたと記憶しています。
189 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。鹿内市長。
190 ◯市長(鹿内博君) 今、担当部長が答弁したとおりでございます。
191 ◯副議長(竹山美虎君) 12番工藤健議員。
192 ◯12番(工藤健君) そうですか。3者そろっては一度もない、いわゆる個別にということで、3者そろっての協議もあっていいのではないかと思います。1対1と1対2とではまた状況も変わってくると思いますので。わかりました。
では、協議が調わないということですけれども、調い次第、「
新生アウガを目指して(最終版)」を即提出できる準備はできているんでしょうか。
193 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。鹿内市長。
194 ◯市長(鹿内博君) 調い次第、できるだけ速やかに市民、そして議会の皆様には提示していきたいと考えております。
195 ◯副議長(竹山美虎君) 12番工藤健議員。
196 ◯12番(工藤健君) では、万が一という表現になりますけれども、合意に達した場合に、「
新生アウガを目指して(最終版)」はどのぐらいの期間で提出可能ですか。
197 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。経済部長。
198 ◯経済部長(増田一君) お答えいたします。
書類的には合意した内容の修正部分をかけていくという事務処理が出てこようかと思います。それに従いまして、仮に事業費等の積算があってそこにも影響があるのであれば、そこも修正しなければならないというものが出てまいりますので、その合意の内容によっては若干期間が変更になろうかと思いますが、できるだけ早く御提示したいと考えてございます。
199 ◯副議長(竹山美虎君) 12番工藤健議員。
200 ◯12番(工藤健君) これだけ協議を重ねているわけですからある程度の想定をしながら、「
新生アウガを目指して(最終版)」がとにかく速やかにということで求められておりますので、それは進めておくべきだと思っています。
最後に、青森市市街地、青森駅の真ん前にある年間400万人もいらっしゃる施設でありますので、誰もがその灯を消すというのは本当に望んではおりませんけれども、市の方針というか、市が考える道筋を逆に議会あるいは市民の皆さんに明らかにしないと、これが議会で通るというのは、ちょっと今の段階では理解できません。協議中で何も決まらず、肝心の中身もお示しできないというのであれば、不透明、不明確の極みであります。仮にも間接的な公金投入であるとも認めていらっしゃるのですから、やはり一度否決した議案は納得も説明もできませんので、ぜひきちっとした形で提出していただきたいと思います。
201 ◯副議長(竹山美虎君) 次に、9番葛西育弘議員。
〔議員葛西育弘君登壇〕(拍手)
202 ◯9番(葛西育弘君) 9番、
日本共産党の葛西育弘です。通告の順に従って一般質問を行います。
まず初めに、雪対策について3点お聞きします。
1点目は、除排雪経費の内容についてです。青森市は、市のホームページ上で除排雪経費と累計降雪量の年度別推移を取り上げていますが、除排雪経費の細かな項目は載せていません。私が市民の皆さんからよく聞くのは、ことしは30億円も除雪費がかかったとか、何十億円も税金を使って除雪したという年間のトータルした金額が話題になっていることです。目に見える除排雪作業にかかる経費だけが年間の除排雪経費と把握しているかもしれません。雪対策は、市民生活のあらゆる分野にかかわり、市民の雪対策への要求、要望は多面的です。それらをより積極的、具体的につかんで除排雪の充実を図っていくことが大事だと思います。
そこでお聞きします。毎年度公表している除排雪経費には、道路除排雪にかかわる経費のほかにどのような経費が含まれているのかお示しください。
2点目は、凍結防止剤の散布についてです。
凍結防止剤は、路面を凍結しづらくすることが散布の目的だと思います。青森市は、山沿いの住宅地や集落に特に坂道が多く、また、橋や踏切など、凍結による事故を防ぐための安全対策を強化することは大事なことです。私も現場作業で橋の除雪の後に、場所によっては緩やかな斜面になるところがあり、転倒防止のために凍結防止剤を手で散布した経験があり、その効果は知っております。
そこで、凍結防止剤の過去3年間の散布状況と経費、また、その作業管理はどのように行っているのかお示しください。
3点目は、GPS端末を利用した除排雪管理システム導入についてです。
今定例会初日、市長の提出議案の説明の中で、除排雪対策事業について、除排雪作業の効率化や除排雪委託料支払い事務作業の軽減を図るほか、市民からの問い合わせに的確に対応できる態勢を整えるため、GPSにより除排雪車両の位置を把握できる管理システムの導入に要する経費等を措置するとありました。私は、4年前から除排雪車両にGPSシステムを導入することについてのメリットを訴え、提案してきました。市も新潟県上越市に職員を派遣するなど、年数をかけて本市におけるGPSシステム導入に関する調査をしてきました。そういう点では、前向きに調査・検討がされてきたと思います。ぜひGPS端末を利用した除排雪管理システムを実現し、市民生活に役立てるよう期待しています。
そこで、GPS端末を利用した除排雪管理システム導入の今後の
スケジュールについてお示しください。
次に、市道の安全対策について質問します。
牛館橋から上野地区に抜けるバス通りとその沿線で、県が圃場整備事業を行っています。ここで言う圃場整備事業とは、今ある田んぼを広く使いやすい形に整形し、排水や用水路の整備を一体的に行い、次の時代に伝える田んぼの整備をする事業のことです。この沿線で道路との段差が大きくなり、危険な箇所が生まれています。この道路は、牛館橋から上野地区に向かうと緩やかな右カーブになって夏は見通しがよいのですが、冬はガードレールもないので、以前から車が道路からはみ出して脱輪しています。段差が大きいため、一度落ちると自力では脱出できません。私が近所の方に聞いた話によりますと、毎冬2度くらいは脱輪した車をロープで引き上げて助けているそうです。この話は、県が圃場整備をする前の昨冬までのことで、段差はあっても脱輪だけで大きな事故には至っておりませんでした。しかし、現在の状態は、道路と用水路の高低差が大き過ぎて、脱輪だけでは免れない段差になっています。車が一旦道路からはみ出してしまうと完全に田んぼに落ちてしまい、ロープだけでは引き上げることができないと思われます。この道はバス路線であり、除排雪事業においては郊外幹線の位置づけとなっている主要な道路です。このまま何の対策もせずに冬を迎えると、大きな事故につながる可能性もあります。
そこでお聞きします。牛館橋から上野地区に抜けるバス通りとその沿線で県が行っている圃場整備区間に何らかの安全対策が必要と思うが、市の考えをお示しください。
最後の質問は、生活困窮者自立支援制度における就労訓練事業についてです。
平成27年4月に生活困窮者自立支援制度が始まり、はや1年5カ月が経過したところです。この制度は、仕事が見つからない、社会に出るのが不安など、さまざまな困難を抱えて生活に困窮している方に、一人一人の状況に合わせた支援を行う制度であります。制度の中に就労訓練事業がありますが、この事業は、直ちに一般就労が難しい方のために、その方に合った作業機会を提供しながら一般就労に向けた支援を中長期的に実施するものであります。引きこもっていた期間が長かった、心身に課題があるなどで、すぐには一般就労に従事することが難しくても、短い時間であったり、少しの支援やちょっとした配慮があれば働くことができる人は大勢いるのではないでしょうか。また、事業者にとっても貴重な人材と思える人を見つけるチャンスにもつながります。しかし、多くの事業者は制度の内容がわかっていないものと考えています。
そこでお聞きします。就労訓練事業について本市の状況をお示しください。
以上で壇上からの一般質問といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
203 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。
都市整備部理事。
〔
都市整備部理事八戸認登壇〕
204
◯都市整備部理事(八戸認君) 葛西議員の雪対策について3点と、市道の安全対策に係る御質問に順次お答えいたします。
初めに、雪対策のうち、除排雪経費の内容についてのお尋ねにお答えいたします。
除排雪経費の内容につきましては、昨年度は道路除排雪に係る委託料が約25億4900万円、雪捨て場の運営・管理に要する委託料や雪捨て場用地の賃借料が約2億5500万円、路面凍結対策に要する凍結防止剤の購入費や散布に係る委託料が約8200万円、歩道除雪に係る委託料が約2700万円、その他防雪柵や市民雪寄せ場看板の設置撤去に要する委託料などが約8400万円であり、合計約29億9700万円となったところでございます。
次に、凍結防止剤の散布状況とその作業管理方法についてのお尋ねにお答えいたします。
凍結防止剤散布業務につきましては、冬期間の安全な道路交通を確保するため、路面凍結のおそれがある場合に、交通量が多くなる朝夕の通勤時間前に主に急勾配の道路や橋梁などに凍結防止剤を散布し、スリップによる事故等を防止するものでございます。
青森地区における凍結防止剤の散布につきましては、交差点や急勾配となっている部分を中心に、一般県道荒川青森停車場線を境に、東側を東部地区、西側を西部地区と大きく区分しているほか、特に市街地の橋梁、踏切部分について散布するエリアを中部地区としているところでございます。それぞれの過去3年間の実施状況につきましては、東部地区は散布箇所が127カ所、平成25年度は175回出動し、凍結防止剤の購入費を除く委託料については約2500万円、平成26年度は140回、約2100万円、平成27年度は157回、約2200万円。西部地区につきましては、散布箇所が70カ所、平成25年度は193回出動し、委託料が約2600万円、平成26年度は157回、約2000万円、平成27年度は166回、約2400万円。中部地区につきましては、散布箇所が39カ所、平成25年度は181回出動し、委託料が約1700万円、平成26年度は168回、約1700万円、平成27年度は162回、約1700万円となっております。
また、作業管理につきましては、散布作業終了後に委託業者から作業日報及びタコグラフを提出させ、稼働時間等を確認しているところでございます。
次に、GPS端末を利用した除排雪管理システム導入の
スケジュールについてのお尋ねにお答えいたします。
新たに導入を予定しておりますGPS端末を利用した除排雪管理システムにつきましては、これまでの試行の結果、本市においても導入により作業の効率化が図られることによる一定の効果が見込めることから、今年度から本格導入したいと考えており、本定例会において補正予算案を提案しているところでございます。また、導入の範囲については、少ない経費で効果的にシステムを運用するため、幹線、補助幹線を作業する重機約260台にGPS端末の搭載を予定しております。
本定例会終了後、システム構築及び運用に係る企画提案能力や実績などの観点から総合的に委託業者を選定するため、プロポーザル方式により行うこととしており、導入に向けた
スケジュールについては、11月中に当該業務に最も適した業者と契約し、契約後はシステム開発業者との打ち合わせ協議を行い、対象路線に対応できるようシステム構築を行った後、平成29年2月ごろからの稼働を見込んでいるところでございます。
次に、市道の安全対策についてのお尋ねにお答えいたします。
当該箇所につきましては、市道上野新町野線の牛館橋西側に位置し、現在、沿線では県による圃場整備が行われているところであり、本年11月の完了予定とお聞きしております。当該箇所の道路の状況につきましては、以前から道路脇に段差があったものの、圃場整備によりまして道路との段差がさらに大きくなったことは、市としても確認しているところでございます。
市といたしましては、現在、圃場整備の実施主体であります県に対しまして、安全対策の実施を要望し協議しているところでございます。
205 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。健康福祉部長。
〔健康福祉部長能代谷潤治君登壇〕
206 ◯健康福祉部長(能代谷潤治君) 葛西議員の生活困窮者自立支援制度における就労訓練事業についての御質問にお答えいたします。
生活困窮者自立支援制度における就労訓練事業は、議員御紹介のとおり、生活に困窮されている方のうち、すぐには一般就労が困難な方に対しまして、軽易な作業などその方の状況に応じた就労の機会を提供するもので、社会福祉法人、NPO法人、営利企業等が自主事業として実施される事業であり、事業の適切な実施を確保するため、事業者から申請があった場合、都道府県知事あるいは中核市長等が認定することとされております。認定を受けた事業者は、社会福祉協議会等の自立相談支援機関のあっせんに応じまして就労に困難を抱える生活困窮者を受け入れることとなっており、その利用者には就労に必要な訓練を行う非雇用型と、雇用契約を締結した上で就労を行う雇用型のいずれかの就労支援が提供されますが、どちらの就労形態の場合におきましても、利用者御本人の状況に合わせてステップアップしていき、最終的には一般就労につなげることを目的としているものでございます。
事業者の認定状況でございますが、国全体では平成27年度において484件認定されており、その利用定員合計は1416名となってございます。県におきましては、平成27年度に1件、平成28年度8月末現在1件、合計2件の認定実績があり、就労に必要な訓練としてジェラート製造・販売、食堂調理業務、清掃業務、手工業、農作業等を行うものとなっており、利用定員は平成27年度で3名、平成28年度で11名となっております。
本市におきましては、平成27年度に1件の相談がございましたが申請には至っておらず、今年度につきましては、現在1事業所から申請の相談をいただいているところでございます。
市といたしましても、議員御指摘のとおり、当該事業の内容を事業者に十分に理解していただく必要があると考えますことから、市のホームページに事業内容を掲載するとともに、経済団体等の関係機関に働きかけ、当該事業についての周知、理解をしていただくよう取り組んでまいりたいと考えております。
207 ◯副議長(竹山美虎君) 9番葛西育弘議員。
208 ◯9番(葛西育弘君) まず、除排雪経費の内容について再質問します。
除排雪経費の使い方は、道路除排雪にかかわる委託料を初め、雪捨て場の運営管理、路面凍結防止対策、歩道除雪、防雪柵などのように、冬の市民生活のあらゆる分野にわたっています。より市民の声をつかみ、行政、業者、市民が問題意識を共有し、改善を目指すことが求められます。市民生活にかかわる予算の使い方をお知らせすることは情報公開としても大事であり、それは市民参加を広げることにもつながります。先ほど壇上で私が市が公表していることに少し触れましたが、これは2015年11月9日の市のホームページのものですが、「どれくらい除雪費用がかかっているの?」というクエスチョンに対し、ざっくり「青森市では、除排雪をするために毎年たくさんのお金がかかっています。平成26年度は、約35億3千万円のお金がかかりました」と。また、10年間の累計降雪量が折れ線グラフで、そして除排雪経費が棒グラフで示されているだけです。
そこで質問なんですけれども、今後、除排雪経費の内容がある程度わかるように公表すべきと思いますが、市の考えをお聞きします。
209 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。
都市整備部理事。
210
◯都市整備部理事(八戸認君) 再度の御質問にお答えいたします。
これまで、除排雪延長でありますとか降雪状況、除排雪経費等につきましては、葛西議員おっしゃるとおり、ホームページとか毎年策定しております除排雪事業実施計画などに掲載して公表してきたところでございまして、除排雪経費につきましては、議員おっしゃるとおり、合計額のみの公表でございました。
今後につきましては、表示については除排雪経費の中身、内訳がわかるような形を検討してまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
211 ◯副議長(竹山美虎君) 9番葛西育弘議員。
212 ◯9番(葛西育弘君) 中身に関して検討していくということでした。その公表に関してですけれども、やっぱり市民にわかりやすい表現方法、例えばイラストを用いるなど、そういったことに配慮して平成27年度からの内訳を市民にお伝えしていただければと思います。市民からの要望、意見を一層反映した除排雪対策の前進を求めたいと思います。
次に、凍結防止剤について再質問してまいります。
冬期間の安全を確保するために凍結防止剤の散布にも多額の経費がかかっていることがわかりました。先ほどの答弁で散布状況や作業管理については回答がありましたが、使用している凍結防止剤の購入費等については何も触れていませんでしたので、確認の意味で質問します。
同じ豪雪地帯でも、他都市と青森市では雪の降り方、雪質、気温、風、道路延長や地理的な条件も異なります。
そこで、現在使用している凍結防止剤が本市にとって一番適しているのか、価格の面や効果など、どのような検証を行っているのかお聞きします。
213 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。
都市整備部理事。
214
◯都市整備部理事(八戸認君) 再度のお尋ねにお答えいたします。
本市で使用している凍結防止剤につきましては、平成22年度までは塩化カルシウム、酢酸カルシウム、塩化ナトリウムの3種類を使用してきたところでございます。その中でも塩化ナトリウムにつきましては、ゆっくりと長く効く、要は効果の持続性があること、それから購入単価が最も安価であるということから、平成23年度以降については塩化ナトリウムのみを購入し、散布してきているものでございます。
以上でございます。
215 ◯副議長(竹山美虎君) 9番葛西育弘議員。
216 ◯9番(葛西育弘君) 現在は塩化ナトリウムを使用しているということで、そういう意味では、効果や価格の面も総合的に考えて今に至っているということですので、見直す必要はないなと思いました。
次に、過去3年間の散布状況について再質問します。
今回、平成25年度、平成26年度、そして平成27年度の東部地区、西部地区、中部地区においてそれぞれ出動した回数や委託業者へ支払われた金額が示されました。凍結防止剤の散布作業は、その年によって気温や路面状況で出動回数も異なるし、また、1時間当たりの単価がここ数年労務単価の上昇で変動しているので、金額だけで検証することはできないと思います。
ただ、過去3年間で変わっていないことが2つあります。1つは散布する場所です。先ほどの答弁にもありましたけれども、東部地区が127カ所、西部地区が70カ所、中部地区が39カ所であり、ここ3年間は散布場所に変更はありません。そしてもう1つは、凍結防止剤の散布車は、東部地区に2台、西部地区に2台、中部地区1台の計5台の散布車で対応していることです。この5台で主に急勾配の道路や交差点、橋、踏切など、路面凍結のおそれがある場合に出動しています。
先日、担当課から凍結防止剤散布場所の一覧表を見させてもらいました。通称、柳町通りを境に東側を東部地区、西側を西部地区、そして橋や踏切に限定している場所を中部地区と分けています。中部地区に橋と踏切が39カ所あります。中部地区の散布箇所を見ると、東部地区と西部地区の中にある橋や踏切を散布しています。具体的に言うと、西部地区の富田一丁目の相野橋は、橋であるためか、中部地区の散布場所にもなっています。また、同じように東部地区の戸山字赤坂、駒込字桐ノ沢の橋は中部地区の散布場所にもなっています。このように、散布場所の重複があります。
そこで、これまでの走行ルートなど実施状況を検証し、もっと効率的な実施に努めるべきと思うが、市の考えをお聞きします。
217 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。
都市整備部理事。
218
◯都市整備部理事(八戸認君) 再度のお尋ねにお答えいたします。